約 3,688,494 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3328.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388485491/ 京太郎「暇だなぁ…」グデーン 穏乃「そーだねぇ…」ダラーン 憧「あんた達だらけすぎよぉ…」ノベーン 京太郎「お前も大概じゃねえかぁ…」 憧「うっさいわねぇ…」 穏乃「あばー…」 京太郎「玄さん達はー…?」 憧「宥姉連れてくる途中だってさー…」 穏乃「あー…なるほどー…」 京太郎「…」スクッ 憧「急に立ち上がってどうしたのよ?」 京太郎「いや…ふと思いついたことがあってな…」スタスタ 京太郎「」ゴロン [入り口扉] 京太郎 穏乃「いきなりそんなとこに寝転んでどうしたのさ?」 京太郎「いや…ここにポジショニングすればさ…見れるんじゃね?」 憧「何を…ってあー…大体予想できるけど、いやしたくなかったけど一応聞いておくわ…何を見れるの?」 京太郎「何ってお前…パンツだよ」 穏乃「パンツ?」 京太郎「ああ。別名では『男のロマン』とも言われているな」 穏乃「おぉ!なんかかっくいーかも!」 憧「馬鹿、ただ煩悩をそれっぽく言い換えただけなんだから全然格好良くないわよ。目を覚ましなさいシズ」 京太郎「バッカお前パンチラ馬鹿にするなよお前。10人に聞いたら11人が『男の夢だな』って答えるんだぞぅ?」 憧「あとの一人どっから出てきたのよ…」 京太郎「そりゃお前質問者の回答に決まってんだろ。ちなみにソースは俺な?」 穏乃「私、ソースはおたふく派かな!」 憧「そのソースじゃないわよ馬鹿。ていうかウスター一択でしょバカシズ」 穏乃「むー!」 京太郎「OKその話題は止めよう。キノコタケノコ並に不毛だ」 穏乃「京太郎は?」 京太郎「イカリソース」 憧「案外わかれるのねぇ…」 穏乃「元の話題ってなんだっけ?」 憧「あ、馬鹿」 京太郎「そうだよパンチラだよパンチラ!」 京太郎「だからここにいれば見れると思うんだよ俺としてはさ!」 憧「でもねぇ…向こうからはいってきたらどうするのよ?」 京太郎「あ、やべ…それ考えてなかった…穏乃、鍵閉めといてくんね?」 穏乃「えー?自分でやればいいじゃ「俺作のお菓子フルコース」わかったー!」トテトテトテ ガチャン 憧「…まあ、解決したとして。入ってくるときに顔踏まれるかもしれないけどそこら辺はどうなのよ?」 京太郎「…憧、俺はな…男なんだ…」 憧「…だから?」 京太郎「男なら…夢に殉じるぐらいでちょうどいいんだよ」ニカッ 穏乃「わー…なんかかっこいー…」 憧「夢の内容で台無しだけどね」ズバァッ 京太郎「一刀両断…」 憧「当たり前じゃない。くっだらない…」 穏乃「でも止めないんだね?」 憧「ま、たまにはどうなるか見るのも面白いでしょ?」 京太郎「そんなら少し手伝ってくれねーか?三人と普通に話すだけで良いからさ、極力こっちに視線が向かないように」 憧「いいけど荷担したなんて思われるのは真っ平ごめんよ?」 京太郎「大丈夫、こういうときのために…」バサァッ シーツ(京太郎)「シーツ、持ってきてんだよ」 穏乃「すごい情熱だね…」 憧「その情熱を少しは麻雀に向けなさいよね…」ハァ 京太郎「まーまー、とりあえず頼むわ」 憧「はいはい…」 穏乃「頑張るねっ!」ムンッ ……… …… … トテトテ テコテコ キュムキュム シーツ(京太郎、以下シー太郎)「この足音は…!」 間違いない。あの三人組だ。 憧「え、最後のって足音?」 そこには触れてくれるな。 とりあえず逸る心を隠しながらその瞬間を網膜に焼き付けるべく俺はただのシーツになるよう徹する。 シー太郎「」ソワソワソワソワ 穏乃「京太郎すごいワクワクしてるねー」 いっけね。 …… ガララ 玄「やっほーみんな!遅れてごめんねー!」 宥「ぁゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル 灼「振動煩わし…」 来たよ!パンツ来た!これで勝つる! 穏乃「こんにちはー!」 憧「やっほ」 頼んだぞ二人とも…この作戦はお前等にかかって 穏乃「あ、そこのシーツには京太郎が入ってたりなんかしませんからね!」 ルゥン。 憧「」アチャー 絶対絶命大ピンチ。 玄「え…?」 シー太郎「」ピクッ 宥「ここに京太郎くんが…」プルプル シー太郎「」ビクッ 灼「ちくわ大明神」 誰だ今の。 穏乃「えっ!?な、なんでばれちゃったの!?」アワアワ お前のせいだよ穏乃!お前なんか穏乃やなくてしずもんや! 憧「あんたのせいよお馬鹿」 穏乃「うぇぇ!?ぅぅぅ~…」ジワァ え、何こいつ可愛い。大天使シズノエルやん。しずもんなんておらんかったんや。 と り あ え ず。 玄「」ジー 宥「」ジー 灼「」ジー シー太郎「」 どうしようこれ。 シー太郎「…に」 「「!?」」ビクッ シー太郎「ニャーン(裏声)」 ここは猫の泣き真似でごまかしにかか 灼「」ゲシッ シー太郎「アウチッ!!」 ▽あらた は すねげり を はなった ! 灼「とりあえず観念して出てきたらいいと思…」 京太郎「スミマセンデシタ…」モソモソ 暴力にはかなわないから仕方ないね。 …… … 憧「…」 穏乃「」アワアワ 玄「」モミモミ 宥「いやぁぁぁぁ…」プルプルプルプル 灼「それで、何で隠れてたの?」 京太郎「…」 言えない。「パンツが見たかったんですぅ!」なんて言えない。 灼「…」スッ 京太郎「言います言いますからすねはもう止めてぇ!」 マズイ。絶対絶命大ピンチ再び。 京太郎「えっとー…そのーですねー…」ダラダラダラ どうしようなんて言おうマジ怖い。そんなふうにしどろもどろしていると。 憧「…京太郎、もう正直に言ったら?」 憧「『三人にドッキリを仕掛けたかった』ってさ」 救いの、女神が。 京太郎「………!!」 玄「え?ドッキリ?」モニュモニュ 宥「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」プルプルプルプルプルプル 憧「そう、ドッキリ。三人でだべってたときに急に京太郎が『みんなのびっくりしたときの顔見てみたい!』って言いだしてねー」 穏乃「…!そうなんです!それでシーツがあったから後ろからわってやればみんな驚くんじゃないかって!」 二人とも…俺なんかの為に…! 憧(貸し一つよ?)ニヤッ 穏乃(せめてここはサポートするよっ!)ニコッ 京太郎「」グスッ 灼「それならそれで早く言えば良…」スッ 京太郎「…!」 やった…俺は…俺は赦されたんだ…! 灼「でもドッキリ仕掛けようとしたのは許せな…」 京太郎「はい」ピシッ ピンチ再来かな? 灼「だから…私達にお茶を淹れることで手打ち」 京太郎「は、はい!」スクッ 大女神灼センパイにお茶を淹れる為立ち上がっ カクン 京太郎「お?」フラッ 灼「え?」 やばい。 正座させられて足しびれてるの忘れてた! 京太郎「わ!わ!わ!」フラフラ 灼「わ、わ、わ」 このままじゃ灼を巻き込んで倒れー! 京太郎「ヌゥォー!」ズシャー 灼「!?」 なかった!俺頑張った!ギリギリ当たりそうになったけど何とか体捻って回避したった! 京太郎「ふゥ~…」 軽く腰痛めたっぽいけど何てことはないな。 灼「京太郎、大丈夫…?」 京太郎「ええ…灼先輩こそ大丈夫でしっ」ピシッ やばい。 これは、やばい。 灼「…?」 幸いにも灼先輩は気付いてないが、これはやばい。 灼先輩を庇うためにギリギリ体を捻って倒れ込んで出来たこの角度… も う 少 し で パ ン ツ 見 え る ! 京太郎「…!」コロンビア 灼「!?」ビクッ あ。少し遠のいた。 京太郎「い゛っ…だだだ…」 腰痛めてるのにコロンビア。そりゃ痛くて当然である。 灼「…!大丈夫…?」キュムキュム 憧「それ足音なの…?」 ああ…その気遣いは嬉しいけどパンツ見えちゃいますよ…駄目じゃないですか(ゲス顔) 京太郎「実はちょっと腰を捻ってしまいまして…」ゴロン 仰向けになる。腰痛いから仕方ないね。(ゲス顔) 灼「それは心配…」キュム もう少し…もう少し…あと一歩…! キュム チラッ 京太郎「…!!!!!!!」 今… 布が… 聖域を守る布が… 見え「クマ…パン…?」た…! 灼「!?!?!?!?」ババッ 京太郎「え…?」 何で隠して… 灼「今…なんて…言った…?」 ゑっ? まさか俺、声に出して… 灼「なんて言ったか聞いて…」ギリギリギリ 京太郎「いだだだだクマパンって言いましたあああ!!」ミシミシミシ つい白状してしまった。だって痛いもん。 灼「っ!」ゲシゲシゲシ 京太郎「あだだだだだ!!!」 灼「見るのはまだ良いとして何で声に出…!」メシャア 京太郎「ぬぎゃーー!!」 だってしょうがないじゃないですか! 玄さんが黒レース、宥さんが毛糸はまだ予測できますよ!? でも灼さん! 京太郎「まさか子供用みたいなクマのプリントパンツ履いてるなんて思わないじゃないですかぁー!!」 灼「」ピシッ 京太郎「あ」 また声に… 玄「へー…灼ちゃんはクマさんのなんだー…」 宥「あったかそう…」ホワホワ 憧「クマさんか…可愛いわね…」ボソッ 穏乃「パンツ…?」キョトン 灼「」 京太郎「ゎゎゎゎゎゎゎゎ」プルプルプルプル 宥さんじゃないけど正直震える。このあとの制裁を考えると震える。 あと穏乃さんそのキョトン顔何なんですか?履いてないんですかあなた? 灼「京太郎」 京太郎「はい」 灼「楽に死ねると思わないほうが良…」ゴゴゴゴゴ 京太郎「ゎゎゎゎゎゎ」ガタガタガタガタ ピ- ※しばらくお待ちください※ 京太郎「うごごご…」ピクピク 灼「ふぅ…」パッパッ 憧「ム、ムゴイ…」 穏乃「ゎー…」 玄「灼ちゃんが…灼ちゃんがぁぁぁ…」モミモミサワサワフニフニムニュムニュ 宥「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」プルプルプルプルプルプル カオス。この状況を一言で表すならそんな感じだ。 灼「さて…最後に言い残すことは…?」 京太郎「…」 最後…か… 京太郎「…っと」 灼「?」 そう…もっと… 京太郎「もっとパンチラが見たかった…」 灼「ジェノッサイッカッター!!!!」ズガァァァァン 京太郎「ヤッダーバァァァーー!!!」 ざんねん ! おれの ぼうけんは ここで おわってしまった ! 京太郎「第…三部… カンッ 京太郎「」ぱたりこ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6363.html
TV『――――――ちょっと眠ってろお前』 TV『グァァッ!!』 京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」 京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」 京太郎「て言うか、誰だよ朝っぱらからこんな物騒なチャンネルつけてる奴」ピッ 京太郎「さーて、切り替えてくぞ」 京太郎「どうか神様!今日も一日いいことありますよーに!」 京太郎「とりあえず当面の目標は………今度ある男子個人戦!」 京太郎「そこで活躍して和に認めてもらう!これだ!」 京太郎「と、いうことで弟子にしてください!!」 聡「帰れ」 京太郎「そんなこと言わず、どうかお願いしますよお代官様ー!」 聡「だーっ!ひっつくな鬱陶しい!……ったく、いきなり変な奴が来たと思ったら」 聡「大体お前はどこのどいつだ?突拍子もねーこと言う前にまず名乗るのが礼儀ってモンだろ」 京太郎「俺は清澄高校の須賀京太郎って言います!」 聡「清澄だぁ?あんま聞いたことねー高校だな」 京太郎「まぁ、麻雀部は今年から本格的に活動し始めたばっかりですからね」 聡「ほう?お前さん麻雀部か?」 京太郎「はい!」 京太郎(って言ってもやることは雑用ばっかだけどな!) 聡「なるほどな……んじゃ、こうするか」 京太郎「ん?」 聡「お前、俺の孫娘と一局打ってみろ」 聡「それで勝てたら特例中の特例で弟子にしてやらんこともねぇ」 京太郎「孫娘さん?麻雀打てるんですか?」 聡「ああ。数絵は強いぞ?」 聡「多分ひょっとしたら長野じゃ敵はいねーんじゃねーか?」 京太郎「………」ゴクッ 聡「それでもやるか?」 京太郎「……」 京太郎「お願いします!」 数絵「……」トン 京太郎「えーと……じゃあこれ」トン 数絵「………」 数絵(打ち筋も捨て牌も素人同然……なんでお爺様はこんな人と打たせるの?) 数絵(これじゃあ南場に行く前に片がつきそう……) 京太郎「カン」 数絵(出た。素人特有の意味の無い槓……) 京太郎「……おっ?ラッキー!もういっちょ、カン!」 数絵(加カン!?) 京太郎「きたきたきたーーー!カン!!」 聡(三槓子……!?いや、これは……) 京太郎「うおおおおお!カン!!!カンカンカーン!!」 数絵(う、うそ………まさか) 京太郎「ツモ!!四槓子、四暗刻!……んでドラは………10?」 聡「俺はプロやって長いが、四槓子四暗刻のドラ爆なんぞ初めてみたわ……」 京太郎「はは……ちょっと知り合いが槓好きな奴なんで、真似したらなんかできました」 聡「正直言ってなぁ、お前俺の弟子にならなくても十分強いと思うぞ」 京太郎「あんなの偶然、たまたまですよ!」 聡「偶然にしちゃあ出来過ぎだ………お前なら小鍛治のガキにも勝てるかもな」ハハ 京太郎「小鍛治?……ってそれより、弟子入りの件はどうなったんですか?!」 聡「ん?ああ……」 聡「辛くて後悔しても遅いからな?」 京太郎「覚悟はできています……!」 聡「……よし、その言葉を忘れるなよ?」 京太郎「はい!」 京太郎(そしてその日から俺の想像を絶する特訓が始まった……) 京太郎(10万局打ち終わるまで寝れなかったり牌と心を通わせたり……) 京太郎(それはもう辛い特訓だった) ――――――― ―――――― ――――― 聡「二人とも、この日までよく俺の特訓に耐え忍んだ」 聡「お前たちは俺の誇りだ」 数絵「ありがとうございます、お爺様」 聡「数絵、全国への切符を絶対に掴んで来い」 数絵「はい」 聡「京太郎、お前にいう事は何もねぇ」 聡「いつも通りに楽しんで来い」 京太郎「うっす!」 数絵「京太郎」 京太郎「ん?」 数絵「1回戦敗けとか無様な真似をさらしたら……許さないから」 京太郎「おいおい、誰に言ってんだ?」 京太郎「お前こそ自分の心配しろよ数絵」 数絵「ふふっ……そうね」 アナウンサー『清澄須賀、最後は海底で三人同時に飛ばし決着』 アナウンサー『+450で堂々の長野一位通過です』 京太郎「楽勝楽勝ー!!」 京太郎「これで俺も堂々と清澄の一員として全国に行けますね部長!」 久「………」 優希「………」 咲「………」 まこ「お、おおう……」 和「凄いじゃないですか須賀くん!見直しました!」 京太郎「だろー?」ニヘヘ 優希(おかしいじぇ…あんなに犬が強いわけない) 久(あれホントに須賀くんなの……?別人がすり替わってるんじゃない?) 咲(ど、どうなんでしょう?) 京太郎「あ!そういえば女子の方ってどうなったんですか?!」 久「ん?ああ、それならほら」ピラッ 京太郎「ええと……1位が風越の福路さんで、2位が和………3位が………」 久「安心しなさい。和も咲も全国出場決めたから」 京太郎「……!」 和「どうかしました須賀くん?」 京太郎「あ、いや……何も」 まこ「しっかしウチから3人も全国個人戦に出るモンがいるとはのう」 まこ「しょーがないけぇ、今日はウチで奢っちゃるわ」 ウオオオ ヤッタジェー! ワオ!マコ フトッパラ! 京太郎「………」 まこ「お前さんもくるじゃろ京太郎?」 京太郎「そうですね、いきましょう!!」 久「よーし、それじゃあまこの家にしゅっぱーつ!」 優希「おー!!」 咲「お、おー!」 まこ「小学生か」 京太郎「たらふく食うぞー!」 数絵「ごめんなさい……お爺様の顔に泥を塗ってしまって」 聡「そう気にするこたぁねぇよ。アレはちょっと相手が悪かった」 聡「まだ来年がある、今年で終わりじゃねぇ」 数絵「ですが……」 聡「それによ、まだアイツが残ってんじゃねぇか」 数絵「……」 聡「まだアイツは死んじゃいねぇ、むしろこれからだ」 聡「お前と同じ釜の飯を食った仲間が全国へ行ったんだからよ。もっと胸を張れ」 数絵「……はい!」 ―――――――― ――――― 咲「じゃあ、私たちの会場こっちだから」 和「須賀くんも頑張ってくださいね」 京太郎「おう!また後でな」 和「あっ、ちなみに言い忘れてましたが……」 京太郎「?」 和「男子の優勝者と女子の優勝者はトッププロを二人交えてのエキシビジョンがあるそうですよ」 京太郎「へぇー」 和「その舞台で会えるように、頑張りましょうね」ニコッ 京太郎(女子の優勝者と打てるのか……) 京太郎(男子より女子のがレベル高いって言われてるしなぁ……打ってみたい) 京太郎(っと、まずは目の前の試合に集中集中) 男子R「あンた背中が煤けてるぜ」 男子K「置物の方が、マシだったな」 男子A「きたぜ。ぬるりと………」 京太郎(おい誰だ女子の方がレベル高いとか言ったのは) 京太郎(なんなんだこの卓は……化け物ばっかじゃねぇかよ)カタカタ ――――――――――― 京太郎「はぁ……準優勝かよ」 京太郎「優勝したかったのにな………くっそ」 京太郎(師匠にはなんて言おうかな……全国行く前"優勝なんて楽勝ですよ"とか言った手前負けましたなんて言えねーし) 京太郎「どうしたものか……」ンー ?「……」トントン 京太郎「ん?」 数絵「お疲れ様」 京太郎「かっ……数絵!?どうして東京にいんだよ?」 数絵「どうしてって、京太郎の応援に決まってるでしょ。お爺様も来てる」 京太郎「げっ……じゃあ師匠に全部見られてたってことか……」 数絵「そんな顔しなくても心配いらない」 数絵「お爺様も褒めてたよ。"よくやった"って」 京太郎「そうか?でも優勝できなかったし」 数絵「私なんて県予選敗退だ。それに比べたら全然すごい」 京太郎「でもなぁー……あそこでイーピン切って無かったら優勝できたのかも」ウジウジ 数絵「……来年」 京太郎「へ?」 数絵「来年は一緒に全国に行こう」 数絵「そして二人とも優勝して、エキシビジョンで打つ!」 京太郎「……」 数絵「違う?」 京太郎「……ああ」 京太郎「来年は二人で来よう。そんで南浦プロの弟子二人そろって優勝だ!!」 数絵「うん!」 ―――――――― ――――――― 恒子『今年もこのエキシビジョンの時間がやってきたーーー!!』 恒子『男子の1位と女子の1位!そして指名された南浦プロと我らがすこやんの頂上対決が、今!はじまるっっ!!』 咏『男子は去年よりレベル高そうだねー、女子は知らんけど』 聡「ったく、ようやくここまで来たかよ」 聡「和が弟子ながら遅かったじゃねーか」 数絵「すいませんお爺様。勝手ながらご指名させていただきました」 京太郎「うっす!」 聡「おーおー、いつの間に手なんか繋ぐ間柄になったのやら……」 健夜「若い子はいいですね……私、もうホントに三十に突入しそうなのに彼氏のかの字すら……」 京太郎「小鍛治プロ、本日はよろしくお願いします!」 健夜「あ、うん!よろしくね!」 数絵「お手柔らかにお願いします」ペコリ 健夜「あはは……多分手加減はできないと思うけどね」ボソッ 聡「言っとくけど家で打ったみてーに手加減しねーぞ?本気で打ってこい」 京太郎 数絵「はい!」 聡「ツモ」 京太郎 数絵「!?」 聡「6000オールだ」 恒子『試合終了ーーーーー!!最後は南浦プロの親っ跳で弟子二人を一蹴!』 恒子『そしてどうしたすこやん!アラフォーグランドマスターも年には勝てないのか!?』 健夜「アラサーだよ!?それにスポーツと違って年齢はあんまり関係ないからね!?」 聡「流石は俺の愛弟子………と褒めてやりたいところだが、お前たちもまだまだだな」 数絵「さ、流石はお爺様……完敗です」 京太郎「参りました。あそこで槍槓なんて予想できませんよ」 聡「いやはや残念だったなぁ京太郎。お前が俺を超えれば数絵を任せられると思ったんだが」 数絵「なっ……!」 京太郎「へ?」 聡「まだまだだな。あと5年は早い」 数絵「お、お爺様!」カァァ 聡「はっはっ、そう照れるな照れるな」 聡「それにしてもホントに成長したな二人とも。今から曾孫が楽しみってモンだ」 京太郎「……」 数絵「……」 聡「まーさかとは思うが京太郎、まだ数絵には手を出してないよな?」 京太郎「………」ダラダラ 聡「………」 健夜「曾孫……ね。私は自分の子供の顔さえ見れるか分かんないけど」 カン
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/386.html
