約 372,726 件
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/354.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【次作】 「けもう学園…?」 「蟷螂人…だと…!?」 聞き慣れない単語に目を丸くする二人と対称的に、鎌田はそれが当然であるかのように続ける。 「初中高一貫、全国的に有名なマンモス学園だ。蟷螂人もそう珍しい種族じゃない」 「ちょっと待て鎌田、んな話まるで聞いたことないぞ?」 「当然さ。この世界にはそんな学園も、種族も存在しない」 「この世界って…」 「この世界。チェンジリング・デイが起こって、人類が特殊な能力を持った地球のことだ」 「やっぱ宇宙じ」 「地球人だよ、僕は。この世界とは全く別の歴史を辿った地球の住人だ」 そこまで言って鎌田は黙り、二人をじっと見つめる。その口から何かの言葉を求めるように。 「え…え…? それって……」 「パラレルワールド…ってやつか?」 「それだ、陽太君」 待ってましたとばかりに鎌田が言葉を紡ぐ。 「僕はね。こことは別の平行世界、パラレルワールドからこの世界に来てしまったんだ」 「………」 「………」 「ね。突拍子もない話でしょ」 鎌田の言葉はあまりにも飛躍していて、晶は言葉を失った。確かに、改造人間のほうがまだ信じられる話だ。 「無理に信じろとは言わないさ。一応話は続けるよ」 「お…おう…」 さすがの陽太も反応は晶と似たようなものだった。 「僕はごく一般的な蟷螂人の高校生だ。この姿は生まれつき。当然変身能力なんて持ってなかった」 「生まれつき!?」 「そう。僕はこの姿がデフォなんだ。これが僕の世界では普通のことだ」 「そんな世界が…」 「この世界につ…来てしまった理由は何もわからない。今はその理由を探しているところでね」 「………」 「だいたい2週間前か。普通に街を歩いていた僕は突然、何の前触れもなく白い光に包まれて、気がついたらこの世界に来ていた。 そして、同時に僕の姿が変わっていたんだ。それが君たちと最初に出会った人間の姿だ」 「あっちが能力だったってことか」 「わけがわからなかったさ。僕の世界…いや、少なくとも僕の現実には超能力なんて一切存在しなかったんだから。 それに僕はこの世界の住人じゃない。そんな僕になぜ変身能力が発現したのか。この世界の能力っていうのは もしかしたらDNAではなく、隕石の影響を受けたこの地球の大気に関係しているのかもしれないね」 へえ…と感心する晶を見て、なーんて偉そうに言っても、と鎌田は肩をすくめる。 「僕は研究者でもなんでもない、ただの学生、しかもこの世界にとっての新参者だ。 こんなのは僕なりにこの世界を調べた結果の、勝手な憶測でしかないのさ」 ――こいつらの狙いは僕なんだ―― 晶は、キメラと対峙したときの鎌田の台詞を思い出していた。 鎌田の言葉が本当なのだとしたら彼は、能力研究者にとって絶好の調査対象になるんじゃないだろうか。 「ともかく、あの変身が僕の夜能力。戻れないんじゃなくて、昼は人間に変身できないんだ」 「じゃあお前今まで昼はどうしてたんだよ」 「ああ、昼は別の変身能力があってね」 鎌田は立ち上がってテーブルを離れ、腕を顔の前でクロス、最初に見せた軽い変身ポーズをとる。 「変身」 両拳を振り下ろすと同時にその身体が光を放ち、次の瞬間、鎌田の姿はそこから忽然と消えていた。 「消えた!?」 「透明化能力だとっ!」 驚く二人の耳に、不思議な音が響いた。今まで聞いていた声とは違う、かすれたような音。 「チがう」 そう、言葉には聞こえたがそれは声と言うより、翅を擦り合わせる虫の鳴き声のような。 ブーン、と微かな音と共に手の平サイズの何かが飛び、テーブルに着地する。 それは、草原などで見るごく一般的なカマキリだった。カマキリは威嚇するかのように翅を広げて… 「やア。これガぼくのひルノうりょく」 喋った。 「かっ鎌田さんんんんん!!?」 「ちょっ!!?えええええっ!!?」 「そんナにおドろくことカな?」 唖然とする二人をよそに、カマキリに変身した鎌田は小さな首をかしげて翅を震わせるのだった。 「ふつウにしゃべれナイかラこおろぎミたイニはねコスってオトダしてルノ。チャンときコエてる?」 「は、はい、聞こえてます」 「ヨカッた。けっコウレんシゅウしタンダ」 「どんどん発音怪しくなってんぞ」 カマキリはテーブルから飛び降りて、着地と同時に一瞬で巨大化、片膝をついた蟷螂人の姿に戻る。 「正直疲れるんだよあれ。一日中鳴いてる虫たちってすごいよね」 「いや…鎌田さんのほうが普通にすごいと思う…」 「服とか携帯とか身につけてた物は消えるけど、戻ると帰ってくるんだ」 「とんでもない能力だな…」 「そうかな? 虫人の僕が昼は虫に、夜は人になる。割と妥当な能力だと思うけど」 「そうは言っても…」 「なんだかんだで夜人間になってるときより落ち着くんだよね。 人と虫の中間、虫人っていうけど、深層意識はどちらかと言えば虫寄りなのかもしれない」 「はぁ……」 「虫人って…お前みたいな蟷螂人の他にも種類がいるのか?」 「いろいろいるよー。