約 1,001,268 件
https://w.atwiki.jp/diktaion/pages/95.html
前へ … オデュッセイア … 次へ 第20歌 求婚者謀殺前夜のこと 眠れぬオデュッセウスの枕許にアテネが現れ、援助を約束する。翌朝、成功を祈るオデュッセウスにゼウスが吉兆を示す。豚飼エウマイオス、山羊飼メランティオス、牛飼ピロイティオスが屋敷にやってくる。テレマコスは求婚者にきびしく対応する。アテナは、宴会中の求婚者を錯乱状態に陥れる。テオクリュメノスは彼らに訪れる災厄について予言する。 内容 アテナ、オデュッセウスの枕許に立つ オデュッセウスが広間の前部屋に毛皮を敷いて横たわっていると、求婚者らと情を通じていた女たちが、笑いながら女部屋から出てきた。オデュッセウスは激しい怒りを覚えたが、じっと耐えた。そこへアテナが天上から降りて、枕許に立ち、「どうして眠らないのか」といった。オデュッセウスは、「私は求婚者どもにいかにして痛撃を与え、その後はどこへ難を避けようかと考えているのです」と答えた。アテナは、「あきれた頑固者じゃな、神である私が助けるというのに、頼りにしないとは。よいか、もし五十の部隊に囲まれても、そなたは勝つことができよう。さあ、今は眠るのが良かろう」といって彼に眠りを注いでやり、オリュンポス指して立ち去った。 オデュッセウス、幸先よい前兆をきく 夜が明け、オデュッセウスは目覚め、寝床を片付けて祈った。「ゼウスよ、屋敷の誰かに幸先よき言葉をいわせてください。戸外でも前兆を現してくださいますように」ゼウスは祈りをきき、遠くの雲間から雷を轟かせた。さらに、オデュッセウスは広間の近くで一人臼を挽く女に出会った。女はいった。「ゼウスよ、辛い苦役で私を悩ましてきたあの求婚者どもが、屋敷で宴会するのが今日で最後になりますように」オデュッセウスは女の言葉とゼウスの雷鳴を心嬉しく聞いた。 豚飼エウマイオス、屋敷へ現れる やがて屋敷内では、女中たちが起きてきて炉に火をおこした。エウリュクレイアは女中たちに屋敷の掃除を言いつけ働かせていた。そこへ豚飼エウマイオスが豚三頭を曳いて現れた。豚飼はオデュッセウスに、「求婚者らはおぬしを少しは大切にあつかったか」といった。オデュッセウスは、「あの者らは傍若無人に振る舞い、恥を知ることがない」といった。 山羊飼メランティオス、オデュッセウスを罵倒する そこへ山羊飼メランティオスが、数頭の山羊を曳いて現れた。彼はオデュッセウスを、「お前はまだここで物乞いして人々に迷惑をかけるのか。殴りあわないと、われらの決着はつかぬようだな」と罵倒した。オデュッセウスは、怒りに耐えて黙っていた。 牛飼ピロイティオス、オデュッセウスに忠実をしめす そこへ牛飼ピロイティオスが牝牛一頭と山羊数頭を曳いて来た。彼は豚飼に声をかけ、オデュッセウスにも手をさしのべて挨拶した。「ご老人、よくぞ来られた。おぬしを見た時、オデュッセウス王のことを思って、目は涙に濡れてしまった。あの方がわしに任せてくださった牛は、今では求婚者どもにみな食べられてしまう。わしは国を捨てて出て行くことも考えたが、今なお不運なご主人のことが忘れられぬ」オデュッセウスは、「牛飼よ、そなたは分別のある男だ。されば誓っていおう、オデュッセウス王は必ずおぬしがここにいる間に帰ってこられ、求婚者どもを討ち果たしてくれるだろう」といった。牛飼と豚飼は、そうなったらどんなによいか、と神々に祈願した。 [[クテシッポス]]、オデュッセウスを挑発する 求婚者たちは屋敷に入り、食事と酒をとりはじめていた。テレマコスはオデュッセウスを敷居の傍らに座らせ、食事と酒を分け与えると、求婚者らに向かって、「ここでは暴言や手荒な振る舞いは慎んでもらいたい」といった。一同はテレマコスの大胆な発言に驚いた。アンティノオスは、「腹に据えかねる発言だ。ゼウスの許しがあれば、とうにその口を封じてやったのだが」といったが、テレマコスは動じなかった。求婚者のクテシッポスという男は、オデュッセウスを見て、「この他国者は皆と同じ分け前をもらっているようだが、わしからも彼に引き出物を贈ってやろう」といって、牛の脚を投げつけた。オデュッセウスは首をひねってこれをかわした。テレマコスが、「クテシッポスよ、今のが当たっていたら、私がそなたを槍で貫いていたぞ。よいか、誰もこの屋敷内で不埒な振る舞いをしてはならぬ。私を殺そうというのなら、かかってくるがいい」というと、一同は静まり返った。 [[アゲラオス]]、テレマコスを説得にかかる 求婚者の一人アゲラオスがいった。「今のテレマコスの言い分はもっともである。彼には、わしから穏やかに話をしてみよう。さて、オデュッセウスの帰国が期待できる間は、そなたが求婚者を制止してもそれを咎める筋合いはなかった。しかし、今や彼が帰らぬことは明白じゃ。そこで母者に勧めてもらいたい、最も多額の結納を納めることができる男に嫁げとな。そうすれば、そなたも求婚者に悩まされることはなくなるわけだ」テレマコスは、「私は母の結婚を延ばすつもりはない。しかし気の進まぬ母を説き伏せて、屋敷から追い出すような恥知らずの振る舞いは私には出来ぬ」といった。 アテナ、求婚者を狂わせる そのとき、アテナは求婚者たちの心を狂わせた。彼らは高笑いが止まらず、血まみれの肉を喰い、目には涙を流し、胸には悲嘆の想いが迫ってきた。テオクリュメノスは、「ああ憐れな者どもよ。そなたらは暗黒に閉ざされているぞ。門も中庭も、暗黒の世界エレボスを指して急ぐ幽鬼の群れにあふれ、暗雲が辺り一面をおおっている」といった。求婚者たちは彼を嘲って笑い、エウリュマコスは、「この客は狂人じゃ。さあ若い者よ、こいつを集会場へ行かせてやれ」といった。テオクリュメノスは、「案内人など頼まぬ。私は自らの足で屋敷を出て行くが、それはそなたらに厄災が迫っているのが判るからだ」といって、屋敷を出てペイライオスの許へ行った。 求婚者、テレマコスをからかう 一方求婚者たちは、オデュッセウスを嘲笑しつつ、口々にいった。「テレマコスよ、そなたほど客運の悪い男もおるまい。この他国者は、パンや酒をせがみながら、仕事をする甲斐性もなく、腕力が強いわけでもない。もうひとりの男は、いきなり立ち上がって予言をはじめるという体たらくだ。この者たちを船に放り込んで、シケリア人の国へ売り飛ばしたらどうだ」テレマコスは彼らの言葉を気にもせず、父がいつ求婚者たちに手を下すかと見守っていた。 関連 人名 オデュッセウス 乞食に身をやつして、求婚者への復讐の時を待つ エウリュノメ 屋敷の侍女 アテナ オデュッセウスを励ますため枕許に立つ ゼウス オデュッセウスに吉兆を示す ペネロペ 予兆の夢をみる アルテミス オリュンポスの女神 パンダレオス ゼウスの秘宝、黄金の犬を盗み、妻とともに殺される アプロディテ オリュンポスの女神 ヘレ オリュンポスの女神 ハルピュイアイ 風魔 エリニュス 怨霊 臼を挽く女 オデュッセウスに吉兆の言葉をきかせる女 テレマコス 父とともに、求婚者への復讐の時を待つ エウリュクレイア 屋敷の女中頭。ペイセノルの子オプスの娘 エウマイオス 忠実な豚飼 メランティオス 傲慢な山羊飼 ピロイティオス 忠実な牛飼 アンピノモス 求婚者。唯一といっていい善人 アンティノオス 求婚者のリーダー格。エウペイテスの子 クテシッポス 求婚者。牛の脚をオデュッセウスに投げつける アゲラオス 求婚者。ダマストルの子。わりと穏健な人物 テオクリュメノス 予言者。求婚者の破滅を予言する エウリュマコス 求婚者のリーダー格。ポリュポスの子 ペイライオス テレマコスの友人 地名 オリュンポス 神々の住みか オケアノス 世界の果てに流れる河 サメ イタカ近辺の島 イタカ オデュッセウスの故郷 エレボス 暗黒の世界 前へ … オデュッセイア … 次へ
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/1901.html
神奈「どうせババァだよ私なんて……近頃の若い子の考えることなんてわかんないよ…… 早苗の考えることも最近わかんないし、諏訪子は諏訪子で私なんかほっといてどっか行っちゃうしさ。 やっぱり若さが足りないんだろうね……でも私だって、ねえ? ねえ、どう思う店主?」 ミス「そ、そうですね……思うに、そろそろお酒は控えたほうが……」 神奈「飲まなきゃやってられるかってんだぁ! だ、だいたいそんな皆してババァババァってさ…… そこまで言うことないじゃん……えぐっ、私だって……もっと信仰があればさ…… それにロリ化だってできなくはないんだよぉ、諏訪子が『キャラかぶりカッコ悪い』とか言うから、ひっく……」 ミス「(小声で)誰かー助けてー」 お空「呼ばれて飛び出てただいま参上!」 JS1「良い子の皆、東方ファイトの時間がやってきたぞ!」 ミス「た、助かりました! もうお酒も尽きそうなんですよ、1石くらいは買い置きしてたのに…… まさか『もうお酒出せません』なんて言えないし、早くどうにかしてください!」 お空「うにゅ、わかったよ、でも戦うのは私じゃないの! 行け、同胞たちよ!」 鴉ズ「カー!」 チアリーダーの格好をしているものの、指示を飛ばす様はどちらかというと悪の総司令官風味のお空、 その掛け声に応じて、地獄鴉たちが神奈子へと突進する。 神奈「どわっ!? なんだこりゃ、鴉の大群!?」 鴉ズ「カー、カー、カー!」 神奈「何、直訴しに来ただぁ!? 帰れ帰れ、わたしゃ大名でも明治政府でも無いよ!」 酒瓶片手に弾幕をぶっ放す神奈子。 ミス「あー!? 屋台が、屋台がー!?」 鴉ズ「カー!? カー、カー!」 ミス「ち、ちょっと避難させてもらうからね!? それでお客さんが切れても私のせいじゃないからよろしくー!」 慌てふためくミスティアと鴉たち。 酔ってるせいで弾幕が粗いが、それでも2ボスやモブキャラたちにとっては脅威である。 慌てて屋台ごと避難するミスティア。だが、鴉たちは避難しようとしない。 お空「ええい怯むなみんなー! どうしても叶えてほしいことがあるんじゃなかったのかー!」 鴉ズ「カ、カー!」 鴉たちは諦めない。一羽、また一羽と落とされつつも、神奈子へと肉薄していく。 神奈「ぬっ……道中ザコキャラ風情が、何をそんなに必死に…… いいだろう、一体何が望みだ。聞かせるが良い」 鴉ズ「カー、カー!」 神奈「何、自分たちも神の力が欲しい? 友達を仲間はずれにしたくない、だって?」 地獄鴉たちは思いの丈をぶつけた。 元は自分たちと同じ地獄鴉だったのに、今や神様鴉になってしまったお空。 そのせいかちょっと頭が悪くなり、無茶苦茶強くなってしまい、 いつしか、地獄鴉の輪から外れがちになってしまったという。 