740 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 00 19 39.90 ID PgtDQr+Bo 京太郎「ふんふ~ん♪」 京太郎「いやぁユキのコスプレは最高だったなぁ」 京太郎「それにボウリングでは手取り足取りおさわり放題だったし」 京太郎「……ただユキは純粋なのか、男を知らなさ過ぎるのかホイホイついてきたり言う事を聞いてしまうのが心配なんだよな」 京太郎「あのままだと悪い男に引っかかるんじゃ……」 京太郎「ってもう引っかかってるか!」 京太郎「……いやいや俺はそこらへんの悪い男とは違うぞ」 京太郎「悪い男って言うのは、例えばそこの――」 不良A「なぁカノジョーオレたちと遊ぼうぜー」 美穂子「ごめんなさい。無理です」 不良B「そんな事言わずにさー」 京太郎「――うおっ!?今の時代には珍しいまでのテンプレ的な不良じゃん……」 744 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 00 37 01.44 ID PgtDQr+Bo 京太郎「ん?ってかあれはえーっと……確かB地区の麻雀部の部長で――」 京太郎「そう!福路美穂子さんだ!」 京太郎「綺麗で優しそうで家庭的とか話は聞いてたけど、実際会ったのは1回だけだったからなぁ」 京太郎「なかなか会えなかったけど、まさかこんな所で出会うとは……」 京太郎「しかしあれってナンパだよな?」 京太郎「で、嫌がってると」 京太郎「ふむ……」 747 1.大丈夫ですか?と声をかける 2.先手必勝で不良を倒す 3.俺の女に手を出すんじゃねぇ!と割ってはいる 4.神速で手をとって逃げ出す 5.その他(内容併記) 761 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 00 56 24.86 ID PgtDQr+Bo 不良A「ちょっとだけ、ちょっとだけだけだからさー」 美穂子「そう言われましても……」 不良B「兄貴が優しいうちに素直に従った方が見のためだぜ?」ニヤニヤ 美穂子(う~ん……困りました) 美穂子(いつもなら華菜や誰かが付いてきてくれるのですが、偶には一人で行こうと思ったのが間違いでしたね) 美穂子(豊音や哩辺りだと特に安心だったのですが……) 美穂子(何度言ってもどいてくれませんし、どうしましょうか……) 764 コンマ判定 01~30 1 2 3 ライダー……キック 31~70 手近の缶を蹴って注意を引く 71~98 蹴 即 逃 ぞろ目44以外 何かビビッて不良が逃げる ぞろ目44 破魔矢発動 767 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 01 13 28.97 ID PgtDQr+Bo 蹴 即 逃 不良A「もし疲れてるならそこのホテルででも――グハッ!?」ゲシッ 不良B「だ、誰だ!?兄貴を蹴りやがったのは!?」 京太郎「!」ササッ 不良A「あ、あいつだ!追え!」 不良B「待て!この野郎!無事で済むと思うなよ!?」ダッ 京太郎「!!」ダダッ 美穂子「?」 美穂子「あら?一瞬見えたあの姿は……」 【数分後……】 京太郎「はぁはぁはぁ……」 京太郎「まけたかな?」 京太郎「いやぁ何も思いつかなくて、とりあえず気を引こうと思って蹴って逃げたけど……」 京太郎「福路さんは無事かな?無事なら良いんだけど」 京太郎「しっかし疲れたなぁ……汗もかいたし」 ???「はい、どうぞ」 京太郎「あ、ありがとうございます」フキフキ 京太郎「うおっ!?これめちゃくちゃふかふかじゃん!気持良いなぁ」 ???「ありがとうございます」 京太郎「すみません。ありがとうございました――」ヒョイ 美穂子「いえいえ、こちらこそ」ニコッ 京太郎「ふ、福路さん!?」 美穂子「はい?」 京太郎「い、何時の間に……」 美穂子「すぐ追いかけたのですが、見つからなくてちょっと立ち止まっていたら、たまたま貴方がここにやって来られたので助かりました」 京太郎(あれ?確かここ、あの場所から結構離れてるはずなんだけど……) 773 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 01 28 10.61 ID PgtDQr+Bo 美穂子「ごめんなさい。お礼がまだでした」 美穂子「ありがとうございます。助けて頂いて」ペコリ 京太郎「あ、いえ。そんな大した事は……」 美穂子「でも蹴ったりしちゃ“めっ”ですよ?」 京太郎「すみません。つい咄嗟に……」 美穂子「今回は私も助けて頂いたので、強くは言えませんが……」 美穂子「でもやっぱり暴力は駄目だと思います」 京太郎「そうですね。次からはちゃんと話し合いで解決するように努力します」 美穂子「ふふふ。須賀さんは素直ですね」 京太郎「そりゃ美人からそう言われたら従わざるを得ませんもん」 美穂子「美人……ですか」 美穂子「先ほどの方も褒めて下さりましたが、私は別に美人とかじゃないと思うのですけどね」 美穂子「もっと本当の美人の方は他にもいらっしゃるのに、私なんかに声をかけて頂いて逆に申し訳ないと言うか……」 京太郎「いやいや福路さんが美人じゃなかったら、他の人は一体どうなってしまうのか……」 774 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 01 41 03.12 ID PgtDQr+Bo 美穂子「あ、そうでした」ポン 美穂子「須賀さんはこの後はお暇でしょうか?」 京太郎「ええまぁ暇ですけど」 美穂子「でしたら助けて頂いたお礼をしたいと思うのですが……」 京太郎「いいですって!」 京太郎「困った人を見たら助けるのは当然ですし」 美穂子「それでは私の気持ちが収まらなくて……」 美穂子「あの、須賀さんは何か私にして欲しい事とか有りますか?」 京太郎「へ?」 美穂子「パソコンとか電気関係以外なら得意です!」グッ 京太郎「は、はぁ……」 京太郎「じゃあ――」 777 1.俺とデートを…… 2.そこの喫茶店でお茶でも…… 3.手料理を食べたいなーとか 4.俺と付き合って欲しい! 5.お近づきの印に番号交換でも 6.その他(内容併記) 783 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 01 55 07.60 ID PgtDQr+Bo 俺とデートを 京太郎「俺とデートを……とか?」 美穂子「で、でーとですか?」 京太郎「はい」 美穂子「そ、それは男の方と女の方が一緒に遊んだりすると言う“アレ”の事でしょうか?」 京太郎「十中八九そうですね」 美穂子「え、えっと……その……」 786 コンマ判定(コンマ反転) 【お願い:+10】 01~40 そ、それはちょっとむりです…… 41~98 わ、分かりました。それが望みでしたら…… ぞろ目44以外 【好感度+1】 ぞろ目44 破魔矢発動 790 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/17(水) 02 09 01.20 ID PgtDQr+Bo わ、分かりました。それが望みでしたら…… 美穂子「わ、分かりました。それが望みでしたら……」 京太郎「へっ?マジで良いんですか?」 美穂子「ええ。私も暇でしたから」ニコッ 京太郎「でも今更ですけど、これじゃ我ながら有る意味さっきのナンパ野郎と変わらないような気が……」 美穂子「ふふふ。でも須賀さんはあの方達とは全然違いますし」 美穂子「それにそう言う事を気にされる辺り、やっぱり良い人だと思います」ニコニコ 京太郎「あ、ありがとうございます///」 820 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 00 24 42.38 ID V+w0wCG3o 美穂子「ですがそのデートというものは何をすれば良いのでしょうか?」 美穂子「私、その……今まで男の子と遊んだりした事が無くて……」 京太郎「えっと一度も?」 美穂子「はい。ずっと女子校でしたので」 美穂子「なので先ほどの方達のようによく男の人から声をかけられるのですが、そう言う事も有ってお断りしてました」 京太郎「なるほど」 美穂子「……本当に何故みなさん私に声をかけられるのでしょうか?」 美穂子「もしかしてお友達が少ないのでしょうか。でしたらちょっと悪い事をしたかもしれません……」 京太郎(……この人ナンパされてたと言う事に気付いてないのか?) 京太郎「あはは……。まぁ気にしなくても良いと思いますよ」 美穂子「そうでしょうか?」 京太郎「ええ、ああいう手合いは断って正解です」 美穂子「そうなのですか。ありがとうございます」ペコリ 美穂子「なにぶん、自分で言うのも恥ずかしいですけどちょっと世間知らずなものですから///」 京太郎「そ、そうですか」 京太郎(世間知らずと言うか純粋と言うか……ある意味貴重だよな、うん) 822 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 00 43 35.00 ID V+w0wCG3o 美穂子「それで“でぇと”とは何をすればよろしいのでしょうか?」 京太郎「えっと、何処かへ行って遊ぶのが一般的ですかね」 美穂子「そうなのですか……」 京太郎「と言う訳で何処か行きたいところとか有ります?」 美穂子「そうですね……。全部須賀さんにお任せします」 京太郎「え?」 美穂子「須賀さんはたくさんご経験があるのですよね?」 京太郎「ええ、まぁそれなりには」 美穂子「でしたら、やはりここは経験者にお任せするのが一番かと思いまして」 美穂子「よろしくお願いします」ペコリ 京太郎「わ、分かりました。それじゃ…… 825に行きましょうか」 1.神社 2.プラネタリウム 3.植物園 4.バイキング 5.地下温泉街&温水プール 6.映画 7.カラオケ 8.美術館 9.ゲームセンター 10.水族館 11.遊園地 12.動物園 (×)13.プール (×)14.ボウリング 15.その他(内容併記) 828 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 00 55 48.26 ID V+w0wCG3o ゲームセンター 京太郎「ゲームセンターにしましょう」 美穂子「げぇむせんたぁですか?」 京太郎「えっと、知ってます?」 美穂子「はい。確かいんべぇだぁげぇむが人気なのですよね?」 京太郎「はい?」 美穂子「私はやった事無いのですが、行列が出来るほど人気だとか」 美穂子「流石学園都市。凄いです!」 京太郎(……この人の中では一体ゲームセンターの歴史はどこで止まってるのだろうか) 京太郎「えっと、違います」 美穂子「えっ!?そうなのですか?」キョトン 京太郎「とりあえず、福路さんが思っている以上にゲームセンターは凄い所だと思います」 京太郎「ま、百聞は一見に如かずと言う事で言ってみましょうか」 美穂子「は、はい」 833 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 01 14 18.87 ID V+w0wCG3o 【ゲームセンター】 京太郎「――と言う事でここがゲームセンターなのですが、どうですか?感想は」 美穂子「……目がチカチカします」 京太郎「あ、あはは……」 美穂子「でもカラフルで綺麗で何か色々有ります」 美穂子「……えっと、このぬいぐるみが入っているのは何でしょう?」 京太郎「それはクレーンゲームですね」 京太郎「レバーを操作してクレーンを動かしてぬいぐるみを取るんです」 京太郎「見事穴まで持っていければ、そのぬいぐるみが貰えるんですよ」 美穂子「なるほど……」 美穂子「こちらは何でしょう?太鼓みたいなものが有りますけど」 京太郎「そっちは太鼓を叩くゲームですね」 京太郎「画面に表示されるとおりに叩いて、得点を競うゲームです」 美穂子「色々有るのですね」 京太郎「とりあえず、来たからには何かやってみましょう」 京太郎「そうですね…… 836とか」 プレイするゲーム(ゲーム名でも可) 839 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 01 32 04.63 ID V+w0wCG3o クレーンゲーム 京太郎「じゃあ、そのクレーンゲームやってみましょうか」 美穂子「はい!」 京太郎「えっと、福路さんは何か欲しいもの有りますか?」 美穂子「えっと……よく分からないので、その辺りも決めて頂けると……」 京太郎「分かりました」 京太郎(女性が喜びそうなものを選ばないとな) 京太郎「それじゃ…… 842にしましょう」 1.ぬいぐるみ 2.お菓子 3.ストラップ 4.その他(内容併記) 844 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 01 48 48.70 ID V+w0wCG3o お菓子 京太郎「まずは比較的取りやすいお菓子にしましょう」 美穂子「何だかいつも見てるお菓子より大きいような……」 京太郎「ゲームセンターの景品用に大きいんですよ」 美穂子「そうなのですか」 京太郎「このボタンを押すと右に。そのボタンを押すと奥に行きますので、景品をうまくつかんでくださいね」 美穂子「えっと、やっぱり私がやるのですか?」 京太郎「何事もチャレンジですよ!」 美穂子「わ、分かりました!頑張ります!」グッ 結果 847 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 クレーンが暴走する 31~70 失敗 71~98 ゲーム機が爆発する ぞろ目44以外 成功 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 856 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/18(木) 02 05 05.89 ID V+w0wCG3o 成功 美穂子「えっと、このボタンで右に移動して――」 京太郎(う~ん……全然景品の方見てないし、これは駄目だな) 美穂子「それからこのボタンで奥に――」 京太郎(まぁ全くやった事無いらしいし仕方ないか) 京太郎(ま、俺としてはこの後手取り足取り教えられるから良いけどな!)ムフフ 美穂子「これで良いのかしら?」 京太郎(全然見当違いの方に……ってあれ?何か他のを掴んでるような) 美穂子「あら?もしかして?」 テッテレッテー 美穂子「やりました!須賀さん!取れました!」ピョンピョン 京太郎「お、おめでとうございます」 京太郎(ううっ……俺の手取り足取りすると言う野望が……) 美穂子「私、機械を操作するのは苦手なのですが須賀さんの指導のおかげです!」 京太郎「いや俺は何も……」 美穂子「ありがとうございます!」ギュッ 京太郎「!」 京太郎「ど、どういたしまして///」 京太郎(……ま、いっか) 877 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 00 49 40.96 ID slddf93ro 美穂子「クレーンゲームって楽しいですね」 京太郎「普通は一発で取れないんですけどね」 京太郎「よほど運が良いのか……」 美穂子「須賀さん。他もやりませんか?」ワクワク 京太郎「ええまぁ、福路さんさえ良ければ構いませんけど」 美穂子「それではえっと……他にオススメって有りますか?」 京太郎「そうですねぇ……」 京太郎「 879とかどうでしょう?」 プレイするゲーム(ゲーム名でも可) 884 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 01 09 53.59 ID slddf93ro ダンスゲーム 京太郎「ダンスゲームとかどうでしょう?」 美穂子「だんすげぇむ……ですか」 美穂子「どのような物なのでしょう?」 京太郎「画面に指定された順番通りに床のパネルを踏むゲームなんですが」 京太郎「ハマると結構面白いですよ」 京太郎(……すっげーハマってる人も居るけど) 京太郎「ま、これも実物をやってみるのが一番ですね」 【ダンスゲーム】 京太郎「――と言う訳でこれがダンスゲームなのですが……」 美穂子「確かに人が多いですね」 京太郎「大体はギャラリーですけどね」 京太郎「っと、まぁとりあえず俺がまずはお手本を見せますんで参考にして頂ければと」 美穂子「分かりました。頑張ってください」ニコッ 京太郎「ふっ……任せてください!」 887 コンマ判定( 《【体力:85】 + 【センス:14】》 ÷ 4 ≒ 25 ボーナス:+25) 01~30 BAD 31~70 Nomal 【好感度+0.5】 71~98 GOOD 【好感度+1】 ぞろ目44以外 PERFECT 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 891 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 01 26 05.55 ID slddf93ro GOOD 京太郎「――フッ」シュタッ キャーカッコイイー マアマアダナ オネエサマノホウガスバラシイデスノ 京太郎「……とまぁこういう風にするものなのですが、分かって頂けましたか?」 美穂子「はい。でも凄いですね、須賀さん」 京太郎「これぐらい出来る人は結構居ますけどね」 美穂子「でも格好良かったです」ニコッ 京太郎「あ、ありがとうございます///」 京太郎(どうもこの人に褒められたりお礼を言われると、純粋にそう言ってるんだろうなと思うと照れるなぁ) 京太郎「それじゃ福路さんどうぞ」 美穂子「……やっぱりやるんでしょうか?」 美穂子「その……ダンスとかも苦手なのですが……」 京太郎「さっきも言いましたけど、何事もチャレンジですよ!」 美穂子「そうですね……やります!」 結果 894 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 画面がバグる 31~70 失敗 71~98 ゲーム機が爆発する ぞろ目44以外 成功 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 900 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 01 40 58.60 ID slddf93ro ゲーム機が爆発する 美穂子「えっと……まずは右を」ペタッ ピ-ピーギーガガガ 京太郎「あれ?何かいやーな音が……」 美穂子「えっ?えっ?」オロオロ ???「おい、そこのにーちゃん。あの人助けねーとあぶねーぞ」 京太郎「そ、そうだ!助けないと!」 903 コンマ判定( 【体力:85】 ÷ 2 ≒ 43 ボーナス:+43 ) 01~30 小柄な女の子が助けてくれる 31~70 美穂子は助けられるが爆発に巻き込まれる 【好感度+0.5】 71~98 颯爽と助ける 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+5】 ぞろ目44 破魔矢発動 コンマ86 時を止めて誰かが助ける 906 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 01 55 49.09 ID slddf93ro 颯爽と助ける 京太郎「福路さん!」シュタッ 美穂子「す、須賀さん。何かちょっとおかしいような……」オロオロ 京太郎「すみません」ヒョイ 美穂子「きゃっ!///」 京太郎「ちょっと我慢してくださいね――」タッ ...... ........ ;;;;;;; γ ⌒ ⌒ `ヘ イ "" ⌒ ヾ ヾ ドガァァァァァァァァン..... / ( ⌒ ヽ )ヽ ( 、 , ヾ ) ................... .......ゞ (. . ノ. .ノ .ノ........... ........ ゝ、、ゝ.....| |..., , ノソ ....... _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''! i;;;~-ヽ_ii_i=n_ [l h__ /==H=ロロ-.γ ,~ー'''l ! |'''ーヾ ヾ 「!=FH=ロロ ¶ -幵-冂 ( ( |l | ) )=HロΠ=_Π Π=_Π「Ⅱヾ、 ⌒~"""''''''⌒~'"´ ノ;;'' 日lTΠl .... Д日lTl,,.. ''''" ""'''ー-┬ーr--~''"" Д日lT FH=n. ' | | FL日l」 ロΠ= . . ノ 从 ゝ . 田 /==Д 口=Π田 . . Γ| ‡∩ Γ| ‡∩Π .... ... Eヨ 日lTlロ Д日lTlロ_Π ....... ... 田 凵Π_=H =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ ................. 口ロロH「l.FFl ※あくまでイメージです 910 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/19(金) 02 23 14.50 ID slddf93ro 京太郎「……けほっけほっ」 京太郎「だ、大丈夫ですか?福路さん」 美穂子「は、はい。私は大丈夫です」 美穂子「でも一体何が?」 京太郎「いや俺にもさっぱり……」 ???「よくわかんねーけど、ゲーム台が古くなってたんじゃねーの?」 ???「ま、命拾いしたみてーだし良かったじゃん!」 京太郎(直前の俺はなんとも無かったのに、俺には福路さんが踏んだ瞬間おかしくなったように見えたが……) ???「ま、これじゃゲームできねーから仕方ねーけど、残念」 美穂子「あの……お詫びじゃないけどこれを……」 ???「え?マジ良いの?」 美穂子「ええ。貴方が須賀君に言ってくれたおかげで助かったようなものだしね」 ???「やりぃ!ありがとさん!」 ???「このでっかいポッキー一度食べてみたかったんだよね!」 ???「それじゃそこのお二人さん、末永くお幸せに。神のご加護を……なんちゃってな」 ???「あ、あとあんまり抱き合ってると嫉妬されちまうかもな」ニヒヒ 京太郎・美穂子「「!」」バッ 京太郎「///」 美穂子「///」 934 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 00 01 29.89 ID tC2Rj5aeo 美穂子「あ、あの怪我は有りませんか?」 京太郎「だ、大丈夫です。体の丈夫さには自信があるので」エッヘン 美穂子「そうですか。でももし後で体調が悪くなったりしたら言ってくださいね」 美穂子「すぐに駆けつけますから」 京太郎「あはは。だったら悪くなった方がラッキーかも」 美穂子「もう!冗談でも駄目ですよ。そんな事言っちゃ」 京太郎「……すみません」 京太郎「えっと、それじゃあ次で最後にしましょうか」 美穂子「そうですね。何にしましょうか?」 京太郎「う~ん…… 937とか良いんじゃないですかね」 プレイするゲーム(ゲーム名でも可) 945 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 00 28 10.02 ID tC2Rj5aeo プリクラ 京太郎「やっぱりここはプリクラですかね」 美穂子「あ、それは知ってますよ。皆が色々持ってたのを見せてもらいました」 美穂子「小さな写真みたいなものですよね?」 京太郎「まぁ大体そんな感じですね。女の子同士だとゲーセンでプリクラは定番みたいですけど」 美穂子「なるほど……」 京太郎「まぁこれも百聞は一見にしかずって事でやってみましょう」 美穂子「はい!」 【プリクラ】 美穂子「中はこんな風になってるんですね……」キョロキョロ 京太郎「フレームはどうします?やっぱり可愛いのが良いですか?」 美穂子「ふれえむ……ですか?」 京太郎「ええっと枠ですね」 美穂子「うぅ……えっと、えっと……よく分からないのでおまかせします///」 京太郎「わ、分かりました」 京太郎「背景も……こっちで決めるか」 京太郎「それじゃ今から撮りますよ」 美穂子「わ、分かりました!」ガチガチ 京太郎「あ、あの証明写真じゃないんでそんなに緊張しなくても……」 美穂子「そ、そうなのですか?でも緊張して……」 京太郎「まぁ初めてだから仕方ないですね」 京太郎「じゃあ―― 948しましょう」 1.ピース 2.ほっぺむにむに 3.両目開眼 4.ダブルピース 5.ほっぺにちゅー 6.その他(内容併記) 951 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 00 42 25.51 ID tC2Rj5aeo 両目開眼 京太郎「両目開きましょう。片目だとフラッシュ焚かれたとき、目を瞑ったのが撮れちゃうかもしれませんし」 美穂子「えっ!?」 京太郎「と言うか最初にお会いしたときから気になってたんですが、何故片目を瞑ってるんですか?」 美穂子「そ、それは……その……」アセアセ 京太郎「あ、言い難い事なら無理には聞きませんから」 京太郎「ってか事情が有るなら仕方ないですし」 美穂子「…… 954」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 ごめんなさい。訳はちょっと…… 31~70 実は…… 【好感度+0.5】 71~98 ……分かりました 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 961 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 00 55 31.65 ID tC2Rj5aeo ……分かりました 美穂子「……分かりました。気になりますものね」 京太郎「……すみません」 美穂子「いえ、当然です」 美穂子「それに須賀さんにならお話しても良いかなって」 美穂子「……実は私――」パチッ . / .′′ ! i i ! | ! | ! i i||! | i ′ ,′i |i |i ! | | l ! | i | ! | ! | li | | | i i | || !| _,|_jl | |! |f|丁lT¬ー-| i| | | | | | | lj.イ「{|l ト、 { li、 l|リハノ}从 ,}| | || | | | | ヘハ八从| ヽリ ヽ|、{,.ィテ示云ミ、| | |.!. 、l |\| ト、,ィf云示ヽ うハ ri } | | i l !. ヽ{ヽ{ヽハ {{ ゙ぅi.,_ハ ヾ=‐' ! | | |.| |i ∧ ヽ-‐' l ! || | l | 美穂子「――こんな風に両目の色が違うんです」 963 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 01 05 06.74 ID tC2Rj5aeo 美穂子「オッドアイって言って、動物では多いらしいんですけど人間では極めて珍しい症例みたいです」 美穂子「そのせいで小さい頃からからかわれたりして……」 美穂子「なので人前では片目を瞑って生活してるんです」 京太郎「そうだったのですか……」 美穂子「気持ち悪い……ですよね?」 