兜虫人とか雀蜂人とか友達にいるし」 「うへぇ……」 カマキリやカブトムシやスズメバチ、他にも様々な巨大昆虫が当然のように飛びかう地球。 特に虫嫌いではないのだが……何か末恐ろしい光景を想像せずにはいられない晶だった。 「あ、あの…鎌田さんの世界って一体どんな世界なんですか…?」 巨大昆虫の楽園となった地球。それは一体どんな世界なのか。恐る恐る、晶が尋ねる。 透き通る複眼で二人の表情ををじっと見据えて、鎌田は小さく息を吐く。 「えーと…君たちが想像してる世界とはだいぶ違うと思うよ」 その表情は一瞬ふっと微笑んだように見えた。 「実際はこの世界とほとんど変わらない。自然環境も、科学技術も、文化も。住人を除けば違いはすぐには気付かないと思う。 違いは大きく二つ。まず、チェンジリング・デイが起こらず超能力が存在しないこと。そして、人間の他にケモノが存在すること」 「獣? 動物ならこの世界にも普通にいるぞ?」 「ああいや、ケモノっていうのは……普通の動物から急激な進化を遂げて、動物の特徴を大きく残したまま高い知能を持って、 二本脚で歩き、言葉を話し、社会生活を送っているひとたちの総称……かな?」 「それって…獣人…ってこと?」 「ああ、それがわかりやすいか。そうだね、一番多いのが猫人、犬人、兎人みたいな獣人。 他にも、翼を持って空を飛べる鳥人。硬い鱗に覆われている爬虫人。僕みたいな虫人。そして人間。 そういういろんな種族が混ざり合って平和に暮らしている、それが僕の世界だ」 「なるほどな…そういう世界か」 「僕の話はこれくらいかな」 「………」 ほとんど納得しているような陽太と違い、晶は現実主義。だからこそ、晶は深く考える。 鎌田の話はあまりに現実離れしていて。だがそれ故に現実味があるとも捉えることができる。 なぜなら、誰もが信じられない嘘なんてつく意味がないのだから。 しかしそれにしても…そんな異世界というのは… そんな晶を見つめて、鎌田が思い出したように言う。 「僕は…どちらかと言えば現実主義者だ。そういう意味では陽太君より、晶君、君に近い性格だと思う」 「え…?」 突然関係の見えない話題を振られて晶は困惑する。 「例えば。僕は正義のヒーローに憧れている。でもそんな僕が実際に目指しているのは、警察官だ。 そのために体を鍛えてるし、正式な本で調べて勉強もしている。現実的でしょ?」 「は…はぁ…」 「僕はこの世界、人類が当然のように超能力を持っている世界なんて、話を聞くだけでは絶対に信じられなかったと思う。 だから、僕の話も信じられないのが当然だと思うんだ。君の反応が普通だよ」 「そう…ですか…」 「晶お前…鎌田は苦労してきたってのに血も涙もない奴だな」 「そう言うなって、ハハハ…」 そんな風に笑う鎌田はどこか寂しげで。晶はもう少しだけ考えて。そして、顔を上げた。 「いえ、鎌田さん。信じますよ、あなたのこと。あなたの世界のこと」 「え…」 「いろんな種族が仲良く暮らしてるって素敵な世界ですね。一度見てみたいです」 「そっ……」 そう言って晶はニコリと笑う。額に手を置いて俯く鎌田。 「そっか……ありがとう、晶君」 下を向き呟くように言う鎌田がどんな表情をしていたのか、晶にはよく見えていた。 「そうだな。君たちには……これを見てもらいたい」 何のことかわからず晶と陽太は顔を見合わせる。鎌田は椅子に掛けた上着をごそごそと探り、 チンピラたちから取り返した携帯電話を取り出した。 「この世界の物じゃないから繋がらないけど、これは正真正銘、僕の携帯電話だ。 大切なデータっていうのは、機密文書でも設計図でもない、ただの写真さ」 「写真?」 「そう、去年修学旅行に行ったときの。僕の世界や仲間が写ってる」 「おいおいそんなのがあんなら最初から出せよ」 「それはそうなんだけど…合成写真か何かだと思われるのが嫌でね。あくまでただの写真だけど、今の僕にとっては、 あの世界にいたっていう大切な証だ。元の世界との唯一の繋がりなんだ」 「鎌田さん……」 鎌田は携帯を操作し、小さなサムネイル画像が並ぶ画面を開いて晶に渡す。 改めて見れば、大き目のボタンが並ぶまるで見たことのない機種、メーカーだった。 小さな画面を二人で覗き込み、決定ボタンを押して一つの画像を拡大する。 「あっ…!?」 「うおぉ…」 立ち並ぶ派手な看板やのれん。人の多さはまさに観光地。 この世界と何ら変わらない、よくある修学旅行の風景だった。違う点はただ一つ。 そこに写る教師も、生徒たちも、あきらかに人間ではなかった。 <続く> 登場キャラクター 岬陽太 水野晶 鎌田之博 上へ
https://w.atwiki.jp/dragonsdogma2/pages/19.html
魔剣士 ジョブ概要 ▼ 情報提供はこちら ジョブ概要 ▼ 情報提供はこちら 追記はできないけど、情報提供がしたいという方はこちらへ。 (追記の手順: ページ上部の“ページ編集” → 該当部分をコピペして書き換え → “ページ保存”でOK。簡単です) 名前 ⇧
https://w.atwiki.jp/huntingqueen/pages/55.html
