約 1,001,287 件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/693.html
これは とある少年の正月の間におきたことの記録である。 一月一日 シンはもはや定例と言わんばかりにアンリエッタに呼び出され寝室に通されそこで待機するようにと命令されていた。 シン「ふゎぁ… まったく、アンの奴、折角の休みに一体何なんだよ…」 呼び出されたシンは大あくびをしながら仮にも一国の女王相手に悪態をついていたが、それを咎める人物は周囲にはいなかった。 ちなみにシンが大あくびした理由は徹夜でシルフィードと「お話」をする事になって初日の出を眺める事になったからというものだ。 何故シンがそこまで付き合ったのかと言えば、シルフィードがシンが寝ようとするたびに「人間形態」に変身していたからだった。 シルフィードの変身魔法は服までは生み出せない、よって変身する=真っ裸の擬人化シルフィードと御対面という事になるのだ。 其れだけならまだ嬉しい御褒美かもしれないが、シンには其れがもたらす災厄=女性陣のオシオキタイムを非常に恐れている。 その為変身魔法を解いて貰うことを条件に話の続きを行うという状況が続いて大晦日は過ぎていったのだ… 閑話休題 そんなこんなで半ば舟をこいでいたシンだったが、アンリエッタが部屋に入ってくると同時にその眠気はすべて吹き飛ぶことになった。 アン姫「シン、新年、明けましておめでとうございます」 そう言いながら三つ指を突いて礼をする和服のアンリエッタの姿に思わず見惚れていたシンだったが。 シン「あ…、あけましておめでとうございます」 真っ赤になった顔を隠すかのようにシンもアンリエッタに新年の挨拶を返すのであった。 そんなシンの様子を見て妖艶に微笑んでいたアンリエッタだったが、メイド達が食事を運んでくると指示を出していく。 シン「之って… 御節料理?何で此処に…?」 アン姫「サイトからの情報を元にマルトーさんに頑張っていただきました、流石に本物とは異なるでしょうけれど… シンの故郷もサイトの故郷に近い風習があると聞きましたので、少しは故郷の味を味わえると思いますよ」 アンリエッタの気遣いに感動し、御礼を述べるとシンは『ハシ』を手に取り一つ一つ、噛み締めるように料理を味わっていく。 確かに細部は違うものの、父と母と、妹との四人で一緒に食べた『御節』の味に似ているその風味に、思わずシンは涙をこぼしていた。 アン姫「シン… もしかして、御口に会いませんでしたか?」 シン「そうじゃ、そうじゃないよ、ただ、思い出して……」 必死に涙をぬぐいながらそう答えるシンを見て、アンリエッタはハンカチをそっと手渡すと自分もゆっくりと御節を食べ始めるのであった…… シン「ふぅ… 御馳走様でした」 アン姫「御馳走様でした」 二人が御節を堪能し終えると同時にメイド達が再び現れ、食器を片付けていくと同時にとある道具を持ってくる。 毛筆と墨が入った硯、そして文鎮と紙という四点セットの其れは、シンの世界では廃れて居る文化だが、名前は残っている書道道具であった。 アン姫「なんでもサイトの世界では一年の抱負や望み等を書き記すそうで、その時にこういう道具を使うそうなんです」 シン「書道か… オーブの小学校以来だな……」 その後、シンがアン姫にマンツーマンで指導する形で無事書き初めを開始することができ、それぞれ自分の国の文字で書くことになった。 ちなみにシンの書いたものは日本語での「平穏」、アンリエッタが書いたものはハルケギニア語で「大願成就」だったのは蛇足である。 そして書き初めが終わったあと、シンが書いた文字をアンリエッタがほしがったのでプレゼントしたというのはもっと蛇足なのだが。 後で其れを知った女性陣にシンがブリザードを食らうことになったのはある意味当然といえる帰結であった。 アン姫「新年の挨拶にオセチにカキゾメ… シン、もう一つ『オショウガツ』の行事でしたいことがあるのですが、手伝ってもらえますか?」 シン「オセチとかの御礼もあるし別にいいけど…… アンは何をしたいんだ?」 シンのその返事に満面の笑みを浮かべたアンリエッタはいきなり和服を脱ごうとし始め、其れを察したシンが必死に其れを止める。 シン「な、なななな… 何を考えているんだ、あんたってひとはー!!」 アン姫「シン、手伝ってくれると言ったのは貴方ではないですか、私がもう一つしたい行事である『ヒメハジメ』を手伝ってくれると言ったのは…」 アンリエッタのその言葉にシンは完全にフリーズを起こしたのだが、幸い手はがっちりアンの手を掴んでおり脱衣行動は阻止できていた。 そして時間にして30秒ほどがたっただろうか、シンはぎこちない笑みを浮かべながらアンリエッタに向かって言葉をつむぐ。 シン「わかった、でもさ、俺も一つだけしたいことがあるんだ、其れをしたらアンの手伝いをする、それでいいかな?」 アン姫「…わかりました、それでシンがしたい行事とは『コママワシ』ですか? それとも『タコアゲ』ですか?」 シン「いや、俺がやりたいのは福笑いって言う御正月の遊びで、こうやって目隠しをして……」 シンの言葉にサイトの報告書から得た情報にその言葉があったことを思い出し、特に疑うことなくシンの行動を受け入れるアンリエッタ。 そしてシンはそんなアンリエッタに近くにあった布で目隠しをすると、さらに違う布で両手両足も縛り上げ汗をぬぐうそぶりをする。 布を探していたときに見つけた鞭らしき物の存在を必死に頭から追い出すと、シンは深く深呼吸をしながら忍び足でドアの方へと歩いていき。 シンの言葉を信じて「福笑いとはこういう物なのですね…」といっているアンリエッタに一度だけ謝ると、部屋から出る、そして… シン「サイト、あんたって人はーーーーーーーーーーーー!!」 城中に響き渡るような怒号を発した後、ターゲットであるサイト撃破の為に学院へと全力疾走していったのであった。 その結果両手両足、さらに目隠しをされて放置される事になったアンリエッタだったのだが…… アン姫「…あの、シン、居ないのですか? ………あぁ、もしかして之が小説にあった目隠し放置プレイというものなのですね……」 シンが居ないにもかかわらず、ディナーの時間を過ぎても姿を表さないことを疑問に思ったマザリーニ枢機卿が部屋に来るまで悶えていたらしい。 ちなみに、シンはその後サイトと『使い魔最強決定戦―赤目の魔王VS神の左腕―』と後々の語り草となる大決戦を繰り広げてダブルノックアウトする事になり。 さらに一月も半分を過ぎた後に、暴走したアンリエッタの発言を聞かされたマザリーニ枢機卿から「責任を取りなさい」と詰め寄られ。 其れを聞いた嫉妬に駆られた女性陣と暴走した貴族男性陣達相手に『オニゴッコ』をする事になったという。 アン姫「うふふ、シン、呑んでいますか…?」(酔っ払った振りをして背中から胸を押し付けつつ押し倒そうとする) シン「あぁ、飲んで…って、あんたは何を考えてるんだ!!」(胸の感触に驚きながらも振り払う) アン姫「あぁん♪ はぁ……シンは強引なのですね…」(わざとらしく着衣を乱し、妖艶な笑み+流し目でシンを誘う) シン「……酔ってるんだろ?なぁ、酔ってるんだよな?そうなんだよな?」 (シン:状態異常=混乱・バーサク発動、アン姫に詰め寄りかける) タバサ「……シン」 シエスタ「ちょっと」 ティファニア「お話しましょう、ね?」(連携技・アークインパルスにてシンを撃墜、その後私刑スタート) 一覧へ
https://w.atwiki.jp/rentalitem/pages/90.html
Monsters 迂闊だった。 血まみれの足に包帯を巻きながら、千堂瑛里華は歯噛みした。 義憤があった。 こんなバカげた催しなんてぶち壊してやるという義憤が。 慢心もあった。 まさか自分が狩られる側になることはないだろうとういう慢心が。 それが、この現状である。 「最悪……」 トラバサミ。ベアートラップやレッグホールドトラップとも呼ばれる、世界的に広く認知されている狩猟用トラップ。 瑛里華の踏んだソレは小型~中型用の代物。骨を粉砕されなかったのは、それこそ不幸中の幸いというやつだった。 もっとも、皮膚を裂かれ肉を抉られ。歩行に支障をきたす現状を喜べるかどうかは別問題だが。 視界の端に転がるソレを、憎々しげに睨みつけながら溜息を零した。 「……前途多難ね、こりゃ」 支給された応急処置セットで治療を済ませ、背を木に預ける。 普通の人間ならば歩くことも困難な大怪我だが、千堂瑛里華はその枠には当てはまらない。 暫く休めば回復するだろう。人間ではない己の身に、改めて感謝する。 千堂瑛里華は、吸血鬼である。 といっても、物語に出てくるような輩とは違う。 不老ではあるが不死身では無くて。 オリンピックに出るような人間に負ける為に手を抜く程度には身体能力が高くて。 再生能力や免疫能力が普通の人間と比べれば人並み外れて高くて。 別段食事をする必要はなくて。 定期的に人間の血液を摂取しないと暴走してしまう。 そんな、存在。 作動したトラバサミを力づくでこじ開け左足の応急処置を行えたのも、吸血鬼としての力のおかげである。 「ええと、ここは多分F-6、7辺りだから……うわっ、学院まで遠っ……」 瑛里華の目指す修智館学院は、地図上ではB-6にある。 広大な敷地のことを思えば、周辺のB-5やC-5、6辺りにも敷地は広がっていそうだが、何にせよ現在地点から向かうには森抜け山越え川渡りは避けられない。 初期スタート地から大分進んだとはいえ、まだまだ距離はある。 いくら自身が吸血鬼とはいえ、左足の怪我の事を考えれば無理できる距離では無い。 「仕方ない、一旦休憩かぁ……」 不本意ではあるがこればかりは致し方ない。 罠を張ってくれた愚か者に脳内で最大限の呪詛を吐き散らしつつ、諦めたように目を瞑り、 「ありゃー、大丈夫かい?」 不意に声をかけられる。 目を開ければ、明るい髪の色をした青年。 「……大丈夫だと思いますか?」 「いんや、まったく。歩けそう?」 「……少し休めば」 怪我人を前によくもまぁ軽口を叩けるものだ。 気兼ねの無い口ぶりから察するに、このトラバサミに関係があることは間違いない。 「コレを仕掛けたのは貴方?」 「まぁね、死ぬのは嫌だし。……ところで、力づくで外した、とか?」 「ええ。女の子だっていざとなればコレぐらいは可能よ」 それは失礼した。苦笑と共に右手が差し出される。 「俺、雨生龍之介。ごめんね、怪我させちゃって」 口調、容姿、言動といいチャラいイメージは先行するが、根っからの悪人では無さそうである。 とはいえ、それと腹立たしさは別問題。 よく似た身内の誰かさんと重ね合わせ、砕けぬ程度の握力で握り返して微笑む。 「私の名前は千堂瑛里華。よ・ろ・し・く・ね」 一言一言。しっかりと力を込めて発音。 龍之介の顔が引き攣ったのを確認してから、乱暴気に手を離す。 現状が現状だ。行為を咎めるつもりはないが、当然許すつもりも無い。 それを分かっているのか、龍之介も特には何も言わなかった。 「それで、雨生さんには何処か行くあてが?」 多少ふらつくが、何とか立ち上がる。 回復が遅いのが気になるが、この程度吸血鬼の能力をもってすればわけはない。 「ん~、特には無いかな。強いて言えば新都に向かうってくらい。瑛里華ちゃんは?」 「修智館学院へ。知り合いもそっちに向かうと思うので」 「その怪我じゃ大変でしょ。付いて行こうか?」 「いえいえ、御心配には及びません」 軸足は右一本。頑強さに任せて力任せに裏拳を振り抜く。 大木が、揺れる。 「多少の悪漢程度に後れは取りませんので」 「……わお」 二の句を告げられない龍之介を尻目に、手早く支度を整える。 おそらくは一般人であろう龍之介と行動するよりは、一人で行動した方が学院に着くのは早い。 トラバサミの件に対する苛立ちや不信感も手伝い、瑛里華は一人での行動を選択する。 「それでは」 「うん。また会えるといいね」 人懐っこい、無邪気な笑み。 突き放してしまった事を若干後悔するが、出した言葉は取り返せない。 それよりも、先の事に考えを馳せる方が先決だ。 暫くは片足のみで歩くことになるが、まぁ吸血鬼の身なら問題はない。 振り返ると、まだ龍之介は此方に向けて手を振っていた。 【一日目/2時00分/F-7】 【千堂瑛里華@FORTUNE ARTERIAL】 [状態] 左足に怪我(中) [装備] [所持品]基本支給品、応急処置セット、ランダムアイテム×1~2 [思考・行動] 基本:ゲームをぶち壊す 1:修智館学院へ向かう 【備考】 体育祭後より参戦 ■ 「……惜しかったなー、あの金髪」 瑛里華が見えなくなるまで手を振り、残念そうに言葉を零す。 腰元に忍ばせておいたサバイバルナイフは、終ぞ使う機会が無かった。 「まさかトラバサミをを自力で開けるパワフル少女だったなんて」 本来の作戦では、かかった獲物を自身の作業場へ連れて行きイイコトをするつもりだった。 だが蓋を開けてみればどうか。かかった獲物は、真正面からでは負傷していたとしても自身の手に負えるモノではない。 染めた様子の見られない鮮やかな金髪は惜しいが、それ以上に自分の命が惜しい。 「ま、名前も聞いたし運が良ければ会えるでしょ」 開始早々無理をする必要はない。 転がるトラバサミを回収し、ディパックの中へ。 廃墟の中で見つけた一品は、これからも存分に活躍しそうである。 「さてさて……次はどんな子と会えるかな?」 【一日目/2時00分頃/F-7】 【雨生龍之介@Fate/Zero】 [状態] 健康 [装備] サバイバルナイフ [所持品]基本支給品、メガホン、閃光弾、トラバサミ [思考・行動] 基本:大いにゲームを楽しむ 1:F-8にある廃墟付近を徘徊 2:旦那の下に帰りたい 【備考】 教会側に事が露呈した辺りからの参戦 No.024 あんなに一緒だったから 投下順 No.026 Lost No.019 difference 時系列順 No.033 ラッキーガール No.003 純粋 雨生龍之介 GAME START 千堂瑛里華 No.041 Share
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/3950.html