神奈「ううん、事情はわかった、しかし……八咫烏をそうほいほいと渡すわけにもだな…… お空は元々強かったから八咫烏を受け入れられたのであって、お前たちもそうなる保証も無いし、 それにそんないっぱい核融合の力があっても困るし、ただでさえ爆発オチ多いし、 変に事を荒立てて早苗たちに嫌われたくないし……」 酒の飲みすぎで泣き上戸になっていた神奈子、今度は弱気スパイラルに陥ってしまう。 JS1「よろしい、ならばこれを見るといい」 神奈「え?」 突如、JS1の手元の鏡がぺかー、っと光る。 そこに映るのは、今まで辿ってきた神奈子の生き様だ。 武神として、諏訪子と堂々と戦う姿があった。 外の世界で、諏訪子と手を取り合い信仰を広める姿があった。 幻想郷で、早苗に信仰の何たるかを説く姿があった。 東方ファイトで、諏訪子帽の侵略から幻想郷の危機を救った姿があった。 今まで生き抜いてきた、神奈子の激動の人生。 そこには、一切の偽りも翳りも無い、純粋な熱意があった―― JS1「自らの正義を疑ってはならない! 正義とは、常に正しくあらねばならない! ならば今ここで、貴女の行いを咎める理由がどこにある、なぜなら貴女は正しかったのだから!」 神奈「わ……私が正しかった!?」 JS1「そう、我ら正義の使者ジャッジメントシーズン! そこには閻魔も神も関係無い、純粋な正義の志があればいい! なればこそ、この地獄鴉たちの意気にどう応えるか……もう答えは出ているのだろう!?」 神奈「そうか、そうだったな……いいだろう地獄鴉たちよ、神の力、受け取るがいい!」 鴉ズ「カー!」 ジョインジョインオキュー! 元鴉ズ「キュー!」 お空「ああ! 鴉だったはずの皆が九官鳥のおキューちゃんに! これで皆一緒だね、やったぁ!」 JS77「待ちなさいお空、皆を地底に連れて帰ることはなりません」 お空「あれ? 神様が消えて、JSさんが二人になったよ?」 JS77「良いですか、こんなおキューちゃんの大群を地底に連れ帰って、もし何か間違いがあったらどうする? 核爆発的な意味で」 お空「う、うにゅ? でも、みんな一緒に帰らないと、また仲間外れに……」 JS77「話は最後まで聞きなさい。全員一緒で無ければいいのです。 地獄鴉のうち、半分は守矢神社に身を寄せなさい。 おキューちゃんたちは八咫烏を通じて繋がっている、勿論それは貴女もです。 つまり、貴女やおキューちゃんがもし核爆発的な間違いを起こそうとしても、 守矢神社側のおキューちゃんからそれに干渉して止めることができるようになるのです」 お空「う、うにゅ? えーと、繋がってるから仲間外れじゃない?」 JS77「それもそうだし、守矢神社側のおキューちゃんと地霊殿側のおキューちゃんを定期的に交替させれば問題ありません。 ちょうど、貴女が地霊殿と核融合研究センターとを交互に行き来しているように」 お空「そっか! これで皆一緒だ! ありがとう、JSさん!」 ……ほとぼりが冷めたかと思い、その場に戻ってきたミスティアはこう語る。 ミス「神様が落ち着いたかと思って戻ってきたらJSが二人いて、核融合鴉が核融合九官鳥に囲まれていた、 な、何を言ってるのかわからねーと思うが(ry」 混乱するミスティアを尻目に、おキューちゃんズは空と一緒に大喜び、 JS二人は満足げに、その様子を見守っていたという。 というわけでこの勝負、神奈子を説得したジャッジメント・シーズンの勝利! 後日談 早苗「か、神奈子様ぁ、本当にこの子たち大丈夫なんですか?」 神奈「大丈夫大丈夫、結構大人しいし可愛いもんだよ」 諏訪「いやいや……なんでこんなことになっちゃったの?」 神奈「まあなんでもいいじゃないか。ところでお前たち、今日の予定は?」 早苗「え? 今日はいつも通り、そのへんの妖怪を退治しに――」 神奈「ほう? 自ら信仰を減らすような真似を……?」(可愛がっていたおキューちゃんのうち一羽を早苗のほうに向ける) 早苗「ヒィッ!? い、いや勿論弾幕ごっこの範囲でですね、遊んであげた上で信仰を広めようと!」 神奈「そうか、それは良いことだ。頑張っておいで」 諏訪「ち、ちょっとちょっと、物騒な脅しかけないでよ。もし爆発したら神社が消し飛んじゃうじゃ――」 神奈「建物なんかよりも大事なものがあるって、諏訪子はソウ思ワナイカイ……?」 諏訪「(やばい、目がマジだ!?) そ、そそそそうだね!? わ、私も里にお買い物に行ってきまーす!」 何だか一部で、神奈子様への信仰が鰻上りだったそうです、主に畏れ的な意味で。 おキューちゃん コスプレ ジャッジメントシーズン ミスティア モブキャラ 同人ネタ 少数対多数戦 映姫 神奈子 空 鳥
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2322.html
廊下を駆ける。咎める者はいない。 通りかかる者も、呼び止める者も、誰もいない。 どこまでも、どこまで走っても誰とも出会わない。 ただ無機質な廊下と壁が果てしなく続く道。 そこを彼は息を切らせて走り続けた。 気付いていた、これは夢だと。 この世界に来てから何度目だろうか。 いや、本当はこちらが本当の世界で、 ルイズと過ごした日々が幻なのかもしれない。 悪夢から逃げるように走り続け、彼はそこに辿り着いた。 向かう側から差し込む陽の光。 あれほど巨大で存在感のあった隔壁は姿を消し、 代わりにその先へと続く道が視界一杯に広がっていた。 そこには皆いた。 投薬の繰り返しで身体が崩壊した者に、 過酷な環境実験に耐え切れずに死んだ者、 そして自分の代わりに焼き殺された最後の仲間。 そこにはドレスの実験で死んだ仲間達がいた。 日を背にした彼等の影が足元に映る。 彼等の一匹が小さく吠えた。 君はもう十分すぎるほどに戦った。 だから胸を張っていいんだ。 もう争う必要はない、一緒に行こうと。 涙が零れそうになった。 溢れた感情を抑えきれずに叫びたかった。 悲しみも嬉しさも全て吐き出してしまいたかった。 彼等は自分を受け入れてくれた。 憎しみに負けて破壊の限りを尽くす怪物に堕ちた自分を、 それでも彼等は仲間だと言ってくれた。 その感謝と歓喜は言葉では言い表せなかった。 このまま心安らかに仲間達と逝ければどれほど幸せだろう。 だけど、黙って首を横に振った。 まだやらなければいけない事が残っているから。 ルイズを守るという誓いはまだ果たされていないから。 誰に誓ったものじゃないけれど自分に誓ったから。 彼女が運命に負けないように、もう少しだけ力になりたいんだ。 爪を床に突き立ててあらん限りの力で吼える。 蒼い獣へと変貌し去っていく彼の姿を仲間達は見送った。 これでいい。何物に縛られる必要はない。 彼は自分の意思で自由に生きている、誰にも止められない。 自分たちがいくら望もうとも得られなかった物。 ならば彼等の行く末を見守ろう。 彼等はこの研究所から飛び出した一筋の希望なのだから。 「貴様と僕とでは覚悟が違うッ! 全てを捨てられる者こそが最も強いのだ!」 目の前のバオーに失望を覚えながらワルドは杖を押し込んだ。 彼が倒したかったのは、このバオーではない。 教会で見た真の恐怖と殺意を纏った怪物。 正に“世界を破滅させる存在”というべき姿だった。 だが今は違う。倒すべき敵にさえ情けをかけ挙句の果てにこの様だ。 彼の心を満たした充足感は薄れ、代わりに空虚な想いだけが込み上げる。 果たして、全てを賭して打ち倒す価値はあったのだろうか。 苛立ち紛れにワルドは押し込んだ杖をさらに抉り込む。 「………!」 ルイズも、タバサも、シルフィードも限界だった。 使い果たした体力がではない。 込み上げる怒りが既に限度を突破していた。 彼を嬲る姿を見せつけられて冷静でいられるはずがない。 タバサは精神力を使い果たし、ルイズの詠唱は時間が掛かりすぎる。 シルフィードは長時間の戦闘で体力が残されていない。 だけど彼女たちは一歩も引こうとはしない。 たとえここで敗れる事になろうと背は見せられない。 決意を込めた眼差しを向ける少女たちにワルドが向き直る。 満身創痍ではあったが、それでも彼女たちを倒すだけの力は十分に残されている。 身の程も弁えずに牙を剥く連中を片付けようと彼は杖を引き抜いた。 そして詠唱へと入ろうとした瞬間、彼の耳が何か異音のようなものを捉えた。 それは耳を澄まさねば聞こえないほど小さくか細い音。 音のする方へとワルドは視線を向ける。 そこには風竜へと爪を突き立てるバオーの姿があった。 否。突き立てるなどという勇ましいものではない。 力を失った爪頑強な鱗に阻まれて逆に指先から剥がれ落ちていく。 それでも爪をなくした手でバオーは風竜を引っ掻き続ける。 指先の通り抜けた跡に付いた血が赤い線となり風竜の鱗を彩る。 戦う力は失われている、だが彼の眼だけは力を失っていなかった。 “おまえの相手はルイズじゃない”その眼がそう強く叫んでいた。 「汚らわしいぞ! 貴様は負けたのだ!」 横薙ぎに払われた杖がバオーの額を裂く。 飛び散る血飛沫にも彼は目を逸らさなかった。 その視線に、さらに憎悪を募らせたワルドが杖を振るう。 「この僕の前でこれ以上の醜態を晒すな!」 まるで捨てられた子犬のように無力で哀れな姿。 なのに、それでも尚も足掻こうとする無様。 許せなかった。僕との闘いを侮辱しているかのように思えた。 潔く敗北を認めて死を迎えれば苦痛を味わう事もないというのに。 勝てる見込みもなくただ抗うだけ。 短い溜息をついてワルドは杖を構えた。 「……もういい。貴様はここで死ね」 どくん、とワルドの言葉に反応するように何かが脈動した。 だがワルドは気付かない。それはあまりにも微弱すぎる反応だった。 黙れ。おまえに何が分かる。 彼はまだ生きている、生きているからこそ足掻く。 何かが出来ると信じているから戦える。 それを否定する権利はおまえにも誰にもない。 ずっと彼の目を通して見てきた。 彼の耳を通して聞いていた。 彼の感情を通じて感じていた。 悲しみも憎しみも恐怖も勇気も優しさも、全てを。 それは研究所の中では知り得なかったもの。 何も知らなかった僕に、彼は生きる意味を教えてくれた。 辛くて、悲しくて、厳しくて、それでも価値のあるものだと。 自分が生きているからこそ何かを成せるのだと。 生まれてきた事に意味なんて無い。だからこそ誰もが意味を求める。 誰に作られたのか、何の為に生まれたのかなんて関係ない。 自身の意思で彼を守る為にこの命を使おう。 唯一、自分の為に泣いてくれた彼の為に。 穿たれた頭部の穴から何かが飛び出す。 それは1cmにも満たない小さな寄生虫。 彼の体から這い出た虫は一瞬にして風竜の傷口へと入り込む。 切り裂かれた皮膚の下、血管内を通り抜けて脳へと至る。 体内への異物の進入、その激痛に風竜が暴れ狂う。 「くっ! どうした!?」 突然、制御を失った騎竜にワルドは困惑の声を上げた。 構えた杖を下げて必死に振り落とされないようしがみ付く。 “寄生虫バオー”の麻酔作用開始! 脳内に入り込んだ“寄生虫バオー”は風竜の精神を麻酔し、その肉体を完全に支配した! 次第に落ち着きを取り戻していく風竜。 それを目にして安堵するワルドの前で異変は起こった。 瞳孔散大! 平滑筋弛緩! 異質な輝きを放つ黄金の瞳! 裂けた額からは竜には存在しない触覚器官! 「こ……これは!」 “寄生虫バオー”の分泌液は血管を伝って細胞組織を変化させ、 皮膚と鱗を特殊なプロテクターに変え、筋肉・骨格・腱に強力なパワーを与える! ワルドの足元にいるのは、もはや風竜ではない。 怪物に変貌した騎竜を前にワルドは驚愕するほかなかった。 言葉を失った彼の代わりに“それ”は咆哮を上げた。 「ウオオォォォォォム!!」 これがッ! これがッ!! これが“バオー”! “バオー武装現象”だッ! 戻る 目次 進む
