約 1,001,441 件
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/68.html
「交差する想い。連鎖する悲劇。舞台にすら立てず、消えていく無数の願い」 「それでも君達は、願いを抱えて此処に居る。全てを踏み躙ってでも、叶えたい願いを持っている」 「だからこそ、此処に選ばれた。幾数年の人類史の中から、選び出されて此処に来た」 「故に、そう、君達は――――途方も無く不幸で、ほんの少しだけ幸運だ」 ■ 終礼の鐘が鳴り響いて、下校時刻を迎える。 どうやらいつの間にか居眠りをしていたらしい。幕が降りた舞台のように、教室は閑散としていた。その中で一人、赤霧火々里という少女は帰り支度を進めていた。 ノートをまとめ、プリントを整理し、教科書を鞄の中に詰め込んでいく。あまりにも何時も通りの、何気ない光景であった。 茜色に染まる教室。不意に扉が開いた――――そちらへと視線を送れば、見慣れた先輩の姿がそこにある。 「もうそろそろ下校時刻だよ、火々里ちゃん」 「あっ……すみません、先輩。お疲れ様です」 風紀委員の最後の見回りだろう、教室もそろそろ締める頃合いか。ひらひらと片手を緩やかに振りながら此方へと近付いてくる彼女へと合わせて立ち上がる。 一之瀬侑李は、彼女の机へとゆっくりと腰を下ろして火々里へと微笑んだ。その表情が、何処か寂しげに見えたのは……この夕焼けのせいだろうか。 「またサボりですか、一之瀬先輩」 目を細めながら、火々里が咎めるようにそういった。 バツが悪そうに侑李は笑うと、ふと窓の外へと視線を送った。それに釣られて、火々里もそちらへと目を向ける。 夕焼けに染まるグラウンド。静まり返って、今はただ静かに眠るように。 きっと明日も、同じ風景がそこにあるだろう。何度も何度も、この当たり前を繰り返す。それはなんて平凡で、平穏で、平坦で、どこまでも幸福な―――― 「続くと思うかい。こんな時間が」 「……え?」 見透かされたような気分だった。質問の意図も意味も分からず、火々里はただ目を丸くしながら彼女を見つめた。 ふっ、と肩を落としながら、侑李は立ち上がる。困惑する火々里へと向けて、答えを出すでもなければ、導くこともなく……きっといつもの遊びなのだろうと思った。 だから明日も、きっと。きっとこんな時間が続くと、信じている。 「なんでもないよ。じゃあ、暗くなる前に帰るんだよ」 教室の扉が閉じる。その姿を見送った。 その問いかけの答えを求めるように、もう一度、窓の外を見た。そこに映るのは、先程と何ら変わることもなく……ゆっくりと、その手を伸ばした。 ――――ふと、鏡に何かが映り込んだ気がした。 戻ってきた先輩が、悪戯をしにきたのかと振り向いた――――居た。そこには確かに、"何者か"が立っていた。 息を呑んだ。だってこんな生徒は"知らない"。それはそうだろう、まさか……白銀の鎧と、太陽のように輝く剣を持った、ファンタジーじみた格好の生徒など居るはずもない。 まるで夢でも見ているかのようだ、と思った。それを裏付けるように、その姿には時折"ノイズ"のようなものが乱れた。何度も不安定に乱れて、ズレたり、黒い穴が空いたりをしていた。 だから、これは夢だ。そう断じたかった。 「お初にお目に掛かります。私の名は、"セイバー"、真名を――――――――"ガウェイン"」 その剣先が、此方へと向けられる。 夢だと断じるには、あまりにも明確が過ぎる冷たい刃の感覚。仮に今が夢であるとするならば――――いったい、何時から、夢を見ていたというのだろうか。 それを思考するには、あまりにも遅すぎた――――振り上げられた刃が、陽光に煌めいて、正しく太陽を奪われたかの如く。 「我がマスターのオーダーにより。貴女の命を頂きます、御覚悟を」 振り下ろされた刃が、火々里の身体を斬り裂いた。血飛沫が噴き上がる様を、まるで他人事のように、窓ガラスが映し出していた。 第一話 無限聖杯戦争『冬木』 第四節 終
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31999.html
【検索用 はーてっととーる 登録タグ 2015年 NexTone管理曲 VOCALOID yasu は まふてる ユジー 初音ミク 曲 曲は 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ユジー 作曲:ユジー 編曲:ユジー inst mix:yasu 動画:まふてる 唄:初音ミクAppend 曲紹介 「それでも、生きてていいの。」 曲名:『ハーテッド・ドール』 ユジー氏 の6曲目。 まふまふ氏のアルバム『闇色ナイトパレード』への書き下ろし曲のVOCALOID版。 歌詞 切り取った檻の片隅で膝抱え目を瞑っている 冷えた都会の体感温度 小さめの吐息一つ空気汚した 愛想笑いと期待はずれを責めたて こもりがちの声が恥ずかしくて はにかむ子供の振りで誤魔化した 欠伸のふり首を傾げてオルゴールを抱いた人形が 私を見て嘲笑(ほほえ)んでくるから疎ましくて旋律を塞いだ 選り好みした神様の勝手 壊れかけのオモチャは直らない 気まぐれや手違いを糾してひとつくらい持つことを赦して こころという澱どうしたって抜き取ることそれすら叶わない 埋め込んだその意味を ねえ、どうか教えて 窓格子の向こう側 置き去りの真っ白い部屋 だいじょうぶだよって言い聞かすんだ 劣等の種の芽が幻想に芽吹いた 育った皮肉を気取った笑顔で拵えた仮面泣き笑いピエロ そんな不実の才能をもって振りまくのを誰が咎めるの? 与えるでもないのに求めたって差し出すべきモノが見当たらない 見透かされることを怖がって鈍い振りすることを赦せよ 値踏みのない崇高な言動 知らないのやり方もわからない 愛を請う言葉など吐く資格なんて無い 隣り合う美しさをその名で呼ぶんだ そんな奇麗な無垢さをこの身体にもください 選り好みした神様の勝手 壊れかけのオモチャは直らない 気まぐれや手違いを糾してひとつくらい持つことを赦して 借りものの心臓がずっと愛(かな)しみの信号を送るから ねえどうかその芽には色めく季節を 少しだけ息を止めて確かめて コメント いいなあ -- 名無しさん (2015-05-09 10 13 04) とても素敵です!!