約 40,747 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4636.html
※ゆっくりと畑と野菜(1)からの続きです 数日後、優男と若い村人はあの『畑』のところに向かっていた。 成果の確認と次なる仕込みを施すためだ。若い村人はその為に使う材料を包んだ風呂敷を提げている。 二人は、ゆっくり達のテリトリー手前で立ち止まって周囲を確認した後、 これからの行動について確認した。 「さて、ここから別行動な訳ですが、やるべきことは分かっていますね?」 「勿論だ。ゆっくりには絶対に見つからないようにする」 「私の方でも、なるべくこちらに注意が集まるよう話を持って行きます。では、お願いします」 確認を済ませると、優男は堂々と山を進み、若い村人は隠れるようにして進んでいった。 優男が『畑』に到着した。 すると、まるで畑を見張るようにしていた長まりさと幹部達が優男に気付き、 ゆっくりらしからぬ素早さで駆け寄っていく。 「やあ、長。ゆっくりし――」 「ジジイ!どういうことなんだぜ!?」 優男の挨拶を遮るようにして長まりさが突っかかった。再びの喧嘩腰だ。 その一言で、作戦が上手く機能していることを見て取った優男が平然と続ける。 「そんなに興奮してどうしたんだい、長?」 「どうもこうもないのぜ!ジジイは嘘をついたのぜ!」 「むきゅう!あのはたけさんからは、おやさいさんがはえてこないのよ!」 「あのはたけはとんだいなかものだわ!」 興奮して優男をなじるばかりの長に代わって、ぱちゅりーとありすが説明する。 二匹の方も、長よりは冷静だが、それでも憤懣やるかたないといった空気を発している。 「つまり君たちは、あの『畑』から野菜を採れていないということかい?」 「さいしょからそういってるのぜ!!」 「ばかなじじいはれいむたちにあやまってね!」 頃合いだな、優男は内心で呟いた。 ゆっくり達は冷静さを失い、目先の野菜しか見えないようになっている。 作戦を次の段階に進める条件は揃っている。 「そうなのか……。でも、それはおかしいよ」 「ゆっ!?だからそういってるのぜ!はえてくるはずのやさいさんがはえてこないのぜ!」 「ああ、違う違う。そういう意味のおかしいじゃなくてね、 野菜が生えてこないはずがないっていうことだよ。だってそうじゃないか? 畑があるのに野菜が生えてこないなんてそんなゆっくりできないことはありえないだろう?」 その言葉に、ゆっくり達が一瞬返答に詰まったのを見逃さずに優男が畳み掛ける。 「ねえ、長。長だってあの『畑』をとってもゆっくりした畑だって認めてただろう?」 「ゆ。たしかにそういったのぜ」 「ぱちゅりーとありすも、人間の畑にそっくりだ、都会派だって喜んでたじゃないか」 「むきゅう」「とかいはなれでぃはうそはつかないわ」 「だったら、野菜が生えてこないはずがないだろう? これまで色んな畑と野菜を見てきたみんながお墨付きを与えた『畑』なのに」 優男のその言葉に、それでも納得できないように長まりさが反論する。 「で、でも、じっさいはたけさんにはやさいさんがないのぜ?」 「うん。だからね、考え方を変えなきゃいけないんだ。 あの畑から野菜が生えてこないはずがない。でも実際畑には野菜がない。 じゃあ、野菜が生えてこなかったんじゃなくて、誰かが生えてきた野菜をこっそり持って行ってしまった。 その可能性の方が高いんじゃないかい?」 優男が言っているのは無茶苦茶な理屈だった。 特に、あの見せかけだけの『畑』から野菜が生えるはずがないと知っている者にとっては。 しかし、『やさいさんはかってにはえてくるもの』と信じ込んでいるゆっくり達には効果覿面だった。 みんなで確認したとってもゆっくりした『畑』。そこに野菜が生えてこない訳がない。 でも、今、現実に畑には野菜がない。ならば、生えてきたはずの野菜はどうなったのか。 優男の言葉、その意味するところがゆっくり達の餡子に染み渡っていく。 「ゆうぅ~!?たいへんなのぜ!やさいどろぼうがいるのぜ!」 「れいむたちのはたけさんからおやさいさんをぬすむなんてゆっくりできないよ!」 「はんにんは、きっととんでもないいなかものね!」 「むきゅう、でもだれがそんなことを……。はんにんをつきとめなきゃいけないわ」 ぱちゅりーの言葉を燃料にしてゆっくり達の怒りが燃え上がった。 そうだ、犯人を捜さなきゃいけない。そして制裁してやる。 群れの宝に手を出したことを後悔させながら永遠にゆっくりさせてやる。 優男はゆっくり達のそんな内心の動きを的確に把握していた。 そして、その感情の矛先を都合のいいように操るべくゆっくり達に声を掛ける。 「じゃあ、一つずつ整理してみようか。 まず数日前に、僕らがここに来て人間とゆっくりの仲直りの証に『畑』を作った」 「むきゅ、そのとおりね」 「そして、『畑』作りを終えた僕らは山を下りた」 「ええ、とかいはなおみおくりをしたわ」 「それ以来、仲直りしたこともあって村人はゆっくりの山に近づいていない」 「ゆっ!たしかににんげんさんをみたってほうこくはされてないのぜ!」 「それなら、ここ数日間で畑に近寄れたのはゆっくりか動物か虫かっていうことになるね」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「ところで、この山で主に野菜を食べるのは一体誰だい?」 「むきゅ、もちろんぱちゅりーたちよ」 「とかいはなおやさいさんは、とかいはなありすたちにこそふさわしいたべものだわ」 「どうぶつさんたちはおやさいさんなんてたべないよ!」 「ゆっ!ゆっくりしたやさいさんは、ゆっくりしたゆっくりにたべられるのがしあわせ~なのぜ!」 張り切って答えるゆっくり達を見ながら、男は若い村人のことを考えていた。 さて、どうやらこちらは上手く行きそうだ。ならば作戦の成功は彼が上手くやるかどうかに掛かってくる。 どうか頑張ってください。 優男は、ゆっくり達に見つからないよう慎重に慎重を重ねて 山を進んでいるはずの若い村人に内心でエールを送った。 そして、気分を切り替えると、満を持してゆっくり達に破滅の言葉を投げかける。 「と言うことは、野菜を盗んだのはゆっくりの誰かである可能性が高いということだね。 だってこの山には野菜を食べたがるのはゆっくり達しか居ないんだから」 「ゆっ!?」「ゆぅ?」「むきゅ?」「ゆゆゆ?」 ゆっくり達は混乱しているようだ。 ただそれでも、必死で今の会話を反芻して何とか優男の言葉を理解しようと努めている。 普段は、ぱちゅりーを除けば頭を使いたがらない傾向が強いゆっくりにここまでさせるとは。 食い物の恨みは恐ろしい。 「ゆ、ゆっくり、りかいしたの……ぜ?」 「むきゅう、たしかにおにいさんのいううとおりだわ」 「むれにそんないなかものがいるなんてゆるせないわね」 「そんなことするゆっくりがいるなんて、れいむはゆっくりりかいできないよ……。」 ゆっくり達は優男の言葉をそのまま受け入れた。 これには優男自身も驚いている。 優男としては、さすがに身内に犯人が居ると言えば抵抗されるだろうと想定して 気持ちと反論の準備をしていたのだった。 しかし、現実はこの有様。 どうやら、村のどの畑よりも広い『畑』を作って野菜を提供したというのが、 予想以上にゆっくり達の心を掴んでいたらしい。 優男も下調べの段階で掴んでいた情報ではあったが、ここまで食い意地の張った群れはさすがに珍しかった。 「なら、ここに群れのゆっくりを集めてみればいいのでは? もし集まることを嫌がる怪しいゆっくりが居ればそれが犯人かもしれないし、 みんな集まったら集まったで犯人捜しがやりやすくなるよ」 優男は気を取り直してゆっくり達を更に都合のいい方に誘導しようとする。 自分の方に注意を集めて若い村人を援護する為には、 群れのゆっくり全てに一カ所にまとまっていて貰った方がいい。 「ゆっ!?さすがはおにいさんなのぜ!そうするのぜ!れいむ、ありす、ぱちゅりー! むれにひとりのこらずあつまるようつたえるのぜ!こなかったゆっくりははんにんだとみなすのぜ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」「とかいはなさくせんね」「むきゅ、けんめいなはんだんだわ」 長ともあろう者が、『さすがはお兄さん』と来た。 このゆっくり達はいまや完全に優男の掌の上に乗っていた。 しかも、本人達はそれに気付かず、むしろ『畑』を用意し、山から人間を遠ざけ、 野菜泥棒を捕まえる手助けをしてくれていると判断して全幅の信頼を寄せている。 その全てがここのゆっくり達を群れごと陥れるための仕込みだというのに! 先日、若い村人に注意をした身ではあるが、優男も笑い出したい衝動が湧き上がってくるのを感じていた。 必死で堪えて何でもない風を装っているおかげで表情や態度には変化がないが、 内心は狂ったように笑い出したいという気持ちで一杯だった。 掌の上で踊るゆっくり達の姿は、それほど哀れで惨めだった。 それからしばらく時間が経ち、群れの集合が完了した。 一人残らず集まるようにと厳命され、来なければ犯人と見なすと説明されているため、 本来ならまだ巣から出るべきでない赤ん坊から妊娠した大人まで様々なゆっくりが一堂に会している。 広い『畑』を作ってもまだそれなりに余裕のあった広場が埋まる程の数だった。 長まりさが少し高くなった斜面上にある切り株に乗り、幹部がその周りを固めた。 群れの集合では、幸か不幸か全てのゆっくりが集まって誰が怪しいか分からなかった。 そこで、これから犯人捜しを行うつもりなのだ。 「ゆっ!!みんなきくのぜ!!! まりさたちがてにいれたはたけさんに、やさいさんがないことにはみんなきづいてるとおもうのぜ!!! まりさたちがちょうさしたけっか、そのやさいさんはむれのだれかにぬすまれた かのうせいがたかいとはんめいしたんだぜ!!!」 集まったゆっくり達のあちこちから声が上がった。 自分は泥棒じゃないと主張する者、群れにそんなゆっくり出来ないゆっくりが居るなんてと怒る者、 野菜を楽しみにしていたのにと嘆く者。反応は様々だ。 幹部達が声を張り上げて、群れを宥める。 数分掛けてようやく静かになった。 長まりさが続ける。 「そこで、いまからはんにんさがしをおこなうのぜ!!! やさいさんをぬすんだゆっくりは、なのりでるのぜ!!! いまなら、ついほうだけでゆるしてあげるんだぜ!!!」 長まりさの言葉は勿論嘘だ。追放で許す気などあるはずがない。 野菜を盗んだゆっくりを永遠にゆっくりさせてやる気満々だった。 しかし、そう言ってしまえば名乗り出てこないだろうと考えて、 長まりさなりに知恵を働かせてああ言ったのだった。 しかし、当然誰も名乗りでない。 優男からすれば当たり前の結果だ。 そもそも、野菜泥棒どころか盗まれる野菜さえ存在しないのだから。 だが、長まりさは苛立った。 群れのゆっくり達が保身に走っていると考えた。 その感情の赴くままに更に続ける。 「あとになって、だまっていたことがばれたらひどいのぜ!!! いまのうちなんだぜ!!!」 群れのゆっくりも幹部達も誰も何も言わない。 沈黙が場を支配した。そのまま数分が経過する。 このままでは埒があかないと考えたのか、ぱちゅりーが長まりさに声を掛けた。 「むきゅう、だれもなのりでないわ。どうするの?」 「ゆゆっ」 長まりさは返答に詰まった。 そもそも、長まりさは優男に煽られた勢いのまま突っ走っていただけなのだ。 群れを集めて、犯人捜しをして、見つからなかったらどうするかなど考えているはずがない。 長まりさが助けを求めるように優男を見る。 優男はその時、自分の方に群れの注意を集めてから過ぎた時間を計算していた。 群れを集めるための時間、宥めるための時間、沈黙の時間。 充分だ。 若い村人が仕込みを行い、テリトリーから抜け出すのに充分な時間だ。 そう判断すると、にっこりと笑顔を作って、長まりさに助け船を出してやる。 ただし、その助け船の行き先は地獄であった。 「名乗りでないのであれば仕方がないね。 手当たり次第に家を捜索してみるのがいいかな。 あの広い『畑』から盗んだ大量の野菜を数日で食べきることは出来ないはず。 犯人の家には痕跡が残っているに違いないよ」 なるほど、長まりさは感心した。やっぱりお兄さんは頼りになる。 群れの方に向き直って宣言する。 「だれもなのりでないから、いまからみんなのいえにやさいさんがないかかくにんするのぜ!!! うらむならはんにんをうらむのぜ!!! れいむ、ありす、ぱちゅりー。そうさたいをけっせいするのぜ!」 長まりさの言葉の後半部分、自分たちへの指示を受け取った幹部達が動き出す。 自分に近しいゆっくりに声を掛けて、捜査隊として巣を改めに出かけていった。 長まりさがイライラと動き回っている。 捜査隊の出発から既に二十分ほど経っていた。 いつの間にか長まりさの相談役的な立場に納まった優男はそんな長まりさを宥めながら悠然と待っている。 作戦の成功を既に半ばまで確信していた。 そこへ一匹のゆっくりが口に何かをくわえて駆け込んできた。 幹部れいむと共に捜査隊として出てかけて行ったれいむだ。 捜査隊れいむが口にしていた何かを長まりさの前に置き、叫ぶようにして告げる。 「おさ、おうちからやさいさんのかけらがみつかったよ!」 「ゆぅ~!やっとみつかったのぜ!!だれのいえなのぜ!?」 「おおきなきさんのねもとにある、ちぇんとれいむいっかのすだよ!」 その言葉が発せられた瞬間、群れのゆっくりの一部がズザッという音を立てて動いた。 群れの中にぽっかりと空白ができたような状態になる。 その真ん中では成体のちぇんとれいむ、子供のちぇんとれいむ数匹が呆然としていた。 彼らがちぇんとれいむ一家であることは明白だ。 長まりさが目の前に置かれた何かを確認して言う。 「たしかにやさいさんのかけらなんだぜ! ちぇんとれいむいっか!!まえにでるのぜ!!」 長まりさが苛立ち混じりの声をぶつけるが、ちぇんとれいむ一家は動かない。いや、動けない。 嫌な空気に耐えながら早く犯人が見つかって欲しいと願っていたら、いきなり自分たちが犯人だと言われたのだ。 まともに物を考えられる状態ではとてもない。 しかし、そんな一家に周囲のゆっくり達は容赦しない。 最初はゆっくりと、徐々に激しく、罵声を浴びせる。 「どろぼういっかはゆっくりしないではやくまえにでてね!」 「このいなかものいっか!」 「みんなのおやさいをぬすむなんてわからないよー!」 そんな声に押し出されるようにして、ちぇんとれいむ一家はフラフラと長まりさの前に出た。 反論しようとしているのか、あり得ない状況に呼吸が乱れたのか、口をぱくぱくさせている。 そんな一家に長まりさは全く躊躇することなく告げた。 「おまえたちのいえからしょうこがでたのぜ! しかも、まりささまがなさけをかけてやったときになのりでなかったのぜ! ふたつのつみでおまえたちはしけいなんだぜ!ゆっくりしないでしぬんだぜ!」 そして、そのまま親ちぇんに飛び掛かる。 「わ、わからなべぇっ――」 無防備な状態で、通常の成体より二回り程大きな長まりさの体当たりを受けて、親ちぇんは吹っ飛んだ。 中身を盛大に漏らしながらピクピクと痙攣している。もう長くないだろう。 その光景にようやく我に返ったのか、親れいむが必死で弁解を始める。 