約 1,001,258 件
https://w.atwiki.jp/inobat/pages/19.html
概要 本文戦闘前 戦闘開始 接近戦 灼熱 概要 本文 戦闘前 選手入場のファンファーレと共に、一人の少女がコロシアムに現れる。少女……いや、アナはフードを付けたまま空を見上げる。そこは光は映らない曇天。 アナ「……ん、絶好調。」 アナはフードを脱ぐと、呑気に準備運動を始める。 観客はアナの対戦相手である地底人にぶち殺せ~!とエール?を送る。誰だって野郎の死体より少女の惨い死を期待しているのだ。 土竜「任せろクソリョナラー共ォ!!俺だって今日は滾ってるぜぇ!!」 反対ゲートより現れるは惨殺担当の地底人。前回は快勝…とまでは行かずとも勝利までは持っていった。売れ行きも良かったので機嫌がいい。 土竜「へ、へへ…前回はよう、思ったよりも悲鳴をあげないタイプの女でよう…いやぁ、でもあの時あげてた荒い息だって俺ァ大好物だが、ひ、ひひ……。お嬢ちゃん、大丈夫だぜぇ?地底人のおじさんは心臓を混ぜるだけでそんなに痛くはしねぇからよ。悲鳴だけ上げてくれりゃいんだ……。」 外で女の子にこんなこと言ったら勿論犯罪、だがここは異能コロシアム。ここならば、ただの試合のアピールで、そしてこれから起こり得ることでしかない。 実況男(実況)「さぁ、皆様!惨たらしく血飛沫をぶちまけるのはどっちか!それとも両方か!!」 実況男(実況)「前回、血に飢えた獣のように貪欲に!鬼神のように凄まじい動きを見せ、可愛らしく血飛沫と脳漿を飛ばしてくれたアナ選手!!勝ちにも負けにも期待ですよ!! そして、闘技場の[P音]担当!土竜ゲディスワフ!前回の戦いはリョナラー共には必見です!!気になる方は買いましょう!!動画単価80円!」 アナは相も変わらず好き勝手言う実況おじさんに咎めるような鋭い目線を向けた後、目の前の異形を今一度目にいれる。人とは全く違う肌に、ギラつく目玉。そして異様に発達した両腕。あぁ、いつ見ても…… アナ(かわいい……) アナの美的感覚は狂っていた。 アナ「安心して...できる限り原型は、崩さない。」 ふんすっ、と気合を入れながら、アナは臨戦態勢をとる。 土竜「へへ、最後まで強気な事を言えるかねぇ…。」 一方の土竜はというと、(アナの狂った美的感覚から見て)可愛くとも、性根は最悪なのを言葉で示していくスタイルである。そもそも土竜からしたらアナの内心なんて知らないのだが。 地面に手を付け、いつもの戦闘態勢。 実況男(実況)「両者、戦闘準備完了!試合開始!!」 戦闘開始 先に仕掛けたのはアナだ。 アナ「…………」ムォンッッ!!! 一呼吸よりも早く、間合いに入る。常人にはアナの居た場所の地面が爆発したかと思ったら、土竜の目の前に両腕を広げた状態で現れたように見えるだろう。 そしてアナは、その広げた両腕を土竜を抱きしめるように閉めようとする。 原型を残すという宣言通り、力の加減はしているがそれでもまともに抱き着かれれば、色々な所が砕けそうである。 土竜「ひぇっ!?」 この試合、先に悲鳴を上げたのは土竜だった。観客にとってはすごく嬉しくない。 急に現れたアナに驚きつつ、それでも腕をしめるよりはなんとか速く地中へ逃げることに成功する。そして、コロシアムの隅っこの方へ撤退。マジビビリである。 接近戦 アナ「……あれが一番やさしいやつなのに……。」 一番いい状態で仕留められる術をすり抜けられ、割と本気で悲しそうな顔をするアナ。 アナ「しょうがない……多少傷物でも、我慢する。」 そういうと、アナの右腕から火の粉が舞う。パチっ…パチっ……と弾ける火花は、やがて腕を覆う炎になり、さらに形作られていく。 アナ「フレイム・ソード。」 やがて無秩序に揺れるだけであった炎は、剣の形となり、アナの手に収まる。 アナ「ん、いい感じ。」 炎の剣は地面に轢きずるように構えられ、炙られた地面が一瞬で赤熱色に発光する。 アナは2、3歩は堂々と地に足をつけ歩いていたが、4歩目からは体に風を纏わせることでホバー移動のように滑らかに移動する。 そうしてアナは、ワイヤーアクションを一笑にふすような変態軌道て土竜に接近し、斜め上から炎の剣を振るおうとする。 土竜「な、舐めるなよガキィ!!!串焼きの時間にはまだ早いぜぇ!!」 土竜の動体視力は並であったが、これでも戦いに身を置いているコロシアムの生き物だ。なんとか視界にアナを捉え、反撃を考える。 敵は空中、動きを急に変えることはできないだろうと。土竜は手を伸ばし、跳躍して回転する爪でアナを貫こうとする。アナの腕の炎の剣よりも爪の方が長い。ならば、炎の剣がこちらの身に当たるよりも速ければ、という願いを込めての一撃。 爪が体に当たる直前、アナは炎の剣を腹部に滑らせその一撃を回避する。物理的干渉力がなければ、今ので負けていたかもしれない。しかし、土竜の回転する爪は装甲車の硬い走行すら貫けるほどの貫通力とパワーを持っている。受け止めてもただでは済まない。 アナ「んぐっ……!」 骨の軋む、嫌な音がアナの耳に届き……そのまま後ろに吹き飛びそうになる。 アナ「っぉおおおおお!!!」 しかし寸前で背後から風を噴射して吹き飛びそうなるのを堪える。骨が何本かマズイ音を立てて軋んだが、改造人間はそれほど柔ではないので大丈夫だった。 灼熱 アナ「このっ……ハウス!」 アナは右手に持った炎の剣をゲディスワフさんに向け、その形状を変化させる。 アナ「フレイム・ドーム!」 ブワッ‼……と、放射線状に広がった炎が土竜の周囲180°を囲もうとする。もし閉じ込められれば土竜の逃げ道はただ一つ、地面のみ。そして地面に逃げれば、アナの秘策が火を噴く。 確かにアナの骨を折った感触、そして自分の手が炎に焼かれる感覚…。笑みと痛み、二つの要素で顔が歪む。そして、着地すれど周囲は炎の壁。 土竜「くそ、逃げる場所は…。」 そう、こういうときに土竜は間違いなく地中へ逃げる。今回もそうであった。 炎の壁の中から、何かを採掘するような音が聞こえてくる。さっきアナがハグしに行った時に聞こえたのと同じ音。つまり、アナの秘策が火を吹く時が来たということ。 アナ「大…チャンス。」 炎のドームの中に突撃したアナは、両腕を重ね合わせ穴に翳す。 アナ「炎+地で………」 アナの掌から、オレンジ色をした粘性の液体が滴り落ちる。それは地面に落ちると、周囲の地面を溶かしながら黒々と変色していく…。 アナ「マグマ・カスケード!」 瞬間、土竜の掘った穴目掛けて大量のマグマが我先にと押し寄せていく。まるでアリの巣に水を流し込むかのような、大横暴。何処まで逃げようと穴が繋がっている限り、この炎の大洪水からは逃れられない。 一方の土竜はといえば、アナの身体能力への恐れゆえに、地上にすぐさま飛び出すよりも、少しでも彼女から離れることを優先した。 土竜(なんか、熱いな) それは土竜が最期に思ったこと。直後、マグマの濁流に呑み込まれて一切の原型は残らず。苦痛すら残らなかっただろう。 実況男(実況)「ああ、出てきませんね。これは…」 実況男(実況)「生命反応確認できず!アナ選手の勝利!いやぁ、久々に蒸発勝利見ましたねぇ。血がぶしゅぶしゅと出てこないですが、見よこのコロシアムの有様を!派手派手の派手!灼熱地獄! 地底人野郎が一欠片も残らずに消えてしまった!」 実況男(実況)「ちょっと特殊な後始末が必要になりますので今回はここまで!お相手は実況やる男でした!」 アナ「あっ。」 煌々と光るコロシアム。地下から溢れだしたマグマが辺り一帯を焼き、地獄の様相を催している。そんな中で、アナは自分が調子に乗ってしまいやってしまったことを今悟る。 アナ「ち、地底人……どこ?ね、ねえ…………」 うるうると涙声で地面に呼びかけるも、そこに広がるのは隙間からマグマの溢れた地面のみ。 アナ「せめて……鱗だけでも……………。」 一向にその場から動かないアナを係員がどかすまで、彼女はその場で立ち尽くすのであった……。
https://w.atwiki.jp/avg2/pages/41.html
