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Ver. 2.3EX1 カードNo. 2-3-146 種類 インターセプト レアリティ R 名称 お前のものは俺のもの 属性 無 CP 0 アビリティ あなたのユニットが戦闘に勝利した時、対戦相手のトリガーゾーンにあるカードをランダムで1枚作成し、あなたのトリガーゾーンにセットする。そのカードを破壊する。 戦闘勝利で相手のトリガーを1枚破壊し、それを自分のトリガーゾーンに刺すカード。 条件は戦闘勝利時と少しクセがあるが単純にトリガーゾーンを1枚割れ、その中身を確認できるのは大きい。 無色カードや自分のデッキの色のインターセプト、軽減ユニットなどが来るとラッキーと言ったところか。 扱いにくいカードだった場合に備えて、換金所などで処理できる用意もしておきたい。 フレーバーテキスト 俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの。お前のそれもいただくとするか。 トリガーボイス ウホ!足らねえゾ!
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天乃が死神の力を使って勇者になった状態 ■概要 回避・機動力特化型 神樹、勇者、バーテックスなどの様々な力に対して有効な【死を与える】能力を持っており 動かない足の代用として、九尾に跨っての移動を行うため機動力や回避力に関しては【混在勇者】に近い強さを誇る その分、比較的攻撃力が低いほか、使用できる攻撃技が非常に少ない そのため、日常・非日常編にて精神的にダメージを負っていると、気力不足で殆どの行動が出来なくなるほか 火力不足で倒しきれない可能性もある(基本的に無い) ■満開 全てを飲み込む【死を振りまく】能力を全域に発動 勇者やバーテックスなど、自分以外の能力を全て無効化するため、使用後は基本的に天乃のみ行動 効果は似ているが、混在勇者による満開とは系統が別物 継続時間:3ターン 使用直後:バーテックスに500 勇者に100ダメージ 継続効果①:バーテックス・勇者の行動不能 継続効果②:バーテックスに100 勇者に50ダメージ 継続効果③:能力の飛躍的な上昇 身体負荷:身体能力の障害、体内バランスの崩壊による体調不良
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攻撃力 体力 Cri 回復 スキル1 スキル2 見習い勇者 *** *** ** ** ヒール 戦士 *** *** ** *** ブロック 兵士 *** ***** * ** ブロック スタン バーバリアン **** *** * **** ブロック リフレクト モンク ***** ***** ** ** ブロック 呪縛 格闘家 ****** *** ***** ** ブロック ライトニング 魔術士 *** ** **** ** ライトニング 司祭 *** **** *** * ヒール 治癒のオーラ 黒魔術師 *** ** ****** * ポイズン リフレクト 錬金術師 ***** *** *** *** ポイズン 治癒のオーラ 魔道士 ***** * ***** ***** ライトニング ヒール 弓使い *** ** ** **** 呪縛 ハンター **** * * ***** スタン 出血 レンジャー ***** *** * *** スタン ヒール スナイパー ****** * ** ***** 一撃 呪縛 アサシン ****** ** ***** *** 一撃 出血 聖騎士 **** ******* * ***** 聖なるオーラ スタン 騎士 ****** ****** **** * シールド 一撃 ヴァルキリー ******* ***** ***** * 裁き プロテクション ネクロマンサー **** ****** * ****** 受血 ヒール シャーマン ***** ****** ***** * 呪い リフレクト ウォーチーフ ******* ***** ***** * 復讐 スタン 盗賊 ***** **** ******* * 奇襲 ブロック バード **** ****** * ****** 歌 ヒール ジョーカー ******* *** ******* * トリック 呪縛 シェフ ******** ****** *** *** 料理 治癒のオーラ 配管工 ******** *** ****** *** 裁き スタン ピコピコマン *** ** ****** **** 裁き 一撃 攻撃力 体力 クリティカル 回復力 スキル1 スキル2 ※オススメは攻撃力の高い勇者。 HPは上げていっても高レベルのレイドボスの攻撃力などには太刀打ち出来なくなってくるため。また攻撃力が高い勇者ほどゲーム中の評価の数字が高い。 攻撃力の高い勇者から育成してみるとよい。 ※呪縛やスタンなど敵を一定時間停止しておけるスキルと、出血、ポイズン、呪い、奇襲、受血など継続してダメージを与えるスキルは相性が良い。 攻撃力の高い勇者☆8 シェフ 配管工☆7 ジョーカー ウォーチーフ ヴァルキリー☆6 騎士 アサシン スナイパー 格闘家 クリティカルの高い勇者 ☆7 ジョーカー 盗賊 ☆6 配管工 黒魔術師 ピコピコマン ☆5 ウォーチーフ シャーマン ヴァルキリー アサシン 魔道士 格闘家 体力の高い勇者 ☆7 聖騎士 ☆6 シェフ バード シャーマン ネクロマンサー 騎士 ☆5 ウォーチーフ ヴァルキリー モンク 兵士
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準備中... コメント ※最新の15件のみ表示しています。全てのコメントを見るにはこちら → 勇者30/コメント ガンガレ管理人 - 秦 2009-07-04 00 02 45 最後から二番目のクエストの「にげるを使って待機の形をとりサーシャとの約束を守ってクリア」ってのがわからないのですが・・・ - 龍輝 2009-07-23 20 57 36 サーシャを倒さず R+Lを押して ギリギリ 町から出ないように逃げる R+Lを離してサーシャを倒さないようにする これを繰り返すと さびたけんが… (その前にサーシャの質問に 「はい」と答えないと このイベント自体が 起きないらしいです) - あーさん 2010-01-01 00 09 09 サーシャの話聞いてなかったのか? - 名無しさん 2009-07-24 14 30 10 最初の向かって来る奴等を倒したら時間をサーシャに捧げるつもりで何度もサーシャ(動かないゾンビ)の前を往復するんです。 - 勇者3クリアできたよ 2009-10-28 00 11 33 クエスト25のもうひとりの女神のしかたが分かりません。クエスト一覧を見ましたが分かりませんでした - 将 2009-10-28 12 45 38 編集したからそれ見てください(まぁとっくにこのコメしたときには出来てるでしょうが) - kyazyuyanya 2010-10-30 13 33 12 とりあえず気合でレベル三十五にすりゃ倒せるが - 名無しさん 2010-02-08 15 18 21 名前 ※コメント欄は情報提供の場です。質問は簡易質問所へお願い致します。 ※各行左端の○印にチェックを入れると、その投稿に対して返信することができます。
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第二十五章-第三幕- 特攻と退却戦 第二十五章-第二幕- 第二十六章-第一幕- 勇者軍は引き続きグラード・シティでノーラから 魔神軍についての情報を聞き出し、あらかた必要な要素は揃った。 対策はおいおい立てるつもりでいたが、 そんな折、三十万ものイグジスターの大軍が、 超強力は反応を見せる一体の水中型イグジスターと共に迫る。 「反応は三十万か……不利とかそんな次元じゃないな。 いくら勇者軍が少数精鋭とはいえ、この小勢じゃ 守れるものも守れやしねぇかもしれねぇな」 ロバートは意外に、戦況を冷静に見て呟く。 「あのぅ、いいですかね?」 ノーラが申し訳無さそうに申し出てくる。 「なんだ?」 「ロバート=ストレンジャー隊長ですよね? 私から、作戦のプランを具申したいんですけど」 「プランを?」 「はい。ロバートさんが言った通り、 三十万相手に真っ向するような戦力は、勇者軍にも 私にも、もちろんこの都市にもありませんね。 なので、非戦闘員をさっさと逃がして、 粘れるだけ粘りつつ、指揮官と思われる 特殊イグジスターだけを徹底的に狙い討ちます。 そうすれば敵の指揮系統が乱れると思いますので、 私達も何とかその間に脱出したいと思うんですけど」 「四の五の言ってる場合じゃ無さそうだしな。手伝えよ?」 「はい。とにかくまずは非戦闘員を逃がしましょう」 ノーラから直接、官庁に連絡が行き、警報を聞いていた市民も、 改めて誘導されるまでもなく、さっさと逃げていく。 凄まじい手際の良さである。 余程この脅威に慣れてしまっているのだろう。 それはそれで、非常に哀れでもあった。 「来るぞ!」 ヴァジェスが呼びかけると同時に、 イグジスターの大軍が突っ込んでくる。 「多少市街地を破壊しても構わん! とにかく近付けるな!」 ロバートの指示が飛ぶや否や、 ヴァジェスやエナが広域攻撃を開始する。 しかし兎に角数が多すぎる。広域攻撃の手数が足りない。 「ちいいッ! 指揮官はどこだ!」 エリックがうろちょろと空中から指揮官を探す。 「しゃあああッ!!」 すると、突然背後から人魚のようなイグジスターが姿を見せ、 なんと空中を飛来してきた。エリックに突撃する。 「うごっ!」 