なける -- mahumahulove (2015-05-10 08 11 30) 早いっ!!!ww -- 名無しさん (2015-05-14 21 52 44) めっちゃいい曲・・・。泣 かっこいいし・・・。なんだよこれ・・。さいこーじゃんかよ・・・・・・。泣 -- フラグ回収車 (2015-05-14 21 54 13) CD欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! -- NONAME (2015-05-16 23 53 55) すごい -- 名無しさん (2015-05-17 02 45 45) 泣ける歌です…!! -- 翡翠 (2015-05-18 19 40 39) 歌詞6行目「旋律を塞いた」が間違ってます!「た」じゃなくて「だ」です! -- ワクテカ (2015-05-19 23 04 59) 体感温度の[度]が[渡]になってます。 いい歌!ユジーさん -- 実琴 (2015-06-09 23 50 08) この曲めっちゃ好き! -- White (2015-06-13 09 39 48) とってもいい曲! -- 名無しさん (2015-07-06 21 54 40) 泣ける歌ですね~♪とてもいい曲です! -- 舞姫 (2015-11-22 06 42 00) ちょーいい曲! -- まふてん (2015-11-27 18 11 42) 前奏好きです -- 名無しさん (2016-05-12 17 27 23) w( ̄△ ̄;)wおおっ! -- 名無しさん (2016-05-13 23 28 42) ステキ!とりあえずハマる曲!! -- 名無しさん (2016-10-26 19 41 29) 聞けば聞くほど好きになる曲!! -- まるか (2016-10-27 18 45 19) むっちゃいい曲 -- 名無しさん (2017-01-31 13 17 30) カラオケに入ってないのが不思議なぐらいいい曲 -- 名無しさん (2017-10-03 21 03 16) 曲調が好き。なんか懐かしい感じがする。 -- ゆき (2018-06-09 18 01 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1435.html
(投稿者 Cet) 燃える! 燃えていく! 心は煉獄に在った。 いつも私の心は著しく捻じれていた。 体は殻であった。 心の軋む音がそこに反響する。 世界が半球状であるとすれば、きっと最上部から罅割れて、砕けて落ちてくるだろう。そう何度か思ったことがある。 しかし実際にそんなことは起こらなかった。 俺はただ生きている。 独白。 独白。 独白。 いつまで続けるのだろうか。 あらゆる存在は”フォーミュレイト”されていた。 呟きもまた同じで、それは俺にとってありふれた物質でしかない。 独白。 独白。 独白。 夜が白んでいく。 今日も今日が始まる。 独白。 独白。 独白。 俺はあっちを睨んだ。 白んでいく日を睨んだ。 割れろ! 心の中で叫んだ! 何も起こりはしない。そんなことは最初から知っていたのだ。 割れろ! 何度も唱えた。 割れろ! 割れろ! 割れろ! われろ! そろそろ良いかな、と俺は顔を上げた。 つま先にかかる程度の高さの草が繁茂した森林。 俺は樹木に背を任せ、座り込んでいた。 朝が始まるのが分かった。 がやがやと、ずっとずっと背後の方から人のざわめく声が聞こえてきた。 あれは俺の所属する部隊の隊員達の声だった。 俺は彼らにあいさつをしなければならない。 しなければならない、というか、する。 俺はここに居る為にここに居たのであって、あいさつをすることもまた俺の欲求の内の一つだろう、そんな風に思いながら腰を上げた。 ふらふらと歩きだす。俺の服装は今どんなものだろう。 オリーブドラフの軍服。 朝露で湿っていて、何やら独特な臭いが漂っている。 俺はそれを意識的に無視した。 俺はそっちへと向かった、ベースキャンプへ。 あいさつをしなくちゃ。 俺は歩いた。とぼとぼと歩いた。百メートル程の距離を歩いて、ようやくその場所が見えてきた。 それはベースキャンプだった。間違いなく。 歩哨の一人がこちらの姿を見咎める。 「おい、早く戻ってこい。一人で勝手な行動をするな」 その歩哨は雑然と言った。彼は、言語野の混沌を、アウトプットすることで、処理したのである。 「了解です。おはようございます伍長」 「ああおはよう」 男は、俺と目を合わせようとはしなかった。 それでもいい、そう思った。俺はとりあえずどこに行かなければならないっけ。俺はどこに行かなければならないんだっけ。そうだあいさつをしなくちゃならないんだった。そう言えばそうだった。そうだった。 俺はあいさつをしなければならないんだった。 そうだった。 俺はあいさつをしなければならないんだった。 そうだった。そうだった。 そうだった。 心が捻じれる。捻じくれる。 煉獄に心はあった、今までもそうだった、これからもそうだろう。 もし世界が半球状の存在であれば、いずれどこかが罅割れて、そこから亀裂は全体へと伝わっていくだろう。そう思った。 そう思った。 そう思った。 そう思った! 思った! 今こうして俺は思考していた。 さあ次はどうする? どうする? 「おはようございます、少尉」 俺はあいさつをしなくてはならないんだった。 「おう、パピヨンじゃないか」 「おはようございます、少尉」 それはさっき聞いただろ、と、少尉は笑って言った。 「お前は飯食ったか?」 「いえ、まだです」 「よし、じゃあ一緒に食べよう。あ、お前支給品はどこにやった?」 「私は自分のテントにそれを置いていきました」 そうか、そうか、と、少尉は満足そうに笑った。 嘲笑ではない。 笑っていた。 笑っていた。 思考が停まりそうになる。 笑っているのは俺でもあった。 俺も笑っていた。 俺はご飯を食べよう。そうしよう。 俺はご飯を食べるぞ! 大きな声で自分に対して呼びかけてみた。 確かにそうしようと実感していることを味わう為に。
