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前ページゼロの使い魔ももえサイズ はじめましての方、はじめまして。そうでない方、お久しぶりです。 僕の名前は節木です。なんか某スレで最初から斬られていたのではないかと邪推されていましたがそんな事は全然ありません。 突然ですが、この世界に召喚される前からももえさんの事を愛しています。 ももえさんがこの世界に召喚されてから、もっと恋しくなってこの世界へと追いかけてきました。…どうやって来たのかは聞かないでください。 この世界に来ても、愛用の双眼鏡を使ってももえさんの監視を行っております。 これは前にいた世界である方からの命令で、ももえさんの監視の任務を任されているからです。 ももえさんの環境の変化はすぐに現れました。なんと、ももえさんはルイズと呼ばれている少女の使い魔になり、彼女と一緒に行動しているのです。 あの押しが強いももえさんが簡単に使い魔という縛りに甘んじるとは思えません。これは何か弱みでも握られている。僕はそう確信しました。 「絶対、ももえさんをあのロリピンクの手から解放してみせる………!!!!」 今日も、僕は前の世界と同じように黒色の学ランに身を包み、愛用の双眼鏡で木の上から死神家の蔵にいるももえさんをしか…もとい監視していました。 「おっ………」 遠く離れていても、双眼鏡越しにももえさんの姿を確認することが出来ます。 倉庫の中にある窓からももえさんたちの姿を確認することが出来ました。 ももえさんは倉庫の中にある銃兵器に興味津々のご様子です。 さすがに細かな口の動きまではわかりませんが、隣にいるロリピンクが、ももえさんの言動に対していちいち大きなリアクションをとっているので何をしようとしているのかがなんとなくわかりました。 ももえさんはおもむろに銃を構えて窓の外に向けます。 そしてそれをこっちの方に向けて…………ってええええええ!? ひょっとして僕のことがばれているんですか? でも100メートル以上も離れたところから当たるわけないのはわかるけどでもそれでもちょっと恐 「そこで何をしている?」 うわあああああああ!!! いきなり誰かの声が下から聞こえてきたぁ!!!! それに驚いた僕はバランスを崩して頭から地面に落下していきました。 そして僕が、地面に落下した瞬間に頭上の木が爆音とともにおおきく破砕していくのが見えたのです。 「あわわわわわわわ…………」 頭を打って仰向けになった状態のままで破砕していくのを見ていた僕はただただ声にならない声を発しているだけでした。 「……大丈夫か?」 するとさっき僕を驚かせた人が僕を抱えて何も無い草原まで運んでくれました。木の欠片まみれになるよりずっとよかったし、何より僕の事を何も聞かずに運んでくれたのが幸いでした。 「さっきはすまなかったね。僕が声をかけたばっかりに君が木から落ちてしまって。」 「いえ………その、ありがとうございます。」 その状況になすがままだった僕も、ようやく口を開くことが出来ました。 「あなたは一体………?」 僕がそういうと彼は自らの名を名乗りました。 「私の名はワルド。」 彼は同性の僕から見てもいわゆるモテオーラを発散しているような色男でした。そして、その色男は自らの目的を口にしました。 「私は、婚約者を監視している。」 「かん………し?」 そろそろ月刊化?「ゼロの使い魔死神ガーゴイル友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィードネギ香水草鞋下級生ももえサイズ」 「いやー、試し撃ちって中々楽しいもんだねぇ。」 拳銃の先から吹き上がった煙を、ももえニヤついた表情を浮かべ、軽く息を吹きかけて消した。 「えええええっ!? っていうか今の何よ! すごい音がしたし、ガラスも粉々に割れちゃったじゃないのよ!」 いちはやくルイズはももえに対してツッコミを入れたが、居合わせていたキュルケは目が点になったままで粉々に割れたガラスをじっと見つめていた。 「私が…昔…使って…いたもの…です…。」 メイドのメイは小声でそう答えた。 「昔って………。」 「昔…は…昔………です…。」 ルイズは思わず周囲を見回してため息をついた。 ももえにスレイヴの自分にしか出来ないことだと言われて、キュルケとタバサを連れてノリノリでついていったのが馬鹿だった。 ももえとメイに連れてこられたは家の離れにある倉庫だった。 「蔵…等…と言い…ます……。ここ…に…は…この…世界…で…は見る…こと…が出来な…いものが…数…多く…存…在しま…す……。」 「クラナド………?」 そこでルイズたちが見たものは確かにこの世界では見ることが出来ないものばかりであった。 悪魔の干し肉・悪魔の干しパン・悪魔の干しぶどう……… 「なんで、食べ物ばっかり…しかも干してあるものばっかりじゃないのよ。」 ももえはその中の干し肉を取り出すとカマを使ってサクッと二等分にした。 『ももえのカマで斬られた物の存在はももえが肩代わり』 「はっふぇ(だって)ふぉふぃてふぉふぁふぁいふぉ(干しておかないと)ふぅふぁふぅふぁん(腐るじゃん。)」 ルイズのぼやきにももえが干し肉を噛みながら返す。ルイズはため息をついて後ろを振り返ってみた。 すると、キュルケもタバサもまわりを見回して色々と探していた。 「悪魔の設定資料集・悪魔のアニメパーフェクトブック・悪魔の麻雀牌………。」 そのうちの麻雀牌に強い興味を示したタバサは、麻雀牌が入っている木箱を開けて手にとって転がし始めた。 「こっちは、悪魔のレーザー銃・悪魔のロケットランチャー・悪魔の黄金銃………って書かれてあるわね。」 ???もの知り館??? 黄金銃【おうごんじゅう】 元々は「007 黄金銃を持つ男」に登場する銃器のこと。 ゲームでは相手を一撃で倒すことが出来たため、対人戦ではよく取り合いになった。 キュルケはそれぞれに貼り付けられていた紙を読み上げていった。よくわからないがなんだか物騒なものだという事はなんとなくわかっていた。 「あっ、じゃあこれ貸して。」 そういってももえは黄金銃を箱の中から取り出した。そしてその感触を確かめながらゆっくりと銃を窓に向けた。 それを見たキュルケは思わず口をあんぐりとあけて目が点になる。ルイズは「あわわわわ」と訳のわからない言語を口走りながらももえを止めようとしたが、 「やややややめなさい! まさかあんたそれを 「はああああああああ!!!!!!」 「きゃあああああああ!!!!!!」 ももえの黄金銃から弾が発射された。音は小さく乾いた音しかしなかったのに、弾はガラスを粉々に砕き、遠くにあった大きな木の枝が破砕していくのがわかった。 「あわわわわわ………。」 ルイズは身体をがたがたと震わせた。銃を見たことは無くはないのだがあそこまで精度が高くて凶暴な武器を今まで見たことが無い。とてつもない恐怖を感じていたのだ。 「いやー、試し撃ちって中々楽しいもんだねぇ。」 拳銃の先から吹き上がった煙を、ももえニヤついた表情を浮かべながらは軽く息を吹きかけて消した。 そのころ、タバサはすぐそばにあった点棒に興味を示し始めていた。 「監視………ですか。」 「そうだ。私は愛する婚約者を監視している。」 僕はワルドさんと名乗ったその男の人とがっちり握手を交わしました。彼の手は男の人とは思えないほどとても綺麗だったと記憶しています。 「そうか………君の名前はフシキ。で、君も我の婚約者を監視しているのかね?」 ワルドさんに婚約者と言われて僕の顔はたちまち赤くなります。そして僕の妄想の中でももえさんが笑顔で僕を出迎えてくれる姿を想像します。そしてその薬指には婚約指輪が……… 「キャーッ!」 「!」 少し空気が気まずくなりました。よく覚えていないのですが、僕はワルドさんを驚かせるような気持ち悪い表情を浮かべていたようです。いや、どんな妄想なのかは一字一句 「…………。」 「………えー、こほん。いえ、婚約者というか。僕にとって彼女は大切な人です。僕は彼女無しでは生きていけません。」 途端に険しい表情になったワルドさんは重々しく頷きました。それに気づかない僕は更に続けます。 「だから僕は婚約者を越えた大切な人になりたいんです。彼女の大切な人になりたいんです!」 自分でも何を言っているのかはわかりません。何故このようになったのかもわかりません。ただ一ついえることは彼は婚約者で僕はただのストーカーだという事です。 「………そうか。」 僕の告白を聞いたワルドさんはにっこりと微笑んで僕の肩に手を置きました。 「ならば、俺はお前の敵だ。」 「えっ…ひいいいいいいいっ!!!!!」 僕の右肩がワルドさんの手の重みでどんどん下がっていくのがわかります。 そしていつのまにか左手に杖のようなものを手にしたワルドさんは口で小さく呪文を詠唱しました。 「遍在」 するとワルドさんの分身がびゅうびゅうと僕の周りをぐるぐると回り始めたのです。 「ところで、ルイズちゃんには男っているの?」 「えっ? なっ、何よ。藪からぼうに………。」 ももえがそんな質問を投げかけたのは倉庫の整理を終えてからのことだった。 キュルケは過呼吸気味にスーハースーハーと繰り返し、タバサは倉庫から持ち出した麻雀牌を手で転がしていた。 「ちょ…っと……貸し…て…下さ…い……。」 メイはタバサから麻雀牌を貸してもらうとそれをお手玉のように器用に飛ばしてみせる。それを見たキュルケとタバサから思わず歓声の声が上がった。 「何やってるのよあんたたち………。」 それを見たルイズが今日何度目かのため息をつく。ももえはルイズの肩をつかみしつこく質問をしてきた。 「で、男はいるの?」 「おっ、男っていうか……その………こっ、婚約者っていうか………小さいときに一緒に結婚しようと親が決めた人が………。」 「へぇ………。婚約者ねえ。」 ルイズは顔を真っ赤にしながらそう言った。一方、興味が薄れてきたももえは干し肉を口にしながら外の景色を見ていた。 「そんな奴に限って今頃ストーカーとかしてたりするんだよねぇ。」 「ストーカー?」 ルイズは首をかしげて見知らぬ単語を聞き返す。ももえは説明した。 「ストーカーっていうのはいろんな理由をつけて自分の後ろをついてまわる人のことを言うんだよ。」 「………犬のようなものかしら?」 「まぁ………そんな感じ。生意気な犬は猟銃で打ちのめさないと………。あっ、そういえば猟銃もあの蔵等の中にあるんだよね。」 そう言って、ももえはさっきまでいた倉庫を指差した。ちなみに倉庫の鍵は南京錠で軽く留められているだけである。 「じゃあその猟銃を私に貸しなさい。」 「いいよー」 ももえはそう言って倉庫の中へと戻っていった。使い魔の仕事を全うしているももえを見て思わずルイズは高笑いをする。 「ふふふ……ふふふふふ………あはははははははっははははは!!!! はぁ………。私も犬が欲しいなぁ………。」 ルイズは猫よりも犬が好きな少女だった。幼いころからふと思っていた小さな感情。 犬と戯れたい。犬にご奉仕させたい。かわいがりたい。痛めつけたい。ころs 「あーーーーーーーーっ!!!!!」 ???もの知り館??? かわいがり 相撲から派生した隠語で立場の上の者が新弟子等を「厳しい稽古」で痛めつけたりすること。 「愛の鞭」の名の下に暴力が行われて死亡事故にまで発展したものもある。 このかわいがりに耐えるためには丈夫さとそれに耐えうる強い信念。もしくは痛みを快楽に変える強い精神力が必要不可欠である。 「キャーーーーーーーッ!!!!!」 ももえが指差した先にはルイズが見たことも無いような服に身を包んだ男がいた。 周りにはルイズ達が可視できるほどの大きな風が渦巻いて男をぐるりと囲んでいた。それが男の恐怖感をあおるのか、男はただただ泣き叫んだ。 「行こう!」 「えっ、ちょっ、まっ、待ちなさいよぉ!」 ルイズは慌てて走り出したももえの後を追いかけていく。 すると数十メートル先で足を止めたももえはカマを取り出してそれを泣き叫ぶ男のほうへと投げつける。 「サイズラッガー!!」 ギュルギュルギュルと音を立てながらカマは男の方へと向かっていった。 「キャーーーーーーーッ!!!!!」 