初出:108 ウィームの揚げチーズパイの屋台で、鍋として活躍している魔物。 炊き出しでもできそうな大きな深鍋(揚げ鍋には向かなさそうな形状)で、鍋の斜め右側あたりに、妙に生き生きとした、目鼻立ちのはっきりとした男性の顔がついている。 顔を動かして喋ることができるが、自力で移動することはできない(ディノの推測)。 いつも束子で洗われていて、丈夫で頑強。 店主によると、鍋は男前。 鍋の魔物によると、元は赤毛のいい男だが、今は髪の毛はいつも焦げていて真っ黒。もう焦げ落ちてしまったのかもしれない。 記憶を喪失している。 雪が降る前に道端に落ちていたのを、揚げチーズパイの屋台の店主が拾った。 「拾ってみたら喋るでしょう?深さが使い易いと思ってねぇ」とのこと。 ネアの推理により、元々ネアの転職先候補だった煉瓦の魔物だったのではないか、という結論に達した。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11111.html
今日 - 合計 - 魔剣爻の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時24分57秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/3611.html
今日 - 合計 - 魔剣Xの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時12分01秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/doudan/pages/719.html
部品構造 大部品 民生用エアバイク「らうーるカー」 RD 14 評価値 6部品 概要 部品 搭乗資格 大部品 機体の特徴 RD 6 評価値 4部品 軽快な運動性能 部品 上質な乗り心地 部品 操縦のしやすさ 部品 軍用エアバイクと変わらない地形踏破能力 部品 低燃費 部品 ハンドルについて 大部品 構造 RD 6 評価値 4部品 フレーム構造 部品 前部風防・カウル 部品 シート・タンデムシート 部品 重力制御機構 部品 ロケット噴射機構 部品 姿勢制御用コンピューター 部品定義 部品 概要 ピケ・アラウンドワールドをベースに偵察用電子機器などいくつかの装備をオミットしつつ機体バランスの調整が施され、走行中の安定性が向上した民生用エアバイクである。その名称は開発に尽力した摂政の名前に由来する。 部品 搭乗資格 所属する藩国において所定の期間エアバイクの操縦訓練を受け、民生用エアバイク運転免許を取得していなければならない。軍用エアバイクの場合、操縦訓練を受けるには歩兵として一定の期間、戦闘訓練を受けている事が条件として求められたが、民生用の場合、これは免除される。 部品 軽快な運動性能 ピケ・アラウンドワールドではピケ・パンツァーをベースに装甲・武装・側車などをオミットすることで高い出力を維持しつつ運動性能を向上させていた。民生用エアバイクでもこの特徴を受け継ぎ、出力は抑えつつも軽量化したフレームとカウルによって軽快な挙動を維持している。 部品 上質な乗り心地 シート下部にはサスペンションを内蔵し、走行中の振動吸収を図るとともに、ラバーマウントハンドルを採用することで手に伝わる振動を低減し快適な乗り心地を追求している。 部品 操縦のしやすさ 元来、ピケでは、歩兵が火器を取り回せるようフットペダルとシフトウェイト、補助するコンピューターだけで操縦されていた。民生用エアバイクでもその軽快な操縦性を受け継いでいる。 部品 軍用エアバイクと変わらない地形踏破能力 宙を浮いて移動するため、基本的に走る場所を選ばないのがエアバイクの最大の特徴であると言えるだろう。民生用エアバイクでもこの特徴は十分に生かされており、山岳地帯のような極端に高低差のある地形でなければ存分にその力を発揮できる。 部品 低燃費 民生用エアバイクの動作燃料に化石燃料は使用されていない。もっとも、これは軍用であるエアバイク・ピケと共通している。歩兵編成時のコストを抑えるための低燃費を目指した機体設計がそのまま生かされている。 部品 ハンドルについて 民生用にする際の変更点の一つとしてハンドルを設けた点がある。ヘッドライトやクラクションなどいくつかの装置をそちらに分散しており、運転中はハンドルを握ることが推奨される。もちろん通常のバイクとは異なりハンドルを切ることはできない。これは運転中の上体の安定性を考慮して、掴まる場所を用意すべきと判断されたためである。 部品 フレーム構造 アルミ合金から鋳造されたフレームに各種機構が配置される。浮遊機構は機体中央から後方にかけ、搭乗者より若干後ろの位置に配置される。推進装置は前面風防にブレーキ、機体後方にアクセルを主配置としており、これらはピケと基本的には共通である。サブロケットはオミットされている。コンピュータ類は機体制御に関するものが設置され、センサー類など偵察用機器はオミットされている。 部品 前部風防・カウル 前部風防はシールドのような形状ではあるが、装甲としての機能は無い。透明な強化プラスチックを用いている。それ以外のカウルにはCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を使用し、同様に軽量化を図っている。 