「ま、まってね!れいむたちはおやさいさんをぬすんだりたべたりしていないよ!」 「じゃあどうして、いえからやさいさんのかけらがみつかったのぜ?」 「ゆ……。そ、それは……」 「それはなんなのぜ?」 「き、きっとちぇんがかってにやったんだよ!れいむとおちびちゃんたちはしらないよ!」 しかし、初めからこいつらが犯人だという結論ありきで裁いている長まりさは聞く耳を持たない。 「かたるにおちるとはこのことなんだぜ! いえのなかにやさいさんがもちこまれてきづかないはずないのぜ! どうせちぇんといっしょにたべたのぜ!」 親れいむの弁解を一蹴した長まりさが飛び掛かった。 そのまま何度も親れいむの上で跳ねて押しつぶす。 「しぬのぜ!しぬのぜ!」 「ゆげぇっ!やべでね゛!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛」 「おまえはゆっくりしないでいいのぜ!ゆっくりしないではやくしぬんだぜ!」 「も゛、も゛っどゆ゛っぐり゛じだがっだよ゛……」 親れいむが死んだ事を確認すると、長まりさは震えている子供達にも容赦なく飛び掛かる。 「わかないよー」 「たすけておかあさんんん」 「れいむたちどろぼうさんじゃな――」 「……」 そして、助けを求める子も泥棒じゃないと主張する子も呆然としていた子もまとめて潰された。 「ゆっ!あくはほろびたのぜ!」 長まりさは満足げだ。 だが、群れの悪夢はまだ終わらない。 今度は、幹部ありすと共に出てかけて行ったまりさが駆け込んできた。 捜索隊まりさは駆け込んだ勢いそのままに叫ぶ。 「ゆっ!おさ!がけのしたのどくしんありすのいえでやさいさんをみつけたよ!」 「ま、またなのぜ!?」 野菜泥棒をやっつけたぞと一仕事終えた顔をしていた長まりさはその報告に仰天した。 その様子を敏感に察知した優男が長まりさに釘を刺す。 「長、あれだけ広い『畑』から採れる野菜は一家族で食べきれる量じゃないはず。 残念だけど泥棒はまだまだ居るはずだよ」 「ゆぅ~。たしかにそのとおりなんだぜ。こうなったらてっていてきにやってやるのぜ! どくしんありす!!まえにでるのぜ!!」 今度は誰もその言葉に反応しない。 群の後ろの方で何かもめ事が起こっていて、そちらに注目が集まっている。 長まりさがヒートアップする。 「なにやってるのぜ!?しずかにするのぜ! どくしんありすははやくまえにでるのぜ!!」 すると、もめ事が起こっていた辺りから一匹のボロ雑巾のような有様のありすが運ばれてきた。 どうやらこれが独身ありすらしい。 独身ありすを運んできたゆっくり達に長まりさが尋ねる。 「なにがあったのぜ?」 「ゆ!このどろぼうはにげようとしたんだよ!」 「だからみんなでつかまえたんだね、わかるよー」 「ぁでぃずはちがぅぅ」 どうやらこの賢明な独身ありすは、さっきの一家を見ただけで 身に覚えがあろうと無かろうと前に出た時点で殺されると判断して逃げだそうとしたらしい。 しかし、あっさり捕まって袋だたきというわけだ。 優男がまたも長まりさの思考を誘導する。 「長、逃げるというのはやましいことがある証拠だ」 「おにいさんのいうとおりなんだぜ!このありすはしけいなんだぜ!」 広場は魔女裁判の様相を呈している。 前に出ればすぐに長まりさに殺され、逃げようとすれば袋だたきにされてから殺される。 死刑はすぐに執行された。 「ゆっくりせずにしぬのぜ!」 「ゅぅぅ」 既に虫の息だった、本当は無罪の独身ありすは 碌に弁解も出来ないまま永遠にゆっくりした。 独身ありすの死刑が終わった。 群れのゆっくり達は、誰が泥棒で誰が違うのかまともに判断出来なくなり疑心暗鬼に陥っている。 そんな全くゆっくり出来なくなってしまった群れに、三つの捜索隊がまとまって帰ってきた。 捜索隊の帰還に群れ全体が緊張している。 長まりさが捜索隊にねぎらいの声を掛けようとして戸惑って止めた。 捜索隊が妙に暗い雰囲気なのだ。 「どうしたのぜ?なんだかゆっくりしてないのぜ?」 「ゆぅ……。おさ、とかいはらしくおちついてきいてね……」 「むきゅう、じつはれいむのおうちからおやさいさんがでてきたの……」 「やめてね!そんなこといわないでね!れいむはなにもしてないよ!」 長まりさに衝撃が走った。群れのゆっくり達もざわめく。 よく見ると、三つの捜索隊のメンバーは単にまとまっているのではなく 幹部れいむを取り囲むように動いていることが分かる。 逃げられないようにするための措置だろう。 長まりさが衝撃の抜けきっていない、いつも以上に回らない頭で尋ねる。 「ど、どういうことなんだぜ?」 「むきゅ。ぱちゅりーが、おさの『みんなのいえをしらべる』っていうしじにしたがって ねんのためにれいむのおうちをしらべたら、かじりかけのおやさいさんがあったの」 「ゆぅ。そこにたまたまありすたちがとおりかかって、ぱちゅりーからそうだんされて、 とりあえずおさのところにれいむをつれてくることにしたの」 「れいぶなにもやっでな゛い゛い゛い゛!」 長まりさは困った。 野菜泥棒は許し難い。 でも、この群れの幹部はぱちゅりーもありすもれいむも 幼い頃から友達だった特別なゆっくり達だ。 殺したくはない。 許すべきか、許さざるべきか。 その時、群れのどこかから、やさいどろぼうはしけいだよ!と言う声が響いた。 それを皮切りに、これまで容赦なく犯人を死刑にしてきた長まりさが 幹部の時だけ躊躇っているのを見た群れのゆっくり達から死刑コールが起こった。 山中の広場にゆっくり達による死刑の大合唱が木霊する。 長まりさとぱちゅりー、ありすはもうどうすればいいのか分からないようだ。 先ほどからオロオロし続けている。 れいむは虚ろな目で、泣いているような、笑っているような不思議な顔になっている。 死刑コールを続ける群れの中程から数匹のゆっくりが押し出されてきた。 成体まりさ一匹と赤ちゃんれいむ、赤ちゃんまりさが数匹。 幹部れいむのつがいと子供たちだ。 まりさが母親役を務める珍しいタイプの夫婦らしい。 押し出された家族達の顔には深い絶望が刻まれている。 死刑コールは鳴り止まない。 その大音声の中で、自分が計算して作り上げたこの状況に 満足感を抱きながら優男が長に話しかけた。 「長、この状況でれいむ一家だけを許せば酷いことになる。決断を」 長まりさとぱちゅりー、ありすがびくりと震えた。 三匹揃って優男の顔を見る。三匹揃って惨めさを感じさせる表情になっている。 「ど、どうにか、どうにかならないのぜ?……」 「どうにもならないよ、長。」 頼りにしている優男に一蹴された長まりさの顔に深い苦悩の色が浮かぶ。 目は潤んでいて、今にも泣き出しそうだ。 ただ、それでも気力を振り絞って顔を上げると、震える声で言った。 「れ、れいむいっかはやさいどろぼうなんだぜ……。 やさいどろぼうは、し、しし、しけ、しけいなの、ぜ……」 長まりさは、群れの長として私情を封印した。 群れのために己を殺すその姿は、とかくの問題はあるにせよ 長まりさが指導者に相応しいゆっくりである証明だと言えるだろう。 その決断には人々に感動を与える可能性さえあった。 ただし、今のこの状況の全てが優男によって仕込まれた茶番にも等しい舞台だと言うことを除けばの話だが。 長まりさがれいむの方を向いて、下を向きながらぼそぼそと喋って告げた。 「……これかられいむいっかをしけいにするのぜ……」 群れのゆっくり達から歓声が上がった。 自分が死刑にしてやる、いいや自分がと執行役に名乗りを上げる声まで聞こえてくる。 ゆっくりには、他のゆっくりに対して平気で暴力を行使する一面が元々存在している。 それは、ゆっくりの群れによくある『他のゆっくりを殺した者には罰を与える』と言う規則からも窺い知れる。 この手の規則は、それがなければそういう行為に手を染める者が居るからこそ作られるのだ。 もしも、ゆっくりがそんなことなど考えもしない純粋無垢な存在であれば初めからそんな規則は存在しない。 そして、ゆっくりにとってのそんな規則は、欲望を煽り立て、恐怖におびえさせ、 そうしても良いんだという大義名分を与えてやればあっという間に有名無実化するのだった。 極度の緊張状態の中で野菜泥棒は死刑だという正義をすり込まれたゆっくり達は、 少しでも怪しい存在が居ればもはや平気でそれを殺すだろう。 幼い頃からの親友を目の前にして、ようやく目に光が戻った幹部れいむが絶叫した。 「どぼじでぞんなごどい゛う゛の゛お゛お゛!!」 それに釣られて、いつの間にか捜査隊にがっちり囲まれていた幹部れいむの家族達も叫び出す。 「まりさたちはやさいさんなんてしらないよ!わなだよ!いんぼうだよ!」 「たしゅけてみゃみゃぁぴゃぴゃぁ」「ゆっくちできにゃいよぉぉぉ」 「ゆあああああああああんん」「れいみゅたちをいじめにゃいでえぇ」 「まりしゃにゃんにもしてにゃいのにいいいい」 幹部れいむ達の叫びをかき消すように、再び群れから死刑コールが起こった。 そして、それに突き動かされるかのように長まりさが跳躍した。 渾身の体当たりが幹部れいむに突き刺さる。 「ゆあああああああああああ!!」 「ゆっべ!どうじでばりざぁ!?どうじでぇ!?」 「ゆああああああああああああああああああああああああ!!」 「ゆぶぅ!ゆごっ!やべでっ!ぼっ!びゅっう!」 れいむの声を振り払うかのように長まりさは絶叫しながら体当たりを続けた。 長まりさが冷静さを少し取り戻した時、もう幹部れいむはどこにも居なかった。 ただ、元はれいむと呼ばれていた汚い餡子袋が転がっているだけだった。 捜索隊の方では、捕らえられていた幹部れいむ一家が今まさに死のうとしているところだった。 どうやら、群れの狂気にあてられた捜索隊ゆっくり達が徹底的に暴行を加えたらしい。 「ゆっへ、ゆひ、ゆひひひひ」 親友一家を殺して、精神のタガが少し緩んでしまったらしい長まりさを見て、優男は潮時を悟った。 今日はこのくらいにしておかないと長まりさが完全に壊れてしまう。 今なら少し時間をおけば正気に戻るだろう。 それにこれ以上は自分が仕向けなくとも、ゆっくり達自身が勝手に暴走して 坂を転がり落ちるように破滅への道を突き進んでくれるはずだ。 「ぱちゅりー、ありす。」 「ゆ?」「むきゅう?」 優男に声を掛けられたぱちゅりーとありすが虚ろな目つきで反応する。 茫然自失状態の二匹に活を入れるように続ける。 「しっかりして下さい! 長も消耗しているようだし、群れがこの状態で犯人捜しを続けるのは危険です。 今日は解散しましょう」 「え、ええ、そうね。そうだわ。そうしましょう、ぱちゅりー」 「む、むきゅ……」 体の弱いぱちゅりーは、中身こそ吐いていないものの まりさとれいむの有様を見るだけで相当酷い体調になっていた。 仕方なく、ありすと優男で群れを解散させる。 群れの興奮状態はなかなか治まらなかったが、日が暮れる頃になってようやく 広場からゆっくりが居なくなった。 「ありがとうお兄さん。ありすひとりじゃどうしようもなかったわ……」 「いえ、これくらい。」 「ねえ、これからどうしたらいいのかしら?」 「長とぱちゅりーは体調を崩しているし、れいむは、その、あれですし、 ありす一人ではどうしもうもないでしょうから、しばらく様子を見た方が良いのでは?」 嘘だ。あの狂気に感染した群れのゆっくり達をしばらく放っておくなんて自殺行為だ。 本当なら、今すぐ長まりさをひっぱたいてでも正気に戻らせて、 無理にでも対処しなければならない状態だった。 いや、今すぐ対処してももう手遅れかも知れない。 「そ、そうね。そうしましょう」 「ええ、僕も今日のところは帰りますが、また数日後に様子を見に来ますよ」 「おねがい、かならずきてね」 優男がありすと別れて山を下りていくと麓の辺りで若い村人が待っていた。 「どうなった?」 「ほぼ完璧です。あなたの野菜クズの仕込みも見事でしたよ」 「それは何よりだ」 存在しないはずの野菜を使って、存在しないはずの野菜泥棒を存在させたカラクリがこれだった。 優男がゆっくり達の注意を引きつける。 その隙に、優男が群れ見学の建前で調べ上げたゆっくり達の巣の配置図を若い村人が利用して、 村から持ってきた野菜クズを巣に仕込んでいく。 あとはそれをゆっくり達が発見するよう仕向ける。 別に難しいことをやったわけではない。 しかし、効果は絶大だった。 「今回生き残ったゆっくりどもはどうする?」 「僕らが直接手を下すまでもないですね。 疑心暗鬼と正義感と狂気とに炙られて、仲間同士で徹底的に殺し合うはずです。 まあ、一応数日後に確認に行きましょう」 そうなのだった。 今や群れのゆっくり達は、誰かは分からねど確実に群の中に野菜泥棒が存在し、 その野菜泥棒を殺すことこそが正義であり、殺すことで自分がゆっくり出来るという状態に置かれているのだった。 まず間違いなく近いうちに、ゆっくり達は、ほんの些細な行き違いや不安や疑いで憎しみ合い、 親兄弟や友人相手でも平気で殺し合い続けるようになるだろう。 身も心も傷ついた最後の一匹が勝者となり、 見せかけだけの『畑』と存在しない野菜を手に入れて、 誰も野菜泥棒ではなかったと気付くその時まで。 終 過去作 ゆっくりいじめ系2720 ゆっくりいじめ精神系 ゆっくりいじめ系2818 れいぱーありすはゆっくりできない このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/1077.html
