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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266820218/35-40 俺の幼馴染がこんなに不人気なわけがない 俺はやっとの思いで家へと帰宅した。 家まで帰る道中は身体が鉛のように重たく感じて、まっすぐ歩くことすらままならなかった。 ときおり壁に手をついて身体を休めなければ家にたどり着くこともできなかったかもしれない。 玄関の扉に手をかけて開けるという日常の当たり前の動作にすら気だるさを感じつつ、ゆったりと家の中へと入る。 するとまるで計ったかのようなタイミングで桐乃とはちあわせになった。ちょうど階段から降りてきていたであろう桐乃は俺の姿を確認するなり何かを言おうと口を開いたが、すぐに俺の異変に気付き驚いたように口元を手で覆ってみせた。 手で隠れる前に見えた口の形から、きっと「おかえり」の四文字を言おうとしていたのだろう。少し前なら桐乃の口からは到底聞くことが出来ないであろう貴重な四文字であったが、 あいにく今の俺にはそれの返答である「ただいま」という四文字を言う気力も残っていないため、途中で桐乃の口が止まってくれたのはありがたかった。 そして俺は、顔をうつむき加減にしてゆっくりと桐乃から視線を外す。 「ちょっ……! えっ、えぇっ!?」 俺は何も言わずに桐乃の横を通り抜けていく。 一度飲み込んだ言葉のせいで二の句がつげないでいるのか、桐乃は口元をおさえ狼狽したまま言葉にならない言葉をこぼしている。 俺はそんな桐乃の様子を気に止めることもなく……もとい気に止める余裕も無く、階段を上ってゆく。家の扉を開ける動作ですら気だるさを感じた俺にとって、 階段を上るという作業は偉い修行僧に科された厳格な試練に匹敵するほどの苦行であった。しかしさすがに、この俺の精神的に疲れ果てた身体を何のプライバシーも無いリビングで癒すことはできそうにない。 ひとまず誰にも聞かれることなく誰の視線も届かない場所で、ため息を一つぐらい吐かせてもらいたい。 「……ちょっと、あんた。と、とっ……止まりなさいよ!」 それでも妹様は何とか言葉を紡いできて、アメリカから帰ってきても昔と変わらぬ高圧的な命令口調で俺を呼び止める。アメリカで説得したときに似たような罵声を食らったが、日本で喰らったのは数ヶ月ぶりだった。 どことなく歯切れが悪いのは俺と同じ帰国疲れのせいか、俺の様子がおかしいことに気付いた戸惑いか、はたまたその両方からか。 俺は階段の途中で足を止めたが、決して振り返らない。一歩でも振り返ればバランスを崩して階段から転げ落ちてしまう予感がするほど、自分が心の底からガタガタになっていることがわかっていたからだ。 「……なんか用か?」 覇気の無い声色だった。一瞬これは本当に自分の声なのかと、自分自身でも疑ってしまうほどに生気がない。 「いやっ、用っていうか……。ど、どうしたのよ?」 俺の覇気の無さが乗り移ったのだろうか。主語の無い、それでいて歯切れの悪い質問が階段すら上るのに億劫となっている俺の足にまとわりつく。 これがいつもの桐乃の勢いに任せた態度だったなら何の後腐れも無く足を進めていただろう。 「…………」 それでも今の俺に桐乃と長く会話をする自信は無かったので、ひとまず無言のままゆったりと階段を上りきる。その間、桐乃はずっと黙って待っていた。 そうしてから俺は身体を半分だけ階段下の桐乃に向けて一瞥する。何かを問いたげな瞳がライトブラウンの前髪の奥からじっと俺を捉えている。 「……疲れた」 「えっ?」 唐突に俺の口からこぼれた言葉に、桐乃は一瞬呆気に取られた表情をする。 「カバンを持ってくのも面倒なくらい、疲れてんだよ。だから……カバンここに置いとくから、後で部屋に持ってきてくれ」 俺はそう言いながら無造作に、それでも勢い余って階段から桐乃が居る下へと落ちないよう心配りをしながらカバンを自分の足元近くに放り捨てる。 まぁなんだ、さっきの俺の一文の中に含まれた、『疲れてるから、話はひとまず後で俺の部屋で』という意図ぐらいは桐乃なら読み取ってくれるだろう。 俺はカバンを置くとすぐに自分の部屋へと歩き出す。それでもまだ階段の下の方から桐乃が俺を制止しようとする声が聞こえたてきたが、決して立ち止まったりも振り返ったりもしない。 もう本当にそんな余裕は今の俺に無いのだ。俺は自分の部屋の前にたどり着くと、素早い動作で部屋に入りトビラをしっかり閉めて、あたかもそれで最後の力を使い果たしたかのようにすぐさま力無くベッドへと突っ伏したのだった。 空白の時間とはまさしくこのこと。いろいろな意味で衝撃の連続であった今日、俺の頭は今までの反省だとかこれからどうするだとか考える余裕はなく、ひとまず何も考えない時間を欲していた。 意識はあったので眠っていたわけではないと思うが、部屋に入ってからの俺は何も言葉を発せず考えず、ただベッドの上で静寂を保っていた。 そんな半ば夢心地の俺を現実へと引き返したのは、コンコンッという最近では聞きなれぬ木を叩くどこか小気味良い音。それは扉をノックする音であった。 「…………」 俺は無言でベッドから体を起こす。へとへとだった体力も幾分か回復している。 「誰だ?」 扉の外にいる人物はおそらく桐乃であろうと半分確信しながら、俺は部屋の外にいる人物にそう話しかけた。お袋はノックなどしないし、親父に至ってはまだ帰ってきてもないだろうから、桐乃以外の人物が俺の部屋の前にいるなどありえない。 それでも、奇跡を期待して良いのなら。ひょっとしたら――― 「あたしよ。入るからね」 聞きなれた、それでもアメリカから帰ってきたばかりで少し懐かしさも感じる強気な声色。それはまごうことなき俺の妹の声だ。 そうして俺の扉がガチャリと開いて、片手に俺の学生カバンを持ち、もう片方の腕に何かを乗せたお盆を持った桐乃が部屋に入ってきたのを目で確認する。ベッドに座る俺に微妙な視線を向けつつも、桐乃は俺が先ほど預けたカバンを無造作に床へ置き捨てた。 予想通りの展開に驚くことはせず、それでも俺は一瞬だけ残念だと思ってしまう。 ひょっとしたら、俺の心配をしてくれた麻奈実が―――、という展開を、無意識で期待してしまっていたのだ。 現実を知ってからだと、これほど馬鹿みたいな妄想もない。くだらなすぎて、心の中で嘲笑すら出来ないレベルの冗談だ。 「はぁ」 「チッ。ため息つきたいのはこっちだっての」 辛気臭い顔を浮かべていた俺が気に食わないのか、桐乃は舌打ちまじりに毒づく。昨夜の晩餐で見た桐乃の姿は今やあとかたもなく、ある意味で本当の俺の妹が戻ってきたでも言うべきだろうか。 「……で、何があったのよ?」 そう言いながら桐乃はベッド上で項垂れている俺に視線を合わせてきた。それと同時に桐乃から手渡されるコップ一杯の水。どうやら先ほど片手に持っていたお盆にはこれを乗せていたらしい。 「……何もねぇよ」 「そんなに声嗄らしといてよく言うわ。……良いから話しなさいよ」 麻奈実の家を出る辺りからずっと涙を流していたからだろう、俺の声は確かに嗄れて掠れた声になっている。 発声するたびに喉のいがらっぽさが自分でも気になるし、こんな声で何もないなどと言っても説得力は皆無。ずっと涙が流れつづけていた顔の方はもっと酷いことになっているかもしれない。 「…………」 だからこそ俺は無言を決め込んだ。冷静に考えたら桐乃は俺がつい先日アメリカから連れ戻してきたばっかでまだまだ不安定だし、なにより今回の一件には麻奈実が深く絡んでいる。 どうしてかさっぱりわかんねぇが、とにかく桐乃は麻奈実のことを大が付くほど嫌っている。もしもいま俺が麻奈実のことで泣くほど悩んでいるなんて知ったら、不機嫌を軽く通り越して憤慨し、そのままの勢いで再びアメリカに行ってしまうかもしれない。 さすがに本気でアメリカへ戻るなどとは考えにくいが、ひとまず桐乃のためを考えたらここは今日の田村家での出来事は黙っておくべきだ。 