部品 シート・タンデムシート 座面を広く取り、形状やクッション素材にこだわることで良好なフィット感を実現しています。タンデムシートも備わっており、二人乗りも可能です。 部品 重力制御機構 民生用エアバイクの中核をなす装置。ニュートン式の重力制御によってエアバイクを宙に浮かせている。ニュートン式というのはざっくり言うと、通常の物理法則の範囲内で反重力を発生させている、という意味である。少しだけ細かく説明すると、極小の超高密度に圧縮された物質を内蔵し、そこから発生する引力を重力に対抗する浮力として利用している。 部品 ロケット噴射機構 エアバイクの推進機構である。重力制御機構は浮遊のみに使用されるため、エアバイクの移動はロケット噴射によって行われる。民生用エアバイクではロケット噴射の出力が調整されており、制動性能はそのままだが、加速性能は軍用のものと比べると控えめになっている。また、ノイズキャンセラーが備えられており、ロケット噴射の騒音を抑え、静粛性を高めている。 部品 姿勢制御用コンピューター 内蔵されたジャイロ機構と連動してエアバイクの姿勢制御を補助してくれる。軽快な挙動と安定した乗り心地を両立するため欠かせない装置である。 提出書式 大部品 民生用エアバイク「らうーるカー」 RD 14 評価値 6 部品 概要 部品 搭乗資格 大部品 機体の特徴 RD 6 評価値 4部品 軽快な運動性能 部品 上質な乗り心地 部品 操縦のしやすさ 部品 軍用エアバイクと変わらない地形踏破能力 部品 低燃費 部品 ハンドルについて 大部品 構造 RD 6 評価値 4部品 フレーム構造 部品 前部風防・カウル 部品 シート・タンデムシート 部品 重力制御機構 部品 ロケット噴射機構 部品 姿勢制御用コンピューター 部品 概要 ピケ・アラウンドワールドをベースに偵察用電子機器などいくつかの装備をオミットしつつ機体バランスの調整が施され、走行中の安定性が向上した民生用エアバイクである。その名称は開発に尽力した摂政の名前に由来する。 部品 搭乗資格 所属する藩国において所定の期間エアバイクの操縦訓練を受け、民生用エアバイク運転免許を取得していなければならない。軍用エアバイクの場合、操縦訓練を受けるには歩兵として一定の期間、戦闘訓練を受けている事が条件として求められたが、民生用の場合、これは免除される。 部品 軽快な運動性能 ピケ・アラウンドワールドではピケ・パンツァーをベースに装甲・武装・側車などをオミットすることで高い出力を維持しつつ運動性能を向上させていた。民生用エアバイクでもこの特徴を受け継ぎ、出力は抑えつつも軽量化したフレームとカウルによって軽快な挙動を維持している。 部品 上質な乗り心地 シート下部にはサスペンションを内蔵し、走行中の振動吸収を図るとともに、ラバーマウントハンドルを採用することで手に伝わる振動を低減し快適な乗り心地を追求している。 部品 操縦のしやすさ 元来、ピケでは、歩兵が火器を取り回せるようフットペダルとシフトウェイト、補助するコンピューターだけで操縦されていた。民生用エアバイクでもその軽快な操縦性を受け継いでいる。 部品 軍用エアバイクと変わらない地形踏破能力 宙を浮いて移動するため、基本的に走る場所を選ばないのがエアバイクの最大の特徴であると言えるだろう。民生用エアバイクでもこの特徴は十分に生かされており、山岳地帯のような極端に高低差のある地形でなければ存分にその力を発揮できる。 部品 低燃費 民生用エアバイクの動作燃料に化石燃料は使用されていない。もっとも、これは軍用であるエアバイク・ピケと共通している。歩兵編成時のコストを抑えるための低燃費を目指した機体設計がそのまま生かされている。 部品 ハンドルについて 民生用にする際の変更点の一つとしてハンドルを設けた点がある。ヘッドライトやクラクションなどいくつかの装置をそちらに分散しており、運転中はハンドルを握ることが推奨される。もちろん通常のバイクとは異なりハンドルを切ることはできない。これは運転中の上体の安定性を考慮して、掴まる場所を用意すべきと判断されたためである。 部品 フレーム構造 アルミ合金から鋳造されたフレームに各種機構が配置される。浮遊機構は機体中央から後方にかけ、搭乗者より若干後ろの位置に配置される。推進装置は前面風防にブレーキ、機体後方にアクセルを主配置としており、これらはピケと基本的には共通である。サブロケットはオミットされている。コンピュータ類は機体制御に関するものが設置され、センサー類など偵察用機器はオミットされている。 部品 前部風防・カウル 前部風防はシールドのような形状ではあるが、装甲としての機能は無い。透明な強化プラスチックを用いている。それ以外のカウルにはCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を使用し、同様に軽量化を図っている。 部品 シート・タンデムシート 座面を広く取り、形状やクッション素材にこだわることで良好なフィット感を実現しています。タンデムシートも備わっており、二人乗りも可能です。 部品 重力制御機構 民生用エアバイクの中核をなす装置。ニュートン式の重力制御によってエアバイクを宙に浮かせている。