ホムーホムー マドマド ホミュッ マデョー ワラワラ ザワザワ ここは野生ほむの群れの集会場。 ほむほむ達は集め寄った餌を夕食として分配している最中だ。 このシステムを採用してから、老ほむほむや仔ほむなど狩りに行けないものも平等に食事を取ることが可能になった。 まどまど「マドォ~~」 ムチャムシャ 仔ほむ「ホミャァ~~♪」パクパク 老ほむほむ「ホミャァ~~ホッフウゥ…」アリガタヤアリガタヤ でぶほむ「ホフッホフッ!!」タリナイヨ! プンスカ 仔まど「マデョォー…」タベスギダヨ… だが…… めがほむ「ホムゥ……」グウウウゥゥ…… めがほむ「ホ…ホムゥ……」ワタシノエサ… 野生では仲間のほむほむ達から嫌がらせを受けるめがほむをよく見かける。 めがほむ種は数少ない群れのまどまど達からモテるため、仲間から妬みを買いやすいのである。 身体が弱く、子孫を残しにくいめがほむが好まれる理由はよく分かっていないのだが、 希少種の仔を宿したいという思いはどのまどまどにも多かれ少なかれ存在するようだ。 まどまどは面倒見が良い性格なので、弱弱しいめがほむに庇護欲を感じるのだという説もある。 何れにせよ、群れの中で数少ないまどまどを巡って日夜求愛合戦を繰り広げている並ほむ達には、面白くない話である。 リボほむもやはり希少種でまどまどの憧れの的ではあるが、 群れをほ食種や人間から守ってくれる有益な存在と判断されるため、このようなイジメが生じることはない。 賢いめがほむは群れの中の立ち回り方を意識して参謀役や子守担当などに就き、イジメの対象になることを避けることが多い。 残念ながらこのめがほむは身体も頭も平均以下だったため、そのような役職に就くことができなかったのだ…… ほむほむ1「ホムッフゥwwww」ソレデモクッテロw ペシッ 毛虫「ニョローン」ニュルルッ めがほむ「ホッ…ホビェエエエエエェェェェエェッ!!!!」ジョボボ~~ ほむほむs「「ホムッホムッホムッwwwwwwww」」ゲラゲラプックスクス ……だが、ブサイクほむ共がいくら小賢しい真似をしようとめがほむがモテるという事実に変わりは無いのであった。 スッ 美まど「ホムラチャッ!!」 めがほむの前に現れたのは、群れ一番の美まどまどである。 彼女を狙う若ほむは多く、毎日のように熱烈な求愛を受けるのだが、その全てをにべも無く断っていた。 そんな高嶺の花の彼女がいじめられっ子のめがほむに駆け寄った――――若ほむ達に動揺が奔る。 めがほむ「カナメ…サン??」 ドサッ ドサッ 美まどまどはフリルスカートの上に載せた大量の餌を下ろす。 虎視眈々と彼女を狙うほむほむ達が、頼んでもいないのに寄越してきたものである。 美まど「マドッ!」タベテ! めがほむ「ホ…ホミャァ??」イイノ…? 美まど「マドマド…」コクコク 美まど「ホムラチャマドンッ!!」ソレニ…エサナラワタシガトルヨ!! めがほむ「カナメサン……」ジワァッ 美まど「ホムラチャーン♪」スリスリ めがほむ「ホムゥゥゥン……////」カァッ ほむほむs「「ホムゥ………」」イライラ ギリッ… その日、目出度くふたりはつがいになった。 見上げれば見事な満月と星たちが空を埋め尽くしている。 まるで、群れの仲間の代わりに彼らを祝福しているかのようであった。 当然というべきか、その日からイジメはよりいっそう過酷なものになった。 ほむほむ2「ホムッ!ホムッ!!」シネッ!! ゲシゲシ ほむほむ3「ホムンッ!!」キモインダヨ!!! カミノケヒッパリ めがほむ「ホビャアアアァァァアッ!!」ヤメテヨオォォォォ!! だが…… スッ 美まど「ホムラチャン……マドマドォ…?」…ナニシテルノ? ほむほむs「「ホッ…ホムゥウウウウウウッ!!」」ナッ…ナニモシテマセーン!! ニゲニゲ 美まど「ホムラチャン!!」トテテ めがほむ「ホミャアアアァァァ……」イタイヨォォ… 美まど「マド……マド……」ペロペロ シュワワ…… めがほむ「カナメサァーン////」カイフク ギュー ダキツキ ホムゥゥゥゥゥ//// ホムラチャ~ン/// スリスリチュッチュ ……どんな辛い仕打ちも、愛するまどまどと一緒なら耐えられるような気が、した。 美まどまどが身を挺してめがほむを庇うので、血気盛んな若ほむ達も次第に彼らから手を引くようになった。 だが、一度火の点いた嫉妬の炎はそう易々と消えてくれるはずもなく………… →その2
https://w.atwiki.jp/ao_psp/pages/81.html
ブレイクオブジェクト破壊跡以外にもフィールドの光が存在する模様。 場所と得られたアイテムの情報を蓄積しよう。 セーブ&ロードにより、得られるアイテムが変化する。 第1章 西クロスベル街道 マップ②全40セピス宝箱付近:魔獣の卵×2、アカムシ×2 マップ③敵入宝箱付近:ミミズ×2 マップ④三叉路警察学校方面草地:アカムシ×2 第1章 ノックス森林道 マップ②登板路との合流手前の道中央:EP1 第1章 マインツ山道 マップ②滝を望む架台に向かう道中:水のセピス×10 マップ③全セピス×40の宝箱の右下:火のセピス×10 マップ③マップ④切り替え手前の路面脇:練り団子×2 マップ⑤人形工房手前石段下左:「何かが埋まっているようだ」 回避1、魔防1、行動力1、防御1、EP1、回避1、命中1、HP1、移動1、省EP1 ホーリーチェイン、ルミナスグラス、マーブルリング、クールネックレス フローラボトル、シルバーブローチ マップ⑥トンネル道。マップ④側道入り口からしばらく先:「何かが埋まっているようだ」 HP1、回避1、魔防1、妨害1 スティールリスト、ティンクルピアス、マーブルリング、クールネックレス 現段階での考察。 ブレイクオブジェクトからは、市販食材、釣り餌、魔獣食材×1、が得られる。 フィールドの光(便宜上、通常光)からは、釣り餌、魔獣食材×2、セピス、回復薬(状態異常のみ?)が得られる。 フィールドの光(便宜上、埋蔵光)からは、クオーツ、アクセサリーが得られる。 埋蔵光でも二度以上採取可能。山道分岐点の吊り橋下にて魔防2→スティールリスト取得。 メモ:埋蔵光を調べると敵が出現することがある。(マインツ大滝前でネペンテスの群れ出現を確認) 戦闘勝利後、ホーリーチェイン獲得。 (クロスベル東街道の灯台付近でサベージホーンの群れ出現を確認) 戦闘勝利後、回避3獲得 (ベルガード門の一つ前のマップでカエンギーヌーの群れ出現を確認) 戦闘勝利後、命中2獲得 (西クロスベル街道のセピス入り宝箱付近でエボニードローメの群れ出現を確認) 戦闘勝利後、EP2獲得 (西クロスベル街道の魔獣入り宝箱付近でブラックハンター×8の出現を確認) 戦闘勝利後、省EP1獲得 (1章西クロスベル街道のバス停マップ南西のカーブでカエンギーヌ×8の出現を確認) 戦闘勝利後、攻撃1獲得 コメント 終章初期、ランディ加入前のマインツへ向かう途中の滝前釣り場近くの光るオブジェクトから行動力3を拾いました -- 名無しさん (2011-10-15 22 56 12) 第2章1日目、ウルスラ間道の海岸線南端の階段を下りたところで埋蔵光から移動1が出た。戦闘なし -- 名無しさん (2011-10-15 23 21 34) ウルスラ間道・中洲の砂浜の光からケサランの群れ出現、EP2が拾えた(4章1日目) -- 名無しさん (2011-10-17 17 46 00) たぶん章によって拾えるモノがかわるんじゃないの?1章だと回避1ばっかりだったけど、4章だとEP3がでた。 -- 名無しさん (2011-10-17 18 00 36) 断章の森林道でEP2が埋まっていました -- 名無しさん (2011-10-18 15 04 37) 省EP3を4章で拾ったよ -- ken (2011-10-20 00 40 40) 地雷が埋まってるトンネルの中で攻撃3拾いました -- 名無しさん (2011-10-20 12 46 51) 第3章1日目、ウルスラ間道の病院前のマップ、階段の上で省EP1を拾った。戦闘なし -- 名無しさん (2011-10-22 00 36 03) 終章 大樹出現後、西クロスベル街道バス停上付近でガンテ?×8出現、倒して命中3だった -- 名無しさん (2011-10-22 19 22 07) 1章1日目 ノックス森林道②でホーリーチェイン埋まってました。 -- 名無しさん (2011-10-23 16 46 45) 「人形工房手前石段下左」最終章でマインツへ仲間を集めに行く際、人形工房寄り道中に調べたらグランドリュー(でかいモグラ)が出ました。バグかな?戦闘になりました。BGMは確かレベル付き宝箱のやつでした。 -- 名無しさん (2011-10-23 19 34 07) あ、すいません。説明文に敵が出ると書いてありました。 -- 名無しさん (2011-10-23 19 35 19) 第3章1日目、滝の釣り場の近くで埋蔵光からロックラッタx6出現、魔防2を入手 -- 名無しさん (2011-10-24 11 27 47) HP3拾いました -- 名無しさん (2011-10-29 08 44 43) 終章ウルスラ間道にて命中3ゲット。 場所は浅瀬があるマップの森に入る前にある袋小路。戦闘はなし。 -- 名無しさん (2011-10-29 15 49 42) 西クロスベル街道の埋蔵光にて、ガンテの群れと遭遇。HP3のクオーツでした。 -- 名無しさん (2011-11-02 15 37 24) 終章、アルモリカ古道の埋蔵光にてブレードファングの群れから精神3ゲット。 -- 名無しさん (2011-11-12 18 40 17) 終章。聖ウルスラ医科大学手前のMAP。クロスベル市方面入り口の近くと、星見の塔を望む高台(宝箱のあるとこ)で、埋まっている光を確認。それぞれ、敵なしで『行動力3』や『回避3』等を確認。たまに『防御2』などの一段階下のランクのクオーツも確認 -- 名無しさん (2011-11-16 21 26 15) 終章。ウルスラ間道の浅瀬。中央付近の岩のすこし東。上記と同じで1~3のランクのクオーツを敵なしで確認。たまにアクセサリーも -- 名無しさん (2011-11-17 00 03 14) ノックス森林道でハバネリアンの大群。 攻撃1を落としました。 -- BUMP OF HAYASHI (2011-11-27 13 24 36) ノックス森林道マップ②の埋蔵光?を加えました。複数のコメントがあったのに掲載されてなかったので -- 名無しさん (2011-11-30 13 27 19) 2章1日目 ベルガード門の一つ前のマップでカエンギーヌーの群れで勝利→ミスティストールでした -- 名無しさん (2011-12-05 00 05 45) 2章1日目ウルスラ間道の星見の搭方向への分かれ道付近でミミナガモンチの群れに勝利→回避1でした -- 名無しさん (2011-12-13 16 47 35) 2章1日目ウルスラ間道の星見の搭方向への分かれ道付近でミミナガモンチの群れに勝利→回避1でした -- 名無しさん (2011-12-13 16 48 24) 2章1日目ウルスラ間道の星見の搭方向への分かれ道付近でミミナガモンチの群れに勝利→回避1でした -- 名無しさん (2011-12-13 16 49 46) ↑、↑↑はサーバ混雑でミスりました -- 名無しさん (2011-12-13 16 52 22) 場所は(確か)ボート小屋の辺りでEP3をゲットしました。 -- 名無しさん (2011-12-27 17 29 16) 月の僧院前にて埋蔵光からの敵出現で、アビスワーム8体確認。超初期に行ったから、とても強くて経験値も大量に入りました。 -- 名無しさん (2011-12-27 17 32 30) ↑補足。ボート小屋のEP3は終章です。 -- 名無しさん (2011-12-27 17 34 37) ウルスラ浅瀬に8体のケサラン防御2 -- 誰か (2012-01-03 18 31 40) ノックス森林道でEP3見つけたよ? -- 名無しさん (2012-05-23 21 49 31) 4章1日目ノックス森林道でハバネリアン群れ→妨害2 -- 名無しさん (2012-08-21 00 50 35) 終章、ウルスラ間道の星見の塔へ分岐するマップの南側宝箱そばに埋蔵光。ゴーディオッサー8体出て、こっちは3人PTだったから最悪。倒したらEP3 -- 名無しさん (2013-11-30 18 41 21) 3章では、西クロスベル街道の宝箱付近の埋蔵光(ブラックハンター×8)より行動力2を入手できました。 -- 名無しさん (2014-03-13 00 20 57) あばばばばばば -- 名無しさん (2014-04-02 15 13 03) 1章 西クロスベル街道 セピス入り宝箱付近の埋蔵光にてエボニーメ×8を確認。 -- 名無しさん (2014-08-03 14 42 44) ↑戦闘勝利後にティンクルピアスを入手 -- 名無しさん (2014-08-03 14 44 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/5907.html
クローン 名前:Kron デビュー:『ダイナソー』(2000年) 概要 生命の大地を目指す草食恐竜の群れを率いるリーダーのイグアノドン。ニーラの兄で、サブリーダーのブルートンを従えている。 強い者だけが生き残るという考え方を持っており、そのためなら弱者が犠牲になるのも仕方ないと考えており、新参のアラダーと対立する。 エピソード ダイナソー 小惑星の衝突により新たな土地を求めて旅をしていたアラダーとキツネザルの一家は砂漠で恐竜の群れを見つける。クローン率いるその群れは豊かな自然の残る生命の大地を求めて歩いていた。クローンや彼の右腕ブルートンは強い者だけが生き残ると考えており、イーマ、ベイリーンなどの年寄りや幼い者を軽んじていた。アラダーは弱い者のペースに合わせるべきだと主張したり、水源を見つける手柄を立ててクローンを苛立たせる。クローンはアラダーの手柄が気に入らないが、クローンの妹ニーラはアラダーの周りへ見せる優しさに好意を持つ。 クローンはカナタウルスの襲撃から逃げるためにさらにペースを上げ、アラダーや老人たち、更には負傷したブルートンまでをも置いて進んでいく。クローンとニーラらは生命の大地のある岩場の下に辿り着くが、恐竜たちにはその壁を登るだけの体力は残されていなかった。クローンは何としてもこの壁を登るべきだと主張するが、一足先に生命の大地に辿り着いたアラダーが駆けつけてきて、カナタウルスの襲撃を避けるために別の道を案内しようとする。遂にクローンの堪忍袋の緒が切れアラダーに襲いかかる。ニーラはアラダーに賛成し、群れとともにアラダーの案内を受けることに。ひとり取り残されたクローンがカナタウルスに襲われると、ニーラとアラダーは命がけでカナタウルスを追い払う。クローンは攻撃により致命傷を受けており絶命した。 登場作品 2000年代 2000年 ダイナソー ダイナソー (ゲーム) 声 サミュエル・E・ライト(2000年) 中田譲治(2000年)
https://w.atwiki.jp/kuronekotyaya/pages/26.html