「ねぇ、何か言いなさいよ」 桐乃の翡翠色の瞳が真っ直ぐに俺の両眼を捉えてくる。留学前より伸びたライトブラウンの前髪の隙間からのぞくそれに映る俺は、一体どんな顔をして対峙しているのだろうか。 少なくとも兄としての威厳がある姿ではないだろう。 目の前に差し出されたままのコップに映る自分の顔が歪んで見えるのは決して動揺のせいではないと、まるで強がりのように俺は桐乃の手からコップを奪い取り飲み干してみせる。 キンッと冷えた水が喉を一瞬で潤し、またしても限界ギリギリまで削れていた俺の体力を僅かにだが回復させてくれる。 「桐乃、お前には関係ねえことだ。まぁいろいろあったわけだが……お前が気にすることじゃない」 ゲームで言うなら瀕死状態から肉眼で確認できるまで回復した体力ゲージだけを頼りに、俺は桐乃の追及に一切答えないという強行策に打って出た。 喉が潤ったことで、声色も普段とあまり変わらないぐらいに戻った気がする。顔の崩れっぷりは確認できないのでどうかわからないが、麻奈実に殴られて未だヒリヒリとしている顔の痛みが今じゃ気付け薬となっているのは不幸中の幸いか。 とにもかくにも、俺はアメリカから帰ってきてまだまだ不安定で無茶をさせられない桐乃に、今日の出来事を何一つとして漏らすつもりはなかった。 「…………あっそ、そういう態度とるんだ」 その一方で桐乃はというと、俺の言葉を聞いてからたっぷりと間を置いてから、目にも止まらぬ速さで空になった俺の手中のコップを奪いさる。 それは桐乃の怒りの意思表示だったのか、しかし俺がその一瞬で垣間見た桐乃の顔には、どこか悲しげな色が浮かんでいた気がした。 「わかった、もういいわ。でも一つだけ答えなさい。これだけは答えてくれないと、あたしこの部屋から出ないから」 俺がそんなことを感じていたのも束の間に、桐乃は俺が数か月前まで見慣れていた高圧的で眉を吊り上げた不機嫌そうな表情に戻っていた。 しかしこのとき、俺は桐乃の言葉に内心ホッとした。自分の納得できないことはとことん追求する桐乃のことだから、 俺がいくらはぐらかしても言うことを聞かず長期戦になることを心のどこかで覚悟していた。ところが桐乃は意外にもあっさりと手を引いてくれるらしい。 さすがにここまでへこんでいる俺の姿に情が移ってでもくれたのか、何はともあれ助かった。ひとまずこの桐乃の一つだけ答えろという質問を乗り切れば、今の所は万事オーケーだ。 まだまだ休みたりていない俺の身体と精神が、早くもう一度一人で何もすることのない安らぎの時間を求めている。 それでも百里を行く者は九十里をなんとやら。次の瞬間、神妙な顔つきの桐乃が問いかけてきた質問に、俺は平静を保つことなど出来ず驚いてしまった。 「その殴られた顔は、一体誰にやられたのよ……?」 心の底から俺を心配しているような、そんな優しげな声色。それと共に向けられてくる憂いを込めた視線にほだされてしまう。何となく、それは卑怯だろうと言いたくなる。 そんな顔をされたら、兄として平静を保てやしない。……というか、ちょっと待てよ!? 「なっ! なにを急に……ていうか、なんでおまえ俺が殴られたって知ってんだよ!?」 俺の身体が酷くボロボロと言っても、何か特別目立った外傷があるわけではなく、それはあくまで精神的ショックで俺がそう感じているだけに過ぎない。 それじゃなんで桐乃は、俺が麻奈実に顔を殴られたことを知っているんだ? 俺が突然の自体に目を丸くしていると、桐乃はなんてことはないといった様子で返事を紡ぐ。 「あっそう。ひょっとして転んだだけかとも思ったけど、やっぱり殴られたんだ。その青アザ」 さっき俺が聞いた優しげな桐乃の声はやはり空耳だったのであろうか。今では飄々とした口調で、俺の口からあっさりともれた自白内容をなぞっている。 「っ!? き、汚ぇぞ桐乃!」 かまかけてやがったなこいつ! ていうか、青アザ出来てたのかよ。桐乃に言われるまで全く気付かなかった。 麻奈実の家に帰るまでに鏡張りのショーウィンドウなんておしゃれなものがある店は近所にないし、家に帰っても一直線に俺は部屋に入ったから、洗面台の鏡も見ていない。気付いてなくて当然といえば当然だ。 桐乃に指摘されたアザが出来ている頬をさすっていると、いつの間にか俺に視線を合わせることを止めて、腰に手を当てながらまるで貧乏人を見る成金のように俺を見下ろしていた。 「汚いのはどっちよ、このバカ兄貴」 そうして放たれた、いわれのない罵倒。 何を突然言い出すんだこいつは? 俺がいつ汚いことをしたと言うのか? はっきり何か言い返そうかと思考を巡らすが、桐乃の二の句の方が早かった。 「……あたしはね、前も言ったけどあんたに、その……け、けっこうどころじゃなくて……かなり感謝してるの。 私のオタク趣味がお父さんとかあやせにばれたときとか……今回のアメリカの件だって、あっちじゃ強がってたけど……日本に帰ってこれて、本当に良かったと思ってる」 声色はいたって普通。でもどこか顔色は赤みがかっていて、その普通の声が必死に照れ隠しをしているようにも思える。 罵倒から一転して桐乃の突然の感謝に、俺は内心とまどった。 「それもこれも、全部あんたの……兄貴のおかげだから」 ゆっくりと告げられる言葉に、少しずつ、ほんの少しずつなのだが。傷ついた俺の何かがいろいろと癒されていくのを感じる。 「だからあたしは、何ていうか……恩返しがしたいのよ。あたしに出来ることがあるのなら、何でも言って欲しい。あんたほどうまくできるかわからないけど、話を聞くことぐらいは、……人生相談にのってあげることぐらいなら出来るし」 あの桐乃の口から出た言葉に俺は正直耳を疑ったね。いろいろ精神的に参ってたところもあるし、最初は俺の生み出した幻影が話す幻聴かとも思った。でも俺のことを見下ろしながらそう言ってくれる人影は、確かに俺の妹の桐乃であった。 わざわざアメリカにまで迎えに行ったんだ、見間違えるはずがない。 「それなのにあんたってば、自分が困っててもあたしに全然相談しないし。それどころか、あたしには何も関係ない。これは自分の問題だ。とかなんとか言っちゃってさ、あたしに何も話そうとしないじゃない。……それって、卑怯とか思わないワケ?」 「いや、卑怯って言われても……。俺はお前の兄貴だから、助けるのは当然っていうか、俺が助けたかったから助けただけで」 「それが卑怯って言ってるの。あたし、ずっとあんたに助けれっぱなしで、いい加減に借りの一つや二つぐらい返したいの。だからね、あたしにもあんたが何で悩んでるかぐらい話しなさいよ。 ……あたしは、あたしはね。あたしがあんたを助けたいから、助けるだけなんだから」 おぉっ、おぉぅ……。何ということだ。俺は今、心の内から湧き上がる感動の涙が止まらない。さっき桐乃から貰ったコップの水が全て涙に変わり、心の中で滝となって壮大に流れているビジョンが俺の瞼の裏には映っている。 桐乃の口から俺のためになどという言葉を聞けて、それだけでも今までこいつのために使ってきた体力が全てカムバックしてきそうだ。 その気持ちだけで十分だと言いたかったが、せっかく桐乃の法からここまで言ってくれてるんだ。例え兄貴だろうと、たまにはその厚意にあずかっても良いだろう。 「じ、実はだな…………麻奈実と」 「ハァ? その怪我、ひょっとしてあの地味子との痴話喧嘩が原因なワケ? ……………………やっぱなし。さっきの相談がどうのこうのっての、全部無し。ていうか、ウザッ」 頭の中で劇的ビフォーアフターのBGMが流れたような気がした。まぁなんということでしょう。 麻奈実の名を聞いた途端、俺の妹の顔は滅多に見れない優しげな表情からいつもの無愛想で侮蔑するような視線の顔色に、天使の歌声のような声色はたちまち不機嫌な声色に。 前言撤回だ。さっき流した心の涙を返してくれ。人間の涙ってのは血液から出来てるんだぞ。ただでさえ精神と肉体がボロボロの上に貧血まで起こさせる気かよ。 