「誰かを大事に想うって……切ないわぁ~」 【名前】 哀しみの戦騎 アイガロン 【読み方】 かなしみのせんき あいがろん 【声】 水島裕 【スーツアクター】 村岡弘之 【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー 【初登場話】 ブレイブ1「でたァーッ!まっかなキング」 【所属】 デーボス軍 【分類】 戦騎、哀の幹部 【通称】 哀しみのパワーファイター 【成分】 哀しみ、涙あふれる瞳、閉じこもる甲冑、よせつけない鋼鉄、など 【配合】 トホホーク 【特記事項】 最期には「心」を得た、哀しいブリキの戦騎 【その他のモチーフ】 騎士、スペード? 【名前の由来】 哀(音:あい)+ガロン(水かさの単位)? 【詳細】 デーボス軍の哀しみを司る戦騎。桐生ダイゴ曰く「泣き虫野郎」。 いつもネガティブで「復活した仲間が怖い」や「デーボモンスターに間違えられた」と何かにつけて嘆いている。 胸部には哀しみの感情を象徴する「大粒の涙で号泣する表情」の石膏像を持ち、自身が司る哀しみを始めとする「嫌だ」、「辛い」といったネガティブな感情をまき散らしながら容赦ない攻撃を仕掛けるパワーファイターであり、涙を流す瞳をあしらったトホホークという片手斧を武器とする。 このトホホークを使った嘆きの猛ラッシュと、泣きっ面投げっぱなしのトホホークブーメランが必殺技。 キョウリュウレッドとの初戦ではトホホークでを振るい彼を圧倒し、「泣き虫の癖に強い」と言わしめた。 ブレイブ4で「イアンの昔の相棒の御船士郎を殺害した張本人」と判明する(その際に奪った秘宝も所持している)。 これは宝物を集める彼の趣味であり、故意に他人から奪うことで哀しみを奪おうともしていたもの。 ブレイブ6で一番集めにくい喜びの感情を集める為にブラックやグリーンと交戦するもふっ飛ばされ、ぶつかったドゴルドと喧嘩している隙に4人の獣電ブレイブフィニッシュを受け撤退する。 ブレイブ16ではダイゴが身に着けている宝石を狙い、デーボ・ザイホーンと交戦中のキョウリュウジャーを襲撃。 その際、士郎の命を奪ったことがイアンにも知るところとなり彼の怒りの攻撃を受ける。 そして一旦撤退し冷静さを取り戻したキョウリュウブラック ディノスグランダーの攻撃によって士郎から奪っていた宝石を奪い返されてしまった。 ブレイブ24では、デーボスを倒されたことで復讐のためにヒョーガッキとともにキョウリュウジャーを襲撃。 ヒョーガッキの力で泣くことができなくなったため逆に『怒り』を押し出してキョウリュウジャーたちを襲い、そのまま心中しようと自爆した(ただしブラックが咄嗟に発動した「トペランダ」で爆発エネルギーを無力化された)。 そのまま死亡したかと思われていたが、実は生き延びていたカオスによって救われ無傷のまま再登場する(理由は後述)。 しかし、その際の戦闘から異常な力に目覚め、感情が昂ぶり過ぎて「(本人が言うところの)ダークな気持ち」になると、黒い涙を流して暴走するようになってしまう。 暴走時は濁った声になって普段以上の激しい猛攻で攻めてくるが、本人はその時のことを覚えておらず、自覚もしていないもよう。 次第に自分の異変を意識し始めると同時に、一緒に行動を伴にしていたキャンデリラに好意を寄せ、届かぬ愛に恋煩いを見せている(その感情が高まってか、デーボモンスターまで生み出している)。 ブレイブ45で、氷結城の柱の陰からカオスたちの「キャンデリラ暗殺指令」を耳にしてしまい愕然とし、正体を現したアイスロンドやキルボレロたちの攻撃に負傷しながらも、その危機をキャンデリラとラッキューロに伝えるべく氷結城から逃亡した。 翌話のブレイブ46にて重傷を負いながらキャンデリラたちとの合流に成功するが、その場でイアンたちキョウリュウジャーと処刑人のアイスロンドと鉢合わせになり、自分のことを怨んでいるはずのイアンに「惚れた女くらい守りたい」とキャンデリラたちの助命と保護を懇願した。 しかしその場に現れたアイスロンドから告げられた真実はアイガロンにとって辛すぎるものだった。 実は前述のブレイブ24で自爆した時点で、既に彼は「死亡」していたが、余りにも強固過ぎる装甲のせいで死しても「魂」が体内に閉じ込められたままになってしまって「大地の闇」に行く事すらできず、「死んでも死ねない屍」に変わり果てていた。 現在のアイガロンは、遺体を回収したカオスが注いだ闇の魔力によって動く「死者兵士」であり、先の「ダークな暴走」もその副次的なものであった。 その事実をアイスロンドに突き付けられ、「死者に恋などできない」と告げられ愕然とするも、アイスロンドの攻撃からキャンデリラを咄嗟に庇って致命傷を受ける。 そのまま消耗して木に倒れ込むと、自分が抱いていた「誰かを愛する儚さ」を悟り、「もっと早く気付けば、人間たちを面白半分に殺すこともなかった」と今まで自分がしてきた仕打ちを懺悔。 目の前に現れたディノスグランダーを装備したブラックに装甲のみを破壊されると、閉じ込められていた「魂」を取り出されて昇華する。 最期は親友の仇である自分を救うことに葛藤したイアンが流した涙を感じ取り、キャンデリラの事を想いながら消滅した。 そして残されたトホホークはブラックが武器として使用しアイスロンドの防御を突破し撃破。 その際消滅した主を思ってか、それともイアンの感情を表してか、一筋の涙をこぼした。 「この一撃…お前なんかとは哀しみの重みが違う!」 【余談】 泣く際の「沁みるわ~」が口癖。頻繁に使うためかキャンデリラやラッキューロも使ったことがある。 また「うそ!?マジ!?」といった疑問符もよく使う。 腹部にスペードマーク、背面にゼンマイのような模様をあしらい、メカニカルで重厚なボディを持つ。 「奪われる、失われる」という被害が人々の「哀しみ」と直結する為なのか、配下のデーボモンスターはストレートに無差別の破壊行為や略奪行動を取るタイプが多い模様。 ちなみに演じる水島裕氏は、とあるエピソードでは芸能プロダクションの社長(二役)として登場。 キャンデリラ(人間態)のオーディションの相手をするが、「他の会社のアイドルを越えるようなインパクトがない」と評して不合格にしてしまう。しかし、他社への「嫉妬=怨み」を心に秘めていることをエンドルフに利用され、デーボスを結託してカリュードスによってライバル社のコンサート会場が破壊されていく様に歓喜(怨み+喜び)していた。 その後、キョウリュウジャーが災害救助している姿をダイゴに咎めると共犯であることが発覚し、ダイゴのデコピン1つで失神してしまった(ダイゴの台詞から、その後は罪を償わせるために警察に身柄を確保されたと思われる)。 アイガロン本人とは別人だが、「~なのよぉ」などどこか彼を彷彿させる口調が目立つ(ちなみにこのエピソードにアイガロン本人は出ていない)。 ライダーにも「泣けるで」と涙脆い斧使いの怪人がいる(ただしあちらは味方怪人)。 他の3幹部(百面神官 カオスを除く)と比較すると、世界の通貨名(リラ、ドル、ユーロ)が名前に隠れてないが、水かさの単位が用いられている。 『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』の初期案では「幻のレンジャーキーの力で近未来の世界に飛ばされたエンターと結託し、3人(ブルーバスター、ゴーカイブルー、ゴーカイグリーン)に襲い掛かろうとしたところをキョウリュウジャーに阻止される」という予定だった。 スーツアクターを担当する村岡氏はシリーズ第30作目でも体色が青い怪人を演じている。 また、グランドフィナーレでは、顔出しでダンスに参加した。
https://w.atwiki.jp/nicoparo/pages/103.html
基地を目指し歩みを進めるピコ麻呂と仲間達。 だがもうすぐ基地という所で、ピコ麻呂の足はぴたりと止まった。 その視線は、まっすぐ何かに注がれていた。 琴姫が何事かと思い、彼の視線を追った。そこには、遊具一つ無い簡素な公園に一つだけ存在する公共施設が一つ。 「ピコ麻呂様?」 「少しもよおして来たのでな、用を足してくる。後から追いつくから先に行っててくれ」 今は襲撃を受けている基地に急がなくてはいかないのに、何とも呑気な事である。 とは言っても、彼も人間なので生理現象には逆らえないので、それを咎める資格は彼女には無い。 それにピコ麻呂という人物は、余程の事が無い限り嘘をつく人間ではない。 彼自身が言ったとおり、必ず後から追いつくだろう。 それにこの辺りまでくれば妖怪の数も少ないので、彼を一人にしてもそれ程危険は無い。 琴姫はそう判断し、公園に向かっていく彼を見送ると、坊主達を促し再び基地への道を歩みだした。 そして一方、トイレに向かったピコ麻呂はと言うと…。 「うートイレトイレ」 現在トイレを求めて公園を歩いている彼は軍に所属するごく一般的な陰陽師。 強いて違う所を上げるとすれば、魔王に敵対している所だろう。 名前は矢部之ピコ麻呂。 そんなわけで、彼は基地の道中にある公園のトイレにやってきたのだ。 トイレを見つけたピコ麻呂は、早い所用を足して琴姫達を追おうとトイレに駆け寄る。 しかし、そこでピコ麻呂は見た。 「ん?」 ふと見ると、トイレのすぐ前にあるベンチに一人の若い男が座っていた。 特徴的な濃い顔に青いツナギを着た男だ。歳の方は二十代そこそこと言ったところか。 「ウホッ!いい男…」 ピコ麻呂は、無意識に自分の口からそんな言葉が出ていた事に気がつかなかった。 何故か彼を見ていると、脳がある一定の事しか考えられなくなるようになっていくのだ。 その一定の事が何なのかまでは、わからないのだが。 何かフェロモンのような物でも出ているのだろうか。不思議な魅力である。 もちろんピコ麻呂にそのような趣味は無い。しかしそれでも、その男から視線を外すことはできなかった。 それほどこの男は、どこか魔力めいた物を持っている。 「やらないか」 男がピコ麻呂にそう呼びかけ、トイレの中へと入っていった。 ピコ麻呂も状況を頭でよく理解しないまま、ふらふらとそれに着いていく。 ※此処から先は性的な表現が含まれる可能性があります。このSSは万人が読めるものを目標としていますので、誠に申し訳ありませんが音声表現のみでお楽しみください 「いいのかい、ほいほい着いてきて。俺はノンケだって構わないで食っちまうような男なんだぜ」 「アッーーーーーーーーーーーー!」 「いい事考えた。お前、俺のケツの中で【閲覧規制】 そして数十分後…。 ピコ麻呂は気がつくとトイレの外にあるベンチに座っていた。 あの何とも言えない不思議な感覚は…今はもう無い。 「夢…だったのか?」 というか夢であって欲しい。ピコ麻呂はそう思った。 意識に霞がかかっていたとは言え、よりにもよって同性にほいほいと着いて行って【閲覧規制】されてしまったなど、認めたくは無い。 いや、というよりそんな事がありえるはずがない。先程も言った様に彼にそのような趣味は無いのである。 きっと、トイレに入ろうとして寝てしまったのだろう。 この所悪霊退治に忙しくてろくに寝ていなかったし、ありえない話ではない。 寝てしまったという事は相当時間が経っていることだろう。 琴姫達を待たせているのだ、遅くなれば心配をかける事になる。 「急がなければ…」 ピコ麻呂は、僅かに乱れていた服装を軽く整えると、公園を出て再び基地への道を駆け出した。 「ふふふ…」 後ろから付いてくる熱い視線にも気づかずに…。 そして数十分後…。 「ピコ麻呂様!」 ピコ麻呂は、彼らが所属している軍基地の入り口前で、琴姫達に出迎えられた。 予想外に待たせてしまったせいだろう。案の定少し驚いた様子である。 ピコ麻呂は彼女達に近づき、謝罪の言葉を述べる。 「いや、すまん。少しヤボ用があり遅れてしまった」 公園で寝ていた、とは口が裂けても言えない。増してや同性と【閲覧規制】していたなどと言うのは論外である。 なので彼は、ヤボ用と言う事で誤魔化す事にしたのである。 しかし、その誤魔化しは突如彼の背後から発せられた声であっさりと打ち砕かれてしまうことになる。 「おいおい、俺とのお楽しみがヤボ用だなんて酷いな」 「うお!?」 背後からの不意打ちに、ピコ麻呂は思わず飛び上がってしまった。 見ると、先程夢に出てきた男が背後に立っているではないか。 いや、そもそも本当に夢だったのだろうか…。 「お、御主何故ここに!?」 「俺がお前さん見たいないい男を放っておくと思うか?」 微妙に応えになっていない。 アレは夢では無かった。それを現実に突きつけられ、ピコ麻呂は激しく狼狽している。 一方琴姫達はというと、突然現れた謎の男を不思議そうな目で見ている。 ピコ麻呂が連れて来たという事で、警戒はしていないようだが。 「あのピコ麻呂様、その御方は…?」 「あぁ申し遅れた。俺は阿部高和。自動車修理工だ」 いい笑顔で自己紹介をする阿部と名乗った男。どうやら礼儀はそれなりに良いようだ。 おそらくピコ麻呂の言うヤボ用というのは、彼に関係があることなのだろう。 琴姫はそう判断した。 「それはそうと此処は軍施設じゃないか。あんたら軍関係者なのかい?」 阿部は自らの目の前に立つ巨大な建物に目をやる。その目は何か想いを秘めている目である。 どうやら軍に関して何か思うことがあるようだ。 「ふむ、ここは確かに軍施設で我等も関係者だが。其れが何か」 ピコ麻呂は阿部に尋ねる。 すると阿部は、顎に手をかけ何かを考え込む。 やがて顔を上げ、ピコ麻呂に向き合い言った。 「いいこと考えた。お前、俺も妖怪と戦わせてくれ」 「何!?」 突然の参戦の申し込みに、ピコ麻呂は狼狽の声を上げた。 戦いに身を投じることの重大さを、彼は知っているからである。 だが、阿部の目はどこまでも真面目である。決して軽い気持ちで言ってるようには見えない。 「俺はこれでも妖怪でも食っちまうような男なんだぜ。じゃないとあの公園でとっくに妖怪に食われちまってるしな。足手まといにはならないつもりだぜ」 確かに、彼には何か不思議な力がある事は、ピコ麻呂自身が思い知っている。 彼にも、ピコ麻呂達のような戦う力がある事は理解できた。 だが、だがである…。 「妖怪達との戦いは遊びではない。最悪の場合死に至る。それでも良いのか」 「構わないさ。あの公園も最近は妖怪のせいで人がめっきり来なくなってな。俺にとっちゃ死活問題なのさ」 彼にも戦う理由がある。彼はそう言った。そして戦うための力もある。 最早ピコ麻呂に、彼を止める理由は無くなった。 ピコ麻呂は琴姫や坊主達に向き合い、軽く頷くと再び阿部に向き合った。 「わかった。ならば止める理由もない、我等に力を貸してくれ」 こうしてピコ麻呂達は、頼もしい仲間…かはわからないが、阿部高和を仲間に迎え入れたのであった。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kata-niho/pages/11.html
