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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343292209/ 京太郎「嶺上ツモ。16000オールだ…」 京太郎100000 咲-30000 和-30000 タコス-40000 咲「つ…強すぎる…」 和「こんなオカルト…ありえません…」 タコス「犬がこんな強いとは…知らなかったじぇ…」 京太郎「俺なんか別に強かねえよ。今日は偶然運がよかっただけだ」 久「…ふ~ん。偶然ねぇ。私にはまだ実力の20%も出してないように見えたけど?」 京太郎「部長まで何を言い出すんですか。俺みたいな素人を買いかぶりすぎですって」 京太郎「それにみんなも知っての通り、俺の麻雀ランクは"F-"だぜ?」 京太郎「Aランクの皆に勝てたのは偶然に決まってるじゃないか」 咲「そっかぁ~。でも、今日の京ちゃん・・・ちょっとかっこよかったかも・・・///」ポッ 和「(須賀君、多分実力を隠していますね・・・凄い・・・///)」 ワカメ「・・・」ニヤニヤ 京太郎「(・・・ったく、こうなるから隠しておきたかったんだ・・・)」 京太郎「(ワカメの野郎にまさかランク"SSS+"の通知書が見られるとは・・・迂闊だったぜ)」 放課後、部室 京太郎「これでいいんですよね?約束はちゃんと守ってもらいますよ?」 ワカメ「分かっとる分かっとる。あんたの麻雀ランクについては誰にも言わんでおく」 ワカメ「それにしても・・・まさかお前さんが世界に一人しかいないと言われてるランク"SSS+"の雀聖だったとはのぅ」 京太郎「ちょっと染谷先輩、あまりそういう事を口外しないで下さい。ここではランク"F-"って事になってるんですから」 京太郎「誰が聞いてるかわかりませんからね」 久「(・・・須賀君がランク"SSS+"ッ!?)」ゾクゾクゾク 久「(マコと須賀君がコソコソ怪しかったから隠れてたけど・・・凄い事を聞いてしまった・・・・///)」ドキドキ 帰り道 京太郎「今日は厄介な事になっちまったな…」 タコス「お~~い!バカ犬~!」 京太郎「…なんだタコスか。俺になんか用か?」 タコス「何だもタコスもないじぇ!この資料はどういう事だじぇ!」バンッ! 京太郎「…俺の事、調べたのか?」 タコス「今日の犬の打ち筋があまりにも凄かったから気になって調べたけど…」 タコス「この資料…嘘だらけだじぇ!」 タコス「出身地も出身中学も趣味も特技も何もかも全部デタラメだじぇ!」 タコス「そして何より!バカ犬が麻雀ランクF-って資料が何処にも見当たらないじぇ!」 タコス「お前…何者だじぇ…」ドキドキ 京太郎「(人の個人情報を他人に渡すとか…まずいだろ清澄…個人情報保護法的に考えて…)」 京太郎「(にしてもめんどくさい事になったな…)」 照「京ちゃん…こんにちは…///」 京太郎「ちょっ!照!お前なんでこんな所に!?今日は例の日じゃないだろ!」 タコス「てる…?その人は誰だじぇ?」 照「突然来てしまってごめんなさい。京ちゃんに一日でも多く麻雀を教えt」 京太郎「照!ちょっとこっち!」グィッ! 照「京ちゃん…大胆…///」ポッ タコス「あ、こら!バカ犬!逃げるなぁ~!!」 タコス「クソ~逃げられたじぇ…」 タコス「それにしてもさっきの人…なんだか咲ちゃんに似ていたような…」 タコス「バカ犬…きょ…京太郎とどんな関係なのか気になるじぇ…」 白糸台 京太郎「結局なんだかんだで白糸台まで着てしまった…」 照「私達の為に…ありがとう…京ちゃん…///」 淡「須賀く~ん!!来てくれたんだね~!///」 菫「須賀…その…なんだ…今日もその…よかったら特訓を頼む…///」ドキドキ 京太郎「しょうがねぇ…じゃあ早速打とうか。向こうでは実力を隠してるから腕が訛っちまってるかもな」 菫「そういえば清澄の方では須賀の実力を知っている者はいないんだったな」タン 淡「須賀君の凄さが分からないなんて!清澄の人達の目は節穴です!!」タン! 照「…淡、良い事言った」タン 京太郎「いや、それが実は昨日バレちまった。なんとか誤魔化したが十中八九バレてると思う」チャ 京太郎「よし、ツモ。8000オール」パタパタパタ 淡「それにしても須賀君に買出し行かせたりタコス作らせたり荷物持ちさせるなんて」 淡「私本当に清澄の人が許せません!今度の大会でボコボコにしちゃいますよ!」タンッ! 京太郎「まぁ淡、そう言うなって。向こうじゃ実力隠してる俺が悪いんだし・・・」ドンッ! 京太郎「それに俺だって清澄の一員だぞ?」 照「白糸台に転校すればいいのに・・・」タン 菫「須賀・・・ちょっと待て」 京太郎「ん・・・?どうした菫?」 菫「須賀、そのリストバンド、外してみろ」 京太郎「ん?これの事か?」パッ ズドーンッ!! 照「このリストバンド・・・200㎏はある・・・」 菫「須賀、私達の前では素のお前でいてもいいんだぞ?」 京太郎「わり。癖になってんだ。力抑えるの」 東1局2本場 京太郎「じゃ、久々に能力使うか・・・」 照「京ちゃんの能力見るの久しぶり・・・///」ドキドキ 菫「ようやく須賀の本気を見れるのか・・・」 菫「ではまずは出鼻挫きの先制リーチだ!」 京太郎「ふ、ならばおっかけリーチだ!」 淡「あ~・・・こりゃ~岩手の姉帯さんの"オリジナル"かな?」 京太郎「ツモ!4000オール!」 照「やっぱり本物は凄い・・・///」 淡「姉帯さんじゃなくて私にこの能力を教えてほしかったなぁ~・・・///」 菫「卓上に夢を描きつつ追っかけリーチか。本当に恐ろしい奴だ・・・///」ゾクゾク 東1局3本場 京太郎「(じゃ、軽く12巡先でも見てみるか)」キュイィィィン! 京太郎「(11巡目で菫がツモるか・・・随分早いな。ならば・・・)」 京太郎「(その未来を"消し飛ばす"!)」ゴゴゴゴゴ 照「!?!?」ゾクゾク! 菫「ッ!?」ビクッ! 淡「・・・?」 菫「(今大切な"何か"が変わった気がした・・・)」 照「(まさか京ちゃん・・・"未来"を変えた・・・ッ!?)」 11巡目 京太郎「ツモ。タンヤオのみ。1000点だ」 照「さすが京ちゃん…///」 菫「物凄く良い手配なのに和了れなかった…」 淡「須賀君凄すぎる…///」 京太郎「なぁ。」 菫「?」 照「ん?」 淡「どしたの?」 京太郎「そろそろ"目を開けて"打っていいか?」 みんな「!?」 京太郎「それと学ランの上着も脱がせてもらうぜ」ズドーンッ! 菫「…まだ力を抑えてたのか」 京太郎「わりぃな。子供の頃から色々抑えてて。家庭の事情でね」 京太郎「ま、これで70%ってとこか?教える分には丁度いいだろ」 照「…京ちゃんがそういうなら…///」 淡「……ワイシャツ姿の須賀君…かっこいい///」ポッ 菫「す…須賀…///もし私が須賀に勝ったら…そ…その…一緒に喫茶店にでも付き合ってくれんか?///」 淡「あっ~!菫ちゃん!抜け駆けは禁止~!」 照「京ちゃん…私も…///」 京太郎「わり、俺珈琲とか苦手なんだ。それに…」 京太郎「俺に勝つなんて無理だろ?」ニコッ 照菫淡「(…かっこいい///)」 東1局4本場 京太郎「……」シュバババ 菫「(は…速いッ!今理牌を何秒で終わらせたッ!?)」 菫「(二秒…いや…一秒!?いや、もしかしたらそれ以下か!?フェイントも5回以上は入れてたな…はは…考えられん…)」 京太郎「俺のターンだ」シュバババ 照「(…す…凄い…。さっきとはスピードが段違い…。今1ターンで2回…いや、3回はツモったか?)」ハッ! 照「そうかッ!!京ちゃんの河を確認すれば…ッ!?」 京太郎の河 1ピン 9ソウ 北 南 中 照「(ご…5回…だ…と…?)」ガクガク 京太郎「わりぃ、ちったぁ力抑えた方がいいか?」シュバババ 菫「い…いや!結構だ。70%の須賀の実力を見ておきたい…///」 照「風圧で目が見えない…ッ!!今まで京ちゃんはこんな状態で打っていたの!?」ポロッ 京太郎「…わりぃな、それ、ロンだ」パタパタパタ 照「くっ!」 照ライフ8000→6100 淡「(か…辛うじて見えた…ッ!!ドラの表示牌とてるてるのロン牌が入れ替わっているッ!な…なんてスピードッ!!」 京太郎「まだまだ行くぜ…?」 京太郎「倍プッシュだ」ニヤッ 一時間後… 京太郎「みんな、お疲れさん」 京太郎100000照-20000菫-40000淡-30000 照「……///」ピクピク 淡「……///」ジョワァァ 菫「……///」ジュワァァ 京太郎「…あちゃ~みんな気絶しちまってる…」 京太郎「こりゃやっぱ次からは力抑えないとダメだなぁ」 京太郎「反省反省」 京太郎「ま、みんなも倒れてるし、龍門渕にでも遊びに行くか。ハギヨシさんもいるし」 龍門渕高校麻雀部 透華「あら、あなたは確か清澄の雑用係じゃありませんこと?」 京太郎「あ、その節はどうも。清澄の須賀京太郎と言います。ハギヨシさんいますか?」 透華「生憎今ハギヨシはいませんわね…」 透華「ところであなた、京太郎さんと言いましたっけ?あなた麻雀は出来ますの?」 京太郎「…麻雀ですか、一応出来る事は出来ますけど…」 透華「ナイスですわ!」 透華「今丁度麻雀が出来る人間が3人しかいなくて…ハギヨシが戻るまで入ってもらってもいいですわね?」 京太郎「はぁ…。(ま、ハギヨシさんが戻るまでくらいならいっか…)」 衣「お~、と~か。新しい友達か?」 一「む…男の人…」イラッ 透華「どうやらハギヨシのお友達のようですわね」 京太郎「始めまして、須賀京太郎と申します」 一「透華が男の人を連れてくるなんて珍しいね」イライラ 透華「一は何をイライラしてますの?それより京太郎さんは麻雀が出来るようなので早速打ちますわよ~!」 衣「お~、きょーたろーも麻雀が出来るのか。強いのか?楽しみだなぁ~」ニコニコ 京太郎「いや~俺なんて全然弱いですよ…はは…」 京太郎「(ふ~ん。この子、麻雀ランクA+はあるな。やるじゃん)」 東3局目1本場 親 透華 透華36000 衣35000 一28000 京太郎1000 透華「ふふ、きましたわ!リーチですわ!!」 京太郎「いや~これは困ったなぁ~…ははは」 衣「今日のと~かは強いなぁ~」 一「ちょっと透華~?初心者の京太郎君もいるんだし、もう少し手抜いてあげたら?」 透華「初心者とは言え手を抜くのは失礼ですわ!!ふふ、覚悟なさい!京太郎さん!」 京太郎「はは、透華さんは手厳しいなぁ~(う~ん、ちょっと手抜きすぎたかな?)」ニコニコ 今の京太郎のハンデ 200㎏のリストバンド×4、1tの上着、利き腕縛り、視力縛り、全能力縛り、聴牌縛り 京太郎「(ま、ここで飛ばされて終わらせるってのもありっちゃありだな~)」 一「ごめんね~京太郎君。透華ってば大人気なくて~」 京太郎「いえいえ、俺の方こそ相手にならないくらい弱くてごめんね~…はは」 衣「………なぁ」 衣「いつまで"人の土俵"立っているつもりだ?」 一「…?衣?それってどういう…」 京太郎「…あ~、やっぱA+レベルにはわかっちゃうか~…」 透華「???」 衣「お前も"こっち側"の人間であろう?」 衣「有象無象の化け物め!!」 一「衣…?私には衣が何を言ってるのかさっぱり…」 衣「そやつの腕を持ってみればわかる」 一「腕…?ちょっと失礼…」グッ 一「ッ!?重ッ!!な…何なんだこれぇ~!?」 透華「ど…どういう事ですの!?まさか手を抜いてらしたんですの!?」 京太郎「ん~、ま、A+がいるしバレるわなそりゃ」パッ ズドーン! 京太郎「ごめんごめん。ちょっと俺、力抑えんの癖になってて」ニコッ 透華「な…なんて重さ…」ガクガク 一「ぜ…全然気がつかなかった…」ブルブル 京太郎「まぁでも、今呪霊錠は解いたから、能力だけは開放させて貰うぜ?」 京太郎「さすがにこのまま飛ばされて終わりってのはつまんないからな」ニヤッ 今の京太郎のハンデ 1tの上着、足技縛り、利き腕縛り、聴牌縛り 東3局1本場 透華「よ…よくもまぁ騙してくれましたわね!」 透華「しかし、私が先ほど掛けたリーチでツモ和了りすればあなたのトビは確定しますわ!」 京太郎「ま、そうなりますね。"ツモれれば"の話ですけど」 京太郎「(とりあえず15巡先まで見ておくか…)」キュイィィィィン 京太郎「(あ~、こりゃ6巡目で和了るなぁ~)」 京太郎「(だがその"未来"は…)」 京太郎「(俺が"消し飛ばす!")」ゴゴゴゴ 衣一透華「ッ!?」ビクッ!! 東3局1本場30巡目 透華「ぜ…全然和了れませんわ…」 一「(この感じ…衣の場の支配と同じようでまるで違う…)」ガクガク 衣「(ハイテイすら和了れる気がしない…)」ガクガク 京太郎「ふぅ、流局だな。でも俺の河を見て欲しい」 透華「…ッ!?ま…まさか!!」 京太郎「………そう」 京太郎「"流し満貫"だ…」フッ 一「(こ…この人…一体何者…!?///)」ドキドキ 衣「(……きょ…きょーたろー…かっこいい…///)」ポッ 透華「(京太郎さん…素敵ですわ…///)」キュンッ 一時間後… 結果 京太郎1192296 衣794 一-999999 透華-300ペリカ 京太郎「あちゃ~やっぱA+を飛ばすのは無理だったかぁ~」 衣「振り込まない様に逃げ回るだけで精一杯だったぞ…///」 衣「なぁきょ~たろ~…?///きょ~たろ~にトバされなかったご褒美に…今度衣を遊園地にだな…その…///」 一「衣~!抜け駆けは禁止だよ!京太郎君!」 一「もしよかったら今度僕のマジックショーを見に来てくれないかな?一番前の特等席を用意するよ!///」 透華「ちょっとお待ちなさい!京太郎さんはわたくしと龍門渕専用リゾートで遊びになりますのよ!///」 衣「いや衣と!」 一「いいや私と!」 透華「わたくしと!」 京太郎「(あちゃ~めんどくさい事になってきちまったなぁ…)」ヤレヤレ バーン! 咲「京ちゃん!やっと見つけた!」 透華「清澄の!?どうしてここに!?」 タコス「おい犬~!私と結婚するじぇ!」 淡「清澄の人なんかに須賀君は渡さないよ!須賀君もしよかったら私と…」 衣「白糸台!?」 照「いいや、私と」 久「須賀君、私と…」 和「部長、さすがにこればかりは譲れません」 菫「須賀、私と…」 衣「きょ~たろ~…衣と…」 みんな「私と」 みんな「結婚して下さい!」 京太郎「…まぁ能力もバレちまったし。しゃあねぇか」 京太郎「みんな俺の嫁にしてやるよ」フッ おわり
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360412188/ --某月某日・清澄高校-- 優希「んー……今日もいい天気だじぇ」 京太郎「えーっと、この配牌の時に真っ先に切るべきなのは……」 優希「おっ、京太郎だ。 弱いなりに勉強してるんだな、感心感心……おーい京太郎ー!」 京太郎「ん? あぁ、おはよう優希ちゃん」 優希「おう! おはよう……」 優希「!?」 京太郎「ちょうど良かった。 なあなあ、この問題ってどう解いたらいいのかわかるか?」 優希「……」 京太郎「優希? おーい、どうしたー?」 優希「ふぇ!? あっ、ああ、これはたぶんだな……」 京太郎「なるほどね……いや、助かったぜ優希」 優希「う、うん……な、なあ京太郎?」 京太郎「なんだ?」 優希「さ、さっき私の事『優希ちゃん』って呼ばなかった?」 京太郎「え? いや、普通に優希って呼んでたと思うけど」 優希「そう……だったら、いいんだじぇ」 優希(気のせいだったのか……) 京太郎「……」 --同時刻-- 咲「ふぁ……夜中まで本読んじゃったから眠いなー……」 咲「ううっ、このままだと歩きながら眠っちゃいそうだよ……」 和「……」 咲「あっ、和ちゃんだ……お話しながら行けば少しは眠気も覚めるかな……おーい、和ちゃーん」 和「!?」 咲「えへへ、おはよー、和ちゃん」 和「しゃ、しゃきしゃん、お、おはようございましゅ!」 咲「……えっ」 和「~~~~!!」プルプル…… 咲「の、和ちゃん……?」アセアセ 和「す、すいません、ちょっと舌をかんでしまいました……」 咲「だ、大丈夫なのそれ!?」 和「だ、大丈夫です……」 咲「本当に? ちょっと見せてみて……」ズイッ 和「!!」ズザザッ! 咲「えっ、和ちゃん……」 和「だ、大丈夫です! 本当に大丈夫ですから!」タタッ 咲「あっ……」 咲(行っちゃった……私なにかしちゃったのかなあ……) ---- 優希(朝のあれが気になって授業に集中できなかったじぇ……) 優希(京太郎はあの後いつもみたいに呼び捨てだったし、やっぱり私の気のせいだったのか?) 優希(でも気のせいならなんでそんな……もしかして私、京太郎にそう呼ばれたいのか?) 優希「よくわかんないじぇ……」 「……それで」 「いや……」 優希「あれ……あそこにいるのって、のどちゃんと京太郎……?」 和「……なら」 京太郎「……言うなって」 和「もう、須賀君……ですよ?」 京太郎「いや、だから違うんだって……」 優希「……仲良さそうだな2人共」ズキッ 優希(……なんか、嫌な気分だじぇ) ---- 咲「はあ……」 咲(朝の和ちゃんの事が気になって頭に何も入らなかったよ……) 咲「お互い名前で呼ぶようになって少しは距離が縮まったと思ったのに……お昼一緒に食べてくれるかな……」 和「あ……」 咲「あっ、和ちゃん……あ、あのね、お昼ご飯一緒に……」 和「す、すいません……ちょっと職員室に呼ばれてるので今日は……」 咲「そう、なんだ……じゃあ、また今度だね」 和「本当にすいません……それでは」タタッ 咲「私、避けられてるのかな……屋上にでも行こう」スタスタ 和「私、なにしてるんでしょう……」 ---- 優希「……」モグ…… 優希(はあ、タコスが全然のどを通らないじぇ……やっぱりさっき見た京太郎とのどちゃんが原因なのかな……) 「あっ、…………ん」 優希(京太郎はやっぱりのどちゃんが好きなのかな……だから私、あんな聞き間違いしたのか? 特別扱いしてほしくて、京太郎なら呼ばないような呼び方をしてほしかったのか?) 「ねぇ、……ちゃん!」 優希(ううう……もう自分で自分がわからないじょ。 私は京太郎にどうしてほしいんだ……) 咲「優希ちゃんってば!」 優希「ひゃあ!? あっ、咲ちゃん……」 咲「もう、ひどいよ優希ちゃん。 あんなに呼んだのに……どうかしたの?」 優希「う、ううん、なんでもないじぇ! 咲ちゃんこそどうかしたのか?」 咲「私達、今からお昼だから一緒に食べないって誘おうと思って。 いいかな?」 優希「私は全然構わないじぇ。 1人より誰かと一緒に食べた方が楽しいしな!」 優希(それに、1人だと変な事ばっかり考えちゃうし……) 咲「よかった! おーい、優希ちゃんもいいってー!」 優希「へっ?」 優希(咲ちゃん、誰かと一緒だったのか……のどちゃんかな? だったらちょっと気まずいじぇ……) 京太郎「おーう! 昼飯買ったらすぐそっち行くわー!」 優希「あ……」 優希(京太郎!? 確かに1人だと変な事考えちゃうから一緒に食べるのは大歓迎だけど、京太郎も来るなんて……) 咲「あっ、京ちゃんも一緒だけどよかったかな?」 優希「別に問題ないけど……あ、あの咲ちゃん、のどちゃんは一緒じゃないのか?」 咲「っ……」 優希「咲ちゃん?」 咲「さ、誘ったんだけど和ちゃん、先生に呼ばれちゃったらしくて……」 優希「そ、そうか」 優希(うう、のどちゃんも気まずいけど京太郎ほどじゃないからいてほしかったのに…… 咲ちゃんと話してれば当然京太郎も入ってくるだろうし、どうすればいいんだ!?) 京太郎「あー、疲れた……待たせたな」 咲「京ちゃん遅いよー」 京太郎「わりいわりい、食堂の激戦区から抜け出すのに手間取ったんだ。 よっ、タコス娘。 相変わらず昼はタコスなんだな?」 優希「ま、まあな!」 優希(ぬぐぐ、人の気も知らないでのほほんとした顔しおって……) 京太郎「あっ、そうだ。 なあ、ゆ…………咲、ちょっと教えてほしいんだけどさ……」 咲「なにかな?」 京太郎「いや、この前やったネト麻の牌譜なんだけどこれで合ってたのかと思って……」 咲「どれどれ……」 優希「……」モグモグ 咲「京ちゃん、なんでここでカンしなかったの? 嶺上牌であがれたかもしれないのに……」 京太郎「いや、嶺上牌でしょっちゅうあがれるのお前くらいだからな?」 優希「……」モグモグ 優希(つまんないじぇ……考えたら京太郎と話す時はいつも私から、 少しはのどちゃんや咲ちゃんみたいに京太郎からも話しかけてくれてもいいじゃないか……) 京太郎「頼りになるのかならないのかはっきりしろよー」クシャクシャ 咲「あ、もう、髪乱れちゃうからクシャクシャしないでよー!」 京太郎「なんだ、咲もおしゃれに気を使うようになったのか」 咲「それどういう意味かな!?」 優希「……」ガツガツ 優希(胸がもやもやする……こんな事ならいつもみたいにちょっかい出してればよかったじぇ……)グスン 京太郎「……」 咲「もう、京ちゃんは本当にデリカシーとか欠けるんだから……」ブツブツ 京太郎「……優希ちゃん」ボソッ 優希「!?」 咲「えっ?」 京太郎「……おいおい、優希! そんなにがっついてるとのどに詰まらせるぞ?」 優希「えっ、あっ、うん……」 京太郎「ほら、お茶やるからとりあえず落ち着いて食べたらどうだ?」 優希「ありがと……じゃなくて! おい京太郎、今お前私のこと……!」 京太郎「なんの話かわかんねーな。 じゃあ俺は用事があるからまた部室でなー」 優希「ちょっと待っ……!」 咲「……行っちゃったね」 優希「なあ咲ちゃん、京太郎さっき私のこと……」 咲「うん、聞き間違いじゃなければちゃん付けで呼んでたね……」 優希「理由とか……」 咲「ちょっとわからないかな……」 優希「……もうわけわかんないじぇ」 優希(京太郎のやつ、いったいなにがしたいんだ……) ---- 京太郎「くくっ……」 京太郎「あっはっはっはっは!!」 京太郎「なんだあれ、優希のあんな呆然とした顔見たことねー!」 京太郎「ちょっと呼び方変えただけであんなにしおらしくなるなら、もっと前からやっときゃよかったな……」 京太郎「全く、普段人をからかうからこんな事されるんだよ!」 京太郎「……」 京太郎「……いや、慣れない呼び方されてアタフタする優希ちょっとかわいいかもなんて思ってねーし」 京太郎「俺は大きな胸の子が好きだからあいつみたいなのは対象外だから」 京太郎「別になんか優希が落ち込んでそうだから、ちゃん付けして意識を そっちに持っていってやろうなんてみじんも考えてないからな!?」 京太郎「……」 和「……それで、結局まともにゆーきと話せずに逃げてきたんですか?」 京太郎「……言うなよ」 和「……須賀君って素直じゃありませんよね」 京太郎「な、なんだよそれ」 和「だって、いつもいつも否定しますけど、やっぱりゆーきの事好きなんでしょう?」 京太郎「……いや、いやいやいやいや、そんな事ねーから、本当に、うん、ありえねーから」 和「こんなにゆーきにちょっかい出してるのに? いつもいつも、私にゆーきの中学時代の話とか聞きに来てるのに? ああ、この間なんて中学時代のゆーきの写真の焼き増しをお願いされましたっけ?」 京太郎「ぐっ……」 和「いい加減に認めて素直になるのが一番ですよ、こういうのは。 ヘタレを見せられる私の身にもなってください」 京太郎「……ヘタレなら和だって人の事言えないだろ」 和「なっ!?」 京太郎「和だって咲さんがー、咲さんがーって言う割にはいざって時ヘタレじゃん。 今日だってどうせ緊張するからって咲からの誘いを断ったんだろ?」 和「うっ……い、今は私の事はいいんです!」 京太郎「よくねーだろ! ここまできたらお互いに素直にならなきゃ話進まないぞ!?」 和「そうは言いますけど……」 京太郎「……わかった、認める! 俺は優希が好きだ、 だから和に昔のあいつの話とか色々聞いてるし、写真だって頼んでるんだよ!」 和「っ……」 京太郎「和はどうなんだよ? 和だって咲が好きなんだろ? だから中学の頃咲がよく読んでた本とか、あいつが楽しそうに話してた事とか聞いてるんだろ? 写真の焼き増しだってどっこいどっこいの数やってきたはずだぜ?」 和「……はい」 京太郎「お互いさ、相手の中学からの友達好きになった仲間なんだしさ……協力して頑張ろうぜ?」 和「そうですね……じゃあ今日もお願いできますか?」 京太郎「了解、こっちも色々教えてくれよ?」 和「もちろん」 京太郎(優希を好きになってから俺は速攻で和に協力を頼んだ、 優希の親友の和なら俺の知らない事をたくさん知ってるはずだからだ) 和(私は交換条件として咲さんの事を教えてもらった。 須賀君の話す咲さんは今の咲さんに通じるようで、でも私の知らない側面も見せてくれた) 京太郎(写真も交換した、空気を読んでなるべく二人きりにもした、そうしてお互いの想いを確実に成就させる) 和(私達はそのための協力者で、間違いなく似た想いを持つ仲間です) --放課後・部室-- 優希「……」ソー…… 京太郎「なにしてんのお前?」 優希「はわあっ!?」 京太郎「なんだよ、人を化け物みてーに」 優希「ちょっ、ちょっと驚いただけだじぇ!」 京太郎(動揺してんなー、そんなにちゃん付けって効果あるのか? 和の話だと優希の奴はこういうの慣れてないから結構効くらしいけど) 優希(こ、今度こそどういうつもりか聞かないと……) 優希「京太郎……やっぱりお前、私の事ちゃん付けで呼んでるだろ?」 京太郎「……」 優希「気のせいだなんて言わせないじぇ! 少なくともお昼は咲ちゃんも聞いてるんだ、だから……」 京太郎「そうだって言ったら、どうするんだよ」 優希「り、理由を聞かせろ! なんでいきなりそんな事……」 京太郎「……」 京太郎(今までの俺ならここで誤魔化すんだろうな……だけど今日は、逃げてたまるか) 京太郎「……アタフタしてるお前が、かわいかったからだよ」 ---- 咲「うー、京ちゃんったら手加減なしに髪弄って、手櫛じゃ直せないよー……」 和「さ、咲さん」 咲「あっ……和ちゃん……」 和(うっ……咲さんが暗い……須賀君の言葉が本当なら私のせい、なんですよね……) 咲(もう、怒ってないのかな……それなら良かった……) 和「お、お困りのようですけど、どうかしたんですか?」 和(それならこのチャンスを全力でいかします……須賀君が咲さんの髪をクシャクシャにしたのは複雑ですが) 咲「京ちゃんが私の髪をクシャクシャーってやっちゃったから直してるんだけど…… ううっ、なんで今日に限って櫛忘れちゃうかなあ……」 和「あの、私櫛持ってますよ?」 咲「本当に? だったら悪いんだけど、和ちゃんその櫛貸してくれないかな……?」 和「……」 咲「和ちゃん?」 和(いつもの私ならここですぐに櫛を差し出すだけ……だけど、だけど今日は!) 和「あの、よろしければ私が髪をとかしましょうか?」 ---- 優希「えっ……」 京太郎「……」 京太郎(ああ、逃げてぇ、今すぐ笑ってここから逃げ出してぇ……! だけど今日はこのまま素直にいくって決めたんだ……耐えろ、俺!) 優希「そ、それどういう……」 京太郎「だから! お前がかわいくて、つい意地悪したくなって、 いつもとは違う呼び方して驚いたり悶々としてるお前を見て かわいいなんて思って……ああ、もうこれ以上言わせんな、恥ずかしい!」 優希「……」 京太郎「いいか、一度だけしか言わねえからよく聞いとけ! いつもあんな態度とっちまうけど俺は、お前の事……す……」 優希(えっ、嘘、京太郎が、私の事を……?) ---- 咲「んっ……」 和「さ、咲さんどうですか?」 咲「気持ちいいよ……和ちゃん、髪とかすの上手なんだね」 和「え、ええまあ……これだけ長いと自然に上手くなりますから……」 咲「ふふ、和ちゃんの髪サラサラで綺麗だもんね……」 和「さ、咲さんの髪だって手触りがよくて、いいと思いますよ?」 咲「えへへ、ありがとう」 和「~~~~!」 和(咲さんかわいい咲さんかわいい咲さんかわいい……!) 和「咲さんかわいい……」 咲「へっ!?」 和「はっ!?」 和(しまった、心の声が漏れてしまいました……!) 咲「あ、あはは、和ちゃんも冗談キツいよー。 私なんて和ちゃんに比べたら……」 和「そ、そんな事ありません!」 和(こうなったら、なすがままです!) 和「咲さんはかわいいです、誰がなんと言おうとそれは間違いなく事実です! 咲さんがかわいくないなんて、そんなオカルトありえません!」 咲「の、和ちゃん?」 和「咲さんはかわいくて、今まで私の勇気がないせいで避けてしまいましたけど、私は咲さんが……す……」 咲「えっ……」 ---- 京太郎「す、少し成長した方がいいと思うぞ!」 和「すばらです!」 優希「……はあ?」 咲「……はい?」 京太郎・和「あ……」 ---- 京太郎「なにしてんだ俺……」ズーン 和「なんで、あそこで花田先輩……」ズーン 久「……ねぇ、あの2人どうしたの?」 優希「ふん、私は知らないじぇ!」 咲「私も知りません!」 久「そ、そう。 なんか2人も機嫌悪そうに見えるんだけど……」 優希「気のせいだじょ!」 咲「錯覚です!」 まこ「こりゃ、相当ご立腹じゃな……」 久「何があったのかしら……」 京太郎「ヘタレ、俺のヘタレ……」 和「バカ、私のバカ……」 咲・優希「……」 優希(あそこまで言われたらさすがに気持ちは伝わったけど…… 土壇場でヘタレるような奴にこっちから告白なんかしてやるもんか!) 咲(期待したのに和ちゃんのバカ……絶対に私からは気持ちを伝えてなんかあげないからね!) 京太郎「あ、あの優希……?」 和「咲さん、その……」 咲・優希「ふんだ!」プイッ 京太郎・和「」チーン カン!