情けないことですが、完全にパニック状態に陥った僕は、ただ泣き叫ぶことしか出来ませんでした。 「む、あれは愛しのルイズではないか。あの馬鹿女と一緒にいる………。全く………。」 ワルドは遍在の中でそのような事をぶつぶつとつぶやきました。 しかし、その言葉を聞いて僕は叫ぶのをやめ、瞬時に冷静さを取り戻しました。 この男はとんでもない勘違いをしている。そして、こいつは僕の敵だと認識しました。 「……………な。」 「ん? 俺の威嚇にもう泣き喚かないのか………。では仕方が無い。お前に止めを… 「ももえさんの事を悪く言うなぁーーーーーっ!!!!!」 僕はさっき拾った細長い棒を構えて遍在の中に向かって突進していきました。 「たああああああああああっ!!!!!」 しかし、僕は気づきませんでした。 いつの間にか風が止まっていて、その代わりにカマの音が僕のほうへと近づいていることに ギュルギュルギュル………ずがばっ 「ティアーーーーーーーーーーッ!!!!!!」 ???もの知り館??? ティアナ=ランスター アニメ「リリカルなのはStrikerS」の登場人物。 模擬戦で楯突いたためになのはさんにかわいがりを受けた人。同僚の女の子といい雰囲気になったりする。 ちなみに筆者はリリカルなのはの本編は1期すら見た事がないので細かいところを突っ込みたい方は要注意 僕の細長い棒が真っ二つに斬れてしまったのです。しかもさっきまでいたあの男はいつの間にか消えていたのです。 『ももえのカマで斬られた物の存在はももえが肩代わり』 「大丈夫!?」 そう言いながら駆け寄ってきたのはロリピンクの方でした。 ももえさんも遅れて駆け寄ってきてくれます。でも僕はももえさんのストーカー………ももえさんに顔を見られるわけにはいかないのです! 「さよならっ!!!!」 僕はそう言い捨てて、森のほうへと逃げ込んでいきます。しかしロリピンクは僕を逃がしてくれませんでした。 ずがぁぁぁん 「キャーーーーーッ!!!!!!」 ロリピンクは猟銃で僕めがけて撃ってきたのでした。幸いにも弾は外れて僕には当たらなかったのですが 「待ちなさい。」 僕は恐る恐る振り返ってみると、猟銃を僕の頭に突きつけたロリピンクが居ました。 「人の敷地に入って謝罪の一言もなしに逃げるとはどういうつもりなのかしら?」 「えっ、えっと………ここってももえさんの家の敷地じゃあ……」 「うるさいうるさいうるさい! 使い魔のものは私のもの! 使い魔の敷地は私の敷地よ!」 ロリピンクの持つ猟銃にも力がこもります。恐怖に打ちのめされた僕は彼女の機嫌を損なわないよう恐る恐る聞いてみました。 「僕は何をすれば……… 「そうね………私のストーカーになりなさい! 私に徹底的にぶちのめされなさい!」 「え」 騒ぎを聞いていろんな人が駆けつけてきましたが皆呆然としている様子です。 ももえさんもこの様子には呆れてものも言えない模様で………ってこんなみっともない僕の姿はももえさんに見られたら幻滅されてしまう!! 僕は思わず目をつぶりました。 「……ねえキュルケちゃん。こいつはあんたの知り合い?」 「いいえ、ぜんぜん知らない男だわ。」 覚えられてねぇーーーーーっ!!! 前の世界では僕と同じクラスメイトだったのに!!!!! そして今度は不意に空に向けられた猟銃がまた火を噴きました。 「うわあああああああああん!!!!!」 「あっ、暴発しちゃった。」 ロリピンクの関心はストーカーではなくて目の前にある猟銃に向けられたようです。 僕は必死になって息を切らしながら、森の中へと逃げ込みました。途中、目から汗がぽろぽろと流れ落ちるのがわかりました。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 僕が森の中で休もうとしたその瞬間。ワームのようなものが僕めがけて襲ってきたのです! 「キャーーーーーーーッ!!!!!!!」 「キャーーーーーーーッ!!!!!!! 何これ何これ何これぇええええええ!!!!」 「ルイズ! 何あんた危ないことしてるのよ! 当たったら死ぬじゃない!」 ルイズは空に向かって暴発し続ける猟銃を持ってあたふたしていた。 キュルケはルイズにあたふたとしながら逃げようとしている。タバサは既にレビテーションを使って避難している。 「もーっ。しょうがないなぁ」 ももえはカマを一振りすると猟銃は真っ二つに斬られ、暴発は治まったのであった。 『ももえのカマで斬られた物の存在はももえが肩代わり』 「あっ、ありがと………。」 「まー、これも使い魔の役目のうちのひとつだからねー」 ももえにそう言われると少し顔を赤くしたルイズはおもわず早口でまくし立てる。 「あああ、当たり前じゃない! 主人が使い魔の労をねぎらうなんて、きっ、基本中の基本なんだから!」 「はいはい。ま、たまにはこういうのも悪くないけどね。」 そう言ってももえは歩いて家に戻っていく。それを見た三人も家の中に戻ることにした。 「あのさ、キュルケ」 「なに? ルイズ。」 「私達何か色々なことを忘れてない?」 「さぁ………。」 こうして時間は刻一刻と過ぎていったのである。その時間の中である人物が動き出していることにまだ二人は気づいていなかった。 ※おわり これまでのご愛読 ご支援ありがとうございました ※次回からはじまる「ゼロの使い魔死神ガーゴイル友情タバサの裏設定タバサの母フレイムデルフリンガーシルフィードネギ香水草鞋干し肉細長い棒悪魔の猟銃下級生ももえサイズ」に乞うご期待! 前ページゼロの使い魔ももえサイズ
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概要 クエスト一覧セレニア シェーナ アリッサ ルリエ セラティ ルセッタ ヨモギ チルチル シンシア ノルン セリスタ マリエール なつき ノワール ルフナ ククル ウル ラフィア 概要 2017/10/20から実装開始された新クエスト。 モン娘ごとの個別エピソードのクエストであり、クエストをクリアするごとに モン娘の能力やスキルをさらに強化することができる。いわゆる「限界突破」的なクエスト。 ただし、挑戦条件として対象のモン娘を 親愛レベル最大(俺の嫁)に達している。 最終進化を完了している。 レベル最大になっている の以上3つを満たした状態で所持していなければならない。 同一キャラを複数所持している場合は、どれか一人が条件を満たしていればOK。 (条件に達していない進化済の同一キャラも、クエストクリアによる強化の影響を受ける) モン娘一人ごとにクエストが5つあり、クエストを1つクリアするごとに対象モン娘が強化される。 最後のクエストの挑戦前とクリア後に寸劇が入り、閲覧後に最後の強化が行われる。 クエスト開始時に対象となるモン娘がパーティに入っていなくても問題ないが、 道中の敵が対象のモン娘のスキルを有効活用できるような行動をとってくるなど、 いわゆる「接待クエスト」の側面もある模様。 クエストの体感的な難易度は登場!イベントの上級~魔界級くらい?その他各種情報募集中。 クエストの道中では通常のモン娘ドロップは一切発生しない代わりに、そこそこの確率で各色の成長の妖精が入手可能。 クエスト一覧 セレニア 魔王様、いつもお勤めお疲れ様です 良ければ時間を頂けるかしら 是非、あなたと二人で行きたい所があるの… +クエスト情報 目的:セレニアをさらに強化する 舞台:夜の現代魔界(戦闘中でも背景がボス戦時の夜の背景になっている) 寸劇登場キャラ:セレニア、X-07(エレナ)、ルーヴァル、アイびぃ あらすじ:ここがあの女のハウスね! 敵属性:火・水・風 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+59魔法+78 ☆6ディシアン ディシアン:スタン無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+146魔法+78 ☆5セリスタ セリスタ:スタン・速度低下・毒無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+59魔法+78 ☆5ミポりん♪ ミポりん♪:スタン・速度低下・毒無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+147魔法+78 ☆5アネス アネス:スタン・速度低下・毒無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+80スキル1強化 ☆6ルーヴァル☆6アイびぃ 両者:スタン・速度低下・毒無効 備考・攻略指南 クエスト5 ボスのアイびぃが全体攻撃バフ&こちらに速度デバフを使用。 ルーヴァルはHPを減らすと攻撃回数バフを使用。 シェーナ サクラ魔界へピクニック…ですか?魔王様とお出かけ…嬉しいです!早速、準備してきます♪ +クエスト情報 目的:シェーナをさらに強化する 舞台:サクラ魔界 寸劇登場キャラ:リネア、ノルン、クロゥリア、シェーナ、セレン あらすじ:少し私と手合わせをして貰おう 敵属性:全属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+53速度+13 ☆3リーシャx2 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+65魔法+53 ☆6ハリネ ハリネ:状態異常無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+123魔法+53 ☆6シャーロット☆5テレシス シャーロット:風軽減 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+100魔法+53 ☆6ノワール ノワール:状態異常・スタン無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+53スキル1強化 ☆6セレン セレン:スタン・沈黙・速度低下無効 備考・攻略指南 ボスは土と風属性だが、シェーナ本人のバリアは水属性なため、土・風軽減スキルは仲間で補う必要がある。 特にラストのセレンは火力もかなりのもので、5連続攻撃が合計25000以上の大ダメージなため、風軽減か攻撃低下のどちらかは欲しい。 体力はそれほど高くないので、耐える自信が無いなら速攻撃破が一番。 アリッサ 日頃お世話になっている魔王様に、感謝の気持ちを込めて…私の氷の居城で、おもてなし致しますわ +クエスト情報 目的:アリッサをさらに強化する 舞台:極寒魔界 寸劇登場キャラ:アリッサ、パルシー あらすじ:氷の居城でおもてなし 敵属性:火属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+221攻撃+58 ☆6メイカ メイカ:速度上昇&速度低下・スタン無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+56速度+7 ☆6なつき なつき:攻撃力低下・速度低下・スタン無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+221攻撃+56 ☆6ルーフェ ルーフェ:速度低下・スタン無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+56速度+7 ☆6桃千 桃千:速度低下無効&バリア クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+70スキル3強化 ☆6マリエール☆6枷音 両者:速度低下・スタン無効 備考・攻略指南 クエスト2 ボスのなつきは開幕後しばらくして、数ターンの間4000ダメージを与える毒を使用。 クエスト3 ボスのルーフェは開幕後しばらくして、数ターンの間3000ダメージを与える毒を使用。ターンが進むとバリアを展開。 クエスト4 ボスの桃千は全員1ターンスタンするスキルを使用。warningから攻撃力・速度上昇、バフが乗った状態で強力な攻撃スキルを使用。 