この記事は、ある程度2D対戦格闘ゲームに対する知識や経験がある方に向けた物となっています。 他のタイトルからAVG2を始める方に、本作特有の対戦セオリーや主軸となる駆け引きを紹介。 これを読めば、君も今すぐAVG2経験者だ。 AVG2とはジャンプをするゲームである 対空の基礎知識地対空 空対空 接近戦の基礎知識崩しの基本 ゲージ管理について ガード不能暗転技 AVG2とはジャンプをするゲームである AVG2の特徴に「空中喰らい状態の相手には、ヒット制限が掛かるまで追撃が可能」と言うシステムがある。 地面に落ちるまで当てる事が出来るのでヒット確認が容易で、通常技と必殺技は追撃制限が別扱いの為、コンボが伸びやすい 地上で相手を浮かせて~、空対空で引っ掛けて~等、AVG2のコンボと言えばまずはこの空中追撃が基本になるだろう。 → ジャンプ攻撃から着地して地上技に繋ぐ。空中受け身という甘えた回避手段はないのである! こう書くと、ジャンプをすることが危険な行動のようだが(実際危険だが) 一概にマイナスばかりでもない。 空中ガードの硬直が短く、大きく間合いも離れる為、とりあえず空中ガードをすれば仕切り直せる場面も多い。 → 空中ガード側が先に動き出せる程に硬直が短い。打点次第では攻守が逆転したり、確定反撃になったりも またバックジャンプを入力すると、ジャンプの出掛りに攻撃を重ねられても立ちガードになる。 → 投げはジャンプで回避でき、投げ漏れの打撃はガードになる為、斜め後ろ上に入れっぱなしのリスクが小さい。 地上にいては回避困難なコマンド投げや、見てからガードをする事が困難な中段攻撃などが平気で襲ってくる。 これらの強力な択を回避する為に、地上でガードする位なら空中ガードをした方がよい状況になりやすいのだ。 全体的にダッシュが小回りが利かない仕様のため、攻守ともにジャンプが駆け引きの中心になる。 どうやって相手のジャンプを抑止するかor落とすか、どうやって自分のジャンプを通すのか。 AVG2というゲームの駆け引きはジャンプを中心に回っていると考えよう。 対空の基礎知識 ジャンプが強ければ対空も強いのがAVG2 主に地上で迎撃する地対空、ジャンプ攻撃で対抗する空対空に分類される。 地対空 最も有効なのは上方向を攻撃するアッパー系の対空技だ。 → 迎撃に成功すると、浮いた相手に必殺技やジャンプ攻撃で追撃が可能な為、高いリターンを得ることが出来る。 相打ちになっても、その後の追撃でダメージ勝ちが期待できるため、優位に立ちやすい。 また、通常技ではないが優香や聡美など、無敵時間を持つ上昇系の対空技も非常に強力だ。 AVG2の無敵対空技と言えばEX火焔斬が代表的 地対空が強力なキャラクター相手に無策で安易に飛び込むと、簡単に迎撃されてしまう。 上記項目で「AVG2はジャンプをするゲーム」と書いたが、ジャンプと対空が拮抗した結果、地上戦が重要なウエイトを占める。 ジャンプを通すチャンスをうかがいながら地上戦をやったら、一度もジャンプを通さずに終わった、ということもよくあるのがAVG2の対戦なのだ。 空対空 相手のジャンプに対し、こちらもジャンプで対応する。 主に、昇りジャンプ攻撃で迎撃、または相手のジャンプ攻撃に対して垂直 or バックジャンプをして、空中ガード後に反撃をする。 この2つが空対空の基本行動になる。 また、空中ガード不能のジャンプ攻撃や空中投げを持つキャラクターなどは、強力な選択肢なるだろう。 (詳細は各キャラクターの項目を参照) 有効な地上対空技を持たないキャラクターは、こちらの対処が中心となる。 互いに空対空中心のキャラクター同士の対戦になると、目まぐるしくジャンプが交差する、忙しい展開になるぞ。 接近戦の基礎知識 接近戦において最強の選択肢は「投げ」である。 理由はいくつかあるが、大きな理由は主に3つ。 ・発生1Fで入力直後に成立する。 ・ガード硬直が解けた直後に投げ無敵がない ・ほとんどのノーゲージ無敵技に投げ無敵がない(打撃無敵のみ) 技をガードさせた後に投げる、いわゆる「当て投げ」に対して打撃暴れが有効な対抗策にならない。 投げを回避するための主な対策は「ジャンプ」「投げ擦り」「無敵技」の三つになる。 無敵技に関しては、ゲージ消費のない無敵技は、ほとんどが打撃無敵のみで投げ無敵がない。 その為、後述の「ガード不能暗転技」が強力な切り返しとなる。 → 投げが強いのは相手も同じ。高い打点でガードさせてしまうと、あっさりと切り返されてしまう。 投げから大ダメージを得る事が可能なキャラクターもいるので、密着戦では最も優先される選択肢であることを覚えておこう。 崩しの基本 投げが強いのは上記の通りだが、防御側もバックジャンプと投げ擦りで対処が可能 先述の通り、ジャンプの出掛かりに技が重なってもガードになる為、バックジャンプのリスクが低い。 攻撃側はバックジャンプと投げ擦りの双方を咎める必要がある。 そこで「低い打点でジャンプ攻撃をガードさせ、下段攻撃を重ねる」のが有効な崩しとなる。 投げ擦りは連続ガードなので通らず、バックジャンプに打撃が重なると立ちガードになる為下段で崩れる、いう流れだ。 → AVG2ではファジージャンプが存在しない為、投げと下段の二択は強力な崩しとなる。 下段択を嫌ってしゃがみガードをするならば投げ択が通るので、攻めを継続しよう。 ゲージ管理について 画面下部にあるパワーゲージ。 試合開始直後は0で、MAXは3ゲージとなっている。 使い道は「ガードキャンセル」「強化版(EX)必殺技」「超必殺技」の三つ。 ゲージ消費量 ガードキャンセル 0.5ゲージ 強化版(EX)必殺技 1ゲージ 超必殺技 2ゲージ AVG2のコンボ火力は、ほとんどの場合がEX技や超必殺技に依存している。 一部の例外を除けば、ノーゲージの1コンボで減らせるダメージはせいぜい二割強が限界。 大ダメージを取る為には、必ずと言っていい程ゲージが必要になる。 一発逆転要素にも当然ゲージが絡んでくるので、如何に「必要な時に必要なゲージ数を確保できているか」が大事である。 この状況、2P側の有利は明白である ゲージを確保するために意識すると良いことは以下の三つ。 ・ダメージを受けるのが一番ゲージが溜まる 攻撃を当てるより食らった方がゲージが増える。 防御力の高いキャラクターの方がゲージの総量は多い。 ・ゲージ消費技は(一部例外を除き)当てても食らってもゲージが増えない 相手にゲージを与えたくない場合は、出来るだけゲージ消費技を多くコンボに組み込むと良い ・技を空振りしてもゲージは増える 通常技は攻撃の持続が終了した時点、必殺技はコマンドが成立した時点で増える。 連打キャンセルでは増えない点には注意。 一方で、連携(チェーン)の空振りは増加するので、キャンセルルートに沿った空振りをすると良い (連携のキャンセルルートは、各キャラクターの項目を参照) ガード不能暗転技 概要はこちら 簡単に言えば「相手のガード硬直後や起き上がりでぶっ放される一部のEX技や超必殺技がガード不能になる」という現象である。 2D格闘ゲームで相手の無敵技による切り返しを読んだ時は、ガードで様子見をするのがお約束だが、AVG2でそれは通用しない。 → 無敵技読みの様子見? それは許しません! ガード硬直後や通常版の無敵技に投げ無敵がない為、攻める側の投げ択が非常に強力なAVG2の対戦において、投げ、打撃、ガードの全てを返すことが可能なので、防御側の守りの切り札になる。 攻撃側の選択肢は「暗転返しで直接返す」もしくは「ガード不能暗転技の距離から外れる」の二つになる。 → 返された側にとっては1ゲージ消費して劣勢が続くという最悪のパターンになる 様子見をする際は、常に暗転返しの心構えをセットで持っておくことが大切だ。 他のゲームにはないAVG2特有の駆け引きと言えるだろう。 ガード不能暗転技の距離から外れる場合は、横方向へ強い技ならジャンプ、上方向へ強い技なら横軸の距離を離すようにすると回避しやすい。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7004.html
前ページ次ページゼロの女帝 「ていやぁ!」「たぁ!」 次々と木刀で瀬戸に切りかかっては、あしらわれる男子生徒たち。 十人を超える数で一斉に切りかかるのだが、その手の扇に防がれ、弾かれ、受け流されてしまう。 「ほいっ」 「あぎゃ」 「とりゃ」 「痛っ」 「ちょいさ」「ああ、もっと」 「ダメよサイトちゃん。 全力で飛び込んでの突きが得意みたいだけど、そういった得意技ってのはたいていかわされるか 崩されると無様なまでに体勢崩れるわ。 注意なさい」 「はーい、今日の鍛錬はおしまいよ。 午後の授業に備えて男衆はきっちり休んどきなさい」 その言葉を聞いて、一斉に地に倒れ崩れる男子生徒たち。 水属性の女生徒らがかけより、彼らの傷と疲れを癒していく。 「ギーシュ、なんでこんな無茶をするの? しかもあなた達メイジじゃない。メイジが剣振るうなんて親族会議で袋叩きよ」 「じゃあその時はスケキヨとでも名乗ろうか 真っ白いマスク被って」 「真面目に話してるのよ!」 「じゃあ真面目に答えよう。 剣を振るう、というより体力をつけたいのさ。 アルビオンの叛徒どももいずれトリステインに攻めて来るだろう。 その時はグラモン家の男子として僕も当然戦場に向かわなければならない。 そして魔法とは絶対ではない、と知ったからね」 「セトはもう常識外でしょ!サイトだってセトの眷属なんだから非常識なのもあたりまえよ! あんなのめったに居やしないしホコホコいられたら迷惑よ!」 「でも『メイジ殺し』と呼ばれる規格外は間違い無く存在する。 規格外が目の前に現れた時『反則だ』と喚いて死んでは意味が無いんだ。 それになにより」 「なにより?」 「どんな状況でも、君を守りたいんだモンモランシー」 「ぽ」 「マリコルヌ、本当に治さなくていいの?」 