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クロスボーン・ガンダムX2 機体名 クロスボーン・ガンダムX2 全長 15.9m 主武装 バルカン砲×2 ガンダム恒例のバルカン砲。目くらましないしミサイル落しにどうぞ。 ショットランサー X1の武装の大半を削った変わりにザビーネがとっつけた武装。マシンガン(実弾)、ショットミサイル(ミサイル)、そのまま格闘とオクスタンランチャーもびっくりな武装。つーか格闘して誘爆しないのか?これも初期武装なのでX2がやられた場所に落ちてると思う。 バスターランチャー ショットランサーに並ぶメイン武装。強力なビームを発射する。 特殊装備 ABCマント アンチビームコーティングマントの略。通常のビーム兵器なら5発まで耐えることが可能。穴が開いてても多少使えると思う。 移動可能な地形 空中×(?)、陸地○、水中×、地中× 備考 サナリィが作り上げたモビルスーツ、正式名称F-97。X1との違いは頭部アンテナ、黒と紫で塗装された外見、メイン武装がショットランサー、バスターランチャーにさし変わってるぐらい。本編ではトビアにコアファイターパクられたのが原因で、コアファイター無しで活用できるように改造した。また、サナリィほどの技術が無かったため、背面の×字スラスターを巨大化させ、前と同じ推力を保った。だがこのロワでは、コアファイターのある初期型のようである。
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2000~04年の巨大ロボットアニメ作品。 2010年5月以降鑑賞中(鑑賞済…「★」付)の作品を掲載。 ※◆付太字:メインページを設置した作品 ※タイトルは「巨大ロボットアニメ」ですが、戦闘機・戦艦・宇宙船・潜水艦等、メカが活躍するSFアニメ作品を含みます(選定基準は管理人裁量)。 ※以下、「各種データ」に関する注意。 →制作/「主たる」アニメーション「制作」「法人」を記載し、個人、『製作(企画・出資した個人・法人)』は除く(ただし、正直分類は曖昧…) →原作/(案):原案 →監督/(演):演出で、監督に準ずる役割にある人 (総):総監督、(SD):シリーズディレクター、(CD):チーフディレクター →脚本/(シ):シリーズ構成 →(協):協力、青字:法人 (参考)他の年次 →巨大ロボットアニメリスト <2000年> 作品 媒体 始期 終了 各種データ カテゴリ 勇者王ガオガイガーFINAL→(勇者王ガオガイガー) OVA 2000年1月21日. 2003年3月21日(全8話) 制作サンライズ原作矢立肇監督米たにヨシトモ(総)、高橋良輔(監修)脚本北嶋博明、竹田裕一郎 ★巨大ロボ サクラ大戦(TVアニメ)(→◆サクラ大戦(アニメシリーズ))(ゲーム原作) TV・アニメ 2000年4月8日. 2000年9月23日(全25話) 制作マッドハウス原作広井王子監督中村隆太郎脚本あかほりさとる(シ監) ★巨大ロボ エスカフローネ(→天空のエスカフローネ) 劇場版・アニメ 2000年6月24日 - 制作サンライズ、BONES(協)原作矢立肇、河森正治監督赤根和樹脚本山口亮太、赤根和樹 ★巨大ロボ ◆GEAR戦士電童 TV・アニメ 2000年10月4日. 2001年6月27日(全38話) 制作サンライズ原作矢立肇監督福田己津央(総)脚本両澤千晶(シ) ★巨大ロボ ◆真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ OVA 2000年12月21日. 2001年6月25日(全4話) 制作早乙女研究所原作永井豪・石川賢監督川越淳脚本藤田伸三(シ) ★巨大ロボ スパロボスーパーロボット大戦EX /ゲーム(PS)/2000年1月6日 スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部 地上激動編 /ゲーム(WS)/2000年3月30日 スーパーロボット大戦α /ゲーム(PS)/2000年5月25日 スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部 宇宙激震編 /ゲーム(WS)/2000年3月30日 <2001年> 作品 媒体 始期 終了 各種データ カテゴリ ◆マジンカイザー OVA 2001年9月25日. 2002年9月25日(全7話) 制作ブレインズ・ベース原作監督むらた雅彦脚本藤田伸三(シ) ★巨大ロボ スパロボスーパーロボット大戦COMPACT2 第3部 銀河決戦編 /ゲーム(WS)/2001年1月18日 スーパーロボット大戦α外伝 /ゲーム(PS)/2001年3月29日 スーパーロボット大戦α for Dreamcast /ゲーム(DC)/2001年8月30日 スーパーロボット大戦A /ゲーム(GBA)/2001年9月21日 スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor /ゲーム(WSC)/2001年12月13日 <2002年> 作品 媒体 始期 終了 各種データ カテゴリ ◆ほしのこえ 劇場版・アニメ 2002年2月2日 - 制作新海誠(自主制作)原作新海誠監督新海誠脚本新海誠 ★巨大ロボ ◆戦闘妖精雪風(小説原作) OVA 2002年8月25日. 2005年8月26日(全5話) 制作GONZO原作神林長平監督大倉雅彦脚本山口宏(構)、十川誠志(構) ★戦闘機 ◆OVERMANキングゲイナー TV・アニメ 2002年9月7日. 2003年3月22日(全26話) 制作サンライズ原作富野由悠季監督富野由悠季(総)脚本大河内一楼(シ) ★巨大ロボ ◆機動戦士ガンダムSEED TV・アニメ 2002年10月5日. 2003年9月27日(全50話) 制作サンライズ原作矢立肇、富野由悠季監督福田己津央脚本両澤千晶(シ) ★巨大ロボ ◆超重神グラヴィオン TV・アニメ 2002年10月7日. 2002年12月16日(全13話) 制作GONZO原作大張正己、赤松和光、GONZO監督大張正己脚本志茂文彦(シ) ★巨大ロボ ◆キディ・グレイド TV・アニメ 2002年10月8日. 2003年3月18日(全24話) 制作GONZO原作gimik、GONZO監督後藤圭二脚本きむらひでふみ(シ) ★巨大ロボ THE ビッグオーsecond season(→THE ビッグオー) TV・アニメ 2002年10月. 2003年4月(13話) 制作サンライズ原作矢立肇監督片山一良脚本小中千昭(シ)、片山一良(シ) ★巨大ロボ ◆マクロスゼロ OVA 2002年12月21日. 2004年10月22日(全5話) 制作サテライト原作河森正治監督河森正治脚本大野木寛 ★巨大ロボ スパロボスーパーロボット大戦IMPACT /ゲーム(PS2)/2002年3月28日 スーパーロボット大戦R /ゲーム(GBA)/2002年8月2日 スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION /2002年11月22日 その他(総集編)劇場版∀ガンダム Ⅰ地球光 / Ⅱ月光蝶(→∀ガンダム)/劇場版アニメ/2002年2月9日・10日/★巨大ロボ <2003年> 作品 媒体 始期 終了 各種データ カテゴリ サクラ大戦 エコール・ド・巴里(→サクラ大戦(アニメシリーズ))(ゲーム原作) OVA 2003年3月19日. 2003年8月20日(全3話) 制作ラディクス原作広井王子監督広井王子(総)、桐生勇作(CD)脚本川崎ヒロユキ(シ構)、あかほりさとる(シ監) ★巨大ロボ ◆宇宙のステルヴィア TV・アニメ 2003年4月2日. 2003年9月24日(全26話) 制作XEBEC原作XEBEC監督佐藤竜雄脚本佐藤竜雄(シ) ★巨大ロボ ◆スクラップド・プリンセス(小説原作) TV・アニメ 2003年4月8日. 2003年10月7日(全24話) 制作BONES原作榊一郎監督増井壮一脚本吉田玲子(シ) ★巨大ロボ ◆GAD GUARD TV・アニメ 2003年4月. 2003年9月(全26話) 制作GONZO、アンバーフィルムワークス原作いづなよしつね、GONZO、錦織博監督錦織博脚本錦織博(シ)、池口和彦(シ) ★巨大ロボ ◆ダイバージェンス・イヴ TV・アニメ 2003年7月. 2003年9月(全13話) 制作RADIX原作つくも匠・RADIX企画室監督ネギシヒロシ(総)脚本野崎透(シ) ★巨大ロボ マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍(→マジンカイザー) OVA 2003年7月25日 - 制作ブレインズ・ベース原作-監督むらた雅彦脚本西園悟 ★巨大ロボ ◆神魂合体ゴーダンナー!! TV・アニメ 2003年10月1日. 2003年12月24日(全13話) 制作OLM、AIC原作-監督長岡康史脚本川崎ヒロユキ(シ) ★巨大ロボ スパロボ第2次スーパーロボット大戦α /ゲーム(PS2)/2003年3月27日 スーパーロボット大戦COMPACT3 /ゲーム(WSC)/2003年7月17日 スーパーロボット大戦D /ゲーム(GBA)/2003年8月8日 スーパーロボット大戦Scramble Commander /ゲーム(PS2)/2003年11月6日 <2004年> 作品 媒体 始期 終了 各種データ カテゴリ みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~(→ダイバージェンス・イヴ) TV・アニメ 