同訓異字とは同じ読みでありながら、漢字表記が違う言葉を指す。例:有る、在る また、漢字の詳しい意味(同音異字)についてもここで解説をしていきます。 いくつかの漢字は日本ではその漢字同士、同じ意味で使われており、何か格好付けたい時にしか使われない例もあります。また、小中学生でもその違いが分かるような物はまとめません。例えば「紙」と「神」と「髪」など。 「」は連想語 あ行 あ(訓) あ(音) い(訓) い(音) う(訓) う(音) え(訓) え(音) お(訓) お(音) か行 か(訓) か(音) き(訓) き(音) く(訓) く(音) け(訓) け(音) こ(訓) こ(音) さ行 さ(訓) さ(音) し(訓) し(音) す(訓) す(音) せ(訓) せ(音) そ(訓) そ(音) た行 た(訓) た(音) ち(訓) ち(音) つ(訓) つ(音) て(訓) て(音) と(訓) と(音) な行 な(訓) な(音) に(訓) に(音) ぬ(訓) ぬ(音) ね(訓) ね(音) の(訓) の(音) は行 は(訓) は(音) ひ(訓) ひ(音) ふ(訓) ふ(音) へ(訓) へ(音) ほ(訓) ほ(音) ま行 ま(訓) ま(音) み(訓) み(音) む(訓) む(音) め(訓) め(音) も(訓) も(音) や行 や(訓) や(音) ゆ(訓) ゆ(音) よ(訓) よ(音) ら行 ら(訓) ら(音) り(訓) り(音) る(訓) る(音) れ(訓) れ(音) ろ(訓) ろ(音) わ行 わ(訓) わ(音) 新字体と旧字体で別字とされている漢字 [部分編集] あ行 あ(訓) 会う、遭う、逢う 会う:出会う。顔を合わせる。 遭う:遭遇。不意な事に出くわす。 逢う:巡り会う。幸運な事に出くわす。「逢瀬」。 和える、韲える 和える:混ぜる。 韲える:韲え物を調理する。和えるに同じ。 青、蒼、碧 青:晴れた空のような色。 蒼:青に同じ。濃い青色。 碧:青緑色。 仰ぐ、扇ぐ、煽ぐ 仰ぐ:他からの作用を求める。 扇ぐ:団扇などで風を起こす。 煽ぐ:急かす。扇ぐに同じ。 皸、皹 皸:寒い時期に手足に出来る裂け目。 皹:皸に同じ(皸の異体字)。 上がる、挙がる、揚がる、騰がる 上がる:位置を高い所に移す。上昇する。献上。終わりにする。 挙がる:示す。列挙。行事などを行う。挙行。物を自分の頭より上に持ち上げる。「重量挙げ」。 揚がる:揚げ物を作る。掲げる。空中に飛ばす。名声を揚げる。昂揚。 騰がる:値上がりする。高騰。 贖う、購う 贖う:償う。贖罪。 購う:買う。購入。 飽きる、厭きる、倦きる 飽きる:満足してその事をしなくなる。 厭きる:飽きるに同じ。嫌になる。 倦きる:飽きるに同じ。疲れてやめる。 朱、緋 朱:黄色みがかった赤色。 緋:深い赤色。 開ける、空ける、明ける 開ける:開封。 空ける: 空 (から)の状態にする。「空席」。 明ける: 日 (ひ)が出る。照らす。「黎明」。 顎、頤、腭 顎:顔の一番下の食べ物を噛むのに使う可動する器官。 頤:顎に同じ。 腭:口蓋。顎に同じ。 憧れる、憬れる 憧れる:目標にしたいと思う事。惹かれる。 憬れる:憧れるに同じ。 痣、黶 痣:皮膚の変色した部分。 黶:黒っぽい痣。またはほくろ。 足、脚、肢 足:くるぶしから先の部分。歩く際に使う地に付いている可動部位。 脚:歩く際に使う地に付いている可動部位。足に同じ。 肢:胴体に付いた手や足の総称。 葦、蘆、葭、芦 葦:イネ科の多年草。 蘆:葦に同じ。 葭:若い葦。葦に同じ。 芦:蘆に同じ(蘆の異体字)。 畦、畔 畦: 水田と水田との間の高台。 畔:畦に同じ。 仇、寇、徒 仇: 仇 (かたき)や恨み。 寇:仇に同じ。 徒:無益な事。 価、値 価:価格や価値。 値:数値。 温かい、暖かい 温かい:内的な温度についていう。温もり。温厚。 暖かい:外的な温度についていう。ぽかぽか。「暖冬」。 暑い、熱い 暑い:外的な温度についていう。「酷暑」。 熱い:内的な温度についていう。「熱湯」。 厚い、篤い 厚い:その物の面と面の距離が大きい。真心が有る。 篤い:誠実である。症状が重い。重篤。 当てる、充てる、宛てる 当てる:的中する。ぶつける。 充てる:充塡。間に合うようにする。割り当てる。 宛てる:指定する。物をぴったりとくっつける。宛てがう。 跡、痕、蹟 跡:足跡。形跡。 痕:傷痕。確かな事後証拠。「血痕」。 蹟:跡に同じ。遺蹟。史蹟。 穴、孔 穴:反対側まで貫通したその空間。 洞 (ほら)。 孔:穴に同じ。 暴く、発く 暴く:公にする。暴露。 発く:暴くに同じ。 虻、蝱 虻:アブ科の昆虫の総称。 蝱:虻に同じ。 油、脂 油:水に溶けない可燃性液体の総称。「灯油」。 脂:水に溶けない可燃性固体の総称。「牛脂」。 焙る、炙る 焙る:火に当てて軽く焼く。 炙る:火を当て表面を焼き焦がす。 遍く、普く 遍く:漏れなく全てに及んでいるさま。 普く:遍くに同じ。 文、綾 文:文様。言い回し。 綾:編み物の模様。 怪しい、妖しい 怪しい:不気味。不審。 妖しい:不思議である。「妖艶」。 過ち、誤ち 過ち:過失。 誤ち:間違い。過ちに同じ。 誤る、謬る 誤る:間違える。誤解。 謬る:誤るに同じ。 危める、殺める 危める:傷付ける。危害を加える。 殺める:殺す。 荒い、粗い 荒い:激しい。「荒波」。乱暴。 粗い:粒が大きい。粗挽き。ざっくり。大雑把。ざらざら。 抗う、争う、諍う 抗う:逆らう。抵抗。 争う:抗うに同じ。 諍う:言い返す。 表す、現す、顕す 表す:言葉や身振りなどで意思を表現する。 現す:露わになる。出現する。 顕す:広く知れ渡る。現すに同じ。 有る、在る 有る:所有。持っている。 在る:存在している。その状態にある。 合わせる、併せる 合わせる:二つ以上の事柄を一つにする。 併せる:合わせるに同じ。 鮑、鰒 鮑:楕円形の貝殻を付けた海の軟体動物。 鰒:鮑に同じ。 哀れむ、憐れむ 哀れむ:かわいそうに思う事。 憐れむ:哀れむに同じ。 あ(音) 暗、闇 暗:日光が弱い、則ち暗い。よく見えない。 闇:暗がり。闇。見えない。「暗」に同じ。 一例:夜は日光が無いため「あんや」のより正しい表記は「闇夜」となります。 い(訓) 言う、謂う、云う 言う:言葉を放つ。発言。話す。 謂う:称する。説明。所謂。「これを何々と謂う」。 云う:言うに同じ。曰く。引用。「誰々が云うには…」。 錨、碇 錨:船を 留 (とど)めておくための金属の重り。 碇:船を 留 (とど)めておくための石の重り。錨に同じ。 生きる、活きる 生きる:命が尽きていない状態。生存。 活きる:そのものの能力が発揮される。活用。活性化する。 行く、往く、逝く 行く:その方向に移動する。向かう。 往く:行くに同じ。帰る事を前提に行く。「往復」。 逝く:亡くなる。逝去。 頂く、戴く 頂く:戴くに同じ。貰う。 戴く:飲食する。目上の人から物を貰う。頭に冠を貰う。戴冠。 痛む、傷む 痛む:内的な痛みがある。「頭痛」。 傷む:腐る。物に目視できる傷ができる。 煎る、炒る、熬る 煎る:水気が無くなるまで火で熱し焦がす。 炒る:煎るに同じ。油で炒める。 熬る:煎るに同じ。 入れる、容れる、淹れる 入れる:対象を中に移す。 容れる:容認する。 淹れる:湯で飲み物を作る。 い(音) う(訓) 歌う、謡う、唄う、謳う 歌う:韻を踏んで発声する。 謡う:歌うに同じ。文学的な歌を歌う。「童謡」。 唄う:歌うに同じ。古来からある歌を歌う。「長唄」。 謳う:主張する。宣伝する。 撃つ、射つ 撃つ:物を発射する。射撃。 射つ:矢を放つ。射る。 移す、遷す 移す:物などの位置を変える。移動。 遷す:神聖なものの場所を変える。「遷都」。 写す、映す 写す:対象をそのまま別の物に書く。転写。 映す:目に見えるようにする。 生む、産む 生む:生じる。発生。 産む:子供を産む。出産。 憂える、愁える、患える 憂える:心配する。「憂鬱」。 愁える:悲しむ。哀愁。 患える:病に苦しむ。患う。 う(音) え(訓) 描く、画く 描く:絵を描く。像を思い浮かべる。描写。 画く:描くに同じ。象る。 選ぶ、択ぶ、撰ぶ 選ぶ:どれにするか決める。選択。 択ぶ:選ぶに同じ。 撰ぶ:良い物を選ぶ。 得る、獲る 得る:手に入れる。取得。 獲る:獲物を捕まえる。 え(音) 英、叡、穎 英:優れていることや賢いこと。またはそのような人。「英雄」。 叡:洞察力がある。賢い。聡い。「叡智」。 穎:とても賢い。「穎悟」。 延、衍 延:延びる。延ばす。「延長」。 衍:広まる。溢れる。「蔓衍」。 お(訓) 侵す、犯す、冒す 侵す:他人の財産に手を出す。侵入。 犯す:道徳や法に反する。「犯罪」。 冒す:危険なことをする。「冒険」。 送る、贈る 送る:どこかに行かすまたは届ける。「郵送」。 贈る:金品などを渡す。贈与。 起こす、興す 起こす:倒れている物を立たす。目覚めさせる。刺戟する。 興す:事業などを始める。「復興」。 押さえる、抑える 押さえる:圧を掛ける。動きを封じる。取り押さえる。 抑える:気持ちなどを落ち着かせる。抑制。 収める、納める 収める:物を何かにしまっておく。収納。 納める:収めるに同じ。大事に保管する。「奉納」。終わりにする。「仕事納め」。 恐れる、怖れる、畏れる、懼れる 恐れる:恐怖する。心配する。 怖れる:びくびくする。恐れるより程度が大きい。 畏れる:敬う。畏敬。 懼れる:恐れるに同じ。 落ちる、堕ちる、墜ちる 落ちる:落下。 堕ちる:落ちぶれる。堕落。 墜ちる:失う。失墜。落ちるに同じ。落ちるより深刻。「撃墜」。 踊る、躍る 踊る:体を動かし舞う。舞踊。 躍る:気持ちなどが揺れ動く。わくわく。 思う、想う 思う:考える。思考。 想う:想像する。像を思い浮かべる。 下ろす、降ろす 下ろす:物を上から下に移す。 降ろす:下ろすに同じ。落下させる。 お(音) 憶、臆 憶:思い出。「記憶」。 臆:推し量る。「臆測」。 [部分編集] か行 か(訓) 変える、替える、換える、代える 変える:状態などを変化させる。 替える:交換する。同等の物と交換する。「両替」。 換える:別の物に替える。変更する。「換気」。替えるに同じ。 代える:代わりの物に替える。代用。 鏡、鑑、鑒 鏡:光を反射する物。 鑑:手本となる物。 鑒:鑑に同じ。 関わる、係わる、拘る 関わる:その物事に繋がる。関与。 係わる:関わるに同じ。従事する。 拘る: 拘 (こだわ)る。拘泥。 書く、描く、画く 書く:文字などを記す。 描く:絵を描く。 画く:描くに同じ。図を書く。 崖、厓 崖:山などの突き出したところ。 厓:崖に同じ。 掛ける、懸ける、架ける、賭ける 掛ける:対象の物に何かを加える。 懸ける:ぶら下げる。「懸垂」。捧げる。「命を懸ける」。 架ける:跨ぐように空中に物を設ける。「架橋」。 賭ける:当たり外れを予想する。 駆ける、駈ける 駆ける:走る。 駈ける:駆けるに同じ。 傘、笠 傘:手に持つ型の雨具 笠:被る型の雨具。 固い、硬い、堅い 固い:物や性質が鞏固である。 硬い:固いに同じ。物の硬さについていう。硬度。 堅い:固いに同じ。厳しい。頑固。 釜、窯、竈 釜:鍋状の調理器具。「羽釜」。 窯:煉瓦などで覆った陶器などを作る装置。 竈: 竈 (かまど)。 乾く、渇く 乾く:その物の水気が無くなる。乾燥。 渇く:水を欲している。 か(音) き(訓) 聞く、聴く、訊く 聞く:音を認識する。 聴く:聞くに同じ。見聞きする。視聴。 訊く:質問をする。訊問。 効く、利く 効く:効果が現れる。 利く:感覚などが鋭くなる。発揮する。 切る、斬る 切る:切断。 斬る:切るに同じ。武器などで物を切る。 極める、究める、窮める 極める:行き着く所に達する。 究める:学問などでその道を極める。追究。 窮める:極めるに同じ。 き(音) 希、稀 希:願いや望み。希望。 稀:稀。稀少。薄い。「稀釈」。 く(訓) 食う、喰う 食う:食べるまたは飲む。 喰う:食うに同じ。がっつく。 靴、沓、履、鞋 靴:革製の沓。履き物の総称。 沓:履き物の総称。靴に同じ。 履:沓に同じ。「草履」。 鞋:沓に同じ。「草鞋」。 国、邦 国:国家。 邦:国に同じ。地方。 首、頸 首:頭を含めた肩から上の部位。頭。 頸:頸部。 凹む、窪む 凹む:周りより低い所。 窪む:凹むに同じ。 汲む、酌む 汲む:液体を掬う。 酌む:推し量る。酌量。汲むに同じ。酒を 注 (つ)ぐ。 蔵、倉、庫 蔵:物を保管する保管庫。 倉:物を溜めておく建物。古くは穀倉を指す。 庫:蔵に同じ。兵器庫。 比べる、較べる 比べる:いくつかの物の良否を判定する。比較。 較べる:比べるに同じ。 く(音) け(訓) 汚れる、穢れる 汚れる:穢れるに同じ。 穢れる:名誉や神聖さなどが 汚 (よご)れる。 険しい、嶮しい 険しい:道のりが急で進むのが困難なこと。 嶮しい:険しいに同じ。 け(音) こ(訓) 子、児 子:子供。年齢が低い幼い人。 児:子に同じ。児童。 希う、冀う 希う:強く願う。 冀う:希うに同じ。 請う、乞う 請う:許しを求める。 乞う:物を強請る。「乞食」。神仏に祈り求める。 被る、蒙る 被る:自身に何らかの影響を受ける。「被害」。 蒙る:被るに同じ。 越える、超える 越える:物理的に対象の事柄の上を行く。「越境」。飛び越える。乗り越える。「越冬」。 超える:他より優れている。ある基準から出る。過度。 転ける、倒ける 転ける:転ぶ。 倒ける:転けるに同じ。 濾す、漉す 濾す:液体などの汚れを布などを介して取る。濾過。 漉す:濾すに同じ 答える、応える 答える:解答する。返答。 応える:応じる。反応。 事、言 事:事物や事柄。 言:言葉。発言。 琴、箏 琴:弦楽器の総称。 箏:十三本の弦を張った床置きの細長い弦楽器。琴に同じ。 尽く、悉く 尽く:全て。 悉く:尽くに同じ。 零れる、溢れる、翻れる 零れる:液体などが外に漏れる。 溢れる: 溢 (あふ)れ出る。 翻れる:溢れるに同じ。 駒、齣 駒:将棋などの役。 齣:映像などの幕。 込む、混む 込む:中に入る。 混む:混雑している。 怖い、恐い 怖い:恐怖でびくびくすること。 恐い:恐ろしいこと。 こ(音) [部分編集] さ行 さ(訓) 冴える、冱える 冴える:すっかり冷え込む。感覚などが鋭くなる。 冱える:冴えるに同じ。 坂、阪 坂:歩ける斜面の道の部分。 阪:坂に同じ。 探す、捜す 探す:目的の物を見つける。 捜す:失った物を探す。 杯、盃 杯:酒を飲むための器。 盃:杯に同じ。 魚、肴 魚:水中の脊椎動物の総称。 肴:酒のつまみ。 遡る、溯る 遡る:事柄の過去に戻る。 溯る:上流する。 裂く、割く 裂く:引き裂く。分裂。 割く:他の事に時間などを充てる。 下げる、提げる 下げる:対象の位置などを低い所に移す。位などを落とす。却下。 提げる:物を身体の一部に付け、下ろす。 指す、差す、刺す、挿す 指す:示す。「指針」。 差す:ある気持ちが促される。「嫌気が差す」。 刺す:対象に尖った物を突く。 挿す:細い物などを対象に突っ込む。 裁く、捌く 裁く:はっきりさせる。決定する。裁判。 捌く:適切に処理する。魚などを解体する。 寂しい、淋しい 寂しい:頼れる人などが居ない状態。何か物足りない様子。 淋しい:寂しいに同じ。