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2270.html
アンリエッタ王女が馬車から降りると、 学院の前で待ちわびていた生徒達から歓声が上がった。 清楚なドレスに身を包みながらも少女は陰鬱な表情で俯く。 それは、その端麗な容姿さえも曇らせる。 たとえるならば萎れた花というべきか。 「なんだ、わたしの方が美人じゃないか」 盛り上がる群集の中、イザベラだけが冷めた目で彼女を見つめる。 不遜ともいえる勝利宣言を口にしても咎める者はいない。 傍らで固まっている男子生徒たちは二台の馬車を眺めながら、 まだ見ぬ姫の容姿について熱い議論を交わしている。 シャルロット姫について訊ねられたイザベラが正直に “自分とは正反対の性格だ”と答えると一同は騒然となった。 彼等の中で“万人を愛し人々に尊敬される素晴らしき姫”という、 聖女の如きシャルロット姫のイメージが紡がれていく。 “わたしがガリアの実権を握った暁には覚悟はできてるんだろうね” そこから自分に対する評価を理解したイザベラが殺意を滾らせる。 そんな彼女には気付かずマリコルヌが齎した、 “ティファニア姫の容姿の特徴”で男子生徒たちは更に盛り上がりを見せる。 大歓声を上げる彼等に向けられる奇異の目を避けようと イザベラがその場を離れようとした瞬間だった。 背筋に伝わる刃にも似た冷たい感覚。 咄嗟に彼女は振り返って辺りを見回した。 そして誰かが自分を見ている事に気付いた。 そこにあるのは好奇や不審といったものではない。 明確な憎悪と殺意。他人に怨まれるのは慣れている彼女でさえ血の気が引いた。 まるで杖を向けられたかのように目の前に迫った死が感じ取れる。 呼吸が荒い。空気を取り込む事にさえ緊張を強いられる。 必死に睨み返すわたしに、その男は不敵な笑みを浮かべ立ち去っていった。 遠ざかっていく騎士の背中を凝視するわたしにギーシュが問う。 「知り合いかい?」 「いや、ガリアならともかく余所の連中に怨まれる記憶はないね」 「……それは勿論、トリステインを除いてだよね?」 嫌みの混じったギーシュの声を無視し、 イザベラは男が紛れ込んだ一団を見やる。 そこは他国に比べ華に欠けるアルビオン王国の警護団。 アルビオンにだって他国に勝るとも劣らない竜騎士隊があったはず。 それなのに姫の護衛に付いて来たのは今一つ冴えない騎士やメイジの集まり。 よほど余裕がないのか、それを鼻で笑いながら彼女はガリアの馬車へと視線を向け直した。 イザベラに殺意をちらつかせて見せた騎士が戻る。 その彼に、中年の騎士が眼鏡の位置を直しながら訊ねた。 「何かあったのか?」 「大した事じゃねえよ。ちょっと知った顔があったんでな」 「顔見知りか? だとすると厄介だな」 「いや、向こうは俺の顔なんて知らねえはずさ。こっちが一方的に知ってるだけだ」 「そうか。だが目立つ行動は慎め」 「その必要はないだろう。もう時間だ」 顔を顰めた中年騎士に、男はほくそ笑みながら答える。 馬に積んだ荷を解き、中から布のような物を取り出す。 見れば何人かは彼と同様の行動を取っていた。 「だからこそだ。最後まで詰めを怠るな」 学院の塔の上で、彼は眼下に広がる光景に目を移した。 準備を始めたアルビオンの騎士たちの姿を確認すると、 彼は口語に近い呪文の調べを口にする。 薄っすらと掛かっていた靄が次第に濃密な霧へと変わっていく。 やるべき事を終えて彼は下らなそうに視線を外した。 (やはり人間は蛮族にすぎぬか) 己と異なる者を愛し、その間に子を儲け、そして我々との共存の道を望む。 私が出会った男は今までにはいなかった人間だった。 しかし男が解決の為に選んだのは、 他の野蛮な人間達と同様、同族同士で殺しあう道だった。 血を流さずに解決は出来ない、それが人間という種族の性なのか。 「ならば好きにするがいい。 その累が我々に及ばなければそれでいい」 そう呟いてビダーシャルは自らが作り出した霧の中へと姿を消した。 「な、何が起きたの?」 ルイズの困惑する声に答えられる者はいない。 一寸先も分からぬほど濃い霧が彼女たちの視界を覆う。 先程まで彼女を詰問していた衛兵たちも事態の異常さに戸惑うばかり。 それはイザベラたちがいる正門近くでも同じだった。 何とか声を掛け合い、生徒たちは互いの位置を確認しあう。 「我々は騎士ではない」 中年の騎士が部下たちに静かに告げた。 皆一様に荷に積んであった布で身体を覆い、 そこから鋭い眼だけを覗かせている。 杖を抜き、中には詠唱を始めている者もいる。 「我々は賊ではない」 近くで彼等を探す何も知らないアルビオン兵たちの声が響く。 それを無視して彼等はゆっくりと気取られぬように歩を進めた。 その向こう側でおぼろげに見える衛兵と思しき人影を彼は杖で示す。 「我々は人でなしだ」 次の瞬間、放たれた火球が衛兵を炎に包んだ。 悲鳴を上げる間もなく絶命した衛兵がその場に崩れ落ちる。 それを皮切りに彼等は行動を開始した。 「ミスタ・ギトー! ミセス・シュヴルーズ! 生徒たちを早く校舎の中へ! 急いで!」 濃厚な霧の中で幽かに浮かぶ赤。 最初にその異変に気付いたのはコルベールだった。 その光を眼にしたのは彼一人ではなかった。 だが、それが何かを即座に理解できたのは彼のみ。 凄まじい彼の剣幕に面食らいながらも彼等はコルベールの言葉に従った。 更に急かすコルベールを鬱陶しく感じながらも、 声で誘導しながら生徒たちの避難を始める。 あえてコルベールは状況を説明しない。 言えばパニックになるのは目に見えていた。 それでは生徒たち全員を助けるなど到底出来はしない。 漂ってくる臭いに必死に彼は吐き気を堪えた。 忘れるはずがない。忘れようがない。 アカデミーの実験部隊に所属してから幾度も嗅いだこの臭いを。 人が焼ける、とても嫌な臭いを。 「隊長! これは一体!?」 「慌てるな! 馬車を、シャルロット様をお守りするのだ!」 東薔薇騎士団の一人がカステルモールに問う。 それに冷静に答えを返し彼等は馬車を囲むように集う。 この状況が何者かによって作り出されたものなら、 その狙いは間違いなくこの場に集った重要人物に違いない。 そう判断して彼はシャルロットの身の安全を図る。 「シャルロット様、御安心を。 我ら東薔薇花壇警護騎士団、一命に代えても御身をお守りします」 馬車の中で不安に打ち震えているであろう少女に、 カステルモールは優しく、されど力強く語りかけた。 しかし、返答はなく車内からは気配らしきものさえ感じられない。 「御免!」 咄嗟に彼は鍵の掛かった馬車の扉をこじ開けた。 霧を通り抜けてくる僅かな明かりが暗い車内に差し込む。 そこにシャルロットの姿は無かった。 車内を眼にしたカステルモールの顔が蒼白に変わる。 確かに出発前には馬車に乗り込む姫の姿を目撃している。 (まさか馬車から降りて…!?) 最悪の事態を想定して彼は命令を変更する。 だが優先すべきはシャルロットを守る事、それだけは変わらない。 「東薔薇花壇警護騎士団、全軍散開! シャルロット様の保護を最優先とし状況の確認に当たれ!」 「はっ!」 カステルモールの命を受け、東薔薇騎士団が散らばっていく。 残された無人の馬車の中、カステルモールも気付けなかった小さな人形が転がっていた。 彼等は知らない。それがここまで守ってきたシャルロット王女そのものだという事を。
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/293.html
真っ白な部屋の中にいた 何もない部屋には、俺だけがいた。 壁はあるが、天井はなく、見上げたら空があった その空に昇っていく男女の姿があった。 男の方がこっちを振り返る 「お前が跡継ぎか。少し驚くかもしれないが、悪いもんじゃないぜ。ま、後はよろしくな」 そう言い残すとふたたび空へ向き直し、見えなくなるまで昇って行った。 何の跡継ぎだ?ここで何を継ぐんだ? そして… 目を覚ます 不思議な夢だった。 見回すといつも通りの俺の部屋だった。 昨夜の騒乱の後を残す放り出されたクッションや飲みかけのグラスが目に留まる ああ、そうだ。昨日は… 「あたしのこと、本当に好きなの?」 恵美にそう言われて、俺は驚いた。 たしかに最近仕事が忙しくてあまり構ってやれていない。 しかし、そういうことを言ってるわけではないようだ 昨日はいつもより妙に積極的だった恵美は初めて俺の部屋へあがりこんだ。 そして、グラスを傾けた後、ふと目にとまった時計を見て 「終電、大丈夫か?送ってやろうか?」 それから一転、真っ赤になった恵美は取りつく島もないほどに怒り、あの一言を残して帰ってしまった。 何に怒っているのか? これから彼女に何か言うべきなのか? 謝るべきなのか?だとしたら何に? 起き抜けの頭が昨日の騒乱の収拾に動き出した頃、頭の中で、不思議な声が聞こえた 「何をしている。早くあそこへ行くんだ。時間はないぞ」 どこかで聞いたような声とともに、激しい頭痛が響く。 なぜか、それを皮切りに俺の意識に叫びかけるものがいた ココハオレノイルベキバショジャナイ そこからは、急だった。 何かにせかされるように俺は身一つで部屋を出て、駅へ向かった そこから向かったのは、行ったこともない町 そこで降りた俺は、フラフラと港へでて、船に乗った 船の行き先を見ることもなく。 