クエスト5 Wave4のメアは魔法力上昇を使用。 ボスのマリエールは攻撃力・魔法力デバフ、枷音は長時間1000ダメージを与える毒を使用。 ルリエ 魔王様っ あの、一つお願いを聞いてもらっても、良いですか? 探したいものがあるんです +クエスト情報 目的:ルリエをさらに強化する 舞台:密林魔界 寸劇登場キャラ:ルリエ、ノルン、リネア、クロゥリア、アウスレーゼ、シェンファ、映し身のルリエ(大地の化身) あらすじ:願われている力 敵属性:全属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+65魔法+80 ☆6ヨモギ ヨモギ:開幕こちら1人に3ターンスタン クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+80速度+6 ☆5ラクレス ラクレス:開幕スタン無効&こちらに速度デバフ クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+100魔法+80 ☆6翅宮 礼凛華 レリカ:開幕スタン無効&こちらに永続の弱い毒 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔法+80速度+7 ☆5ロージーナ ロージーナ:開幕スタン無効&こちらに魔力デバフ クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+89スキル3強化 ☆5ルリエ(大地の化身)ルリエのおともだち×2 攻略指南を参照 備考・攻略指南 デバフ治療できるルリエが主役のクエストとあって、ザコ・ボス双方が多彩なデバフをばら撒く体調不良感満載のクエスト。 ルリエ本人はもちろん、フレンドなどでもデバフ対策できるモン娘を確保できるようなら、積極的に採用しよう。 クエスト3 ボスのレリカが開幕時に使う毒は、毎ターン500ダメージと直接威力は弱いが、「エターナル」とあるように効果永続。 治療スキルで解除することは出来るが、warning!奥義でさらに毎ターン4000ダメ&速度低下つきの毒を追加するので、デバフ治療はwarning!まで温存するとよい。 クエスト5 ボスは開幕で全員が状態異常・スタン無効。さらにクエスト3同様の弱い永続毒と味方全員に火水風の3属性軽減スキルなどを一気に使用する。 おとものこぶんはターン経過で自主退場してしまうが、ここからが本番。 本体は攻撃・魔法・速度デバフや10000前後×2の攻撃スキル、warning!奥義では5000×4の毒と2ターンの沈黙のセット攻撃を使う。 セラティ 魔王様!すみませんがお時間頂けますか?えっと…何かは秘密ですけれど、タオルは用意してきて頂けますか…? +クエスト情報 目的:セラティをさらに強化する 舞台:温泉魔界 寸劇登場キャラ:セラティ、レミラ、ランタン、ミヤビ、リチェル あらすじ:二人きりになりたくて 敵属性:火属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+138魔法+86 WAVE1 フレア バイブル ☆5ユーリア ユーリア:スタン無効、火バリア&こちらのスキル再使用ターン全回復 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+86速度+7 同上 ☆5ラナン クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+138魔法+86 同上 ☆5パリエ パリエ:魔法低下・速度低下無効、土バリア クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔法+86速度+7 同上 ☆6温泉 フェリス 温泉 フェリス:状態異常・スタン無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+88スキル2強化 同上 ☆6レミラ☆6ミヤビ ともにスタン無効、火バリア 備考・攻略指南 すべてのクエストでwave1にフレアバイブルが出現し、こちらに効果永続の攻撃低下デバフ&魔力上昇、弱点特攻バフをかける。 敵のHPもこの強制バフを見越した高さに設定されているため、水魔法以外の攻撃は効きが悪い。素直に水魔法パで挑もう。 一応、攻撃低下デバフはこちらの治療スキルで打ち消すことができる。 クエスト5 WAVE3:☆5ランタン(速度低下、沈黙無効) WAVE4:☆6リチェル(速度低下、沈黙無効) ボスは2人がかりなうえにどちらも攻撃が痛いので火バリアと回復でしっかり対策するのが一番。 ルセッタ ま、魔王様!えっと、聞きたいんだけど 最近の魔王様の夢の中に、その…わたしが…な、なんでもないわ、あははっ +クエスト情報 目的:ルセッタをさらに強化する 舞台:大魔界(背景は魔法都市魔界) 寸劇登場キャラ:ルセッタ、??? あらすじ:誰か星の杖を持ったピンク玉連れて来い 敵属性:全属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+153速度+2 ☆6ヴァレリア ヴァレリア:スタン・沈黙・魔力低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+153魔法+33 ☆6フロン フロン:スタン・沈黙無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+153速度+3 ☆6アリッサ アリッサ:スタン:沈黙無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+153魔法+33 ☆5雨宿り マーチ 雨マーチ:スタン・沈黙・攻撃低下無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50HP+155スキル2強化 ☆6ルセッタの影(ナイトメアルセッタ) 影ルセッタ:スタン・沈黙・魔力低下無効 備考・攻略指南 クエスト5 ラストはまさかの旧魔王城から出張してきたアイツのご登場。水属性になっており、デバフも通りやすくなっているのでほぼ別物と考えてよい。 しかし、使用スキルは8000前後ダメージ&20000前後の回復&攻撃低下or速度低下、10000前後の回復&10000超えの大ダメージ、 warning!奥義は25000前後の大ダメージに加え魔力上昇と、相応のえげつなさは相変わらず。可能であれば水軽減スキル持ちも用意しよう。 速度デバフで足止めしつつ、ある程度HPを削ったら短期決戦で倒し切ってしまおう。 ヨモギ 魔王、良いか?少し、私の為に時間を頂きたいのだが、構わないだろうか 天空樹魔界の入り口にて待っている +クエスト情報 目的:ヨモギをさらに強化する 舞台:天空樹魔界 寸劇登場キャラ:ヨモギ、オリエンテ あらすじ:それじゃあまぁ…かえってシャンプーしようかな… 敵属性:全 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+174速度+6 ☆5イチゴウ イチゴウ:沈黙、速度低下無効&開幕こちらのリキャスト回復 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+174攻撃+77 ☆5ナップル ナップル:状態異常無効&開幕こちらのリキャスト回復 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+174速度+7 ☆5フェリス フェリス:沈黙、速度低下無効&開幕こちらのリキャスト回復 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+174攻撃+78 ☆6フィーザ フィーザ:攻撃低下、速度低下無効&開幕こちらのリキャスト回復 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50HP+177s2強化 ☆5オリエンテ オリエンテ:沈黙、速度低下無効&開幕こちらのリキャスト回復 備考・攻略指南: 敵は全属性出現するので多色パがおすすめ。ヨモギのクエストなだけあってスタン要員が有効。 クエスト5 ボスのオリエンテは5000台×3連撃+自分に速度上昇でガンガン攻撃してくるので、速度バフに合わせてスタンを仕掛けると良い。 チルチル 密林魔界の探検だって!一緒に頑張ろ、魔王様!あたしもいっぱい、イイコトするからね♪ +クエスト情報 目的:チルチルをさらに強化する 舞台:密林魔界 寸劇登場キャラ:チルチル、リネア、ロージーナ あらすじ:危ない(意味深) 敵属性:全属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+156魔法+73 ☆6翅宮 礼凛華 レリカ:攻撃低下、速度低下無効&味方全員の全スキルを1短縮 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+73速度+7 ☆3アンシェ×2 アンシェ:スキルで味方全員の全スキルを1短縮 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+157魔法+73 ☆6キャンディ キャンディ:魔力低下・速度低下・沈黙無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔法+73速度+6 ☆5あさつき あさつき:状態異常無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+75s2強化 ☆5ロージーナ ロージーナ:状態無効&味方全員のスキルを1短縮 備考・攻略指南 こちらのリキャストを短縮してくれるボスが多い。 敵はスタン有効なボスが多いので、チルチルのうねうねを上手く活用しよう。 シンシア 魔王様、あなたのお陰でわたくしも大分力の制御に慣れてきましたわ 魔界探索、ご一緒させて頂けませんこと? +クエスト情報 目的:シンシアをさらに強化する 舞台:キク魔界 寸劇登場キャラ:シンシア、ヴァレリア、カトレア、フェリス、悪の幹部 ラビリエ、漆黒のナシュワ、グラッセ、まゆね あらすじ:ユウシャというやつは! 敵属性:全 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+60速度+7 ☆6ヴァレリア ヴァレリア:スタン・沈黙・魔力低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+263攻撃+60 ☆6カトレア カトレア:状態異常無効、火軽減 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+60速度+7 ☆6セレニア セレニア:速度低下、沈黙無効、火軽減 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+264攻撃+60 ☆5イース イース:スタン、攻撃低下、火軽減 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+62s1強化 ☆6フェリス フェリス:スタン、速度低下無効、火軽減 備考・攻略指南 メインクエストでも重要人物として登場するキャラなためか、期間限定キャラでは初となる嫁クエスト対応キャラとなった。 敵は全属性出現なので混成パがおすすめ。ボスが火軽減を使う相手が多いので、仲間にも火力を出せるメンバーが欲しい。 クエスト5 因縁の相手。速度バフと攻撃増加バフやダメージ&速度低下、ダメージ&魔力低下など今までに比べかなりスキルが多彩。 攻撃低下や風軽減、土属性アタッカーを用意したい。 ノルン 魔王様!あたしのもといた世界の手がかりを探しに行こうと思うの!