というか、あいかわらずお前はどんだけ麻奈実のこと嫌いなんだよ。いやもうこれは嫌いとかいうレベルじゃないね。もうお前末代まで麻奈実のこと祟るつもりだろうよ? 「つうかさぁ、さっきその顔殴られたって自白してたケド、まさか地味子に殴られたワケ? あの超お人好しに殴られるって、逆に何すれば殴られるのよって聞きたいわ。まっ、多分あんたが十割悪いんだろうケドさ」 あぁそうだよ。ついさっき俺の相談を聞くと言っておきながら、今やお前は俺が一番気にしているデリケートゾーンをハイヒールで踏み躙ってきたよ。元々似てない兄妹なんだから、無理矢理そんなところ似せてこなくて良いって。 麻奈実のことをずっと傷つけていて、今日もまた傷つけて、そして殴られた。もう二度と普通に話せなくなったであろう幼馴染の姿が、今や涙も干ばつした瞼裏に浮かび途端に身体中を寒気が走った。 俺はもう桐乃と話す気力を完全に失い、寝返りを打って桐乃に背を向けた。 「…………チッ。なんか言いなさいよ。ウザッ」 すると桐乃は俺が何の反応もしないのが気に食わないのか、それだけ言い残して桐乃はドタドタと音を立て部屋から出て行った。 怒りにまかせてドアを思い切り閉めたバタンッという音が、アザが残る頬に小さく響いた。 「ほんと、ウザすぎっ。なんで悩み事となるといつも全部アイツの事なのワケ? ……助けたいのに、助けたくなくなるじゃん。バカ兄貴」 ドアを挟んでもなお俺を罵倒する桐乃の声がする。後半部分は何やら口ごもっていたのでよく聞こえなかったが、きっとろくでもない罵倒の一部であろう。 そんなものを聞取るために体力を使う気など俺にはさらさらなく、再び目を閉じて思考も完全停止させることで、ひとまずの体力回復をはかるのだった、
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りかるど!ふぇざーちゃんぴおん 唯「というわけでこれ使ってください」 犬「わんおっ」 さや「こ、こんなものすごいもの、ホントにいいの?」 唯「はいっ、犬さんもね?」 犬「わんわんおっ!」 唯「必要な人が使ってくれたほうがいいと犬さんも」 さや「本当に…ありがとう…」ぽろぽろ さや「じゃあ、大切に使わせてもらうわね」 唯「はいっ」 さや「じゃあ明日お店見に来てくれる?」 唯「あした?」 さや「ええ、一晩でお店を改装してくれる大工さんがいるの、友達 なんだけどね。友人価格半額で100万円、ぜひお店見に来て!」 唯「ひ、一晩…」 犬「がうおっ…」 さや「その大工さんの名前ジェv 犬「がうおがうおがうおがうおがうおがうおっ」 唯「?犬さんどしたの」 さや「いえ、今のはわたしがけいそつ!だったわ」 唯「??」 唯「あした楽しみだね!」 犬「わふおっ」 憂「おねーちゃーん!」 唯「うい?」 憂「もうっ、急にいなくなって!」 憂「…この子が前に話してた犬さん?」 唯「そうだよ!ちゃんとさんぽ部員なんだっ、さっきも犬さんの おかげで元気がでたのっ」 憂「そうだったんだ…」 憂「お姉ちゃんに付いててくれてありがとね?犬さんっ」なでなで 犬「わんおっ」 唯「俺は大したことしてないよ、、って」 憂「ふふっ、変なのっ」 憂「じゃあ帰ろっ、お姉ちゃん」 唯「うん、今日はありがとねっ犬さん!」 犬「わおおっ」 唯憂「ふふっ」 つぎのひ! 唯「いってきますっ」 憂「うん、いってらっしゃい!はいこれましゅまろたまご弁当っ」 唯「わあっ、ありがとう!だいじに食べるからっ」 唯「ふふっ、楽しみだな~」 唯「あそうだっ、お店見に行くんだった!」 唯「時間はだいじょうぶだっ、行こう!」 りかるど!前 唯「…」 唯「すごい…」 唯「すっごくっ 和「きれいになったわね、ちゃんとおしゃれだし」 唯「!!」 唯「!」だっ 和「まちなさいっ!!」 唯「!」びくっ 和「あんた…最近どうしたの?急に暗くなったり逃げたり 学校やすんだり」 唯「…」 和「一応心配してるんだけど、わたし」 唯「っっ」うる 和「あんたは…わたしにはとっても大切な人なんだから、 かなり心配したわ」 唯「…」うるる 唯「でも…のどかちゃんにはもっと大切な人がいるでしょ?」 和「え、それは 唯「いいよっ、弁解しなくて」 和「…」 唯「愛する人ができたんだもんね、わたしなんて」 和「えっと、なんの話?さっぱりなんだけど」 唯「?」 唯「え、だから!告白されたじゃんっこの前!」 和「え?唯告白されたの?」 唯「えっ」 和「えっ」 \ 唯「こ、この前だよっ!ちょっと人気のないところでかわいい女の子 につ、付きあってって!」 和「わたしが?…??」 唯「でのどかちゃん、責任もって付きあうって…?」 和「あー!生徒会の手伝いの話だわ、それ」 唯「…」 唯「い、いまなんと?」 和「だからそれ、わたしが急にやめたせいで終わんなかった 生徒会の残業の話よ」 唯「」 和「まあ、迷惑かけたのは確かだから自分の後始末ぐらいは 責任もって付きあってあげないとでしょ?」 唯「じゃ、じゃあわたし…////」 和「完璧に勘違いしてたのね、見事なまでに」 唯「~~~っっ」 和「もしかしてそれがイヤで休んでたの?あんた…」 唯「い、いやぁっ////」 和「じゃああんた」 和「わたしのことが好きなの?」 唯「…っ」うるうる 和「…やれやれ」 唯「の、どかちゃ」 和「ホントにわたしのこと好きなの?唯」 唯「…」 唯「うん、すきになっちゃったんだよ」 和「…そっか」 和「じゃあわたしも唯のこと好きなのかも」 唯「え?どゆ、こと?」 和「唯がわたしのこと好いててくれたんなら、わたしも唯のこと 好いてたんだと思うのよ」 和「ほら、恋愛ってけっこうそんなもんって言うじゃない?」 唯「そんな、でもそれじゃあのどかちゃんの気持ちが本物か わかんないよ…」 唯「ほんとにわたしのこと好きなのか…」 和「知りたいの?」 唯「うん、じゃないとこわいよ…」 和「じゃ、目つぶって?」 唯「?」すっ 和「…」 和「んっ」ちゅっ 唯「~~~っ」 和「どう?わたしの気持、わかるでしょ?」 唯「う、うん」 唯「わたしと、同じ気持ちだ」 和「…好きだよ、唯」にこっ 唯「のどかちゃんっ、わたしもだよ」 唯「いつもこんなにわたしを幸せにしてくれる 和ちゃんを」 唯「好きになれてよかった」 唯「のどかちゃん」うるうる 和「唯」うる さや「…」 犬「…」 唯和「…」 唯和「!?」 さや「あら?おじゃまだったかしらっ?」 犬「わんおっ」 和「いいい、いつからっ」 さや「まちなさいっ、からよ!」 唯「最初から////」 さや「いいわね~、せいしゅん!って感じで」 犬「おっ!」 和「な、ななな」 さや「あ、そうだわ!お店に来て?朝からすっごいお客さんなんだからっ」 唯「//ほんとですか!?」 さや「ええ、全部さんぽ部さんのおかげね!」 さや「ほら早くっ」 さや「みなさーん!この2人といっぴきがっ、素敵なお店を わたしに」 さや「そしてみんなに素敵なさやさんを出会わせてくれた、 さんぽ部さんでーす!」 お客さんたち「さんぽ部ありがとーーーっ」 唯「ええ、そ、そんな!」 和「ていうかわたしホントに何がなんだか」 憂「なんだかすごくにぎやかだな、あのカフェ」 憂「??あれお姉ちゃんたちじゃん」 憂「おねえちゃーんっ」 唯「あ、ういぃ!」 おわり 戻る
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好きなPV 好きな音楽家 group_inou zabadak 上野洋子 好きな芸術家 牧野邦夫 佐藤玄々 草間彌生 William Adolphe Bouguereau Hans Rudolf Giger 好きな生物 テズルモズル