腹に頭突きを当てられたエリックは無様に落下するが、 態勢を整えて何とか着地する。 「マー……メイド!?」 エリックは回避しつつ姿を確認するが、マーメイドではない。 同じ亜人族だが、セイレーンと呼ばれる種だ。 頭に翼のようなものがついており、それで飛行している。 地上での動きは不自由なのか、着地しようとしない。 「イグジスター五滅将、セイレーン・イグジスターよ。 残念だけど、ここで終わりにさせてもらう。 三十万ものイグジスターに対抗する術は、あなた達には、無い」 いきなり本気モードなのか、 セイレーン・イグジスターが魔力を高める。 「葬送曲・氷山の中の沈没船」 いきなり歌を歌い出す。 「ぬおおッ!? 何だ、この気持ち悪さは……気分が沈む!」 「怖い……怖い!」 早速ウォルフ王子とエナが呻き出す。 どうやら過剰な沈静効果をもたらす歌のようだ。 この歌で動きを止めて、他のイグジスターに 食わせようというのだろう。 「うおおおおッ! イシターッ! 俺は……!」 トラウマを刺激されているのか、 妻イシターに無意識にすがるヴァジェス。 「なんだってんだよ……クソが!」 「ぬうう……ロフ……俺は負けんぞ!」 必死に虚勢を張るローザとエリック。 部外者の戦闘要員も似たり寄ったりの状況となり、 実力の低い者から、さっそく捕食されたりしている。 だが、二人だけ例外がいた。 ロバートと、ノーラである。 「俺のトラウマ抉った程度で 勝てると思ってんのか……馬鹿にすんな!」 ロバートの逆鱗に触れてしまったのだ。 ノーラもまた、その決定的な楽天的性格によって難を逃れていた。 「ロバートさん、まずは一手打ちます、その間に!」 ノーラは魔法を構成し、即座に放つ。 「極大魔法! ザ・レッドカーペットぉ!!」 ノーラの手により、炎の絨毯が一直線に敷かれる。 彼女オリジナルの最大奥義である。 その熱量は飛んでいるセイレーン・イグジスターにも届き、 敵は大打撃を受けて落下する。 落下に気付いた時にはもう遅い、ロバートは眼前だ。 「封神封魔流最終究極奥義!!」 ロバートの目が光る。どうせこいつだけ倒せば後は逃げるだけだ。 魔力の温存など考える必要は無い、と考えたのである。 「惑星! 両断けぇぇぇん!!」 ズバン!! 千以上ものイグジスターを巻き添えにし、たった一撃で セイレーン・イグジスターは海の藻屑でなく、 陸の生ゴミ以下の何かと化した。 「ひああ!」 その衝撃だけでゴロゴロ転がるノーラ。 慌てて立ち上がると、すぐに呪文詠唱に入った。 「マスターレジスト!」 一気に混乱から友軍を引き戻す。 「ロバートさんがやりました! すぐに逃げましょう!」 指揮系統を失い、正気に戻る友軍とは裏腹に、 イグジスター達は一気に混乱し始める。 逃げるなら今しかない。敵が我を戻せば勝ち目は薄い。 「すみません、混乱して……お叱りは後で! 総員、撤退! 任意にこの地点から撤退せよ! 既に大勢が捕食されている! これ以上の犠牲は避けよ!」 ウォルフ王子の指示通り、今の間だけでも、結構な戦闘要員が 捕食されたり、擬態イグジスターから 攻撃されて負傷したりしている。 それでも逃げなければもれなく全滅だ。 それは避けるべき愚答である。 うろちょろするイグジスターを 斬り散らしつつ、勇者軍は敗走する。 話が通じる相手なら、指揮官を潰して 和平交渉も可能であろうが、 相手はイグジスター。そんな余地はどこにもない。 「あれ? ノーラどうした!?」 ローザがキョロキョロしてローザの姿を探す。 「さっき、あっち方向に逃げていったみたいだぞ!」 エリックがフォローする。勇者軍が逃げる方向とはだいぶ違う。 共闘する意思はあっても、 出向する気まではない、というところだろうか。 「どうせ無事だ、構うな! それより自分達の安全確保だ!」 ヴァジェスの指示に従い、一斉にグラード・シティより脱出。 完全制圧されたグラード・シティに人は残っていないにも関わらず、 イグジスター達はそれでも貪りつくすために街の中を捜索し続けた。 「おい、ウォルフ! とりあえずこれからどうするよ!」 「とにかく集められる戦力を集めましょう! 現在地上での最大の兵器建造拠点があるヴェール・シティ! そこへ向かって、更に非人道兵器の投入を要請しないと! たとえば、エリミノイドのような!」 「喋りながら逃げるのは器用ですけど、後にして下さい! 余計なことに体力を使うと、追いつかれちゃいますよ……!」 息を荒げながら、エナが珍しくツッコミに回る。 よほど追いかけられるプレッシャーに弱いのかもしれない。 「分かっとるわ! 急ぐぞ!」 ロバートはぼやきながらも、とにかく走った。 混乱から解けた後のイグジスターに察知されれば、本当に後が無い。 今は、ひたすら走るのみの勇者軍であった。 <第二十六章-第一幕- へ続く>
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『「悪魔」というのを本で調べたが、いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ……』 岩明均『寄生獣』より ◆ 「ウオェェェェ……!!」 緑髪と長耳が特徴の、まるで絵物語から抜け出したかのような美少女が、街中の地面に四つん這いになりながら嘔吐している。 その少女を、これまた美しい大人の女性が真横で見下ろしている。 しかしこの二人もまた殺し合いのルールに則り、見た目はおろか年齢も肉体とは大きく異なる。 まず今ここで嘔吐している少女の精神の名前は廣井きくり。 新宿のとあるライブハウスで活動するインディーズバンド、SICK HACKのリーダーにしてベーシストである。 天才ベーシストを自称しそれにふさわしい腕前はあるものの、重度のアルコール中毒であり、ほぼ常に酔っぱらっているダメ人間だ。 とはいえ、元からアル中だったわけではない。 昔は陰キャだった彼女は自分を変える為にバンドを始めたものの、緊張を紛らわせようとアルコールに頼ったのが始まりだ。 もっとも今ではそれが常態化し、更に言うなら漠然と抱えている将来への不安を忘れるために常に酔っぱらっているのだが。 そんな彼女がこの殺し合いで最初に行ったことは、酒を探すことだ。 元々不安から逃げる為に酒を飲んでいる彼女にとって、この殺し合いはあまりにも過激すぎる。 その為咄嗟にデイパックを漁り酒を探し、幸か不幸か支給品の中にあったので、彼女は迷うことなく口を付けた。 だが彼女がいくら逃避しようとこの殺し合いは現実で、きくりの体は別人と入れ替わっている。 元々どれほど酒に強かろうと、体が変わればそれも変わる。 きくりの体は今、とある世界のエルフの少女で弓使いの凄腕冒険者となっていた。 しかし、その少女はワインの数杯で酔っぱらってしまう程度には酒に弱く、更に言うなら口を付けた酒もとんでもない代物だった。 その酒の名は『PaB式ウーロン茶』という、名前こそ茶なものの、その実ウォッカ:9、ウイスキー:1をブレンドした凄まじいカクテル、と呼ぶのも躊躇われる何かだった。 そんなものを酒に弱い少女が飲めばどうなるか。 当然、吐く。 「……そこの彼女、おみずとってー」 「自分のデイパックから取ってください」 そんなきくりに対し、横にいる女性は塩対応だった。 誰かに襲われたり、あるいは病気とかならいざ知らず、こんな極限状況で勝手に酒を飲んで酔っ払った相手を介抱する気にはならなかった。 一方、この対応にきくりは悲しむ。 「うぅ~ひどい~ ぼっちちゃんは初対面でも介抱してくれたのに~!」 「その人随分と人がいいですね。 ……でもお姉も同じことしそう」 きくりの話を聞き、思わず身内を思い出した女性は自身のデイパックから水を取り出し、渡す。 その水をきくりはゴクゴクと飲むのだった。 この女性の精神の名前は吉田良子。 実は人以外の存在、魔族も住む町、多魔市に暮らす、魔族の父と人間の母を持つ小学生である。 心優しい姉を慕い、参謀として力になりたいと願う純粋な少女だ。 そんな彼女は今、大人の女性の体を得ていた。 体の本来の持ち主の名前は高垣楓。とある世界でアイドルを務める25歳の女性だ。 この楓に対し、良子は少々残念に思っていた。 もしこの殺し合いに良だけじゃなく、あのお姉が参加していたらとても心配。 お姉は優しく人に騙されやすい側面があるので、下手をするとすぐ死んでしまうかもしれないからだ。 なので自分が傍にいれば少しはフォローできるかもしれない。 だがもしこの体が、良が知っている魔法少女みたいに強い体ならもっと力になれるのに。 そう考えながら良子がきくりを介抱していると、少し離れた所から足音が聞こえてきた。 思わずきくりを連れて隠れようとする良子だが、それより早く足音の主は二人の前に姿を現した。 足音の主は、少女だった。 片手剣を持ち、頭には特徴的な兜、そして背中にはマント。 まるでお姉の好きなゲームの勇者みたい、と良子は感じた。 その勇者が迫って来る。 剣を携えたまま、淡々と。 とても友好的には見えない。 思わずきくりを連れて逃げ出そうとする良子だが、勇者は見た目からは想像もできない程素早い動きで二人に追いつく。 酔っ払いを連れていたからだろうか。否、万全であったとしてもこの勇者から逃げ出すのは不可能だったに違いない。 そう思わせるほどの早さだった。 そして追いついた勇者は持っている剣を二人に向けて振るう。 その剣もまた早く、このままでは到底二人とも避けられないだろう。 「危ないっ!!」 だがきくりはここで良子を突き飛ばした。 これは見ず知らずの自分を介抱してくれた恩義か、はたまた何も考えていない咄嗟の行動か。 ともかく、彼女はこの瞬間の犠牲者を一人減らした。 【廣井きくり@ぼっち・ざ・ろっく!(身体:妖精弓主@ゴブリンスレイヤー) 死亡】 「……っ!!」 目の前で人が死亡する光景にショックを受ける良子。 