良かったら、付き合ってくれる? +クエスト情報 目的:ノルンをさらに強化する 舞台:魔法都市魔界 寸劇登場キャラ:ノルン、リネア、クロゥリア、アンフィー あらすじ:嫁クエと言いつつかなりの伏線と謎が多いお話。寸劇の最後に出てきたあの娘、どこかで見たような…… 敵属性:土 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+175攻撃+64 WAVE1:ガイア バイブル ☆6小悪魔JK テンセイ JKテンセイ:開幕自分に沈黙、速度低下、攻撃低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+64速度+8 同上 ☆6プリシア☆6フィオレ プリシア:開幕沈黙、攻撃低下無効フィオレ:開幕沈黙、攻撃低下、速度低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+176攻撃+64 同上 ☆6ルフナ ルフナ:沈黙、攻撃低下無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+64速度+7 同上 ☆5大番長 マーチ ばんちょ:沈黙、攻撃低下無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+64s2強化 同上 ☆6アンフィーアンフィーのこぶん×2 攻略指南を参照 備考・攻略指南 すべてのクエストでWAVE1にガイアバイブルが出現し、開幕こちらに攻撃上昇&弱点特攻バフが付与される。おそらく効果は永続。 敵は全員土属性なので、火染めパを作ると道中の敵がサクサク掃除できる。というか、ボスのHPの高さも火染めパ前提で設定されていると思われる。 攻撃バフがかかっているので、ノルンをはじめとした火属性物理タイプが主力となる。 クエスト5 アンフィーのこぶんが開幕全員に魔力低下、速度低下、沈黙無効。アンフィーは自分に水風土軽減とバリアを展開し、こちらのスキルが全回復する。 アンフィーのこぶんは一撃殴るだけで倒せる。 アンフィーは威力7000台後半の攻撃、ダメージなしの単体5ターンスタン、15000台の回復などのスキルを使用。 スタンが鬱陶しいのでデバフ対策があると良し。 セリスタ 魔王様、またあたくしをデートにお誘い頂けるなんて、光栄の至りですわ!今日も互いに、愛を語り合いましょう! +クエスト情報 目的:セリスタをさらに強化する 舞台:ユリ魔界 寸劇登場キャラ:セリスタ、トワイライト あらすじ:愛は二人の力で 敵属性:全属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+48速度+7 ☆5ナップル ナップル:スタン、沈黙無効&風軽減 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+296攻撃+48 ☆6イチゴウ イチゴウ:スタン、速度低下、沈黙無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+48速度+7 ☆6ククル ククル:速度低下無効&風土軽減 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+296攻撃+48 ☆6ラクリマ ラクリマ:沈黙、速度低下無効&風軽減 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+51s1強化 ☆5トワイライト トワイライト:スタン、沈黙、速度低下無効 備考・攻略指南 水属性のセリスタのクエストだが、道中のボス敵も全員水属性。たいてい何らかの形で風軽減を使ってくるので風の火力にこだわる必要はない。 クエスト5 ラストのトワイライトは7000台ダメージと風土軽減、バリア展開、攻撃バフなどのスキルを使用。 風土軽減は効果がかなり高く、実質メイン火力として期待できるのは水属性のみとなる。攻撃バフを使ってきたらセリスタs1の攻撃低下で相殺すると良い。 マリエール ふわぁ~ 大魔界は過ごしやすくて眠くなっちゃいますね 今日はお友達に会えそうな予感がします~ +クエスト情報 目的:マリエールをさらに強化する 舞台:大魔界、南国魔界 寸劇登場キャラ:マリエール、リネア、ノルン、ミル あらすじ:うふふ、私もやればできるんですよ~ 敵属性:土属性 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+37速度+13 WAVE1:ガイア バイブル ☆6ハリネ ハリネ:状態異常無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+37HP+304 同上 ☆6リッカ リッカ:スタン、速度低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔法+37速度+14 同上 ☆6ミリオン ミリオン:スタン、速度低下無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+235魔法+37 同上 ☆6漆黒のナシュワ 漆黒のナシュワ:スタン、沈黙無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+41s3強化 同上 ☆6ミル ミル:状態異常、スタン、速度低下無効 備考・攻略指南 すべてのクエストでWAVE1にガイアバイブルが出現し、開幕こちらに魔法力上昇&弱点特攻バフが付与される。おそらく効果は永続。 もちろん今回は火属性の魔法タイプが主力となる。ノルンの時もそうだったが、WAVE数が少ないので道中でスキルを無駄遣いしすぎないように。 クエスト5 というわけでラストはまさかの這い寄る混沌のご登場。確かに以前のイベントでも共演していた仲ではあったが。 通常攻撃は6000台の威力。使用スキルは9000前後ダメージ&攻撃低下、2700台ダメージ&速度低下、水風土の3属性軽減、体力が半分近く減るとバリア展開など。 さらに体力を削るとwarning!から22000台の大ダメージ&味方全体を1ターン強制スタンの奥義。 ところでクロゥリアさん白魚通り越してウナギ化したんだし一緒に来てくれてもいいじゃないですか(暴論) なつき 魔王様、今日も一緒にトレーニングしよ!へへ、魔王様と運動するの好きなんだ!今日も気持ちのいい汗を流そうね! +クエスト情報 目的:なつきをさらに強化する 舞台:天空樹魔界 寸劇登場キャラ:なつき、リネア、マーチ、リッカ、ミーティア、きなこ あらすじ:チキチキしてきた 敵属性:土属性(一部火) 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+52速度+8 ☆5ジュピセル ジュピセル:攻撃低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+251速度+8 ☆5ブラン ブラン:攻撃低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+81速度+8 ☆5マジェット マジェット:スタン無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+251速度+8 ☆5メブキ メブキ:攻撃低下・速度低下無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50速度+12スキル2強化 ☆5きなこ☆5マーチ ☆5ミーティア☆6リッカ 攻略指南を参照 備考・攻略指南 全体的にボス敵の行動速度がやや早く、なつきのs2による時間ごとの毒ダメージが稼ぎやすい設計だが……ぶっちゃけ普通に殴って倒したほうが早い。 クエスト5 WAVE3:きなこ(速度低下・スタン無効)とマーチ(速度低下無効) BOSS:ミーティアとリッカ(速度低下・スタン無効) いずれの競争相手からも開幕直後にかけっこ勝負と称してこちらが速度上昇&攻撃・魔力低下状態にさせられる。 ターン経過で回復するので慌てないように。速度バフがかかるおかげで解除は意外と早い。 相手は速度バフでばんばか殴りかかってくるため、土・火軽減スキル持ちを連れて行くのがおすすめ。 ノワール にゃにゃ、魔王様!ノワール、魔王様と行きたい所があるのにゃ!ふたりで一緒に行くにゃー! +クエスト情報 目的:ノワールをさらに強化する 舞台:温泉魔界 寸劇登場キャラ::ノワール、リネア、ケイティー あらすじ:ケイティーの柔らかい部位をじっくりと味わう(意味深) 敵属性:風属性(一部水) 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+338攻撃+45 WAVE1 ストーム バイブル ☆6アイびぃ アイびぃ:攻撃低下・速度低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+45速度+7 同上 ☆6泡沫 かえで かえで:スタン・魔力低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+338攻撃+45 同上 ☆6ヨモギ ヨモギ:状態異常無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+45速度+7 同上 ☆6セラティ おさかな:沈黙・速度低下無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+46スキル2強化 同上 ☆6ケイティー ケイティー:スタン・速度低下・沈黙無効 備考・攻略指南 全てのクエストでWAVE1にストームバイブルが出現し、こちらに土属性キャラのみが対象となる、効果永続の攻撃バフをかけてくれる。 クエスト5 ボスのケイティーは10000前後ダメージに加え4000×2の毒の攻撃スキルが強烈。HPは低いので土物理でさっさと倒すか、風軽減と状態異常治療で対処しよう。 ルフナ 大魔界にお世話になって、大分経ちますね… 魔王様、少し、お話いたしませんか?私達、姉妹の事…それから、魔王様の事… +クエスト情報 目的:ルフナをさらに強化する 舞台:大魔界→夜の現代魔界 寸劇登場キャラ:ルフナ、リゼ、シェリー、キャンディ、セレニア あらすじ:事案発生 敵属性:風 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+52速度+12 ☆6フォルティア フォルティア:状態異常無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+127魔法+52 ☆5スバル スバル:攻撃低下、速度低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔法+52速度+13 ☆5シーナ シーナ:スタン、速度低下、攻撃低下無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+127魔法+52 ☆5カゲツ カゲツ:状態異常無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔法+61スキル1強化 ☆6セレニア セレニア:沈黙、スタン無効 備考・攻略指南 クエスト5 ラストのセレニアは行動速度が速めで、80000前後の攻撃、10000台攻撃と速度バフなどのスキルを使用。 HPが減ると例によって黒翼の天使だが、今回はwarning!予告無しにぶっぱしてくるので要注意。状態異常対策も用意しよう。 ククル 魔王様、また私とデートして頂けますか?この私、ククルの名にかけて…必ずや!