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/766.html
407 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 12 33 30 0 まぁいい加減シツコイからフローラルな空気に換えておきますね ( A` ) プウ ノヽノ) =3 A`)ノ ヒャー くく へヘノ 408 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 12 36 54 0 オイ、誰かスカッとさしてくれよ。 409 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 12 50 46 0 408 ( A` ) スカッ ノヽノ) =3 A`)ノ クサッ! くく へヘノ 413 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 13 10 00 0 ↑のAAを見て思い出したDQ返し 義実家が一人っ子のため、嫁の籍に入った私。 可愛い一人娘を取られて悔しいのか、会うたびに何かにつけてネチネチと嫌味を言ってくる自尊心が異常な舅。 俺のほうが稼ぎもいいし、優れている!だから言うことを聞けと言わんばかり。 盆に義実家に帰ったときもネチネチネチネチ俺自慢+嫌味の嵐。 嫁と良トメが咎めるも止まらない。 もう煩わしくなって、「ちょっとすみません。」と断ってから ( A` ) ブボッ ノヽノ) =3 A`)ノ ヒャー くく へヘノ 「で、なんの話でしたっけ?プゲラ」 と、前日に大蒜&肉を大量摂取した強烈なガスを直噴でかましてやりましたw 「どういうつもりだ○○君!!フジコフジコ!!」 「娘は返してもらうフジコフジコ!!」 と予想通りの反応を示したところに嫁が 「お母さんに聞いたけど、お父さんの年収は・・・・でしょ? 旦那はその倍貰ってるからもう黙ってくれる?」 とニコニコしてる般若のような顔でトドメをさしてくれました。 娘の旦那に対抗心剥き出しの舅は自尊心ズタズタで大人しくなり、自分の非を謝ってくれました。 その後、屁のあまりの臭さに嫁から殴られましたけどね。 423 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 13 57 57 0 413 トドメさした嫁もGJ!そんなDQじゃない気もするけどね 425 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 14 22 25 0 413 年収=人間のレベルだと思ってるあたりが いかにもDQっぽくてナイスDQ返し 427 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 14 28 15 O 屁が臭いだけで殴らなくてもいいのにw 435 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 14 47 01 0 婿に貰うのに仕事も年収も知らない嫁親 437 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 14 56 04 0 435 うちは旦那の年収なんて親には言ってない それなりに無理せず暮らしていける程度だとは言ってある 普通は給料明細でも提出するのか? 446 :名無しさん@HOME:2007/10/23(火) 15 16 06 0 GJありがとう! 427 嗅覚が壊れるかと思ったし、目が沁みたと怒られました。 殴るといってもポカポカ叩かれる感じですよ。 435 別に家を継ぐわけではないので婿というか、嫁側の姓を名乗っているだけです。 年収は知っていると思っていたのですが、 437のような感じでしか伝えてなかったらしい。 舅は基本的にはいい人なのですが、若干亭主関白というか殿様気分というか。 良トメは何か言われても「ハイハイ。仕方ないわね。」と慣れた手捌きだし、 舅が私に対して気に障るような事を言い出すと、嫁とタッグを組んで壁になってくれたり、 フォローをしてくれてたんですけどね。 イライラが我慢できずにかましてしまいました。 後日談ですが、始めてできた息子に父の威厳を示したかったみたい。 方向を間違えてるけどねw 今は適度に良い関係を築けています。 人様の顔に直接放屁するあたりがDQかと思いましたがスレ汚し失礼しました。 次のお話→439
https://w.atwiki.jp/starward/pages/101.html
内容の刷新に伴いコメントログをリセットしました。 - 名無しさん (2024-07-16 12 37 25) サブ格メイン射派生がステルス解除されなくなったから、これで着地取るだけで大分遊べると思うんだけどどう思う? - 名無しさん (2024-08-09 01 03 39) Nサブ格からのバルカンが気持ちいいんですよね。それ以外だとステルスを咎める系の武装が怖くて、、、 - 名無しさん (2024-08-09 07 30 06) 射撃始動がしやすくなり、格闘を生当てしなくても良くなったからかなりやりやすい。ステルスしたら横サブ格しながらメイン撒いて追いかけるムーブが強いね - 名無しさん (2024-08-09 07 48 31) サブ格派生サブ格もめっちゃ強くなってない?