約 1,001,243 件
https://w.atwiki.jp/dactiltoeb/pages/1458.html
めるも ステータス コードネーム 棚から牡丹餅 クラス ロード 装備 ブリュンヒルド オウガシールド 建国暦 カレーの王子様 ゴミ屋敷 紹介 鬼セやめちゃったんだね (名無し)
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/1354.html
カツァリダ・ナタンゾーン データ <System Data> クラス&オーギュメント <Class Augment> オフィーツィア ≪コクマー≫ オート:判定直後。成功数+20 オフィーツィア ≪ルベン≫ オート:対象が権能を使用した直後、その権能の効果を打ち消す 能力値&技能 <Attribute Skill> 【肉体】 2 【感覚】 4 【理知】 9 【聖霊】 5 【階級】 10 <運動> ●○○○○ <射撃> ●○○○○ <情報処理> ●●●●○ <意志力> ●○○○○ <軍略> ●●●●○ <回避> ●○○○○ <整備> ●○○○○ <誘導> ●○○○○ <エーテル> ●●●●○ <陳情> ●●●○○ <格闘> ●○○○○ <探知> ●○○○○ <事情通> ●○○○○ <芸事> ●○○○○ <白兵> ●○○○○ <砲術> ●○○○○ <調達> ●○○○○ <話術> ●●●○○ 搭乗時 Ho XXB 【肉体】 4 【感覚】 5 【理知】 12 【聖霊】 5 【階級】 10 副能力値 <Sub Attribute> 初期アガペー 556 使用経験点 99exp(技能20、特技35、常4、アガペー低下8、機改10)/余4 HP/装甲 7/57 行動値/搭乗時 9/18 戦闘移動/搭乗時 11m/500m 全力移動/搭乗時 22m/5000m 特技 <Special Skill> 名称 タイミング アガペー 効果 ※集団統率 セットアップ 5 指揮下のキャラクターにロゴスを配付する 援護戦術 メジャー 5 味方の次の命中判定の成功数+この特技の成功数する 支援要請 メジャー 5 軍略。対象に攻撃を行う。攻撃力+【階級】+15、対天使効果× 生還命令 マイナー 7 対象はダーザイン操作を行う リーダーシップ セットアップ 3 ラウンド間、任意の部下の行動値を自分の行動値+5に変更 根回し メジャー 10 sin1 購入判定を行う、成功数+20 陣形 セットアップ 5 sce1 任意の部下に戦闘移動させる 神算鬼謀 セットアップ 4 セットアップ特技をあと2つ使用する 戦術Aフォーメーション セットアップ 6 場面選択、部下の命中判定+4 情報将校 オート - 情報収集を軍略で行う 殲滅命令 オート 7 同意した対象の攻撃宣言時、その攻撃を範囲選択にする プランA イニシアチブ 8 行動値に関わらず対象にメインプロセスを行わせる。対象はメインプロセス終了後行動済みになる。1シーン1回、1ラウンド目に限り使用可能 天使の子 オート 2 sin3 意志力判定を行う直前、判定値+2 莫大な借金 常時 - 行動値+3 洞察力 オート 1 sin3 対象の機嫌ややってほしいことを漠然と知る ファストブレイク 常時 ‐ 機体特技、行動値+3 勉強会 メジャー - sin1 レベル2以下の技能を選択し、そのレベルを3にする ダーザイン <Dasein> 【初期】 “母親” からの 母性愛 アリス・フェルマー からの 慈愛 【第2話終了後】 “母親” からの 母性愛 アリス・フェルマー からの 母性愛 蒼井悠希 からの 誠実 天羽稚彦 からの 疑惑 【第3話終了後】 “母親” からの 母性愛 アリス・フェルマー からの 願い 蒼井悠希 からの 誠実 天羽稚彦 からの 疑惑 最上理緒 からの 意外 ヴィヴリオ からの 呆れ 装備 <Equipment> ヴィークル Ho XXB HDP 6 機体OP 量子戦略頭脳 HDP 4、【軍略】を使用した判定の判定値に+3 機体OP 追加装甲 HDP 1、装甲に+2する(重複可) 機体OP 多目的機能コンテナ HDP 1、物体を収納する他簡易前線司令室として運用可能 機体OP パーソナルエンブレム HDP 0。【行動値】に+3、 一般 私服 - 一般 携帯電話 - 一般 内蔵通信器 特殊な状況でない限り外部と通信できる 一般 水筒 - 一般 使い古されたカメラ シャッターチャンスだ! 一般 車両使用許可証 軍用車両を借り出せる 一般 休日申請 - 一般 嗜好品 - 一般 各種優待券 ナイター観戦、プール、ボウリング、食事、映画など 拳銃 G17(2nd) 基本p.140、使ったことはないし使い方もわからない 概略 <Personal Data> 年齢 <Age> 75 性別 <Sex> ♀ 身長/体重 <Height / Weight> 138cm / 34kg 色素 <Color> 瞳:琥珀 髪:金 肌:白 出自 <Birth> 天使の子 境遇 <Position> 師匠 外見&性格 <Image Character> 金髪メッシュ。にやにや。眼つき悪し。 外見年齢は小学校上級生程度。ぺたん娘。 黒のワンピースドレスを着用。 皮肉屋、厭世主義。人のペースより自分のペース。 趣味は頑張っている人を応援することと、最近"師匠"に教わった写真撮影。 代わりに何かと向き合うことは不得手。 日課は人間観察。特にヴィヴリオ観察。 応援=支援ではないので、背中を押すだけ押して外縁から眺めていたい性質。 他人をイジるのも、イジられるのも嫌いではない。 好きな食べ物は甘くて冷たいもの。嫌いな食べ物はピーマン。 設定 <Settings> 第37特務研究所の生き残り。名字の通り、アラフニの血を引く子。 統一帝国ヘルプストハイム法の下実験体として生活する中でヴィヴリオと知り合う。 同じ釜の飯を食った仲ということで、状況が幾度過酷に変わっても(一方通行気味だが)積極的に関係を持っていた。 戦術予報官・情報提供者として協力しつつも後に下野、諸国を転々とする。 現在から十数年も前にはヤシマに居を移していたので単に人間が徐々に劣勢になっていく様を遠巻きに眺めていただけかもしれない。 というのは周囲の人間から見た経過であり、事実は少々違う。 核の形成が遅れたことで天使核の抽出を運良く免れたあとは、母由来の力は彼女の管理下に置かれていた。 条件が限られるとはいえ、他人には奇跡的な成功をもたらし、天使の権能は打ち消すような力が無視されるはずもなく、むしろ戦略のひとつとして組み込まれるほどであった。 無論、それを咎めるような者はヴィヴリオの他にはいなかった。 ーー求められるままに危うい力を行使した反動は、その危うさをも忘れた頃の、数にして40年もの後にやって来た。 熾天使級天使兵の降臨、第三の喇叭である。 自分の名前と向き合い、賢く力を扱うよう努力をしていればこの事態は避けられたかもしれない。 倒れゆく仲間、滅びゆく統一帝国を眺めながら、自分の生まれと愚妹さをただひたすらに呪った。 ほとぼりが冷めるまでの隠れ家として選ばれたのが、東雲光子が命がけで結界を張ったヤシマだ。鎖国により閉鎖的になったその場所は、カツァリダを自堕落に変質させるには絶好の場所だったというわけである。 現在はヴィヴリオに乞われ出仕の身。その際は彼女自身を三度居住地に来させたとか。 コネで佐官を獲得済み。(ナタンゾーン姓と)若すぎる見た目を訝しまれつつ、瑞穂基地を闊歩する。 また、たびたび休暇をとっては瑞穂中学の生徒たちに遊んでもらっている。 出世や戦果、果ては自分自身に興味がないため、いらない人付き合いは部下(主にヴィントや桑島穂浪)に任せがち。 だったのだが、最近は人付き合いに積極性を見せている。 本人は頑なにヴィヴリオへの義理立てだと譲らないが、どうやら昔を思い出してきたらしい。元来、頑張ってる人間は放っておけないお人好しであるようだ。 知る限りもっとも頑張り屋であるヴィヴリオと、共に《救世主》を見つけ出すこと。そのために、今預かっている部隊を率いること。それが今の目的である。 仮作成。ウィザオフィ/ネツァクルベンにする可能性あり。その場合、アナライズとか神算鬼謀取るつもり。 -- ペンギも (2013-03-29 19 47 29) ロリ司令官に続くロリ指揮官。かっちゃんと読んでくだされ。 -- ペンギも (2013-04-03 19 12 27) ナタンゾーン姓とかふざけんなー!!!!お前がラスボスでいいよ -- 美少女 (2013-04-03 21 07 34) 金髪メッシュって何色のメッシュ? -- (*^◯^*) (2013-04-04 22 51 46) 金髪に黒くらいで考えました イラスト書いてもらえるんですか? やったー! -- ペンギも (2013-04-04 23 22 51) ステを微調整 -- ペンギも (2013-04-10 09 55 45) 過去まわりの設定を追加 ギルティ度合はマシマシ -- ペンギも (2013-07-15 23 17 04) 今更モチベーションが生えたwwwGMも知らなかった驚愕の過去ですね(棒読み) -- 美少女 (2013-07-16 00 08 52) すまぬ。ここの問題はここで解決するから許してちょ。 -- ペンギも (2013-07-16 12 27 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1429.html