しかし、それに囚われている暇など彼女には本来存在しない。 なぜなら、きくりを手に掛けた当人は返り血を浴びつつも、何一つ表情を変えることなくもう一度剣を振るおうとしていたからだ。 だが、彼女の命運はここではまだ尽きない。 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 空を裂く叫びが辺りに響き、まるで魔法少女のような服装をした、本来の良子と同年代であろう少女が両手に斧を持ち、勇者の凶行を止めるべく突撃してきた。 ◆ 「こんな、殺し合いなんて……」 時は少し遡り、会場の街中で一人小学生くらいの少女が動揺していた。 しかし体は少女でも精神は男なので彼と称すが、彼の名前は天之河光輝。 容姿端麗で文武両道。性格も正義感が強く、善意に溢れた、一見完璧超人に見える高校二年生だ。 光輝は突然の殺し合いに酷く動揺していた。 これは単純に異常な状況に動揺しているだけでなく、彼のアイデンティにもかかわる問題だ。 彼は人の善意を信じている。 だから、例えば人が何か悪事を働いていたとしても何か理由があると考え、また謝罪すれば割とあっさり許してしまうところがある。 故に、こんな邪悪なデスゲームを悪びれもなく開催できる存在がいることに光輝は動揺し、驚愕を隠せないのだ。 しかし彼はここで、ある可能性に思い至る。 「まさか、魔人族の仕業なのか……!?」 それは、主催者が人ならざる者の仕業であるということ。 人間でないのなら、人でなしの所業も当然にこなせるだろう、と光輝は思った。 魔人族とは、光輝がいずれ戦わなければならない存在である。 そもそも彼はこの殺し合いに呼ばれる少し前、現代日本の住人でありながらクラスメイトとたまたま近くにいた社会科教師と共にファンタジーな異世界『トータス』に召喚された。 そこでは人間族と魔人族が長きにわたって戦争をしているが、最近魔物を操る魔法を手に入れ強化された魔人族に対抗すべく、人間族の神エヒトが強力な力を持たせ光輝達を召喚したのだ。 光輝はそこで魔人族と戦うことを承諾。 仲間と共に魔人族を撃ち滅ぼし、元の世界へ帰る為に戦うことを決意したのだった。 もしこれが魔人族の仕業なら、最初に自分を殺すのではないか、という疑問は浮かばなくもなかった。 しかしそれよりも仲間や何も関係ない人々が巻き込まれているのでは、という懸念が湧き、結果光輝は深く考えず思考を次の段階に進める。 「そうだ、支給品……」 慌ててデイパックを検める光輝。すると最初に出てきたのはスマホだった。 もしや外に連絡できるのでは、と考え試しに110番してみるが、通じない。 期待は薄かったがやはりだめだったか、と思いスマホを仕舞おうとするが、ハラリとスマホにくっついていた説明書きが地面に落ちる。 そこには、このスマホはただの連絡機器ではなく、この体を勇者に変身させるものであることと、その方法も書かれていた。 それを見てどこか皮肉を感じる光輝。 なぜなら彼がトータスに来て得た力もまた、勇者だからだ。 勇者を別の勇者の体に移す意味が、彼には分からなかった。 だが変身することで強くなると判断した光輝は、一度変身してみることにした。 スマホのアプリを起動し、変身と書かれたアイコンをタップする。 すると、彼の姿はただの女子小学生から、まるで変身ヒロインのようなコスチュームへと変貌した。 更に、手にはさっきまで持っていなかった二丁の大きな斧がある。 こんな得体のしれない、現代科学を超越した現象が現代地球にある物体で実現可能なことに、どこか違和を感じる光輝。 異世界召喚を経験しているので多少のファンタジーには耐性があるものの、それが現代のアイテムでもたらされることにはどうにも変な感じがするのだ。 「ん?」 しかしその直後、光輝は気配を感じ、そちらの方を見る。 すると、一瞬だけだが人影が見えたような気がした。 すぐに声を出して呼びかけようかと考えるも、気のせいかもしれないし、気のせいじゃなかったとしてもこの状況なら大声で呼びかけられたら怖がってしまうかもしれない。 そこでまずは人影が本当にあるかを確かめようと考え、探すことにした。 幸い、人影自体は見間違いでも何でもなかったのか、すぐに他の参加者を発見することができた。 血濡れの剣を振るおうとする血まみれの少女と、今まさに斬られかかっている女性、良子の姿を。 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 それを見た光輝の行動はあまりにも早かった。 怒り叫びながら突貫し、二丁ある斧のうち右手にある方を少女に向けて投げつける。 「おっと」 投げられた斧は少女が跳躍することであっさり躱されるが、光輝は斧に追いつくと即座に拾いあげつつ、斬られかかった良子を背に庇いつつこう告げた。 「逃げてください!」 「……え?」 「早く!!」 「は、はい!」 光輝の言葉に一瞬戸惑うも、彼の強い口調に頷き逃げ出す良子。 それを少女は特に追うことも無く、ただ光輝を見つめていた。 そこに執着はない。ただ目の前にいる方から殺して、逃げたほうは後でいいや、という機械的な処理をしているようにしか見えない。 意思を感じない。感情が読み取れない。 彼には、目の前の相手が人間だと思えなかった。 (そうか。こいつは”怪物„なんだ) 普通に考えて、こんないきなり連れてこられた殺し合いに乗る人がいるわけがない。 もし乗っている参加者がいるとするなら、それは人間ではないとしか思えない。 だから、目の前の相手は”怪物„なんだ。 だったら俺が、”勇者„が倒さなければならない。 光輝はそう考えた。考えてしまった。 そんな考えのまま、戦いに突入しようとしていた。 ◆ 良子から勇者みたいと、光輝からは怪物と称された少女の精神は、人間の父と母を持ち、おまけに妹もいる青年の物である。 彼の名前はカゲイ・ソウジ。 彼もまた光輝と同じく、しかし別の世界に勇者として召喚されたのだ。 もっとも、実際の所は敵国を滅ぼし終われば暗殺する使い捨ての兵器程度にしか思われていなかったが。 しかし、それ以前に彼は勇者として、人間としてあまりにも異端だった。 ソウジは優秀な人間だった。 大抵のことはこなせ、教えられたことはすぐに覚える。 だが彼には人として足りないものがあった。 それは、欲望。 誰かにこれをしろと言われたら実行できるのに、自分からこれがしたいと思えない。 彼はそんな自分に悩んだ。 自分には意志がある筈なのに、外部に出力できなければただの人形ではないのか、と。 そして彼は決断した。 人の欲求を叶えるしかできないのなら、せめてそれを叶えるか逆を成すかを目の前の偶然性の二択に委ねると。 石を投げ、右に落ちたら求められるままに助け、左に落ちたのなら無惨に殺す。 たまたま時計を見て時間が偶数なら求められるまま救い、奇数なら奈落に落とす。 そんな道を、ソウジは選択した。 裁判官のネクタイが赤色だから、自身に課せられた判決に従わない。 空に雲一つないから、国民を皆殺しにして国を滅ぼす。 石が左に落ちたから、彼に恋する少女を切り捨てる。 これがカゲイ・ソウジ。 人の腹から生まれ、勇者として召喚された怪物。 そんなソウジは殺し合いに呼ばれる前、勇者になれと言われた。 それも使い捨ての兵器ではなく、おとぎ話にでてくるような本物の勇者に。 彼はそれを引き受けた。 あらゆる理不尽を正し、弱き者を救い、世界から悲劇を取り除く本物になると決めた。 だから彼の中でこの殺し合いの主催者は倒さなければならない。 しかしそこにたどり着くまでの道筋に二択が生まれた。 殺し合いに乗り、優勝することで主催に辿り着くか。 あるいは殺し合いに乗らず、他の参加者と協力して主催と戦うか。 それをソウジは当然、偶然性の二択で決める。 ソウジが使ったのは、基本支給品の中にある手鏡だ。 まず手鏡の鏡がある方を表、反対側を裏とする。 それをコイントスの要領で空に投げ、地面に落とす。 この時表が出たら殺し合いに乗る。裏が出たら参加者と協力する。 そして出た面など最早、語る必要はない。 彼は殺し合いに乗り、優勝することで主催に辿り着くと決めたのだ。 だから、殺し合いに乗らず自分を止めようとする相手にも何も感じない。 ただ、決めたことだから排除しようとするだけ。 【天之河光輝@ありふれた職業で世界最強】 [身体]:三ノ輪銀@鷲尾須美は勇者である [状態]:健康、勇者に変身中、怒り(大) [装備]:三ノ輪銀のスマホ@鷲尾須美は勇者である [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み) [思考・状況]基本方針:勇者として誰も殺さず殺し合いを止め、主催者達を倒す。”怪物„も倒す 1:目の前の”怪物(ソウジ)„を倒す [備考] ※参戦時期はハジメが奈落に落ちてから再会するまでのどこかです。 ※殺し合いに乗っている参加者を”怪物„と認識しています。 【カゲイ・ソウジ@その勇者、虚ろにつき(書籍版)】 [身体]:女勇者@ドラゴンクエスト3 [状態]:健康、返り血を浴びている [装備]:きせきのつるぎ(血濡れ)@ドラゴンクエストシリーズ [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況]基本方針:勇者として主催者を殺す。その為にまずは優勝する 1:目の前の人(光輝)を殺す 2:逃げた人(良子)は……生きていればそのうち会えるでしょう [備考] ※参戦時期はエピローグ『勇者は少女を救えない』終了後です。 ※元の体で使用した魔術が現在使えるかは当選した場合、次の書き手氏にお任せします。 ◆ 「ハァ……ハァ……」 光輝とソウジの戦いが始まろうとしている一方、少し離れた場所では先程逃げ出した良子が息を荒げていた。 彼女の中にあるのは、強烈な罪悪感。 