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. 京太郎「ここが岩手か……何もないところだな」 歩きながらつぶやく 1人で歩くのは、もう普通のこととなっている。 高校に入ってから、俺はいつも1人で学校へ行き、1人で昼飯を食べ、1人で学校から帰るようになってしまっていた そう、俺はいわゆるぼっちというやつなのだ そんな俺は、ネット麻雀に入り浸るようになった ネット麻雀の世界で俺は無敗、いつしか「ぼっちの王」と呼ばれるほどになった するとある日、こんな誘いが来た 京:お疲れさまでした モブ1:お疲れー モブ2:おつー とよねー:お疲れさまだよー とよねー:ねえ、京くん、ちょっといいかなー? 京:はい、なんでしょうか? とよねー:私たちのチャットルームに来ないー? 京:チャット…ですか? とよねー:うん、いつもみんなでワイワイやってるんだけど、京くんも良ければどうかなーって とよねー:京くんが来ればもっと楽しくなると思うんだー とよねー:だから、来てくれますか? とよねーさんの言葉は、それこそ単なる文字列ではあったけれど、俺の寂しさで冷えた心を暖めてくれた こうして俺は、ネット麻雀のとあるチャットルーム―名称「ぼっち部屋」―に入り、仲間たちと一緒に一人ぼっちの寂しさを分かち合った そして今、俺は夏休みを利用して とよねーさんに会いに岩手まで来ている 京太郎「待ち合わせ場所は…このバス停でいいんだよな」 古びたバス停の前に立ち止まり、時刻表を見てみると次のバスが来るのは約3時間後となっている…… うん、さすが田舎、長野も似たようなもんだけど、さすが田舎 京太郎「とよねーさんか、どんな人なんだろうな」 あの口調からすると、俺が飼っているカピパラみたいに小さくて可愛い女の子なのだろうか 京太郎「何にせよ楽しみだなー……っと」ノビーッ コツン、と伸ばした腕が隣にいた女の人に当たってしまった 京太郎「あ、すみません」 ??「ううん、全然だいじょーぶだよー気にしないでねー」 京太郎「そうですか、すみません」 隣の女の人はスラッと背が高い、2m近くありそうだ……ってそれ背が高いとかそんなもんじゃねえぞ! まあそんな人が俺の隣に立っていた ??「あーまだかなー」 京太郎「誰かを待っているんですか?」 ??「うん、今日はねー、知り合いが私の家に泊まりに来るんだー」 京太郎「奇遇ですね、俺も知り合いの家に泊まりに行くんですよ」 ??「おー凄い偶然だねー、その人とはどこで知り合ったのー?」 京太郎「インターネットで知り合った人なんですけど、今度家に来ないー?って誘ってくれたんですよね」 ??「へー、私は自分から誘ったんだー」 その後、俺はしばらく彼女と談笑をしていた 彼女の名前は姉帯豊音さんというらしく、綺麗な顔立ちと常人離れしたモデル体型からは想像もつかないほどに、可愛らしい人だった 京太郎「今は…10時10分くらいか」 待ち合わせ時間からもう10分くらい経っている 取り敢えず、メールをしよう 『待ち合わせ場所にいますが、今どの辺りにいるんですか?』っと ヴーッ ヴーッ 豊音「あわわ、メ、メールだよー!」 豊音「うーん……」ピッピッ ピッ ヴーッ ヴーッ なになに? 『私はもう待ち合わせ場所にいるよー、背が高いからすぐわかると思うんだけど…』 ……待てよ、これってまさか 豊音「まだかなーちょー楽しみだよー」ワクワク 京太郎「つかぬ事をお訊きしますが……姉帯さんって、「とよねー」っていう名前でネット麻雀やってません?」 豊音「うんー、だけどどうしてそのことをー……あ、それじゃあ須賀くんは、京くんなのー?」 京太郎「はい、はあ…まさか姉帯さんだったと、うはっ!」 豊音「わーい、京くんだー!」ダキッ 京太郎「ちょっ、豊音さん!?締まってる!締まってます!」 豊音「やっと会えたねー!ちょー嬉しいよー!」ガシッ 京太郎「ちょ、も、もうギブ、ギブです!」パシッパシッ 豊音「ちょーちょーちょー嬉しいよー!!!……って、あれ」 京太郎「」チーン 京太郎「う……ん」パチッ 豊音「あ!京くん起きたー?」パァ 目を開けると、見知らぬ天井が…… ではなく、豊音さんの顔があった……何故だ?ああそうか夢か 京太郎「う……ん」トジッ 豊音「あれれー気のせいだったのかなー…」シュン さっきの光景と、俺の頭の下にある柔らかい感触からして…… 俺は、膝枕をされているのか? そうとわかれば……うむ、そうだな姉帯さんの太ももに埋まってみよう 京太郎「う……あ……」モゾモゾ これで位置は確保、そして…… 京太郎「ふぅ……」モフッ 豊音「ちょっ、ちょっと、きょ、京くん…そこは、く、くすぐったいよー」 京太郎「ふぅ……ふぅ……」モフモフ 豊音「も、もうやめて、よー///」 京太郎「ふぅ……、ん……ここは…?」 豊音「あ…やっと…起きた…はぁ…よー」ナミダメ 京太郎「ところで、姉帯さん、ここは?」 豊音「ここはねー、私の家なんだよー」 京太郎「へぇ、結構広いんですね」 豊音「うん、私はここに1人暮らしだから、尚更広く感じるんだー」 京太郎「1人暮らしなんですか?」 豊音「うん、私、お母さんもお父さんもいないんだ…」 京太郎「っ……すみません、ひどいこと訊いて」 豊音「ううん!別に大丈夫だよー!それに、京くんなら話しても大丈夫だろうし」 京太郎「話って、姉帯さんの家族の話……ですか?」 豊音「うん、そうだよー」 豊音「この家は、元々別荘みたいなものでね、昔は夏になるとお母さんとお父さんでここに来て山に登ったり、街に行ったりしてたんだ」 豊音「でも、お父さんがたくさんの借金を抱え込んじゃってね」 豊音「売れば借金なんて返せたのに、お父さんはこの別荘を売ろうとしなかったんだ……」 豊音「それが原因でお母さんと喧嘩になっちゃって、2人は離婚しちゃった」 豊音「私はお父さんとここに越してきて、一緒に暮らすことにしたんだ」 豊音「結局お父さんは心労がたたって死んじゃって」 豊音「お母さんも交通事故に遭って死んじゃったらしいんだ」 豊音「これで私は家で1人ぼっちになった」 京太郎「そんな……ことって」 京太郎「じゃあなんでまだここに?」 豊音「どうしてここを売らなかったのー?って、お父さんと暮らしているときにきいたんだ」 豊音「そしたらね」 豊音父『ここは俺たち家族3人の思い出の場所だから』 豊音父『だから、絶対に、誰が何と言うと手放したくなかったんだ』 豊音「って、それで私はずっとここで暮らしてるんだ」 京太郎「それで、『ぼっち部屋』に来たんですか?」 豊音「うん、それに、お父さんとお母さんが死んじゃってから、私は周りの人と壁を作っちゃってね」 豊音「それで私は家族も、友達もいない、ぼっちになっちゃったんだ」 豊音「それで私は『ぼっち部屋』に入ったんだ、孤独を紛らわすために」 豊音「これが、私の話」 豊音「京くんなら、受け止めてくれるって思ったから、話したよ」 豊音「京くんとなら、ここで一緒に新しい思い出を作ってくれるって思ったから、誘ったんだよ」 豊音「だから、この2日間、一緒に楽しもうね!」 京太郎「……はい」 京太郎「いいでしょう!この須賀京太郎!友達は見捨てません!」 京太郎「一緒に、楽しみましょう!」 京太郎「……そういえば、今って何時くらいですか?」 豊音「今は……わっ、もう5時だ!夕方だよー!」 豊音「どうしよー!?」 京太郎「ふんふむ…」 京太郎「それじゃあ2人で夕食を作りましょうか!」 豊音「うん!それ、いいかも!」 豊音「ちょー楽しそーだよー!」 京太郎「ん……もう朝か…」 京太郎「今日は姉帯さんと街で遊んで、そのまま帰るんだったな」 京太郎「さて、姉帯さんを起こしに行くか」 ガチャ 京太郎「姉帯さーん、朝ですよー……っと」 豊音「すぅ……すぅ……」 京太郎「机に突っ伏して寝てるけど…何かしていたのかな」 京太郎「とりあえず掛けるものを……っと」 豊音「ちょー……うれしい……よぉ……」 京太郎「朝食、作ってくるか」 京太郎「よし、これで完成だ」 豊音「あれー?京くんもう起きてたのー?」 京太郎「おはようございます、姉帯さん」 京太郎「朝食作っておきましたよ」 豊音「えー、また京くんと作ろう思ってたのにー」 京太郎「それは…悪いことしましたね」 豊音「ううん、別にいいんだよー。さ、食べよ食べよ」 京太郎「そうですね」 豊音「このお味噌汁、ちょーおいしいよー」 京太郎「そう言ってもらえると、うれしいです」 京太郎「ところで姉帯さん、その指どうしたんですか?絆創膏が何枚か貼ってありますけど」 豊音「い、いや!なんでもないよー!」 豊音「あ、朝ごはんも食べ終わったことだし、早く出かけようよ!」 京太郎「うーん…そうですね!今日はいっぱい遊びましょう!」 【妖怪ショップ】 豊音「京くん、見てこれ!」 京太郎「どれですか?」 豊音「この目玉おやじのストラップ、ちょー可愛いよー」 京太郎「え…どこが…」 京太郎「それならまだこっちのぬらりひょんストラップの方が」 豊音「それもいいけどー、やっぱり目玉おやじだよー!」 豊音「あ、こっちには一反もめん画面クリーナーもあるよ!可愛いー!」 京太郎「独特だな……でも…」 京太郎(そうするか……) 【喫茶店】 豊音「ねえ、京くんこれ頼んでみない?」 京太郎「カップルケーキ、ですか?」 京太郎「おいしそうですね……って、いや!俺らカップルじゃないですしダメでしょ!」 豊音「京くんは、私とカップルじゃ……嫌なの?」シュン 京太郎「うぐっ……わかりましたよ、頼んでみましょう」 豊音「ほんとに!?京くん大好きー!」ガバッ 京太郎「ぐっ……だから抱きつくのやめてください!止まる!息止まりますから!」 豊音「カップルケーキおいしかったねー!」 京太郎「はい……おいしかったですね」コヒューコヒュー 豊音「あ、あそこにかわいいワンちゃんがいるよー!」 京太郎「少し、待ってくださいよ……」コヒューコヒュー 豊音「わー!ちょー柔らかいよー」モフモフ 京太郎(はぁ……仔犬をモフモフする姉帯さんか…) 京太郎「可愛いな…」ボソッ 豊音「え?京くん、今…」 京太郎(あれ、口に出てた!?) 豊音「あー!」 豊音「人面犬がいるよー!あの子もちょーかわいいよー!」 京太郎「それ近寄っちゃいけないんじゃ!?」 【公園】 京太郎「はぁ……疲れましたよ…もう」 豊音「京くん疲れたの?それじゃあ、ここにおいでよ」ポンッポンッ 京太郎「?膝を叩いて、どういうことですか?」 豊音「あーもー!こういうことだよー!」ガシッ 京太郎「うわぁっ、てなんだ、また膝枕ですか」 豊音「もう、気付くの遅すぎだよー」 京太郎「あはは、すみませんね」 【街の高台】 豊音「京くん、こっちこっちー!」 京太郎「どこまで元気あるんですか……」 豊音「えー京くんさっき寝たばっかなのに、もう疲れたのー?」 京太郎「いえ、そういうわけじゃないですよ」 京太郎(緊張して寝れなかったのは黙っておこう) 京太郎「それで……ここは?」 豊音「ここは昔家族3人でよく遊びに来たところなんだー」 豊音「ここからだとさっき行った街がぱーって見えるんだよー」 豊音「京くん見てみてー」 京太郎「本当だ……」 京太郎「最初に寄った妖怪ショップとか、ケーキを食べた喫茶店とか」 京太郎「膝枕してもらった公園とか、全部、見える」 豊音「すごいでしょー!京くんが岩手に来たらここに連れて来るんだーって、決めてたんだー」 京太郎「はい、すごいですよ……」 京太郎「本当に……ありがとうございます、こんな場所に、連れて来てもらって」 豊音「京くん、ううん、京太郎くんは、私の大事な大事な友達だから、いいんだよー」 豊音「あ、そうだ」ゴソゴソ 豊音「これあげるよー!」 京太郎「これは……姉帯さんの人形、ストラップ…ですか?」 豊音「うん!ほら、見てこれ」 豊音「京太郎くんのストラップ!携帯につけたんだー」 京太郎「上手ですね、じゃあその指の怪我は、ひょっとして…」 豊音「昨日遅くまで作っててね、それで怪我しちゃったんだ」 京太郎「そういうことだったんですか、じゃあ、こうして……」 京太郎「これで、装着完了です!」 豊音「えへへー、これでお揃いだね!」 京太郎「ちょっと違う気がするんですが……」 京太郎「それじゃあ俺も…」ゴソゴソ 京太郎「はい」 豊音「これ、目玉おやじのストラップ…」 京太郎「姉帯さんがかわいいって言ってたので、買っちゃいました」 京太郎「俺の分も買ってあるんで……これで、本当にお揃いですね」 豊音「わぁ!ちょー嬉しいよー!」 豊音「ありがとね、京太郎くん!」 京太郎「いえ、こちらこそありがとうございました、あね「ちがうよー」」 京太郎「え?」 豊音「姉帯じゃなくて、豊音、豊音って呼んでほしいなー」 京太郎「わかりましたよ、豊音さん」 豊音「うん!合格っ!」ニコッ マモナクーデンシャガーマイリマース 豊音「……あーあ」 豊音「電車、もう来ちゃうねー」 京太郎「残念ですけど、俺、帰りますね」 京太郎「2日間だけでしたけど、ありがとうございました」 京太郎「豊音さんと遊べて、楽しかったですよ」 豊音「えへへ……」 豊音「……ねえ、京太郎くん」 豊音「最後に一つだけ……いいかな?」 京太郎「いいですけど、何ですか?」 豊音「えーっとね……こほん」 豊音「京太郎くん、今日は本当にありがとうだよー」 豊音「それで……これは、その……」モジモジ 豊音「お、お礼だよっ!」 チュッ 豊音「あはっ!」 京太郎「ととと、豊音さん!?」 京太郎「なななな、何を!?」 豊音「えへへ、京太郎くん、ほんとーに……」 豊音「ほんとーに、ありがとうだよー」ニコッ
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次話 京太郎インタビュー 西田「うーん……原村和さんのインタビューに成功したのはいいけど、必要最低限って感じだからもうちょっと何か欲しいところね。 チャンプの妹である宮永咲さんに取材出来たら良かったのだけど……ってあれは」 咲「京ちゃーん。これから部活ー?」 京太郎「あー、いや先に購買でシャーペンの芯買ってくるわ。ついでになんかあるか?」 咲「んー。それじゃあ……」 西田「すみませーん!」 咲「ひぇっ!?」 京太郎「ん?」 西田「少しお話いいですかー!?」 咲「あわわ、き、記者の人だ! ごめん京ちゃん後でね!」ビュー 京太郎「あ、おい! ……行っちまった」 西田「あら、逃げられちゃった」 京太郎「すいません、何か咲に用ですか?」 西田「ええ。清澄高校麻雀部のインタビューとして、あの子にもお話聞きたかったのだけど……あの様子じゃ無理そうね」 京太郎「そうっすねー。あいつ結構人見知りなんで、そういうのは無理かなって」 西田「姉妹でも、似ない所は似ないのね……」 京太郎「はい?」 西田「こっちの話。申し遅れました。私、西田といいます。よろしくね」 京太郎「あ、須賀です。よろしくっす」 西田「須賀君。君は彼女と仲良いの?」 京太郎「? ええ、まぁ」 西田「もしかして、彼氏……だったり?」 京太郎「いやいや、そういうのじゃないっすよ」 西田「あらそう。仲良さそうだったからつい」 京太郎「よく言われますけどね。それじゃ、俺もそろそろ行きますね」 西田「……あ、ちょっと待って」 京太郎「?」 西田「さっき清澄高校麻雀部のインタビューをしたいって言ったじゃない?」 京太郎「ええ、はい。咲にも話聞きたいって」 西田「良ければ、君の話も聞かせてもらえないかな?」 京太郎「お、俺っすかぁ?」 西田「ええ。選手達と関わりある、選手でない人の意見っていうのも、結構ネタになるからね。一応撮影はさせてもらうけど、そんなに時間は取らせないし、退屈もさせないから」 京太郎「んー……。まいっか。部長に遅れる連絡だけさせてもらっていいですか?」 西田「ありがと」 それじゃあ改めて、お名前から。 京太郎「清澄高校一年、須賀京太郎です。よろしくお願いしまーす」 清澄高校麻雀部とは、どういう関係で? 京太郎「関係っつーか、一応部員です。俺も」 一応、と言うと? 京太郎「いやー、他のみんなは大会に出て全国へー、とかってレベルなんですけど、俺だけ初心者なんですよね。高校に入ってから初めたばっかで」 周りは経験者ばかり? 京太郎「そうですね。と言っても、部員は大会に出た5人と俺の合計6人なんす。ハーレムってやつですよハーレムははは」 あまり嬉しそうではありませんね。 京太郎「……いや、部活で他が女の子だけって、どーしたって異物感出ますよねって話です……」 部室にいると気まずい? 京太郎「気まずいかって言われるとそーでもないんですよ。やっぱり女子だから男子だからで気を遣わなきゃいけない事はあるんですけど、そういう壁をお構い無しに仲良くなる奴もいますし、みんな良い人ですしね」 特に仲のいい部員といえば? 京太郎「やっぱ咲とタコス……あー、優希ですね。片岡優希。さっき言ったお構い無しの奴です」 同学年ですと原村和さんもいらっしゃいますが、そちらとは? 京太郎「仲が悪い、って訳じゃないですよ? ただ、和は二人よか真面目なんで、男女は適切な距離感を保つべきって考えがあるんでしょうね。二人と比べたら距離はあるかなって」 ガードが堅いと。 京太郎「そう………いや、あれで無防備な所もあるんで、身持ちが固いって言うべきかな。うん」 片岡優希さんは男女垣根無い方だそうですね。 京太郎「良い言い方をすればそうですねー。お子ちゃまとも言えますけど」 宮永咲さんは、そうではない? 京太郎「男女どちらとも人見知りするって意味なら、垣根無いとも言えますけどね。学校の友達は部内にしかいないみたいですから」 宮永さんとは、どのように仲良くなったのでしょうか? 京太郎「どのように、かー……。えーとですね、咲とは中学の時に同じクラスだったんですよ」 高校の部活以前に交流があった? 京太郎「そうですね。で、クラス委員を男女一人ずつ出さなきゃいけないってなった時に、ほぼ押し付けられる形で俺と一緒にクラス委員になったのが咲だったんですよ。俺は面倒だけどまあいっかーってノリだったけど、あいつは多分嫌だけど嫌って言って話し合いにもつれ込む方が嫌って感じでしたね」 その頃の宮永さんは、どんな人でした? 京太郎「ぼっちなのは変わらないんですけど、あの頃は人見知りってより、誰とも関わりたくないって言いたげなぼっちでしたね。委員で最初話しかけた時も挨拶だったかをボソッと喋るくらいで、暗いなーとか冷たい奴だなーとか思いましたし」 そこからどうやって仲良くなったのでしょうか? 京太郎「それが聞いてくださいよ! クラス委員の最初の仕事で、誰々の席がどことかの掲示を作るんですけど、出来た紙を先生に見せてくるつってさっさと教室を出て、しばらくしても戻ってこなかったんですよね」 その間、須賀さんは待ってた? 京太郎「掲示を貼るまでが仕事なんで、先に帰られるとは思わなかったですしね。で、暇潰しに携帯弄ってたら、先生が教室に来て「まだ出来ないのか?」って言うんすよ。あいつが行った筈って言ったら、いや来てないって」 入れ違いになってた? 京太郎「どころか咲の奴、校舎内で迷子になってたんですよ!」 迷子。 京太郎「信じられます!? 入学して一週間足らずとはいえ、一緒に行くと言った俺に「別にいいです」と言っておきながら! その棟の一階にある職員室までに辿り着けず! 俺と先生が探しに行って見つけたのが別の棟の3階ですよ!? しかも見つけた時にはトイレが限界近くて、涙目でプルップルしてやがったんすよ!」 京太郎「目視出来る距離にあった女子トイレに案内され、駆け込んで行く姿を見て、俺は確信しましたね。「ああ、こいつはポンコツだな」と」 ポンコツ、ですか。 京太郎「ええ。