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注意 安価、コンマスレのまとめなので話が途中でわからなくなることがあります 詳しくは下記の元スレを参照 本まとめはセリフのあるレスのみを抜粋しました(だいたい) 変なところで区切れていますがご了承ください(時間があれば、また修正します) この物語はループものです | | は 安価です、修正がめんどくさいので…時間があれば修正します だいたい1時間で適当にまとめました、ミス多々あります 始めに 京太郎「ヤンデレ……?」0 本編 京太郎「ヤンデレ……?」1 京太郎「ヤンデレ……?」2 京太郎「ヤンデレ……?」3 京太郎「ヤンデレ……?」4 京太郎「ヤンデレ……?」5 京太郎「ヤンデレ……?」6 京太郎「ヤンデレ……?」7 京太郎「ヤンデレ……?」8 京太郎「ヤンデレ……?」9 京太郎「ヤンデレ……?」10 京太郎「ヤンデレ……?」11 京太郎「ヤンデレ……?」12 京太郎「ヤンデレ……?」13 京太郎「ヤンデレ……?」14 京太郎「ヤンデレ……?」15 京太郎「ヤンデレ……?」16 京太郎「ヤンデレ……?」17 京太郎「ヤンデレ……?」18 京太郎「ヤンデレ……?」19 京太郎「ヤンデレ……?」20 京太郎「ヤンデレ……?」21 京太郎「ヤンデレ……?」22 京太郎「ヤンデレ……?」23 京太郎「ヤンデレ……?」24(終) 京太郎「ヤンデレ……?」座談会 元スレ -京太郎「ヤンデレ……?」【安価】 京太郎「ヤンデレ……?」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398960866/ 京太郎「ヤンデレ……?」照「その2……」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399179751/ 京太郎「ヤンデレ……?」霞「その3ね」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399656717/ 京太郎「ヤンデレ……?」白望「その4……だるっ」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400606625/ 京太郎「ヤンデレ……?」ゆみ「その5だな」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401001615/ 京太郎「ヤンデレ……?」洋榎「その6やでー」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401377079/ 京太郎「ヤンデレ……?」煌「その7……すばらな数字です」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402751995/ 京太郎「ヤンデレ……?」怜「その8や」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403445335/ 京太郎「ヤンデレ……?」衣「その9だ!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404540082/ 京太郎「ヤンデレ……?」小蒔「その11……復讐……ですか?」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406217308/(10スレ目) 京太郎「ヤンデレ……?」淡「その130……なんてねっ」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407660402/(11スレ目)
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696 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 10 46.87 ID mBw0drHvo 【某月某日】 京太郎「はぁ~。癒される~」 京太郎「やっぱり温泉は何処でも良いもんだよな」 京太郎「しかしまぁ、またここに来るとは思わなかったけど」 京太郎「まさか宥さんから――」 宥『もし良かったらなんだけど、旅館手伝って貰えないかな?』 京太郎「――って電話が来るとは」 京太郎「ま、宥さんのお願いを断る訳もなく二つ返事で承諾した訳だが」 京太郎「しかしまぁ、玄さんが学校行事で居ないだけで結構忙しくなるもんなんだな」 京太郎「……玄さんって意外と有能なのか?(料理除く)」 697 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 24 33.81 ID mBw0drHvo 京太郎「それにしても、宥さんの仲居さん姿も良かったなぁ……」 京太郎「そこはちゃんと旅館の娘。ちゃんと着こなしてたし」 京太郎「でもあれだな、後数年したら若女将なんて呼ばれたりして着物姿も似合うんだろうなぁ」 京太郎「良いなぁ……見てみたいなぁ」 京太郎「ま、無理だろうけど」 ???「ならば見てみたらどうかね?」 京太郎「へっ?」 松実父「諦めたらそこで終わりだよ?」 京太郎「安西先生!じゃなかった宥さん達のお父さん!?」 松実父「はっはっは。すまないね」 松実父「丁度今の時間帯は従業員の使用時間帯だから、一緒に入らせてもらうよ」 京太郎「は、はぁ……」 699 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 41 50.93 ID mBw0drHvo 松実父「いやぁ須賀君が来てくれて助かったよ。玄は居ないし、お客さんは多いしで大変だったからね」 京太郎「いえ、暇でしたし。それに以前お世話になりましたから、その恩返しも込めて……」 松実父「そうかい?宥の頼みだから来たとかじゃないのかね?」 京太郎「ぶっ!?そ、そんな事は……」 松実父「はっはっは。ところで一杯やるかい?」 京太郎「いや、あの俺未成年ですし……」 松実父「冗談だよ冗談」 京太郎(お父さん、もう飲んでるんじゃ……) 松実父「それにしても、息子と二人で温泉に入りながら酒を飲むのが夢だったんだが、まさかこんな形で叶おうとは」 松実父「長生きはするもんだね」 京太郎「いやいや、まだまだお若いじゃないですか。これからチャンスなんて幾らでも有りますって」 京太郎「大体、この旅館はお婿さんが継ぐんでしょう?」 松実父「ま、そうなんだがね」 松実父「……ふむ」 松実父「――どうだい?須賀君、君が継ぐ気はないかい?」 京太郎「……は?」 700 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 00 56 54.73 ID mBw0drHvo 京太郎「いやいやいや、それ冗談ですよね?お父さん、2回目は通じませんよ」 松実父「冗談――と言いたい所だが、私は本気だよ?」 松実父「息子が居ない以上、宥か玄のどちらかがお婿さんを貰って継いで貰う事は確実だろうしね」 松実父「特に宥は今年卒業だ。これから大学に進むにしろ、将来的な事はそろそろ決めてもらわないといけない」 松実父「継いで貰うのであれば、きっと縁談も有るだろうし」 松実父「だが私だって無理にとは言わないさ。娘が結婚したいと言う男が居れば、構わんよ」 京太郎「それは……そうなんでしょうけど」 京太郎「だからって何で俺なんですか?」 松実父「だって君――」 松実父「宥の事好きなんだろ?」 京太郎「……はい?」 701 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 10 02.89 ID mBw0drHvo 京太郎「…………」 京太郎「……!?」 京太郎「いやいやいやいや!ちょっ!そ、そ、そんな訳ないじゃないですか!」アセアセ 松実父「……そうかね?」 京太郎「確かに好意を持ってるのは本当ですけど、好きとかそう言うのは、その……」 松実父「おかしいなぁ、昔私が露子を好きだった時と君が似てると思ったんだが」 松実父「周りからは軟派に見られてるが、実は奥手で好きな人にはなかなか思いを伝えられない所とか」 京太郎「うぐ……」 京太郎「だ、だとしてもですね。父親としては反対するとかしないんですか?」 松実父「ははは。それこそ愚問だね」 松実父「あの子達が認めた君を、私がどうこう言う事は無いよ」 松実父「そもそも、松実館を継ぐとかそう言う話も本当はどうでも良いんだ」 松実父「もちろん継いでもらいたい気持ちも有るのは本当だが、それよりもあの子達が幸せならそれで良い」 松実父「“松実館”なんて言う場所に拘らず、それぞれがそれぞれの幸せを掴んでいけるのなら親としてこれほど嬉しいことは無いからね」 京太郎「……」 705 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 23 30.14 ID mBw0drHvo 松実父「私はね、須賀君。母親である露子が亡くなってから、娘達の幸せを第一に考えて行動してきたつもりだ」 松実父「時には厳しく、時には優しく。母親が居ない寂しさを少しでも埋めるべく精一杯ね」 松実父「まぁそれが正しかったか正しくなかったかは分からないけども……」 京太郎「いえ、正しかったと俺は思います」 松実父「……本当かね?」 京太郎「はい。だって二人とも凄く素敵な人ですし」 京太郎「お父さんがちゃんと育ててなければ、ああ言う風には育ちませんよ」 松実父「そう言われると恥ずかしいがね」 京太郎「いえ、誇って良いと思いますよ。二人も多分自慢のお父さんだと思ってるでしょうし」 松実父「……まったく君はヨイショが上手いね」 京太郎「あ、いえそういうつもりでは……」 松実父「あはは。大丈夫、分かってるさ。君がそんな器用なタイプじゃ無い事くらいはね」 708 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 01 52 36.18 ID mBw0drHvo 松実父「ま、そう言う訳で娘の幸せを願う父親としては、君を後押ししたい訳だ」 京太郎「いや俺を後押ししても、本人の気持ちがですね」 松実父「それに関しては大丈夫だと思うがね。娘も君を好きなようだし」 京太郎「へ?」 松実父「……予想はしてたが本当に気付いてなかった訳か。これは苦労するはずだ」 京太郎「す、すみません」 松実父「いや、君が別に謝ることではないさ」 松実父「ただ、君がそうやって消極的だと上手くいくものもいかないって事だ」 京太郎「……どう言う事でしょうか?」 松実父「娘――特に宥は昔から内気で消極的でね。体質のせいもあるんだが、人と関わることを避けてきたんだよ」 松実父「最近はまぁ色々あって以前ほどでは無くなったが……」 松実父「それでも根本的なモノはあまり変わってなくてね。人との付き合いの仲で、相手に自分の思いを伝える事を諦めてしまう節が有る」 松実父「……それに関しては母親の死もあるのかもしれないが」 京太郎「……」 松実父「いずれにしろ。あの子は今一歩人と深い仲になる事を怖がったり、拒んでいると言う事だ」 松実父「きっと何より求めているのだろうにね」 松実父「それは君に対しても同じだ。好きになったとしても、それを伝える術を知らず、その思いを秘めたままにしようとしている」 松実父「父親としては、そんな娘に対して何も出来ないのが歯がゆくてね」 松実父「だから、せめて少しでも上手く行くようにとお節介を焼くわけだ」 松実父「……バレたら親子の縁を切られるかもしれんがね」 709 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 02 12 37.72 ID mBw0drHvo 京太郎「お父さん……俺は――」 松実父「さて、私はそろそろ上がらせてもらおうよ。年寄りに長風呂は毒だからね」 松実父「…………須賀君。私は娘の幸せを願っているが、同時に君にも幸せになってもらいたい」 松実父「だから君がどんな決断をしたって、それを指示するよ。例え、それで娘が傷付いたとしてもね」 松実父「勿論一発殴らせてもらうが」 京太郎「……はい」 松実父「いやそんな神妙な顔しなくても、本当に殴るかどうかは分からないぞ?」 松実父「勿論そうなら無い事を願っているがね」 松実父「ま、そう言う訳で私の話はここで終わり。邪魔者は退散するとしよう」 松実父「願わくば、また君と共に風呂には入れれば良いがね」 松実父「その時は共に酒を酌み交わしたいところだが」 松実父「ではな、幸運を祈るよ」 京太郎「……はい。ありがとうございました」 714 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/20(月) 02 39 06.98 ID mBw0drHvo 京太郎「……」ブクブクブク 京太郎「宥さん達のお父さんは凄いなぁ。俺もあんな懐の大きくて優しい人になりたいもんだ」 京太郎「それにしても――」 京太郎「――まさかお父さんに俺の気持ちがバレてるとは……」 京太郎「俺だってその……最近気付いたばかりなのに見抜かれてたなんて」 京太郎「……俺ってそんなに分かりやすい行動してたっけな?」 京太郎「…………」 京太郎「……してたかもしんない」 京太郎「でもさ、仕方ないじゃん。こういう気持ちって初めてだし……多分」 京太郎「どうすれば良いのかなんてわかんねー」 京太郎「……」 京太郎「……告白かぁ」 京太郎「覚悟決めないといけないのかもな」 733 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 33 14.16 ID hNivrMfao 京太郎「とは言え、覚悟なんてものすんなり出来たら苦労しないし……」 京太郎「今日は温泉でゆっくりしよう――」 ???「さ、さむい……」ガタガタ 京太郎「――へ?」 宥「――え?」 京太郎「……」 宥「……」 宥「え?な、何で京ちゃんが?」ガタガタ 京太郎「いや、今従業員の時間だから入っていいって」 京太郎「ってかその前にお父さんに会わなかったんですか?」 宥「お父さん?うん、確かに廊下ですれ違って、今なら空いてるから入りなさいって……」 京太郎(おとうさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!) 736 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 43 53.24 ID hNivrMfao 宥「ご、ごめんね。京ちゃんが入ってるって知らなかったの……す、すぐ出て行くから」ガタガタ 京太郎「いやいや!宥さん震えてるし、俺ならもう良いですから入ってください!」アセアセ 宥「ううん、先に入ってたのは京ちゃんなんだから、私が出て行くべきだよ」ガタガタ 京太郎「だから俺はもう良いですし、出て行きますので!」 宥「私が――」 京太郎「いやいや俺が――」 宥「……」ガタガタ 京太郎「……」アセアセ 宥「……さむい」ガタガタガタガタ 京太郎「ほら、タオル一枚じゃもう限界でしょう。俺に構わずどうぞ」イソイソ 宥「ま、待って!だったら――」 / / | ヘ. /. / / / ', |ヘ ヘ l { | / l |ヘ ヘ. { | | l .} .l | ヘ i | | | / } | | |ハ | | /| | / 斗 / | | | | | .| /|. ム -‐ /´/ | / / |ヘ/| } } | | | /|. | / | / / /j / | / | `ト、| | /| } { レ| |/r=ニ示心 / ===、 |/ | / |/. l |_」 | /{ { j | ∥ } ト、/ 〃 / ', |´`l .|《 っ ノ ノ {っJ } 》 孑 ´ |. ∧ | | .