「ああ、この傷、この痛みはボクが未熟な証だからね。 これを忘れてしまっては強くなれない、そう思うんだ」 「へー」(あ、なんかちょっと格好良いかも) 「それに、イイんだ」 「へ?」 「こ、この痛みが・・・・・・・・イイ」 (前言撤回だわ) 「こおらぁ!このバカ犬!何やってんのよさっさと昼のお茶の用意しなさいよ!」 「あ、あのミス・ヴァリエール、わたしが」 「メイドは引っ込んでなさい。あ!た!し!は!このバカ犬にやれって言ってんのよ!」 「あいたたた・・・・わかったわかった。すぐ準備しますよご主人様」 そんなサイトにキュルケが声をかける。 「あなたもよく辛抱するわね」 「知り合いに似たのが居たんでね。 とにかくひたすら運が悪くて。 道を歩けば糞を踏み椅子に座ればすぐ壊れ楽しみにしてたイベントは必ず雨天中止。 そんな自分に絶望して、腐ってはぶてていらついてたんだ。 でもその人は自分の運の悪さを受け入れる強さを身に付けた。 ルイズを見てるとその人思い出すんだ」 なるほど、とキュルケは納得する。 「で、その人いまなにしてんの?」 「よくは知らないけど就職して嫁さん四人と愛人四人囲ってるらしい」 深夜 誰も彼もがぐっすりと眠る夜。 ルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエ-ル嬢は、使い魔をドツき倒すという程好い運動を終え 心地よい疲れとともに穏やかな眠りについていた。 そんな寝室の片隅の闇が三つほど立ち上がり、部屋の主に魔法を掛ける。 『眠りの雲』らしきその魔法は彼女をさらに深い眠りへと誘う。 そして影どもは彼女の毛布をめくり(そこまでにしてくんない?) 掛けられたささやき声に、一斉に、しかし風すら揺るがせず飛びのく三つの影。 (そいつに夜這い掛けるのはおれが一番と決まってるんだ。とりあえず表ェ出な) 「ここまでくりゃいいか。 さて、一応名前と目的聞いておこうか。俺の名は平賀才人。ルイズの使い魔ってモンやってる」 「あの娘の使い魔はいささかとうのたった女、と聞いておるのだがな。 吾が名はコウリュウ」 「リシュウ」 「フシュウ。 我等はワルドさまにお仕えする烈風三兄弟 使命はかの娘をワルドさまの御前に連れて行くこと」 「そこまでバラしていいのかい」 「かまわん。どのみち貴様は誰にも語る事など出来んのだから」 一斉に短め(20サントほど)の剣を抜く。 「メイジなんだろ。剣使って良いのかい」 「闇なれば それに我等が剣を振るう事を知る生者など居らぬ」 その言葉に、背負ったデルフリンガーを構えるサイト。 「おーおー、ホンマモンの修羅場だねぇ。 このまま出番終わるかと思ってどきどきしてたよ」 キイン!ガイン!鋼が打ち合わされる音が、深夜の森に鳴り響く。 三人の刺客が、サイトと剣を交えている。 互角、否ややサイトが押し気味だ。 そんな彼らを、学園の外壁上から見守る影ひとつ。 「手伝わないのですか」 その影のとなりに、ふわりともうひとつの影が現れる。 「サイトちゃんはね、コルベールちゃん。 この先ルイズちゃんと共に、尋常でない地獄を巡って行くことになるわ。 多分、だけどね。 今この場を乗り切れないならいっそここで死なせてあげたほうが親切というものよ」 「ふふっ 彼が切り抜けられると信じてるんですね」 ザッと距離を取り、体制を整える三人組。 「ふむ、恐れるほどではないが、手ごわいのは認めよう。 吾が兄弟の秘技、受けてみるがいい」 そういうとコウリュウは、まっすぐサイトに向かって突っ込む。 「何考えてるんだ!」 ギン! すれ違う両者。そしてサイトの右肩と左側頭部から血が迸る。 「てめぇら・・・・・」 「天をかわせど地が襲い」「地を防げども人が来る」「我等兄弟の三身一体陣、受けてみよ!」 「くっ 風魔法を自分ないし味方の背に放って加速してやがる」 (得意技ってのはたいていかわされるか崩されると無様なまでに体勢崩れるわ) 「・・・・・・・・・・いいだろう 三身一体陣とやら、正面から相手してやんよ」 「いくぞ!三身一体陣!」 (宣言してしかけちゃマズいだろ) 内心呟きながら三身一体陣とやらに突っ込むサイト。 (思ったとおりだ 先頭のやつは後ろの二人の邪魔をしないために突きしか出来ない) 先頭の、コウリュウの刃を左手で受け、そのまま横へと流す。 「何!?」 デルフリンガーで体勢を崩したコウリュウの喉を薙ぐと、崩れ落ちる相手の死骸を踏み台に高く飛び上がりデルフを両手に持ち直す。 「ミデアの援護はないからな」 謎な言葉を呟き、そのまま落ちるに任せリシュウの頭部に刃を叩き込む。 「あ、兄者?」 何が起きたか理解できず混乱するフシュウの腹に、横殴りの一太刀。 「やれやれ、相棒はお人好しだね。こんな連中わざわざ埋めてやるなんて」 「死者を咎めるのはタブーなんだよ、俺の故郷では。 死ねば皆等しく仏ってね」 「・・・・・・・・つらくねぇか」 「つらいよ。 でも人を殺してつらくない人間になんかなりたくないし、 なによりそれでも俺は守ると誓った。 ルイズを」 「こおらぁ!このバカ犬!!メイドやらツェルプストーやらといちゃいちゃいちゃいちゃ!」 どっかぁん 「ほんぎゃああ」 前ページ次ページゼロの女帝
https://w.atwiki.jp/kannzaki/pages/202.html
彼岸の月まで。(毎日新聞ネタ) 2008年09月21日18 32 しばらく毎日新聞ネタはやっていなかったのですが。 『闇の子供たち』なるフィクション映画が、全て日本人のせいになっていて、国連児童基金(ユニセフ)に「全国から集めたお金の一部を上納するだけの民間団体」『日本ユニセフ』が絡んでいることは知っていましたが。 『財団法人日本ユニセフ協会』〔http //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95〕 ボルビックのCMはそこに繋がってしまうのを知って、どうしても放ってはおけませんでした・・・。 『ボルビックの「1L for 10L」は日本ユニセフ』〔http //mixi.jp/view_diary.pl? id=937791341 owner_id=1883219〕 確かに、こうした問題に興味を持ち始めた20年ほど前にも、朝日や毎日は『闇の子供たち』の内容のようなネタが大好きで、サンデー毎日にはタイへの売春ツアーの感想のようなネタさえありました。 臓器売買は日本でもありましたから(電柱にそんなチラシをたまに見かけましたね。)、以前はタイでもあったようですが。 臓器移植には臓器の鮮度が必要なためと、技術が高等すぎるために今はほとんどそうしたものは聞かない。との話もありますが。〔http //specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-1816.html#Comment-Header〕 これは朝日読者の私の記憶なので、とにかく昔のことですから曖昧なものもあると思いますが・・・。 子供を買うのは全て日本人であり、日本人という上客の為に、売春宿は性病に冒された子供をゴミとして捨てる。などの話は、昔朝日新聞の記事で読んだ気がしますから、朝日の創作の部分もある可能性も高いです。 現に、当時の四コママンガ『フジ三太郎』〔http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E4%B8%89%E5%A4%AA%E9%83%8E〕の中に、海外から出張でやって来たビジネスマンが、フジ三太郎の会社の社員が、おむつ姿の自分の子供の写真を手帳に入れているのを発見し、幼児性愛者だと咎める回がありました。 まあ、そこまではよく聞く話なのですが、しかしちょうどその時、朝日の創作である『日本軍の強制連行による従軍慰安婦問題』が浮上。 初潮前の少女まで慰安婦にされたなどの報道が流れ、そして東南アジアに転勤や出張に行った日本人のほとんどは、児童売春に手を付けている。などのニュースが大々的に流れたのでした・・・。 これら記事を書いた反日売国新聞社員。特に朝日が多いですが、盗み、盗聴、盗撮、殺人、強姦、破壊、暴力全ての犯罪に手を染めて。〔http //www.asahicom.com/〕 最近では仲間を募り見ず知らずの女性を拉致、たった数万円の金のために惨殺し、山中に放置したような恐るべき事件を起こしました。〔http //blogs.yahoo.co.jp/smmrq188/1382909.html〕 東南アジアや特定アジア地域においての日本人のせいにされている、目を覆うばかりの残忍な行為は、例の毎日新聞記事を含め、実は自分たちの欲求なのではないかとさえ思ってしまいます。 『「闇の子供たち」タイ上映中止』 〔http //news.mixi.jp/view_news.pl?id=613961 media_id=4〕 23日から始まるバンコク国際映画祭で予定されていた映画「闇の子供たち」(阪本順治監督)の上映が、主催者側の判断で中止になったことが分かった。