船は島へつき、そのまま俺は山へ歩いて行った 途中、買ってあったドリンクを飲む 部屋を出てからずっと、妙にのどが渇くのだ そして、腹が減って仕方なかった 店の人が驚くほど買った弁当や菓子類が気が付いたらほとんどなくなっていた そして、焦点の定まらない目でたどりついたのは山頂の大きな建物 そこに入ると、誰もが俺を見咎めることなく建物へ招き入れた 嫌に丁寧に。 いや、崇めるような目線で。 俺は、招かれるまま部屋へ引き入れられた。 疲れた… 豪華な飾り付けがされた広い部屋に俺は倒れこんだ。 服はいつの間にか脱いでいたようだが、いつ服を脱いだかすら記憶になかった 俺の意識はそのまま眠りの海へ沈んでいった。 また、あの部屋にいた 俺はただ一人だった ここで、何をするのか? 腹が減っていた。 無性に腹が減って仕方なかった。 目が覚めた まず覚えたのが体の違和感だった。 手足の感覚がない 腹ばいをしている感覚 起き上がろうとしても起きられない 体をよじるようにして動いてみる ドシン! 大きな音が響く まるで重量物を壁にたたき付けたような そして、体の一部に衝撃が伝わる 俺の体が出した音なのか? わからないことだらけな中で、視界に入ったのは変な服を着た男だった 「お待ちしておりました。崇神様」 なんだ?崇神様って? 何かを尋ねようと口を動かすが、声にならない 「こちらへお越しになってから3日間お眠りになっておりました。 その間に先代様にも劣らぬ見事な崇神様になられたようでお喜び申し上げます。 さ、どうぞ。神々しいお姿をご確認ください」 差し出された鏡に映った姿を見た俺は気を失い、その場に倒れた。 そこに映っていたのは金色に輝く巨大な蛇そのものだった。 再び意識を取り戻す。 あの男はもういない。 俺は崇神様と称する巨大な蛇になってしまった。 この姿では外に出ることはできない。 出てしまっても人間扱いされるはずがない。 どうすればいいのだ? 混乱する俺の意識を支配するもう一つの感情 腹が減った 体が変化したせいか、それともこの体がもともと燃費が悪いせいなのかとにかく腹が減って仕方なかった しかし、頭に浮かぶのは今まで俺が食べてきたいろんな食べ物ではなかった その代わりに、もやもやした不思議な想念が浮かんでいた。 しかし、その想念を俺ののこっていた人間の理性が必死に阻んでいた 不思議な想念が浮かんでは消え、浮かんでは消える どれくらいそれを繰り返したろうか… あの男がやってきた 「これより、崇神様お就きの儀式がございます。申し訳ありませんがご足労願います」 そういってドアを開けて俺を導く。 特に何をするでもないし、何をすべきかすらわからない俺は、慣れない蛇の体を引きずりながら部屋を出た 長い廊下を通って、ドアの向こうには 大きな祭壇があった そして、眼下には多くの人の姿 彼らは不思議な祈りを俺に捧げている なんとなく、俺の位置が分かった 彼らの信仰する宗教の崇めるご神体というのが崇神様、つまり俺だということだ。 なぜ俺がそんなものになったのかはわからない。 もちろん、この後俺が何をするのかも ただ、ひたすら腹が減っていた。 わけのわからない儀式が俺を無視して祭壇の前で行われている。 儀式が進むたびに群集の興奮も上がっているようだ そして… 「これより崇神様に初めての生贄を召し上がっていただきます」 生贄? そういわれて、祭壇に運ばれたのは全裸の娘だった 娘は祭壇に乗せられる。 その姿を見た俺の意識に、あの想念が浮かんだ 「ウマソウ…食ベタイ」 娘を目にしてから、その想念は防ぎようもなく拡大していた その想念の拡大に混乱している俺の目の前で、さらに信じられない景色が進行していた 娘を数人の信者の男が輪姦していったのだ 恐怖に怯えつつも、娘は動くことも逃げることもなく男たちに犯されるままになっていた。 娘の股間から破瓜のそれと思しき出血が見える 娘は少しずつ恐怖の中に女性の快感を擦り込まれていく そして、全員に犯された後、残ったのは放心状態で股間から精液を垂れ流し、全身精液まみれにされた無残な姿だった。 信者たちは娘を祭壇から俺の目の前に移す 娘は、弱弱しい視線を俺に向ける ナントウマソウナ ムスメダ そう思った一瞬後のことだった 俺の口の中から大きな舌が伸び、娘を口の中へ飲み込んだ そして、娘の体は抵抗なく喉を通っていく。 俺は、あの娘を飲み込んだ? のど越しに、娘の弾力のある肉感、すべすべの肌の感覚、 そして、たれ流れた愛液からにじみ出る女性の臭い あの娘のすべてがのど越しに感じられた 小さな顔と頭はするすると喉を通っていき、その下にある二つの膨らみがのどを刺激する その刺激はいったん腹のくびれで弱まって、腰の尻の肉や太腿で再び強くなる 肉質の良い尻や太腿を俺の喉は感じていた 娘の体は、腹の中で留まった。 娘はもぞもぞと俺の腹の中で動く 動くたびに娘の柔らない体を感じていた。 その娘の動きが突然急なものになった。 それとともに、腹の奥に今まで味わったことのない味が広がった 濃縮した女性の味とでもいうような甘美な味だった そして、腹の中の娘の感触が、舌の上で溶ける砂糖菓子のように崩れていった 俺の腹の中で消化されている そう感じたころには、娘は動きを止めていた。 溶けていく娘の体が奥へ奥へと流し込まれる 俺の感覚は、それが顔の肉なのか太腿の肉なのか膣のなれの果てなのかがはっきりと識別していた あの娘を俺は食べてしまった。
https://w.atwiki.jp/msgk/pages/59.html
童貞 現代の一般的な理解に照らせば、「童貞」という言葉は ・性交未経験の男性 ・男性が性交未経験の状態 のいずれかを指すが、「挿入と射精がセットとなり、はじめて童貞喪失となる」「自慰行為を以って童貞喪失とみなす」などの見解も存在する。Wikipediaより この言葉の意味、定義は人によって価値観が違い曖昧である。じゃあなぜ今回私が”定義”にこだわっているのか、それは平穏な日常の最中流れた一つのTweetだった。 『エロ同人でよくある「童貞チンポに犯されてイクぅ♡♡」というようなのがあるが、挿入をした時点で童貞チンポから非童貞チンポになっているので間違いではないのか?それとも童貞は初セックスを終えるまでが童貞なのだろうか…。議論の余地があると思われる』 インンターネットが普及し皆も同人誌のサンプル画などがツイッターで流れたりもするだろう。またスキャニングしてアップロードして同人誌を閲覧できるサイトも利用してるであろうか。後者は転載禁止だから~ となる議論はさておき、この記事を読んでる紳士諸君はこのツイートの意味がわかると思われる。同人誌に限らずこの様な展開の絵も多く世の中には出回っている。Wikiで答えが出てるなら別にいいじゃない?と考える人もいるだろうが、それも正確な答えでないのもまた事実で、改めて童貞とは何か、価値は、基準について私の持てる限りの知力をここに注ぐ。 概要 そもそも「童貞」という言葉は本来カトリックの修道女を意味しており、文字通りの「童(わらわ)の如く操が貞(ただ)しい≒性的に純潔である」キリスト教において「純潔」は特別な意味合いであるのは皆知っているだろう。聖母マリアがそうであったがため「処女」は特別な物だったのだ。 1874年に設立された「仏語童貞学校」や、花村萬月の小説『ゲルマニウムの夜』などにそうした意味での使用例が見られたそうだ。このあたりはWikiを見るなり各自で調べてもらうと詳しくわかるだろう。しかし、20世紀初頭に入るとキリスト教徒でない大部分の日本人にも広まり、単に性経験の無い女性の事を指して「童貞」と言うようになる。 ただ性行為の経験がない男性を指す言葉だと思って調べてみると歴史がとても深いものです。宗教、歴史、文化が今の童貞を築きあげました。 その定義とは 童貞の定義は冒頭にWikiの記事を載せてあるが、本題はここらと言っても過言ではない。『挿入をした時点で童貞は喪失するのか?』私も童貞は挿入した瞬間になくなるものと考えていました。成人漫画でも挿入時に「これで卒業だね」などの描写も見られたし、処女が膜が破れて喪失なのであれば同じ動作だと自分で位置付けた。しかし、『性行為をした』となれば話は変わってくる。つまり一通りの行為が終わって童貞卒業と考える人もいるのだ。少し話はそれて、皆さんは中学時代広辞苑などでこのような言葉を調べませんでしたか?私も調べました。その中で「挿入時」卒業と価値観が決まったのです。ただ『性行為』という言葉も定義は広く、男性器を女性器に挿入して射精までを指す事もあれば、愛撫のみやオーラルセックスも性行為とみなされるだろう。そこは法律とかうんぬん難しいのでこの場では『男性器を女性器に挿入して射精』までの事にしましょう。ただ難しいのは明確な判断基準がない事です。女性の処女膜と違い、本人の自己申告でしか行為の有無を確かめるほかありません。だからこそ定義も曖昧になるのではないでしょうか?中世ヨーロッパでは処女であるか確かめるために指を突っ込んで確かめたとか・・・ ただ男性に突っ込むとしても誰も得を得ないので物理的な手段は皆無でしょう。ですから私はその線引きとして 『異性の性器と自分の性器が触れた時』が童貞を喪失した瞬間 じゃないかと思います。感覚の話になりますが、今まで体験した事のない感触、ぬくもり、快楽を得た時「自分は次のステップに進んだ」と感じませんか?ただ、 挿入後オーガズムに達して射精し、互いの息が落ちついたとこで「終わり」としてその時点を喪失 としてもいいでしょう。「挿入時」「射精後」この二つで意見が多く別れると思います。私は前者の思想を掲げてきましたが、調べるうちに後者でも「たしかに」となっとくするようになりました。ここまで皆さんはどうお考えですか?成人漫画、ゲームなどでよくある大人の女性が童貞の性器を堪能する場面が感慨深いものになるかと思います。童貞を味わう 感じる裏には作者の思惑があったりなかったり 男性の肛門に挿入したら? と意見がありそうですが、ここでは記述しません。 価値観 ” かくいう私も童貞でね。”合田 一人 これは童貞を代表する名言ではないでしょうか?攻殻機動隊S.A.C 2nd SIGにて黒幕が放った言葉だ。彼は「個別の11人」なるウィルスで英雄をプロデュースし社会情勢の操作を試みた。その際ウィルスが発症する因子として組み込まれたのが「童貞」であった。(厳密には義体化以前に童貞) 自分が(ウィルス作成の)犯人ならという前提で答えた内容によれば「童貞は英雄には欠かせない要素」としている。これはあくまでアニメ作品であるが歴史上の偉人には童貞が数多く存在する。少し例をあげるなら ・イエス・キリスト ・レオナルド・ダ・ヴィンチ ・アイザック・ニュートン ・正岡子規 ・宮沢健二 などなど、ヒトラー・ガウディ・フリードリヒなど歴史に名を刻んだ者も皆童貞である。