| ≧ ≦ _ ─ _≧≦ i |. / V ∧ | -- へ、 _ -‐//////////////‐- /_ ,、 |ム、 V -‐ 、 ヽ、 ̄|//////////////////////ヽ 、`‐-、 ヽ \ 」 、 \ ヽ |/////////////////////// }ヽ ヽ / \ \ | |/////////////////////// { / } | } / ー 、 ヘ ヘ | //////////////////////// レ/ / / /- 、. -‐/////// \ \ }/ //////////////////////////{ / ///////\/////////////\ ヽ| /////////////////////////// {_////////////ヽ 宥「……一緒に入ろ?///」 京太郎「………………へ?」 738 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 00 53 34.06 ID hNivrMfao 京太郎「…………」 宥「~~♪」 京太郎(……どうしてこうなった) 京太郎(いや原因は分かってるけどね。お父さんの手回しと俺が流されやすい事だよ、うん) 京太郎(と言うか何処の世界に、自分の娘と男を混浴させようとする親が居るんだよ!) 京太郎(……ここに居たんだけども) 京太郎(そりゃまぁ嬉しいか嬉しくないかで言ったら、嬉しいけども!) 京太郎(……本当に良いのか?) 京太郎(……)チラッ , r --ー  ̄ `ー-=_ _/´ _ `ヽ、 / _ ---,rー=>、---- _ ' ー.、 /,/´ -ーー./ ./ --`ー- __ `ヽ ヽ /,/´--ーー´ ̄´ ` -- __ ` 、 ヽ //´ ` ヽ、 、 \ 〈 〉 / / /i | j \ \. ヽ ./ | /; tナ ハ |i -|i \ ヽ .} j / j /i / .| ;j.ヽ |_! |.!\ | ハ | 、ヽ .ノ |i | ハ / .i/ ! | \ |`\!\ !`| | ヽ i / / ゝ | ! j __' ヽ '\ | | Y// ゝ| |/  ̄ ̄\ | |-、 | ゝ-、_ ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ,j j .) ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ───  ̄ ̄ ̄ 宥「~~♪」 京太郎(……まぁ宥さんが幸せそうなら良いか) 740 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 07 35.60 ID hNivrMfao 京太郎(しかしまぁ、図らずしも二人っきりの状態になった訳だが……) 京太郎(だからと言って、ねぇ?) 京太郎(……) 京太郎(……星が綺麗だなぁ) 宥「……ねぇ京ちゃん」 京太郎「は、はい!?」 宥「今日はありがとう。いきなり頼んだのに来てくれて」 京太郎「いやいや!宥さんの為なら、例え予定があっても無理矢理空けて来ますよ!」 宥「ふふふ。ありがとう」 宥「冗談でも嬉しいな」 京太郎(……冗談じゃないんだけどなぁ) 741 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 25 08.74 ID hNivrMfao 宥「でも私って本当にダメダメだよね……」 宥「玄ちゃんが居ないと何も出来ないし、京ちゃんにも頼りっぱなしだし……」 宥「本当ダメなお姉ちゃんだよね、私」 京太郎「そんな事無いですって!」 京太郎「宥さんは宥さんなりに一生懸命やってましたし、俺にだってもっと頼ってくれたら良いんですよ?」 宥「でも頼ってばかりじゃダメだと思うし……」 京太郎「そりゃまぁ、1から10までってのは駄目だと思います」 京太郎「でも自分に出来ない事、努力しても出来ない事、時と場合によって頼った方が良い場面なんてたくさん有るんですから、ね?」 宥「そうかな?」 京太郎「そうですって。ま、俺なら宥さんの事なら1から10までやってあげたいですけどね!」 宥「ふふふ。ありがとう」 宥「でもやっぱり、自立しないと駄目だと思う」 宥「もし、この旅館を継いだとしてもお父さんにも従業員の皆にも迷惑かけちゃうし……」 宥「それに結婚したら相手の人の事も考えないと駄目だしね」 宥「だから、少しでも自分にやれる事をやらないと」 京太郎「……」チクッ 742 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 41 31.56 ID hNivrMfao 宥「お父さんには今まで苦労を一杯させちゃったし、早く私が一人前になって旅館を継いで結婚して安心させてあげなくちゃ」 京太郎「……それで良いんですか?」 宥「え?」 京太郎「宥さんは本当にそれで良いんですか?」 宥「い、良いも何も私はお姉ちゃんだし、この旅館を継ぐ義務が有るから……」 京太郎「……そんな義務は無いんですよ」 宥「京ちゃん、一体何を言って――」 京太郎「宥さんが入ってくる前、お父さんと話したんです」 京太郎「お父さんは言ってました。旅館を継いだって継がなくたって良い、宥さん達が幸せになる事が一番の願いだって」 京太郎「だから宥さんが無理して継ぐ必要なんか――」 宥「……無理なんかしてない」 京太郎「え?」 宥「無理なんかしてないよ。私」 宥「私にとっての幸せは、お父さん達が守ってきたこの“松実館”を守っていくことだから」 宥「みんなの思い出が一杯詰まったこの場所はとても大切な場所なの。無くさせたりなんかしない」 宥「その為には早く一人前になって、結婚してお婿さんを貰って――」 京太郎「――です」グッ 宥「え?」 京太郎「――そんなの俺が嫌です!!」 743 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 01 48 07.32 ID hNivrMfao 京太郎「宥さんが他の人に取られたり、結婚したりするなんて嫌だ!」 宥「……京ちゃん?」 京太郎「宥さんが他の男に笑いかけるのが嫌だ。手を繋いだり、幸せそうにしてるのが嫌だ」 京太郎「だって俺は!俺は――」 京太郎「 746」 告白の言葉をどうぞ ※ただし何か変なものは安価下。あと調理できそうに無い場合も申し訳ないですが安価下 751 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 09 39.19 ID hNivrMfao あなたが世界で一番好きだから! 京太郎「あなたが世界で一番好きだから!」 宥「!?///」 宥「え?京ちゃんが私を……好き?」 京太郎「はい」 宥「で、でも京ちゃんの周りにはもっと素敵で可愛い子がたくさん――」 京太郎「そんな事は関係有りません!俺が……須賀京太郎が宥さんを好きなんです!」 宥「そ、そんな事言われても、私なんて引っ込み思案で寒がりで全然年上らしくないし……」 京太郎「確かに宥さんは、ちょっと引きこもり気味で、寒さに弱く、頼りがいが有るとは言えませんけど……」 宥「うぅ……」 京太郎「でもそんな事以上に、宥さんは優しくて、あったかくて、意外な芯の強さみたいなのが有って」 京太郎「悪いところ以上に良い所がたくさん有るんですよ」 京太郎「そして、俺はそんな宥さんの事が好きなんです」ニコッ 宥「……京ちゃん」 752 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 15 50.92 ID hNivrMfao 京太郎「でも迷惑だったり、駄目ならキッパリ言って欲しい」 京太郎「綺麗さっぱり忘れる……のは無理かもしれませんが、それでも好きな人には幸せになって欲しいですから」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……」 宥「……」 京太郎「……ええと、宥さん?駄目ならそう言ってくれた方が俺も楽に――」 宥「ううん、違うの!」 / / . . | . |. . . .|.|| . ゚, . 。 . ゚。 . ′. . / | . . |. . } /|.||. . |. . ゚ .. ハ ゚ . . 。 .| . . |. . 斗匕"「||. . ト、 。_/i! .° . . ゚ /| . . 斗匕´ ./ / j/1 . / | |\ .! ̄`ヽ} } ′. . |.. .|. . | . イ / 〃 ′ ../j / jノ | .| . || |/ . . |...../|. . |_/ノ.-=示ミ / /〃 ...j. j ゚}.i . . . | 〃 。 . . .| 〃|゚ i i i i i i |/イ 示ミ|ィ . / / j ′. . 。 .lー<゚. . .|《 ,)、 i i刈| |爿∨/ィ′. . ° |⌒ヽ゚ . .l 込 . . . ノ リ !/| . |. . ..゚, .| , . . , ¨¨ . . . . . . . . . . . . . .¨ . | . |. . ゚, .| , . . ′ i i i. . . . . . . . . . . ヽ .i i .| . |. . ..゚ |\__,゚. . , | . |. . 八.--〈 ゚, . . ′ ( ー―ァ 丿. ..│ すごく…うれしい…っ. . . \. .\ ,. . ,  ̄ -=ニニニヽ .ノ\.. . . \ . ゚, . .′ __ ィニニニニニニム.―┐. . .ゝ . . . ヽ..゚,__/ヽ ¬/ ノイニニニニニニニニム 「ヽ. . . . \> 。 . / ヽ ‘ , }ニニニニニニニニニニニ} } 「}、. . . . . . \. . .}\ / \ ‘ , } ノニニニニニニニニニニニ|..ノ // 〉 753 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 26 05.02 ID hNivrMfao 宥「だって、京ちゃんが私の事を好きでいてくれたなんて思わなかったから」 宥「私、こんなんだから自分の気持ちを上手く伝えることが出来なくて……」 宥「私の中で京ちゃんに会う度、どんどん膨れ上がっていく思いに蓋をする事しか出来なかった」 宥「京ちゃんの周りには、もっと素敵な女の子達が居て、私には松実館を継ぐって夢が有ったし」 宥「……だから私は出来るだけこのままの関係を崩さずに居ることだけを願ってたの」 京太郎「宥さん……」 宥「でも……」 宥「そんな事を言われたら、私ももう我慢できなくなっちゃうよ」 宥「――私も京ちゃんが好き!」 757 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 41 06.97 ID hNivrMfao 宥「最初はちょっと見た目が怖い人かなって思ったけど、話してみると凄く優しくて」 宥「それから旅行とか、デートとか、お泊りとか色んな事を共有していったよね」 宥「そんな中で私は少しずつだけど、貴方に対して玄ちゃんやお父さん達とは違う思いを抱いてたの」 宥「でもさっき言った通り、色んな事情が有ったから諦めようとしてた……」 宥「だけど貴方が私を好きだって言ってくれるなら、もう我慢したりしない」 宥「私を彼女にしてください」ニコッ 京太郎「はい!」 チュッ 758 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 43 57.07 ID hNivrMfao =-―…―-ミ ,. ´ 、 / \ ヽ. / \ \ ‘,. .′ / .| | ∨∧ ‘, i | . .| | | ∨∧ ‘, | | | | | . .| |_ |__ . . | ∧ | | | | |、 . | |、 \  ̄`ト、 .| i i | | | | イ \ ト | \ \ | | | | | | . 八 /| | \ | ,ィf芳丐ミ . | | | | | |\|,ィf示ト \ `ー‐┘| | | | | | |∠込/ | | | |. 八 | |\ ’ | | | |. ヽ| トミ_、 、 ノ イ| | | / i| ∨ >. _,. イ二| ' 八 /| マ^⌒ヽミ> ´ ! / ∧ \. / l | マニ- ‐-= // / へ、 \. / |、 |\マ=- _彡イ/ / \ \. /. . 人\ \_\⌒マニ二 _/ /-―/\_、 \ / />'⌒ヽ .\つ―=ミ \ / / ニニニ `ヽ、\ \. / //{ __、 \ニニニ _,| | ⊂ニ.,_ /\\ ヽ / /| ./\ // ∧ヽ ヽ  ̄\_彡イ .| \、\_ノ\ ヽ i. / / { // / l | | 八 八 | \ \ || |八 八 ヤ´. ′ノ 人 l ∨ \ヽ\ | \ ∨ ノ\| 宥「京ちゃん。ずっと私をあたためてね?」 759 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/01/21(火) 02 45 39.03 ID hNivrMfao 【松実宥の好感度がMAXになりました】 【松実宥が恋人になりました】 【松実宥が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 松実宥 【基礎雀力】LV9 【オカルト】LV9 【結ばれし絆《アカイイト》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる 【レッドホットロード】 その思い内に秘め、燃え上がる。熱く赤い牌が集まりやすい程度の能力。聴牌判定-20 和了コンマ+30 点数コンマ+30 【みかわし《陽炎》】 自分を対象としたスキルの発動を無効化することが出来る 更に相手がスキルを使用して和了し、自分が放銃した場合コンマで勝負し勝てば自分が和了できる(ただし自分はコンマ-20される) 【スターシルフ】※通常ルート以外でのみ開放 聴牌判定-20 和了コンマ+20 点数コンマ+20 更に思いの力によって強化され(この場合は京太郎がパートナー及びチームメイトの場合) 全ての判定に+10される 【神通力】※通常ルート以外でのみ開放 以下の効果を1回ずつ使用可能 和了時、自分の振り込みを巻き戻してやり直す ノーテンをテンパイにする 相手の和了を無効にし、やり直す 和了コンマ+30 点数コンマ+40 6月へ