それからというものの、日常のあらゆる所でそのポンコツぶりを遺憾なく発揮して、クラスでの立ち位置は「一人になりたいぼっち」から「クールぶりたいポンコツ」に変わっていきました」 いわゆるマスコット枠、みたいなものですか? 京太郎「そんな感じですねー。それで、そのポンコツをからかいつつ話してたらいつの間にやら、という風に」 宮永さんはその頃、麻雀では 京太郎「あ、中学の時には麻雀やってなかったですあいつ」 やっていない? 京太郎「ええ。どうやら小学生の頃までに家族麻雀でやってたぐらいで、中学の時にはそういう話全くしてなかったです。俺もその頃はハンド部で、麻雀とか全然でしたし」 それで、団体戦の大将を任されている? 京太郎「びっくら、ですよねー。俺もまさかカモだと思って麻雀部に連れてきたポンコツが、麻雀では魔王に変身するとは」 魔王ですか。 京太郎「俺が勝手に呼んでるだけですけどね。あいつ麻雀やってる時、時たまスゲー形相というか、黒いプレッシャーぽいのが出るんすよ。部長とかは俺が気付いてるより多めにそういうの感じてるみたいです。それがもう魔王! って感じで」 萎縮してしまう? 京太郎「んー。そうなった時には「うわ怖っ」ってなるんですけど、「でもこいつポンコツだしなぁ」って考えると冷めた目になりますね」 麻雀をしている時と、していない時のギャップをどう思う? 京太郎「ギャップと言われても、みんなそういうもんじゃないですか? 咲のは極端な方だと思いますけど、俺だって家族と接する時と友達と接する時で違いはありますし。なんならもっと変わる人もいますしね」 現在の宮永さんを見てどう思いますか? 京太郎「俺以外にも友達出来てるし、前より明るくなったし、熱中するものが出来たしで、良い変化だと思います」 では、最後に何か一言。 京太郎「清澄はレディースランチが美味いですよ」 咲「ちょっと京ちゃん! これどういうこと!?」 京太郎「ん? ああ、この記事この前のインタビューの」 咲「私の中学時代の黒歴史が暴露されてるし、「ポンコツ魔王」とか呼ばれてるんだけど!? これ京ちゃんの仕業でしょ!? なんでこんなことするの!?」 京太郎「だってお前がポンコツなのは今でも変わりないし、魔王っぽいのは事実だし」 咲「ひどい!」 京太郎「ひどくない!」 久「和のでっかい写真のページに、事細かに書いてあるわねー。大将、宮永咲の素顔って」 和「何故か須賀君の顔写真付きですね。目線に黒線が入ってますけど」 優希「京太郎、お前ついに……」 京太郎「ついにってなんだよ! 容疑者の供述とかじゃねーんだよ!」 咲「話終わってないよ! どうしてくれるの!? 私全国の場でこれ読んだ人に「あ、ポンコツの人だ」とか「魔王の人だ」って思われるんだよ!?」 京太郎「逆に聞くけどお前、麻雀してない時でポンコツじゃない時あるか?」 咲「あるよ! なんかこう……京ちゃんより国語の成績良いとか!」 久「語る所がそれの時点でもうポンコツよね」 優希「しかも理数系はのどちゃんの半分以下だじぇ」 和「体育だと何もないところでずっこける運動音痴ですし」 京太郎「な? 咲。お前は誰もが認めるポンコツなんだよ」 咲「むきー!」 久「けど須賀君。今回はいいけど、メディアの場であんまりうちの情報ベラベラと喋らないようにね。ただでさえノーマークだった清澄が県大会優勝して注目を浴びてるんだし」 京太郎「大丈夫ですって。俺相手にそう何回も取材なんて来ないですし」 ガチャ まこ「おーい京太郎ー。前回のインタビューが好評だったから、おんしにまた取材したいと記者の人が来とるんじゃが」 京太郎「あるぇ?」 カン 次話
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須賀母「それじゃあ京太郎をよろしくね咏ちゃん」 咏「はいお義母さん、まあしっかり世話出来るかはわっかんねーけど」 須賀母「あらあら、三尋木プロの生わっかんねーが聞けてお母さん嬉しいわ」 咏「そっすか」 須賀母「それじゃあ私は行くからー」 咏「はーい」 咏(さて、それで私の義弟になるのは……) ピンポーン 京太郎「はーい」 咏(うーん、パッとしないねぃ) 京太郎「はーい」 咏「よっ」 京太郎「……」 新しくきょうだいが増えると聞き待っていた俺の前に現れたのは着物姿のロリだった。 えっ? 姉弟?それとも兄妹? えーっと…… 京太郎「よしよし、よく来たな。俺は須賀京太郎、好きに呼んでくれて構わないぞ」 咏(……うん?) 京太郎「それじゃあ次は君が名前教えてくれるかな?」 咏(あー……勘違いしてんのか) 咏(どうすっかなー、まあ面白そうだし妹のフリでもしてみるかねぃ) 咏(っと、それじゃあ何て呼べばいっかなー) 咏(うん、兄上様とかでいいんじゃね?知らんけど) 咏「私は三尋木咏、よろしくねぃ兄上様」 京太郎「おお、よろしくな」 兄上様かぁ、普通にお兄ちゃんとか来ると思ったから驚いたぜ。 でも和服も相まってなんか様になってるな。 いやそうじゃなくて、俺はこの娘のことを何て呼ぼうか。 京太郎「よし、それじゃ中に入ってくれ咏ちゃん」 咏「わかったよ」 京太郎「まだ昼までは時間があるな……咏ちゃんはどうしたい?」 咏「なんでもいいんじゃね?知らんけど」 京太郎「そっか……」 【午前】 京太郎「そう言えば咏ちゃんはいくつなんだ?」 咏「ん?そりゃ私はに――」 京太郎「に?」 咏「年生、かな。中学の」 京太郎「へえ中2かー。それじゃ俺と二つ違いだな」 咏「じゃあ兄上様は高1なのかぃ?」 京太郎「ああ、今年からな。良いだろー」 咏(危ない危ない、すぐにバレちまうところだった) 咏(にしてもコイツ、面白いな。わっかんねーけど) 京太郎「さて、昼も食ったことだし」 咏「ことだし?」 京太郎「ことだし……そうだな」 【午後】 京太郎「ゲームでもしようか!」 咏「いいよー、何すんのか知らんけど」 京太郎「そうだなートランプとか?」 咏「そんじゃポーカーやろうポーカー」 京太郎「いいぜー!」 京太郎「フルハウス!どうだっ!」 咏「フッ……ロイヤルストレートフラッシュ」 京太郎「マジでっ!?」 咏「マジマジ」 京太郎「えぇーこれで何回目だよ……イカサマとかしてんじゃねえの?」 咏「してないよ、知らんけど」 京太郎「知らんけどって」 咏「んー、まあ強いて言うなら私がカードに愛されてるってことかな。兄上様と違って」 京太郎「なんか、馬鹿にされてる気がする」 咏「そりゃ馬鹿にしてるし」 京太郎「なんだとっ」 咏「文句は私に勝ってから言うんだねぃ」 京太郎「うぐぐ」 咏(って、こんな時間……随分夢中になってたのか) 咏(まあ、結構楽しかったしねぃ、知らんけど) 京太郎「大分暗くなってきたな」 咏「そうだねぃ」 京太郎「そろそろトランプも終わりだな」 咏「えー」 京太郎「散々勝ったんだから良いだろ!?」 【夜】 京太郎「さあ、夕食の用意出来たぞー」 咏「悪いねぃ」 京太郎「妹なんだから遠慮すんなって、さあ食え食え」 咏(やばい、笑いそう) 京太郎「どうした?」 咏「いや、嬉しくてちょっと」 京太郎「……そっか、親父さんと二人だったんだもんな。大変だったよな」 咏(うん?) 京太郎「でも、これからは俺も一緒だ。だからいつでも俺を頼っていいんだぞ」 咏「……うん」 咏(コイツ、結構良い奴なのかもな……し、知らんけど) 京太郎「んじゃ咏ちゃんはこっちの部屋な」 咏「わかったよ」 京太郎「俺は隣の部屋で寝てるから何かあったら呼んでくれ、それじゃおやすみ」 咏「おやすみー」 さて、咏ちゃんも部屋に行ったし俺も寝るか。 それにしても、妹ってのも良いもんだなあ。 うーん、まだ眠い。 けど、目覚まし時計はうるさく鳴ってるんだよな。 起きるか、それとも二度寝か……。 【朝】 いや、起きよう。 妹も起こしてやらねばならんしな。 ということで。 京太郎「うーたちゃーん」 ………。 扉を開け放つと可愛い妹はぐっすり眠っていた。 近寄って寝顔を覗きこむ。 すーすーと寝息を立てる様子に頬を緩めていると閉じていた両目がぱっちりと開いてこちらを見つめ返す。 咏「妹の寝顔を見てニヤけるとか……変態?」 京太郎「ばっ、ちげえよ!」 咏「ふーん、そう」 京太郎「ああ。それより起きろ、朝だぞ」 咏「はーい」 咏「眠いねぃ」 京太郎「ほらさっさと朝飯食っちまえよ」 咏「わかってるよ、わっかんねーけど」 京太郎「どっちだよ」 咏「わっかんねー」 京太郎「はいはい」 咏「そういや朝食とったら何すんの?」 京太郎「わかんねー……ってのは冗談で、今日は……」 【午前】 京太郎「昨日のリベンジだ」 咏「んー?」 京太郎「ポーカー、今日は負けないぜ」 咏「あー、いいよー。兄上様じゃ無理だと思うけどねぃ」 京太郎「言ってろ、行くぞ」 京太郎「これは勝ったな」 咏「へぇ」 京太郎「フォーカードッ!」 咏「ファイブカード」 京太郎「えっ」 咏「ファイブカード」 京太郎「えっ」 咏「だーから兄上様じゃ無理だって」 京太郎「くっそ、もう一回だっ」 咏「まあ良いけどさー」 対面に座る少年と視線がぶつかり心臓が跳ねる。 何故だろう、凄くドキドキする。 最初会った時は何とも思わなかったのに、一日一緒に過ごした今は……。 あー、わっかんねーすべてがわかんねー。 優しさか、それともその純粋で真っ直ぐな視線のせいなのか。 理由はわっかんねーけど唯一つ分かること、それは……。 私がコイツに惚れちまったってこと、かな。 咏「なあ、兄上様」 京太郎「うん?」 咏「そろそろ小腹が空いて来ないかい?」 京太郎「そうだな……ってもうこんな時間っ!?」 京太郎「待ってろ、今昼食用意すっから!」 【午後】 京太郎「そういや咏ちゃんはどうして和服に扇子なんだ?」 咏「だ、ダメかぃ?」 京太郎「いや、似合ってると思うけど」 咏「にあっ……そ、そっか」 京太郎「顔赤いけどどうかしたか?」 咏「へっ!?別に何でもないよ」 京太郎「でも熱とか有ったらマズイからっと」 咏「あっ……」 咏(私の額に手が……) 京太郎「うーん、熱はねえな……って咏ちゃん?」 咏「……っ」 京太郎「俯いてどうかしたのか?やっぱり体調が悪いんじゃ」 咏「な……なんでも、ないから」 京太郎「そうか?」 咏「うん……」 咏(やべーって、何がかとかわっかんねーけどこれはやべーって) 京太郎「もう暗くなってきたな」 咏「……そうだねぃ」 京太郎「咏ちゃん?」 咏「なんでも無いから……わ、わっかんねーけど」 【夜】 京太郎「そろそろ寝るかな」 咏「そ、そうだねぃ」 京太郎「じゃあ」 咏「あっ、兄上様っ」 京太郎「おわっ……急に抱きついて、どうした?」 咏「……兄上様は、妹と姉のどっちが欲しかった?」 京太郎「え?」 咏「実はさ、私妹じゃないんだよね」 京太郎「それはどういう……」 咏「私は本当は兄上様の姉で、今は24歳」 京太郎「……」 咏「10歳もサバ読んでたってわけさ……引いたかぃ?」 京太郎「いや、引いてなんか」 咏「優しいよな……だから私は、そんなお前が……あぅ、その……」 きっと咏ちゃん……いや年上だから咏さん? あー、面倒だ。呼び捨てでいいか。 それでなんだっけ……っと、そうだ。 きっと咏は俺と同じ気持ちなんだ。 だから本当の事を打ち明けて、そして今その気持ちを伝えようとしてくれてる。 俺も、同じ気持なんだ。だったらここは、俺が言うべきだろ……! 京太郎「咏」 咏「っ」 京太郎「俺は姉とか妹じゃなくて、咏と出会えてよかったと思ってる」 咏「京太郎……」 京太郎「好きだ、咏」 咏「……っ!」 京太郎「咏は、どうだ?俺のこと、嫌いか?」 咏「……すき、私も京太郎のこと、好きっ」 京太郎「……そっか」 咏「うん」 京太郎「目、閉じて」 咏「わかった」 京太郎「大好きだよ、咏」 チュッ 咏「そ、そろそろ寝たほうが良いんじゃないかねぃ。し、知らんけど」 京太郎「あっ、そうだな。すまん、今離す」 咏「ふぅ……」 勢いでキスしちゃたけど、嫌がられてない……っていうかむしろ喜んでもらえたみたいだしよかった。 さて、もう寝るわけだが……。 咏「そんじゃおやすみ」 京太郎「あっ、咏」 咏「ちょっ、引っ張んなよ」 京太郎「すまんすまん」 咏「で、何?」 京太郎「今日は一緒に寝ようぜ」 咏「なっ……変態」 京太郎「ばっ、そういう意味じゃねーよ」 咏「へぇー?」 京太郎「そんな目で見るなぁっ!」 咏「ま、良いよ。私も京太郎と寝たかったし」 京太郎「……ったく」 咏「それじゃベッドまで案内してくれよ、ダーリンっ」 京太郎「はいはい、わかりましたよ」 小さいなぁ。 布団の中で抱きしめながらそんなことを思う。 俺の服を掴みながら胸に頭を擦り付けてくる咏の頭を撫でながら目を閉じる。 告白、出来てよかったな……。 【朝】 唇になんだか柔らかい感触が……。 いったい、何だ? ゆっくり瞼を開けると、咏が俺にキスをしていた。 京太郎「……んんっ!?」 咏「あ、おはよう」 京太郎「な、何やってんだ!」 咏「いやー、京太郎が起きないからねー」 京太郎「ほう……それならっ」 咏「ひゃっ、急に抱き寄せっ。んっ……ぷはっ」 咏「突然何をっ」 京太郎「これであいこってことで」 咏「ば、ばかっ」 須賀母「ただいまー」 京太郎「おかえり」 咏「おかえりなさい」 須賀母「あらあら、二人共仲良くなれたみたいで何よりだわ」 咏「それじゃ私は帰るので」 須賀母「お父さんによろしくね」 咏「わっかりました、じゃあ」 京太郎「あっ、玄関まで送るよ」 須賀母「あらあら、良い感じじゃないの」 京太郎「次会うまでかかりそうなんだっけ」 咏「そうだねぃ」 京太郎「次会うの楽しみにしてるぜ」 咏「私も」 京太郎「じゃあな」 咏「うん……あ、忘れてた」 京太郎「へ?」 咏「ちょーっと頭下げて耳こっち」 京太郎「ん」 咏「……大好きだよっ」 チュッ 咏「それだけ、じゃあねぃっ」 そう言って俺の頬に口付けをすると咏は去って行った。 京太郎「ったく、次あったらお返ししてやんねーとな」 《三尋木咏編 カンッ!》
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男子がいるってことは連絡済み ―麻雀部部室― 梢「本日は皆さん、全裸お茶会にお集まりいただいてありがとうございます」 部室には人がたくさん。 美幸「うわ~、人がいっぱいだよもー」 劔谷。 洋榎「全裸お茶会て……こらまた、どういう風の吹き回しや?」 姫松。 竜華「でもええやん、楽しそうやし」 千里山。 灼「ハルちゃんも来ればよかったのに、裸見たかったな……」 阿知賀。 やえ「ニワカの裸は相手にならんよ」 晩成。 憩「まさかウチも呼んでもらえるとは思わんかったわぁ」 三箇牧。 京太郎「……」 そして俺。女子22人に対して男子は俺1人。 良く言えばハーレム。悪く言えば1人ぼっち。 絹恵「この人が須賀っちゅ~人でしょうか?」 澄子「ええ、そうですよ」 友香「ウチの唯一の男子部員でー!」 穏乃「へー、そうなんだ」 京太郎「ど、どうも」 一瞬、場を沈黙が包む。 やっぱり、男は要らないんでしょうか。 怜(なんや、ごっつイケメンやないか……) 玄(ふ~む、なるほどなるほど) 由子(可愛い顔してるのよー) やえ(お見せしよう!王者の裸体を!) 憩(う、ウチも負けへんで!) 莉子(わ、私だって……) うわ、みんなジロジロ見てくるなぁ。 京太郎「あの、やっぱり俺出て行った方が……」 やはり男1人は雰囲気を乱すだろう。 恭子「いや、何を言うとんねん」 漫「女ばっかりですけど、気にする必要ないですよ」 憧「そうよ、楽しまなくちゃ!」 宥「仲間外れは……寂しいよ?」 セーラ「俺も男みたいなもんやし、気にすんな!」 泉「あ、一応言っとくと先輩は女やで!」 浩子「まあ男にしか見えませんけどね」 一同「HAHAHA」 ……ありがたい。 俺はここにいてもいいんだ。 梢「さあ、そろそろよろしいでしょうか」 美幸「全裸お茶会の始まりだよ!」 【胸を視る者】 怜「はぁはぁ……玄ちゃん」 玄「ト、トキさん……な、なんですか?」 怜「おっぱい揉ませて~な…お願いやで」 玄「え!?む、胸ですか?」 怜「嫌なんやったら膝枕でもええからさ……」 怜「竜華のには飽きたんや……」 玄「うぅ、椿野さん……助けて」グスッ 美幸「園城寺怜!私のおもちを揉むんだよもー!」 怜「……いや、あんたのはええわ」ゲス 美幸「なんで!?私のおもち、揉みたくないの?」 怜「だってなぁ……将来性を感じへんしな」 美幸「?」 怜「おっぱいを揉んで揉んで揉んで揉んで……大きくさせていくのが楽しいんやんか」 怜「実際、竜華が巨乳なんはウチの毎日の揉みしだきの成果やし」 美幸「??」 怜「要するに、あんたのおもちは将来性ゼロっちゅーことやで」 美幸「え……え!?」 怜「もう大きくなることもないやろな」 怜「萎びていくばっかりやと思うで」 美幸「」 怜「ご愁傷様、ほな……」 怜「ぐへへ……玄ちゃ~ん」 美幸「……」 美幸(豊胸手術の時間だね!) 【看護婦登場】 宥「………ぁ……ぁ……さ、寒い……」ピクピク 京太郎「!?」 京太郎「ちょ、どうしたんですか!」 京太郎「って体冷た!」 憧「宥姉……やっぱりね」 京太郎(やっぱり?) 京太郎「と、とにかく痙攣してるし……大変だ……」オドオド 憧「ああ、放っておいていいよ……いつもの事だし」 京太郎(いつもの事!?とんでもない病気か何か?) 京太郎「だ、誰か医者はいないのか!」 憩「ここにおるで!看護婦が!」 憧「憩さん?」 京太郎「荒川さん、看護婦なんですか!?」 憩「いや、ホンマの看護婦じゃないで?」 憩「ただ看護婦のコスプレが趣味なだけで///」 京太郎(え、何それは) 憩「コホン……とにかくウチが来たからには安心やで!」 憩「ちゃっちゃと、この人助けたるからね~」 憧(憩さんってこんなキャラだったっけ) 憩(わくわくするで……1回やってみたかったんや~、こーゆー事) 憩「じゃあ行くで!」 憩「メス!」 京太郎憧(?) 憧(……アンタでしょ) 京太郎(俺!?) 京太郎「あの……俺に対して言ってるんですか?」 憩「そうやで、君は助手や」 憩「主治医が『メス』言うたらメス出さんと!」 憧(看護婦はオペしないでしょ) 京太郎(そうだよなぁ) 憧(!?……こいつ、直接脳内に) 京太郎「って、メスなんて使って何するんですか!?」 憩「?……切開しよかなーと」 憧「アホかっ!」 【王者の茶道】 梢「どうぞ」 由子「ありがとうなのよー」 ズズズ 由子「……美味しいのよー」 由子「すごく美味しいのよー、このお茶」 梢「ありがとうございます、真瀬さん」 由子「由子でいいのよー、同い年だし」 梢「ふふ、そうですね」 梢「では私の事も梢と呼んでくださいね」 由子「分かったのよー」 穏乃「……」 澄子「高鴨さん、お茶を点てるときはもっと力を抜かないと」 穏乃「す、すいませんっ」 穏乃「茶道って難しいなー」 梢「あっちも何とかやっているようですね」 由子「微笑ましいのよー」 やえ「失礼、私もやっていいだろうか?」 梢「あ、どうぞ」 やえ「では……」 やえ「お見せしよう!王者の茶道を!」 ダッダッダッ 梢由子(!?) 梢「ちょ、小走さん?」 由子「力が入りすぎなのよー」 やえ「もっと、もっとだ!」 由子「熱いお茶が飛び散るのよー」 穏乃「よし、大分コツがわかってきたぞ」 穏乃「依藤さーん……って熱っ!あちー!」 澄子「?、高鴨さん……どうしましたか?」 澄子「何をそんなに悶えて……熱いっ」 由子「みんな全裸だから、ダメージがデカいのよー」 梢「そうですね……ひゃっ、熱い……」 由子「こっちにもお茶が飛んできてるのよー、熱いのよー」 やえ「……」 やえ「はっ……私は何を」 梢(もうやだ……) カン!