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引越し祝いのパーティーから数日後 五更家の黒猫の部屋にて 桐乃 「うりうり~」プニプニ 黒猫 「な、何よ……人の頬を気安くつつかないで頂戴」 桐乃 「あんたさ~、こないだから何拗ねてんの?」 黒猫 「……別に。拗ねてなんかいないわ」 桐乃 「あたしがあやせに京介の監視を頼んだのが、そんなに不満?」 黒猫 「………………」 桐乃 「やっぱね。そうだとは思ってたケド」 黒猫 「……私は」 桐乃 「ぷっ、何アンタ、そんなにあいつのお世話したかったのォ~?」 黒猫 「……そういうわけではないわ。いえ、それもあるけれど」 桐乃 「うんうん、正直なのは褒めてあげる」 黒猫 「どうして上から目線なのよ。……面倒を見るにしろ、極力先輩の勉強の邪魔にはならないようにするつもりだったし。 無論、今更あなたに隠れて京介とどうこうなろうなんて考えは微塵も無いわ」 桐乃 「うん、あんたならそうするよね。ちゃんと分かってるし、その点では一番黒猫のこと信頼してるつもり」 黒猫 「……それなら、何故……私を選んで貰えなかったのかしら……?」 桐乃 「大人の事情」 黒猫 「身も蓋も無いわね」 桐乃 「ま、それは冗談として。黒猫のことは信頼してるけど――『京介のほうがダメ』だから」 黒猫 「駄目ってあなた……、京介だってその辺はちゃんと弁えているわ。桐乃にも“誓い”は立てたでしょう?」 桐乃 「うん、まぁ……それはそうなんだケド。それを信じてないわけじゃなくて、勿論信じてるんだけど、なんて言うか……」 黒猫 「……何よ」 桐乃 「だ、だから、その……信じる信じない以前の問題というか……モニョモニョ」 黒猫 「この上まだ疑念があると言うのならはっきり言いなさい。あなたらしくもない」 桐乃 「――ッあーもー! 分ッかんないかなァ! 『好きな女の子と二人きりになって、意識しない男なんていない』ってコト!!」 黒猫 「っす……!?」 桐乃 「どれだけ理性が働いていたって、男ってのはそういうモンらしーのッ! どーしよーもない『男の本能』ってヤツなんだってさ! あいつが仙人か賢者でもない限り、そんな環境で勉強に集中できるワケないっしょ!? だからダメなの! 絶ーッ対にダメ!!」 黒猫 「……ほ、本能って……あ、あなた……どこでそんな」 桐乃 「ソースはエロゲー!!」 黒猫 「……でしょうね。ごめんなさい、訊いた私が莫迦だったわ」 桐乃 「はぁはぁはぁ」 黒猫 「ソースは兎も角、取り敢えずはあなたの考えに納得するとして。 それで? その理屈で言うなら、『あの女』ならその心配は無いという根拠でもあるのかしら?」 桐乃 「根拠ってほどのことでもないけどさ。まず、麻奈実……さんがダメな理由はあの時言ったよね。 加奈子はそもそも性格的にどーやったって勉強の邪魔になりそうだから論外。 沙織は……バジーナのときならいざ知らず、今の槙島さんモードのキャラがまだ掴みきれないから今回は除外。 残ったのがあやせ、ってだけ」 黒猫 「見事なまでの消去法ね」 桐乃 「まーそうなんだけどさ。あの時も言ったけど、あやせってあいつのことめちゃくちゃ嫌ってるし。 そもそもあの子、潔癖っていうか、ちょっと融通が利かないくらい真面目だから、超ガード固いし。 京介のほうもあやせには前に痛い目に遭ってるから、まず妙な気は起こさないでしょ」 黒猫 「……成程。概ね同意するところかしらね」 桐乃 「おおむね? あたしの言ってることどっか変?」 黒猫 「いえ……出逢って高々数日の私が口に出せることではないわ。付き合いの長いあなたがそう言うのなら、そうなんでしょう」 桐乃 「何その意味深なセリフ。ったく、そんなに心配なら様子を見に行けばいいじゃん」 黒猫 「そうね……あなたの了承を得られるのであれば。……とりあえず、差し当たってはその必要は無さそうだけれど」 桐乃 「ん? なんで?」 黒猫 「フッ……今頃はこの“堕天聖”の“使い魔”が彼の地へ赴いていることでしょう……」 桐乃 「……ひなちゃんか(^ω^#)」 黒猫 「言っておくけれど、今回は私が命じたわけではないわよ。 ……気付いたときにはもう、置き手紙を残して姿を消していたのよ……」 桐乃 「ひなちゃん好奇心旺盛だからなァ~。一応釘刺したつもりだったんだけど、甘かったか」 黒猫 「全く、困ったものね。帰ってきたら少しお灸を据えてやらないと」 桐乃 「お灸……お仕置き……? はっ! そういえば『おしおき☆まいしすたー』っていう神ゲーがあってさ! そのヒロインがお下げ髪で、見様によってはひなちゃんに……ふひ、ふひひ……♥」 黒猫 「……そこの変態妹、私の可愛い妹で穢れた妄想をしたらその神ゲーとやらのディスクを叩き割るわよ?」 -END-(拗ね猫)
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OP 探索(ストーリーモード)千葉駅への道-1 フラッシュ 千葉駅への道-2 千葉駅への道-3 千葉駅への道-4 千葉駅への道-5 フラッシュ トップ 設定 探索(秋葉原) 沙織・バジーナ遭遇時成功 失敗 黒猫遭遇時成功 失敗 EDイベント終了後トップ コメント ※このページはネタバレを含みます。 ゲーム中で読みたい方は戻ることをおすすめします。 OP 場所:研究室 ウサミミ「クク、これで完成だ」 プレイヤー「……?」 ウサミミ「以前、異世界に通じたゲートを改良したものだ」 「今度はこちらから乗り込んでやろうと思ってな」 プレイヤー「……」 御坂美琴「あれ……えっとこのあたりだったはず……」 ウサミミ「ああ、ここだここだ。常盤台のお嬢様、よく来たな」 御坂美琴「あっ! ウサミミ! …私はただ、超能力者(レベル5)の測定がここで行われるって連絡が来たから……」 プレイヤー「……」 ウサミミ「クク、ああ。それで合っている。たしかに『測定』はここで行われる」 御坂美琴「え? それってどういう…」 ウサミミ「ゲート起動!」 ピッ プレイヤー「……!」 御坂美琴「ちょ、何よこれ…!吸い込、まれて…」 ウサミミ「クックック、さて。無事に辿り着くかな?」 場所:高坂家付近路地 高坂京介「おい、桐乃!少しくらい自分で持てっての!」 高坂桐乃「…はあ? あんた男でしょ? それくらい持っててよ」 高坂京介「へーへー。わーーぁったよ。持てばいいんだろ、持てば。 …ん?」 プレイヤー「!!」 ウサミミ「おっと、座標点が狂っていたかな……!?」 御坂美琴「ゎぁぁぁああああああああ、わわっ」 プレイヤー「……」 ウサミミ「……おい、いつまで上に乗っている?」 御坂美琴「ってて、しょうがないでしょ!…ていうか、アンタ!ちゃんと説明する気はあるんでしょうね!?」 高坂京介「……」 高坂桐乃「……」 高坂京介「…空から、女の子が…降ってきた?」 高坂桐乃「あ、あんたも見た……?」 高坂京介「ああ……。まさかこんなことが……」 高坂桐乃「も、萌えアニメみたいな展開でテンション上がるよね!!」 高坂京介「そっちかよ!?」 ウサミミ「さて…まずはゲート通過は成功したが……」 探索(ストーリーモード) 千葉駅への道-1 美琴「 」 ウサミミ「(ああ。お前たちの言うところの『別次元』、『異世界』といったところだ。……私が指定した世界とは別のようだがな)」 ?「(……)」 美琴「(げぇ……!? 軽々しくとんでもないことを……! アンタ、ちゃ、ちゃんと帰れるんでしょうね?)」 ウサミミ「(…ふむ。戻ることはできるが……ゲートは遙か上にあるからな。しかも今は停止しているようだ)」 美琴「(はぁ!?なんとかしなさいよ!どうせ、あのゲートもアンタが作ったんでしょう!?)」 フラッシュ 場所:高坂家付近路地 ウサミミ「(まあ待て。そもそも到達座標点が狂ってしまったことが問題なんだ。その解析をする。…………ふむ。どうやらあの物質が原因のようだな……)」 ウサミミは京介の持つ(持たされている)メルルのグッズを指さした。 プレイヤー「……?」 ウサミミ「(詳細は不明だが、あの『物質』とその『形状』が次元移動時のジャミングと同様の効果を出しているようだ)」 御坂美琴「(え? あの可愛らしい人形が……?)」 