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前話 まとめ それからの話を、俺、須賀京太郎がしようと思う 試合が終わったその時のことはあまりよく覚えていない 笑いながら泣いていたる部長、声をあげて泣いている優希と和、二人をなだめている染谷先輩 そして、画面の向こうで目を閉じて少しだけ微笑んでいる咲、みんなの顔だけは、よく覚えている 俺は咲を迎えに行った 対局室前で、 淡「テルーやったよ!!これでKちゃんゲット…え!?無い!?なんでー!?」 何か淡が白糸台の人達相手に騒いでいた アイツ、優勝して何が不満なんだ? 穏乃や臨海の大将も、え?みたいな顔をしていた気がするが……気のせいだろう とりあえず咲の手を引き、控え室に戻った 咲は堪えていたようだが、控え室に戻った途端、優希や和と泣いていた そして、清澄高校の団体戦は終わった インタビューやらなにやらあったが、適当に流して俺たちはホテルに帰った 久「優勝できなくてすっごく悔しいけど……すっごく楽しかったわ。まこ、それにみんな。後をお願いね」 そう言って部長、竹井先輩は染谷先輩を次の部長に任命し、個人戦の準備をすると言った お疲れ様です あなたがいたから、ここまで来ることができました ありがとうございます その数日後、個人戦は始まった 咲も和も気持ちを切り替えて個人戦に臨んでいるようで安心した しかし、とんでもないことが起きた 個人戦2日目の午後 チラホラ去年活躍した実力者なども出始めるこの日に 咲「えっと……よろしくお願いします」 照「……よろしくお願いします」 姉妹対決が実現してしまった なんでだよ! そう思ったのは確実に俺以外にいるだろう 最後の最後、全国1位を決める試合! そういうところで当たるべき二人だ 神様、いたらとんでもねーわ この二人をこんなところで当てるし 照「なんて言うか……こんなとこで当たると思わなかった」 咲「うん……私も」 照「でも……全力でいくからね?」 咲「私だって……負けないよ、お姉ちゃん!」 その日のどの試合よりも注目された試合になった 試合内容は……二人の選手が可哀想とも思える内容だった 最後に選手が一人飛んで僅差で照さんの勝ち、という結果で試合は終わった 飛んだ選手は全国的に見ても無名だったらしく、実力差は歴然だった 試合終了後、それ以降の試合は棄権したとか ただ、その卓にいたもう一人の選手は、直接の振込みそのものは無かったがツモで削られて3位という結果だった しかし、全国1位の宮永照 その妹で、自身より明らかに実力が上の宮永咲 その二人を相手に、最後まで諦めず、むしろ勝ってやろうという姿勢で打った彼女は、各所で活躍した選手達とまた違う意味で有名な選手となった 彼女はその後の試合も最後まで出場し、相手がどんな有名で、どんな強敵でも最後まで諦めずに打った 後に彼女はこう言っている やえ「諦める?最後まで勝ちにいかないニワカのような真似を私がやるわけないだろう!」 彼女のその姿勢は、王者のようだった その後の咲は、燃え尽きたのか照さんとの直接対決に満足したのか、それまでほど圧倒的な勝ち方じゃなかった それでも、相手が勝手に怯えたり、カタカタしたり、恭子の仇やーと燃えたりで、最終的な順位は21位だった 和は、相変わらずのデジタル打ちだった 団体戦の悔しさからか、今まで以上に早く『のどっち』になっていた しかしそれでも、全国の壁は高かった 個人戦最終日、和の相手は荒川憩さんに、辻垣内智葉さん、神代小蒔さんだった さすがの『のどっち』も、この実力者ととんでもないオカルトには敵わず、8位という結果に終わった 和「……そんなオカルトありえません」 戻ってきた第一声がそうだった 和はどこまで行っても変わらないな…… 個人戦の優勝はやっぱりというか、当然の如く照さんだった 優希「いや……アレ無理だって」 珍しく真面目な顔の優希がそう言う 優希「ドラ無しで私フルボッコだじぇ?ドラ縛りなけりゃーこうなるって。あんなんと渡り合った咲ちゃんが凄すぎるじょ」 うん、気持ちは分かるが照さんをアレとかあんなんとか言うのはやめろ? 麻雀以外なら無害かドジなお菓子好きの人だから あ、咲も似たようなもんだったな 優希「……なんで咲ちゃん21位なんだろ?」 本人のやる気の問題だな こうして個人戦も終わり、インターハイは幕を閉じた 閉会式で開会式の時のような視線を感じたが……どうでもいいか みんな知り合った何人かの人に挨拶をして回った 竹井先輩や和はマスコミのインタビューもあったようで忙しそうだった でも竹井先輩……挨拶の相手なんか多くないですか? 俺も一応知り合った人には挨拶をした やけに惜しまれたりまた連絡してと言ってくる人が多かった 煌「あなただけでなく、和や優希も、また会いましょうね」 姫子「れ、連絡待っとるけんね!」 哩「その……タコス、美味しかったよ。また、会ってくれる?」 桃子「帰りは別っすからねー。今度また合宿とかやるっすよ!」 ゆみ「全くモモは……ああ、私もその時はまた参加したいな」 穏乃「今度遊びに行くからね!」 憧「その……メール、するからね?」 玄「ぜひ!ぜひ長野のおもちを教えてね!!」 宥「あったかいあなたに会えてよかったよ」 灼「……こ、今度ボーリングでも」 エイスリン「……ハイ!」(海外の住所と連絡先とハートのイラスト) 塞「あはは……忙しくなるけど、連絡するね」 泉「えっと……今度ネト麻とか……」 セーラ「またな!あ、今度は打とうなー!」 怜「……ウチ病弱やから、こまめに連絡してな?病弱アピール?……連絡してほしいんはホンマやで?」 竜華「あんま話す機会も無かったけど……大阪に来た時は連絡してな?」 洋榎「大阪来たら連絡やで!え?これ言われたん2度目?……ウチを先にな!」 絹恵「お姉ちゃん、そこはうちだけって言えばええんちゃう?……あ、サッカーとか興味ある?近いうちに試合あるんがやけど…」 洋榎「絹!?絹が……絹が逆ナンしよるなんて……おかんと浩子に言ったるー!!」 絹恵「お姉ちゃん!?知ってる人相手でも逆ナンて言うん!?」 ダヴァン「東京とアメリカに来た時はぜひ連絡を!おいしいラーメンをご馳走シマス!」 明華「アメリカでラーメンはないと思いますよ。またお会いしましょうね」 ネリー「監督に頼むからさー、うちに来ない?」 智葉「引き抜くなっつったろ!!……ああ、前に言ってた件だが……大丈夫だ、そちらの部長とも連絡先は交換した近いうちにまた会おう」 ハオ「楽しみですね。また会えるのが」 憩「体は気ぃ付けてなーぁ」 やえ「うむ、体調管理は基本だからな!それを怠るようなニワカな真似はするなよ!……あ、Kちゃんってどうやったら買える?」 春「はい黒糖……また送る……」ニコッ 初美「はるるー?なんでそんな笑顔ですかー?あ、このお面どうぞー!……冗談ですよー?」 誠子「今度、長野に釣りに行くから、その時連絡するよ」 尭深「私も行くから……美味しいお茶、持っていくね?」 菫「その……約束、覚えているよな?ああ、必ず君に麻雀を教えるよ。うん、また」 淡「絶対絶対連絡してね!絶対の絶対だよ!!……私からも、絶対連絡するからね?」 照「夏休みの内に、一度長野に帰るから。うん……いろいろ難しいかもしれないけど、私と咲は大丈夫だから……また3人でね?」 みんないい人だ そこからはあっという間だった ホテルで荷物をまとめ、俺たちは長野に、清澄高校に帰った 清澄高校に帰った俺達を待っていたのは……多くの人達だった 久「え?……これ……」 副会長「お疲れ様です……えーっと……会長達が今日帰ってくるって聞いて……」 「会長!お疲れ様です!」 「準優勝とか……すごいです!」 「準優勝記念だ!学食のタコス割引だよ!!」 「おう!またラーメン食っていきな!金はいらねぇよ!腹一杯食ってけ!!」 マホ「先輩方お疲れ様です!全国大会、すごかったです!!もうすごくてすごくて!!それで……えと……」 裕子「落ち着けって……先輩方お疲れ様です。なんていうか……感動しました」 久「……もう……いらないって……言ったのに……」 竹井先輩の目が潤んでいたのは、見間違いじゃないと思う 後ろには、見覚えのある同級生から知らない上級生までいた おそらく先輩たちのクラスメイトや友人だろう 「お疲れ様!」 「会長すごいぜ!」 「まこー!今度お店行くねー!!」 「優希やるじゃん!」 「原村さんもすごかったよー!」 「宮永さん最後かっこよかったー!!」 「須賀帰れー!」 最後誰だコラ 久「もう……騒がないの!ああもう……お土産もっと買っとけばよかった……」 まこ「そうじゃな……おいおい、ウチの店の常連まで……どさくさまぎれてチラシ配りよる……」 しばらく騒がしそうですね 久「もう……やっと解放されたわ」 今は部室にいる あれからしばし揉みくちゃにされた 俺はどちらかと言うと叩かれまくったが 副会長とか全力だったな…… 久「さてと……賞状やらなんやらは部室でいいわね?」 まこ「ああ。また夏休み明けにいろいろあるじゃろうが……とりあえずは置いといていいじゃろ」 優希「それじゃあラーメン食べにいくじぇ!」 咲「うん。何人かは待ってるって言ってたよね?」 和「はい。あのお店に入る人数でしょうか……」 そう言いながら外に出て、ラーメン屋に向かう その途中、1台の車が俺達の近くに停まった 京太郎「ん?まだ待ってる人がいたのか?」 和「この車は……」 優希「……のどちゃん?」 車から、一人の男が降りてくる 咲「和ちゃん、知り合い?」 和「……父、です」 和は、震えていた 和父「……帰ってきたと聞いて、来てみたが」 和「その……今からみんなで夕飯を……」 和父「そうか……以前言ったことは覚えているな?」 和「……はい」 一体、なんなんだ? 親子というのに、和は今にも泣きだしそうな顔だった 和父「試合自体はテレビで見ていた……団体戦は準優勝で、個人戦で8位だそうだな」 和「……はい」 和父「……和」 和の肩がビクッっとなる 和父「……来年は頑張れよ」 和「……え?」 和父「荷物があるなら持っていこう。後で迎えに行くから連絡するようにな」 和「えっと……荷物は……ありますけど……え?」 和父「うむ……成績だけは落とさないように」 和「あ……はい!!」 和父「ではな。高校生だから、あまり遅くならないように」 和「あの……どうしてですか?」 和父「……何、頑張る娘を邪魔することを、やめようと思っただけだ」 そう言って和の父親は行ってしまった 久「邪魔って一体……和!?」 和は、泣いていた 優希「ど、どどうした!?何があったんだじぇ!?」 まこ「お前さんの親父のせいか!?成績とか、いったいなんなんじゃ!?」 咲「その……お父さんと、喧嘩?」 和「いえ……違います」 和は、泣きながら、嬉しそうに言った 和「……麻雀を続けていいということが……嬉しくて……」 後で、和と父親がしていた約束を聞いた 色々と思うことはあるが……良かったな、和 そして、数日が過ぎた 京太郎「咲……」 咲「……何?」 京太郎「頼む……お前にしか頼めないんだ」 咲「京ちゃん……でも……」 京太郎「俺にはお前しかいないんだ!!」 咲「……京ちゃん」 咲「……さすがに夏休みの宿題を丸写しはできないよ」 京太郎「頼むよー!!お前にしか頼めないことなんだよー!!」 俺は咲の家に居た 理由はにっくき夏休みの宿題だ 東京やらなんやら行ってる間、まっさらなままだったブツである これを残り数日で仕上げるなど、不可能だった 咲「なんで私なの?」 京太郎「先輩たちは忙しそうだし、和はこういうこと許さないだろ。優希は論外」 咲「京ちゃん、友達結構多い方だよね?」 京太郎「野郎共は全員爆ぜろだのもげろだのお前ばっかりだの言って無理だった」 俺が何をしたというんだ! そんな爆ぜたりもげたりするようなことやってないっての!! この夏は知り合いこそ増えたが東京でやったのは雑用ばっかりだ あいつらが羨ましがるようなことは一切やってない!! 咲「……なんとなくその男の子たちが言いたいこと分かる気がするなー」 お前までそう言うなよ! 京太郎「頼む!お前の言うことを何でも聞いてやるから!!」 咲「…………」 アレ?失敗した? そういえば決勝の時も言ってたけど、あの時は結局無しになった訳だし 京太郎「あの……咲?」 咲「しょうがないな、京ちゃんは」 咲はやれやれといった感じだった なんか、口元が緩みそうになってるぞ? おい、俺に何させる気が 今月のこずかいそんなに残ってねーぞ 咲「でも教えるだけ。いいよね?」 京太郎「ああ。それでも十分助かるけど、今日だけじゃ終わらねーぞ?」 咲「終わるまで付き合ってあげるからね」 持つべきものは優しい幼馴染だ…… 京太郎「それはそうと、俺に何させる気だ?」 咲「……あ、今日はあんまりできないよ?」 無視かよ 咲「お姉ちゃんが帰ってくるって言ってたし」 京太郎「照さんが?」 咲「ちょうどいいからこのまま会って…」 その時に咲の携帯電話が鳴った 咲「わっ!え、えっと……お姉ちゃんからだ」 照『もしもし咲?』 咲「お姉ちゃん?」 照『今駅に着いたけど……この辺り少し変わった?』 咲「あんまり変わってないけど……」 照『……見覚えが無い景色だけど』 咲「……駅まで行こうか?」 照『……うん』 電話が終わる おそらく相手は照さんで、駅まで行くという内容か 京太郎「俺も行こうか?照さんの荷物持ちくらいはできるぜ?」 後、迷子二人の保護者とか 咲「うん、それじゃ宿題は私の部屋に置いておく?京ちゃんもお姉ちゃんに会っていけばいいし」 京太郎「ああ、そうさせてもらうよ」 そのまま咲の部屋に行く 高校入ってからは初めてだがあんまり変わってねーな 咲「じゃ、その辺りに置いて」 京太郎「おう」 その時、咲の机の上にあるものに気付いた 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」 それは俺が咲にあげた、正真正銘、最初に作られたKちゃんぬいぐるみだった 思えば、こいつがあったから全国でもいろいろな人と知り合えたんだよな 咲「あ……それ……」 京太郎「なんか懐かしいな」 咲「うん……大事にしてる」 京太郎「こいつができたのもちょっとしたきっかけだったのにな」 正直ただの思いつきで言ったらできて、何故か売れた『Kちゃんぬいぐるみ』 そういえば今度『ハギヨシぬいぐるみ』も発売するとか言ってたっけ 京太郎「……こいつのおかげとも言えるな」 全国で、いろいろな人と知り合えたのは 咲「京ちゃん?」 京太郎「ああ悪い。今行く」 咲の部屋を出る間際、振り返り、もう一度Kちゃんぬいぐるみを見る 気のせいかもしれないが、Kちゃんぬいぐるみが笑っていた気がした カンッ!! 前話 まとめ 名前 コメント
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京太郎「咲は部活何にする?」 咲「私は…麻雀部かな」 京太郎「へえー。お前麻雀やってたっけ?」 咲「昔ちょっとね。この白糸台の麻雀部には、お姉ちゃんがいるんだ」 京太郎「そうなのか…ぽけぽけの咲の姉ちゃんならぽけぽけなのかね」 咲「むっ…そんなことないよ。お姉ちゃん見てみる?」 京太郎「そうだなー。俺も暇だし、一緒に行ってみるか」 咲「うん、えへへ…行こっか」 照「……嫌な、予感がする」ダラダラ 菫「どうした照、トイレを我慢するのは良くないぞ」 誠子「いやいや…宮永先輩、具合悪いなら休んでた方がいいですよ」 照「具合というより…なんというか」ブルブル 咲「あのう…見学したいんですけど」 照「……」ゴシゴシ 照「咲…?」 咲「あ、お姉ちゃん!」パアッ 京太郎「あれが咲のお姉さんか? 結構しっかりしてそうだなー」 菫「お姉ちゃん…妹か? 随分可愛い妹さんだな…おい照、どうした?」 照「見えない、聞こえない、何も居ない」ガクガク 咲「もうお姉ちゃんってば…照れちゃって」トトッ 咲「お・ね・え・ちゃ・ん」ポンッ 照「ひいいいい! ごめんなさいごめんなさいもうしませんからお尻だけは、お尻だけは!」 咲「今日から私も麻雀部に入るから、よろしくね」ニッコリ 照「……………………」 京太郎「なんだこれ」