ゴブリン炭鉱 多くのゴブリン達が冒険者の息の根を止めに襲い掛かる。 かつてのダンジョンにはない弓兵、強化兵などが多く出現する。 地図 入場料・入場券枚数 炭鉱内特徴・敵情報。 注意ポイント 敵MOB対処法・対応 地図 クリックで拡大 入場料・入場券枚数 難易度 適正レベル 入場料 入場券 炭鉱内特徴・敵情報。 モンスター名 出現情報 注意点 ゴブリン 炭鉱の初っ端に20体程度で群れている。 一気にタゲが集中すると大ダメージを貰うので注意 ゴブリン司令官 2体以上で居る場合が多い。 赤い衝撃波を放って大ダメージを与える上に移動速度 防御値を30%下げるデバフを掛けられる。危険。 ゴブリン看守 中BOSS付近によく居る。 ゴブリン囚人を召喚する厄介な敵。ダメージ量も他に比べると高め ゴブリン囚人 ゴブリン看守に召喚される 看守が居なくなると一気に散るのでその前に一気に叩こう ゴブリンアーチャー 炭鉱の初っ端に15体程度で群れている。 弓だと言って侮っていると、HPの3分の1を持っていかれます。 ゴブリン守備兵 炭鉱の何処にでも居る。 サンドワーム カグロイルの周りや道中に群れている デバフを多用してくるらしく集中攻撃をされると即死しかねない(特にカグロイル戦 サンドワームマザー サンドワームと同様 炭鉱の亡者 クロキア前で7匹程度で待機 タゲが集中すると一気に仕掛けてくる。 最後に待っているのはカグロイルと呼ばれるゴブリンのピエロと大量のサンドワームの群れであり、その道中に多くの中ボスが待ち構える。 しかし、中ボス自体はあまり脅威ではない。むしろ、その周りに群れているゴブリン上位部隊が厄介である。 注意ポイント 1、炭鉱進入直後、大量のゴブリンと指揮官に歓迎される。 下手に突っ込むと、大ダメージどころか死亡危機に瀕する。 2、ゴブリン司令官が2体以上 他に群れている敵がいるポイントには注意! 高い攻撃力を持ち、適正レベルだと一発で600前後持っていかれる可能性がある。また、赤い衝撃派を放ち、移動速度と防御値を30%下げてくる為、要注意。 マジシャン系は衝撃波をモロに食らうと即死する可能性アリ。 3、火柱と石柱のトリックを抜けた先にある上下段に別れて進むルートは用心! ゴブリン看守や司令官、中BOSSが居る死亡頻度 大な場所。 必ずPTにプリーストが居ないと経験値が大幅に減る可能性アリ 敵MOB対処法・対応 + 適正レベルでいく場合。 PT人数は2人~3人をオススメする。 適正レベルならそこまでつまずく事なく、スムーズに進める…ハズ。 一人で突っ込んだり、多くの敵を一掃しようとして敵を引き付けて自滅する事はみっともないので止めましょう。(特に砂虫が群れている所やゴブリン部隊が多く居る所など) 特にPTの役割分担などをする必要などないが、ガーディアンクロンなどの自分のダメージを肩代わりするクロンが居ると楽である。 ただ、上の注意ポイントには十分に注意して欲しい。 対処法として、 ナイトにタゲを取らせる。 ガーディアンクロンを突っ込ませてその間に倒す。 そういった方法が考えられる。 αとして、プリーストが居ると安定するだろう。 + 適正レベル+2以上の高難易度の場合 マゾい。ただひたすらに、マゾい。 PT人数は5人居ると安定する。4人だと少々心細いかも? 上の注意ポイントを注意しているにも関わらず、死亡ポイントになりかねない。 役割として欲しいのが、ナイトとプリーストである。 ナイトがタゲを取って、プリーストが回復・支援の役割を担うと大幅にPTの負担が軽減する。(39レベル現在、プリーストとナイトが居ないPTで行くとPOT大の消費量が半端じゃない) また、ガーディアンクロンが居る場合でもHPが10000程度あろうとも昇天する可能性が高いのでメロン連打ゲーになりかねない。 まぁ大事なのは役割なんだよ!役割! また、敵の防御が異常な硬さを誇っているので、デバフ(状態異常)として防御ダウンとかしてると少し倒しやすくなる。 最も厄介なのは、最後に構えているカグロイル+愉快な砂虫達である。 誰か一人が突っ込むと、敵の意識が一気にその突っ込んだ一人に集中するので、 敵が集まってきたら一回バーニングで敵を気絶させ、その間を利用してクロンにタゲを取らせるなどの対処が可能である。 成功すれば安定する為、危機的な状況に陥った時にバーニングを発動するという感じでいいと思う。(ナイトが居ても居なくてもHPが危なくなったらバーニングを発動しても良い。) あとはHPの残りに注意しながら、敵のHPを削ると良い。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3158.html
注意事項 虐待が薄い 文章力低い 死なないゆっくりがいます。 ゆっくりの言葉に漢字が紛れ込みます。 実験を始めてみたいと思う (前からの続きものです、前回の物を読んでおかないと状況がつかみづらいです。 実験を始めてみたいと思う (後 私にはゆっくりを虐待する趣味はない、しかしゆっくりには興味がある。 虐待お兄さんでもないし愛でお兄さんでもない、お兄さんと呼ばれるほど若くもない。 私というのはそういう男だ、それ以上でも以下でもないと認識しておいてほしい。 今回はゆっくりで簡単な実験をしてみようと思う、手順は以下のとおり 1・ゆっくり2匹を何もない部屋に入れる。 2・どちらか片方を喰い殺せば助けると説明。 3・残ったゆっくりを1の状況に戻す。 基本的にはこんな感じだ、しかし2の項目ではそのまま2匹とも何もしないで餓死されると 時間の無駄になる。 なので餌は朝昼晩と3食与えることにする、しかしそうするとゆっくりは相手を喰い殺さない。 そうなると3に進めないので時間制限を与えることと家族などを人質にすることで対処する。 また3で2の約束と食い違うことになるがそこでも人質などで対処できるだろう。 そして今回の実験での目的はこの状態を生き残ったゆっくりはどうなるのか?ということである。 さぁそれでは実験を始めてみたいと思う。 コンクリートの部屋で二匹のゆっくりが睨みあっている。 一匹は黒髪に赤いリボンが特徴のゆっくりれいむ、もう一匹は金髪にとんがり帽子が特徴のゆっくりまりさ。 普通に森で出会っていれば仲良くできたかもしれない、しかしもう出来ない、なぜできないかといえば人間に捕まったからだ、その人間がゆっくりを可愛がる 趣味がなかったからだ、その人間がゆっくりで実験をするのが趣味だったからだ、もうお互いどちらかしか生き残れない、どちらかの人質しか生き残れない。 私はのぞき窓から二匹を観察している、今は均衡を保っているが次に餌をもっていくまでこの状態でいられないだろう、私はそう予想する。 いや、これは予想ではなく確信に近い。 この実験はこの二匹だけで行っているものではない、ほかにもこの部屋と全く同じ部屋がいくつかありそこでここと同じ実験が行われている、単純に多くのデータ が欲しいからだ、この二匹とも五匹の同族を喰らっている、そして三匹目以降は二度目の餌を運ぶ前にどちらかが食われていた。 これはほかのゆっくりも同じような結果が出ていた、三匹目以降は二度目の餌はいらなくなる、ちなみにそれまでは時間ぎりぎりまでかかっている。 ここまでで特に優秀な成績を収めているのは(所要時間の少なさ)まりさ種のとある一匹だ、今回の実験に使ったゆっくりはお互いとは交流をしていなかった 2つの群れをまるごと使っている。 このまりさは群れのリーダーだった、賢く、仲間想いで、そこらの人間よりも誠実だった。 私がどの群れを今回の実験に使用するか観察しているときもこのまりさは今まで見たゆっくりの中で一番好感がもてた、しかしそれは過去の話、つい二日前 の話だ。 このまりさは一匹目から早かった、まず餌に手をつけず相手のれいむに向かって跳ねた むろんれいむは驚き初動が遅れる、こんなに躊躇なく、同族に襲われるなんて思わない、人間だってこんな状況ならまず驚く。 まりさが一度目の跳躍が終わると同時にれいむはまりさの方向に飛びかかろうと底部に力を込めた 「ゆっくりしていってね!!!!!!」 まりさが叫んだ 「ゆっゆっくりしていってね!」 れいむもゆっくりの本能で叫んでしまう 叫んだことで底部に込めた力が抜ける、まりさが二度目の跳躍 口を大きく開く、れいむに焦りの表情が見える 焦るのが遅すぎる 私はそう思った、だって私はこの結果がこの二匹を部屋に入れた時点で分かっていた、焦るのであれば目を合わせた瞬間が正しい。 それにしてもゆっくりが自身の習性を利用するとは驚いた、まさかゆっくりに驚かされる日が来るとは思わなかった。 そんなことを思っていると グチャン! と汚い音がのぞき窓越しに聞こえた。 一分とかからなかった。 この後もまりさはこのペースでゆっくりを喰い続け、28匹のゆっくりを喰っている、ただし5匹目以降は食いちぎっただけだ、許容量オーバーなのだろう。 実験は続いた、まりさも他のゆっくりたちも相手を噛みちぎり、噛みちぎられ、そのたびに私は透明な箱にハンマーを振った。 そしてストックしていたゆっくりも数がなくなる、とうとうこの実験も佳境だ。 結果としては最後に残ったのはリーダーまりさとれいむだった。 リーダーまりさはまだ正気を保っていたが相手のれいむは気が狂っていた、まぁこの状況なら気が狂っていないまリさの方が異常だと言えるだろう。 私としてはまりさに勝ってもらいたい、ゆっくり殺しの元リーダーが森に帰ったらどんな行動をするのかが気になるからだ。 私は二匹を地面に下ろした、そして餌を置き、時計を進める。 ここで今までなら隣ののぞき窓の部屋まで行くところだが決勝戦は生で観戦することにした、折りたたみの椅子を出して腰掛ける ギシリと椅子が音を立てた それが合図にでもなったのだろうか、二匹は一斉に飛んだ。 まりさは本能で感じていた。 このゆっくりを殺せば自分は、自分とつがいのパチュリーは、パチュリーの中に宿る命を守ることができるのだ。 最初に同族を喰い殺した時に自分は一切躊躇しなかった、するわけがない、できるわけがない。 自分の一番大切なものを守るためならば何でもできる、同族でも群れの仲間でも親友でも喰い殺してやる。 今までだって自分の大切な仲間や、伴侶のために、尽力してきた。 群れで食糧が足りないゆっくりがいれば自分の食糧庫から分けた。 新入りが巣をつくるのに手間取っていれば手伝った。 独り立ちをして群れから出ていくゆっくりがいれば運びきれないほどの食糧を分けた。 レイパーが来れば容赦なく殺した。 ゆっくりできない同族が群れを襲ってくれば容赦なく殺した。 群れの中で不穏分子があれば容赦なく殺した。 だからまりさは一番大切なパチュリーを守るために同族を殺した。 群れの仲間も食い殺したし、親友も食い殺した、あとはこのれいむを殺せば自由! またパチュリーと一緒にゆっくりできる、新しい群れをまた1から作るのもいいかもしれない。 このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを このれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむをこのれいむを 殺せば。 ギシリ まりさは無意識で前へ飛んだ、れいむを喰い殺すために、パチュリーやこれから生まれる子供たちとの未来をつかむために!! まりさはこの状況で喜んでいた!興奮していた! 生きるために、自由をつかむために、この抑制された世界を粉砕し森に帰るために自分が動いていることがうれしい! あぁ生きているってすばらしい!!!!!! ここで急に話は変わるが、人間の脳が一番よく働くのは危険にさらされた時だ、特に生命の危機ならそれはものすごい勢いで働く。 生命の危機に瀕した時自分の生い立ちなど、これまでの思い出がチカチカとめぐる事がある、私は感じたことはないがあるらしい。 確かその現象の名前は『走馬燈』というらしい。 今このまりさも似たような感じなんじゃないか? ゆっくりの思考を描写しているにはあまりに難しい言葉が多すぎるのも餡子が生命の危機でフル回転しているのだとすると納得はできないが百歩か千歩譲れば 自分に言い聞かせられないかい? まりさの目の前に大きな大きな黒が広がった、一瞬まりさにはこれが何か分からなかったがれいむの口だと理解した、いつのまにか目の前まで移動してきていた。 それにしてもこのれいむはゆっくりしているな、自分までもう少しなのに何をやっているのだろう?おや?避けようとしているのに体が動かない。 ゆっくりと口が近づいてくる いやだ!くるな!!自分は生きるんだ!ゆっくりと森でパチュリーと子供たちで・・・・・!! なくしてしまった友達や、食べてしまった同族や群れの仲間や親友の分までゆっくりすると決めたんだ!!! おまえなんかにいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ喰われてたまるかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ガチュ!! 私はこの実験の結果がわかってしまった、れいむの勝ちだ。 まりさとれいむは同時に飛んだがスピードが違った、まりさは理性にとらわれすぎていたんだ。 本能だけで迷いも、まともな思考も捨て去ったれいむのような速さを出せなかったのだ。 食いちぎられる寸前で身をひねり即死は免れたがもうお終いだろう。 私はハンマーを握り椅子から腰を上げる。 グチャン!! 汚い音が部屋の中に響き、実験の終了を私に知らせた。 まりさは死の直前に何がいけなかったのか考えていた。 もう目も見えず喰われなくても死が待っているのは自分でもわかっていた、でもだからこそ考えた、何をどう間違ったのか。 ふつうのまりさとれいむのつがいの間に生まれ、近所に住んでいたパチュリーから様々な知恵を教えてもらい、姉妹たちと共に成体になるまでなに不自由なく育った。 独り立ちして加わった群れで狩りやれみりゃを撃退するなど功績をあげ、若いうちからリーダーになった。 群れ一番の美ゆっくりのパチュリーにプロポーズをしてOKの返事をもらった時は生まれて一番喜び、叫び、涙を流した。 群れの教育は徹底し、子供のころに教えてもらったとおり人間の里には近づかなかったし、野菜も盗まなかった。 群れの中には盗みなどを働くゲスもいたが、誰にも見つからないように殺した。 そして3日前にパチュリーが念願のにんっしんをした、生まれてくる子供たちのために準備に精を出した。 そして人間に捕まってからも自分の大切なもののために精一杯頑張った。 なんだ・・・・なにもしていないじゃないか・・・・ ゆっくりだったからこんなところに連れてこられて、こんな目にあって・・・ まりさの意識はそこで途絶えた 結局ゆっくりに生まれたことがこのまりさにとっての間違いだった。 私の目の前には狂ったゆっくりれいむとその家族の残骸、まりさとつがいのパチュリーの亡骸が転がっている。 パチュリーは私だがゆっくりれいむの家族はれいむ自身がやった。 わかりきっていたことだ、れいむが勝った時点でこのような結果になることは。 私はれいむを外に放してやった。 れいむはその場でとどまっていた、私が扉を閉めるまで。 次に扉を開けたときには消えていた、近くにはいくつかのゆっくりの飾りと少量の餡子が残っていた。 おまけ 私は実験室のある離れから台車を押しながら母屋に向かう、台車には透明な箱に入ったゆっくりたちだ。 実は2つの群れを実験に使ったがもうひとつ目星を付けていた群れがあってその群れから30匹程度捕獲してきたものだ。 そしてこのゆっくりたちには今回の実験のすべてをビデオカメラに収め見せておいた、程よい甘さになっていることだろう。 私は台所にいる妻に呼びかける。 「あら、今回もいい感じに下ごしらえができてるじゃない♪」 私の妻は家事全般得意だが料理に関しては特に得意でプロ級の腕前を誇る、もちろん菓子作りもお手の物だ。 ちなみに台車のゆっくりたちには私たちの声は聞こえているので、これからどうなるのかはわかっている、いい表情で泣いている。 「今回の実験はどうだった?楽しかった?」 「いや、それがあまりいい結果が出なかったんだ。」 「ふぅ〜ん、じゃあさどこが悪かったか一緒に考えてあげるから後でビデオで見ようよ、どうせ撮ってあるんでしょ」 妻がほほ笑みながら提案してくる、もちろん私はうなずく。 「そこに君のお菓子があれば最高だな」 「じゃあすぐにできるお菓子がいいわね、あなたちょっと手伝って」 「あぁ、いいとも」 実験はとてもいい、こんな風に妻との会話のきっかけにもなるし彼女の作るお菓子の材料調達にもなる。 しかし一つだけ問題がある。 「そういえばあなた太った?顔が丸くなってきてる気がするのだけれど。」 「それならば君も太ったことになるぞ、私と同じ量食べているんだから。」 「あなたポッチャリな私が好きなんでしょ」 甘い物の食べすぎで太ってしまうことだ・・・ 「運動でもするかな・・・」 「じゃあ私のゆっくり虐待に付き合ってよ、あれ結構いい運動になるよ♪」 妻は小悪魔的な笑みを浮かべ取り出したゆっくりに包丁を入れた。 ゆっくりの悲鳴が台所に響く。 あとがき なんだか虐待していない気がする、なんだかひどい黒歴史生まれてしまった気がする。 やっぱり虐待してないってこのSS。
