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頂上決戦 vsモー商編11 熊井と矢島がモー商の下駄箱までたどり着いた時、3人の男達と出くわした。 「うわっ!く、熊井だ!」 男達には熊井の巨体に驚いている暇も無かった。 熊井の陰から稲妻のような速さで飛び出してきた矢島の右フックが男達のア ゴを正確にかすめ取ってゆく。 バタバタと2人が同時に倒れた。 3人目のアゴに矢島の拳がせまった時、「待て!」と熊井が制止する。 男のアゴからわずか数ミリという所で矢島の拳がピタリと止まった。 男がへなへなとその場に崩れ落ちそうになる。 その頭を熊井が背後から鷲掴みにした。 「ひぎゃうぁあッ!」 男が悲鳴を上げて熊井の手から逃れようとジタバタと暴れるがその手はびく ともしなかった。 「うわぁ・・・」矢島でさえ2,3歩後ずさりする光景だった。 熊井とほぼ同じ高さまで持ち上げられた男の顔には血管が浮きまくり、真っ 赤に充血している。 「須藤と夏焼はどこにいる」熊井が静かに、だが迫力のある声で聞く。 「ぎゃっ・・あぅッ・・・」 「はやく言わねーとパリンといくぞ」 その熊井の言葉に矢島が割って入った。 「ま、待って熊井君!僕らは先に愛理と・・・徳永や菅谷君を探すべきだと思う んだ」 「ほう、頭良いなオマエ」 熊井に褒められたと思った矢島が頬を赤らめて嬉しそうに言う。 「友達にはよくバカって言われるんだけどね、えへへ」 頂上決戦 vsモー商編12 熊井は聞いていなかった。 「で、菅谷達はどこだ?」ミシミシッと男の頭が軋む。 「・・ほけ!・・・ほけ!」 と痙攣しながら言う男に「ほけきょ?」矢島がそう言うのを熊井が睨む。 ハッと矢島が頭を抑えて「ゴメンナサイ!」と言った時「ほけんしつ・・・」と男が 息も絶え絶えに答えた。 熊井が男の頭を離すと、すかさず矢島が男のアゴを左フックでかすめ取り意 識だけを無くさせる。 矢島はご丁寧に男の身体を受け止め、静かに床に寝かせていた。 何やってんだと言いたそうな熊井の視線に気付いて 「あ、イヤあの高さから気絶したまま落ちたら危険かなって・・・えへへ」 「ふー・・・」と熊井が溜息をついて睨む。 矢島はどうして良いのかわからず子犬のような目で下から熊井をちらちらと 見ている。 まあコレがこいつの良いところなのだろう。 自分とは違う、陽の当たる道だけを歩んできたのだ。 明るくて優しい家族、恵まれた環境の中で真っ直ぐに育ってきた姿が容易に 目に浮かぶ。 これからも陽の当たる場所に居続けて欲しい、そう思わせるこの男に説得は 不要だ。 熊井はそう判断した。 「今はほっとけ。それより急ぐぞ!保健室だ」 「うん」 そう言って駆け出した熊井がすぐに立ち止まり 「ところで保健室ってどこだ?」と振り返った。 「ど、どこだろうね・・・」 熊井が矢島の後ろ、下駄箱に転がる3人の男をチラと見る。 みな意識を失い、その問いに答えられそうな者はいなかった。 「おまえバカだろ」 「よ・よくそう言われるんだ・・・えへへ・・・痛い!!」 頂上決戦 vsモー商編12 身長測定の器械に後ろ手に縛られ、身動きの取れない愛理が目を閉じて震 えていた。 衣服は着ておらず純白の下着姿が下品に笑う男達の好奇の目に晒されてい る。 「クソッ!!おまえら!鈴木さんに手を出したらぶっ殺してやる!!絶対ぶっ 殺してやるからな!!」 愛理からは少し離れた場所のベッドに縛られて動けない菅谷が叫ぶ。 「うるせーんだよ!テメーの彼女も守れねー糞が!」 菅谷の傍で見張りをしている男は、愛理の生肌を近くで見られない苛立ちも あってか 動けない菅谷のみぞおちにプロレス技のような肘打ちを喰らわした。 「うぐぇえッ・・・!!クソッ!・・・鈴木さん・・・鈴木さん・・・」 身動きの取れない菅谷はのたうち回って苦しむ事も出来ずにぽろぽろと涙を こぼした。 意を決したように愛理が叫ぶ。 「菅谷くん!お願い!目を・・・目を閉じていて・・・私、こんな奴らに絶対負けな いから!」 「す・・・鈴木さん・・・」 菅谷の方を見つめる愛理がニッコリと笑って頷いた。 「クソッ!チクショウ!!・・・ゴメン・・・ゴメン鈴木さん・・・チクショウ・・・俺・・・」 菅谷は目を瞑り、愛理の方から顔を背けた。 どうしようもない絶望感が悔し涙となってベッドのシーツを濡らしていく。 「菅谷くんに鈴木さんだってよwこいつ処女だなぁー!?」 そう言って男は愛理の大事な部分に下着の上から鼻を擦りつけスーッと息を 吸い込んだ。 「処女だーw処女の匂いがするぜぇww」 「ひッ・・・」と呻きそうになった愛理が下唇を噛んで嗚咽を堪えた。 あまりにも強く噛み締めた為、唇から血がアゴを伝いまだ膨らみかけたばか りの美しい胸に赤い滴を落とした。 「おいおい、これから美味しく頂くんだから汚しちゃダメだろ?」 そういって男が愛理のまだ幼さの残る胸から血液をペロリと舐めとる・・・。 だが、愛理はもうビクともしない。 俯いていた顔を上げ、目は閉じたまま毅然とした表情をする少女は美しく輝 いて見えた。 頂上決戦 vsモー商編13 「よぉ、処女ならよ・・・陰毛もらおうぜ!俺お守りにするわww」 「お、良い考えだねえw ま、もうすぐガバガバのヤリマンになっちゃうんだけ どなww」 「これから6人相手にして貰わなきゃならねえからなあww」 「悪いけど俺は3回は使っちゃうよぉ・・・鈴木さんのマ○コォwww」 そう言って男が愛理の下着を少しずらす。 「おおお、ガキのくせにしっかり生え揃ってやんのwこれなら一人百本ずつで もいけそうだわww」 そういって男が乱暴に愛理の恥毛を5,6本むしり取った。 男達に歓声が起こる。下卑た笑い声を漏らしながら 「おい!もったいぶるんじゃねえ!もっとマ○コに近い陰毛くれよ!ってか早く マ○コ見せろww」 愛理は男達の下品な所業にもピクリともせずに耐えていた。 だが。 どうしても涙が溢れて来る。 悔しくて・・・恥ずかしくて・・・哀しくて・・・ そんな愛理の姿を見て男達は更に興奮を高めた。 「下の方も濡らしてるんじゃねーのかww」 男が愛理の下着の中に手を入れてくる。 愛理はいっそう固く目を閉じ、唇を千切れるほど強く噛み締めた・・・その時だ った。 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン !!!!!! 鉄製の保健室のドアが吹き飛んできて、愛理の下着の中に指を入れようとし ていた男が下敷きになった。 一斉に振り返る男達が見たものは、ドアがあった筈のその部分に立っている 熊井だった――。 頂上決戦 vsモー商編15 熊井は悪魔の様な形相で、いや悪魔さえも恐れる様な形相で室内をギラリと 睨んだ。 男達は鉄製のドアを吹き飛ばして現れた悪魔よりも恐ろしい目つきをした男 に一瞬すくみ上がる。 轟音に驚いて熊井の方を見た菅谷によると、「熊井が目から怪光線をだして 男達を一斉に倒した」と言う。 実際は熊井がドアを吹き飛ばすのと同時に低い体勢で飛び込んできた矢島 にアゴをかすめ取られたのだった。 まるで居合い切りの達人に切り捨てられたかの様に愛理の周りにいた男達 が一斉に倒れる。 「熊井君、危ないよ!愛理に当たったら・・・」 愛理の傍に駆け寄り無事な様子にほっとしている矢島の問いかけに 熊井は返事すらせずに、保健室の奥を睨んでいた。 「う、動くんじゃねえ!」 身動きの出来ない菅谷にバタフライナイフを突きつけてモー商の男が叫ぶ。 見張り役をしていて愛理の生肌を間近で見られなかった男が難を逃れていた のだ。 男と矢島の間には菅谷の縛られたベッドがあり、その稲妻の様なスピードも 使えない。 「く、熊井君・・・ご、ごめん・・・僕・・・」 矢島の言葉に熊井は再び関心すら示さず、足元を物色していた。 全員が完璧に意識を無くしているのを見て「チッ・・・」と舌打ちをする。 その時、ドアの下敷きになっていた男が這い出そうともがいて頭を出した。 熊井がニヤリと恐ろしい笑みを浮かべてその頭を鷲づかみにする。 ずるずると引きずり出されたその男を熊井の目線の高さまで持ち上げ ナイフを持つ男の正面に向ける。 宙づりにされた男は「ぎゃぁああ!」と悲鳴をあげて熊井の腕に掴みかかった 。 頂上決戦 vsモー商編16 「俺のダチ公にそれ以上指一本でも触れたなら・・・よく見てろ。これが5分後 のお前だ」 ――ミシィッ!!!―― 保健室中に男の頭蓋骨が軋む音が響き渡った! 男は熊井の手の中で悲鳴すら上げる事が出来ずにビクンビクンと大きく2度 痙攣し・・・そのまま動かなくなった。 振り子の様に揺れる下半身には染みが拡がり、それはズボンを伝って床に 巨大な水たまりを作っていく。 「まだこんなもんじゃねえぞ」 悪魔すら恐れるであろう形相で熊井が更に力を込める。 男は熊井の握力に皮膚を引っ張られて目を見開き、鼻からは滝のように鼻 血を垂らし始めた。 ナイフを持つ男の見ている目の前で、白目を剥いた男の目が真っ赤に染まっ てゆく。 「や・・・やめるんだ!熊井君!!」 矢島が慌てて熊井の腕に飛びかかり 何とかその手を振りほどこうとするが熊井の手はびくともしなかった。 「キミ!!ナ、ナイフを捨てるんだ!早く!早く!!頼むから!!」 矢島が涙目で懇願し始める。 男はその場にへなへなと尻餅をつくように崩れ落ちた。 「ほら!熊井君、もう彼は何もしないから!早く・・・早く離して!!」 矢島の懇願に「ふん」と鼻を鳴らした熊井が男を乱暴に投げ捨てる。 そしてそのままナイフを持つ男の方へツカツカと歩み寄った。 「ナイフをよこせ」 相変わらずの熊井の形相に男はただただ恐怖し、がちがちと口を鳴らして震 えていた。 「早くよこせ」熊井がゲンコツを喰らわすとボコッと嫌な音がして男は動かなく なった。 頂上決戦 vsモー商編17 「く、熊井くん・・・」 「遅くなってごめんな、菅谷。今ロープを切る。」 熊井が菅谷の額に浮かぶ脂汗を手の平で拭いながら言った。 優しい声だった。 愛理がいなければ大声を出して子供のように泣き出したい程、優しい声だっ た。 腕と身体をベッドに縛られているのに何故か足が縛られていない。 額の脂汗と顔色から布団に隠れた足がどうなっているかは容易に想像がつく 。 ロープを切った熊井が菅谷の上半身をゆっくりと起こしてあげながら 「今は手当してやれる時間がない・・・悪いがもう少しだけ我慢してくれ。掴ま れるか?」 そう言って背中を差し出す。 揺らさないようにゆっくりと菅谷を背負い、熊井は愛理の元へ向かう。 「熊井君!!いくら何でもこれはやりすぎじゃ・・・」 熊井に握りつぶされそうになった男を心配そうに介抱していた矢島が、そこま で言って黙った。 菅谷を見たのだ。 真っ青な顔で背負われた菅谷は、両足共が膝ではない不自然な位置からブ ラブラと揺れていた。 苦しそうに熊井の首に回した手の指も何本かは外側に曲がっている・・・。 「菅谷、しっかり掴まってろよ。彼女のロープを切るからな」 ロープを切る間、菅谷は「愛理・・・ごめん・・・守ってやれなくて・・・ごめん」と 熊井の背中にポロポロと涙をこぼした・・・。 愛理もまた「私の方こそ・・・菅谷くん・・・すがやぐんんン・・・」そう言って涙をこ ぼす。 ロープを切ると、今まで気を張っていたのであろう。 へなへなとその場にしゃがみ込んで「菅谷くん、菅谷くん・・・」と泣き出してしま った。 頂上決戦 vsモー商編18 「ごめんな、今は時間が無い・・・ここは危険すぎる。 おい矢島!彼女にお前のジャケットを着せてやれ」 そう言って熊井が矢島を見ると、肩を落とし俯いて何やら反省中だ。 わかりやすい奴め・・・。 「あ・・・うん。・・・ご、ごめんね愛理・・・クソッ!僕は・・・何をやってるんだ・・・」 何から何まで後手にまわった矢島は更に肩を落としながらしゃがみ込んだ愛 理に 自分のジャケットを脱いで肩に掛ける。 「彼女を背負ってついて来い。場所を移動する」と言う熊井に 「私、歩けます!」 そう言って愛理が立ち上がろうとした。だがやはり足元がふらついている。 「強いな。さすが菅谷の彼女だ」 「まあね」と背中から誇らしげな声が聞こえた。 「だが今は矢島に背負われた方が早い。行くぞ矢島」 保健室を出て、廊下の突き当たりに音楽室があった。 鉄製の防音ドアには当然鍵がかかっていたが、熊井には関係無かった。 菅谷をなるべく揺らさないように加減してドアを蹴破る。 鍵の部分だけが壊れたドアは苦もなく開いた。 頂上決戦 vsモー商編19 「将来は名泥棒になれるね、熊井くん」背中の菅谷が言う。 相当な激痛で気分すら悪くなっている筈だったが、 きっと熊井や愛理を安心させたくて言った精一杯の言葉だったのであろう。 「ああ。おまえがパートナーになってくれるなら、どんな金庫も蹴破ってやるぜ 」 それを聞いた菅谷が「ふふ」と笑って意識を失った。 慌てて音楽室に飛び込んだ熊井が 「矢島、手を貸せ!菅谷をそっと机に寝かせるんだ」と矢島に手助けを頼むと 「私が」と矢島の背中から飛び降りた愛理が駆け寄ってきた。 音楽室の二人用の長机の上に菅谷を横たえる。 愛理が自分の着ていた矢島のジャケットを素早く脱ぎ、折りたたんで菅谷の 頭の下に敷く。 何の躊躇もなく下着姿になった愛理に、さすがの熊井も目を丸くして見ていた 。 「恥ずかしくありません。・・・ケド、なるべく見ないで下さい」 ほんの少し頬を赤らめて、愛理が言う。 「おまえは本当に良い彼女連れてるな。羨ましいぜ」 熊井が微笑みながら意識のない菅谷の頭を撫でた。 菅谷の事が心配で沈んだ表情をしていた愛理がほんの少し、だが誇らしげに 微笑んだ。
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頂上決戦 vsモー商編11 熊井と矢島がモー商の下駄箱までたどり着いた時、3人の男達と出くわした。 「うわっ!く、熊井だ!」 男達には熊井の巨体に驚いている暇も無かった。 熊井の陰から稲妻のような速さで飛び出してきた矢島の右フックが男達のアゴを正確にかすめ取ってゆく。 バタバタと2人が同時に倒れた。 3人目のアゴに矢島の拳がせまった時、「待て!」と熊井が制止する。 男のアゴからわずか数ミリという所で矢島の拳がピタリと止まった。 男がへなへなとその場に崩れ落ちそうになる。 その頭を熊井が背後から鷲掴みにした。 「ひぎゃうぁあッ!」 男が悲鳴を上げて熊井の手から逃れようとジタバタと暴れるがその手はびくともしなかった。 「うわぁ・・・」矢島でさえ2,3歩後ずさりする光景だった。 熊井とほぼ同じ高さまで持ち上げられた男の顔には血管が浮きまくり、真っ赤に充血している。 「須藤と夏焼はどこにいる」熊井が静かに、だが迫力のある声で聞く。 「ぎゃっ・・あぅッ・・・」 「はやく言わねーとパリンといくぞ」 その熊井の言葉に矢島が割って入った。 「ま、待って熊井君!僕らは先に愛理と・・・徳永や菅谷君を探すべきだと思うんだ」 「ほう、頭良いなオマエ」 熊井に褒められたと思った矢島が頬を赤らめて嬉しそうに言う。 「友達にはよくバカって言われるんだけどね、えへへ」 頂上決戦 vsモー商編12 熊井は聞いていなかった。 「で、菅谷達はどこだ?」ミシミシッと男の頭が軋む。 「・・ほけ!・・・ほけ!」 と痙攣しながら言う男に「ほけきょ?」矢島がそう言うのを熊井が睨む。 ハッと矢島が頭を抑えて「ゴメンナサイ!」と言った時「ほけんしつ・・・」と男が息も絶え絶えに答えた。 熊井が男の頭を離すと、すかさず矢島が男のアゴを左フックでかすめ取り意識だけを無くさせる。 矢島はご丁寧に男の身体を受け止め、静かに床に寝かせていた。 何やってんだと言いたそうな熊井の視線に気付いて 「あ、イヤあの高さから気絶したまま落ちたら危険かなって・・・えへへ」 「ふー・・・」と熊井が溜息をついて睨む。 矢島はどうして良いのかわからず子犬のような目で下から熊井をちらちらと見ている。 …まあコレがこいつの良いところなのだろう。 自分とは違う、陽の当たる道だけを歩んできたのだ。 明るくて優しい家族、恵まれた環境の中で真っ直ぐに育ってきた姿が容易に目に浮かぶ。 これからも陽の当たる場所に居続けて欲しい、そう思わせるこの男に説得は不要だ。 熊井はそう判断した。 「今はほっとけ。それより急ぐぞ!保健室だ」 「うん」 そう言って駆け出した熊井がすぐに立ち止まり 「ところで保健室ってどこだ?」と振り返った。 「ど、どこだろうね・・・」 熊井が矢島の後ろ、下駄箱に転がる3人の男をチラと見る。 みな意識を失い、その問いに答えられそうな者はいなかった。 「おまえバカだろ」 「よ・よくそう言われるんだ・・・えへへ・・・痛い!!」 頂上決戦 vsモー商編12 身長測定の器械に後ろ手に縛られ、身動きの取れない愛理が目を閉じて震えていた。 衣服は着ておらず純白の下着姿が下品に笑う男達の好奇の目に晒されている。 「クソッ!!おまえら!鈴木さんに手を出したらぶっ殺してやる!!絶対ぶっ殺してやるからな!!」 愛理からは少し離れた場所のベッドに縛られて動けない菅谷が叫ぶ。 「うるせーんだよ!テメーの彼女も守れねー糞が!」 菅谷の傍で見張りをしている男は、愛理の生肌を近くで見られない苛立ちもあってか 動けない菅谷のみぞおちにプロレス技のような肘打ちを喰らわした。 「うぐぇえッ・・・!!クソッ!・・・鈴木さん・・・鈴木さん・・・」 身動きの取れない菅谷はのたうち回って苦しむ事も出来ずにぽろぽろと涙をこぼした。 意を決したように愛理が叫ぶ。 「菅谷くん!お願い!目を・・・目を閉じていて・・・私、こんな奴らに絶対負けないから!」 「す・・・鈴木さん・・・」 菅谷の方を見つめる愛理がニッコリと笑って頷いた。 「クソッ!チクショウ!!