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洋榎「アカン。道に迷うてもうた……」キョロキョロ 京太郎「えーと部長に頼まれたバナナは買ったし、タコスの材料もあるよな……ん、アレは?」 洋榎「このままじゃ主将としての威厳が」 京太郎「あの~、どうかしたんですか?」 洋榎「ん?誰や。ナンパならお断りやで、今そんな場合とちゃうねん」 京太郎「いや、俺は清す」 洋榎「あ~、わかったわかった。じぶんアレやろ?ウチのファンやろ」 洋榎「いや~有名人は辛いわ。ま、あと引っ掛けの洋榎ゆうたらちょっとしたもんやからな」 京太郎「偶然って言ってましたよね?」 洋榎「おぉ!?なんや試合見てたんかいなぁ」 京太郎「いや、見てたというか対戦相手の清す」 洋榎「それにしても珍しいこともあるもんやな。どいつもこいつ絹、絹いいよるからな」 京太郎「たしかに妹さんも美人ですけどお姉さんも愛嬌があっていいと思いますよ」 洋榎「せやろ~?東京もんのくせに見る目あるやないか」 京太郎「東京というか長野……」 洋榎「長野!?」 洋榎「長野ゆうたら清澄やんけ!」 京太郎「だからさっきからなんども言ってるじゃないですか」 洋榎「なんや、じぶん清澄の関係者かいな!アカンでウチから姫松の弱点聞き出そうとしても」 京太郎「別にそんなつもりじゃないですが」 洋榎「ほんまか?」 京太郎「ええ。ところで俺から見ると姫松に弱点なんてないように見えるんですが本当に弱点なんかあるんですか」 洋榎「そらいろいろあるんやで。例えば漫の不発ばっかりやったり……って、なに言わすんや!」 京太郎「すみません、つい」 洋榎「ほんま、東京もんは油断ならんわ」 京太郎「だから長野から」 洋榎「長野ゆうたら清澄やんけ!」 京太郎「ちょっとパターンはいりかけてますよ」 洋榎「繰り返しはギャグの基本やで!」ニッコリ 京太郎「はあ……」 洋榎「それでなんのようや?そもそも清澄に男子部員なんておったんか?」 京太郎「これでも一巻の頃は出番も多かったんですよ」 洋榎「じぶんも大変なんやなぁ。せやけどウチかてコンシンのギャグかましたっても『うるさい』だの言われてんねんで」 洋榎「あ、今のは渾身と懇親のダブルミーミングやで!」ドヤッ 京太郎「ウザ」ボソッ 洋榎「ひどい」 京太郎「そんなことよりキョロキョロしてましたけど道にでも迷ったんですか?」 洋榎「なっ!そないなわけあるかいな。ウチは後引っかけの愛宕洋榎やで!」 京太郎「それが今なにか関係あるんですか?そもそも呼ばれてませんよね」 洋榎「うっ……。そないなことより自分こそなにしてんねん?」 京太郎「俺は買い出しですよ。所詮付き添いの身分ですからこれくらいはしないと、ね」 洋榎「付き添いてじぶんも出場者じゃないんか?」 京太郎「いや、俺は麻雀下手なんで予選負けです」 洋榎「そうやったんか」 京太郎「ほんとなにやってんだろ、俺。何の取り柄もないと思ってた咲とはずいぶん差をつけられちゃったし」 京太郎「あんな強かったら男のファンも……」ボソッ 洋榎「?なんかゆうたか?」 京太郎「あ、いや、なんでもないです。それより迷子なんだったら送りましょうか?」 洋榎「だれが迷子やねん。ま、まあどうしても言うなら送られてやらんこともないで」 京太郎「じゃあ『どうしても』です」ニッコリ ――姫松宿舎前 洋榎「……世話になってもうたな」 京太郎「気にしないでください。姫松の主将がいなくて不戦勝じゃ部長も残念がるだろうし。今度はぶっちぎるって言ってましたよ」 洋榎「ははん!そないなもん返り討ちや、言うといてや」 京太郎「わかりました。それじゃあ」ペッコリン&スタスタ 洋榎「……ちょっと待ちぃ!えーと、名前も知らんおにいやん」 京太郎「須賀京太郎ですよ」 洋榎「さよか。ほんなら京太郎!貸しをつくったまんまや愛宕家末代までの恥や」 洋榎「せやからウチが麻雀の指導してやったってもええで!なんや知らんが弱いの気にしてたみたいやからな」 京太郎「でも大会中でしょう?他校の、それも次の相手校の生徒と。まずいんじゃないですか」 洋榎「なにいうてんねん。相手校いうたかて京太郎がでるわけやなし。大会本部かてそないケツの穴の小さいこと言わんて」 京太郎「そうですか」 京太郎(愛宕さんってあの姫松の主将で全国でも上位の力を持ってるって話だよな) 京太郎(この人に教われば咲に追いつけるとは言わないけど少しくらい近づくことができるんじゃないか……) 洋榎「黙りこくってどないしたんや。強くなりたいかどうか、簡単なことやろ!」 京太郎「……お願いします。強くなりたいんです」 洋榎「ほんまか」ニパァ 京太郎「はい」 洋榎「……ハッ!先に言うとくけどウチの特訓は鳴尾浜での練習なんかより何倍も過酷やで!」 京太郎(鳴尾浜?) 洋榎「返事は!?」 京太郎「はい!よろしくお願いします」 ――清澄宿舎 久「ずいぶん遅かったわね、須賀くん」 優希「どうせそのへんでサボってたんだじぇ」 咲「そんなことないよね、京ちゃん」 京太郎「え?ああ、うん」 ――姫松宿舎 絹恵「お姉ちゃん、どうしたんやろ。散歩行くって言ったまま帰ってこおへん……まさかなにかあったんとちゃうか」 ドアガチャー 洋榎「いやあ、東京はやっぱり魔境やなあ。迷子になってもうたわ」ホクホク 末原「そのわりには妙に嬉しそうというか楽しそうというか」 絹恵「ほんまや。なにかあったんか?お姉ちゃん」 洋榎「なぁ!?な、な、な、なにもないわ。散歩行ったくらいでなにがあるっちゅうねん」 絹恵「逆に怪しいで」 洋榎「お姉ちゃんがウソ言うてるいうんか?」ジトッ 絹恵「せやで。どない言うたかてお姉ちゃんのことは私が一番知ってるんやもん。嘘かどうかくらいわかるわ」 洋榎「なんと言われたってなんもなかったんや!清澄の部員とも会うてへんし、また会う約束なんか勿論してへん!」 末原「主将?」ゴゴゴゴ 洋榎「な、なに怖い顔してんねん。ちょ、来るな。寄らんといて!」 ――― 末原「つまり、その須賀とかいう人に麻雀のレクチャーをするという話なんですね」 洋榎「うう……。もうお嫁に行けへん」 末原「主将!」 洋榎「あ、はい。そうです」 絹恵「せやけど、須賀川紅葉なんて部員が清澄におったんやなあ」 洋榎「須賀京太郎や!」 絹恵「どっちでもええやん」 洋榎「よくない」 絹恵「なんやムキになって。まさかお姉ちゃん、杉下右京とかいうのに惚れたんとちゃうか?」 洋榎「せやから須賀京太郎て言うとるやろ!」 絹恵「どうなん?」 洋榎「はぁ……、アホかいな。ちょろっと道教えて貰ったくらいで惚れるわけないやないか。」 絹恵「ほんならええけど」 洋榎「ただの恩返しや。恩返し」 洋榎「鶴かて受けた恩を返すんやから、ウチが恩返しせんかったら愛宕家の品格が疑われるっちゅうもんやで」 洋榎「京太郎?」 洋榎「……絹となにしてん?」 洋榎「そりゃ、見りゃわかるけど……なんで……?」 洋榎「ウチの事好きやったんちゃうんか……?」 洋榎「確かにウチは絹ほど可愛くもないし、おっぱいも大きゅうない」 洋榎「ぎゃあぎゃあ喧しい女でお淑やかさなんてひとっつも無い」 洋榎「けど……それでも京太郎は……好きって言ったやん……」 洋榎「……嘘?」 洋榎「あの言葉は……嘘やったんか?」 洋榎「そうじゃない? なら今スグ絹から離れろ」 洋榎「好きやろ? ウチのこと好きやろ? な? な?」 洋榎「ちょこっと魔が差しただけやろ? ウチがお預けし過ぎたから絹にちょっかい出しちゃったんやろ?」 洋榎「ごめんなぁ。 悪かったなぁ。 我慢させちゃったなぁ」 洋榎「お詫びにホラ、ウチの事スキにしてええから」 洋榎「絹恵から…………離れろ」
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71 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 28 19.54 ID hbK+Wiobo 5月9日(木) 京太郎「……」 憩「……」 京太郎「あの、まだ怒ってらっしゃいます?」 憩「ぜーんぜん」ニコニコ 京太郎(……怒ってるよねこれ) 京太郎「えっと、その……」 京太郎「すいませんでしたー」ドゲザ 京太郎「昨夜の事は若気の至りと言うか、憩さんが魅力的過ぎたというか……」 憩「……はぁ。もう、京ちんったら口が上手いんやね、本当に」 憩「そんな事言われたら許すしかあらへんやん」 京太郎「それじゃ……」 憩「許しますーぅ」ニコッ 憩「あ、朝食は作っといたから食べてなー」 京太郎「えっ?憩さんは?」 憩「流石に一緒に出てきたらマズイやろ?ウチも一旦寮に戻ろう思うし」 京太郎「……そうですか」 憩「そんな残念そうな顔せんといて」 憩「……今度はお休みの日にずっと一緒におろうな?///」 京太郎「ええ、是非」ニコッ 【荒川憩の恋人ランクがLv2になりました】 72 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 44 12.53 ID hbK+Wiobo 【早朝】 京太郎「さて飯も食ったし、行動しますか」 75 1.咲を迎えに行く 2.弁当を作る(コンマ判定あり、成功すればステータス上昇。所持金を使い豪華にする事も可能) 3.早朝ランニングをする(【体力】+1、誰かと会うかはコンマ判定有り) 4.南浦さん家に行く 5.ちゃちゃねぇとランニング(【体力】+1 【知力】+1 好感度上昇小) 6.愛宕洋榎とランニング(【体力】+1 【精神力】+1 好感度上昇小) 7.ニュースを見る(【知力】+1) 8.その他(内容併記) 82 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 03 01 41.59 ID hbK+Wiobo 咲を迎えにいく 京太郎「偶には咲を迎えに行くか」 京太郎「と言う事になりましてやって来ました」 咲「気まぐれ過ぎない!?」 京太郎「まぁまぁ良いじゃないか」 京太郎「こう言うのは思い立ったが吉日って言うし」 咲「……なーんか違う気がするけど」 京太郎「えーそうか?」 京太郎「それとも俺と行くのは嫌か?」 京太郎「……そうだよな。幼馴染とは言え、一緒に登校するとか嫌な年頃だもんな」 咲「そ、そうじゃないけど!」 京太郎「だよなー、お前がそんな事思うなんて100年早いし」 咲「100年経ったらそもそも登校できないよね!?」 京太郎「何!?そこに気付くとはお前咲じゃないな?」 咲「……もう京ちゃんは朝から一体何がしたいの?」 京太郎「すまんすまん。久しぶり過ぎてちょっとテンションがな」 咲「……はぁ。まぁ京ちゃんの気まぐれは今に始まった事じゃないし」 京太郎「よし、なら万事OK!レッツゴーだ!」 咲「あ、ちょ、待ってよ京ちゃん!!」トテトテ 96 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 21 58 02.47 ID hbK+Wiobo 【登校中】 咲「GWは楽しかったね京ちゃん」 京太郎「そうだなー。色んな人と出会えたし」 京太郎「長野に居た頃とは比較にならないくらいたくさんの人と友人になったしな」 京太郎「お前も増えたんじゃないのか?」 咲「そうだね。えっと明華さん、淡ちゃん、春ちゃん、初瀬ちゃん、あと一応新子さん……」 京太郎「なんで憧が一応なんだ?」 咲「な、なんか最後の辺りに―― 憧「今度は絶対貴方に勝ってみせるから!」 咲「――って言われてアドレス渡されちゃった」 京太郎「あいつも相当な負けず嫌いだな……」 咲「……そうみたいだね」 咲「でも京ちゃん、何時の間に“あいつ”って呼べるくらい仲良くなったの?」ジトッ 京太郎「へ?いやまぁ色々あってだな……」 咲「へー」 京太郎「な、なんだよ?」 咲「……ううん、やっぱりなんでもない」 京太郎「?」 97 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 01 47.06 ID hbK+Wiobo 【午前パート】 京太郎「考えたらもう今週も後半なんだよな」 京太郎「GWのせいで感覚麻痺してるけど」 京太郎「さて頑張りますか」 100 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 103 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 06 01.53 ID hbK+Wiobo 理科 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 106 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【精神力】+1 71~98 成功中【知力】+1 【精神力】+2 ぞろ目44以外 成功大【知力】+2 【精神力】+3 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 111 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 15 47.79 ID hbK+Wiobo 眠ってしまい失敗 京太郎「なぁなぁ東横さん」 桃子「なにっすか?」 京太郎「物理って難しいな」 桃子「……まぁ確かにそうっすね」 京太郎「つまり寝ても仕方ないよな?」 桃子「そうっす――」 桃子「ってだめっすよ!?」 京太郎「……」zzz 桃子「もう寝てるし……」 【何も変わりませんでした】 112 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 22 20.61 ID hbK+Wiobo 【お昼休み】 京太郎「いやぁよく寝たよく寝た」 京太郎「……そう言えば中間テストとか無かったっけ?」 京太郎「……」 京太郎「さ、さぁ飯食おう!」 117 1.購買部に行って買う 2.食堂に行って食べる(誰かと出会うかはコンマ判定有り) 3.誰かを誘ってみる ※誘う場合は名前も併記(複数人可能) 4.食べない 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 123 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 36 13.22 ID hbK+Wiobo もこ 京太郎「もこを誘って飯いくか」 【食堂】 京太郎「という訳でやってきました。食堂」 もこ「?」 京太郎「まぁこっちの話」 京太郎「さて何にしようかな……」 128 【所持金:¥25,500】 1.日替わり定食 2.レディースランチ(好感度7以上のヒロインが居る場合選択可能。午後からの判定に+2) 3.ちょっと奮発、ゴージャスランチ(+500円。午後からの判定に+5) 4.ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食(+1000。午後からの判定に+10) 133 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 22 53 27.20 ID hbK+Wiobo ちょっと奮発、ゴージャスランチ 京太郎「今日はこれにするかね」 京太郎「もこは何にしたんだ?」 もこ「……これ」 京太郎「スパゲッティか」 もこ「……そう」 京太郎「しかもナポリタンとはお前通だな!?」 もこ「よく分からないけど好き」 もこ「……くるくる」 京太郎「見てるとなんか美味そうだな」 もこ「……食べる?」 京太郎「お、くれるのか?」 もこ「……はい」 京太郎「あーん」 京太郎「……」モグモグ もこ「……美味しい?」 京太郎「おう、意外といけるな」 もこ「……そう」 京太郎「もこも食べるか俺の?」 もこ「……あーん」 京太郎「ほい」 もこ「……」モグモグ 京太郎「美味いか?」 もこ「……」コクコク 京太郎「それは良かった」ニコッ 【対木もこの好感度が上がりました】 135 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 01 28.16 ID hbK+Wiobo 【午後パート】 京太郎「さて飯も食べたし、午後から頑張りますか」 140 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 142 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 08 37.65 ID hbK+Wiobo 数学 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 147 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【デジタル】経験値極小 71~98 成功中【知力】+1 【デジタル】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【知力】+3 【デジタル】経験値小 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 151 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 18 23.95 ID hbK+Wiobo 成功中 京太郎「うむ。今日は頭が冴えていい感じだ」 数学教師「ではこの問題を解いてもらいましょう」 数学教師「解ける人は手を上げて――」 京太郎「はい!」 数学教師「……」ゴシゴシ 数学教師「……」 数学教師「……誰か居ませんかー?」 京太郎「あれ?俺ステルス状態!?」 桃子「いや多分日ごろの行いのせいっす……」 【知力が1上がりました】 【デジタル経験値が小上がりました】 153 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 30 08.76 ID hbK+Wiobo 【放課後】 京太郎「うーむ。やっぱり日ごろの行いは大切だな」 京太郎「さて久しぶりに放課後の予定も無いし、どうするかな?」 158 1.麻雀部に行く 2.遊びに行く ※内容併記 行ける場所はRoof-top 鷺森レーン 龍門渕 霧島神社 ワグナリアD地区店 ゲームセンター B地区 C地区 D地区 3.誰かと一緒に帰る ※誘う場合は名前も併記(複数可能) 4.