ひっそりしているその様子。 寂びる、錆びる 寂びる:もの静かで趣がある。 錆びる:金属が酸化する。 冷ます、覚ます、醒ます 冷ます:熱い物を冷やす。熱中している事柄や関係などが疎遠になる。 覚ます:睡眠状態から体が活発になる。起床する。 醒ます:覚ますに同じ。酒の酔いが無くなる。 攫う、掠う 攫う:誘拐する。 掠う:攫うに同じ。 浚う、渫う 浚う:塵や滓を取り除く。浚渫。 渫う:浚うに同じ。 晒す、曝す 晒す:日光に当て乾かす。人目に付くようにする。 曝す:分かるように示す。危険な状態に身を置く。晒すに同じ。 触る、障る 触る:手などで物体などに弱い力で付ける。接触。 障る:妨げられる。差し障る。 さ(音) 座、坐 座:座り方。「正座」。席。座席。台。台座。星の名前。星座。 坐:坐る。 一例:「ざいす」は腰を下ろして使う椅子を言うのでより正しい表記は「坐椅子」となります。 し(訓) 潮、汐 潮: 一日 (いちにち)の内に海の水位が変わるその事柄。海の流れ。 汐:潮に同じ。夜の潮。 屍、尸 屍:死んだ人や動物の体。 尸:屍に同じ。 𠮟る、呵る 𠮟る:目下の者に強く咎める。 呵る:叱るに同じ。 敷く、布く、領く、藉く 敷く:一面に平らに広げる。設置する。敷設。 布く:広い範囲に物事を行き渡らせる。 領く:治める。「占領」。 藉く:敷くに同じ。 茂る、繁る 茂る:草木がたくさん生えている。 繁る:茂るに同じ。 凝り、痼り 凝り:痼りに同じ。物事の後も残る蟠り。 痼り:体内の固まった細胞の塊。 静か、閑か 静か:大きな音が無い様子。落ち着いている。 閑か:静かに同じ。ひっそりしている。閑散。 滴、雫 滴:滴る液体の粒。 雫:滴に同じ。雨の一滴。雨粒。 静める、鎮める 静める:静かにさせる。落ち着かせる。 鎮める:抑える。抑制する。消す。「鎮火」。「鎮痛剤」。 従う、随う、順う、遵う 従う:命令などに逆らわないでそのとおりにする。服従。後に続く。追従。 随う:一緒に付いて行く。随行。 順う:従うに同じ。順を追って事を熟す。 遵う:掟や規則に沿う。準ずる。遵守。 強か、健か 強か:強いこと。倔強。 健か:勇猛である。健闘。甚だしい。 滴る、瀝る 滴る:滴の液体が落ちる。 瀝る:滴るに同じ。 茵、褥 茵:坐具の敷き物。 褥:布団。寝具の敷き物。 品、科、階 品:品物や器物。品格。 科:仕草。 階:地位または階級。 忍ぶ、偲ぶ 忍ぶ:身を隠す。耐える。忍耐。 偲ぶ:懐かしむ。 芝、柴 芝:地に密になって生えているイネ科の植物。芝生。 柴:山野に生える小さい雑木の総称。 暫く、姑く 暫く:少し後の。少しばかりの時間。暫時。 姑く:暫くに同じ。 蕊、蘂 蕊:種子植物の花の生殖器官。 蘂:蕊に同じ。 島、嶋 島:四方が水で囲まれた比較的小さい陸地。 嶋:島に同じ。 仕舞う、終う、了う 仕舞う:片付ける。納める、終わる。 終う:仕舞うに同じ。すっかり終わる。終わりにする。 了う:仕舞うに同じ。完了する。完遂する。 染みる、沁みる、浸みる、滲みる、凍みる 染みる:液体などが他の物に付く。着色される。染まる。「感染」。 沁みる:感動する。心に沁みる。 浸みる:滲みるに同じ。 滲みる:染み込む。 凍みる:凍り付く。 閉める、締める、絞める 閉める:開いている物を閉ざす。封ずる。 締める:緩まないようにする。結ぶ。約束などを結ぶ。締結。 絞める:縄などで縛る。「絞首」。絞め殺す。 舅、姑 舅:夫または妻の父。 姑: 姑 (しゅうとめ)。夫または妻の母。 精げる、白げる 精げる:精米する。仕上げる。 白げる:精げるに同じ。 知らせる、報せる 知らせる:分からせる。告知。 報せる:伝える。報告。知らせるに同じ。 尻、臀、後 尻:動物の背の腰と脚の連結部。肛門の回りの部分。臀部。 臀:尻に同じ。 後:後部。 退ける、斥ける 退ける:相手を遠ざける。「撃退」。辞退させる。 斥ける:追い払う。拒む。排斥。 印、標、証 印:ある目的のための他と紛れない記号などの表示。 標:旗などの目印になる物。標識。 証:感謝の気持ちを形にした物。 徴、験 徴:兆し。徴候。 験:神仏の現す霊験。効果や効き目。 記す、誌す、識す 記す:物に文字などを書く。記載。 誌す:記すに同じ。 識す:覚える。記すに同じ。 印す、標す 印す:印を付ける。 標す:印すに同じ。 皺、皴 皺:皮膚や布などが縮んだ表面にできた筋目。 皴:皺に同じ。 し(音) 士、師 士:人。その道を修めた人。「学士」。あるいは女性に対する男性。 師:教える立場にある人。専門家。「師匠」。 註:「士」と「師」はその物事にどれほど精通しているかという認識でよいです。汎用性が高いのは「士」。また、看護婦などに対し、男性を指す場合に看護士と表記する例があります。 す(訓) 州、洲 州:洲に同じ。 洲:川底に土砂が堆積して陸になった物。中洲。 酢、醋、酸 酢:酢酸を含む酸味のある調味料。 醋:酢に同じ。 酸:酢に同じ。 尽れる、末枯れる 尽れる:末枯れるに同じ。 末枯れる:枯れる。衰える。 透き、隙 透き:隙に同じ。 隙:隙間。気の弛み。 鋤、犂 鋤:土を掘り起こす農具。 犂:牛や馬に引かせ、畑や田を耕す農具。 杉、椙 杉:スギ科の常緑大高木。 椙:杉に同じ。 漉く、抄く 漉く:紙を作る。またそれに似た薄い物を作る。 抄く:漉くに同じ。 救う、済う 救う:助ける。救済。導く。 済う:救うに同じ。 掬う、抄う 掬う:液体などを匙や容器を使って取り出す。 抄う:掬うに同じ。 少ない、尠い、寡い 少ない:数などが少ししかない。 尠い:少ないに同じ。 寡い:少ないに同じ。 優れる、勝れる 優れる:他のものより勝っている。 勝れる:優れるに同じ。 少し、寡し 少し:僅かである。ほんのちょっと。 寡し:少しに同じ。 荒む、進む、遊む 荒む:落ち着きが無くなる。勢いが衰える。 進む:嫌って遠ざける。疎む。 遊む:気の向く儘にする。 筋、条 筋:繊維。腱。道理。 条:糸や線、道路などの真っ直ぐで細い物。 濯ぐ、洒ぐ、滌ぐ、漱ぐ 濯ぐ:衣類などを洗う。洗濯。 洒ぐ:濯ぐに同じ。 滌ぐ:濯ぐに同じ。 漱ぐ:口中を綺麗にする。 薦める、勧める、奨める 薦める:紹介する。採ってもらうように説く。推薦。 勧める:誘う。勧誘。促す。「勧告」。 奨める:励まし促す。勧めるに同じ。推奨する。薦めるに同じ。 廃れる、頽れる 廃れる:一般的ではなくなる。 頽れる:衰える。衰頽。 既に、已に 既に:以前に。その物事がもう行われている。とっくに。 已に:既にに同じ。 捨てる、棄てる 捨てる:物などを要らない物として放る。 棄てる:諦める。棄権。捨てるに同じ。 砂、沙 砂:粒状の石。 沙:砂に同じ。 即ち、則ち、乃ち 即ち:言い換えれば。つまり。 則ち:即ちに同じ。 乃ち:即ちに同じ。 脛、臑 脛:膝から踝までの間の部分。 臑:脛に同じ。 全て、凡て、総て 全て:全部。 凡て:全てに同じ。 総て:全てに同じ。 滑る、辷る 滑る:滑らかに動く。地面などがつるつるで転げる。 辷る:滑るに同じ。 統べる、総べる 統べる:治める。支配する。統治。 総べる:まとめる。 澄ます、清ます 澄ます:透き通らす。一つの事に集中する。 清ます:澄ますに同じ。洗い清める。 住む、棲む、栖む 住む:住まう。居住。 棲む:動物などが生息する。住処としている。 栖む:棲むに同じ。 刷る、摺る 刷る:紙などに機械を使って文字などを書く。印刷。 摺る:版画などで染料を写す。 擦る、摩る、擂る、掏る 擦る:物同士で 擦 (こす)り合わす。 摩る:擦るに同じ。 擂る:擂り鉢などで物を細かくする。 掏る:盗み取る。 座る、坐る 座る:坐るに同じ。 坐る:腰を下ろす。 す(音) せ(訓) 背、脊 背:背中。動物の腹に対する裏の部分。 脊:背に同じ。脊髄。 倅、悴 倅:自分の息子をへりくだっていう語。 悴:倅に同じ。(倅の見間違いか)。 関、堰 関:関所。余所からの人を検問する所。 堰:川の水量などを調節する構造物。 塞く、堰く 塞く:塞き止める。妨げる。 堰く:塞くに同じ。 迫る、逼る 迫る:ある物事が近づいている。逼迫している。 逼る:迫るに同じ。 責める、攻める 責める:咎める。問い質す。 攻める:攻撃を仕掛ける。 競り、糶り 競り:競り合うこと。 糶り:競売。競りに同じ。 せ(音) そ(訓) 沿う、添う、副う 沿う:道などの長く続いているものに随う。方針などに則る。 添う:付き従う。応える。 副う:誰かの傍として仕える。添うに同じ。 削ぐ、殺ぐ 削ぐ:物を切り落とす。削る。 殺ぐ:削ぐに同じ。 損なう、害う 損なう:駄目になる。失う。 害う:損なうに同じ。 謗る、譏る、誹る 謗る:他人を悪く言う。 譏る:謗るに同じ。 誹る:謗るに同じ。 注ぐ、灌ぐ、雪ぐ、濯ぐ 注ぐ:液体などを流し込む。集中する。 灌ぐ:注ぐに同じ。 雪ぐ:汚名などを洗い落とす。清める。 濯ぐ:綺麗にする。 唆す、嗾す 唆す:仕向ける。誘う。 嗾す:急き立てる。 供える、備える、具える 供える:給う。供給。 備える:万が一のために調えておく。準備。持っている。揃える。 具える:備えるに同じ。 嫉む、妬む 嫉む:他人のことを羨ましく思う。嫉妬。 妬む:嫉むに同じ。 園、苑 園:手入れされた植物が育っている一角。庭。 苑:園に同じ。 側、傍 側:傍に同じ。 傍:近く。 稜、岨 稜:物の角。 岨:崖。または地形の尖った所。 峙つ、聳つ 峙つ:山などが切り立つ。 聳つ:峙つに同じ。 背く、叛く 背く:逆らう。相反する。 叛く:背くに同じ。謀反する。 空、虚 空:天。雲や鳥がいる所。 虚:頭の中。不確か。 逸らす、反らす 逸らす:紛らわす。逃す。 反らす:真っ直ぐな物を曲げる。反る。 そ(音) 阻、沮、岨 阻:妨げられる。 沮:阻に通ず。衰える。「沮喪」。湿っている。 岨:険しい。岨。「嶮岨」。 註:妨げられるという意味であれば基本的には「阻」の方で問題無いです。 総、綜 総:全て。全部。 綜:統べる。束ねる。合わせる。 一例:「そうごう」は合わせるという意味なのでより正しい表記は「綜合」となります。また「総合」という表記は本来であれば「総和(全てを合わせる)」の意味に等しいです。 [部分編集] た行 た(訓) 栲、𣑥 栲:梶の木などの繊維で織った布。 𣑥:栲に同じ。 耐える、堪える 耐える:物体などで他からの作用に持ちこたえること。耐久。 堪える:人や気質などで他からの圧力や作用に持ちこたえること。 堪 (こら)える。 倒れる、斃れる、殪れる、仆れる 倒れる:立っている物体が横になる。転倒。 斃れる:死ぬ。 殪れる:斃れるに同じ。 仆れる:斃れるに同じ。 高ぶる、昂る 高ぶる:ある事柄が高いところに行く。高まる。驕る。 昂る:気分などが上がる。興奮する。 宝、財、貨 宝:高価な物。大切にしている物。 財:銭。宝に同じ。 貨:宝に同じ。 箍、𥶡 箍:桶や樽などについている形を維持するための輪っか。 𥶡:箍に同じ。 鏨、鑽 鏨:木材以外の加工に用いるの切削工具。 鑽:鏨に同じ。 炊く、焚く 炊く:米などを食べられるようにすること。「炊飯」。炊ぐ。 焚く:薪などを使って燃やす。焼べる。 巧み、工、匠 巧み:素晴らしい技能や手腕があること。 工:匠に同じ。物作りに携わっている人。職人。 匠:素晴らしい物を作る人。「巨匠」。 蓄える、貯える 蓄える:あるものを一定の場所に置いておくこと。知識などが身に付くこと。 貯える:蓄えるに同じ。 類い、比い 類い:似たようなものの集まり。 比い:類いに同じ。 丈、長 丈:長さや高さ。「背丈」。 長:丈に同じ。 岳、嶽 岳:嶽に同じ。 嶽:(岳の旧字体)。山。 酣、闌 酣:行事や祭りの最も盛んな時。真っ盛り。 闌:酣に同じ。 竹の子、筍、笋 竹の子:筍に同じ。 筍:竹の若芽。 笋:筍に同じ。 長ける、闌ける 長ける:ある分野に詳しいこと。得意。 闌ける:真っ盛りになる。またはそれを過ぎる。 胼胝、胝 胼胝:皮膚の一部が角質化し、厚くなったもの。 胝:胼胝に同じ。 蛸、章魚、鮹 蛸:頭足綱八腕目の軟体動物の総称。 章魚:蛸に同じ。 鮹:蛸に同じ。 確か、慥か 確か:はっきりしていること。確かである。「正確」。 慥か:おそらく。多分。確かに同じ。 助ける、扶ける、援ける、佐ける、輔ける、佑ける 助ける:救う。補う。力を添える。 扶ける:助けるに同じ。力を添える。支援する。扶養。 援ける:助けるに同じ。 佐ける:助けるに同じ。 輔ける:助けるに同じ。 佑ける:助けるに同じ。 訪ねる、尋ねる、訊ねる 訪ねる:訪れる。趣く。参る。 尋ねる:問い質す。声を掛ける。 訊ねる:尋ねるに同じ。問う。質問をする。訊問。 直、徒、只、唯、但 直:真っ直ぐである。直ぐに。 徒:普通の。 只:無料。唯に同じ。徒に同じ。 唯:ひたすら。僅かな。 但:唯に同じ。 称える、讚える 称える:褒める。称する。 讚える:称えるに同じ。 戦う、闘う 戦う:武器などを用いて争う。物理的なものについていう。 闘う: 葛藤 (かっとう)する。精神的なものについていう。 叩く、敲く 叩く:繰り返し打つこと。 敲く:叩くに同じ。 正す、糺す、質す 正す:正しくする。修正。矯正。 糺す:問い詰める。 質す:分からないところを明らかにする。 佇む、彳む 佇む:しばらくの間、同じところに立っている。 彳む:佇むに同じ。 立つ、建つ 立つ:横になっていたものが垂直になる。直立。足が伸びていて、且つ地に足だけが着いている状態になる。 建つ:建物が作られる。 絶つ、断つ、裁つ、截つ 絶つ:繋がりなどが無くなる。終わる。「絶命」。 断つ:切る。切断。遮られる。遮断。 裁つ:使うための布を切ること。 截つ:裁つに同じ。 尊い、貴い 尊い:尊敬に値すること。 貴い:地位や価値などが高い。高貴。 盾、楯 盾:他からの物理攻撃を防ぐ防具。 楯:盾に同じ。木製の盾。 縦、竪、経 縦:上下方向のこと。または立体や平面の一番長い方向。 竪:縦に同じ。垂直方向。 経:縦に同じ。 経 (たていと)。 例える、譬える、喩える 例える:譬えるに同じ。 譬える:ある事柄を分かりやすい形に言い換える。 喩える:ある言葉を他の事柄に準える。比喩。譬えるに同じ。 谷、渓、谿 谷:地表の入り込んだところ。山と山の間の部分。 渓:谷に同じ。 谿:谷に同じ。 壁蝨、蜱、蟎 壁蝨:蜱に同じ。 蜱:クモ綱ダニ目に属する節足動物の総称。 蟎:蜱に同じ。 狸、貍 狸:イヌ科の哺乳類。 貍:狸に同じ。(狸の本字)。 頼む、恃む、憑む 頼む:請うこと。ある事柄をしてもらうようにする。 恃む:頼むに同じ。 憑む:頼むに同じ。 束、把 束:いくつかの物が一つに括ったもの。 把:束に同じ。 髱、髩 髱:日本髪の背の方に張り出した部分。 髩:髱に同じ。 玉、球、珠、弾 玉:立体の丸い物。または美しい物。 