ニュートン式というのはざっくり言うと、通常の物理法則の範囲内で反重力を発生させている、という意味である。少しだけ細かく説明すると、極小の超高密度に圧縮された物質を内蔵し、そこから発生する引力を重力に対抗する浮力として利用している。 部品 ロケット噴射機構 エアバイクの推進機構である。重力制御機構は浮遊のみに使用されるため、エアバイクの移動はロケット噴射によって行われる。民生用エアバイクではロケット噴射の出力が調整されており、制動性能はそのままだが、加速性能は軍用のものと比べると控えめになっている。また、ノイズキャンセラーが備えられており、ロケット噴射の騒音を抑え、静粛性を高めている。 部品 姿勢制御用コンピューター 内蔵されたジャイロ機構と連動してエアバイクの姿勢制御を補助してくれる。軽快な挙動と安定した乗り心地を両立するため欠かせない装置である。 インポート用定義データ [ { "title" "民生用エアバイク「らうーるカー」", "description" "Default Root", "children" [ { "title" "概要", "description" "ピケ・アラウンドワールドをベースに偵察用電子機器などいくつかの装備をオミットしつつ機体バランスの調整が施され、走行中の安定性が向上した民生用エアバイクである。その名称は開発に尽力した摂政の名前に由来する。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "搭乗資格", "description" "所属する藩国において所定の期間エアバイクの操縦訓練を受け、民生用エアバイク運転免許を取得していなければならない。軍用エアバイクの場合、操縦訓練を受けるには歩兵として一定の期間、戦闘訓練を受けている事が条件として求められたが、民生用の場合、これは免除される。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "機体の特徴", "children" [ { "title" "軽快な運動性能", "description" "ピケ・アラウンドワールドではピケ・パンツァーをベースに装甲・武装・側車などをオミットすることで高い出力を維持しつつ運動性能を向上させていた。民生用エアバイクでもこの特徴を受け継ぎ、出力は抑えつつも軽量化したフレームとカウルによって軽快な挙動を維持している。", "part_type" "part" }, { "title" "上質な乗り心地", "description" "シート下部にはサスペンションを内蔵し、走行中の振動吸収を図るとともに、ラバーマウントハンドルを採用することで手に伝わる振動を低減し快適な乗り心地を追求している。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "操縦のしやすさ", "description" "元来、ピケでは、歩兵が火器を取り回せるようフットペダルとシフトウェイト、補助するコンピューターだけで操縦されていた。民生用エアバイクでもその軽快な操縦性を受け継いでいる。", "part_type" "part" }, { "title" "軍用エアバイクと変わらない地形踏破能力", "description" "宙を浮いて移動するため、基本的に走る場所を選ばないのがエアバイクの最大の特徴であると言えるだろう。民生用エアバイクでもこの特徴は十分に生かされており、山岳地帯のような極端に高低差のある地形でなければ存分にその力を発揮できる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "低燃費", "description" "民生用エアバイクの動作燃料に化石燃料は使用されていない。もっとも、これは軍用であるエアバイク・ピケと共通している。歩兵編成時のコストを抑えるための低燃費を目指した機体設計がそのまま生かされている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ハンドルについて", "description" "民生用にする際の変更点の一つとしてハンドルを設けた点がある。ヘッドライトやクラクションなどいくつかの装置をそちらに分散しており、運転中はハンドルを握ることが推奨される。もちろん通常のバイクとは異なりハンドルを切ることはできない。これは運転中の上体の安定性を考慮して、掴まる場所を用意すべきと判断されたためである。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "構造", "children" [ { "title" "フレーム構造", "description" "アルミ合金から鋳造されたフレームに各種機構が配置される。浮遊機構は機体中央から後方にかけ、搭乗者より若干後ろの位置に配置される。推進装置は前面風防にブレーキ、機体後方にアクセルを主配置としており、これらはピケと基本的には共通である。サブロケットはオミットされている。