・・・ゴメン・・・ゴメン鈴木さん・・・チクショウ・・・俺・・・」 菅谷は目を瞑り、愛理の方から顔を背けた。 どうしようもない絶望感が悔し涙となってベッドのシーツを濡らしていく。 「菅谷くんに鈴木さんだってよwこいつ処女だなぁー!?」 そう言って男は愛理の大事な部分に下着の上から鼻を擦りつけスーッと息を吸い込んだ。 「処女だーw処女の匂いがするぜぇww」 「ひッ・・・」と呻きそうになった愛理が下唇を噛んで嗚咽を堪えた。 あまりにも強く噛み締めた為、唇から血がアゴを伝いまだ膨らみかけたばかりの美しい胸に赤い滴を落とした。 「おいおい、これから美味しく頂くんだから汚しちゃダメだろ?」 そういって男が愛理のまだ幼さの残る胸から血液をペロリと舐めとる・・・。 だが、愛理はもうビクともしない。 俯いていた顔を上げ、目は閉じたまま毅然とした表情をする少女は美しく輝いて見えた。 頂上決戦 vsモー商編13 「よぉ、処女ならよ・・・陰毛もらおうぜ!俺お守りにするわww」 「お、良い考えだねえw ま、もうすぐガバガバのヤリマンになっちゃうんだけどなww」 「これから6人相手にして貰わなきゃならねえからなあww」 「悪いけど俺は3回は使っちゃうよぉ・・・鈴木さんのマ○コォwww」 そう言って男が愛理の下着を少しずらす。 「おおお、ガキのくせにしっかり生え揃ってやんのwこれなら一人百本ずつでもいけそうだわww」 そういって男が乱暴に愛理の恥毛を5,6本むしり取った。 男達に歓声が起こる。下卑た笑い声を漏らしながら 「おい!もったいぶるんじゃねえ!もっとマ○コに近い陰毛くれよ!ってか早くマ○コ見せろww」 愛理は男達の下品な所業にもピクリともせずに耐えていた。 だが。 どうしても涙が溢れて来る。 悔しくて・・・恥ずかしくて・・・哀しくて・・・ そんな愛理の姿を見て男達は更に興奮を高めた。 「下の方も濡らしてるんじゃねーのかww」 男が愛理の下着の中に手を入れてくる。 愛理はいっそう固く目を閉じ、唇を千切れるほど強く噛み締めた・・・その時だった。 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!! 鉄製の保健室のドアが吹き飛んできて、愛理の下着の中に指を入れようとしていた男が下敷きになった。 一斉に振り返る男達が見たものは、ドアがあった筈のその部分に立っている熊井だった――。 頂上決戦 vsモー商編15 熊井は悪魔の様な形相で、いや悪魔さえも恐れる様な形相で室内をギラリと睨んだ。 男達は鉄製のドアを吹き飛ばして現れた悪魔よりも恐ろしい目つきをした男に一瞬すくみ上がる。 轟音に驚いて熊井の方を見た菅谷によると、「熊井が目から怪光線をだして男達を一斉に倒した」と言う。 実際は熊井がドアを吹き飛ばすのと同時に低い体勢で飛び込んできた矢島にアゴをかすめ取られたのだった。 まるで居合い切りの達人に切り捨てられたかの様に愛理の周りにいた男達が一斉に倒れる。 「熊井君、危ないよ!愛理に当たったら・・・」 愛理の傍に駆け寄り無事な様子にほっとしている矢島の問いかけに 熊井は返事すらせずに、保健室の奥を睨んでいた。 「う、動くんじゃねえ!」 身動きの出来ない菅谷にバタフライナイフを突きつけてモー商の男が叫ぶ。 見張り役をしていて愛理の生肌を間近で見られなかった男が難を逃れていたのだ。 男と矢島の間には菅谷の縛られたベッドがあり、その稲妻の様なスピードも使えない。 「く、熊井君・・・ご、ごめん・・・僕・・・」 矢島の言葉に熊井は再び関心すら示さず、足元を物色していた。 全員が完璧に意識を無くしているのを見て「チッ・・・」と舌打ちをする。 その時、ドアの下敷きになっていた男が這い出そうともがいて頭を出した。 熊井がニヤリと恐ろしい笑みを浮かべてその頭を鷲づかみにする。 ずるずると引きずり出されたその男を熊井の目線の高さまで持ち上げ ナイフを持つ男の正面に向ける。 宙づりにされた男は「ぎゃぁああ!」と悲鳴をあげて熊井の腕に掴みかかった。 頂上決戦 vsモー商編16 「俺のダチ公にそれ以上指一本でも触れたなら・・・よく見てろ。これが5分後のお前だ」 ――ミシィッ!!!―― 保健室中に男の頭蓋骨が軋む音が響き渡った! 男は熊井の手の中で悲鳴すら上げる事が出来ずにビクンビクンと大きく2度痙攣し・・・そのまま動かなくなった。 振り子の様に揺れる下半身には染みが拡がり、それはズボンを伝って床に巨大な水たまりを作っていく。 「まだこんなもんじゃねえぞ」 悪魔すら恐れるであろう形相で熊井が更に力を込める。 男は熊井の握力に皮膚を引っ張られて目を見開き、鼻からは滝のように鼻血を垂らし始めた。 ナイフを持つ男の見ている目の前で、白目を剥いた男の目が真っ赤に染まってゆく。 「や・・・やめるんだ!熊井君!!」 矢島が慌てて熊井の腕に飛びかかり 何とかその手を振りほどこうとするが熊井の手はびくともしなかった。 「キミ!!ナ、ナイフを捨てるんだ!早く!早く!!頼むから!!」 矢島が涙目で懇願し始める。 男はその場にへなへなと尻餅をつくように崩れ落ちた。 「ほら!熊井君、もう彼は何もしないから!早く・・・早く離して!!」 矢島の懇願に「ふん」と鼻を鳴らした熊井が男を乱暴に投げ捨てる。 そしてそのままナイフを持つ男の方へツカツカと歩み寄った。 「ナイフをよこせ」 相変わらずの熊井の形相に男はただただ恐怖し、がちがちと口を鳴らして震えていた。 「早くよこせ」熊井がゲンコツを喰らわすとボコッと嫌な音がして男は動かなくなった。 頂上決戦 vsモー商編17 「く、熊井くん・・・」 「遅くなってごめんな、菅谷。今ロープを切る。」 熊井が菅谷の額に浮かぶ脂汗を手の平で拭いながら言った。 優しい声だった。 愛理がいなければ大声を出して子供のように泣き出したい程、優しい声だった。 腕と身体をベッドに縛られているのに何故か足が縛られていない。 額の脂汗と顔色から布団に隠れた足がどうなっているかは容易に想像がつく・・・。 ロープを切った熊井が菅谷の上半身をゆっくりと起こしてあげながら 「今は手当してやれる時間がない・・・悪いがもう少しだけ我慢してくれ。掴まれるか?」 そう言って背中を差し出す。 揺らさないようにゆっくりと菅谷を背負い、熊井は愛理の元へ向かう。 「熊井君!!いくら何でもこれはやりすぎじゃ・・・」 熊井に握りつぶされそうになった男を心配そうに介抱していた矢島が、そこまで言って黙った。 菅谷を見たのだ。 真っ青な顔で背負われた菅谷は、両足共が膝ではない不自然な位置からブラブラと揺れていた。 苦しそうに熊井の首に回した手の指も何本かは外側に曲がっている・・・。 「菅谷、しっかり掴まってろよ。彼女のロープを切るからな」 ロープを切る間、菅谷は「愛理・・・ごめん・・・守ってやれなくて・・・ごめん」と 熊井の背中にポロポロと涙をこぼした・・・。 愛理もまた「私の方こそ・・・菅谷くん・・・すがやぐんんン・・・」そう言って涙をこぼす。 ロープを切ると、今まで気を張っていたのであろう。 へなへなとその場にしゃがみ込んで「菅谷くん、菅谷くん・・・」と泣き出してしまった。 頂上決戦 vsモー商編18 「ごめんな、今は時間が無い・・・ここは危険すぎる。 おい矢島!彼女にお前のジャケットを着せてやれ」 そう言って熊井が矢島を見ると、肩を落とし俯いて何やら反省中だ。 わかりやすい奴め・・・。 「あ・・・うん。・・・ご、ごめんね愛理・・・クソッ!僕は・・・何をやってるんだ・・・」 何から何まで後手にまわった矢島は更に肩を落としながらしゃがみ込んだ愛理に 自分のジャケットを脱いで肩に掛ける。 「彼女を背負ってついて来い。場所を移動する」と言う熊井に 「私、歩けます!」 そう言って愛理が立ち上がろうとした。だがやはり足元がふらついている。 「強いな。さすが菅谷の彼女だ」 「まあね」と背中から誇らしげな声が聞こえた。 「だが今は矢島に背負われた方が早い。行くぞ矢島」 保健室を出て、廊下の突き当たりに音楽室があった。 鉄製の防音ドアには当然鍵がかかっていたが、熊井には関係無かった。 菅谷をなるべく揺らさないように加減してドアを蹴破る。 鍵の部分だけが壊れたドアは苦もなく開いた。 頂上決戦 vsモー商編19 「将来は名泥棒になれるね、熊井くん」背中の菅谷が言う。 相当な激痛で気分すら悪くなっている筈だったが、 きっと熊井や愛理を安心させたくて言った精一杯の言葉だったのであろう。 「ああ。おまえがパートナーになってくれるなら、どんな金庫も蹴破ってやるぜ」 それを聞いた菅谷が「ふふ」と笑って意識を失った。 慌てて音楽室に飛び込んだ熊井が 「矢島、手を貸せ!菅谷をそっと机に寝かせるんだ」と矢島に手助けを頼むと 「私が」と矢島の背中から飛び降りた愛理が駆け寄ってきた。 音楽室の二人用の長机の上に菅谷を横たえる。 愛理が自分の着ていた矢島のジャケットを素早く脱ぎ、折りたたんで菅谷の頭の下に敷く。 何の躊躇もなく下着姿になった愛理に、さすがの熊井も目を丸くして見ていた。 「恥ずかしくありません。・・・ケド、なるべく見ないで下さい」 ほんの少し頬を赤らめて、愛理が言う。 「おまえは本当に良い彼女連れてるな。羨ましいぜ」 熊井が微笑みながら意識のない菅谷の頭を撫でた。 菅谷の事が心配で沈んだ表情をしていた愛理がほんの少し、だが誇らしげに微笑んだ。
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“ΝНΚアーカイブス 戦争特集アニメ「幻の放課後」 (中略) 今回は、前回に引き続き、第6話「組織編成!」をお送りします” 残暑も和らぎ秋の気配も漂い始めた頃、支廠の組織変更があった。 生産能力逼迫の折、労働力を少しでも多く確保するため、 後送された傷病兵──つまり先輩方──も再び動員体制に組み込まれる。 “軍需生産局検査課第32検品室” これが、旧3年2組所属の傷病兵の動員先として新たに設けられた。 とはいえ、3年2組の傷病兵は、まだ軽音部員の3人しかいない。 そして、第32検品室にあてがわれたのは、あの部屋だった。 私と、検品員である先輩方は、検品室へと入る。 「…こんな形で部室に戻ってくるとはねぇ」 律先輩が感慨深げにつぶやくと、澪先輩とムギ先輩も言葉を漏らす。 「よろしく頼むぞ、律。いや、田井中室長殿!」 「でも、この部屋に来るの大変なのよね。階段が、ちょっと…」 「先輩方、私、何でも手伝いますから。この検品室の専属連絡員になったので」 どうやら、生徒会長が学事課長として裏で少し手を回してくれたらしい。 最近、正直言って良い噂は聞かないけれど。 中には“自分一人が助かるために、同級生二百人の命を売った”って噂まで… 以来私は、午前の作業時間を、作業室と検品室を往復して過ごすことになる。 作業開始後、病室に先輩方を迎えに行き、検品室である部室まで連れて行く。 特にムギ先輩と車いすを上り下りさせるのが一苦労なのだが、 ムギ先輩を背負うと痩せた上に両足の分の体重が減っているのよくわかった。 そして作業室で作られた製品を検品室に持って行く。 衣類や皮革製品の針の残留検査や、縫い目やボタンの点検、 樹脂や金属小物のバリ取り確認などをしてもらう。 「これ、昨日生産された分です。納期は今日中でお願いしますね」 活動の内容は全く変わってしまったけれど、この部屋で、軽音部員だった面々が、 再び顔を合わせることができるだけでも、私はささやかな喜びを感じていた。 でも、“便りのないのは良い便り”とはいうものの、 唯先輩は、いまだに帰ってこない。 ──桜ヶ丘支廠会議室 「…兵務戦備局からの報告事項は以上であります」 「ずいぶん多いなぁ」 「連隊全体では全滅ないしは壊滅状態と聞き及んどります。 再編成も時間の問題でしょう」 兵務戦備局長の報告に、支廠長が渋い顔をする。 そこに軍務課長が口を挟むと、当て擦られた調達課長がわざとらしい咳払いをする。 「まあ低い練度と貧弱な装備を考えれば頑張ったほうでしょう。 もう少し教練に時間が取れれば違ったかも分かりませんが…」 「…ゴホン」 副支廠長がオールバックをなで上げながら発言する。 「こりゃ予定を繰り上げないといかんなあ。 でも、まだ上から正式な通達は来とらんのだろ、兵務課長?」 「は。しかし、内々には、近々年齢引き下げを決定する予定と言われてまして…」 「では即座に対応できるよう、予備検査を実施しておこう」 生徒会長、いや、学事課長である私は、手元の会議資料を見る。 この数字と文字の羅列の裏で、どれほど多くの学友が傷つき失われたのか。 内心穏やかではないのだが、今は感情よりも思考を優先させねばならない。 軍需生産局から、徴兵への対応について難色を示す意見が出る。 「しかし、軍需生産の主力である二年生が抜けると、生産計画の下方修正は必至ですゾ」 「調達課としても、傷病兵の労働力化に時間がかかりますので、 三年生の中隊全体が後送されてから、引継ぎなどを行う猶予を頂きたいところです」 私はタイミングを捉えて意見を述べる。 「…軍需局のご意見はごもっともと思います。 兵務局のお立場としても、徴兵に迅速に対応すべきというのは理解しますが、 ある程度、訓練と戦備を充実する時間を設け損耗を抑えることも必要では?」 「ふむ、学事課長の意見ももっともだ。徴兵の予備検査は早急に行うとして、 生産計画にも配慮し時間的な余裕を持って進めよう。 では定例廠議は終了する。解散!」 支廠長が宣言をして、会議は解散となる。 解散後、軍需生産局長が軽く会釈して小声で話しかけてくる。 「先ほどは援護射撃をどーも。堅物の学事課長が珍しいですナ!」 「…どういたしまして」 生産計画の未達成など、私にはどうでもよいことだった。 それは、軍需生産局が責任を取ることなのだから。 私は、ただ、引き裂かれた先輩と後輩同士が、 いま一度顔を合わせる時間を作ってやりたかった。それだけだった。 (今生の別れになるか否かも分からないのに、 すれ違いで帰還と出征なんて、寂しすぎるじゃない。 まあ、そんなセンチメンタルな意図、悟られないほうが好都合だわ。 恐らく、そんな意図は誰も察してはくれないでしょうけど…) そう思いながら、私は誰にも悟られぬよう、小さく苦笑しながら嘆息した。 [第6話 終] “ΝНΚアーカイブス 戦争特集アニメ「幻の放課後」 (中略) 今回は、前回に引き続き、第7話「公告!」をお送りします” 最近は、気候が少し過ごしやすくなり、つい、朝も寝坊をしたくなる。 けれど、去年の今ごろは文化祭に向けて練習などしていたということが、 私にはまるではるか昔のことのように思われてしまう。 そして、いつものように登校、いや、出勤して掲示板を眺める。 『徴兵検査予備調査の実施 ○年◇月◆日 兵務課・生産課・学事課』 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(1) ○年◇月◆日 兵務課』 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(2) ○年◇月◆日 兵務課』 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(3) ○年◇月◆日 兵務課』 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(4) ○年◇月◆日 兵務課』 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(5) ○年◇月◆日 兵務課』 そして、久しぶりに再びあの忌まわしい公告を発見してしまう。 (何でこんなに!?) 混乱する頭脳を必死に抑えながら読み下す。 (1)の文書には、3年1組の生徒の名前だけが5人ほど載っていた。 どうやら、人数が多いので出身のクラスごとに文書を分けたらしい。 (ということは、(2)は……) 唾を飲み込むと、喉元を締め上げられるような息苦しさを覚える。 『戦死者並びに戦傷者及び戦病者等の公告(2) ○年◇月◆日 兵務課』 “標記の件について、下記のとおり公告する。 ○年◇月◆日 服桜支兵兵第142号 兵務戦備局兵務課長 印 氏 名 所 属 摘 要 平沢 唯 第2小隊 戦傷 (五十音順)以上1名” 私は、卒倒しかけて仰向けに倒れそうになるが、幸か不幸か、 後ろの下駄箱に後頭部を強打し、痛みで意識を取り戻す。 「つぅっ…」 下駄箱に背中を預けて後頭部をさすっていると、 少し遅れて出勤してきた純が顔を覗き込んでくる。 「おはよ梓。何してんの?」 「あ…おはよう」 純に目を合わせようとすると、途中、掲示板の前の人影が目に付いた。 憂だ。 「憂っ!見ちゃダメ!」 何がダメなのだろう。私は訳もわからず反射的に叫んでいた。 あっけに取られている純を押しのけて、憂に近付くが、遅かった。 わなわなと震えていた憂が、腹の底から絞り出すような叫びを上げる。 「…ぉ、おね、おねえちゃぁああん!うわぁぁぁ゛あ゛あ゛!!!」 そのまま、憂はその公告をむしり取って紙吹雪のように粉々に破り散らす。 「ヤバいよ!人来ちゃうよ!」 「落ち着いて憂、ダメだって!」 「嘘!こんなの嘘だよ!嫌ぁぁぁおねえちゃんがぁぁぁ!!!」 純と二人がかりで憂を押さえつけるが収まらず、たちまち周囲は人だかりとなる。 同時刻、学事課執務室。 早めに出勤して、私は学事課長席で書類を整理していた。 すると昇降口のほうから、建物全体が振動するような咆哮が聞こえた。 異変を感じて駆けつけると、憂が、掲示板の前で同級生二人に押さえつけられながら、 なおも、それを振り払うように猛っている。 私は、正気を失った憂を静めようと駆け寄り、呼び掛ける。 「ちょっと憂!何してるの!」 憤激し頭に血が上った憂は、完全に我を忘れていた。 「…の、和ちゃん!これ和ちゃんの仕業でしょ!