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349 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 02 26 59.63 ID n2GN+6jSo [17/20] わいわいがやがや 京太郎「俺は今、幸せだ」 何よりも幸せ 家族も、何もかも手に入れた 衣「おはようきょうたろー」 京太郎「おはよう衣。今日も授業同じだな」 衣「うむ」 霞「須賀くぅん……子供を認知してくれないかしらぁ?」 菫「そうだぞ!! 間違いなく君の子だ!」 京太郎「子供は間に合ってるんで」 明星「須賀様を信仰しましょう! 全てが救われます!」 京太郎「落ち着けよ。もう高校生だろ?」 明星「はいっ! 神の子を宿せます!」 京太郎「宿さなくていいから」 大学も楽しいし 友達も多い 何もかもが順調だ 家族も、家具も、友人も 全てが俺を幸せにしてくれる 後は―― 玄「すーがくんっ♪」 京太郎「玄!」 玄「えへへ、今夜は私とおまんこしてくれる?」 京太郎「ああ。今日は雅枝が遅くなるからな」 玄「やったのです!」ダキッ 浮気相手も、出来た 玄「うぅ、バレないようにする緊張感がたまらないよぉ」 京太郎「(一家公認だけどね)」 355 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 02 32 32.50 ID n2GN+6jSo [18/20] 何もかもが順調 京太郎「……それでさ、その時」 洋榎「えぇ!? なんやそれ!」ゲラゲラ 絹恵「パパの話はおもろいなぁー」クスクス スタスタ 一「びっくりしたよ、ハギワラさんが怒ってねー」 純「へぇ、そりゃ珍しいな」 スッ 京太郎「……ん?」 純「あっ」 ドクン 純「……」ペコッ 京太郎「……」ペコッ スタスタ 絹恵「ん? 知り合い?」 京太郎「……いや」 一「今の知り合い?」 純「いや……」 この世界の俺は間違いなく /イ / V ヽ、 ` , ´/ | \ _/ ' ' , | \  ̄ ̄/ / // } | / / 〃 / | | / { /.' ∧ } | /_, ィ ∧ /_ | / V ∧ / / / ∧{tォミ、 , / | ' 、 / イ / /| 弐_ V | / __}/ _ヽ | / , ー' , ∨/ イ乎(_ ヽV | ∨ {/ ' / / Vzソ V} { 、 リ ∧ ` 、 ∧ ` |l∧  ̄ < 「´∧ ´ . '//>--==≦ゞ ////////\ / /////// / ∧ {/////〈/{ / | //, ∧//// ∨、 , } , // {// ∧// ∨V{ | 「 ̄/´/// 京太郎・純「「知らない人だよ」」 幸せなんだって思えるから 三週目 愛宕家騒乱日記 カンッ 428 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 13 50.39 ID hcg7BJsJo [2/26] それでは世界は一巡し、新たな世界が構築されます ここは――何にも染まっていない……清らかで澄み渡る世界なのです <四週目 清澄> ガチャッ 優希「ただいまだじぇー!」 久「ふぅ、合宿疲れたわね」 まこ「久しぶりの清澄じゃな」 和「やっぱり、慣れ親しんだ部室の方が落ち着きますね」 咲「ただいま! 京ちゃん!」 京太郎「みんな、お疲れ様でした」 今日は他校との合同合宿に出かけていたみんなが帰って来る日 案の定というか、いつも通りお留守番だった俺はこうしてみんなを出迎える 京太郎「今お茶を淹れますね」 まこ「すまんのぅ……ん?」 久「あら? 部室がピカピカね」 優希「犬がやったのか?」 京太郎「ああ。こんな時くらいしか大掛かりな掃除出来ないからな」 部活がある日はみんなの邪魔しちゃいけないから、隅っこくらいしかできない ベッドや雀卓を動かすにはこういう日じゃないと 咲「す、すごい! ホコリ一つ無いよ!」ツゥー 和「須賀君、ありがとうございます」ニッコリ 京太郎「い、いやぁ! 和にそう言われると嬉しいな」デレッ 咲「むっ……」ムスッ 久「掃除もいいけど、ちゃんと麻雀の勉強はしていたの?」 優希「そうだじぇ犬! ちっとくらい強くなってないと、ますます私達と差が開くじぇ!」 京太郎「ちゃんとやってたっつぅの!」 和「そうですよゆーき。須賀君は真面目なんですから」 京太郎「そ、そう思う?」ドキドキ 和「はい。いつも助かっています」 京太郎「(う、嬉しい!)」ジィーン 咲「ふぅん? じゃあ打ってみる?」むかむか 京太郎「ああ、いいぜ! 俺だって少しは強くなったところを見せてやる!」 429 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 24 30.01 ID hcg7BJsJo [3/26] 優希「こてんぱんにしてやるじぇ」 京太郎「っと、その前に飲み物を」コポポポ 久「悪いわね」 京太郎「いいんですよ。はい、どうぞ」コトッ まこ「おー、いい香りじゃな」 京太郎「外は寒かったでしょうから、暖かい紅茶を」 久「気が利くじゃない!」 京太郎「はい。それとこれ、習ったばっかの試作なんですけど……」 咲「うわぁ、ブラウニー!」 優希「んぐんぐ!」 京太郎「おいおい、いきなり食うやつがあるか」 優希「京太郎の作るブラウニーはうまいな」ぷはーっ 久「生地がしっとりとしていて、それでいてベタつかないスッキリした甘さね」 まこ「ココアはバンホーテンのものを仕様したのか?」 京太郎「明治です」 まこ「そうか……」 和「本当に美味しいですよ。それに、紅茶をあえて濃い目にいれていますよね?」 京太郎「あ、分かった?」 和「はい。お陰でブラウニーの甘さが引き立ちます」クスクス 京太郎「喜んでもらえて嬉しいよ」にっ 咲「むむー!」ぱたぱた 京太郎「よし、そんじゃ打つか。これでも、伊達に清澄の部員じゃないんだぜ!」 久「ふふっ、どれくらい成長したのか楽しみね」 京太郎「じゃあ早速。メンバーは?」 優希「勿論私だ!」 咲「わ、私も!」 和「では僭越ながら」 まこ「ちょうど一年生マッチじゃな」 京太郎「よし、負けねぇぞ!」 俺だって清澄の部員 見てろ、もう俺だけがずっと後ろで―― 京太郎「行くぞ!」 立ちすくんでいるのは嫌なんだ 00~19 トビ 20~49 四位 50~69 三位 70~89 二位 90~99 一位 ゾロ目 京太郎以外 全員トビ ↓2 今回はちょっとドラマ性を持たせてからのスイッチタイムとなります 443 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 35 19.73 ID hcg7BJsJo [4/26] 京太郎「っと! ここで通らばリーチ!」 和「通りません。それ、ロンです」 京太郎「あちゃー。やっぱ無理かー」 久「ふふ、一位が見えたから焦ったのかしら」クスクス まこ「そうじゃな。これが和了なら見事に逆転一位じゃったが」 優希「ぐ、ぐぬぬ……この優希様が四位!?」 京太郎「いやぁ、なんとか二位までこぎ着けたので……」 咲「す、凄いよ京ちゃん! いつのまにこんなに打てるようになったの?」 和「基礎が徹底されていましたね。それだけに最後の一打は見逃せませんでしたが」 京太郎「頑張ったって言ったろ? 次こそはちゃんと一位取るからな!」 久「それにしても、須賀君が成長してくれて……嬉しいわ」 京太郎「部長?」 久「ほら、今まで須賀君に無理ばかりさせていたでしょ? だから、ね」 まこ「部長、おんし……」 久「もう私いなくなるのに……今思えば、無責任すぎたって思うの」 京太郎「いいんですよ部長。俺はこうやって、みんなと打てるだけで幸せですから」 久「!」 京太郎「大会も終わって、もうじき部長も引退ですけど……」 ポンポン 京太郎「とっくに大切なもんを、この胸に貰ってますから」ニッ 咲「京ちゃん……」 和「一本取られましたね、部長」クスクス 久「……な、何よ。須賀君のくせに」じわっ まこ「照れるな照れるな」ハハハ 優希「やれやれだじょ」 久「ああもう! やめ! 次は私も混ざるわよ!」 京太郎「はい! やりましょう!」 俺は幸せだ 大切な仲間とこうやって楽しんで 色々やって、自分を磨いて こんな日々がいつまでも続く 俺はこの時、そう信じてやまなかった―― 優希「あ、そういえば」 京太郎「ん?」 優希「へっへーん! お土産があるんだじぇー!」 京太郎「お土産?」 あの機械に、出会うまでは 452 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 45 03.00 ID hcg7BJsJo [5/26] 京太郎「なんだそれ? 妙な機械だけど」 優希「変な露商の人から貰ったんだじぇ」 京太郎「露商?」 咲「あ、それって例の京ちゃんに似てる人?」 和「似てる人?」 久「あー、あの尭太郎……とかって人ね」 京太郎「へぇ、そんな人がいたんですか?」 まこ「そっくりだったぞ。髪の色や雰囲気が違ったが」 和「他人の空似でしょうか?」 優希「私が可愛いからタダでいいってくれたんだじょ」 いやいやいや、そんな商人いるのか? というかロリコ…… 優希「とにかーく! ありがたく頂け!」 京太郎「頂けって、タダでもらったんだろ? お前が使えよ」 何に使う機械なのか知らないけど 優希「ちっちっちっ! 甘いな犬!」 京太郎「は?」 優希「この説明書を読め!」 京太郎「なになに……この機械は男性が用いるモノです」 この機械を女性に向けてスイッチを押すだけで その人がアナタにとって、全く別の何かに変わります それが希望か絶望かは――神のみぞ知る 京太郎「なんだこりゃ?」 咲「変わるって、姿かたち? それとも……」 和「そんなオカルトありえません。何かのパーティグッズでは?」 久「なんだっていいわ! 面白そうじゃない!」 京太郎「んー、胡散臭いだけのような」 それに何か嫌な予感がする 俺の、この平穏を壊すような……何かを まこ「わしも同感じゃ」 久「もう、臆病ね」 優希「試すだけならタダだじぇ! ささ、スイッチを押せ!」 京太郎「えー?」 優希「最初は誰にする? ア・ナ・タ♪」もじもじ 京太郎「……」 しょうがない、一度だけ付き合ってやるか 京太郎「じゃあ……」 ↓2 なんと今回は一斉ではないのです 464 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 51 58.54 ID hcg7BJsJo [6/26] 京太郎「それじゃあ咲。お前でいいか?」 咲「えっ?」どきっ 優希「えぇぇー!?」 京太郎「なんかお前は嫌」 優希「ぐぎぎぎっ!」 和「ゆーき」 優希「ちぇっ! それじゃあとっととやるじょ」 咲「ちょ、ちょっと待って!」あせあせ 京太郎「大丈夫だよ咲。こんなの所詮おもちゃだろうし」 咲「そう……かな?」 まこ「咲、無理せんでも」 久「いいじゃないまこ! さぁ、やってみせて須賀君」 京太郎「悪い咲。お前が一番頼みやすかったから」 咲「え? 和ちゃんじゃなくて?」 和「!」 京太郎「ああ。やっぱお前が一番(話しやすい)だよ」 咲「っ!」どきーん 和「……」ボソボソッ 優希「っ」 咲「わ、分かった! いいよ!」かぁぁぁ 京太郎「そうか? ありがとう」 さーて、とっとと終わらせて麻雀の続きだ 京太郎「それじゃあ行くぞ! ポチッとな!」 何も変わらない そう、変わるわけないんだ 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 あんーなーにいーっしょーだーったのにー 477 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 00 57 00.06 ID hcg7BJsJo [7/26] 70 博士 ぼふんっ 咲「うぉっほん!」 京太郎「は? 咲、なんでお前……白衣に?」 咲「わしじゃよ」 京太郎「え?」 久「どうかしたの?」 京太郎「い、いや! 咲が急におかしく!」 さっきまで制服だったのに! 今は白衣、これじゃあまるで 京太郎「まるで咲が博士みたいに!」 まこ「?」 優希「何言ってるんだじぇ?」 京太郎「え?」 和「咲さんは元々……」 咲「博士、でしょ?」 京太郎「えっ……」 何を言ってるんだみんな? 京太郎「そんなこと!」 優希「???」 久「ほら、ここの雀卓を作ったのも咲じゃない」 京太郎「いやいや! これは――」 ザッザザッ 京太郎「!?」 ある そんなはず無いのに、咲が……ここの雀卓を作っている記憶が なんで? どうして? 京太郎「咲、お前は俺の……」 咲「カガクノハッテンニギセイハツキモノデース」 京太郎「はかせ……だった?」 何が、起こってるんだ? 482 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 03 13.80 ID hcg7BJsJo [8/26] 京太郎「まさか!?」 この機械なのか!? これが咲を博士に変えた? 京太郎「(そうとしか考えられない。じゃなきゃ、俺がおかしくなったとしか)」 咲「ねぇ京太郎君」 京太郎「きょ、京太郎君!?」 咲「かってに改造してもいい?」ワクワク 京太郎「はぁっ!? 何言ってんだお前!」 いきなり意味分からないこと言い出して それに呼び方も! 和「咲さん!! おかしいです!」 京太郎「和!!」パァァッ 和「かってに改造なら、許可を取る必要はありません!」 久「そりゃそうね」 まこ「そうじゃな」 京太郎「」 咲「それじゃあ早速」ガシッ 京太郎「え?」 咲「じゃあ……改造するね」ビリビリビリ 京太郎「ぎゃあああああああ!!!」 一体……何が!? 1 容姿 2 雀力 3 身体能力 ↓2 改造する項目 00~09 壊滅的打撃 10~29 ダウン 30~59 現状維持 60~89 成功 90~99 大成功 ゾロ目 人類最強レベル ↓3 493 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 11 54.87 ID hcg7BJsJo [9/26] 97 雀力 大成功 ビリビリビリビシィィィイ!! 京太郎「がっ……」 なんだ、これ!? 力が――溢れる!! 咲「!!」 ゴゴゴゴゴゴッ 京太郎「……」ドドドド 久「凄いオーラ!」 まこ「なんちゅう……」 和「オーラ? そんなもの見えませんけど」 優希「あ、あの時の……宮永照と同等か……それ以上だじぇ」ガクガク 京太郎「……」 咲「強くなれたよかったね」 京太郎「……」ブルブルブル 久「よかったじゃない」 まこ「……京太郎?」 京太郎「ふ、ふざけるな!!」 咲「!!」ビクッ 京太郎「咲、お前……なんてことを!」 優希「じぇ? 強くなれたのに怒るのか?」 京太郎「当たり前だ! 俺は、俺の力で……少しずつ、みんなに追いつきたかった」 それを――こんなズルみたいなことで 咲「京太郎君……私は良かれと思って」ウルウル 京太郎「あ、いや! 違う! お前が悪いわけじゃないんだ」 善意でやってくれたことだし、責めるのはやりすぎだよな 京太郎「悪い咲……俺が悪かった」 咲「ううん、こっちこそゴメンナサーイ」 和「謝る気あるんですか?」 久「なんにしても、須賀君が以上に強くなってしまったわ」 まこ「ああ。この中で太刀打ち出来るのは咲くらいじゃろ」 京太郎「……」 <遠い地> ?「感じる……若くて強い、雀士の気配」ハァハァハァハァハァ 恒子「?」 ?「残さなきゃ……二人で雀士の遺伝子残さなきゃ(使命感)」ブツブツブツ ※ 隠しキャラが解禁されました 503 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 20 50.73 ID hcg7BJsJo [10/26] 優希「さて、それでこの機械はどうするんだじぇ?」 京太郎「そうだ! この機械で咲が!」 久「どういうこと?」 京太郎「実は――」 かくかくしかじか 和「そんなオカルトありえません」 まこ「京太郎、おんし夢でも見とるんじゃないか?」 京太郎「本当なんです! 咲が急に変わって!」 久「須賀君……そういえば、最近休暇を取ってなかったわね」 京太郎「部長! 本当なんです! 信じてください!」 優希「ぶったるんどるじょ!」 なんでだよ なんで誰も信じてくれないんだ! 久「少し休んだら? 大丈夫、部活のことは気にしないで」 京太郎「ぐっ……」 和「待ってくださいみなさん。須賀君の言うことを少しは聞いてみましょう」 京太郎「和?」 和「私はこういったものを信じませんが、須賀君は信頼に値すると思っていますから」ニッコリ 和……お前! なんていいやつなんだ! 和「(ここで須賀君を信じると言えば……ふふっ)」クスッ 優希「のどちゃん?」 和「もう一度機械を使ってみれば、何か分かるのではないでしょうか?」 京太郎「え? でも!」 久「いい考えじゃない。それで何も無ければ、杞憂だって分かるわよ」 京太郎「……」 いいのか? また咲みたいに変わってしまったら 俺は―― 和「大丈夫ですよ須賀君」ギュッ 京太郎「え?」 和「何も変わりませんよ。私達は、ずっと――」 京太郎「和――ああ!そうだな!」 俺たちは仲間だ 何があっても、絶対に壊れない関係なんだ 京太郎「よし、それじゃあ!」 ↓2 あ、ちなみにこの世界の聖人は京太郎だけです(大胆な設定告白は書き手の特権) 513 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 25 19.17 ID hcg7BJsJo [11/26] 京太郎「じゃあ和、頼むよ」 和「はいっ!(須賀君……あぁ、須賀君)」ドキドキ 優希「のどちゃん……」 久「頑張ってねー」 まこ「どうせ何も起きんじゃろう」 咲「実に興味深い」マジマジ 京太郎「和。行くぞ」 和「遠慮なくどうぞ」ニコニコ 和はいい奴だ 出来れば何も無ければ―― 京太郎「そりゃ! ポチッとな!」 和「(これで須賀君の信用を得て、後は――)」フフフ 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 京太郎を狙う腹黒のどっちの運命やいかに 519 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 32 26.90 ID hcg7BJsJo [12/26] 92 生徒 ぼふんっ 和「……」 京太郎「ん? 何も変わらないのか?」 よかった どうやら何も―― 和「須賀先生、どうかしました?」 京太郎「あ、いや……って、先生?」 どういうことだ? 俺が、先生? 久「須賀先生?」 京太郎「え? 部長まで何を」キョロキョロ 久「やだ、先生。いつもみたいに久でいいですよ」クスクス 京太郎「はい?」 どうなってんだ!? なんで俺が部長に先生って!? まこ「様子が変じゃな? 何かあったんですか?」 京太郎「染谷先輩まで!」 まこ「せ、先輩ぃ!?」 優希「須賀先生がおかしいじょ」 和「先生、私が何か変なことを言ってしまいましたか?」オロオロ 京太郎「いや、何がなんだか……」 って、あれ? なんで俺……服がスーツに? それに、なんだか体つきが…… 京太郎「まさか!?」バッ 鏡に映った姿 それは、少し歳をとっているようだったが 間違いなく 京太郎「俺……大人になってる?」 咲「?」 京太郎「うぐっ!!?」ズキズキィ!! なんだこれ!? 頭の中に記憶が――大学? 教育研修……清澄への赴任 そして俺は、和のクラスの副担任として―― 京太郎「そうだ、俺は――教師なんだ」 そして、麻雀部の顧問 525 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 38 56.61 ID hcg7BJsJo [13/26] 和「ご気分が悪いんですか?」 京太郎「あ、いや……なんでもないよ和」ぽんっ 和「は、はいっ!」パァァッ 久「もう、先生ったら。驚かさないでくださいね」 まこ「まだまだ若いしのぅ。わしらとそう変わらんし」 優希「先生! 嫁の貰い手が無いなら立候補してもいいじぇ!」 京太郎「ゆ、優希。そういうことを言うと俺が校長に怒られるんだ」 優希「ちぇー! 少しくらい乗ってくれていいだろー」ダキッ 京太郎「優希」グイッ 優希「あっ」 京太郎「俺は生徒を大事にしたい。優希、もっと自分を大切にするんだ」 和「……須賀先生はなんて真面目なんでしょうか」うっとり 久「真面目ねー」 まこ「そこがええんじゃがな」 咲「ご立派です」 京太郎「……」ズキズキ おかしい 俺はついさっきまで高校生だったハズ くそっ、何がどうなってる!? 久「そうだ。折角だし、この機械を続けましょうよ」 京太郎「え?」 久「たまには先生も遊びに付き合ってくださいね」 京太郎「ちょ、久! やめろ!」 久「ほらほら、次は誰にしますか?」 京太郎「えっと――」 ↓2 年齢は22~23 くらいでいいんやろか? 531 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 43 50.04 ID hcg7BJsJo [14/26] 久「私でもいいんですよー?」 京太郎「こら、久! 押すな!」 久「はい、どうぞ」ニギニギ 和「……」ギリギリ 京太郎「くっ……じゃあお前にするよ」 久「ええ、どうぞ」 京太郎「……さて」 色んなことが置きすぎて頭が痛いが 現状を理解するには、この機械だけが頼りなんだ 咲「どうなるかな?」 和「離れて欲しいです。須賀先生のあの優しい手に触れていいのは……」ブツブツ 優希「さっさと押すじぇー!」 京太郎「それじゃ、ポチッとな」 久「!」 何か掴めるといいが……」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 とーつぜーんあーらーしーがーまきおこりー 541 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 50 58.62 ID hcg7BJsJo [15/26] 97 片想われ ぼふんっ 京太郎「……どうだ?」 久「……いえ、何も」 京太郎「そうなのか?」 あれ? やっぱりこの機械は何もないのか? それなら嬉しいが…… 京太郎「んー」 久「……はぁ(須賀先生……好き)」ドキドキ 京太郎「(でも、確実に変化ある気がするし)」 久「(もうすぐ卒業……私はもう須賀先生と離れ離れ)」ドクン 京太郎「ん? 久、どうかしたのか?」 久「あっ」ドキッ 京太郎「らしくないぞ。お前はいつも通り、堂々としていた方が俺は好きだぞ」ニッ 久「っ!」ドクンドクンドクン 和「せ、先生! もう一度やってみませんか?」グイッ 京太郎「ん? そうだなぁ」 久「(先生、私の気持ち――気づいているの? 知っていて、そんな優しい言葉を?)」 京太郎「じゃあやってみるか」 優希「それでこそだじぇ!」 久「(だとしたらアナタはなんて――残酷なの)」ギュッ 京太郎「それじゃあ次は」 久「(好き。須賀先生……アナタをずっとずっと、見ていたい)」ドキドキ ↓2 さーよーなーらーあえなくなーたってー 547 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 01 56 05.15 ID hcg7BJsJo [16/26] 京太郎「まこ、やってみるか?」 まこ「お、ご指名とあらば」 京太郎「ゲームみたいなもんだ。そう気を張らなくていいだろう」 まこ「そうですよね。よし、遠慮なくどうぞ」 咲「ガンバッテクダサーイ」 優希「楽しみだじょ」 京太郎「……」 さっきは変化無しだったからな 次で全てがハッキリしてくれるといいが 久「先生……」 和「……」イライラ 京太郎「よし、行くぞ」 まこ「お願いします」 京太郎「どりゃ! ポチっとな!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 ぎーりーぎりーまーでーふんばーってー 560 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 05 05.48 ID hcg7BJsJo [17/26] 97 片想われ ぼふんっ まこ「……」 京太郎「? どうだ?」 まこ「な、なにも無いです」ぷいっ 京太郎「そうか?」 やっぱりこの機械は嘘っぱちなのか 心配して損したな まこ「……先生」ドキドキ 京太郎「あ、それとまこ」 まこ「は、はいっ!」ドキッ 京太郎「無理に敬語を使わなくていい。お前は広島弁の方がイキイキしてるからな」 まこ「で、ですけど」モジモジ 京太郎「他の先生ではそうでも、俺の前ではいつものお前を見せてくれないか?」 まこ「!!」 京太郎「俺は教師だけど、同じ目線で立ってるつもだぞ?」 まこ「せ、先生……//」ドキドキ 京太郎「それに広島弁って、なんか可愛いしな」ニッ まこ「そ、それならこれからは……広島弁で喋る、けぇ」もじもじ 京太郎「ああ、いいぞ」 和「私も広島弁にしますけぇ」あせあせ 久「広島弁もいいもんじゃな」あせあせ 優希「カオスだじぇ」 京太郎「???」 まこ「(わしゃ、やっぱり先生のことを……あぁぁ! こんなの! 叶うわけないのに!)」ドキドキ 京太郎「大丈夫かまこ?」 優希「それより! 最後はこの私だじょ!」 京太郎「優希、お前もかよ!」 優希「仲間外れはいやーん♪」クネクネ 567 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 09 56.77 ID hcg7BJsJo [18/26] 優希「さぁ! 押すじぇ!」 京太郎「しょうがないな」 まぁ、おもちゃだって判明したことだし 付き合うくらい別にいいか 京太郎「じゃあ押すぞ」 優希「優しくしてねー」モジモジ 和「……」イライラ 久「……」むすっ まこ「……」そわそわ 咲「カガクノハッテンニギセイハツキモノデース」 京太郎「覚悟はいいか?」 優希「オーケーだじぇ!」 京太郎「ほい! ポチッとな!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 おーとこならーだれかのたーめにつーよーくなーれ 586 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 15 57.10 ID hcg7BJsJo [19/26] 14 同級生 ぼふんっ 優希「??」 京太郎「どうした優希?」 優希「じぇ? 京太郎も来てたのか?」 京太郎「へ? お前、戻ったのか?」 この態度 俺と同級生だった頃の優希だ! 優希「え? 何言ってんだ?」 久「須賀先生、片岡コーチがどうかしたんですか?」 京太郎「へっ!? 片岡コーチィ!?」 まこ「コーチはコーチじゃと思うが……」 京太郎「どういうことだ!? 優希、お前は一体!?」 優希「何ボケてるんだじぇ?」 京太郎「!!」 優希「私はお前の高校の同級生で、今は清澄の麻雀部コーチだろー」 京太郎「なん……だと!?」 じゃあ何か? 優希は俺の同級生だけど、それは過去の話? 咲「片岡コーチ、今日はどうします?」 優希「そうだなー! みんなで打ち回す感じでいいじぇ」 久「アバウトねー相変わらず」 まこ「須賀先生を見習わんか」 優希「うがー!! 敬語を使えー!!」 京太郎「(ってコイツ、俺と同年齢のはずなのに見た目が――高校の頃から変わってねぇ!!)」 和「……須賀先生」くんくん 京太郎「ん?」 和「……ぴゅーぴゅー」 京太郎「吹けてないぞ」 和「はぅわっ!?」 592 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 20 25.38 ID hcg7BJsJo [20/26] 京太郎「だが待てよ」 これじゃあ麻雀部が四人 大会に出られないことになる 京太郎「待て、一体だれが――」 ガチャッ 京太郎「ん?」 -‐──‐- . ´ `ヽ、 / / , / / /| ト、 ′ ∠._/ / i| i \ 〕 〔 |/ 八〔\ .' \ /. |∧ | ┯ ┯ V ┯ ┯∧ / j ' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |. / Ⅴ "" ノ | / 入_ _ < / /| / /\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′  ̄\\ r‐' \/ //\ / \ヽーヽ └─ー/─' \ 丶ー| 〉 〈 | 〈 | .