私の記憶では織田信長も童貞だったかもしれないが、男色の趣味など言い伝えが多いので不明だ。じゃあなぜこんな偉人が多いの?と思うかもしれないが、諸説あるが童貞は性エネルギーの全てを創作・知的活動に向けることができるため、集中力を高める脳内化学物質(性交経験により減少する)の分泌量が多いため、宗教的信念が強く活力があるためとの説がある。 固定概念 結局のところ結論を出せるかと問われると「出せない」と私は答えます。上記で述べた「挿入時」「射精時」の二つの他にも考え方があるからです。ここでそれを決めつけるのはよくありませんし、私の価値観を押し付けるのもダメです。なぜなら私も創作物を作る人間だからです。多くの人に自分の作品を見てもらう人間が固定概念、決めつけた事を述べるのは良くないことだと考えます。 幸いにも私はSS「ショートストーリー」と呼ばれるジャンルで、会話だけで物語が進んだり、ライトノベルよりページが少ない物を投稿しております。また主要な登場人物は全員女性であるために童貞より処女の方が使う場面はあるでしょうか。このWikiのどこかに隠しページとして投稿してますのでまだ読んでない方、興味がある方は探してみてください。はぐらん先生の欲望が生みだした美少女「メスガキ」とその亜種として焼き豚さんから生まれた「イベリコ」「コウ」の三人が中心のSSです。 だいぶ脱線しましたが、動画投稿者、同人作家の方々もその様な描写にする時に悩むでしょう。ですが貴方の考えで創作すればいいと私は思います。現に答えがないのですから、コメントで批判されても「私はこう考えてます」と答えれば良いでしょう。好きに作り、好きに展開させるのが自分のためでもあり、読者・視聴者の望みではないでしょうか? 「童貞」についてまた少し考えを改めてみませんか?ただ調べると童貞は歴史、宗教が大きく関係してきますので宗教団体や故人を咎めるとうな発言は控えましょう。言葉を知ればもっと面白く、誇らしくなるでしょう。 あまり言葉の綾が冴えない私の文章に付き合って下さりありがとうございました。そろそろ筆を置いてこれにて終わりたいと思います。 これにてドロン 著者 genette91
https://w.atwiki.jp/iwaswaiting/
キタマッテタまたはキタマッテタ系とは、主にニコニコ静画の漫画作品に出没して主力としてスクリプトを用いてニコニコサーバーに負荷をかける。 ニコニコ静画創世期の2011年(平成23年)ごろから今日にいたるまで爆撃単語を変えながら、現在も進行中の古参の自己主張・煽動型コメント荒らし、なりすまし・ヘイト工作荒らしである。 特徴 作品の更新アップと同時にコメント欄の1ページ目の先頭に「キタマッテタ」・「きたまってた」・「タマッテタ」・「たまってた」・「キマシテタ」・「きましてた」・「マッテタ」・「きた」・「まってた」・「1」・「イチ」・「いち」・「1コメ」・「イチコメ」・「いちこめ」・「カエラナイイツモココデマッテル」・「エラナイイツモココデマッテル」・「イツモココデマッテル」・「ツモココデマッテル」などといった文字列(文字種別・全角・半角・一字違い・感嘆符・符号・複数の文字種別の組合わせなど言語も問わない。)を原則いずれ一つかそれ以上複数同時に爆撃するが、上記の単語または上記の単語の一部の派生単語、類似語を付け加えた派生爆撃したり、 4つから 9つ同時爆撃することもあり、上記単語の間にスペースなど入れたり、様式は固定と変則に分けて爆撃しているが、最近では複数回線を用いて怨念や呪詛めいた単語も単体またはセットで爆撃している。 ※ 派生書き込みに文字数・文字種別・単語は特に定めていない。また別回線も保持していて同時に同一単語も爆撃している。 作品の更新アップと同時に複数アカウント(約数千)とスクリプトを使用して、複数作品(20作品以上、実際はその3倍以上にのぼる。)・同時刻に無差別にコメント欄に爆撃しているが、2021年(令和3年)4月ごろから補完のために「手動」でも行っている。 爆撃しつつ、爆撃した後の作品のコメント欄の確認も兼ね、都合の悪いコメントに対して「荒らし・あたおか」とレッテルを貼ったり、相手を嘲笑するコメントを書く、コメント欄に都合の悪いコメントの排除を呼びかけをしていたり、敵対者に成りすまして敵対者を咎めたり、咎めるように仕向け排除させる行為、自ら排除に乗り出して都合の悪いコメントを虚偽の内容で通報して削除させたり、BANさせ相手の動きを封じているが、もっぱらキタマッテタ爆撃の後、間をあけて、なりすましのヘイトコメント爆撃を行い、注意を逸らしたり、自己擁護したりして注意を逸らし、あわよくば自分に対する反感感情を逸らしている。 更新日と更新時間が一定しない作品でも更新アップと同時に爆撃されていたり、新作の第 1回目から爆撃を行っている。 2019年(令和元年)から2020年(令和2年)にかけては瞬時に21 ~ 32作品に爆撃をしていた。(実際はそれより多いと思われる。) 更新以降も投下した作品を含む、未投下の他作品に対して一日に数回、複数アカウント(約数千)・スクリプト+手動(補完のために手動も兼ねる。)を使用した痕跡残しのための再爆撃を行っている。(爆撃と手動書き込みの併用は可能。) あくまでも" 一番乗りで書き込むことではなく "、自分の書き込んだこと(爆撃)の痕跡残しと自己の存在を内外に知らしめ、自己の行為を不特定多数に対して認知させ、その行為を正当化させる目的(一種の他者承認欲求の心理)のための「1ページ目先頭」であるものの目的が変わっている。 「1ページ目先頭」表示に固執している。 目的達成のためには手段を選ばず、自分の目的に不快感を表したコメントや不利を蒙ることが行われた場合、激しく憎悪を燃やし、攻撃的かつコメント欄やタグで荒らし認定して、不特定多数に対して被害を受けたなどと自演と虚偽の書き込みを行い、通報を呼びかけて敵対者を封じる工作も行っている。 近年、異世界モノ作品と転生モノ作品(小説家になろう系)が非常に多いが特に限定しておらず、コメントできるならジャンルや作者の素性は問わない。(2021年11月現在、小説家になろう系作品以外で週 1回・月 1回連載中の作品147作品にも短期爆撃されている。) 全時間帯に亘って爆撃を行っているため、24時間365日稼働させている。 もう一つの目的としてYahoo! JAPANやGoogleなどの検索においての一種の検索妨害も行っている。 作品は単に上記の通りの一種の他者承認欲求の心理による踏み台にしか過ぎない。 コメント欄のコメントが出来ない作品には絶対に出没しない。(タグでは自分の痕跡が残せないことが主な理由である。) 有料の先行公開作品には手を出さない。(目的のためとは言え、積極的にはお金を出すつもりはない。) だが、自己を正当化・保身するためなら、金を出してでも架空の出来事を作り、自身の行為は正当なものであり、あたかも常識だと思い込ませるように仕向ける工作を展開中である。 自分で投稿したコメントに称賛・自己擁護したりして敵対者を攻撃、SNS上でも他人のフリして自分を称賛する。 爆撃後、投稿した作品に戻って痕跡残し確認のチェックを必ず行っており、「1ページ目先頭」表示に固執しているため、自分の痕跡残しに不快感を表したコメントや痕跡残しに不利を蒙ることが行われた場合、激しく憎悪を燃やし、コメント欄やタグでレッテル貼り(スクリプト爆撃を正当化した上で、"スクリプト行為への非難に対して非難する事こそが、スクリプトを使った個人への攻撃とレッテル貼ってまでして、正当で健全な利用者を悪者扱いし排除を目論む害悪荒らし"と断言したり 、"キタマッテタの不特定多数作品への爆撃は荒らしではなく正当で健全な利用者による正当な行為、それを非難する奴こそが害悪な荒らし"である宣言 など)・揚げ足取り・挑発・誹謗中傷・コメント封じ対策・威圧的コメントや脅迫・異を唱える者を封じるために不特定多数に対して通報を呼びかける、多数の作品に敵対者に成りすまして敵対者への誹謗中傷を行うなどの報復行為がある。 2020年(令和2年)後半期から「1ページ目先頭」表示状態維持のため、目的達成の障害となるコメントに対して、威圧的コメント・脅迫・コメント封じの実行にも力を注いでいる。 ※ ただし、ほぼランダムのため個人的に見ているとされる作品(お気に入りリストされていると思われる作品)・話題作・人気作などを除けば、全部に戻ってくるとは限らない。 過去にタグで誹謗中傷した上に検索妨害を行い、不特定多数に対して一時的に混乱に陥れたことがある。 2012年(平成24年)ごろから爆撃し続けており、ニコニコ静画の漫画作品初期から今日にいたるまで現在進行で荒らしを行っている。 特筆した能力も持ち合わせておらず、自分で努力することも出来ない・努力したくない体たらくでありながら、自分の欲求だけは貪欲に欲する強欲、かつ極めて自己中心的な存在と言える。 ニコニコに対するサーバー負荷 ニコニコサーバーに負荷をかけていることにより、サイトパフォーマンス(サイトにアクセスが集中して表示速度の低下・不完全表示状態にして利用困難にする。)やサーバーダウンに陥れ、他のサイトにも間接的に悪影響を与えている。 2021年(令和 3年) 8月 5日11時52分頃、サーバーに何らかの不具合が出始め、同日14時00分頃から15時03分頃までサーバーメンテナンスを行った。(メンテナンス理由は明かされていないが、毎日行われている爆撃の影響の関係があるのでは?と思われる。) メンテナンス終了後もページが「表示されにくい・コメントがしづらい・タグの付加・削除が出来ない」などサーバーが不安定な状態が続いている。 サーバーが不安定な状態に対して、この荒らしには何の影響も無いようで、爆撃を続けている。 2021年(令和 3年) 8月 5日、10時30分頃に再びサーバーダウンが発生。(11時50分に復旧。) この影響を受けたが、回復と同時に爆撃を開始している。
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/193.html