番外編その一「馬鹿騒ぎのレディーズ’バス」 機動六課隊舎内 大浴場 ここは、はやての要望により建設され、つい最近完成したばかりの設備である。 ちなみにその経費は、はやてがクロノを脅s…ゲフンゲフン、説得して捻出したとかしないとか。 まぁそれはさておき―― 「いっちばーん!」 夜九時、訓練と仕事を終えたスバル達が浴場に入ってきた。 「スバル、お風呂場で走るんじゃないの!転ぶわよ!」 「へーきへーき…ってあ痛ぁっ!?」 濡れたタイルに足を取られ、スバルは派手に後頭部を打った。 「言ってる側から…」 「あはは…」 呆れ返るティアナと苦笑するキャロ。 「う~、頭がバカになったらど~しよ~。」 涙目で頭を押さえているスバル。 「心配ないわよ、もうなってるから。」 歯に衣着せず言うティアナ。 「ひどいよティア~…」 「いーから早く入んなさいよ。いつまでそこにいる気?」 「う~…」 体を流した後、湯船に浸かる3人。 「「「ほ~~~~。」」」 のんびりと湯に浸かり、同じ声を出す。 「お風呂って良いですね~。」 キャロが緩みきった表情で言う。 「ホントね。最初は慣れなかったけど、シャワーよりずっと良いわね~。」 「仕事とか訓練の疲れを取るにはもってこいだよね~。…ところでティア。」 急に隣りにいるティアナに話かけるスバル。 「何よ?」 「思うんだけどさ…」 そして素早くティアナの背後に回り 「またおっきくなったでしょ?」 その胸を揉みまくるスバル。 「何やってんのよアンタはーー!!」 「やっぱりそうだ。前より柔らかい。」 「シカトすんなっ!早く離れなさいよ!」 「んーこれはD、もしくはそれ以上かな?」 「離れなさいっての、このバカスバル!!」 誰もいないのを良いことに騒ぎ立てるティアナ達。 だが彼女達は、物陰から自分達を見詰める視線に気付いていない… (ぐふふふ。いいねいいね~、眼福だぜこりゃ。) その視線を放つのはもちろんあの男、希代のエロ男にして歩くワイセツ物、クルツ・ウェーバーである。 何故コイツが全くバレずにここにいるのかというと、M9にセットされている魔法の一つ“ECS”(電磁迷彩)を使用して透明化しているからだ。 しかもクルツはスナイパーという仕事柄、気配を消す術に長けているので尚更バレないのだ。 (大浴場の完成を待ち続けた甲斐があったな。俺は今日、この光景を一生、目に焼き付ける!!) 間違った方向に情熱を燃やす男だった。 カラカラカラ 大浴場の扉が開き、隊長組が入ってきた。 「二人とも何を暴れている。風呂では静かにするのがマナーだぞ。」 シグナムが二人の様子を見て咎める。 「「すいません…」」 ショボンとうなだれる二人。 「まぁまぁシグナム、そう怒らなくても。二人も悪気があった訳じゃないだろうし。」 フェイトがフォローを入れる。 「お前は部下に甘すぎるな、テスタロッサ。 まぁいい、我々も入るとしよう。」 「はやてちゃん、後でリインが背中を流してあげますです~。」 「うん。お願いするで、リイン。」 「はいです♪」 「ヴィータちゃん、後で頭洗ってあげるよ。」 「別にいいよ。一人でやるからよ。」 「そう言わずに♪」 「あたしの髪をいじくるな!」 そんなヴィータを見てくすくすと笑うなのは。 (うひょっ!!部隊長達のナイスバディまで! 今日は人生最高の日か!?) 予想外のハプニングに大興奮のクルツだが、その思考は冴え渡っていた。 (シグナム姉さん、フェイトちゃん、ティアナちゃんは予想通りのデカさだな。 なのはちゃんとはやてちゃん、スバルは次点だが形が良いな。 ヴィータとキャロ、リインは…まあ今後かな。しかしああいうスレンダーもまた…) エロオヤジ思考全開で品定めするクルツ。 人として末期だった。 「それにしても、さっきはなんで騒いどったん?」 何気なくティアナに質問するはやて。 「スバルがまーたセクハラしてきたんですよ。人の胸を揉んで…」 そこまで言ってティアナはハッと気付く。 はやてが黒い笑顔を浮かべている事に。 「ほ~~。そういや私、最近は忙しくてそーゆー事しとらんかったな~。」 意味ありげな発言を聞いたなのは、フェイト、シグナム、ヴィータは瞬時に危険を察知してその場から離れようとするが、はやてはそれを上回る速度で接近し、 「きゃっ!」 「ひゃっ!」 「あうっ!」 「うひっ!」 瞬く間に四人の胸を揉み終えた。 「ふむふむ、なのはちゃんとフェイトちゃんは前よりええ感じや。 シグナムのゴージャス感とヴィータのぺったり感は相変わらずやけどグッドやで。」 「あの速さで四人の胸を揉んで、さらには評価まで下すなんて…!」 「感心してる場合じゃないですよスバルさん!このままじゃ次の標的になるのは…」 「さ~て、今度はフォワード陣やな~。今日は特別にリインも揉んだげるで~。」 「え、遠慮しますです~~~!!」 そして響き渡る乙女達の悲鳴。 セクハラ魔人はやての独壇場だった。 (ぬおおおーー!!もうたまんねえーー!!!)鼻血を流しながらそれを見るクルツ。 だが、彼の幸運はここまでだった。 ECSは非常に魔力を食う魔法なのでクルツから直にではなく、デバイス内のコンデンサに貯めた魔力を使用するのだが、長時間の使用により残量が僅かになってきたのだ。 (ちっ、もう時間か。それじゃ最後に至近距離から…) しかし、湯船に近付くクルツの足下には先程の騒ぎで湯と一緒に流れてきた石鹸が。 (都合良すぎと言いたければ言ってくれ) クルツは当然それを踏んでしまい、思いきりすっ転ぶ。 「ぐおっ!?」 「何?誰かいるの!?」 クルツの上げた声に反応し、全員がこっちを向く。 (やばい!急いで撤退を…) 立ち上がり出口へ向かおうとするクルツだったが、丁度その時M9が 『コンデンサ内の魔力、エンプティ。ECSを強制解除します。』と告げた。 そして露わになクルツの姿。 「…クルツ君?」 やけに低い声で言うなのは。 「ふーん、クルツ君覗きしてたんや~。」 目が笑ってない笑顔で言うはやて。 「これはちょっと、許せないね…」 怒気を含んだ声で言うフェイト。 「覚悟の上での行動だろうな、クルツ?」 修羅の形相で言うヴィータ。 そしていつの間にか、全員がデバイスを起動し、包囲網を狭めてくる。 「ち、違うんだ!これはその…そう!魔法の使用テストで…」 「へー、魔法のテスト?ほな皆、私らも攻撃魔法のテストしよや。 内容は『非殺傷設定の威力限界を知る』で、的にはクルツ君がなってくれるそうや。」 「りょうかーい。」(×8) その言葉に戦慄を感じたクルツは逃亡を試みるが、踏み出そうとした足は氷で固定されていた。 「何っ!?」 「逃がしませんですよー♪」 リインフォースⅡの「凍て付く足枷」だ。 「さてウェーバー、制裁を下す前に、何か言い残す事があれば聞いてやるぞ?」 レヴァンテインをシュツルムファルケンの形態にしてシグナムが言う。その顔には一片の憐れみもない。 他のメンバーもすでに魔力チャージが完了している。 処刑の準備は出来ている、といった感じだ。 「…出来ることなら…」 観念したように俯いていたクルツが、ぽつりと言う。 「ん?」 「出来ることなら、俺がこの手で皆の胸を触りたかったあーーーーっ!!!!」 絶叫するクルツ。 「「「「「「「「「死ね!!」」」」」」」」」 ドゴォォォーーーン!!! 発射された色とりどりの魔力の奔流はクルツを飲み込み、壁をブチ破って突き進む。 「エロスは正義だぁぁーー・・・・」 そしてクルツは夜空の星の一つとなった。 「ふぅ、これで悪は滅んだね。」 なのはの言葉に一息つく一同。 だがその直後 ガシャーン! 出入口の扉が蹴破られ、そこから飛び出す影が一つ。 「全員無事か!!敵はどこだ!?」 ショットガンを構えた宗介が言う。 その場の空気が数秒間停止する。 しかし、すぐに自分への殺気の篭った視線を感じ取り、脂汗を流す宗介。(いかん…良くない…。この状況は非常に良くない…) 「主、いかがなさいますか?」 シグナムがはやてに尋ねる。 「状況はどうあれ、見た事に変わりないしな。おしおき決定や。」 そして再チャージされる魔力。 「待て!俺は…」 「「「「「「「「「問答無用!!」」」」」」」」」 ズドォーーーン!! クルツ同様に吹き飛ばされる宗介であった。 ああ、この哀れな軍曹に幸あれ… 終わり 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/arcanaheart3/pages/423.html