〈∧/ !__/ | | | 照「……」 京太郎「んん?」ゴシゴシ 照「おはよう、先生」 京太郎「あ、はい」 久「おはようって時間じゃないわよ照」 まこ「どこ行ってたんじゃ?」 照「トイレ」 咲「お姉ちゃん、少しは恥じらいを」 照「?」 京太郎「……えええええ!?」 603 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 24 53.73 ID hcg7BJsJo [21/26] 照「なに? どうしたの先生」 京太郎「どうしたもこうしたもねぇよ!! どうなってんだよ!!」 優希「お、落ち着け京太郎! 何があったんだじぇ!」 京太郎「おかしいだろ! これは流石に無理やりだろ!」 和「はい?」 久「今日の先生、疲れてるのかしら」 京太郎「あばばばば」 まこ「泡吹いとる! 先生!」 和「だ、大丈夫ですか!?」 わけが分からない 俺は一体どうしてこんな状態になってるんだ? 照「相変わらず先生は面白い」 久「そういう問題じゃないでしょ」 まこ「しっかりせぇ!」 京太郎「う、うーん」 咲「この機械が原因なのかな?」 照「機械?」 咲「これこれこういう機械なの」 照「ふーん? それそれこういう機械なんだ」 京太郎「……も、戻さなきゃ。この機械で」ブツブツ そうだ 全ての元凶はこの機械 これさえ使えば 605 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 28 13.67 ID hcg7BJsJo [22/26] 京太郎「照!」 照「何? 結婚ならいつでもいいよ」 京太郎「違う!」 照「冗談」 咲「お姉ちゃん!」 照「お茶目ジョーク」 京太郎「いいから真面目に聞け!!」 照「はい」 京太郎「はいじゃないが」 照「え?」 京太郎「あ、これでいいんだ」 照「うん」 京太郎「とにかく! この機械でお前を元に戻す!」 いいや! 全てを! 照「戻るの?」 京太郎「戻してみせるさ!」 きっとどうにかなる 元の、みんなと楽しく部活をやっていたあの頃に 京太郎「頼む! 元に! 戻ってくれ!!」 和「……」 京太郎「うぉぉぉ! ポチッとなぁぁ!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 ほんとにだいじなーものはなーんだろー 627 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 35 28.64 ID hcg7BJsJo [23/26] 66 メンヘラ ぼふんっ 照「……」 京太郎「照?」 照「……ねぇ、先生は私のことちゃんと見てる?」 京太郎「え?」 照「誰よりも私のことを一番に見てくれてるの?」ずいっ 京太郎「は? えっと?」 な、なんだ!? 何が起きてる!? 京太郎「お、俺は生徒全員が平等で大事だよ」 和「」グサッ まこ「」グサッ 久「」ヒサッ 照「……そんなことない」 京太郎「え?」 照「わかってるよ。先生は本当は一番私を好きだって」 優希「じぇええ!?」 京太郎「」 照「ふふ、でもみんなの前だから言えないんだよね」 京太郎「な、何を馬鹿なことを!」 照「……バカ?」ピクッ 京太郎「?」 照「今、バカって言ったの?」 京太郎「あ、いや! 悪気は……」 照「バカって言ったバカってバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言った言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言ったバカって言った」 京太郎「」 咲「あ、お姉ちゃんいつものモードだ」 京太郎「て、照? 落ち着こう、な!」 照「……死んでやる」 京太郎「!?」 照「もういい。先生が私を大事にしてくれないなら、死ぬもん」スッ ナイフ 京太郎「ま、待てって!!」 サクッ 照「ふふ、見て……私の血ってこんなに綺麗」うっとり 京太郎「バカ! 手首なんて切って! すぐに止血を!」バッ 照「……やっぱり先生は優しい。私のことがだぁぁあぃすきなんだぁ」えへへへ 632 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/12(金) 02 41 55.95 ID hcg7BJsJo [24/26] 京太郎「いや、そういうわけじゃ……」 /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \. / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ. / . i / . . / . / \ . i. / / . / . .. . . . ヽ . i ′ ./ . / . / . . ハ i ′ . / / / / , i |. / ′. / / / 从 . . ...i .i / ′ ′ .′ / i i i ... | |. / i i i .i 从 i i . i i i. / /.i i i i i i i i i i i i i / / | i i i i i i i i i l l i l i.// ヾi i i i i i i i | i i' i ′i / i.´ 少 ', l i i i ゙、ト | ヘ i ' | ゙ /i /i / i\ / | 、 ハ ヾ i 、.i ヘ i ', i ゙、 / iノ. i/ i i \ / | ハ ヾ ゞ. ,丶i ゙ j ヘ/ / 厶 ハ i 丶 ∧ヾ | / ヽ.、 ._ ヾ., イ / /i ′ ゝ_../ ∧ヽ. | /. i > _  ̄ . r ./. // i / /. /i_.i ∧ヽ | / 丶  ̄ / / レ /. // ヽ 照「死ぬよ?」 京太郎「!」ゾクッ 照「先生が私を愛してくれなきゃ、死ぬから。嘘じゃないよ」 京太郎「て、照!」 照「ふふふっ、あはは……」 京太郎「……」 照「あっはっはっはははははははははははっはあははっはははははははははははははははははははっははははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあーっははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあーっははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあーっははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあーっははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあーっははははあははっはははははははははははははははははははっははははははははああはははははあっははははははああはははははあーっははははははあははあははははは」ケラケラケラケラ 和「」 久「」 まこ「」 優希「」 咲「いつも通りだね」 京太郎「(お、俺は……)」 もしかすると、開けてはいけない箱を開けてしまったのかもれしれない 照「せんせぇ……だぁいすきっ」クスクス 京太郎「……」 果てに待つのは闇か絶望か 最後に残されたのは果たして――希望なのか 今の俺には、まだ分からない 清澄編+照 しゅーりょー 695 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 14 36.60 ID e/jvxgHBo [1/7] <ぜんかいまでのあらすじ> 咲「カガクノハッテンニギセイハツキモノデース」 京太郎「俺の雀力はあの宮永照すら凌ぐ……」ごごごごっ 和「やっぱり須賀先生は素敵です!」きらきら 久「須賀先生……好き」ぼそっ まこ「わしゃ……先生のこと、ずっと」ドキドキ 優希「教え子が全国優勝で嬉しいじぇ」 照「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」ケラケラケラ 京太郎「て、照……」 照「死ぬよ」 京太郎「えっ」 照「私のことを愛してくれないなら死んでやる」 京太郎「ま、待て! 落ち着いて話し合おう」 照「じゃあ一日百回はメールして。十分おきに電話、一時間に一回キスして」 京太郎「えっ」 照「……」ブツブツブツブツ 京太郎「(俺は一体どうすればいいんだ……)」 和「須賀先生、私がなんとか助けて見せます」ぎゅっ 恵「(最近娘の様子がおかしい……)」 原村母「何かあったのかしら?」 恵「……仕方ない」 原村母「え?」 恵「……」ぴっぽっぱっ トゥルルルルル 原村母「アナタ、一体何を?」 恵「家庭訪問だ」 原村母「!!」 恵「……家庭訪問だ」 原村母「(なんで二回言ったのかしら?)」 699 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 22 23.52 ID e/jvxgHBo [2/7] 【清澄】 京太郎「はっ? 家庭訪問?」 和「はい」 一日のHR終わり、和の口から聞いたのはとんでもない言葉だった 京太郎「え? 三者面談じゃなくて?」 和「実は、父が……是非にと」 京太郎「いや、是非にと言われてもな」 ピピピピピピッ 京太郎「もしもし? ああ、うん。好きだよ」 ぶつっ 和「……あの人ですか?」 京太郎「そうだ。ちょっとこれが立て込んでてなぁ」 俺の直接の生徒ではない宮永照 部活の顧問としては面倒を見てやりたいとは思っているが…… 和「そ、そうですよね。私より、そっちの方が……」うつむき 京太郎「あ、いや! 俺はちゃんと和のことも考えたいぞ!」 親の都合で東京行きか、長野に残るか 和の抱える問題は、大会の優勝で一応は解決したように見えた 京太郎「でも、ちゃんとお父さんと話し合わないとな」 和「はい。ですから……」 京太郎「分かった。それで、日程は今日でいいのか?」 和「来てもらえるんですか!?」 京太郎「当たり前だ。お前は俺の大事な生徒だからな」 和「はぅっ」きゅーん 京太郎「和?」 和「は、はひっ! 今日でお願いしまひゅっ!」がりっ 京太郎「お、おう?」 和「……」なみだめ それにしても原村家か 一体どうなるんだろう―― ※ 龍門渕編の前に、急遽番組を変更して原村家家庭訪問編をお送りします 701 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 29 03.07 ID e/jvxgHBo [3/7] 【原村邸】 京太郎「というわけで来たものの」 なんだか門構えからして怖いぞ 和のお父さんは弁護士らしいし、うーん 京太郎「ええいままよ!」」 ぴんぽーん がちゃっ 和「須賀先生! お待ちしてました!」 京太郎「少し遅くなってすまないな」 和「いえ、無理を言ったのはこちらですから。どうぞ」にっこり 京太郎「失礼します」 ざっ 恵「……」どーん 京太郎「っ!」びくっ こ、この人が和のお父さんか! 厳格そうな人だなぁ 京太郎「は、初めまして。和さんの担任を務めている、須賀京太郎と申します!」ビシッ 恵「初めまして。和の父の原村恵です」ペコリ 京太郎「はい!」カチコチ 恵「……立ち話もなんですから、どうぞお上がりください」 京太郎「しし、失礼します!」 和「(結婚のお願いに来たみたいで……アリですね)」ドキドキ 恵「粗茶ですが」コトッ 京太郎「ありがとうございます」ずずっ 恵「……」 京太郎「ぷはぁー」ほっ 恵「まず、いくつか確認をさせて頂いても?」 京太郎「は、はいっ!」 恵「須賀先生は初担任で、和のクラスを?」 京太郎「はい。まだ教師歴一年です」 恵「……そして麻雀部の顧問でもある」 和「お父さん」 恵「お前は黙っていなさい」 京太郎「確かに麻雀部の顧問も勤めています」 恵「つまり、清澄の教師の中でアナタが一番和と関わっている」 京太郎「そう、なりますね」ドキドキ 702 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 35 22.77 ID e/jvxgHBo [4/7] 恵「単刀直入に申し上げましょう」 京太郎「は、はいっ」 恵「アナタには言いたいことが山のようにある」 京太郎「」びくっ 和「お父さん!」 恵「大体なんだ? 教師でありながら金髪とは!」だんっ 京太郎「そ、それは!」 って! アンタの娘はピンク髪だろがーい! 京太郎「(とは言える空気じゃないな)」うーん 恵「しかも教師一年目で高校の担任? 舐めているのか!?」 京太郎「な、舐めてなんかいません!」 恵「貴様が担任になってから、和はやけに反抗的になった」 和「!」 京太郎「え?」 恵「麻雀を続けると言ったり、東京に行きたくないと駄々をこねる」 京太郎「……」 恵「貴様、娘に一体何をした!?」 京太郎「えっと――」 00~29 別に何も 30~59 わかりません 60~89 俺に出来ることを 90~99 彼女の支えになりました ゾロ目 京太郎「ナニを……」 和「せ、先生っ……//」モジモジ ↓2 あいってなんなんだー せいぎってなんなんだー 710 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 42 32.74 ID e/jvxgHBo [5/7] 京太郎「別に何も」 恵「何もだと!? 貴様それでも教師か!!」 京太郎「あ、いえ! 放置していたというわけではありません!」あせあせ 和「そうです! 放置プレイは前世です!」 恵「また訳のわからないことを……!」 いかん、お父さんが怒り始めたぞ なんとか機嫌を直させないと 京太郎「(どうしよう……)」 恵「聞いているのか!!」 京太郎「はい!」 恵「それに、聞くところによると……麻雀部の女子生徒につばをつけているとか?」 京太郎「!」 和「お父さん!」 恵「それは本当なのか?」 京太郎「それは――」 00~29 京太郎「ぶっちゃけモテモテです」キリッ 30~59 京太郎「分かりません」 60~89 京太郎「言い寄られることは、あります」 90~99 京太郎「実は生徒が一人……精神病を患っていまして」 ゾロ目 京太郎「……女子高生って、凄いんですよ」とおいめ ↓2 しずかにーあーさーやーけーが だいちをーつーつーんーでーく 717 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 51 28.12 ID e/jvxgHBo [6/7] 京太郎「分かりません」 恵「分からないだと? 貴様、生徒のことも分からないのか!?」だんっ 京太郎「はい……悔しいですが、自分には分からないことだらけです」 恵「! 呆れた奴だ……そんなことで教師が務まるとでも!?」 京太郎「ですが、俺は分からないなりに! みんなことを分かりたいと努力しています!」 恵「努力?」 京太郎「はい。和さんも含め、生徒一人一人と少しずつ分かりあおうと……」 恵「そんなものは詭弁だ」 和「お父さん、やめてください!」 恵「なぜこんな教師を庇う?」 和「それは――」 京太郎「和!」 和「私……」 00~29 和「……」 30~59 和「私は先生を信じています」 60~89 和「先生のことが……」 90~99 和「須賀先生じゃなきゃダメなんです……」 ゾロ目 和「須賀先生のことが……好きなんです」 ↓2 のーふぃあー のーぺいーん あいのーまえにたつかぎりー 722 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/14(日) 23 58 30.80 ID e/jvxgHBo [7/7] 和「先生のことが……」 京太郎「和!」 和「!!」びくっ 恵「! 貴様……」 京太郎「今言おうとしたことは、お父さんだけじゃなく……俺への冒涜でもある」 和「わ、私は……ただ」 京太郎「俺は教師だ。何があっても、それだけは決して変わらないよ」にっ 和「……はい」ぶるぶる 恵「ふん……理性は持ち合わせているようだな」 京太郎「原村さん。俺は確かに若輩者で、未熟すぎる男です」 恵「……」 京太郎「ですが、信念は曲げません。俺は、決して娘さんを不幸に導いたりはしない」 絶対に 和「……」じわっ 恵「その言葉、信じても?」 京太郎「はい」 恵「……」じっ 京太郎「……」 恵「分かった。その言葉を信じよう」 京太郎「!」 恵「要件はこれで終わりです。わざわざ御足労頂き、ありがとうございました」 京太郎「原村さん!」 和「……うぅ」しくしく 恵「和」 和「……ひっく、えぐっ、は、はいっ」ぐすっ 恵「先生を……駅まで送って差し上げなさい」 京太郎「原村さん」 恵「……」 ぴしゃっ 京太郎「……」 和「せ、先生」 京太郎「送って、くれるか?」 和「……はい」こくっ 728 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 05 09.78 ID NUq8g+heo [1/21] てくてく 和「……」 京太郎「なぁ、和」 和「……はい」 京太郎「悪いな、こんな先生で」 和「いえ、私は須賀先生が担任で……嬉しいです」 京太郎「そっか。俺も、お前が生徒でよかった」 和「……(本当はウソ)」 先生のことが好き 誰よりも、何よりも先生と共に居たい だから、教師と生徒としてじゃなく 一人の男と女として―― 和「……」 京太郎「和、この帰り道だけ……俺、教師をサボってみる」 和「え?」 京太郎「聞いて欲しいことがあるんだ」 和「な、なにを、ですか?」 京太郎「俺、ほんの少し前まで……和の担任じゃなかったんだ」 和「……?」 京太郎「同学年で、同じ麻雀部の生徒で……いつも憧れていた」 和「せ、先生が同学年?」 京太郎「好きで好きで、いつか思いを告げられたらって」 和「っ!!」かぁぁぁぁっ 京太郎「……好きだったよ、和」 和「わ、わたっ」 京太郎「これからは――別の形で、お前を守ってやる」 和「……」 729 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 13 14.28 ID NUq8g+heo [2/21] 京太郎「サボりは終わり! 駅に着いたからな」 和「先生……」 京太郎「じゃあな和、また学校で」 和「あ、あの!! 先生!!」 京太郎「?」 和「わ、私も……この一瞬だけ、生徒をやめてもいいですか?」ドキドキ 京太郎「和……?」 和「私は、須賀さんのことが好きです」 京太郎「……」 和「大好きなんです」 風に髪をなびかせて、頬を赤らめる和の姿は―― 俺が今までに見たことが無いくらい、可愛くて……美しいものだった」 京太郎「……」 和「……」もじもじ 京太郎「ありがとう。嬉しいよ」 和「す、須賀先生!」 京太郎「じゃあな」 俺は振り向かなかった 振り向いたら、決意が揺らいでしまう気がしたから だから――俺は 京太郎「(さようなら、和)」 多分、初恋だった―― 和「……」ガクッ 730 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 21 47.91 ID NUq8g+heo [3/21] 【数週間後】 あれからもう数週間が経った 教師としての仕事にも慣れて、もう今じゃ身も心も完全に教師 高校生だった頃の俺は……どこにもいないのかもしれない そんな折、職員室の俺に会いに来た久の一言が 俺を新たな運命の渦に巻き込むことになる 京太郎「え……? 龍門渕から?」 久「はい。合同練習のお誘いが来てるんです」 京太郎「そっか。久は進路が決まってるけど、部活もそろそろ潮時だしな」 久「これを最後に引退しようかと」 京太郎「いいんじゃないか? それで、日程は?」 久「それが……その打ち合わせが今日で」 京太郎「あれ? でも今日は確か」 久「そうなんです。議会の引き継ぎがあって」 京太郎「ははーん。それで俺に代わりに、てことか?」 久「察しがいい先生って大好き!」 京太郎「調子のいい奴め。分かった、俺が行くよ」 ハギヨシ君ともたまには会いたいし 未だに元気にやってるかな…… 京太郎「部活の方はまこに任せる。あとで伝えておいてくれないか?」 久「はーい! 了解です」にっ 京太郎「さて、龍門渕か……」 731 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 26 42.71 ID NUq8g+heo [4/21] 【龍門渕】 相変わらずデカイ場所だな お金持ちの家ってのは……どうも敷居が高い 京太郎「確かこの辺で……」 ハギヨシ「京太郎さん!」 京太郎「あっ、ハギヨシ君」 ハギヨシ「ご無沙汰しています」ペコリ 京太郎「元気そうだね」 ハギヨシ「おかげさまで」くすくす 京太郎「龍門渕さんは、中で待っているのかな?」 ハギヨシ「ええ。どうぞ、こちらです」 京太郎「しかし、迷子になりそなくらいに広いなぁ」 ハギヨシ「慣れればそうでもありませんよ」 京太郎「あはは、それはそうだ」 ザッ ?「……」 京太郎「ん? 君は……」 ↓2 れでぃとぅごー かうんとぜろー 737 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 33 47.24 ID NUq8g+heo [5/21] 純「あ、清澄の顧問の先生じゃん」 京太郎「井上さん。お久しぶり」 純「大会以来でしたっけ?」 京太郎「ああ。どうだい調子は?」 純「ぼちぼちってとこですかねー」 京太郎「君はいい打ち筋をする。伸びるよ、これからも」 純「あはは、須賀先生に言われると嬉しいかなー」 ハギヨシ「ここで何を?」 純「透華に頼まれて色々と……」 どくんっ 京太郎「……ん?」 なんだ? ポケットに…… 京太郎「!? な、なんでこれが!?」 純「? どうしたん……って、ヘンテコな機械」 ハギヨシ「それがどうかしたんですか?」 京太郎「あ、いや!」 馬鹿な! この機械は捨てたハズ! なんでここに!? 京太郎「ぐっ……」プルプル 体が勝手に……動き出す!? 京太郎「やめ……」 純「だ、大丈夫ですか?」 京太郎「にげ、逃げろぉ……ポチッとなぁあぁぁぁ!!」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 あさやけにつつまーれてー はしーりだーしたー 748 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 39 35.22 ID NUq8g+heo [6/21] 43 追跡者 ぼふんっ 純「……」 京太郎「はぁはぁ……」 ハギヨシ「大丈夫ですか?」 京太郎「は、はいっ……」ゼーゼー 純「……」 京太郎「井上さんは大丈夫ですか?」 純「スタァズ……」 京太郎「ん?」 純「……ん? 別に」 京太郎「そ、そうですか?」 純「うん」 京太郎「じゃ、じゃあ行きましょう」 ハギヨシ「はい。それでは……」 てくてく 純「……」テクテク 京太郎「?」 ハギヨシ「どうして着いてくるんですか?」 純「別に……方向が一緒なだけですから」 京太郎「……?」 純「(……京太郎)」ググッ 京太郎「!」ゾワッ なんだこの視線!? まさか、井上さんから…… ?「あっ」 ハギヨシ「おや」 京太郎「!?」 こ、この人は?! ?「……」 ↓2 ひろがるーうちゅうのなーかー きゃーんゆふぃーる 753 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 45 40.95 ID NUq8g+heo [7/21] 一「あっ、須賀先生だ」ピタッ 京太郎「国広さん!」 一「前回はお世話になりました」ペコリ ちらっ 京太郎「く、国広さん! 相変わらず服装が……」 一「?」 色々と丸見えすぎる! 龍門渕の先生はどういう指導をしてるんだ!! けしからーん!! 純「……」じぃー ハギヨシ「お気持ちはお察ししますよ」 京太郎「目のやり場に困るんだよなぁ」 一「? 須賀先生って相変わらずヘンなのー」 うーむ、教師として指導はすべきなんだが…… 他校の生徒だし、どう言っていいものか 京太郎「!?」ゾクッ なんだ、またこの感覚…… 京太郎「ぐぁっ!?」ぞくぞく ダメだ、逆らえない! 一「須賀先生?」 京太郎「がぁぁぁ!! ポチッとなぁぁぁ!!」 俺の体に、一体何が起きてるんだ!? 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 ちいさーなほーしーの はなーしをーしよう 759 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 00 53 08.23 ID NUq8g+heo [8/21] 38 同僚 ぼふんっ 一「須賀先生?」ばいーん ,>,-- 、__ ..、_ } __,. ´ 〈  ̄\__ >、___  ̄> ´ / 、 -=マ__〉´_ \ / , , ' ∨ _,.イ⌒\ ` / / / / ' `7 / / ! ハ \ 「 / ,.イ / | / / / || | | \ }ハ , / | -/ |-{--|、 |} / l | YⅥ |/ | | | | /ハ{ 从 { { |--/、 | | ヽ { , | | |ィ笊斧、 ∨ /}'_/ イヽ | | | / イ | | | Vzり }/笊斧、} /| | / } / | | | | / Vzソ /'/,' /| ∧ | | | | ' ☆ イ/ イ /' | | | | ト、 -_, 人∧ | 八 lリ∧ ..、_......-=≦ . . . .}ヽ ∧ \ |/ . .} / . / `ヽ . 、 } / } _∧〉 ./' _/イ/ ∨〉| / ' / . |/ ´、 ´ / ∨ }' /' ,. 〉Ⅳ__,. イ7{ Ⅵ , { / 「 __ <(_) | l |'(_)/ /{ ̄ ̄「ー' l | | / イ 人 〈^ヽ |l |〈_」 ` 〉/>l | ヽ , ´ ̄ 「 { ⌒}/ハ {-く_ / ∧_/ \,} |〉 /〉、 / { l∧ l (| |イ/ 〉 / 乂} ∧ . | ,∨_イ 京太郎「ぶっ!?」 な、なななな!? 国広さんが急激に成長した!? し、しかも服装のせいで―― 一「??」 京太郎「は、ハレンチ過ぎますよ国広先生!!」 一「あれ? そうですか?」ぴらっ 純「国広先生のコレは治らないと思いますよー」 ハギヨシ「……//」コホン 京太郎「(ハギヨシ君、初心だな)」 ハギヨシ「は、早く行きましょう」 京太郎「そうだな。国広先生、生徒の模範になるようにしないとダメですよ!」 一「き、気をつけます……??」 生徒の親御さんに見られたらなんて言われることか 同じ教師として、見逃せないぞ 一「???」 京太郎「……」てくてく ?「……!」 京太郎「ん? 今度は……」 ↓2 てるみざとぅるーす しーんじてたーみーらいがー 765 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 02 17.51 ID NUq8g+heo [9/21] 衣「むっ! 清澄の雀士……!」 京太郎「あっ……天江さん」 衣「勝負しろきょうたろー!! 前回のようにはいかんぞ!」 京太郎「い、いや! あれは指導で打っただけで」 俺と咲と照の三人、それと天江さん 勝負はギリギリで俺の逃げ切りだったが…… 京太郎「あれは照と咲のサポートがあったからで」 衣「御託はいい。衣の支配を避け、点棒を守りきっただけで死合うに充分!」 ハギヨシ「衣様、あまり京太郎さんを困らせては」 一「そうだよ衣」 純「……」 衣「戦わせてくれ! 今度こそ衣が勝ってみせる!」 京太郎「それなら今度の合宿で……」ドクンッ ぐっ!? まただ!? 京太郎「また、このスイッチが勝手に!」 衣「! なんだ、この禍々しい気配は――」 やはりこの機械はまずい! なんとか、止めないと! 京太郎「ダメだぁぁぁ!! ポチッとなぁぁぁ!!」 くそ!! 俺は抗えない! なんなんだこれは!! 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 くーずれさろうーとーしーてるー 783 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 11 37.01 ID NUq8g+heo [10/21] 12 先輩 ぼふんっ! 衣「さぁ、戦え京太郎!!」 京太郎「!! こ、衣先輩?」びくびく 衣「衣が勝ったら今夜はお前の奢りだ! いいな?」