2004年1月. 2004年3月(13話) 制作RADIX原作つくも匠・RADIX企画室監督ネギシヒロシ(総)脚本野崎透(シ) ★巨大ロボ 超重神グラヴィオンZwei(→超重神グラヴィオン) TV・アニメ 2004年1月8日. 2004年3月25日(12話) 制作GONZO原作大張正己、赤松和光、GONZO監督大張正己脚本志茂文彦(シ) ★巨大ロボ 神魂合体ゴーダンナー!!SECOND SEASON(→神魂合体ゴーダンナー!!) TV・アニメ 2004年4月5日. 2004年6月28日(13話) 制作OLM、AIC A.S.T.A原作-監督長岡康史脚本川崎ヒロユキ(シ) ★巨大ロボ ◆新ゲッターロボ OVA 2004年7月23日. 2004年12月23日(全13話) 制作ブレインズ・ベース原作永井豪、石川賢監督川越淳脚本大西信介(シ) ★巨大ロボ サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里(→サクラ大戦(アニメシリーズ))(ゲーム原作) OVA 2004年10月20日. 2005年3月16日(全3話) 制作ラディクス原作広井王子監督山本裕介脚本川崎ヒロユキ(シ構)、あかほりさとる(シ監) ★巨大ロボ ◆トップをねらえ2! OVA 2004年11月26日. 2006年8月25日(全6話) 制作GAINAX原作GAINAX監督鶴巻和哉、庵野秀明(監修)脚本榎戸洋司 ★巨大ロボ スパロボスーパーロボット大戦MX /ゲーム(PS2)/2004年5月27日 スーパーロボット大戦GC /ゲーム(GC)/2004年12月16日 その他(総集編)機動戦士ガンダムSEEDスペシャルエディション 虚空の戦場(→機動戦士ガンダムSEED)/TVアニメ/2004年3月22日-23日/★巨大ロボ 機動戦士ガンダムSEEDスペシャルエディションII 遥かなる暁(→機動戦士ガンダムSEED)/TVアニメ/2004年7月27日-28日/★巨大ロボ
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ワールド オブ ファイナルファンタジー マキシマ ストーリーRPG ATB 6,264円(税込)10.7GB これは、新しい「ファイナルファンタジー」の大きさ 新しい世界のはじまり たくさんの出会いの物語 2016年10月に発売された『ワールド オブ ファイナルファンタジー』のパワーアップ版、『ワールド オブ ファイナルファンタジー マキシマ』がNintendo Switchに新登場! 歴代FFキャラクターの「レジェンド」や「ミラージュ」と呼ばれるモンスターが多数登場し、冒険をより一層楽しく盛り上げてくれる! さらに今作では、主人公レェンとラァンがレジェンドになって戦える、アバターチェンジ機能を搭載! 歴代FFの英雄になってバトルを楽しもう! メーカー スクウェア・エニックス 配信日 2018年11月6日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 対応言語 日本語, 英語, スペイン語, フランス語, ドイツ語, イタリア語, 韓国語, 中国語 レーティング CERO B セクシャル, 犯罪 WOFFセールで始めたんだけどノリがきつい 台詞回しと仕草が戦隊モノのギャグシーンを見てるような気分にさせる 読みにくいフォントのひらがな多用なところも含めてかなり子供向けなんだな 最初のボス倒したけどこれはダメかもしれない ストーリー自体に期待して先に進もう -- 名無しさん (2019-05-19 12 12 38) 名前 コメント
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エボ8の撃退は2000でマキシは50やシルビア400撃墜 -- (湾岸の魔術士) 2010-12-28 19 50 35
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「第2次スーパーロボット大戦」の攻略・その他記録集です。 ネタバレ等については自重しておりませんのでご注意ください。 <no image...> <リンク集> 公式ページ:- Wikipedia:第2次スーパーロボット大戦 <作品概要> <◆基本情報> 関連ページ:スーパーロボット大戦 No (FC版)No.2 発売日 (FC版)1991年12月29日(PS版)1999年12月2日(ゲームアーカイブス)2011年1月26日 ハード FCPSゲームアーカイブス 定価 (FC版)8,610円(PS版)2,100円(ゲームアーカイブス)800円 開発 ウィンキーソフト 販売 バンプレスト 時系列前後 (No.1)スーパーロボット大戦(初代)(No.2)★第2次スーパーロボット大戦(FC版)(No.3)第3次スーパーロボット大戦(SFC版)(No.17)スーパーロボット大戦64(※)★第2次スーパーロボット大戦(PS版)(※)第3次スーパーロボット大戦(PS版)(※)スーパーロボット大戦EX(PS版)(No.18)スーパーロボット大戦COMPACT2(第1部 地上激動編)(No.52)スーパーロボット大戦L(※)★第2次(ゲームアーカイブス)(※)第3次(ゲームアーカイブス)(※)EX(ゲームアーカイブス)(No.53)第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 旧シリーズ (1-1)★第2次スーパーロボット大戦(1-2)第2次スーパーロボット大戦G(2)第3次スーパーロボット大戦(3)スーパーロボット大戦EX(4-1)第4次スーパーロボット大戦(4-2)第4次スーパーロボット大戦S(4-3・1)スーパーロボット大戦F(4-3・2)スーパーロボット大戦F完結編(関連)魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL(関連)スーパーロボット大戦コンプリートボックス(関連)全スーパーロボット大戦 電視大百科 <◆バンプレストオリジナル/味方サイド> (フリーランス)マサキ・アンドー(声:緑川光(PS版))<「魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL」より>魔装機神サイバスター:マサキ機 <◆バンプレストオリジナル/敵サイド> 「秘密結社DC(ディバイン・クルセイダーズ)」シュウ・シラカワ(声:子安武人(PS版))<「魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL」より> ビアン・ゾルダーク(声:飯塚昭三(PS版))グランゾン:シュウ機 ヴァルシオン<最終ボス機>:ビアン機 <◆参戦作品> 初出年代 作品名 1970-74年 1972年:マジンガーZ 1974年:グレートマジンガー 1974年:ゲッターロボ 1975-79年 1975年:★UFOロボ グレンダイザー 1975年:ゲッターロボG 1979年:機動戦士ガンダム 1980-84年 (なし) 1985-89年 1985年:機動戦士Ζガンダム 1986年:機動戦士ガンダムΖΖ 1988年:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 1990-94年 1991年:機動戦士ガンダムF91 (1991年/本作) - ★魔装機神サイバスター ※年代参考:資料01:SF映像作品リスト ※初出年次順で掲載。★黄色セルは新規参戦。◎は機体のみ参戦。 ※魔装機神サイバスターは本作で初登場。 <(参考)非リスト作品> ※上記リストにはないものの、実質的に参戦している作品 初出年 作品名 備考 1974年 劇場版マジンガーシリーズ 機体のみ登場(★◎Z対デビルマン/トロスD7他)(★◎Z対暗黒大将軍/ジャラガ他)(◎グレートvsゲッター/ギルギルガン他)(◎空中大激突/ボング) <ゲーム情報> 【全話一覧】第1話 救出!!Ζガンダム 第2話 謀略の町 第3話 ダカールの制圧 第4話 ストライク・バック 第5話 裏切りの荒野 第6話 敵要塞を破壊せよ 第7話 決闘!ラインX1 第8話 マ・クベの罠 第9話 復讐の風 第10話 マリオネット・フォウ 第11話 驚異!!究極ロボ ヴァルシオン 第12話 ラサの攻防 第13話 シロッコの影 第14話 宇宙へ… 第15話 激闘!ジュピトリス 第16話 脱出 第17話 ソーラレイ発動 第18話 潜入!コンペイトー 第19話 月面の死闘 第20話 決戦!グラナダ要塞 第21話 時間よ、止まれ 第22話 大気圏突入 第23話 逆襲のシロッコ 第24話 ギルギルガンの亡霊 第25話 ラストバタリオン再び 第26話 暁の決戦(Fin)
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紅武連結 マキシガルザ・マックス P 光/闇/火文明 (10) クリーチャー:ディスペクター/ボルケーノ・ドラゴン/アンノウン/ゼニス 12000+ ■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない) ■EXライフ・Ω(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを手札に戻す) ■スピードアタッカー ■パワーアタッカー+12000 ■ワールド・ブレイカー 作者:wha +関連カード/2 《紅神龍ジャガルザー》 《「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス》 【企画】連結!集結!ディスペクター! カードリスト:wha 評価 名前 コメント