私信じないからっ!!」 私のことを視認するやいなや、同級生二人を振りほどき、羅刹のごとき形相でにじり寄る。 野次馬の人垣は、その並ならぬ憤怒の相に恐れをなし、 旧約聖書の出エジプト記の海水のごとく左右に分かれて憂から退く。 憂は、私の制服の襟をちぎれんばかりに掴んで激しく揺さぶる。 そして、思いがけない言葉を私に叩き付ける。 「…和ちゃんが、売ったんでしょ!お姉ちゃんを!先輩たちを!三年生二百人を! 次は私たちを売るつもりなんだ!徴兵の予備調査って何なの!?」 正直言って、憂から、このようなことを言われるとは思わなかった。 冷静さを失っているとはいえ、旧知の親友の妹から面と向かって罵詈雑言を浴びせられ、 みぞおちから背中まで錐で刺し貫かれたような感覚に襲われる。 野次馬の下級生たちも、多かれ少なかれ、私をそのように思っているのだろう。 私は身じろぎもせず、一言も発さず、ただ憂の目を見据えていた。 「嘘なんでしょ!?お姉ちゃんは無事だって言ってよ!!」 「…憂、残念だけど嘘じゃないわ。先日の会議で…ッ」 とっさに、振り抜かれる手の力に負けないよう、右足に力を込める。 乾いた甲高い音がして、眼鏡が吹っ飛び、廊下の焦茶色の床を滑っていく。 騒然としていた人だかりが、水を打ったように静まる。 憂は私の頬を引っぱたいたあと、獲物を目の前にした肉食獣のように、 しばし肩で深く息をしていたが、そのまま膝から床に崩れ落ちた。 「うそ…うそ…、うう、う゛え゛えぇぇ…」 憂は、遅れてきた警務隊に両肩を押さえられて鎮静剤を打たれ、 引きずられるようにして医務室に連れて行かれた。 「…みんな、何してるの?もうホームルームでしょ?早く教室に入って」 私は襟元を直すと、鼻血が滴るのも意に介さず、野次馬を冷然と誘導する。 すると、野次馬の下級生の一人から、 レンズが傷つき、蝶つがいがあらぬ方向に曲がった眼鏡を差し出された。 「どうぞ、…学事課長」 私が無言のまま目礼すると、私の眼差しと、その冷ややかな眼差しとが交差する。 眼鏡を受け取り、学事課執務室への帰路につく。 鉄錆の味がする口内を舌でなぞると、ゆるんだ犬歯が歯茎から離れた。 朝、純ともども憂に振り飛ばされたので、全身がきしむ。 午前の作業開始後、私は第32検品室にいる先輩方に製品を持って行く。 「これが昨日の分です。だいぶ多いのでよろしくお願いします」 「確かに最近多いわね。梓ちゃん、いつもごめんなさい」 「中四国から関東と東北に生産をシフトしてるみたいですよ」 私が軽く息を吸って、 「…あと、唯先輩が帰ってきます」 と、例の公告の話を切り出すと、澪先輩が反応する。 「そうか。今朝、すごい叫び声が聞こえたけど、あれ、憂ちゃんか」 「はい」 「まさか…、“無言の凱旋”ってわけでは、ないよな?」 澪先輩が婉曲な表現を選びながら聞いてくる。 律先輩もムギ先輩も神妙な面持ちである。無理もない。 後送されるということは、例外なく戦死か戦傷病なのだから。 「戦傷だそうです。詳しくはわかりませんけど」 「ふうん、それは、…」 “良かった”と、恐らく澪先輩は続けたかったのだろう。 しかし、どこが“良い”のか。 帰還すること自体はもちろん嬉しい。 が、自分たちと同じような状態になっているに違いない。 そう思って、言葉を飲み込んだのだ。 「いつも通り納期は今日中にお願いします。終わったら無線で呼んでください」 先輩方の心境を察していたたまれなくなった私は、 事務的に連絡を切り上げると、第32検品室を後にした。 ──ある朝の病室、旧3年2組。 さすがに、教室の広さの部屋に3人しか入院していないのは、少し寂しい。 とはいえ、新たな同室者はなるべく増えて欲しくないが。 負傷した唯はいつになったら帰ってくるのだろう。 これが、現在の入院者である3人の心境であった。 「はい、朝刊。隣の病室からもらってきたわ」 紬が、膝掛けの上に載せてきた朝刊を差し出すと、律が右手で受け取る。 「ありがと。ありゃー、曰経もとうとうタブロイド版になっちゃったか。 物資不足も相当深刻になってきたな」 「最近は大きさや紙質どころか記事の質もタブロイドだからちょうどいいだろ」 澪がそう言って短くなった髪をかき上げつつ冷笑する。 「みおしゃん手厳しいですな~。まあ、小さい方が持ちやすいから助かるけど」 そう言って、律は澪に新聞を読み上げ始める。紬もまた、耳を傾けている。 「えーと、“米第7艦隊、台湾近海で敵艦隊を猛襲”だとさ」 「どこまで本当なのかな」 「全く同感ね…」 しばらく読み進めていた律の声が一瞬止まる。 「…。“高校二年生の徴兵猶予解除。順次実施へ”」 「そうか…。この前予備調査したばかりなのにな」 「梓ちゃんや憂ちゃんも、ついに前線行きね。 唯ちゃんとすれ違いにならなければいいけれど…」 澪と紬も、朝から喜ばしくないニュースを聞いて、浮かない声を上げる。 廊下から、朝食の飯上げを知らせる声がする。 いつもなら、不味くて量も少ないなりに、数少ない楽しみなのだが、 今朝は誰も、献立を気にする者はいなかった。 [第7話 終] 7
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【分類】 下位ページ ジャンル 目次 【分類】 【概要】ジャンル 【参考】関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 ジャンル ベリーロング ロング ボブカット ベリーショート ショート ショートボブ ツインテ ツーサイドアップ ピッグテール ツインドリル ポニテ ハーフアップ 二つわけ ドリル 三つ編み サイドテール お下げ お団子 ストレート ソバージュ カール パーマ 編み込み ウルフカット インテーク 姫カット オールバック アホ毛 一本結び アップ髪 二つ結び 盛り髪 黒髪 茶髪 金髪 白髪 銀髪 ピンク 青 緑 紫 赤 おっぱい 横乳 谷間 下乳 谷間ホール ネクパイ 巨乳 貧乳 腋 鎖骨 うなじ 尻 脚 ふくらはぎ ふともも 体臭 よだれ 涙目 鼻水 方言 声 おもらし 汗 ヤンデレ ツンデレ クーデレ 不思議 電波 厨二病 邪気眼 世間知らず 天然 △ お嬢様 ドジっ子 熱血 脳筋 堅物 真面目 律儀 潔癖 家庭的 地味 おっとり △ 引っ込み思案 クズ ゲス 腹黒 毒婦 肉食 草食 コミュ障 耳年増 ドヤ顔 ゲス顔 ☓ アヘ顔 ☓ ラリ顔 トロ顔 泣き顔 号泣 ☓ 男泣き 嘘泣き ジブリ泣き 上目使い ジト目 見下し ☓ 白目 仁王立ち ☓ ガイナ立ち ☓ ジョジョ立ち ☓ カトキ立ち ☓ 安彦立ち ☓ Wピース ☓ ガワラ立ち ☓ 勇者パース 雌豹のポーズ めがね マスク 帽子 カチューシャ ネコ耳 イヌ耳 ウサ耳 ヘルメット 兜 マフラー 靴 軍靴 サンダル パンスト 靴下 ガーターベルト ニーソ パンツ 女児パンツ 縞パン くまパン 白パンツ 黒パンツ ふんどし ブラジャー シミーズ ネグリジェ さらし 水着 スク水 ローレグワンピ ハイレグワンピ パレオ ビキニ レオタード ブルマ ジャージ ジーンズ ホットパンツ スパッツ(レギンス) スカート ミニスカート ロングスカート タートルネック セーター Yシャツ Tシャツ ポロシャツ アロハシャツ 和服 浴衣 袴 ラバー(革フェチ) ビキニアーマー 白衣 剃毛 生理用品 〇 処女 生理中 妊婦 搾乳 母乳 百合 ホモ 性転換 女装 男装 ふたなり 障害(知的) 障害(身体) 乳幼児 ロリータ ショタ 熟女 老婆 合法ロリ 童顔 ロリ巨乳 オネショタ ホモショタ ロリショタ 女性少女愛 ケモショタ ケモロリ 家族 夫婦 実母/息子 娘/実父 妹/兄 姉/弟 双子 祖父/孫娘 幼馴染 義母 義父 義姉/義弟 義妹/義兄 叔母/甥 叔父/姪 従兄妹 従姉弟 △ セーラー服 △ ブレザー ミッション系 ジャンバースカート 看護学生 見習い 幼稚園児 小学生(低学年) 小学生(高学年) 中学生 高校生 大学生 △ 女子校生 △ 女教師 チアリーダー 社交ダンス 新体操 スケート 応援団 陸上 水泳 馬術 登山 剣道 弓道 フェンシング プロレス 薙刀 射撃 柔道 テニス ラクロス ゴルフ バレーボール ソフトボール バスケ サッカー 卓球 ビーチバレー 放送 新聞 写真 演劇 漫画 文芸 美術 合唱 軽音 ブラスバンド ロックバンド 茶道 料理 科学 風紀委員 図書委員 保険委員 生徒会 厚生委員 中央委員 放送委員 体育委員 国語 数学 理科 社会 英語 体育 美術 音楽 巫女 尼(女僧) △ シスター アイドル ナース 女医 患者 博士 主婦 人妻 団地妻 未亡人 家事手伝い メイド ウェイトレス コンビニ店員 OL 秘書 女社長 SP 婦警 刑事 保安官 怪盗 スパイ くノ一 侍 変身ヒロイン 魔法少女 △ 魔法使い △ 僧侶 賢者 戦士 狂戦士 騎士 聖騎士 黒騎士 天馬騎士 竜騎士 狩人 格闘家 ネズミ ネコ イヌ キツネ ヒツジ ウシ ウマ ヒョウ ウサギ 触手 植物 虫 人魚 天使 悪魔 女神 天女 仙女 妖怪 雪女 九尾狐 座敷童 精霊 妖精 エルフ 幽霊 英霊 宇宙人 古代人 異界人 未来人 メカ少女 サイボーグ アンドロイド サンタガール カウガール バニーガール 剣 銃 △ 魔法 セクハラ イチャイチャ 〇 ハーレム ストリップ のぞき 盗撮 見てるだけ 視姦 ☓ SM ソフトSM ☓ 鼻フック スパンキング 拘束 ☓ 拷問 ☓ 内臓系 ☓ 切断 ☓ 眼球 ☓ 食人 言葉責め 罵倒 洗脳 催眠 ☓ 薬物 ☓ 麻薬 睡眠薬 自白剤 媚薬 精力剤 避妊薬 排卵誘発剤 ☓ デブ専 ペイント 軟体 露出 寝取り 寝取られ チラリズム パンチラ ブラチラ スカート捲り たくしあげ セルフスカート捲り 誘惑 挑発 咥えゴム 掴みシーツ だいしゅきホールド 股に手 手コキ 足コキ 素股 腋コキ 髪コキ ペッティング アナルセックス 浣腸 ☓ スカトロ大(食べる) ☓ スカトロ大(見る) ☓ スカトロ小(飲む) スカトロ小(見る) ぶっかけ 顔射 オーラルセックス ☓ セルフフェラ イラマチオ ☓ 食ザー フェラチオ 口内射精 精飲 ごっくん クンニスリング 69 パイズリ 潮吹き 射精管理 逆レイプ 尿道責め 多人数 ☓ 3P(男2・女1) 3P(男1・女2) ☓ 輪姦 ☓ スワッピング ☓ 乱交 獣姦 ピグマリオンコンプレックス 異物挿入 青姦 カーセックス 強姦 ☓ 産卵 ☓ 脳姦 ☓ 死姦 オナホール オナニー バイブ ローター 亀甲縛り ☓ 三角木馬 正常位 後背位 騎乗位 座位 立位 駅弁 まんぐり返し 松葉崩し ◎ 孕ませ ◎ 種付け ◎ 子作り 〇 腹ボテ ◎ 着衣H 股布ずらし ずらし挿入 パンツ下ろし 片足パンツ ◎ 処女狩り 断面描写 ハメ撮り キスハメ 正月 初詣 餅つき 成人式 節分 バレンタイン 雛祭り ホワイトデー 春一番 卒業式 春休み お花見 入学式 オリエンテーリング 身体測定 GW 母の日 父の日 梅雨 夏休み 海水浴 夏合宿 夕立 お盆 肝試し 縁日 敬老の日 運動会 学校見学 文化祭 ハロウィン 大掃除 冬休み クリスマス 修学旅行 林間学校 臨海学校 スキー教室 お泊り 勉強会 〇 現代 異世界 未来 異星 過去 昭和(戦後) 昭和(戦中) 昭和(戦前) 大正 明治 幕末 江戸(後期) 江戸(中期) 江戸(初期) 戦国時代 室町時代 鎌倉時代 平安時代 古墳時代 弥生時代 縄文時代 原始時代 古代文明 アメリカ 中国 △ ヨーロッパ オリエント アラブ インド 一軒家 アパート マンション 団地 自室 居間 風呂 トイレ 台所 寝室 納戸 玄関 蔵 庭 校舎 校庭 下駄箱 ロッカー 更衣室 プール 体育館倉庫 体育館 道場 屋上 教室 廊下 階段 踊り場 図書館 保健室 職員室 準備室 ホテル 公園 海岸 電車 バス タクシー 戦車 船舶 航空機 宇宙船 ヘリコプター 展望台 教会 神社 病院 診察室 病室 手術室 宿屋 酒場 荒野 豪邸 早朝 朝食 朝練 登校 昼 昼食 昼下がり お茶会 夕方 下校 夕食 夜 夜食 深夜 小説 ラノベ エッセイ 絵本 漫画 アニメ 特撮 実写 舞台 漫才 コント 落語 ミュージカル 歌舞伎 狂言 能 人形劇 人形浄瑠璃 クレイアニメ 3Dアニメ ジャズ ロック ポップス キャラソン ラジオドラマ RPG ARPG SRPG TRPG シューティング アクションシューティング 弾幕シューティング 横スクロールシューティング 格闘 対戦格闘 無双 育成シミレーション △ 恋愛シミレーション 経営シミレーション 戦略シミレーション アドベンチャー 〇 推理アドベンチャー ボードゲーム カードゲーム ◎ 抜きゲー 〇 シーン回想 〇 CG鑑賞 〇 BGM鑑賞 〇 セーブ 〇 ロード 〇 クイックセーブ 〇 クイックロード 〇 文章スキップ イラスト カード ポスター タペストリー カレンダー タオル ハンドタオル ビッグタオル 抱き枕カバー クッションカバー シーツ おっぱいマウスパッド お尻マウスパッド マウスパッド フィギュア ねんどロイド アクションドール 着せ替え人形 プラモデル 模型 ジオラマ 缶バッチ 携帯ストラップ クリアファイル マグカップ 湯呑 ボイス付 和風 洋風 中華 アメリカン エスニック クラシック モダン エキセントリック サイケデリック 萌え △ コミカル コメディー ホラー スリラー 〇 ミステリー パンキッシュ エレガント ラブラブ シリアス 【参考】 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/どうしてこんな嬉しいハーレム科学になった。 ★★★★ タグ 構成 最終更新日時 2013-09-03 冒頭へ
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「前回までの粗筋。 始めはさながらヒーローの如く現れ、この私を身を呈して守った古泉一樹だが、 物語の進行と共にヘタレ化が進んでいる」 「それでは粗筋にしても粗過ぎます。やり直す必要があるでしょう。 …ヘタレ化は否めませんが……」 「了解した。やり直す。否、物語の進展云々についてはこの際問題にしない」 「もはや粗筋ですらありませんね」 「問題視すべきは…」 「…すべきは?」 「イ・イ・イツキン イツキンキン」 「また!?止め――」 「以上。自転車の上からお送りした」 「え!?マジでずっと乗ってたんですか、自転車に!?ぼくた―― ――えええこれ浮いてる!?凍死とか補導どころじゃねええ!!」 「ペダルを踏み続ける行動が余りに単調だったため、この前に見た映画のワンシーンを再現した。 かごに、あなたのシャミセン二号を乗せれば完璧。 前フリが長い上に粗筋の役割を果していないので、早急に本筋に入ることが望ましい。 続々々・花嫁修行危機一髪、スタート」 「ぞくぞくぞく!?語呂悪っ! ちょ、始まる前に降ろして下さいい!」 「ヘタレ」 「くっ…! ああっ、前向いて下さい、でっででで電柱がっ!」 家に着いて、冷蔵庫に買った物を詰め込んで、ソファに突っ伏す。 今日も疲れた… 長門さんは口をもごもごと動かして、十八番の情報操作だろう、 ぐちゃぐちゃに混ざった黄身と白身に沈む、砕けた殻を取り除いていた。 少しの間休んだおかげで復活した僕も、彼女と並んで台所に立つ。 「何か僕に手伝えることは」 「無い」 にべもなく長門さんはそう言って、フライパンに卵を流す。 卵が焼けるいい匂いが部屋に立ち込めた頃、 彼女のお腹から、くうくうとかわいらしい音がして、思わずへらっと笑うと、 「恥ずかしい」 と菜箸で居間を指した。 何もできないくせにぼさっと突っ立ってないで、 さっさと向こうに行け…と言う訳ではないのだろう。 今は、あの炭水化物ダイエットの時とは違い、はっきりと恥ずかしいと言っている。 ですが、長門さん。 室内に入った今でもニット帽を被っている方が恥ずかしいのでは…? 「気に入った。 次の市内探索はこの服装で臨む」 うーん…それは… 僕が選んだ服を気に入ってくれたのは素直に嬉しい。 嬉しいが、その服を着た長門さんを見て、 それも僕が買った物だとばれたら、涼宮さん達がどう思うか… 「あたしは人の趣味に難癖をつける気は無いわ…… 有希がいいんなら、まあ、別に構わない、わ…よ」 「へ、へええー。 古泉くんって、そういう趣味があったんですか~。 あっ、別に軽蔑なんてしてませんよ! かわいいですね~、長門さん。確かに似合ってます~…」 「お前… いや俺は何も言わん何も聞かんお前の趣味なんて知りたく無い。 長門がいいならそれでいい。 お前が無理矢理着せたっつうんなら話は別だけどな。 とりあえず…俺の妹には手え出すなよ……」 ありありと残りの団員の反応が見えて、僕は乾いた笑い声を漏らした。 どーしよー… 僕が選んだことを、長門さんが黙っていてくれれば問題はそこまで大きく無いのだが… 「できた。オムカレー」 どん、と皿がふたつ机の上に置かれる。 「召し上がれ」 「あ、いただきます」 豊かな匂いと鮮やかな彩色が思考を遮ったのをいいことに、 心配は後回しにして、スプーンを手に取った。 それまでずっと続いていた、スプーンと皿の底がぶつかる軽い音が止まった。 長門さんの分だけ。 しかし、彼女の皿には、まだ黄色と茶色の固まりが半分ほど残っている。 「あなたは」 ぽつり、と彼女は言葉を落とした。 「目の前に危機が迫っている人間がいたら、 利害の有無に関わらず、その人間の安全の為に動く、と。 あなたはそう言った」 一昨日の僕が言ったことを彼女は反復した。 今の状態に発展する羽目になった、今思えば小っ恥ずかしい台詞。 