https://w.atwiki.jp/thehunter/pages/78.html
ミッション Bull Track a Herd of Elk 説明 Track a heard of Elk – 3 tracks within at least 5 minutes. Elkの群れの痕跡 - 5分以内に3匹の痕跡を見つける 目的 Track 3 Elks in a herd Elkの群れ3匹の痕跡 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1562.html
※餡子ンペ09出展作品です。 テーマ 4.群れ「ミニ社会化」……のつもり ※独自設定垂れ流し 「まりしゃも、もみもみしゃんほしいなあ……」 子まりさはぽつりとつぶやいた。 巣の中、四匹のゆっくりが身を寄せ合っていた。親まりさと親れいむのツガイと、その子 供の子まりさと子れいむだ。 子まりさと子れいむは、親れいむの二本のモミアゲそれぞれに優しく暖かに抱かれていた。 とてもとても、ゆっくりできる、家族の時間。 だが子まりさにはひとつだけ、ゆっくりできないことがあった。 それは自分にモミアゲがないことだ。 子れいむは親れいむのモミアゲが大好きだった。モミアゲで抱かれると、とてもとてもゆ っくりできた。 まりさ種にもおさげはあったが、れいむ種のモミアゲほど自由に動かせないし、一本しか ない。 自分が大人になったとしても親れいむのように子供を抱いてあげることができない。 それがなんだか、さびしかったのだ。 子まりさのそんなささやかな不満に、親れいむは困り顔だ。 そこに、親まりさが助け舟を出した。 「おちびちゃん。おちびちゃんにはもみもみがなくても、りっぱなおぼうしがあるよ!」 「ゆ? おぼうししゃん?」 「そうだよ! おちびちゃんのおぼうしは、とってもゆっくりできるよ!」 「もみもみさんよりゆっくりできる?」 「もみもみとおんなじくらいゆっくりできるよ! だっておぼうしには、たくさんの『ゆ っくりできること』をつめこめるんだからね!」 子まりさは親まりさのおぼうしを見上げた。 おぼうし。その中にはいつだって「ゆっくりできること」があった。 狩りから帰った親まりさのおぼうしの中には、いつだっていっぱいゆっくりできる食べ物 があった。おでかけのときにはおぼうしの中に入れてもらった。おぼうしの中はとっても ゆっくりできた。 子まりさは理解した。おぼうしは、ゆっくりできるものだ。 「おぼうしに『ゆっくりできること』をいっぱいつめこめば、みんなをゆっくりさせてあ げられる! もみもみはおちびちゃんをだきしめて、みんなをゆっくりさせてあげられる! おちびちゃんたちは、おとなになったらすっごくゆっくりできるんだよ!」 親まりさの言葉に、子供たちは大喜びだ。 「れーみゅ、おとなになっちゃらおかーしゃんみたいに、もみもみしゃんでおちびちゃん をだいてあげりゅんだ!」 子れいむはモミアゲをぴこぴこさせてはしゃいだ。 「まりしゃも! まりしゃも! おとなになっちゃら、おぼうしさんを『ゆっくちできる こと』でいっぱいにして、みんにゃをゆっくちしゃせてあげりゅんだ!」 子まりさはゆん、と胸をはり、おぼうしを誇らしげに掲げた。 そんな子供たちのほほえましい姿に、親ゆっくりは笑った。つられて子供たちも笑い出し た。 しあわせがあった。ゆっくりがあった。だから、みんなでいっせいに、元気よく叫んだ。 「ゆっくりしていってね!」 忘れやすい餡子脳だが、まりさはずっとこの日のことだけはわすれなかった。 おぼうしに「ゆっくりできること」をつめこんで、みんなをゆっくりさせてあげる。 その夢を見続け、ずっとがんばった。 そしてまりさは、その夢を実現させた。 おぼうしのなかにあったもの 「ゆ! ここがまりさがみつけたあたらしい『かりば』だよ!」 まりさの声が森の中に響いた。 おぼうしに「ゆっくりできること」をつめこみ、みんなをゆっくりさせることを夢みた子 まりさ。 今はすっかり成体ゆっくりまで成長し、独り立ちしていた。 そして今日、まりさは自分が見つけた狩場……すなわちきのこや木の実が豊富にある、と っておきの場所にみんなを連れてきたのだ。 「ゆゆ! いっぱいきのこさんがあるんだぜ!」 「わかるよー、きのみさんもいっぱいおちてるんだよー!」 「な、なかなかとかいはなかりばね! ありすもみとめてあげてもいいわ!」 一様に驚く群れのゆっくり達。満足げにみんなを眺めると、まりさは再び声を張り上げる。 「ここにくるまえにもいったけど、かりをするだけじゃなくてまわりの『とくちょー』を しっかりみてね! おんなじ『とくちょー』のばしょがみつかれば、そこがあたらしいか りばになるかもしれないよ!」 まりさは満面の笑みを浮かべた。 「そうすれば、みんなでもっとゆっくりできるよ!」 まりさが自分の狩場にみんなを連れてきたのは、ご馳走をするためだけではない。 他のゆっくりにも自分と同じように狩場を見つけてもらうためだ。 狩場がたくさん見つかれば、たくさん食べ物が集まる。そうすればみんながもっともっと ゆっくりできる。 「ゆっくりりかいしたよ!」 みんなも理解してくれた。 まりさはうれしそうにうなずき、そして楽しい狩りが始まった。 子供の頃の夢。 おぼうしに「ゆっくりできること」をつめこんで、みんなをゆっくりさせてあげる。 そのためにまりさは努力し続けた。全力でがんばった。 そして気づけば群れの人気者になり、みんなに推され、群れの長にまでのぼりつめた。 まりさは喜んだ。権力を得たからではない。群れの長なら、みんなをもっといっぱいゆっ くりさせられると思ったからだ。 長になってからも、まりさは群れのみんなのゆっくりのために尽力し続けた。 「まりさ! さいきんれいむのまりさがけがをしちゃって、ごはんがたりないの。なんと かならない?」 「ゆ! むれのたくわえをわけてあげるよ! れいむのまりさがげんきになったら、いっ しょにかりをしてたくわえをふやそうね!」 「まりさ! さいきんありす、すごくむらむらするの……れいぱーになっちゃったらどう しよう!?」 「おおきなきのしたにすんでるおねえさんありすが、じょうずな『ひとりすっきりー』の やりかたをしってるよ! おしえてもらって、まいにち『ひとりすっきりー』をいっぱい すればだいじょうぶだよ!」 「わからないよー! わからないよー!」 「だいじょうぶだよ、ちぇん! わかるまでいっしょにゆっくりかんがえよう!」 こうして、まりさは群れで起きる様々な問題を解決し、よりみんなをゆっくりさせた。 だが、時には簡単に解決できない問題にもぶつかることがある。 「むきゅ、まりさ。ちぇんとみょんがまた……」 「まだふたりとも、なかなおりしてくれないの?」 「むきゅん……」 ぱちゅりーが持ちかけてきたのは、ちぇんとみょんのケンカだ。両方とも身体能力が高く、 狩りがうまい。それぞれ競い合うのはいいことだが、それが原因で次第にいがみ合うよう になってしまったのだ。 まりさもぱちゅりーも何度か二匹が仲直りするよう諭したが、どうにもうまくいかない。 二人とも、ゆっくりするためにがんばっているだけなのに、どうして仲良く出来ないのだ ろう。難問だった。 だが、まりさは胸を張って見せた。 「ゆ! まりさにまかせてね! ゆっくりかんがえて、ふたりをなかなおりさせるよ!」 まりさの自信には理由がある。こうした悩みを解決する、とっておきの方法があるのだ。 「おにいさん、ゆっくりしていってね!」 まりさがやってきたのは、群れから一時間ほどの位置にある小さな山小屋だ。 まりさが声をかけると、おにいさんが出てきた。 山の中にある小屋には似つかわしくない、メガネをかけた細身の男だ。どこか学者を思わ せる風貌だった。その柔和な顔は、いつもまりさをゆっくりさせてくれる。 「やあまりさ。また何かあったのかい?」 「そうだよ! おにいさんにそうだんしたいことがあるんだよ!」 家の前の木の切り株におにいさんが腰を下ろすと、まりさはぴょんとひと跳びしてそのひ ざの上にのっかった。一人と一匹、どちらもなれた様子だった。 そして、まりさはぱちゅりーから相談された困りごと……狩りの成果を競うあまり、仲良 くしてくれないちぇんとみょんのことをおにいさんに説明した。 「…それで、ちぇんとみょんがゆっくりしてくれないんだ」 「まりさ。いつも言っているように、迷ったときはまりさが一番ゆっくりできると思うこ とを選ぶんだ」 「ゆーん……」 まりさは考え込む。 望むことはみんながゆっくりできること。みんなで、みんなで……。 そして、まりさはひらめいた。 「そうだよ! ちぇんもみょんも『きょうそう』してるからいけないんだ! 『きょうり ょく』すればいいんだよ!」 「へえ、どうするんだい?」 「ふたりでいっしょにかりにいってもらうんだよ! ふたりのとってきたものをあわせて むれのものにすればいいんだよ! いっしょにかりをすれば、ちぇんもみょんもあいての いいところがわかって、けんかなんかしなくなるよ!」 「でも二人はケンカしているんだろう? いっしょに行ってくれるかな?」 「そうだね、ゆーん……」 「仲直りを手伝ってくれるゆっくりがいればいいのにね」 「ゆ! そうだね! さいしょはまりさがいっしょにいくよ!」 ゆっくりは単純なナマモノだ。つまらないことでケンカしたかと思えば、簡単に仲直りす る。だが、そのきっかけはやはり難しいことだ。それは人間と変わらない。 まりさの考えたことは、そのきっかけ作り。群れの長であり、みんなと仲良くしているま りさがうまく立ち回れば、確かに成功しそうだ。 おにいさんも賛成してくれた。 「まりさはとってもゆっくりしたいいこだね」 おにいさんはやさしくまりさの髪をなでた。まりさはゆゆーんとうれしさに身をくねらし た。 こうしてほめられるとまりさはうれしくてたまらなくなる。でも今は、それに浸ってはい られない。 「さっそくかえって、ちぇんとみょんにはなしてくるよ!」 「うまくいくことを祈ってるよ」 「おにいさんありがとう! ゆっくりしていってね!」 「はい。ゆっくりしていってね!」 おにいさんの柔和な顔に見送られ、まりさは群れへと急いだ。 まりさとおにいさんが出会ったのは偶然だった。たまたま冒険気分で、まりさは山小屋に やってきた。 そこで、いつの間にか暮らし始めていたおにいさんに見つかったのだ。 初めはまりさは警戒した。人間はゆっくりできないと親ゆっくりから聞いていたからだ。 人間はゆっくりよりずっと強い。いい人間もいるが、悪い人間もいる。悪い人間はあまあ まを餌にゆっくりを誘い込み、とてつもなくゆっくりできないことをする、などなど。 ゆっくりとしては賢い親に、人間に対するそれなりに正しい知識を与えられていたのだ。 ところがおにいさんは、その知識からまりさのイメージしていた「にんげんさん」とは違 っていた。 「まりさ。こんにちは。ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 柔和な顔で、優しく挨拶してくれた。 それに、まりさのことを食べ物で手なずけようともしなかった。 「まりさ。少し君とお話したいんだけど、いいかな? ああ、おびえないで。怖いなら近 づかなくてもいいよ。どうしても嫌なら逃げてもいい。でも、できたら……僕とお話、し てくれないかな?」 「ゆうう……」 初めはおっかなびっくりだったが、話すうちにまりさはこのおにいさんが悪い人間ではな いことがわかった。言葉は丁寧、話題もゆっくりできることばかり。 まりさは思いつくままに自分の生活を話し、おにいさんはそれにゆっくりした感想を言っ てくれた。小一時間も話せば、一人と一匹はすっかり仲良くなった。 それからまりさは、時折山小屋にやってきてはおにいさんとお話しするようになった。 だが、このおにいさんのことを群れのみんなに話したことはない。 おにいさんにお願いされたからだ。 「まりさ、おにいさんのことは群れのみんなには話さないで欲しいんだ」 「どうして? おにいさんはとってもゆっくりできるひとだよ! きっとおともだちがた くさんできて、もっとゆっくりできるよ!」 おにいさんは悲しげに頭を振った。 「おにいさんはひとりで静かに暮らしたくてこんな山のなかで暮らしているんだ。まりさ だけならいいけど、たくさん来たら落ち着けない。それに、人間を怖がるゆっくりもきっ といる。怖がられるのは、おにいさんにも『ゆっくりできないこと』だから……」 「ゆゆ~、そうだね……」 「でも、まりさ。君は大切な友達だ。暇なときでいいから来てくれて、僕の話相手になっ てくれると嬉しい。いいかな?」 「もちろんだよ! おにいさん、ゆっくりしていってね!」 「うん。ゆっくりしていってね!」 おにいさんは一度もまりさに食べ物をふるまうことはせず、まりさから食べ物をねだるこ とをしなかった。利害関係抜きの関係。それは本当の意味での友達ということだ。それが なおさらまりさを安心させてくれた。 今はこうして、困ったときは相談するような仲にまでなったの。 そして、群れの長にまでなれたのは、おにいさんとのおかげも大きかった。 まりさにとって、おにいさんはなくてはならない大切なお友達だった。 おにいさんとの相談、なによりまりさのがんばりによって、群れの内部事情はどんどん改 善されていった。 群れのみんなは仲良くなり、協力することで食糧事情も良くなった。 それによってゆっくりの数は急速に増えた。30匹あまりだった群れは、今では100を 超えている。それでありながら、まだまだ増えるだけの余裕があった。ゆっくりみんなが 協力すれば、いくら増えても大条文なのだ。 大きくなった群れ。その長であるまりさは、おぼうしが重たくなったと感じた。当然だ。 まりさの決断には100を超えるゆっくりの運命がかかっているのだ。 だがまりさはそれを負担だとは思わない。むしろ誇らしく思った。おぼうしの重さは、群 れのみんなの「ゆっくりできること」が、つまっているとことの証。それはまさしく、ま りさが夢みていたことだ。 そんなまりさだったが、まだツガイを見つけてはいなかった。ゆっくりにしては珍しく、 成体になっても積極的に相手を求めようと話しなかった。まりさにとって群れのみんなが 家族みたいに思えるからさびしくはなかったし、長の仕事が忙しすぎたこともある。 だが、そんなまりさにも春が訪れた。 「まりさ! れいむはまりさと、ずっといっしょにゆっくりしたいよ!」 告白してきたのは幼馴染のれいむだった。ずっと仲良しだった。長の仕事もよく手伝って くれた。 突然の出来事に、まりさは目をぱちくりさせるばかりだった。今までれいむのことを、そ ういう相手としてみたことはなかったのだ。 だが、告白された瞬間、まりさの餡子を衝撃が駆け抜けた。 それは「しあわせー」だった。 今までどんなにおいしいものを食べても、どれだけゆっくりしても感じたことのない、衝 撃的な「しあわせー」。 まりさは群れをゆっくりさせればしあわせになれると思っていた。 でも、まだしあわせがあった。家族を持つこと。大好きな親れいむや親まりさのように、 かわいいおちびちゃんと暮らすこと。