命がけで庇ってくれた人と、自分を守ろうとした人を見捨てて逃げたことに強い罪悪感を抱いていた。 しかし、彼女はそれを理由にふさぎ込んだり、仕方ないと諦める少女ではなかった。 「そうだ、支給品の中に何かあるかも!」 今までロクに調べられなかったデイバックの中を慌てて検める良子。 すると最初に出てきたのは、何やら小さな銀色のアタッシュケースだ。 そのアタッシュケースを開けてみると、中にはベルトと携帯電話。それから懐中電灯とカメラに加え、説明書が入っていた。 彼女がすぐさま説明書を読むと、そこにはこれらを使うことでファイズという存在になれると書かれている。 これを彼女は魔法少女のような変身と解釈し、早速実行することにした。 「まずベルトを着けて……」 良子は腰に中に入っているベルト、ファイズドライバーを巻く。 次に携帯電話、ファイズフォンを取り出し、変身コードを打ち込もうとする。 「えっと、5――」 初めて見るガラケーに戸惑いつつ、コードを間違えないようにするため、画面を睨み慎重に打ち込む良子。 しかしそれがいけなかった。 ヒュンヒュンヒュン 「え――」 唐突に聞こえる風切り音に思わず良子が顔を上げると、眼前には旋回するブーメラン。 それが彼女の見た最期の光景。 次の瞬間、ブーメランは彼女の頭蓋を破壊した。 これで吉田良子の生涯はおしまい。 二人の人間に助けられながら、それを繋ぐことなく、彼女は無意味にここで朽ちる。 【吉田良子@まちカドまぞく(身体:高垣楓@アイドルマスターシンデレラガールズ) 死亡】 そしてブーメランは風切り音を鳴らしながら投げた主の元へと戻って行く。 主の姿は露出度の高い服装をしたピンク髪のツインテールをした美少女だ。 しかしブーメランで人間の頭を破壊できるほどの力の持ち主がただの少女な訳がない。 この体の本来の持ち主の名前はミリム・ナーヴァ。とある世界で魔王を務める存在で、その気になれば集落一つなど容易く滅ぼせる強力な存在だ。 そしてそのミリムの体を今操っているのは、とある世界の勇者。 勇者ロトの子孫とされ、竜王を倒せと王様に命じられた男である。 そんな彼がなぜ良子を手に掛けたのか。 それは、彼の直前の選択にある。 勇者は殺し合いに呼ばれる直前、宿敵竜王と相対していた。 その時、敵である竜王がこう問いかけてきた。 『もし わしの 味方になれば 世界の半分を やろう。 どうじゃ? わしの 味方に なるか?』 この問いに、勇者は頷いてしまった。 なぜ頷いたのかは、彼自身にも分からない。 好奇心だったのかもしれない。 あるいは、根拠も示さず自身を勝手にロトの子孫だと断定し、戦いに駆り立てた王様に対しての苛立ちが無自覚にあったのかもしれない。 はたまた、ここで竜王を倒してしまえば、自身が暴力を振るう機会が大きく減ると考えたからかもしれない。 いずれにせよ、この問いに頷き視界が闇に覆われたとき、勇者は直感した。 しくじったと。 自分は取り返しのつかない間違いを犯した、と。 そんな時、この殺し合いは最後の希望。 優勝してやり直し、今度は世界を救うと決めたのだ。 だから勇者は戦う。 それはそれとして、勇者はさっき殺した良子のデイバックを手に取る。 殺し合いを勝ち抜くにあたって、手札を増やすことは必然だ。 しかし、彼は良子が装備しているファイズドライバーを始めとしたファイズギアに手を出そうとはしなかった。 なぜなら、ただでさえ勇者から見てよく分からない代物の上、その内一つは遺体となった良子の腰に装着されている。 それをはぎ取る労力と、得られる対価が釣り合うとは思えなかったのだ。 正直力なら、ブーメランの一投で人の頭を吹き飛ばせる今の体で十分だ。なのでファイズギアは置いていく。 そして勇者は町から離れようと歩き始めた。 理由はひとえに優勝の為。 さっき殺した女性は誰かから逃げていた。ということは、恐らく殺し合いに乗った誰かがいるのだろう。 ならば、ここで鉢合わせて潰しあう意味もない。 さっさとここから去って、別の場所にいる参加者と戦うのが賢明だ。 こうして勇者は歩き始める。 ただ一つの希望の為、罪なき者にだって手を掛ける。 だって、一度闇に落ちた彼からすれば、今更でしかないのだから。 【勇者@ドラゴンクエスト】 [身体]:ミリム・ナーヴァ@転生したらスライムだった件 [状態]:健康 [装備]:ブーメラン@ゼルダの伝説シリーズ [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、吉田良子のデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~2) [思考・状況]基本方針:優勝してやり直し、今度こそ世界を救う 1:ひとまず町から離れる [備考] ※参戦時期はりゅうおうの「世界の半分をやろう」に対し「はい」と答えた直後です ※会場のどこかに廣井きくりの遺体と彼女のデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~2)とPaB式ウーロン茶入りペットボトル(少量消費)@ぐらんぶる が放置されています。 また違う場所には吉田良子の遺体とファイズギアのセットが放置されています。 【PaB式ウーロン茶入りペットボトル@ぐらんぶる】 廣井きくりに支給。 ウーロン茶とは名ばかりでその実態は、ウォッカ9:ウイスキー1の比率で入れられたカクテル、と呼ぶのもおぞましい何か、が2リットルのペットボトルに入っている。 火を近づけると燃える。 【きせきのつるぎ@ドラゴンクエストシリーズ】 カゲイ・ソウジに支給。 相手にダメージを与えると、その四分の一体力が回復する不思議な剣。 シリーズによって攻撃力は異なる。 【三ノ輪銀のスマホ@鷲尾須美は勇者である】 天之河光輝に支給。 勇者に変身するためのアプリ『NARUKO』が入っているスマホ。 満開や精霊などは搭載されていない。 それ以外のメールや電話機能も当然ある。ただし、どちらも外部とは接続されていない。 他の参加者に支給されているスマホや携帯、もしくは会場にある電話やパソコンにならつながるかもしれない。 【ファイズギア@仮面ライダー555】 吉田良子に支給。 ファイズドライバー、ファイズフォン、ファイズポインター、ファイズショットが入ったアタッシュケース。 これの内前二つを使うことで仮面ライダーファイズへと変身する。 ファイズフォンは普通の携帯電話としても使用可能。 本来ならオルフェノクかその記号を持っていないと使用できないが、このロワでは誰でも使用可能となっている。 【ブーメラン@ゼルダの伝説シリーズ】 勇者(DQ1)に支給。 シリーズによってまちまちだが、効果は概ね投げると真っすぐか狙った敵目掛けて飛んでいき、命中するか壁などに阻まれる、もしくは一定距離飛ぶと持ち主の元に戻って来る。 本ロワでは狙った対象に向けて投げるとそこに向かって飛んでいく。何も狙わず投げれば真っすぐ飛んでいくようになっている。 94 ぶつ切り 投下順に読む 96 ちゃいかわさま
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301391825/255-269 『るりのもの』(中編) 幼馴染のきょうちゃんに恋人が出来たのは、 たしか、夏休みの終わりだったかな。 あの時の私は本当に落ち込んで――― しばらくは夜も眠れなかったんだ。 大好きなきょうちゃんを、 五更さんに取られてしまって。 家族にも、いっぱいいっぱい心配をかけちゃった。 「ねぇちゃん、落ち込むのはわかるけどさ」 「………いわお…」 「せめてなんか食べねぇと、死んじゃうぜ」 優しい弟を持った私は、幸せものだなぁ。 私は、少しずつ少しずつ、受け入れていこうと思っていた。 ―――そして、秋を越え、冬を迎える。 きょうちゃんと共に勉強し、励ましあう生活。 それもそれで悪くないなぁなんて思ったりもしたんだけど。 「はぁ……何か違うんだよ………」 私は眼鏡を拭きながら考えていた。 何もしないで受け入れて。 例えば10年経って、きょうちゃんが結婚して。 私じゃない人と家庭を築いて。 それに私は耐えられるの? …… ………私は、そっと決意した。 「…ん、やるだけやってみようかなぁ」 きょうちゃんが五更さんを好きなのは分かってる。 五更さんがきょうちゃんを好きになっちゃう気持ちも分かる。 それでも、私はきょうちゃんを私の元に取り戻したかった。 わがままなのかなぁ、とは思うけど。 でも決めたんだ。 絶対にきょうちゃんを――― ―――あれ? そういえば、ずっと昔。 そう、子供の頃にも、こんな感情になったことがあった気がする。 私の中でずっと渦巻いていた黒いモノが、私を支配し始めていた。 ◇ ◇ ◇ 「私の家で、合格ぱーてぃーをやらない?」 私は、クラスメイト数人がいる場で提案した。 ちょっと突飛な提案かもしれないけどね、えへへ。 「気が早ぇんじゃねーの?」 きょうちゃんはそう言う。 うーん、確かに、その通りなんだけど。 作戦を実行するのにも、たいみんぐってものがあるんだよ。 日程をずらすワケにはいかないんだなぁ。 「あのね、ここにいるみんな、滑り止めの私立に受かったわけだし、 ひとまず浪人はなくなったから」 赤城君の心底ホッとして緩んだ顔を見つめる。 自己採点の結果、すごくギリギリだったもんね。 今日のついさっきまで、ヤキモキしていたと思う。 「きょうちゃんもみんなもずっと頑張ってるし、 たまには、いいんじゃないかなぁ?」 「高坂、俺も賛成するぞ。 たまにはパーッとやろうぜー」 きょうちゃんは、『仕方ねーな』という顔をしながらつぶやいた。 「ま、息抜きも必要かもな………たまにはよ」 「やったー!ありがと、きょうちゃん!」 「な、なんで俺にお礼言うんだよ」 ふふっ…… 私は心の中で、そっと微笑んだ。 はぁー、思ったとおりに進んでるなぁ。 