魔界中が嫉妬する程の一時をお贈り致しますの! +クエスト情報 目的:ククルをさらに強化する 舞台:大魔界→魔法都市魔界 寸劇登場キャラ:ノルン、リネア、クロゥリア、ククル/セリスタ、スウィル あらすじ:やきいも焼くクロちゃん 敵属性:火(一部水) 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+225攻撃+62 ☆2デイジー デイジー:魔力低下、スタン無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50攻撃+62速度+6 ☆5マリアンヌ マリアンヌ:魔力低下、スタン無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+225攻撃+62 ☆5シモーネ シモーネ:魔力低下、スタン無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50攻撃+62速度+7 ☆6愛の魔法少女 ノルン ノルン:攻撃低下、スタン無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50攻撃+64スキル1強化 ☆6セリスタ☆6スウィル セリスタ:攻撃低下、スタン無効スウィル:魔力低下、スタン無効 備考・攻略指南: 基本的にククルの速度低下と沈黙を駆使して戦っていく。攻撃低下を使う敵が多いので、物理・魔法混成の水統一パで挑むのがおすすめ。 クエスト5 ボスが火と水の複合チームなので火水を同時軽減できる味方がいると楽。また、両者とも素の行動速度がやや早いのでククルs2で妨害するだけでも大分被ダメを抑えられる。 セリスタが火、水の連続攻撃による攻撃担当、スウィルは速度低下つき魔法攻撃や単体3ターンスタンの妨害担当。 ウル ああ、今日も電話が立て続けに…!うう…胃が痛いですわ…ほんの少し…ほんの少しだけ、癒しが欲しくなります… +クエスト情報 目的:ウルをさらに強化する 舞台:夜の魔界 寸劇登場キャラ:ウル、きなこ あらすじ:病院終了のお知らせ 敵属性:全 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+78 ☆3ザッハトルテ ザッハトルテ:魔力低下、スタン無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔法+84 ☆5紫陽花 たま たま:魔力低下、スタン無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50速度+2 ☆4キャサリン キャサリン:攻撃低下、魔力低下無効 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+95 ☆6ガルデニア ガルデニア:速度低下無効、こちら1人に5ターンスタン元は土属性のキャラだがなぜか風属性になっている クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50HP+366攻撃+79魔法+84速度+3スキル1強化 攻略指南を参照 ☆6モリス☆5メブキ モリス:沈黙、スタン無効メブキ:スタン無効 備考・攻略指南 クエスト5 WAVE3:☆6シモーネ:沈黙、スタン無効 ダメージ&行動時に自動回復やデバフ解除&状態異常無効、速度バフなどのスキルを使用 WAVE4:☆6フウゲツ:沈黙、魔力低下無効 ウルの各種デバフを駆使すれば行動を封じやすいが、中ボス格の敵と連戦になるのでデバフをかけた後のリキャスト管理には注意。 ノルンの嫁クエストともつながりがある話なので、先にノルンの嫁クエを完了させておくことを推奨する。 ラフィア …遺跡魔界…そこに、かの御方の痕跡が……永きに渡る約束を、成就しなければ ご主人様に、これ以上ご迷惑をおかけする訳には… +クエスト情報 目的:ラフィアをさらに強化する 舞台:遺跡魔界 寸劇登場キャラ:ラフィア、ハリネ、テレイア神々:ヘラ あらすじ:ラフィアの幸せ 敵属性:全 難易度 消費魔力WAVE数 EXPゴールド 初クリア報酬 中ボス ボス 備考 クエスト1 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50魔力+37速度+13 WAVE3:☆5ユーリア ☆6マリエール ユーリア、マリエール:スタン、速度低下無効 クエスト2 魔力 15WAVE 5 EXP 1700GOLD 3600 石50HP+122魔力+37 WAVE3:☆6パルシー ☆6セリスタ パルシー、セリスタ:スタン、速度低下無効 クエスト3 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50魔力+37速度+13 ☆6なつき ☆6ヴェロニカ なつき:スタン、速度低下無効ヴェロニカ:攻撃上昇、攻撃回数増加 クエスト4 魔力 20WAVE 5 EXP 2300GOLD 4900 石50HP+122魔力+37 攻略指南を参照 ☆5ラクレス ラクレス:スタン、速度低下無効 クエスト5 魔力 25WAVE 5 EXP 3000GOLD 6200 石50魔力+37スキル3強化 ☆6テレイア テレイア:スタン、攻撃低下、速度低下無効 備考・攻略指南: マリエールのクエスト同様、全クエストでWAVE1にガイアバイブルが出現し火属性の魔力が永続上昇するので 火属性魔法タイプが主力となる。水属性も出てくるがこちらの火力も底上げされてるので、割とゴリ押し可能。 中ボス、ボス敵はいずれもギリシャ神話由来のモン娘となっている。 ちなみにズュギアとは縁結びの意味で、ラフィアの主人ヘラの添え名の一つ。ヘラには他にも大人の女性や妻を意味する「テレイア」という添え名もあるとか クエスト4 WAVE2:☆6エヴェリーナ(スタン、速度低下無効)&ランダムザコ2体 WAVE3:☆5ユエル&☆6シャーロット(両者:スタン、速度低下無効)
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トリステイン魔法学院の食堂は、学院の一番高い、真ん中の本塔にある。 食堂には生徒、先生問わず学院のメイジ達が集まっており、百人は優に座れるであろう、 テーブルが三つ並んでいる。 内装は豪華絢爛であり、テーブルにはロウソクや花が飾られている。 だが銀時は特に興味はなさそうだ。 「メイジはほぼ全員が貴族だから。だからトリステイン魔法学院では貴族たるべき教育を存分に受けるのよ。 だから食堂も貴族の食卓にふさわしいものでなければならないのよ」 「へ~」 隣でルイズが得意げに何か言っているが銀時はそれを冷めた目で見ている。 「わかった、ホントならあんたみたいな平民『アルヴィーズの食堂』には一生入れないのよ。感謝してよね」 「ああ、わかった。庶民の血税がこんなところに消えているのが良くわかった」 銀時は鼻をほじりながら皮肉をかました。 「ぐっ!ちょっとあんた鼻なんかほじらないでよ、恥ずかしいわね、ホントに下品なんだから」 「うるせえな、お前は俺の母ちゃんですか」 ―とにかくこいつに自分が使い魔って事を自覚させてやるんだから。 ルイズはこの生意気でとらえどころの無い使い魔に質素で貧しい食事を床で食べさせることによって 自分がいかに上の立場にいて、銀時がいかに下の立場か自覚させようとしていた。 「いいから、椅子引いてちょうだい、気がきかない使い魔ね」 「へいへい」 そう言って銀時は椅子を引く。 「あんたのはそれだから」 ルイズは床にある皿を指差した。 「なあ、ルイズ」 「何よ」 ―文句言ってきたらひどいんだから。 「これってどういう差恥プレイ?」 銀時の言葉に回りはざわつく。 「聞いたかよ、差恥プレイだって」 「使い魔相手に・・」 「さすが(?)ゼロのルイズだな」 「不潔・・」 周りから聞こえてくる声にルイズは耳まで真っ赤になる。 「ん、どうした、ゆでたこみたいになってぞ」 ワナワナ震えるルイズに銀時は話しかける。 「で・・」 「で?」 「出てけー!!!」 銀時は食堂から追い出され結局廊下で食べることになった。 「なあ、さっき悪かったから機嫌直してくんない」 「うるさい、話しかけないで、全く信じられない」 食事の時間が終わった後、教室に向うルイズと銀時。 ルイズはまだ怒っている。 教室に入るとすでに来ていた生徒達はルイズと銀時に注目する。 そしてなにやらコソコソ何か言っていたり、クスクス笑っている者もいる。 周りには銀時以外の使い魔がいたが銀時は特に気にしなかった。 とりあえずルイズの隣の空いてる席に座る。 ルイズがこちらを睨んだが話すのも嫌なのか何も言わなかった。 「・・・・・成功ですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、 様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 授業が始まり、中年の女性の魔法使いが講義を始めた。 ルイズは気まずそうにうつむく。 「おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴェリエール」 シュヴルーズが銀時を見てとぼけた声でいうと、教室に笑い声がおきる。 「ゼロのルイズ!召喚できないからってその辺に歩いていた平民連れてくるなよ」 「違うわよ、きちんと召喚したもの!こいつが来ちゃっただけよ」 「嘘つくな、『サモン・サーヴァント』ができなかっただけだろう」 その言い争いを見て銀時は思った。 ―おいおい、こいつら小学生か? 良い争いの内容は小学校低学年のやるものとなんら変わらんかった。 これならいつも神楽と遊んでいるガキどものほうが大人だ。 第一ルイスがムキになって言い返すからますますエスカレートする 女教師のとりなしでどうにか場が納まり、授業が再開された。 ―そういやあ、授業なんて松陽先生の寺小屋以来だな。 授業を聞きながら、ぼんやりとそんなことを思う。 なにやら四大系統やら『火』『水』『土』『風』という単語が飛び交うが 魔法に興味が無く、勉強が嫌いな銀時にとって退屈そのものでしかない。 「ふわぁぁぁ」 眠くなり銀時は大きなあくびをした。 「ちょっと、みっともないわね、やめなさいよ」 あくびをした銀時をルイズは注意する。 「ミス・ヴェリエール」 「は、はい!」 「授業中の私語は禁止ですよ」 「すいません・・・」 「おしゃべりする暇があったら何かやってもらいましょう、ここにある石ころを 何か望む金属に変えてごらんなさい」 「え?わたし?」 ルイズは困ったようにもじもじする。 周りの生徒は急にざわつき始めた。 「やめといたほうが良いと思いますけど・・・」 「どうしてですか」 「危険です」 キュルケはきっぱりといった。 しかしその言葉にルイズは逆に意地になった。 「やります」 「ルイズ、やめて」 他の生徒達も何だか怯えているようである。 銀時は何故周りがおびえ始めたのか分からない。 一体これから何が起こるというのだ。 ルイズが教壇に立ち呪文を唱える。 その間に生徒達は机の下に避難し始めた。 ルイズの呪文名を唱え終わると爆発が起こった。 「いいぃぃ!!」 爆発に巻き込まれた銀時はコントみたいなアフロになっていた。 「ちょっと失敗したみたい」 「ちょっとじゃないだろう!ゼロのルイズ」 「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ」 この時銀時はルイズが何故ゼロと呼ばれるか理解した。 その頃ミスタ・コルベールは図書館であることを調べていた。 ミス・ヴェリエールの使い魔の青年に刻まれたルーンがどうしても気になり 書物を読み漁っている。 「これは・・」 ある書物に目を通すとコルベールの顔色が変わった。 彼はそのまま本を抱えたまま図書館から出ていった。 本塔の最上階にある学院長室で学院長オールド・オスマンは秘書のミス・ロングビルに セクハラをかましたおかげで折檻を受けていた。 「オールド・オスマン」 突然入ってきたのは先ほどのコルベールである。 いつの間にか2人とも何事も無いように振舞っているのはさすがだ。 「たた、大変です」 「大変なことなどあるものか、すべては小事だ」 「これを見てください」 コルベールはオスマンに『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた 書物を先に見せる。 