そしてこの騒動が起こる、全て引き金となった台詞。 「危機と呼べるレベルには至らない。 しかしそれはあくまで、私から見た彼女の状況。実際に彼女が感じていた不安は私には計り知れない。 私は母を見失い、泣いていたあの子の為に、行動を取ったつもりだった」 長門さんはここで言葉を切り、僕を見つめた。 僕のスプーンを運ぶ手も、もうとっくの前に止まっていた。 「あなたが私にそうしたように」 沈黙は数秒程だった。 「成長、されましたね…本当に」 まるで、今まで遠目にしか見ていなかった幼い子の格段の成長を目の当たりにしたような気分で、 多分穏やかなものになっているであろう目線を暫く注いでいると。 長門さんはニット帽を更に深く深く被った。 前が見えないんじゃないのか、と思うくらいに。 夕食も、その後片付けも終えて、まあ、また抵抗虚しく脱がされ、 浴槽に突っ込まれたりした。 長門さん、あなたはもう少し恥じらいを持ちましょう… 婿にいけない…え、お前がいくの?来てもらえよ、 と、どうだっていいことを一人で悶々と考えて、続けて入浴している長門さんを待つ。 しばらくして、脱衣所の扉が開いた。 よほど気に入ったのか、僕が貸そうとしたラフな服を彼女は受け取らず、 今日買った服をもう一度着ていた。 帰宅してパジャマなりに着替えると思うので、僕がとやかく言うことではない。 「忘れていた」 開口一番、彼女はそう言って、居間の床に正座した。 「何をですか?」 「耳掻き」 ぽんぽん、と彼女は太股を軽く叩き、こちらを見上げた。 片手には耳掻きが握られている。 ……できればそのまま、ずっと忘れていて欲しかった… ではお言葉に甘えて、と言う訳にもいかないので、 首をひたすら左右に振ることに専念する。 「結構です」 「良くない」 「いりません」 「いる」 素早く伸びた長門さんの手が、ぐっ、と僕の右手の中指を強く握った。 そこに巻かれていた包帯は、入浴前に解かれていて、今はむき出しだ。 そこっ、腫れてるとこだって!ワザとやってるだろ!! 「いた、い、です」 「耳掻き」 「いりません…っ」 ぎゅうううう 「すみません嘘つきましたー! やっぱりお願いします!!」 「そう」 指を握る力が弱くなり、そのまま手を引かれ、彼女の太股に顔の側面を預けることになる。 なんだこれは。 彼女が無頓着でも、こっちはそうにもいかないのだから、 やっていいことと悪いことがあるだろう。 なんでスカート選んだんだよ… と数時間前の自分を呪う。 知らねえよ、こんなことになるなんて普通思わないだろ。 と数時間前の自分は言った。 普通、なんて言葉は三年半程前に見限ったつもりだったのだが、そう言い訳せずにはいられない。 あーあーあー、早く終われー、と呪文のように口の中だけで呟く。 「終わり」 その甲斐あってか、意外と早く耳から棒が抜き出された。 しかし、ほっ、と息を吐いた途端、 「次、反対向いて」 ごもっとも…耳はふたつあるんだよな… 一度起き上がり、反対側の耳が上を向くように動く。 これはどこの少女漫画だ、と眉が寄る。 どこの誰だ、僕の忍耐力やら精神力やら理性やらその他諸々を試しているのは。 受けて立とうじゃないか、とひとりで意気込んでいると、耳から違和感が消えた。 「終わりましたか?」 そう聞いても、長門さんは黙ったままだ。 頭を持ち上げたが、彼女に手の平でこめかみを押さえつけられ、さっきと同じ体勢のままで動けない。 「寂しい」 僕は真上を向いた。 「ひとりは寂しい」 彼女は僕を覗き込んでいる。 今日会ったあの女の子の目は、母とはぐれたと気付いた時、きっとこんな風に揺れていたのではないのか。 もしかしたら、長門さんは、今、彼女自身を迷子の女の子に重ねているのかもしれない。 気のせいかもしれないが、もしそうだったら、いつもの笑顔になればいい。 「寂しい、ですか」 「そう」 「あなたにも、そんな感情があるんですね」 「そう。一人暮らしは寂しい」 「僕も寂しいです」 「泊めて」 またえらい所に話が飛ぶものだ。 「駄目?」 「駄目です」 「私はひとり。あなたもひとり。あわせてふたり」 「それはそうですけれど」 「なら決定」 どうやら僕に拒否権は無いらしい。 この強引さ、涼宮さんの影響だろうか。 「歯磨き」 やっと起き上がることができた僕に、歯ブラシが突き付けられる。 はいはい、ともう抵抗する気力も失せて、僕は口を開いた。 「長門さんはどうぞベッドでお休み下さい」 その格好のままで寝るのは窮屈だろうと、長門さんに簡単な服を手渡すと、 脱衣所に入ってあっさりと着替えてしまった。 耳掻きをする前にそのジャージを履いて欲しかった。 「あなたはどこで寝るの?」 「ソファで寝ます」 「押し入れの方が安眠できると思われる。 私はそこを寝床にしているロボットを知っている」 「いえ…あんな、尚更ネズミが出てきそうな所では落ち着いて眠れません」 「確かに…では何故? 何故彼は、彼の畏怖の対象であるネズミがより出現しやすい押し入れで眠るの?」 「さあ…直接、その猫型ロボットに聞いて下さいとしか」 押し入れから毛布と掛け布団を引っ張り出して、ソファに被せる。 その際、長門さんは押し入れの上の段に登って、二分程そこに寝転がってから、また直ぐに下りた。 「今度、自宅の押し入れで寝てみる」 好奇心旺盛だ。けれど、隠れ家みたいで少し面白そうかもしれない。…やらないよ。 「そこでいいの?」 ベッドに飛び乗った長門さんが聞いた。 「僕のことはお構いなく」 ソファと布団の間に潜る。 「一緒にベッドで寝たとしても、私は構わない」 「僕が構います」 そんなことをして、何かあってからでは遅い。 遅いって何が?いや別に何も。 「そう」 長門さんはこちらを見て、 「おやすみ」 と壁に張り付いた電灯の電源を切った。 「おやすみなさい」 ここで寝返りをうったら転げ落ちるな。 「古泉一樹?もう寝たの?」 「起きてますよ」 「そう」 夏ならともかく、冬だと少し冷えてしまう。 「古泉一樹、寝た?」 「起きてます…」 「そう」 仮眠だとそこまで気にならないが、長い時間寝るとなるとソファは少し固い。 「古泉一樹?眠った?」 「………」 「古泉一樹?」 「起きてますけど…」 「そう」 「あの、あまり声を掛けられると、ちょっと…」 控え目にそう言うと、しばらくの間沈黙が流れた。 「眠れないんですか?」 「違う。 あなたがそこにいるということを、あなたの声がすることで確認したかっただけ」 「そうですか…」 「そう」 閉鎖空間でも発生しない限り、一度床に就いてから家を抜け出すことはなかなか無いのだが。 きっと長門さんに備わっているであろう、サーモグラフィティ等の機能を使用せず、声での存在確認。 …そうだ。 「寝物語りをしましょうか」 「お話?」 「そうです。 おとぎ話とか、童話とか…怪談や、本当は恐ろしいグリム童話等はできませんが。 あなたが寝付くまでお話しでも」 「金太郎がいい」 「日本人の殆どが完璧に説明できないで有名な話できましたね… えーと、昔々ある所に金太郎という名前の男の子が…」 「ある所ではない。物語の序盤の舞台は足柄山の山奥」 「ご存じでしたら僕が話す必要は無いのでは…」 「ある」 どこにその必要があるのやら毛頭見当つかぬまま、そこからは殆ど長門さんが物語の語り手になっていた。 これでは僕の方が先に眠ってしまいそうだ。 「そうして、坂田金時は酒呑童子を無事に退治した。と言い伝えられている」 「それで源頼光に褒美を頂いて、めでたしめでたし、ですか…」 「そう」 「そうですか…金太郎ってそんな話だったんですね… 眠い、です…」 「そう。私も」 「寝てもいいですか」 「いい。私も寝る」 その言葉に僕は目を閉じる。するとそのまま、くたっ、と眠れた。 色々と疲労が溜まっていたからだろう。その疲れが取れる筈の入浴が一番気苦労が絶えなかったから。 朝に強いとも弱いとも言えない僕を起こしたのは、先に目覚まし時計を止めた長門さんだった。 「起きて」 「ん」 「起きて」 「あーい…」 は、の発音ができず、それでもまだ布団の中でまんじりとしていると。 「起き――て!」 そう言いながら、助走をつけて腹に飛び乗られた。 「ぐあ!」 膝立てることねーだろ!! と叫ぶのもままならなず、自由な上半身のみで飛び起きれば、 僕に跨がっている長門さんのドアップで、うわうわ言いながら背中がソファに逆戻り。 コントか、コントがしたいのか一樹。 「起きた?」 「ええもう最高の目覚めです。誰かさんのおかげで」 体の上から退いた長門さんに、いつもの笑顔で痛むお腹を押さえ、ほんの少しの嫌味を垂れる。 「あなたは痛くされるのを好むの?」 嫌味は通じなかった。 「なんでそう話がぶっ飛ぶんですか」 「好き?」 「違います!」 何時何処でどんな状況で誰からそういう知識を得ているんだ。 朝っぱらからなんて会話だ、と洗面所に向かおうとすると、 『ラジオ体操第一!』 全部やってたら確実に遅刻しますよそれ。 結局遅刻は免れた。 体操は昨日のものを全てやったので、 終わった頃には徒歩では到底間に合わないであろう時間だったのだが、 ここでもう一度自転車に出番が与えられた。 「早く乗って」 「ふたり乗りで登校はちょっと…教師の目もありますし」 「遅刻したいの?」 「そういう訳では…」 自転車置場でもたもたする僕を見兼ねてか、 長門さんはさっさとスタンドを撥ね上げてサドルに腰掛け、こちらを振り返って言い放った。 「乗らないと置いて行く」 チリンチリン 「おはよう」 「あら有希、おはよ!…え?古泉くん?」 「お、おはようございます」 チリーン 「おはよう」 「おう、はよっす長門…はあ?古泉?」 「おはようございまーす…」 チリンチリーン 「おはよう」 「あ、おはようございますー長門さ……ふえ?こいず…」 「おはようございま、す…」 恥ずかしい恥ずかしい目茶苦茶恥ずかしい。 こっち見ないで欲しい、っていうか、なんで今日に限って登校中のSOS団全員に会わなきゃならない。 それになんで今日に限って長門さんは全員に挨拶するんだ。 わざわざベルまで鳴らして。 長門さんは三人ともすいすい追い抜かしたが、荷台で僕が縮こまっていた事に関して、 必ず後で涼宮さん達に追及されるんだろうな、今から頭が痛い。 とひとりで思い悩んでいると、坂のふもとの自転車置場に着いた。 「ありがとうございました…」 「いい」 見上げただけでうんざりとする坂を徒歩で登る。 「今日の僕の下駄箱には何が入っているんでしょうね」 昨日の剣山を思い返す。画鋲どころでは無かったな… 「さあ。ちなみに昨日の私の下駄箱には消しゴムのかすが隅に置いてあった。 恐らくは、あなたに好意を寄せている女子生徒の仕業」 うん…なんてコメントしよう……。 長門さんは、怒らせたら恐そうな人学年第一位に輝いてるから…当然と言えば当然か。 「ショボい」 うん…。 その日の僕の下駄箱には、いや、上履きの中には、良く練られた納豆が入っていた。 ちょ、たんま。ほんのちょっとでいいから暴言吐かせて…一言で済むから。 せーの、 「食べ物に罪はないでしょうが!!」 「そっち?」 と、下駄箱から丸められた紙屑を取り出しながら言う長門さんを尻目に、 僕はあらん限りの力で上履きを廊下に叩き付けた。 ああ、むしゃくしゃする。こんな扱いを受けた納豆の気持ちを考えてもみろ。 誰のために美味しく加工されたと思っているんだ。 買ったお前のためだろう!? 「いや、ツッコミ所が違う」 長門さんはそう言い、廊下に転がった上履きを拾い、口をもごもごとさせた。 復活の上履き。 さて、特筆すべきは全ての授業が終わった放課後、文芸部室にての事だ。 今朝の件についての、他の団員からの追及どころでは無かった。 いや、追及はされるにはされた。一時間目が始まる前の休み時間、教室に襲撃しに来た涼宮さんに。 なので、長門さんが昨日に限り僕の家に泊まったことや、 晩ご飯を作りに来てくれていることは勿論伏せて涼宮さんには寝坊して遅刻か、 と慌てて僕がマンションを飛び出した所でたまたま長門さんが通りかかり、 彼女の善意による思い付きで一諸に自転車で登校することになった、と説明した。 今の状況に至った経緯を順に追って説明するのももどかしいので、過程は省かせて頂こう。 僕は両肩に物凄く強い力を加えられ、腰を掛けた姿勢のままパイプ椅子に押さえ付けられていた。 その力は長門さんの両手に込められていて、彼女は僕の目の前で仁王立ちをかましていた。 「えー…と」 「却下」 「まだ何も言っていませんが…」 「あなたが、先程私があなたについて指摘し、 そして今から私が、あなたに実行しようとしている事から逃げようとしているのは明らか」 「いや、そりゃ、逃げもしますって」 「遠慮は無用」 「遠慮だとか言う問題では無くてですね…」 「私は有機生命体で言う所の雌に分類される。あなたは雄。 よって私には、あなたが今置かれている状況を完全に理解する事は不可能」 「はあ、まあ、長門さんには無縁でしょうねえ…」 「しかし、今のあなたは辛そうに見える」 「別に、あなたが思っていらっしゃる程問題は…」 「ある。あなたのそれは痩せ我慢」 「我慢、って…」 「間違ってはいない筈。私は私の発言に責任を持つ。 『あなたの手が完治するまで私があなたの生活をサポートする』」 「はあ、まあ、そんな台詞もありましたね…」 「それはこうとも言える。あなたの手が完治するまで私があなたの右手の役割を担う、と」 「だからって、何もこんなことまで…」 「恐らく、あなたの右手が正常に使えたのであれば、 あなたはこの様に追い込まれるまで放置しなかった筈」 「ええ、まあ、それは確かに」 「しかし、あなたのその不快感も今日で終わり。私がその始末をする」 「いや、マジでいいです、って!僕はそこまで気にしていませんから!」 「あなたが気にせずとも、私が気になる。もう限界」 「どうかお気になさらないでく――なんて物ポケットに入れていらっしゃるんですかあなたは!?」 「これは使用しないの?」 「しませんしません! あなたは、何か大きな勘違いをされているようですね、止めておきましょう!ね!!」 「却下」 「却下って!あなたにこういった経験があるとは思えません!」 「確かに、経験は皆無」 「なら!」 「やる気があれば何でもできる。これは名言。偉大な人の言葉」 「ひっ、人には努力や根性のみで出来ることと出来ないことが… とにかく一旦離して下さい」 「暴れないで」 「お断り、しますっ…手を退けて頂けませんか!」 「却下。これ以上は私が見ていられない」 「たんま!待った!結局それ使うおつもりですか!?」 「そう」 「いや、そんなの使ってやったら死にますよ!殺す気ですか!」 「男が細かい事でごちゃごちゃと…」 「男だからです!」 「わかった、文句は後程受け付ける」 「後では遅――」 「力、抜いて…」 「ちょ、わ、やめ、ぎゃああああ!!」 ひゅっ、と長門さんの右手が振り上がり、僕は彼女の手の中にあるカッターナイフの刃先を避けるべく、 渾身の力で彼女の左手を肩から払い、椅子から転げ落ちた。 しかし、無様に尻餅をついた体勢の僕が立ち上がるよりも先に、彼女のカッターが頬にぴたりと添えられる。 「あなたに無精髭は似合わない」 「ひ……!」 皮膚に、刃の冷たく固い感触を感じ、さーっ、と血の気が引く。 カッターで、髭は、剃れません…!! そう言おうとするが、後ちょっとでも刃が深く入れば、 間違いなく流血沙汰なこの状況に対する恐怖からか、 口がぱくぱくと空気を噛むだけで全く声にならない。 怪しげな機関に所属しているせいで、恐い目や痛い目には割と遭い慣れている筈なのだが、 それらと決定的に違っているのは、今の彼女に悪意は、それはもう全く、全然、これっぽっちも無く、 だからこそ、これ位で許してやらあ、ここまでやったら十分だろ、というラインが彼女には存在せず、 それがより恐怖を倍増させる。 更に、あんなに必死になって身に付けた護身術は、彼女相手には無効と来ている。 カッターとのゼロ距離に鳥肌を立て、僕は首をカッターから逃れる為に横に向けた。 ぎぎぎ、と効果音を付けても良さそうな程ぎこちなく。 今の今まで長門さんの説得に必死(しかもその説得も失敗への道まっしぐらだ)だったせいで全く描写していなかったが、 涼宮さん達も既にこの部室に居て、先程から僕達の会話を目の当たりにしているのだ。 そろそろ危険だ、と助太刀をしてくれても良さそうだと言うのに、しかし一向に誰も動く気配を見せない。 は、薄情者…。 傍観を決め込んでいる三人に、アイコンタクトで助けを求める。 S! 「しっかし、さっきの有希と古泉くん、会話だけ聞いてたらどえらい勘違いしそうだわ。 ね、みくるちゃーん」 O! 「ふえ?勘違いですかあ?別に何も… ああ、長門さん、カッター振り回しちゃ、危ないですよぉ…でもわたしじゃ止められないし… あれ?キョンくん、なんで震えてるんですか?」 S! 「刃物持った女子恐い腹えぐられるえぐられる朝倉止めて助けて嫌だ助けて助けて」 SOS送信ミス ………どっ、どいつもこいつも…!! 僕のSOS信号は誰にも届かなかったようだ。 いや、届くには届いたが、長門さんプラスカッターのコンボに立ち向かう勇気が無いのかもしれない。 僕だってそんな勇気は微塵も無い。 が、このまま大人しくしていると輪をかけてとんでもない事態に陥りそうなので、 ていうか、高々無精髭くらいで一々血の海に沈んでいては、この先命がいくつあっても足りない。 「ああっ、あんな所にキュアブラックがっ!!」 「なぎさ!?」 この部室のある校舎とは反対側に建っている校舎の屋上を指差す。 長門さんがプリキュア好きだというのは初詣の際に知ったことだ。 窓の方へ、足はその場に貼り付けたまま、上半身のみを大きく後ろに捻った長門さんから隙をついて飛び退き、 ドアノブに手を掛ける。