ガン攻めよく通って超楽しい - 名無しさん (2024-08-17 11 20 32) 全然当たらんしスカセとかどころかデュカの格闘にすら負けたんですが - 名無しさん (2024-08-17 12 39 30) そもそもデュカの格闘は判定強い、当たらないのは振り方に問題があるかと - 名無しさん (2024-08-17 14 33 01) スカセ、格闘弱いって言う人居るけど発生速くて強い部類だと思うんだ - 名無しさん (2024-08-17 15 08 45) 前のアプデでちょっと変わったからね 強判定ってわけじゃないから普通に格闘振られたら負けるよ ジャイロの強みは滑る格闘って点。判定だしっぱで動けるから相手の横移動とかを狩れる - 名無しさん (2024-08-17 15 44 14) 誘導切り高機動接近、バルカンでよろけ取れる。っていう1.5でヤミンの次くらいに暴れてる気がする - 名無しさん (2024-08-23 11 54 21) あれ?こいつものすごいクソキャラになってる。シュウウでやると返し手分からなくて完封サれた - 名無しさん (2024-08-24 11 26 05) 今の環境、対キャバがキツいから隠れてるだけで強いっていうキャラかなり多いと思うからキャバをなんとかしてほしい - 名無しさん (2024-08-24 12 06 42) 同じくカマキリジャイロ強すぎて完封された時びっくりした。使うか…… - 名無しさん (2024-09-18 23 20 44) 研究が進んでなかった時は最弱キャラの名を欲しいままにしてたのに研究が進んで上方もされた今ではジャイロ押し付けサブ射派生でHPゴリゴリ削る1.5最強クラスキャラになってるからなぁ - 名無しさん (2024-09-18 23 34 07) サブ格の伸びが良すぎてステルス使って簡単に追いつけるから頭おかしいキャラになってる - 名無しさん (2024-09-19 12 14 14) 下方ってよく読んでもわからなかったんだけど、どんな感じなんだろう - 名無しさん (2024-09-24 22 38 33) 少なくとも使っててジャイロの使用感はあまり変わってないね。俺は基本的に密着して押し付けて当てる使い方してるからかもだけど - 名無しさん (2024-09-24 22 50 40) 被害者の少なさが原因なんだろうけどここまで勝率あってヘイト集めないのも面白いな - 名無しさん (2024-09-25 12 50 53) 一回クソ狩られてからランカーのカマキリは見かけ次第全部BANするようにしてたわ 見合うコスパが悪過ぎた - 名無しさん (2024-09-25 13 01 03) 1.5直BANはそれこそコスパ悪くない?3.0選出させるように誘導して擬似BANしてるわ - 名無しさん (2024-09-25 13 04 02) こっちシャフだから大半は各々好きなのBANする展開ばっかだしね 相方が擬似BANできそうなの選んだときだけ合わせてた - 名無しさん (2024-09-25 13 12 36) こちらに合わせてください!みたいなの連打するんだよオ! 真面目に自分がキャリーしないと勝てない試合多いし自己中の方が良い場合多いよ - 名無しさん (2024-09-25 13 15 34)
https://w.atwiki.jp/25847/pages/38.html
基本戦術・立ち回り 『アルカナ選択』 基本的にアンジェはどのアルカナとも相性は悪くないが、最初はシステムに慣れる為に特殊なアルカナと弱いアルカナは選ばず慣れてから選んだほうがいいと思う 磁、罰、風、土、鏡、時、鋼、火、水あたりは最初使うのはオススメしない。最初に触るのは愛、顎、聖、花、剣あたりがオススメ 慣れてきてアンジェに合ってる光、土、風、顎、水、愛あたりから選ぶのがいいかも? 相手キャラによってや、アンジェ自身にもっと他にいい選択肢もあるかもしれないので慣れたら色んなアルカナを試すのもいいと思う 『崩し』 一度近づいたら、なるべく端で有利フレームの多い技で固めながら崩しを狙うか、4DやGCを漏らさせてそれを咎める。ドロップキックが8カウント以上溜まっているなら、それのガークラを狙うのもいい 5Bから低ダJBと低ダJCとjcNHから空かし下段などで崩したり、ステ5A3BCで4GCを狩ったり、5Bなど有利F取れる技を使って6GCを誘って読み合いにしたり。 起き攻めでない状態の崩しはそこまで強くないので、固めとGC狩りに集中するか、バックHJなどで距離離してから立ち回りに戻ってもいい 『コンボ選択』 基本的には画面端の起き攻めが単純に強いので、端まで運んで2C〆出来るコンボを出来るだけ選択していく ゲージ全部吐いても端固めも強いので、1本くらいなら回収できることは多いので全部吐いても何とかなったりすることも多い。理想はノーゲージかEFのみ使っての2C〆 ドロップキックが10カウント版溜まっているならJC始動や投げ始動以外なら使っちゃってもいい 倒しきれるときは2C〆でなく最大を取ろう 『対空』 昇りJAかJBで迎撃、Bとつで相殺、の二つが主軸。 昇りJAかJBは相手の攻撃判定が強いと負けることが結構あるので、相手が技を出す前に潰す感覚で対空する Bとつでの相殺は相手の空中ダッシュ攻撃、斜め上からのホーミングに対して使う。相手が空中にいる状態で相殺したら一部例外を除いて大体投げが通る その二つで処理できない技に対して、置き1BCや置き2BCや2E、5B、ワープ、縦ぷっぷくや超マーリンなどを選択していく どうしても無理だなって技やタイミングになってしまったら、ステップガードやハイジャンプガードも選択していく 『守り』 連ガじゃなくなった瞬間にBとつも、4GC Bとつも、6GC Bとつも出せばとりあえず大体相殺かヒットかガードかが起こる。 読まれて相殺不能技重ねてくるならGCからワープや相殺ハイジャンプガードなどしよう。 Bとつ相殺時に当身か空投げか後ろ要素Dなど。空投げ空振りする場合のためにガードを仕込んでおく。4GC Bとつが相殺した場合、技の回数制限に引っかかって当身が出せないので注意。地対地で相殺して当身出せないときや様子見したいときなどに後ろ要素Dもアリ 相手の固めに隙間がありそうなら抜けれそうなタイミングでハイジャンプガードをとりあえず入力しておくのもアリ。 