次にコルベールの描いた銀時の手に現われたルーンのスケッチを見せた。 それを見たオスマンの眼光は鋭くなり、秘書のロングビルに席をはずすように言った。 「詳しく説明するんじゃあ、ミスタ・コルベール」 「ったく、何で俺がこんなことを、アフロになるのはド○フのコントだけで十分だっつーの あれ俺高○ブー・・」 銀時はぶつぶつ言いながら壊れた教室の掃除をしていた。 あの後当然のように授業は中止となり、罰としてルイズと銀時は教室の片づけを命じられた。 万事屋の経験のおかげで銀時はなれた手つきで机や椅子を直した。 ルイズは自分の机を拭いている。 ふとルイズと銀時の視線が合った。 「な・・何よ・・どうせあんたも心の中じゃあ私のこと笑ってるんでしょう」 銀時は泣きそうな声で言うルイズに銀時は言った。 「笑わねえし、笑えねえよ」 「え?・・・そんな事言って本当はどうだか・・」 一瞬意外そうな顔をしたルイズだったがいまだ疑いの目を銀時に向ける。 「言っとくけど俺はなあ、一生懸命生きてる奴を笑うぐらい人間腐っちゃいねえんだよ」 自分も天然パーマというコンプレックス抱えているためルイズの気持ちがなんとなく分かった。 ただそのことをルイズが知ったら一緒にするなと確実に怒るだろう。 今までそんなふうに言ってくれた人がいなかったルイズは戸惑い呆然とした。 銀時の言葉が決して嘘やその場を取り繕うためにいった事ではないというのはルイズでも分かる。 ルイズは胸から何か暖かい感情が沸き起こるのを感じていた。 「そ、そうよね、使い魔が自分の主を笑うなんてありえないし・・」 しかしルイズはそれを素直に表現できるほど大人じゃなかった。 まあツンデレだから仕方あるまい。 「そうだルイズ牛乳を飲め」 「は?」 ルイズは突然の銀時の言葉に呆然とする 「カルシウムだ、カルシウムさえ取っときゃあすべてうまくいくんだよ。 魔法だって使えるようになるしそのまな板みたいな胸も膨らむ。 とりあえずカルシウムさえとっときゃあすべてうまく・・」 「いく分けないでしょぉぉ!!まな板みたいな胸で悪かったわね、あんた飯抜き」 銀時はルイズを慰めたつもりだったが逆効果だった。 「くそー、腹減った」 重労働の上に飯抜きにされた銀時はフラフラ廊下を歩いている。 空腹もそうだが、糖分が足りてないことが一番の原因だった。 銀時はここに来てから一切甘いものを口にしていない事に気づいた。 飯すら碌によこさないルイズに頼んでも無駄だという事は分かっている。 ついに銀時は廊下の壁にもたれうずくまった。 「はあ、誰か恵まれない俺に甘い物を恵んでやろうというカインドネスなマインドに 満ちあふれた奴はいねえのか」 廊下を歩く生徒達は銀時を珍獣を見るかのような目で遠巻きに見ているだけだった。 「ギンさん、大丈夫ですか」 そんな銀時に声をかけたのはシエスタだった。 「ああ、銀さんもうだめだ、シエスタ、俺が死んだら墓に『坂田銀時糖分切れでここに死す』 ってきざんどいてくれねーか、お供え物は甘い物で頼むわ」 「そんな、ギンさんしっかりしてください」 「ああもう俺千の風にとかに乗っちゃいそう、何だか眠くなってきたよ、パ○ラッシュ。 とっつあん、真っ白だぜ、真っ白に燃え尽きた」 瀕死の割には余裕のボケをかます銀時だった。 「ギンさん、貴族に出すデザートが少しあまっていますからそれ食べます?」 「マジでか、いいのか」 「ええ」 「あんたどこの女神ですか」 「女神ってそんな・」 シエスタはポッと頬を染める。 シエスタに案内され銀時は厨房でデザートの残りのケーキやフルーツを平らげた。 ついでにまかないのシチューまでご馳走になった。 うめえ、うめえと食べる銀時をシエスタは微笑みながら見つめる。 「あーうまかった、こんなヒューマンに満ち溢れた人がまだこの世にいるとは思わなかったぜ」 「ヒューマン?それよりご飯いただけなかったんですか」 「ああ、あのまな板女、人がせっかく慰めてやったのに・・」 「まな板って、貴族にそんなこと言ったら大変ですわ」 「別にいいだろう、事実なんだから、第一魔法が使えんのがそんなにえれーか」 「ギンさんって勇気がありますわね・・」 シエスタは唖然とした顔で銀時を見つめている。 「そうか?それよりうまかったぜ、ありがとう」 「いえ、またいつでも食べにきてください」 「ううう、ここに来てこんなに優しくされたの初めてだ」 銀時は感動のあまり涙ぐんだ 「義理は果たすぜ、何か手伝えることはねーか」 「ならデザートはこぶの手伝ってもらえます」 こうして銀時はデザートを運ぶのを手伝うこととなったが これがこの後銀時がこの世界で初めての『喧嘩』に発展することに なるとはこの時誰も思わなかった。
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前ページ次ページ虚无(ヤク)い使い魔 「だから帰る方法が見つかれば帰りたいなーと…」 学園に戻るとルイズはまず八雲の服を替えさせた。 奉公に来ている平民の服を借り、体を洗わせ、ようやく少しは見られる格好になると自分の部屋へ入れてやったのだが.. あろうことかその世話のかかった使い魔が開口一番に言った一言が「方法が見つかれば故郷へ帰る」だったのだ。 「ちょっとアンタかってすぎるわよ! ただでさえハズレをひいたのに『帰り方が分かれば帰る』とか! 使い魔はそんなひょいひょい換えられるものじゃないのよ」 「それは分かってるつもりだけど…ホラ!あの頭のハゲた先生も俺を故郷へ帰すことに協力してくれるって言ってくれてたしサ。」 「私だって使い魔を換えられるのなら、今すぐにでもアンタをクビにしたいわよ! だけど使い魔は一生モノなの! アンタが帰ったら私は一生使い魔も持たない惨めなメイジだわ」 「それが問題でさ…実は俺、既に別のご主人さまがいるんだ」 「えっ? ちょっとそれってどういうことよ?」 予想外の言葉にルイズは耳を傾ける。 「つまり、元いた場所でも別の人の使い魔みたいなことやっててね、だからどうしても彼女のもとに帰りたいんだよ。」 別の人間の使い魔を呼び出す…ルイズはそんな話を聞いたことはなかったけれど彼の額には何か『印』が刻まれているのだ.. あれが別の主人が刻んだルーンなのだろうか? ルイズは目の前の男の話を全面的に否定することができなかった。 「何それ?そんな事がありえるなんて …それって私がアナタを主人のもとから無理やり連れてきちゃったってこと?」 そう言ってルイズは急に不安に駆られた。 メイジにとって使い魔がどれだけ大切かをルイズは分かっていたからだ。 「いや、そういう訳じゃない。」 八雲はルイズの表情が曇ったのに気付き、余計な罪悪感を抱かせまいとルイズの疑問を否定する。 「話せば長くなっちゃうけど、ご主人さまやダチんこを守るためにサンハーラの光ってのに(粉々になって)飛びこんでさ…光の中を彷徨い続けていたのを君に助けられたんだよ」 「よ、よく分かんないけど、アナタのご主人に迷惑がかかっていないなら良かったわ。(ところでダチんこって何?どこの方言よ?)」 「迷惑どころか助かったよ!だから君には恩がある。 帰るまでの間だけど俺にできることなら何でも協力するよ」 「そう…でも私使い魔を解約する方法なんてわからないわ。 使い魔を変えるにはその使い魔が死ぬしかないって聞いてるし」 「なーんだ、そういうことなら帰る時に死ねば(ry」 「な...ななな..何言ってるのよ!!? いくら私だからってそんなに鬼じゃないわ! ちゃんと契約を破棄する方法を探すから!大体あんたせっかく帰ったのに死ぬとかバカじゃないの?!」 「いやぁ..アハハ… まぁ今んトコ帰る手掛かりさえ無い状態だからね、どっちにしろ当分先の事だ。」 更にルイズの安心させる為に八雲は続ける。 「俺が帰る時はご主人さまに君に仕える俺の替わりの使い魔を頼んでみるよ。 凄腕の術師でオッソロシイ魔獣をわんさか呼び出して飼いならす奴だからさ」 「(術師?メイジのことかしら?) 使い魔は渡されたものを選ぶわけにはいかないのよ。 召喚者の呼び声に応えたものを使い魔とするの。」 「そうか..でも凄んゴイ使い魔を呼び出す方法とか聞いてみるよ」 「ありがと..期待しないで待ってるわ。 けどそんな凄いメイジがアンタみたいなのを使い魔にするの…?」 ルイズが疑うような眼差しでじー…っと見つめている… 「ま、まぁ何かの間違いでそういうこともあるさ!」 話が一段落してルイズも少し持ち直したようだった。 平民を使い魔にしてしまったことなど前代未聞ではあったが、彼の話によると自分だけというわけではないし、もしかしたらただの平民じゃないのかも..とも淡い期待を抱けた。 期待はできないけれど彼を全面的に信じるならば、彼の替わりに大物の使い魔を手に入れられるかも知れないわけだし… 「ところで君の使い魔として俺は何をすればいいのかな? 多少の予想はつくけれど」 重要な話を切り出した八雲の質問にルイズが答える。 「まず使い魔は主人の目となり耳となること。 本当なら感覚の共有ができてるはずなんだけど…」 「できてない…よな」 「残念ながらそうみたいね..次に秘薬の原料となる薬草なんかを集めてくるんだけど…」 「俺ここの草木とか分かんないしナァ」 「ぐっ..じゃあ最後に一番重要なこと! 使い魔はご主人さまの剣となり盾となって敵から守るの…けどアンタ見るからに弱そうだしねぇ」 「何を失礼なっ! そういうのなら俺の得意分野だぜ、戦いになればドラゴンの王様(龍皇)だって…運が良ければ…いや多分勝てないけど…」 「当たり前じゃない! まったくアンタ全然使えないじゃないの!」 どなった後ルイズはまた不安になり呟いた 「…一番いらない使い魔としてアンタを置いてかれそうで不安だわ…」 「そ、そんなことは無い!断じて無い! …..と思ぅョ...」 はぁ…..そんなにうまい話あるわけ無かったわよね… ルイズは再び落胆した。 前ページ次ページ虚无(ヤク)い使い魔
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虚無の曜日。 休日であるこの日、シエスタは朝早く自分の服を掃除し、洗濯する。 一通り部屋の掃除を終わらせた後、マジックアイテムの入ったポーチを腰に付け、マントは畳んで小さなバッグにしまい込む。 一般的なメイジ達よりも小さく作られた杖は、腰ではなく脇の下に下げて、外出の準備を終えた。 魔法学院の裏門で、貴族用に作られた靴よりも丈夫に作られた靴の紐を確認する。 シエスタの曾祖母が伝えたという”ブーツ”という靴らしい。 忘れ物がないか再度確認すると、シエスタは駆けだした。 走りながら考える。 貴族の生徒達と一緒に授業を受け、最初に感じたのは恐怖だった。 何せ貴族の使う魔法は、この世界で無くてはならないものであり、同時に平民を蹂躙する力でもある。 貴族の生徒の中に放り込まれ、シエスタは泣きそうになった。 だが、シエスタという異質な存在を受け入れさせるため、オールド・オスマンはルイズを利用する。 オールド・オスマンは、土くれのフーケを道連れにルイズが起こした爆発の規模を教師陣に説明し、一つの仮説を立てた。 「ミス・ヴァリエールは魔法を『失敗』していたのではなく『暴走』させていたのではないか」 魔法の暴走などという事象は聞いたこともない。 しかし、その破壊力と、自分自身までをも傷つけてしまう危険な魔法がこれから先現れないとも限らないとし、トリスティン魔法学院は既存の魔法だけではなく、文献に残された『特殊なケース』に目を向けることになる。 それが他ならぬオールド・オスマン自身であり、シエスタでもあった。 魔法の原理を研究するため、自身の身体を実験台としていたオールド・オスマンは、まったくの偶然で長寿を手に入れたと説明した。 もちろんこれには『波紋』が関わっているが、その事はロングビルとシエスタ以外には伏せられている。 シエスタの場合は、曾祖母リサリサが『東方より癒しの力を伝えた人物である』と説明することで一応話はまとまった。 この背後には、ルイズの母、カリーナ・デジレの働きもある。 