「まずはもう一度、兄さんのいる位置を確認してみません?」 「そうですね。情報を更新しておくのは大切な事です」 正義たちと別れた秀才と月乃がまず行ったのは指差し確認だった。 最初に太陽の位置を割り出してから数時間は経過している。 太陽は一所にじっとしているような性質ではない。 合流を目指すにあたって現在をもう一度割り出して目標地点を修正しなくてはならないだろう。 それでは、と前置きして秀才が太陽が居そうな場所を適当に指さす。 だが彼の人差し指が指示したのは最初に指した方向とは真逆の方向だった。 つまりはこれまで向かっていた進行方向をそのまま指していた。 「あれ? 兄さん反対方向に行っちゃったんでしょうか?」 ニアミスしてすれ違った可能性はないとは言えないが、あれ程目立つ存在が近くを通り過ぎて気づかないと言う事もないだろう。 かと言って、この短時間で真逆に回り込まれたかと言えば、月乃が持ってるような瞬間移動できるアイテムでも使わない限りそれも考えづらい。 「バイアスがかかっているのかもしれませんね」 そう言って秀才が刺した指を顔に引き戻し眼鏡をクイと上げる。 「どういう意味です?」 「私があちらに太陽がいるかもと無意識の内に認識しているため、そちらを指してしまったのかもしれないという事です」 元より明確な意思ではなく無意識に頼る方法である。 その無意識にバイアスがかかっていれば正常な結果は得られないだろう。 「まあ、もともと確証のある方法ではないですから、最初からハズレだったと言う可能性も大いにありますが」 「やっぱりそうですかねぇ」 月乃が残念そうに肩を落とす。 その様子を見て秀才が厳しい表情を浮かべた。 「月乃くん、先に断っておきます」 「なんでしょう? 出多方さん」 真面目な雰囲気を感じ取り月乃が佇まいを正す。 その妙に畏まった態度に、秀才が一つ咳払いをした。 「当面の目標として私たちは太陽との合流を目指してはいますが、会えるという確証がある訳でもない。 確証のない方法にいつまでも時間を割くわけにはいきません。ある程度の区切りは必要です」 「それは……そうですね」 直接的な人探しのスキルではなく、スキル同士の反発作用を利用した裏技のようなモノだ。 確実性のないこの細い糸を辿るような方法を頼って、いつまでも探索を続けるわけにもいかない。 「もちろん太陽を探す道中でも志を同じくする多くの人を集めながら、脱出に向けての情報収集は行えるでしょう。 それは必要なことだ。ですが、それも中央エリアまでで区切るべきだと考えています。 積雪エリアや諸島エリアまでは探索の足を延ばさず、どういう結果になろうとも一旦そこで大和くんたちとの合流を目指す。 この行動方針で行こうと思います。構いませんね?」 希望を持たせすぎないよう現実を突きつけるように厳しい口調で言う。 兄を心配する妹からすれば受け入れがたい方針だろうが、納得してもらわなければならない。 太陽と合流が果たせなければ、武力のない二人だ。 月乃の歌である程度の戦闘は回避できるかもしれないだろうが、それにも限界がある。 太陽のとの合流の線が細くなった以上、月乃の安全を第一に考えるのならば正義との早めの合流も視野に入れておいた方がいいだろう。 「そうですね。そうしましょうか」 「え、いいんですか?」 「なんで出多方さんが驚いてるんですか?」 「い、いえ。そういう訳では」 あえて厳しいことを言ったのだが、こうもあっさり受け入れられると言った方が戸惑ってしまう。 だが月乃はちゃんと理解している。 秀才が自らの安全と心情を案じて言ってくれていることを。 全てを含んだ上で月乃は気丈に笑った。 「大丈夫ですって。だってあの兄さんですよ? 殺したって死にませんよ。 それより私たちの安全第一ってことですよね?」 太陽が死ぬはずがないのだから、自分たちが生きていれば必ず会える。 兄を信じればこそ、その理屈は正しい。 「……まあ、そうですね」 そのイメージに関しては秀才も同意する。 なにせ登校途中に車道に飛び出した猫を庇ってトラックにはねられても、そのまま登校して授業を受け続けたような男だ。 銃で撃たれようがそれこそ怪物に襲われようとも簡単に死ぬとは思えない。 「ただ…………」 懸念があるとするならば、この地にいるのは太陽ではなく、太陽の作り物の体(アバター)――邪神曰くむき出しの魂か?――であるという点だ。 いくら不死身の太陽でも、その体が別物になっていればどうなるかは分からない。 「ただ、なんです?」 「いえ、何でもありません」 秀才は口を濁す。 頭を振って自らの悪い予感を打ち消した。 わざわざ口に出して不安がらせる必要はないだろう。 彼にできるのは兄を信じる妹のように、親友の無事を信じるのみである。 ■ 草原を踏みしめる蹄が規則正しい音をかき鳴らしていた。 夜の闇を切り裂くがごとく白馬が駆ける。 それは守護るべき姫を運ぶ人馬一体の白馬の騎士だった。 騎士は輝かんばかりの白銀の鎧に全身を包み、その両腕には手綱ではなく剣と盾が握られていた。 馬上での戦闘を前提とする騎士にとって、馬の操作に手綱を必要としない事は基本技能の一つではあるのだが、上体一つ動かさぬ様子からは熟練した技量が伺える。 それもそのはず、この白騎士の人馬一体と言うのは比喩ではない。 なにせ騎士の上半身は白馬の背から生えていた。 常では見られぬ異なる生物。いや、生物ですらないだろう。 馬上の背後で揺られる少女、三土梨緒のスキルによって生み出された非生物。 それがこの騎士の正体である。 白馬に揺られること数分。 梨緒が狙撃された地点からは、ずいぶんと移動できた。 ここまでくれば大丈夫だろうか? 狙撃手の射程範囲なんて知らない梨緒からすればどこが安全なラインかなんて判断できないため、大袈裟に移動しすぎたかもしれない。 白騎士を操り白馬の足を緩めさせる。 徐々に速度を落として行く白馬が足踏みをして草原に静止する。 梨緒は馬の背から降りようとしたが、思った以上の高さに僅かに戸惑った。 だが、馬の背に張り付いた騎士はエスコートなどしてくれない。 仕方なしに梨緒は飛び降りるようにして馬の背から降りた。 「ッ…………!」 馬上から地面に足を付いた衝撃で、撃たれた肩が痛んだ。 何故自分がこんな目に合わなければいけないのか。 痛みと共に怒りのような感情が湧き上がってくる。 「消えなさい……!」 苛立ちをぶつけるように白騎士に向けて吐き捨てる。 すると白騎士の体がノイズのように歪み、徐々に散り散りに欠けながら消えていった。 自らを助けた白騎士を不満そうに見送りながら梨緒は舌を打った。 競走馬のような移動速度。加えて狙撃すら防ぐ鉄壁さ。 まだ発揮されていない攻撃性能もこれならば期待できるだろう。 Aランクスキルは伊達ではないこの性能のどこに不満があるのか。 言うまでもない、外見である。 白騎士は異形が過ぎた。 人馬一体どころか鎧や剣盾まで一体化している。 恐らく装備だけをはぎ取れないようにと言うゲームバランス的な配慮だろう。 だが、これでは騎士どころか白くのっぺりしたケンタウロスだ。 いや背中から人が生えてる時点でケンタウロスですらない。 カッコいい王子様を希望して選んだはずのスキルだったはずなのに。 本音を言えば自分を守る王子様との物語のようなドラマを期待したヒロイン願望的なところもある。 だというのに、なんだこのクリーチャーは。 こんなのを連れて歩いていたら自分から危ない奴ですと言っているようなものだ。 それに実際召喚して分かったことだが、白騎士は召喚まである程度時間がかかる。 10秒未満の短い時間だが、先ほどの狙撃の様な奇襲には対応できないし、危険人物に襲われてから出しているようでは遅い。 常に侍らすには不気味過ぎる。 だと言うのに緊急時に出すには遅い。 切り札に足る能力を持ってはいるが、使い勝手が悪すぎる。 その穴を埋める別の手が必要である。 だからわざわざ太陽を洗脳して使ってやっていたのだが、それも太陽の暴走により台無しとなった。 まったくどいつもこいつも使えない。 梨緒は助け合いなどと言う相互関係は求めていない。 信頼関係によって築かれる関係性など人間不信である梨緒は最初から信じていなかった。 何よりこんな状況でそんな関係を築けるはずもないだろう。 求めているのは、梨緒だけが得をする一方的な関係性。 梨緒が生き残るために、利用するだけの道具だ。 それを得るために、必要なものは――――。 ■ 「助けてください!」 草原を進む秀才たちの歩みがコロシアムに差し掛かった所で、巨大なコロシアムの陰から唐突に血相を変えた少女が飛び出してきた。 わざとらしいくらいに息を切らした少女は、銃撃でも受けたのか肩を抑えて苦痛に表情を歪めていた。 「だ、大丈夫ですか!?」 「月乃くん…………ッ!」 突然現れた少女に秀才は警戒して身構えたが、月乃は傷ついた少女を案じて近寄って行った。 秀才はこの行為を軽率と窘めるべきか迷ったが、戦うつもりのない人間の保護も目的に含まれる以上難しい所だ。 少なくとも、面識のない人間に対して最低限の警戒がないのは咎めるべきだが、その優しさまで咎めるのは憚られた。 ひとまず、駆け寄った月乃に少女が何かをする気配はない。 助けを求めると見せかけて不意打つつもりという事もなさそうだ。 月乃が無事であることに胸をなでおろし、秀才もひとまず少女を受け入れることにした。 「なにがあったんですか?」 「わかりません。森でいきなり誰かに襲われて……」 「襲われた? 襲撃者はどうしたんですか?」 まさか追ってきているのか、秀才が少女のやってきた方向を確認する。 だが、視界には薄暗い夜の闇が広がるばかりであり、ひとまず追ってくる気配はなさそうである。 「……わかりません。必死で逃げていたらいつの間にか振り切ってたようです」 少女は弱々しく首を振る。 混乱しているのか返答もわからないばかりで要領を得ない。 それを月乃が大丈夫ですよと背をさすりながら元気づける。 必死で逃げていて振り切った。 襲撃者もプロとは限らない以上、そういうこともあるのか? 少なくとも肩の傷がある以上、何らかの襲撃を受けたというのは本当だろう。 だが、秀才の中で何かが引っかかるものがあった。 それは冷静スキルによるものか、神経質な本来の気質によるものかはわからないが、少女に対して何か違和感のようなものを拭えずにいた。 「うっ!」 「大丈夫ですか?」 「傷が……ッ!」 「痛むんですか!? そうだ! 回復薬がありますよ!」 月乃が正義より譲り受けた回復薬の存在を思い出し、それを取り出そうとアイテム欄を操作する。 だが、回復薬を使おうとする月乃を秀才が制止した。 「待ってください。見る限り、彼女の傷は回復薬を使う程の傷ではない。 ありあわせの道具で応急処置をすれば十分では?」 正義より1つずつ譲り受けた回復薬はある程度の重症でも回復する強力なモノだ。 傷である以上それなりには痛いだろうが、少なくとも希少な回復薬を使う程の傷には見えない。 「そんな……酷いです出多方さん。こんなに痛がってるのに」 月乃が悲しそうに眉を下げる。 少女は月乃の胸の中でうっうっと嗚咽を漏らしていた。 