起き攻めに対しては、相手が本体のみで来るならBとつや当身で切り返せるが、飛び道具と打撃同時に来られると技振っても切り返せないことが多いので 超マーリンとかで飛び道具無視して本体ふっとばすか、リバサハイジャンプガードで安定取ったり。 『距離別の戦法』 遠距離 アルカナ技を撒いて一緒に攻めるか、加速ホーミングで普通に攻めるか、相手を待つか。 アンジェは待ちや逃げが強いキャラでもあるので、体力優勢なら相手が来るのを待ってもいいが、自己強化できるキャラやアルカナにはさっさと加速ホーミングで近づいて強化させないようにする EFが強いアルカナなら生EFをしてから攻めてもいい 中距離 お互いホーミングを使っての初手の取り合いになる事が多い間合い。 ぶつかり合いになったら、JBの判定で真横や下の相手には勝ったりすることも多いが、相殺したとき空中技の発生が遅いので、普通のキャラ相手には 相殺したとき投げ間合いにいるなら投げ、それ以外なら後ろ要素Dで逃げるのが多分安定 相手がホーミングしてくるのを見てJBを置いておくのもいい 近距離 逆択が多く有利F取れる技の多いアンジェには結構いい距離 うまく触れたら相手の暴れを防止しつつ、5Bなどで固めて崩しにいく。 困ったらBとつ
https://w.atwiki.jp/fyukiti-katei/pages/34.html
【女大学・20】 以上の条文は幼いときからよく教えるべし。また書き付けて折々読ませることを忘れてはならない。現在の世の人は、女に衣服道具など多く与えて婚姻させるよりも、この条文を十分に教えることが一生身を保つ宝となるだろう。 昔の言葉に「人は100万銭を出して娘を嫁がせることは知っていても、10万銭を出して子を教育することは知らない」というのがある。 これは本当にその通りだ。女子の親である人はこの真理を知らなければならない。【女大学評論・20】 最後に、以上のことは幼いときからよく教えろ云々、現代の人は女子に衣服、道具など多く与えて結婚させるよりもこの教えを云々、昔の言葉に人はよく100万銭を出して女子を嫁に出すことは知っていても10万銭を出して子供を教えることを知らないといい、女子の親である人はこの理屈を知らないでいてはだめだと。 以上19条の結論は親切な教えである。 私も女大学作者の誠意を非難はしないが、女大学が書かれてから200年余りもたった今日において、人智の進歩、時勢の変遷を視察し、既往の事実に徴して将来の幸福を求めようとするときには、必ずしも昔の人の教えに服従することはない。あえて反対を試みてもかまわないのである。 そもそも、昔、封建門閥の時代に政治をはじめとして人間を万事圧制して組織していた世の中では、男女の関係も自然と世の中の風潮に従って、男子は君主のごとく、女子は臣下のごとく、その尊卑は区別があった。 それと同時に君主である男子は貴賎、貧富、身分の違いがあっても、婦人の前ではまるで時の将軍大将のように傍若無人な態度を取り、婦人を冷遇したり無視したりするだけではなく、ひどい者になると淫乱しまくり、配偶者を虐待、侮蔑する者もいたが、世間にはこれを咎める者もいなかった。かえってその虐待、侮蔑の下にひれ伏し従う者を賢婦貞女と称していた。 その風潮は上流社会でも下流社会でも同様で、嫉妬は婦人の敗徳であると教えれば下流社会もこれを聞き習い、やきもちは女の恥などと唱えて、あえて自分から結婚契約の権利を放棄して苦欝の淵に沈んでいた。 そればかりか、男子の狂乱が子孫に悪影響を与えることをを棚に上げ、こういった弊害を知らないのは奇怪なことである。 ただ驚くべきことだが、社会圧制が久しいものとなるとそれは国民一般の習慣を形成して人々に浸透していった。 政治上では君々たらざるも臣々たらざるを得ずというに等しく、婦人の道は柔和忍辱、盲従して、夫々たらざるも妻々たざるを得ずとして、もっぱらその一方の教えに力をこめて、自分を封建社会の秩序に適応させ、また、間接的にその秩序が成り立つのを手助けしていたような・・・そんな特別な時勢の中で執筆された女大学なのだから、その内容は現代から見ればこそ奇怪なものと思えるが、その当時は決しておかしいものではなかった。 弓矢鎗剣は今の軍器としては無用の長物であり、ただ一種の玩具であるが、昔は一本の鎗で三軍の成敗を決したこともあった。昔は利器であったが、今は玩具である。 このような今と昔の相違を名づけて「人智の進歩」「時勢の変遷」という。学者は特にこれに注意すべきである。 私は女大学を女子教訓における弓矢鎗剣と認識する。 現代となっては少しも重要な内容ではないし、その内容の是非についてはさておき、女大学の作者が女子を教えるということの必要を説くことの、その熱心さについてはただ感服するほかはない。 よって、今、私の腹案としてある女子教育説の大意を次に記し、これを「新女大学」として、今は亡き女大学の作者に提示しようと思う。 作者先生も200年の変遷を見て、もしかしたら首肯されることがあるだろう。女大学評論終。
https://w.atwiki.jp/u-sk/pages/170.html
■布拉德伯里路-Bradbury Avenue- PM09 14 維多利亞平台(Victorian Terrace)西側の壁面を構成する高層雑居ビルディングである布拉德伯里大厦(Bradbury Mansion)から、揺頭中心(Dope Center)方面へ伸びる大通りの灯りは、ブルータルで無愛想な建物が並ぶ薄暗い通りを虹色に彩っている。 アーケードを覆う立体ネオンの多重構造広告群のジャングルの下、濡れた道路がそれを反射してアンドロメダ銀河を創り出す。 行き交う人々の黒い影がまるで回遊魚のようだった。 夜市の賑わいから逃れるように、またひとつのペアが気づかぬうちに消えている。 排煙を思わせるどこからか流れてきたスモッグが、淡い色彩を与えられて形を変えていく。 ここはネオンカラーに彩られた密林の狩場だった。