21日までに、阪本監督の事務所に連絡が入った。 †††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††† 実際、毎日新聞、朝日新聞の中には北朝鮮に入国出来る上に、何故か本紙とWEB上での名前が変わる記者。明らかにペンネームの架空であろう記者が存在します。 朝日新聞『週間アジア』より、北朝鮮の人形のプレゼント。 ここで前々回リンクしたブログの資料から、『闇の子供たち』を書いた梁石日のインタビューの中に、こんな発言があります。〔http //kitaharak.exblog.jp/9237993/〕 “日本の小学校5・6年の少女は渋谷にあこがれ家出し売春をやっている。” さあ、毎日新聞英語版事件。一般的には『毎日変態記事事件』と呼ばれていますが、それをご存知ならもうお分かりでしょう。 どこかで見たことのある文章ですよね。〔http //www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/711.html〕 さらに梁石日氏の発言は続きます。 “タイの少女ダンスショーを観に行った時、後ろを振り向いたら90%以上日本人だらけだ!” このように毎日新聞の一連の記事は、北朝鮮に忠誠を誓いながら日本に居座り続ける記者。 「カミヤママスオ」〔http //www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/64.html〕のようなペンネームを使い、反日プロパガンダを流す者。 梁石日や羊の革を被った狼、日本ユニセフ協会のように、悪意を持ってこのプロパガンダを広めようとする者により、利用され続けているのです。 人間には記憶という武器があるわけですが、殺し屋は事件を記憶した者全ても消そうとします。 そして集団でさえも『キチガイだ』『集団的暴力に取り付かれた者』として差別対象とし、抹殺しようとする訳です。 その対象が朝日、毎日の場合は日本人全て。なんですね。 〔毎日新聞社員と一緒に飲んだ方の話が書かれたブログです。:http //candidejp.com/archives/263501.html〕 毎日は朝日がそんな下地を作ってくれたから、菌糸を伸ばすことが出来るため、反日工作にどんどん着手する。 どこに出るか分からないから、ちょうど菌類のようです。 ばれたら隠蔽工作と、こちらに徹底抗戦を仕掛けますから、毎日が未だに反日工作員としては朝日よりも格下に見られるのは、そう言うところにあるでしょうね。 だから毎日も朝日も工作員仲間で社会の秩序を破壊する者たちなんだから、暴力団と同じく公安の監視下に置かないとだめでしょう。 日本共産党だって公安の監視対象下なんだし。〔http //www.moj.go.jp/KOUAN/NAIGAI/NAIGAI20/naigai20-04.html#02〕 『毎日新聞の英語版がひどすぎる』コミュ〔http //mixi.jp/view_community.pl?id=3455909〕 重大情報『毎日新聞の英語版がひどすぎる』コミュ内での情報からですが。 映画『闇の子供たち』のクレジットの最後に、「協力 毎日新聞のみなさん」と言う一文があるそうです。 そんな訳で、お月見ネタは切りが良いのでお彼岸の時にUPします。 と、言う訳で、今日の一枚はこの前ユキヒョウを描いたので、そのシリーズでチベットカモシカ(チベットアンテロープ。地元名:チルー)の描きかけww 極端に写真が少ないため、何とか探し出した写真で描いていますf(^_^;) 報道用のフォト蔵の写真なので、恐らくフリーなのだとは思いますが、デザインフェスタの時に出す看板として使いたいと思っていますww
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1220.html
(投稿者 Cet) ※キャラの内面描写は個人的な解釈であることをここに明記 We've trusted that I can see all. うらぶれた町の外れを一人の少女が歩いていた。 少女は手に木製のバケツを持っている。それは水で満たされていた。 彼女の顔は朱が差していて、その息遣いは荒い。 彼女の目指していたのは一軒の小屋だ、木もなく草もない、もはや周囲には何もない、湿った土だけが敷き詰められた霧の中に建つその木の小屋まで辿り着くと、彼女は震える手で扉を開けた。 「お待たせ、調子はどうだった?」 少女が声をかける。 小屋にある部屋は一つっきりで、大きなベッドがその中央を占領していた。 少年が一人、くたびれたシーツにくるまって半身を起こしている。無言である。少女の動きをただ目で追っていた。 「ちょっと待っててね」 少女もまた、酷くくたびれた仕草で水桶をベッドの脇にまで持ってくる。地面におろすと、自分も座り込んだ。 長い息を吐いて、片方の手に持っていた布を水に浸す。そしてそれを絞るのだが、力が入らない。 おかしいな、と言いながらしばらく格闘を続け、ようやく立ち上がる。 「これでどうだ」 それを彼の目の前へと持っていく。 「はい、横になって」 少年は言う通りにする。それを見て少女は少しだけ満足そうにすると、少年の額に絞ったばかりの布を丁寧に載せた。 そして更に満足そうにする。 「気持ちいい?」 少年は答えない。少女は少しだけ困ったように笑った。 彼女は毎日彼のいる小屋へとやってきては、彼の世話に励んだ。 それは例えば身体を拭いてやることであり、例えば彼に食事を運ぶことであった。彼は終始無言だったが、僅かな粥などの食事をゆっくりと食べた。 そんなある日の夜、少女は彼の傍らで食事をしていて、食器を取り落とした。 それを拾おうとうずくまったまま、動かなくなった。ゆっくりと体から力が抜け、床にへたりこんだ。浅い息を何度も繰り返していた。 少年はそれをじっと見つめていて、少女がいつになっても起き上がれないのを見て、寝台から身を起こした。 彼は長い時間をかけて彼女を寝台の上に寝かせた。 そして、その隣で横になって寝た。 翌日になった。 彼女は依然同じ状況だった、苦しそうに熱に喘ぐ頬は火照っており、呼吸は昨日に増して荒い。 少年は目覚めると、まず少女が持ってきてくれた水桶を手に取り、その中に浸してあった布をきつく絞って、少女の額に載せた。二十分毎にそれを取り上げ、もう一度水に浸して絞り、彼女の額へと載せる作業を繰り返す。 その内水は生ぬるくなってしまった。少年はそれに気付くと、今度は少女の麻のブラウスを脱がせた。彼女の白い胸が上下しているのを、玉のような汗が滑り落ちる。それを先ほどまで使っていた布で拭ってやる。 そして粗方汗を拭くと、再び彼女のブラウスの前を戻してやった。 そう経たない内に、少女が薄らと目を開けた。 唇が上下する、何事かを伝える為に。 少年はそれに気付く、ベッドの傍らに座り込んでいた体を起こし、立ち上がると、彼女の顔を見やった。 少女はいつもの笑顔ではなく、少しだけ切実そうな表情で、彼の瞳を見つめていた。 「ねぇ」 そして囁いた。果たしてその響きは、少年の耳に届いた。 「貴方は何だって見えてるのよね」 暫くの沈黙のあと、いや、と少年は答えた。 「貴女を信じていることだけです、私にできるのは」 そう少年はかすれ声で言った。 「壊れちゃえ、ばーか」 「はい、よろこんで」 少女は満足したように笑うと、瞳を閉じた。 一つだけ、長い息をした後に、もう二度と息をしなかった。 少年は立ち尽くしていた。 その翌日少年は寝台の隣で息絶えていた。 私は怖かったのだ。 いずれ壊れてしまう者を抱きしめるのが怖かった。 だから距離を置くことにした。 そして、私は壊れてしまった。 今も壊れっぱなしだ。 恐らくはこれからも。 草原に一人きりで、少女が佇んでいる。 「シーア」 背後から叫ぶ声に、少女は顔だけで振り向いた。 「ララスン」 「訓練をサボるとはいい度胸だな、さっさと来い、それともまた教育されたいか?」 「いや」 少女はそれでも立ち尽くしていた。 「行きたくない」 「何をダダ捏ねてるんだ、さっさと行くぞ」 「嫌だね、私は私の意志でここにいる、だからどんなにララスンが命令しても、私はここを動く気はない」 「じゃあ無理矢理にでも連れて行くからな」 ざ、とコート姿のララスンは彼女に一歩踏み出した。 少女は不敵に笑ってみせる。 「私はメードだぞ、そこらの人間の、しかも女性の腕力で敵うとでも?」 「ああ、まだるっこしいっ」 ララスンが痺れを切らして突っ込んでくる、それでも少女はその場から動こうとしない。 「このバカ者!」 フライング・クロス・アタックである。 それはシーアの背中へと見事にヒットした。盛大に、折り重なるように倒れる。 「教育してやる!」 そしてそのままスリーパーホールドへのコンボに移行する。呆気なく首元へと二本の腕が滑り込み、これまた見事な形が完成する。 