今までぼんやり考えていたそれが目の前に来たとき、 その「しあわせー」の大きさにまりさは驚くばかりだった。 「ま、ま、ま! ままままりさも! れれれれいむとずっといっしょにゆっくりしたいよ!」 どもってしまったが、どうにか答えることが出来た。 れいむは恥ずかしげに、でも嬉しそうに頷いてくれた。 まりさはまさに、しあわせの絶頂にあった。 「ゆふー、つかれたー。まりさ、ちょっとがんばりすぎちゃったよ……」 告白を受けた後、早速まりさはれいむをおうちに呼んだ。そこで、ある問題にぶつかった。 まりさの住むおうちはひとりで住む分には十分だが、家族で暮らすには手狭であることに 気がついた。 「ま、ま、まりさは! おうちをおおきくしたら、れいむをむかえにいくよ!」 「ゆっくりまってるよ、まりさ!」 思わずそんなかっこつけたことを言ってしまった。ゆっくりは告白直後にすっきりーも珍 しくないものだが、みんなのゆっくりのために心身を砕いてきたまりさはそういう方面に は奥手なのだった。 ここ数日、まりさはおうち作りに励んでいた。だが決して長としての仕事もおろそかには していなかった。 家族ができるとゆっくりはゲス化するのはよくあることだ。家族を一番に考え、他の優先 順位を極端に下げてしまう。頭が悪く視野の狭いゆっくりでは仕方ないことといえる。 まりさもれいむの告白に舞い上がりはした。だが、決して群れについて考えることを忘れ はしなかった。群れがゆっくりしていれば、家族もまたゆっくりできる。当たり前の、し かし多くのゆっくりが忘れがちなこの理屈を、長としての経験が長いまりさは餡子の奥ま で刻み込んでいたのだ。 長の仕事とおうち作りの両立にまりさはおおいに疲れさせたが、その苦労も報われようと していた。おうちは大きくなった。家族を養うのに十分な広さまで、遂に拡張したのだ。 「あした、あさいちばんにれいむをむかえにいくよ!」 まりさはそう心に決め、まりさはゆっくり休もうと目を閉じた。だがドキドキして眠れそ うになかった。 そんなモンモンととしていた時だ。 突然、入り口がどん、と大きな音を立てた。 「ゆっ!?」 驚き、まりさは身構える。 誰か来たとしたら、どんなにあわてていても入り口の「ドア」を叩く前に声をかけてくる はずだ。 捕食種が襲ってきた、というのも考えにくい。まりさのおうちの入り口は、群れのみんな で考えた特別製の「ドア」がついている。れいむの「けっかい」が施されており、簡単に は見つからないはずだ。 まりさが思いをめぐらす中、二度、三度とドアは叩かれる。 「ゆゆうっ!?」 一度であきらめないということは、中にまりさがいることを確信しており、それを狙った 攻撃であるのは間違いない。だが、誰が何のためにそんなことをするのか、まりさには想 像がつかない。 固唾を呑んで見つめる。 「ドア」はまりさの経験とぱちゅりーの知識が合わさり、強固な作りになっている。内側 から枝で閂をかけられているため、外からではれみりゃであっても開けられないはずだ。 だが、何度目かの衝撃によってついに閂は折れ、「ドア」取り去られてしまった。 そして、一匹のゆっくりが入り込んでくる。 「うー!」 ピンクのないとキャップに青い髪。こうもりの翼にこの声は間違いない。 「れ、れ、れみりゃあだあああああ!」 れみりゃはすぐには襲い掛かってこず、じりじりとまりさに迫ってくる。入り口はひとつ、 れみりゃの後ろ。逃げ場はない。 まりさは恐怖をどうにか飲み込み、、おぼうしの中からとがった枝を取り出す。 順風満帆に見えるまりさのゆん生だが、危険なこともいくつも経験してきた。れみりゃに 襲われたこともある。もっとも、そのときは運よく逃げ延びただけだ。逃げ場のないおう ちで捕食種と一対一の対峙など、初めてのことだった。 「ゆ、ゆうう……」 「うー!」 まりさのくわえたとがった枝を警戒しながら、しかしひるむことなく、れみりゃはじわじ わと距離を詰めてくる。 まりさの中で恐怖が爆発しそうになった。泣き喚いて全てを投げ出したいという誘惑にと らわれた。 だが、そのときだ。 まりさはおぼうしの重みを思い出した。 おぼうしの中には、群れのみんなが「ゆっくりできること」が詰まっている。 もし、まりさがこのまままりさがやられたらどうなる? おぼうしの中の「ゆっくりでき ること」はどうなる? まりさは冷静さを取り戻し、餡子脳をフル稼働させ、思考を巡らせた。 もし、このまままりさがやられたらどうなるか? きっとれみりゃは、群れのみんなを襲 うに違いない。 特製の「ドア」は、ほとんどのおうちに備えられている。普通のれみりゃだったら安全だ ろう。だが、目の前のこのれみりゃは、それを開けてみせたのだ。 長の導きもないまま、こんな危険なれみりゃが群れを襲う……なんてゆっくりできないこ とだろう。そんなこと、まりさには許せなかった。 そう思った瞬間、体は動いていた。 「ゆー!」 叫び、口にくわえた枝を突き出し、まりさは突進した。 いかに考えをめぐらそうと、ゆっくりにできることなどこの程度だ。だが、この攻撃は悪 くない。 拡張され大きくなったおうちとはいえ、れみりゃが飛ぶのはとても無理。枝はともかく、 突進するまりさの体をかわすのは難しい。枝で傷つけられなくとも、体当たりでひるませ れば勝機も少しは見えてくる。 だが、れみりゃの動きは、まりさのまったく夢にも思わないことだった。 「ゆうう!?」 れみりゃは、翼を使った。 翼で木の枝を受け流し、するりとまりさの脇を抜け、まりさ決死の突撃をなんなくかわし たのだ。ゆっくりとは思えない見事な回避動作だった。 そして、二匹はすれ違い、お互いの位置を入れ換えた。 あわてて振り返ると、爛と輝くれみりゃの目が合い、まりさは凍りついた。攻撃をかわし たからといって、れみりゃはやみくもに攻めてこなかった。侮れない相手だと、慎重にま りさのことを品定めしているのだ。 ドアを破り、翼で枝を受け流し、そして今、油断がない。明らかに普通のれみりゃではな かった。 だが、まりさは幸運だった。その幸運はふたつ。 ひとつはれみりゃと位置が入れ替わったこと、もうひとつはそれにまりさが気が付いたこ とだ。 「ふっ!」 まりさは枝をれみりゃに向かって吹いて飛ばした。もちろんそんなものは通用しない。れ みりゃは翼で簡単に枝を払った。 だが、それでいい。少しの隙ができれば十分だった。 突進により、まりさとれみりゃの位置は入れ替わった。つまり、まりさの背後に入り口が あるのだ。 まりさは急いで外に出ると、「ドア」で入り口をふさぎ、全体重をかけた。閂は壊された ものの、幸い「ドア」そのものはほとんど破損していなかった。 「うー! うー!」 何度か内側からぶつかられたが、入り口は下向きだ。捕食種の身体能力が優れていると言 っても、上から押さえつけるまりさの方が有利だ。 まりさはほっとした。後はみんなを呼んで、この「ドア」の上に重い石でも置いてれみり ゃをとじこめてしまえばいい。時間を置いて、れみりゃが弱ったところでやっつけるなり、 餓死を待つなりすればいい。 まずは、みんなを呼ぼう。大声を出そうと、まりさが息を大きく吸い込んだときだ。 「うー! みんな、ちょっとてごわいまりさがいるんだどー! てつだってほしいどー!」 まりさより先に、れみりゃが助けを呼んだ。 みんな? れみりゃは、一匹じゃない? 戦慄するまりさは、そのときようやく、静かであるはずの夜の群れが騒がしいことに気が 付いた。 いくつもの声が聞こえる。そのいずれもが……悲鳴だ。 「どぼじでれみりゃあがいるのおおお!」 「おかーしゃああああん! ゆわあああ! たちゅけてええええ!」 「いぢゃいいぢゃいいぢゃいいいい! やべでええええ! ずわないでええええ!」 群れに大変なことが起きている。 もう、おぼうしの重みを感じなおすまでもない。まりさは長としてとっくに覚悟を決めて いる。 今、「ドア」から衝撃はない。れみりゃは仲間が来るのを待っているのだろう。 「そろーり、そろーり……」 まりさは気づかれないよう、出来る限り静かに離れる。幸い、れみりゃはまりさの行動に 気づいていないようだ。ある程度の距離を稼ぐと、まりさは群れの中心へと駆け出した。 平和な群れは凄惨な、とてつもなくゆっくりできない地獄と化していた。 ありとあらゆる場所で、一方的な蹂躙が行われていた。一、二、三……ゆっくりの餡子脳 では数え切れないたくさんのれみりゃが、ゆっくり達を次々と狩っていた。 「どうして……れみりゃがこんなにいっぱいいるの……」 まりさが呆然とつぶやくのも無理はない。 れみりゃは普通、群れを作らない。基本的には一匹で行動する。複数でいたとしても、そ れは家族である場合がほとんどだ。その場合は、親ゆっくり二匹に子ゆっくり数匹という 構成だ。 だが、群れを襲っている無数のれみりゃは、見た限り全てが成体ゆっくりであり、たくさ んいた。 「ゆわあああああああ!」 お友達のまりさが追われている。後ろからはれみりゃに追いかけられているのだ。 ところが、逃げた先には、 「どぼじでれみりゃがいるのおおおお!?」 まるで待ち受けていたように別のれみりゃがいた。 「おめめがーっ! ありしゅのつぶらなおめめがー!」 「いぢゃあああいい! いぢゃいよおお! みえないいよおお!」 「くらいよおお! まっくらだよおおおおお! こわいよおおお!」 声に振り向けば、そこにはゆっくりの目を狙って襲うれみりゃがいた。異様なのは、目を 壊すだけでそれ以上のことはしないことだ。次々とゆっくり達の光を奪い、しかしかぶり ついて餡子を吸い出すということをしない。まるで、目をつぶすことが自分の役目だとい うように。 そして、それを待っていたかのように、今度は体は大きいものの動きは鈍そうなデブれみ りゃがやってきた。そして目が見えずろくに逃げることも出来ないゆっくり達を、次々と 吸い尽くしていく。 「れいむのおちびちゃんをかえせえええ!」 遠くでは、子供を取られたれいむがいる。 まるで見せ付けるように子ゆっくりを殺さず口にくわえるているれみりゃ。れいむの目は それに釘付けだ。 その後ろから、別のれみりゃが襲い掛かった。なすすべもなくれいむは吸い尽くされ、子 ゆっくりも同じ運命をたどった。 「なんなの……これ……なにがおきてるのおおおお!?」 群れをなしてれみりゃが襲い掛かってきた。しかも、連携して。 まりさはもう、この状況がなんであるかわからなかった。 だが、長としてできることは一つだけだ。 「みんなー! ここはもうだめだよー! 『ひなんばしょ』ににげてー!」 叫びながら、地獄となった群れを駆け抜ける。 あらかじめ緊急事態用の避難場所は決めていた。 そこへみんなを誘導すること。まりさにできることはそれだけだった。 声に気づいたれみりゃが襲い掛かってくる。 「! このれみりゃはおめめをねらってるんだね!」 さっき見ていたれみりゃだったことが幸いした。あらかじめわかっていた狙いをタイミン グを合わせてかわす。 「みんなー! にげてー!」 まりさは、叫び、走る。 絶望の中を、わずかな希望にすがりながら。 「ゆう、ゆう、ゆう……」 荒い息ばかりを吐き、まりさは必死に跳ねていた。あれからまりさは群れに避難を呼びか けながら走り回り、そしてどうにかれみりゃ達から逃げ切り、秘密の避難場所の入り口近 くまでたどり着いていた。 「みんなを……まもれなかったよ……」 まりさが逃げられたのは、れみりゃを無視してずっと走り続けたためだ。 れみりゃの多くは陽動やけん制をする役としとめる役に分かれていたようだった。陽動に もけん制にもかまわずただ駆け続けるまりさはそのコンビネーションにはまらず、標的に なりにくかったのだ。なにより、他のゆっくりがたくさんいたことが大きい。まりさは皮 肉にも、群れを守るどころか、群れに守られてしまったのだ。 「れいむ……だいじょうぶかな……」 群れを一旦離れて思うことは、ずっとゆっくりすることを約束したれいむのこと。 「きっとだいじょうぶだよ……! さきに『ひなんばしょ』でまってるにきまってるよ!」 まりさはそう自分に言い聞かせると、避難場所への入り口と向かう。 緊急用の秘密の避難場所とは、滝の裏の洞窟だった。 水に弱いゆっくりがいるとは誰だってなかなか思わない場所だ。捕食種はよりつきもしな い。 湿気が高いので長く暮らすのには向かないが、短期の避難場所としては絶好のゆっくりス ポットだった。 そして、その入り口近くまで来たところで、まりさはようやく気がついた。 洞窟の中から、悲鳴が聞こえる。 「ゆゆ!?」 驚きのあまり、飛び上がった。 それが、幸いした。 「うー!」 まりさの下をれみりゃが通り過ぎた。 れみりゃは口惜しそうにまりさを見ながら、しかし勢いはとまらず、そのまま洞窟の中へ と飛び込んで行った。 「そ、そんなああ!? どぼじでれみりゃがいるのおおおお!?」 まりさはつけられていたのだ。先に避難場所に着いたゆっくりもまた尾行され、既に避難 場所はれみりゃに蹂躙されている。洞窟からの悲鳴はその結果だ。 あえて逃がし、避難場所を知る。このれみりゃたちはゆっくりとは思えないほど狡猾だっ た。 「どうして……どうして……」 なんでこんなことに。 なにがいけなかったのか。 なにか間違えたのだろうか。 わからない、わからない、わからない。 餡子脳は過負荷に沸騰してしまいそうだった。まりさはもう、何をしていいのかわからな くなってしまい、動きを止めた。 そんなまりさを、現実に引き戻す声があった。 「まり……さ……?」 いつの間にかうつむいていた顔を跳ね上げた。声はあの、ずっとゆっくりすることを約束 したれいむのものだったのだ。 まりさの前に、れいむがいた。 れみりゃにかぶりつかれながら必死にはいずる、れいむがいた。 ひどいありさまだった。 あのふっくらしていた肌は、惨めにしなびてしまっている。しっとりとしてた髪も、恐怖 と痛みで色が薄くなっていた。目の光も弱い。明らかに、もう先は長くない。永遠にゆっ くりするのも時間の問題だろう。 れいむはまりさを見た。まりさは助けてやりたかった。どうにかして、れいむを救いたか った。 「まりさ……にげて……!」 だが、れいむは救いを望まなかった。自分が永遠にゆっくりしそうな状況にありながら… …いや、だからこそ、最愛のまりさが生き延びることを望んだのだ。 「れ、れいむっ……!」 「まりさ……だいすきだよ……まりさは、ずっと……ゆっくり……していっ……」 そして、れみりゃは餡子を吸い尽くされた。 自分のことを省みず、最後までまりさのことを想い、れいむは永遠にゆっくりした。 からっぽになったからだの中に、光を失った目がぼこり、と落ちた。餡子という支えを失 った皮はくしゃりと力なくつぶれた。 「ゆわああああああああああああああ!」 絶叫した。体中の餡子を吐き出さんばかりの勢いでまりさは絶叫した。 そんなまりさに、れみりゃはまるでひるむことなく、けぷ、とひとつゲップを吐くと、鋭 い視線を向けた。その目はふてぶてしく語っている。「次はお前だ」、と。 「ゆっがあああああああああああああ!」 武器となる木の枝はない。策も何もない。勝てる見込みなどひとつもない。何も考えず、 まりさは飛び掛った。 ただ全力で、憎しみの全てを叩きつけるように。 れみりゃの目が変わった。 