若きメイジ達の育成に細心の注意を払い、未知の現象をただ『失敗』と断じるのではなく、その原因究明に勤めるようにとメッセージが届いたのだ。 また、意外なことに、魔法学院の教師の一人『疾風のギトー』がシエスタを評価してくれた。 疾風のギトーは風系統のメイジであり、風の魔法に強い自信を持っている。 授業が始まれば「風は最強だ」「風に勝る属性はない」ばかりを繰り返し、度が過ぎるためか、同じ風系統のメイジからも煙たがられている。 その評価が変わるのは、ギトーがシエスタを指名した日だった。 「……む、今日から一人多いのだったな、右奥の君」 「はっ、はい!」 「ミス・シエスタだったかな、オールド・オスマンから話を聞いている」 シエスタは突然名前を呼ばれ、緊張して返事が上ずってしまう。 「早速だが、私の属性は風、二つ名を『疾風のギトー』という」 依然、シエスタに視線を向けたままのギトーは、杖を取り出して得意げに言った。 「諸君らの前で、風が最強であることを示そう。折角だ…ミス・シエスタ、君の得意な魔法を私に放ってみたまえ」 「えっ!?」 「オールド・オスマンが言うには、君は特殊な魔法を使うそうだな、良い機会だと思ってね」 シエスタは驚き、慌てたが、そこでキュルケが助け船を出した。 「ミスタ・ギトー。ミス・シエスタは治癒に特化したメイジですわ、そんな彼女に人を傷つけさせようなどと仰っては、疾風の名が泣きますわよ」 キュルケの言葉を聞いて、ギトーが顔を綻ばせた。意外だった。 「ほう!治癒か!これはいい、なら是非それを見せてくれないか」 「えっ…えっと…」 シエスタが困ったように辺りを見回す、すると、窓際に置かれている花瓶に気が付いた。 いつも手入れされている教室には珍しく、何本かの花は枯れかけていた。 シエスタはおもむろに立ち上がり花瓶に手を当てると、呼吸を整える。 そしてオールド・オスマンの言葉を思い出す。 『君はいつも、重い物を持ち上げる時、呼吸を整えてから持ち上げるそうじゃな?それをやってみたまえ』 大丈夫。 何回も練習した。 だから大丈夫。 シエスタは身体の中を流れる”何か”を感じていた。 呼吸をする度に身体の内側から”何か”が流れていく。 呼吸がそれを押し出すように、一定の方向にそれを向かわせるように、ゆっくりと確実に呼吸を整えていく。 生徒達の耳に、コォォォォォォォ…という風のような音が聞こえたかと思うと、花瓶に挿された花に異変が起こった。 つい先ほどまで萎れていた花が、水分を吸収できずに枯れかけて変色した花が、まだ花の咲かぬ蕾のまま腐りかけた花が、だんだんと生気を取り戻していく。 三十秒ほど続けた後、花は生けられた時のように、いや、野に生えるよりも活き活きとその花を咲かせた。 そして教室にふわりと風が舞う、実際には窓の閉められた教室で、魔法も使わずに風が起こるはずはない。 花から漂ってくる香りが、まるで風のように教室中に舞ったのだ。 それと同時に、シエスタの身体が光り輝いて見えた生徒も居たが、目の錯覚だと思い黙っていた。 「素晴らしい…」 ギトーが、呟いた。 ギトーの言葉は生徒達にとって意外なものだった。 何人かの生徒は、シエスタの魔法(波紋)を見て『それぐらい水のメイジなら誰だって出来る』と言おうとしたが、ギトーの言葉にそれを挫かれた。 「諸君、風は最強だ、すべての障難を吹き飛ばし、また風は偏在する」 そう言いながら杖でシエスタの席を指し、シエスタに自席に戻るよう促す。 「だが今の治癒を見て分かるとおり、治癒に適する水の魔法のようなことはできない、風は最強であるが故に攻撃に特化しているのだよ」 それから一時間、授業は皆の予想とは違う方向に進んだ。 相変わらず『風は最強だ』とか『風は何者にも負けない』と繰り返すが、それは攻撃手段としてのもの。 最強だからこそ、『傷』を癒す『水』のメイジを、風の系統が保護してやらねばならないと熱弁していた。 シエスタをからかってやろうと思っていた貴族は出鼻を挫かれたのだ。 不満そうに腕を組んで黙り込んでいたのを見ると、ギトーの言葉に驚いたが納得はしていない様子だ。 授業が終わると、興味を牽かれた生徒達から質問攻めにされ、シエスタはしどろもどろになりながら”波紋”について答えた。 オールド・オスマンから口止めされている部分もあるので、詳しく説明することは出来なかった。 しかし、水の魔法と違い生命を癒す能力に特化していると説明すると、特殊な治癒魔法の使い手として生徒達に受け入れられるのだった。 それには、ルイズの死が関係している。 微熱のキュルケ、風上のマリコルヌ、青銅のギーシュ、香水のモンモランシーは特にルイズのことを良く覚えていた。 常日頃馬鹿にしていた相手が、その失敗魔法が原因で死んだというある種のトラウマがあるのだ。 ルイズは爆発を起こすという特殊なケースだった。 今度のシエスタは、爆発ではなく癒しの力を使う。 ある者からは贖罪のためにシエスタを受け入れ、ある者からは癒し手としてシエスタを受け入れ、ある者は成り上がりの平民を嫌い、そしてタバサは……… 「……もしかしたら」 シエスタの”力”に、一つの可能性を期待していた。 魔法学院から馬で二時間ほどの距離にある、小さな池。 ルイズが死んだと言われている場所だが、オールド・オスマンが言うには、訓練に丁度良い場所らしいい。 シエスタはここで”波紋”の訓練をしろと言われていた。 ここにたどり着くまで、シエスタは馬と大差ない速度で走り続けていた。 そればかりか、途中で休憩すらしていない。 タルブ村にいた頃は、一日がかりで山菜を採りに行くこともあった。 重い荷物を遠くから運んでくることもあった、しかし、これほど長距離を休まず走り続けた事があっただろうか。 シエスタは、自分の身体の中に、不思議な力がわき上がってくるのを実感した。 一通りの訓練を終えて、夕焼けが射す頃に、シエスタは魔法学院に帰還した。 「失礼します」 「鍵はかかっとらんよ、入りなさい」 シエスタはオールド・オスマンに一日の様子を報告した。 訓練の内容、成果、それらを毎日報告しろと言われていたのだ。 今日はロングビルが休みのため、学院長室にはオールド・オスマンとシエスタの二人しかいない。 「よく分かった、やはり水の上に立つのはまだ無理かのう」 「はい…申し訳ありません…」 「……ついこの間まで平民として過ごしていたんじゃ、上達が遅いのは仕方ない。…しかし、こちらにも急がねばならぬ理由があるんじゃ」 「理由、ですか?」 オールド・オスマンは、懐から一冊の本を取り出した。 それは土くれのフーケに盗まれ、ロングビルが持ち帰った『太陽の書』だった。 「それは、この間の本ですね」 「うむ、いいかねミス・シエスタ、これから言うことを誰にも言ってはならんぞ」 「…はい」 オスマンがディティクトマジックを唱え、次にサイレントの魔法を唱える。 」 「君がタルブ村から持ってきた、ひいお爺さんの日記は読ませて貰ったんじゃが…ワシには全部は読めん。この『太陽の書』と同じ、異国の文字で書かれておるようでのう」 「はい、その本も、日記も、ひいお爺さんの生まれた国の文字で書かれてるそうです」 「そうじゃろう、そうじゃろう。そして君はその文字を教わっている…と。」 オールド・オスマンは『太陽の書』のあるページを開き、それをシエスタに見せた。 「このページを読んでみなさい、君なら読めるはずじゃよ」 「はい。えーと…」 『この仮面は人間を吸血鬼に変身させ…』 学院長室に、シエスタの音読する声だけが響く。 しかし、シエスタの声はだんだん小さくなっていき、一ページ読み終わる頃には顔が青ざめていた。 「吸血鬼って、怖いんですね…本当にひいお婆ちゃんが、こんな吸血鬼と戦っていたんでしょうか」 「………ショックを受けるのはまだ早いぞ、これを見たまえ」 オールド・オスマンが差し出したのは小さな箱、中には復元された『石仮面』が入っている。 「これって、この本に書かれている『石仮面』ですか?」 「本物は唇と顎の部分じゃ、他は全部復元した物であって、人間を吸血鬼にしてしまうような効果はないわい」 「そうなんですか…でも、これが存在するという事は、吸血鬼が存在するって事…ですよね」 「まあ、そういう事になるじゃろうな」 「それじゃあ、私は、この石仮面で吸血鬼になった人を……退治するために魔法学院に入学させられたんですか」 オスマンは無言で頷いた。 「無理に、とは言わん、だが、人間と吸血鬼を区別できる魔法など、存在しないんじゃよ。その”波紋”意外にはのう」 「……わかりました、やります、私、自分にできることをします」 「ルイズ様が仰っていました、貴族は貴族の、平民には平民の、一芸に秀でた物には一芸に秀でた物としての役割があるって…ですから、私、精一杯やってみます」 オスマンはにっこりと微笑んだ。 しかし、微笑みの仮面の裏に、途方もない罪悪感があることを、シエスタは知らない。 To Be Continued → 17< 目次
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前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~ ある日 これは、ある日の物語である。 恐怖とは耐えるものではなく、克服するモノである。とは誰の言葉だったか。 誰だかわからないが、たぶん本当の勇気を知る人だったのだろう。 そんなわけで私は恐怖を克服するために留守中の記録ディスク、例の3本を調べて見ることにしたのである。 べ、別にイケない好奇心が沸いて沸いて仕方がないんじゃないんだからねっ!! そんなこんなで窓閉めてドア閉めてカーテン閉めて、×BOXにDISCを放り込んでスイッチオン。 モニターに映像が映し出される。 四角の中にあの字の入ったロゴが出る。凝ってるな。 尋問中のロングビルが映し出される。尋問しているのはワルド様だ。 ハズレだ。ちっ カツ丼を奨められてる。アレっておごりじゃないのよね。 フーケがふくれっつらでカツ丼を突っ返すと、 ワルド様は懐からマヨネーズを取り出してぶっかけて自分で食べてしまった。 ワルドさま・・・・・。ナニやってんのかしら。私恥ずかしい。 その後、レコンキスタの使いを名乗る傘をかぶった鎧の男WDによって牢獄から解放されるフーケ。 隠密用『うぉーどれす』:『静寂』とテロップが入った。 そしてそのままラ・ロシェーヌで待ち伏せを命じられる。 命令はやってくるピンク髪、つまり私たちを襲えというものだ。 命を救われ、復讐でき、大金を弾まれ、よいパトロンもつくと言われ、了解するフーケ。 ラ・ロシェーヌの宿屋の一室を借り切り、街道を見張っているフーケ。 5分後 フーケに動きなし。 10分後 動きなし。アホらしくなったので早送りすることにする。 1時間後 動きなし 半日後 ダレてきている。 1日後 傘の男が現れて、いらただしげに命令の変更が命じられた。『大木』を盗めというのだ。 さすがに躊躇するフーケ。 貴族を襲うならともかく、歴史的な港を破壊するのは貴族だけではなく平民にも影響が出る。 盗賊としてのお尋ね者から、国の威信をかけたテロ犯にランクアップしてしまう。軍や憲兵に追われることになる。 男が実名で呼びかけるマチルダ・オブ・サウスゴータ。フーケはアルビオン人だったのか。 そして彼女の家族はティファニアというそうだ。 家族がどこにいるのかはまだ知らない、だが私はBALLSの網の一部を握っているので、見つけるのは時間の問題だ、と脅されてる。 ボイスチェンジャーで声を変えているが、私にはわかる。こいつは悪党だ。メイジの風上にも置けない。 フーケがあきらめて折れた。 ゴーレム出して、ラ・ロシェーヌの木の枝をもぐの手伝わされてた。 なんてことだ。 2日後 フーケが悪態つきながらいなくなった。 なるほど………これはたしかに放置プレイだ。 始めだけは。私はネタ動画見るテンションで見てましたよ。 後半は裏事情の暴露だ。 ミス・ロングビル、もといフーケが脱獄したのか、これは注意しないといけないかもしれない。 あと、家族のために脅されていた。傘の男のBALLSの情報網を握っているという言葉も気になる。 あの傘の男には貴族としての誇りはないのだろうか。 