「どうだ、参ったか」 鬼気迫る、というのはこのことだろうか。迫真の表情でギブアップを迫った。 「全然効かない」 「これでもかぁーっ」 更にボルテージアップした彼女のチョークスリーパーに、流石のシーアも息を詰まらせる。 「分かった、分かったよララスン」 そして軽くタップする、ようやくそこで締め付ける力が弱まった。 「ぜぇ、ぜぇ……、降参か」 「ああ、恐れ入った。言葉通りの意味でね」 しれっと言ってのける。 「お前のよく回る舌にダメージを与えられてないじゃないか……」 「流石のララスンにもそれは難しいだろうな」 ゆるく巻かれた腕の中で、シーアは言った。 「私には母がいない」 そうして切り出した。 「……唐突だな」 「というよりも母と呼べる存在が、だな。私がこうも壊れているのはきっとその所為だ。違うか?」 短い沈黙があった。 「はぁ」 ララスンは沈痛を湛えた顔つきで、溜息を吐いた。 それで返答らしい返答が無いのを、シーアが咎めるように言う。 「どうした、違うのならば違うと言ってくれればいい」 「お前、バカだ。今確信した、お前は筋金入りのバカ野郎だ」 シーアにすら予想だにしない返答であった。 「まあ、衒学的と言われるよりはましだが。……それはまたどうして」 「うるさいな、ただの生徒にここまでしてやらんぞ、例えサービスでもだ」 確かに、生徒に向かってフライング・ボディ・アタックを仕掛ける教師というのは中々いないだろう。 シーアは一応そのことについてだけは納得する。 「それでそこまで悪し様に言うのは」 「うるさい、お前何も分かってないな、ガキんちょと変わらん」 まったく、と気色ばむララスン。 シーアはよく分からない、という様子で次の言葉を待った。 「私がここまでしてやっているのに、母がいないなどと言うな」 今度はシーアが、張り詰めた顔をして黙りこむ。 「ああ」 「今じゃ私がお前のような困った奴を『しつけ』てやってるんだ、それを棚に上げて母がいないなどと。 どのツラ引っ提げて言ってるんだ?」 「……ああ、そうだな。 私はバカ野郎だ」 分かればよろしい、と。ララスンはシーアを背中から抱きしめる。 暫くの間そのままでいて、不意にシーアが口を開いた。 「なあララスン」 「何だシーア」 彼女は何かを躊躇うかのように、一度俯いて、それから再び顔をあげた。 区切るように、言う。 「恋がしたいな。もう一度、恋がしたいよ」 それから暫くして、ララスンが答えた。 「幾らだってできるさ、これからもずっと」 ただ頷いて応える。ああ、と一言。 その表情は、ゆっくりと、しわがれるように緩む。 張り詰めた雫が一滴溢れた。
https://w.atwiki.jp/rai6puk/pages/82.html
邪推SS/バリー(SC62~SC141) アダムス、アベル、バニアウのアイネ3代に仕えた武将 アダムス旗揚げ時のメンバーとして名を連ねている彼だが、 頭は良かったが、それ以外はからっきしであり、 その細い体系ゆえ周囲からは「萌やし」とあだ名されていた その為本人も軍人には向いていないと、学者か教師になろうとしていたが、 彼の頭脳を欲した地元覇王アダムスの強い意思により 「戦場に出ないこと」を条件に15歳で彼に仕官する羽目となった 「アダムス軍に、これあり」と言われるほど頭の良かったバリーだが、 自らの提案が本人の意図しない所で作用する事が多くあり、 本人も「失敗した」と漏らすほどだった それの最初となったのがナーハン制圧~ロゴとの同盟までの 俗に言うサウズ東部戦役である、 その最初が、アダムス政権最初にして最悪の愚行と言われる覇王アベヤクーンの処刑である ナーハン制圧後、捕縛した覇王アベヤクーンの処遇を巡り会議が行われていた 「アベヤクーンの技術開発に対する能力は秀でるものがある 彼を生かし恩を与えておくべきです。 そうすれば陛下に忠誠を誓い、我が帝国の基盤は磐石になりましょう」 とバリーは提案した 所が、普段は温和で知られるアダムスだが、先代から続く因縁から許すことが出来ず 「そんな才能を持っているなら生かしておくほうが危険だ」 とアベヤクーンを処刑してしまう これだけなら、ただ単に家臣の進言を主君が聞き入れなかっただけで終わるだろう だが、これが数年後の伏線になる カスマンも制圧し、ロ族の長・ロゴの拠点ラエ目前まで兵を進める すると一転ロゴから「同盟」を求める使者が訪れる 「これは首都を脅かされたロゴの苦し紛れの命乞い このまま兵を進めるべきです」 と言ったバリーだが、アダムスは同盟を受け入れると言い出し 「敵に恩を与えておくことが大事と言ったのは、帥ではないか」と発言。 「野心ある敵に恩は与えるべきではない」と反対するバリーだが アダムスは聞き入れず同盟を結んでしまう また、ロゴ牽制の為カスマンへの遷都と進言したが 「盟友となったロゴを脅かしては、同盟に傷が付く」と反対 バリー最初の「失敗した」であった それから10数年後2度目の「失敗した」が訪れる 当時、ロゴはバン、アキとラバウルを巡り抗争を繰り広げている最中であった この時ロゴはアダムスにラバウル戦役への参戦を要請 アダムスも承諾しラバウルへ出兵する この時、アダムス軍はアキの防衛艦隊を撃墜し ロゴのラバウル制圧に貢献したわけだが、 その功績と引き換えにとんでもない者を持ち帰る それは、アジェの元軍師で悪名高いエーエスである 盛んに仕官を求めてきたエーエスだが、彼の悪名を聞いていたバリーはこれに反対 この時はアダムスも賛成した為、事なきを得るかに見えた だが、この時足を引っ張ったのが王妃ソニアであった 当時、アダムスは旧アベヤクーン王妃で 3美人の一人側室ファーリに夢中であった 一方正妻ソニアはと言うと、王子アベルが産まれてからは アダムスとセックスレスになっていた これを見たエーエスは偶然拾った面会パスを使い王妃の部屋に侵入 彼女を犯しを犯し篭絡させてしまう 彼の言いなりになったソニアは 「エーエスはアジェ、アキの所で分将にまでなった。彼の才能を生かすべきだ」と発言。 妻の言うことならばとアダムスもこれを了承 「エーエスは都合悪くなれば主君を裏切る男」と反対するバリーに ソニアは「敵に恩を施す。そういったのは貴方ですよね」と例の話を再び引き合いに出し アダムスも「そうだ。そうだ」と言い出し、2度目の「失敗した」を味わう 当初は大人しくしていたエーエスだが、アダムスが死ぬと本性をあらわにした。 性奴となった太后ソニアの権威を利用し暴利を貪ったのである これを見たロゴが同盟を破棄しカスマン、ナーハンを占領 アイネに迫ると案の定エーエスは裏切りロゴに降服 アダムス、アベル王朝はあっけなく滅亡してしまった ロゴ領となったアイネで生き甲斐を無くしていたバリーの前に一人の若者が現れる バイザーをした怪しい風貌の青年で、名をバニアウ 後にプロベットと銀河を2分する大勢力を作り上げる男である 彼と議論をしていくうちに彼の理想才能に共感を得たバリーは 「彼なら間違いなく天制覇を成せる人物」と見込み親交を深めていった やがて、バニアウがパメラと共にロゴを追放 バニアウもパメラと対立し挙兵するとバリーもバニアウに協力し挙兵する アイネの掌握に成功したバニアウに 「いまだ国の基盤は軟弱。これを打開する為にも アタックとパンを味方に付けるべき」と進言した バリーのアドバイス通り、バニアウの元に集った2人だが やがて、バリーが3度目の失敗を味わうことになる 2人ともバニアウの右手として予想以上の活躍を見せ、 バニアウ王朝のサウズ平定に貢献した だが、アタックは占領した惑星で略奪狼藉を働き それを咎めるパンと対立。 それが、文武官全体の対立にまで拡大し、国家機能麻痺寸前まで行った この時バリーは「アタックの所業には目に余るものがある。処刑するべき」としたが、 バニアウは「アタックの功績を考えると処刑は軍の士気に関わる 謹慎処分にして、後々アタックに償わせるべきだ」と反対 結局、バリーが折れる形で対立は収束に向かうも やはり「失敗した」と感じていた そして4度目の失敗はバニアウがプロベットと直接ぶつかった時である 銀河2大勢力の直接対決。大激戦が予想されたが 万全の体制のプロベットと、文武官の対立で亀裂の入ったバニアウとでは 結果は明白であり、またアタックの蛮勇(勝手に飛び出していった)のせいで 旗艦を撃墜され、指揮系統を失った艦隊は大敗 ウェズ属領を全て奪われてしまう この時、バニアウに徹底抗戦を訴えたバリーだが これに反対したのがパンだった かつて、パンがプロベットのところへ交渉に行った際、 プロベットに「バニアウなど何時でも滅ぼせる」と言う 無言の恫喝を受けていたためバニアウに降服を進言 「サウズはウェズと違いバニアウに忠誠を誓う惑星が多い まだ戦う余力はある」としたが、 パンは「プロベットの所にはアズマやバイアグラ、ショーンの他 あのラーでさえ味方に付いた そんな規格外の連中に勝てると本気でお思いか?」 