やっぱり、きょうちゃんのことを一番理解してるのは私だよ。 思い描いていた通りの流れにひとしきり満足して。 そして、再び計画を思い返す。 まだ事前にやっておかなきゃいけないこともあるし。 作戦もいろんな『ぱたーん』を用意しといた方がいいよね。 よーし、がんばろっと。 ◇ ◇ ◇ 「人の服を脱がすのって、けっこー難しいんだねぇ」 私は眠っているきょうちゃんの服のボタンを外しながらつぶやいた。 男の子の服のボタンは、女の子のと逆だからかなぁ。 「ん……」 「―――っ!?」 び、びっくりしたー。 きょうちゃん起きちゃったかと思った。 ちなみに今は作戦①『寝てる間に既成事実』を実行中です。 けっこードキドキだよ。 ってことで……… ………ふぅ。 なんとか上は全部脱がすことができたー。 ふーん、きょうちゃん………意外と筋肉あるんだぁ。 大胆になっていた私は、きょうちゃんの乳首をペロっと舐めてみる。 「んんっ………すぅー………」 きょうちゃん、かわいい。 これくらいの刺激じゃ、目は覚めないみたいだし。 だいぶ前のことになるんだけどさ。 おじいちゃんが、ふざけてお酒を飲ませたとき、 すぐに酔っ払ったきょうちゃんは、朝まで起きなかったんだよね。 だからお酒を飲んで眠ってしまえば。 うまく行けば、きょうちゃんが起きずに 『最後まで』できるんじゃないかと思ったんだ。 思ってたんだけど――― 「ん……んぁ?…っ!ま、麻奈実!?」 「っ!?」 「…お前、なにして……んだ?」 き、きょうちゃん起きちゃった。 ちょっと乳首舐めすぎちゃったかなぁ。 まだお酒が抜けきっていないのか、朦朧としてはいるけれど。 仕方ない、作戦②『責任転嫁』をやってみよう。 「きょうちゃんの方から、誘ってきたんでしょー?」 「は?」 「俺のはいぱー兵器を見せつけてやる!って」 「そんな事…言った……気もするけど………」 「言ったんだもん。ちゃんと責任とってね、きょうちゃん」 ふふっ、頭が混乱してちゃんと判断できていないみたいだね。 焦点の定まらないきょうちゃんの表情……ちょっとかわいいかも。 逆に起きてて記憶があるほうが、私も都合がいいしなぁ。 「きょうちゃんに誘われて、私こんなにドキドキしてるんだ」 「ちょ、おま、胸………」 きょうちゃんの手を、私の胸のところまで持っていってみた。 ふふ……きょうちゃん、指がぷるぷるしてるよ。 本能では揉みたいのを、理性で抑えてるんだねぇ。 五更さんはとってもかわいい子だけど、おっぱいは小さかったもん。 前に見たきょうちゃんの『これくしょん』は、眼鏡で胸の大きい子ばっかだったし。 だから、こういう風にすれば私にも勝ち目があると思うんだ。 ほら、きょうちゃんのズボンもしっかり膨らんでる。 よし、そろそろ次に行ってみよう。 作戦③『えっちな誘惑』 「きょうちゃんだけ、脱いで楽な格好なんてズルいよー」 「……んな、何を言い出すんだお前は」 「私も脱いじゃおーっと」 この日のために、私の持ってるなかで一番かわいい下着を選んでおいたんだ。 ずっと食欲なかったから、お腹周りもだいぶ痩せたし。 その、桐乃ちゃんとかと比べれば見劣りしちゃうだろうけど……… 自分なりに『せくしー』なぽーずも研究したんだから。 「お、お前も酔っ払ってるのか?」 「ん?そうだよ、一緒にお酒いーっぱい飲んだでしょ?」 なーんて、私は一滴も飲んでないんだけどね。 ぱーてぃの買い出しの時、赤城君に頼んでお酒買ってきてもらったの。 ほら、大学生になったら飲み会もあるだろうし。 今日はその練習にしようって提案して。 「………よいしょっと」 私は下着姿になると、きょうちゃんのお腹の上にまたがった。 「きょうちゃん、私の下着姿、どうかな?」 「ど、どうって………なんて言えばいいんだよ俺は」 「思ったまんまでいいよ。五更さんと比べて、せくしー?」 「な……そ、そんなの答えられるわけないだろ………!」 「ふふふっ…答えない子にはオシオキしちゃおっかなぁ」 私は背中に手を伸ばし、ブラのホックに手をかける。 「ちょ、ちょっと待てって」 きょうちゃん、口ではそう言ってるけど……… さっきから私の胸を凝視してるねぇ。 うまくいってるみたい。 「んー…んーしょっと」 少し手間取るフリをして焦らしながら、ブラジャーを外してみた。 本当はきょうちゃんの手で外してほしかったんだけどなぁ。 さすがにこの様子では、まだ自発的に私を襲いそうにはないしね。 でもブラジャーが外れた瞬間。 きょうちゃんの視線が乳首に集中したのを、私は見逃さなかったよ。 「胸……大きすぎて気持ち悪いかなぁ?」 「そ、そんなワケないだろ…」 「きょうちゃんは、私の裸、どう思う?」 「そ、それは……そんな、言えるわけないって」 「やっぱりダメかなぁ?」 「だ、ダメって言うかさ………」 私は左手で自分の胸を揉み始めてみた。 きょうちゃんの持ってた本の女の人がこうやってたんだよね。 「きょうちゃん……はぁん……きょうちゃん」 「な……なにしてんだお前」 明らかに動揺してるきょうちゃん。 ふふふ、顔が真っ赤だよ。 私は右手を自分の……下の方に持っていく。 自分でするときにも、こんなに濡れたことはないよ。 そのくらいビショビショに濡れちゃってた。 クチュっ 「はぅんっ……」 音が出るくらいかき混ぜると、 自分でも我慢できなくて声が出ちゃう。 「あぁん……ああ……うぅんっ……んはぁ……」 クチュクチュクチュ いやらしい音、いやらしい声、いやらしい匂い。 ふふっ、きょうちゃんも私に釘付けになってる。 いつもはお布団の中でこっそりしてるひとりエッチを、 今日はきょうちゃんのお腹の上でしてる。 なんだかいつもより、感じやすくなってるみたい。 「あぁん、きょうちゃん、きょうちゃん……欲しいよぅっ…」 「ま、麻奈実……」 「おっぱい…んぅぅん……はぁ…揉んで欲しいよ………」 クチュクチュ…… 「こ、ここに……おちんちん入れてよぉ……あぁぁ…」 だんだんと高ぶってくる私。 ここまで来てしまったらもう止められない。 「あぁ……あぁん……あれ……今日ちょっと……」 いつもはもうちょっとイっちゃうまでに時間がかかるのに。 ―――なんかだめ、頭の中が真っ白になっちゃう。 「……はぁ、だめ、もうだめ……い、いっちゃう、きょうちゃーん!」 ビクンっ はぁ、はぁ……誘うだけのつもりだったのに、ちょっとイっちゃった。 私こんなにえっちな子だったっけ……。 私はそのまま前に倒れ、きょうちゃんに覆いかぶさる。 「お、おい麻奈―――」 きょうちゃんの顔を私の胸が覆い隠す。 きょうちゃんの熱い吐息が胸の隙間から漏れ出ている。 「―――っぷぁ、い、息できねぇって。殺す気かよ」 「ねぇ、私の『おなにー』どうだった?」 「ど、どうって言われても……び、びっくりした」 「それだけ?」 「他にどう言えってんだ」 「いろいろあるじゃない。興奮した、とか。かわいかった、とか……」 私はきょうちゃんの下半身に手をのばす。 そこはもう、はち切れんばかりにパンパンに膨らんでいる。 「襲いたくなっちゃった、とか」 ふふふ、前に本で読んだけど。 こうなっちゃった男の人は、もう落ちたも同然なんだよね。 「私、きょうちゃんとえっちしたいな」 「ちょっと待てって。だいたい俺、彼女いるし……」 「ダメ?」 「あぁ、ダメだ」 はぁ、きょうちゃんも頑固だねぇ。 本当はえっちしたくて仕方ないくせに。 きょうちゃんの優しさも、こういう時には邪魔になるものなんだねぇ。 仕方ない、じゃあ作戦④に行ってみようかな。 「あのね、私、彼女にしてくれとか言わないよ?」 「えっ?」 きょうちゃんがキョトンとした顔で私を見つめている。 突然何を言い出すのか、分からないって顔だね。 「五更さんとの仲を邪魔したりとか、絶対しないから」 「どういうことだよ」 「私はただ、きょうちゃんが幸せだったらそれでいいんだよ」 「………お、お前」 「きょうちゃんはどう?私に幸せでいて欲しい?」 「そりゃーな……長い付き合いだし、 不幸になって欲しいとは思えねぇよ」 「……うん。じゃあさ、えっちしようよ」 「なんでそうなる!?」 私は左手できょうちゃんの下半身をまさぐりながら、 右手で自分の下半身をかき混ぜる。 「くふぅん……はぁ、はぁ、はぁ……… きょうちゃんとえっちするのが、私の幸せなの」 「バカ、酔っ払いすぎだ」 「絶対秘密にするし、今日だけの関係でもいい。 今日、安全日だから、中に出してもいいんだよ」 「な、何言ってんだよお前……」 これが作戦④『都合のいい女』だよ。 きょうちゃんのオチンチン、ビクビクしてる。 えっちしたくて仕方ないって感じ。 もう一押しでいけるかな? 私はズボンの上からきょうちゃんのモノをくわえてみた。 「ふぁん……おん……ふぅ……」 「うぉ……ちょ、ちょっとやめろって」 私がズボンを下ろそうとしたところで、 強引に引き剥がされた。 うーん、これもダメかぁ…。 五更さんもなかなかやるなぁ。 仕方ないなぁ、これが最後の作戦だけど。 あんまり使うとウザい女と思われて嫌なんだけどなぁ。 作戦⑤、やるしかないか。 「…私、魅力ない?」 私は涙を溜めながら、きょうちゃんを見つめる。 そして再び、きょうちゃんの上にのしかかった。 なんだかんだでお酒の抜け切っていないきょうちゃんは、 あまり強い力を出せないみたい。 私の優位はまだ変わらないはず。 「麻奈実、ホント今日は酔っ払いすぎだぞ…… どうしちまったんだ」 「…私、魅力ないのかなぁ?」 「魅力ないってわけじゃないけど、俺はほら、彼女いるし」 「彼女いるのに、おちんちんこんな風にしてるの?」 「こ、これは生理現象だ」 「やっぱり、魅力ないんだぁ……うぅっ……うっ」 「な、泣くなって。……み、認めるよ、お前は魅力的だ」 作戦⑤『泣き落とし』 きょうちゃんは昔からけっこーこれに弱いんだよね。 「……うぅ…私、魅力的?」 「…あ、あぁ、すごくえっちだ」 「どの辺が?」 