この部室から逃げた所で彼女が諦めてくれるとは思わないが、ここはすったもんだをするには狭すぎる。 しかし、こんな見え見えの嘘に上手いこと引っかかってくれたな… 「この様に」 「え?」 「私が騙されるとでも」 長門さんはこちらを振り返ることすら無く、刃物を握った右手を肩越しに覗かせただけだった。 …僕の目には少なくとも、そうとしか映らなかった。 次の瞬間には、すかーん!と音を立て、扉にカッターが突き刺さった。僕のブレザーの裾を巻き込んで。 「な……!」 手裏剣!?あんたは忍者か!とか、ぶっちゃけありえなーい、とか、言いたいことは無限にあったが、 歯の根が噛み合わず、かちかちと音を立てただけだった。 あれ、僕ここまでビビりだったっけ…? あ…ヘタレ化……? でもこれだと、どちらかと言うとヘボ化では…? 頭がぐるぐるになっている僕を当然無視して、長門さんはすたすたと近付き、カッターを扉とブレザーから引き抜いた。 大きく切れ目が入ってしまったブレザーを見て、長門さんは、 「後程修正を施す」 と言い、またも刃物を構えた。 それなら無精髭をきれいさっぱり取り除いて下さい。 長門さんの右腕が、再び大きく振り上がって、風を切り裂きながら僕の顔面目掛けて迫って来た。 もう、それ、殺ろうとしているようにしか見えない。とても髭を剃ろうとする動作ではない。 腰が抜ける要領で、足の力を一気に抜き、扉にもたれ掛かって背中を落とし、危機一髪で逃れる。体育座りの姿勢だ。 が、それも虚しく、すぱっ、ぱさっ、と嫌な音が続いた。 「あ」 カッターを手にした、通り魔予備軍の少女の唇から小さく声が漏れた。 はらはら、と僕の肩に何かが降り懸かる。 なんだこれ…血、ではないな… 「ストップ、ストーップ!有希、やり過ぎやり過ぎ!!」 涼宮さんが、がらくたの山から美術に使う画板を引っ張り出し、盾にするように僕と長門さんの間に差し込んだ。 肩に落ちた、細い糸のような物を摘む。髪の毛だった。 どうやら、体を落としたはいいものの、髪が体について来れず、逃げ遅れてしまったようだ、 と、そこまで考えて、僕は卒倒こそはしなかったが、へなへな、と体育座りから、 内股を床にべったり付ける体勢になり、今度こそ腰が抜けた。 「大丈夫か古泉くたばってないか古泉チビってないか古泉立てるか古泉」 彼が、彼なりに心配してくれている顔で僕の前に立つ。 トラウマのせいか、まだ些か混乱気味のように、僕の名前を連呼している。 てか、チビってはない!!ないったらないからな!そこだけは絶対譲れない!! 「ななな、長門さん…カッター、わたしに預けてもらっても…?」 朝比奈さんまでおどおどしながらも心配してくれている。 ……みんな、ありがたいのだが、できればもう少し早い段階で助けて欲しかった… びくつく朝比奈さんに、刃をしまったカッターを渡した長門さんは、 彼に並んで僕の前に屈んだ。 「済まない」 長門さんは淡々と言葉を紡ぐ。 「あなたがなぎさをだしに、私から逃れようとたのに憤りを感じ、 少しばかりの制裁を与えようとした。が、度を越してしまった」 ほんとにな。 …そこまでなぎさを使われたのが頭に来たのか… ここで、彼女はひょこんと頭を下げた。 「…ごめんなさい」 「そうね、有希も反省していることだし、悪気があった訳じゃないし。 ね、古泉くん、許してあげて!」 全く、この人は寛大と言うべきか、大雑把と言うべきか… 実際、彼女がカッターで髪をちょんぎられたら、多分相手が誰であれ一生涯許さないだろうに。 はあー、と盛大に溜息をついて(それ位は優等生演技中の今でも許されるだろう)僕は力無く笑った。 「帰りに床屋に寄って、髪も髭も見れるようにします… 美容院だと、髭剃りは無理でしょうから」 「そうした方がいいわ。 古泉くんは爽やか美少年ポジションであって、無精髭が似合うワイルドタイプじゃないしね」 そう言って、涼宮さんは彼を暫くじっと見て、あんたも似合わないわね、きっと、と呟いた。 「立てる?」 長門さんが手を差し出す。 あっさりとその手に頼るのも情けないので、ぐっ、と力を入れて立ち上がろうと試みる。 が、腰が全く持ち上がってくれない。 「ちょっとキョン、古泉くんに肩貸しなさい」 「なんで俺が」 「あたしやみくるちゃんや有希じゃ力が足りないでしょ!」 「朝比奈さんはともかく、お前と長門はいけるだろ」 「はあ!?ふざけ――」 「私の責任。手出しは無用」 軽く口喧嘩になりかけていたふたりを長門さんが遮る。 そのまま彼女は強引に僕の膝を立てて体育座りにさせ、手を僕の肩と膝の裏に添える。 おいおいおいおいおいおい、これってまさか… 「世間一般で呼ぶ所の、お姫様抱っこに該当される」 「いやいやいや!何をさらっと!」 彼女の手を引き離し、そのままその手を押さえ付け、 足に力を入れると、火事場の馬鹿力か、ふらつきながらもなんとか立てた。 はー、危機一髪… もう少しで男の面目丸潰れだった… で、 「………」 なんで睨むんですか長門さん。 その日の団活動は、床屋が閉まらない内にと涼宮さんが僕に帰るように言い、 その途端、長門さんが本を閉じたので、じゃあ今日はこれでお開きね!といつもより早い時間で終わった。 「という訳で」 最後尾を、今日だけは長門さんと並んで歩き、僕は前の三人に聞こえないように少し声を落とした。 「帰りに床屋に寄るので、先に帰っていて下さい」 ポケットから部屋の鍵を出し、長門さんに手渡す。 ピッキングの現場を住人に目撃されるのは、なんとしても避けたい。 こく、と彼女は小さく頷いて、ポケットに鍵を滑り込ませた。 そのまま彼女は僕のブレザーの裾に手をかざし、その手が離れると、切り込みは塞がっていた。 「あいよ、坊や。お疲れさん」 そこまで髪が悲惨な目に遭っていた訳でもなく、ほんの少し鋏を入れただけで、元通りとはいかなくとも、 自分から言わなくては、切ったことすら団員以外は誰も気付かないと思われる程変化は見られなかった。 顎を支配していた不快感ともおさらばできて、 安堵と共にそのまま床屋の椅子に深く腰掛けたままでいたかったが、 携帯が着信音1を奏でたので、慌てて会計を済ませた。 Eメール一件受信。 定期報告せよ、とのことだった。 続く 「次回、花嫁修行危機一髪・完、お楽しみに」 「あ?坊や、誰に話し掛けてんだ?」 「…あ、いえ、ひ、独り言です…どうかお気になさらず…」 花嫁修行危機一髪・完へ
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諸君、いかがお過ごしかな?私の名は龍宮真名。気軽に“隊長”とでも呼んでくれ。 さて、私は今現在傷薬を探している。何故そんなものを探しているかって?勿論怪我をしたからだ。 この仕事人龍宮真名を手こずらせる強敵と今格闘中なのである。その気になる強敵の正体とは……。 「ただいま……ってなんだこの甘ったるい匂いは?」 「ああ、刹那か。すまんが傷薬の場所わかるか?あと絆創膏も」 「そこの3番目の引き出しの中の小箱に入ってるはずだが……どうした?」 「そいつにやられた……」 真名の指差す方向、そこは台所。刹那が気になって向かってみると中途半端に刻まれた茶色い塊があった。 「これは…チョコ?」 「なかなか硬くてな……おもいっきりやったらこの有様さ」 「それにしても一体このチョコで何をするつもりだったんだ?」 「明日に向けてだ……」 「はぁ?」 刹那は最初は何の事かサッパリだったがよくよく考えてみれば明日はあの日だという事に気付いた。 全国の女子が好きな人に甘いものを渡すと同時にもてない人にビターを振りまく一大イベントの日だった。 そういえば最近クラスでもチョコの話題が増えていた事に今になって気付く刹那だった。 「それにしてもお前がチョコとはなぁ…。で、誰に渡すんだ?例の部長か?」 「楓……」 「え?」 「楓に渡す……」 少し恥かしそうにほんのり頬を朱に染めて龍宮は呟いた。普段見せる事のない非常に乙女チックな可愛らしい表情だった。 それに対して刹那は口をポカンの開け目を点にしていた。 (ん?バレンタインって好きな男性に…あれ?何かおかしくないか?楓って長瀬楓だよな?) 「あ!そうか友チョコ!友チョコ!そういえばクラスの人達が言ってたな。友達にあげるチョk」 「私は本気だ」 「おまえそれは……!」 仕事仲間として、友人として危ない道に走るのを阻止しようとして止まった。 考えれば自分こそそっちの気が、寧ろ大幅に踏み外して軌道修正出来ないほどお嬢様と……。 そんな人間が「百合に走っちゃだめ!」なんて言えるはずが無い。 「ま、まぁ頑張れ……応援してるよ」 「ありがとう。よし、手当ても済んだし再開するとしよう」 「それはいいがその無残な鍋や食器達はなんだ?」 見れば台所には最早使用不可能な程焦げた鍋や食器が山積みになっていた。 「この鍋は?」 「チョコを溶かそうとして焦げた」 「この食器は?」 「それもチョコを溶かそうとレンジに入れたら焦げた」 頭が痛くなってくる。以前仕事の時食べさせてくれた野戦食の素晴らしさはどこにいってしまったのだろう。 とかいう自分もこの手の菓子は作った事がないので何ともいえないが、それでもこれは酷い。 「一つ聞くがお前作り方解ってるのか?」 「溶かして固めればいいんだろう?」 「まあ間違ってはないだろうが……って何でサバイバルナイフでチョコ刻んでんだ!」 「やはり包丁は私には合わん。こっちのほうがいい」 もう刹那は気にしない事にした。気にしだしたらキリが無いからだ。そんな事よりもお嬢様に渡すチョコを考えたほうがいい。 しばらく考えて大体イメージが沸いた頃台所から焦げ臭い臭いがしてきた。 「火が強すぎたか……」 「なあ龍宮……人に聞くとか本見るなりしたらどうだ?というかそうしろ!頼む!これ以上台所を滅茶苦茶にしないでくれ!」 半ば強制的に部屋を追い出された龍宮はとりあえずある場所へ目指した。 料理といえばあの人。そう麻帆良の料理の鉄人四葉五月。彼女がいる店『超包子』を目指した。 まだ開店前なのか、表には誰もいなかった。すると店から大量の荷物を担いだ古が出てきたので龍宮は五月の居場所を尋ねた。 「サツキなら奥で仕込みをしてるアル。それよりちょと手伝って…」 今の龍宮に古を手伝う時間的余裕はない。古の願いを軽くスルーすると奥へと入っていった。 「やあ五月。実は……」 「チョコの作り方を教えてくれ」と言おうとして龍宮はすぐに扉の影に隠れた。 その速さは常人では捉える事は不可能なほどだった。 (何故楓が……?) 顔を少しだけ出して覗くと何やら五月と楓が話していた。会話の内容が気になるがバレる訳にはいかずその場を退散した。 楓にチョコを作っていることをバレては突然チョコを渡して想いを伝えるという計画が台無しになる。 この“突然”というのがポイントだ。突然意外な人物から意外なプレゼントを貰い意外と美味くて意外な告白。 このサプライズを提供するには楓にチョコを作っている事を悟られるのは非常に不味い。 (仕方ない。あそこに行くか……) 向かった先は図書館島。膨大な書物が眠るここにチョコの作り方など「こ○亀」の巻数以上に眠ってるはずだ。 「あ…た、龍宮さん…。あ、あの…こんにちは」 入ると本を抱えた宮崎のどかがいた。ナイスタイミングと思い早速チョコの作り方の本の場所を聞いた。 「え…と、それなら一番奥から3番目の本棚がお菓子関連の本ですからそこにあると思います……」 向かってみると確かにそこにはお菓子に関する本がズラリと並んでいた。和、洋、中と何でも揃っている。 「凄い数だな……お!これなんか……」 『初心者でもかんたん!バレンタインチョコの作り方』という本に手を伸ばしたその時だった。 「おや?真名ではござらんか。こんな所で何を?」 「楓!?(何故楓がここに!?さっきまで五月と話していたのに!というよりこの状況はかなりピンチだ!)」 「その本を借りるでござるか。何々…チョk」 「ち、違うぞ!断じてチョコを作る本など……!私はこっちの本を……!」 バレたら不味いと思い龍宮咄嗟に隣の本を抜き取った。 「『食べれる昆虫大特集!』でござるか……?」 「そそそ、そうなんだよ!戦場で食料は大切だからな!(クッ…!よりにもよってこんな本とは……!)」 「なるほど……。そういえばイナゴの佃煮はなかなか美味いでござるよ」 「あ、ああ…そうだな…。では私はこれで!」 とりあえず何とか誤魔化せたようだ。私は風を切る速さで図書館島を出た。 結局収穫はゼロだった。おまけに余計な本まで借りてしまうという酷い有様だった。 「ただいま……」 「よし出来た!」 龍宮が部屋に戻ると何やら刹那が歓喜の声を上げていた。 「どうした?」 「チョコが完成したんだ。後は当日渡すだけだ」 ルームメイトの綺麗に仕上がったチョコを見て益々龍宮の周りのオーラが暗くなる。 それを見かねた刹那は黙って一枚のメモ用紙を差し出した。 「……なんだこれは?」 「それに一通り作り方が書いてある。後は勝手にしろ」 そういい捨てると夕凪の手入れをし始めた。 メモを見るとチョコの基本的な作り方から様々なアレンジなど事細かに記されていた。 「ありがとう刹那」 「礼はいいから鍋と食器を弁償してくれ」 刹那の解り易い説明文で(説明図は絶望的に解り辛い)龍宮はなんとかチョコを完成させた。 綺麗にラッピングして冷蔵庫にしまい、そのままベッドに潜り込むと数分も経たないうちに寝息が聞こえてきた。 (慣れない事をして相当疲れたのだろう。明日は頑張れ、龍宮) 刹那はそっと布団を掛けなおして微笑むと自分もベッドに潜り込んだ。 (さて、私も明日どうやって渡そうか……) 色々な妄想を膨らませ時折ニヤニヤしながら刹那も眠りについた。 ――バレンタイン当日 いつもより少し早く起きて身支度を整え二人は学校へ向かった。 通学路でチョコを渡している者も結構多く改めて今日は特別な日だと感じた。 さて、下駄箱につくと早速声を掛けられた。 「あの…龍宮先輩!これ受け取ってください!」 「桜咲先輩これどうぞ!それとまた稽古つけてください!それでは失礼します」 おなじ中等部の後輩から、そして下駄箱に幾つかチョコが入っていた。 「あんな後輩知らないんだが……」 「まあいいじゃないか。悪い事ではないんだからな」 モテる事に嬉しい反面少し恥かしく、又戸惑いを隠せないでいた。 「せっちゃんモテモテやな~。ウチ少し妬いちゃうわ」 後ろから緩やかな京都弁が聞こえた。刹那の想い人の近衛木乃香だ。 「おおお、お嬢様!?これはその…ち、違うんです!!」 「はい、せっちゃん。ウチ頑張って作ったんよ?」 「ああ、ありがとうございます!それでその…私からも……これ……」 「ほんまに!?せっちゃんありがとう!!」 朝っぱらから見ていて痛々しいほどのバカップルっぷりを見せ付けられた龍宮は半分呆れている。 寧ろだんだん腹が立ってきたので先に教室に向かう事にした。 途中何度も見知らぬ女子生徒にチョコを渡され教室に着いた頃には両手が塞がってる状態だった。 (楓は……まだ来ていないか……好都合だ!) 龍宮は昨日のうちに書いておいた手紙を他の者にバレないようにこっそりと楓の机に入れた。 手紙の内容は『放課後に世界樹に来て欲しい』とだけ書いてある。 (まずは第一関門は突破…後はこのチョコを渡せばミッションコンプリートだ) さて、龍宮は自分の席に座り教科書を机に仕舞おうとした時一枚の手紙が落ちた。 何だこれ?と気になって中を見て龍宮は固まってしまった。 『今日の放課後、世界樹にて待ってる』 (ダダダ、ダブルブッキングだと!?想定の範囲外だぞ!?) 非常に不味い。これが他の場所なら普通にスルーできるのだが場所が同じではスルーしようがない。 しかもこの送った人物に私が楓にチョコを渡すところを見られるのは非常に恥かしい。 いや、もしこの人物からチョコを貰ってるとこを楓に見られたら?あらぬ誤解を生む事になる。 何かいい方法はないか?と龍宮は脳をフル回転させた。そしてある案が浮かんだ。 龍宮は急いで別の紙に何やら書きこんだ。そして書き終わると楓の机に入っている手紙と交換した。(この間僅か10秒) 新たに書き直した手紙の内容は『放課後に世界樹の“上”に来て欲しい』とのこと。 (完璧だ!上なら誰にも邪魔されず尚且つ広大な麻帆良の地をバックになんともロマンチックなシチュエーション!) 放課後が待ち遠しくなり何だが時間がゆっくり感じられる。早く放課後にならないかと体がウズウズする。 「ねーねー○組の○○さん高等部の○○先輩にフラれたんだって」 「知ってる~!折角一生懸命チョコ作ったのにフラれるなんて可哀そうだよね」 隣の席の柿崎美砂とその後ろの早乙女ハルナが早速噂話をしている。その会話を聞いて龍宮は気付いた。 (私もフラれるのでは?) 男女でもなかなか成立しないのにましてや同姓などマンボウの赤ちゃんが成長するくらい確立は低いのでは? そう思うと急に放課後が怖くなると同時に。急に時間が早く感じられる。 人間とは不思議なもので楽しみが訪れるまでの時間は長く感じるのに嫌な事はあっという間に訪れる。 気が付けば最後の授業も残すところあと5分である。 (まずいぞ!敵地に忍び込むときくらいの緊張だぞ!) 終了のチャイムと同時に龍宮は教室を飛び出した。少しでも早くいって気持ちを落ち着かせたいのだ。 世界樹につくとひょいひょいっと登っていった。そして適当な枝に座ると深い深呼吸をした。 (落ち着け…まずはチョコを渡すんだ…。それで…それでその後……) 「遅くなってすまないでござる」 「かかか、楓!?」 落ち着きを取り戻しかけたところに楓が来たもんだからまた取り乱してしまった。 「まさかあの手紙の送り主が真名でござったとは……」 「すまないなこんな所に呼び出して……」 「いやいや、それより拙者に何の用でござるか?」 このチョコを渡すだけ。たったそれだけの事なのに体が固まって動かない。 「どうしたでござるか?」 情けないぞ仕事人龍宮真名!昨日頑張って作ったチョコを無駄にするのか!? 「実は……」 私は狙った獲物は外さない名スナイパーだ!今回だって見事捕らえられる!信じろ! 「これ、お前に……私の…て、手作りだ……!」 「おお!これはかたじけない」 渡せた。顔が熱い。恐らく私の顔は真っ赤に染まっているだろう。あとはこの想いを……。 「それで実は……」 「実は拙者も真名に……ほれ」 いままさに告白という所で楓からの思いがけないチョコのプレゼント。嬉しいのだがもう少しタイミングを考えてほしい。 「実は拙者も手作りでござるよ」 「そ、そうか…ありがとう」 「それにしても同じ場所に呼び出すとは…これも運命でござろう」 「ん?それじゃあ…あの手紙は……」 「拙者が書いたものでござる。真名に伝えたい事があってこの場所を選んだんだが……どうしたでござるか……?」 そう言う事か。つまり似たもの同士で相思相愛だったというわけか。何だか肩の力が一気に抜けていく。 先ほどまでの自分の行動が笑えてくる。私は声に出して笑った。 楓も私の気持ちに気付いたのか、私につられてなのか解らないが笑い出した。 「それにしてもチョコには手こずったよ。何せ作り方がわからなかったからな」 「という事は五月殿との会話を覗いてたのは真名でござったか」 「気付いてたか?」 「誰とは解らなかったが気配は感じたでござる……図書館島にいたのもそのためでござったか」 「まあな……お前もそうだったんだろ?考える事は同じだな」 「まあ昆虫を入れるのは考えてないでござるが」 「あれはお前がいきなり声を掛けるから……!それに昆虫なんか入れてない!」 「ははは!冗談でござる」 お互いの笑い声が響く、とても楽しいひと時。やがて笑い声が止み静寂が訪れる。 「さて、改めて言わせて貰おう……」 真っ直ぐと見つめる龍宮に対し楓も目を開き真剣な、しかしどこか嬉しそうな顔になる。 「楓、私はおまえの事が……」 おわりんこ