美穂子「分かってるんです。自分でもあまり好きになれなくて……」 京太郎「…… 966」 コンマ判定 01~30 そう言う事なら仕方ないですね 31~70 俺は気にしないですよ 【好感度+0.5】 71~98 綺麗だから、寧ろ是非撮りたいなって 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 974 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 01 21 22.46 ID tC2Rj5aeo 俺は気にしないですよ 京太郎「俺は気にしないですよ」 美穂子「えっ?」 京太郎「だってカッコイイじゃないですか!」 美穂子「ええっ!?」 京太郎「オッドアイなんて男の憧れっすよ?ガキの頃なら一度はやってみたくなるものの一つですし」 美穂子「そ、そう言うものなのかしら?」 京太郎「いやーでも、俺もっと凄いものが出てくるんじゃないかとちょっとドキドキしてました」 美穂子「え、えーっと例えば?」 京太郎「人を操ることが出来る魔眼とか、石化する魔眼とか」 京太郎「あ、死線を見れるなんてのも……」 美穂子「???」 979 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 01 31 32.90 ID tC2Rj5aeo 京太郎「とにかくまぁ俺は全然気にしないっす!」 京太郎「もし悪く言う奴が居たらとっちめてやりますよ!」 美穂子「ふふふ。ありがとう」 美穂子「でも暴力はめっ」 京太郎「……ごめんなさい」 美穂子「……でも本当に良かった。須賀君に話して」 美穂子「部活の仲間や友人以外でこの私の目の事褒めてくれたのは、貴方で二人目だもの」 京太郎「ちなみに一人目は?」 美穂子「多分知ってると思うけど、須賀君の学校の会長さん」 京太郎「あー竹井会長っすか」 美穂子「インターミドルの時に戦って、その時に褒めてくれたの」 美穂子「それから全く会えなかったんだけど……」 美穂子「この前の大会で偶然再会してね」 美穂子「今は名前で呼び合うほど親しくして貰ってるわ」 京太郎「……会長ならナチュラルに口説いてそうだもんな」 美穂子「?」 980 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/22(月) 01 40 53.51 ID tC2Rj5aeo 京太郎「まぁ理由は分かりました。無理に両目とも開かなくて良いですよ」 美穂子「……ごめんなさい」 京太郎「謝らなくても良いですって。仕方ないですから」 京太郎「あ、でも今ならリラックス出来てるんじゃないですか?」 美穂子「ふぇっ?」 美穂子「そう言えば何だかすごく体が楽になった気がするわ」 美穂子「ふふっ。これも須賀君のおかげね」 京太郎「俺は何もしてないっすけどね」 京太郎「あ、やべ。もう時間オーバーでもうすぐ写真撮られます!」 美穂子「えっ?」ワタワタ 3 2 1 ハイ!チーズ 983 コンマ判定 01~70 片目だけ瞑った普通のプリクラ 【ブーストアイテム:効果小】 71~98 両目開いた笑顔のプリクラ 【ブーストアイテム:効果中】 ぞろ目44以外 両目開いてほっぺにちゅー 【ブーストアイテム:効果大】 ぞろ目44 破魔矢発動 25 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 00 32 10.73 ID LrI1+ECio 両目開いた笑顔のプリクラ 京太郎「大丈夫でした?」 京太郎「すみません。制限時間が有るのをすっかり忘れてて……」 美穂子「は、はい。ちょっとビックリしましたけど、多分大丈夫かと……」 京太郎「えっと……あ、大丈夫みたいですね」 . / ヽ / ', ,′ ,′ i i ii i i i i i i ', i. ′| | i | |i || |i |i | | !| | i ! ! | | | | | | | || || || |i | | !| | ! ! ! | | | | 斗r‐弋T!ヽ.{ト、 |l 厂!刀7ナト、j |! | ト、ヽト、八!丶lリ ` 丶リ/ ハノルノ|/ ノ|! !. } ヾミ= ,ィぅ示ト テ示ミy、ムィ′|! |. | i iハ〃{ri_ ,j } {ri j } }! ,l | ! | l | ,l゛ 之少 乏沙 ハ! | | | l |ヘi . . . . . l| | | | | |i八 ハ! | |. | | || \ ヽ フ / | | |. | | || ` 、_ _,.ィ´|i | | | | ! || | ` ‐-‐ ´ || !i ! ! | l ! |l _ .ノ⌒} |⌒ヽ. _ j / | {ヽ、斗'"´ !′ } `丶、 /ノ /、 ├‐- 、 , -‐ァ /7ヽ rく\ヾ 、 ヽ--―--、/ // / へ 京太郎「――って、あれ?両目……」 美穂子「咄嗟の事でつい開けちゃったみたいです///」 28 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 00 47 47.98 ID LrI1+ECio 京太郎「撮り直しも出来ますけど、どうします?」 美穂子「……須賀さんさえ良ければこのままで良いですか?」 京太郎「俺は構いませんけど……良いんですか?」 美穂子「はい。考えてみれば両目開いた状態で写真を撮られるのって、本当に子供の時以来で……」 美穂子「でも須賀さんに聞いてもらいましたし、これはこのままでも良いかなって」 京太郎「なるほど……じゃあ二人だけの秘密みたいなものですね」アハハ 美穂子「!」 美穂子「そ、そうですね///」 京太郎「あ、そうだ。ついでに文字を書いたり出来るんですけど、何か書いておきます?」 美穂子「え?えっと……それもお任せします」 京太郎「分かりました。じゃあえっと――」 31 1.初ゲーセン記念 2.初プリクラ記念 3.初デート記念 4.俺たち結婚しました 5.相合傘 6.その他(内容併記) 37 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 01 13 35.74 ID LrI1+ECio 初デート記念+相合傘 京太郎「ふんふ~ん♪」カキカキ 京太郎「これでよし!っと」 京太郎「それじゃ後は出てくるのを待つだけです」 京太郎「簡単でしたでしょ?」 美穂子「はい。次は一人で頑張ってみます!」 京太郎「あ、いやプリクラって一人ではあまり撮らないと思いますけど……」 美穂子「そうなのですか?」 京太郎「大体友人や恋人同士で一緒に――っと出来たみたいですね」 美穂子「どんな感じになったのでしょうか?」 つ 【初デート記念+相合傘】 京太郎「ちょっとジョークも交えてみたのですが、どうですかね?」 美穂子「……」 京太郎「あの、気に入らなかったら俺が全部引き取りますので!」アセアセ 美穂子「 40」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 い、一枚だけ…… 31~70 ふふっ。今回だけですよ? 【好感度+0.5】 71~98 も、もう!仕方ないですね/// 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 60 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 01 31 33.14 ID LrI1+ECio ふふっ。今回だけですよ? 美穂子「ふふっ。今回だけですよ?」 京太郎「……良いんですか?」 美穂子「ちょっと驚きましたけど、今日は楽しかったですし良いかなって」 美穂子「その……でぇとと言うのも間違いではないですし///」 京太郎「良かったぁ。ちょっとやり過ぎたかなって不安だったんですけど」 美穂子「そう思うのでしたら最初からしない方が……」 京太郎「それはそれ、これはこれってやつです」 美穂子「はぁ……」 美穂子「そう言えばこれ、シールなんですね」 京太郎「ええ。女子とかだとプリクラ手帳とか作って貼るみたいですけど」 美穂子「須賀さんはどうしてるのですか?」 京太郎「俺も手帳にですね。後は携帯とかカバンに貼る人も居るみたいですけど」 美穂子「なるほど……」 京太郎「あ、でもこれは貼らない方が良いかと。色々問題になりそうですし……」 京太郎(主に俺が) 美穂子「大丈夫です。それぐらいは分かってますから」フフッ 美穂子「今回は貼らずに置いておきます」 京太郎「それが良いと思います」 京太郎(……俺も持っておくだけにしておこう) 62 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 01 49 52.52 ID LrI1+ECio 【帰り道】 美穂子「すみません。送って頂いて……」 京太郎「女性を最後までエスコートするのが男の役目ですからね」 美穂子「ふふっ。本当に優しいんですね」 京太郎「あーそう言う風に本気で褒められると照れるんでやめてください///」 美穂子「でもあの時助けてくださったのが須賀さんで本当に良かったです」 京太郎「いえいえ、大したことしてませんし……」 京太郎「あ、でも最後にお願いをもう2つだけ聞いてもらえます?」 美穂子「えっと……内容次第では構いませんが」 京太郎「ありがとうございます。それじゃまず一つ目は名前で呼んでくれるとありがたいかなーって」 京太郎「須賀さんってなんだか凄く距離を感じると言うか……」 美穂子「名前で呼ぶって事ですか?」 京太郎「はい」 美穂子「分かりました。ではどのようにお呼びすればよろしいでしょうか?」 京太郎「そこはお任せします。どんな風に呼ばれても文句言いませんし」 美穂子「えっと……それじゃあ――」 65 1.京太郎くん 2.京太郎君 3.京太郎さん 4.京ちゃん 5.京君 6.京さん 7.きょうちゃん 8.きょうくん 9.きょうさん 10.きょーちゃん 11.きょーくん 12.きょーさん 13.あなた 14.若 15.啓太 16.その他(内容併記) 75 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 02 15 29.39 ID LrI1+ECio 京ちゃん 美穂子「京ちゃん」 京太郎「へっ?」 美穂子「と言うのはどうでしょう?」 京太郎「どうでしょうと言われても……」 京太郎(普段呼ばれなれてるしなぁ) 美穂子「ちょっと特別な感じで呼んでみたかったのですが、駄目でしょうか?」 京太郎「俺は構わないんですけど、人前で呼ばれると問題が有りそうな……」 京太郎「特に福路さんは責任ある立場ですし」 美穂子「う~ん……それじゃあ普段は京太郎くんで、二人だけの時は京ちゃんと言うのはどうでしょうか?」 京太郎「それなら良いかと」 美穂子「それでは次は京ちゃんですね」 京太郎「へっ?」 美穂子「こういうのはやはりお互い呼び合うのが正しいかと思いまして」 京太郎「は、はぁ……まぁそれは確かに」 美穂子「そう言う訳ですから、ご自由におよび下さいな」ドキドキ 京太郎「え、えっと……それじゃあ 78で」 1.美穂子さん 2.美穂子 3.みっぽ 4.みぽりん 5.キャップ 6.よーこ 7.つらら 8.その他(内容併記) 82 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 02 36 07.99 ID LrI1+ECio 美穂子さん 京太郎「えっと……美穂子さん」 美穂子「はい!」 京太郎「……」 美穂子「……」ドキドキ 京太郎「……」 美穂子「……」ドキドキ 京太郎「美穂子さん?」 美穂子「はい」 京太郎「あ、いやさっきからどうしたのですか?」 美穂子「え?いやあの京ちゃんが呼んでくれるのを待ってるのですが……」 京太郎「ですから呼んでますよね?美穂子さんって」 美穂子「……!」 美穂子「むぅ……もっとこう捻った感じで呼んでくださるのかと思ってたのですが」 京太郎「いやいや、無理ですって!俺には美穂子さんが限界です!」 京太郎「……ちなみに仮に呼ばれるならどんなのが良かったのでしょう?」 美穂子「えっと……美穂子とかみーちゃんとかおまえとか……///」ポッ 京太郎「そ、それはかなり難易度高いですね……」 京太郎(ってか絶対無理!) 102 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 16 35 21.50 ID LrI1+ECio 京太郎「あ、そうだ。せっかくなので最後にアドレス交換しましょう」 美穂子「あどれす交換ですか?」 京太郎「はい。ピッとやればすぐ終わりますよ」 美穂子「そうなのですか……」 美穂子「分かりました。お願いします」 京太郎「じゃあさっそく――」 美穂子「……」 京太郎「……」 美穂子「……」 京太郎「……」 京太郎「あの美穂子さん?」 美穂子「はい?」 京太郎「えっと、携帯出してもらわないと交換できないのですが……」 美穂子「!」 美穂子「ご、ごめんなさい。はいどうぞ」 京太郎「ありがとうございま――」 ______. / 辷´__ 辷′`7ヽ /´ / / 7 厶. / / / / / / / /___′ / / /. / _____ / / / / / / / / /. / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ / / /. / / / / / / / /. /_ / / / / ‐ - ‐ ´/ / /. ゝ / / / `≧=‐- -‐=≦´_彡' 京太郎「これガラケーだー!?」ガビーン 107 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 16 56 51.79 ID LrI1+ECio 美穂子「?」 美穂子「よく分かりませんが、お話も出来てめーる?も出来るので凄く便利ですよね」 京太郎「いや確かにそれだけするなら便利ですけど……」 京太郎(立体投影≪ホログラフィー≫とかアバターとか最先端技術の塊のようなこの街で、これ使ってる人ってこの人だけじゃ……) 京太郎「……とりあえず赤外線通信で交換しておいたので、これで大丈夫かと」 美穂子「本当ですか?今日は本当に色々ありがとうございました」ペコリ 京太郎「いえいえ、こちらこそありがとうございました」 京太郎「いきなりデートして下さいとか言ったのに、承諾してくれましたし」 美穂子「ふふふ。それはその……私もちょっとだけ興味が有りましたから」 京太郎「なるほど……」 美穂子「これで華菜たちに男の人との付き合い方に尋ねられてもアドバイスできます」グッ 京太郎「いやこれだけじゃ無理なんじゃないかなぁ……」 美穂子「そうなのですか?」 京太郎「今日は序の口みたいなものですし」 美穂子「そうだったのですか……」 美穂子「……もしよろしければなのですが、また付き合っていただけますか?」 京太郎「それはもちろん!よろこんで」ニッ 美穂子「ありがとうございます」ニコッ 【福路美穂子の好感度がぐぐーんと上がりました】 【福路美穂子の携帯番号とアドレスを手に入れました】 【プリクラ(福路美穂子)を手に入れました】 112 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 17 17 20.22 ID LrI1+ECio 【アパート】 京太郎「いやぁ今日は1日で2人とデート出来るなんて、良い日だったなぁ」 京太郎「ユキのコスプレは目の保養になったし、美穂子さんとは楽しかったし」 京太郎「……しかし美穂子さんはこの街でよく生きていけるよな」 京太郎「まぁ前にあまり機械に頼らない生活してるって言ってたし、その辺り大丈夫なんだろうけど」 京太郎「と言うか優しそうだし、家事も出来るっぽいし良いお嫁さんになるだろうなぁ」 京太郎「嫁さんかぁ……」 115 1.【ネットショッピング】【残金:¥7,000】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は下参照 ※ただし好感度7未満の相手のみ 4.【電話】【残り1回】(かける相手も併記) かけれる相手は 8参照 更に真屋由暉子 福路美穂子 5.バイト先を探す 6:短期バイトを頼みこむ(※ただし月に3回まで A:鷺森灼 B:白水哩 C:染谷まこ D:松実宥) 7:まこに連絡する(裏ルートへ) メールを送れる相手 古塚梢 小鍛冶健夜 藤田靖子 船久保浩子 沢村智紀 蒲原智美 百鬼藍子 藤原利仙 巽由華 141 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 23 10 10.74 ID LrI1+ECio バイト先を探す 京太郎「さて……そろそろバイトしなきゃピンチかもなぁ」 京太郎「もうすぐ夏休みだし、そうすると遊ぶ為の金ももっと欲しいし」 京太郎「今回は何処がい・い・か・な・と」 144 1.雀荘Roof-top(A地区) ※優先キャラ 染谷まこ 清澄 その他 2.龍門渕で執事(A地区) ※優先キャラ 龍門渕 3.智美の家の手伝い(A地区) ※優先キャラ 蒲原智美 鶴賀 その他 4.鷺森レーン(B地区) ※優先キャラ 鷺森灼 風越 5.旅館松実館(B地区) ※優先キャラ 松実姉妹 宮守 6.しずの和菓子屋の手伝い(B地区) ※優先キャラ 高鴨穏乃 新子憧 新道寺(哩 姫子除く) 7.霧島神社(C地区) ※優先キャラ 永水 新子憧 有珠山 8.C地区中央病院(C地区) ※優先キャラ 千里山 有珠山 9.日本語学校アシスタント(C地区) ※優先キャラ 臨海 エイスリン 10.ファミレスワグナリアD地区店(D地区) ※優先キャラ 白水哩 臼沢塞 愛宕洋榎 弘世菫 鶴田姫子 白糸台 11.しろくまカフェ(D地区) ※優先キャラ 姫松 12.青雷亭(D地区) ※優先キャラ 晩成 13.プロリーグの雑用(その他) ※優先キャラ プロ 14.アシスタント(その他) ※優先キャラ アナウンサー 15.怪しげな高額バイト(???) ※優先キャラ ??? 146 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/09/23(火) 23 20 19.03 ID LrI1+ECio 霧島神社 京太郎「――なになに?」 ※急募 男手募集中 楽しい職場です。巫女さんもいるよ! 霧島神社 宮司 京太郎「……小蒔さんのお父さん、これで人が来ると思ったんだろうか」 京太郎「でも全然知らない所より、知り合いが居る所の方が楽だよなぁ」 京太郎「それにおもちもいっぱいだし(※一人除く)」グフフ 京太郎「よし。ちょっと行ってみるか」 【水曜日に霧島神社に面接に行くことになりました】 <<前に戻る|7月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/727.html
やって参りました、茨城に。 正直姉さんが一番怖い。 何が怖いかって今までの多くは対局の中で記憶の断片を取り出してきたけど(数名は怪しいけど)、相手が姉さんだと洒落にならない。 下手な事をするとレジェンドされちゃう…… しかしあの人はかわいそうだったな、健夜さんに跳満直撃なんてしなければ…… うだうだ考えても仕方ないな、なるようになるだろ。 とりあえず駅の改札口から出て、家までの道を歩いていく。 家までの道程はなにも変わってない、と言うか何も無い…… ……何も無いのは慣れてるけどさ。 しかし辺りがそろそろ暗くなってきた。 やはり岩手から茨城の鈍行は無茶だったか…… 学生の身に金銭関係は結構厳しい。 それでも節約する俺ってやっぱり主夫向きなのだろうか。 そんなバカな事を考えていたら、道端で蹲っている人が居る。 酔っ払いか?と思いつつ声を掛けた、が…… 京太郎「あの、大丈夫ですか?」 健夜「あ~大丈夫です~」 やっぱり酔っ払いだった、しかも身内である。 これは酷いかなりの出来上がり具合だ。 京太郎「帰れますか?送っていきますか?」 健夜「え~おくってくれるんですか~?」 京太郎「はい。」 そう言って俺は健夜さんを背負って家まで『帰る』事にした。 とぼとぼと家までの道を歩き、うんうん唸ってる仕方ないこの人はやっぱり放っておけないオーラがある。 この先、この人に良いお相手が出来るんだろうか? 恒子さんの言葉を思い出して、あんまり深くは考えないようにした。 健夜「う~ん良い背中だ~」 京太郎「吐かないでくださいよー」 健夜「大丈夫だよ~吐かないよ~」 そんな取り止めの無い会話をしながら、背中の温かさを懐かしむ…… ――健夜視点―― こーこちゃんに付き合って相当呑んでしまった。 しかもいつの間にか誰かにおんぶされている。 この子はいつの間にかこんなに大きくなってしまって…… はて、この子とはなんだっけ? まあいいや~何か懐かしい気がするもの。 もうちょっとだけ、このタクシーの乗り心地を楽しんでおこう。 酔いが醒めたら誰だか確かめれば良いし。 京太郎「大丈夫ですか?そろそろ家に着きますよー?」 健夜「あーごめんね、大分お酒が抜けてきたみたいです。」 京太郎「そうですか、お酒は程々にしてくださいね。」 京太郎「……家に着きましたよ。」 健夜「んー?なにしてるの?」 京太郎「え、なにしてるのって……」 健夜「上がっていかないの?」 京太郎「……まだ相当酔ってますね。」 健夜「……お酒はもう抜けたよ。」 京太郎「……健夜さん。」 健夜「……京太郎君、姉さんって呼んでくれないんだー」 自然と名前を呼んでいた。 さもそう呼ぶのが当たり前のように。 「さあ上がって。」 「これから私の自慢の『弟』を両親に紹介しなくちゃいけないんだからさ……」 「……お邪魔します。」 「違うでしょ?こういうときは――」 「ああ、そうでしたね。」 『ただいま、姉さん。』 『おかえり、京太郎君。』 【ただいま・おかえり】 京太郎(小鍛治)・健夜「「最後のいっこカン」」
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/294.html