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 意図的に空けられているのだろう飯店裏の路地で、肉の塊が機械のような一定のリズムで揺れていた。 荒いふたつの息遣いと、同じリズムで漏れ出す押し殺したような喘ぎが、どうしようもない衝動を吐き散らすだけのマシーンに相応しかった。 アレックスがマシーンになる十数分前。 布拉德伯里路の夜市の灯が、濡れて鏡になった路を虹色に輝かせる。 並ぶファストフード・スタンドとカフェスタイルのアドホック・チャンネル・フォーラムの横を通り過ぎる時、アレックスは確かに自分に注がれる視線を感じていた。 ここでまず、視線を浴びない瞬間は無い。むしろ流れ弾を喰らわない方がよほど幸運と言える。 アプローチの面でも、サクセス時の面でも、ここはとにかくやりやすかった。 そこまで御膳建てされていれば、狩人も獲物も自然と集まる。 後は流儀次第。それぞれのカードを出し合って、都合が付けば人知れず路地裏へと消えていく。 スタンド・バーから男はアレックスに熱視線を注ぎ、それに気づいたと解ればさり気なく自らの下腹部を撫でてアプローチした。 アドホックな関係で済ますのならば、それだけで十分に意図は伝わるものである。 後は相手のカードの切り方次第だった。 相手がコミュニケーションを求めているのなら同じテーブルで手頃なドリンクでも注文するだろう。 後のトークの内容次第でドリンクの支払い方法が変わる。 相手の分まで払う姿勢を見せれば自然とその後のポジションも決定する訳だ。 もしそうでなく、別のアプローチをしてくるのならばそれに乗ればいい。後は成り行きでどうにでもなる。 相手が去るのであればそれまでだ。ハンティングはシンプルな駆け引きである。 アレックスは男のサインに気づくと、目にかかる前髪を後頭部まで撫でつけて、店の路地へと入っていく。 残りの仮想アルコールを喉の奥に流し込み、男はその影を追った。 アレックスが前髪を上げるのは一種のスイッチだった。 自分が求める男の性を自分の身に降ろす儀式と行ってもいい。 路地裏の物陰で、アレックスの唇は行きずりの男の喉笛を捉えていた。 快楽に身を捩り、男は賭けの勝利を悦ぶ。 アレックスのベルトのバックルに即座に手を掛け、跪いて目前の栄光に頬擦りをした。 ――アレックスは好きなようにさせた。 誘いに乗ったのは自分の筈なのに、なぜか乗り気にならなかった。 露わになった自身を頬張る目の前の男は、確かに自分の欲情をくすぐった筈なのに。 この期に及んで男はアレックスの興味から外れていた。 正確には“醒めてしまった”と表現するのが正しいか。 自身ではない自身に欲情している男の“向こう側”が透けて見えてしまう。 尤もそれは飽くまでアレックスの想像に過ぎないが。 それでも自分がまさにそうであるように、目の前の男もまた、自身の欲求を叶えるためにここにいて、その手段としてこの姿を得たのであろう。 アレックスは、未だに夢の中に居られるこの男が羨ましかった。 この男にとって自分はただ願望の捌け口でしかない夢の登場人物に過ぎないのだ。 目前の男がアレックスにとってそうであるように。 それが、異様に淋しかった。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 意図的に空けられているのだろう飯店裏の路地で、肉の塊が機械のような一定のリズムで揺れていた。 荒いふたつの息遣いと、同じリズムで漏れ出す押し殺したような喘ぎが、どうしようもない衝動を吐き散らすだけのマシーンに相応しかった。 アレックスが相手に投影するのは、情けない自分のリアルの姿だ。 妄想の中のキャラクターに滅茶苦茶にされる自身の姿を虚しく思い描きながら、アレックスは自分を求めた男の期待に応えている。 まだこのアバターを使わずに華園を訪れた時。 アレックス・李は理想郷の中で蚊帳の外に置かれていた。 同じように布拉德伯里路を歩いたあの日、アレックスは誰の視線も感じなかった。 まるで泥沼の激戦区で小銃の弾丸が往来する中で、何もできずに立ち尽くす透明な幽霊に等しかったのだ。 それが姿を変えればどうだ。 一時はアレックスはその結果を喜び享受したものの、今となっては虚しさが勝った。 これは自分ではない。 求められたのは自分ではない。 その感情は関係を重ねるごとにプライオリティを駆け上り、相手の言葉が、視線が、決して自分を求めているのではないことを否応なしに気づかせた。 結局は、自分が妄想を相棒にマスターベーションを繰り返していたあのときと変わらない。 むしろ、妄想することすら億劫になって、他人の妄想に相乗りすることで代用しているに等しいのだ。 それに気づいてしまえば、あとはただ虚しいだけだ。 それでもまだ、自分の妄想した理想郷に近いこの場所に立てるだけまだマシなのかもしれないが。 ――男の絶頂を見届けて、あっという間に萎えていった自身を服の下に収めると、アレックスは事務的にハグを返して路地裏を後にする。 そして何事もなかったように、再び布拉德伯里路の飛び交う銃弾の雨を浴びながら、透明な幽霊だったときと同じように夢の中を朧気に歩いていく。 思えば、理想郷と思っていた華園ですら、出会いは現実より遥かに非常だった。 望むならこの仮想現実は、自分が見て取るに足らないと判断しうる他者を事前に振るい分けることすら可能なのだ。 フィルタリングに弾かれた他者はもうその者の世界には存在せず、可視アバターも衝突判定も失って文字通りの幽霊になる。 こうして誰かを機能的に葬っていることすら、いつの間にか忘却の彼方だ。 アレックスもまたそうして、誰かを透明な幽霊として扱っていることを忘れていた。 どの分際で、と、自傷的に溜息を吐く。 すでに前髪は、もとのように視界に被っていた。 「……?」 アレックスが正面を向いたのは、妙に多くのアバター達が一方向から足早に移動してきたためだった。 同時に目に入ったのは、転げたいくつものカフェテーブルと、地に腰を突いた一人の男。 ギリシャ彫刻のように整った顔立ちの男は呆然と向こうを眺めていたが、ふとアレックスの方に顔を向けると、恐怖に歪んだ顔で駆け寄りこう嘆願した。 