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2012/3/18開催の「鋼の魂祭」における特典ブックレット「スーパーロボット大戦シリーズ生誕20周年記念特製ブックレット」の内容を抜粋してご紹介。 本書最大の目玉は「『スパロボを作った男達』」と題する、寺P×じっぱひとからげ氏(←なかなか表に出て来ることのない大ベテラン)の対談。 他、開発スタッフ総勢75名を対象としたかなり大規模なアンケート結果もなかなか見ごたえがあります。ということで、この2点を中心に記載しております。 <リンク> 2012・春 鋼の魂祭備忘録 雑感集 <その1>寺P×じっぱ氏 対談メモ(収録日2012.2.3) ※全3ページと少量ですので、丸写しにならないよう注意しつつ…。 「スーパーロボット大戦」の誕生「スーパーロボット大戦」というタイトルについては、(20年前当時の20代にとって)懐かしい感じを出したくて考えたもの。ちなみにこのネーミングセンスでもって、第2次の時には「帰ってきたスーパーロボット大戦」、Fでは「さらばスーパーロボット大戦」というタイトル案を考えていたらしい。 スパロボのゲームジャンルについては、元々ダンジョンタイプのRPGを考えていた(ちなみに、精神コマンドはまさしく「RPGでいう魔法の役割」として考案)。制作会社との協議の中でシミュレーションRPGに路線変更。これに加えて(先行して企画がスタートしていた「バトル大相撲」等のコンパチ作品で採用されている)巨大ロボットと人間大ヒーローの共演に違和感を感じていたじっぱ氏が、「アニメのロボット」というジャンルで括ることを考案、かくてスパロボ誕生。しかし当時はバンプレストのゲームの中でも異色な存在であり、20年続くなんて思っていなかった。 「初代」と「2代目」の出会いじっぱひとからげ氏と言えば正体がよく分からないことで有名。寺Pも入社当初、じっぱ氏が名乗らなかったせいで、誰がじっぱ氏だかしばらく分からなかった(最近の話かは不明だが、寺Pも「じっぱひとからげさんは今、何やってるんですか?」と聞かれたことがあるとのこと)。この点を逆手に取って、「じっぱひとからげ」を襲名制度にしてみようという案もあったとか。 寺Pから見たじっぱ氏の第一印象「とにかくやる気のなさそうな人」。そしてそれは大筋で正しかった。/エピソード1:新人として教えを請う寺P「(寺P)どうやって作ったらいいんですか」「(じっぱ氏)好きにすれば。資料はその辺にあるから、見といて」/エピソード2:寺Pを2代目Pとするかどうかについての上司との会話「(上司)寺田にやらせようと思うんだけどどうだ?できると思うか?」「(じっぱ氏)できるんじゃないスか~」/寺Pフォロー「(寺P)あっ、実際にはすごくいい人なんですけどね」「(じっぱ氏)そんなフォローいらないよ(笑)」 (オマケ)森住氏のエピソード。すごく分厚い手書きの企画書を送ってきた。→じっぱ氏、その分量を見て、内容もよく見ないうちに「その熱意は買おう」→バンプレ人事部「じっぱが気に行った学生がいるらしい」→採用決定。 二人三脚で作り上げた「スパロボ」二人の正反対なところ。寺Pは散らかす人で、じっぱ氏は片づける人。じっぱ氏、もうお前の尻は拭けんと、「HPと装甲はもう改造しなくていい。運動性を上げて、危機を回避するようになれ」と寺Pにアドバイス。/その2。寺Pは広告塔として外に出る人、じっぱ氏は裏方で頑張ろうと決意。/じっぱ氏の「スパロボを作った男達物語」陰謀……「まだ学生だった寺Pの素晴らしい企画書によってスパロボが誕生した」という偽りのカリスマ物語を浸透させ、制作現場から逃げようと画策→寺Pの説得により失敗、開発現場に戻って結局現在に至る。 二人の似たところ。二人とも、元々はバンダイでプラモデルの仕事をしたかった→「ゲームに興味があるなら、バンプレストを受けてみれば」と紹介され、採用されている。 初期の頃の逸話。①資料がなくてとても苦労した。地方に住む友人から原作を録画したビデオテープを借りたりとか……今は大概DVDボックスが出ているのでとても便利。/②インターネットがなかった当時は、手紙がたくさん来ていた。中には100ページ以上の企画書などという超大作も! 文化を作りなさい、と言われて「スパロボを20年続けろ」との発言は、かの有名なバンプレ初代社長・杉浦幸昌氏。「20年続ければ文化になる。親子で楽しめるようになる。そういう大きな流れを作るために、20年続けなさい」との言葉を受けて、「そこから『継続は力なり』という言葉を念頭に置くようになりました(寺P)」 20年続けるために、サービスを欠かさないようにしてきた寺P。「(寺P)『次はどんなロボットが出て来るんだろう』と思ってもらったり、楽しみにしてもらえなきゃ、次は続かないですからね」→で、スパロボで原作の映像や玩具などに興味を持ってもらえればいいなと思っている、ロボットアニメへの恩返しになったらいい、とのこと。 (オマケ)「(寺P)そういえば、じっぱさんはスパロボにまだ出ていない、とあるロボットが好きですけど、企画会議でそれを参戦させようと言い出さないですよね。」 これから目指すもの、これまで目指してきたことお二方の考えるスパロボのテーマ「(じっぱ氏)ロボットアニメのカッコよさ、そのイメージを大事にしたい」「(寺P)ロボットアニメという文化を、スパロボというゲームでも後世に伝えたい」。また、お二方共通の方向性としては、幅の広い作品でありたい、ロボットという共通点でいろいろな世代が盛り上がってくれるものを作り出していきたい、という、前節の「ロボットアニメ文化」方針を踏襲したもの。 (オマケ)「(寺P)あと、いろいろと大変ですけど、グローバル展開も。もちろん、コアな層を狙いつつ、こだわってスパロボを作っていきたい」 <ワタクシの感想>/太字箇所を中心に…じっぱ氏・寺田氏共通ですが、杉浦氏の「20年続けば文化」の信念がしっかりとベースにあって、それで数々の苦難を乗り越えて今日を迎えることが出来たのだな、ということがひしひしと伝わる内容でした。/今回の鋼の魂祭でも(ぱらぱらとですが)親子連れを見かけました。潜在的にはもっともっとたくさん、そういう人達がいると思います。20年続けば親子で楽しめる文化になる……その壮大なビジョンはまさに具現化しつつありますぞお二方!!(……というか、私も子供を作ってそういう人達の仲間入りをしてなきゃならん歳になりつつあるわけですが……) 「じっぱさんが好きだけど、企画会議では名前を出さない某ロボットアニメ」……気になりますね、一体なんでしょう。同世代の寺Pが常々熱中した作品として挙げていて、COMPACT3で参戦を果たした「合身戦隊メカンダーロボ」、これが1977年の作品ですから、その近辺の作品でしょうか。まるっきりの当て推量ですが、有名どころだとすれば「マグネロボ ガ・キーン」「惑星ロボ ダンガードA」「闘士ゴーディアン」あたりでしょうかね? 寺P発言に出て来た「グローバル展開」。これは以前にGBA版のOGを海外展開したことを踏まえた発言か、それとも……?/ちなみに親会社のバンナムでは、海外事業テコ入れのため、「パワーレンジャー サムライ(侍戦隊シンケンジャーの海外名)」に次ぐ、第2の海外向けキラーコンテンツを手にしようと気張っている最中。そういった背景を考えると、ひょっとしてということもないではない……? <その2>スパロボスタッフが乗ってみたいロボットランキング ※「開発チームスタッフ一問一答」における「⑥一度乗ってみたいメカ(最大3機)」での回答結果を集計してみました。 ※得票数同数の場合は五十音順で表示。厳密に同じでない機体は全部別個の存在として集計しています(例:アルトアイゼンとアルトアイゼン・リーゼ、VF-25とVF-25Sはそれぞれ別。ただし「RX-78ガンダム」「ガンダム」は同じ機体としてカウント) ◆7票サイバスター ◆6票スコープドッグ ◆5票ボスボロット ◆4票アウセンザイター アルトアイゼン ガオガイガー ゴッドガンダム ビッグオー マジンガーZ ◆3票VF-1バルキリー Ζガンダム ウォーカー・ギャリア ガンバスター ゲシュペンスト ゼオライマー ダイゼンガー ボン太くん (以下、少数派意見)(2票)RX-78ガンダム アルトアイゼン・リーゼ エルガイム ガイキング ガンレオン キングゲイナー コン・バトラーV ダイモス ダンクーガ ホバーパイルダー レイズナー (1票)∀ガンダム VF-1A(一般機) VF-1Sストライクバルキリー VF-1スーパーバルキリー VF-25 VF-25S YF-19 ΖΖガンダム νガンダム 暁 アクエリオン アストラナガン アプサラスⅢ アフロダイA ヴァル・ヴァロ ウイングガンダムゼロ エルガイムMk-Ⅱ オーガス ガーベラ・テトラ ガーランド ガーリオン・カスタム(トロイエ隊) ガオファイガー ガチコ ガルガード ガンダムF91 ガンダムMk-Ⅲ ガンダムアストレイレッドフレーム ガンダムエピオン ガンダム試作3号機 ガンバルガー ガンブラスター 魚竜ネッサー グランヴェール グルンガスト グレートマジンガー グレンラガン 黒獅子 ゲシュペンストMk-Ⅱ タイプS ゲッター1 ゲッタードラゴン ゲッターロボG ゲドラフ ケンプファー ゴーダンナーツインドライブモード ゴーナグール 虎龍王 コンパチブルカイザー ザクⅠ ジェガン ジェネシック・ガオガイガー シズラー黒 シャイニングガンダム ジャオーム ジャスティスガンダム シャトル 獣神ライガー シュロウガ 真ゲッター1 ソウルゲイン 第13使徒バルディエル ダギ・イルス(黄) ダン・オブ・サーズデイ ダンガイオー ダンバイン(トカマク機) デスティニーガンダム トールギス トッド用ダンバイン ドミネーター ニルヴァーシュspec2 ネェル・アーガマ ノイエ・ジール ハイペリオン バスターマシン3号 バルキリー ビアレス 百式 ビューナスA ヒリュウ改 ビルトシュバイン ビルトビルガー ビルトラプター ファイヤーバルキリー ブラックサレナ ブレンパワード ベミドバン ボルトガンダム ライジンオー ライディーン ラゼンガン ラフトクランズ ランドリオン リーオー ヱクセリヲン