グリグリ 京太郎「だ、だから今日は仕事で……そもそも先輩は飲み屋に入れないですし」 衣「子供扱いするな! もう酒も飲める!」 一「衣さんに逆らわない方がいいよー須賀先生」 京太郎「国広先生まで!」 ハギヨシ「衣様、今日は須賀さんは仕事で来ていらっしゃいますので」 衣「むっ、そうなのか?」 京太郎「はい。だから、出来れば……」 衣「仕方ない。大学の後輩のよしみだ……見逃してやろう」 見逃すも何も、衣先輩は相変わらず横暴だなぁ そもそもアラサーの癖に見た目が若すぎるんだよ 衣「何かよからぬことを考えたか?」 京太郎「い、いえ!!」 衣「そうか? まぁいい……」 京太郎「(ってあれ? なんで俺、衣先輩のこと……だって、元は天江さんって)」 くそっ! だんだんとこのスイッチの効果に順応している いかん……このままじゃ俺は!! 純「……」じぃー 京太郎「はぁっはぁっ」 ?「……」 京太郎「だ、ダメだ……来ちゃ、ダメだ」ググ このままじゃまた―― ↓2 かーなーしみーをー くーりーかえーしー 792 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 21 54.15 ID NUq8g+heo [11/21] 智紀「どうかしたんですか?」 京太郎「さ、沢村さん……」 ハギヨシ「少し具合が悪いようなんです」 智紀「それは心配」 京太郎「(ダメだ、今の俺に近づいたら――)」 何が起こるか、保証できない 京太郎「ぐっ……また」 抗えない 体が勝手にスイッチを使おうとしてしまう 京太郎「うわぁぁぁ……」 衣「京太郎!?」 京太郎「ポチッとなぁぁあっ!!」 智紀「ひぃっ!」 京太郎「バカ! 避けろ!!」 一「(無能主人公みたい)」 01他人 02苦手 03顔見知り 04友達 05親友 06幼馴染 07婚約者 08恋人 09セフレ 10元恋人 11親の仇 12先輩 13後輩 14同級生 15麻雀の師匠 16浮気相手 17探偵 18犯人 19記者 20従兄妹 21姉or妹 22ストーカー 23娘 24母親 25ペット 26ライバル 27空気 28ご主人様 29耳かき 30漫画家 31生霊 32女騎士 33殺人鬼 34恋敵 35オナペット 36お嬢様 37お姫様 38同僚 39メイド 40アラフォー 41侵略者 42ペロリスト 43追跡者 44捕食者 45芸人 46巫女 47ナース 48寄生虫 49不良 50トラウマ 51抱き枕 52椅子 53ボディガード 54強姦魔 55変態 56中二病 57お色気要員 58上司 59部下 60原付 61防寒具 62妖怪 63人質 64電波 65忍者 66メンヘラ 67ロッカー 68腐女子 69レズ 70博士 71馬 72壁 73携帯 74風呂用スポンジ 75孫の手 76露出狂 77淫魔 78ぷんすこ 79ツンデレ 80クーデレ 81初恋の人 82命の恩人 83ジュリエット 84傭兵 85歌手仲間 86ヤンデレ 87信者 88女王様 89カモ 90天使 91先生 92生徒 93ヒーロー 94アイドル 95神様 96ファン 97片想われ 98アベック 99牝奴隷 00妻 ↓2 たーったー ひとりーきりー きーみーのそんざいーがー 818 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 30 10.63 ID NUq8g+heo [12/21] 00 妻 ぼふんっ 智紀「アナタ、大丈夫?」 京太郎「智紀……」 智紀「無理しないで。最近、忙しすぎてろくに休んでない……」 京太郎「……」 ハギヨシ「……京太郎さん」 京太郎「ハギヨシ君?」 ハギヨシ「折角ですから、夫婦水入らずでお過ごしになられては?」 京太郎「え? でも――」 衣「それがいい。智紀、たまには暇を貰え」 智紀「いいの?」 一「新婚の癖に別居なんてしてるからねー。少しは二人で過ごしなって」 京太郎「国広先生……」 ハギヨシ「お嬢様には私から伝えておきます。ですので」 京太郎「……はい」 智紀「京太郎」ギュッ 京太郎「ああ、行こうか。智紀――」 智紀「はいっ」 純「……」 824 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 40 24.02 ID NUq8g+heo [13/21] 【げすとるーむ】 京太郎「……智紀、ごめんな」 智紀「え? 何が?」 京太郎「結婚してもう一年以上になるのに……まだ別々に暮らしてる」 智紀「仕方ないよ。まだ新任一年目だし……将来の為にお金を貯めないと」 京太郎「でも、そのせいで智紀に辛い想いを」 智紀「ふふっ。アナタって何も分かってない」ぴとっ 京太郎「とも、き?」 智紀「私は世界一の幸せ者。だって――京太郎の妻だから」 京太郎「俺なんかで、本当いいのか?」 智紀「……ばか」ぽかっ 京太郎「いてっ」 智紀「そういうとこ……変わらないんだから」ぎゅー 京太郎「ごめん」ナデナデ 智紀「んっ……ふふっ」 京太郎「俺さ、正直迷ってたんだ」 智紀「……?」 京太郎「教師に向いてるのか、続けていいのかなって」 智紀「京太郎?」 京太郎「生徒の気持ちに応えられなくて、傷つけてばかりだ」 久も、まこも 和も―― そして照も 京太郎「俺があの場所を去れば、みんな前を向ける。俺がいるから、みんなが」 智紀「京太郎」 京太郎「え?」 智紀「逃げないで」じっ 京太郎「智紀……?」 智紀「夢、だったんでしょ? 生徒を、人をまっすぐ導いていく……仕事」 京太郎「あ、ああ。でも……」 智紀「でもじゃない」 京太郎「!」 智紀「それが夢なら、目指したなら――逃げちゃダメ」ぎゅー 京太郎「逃げちゃだめ、か」 智紀「私は京太郎を信じてる。自分自身も」 京太郎「自分自身も?」 智紀「うん。私が選んだ相手は誰よりも強く、優しい人だって」 京太郎「……」ぎゅっ 827 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/15(月) 01 53 10.97 ID NUq8g+heo [14/21] 智紀は優しい 可愛いし、スタイルもいい 俺なんかには勿体無いほどにいい女で…… 京太郎「ありがとう智紀。俺、お前と結婚してよかった」 智紀「今更?」 京太郎「遅いか?」 智紀「遅すぎ」ちゅっ 京太郎「んっ……あはは」ナデナデ 智紀「むー、どうして笑うの?」 京太郎「いや、色々と悩んでたことが……いっぺんにどうでもよくなってさ」 生徒のこととか、スイッチのこと 悩むことは数多くあるが――智紀の前じゃ全てどうでもよく思える 京太郎「俺はさ、色んなことの為に頑張って……身を焦がすのが偉いって思ってた」 智紀「……」 京太郎「でもさ、違うんだ。俺、頑張ることに夢中で大事なことを忘れてたんだ」 智紀「え?」 京太郎「……智紀」ぎゅっ 智紀「は、はいっ」ドキドキ 京太郎「一緒に住もう。出来るだけ、お前と一緒にいたいんだ」 智紀「っ!」ドクン 京太郎「嫌か?」 智紀「い、いやじゃないけど! でも……」モジモジ 京太郎「色々と大変なことがあると思う。でもさ、やっぱり夫婦は一緒にいるべきだ」 智紀「京太郎……」 京太郎「全部ケリを着ける。生徒のことも、俺自身の気持ちも」 だから―― 京太郎「俺のそばにいてくれ」 / / / ..................... / / ‐ ヽ / / / ヽ / / / i../ / i i ' / i i l i l | || i l || l l ll | i l | | l.l l l l l | i_ _ l | | l l l | l .l | | l ll | | i | | | |  ̄ ̄  ̄ ̄ | | iー-┘ .| |/ ̄ ̄ ̄ ヽ / ̄ ̄ ̄ ヽ | | i _ | | レ⌒| | | i | | | |ヽ __ / ヽ__ / | | ! | | | | | ! |l | /// //// | ! . l l / ||.| |\ / | | ! ' . || | | ` ‐ ー一 ‐ ´ | | ! ||. | |/\  ̄ /\ | | ! || | | \ / | | ! ||/| | \ / | |、 ! 智紀「……はい」ぎゅー
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341640004/ 咲「鶴賀と合宿……ですか?」 まこ「合宿ならこの前も龍門渕や風越と一緒にやったのう」 久「ええ。でも全国を相手にすると考えたら、まだまだ練習を重ねたいと思ってね」 和「わかりました。楽しみにしています」 優希「京太郎、おとなしくご主人様の帰りを待っているんだじぇ!」 京太郎「誰がご主人様だ、誰が」 久「あぁ、それで須賀君のことなんだけど……今回は一緒に合宿に来てほしいの」 京太郎「へ?」 久「前回はお留守番で寂しい思いをさせちゃったからね。本当は来たかったんでしょ?」 京太郎「そ、そりゃあ行きたいですけど……でもいいんですか? 何か問題でも起こったら……」 久「あら、須賀君は問題起こす気なのかしら?」 京太郎「い、いやいやいや! そんな気はめっそうもありません!」 咲「京ちゃん……(ジトー」 久「まぁ、須賀君なら大丈夫って判断よ。もちろん鶴賀にも了承済みだから、遠慮することはないわ」 京太郎「そ、そうですか! ならぜひ参加させていただきます!」 優希「私の可愛さのあまり、夜這いをかけるんじゃないじょ!」 京太郎「安心しろ、それだけは絶対ありえない」 優希「なにをー!」 まこ(なぁ、大丈夫なんじゃろか……?) 久(須賀君なら平気でしょ。それに雑用係がいないと色々不便だし) まこ(鬼じゃ……) 加治木「そういうわけで、次の週末は清澄と合宿がある」 蒲原「ワハハ、佳織も少し鍛えてもらうといいさ」 妹尾「う、うん。頑張るね」 加治木「あと、清澄からは以前の合同合宿には来なかった男子部員が一人来るそうだ」 妹尾「男子……ですか?」 津山「清澄に男子部員なんていたんですね」 蒲原「ワハハ、別に問題ないだろう?」 妹尾「まぁ、別にいいけど……」 津山「私も構いませんが」 モモ「……男子っすか……」 加治木「モモ、何か不満でもあるのか?」 モモ「まぁ……女子の中に男子が一人ってのはちょっと危険じゃないっすか?」 蒲原「ワハハ、大丈夫さ。清澄の部長からも安全だってお墨付きだから」 モモ「でも、それはあくまで清澄内の話っす」 モモ「加治木先輩みたいな美人を見たら、理性を失うかもしれないっすよ!」 加治木「り、理性って……」 蒲原「ワハハ、もう了承しちゃったから今更どうこうできないけどな」 加治木「みんな、くれぐれも失礼のないようにな」 モモ「…………」 モモ(まずいっすね……男子なんてろくに喋ったこともないけど、みんなエッチだって聞くっす) モモ(あの調子じゃ他の先輩たちや、清澄には期待できそうにない) モモ(もしもの時は、私が先輩を守らなくちゃ……!) 合宿当日 加治木「それでは、三日間よろしく頼む」 久「こちらこそよろしく。須賀君は初対面だから簡単に挨拶して」 京太郎「は、はい。一年の須賀京太郎です。よ、よろしくお願いします!」 加治木「君が須賀君か。先の大会でも裏方としてずいぶん貢献したと話は聞いている」 蒲原「ワハハ、男子だからといって遠慮せず、気軽に接してきてくれ」 京太郎「は、はい! お世話になります!」 京太郎(いやー、加治木さんって近くで見るとホント綺麗だなー) 京太郎(胸もそれなりだし、やっぱりこの合宿来てよかったぜ!)デレデレ モモ「……」ムッ 加治木「モモ、お前も挨拶を……」 モモ「……東横桃子っす」スタスタ 妹尾「あ、ちょっと桃子さん!」 和「行っちゃいましたね……」 まこ「なんか、えらい睨んどったのう」 久「須賀君、もしかして彼女に何かした?」 京太郎「い、いえ、初対面のはずですけど……」 加治木「すまないな。男子だということでちょっと警戒してしまっているようだ」 加治木「普段はいい奴なんだ。気を悪くしないで仲良くしてやってほしい」 京太郎「は、はぁ……」 咲「ツモ、嶺上開花。4000オールです」 加治木「ふぅ……さすがだな。トップを取られてしまったか」 京太郎「た、ただいま……」 優希「おー、遅いじょ京太郎! タコス持ってきたか!」 和「須賀君、ありがとうございます」 久「買い出しお疲れ様、須賀君。早速だけど次は夕食の支度をよろしくね」 京太郎「は、はい……わかりました……」 咲「京ちゃん、頑張って」 加治木「久、彼にばかり雑用を押し付けるわけにはいかない。こちらからも人手を……」 京太郎「いや、大丈夫ですよ……」 加治木「しかし……」 モモ「いいんじゃないすか、本人が大丈夫って言ってるんだから」 加治木「モモ!」 モモ「実際そうっすよ。この合宿は、清澄が全国に向けて力をつけるためのもの」 モモ「だったら、私たちが卓を離れるわけにはいかないんじゃないっすか?」 加治木「う……それは……」 京太郎「……いえ、慣れっこだし問題ないですよ! それじゃ、麻雀頑張ってください!」 妹尾「ツ、ツモりました。えっと……トイトイ、純チャン……でしょうか?」 まこ「」 優希「」 津山「」 京太郎「よしっと……さすがに11人分の夕食の準備はなかなか大変だな」 京太郎「ちょっとトイレっと」 モモ「……ん?」 京太郎「あ……」バッタリ モモ「…………」 京太郎「よ、よぉ……」 モモ「……須賀さん。加治木先輩を見て、鼻の下伸ばしてたっすよね」 京太郎「な、何言ってんだ! 別にそんなこと……!」 モモ「私の目が黒いうちは、加治木先輩には手を出させないっすからね!」 モモ「一つ、忠告しておくっす。それじゃ、夕食頼むっすよ」 京太郎「て、手を出すって……」 咲「ふぅ……いいお湯だったね」 和「やっぱり温泉はいいですね」 京太郎「お、みんなあがったか」 久「ええ。鶴賀も一緒にあがったから、須賀君も入っていいわよ」 まこ「今日はずいぶん働いてくれたからのう。ゆっくり休むといい」 京太郎「ありがとうございます。それじゃ、行ってきます」 妹尾「……あれ? 東横さんは?」 津山「そういえば、温泉でも見かけませんでしたけど」 加治木「いたけど、ステルスモードになってたからな。もうしばらく温泉でゆっくりしたいそうだ」 蒲原「ワハハ、ぴりぴりしてたからなぁ今日のモモは」 モモ「はぁ……」 モモ「須賀京太郎……やっかいな奴っすね……」 モモ「でも、働いてくれてはいるんすよね……料理もおいしかったし……」 モモ「加治木先輩も仲良くしろって言ってたし、まぁ少しくらいなら甘く見てあげても……」 モモ「いやいや、でも……あーもう、よくわからないっす!」 モモ「とりあえず、のぼせかねないしそろそろ出るとするっすかね」ザバァ 京太郎「しかし……東横さんだっけか?」 京太郎「何だか知らないが、えらく嫌われてしまったな……」 京太郎「下手すりゃ追い出されかねないし、せめてこれ以上問題を起こさないようにしないと」 京太郎「それはそうと、温泉は楽しみだなー」 ガラッ 「「……へ?」」 モモ「……だから、もう我慢ならないっす! あの男を今すぐつまみ出すっす!」 加治木「お、落ち着けモモ……話を聞く限り、彼に罪はない」 久「ごめんなさい、東横さんのことを確認してなかった私が悪かったわ」 津山「いえ、こちらこそ一言告げておくべきでした」 モモ「うぅ……もう、お嫁に行けないっす……」 蒲原「ワハハ、ならいっそ彼に責任を取ってもらうかー?」 まこ「京太郎はなかなかの優良物件じゃけんのう」 久「あ、でも高校生らしい付き合いをしないとダメだからね。大会出場停止になったら大変だし」 「「「あっはっはっはっは!」」」 モモ「無理矢理お笑い方向に持ってって誤魔化してるっすよね!?」 咲「きょ、京ちゃん……大丈夫?」 京太郎「」 優希「全身の打撲が死因と見られるじぇ。なーむー」 和「優希、死んでませんから……」 久「それより、合宿の間は彼はもう動けそうにないから雑用の人手が問題よね」 加治木「まぁ、こうなった以上はみんなで分担して……」 モモ「いいっすよ。私がやるっす」 久「いいの? かなり量あるけど」 モモ「あんなスケベ男一人で出来ることなんて、私でも余裕っすよ」 加治木「ま、まぁモモがそう言うなら私は止めないが……」 久「ふーん……いいわ、なら明日から須賀君の仕事任せたわよ、東横さん」 モモ「了解っす」 翌朝 久「では、いただきます」 モモ「うぅ……眠いっす……」 蒲原「ワハハ、朝食の支度お疲れさん、モモ」 優希「京太郎はどうしたんだじぇ?」 咲「もうしばらくは安静だってさ」 モモ「それで、この後は何をすればいいんすか?」 久「そうね……まず朝食と布団の後片付け、それとみんなのシーツの洗濯、昼食の買い出し。街までかなり遠いけど頑張ってね」 久「あと部屋の掃除に夕食の準備と片付け、布団の用意……あ、もちろん牌譜の整理もね。後は……」 モモ「」 まこ「改めて言われると、相当な量じゃのう」 妹尾「でも、東横さん大丈夫なの?」 モモ「さ、さすがにちょっと……」 久「やっぱり無理よねぇ……須賀君なら一人で出来たんだけどね」 モモ「……! や、やるっす!」 加治木「お、おいモモ……」 モモ「大丈夫っす! あいつには負けてらんないっす!」 久「ありがとう。じゃあお願いするわ」 和「ツモ。1300・2600です」 久「あらら。捲られちゃったわね」 モモ「か、買い出し戻ったっす……遠すぎ、重すぎっす……」 加治木「だ、大丈夫かモモ……」 モモ「ぜ、全然へーきっす……次の仕事、あるんで……」フラフラ 蒲原「ワハハ、何だかやつれたなモモは……」 加治木「……なぁ、やはり我々も手伝うべきじゃないか?」 和「でも……あの様子じゃ、素直に言うことを聞くとも思えません」 蒲原「だなぁ……元々は彼一人でやってた仕事だし……」 加治木「しかし、須賀君とモモじゃ力も体力も全然違うんだ。それに雑用自体不慣れだし、無理があるだろう」 久「その通りね。でも、心配いらないわ」 加治木「?」 久「須賀君も東横さんも一年同士、長い付き合いになる。だったら多少無理してでも、仲良くなっておくべきじゃない?」 加治木「……何か、考えでもあるのか?」 久「ええ、きっとうまくいくわ。だから、ここは全部東横さんに任せてみましょう」 モモ(もう、みんな寝たっすかね……) モモ(私はこんな遅くまで頑張っても、まだ仕事が終わってないのに……) モモ(あいつは、これを全部一人でやってたんすか……) モモ(なのに私は……自分にも出来るに決まってるなんて言って、この体たらく……) モモ(これじゃあ、あいつをけなす資格なんて……) モモ(ざまぁないっすね……) モモ(えっと、後は……) モモ(部屋の掃除と……牌譜の整理も全然進んでない……) モモ(はは……どう見ても今夜中に終わりそうにないっすね……) モモ(私が、変な意地を張ったばっかりに……みんなに迷惑を……) モモ(最低っす……) 京太郎「……東横さんか?」 モモ「す、須賀さん!?」 モモ「……もう起きて大丈夫なんすか?」 京太郎「あぁ。一日休んだらだいぶ楽になったからな」 モモ「……謝らないっすからね」 京太郎「そんな必要ないさ、俺も悪かったんだし。それより、今日一日俺の仕事代わってくれたそうじゃん。ありがとな」 モモ「別に……」 京太郎「まだ仕事残ってるんだろ? 後は俺がやるから、東横さんはもう休みなよ」 モモ「いいっすよ。私がやるっす」 京太郎「んじゃ、一緒にやろうか」 モモ「……勝手にするっす」 京太郎「……よしっと、だいぶ進んだな。大丈夫か? 少し休んでも……」 モモ「……須賀さんは、いつも一人で雑用全部やってるんすか?」 京太郎「んー、まぁ大体な」 モモ「……なんで、それで平気なんすか?」 京太郎「平気……って?」 モモ「他の人たちに本来やるべきことを全部押し付けられて……腹が立たないんすか?」 モモ「やめたいって思ったこと……ないんすか?」 京太郎「あー……なるほどな。それはちょっと違うぜ、東横さん」 京太郎「これは押し付けられてるわけじゃない。、完全にとは言わないが、俺が望んでやってる部分もあるんだよ」 モモ「望んで……っすか?」 京太郎「そりゃ俺だって麻雀強くなって大会で活躍したいし、そのために練習したいとは思ってるさ」 京太郎「でも俺は咲たちに比べて全然強くないからさ、現段階じゃ麻雀では全く貢献できない」 京太郎「だったら雑用を俺がすることで、そのぶんみんなが強くなれればって思ってな」 モモ「でも……っ」 京太郎「それにな……俺は嬉しいんだよ、自分が役に立ってるのが」 モモ「嬉しい?」 京太郎「だって清澄の麻雀部なんて、最近まで人数不足で大会にも出られないって状況だったんだぜ」 京太郎「それが今や県大会を制して、全国制覇まで見据えてるくらいだ」 京太郎「俺も影ながら、その躍進を支えていられるんだって思うと、雑用も悪くないってさ」 モモ「……須賀さんは、すごいっすね」 京太郎「凄い? 俺が?」 モモ「自分が活躍できなくても、みんなをしっかり支えてる。今回だって、須賀さんにずいぶん助けられていたのに……」 モモ「私なんて、須賀さんを目の敵にしてばかりで、何一つできやしなかった……」 京太郎「……いいんじゃないか。俺だって最初は失敗続きで、優希にどやされたりしたもんだぜ」 京太郎「東横さんは加治木さんのために麻雀を打ってるって聞いたけど、その想いであれだけ活躍してるんだ」 京太郎「十分すぎるくらい部に貢献してると思うし……そういうのって、尊敬するよ」 モモ「…………」 京太郎「今日だって、俺が寝てる間一人で頑張ってたそうじゃないか。もっと自信を持っていいと思うぜ」 モモ「……ふふっ、ありがとっす」 京太郎「な、何か東横さんに素直にお礼言われると調子狂うな」 モモ「なんすかそれ! 私だって礼くらい言えるっすよ!」 京太郎「はは、ごめんごめん。さ、残りの仕事片付けちまおうぜ」 モモ「はいっす!」 チュンチュン モモ「ん……朝……」 モモ「あ、もしかしてあの後、途中で寝ちゃって……」 モモ「やばっ……って、ここ、どこっすか? 誰かの部屋……?」 モモ「と、とりあえず残りの牌譜の整理をやりに行かないと……」 京太郎「zzz」 モモ「須賀さん……完全にあのまま寝落ちしちゃったみたいっすね……」 モモ「あれ……全部、終わってる……?」 久「あら、東横さんおはよう」 モモ「あ、清澄の部長さん……」 久「あなたが寝ていたのは須賀君の部屋よ。きっと、彼が運んであげたんでしょうね」 モモ「須賀さんが……」 久「ねぇ、一緒に仕事をしてみて何か分かったんじゃないかしら?」 モモ「…………」 久「私たち清澄麻雀部は、大体の雑用を須賀君にやってもらっている」 久「その理由は彼が唯一の男手だからってだけじゃない。もちろん、ただの嫌がらせでもない」 久「確かに麻雀はまだまだ弱いけど……清澄になくてはならない人だし、みんな頼りにしてるのよ」 モモ「…………」 久「そのことを、あなたはもう気付いているんでしょう?」 モモ「……それでも……」 久「?」 モモ「それでも、あいつがエッチな奴だってことには変わりはないっす」 久「あははっ、まぁそれは否定はしないわ」 加治木「それでは、三日間世話になった」 久「こちらこそ、いい特訓になったわ」 蒲原「ワハハ、特に須賀君にはずいぶん迷惑をかけてしまったな」 京太郎「いえ、お互い様ですから」 加治木「うむ。麻雀もあまり打てなかっただろうし、よければいつでもうちに遊びに来るといい」 京太郎「本当ですか!? ありがとうございます、加治木さん!」 加治木「かしこまることはない。君ならいつでも大歓迎だ」 京太郎「いやー、そう言ってもらえると嬉しいですよ!」 モモ「……」ムッ 京太郎「東横さんも、またな」 モモ「……モモでいいっす。みんなそう呼んでるっすから」 京太郎「……ああ。今度は一緒に打てるといいな、モモ!」 モモ「ふん、私に勝とうなんて十年早いっすよ……京さん」 久「あらあら、予想以上に仲良くなったみたいね」 和「ふふ……青春ですね」 優希「のどちゃん、おばさんくさいじぇ」 和「えぇ!?」 蒲原「ワハハ、それじゃみんな乗った乗った。またなー、清澄の諸君!」 ブロロロロ・・・ モモ(はぁ……) モモ(何なんすかね……最後、先輩と京さんが親しく話してるのを見たら、ムカッとしたっす……) モモ(これってまさか……いやいや、そんなわけないっす!) モモ(私が好きなのは京さんじゃなくて加治木先輩! 間違いないっす!) モモ(そう、京さんのことなんか何とも思ってないっすから!) モモ(京さんなんか、好きなわけ……) 蒲原「……で、モモは好きなのか?」 モモ「はぁ!?」 蒲原「ワハハ、どうなんだモモ?」 モモ「す、好きなわけないっすよ! あんなエッチな奴!」 モモ「そうっす! 京さんのことなんか、ぜーんぜんこれっぽっちも好きじゃないっすからね!」 加治木「……モモ……」 津山「……あの、これからみんなで蕎麦でも食べにいこうかって話をしてて……」 妹尾「桃子さんは蕎麦好きかって聞いたんだけど」 モモ「……へ?」 蒲原「ワ、ワハハ……こりゃ地雷を踏んでしまったかな……」 モモ「なっ……なっ……」 加治木「しかし、実にわかりやすい反応だったな……」 妹尾「桃子さん、頑張って!」 津山「うむ」 モモ「~~~~~!」 モモ(あーもう、どうしてこうなるっすかぁ!) モモ(こうなったのも全部、あいつのせいに違いないっす! そうに決まってるっす!) モモ「須賀京太郎……やっぱり、大っ嫌いっす!」 END