「(理由はよくわかんないけど……あれをどうにかすれば帰れるってワケね!)」 高坂桐乃「……てか、なんなのこの現実にはありえない気が強い子とウサミミな子!」 高坂京介「つーか、あの耳はなんだ?あんなんでよく出歩けるな」 御坂美琴「(~~!! ちょっと、どうにかごまかすわよ)」 ウサミミ「(ふふふ、楽しくなってきたじゃないか)」 千葉駅への道-2 桐乃「あのーお二人とも、こ、これってなんなんですか!? もしかして、二次元から飛び出てきたとか!?」 美琴「(ウサミミ女!合わせなさい)」 ウサミミ「(フン…。分かったよ)」 美琴「ええっとね! ちょ、ちょっと今は映画の撮影で!」 桐乃「えっ……映画? なんだ。ざーんねん」 京介「(…ウサギの付け耳に白衣に目の色が左右で違うな…カラーコンタクト、か?)」 千葉駅への道-3 美琴「ねぇ、あのさ! お、お願いがあるんだけど」 桐乃「はい、何か?」 ウサミミ「”その物体”について教えてくれないか?」 京介「ん? このフィギュアのことか……?」 桐乃「え?この子?この子はねっ!メルルっていうんだけど。…へへ、可愛いっしょ?」 美琴「へ、へぇー、メルルっていうんだぁ~? すごく可愛いんじゃないかしら!」 千葉駅への道-4 桐乃「うん! いいっしょ? あ! あたしは高坂桐乃。桐乃でいいよ」 美琴「私は御坂美琴!私のことも美琴でいいわ」 桐乃「じゃあ、美琴。メルルの良さをもっと教えてあげるから!」 美琴「ありがと! ちょっとこれ借りるね!」 美琴「(ほら、ウサミミ早く……!)」 ウサミミ「(ふむ……この物質で間違いないが……これだけでは足りないようだな。)」 「(この世界に存在する同じものをある程度同一区域に集め、アンチジャミングを施さなければならなそうだ)」 美琴「(ええ!?)」 千葉駅への道-5 桐乃「ねえ美琴、こっちの子も可愛いからよく見てみて!」 京介「うおっ! いきなり俺が持っている荷物に手を突っ込むな!」 ウサミミ「…で?お前は桐乃の彼氏か?」 京介「ち、ちがう! …俺は桐乃の兄で高坂京介だ。勘違いすんな…そういうお前は?」 ウサミミ「くくく……そうか。私のことはウサミミとでも呼ぶと良い」 京介「(ペンネーム…?しっかし、コイツの格好…黒猫みてーだな。あまり周りの空気を読まなそうだし……。め、めんどくせえ!)」 「う、うさみみか、りょーかい」 フラッシュ 場所:高坂家付近路地 御坂美琴「というワケで!」 高坂京介「はぁ~~、つまり、俺達はこれから、二人を連れて……」 高坂桐乃「アキバに行くわよ!」 高坂京介「なんだってまたメルルフィギュアを買いに行くんだよ」 高坂桐乃「いいじゃない。美琴がメルルに興味あるっていうから、あたしがいろいろ教えてあげるの」 「メールしといたし、文句ないでしょ」 沙織のメール『御坂美琴さん、ウサミミさん、他一名様ですね。お待ちしております』 ウサミミ「(礼儀正しいヤツのようだな)」 高坂京介「まあ、それならいいけどよ。あいつらも同志が増えた~とか言って喜びそうだしな」 高坂桐乃「そういうこと。それじゃあ、まずは駅に向かいましょ」 御坂美琴「な、なんとかなったわね」 ウサミミ「そうだな。…おい、お前」 プレイヤー「…?」 ウサミミ「お前は『メルル』を集めろ。それがゲートに必要なキーアイテムだ」 御坂美琴「じゃ、収集はアンタに任せるわね」 プレイヤー「……」 ウサミミ「なんだその顔は。少しはあの兄貴を見習ったらどうだ?おとなしく仕事をしていろ」 高坂京介「おーい、駅へ向かうぞ?」 高坂桐乃「美琴!早く行きましょ」 御坂美琴「今行くわ!」 ウサミミ「クク、まずはアキバとやらへ向かおうか」 場所:秋葉原 高坂京介「ふー、やっと着いたか」 高坂桐乃「オタクの聖地よ!」 御坂美琴「ここがアキバ……」 プレイヤー「……」 沙織・バジーナ「京介氏!きりりん氏!」 黒猫「…遅いわよ」 高坂京介「わりぃわりぃ、いろいろあってな…」 御坂美琴「うわっ!ウサミミ女の次はネコミミ女!?」 黒猫「……で?この失礼な小娘が、その原因かしら?」 高坂桐乃「まぁそーいうことかな。ちょっとみんなに『メルル好きは可愛い子が多い』ってことを証明しようかなって!」 黒猫「なによその相関関係がまったくまさそうな繋がりは。そういうのをステマというのよ?」 御坂美琴「か、可愛い!? な、なかなか良いこというじゃない、桐乃。へ? 顔が赤い? う、そ、そんなことないってば!」 黒猫「……なんというわかりやすいツンデレ属性なのかしら、この子は……これで特殊能力まで内包していたら完璧なのだけれど。ふふふ」 御坂美琴「の、能力ですって!? な、なんのことかしら!? 全く何を言っているかわからないわね!」 沙織・バジーナ「おやおや、さっそくお三方で仲良くなられて。拙者もまぜてくださらんか、ニンニン」 ウサミミ「なんだ?このふざけた話し方は…先ほどのメールの文面とは大違いだな…」 御坂美琴「に、ニンニン…?よ、よろしくね~…」 黒猫「……」 ウサミミ「……」 黒猫「フ…何のつもりかしらその耳は。何やらコメットくんを彷彿とさせるわね。イライラするわ」 高坂桐乃「あ、たしかにコメットくん! なんだ、ウサミミちゃんもメルル好きならはじめから言ってよね!」 ウサミミ「い、いやこの耳型デバイスは『量子のゆらぎ』を探知する特殊な装置を組み込んだ高度な――」 黒猫「あら、自分でそこまで“設定”を考えているなんて、感心だわ。ごめんなさい、コメットくんの真似などと言って。みなまで言わなくてもいいのよ?」 ウサミミ「…………う、あ……」 高坂桐乃「まさか……ウサミミちゃんも中二病邪気眼女??」 ウサミミ「ち、ちがう、そうじゃない。信じてくれ!」 黒猫「フフフ……隠さなくて良いのよ、これからも精進なさい、ウサミミとやら……」 高坂京介「(な、なんか異次元の存在同士がまったくかみ合わない会話をしてるみたいだぜ……)」 プレイヤー「……」 御坂美琴「ウサミミ女が…負けてる!? なんかちょっとすっとしたかも!」 沙織・バジーナ「楽しそうですなぁ」 御坂美琴「そ、そう見えるのね、あなたには……。それで、メールの件なんだけど…」 沙織・バジーナ「ふむふむ…できるだけ多くのメルルグッズが欲しいのでござるな?」 「それなら、ゲームセンターの景品を狙ってみてはどうでござるか?期間限定のレアアイテムですぞ」 「たしか、この付近にもあったはずですぞ。拙者と黒猫氏で手分けして探しておくのでござるよ」 高坂京介「(さすが、相変わらず良いヤツだぜ! 沙織は)」 黒猫「…仕方がないわね。将来の闇の眷属候補の願いとあってはむげにはできないわ」 ウサミミ「くっ……。ここは素直に言うことを聞いておくべきだ……。あ、ありがとね! 黒猫ちゃん」 高坂桐乃「じゃあ、美琴達はあたしが案内してあげる」 御坂美琴「うん、桐乃ありがとう! 沙織もありがとう!!」 高坂桐乃「いいっていいって!それじゃ、いきましょ!」 トップ 美琴「オタクの聖地で!」 桐乃「メルルを集めるわよ!」 京介「張り切ってんな~…」 ウサミミ「クク、お前にも手伝ってもらうぞ?」 設定 探索(秋葉原) 京介 「今度はこの辺りだな。」 「ここは何度来ても、すげぇところだよな。」 「結構人通りあるし、はぐれないように注意しろよ。」 「さてと、メルルグッズを探すとしようぜ」 「おい桐乃、あんまりはしゃぐなよ。」 「沙織も黒猫も、見た目は…まあアレだが、根はいいやつらなんだよ」 「美琴、だっけか? 桐乃に変な影響受けなきゃいいけど。」 「あのウサミミにこき使われてるみてーだな……」 「お前の連れのウサミミ。……あいつもアニメとか好きなのか?」 「こんなに集めるなんて、あのウサミミ、マニアじゃねーだろうな…」 桐乃 「この辺りにもメルルグッズの取扱店はたくさんあるから、案内してあげる!」 「美琴みたいな子がメルルの可愛さを理解してくれなんて、嬉しいな!」 