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1:パイロット 今回語るのは、スーパーロボット大戦α外伝。 α外伝はゲームシステムの多くは前作からの代行だが、その中で最も変わったモノにパイロットの能力がある。 例えば、ゲッターチームの隼人が加速を覚えたことでゲッターの移動力が大幅に上昇したり、ネックだったひらめきを会得した甲児…などなど。 その中で最も変わったのが、UCガンダム勢だといえる。 前作では、アムロやカミーユといった原作でも強かったキャラで、フィンファンネルやハイメガキャノンを連打していればよかったんです。 ですが、α外伝からはそうはいかない。 一週目では何も知らずにアムロ&νガンダム、クワトロ&百式、カミーユ&Zガンダム、ロラン&∀ガンダムを使っていたら、やたらに使い難かった。 そして学んだのがα外伝のUCガンダム勢は、ほぼ全てのメンバーに使用意義があるってこと。 今回、ザッとUCガンダム系は以下の四種類に区分できる。(ギャバンやファみたいな特殊な奴はいますが。) 主役級NT 補助系NT 主役級OT 補助系OT 主役系NT 該当キャラ:クワトロ、カミーユ、ジュドー、アムロ、ウッソ このタイプはひたすら強い、まず強い。 NT補正も掛かるので、集中だけで当てる・避けるを実現してくれる。 精神コマンドも比較的揃っており、全員が集中・熱血・魂を覚える、さすが主役。 だがしかし、このグループは援護を覚えない。 UCガンダムは射程の広さも魅力の援護の有力選手だけに、この欠点は痛い。 このグループで布陣を組むと、やたらに使いにくいパワーだけの部隊になってしまうのだ。 このグループでのイチオシはウッソ、ステータスでは他キャラと互角以上であり、ハロ分有利と言える。 主役系OT 該当キャラ:コウ、バニング、ロラン、ハリー、コレン このタイプはステータス面では主役系NTに並ぶ実力者が揃っている。 そして主役系NTとは異なって援護を持っており、援護ハイメガキャノンや援護月光蝶といった幅の広い攻撃が出来る。 欠点は、NT補正がかからず、ザコ戦闘でも必中や集中を使うことが多く、SPが減りやすいこと。 このタイプでのイチオシはロラン、際立ったモノはないが必中・集中・ひらめきと三種の神器を持っているのがイイ。 補助系NT 該当キャラ:ファ、フォウ、カツ、ルー、プル、プルツー このタイプは最も使いやすい、と言える。 ステータス・地形適応において主役系に劣るが、NT補正も有るので主役系OTには引けを取らない命中・回避を実現。 さらに当然援護技能を持つので、援護ファンネルといった気持ちのいいこともでき、補助精神も優秀。 このタイプでイチオシはプル、精神コマンドに使える物が揃っており、試作三号機との組み合わせは鉄板。 補助系OT 該当キャラ:キース、モンシア、エマ、マーベット、ジョゼフ、ギャバン、ポゥ、ソシエ、メシェー 最弱カテゴリであり、使うには愛が必要になる。 全体的に援護レベルは高いのだが、援護させたいなら補助系NTの方が強い。 技能が優秀なギャバン、貴重な精神を覚えるソシエ、メシェーは割と悪くない。 エマ、ジョゼフ、モンシア、キースは精神のバランスがいいのでスパガンの後ろの人としてなら使える。 ……しかし、参戦が遅くステータス・精神的にモンシア以下のポゥは、かなり愛が必須のキャラ。 ようは、単体最強クラスのパイロットは援護を覚えないってこと。 なにかひとつ妥協して、OTになるか、ステータス&地形適応を落とすと援護持ちになる。 基本的に誰を選んでもそこそこには戦えるが、補助系OTや主役系NTばかり選ぶと使い難くなるので、主体は主役系OTか補助系NTをオススメする。 2:モビルスーツ 機体もパイロットと同様で、どの機体でもさほど変わらない。 武器改造は数百ずつ増える足し算で、初期値が低いヤツほど増加が多く設定されている。 運動性などのステータスは無改造時のステータスの掛け算で、1段階改造するたびに10%増となり初期値が高いほうが有利。 ZガンダムやV2ガンダムといった主人公系は、運動性や武器の初期威力が高い。 しかしながら武器改造してもさほど攻撃力があがらず、強化パーツのスロットが少ない。 リック・ディアスやジム・クゥエルといった量産ユニットはパーツスロットが多く、武器改造の効果が高い。 しかし初期運動性が低いので、改造しても上がり幅が少ない。 つまり、強化パーツスロットが少ない主役系機体は運動性と限界とENを改造。 逆に、パーツスロットが多い量産機は武器と運動性をイジるとイイ感じになってくれるはずだ。 オススメは武装追加もあるZガンダム、V2ガンダム、ZZガンダム、ターンA。 ただ、これらは格闘の数値を参照とするキャラも数多いので、主役系NTがオススメだ。 量産機では、ジム・クゥエル、ガンブラスター、リック・ディアス辺りが有効。 バザー対応なので、いらなくなったら更に改造してからバザーに流せば強化パーツに変えられるのが便利。 特にガンブラスターは飛行しつつ弾薬も多いので、武器をフル改造すればファンネル以上の威力を連打できるぞ。 Vダッシュなど強くも弱くも無いどっちつかずな性能のユニットは勧めない。 唯一例外は、二人乗りのスーパーガンダム。 コレン&メシェーのダブル脱力コンビを組ませれば、他キャラの期待一発が脱力×2に化ける。 他にもダブル激励や努力持ちと組ませてレベル上げに使ってもいいので、今作最強MSの一角である。 ちなみに単機で3連攻撃が可能。方法は以下の通り。 1:Gディフェンサーのパイロットが集中を使った状態で分離。 2:Gディフェンサーで攻撃、そしてその攻撃にミフスキークラフトを装備したガンダムMK2が援護。(これで2回) 3:合体して集中の掛ったスパガンで攻撃。 同様の行動をゲッターチームやコンVチームでも可能だが、戦闘機では避け損ねると即死する上、集中を使っても合体後に効果が薄く、イマイチ感が漂う。 オマケ資料 指揮を覚えるMS乗り :アムロ、クワトロ、バニング、ハリー、ギャバン 必中、集中、ひらめきを全て覚えるパイロット :モンシア、ルー、ウッソ(ハロ含み)、ロラン、ジョゼフ、ポゥ 激励を覚えるMS乗り :エマ、ファ、プル、ウッソ(ハロ含み)、マーベット、ソシエ 雑記に戻る。 挑戦と愚痴に戻る。
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シャイニングガンダム 機体名 シャイニングガンダム 全長 16.2m 主武装 日本刀型ビームソード×2 長短1本ずつ。 頭部バルカン砲 最弱武装であるが、一切の気を抜かずに『バァルカンッ!』と叫ぶのがドモン流。多分。 胸部マシンキャノン2門 マシンキャノンです。 シャイニングショット4門 アームプロテクターに仕込まれた小型のビーム砲。 シャイニングフィンガー 高出力エネルギーを集めたマニピュレーターで敵ユニットの頭部を掴み破壊する、シャイニングガンダムのメイン必殺技。 シャイニングフィンガーソード シャイニングフィンガーに用いられるエネルギーが増幅して刀の形となったもの。シャイニングガンダムの最強必殺技。スーパーモード時のみ使用可能。 特殊装備 スーパーモード 搭乗者の怒りが頂点に達したときに変形可能。機体能力が大幅に上昇、またシャイニングフィンガーソードが使用可能となるが、搭乗者への負担が大きくなる。また、搭乗者が明鏡止水の心を会得すると、機体が金色の輝きを放つ『真のスーパーモード』となる。その強さは通常のスーパーモードを更に凌駕し、機体を駆る上での肉体的疲労も大幅に少ない。 移動可能な地形 空:× 陸:○ 水:× 地:× 備考 主武装で最初に上げられた4つの武器の威力は、実はそれほど高くない。シャイニングガンダムを含めたMFの真髄は、『モビルトレースシステム』なる、パイロットの一挙一動を直接機体に伝えるという特殊な操縦方法から繰り出される格闘技にある。そのため、通常のパイロットよりも格闘技の強者を、親父にもぶたれたことのないアムロよりも師匠を乗せた方が何倍も何十倍も強いのである。