コンピュータ類は機体制御に関するものが設置され、センサー類など偵察用機器はオミットされている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "前部風防・カウル", "description" "前部風防はシールドのような形状ではあるが、装甲としての機能は無い。透明な強化プラスチックを用いている。それ以外のカウルにはCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を使用し、同様に軽量化を図っている。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "シート・タンデムシート", "description" "座面を広く取り、形状やクッション素材にこだわることで良好なフィット感を実現しています。タンデムシートも備わっており、二人乗りも可能です。", "part_type" "part" }, { "title" " 重力制御機構", "description" "民生用エアバイクの中核をなす装置。ニュートン式の重力制御によってエアバイクを宙に浮かせている。ニュートン式というのはざっくり言うと、通常の物理法則の範囲内で反重力を発生させている、という意味である。少しだけ細かく説明すると、極小の超高密度に圧縮された物質を内蔵し、そこから発生する引力を重力に対抗する浮力として利用している。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ロケット噴射機構", "description" "エアバイクの推進機構である。重力制御機構は浮遊のみに使用されるため、エアバイクの移動はロケット噴射によって行われる。民生用エアバイクではロケット噴射の出力が調整されており、制動性能はそのままだが、加速性能は軍用のものと比べると控えめになっている。また、ノイズキャンセラーが備えられており、ロケット噴射の騒音を抑え、静粛性を高めている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "姿勢制御用コンピューター", "description" "内蔵されたジャイロ機構と連動してエアバイクの姿勢制御を補助してくれる。軽快な挙動と安定した乗り心地を両立するため欠かせない装置である。", "expanded" true, "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]
https://w.atwiki.jp/howain/pages/32.html
クローキング装置併用型展開リング クローキング装置併用型展開リングは、帝国軍が試験的に実用を開始している装置である。 スペック 型式:シーナー&クワットCSR-No2 外視界確保展開リング 製造元:帝国技術省先進技術開発部門、シーナー&シグナス・フリート・システムズ社、クワット・システム・エンジニアリング社 大きさ:様々 価格:様々 概要 クローキング装置併用型展開リングと呼ばれる特殊な装置は、公国大戦の直前に、帝国軍のクローキング装置を巡る一連の実験計画の成果の一つとして開発された特殊なリングである。 このリングはシールド展開母機の周囲にX,Y,Z軸各一つずつ、計3つが設置される。各リングは母機船体の中央で集約され、母機と連結されている。また、リングの表面はレール状の構造になっており、このレールの上を、小型カメラやレーダー/センサーが各リング共集約部分で衝突しないよう、一定間隔で移動して情報収集するのだ。これはクローキング装置が搭載されていない場合には無駄な装備でしかないが、周囲から存在を隠し通せる代わり、自機も外界と完全に孤立してしまうクローキング装置の欠点を補うパーツとしては、まさしく画期的な装置である。このリングが装備された状態でクローキング装置を展開すると、シールド表面はリングの外側と、カメラ/センサーのシールド透過素材の間に定着する。これにより、無数の小型カメラ/センサーが外部に露出するのみで、クローキング装置本来のステルス性をほとんど無駄にすることなく、外界の情報収集を行うことができるのだ。 その性質上、クローキング装置と展開リングの組み合わせは偵察任務にもってこいの装備である。クローキング装置は戦闘機規模では実用段階に達しいていない。そのため、帝国は公国大戦の開戦直後から、150メートル級のマンタ・レイ級コルヴェットなどにこのリングとクローキング装置を付加し、偵察任務を行わせている。外部に露出している情報収集機器も、常にレール状を移動しているために各機器で均一に移動することはない。その上機器はロービジ(低視認性)迷彩で塗装されていることから、高速で移動する他機に確認されてしまう恐れもほとんどなく、また、スペース・デブリ大のこれらの機器を探知できるレーダーなど存在しない(探知範囲をそのような設定にした場合、他の異物に邪魔も一緒に探知してしまう)ため、電子機器からも探知される恐れは全くないのである。 現在帝国軍は、スター・デストロイヤーなどの大型艦船にも搭載できるように開発を続けているが、クローキング装置に同調して作動する対空砲プログラム、通称「プレディクター」の開発が難航しているため、実現性にはまだ乏しいのが現状である。だが、ウォーロード級などの新型スター・デストロイヤーには自動型対空砲が多用されているため、もしプレディクターが完成した場合、ウォーロード級、クローキング装置、展開リング、プレディクターの連携によって、従来の想像を絶する超兵器が完成することになる。