613 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 15 53 23.16 ID 4jlBkMpvo 京太郎「うーむ。俺の体臭がきつかったのか?」クンクン 京太郎「……まぁ自分で自分の体臭って分からないし」 京太郎「あーでも匂いと言えば、灼さんは柔らかくて良い匂いしたよなぁ」 京太郎「女の子ってだけで、本当男とは全然違うんだよなー」 京太郎「いや本当ラッキーだった」ウンウン 616 1.適当にぶらつくと誰かに会った (A:衣と一【済み】 B:桃子 C:哩と白望 D:智葉 E:絹恵 F:恒子 G:マホ) 2.各チームの部屋を訪ねてみる (A:白糸台【済み】 B:阿知賀【済み】 C:永水 D:大人) 3.お世話になった人に挨拶 4.その他(内容併記) 618 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 16 32 02.76 ID 4jlBkMpvo お世話になった人に挨拶 京太郎「やっぱり最後はお世話になった人に挨拶しないとな」 京太郎「と言っても、今ここに居るのは厨房のおっさんと味沢匠とか言う人しか居ないんだが……」 京太郎「まぁ世話になったのは間違いないしな、挨拶しとくか」 ―――――― 【厨房】 京太郎「……しかしよく考えたら大丈夫かあの二人。何か水と油って感じだし」 京太郎「喧嘩とかしてなきゃ良いけど……」 京太郎「すみませーん」 ???「ふむ。やはり若者にはそちらの方が良いのか」 匠「ええ。もちろん古き良き和の味と言うのも大事ですが、寧ろ今の子供の方が舌が肥えてる場合もあります」 匠「保守と革新を重ねる事こそ料理人の使命だと考えてます」 ???「なるほど、伊達に流れシェフをやっておらんと言う事か」 匠「いえ、私などはただ地に足が付かないだけですので」フッ 匠「しかしまさか日本料理界の重鎮である貴方がこんな所で料理長などやってるとは思いませんでしたが……」 ???「……ワシもただ老人相手にやってるだけでは駄目だと思ってな。少しばかり最近の子供の食を調べてやろうかと思っただけだ」 匠「……お孫さんの為にですか?」 ???「貴様それをどこで?」ギロッ 匠「……風の噂に聞いたもので」フッ 京太郎「あれ?意外と仲良さそう?」 619 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 16 46 34.46 ID 4jlBkMpvo 京太郎「えっと、すみません」 ???「……なんだ貴様」 京太郎「あ、いえ。お世話になったので挨拶をと」 匠「……それはどうも」 ???「ふん。最近の若者にしては礼儀を知っているようだな」 京太郎「三日間美味しい料理を作って頂き、ありがとうございました!」ペコリ 京太郎「おかげで皆満足して終わる事が出来ました」 ???「……ワシはワシの仕事をしただけだ」 匠「……相変わらず褒められる事に慣れてないご様子」 京太郎「味沢さんも、わざわざ来ていただいて料理を振舞っていただいてありがとうございました」 匠「私も私の仕事をしただけですから」 匠「……もしまたご用命が有れば伺いますよ」フッ 匠「もちろん、御代は頂きますが」 京太郎「そ、そのときはよろしくおねがいします」アセアセ 京太郎(……一体いくらかかるんだろう) 620 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 01 15.11 ID 4jlBkMpvo 京太郎「えっとじゃあそう言う事なので、お世話になりました――」 ???「……ちょっと待て」 京太郎「は、はい?」 ???「そう言えば貴様、今朝の朝食を作ったそうだな?」 京太郎「ええ、まぁ5人ほどと一緒でしたが……」 京太郎(や、やべ、なんかやっちまったかな?) ???「どうやら料理をした事の無い者が多かったようだな」 京太郎「……やっぱり分かりました?」 ???「調理器具を見れば分かる。ろくに包丁も握った事の無い者が扱った事がな」 京太郎「すみませんでした」ペコリ ???「……別に謝る事は無い」 京太郎「へ?」 ???「料理を振舞おうと真剣だった事は分かっておる。味の良し悪しは別としてな」 ???「これが一端の料理人だったら怒鳴るところだが、素人にまでそんな事は求めん」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ???「……それにしても今時の女子供は包丁も使えんとは嘆かわしい事だ」 京太郎「ま、まぁある意味何故か奇跡的に出来ない人だけがあの場に居たとも言えるんですけど」 621 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 13 08.26 ID 4jlBkMpvo ???「……貴様はそれなりに出来るようだな」 京太郎「え、えっと本当にそれなりにですけど……」 ???「ワシが見たところ、どうやら貴様にはこれからも食の試練が訪れるに違いない」 京太郎「な、なんですかそれ?」 ???「よってワシから貴様にこれをくれてやろう」 624 コンマ判定 01~30 まな板【料理スキル小アップ+???に好かれやすくなります】 31~70 フライパン【料理スキル中アップ+???に好かれやすくなります】 71~98 鍋【料理スキル大アップ+???に好かれやすくなります】 ぞろ目44以外 秘伝の包丁セット【メシマズヒロインが現れなくなります】 ぞろ目44 破魔矢発動 629 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 36 38.98 ID 4jlBkMpvo まな板 京太郎「……まな板ですか」 ???「料理人であれば、まな板は包丁と並ぶ命だからな。持ってて損は有るまい」 京太郎「でも良いんですか?なんか高そうですけど」 ???「ふん。そんなに高いものでは無いからな、貴様程度には十分よ」 匠「……こうは言ってらっしゃいますが、それは最高級ヒノキで作られた職人の技による一品だと思われます」ボソッ 京太郎「なっ!?」 京太郎「ま、ま、マジですか!?そんな高そうなもの貰う訳には……」 ???「……古くなったからやるだけだ、そうじゃなければやらん」 匠「……とりあえず頂いて置かれた方がいいと思いますよ」 京太郎「そ、それじゃあありがたく頂きます」 ???「ふん。それを持ったらさっさと行くがいい」 京太郎「は、はい。それじゃあ、あの……ありがとうございました!!」ペコリ 匠「……本当に変わられましたね。あのような物を彼に上げるとは」 ???「……さっき言った通り古くなったからやるだけだ。それ以外に他意はない」 匠「……そう言う事にしておきましょう」フッ ???「貴様も仕事が終わったのであればさっさと去らんか」 匠「そうですね。ではこれにて」 匠「……またどこかでお会いしましょう」 ???「……ワシはもう会いたくないがな」フン 【まな板を手に入れました】 642 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 23 58 52.19 ID 4jlBkMpvo 京太郎「まな板……まな板ねぇ……」コンコン 京太郎「何故かすごくしっくりくるんだが……」 京太郎「でも本当に良い物みたいだし、ヒノキの匂いがする」クンクン 京太郎「折角貰ったし、これからはちょっと気合入れて料理してみますか!」 京太郎「――って、しまった!結局あの人の名前聞いてねぇ!?」 京太郎「何か会話から想像するに結構凄い人だったみたいだけど……」 京太郎「……今更名前聞けないし、もし透華さんに出会ったら聞いてみるか」 644 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 09 24.22 ID skgYaP6Jo 【廊下】 菫「……何を抱えてるんだ?」 京太郎「あれ?菫さん、どうしたんですかこんな所で」 京太郎「ってか、もう普通の格好なんですね……」 菫「当たり前だ。あんな物ずっと着れる訳無いだろ」 京太郎「そうですけど……」ハァ 菫「……あからさまに残念そうな顔するな」 京太郎「だってネコミミメイドですよ。ネコミミメイド!」 京太郎「あの菫さんがまさかの2回目のネコミミメイドを披露したんですから、これを長く見たいと言うのは全国民の共通の思いですよ!」 菫「そんな訳有るか!!」 京太郎「あー今度は動画で撮っておくべきだった!」 菫「撮るな!と言うか前のヤツも消せって言ってただろうが!!///」 京太郎「嫌です!家宝なんですから!」 菫「そんな物を家宝にするんじゃない!///」 菫「……お前は私を末代まで辱めるつもりか?」ハァ 京太郎「滅相も御座いません。むしろ有り難く奉ろうかと」 菫「ヤ・メ・ロ」ニコッ 京太郎「……はい」 646 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 23 48.94 ID skgYaP6Jo 菫「まったく、麻雀であんな真似したかと思えば根は元のままなんだな……」 京太郎「そりゃまぁ俺は俺ですし……」 菫「普段もあれくらいクールならもっと好きになれるんだが……」 京太郎「えー。俺って普段から結構見た目の割りに真面目だねって言われますよ?」 菫「それは否定しないな」 京太郎「でしょう?」 京太郎「……あれ?でも今、もっと好きになれるって言ったって事は今もそれなりに好きと言う事――」 菫「空耳だ」 京太郎「え?でもはっきり――」 菫「空耳だ」ニコッ 京太郎「そ、そうだったかもしれません、はい」 648 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 41 04.58 ID skgYaP6Jo 菫「……コホン。話は変わるが、なんだそれは」 京太郎「まな板です」 菫「それは分かってる。問題は何でお前がそれを今持ってるということだ」 京太郎「何ででしょうね?俺もよく分からないまま受け取りましたけど」 京太郎「あ、でも良い物みたいですよ、これ」 菫「そうなのか?私にはよく分からないが……」 京太郎「料亭の板前とかが使うぐらいのものでしょうからね。まぁ料理をしない菫さんには分からないかもしれませんけど」 菫「……むっ。包丁の扱いは何とかなったから、これからだこれから!」 京太郎「……本当に何とかなったレベルなんですけどね」ハァ 菫「あの短時間で何とかなったんだ、料理なんてそれこそ1週間かければ出来るだろう、うん」 京太郎「何でそんなに料理に関してはポジティブなんですか……」 菫「?お前が教えてくれるんだろ?」 京太郎「……そう言えばそんな約束しましたっけ」 菫「お前が教えてくれるんなら、やれる気がするからな」 京太郎「……そうまで言われると照れますけど」ポリポリ 京太郎「でも暫くは無理ですよ?大会終了まで敵同士なんですから」 菫「はっ!?」 京太郎「……忘れてたんですね」 649 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 54 06.30 ID skgYaP6Jo 菫「……コホン。忘れてた訳では無いぞ、それ以降の話だからな!」 京太郎「どう考えても忘れてたようにしか思えないんですけど……」 菫「とにかく!大会が終わった後なら何の問題も無い訳だから、良いんだろ?」 京太郎「そうですね……」 652 コンマ判定 01~30 お断りします 31~70 まぁ良いですけど 71~98 俺の部屋で良いなら 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 657 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 01 23 59.32 ID skgYaP6Jo まぁ良いですけど 京太郎「まぁ良いですけど」 菫「本当か!?」 京太郎「元は自分から言い出したことですからね。責任は取りますよ」 京太郎「それに、せめて最低限料理が出来ないと嫁の貰い手も無いでしょうね」 菫「あ、いやそれに関してはだな……」チラッ 京太郎「ま、それは冗談としても作れないよりは作れる方が良いに決まってますし」 菫「そ、そうだな……」 京太郎「でもその前にお互い大会頑張らないといけませんけど」 菫「お互いと言うよりは私達だがな。お前達は余裕だろ」 京太郎「まさか。この合宿で勝てたからって本番でも必ず勝てると言う訳じゃないですし、大舞台なんて初めてですから何が起こるか分かりませんよ」 京太郎「慢心できるほど自分の実力を過信してませんしね」 菫「それは良い心構えだ。私達としても、お前達とはリベンジしたいと思ってるからな」 京太郎「その時は受けてたちますよ。全力で、ね」 菫「……ふっ。さてそれでは私は戻るとするか」 京太郎「それじゃまた後で」 菫「ああ、また――あ、そうだ」 京太郎「?どうかしましたか?」 菫「この合宿中いろいろありがとう。お前のおかげで助かったよ」ニコッ 京太郎「!///」ドキッ 菫「それだけが言いたかったんだ。じゃあな」スタスタ 京太郎「……」 京太郎「…………はぁ。美人の笑顔ってのは本当心臓に悪いよな、うん」 【弘世菫の好感度が上がりました】 673 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 16 36.03 ID RWFRylD9o 京太郎「……ま、頼られたり感謝されるのは気分が良いよな」 京太郎「何ていうかそれだけで苦労も苦労じゃなくなると言うか」 京太郎「……でも、そう考えると俺はしみじみ奴隷根性が染み付いてるんだろうかね?」 京太郎「いやどちらかと言うと執事願望か」 京太郎「――と言えばハギヨシさんだよなぁ。男から見ても憧れるイイ男だし」 京太郎「俺もあんな風に何でも完璧にこなしてみたい」 京太郎「しかし一体、どんな風にすればああなれるのだろうか?」 京太郎「……」 京太郎「……お嬢様。ご用命を」キリッ 京太郎「なーんちゃって――」 宥「ふぇっ?///」 京太郎「えっ?」 674 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 29 15.50 ID RWFRylD9o 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……見てました?」 宥「えっと、その……うん」 京太郎「……死のう」 宥「ええっ!?」 宥「だ、ダメだよ!」ギュッ 京太郎「離して下さい!あんな姿を宥さんに見られるなんて一生の不覚!」 京太郎「もう死ぬしかないじゃない!!」 宥「な、なんでそうなるの!?」 679 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 38 21.18 ID RWFRylD9o 宥「……」 京太郎「……」 宥「……落ち着いた?」 京太郎「はい。すみません、取り乱してしまって……」 宥「それは私にも原因があるし、仕方ないから……でもね、一番ダメなのは冗談でも死ぬとか言っちゃメッだよ?」 京太郎「……反省してます」 宥「……本当に?」 京太郎「本当に」 宥「本当の本当に?」 京太郎「本当の本当に」 宥「うん。じゃあ良かった」ニコッ 680 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 55 43.68 ID RWFRylD9o 京太郎「そう言えば、宥さんはどうしてこんな所に?」 宥「えっと……合宿終わったら暫く京ちゃんとは会えなくなるだろうし、その前に二人だけでお喋りしたいなって」 宥「……迷惑だったかな?」 京太郎「全然まったくとんでもない!(即答)」 宥「良かったぁ」ホッ 京太郎「宥さんのお願いなら、例え火の中水の中であろうとお喋りしますよ!」 宥「み、水の中は無理じゃないかな?」フルフル 京太郎「……いやむしろ無理なのは火の中のような」 宥「?」 681 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 02 45.74 ID RWFRylD9o 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……あのー宥さん?」 宥「?」 京太郎(首をかしげる姿もかわいい) 京太郎「――じゃなくて、あのお喋りする内容とか有ったんじゃ?」 宥「あ、うん。そうだね」 宥「えーっと……」 京太郎「はい」 宥「その……ね?」 京太郎「はい」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……京ちゃんが良いよって言ってくれて嬉しかったから、色んな事話そうと思ったのに忘れちゃった///」モジモジ 京太郎(あーもうかわええな!こんちくしょう!) 684 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 26 18.95 ID RWFRylD9o 宥「ごめんね?」 京太郎「まぁそう言う事も有るでしょうし、そんなに喜んでくれたなら良かったですし」 宥「だからその……京ちゃんがおしゃべりする内容考えてくれると嬉しいな」 京太郎「俺からですか?う~ん、宥さんが喜ぶような話とか有ったかな……」 宥「……私は京ちゃんとおしゃべり出来れば何でも良いから」ニコッ 京太郎(天使や!ここに天使がおるで!) 京太郎(って下手な関西弁が出てしまったが、おしゃべりの内容ねぇ……) 京太郎(下ネタ厳禁、麻雀も避けた方が良いと思うが、共通の話題もよくよく考えれば麻雀関連なんだよなぁ) 京太郎(だが宥さんの笑顔の為なら、無い知恵振り絞って考えてみせる!) 687 1.合宿を振り返って阿知賀の様子の話 2.合宿を振り返って合宿所での話 3.合宿を振り返って京太郎自身の話 4.合宿を振り返って宥自身の話 5.合宿を振り返って結婚の話 6.その他(内容併記) 693 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 45 45.49 ID RWFRylD9o 合宿を振り返って結婚の話 京太郎「そうですね……まぁやっぱり合宿の話になりますけど、色々有りましたね」 宥「うん。そうだね」 京太郎「笑いあり、涙あり、ハプニングありで、まるで半年以上やってたような気がします」 宥「あ、京ちゃんも?なんだか私もそんな気がするの。三日間しか居なかったはずなのにね」 京太郎「宥さんもですか?まぁきっと楽しかったから、そんな感覚に陥ってるのかもしれませんね」 宥「……そうだといいな」 京太郎「これだけの大所帯で寝食を共にするってのが珍しいですからね。多分、卒業旅行以来かなぁ?」 宥「卒業かぁ。私は今年で卒業だから、京ちゃんとこうして合宿できるのもこれが最初で最後だね」 京太郎「いやいや来年はOBとして来ればいいじゃないですか」 宥「……迷惑じゃないかな?」 京太郎「まさか。皆歓迎しますよ」 宥「本当に?本気にしちゃうよ?」 京太郎「どうぞどうぞ。ただ問題は来年も俺が合宿できるかどうかですけど」 宥「えっ?どうして?」 京太郎「いやチームの問題とか、よくよく考えたら来年も男は俺一人なのかとか、そもそも留年とかしないかな?とか色々……」 宥「……お勉強苦手なの?」 京太郎「そう言う訳じゃないんですけど、心証とか色んな部分で思い当たる節が……」 宥「ちゃんとお勉強しないとメッだよ?」 京太郎「……努力はしてます、はい」 697 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 00 23.09 ID RWFRylD9o 京太郎「そう言えば卒業後の進路はどうするんですか?やっぱり大学に?」 京太郎「それともプロとか?」 宥「……今の所はお父さんも大学に行ったら良いって言ってくれてるんだけど」 京太郎「……何か問題でも?」 宥「やっぱり私は長女だから旅館を継がなくちゃいけないと思うし、お父さんを早く楽にさせてあげたいなとか……」 宥「旅館を継ぐとなると修行しないといけないし、それなら早い方が良いと思うんだけど……」 宥「でも麻雀は好きだから続けたいとも思ってるし、ちょっと悩んでるかな?」 京太郎「なるほど……」 京太郎「まぁ俺が口を挟む問題じゃないですし、挟もうとは思わないんですが――」 京太郎「――でもやっぱりやりたい事やるのが一番だと思います」 京太郎「そのやりたい事が旅館を継ぐ事なのか、麻雀を続ける事なのかは分かりませんけど」 京太郎「あ、でもあれですよ?なんならどっちもやるってのも有りかも」 京太郎「麻雀の出来る美人女将とかカッコいいじゃないですか!」 宥「そ、そうかな?」 宥「でも私美人じゃないし……」 京太郎「それについては大丈夫です!俺が保証しますから!」 京太郎「まぁ俺の保証なんて意味無いかもしれませんけどね」アハハ 宥「ううん、京ちゃんにそう言われると嬉しい///」 京太郎「えっ!?あ、ありがとうございます///」 宥「……///」 京太郎「……///」 699 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 10 50.41 ID RWFRylD9o 京太郎「そ、そうだ!でも旅館を継ぐって事になったら、やっぱり婿養子ですよね?」 宥「ふえっ!?///」 宥「そ、そうだね。お父さんも多分それを望んでるみたい」 宥「でもきっと難しいんじゃないかな?婿養子に来てくれる男の人とかなかなか居ないだろうし……」 京太郎「 702」 コンマ判定 01~30 そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし 31~70 立候補しちゃおうかな~とか 71~98 まず一人ここに居る! 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度MAX】 ぞろ目44 破魔矢発動 710 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 28 50.41 ID RWFRylD9o そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし 京太郎「そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし」 宥「寂しいね。ここは大きいから同級生もたくさん居たけど、阿知賀はほとんど居なかったし……」 京太郎「俺のところもそうでしたからね」 京太郎「やっぱり今は育てるの大変だからでしょうかね?」 宥「う~ん……私はもし結婚したらたくさん欲しいなぁ」 京太郎「アレですかサッカーが出来るくらい?」 宥「それは無理だよぉ」 宥「でもきっとたくさん居た方があったか~いと思うし」 京太郎(……それは精神的な事なのだろうか。それとも温度の事なのだろうか) 728 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 00 35 29.21 ID Hm54z1lzo 宥「あはは。京ちゃんとこんな話してるなんてちょっと変かもね」 京太郎「あー、そうですね。ってか男女の友人同士で話す会話じゃなかったかも……」 宥「でも、きっといつかはお互い素敵な人に巡り会って、結婚して子供が出来て幸せな家庭を築く為には必要なんじゃないかな?」 京太郎「かなり先の話でしょうけどね」 京太郎「ってか宥さんは年齢的にもう結婚できるけど俺はあと二年だし、そもそも俺が結婚できるとか思えないしなぁ」 宥「そうかなぁ?京ちゃんはお料理も出来るし気遣いも出来るし、良いお父さんになれると思うけど」 京太郎「そうですかね?自分で言うのもなんですけど、割と適当だしスケベだしアラフォーで売れ残ってるのがオチだと思ってるんですけど」 宥「そんな事言ったら、私なんて寒がりだし人見知りするしでそれこそいつまでもお父さん達に迷惑かけちゃうかも……」 京太郎「 731」 コンマ判定 01~30 ……お互い頑張りましょう 31~70 心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって 71~98 もしアラサー手前でお互い独り身なら結婚しちゃいます? 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度MAX】 ぞろ目44 破魔矢発動 734 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 00 50 25.62 ID Hm54z1lzo 心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって 京太郎「心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって」 京太郎「選り取り見取りの選び放題出来るんじゃないですか?」 宥「そ、それはそれで困るかな?