「さあ、じゃんじゃんメルルを集めましょ!」 「ほらほら! 早くしないと置いてくかんね!」 「あ、見て見て! メルルのポスターがある!」 「うそ! あのゲーム、アニメ化すんの!? チェックしないと!」 「ねえ、あのウサミミってなんのコスプレ? アニメ? ゲーム?」 美琴 「なんか皆へのお土産になりそうなものはないかしら。」 「へえ、アニメグッズだけしかないって訳でもないのね。」 「それにしてもずいぶん人が多いわね。いつもこうなの?」 「ちょっ! 待って桐乃、置いてかないでよっ!」 「誰か来たみたいね」(遭遇時) ウサミミ 「さあ、メルルとやらを集めるんだ。」 「この辺りは一通り回っただろう。さあ、次の場所へ向かうぞ。」(エリアクリア時) 沙織・バジーナ遭遇時 沙織「おや、丁度良いところに。実は今、メルルグッズの入っているクレーンゲームを見つけたところでして」 桐乃「自分でプレイするか、代わりにプレイしてもらうか選んでね」 成功 沙織 「拙者は応援しているでござるよ」 「頑張ってくだされ!」 「フレー!フレー!」 「ささ、きりりん氏も応援するでござる」 「さすがでござるっ!」 「これはレアなグッズですぞ!」 桐乃 「レアものキターーーー! アンタ、なかなかやるじゃない!」 失敗 沙織 「拙者は応援しているでござるよ」 「頑張ってくだされ!」 「フレー!フレー!」 「ささ、きりりん氏も応援するでござる」 「ほほお、これは…よく見かけるグッズですな」 「気を落とさずに…次へ参りましょうぞ」 桐乃 「取れたみたいね。さあ、この調子でどんどんメルルを集めるわよ!」 黒猫遭遇時 成功 失敗 ED 場所:秋葉原 高坂桐乃「きゃはーっ!!め、めめメルルがこんなにたくさんっ!」 高坂京介「こりゃー、圧巻だな…」 プレイヤー「……!」 御坂美琴「ありがとう!みんなのおかげよ!」 沙織・バジーナ「いやいや、拙者も楽しめたでござるよ、ニンニン」 黒猫「……本当はマスケラグッズもたくさん集めたいところだけれど……今回はやめておこうかしら」 ウサミミ「よしよし。これでようやくゲートの修復ができそうだな」 プレイヤー「!!」 御坂美琴「ちょっと、コレ大丈夫なの!?」 高坂京介「な、なんだなんだ!?」 高坂桐乃「メルルが…光ってる!?」 沙織・バジーナ「ややっ、突然なにか現れましたぞ!」 黒猫「なっ! こ、これは『マスケラ』に登場する魔界への扉“アビスゲート”!? この秋葉原に存在していたなんて……」 ウサミミ「修復ついでに、座標位置も変更して地面近くに移動させた。よし、今回はこの辺で、『観測』終了といこう」 御坂美琴「おっと……! もう帰るのね、わかったわ。えっと……みんな、今日は本当に楽しかった。手伝ってくれてありがとう。また会えるといいわね!」 「ほらウサミミ! あんたもお礼を言うの!」 ウサミミ「は? なんで私まで」 御坂美琴「どんなにひねくれた人生過ごしてても、今回ばかりは『助かった』って思ってるでしょ。感謝は大事よ。ほら、さっさとする!」 ウサミミ「むう……わ、わかった。桐乃ちゃん、黒猫ちゃん。今日は……ありがとね!」 プレイヤー「……!」 高坂桐乃「き、消えた…!?」 黒猫「なにからなにまで、不思議な三人組だったわね……」 沙織・バジーナ「ははぁ~、これは恐れ入りましたぞ! イリュージョンというやつですな!」 高坂京介「(おいおい、今のをイリュージョンで片付ける気か!?…それにしても、あいつらとは本当にまたどこかで会いそうな気がするんだよな…)」 イベント終了後トップ 美琴「な、なんとか無事に帰ってこれたみたいね…」 コメント 名前 コメント
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744 :Monolith兵:2013/08/13(火) 01 02 20 ネタSS「俺の妹が○○○なわけがない!」 外伝2 「俺のクリスマスがこんなに充実・・・」 クリスマスイブ。キリスト教が主流のヨーロッパではクリスマスを家族と共に祝う日だが、日本では何故かクリスマスイブに恋人や夫婦が互いの愛を確認する日となっている。師走の忙しい時期に楽しめるイベントとして定着していた。 そして、とある1組のカップルもその例に漏れず、某所でデートを楽しもうとしていた。 「お待たせしました、京介さん。」 「いや待っていませんよ。では行きましょうか。」 とあるカップルとは高坂京介と赤城瀬菜であった。この二人は互いにアプローチを掛けてくる異性を諦めさせる為に偽装交際をしていた。でなければ、中身爺同士で付き合うなどということは絶対にありえないことだった。 「所で、・・・来ているんですか?」 「ええ。着いてきていますよ。」 京介の問いに瀬菜は暗い顔をして答えた。瀬菜は超シスコンの兄を持っている。それはもう実の妹に欲情するほどの変態シスコン馬鹿兄貴なのだ。だが、イケメンスポーツマンであるので、周りには「あんなお兄ちゃんがいていいなぁ。」とか思われてしまい、その危険性を理解してくれる人は数が少なかった。 「大丈夫ですよ。私に任せてください。それに・・・今世の友人が人の道を踏み外すのは見ていられません。」 「お願いします。」 自分に任せろ!という京介に瀬菜はドキッ!とする、等という事は無くつつがなくデートは進んでいった。流石に超シスコンとはいえ街中で修羅場を作る勇気は浩平にはないようであった。 それからの二人はまるで恋人同士のように楽しく過ごして言った。本人たちは互いに中身爺だと知っている為に、恋愛感情はない。これは友達デートであると自分たちに言い聞かせ、偽装交際しているがあくまで友情の延長だと自分に言い聞かせていた。だが、それを抜きにしても前世からの友人である2人の仲は深く、傍目から見ると恋人同士にしか見えなかった。 2人のデートはまさにテンプレというに相応しかった。軽いウインドウショッピングに高校生にしては背伸びしたレストランでの食事、互いのプレゼント交換など、特にバイトをしていない高校生としては普通のデートであった。 「しかし、こういうものもありですね。確かに現在は異性ですけど、友人同士でクリスマスを楽しむには丁度良かったですね。」 「そうですね。私としても今日は楽しかったですよ。これなら十分恋人同士に見えるでしょうし、双方共に苦痛を感じないので上手くやっていけそうですね。」 瀬菜の言葉を京介は肯定した。いくら友人とはいえ異性だと、特に思春期だと相手を意識してしまうものだ。しかし、この二人は互いに前世からの友人である為にそれがない。故に偽装恋人としての相性は最高であった。 「所で・・・、ホテルには行くべきですかね?ああ、勘違いしないで下さいね?」 瀬菜が軽く視線を向けた先には建物の陰に隠れた気でいる兄がいた。京介はそれを見て心の中でため息をついた。 「クリスマスイブで、思春期の2人がデートしてそのまま帰るというのも・・・。私にその気はありませんが・・・。」 「決まりですね・・・。はぁ。」 そうして、二人は全く気乗りせずにラブホテルの中へと消えていった。 「うううっ、瀬菜ちゃん・・・。己高坂許すまじ!」 それを建物の影から見ていた超シスコン変態兄貴は京介に対する憎しみを滾らせていた。 745 :Monolith兵:2013/08/13(火) 01 02 53 しかし、彼らを見つめる眼は他にもあった。 「素晴らしい!」 「ええ!これまで私たちは辻×嶋田しか見ていなかった。でも、東条×嶋田という新境地が・・・、いえ!辻×嶋田×東条という三角関係が存在するなんて!!」 「噂では五更瑠璃さんは富永恭次だというけれど。それが本当なら互角関係!?」 「なんて、なんて素晴らしいの!次のコミケはこれで決定よ!!」 そうして、腐った方々の努力の結果、その年の冬のオタクの祭典では伝統の辻×嶋田のみならず、東条×嶋田や辻×嶋田×東条や辻×嶋田×東条×富永という三角関係や四角関係の薄い本が大量に出回ることになる。京介は受験を言い訳にコミケに参加せずそのことを知らなかったし、他のメンバーもやおいには興味が無かった為にその事実に気づくことはなかった。 また、とあるネタとしか思えない名前を持つ女性が、友人の手伝いをしているうちに嶋田×山本の薄い本を読んでしまい「何で嶋田と俺が!!」という悲鳴を上げたりもしていたがそれは余談である。 なお、高坂家の腐った女性筆頭である佳乃により、それらの薄い本が高坂家に持ち込まれ、京介と桐乃があまりな内容に胃とSAN値が削られてしまうのも完全な余談であった。 おわり