「お願いですッ、あの人を助けて――!」 虎頭の大男は、警官風ルックの男が浴びせる罵詈にも雑言も意に介さず、その目はどこか別の物事に視線を向けているように見えた。 それが腹立たしいのだろうか、警官風ルックの男は一度、横たわる大男の大腿を踏みつけ、二度その虎顔を警棒で殴打した。 まず、前提としてインターバース内では痛覚が制限されている。 一種の催眠状態にある現実の脳に仮想痛覚が与えられると、生理的反射により現実の肉体にダメージがフィードバックされる事象が研究にて明らかになったためだ。 この施策は却って現実での注意力散漫などの弊害を及ぼしつつあるが、仮想現実においてまで傷病の苦痛を味わいたくないと言うのは万人の共通認識であったため、問題提起さえあれど具体的な解決案を挙げる者は無い。 そして、ブートレグ・サーバである万華鏡皇華園に、防犯という概念は存在しない。 そのためのブートレグ(海賊版)・サーバなのだから、それを警邏する者は好きでやっている変態に他ならない。 良識があると自覚するのであるなら安全な正規サーバを利用すれば良いだけのことで、わざわざここまで来て正義を振りかざす者は普通ではない。 ただ正義という大名義分の下で、自身の良心を咎めることなく暴力性を正当化したいだけなのだ。 無論、そういうプレイは華園の中に横行し、それを求め合うからこそプレイは成立する。 咎められることを目的に悪事を成すもの、それを目敏く見つけて咎めるもの、双方の駆け引きがそこに存在する。 ――しかし、今、暴行を受ける虎頭の男の目は完全に“醒めていた”。 幻想の外に居るとき、まだ夢の中に溺れている相手のプレイにただ身を任す時間のなんと虚しいことか。 アレックスには、それが解った。 それがたとえ、苦痛のない電子の夢の中だとしても。 「……おい」 なるべく低く、威圧感のある声色を使ったつもりだった。 しかし、紡がれた言葉はどこか溜息混じりで、圧の抜けた声で口から吐き出される。 「流石に目に余る……やめてくれないか」 声の主は、それなりに見応えある肉体をした、牛頭鬼(ミノタウロス)のアバターだった。 「……あ?」 あと12打もすれば飽きて終わるだろうと予想していたが、それより早く相手の手を止めさせたその声の主をサンダーは一瞥する。 親切心などと言う面倒な正義暴力の連鎖だ。 目前のモンスターに対して自己正当性を高めるためのマウントにサンダーは興味を抱かない。 ……ただ少し様子が違ったのは、前髪に隠れた牛頭鬼の目が憐憫の視線をしていなかったことだ。 ならば蔑みかとも考えたが、そういうわけでもない。 「……」 ――相手の目は、完全に“醒めていた”。 その目が侮蔑しているのは“この幻想(ゆめ)そのもの”で、一方でまた自身もこの幻想(ゆめ)に含まれていることに気がついてしまっている目だった。 そういえば、あのライノセラスとの出会いの時、相手も同じ目をしていたことを思い出す。 だからこそ夢を喰らい尽くすモンスターに仕立ててやったつもりだったのに、むしろ夢に沈んでしまった。 サンダーはそれが腹立たしかった。 アカウントをブロックして自身の世界から消し去ったつもりでも、記憶には未だこびりついている。 「クソが」 忘れ去ったつもりの諸々をその言葉と共に吐き捨てて、サンダーは立ち上がる。 そして呆気に取られたままの警官ルック・サディストの肩を突き飛ばし、苛立たしげに肩を揺らして立ち去ろうとする。 その時、アレックスとサンダーは、共に表情なくお互いを 一瞥してすれ違った。 だが互いにそれ以上振り返ることもなく、そのまま距離を開けてゆく。 当事者を失って意味を喪失した転げたカフェテーブル等がポジション・リセットされて何事も無くなったのと同じように、アレックスは再び夜市の喧騒へと帰っていく。 ――そしてサンダーもまた、夜市の幽霊として七色のホログラフィの先へと消えていった。 ただ、何時もの夜と少し違ったのは。 暴行を止めさせたあのおせっかいのアカウントを、ブロックせずにそのままにしていたことだった。
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/420.html
クリフトのアリーナの想いはPart12.5 419 名前 1/2 Mail sage 投稿日 2012/07/13(金) 02 05 38.75 ID 08o7PFcp0 昨夜までご機嫌斜めだった姫が、父であるサントハイム王に呼びつけられ、謁見の間を出ててからやけに足取りが軽い。 なんでも、公務である他国との晩餐会が先方の都合によって中止になったというのだ。 じっとしているのが性に合わないこの姫、先日のドレスの試着では始終むくれっぱなしで、 仕舞いには暴れだしてヒールを折る始末だったので、それはそれは嬉しいのだろう。 朝の祈祷を済ませた神官が、城内で浮き足立った姫を見かけた。 姫様、と声を掛けるより先に、突進とも言える勢いで走り寄って来る。 「クリフト! クリフト――――!!」 その猛進は城内に疾風を起こし、カーペットを乱れさせた。 「姫様っ、お城の中で走ってはなりませんとあれほど…!」 その場に居合わせた頭頂の禿げた教育係の爺が咎めるのも聞かず、 姫は顔を輝かせて若い神官に掛け寄ると両手を広げて力一杯抱きついた。 その勢いと言ったら、神官が姫を受けとめたまま、どこまでも後方にずり下がり、 背中で太い石柱を一本大破させ、更には大理石の壁をも抉らせたほどだった。 頑丈な石が崩れ去る重低音が、城内に響き渡る。 この若き神官が幾多の戦闘で肉体を鍛えていなかったら、命も危うかったに違いない。 ブーツに火が点く程の摩擦熱と、首元にしっかりと絡みつかせた姫の細腕、体温、果てには胸元の柔らかな感触……。 神官の全神経は一瞬にして研ぎ澄まされ、反射的にその身体を腕を回す。 埋め込まれたような形で激突した壁からずり落ちると、二人は身を重ねる形でようやく動きを止めた。 「クリフト、聞いて! 明日中止になったのよ! 私もう嫌で嫌で仕方無かったの!」 目を覆いたくなる程の酷い破壊行為をよそに、心底嬉しそうにアリーナが報告する。 