アルカナ選択愛 雷 時 樹 土 火 風 闇 魔 水 鋼 聖 氷 光 罰 罪 磁 鏡 音 花 顎獣 運 剱神 アルカナ選択 愛 愛と頼子は特別噛み合わないが、単純に愛のアルカナがゲージ周り、牽制、バースト全てで優秀なので、 プレイスタイルにアルカナを絡めない人でも強くお勧め。 積極的なバーストが可能なので、痛い始動で捕まったらさっさとバーストして唾で牽制しつつ時間を稼ぐといった戦術も取れる。 バースト後、相手即復帰でも画面端以外ならばほとんどが唾の間合いなのでとりあえず重ねておけば一方的に殴られる事もほぼない。 バースト後相手ダウン選択でもやはり唾からリスク少なく固められるので、時間を稼ぐ事ができる点もポイントが高い。 ちなみに一方的に殴り殺された場合、2ラウンド目開始時は1.4ゲージくらいである。(罪なら1.8くらい) 何かの参考として。 舞織のキャラ対策として遠距離でのレーザーが非常に有効。(遠距離空中での迂闊な妹が出せなくなる) 愛弾はキャラによっては相殺や反射されやすいが、逆にそれを咎める行動を持たせることもできる。 遠距離弾ガード確認から三角儀式も狙っていくことができる。 狙っていける場面は少ないが、低空で弾をガードさせた場合は3Aからの崩しが優位に行える。 立ち回り等 愛弾→(相手弾確認ホーミング)→弾6HCorEFC 3A対空 遅れてやってきた弾が相殺戦のフォローをしてくれる事があり、単騎で3A対空するより安心。 弾を先行させてガードしたところを3Aで崩すというのもアリ。 だけどそこは愛弾なので過信は禁物。 えこのJE等キャラによってはまるで無意味な場合もあるので注意。 ビームAHC 加速JBJE jc(JA)JBJE 三角儀式 ほとんど届く、意外と減る。相手との位置によってはJAを挟む必要がある場合も。 飛んでいる間はjcを残しておくように注意が必要。 ~2C3C超ビーム 刻み過ぎてA突進届かないけどダメージ取りたい時用。 ビーム後は若干猶予が減るが、三角儀式が可能。 (画面端)ミケッパ EF ブレイズ 儀式を警戒するあまりブレイズの存在は結構忘れられがち。 生EFするのでモロバレだが、受け身とらなきゃ取らないで儀式すればよし。EF中なので入力も早い。 降下系の技を持つ相手や風のアルカナを選んでる相手にはやらない方が無難。 雷 時 樹 土 火 風 鏡ほどではないが、竜巻を置いての儀式は相手キャラ、アルカナによっては分かっていても潰しづらい。ジャンプ回数が増える事によってエリアルのダメージが伸びる事が多いが、そもそも補正いっぱいでもっかいジャンプする余裕が無かったり、ジャンプした事によって強化時のドリル ミケッパが繋がらなくなったりする事もある。立ち回りやひっかけからのコンボでジャンプが1回多いのは間違いなくプラスではあるので、柔らかくなってしまうマイナスをどう見るか。 全体フレームの短い飛び道具があるので、とりあえず出したくなるが、相手のぶっこみと噛み合うと普通にフルコンもらうこともあるので慎重に。 闇 魔 ゲージが貯まりにくく特殊な技が多いため扱いにくいが、EFでの毒効果のためEFを絡めたコンボは高ダメージ。 地上時、アンプワゾネを設置すると相手は攻め込みにくく、それを盾に△儀式、あるいは☆儀式を成立させるチャンスは多い。 また、頼子は降下技が多い割にそれらの判定が弱く、空中から降りる時にリスクを背負いがちだが、直接地面に設置するアンプを 出す事で降りる時の牽制にもなる。ただし、スキも大きいため状況と相談し、多用は禁物。 強化中のコンボにおいて~タメ2E>デシリュール(9入力)>ドリル>着地ミケッパはコンボ終了とほぼ同時にタメ2Eの 毒効果が切れるため、毒ダメージを最大限に活用出来、かつ相手はそのコンボでゲージが増えない。 家庭用アルカナハート3の頼子キャラ紹介動画にて毒、ミルワールを絡めたコンボが紹介されている。 頼子は空中コマンド投げは持っていないので、アンヴァリデは役立つ時が間々ある。 アンヴァリデの投げ範囲はキャラ自体の投げ範囲に準拠し、頼子は比較的投げ範囲が広い。 よって多少使いやすい。また、空中時は相手斜め下から投げるようにすると良く決まる。 投げ後は高空ではかなり有利時間が長く、相手は垂直に落ちるため、アンプを置くも良し、儀式するも良し。 頼子に限った事ではないが、デシリュール受け身を織り交ぜる事で相手をかく乱すると良い。 水 鋼 聖 氷 光 罰 罪 コンボ自体は伸びにくいのだが、EF効果のお陰で場合によっては15kくらいの高ダメージをたたき出せる。 EF中なら苦悶1~2段>ブレイズが繋がる。 ゲージはかなり溜まりやすい。 ただ、被ダメが最もゲージ溜まるという性質上、魔カナで毒状態にされると全然たまらない。 ただでさえ頼子は対策に魔を使われやすいので、注意が必要。 溜めE 頼子はガークラ連携をループさせにくい。 溜めEからはダメージが伸びないので、さっさと儀式でもするか、EFコンボで少しでもダメを出すか。 溜めE後、ダウンとって超罪玉>溜めEなどはゲージ効率を考えるとイマイチ有効とは言えないかも知れない。 悪い点が普通の溜めEが出ないところ。 頼子は溜め2Eをコンボに組みやすく、罪以外の方がコンボを伸ばせる場合も多々。 玉 地上で出すと玉の初期位置が低い上、やや本体と離れた所に玉がでるので相手の低ダが噛みあうとコンボを食らってしまう。 →LMから相手の高度に合わせて玉のでる位置が変化するようになった。ただ相手の位置を検出するタイミング次第で上にいるのに下から出たり、逆もある。 固まり易い相手にはまあまあ使っていける技。 ただ、頼子対策としてGC6Dを多めに使うというのがあるのでアルカナコンボ>玉の多用は禁物。 超玉 ゲージに余裕があるなら普通の玉よりこちらを出そう。 玉の攻撃レベル自体が強く、発生保障も早いので、相手は手を出しにくい。 大会とか、落ち着きたいときに取りあえず出しとく、っていうのはアリかもしれない。 尻尾 これもLMから相手の位置によって上か下か勝手に選んでくれるようになった。 発生保障を頼りに相手の飛び込みに合わせるのが一般的か。 使いどころは無くはない。 が、加速ホーミングが当たり前になった昨今、ホーミング見てから出すというのはなかな難しい。 ちょっと遅れるとアウト。 かと言って置いとくように出すというのも難しい。 efcがきくタイミングも早くはない。 コンボに組んでも技自体のダメージが低いので伸びにくい。 リスクを考えると使う場面はかなり限られる。 罠 攻撃判定が大きいキャラには積極的に出してもいいかもしれない。 しかし発生保証が遅い上に、hcやefcが出来ないという点に注意。 出すなら三角儀式中とか相手が攻めて来にくい場面で。 相手が攻めて来ないからって調子に乗って出し過ぎるといつの間にか体力逆転していたりするので注意。 EF効果 頼子は補正が30%以下から懸かり始める。 一発逆転力は高い。罪カナ最大の恩恵。 ブレイズ 罪カナで一番強い技。 発生が早い、相手をサーチする、上方向に無限の攻撃判定、ロック技(ただし相打ちになるとロックしない)、高ダメージと優秀。 相手が飛び道具出したのを見てから刺すことなども可能。 相手をサーチするが、早い横吹っ飛び中はスカるので注意。 罪が有効なキャラ キャサ:最も罪を活かせる相手。 そもそもでかいので引っかかりやすく、玉の攻撃レベルの関係でラリアットのアーマーを無視できる。 磁 鏡 盾が非常に強く、EFCから儀式すると三角やってる間くらいなら残っててくれる。 LMで持続伸びたので鏡即EFCなら☆も間に合いそう。 盾の後ろに隠れて儀式するプレイスタイルが単純だが強い。 弾ごと消してくるようなキャラクターもカウンターで仰け反るのでちょっとした感動がある。 盾は若干発生が遅いため、生で出す場合は多少リスクがある。そのためガードさせてからキャンセルで出せば安心感は増す。 J下方向BCを地上ガードさせた時や、6Cガードさせた時等がそれに当たる。 特にJ下方向BCからの盾設置は完全に狙い澄まされても潰せる行動は少ない。(ましてや固め中の行動であるので的を絞り難い) 基本的にコピー技が強いキャラ(リリカ、キラ、キャサリン)に対しては全キャラ共通で有利に使える。 さらに空対地、特に低空に脆さを持つキャラに対しては盾と3Aが活躍する。 盾自体も攻撃判定とやられ判定が大きいキャラクターに対してはかなり嫌がられる。 リリカ、きら、メイファン、フィオナ、キャサリン、なずな辺りに対して有効。 頼子単体の方が火力が出る場合やそもそも繋がらない場合が多いので超必はあまり使うことはないが、 (リリカ)空中引っかけ等エリアル~JE 超必(超ジェノ) 儀式 途中から動けるので儀式をする猶予がとても長い。 (フィオナ)基礎コン2A~2C3C 超必(エクスカリバー) 儀式 ヒットストップがやたらと長いので☆儀式も余裕で出来る。 辺りは有効だと思われる。 LMでイクリプスが追加された。基本的には自分と相手の空中、地上のファンタシアを出す(分身計4体)。頼子のものは発生遅かったり変な位置に出てきたりであんまり役に立ってない事が多いが、相手キャラによってはコンボに組み込んで儀式まで行けそうなものもある。 音 花 顎獣 LMで236Eのキャンセル可能タイミングが早くなったので、コンボ始動として使いやすくなった。また、通常時の溜めJCがリターンのとれる崩しとして使えるようになる。 他にはEF中の641236Eの硬直が短く復帰不能が長いので、これでコンボを〆ればかなり安全に儀式ができる。 反面頼子対策としても選ばれる事のあるアルカナ。地上儀式は発生の速い236Eで邪魔しやすく、空中儀式は儀式完成後に空中ガード不能の623Eを狙われる。強化中も適当な地上A突進を236Eで咎めたりと、面倒な所が多い。 運 剱神 .