「………言わなきゃダメか?」 「……うぅっ…うっ…やっぱ魅力的なんてウソなんだ」 「わ、分かったからなくなよ! お、おっぱいがその、すごく魅力的だ」 「襲いたいくらい魅力的?」 「まぁ、な」 「じゃあ、証拠を見せてよ」 私は下のほうにずれると、きょうちゃんのズボンを脱がしにかかる。 「や、やめろ!」 ズボンを脱がそうとすると、きょうちゃんはまた私を拒絶する。 なんだか少し、拒絶の感じに違和感があるんだけど。 「やっぱりウソなんだ、魅力的だなんて」 「……み、魅力はあるよ。ほら、俺のモノも反応してるし…」 「………じゃあ……抱いてよ……」 「……抱きたい気持ち、ないって言ったらウソになるけど」 「…うぅっ…うっ……お願い………」 「………俺は、お前を抱かないよ」 ……ダメだった。 もう作戦も尽きちゃったよ。 ここまでやって、きょうちゃんもしっかり反応してるのに。 なんでダメなんだろう。 なんで抱いてくれないの? 泣き落とし作戦のための涙が、 いつしか心の奥底から流れ出る涙に変わっていた。 私は女じゃないってことなんだろうか。 いや、彼のモノは反応していたから、それはないと思う。 それにさっきの拒絶された時に感じた違和感。 もしかしたら、貞操を守る以外に………何か理由があるのかもしれない。 じゃあやっぱり………あの女か。 私は以前よりさらに濃くなってゆく私の中の暗闇を見つめる。 私は変わってしまったのだろうか。 いや、たしか……… ………ふと、子どもの頃を思い出す。 あれは確か、小学生の頃だったかなぁ。 『まなちゃん、なーに?』 『あのね…きょうちゃん、わたしのことスキなんだって』 『えー、でもキリノもおにいちゃんスキだもん』 『だけど、兄妹はけっこんできないんだよ?』 『………』 『あのね、かけっこすると、きりのちゃんだけおそいでしょ?』 『……う………ひっく……』 『きりのちゃんと、鬼ごっこしてもつまんないもん』 『……うぅぅ……まなちゃん、ひど…』 『きょうちゃんも、そう言うと思うなぁ』 『………う…うぅ……うぇ…うぇぇぇぇぇ』 そういえばあの頃から、桐乃ちゃん陸上始めたんだっけ。 まさか私のせい……なんてことはないよね。 なんだ、そうだ。私の中の暗闇は、私が変わったんじゃない。 ただ、きょうちゃんを手に入れていた私は、暗闇の存在を忘れていただけなのだ。 涙を拭き、我に返ると、私は服を着始めた。 今日はもう無理そうだなぁ。 服を着ながら、残念に思っていた。 せっかく『危険日』に合わせて家族に温泉旅行をプレゼントしたのに。 あ、そうだ。 後で五更さんに電話でちゃんと謝らなきゃ。 ふふふ、今日のこと、しっかり説明した上でね。 私はもう、黒い感情を隠せそうにない。
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「乃木若葉は勇者である」本編全体に関係する部分を考察するページ。 勇者御記勇者御記 西暦二○一八年八月 乃木若葉記 勇者御記 西暦二○一八年九月 土居球子記 勇者御記 西暦二○一八年九月 伊予島杏記 勇者御記 二○一八年十月 高嶋友奈記 勇者御記 二○一八年十一月 土居球子記 勇者御記 二○一九年一月 伊予島杏記 勇者御記 西暦二○一九年一月 乃木若葉記 勇者御記 二○一九年二月 高嶋友奈記 勇者御記 二○一九年二月 土居球子記 勇者御記 二○一九年三月 伊予島杏記 勇者御記 ❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚ ■■■■ 勇者御記 二○一九年三月 乃木若葉記 勇者御記 二○一九年四月 伊予島杏記 勇者御記 勇者御記 西暦二○一八年八月 乃木若葉記 本日午後、 丸亀城より瀬戸内海を臨む。 ここに立つ度に、私は自らの誓いを改める。 奪われた世界を必ず取り戻す、と。 我ら勇者はそのための矛。 数はわずかなれど為し遂げなければならない。 仲間たちの中でも、 友奈の前向きな姿はこの世界では得難いものだ。 ■■■は不安定な面が見えるが……。 +考察 215 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/07/30(木) 00 58 43.11 ID oPlrMoy00 文脈から3文字で仲間の名前が入るなら 郡千景、ひなた、伊予島の3択かな あとは可能性低いけど仲間の名前じゃなくて 友奈の何かの面が不安定な可能性、少し苦しい読み方だけど 322 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/07/30(木) 02 01 40.30 ID LC4HjS8I0 あと、スレ読んで思ったのは、検閲部分は千景ちゃんじゃなくて、こんな感じではないかな? 「仲間たちの中でも、友奈の前向きな姿はこの世界では得難いものだ。体調面は不安定な面も見えるが……。」みたいな むこうの友奈も立ちくらみしてるかもしれない 勇者御記 西暦二○一八年九月 土居球子記 平穏な日々が続いてる。 毎日の訓練は大変だし、たった■人しかいない学校も 退屈だなーと思ってたけど、慣れちゃえば案外悪くない。 でも、この日々がいつまで続くかなんて分からないんだ。 こんな状況じゃ■■■のことが心配だ。 彼女は四国の勇者の中で多分一番もろい。 若葉はそのことに気づいていない。 若葉は強い。 強いから、人間の弱さが分からないのかもしれない。 仕方ないな、 だったらタマが気にかけてやらないと。 タマに任せタマえ、なんてな! +考察 183 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/29(土) 22 10 17.16 ID K7/KzvL10 どうしても今回の御記って、これ検閲する必要ある?って思ってしまう。 反面、伏せ字にまったく予想外の言葉が入って大どんでん返しきそうで怖い 189 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/29(土) 22 14 51.12 ID KRKpvLZd0 > 183 書いてた誰かが後に自分で隠した可能性 ってのがバレ出てからの予測のひとつだな 201 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/29(土) 22 27 35.99 ID WT1BRWTY0 巫女様(ひなた)検閲とか……と思ったけど検閲されまくったのは神世紀100年頃か 検閲された時期もまたよくわからん半端な時期だな 203 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/29(土) 22 30 21.43 ID XzcFg1jC0 逆だなー、身内の不祥事が原因なら最初からそんな人間いませんでした ってしたいだろうから大赦が検閲する理由としては十分だと思う > 201 100年何やってたのやら。人々からバーテックスの記憶消す 何らかの作業やってたと思ってるけど 356 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/28(金) 18 56 52.49 ID 4OEWFb4o0 御記で学校の人数と「彼女」の名前が検閲されてるのはいったい 一見あんま意味ないように思えるがそこを後世に残す上で都合の悪い何かが起きるということか 友奈とか若葉は隠れてないし そしてタマちゃんはやっぱりただのアホの子ではなかった 366 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/28(金) 19 06 22.62 ID fpUF/pcn0 > 356 書いた当時は隠す意味なくても 後年になってから隠す必要性が出てきたんでないかな 元からいない扱いにしたかったとかさ 373 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/28(金) 19 10 51.84 ID 4OEWFb4o0 > 366 たぶんそんな感じだよね… 友奈と若葉は隠れてないからおそらく違う、ひなたは巫女だから違う 候補は杏か千景か、あるいは他の誰かか 550 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/08/29(土) 00 58 11.10 ID qC0Q64dK0 白鳥さんとの蕎麦うどん対決で笑ってたら後半で笑えないことになってしまったでござる 千景ちゃんが一番学年上なのは意外だったな あと杏ちゃん中一なのに14歳ってのはどういうことなんだ あと若葉様が一話の勇者御記は2018年8月時点で「友奈」って書いてあるけど今回の9月の時点では「高嶋」って呼んでるのはなんなんだろう あんま深く考えなくていいかな 勇者御記 西暦二○一八年九月 伊予島杏記 私は震えて動けませんでした。 心のどこかでは私は、戦いなんて起こり得ないことだと 思っていたのかもしれません。 けれど、奴らはやって来ました。 戦いは始まってしまったのです。 勇者には武器が与えられていました。 神様の力が宿った専用武器、勇者の戦装束、 そして……特別に強い敵と戦うための『切り札』。 でも、それは■■■■■■■■■を ■■■■■■■■■のです。 勇者御記 二○一八年十月 高嶋友奈記 あの技を使うと、とにかく疲れました。 すっごく強いですけど、 1度の戦いで何回も使える技ではないと、 身をもって分かりました。 事前に、技のリスク…… 体力の消耗や疲労感の説明はありましたけど、 体験してみると違います。 今回は一目連に手伝ってもらったけど…… 私としては、力が強化されるのも欲しいかな。 