全ての体重を任せられたまま輝くような姫の笑顔にクリフトは笑みが漏れそうになるが、 背中がひどく痛むのと、立場上、共に喜ぶわけにもいかないので、苦虫を噛み潰したような顔をしてただ頷いて見せた。 二人の目が合う。さすがの姫もやりすぎたと思ったのか、小さく舌を出して「あっ、ごめんねクリフト!」 と一言だけ詫びて、首元から細い腕を外して起き上がろうとした。 「えっ…」 姫が小さく、声を立てる。 神官の腕がその力を抜かないので、身を起こせないのだ。 甘い拘束。今しがた抱きついた男の胸は広く、力強い鼓動を感じる。 姫の額が、神官の頬に触れた。 「クリフト?」 ただ名前を問いかけると、神官は慌てた様子ですぐさま姫を解放したが、 頬を赤くしたままで目を合わせられないらしく、ただ俯いていた。 「ご…ごめんねクリフト、痛かったでしょ?」 アリーナは取り繕うように言葉をかけ、手首を掴んで立たせた。 「いえ…私のほうこそ…申し訳…ありません、姫様」 長い帽子を直しながらしどろもどろに謝罪の言葉が告げられる。 姫が見上げると、二人の身長差がかなりある事に気付かされた。 「姫様! いつになったらおしとやかに振舞って頂けるのか……!」 ブライが怒りに声を震わせていた。 「ブライったら、そんなに怒ってばかりいると毛が全部無くなっちゃうよ」 悪戯っぽく笑うと、姫は持ち前のすばやさでその場をいとも容易く立ち去り、 残されたクリフトが姫の代わりに説教を受ける羽目になった。 姫が何かやらかした時は大抵このパターンである。 「クリフト…弱そうに見えて、あんなに体大きかったんだ……」 ブライのお叱りを逃れ、自室のベッドに寝転がりながら、姫はぼんやり考えている。 その腕には上質のクッションが抱かれたまま……。 「姫様……あれほどの力を持ちながらお身体は華奢でいらっしゃる……」 アリーナの身代わりとなり、爺の説教を上の空で受けながら、 神官は姫の体温を思い出し、己の手をただ見つめていた。 -END-
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/826.html
前へ 高速道路をぐんぐん進んで、一般道をしばらく進んだところで、ふと景色が変わった。 「千聖ちゃん、海!」 私の呼びかけに、マサキとババ抜きをしていた手が止まる。 「ウフフ、もうすぐ別荘に着くわ。きれいな海でしょう?後で千聖のお気に入りの場所を案内するわね。ほとんど人の出入りがないから、リラックスして過ごせると思うわ」 「すっげー、プライベートビーチってやつ?」 「いいえ、工藤さん。日本では海の私有が認められておりませんので、法的な側面から言えばプライベートビーチというのは(ry」 なんだかよくわからんメイドさんの解説はおいといて、誰も来ない海で、千聖ちゃんと過ごせるのか・・・。 なにして遊ぼうかな。水鉄砲で戦争ごっこなんて、上品な千聖ちゃんは絶対やらないだろうし、綺麗な貝殻でも拾ってプレゼントしようかな。 「うみうみうみー!!きゃほー!」 「・・・おい、空気よめよお前!」 ――だが、こいつがいるんだ。マサキのやろうが。 千聖ちゃんに迷惑なんてかけさせないからな(キリッ)あたしがバッチリ監視してやる。ついでに教育もしてやる! 「まーちゃん泳ぎます!ここで降りていいですか」 「は?いくら海見えてるからって、歩いたら結構距離あるんだからな。だいたい、水着どうすんだよ。裸で海入るのかよ」 「あるもん」 「は?」 マサキは座席を乗り越えると、おもむろに私と千聖ちゃんの間に割り込んできた。 そのまま、グッフッフとしたり顔で笑うと、なぜかスカートの裾に手をかける。 「なにやってんだよ」 私の咎める声にも構わず、マサキはいきなりガバッとワンピースを捲り上げて、「じゃーん!」と元気よく体を見せ付けてきた。 「バッカお前・・・!」 「まあ、まーちゃんたら!」 なにが悲しくて、マサキのヌードなんか見せられなきゃならんのだ・・・と目を反らす。 だけど、同時にあげた千聖ちゃんの声からは、不思議と嫌悪感というものを感じなかった。 「んん?」 私にケツを向けて、千聖ちゃんに服の内部を見せているマサキ。 だがしかし、奴は裸んぼではなかった。下着ッ子でもなかった。 「ウフフ、水着を着ていらしたのね、まーちゃん」 千聖ちゃんの言うとおり、マサキは紺色のスクール水着を着ていた。 「びっくりさせんなよな!」 「うへへへ」 マサキは振り向くと、“さとうまさき”とデカデカ書かれたゼッケンを見せ付けてきた。 「つか乳近づけんなよ!」 「どぅーは怒ってばっかりですね。でも怖くないです。真の恐怖は業平さんにこそあります」 「ったくまたわけわかんねーこと言って」 マサキにまともに話を振ったって仕方がない。 それはわかってるんだけど、千聖ちゃんが絡んでいると言うのに、暴挙を見過ごすわけにはいかないのだ。 「きゃーまーちゃん浮き輪も持ってきました!」 「はいはい、まーちゃんたら、ワンピースをお下げなさい。風邪を引いてしまうわ」 ――でもでも、千聖ちゃんてば、こんなメチャクチャなマサキに優しくして・・・もしかして、私、空回ってる? そう思うと悔しくて切なくなって、私は2人に背を向けると、タヌキ寝入りを始めた。 「遥?まあ、疲れてしまったのかしら」 ごめんよ、千聖ちゃん。ちゃんと着く頃には、機嫌を直しているから。 爆発しなかっただけ、大人になったわね。と脳内でみずきちゃんも褒めてくれているし、許しておくれ。 そのうちに、マサキも遊びつかれたのか、私の背中に思いっきり頭突きをくらわせてきたまま寝息を立て始めた。 「ウフフ、妹が増えたみたいね」 「あら、嬉しそうですこと。本当に、何方かの御面倒を見られているときは、お嬢様もしっかりなさるんですねぇ。とかいってw」 ――違う、違うんだよ千聖ちゃん。私がなりたいのは妹じゃなくって・・・ 思考がまとまってくれない。運転手さんの運転が上手すぎて、その心地よい車の振動と、子守唄みたいにふわふわ響く千聖ちゃんの声の効果で、私はいつしか本当に深い眠りに落ちていってしまっていた。 次へ TOP