https://w.atwiki.jp/steffi_0922/pages/535.html
あら、しゃあさん、いらっしゃいませ。わたしもやりたいのですがねぇ。さすがに一人では無理なので、コメントで書きこんでいただければ(ここにでも、ウォルターさんのとこにでも)、転記とか纏めとかくらいはできるのでしょうがねぇ・・・。 -- (管理人) 2009-06-10 16 13 31
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/381.html
続・虎の威 01 雨が降る。 人と物の溢れかえった街角に、ほこりっぽい雨が降る。 トラ国港町――カーハ。 この国はいい国だ。豊かな自然と穏やかな気候が人々の暮らしを豊かにし、豊かな暮らしは暖かな心を生む。 トラは歌と踊りを愛し、戦いを好み、誰もが笑いながら殴り合い、喧嘩の相手と酒を飲む。 馬鹿なんだよ、と誰かは言った。あいつらは考える頭を持ってるのに、そいつを使おうとしないんだ。楽しけりゃいい連中なんだよ。向上心て物がない。 ここにいると、まったくその通りだと今更ながら頷きたくなった。だが、それでいいのだとおもう。向上心は争いを生む。変化は淘汰を生む。変わらずにいられるならば、それほど幸福なことはない。 ハンスは雨から逃れるように路地裏に座り込み、深くフードを被ってぼんやりと過ごしていた。 もう少し目立つ所でうずくまり、行き倒れのふりをしていれば、誰かが施しをくれることは分かっていた。 トラは強い種族だ。だから平気で行き倒れた他国の者を家に上げ、食べ物とベッドを与えてくれる。イヌの国から逃げてきたハンスにはそれが信じられなくて、初めてハンスを救ってくれたトラの家族を警戒して怯えきり、夜のうちに金品を奪って逃げ出した。 それから何度も同じような事を繰り返すうちに、自分の心がいかに貧しく歪んでいるかを思い知った。今では、向けられる慈悲や好意がひどく痛い。 豊かな心の人間に触れるのは辛かった。 ハンスはイヌ国の脱走兵だった。 忠誠を重んじるイヌ国では、国を裏切る行為は大罪だ。それでも、国境付近を守る兵卒は、ふらりと姿を消すような事がたまにある。 自分がその立場に置かれるまでは、どうしてそんな馬鹿なことをするのかハンスには理解できなかった。 だが、ハンスは豊かなネコの国を見てしまった。 自由奔放で、なににも縛られず、気ままに暮らすネコたちを知ってしまった。 国境市の活気を知ってしまった。満たされた笑顔を見てしまった。 ハンスには両親がいない。だがそれでも、人並みに幸福だと思っていた。頭は悪くとも体格には恵まれていたから、傭兵の真似事をして小金を稼ぐ事だって出来た。 イヌ国の基準から考えれば、それは十分に幸福だったのだろう。だが、幸福の基準は相対的に変動する。 ハンスは自分が不幸だった事を知った。イヌ国に生まれたこと自体が、他国から見れば不幸なのだと知ってしまった。 だから、囁きかけてきたネコの甘言に、忠誠心はあっけなく崩れた。 夜中に兵舎を抜け出し、ネコの商人に命じられるままに仕事をした。他国から国境市へやってくる商人の馬車を襲ったのだ。 今まで恵まれていなかった分、恵まれた人間から少し幸福をいただくくらい当然の権利だとネコは言った。その通りだとハンスは思った。だから奪った。ひたすらに奪った。 だがある日、ネコの商人が詐欺で捕まり、ハンスは一人になった。一人でも、ハンスは奪うことを続けた。奪うしか生きて行く方法がなかった。やがて追われる身になり、ネコの国からトラの国へ逃げ延びた。 そして、今に至る。変化を望んだ結果が、これなのだ。 幸福の基準は相対的に変化する。 今に比べれば、イヌ国での日々は幸福そのものだった。友人がいた。家があった。忠誠を誓う国があった。 だが、今は何も無い。 早いところどこぞかで野垂れ死にしてしまえば楽なのにと思いはしても、生憎とハンスはネズミではない。豊かな国では残飯も豊富にあり、種族柄旺盛な生命力がハンスに死を許さなかった。 生きている。ただ生きている。この国の雨は暖かい。ひどく眠かった。 「ねー。あれって一種の行き倒れ?」 妙にあっけらかんとした、若い女の声がした。 自分のことだと瞬時に察して、思わずそちらに視線を投げる。 「一種のどころか普通に行き倒れじゃねぇか! おおい、ブルック!」 屈強なトラの男が、路地を抜けた先で大声を張り上げた。 その側に立つフードの女が、ひょこひょこと軽い足取りで歩み寄ってくる。 「あ」 つい、とフードの前をあげ、女が驚いたように声を上げた。 黒い瞳。黒い髪。――雨のせいで鼻が利かない。妙に臭いの薄い女だ。 「カブラー! イヌだよ! イヌ! 雨に濡れた捨てイヌ!」 なぜか妙にはしゃいだ声で女が叫んだ。 だが、そういう女だってずぶ濡れだ。突然ふり出したのだから無理もない。 「大丈夫? 立てる? 待ってね、今デカいのが二人来るから――」 「ほっといてくれ」 気遣う言葉を遮って、ハンスは眠気を振り払ってのっそりと立ち上がった。 「俺はただの浮浪者だ……助けても得にはならんぞ」 水溜りに足を突っ込み、だらだらと歩き出す。靴は随分前にダメになっていて、ただぼろぼろの布を巻いてあるような状態だった。古い布地はよく水を吸い、その下の毛皮にまでたっぷりと水を含ませてくれる。 「ははぁ……なるほどね」 女としては、恐らく独り言だったのだろう。 だが、喧しい雨音の中、ハンスは女の低く押し殺した声をはっきりと聞き取れた。 「ねぇ、ワンちゃん」 パサリと、おもむろに女がフードを脱いだ。 振り返るつもりなど無かったのに、なぜか妙に気になって振り向いてしまう。 そして、ハンスは言葉を失った。 耳が――本来あるべき場所に、ない。 「ヒト――抱いてみたくない?」 見計らったように、雨が激しさを増した。 大通りから、二人の大柄なトラがかけてくる。 女は再びフードを被り、トラの男たちに振り向いた。 「行こう。カアシュが待ちくたびれてるよ」 *** 「そいつを護衛に雇うだぁ?」 ほこりっぽく薄汚い宿屋の一室で、三人のトラと一人のヒトがベッドの辺りに集い、一人のイヌが輪をはずれてぼんやりと窓辺に立っていた。 ずぶ濡れで冷えた体を風呂で温め、汚れたぼろきれを全て脱ぎ去り、酒と食事をたらふく与えてもらったほんの十分後のことである。 素っ頓狂な声を上げたトラの男に振り返り、ハンスはあからさまに快く思っていない様子の男と数秒間視線を交差させた。 恐ろしい悪人面だが、瞳だけは美しく透明で、吸い込まれるように青い。 「だめだ! 賛成できねぇな。いくらなんでもそりゃだめだ!」 鼻の頭に盛大に皺を寄せ、唸るように断言する。 ベッドに深く腰を下ろし、だらしなく足をぶらぶらさせていたヒトの少女は、そうくると思った、とでもいうように眠たげに天井を仰いだ。 その頭には、路地裏では確かに無かったトラの耳が付いている。 「だって、カブラ達は狩をするために街を出てきたわけでしょ? って事は、三人そろって仕事に出かけるわけだ。その危険な狩にさ、あたしみたいなか弱い女の子を連れて行くつもり? 無理でしょ? だったら、あたしは留守番になるわけだ。その間あたし一人にしとくの? 危険じゃない? 危険でしょ? 危険だよね? 絶対護衛は必要だと思わない?」 「そりゃ、その時んなったら、誰か信頼できる奴を護衛として雇う。少なくとも、港町で行き倒れてた素性不明のイヌよりゃましだ」 「あのねぇカブラ! あたしお金を稼ぎにきてるんだよ? 独自に勝手に一人で動き回りたい時だってそりゃあるわけよ。それなのに、目玉が飛び出るような護衛料を請求する正規の護衛なんて雇えると思う? だったら、素性不明で職もなくて浮浪者するしか道が無かったイヌを拾って、格安でこき使った方が経済的じゃない!」 「おまえの安全を守る護衛が一番危険な存在じゃ何の意味もねぇだろうが!」 「わあすごい。あたしを強姦しようとした男が言うと凄く説得力がある」 うぐ、とカブラと呼ばれた男が言葉につまり、他の二人も苦い表情で呻き声を上げた。カブラがぎりぎりと歯を食いしばり、平然としている少女へと身を乗り出す。 「今はそれは関係ねぇだろう」 「関係大有りだよ。あたしは、あたしを強姦しようとしたあんたたちを信頼してる。で、あたしを強姦しようとしたことがないイヌの人も信頼する」 「そんな馬鹿な話が――!」 「お願いカブラ。あんたたちは強いんでしょ? だったらチャンスをちょうだい。アカブがあんたたちにそうしたみたいに」 カブラが青い目を一杯に見開き、苦しげに唸り声を上げながらばりばりと耳の後ろをかいた。