目の前のまりさが、無力な餌ではなく注意すべき敵であると認識したのだ。 すばやく飛び上がる。かわしきれず、まりさのおぼうしの先っぽがかする。予想外の接触 に驚き、れみりゃの姿勢がわずかに崩れる。 「ゆうう!」 まりさはすぐさま着地し、振り返り追撃しようとした。 だが、出来なかった。着地すべき地面がなかった。 まりさが突っ込んだ先はガケだったのだ。滝が降り注ぐ先へと、まりさは頭からまっさか まさに落ちていった。 「……ゆ?」 気がつけば川に打ち上げられていた。 おちたとき、川におちた。頭からまっさかさまに落ちたのが幸いした。おぼうしからうま く着水し、まりさは水に浮くことができたのだ。そして流され一命を取り留めたのだ。 まりさはおぼうしをかぶりなおす。 水を吸ったおぼうしは重みを増していた。だが、まりさはそう感じなかった。 むしろ、軽いと思った。 昨日までは「ゆっくりできること」でいっぱいだった、誇らしい重みのおぼうし。 今はずぶぬれの水の重さだけ。そんなもの、惨めなだけだった。 暗い森の中、しんと月明かりだけが照らしている。あの惨劇が嘘のような、あまりに静か な夜の森だった。 まりさは歩き出した。 行かなきゃ、と思った。 どこへ、とは考えなかった。 歩けば、どこかにたどりつけると思ったから。 止まったら嫌な考えに囚われてしまいそうだったから。 だから、ただただ進み続けた。 そして、気づけばまりさはおにいさんの住む山小屋にたどり着いていた。 窓からは暖かな光が漏れていた。まりさの瞳から涙がこぼれた。 「おにいさん、おにいさん! でてきて! でてきてよおお! まりさのおはなしをきい てええ! まりさ、もう、もう、もう! どうしたらゆっくりできるのか、わからないん だよおおお!」 まりさが呼びかけると、小屋の中でどたばたと音がし、あわてた様子でおにいさんが現れ た。 「ま、まりさ!? いったいどうして……」 「お、おにいざーん!!」 まりさが飛びつくと、おにいさんはやさしく抱きとめてくれた。 あたたかい感触に、まりさは安堵を得る。だが今は、その暖かさに浸れなかった。群れの みんながゆっくりできない今、自分だけがゆっくりしたくはなかった。 おにいさんなら、なんとかしてくれるかもしれない。その思いにすがった。 「おにいざん、おにいざん! あのね、あのね……」 「驚いた、よくあのれみりゃの包囲から抜けられたものだね」 「……ゆ?」 まりさは人間が賢いことを知っている。いろんなことを知っているということを、知って いる。 でも、それでも納得できなかった。 「どうしておにいさん、れみりゃのことしってるの……?」 「まあ、中で話そうか」 そうして、まりさはおにいさんに抱かれたまま、中へと連れて行かれた。 まりさが山小屋の中へ招かれるのは初めてだった。 初めて見る部屋の中。 まりさは一目見て、 「なんなのこれええええええ!?」 絶叫した。 通された部屋の中には、無数のモニターが設置されていた。 そのいずれにも、襲われる群れのゆっくり達の様子が映し出されているのだ。 れいむが、ありすが、ぱちゅりーが、みょんが。 れみりゃに襲われ、噛み付かれて、吸い尽くされる。そんな様子が無数に映し出されてい るのだ。 「れみりゃにつけたカメラの映像さ」 「ゆ?」 「つまり、れみりゃ達が見てるものをここで全部見れるんだよ」 「ゆ? ゆゆ?」 まりさにはおにいさんが何を言っているのか理解できなかった。 ただ、予感があった。知ってはいけない、しかし知らずにいられない。そんな恐ろしい、 ゆっくりできないこと。それがここにはあるという、不吉な予感。 おにさんはまりさを机の上に置いた。全てのモニタが見渡せる特等席だ。 「モニターの1番は……技術はあるし発想もいいんだが、たまに止めを刺さず投げっぱな しにするのがよくない。36番は試験に二回落ちただけあって堅実だ。でも、ちょっとや りすぎな感じはあるな……」 ぶつぶつとつぶやくおにいさんの声もまりさにはゆっくりできない。 「お、おに、おにいさん……これはいったいどういうことなの……?」 「見てのとおり、れみりゃが君の群れを殲滅している。それだけのことさ」 おにいさんはいつもと変わらない様子で、さも当たり前のように語る。 まりさは本能的に悟った。目の前の惨劇。それを、このおにいさんが引き起こしたという ことに。 だから、叫んだ。 「ど、どぼじでごんなごどずるのおおおお!?」 それに対するおにいさんの答えはシンプルだった。 「通常種のゆっくりが邪魔だからさ」 まりさは絶句した。 そんなまりさを優しくなでながら、おにいさんは言葉を続けた。 「ゆっくりってやつは、やたらと山の自然を荒らすし人家にも被害を出すことがある。ゆ っくりは単体では脆いナマモノだけど、種としては強靭だ。あっという間に数を増やすか ら、殺すのは簡単なのに根絶となると異常に難しい。繁殖力がありすぎる。増えるたびに 駆除してたら、金も手間もいくらあっても足りやしない。そこで、れみりゃを使うことに したのさ」 おにいさんはモニターのひとつを指差した。 そこにはれいむを吸い尽くすれみりゃの姿があった。 「見てのとおり、れみりゃは邪魔な通常種のゆっくりを食べてくれる。ふらんでも良かっ たけど、あっちは性格にムラがあるし、数も増やしにくい。で、れみりゃを使うことにし たのはいいんだけど、あれもゆっくりには違いないから頭は良くないし、群れを壊滅させ るほど大食いでもない。実際に大量のれみりゃを山に放す実験が行われたらしいけど、あ まり効果は上がらなかったようだ。れみりゃの狩りの効率を、ゆっくりの繁殖力が圧倒的 に上回っているんだ。それなりに頭のいいゆっくりは、普通のれみりゃに襲われないよう に工夫するから、どうしても討ち漏らす、ってのも大きな原因のひとつ。れみりゃの狩り はぬるすぎるんだ」 おにいさんの説明はまりさには理解できなかった。 ただ、ただ、歯を食いしばり、食い入るようにモニタを凝視していた。 「でも人間はバカじゃない。すぐに新しい方法が考えられた。れみりゃが使い物にならな いなら、加工して強化し、訓練して役に立つレベルまで引き上げればいい。結果、通常よ り高い身体能力を持ち、複数で連携をとって確実に群れを殲滅する捕食種のできあがり、 というわけさ」 今度は別のモニターを映し出した。 口に枝をくわえるみょんとちぇんの二匹だ。れみりゃを、二匹で協力して倒すつもりらし い。 そこに、後ろから別のれみりゃ達が襲い掛かった。真後ろからの不意打ちに、二匹はあっ さりと倒されてしまった。 カメラを持ったれみりゃは、二匹の注意をひきつけるおとりだったのだ。 まりさも実際に現場でいくつも目にしていた。れみりゃたちは実に巧みに連携をとって、 群れのみんなを狩っていた。 まりさはただただ目を見開いていた。 だからその呟きはまりさも意識せず漏れた。 「どうして……? まりさたち、なんにもわるいことしてないのに……」 無意識の呟きに、おにいさんは聞きとった。 「悪いことをしない――つまり、善良な野生のゆっくり。それがいけないんだ」 「どう……して……?」 「ゲスが台頭した群れは大して増えない。圧制をしいて死ぬゆっくりが多くて適性数を保 ったり、あるいは勝手に自滅してくれる。でも、本当に善良なゆっくりはだめだ。増える。 際限なく増える。増えすぎて山を丸裸にしてしまった例だってあるくらいだ。山の生態系 にとって、なにもしない善良なゆっくりこそ最大の害悪なんだよ」 「そん……な……」 あまりにゆっくりできないことの連続に、まりさの餡子脳はまともな思考を手放そうとし ていた。だがそれを、お兄さんの言葉が引き止めた。 「それで、これからが君に関係する話だ」 「ゆ? ま、まりさに……?」 「そう。群れ殲滅用の捕食種は完成した。でも、実運用の前には実地試験が必要だ。その 対象はなるべく数が多くて賢い群れが望ましい。それも人間の手の加わっていない、野生 の群れが最適だ。人間の手が加わると、ゆっくりってやつはどうしてもゲスな面を出すか らね。さっきも言ったけどゲスなゆっくりは増えすぎないから駆除対象にならないから、 実地試験に向かない」 「わからないよ……」 「まりさにわかるように言えば、僕達が必要としたのは、そうだな……とってもゆっくり した大きな群れがだった、ってとこかな?」 「ゆっくりした……むれ……」 まりさの瞳からとめどなく涙が流れた。 ゆっくりした群れ。まりさはそこにいた。群れをゆっくりさせるために、全てを費やした。 夢だった。あの群れは、まりさの夢そのものだった。 しかし、夢は願うだけでは叶わない。夢を実現させてくれたのはなんだっただろうか? 「だから僕は君にアドバイスしたのさ」 そうだ。おにいさんがいたからだ。いつもまりさの相談にのってくれるおにいさんの存在 なくして、あれほどゆっくりとした群れはありえなかった。 「いや、ずいぶん気を使ったよ。実地試験には人間の手が加わっていない、という条件が あったから、ゆっくりの領分を越える知識を与えちゃいけない。なるべくゆっくり自身に 考えさせて、群れにゆっくりらしい発展を遂げてもらわなきゃならない。難題だったけど うまくいったよ。僕のアドバイスで、君はゆっくりできただろう? 群れをゆっくりさせ られただろう?」 そうだった。 まりさが悩んで相談を持ちかけたとき、おにいさんは回答を言うことはなかった。それと なく考える道を示してくれただけ。ほとんどの悩みを、まりさは自分なりの考えで解決し てきたのだ。 「いや、まりさに出会えてよかったよ。君は本当に性格のいいゆっくりだった。初めは君 一匹に働きかけるだけじゃうまくいかないだろうと他のゆっくりに声をかけることも考え ていたけど……いやいや、こんなにうまくいくとは思わなかったよ。まりさは最高の『群 れの長』だ。実にいい素材を用意してくれた。ほら、見てごらん。君の群れのゆっくり達 は実によくがんばってくれている」 モニターの向こうではゆっくりたちが奮戦していた。 子ゆっくりを逃がすため、自ら身を差し出すれいむがいた。 おぼうしを引き裂かれても、他のゆっくりをかばって戦うまりさがいた。 あきらめず、みんなを逃げ道に誘導しようと必死に声を張り上げるぱちゅりーがいた。 目をつぶされたのに、少しでもれみりゃを傷つけてやろうと木の枝をふりまわすみょんが いた。 誰かを見捨てるゲスゆっくりは一匹もいない。どのゆっくりも、みんながゆっくりするた めに、最後まであきらめずがんばっていた。 本当に、ゆっくりとした最高の群れだった。 それなのに……いや、それだからこそ。れみりゃ達の実地試験の素材として、最高のゆっ くりたちだと言えた。 群れのゆっくり達の決死の行動は、結局のところなにもかもが無駄だった。どんな抵抗も、 人間によって身体能力を強化され、連携を徹底的な訓練により教え込まれたれみりゃ達の 前には役に立たなかった。 モニターにはひとつとして、奇跡の逆転劇も幸運な脱出劇も映されない。ただただ、惨劇 ばかりが展開されていた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ!」 「まりさ?」 まりさは震えていた。恐ろしさに、なにより絶望に。 おにいさんの言葉はゆっくりであるまりさには難しく、まりさはおにいさんの話を理解し ていない。 「……まりさ、おにいさんがなにをいっているのかぜんぜんわからない。ぜんぜんわから ないよ……」 いや、本当のところは既にわかっていた。本質は、餡子脳の奥で理解していた。だが、わ かりたくなかった。認めたくなかった。 それなのに。 「ああ、つい熱が入ってしまった。ごめんね、まりさ。いつものように、まりさにもわか るように言ってあげるよ」 おにいさんは優しく、しかし残酷にまりさの逃げ道をふさぐ。 「まりさ。君は、れみりゃに滅ぼされるために、群れを大きくしたんだ」 「ゆ、ゆ、ゆああああああああああああああああああああああああああああ!」 まりさは絶叫した。 餡子が沸騰せんばかりの激情に身を焦がされ、その炎を吹き出すように叫んだ。 まりさのがんばってきたこと。しあわせなこと。ゆっくりできると思っていたこと。 いままで生きてきたゆん生で積み上げてきたありとあらゆるもの。なにもかもがこの惨劇 に向かうためのものでしかなかったなど、受け入れられるはずがなかった。 しかし、まりさがどう思おうと目の前の悲劇は終わらない。現実は変わらない。目の前の 無数のモニターではただ淡々と、今もゆっくり達がれみりゃによって滅ぼされる様を映し 出し続けている。 まりさは叫んで叫んで、声が尽きて……そして、叫びに口を広げたまま、動かなくなった。 そんなまりさを、おにいさんはただただいつものように柔和な顔で、しかし感情のない冷 静な目で眺めている。 おにいさんは学者だった。自分の研究を行い、それを発表することに無上の喜びを感じる、 純粋すぎるぐらいの学者だった。こうしてまりさに全てを話したのも、ただ自分の研究が うまく言ったことを話すのに熱中しただけに過ぎない。 そしておにいさんは、研究に情というものを持ち込まない人間だった。 「まりさ。君にはこれからも実験につき合ってもらうよ。あの包囲を抜けた君は研究対象 として興味深いし、れみりゃ達の訓練の相手にもちょうどいいだろう。これからも、ゆっ くりしていってね!」 まりさにはなんの反応も示さなかったが、おにいさんには関係なかった。 透明な箱にでも閉じ込めておくかと、おにいさんが机からまりさを持ち上げると、おぼう しがぱさりと落ちた。 「おや、珍しいな」 ゆっくりのお飾りは、人間の手で簡単に奪えるが、こんな風に自然に落ちてしまうなんて ことはまずない。不思議と落ちないようになっているのだ。 まりさの中にわずかに残った意識が、それを当然のことだと思った。 まりさはおぼうしのなかを凝視した。 何もない。空っぽだった。がらんどうのおぼうしだ。 あれだけたくさんつめこまれていたはずの「ゆっくりできること」。 それがみんなみんな、なくなってしまったのだ。 だから、まりさのおぼうしは、すっかり軽くなってしまい、ちょっとゆれただけで簡単に 落ちてしまったのだ。 おぼうしはおにいさんの手によってかぶらされた。 まりさはもう頭の上のおぼうしに、もうなんの重さも感じなかった。 了 by触発あき 挿絵 by触発あき * 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 挿絵:触発あき
https://w.atwiki.jp/power99/pages/11.html