として名誉ある降服をするべきだとした 結局バニアウがパンの提案を聞き入れ降服 バリーは4度目の「失敗」を味わった 降服後、バニアウ本人と重鎮たちは土星衛星への出頭を命じられるが バリーはこれを無視し「老兵に居場所は無し」と退役してしまう それから間もなくバリーは病に倒れ入院してしまう そして見舞いに来たバニアウにこう言った 「プロベットに気をつけろ。いずれ、奴も君の野心に気づき 危険視するようになる。いずれ、アタックやパンも粛清されるだろう」 それから間もなく既得の連絡が入り、駆けつけたバニアウに 「君が野心を持ってプロベットに仕えているのは知っている。その時が今でないのも 君が再び立ち上がるのは軍師ラーが死んだ時だ。 彼は覇業達成をを焦るあまり無理をしている。既に点滴の管だらけで車椅子の様だ おそらく10年を待たずに死ぬだろう そうすれば、巨大勢力の弊害、必ずその後任を巡り争いが起こる 君はこの期に乗じて各地の反プロベット勢力に檄文を送るのだ 必ずや、不満を持っている各勢力が謀反を起こし混乱に陥る それが反攻のときだ… バニアウ、天制覇を…」 そう言うと意識を失い永遠の眠りに付いた享年79歳 だが、パンは粛清されること無く10年以上プロベットに仕え天寿を全うし アタックも逆恨みから覇王暗殺未遂を起こし、その責任を取る形で処刑された為、 誰一人粛清はされていない(アタックは見方によっては粛清だが) 彼の5度目「失敗した」の伏線は既に張られていた やがて、ラーが死ぬとバリーの予想通り後任を巡る争いが起こる しかし、各地へ送った檄文に応じる勢力は無く 孤独の戦いを強いられたバニアウは破れ処刑された 死後、5度目の「失敗した」を味わう事になるとは まさか、本人も思いもしなかっただろう
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/126.html
***** 会議に思ったより時間を取られ、司令官室に戻った時には既に夜中を過ぎていた。 「おっそーい、の」 出迎える声は明らかに私の失態を咎めていた。 ――仕方ないじゃないか。 ――だって、会議が長引いたのだし。 ――入渠している子たちの具合も気になったし。 言い訳をぐっと呑み込む。したところで「提督、言い訳なんかして、また“おしおき” されたいの?」と言われるのがオチだ。それはそれで、悪くはないのだけれど。今日は、 それよりも。 ドアを閉め、鍵を掛ける。待っていた相手にも分かるように、大きな音を立てて。 絨毯にぺたりと座り込んでいた艦娘が、大輪の花を咲かせるように笑った。 私は襟を正し、出来るだけ“威厳ある提督”の格好をつけ、 「伊十九」 「提督ぅ、イク、って呼んでって、いつも言ってるの」 独特の、幼く高い声に出鼻をくじかれる。 「いや、一応戦果報告だから」 頼んでも聞き入れてもらえないのは何時ものことだ。伊十九はにこにこ笑っている。私 の言葉を待ち侘びてうずうずしている。私は折れることにした。二人きり、どうせ咎める 者もいない。 「イク、おめでとう。よくやっ」 言い終わる前に私はよろめいた。床に座っていた伊十九が飛び跳ね、私に抱きついてきた からだ。破れたスクール水着から豊かな胸がこぼれ、私の腹に押しつけられる。 私の手には電信がある。今日受け取ったばかりの、ろ号作戦の達成を報せるものだった。 一週間の過酷な連続出撃をこなし、数多の敵補給艦をほぼ一人で屠ってきた、我が艦隊 唯一の潜水艦は、敵補給路寸断の任務を達成するや否や入渠もせず着替えすらせず、大破 した身体のまま司令官室に陣取っていたのだ。 私にいの一番に誉められたい、ただそれだけの理由で。 「提督」 潤んだ瞳が此方を見ている。 「イク、頑張ったの」 「うん」 「イク、頑張ったから」淡く開いた唇が、ゆる、と濡れた弧を描く。「提督の“ごほうび” 欲しいの」 伊十九は小さく熱かった。戦闘の熱がそのまま残っているようだった。 私は伊十九の腕についた煤を払い、聞いてみる。「じゃあ、宿舎に行こうか?」 「ううん」 乳房が押しつけられる。今度は明確な意志を持って。硬くなり、私のズボンごと伊十九 を押し上げるモノの感触を楽しみながら。 「待てないの」 声で。小さな手で。伊十九は私を撫ぜる。ねだる。 「今、ここで、“ごほうび”欲しいの――ね?」 否や、は、無かった。 白い絨毯に脱いだ上着を敷くと、伊十九は其処にころりと寝そべった。破れた水着は とっくに脱いで、白い裸身が晒されている。 「提督の、においがするの」 「汗臭いかな」 「ううん、いいにおいなの」 言葉だけではなく袖を掴んですんすん鼻を鳴らす。少し恥ずかしい。覆い被さりそこだけ 発育した胸に手を置くと「ひゃんっ」と可愛らしい悲鳴が返ってきた。 「提督ぅ、じらしちゃ、ヤなの」 「じらす、って」 身体の下、幼い肢体が蠢く。「イクね」脚が広げられる。普段、魚雷を跨いでそうして いるときよりも、大きく。恥じらいもなく、慎みもなく、「――すぐ、欲しいの」細い指 で、濡れた場所を拡げてきた。 荒くなる呼吸を堪え、伊十九の秘裂へと指を滑らせる。ぬるりとした感触。浅く行き来 させると蜜がとろとろと零れてくる。 「んっ、んっ」 伊十九が何処か不満げな喘ぎを洩らす。「すぐでも、いいのに…んっ、ひゃあっ!」 殆ど視認できない程度の薄い柔毛の下、ぷっくりと膨れる陰核をつまみ、痛くない力加減 でつつく。伊十九が、うー、と唸りながら見上げてくる。じらしているわけではない。 小さな彼女に負担を掛けたくないだけだ。断じて反応を楽しんでなどいない。 「濡れてるな」 「だからあ…もう、いいのにぃ…」 彼女の言葉通り、薄い肉は私の指をするりと呑み込んだ。仰向けになった伊十九の身体 がぶるりと震える。きゅ、と絡みついてくる襞と襞。熱い。 「随分とせっつくんだな」 「……だって」 小さな手が、私の腕を掴む。じっと見上げてくる潤んだ目。 「イク、ずっと、ずーっと我慢してたの…作戦だから、ずーっと我慢してたの……」 一週間ぶりに抱く身体は、震えていた。 ――ああ、そうだ。 一週間。作戦のためにオリョール海をたった一人で出撃して、何度も大破して、何度も 入渠してまた一人で出撃して。 「――イク」 「んっ……」 覆い被さってキスをする。狭い膣を指でかき回す。小さな身体がびくびく跳ねて、絡める 舌も外れてまた重ねてを繰り返す。 「どうして欲しい」 唇を放す。イクははあはあと息をしている。汗ばむ身体がうす赤く染まっている。 「あのね、」 「うん」 「イク、欲しいの…提督の、ごほうび」 「うん」 「提督で、イクを、いっぱい、いーっぱいに、して、欲しいの……」 きゅう、と。呑み込ませた指が、締めつけられた。 「うん。分かった」 イクは嬉しそうに笑い。今度は彼女からキスをしてきた。 ズボンを脱ぐのももどかしく、前を開け勃起したものを取り出す。濡れた秘裂に先端を 添え擦ると、ぬるぬるとした蜜が絡みついた。 「提督ぅ…てー、とくぅ…」 イクが腰を持ち上げ合わせてくる。綻んでも狭い場所で男を求めている。 柔らかな脚を抱え、一気に貫いた。 「ひゃ、あああああっ!」 白い喉が仰け反る。熱くて狭い場所はすぐに奥に行き当たる。 「うあ、いっぱ、いっぱいなのおっ」 少し引いて浅い部分を擦り上げる。小刻みな動きにつれてイクの腰が跳ねる。 「抜け、てーとくう、ダメ、抜けちゃうの」 うわ言のようにイクは繰り返す。きゅうきゅうと締めてきて、絡めてきて、伝わる刺激 にびくびく震えている。 「抜けるの、提督、離れちゃやだあ…っ」 分かった、と答える余裕もない。イクの脚をぎりぎりまで広げさせ、深い場所まで打ち 込む。弓なりになる身体を凝視する。ずるずると引いてまた強く突き入れると、幼い顔が 苦しげに歪む。奥に押しつけたままぐりぐり動かすと、緊張を緩ませ細く濡れた喘ぎを 洩らす。少し位置を変え、滑らかな腹を内側から押し上げるように突く。「ひう、あ、 それえっ、いいのおっ……!」ざらり、とした感触が亀頭に当たる。いい、というイクの 言葉通り、そこを擦ると膣がさざ波立ち新しい蜜を滲ませる。イクの一挙一動を見る。 見る。求めに応える。これは“ごほうび”、伊十九への褒賞なのだから。 イクの“いいところ”に亀頭をあてがい、イクの脚を私の腰に絡ませる。突きながら、 自由になった手で揺れる豊かな胸をこねる。乳首を指で挟んで擦るのと、膣内のざらけた 部分を擦るのと。同時にやるのとずらしてやるのと、イクはどちらが好みだろう? 同時にやる。 「ひゃあっ! ん、ん、うあ、あっ!」 ずらしてやる。 「ふあ、ひ、ひぐっ! あう! あ、あぅう…!」 成程。いちどきに刺激を与えるよりも、間断なく、休む暇を与えず責めた方がイクの 好みに合いそうだ――どろどろに蕩けたイクの顔へと舌を這わせ、ぎっちりと締めてくる イクの足、その力の許す範囲で腰を動かし奥をぐりぐり抉り、大きな胸を押し潰す。 「てえ、とくう…っ!」 びくん、と、イクの身体が跳ねる。ぶるぶる震えて硬直し、男を最奥へ咥え込もうと 蠢く。 