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獣の時間 ◆VvWRRU0SzU 三重連太陽系を構成する星のひとつ、赤の星の遺産――Jアーク。 本来の主なき白亜の艦の格納庫に、カタカタとキーを叩く音が反響する。 「これでよし……っと。アムロさん、ガンダムの調整、終わりました」 ガンダムF91から、歳の割に幼さの抜けない顔の少年――キラが顔を出す。 呼びかけた相手は、床に横たわる青いアンチボディ――ネリー・ブレン――の上に立つ青年。 かつて連邦の白き流星と呼ばれた伝説的なパイロット、アムロ・レイ。 「ああ、こっちも終わった。と言ってもブレンは多少の傷なら勝手に治るそうだから、俺がやったのは装甲を磨いたことだけだがな」 アムロは雑巾代わりの布切れを片手にネリー・ブレンから降りた。 「埃を落とした程度だが、喜んでる……無邪気さを感じる。このブレンはまだ子どものようだ」 「アンチボディ……生体メカっていうんでしょうか。僕の世界では考えられない概念です」 感心しきりという体のキラに俺もだ、と笑いかけ、使った道具を片付ける。 アムロがキラ、アイビスと合流した後。 Jアークは集合予定地であるE-3へと移動し、ロジャーの帰還とナデシコの来訪を待っていた。 D-3に留まるよりも、地図を縦に貫く道の方が誰かが通る可能性があると三人の意見が一致したからだ。 機体の整備は終了。酷使したF91のメンテナンスが長引きそうだったのでネリー・ブレンを洗ってやることにしたのだが、思いの他リラックスできた。 予想より時間がかかってしまったが、ともあれこれで首輪の解析に取り掛かれる。 機材に放り込んでおいた首輪を見やる。 トモロがざっとチェックしたところによると、首輪そのものの材質はただの鉄らしい。 やはり怪しいのは内部をスキャンできなかった赤い宝玉。爆発を制御する役割を持っているとすればここだろう。 分解できれば手っ取り早いのだが、最初の場所でアルフィミィと名乗る少女は「力づくで外そうとしたり強い衝撃を与えると爆発する」と言った。 果たしてその条件が死者から取り外された首輪にも適用されるのかは分からないが、一つしかないサンプルを失ってしまっては笑うに笑えない。 現状物理的に外す手段がないとなると、プログラム的な面で攻めるしかない。 禁止エリアに侵入したり24時間の制約があることからして、首輪は単なる時限式の爆弾ではない。 条件を判定するための何らかの発信機なりAIなりが搭載されているのだろう。 それを押さえることができれば、爆発指令を止めつつその間に首輪を解体できるかもしれない。 キラにF91の整備を任せたのは、本人が言うだけありプログラミングがアムロより上手だったからだ。 最終的なチェックはアムロが行うものの、アムロ本人がやるより数十分は早く終わったことは間違いない。 キラなら時間をかければ首輪の解析も可能かもしれない。ここからはその時間をどれだけ取れるかがカギになる。 キラに声をかけ、交代してF91のシートに座る。キラの調整したシステムをチェックしようとして、バイオコンピューターを立ち上げたところ―― 「ん? これは……」 数時間前にガウルンと戦ったときと比べ、意識が拡大する感覚は収まっている。 今はあのときのように1エリア全域を知覚するようなことはできない。だが、その知覚範囲の外から何かが向かってくると感じることができる。 その何かの発する気配が大きすぎるのだ。アムロの感覚を遠くまで見える目だとすれば、その何かは山や塔など背の高いものというのが近い。 「キラ、F91を出す。君はブリッジに行ってくれ」 首輪の解析を始めようとしていたキラは怪訝そうに見返してきたものの、何も言わずに走っていった。 彼が格納庫から出たことを確認して、ハッチを開ける。 甲板に出てブリッジに回線を開く。 「アイビス、今から俺の言う方向へ向けて探知波を集中させてくれ。何かが来る」 □ ナデシコが収束させた重力波を解き放つ。受けるJアークの展開したジェネレイティングアーマーは貫かれ、船体が圧壊していく様を呆然と見つめる。 ダメージリポート――大破。 崩れゆくJアーク。内部から炎が吹き上げ、一際大きな爆発が起こる寸前。 『戦闘終了。アイビス、君の13敗目だ』 無常に告げるトモロ。同時にモニターの中、Jアークの最期の瞬間を示す映像も消える。 言い返す気力も湧くこともなく、アイビスはコンソールに突っ伏した。 戦闘シミュレーション。だがそのあまりにもリアルな光景に、実戦ではなくて本当に良かったと思う。 「無理……私には無理! 戦艦の操縦なんてできないよ」 『たしかに、君には素養がないと言わざるを得ない。ここまで見事に連敗を喫するとは、私の想定外だった』 淡々とした声にさらに落ち込む。元々アイビスは機動兵器乗り、得意分野は高速域での機体制御だ。 戦場全体を大局的に見通すことや、敵の次の手を読んで戦略戦術を構築することなど不慣れもいいところ。 一通りの操縦の仕方はマスターしたものの、いざ戦闘となればやってみせる自信はまったくと言っていいほどなかった。 『さあ、14回目だ。今の戦闘の問題点を踏まえて、最良の判断を下せ』 「あうぅぅ……わかったよ。やればいいんでしょ、やれば」 顔を上げモニターを見据える。相手として選んだナデシコは、この13戦の間一度として轟沈していない。 トモロが思考レベルを高めに設定していることもあるが、やはり畑の違うアイビスには荷が重かった。 それでもやるからには手は抜かない。持ち前の生真面目さからか、意気込んでコンソールへと手を伸ばす。 そしてトモロが戦闘開始を告げようとした瞬間。 『アイビス、今から俺の言う方向へ向けて探知波を集中させてくれ。何かが来る』 アムロから通信。返事をする前にトモロが即座にシミュレーションを終了させ、指示を実行する用意を整えた。 アムロの言う通りに探知波を東……やや南東へと集中させる。しかし、特に何かを検知することはなかった。 「トモロ、何か見つけた?」 『いいや。索敵エリアに反応はない』 アムロの勘違いだろうか。問いかけようとしたところで、キラがブリッジに入ってきた。 どういうことかと目で問いかけたが、彼もわからないと言いたげに首を振る。 『キラ、Jアークを東に向けて移動させてくれ。アイビスはネリー・ブレンで待機だ』 「え、いやちょっと。敵が来たの? こっちは何の反応もないんだけど」 『敵かどうかはわからん。ただJアークの探知波を利用してF91のセンサーで長距離まで索敵したが、何かが来るということははっきりわかった。 よほど興奮しているのか……荒々しい気配だ。先手を取られる前にこちらから迎えに行きたい』 納得がいき、シートをキラと交代する。そのまま格納庫へ向かうべくブリッジを出ようとしたところで、 『この感じ……俺は、この気配を知っている……?』 そんな、独り言のようなアムロの声が聞こえた。 □ E-4、一軍が通れそうなほど幅を持つ大道の上で、J[アーク、F91、そしてネリー・ブレンは接近する反応を待ち受けていた。 やがて彼方から一機の戦闘機が姿を現す。こちらから100mほど離れたところで停止し、人型へと変形した。 その変形のプロセスを見て、キラはオーブで交戦した地球軍の新型を思い出す。 知人のオーブ軍人キサカが調べてくれた情報では、GAT-X370――レイダーだったか。 アスランの機体GAT-X303イージスの後継機らしいそれは、イージスをより発展させた可変機構を有していた。 しかし眼前の戦闘機――アムロはバルキリーか、と言ったが――が見せた変形は、更にその上を行っているような流麗さだった。 『こちらはカミーユ・ビダン。戦う気はない。そちらはJアークか?』 少年の声が聞こえる。感じからして自分とさほど変わらない年頃だろう。 そしてカミーユという名前には心当たりがある。アムロが仲間だと言っていた、ニュータイプと目される少年。 『こちらはガンダムF91、アムロ・レイ。カミーユ、無事だったか』 『アムロ大尉!? 大尉もここに来ていたんですか?』 『ああ……まあ、話は後だ。とりあえずJアークに来い。キラ、誘導を頼む』 「あ、はい。こちらはJアーク、キラ・ヤマトです。誘導します、着艦して下さい」 青い機体が着艦する。続いてF91、ネリー・ブレンも。 数分後、ブリッジに四人が集まった。 自己紹介を済ませ情報を交換しようとしたところで、先にカミーユが切りだした。 「早速で悪いんだが、基地へ向かってくれないか? あそこには今主催者の側の敵がいるんだ」 「何? 奴らが介入してきて基地を押さえたというのか?」 「……はい、そうです。どこかへ移動される前に叩かなきゃならない。一人じゃ手に余るから、力を貸して下さい」 「いや、待て。まずは情報を交換してからだ。どのような経緯でそんなことになったんだ?」 カミーユという少年はアムロの知り合いだというから、アムロが会話の進行役であるのは何ら不満はない。 だが、カミーユは敢えてキラを見ないようにしている――そんな気がする。 時折り向けられる視線は鋭いものだ。まるで警戒されているような。 まずアイビスがここに来てからの顛末を語りだす。 途中でアムロと合流し、共闘するようになったくだりで。 「じゃあ、あなたはクワトロ大尉と一緒にいたんですか? それなのに、あの人を守れなかったんですか!」 「……その通りだ。俺のミスだ、済まない」 「あの人が地球圏に取ってどれだけ必要な人だったか、あなただって知っているでしょう! なのに……ッ!」 カミーユが激しくアムロを責め立てる。シャアという人は二人の共通の知り合いで、彼らの世界では重要な人物だったらしい。 アムロは言われるがまま反論しない。仲裁しようと足を踏み出すも、 「待ってよ! アムロは私達を逃がすために戦ってたんだ。悪いのは、助けてもらってばかりだった私の方だ!」 アイビスが割って入った。カミーユは彼女を睨みつけたものの責めはせず、一つ息をついて話の続きを促す。 「彼女たちと別れた後、俺はブンドルという男に会った。お前も知っているだろう?」 「ブンドル……サイバスターに乗ってた人ですね。そういえばマサキが追って行ったけど、あいつはどこにいるのかな……」 カミーユが何気なく呟いた言葉にキラは身を固くした。マサキと言ったが、彼は放送で名前を呼ばれた。聞き逃したのだろうか? だとすれば、これはキラから告げなければならない。 アイビスとアムロが一通り説明を終えて。 マサキの名前を出した途端、逸らしていた顔を向けられる。 