プロに教わる ※教わる人も併記 小鍛冶健夜 三尋木咏 藤田靖子 戒能良子 瑞原はやり 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 160 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 23 47 46.55 ID hbK+Wiobo 3 もこ なんぽ 数絵「そう言えば一緒に帰るとか初めてじゃないかしら?」 もこ「……私も」 京太郎「そう言えばそうだな」 京太郎「よし、 165」 1.真っ直ぐ帰ろうか 2.どこかでお茶する? 3.遊ぼうぜ(遊ぶ場所も併記。高校生がいけない場所は除く) 4.その他(内容併記) 168 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 02 26.12 ID SZC/ts69o 3 カラオケ 京太郎「じゃあカラオケに行かないか?」 数絵「別に構わないけど、私下手よ?」 京太郎「良いんだって、ああ言うのはノリなんだからさ」 数絵「……まぁ京がそう言うなら」 京太郎「もこはどうだ?」 もこ「……大丈夫」 京太郎「よし、それなら決まりだな」 【カラオケBOX】 京太郎「それじゃあ、まずは景気づけに俺からいきますかね」 数絵「期待してるわよ」 もこ「……どんどんぱふぱふ」 京太郎「俺の歌を聞けー!!」 選曲 153 点数 155 169 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 03 36.49 ID SZC/ts69o 間違えた 選曲 ↓+4 点数 ↓+6 で 179 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 14 57.47 ID SZC/ts69o その血の運命 53点 京太郎「~~♪っと」 京太郎「さぁて点数はどうだ?」 ゴジュウサンテンナノヨー 京太郎「……相変わらずここの機械は壊れてるんじゃなかろうか」 数絵「ま、まぁ点数ほど酷くなかったわよ?」 もこ「……逆に考えるんだ。下手でもいいさと考えるんだ」 京太郎「……」ガクッ 京太郎「つ、次は数絵な」 数絵「意外と緊張するわね」 選曲 184 点数(コンマ反転) 185 196 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 29 34.39 ID SZC/ts69o ちな前回のカラオケ点数 憧:44点 京太郎:48点 穏乃:97点 京太郎:59点 穏乃と言うプロ歌手 ね~え♪ 17点 数絵「……」ズーン 京太郎「き、気を落とすなよ数絵」 数絵「下手って言ったのに、下手って言ったのに……」 京太郎「いやこれは流石に機械の故障だって、なぁ?もこ」 もこ「ノーコメント」 京太郎「おい!?」 京太郎「「……とりあえず次はもこだな」 もこ「分かった」 選曲 201 点数(コンマ反転) 202 215 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 44 18.12 ID SZC/ts69o 銀の龍の背に乗って 45点 もこ「……」ズーン 数絵「……」ズーン 京太郎「……最早何か呪いを受けてるとしか思えないレベルだな」 もこ「そう、きっとそうに違いない」 もこ「音楽の神が我に嫉妬してこのような仕打ちを……」 数絵「なるほど、そう言うことなら仕方ないわ」 数絵「忘れましょう。ええ」 京太郎「おいおい」 京太郎(実は1度穏乃が97点取った事があるのは黙ってよう……) 【対木もこと南浦数絵の好感度が上がりました】 217 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 52 33.51 ID SZC/ts69o 【アパート】 京太郎「でも絶対あの店おかしいと思う」 京太郎「60点すらほとんど出ねーもん」 京太郎「シズは一体どうやって97点出したんだ?」 【電話とメールの違いについて】 メールは3回送る事が出来ますが、基本的には好感度8以上の相手の好感度は上がりません またネト麻や遊びに誘う場合は2回分消費します またメールは1度に2人の相手を指名する事ができます 電話は好感度8以上の相手の好感度も上がります 222 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 228 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 00 58 29.27 ID SZC/ts69o ↓5 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 7参照 5.バイトを探す 6.寝る 237 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 15 30.55 ID SZC/ts69o 先にバイト決めるよ 5 京太郎「そうだな、そろそろバイトするか」 京太郎「GWで貯めた分結構使ったしな」 京太郎「有って損はないし」 【バイトについて】 バイトは2週間の短期バイトです。決まった場合1週間に3日は【放課後】にバイトに行く事になります バイトに行く日は自由ですが、1週間のうち3日に足りなくなりそうな場合(例:木曜日までバイトに行かなかった場合) 強制的に3日間バイトが入ります(約束が有る場合でもバイトが優先されます) バイト代は2週間勤めた後入ります。バイト代は2週間で2万円です 242 1.雀荘Roof-top(A地区) ※優先キャラ 染谷まこ 清澄 鶴賀 その他 2.龍門渕で執事(A地区) ※優先キャラ 龍門渕 3.鷺森レーン(B地区) ※優先キャラ 鷺森灼 阿知賀(松実姉妹除く) 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 4.旅館松実館(B地区) ※優先キャラ 松実姉妹 阿知賀 風越 宮守 新道寺(哩 姫子除く) 5.霧島神社(C地区) ※優先キャラ 永水 越谷 6.C地区中央病院(C地区) ※優先キャラ 千里山 越谷 7.日本語学校アシスタント(C地区) ※優先キャラ 臨海 エイスリン 越谷 8.ファミレスワグナリアD地区店(D地区) ※優先キャラ 白水哩 臼沢塞 愛宕洋榎 弘世菫 鶴田姫子 白糸台 晩成 姫松 劔谷 9.怪しげな高額バイト(???) ※優先キャラ ??? 246 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 26 28.36 ID SZC/ts69o 雀荘Roof-top 京太郎「……ここって確か染谷先輩のところだよな?」 京太郎「う~ん、近いし雀荘だから勉強にもなるかもしれん」 京太郎「面接行ってみるか」 【明日の放課後、雀荘Roof-topに面接に行くことになりました】 248 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 32 09.59 ID SZC/ts69o すわこ すわこ「やー君か。またネトゲかな?レベル上げって楽しいよね?一緒に楽しもうよ!」 京太郎「いや俺はもう遠慮したいんですけど……」 すわこ「あはは。まぁ君は学生だし、仕方ないか」 すわこ「それ今日は何か用?」 京太郎「えっと今日は 252」 現在【信頼度:4】 1.【ネト麻】(順位により信頼度変化[最大+3]) 2.【ネトゲ】(確定+1) 3.【おしゃべり】(内容により信頼度変化[最大+3]) 4.【好感度上昇】(好感度5以下2人の好感度+1) 256 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 46 01.78 ID SZC/ts69o 【好感度上昇】 すわこ「ふむふむ。つまりあまり縁が無い人と縁を結びたいと」 京太郎「えっと、難しい言い方をすればそうなるかと」 すわこ「おっけーおっけー。ちょっと面倒だけど任せなさい!」 京太郎「大丈夫だろうか……」 すわこ「それで縁を結びたい子は誰かな?」 すわこ「二人までなら大丈夫だよ」 京太郎「えっと……」 258 261 以下のキャラなら安価下 好感度上昇で【選べない】キャラ 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※なお知り合ってないキャラは無効です 265 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 01 53 03.14 ID SZC/ts69o えっとごめん。書き方悪かったね 荒川憩 南浦数絵 対木もこ 佐々野いちご 新子憧 小走やえ 宮永照 大星淡 霜崎絃 高鴨穏乃 末原恭子 宮永咲 愛宕洋榎 姉帯豊音 弘世菫 鷺森灼 天江衣 古塚梢 愛宕絹恵 白水哩 赤土晴絵 三尋木咏 ※知り合ってないキャラ(竹井久 小瀬川白望等) ここに上げたキャラは好感度6以上なので【選べない】キャラだったのよー よって安価下で 姫子[好感度1] かじゅ[好感度1] を採用 266 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 04 11.91 ID SZC/ts69o 姫子 かじゅ すわこ「んー……」 京太郎「あ、駄目でした?」 京太郎「そうですよね、こんな事で仲良くなれるなんて……」 すわこ「え?ああもう成功したよ」 京太郎「はい?」 すわこ「ちょっとレアアイテム掘りに手間取っててさ」 京太郎「ネトゲの片手間にやってたのかよ!?」 すわこ「いやーごめんごめん、ちょっと良い所だったからさ」 すわこ「それでさっきの二人だけど、ばっちりおーけーだよ」 京太郎「……と言うか何したんですか?」 すわこ「ちょーっと縁を強めただけだよ?」 すわこ「あんまり強い縁は結べないけど、相手に気にさせる程度なら可能だからね」 京太郎「……なんてオカルトチックな」 すわこ「まぁまぁオカルトは馬鹿に出来ないよ」 すわこ「それじゃ今から戦争だからまたねー」 ガチャッ 京太郎「……戦争?」 267 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 26 33.10 ID SZC/ts69o 【鶴田姫子の場合】 哩「ふぅ」 姫子「あ、チーフお疲れ様です」 哩「流石にGW明けたとは言えお客は多いと」 哩「須賀君がおった時が懐かしかよ」 姫子「懐しかってまだ1週間ほどやなかですか」 哩「確かにな。ここはあんまし男手なかったけん、つい」 姫子「まぁそうですね」 哩「最初はどうなっかと思ったばってん、良い子やったしな」 姫子「……気になるとです?」 哩「ぶっ!?」 哩「ちょ、姫子、変な事いわなかでよ!」 哩「……そいはちょっと気になっ子やったけど」ボソッ 姫子「ふーん、なるほど……」 哩「……どないしたと?」 姫子「なんでもなかです」 姫子「さぁ、帰りましょーと」 姫子(チーフが須賀君の事をな……。これは気になっばい) 【鶴田姫子の好感度が上がりました】 269 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/05(火) 02 43 51.23 ID SZC/ts69o 【加治木ゆみの場合】 智美「ようし、勝ったぞー」 ゆみ「GW以来調子が良いみたいだな」 智美「あ、ゆみちんか」 智美「合宿で頑張ったからなー」ワハハ ゆみ「私達が都合で行けなかったからどうなるかと思ったが、どうやら成果はあったようで良かったよ」 智美「そうだなー。予定外だけどチャンピオンとかも居て楽しかったぞー」 ゆみ「そうだったのか。予定をキャンセルしてでも行けば良かったかな」 智美「後はそうだなぁ……。須賀君が凄かったぞ」 ゆみ「須賀君……ああ彼か」 ゆみ「あんまり部活の方には顔を出さないから、あまり覚えてなかったが」 智美「私も前に見たときはそこまで強いとはと思わなかったけど……」 ゆみ「けど?」 智美「牌譜見ると良いぞー」 ゆみ「これか……」 ゆみ「ほう。これは凄いな……」 智美「とても今のランキングが80位とは思えないよなー」 ゆみ「ふむ。確かに」 ゆみ「一度打ってみたいものだ」 智美「それは見たいけど、彼あまり来ないからなー」ワハハ ゆみ「まぁ仕方ない。楽しみは後の方が良いからな」 【加治木ゆみの好感度が上がりました】
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356866516/ 京太郎「そんなオカルトあり得ないと思うんですけど……てか縄ほどいてください」 トシ「本当なんだけどねえ……まああんたの意見は聞いてないんだ」 トシ「さ、豊音」 豊音「うう……恥ずかしいよー」 豊音「こんなノッポでごめんねー、私が終わったら可愛い子がくるからー」 白望「…………だる」 白望「……ま、すぐ終わらせればいっか」 赤阪「ほら、末原ちゃん」 恭子「正気ですか!?」 京太郎「む、むぐー! むぐぐ!」 赤阪「正気も正気、大マジやで」 恭子「せやかてこんな……」 赤阪「末原ちゃんも骨身に染みてわかっとるやろ、清澄の大将の強さ。その大元がこれなんやから」 恭子「うう……」 赤阪「勝ちたいんやろ?」 池田「ちょ……妹達が起きちゃうし……」 京太郎「なら池田さんが声を出さなければいいじゃないですか」 池田「んっ……だ、だって……」 京太郎「池田さんに呼ばれたからこうやってきてあげたんじゃないですか。それを寝てる妹達のそばでしようだなんて」 池田「だ、だって……こんなこ、んうっ!」 池田「ふっ……するなん、て……っ」 尭深「う……」 京太郎「はやく飲んで下さいよ……せっかく渋谷さんの好きなお茶に混ぜたんじゃないですか」 京太郎「あ、温かいお茶の方が良かったですか?」 京太郎「でもそれだと固まっちゃいますんでー、すいません」 京太郎「それとも直絞りの方が好きだったりします? なら」 尭深「の、飲むから! だからそれしまって……」 京太郎「はいはい……でも、チャンピオンが卒業するから雀力上げたいって俺を呼んだのはそっちですから」 京太郎「そんな親の敵みたいな目で見つめないでくださいよ」 文堂「これで私達も……」 深堀「魔物に……」 京太郎「いやいやいや待て待て待て」 文堂「覚悟は出来てます!」 深堀「私も」 竜華「須賀く~んどや?」 京太郎「は、はげし…すぎ…」 竜華「もっと出してーな。うちまだ浴びたりないんよー」 京太郎「すこし…やすませて…くだ」 竜華「だーめ」 佳織「………………」 蒲原「ワハハ、いいんだぞ、 佳織無理しなくても 」 佳織「ううん、ここで私が頑張れば……来年皆に迷惑かけないし……」 蒲原「 佳織…… 」 京太郎(う……やべえ、眼鏡+巨乳とかパーフェクトだろうが……!) 佳織「えっと、こうすれば男の人は喜ぶんだよね……?」 健夜「雀力上げるためなら仕方ないなー(棒」 健夜(これを口実に迫れば若い男の子ゲット! こーこちゃんに馬鹿にされずに済む!) 健夜「元世界ランク2位だから一位になるため仕方ないなー(棒」 健夜(妊娠促進剤使って出来ちゃえば言い逃れ出来ないだろうし。) 健夜(一位を譲っておいてよかったー) 憩「動いたらだめですよぅー」 京太郎「いやさすがにこういうことは…」 憩「患者さんの体調を調べるのもうちらの仕事ですぅー」 憩「じゃあいっぱい気持ちよ~くなってくださいねー」 京太郎「うっ…」 憩「あ、我慢せんでくださいね。出してええですよー」 京太郎「で、出ますっ!」 ビュルル 憩「いっぱい出したね~うん!味も問題なしですぅー」 憩「じゃあまた二時間後に来ますねー!」 京太郎「(誰もいない部室に部長のストッキングが……)」 京太郎「部長……部長……」シコシコ 京太郎「うっ」ドピュッ マホ「皆さんおはようございますです!」ペチャッ マホ「?なにかかかったです」ペロ マホ「うぅ。苦いですぅ」 京太郎「…………」 マホ「カン。カン。カン。もいっこカンです」 マホ「お友達が来たです。リンシャンツモです」 咲「四槓子にドラ16!?」 