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前ページ次ページ審問同村会 [魔王村] 村のログ [魔王村] [#t7e30baf] 構成および勝敗結果 [#ze8f4e82] あらすじ [#v1368857] 名言集 [#hc417fbc] 悪事全集 [#c97a24df] キャスト [#x0c49959] 主な出来事 [#id563598] MVP [#hfa8f465] コメント [#p571b205] 構成および勝敗結果 村の名前 魔王村 人数構成 勇者(人狼)3人 裏切り者(狂人)1人 黒魔道士(占い師)1人 死霊術士(霊能者)1人 守護隊長(守護者)1人 一般魔族(村人)6人 魔王様(聖痕者)1人 勝敗結果 勇者側勝利 あらすじ 数々の冒険を経てようやく魔王の居城へとたどり着いた勇者たち。 しかし魔王の城には勇者たちを返り討ちにするべく数々の強敵が待ち受けている。 そこで勇者たちは魔王の配下に変装して忍び込む作戦をとることにした。 もちろんそれに気づかない魔王ではない。魔王は配下たちを大広間に呼び寄せるとその中に潜む勇者を探し出し、一人づつ処刑することを宣言した・・・ (なんで身内の顔しらんねんって突っ込み禁止。した人から処刑) 名言集 皆燃えてしまえ。 書生 ハーヴェイ エピローグ とりあえずカップルにむかついたときはこう言って放火するといいよ なんでしんどんねん 魔王 シャーロット 5日目墓ログ はーべいの人が一番はじめに人狼やったときのマンジローの台詞らしぃょ。 灰で食われたときだけでなく、死んだらいつでも言おうぜ! 特に吊られて当たり前の状況で言うと、ふてぶてしくて好感度アップ間違いなし! さあみんなはやらせよう! 悪事全集 シャーロット 私は・・・とりあえず過疎地でトレカの大人買いをしてきましたわ。 これで入荷の遅い過疎地の住人はカードが買えなくて困るはず・・・ ただ、私の財布も困ったことに・・・ [シャーロットは大量の『世界の魔王』トレカを抱えている] しかもこのトレカにうちの魔王様いなかったんですよね・・・ マイナーなのかしら。 さて私は今日も今日とて悪事に勤しんでましたとも。 今日は中学受験に疲れた見知らぬ小学生に戯れでラブレターを渡してみましたわ。 コレできっと小学生は 「見知らぬ美人で聡明で優しいおねえさんにラブレター貰っちゃったよ僕」 と妄想で悶々としてエリートコースを滑り落ちてくれちゃうはずvv ああ、想像するだけでぞくぞくしちゃうw なんて悪事なのかしらvv そういえば今日の悪事を紹介するのを忘れてましたわ。 今日は道行くおじ様のポケットに「キャバクラ魔王」のいかがわしいマッチと 「ろーずまりー☆」と書かれた名刺(キスマークつき) をこっそりと忍び込ませてきましたわ。 これできっと熟年離婚ね。おじ様はひとりっきりで寂しい思いをするに違いないわ。 なんて愉快なのかしら! こんばんわです〜 今日は駄菓子屋ロッテになって子供にわざと多くおつりを渡して混乱を誘ったりしてみましたわ。 正直に言うべきか、言わずにネコババすべきか良心の呵責に悩む子供の姿を眺めるのは楽しかったですw あと1/16ニーナのお友達フィギアも売ってみたらまにあな大人のお兄さんにバカ受けでしたわw ただいま〜です 今日は魔王学校に行ったら下駄箱にラブレターが入れてあったので それを他の男子の下駄箱に入れなおしてみました☆ これで薔薇疑惑が持ち上がっちゃいますわw きゃ、たのしみー [シャーロットは大量のプリンが入った箱を抱えて帰ってきた] ふう。今日は小学校に忍び込んで美少年の確保・・・ ではなくて給食のプリンを盗んできましたーw 小学生の唯一の生きがいであるプリン。 休みの子とかアレルギーの子の分が血で血を洗う争いによって奪われるプリン。 それを奪う私ってなんて罪な女なのかしら。 しかもあえて1個だけ残していくのがまた罪。 あの小学校は今頃バトロワ状態になっていることでしょうよ。 [シャーロットは大量のマンガを抱えている] とりあえず今日はこの付近のすべての本屋からマンガ 「魔王の仮面」の12巻だけを買い占めてきました。 集めてる人は続きが気になって狂ってしまうことうけあい。 そして我慢できずに13巻を買ってしまうと いきなり展開が変わっていて混乱してしまうという寸法ですわ。 今日は学校のチャリ置き場のチャリの大移動を行いました。 めっさ骨の折れる作業でしたわ。 位置を入れ替えることにより生徒たちはもしや盗まれたのでは!?と大混乱。 放課後の学校のカオス具合は見ていて面白かったですわw よいしょよいしょ。 [シャーロットは大量のメイド服を抱えている] 今日は聖地アキバハラとやらに行って来てそこにある限りのメイド服を奪ってきました。 これでメイド喫茶は営業不可能。 そして萌えを奪われた聖地の住人たちは絶望に沈むでしょう。 そこへ私とローズとエッタがメイド服を着て颯爽と現れることによって 魔族の尖兵を簡単に獲得できるのですよ。なんとスマートな作戦っ こんばんわ。 今日はおいしいと評判のレストランをたくさんめぐって 一口だけ食べて残すといった行為を繰り返してきましたわ。 これでシェフは自信喪失して廃業。 そして街からはおいしいレストランはなくなってしまいますわw ナサニエル さて、俺はアイスのアタリ棒の文字を消してしまう新呪文でも考えるとしようかな。 希望に胸をふくらませて駄菓子屋にやってきた子供達の笑顔が、 棒を出した瞬間絶望に凍り付く。 その表情を想像しただけで悪の喜びが心を満たすというものだ。 -ナサニエルはコボルドたちに命じ、次々に穴を掘らせていた。 掘り出された缶や大きなカプセルを改めては満足げに微笑む。- 「失われた記憶が甦る。タイムカプセル暴露大作戦」 は思った以上のペースで着々と進行中だな。 幼い頃の無防備だった自分。 その秘密を握られた相手にはなかなか頭が上がらないもの。 そして、なぜ俺がその秘密を知っているのかと俺の千里眼ぷりに恐れおののくに違いない。 ふふふ……。 だが、資金回収の手段はちゃんと考えてある。 その名も、「肩たたき券増刷大作戦」だ★ 肩たたき券を大量印刷して全国の子供たちにおばあちゃんから小遣いをせしめさせ、 少しずつ上前をはねるという壮大にして華麗な大プロジェクトだ。 肩たたき券などいくらあったところで使うのを忘れて引き出しの中、 というのが相場だからな。 これで、損失補填どころか財務状況は上向くことだろう。 ヘンリエッタ わたくしは、本日、この国のインスタントラーメンと名がつくものを全て買い取りしましたの。 インスタント中毒になっている貧困学生は、 あと二、三日もすれば禁断症状で苦痛にのた打ち回るか、暴れ出すに違いありませんわ。 そこをインスタントラーメンをちらつかせて買収すれば、 また一人哀れなボンビーがわたくしの下僕と化すのですわ。 ほーっほほほほほほほ♪ どうですか、この素晴らしく隙のない作戦は! まあ、財力がない方々では無理かもしれませんが。 わたくしは、今日は電車とバスでご老体に席を譲り、 横断歩道で手を引いて一緒に渡ってあげましたのよ。 おーっほっほっほ♪ 皆さん、こんにちはですの。 ようやく開発していた高機能高電力ハイビジョンテレビを開発することができましたわ。 機能は従来のテレビの約12.5倍、消費電力は約3倍でありながら、 価格は従来のテレビの1.1倍程度に抑えることが出来ましたわ。 これを全国規模で販売し、高視聴番組を放送することができれば、 あとは電力会社を襲撃するだけで都市機能を麻痺させることができますわ。 どこかで見たやり方ですって? 知らないフリをするのもマナーというものですことよ。 先日、人間とバッタの合成人間を造って、街で破壊と略奪をさせようとしたのですが、 脳波回路が狂っていたらしく、こちらの施設を破壊されて潜伏されましたわ。 勇者騒ぎの最中に、面倒を増やしてくれた科学技術庁長官は減俸にしておきましたわ。 わたくし好みの若き傭兵団長がいましたので、誘惑してそそのかしてきましたわ。 これは上手くいって、その団長は、 自分の団を生け贄に捧げてわたくしたちの仲間になったのですが、 生け贄から運良く生き延びた大男が、巨大な剣と漆黒の鎧を纏って襲ってきますの。 人間って、意外としぶとい生き物なのですね。 TVは観てくれてますか? 只今大人気の『姉妹戦隊シャロズニーナ』、大好評ですのよ。 三人の姉妹が、イケメンの敵と戦うというお話ですの。 小さいお子様から、大きなお兄様お姉様方まで幅広く支持を集めていますわ。 実はこっそり番組の最中にサブリミナル効果で我々のことを宣伝しておりますの。 これで、新しい兵隊には事欠きませんわね。 え? 姉妹のモデルは誰かですって? それはもちろん、おーっほほほほほほほほほほ♪ ユージーン そういえば今日の悪事を紹介するのを忘れていたぜ。 今日は道行くナサニエルのポケットに「キャバクラ魔王」のいかがわしいマッチと 「ろーずまりー☆」と書かれた名刺(キスマークつき)をこっそりと忍び込ませてみたぜ。 これできっとシャーロットに見つかって半殺しだぜ。 俺みたいに墓場で骸骨と戯れることになるに違いないぜ。 愉快な仲間を増やして墓場をにぎやかに♪ [ユージーンは大量のマンガを抱えている] とりあえず今日はこの付近のすべての本屋からマンガ 「魔王の仮面」の13巻も買い占めてきたぜ。 集めてる人は続きが気になって狂ってしまうことうけあい。 そして我慢できずに14巻を買ってしまうと いきなりめちゃくちゃ展開が変わっていて混乱してしまうという寸法さ 今日は学校のチャリ置き場のチャリのサドルの大移動を行たぜ。 めっさ骨の折れる作業だったぜ。 サドルを取り替えたことにより生徒たちは騒ぐと思ってたら、 ほとんどのヤツが気づかないでかえっちまったぜ。大失敗だorz キャスト キャラクター 役職 結果 プレイヤー コメント 裏魔王シャーロット 魔族 死亡 sora 魔性を通り越して魔王って何のことかしら? 魔界軍師はーべい 魔族 死亡 shakko 軍師だけあって奇策好きみたいですよ ボッタクル商店会長レベッカ 守護隊長 死亡 eureka ボッタクル商店って結局何売ってるんだろうねw謎だわw 魔界医師ヴィンセント 死霊術師 死亡 tukihana 薔薇先生、素敵な萌えをありがとうw 魔界絵師ニーナ 黒魔道士 生存 Hinata AAの魔術師wはぐれメタルかわぃぃ 麗しの姐さんローズマリー 魔族 生存 babypop 照れ具合が激しくかわいかったですよ姐さん 神リック 勇者 生存 kasi118 君が魔王亡き後の新世界の神です お財布係ヘンリエッタ 魔族 死亡 minekura 実はかなりいい人らしぃよ 迷い者エロバート 勇者 生存 mashiro 実はエロの癖に隠し通そうとしてましたよ 竜騎士エロニエル 魔族 死亡 riz シスコンシスコンシスコン 風のコーネリアス 魔王 死亡 tak そろそろ魔王だってっこと忘れられてるっぽい ビデオ屋ゆーじーん 魔族 死亡 NIZ ビデオは、ビデオだけはやめてぇっ 愛の勇者ケネス 勇者 生存 ayurazi この村の男性で唯一硬派だったんじゃないでしょうか 鉄の胃袋ミッキー 裏切り者 死亡 MASTER 実はアーヴァイン食べたのは彼らしいょ 主な出来事 1日目 ●ローズマリー(魔族) ハーヴェイが軍師らしく奇策提案。ヘンリエッタがそれに乗って守護隊長CO。コーネリアスが風のコーネ発言で場を騒がせる。 2日目 ●コーネリアス(魔王)▼レベッカ(守護隊長)■コーネリアス(魔王) 死霊術士確定させたにもかかわらず、レベッカがナサニエルに殺される。 3日目 ●ユージーン(魔族)▼ナサニエル(魔族)■ユージーン(魔族) ユージーンとナサニエルの大喧嘩。リックの提案により二人仲良くお墓行きになる。 4日目 ●ハーヴェイ(魔族)▼ミッキー(裏切り者)■シャーロット(魔族) うるさい二人がいなくなって城が静かになる。シャーロットが墓下でおもいきし疑われる。 5日目 ●ケネス(勇者)▼ハーヴェイ(魔族)■ヘンリエッタ(魔族) 墓下でナサとロッテが結ばれる。ハーヴェイ、信じていたリックに裏切られショック。そして墓下でも疑われる。 エピローグ ▼ナサニエル(ある意味)■ロッテ(ある意味) ロッテとナサがいちゃつきまくる。ビデオが流出。ケネスとローズもくっついたらしいょ (▼:処刑 ●:占い ■:襲撃 ◆:護衛) MVP MVP リック 勇者 絶対真だと思ってました。ネタ襲撃見事。 敢闘賞 はーべい 魔族 墓場でも疑ってました。ごめん・・・ 殊勲賞 ユージーン 魔族 しゃべりすぎです。考察深すぎです。 技能賞 ヘンリエッタ 魔族 魔族の親衛隊長騙りはいい手ですよw RP賞 ニーナ 黒魔道士 AAかわいすぎますw ベストオブ悪事 シャーロット全般 裏魔王 ごめんほとんど改蔵ネタです シスコン賞 ナサニエル 魔族 妹とは結婚できないんですよ 墓場賞 ナサニエル 魔族 墓場でもしゃべりすぎです 酸欠賞 ナサニエル 魔族 もう何も言うまいよ。 官能賞 ナサニエル 魔族 さすが変態薔薇男爵。 コメント 最終発言もらっちまったー。ナサすまーん! -- ケネス 皆さん、おつかれさまでした。最終発言は勝者側が取るべきですよっw 気にしないで ケネスさんエピの吊りと襲撃の欄が素敵やね(笑) -- riz@ナサ兄 とりあえずMVP編集完了っと。いやあ下のほうが楽しいことになってますねw -- sora@魔王ロッテ やっとこ帰宅してエピ読んだ…しみじみいい村だったなとw soraさん、村立て乙です! -- babypop@ローズ おつかれさまでーす。…ナサニエルはある意味『勝者』だろう。シスコン賞以下総ナメ(笑 -- NIZ@ゆーじーん よし、一通り完成!ニーナのAA劇場作りたかったけどうまく表示されなかったのが残念。 -- sora@魔王ロッテ うは。ロッテ編集おつかれー。ニーナのAAは残念だねー。まぁログ参照ってことで。 -- ayurazi@勇者ケネス ロッテ、編集おつかれ。しかし、臨海の恥ずかしい二つ名をひっぱるのはやめてくださいw 三回連呼するのもやめてくださいw一番楽しんだ、という意味では私がきっと『勝者』です(* - )b ロッテの愛があれば他になにもいりません。変な賞とかいりません♪皆さん、またどこかで〜 -- riz@ナサ兄 ローズ〜、良かったらミクシで声かけて〜。密かに探してるよ〜。(嫌ならいいよ) -- ayurazi@勇者ケネス ミクシーかあ…!!多分解からないと思います(笑)人狼をしてることをステルスしてるんで(笑)名前「マツモト アカネ」ニックネーム「ボス」で検索するといけます(w)是非是非☆>ayuraziさん -- babypop@ローズ 前ページ次ページ審問同村会