それから、じろりとハンスを睨み据える。 ハンスは無言で視線をそらした。 「……少しでも変なまねしたら。いいかイヌの兄さんよ。全力で殺すぞ」 無意識に嘲弄するような笑いがこぼれた。自嘲のつもりだったのだが、当然カブラはそうは受け取らなかったらしく、いきり立って立ち上がった。 「できてねぇと思ってんのか? すかしやがって! 試すか駄犬が!」 「いや……ぜひそうしてくれ。俺は喜んで死ぬ」 本心からの言葉だったが、やはりカブラはそれを挑発と受け取って激昂した。飛びかかろうとするカブラの足に千宏がしがみ付き、その号令で他の二人のトラがカブラの巨体を押さえつける。 すかさず、千宏がドアに向かって駆け出し、ハンスを呼んだ。声の限りにカブラが憎悪の叫びを上げている。 大人しく千宏に従い、ハンスはそそさくと部屋を出た。 「あんまりからかわないでよね。傷つきやすいんだから」 気難しげに顔を顰め、千宏が咎めるように言った。 「からかったつもりはない」 「あっそう。まあ、仲良くしろとは言わないけどさ。いいやつなんだよ。馬鹿だけど。あんた名前は?」 「ハンス」 へぇ、と千宏が面白そうに眉を上げた。 「アメリカ人みたい。そういう名前もあるんだね。あたしは千宏」 「――あのトラの言うとおりだ」 低く言うと、千宏は不思議そうに首をかしげた。 「道で拾った浮浪者のイヌを護衛にやとうなんて、どうかしてる。俺があいつでも、全力であんたを止めるだろうな」 「で、同じように押し切られると」 からかうような笑顔を見せて、千宏は今しがた出てきた部屋の正面から三つ隣の部屋のドアを開けて、ハンスを中へと促した。 中に入り、ドアを閉める。全てのカーテンを閉めて念入りに鍵を確認し、千宏はローブとフードを脱ぎ捨てた。 「適当に座って。何か飲む?」 「いや、いい」 「そう? じゃ、契約の話に移ろうか」 乱暴にベッドに腰を下ろして、千宏は出来のいい付け耳を外しながら切り出した。 極度の眠気から夢でも見たのかと思っていたが――どうやら違った。間違いなく、千宏はヒトだ。 ハンスはヒト奴隷を見た事があった。だが、檻に入れられ、売られていたヒト達は、誰一人としてこんなふうに堂々とはしていなかった。 それに先ほどのトラたちとのやり取りは、まるで千宏の方が主人のようだった。ペットを甘やかしすぎて主従が逆転するのはよくある話だが、どうもそれとも違いそうだ。 「まず一つ。あんたがあたしをヒトだって知ってる事は、カブラたちには絶対に内緒。少なくとも、カブラ達があんたを信頼するまでは絶対に言わないで」 「……理解できないな。あんたはヒトで、俺は金に困ってる浮浪者だ。そういう状況にいる奴は、普通はあんたを奴隷商に売り飛ばしてとんずらしようと考えるだろう。それなのに、俺があんたをヒトだと知ってる事を隠すなんて、どうかしてる」 「ほんとに? そんなこと全然考えなかった。教えてくれてありがとう。じゃあ二つ目ね。給料は食事代と宿代。現金支給は歩合制ね」 「歩合?」 「そう。あたしとあんたで、週にいくら稼げたかで決まる」 ハンスは顔を顰めた。 護衛に歩合など存在しない。理解できずに混乱していると、千宏が唇だけで微笑んだ。 「仕事の内容は二つ。護衛と、客引き」 「――客引き?」 「そう。夜の街でね、お金持ってそうな人に声をかけるの。お客さん、遊んでかない? 若くて可愛いヒトのメスがいるんだけど――ってね」 言って、千宏はふらりとベッドに仰向けに倒れこんだ。 「体を売るんだ――あたしにはその価値がある。値段はスマタで三十セパタ。口だけだったら十五セパタ。つっこむんだったら五十セパタ。アナルは無しで延長も無し」 「馬鹿な……どうして、飼い主に隠れてそんな――」 「飼い主?」 咎めるように顔を顰め、千宏がむくりと起き上がった。 ふと、ハンスはありえない事実に気が付いた。千宏は――首輪をしていない。 「カブラ達は友達だよ。飼い主じゃない。あいつらは狩をしにいくんだ。あたしは、無理を言ってそれに引っ付いてきた。やりたい事があるんだ。そのためにお金がいる。だから自分の意思で体を売るの。他のどんな方法よりも、これが一番稼げるから」 愕然として、ハンスは千宏を凝視した。 まだ、少女だ。細く折れそうな体は、トラや、イヌや、そういった屈強な男を相手にしたら、あっけなく壊れてしまう。 どうして、そこまでして――。 「カブラ達には、とてもじゃないけど頼めない。それに、カブラ達が用意してくれた護衛にも頼めない。だから、あんたを雇ったんだ。何かわけありなんでしょ? 犯罪者? 最初からね、そういうのが適任だって思ってたんだ。だから丁度良かった」 「どうしてそんなに金が要る。あのトラ達は、奴隷のあんたをまるで対等に扱ってた。あいつらといればすむだろう。危険をおかしてまで自力で金を稼ぐ必要が何処にある」 変化は淘汰と破滅を生む。 このヒトは、明らかに変化を望んでいた。今ある幸福を捨て去ってでも、何かを手に入れようとしている。 「生きた証が欲し」 呟き、千宏は眠たげな眼差しで再びベッドに倒れこんだ。 「ただ、それだけ」 生きている。 ただ、生きている。 このヒトは。この少女は――。 「どうする? ハンス」 初めて、千宏がハンスの意思を確認した。 引き受けるか? という意味だろうか。選択肢が与えられると思っていなかったので、ハンスは内心驚いた。 窓の外では、激しく雨が降っていた。明日、海は荒れるだろうか。出港できなかった水夫たちが、港でヒマを持て余しているはずだ。 長い航海中金を使えない彼らは、いつも港で一気に散財する。 「……どうして、俺があんたを金持ちに売り飛ばすと思わないんだ」 千宏は首輪をつけていないし、ハンスは元々軍人で、その後は盗賊として生きてきた。 カブラ達に隠れてうまく千宏を売り払い、そのまま雲隠れできる自信はある。 「捨てイヌだったから」 ぼんやりと天井を眺めたまま、千宏が眠そうに断言した。 「路地裏で、人目に付かないように丸くなって、手を伸ばすと逃げてくの。あんたは野良イヌじゃなくて捨てイヌだった。だから拾ったんだ」 全く意味が分からなかった。ヒトの世界の概念だろうか。 「信頼と愛情さえなくさなければ、イヌは絶対に裏切らない。――そういう生き物なんでしょ? あんたはさ」 一度裏切った者は、何度でも裏切る。 ハンスは国を裏切った。だからもう、誰からも信頼など得られないと思っていた。利用されるのが関の山だと思っていた。 「それにさ」 ふと、声の調子が変わった。 ベッドに肘を付いて半身を起こし、千宏が悪戯っぽく笑ってみせる。 「うっぱらっちゃったら、もうヒトのメスなんて永遠に抱けないかもしれないんだよ?」 ヒト――抱いてみたくない? その言葉を思い出し、ハンスは呆けた。その時は、何を言われているのかよくわからなかった。むしろ、何を馬鹿なことを言っているんだと、そう思った。 だが今は――今は、どうなのだろう。 ヒトを抱いてみたい気持ちは、たぶんある。だが、こんなにも小さくて、こんなにも細い生き物を、いったいどう扱えばいい。 ハンスは沈黙し、立ち尽くした。 「月に二回だけ、好きな時に抱かせてあげる。これって凄い贅沢だと思わない?」 「怖くないのか……?」 「なにが?」 「ヒトは、だって……弱いだろう」 あはは、と、千宏が声を上げて笑った。 「怖くないよ」 どこか噛み締めるように、千宏はきっぱりと言い放った。 「大丈夫。怖くない」 この少女は――千宏はもう、この世界の男を知っているのか。でなければ、こんなふうには振舞えまい。あのトラの男たちだろうか。トラは性的に奔放だ。あるいは全員と関係があるのかもしれない。 「……まず」 呟き、ハンスはいったん言葉を切った。 魅力的な話だ。 まとも――とはいえないかもしれないが、とにかく犯罪ではない仕事がもらえ、宿と食事は心配せずに済む。うまくすれば給料ももらえ、女だって手に入る。 「なにをすればいい?」 嬉しそうに、千宏が表情を輝かせた。 「引き受けてくれるんだね? よかった、助かる! 全部カブラ達には内緒ね。絶対に! ばれたらぐるぐるに縛られて即刻送り返されちゃう」 「ああ。約束する」 「それじゃあ、今夜は疲れたからもう寝よう。鋼の理性に自信があるなら、同じベッドで寝てくれても構わないけど……」 「護衛が主人と同じベッドに入るわけにはいかない」 きょとんとして、千宏はハンスを見つめ返して困ったように吹き出した。 「尻尾」 「うん?」 「すっごい勢いで振ってるよ」 はっとしてハンスは慌ててフサフサの尻尾を掴んで太腿に押し付けた。こんなこと、もう何年も無かった気がする。尻尾が感情に反応する事も忘れていた。 「おいで。構わないから」 ぽんぽんと、千宏がベッドを叩いてハンスを呼んだ。 ごくりと息を呑み、じりじりとベッドに歩み寄る。恐る恐る千宏と並んでベッドに腰掛けると、千宏が手を伸ばしてハンスの耳の後ろをかいた。 「うわ、ごわっごわ……まずはブラッシングだな。あとリンス」 嫌そうに顔を顰めて、千宏はそそくさと毛布に包まって横たわってしまった。どうやらハンスに毛布をわけてくれる気は無いらしい。 仕方なく、そのまま千宏の隣に横たわり、ハンスは久々に感じにベッドの柔らかさをしばし堪能し――しかしどうにも眠れず、結局硬い床の上に丸くなって眠りについた。