和「SOA」 マホ「今日は宮永さんと阿知賀の松実玄さんと宮守の姉帯豊音の真似をしてみました」 えり「…はぁ…」 えり(相変わらず、三尋木プロはちゃんと解説してくれなかった…) えり(私が、そういうところまでフォローできればいいんだけど…オカルト的な選手までカバーできる力は…) えり(私には…ない……)ハァ えり(私も麻雀が強くなれば…わかるのかな……) 京太郎「トォォォーーゥ!!!」ズサァー えり「きゃあっ!?」ビクッ 京太郎「麻雀が強くなりたいお姉さんの心の悲鳴を聞きつけてやって参りました!」ドヤァ えり「………はぁ?」 京太郎「えーと、の、野依プロ?」 理沙「なに?」プンスカ 京太郎「するのは構いませんが……何をしましょう? 最初ですし顔射からでしょうか……?」 理沙「ぜんぶ」プンプン 京太郎「えっ!? でもそれは……」 理沙「ぜんぶ」プンスコ 京太郎「」 京太郎 「何だこの子ども…」 衣 「子どもじゃない衣だ!」 京太郎 「そうか。お前麻雀やんの?」 衣 「ふっふっふ。私と遊びたいのか?」 京太郎 「お、おう。」 衣 「よし、相手になってやろう。」 京太郎 「んじゃぁ、遠慮なく…ずばばばばばば」 衣 「ああああああああああ」 京太郎 「ふぅ。なんだ、初めてか…」 衣 「…」 咲「京ちゃんから搾り取ったので作った汁物が美味しい。」 久「須賀君特性のたち汁ね。」 和「生臭さが生姜で中和されていますね。」 優希「サルサソースの代わりにホワイトソースだじぇ。」 まこ「わかめ浮かべても美味いかものう。」 京太郎「もう出ません……」ゲッソリ 赤土 「清澄の須賀…」 京太郎 「呼んだ?」 赤土 「あの…貴方の液を飲まして欲しいんですが…」 京太郎 「…(アラサーか…しかし、据え膳食わぬは…)三分間だけ時間をやろう。」 赤土 「よかった…これでレジェンド返り咲きよ!グビグビ」 京太郎 「…」 絹恵「ほんとにやるん?」 洋恵「インハイのためや、仕方ないけどやるしかないで!」 京太郎「俺の意見は・・・」 洋榎「うっさいアホ、うちらに黙って搾られればええんや」 雅恵「娘達だけにこんなことさせられんな、混ぜてもらうで」 姉帯「んー♪ 須賀くんは暖かいなー」ギュゥ 京太郎「男ですからね、冬には負けませんよ」 姉帯「頼もしいなー。 私の身体も心もホッカホカだよー!」ギュー 京太郎「ははは、当たってますって胸」ギュムゥ 姉帯「当ててんだよー」 京太郎「……」 ムクムク 姉帯「わわっ。 ……もぅ、そっちも当てなくていいのに……」 京太郎「いやぁ、これは生理現象なんでどうしようも」 姉帯「んふふー。 それじゃあしょうが無いねー」 チュッ 京太郎「んっ……」 姉帯「んむっ……。 ぷはっ。 ……えへへ」 姉帯「暖まるなら一緒にね、須賀くんっ」 ……ドピュッ 一「ほら須賀君…触ってよ…」 京太郎「や、やっぱりまずいですって、外でなんて」 一「声、大きい」 京太郎「す、すいません」 一「ごめんね。ボク我慢出来なくなっちゃったんだ。エッチな子は嫌い?」 京太郎「…嫌いじゃないですけど」 一「帰ったら好きなだけ須賀君を満足させるから…今はお願い」
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375789615/ 白糸台には王者としての責任と矜持がある。 大会が近づくに連れて練習内容はより濃密に、より加熱していくようになる。 大会出場者ではない京太郎であったが、だからといって練習をしなくていいわけではない。 むしろ周りが加熱していっているのに当てられて、京太郎も自然と練習に熱が入っていく。 気がつけば日も暮れて、菫の合図とともに意識を帰宅に向けると、思った以上の疲労が全身に積もっているのが分かった。 京太郎「あー、今日は疲れたなー」 淡「あーもー、どうしてこの私がここまで練習しなきゃいけないのよー」 京太郎「うるさいぞ一年生。そんなこと言いながら楽しんでいたじゃないか」 淡「100年生ですー。麻雀は好きだけど練習は嫌いなのー」 この場合どう違うんだと京太郎は思ったが、雀卓に突っ伏してぶーたれている淡を見ていると 突っ込むのも無粋だろうと思ってそのままにした。 疲労感で頭が重い。京太郎も淡に倣って机に突っ伏したくなったが みっともないし怒られそうだから我慢して帰宅の準備をする。 菫「おい、大星。グダグダしてないで帰る支度をしろ、遅くなっちゃうぞ」 淡「うにゅー、スミレがこんな時間までするからでしょー」 菫「まぁ、それは仕方ないと思ってくれ」 京太郎「全く、淡は。ほら、鞄持ってきたぞ」 淡「おー、くるしゅーないぞきょーたろ。ついでにお菓子なぁい?」 京太郎「ねぇよ」 菫「疲労時の糖分摂取は確かに悪くない。うん。悪くない。疲れてるし、うん、仕方ないよな……」 京「持ってませんよ?」 菫「そうか……」 淡「テルーから貰ってきてよー」 京太郎「えー、くれるかな? てか淡が行けよ」 菫「いいアイディアだ。大丈夫、須賀ならいける。私達よりも須賀が行けば確実だ」 京太郎「ちょ、照さんそこまでケチじゃないですよ?」 菫「それは分かってる、だが私や大星が行けば少ししかくれない。須賀が行けば袋ごとくれる」 照「多分私は今ひどい侮辱を受けている」 京太郎「あ、照さん」 照「あげるから。言ってくれればちゃんとあげるから」 そう言うと照は鞄からポッキーの箱を取り出し、封を開けると、 二袋入っている片方を菫に渡し、残った方を開けてポリポリと噛りだした。 菫「ありがとう照。照様」 淡「私にもちょーだいよ~」 照「菫に分けてもらって。で、はい、京ちゃん」 京太郎「ありがとうございます……って、え?」 差し出されるポッキーを受け取ろうとしたら照はなぜかそれをさせないように手を引っ込めた。 京太郎が戸惑っていると、中途半端に伸びた京太郎の腕を避けるように、ポッキーが眼前に再び差し出された。 照「ん」 京太郎「て、照さん……」 照「早く。手、疲れる。ん」 京太郎「えっとー。はい、ありがとうございます」 急かされ、仕方なく京太郎は差し出されたポッキーを口にする。 さり気なく淡の方を確認してみると、先程までダラダラしていたのはどうしたのか、 ガタンと音を立てて立ち上がり、照に食って掛かった。 淡「テル! 何してるの!」 照「? お菓子あげただけ」 淡「フツーに手渡せばいいでしょっ。きょーたろは私の彼氏なんだよっ?」 照「知ってる。ごめん、ついやっちゃった」 淡「や、やっちゃったって……」 照「昔の。長野にいた頃の癖で」 ただの癖だから気にすることはない。 そう言われてしまうと淡としても何も言えなくなる。 照と淡では京太郎に対する年季が違う。 そうやって昔の名残まで束縛するのは淡としても本意ではないし、相手を締め付けるような恋愛はしたくない。 だが照はそれを分かっているのかいないのか、時折こうして容赦なくそこを突いてくる。 京太郎には淡という恋人がいるし、私自身気にしていないんだけどーという態度を取りつつ、 京太郎にアプローチという他ない行為をするのだ。 淡の髪がふわりと浮いてきた。何か言い返したいけど何も言い返せず、 鬱屈が溜まっているんだろうな、と京太郎は察した。いつものことだ。 京太郎が照に対してもっと線引をするべきなのだろうが、 困ったことに京太郎もあまり深く考えずに照のことを受け入れているので始末に負えない。 何はともあれ何もしない訳にはいかない。 京太郎「うっし、とりあえず帰ろうぜ淡」 淡「うー。でもぉ」 京太郎「さっさとしないと置いてくぞー」 淡「あ、待ってよきょーたろ~」 京太郎が淡の鞄も持って出てしまったので必然、淡も京太郎についていくしかない。 一瞬照に恨みがましい目を向けたが、京太郎に駆け寄って追いつくと、 その腕に抱きついてぶら下がるように身を寄せて歩いて行った。 菫「……修羅場に置かれる身にもなってくれ」 照「…淡が気にしすぎ」 菫「そうかぁ? 照も遠慮が無さすぎだろう」 照「昔からやってきたことなのに邪推するのはおかしい。淡が京ちゃんが信じきれてない証拠」 照「京ちゃんが淡をフォローしきれてない証拠」 菫「ほぅ、恋愛未経験者だと思っていたが、照からそんな言葉を聞けるとは」 照「経験ならある」 菫「なんだと!?」 照「たくさん読んできたから」 菫「さて、帰るか……」 一方、帰り道を歩いている京太郎と淡。相変わらず淡は京太郎の左腕にぶら下がるように抱きついて離れない。 京太郎は淡に選ばれたと思っている。淡は見た目は可愛いし、不遜な態度も見方によっては愛嬌がある。 基本的に人懐っこいし、そのくせ麻雀の腕は恐ろしく強いのだから、相当モテただろうと思っている。 そんな雲の上の相手が凡夫極まりない自分と恋人なので、京太郎は「選ばれた」と思っている。 対して淡は、京太郎という難攻不落の要塞を陥としたとは全く思っていない。その防壁にようやく指をかけた、 程度にしか思っていない。淡はモテるか? 区分するならモテる方になるが、京太郎が思うほどではない。 それよりも京太郎のほうがよっぽどモテる。高倍率の競争をかいくぐって淡は京太郎の彼女の座を手にしたのだ。 淡の目から見れば京太郎は選り取り見取りの摘み放題なのだ。強く出すぎて機嫌を損ねるようなことは、絶対にしたくない。 京太郎「淡ー、いい加減ちょっと重い」 淡「重いってゆーなー」 そう言いつつ淡は素直に京太郎から身を離す。腕は組む程度にとどまり、二人は並んで歩いている。 淡「ねぇ、きょーたろ。私、重いかなぁ?」 京太郎「え? いや別に重くないんじゃないか。そりゃ片腕で支え続けるには辛いけど、それが出来る時点でむしろ軽いと思う」 淡「いや、そういうわけじゃないんだけど……」 淡と京太郎では重いのニュアンスが違うようだ。 察せなかった京太郎に対して淡はこれ以上話を続けるかどうか悩むのに対し、 言い淀んでいる淡を見て京太郎は何を考えたのか、淡の前に進み出て背を見せてしゃがみこんだ。 淡「へ?」 京太郎「重くねーから。ほら、おぶされ」 淡「え? へ? なんでそうなんの?」 京太郎「いや、淡が気にしてるみたいだし」 淡「だからそういう意味じゃ……ていうか何でおんぶなの? 恥ずかしいよっ」 京太郎「う、そうか。いや、さっきからなんだか疲れてるみたいだしさー」 淡「それはそうだけど、おんぶはないよ」 選択肢を間違ったか。いくら何でも突飛すぎたかなと後悔する京太郎。 しかし体重を気にしてる淡に対して他にフォローが思い浮かばなかったのだった。 京太郎は立ち上がり、バツが悪そうに適当に言い訳をする。 京太郎「そか、悪いな。へへ、慣れないことはするもんじゃないね」 淡「……テルーにも」 京太郎「ん?」 淡「テルーにも、こういうことするの? その、昔みたいに」 京太郎「しないしない。そりゃ怪我とかしたんなら話は別だけど……その……淡だからするんだよ」 思いがけず。 思いがけず、淡が聞きたい言葉をスラっと出す。 淡だから。 トクン、と一つ高鳴りとともに淡は思わず一つ、前に踏み出した。 淡「じゃあ、して」 京太郎「え?」 淡「おんぶ、して?」 京太郎「いいのか?」 淡「うん……してほしい。きょーたろ、だから」 お返しとばかりに淡も言う。 相手の存在そのものを動機とするその言葉、なるほど中々心にクルなと、京太郎は胸の高鳴りを自覚する。 背中に相手の重みを感じ、両手に足が乗ったのを感じて京太郎はスックと立ち上がった。 京太郎「うわ、軽いな淡」 淡「そ、そう?」 京太郎「もっと食べたほうがいいんじゃないか?」 と、おもわず京太郎は淡のほっそりとした太腿を撫で回した。 それは暑さによるものかそれとも緊張によるものなのか、少しだけ湿っているようなそんな摩擦があった。 淡「ふっきゃう! きょ、きょーたろ、なにしてんのよ!」 京太郎「ごめん! つ、つい……」 淡「もう、いいよ……。あの、きょーたろは、もう少し、もちもちしたほうが好き?」 京太郎「え?もちもち?あ、あぁ、その、好きか嫌いか以前に、淡は痩せ過ぎじゃないかなって思っただけだ」 京太郎「太ってるかどうかは関係ない」 淡「そう……。きょーたろは、がっちりしてるね」 京太郎「まぁ、男だしな」 淡「鍛えてるの?」 京「運動が嫌いなわけじゃないけど、特別なことはしてないなぁ」 淡「そっかぁ」 女所帯の麻雀部に居続けたせいか、あまり異性と深く交流のなかった淡にとって、やはり男の体は物珍しい。 軽々と自分を持ち上げられたことも、この思った以上に大きくてたくましい背中も。短いこのお揃いの金髪も、ほのかに香る体臭も。 知らなかった。 京太郎のこの感触も匂いも普段何しているかも好きも嫌いも。 全く恋人らしい会話をしてきていなかった。 淡も京太郎も、互いのパーソナルを把握していなかった。 それがわかると、淡は喉から切ないものが込み上がってくるのを感じた。 淡「きょーたろ~」 京太郎「なんだ~」 淡「好きぃ……」 京太郎「…………」 淡「大好き……」 京太郎「俺も、大好きだよ淡」 淡は京太郎の首に回している腕を少しきゅっと強めに抱きしめた。背中に顔を埋め、声が自然と涙声になる。 こんなに相手のことを知らないのに、どんどん気持ちが溢れてくる。情けないのに愛おしくてしょうがない。 京太郎もまるで哀願するかのような淡の切ない告白を聞いて、自分を殴りたくなっていた。 淡から選ばれた? 雲の上の相手? そう思い続けて煮え切らない態度をして、 挙げ句の果て淡を差し置いて他の女ともなぁなぁの付き合いをして。 淡と付き合ったのはどうしてだ? 告白されたから? 違うだろう、好きだから恋人になったんじゃないのか? 俺は、今まで淡に恋人らしいことをしてきたか? 遠慮ばかりして、淡は今までずっと待っていたんじゃないのか? 京太郎「淡ー」 淡「なによぅ」 踏み出さなければならない。自分の気持を。 きちんと、もっと誠意を込めて応えなければならない。淡の気持ちに。 京太郎「顔、上げろよ」 淡「むー」 心臓がバクバク暴れまわってうるさくて仕方ない。心臓に、ジャマをするなと言いたい、少しは静かにしろと。 淡を支えている手が湿り気を帯びてきているのが分かる。口の中がどんどん乾いてきて、瞬きも急速に増えてきている。 行け、行くんだよ、意気地なし野郎。女を泣かせて恋人気取り、まったくもってふざけるんじゃねェ。 京太郎「キス、してぇ」 淡「ふぇ」 京太郎は立ち止まる。淡に向かって振り返る。今までかけられなかった言葉の何倍の気持ちを込めて、ひたむきに彼女を見つめる。 淡は驚く。ぼうっと京太郎を見つめる。微かに感じる彼の震えやその緊張した面持ちを見て本気なのだと実感する。 淡は肩に乗せている手をぐいっと押し付け、京太郎の手に乗せている足も踏ん張って、身を乗り出して京太郎に顔を近づける。 吸い込まれるように、二人の唇が触れ合う。 京太郎「ん」 淡「ふ。んっ」 数秒。そして離れ合う。至近に迫った互いの瞳がそこにある。 京太郎の目には淡しか映っていないし、淡の目にも京太郎しか映っていない。 歓喜が膨れ上がる。 京太郎「もっと」 淡「きょーたろーーっ」 位置関係の都合上、京太郎から淡に迫れないのがもどかしい。京太郎は淡に催促しか出来ない。 だがその催促こそが淡を堪らなくさせる。今まで閉じきっていた城門が誘うように開かれているのだ。 淡は重心を上の方へずらす。おぶさると言うよりはのしかかるように、 京太郎の腰に重心を置く。すると淡は腰から上の動作範囲が大きく広がる。 肩においていた手を、まるで抱きかかえるかのように京太郎の頭に回す。 もう二度と逃さないとばかりに、強く抱きしめ、それ以上の気持ちを込めて京太郎の口に吸い付く。 京太郎「ん、ぷ、むぅ、ふぅ」 淡「むぅ、うー、あむ、まむ」 甘噛するように何度も互いの唇を啄む。もどかしさばかりが募っていた今までを払拭するが如く。 京太郎「ちゅ、は、むぅ、れろ、ちゅる、あぅる、れう」 淡「ん、む、はぁ、るる、ぅる、くちゅ、りゅる」 高まる気持ちを満足させ続けていれば、互いの口が開き、舌の交換が始まるのは当然の事だった。 唾液の交換は想いの交換であると言わんばかりに、二人の舌は躍動し、口内を蹂躙し合った。 京太郎「んー………むー………」 淡「ちゅ………ん………」 そしていつしか二人は唇を半開きのままピタとくっつけあい、空気すら漏れないその密室の中、静かに互いの舌を舐め合うようなった。 それを、いつまで続けただろうか。時間を忘れた代償は、淡の疲労だった。 乗り出す姿勢に疲れ、淡は「ごめん」と呟いて残念そうに口を離して、京太郎に身体を預けなおした。 