選ぶなんて無理だし……」 京太郎「……確かにファッション感覚で男を選ぶ宥さんなんて、ちょっと想像できないしなぁ――」 【妄想中】 宥「今日はだ・れ・に・し・よ・う・か・な・?」 宥「A君とは昨日会ったし、B君とは一昨日だったし……」 宥「うふふ。決~めた」 宥「今日はC君にしよう♪」 宥「男の人いっぱいいるとあったかーい♪」 【妄想終了】 京太郎「――うん。無いな」 宥「えっと、何が?」 京太郎「あ、いえ何でも無いです!ええ!」 宥「?」 京太郎(……でもちょっぴり悪女な宥さんもアリと言えばアリか?) 京太郎(……) 京太郎(いやいや!!天使を汚してはならない!)ブンブン 京太郎(やっぱり宥さんは今のままの純真さの方が良いよな!)ウンウン 宥「???」 737 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 25 38.17 ID Hm54z1lzo 京太郎「――っと、そろそろ戻らないといけないんじゃないですか?」 宥「あっ、本当だ……」 宥「おしゃべりしてると時間がすぐに経っちゃう」 京太郎「楽しい時間はすぐに過ぎちゃいますからね」 宥「そうだね。特に京ちゃんと過ごしてると幾ら時間があっても足りないかも」 京太郎「あはは。俺もそうですね」 宥「……このまま時間が止まったら良いのに」 京太郎「そうだったら良いんですけどね」 京太郎「――『世界』(ザ・ワールド)、時よ止まれッ!」ドドドドド 京太郎「うん、やっぱり無理だよなー」 宥「……」 宥「……あのね、京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……宥さん?」 宥「……ううん、なんでもない」 京太郎「???」 741 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 29 02.41 ID Hm54z1lzo 宥「じゃあまた、ね?出来れば今度は大会の決勝トーナメントで会えたらいいな」 宥「その時はきっと私達が勝つから」 京太郎「そうですね。でも、きっと今度も俺達が勝ちますよ?」 宥「京ちゃんが言うと説得力が有るから怖いな」 宥「……でも私もこれが高校時代、阿知賀の皆で戦う最初で最後の大会だから負けたくないの」 宥「だから――大会が終わるまでは京ちゃんじゃなくて須賀君って呼ぶね。自分にけじめをつける為にも」 京太郎「なるほど……宥さんの本気って訳ですか」 宥「……うん」 京太郎「そうですね……分かりました」 宥「ごめんね。私のワガママで京ちゃ――じゃなかった須賀君に迷惑かけるけど」 京太郎「いえ、むしろ俺も燃えてきました。宥さんがそれだけ本気って事ですから」 京太郎「――あ、でも大会終わったらなるべく早く戻してもらえるとありがたいです。それはそれで寂しいので」 宥「あはは。うん、きっと終わったらいーっぱい呼ぶから」 宥「それじゃあ、今日はありがとう」 京太郎「いえ、こちらこそ」 宥「今度会うときは――」 京太郎「卓の上――でしょ?」 宥「うん」 宥「それまでさようなら――須賀君」ニコッ 京太郎「また会いましょう――宥さん」ニコッ 【松実宥の好感度が上がりました】 744 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 44 45.69 ID Hm54z1lzo 京太郎「俺にとっては初めての大会だけど、菫さんや宥さんにとっては最後の大会かもしれないんだよな」 京太郎「……やっぱり俺とは意気込みとか本気度が違うんだろうなぁ」 京太郎「いや決して今まで俺が本気じゃなかったとかそう言う訳じゃないんだが……」 京太郎「……」 京太郎「うっし!いっちょ俺もここらで気合を入れなおして臨むか!」 京太郎「これから戦う人に勝った時に誇れるように!!」グッ 京太郎「……」 京太郎「我が生涯に一片の悔い無し」 淡「……拳を空に突き出して何してるの?」 京太郎「にょわっ!?」 745 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 50 05.52 ID Hm54z1lzo 京太郎「……見た?」 淡「うん」 京太郎「バッチリ?」 淡「うん」 京太郎「……」 京太郎「もう死ぬしか――!」 淡「……勝手にすれば良いと思うけど?」ファサッ 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……お互い冷静になろうか」 淡「……うん」 748 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 08 24.49 ID Hm54z1lzo 京太郎「つーかお前は一体何をしに来たんだ?」 淡「ひっどーい!折角探してあげてたのにー!」 京太郎「と言っても、別にお前に探されるような事は何も無いはずなんだが?」 淡「キョータローに無くても私には有るの!」 京太郎「そうですか……」 京太郎「で、何の用だ?」 淡「そうそう!えっと……」ガサゴソ 京太郎「?」 淡「あった!はいこれ」ポンッ 京太郎「何だこれ……お菓子か?」 淡「そ。一緒に食べよ?」ニコッ 京太郎「……淡、お前まさかその為だけに俺を探してたのか?」 淡「うん。そうだよっ!」 京太郎「……」 淡「……♪」ニコニコ 京太郎「……」ペチン 淡「いったーい!?なんでデコピン!?」 京太郎「いや、淡らしいなと思ってな」ククク 淡「ううっ……だからってデコピンしないでよ」 755 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 28 11.34 ID Hm54z1lzo 京太郎「……」ポリポリ 淡「ふんふーん♪」ポリポリ 京太郎「う~ん、この駄菓子のチープっぽさはたまんねーな」ポリポリ 京太郎「一本10円ってのもまた凄いし」 淡「職人さんに感謝感激だね!」 京太郎「そう言いながらお前が食ってるのは大量生産された洋菓子じゃねーか」 淡「ふふっ。甘いなーキョータローは」 淡「お菓子に貴賎は無いんだよっ!」 京太郎「へいへい、そーですかー」ポリポリ 757 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 38 30.77 ID Hm54z1lzo 京太郎「つーか、これだけの量のお菓子よく持ち込んだな」 淡「荷物の大半はこれだったからねー」 京太郎「持ち込みすぎだろ……」 淡「えー、テルーは9割だったけど?」 京太郎「あいつはおかしい」キッパリ 京太郎「あ、これもーらい」ヒョイ 淡「あ!それまだ食べてないのに!!」 京太郎「早いもん勝ちでーす」パクッ 淡「むーっ」 淡「だったら直接貰うもん!」ダッ 京太郎「あ!こら!何しやがる!?」 ドンガラガッシャーン!! 758 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 50 33.71 ID Hm54z1lzo 京太郎「……イタタタタ。いきなり身を乗り出す馬鹿が居るか」 京太郎「おーい、淡。大丈夫か――」 淡「う、う~ん……」 淡「……イタタタタ。ごめんね、キョータロー。ちょっとドジっちゃった――」 京太郎&淡「「!?」」 京太郎(な、な、なんで淡の顔があと数cmって所まで近づいてるんだよ!?///) 京太郎(……あーまつげなげーな。ちゃんと手入れしてるんだろうなー) 京太郎(ってちがーう!!///) 京太郎(と、とにかくはやくどけ――れない!?) 京太郎(淡が倒れこんでるのとお菓子が邪魔!ってか何か力が上手く入らないし……///)ドキドキ 京太郎(あーもう!何か言えよ淡!) 761 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 03 03 00.99 ID Hm54z1lzo 淡(……///)ボーッ 淡(……はっ!?あ、あまりの出来事にちょっと意識が飛んでたかも、危ない危ない) 淡(キョータローが素直に半分渡せばこんな事にならなかったのに!) 淡(大体ちゃんと眉毛は整えてるし、目だって吸い込まれそうに綺麗だし――) 淡(ってちがーう!!///) 淡(そりゃあちょっとは普通よりは上かなーって思うけど、男は外面より中身だよね!中身!) 淡(その点キョータローは何故か私には意地悪するし、さっきだってデコピンするしまるで妹扱いだし……) 淡(おまけに優しいし気を使ってくれるし、いざとなったら守ってくれそうな力強さは有るし、麻雀も滅茶苦茶強いし――) 淡(ってだから違うの!違わないけど違うんだってば!///) 淡(とにかく早くどかないと……ってキョータローの口元に何か付いてる?) 淡(……) 淡(…………)ソーッ 京太郎(あれ?どうしました淡さん?何か顔が近づいて来てるんですけど!?) 京太郎(ちょっ!それ以上はダメだって!淡さーん!?) 780 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 17 25.96 ID gUfvzytFo 淡(これは不可抗力だよね///) 淡(だってお菓子の食べ残しが口元についてたらダサいもん) 淡(だからこれはただ取ってあげるだけ、それだけ……)ソーッ 京太郎(目が座ってる!?) 京太郎(待て待て!冷静になれ淡!俺達はそんな関係じゃないだろ!?) 京太郎(そりゃ凄く柔らかそうな唇だなぁとか思っちゃってるけども!) 京太郎(ってちがーう!そう言う事じゃねぇ!!) 京太郎(ま、まずは俺が冷静にならねばダメだ) 京太郎(……) 京太郎(ってそんな事してる間にもう本当にギリギリなんですけど!?) 京太郎(……ええい!こうなりゃ覚悟を決めた!)ギュッ 784 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 淡「キスするかと思った?ざんねんでしたー♪」 31~70 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 71~98 淡「……や、やっぱり無し!///」 ぞろ目44以外 恋人になったときの初期レベルが2に ぞろ目44 破魔矢発動 781 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 19 05.63 ID gUfvzytFo あ、間違い 783で 790 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 29 02.19 ID gUfvzytFo 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 京太郎「……」ギュッ 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 京太郎「……は?」 淡「欠片でもあま~い。でもやっぱりもっと食べたかった!」 京太郎「……」 淡「どしたのキョータロー?どこか打った?」 淡「ごめんごめん、つい反射的に飛びかかっちゃった♪」テヘッ 京太郎「……」 淡「でもキョータローも悪いんだよ?勝手に食べちゃうんだから」 淡「って私がどかないとキョータロー立ち上がれないよね。ごめんごめん」ヨイショ 京太郎「……」 淡「ね、ねぇ?本当に大丈夫?打ち所が悪かったんじゃ?」オソルオソル 京太郎「……お」 淡「お?」 京太郎「俺の純情を返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ウワーン 792 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 44 16.42 ID gUfvzytFo 淡「……」 京太郎「……」 淡「……プッ」クスクス 京太郎「笑うんじゃねー!」 淡「あはは。いやだって純情って!」 淡「もしかしてキョータローはキスでもされると思ったの?」ニヤニヤ 京太郎「お、お、お、思ってねーよ!!ただちょっと意識したと言うか何と言うか、その……」 淡「あのねぇ。あんなムードもへったくれも無い所でキスするわけ無いじゃん!」 淡「……ちょっと危なかったけど」ボソッ 京太郎「へ?」 淡「とにかく!女の子にとってムードやシチュエーションは大事なの!」 淡「ましてやファーストキスなら、なおさら期待してるんだから!!」 京太郎「……そう言うものなのか」 淡「そう言うものなの!」 京太郎「つーか淡、お前ファーストキスまだなのか」 淡「え?」 京太郎「いやだってさっき自分で……」 淡「 793」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 淡「私そんな軽い女じゃないしー」 31~70 淡「……どっちだと思う?」 71~98 淡「……あ、当たり前じゃない!///」 ぞろ目44以外 恋人になったときの初期レベルが2に ぞろ目44 破魔矢発動 800 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 54 37.30 ID gUfvzytFo 淡「……どっちだと思う?」 淡「……どっちだと思う?」ニヤッ 京太郎「……どっちだと思うも何もさっき自分から言ってるじゃねーか」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……そうです!ファーストキスもまだなバージンです!」ウガーッ 京太郎「ちょっ!こら!なんて事口走ってんだバカ!」 淡「未経験で悪いかー!非処女がそんなにえらいのかー!」 京太郎「やめんか!」 淡「でもテルーやいくのん含めて麻雀部は全員しょ――!」ムガムガ 京太郎「女の子がそれ以上喋っちゃダメ!!」 807 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 03 17 11.92 ID gUfvzytFo 淡「……」ムー 京太郎「ったく。いくら恥ずかしかったとしてもそんな事を言うなよな」 京太郎「つーか他人まで巻き込むなよ。俺は一体、この後皆にどういう顔すれば良いんだ……」 淡「笑えばいいと思うよ」 京太郎「できるか!」 淡「えー?でも割と予想はしてたんじゃないの?」 京太郎「してません!ってか失礼だろ!」 京太郎「そりゃまぁ高校生だし。彼氏の一人や二人居てもおかしくないかなとか思うことは無きにしも非ずだが」 淡「ムリムリ。一部を除いてガチガチの麻雀一筋だからね、麻雀に一生捧げます的な」 淡「だから、うちの麻雀部の殆どの皆はキョータローが(親しくなった)初めての男の子だと思うよ?」 京太郎「だからそう言う下品な物言いは止めろって」 淡「あはは。キョータローってほんと変に真面目と言うか初心だよね~♪」 京太郎「俺は一般的な意見を述べてるだけであってだな……」 淡「じゃ、じゃあさ。その……キョータローのファーストキスって何時なの?」 京太郎「へ?」 淡「私だけ答えたのってズルイじゃん!キョータローも教えてよ!」 京太郎「ズルイも何もお前が自爆しただけだろ……」 淡「お~し~え~ろ~」ガタガタ 京太郎「こら!揺らすな!ムチ打ちになるだろうが!」 京太郎「あーもうきっぱり言ってやる!」 淡「……」ドキドキ 京太郎「俺のファーストキスはだな――」 810 1.まだだ!デデーン 2.小さい頃に咲とやったようなやらなかったような…… 3.照に奪われた 4.確か……そう、あれは……車椅子の―― 5.カピーだ! 6.忘れた 7.その他(内容併記) 816 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 03 36 10.37 ID gUfvzytFo カピーだ! 京太郎「カピーだ!」 淡「へ?」 京太郎「そう……あれはあいつが家に来て暫くたった時だ」 京太郎「まだ小さかった俺は、あいつをそれはもう猫可愛がり……いやこの場合カビバラ可愛がりか?」 京太郎「まぁとにかく四六時中側にいて、あいつも俺によく懐いてた」 京太郎「俺はあいつによく顔を舐められていたが、こっちも舐め返すくらいだったなぁ」 京太郎「ま、そんな事をしてる時に偶然、な?」 京太郎「ファーストキスはレモン味なんて言うが、俺の場合草だったよ……」 京太郎「だから俺のファーストキスの相手はカピー――」 淡「ノーカン!」 京太郎「へ?」 淡「ペットとのキスはノーカンだよ!」 京太郎「えー、でも一応あいつメスだぞ?」 淡「メスでもペットはノーカンなの!!」 京太郎「そうなのか……すまんなカピー」 【同時刻:長野】 カピー「!?」 カピー「キュルー……」ショボーン 京母「あら?どうしたのかしらカピー、そんな悲しそうな声を出して」 京母「まるで恋人に振られたみたいよ?まぁそんな相手は居ないんだけどね」 京母「……でも京太郎は今頃どうしてるのかしらね?旅行でやってきた女の子達と仲良くやってるのかしら?」 京母「特にあの淡って子はなかなか相性良さそうだったし、良いと思うんだけどなー」 カピー「キュルキュル!」 京母「あら?もしかしてヤキモチ?あんた一応メスだし、京太郎に懐いてたものね」 京母「本当あんたが人間の女の子だったら良かったのにね」 カピー「キュキュルー……」 839 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 06 12.04 ID NX983N5To 淡「とにかく!じゃあファーストキスはまだなんだね?」 京太郎「お前の理論で行くとそうなるな」 淡「そっかそっか♪まだなんだ」 京太郎「……なんでお前が嬉しそうなんだよ」 京太郎「あれか、俺も未経験だから仲間が増えて嬉しいのか?」 淡「へ?……そ、そう!そうだよ!」 淡「キョータローは可哀想だなと思って!」 京太郎「お前も同類だろうが!」 淡「あ、でもテルーとかサキが一緒に居たのにそう言う経験は無かったの?」 淡「……有ったら有ったでショックだったけど」ボソッ 京太郎「……俺が?照や咲と?」 京太郎「そんなのないないない!!」 京太郎「だってあの姉妹だぜ?そんなムードになった事もそう言う事をしたいと思ったこともねーよ!」 京太郎「俺とあいつらはただの幼馴染で、それ以上でもそれ以下でもないっての」 淡(……うわー。ちょっとテルーとサキが可哀想になるかも) 842 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 22 56.10 ID NX983N5To 京太郎「とにかくだ、お互い早くファーストキスを経験できると良いな」 淡「う、うん……」 淡(……私はさっきでも良かったんだけどなー) 京太郎「あ、おい淡」スッ 淡「な、なに?」ドキッ 京太郎「いいからじっとして」 淡(このシチュエーション、まさかキス?///) 淡(ま、まさかさっきの流れから強引に!?///) 淡(確かにさっきは良いとは思ったけど、心の準備がまだ///) 淡(で、でもこう言うのも良いかも――)ギュッ 京太郎「――っと」ヒョイ 京太郎「○ッキー、髪についてたぞ」ポリッ 淡「う……わ――」カァーッ 淡「――ってそんな訳無いでしょっ!!」ガーッ 845 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 45 48.86 ID NX983N5To 京太郎「うぉっ!?な、なんだよ!?」 淡「なんでポ○キーが髪の毛についてるのよー!?」 京太郎「そう言われても、ついてたものはしょうがねーじゃん」 淡「そんな事漫画じゃない限りありえないっての!!」 京太郎「……漫画でもそうそう無いと思うが」 淡「あーもう!ちょっと期待した自分が悔しい!」 京太郎「……一体何を期待したんだ?」 淡「うるさい!うるさい!うるさーい!///」ポカポカ 京太郎「って、いてっ!おい!こら叩くな!」 淡「キョータローの鈍感!にぶちん!スケコマシ!」ポカポカ 京太郎「な、なんなんだよ一体……」 淡「うっさいばーか!」ベーッ 京太郎「何をー!?バカといった方がバカなんだぞ!」 淡「ばかばかばか!!」 京太郎「一度ならず二度までも!?」 淡「キョータローなんて麻雀卓の角で頭ぶつけちゃえーー!!」 京太郎「それ本気で死ぬわ!!」 淡「そうすれば少しは乙女心が分かるでしょ!」プイッ 京太郎「本当になんなんだよ一体……」ゲッソリ 淡(……キョータローのばか。そりゃあ勝手に期待したのはこっちだけどさ) 淡(キョータローなんか!キョータローなんか――――!) _, -──- .,_ '´ `丶、 / \ , / \. / . / ヽ ′ / / `、. .' / /, // /| | ` i . / 」_ ′/ | | i| . i. i | j/, /イ`メ、 | 小 || ト.! j .| ∨/ / |/ ヽ | ァT丁l | | ノ i| V j 抖竿ミ ノ ノ ,ノイjノ | i___ ____彡' , i| i| j 八| x x /ィ竿ミ 刈 | } ̄¨ え≠ / 八 i|/l | | x x / ノ | ′ / -‐ ' ハ 八 ト、 ヘ.__ ` 厶 イ ノ/ __,.斗‐=≠衣 ヽ八\ 丶.__ソ . イ(⌒ソ イく jア¨¨^\ \ \ >-=≦廴_ ア /ノヘ\ 斗ァ'′ \ \ ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ/圦 | 、\ ヽ 、∨tl `ヽ . ∨ V\ i { `| Vi \ ハ i } | } i } ∨,} }≧=- | 辻_V\`i} i } | /} iハ} 辻ノ ノ ¨〕V//リ iノ ////V〔 ¨〕 淡「だーいきらいっ!」(だーいすきっ!) 【淡の好感度がMAXになりました。合宿終了後告白イベントになります】 <<前に戻る|6月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/10067.html