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須賀母「それじゃ私は出かけるからよろしくね」 京太郎「ああ」 須賀母「じゃあねー」 母さんが出ていってから数分後、その少女は我が家へやってきた。 京太郎「いらっしゃい」 そう言いながらドアを開けた俺の前に立っていたのはロリでおもちな美少女だった。 由暉子「初めまして、真屋由暉子と言います」 小さくて可愛い、そのくせ一部分だけ大きい。こんな娘が新しい家族とはとは……。 ところでこの娘、妹?それとも姉? 小さいけどしっかりしてそうだし……うーむ。 まあ、こんなに小さいし妹だろう。うん。 真屋由暉子ちゃんか、何て呼べば良いだろうか。 きっと砕けた感じのほうが気楽だろうし名前を縮めて『ユキ』なんて良いんじゃないか? というわけで。 京太郎「俺は須賀京太郎、よろしくなユキ!」 由暉子(ユキ……先輩達と同じ呼び方……) 由暉子(何だか親しみやすそうで良い感じです) 由暉子(いい兄に恵まれたみたいですね) 由暉子(そうだ、私は何て呼べばいいでしょうか……) 由暉子(えっと、えと……お兄様、とか?) 由暉子(どう呼べば良いかなんてわかりませんしもう最初に浮かんだこれで行きましょう) 由暉子「はい、こちらこそよろしくお願いしますお兄様」 京太郎「おう、そんじゃ中入るか」 由暉子「はいっ」 由暉子(これからのお兄様との生活、楽しみです) 京太郎「あ、そこ座っていいよ」 由暉子「はい」 ……それにしても可愛いな。 ちょこんと座る様子を見てそんなことを思う。ついでに言えば座ると同時にぷるんと揺れるおもちもグッドだ。 おっと、そんなことより午前はユキと何をしようか? 【午前】 あー、そう言えば家事もやっとかなきゃだっけ。 折角だしユキに手伝って貰うか。兄妹初めての共同作業ってな。 京太郎「ユキ、家事の手伝いお願いできるか?」 由暉子「大丈夫ですよ、何をすればいいですか?」 京太郎「そうだな……」 京太郎「洗濯からやろうか」 由暉子「はい」 京太郎「さて、この洗濯物の山を干していくか」 由暉子「半分ずつやりましょう」 京太郎「サンキュ、助かる」 由暉子「ふふ、このくらい任せて下さい」 由暉子「よいしょっ……」 分担した分を干しながらユキの方を見る。頑張って背伸びして洗濯物をかける姿が微笑ましい。 だが……。 由暉子「きゃっ」 上に注目していたせいかユキが躓いてバランスを崩す。 咄嗟に体を動かしてユキを支えてやる。ちょうどタイミング良く目を向けていたおかげでどうにか間に合ったようだ。 ほっと一息ついて声をかける。 京太郎「大丈夫か?」 そう言ってからユキの顔を見ると思ったより距離が近かったらしく白い肌を真っ赤に染めてこちらを見つめていた。 京太郎「あっ……すまん、つい」 謝りながら距離を取るとユキはうつむきがちになりながら蚊の鳴くような声で言った。 由暉子「あ、ありがとうございます……お兄様」 何でしょうか、今の感覚。 お兄様に肩を掴まれて、至近距離で見つめ合った時の胸の高鳴りは一体。 あの優しげな眼差し、あんな目で見つめられたら私はっ。 それにお兄様に掴まれた時のあの安心感……。もっと、もっと優しく包みこまれたいです。 ああ、何だかお兄様を意識し過ぎてしまいます。 それに意識し始めてからお兄様と目が合うような。 お兄様も私を見てる? いえ、性格には私の胸を? お兄様に胸を見られている……っ。 そう言えば先輩達も男の人は胸の大きい女の子が好きだと言っていました。 もし本当ならお兄様も私の胸が好きなのでしょうか。 あ、また見られてます。 どうしましょう、見られていると思ったら何だか体が熱く……。 お兄様、私は……私は……っ。 京太郎「ユキ?おーい、ユキー?」 由暉子「……はっ、はい」 京太郎「大丈夫か?ボーっとして」 由暉子「大丈夫です」 京太郎「そうか」 由暉子「そんなことより、午後はどうするんですか?」 京太郎「午後かぁ」 【午後】 京太郎「特に何も無いし……そうだな、ユキの話を聞かせてくれよ」 由暉子「私の、ですか?」 京太郎「ああ、まだ会ったばっかりだしユキのことをもっと知りたいんだ」 由暉子「私のことを知りたい……わかりました!」 京太郎「じゃあ頼むぜ」 由暉子(お兄様が私のことを知りたがっている……それだけでドキドキします) 由暉子「私のこと……そうですねスリーサイズは上から――」 京太郎「待て待て待て」 由暉子「え?」 京太郎「俺が知りたいのはそういうことじゃなくてだな」 由暉子「男の人はスリーサイズに興味があるのではないのですか?」 京太郎「きょ、興味はあるけども……」 由暉子「あ!わかりました」 京太郎「わかってくれたか」 由暉子「数字よりも自分の手で確かめたいんですね!」 京太郎「は?」 由暉子「さあどうぞっ」 京太郎「おい馬鹿腕を掴んでどこに持って行く気だ!?」 由暉子「胸に」 京太郎「お前はそれでいいのか……」 由暉子「お兄様になら、構いません」 京太郎「顔を赤らめるなっ」 由暉子「お兄様は私の胸、触りたくないんですか……?」 京太郎「そういうわけじゃなくてだな……」 由暉子「だったら!」 京太郎「ダメだ!……ちょっとトイレに行ってくる」 由暉子「はい……」 由暉子「触って、欲しかったのに」 京太郎「ふぅ……」 まったく、ユキの奴はいったい何を考えてるんだ? あんな可愛い顔にすばらなおもちでそんなこと言われたら理性が保たないぞ。 っと、もう大分暗くなってきたな。 【夜】 さっきの会話のせいで嫌な汗をかいたし風呂にでも入るとするか。 京太郎「ユキ、俺先に風呂入ってくるから」 由暉子「わかりました」 京太郎「そんじゃ」 由暉子「お兄様のお風呂……」 由暉子「想像しただけでもうっ」 由暉子「よく考えれば私とお兄様は兄妹、それなら一緒に入っても普通なんじゃ……?」 由暉子「でももしお兄様に嫌われたりしたら……」 由暉子「いえ、お兄様ならきっと喜んでくれるはず。それに私も我慢出来ませんっ」 由暉子「お兄様」 京太郎「ん?どうし――」 ガラッ 由暉子「お背中、流しますねっ」 扉の開く音に驚き振り返るとそこには一糸まとわぬ姿のユキが居た。 京太郎「なっ!?」 反射的に前を向き直しどうしようかと逡巡する。 だが考えが纏まらない内に背中にむにっと柔らかい物が触れる。 真っ白な手が後ろから伸びて俺の上半身に絡みついた。 由暉子「お兄様、筋肉すごいですね」 耳元で甘い声が囁かれる。 俺は風呂に入っていたから裸だしそれはユキもだ。 そんな状態で背中に胸を押し付けられれば嫌でもその先端が触れているのも感じてしまう。 これだけのことに俺の股間は既に手遅れになっていたがギリギリ理性は保っていた。 ユキの腕を振り解くと急いで脱衣所に出る。 由暉子「お兄様?」 京太郎「お、俺はもう出るからっ!」 そうとだけ言い残して急いでタオルを身に着けて俺は脱衣所を後にした。 由暉子「もっと、触れていたかったのに……」 由暉子「でもお兄様の身体、凄くよかった」 由暉子「それにあそこも……」 由暉子「もう我慢出来ません、このお兄様が使っていたタオルで……んっ……」 京太郎「はぁ……」 それにしても色々と大変な一日だった。 ユキ、可愛いし好みなんだけどなあ……。 ちょっと無防備過ぎるというか積極的過ぎるというか。 何にせよさっさと寝よう、今日は疲れたしな。 由暉子「……ここがお兄様の部屋」 由暉子「ぐっすり寝ていますね」 由暉子「それでは早速脱がせていきましょう」 由暉子「ふぁ……お兄様の身体っ」 由暉子「触れているだけでイってしまいそうです」 由暉子「それにこっちも、ふふ」 由暉子「おっきいですね。でも私の方も既にグショグショです」 由暉子「こうやって舌でっ……」 由暉子「さっきよりも大きくなりましたね……でも、これくらいすれば私の中にも……」 由暉子「んっ、ぐっ……痛ッ……」 由暉子「うふ、ふふふふ」 由暉子「ぁはっ、入り……ましたぁっ」 由暉子「初めてはっ……痛いんですねっ」 由暉子「でもこの痛みがお兄様と繋がった証……」 由暉子「そう思えば痛みさえもっ、気持ちよくっ」 由暉子「はぁっ……はぁっ……」 由暉子「おちん……ぽっ……」 由暉子「お兄様のっ、おちんぽっ……気持ちいのぉおおっ」 朝目が覚めると何故か俺は全裸になっており、 ベッドは真っ赤な液体と真っ白な液体で染まっていて、 そして赤と白の液体まみれになりながら満足気な笑みを浮かべて俺の上で眠る妹が居ました。 京太郎「嘘、だろ……」 【朝】 これはきっと夢だ。目が覚めたら普通の朝が待ってるんだ。 この柔らかい塊はだき枕だ。決して妹なんかじゃない。 あー、良い抱き心地だ……。 よし、このまま寝よう。 由暉子「お兄様、起きてください。お兄様」 ユキの声で目覚めるが身体に伝わる感触が目を開けるのを躊躇わせる、現実を直視したくない。 由暉子「ダメですね、全く起きませんね」 由暉子「でもこっちは起きたみたいですし朝一番で――」 京太郎「起きてるっ、起きてるからやめてっ」 由暉子「あ、おはようございますお兄様」 京太郎「なんでそんなに平然としてるんだ……」 由暉子「え?」 京太郎「いや、だって俺たちはその……性行為をだな……」 由暉子「はい、私はお兄様と一つになれて幸せですよ?」 京太郎「とりあえずシャワー浴びてこい」 由暉子「そんな、お兄様の精液を洗い流せだなんて」 京太郎「じゃあ俺が先に浴びてくるからな」 由暉子「あ……」 京太郎「どうした」 由暉子「それなら私も一緒にっ」 京太郎「……もう好きにしてくれ」 京太郎「朝から疲れた……」 由暉子「ふふっ」 結局風呂でも搾り取られて朝から大変な目にあった。 ユキの奴は何を考えてるんだ……。 いや、気持ちいいんだけどやっぱりこういうのは良くないというか何というか。 【午前】 ……考えてても仕方ない、とにかくユキとなにかしよう。 京太郎「よし、遊ぼうぜユキ」 由暉子「性的にですか?」 京太郎「そうじゃなくてだな」 由暉子「ついにお兄様に弄んでもらえるなんて」 京太郎「もては余計だ。というか話を」 由暉子「私はお兄様が望むならSMでもスカトロでもNTRでも何でも大丈夫ですよ!」 京太郎「ユキ……」 由暉子「ああ、お兄様っ!そのゴミを見るような視線、堪りませんっ!」 京太郎「なんでこんな変態に……俺は何を間違えてしまったんだ……」 由暉子「変態っ、そうっそれです!もう一度言ってください、そしてもっと罵ってください!」 京太郎「や、やめろっ」 由暉子「そんなっ……お願いの仕方がダメだったのでしょうか……それなら」 京太郎「だからそういうことじゃなくてっ」 由暉子「お兄様ぁ、どうか、どうかこの雌豚を罵って肉便器にしてくださいっ」 京太郎「だからやめっ――」 涙目でこちらを見上げながらねだるユキの姿に思わず股間がっ……。 まずいと思った時には既に遅い。一瞬で俺はユキに押し倒され抵抗する間もなく下半身を裸にされる。 京太郎「やめろユキ……っ」 由暉子「お兄様のっ、お兄様のっ」 俺の声はユキに届かず、しばらくして本日二度目の射精をすることになった。 京太郎「なんでこうなるかな……」 由暉子「お兄様、もう一度」 京太郎「しない、今度こそ絶対しない」 【午後】 京太郎「出かけよう」 由暉子「お兄様とお出かけですかっ!?」 京太郎「ああ、外ではおとなしくしててくれよ……?」 京太郎「少し歩き疲れたな……」 由暉子「お兄様っ」 京太郎「だからこんなとこで抱きつくんじゃない!」 お前が抱きつくとおもちの感触がだな……。 由暉子「えへへ、お兄様っ」 こんなの……もう我慢出来るかっ! 京太郎「ユキ、こっちだ」 由暉子「へっ?」 京太郎「入るぞ」 由暉子「ここってもしかして……」 京太郎「ああ、そうだ」 由暉子「わぁ……大好きですお兄様っ」 由暉子「お兄様、激しくてっ……私は幸せです」 ベッドには蕩けきった表情で寝そべる裸のユキ。 つい理性を失い欲望のままに致してしまった。 京太郎「やっちまったなぁ……」 【夜】 京太郎「なあユキ」 由暉子「なんですか?」 京太郎「なんで俺とこんなことを……?」 そう問いかけるとユキは身体を起こし、俺に向き合って言った。 由暉子「それは勿論、お兄様が好きだからです」 京太郎「そっか……」 由暉子「はい……でも、もう大丈夫です」 由暉子「もう、襲ったりしません。無理やりして……ごめんなさい、嫌でしたよね」 そう言いながら寂しげに微笑むユキ。 そんなユキの姿を見て、次の瞬間俺はユキを抱きしめていた。 由暉子「お兄様……?」 京太郎「謝らなくていい」 由暉子「でも……」 京太郎「俺も好きだ、お前のこと」 由暉子「ぇ……」 京太郎「順序が逆になっちまって、ごめんな」 由暉子「そんなこと……っ」 京太郎「ちゃんと責任も取る、だからこれからはしっかり愛させてくれ」 由暉子「……はいっ」 朝……? ああ、あの後枯れるまで愛し合って、そんでそのまま寝ちゃったんだっけ。 ユキの寝顔、可愛いなぁ。 さてと……。 【朝】 柔らかいおもちに包まれて眠る。なんて幸せなんだ……。 ぬるり。 口の中でそんな感触がして目が覚める。 目を開けて見てみるとどうやらユキにキスされているらしい。 負けじと俺も舌を動かして応じる。 しばらくお互いの口の中を楽しんだ後、ユキが顔を離して言った。 由暉子「おはようございます、お兄様っ」 あれからしばらく経ってから母さん達の再婚が決まり、俺は北海道へと引っ越すことになった。 真屋と書かれた表札の家の前には一人の少女が立っている。 その少女は俺に気付き、こちらを向くとにっこりと笑って言った。 「子供の名前は何がいいですか?お兄様」 《真屋由暉子編 カンッ!》
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613 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 15 53 23.16 ID 4jlBkMpvo 京太郎「うーむ。俺の体臭がきつかったのか?」クンクン 京太郎「……まぁ自分で自分の体臭って分からないし」 京太郎「あーでも匂いと言えば、灼さんは柔らかくて良い匂いしたよなぁ」 京太郎「女の子ってだけで、本当男とは全然違うんだよなー」 京太郎「いや本当ラッキーだった」ウンウン 616 1.適当にぶらつくと誰かに会った (A:衣と一【済み】 B:桃子 C:哩と白望 D:智葉 E:絹恵 F:恒子 G:マホ) 2.各チームの部屋を訪ねてみる (A:白糸台【済み】 B:阿知賀【済み】 C:永水 D:大人) 3.お世話になった人に挨拶 4.その他(内容併記) 618 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 16 32 02.76 ID 4jlBkMpvo お世話になった人に挨拶 京太郎「やっぱり最後はお世話になった人に挨拶しないとな」 京太郎「と言っても、今ここに居るのは厨房のおっさんと味沢匠とか言う人しか居ないんだが……」 京太郎「まぁ世話になったのは間違いないしな、挨拶しとくか」 ―――――― 【厨房】 京太郎「……しかしよく考えたら大丈夫かあの二人。何か水と油って感じだし」 京太郎「喧嘩とかしてなきゃ良いけど……」 京太郎「すみませーん」 ???「ふむ。やはり若者にはそちらの方が良いのか」 匠「ええ。もちろん古き良き和の味と言うのも大事ですが、寧ろ今の子供の方が舌が肥えてる場合もあります」 匠「保守と革新を重ねる事こそ料理人の使命だと考えてます」 ???「なるほど、伊達に流れシェフをやっておらんと言う事か」 匠「いえ、私などはただ地に足が付かないだけですので」フッ 匠「しかしまさか日本料理界の重鎮である貴方がこんな所で料理長などやってるとは思いませんでしたが……」 ???「……ワシもただ老人相手にやってるだけでは駄目だと思ってな。少しばかり最近の子供の食を調べてやろうかと思っただけだ」 匠「……お孫さんの為にですか?」 ???「貴様それをどこで?」ギロッ 匠「……風の噂に聞いたもので」フッ 京太郎「あれ?意外と仲良さそう?」 619 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 16 46 34.46 ID 4jlBkMpvo 京太郎「えっと、すみません」 ???「……なんだ貴様」 京太郎「あ、いえ。お世話になったので挨拶をと」 匠「……それはどうも」 ???「ふん。最近の若者にしては礼儀を知っているようだな」 京太郎「三日間美味しい料理を作って頂き、ありがとうございました!」ペコリ 京太郎「おかげで皆満足して終わる事が出来ました」 ???「……ワシはワシの仕事をしただけだ」 匠「……相変わらず褒められる事に慣れてないご様子」 京太郎「味沢さんも、わざわざ来ていただいて料理を振舞っていただいてありがとうございました」 匠「私も私の仕事をしただけですから」 匠「……もしまたご用命が有れば伺いますよ」フッ 匠「もちろん、御代は頂きますが」 京太郎「そ、そのときはよろしくおねがいします」アセアセ 京太郎(……一体いくらかかるんだろう) 620 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 01 15.11 ID 4jlBkMpvo 京太郎「えっとじゃあそう言う事なので、お世話になりました――」 ???「……ちょっと待て」 京太郎「は、はい?」 ???「そう言えば貴様、今朝の朝食を作ったそうだな?」 京太郎「ええ、まぁ5人ほどと一緒でしたが……」 京太郎(や、やべ、なんかやっちまったかな?) ???「どうやら料理をした事の無い者が多かったようだな」 京太郎「……やっぱり分かりました?」 ???「調理器具を見れば分かる。ろくに包丁も握った事の無い者が扱った事がな」 京太郎「すみませんでした」ペコリ ???「……別に謝る事は無い」 京太郎「へ?」 ???「料理を振舞おうと真剣だった事は分かっておる。味の良し悪しは別としてな」 ???「これが一端の料理人だったら怒鳴るところだが、素人にまでそんな事は求めん」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ???「……それにしても今時の女子供は包丁も使えんとは嘆かわしい事だ」 京太郎「ま、まぁある意味何故か奇跡的に出来ない人だけがあの場に居たとも言えるんですけど」 621 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 13 08.26 ID 4jlBkMpvo ???「……貴様はそれなりに出来るようだな」 京太郎「え、えっと本当にそれなりにですけど……」 ???「ワシが見たところ、どうやら貴様にはこれからも食の試練が訪れるに違いない」 京太郎「な、なんですかそれ?」 ???「よってワシから貴様にこれをくれてやろう」 624 コンマ判定 01~30 まな板【料理スキル小アップ+???に好かれやすくなります】 31~70 フライパン【料理スキル中アップ+???に好かれやすくなります】 71~98 鍋【料理スキル大アップ+???に好かれやすくなります】 ぞろ目44以外 秘伝の包丁セット【メシマズヒロインが現れなくなります】 ぞろ目44 破魔矢発動 629 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 17 36 38.98 ID 4jlBkMpvo まな板 京太郎「……まな板ですか」 ???「料理人であれば、まな板は包丁と並ぶ命だからな。持ってて損は有るまい」 京太郎「でも良いんですか?なんか高そうですけど」 ???「ふん。そんなに高いものでは無いからな、貴様程度には十分よ」 匠「……こうは言ってらっしゃいますが、それは最高級ヒノキで作られた職人の技による一品だと思われます」ボソッ 京太郎「なっ!?」 京太郎「ま、ま、マジですか!?そんな高そうなもの貰う訳には……」 ???「……古くなったからやるだけだ、そうじゃなければやらん」 匠「……とりあえず頂いて置かれた方がいいと思いますよ」 京太郎「そ、それじゃあありがたく頂きます」 ???「ふん。それを持ったらさっさと行くがいい」 京太郎「は、はい。それじゃあ、あの……ありがとうございました!!」ペコリ 匠「……本当に変わられましたね。あのような物を彼に上げるとは」 ???「……さっき言った通り古くなったからやるだけだ。それ以外に他意はない」 匠「……そう言う事にしておきましょう」フッ ???「貴様も仕事が終わったのであればさっさと去らんか」 匠「そうですね。ではこれにて」 匠「……またどこかでお会いしましょう」 ???「……ワシはもう会いたくないがな」フン 【まな板を手に入れました】 642 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/05(日) 23 58 52.19 ID 4jlBkMpvo 京太郎「まな板……まな板ねぇ……」コンコン 京太郎「何故かすごくしっくりくるんだが……」 京太郎「でも本当に良い物みたいだし、ヒノキの匂いがする」クンクン 京太郎「折角貰ったし、これからはちょっと気合入れて料理してみますか!」 京太郎「――って、しまった!結局あの人の名前聞いてねぇ!?」 京太郎「何か会話から想像するに結構凄い人だったみたいだけど……」 京太郎「……今更名前聞けないし、もし透華さんに出会ったら聞いてみるか」 644 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 09 24.22 ID skgYaP6Jo 【廊下】 菫「……何を抱えてるんだ?」 京太郎「あれ?菫さん、どうしたんですかこんな所で」 京太郎「ってか、もう普通の格好なんですね……」 菫「当たり前だ。あんな物ずっと着れる訳無いだろ」 京太郎「そうですけど……」ハァ 菫「……あからさまに残念そうな顔するな」 京太郎「だってネコミミメイドですよ。ネコミミメイド!」 京太郎「あの菫さんがまさかの2回目のネコミミメイドを披露したんですから、これを長く見たいと言うのは全国民の共通の思いですよ!」 菫「そんな訳有るか!!」 京太郎「あー今度は動画で撮っておくべきだった!」 菫「撮るな!と言うか前のヤツも消せって言ってただろうが!!///」 京太郎「嫌です!家宝なんですから!」 菫「そんな物を家宝にするんじゃない!///」 菫「……お前は私を末代まで辱めるつもりか?」ハァ 京太郎「滅相も御座いません。むしろ有り難く奉ろうかと」 菫「ヤ・メ・ロ」ニコッ 京太郎「……はい」 646 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 23 48.94 ID skgYaP6Jo 菫「まったく、麻雀であんな真似したかと思えば根は元のままなんだな……」 京太郎「そりゃまぁ俺は俺ですし……」 菫「普段もあれくらいクールならもっと好きになれるんだが……」 京太郎「えー。俺って普段から結構見た目の割りに真面目だねって言われますよ?」 菫「それは否定しないな」 京太郎「でしょう?」 京太郎「……あれ?でも今、もっと好きになれるって言ったって事は今もそれなりに好きと言う事――」 菫「空耳だ」 京太郎「え?でもはっきり――」 菫「空耳だ」ニコッ 京太郎「そ、そうだったかもしれません、はい」 648 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 41 04.58 ID skgYaP6Jo 菫「……コホン。話は変わるが、なんだそれは」 京太郎「まな板です」 菫「それは分かってる。問題は何でお前がそれを今持ってるということだ」 京太郎「何ででしょうね?俺もよく分からないまま受け取りましたけど」 京太郎「あ、でも良い物みたいですよ、これ」 菫「そうなのか?私にはよく分からないが……」 京太郎「料亭の板前とかが使うぐらいのものでしょうからね。まぁ料理をしない菫さんには分からないかもしれませんけど」 菫「……むっ。包丁の扱いは何とかなったから、これからだこれから!」 京太郎「……本当に何とかなったレベルなんですけどね」ハァ 菫「あの短時間で何とかなったんだ、料理なんてそれこそ1週間かければ出来るだろう、うん」 京太郎「何でそんなに料理に関してはポジティブなんですか……」 菫「?お前が教えてくれるんだろ?」 京太郎「……そう言えばそんな約束しましたっけ」 菫「お前が教えてくれるんなら、やれる気がするからな」 京太郎「……そうまで言われると照れますけど」ポリポリ 京太郎「でも暫くは無理ですよ?大会終了まで敵同士なんですから」 菫「はっ!?」 京太郎「……忘れてたんですね」 649 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 00 54 06.30 ID skgYaP6Jo 菫「……コホン。忘れてた訳では無いぞ、それ以降の話だからな!」 京太郎「どう考えても忘れてたようにしか思えないんですけど……」 菫「とにかく!大会が終わった後なら何の問題も無い訳だから、良いんだろ?」 京太郎「そうですね……」 652 コンマ判定 01~30 お断りします 31~70 まぁ良いですけど 71~98 俺の部屋で良いなら 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度+3】 ぞろ目44 破魔矢発動 657 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/06(月) 01 23 59.32 ID skgYaP6Jo まぁ良いですけど 京太郎「まぁ良いですけど」 菫「本当か!?」 京太郎「元は自分から言い出したことですからね。責任は取りますよ」 京太郎「それに、せめて最低限料理が出来ないと嫁の貰い手も無いでしょうね」 菫「あ、いやそれに関してはだな……」チラッ 京太郎「ま、それは冗談としても作れないよりは作れる方が良いに決まってますし」 菫「そ、そうだな……」 京太郎「でもその前にお互い大会頑張らないといけませんけど」 菫「お互いと言うよりは私達だがな。お前達は余裕だろ」 京太郎「まさか。この合宿で勝てたからって本番でも必ず勝てると言う訳じゃないですし、大舞台なんて初めてですから何が起こるか分かりませんよ」 京太郎「慢心できるほど自分の実力を過信してませんしね」 菫「それは良い心構えだ。私達としても、お前達とはリベンジしたいと思ってるからな」 京太郎「その時は受けてたちますよ。全力で、ね」 菫「……ふっ。さてそれでは私は戻るとするか」 京太郎「それじゃまた後で」 菫「ああ、また――あ、そうだ」 京太郎「?どうかしましたか?」 菫「この合宿中いろいろありがとう。お前のおかげで助かったよ」ニコッ 京太郎「!///」ドキッ 菫「それだけが言いたかったんだ。じゃあな」スタスタ 京太郎「……」 京太郎「…………はぁ。美人の笑顔ってのは本当心臓に悪いよな、うん」 【弘世菫の好感度が上がりました】 673 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 16 36.03 ID RWFRylD9o 京太郎「……ま、頼られたり感謝されるのは気分が良いよな」 京太郎「何ていうかそれだけで苦労も苦労じゃなくなると言うか」 京太郎「……でも、そう考えると俺はしみじみ奴隷根性が染み付いてるんだろうかね?」 京太郎「いやどちらかと言うと執事願望か」 京太郎「――と言えばハギヨシさんだよなぁ。男から見ても憧れるイイ男だし」 京太郎「俺もあんな風に何でも完璧にこなしてみたい」 京太郎「しかし一体、どんな風にすればああなれるのだろうか?」 京太郎「……」 京太郎「……お嬢様。ご用命を」キリッ 京太郎「なーんちゃって――」 宥「ふぇっ?///」 京太郎「えっ?」 674 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 29 15.50 ID RWFRylD9o 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……見てました?」 宥「えっと、その……うん」 京太郎「……死のう」 宥「ええっ!?」 宥「だ、ダメだよ!」ギュッ 京太郎「離して下さい!あんな姿を宥さんに見られるなんて一生の不覚!」 京太郎「もう死ぬしかないじゃない!!」 宥「な、なんでそうなるの!?」 679 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 38 21.18 ID RWFRylD9o 宥「……」 京太郎「……」 宥「……落ち着いた?」 京太郎「はい。すみません、取り乱してしまって……」 宥「それは私にも原因があるし、仕方ないから……でもね、一番ダメなのは冗談でも死ぬとか言っちゃメッだよ?」 京太郎「……反省してます」 宥「……本当に?」 京太郎「本当に」 宥「本当の本当に?」 京太郎「本当の本当に」 宥「うん。じゃあ良かった」ニコッ 680 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 00 55 43.68 ID RWFRylD9o 京太郎「そう言えば、宥さんはどうしてこんな所に?」 宥「えっと……合宿終わったら暫く京ちゃんとは会えなくなるだろうし、その前に二人だけでお喋りしたいなって」 宥「……迷惑だったかな?」 京太郎「全然まったくとんでもない!(即答)」 宥「良かったぁ」ホッ 京太郎「宥さんのお願いなら、例え火の中水の中であろうとお喋りしますよ!」 宥「み、水の中は無理じゃないかな?」フルフル 京太郎「……いやむしろ無理なのは火の中のような」 宥「?」 681 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 02 45.74 ID RWFRylD9o 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……あのー宥さん?」 宥「?」 京太郎(首をかしげる姿もかわいい) 京太郎「――じゃなくて、あのお喋りする内容とか有ったんじゃ?」 宥「あ、うん。そうだね」 宥「えーっと……」 京太郎「はい」 宥「その……ね?」 京太郎「はい」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……京ちゃんが良いよって言ってくれて嬉しかったから、色んな事話そうと思ったのに忘れちゃった///」モジモジ 京太郎(あーもうかわええな!こんちくしょう!) 684 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 26 18.95 ID RWFRylD9o 宥「ごめんね?」 京太郎「まぁそう言う事も有るでしょうし、そんなに喜んでくれたなら良かったですし」 宥「だからその……京ちゃんがおしゃべりする内容考えてくれると嬉しいな」 京太郎「俺からですか?う~ん、宥さんが喜ぶような話とか有ったかな……」 宥「……私は京ちゃんとおしゃべり出来れば何でも良いから」ニコッ 京太郎(天使や!ここに天使がおるで!) 京太郎(って下手な関西弁が出てしまったが、おしゃべりの内容ねぇ……) 京太郎(下ネタ厳禁、麻雀も避けた方が良いと思うが、共通の話題もよくよく考えれば麻雀関連なんだよなぁ) 京太郎(だが宥さんの笑顔の為なら、無い知恵振り絞って考えてみせる!) 687 1.合宿を振り返って阿知賀の様子の話 2.合宿を振り返って合宿所での話 3.合宿を振り返って京太郎自身の話 4.合宿を振り返って宥自身の話 5.合宿を振り返って結婚の話 6.