興奮冷めやらぬ二人。しばし荒い息のまま立ち尽くすと、京太郎は歩きはじめた。背中に淡の鼓動を感じる。 京太郎「俺さ」 淡「うん」 京太郎「もっと大事にするから」 淡「…うん」 京太郎「ホント……」 淡「……」 京太郎「淡のこと、好きなんだよなぁ」 淡「……私も、だよ?」 まったく。まったくこの男は。 どこまで胸を切なくさせればいいのか。 唇が寂しい。この鬱積した思いを伝えきるのに、あの程度のキスではまだまだ足りない。 淡は、せめてとばかりに京太郎の項に唇を這わした。 淡「きょーたろ~……」 京太郎「くすぐってぇ」 京太郎はそうは言うものの、その声の響きに喜色が滲んでいるのは隠しようがない。 淡はそれに気を良くして唇だけでなく、歯を使って齧ったりしてみる。 淡「あむ、あむ」 京太郎「なんですかー淡さんは甘いさんでしたかー」 淡「かぷかぷ。ふふ、どーだろーね」 京太郎「それともあわニャンですかー。いや、ゴロが悪いな。あわワン。うん、淡って犬っぽいし、あわわんの方がいいかな」 淡「どこが犬っぽいよ」 京太郎「うーん。強いて言うなら……髪?」 淡「髪?」 京太郎「あぁ。さっきから腕に巻きついたりうねうねしたり、動きが激しい。どうなってんのこれ?」 淡「うぇぇ!? ばっ、どこ見てんのよ!」 京太郎「ぃって」 感情がそこに現れてるとは思いもしなかった淡。照れ隠しに強めに噛んでしまった。 とはいえまだ甘噛の範疇だ。ただ不意打ち気味になってしまっただけで、京太郎としては驚いてしまっただけである。 しかし淡はそうは取らなかったようだった。 淡「あ、ごめん! きょーたろ……痛かった? ごめんね……ん」 一転、しおらしく謝って、痛みを紛らわそうとしているのか、噛み付いた部分をペロペロと舌で舐めはじめた。 京太郎「いや、別に大して痛くないんだけど……」 淡「ん。れも、ごへんね」 京太郎「ちょ、ちょっと、淡」 しつこいくらいに肌を舐めていた淡だが、彼女の中で昂ぶるものがあったのか、だんだんその範囲が広がってきていた。 首筋を集中的に舐めていたのが、項、背中と来て、鎖骨まで行き、今では耳を咥えられている。 京太郎の耳に、直接。淡の艶めかしい舌の動きが、その粘ついた音が、伝わる。 京太郎「う、く。淡、やばいって」 淡「んー。はにが?」 京太郎「その……やばいんだって」 この刺激によってもたらされる昂ぶりは、女にとって危険なものだ。 事実、京太郎は腰が熱くて疼いて、段々臨戦態勢を整えつつあるのを自覚している。 先ほど大事にしたいと誓ったのに。 京太郎「このままじゃ……淡を大事にできなくなる」 淡「んー? ほーゆーほとなのかなー?」 京太郎は耐えようとしているが、淡はすでに完全に恍惚として、京太郎を味わうことに余念がない。 気の抜けた淡の言葉に、京太郎の抑圧感も抜けて出て行く。 頭がボゥっとする。少し投げやりな気分だ。 このまま突っ走ってもいいのか? いいだろう、淡はもう突っ走ってる。 弱い思考でそう言い訳し、京太郎は淡の足を支えている手を、その腿の内側内側へと這わせていく。 淡「ん、あ、その、きょーたろ?」 敏感な部分に手を添えられ、流石に淡も口を離して反応せずにはいられなくなる。 淡「きょー、そこは、あ、えっと」 戸惑う淡をよそに、京太郎の手はついに淡のパンツの縁に触れる。 この奥、数センチの先に。淡の、禁断の領域がある。 それを思うと、いよいよ京太郎の頭と腰に、静止の効かない暴熱が宿る。 少し止める。いいのかな? と思う。しかし触れたことに対して淡はリアクションをしたが、 止めたことにリアクションをしないので、このままいいか、と判断する。 淡「あ、んっ……!」 下着の下に指を潜り込ませると、真っ先に感じたのは信じられないくらいの熱さと、ぬめりだった。 ぬめり。ぬめり? 湿り気というべきか。少し指を動かしてみる。 淡「んにゅ、ふっ……」 淡が気の抜けた喘ぎを上げる。動かした指はヌルヌルと抵抗らしい抵抗もなく下着の中を動いた。 汗だったらこういう感触はしないだろう。となると、まさか失禁したということもないだろうし、残りは……。 淡「あ、きょーたろ、そ、そこは、はぁっ」 淡「や、指、爪がひっかかって、あぁ、撫でて……!」 淡「ひ、ぃ、速いよ、もと、もっと、ゆっくり、ひぃぁ」 淡「え……い、入れてる……?」 淡「あ、や、あ、ん、ふ、ふぅ、ふうぅ、は、や、とめ、て、ぇ」 淡「はぁー、はぁー、い、いつまで、指入れて……あ、動かさな、い、で……」 淡「あ、あぁ、あああぁぁぁぁ広げて……いやぁ」 淡「っ!! だ、だめ! きょーたろ、もうぅやめてぇ!!」 夢中になって淡の中心を弄り回していた京太郎は淡の悲痛な叫びを耳にして、ようやく我に返った。 淡は京太郎の肩を強く掴み、小刻みに震えて荒く息を付いている。 淡「もう、やめてきょーたろ……うぅ」 京太郎「あ、う、ごめん、淡……」 淡「あ……」 詫びとともに指を引き抜くと、淡からどこか切なげな声が漏れる。 京太郎の中は今罪悪感の暴風雨だ。やってしまった、一気にやってしまった。 つい先程ファーストキスを済ませたばかりというのに、興奮と情欲のままに淡を汚しかけた。 いや、もう汚したと言ってもいいかもしれない。少なくとも、 掴まられている肩の痛みと背中から伝わる震えは、十分に淡の恐怖を代弁するものだった。 精神的に追い詰めてしまったのは、間違いない。 京太郎は、今すぐ淡を放り出して逃げてしまいたい衝動に駆られた。 それを、唇を血が出るほどに噛み締めて押し殺し、絞りだすような声で、 京太郎「……ごめん、淡。本当に…」 京太郎「ホントに、申し訳ない……もう、しないから……」 淡「そんな……」 先に止まらなくなったのは淡だ。調子に乗って相手を弄んだのは自分が先ではないか。 京太郎は事前に警告した分、非はないはずだ。 それよりも何よりも、自分の制止の声で、京太郎がビクリと身を震わせ、 今にも罪悪感で潰されそうな京太郎の謝罪の声を聞くほうが、淡いには堪えた。 淡「あの、嫌じゃなかったから……」 京太郎「え?」 淡「その、びっくりしただけだから」 淡は再び京太郎の首に手を回し、ぎゅっとしがみついた。 仕切りなおした形になってはいるが、淡いの中に灯った熱が失せたわけではない。 ここから先はもう止められなくなる。否、そもそも自分には止める気がないのだと、淡は自覚している。 京太郎の耳に呟く。 淡「ここじゃ、嫌」 淡「ねぇ、京太郎……たしか、アパートに下宿してるんだよね……」 京太郎「あ、あぁ。そうだけど」 淡「……泊めて、よ」 淡は京太郎が息を呑んだのを感じた。 京太郎も、淡の覚悟を感じた。ならば、それに答えるのが男だ。 京太郎「今度こそ、大事にするからな……」 淡「ううん」 京太郎「少し、乱暴にするかも」 淡「うん。よろしく、おねがいします……」 夜の道を二人は歩いて行く。所々にある街灯が二人を照らすと、互いの金色の髪が混ざり合って一つになるようだ。 京太郎が後ろを見遣る。淡と目があって、彼女は顔を赤くしながらはにかむ。 京太郎は淡を抱え直し、もう絶対に不安にさせるものかと決心した。 淡「あー疲れたー。ふぃ~~お疲れ様ー」 菫「ほら、大星だらけるな。後片付けが残ってるんだから」 淡「あいあいー」 大会は間近だ。今日も今日とて白糸台麻雀部は夜遅くまで練習に励む。 全身が心地よい疲労感に包まれている。一仕事終えたときに感じるあの特有のかったるさだ。 ふと京太郎の方を見ると、機材を片付けながら照にお菓子を餌付けされているのが見えた。 淡(器用だなー) ぽてぽてと京太郎の方へ歩む。腹が減っているのは淡も同じなので、 淡「テルー、私にもひょーらい」 照「ん? ん」 大口開けた淡に、照は淡々とクッキーを入れた。 淡「むふふ、あまーい。もっともっとー」 照「ん。淡を餌付けしてるみたい」 淡「あわわんだよ! にゃー」 京「どっちだよ」 淡「あ、きょーたろ。終わったの?」 京「おー。帰るか」 淡「むふふ。今日はおんぶして欲しい気分かも」 京「……はいよ。俺は、毎日でもおんぶしてやりたいくらいだけどな」 淡「も、もー。そんなんじゃ私の身がもたないよー」 という会話をしながら二人は腕を組み合って部室を出て行った。 照「淡は身体が弱いのかな。最近よくおんぶされて帰ってるよね」 菫「運動不足かもしれないな」 尭「え、いや、あれは多分……」 誠「えー、想像ですが、多分『運動』はしてるんじゃないですかね……」 照「? まぁ、とにかく……仲良くなってよかった」 夜の帰り道、重なりあった二つの金色がある。 長い金色が短い金色の上に乗っかって陶酔している。 「ふふ。ねぇ」 「どうした?」 「おんぶっていいね」 「うん。おんぶっていいよな」 カン
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344421556/ 京太郎「あの、龍門渕の……なんというか、関係者の人ですよね」 ハギヨシ「あ、はい」 京太郎「なんで平日の昼間にマクドナルドに?」 ハギヨシ「ああ」 ハギヨシ「衣様…ええと、ご存知ですよね」 京太郎「もちろん」 ハギヨシ「はい。衣様から休みを頂いて」 ハギヨシ「いつも休みなしで働いてるから、たまには羽根を伸ばせと」 京太郎「それでマクドナルドに?」 ハギヨシ「他に思いつかなくて…」 京太郎「せっかくの休みなのにもったいないですよ」 ハギヨシ「そうは思うんですけどねえ」 京太郎「あ、ポテトどうぞ」 ハギヨシ「ありがとうございます」 ポテトモグモーグ ハギヨシ「そういえばあなたは……ええと」 京太郎「須賀です。須賀京太郎」 ハギヨシ「須賀様はいったい何を」 京太郎「ああ、夏休みなんで、宿題を片付けに」 京太郎「暇だったんで」 ハギヨシ「ご立派ですね」 京太郎「まあ、ほとんど携帯いじってますけど」 ハギヨシ「部活のほうは?」 京太郎「ああ」 京太郎「まあ、俺が毎日いてもしょうがないんで」 京太郎「なんか週3ペースになってて」 ハギヨシ「女性所帯ですもんね」 ハギヨシ「でもみなさんと仲がいいみたいだし」 ハギヨシ「男性としては良い環境では?」 京太郎「でも一人くらい気の合う男子は欲しかったかも…」 京太郎「それを言うなら、ええと…」 ハギヨシ「ハギヨシで結構です」 京太郎「ハギヨシさんも」 ハギヨシ「私は衣様が楽しそうにしておられるなら結構なのです」 ハギヨシ「私など、めっそうもない」 京太郎「執事の鏡だなあ」 京太郎「でも龍門渕って可愛い子多いじゃないですか」 京太郎「そういう目線で見たりはしないんですか」 ハギヨシ「いえいえ」 ハギヨシ「まさかそんなことは…」 京太郎「だって、一人滅茶苦茶エロい服着てる子いるじゃないですか」 ハギヨシ「ああ、はい、いますね」 京太郎「僕からすればなんか、こう、ごちそうさまでしたという感じなんですけど。」 京太郎「ああいうの、同僚として目のやり場とかに困らないんですか?」 ハギヨシ「……」 京太郎「……」 ハギヨシ「あの、本音を言うと」 ハギヨシ「すごく興奮します」 京太郎「ですよね」 ハギヨシ「本人はわかってるのかわかってないのか」 ハギヨシ「あれ、チラチラ見えるんですよ」 京太郎「中身が」 京太郎「というか、乳首が」 ハギヨシ「ええ」 京太郎「あれ、絶対わかってやってますよ」 京太郎「見えるに決まってますよね」 京太郎「いったいなにを考えているのか」 ハギヨシ「なんなんですかね」 ハギヨシ「男として見られてないんですかね」 京太郎「逆にハギヨシさんに女として見られたいからやってるのかもしれないですよ」 ハギヨシ「いやいや、まさかまさか」 ハギヨシ「だったら私の前だけにしてほしいですよ」 京太郎「まあ、あんな服で街を出歩くとか」 京太郎「単なる痴女以外のなにものでもないですからね」 ハギヨシ「須賀様はどうなんですか?」 ハギヨシ「女性所帯に男性一人ですよ」 京太郎「ああ」 京太郎「そりゃもう」 ハギヨシ「気になりますね」 京太郎「でもガード固いんですよね」 京太郎「国広さんみたいにセックスアピールはしてこないし」 京太郎「それどころかタコス作れだの、こきつかわれて」 ハギヨシ「ほう」 ハギヨシ「ほうほう」 ハギヨシ「タコスですか」 京太郎「なにか引っかかりましたか」 ハギヨシ「これはね」 ハギヨシ「ドスケベでありますよ」 京太郎「はぁ」 京太郎「いやいやいやいや」 京太郎「あれに限ってそんな…」 京太郎「というか、タコスのどこがエロいんですか」 京太郎「あいつは単に腹すかせてるだけですって」 ハギヨシ「いえいえ」 ハギヨシ「考えてみてください」 ハギヨシ「皮を二つ折りして」 ハギヨシ「ソーセージやソースを挟む、情熱の国メキシコの料理ですよ」 京太郎「そうですね」 ハギヨシ「ソーセージを皮で挟むのをねだってくるんですよ」 ハギヨシ「これはね、セックスの隠喩ですよ」 ハギヨシ「間違いありません」 京太郎「あなたそういうキャラだったんですか」 ハギヨシ「執事たるもの、女性の前では紳士です。」 ハギヨシ「女性の前では紳士です。」 京太郎「大事なことだから二回言いましたか」 京太郎「しかしそういわれるとタコスって卑猥に見えますね」 京太郎「そういわれなくても卑猥な気がするけど」 ハギヨシ「隠喩どころか直喩ですよ、それは」 ハギヨシ「相手の方はいつでもウェルカムですよ」 京太郎「まさかまさか」 ハギヨシ「失礼なことをお聞きいたしますが、ご経験のほうは?」 京太郎「彼女すらまだいないです…」 ハギヨシ「甘酸っぱいですねー」 ハギヨシ「いいですねー」 京太郎「ちょっと恥ずかしい…」 ハギヨシ「しかしここはチャンスです」 ハギヨシ「ここで行かなきゃ相手の女性にも申し訳ないです」 京太郎「いや、でも…」 京太郎「ぶっちゃけあいつも悪くないというか」 京太郎「まあ、何度か押し倒そうかと思ったことはあるんですけど」 京太郎「タコスに限らずあるんですよ、いろいろ思い当ることが」 京太郎「でもなあ、本命が別にいて…」 ハギヨシ「あら」 ハギヨシ「どの方ですか?」 京太郎「ええと……」 京太郎「大将戦の子といえば分ります」 ハギヨシ「ああ、はい」 ハギヨシ「意外ですね」 ハギヨシ「あの中だと地味じゃないですか」 ハギヨシ「実は巨乳だとか?」 京太郎「残念ながら巨乳じゃないんですよね」 ハギヨシ「それは残念です」 京太郎「ああ、でもやべえ」 京太郎「あいつ巨乳だったら完璧だったのになあ」 ハギヨシ「いいですよね、地味巨乳」 京太郎「俺も派手巨乳よりは地味巨乳ですね」 京太郎「まあ、とにかく色々と悩んでるんです」 京太郎「周りもそういう目で見るんですよ」 京太郎「露骨に『めんどくさいからさっさとどっちか選べよ』みたいな」 京太郎「ワカメなんか特に露骨にそういうこと言ってきますね」 ハギヨシ「それはそうなるかもしれないですね」 ハギヨシ「女同士で喧嘩なんかはじめられても困りますし」 京太郎「でも本命に告白して、キープしてるほうとギクシャクするのも…」 ハギヨシ「完全に打算じゃないですか」 京太郎「俺はどちらともいまのままの関係を維持したいんです!」 ハギヨシ「ドヤ顔して言わないでください」 京太郎「これがモテキというやつですかね…」 ハギヨシ「それはモテキというやつですね」 ハギヨシ「でもここではっきりしないと部活にも出れないですし」 ハギヨシ「なにより女性を傷つけることになりますよ」 京太郎「紳士だなあ」 京太郎「さっきまで下ネタ喋ってた口だとは思えない」 ハギヨシ「女性には紳士なのです」 ハギヨシ「話を聞く限り、タコスの女性のほうは積極的だと思いますが」 ハギヨシ「幼馴染の女性のほうはどうなのですか」 京太郎「あいつもね」 京太郎「あいつがはっきりしないのが駄目なんですよ!」 ハギヨシ「どういうことですか?」 京太郎「思わせぶりなんですよ!」 京太郎「あれ?こいつ俺に気がある?という日もあれば」 京太郎「あれ?こいつ俺に興味ない?という日もあるんですよ」 京太郎「だからもうわけわかんねえという」 ハギヨシ「ああ」 ハギヨシ「それは単にそういう性格の女性というだけなような」 京太郎「いやあ、でもねえ!」 京太郎「手とか握ったりしてきますよ」 ハギヨシ「ああ、それは勘違いする」 ハギヨシ「天然か意識的かはわかりませんが」 京太郎「でも気がないのにそんなことします?」 