球:楕円のところが無い玉。球体。運動競技などで使う丸い物。鞠。 珠:玉に同じ。真珠。 弾:大砲や銃などで使う発射物。弾丸。 偶、適 偶:稀であること。時々。 適:偶に同じ。 賜う、給う 賜う:「与える」や「くれる」の尊敬語。 給う:賜うに同じ。 手纏、環、鐶 手纏:上代の装身具。釧。弓籠手。 環:手纏に同じ。 鐶:手纏に同じ。 魂、魄 魂:生き物に宿り生命を司るとされるもの。霊魂。志。闘志。 魄:魂に同じ。 溜める、貯める 溜める:あるものを少しずつ同じところに保管する。蓄積。 貯める:金銭を保持しておく。溜めるに同じ。 矯める、揉める、撓める 矯める:整える。直す。 揉める:矯めるに同じ。 撓める:矯めるに同じ。 頼り、便り 頼り:頼ること。拠り所。 便り:知らせ。 誑す、蕩す 誑す:うまく言ってごまかす。 蕩す:宥める。 怠い、懈い 怠い:体の調子が悪い。締まりがない。 懈い:怠いに同じ。 垂木、椽、榱、棰、架 垂木:屋根面を 支 (ささ)えるための棟から軒先に渡す木材。 椽:垂木に同じ。 榱:垂木に同じ。 棰:垂木に同じ。 架:垂木に同じ。 た(音) ち(訓) 誓う、盟う 誓う:掟や天啓などに同意することや約束すること。契る。 盟う:誓うに同じ。 千鳥、鵆 千鳥:チドリ目チドリ科の鳥の総称。沢山の鳥。 鵆:千鳥に同じ。 血塗る、釁る 血塗る:刀剣などに血を塗り付ける。 釁る:血塗るに同じ。 襅、千早 襅:神事に携わる女性が掛けた襷。巫女や先払いの神人などが着る上衣。 千早:襅に同じ。 粽、茅巻き 粽:笹や真菰などの葉で巻いた餅。 茅巻き:粽に同じ。 巷、岐、衢 巷:人々。世間。 岐:分かれ道。 衢:巷に同じ。 鏤める、散りばめる 鏤める:宝飾を飾り付ける。 散りばめる:鏤めるに同じ。 ち(音) 知、智 知:知る。分かる。 智:賢い。 一例:「ちのう」は賢さの事をいうのでより正しい表記は「智能」となります。また「ちしき」は専ら知れたことや分かったことという意味で用いられているのでより正しい表記は「知識」となります。賢さが関係している言葉であれば「智」が正しい表記です。 つ(訓) 費える、弊える、潰える 費える:金銭などがひどく減る。必要以上に使われる。 弊える:疲れる。疲弊。 潰える:崩れる。 一日、朔、朔日 一日:月の一番目。 朔:月の初め頃。一日に同じ。 朔日:一日に同じ。 序で、次いで 序で:ある物事の同時に他の物事ができる機会。「序でに」。 次いで:前にくる事柄の後に。そして。 終に、遂に、竟に 終に:遂にに同じ。 遂に:やっと。結局。 竟に:遂にに同じ。 塚、冢 塚:土が盛られた所。 冢:塚に同じ。 柄、欛 柄:刀剣などの手で握るところ。 柄 (え)。 欛:柄に同じ。 使う、遣う 使う:ある目的に応じて物を用いる。使用。労働に用いる。 遣う:使うに同じ。銭を除く物以外の事柄で何かを用いる。「気を遣う」。「仮名遣い」。「金遣い」。巧みに操る。 支える、閊える 支える:差し障る。 閊える:支えるに同じ。(ただし 支 (ささ)えるとかぶるため、かな書きか閊えるの使用を推奨)。 官、司、長、首 官:官庁または官庁に属している人。幹事。 司:官に同じ。 長:集団などの一番上の立場の人。 長 (おさ)。 首:長に同じ。 阜、丘、司 阜:周囲より少し高くなっているところ。 丘 (おか)。塚。 丘:阜に同じ。 司:阜に同じ。 司る、掌る 司る:制御や治めること。「司法」。 掌る:司るに同じ。 捕まえる、掴まえる、捉まえる 捕まえる:狙っている対象や獲物などを取り押さえること。捕獲。 掴まえる:しっかりと握ること。 捉まえる:呼び止めること。 掴む、攫む 掴む:しっかりと握る。把握する。 攫む:掴むに同じ。手に入れる。 浸かる、漬かる 浸かる:液体の中に入る。浸る。 漬かる:浸かるに同じ。漬物が食べ頃になる。 使わす、遣わす 使わす:お使いになる。 遣わす:人を労働などのために送り込む。派遣。 尽きる、竭きる、歇きる 尽きる:終わる。果てる。 竭きる:尽きるに同じ。 歇きる:尽きるに同じ。 付く、附く、点く、着く、就く、憑く、吐く 付く:対象にあるものに付け加える。 附く:傍に居る。付き随う。附帯。 点く:明かりが灯る。点灯。 着く:あるところに到達する。到着。話などが片付く。決着。 就く:ある地位や仕事に当てられる。就任。 憑く:生き霊などが人に移る。憑依。 吐く:息を 吐 (は)く。「吐息」。好ましくないことを言う。 突く、衝く、撞く、搗く、舂く 突く:尖ったもので 突 (つつ)く。 衝く:突くに同じ。 撞く:物の先を打つ当てて音を鳴らす。「撞き鐘」。突くに同じ。ぶつかる。 搗く:杵や棒などで押しつぶしたりする。 舂く:搗くに同じ。 継ぐ、続ぐ、接ぐ、次ぐ、亜ぐ 継ぐ:前の仕事や伝統などを次に繋げる。伝える。 続ぐ:継ぐに同じ。 接ぐ:繋げる。接続。 次ぐ:一つ前から見ての一つ後の事柄。次の。引き続き。 亜ぐ:次ぐに同じ。二番目の。 机、案 机:物などを置く脚の付いた物。 案:机に同じ。 噤む、鉗む 噤む:黙る。 鉗む:閉じる。 作る、造る、創る 作る:物と物を組み合わせてたり、手を加えて新しい物にする。製作。 造る:作るに同じ。大規模なものを作る。 創る:作るに同じ。生み出すこと。芸術性のあるものを作る。 土、地 土:大地の形作る巌に無き物。土壌。 地:陸。大地。 槌、鎚、椎 槌:物を叩く道具。 鎚:金属製の槌。 椎:槌に同じ。 土塊、塊 土塊:塊に同じ。 塊:土が固まり。 慎む、謹む 慎む:心を置くこと。 謹む:慎むに同じ。 恙む、障む 恙む:患う。 障む:差し支える。 葛、黒葛、葛籠 葛:蔓性の植物の総称。 黒葛:葛に同じ。 葛籠:葛を使って作った籠。 苞、苞苴 苞:食べ物を包んでおく物。藁苞。 苞苴:苞に同じ。 髱、髩 髱:日本髪の後ろに張り出した髪を謂う。 髱 (たぼ)。 髩:髱に同じ。 努める、勉める、力める、勤める、務める 努める:。努力。 勉める:努めるに同じ。 力める:努めるに同じ。 勤める:会社などへ働きに通う。 務める:担う。役目を為す。 常、恒 常:いつも。日常。 恒:常に同じ。 鍔、鐔 鍔:刀剣の柄と刃の境にある金属板。 鐔:鍔に同じ。 椿山茶海石榴 椿:ツバキ科の樹木。 山茶:椿に同じ。 海石榴:椿に同じ。 螺、海螺 螺:巻き貝の総称。 海螺:螺に同じ。 具に、備に、悉に 具に:詳しく。 備に:具にに同じ。 悉に:具にに同じ。 飛礫、礫 飛礫:礫に同じ。 礫:小石。 窄む、蕾む、莟む 窄む:物の先などが小さくなる。開いていたものが閉じる。 蕾む:蕾ができる。 莟む:蕾むに同じ。 妻、夫 妻:夫婦や恋人の相方。女のつま。 夫:夫婦や恋人の相方。男のつま。 端、妻、褄 端: 端 (はし)。 妻:端に同じ。棟と直角になる壁。軒先。 褄:長着の裾の末端。 倹しい、約しい 倹しい:奢っていないこと。倹約。 約しい:倹しいに同じ。 詳らか、審らか 詳らか:詳しいこと。 審らか:詳らかに同じ。 摘む、撮む、抓む 摘む:物の先や指先で物を取ること。 撮む:摘むに同じ。 抓む:摘むに同じ。 錘、紡錘 錘:紡錘に同じ。 紡錘:糸を巻き付ける心棒。または糸を紡ぐ道具。 液、汁 液:水。液体。 汁:味がある飲める水。つけ汁。 面、頰 面:顔。表面。 頰: 頬 (ほほ)。 連、列 連:連なり。または仲間。 列:連に同じ。 熟、熟熟、倩 熟:よくよく。「熟慮」。 熟熟:熟に同じ。 倩:熟に同じ。 連ねる、列ねる 連ねる:並べること。 列ねる:連ねるに同じ。 吊る、釣る、攣る 吊る:垂れ下げる。 釣る:物に引っ掛けて浮かす。誘う。 攣る:筋肉が強張ること。 弦、絃、鉉 弦:弓や楽器に張りわたす糸。 絃:弦に同じ。 鉉:弦に同じ。金属の弦。 擘く、劈く 擘く:勢いよく突き破る。 劈く:擘くに同じ。 つ(音) て(訓) 手斧、釿 手斧:木材を削る鍬のような形をした道具。 釿:手斧に同じ。 手車、輦、輦車 手車:輿を付けた人力で動かす車。 輦:手車に同じ。 輦車:手車に同じ。 梃子梃手子 梃子:大きな力を加えるための長い棒または柄。 梃:梃子に同じ。 手子:梃子に同じ。 貂、黄鼬 貂:イタチ科の哺乳類。 黄鼬:貂に同じ。 て(音) と(訓) 戸、門 戸:外と内の間にある開閉できる物。扉。 門:戸に同じ。入り口。 問う、訪う 問う:訊く。質問。 訪う:訪ねる。 尊い、貴い 尊い:徳が高い。 貴い:高い。高貴。 通す、徹す、透す 通す:通行できるようにする。穴などに物を入れる。 徹す:通すに同じ。意志や筋などを貫く。徹する。 透す:濾す。透明な物または隙間から裏側を見る。 咎、科 咎:罪。 科:咎に同じ。 解す、溶す、融す、梳す 解す:閉じているものを開ける。結ばれているものを 解 (ほど)く。 溶す:個体を液体にする。 融す:溶すに同じ。 梳す:髪を整える。梳る。 咎める、尤める 咎める:責める。 尤める:咎めるに同じ。 時、斎、鬨、鯨波 時:物質の動き。または日と月の動き。 斎:仏教での飯時または食事。 鬨:戦が始まる時の掛け声。 鯨波:鬨に同じ。 研ぐ、磨ぐ 研ぐ:刃などを鋭くする。 磨ぐ:研ぐに同じ。 刺、棘 刺:棘に同じ。 棘:植物などに付いた鋭い突起物。 所、処 所: 間 (ま)。 処:所に同じ。 閉す、鎖す 閉す:閉める。鎖すに同じ。 鎖す:閉まり切る。鬱ぎ込む。 年、歳 年:一年。陽暦で365日の 間 (あいだ)をいう 歳:齢。 利し、鋭し、疾し、敏し 利し:刃が鋭い。感覚が鋭い。 鋭し:利しに同じ。 疾し:早いまたは速い。 敏し:賢しい。利しに同じ。 閉じる、綴じる 閉じる:開いている物の閉める。 綴じる:重ねて一つに合わせる。糸や紐など物の縫うもしくは結ぶ。 橡、栃、杼、栩 橡:トチノキ科の落葉高木。 栃:橡に同じ。 杼:橡に同じ。 栩:橡に同じ。 整える、調える、斉える 整える:並べること。乱れているものを直す。 調える:取り揃える。 斉える:調えるに同じ。 止まる、停まる、留まる 止まる:同じ所に居る。 停まる:止まるに同じ。 留まる:止まるに同じ。 唱える、称える 唱える:文を声に出して読む。 称える:唱えるに同じ。 帳、帷 帳:垂れ衣。 帷:帳に同じ。 鳶、鴟、鵄 鳶:タカ科の鳥。 鴟:鳶に同じ。 鵄:鳶に同じ。 扉、闔 扉:戸。 闔:扉に同じ。 飛ぶ、跳ぶ 飛ぶ:翼などを使って空を進むこと。空を横に進むこと。 跳ぶ:足に力を入れて宙に浮くこと。跳躍。 恍ける、惚ける 恍ける:知らない振りをする。ぼんやりする。 惚ける:恍けるに同じ。年をとって頭の働きが鈍る。 灯、点 灯:火。明かり。 点:灯に同じ。 点す、灯す、燃す 点す:火を点けること。 灯す:点すに同じ。 燃す:点すに同じ。 枢、扉 枢: 枢 (とまら)の受け。 扉:枢に同じ。 苫、篷 苫:菅や茅などで編んだ物。 篷:苫に同じ。 友、朋、伴、部、侶 友:親しい間柄である人。仲間。 朋:友に同じ。 伴:側近。 部:友に同じ。 侶:伴に同じ。 艫、舳 艫:船の後端部。 舳:艫に同じ。 巴、鞆絵 巴:尾がついた二つ以上の丸が渦巻くように描かれた文様の名。 鞆絵:巴に同じ。 輩、儕、儔 輩:同じ集団に居る人ら。仲間。 儕:輩に同じ。 儔:輩に同じ。 灯火、灯、燭 灯火:明かり。 灯:灯火に同じ。 燭:灯火に同じ。 䌫、艫綱 䌫:船を繋ぎ留める綱。 艫綱:䌫に同じ。 取る、摂る、採る、捕る、撮る、執る と(音) [部分編集] な行 な(訓) 成る、為る、鳴る な(音) に(訓) に(音) ぬ(訓) ぬ(音) ね(訓) ね(音) の(訓) 乗る、載る の(音) [部分編集] は行 は(訓) は(音) ひ(訓) ひ(音) ふ(訓) ふ(音) 付、附 付:与える。交付。 附:傍ら。附属。 へ(訓) へ(音) ほ(訓) ほ(音) 放、抛 放:外に向けて出す。放出。放り出す。「放任」。 解 (と)く。「釈放」。 抛:投げる。「抛物線」。捨てる。 [部分編集] ま行 ま(訓) ま(音) み(訓) み(音) む(訓) む(音) め(訓) め(音) も(訓) も(音) [部分編集] や行 や(訓) や(音) ゆ(訓) ゆ(音) よ(訓) よ(音) 欲、慾 欲:欲しがる。「欲望」。 慾:欲しいという気持ち。「食欲」。「欲」に通ず。 一例:概ね言葉の後ろに「よく」が付くものは「慾」がより正しい表記です。 ら行 ら(訓) ら(音) 乱、濫 乱:乱す。「騒乱」。 濫:溢れる。「氾濫」。過度である。「濫用」。 一例:騒ぎを起こすなどの意味がある言葉は「乱」の字がより正しいです。 り(訓) り(音) る(訓) る(音) れ(訓) れ(音) 連、聯 連:連なり、または連なっている。「連峰」。 聯:繋がり。「聯盟」。「連」に通ず。 一例:「れんらく」は連なりではなく繋がりなのでより正しい表記は「聯絡」となります。また、「れんけつ」は連ねるという意味もあるため「連結」でも「聯結」でも可です。 ろ(訓) ろ(音) わ行 わ(訓) わ(音) [部分編集] 新字体と旧字体で別字とされている漢字 本来は使い分けられる漢字をまとめます。 使い分けが熟語として残っているもの。 弁、辨、辯、瓣、辦 弁:帽子。 辨:分ける。「辨別」。「辨償」。 辯:言葉。「辯解」。「辯護」。方言。「東北辯」。 瓣:花びら。管の途中にある開閉部分。「瓣膜」。 使い分けが熟語として残っていないもの。 欠、缺 欠:あくび。不足している。 缺:不足している。破損している。 予、豫 予:与える。我。 豫:予め。 台、臺 台:星の名前。中国の地名(「台湾」の「台」は「臺」)。 臺:机。物などを乗せる平たい物。 糸、絲 糸:細い糸。 絲:撚り糸。絹糸。 缶、罐 缶:胴が太く口が小さい容器。ほとぎ。 罐:水を汲む容器。瓶。釣瓶。 芸、藝 芸:植物の名前。 藝:技。技芸。 戻、戾 戻:車の両側の扉。 戾:叛く。悖る。乱暴。 余、餘 余:我。 餘:余る。 証、證 証:諫める。 證:検証。根拠。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/405.html