その他(内容併記) 693 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 01 45 45.49 ID RWFRylD9o 合宿を振り返って結婚の話 京太郎「そうですね……まぁやっぱり合宿の話になりますけど、色々有りましたね」 宥「うん。そうだね」 京太郎「笑いあり、涙あり、ハプニングありで、まるで半年以上やってたような気がします」 宥「あ、京ちゃんも?なんだか私もそんな気がするの。三日間しか居なかったはずなのにね」 京太郎「宥さんもですか?まぁきっと楽しかったから、そんな感覚に陥ってるのかもしれませんね」 宥「……そうだといいな」 京太郎「これだけの大所帯で寝食を共にするってのが珍しいですからね。多分、卒業旅行以来かなぁ?」 宥「卒業かぁ。私は今年で卒業だから、京ちゃんとこうして合宿できるのもこれが最初で最後だね」 京太郎「いやいや来年はOBとして来ればいいじゃないですか」 宥「……迷惑じゃないかな?」 京太郎「まさか。皆歓迎しますよ」 宥「本当に?本気にしちゃうよ?」 京太郎「どうぞどうぞ。ただ問題は来年も俺が合宿できるかどうかですけど」 宥「えっ?どうして?」 京太郎「いやチームの問題とか、よくよく考えたら来年も男は俺一人なのかとか、そもそも留年とかしないかな?とか色々……」 宥「……お勉強苦手なの?」 京太郎「そう言う訳じゃないんですけど、心証とか色んな部分で思い当たる節が……」 宥「ちゃんとお勉強しないとメッだよ?」 京太郎「……努力はしてます、はい」 697 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 00 23.09 ID RWFRylD9o 京太郎「そう言えば卒業後の進路はどうするんですか?やっぱり大学に?」 京太郎「それともプロとか?」 宥「……今の所はお父さんも大学に行ったら良いって言ってくれてるんだけど」 京太郎「……何か問題でも?」 宥「やっぱり私は長女だから旅館を継がなくちゃいけないと思うし、お父さんを早く楽にさせてあげたいなとか……」 宥「旅館を継ぐとなると修行しないといけないし、それなら早い方が良いと思うんだけど……」 宥「でも麻雀は好きだから続けたいとも思ってるし、ちょっと悩んでるかな?」 京太郎「なるほど……」 京太郎「まぁ俺が口を挟む問題じゃないですし、挟もうとは思わないんですが――」 京太郎「――でもやっぱりやりたい事やるのが一番だと思います」 京太郎「そのやりたい事が旅館を継ぐ事なのか、麻雀を続ける事なのかは分かりませんけど」 京太郎「あ、でもあれですよ?なんならどっちもやるってのも有りかも」 京太郎「麻雀の出来る美人女将とかカッコいいじゃないですか!」 宥「そ、そうかな?」 宥「でも私美人じゃないし……」 京太郎「それについては大丈夫です!俺が保証しますから!」 京太郎「まぁ俺の保証なんて意味無いかもしれませんけどね」アハハ 宥「ううん、京ちゃんにそう言われると嬉しい///」 京太郎「えっ!?あ、ありがとうございます///」 宥「……///」 京太郎「……///」 699 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 10 50.41 ID RWFRylD9o 京太郎「そ、そうだ!でも旅館を継ぐって事になったら、やっぱり婿養子ですよね?」 宥「ふえっ!?///」 宥「そ、そうだね。お父さんも多分それを望んでるみたい」 宥「でもきっと難しいんじゃないかな?婿養子に来てくれる男の人とかなかなか居ないだろうし……」 京太郎「 702」 コンマ判定 01~30 そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし 31~70 立候補しちゃおうかな~とか 71~98 まず一人ここに居る! 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度MAX】 ぞろ目44 破魔矢発動 710 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/07(火) 02 28 50.41 ID RWFRylD9o そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし 京太郎「そうですねぇ。今は子供も少ないでしょうし」 宥「寂しいね。ここは大きいから同級生もたくさん居たけど、阿知賀はほとんど居なかったし……」 京太郎「俺のところもそうでしたからね」 京太郎「やっぱり今は育てるの大変だからでしょうかね?」 宥「う~ん……私はもし結婚したらたくさん欲しいなぁ」 京太郎「アレですかサッカーが出来るくらい?」 宥「それは無理だよぉ」 宥「でもきっとたくさん居た方があったか~いと思うし」 京太郎(……それは精神的な事なのだろうか。それとも温度の事なのだろうか) 728 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 00 35 29.21 ID Hm54z1lzo 宥「あはは。京ちゃんとこんな話してるなんてちょっと変かもね」 京太郎「あー、そうですね。ってか男女の友人同士で話す会話じゃなかったかも……」 宥「でも、きっといつかはお互い素敵な人に巡り会って、結婚して子供が出来て幸せな家庭を築く為には必要なんじゃないかな?」 京太郎「かなり先の話でしょうけどね」 京太郎「ってか宥さんは年齢的にもう結婚できるけど俺はあと二年だし、そもそも俺が結婚できるとか思えないしなぁ」 宥「そうかなぁ?京ちゃんはお料理も出来るし気遣いも出来るし、良いお父さんになれると思うけど」 京太郎「そうですかね?自分で言うのもなんですけど、割と適当だしスケベだしアラフォーで売れ残ってるのがオチだと思ってるんですけど」 宥「そんな事言ったら、私なんて寒がりだし人見知りするしでそれこそいつまでもお父さん達に迷惑かけちゃうかも……」 京太郎「 731」 コンマ判定 01~30 ……お互い頑張りましょう 31~70 心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって 71~98 もしアラサー手前でお互い独り身なら結婚しちゃいます? 【好感度+1】 ぞろ目44以外 【好感度MAX】 ぞろ目44 破魔矢発動 734 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 00 50 25.62 ID Hm54z1lzo 心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって 京太郎「心配しなくても宥さんほどの人なら引き取り手数多ですって」 京太郎「選り取り見取りの選び放題出来るんじゃないですか?」 宥「そ、それはそれで困るかな?選ぶなんて無理だし……」 京太郎「……確かにファッション感覚で男を選ぶ宥さんなんて、ちょっと想像できないしなぁ――」 【妄想中】 宥「今日はだ・れ・に・し・よ・う・か・な・?」 宥「A君とは昨日会ったし、B君とは一昨日だったし……」 宥「うふふ。決~めた」 宥「今日はC君にしよう♪」 宥「男の人いっぱいいるとあったかーい♪」 【妄想終了】 京太郎「――うん。無いな」 宥「えっと、何が?」 京太郎「あ、いえ何でも無いです!ええ!」 宥「?」 京太郎(……でもちょっぴり悪女な宥さんもアリと言えばアリか?) 京太郎(……) 京太郎(いやいや!!天使を汚してはならない!)ブンブン 京太郎(やっぱり宥さんは今のままの純真さの方が良いよな!)ウンウン 宥「???」 737 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 25 38.17 ID Hm54z1lzo 京太郎「――っと、そろそろ戻らないといけないんじゃないですか?」 宥「あっ、本当だ……」 宥「おしゃべりしてると時間がすぐに経っちゃう」 京太郎「楽しい時間はすぐに過ぎちゃいますからね」 宥「そうだね。特に京ちゃんと過ごしてると幾ら時間があっても足りないかも」 京太郎「あはは。俺もそうですね」 宥「……このまま時間が止まったら良いのに」 京太郎「そうだったら良いんですけどね」 京太郎「――『世界』(ザ・ワールド)、時よ止まれッ!」ドドドドド 京太郎「うん、やっぱり無理だよなー」 宥「……」 宥「……あのね、京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……宥さん?」 宥「……ううん、なんでもない」 京太郎「???」 741 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 29 02.41 ID Hm54z1lzo 宥「じゃあまた、ね?出来れば今度は大会の決勝トーナメントで会えたらいいな」 宥「その時はきっと私達が勝つから」 京太郎「そうですね。でも、きっと今度も俺達が勝ちますよ?」 宥「京ちゃんが言うと説得力が有るから怖いな」 宥「……でも私もこれが高校時代、阿知賀の皆で戦う最初で最後の大会だから負けたくないの」 宥「だから――大会が終わるまでは京ちゃんじゃなくて須賀君って呼ぶね。自分にけじめをつける為にも」 京太郎「なるほど……宥さんの本気って訳ですか」 宥「……うん」 京太郎「そうですね……分かりました」 宥「ごめんね。私のワガママで京ちゃ――じゃなかった須賀君に迷惑かけるけど」 京太郎「いえ、むしろ俺も燃えてきました。宥さんがそれだけ本気って事ですから」 京太郎「――あ、でも大会終わったらなるべく早く戻してもらえるとありがたいです。それはそれで寂しいので」 宥「あはは。うん、きっと終わったらいーっぱい呼ぶから」 宥「それじゃあ、今日はありがとう」 京太郎「いえ、こちらこそ」 宥「今度会うときは――」 京太郎「卓の上――でしょ?」 宥「うん」 宥「それまでさようなら――須賀君」ニコッ 京太郎「また会いましょう――宥さん」ニコッ 【松実宥の好感度が上がりました】 744 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 44 45.69 ID Hm54z1lzo 京太郎「俺にとっては初めての大会だけど、菫さんや宥さんにとっては最後の大会かもしれないんだよな」 京太郎「……やっぱり俺とは意気込みとか本気度が違うんだろうなぁ」 京太郎「いや決して今まで俺が本気じゃなかったとかそう言う訳じゃないんだが……」 京太郎「……」 京太郎「うっし!いっちょ俺もここらで気合を入れなおして臨むか!」 京太郎「これから戦う人に勝った時に誇れるように!!」グッ 京太郎「……」 京太郎「我が生涯に一片の悔い無し」 淡「……拳を空に突き出して何してるの?」 京太郎「にょわっ!?」 745 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 01 50 05.52 ID Hm54z1lzo 京太郎「……見た?」 淡「うん」 京太郎「バッチリ?」 淡「うん」 京太郎「……」 京太郎「もう死ぬしか――!」 淡「……勝手にすれば良いと思うけど?」ファサッ 京太郎「……」 淡「……」 京太郎「……お互い冷静になろうか」 淡「……うん」 748 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 08 24.49 ID Hm54z1lzo 京太郎「つーかお前は一体何をしに来たんだ?」 淡「ひっどーい!折角探してあげてたのにー!」 京太郎「と言っても、別にお前に探されるような事は何も無いはずなんだが?」 淡「キョータローに無くても私には有るの!」 京太郎「そうですか……」 京太郎「で、何の用だ?」 淡「そうそう!えっと……」ガサゴソ 京太郎「?」 淡「あった!はいこれ」ポンッ 京太郎「何だこれ……お菓子か?」 淡「そ。一緒に食べよ?」ニコッ 京太郎「……淡、お前まさかその為だけに俺を探してたのか?」 淡「うん。そうだよっ!」 京太郎「……」 淡「……♪」ニコニコ 京太郎「……」ペチン 淡「いったーい!?なんでデコピン!?」 京太郎「いや、淡らしいなと思ってな」ククク 淡「ううっ……だからってデコピンしないでよ」 755 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 28 11.34 ID Hm54z1lzo 京太郎「……」ポリポリ 淡「ふんふーん♪」ポリポリ 京太郎「う~ん、この駄菓子のチープっぽさはたまんねーな」ポリポリ 京太郎「一本10円ってのもまた凄いし」 淡「職人さんに感謝感激だね!」 京太郎「そう言いながらお前が食ってるのは大量生産された洋菓子じゃねーか」 淡「ふふっ。甘いなーキョータローは」 淡「お菓子に貴賎は無いんだよっ!」 京太郎「へいへい、そーですかー」ポリポリ 757 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 38 30.77 ID Hm54z1lzo 京太郎「つーか、これだけの量のお菓子よく持ち込んだな」 淡「荷物の大半はこれだったからねー」 京太郎「持ち込みすぎだろ……」 淡「えー、テルーは9割だったけど?」 京太郎「あいつはおかしい」キッパリ 京太郎「あ、これもーらい」ヒョイ 淡「あ!それまだ食べてないのに!!」 京太郎「早いもん勝ちでーす」パクッ 淡「むーっ」 淡「だったら直接貰うもん!」ダッ 京太郎「あ!こら!何しやがる!?」 ドンガラガッシャーン!! 758 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 02 50 33.71 ID Hm54z1lzo 京太郎「……イタタタタ。いきなり身を乗り出す馬鹿が居るか」 京太郎「おーい、淡。大丈夫か――」 淡「う、う~ん……」 淡「……イタタタタ。ごめんね、キョータロー。ちょっとドジっちゃった――」 京太郎&淡「「!?」」 京太郎(な、な、なんで淡の顔があと数cmって所まで近づいてるんだよ!?///) 京太郎(……あーまつげなげーな。ちゃんと手入れしてるんだろうなー) 京太郎(ってちがーう!!///) 京太郎(と、とにかくはやくどけ――れない!?) 京太郎(淡が倒れこんでるのとお菓子が邪魔!ってか何か力が上手く入らないし……///)ドキドキ 京太郎(あーもう!何か言えよ淡!) 761 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/08(水) 03 03 00.99 ID Hm54z1lzo 淡(……///)ボーッ 淡(……はっ!?あ、あまりの出来事にちょっと意識が飛んでたかも、危ない危ない) 淡(キョータローが素直に半分渡せばこんな事にならなかったのに!) 淡(大体ちゃんと眉毛は整えてるし、目だって吸い込まれそうに綺麗だし――) 淡(ってちがーう!!///) 淡(そりゃあちょっとは普通よりは上かなーって思うけど、男は外面より中身だよね!中身!) 淡(その点キョータローは何故か私には意地悪するし、さっきだってデコピンするしまるで妹扱いだし……) 淡(おまけに優しいし気を使ってくれるし、いざとなったら守ってくれそうな力強さは有るし、麻雀も滅茶苦茶強いし――) 淡(ってだから違うの!違わないけど違うんだってば!///) 淡(とにかく早くどかないと……ってキョータローの口元に何か付いてる?) 淡(……) 淡(…………)ソーッ 京太郎(あれ?どうしました淡さん?何か顔が近づいて来てるんですけど!?) 京太郎(ちょっ!それ以上はダメだって!淡さーん!?) 780 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 17 25.96 ID gUfvzytFo 淡(これは不可抗力だよね///) 淡(だってお菓子の食べ残しが口元についてたらダサいもん) 淡(だからこれはただ取ってあげるだけ、それだけ……)ソーッ 京太郎(目が座ってる!?) 京太郎(待て待て!冷静になれ淡!俺達はそんな関係じゃないだろ!?) 京太郎(そりゃ凄く柔らかそうな唇だなぁとか思っちゃってるけども!) 京太郎(ってちがーう!そう言う事じゃねぇ!!) 京太郎(ま、まずは俺が冷静にならねばダメだ) 京太郎(……) 京太郎(ってそんな事してる間にもう本当にギリギリなんですけど!?) 京太郎(……ええい!こうなりゃ覚悟を決めた!)ギュッ 784 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 淡「キスするかと思った?ざんねんでしたー♪」 31~70 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 71~98 淡「……や、やっぱり無し!///」 ぞろ目44以外 恋人になったときの初期レベルが2に ぞろ目44 破魔矢発動 781 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 19 05.63 ID gUfvzytFo あ、間違い 783で 790 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 29 02.19 ID gUfvzytFo 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 京太郎「……」ギュッ 淡「……ペロッ。これは?チョコレート!」 京太郎「……は?」 淡「欠片でもあま~い。でもやっぱりもっと食べたかった!」 京太郎「……」 淡「どしたのキョータロー?どこか打った?」 淡「ごめんごめん、つい反射的に飛びかかっちゃった♪」テヘッ 京太郎「……」 淡「でもキョータローも悪いんだよ?勝手に食べちゃうんだから」 淡「って私がどかないとキョータロー立ち上がれないよね。ごめんごめん」ヨイショ 京太郎「……」 淡「ね、ねぇ?本当に大丈夫?打ち所が悪かったんじゃ?」オソルオソル 京太郎「……お」 淡「お?」 京太郎「俺の純情を返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ウワーン 792 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 44 16.42 ID gUfvzytFo 淡「……」 京太郎「……」 淡「……プッ」クスクス 京太郎「笑うんじゃねー!」 淡「あはは。いやだって純情って!」 淡「もしかしてキョータローはキスでもされると思ったの?」ニヤニヤ 京太郎「お、お、お、思ってねーよ!!ただちょっと意識したと言うか何と言うか、その……」 淡「あのねぇ。あんなムードもへったくれも無い所でキスするわけ無いじゃん!」 淡「……ちょっと危なかったけど」ボソッ 京太郎「へ?」 淡「とにかく!女の子にとってムードやシチュエーションは大事なの!」 淡「ましてやファーストキスなら、なおさら期待してるんだから!!」 京太郎「……そう言うものなのか」 淡「そう言うものなの!」 京太郎「つーか淡、お前ファーストキスまだなのか」 淡「え?」 京太郎「いやだってさっき自分で……」 淡「 793」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 淡「私そんな軽い女じゃないしー」 31~70 淡「……どっちだと思う?」 71~98 淡「……あ、当たり前じゃない!///」 ぞろ目44以外 恋人になったときの初期レベルが2に ぞろ目44 破魔矢発動 800 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 02 54 37.30 ID gUfvzytFo 淡「……どっちだと思う?」 淡「……どっちだと思う?」ニヤッ 京太郎「……どっちだと思うも何もさっき自分から言ってるじゃねーか」 淡「……」 京太郎「……」 淡「……そうです!ファーストキスもまだなバージンです!」ウガーッ 京太郎「ちょっ!こら!なんて事口走ってんだバカ!」 淡「未経験で悪いかー!非処女がそんなにえらいのかー!」 京太郎「やめんか!」 淡「でもテルーやいくのん含めて麻雀部は全員しょ――!」ムガムガ 京太郎「女の子がそれ以上喋っちゃダメ!!」 807 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 03 17 11.92 ID gUfvzytFo 淡「……」ムー 京太郎「ったく。いくら恥ずかしかったとしてもそんな事を言うなよな」 京太郎「つーか他人まで巻き込むなよ。俺は一体、この後皆にどういう顔すれば良いんだ……」 淡「笑えばいいと思うよ」 京太郎「できるか!」 淡「えー?でも割と予想はしてたんじゃないの?」 京太郎「してません!ってか失礼だろ!」 京太郎「そりゃまぁ高校生だし。彼氏の一人や二人居てもおかしくないかなとか思うことは無きにしも非ずだが」 淡「ムリムリ。一部を除いてガチガチの麻雀一筋だからね、麻雀に一生捧げます的な」 淡「だから、うちの麻雀部の殆どの皆はキョータローが(親しくなった)初めての男の子だと思うよ?」 京太郎「だからそう言う下品な物言いは止めろって」 淡「あはは。キョータローってほんと変に真面目と言うか初心だよね~♪」 京太郎「俺は一般的な意見を述べてるだけであってだな……」 淡「じゃ、じゃあさ。その……キョータローのファーストキスって何時なの?」 京太郎「へ?」 淡「私だけ答えたのってズルイじゃん!キョータローも教えてよ!」 京太郎「ズルイも何もお前が自爆しただけだろ……」 淡「お~し~え~ろ~」ガタガタ 京太郎「こら!揺らすな!ムチ打ちになるだろうが!」 京太郎「あーもうきっぱり言ってやる!」 淡「……」ドキドキ 京太郎「俺のファーストキスはだな――」 810 1.まだだ!デデーン 2.小さい頃に咲とやったようなやらなかったような…… 3.照に奪われた 4.確か……そう、あれは……車椅子の―― 5.カピーだ! 6.忘れた 7.その他(内容併記) 816 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/09(木) 03 36 10.37 ID gUfvzytFo カピーだ! 京太郎「カピーだ!」 淡「へ?」 京太郎「そう……あれはあいつが家に来て暫くたった時だ」 京太郎「まだ小さかった俺は、あいつをそれはもう猫可愛がり……いやこの場合カビバラ可愛がりか?」 京太郎「まぁとにかく四六時中側にいて、あいつも俺によく懐いてた」 京太郎「俺はあいつによく顔を舐められていたが、こっちも舐め返すくらいだったなぁ」 京太郎「ま、そんな事をしてる時に偶然、な?」 京太郎「ファーストキスはレモン味なんて言うが、俺の場合草だったよ……」 京太郎「だから俺のファーストキスの相手はカピー――」 淡「ノーカン!」 京太郎「へ?」 淡「ペットとのキスはノーカンだよ!」 京太郎「えー、でも一応あいつメスだぞ?」 淡「メスでもペットはノーカンなの!!」 京太郎「そうなのか……すまんなカピー」 【同時刻:長野】 カピー「!?」 カピー「キュルー……」ショボーン 京母「あら?どうしたのかしらカピー、そんな悲しそうな声を出して」 京母「まるで恋人に振られたみたいよ?まぁそんな相手は居ないんだけどね」 京母「……でも京太郎は今頃どうしてるのかしらね?旅行でやってきた女の子達と仲良くやってるのかしら?」 京母「特にあの淡って子はなかなか相性良さそうだったし、良いと思うんだけどなー」 カピー「キュルキュル!」 京母「あら?もしかしてヤキモチ?あんた一応メスだし、京太郎に懐いてたものね」 京母「本当あんたが人間の女の子だったら良かったのにね」 カピー「キュキュルー……」 839 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 06 12.04 ID NX983N5To 淡「とにかく!じゃあファーストキスはまだなんだね?」 京太郎「お前の理論で行くとそうなるな」 淡「そっかそっか♪まだなんだ」 京太郎「……なんでお前が嬉しそうなんだよ」 京太郎「あれか、俺も未経験だから仲間が増えて嬉しいのか?」 淡「へ?……そ、そう!そうだよ!」 淡「キョータローは可哀想だなと思って!」 京太郎「お前も同類だろうが!」 淡「あ、でもテルーとかサキが一緒に居たのにそう言う経験は無かったの?」 淡「……有ったら有ったでショックだったけど」ボソッ 京太郎「……俺が?照や咲と?」 京太郎「そんなのないないない!!」 京太郎「だってあの姉妹だぜ?そんなムードになった事もそう言う事をしたいと思ったこともねーよ!」 京太郎「俺とあいつらはただの幼馴染で、それ以上でもそれ以下でもないっての」 淡(……うわー。ちょっとテルーとサキが可哀想になるかも) 842 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 22 56.10 ID NX983N5To 京太郎「とにかくだ、お互い早くファーストキスを経験できると良いな」 淡「う、うん……」 淡(……私はさっきでも良かったんだけどなー) 京太郎「あ、おい淡」スッ 淡「な、なに?」ドキッ 京太郎「いいからじっとして」 淡(このシチュエーション、まさかキス?///) 淡(ま、まさかさっきの流れから強引に!?///) 淡(確かにさっきは良いとは思ったけど、心の準備がまだ///) 淡(で、でもこう言うのも良いかも――)ギュッ 京太郎「――っと」ヒョイ 京太郎「○ッキー、髪についてたぞ」ポリッ 淡「う……わ――」カァーッ 淡「――ってそんな訳無いでしょっ!!」ガーッ 845 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/10(金) 01 45 48.86 ID NX983N5To 京太郎「うぉっ!?な、なんだよ!?」 淡「なんでポ○キーが髪の毛についてるのよー!?」 京太郎「そう言われても、ついてたものはしょうがねーじゃん」 淡「そんな事漫画じゃない限りありえないっての!!」 京太郎「……漫画でもそうそう無いと思うが」 淡「あーもう!ちょっと期待した自分が悔しい!」 京太郎「……一体何を期待したんだ?」 淡「うるさい!うるさい!うるさーい!///」ポカポカ 京太郎「って、いてっ!おい!こら叩くな!」 淡「キョータローの鈍感!にぶちん!スケコマシ!」ポカポカ 京太郎「な、なんなんだよ一体……」 淡「うっさいばーか!」ベーッ 京太郎「何をー!?バカといった方がバカなんだぞ!」 淡「ばかばかばか!!」 京太郎「一度ならず二度までも!?」 淡「キョータローなんて麻雀卓の角で頭ぶつけちゃえーー!!」 京太郎「それ本気で死ぬわ!!」 淡「そうすれば少しは乙女心が分かるでしょ!」プイッ 京太郎「本当になんなんだよ一体……」ゲッソリ 淡(……キョータローのばか。そりゃあ勝手に期待したのはこっちだけどさ) 淡(キョータローなんか!キョータローなんか――――!) _, -──- .,_ '´ `丶、 / \ , / \. / . / ヽ ′ / / `、. .' / /, // /| | ` i . / 」_ ′/ | | i| . i. i | j/, /イ`メ、 | 小 || ト.! j .| ∨/ / |/ ヽ | ァT丁l | | ノ i| V j 抖竿ミ ノ ノ ,ノイjノ | i___ ____彡' , i| i| j 八| x x /ィ竿ミ 刈 | } ̄¨ え≠ / 八 i|/l | | x x / ノ | ′ / -‐ ' ハ 八 ト、 ヘ.__ ` 厶 イ ノ/ __,.斗‐=≠衣 ヽ八\ 丶.__ソ . イ(⌒ソ イく jア¨¨^\ \ \ >-=≦廴_ ア /ノヘ\ 斗ァ'′ \ \ ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ/圦 | 、\ ヽ 、∨tl `ヽ . ∨ V\ i { `| Vi \ ハ i } | } i } ∨,} }≧=- | 辻_V\`i} i } | /} iハ} 辻ノ ノ ¨〕V//リ iノ ////V〔 ¨〕 淡「だーいきらいっ!」(だーいすきっ!) 【淡の好感度がMAXになりました。合宿終了後告白イベントになります】 <<前に戻る|6月へ|次に進む>>