前話 次話 京太郎インタビューその10 惜しくも2位となったが、ついに決勝戦までやってきた清澄高校。 麻雀女子高生の頂点の学校を決める戦いで、果たして清澄は栄光を手にする事が出来るのか。それとも夢破れるのか。 団体戦中最後となるSK君へのインタビュー。思い残しのないように、本日も充実した内容になることを祈る。 なお、西田記者に代わり、今回インタビューを担当させていただくのは私、久美子です。 本日はよろしくお願いします。 京太郎「よろしくお願いします。西田さん、大丈夫なんですか? 今回も西田さんからインタビューされるものかと思ってたんですが」 お気になさらず。なんでも、調べることがあるとかで突然県外に出てしまっただけなので。 京太郎「……全国大会決勝前の今ですか?」 ええ。我々に断りなく行ってしまってたので、止める間もありませんでした。 京太郎「良くあるんですか? こういうの」 それが聞いてくださいよ。S君へのインタビューの時には戻ってきてたんですが、終わったらすーぐまたどっか行っちゃって、今回に至っては…… 京太郎「あ、すいません。それはまた今度に」 あ、ごめんなさい。インタビュー中に。 京太郎「いえ、それはまぁいいんですが」 では改めて、まずは清澄高校の決勝戦進出、おめでとうございます。 京太郎「ありがとうございます。まぁ今回は2位でしたが、進出は進出なので良かったですね。肝は冷えましたけど」 最後の和了りで、危うく清澄が敗退するところでしたからね。 京太郎「決勝では咲が主人公体質を発揮して、一度負けた相手には負けないと良いですね」 主人公体質、ですか? 京太郎「長野の決勝でもそうでしたけど、あいつ最後の最後に大逆転とかもやるんで。なんか主人公っぽいな、と」 成程。ところで、例のごとく前回から今回までになにかありましたか? 私としては臨海女子の方々となにかあったと予測しているのですが。 京太郎「何故予測が? ……まぁ、ありましたけど」 どのような事があったのでしょうか? 京太郎「決勝戦ってことなので、前日に色々下拵えしとこうと思い、会場の厨房を借りてたんですけど、その時にですね」 臨海女子のどなたかがやってきたと。 京太郎「どなたかというか、選手の人全員ですね」 全員? どのような御用向きで? 京太郎「向こうも決勝戦前日に願掛けというか、それぞれの郷土料理を作って食べて気合を入れ直そうとかなんとか」 あー。臨海女子はほとんどが外国籍の方ですからね。 京太郎「メガンさんは「ワタシのソウルフードはラーメンですカラ!」とか言ってカップラーメン持ち込んでたんですがね」 日本食にどっぷり浸かってる……。 京太郎「ちなみに「ゼヒこのラーメンに美味しいトッピングを作ってくだサイ! ドゲザ!」と言って、アイ○ールド21のパンサーが登場当時に勘違いしてたドゲザやってましたね」 というと……あの縦の鉄棒を掴んで逆さになるあれですか? 京太郎「そのあれですね」 とんでもない筋力と身軽さですね……。 しかし何故臨海の方々は、わざわざ会場の厨房を使ったのでしょうか? 京太郎「それについては聞いてないですけど、泊まってるホテルの厨房を借りようとしたけど向こうが忙しくて借りられなかったとかじゃないですかね?」 そうですかね……。 京太郎「そんでまぁ、これもなにかの縁だからと、下拵えしつつ一緒に料理しようってことになりまして」 また距離が近いですね。 京太郎「やっぱ日本人より距離を詰めやすい傾向にあるんですかね」 彼女等も料理出来るんですか? 京太郎「えーと。辻垣内さんとハオは一人でも料理出来て、明華さんはよくお母さんのお手伝いをしているからとサポートなら。メガンさんはからっきしとのことで、ネリーは「皮剥きならネリーにおまかせ!」って言ってたんでピーラー渡しました」 その状況でどうしてみんなの郷土料理を作ろうという話に……。 京太郎「料理出来る組がレシピ調べれば出来そうだと言ったらしく……。まぁ実際にやってみたら難しかったので、俺も手伝ったんですけどね」 同年代の子はもう当たり前に呼び捨てなんですね。 京太郎「この前の動画でタメにはタメ口なの知れ渡っちゃいましたしね。ハオは遠慮しなくていいと言ってましたし、ネリーはそもそもそんな気も起きないタイプだったんで」 出来上がった料理はどうでしたか? 京太郎「美味しい云々というより、新しいって感じでした。今までに味わった事のないタイプの味だったので、美味しく出来たのかさえ分からないです」 臨海のみなさんの反応は? 京太郎「それは概ね上々でした。明華さんなんかは「あらぁ、これはこれは。懐かしい味に出来ましたね。非常にちょっとだけ惜しい感じですけれど」とかなんとか」 非常になのかちょっとなのか、どっちなのでしょう……。 京太郎「まぁー多分、すごく惜しい所まで来てるって意味合いでしょう」 他の方々は? 京太郎「辻垣内さんは俺と似たような反応で、ハオは上手く出来たのかホクホク顔。メガンさんはラーメンを主食に摘む感じでパクパクと、ネリーはバクバクムシャムシャとその身体のどこにそれだけ入るんだと思わせる程にがっついて食ってましたね」 満足行く食事が出来たようですね。 臨海の方々とはどのような会話をなさいましたか? 京太郎「料理中はあんま雑談とか無かったですね。なにせ初めて挑戦する料理だったので、レシピと料理とをにらめっこして、それに関する意見交換だったり指示出しだったりで」 食事中はどうだったのですか? 京太郎「みんな料理に舌鼓を打つのに夢中で、落ち着いた時には皿は空になってましたね」 成程……。特にこれといった会話もなく食事会を終えたと。 京太郎「まぁ終わって後片付けしながら、雑談みたいなのはしたんですけど」 どのような内容ですか? 京太郎「結婚相手に求めるものはなにか」 いきなり話ぶっ飛びましたね。 何故結婚相手云々の話に? 京太郎「確かハオだったかに「S君は家庭的な女の子が好みだと聞きましたが、その割には主夫っぽいこともしてますよね」って言われたのが始まりだったかな、と」 ああ、言われてみればそうですね。 京太郎「まぁ俺としては主夫の道を志して始めた事じゃないんですがね、あくまで清澄のみんなのサポートとしてなわけですし。けど言われて考えてみれば、将来的にそれはそれでアリかもなと思った訳ですよ」 S君は将来どういう職に就きたいとかはないんですか? 京太郎「今の所具体的にどうこうはないですねー。麻雀プロになれたらそら嬉しいですけど、高校から始めた身で特に秀でてるものも無いですし、職にするにはちょっと厳しいかなーと思いますから」 どうしても就きたい職があるわけではないと。 京太郎「男としては一家の大黒柱になるべきという考えも無いわけじゃないんですが、それもまぁ考え方の一つに過ぎませんからね」 それで、家庭的な女の子でなくてもいいと? 京太郎「俺の好みが変わるわけじゃありませんが、結婚の条件とかにはならなくなったかなーって」 S君の結婚の条件って、何なんでしょう? 京太郎「うちって親戚付き合いも多いですし、その辺りが煩わしい人だと厳しいかなーとは思いますね。小さい子供もいるんで、子供好きだったり面倒見がいいと助かります」 ふむふむ。 京太郎「カピーもいるんで、嫌いだかアレルギーだかで動物ダメな人もうちではやっていけないですね」 婿入りは基本NGですか? 京太郎「あんまりそういう想定はしてないですし、したとしてもうちと縁が切れる訳じゃないですから。でもまぁ、NGってわけではないです」 巨乳じゃないとダメとかは? 京太郎「だからそういうのやめてくださいって西田さんの時に毎度毎度言ってるでしょーが!! 自分の性癖を結婚相手の条件に組み込むって、どんだけ器量の狭い男だと思ってるんですか!?」 ですが、性癖と合致しない相手と結婚しても辛くないですか? 夜の生活とかで。 京太郎「性癖と合致しない相手を好きになる事だってあるでしょーが!!」 それで、その条件をお話されて臨海の方々はどういった反応でしたか? 京太郎「え? いえ特に。みんなへーって感じで頷いてただけですけど」 では、臨海の方々はどのように答えていましたか? 京太郎「みんな当たり障りない感じでしたね。インタビューされて答えたのとそう変わらないですよ」 成程。お話はそれくらいで? 京太郎「あー、そういやネリーと一つ賭けをしてましたかね」 賭け、ですか? 京太郎「まぁ一応敵チームなんでね。宣戦布告みたいな感じで「残念だけど優勝はネリー達が貰ってくから、清澄はまた来年頑張りなよ」とか言われたんで、流石にまームッとしましてね」 喧嘩になったんですか? 京太郎「そこまでじゃないですけど、売り言葉に買い言葉で諸々言い合ってる内に、ネリーが「じゃ、賭けでもしよっか? 負けた方が勝った方の言うことを何でも一つだけ聞くの」って感じで」 まんまと口車に乗せられてしまったと。 京太郎「ですね。でも大丈夫ですよ。清澄は絶対勝って優勝するって信じてるんで」 ちなみにS君が賭けに勝った場合は、ネリー選手にどのような事をさせる予定ですか? 京太郎「俺と清澄のみんなに、調子に乗って煽り散らかしてた事を直接謝らせようかと思います」 では、最後に何か一言。 京太郎「ファイト清澄! 絶対優勝してくれ!」 前話 次話
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6474.html
※小ネタ 1:とーかときょーたろう- それは、まだ私が幼かった頃の話…… まぁ、私がまだあまり世間を知らなかったころってところですわね まだ一も衣も智紀も純も居なかった頃 「とーかさまー」 「とーかさまー」 「よくってよ、よくってよ!」エッヘン 子供たち、と言っても同じ歳の女の子たちと遊ぶのは、公園ぐらいだった 私もお嬢様だけれど公園ぐらいには良く行っていた、そこで私のことをとーかさまと呼ぶのは私のお友達、いやお友達かどうかも怪しいけれど…… けれど、その時は私もその子たちを友達だと思ってたいた お友達がとーかさまと呼べば、私は機嫌を良くしてアイスやらお菓子やらをあげるから、ですわね 馬鹿なお嬢様と言われればそれまでですけれど……それでもその時、私はそれ以外に友達を作る方法を知らなかった 小山の大将、まさにそんな言葉が似合う私は公園の遊具やら砂場やらを独占していたわけだけど……? 「おいお前、じゃま」 「は?」 その少年は、私の前に立った 「いや砂場だろここ」 「でもわたくしが今は使っていますわよ?」 「砂場の中心じゃなくてはしでやれよ」 「わたくしがはしなんて、ありえませんわ!」ビシィッ 「おまえってバカだよな」 少年にそういわれて、子供のころの私は激怒した まぁ今思えばそれはバカでしょうけれど、あまりにもストレートに言われたのに激怒しないわけがない そんな言葉を言われたのは生まれてこの方初めてでしたもの 「なんですって!?」 「ためしになにもあげないでみろよ」 「は?」 「バカはみつかるはずだぜ」 それだけ行って少年はサッカーボール片手に友達と遊びに行く……私はそこに立ち尽くしたまま友達が来るのを待っていた もちろんすぐに友達は来て、私は少年の言うことを鵜呑みにしてみる まぁ結果は簡単、数日で遊ぶ相手はいなくなって、部屋に籠ってネトマばかり だけど一週間もしてから、私は久しぶりに公園に行ってみた 前に友達だった相手もいたけれど、その子たちが寄ってくるわけもない 「おい」 「げっ」 「げっ、ってなんだよ……で、どうだった?」 子供ながらに言っていることの意味はわかった 「バカはみつかりましたわ」 「ふぅん、オレのほう見て言うなよ」 「……かえりますわ」 「……サッカーするか?」 「サッカー?」 「一緒にさ」ニッ その少年は楽しそうな顔で私にサッカーボールを渡してきた 「……仕方ありませんわね」 私はそれを受け取って一緒にサッカーをすることにしたけれど、もちろんぼろ負け あまりにも悔しかった私は何度も挑戦して、結果勝てないと思い麻雀の勝負を挑みぼろ勝ちした まったく子供らしい子供、だったのでしょう 「ずりーよとーか!」 「ずるくありませんわ、わたくしはせいせいどうどうと戦ったまでですわよ、きょーたろう!」 でも正直、あの時はその少年、須賀京太郎にこんな感情を抱くだなんて思ってなかったけれど…… ……か……とう……とうか! 透華「?」 京太郎「おう、起きた」 ここは、車?……って顔が近い! 透華「は、離れなさい!」 京太郎「おう悪い」 透華「まったく……」 今日はたしか、ピクニックをしようという話でしたわね 純「もうすぐ着くぞー」 衣「よし、向こうに付いたらなにする!?」 一「体動かしたいよねー」 智紀「私は……別に……」 衣「ふふ~ん♪」 透華「サッカー!サッカーがしたいですわ!」 京太郎「はぁ?」 透華「決定ですわ!」 みんなが、私の友達たちが、笑う 京太郎「そうだな、サッカーするか」 純「おし、スポーツならオレの出番だな!」 一「まぁ、楽しそうだしね」 智紀「……」ダラダラ 衣「うお、すごい冷や汗だ」 ハギヨシ「ボールはございますよ」 京太郎「さすがハギヨシさん!」 透華「行きますわよっ!」ビシィッ! カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3300.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392037834/ ▼腐った彼女 それは、まさに偶然。 咲「違うの!これは違うの!」 彼女がもう少し口が上手ければ違ったかもしれない。 咲「こ、これはその!……そうお姉ちゃん!お姉ちゃんのなの!」 彼がもう少し、彼女の事を知らなければ騙されてあげれたかもしれない。 京太郎「……お前のねーちゃん、3年前に引っ越したじゃねーか」 咲「うっ!」 京太郎「それに、家族の想い出は雀卓しか残ってないとか言ってたじゃん」 咲「ぐはっ!」 そうして、少女の秘密は暴かれた……。 きゅふっ、きゅふふふふっ♪ 長野という人外魔境の夜よりも、人の心の闇は深い……。 咲「ねえねえ京ちゃん、今度はいつ龍門渕に行くの♪」 まこ「なんじゃ?今日の咲、えらくテンション高いのお?」 和「……ふぅ」 優希「それが、これは今日だけじゃないんだじぇ……」 まこ「んんっ?」 ……………… ………… …… 優希「……と言うわけなんだじぇ」 まこ「なるほどのお、ワシが部長会議やらなんやらで部を留守にしてる間にそんな事があったんか」 和「はい、ただ咲さんが元気の良いだけならいいのですが……」 咲「きゅふふふっ♪それで京ちゃんからの第一印象はどうだったのかな~♪」 京太郎「おい、俺はお前の趣味を認めるとは言ったけど、今は部活中だろ?」 咲「えー!だって~!」 和「咲さんは悪鬼羅刹の鬼畜道に落ちてしまったんです……」 まこ「はあ?」 優希「咲ちゃんは……」 咲「だって!だって!ヤンチャDK(男子高校生)と完璧執事のカップリングは」 和「腐女子になってしまったんですぅうううう!!!」 咲「私の生きる活力なんだもん♪ハギ京最高~♪」 京太郎「……ハァ」 京太郎(俺、アイツの事なんでも分かってると思ったのに全然そんな事なかったんだな……) 優希「……」ギュッ 夕方 咲「きゅふふふっ、今日は『タイ国のバニィ』の再放送あるから急いで帰らなきゃいけないんだ、ゴメンね~」 京太郎「はいはい、俺は備品整理してから帰るから。気を付けて帰れよ」 咲「もぉ~、子供じゃないんだからねー」 和「さて、私達も帰りましょうかゆーき」 まこ「ワシも京太郎が整理やってくれている間に、生徒議会に報告書出してくるかの」ヨイショット 優希「ゴメンのどちゃん、先に帰っててくれるかな……」 和「……ゆーき」 ガタンッ。 京太郎「あれ?優希、まだ帰ってなかったのか?」 優希「う、うん」 京太郎「どうした?なんか何時もの元気がねえぞ?」 優希「それは、……それは京太郎の方だじぇ」 京太郎「え?」 優希「顔が強張って、何時もの……」 咲(うわー、やっちゃった!明日当てられる数学のプリント 部室に置いて来ちゃったよぉ~!) 咲(ううっ、和ちゃんに教えてもらいながらやったから 多分、ベットの脇の机にあると思うんだけど…… 一人でアレを解くのは辛いから、無くなってないでよー) 優希「何時もの京太郎の表情じゃないじぇ……」 京太郎「……そんな事、どうでもいいだろ」 優希「よくないっ!」 京太郎「え?」 優希「京太郎が悩んでるのは、咲ちゃんのことなんだろ」 京太郎「……」 優希「何も言わなくても、顔がイエスだって言ってるじぇ」 京太郎「そうだよ、……もう分かんねえんだよ」 優希「……」 京太郎「咲が何を考えているのか、何を俺に求めているのか分からねえんだよ!」 優希「京太郎……」 京太郎「今までは、何時も誰よりも傍に居た自信があったのにちょっと俺の知らない趣味があっただけで」 京太郎「それだけで何も分からなくなっちまった……」 優希「……」 京太郎「……」 優希「わ、私だったら」ギュッ 京太郎「優希?」 優希「私だったら、京太郎をそんな風に不安になんかさせない!」 優希「今までの行いだって全部改めるし!誰よりも京太郎を大事にする!」 京太郎「……」 優希「だって!だって!私は京太郎の事が―――!」 咲「…………」 咲「……あははっ、せっかく部室に行ったのにプリント取って来れなかったな……」 咲「…………」 咲「そうだよ、こういう時は何時も通りに楽しい事を考えて……」 咲「今まで上手く出来たのに、もう少しの所でハギヨシさんに追いつけない京ちゃん」 咲「それに対して、手を貸したいけど心を鬼にしてグッと我慢して見守るハギヨシさん」 咲「そうだよ、そこに真実の愛があるんだ! うん、だから……現実なんかどうなったって……」 咲「もし、京ちゃんが優希ちゃんと付き合ったとしても私には、私だけのハギ京があるんだもん……だから……」ウッ 咲「……うぐっ……うううっ……」ヒグッ 咲(なんで……なんでなの……楽しい、一番大事な楽しみなのはずなのに……) 咲(優希ちゃんと京ちゃんが付き合ったらと想像すると…………胸が痛い) 咲(あの時に、ママとお姉ちゃんが出て行った時に、もう現実なんて嫌になったはずなのに……) 咲(なんでこんなに苦しいの…………うわああああ……うぐっ……きょうちゃあ……きょうちゃああああん)ヒッグヒッグ 京太郎「…………遅くなっちまったな」 京太郎「……」 京太郎(そういや、今日はお袋が親父の転勤先に泊まりに行く日だっけ) 京太郎(……ありがたいな、今日はちょっと一人になりたかったからな) 「……」ポツンッ 京太郎「……」 「……」 京太郎「……ハァ」 咲「……」 京太郎「……どうしたんだよ」 咲「……わ゛、わ゛だぢ……わ、分けがわがんなぐなっぢゃって……ひぐっ……」 京太郎「おい!大丈夫か!?」 咲「ごべんなさい……」 京太郎「へっ?」 咲「ごべんなさい、京ちゃんには優希ちゃんの方がお似合いだって分かってるのに」 咲「私みたいなのより、可愛くて良い子だって分がってるのに……なのに、京ちゃんの事が諦め切れなくて」ウグッ 京太郎「……」ソッ 咲「嫌なの!私なんかじゃ駄目だって分かってるけど京ちゃんが!京ちゃんの事がっ!」ギュウッ 京太郎「……」ポンポンッ 咲「京ちゃんの事がっ!―――好きなのっ!!!」ギュウウッ 京太郎(そっか、……簡単な事だったんだな。 もっと素直に、自分の気持ちに従えば良かったんだ) 咲「ごべんなざい!ごべんなざい!……もうちょっとしたら離れるがら!) 咲(二人の邪魔にならないようにずるがらっ!だから……もうちょっとだけ!」 京太郎「駄目だ……もう、離さない」 咲「……?」 京太郎「……好きだ」 咲「…………えっ?」 京太郎「俺も、お前の事が好きなんだ。俺と付き合ってくれ」 咲「で、でも、優希ちゃんは……」 京太郎「アイツは凄い奴だ、俺に出来ない事をやった 真正面から真面目に告白してきた。 だから俺も、本当の気持ちを伝えた……だから、アイツを送って来たから遅くなった」 咲「……」 京太郎「もう一度言うぞ。 咲、お前が好きだ、付き合ってくれ」 咲「……はい」 END ▼洋榎「今日は姫松恒例、週末のたこ焼きパーティーやで!」 洋榎「さあて、今日のもう一人の焼き役は誰や!」 末原「前回が私やったから、あいうえお順で……」 京太郎「えーと、俺です」 洋榎「ほほう京太郎か、引っ越してきたばっかの大阪一年生やからって、うちは手をぬかへんで~」 絹恵「流石お姉ちゃん!姫松のたこ焼きディフェンディングチャンピオン!」 洋榎「まあまあ騒いだらあかん、またうちのたこ焼きが大好評になって」 洋榎「もう一人の焼き役に閑古鳥が鳴くんは、仕方が無い事やからな~、まあ京太郎もそんな落ち込むことあらへんで」 京太郎「はい、出来るだけ頑張ってみます!」 洋榎「なっはっはっはっ、素直で可愛いのぉ~、一年生の鏡ラーやで」 京太郎「へ?」 絹恵「京太郎君、今のはね、カガ「ミ」と「ミ」ラーを掛けて―――」 洋榎「ええいやめんかい!ギャグの説明とか逆に恥ずかしいやろ///」 絹恵「ご、ごめんお姉ちゃん」 由子「いつも通りなのよー」ヤレヤレ 洋榎「よっしゃ、いつも通りクルクルサクサクとうちの腕前を見せたるでー」 洋榎「京太郎の方はどうやろ……なっ!?」 京太郎「えーと、葱はこれ位でいいかな」 洋榎(クッ、ちゃんと寝かしたタネを用意しとる。これは素人の手口やない!) 京太郎(よーし、このまま予習した本の通りに頑張ろう) 洋榎「よっしゃ!タップリの油に生地を流し込んだら、手早くネギ、紅しょうが」 洋榎「そして明石のタコを入れて、最後に天かすをを振りかけて仕舞いや!」 洋榎「後はもうすぐで最初に流し込んだ生地がええ感じに焼けるさかい、ひっくり返して完成や」 絹恵「わぁ~流石お姉ちゃんや、手際ええねえ~♪」 洋榎「かっかっか、それ程のもんやでー……えーと京太郎の方は……」 洋榎「プププッ♪大量のネギはええとしても、チーズに餅とかw邪道やろwそんなゲテもん大阪人は誰も食わへんでwwwww」 絹恵「……」ジー 洋榎「さあ完成や!かつおぶしと青ネギは掛け放題や!せやけど、入れ過ぎて味を壊さん様にきをつけるんやでー!」ワーッハッハ 京太郎「ふぅ、主将の半分位しか作れませんでしたが、こっちも完成です」 モブ「わー美味しい~」 絹恵「流石お姉ちゃんや!」 モグ「モグモグハフハフッ!」 洋榎「ハッハッハ、熱いから気を付けるんやで~」 洋榎(なんやろ?心なしか人が少ない様な……) わいわいがやがや。 きゃっきゃうふふ。 洋榎「……なっ!?あっちの方に居るんはレギュラー陣やないか!?」 由子「もちもちの餅に、しょっぱいベーコンがこれまた合うのよ~♪」 漫「何も付けないでって言われた時は、キョトンとしましたが、中にエビマヨが入ってたんやね。ハフハフッ、美味しいわ~♪」 末原「このキムチチーズもイケるで♪最初聞いた時はゲテモンや思うたけど キムチの辛さをチーズがマイルドにして、ナンボでも入るわ~♪」 セーラ「このネギダクのたこ焼きをポン酢で食うのええな~♪ うちんち貧乏やったから、タコなんて買えんくて、具がネギだけやったん思い出すわ~」 由子(なんで貴方がおるのよー、しかもかなり自然に紛れ込んでるのよー……) 漫「うちはやっぱりネギマヨ&ソースやな」 末原「漫ちゃん、マヨネーズばっか食うとると、そのピカピカのおでこが更にテッカテカになってしまうで?」 漫「なりませんから!」 セーラ「あっはっはっは!漫はイジられキャラなんやなー♪」 漫「なんもかんも代行がうちをイジるからやー!」プンプン 由子「……(コイツ、なじみ過ぎやろ)」モグモグ 末原「うちは普通のソースのみが一番やけど、ネギ焼きやイカ焼きとかは、ポン酢の方が美味しいかな~?」 由子「そう言えば、このソースも丁度良い甘さで美味しいのよー」 京太郎「ああ、うちで使ってるオタフクソース持って来たんですよ」 末原「ああ、これが有名なオタフクソースなんや」 京太郎「あれ?使った事無いんですか?意外ですね」 末原「それがな―――」 洋榎「わははっ!対に馬脚を現しおったな!」 京太郎「しゅ、主将?」 洋榎「オタフクなんて広島の商品を使うなんて、大阪人の風上にも風下にも置けん行動やで!」 洋榎「さあ皆も、こんなエセたこ焼きなんてほっといて、ホンマもんを食べようで!」 「「……」」シーン 洋榎「……え?」 洋榎「ど、どないしたんや……なあ漫」 漫「なんというか……主将のたこ焼きは美味しいんですが、その……」 セーラ「お、ホンマや!姫松の主将のたこ焼きめっちゃ美味いやん」バクバク 洋榎「なんやその……奥歯にグリコキャラメルがくっ付いたような言い方は?何かうちのたこ焼きに問題でもあるんか?」 恭子「飽きたんや」 洋榎「え?」 漫「ちょ、末原先輩!」 恭子「漫、こん事はな、一度ハッキリ言わなあかん事なんや」 漫「……それは、そうですけども」 洋榎「ちょ、意味が分からんわ……えっ?」 恭子「確かに洋榎のたこ焼きは美味い。何の文句の付けようもない完成度や。店で売っていたとしても、喜んで買うやろな」 洋榎「せやったら―――」 恭子「せやけどな、なんぼ食ったと思うてんねん?」 洋榎「は?」 恭子「京太郎は知らんやろうけど、今年の正月から始って、毎週毎週たこ焼きや、しかも毎回同じ味、同じ内容やで」 恭子「確かに完成度は高いし、美味しいもんを食べさせてもろうて感謝しとる」 恭子「せやけどな、必ずこう食べなアカン!マヨネーズは邪道やからアカン!」 恭子「……メンドイねん。たこ焼きなんやから、もっとこう、気軽に食べさせーや!」 洋榎「……ハハッ……漫、アンタもそう思ってたんか?」 漫「……すいません、うちもジャイアンツは嫌いですけど、広島には別に対抗心無いです」 洋榎「そうか……オタフクはええソースやもんな」ガクッ 絹恵「……お姉ちゃん」 洋榎「絹、アンタもあっちの食べてきてええで。