110 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 11 36 ID jVXT24YQ 一応トリップつけました 管理人の人にはどのレスが同じ人か見えるんですよね? 基本書き捨てなんで つけないことにしてるんですが 長門が戦艦棲姫の服を着る話の続きです。 島風です。黒いです。ちょっと凌辱ものかもしれません 吹雪篇 1. 「吹雪、“指輪”は君に受け取ってほしい。俺の礼節をすべて君に捧げる」 吹雪は感極まっていた。何度もこの光景を夢見ていた。立ち上がった彼は、不安そうに縮こまった吹雪の手を取った。 「君だけが特別だ」 抱き寄せる彼に、吹雪はおずおずと身を預ける。提督の手が肩を抱き、もう片方の手が、吹雪の頭を胸元に寄せる。 そうすると、小柄な吹雪はすっかり彼に抱きしめられてしまった。ずっと夢見た場所にいる。吹雪の頬は自然と緩んだ。 彼の胸元に顔を埋め、吹雪は囁いた。 「大好きです、司令官」 提督の指が彼女の頬を撫で、唇をなぞった。吹雪は唇をОの字に開いた。吹雪は舌を指へ絡め、口へ侵入してきた指を嘗めた。 ごつごつした関節を舌でなぞると、かすかな汗の塩味を味蕾の上に感じる。 たちまち、吹雪の体の奥には火がともった。スカートの下で、太腿をこすり合わせる。瞳を蕩けさせた自分が、 淫らな表情を浮かべているとわかった。胸の頂が肌着を押し上げ、淡い草叢の奥が熱を持っていた。指が引き抜かれると、 唾液が名残惜しげに銀の糸を引いた。 吹雪の全身が、彼に蹂躙されることを求めている。引き裂かれ、焼き印を押すように所有物の証を刻まれるのを望んでいた。 そんな内心を見越したように、耳元で提督が囁いた。 「本当に?」 「はい。ずっと前から」 彼を見上げ、吹雪は尊敬と信頼のすべてを差し出した。提督は薄く笑った。古代エジプトの石像に見られる笑顔だ。 彼は片腕を上げ、明後日の方角を指さした。 「あれでも?」 促され、吹雪は陶然と彼を見上げていた目を、彼の示す方へ向けた。とたん、吹雪はかすれた声を咽喉から漏らした。 指先が指し示していたのは、神域だった。そこに集められた死体たちが蠢いている。深海棲艦も、人間の骸骨も、動いて、 叫んでいた。焼け焦げた空母ヲ級が泣き喚いていた。引き裂かれた戦艦ル級が、かつて美しかった自分を呪って噎び泣いている。 憲兵の腕章をした骨が手を伸ばして、助けを求めていた。 吹雪は腰が抜けて、死臭がしみついた砂へ尻もちをついた。震える彼女に、提督は無感情に訊ねた。 「これでも愛しているのか?」 吹雪は、自分の頬がいつの間にか濡れているのがわかった。恐怖に囚われ、彼女は泣いていた。咽喉が焼きついて言葉が出ない。 自分を見下ろす提督の前で、彼女は泣きじゃくった。震える手を伸ばすと、砂に掌をついて、吹雪は力なく平伏した。あてもなく 砂を見つめる目から、涙が何粒も落ちる。 答えなど決まっている。これさえ伝えられたなら、元の、心などない船に戻されても構わない。これさえ伝えられるなら。 「愛しています! それでも!」 それは自身に咎を認める叫びだった。 吹雪は顔を覆って泣き崩れた。月に照らされた死体たちが彼女の背信を責め立てていた。 2. ラバウル基地内には、艦娘たちの居住地区が設けられている。その一つ、吹雪に振り当てられた部屋のドアは閉じていた。 扉にかかっている名札をつまらなそうに眺め、ビスマルクは言った。 「あの駆逐艦はどうしたの? 具合でも悪いの?」 「ここんとこサブ島海域で忙しかったから、疲れが出たんだ」 扉の前に立った摩耶は、ぶっきらぼうに答えた。先日まで南方海域に出撃する艦隊の旗艦を務めていた吹雪は、 部屋にこもって姿を見せていない。摩耶は、吹雪を見舞いに来る仲間たちを宥め賺し、追い返す作業にあたっていた。 それを聞いて、ビスマルクと伊8は楽しげに視線を合わせた。 「やはり、提督が自らお作りになった私たちとは出来が違うわね」 「造物主様の役に立てないなんて、使えない」 摩耶は“妹”たちが見せる傲岸不遜で特権的な態度に我慢がならなかった。こんな連中が姉妹なのか? 自分もかつてこの様だったとしたら、なんて腹立たしいことだろう。摩耶は簡明直截に不快感を伝えた。 「失せろ」 ビスマルクは微笑した。 「ねえ、古い姉妹」 白い手が獲物を狙った蛇のように伸びた。細い指が万力のように摩耶の首を締め上げ、彼女をやすやすと持ち上げる。 摩耶は、うっ、と声を漏らした。息がつまり、摩耶の顔が赤くなる。摩耶を玩具のように引き寄せ、碧眼がぞっとするような 光を放って彼女を見つめた。 「私たちのエサにならないことを提督に感謝するのね。あなたなんか一撃よ」 ビスマルクは摩耶を床の上へ放り捨てた。したたかにタイルに打ちつけられ、つまっていた息が悲鳴になってこぼれる。 伊8が眼鏡の奥から害意に満ちた目を向けた。 「レイテ沖みたいにならないといいね」 伊8は摩耶の前世だった重巡洋艦が、潜水艦の一撃で沈められたことを嘲っていた。要するに、厭味だ。 咳き込む摩耶を見下ろし、ビスマルクは伊8に顎をしゃくった。 「行きましょう。楽しい深海棲艦狩りに!」 二人の艦娘は金髪を靡かせ回廊を歩き出した。軍靴の音を夢の中の音のように廊下に反響させ、二人は遠ざかっていった。 「提督に褒めてもらえるといいなあ」 「役立たずの妹は、私たちの餌食となる定め。気をつけるのよ」 壁に手をつき、摩耶は息を吸い込んだ。これも艦娘になった弊害の一つだ。船でいた時は呼吸なんかする必要もなかった。 わざわざ相手の出方を伺う必要もなかった。だが、やれやれ、最悪の事態は過ぎたぞ。まだ靄のかかった頭でそう思った。 連中、吹雪に興味を失くしやがった、少なくとも当分の間は―― 立ち上がりながら、摩耶はドアを叩いた。 「悪い、吹雪。ちょっと入るぞ」 はたして部屋の主は、ベッドの上で体を起こしていた。先程まで魘されていた彼女は、顔を覆って泣いていた。 摩耶は顔をしかめ、吹雪の傍らに腰を下ろす。 「大丈夫か?」 「嫌な夢。ひどい」 「無理もないか……」 摩耶はベッドのそばに座り、吹雪の小さな手を握った。 「海軍省に手紙を書いた。近く乗り込んできて、憲兵がいなくなったことについて始末をつける筈だ」 「もう出してしまったの?」 「当たり前だろ」 吹雪の声に咎める響きを聴き取り、摩耶は驚いたように言った。 涙に濡れた目で摩耶を見上げ、相変わらず吹雪は摩耶を驚かせるようなことを訊ねてきた。 「摩耶。司令官が好き?」 摩耶は唇を引き結んだ。 しばしの沈黙ののち、彼女は気まずそうに答えた。 「……好きだよ」 「私、司令官のためなら何でもできる」 吹雪は苦しそうに目を閉じた。 3. トラブルが持ち上がったのは、すぐ後だった。 南方海域に出撃したのは、長門を旗艦に、ビスマルク、伊8、加賀、木曾、それに建艦した島風だった。出撃メンバーの名を 書類に書き入れた提督は、執務室の扉を叩くノックに、事務的な声で入室許可を出した。ドアを開けて出てきた艦娘の顔を見ると、 彼はペンを止め、呆れた声を出した。 「島風。まだ行ってなかったのか?」 「提督……」 ドアを閉めた島風は、普段の明るい様子はどこへやら、居心地悪げに身を縮こまらせていた。ドアの前に立ったまま俯いているので、 ウサギの耳は触角のように前を向いて震えている。そんな彼女に提督が疑問を抱く前に、島風は顔をあげた。 いつもの笑顔を浮かべている。 「……造物主様。キスして」 「皆を待たせてるのか? 仕方のない奴だ」 提督は嘆息して立ち上がった。 背伸びした彼女に、軽く唇を合わせる。島風は提督の胸元をつかんでいた。提督が顔を離した後も、彼女はその手を離さない。 「続きは帰ってからしてやる」 「ダメ! 我慢できない」 島風は提督に縋りつくと、若木のような太腿や胸を彼に押しつける。それは幼かったが、男心をそそる仕草だった。 「仕方のない奴だ」 島風に後ろを向かせると、提督は彼女を思い切りドアに押しつけた。島風が悲鳴を漏らすのを聞くと、嗜虐心がズボンの中で 鎌首を擡げる。スカートをつかみ、提督は下着ごと彼女の服を力任せに引きおろした。下半身を晒されると、島風は、 いつになく体を強張らせている。彼女の耳元に口を寄せ、提督は囁いた。 「どうした? ずいぶん今日は固まってるな」 充血した自分を取り出すと、提督は島風の尻に押し当てる。すぐに目的の場所を探り当てる。島風は、ひっ、と呼気をこぼした。 提督はそんな彼女を一気に貫いた。島風は押し殺した叫びをあげた。彼女の奥深くまで自分を埋め、提督は眉をひそめた。 島風は、壁に顔を押しつけて泣いていた。振り向いた彼女の顔は涙に濡れている。 「嬉しい」 囁くと、島風の整った顔はさらに溢れた涙で濡れた。 「嬉しい、提督……大好き……」 泣きじゃくる彼女に、提督は眉をひそめた。 だが、他の艦娘たちを待たせていることを考えると、提督は事務的に対応した。島風の細い腰を押さえつけ、思い切り中を抉る。 いつも彼の作った島風が悦ぶように、熱くなった自分で好き放題に彼女の中を掻き回した。島風は黙って提督の動きを受け入れていた。 小柄な島風を犯すのは、年下の少女を弄んでいるようで冒涜的だった。唸り声一つ、提督は彼女の中に劣情をぶち撒けた。 島風はずるずるとドアの前に崩れ落ちる。 服を乱したまま蹲った彼女は、まるで凌辱された後の様だ。 提督は格好を整えると、彼女が脱ぎ捨てた装備を集め始めた。そして、彼女が自分の言いつけを守っていないことに気付いた。 「島風。ソナーを積んでないぞ。対潜水艦装備をしとけと言ったろう」 島風は無言のまま服を整えている。 提督は眉をひそめた。そして、建艦された島風がつけていないはずの装備ばかりつけていることに気付くと、提督は腕を伸ばし、 彼女の手首を捕まえる。島風は逃げ惑うように彼から顔を背けた。 「……お前は……」 提督は震える声を絞り出した。 「……君は、最初の島風か」 南西海域で彼と出会った島風は、彼から目を背けた。彼女の内腿を、紛いようのない破瓜の血が流れ落ちていった。 艦隊帰投を告げる明るい声が響き渡ったのはその時だった。 「お父様。艦隊が帰投した」 「提督! 帰ったよ!」 長門の愛情に満ちた声に、建艦された島風の自信に満ちた声が重なった。 執務室に一番乗りで入って来ると、建艦された島風は提督に駆け寄ろうと視線を巡らせ、彼の姿を発見する。 「造物主様! 何して……?」 建艦組の島風の声は、小さくなって消えた。 彼女の瞳は、提督に手を取られ、力なく俯くもう一人の自分にくぎ付けになっていた。 提督が何か言うより早く、建艦された島風は状況を察した。顔を強張らせ、もう一人の自分につかつかと近寄ると、 止める暇もあらばこそ、島風の頬を思い切り張り倒す。自分と瓜二つの少女が床の上に倒れると、建艦された島風は、 姉妹たちに振り向き、怒りに満ちた声を張り上げた。 「みんな! このドロップ組、私のふりして造物主様と!」 「やめろ!」 115 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 16 20 ID jVXT24YQ 鋭い声が雷霆のように轟くと、建艦組たちは一斉に彼へ跪いた。彼女たちにとって提督の言葉は神託だった。 そんな彼女たちに目もくれず、提督はドロップした島風に向き直る。彼の顔からは血の気が引いていた。 屈辱にまみれ、島風は蹲ったまま泣いている。彼女の前に膝をつき、提督は震える手を伸ばした。 「島風」 「提督……あなたは、ひどい」 手が触れる前に、島風は提督を見上げた。その声に咎める色はない。 「誰のことも大切に思ってない。私たちはあなたに愛してもらえない……あなたの作った艦娘も、 誰か一人が選ばれたわけじゃない……あなたは、誰も大切に思ってない」 彼女は淡々と続けた。 「提督はひどい……みんな、口に出さないけど、そう思ってる……」 もう部屋には、騒ぎを聞きつけた艦娘たちが集まってきていた。島風をしばらく見つめ、提督は立ち上がった。 無言のまま、彼は二人を見ていた艦娘たちに視線を巡らせた。金剛は目をそらした。彼女は普段の天真爛漫さを置き忘れてきたらしい。 提督は他の艦娘に目を向けた。皐月は、利根の陰に隠れてしまった。他にも何人かが提督の目から隠れた。 彼は言った。 「吹雪」 途中からドアの陰に隠れていた吹雪は、電気に打たれたように硬直した。そして、ふらふらと 指令室に足を踏み入れる。ぎごちなく、提督の前へ歩み出る。逃げ出したかった。だが司令官が自分を呼んだのだ。 当然ではないか? 提督は訊ねた。 「今、島風が言ったことは本当か?」 吹雪は答えようとした。だが、息がつまって声が出ない。唇が震える。冷静な声が出せない。叫び出しそうだ。 吹雪は声を出そうと努力した。だが、声がどうしても出てこない。目をいっぱいに開いて、吹雪は提督を見つめた。 彼女は口を開きかけ、そして吹雪と同じ感情を抱いている艦娘たちがそうしたように、結局、足元に目を落とした。 吹雪の視界には、提督の靴だけが映った。 「そうか」 静かな声に、吹雪は罪人のように目を閉じた。 そっけないとすら思える声が落ちた。 「許せ」 4. 「お父様がドロップ組ごときに『許せ』などと!」 「標的艦! 鈍間のあんたが旗艦だったから帰投が遅れたのよ!」 「出来損ないのドイツ艦が! 貴様が何度も外して戦闘が長引いたからだ!」 「私たち高速艦だけなら、さっさと帰投して妙な真似をさせなかったのに!」 建艦組たちは、部屋の外で耳に堪えない罵り合いを続けている。長門も、ビスマルクも、姉妹に向かって悪罵の限りを尽くしていた。 提督が部屋から出てきて、彼女たちに責任はないと保証するまで続けるだろう。椅子に座った提督は目を押さえた。 疲れ切って、彼は息をついた。 「さぞ軽蔑してるだろうな」 部屋の中、彼の傍らにいるのは吹雪だけだった。吹雪が何も言えずに佇んでいると、若い軍人は目を閉じた。 「少し眠る。寝つくまででいい。近くにいてくれ。後は放っておいて構わない」 「司令官……」 吹雪の声には、彼女自身も驚くほどの気遣う色があったが、提督は目を閉じたままだった。 吹雪は自分が泣きそうになっているのに気づいた。咽喉が焼きつきそうだ。このまま帰ったら、二度とチャンスはない。 彼女は決断した。用心深く距離を詰める。吹雪は規律正しく直立した。 「司令官。いつだったか、私にすべての礼節を捧げてくださるとおっしゃいました」 「言ったね」 言質を得た。 「では、こうすれば、私に尽くしてくださいますね」 小さな体が、軽やかに、風のように提督の上に乗った。彼が目を見開いた時には、吹雪の唇が重なっていた。 鼓動を確かめるように、小さな手が彼の胸に添えられる。その手は静かに、弱い力で彼の服を握りしめ、手放そうとしなかった。 吹雪は目を閉じたまま、押しつけるだけのキスを味わった。小説や恋の歌が謳うような、接吻の味は全くなかった。 否。 罪の味がした。 名残惜しげに唇を離すと、提督は茫然と吹雪を見つめていた。吹雪は悲しくなった。瞳に映った自分はひどいものだった。 切羽詰まって、何か言いたそうで、何も言えずに彼を見ている、ただの小娘。提督は苦しげに顔を歪めた。 「君は卑怯だ」 目をそむけ、彼は非難するように言った。 「俺が逆らえないと知ってたな」 「はい。知っていました」 吹雪は微笑した。泣きながら。 「私、司令官のことが大好きですから」 das Ende/koniec/конец/おわり + 後書き 118 :スターリン ◆Z/sQtK.huo:2014/05/27(火) 21 22 40 ID jVXT24YQ 母港が一杯なのにレア艦がダブると微妙な気持ちになります あ、次でこのヤンデレ艦娘シリーズ終わりです まとめていただいた方、ありがとうございます 以下、どうでもいい話です 例の人によると俺は色々なことをしてるそうで 全然身に覚えがなくて段々笑えてきました 他のスレでこの名前を見たことある人はご存知と思いますが ダメだったら素直に帰れと言われるか完全スルーのどっちかで まあ、それが本来の形だと思います 以上、どうでもいい話でした これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/2885.html