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君が僕のこと好きなくらい 僕も好きだから 涙よりも 笑顔こぼしていよう 君に会うと いつもケンカばかりで お互いに 意地を張るの やめにしようよ 寒い夜に 初めて手をつないだ あの頃を 思い出して 胸がふるえた 三年付き合う 信頼関係なのに SO 君の気持ちを わかっているつもりで見過ごした 君が僕のこと好きなくらい 君がすきなのに やさしくせずに 甘えていたね 同じポケットに アイノタネ詰め込んで 温めあおう 素敵な恋 二人で咲かせよう あの日のように あいかわらず冷たい 君のゆび 不意にとって 温めてみた 驚いたあと 照れ笑いをくれた 今君も 思い出した? 胸につたわる 三年付き合う 信頼関係なのに SO ゆずり合う気持ち お互いに忘れて過ごしてた 君が僕のこと好きなくらい 僕も好きだから 大切に守ることを誓う 同じポケットに アイノタネ詰め込んで 育てようよ 素敵な恋 二人で咲かせよう ポケットに詰め込んだ 小さなアイノタネは SO 君におくるよ 指にひかる きれいな石にかえて 君が僕のこと好きなくらい 君がすきなのに やさしくせずに 甘えていたね 同じポケットに アイノタネ詰め込んで 温めあおう 素敵な恋 二人で咲かせよう
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「ちょっと違った未来14」 ※原作IF 京介×桐乃 日向ちゃんに連れられて俺達は瑠璃が寝ている部屋に着いた。時間が時間だからかほとんど一般の人とすれ違わなかった。ドアを開けるとそこには規則正しく小さく呼吸を繰り返して胸の上のタオルケットを上下させている瑠璃がいた。 「あ…」 後ろに控えていた桐乃に若干怯えの色が顔に出る。無理もなかった。こいつのこんな弱弱しい姿はここ4年間俺達の誰一人見てなかったからな。 「…桐乃?」 左腕に注射針を刺し点滴薬を上から落としている。顔を見れば先ほどまでとはいかないまでもやはり弱々しい。完全に体力が回復していないのは明らかだった。 「あ、あたし外で待ってるね。あたしがいたら色々話せないこともあるだろうしさ。何かあったら呼んでね」 「わかった。ありがとう」 気を利かせてくれたのか、そう言って日向ちゃんは瑠璃が寝ている病室から出て行く。 「桐乃?そこにいるの?目を開けるのがまだ辛いわね…。眩しいわ」 「黒猫さん…」 「先輩も…沙織も来てくれたのね…。けれどいいのかしら、貴女今日は…」 「いえいえ。あの件ならとっくにすんだでござるよ。なーに、安い用件でござった」 「またあなたは…。そんなおめかししてたら説得力皆無よ」 「最近は着物女子が流行でござってな~。これで一ついぶし銀な殿方でもと」 いつものような冗談を言う沙織。そんな沙織に瑠璃は笑みを浮かべた。 「まったく貴女は…。ありがとうね」 「なんのなんの」 「それから…先輩も」 「おう。ここにいるぜ」 「ごめんなさい、こんな夜にまで」 瑠璃は申し訳なさそうにその長い睫を下げる。 「そんなこと気にすんなよ。当たり前のことだろ。友達なんだから」 「…ありがとう」 「それより、ほら」 俺は後ろにじっとしていた桐乃を瑠璃の前に出す。 「あ…」 「ほら、桐乃」 「…」 桐乃は俯きながらぎゅっと両手を握り締めていた。 「あ、あの。あたし…あたしのせいで…」 「何が?」 「あた、あたしが我侭ばっかり言って…み、皆に迷惑ばかりかけるから…」 「…」 「み、皆がやっぱり必要としてるのは、前のあたしの方で…。だから今の何も出来ないあたしなんて、」 「それは違うわ」 瑠璃は強い口調できっぱりと言った。 「あなたはあなた。高坂桐乃以外の何者でもないわ。それに何が出来るとか出来ないとか、誰もそんなこと気にしていないしこれからも気にしないわ」 「…」 「ねえ。貴女と先輩がこの前事故に巻き込まれたと私達に連絡があった時、どれほど貴女のことを考えたかわかる?どれほど心配したかわかる?それほど貴女は私達にとってかけがえのない存在なのよ」 「…」 「それに…構わないじゃないの」 「え?」 「確かに貴女が私達との思い出を忘れてしまったというのは悲しいわ。すごく悲しい。でもね、そんなに思いつめなくてもいいじゃない。本当に貴女が大切にすべきなのは過ぎ去った過去じゃないわ。私達と共にいる事が出来る今この瞬間なのよ」 「黒猫さん…」 「今の貴女を誰も否定しないわ。少なくともここにいる先輩と沙織は。そして…私も」 「黒猫さん黒猫さん…。うわぁ~ん!」 感極まって涙をこらえることに耐えきれなくなった桐乃は瑠璃の胸元に顔をうずめなきじゃくる。そんな桐乃に優しい眼差しで見つめながら瑠璃は桐乃の黒い髪を撫で続ける。なきじゃくる桐乃を優しくなだめながら、 「…一つ年下、か。ふふ…、長いことお姉ちゃん頑張りすぎたかしらね」 遠くを見ながら誰に向けたものでもなく瑠璃はぽつりとそう漏らす。そしてそれはこの空間において同じ年長者で同じ妹を持つもの…俺と瑠璃だからこそ共有出来る感覚だった。 ――俺はいまだに、妹が泣くたんび、ガラガラ振ってあやしてんだ。必死こいてな。 高校の頃缶ジュース片手に聞かされた高校からの悪友の懐かしいあの言葉を思い出す。 まったく妹ってやつは卑怯だよ。どうやったって勝てないように出来てやがる。そしてこれからもずっとそうなんだろう。普段からいくらぞんざいに扱われようが、いくら邪険にされようが、妹が泣いていたら兄として黙ってはいられない。いつだってどこに居たってそこに駆けつける。それが兄として、そして姉として生まれた者の責任であり義務なんだろうよ。 普段は同い年の親友同士のように振る舞い合う桐乃と瑠璃。だけれども、桐乃に何か起こるとやっぱりいつも折れるのは瑠璃の方だった。それは瑠璃にとって桐乃は大事な親友であると同時に大事な「妹」でもあるんだろう。 「えぐっえぐっ…。黒猫さん黒猫さぁん…。ありがとうありがとう…」 その日の面会時間終了まで桐乃は泣き続けた。 ――面会時間の終了を白い服を着た男の看護師に告げられ、俺達は部屋を出た。泣きはらした桐乃の顔は晴れやかで、またいつもの明るさを取り戻していた。 「よかったですなぁ~きりりん氏~」 むぎゅ~、と桐乃に抱きつく沙織。「あうあう」と声を出しされるがままになっている桐乃。というより沙織よ、素顔のおまえがするそのハグは男からすれば本当に目に毒だからやめてくれ。どう見ても百合的な何かにしか見えないから。 俺はなるたけその風景を見ないようにしつつ(いくら沙織といっても友達に欲情したくない)、エレベーターの降下ボタンを押す。…ってあれ? 「運転停止中?」 面会が終了したからだろうか。一般用のエレベーターはその運転を停止するという表示つきのランプが上に光っていた。 「仕方ねえな。そこの非常階段から下まで降りるか」 行こうぜ二人とも、と声をかけると…桐乃の様子がおかしい。 「…」 さっきまで沙織にほっぺをむにむにとされておろおろとしていた様子はどこへいったのか…じっと一つの方向へ視線を向けている。その顔は半ば夢遊病者のようでもあった。 「桐乃?」 桐乃の瞳には非常階段のランプが、そしてその先にある階段が映っていた。桐乃はふらふらとした足取りで非常階段の方へと足を向ける。 「おまえ一体どうして、って!危ない!」 ふ、と桐乃は意識を失い階段の上から体を宙に浮かせた。今まさにそのまま転落せんとしている。沙織も思わず息を呑んだ。 「くそっ!」 俺は考えるより速く反射的に桐乃を後ろから抱え込んだ。でも… (間にあわねえ…!) 人一人が宙に浮いた状態を後から抱え込もうとしてもそう簡単に支えきれるものではなかった。その一瞬の内に俺の身体は自分よりも桐乃の身体を守ることを優先していた。 (今度こそ、こいつのことを…!) 今度こそ守る。俺のことはどうでもいい、せめて桐乃だけは…!そう決意した俺は桐乃の身体を抱きしめて二人して階段の下へ転落していった。