https://w.atwiki.jp/gu_backup/pages/195.html
時々PKとしても出現する。 ケツバットといいつつ得物は大剣。 遭遇場所 闘争都市 ルミナ・クロス トレード 気魂香 解毒ソーダ 死のタロット 大剣・舌震 「最近の若者はたるんでおる! まったくなげかわしい! めるるのケツバットで根性叩きなおすべきである!」
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1902.html
第一章 その女の名は 一 天に浮かぶ巨大な二つの月が、殷雷を冷徹に見下ろしている。 ……わざわざそんな表現をしてしまうのは、被害妄想故だろうか。 言うまでもないが、彼の居た世界では月は一つだった。 ……ここは本当に異世界なのだろうか。それとも幻覚を見せられているのか。 もしくは彼を陥れるために造り出された大掛かりな舞台装置か―― それらの状況を引き起こせる宝貝を、頭の中で列挙してみる。 甚来旗、望全界、緩終鎖、擬戦盤、塊邪星、廊虚夢、轟武剣―― 馬鹿馬鹿しい。彼は自嘲の笑みを浮かべ、本日三十八度目の溜息をついた。 ついでに二十三度目の舌打ちも付け加える。 それらの宝貝は全て、俺たちが苦難の末に回収した物ではないか。 今挙げた分だけではない。七百二十六――己を含めれば七百二十七――の欠陥宝貝は、 長い苦難の末、全て回収した。 旅は終わったのだ。 では、自分が今置かれているこの状況は何なのだ? そもそも一体何の意味がある? たかが宝貝一つのために大袈裟すぎるのではないか? ……それがどうしても分からない。 ――長い旅の間お互いを支え合ってきた、彼の相棒は今どうしているのだろう。 己の失敗が原因とは言え、全ての仙術を封じられ、ただの人間に身を落としながらも 弱音も吐かずに戦い抜いた彼女。 彼女は既に仙人としての力を取り戻している。『元・仙人』などという不名誉な肩書きも もはや過去の話だ。 ……彼女は、殷雷が消えたことに気付いただろうか。 気付いたとしたら、自分を迎えに来るだろうか。 以前と違い、ここは魔法の世界。 来るにしてもわざわざ仙術を封じるようなことはしないだろう。 まぁどちらにせよ、今の彼に出来ることは何もないのだが…… ……そういえば、回収の旅を始めた頃の彼女は、今のルイズと同じくらいの年齢だったな。 * 「――――ぬばぁ!」 海坊主のような奇声と共に、ルイズは跳ね起きた。 息が荒く、珠のような汗をびっしりと浮かべている。 「嫌な――すごく嫌な夢を見たわ」 「ほぉ」 「私は恐ろしい魔剣に身体の自由を奪われ、皆を次々と斬り殺すの……」 「それはそれは」 「最後には――私の力を奪い尽くした剣が、人の姿に化けて私を見下ろしていた……」 「夢で良かったではないか」 「あ、あのおぞましい顔……ダメ。思い出すだけで……」 「その魔剣とやら、こんな顔をしていなかったか?」 「ぎゃ――――――――――――――――!!」 絹を裂く、と言うには少しばかり色気の足りない悲鳴を上げ、ルイズの意識は再び闇へと落ちた。 何だこの三文芝居は。 ……話が進まないので、殷雷はルイズを叩き起こした。 「夢じゃなかったとはね……」 「現実だ」 夢だと思いたいのは殷雷にとっても同じなのだが。 突然、ルイズがベッドの上で飛び跳ねた。 「――そうだ授業っ!?」 「もう夜だぞ」 「……ぐぁああああああぁ」 ――ここはルイズの自室だった。 昼間の大爆走人間砲弾事件(仮)の後、気絶したルイズは医務室へと運び込まれ、 『治癒』の魔法を受けた。 殷雷の居た世界には治癒系の仙術はほとんど存在しない。 皆無というわけではないが、膨大な力が必要になるため、非常に効率が悪いのだ。 木箱が緩衝材になったお陰で彼女の怪我はそう大した物でもなかったのだが、 それでも見る見るうちに傷が塞がっていくのは驚くべき光景だった。 ただ、全ての傷が癒えても一向に目を覚まさないので、結局彼女の自室へと戻ったというわけだ。 十二畳ほどの広さの部屋の光源は、全て机の上の燭台(らしき物)によって賄われている。 昼間のように、とはいかないまでもこれで十分だった。 「……あんたのせいで授業サボっちゃったじゃない」 「その件に関しては謝る。すまん」 使用者を危険に晒してしまったという負い目からか、殷雷は素直に謝罪した。 武器の宝貝ともあろう者が平和ボケしていたなど、恥晒し以外の何物でもない。 「ん、わ、分かればいいのよ、うん。分かれば」 殷雷のような相手にこうも素直に謝られると、逆に困惑してしまうルイズであった。 * ドンドンドン。 「ちょっとルイズー? 何なのよさっきの大声はー?」 不機嫌そうに扉を叩く音と、それに劣らず不機嫌な声。 先ほどの悲鳴を聞きつけ、隣人が文句を言いにやって来たのだ。 すぐに扉が開いた。 「何だ。鍵掛かってないじゃない」 正確に言うと、鍵は壊れていた。より正確に言うと、鍵は壊してしまった。殷雷が。 伸びたルイズを背負って部屋に戻って来た時、鍵が見つからなかったのだ。 恐らく木箱に激突した時にでも落としたのだろう。 面倒だった殷雷は、とりあえず最も短絡的な行動で扉を開けたわけだ。 ……もちろん、それでもできる限り直しやすいような壊し方をしたつもりだが。 部屋に入ってきたのは『微熱のキュルケ』こと、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 燃えるような赤い髪と褐色の肌、そして何よりその豊満な胸がルイズとは対照的な娘であった。 「……相変わらず地味な部屋ねぇ」 「そりゃあんたから見ればそーでしょうよ」 ルイズにしてみればキュルケの部屋の方が派手すぎるのだ。あらゆる意味で。 「あたしの部屋は来客が多いからね」 「男にだらしないだけじゃないのよ」 二人の間で火花が散る。……誰が見ても一目で分かる、犬と猿であった。 「――で、わざわざそんな事を言うために来たわけ? こんな夜更けに」 大声を出したことを咎めるだけなら部屋の外からで十分のはずだ。 「せっかくだから『ゼロのルイズ』が召喚したって言う、噂の使い魔を一目見ておこうと思ってね」 「私の部屋は見世物小屋じゃないわよ!」 俺は見世物扱いか、と突っ込みたい気持ちもあったが、この二人の会話に割り込む気にはなれなかった。 「そうよね。じゃあ、見物料はいらないわね」 ――この牛野郎! 売り言葉あれば買い言葉あり。売って買って買って売って。 言葉の即売会とでも言ったところか。……取り扱うのが言葉の内はまだ平和なものだが。 怒りの臨界点を超えたルイズが杖を振り上げた辺りで、殷雷が割って入った。 ……さすがにこれ以上放置すれば、流血沙汰になる。 「俺がその、ルイズの使い魔だが」 名乗り出るまでもなくキュルケは気付いていた。当然と言えば当然だが。 ジロジロと物色するような視線で眺め回すキュルケ。 「ふぅん……なかなかいい男じゃない。インテリジェンスソードだって聞いてたけど?」 「そのインテリ何とか言うのはよく分からんが、俺は刀の宝貝だ。名は殷雷」 「インライ、よろしくね。あたしはキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 二つ名は『微熱』。微熱のキュルケよ」 ……この世界の人間はどうしてこうも名前が長いのか。と言うか、どこからどこまでが名前なのやら。 「さっき『噂の』とか言っていたが……噂になっているのか?」 「そりゃ、あんだけ派手にやればねぇ」 もっともな話ではある。……どうもこの世界に来てから調子が悪いような気がする。 「お前にも使い魔はいるのか?」 「――そうよ! あんたも見せなさいよ、使い魔を!!」 ここぞとばかりに口を挟むルイズ。 キュルケはあっさりと答えた。 「部屋で寝てるわ。もう遅いしね」 ……そう言えば、今何時だろう。 そろそろ就寝しなければ明日の授業に差し支えるのではないか。 「ン……そろそろ部屋に戻るわ。あたしも眠くなってきたし」 「ちょっ、話はまだ終わってないわよ!」 「じゃあね、インライ。また明日」 ルイズの罵声を無視し、キュルケはさっさと部屋を出て行ってしまった。 「……なんなのよ、あいつは!!」 俺に言われても困る。とは思っても口には出さなかった。 ルイズが目覚めてからまだ小一時間も経っていないのだが、結局また改めて寝ることにした。 「あんたは床で寝なさい!」 ルイズの機嫌はまだ直らない。 殷雷は特に反論もせず、刀の姿に戻り床に転がった。 ……全く反論もされないというのも、それはそれで拍子抜けしてしまう。 どこまでも難儀なご主人様である。 「……………眠れない!」 黙って、寝ろ。 殷雷刀は無視を決め込んだ。