https://w.atwiki.jp/phlogiston/pages/604.html
天体魔剣(プラネットフェンサー) ランク:A+++ 種別:実体剣、星霊剣 始祖吸血鬼ことアシェル・ネイヴス・アストレーテによって、天体の霊的エネルギーを結晶化させて創られた、対応した天体から膨大な力を引き出すことが可能な剣。魔剣とあるが、世にいう魔剣とは実質別物。 天体そのものの分身であり、剣そのものが保有する力も強大だが、その剣に対応した天体からエネルギーを引き出す事が出来る為、武器というよりは火力特化の兵器といった方が正しい。 ただ、誰にでも扱いこなせる物ではない。 極めて高い魔力制御能力を持つ者、或いは剣そのものと属性的相性が良い者が扱うのなら兎も角、それらの条件を満たさない者の場合、剣の力を制御し切れずに自滅する危険性が高い。 尚、剣の力を完全解放した場合、周囲の空間を剣が内包する『世界』で侵食していく特性がある。 『世界』の概念と同レベルの侵食である為、一種の固有異界みたいなものとは違い、コレに対しては世界からの修正がかからない。つまり、展開した異界が残ってしまう為、元の世界の環境を激変させてしまう危険性も存在する。 ちなみに天体の数だけ創り出す事が可能な為、数そのものは多いが、アシェルが大半を確保している為、それらが誰かの手に渡る事は殆ど無い。 天体魔剣リスト 【マーキュリー】 刃渡り:75cm 属性:水 所有者:エリス・アストレーテ 【ヴィーナス】 刃渡り:80cm 属性:光 所有者:レフェル・ストーレン 【アース】 刃渡り:85cm 属性:??? 所有者:??? 【マーズ】 刃渡り:78cm 属性:火 所有者:アシェル・ネイヴス・アストレーテ アシェル愛用の天体魔剣。 火に関する力全般を扱う事が可能であり、単純火力面では天体魔剣トップクラスに位置する。 【ジュピター】 刃渡り:50m 属性:樹、雷 所有者:ソフィア・アストレーテ 【サターン】 刃渡り:85cm 属性:土、闇 所有者:??? 【ウラヌス】 刃渡り:65cm 属性:光、風 所有者:エリス・アストレーテ 【ネプチューン】 刃渡り:60cm 属性:水 所有者:エリス・アストレーテ 【サン】 刃渡り:100cm 属性:太陽、火、光 所有者:アシェル・ネイヴス・アストレーテ etc...
https://w.atwiki.jp/shinsen/pages/10481.html
【妖魔陣】 妖魔剣豪 レベル:数 63:7 構成 名前 種類 レベル 初期付与 使用技 妖魔剣豪 妖獣 63 ▲ ▲ 一所懸命・極、n連撃・改、沈黙 妖法師 死人 60 反射結界 全体完全 妖界の歌姫 妖獣 60 ? 詠唱韻 操心鬼 死人 60 ▲ ▲ 結界 攻撃術 走屍 死人 60 ▲ ▲ 妖魔の番人 妖獣 60 ▲ 陽動 瘴姫 妖獣 60 結界 全体完全、蘇生 備考 ドロップアイテム 情報募集中 開幕他にも詠唱付いてるのいたはずなんですがSSが途中なんで分からず、見た方追加お願いします。 -- ななし侍さん 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shareyari/pages/352.html
作者:月下の人 ◆WXsIGoeOag 【前作】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 【9】 【次作】 鎌田はいそいそと脱ぎ捨てた上着を着込み、フードを目深に被る。 カマキリの顔と翅は見えなくなるが、袖から覗く手は依然昆虫のような手で。 「あの…鎌田さん…?」 「鎌田お前…何で能力切り替わっても変身解けねえんだ?」 確かに昼能力で出したカロリーメイトを咥えつつ、陽太が尋ねた。 「ああ…ええと…僕のは昼も似たような能力なんだよ、ハハハ…」 「人間には戻らないのか?」 「んー…変身したらしばらく戻れないんだ」 「嘘つけお前、夜はさんざ変身したり戻ったりしてたろ」 「……うーん……」 「嘘が下手だな鎌田」 「鎌田さん…」 黙りこんでしまった鎌田の手に晶の手が触れる。硬質で鎌と一体化する不思議な手。 「陽太は悪気があって言ってるんじゃないんです。詮索してほしくないなら止めさせます。 でもその…鎌田さんに困った事情があるなら…僕は力になりたいんです。陽太もそう思ってます」 「はっ! 何適当言ってんだ。俺はそんな聖人君子みたいな男じゃねえよ馬鹿」 「このツンデレめ」 「つっ!? ツンデレ言うなコラ!」 10年前の運命の日。チェンジリング・デイ。 人は傷つき、多くの命が失われ、世界は悲しみに包まれた。大切な人を失ってしまった者は数知れず。 家族でたった一人生き残り、孤児になってしまった子供たちもいる。 それでも彼らは互いに助け合い、分かち合い、力強く生きてきた。 