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長谷川氏の行為は何が問題なのか? Q.アナログ作品なのにどうやってトレースするの? 言い掛かりじゃない? A.長谷川氏は下書きまでをフォトショップで行っていることが氏の投稿画像から判明しています。 詳しくは無断トレース疑惑の検証内の画像をご覧ください。 Q.重ね合わせたらたまたま線が重なることだってあるんじゃない? A.輪郭のみならず、目と目の間の間隔、口や鼻の位置、前髪のラインまでもが「偶然にも一致」する確率はきわめて低いです。 詳しくは下記のまとめなどをご参照ください。 「なぜ『線画が一致するとトレス疑惑を持たれるか』をかいつまんで説明」-togetterまとめ http //togetter.com/li/330991 「『他人が書いた線と重なることは珍しい』を検証してみた」-togetterまとめ http //togetter.com/li/331656 Q.写真のトレースがいけないことなの? A.写真をトレースする行為そのものが問題なのではなく、長谷川氏に著作権のない写真をトレースし、「オリジナル作品として」「有償で販売」していることが問題です。 Blue Fairy社が「商用利用の禁止」「無断使用の禁止」を宣言しているため、長谷川氏の行為はBlue Fairy社の著作権を侵害しているということになります。 参考:トレパクってなに?トレースの問題点【同人・二次創作】-NEVERまとめ http //matome.naver.jp/odai/2137318874481097901 Q.トレースをしていても手を加えてアナログイラストにしているのだからいいのでは? A.長谷川氏のように、大元の写真をトレースして独自の要素を付け加えイラストにする行為は「二次的著作物」にあたると考えられます。 クラシックの曲をジャズ化したり、小説を脚本にしたり、脚本を映画化したものなど、ある著作物を原作として新たな創作性を加えたものは、原作とは別に著作物として保護されます。著作物である写真にモンタージュしたり、コンピュータグラフィックスのように合成したものも同様です。これを二次的著作物といいますが、既存の著作物に用語の変更など、多少の修正を加えただけでは、二次的著作物とは認められません。 なお、このような二次的著作物を創作する場合には、原作者の許可が必要ですし、二次的著作物を利用する(使う)場合には、二次的著作物の作者の許可と原作者の許可とが必要です。 原作者の許可がない二次的著作物は、著作権のうち「複製権」や「翻案権」の侵害になります。 Q:写真をそっくりそのまま絵に描いて公表すると違法になりますか? A:写真家に無断で写真そっくりに絵を描いて公表すれば、著作権(複製権)の侵害になります。 (第2条1-15・第21条・第30条) ただし、私的複製の範囲で、描いた絵を自分の部屋に飾ったり、家庭内で楽しむことは違法ではありません。 公益社団法人日本写真家協会 ホームページより http //www.jps.gr.jp/rights-2/ 「翻案権」とは 翻案権は「二次的著作物を創出する権利」のことで、翻訳、編曲、変形、脚色、映画化、その他翻案する権利のことです。翻案権はもとの著作物を創出した著作権者に帰属する権利なので、著作権者の承諾なく二次的著作物を創出することはできません。 アマナイメージズ 写真を安全に使う10の方法 より https //amanaimages.com/topics/rights-service/9/ この「複製権」や「二次的著作物」の考え方についてはこちらにとてもわかりやすくまとめられています。 特許業務法人 中川国際特許事務所 なるほど著作権セミナー Season.3 「Vol.2:複製と翻案」 http //www.nakagawa.gr.jp/lecture/naruhodo1008.pdf 長谷川氏の作品はBlue Fairy社の公式写真に対して「類似性」と「依拠性」のどちらもが高いと思われます。 Q.もし無断トレースが本当でもファンアートなのでは? 目くじらを立てなくてもいいんじゃない? A.はじめにのページを見ていただければわかる通り長谷川氏は写真の無断トレースをベースにしたと思われるイラストをグッズ化し、国内外で広く有償販売しています。アートコンプレックスセンター(ACT)の通販ページでは原画一枚につき数万円単位の値が付けられていました。これはれっきとした「商業活動」です。 Q.著作権は親告罪なのだから第三者が口を出すべきではないのでは? A.第三者が著作権違反を訴えることはできませんが、現在も長谷川氏は無断トレースを行ったのか、行っていないのかの正式な説明もなくグッズ類の販売を続けています。氏の作品を「オリジナル」と思い購入してしまう人もいるかもしれません。 このまとめを見た上で、作品が素敵だから購入する。長谷川氏の潔白を信じるというのは個人の自由ですが、このような疑惑があると知らずに購入してしまい、後悔する人が出ないよう周知することもまた必要だと思います。 デジタル作画環境の発達やSNSの浸透などにより、誰もが著作権違反をする側にも、される側にもなり得る状況になっています。「無断トレース」の何がいけないのかを一緒に考えていただければ幸いです。
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1436.html
235 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/03/21(水) 21 57 42.92 ID WweXFcaTO [1/2] 京介のことを想いながらウキウキ買い物するきりりんを、陳列棚の陰から眺めたい 239 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/03/21(水) 22 10 46.33 ID UuizB8wr0 235 文章書くのはうまくないが、こういう妄想を受信した 今日は京介受験勉強で遅くなるから、あたしが京介のとこいって料理作ってあげよっと♪ フンフフーン♪なにつくろっかな~? そういえば、京介って何が好物だったっけ?んー、これといって思いつかないな~ でも、京介のことだから、「桐乃の作るものならなんでも好物だぜ!」とかいいそう・・ ほんっとにキモい!キモすぎ!マジシスコン♪ そんなシスコンのためにカレーでも作ってあげようかな?やっぱりうちの料理っていったら カレーだもんね! あ、そうだ!材料買うまえに京介にメールしとかないと! 勉強するっていってたけど・・・多分地味子と一緒に勉強してるよね フヒヒwwじゃあ、ちょっと驚かせてあげようかなww 「今日はあたしが夕飯作ってあげるから、勉強終わったらすぐ帰ってくること! 待ってるからね(ハートマーク)」ピッ これでヨシ! あいつがどんな風にうろたえるか、フヒヒww楽しみ♪ さぁーてとっ、買い物いこーっと! まだ買い物していないが、買い物に出かけるときはこんなカンジかなぁ? ちょっとデレになりすぎてるかもだが -------------