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登録日:2011/08/10(水) 21 17 37 更新日:2024/05/11 Sat 09 36 48NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 けいおん!あずにゃんぺろぺろクンカクンカ その発想はなかった どうあがいても絶望 ゆうパック アルカイダ イスラム国 オウム真理教 オタク オタクバレ キラークイーン テロ テロ行為 ニートの天敵 フルメタ 事件 合法テロ 宅急便 宅配テロ 宅配便 山口組 工藤会 微笑みの爆弾 悪意の塊 日本赤軍 炎上 無差別テロ 爆発 爆発しろ 発送の勝利 隠す気が一切ない 隠れオタク 魔女の宅急便 宅配テロとは宅配便、郵便物などを装ったテロ行為のこと。刑事もののドラマではよくあることかもしれない。 小包などにカモフラージュされた爆弾を何も知らずに受け取り、開けたらドカン!…というわけだ。 (時限爆弾かと思ったらただの目覚まし時計だったという展開もあり。) 恨みを持った個人宅か企業などに直接送られてくる場合が多く、実際に起こった事例ではアメリカの炭疽菌事件が記憶に新しい。 「キラークイーンの特殊能力…それは…触れた物を爆弾に変える能力…たとえ宅配便であろうと…クックッ…なんであろうと」 もしも憶えのない不審物が送られてきたりしたら、無闇に開けたりせずに通報するなりそのまま処分するなりした方がいいだろう。 え? 例えば下駄箱のような動かしようのないものに不審物が仕掛けられた形跡があったとしたら? 下駄箱ごと爆破するのをお勧めする。 追記、修正はテロに注意しながらお願いします。 △メニュー 項目変更 テロじゃなくね? これはあかん -アニヲタWiki- アニヲタ「ただいまー」(先週注文した商品届いてるかなぁ) 母「おかえり…あんたに荷物届いてたよ」 アニヲタ「ああ、ありがとう」(キタ――(゜∀゜)――!!) 母「あんた…」 アニヲタ「ん、なに?」 母「ううん、なんでもない」 アニヲタ「?」 <自室にて> アニヲタ「では早速中身を拝ませてもらいますかwwwん?」 品名:パンツじゃないから恥ずかしくないもん!ストライクウィッチーズ〇〇 品名:パンツじゃないから恥ずかしくないもん!ストライクウィッチーズ〇〇 /‖‖‖‖‖‖‖‖‖‖\||‖|||⊥⊥⊥⊥、||‖‖||‖|/ ヽ|‖‖||‖/ _ノ八\_ \|‖|| / ((・)) ((・)) ヘ‖||| ⌒(_人_)⌒ |||| |トェェイ| |||| ヘ | | /‖||‖ ヘ ヒェェイ ノ ‖||r' `ー-´ ヽ 転じて、宅配テロとは宅配物の中身の商品名やアニメのイラストなどが箱に印刷・または配達伝票の中身の項目に記載されている事を指す。 これらの情報が箱の外側に記載される事により、運送業者の方々や預かった家族に品名などが知れわたる事、これが宅配テロが宅配テロたるゆえん。 宅配業者ではなく発送側に問題があるため、この名称を用いるべきかという声もあるが、既に浸透しているし別に宅配業者を恨むヒトはいないだろう。 テロだなんて大袈裟な…と思う人もいるだろう。確かに中身が食品や日用品、普通のゲームとかなら問題はないはず。 しかし上のように萌え系アニメグッズやえっちなアイテムだと話は変わってくる……というか場合によっては死活問題だ。後は女装用品とか……。 特に隠れオタクな人にとっては家族などに中身が知られるのは死の宣告を受けるに値する。 宅配のスタッフだって大抵は担当エリアが一定なので、通販を頻繁に使う人は顔馴染みになっている場合もある 。そういうときに宅配テロをされたら、死活問題とは言わないまでも気まずくはなるだろう。 これとかいい例。 大抵の業者は「ゲームソフト」や「CD・DVD」といったジャンルのみを記載して宅配物の内容が洩れないように気をつけている。 特にアニメグッズ・アダルトグッズ・コスプレグッズを扱う通販業者などは何を頼んでも、「電子機器」「精密機械」「模型」「衣類」「箱類」などと記載したり、「中身が分からないように梱包いたします」とはっきり告知していることもある。 逆に言えば、家族宛にこうした商品が届いた場合……。 というか宅配テロ業者とバレたら次から買ってもらえなくなるので当然ではあるが。 また、注意点として発送者の情報は隠しきれない事がある(店名、法人名、発送者名等)。 商品名や梱包材からは中身がわからなくても、発送者の情報をネットで検索されたらバレる可能はある。 わざわざ運送業者が調べたりしないだろうが、家族が疑い深い場合は注意する事。 しかし出版社等の通販が本業でないところやメーカー直販サイトは注意が必要。 特に懸賞とかプレゼント企画の商品は「当選した」という嬉しさを演出するためか外装に企画名や品名を描いたりすることが多いようである。 オークションやフリマアプリでは出品者の手間を減らす為に商品のカテゴリ名がよく使用されるのだが、これもまた曲者。 この手のサイトはカテゴリが細かく分けられており、「コスプレ」「抱き枕」「フィギュア」といったカテゴリの商品を落札すると、そのカテゴリ名のまま送られてくることがある。 また、出品者が軽いイタズラのつもりなのかトンでもない品名や箱で送った例も報告されている。やられる方は溜まったもんじゃねぇ……。 品名に留まらず、外装の段ボールや封筒にキャラクターの絵がでかでかと印刷してあることもあり、こちらは破壊力が倍増。 特にプリキュアシリーズなどの児童向け作品に顕著であるが、これは本来ターゲットとしているお子様に喜んでもらうためのサービスであり、 これをもって宅配テロと呼ぶのは逆ギレに近いものがあるだろう。 荷物を受けとるとき配達人の表情を見てみるといいかもしれない。 防衛策 宅配テロを恐れる諸君のために、主な防衛策をここにいくつか紹介しよう。 日時指定をして自分で受け取る 最もシンプルな方法。日時指定などで配達日時を決めておき、当日は一切の予定を入れず家でじっと待つ。 可能なら、家族が用事で出払っているなど、自分しか家にいない日時を指定しておくとなお良い。 実際の配達が指定した時間帯から前後する事もあるので、トイレ等は早めに済ませておこう。 コンビニ受け取り 提携しているコンビニで荷物を受け取れるサービスを行う業者もある。自分で取りに行く手間はあるが、家族に知れてしまう恐怖と比べれば遥かにマシだろう。 営業所(郵便局)止め ネット通販では自宅以外の住所を届け先に指定できる事もある。プレゼントのために親戚宅や友人宅に送るというのがメジャーな使い方だろう。 このシステムを利用して、希望の営業所名などを手打ち入力し、備考欄に「営業所止め希望。不都合の際は連絡願います」などと書いておけば大体はOKしてもらえる。 コンビニ受け取りが使えない場合に有効な手段だが、この方法を利用する際は担当の配送業者を予め確かめておこう。サイトを隅々まで見れば、利用ガイドやFAQなどどこかに書かれているはずだ。 また、受け取りに身分証が必要になるので忘れないように。 届く前に受け取り場所を変更する 配送業者の所定のサービスに会員登録しておくと、自分宛の荷物が来た際にWeb上から受け取り場所と日時を変更できる。営業所止めがNGされてしまった場合に有効な手段。 業者によっては変更サービスの会員でなくても、サービスセンターに電話で連絡して変更してもらう事も可能。 また日本郵便なら、ゆうパックの初回配達に限り、非会員でも配送番号だけでWeb上から受け取り場所を変更できる。 なお、手続きのタイミングによっては変更が間に合わなくなってしまうので、発送連絡が来たら即座に行おう。 公共宅配ロッカー 上記のサービスに会員登録しておくと、業者の事業所やターミナル駅、商業施設などに設置されたロッカーが利用できるようになる。 相手が機械なのでコンビニ受け取りや営業所止めよりも気楽だろう。主なものはヤマト運輸の「PUDO」や日本郵便の「はこぽす」など。 ただし代金引換の荷物やあまりに大型の荷物では利用できないので注意。 配達日時をわざと遠く・遅くに指定し、配送担当の営業所で保管中の荷物がトラックに乗る前に受け取りに行く 「通販サイトが複数の配送業者で配送し、担当業者がどれなるかは発送連絡が来るまで分からない」といった場合など、ホントにどうしようもない時だけの手段。 営業所の受付の人などにも荷物を探す手間を掛けさせてしまうので、しつこいようだが先述のどの方法も使えないような時だけの最終手段。 商品購入時の備考欄などで伝票の品名を指定する 「もし家族が受け取っても怪しまれなければいい」という別角度からアプローチした対策。 ネットオークションやフリマアプリでは特に有用だが、別の意味で出品者に不審がられる恐れもある(*1)。 通販を使わずに実店舗で買う 当たり前だがこれが最強。 ただし、商品をレジまで持っていき、そして商品を持ち帰る精神力が必要。 もっとも専門店であれば、店員もオタクだったり、(取り扱い商品に)理解がある場合も多く、そもそも多くの人と接客する中でわざわざ一人でだけ覚えているとも限らない。 諦める これらの対策はネット通販やフリマアプリなど「買い物」には通用しても、懸賞やプレゼント企画の「当選の発表は発送をもって代えさせていただきます」の前には無力である。 オタクである事をカミングアウトする。 家族にオタクである事が知られていれば、もはや怖いものは何もない。 ただし、性同一性障害で女装(男装)をしている場合のカミングアウトには十分な注意を要する。(*2) 万が一バレた際の言い訳を考えておく どんなに対策をしてもバレてしまう事もあるだろう。そんな場合を想定して言い訳を考えておく。 友達の誕生日プレゼント、イラスト練習の資料、文化祭で使う等々。 追記、修正は宅配物をオカンから渡された後にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 怖い。 -- ななし (2013-07-31 23 12 03) まぁあれだ、家族に知られたくない物なら可能な限り自分の手で買えってこったな -- 名無しさん (2013-07-31 23 59 08) 本当にキラークィーンの攻撃だったほうがナンボかマシだよ -- 名無しさん (2013-08-01 00 20 38) また君かこわれるなぁ・・・ -- 名無しさん (2013-09-26 23 52 23) ダメみたいですね(諦観) -- 名無しさん (2014-02-27 01 25 51) 配送センターにいる大量のバイト青年達にも見られてる可能性が微レ存。 -- 名無しさん (2014-02-27 01 51 22) はこの形状からバレる可能性も・・・ -- 名無しさん (2014-02-27 02 00 59) 抽選プレゼントの当選品とかあぶねぇなw一字一句逃さず品名書かれてた日にゃもう -- 名無しさん (2014-02-27 03 14 32) この間某アニメのプレゼント企画で当たったのが届いたけど書いてあったよ、企画名と品名と。幸いうちわとかいう無難なものだったからよかったけど -- 名無しさん (2014-09-12 16 35 36) 割と真剣に身近で破壊力のあるテロだから困る -- 名無しさん (2014-10-13 09 37 19) 一番くじとかセットで買うと商品名でかでかと書いてあるからなぁ -- 名無しさん (2014-10-13 09 47 42) 集英社の得意技 -- 名無しさん (2014-12-05 22 22 46) 家族の絆こわれる -- 名無しさん (2015-03-08 23 35 42) かつてKONAMIから箱にデカデカと「ときめきメモリアル」のタイトルロゴが描かれた箱がユーザーへ届けられた事例があったらしい。箱 -- 名無しさん (2015-04-30 01 28 08) (続き)箱そのものなので宛先がどう書かれてようがアウトという公式テロ -- 名無しさん (2015-04-30 01 29 43) みんなそんなに家族に知られたくないのか? オレはエロ本とか堂々と本棚に挿してるし、机の上に置いているが -- 名無しさん (2015-04-30 01 34 52) プレバンの梱包物はたいてい堂々と商品名が書かれてる状態で届くからなぁ… -- 名無しさん (2015-04-30 09 48 22) 実際、見つかったら後でなんか言われるの? -- 名無しさん (2015-04-30 09 56 58) 宅配業者の方に悪気はないだろう、多分・・・ -- 名無しさん (2016-03-30 10 54 59) 宅配業者(まーたあそこの家変なの買ってるよ…)位は思われてるかも知れないが -- 名無しさん (2017-06-21 21 52 30) クドわふたーのLEDメッセージボードをヤフオクで買ったら、品名「けいおん!あずにゃんぺろぺろクンカクンカ」で送られた人、今頃どうしてるんだろうか… -- 名無しさん (2017-06-21 23 19 21) ↑16配送センターの人は仕分けに必死だから商品名とかぶっちゃけ見てないよ。注視てるのは箱のサイズや重さくらいだ -- 名無しさん (2019-03-16 00 34 33) 炎上して住所が特定されたヤツの家に大量に出前を届けさせるやつとは違うのか -- 名無しさん (2019-12-11 19 40 52) なんだこのタグ群・・・? -- 名無しさん (2021-01-16 16 41 48) ピングーでポップコーンが届いた瞬間爆発するなんてネタはあった -- 名無しさん (2021-01-16 16 52 18) ガチな意味での宅配テロならサラリーマン金太郎でもあったな。金ちゃんがブチ切れて元八州のメンバーを集めてヤクザの事務所にカチコミにいった奴 -- 名無しさん (2021-04-18 00 22 28) 微妙に違うけど、商品名に俺の名前、受け取り人に商品名が書かれてたことがある。配達員さんお疲れさまでした。 -- 名無しさん (2021-05-26 16 41 28) 宅配テロ以前に具体的な商品名が書かれてると盗難の恐れも起こりうるとか想像できないんかな発送する側は・・・ -- 名無しさん (2021-06-23 20 35 02) オタクである事をカミングアウトするが俺的にいい対策だと思うんだがどうおもう? -- 名無しさん (2021-10-31 00 48 35) ↑昔はオタクってだけで犯罪者予備軍扱いだったんだよな。今なら別に問題ないと思う。 -- 名無しさん (2022-07-22 09 30 07) 今でも聞くかな?この手の話題? -- 名無しさん (2024-05-11 09 36 48) 名前 コメント
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収納家具 ベンガック チャチャバッコ ランドン ホントダナ バッグ| サイホ| カネキントン タンスン メイクラ| フロシッキ| ブツダイン キュキュバ フリザ|ド ナキッチ トスタ メシガマ|ン ゲタク|タ センタンク スノンぼ テアンデイ 収納可能アイテム 凡例(みるコマンド説明)技:収納技(◯/ー)◯:気持ちよさそう△:居心地がわるいー:おさまっている 机 おもちゃ箱 ランドセル 本棚 バッグ 裁縫箱 貯金箱 タンス 鏡台 風呂敷 仏壇 救急箱 ク|ラ|ボックス キッチン台 ト|スタ| 飯釜 下駄箱 洗濯機 ゴミ箱 大工道具箱 ペンソール 鉛筆 技 △ ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ケシラー 消しゴム ◯ ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ノートン ノート ◯ ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ベトベト 接着のり 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー △ ー ー ガドラン ボンボンスペシャル ー ー ◯ ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー フデモジャ 毛筆 ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー メジャーン メジャー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ バンタック ソロバン ◯ ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー テレカットン テレカ ◯ ー ー ー ー ー ◯ ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ゲラゲーラ 入れ歯 ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー △ ー カートン ミニカー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー プラモデン プラモデル ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ギュルル ヨーヨー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ケリンパ サッカーボール ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー バッターン 野球バット ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー カキンパ 野球ボール ー ◯ 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー トランプリン トランプ ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー フロストくん ゲーム機 ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ハナビン 花火 ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー △ ー ー ー ー ー ー バルン 紙風船 ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー テッポーン 水鉄砲 ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ワッジー バッジ ー ー ー ー ◯ 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ベルベル 鈴 ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ドールン 人形 ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー △ ー ー ー ー ー ー ー ホラフキガイ 貝殻 ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ピカポン 真空管 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ジジテン 辞典 ー ー ◯ 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー フーにゃん なぞなぞの本 ー ー ◯ ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー リップン 口紅 ー ー ー ー ー ー 技 ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー カミューン 髪留め ー ー ー ー ー ◯ ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー パクトラー 手鏡 ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー アッチチ マッチ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー 技 ー ー △ ー ソナエロン お餅 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ハピーマン ピーマン ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ボルン コミックボンボン ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ムキンパ らっきょう ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ミチャン ミカン ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー サシミッス お刺身 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー △ ー ー ー ワッカメン ワカメ ー ー △ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー スシッス お寿司 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー △ ー ー ー ニクニック お肉 △ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ジューク ジュース ー ー ー ー △ ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー アイスン 氷 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー △ ー ー ー 技 ー トリアゲ 鶏肉 ー ー △ △ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー コロモン コロッケ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー バガー ハンバーガー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー シャンマ ボンボンコミックス ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? サーラ お皿 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー バッシー 割り箸 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ◯ ー ー ー ー コプリン コップ ー ー ー ー ー ー ー ー ー △ ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー アワワ 石鹸 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー バドール バトルスーツ ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー フライわん フライパン ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー シュートン サッカーシューズ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー △ ー ー ー ー ー 技 ー ー ー スキッピー スプリング ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ピカぞう 雑巾 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー カサバット 傘 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー アッカバベー トンカチ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ガビョーン 画鋲 ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー △ ー ー ー ー ー ー ー 技 コロコロン ビールの王冠 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ ー ー ー ー ー ー 回復アイテム おなかのくすり ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー 回復アイテム ナンデモナオール ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー 道具アイテム たこいと ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 武器アイテム パンチグローブ ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 体防具アイテム のびたプリントシャツ ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー 体防具アイテム おきにいりのジャージ ー ー ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 体防具アイテム あまガッパ ー ー ー ー ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 魔法アイテム かくとうマンガ ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 魔法アイテム へたくそマンガ ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 魔法アイテム サムライマンガ ー ー ー 技 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 収納アイテムの効果は説明書によると以下の通り相性の良いもの(技・◯)歩くたびに経験値が増える 壊れたアイテムが治る 特定のアイテムは技が増える 相性の悪いもの(△)ステータスが下がる アイテムが壊れる 相性の良し悪しはアイテムを収納した時に「みる」コマンドで確認できる 基本的に収納技を追加できる組み合わせは好相性が表示されるが以下は例外として普通の相性カネキントン(貯金箱)とゲラゲーラ(入れ歯) カネキントン(貯金箱)とリップン(口紅) バッグー(バッグ)とガビョーン(画鋲)
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【分類】 下位ページ ジャンル 目次 【分類】 【概要】ジャンル 【参考】関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 ジャンル ベリーロング ロング ボブカット ベリーショート ショート ショートボブ ツインテ ツーサイドアップ ピッグテール ツインドリル ポニテ ハーフアップ 二つわけ ドリル 三つ編み サイドテール お下げ お団子 ストレート ソバージュ カール パーマ 編み込み ウルフカット インテーク 姫カット オールバック アホ毛 一本結び アップ髪 二つ結び 盛り髪 〇 黒髪 茶髪 金髪 白髪 銀髪 ピンク 青 緑 紫 赤 おっぱい 横乳 谷間 下乳 谷間ホール ネクパイ 巨乳 貧乳 腋 鎖骨 うなじ 尻 脚 ふくらはぎ ふともも 体臭 よだれ 涙目 鼻水 方言 声 おもらし 汗 ヤンデレ ツンデレ クーデレ 不思議 電波 厨二病 邪気眼 世間知らず 天然 〇 お嬢様 ドジっ子 熱血 脳筋 堅物 真面目 律儀 潔癖 家庭的 地味 おっとり 引っ込み思案 クズ ゲス 腹黒 毒婦 肉食 草食 コミュ障 耳年増 ドヤ顔 ゲス顔 ☓ アヘ顔 ☓ ラリ顔 トロ顔 泣き顔 号泣 ☓ 男泣き 嘘泣き ジブリ泣き 上目使い ジト目 見下し ☓ 白目 仁王立ち ☓ ガイナ立ち ☓ ジョジョ立ち ☓ カトキ立ち ☓ 安彦立ち ☓ Wピース ☓ ガワラ立ち ☓ 勇者パース 雌豹のポーズ めがね マスク 帽子 カチューシャ ネコ耳 イヌ耳 ウサ耳 ヘルメット 兜 マフラー 靴 軍靴 サンダル パンスト 靴下 ガーターベルト ニーソ パンツ 女児パンツ 縞パン くまパン 白パンツ 黒パンツ ふんどし ブラジャー シミーズ ネグリジェ さらし 水着 スク水 ローレグワンピ ハイレグワンピ パレオ ビキニ レオタード ブルマ ジャージ ジーンズ ホットパンツ スパッツ(レギンス) スカート ミニスカート ロングスカート タートルネック セーター Yシャツ Tシャツ ポロシャツ アロハシャツ 和服 浴衣 〇 袴 ラバー(革フェチ) ビキニアーマー 白衣 剃毛 生理用品 〇 処女 生理中 △ 妊婦 搾乳 母乳 百合 ホモ 性転換 女装 男装 ふたなり 障害(知的) 障害(身体) 乳幼児 ロリータ ショタ 熟女 老婆 合法ロリ 童顔 ロリ巨乳 オネショタ ホモショタ ロリショタ 女性少女愛 ケモショタ ケモロリ 家族 夫婦 実母/息子 娘/実父 妹/兄 姉/弟 双子 祖父/孫娘 〇 幼馴染 △ 義母 義父 △ 義姉/義弟 △ 義妹/義兄 叔母/甥 叔父/姪 従兄妹 従姉弟 〇 セーラー服 △ ブレザー △ ミッション系 △ ジャンバースカート 看護学生 見習い 幼稚園児 小学生(低学年) 小学生(高学年) 中学生 高校生 大学生 △ 女子校生 △ 女教師 チアリーダー 社交ダンス 新体操 スケート 応援団 陸上 水泳 馬術 登山 剣道 弓道 フェンシング プロレス 薙刀 射撃 柔道 テニス ラクロス ゴルフ バレーボール ソフトボール バスケ サッカー 卓球 ビーチバレー 放送 新聞 写真 演劇 漫画 文芸 美術 合唱 軽音 ブラスバンド ロックバンド 茶道 料理 科学 風紀委員 図書委員 保険委員 〇 生徒会 厚生委員 中央委員 放送委員 体育委員 国語 数学 理科 社会 英語 体育 美術 音楽 ◎ 巫女 尼(女僧) シスター アイドル ナース 女医 患者 博士 主婦 人妻 団地妻 未亡人 家事手伝い △ メイド ウェイトレス コンビニ店員 OL 秘書 女社長 △ SP 婦警 刑事 保安官 怪盗 スパイ 〇 くノ一 侍 変身ヒロイン 魔法少女 魔法使い 僧侶 賢者 戦士 狂戦士 騎士 聖騎士 黒騎士 天馬騎士 竜騎士 狩人 格闘家 ネズミ ネコ イヌ キツネ ヒツジ ウシ ウマ ヒョウ ウサギ 触手 植物 虫 人魚 天使 悪魔 女神 天女 仙女 〇 妖怪 雪女 九尾狐 座敷童 精霊 妖精 エルフ 幽霊 英霊 宇宙人 古代人 異界人 未来人 メカ少女 サイボーグ アンドロイド 〇 サイキッカー サンタガール カウガール バニーガール 剣 銃 魔法 セクハラ イチャイチャ 〇 ハーレム ストリップ のぞき 盗撮 見てるだけ 視姦 ☓ SM ソフトSM ☓ 鼻フック スパンキング 拘束 ☓ 拷問 ☓ 内臓系 ☓ 切断 ☓ 眼球 ☓ 食人 言葉責め 罵倒 洗脳 催眠 ☓ 薬物 ☓ 麻薬 睡眠薬 自白剤 媚薬 精力剤 避妊薬 排卵誘発剤 ☓ デブ専 ペイント 軟体 露出 寝取り 寝取られ チラリズム パンチラ ブラチラ スカート捲り たくしあげ セルフスカート捲り 誘惑 挑発 咥えゴム 掴みシーツ だいしゅきホールド 股に手 手コキ 足コキ 素股 腋コキ 髪コキ ペッティング アナルセックス 浣腸 ☓ スカトロ大(食べる) ☓ スカトロ大(見る) ☓ スカトロ小(飲む) スカトロ小(見る) ぶっかけ 顔射 オーラルセックス ☓ セルフフェラ イラマチオ ☓ 食ザー フェラチオ 口内射精 精飲 ごっくん クンニスリング 69 パイズリ 潮吹き 射精管理 逆レイプ 尿道責め 多人数 ☓ 3P(男2・女1) 3P(男1・女2) ☓ 輪姦 ☓ スワッピング ☓ 乱交 獣姦 ピグマリオンコンプレックス 異物挿入 青姦 カーセックス 強姦 ☓ 産卵 ☓ 脳姦 ☓ 死姦 オナホール オナニー バイブ ローター 亀甲縛り ☓ 三角木馬 正常位 後背位 騎乗位 座位 立位 駅弁 まんぐり返し 松葉崩し ◎ 孕ませ ◎ 種付け ◎ 子作り 〇 腹ボテ ◎ 着衣H 股布ずらし ずらし挿入 パンツ下ろし 片足パンツ 〇 処女狩り 断面描写 ハメ撮り キスハメ 〇 正月 〇 初詣 〇 餅つき 成人式 節分 バレンタイン 雛祭り ホワイトデー 春一番 卒業式 春休み お花見 入学式 オリエンテーリング 身体測定 GW 母の日 父の日 梅雨 夏休み 海水浴 夏合宿 夕立 お盆 肝試し 縁日 敬老の日 運動会 学校見学 文化祭 ハロウィン 大掃除 冬休み クリスマス 修学旅行 林間学校 臨海学校 スキー教室 お泊り 勉強会 〇 現代 異世界 未来 異星 過去 昭和(戦後) 昭和(戦中) 昭和(戦前) 大正 明治 幕末 江戸(後期) 江戸(中期) 江戸(初期) 戦国時代 室町時代 鎌倉時代 平安時代 古墳時代 弥生時代 縄文時代 原始時代 古代文明 アメリカ 中国 ヨーロッパ オリエント アラブ インド 一軒家 アパート マンション 団地 自室 居間 風呂 トイレ 台所 寝室 納戸 玄関 蔵 庭 校舎 校庭 下駄箱 ロッカー 更衣室 プール 体育館倉庫 体育館 道場 屋上 教室 廊下 階段 踊り場 図書館 保健室 職員室 準備室 ホテル 公園 海岸 電車 バス タクシー 戦車 船舶 航空機 宇宙船 ヘリコプター 展望台 教会 ◎ 神社 病院 診察室 病室 手術室 宿屋 酒場 荒野 豪邸 早朝 朝食 朝練 登校 昼 昼食 昼下がり お茶会 夕方 下校 夕食 夜 夜食 深夜 小説 ラノベ エッセイ 絵本 漫画 アニメ 特撮 実写 舞台 漫才 コント 落語 ミュージカル 歌舞伎 狂言 能 人形劇 人形浄瑠璃 クレイアニメ 3Dアニメ ジャズ ロック ポップス キャラソン ラジオドラマ RPG ARPG SRPG TRPG シューティング アクションシューティング 弾幕シューティング 横スクロールシューティング 格闘 対戦格闘 無双 育成シミレーション △ 恋愛シミレーション 経営シミレーション 戦略シミレーション アドベンチャー 〇 推理アドベンチャー ボードゲーム カードゲーム ◎ 抜きゲー 〇 シーン回想 〇 CG鑑賞 〇 BGM鑑賞 〇 セーブ 〇 ロード 〇 クイックセーブ 〇 クイックロード 〇 文章スキップ イラスト カード ポスター タペストリー カレンダー タオル ハンドタオル ビッグタオル 抱き枕カバー クッションカバー シーツ おっぱいマウスパッド お尻マウスパッド マウスパッド フィギュア ねんどロイド アクションドール 着せ替え人形 プラモデル 模型 ジオラマ 缶バッチ 携帯ストラップ クリアファイル マグカップ 湯呑 ボイス付 和風 洋風 中華 アメリカン エスニック クラシック モダン エキセントリック サイケデリック 萌え △ コミカル コメディー ホラー スリラー 〇 ミステリー パンキッシュ エレガント ラブラブ シリアス 【参考】 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/どうしてこんな嬉しいハーレム神社になった。 ★★★★ タグ 構成 最終更新日時 2013-09-13 冒頭へ