「せっかくこうして知り合えたんです。困っているなら助けるのは当然じゃないですか」 「水くせえんだよ鎌田。一人でウジウジしやがって」 「晶君……陽太君……」 そんな中、晶と陽太の家族は誰一人として欠けることなく、安穏な暮らしは現在に至る。 多くの人が失ってしまった愛を、その一身に受けながら幸せに育ってきた。 自分たちは圧倒的に恵まれている。それを彼らはわかっていた。 だからこそ、愛を与える側になる。自分の身を削って、人を助ける人になる。 そんな風に、彼らは生きてきたのだ。 「何と言うか…君たちって本当にいい人だよね」 「えへへ…よく言われます」 人はそれを、お人好しと言うらしい。 鎌田はその異形の手を顔の前に持ち上げて動かして見せた。硬い指がぶつかりあいカチカチと音が鳴る。 「ただね、これはそんなに深刻なことじゃないんだ。たぶん君たちの思っていることとは違う。 僕自身に何か異常があるわけじゃないんだよ」 「えっ…? でも……」 鎌田は顎に手を当て少し考えると、よし、と呟いて顔を上げる。 「そうだな、君たちは命の恩人だ。それにせっかく心配してくれているのに隠し事はよくない」 「それじゃあ…」 「ああ。話すよ、僕のことを」 表情という表情の見えないはずの虫の顔から、晶は鎌田の決意の表情を確かに見るのだった。 20分後、晶、陽太と鎌田は陽太の家のテーブルに向かい合って座っていた。 日の出からすでに30分以上経っているにもかかわらず鎌田が人間に戻る気配はなく、 本当に訳ありな人なんだと晶は再認識する。 「さて…どこから話したものか……」 触角をクイクイと揺らしながら考えていた鎌田が、おっと、と呟いて姿勢を正す。 「今まで、恩人の君たちを騙す形になってしまった。申し訳ない」 「えっ!? いえいえ、いいですよそんな…」 頭を深々と下げる鎌田を晶は慌てて止めた。ただ…と鎌田は付け加える。 「言い訳になってしまうけど、他意があったわけじゃない。ただ常識的に考えて信じ難い話だから…あえて黙っていたんだ」 「信じ難い…話…」 「あり得ない、なんてことはあり得ない」 考え込む晶を横目に陽太が口を出す。 「それがこの世界だ。信じるさ。お前が……」 言葉を留めて、ニヤリと笑う陽太。 「…実は人間じゃない、なんて話もな」 「えっ!?」 「ちょっ! 陽太っコラ!」 「なんでそれを」 「ええっ!? 鎌田さん!!?」 振り下ろされず停止した晶のチョップを頭上から退けて、陽太はふっ、と不敵に指を組んだ。 「昆虫を模したその姿。高い戦闘能力。怪しい言動に行動。ヒントは無数にあった。 お前は正体を隠してたつもりだろうが……俺に言わせりゃ公表してるようなもんだぜ」 「正体って」 「お前のその姿は、チェンジリング・デイとは無関係。そうだろ?」 「あ…ああ、確かに」 「やはりな。つまり、お前は……」 陽太の言葉に全神経を傾けて、晶はゴクリと唾を飲む。 「悪の秘密結社に改造された…改造人間だ!」 「かっ……!?」 驚愕に目を丸くする晶。元々目は丸い鎌田。陽太は自信満々に続ける。 「それまでごく普通の一般人だったお前は悪の秘密結社にさらわれ、カマキリ怪人となるべくその身体を改造された。 だが脳を改造される前に研究所を脱出。お前は正義の心を残したまま昆虫人間への変身能力を得たんだ」 「…あの…」 「お前の大切な携帯、無意味な携帯電話ってのは偽装だな。本当は脱出の際、機密文書か、超兵器の設計図か、 ともかく秘密結社の重大な何かを移した大容量メモリーだ」 「ちょっとあの…陽太君」 「お前は正体を隠し旅を続けながら、秘密結社を潰すだけの力を持ち信頼に足る仲間を探している」 「………」 「そうだろう! 改造人間、鎌田之博!」 ドン! といった感じの擬音が似合うだろう。陽太は自信に満ちた顔で言い切るのだった。 「…君は凄いな、陽太君」 唖然とする晶は言葉が見つからず。陽太は澄まし顔で次の言葉を待つ。 「完璧に大ハズレ」 ゴン! 突然の大音量に驚いて晶が隣を見ると、陽太が勢いよくテーブルに額をぶつけていた。 そのまま動かない陽太。音からしてかなり痛かったと思う。自業自得である。 「もー…だからずっと言ってるでしょ。そんな突拍子もない話は現実にはないの! 厨二病は卒業しなきゃダメなんだから」 「いや……晶君。もしかしたら、陽太君の話のほうがまだ信じられるかも知れない」 「え…それってどういう…」 「僕の現実は、それよりもっと突拍子もない話なんだ」 晶と、早くも復活した陽太は、黙って鎌田の言葉に耳を傾ける。 「一言で言ってしまえば……僕は、この世界の住人じゃない」 瞬間、二人の頭に同じ単語が浮かんだ。 反射的に立ち上がった椅子が大音量と共に倒れ、衝撃的なその単語が二人の口から飛び出す。 「う…宇宙人!!?」 「ちょっ!? 違う!」 慌てて立ち上がった鎌田の椅子もガタンと倒れた。 「…まあ、とりあえず座ろう」 椅子を立てて座り直す三人。コホン、と小さく咳払いして、鎌田が続ける。 「ともかく、宇宙人ってのは断固違う。僕は正真正銘、地球人だよ。っていうか日本人だ」 「ええぇ…」 「じゃあ何だってんだよ…」 「僕は……」 「僕は鎌田之博。佳望学園、高等部の蟷螂人だ」 <続く> 登場キャラクター 岬陽太 水野晶 鎌田之博 上へ