「■■■■」いつか試してみたいと思います。 勇者御記 二○一八年十一月 土居球子記 タマは杏が好きだ。 杏もタマが好きだ。 付き合っちゃうか。 それは冗談として…… なんで奴らに■■■が通じないんだ? シルエットは■■っぽかったのに。 あの容赦のなさ、 そして■■■を受け付けなかったことから タマが出した結論が……一つ。 奴らが元々は■■だったとか、 そーいうのは一切なしっ! 断言するっ! 間違ってたらここの日記全部消しといて! 勇者御記 二○一九年一月 伊予島杏記 休暇をもらえたのは、嬉しいです。 読みたい本がいっぱいあったので。 ただ今後、 特定の■が■■される可能性が出てきたとのこと。 ただただ、悲しいです。 +考察 214 名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/12/26(土) 00 48 05.04 ID NseTA+qG0 本 検閲 かな 勇者御記 西暦二○一九年一月 乃木若葉記 私のせいだ。 共に戦う者を傷つけてしまった。 戦って勝ち続けているうちに、■■してしまったのだろうか。 今の自分のままで良いのだと思い込んでいた……。 ……ひなたが言っていた。 そもそも世界がこんな事態に陥ってしまったのは、 人類の■■が原因だと。 神樹様がそう告げている、と。 私のその一人だと、いうことなのか……? +考察 682 名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止 (ワッチョイ 13aa-yDqN)2016/01/29(金) 18 38 24.28 ID KHIzWrwc0 検閲部分は慢心、傲慢とかだろうか 勇者御記 二○一九年二月 高嶋友奈記 もしかしたら……いや、きっと。 ……ううん、絶対! 私のたちの他にも生きている人たちは、いる。 そうに決まっている。 たとえば■■■は、希望が高いみたい。 その人たちのために、私たちはくじけない。 +考察 75 名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止 (ニンニククエ Sac5-Xaxf)2016/02/29(月) 17 00 20.24 ID cR0x4ZMaaGARLIC 北方の大地って北海道かな アイヌ系の神とかおんのか 126 名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止 (ガラプー KKff-8dH) sage 2016/03/07(月) 21 06 07.28 ID qGSzjI45K 今回の御記の三文字は鹿児島な気がする 勇者御記 二○一九年二月 土居球子記 気づいたことがある。 やっこさんたち、どんどん進化していく。 まぁ、タマも進化していくから問題ない。 心技体。すべてにおいてタマは成長している。 数年後のタマのしなやかさに、 皆がぶっタマげると予言しておく。 でもさ、そもそもやっこさんたちが出てきたのって、 神樹様とは■■■■のせいだったりするのかな? 勇者御記 二○一九年三月 伊予島杏記 みんなでお出かけをします。 いわば、「勇者部」という部活の修学旅行、です。 どうか楽しい旅でありますように。 悪いことが起きませんように。 生き延びた人たちとの出会いがありますように ルートは■■半島は避けるようにとのことでした。 勇者御記 ❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚ ■■■■ ■■❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚ ■❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚ ❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚❚ 勇者御記 二○一九年三月 乃木若葉記 皆を鼓舞するためとはいえ、 連日流れる■■の情報を見ていると、 背筋がぞくりとする。 これは苦し紛れの手段ではないか。 世界はもう、取り返しのつかないところまで 来ているのではないか。 ……いや、ここで弱音を吐くわけにはいかない。 私たちは、勇者なのだから。 勇者御記 二○一九年四月 伊予島杏記 強力な技には代償が伴う。 精霊の力を使う切り札は、 勇者の体に■■が溜まる可能性があります。
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2012年04月05日 (木) 15時15分-御伽アリス 俺は作家だ。小説とかを書いてる人。ご本を書くお仕事。 この前、渾身の傑作を生み出した。自分で言うのも図々しいのだが、これがまた傑作の中の傑作だった。それで完成したその作品を、PCにしっかりと保存してその日俺は眠りについたわけだ。 で、次の日起きたら、なんと、目が覚めていたんだ! ……悪い。今のはナシだ。真面目に話をしよう。 次の日起きて、PCを開いてさ、前の日に保存しておいた傑作のファイルを開いたんだ。そうしたら……文章がいくつもの部分に切り離されて分裂してたんだよ! しかも、それぞれの部分は好き勝手に動き回ってごちゃごちゃに混ざり合っていたんだ。そうなると、どこがどんな順番で並んでいたのやら全く分からない。俺はディスプレイ上を泳ぎ回ってなんとか分裂したそれぞれの「欠片」をつなぎ合わせようとした。 え、「パソコンのディスプレイの上を泳ぐとはなんだ、いいかげんなことを言うな」だって? 今それ言う? いやだってさ、ディスプレイ上は俺たちの大海原なんだぜ! 君だってディスプレイの上で楽しくサーフィンとかするでしょ? ネットサーフィン。でもあれはインターネットという網が張ってある中だけでやってね。網の外でやると他の海水浴客の邪魔になるからね。いやしかしサーフィンと言っても、波なんか来るのかね? って俺は何を言っているのか。 話を戻そう。で、次の日起きたらなんと、目が覚めていたんだ! ……おっと、話を戻し過ぎたようだな。話を進めよう。 分裂して動き回る「傑作の欠片」たちは、一応彼らも自分と隣り合う「欠片」を探して彷徨っているようだった。でも「欠片」はたくさんあってなかなか目当ての相手には巡り会えない。俺も泳ぎ回っていて、「あ、あんたの前の人さっきあっちにいたよ」とか「君の後ろの人、さっきまでそこにいたんだが」ということがよくあった。ちょうどタイミング悪く「欠片」たちはすれ違って、元の文章に戻すのにかなり骨が折れたよ。 この事件のおかげで、俺は気付いたことがある。気付いたと言うより、思った、かな。作家というのは、こういう仕事なんじゃないか、って。世の中にあふれる無数の文字と、それらの無限の組み合わせによって構成されている、または構成されうる文。それらをある秩序に基づいて、もしくは何らかの効果が最大に発揮される形で並べて、整える。そうやって文章を作るのが作家じゃないかな、とそう思ったわけだ。 ふん、分かったような口を。しゃらくせぇ。 (おしまい) いや、まだ終わらないよ、おしまいじゃない。おしまわない! まだ続きがあるからもう少し付き合ってくれよ。 あの「バラバラ事件」(殺人事件じゃないよ)の後、俺はまた別の作品を書き上げた。これもまた前のと同じくらいに傑作になったと自負している。で、問題なのは、またこの前みたいにバラバラになってしまわないか、ということだった。 そこで俺は考えたんだ。文章の中で、切り離されて分裂されやすそうなところを、あらかじめ切り離しておいて、そのそれぞれの先頭に記号を付けて目印にしておく。前回の事件を受けて、文章の中の分裂しそうなところは大体見当がついた。こうやって保管しておけば、万が一バラバラになっても先頭の記号の順番に並べ直せば良いから、手間が省けるに違いない、ってね。そういうことで出来上がった話が、こんな感じ。 『 <あ> いきなりだが、 <い> あるところに魔王(名を「サンタ」という)がいた。 <う> 彼は人々を苦しめる悪党だった。 <え> 刃向かう者は殺されるため、 <お> 誰も抗えなかった。 <か> ある日、 <き> 一人の男が現れた。 <く> 彼は剣の達人だった。 <け> 勇者はその確かな腕前を見込まれて <こ> あの男を倒してくれ、と頼まれた。 <さ> 邪悪な <し> 魔王を倒すため <す> 勇者は自らの危険を顧みずに、体を張って魔王の前に立ちはだかることにした。たとえそれで自分の身を滅ぼそうとも、あいつだけは……。そうして彼はすぐに旅立ったのだった。彼の腰には一本の剣がささっていた。 <せ> 少しして、 <そ> 勇者は一人の槍使いと出会い、そして <た> この人は「来たか、勇者よ」とか言って両手を広げて勇者の行く手を阻み、 <ち> 「俺と勝負しろ」と言って <つ> ニヤリと笑った。 <て> そういうの嫌だなと思いつつも、勇者が身構えると <と> 突然 <な> 襲いかかってきた。 <に> だがそれをかわして、 <ぬ> 勇者は彼を見事に倒した。 <ね> 槍使いは「くそっ」と言って両手を上げ、 <の> 降参した。槍使いの男に <は> 勇者は手を差し伸べた。 <ひ> 二人は仲間になり、 <ふ> 共に <へ> 魔王を倒すことにした。 <ほ> 一方の魔王は、この間にお姫様をさらった。勇者は <ま> 国のお姫様まで人質に取った魔王に、 <み> 怒りを爆発させた。 <む> 勇者は槍使いに視線を向けた。 <め> 槍使いはそれを見て <も> 「魔王を倒すぞ」と言って武器を軽く構えた。 <や> 決意の表情で微笑みながら <ゆ> 勇者はその仲間の肩を叩いた。そして前を向いて「いくぞ」と言った。 <よ> 勇者は魔王のもとへ来た。そこにはお姫様もいた。 <ら> さてついに奴との闘いが始まった。 <り> 勇者は魔王に切りかかった。 <る> 魔王はしばらくの間は激しく暴れて抵抗していたが、 <れ> そうしているうちに <ろ> 魔王はMP(魔法を発動させるのに消費するパワー、と言うかエネルギー)を使い尽くし、魔法が使えなくなったようだった。そこで <わ> 魔王はようやくおとなしくなった。 <ゐ> 彼はしぶしぶ負けを認めて、 <ゑ> お姫様と槍使いは顔を見合わせてから <を> 歓声を上げて、勇者はお姫様を救い出して、彼女とめでたく結婚した。』 どうだい、泣けるだろう? 傑作だ。さて、これでバラバラになっても大丈夫だ。この作品をしっかりとPCに保存して、その日俺は眠りについたわけだ。 次の日起きてみると、またしても目が覚めていて……ではなくて。PCに保存した前の日のファイルを開いてみると、やはりと言うべきか残念ながらと言うべきか、またしてもあの「バラバラ」が起こっていた。 しかし今回は対策を講じておいたから何の心配もないはずだ。相変わらず「傑作の欠片」たちはそれぞれすれ違っていて、メチャクチャな順番で並んでいる。しかし頭に付けた記号のおかげで、こんな風にデタラメに並んでいてもすぐに……。元の筋の通った文章に直せる…………。ん? これは、デタラメな文章……じゃない? はっ、これはもしや! 『 <い> あるところに魔王(名を「サンタ」という)がいた。 <ろ> 魔王はMP(魔法を発動させるのに消費するパワー、と言うかエネルギー)を使い尽くし、魔法が使えなくなったようだった。そこで <は> 勇者は手を差し伸べた。 <に> だがそれをかわして、 <ほ> 一方の魔王は、この間にお姫様をさらった。勇者は <へ> 魔王を倒すことにした。 <と> 突然 <ち> 「俺と勝負しろ」と言って <り> 勇者は魔王に切りかかった。 <ぬ> 勇者は彼を見事に倒した。 <る> 魔王はしばらくの間は激しく暴れて抵抗していたが、 <を> 歓声を上げて、勇者はお姫様を救い出して、彼女とめでたく結婚した。 <わ> 魔王はようやくおとなしくなった。 <か> ある日、 <よ> 勇者は魔王のもとへ来た。そこにはお姫様もいた。 <た> この人は「来たか、勇者よ」とか言って両手を広げて勇者の行く手を阻み、 <れ> そうしているうちに <そ> 勇者は一人の槍使いと出会い、そして <つ> ニヤリと笑った。 <ね> 槍使いは「くそっ」と言って両手を上げ、 <な> 襲いかかってきた。 <ら> さてついに奴との闘いが始まった。 <む> 勇者は槍使いに視線を向けた。 <う> 彼は人々を苦しめる悪党だった。 <ゐ> 彼はしぶしぶ負けを認めて、 <の> 降参した。槍使いの男に <お> 誰も抗えなかった。 <く> 彼は剣の達人だった。 <や> 決意の表情で微笑みながら <ま> 国のお姫様まで人質に取った魔王に、 <け> 勇者はその確かな腕前を見込まれて <ふ> 共に <こ> あの男を倒してくれ、と頼まれた。 <え> 刃向かう者は殺されるため、 <て> そういうの嫌だなと思いつつも、勇者が身構えると <あ> いきなりだが、 <さ> 邪悪な <き> 一人の男が現れた。 <ゆ> 勇者はその仲間の肩を叩いた。そして前を向いて「いくぞ」と言った。 <め> 槍使いはそれを見て <み> 怒りを爆発させた。 <し> 魔王を倒すため <ゑ> お姫様と槍使いは顔を見合わせてから <ひ> 二人は仲間になり、 <も> 「魔王を倒すぞ」と言って武器を軽く構えた。 <せ> 少しして、 <す> 勇者は自らの危険を顧みずに、体を張って魔王の前に立ちはだかることにした。たとえそれで自分の身を滅ぼそうとも、あいつだけは……。そうして彼はすぐに旅立ったのだった。彼の腰には一本の剣がささっていた。』 先頭の記号が、いろは歌の順に並んでいるじゃないか! しかもこれはこれで、物語として読めないこともない。しかしこれ、勇者が最後に死んじゃってるじゃん。何で魔王をかばってるんだよ。しかも槍使いが剣の達人って意味分からないし。邪悪な男、いきなり出て来たけど何なんだよ。こんな話、いったい誰が書いたんだよ? ああ、そうか。俺は間違っていたのかもしれない。順番を決めて並べて整えるのが作家の仕事だとか、偉そうに言っていたけど、やっぱりこの世界に不変のものなんてないんだね。いろは歌でも言っているじゃないか、この世は無常だって。たとえ文章にしたって、移り変わっていくのは避けられないんだね。でもさ、それでも良いんだ。たとえすれ違ったって良いんだよ。今回の「バラバラ」みたいに、きっとそのすれ違いの先には、新たな物語が待っているんだから。 俺の、俺たちの物語は、これからも続いていく……。 (おしまい) 本当におしまいだよ。最期まで読んでくれてありがとう。 書くのを忘れていたんですが、一応お題「すれ違う」の作品です。 「50雑音順」というタイトルですが、正確には47雑音ですね。 努力した割には達成感も感動もない作品になりました。読んだ方がお怒りにならなければいいのですが。
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/460.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301391825/239-244 『るりのもの』(前編) ようちえんで、せんせいがいってました。 「みなさん、自分の持ち物には、お名前を書くんですよ。 間違えて喧嘩になったら大変ですからね」 なるほどー、そうなんですか。 いいことをききました。 そういえば、瑠璃おねぇさまもよく わたしのカバンやふくに『ししゅう』をしてくれます。 そういうことだったんですね。 わたしはとっても、なっとくしました。 それで、じぶんのものにおなまえをかいてみました。 そうしたら、かあさまからほめられました。 「偉いわねぇ、ちゃんと自分の名前書いて」 えへへ。 やっぱりいいことなんですね。 おなまえをかくのは。 せっかくなので、よくあそんでくれる キリノねぇさまにも、かいてあげました。 じつは、キリノねぇさまのメルルのおにんぎょうに、 おなまえがかいてなかったんです。 これじゃ、だれかがまちがえたらケンカになってしまいます。 だから『きりのののもの』ってかいてあげました。 「あ、ああぁ………ありがと…ね」 キリノねぇさまは、よろこんでくれました。 なきながら、よろこんでくれました。 「す、すごくうれしいな……『の』が一個多いけど」 こんなによろこんでもらえて、わたしもうれしいです。 なまえをかくのはいいことなんですね。 ◇ ◇ ◇ 瑠璃おねぇさまと京介おにぃさまは、いつもはだかであそんでいます。 さむくないのでしょうか。 「んぁっ……あら先輩、もうイってしまうのかしら…?」 「も、もうそろそろヤバくなってきたって………っくっ…」 「はぁ、はぁ………まだよ。先にイクなんて許さないわ…あぁん…」 きょうは、瑠璃おねぇさまがうえなんですね。 京介おにぃさまをいじめているようにも見えます。 「た、頼むよ、もういかせてくれ………」 「…んはぁっ……っああん…」 「……うっ…やば」 「だ、だめよっ」 「――っ!お、おい、抜くなよっ………」 「はぁ、はぁ……ふ、ふふっ。お楽しみはこれからよ」 「ったく、とんだドSだな」 「ドMな雄に言われたくはないわ」 はじめてみたときは、ケンカしてるのかとおもっていました。 でも、すぐにちがうってわかりました。 だって、瑠璃おねぇさまも京介おにぃさまも、 まいにちとてもたのしそうですから。 「ふふ……こんなビクビクさせて」 「うぅっ………ホントやばいんだっての」 瑠璃おねぇさまが、京介おにぃさまのオチンチンを手でいじっています。 ようちえんのおともだちのオチンチンとはぜんぜんちがいます。 とってもおおきいです。 「いいこと?あなたのコレは、私のモノよ」 「い、いや俺のだけど………?」 「いいえ、私のもの。私がいいと言うまで射精することはゆるさないわ」 そういうと、おねぇさまは……… なんと、オチンチンをお口にくわえてしまいました。 「ちょっ瑠璃!いきなりそれはヤバっ………」 ビクンッ ビクンッ 京介おにぃさまは、瑠璃おねぇさまのあたまをおさえると せなかがビクンってなりました。 イクって、このことなんでしょうか。 「ん………ん……っはぁー、まったく…」 「わ、悪ぃ…我慢できなくて」 「もう、分かっていないのでしょうけど、飲み込むのも楽じゃないのよ」 「いやその、毎回飲まなくても、さ……」 「ふふっ。雄の精液は魔力の源。体内に摂取してこそ価値があるわ」 「うーん……まぁあえて突っ込まんが」 京介おにぃさまがイったあとはいつもなんですけど、 瑠璃おねぇさまが、なんだかとてもうれしそうです。 「ねぇ、まだできるでしょう?私まだ2回しかイってないのだけど」 「ああ、でも少し休ませてくれよ。………俺は次で4回戦目だ」 「まったく、軟弱なのねぇ先輩は…」 「いやー、相当頑張ってると思うぞ、俺」 うでまくらをされながら、瑠璃おねぇさまはオチンチンをかたてでいじっています。 よくわからないですけど、京介おにぃさまも、しあわせそうです。 「…まぁとにかく、あなたのコレは私のものよ」 「わかったよ、好きにしろ」 「えぇ、そうさせてもらうわ」 なるほど。 京介おにぃさまのオチンチンは瑠璃おねぇさまのものなんですね。 そういえば、ようちえんのせいんせいがいっていました。 『みなさん、自分の持ち物には、お名前を書くんですよ。 間違えて喧嘩になったら大変ですからね』 だれかがまちがえて、京介おにぃさまのおちんちんをもってったらたいへんです。 ケンカになってしまいます。 いまは、瑠璃おねぇさまも京介おにぃさまも、ねています。 わたしはポケットからマジックをとりだして、おねぇさまのおへやに入っていきました。