仲間たちと出会い、別れ。誤解からダイやナデシコと戦い。 そしてロジャー・スミスとの交渉の末彼に二つの依頼をしたこと。 ここに多くの人を集め、ナデシコと和解すること。そのために今はロジャーと別行動していること。 その後アイビス、アムロと合流し、今に至るまで。一連の顛末を語り終え、最後に二回目の放送でマサキの名前が呼ばれたことを伝えた。 カミーユは唇を噛み締め、拳を壁に叩きつけた。彼はカズイと会っていたらしいが、これで初期の仲間は全滅したのだ。気持ちは痛いほどわかった。 「……次はカミーユ、お前の番だ。基地で何があった?」 アムロに促され、カミーユが語り出す。 基地に多くの人が集まり、崩壊し、そして彼の仲間がアインストとなったこと。 キラ達がダイ、ナデシコといった戦艦を所有する集団と交戦していた間、あの基地でも壮絶な戦いがあったようだ。 たしかに放置できない事態。キョウスケ・ナンブという男は早急に駆逐せねばならない――だが。 「……悪いけど、今すぐ動くことはできない。ナデシコと和解してからじゃ駄目かな?」 「そんな悠長なことを言ってられる状況じゃない! 今この瞬間にだって、あの人は誰かを襲っているかもしれないんだ!」 「君の言ってることもわかるけど……主催者に繋がる敵なら、それこそ万全を期して当たるべきだ。ナデシコの戦力を加えてからの方がいいよ」 「万全? 話を聞いた限りじゃ、ナデシコを先に撃ったのも、ダイって戦艦を誤解して戦闘を仕掛けたのもお前からじゃないか。それでよく和解したいなんて言えるな。 大体向こうがそんな相手と対話してくれるって本気で思ってるのかよ。罠を疑って来るかどうかも分からないのに」 「ロジャーさんなら、きっと彼らを連れてきてくれます。その後は……まだ、何とも言えません」 「……話にならない。アムロ大尉、行きましょう。俺とあなただけで十分です」 舌打ち一つ、カミーユは興味が無くなったとばかりにキラからアムロへと向き直った。 「俺にも、基地でブンドルと合流する約束はあるが……いや、やはり今は駄目だ」 「どうしてです!?」 「ブンドルなら基地でそのキョウスケという男に襲われたとしても切り抜けるだろう。その後、彼が目指すのは俺が向かうと言っておいたD-3の市街地だろう。 サイバスターのスピードなら今頃基地へ到達していてもおかしくはない。生きていれば、やがて落ちあえるはずだ。 ……こういう言い方はしたくないが、ブンドル一人とナデシコとなら、俺は後者と合流することを優先する。彼もそれを望むだろう」 しかしアムロは断った。ナデシコとの交渉の時、彼がいてくれれば心強い。その申し出はありがたかった。 カミーユは苛立った様子で足元を蹴りつける。 「だったら、結構です。他の人を探しますから」 言い捨て、ブリッジから出て行こうとするカミーユ。キラは慌ててその前を塞いだ。 「どこに行くんですか!? 一人で行動するのは危険ですよ!」 「俺がどうしようとお前には関係ないだろう」 「待て、カミーユ。俺が基地へ行かないもう一つの理由はお前だ。少し冷静になれ」 「俺は落ち着いてます!」 「そう見えないから言ってるんだ、ここに来るまでにだいぶ消耗しているだろう。そんな状態では誰と戦っても勝てる見込みはないぞ」 そう、傍目から見てもカミーユは憔悴している。なのに意識だけがギラギラと研ぎ澄まされているような、危険な状態だ。 それは自覚していたのか、押し黙ったカミーユ。一つ息をついて、 「補給したら適当にどこかで休憩を取ります。それでいいでしょう」 「休憩するなら、ここで」 「お断りだ。アンタ達の夢みたいな理想論につき合う気はない」 アイビスの提案をばっさりと切り捨てて、キラを手で押しやるカミーユ。 背中を壁にぶつけた痛みよりも、気になったのは。 「理想論……かな?」 呟いた言葉を聞きつけたのか、カミーユが振り返った。 「たしかに皆が手を取り合えるならそれが一番いいさ。でもこの世界では弱ければ死んでいくんだ。必要なのは、理想を叶えるための力だ。 ただこうしたい、ああしたいっていう言葉じゃない。もしナデシコが来たとして、交渉が決裂したらお前はどうするんだ? 相手は撃ってくるのに話し合いましょうって言い続けるのか? 違う、守るための力は必要なんだ。たとえそれが、誰かの命を奪う力でも」 一気にまくし立てられる。それはキラがここに来る前からもずっと考えていたことでもあった。 守るための力は必要――その通りだ。和解だ交渉だと言ったところで、それを言う前に倒されては何の意味もない。 だからこそ―― 「……じゃあ、カミーユ。僕にその力が、理想を叶えるだけの力があるって証明できれば、協力してくれる?」 「何?」 「君と戦って、殺さずに止められるかどうか。僕が勝ったら、一緒に来てほしい」 考えるより先に口が動いた。 戦いたい訳ではないが、今の彼とわかり合うためにはそれが必要な気がしたから。 「アムロさん、F91を貸して下さい。Jアークはさすがに使えないから」 「ちょ、キラ!?」 「……いいのか? 何なら俺がやってもいいが」 「いえ、僕がやらなきゃいけないことですから。……どうかな、カミーユ?」 「いいさ、やってやる。俺が勝ったらこのまま基地へ向かってもらうぞ」 「うん、わかってる。君一人を説得できないようじゃ、ナデシコと和解するなんて無理だろうしね」 こうして、急遽キラとカミーユの模擬戦――使うのは実弾だが――を、行うことになった。 □ 場所は変わってD-3市街地。キラがラクスの眠る場所を戦場にするのは嫌だという訳で移動したのだ。 補給ポイントにてVF-22Sの補給が完了。これで準備は整った。 振り返れば白い小型のガンダム。カミーユの愛機Zガンダムより二回りは小さいが、変形せずに飛行するところをみるとよほど高性能のようだ。 アムロはJアークにて周辺の索敵を担当している。横槍を入れてくるものがいないかどうか警戒するためだ。 アイビスという少女は自分の機体で待機している。念のためと言っていたが、キラの援護をするためだろうか。 「いつでもいいよ」 当のキラから通信が入る。 これから戦うというのにその顔には特に気負った様子もなく、少なくとも自分と同じかそれ以上の戦闘経験があるのだと感じさせる。 操縦桿を握る腕に力がこもる。 先に交戦したワイズマンやテニア、模擬戦とはいえある意味彼らと戦ったとき以上に負けられない戦いではある。 「すぐに終わらせてやる」 呟いて、機体を加速。 あの機体は本来アムロの乗機らしい。この先基地に向かうことを考えると、不用意に傷つけるわけにはいかない。 バトロイド形態のまま市街地を駆け抜ける。 F91がビームライフルを掲げるのが見えた。咄嗟に廃ビルの陰に機体を潜り込ませる。 閃光は虚空を貫き、後方のビルに直撃。大穴を開け、粉塵をまき散らした。 どうやらあのライフルはカミーユの体感してきたものとは次元が違う。Zのビームランチャー並とまでは言わないものの、一発でもまともに受ければそこで終りだ。 ビル陰から躍り出る。 すかさずビームが飛んできた。ピンポイントバリアを左腕部に集中させ、簡易シールドとして用いる。 力場にビームが衝突。だが、圧縮された力場はなんとかビームを弾いてくれた。 右腕にガンポッドを構え射程内に入るまで前進しようとしたとき、F91の両腰に新たに砲身がせり出しているのが見えた。 その間も変わらずライフルの砲撃は続いている。バリアを強め、構わず突っ込む。 F91の砲身が輝きを灯す。 ぞくり、と背筋を駆け上がった悪寒に突き動かされ、バリアを機体側面に展開しそのまま左手のビルに突っ込んだ。 舞い散るガラス、崩れたビルの残骸の中で衝撃に呻くカミーユの視界いっぱいに、純白の光が満ちる。 傍らを駆け抜けたビームはさっき破損したビルにまたも直撃し、だが今度はその後方のビルいくつかまでも諸共に消し飛ばすのが見えた。 凄まじく高出力のビームだ。あれはいかにバリアを集中させても防げない。 が、一度見たからにはそう易々とは当たるわけにはいかない。 発射されたと認識してから回避できたところからするに、弾速そのものは速くはない。 そして腰部から回転するようにせり出した砲身は、その構造上腰から上は狙い撃てない。 ならばとビルから飛び出しざまファイター形態に変形、瞬く間に空へと駆け上がる。 十分な距離を取ったところでバトロイドへ。太陽を背にオクスタン・ライフルを構え、地上のF91を狙い定める。 モードB、実体弾をセレクト。 F91はヴェスバーを納め、ビームライフルを片手にジャンプ。高架の上に陣取り、迎撃の態勢を見せた。 実体弾とビームが交錯する。 陽光に目が眩んだか、先程より狙いが甘い。バリアを使わずとも回避できた。 対するキラも、巧みに機体を操り弾丸を避けていく。地上での加速性能はバトロイド形態のVF-22Sより上かもしれない。 この距離ならビームライフルの回避は容易いとわかった。ライフルをモードEに変更、余裕を持ってチャージを開始するカミーユ。 と、F91が大きく後退する。そして高架の端に来たところで、猛然とダッシュをかけた。 そのままくるりとターン――地面と水平に。背面跳びの姿勢のまま、高架の上をなぞるように滑空していく。 何を、と思った瞬間に気付く。ヴェスバーがこちらを狙っている! だがカミーユは、あの低速のビームならかわせると判断しチャージを優先。 動きの止まったVF-22S目掛け、F91のヴェスバーが解き放たれる――細い針のような、高速のビームの嵐。 「うわあっ!?」 全身を包むよう展開していたピンポイントバリアを貫かれ、張り出した肩の装甲が吹き飛んだ。 衝撃に機体が傾ぎ、チャージ中だったオクスタン・ライフルが手からこぼれ落ちていく。 カミーユは自分の認識の甘さを思い知った。 