https://w.atwiki.jp/konashin/pages/1907.html
それでは俺はみなみを支援…するつもりだったが、あまり支援になってないかもしれない… 「はぁ……」 夕暮れ時、他に人気の見えない公園のベンチに座って、岩崎みなみは一人悩んでいた。 みなみとて高校一年生という年頃の女の子、人には言えぬ悩み事も一つや二つは持っている。 だが、今彼女が抱えている悩みとは、彼女自身とは少し離れた場所にあった。 「聞いてみなみちゃん!今度の日曜日ね、シンお兄ちゃんと遊園地まで遊びに行くんだ! えへへ…今から楽しみだなあ。これってさ、私とお兄ちゃんのデートってことになるんだよね?」 「実は最近、アスカさんに私に日本史の勉強を教えてくれって頼まれているんです。 そ、それも私の家で…二人きりでして…ちょっと恥ずかしいけれど、でもやっぱり嬉しいです…」 「ゆたかと、みゆきさん……二人とも同じ人が好き。二人は、私にとっても大切な人…」 片や、近所に住む幼馴染であり、今までずっと姉のように慕って来た人。 片や、友達の少ない自分にとって、高校に入ることでようやく出来た仲良しの親友。 どちらもみなみにとっては掛け替えのない人達だった。 二人に好きな人が出来たと言うなら、みなみは出来る限りに彼女達のことを応援してあげたかった。 その二人が同時に、同じ男性を好きになったという事実さえ無ければ。 「シン……アスカ先輩」 みなみ自身も知らぬ仲では無い、その男性の顔が頭の中に浮かんで来る。 何処か遠い国からやって来た所をゆたかの親戚の家に引き取られ、今は皆と同じ陵桜学園に通っている少年。 陵桜学園に通う為に、その親戚の家に引っ越して来たゆたかとは同居人という関係でもあった。 その事実はみゆきにとっても内心穏やかでは無い状況であるらしく、普段は気にしない素振りを見せていても、時折みゆきが誰ともなくぼやいている姿をみなみは何度か目撃したことがあった。 そんなみゆきの気持ちは、みなみにもわからないでも無い。 みなみ自身、問題のシン・アスカという少年に対して、多少なりとも憧れの感情を抱いている人間の一人なのだから。 しかし、みなみまでシンに今以上の想いを抱いてしまえば、彼に好意を寄せるゆたかとみゆき、両方の気持ちを踏み躙ることになってしまう。 何よりもこの二人が同じ人を好きになってしまった以上、どんな結末を迎えるにしても、いつか誰かが傷付くことは避けようが無いのだ。 みなみの大切な人が、彼女達の憧れているあの人のせいで。 それを思うと、みなみの胸は締め付けられるような痛みを覚えて仕方が無かった。 「……はぁーっ…」 「何を溜息なんて吐いてるんだ?」 「!?」 突然掛けられた声によって、みなみは驚いて顔を見上げる。 この年頃の少年にしては少し長めの黒髪。空に広がる夕焼けよりも深い色をした、燃えるような赤い瞳。 整った顔立ちではある物の、どこか冷たさすら感じる印象を受ける容貌の、良く見知った男性。 先程までみなみが想いを馳せていたシン・アスカその人が、今、みなみの前に立っていた。 「あ、アスカ先輩…!」 「よう、みなみ。一体何をやってるんだ?もうこんな時間だし、こんな場所で女の子が一人でいたら危ない だろ」 「え…あ、ご、ごめんなさい…」 「…みなみ。お前、何か悩み事でもあるのか?もし良かったら、俺も相談に乗るけど…」 「……っ…!」 何気ない気持ちで言ったのだろうシンの一言に、一瞬みなみは言葉に詰まった。 シンの、自分を心配してくれる気持ちは素直に嬉しい。 だが、今ここでみなみが抱えている悩みとは、他ならぬ彼自身の存在に端を発する物だった。 果たして自分は、言うべきなのだろうか。 ゆたかとみゆきが彼に寄せている想いのことを。シン自身が、二人の存在をどのように意識しているのかという問い掛けを。 二人とシンの間に横たわっている問題について――自分はただの部外者であり、傍観者に過ぎない。 だが、それでもみなみは答えを知りたかった。 ゆたかとみゆきの友人として、そして目の前の少年に対して少なからぬ想いを抱く少女として。 「……先輩は」 「ん?」 「その…もしもの話なんですが」 彼の口から答えを聞くのは恐い。だが、それでもここで止まる訳にはいかない。 なけなしの勇気を振り絞って、みなみはシンの顔を見ながら口を開いた。 「もし…目の前に困っている人が二人いて、どちらか一人しか助けられないとしたら… 選ばれなかった人は深く傷付いてしまうとしたら……先輩は、どうしますか…?」 「みなみ…?お前、何を言って…」 「答えて下さい。お願いします、アスカ先輩」 真剣な表情で訴えるみなみの顔を見つめた後で、やがてシンは迷いの無い口調で答える。 「両方とも助ける方法を考える。…って、昔の俺だったら答えていただろうな」 「え……」 「みなみが言うような時、誰も傷付かない方法が必ずある筈だって、昔の俺は思っていたよ。 だけど、そんな物は無かったんだ。皆が幸せになれる世界なんてただの幻だって、俺は思い知らされた。 どんな力を手に入れても、俺は大切な人を誰一人として守ることが出来なかったんだ…」 「……アスカ先輩」 「みなみ。お前の質問に答えるんだったら、俺は今でもその二人を一緒に助けようとするだろうな。 例え無理だとわかっていても、きっとそうすると思う。 そして…また同じことを繰り返すんだ。 皆を助けようとして…だけど結局は、皆が一番傷付く道を…俺は選んじまうんだろうな…」 「…それが、わかってるなら」 みなみは立ち上がり、シンの言葉を遮るように言った。 震える拳を握り締めて、咎めるような視線で彼の顔を睨み付けながら、みなみは言葉を続ける。 「わかっているなら…そのどちらか一人を選んであげて下さい。 選ばれなかった人がどれだけ傷付いても…悲しい思いをしても…答えを出さないなんて卑怯です。 ……ゆたかと、みゆきさんは…先輩の答えを待ってるのに……そんなの、残酷です」 「みなみ…」 「…失礼します」 これ以上、シンの言葉を聞いていたくなかった。 シンが伸ばそうとした手を振り払って、みなみは逃げるようにその場から駆け出して行った。 ――世界は歌のように優しくはない。 それは確か、離れ離れになった友人が口にしていた言葉だったとシンは以前言っていた。 今のみなみには、その人物が何を思ってその言葉を口にしたのか、少しだけわかった気がした。 先程、シンの言葉を聞いていた時、みなみは不意に気付いてしまった。 どこか遠くを見ながら訥々と語る彼の目には、今みなみ達がいるこの場所を映し出してはいない。 彼が転校する前に暮らしていたというその時の世界に、未だにシンは囚われたままなのだということに。 今のシンには、ゆたかやみゆきの姿が見えていない。 例え二人の気持ちに気付いたとしても、シンは決して彼女達の想いを受け入れようとはしないだろう。 かつて大切な人を守れなかったと言う十字架の重さが、それを許さないとでも言う風に。 今こうしてシンが過去に縛られている限り、誰もシンの心に入ることは出来ないのだと、みなみにはわかってしまったのだ。 シンの抱えている思い出は、きっと自分が考えているよりも遥かに重い物なのだろうとは思う。 しかし、それでもシンにはゆたかとみゆきの気持ちを知っていて欲しかった。 そして彼自身の意思をはっきりと二人に伝えて欲しい。 例えどれほど辛い過去であったとしても、シンは今こうして、みなみ達の前に立っているのだから。 みなみにとって、ゆたかとみゆきは本当に大切な人だから、例えどのような答えであったとしても、せめて二人が納得出来るように、シン自身の嘘偽りのない気持ちを二人に示してあげて欲しかった。 そうでなければ――シンが二人の気持ちに応えてくれなければ。 みなみ自身が抱いているこの憧れの気持ちに、決着をつけることだって出来はしないだろうから。 「――残酷です。本当に…先輩は、残酷な人です……」 ただひたすらに走る中で、涙が一筋、みなみの頬を伝って流れた。 前 戻る 次