じんわりと緩んでくる身体を、私は強く突き上げた。 甲高い嬌声が迸る。絶頂を迎え柔らかく膨れた襞が再度の熱を帯びてゆく。ぐちゃぐちゃ に濡れた襞が噛みつくように絡んでくる。奥の、自分の一番きもちいいところに導こうと、 自分のきもちいいところに男の精を受けようと、自ら腰を振り当ててくる。 「てーとく、イク、イクのぉ……!」 「いい、“ごほうび”だ…好きなだけ、いっちまえ……!」 「てーとく、好き、すきぃ……!」 ぎゅうっと抱きついてくる身体。大きな乳房。柔らかく潰れる熱。包み込む襞。熱。 やわらかい中で、亀頭に当たる、硬い感触。下がる子宮まで貫く勢いで、思い切り、突き 上げた。 「ひうああああああっ――!」 吐き出す勢いにイクが仰け反る。びくびく痙攣するリズムが射精のそれと重なる。 しがみつく身体をかき抱くと、耳元で「提督、好きなの」の囁きが聞こえた。 また。私は、伊十九に出撃を命じる。 オリョール海への潜水艦単独出撃。まだ力の足りぬ我が艦隊で、最も確実に、最も被害 少なく敵輸送路を破壊せしめる戦法。 伊十九は何の躊躇いもなく戦地に赴くだろう――提督の“ごほうび”、楽しみなの―― そう笑って、たった一人、深い暗い海の底へ。 白くちいさな身体を抱く。 イクが眠るまで。私はずっと、そうしていた。 *****
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4135.html
ファイアーエムブレム外伝 ~双月の女神~ 第一部 『ゼロの夜明け』 第十章 『魔剣デルフリンガー(サイトの章)』 「あれ、シエスタ?どうして武器屋に?」 純朴と優しさを絵に描いたシエスタが武器を持つことなど想像することが出来なかったサイトが、開口一番にそう問う。 「およしなさい、サイト。」 しかし、ロングビルがそれを咎める。 「私達平民が護身の為に武器を持つのは当然のこと。外見だけでそれを否定するのは失礼よ。」 「あ、ご、ごめん。」 彼女の言葉がいかなる重みを持つか、サイトもこの世界に召喚されてから嫌という程理解している。 シエスタに慌てて頭を下げる。 「気にしないで、サイトさん。故郷の皆にも武器が似合わない、て良く言われます。」 しかしシエスタは気にした様子は無く、笑みで答える。 「シエスタ、ミス・ロングビルの隣の彼は?」 自身とさほど変わらない年頃の少年―――サイトに親しそうに話すシエスタを見てルイズは聞く。 「はい、ミス・ヴァリエール。使用人仲間のサイトさんです。 ミス・ロングビル、サイトさん、ミス・ヴァリエールとミカヤさんです。」 「はじめましてミス・ミカヤ、お噂はかねがね。学院長付秘書のロングビルですわ。」 「才人です。平賀才人。よろしく。」 「はじめましてミス・ロングビル、それと、サイト・・・ううん、才人ね?私はミカヤです。」 サイトの名前の発音を訂正しつつ自己紹介するミカヤ。 それに驚いたサイトはびっくりしたような表情を浮かべるも、まだルイズの自己紹介が終わっていない為、感情を抑える。 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ。それにしても・・・。」 「な、なんです?」 名乗り、如何にも小市民然とした出で立ちのサイトにルイズは上から下まで観察する。 彼の十指におおよそ入ろう美少女にじっと見られて赤面するサイトに、彼女は思わずこう洩らす。 「・・・随分と冴えないのね。」 「ぐっ・・・。」 思わず呻くサイト。 初見で女性から言われ慣れていることではあるが、正面から言われるのはやはり堪えた。 その様子をニヤニヤしながら眺めていた店主が切り出してきた。 「へっへっへっへっ姐さん、そっちの坊やは燕かい?」 「もう少し惚れ惚れする子だったら良かったのだけれどね。今日の私からの紹介客よ。」 「姉さんまで・・・。」 その上ロングビルにまで店主のからかいにこう切り替えされては、もう涙目になるしかなかった。 「ふぅむ、この坊やが武器をねぇ・・・・・。」 サイトを観察しつつ逡巡する店主。 召喚された当初よりかは修羅場を幾つかくぐり、それなりに肉体も鍛えられてきたが、 細い長袖の異国の服―――サイトの世界ではパーカーと呼ばれるもの越しからは確認するのが困難な細い腕では、 精々がレイピアを持たせることぐらいしか思いつかなかった。 その時だった。 『やめとけやめとけ。そんな細ぇ腕じゃあ剣を振るよか棒っ切れを振るほうがお似合いだぜ。』 「なんだと!?」 積み上がった武器の一角からする低い男性の声。 いきり立ったサイトが思わず声のする方向を振り向くが、人の姿は見当たらない。 『おぅおぅ何処探してんだよ?手前ぇの目は節穴か?』 その声と共に金属が震え、カタカタと鳴る音が聞こえる。 声をかけて来たのは一振りの―――全身が刃こぼれし、刀身をボロボロに錆び付かせた片刃の、サイトと同身長の 全長を持つ大剣だった。 「け、剣が喋った!?」 思わず後ずさるサイト。店主がそれを見て錆びた人語を解する魔剣―――インテリジェンスソード・デルフリンガーに 怒鳴りつける。 「やいデル公!お客様の前では黙ってろって何時も言ってるじゃねぇか!!」 しかし、それに物怖じした様子も無く、憤懣やるかたないと言った口調でデルフリンガーは話を続ける。 『おいおい親父、耄碌したのか?こんなろくに剣も振れなそうな小僧っ子がお客様?おでれぇた。 やい坊主、その耳ちょん切ってやるから顔を出しな!』 混沌とした状況の中、ルイズが話を切り出す。 「インテリジェンスソードなの?随分と珍しいじゃない。」 「そうでさぁ、若奥様。剣に喋らせるなんて一体何処のメイジの方が始めたのやら。」 ほとほと困り果てたような物言いで返す店主。この口さがない魔剣は客に悪口雑言を吐いて怒らせ、帰してしまう事が 常である為、彼にしてみれば商売あがったりの困り物であった。 『おでれぇたか、娘っ子?これでも俺ぁ六千年の時を生きてきたんだぜ。 知恵持つ魔剣デルフリンガー様たぁ俺のことよ。』 「六千年!?始祖ブリミルの御世から存在していると言うの!?」 自慢するような魔剣の自己紹介に目を見開くルイズ。 「・・・・・。」 ミカヤも声には出さなかったものの、驚いたようにデルフリンガーを注視する。 始祖ブリミルの時代から六千年もの長きに渡り存在する魔剣ならば、見てくれは悪いが由緒ある物である可能性がある。 彼女の知る、女神の与えた双つの神剣のように何らかの加護や力を与えられたものだろうか、と思考する。 『おうよ。ただ長生きしてるせいかどうにも忘れっぽくなっていけねぇ。来歴とか俺のウリとかもあったんだけどよ・・・。』 そう言って考え込むように沈黙するデルフリンガー。 それを見ていたサイトは面白いと思った。 ―――古から存在する語る剣。見てくれこそ悪いものの、まるで書物の中にある勇者の剣のように感じた。 錆を落としたらもしかしたら名剣のようになるのか? そんな想像に胸を膨らませつつ、デルフリンガーの柄を左手で逆手に握り、ロングビルに購入の意思を告げる。 「姉さん、こいつにするよ。」 「いいの?こんな五月蝿いボロ剣よりはマシな物は買えるのよ?」 『おい姉ちゃん、俺を捕まえてボロ剣は無ぇだろ?っつーか坊主、とっとと離しやがれ! 俺は手前ぇに買われるなん・・・ざ・・ぁ?』 サイトに握られ、カタカタと喧しく鍔元の口のようになった部分を鳴らし、彼とロングビルに抗議するが、 暫くすると沈黙した。 そして、長年別離していた友に再会したかのように自身を取る少年に語りかける。 『こいつぁおでれぇた。見損なってたぜ。手前ぇ、『使い手』だったのか。』 「え?『使い手』?」 自身のことを剣からそう呼ばれるとは思わなかったサイトは呆けたように返す。 『ふん、自分の実力も知らんのか?まぁいいや、手前ぇを認めようじゃねぇか。これからよろしくな。 新しい俺の相棒よぉ、名前は?』 「あ、ああ、才人だ。平賀才人。こっちこそよろしくな。」 手の平を返したように馴れ馴れしく話すデルフリンガーに戸惑うも、この世界で自身の命を預ける相棒にそう名乗った サイト。 それを見たロングビルは頭痛に頭を抱えるようにしつつ、購入を申し出る。 「あれはお幾ら?」 「そいつは新金貨百枚で良いぜ。こっちにして見りゃあ厄介払いみたいなもんさ。」 そう言った店主にロングビルは新金貨を取り出し、言い値通りの枚数を渡す。 それを受け取ると一つの鞘を取り出し、サイトに渡す。 「どうしても五月蝿いと思ったらこの鞘にこうして入れりゃあ大人しくなるぜ。」 「有難う、おっちゃん。」 受け取った鞘を左肩から斜め掛けに下げ、それにデルフリンガーを収めると店主に礼を言った。 こうして買い物が終わり、馬を停めている駅に着く頃には、既に日は傾いていた。 それぞれの休日は終わり、馬車と馬に別れて学院への帰路に着く。 ―――――舞台の役者は集い、運命の歯車が音を立てて廻り始めた。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32128.html