あの武装は低速・高出力のビームだけでなく、高速で一点に集中された貫通力の高いビームも撃てるということか。 そして、キラ・ヤマト。あの不安定な姿勢から、上空の点のようなVF-22Sを正確に狙い撃ってきた。 こいつは――強い。遅まきながらもそう思い、気を引き締め直す。 しかし、そんな思いは霧のように掻き消える。F91が落下するオクスタン・ライフルを拾い上げ、構えるのが見えたからだ。 チャージ中だったライフルの出力は既に臨界目前にまで達していた。 数秒間を空けた後、赤い閃光がカミーユ目掛け放たれた。ビームの濁流が迫る、だがそんなことよりも―― 「――お前が、それを使うなッ!」 意識が赤い靄のようなもので塗り潰された。 キョウスケから託されたものを、撃ち貫く槍を――俺に向けるのか、と。 脚部のスラスターを全開にし、弾かれるようにビームを回避する。 無理な姿勢での強引な機動に一瞬気が遠くなる。 だが沸き上がる怒りがそれを封殺し、腕は考えるより早く操縦桿を倒す。ファイターへと変形、F91に向けて逆落としに突撃していく。 威力がありすぎるのを嫌ったか、F91はモードBにて迎撃を図る。 相対的に凄まじい速度になった弾丸を、だがカミーユは、 「当たるものかッ!」 機体を僅かにロールさせ、弾丸の通り道を開けてやるようにかわしていく。 弾丸と弾丸の隙間を縫うように――ただの一発も被弾しない。 一気にガンポッドの射程に入る。だが、カミーユはそれを使わない。 激しく揺れるレティクル、その中央のF91目掛け。 寸前でガウォーク形態に変形、体当たりを仕掛けた。 「それを……返せぇッ!」 激突の瞬間、F91が一瞬早く機体を引いた。 F91の頭部のバルカン砲が展開するも、撃たれない。 この距離で撃てば確実にカミーユのいるコックピットへ直撃する。機体の接触を通し、キラの躊躇いの声が聞こえた。 その隙を見逃さず、VF-22Sは左手でライフルを掴み、残る右手で思い切りF91を殴りつけた。 胴部を強打され、F91が吹き飛んで行く。 カミーユは追わず、バトロイドに戻した腕でライフルを構える。チャージした分のエネルギーは3割ほどしか消費されていない。 離れていくF91に向けて叩き込む。もはや手加減や機体を傷つけずに、などという考えは失せていた。 F91が着弾の寸前、右腕を突き出した。手甲の部分が輝き、ビームで形成されたシールドが展開する。 VF-22Sのピンポイントバリアと似たようなものかと推測。だが関係ない――破壊するだけだ。 ライフルを落とし、両腕にガンポッドを構えた。噴煙の中うっすらと光るF91のシールドへ向けて、乱射する。 風が煙幕を吹き払う。F91は地面に膝をつき、なんとかシールドの範囲内に機体全てを納めていた。 完全に捕らえた、これでF91は一瞬でもシールドを解除すればズタズタに引き裂かれる。 模擬戦ならば勝ったとみていい状況で、しかしカミーユの引き金を引く指は固まったかのように動かない。 時折りビームライフルを握る腕を突き出し、牽制の砲撃を返してくるからだ。 F91はまだそこにある。キラはまだ生きている。 なら、破壊するだけだ。カミーユの目の前から、意識から、記憶から。ただの一つの欠片もなく、完全に消え去るまで。 一枚の絵画のように静謐に、ただひたすらに撃ち続ける。 □ 「ねえ、止めた方がいいよ! これ模擬戦なんかじゃない! 二人とも本気で戦ってる!」 Jアークのブリッジに、アイビスの焦りに彩られた声が響く。 アムロの見つめるモニターの中では白と青の機体が激しく砲火を交わしている。 その一射一射にひやりとする――直撃すればただでは済まない威力。 アムロとしても、これ以上続けさせるべきではないか、とは思う。だがもしここで止めれば、カミーユは即座に行方を眩ますだろう。 今の彼を一人にはしておけない。さりとて、シャアを死なせた自分の言葉は、カミーユには届かない。 キラに任せるのは大人として心苦しいが、この中でカミーユの気持ちが一番理解してやれるのもキラなのではないかと思うのだ。 歳の近さ、戦いに身を投じるようになった環境、経緯。そしてここに来て大事な人を失った悲しみ。 アムロならある程度心の奥に沈めておけるそれも、未だ若い二人には酷なことだろう。 鬱憤を吐きだす意味でも、秘めた思いを全力でぶつけあうことは有効だ。 ただし、命を奪わない範囲では、だが。 カミーユはともかく、キラも引きずられて熱くなっているように見える。やはりここは止めるべきか―― 『ミサイルランチャー、反中間子砲ともに補給は完了している。いつでも介入は可能だ』 トモロの声。彼もやはり静止すべきと考えているのか。 「……アイビス、待機だ。横槍を入れるなよ」 「ッ、アムロ!」 「キラを信じろ。彼なら負けはしない……最悪の結末は来ないと信じるんだ。トモロ、砲撃準備は解除だ。二人の気を散らすな」 逡巡を呑み込み、指示を出す。了解、とトモロ。続くアイビスの声は納得などしていないようで、何故だと必死に問いかけてくる。 「俺達はキラの理想を信じてここにいる。これはキラの力と想いを試す試金石でもある。 正義のない力がただの暴力であるのと同じように、力のない正義はただの理想論だ。どちらが欠けてもいけない……」 もしここでキラがカミーユに破れる、あるいはカミーユを殺してしまうようならこの先で生存者をまとめていくことなどできるはずもない。 カミーユほどその力を見知っているわけではないが、それでもアムロは信じられると思っていた。 キラはまだ16歳という若さで戦うことの重さを知っている。かつて自分も通った道、その辛さは誰よりも知っているつもりだ。 だからこそ、彼と戦うことでカミーユにも新たな道が開けることを望む。 見守ることしかできない自分に歯痒さを感じつつも、アムロは拳を握り締めモニターを見つめ続けた。 □ F91は動けない。 シールドがそろそろ限界だ。かといって、今解除すればあっという間にハチの巣にされる。 ヴェスバーを使える体勢ではない。どうにかビームライフルで牽制するのが精一杯だ。 考える。F91の武装でできることを。 考える。地形の情報、自機の位置、敵機の位置。 警告音。ビームシールド使用限界まであと5秒―― 「迷ってる暇なんてないじゃないか……!」 右手のビームライフルを戻し、代わりにビームサーベルを構える。同時にバルカン砲、メガマシンキャノンをスタンバイ――ここで一秒。 地面に押し当て、出力を上げて発振させた。やはり同時にバルカン、キャノンを地面に向けて叩きこむ――さらに一秒。 膝をつくF91の周囲、円を描くように腕を回す。砕かれ、ドーナツ状に焼き切られた高架は、ミシミシと音を立てる――二秒かかった。間に合え……! シールドが限界を迎えた。無防備になったF91を睥睨するVF-22S。 ガンポッドから弾倉が吐き出され、新たなそれが挿入される。 構えられたそれが火を噴く、その一瞬前に。 「このぉおおおおおッ!」 座り込んだまま下方向へ向けて加速するF91。足元に凄まじい負荷がかかる。 ビシッ、という音の後。 地面に地割れのようにヒビが広がり、F91ごと砕け、落下していく。 高架を挟みVF-22Sの姿が見えなくなる。この一瞬が考える好機だ。 先程、落下してきたライフルを掴んだ時からカミーユは別人のように鋭い動きを見せてきた。 その後の攻防でこちらを撃破することよりもライフルの奪回を優先したことから、何らかの思い入れがあるものにキラは触れてしまったのだろう。 スイッチを入れてしまった、というの正しいのだろうか。 ともあれ、何とか互角に戦えていたはずがこのままでは一気に押し込まれそうだ。 全力を出し切らねば勝てない――どころか、命も危うい。 F91はいい機体だ。カミーユの機体に、決して負けてはいないだろう。 ではキラがその性能を十二分に発揮できているか――否。 今この機体はアムロが乗ることを想定したセッティングのまま戦っている。 変更する時間もなく、またその必要もないと思っていたからだが……もうそんなことは言っていられない。 VF-22Sに追い詰められる前に、OSを書き換えねばならない。 そして、もう一つ。バイオコンピューターだ。 このガンダムF91に搭載されたバイオコンピューターは、人と機械の仲介を果たす役目を持っている。 操縦者の意志を機体が感じ取り、また機体のセンサーが感知した情報を文字や映像という過程を経ず操縦者に直接フィードバックする。 肌で敵の存在を感じる、というのだろうか。機体と一体になるという点で画期的なシステムと言えるだろう。 だがそれに対応できるのは、一握りの人間だけ。 普通の相手ならそれでもカバーできる。だがカミーユ相手では、僅かな情報の取りこぼしがすなわち敗北につながることになる。 常人ではバイオコンピューターのもたらす情報を処理しきれないのだ――拡がっていく感覚を自然に受け入れることのできる、ニュータイプと呼ばれるものでもなければ。 そしてその素養はキラにはない。いかに反射神経や思考速度に優れていようと、コーディネイターに人知を超える超常的な力はないのだから。 だが、構わないとキラは思う。足りないのなら、別の方法で補えばいい。 バイオコンピューターが全方位から情報を伝えてくるから、捌ききれない。 「だったらッ!」 コントロールパネルを引き出す。膝の上で固定、どんなに揺れても動かないように。 同時にヴェスバーを高速連射モードに。フットペダルを蹴り付け、スラスター出力を上げる。 右手でグリップを握る。ライフルとヴェスバーの同時制御。 そして左手をパネルの上へ。 指先がキーボードの上を跳ね回り、速射砲のごとき勢いでタイプする。 高架を回り込み、青い影が迫る。槍のごときライフルを、突き刺さんばかりの勢いで振り上げ、構える――その前に。 