「おいおい、裏切り者だなんて酷いじゃあないか」 呼び名 オルランド(本名 島本 全一) 性別 男 年齢 18 誕生日 3/7 身長/体重 167cm/52kg 好き ハム卵サンド コーヒー 嫌い 八方美人 大切 (消しゴムで消された後がある) 【変形銃斧】 【変形銃斧】 ストック内部に斧が格納された「銃斧」とでも言うべきスナイパーライフルを所持する能力者 ストックを少し捻りながら引き抜くと斧頭が現れ、同時にバレルをフレームごとスライド?方向に折りたたむと、 ハンドガードが特殊警棒の様に伸びて柄になる。ちなみにサイトは外れ、変形後も柄の一部を押すと撃てる 変形後の形状的には、元銃の背面を向いた斧頭を上として、反対側に突き出た銃把、 斧頭の下に銃口、銃把の下のハンドガードが柄になるという耐久性と実用性に疑問を感じる面白武装 …の割に強度は意外にも高く、多少乱雑に扱っても何故か問題なく稼働する また通常の銃形態では一般的なスナイパーライフルとそう変わらないが、 変形後は特殊な弾丸を放つことができるようになる 特殊弾は能力者が能力によって直接弾倉内に生成する為、装填の手間がない ただし、特殊弾は総じて射程が異常に短い上に命中精度もよくないので、斬りつけてから近距離で放つなど工夫が必要 特殊弾の種類は以下 爆裂弾…着弾後小規模の爆発を起こす。1レスに2つ生成可 盲貫弾…着弾後球形に変形する為貫通しないで体内に残留する。1レスに1つ生成可 紫電弾…着弾後1レス間一定周期で電撃を発し生体電気の流れを妨害する。3レスに1つ生成可 斬撃弾…着弾後盲貫弾と同じく変形して体内に残留し、後に金属片をまき散らして破裂する。5レスに1つ生成可 各属性弾…火属性弾、水属性弾~などと呼ばれる弾丸。放つとその場で破裂し、斧頭に属性を付与する。2レスに1つ生成可 強打弾…非常に長い弾丸。射程距離は皆無と言っていいが、0距離で放つとパイルバンカーのように作用する。5レスに1つ生成可 初期装備:銃斧(通常時はボルトアクション)、通常時用の弾丸無限(ただし装填する必要はあり) 初期スペック:ライフルも斧もそれなりに扱える技量、それに準ずる身体能力 狙撃の腕はそれなり 目が良い 容姿や性格 瓢々とした性格で、相手が誰であろうと平等にタメ口で接する。上司もクラスメイトも彼にとっては同じ位の存在 知り合いに力を貸してくれ、と言われれば二つ返事で力になる 『学園』での彼はそこそこ慕われているようだが、とある事件(大脱走)の話題を激しく嫌う また、自分の胸の内を晒すことをせず、自分については誰にも理解を求めない 染めているらしく、髪は真っ赤。普段は学園の制服で歩く 概要 [部分編集] 『学園』の裏を知り、上の命令で大脱走時の主犯格及び脱走した生徒の“後始末”をしている 今でこそ学園裏に所属しているが、元は『大脱走』参加者の一人 しかし、『大脱走』当日に自分のいたフロアのリーダーを何も言わずに裏切り、学園側に着いた。彼はその理由を語らない フロアにて学園上部の人間と話していたことから何かしら学園との取引があったと見られる 主犯格の二人とは親友と言って良い仲だったために、当時は相当な混乱があったようだ 元は今の能力ともう一つ、別の能力を持つ多重能力者であったが学園側に能力を取り上げられ、今の能力に落ち着いている 実は能力が取り上げられた時に記憶操作が行われており、学園側の都合が良いように偽りの記憶を埋め込まれていたが任務で記憶系の能力者と会った際に真の記憶を取り戻している しかし記憶操作を受けていると知ってなお学園側に着くのはやはり『大脱走』時の取引が関係しているのだろうか…… 割とどうでもいいが、うまい棒はたこ焼き派。親友とはしばしば言い争っていた + ネタバレ注意·裏切った理由 彼が親友達を裏切った理由は単純明快、学園にいる妹を人質に取られたのと 大した事ではないが一応キャラの核心部分。それをwikiで見ようとするとかwww 「寝返らなければこのフロアの生徒を皆殺しにする」と脅されたからである 武器について [部分編集] 武器名『ベルセルガー』 Type SNIPER RIFLE Model レミントンM700 装弾数-5発 有効射程-900m 属性-無 分類-遠距離 使用弾薬-7.62mm×51 NATO 破壊力-D スピード-E 射程距離-S 持続力-E 精密操作性-S 命中率-S Type GUN BATTLE AXE 属性-多属性 分類-近距離 破壊力-S スピード-C 射程距離-E 持続力-B 精密操作性-B 命中率-C 正式名称は“MR-DEGa《Mltiple Renge-Dual Element Gunaxe(両用多重属性銃斧)》”学園が武器に能力を付与する実験で作られた試製戦武“虹斧”の完成型であり、彼が学園側に寝返る以前から扱っていた古き良き相棒。製品名では味気ないからと名前を付けるに至った。尚、武器名はとあるゲームから取ったとか + 属性弾 属性の重ねがけは武器への負荷が大きい為あまり使用しない 炎 斧頭に炎を纏わせる 水 高圧水流を纏い、切れ味アップ 氷 切った場所を凍てつかせる冷気の刃 風 風の加護による斧の軽量化 地 大地の力を宿してより強固に 雷 雷の力は刃に電撃を纏う 光 アイデア募集 闇 アイデア募集 名前 コメント 出会いの記録等 [部分編集] 不幸な日の最後にアルフィと会う。ズボンを穿かない変な子供だったが家がないらしいので連れて帰ったった 12/03/09 家無しの子供と会った。また家無しか。ドジェムやらマカシは良い奴っぽいからせめて敵対することがないように…… 12/03/10 センセイと地下研究所にて会話。生徒会が謀反を企んでいることと、書記及び会計についての情報入手 12/03/11 アルフィと模擬戦闘するも負ける。下着姿のコイツ連れ歩く約束された。俺のライフはもう0だ 12/03/12 白岬と久々に行った廃墟で会う噂に違わぬ性格だったがちゃんと女の子っぽい一面もあった。友達になった 12/3/13 卒業式に参加。何事も無く終わるかと思ったらテロ発生。主犯と戦闘しこれを殺害した 3/17 入院なう。ミツオが見舞いに来る。他愛ない話をして楽しかったが……あいつが裏に目を付けられた。拘束指令が下った。クソが 3/19 入院なう。アルフィが見舞いに来る。銃の呪いに自我を侵食され、崩壊まで時間がないらしい。もしそうなった時は俺に殺してほしいそうだ 3/20 【鳳凰焔帝】が路地裏で一般人を虐げているのを見咎める。少し話をして別れた 12/06/04 |夜霧 奏者 【個人軍隊】と出会い公園で話す。アルフィについての事とLead 【能力者救済機関-Lead-】の本拠地が記されていて街の移動が容易になる地図を貰う。入らないなら破り捨てろと夜霧は言ったが……すまない。だが悪用はしないと誓おう|12/06/17| -- 名無しさん (2012-06-18 23 15 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/2923.html
地獄先生ぬ~べ~・エロい場面 280 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 15 28 33 ID oAVPdkpq0 地獄先生ぬ~べ~のエロイシーン入場!! ゆきめは生きていた! 料理の研鑽を積み、次は夜伽だ!!! 裸身!! ゆきめがぬ~べ~に迫るシーンだァ――――!!! (15巻) 読者サービスはすでに二話目で完成している!! 郷子がヌードモデルと勘違いして教室で脱いだァ――――!!! (1巻) 絡みつき次第 少女の身体を締めまくってやる!! ゲストキャラ代表 チャイドル桜井奈絵が蛇の痕のついた身体を見せるシーンだァッ!!! (3巻) 肌の重ね合いなら、既成事実がものを言う!! 全裸のショタぬ~べ~と水着のゆきめが風呂場のタイルで密着!!! (25巻) 真の読者サービスを知らしめたい! 温泉美人のろちゃん リンボーダンサーいずな 水芸郷子 地獄のすごろくだァ!!! (19巻) パン一姿は3段コマブチ抜きだがページをめくれば全裸だ!! 赤なめの巻冒頭 2ページ丸まる郷子の脱衣シーンだ!!! (7巻) 万引き対策は完璧だ!! お嬢様、篠崎愛の脱衣シーンだ!!!! (9巻) 探している恋人は木の中にいる!! 木登り幽霊が来たッ 美樹の豪快パンチラシーン!!! (6巻) ロリコンなら絶対に見とけ!! 幼女の絶ちション見せたる 園児の郷子の野外放尿シーンだ!!! (14巻) 男子の人気取りのため(なんでもあり)ならこいつらが怖い!! 郷子と美樹の教室内ストリップ騒動だ!!! (18巻) トイレの個室からパン一で脱出だ!! 放尿中に脅かされた郷子!!! (2巻) 恩返しがしたいから人間の下半身になったのだ!! 人魚の×××を見せてやる!! 速目のがばーーっとね!!! (8巻、10巻) 「今日はバックに挑戦しようか」「ええっ…いきなり怖いわ」とはよく言わせたもの!! スク水の小学生が 大開脚する!! 全編水着だらけの第四コースの幽霊の巻だ―――!!! (6巻) 小学生の身体検査こそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてしまうとはッッ こなきジジイの5-3生徒へのセクハラ事件!!! (25巻) 胸を大きくしたいからここまでやったッ 効果一切不明!!!! 屈辱的なストレッチ ひなひなひなひな あおたのりこ~だ!!! (19巻) オレは羽衣ではない 一反木綿なのだ!! 御存知パンツはいてない 天女の羽衣の巻だ!!! (10巻) 入浴の読者サービス役はいつも郷子にある!! 私の×××に飛び込む奴はいないのか!! 広ミクロ化の巻だ!!! (29巻) デカァァァァァいッ説明不要!! 小5!!! Dカップ!!! 美樹のバストだ!!! (説明不要) 下着姿はカラーで拝めてナンボのモン!!! 獣姦未遂もあり!! 幽体引っ張りゲームの登場だ!!! (7巻) 鵺野先生はあたしもの! 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり呪うだけ!! ロリ熟女! まみ先生の 裸マント(15巻) 郷子を除きに風呂場へきたッ!! 多彩なアングルからオールヌード満載 入浴中の郷子がろくろ組美樹に驚いて全裸で飛び出す!!!(4巻) 変態にさらなる磨きをかけ 濡れ女子と喪男による赤ちゃんプレイがきたァ!!! (16巻) 今の自分に衣服はないッッ!! 人体発火現象!! 全編いずなのヌード連発!(14巻) 第3の小学生ヒロインが今ズボンを脱ぐ!! 件の巻から のろちゃんのトイレシーンだ!!! (11巻) 妹の前なら、俺はいつでもいいお兄ちゃんだ!! 克也の背景にかわいい妹のイメージが なぜか一部裸で登場だ!!! (2巻) 中学以降の記憶はどーした 郷子の胸 未だAカップッ!? 今は美樹も3児のママ!! 郷子26歳バージョンの寝起き下着姿だ!!! (16巻) 特に理由はないッ 手術衣で下を履いてない当たりまえ!! 実年齢はバアさんなのはないしょだ!!! 服の下開禁! (元)美少女、高山君枝が転んで際どいマンチラがきてくれた―――!!! (5巻) たぬきが生み出した実現エクトプラズム!! 作中屈指のデンジャラス・シーン ぬ~べ~の欲望が具現化して律子先生をレイプだ!!! (6巻) エロシーンだったらこの回を外せない!! 超A級エロ回 お色気妖怪パウチの巻だ!!!(16巻) 超一流の妖怪の超一流の×××だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 眠鬼の初登場シーン!! 履いてない!! (28巻) 理想の妹はこの男が完成させた!! 服がキツくなるほど成長してしまった愛美!! 木村兄妹の近親相姦寸前だ!!! (21巻) エロき王者が帰ってきたッ どこへ行ってしまうンだッ ジャンプッッ 俺達はこんな話を待っていたッッッ 男子生徒が皆パンツになり、それを女子生徒が直接はいてしまうシーンだ――――――――ッ(28巻) 加えてエロシーンと捕らえるのは気が咎める女の子のヌードシーンを4箇所ピックアップしました! 妖怪として生まれた悲劇 女郎蜘蛛 糸美!! (14巻) 反魂の術で蘇った死人 杉田琴美!! (9巻) 念縛霊!てけてけ! (3巻) ……ッッ どーやら赤いチャンチャンコに郷子が襲われているようですが、乳首が露出次第ッ皆様にご紹介致しますッッ(6巻) ……最初は怖いシーンと半々にやっていくつもりだったのにいつのまにかエロいシーンだけになっていたッッッ!! 関連レス 284 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 16 03 48 ID VNnQSaLz0 どうしよう、全部思い出せる自分が怖い…… 285 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 19 37 50 ID gWteAThk0 いずなちゃん可愛かったよな。 286 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 20 00 47 ID 2LCq5TDX0 最終回あたりのぬーべーとゆきめの初夜を鬼の手がバッチシ見てたよーってシーンが良かった 287 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 20 00 49 ID raPZFlLd0 今いずなが主役の漫画がやってるんだっけか 288 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 20 48 42 ID vPuMoCG9O あかなめ出現→銭湯ヌードフィーバー はすごかった 289 名前:水先案名無い人 :2008/03/02(日) 22 56 30 ID B0KpWb3y0 発想に負けたぜw 288が入ってないのは自分も気になったが露骨過ぎたからあえてはずした? 290 名前:水先案名無い人 :2008/03/03(月) 01 13 59 ID undiQ9QH0 だって冒頭のシーンの方が ジャンプマーク貼ってなくてエロイんだもんw 291 名前:水先案名無い人 :2008/03/03(月) 01 17 28 ID Auw3FYE40 288 「自主規制」 でジャンプのマークがw 292 名前:水先案名無い人 :2008/03/04(火) 08 55 21 ID 35EXSYkB0 その点、ToLOVEるはやってくれたよなぁ~ 乳首の加筆とか コメント 名前