クリーチャー(12) 4 《アカデミーの伝承師/Academy Loremaster》 4 《夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher》 4 《竜亀/Dragon Turtle》 呪文(24) 4 《クアンドリクスの命令/Quandrix Command》 4 《提督の命令/Admiral's Order》 4 《凍氷破/Icy Blast》 4 《タッサの介入/Thassa's Intervention》 4 《群れの渡り/Herd Migration》 4 《腹背+面従/Failure+Comply》 土地(24) 4 《蔦明の交錯/Vineglimmer Snarl》 4 《神秘の神殿/Temple of Mystery》 1 《冠雪の森/Snow-Covered Forest》 10 《冠雪の島/Snow-Covered Island》 1 《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》 4 《伐採地の滝/Lumbering Falls》 アカデミーの伝承師を強く使うためのデッキ。伝承師と土地以外全てインスタントタイミングで動けるカードにしてドローゴーする。 夜群れの伏兵を維持してトークンを増やし、凍氷破でブロッカーをどけて狼軍団で2回殴ってフィニッシュするのが理想の動き。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1613.html
絶対にゆるさなえ 9KB 虐待-凄惨 制裁 自業自得 群れ ゲス 希少種 自然界 人間なし 創作亜種 独自設定 あるゆ虐絵をみて我慢できずに書きました。今は反省ている 初投稿となります。 ※生温かい目でお願いします。 ※オリジナル設定並びにパロディがあります。ご了承ください。 ※希少種優遇注意 『絶対にゆるさなえ』 ある森のあるゆっくりの群れには、群れのどれいとして、さなえが捕まっていた。 群れの奴隷として、穴に閉じ込められ、虐げられていたさなえは、ある日、れいむとまりさのつがいに、徹底的に痛めつけられ、目をえぐられ、体に枝を突き立てられ、あげく、まりさに無理やり侵され、瀕死の重傷を負った。 そのさなえの姿に満足したれいむとまりさは、ゆっくりとした表情で、出て行くのを、残った片目で、見たさなえは、ぽつりとしかし、憎悪のこもった声で呟いた。 「ぜったいに、ゆるさなえ…」 暗い穴の奥から聞こえてきたさなえの声を聞いたれいむとまりさは、ゲラゲラ笑い出した。 「おお、こわいこわいv」 「やれるもんなら、やってみてね!!」 あんなボロボロの体で何ができるんだ。 れいむとまりさは、そう思いながら、自分たちの巣に戻って行った。 「ぜったいに、ゆるさなえ…ぜったいに、ゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 二匹がいなくなった穴の前から、何度も何度も、さなえは恨みのこもった言葉を吐き続けた。 この群れに住むすべてのゆっくりに対して呪うかのように… 1か月後、れいむとまりさ達の群れでは、不思議なことが起こっていました。 夕方になっても、夜になっても、1日過ぎても、巣に戻ってこない子ゆっくりや赤ゆっくり、果ては、狩りに出かけた親ゆっくりが増えてきたのです。 最初は、能天気な餡子脳ゆえに気にも留めていなかった群れのゆっくり達でしたが、居なくなった数が増えるにつれ、どうしたんだと、なにがあったんだろうと、大騒ぎになっていた。 「むきゅ…いったいどうしたのかしら…?」 群れの長であるぱちゅりーも、この事件に頭を悩ませていると… 「ゆっ!!それなら、こころあたりがあるよ!!」 「きっと、あいつのせいにちがいないぜ!!」 そう叫んだのは、さなえを散々痛めつけたあのまりさとれいむのつがい―――巣に戻った後、れいむが生んだ3匹の子ゆっくりのいる夫婦だった。 このれいむとまりさは、あの時のさなえの言葉を思い出し、仲間がいなくなっているのは、さなえの性に違いないと騒ぎ出した。 その話を聞いた群れの一同は、とりあえず、手がかりもないので、まりさとれいむに、連れられて、さなえがいるはずの穴の前に集まった。 「ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 耳(?)を澄ませると、さなえのいる穴の奥から、何度も何度も、「ぜったいにゆるさなえ」と呟くさなえの声が聞こえてきた。 群れのゆっくり達は、「ゆっくりしないでてきてね!!」、「はやくありすのとかいはのおちびちゃんをかえしてね!!」、 「そこにいるのは、わかるんだよー!!」と口々に、さなえのいる穴に向かって、非難の声をあげ、騒ぎたてた・。 しかし、穴にいるはずのさなえは、姿も見せずに、「ぜったいに、ゆるさなえ…」と呟くだけだった。 これに、腹を立てたまりさが、穴に近づくと、大声で怒鳴った。 「どれいのくせになまいきなんだぜ!!ゆっくりできないげすなさなえは、ゆっくりしないで…「ぜったいにゆるさなえから、ゆっくりしんでください」…ゆ?ゆぅうううううう!!」 「ま、まりざぁああああ!!」 次の瞬間、さなえのいる穴から何かが飛び出してきた瞬間、穴の近くにいたまりさを一瞬で穴の中に引き摺りこまれた。 まりさが、引き摺りこまれるのをただ見るしかなかった群れの一同が、唖然とする中、つがいであるれいむが、夫であるまりさが引き摺りこまれた穴に慌てて近づいた。 そして、穴に近づいたれいむは、穴の奥から響いてくるまりさの叫び声を聞いた。 「やべでぇええええ!!あんよさん、ひっぱら、いぢゃああああああいいいい!!ばりざのじまんのあんよさ…ゆ、やめて、ゆっくりやめで、やめでくだあああああ!! いぢゃい、いぢゃい!!ばぁりぃざぁのぎれいなおべべが、おべべがぁあああ!!いだあいぃいい!!ばりざのがみのげ、ひば・・ぎいいいいい!!だずげでぐだざい、だずげでぐだざいいいいい!! もう、いじめないがら、ゆるじでえぇえぇぇぇ!!ゆ、ばりざのぼうじざん、どら…いじゃいいいい!! ぼう、おうぢがえらぜで、ぐだざいいいいいいい!!でいぶ、だずげええええぇ…ゆぎゃああああああ!! ばりざのばがあああ、ばがぁあああ!!ゆ、ばりざのおぐぢ、あげないで、あげないで、あげ――――――――」 「まりさ?まりさ、ゆっくりでてきてね、ゆっくりででぎでね!!ばりざぁ、ゆっぐぢ、ででぎでよぉおおお!!」 穴の奥から聞こえてきたのは、痛めつけられるまりさの悲痛な声と何かが引きちぎれ、潰され、たたきつけられる―――まりさをなぶり殺している事を示す音だった。 やがて、穴の奥から聞こえていたまりさの叫び声が唐突に途切れた。 穴の近くにいたつがいのれいむは、穴の奥にいるはずのまりさに向かって、必死に呼びかけた。 だが、穴の奥からはまりさの姿が見えないどころか、声さえ聞こえなかった。 と次の瞬間、穴の奥から勢いよく何かが飛び出し、べちゃりと地面に、叩きつけられた。 「ゆ、ばりざ!!ぶじ…ゆがあああああああああ!!ばりざぁあああああ!!」 「「「「ゆぅうううううう!!」」」」 「むぎゅうううううう!!」 それ見た瞬間、つがいのれいむは、眼を血走らせ、あらん限りの叫び声をあげた。 群れのゆっくりたちも、おびえて後ずさり、長のぱちゅりーに至っては、ショックのあまり、おもわず、中身のくりーむをエレエレと吐き出した。 一応、まりさは穴から出てきた―――ただし、両目に枝で突き立てられ、全ての歯を抜かれ、髪の毛を引きちぎられ、帽子の代わりに口から下半分をかぶらされた状態で。 群れの一同が恐れおののく中、穴の奥からまた、さなえの声が聞こえてきた。 何回も何回も何回も何回も同じ言葉を… 「ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ・・・ぜったいにゆるさなえ…ぜったいにゆるさなえ…」 「「「「「ゆ、ゆあああああああああ!!!!!!!!」」」」」 「もう、おうぢがえるぅうううう!!!」 「どがいばじゃ、ないぃいいいいい!!!」 「わぎゃらないよぉおおおお!!!」 「みょおおおおおおん!!!」 その声を聞いた群れのゆっくり達は、まりさだったものに、目もくれず、叫び声をあげながら、ゆっくりらしからぬ速さで、さなえのいる穴から離れ、 急いでまりさの忘れ形見となった子ゆっくりであるおちびちゃんたちのいる安全な自分の巣へと戻って行った。 「ばりざあああ…ばりざがぁ…!!」 死んだまりさと、つがいだったれいむも、泣く泣くまりさの亡骸をそのままにし、泣き叫びながら、無我夢中で巣の中へ、逃げるように飛び込んだ。。 「ゆううう…まりさ…まりさぁああ…」 愛するまりさを失ったれいむは、我が子にも目もくれず、しくしくと泣き出した。 これまで、狩りは夫であるまりさにまかせっきりだったので、まりさが死んだ今、れいむが、子ゆっくり達を養うために狩りをしなければならなくなった。 夫を失い、しんぐるまざーとなった我が身を嘆くれいむだったが、心配はなかった。 なにしろ… 「ゆ、おちびちゃん…?」 「お、が…ぢゃ…」 「も…っど…ゆ…ぐ…ちっ…」 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっ…」 子ゆっくりの声がしないことに不審に思い、目を凝らしたれいむの目の前には、体をズタズタに噛み砕かれ、すでに死にかかっている子ゆっくり、そして… 「ぜったいにゆるさなえ…」 蛇のような胴体を、巣の奥にある壁から穴をあけてはいずり出し、頭の半分まで裂けた口の中にいる、子ゆっくり達をみせつけ、真っ赤に染まった目でニッコリと笑いながら、恨みの言葉を言うさなえがいたのだから。 「ゆぎゃぶうううううぅぅぅぅ!!!でいぶの、おぢびぢゃんがぁあああ!!もういやだぁああああああ!!!」 愛する我が子の惨状に、恐慌状態に陥ったれいむは、もはや子ゆっくり達にさえ目もくれず、我を忘れ、一刻も早く巣から飛び出そうとした。 「ゆっぐりじ、いぢゃいいいい!!!がまないで、でいぶのからだ、がまないでぇえええ!!」 しかし、飛びだそうとしたれいむの体は、地面から飛び出してきた何かに、次々と噛み千切られ、失速し、巣の入り口の手前で地面に落ち、痛みのあまり、地面をのたうちまわった。 「いだいいい…どぼぢででいぶが…ゆ?」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「ぜったいゆるさなえ…」 「「「「「「「ぜったいゆるさなえ…!!」」」」」」」 痛みに苦しむれいむが、目にしたのは、巣の壁という壁に穴をあけ、蛇のような体をくねらせ、次々と恨みの言葉をぶつけるお化けさなえの集団が、自分を取り囲んでる姿だった。 その口には、近所に住むありすやちぇんなどの群れのゆっくり達、そして、長ぱちゅりーの、大小様々なかざりが咥えられていた。 そして、どのかざりからも、ゆっくりにしか分からない死臭が、たっぷりとこびり付いていた。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ…」 もはや、逃げ場はなく、夫や子供、群れの仲間を皆殺しにされ、真っ赤に染まった無数の目に睨みつけられながら、体のあちこちを食いちぎられたれいむに許されたのは…。 「ゆ、ゆるじでぐだざいいいいいい!!!ごめんなざいいいい!!!あやばりまずがら!!!、ざなえざま、たずげでぐだざい!!でいぶが、わるがっだでずうう!!!どれいでも、げらいでもなるがら、だずげでぐだざいいいい!!!」 群れの奴隷であるのをいいことに、あれだけ見下し、蔑み、傷つけたさなえに対し、奥目もなく涙をたれ流し、頭を下げ、地面にこすりつけ、土下座しながら、ただ助かりたいが故の謝罪をし、ひたすら命乞いをすることだけだった。 もっとも… 「「「「「「「おまえらがしぬまで、ぜったいにゆるさなええええ!!!」」」」」」」 「ゆぎゃあぁあああぁぁぁああああ!!!!!!」 そんな都合のいいことを、憤怒と憎悪の塊となったお化けさなえは、聞くはずもなかったが。 「ゆぎゃ!!でいぶのあんよ、がまないでぇえええ!!」 「ゆううううう!!でいぶのびごびご、どらないでええ!!」 「いびゃい!!おべべおべべ、だべじゃいやああああ!!!」 「ばりざざあああ、だずげでぇ!!だすげでぇ!!ばりざあああああああ!!」 「ゆぎぃい!!でいぶのまむまむに、ばいらないで!!おでがいじまぁあああ、いじゃいいい!!!だべないで、でいぶのながをだべな、ゆぶううううううううう!!!」 れいむとまりさが住んでいた巣の中から、お化けさなえ達に噛み付かれながら、巣の奥へ引きずり込まれ、全身を食いちぎられ、まむまむから入り込まれて、 体の中を食い散らされ、穴という穴からお化けさなえが飛び出し、最大の痛みと絶望を味わないながら、断末魔の叫びをあげるれいむの声が、もはや誰もいなくなった森の中で響き渡った。 そして、あのさなえがいた穴の中には… 「ぜったいに、ゆるさなえ…」 一本一本が蛇の胴体のようになった髪を地面に突き立てながら、触手に備わった目に映る映像―――物言わぬ饅頭となったれいむの最期を見て、とてもゆっくりした表情で、恨みごとを呟くさなえの姿があった。 元ネタ絵 byM1 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る すっきり―なら他のゲスとやれ。早苗は神なんだから。死に掛けのクラゲと神様がすっきりーしてるようなものだ -- 2021-03-13 19 20 26 劣等種ごときが口を聞いていいとでも…? -- 2021-03-13 19 14 30 希少種様は神なのです -- 2021-03-13 19 11 28 [かに星雲あき]れいむの またにてい だいあり のその後と捉えて見てすっきりした -- 2018-03-05 22 47 45 野良群れに生まれたさなえ種って似たような運命を辿るんだな こういうのを読むと人間も小学生の頃に同じことするよな~ 皆より優れた才能を妬み、皆より劣った容姿を蔑む。 その差別の解決方法は単純明快、しかしクリアレベルは最難度。 周りの連中はその才能を認めて、活躍させればいい。 (海外では元ハッカーをホワイトハッカーとして雇うらしい) -- 2018-01-09 14 27 03 ↓ふざけるな早苗に殺されろ -- 2016-08-30 06 35 41 みょん(ようむ)以外いなくなればいいのだ(^^♪ -- 2016-08-15 13 05 29 霊夢のゲス度(最大1000)1000 まりさ989群れ10000000 -- 2016-03-22 20 44 16 自業自得ですな(れいむとまりさに向かって) -- 2016-03-20 22 11 47 絵がめっちゃ怖い。さなえ~待ってろよ。今から劣等種全ゆぶっ 殺して来るから。(;^ω^)ゆっくりたち「\(^o^)/オワタ」 -- 2016-03-13 00 50 16 希少種好きな奴以外帰れ -- 2016-02-20 22 44 05 早苗…可哀想に…。 通常種は今すぐ死んでね!すぐでいいよ! -- 2016-01-31 12 04 28 希少種のさなえはいますぐしんでね!すぐでいいよ!それかれいむたちのどれいになってね! -- 2016-01-07 14 18 44 わたしは希少種が嫌いです -- 2015-09-14 16 38 37 早苗… -- 2014-03-15 11 10 37 早苗ゲスどもをキタねえ花火にしてしまえーーーーーヒャッハーーーーーーー汚物は消毒だーーーー -- 2014-02-26 18 00 42 緩さ寝府 -- 2014-01-30 03 36 59 でいぶとゲスまりさザマァ! -- 2013-07-30 18 50 02 Oh -- 2013-07-12 21 44 21 最古ーーーーーーーーーーーーーーー WW -- 2013-04-04 04 48 27