二門のヴェスバーが閃光を放つ。重く収束されたビームではなく、軽く拡散する光のシャワー。 機を逸したバルキリーが後退する。時間を稼いだ。何秒、と考える暇もない。 洪水のように溢れる情報の取捨選択。並行して、OSのブラッシュアップ。 動作プログラムをチェック。遅い、これなら自分で動かす方が早い。必要ないと思われるプログラムを凍結、少しでも手間を減らす。 新たなウィンドウが現れ、目を通すと同時に処理。表示されてから消えるまで2秒間。 眼球が絶えず動き回る。もどかしい、両手が使えたらもっと速いのに。 ちらと見えたモニターで、その原因が銃を向けている。あの長物はビームと実体弾を使い分けることができるらしい。 ろくに狙いも定めず撃ち放たれるヴェスバーを易々とかわし、そのライフルが火を吹いた。 機体を囲むように弾が散らばり、逃げる空間が潰された。動きが止まり、そこへ満を持してF91へ向けて放たれる弾丸。 ビームライフルが貫かれた。咄嗟に放り捨て、シールドを展開。爆風から身を守る。 衝撃に歯を食いしばり、敵機を見据える。そのライフルの先には、赤い光が灯っている――高密度のビーム。 シールドでは受け止めきれないだろう。かわすしかない、が銃口は糸でつながったようにこちらを追尾する。 動きを読まれている。もっと速く動かなければ。 牽制のヴェスバーをばらまく。敵機は縫うように避けていく。 警告、砲身の加熱。冷却のためヴェスバーが沈黙した。同時に敵機も回避の必要がなくなり、完全なる狙撃の体勢を取る。 撃たれる。負ける。死ぬ―― 刹那にも満たない時間。キラの脳裏をよぎる、親友の顔。ただひたすらにお互いの命を奪い合おうとした、アスランの。 今のカミーユは、あのときの自分たちと同じだ。戦うことで、目の前の敵を排除することで何かが変えられると信じている。 そして、いつか行き着く先に何もないことを知る。それを思い知ったはずなのに、また同じことを繰り返そうとしている、自分。 死とは解放である。その身に背負った業も、後悔も。すべて消える――楽になれる。 アスランとラクスもそこにいる。なら、いっそ。 光が膨張し、一直線に伸びてくる。その向かう先はF91、キラのいるコックピット。 全てがスローをかけたように感じられ、キラは笑った。これで終わる、そんなことを考え。 「認めない……そんなことはッ!」 甘い夢のような弱い考えを、意志の力でねじ伏せる。 そして、頭の中で何かが弾けた。 思考が冴え渡り、圧倒的な全能感が体を包む。迫る荷電粒子、撒き散らされるその一つ一つを知覚できるような気さえする―― F91の右腰にあるウェポンラック。予備のビームシールドを掴み、放り投げる。 濁流のようなビームに、シールドは展開と同時に貫かれた。一瞬、だがそれで充分。 そしてF91の左手にはビームサーベル。リミッター解除、最大出力。焼き付いたって構わない。 過剰なエネルギーを供給され、剣と言うより槌と呼ぶにふさわしいビーム力場。 叩きつける――シールドを突破し、減衰したビームへ。 凄まじい負荷。表示される情報、現状のままならサーベルの溶解まで残り6秒。 待ち望んでいた膠着の瞬間。右手を固定したグリップから離す。左手も追随、存分に動かす。 4秒が過ぎ、5秒が過ぎ。唐突に負荷が消え、そのまま振り切ったサーベルには刀身がなく柄頭が溶けていた。 灼熱の奔流を切り裂いた代償だ。が、代わりに得た物は大きい。 今の一撃にカミーユも勝負を賭けていたようだ。呆然としたように動きが止まっている。好都合。 先程から組み上げていた情報を連結。新しいプログラムの構築――完了。 全方位からではなく、一か所から。 歩く歩幅を小さくしても、足を踏み出す速さを上げれば最終的な速度は変わらない。 センサーのもたらす情報を全て言語化しモニターへ表示する。機体管制と同時に無茶な処理を押し付けられたOSが悲鳴を上げた。 このOSはそのような使い方は想定されていない。警告表示が画面を埋め尽くす、その前に。 「これで……応えてくれ、ガンダムッ!」 プログラムのインストール――終了。 モニターを占拠する警告表示が一斉に消えた。代わって一つ、生み出されたウィンドウ。 『プログラム稼働率95%。未定義情報の処理を開始』 表示される文字の羅列。だがそれは一瞬で別の文字に切り替わる。その文字が残るのもまた、一瞬。 しかし、キラの鋭敏な視覚はそれを捉える。 バイオコンピューターの感知する感覚的情報、その全てをこうして具現化する。常人が確認すらできないそれをキラは次々と把握し、理解する。 頭の中がひどくクリアになっている。現れては消える情報も、全て読み取れる―― カミーユが動き出した。ライフルを構え、突進してくる。エネルギーが尽きたか、実体弾の乱射。 だが、今度はかわせた。先程とは違い、銃口の向きで射線が読み取れる。 しかもあれだけの長物だ、両手で保持するその姿は実に読みやすい。 ライフルの動きを注視し、発砲の一呼吸前に回避運動。一瞬前のF91の位置を弾丸が通過していく。 読まれやすいライフルで仕留めることは無理だと悟ったか、バルキリーがライフルを放り捨てた。そのまま戦闘機へと変形し、急速に距離を詰めてくる。 アムロが最初に乗っていたバルキリーにはガンポッドとミサイルが装備されていたという。なら、あの機体にも同じかそれ以上の武装があるはずだ。 射線が読まれるのなら物量で押す、正しい判断だ。 F91の武装は今やサーベル一本にヴェスバーのみ。そして取り回しの悪いヴェスバーでは対応できない。 「これで終わりだッ!」 「まだだ……まだ終わりじゃない!」 咆哮とともに、F91が光を放つ。フェイスオープン、放熱フィン展開。 バイオコンピューターは最大稼働率を示している。 輝きとともに機体表面の装甲が剥離、MEPE現象が発動した。 バイオコンピューターはサイコミュ的装置ではなく、必ずしもニュータイプを必要としない。 その機能を完全に引き出せるのはニュータイプくらいだということだ。 なら、ニュータイプでなくともニュータイプ並みの力を持つ者なら、その能力を使いこなすことは、可能。 波間に消える泡のような情報を余すところなく読み取っていくキラの情報処理速度は、F91の全力稼働に耐え得ると――ニュータイプに比肩しうると、バイオコンピューターは認定した。 故に、F91はその力の全てをキラに委ねる。金色の輝き、人の可能性の体現を。 幾重にも重なるF91の虚像がVF-22Sを取り囲む。 「なんだ……分身!?」 「カミーユッ!」 「やらせるかッ! いくら見える数が増えたって、本物は一つだけだ!」 だが、驚いたことにカミーユは十数のF91の中から正確にこちらを狙い撃ってきた。 シールドで弾丸を受け止める。分身に惑わされてはいない。 効果がないわけではないだろうが、この様子では少ないと考えた方がいい。 今のF91の機動力は愛機フリーダムと互角かそれ以上のはずだ。なのに決定的な差とならない――やはりカミーユは強い。 己に一層の注意を喚起するキラ。サーベルを構えバルキリーへと躍りかかる。 もうエネルギーは残り少ない。勝負をかけるなら今だ。 カミーユも同じ考えなのか、人型へと変形。正面から向かってくる。 VF-22Sのピンポイントバリアパンチ。ぎりぎり拳が届かない位置へと、半歩機体を引かせる。 連続する分身。そこには変わらぬF91の姿――いかに分身に惑わされずとも、視覚的な情報を全て遮断することはできない。 F91に届く寸前、VF-22Sの腕が伸び切った。その腕を斬り飛ばすべくサーベルを振り下ろそうとした瞬間。 分身を突き抜けてくる何かを感知。高速の熱源、ミサイルだと推測。 とっさにバルカンで迎撃するも、その間にVF-22Sは後退していた。 追撃のヴェスバーを放つ。VF-22Sは再びファイター形態へと変形、機体を傾けることでヴェスバーの間をすり抜けた。 交差するように放たれた二条のレーザーをサーベルで弾く。 上方から回り込むように向かってくるVF-22S、射角を下にとるヴェスバーでは狙い撃てない。 メガマシンキャノン、バルカンを一斉掃射。閃く火線に捕らえられる寸前、VF-22Sが足を投げ出す――ガウォーク形態。 本来は地上戦用の形態ではあるが、重力制御を駆使した機動は空中にあったとて何らマイナスになり得ない。 変則的な機動で振り切るようにかわされ、返礼としてガンポッドが凄まじい量の弾丸を吐き出す。 さすがにこれは斬り払えず、シールドを展開する。一瞬の後、キラは動きを止められたことに気付く。 一気に接近戦の距離へと潜り込まれた。VF-22Sの上半身が持ち上がりバトロイド形態へ。 「墜ちろォッ!」 拳が迫る。キラは機体を半身に傾け、拳の内側――敵機正面へとぶつからんばかりの勢いでF91を前進させた。 ピンポイントバリアパンチがここで炸裂すれば危ないと直感したか、カミーユは咄嗟にバリアを解除した。 空の拳が肩口を叩く。損傷――問題ない、このまま行ける。サーベルを放棄し、F91は舐めるような動きでバルキリーの側面へ。 カミーユを殺さず、また自分も殺されないで戦闘を終わらせるためには。 「ここだ……勝負だ、カミーユ!」 F91がVF-22Sに組みついた。そのままスラスターを全開、地面へ向かって降下する。 「何をする気だ、お前!」 「君を止める、それだけだ!」 VF-22Sも黙ってはいない。ブースターを吹かし、上昇しようとする。 推進力は異なる二つのベクトルを示し、絡み合う二機は無秩序に空中を動き回る。 制御できない運動に、その中心にいる二人の少年は苦悶の声を上げる。 「うわあああああッ!」 「ぐ、くうっ……ッ!」 まるで何百年も前に流行ったというUFOのような軌道を描き、ガンダムF91とVF-22Sは地上へと落ちていった。 →獣の時間(2)