ハギヨシ「する人もいるんですよ」 京太郎「ほんとかよ……」 ハギヨシ「須賀様を男性としてみてないからそんなことをするパターンもあります」 京太郎「いやいやいやいや」 京太郎「それはありえる…」 ハギヨシ「私はタコス氏(仮)でなんの問題もないと思いますけれども」 京太郎「でもここでタコスと付き合ったとしたら」 京太郎「今度は俺があいつと顔を合わせにくいし」 京太郎「ちゃんとタコスを振って、咲に告白するのが一番いいとはわかってるんだけれども…」 ハギヨシ「全部なくしちゃう可能性がありますね」 京太郎「咲に告白して駄目ならタコスじゃ無理ですかね?」 ハギヨシ「本人たちが納得しても周りにしばかれます」 京太郎「そりゃそうだ」 ハギヨシ「図らずも清澄の闇を垣間見てしまいました」 ハギヨシ「部員がほぼ全員残るから来年も強いと踏んでいたのですが」 ハギヨシ「そんなことが起こっていたとは」 京太郎「我ながら怖いですね」 京太郎「部活に顔出せないです、今は」 京太郎「龍門渕はそんなことないんですか」 ハギヨシ「いやあ、まあ」 ハギヨシ「割り切ってますよ、そのあたり」 京太郎「ええと、どういうことですか」 ハギヨシ「お互い割り切ってオープンな関係です」 ハギヨシ「女性所帯に男が紛れ込むというのは強靭な精神が求められるのです」 京太郎「おお、カッコいい」 京太郎「締まりは誰が一番良かったですか」 ハギヨシ「締まりは純様」 ハギヨシ「胸は智紀様」 ハギヨシ「総合的には一様」 京太郎「まじかよ」 京太郎「もう」 ハギヨシ「執事たるもの、女性を悦ばせるのも務めです」 京太郎「うわー、惚れるわ」 ハギヨシ「さすがに衣様には手を出してないですよ」 京太郎「それは良かった」 京太郎「これはでもね、ちゃんと言いたい」 京太郎「男が女性所帯に入るのってまじ大変ですよ」 ハギヨシ「それは間違いありません」 京太郎「ハーレム主人公が優柔不断でなんだのかんだのとか言いますけどね」 京太郎「周りの関係壊さないためにはああするしかないんですって!」 ハギヨシ「それは時と場合によりますが…」 京太郎「俺もソープで童貞捨てれば変わるだろうか」 ハギヨシ「間違いありません」 ハギヨシ「ソープ万能説です」 ハギヨシ「しかし須賀様は高校生です」 京太郎「そりゃそうだ!」 京太郎「……」 京太郎「……タコスで童貞捨てるか」 ハギヨシ「おっ」 京太郎「いや、でも、それはあまりにもゲスい考え方で…」 ハギヨシ「なんでそこで日和るのですか」 京太郎「タコスってなんとなく重そうなんですよ!」 京太郎「夜中の三時にメールしてきそう!」 ハギヨシ「それはわかりませんが」 ハギヨシ「そういうタイプなら今晩だけヨロシクしてというのは難しいですね」 ハギヨシ「一様も実はそういうタイプで、あのときは大変でしたおおっと」 京太郎「ちょっと!」 京太郎「気になる!」 ハギヨシ「女性には恋愛をエンジョイできるタイプと恋愛を生きる糧にするタイプがいますね」 京太郎「後者が本命で、前者がキープ対象なら楽なんですけど」 京太郎「逆だから難しいんですよ」 京太郎「タコスを今振ったら部活どころか学校にも出てこなさそうな気がする」 ハギヨシ「なんでそこまでわかっててキープするんですか」 京太郎「そりゃそうなんですよ……」 ハギヨシ「私が察するに、おそらく女性、特にタコス氏(仮)のほうは今の状況に悩んでいると思われます」 ハギヨシ「心当たりは?」 京太郎「確かに最近、あいつ元気ないです」 京太郎「麻雀の調子も悪いし」 ハギヨシ「やはりそうでしたか」 ハギヨシ「あまりお勧めはできませんが、今の状況を維持したいにしても」 ハギヨシ「事態が重くなる前に機嫌を取っておくくらいはできるかもしれませんね」 京太郎「なるほど」 ハギヨシ「プレゼントでもあげればいいかと思いますよ」 京太郎「おお」 京太郎「あいつが喜ぶものといえば…」 京太郎「タコスか」 ハギヨシ「食べ物で釣られてくれるのはリーズナブルでいいですね」 ハギヨシ「タコスで喜ぶとかなんかエロいですけど」 ハギヨシ「なら、手作りタコスなんかどうでしょう」 京太郎「そんなのでいいんですか?」 ハギヨシ「愛が重い女性ほど、ささやかなものに過剰に愛を感じたりするものです」 京太郎「なるほど」 京太郎「でもタコスの作り方なんてわかんないしなあ」 ハギヨシ「よろしければご指南いたしますよ」 ハギヨシ「ここでお話しできたご縁もあります」 京太郎「マジですか!」 京太郎「いいんですか!」 ハギヨシ「もちろん」 京太郎「じゃあ、お言葉に甘えて…」 京太郎「じゃあ、差し出がましいようですがもう一つ」 ハギヨシ「私にできることなら」 京太郎「俺、巨乳が好きなんですけど」 ハギヨシ「はい」 京太郎「あの、沢村さんで童貞捨てさせてもらったりとかできますかね?」 ハギヨシ「あっ」 ハギヨシ「それは自分で頑張ってください」 京太郎「……」 京太郎「ですよねー」 …… ……… ………… 京太郎「ほら、タコスだ」 優希「おお!いつもありがとだじぇ!」 優希「さすが未来の旦那様!」 京太郎「そういうのはいいから、ちゃんと点棒稼いで来いよ」 優希「もちろんだじぇ!」 優希「じゃあ、いってくるじょ!」 和「最近、絶好調ですねえ」 まこ「丸く収まってなによりじゃ」 久「一時はどうなるかと思ったけど…」 咲「やっぱり、麻雀は楽しいのが一番だね!」 京太郎「せやな」 和「そういえば、最近はハギヨシさんのところでタコスの作り方を勉強してるんですよね」 まこ「お、なんじゃそりゃ。愛か、愛なのか―」 京太郎「あはは、そういうのじゃないですよー(流し目)」 久「マネージャーの鏡ね。感謝しきれないわ」 咲「どちらにせよ、やっぱり麻雀は楽しいのが一番だね!」 一同「あはははは」 優希「今日も京太郎のタコスがうまい!」
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『他の子達は須賀くんが急に殴ってきたと言ってます』 『先生、京太郎が理由もなくそんなことするとは思えません』 『しかしですね、現に怪我をした子もいるわけですし……』 京太郎「……」 京太郎「手、いたいな……」 京太郎「母さん、まだかな」 「お待たせ~」 京太郎「べつに、まってないけど」 「さ、帰りましょうか。あ、手つないで帰る?」 京太郎「いいって!」 「京太郎、また喧嘩したんだって?」 京太郎「あいつらがムカつくこと言うから」 「喧嘩は否定しないと……しょうがないな」スッ 京太郎「――っ」ビクッ 「手、大丈夫か?」 京太郎「あ……うん」 「するな、とは言わないけどな、せめて怪我はするな。こっちも心配するからな」 京太郎「……」 「さて、そろそろ飯だな! 今日は何かな?」 京太郎「父さんがそんなんだから、おれも……」 京太郎「ごちそーさま」 「お粗末さま♪ 宿題は?」 京太郎「今日はないけど」 「それじゃあ、お母さんとお話ね」 京太郎「……今日のこと?」 「それもあるけど、最近元気なさそうだから……なにかあったの?」 京太郎「なんもない。いつも通り」 京太郎(そうだ、いつものことなんだ……) 「ウソでしょ、お母さんには話せない?」 京太郎「だから、なんもないって」 「本当に? もし悩んでることがあるなら――」 京太郎「うっさいな! なんでもないったらなんでもないから!」 京太郎「……もうねる、おやすみ」 「……まずいこと聞いちゃったかしら?」 「意地っ張りだからなぁ、男子ってのは」 「そう思うんならなにか言ってよ」 「悪い、俺はさっき話したから」 「もう……それで、明日だっけ?」 「ああ、少しは元気出してくれるといいんだけどな」 京太郎「いってきます」 「今日は学校終わったらまっすぐ帰ってきてね?」 京太郎「……わかった」 「絶対よ? 絶対だからね?」 京太郎「わかったって」 京太郎(なんて言ったけど……正直、学校行きたくないな……) 『見ろよこいつのあたま、ふりょーだふりょー!』 『やーい、まっきんきん!』 京太郎「……はぁ、サボろ」 京太郎「……」ボー 京太郎(サボるのはいいとして……なにすればいいんだろう?) 京太郎(うろうろしてたら、ほどーってのをされちゃうんだっけ) 京太郎(家にもどったら、またなんか言われるだろうし) 京太郎(というか、もう学校はじまってるな……家に電話されちゃってるかな) 京太郎「……はぁ」 「なにしてるの?」 京太郎「だれ、おまえ」 「こっちが聞いてるんでしょ」 京太郎「うっせーよ、ちかよんなよな」プイッ 「……えいっ」ゲシッ 京太郎「うわっ」ズシャ 京太郎「なにすんだよ!」 「こんな日なのにしんきくさい顔してるそっちがいけないんだから」 京太郎「わけわかんね……」 「あ、どこ行くのよ」 京太郎「……ふんっ」 「……とりゃっ」ドゲシッ 京太郎「うわっ」ズシャア 京太郎「さっきからなんなんだよ! なんでけるんだよ!」 「こっちの話を聞かないのがわるいんでしょ」 京太郎「てっめぇ……!」 「ぼうりょくふるうんだ。ふーん、先生に言っちゃおうかな」 京太郎「知るかよっ」ブン 「わっ、あぶなっ」 京太郎「ないたってゆるしてやんねーからな!」 「きゃっ、こわーい」タタッ 京太郎「まてよ、このっ」 京太郎「はぁ、はぁ……」 「ふぅ、ふぅ……」 京太郎「おまえ、足はやいな」 「そっちこそ……クラスじゃ一番だったのに」 京太郎「とにかく、もうにがさな――うわっ」グラッ 「わたしももうダメ……」ヘタッ 京太郎「……おまえもサボり?」 「そんなとこ。それより、おまえって言うのやめて」 京太郎「名前とか知らないし」 「そっか、そうだった」 「久、上埜久」 京太郎「うえの? 二組にそんなのがいたような……」 久「そゆこと。よろしくね、すがくん」 京太郎「……なんで名前知ってんのさ」 久「この前ケンカしてたでしょ。みんなふりょーだって言ってる」 京太郎「……」 久「ふりょーだからケンカするの?」 京太郎「ちがう、あいつらが……!」ギリッ 久「ふーん、じゃあかみそめてるからふりょーなの?」 京太郎「……そめてねーし。バカなやつらはしんじないけど」 久「ホント、バッカみたい。だってさ――」 久「そのかみ、お日さまにあたるとキラキラしてきれいじゃない」 京太郎「……は?」 久「それに外人さんみたいでかっこいいし」 京太郎「……アホくさ」 久「あ、まちなさいよ。わたしヒマなのに」 京太郎「ふん……ついてきたいなら好きにしろよ」 久「ツンデレってやつ?」 京太郎「わけわかんねーし」 京太郎「……」グゥ 久「……」グゥ 京太郎「おなかへった……」 久「……うん」 京太郎「いまごろお昼かな……」 久「うん……あ、そうだ」ゴソゴソ 久「これ、いっしょに食べない?」 京太郎「ポテチ?」 久「家出るときにこっそりもってきたの」 京太郎「学校におやつもってくとかいけないやつだな」 久「どうせサボるつもりだったからべつにいーの」 京太郎「そっか、サボってるんだった」 久「そうそう、じゃあ……」ググッ 久「あれ?」 京太郎「かせよ」ベリッ 久「……もうちょっとがんばったらあけれたのに」 京太郎「ぜったいパーンってなってたから」 久「やっぱりポテチはうすしおね」ポリポリ 京太郎「おれはのりしおの方が好きだな」ポリポリ 久「あれ、のりがつくのがなんてんね」 京太郎「いいじゃん、あとでなめればいいし」 久「うわ、男子ってへいきでそういうことするんだ」 京太郎「べつにいーだろ」 久「きたないからさわんないでよね」 京太郎「まだなめてねーし、ほら」 久「あぶらでべとべと!」 久「あーあ、せっかくのおたん生日なのにだいなし!」 京太郎「たん生日?」 久「お父さんは帰ってこれないって言うし……」 京太郎「それでサボったのか?」 久「……うん」 京太郎「ガキっぽいなー」 久「はぁ!? じゃあそっちはなんでサボってんのよっ」 京太郎「お、おれのことなんてどうでもいいだろっ」 久「ふこうへい! ぜったい話してもらうから!」 久「ふーん、それで学校行きたくないんだ」 京太郎「わ、わるいかよ」 久「ガキっぽい」 京太郎「う、うるせーな!」 久「ほかのやつらがね」 京太郎「……だよな!」 久「なにあせってんの?」 京太郎「なんでもねーから!」 『そのかみ、お日さまにあたるとキラキラしてきれいじゃない』 京太郎(……そういや、言ってたな) 京太郎(あんなこと言われたの、はじめてだ……) 久「どしたの?」 京太郎「なんでもねーって!」 京太郎「もう下校時間だな……」 久「あーあ、帰りづらいなぁ」 京太郎「ホントそれだよな」 久「もうちょっと遊んでる?」 京太郎「いいや、帰るよ。すぐ帰ってこいって言われたし」 久「へんなとこでりちぎなんだ」 京太郎「えっと……おまえ、なんて言ったっけ」 久「だからおまえって言わないでってば! 上埜久、ちゃんづけだけはやめてよね」 京太郎「じゃあそうだな……」 京太郎「うん、ひさちゃんだな」 京太郎「というわけでよろしく、ひさちゃん」 久「ちゃんづけやめてって言ったのに!」 京太郎「女子も気になるんだな。おれはいきなりよびすてにされたらカチンときたけど」 久「じゃあ、あんたはきょうたろうね」 京太郎「はぁ!? よびすてかよ!」 久「そっちだってワザとちゃんづけしたでしょ……っと」 久「じゃ、また明日学校でね。バイバーイ」 京太郎「……ふん、帰ろ」 「おかえりなさい」 京太郎「……ただいま」 「ちゃんと帰ってきたのね。えらいえらい」ナデナデ 京太郎「おこんないの? その、サボっちゃったのに……」 「たまには一人になりたいかなーってね。そーれーにぃ――」 「なんと、お母さんは妖しげな術で居場所をサーチできちゃうんだから!」 京太郎「……はぁ?」 「すごいでしょ」 京太郎「ウソくさ」 「ふーんだ、信じてもらえなくたっていいもーん」イジイジ 京太郎「とりあえず、ごめんなさい」 「だから、無事帰ってきただけで十分よ」ギュッ 京太郎「……うん」 「あ、でも先生は怒ってるかもしれないから気をつけてね」 京太郎「うっ……」 「……それで、明日は学校に行ける?」 京太郎「……」 『じゃ、また明日学校でね。バイバーイ』 京太郎「行くよ。バカでガキっぽいやつらの言うことなんか気にしない」 「そう、じゃあ大丈夫ね。……あ、好きな子でもできた?」 京太郎「……なんでそうなるのさ」 「母親の勘? うーん、これは当たっちゃったかな?」 京太郎「ちがうから。ぜんっぜんちがうから」 「ふふ、あーやーしーいー」ツンツン 京太郎「や、やめてよ……」 「ただいまー。お、帰ってたか」 「おかえりなさい♪」 「連れてきたぞ。家の中あったかくしといてくれたか?」 「もちろん」 京太郎「なにその大きなカゴ」 「これか? そうだな……新しい家族だよ」 京太郎「かぞく?」 「百聞は一見に如かず……ほら」 「キュッ!」 京太郎「ど、どうぶつ?」 「キュッキュッ」スリスリ 京太郎「うわ、なにこいつ」 「カピバラだな。ネズミの仲間だ」 京太郎「ネズミにしては大きすぎる……」 「まだ子供だからな、もっと大きくなるぞ」 京太郎「それに、なんだか、くっついてくるんだけど」 「一番人懐っこいのもらってきたからな。まぁ、遊んでやってくれ」 「あ、そうだ。名前つけなきゃね」 「京太郎、お前がつけてやれ」 京太郎「え、おれが?」 「キュッ、キュッキュッ」クイクイ 「ほら、催促されてるぞー?」 京太郎「わ、わかったよ……」 京太郎「カピバラだから……カピ、とか?」 「……ぷっ」 「……ふふっ」 京太郎「……なにさ」 「いやいや、安直だけどいいんじゃないか?」 「この子も気に入ったんじゃない?」 「キュッ!」 京太郎「そ、そうかな?」 「キュッキュッ!」スリスリ 京太郎「……これからよろしくな、カピ」 京太郎「あ~、やっぱ学校行きたくない……」 京太郎「でも行くって言っちゃったしなぁ」 京太郎「はぁ……」 『じゃ、また明日学校でね。バイバーイ』 京太郎「……まあ、わるいことばっかじゃないかな」 「あ、ぼーりょくま!」 「まっきんきんのすが!」 京太郎「……」 「学校出てきたのかよ」 「ずっと休んでりゃいいのにな」 京太郎「……ふん」スタスタ 「な、なんだよ、やんのか?」 「また先生に言いつけてやるからな!」 京太郎「バカなうえにガキっぽいのにつきあってる時間とかねーから」 京太郎「じゃーな」 久「あ、きょうたろうじゃん。いっしょに行かない?」 京太郎「じゃあどっちが先につくかしょうぶな」 久「えー? 朝から走りたくない」 京太郎「お先っ」ダッ 久「ちょっ、ひきょうもの!」ダッ