人が良すぎる月乃からすれば、こんな様子の少女を放置するなどできないのだろう。 それにしても、少女の言い分を受け入れすぎなような気もするが。 「まあ、月乃くんに譲られた回復薬をどう使おうとそれは月乃くんの自由ですが……」 少女二人の責めるような態度に耐え切れず、秀才は折れた。 真正面からの議論なら打ち負かす自信はあるが、こういう攻め手にはめっぽう弱い。 だが、見る限り肩を掠めた程度の傷である。 既に血も止まっているようだし、過剰な治療は必要ないと思うのだが。 (……止まっている?) 秀才が眉を顰める。 少女に対して最初から抱いていた違和感に気づいた。 少女の傷はもともと大した傷ではない、ある程度時間がたてば自然と出血も止まるだろう。 だが、息を切らした少女の様子から、襲撃を受けて逃げてきたばかりのはずである。 その傷がすでに乾いているというのはどういうことか? 少女を見る。 既に月乃が回復薬を使用していた。 傷が治り、疑惑の根本である証拠が消える。 「ありがとうございます。えっと……」 「あ、まだ名乗ってなかったですね。大日輪月乃です。同い年くらい、かな?」 傷が治ってすっかり元気を取り戻したのか、少女は佇まいを正し丁寧に頭を下げて礼をする。 「はい。範当高校2年、栗村雪です。アバター名はユキで登録してます。よろしくお願いします」 ■ ――――上手くいった。 三土梨緒は内心でほくそ笑んだ。 新しく利用できる相手を見つけ、上手く取り入ることができた。 声をかけたのが危険人物だったら自爆するだけなのだが、声をかける前からある程度の勝算はあった。 二人組だったと言うのがまず一つ。 たった一人の生き残りを目指すこのゲームで複数名で行動するという事は生き残りを目指していない、殺し合いに反発する太陽のような連中である可能性が高い。 まあ一概には言えないが、当の梨緒のような存在もいるだろう。 勿論根拠はそれだけではない。 男女双方に見覚えがあったことが彼らを選んだ最大の理由である。 勿論、直接的な面識がある訳ではない。 見覚えと言っても、男の方は顔ではなく服装にある。 男が着ているのは太陽と同じ制服だった。 同じ制服に身を包んでいるが受ける印象は太陽とは対極である。 面白みのない真面目さだけが取り柄ですと言った顔である。 いかにも童貞臭い、女に耐性のなさそうな男など、ちょっと涙でも見せれば騙せるだろう。 対して、女の方は目を引くような美形だった。 そう生まれただけで人生の勝ち組になるような理不尽な美しさ。 その顔は知っている。アイドルの「TSUKINO」だ。 そして、あの愚か者、大日輪太陽の妹でもある。 彼女の存在は太陽から聞いていた。 というか妹についてべらべらと喋っている隙に人間操りタブレットを取り付けたのだから。 そうじゃなくてもメディアで見かけて最低限の人となりは知っていた。 クールな外見に見合わない頭の弱いぼやけた女だったと記憶している。騙すのも容易いだろう。 だが、だからと言って、その所感を当てにはしない。 彼らを利用するために万全を尽くす。 幸せになるための努力は怠らない。 ここに来るまでに、太陽から捧げられたポイントでスキルを得た。 捧げられたこのポイントだけが、使えなかったあの男の唯一の功績だ。 獲得したのは、自分の言葉を信じさせる効果のある『演説』スキルである。 ランクは100ptを使用した最上級のAランク。 これがあれば、日和見主義の連中の中に潜り込むのは容易い。 目論見通り妹の方は私の事を信じているようである。お陰で怪我も回復できた。 太陽。お前のおかげで得たスキルによって妹を利用することができた、その点は素直に感謝しておこう。 男の方は微妙な反応だが、スキルがある以上信じない問う事もないはずである。 恐らく眉目秀麗な雪の顔に近寄り難いと思っているだけだろう。 役に立たなかった兄と違って、精々役に立ってから死んでくれ。 [D-5/コロシアム近く平原/1日目・早朝] [出多方 秀才] [パラメータ]:STR:E VIT:B AGI:B DEX:B LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:焔のブレスレット(E)、おもしろ写真セット、回復薬×1、万能薬×1 [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:出来る限り多くの人間と共に脱出を目指す 0.ユキを警戒 1.太陽を探しながら同士を集め情報収集。 2.月乃の歌でこの殺し合いを止めたい 3.ある程度の目途が立ったら正義との合流 [大日輪 月乃] [パラメータ]:STR:E VIT:B AGI:D DEX:D LUK:A [ステータス]:健康 [アイテム]:海神の槍、ワープストーン(2/3)、ドロップ缶、万能薬×1、不明支給品×1(確認済) [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:歌で殺し合いを止める。 1.兄さんを探す。 2.金髪の人(エンジ君)には、次に会ったら負けない。 [三土 梨緒(ユキ)] [パラメータ]:STR:E VIT:D AGI:C DEX:D LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:人間操りタブレット、隠形の札、不明支給品×1(確認済) M1500狙撃銃+弾丸10発、スタングレネード、歌姫のマイク [GP]:136pt→36pt(スキル習得(A)に100ptを使用) [プロセス] 基本行動方針:優勝し、惨めな自分と決別する。 1.生き残るべく秀才と月乃を利用する。 ※演説(A)を習得しました 【演説(A)】 自身の言葉を信じさせるスキル。 Aランクともなればかなり無茶な理屈でも相手に信じさせることができる。 ただし相手に精神耐性や同ランク以上の思考力に関するスキルや矛盾点を付くスキルがある場合その効果は大幅に落ちる。 046.虎尾春氷――序章 投下順で読む 048.中国気功クラブ 時系列順で読む 熱き血潮に 出多方 秀才 信頼 大日輪 月乃 Flame Run 三土 梨緒
https://w.atwiki.jp/exvs2xb/pages/214.html
総合解説 / ノーマル / モビリティ 射撃 名称 弾数 威力 備考 メイン射撃 ビームマシンガン 60 13~126 3hitよろけ 格闘 ビームボウ - 65-111 2連射可能 サブ射撃 必殺必中ライジングアロー 2 95-120-150 長押しで3段階チャージ可能最大チャージで赤ロック無限 N特殊射撃 ゴッドガンダム 呼出 2 104 ゴッドフィンガー レバー入れ特殊射撃 16〜90 ゴッドスラッシュタイフーン 特殊格闘 ライジングシールド【展開】 100 - モビリティモードにチェンジ 格闘 名称 入力 弾数 威力 備考 後格闘 タックル 後 - 80 強判定 覚醒技 名称 弾数 威力F/R/SMC 備考 覚醒技 零距離必殺必中ライジングアロー 1 324/297/274 全く動かないが超威力 概要 キャンセルルート 射撃武器【メイン射撃】ビームマシンガン 【格闘】ビームボウ 【サブ射撃】必殺必中ライジングアロー 【特殊射撃】ゴッドガンダム 呼出【レバーN特殊射撃】爆熱ゴッドフィンガー 【レバー入れ特殊射撃】ゴッドスラッシュタイフーン 【特殊格闘】ライジングシールド【展開】 格闘【後格闘】タックル 覚醒技【覚醒技】零距離必殺必中ライジングアロー コンボ コメント欄 概要 ライジングガンダムの基本形態。ビームマシンガンやビームボウといった兵器的な装備を携え、兵器色を暗に滲ませている。 原作では本形態でもナギナタが使えないということはない。 Gガンダムの機体としては唯一のほぼ射撃専用の形態で、後格のタックルを除いて格闘コマンドも射撃で埋まる。 コスト帯としては破格とも言えるビームマシンガンや、ロック距離を活かした高速弾を放てるライジングアローなど、後衛狙撃機としての役割を担う。 本作ではライジングアローが三段階目のチャージで無限赤ロックを得るようになり、硬直をしっかり咎めることができる。 ただしデュナメスがそうであるように、こればかりではダメージ効率が悪く、後衛としても動きが少なくなるので相方の負担が大きくなる。 この形態で前に出る利点はないが、かといって俗に言う芋砂のような立ち回りでは確実に勝てず、さらに狙われた時のリカバリーも必須。 特に本形態の自衛力は全機体屈指の低さなため、この点に注意した立ち回りは心がけたい。 キャンセルルート メイン→格闘 格闘→サブ 射撃武器 【メイン射撃】ビームマシンガン [撃ちきりリロード ??秒/1発][属性 ][3hitよろけ][ダウン値 ][補正率 %] 3hitよろけのビーム属性マシンガン。ホールドで12発連射。誘導や弾速はやや微妙ながらこのコスト帯で持つものとしては悪くない。 ただし頼れるものとも言えないので過信は一切できない。 【格闘】ビームボウ [属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 2.0(?)][補正率 %] 二連射可能な単発ダウンビーム。弾数無限。3発でダウン。 無限に使える高速弾。しかし弾速の良さと誘導が噛み合っておらず、かなり当てにくい。 サブが弾切れの時に追撃に使う程度で、出番はやや少なめ。 【サブ射撃】必殺必中ライジングアロー [撃ち切りリロード 6秒/2発][属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 ][補正率 %] 「この光の矢からは逃げられないわ!」 3段階チャージが可能な、凄まじい弾速単発ダウン射撃で、俗に言う狙撃系の攻撃。 ノーマル時の主力であり、これをいかに当てるかはこの機体で一つ求められる部分。 前作で当てるテクニックとして有効だった「撃つ直前にロックを変えて放つ」手法は本作になってさらに磨きがかかっている。 22/8/2の調整で弾数と最大チャージをキープ出来る時間が下方修正された。普通に弾を撃つ分には気にならないが滞空やC覚延長などの悪用には利用しづらくなった。 【特殊射撃】ゴッドガンダム 呼出 [撃ち切りリロード ??秒/1発][属性 ][よろけ/ダウン][ダウン値 ][補正率 %] ドモンのゴッドガンダムを呼び出す。ライジングにとって貴重な自衛択の一つ。 レバー入れの有無で技が変わる。モビリティと弾数は共有。 リロードはゴッドガンダム消滅後からスタート。 【レバーN特殊射撃】爆熱ゴッドフィンガー ドモン「ばぁぁぁくねぇつ!!ゴッド!フィンガァァ!!」 