……さっきからチラチラ見てたん分かっとったからな……」 絹恵「ゴメンお姉ちゃん……だけど、お姉ちゃんのたこ焼きが一番美味しいのはホントなんよ……」 洋榎「……ありがとうな」 洋榎「……自由に……か」 洋榎(そう言えば善野監督も『食べるっちゅーんはな、もっとこう自由で、それでいて救われていなきゃアカンのや!) 洋榎(……まあまだ分からんよな……フフッ』……とか言うとったな……) 京太郎「主将、一舟貰いますね」 洋榎「なんや……態々うちに気を使わんでもええんやで?」 京太郎「いえいえ、毎週これが楽しみで部活してるとこもありますし」モグモグ 洋榎「ふ、ふん、うちは男子が弱小とはいえ、そんな軟弱な理由で部活してもらったら困るで///」 京太郎「すいません、けど、洋榎さんのたこ焼きが俺の目標ですから……くぅー!ヤッパリうめえええ!」バクバク 洋榎「そ、そうか?やっぱそうなんやろか///…………あっ」 京太郎「?」 洋榎「せやけど、なんぼ美味くても、飽きられるようじゃアカンねん」 洋榎「この大阪で自慢出来んのは、売り物なるような、買ってまで食べたいレベルやないとアカンねん」 京太郎「……先輩」 洋榎「ははっ、スマンな愚痴聞かせてしもうて」 京太郎「先輩、ちゃんと皆を見てみて下さい」 洋榎「あん?……どういう事や?」 京太郎「さっき色々言っていた末原先輩も、そしてそれに着いて行った漫さんも」 洋榎「?……あっ!」 京太郎「そうです、俺のキワモノを食べながらも右手にはしっかりと洋榎先輩のたこ焼きを持ってるじゃないですか」 洋榎「……ホンマや」 京太郎「ほら、俺のを食べた後で先輩の作ったオリジナルを食べて基本を確認してるんですよ」 洋榎「……うん……うん」グス 京太郎「先輩のたこ焼きが、この姫松のスタンダードなんです」 京太郎「皆が卒業しても思い出すのは、誰でもない先輩の味なんです」 洋榎「…………うん」 京太郎「……」ニッコリ 洋榎「せやけどなあ」 京太郎「はい?」 洋榎「一年の癖に、上から目線でナマイキやねん!」 京太郎「え?あ?……あれえ!?」アタフタ 洋榎「明日からはマンツーマンで麻雀の特訓や!」 京太郎「ええええ!!!」 洋榎「そして金曜日の放課後になったら、調理室で仕込みの手伝いや!」 洋榎「粉の良し悪しから仕込んだるからな、気合入れんとしょうちせんで!!!」 京太郎「そ、そんな!ただでさえ赤阪監督代行から雑用で引っ張りまわされているのいいいい!」 洋榎「いひひひっ♪覚悟するんやでぇ~♪」ニタリ 京太郎「ひいいいいいいいい!!!」 洋榎(うちが見込んだんやから、逃げれると思うんやないで///) カン! ▼東横桃子の弱点 またもや4校合同練習中。 モモ「ロン!6,400っすよ!」 純「……えっ?」 久「くうっ、やられちゃったわね。 東横さんのステルス忘れないようにって思ってたのに」 純「これで鶴賀の副将が清澄をまくって1位、……直撃食らった俺は、4位になっちまったか」 蒲原「ワハハ(私には見えてたけど、素でやられてしまった。けどまあ、たなぼたで3位になったから良いかな)」ワハハ ゆみ「流石だなモモ、絶好調じゃないか」 モモ「あっ先輩!もっと褒めて欲しいっす♪」 ゆみ「ははっ、コヤツめ」 透華「ゆみさん、竹井さん、部長同士で決めなくてはいけない事が残ってましたの。ちょっとこちらに来て頂けますか?」 久「ええ、わかったわ」 蒲原「ワハハ、だからゆみちんは部長ではないと何度言えば」ワハハ モモ「一気に人が減ったっす」 ゆみ「ふむ、他の卓はまだ終りそうにないしな」 久「あ、そうだ」 ゆみ「?」 久「須賀君、須賀君」フリフリ 京太郎「はい、何ですか部長」タッタッタッ 久「この卓、今人が居ないから入ってくれないかしら? 皆もいいわよね?」 純「おう、かまわねえぜ」 モモ「ふふっ、今の私は絶好調っすからね、誰が来ても負けませんよ!」 ゆみ「ついでに私も混ぜてもらおうかな」 京太郎「よろしくお願いします!」 モモ(よーし!もっともっと先輩に良い所を見せるっすよ!) ……………… ………… …… だが、麻雀の神はきまぐれである。 モモ「……リーチっす」ソッ 京太郎「ロンッ!3飜30符の5,800です!」 モモ「またっすかー!」 ゆみ「凄い!私でさえ見失った状態のモモを狙い撃ちにするとは!」 純「雀力じゃ、この中で一番低いってのに、……相性なのか?」 京太郎「ふふっ、腕ですよ、腕!」 モモ「何故っすか?おっぱいさんみたいに、完全デジタル思考ってわけじゃなさそうなのに……」 ?「知りたいですか?」 モモ「もちろんっすよ!……って、貴女は!?」 咲「京ちゃんのバカ」 京太郎「……ぐうっ、咲!?」 モモ「誰かと思ったら、清澄のリンシャンさんじゃないっすか!」 京太郎「ま、待て、今日は調子が良かったんだ」 咲「あれあれ?じゃあなんで焦ってるのかな?」 京太郎「うぐっ!」 モモ「教えて欲しいっす!私にとってステルスは死活問題っすから!」 咲「多分、公式戦じゃ問題ないと思うよ……と言うか」 純「と、言うか?」 咲「女子相手なら、気にしなくて良い問題だからね」ズバリ ゆみ「うん?」 京太郎「…………」ソロリソロリ 咲「こらっ」ムンズ 京太郎「ひっ!」 咲「逃げ出そうとしちゃ駄目でしょ!このオモチ大好き大魔神!」 モモ「オモチ?」 ……………… ………… …… ゆみ「なるほど……つまり須賀君は、モモではなくモモの、その……オモチを捉えていたと///」 咲「その通りです」ヒヤヤカ 京太郎「……」 モモ「先輩、私汚されちゃったっす!清めて下さい!」ガバッ ゆみ「ちょっ!待てモモ!こ、こんな所で……うわっ///」 純(清澄の大将の話しでは、周りのがそれ程でもないから更に効果があったとか言ってたな……) 純(チクショウ!俺は体脂肪率を絞ってるから小さいだけで、絞らなきゃそれなり!それなりのはずなんだ!) 純(…………多分) おわれ! ▼分かりにくいバレンタイン 優希「京太郎ー!タコスの新作を作ってきたじぇー!」 京太郎「へえ、お前が自分で作ってくるなんて珍しいな」 優希「いいから、食べるんだじぇー!」 京太郎「んがっくくっ!?」 優希(やった!タコスのチョコレートソースを京太郎が食べた♪) 優希(……今年は恥ずかしくてハッキリチョコだって言えなかったけどけど、来年はきっと……///) ―――――― 久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ 京太郎「な、なんですか?」オドオド 中略 京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ 久「なによー、何だと思ったわけー 久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ 京太郎「な、なんですか?」オドオド 中略 京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ 久「なによー、何だと思ったわけー?」 京太郎「いや、何でもないです!」アワアワ 京太郎(悪い顔してたからなんて、流石に本人前にしては言えないよな) 久「……」 中略。 京太郎「ただいまー」 久「おっかりー。……どれどれ、ちゃんと私の低糖コーヒーちゃんも有るわね♪」 京太郎「飲み物重いんですから、そんなに一気に頼まないでくださいよー」ヤレヤレ 久「あはははっ、ゴメンゴメン」 京太郎「あっ、そうだ」 久「……」 京太郎「スーパー"モンブチ"で今フェアやってて、2千円以上買ったらチョコ貰ったんですよ」 久「へ、へぇ~……そ、それは得したわね」 京太郎「どうします?一個だけですから部長食べます?」 久「そ、それは買出しに行ってくれた御褒美に須賀君に、あ、あげるわ」 京太郎「そっすか?……ありがとうございます」 久(や、やったわ!自然に須賀君にチョコをあげれたわ!流石私!流石生徒議会長!竹井久ブラボー♪♪♪) 京太郎「あ、部長」 久「何かしら?」ニマニマ クルッ 京太郎「……」ヒョイ 久「……モグガッ!?」モグモグ 京太郎「へへっ、おすそ分けです。美味しいですよね、このチョコ」 久「な、な、な、な、な―――////////////!!?!???」 久(須賀君の指が私の唇に!!!!!?)ボンッ 京太郎「あれ?部長?……どうしたんですか?」 久「///」プシュー ノンロッカーエンド
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/159.html
313 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/08(木) 23 52 09.36 ID 1cFfcndlo 【阿知賀】 晴絵「さぁて着いたよ。ここが私達の故郷阿知賀さ」 京太郎「なるほど、ここがそうですか」 憧「言ったとおり何にも無いでしょ?」 京太郎「まぁ確かにそうだな」 京太郎「だけど寧ろ懐かしいと言うか、何かこう親戚の家に来たような、都落ちしたような気分と言うか……」 灼「?」 京太郎「いや何でも無いです」 淡「でも空気は美味しいよ」 照「……確かに」 いちご「小鳥のさえずりも聞こえるのう」 絃「確かに耳を澄ますと川のせせらぎの音も聞こえてきそうですね」 玄「美味しいお水も有りますよ~」 319 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 00 05 13.47 ID ngq1jXTJo 穏乃「それで京太郎、どうするの?」 京太郎「そうだな……」 憧「あ、私一度家に行くわね。帰って来たのに顔出しとかないと色々うるさいし」 淡「じゃあ私も付いていこうかな」 憧「いやなんでよ……」 恭子「ほんなら私達は松実館に行こうか」 玄「ご案内しますのです!」 京太郎(俺はどうしよう?) 324 1.憧について行く 2.松実館に行く 3.よししず山登りに行くぞ! 4.その他(内容併記) 329 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 00 22 57.84 ID ngq1jXTJo よししず山登りに行くぞ! 京太郎「よししず山登りに行くぞ!」 穏乃「おっけー!そうと決まれば競争ね!」 恭子「ちょい待ち。須賀君あんた荷物どうするつもりや」 京太郎「ですよねー」 憧「と言うか京太郎本気で行くの?しずは山に関しては手抜きしないわよ?」 京太郎「大丈夫。俺も長野の大自然で育った男。都会のもやしっ子とは一味も二味も違うぜ」 憧「……まぁそう言うなら止めはしないけどさ」 いちご「ほんならちゃちゃのん達はお風呂でも入ろうかのう」 絃「良いですね」 玄「松実館は温泉も有りますよ~」 宥「とってもあったか~いですよ」 咏「それは良いねぃ。大自然を見ながらキュッと一杯いきたいね」 晴絵「良いね良いね」 灼「はぁ……私もハルちゃんが飲み過ぎないように監視する為に入ろう」 やえ「と言うか私も何故かなし崩しに連れてこられたんだが……」 照「やえも入ればいいと思う。私や恭子と同じ仲間として」 恭子「仲間ってなんやねん……」 334 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 00 39 56.11 ID ngq1jXTJo 【松実館:阿知賀本館】 京太郎「こんにちは」 松実祖母「遠いところからよう来なさったなぁ。孫二人がいつもお世話になってるみたいで」 京太郎「と言うともしかして貴方は」 玄「おばあちゃんただいま~」 宥「ただいま」 松実祖母「おかえり。私がこの二人の祖母で女将です」ペコリ 京太郎「あ、どうもこの度は厚かましくも泊めて頂けると言う話で恐縮千万」ペコリ 恭子「慌て過ぎて敬語がおかしくなっとるで」 338 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 00 54 18.84 ID ngq1jXTJo 照「それにしても……祖母って事は還暦近いはず」 いちご「じゃけど、とてもそうは見えんのう」 咏「親子と言っても通じるんじゃないかい?しらんけど」 京太郎(中学生にも間違えられる24歳もいるしな) 咏「何か言ったかい?」 京太郎「イエナニモアリマセンヨ」 松実祖母「さて皆さんを部屋にご案内致しましょうか。宥ちゃん、玄ちゃん、皆さんをお部屋にお連れして」 玄「おまかせあれ!」 宥「わかりました」 340 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 01 17 20.99 ID ngq1jXTJo 玄「こちらですよー」 いちご「わぁ景色が良く見えるのう」 照「……結構広い」 京太郎「あのー良い部屋っぽいんですけど良いんでしょうか?」 宥「……大丈夫。おばあちゃんからは好きに使って良いよって言われてるから」 玄「えっと一応4人部屋なので、ここに4人、それから隣の部屋にも4人なのです」 京太郎「本当にすみません」ペコリ 玄「気にしなくても良いのですよ。おばあちゃんも喜んでるのです」ニコッ 宥「……それじゃあ私達はおばあちゃんのお手伝いをするので」 玄「ごゆっくりなのです!」 京太郎「はい……ってちょっと待った!」 玄「なんですかー?」 京太郎「あの~俺の部屋は?」 玄「?」 京太郎「いえ流石に一緒の部屋に寝る訳にもいかないですし……」 玄「……あ!ご、ごめんなさい。す、すっかり忘れてたのです」ペコリ 宥「……ごめんなさい。多分須賀君も一緒に寝ると思っておばあちゃん用意してないと思う」フルフル 京太郎「ま、マジですか……」 348 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 01 35 53.17 ID ngq1jXTJo 照「私は京ちゃんと一緒でも構わないから」 いちご「ちゃ、ちゃちゃのんも大丈夫じゃよ?」 京太郎「いやそう言われてもさ……」 やえ「だ、男女が一緒の部屋に寝泊りするなんて駄目なんだぞ!?」 照「だったらやえも泊まれば良い」 やえ「え?」 恭子「いや私らは良くても松実さんの方があかんやろ?」 玄「一人ぐらい増えても大丈夫なのです」 京太郎「と言うか俺はどうすれば……」 宥「……私の部屋に泊まりますか?」 京太郎「へ?」 玄「おねえちゃん!?」 恭子「いや何言うとんねん」 宥「?私は玄ちゃんの部屋で寝ますから……」 京太郎「で、ですよねー」 350 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 01 45 57.95 ID ngq1jXTJo 咏「で、どうする須賀?私らのうち3人と一緒に寝るか、松実姉の部屋で寝るか、一人寂しく廊下で寝るか」 咏「まぁ寝袋有ったら外でもいいんじゃね?しらんけど」 玄「あるのですよ」 京太郎「有るんですね……」 京太郎(さてどうしよう。一緒の部屋もあれだけど、宥さんの部屋で寝るのもなぁ。かと言って廊下や寝袋は勘弁して欲しい) 京太郎「俺は 355でお願いします」 1.一緒の部屋で 2.宥さんの部屋で 3.廊下で 4.寝袋で 5.その他(内容併記) 365 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 02 02 15.08 ID ngq1jXTJo あ、やえも泊まるなら3人じゃない4人だ 一緒の部屋で 京太郎「一緒の部屋でお願いします」ドゲザー 咏「まぁ仕方ないねぃ」 絃「部屋割りはどうしましょうか?」 照「だったら私は――」 晴絵「公平にくじにすれば良いんじゃないか?」 恭子「まぁしゃあないでしょうね。その方がええでしょうし」 いちご「憧ちゃんと淡ちゃんはどうするかのう?」 恭子「まぁ、あの二人ならくじで決めた言うたら大丈夫やろ」 灼「……あみだくじで良かったかな?」 咏「お、準備が良いねぃ。それじゃあ各自名前を書く事」 やえ「わ、私も書くのか?」 照「……早く書く」 やえ「お、おかしい何でこんな流れになってるのか……」 一緒に寝る人 被ったら安価下 367 368 369 370 374 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 02 13 58.15 ID ngq1jXTJo ちゃちゃのん あわあわ うた てるー いちご「わわわ、ちゃちゃのんが京ちゃんと一緒じゃけぇ」 咏「あら私が一緒だったか。襲うなよ須賀?」 京太郎「冗談でも止めてください」 照「……よし」ガッツポ 恭子「ほんなら私ら一緒やな」 やえ「良かったような、残念だったような……」 絃「それでは私達は隣の部屋に行きますので」 玄「了解なのです!」 408 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 21 19 19.42 ID ngq1jXTJo 【松実館:玄関前】 穏乃「京太郎、準備できた?」 京太郎「おうよ。準備万端いつでもOKだぜ!」 穏乃「ようし、じゃああの山まで競争ね!」 京太郎「ほう俺に勝てるとでも?」 穏乃「地元民を舐めないでよね?」 京太郎&穏乃「「よーい!!ドン!!」」 411 コンマ判定(京太郎の【体力】66-しずの【体力】60=6 ボーナス+6) 01~50 穏乃の勝ち 51~98 京太郎の勝ち ぞろ目44以外 京太郎の勝ち+好感度+1 ぞろ目44 破魔矢発動 414 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 21 25 08.09 ID ngq1jXTJo エヴァの暴走とともに妖怪イチタリナイが降臨されました 【大仏のお守り】を使用しますか?【残り8回】 416 420 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 21 39 14.53 ID ngq1jXTJo 妖怪イチオオイだった 【大仏のお守り】使用 【残り7回】 ぞろ目00 京太郎の勝ち+好感度1 京太郎「俺の勝ちだな!」 穏乃「あー負けた!京太郎ってば女の子相手に本気だすんだもん」 京太郎「お前が本気でやれって言ったんじゃねーか……」 穏乃「そうなんだけどさー。あーやっぱり悔しいな」 京太郎「つーかそれでも俺と僅差のお前が凄いよ……」 422 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 21 46 34.86 ID ngq1jXTJo 京太郎「それで山で何するつもりなんだ?」 穏乃「う~んと 426かな」 しずと山でやる事 432 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 22 12 50.19 ID ngq1jXTJo 鬼ごっこ 穏乃「鬼ごっこしようよ!」 京太郎「は?高校生にもなって鬼ごっこかよ……」 穏乃「良いじゃん。私を捕まえたら一つ言う事聞いてあげるし」 京太郎「いやそれだとかくれんぼじゃねーか?」 穏乃「まぁまぁ細かい事は気にしない気にしない」 穏乃「それじゃよーいドン!」 京太郎「あ、おいコラ!」 437 コンマ判定 01~60 捕まえられない 61~90 捕まえる 91~98 捕まえるもラッキースケベチャンス ぞろ目44以外 スキル【ラッキースケベ】取得 ぞろ目44 破魔矢発動 448 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 22 30 05.99 ID ngq1jXTJo 捕まえられない 京太郎「ゼーハー……」 穏乃「京太郎もうちょいだったのにね」 京太郎「……この野生児め。と言うか考えたらただ走るだけならともかく、この山の自然を利用されたら俺圧倒的不利じゃねーか」 穏乃「ふっふっふっ、見抜けなかった京太郎が悪い!」 京太郎「と言うか木の枝から枝へ飛び移るとかお前忍者もしくは猿か何かか?」 穏乃「うわひっどーい!」 京太郎「わりぃわりぃ」 京太郎「あー疲れた。ちょっと寝ようと」ゴロン 穏乃「そうだねー。私も隣良いかな?」 京太郎「どうぞ、って別に断る事でもねーだろ」 穏乃「あはは。まぁそこは一応ね」ゴロン 450 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 22 47 50.75 ID ngq1jXTJo 京太郎「あー良い天気だなー」 穏乃「そうだねー」 京太郎「風が気持ちいいな」 穏乃「心地よい風ってやつだね」 京太郎「ここは長野に似てるな。あっちでも良くこうやって寝転がって空を見たもんだ」 穏乃「そうなの?」 京太郎「ああ。咲と一緒に、と言ってもお前は知らないか」 京太郎「俺の幼馴染なんだが、あいつは横でいつも本を読んでてさ」 穏乃「ふ~んそうなんだ……」 京太郎「ま、あいつとお前じゃ全く正反対だけどな」 ピーヒョロー 京太郎「ん?あれは何だ、鷹か?」 穏乃「トンビだよ」 京太郎「……見えてるのか?」 穏乃「もちろん。私、目が良いからさ」 京太郎「いや俺も両目とも2.0なんだが見えんぞ……」 457 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 23 12 37.61 ID ngq1jXTJo 京太郎「しかしこうしてると眠たくなってくるなー」 穏乃「そうだねー」 穏乃「あ、そうだ京太郎。腕枕してよ、腕枕」 京太郎「は?なんでだよ」 穏乃「良いじゃん、ね?」 京太郎「……しゃーねーな。ほらよ」ダラン 穏乃「やった!じゃあ遠慮なく」 穏乃「んー良い感じかも。京太郎はどう?」 京太郎「どうって言われてもなぁ。まぁあんまり重さを感じないから良いけどさ」 穏乃「ふわぁ……なんか本当に眠くなってきちゃった」ウトウト 京太郎「……奇遇だな。俺も何だか目蓋が重く……」ウトウト 穏乃「……おやすみー」 京太郎「あ、おい。こんな所で寝て大丈夫なのか――」 462 コンマ判定 01~30 二人して熟睡。夕方までスキップ 31~70 少しの間だけ寝る 71~98 京太郎だけ途中で起きる ぞろ目44以外 しずだけ起きるも何故かしずを抱きしめ京太郎が寝てる【好感度+1】 ぞろ目44 破魔矢発動 465 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 23 21 59.02 ID ngq1jXTJo 京太郎だけ途中で起きる 京太郎(う、う~ん……) 京太郎(あ、やべ……ついつられて寝てしまってたようだ) 京太郎(そろそろ起きないとな……) 470 コンマ判定 01~60 寝る前と同じ格好で寝てる 61~80 気付くとしずが抱きついてる 81~98 目を開けると目の前にしずの顔が…… ぞろ目44以外 何故かしずを抱きしめていた。コンマ77ならスキル【ラッキースケベ】取得 ぞろ目44 破魔矢発動 475 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 23 33 14.13 ID ngq1jXTJo 寝る前と同じ格好で寝てる 京太郎「あーどれくらい寝てたんだろ」 京太郎「……一時間くらいか」 京太郎「しかしまぁ――」クルッ 穏乃「すぅすぅ……」zzz 京太郎「気持ちよさそうに幸せに寝やがってこいつ」 京太郎「まったく黙って寝てればかわいいのに」 京太郎「んーなんか寝顔見てると無性に悪戯したくなってきたぞ」 京太郎「 480してやろうか」 484 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/09(金) 23 51 22.16 ID ngq1jXTJo 482 コンマ77なら抱き付き&裾まくれだった 耳の穴に指を入れる 京太郎「……こいつポニテだから耳が出てるんだよな」 京太郎「この体勢だから定番の耳に息も出来ないし」 京太郎「……そうだ」ニヤリ 京太郎「唯一使えるこの左手の小指を使って……」 ニュッ 穏乃「はぅ」ビクッ 京太郎「ほーれほれ」ゴショゴショ 穏乃「あうあう」ビクッビクッ 京太郎「これならどうだ」シュポシュポシュポ 穏乃「あうあうあう」ビクッビクッビクッ 京太郎「…………ただ耳の穴に指を入れてるだけなのに何かいけない事をしてる気がする」 京太郎「いやいや反応良すぎるしずがエロいのがいけない」 京太郎「……と言うかどう考えても全面的に俺が悪いんですけどね」 490 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/10(土) 00 00 22.35 ID waOpWP/Yo 495 コンマ判定 01~80 起きる 81~99 続行 499 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/10(土) 00 11 55.53 ID waOpWP/Yo 起きる 穏乃「う、うーん……」パチパチ 穏乃「あ、あれ?