登録日:2015/05/05(火) 14 33 12 更新日:2023/11/01 Wed 19 56 35 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 アルゼナル クロスアンジュ セクハラ ゾーラ ゾーラ・アクスバリ ノーマ パラメイル第一中隊 メイルライダー レズ レズビアン 刺青 根谷美智子 義眼 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の登場人物。 CV 根谷美智子 人物 対ドラゴン機関『アルゼナル』の兵士にして、パラメイル第一中隊の隊長を務める女性(ノーマ)。 メイルライダーとしての高い実力を持ち、多くの任務を達成させてきた優秀な人物。左胸と右足に赤い花の刺青がある。 右目は過去にドラゴンとの戦闘で失っており、現在は義眼となっている。 パーソナルカラーは紫。パーソナルマークは青紫の花であり、背景に金色の盾、下に5つの星が描かれた金色のリボンがある。 搭乗機はアーキバス ゾーラ・カスタム。 手の早いレズビアンであり、新しく来た兵士を見つけてはセクハラ行為を行っている。 そのため規律に厳格な副隊長のサリアから注意されることがあるが、本人は懲りていない。 色々と手癖の悪いゾーラであるが、本来は真面目で任務に忠実な人物であり、隊長としての使命感を持っている。 また部下想いで面倒見が良く、ロザリーとクリスから尊敬されている。 ジルからも一目置かれており、 漫画版では、ノーマの解放作戦『リベルタス』の主力メンバーとして関わる可能性が示唆されている。 自分が気に入った兵士によく手を出す傾向があり、突撃兵として高い実力を誇るヒルダを可愛がっている。 ゾーラの部屋は他の兵士の部屋と比べてはるかに豪華で広く、シャンデリアや大きなベッド、風呂などが用意されている。 劇中での活躍 ジルからアンジュ配属の通達を受けたゾーラは、 子供達と共に教育を受けている彼女の姿を双眼鏡で覗いており、 ヒルダの胸を触りながら「あれが噂の皇女殿下か…。止事無きお方の穢れを知らない体、甘くて美味しそうじゃないか」と手を出そうと考えるが、ヒルダから「新しく来た子なら誰でもいいんでしょ?」と突っ込まれていた。 その様子を見ていたサリアから、「スキンシップはほどほどに。新兵からも『揉み方が痛い』と苦情が」と抗議されていたが、 悪癖を直す気が全くないゾーラは「はいはい気をつけるよ。副長」と言いながら胸を揉む動作を行い、 ヒルダ、ロザリー、クリスの3人を連れてデッキを去っていった。 アンジュの配属後、サリア、ヒルダ、ヴィヴィアンに新人教育を命じ、 ロザリー、エルシャ、クリスの3人と共に出撃して砲撃戦のパターンのテストを行っていた。 当初は現実を受け入れずに皇女として振る舞い続ける新人のアンジュの姿を見て「状況認識もできてない不良品じゃないか」と評していたが、 パラメイルのシミュレーターの訓練を難なくこなすアンジュのことを「悪くない」と言って気に入るようになり、 その他の訓練で実力を発揮する姿に感心して笑みを浮かべていた。 訓練後、部屋にヒルダを連れてきて性的な行為をしていたが、すぐに限界を迎えたヒルダに「だらしないねぇ」と呆れる。 ヒルダの代わりとなる相手を探すことを決めたゾーラは「食い足りん」と言ってアンジュを探しに行き、 司令室で嘆願書をミスルギ皇国に送るようジルに懇願しているアンジュを見つけ、「いやはや、困ったもんですよ。そいつの頭の堅さには」と アンジュの現実逃避に呆れて連れ出し、身体検査を受けていた部屋に行く。 そこで「状況認識が甘いと、戦場では生き残れんぞ」と忠告するが、それでも話を聞き入れてくれなかったため、「言ってわからないなら、体に教えこむしかないねぇ」と言って唇を奪う。 アンジュの胸をいじくり回し、「素直になれば、お前の知らない快楽を教えてやろう」とつぶやいて首筋を舐めまわすも、 アンジュの怒りを買って平手打ちをくらい、義眼を落としてしまう。 平手打ちされたゾーラはアンジュを咎めるどころか「いいねいいねぇ、そうでなくっちゃな、ノーマは」と喜んでいた。 落ちた義眼を拾いながら「目玉吹っ飛ぼうが、片腕吹っ飛ぼうが、戦う本能に血が滾る。それがあたし達ノーマだ」と教え込み、「高ぶってんじゃねえか…。あたしを吹っ飛ばして…」と笑いながら再び胸をいじくり回す。 アンジュに性的な行為をした後、ドラゴンの襲来を受けて出撃する。 新人教育の終了を通達してシンギュラーポイントの近くに向かい、ドラゴンの迎撃に備えていたが、 アンジュの敵前逃亡によってココとミランダを失ってしまう。 二人の部下を失ったゾーラは他の隊員たちと共にスクーナー級ドラゴンを全滅させ、大型ドラゴンの撃破にあたっていたが、 ドラゴンの恐怖に怯えているアンジュにしがみつかれて身動きがとれなくなり、その隙をつかれてドラゴンに攻撃され、死亡してしまった。 ゾーラの死後、ヒルダ、ロザリー、クリスの三人は激怒してアンジュに殺意を抱くようになり、様々な嫌がらせでアンジュを貶めることを決意する。 ゾーラが所有していた部屋はヒルダによって買い取られたが、ヒルダが脱走した後はクリスによって買い取られている。 追記・修正はセクハラしながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 無駄死にカワイソス…。 -- 名無しさん (2015-05-05 17 48 10) ガチレズだけどあんな環境にいたらああなるよ。女しかいないうえに極限状態じゃいろいろたまる。 -- 名無しさん (2015-05-06 13 57 34) 後任のサリアは頼りないし、DVD1巻を見直すとゾーラネキはガキレズだけど本当に優秀だったとわかる -- 名無しさん (2015-05-08 12 47 59) もしかしたら第一回リベルタスを知っていたかもしれない貴重な人材だったのになぁ -- 名無しさん (2015-11-11 15 40 19) 今度のスパロボでは、他作品の女性キャラにも手を出しそう。 -- 名無しさん (2016-11-02 21 52 45) ↑出す前に死にそう(死なないとストーリーが成り立たないし) -- 名無しさん (2016-11-02 22 08 42) この人って、人間以外の女性、フェイや尚香相手にも手を出すのかな? -- 名無しさん (2016-12-22 17 35 32) スパロボVで案の定初登場回で死んじゃった・・・・しかも死に方がアンジュを庇って死んだような感じになって本編以上に後味悪い -- 名無しさん (2017-02-28 23 07 57) ↑生き残って仲間になってればマオ姉さんと仲良くなってたのかな。中の人繋がりで。 -- 名無しさん (2017-03-07 20 16 16) レズで根谷さんで片目キャラとか種運命でのドムトリオのヒルダと被って見える -- 名無しさん (2017-03-07 20 37 37) なぜ彼女の項目が・・・ -- 名無しさん (2017-03-18 18 28 23) スパロボではレズ描写がほぼなくなった(ヒルダがアンジュに匂わすぐらい)せいか女性に手を出す描写はされてないが「すぐ手を出す」とかは言われてたのでやってはいた模様 -- 名無しさん (2018-01-02 10 24 14) Xでは救済どころか登場すらさせてくれないのかよ… -- 名無しさん (2018-09-09 20 39 55) Vでよそ者から手を借りる必要はないなどとこだわらずちゃんとプレイヤーの部隊を出撃させていればこんなことにはならなかった可能性があることからココとミランダとゾーラが死んだのはゾーラの自業自得のように見える -- 名無しさん (2021-07-05 07 17 11) ↑結局本編と一緒でほぼアンジュが悪いから自軍の有無は関係ない。 -- 名無しさん (2023-11-01 19 56 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kirishimacloud/pages/41.html
アイコン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ユーザID @314121523_165380764_732964502 ユーザネーム める 肩書 登録時期 URL https //kirishima.cloud/@314121523_165380764_732964502 概要 日夜仕事の苦しみを投稿する社畜。いつも見かけるたびに疲れているので、見かけるたびにお疲れ様です…という感想を抱いてしまう。 ほれっとさんや、色んな人と仲良し。 主な特徴 IDが円周率っぽいが、よく見たら全然違う。本人曰く意味はないらしい。 名言 他ユーザとの関係性