https://w.atwiki.jp/81908/pages/137.html
心的機能要素の構成から分かる! ISFJ型の性格特徴説明 優勢 内向的感覚 Si 補助 外向的感情 Fe 代替 内向的思考 Ti 劣勢 外向的直観 Ne 人間や物事の具体的な特徴を事細かに捉え、その印象をしっかりと覚えています。 そういった記憶は、内面において豊かな世界像を結びます。 ただし、それは他者からは見ることはできません。 関連したことが、折に触れて思い出され、慣れ親しんだものに信頼を寄せるようになります。 控えめで、勤勉です。 日々の作業を注意深く堅実にこなし、ミスをすることはほとんどありません。 人にまつわることはよく覚えており、親切で、気遣いができ、その場に相応しい振る舞いを心得ています。 自分の役割を真剣に受け取り、地道な努力をします。 また、献身的に人に尽くし、細かいところまで注意が行き届きます。 ISFJは、人とのふれあいや、独立した理論的な判断を通して、 より細やかに自分の経験する世界を捉え、確かなことを粘り強く定着させ、 安全で安定した生活を築くことにエネルギーを注ぎます。 自然と他者に対して注意が向きます。 ある瞬間の表情や会話の一部などを、 何年経っても鮮明に思い出すことさえあります。 相手の特徴や癖、嗜好、人物背景などの情報を基にして、 本人が望んでいることを察することができますし、 また、それに基づいて適切な対応を取ることが出きます。 図、表、写真、その他の文献にあるデータなどを観察し、分析します。 必要な資料は、いつでも見返すことができるように、普段からきちんと分類し、整理しておきます。 直近の予定は忘れないように書き留めるなどして、間違いのないよう心がけます。 また、構造物の仕組みに対する理解力と美的センスがあり、 自然の風景や、建造物、芸術作品などをゆっくりと眺めます。 他者の振る舞いや人間関係をよく見ているときは常に、 自分なりに感じるところがあります。 また、自分が見聞きしたことや、経験したことをよく分析し、価値観を形成します。 人を不愉快にさせたり、迷惑をかけたりする行為には賛同できません。 一方で、利他的な態度や、人の真摯な姿勢に心を打たれます。 ISFJは、謙虚で素朴です。虚栄を張ったり、気取ったりすることはしません。 伝統的で、礼節をわきまえ、社会的な価値観を大切にします。 他者が最善の状態で力を発揮できることを望み、そのために尽力します。 健康状態を気遣ったり、協力関係が上手く行くように取り計らったりします。 また、日常を維持するための細々とした仕事を粘り強く繰り返します。 慎重に義務を果たし、思いやりがあるので、人から信用されるようになります。 しかし、周囲の人たちは、ISFJの堅実で地道な仕事に支えられていることを忘れがちです。 さらには、ISFJは賞賛されることを自ら求めることもなく、注目されることを望まないので、 いつのまにか不相応に扱われてしまうことがあります。 是非、たまにはISFJに対して感謝の気持ちを伝えてあげて下さい。 きっと、心から喜ぶことでしょう。 家庭内を綺麗に整え、家事や家計のやりくりを怠ることはないでしょう。 家族に対しては、幾分、リラックスでき感情表現豊かかもしれません。 家具を機能的に配置し、美しい装飾品を並べます。 親子、兄弟の関係や役割を真剣に受け取ります。 親としては、子どもをきちんと養育し、保護者の役割を果たします。 共に作業を行い、生活の知恵を伝えようとします。 礼儀と規律を教え、人に迷惑をかけることのないように、為すべきことを怠ることがないように、躾をしようとします。 恒例行事を大切にし、親兄弟の誕生日や親戚の集まりなどには、進んで参加し、準備や後片付けの手伝いをします。 何かを頼まれたときは、断るのが難しいと感じるかも知れません。 自分のことより、他人の要求を優先することがよくあります。 また、細かいところまで注意が行き届き、 完成度の高い仕事をするので、 頼られるようになるのですが、 それが当たり前のようになると、負担が大きくなってしまいます。 協力関係を大切にし、人間関係の不和を望まないことはとても良いことですが、 負担が大きく、ストレスを感じるならば、 思い切って自分自身の要求を人に伝えましょう。 世の中には、残念ながら、自分の利益のために他者を都合よく利用しようとする人たちがいます。 運悪くそういった人たちに遭遇し、都合よく利用されていることに気づくと嫌悪を感じます。 そのようなことに敏感になると、拒絶的になったり、人との付き合いをやめてしまったりします。 ISFJは、他者との協力関係を大切に思い、献身的に働くので、自然と全体の利益が維持されます。 大抵の場合、良き協力者に巡りあい、上手くやってゆけるでしょう。 しかし、損をする状況に陥ることもあるようです。 利他的な姿勢と自分の利益の追求とのバランスをうまく取れないことに悩むことがあります。 本音をなかなか言えず、建前に縛られやすいところがあります。 自分の本音に気がついて愕然とすることがあるかもしれません。 普段から無駄なおしゃべりはしません。 自分自身の内面に怒りや悲しみ、もやもやした思いが生じたときは、 人に話を聞いてもらう必要がありますが、 その相手が見つからないことがあります。 鬱憤を内に留めておくと、自分ではどうしようもないほどに、増大してしまいます。 そんなときは、不健全な思考に陥ってしまうかもしれません。 健全な自己表現の方法や、はけ口となる手段を見つける必要があります。 自分の悩みを隠すこともできず、だからといって明確に表現することもしないので、誤解を受けることがあります。 ISFJと親密な人間関係にある者は、ムードを察して、進んで話を持ちかけ、問題を明らかにする必要があります。 他者からの肯定的なフィードバックを受けることができれば、やる気を出すことができます。 古くからの友人や恩師を大切に思います。 礼儀、マナー、エチケットを守り、円滑にコミュニケーションをとります。 少数のグループや、一対一の対面の方が、自分の思いや意見を表に出しやすいと感じます。 マナー違反で他人に不快感を与えている者を見ると嫌悪感を抱きます。 そして、それが身内なら恥と感じます。 咎めることがありますが、言い方には配慮します。 実際には、その人がちょっとした変わり者で害がないことを知ると寛容に許すことができます。 社会的な不条理や公平性を欠いたことには憤慨し、頑固に抵抗することがあります。 身なりは清潔で清楚であることを心がけます。 暴飲暴食をすることはありません。 しかし、味や予算を考慮して手頃なものを見つけると、以降、それを選び続けます。 あまり新しいメニューを試すことがないので、バラエティの広がりは遅々として進まないことがあります。 この傾向が強いと偏食になることがあります。 体調の変化にはすぐに気がつき、その対応を取ります。 買う物を慎重に吟味し、お金の管理をしっかりします。 衝動買いで損をすることはしません。 こつこつと貯蓄をします。 社会的に広く認められている男らしさ、女らしさについて真剣に受け止めます。 女性のISFJは、その特徴をすんなり受け入れられるでしょう。 男性のISFJは、他者の意見が気になり、批判に傷つきやすいところが気になるかも知れませんが、 実際は、内面において冷静です。 既存の手法やシステムは、うまく機能するがゆえに存在するのだと信じ、それに頼ろうとします。 新しい方法の導入が提案された時は、それが具体的にどれほど優れているのか、既存のものと比較して説明されなければ、 取り扱う気にはなりません。 本を読むだけでなく、実際に行ってみることで理論の応用を学びます。 単に、抽象的な概念や理論を取り扱うだけでは実感がなかなか湧かず退屈を感じます。 しかし、一旦、応用方法を学び、その重要性を理解すれば、詳細まで記憶し理解して、定着させることができます。 ISFJは、日々の仕事を細やかにこなし、他者に気を配ることができるので、養育者、保護者としての役割を担います。 ISFJと相性の良いタイプは、ENTJ ENTP, ISFJ, INTP, ESFP ESFJ, ESTP ESTJです。