ゴッドガンダムが突撃してお決まりの必殺で相手を掴み、HEで敵を打ち上げる。 本作でもこの手の武装としてはダウン値が低く、追撃できればどちらの形態でもまとまったダメージが取れる。 当たり判定は相変わらず大きく事故当たりも狙えるが、突進速度の遅さと誘導タイミングの遅さも据え置き。 なお、こちらのアシストだとたまに「爆熱」からドモンがフルで必殺技の台詞をシャウトする。 【レバー入れ特殊射撃】ゴッドスラッシュタイフーン 「ドモン、やっぱり来てくれたのね!」 ライジングの側で竜巻を起こす。こちらでは過去のプレイアブル版で使っていた二刀流版のタイフーンを採用。 出現場所は目の前固定で、オリジナル同様射線打ち消しあり。 置き自衛択であり、上手く出せれば相手の格闘をしのげ、理論上ではあるが起き攻めにも使えることがある。 かつてのリボガンのガガに似た使い方だが、1機で攻撃判定を起こしているだけなので到底過信はできない。 【特殊格闘】ライジングシールド【展開】 [撃ち切りリロード 25秒/100][属性 換装] 「ライジングシールド!!」 ライジングシールドを展開してモビリティモードに換装する。 ライジングシールドの耐久値が切れるまでは自由換装が可能、切れるとしばらくノーマルモード固定となる。 換装時に向き直りが発生するので自衛に有効。 ただその場合シールドが剥がされてしばらくモビリティモードに移行出来なくなるということなので注意。 格闘 【後格闘】タックル 発生・判定に優れ、高コストの格闘も潰せる強格闘。 ただし伸びが悪く判定範囲も狭いため、ステップで手軽に潰されてしまう。 あくまで相手の虚を突くような使い方を心がけよう。 後格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 (%) (-%) ┗2段目 (%) (-%) 覚醒技 【覚醒技】零距離必殺必中ライジングアロー 「必殺必中!!ラーイジング!!アローー!!!」 シールドを投げ捨てつつ、文字通り相手に銃口を押し付けてライジングアローを放つ。 デビルガンダム四天王の一角「ウォルターガンダム」を倒した際の再現。 本作では他の機体と同様にレインのカットインが小さく出るようになった。袴姿でこそないが再現度がさらに上がっている。 初段はSAが付いており、突進は遅いが誘導も伸びも良好。 しかしながら技としては火力が高い分完走まで全く動かない技で、見られていればBR一発で止められる。 空撃ちで特格の弾数が回復するのでこちらの使い方が主になってくるだろう。 極限技 動作 威力(補正率) F/S/R/MC ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発(元値) 1段目 押しつけ ///50(80%) 50(-20%) 2段目 ライジングアロー ///274(--%) 280(-%) コンボ ( はステップ、≫はブーストダッシュ、→はそのままキャンセル キャンセル補正で威力が変動する物は()で併記) 威力 備考 メイン始動 ??? N格始動 ??? 前格始動 ??? 横格始動 ??? 後格始動 ??? BD格始動 ??? 覚醒中 F/S/R/MC ??/??/?? コメント欄 更新内容のメモや編集方針に関する議論にご活用下さい 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/buttobasour/pages/102.html
詩島剛【CV:稲葉友】(仮面ライダーマッハ) (※同一のセリフを各項目で聞く場合、耳にする頻度の高い項目にそのセリフを置き、同一のセリフを同ページ内に重複して書くことがないようにして下さい) 長くなってしまった項目は、場合によって折りたたむなどの措置をお願い致します。 タイトル画面 ブットバソウルの世界へようこそ! 説明 スキャン バトル チャンスタイム プレイ終了後 特定のキャラに対する反応 汎用セリフ シチュエーション不明 その他 別ページにあるクロスオーバー コメント欄 [部分編集] タイトル画面 タイトルコール「仮面ライダーブットバソウル! メダル? 大好物だね!」 プレイ開始「お楽しみは、俺からだ!」 「チェイスゥゥウウウウーーーーーーーー!!!!!!」 [部分編集] ブットバソウルの世界へようこそ! 自分について「俺は剛! 詩島剛! 仮面ライダーマッハだ! よろしく!」 ブットバソウルについて「ここがブットバソウルの世界か。ここでチェイスを見たっていう目撃情報があったんで、とりあえず来てみたけど……」 「いや謎すぎるだろ、なんなんだこの世界?!」 「ちょちょちょちょ! 待ってよ、なんなのコイツ? この世界、こんな危なそーなヤツいんの?」 説明 ゲームシステムの説明 エナジーアイテムの効果チェ「……剛、エナジーアイテム、とは、なんだ?」 剛「チェイスお前、そんなことも知らねえのかよ! エナジーアイテムっていうのはな、あ。つか俺も知らねえわ。ま、なんとかなるっしょ」 チェ「何? そんな得体の知れないものをスキャンしていいのか?」 剛「うっせえ! 邪魔すんな! はい、スキャンスキャン!」 チェ「む。待て剛。安全確認が先だ。待て。待てと言っている!」 ライドウォッチの効果チェ「剛、ライドウォッチ、とはなんだ」 剛「お前またかよ! いーんだよ! スキャンすると、とにかくライダーパワーが上がるんだよ!」 チェ「また正体不明の物体と言うことか」 剛「いーから! さっさとスキャンしとけ!」 マッハで! ほら、マッハで!」 チェ「待て剛。剛! 待てと言っている!」 ゲーム開始「ブットバソウルを始めようぜ!」 「さあ、いよいよプレイ開始ってわけだ!」 説明を飛ばした際のコメント「ちゃんと説明聞かないで大丈夫? そういうのクリムも姉ちゃんもメチャクチャ怒るんだよ。あとで後悔しても知らないよ?」 「あら、随分せっかちだねぇ。ま、俺も長ったらしいのはあんまり得意じゃないケド。ちゃんと説明聞かないで大丈夫?」 [部分編集] スキャン スキャン全般「スキャン成功!」 エントリーメダル「メダルエントリー! 新しいメダルを一枚、スキャンしてくれ!」 「ライダーパワーゲージが、大きくなったぞ!」 メダル「これでラスト! 三枚目のメダルを、スキャンしてくれ」 エナジーアイテム「次は、エナジーアイテムスキャンだな!」 ライドウォッチ「レッツ、ライドウォッチスキャン!」 バトル 敵の登場「敵の軍団の登場か」 「お前を、マッハでブッ潰す!」 各ボスへの名指しのセリフはこちらへ移動しています。 ルーレット「ふーん、ボスの占いよりかは、アテになるかもね」 バトル開始「よっしゃ! ライダー登場!」 「いくぜ! レッツ、バトル!」 ギャレン乱入「って、どったの橘さん?! なんで見てんの? うぉおい? 橘さん? まさか、まーた裏切っちゃったの?!」 カットイン「マッハで決めちゃうぜ! 必殺技!」 「完全にこれで……ジ・エンドだ!」 「ライダァ〜〜〜キーック!」 HIT数 エナジーアイテム発動「エナジーアイテムの力、見せてもらおうか!」 決着 [部分編集] チャンスタイム 戦闘員準備中「よぉ―し! 戦闘員が準備している間に、当たりゾーンへの安全なルートを探しておくか! 頼むぜ、シグナルバイク達! お前らも探してくれ!」《マガール! マガール!》「曲がってばっかかよ!」《トマーレ! トマーレ! トトトトマーレ!》「止まってばっかかよぉ〜!」 「俺は帰ってきた。海外で様々な科学者から知識を得て、いよいよアイツを……戦闘員をブットバばすチャンスタイムが始まる。アイツが準備体操をはじめてから、もう数十秒経つ。俺は信じてる。大当たりできる戦闘員がいるとしたら、その一人目に、最も相応しいのは。……戦闘員。アイツしかいない、ってな」 チャンスタイム専用セリフ特殊演出のあるセリフはこちらへ移動しています。ゴルドドライブチャンスは上記へ移動しています。 開幕時「一緒に戦ってくれるな、俺の、最高のダチ!」 通常時「あの戦闘員、マジでブットんじゃったよ……」 特殊演出専用セリフ 当選結果大当たり「へへへ。今回のレースは、戦闘員の勝ち、ってところかな。みんなが戦闘員を信じてくれたお陰、だったりして」 プレイ終了後 「また、ブットバソウルをプレイしてくれよ! ダチにいうさよならは、一度だけでいい。だから、必ず! また会おう!」 [部分編集] 特定のキャラに対する反応 +仮面ライダードライブ 仮面ライダードライブ 泊進ノ介/仮面ライダードライブ「進兄さんはいつだって、市民を第一に守る警察官として、命をかけて戦ってきた。だから俺は姉ちゃんのこと、アンタに預けたんだぜ。しん・にー・さん♪」 +仮面ライダー作品名 仮面ライダー(作品名) [部分編集] 汎用セリフ 喜び ツッコミ「やかましいわ!」 驚き「おいおい凄すぎでしょ」 悲しみや哀れみ 怒りや咎める口調 戸惑い・疑問「なんで?」 「どうなってんだよ?!」 「なんなのコイツ?!」 励まし 威勢がいい・挑発的 不特定多数に向けて「っと、ゴメンゴメン」 作中内での台詞や口癖「追跡!撲滅!いずれもマッハ! 仮面ライダァ〜〜……マッッハァ!」 その他「これからもよろしく!」 [部分編集] シチュエーション不明 [部分編集] その他 [部分編集] 別ページにあるクロスオーバー ブットバソウルの世界へようこそ! とある人物の目撃情報を追ってブットバソウルの世界へとやってきた剛。そこに、懐かしい顔が声をかけてくる。再会と、宝物の返還。 ※本編ネタバレ 「私は神ダァ!」と喚く檀黎斗を見て、イヤ〜な人物を思い出す剛。 桜井侑斗との再会、久しぶりに派手な名乗りを披露する剛と、もう二度とあんなことは。と言う侑斗。 ※3号・4号ネタ 火野映司に対して、知り合いの『エイジ』をよろしく!と会話している。 ※サプライズ・フューチャーネタ 戦闘員が準備中 ロード時間をマッハで飛ばせないかな〜とぼやく剛と、時の運行が乱れるからやめろ!と怒る侑斗。 ボス登場 例の敵と遭遇するマッハ。 ※本編ネタバレ 特殊チャンス演出 戦闘員が例の敵の襲撃に遭ってしまう。チェイスと進ノ介と共に阻止を試みている。 ※本編ネタバレ ソウルチャンス チェイスと魔進チェイサーとプロドドライブに囲まれ混乱する剛。「免許の更新に行く」と言って聞かないチェイスを必死に止めようとしている。 ホットけない!チャンスタイム 何故かアタッシュケースから出てきた『ひとやすミルク』と、それを見つけたソウゴ・戦兎・万丈に、チェイスと一緒にツッコミを入れている。 コメント欄 情報や誤載の指摘等、何かありましたらお気軽にどうぞ。 名前