京太郎?」 京太郎「お、おう。おはよう」アセアセ 穏乃「……ねぇ何かした?」 京太郎「な、何もしてないぞ?」 穏乃「ん~何か耳が凄くスースーするんだよね」 京太郎「き、気のせいじゃないか?」 穏乃「う~んそうなのかなぁ……」 京太郎(どうやらばれてないようだ……) 502 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/10(土) 00 22 14.37 ID waOpWP/Yo 穏乃「ところで今何時?」 京太郎「3時くらいかな」 穏乃「うーんまだ時間はあるけどどうする?」 京太郎「そうだな……」 507 1.まだまだしずと遊ぶ 2.下山して皆と合流するか 3.その他(内容併記) 510 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/11/10(土) 00 32 17.01 ID waOpWP/Yo 下山して皆と合流するか 京太郎「下山して皆と合流するか」 穏乃「そうだね。ちょっとお腹も減ったし」 京太郎「よし、じゃあ松実館まで競争な。勝った方が何か奢るって事で」 穏乃「お、良いね」 京太郎「じゃあよーいドン」ダッシュ 穏乃「あ、ズルい!」 京太郎「フハハハハ、最初に言った者勝ちなのさ!」 <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3479.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395056778/ ギーコ ギーコ ギーコ 錆びついた車輪が耳障りな悲鳴を上げる中、俺はあくびまじりに自転車を漕いでいた。 京太郎「……ふわぁーあ、ったく、何で俺が朝っぱらからこんなことしなくちゃいけないんだよ?」コギコギ 咲「えへへ、えっと、ごめんね」 京太郎「そう思うんなら、自転車の荷台から降りてくれよな。お前が重いせいで、車輪が悲鳴あげてるんだけど」コギコギ 咲「お、重くないよ! 大体、京ちゃんがこんなボロボロの自転車を出すから悪いんじゃん」 京太郎「仕方ねえだろ。お前、何の連絡もなしにいきなり訪ねてくるし」 京太郎「大体、こっちはプロ入りが決まってるお前と違って、受験勉強が忙しかったんだぞ」 咲「あ……ごめん」 俺の八つ当たりじみた言葉に、咲は申し訳なさそうに謝る。 京太郎(はぁ、こんなこと言うつもりなかったのに、何やってんだよ、俺のばか) 京太郎「あ、いや、俺の方こそ僻みみたいなこと言って悪かったよ」 咲「ううん、私の方こそ無神経なこと言って、ごめんね。京ちゃんも忙しかったのに……」 咲「……って、思わず謝っちゃってたけど、よくよく考えたら受験勉強と自転車が錆びついてるのって全然関係ないよね!?」 京太郎「ん……そういえばそうだな」 咲「もうっ、罰として駅までちゃんと私を運んでもらうからねっ」ギュッ そう言うなり、幼なじみは俺に抱き付いてくる。 京太郎「おっ、おいっ、咲っ、ばかっ、離れろって」 咲「へっへーん、離れませんよーだ」ギュゥッ 京太郎(ったく、こいつ、どういうつもりだ? こんな無防備に抱き付いてきやがって) 咲「ほらほら、京ちゃん、上り坂だからってペース落ちてきてるよー」 京太郎「あのなー、お前が抱き付いてくるから――」 咲「んー? 私が抱き付いてくるから、何なのかなー?」ギュゥゥ 京太郎「な、何でもねえよっ」 咲「ふふっ、京ちゃんってば、もしかして照れてるのかなー?」 京太郎「んなわけねーだろ。大体、お前のぺったんこな胸なんて押し付けられても嬉しくねえっての」 咲「むぅっ、何さっ、私だってちょっとは膨らんできてるんだからねっ」 京太郎「へぇ、膨らんでるってどこが? 俺には全然わからねえなぁ」 咲「ほんのちょっとだけなんだから仕方ないじゃんっ、京ちゃんのばかっ」ギュゥゥ 拗ねたように口を尖らせながら、ますます抱き付く力を強くする咲。 京太郎「だから、抱き付いてくんなって! わかったよ、ぺったんこなんて言って悪かった。咲の胸は優希よりあるから!」 咲「どうして、そこで優希ちゃんの名前が出るのかなー?」ジロッ 京太郎「いや、それは――」 咲「京ちゃん、もしかして優希ちゃんと……」 京太郎「ばかっ、そんなわけねーだろ!」 咲「……ふふっ、そうだよね。京ちゃんが優希ちゃんとなんて……そんなの、ありえないよね……」ギュゥゥ 京太郎「ははっ、当たり前だろ――って、あの、咲さん、さっきより抱き付く力が強くなってる気がするんですけど?」 というか、角が背中に刺さってるんだが。 咲「えっ!? あっ、うっ、うぅっ、ち、違うのっ、これはっ、そのっ、ほ、ほらっ、もうちょっとで坂道が終わるから、ラストスパートだよっ」アセアセ 京太郎(何がラストスパートなんだか。ったく、こんな朝っぱらから一人で怒ったり焦ったり忙しい奴だなー) そんなことを思いながら、それに付き合ってる自分も大概だなーなんて自転車を漕ぎつつ思う。 静かな街中、俺の自転車の耳障りな車輪の悲鳴だけが響いていた。 京太郎「…………」 咲「どうしたの、京ちゃん?」 京太郎「いや、まだ日も出てない朝っぱらだから仕方ないけど、町が静かすぎてさ」 京太郎(……なんか、こうしてると世界中に二人だけみたいだなって) 咲「ん? 何か言った? 聞こえなかったんだけど」 京太郎「な、何でもねえよ!」 咲「えー、意地悪しないで教えてよ~」 京太郎「絶対教えないっ」 こんなこと教えるくらいなら、死んだ方がマシだっての。 咲「いいじゃん、教えてよ――あっ……」 京太郎「ん、どうしたんだよ? 何かあったの――うわ……すげえな」 それ以外の言葉がなかった。 坂道を上った俺たちを迎えてくれたのは―― 咲「うん、朝焼けってこんなに綺麗なものだったんだね……」 京太郎「ああ、そうだな……」 今まで見たこともないくらい大きくて綺麗な朝焼けだった。 咲「ふふっ、ありがとね、京ちゃん」 京太郎「何でありがとうなんだよ?」 咲「ん、何でだろ? 何となくかな、ふふっ」 京太郎「そっか……変な奴」 咲「私、変かな?」 京太郎「いや、そうでもないかも……」 咲「もうっ、どっちなのさ?」 京太郎「ははっ、どっちなんだろうなー」 咲「さっきから適当なことばっかり言って~私のことからかってるでしょ? 人と話すときはちゃんと顔を見て話すって習わなかったの?」 京太郎「ばかっ、自転車乗ってるのに後ろ向いて運転する奴がどこにいるんだよ?」 咲「むぅ、確かにそうかもしれないけど、少しくらいは私のこと見てくれてもいいじゃん」ムスッ 京太郎「無茶言うなっての……」 京太郎(……ったく、振り向けるわけねーだろ) こっちは今にも泣きそうで、それどころじゃねえんだから。 京太郎「ちゃんと切符買えたかー?」 咲「もうっ、子供扱いしないでってば。いくら私が方向音痴でも切符くらい買えるよっ」 京太郎「ははっ、そりゃそうだよな。これから東京に行くのに、長野で迷ってたら洒落になんねえもんな」 京太郎「今度、俺が東京に行くことがあったら、咲に案内頼むからよろしく頼むぜー」 咲「そんなっ、案内なんて無理だよ~」 京太郎「冗談だって」 咲「もうっ、京ちゃんのいじわるっ」 京太郎「ごめんごめん、悪かったよ。でも、マジで気を付けろよ。お前、ただでさえ危なっかしいんだから」 咲「ふふっ、心配してくれるんだ?」 京太郎「ばっ、そんなんじゃねえよっ。ポンコツな幼なじみが迷子で警察に保護されたりしたら、こっちが恥ずかしいだろ」 咲「わ、私だって少しは成長してるんだよっ」 京太郎「へぇ~、この三年間のインターハイで、お前の迷子で何回、俺が駆り出されたか知っててそれを言えるのか?」 咲「あっ、うぅ、ごめんなさい」 京太郎「……とにかく、お前はすぐに迷子になるくせに、うろちょろするからな」 京太郎「俺がいたときはまだ良かったけど、もう俺はいないんだから、うろちょろすんなよ」 咲「うん、わかってる。向こうには京ちゃん、いないもんね……」シュン 京太郎「あ……い、いや、そういう意味じゃなくて」 だったら、どういう意味かって聞かれたら、俺も困るけど。 京太郎「ほ、ほら、和も東京の大学に合格したし、照さんだって東京でプロやってるんだから」 京太郎「咲の迷子なんて、そこまでたいした問題じゃないかも」 咲「ふふっ、どっちなのさ?」ニヤニヤ 京太郎「えっと、だから、それは……」 俺が答えに困って、しどろもどろになっていると咲がニヤニヤしながら、こちらを見ていた。 京太郎「おい、お前、もしかして俺のことからかってないか?」 咲「えっ、な、何の事かな~」 目を逸らしながら、吹けもしないくせに口笛を吹こうとする咲。 京太郎「ったく、心配して損したぜ。そんだけ図太けりゃ、問題なさそうだな。っと、俺も入場券買うから、そこどいてくれよ」 咲「えっ、ホームまで見送りしてくれるんだ?」 京太郎「まあ、いくらポンコツでも幼なじみだし、それくらいはな」 咲「もうっ、ポンコツじゃないもんっ」 京太郎「どの口が言ってんだよ」 軽口を叩き合いながら、券売機の前に立つ。 入場券のボタンを押しながら、咲に気付かれないように小さくため息を吐いた。 京太郎(咲はこれから東京なのに……俺はただの入場券か) 京太郎(ほんの少し前まで、隣りにいる幼なじみと思ってたのに、なんかもう遠い世界の人間みたいだ) 咲「京ちゃん、どうしたの?」 京太郎「いや、何でもねえよ」 咲「でも――あっ、鞄の紐が……」グィッ 改札口に鞄の紐を引っ掛けた咲が俺を見ていた。 京太郎(おいおい、これからってときに何してんだよ……) 咲「きょ、京ちゃ~ん」グィグィ 今の情けない咲の姿を見て、絶対無敵のインターハイチャンピオン『清澄の嶺上使い』として 君臨していた姿を想像できる人間が、果たしてどれだけいるだろうか? そんなことを思いながら、目を合わせないように頷いて、鞄の紐に手を掛ける。 京太郎(こんな紐なんてすぐ外せるだろうに、咲も何やってんだか……) 咲「……京ちゃん、取れそう?」 京太郎「…………」 京太郎(ほんと、何やってんだろうな……俺) どうしてだろう? こんな紐なんて簡単に外せるはずなのに、なかなか外れてくれない。 京太郎(ああ、そうか。このまま紐が外れずに咲が電車に乗り遅れたら――なんて、そんな……) 咲「……あっ、外れた。ありがとね、京ちゃん」 京太郎「……ほら、そろそろ電車の時間だろ。行こうぜ」 そんなことあるわけないのに、そんな都合のいいことを考えてしまう俺がいた。 ジリリリリリリリリリリ 京太郎「電車、来たみたいだな」 咲「うん、そうだね」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「……見送り、俺だけで良かったのか?」 無言の中、絞り出すように俺はどうでもいい疑問を口にする。 咲「うん、大勢に見送られるのって苦手だし、それにみんながいたら、私、電車に乗る勇気が消えちゃうかもしれなかったから」 京太郎「そっか……」 咲「それじゃ、京ちゃん」 京太郎「……ああ」 咲「行ってきます」グッ 京太郎(行ってきます、か……もしも、もしも、俺がここで引き留めたりしたら、咲はこの一歩を踏み出さずにいてくれるんだろうか?) 京太郎(だとしたら俺は、俺は――) 京太郎「咲っ……」 何万歩よりも距離のある一歩を踏み出そうとする咲に声をかける。 咲「ん? どうしたの?」 振り返る咲に向かって、俺は―― 京太郎「――が、頑張れよ……」 咲「……うん」 幼なじみは笑顔で頷いた。 俺は――結局言えなかった。 京太郎(……駄目だ。俺なんかが咲を引き留めて良いわけがない) 京太郎(咲はもう俺とは違う世界の人間なんだ) 京太郎(きっと遠くない未来、咲は世界を舞台に戦うことになる……そんな凄い奴の未来を俺のわがままなんかで壊せるわけがない) 京太郎「…………」 咲「京ちゃん……」 京太郎「何だよ?」 咲「約束だよ、必ずいつの日かまた会おう」 京太郎「…………」 京太郎(……無理だよ。お前はもう俺とは違う世界の人間なんだ。お前だって、それくらいわかってるだろ!?) 俺は応えられず俯いたまま手を振った。 せめて、この別れを互いに笑顔で迎えられるように。 咲の顔を見たら、俺は泣いてしまうかもしれない。 だから、咲が笑って行けるように。 けれど、 咲は泣いていた。 閉まっていくドアの向こうで、俺の幼なじみは大粒の涙をこぼして泣いていた。 震える声で、声にならない声を上げて、咲は泣いていた。 瞬間、俺の中で何かが弾けた。 京太郎「咲っ、俺はっ、俺は――」 走り出す電車に向かって、喉が張り裂けそうなくらい大声で名前を呼ぶ。 俺の声に気付いた咲が俺の方を見る。 京太郎「俺は、お前のことが――」 走って走って電車を追いかける。 けれど、 京太郎(駄目だ。届かない……) そう思った瞬間、俺はフェンスを乗り越えて、立てかけていた自転車に飛び乗っていた。 京太郎「はぁっ、はぁっ、くそっ、根性出せよ、このボロチャリ!」 さっきまで咲を乗せて上っていた坂を、今度は電車を追いかけて全速力で下っていく。 錆びついた車輪が、これ以上無理だと悲鳴を上げるが、そんなの知ったことか。 京太郎「はぁっ、はぁっ、咲っ、俺はずっとお前のことが――」 線路沿いの下り坂を風よりも早く飛ばしていく。 俺の頭の中にあるのはただ一つ。 京太郎(俺はずっと咲に追い付きたかったんだ) ずっと隣にいると思っていた幼なじみは、気付いたらずっとずっと遠くを歩いていた。 俺なんかのボロチャリじゃ追いつけないくらい、ずっと遠くに。 京太郎「でも、それでも俺は――」 錆びついた車輪が自分でも耳障りなくらい悲鳴を上げて、電車と並ぶ。 最後尾の車両から、こちらを見ている咲の姿が見えた。 幼なじみは泣きながら俺に向かって、何かを叫んでいた。 電車がスピードを上げる。 なんとか精一杯電車と並んでいたけれど、やっぱりどうしようもなくて、ゆっくり離されていく。 遠くなっていく幼なじみの姿。 その姿を目に焼き付けながら、俺は、 京太郎「――約束だ! 必ずいつの日かまた会おう!」 離れていく幼なじみに見えるように大きく手を振りながら、大声で叫ぶ。 俺からはもう咲の姿は見えない。 けれど、電車が見えなくなるまで手を振り続けた。 京太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ」 ここ数か月、ずっと受験勉強をやっていたせいか、なかなか息切れが治まってくれない。 京太郎(我ながら、バカなことしたもんだな……) そんなことを思いながら、目を閉じる。 どれくらい、そうしていただろうか。 気付けば、俺の周りには通行人の姿。 ほんの数十分ほど前に『世界中に二人だけみたいだな』なんて言ったのが嘘のように、町は賑わいだしていた。 京太郎(でも、もう俺の隣りにあいつはいないんだよな) 遠い世界に行ってしまった幼なじみ。 それを思うと、 京太郎「まるで……世界中に一人だけみたいだなぁ」 こんな風に小さくこぼすくらい、許してくれよ、なんて思う。 ギーコ ギーコ ギーコ 錆びついた車輪に悲鳴を上げさせながら、俺は自転車を漕ぐ。 京太郎(元々ボロチャリだったけど、無理させすぎたせいか、車輪の悲鳴がひどくなってきたな) それでも先ほどまでとは違って、後ろに幼なじみは乗ってないから、家に辿り着くまでは踏ん張ってくれると思うけど。 通行人を避けて、車輪の悲鳴を響かせながら街中を行く。 穏やかな春の早朝。 ふと気が付けば、まるで先ほどまでの出来事は夢だったのかもしれない、そんな風に思ってしまう自分がいて。 でも、 京太郎「確かに咲は俺の後ろにいたんだよな」 背中に残る微かな温もりとともに、俺は小さく笑った。 咲(……やっぱり、こういうパーティーとか苦手だな) 周りの人が楽しそうにお酒を飲みながら談笑している中、私は部屋の隅でちびちびとお酒を飲んでいた。 はやり「咲ちゃーん、飲んでる~?」 咲「あっ、瑞原さん」ペコッ はやり「もうっ、今夜は無礼講なんだから、はやりんで良いって言ってるのに」 咲「あはは……じゃあ、はやりんさんで」 私は苦笑いを浮かべながら、頭を下げる。 はやり「……ねえ、やっぱり、こういうパーティーってまだ苦手?」 咲「いえ、そんなことは……すみません、やっぱりまだ苦手です」 はやり「そっか。でも、スポンサーの人たちも私たちの優勝を祝ってくれてるんだから、せめてパーティーの間くらいは笑顔でないとね」ニコッ 咲「……すみません。そうですよね」ニコッ 無理やり笑顔を作る。 プロになって一番上手くなったのは、麻雀じゃなくて作り笑顔かもしれない。 そんなことを考えながら、私はずいぶんと遠いところまで来てしまったんだな、なんて思った。 実際、プロの雀士になったからといって、ただ麻雀を打っていれば良いというわけではなかった。 今さらな話だけど、プロになって数年が経ち、当初は受け入れられなかったそのあたりのことも、 ようやく呑み込めるようになったのかもしれない。 国内の大会だけじゃなくて、海外の大会にも参加して活躍するようになると、ますますそれは増えていったし。 お姉ちゃんはそのあたりのことは完全に割り切ってるみたいだけど、私はまだそうはいかない。 なんとか呑み込んではいるけど、喉の奥に何かが引っ掛かる感じが取れなかった。 もしかしたら、小鍛治さんもそういうのが嫌で、隠居しちゃったのかな、なんて。 でも私には小鍛治さんほどの勇気はないし、自分に期待してくれている人たちに背を向けられる度胸もなかった。 それにあの日、頑張れって言ってくれた幼なじみがどこかで応援してくれてる。 あの時の思い出があれば、私はどんなことでも頑張れる。 そう思えたから。 はやり「あれ? 咲ちゃん、良い笑顔だね。もしかして、昔の彼氏のことでも思い出してた?」 咲「ち、違いますよっ。それに彼とは恋人なんかじゃ……ありませんでしたし」 はやり「だとしても、咲ちゃんみたいな良い子を何年も放っておくなんてひどいよ」 咲「別に……私はいいんです。思い出は綺麗な思い出のまま取っておいた方が素敵ですし」 はやり「ふぅん、本当にそう思ってるのかな?」 瑞原さんは3■歳とは思えないほど澄んだ目で、私の目をじっと見てくる。 私はこの人のこういう真っ直ぐなところが苦手だった。 はやり「ふふっ、いじわるしてごめんねっ☆」 咲「いえ、私は別に……」 はやり「そうそう、咲ちゃんも最近忙しいし、マネージャーさんが付くって話聞いてるよね?」 咲「話だけは聞いてますけど。マネージャーって言われてもピンと来なくて」 はやり「監督に聞いてみたんだけど、長身のイケメンさんなんだって」 咲「そうなんですか……」 はやり「反応が薄いねー。やっぱりまだ昔の彼氏さんのことが――」 咲「だから違いますって!」 パーティー中だというのに、大きな声を上げてしまった。 みんなの視線が一斉に私に向く。 会場内は何とも言えない空気になっていた。 咲(やっちゃった。どうしよう……) はやり「はややっ、咲ちゃん、飲みすぎちゃって気分が悪いの?」 咲「えっ? あの、瑞原さん?」 はやり「うーん、それは仕方ないね。気分が良くなるまで、外の風に当たってきたらどうかな?」 咲「瑞原さん……そ、そうですね……そうします。すみません」 周りの人たちに頭を下げながらパーティー会場を出る。 その際、瑞原さんが「ごめんね」とウィンクしながらテヘペロしているのが見えた。 咲(後で瑞原さんにお礼言っておかなくちゃいけないかな) そんなことを考えながら歩く。 お酒で火照った体と頭に夜風が気持ち良かった。 咲(京ちゃん、色々とつらいこともあるけど、私、頑張ってるよ) 確かに楽しいことばかりじゃないけど、瑞原さんや一緒に戦ってくれるチームメイト、それに応援してくれる人たちが私にはいる。 咲(ねえ、京ちゃん、貴方は今どこで何をしてるのかな?) あの日から京ちゃんとは連絡を取ってない。 実家に帰った時も会えずじまいだった。 久しぶりに会った優希ちゃんから聞いた話だと、大学でも麻雀を頑張ってたみたいだったけど。 咲(私とは違って、やっぱりもう彼女とかいるよね?) でも私が活躍したら、もしかしたら連絡くらいはしてくれるかもしれない。 そんな風に考えて――本当はそんなことあるわけないのに――気付いたら、こんな遠くまで来てしまっていた。 咲(ほんと私ってバカだよね) 自分から電話すればいいのに変な意地を張って、こうして一人で落ち込んで。 咲(あんな約束、京ちゃんだって忘れてるに決まってるのに) 咲「……って、あれ? ココどこ?」キョロキョロ 気付くと私は全く知らないところに立っていた。 咲「もしかして、迷子になっちゃったのかな?」 ううん、もしかしなくても迷子に違いないんだけど。 咲(連絡を取ろうにもパーティーの途中だったから、携帯電話も持ってきてないし) 多分、オフィス街だとは思うけど、遅い時間帯なせいか、怖いくらいに人通りがなかった。 咲「……ふふっ、迷子なんて、何年ぶりかな」 面白くもないのに、なぜか笑ってしまう。 東京に来てからは、できるだけ一人で出歩かないようにしてたから、久しぶりの感覚だった。 この感覚はちょっとだけ懐かしくて、ちょっとだけ寂しい。 咲(あの頃は迷子になっても京ちゃんがすぐに見つけてくれだけど) 今はもういないんだよね。 ここには私が迷子になっても見つけてくれる人はいない。 咲「ううん、違うか……」 咲(私はあのときからずっと迷子のままで、それに気づかない振りをしてただけなんだ) 咲(ずっと遠くまで来た気になってたけど、やっぱり私は一歩も前に進んでなくて) 咲(本当に大切なものを置き去りにして、目に見えないものを必死に追いかけてた) そんな大事なことに、今になって気付くなんて。 咲(私ってほんとバカだよね) 咲「こんな歳にもなって、迷子だなんて……」 視界がぼやける。 それが涙だって気付いたときには、もう目から溢れ出していた。 咲「……うぐっ、ひぐっ、また会おうって約束したのにっ」 咲「……ひぅっ、何で会いに来てくれないのさっ」 堰を切ったように流れ出した涙は止まってくれない。 咲「……うっ、うぅっ、私が迷子になったらっ、見つけてくれるんじゃ……なかったの?」 道路に座り込んで私は泣いていた。 咲「……会いたいっ、会いたいよっ」 「――ったく、ようやく見つけたぞ」 懐かしい声が聞こえた気がして、私が振り向くとそこにいたのは―― 咲「……なん……で?」 「何でも何もあるかよ。迷子になったお前を見つけるのが俺の仕事だろ?」 咲「で、でも……何でここにいるの?」 「まあ、色々あってな。そこらへんは瑞原プロに聞いてくれ」 咲「もしかして、瑞原さんの言ってたマネージャーさんって……」 「約束……したからな、お前と」 咲「……覚えててくれたんだ」 「ずいぶんと遅くなっちまったけどな」 咲「でも、ちゃんと約束守ってくれたんだね……京ちゃん」 京太郎「ああ、ようやくお前を見つけられたよ――咲」 困ったように笑う幼なじみの顔を見ながら、私も小さく笑う。 どこかで祝福するように、錆びついた車輪が悲鳴を上げた気がした。