https://w.atwiki.jp/nocry/pages/160.html
休息 「働きすぎだ」 心配すると言うよりは、若干咎める色の強い声音を耳にして、マクスウェルは顔を上げた。 イタリア。ヴァチカン。 魑魅魍魎の潜む、牢にも似た地下の一室。 表に出れば、立ち眩みがするほどに酷暑だと言うのに、この土牢の中は常にひんやりと、 時には息すら白い。 顔を上げたマクスウェルの頬が、いつもよりもいっそう青白く見えるのは、その一定に保たれた涼しい――というよりはうっすらと寒い――、温度のせいと言うよりはむしろ、連日に及ぶ夜を徹した仕事のこなしぶりの、せい。 「こなしてもこなしても、なぜか一向に書類の量が減らないどころか刻々と増え続けているのは、一体どういうコトなんだろうな?」 皮肉気味に吊り上げた頬には、はっきりと疲労の色がある。 まるで己に無頓着な本人だから、恐らく鏡を見ることもないだろうが。 「倒れてしまっては、元も子もないでしょう。少し休まれてはどうです」 「倒れる、か。いいな。倒れたら強制的に休息が取れるな」 「……冗談ではなく、」 本当に倒れますよ? ぎろりと眼を動かして、明らかに牽制する様子を見せる大きな男――アンデルセン――に、力のない微かな笑いを放って、マクスウェルは肩をすくめる。 「倒れたって、俺の変わりはいくらでもいようさ」 「マクスウェル」 口だけは応じながら、相変わらず書類から目を離さないマクスウェルに、やや苛立った声を上げて、アンデルセンが大またで無造作に近付いた。 「マクスウェル」 声が一段低くなる。 「マクスウェル」 「――……なんだ」 三度目の呼びかけに根負けして、マクスウェルはようよう、視線を手元の紙から逸らして、机の前に立つアンデルセンへと移した。 こんな時、孤児院の寮父を勤めるこの男が、常にない忍耐……というよりは頑固さで、梃子でも動かないことを、男に育てられたマクスウェル自身が良く知っている。 叱られたこともある。 悪戯をした、時間を守らなかった、悪いことをした、というよりは、主にマクスウェルの身体を案じてのことが多かった。 ひとつのことにのめり込むと、倒れるまで止めないことを、神父も、そしてマクスウェル自身も判っている。 仕事が、 「別に――好きなわけじゃあ――ない」 しぶしぶ事務机を離れた彼は、古びたソファにいざなわれ、腰を下ろす。 叩けばほこりのいくらでも出る、白茶けた使い古しのソファ。 腰を下ろせば、気まずい空間を裂くように言い訳がましい言葉が、つい口を衝いて、出た。 先に座ったアンデルセンが、ふむ、と鼻を鳴らす。 「では何故、」 「……没頭していれば、他の厄介なことは――とりあえず棚上げできるだろう」 ごりごりと首をほぐし回し、何度か深く息を吐く。 ソファの背にもたれかかると、不意にどっとマクスウェルの身体を、忘れていた疲労が襲った。 「あー……だるィ」 「いつから休んでないんです」 「いつから?……いつからだったろうなぁ……」 眉間を揉み解し、仰のいて目を閉じて思い返すが、茫洋と思い出せない。 頭に靄がかかったように、すべての思考が一時期止まる。 「……働きすぎだ」 もう一度、怒ったような声をして、マクスウェルの瞼の上に、がっしりとあたたかなアンデルセンの手のひらがあてがわれた。 「なんだよ」 「――なにをそこまで――忘れたい」 「……」 視界が閉じられた分、残りの四感が鋭くなって、隣に座る男の体温を肌で感じて、思わず彼は身じろいだ。 人は、苦手だ。 「……放せよ……」 言いながら、けれど身体は抗う力をなくして、マクスウェルは四肢を投げ出しソファにもたれたまま、舌打ちした。 アンデルセンから立ち上る、この男独特の雰囲気。 ゆりの花のにおい。乳香のにおい。砂ぼこりのにおい。草いきれのにおい。血のにおい。 ……どこか他所の、ここではない――どこか遠い異国のにおい。 そうだ。 この男は、つい先ほどまで命を受けて、 マクスウェル自身が発した命を受けて、任務へ赴いていたはずなのだ。 アンデルセンの声を聞くのも、アンデルセンの姿を見るのも、実に久しいはずで、 「マクスウェル」 耳朶を響かせる深い低音。聞いているだけでどこか神経が休まってしまう、安心できる声。 これが聞きたくて、 聞こえないことがどこか不快で、ささくれた気持ちを忘れるには他の事で頭を一杯にしてしまうことが、とりあえず手っ取り早い手段で。 「任務先は、どうだった」 追求されるのを避け、仕事へ話を振れば、こちらもまた、言わないとなれば意地でも言わないマクスウェルの頑固なことを知っているアンデルセンが、 「ひどいところでした」 ため息を吐いて返してよこした。 相変わらず、マクスウェルに手はあてがったままで。 「浄化するのに手間取り――ああ、思えばもうひと月経っていたのですね」 「ひと月、か」 たったそれだけ――そんなにも。 「何か?」 「なんでもない」 ぼそ、と呟いたマクスウェルの声を聞きとがめて、問うた神父に慌てて彼は否定する。 アンデルセンが帰ってくるのは構わないけれど、こうして神経が緩んでしまうと、あちらこちらからほつれが出るのが、困る。 そう口にしたら、この隣に座るお人よしは素直に目尻を下げて喜ぶだろうから、 絶対に、言わない。 「何か、つまむものでも持ってきましょうか」 「要らん」 「では何か、あたたかいものでも」 「それも要らん」 弛緩したマクスウェルを見て、案じているだろう声が、煩わしいのに心地いい。 「何もいりませんか」 「もう少しだけ、こうしていろ」 「……はい」 苦笑交じりの男の声に、一瞬むっとなりながら、それでもあてがわれた手のひらに、疲れが吸われる感がある。 「お前の手は、」 あたたかいな。 「――イエスの手もこんなだったのだろうな」 すべてを癒した、神の子の掌も。 「え?」 「なーんーでーもーなーいー」 ぼそぼそと呟く独り言に、いちいち反応するアンデルセンへ、マクスウェルはくつくつと喉を鳴らした。 異国にいるわけでも、 他のものに気を取られているわけでもなく、 今だけは独り占めの感覚はとても愉快である。 この瞬間だけは。 「寝てしまえ、マクスウェル」 不意に耳元で声が響いて、次いでやさしい感触。 挨拶の接吻と判っていても、跳ね上がる心音を聞かれなかったのは、幸い。 そのまま身体ごと引かれて、アンデルセンの膝の上に倒れ込んだ。 洗いくたびれたカソックの厚手布地越しに伝わる体温が、男の存在を際立たせる。 「寝たら……起きる自信がない」 抗いもせず、おとなしく引かれた膝に頭を預けて、 けれど口とは正反対に起き上がる力は、身体のどこにもなかった。 「寝てしまえ」 視界をふさがれたまま、手探りで腕を伸ばすと、ざらりと男の顎鬚に触れた。 薄笑いを零して、飽きもせずその男の感触を楽しんでいると、甲に再び口付けられる。 「あなたは少し、自愛する力に欠けるようだ」 「銃剣ごときが何を言う」 不意に声に張りが無くなり、 「お前はあたたかいな、アンデルセン……」 うわ言のように最後呟いて、とうとうマクスウェルは深い闇の淵へと意識を手放した。 せんせいのひざまくらでわたしもねたい 裏トップページ?にモドル
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/535.html
前へ 夜、私はホテルのベッドに寝転がって、ぼんやり天井を眺めていた。 イベントはとてもうまくいった。お嬢様のちっさーが、明るいちっさーとして上手に振舞ってくれたおかげで、大盛況だった。 夕食もとても美味しかったし、今後のいろいろな仕事について、スタッフさんたちと打ち合わせをすることもできた。いい1日だったと思う。 ――なのに、なぜ、私は今ため息をついているんだろう。 “舞美さん、あの・・・” 今日のちっさーのいろいろな姿が、頭をよぎる。 やっぱりもっと、話を引き出してあげたほうがよかったんじゃないか。何か打ち明けたいことがあったのかもしれないし、あるいは1日中一緒にいて、私に何か不満を覚えた可能性だってある。 2時間ほど前、ちっさーは私の部屋にシャワーを借りに来た。 ちっさーの部屋のが調子が悪くて・・・といっていたけど、今考えれば、他の目的があったんじゃないだろうか。 うっかり忘れていたけど、ちっさーは最近私とじっくり語り合いたいとしきりに言っていたんだった。もし、そのために、来ていたんだとしたら・・・ 「あー・・・もー・・・」 いつもそうだ。 私は誰かの変化や助けを求めるサインに、だいぶ時間が経ってから気づく。 最年長だし、リーダーなんだから、周りを見るように気をつけてはいるんだけれど・・・なかなか、うまくいかない。 明日になれば、舞やなっきぃ、愛理たちとも合流する。優しいみんなと一緒に過ごすことで、きっと、ちっさーの今日のもやもやした気持ちも解消されるだろう。 だけど、いつまでもそんなことでいいんだろうか? 私も、ちっさーが頼ってきてくれるときには、できる限り手助けをしているつもりだけど、もっと自分から積極的に動いていかなければいけないんじゃないだろうか? 「・・・よーし」 だったら、私らしくちっさーをサポートしてあげよう。 “全力リーダー”の名に恥じないような、まっすぐな気持ちで、大好きなちっさーを。 「んー・・・クシュッ」 寒気と、自分のくしゃみの音で、私は目を開けた。 どうやら、知らないうちに眠ってしまっていたらしい。暖房のタイマーは切れて、毛布もブランケットも羽織っていないから、すっかり体が冷えてしまっていた。 「あー・・・やっちゃったぁ」 頭をかきながら、枕元の時計を確認すると、時刻は3時。随分深く寝入っていたみたいだ。 せっかくちっさーに、寝る前に思いついた“あの事”を聞きに行こうと思っていたのに。こんな時間では、もうどうしようもない。 「・・・あれ」 何気なく、手元のケータイに目を落とす。すると、ピンクのランプが点灯して、メールの受信を知らせていた。 ぼんやりしていた頭の中が、一気にシャキッと覚めていく。 はやる気持ちを抑え、アドレス帳から電話番号を選び出して、通話に切り替える。 「もしもし、ちっさー?」 通話状態になったと同時に、ふと思い立って部屋のドアを引く。 ――そこに、ちっさーがいた。 「あの・・・あの、ごめん、なさい、私・・・」 一体、いつから待っていてくれたんだろう。 もしかして、私が眠り込んでいる間、ずっと?あぁ、そういえば、さっきのメールは何時ごろ来たものだったんだろう。 私はどれだけの時間、ちっさーを一人ぼっちにしてしまったんだろう・・・ 「ごめんね・・・」 泣き出しそうなその顔を見るのが怖くて、自分の情けなさを再認識させられるのが怖くて、私はちっさーを抱えるようにして抱きしめて、部屋のドアを閉めた。 「舞美さん、お体が冷えていらっしゃるわ」 「ちっさーだって。ほっぺが冷たいよ・・・」 指で頬をなぞると、ちっさーはびくんと肩を揺らして、私の目を覗き込んだ。 深くて澄んだ、宝石を思わせるような瞳の色。 どんどんそこに吸い込まれていくような感覚がして、気がつくと、ちっさーの唇と、私の唇がくっついていた。 ――りーだー、あんまり千聖とそーゆーことしないで。千聖は自分が何をしているのかわかってないんだから。 なっきぃの咎めるような声が、難しい表情の顔が、頭をよぎる。・・・ごめんね、なっきぃ。でも、私も、自分が何をやってるのか、よくわからないの。 これがちっさーの心を落ち着ける行為なら、今の私にできることで、ちっさーが望んでいるのがこういう事であるなら・・・でも、きっといけないことなんだよね。でも、でも・・・ 唇が離れると、ちっさーは私の胸に顔をうずめて、小刻みに体を震わせた。 「・・・映画、怖かった?」 私の問いかけに、驚いた様子でちっさーが顔を上げる。 「・・・やっぱ、そうだったんだ」 「あの・・・ごめんなさい。そんな、子どもみたいなことで、私、舞美さんに迷惑をおかけしたくないのに」 「あはは、そんなのいいよ。あれ、怖かったもんねー。ちょっと、ちっさーのおうちに似た感じだったし、とかいってw」 「ひっ」 「あ、やだごめんね、また余計なこと言った」 ちっさーの背中をぽんぽんと叩いて、二人でベッドに腰掛ける。 「今日ね、映画の後、ちっさーずっと様子がおかしいなって思ってたの。 ほら、私に話したいことがあるってセレンドで言ってたし、そのことかなって・・・でも、そういうことじゃなくて、単にあの映画が怖くて一人でいたくなかったんだよね? あ!別に、子供っぽいって言ってるんじゃないんだよ!ただ、理由が近くにありすぎて、勝手に考えすぎて見失ってたっていうか」 「うふふ」 傷つけないように、って慌てる私の様子を見て、ちっさーは目を三日月にして笑う。 よかった。ちっさーの不安な気持ち、私の近くにいることで、少しは落ち着いたみたいだ。 「舞美さんのおっしゃる通りです。映画には私からお誘いしたのに、情けない話ですが・・・思っていた以上に怖くて、とても一人ではいられなくて。 遅くまで明日菜と電話をしていたのだけれど、途中で寝てしまったみたいで、もう舞美さんを頼らせていただかないと、私、どうにかなってしまいそうで・・・」 「そっか、うん、大丈夫だよ。ここでゆっくり寝ていっていいからね。私も、ちっさーがいてくれたら嬉しいよ」 「本当に?嬉しい・・・」 肩にかかる、ちっさーの吐息が少し熱くなる。・・・ちっさーが、“あれ”を求めるときの、体の変化。 さっきより濡れたその瞳に、私の顔が映っている。 「舞美さん」 「うん。お布団の中、入ってからね」 ちっさーの指を絡め取って、シーツの上で足が絡まって、やわらかくてあったかい部分がぶつかりあって。・・・なっきぃ、ごめんなさい。ダメなことなのかもしれないけれど、私とちっさーの安眠のために、ね?ね?? 「ん・・舞美さん・・・」 電気を全部消して、月明かりの中に、ちっさーの小麦色の肌が、ぼんやりと浮かぶ。 いつかは、こういうことをしなくても、ちっさーが心を委ねてくれるようになるのだろうか。 きっとそのほうがいいのだろうけれど、何となく寂しい気がするのはなんでだろう。 腕の中で、どんどんあったまっていくちっさーに喜びを感じながらも、私の頭の中には、ぼんやりとした焦燥感がいつまでも消えずに残っていた。 次へ TOP