あと、姫様の手紙の件がいつのまにか情報漏れしていたことも気になる。 フーケは尻尾をつかまれることになったことが原因でBALLSが嫌いになり、BALLS排斥論者になってるらしいが、余計に嫌いになってるだろうな。 次だ、気を取り直して次いってみよう!確立2分の1! さあ、百合が出るか、蛇が出るか…………。 画面一面に映る肌色のもの。ちょっとかぶりつき。 カメラがゆっくりと引きになっていく。だんだんと見えてくる。前ふり長い、はよしろ。 だんだんと見えてくる、汗ばんだ肌。躍動的に動いている。 だんだんと見えてくる上半身裸の背中。 なんだかいけないもの見てる気がしてきた。そわそわ。 肌がキレイでつるっとしてる。 だんだんと見えてくる上半身裸のつるっとしたハゲアタマ。 ………………………………………。 ………………………………………。 蛇がでた。コッパゲだ。しかも何故か髪の毛を植える前のコッパゲだ。何故脱いでる。 「おはよう!ミス・ヴァリエール!!」 おいおい、いきなり名指しで呼ばれましたよ。一体どういうことですかコレは。 「今回の任務を伝えよう。」 何の任務ですか。それはいいから画面に顔近づけすぎです。マイク吹いてますよ。 「魔法学園中の靴下を集めろ!」 いやです。いやすぎます。もう勘弁してください。 そもそも学園中の靴下はアンタが狩り集めて品薄状態です。 「なお、このDISCは自動的に消滅する」 な 爆発 …………………………。 わ、わたしの×BOXが・・・これでは最後の一枚が見れない。 そんな光景を見ていたグランパ曰く、これは仕様です。なめんな。 …………………………。 ってアンタ見てたの!?ドアが開いていた!?しまった鍵かけ忘れてた!! ナニ見てんのよ! 出て行きなさい!!出て行かないなら私が出て行くわぁ!! 衝動的に杖と本を引っつかんでダッシュ。 寮から出て、最近なんか近代的になっている研究室に飛び込む。 エオルー・スーヌ…… くねくね踊ってるもじゃ毛コッパゲ上半身裸(ら)に爆発! 轟音 発明は爆発だ アフロになって散るヅラ頭。 ああ、夢にまで見た初めて系統に目覚める瞬間を、まさかこんな形で迎えることになろうとは…………。 …………。…………。…………。…………。 系統に目覚めたけど別にどうってことはないわね。私が悪いのか、場所と時が悪いのか…………。 ともかく、これで明日から安心して靴下が履ける。 アレ?そもそも私は何してたんだっけ? 次の日 コルベール先生はアタマも性格も元のコッパゲに戻りましたが、くつした狩人なのは変わりませんでした。 最後の一枚のDISCもいつの間にかどこかに消えていた。 私が18歳未満だったかららしい。なら最初から出すな。 ある日 モンモランシーが水兵ふくにスカートとマントという格好で授業に来ていた。 ギーシュはメロメロだ。マリコヌルは息が荒い。コルベール先生はカモメのアップリケ靴下に釘付けだ。自重自重。 私が授業でコモンマジックを成功させたらみんなビビッていた。失礼な。 すると、まっさきにキュルケが拍手し始めた。 続いてグランパ、ギーシュ、タバサ、先生、モグラ、竜と拍手し始めた。 みんなも拍手し始めた。集団心理というヤツだ。大勢がやってるのなら、自分もやらないと居心地が悪くなるというアレだ。 最後にシブイ顔でモンモランシーも拍手し始めた。だからギーシュとはなんでもないんだって。 「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとうきゅいきゅい(CV若本)」 「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「きゅいきゅい」 「べ、別にうれしくなんかないんだからね………」 拍手が続く。 「……………ありがとう」 私は補完された。 さて、めでたく補完はなされたものの、私が系統魔法を使えないという事実は残るわけで、どうにかならないものだろうか? 虚無の魔法を使いこなせるようになったら、他の属性の魔法も使えるようにならないだろうか? フライとか、フライとか、フライとか 錬金とか、錬金とか、錬金とか せめて見かけだけでも普通のメイジらしく見せたいものだ。 そんなことを考えながら私は机にペンを置いた。 お、脳年齢がエレオノール姉さまと同い年になった。 翌日 BALLSたちが何故かHAYAKAZEと金延べ棒を持ってきた。 コレで私に何をしろと言うのだろう? モンモランシーの服装は水兵ふくのままだったが、ギーシュが失言して怒らせると、元の学園制服に戻っていた。 どうもギーシュとの仲の進展に関係があるらしい。 ちなみに、ドキドキしてじらされて外されたからこそ虚無が発動したのでした グランパの性格が悪ければ計画通り!といっていただろう 前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~
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うまく寝付けない夜には、ルイズは使い魔のところにいく。 魔法学院の中庭には、ミスタ・コルベールが建ててくれた工房があり、ルイズの召喚した使い魔は毎日そこで作業をしているのだ。 寝巻きにマントを引っ掛けた格好で、ルイズはそっと階段を降り、中庭に出た。案の定、工房にはこうこうと明かりがついていた。 しゅ……しゅ……と、木に鉋をかける心地の良い音が聞こえてくる。ルイズはその音を聞きたくて、足しげく工房に通うのかもしれない。 ランプにぼんやりと照らし出されながら、ルイズの使い魔は作業をしていた。 入ってきたルイズに気がついて、使い魔が顔を上げた。 「……どうした。眠れねえのか」 「うん……ちょっとね」 「今夜は少し冷えるから、毛布でもかぶってな」 「……うん」 使い魔の差し出す毛布にルイズは包まった。使い魔の邪魔にならないように隅に腰を下ろし、ぼんやりとルイズは工房を見渡した。 大き目の掘っ立て小屋のような工房には、様々な木でできた部品が並べられている。ミスタ・コルベールが手伝って『錬金』で造った部品もたくさんあった。 溶接の作業には、最近すっかりルイズの使い魔と仲良くなったギーシュが担当しているようだった。 (……はじめは、決闘でワルキューレにぼこぼこに殴られていたのにね) くす、とルイズは微笑む。小型のオークのような外見に反して、使い魔はからっきし弱くて、ギーシュのゴーレムにまったく勝てなかった。 顔を二倍ぐらいに腫らした使い魔のために秘薬を探したのも、今となってはいい思い出である。 黒いメガネをかけたキザな使い魔。なるほど、どこかギーシュに似てるかもしれなかった。 (それにしても……) ルイズはあらためて使い魔の造っている『船』を見た。すらりとした船体はハルケギニアのそれとはずいぶん違っている。 火竜のブレスのように真っ赤に塗られているそれは、見れば見るほど奇妙だった。 何より、帆がない船なんてあるだろうか? 使い魔は、宝物庫で見つけた『えんじん』というのを使えば、必ず飛ぶと言うけれど。 ルイズは一息ついてタバコ(巻きタバコというらしい)を鼻からくゆらす使い魔に声をかける。 「ねえ、本当にこんな船が飛ぶの……? 風石も魔法もなしに浮かぶなんて、なんだか信じられないわ……」 「……俺の世界じゃ魔法がねえからな。みんなこうして造るのさ。前に……俺の戦闘艇を造ったのは、おまえさんと同い年の娘だったぜ、ルイズ」 「ふぅん……」 どんな子だろう、とルイズは毛布にあごを埋めた。自分と同い年でこんな船を造った娘がいる。 まだ自分は魔法一つ使えないのに。でも、使い魔の世界では魔法を使える人間はいないらしい。 「その娘もオークなの?」 何気なく聞いてみたのだが、使い魔は大きな口をあけて笑い出してしまった。なにやら見当違いのことを言ったらしい。ルイズの顔が赤くなる。 「はあっはっはっは……! フィ、フィオがオークだと……? はっはっはあ……! こりゃいい、フィオに聞かせてやりたいぜ……!」 「いいわよ……。何も笑わなくてもいいじゃない……」 すねるルイズに、使い魔はにやりと笑ってみせた。 「いいや……俺の世界でも人間は人間さ……魔法が使えない以外は全部こっちと同じだ。俺だけさ、魔法がかかってるのはな。 フィオは美人だ。おまえさんみたいにな、ルイズ」 「嘘ばっかり……」 使い魔が自分はオークではなく人間だというので、タバサに頼んで解除魔法をかけてもらったこともある。結果は変化なしだったが。 「人間の世界に飽きただけさ」と笑う使い魔は、どこまで本気かわからなかった。 今夜の仕事は終わりなのか、使い魔は道具をしまい、工房の窓を閉める。ルイズも毛布をかぶったまま立ち上がった。 使い魔は工房にベッドを作り、普段はそこで寝ているのだ。 工房を出るとき、ルイズは使い魔を振り返った。 「ねえ……その『飛行機』が完成したら、それで、本当に飛んだら……」 「飛ぶさ。飛ばねぇ豚はただの豚だ」 「……私も乗せてくれる? その『飛行機』に」 「もちろんだ」 使い魔はランプに手を伸ばした。火を吹き消そうとして、思いついたようにルイズを見つめた。 「だが……飛行機に乗せる前に、一つだけ約束だ、お嬢さん」 「なに……?」 「夜更かしはするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ。それに美容にも悪いしな……。さ、もう寝てくれ」 「もう、また子供扱いして……」 「いいや、大人だからさ」 ルイズはぷっと頬を膨らませた。こういう仕草が子供っぽいのだと自分でも気がついているのだが。 使い魔は黒メガネを外し、ふっとランプを吹き消した。明かりが消える一瞬――使い魔の顔が、人間の顔に見えて、ルイズはごしごしと目をこする。 しかし、もう一度見てみると、そこにいるのは相変わらずの豚の顔なのであった。 「おやすみルイズ。いい夢をみな」 「……おやすみ、ポルコ」 ルイズはばたんと扉を閉めた。 おわり -「紅の豚」のポルコ・ロッソを召喚
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ガラの悪い男とルイズはテーブルを挟んだ椅子に腰掛け何やら話しこんでいる。 「で、俺がお前の使い魔ってのはさ、分かったんだけどさ、具体的に使い魔っつーのは何すりゃいいのよ?」 ルイズの部屋で目を覚ました後に、ルイズと一通りの問答(もちろんゲロを吐いたことについても何度も謝った)を終え、ガラの悪い男はけだるそうに言った。 「あら?意外と素直なのね。」 ルイズは意外そうな顔をした。このガラが悪く軽い感じのする平民に自分を主人と認めさせるには、もう一悶着か二悶着はあるかと思っていたが、アッサリと男はルイズの使い魔であるということに納得したように見えたからだ。 どこから来た、という質問に対して、『たぶんここじゃない星か世界かなぁ』とか、『俺のいた場所には月は一つしかなかった』等とおかしなことを言っていたため(この平民の頭は大丈夫なのだろうか?)と多少心配になった。 だが『帰れるの?俺』という質問に、『無理』と答えたら、『・・ふぅん、そうなんだ』と言った。 どこか遠い目をしていたがその言葉で少し安心した。 てっきり『俺を帰せ!帰してくれ!』等と喚きながら暴れると思っていたので内心少しだけドキドキしたが、そんな素振りをこの男は全く見せなかったからである。 (見た目に反して意外と素直でいい奴なのかしら?『コントラクト・サーヴァント』の直後にいきなり吐いたり、頭のほうはちょっとアレだけど・・) 「じゃあひねくれてた方がいいの?」 ルイズがそんなことを考えていると、男が真顔でそう言った。 「そんなわけないじゃない!ちょっと意外だったから言ってみただけよ!」 ルイズが両手をビタンとテーブルに叩きつけ、その振動が頬杖をついた男に伝わる。 (ま、コイツがいい奴でも所詮は平民なのよね・・ハァ) 「オイオイ意外とは心外じゃない・・素直でいい奴だよ?俺。それに・・」 「何よ?」 男は今まで見せたことのない微笑みをルイズに向けた。 「お前に・・・感謝してるから・・だからさ、ちょっとだけ付き合ってやるよ」 ルイズは、『ちょっとだけ』という言葉が少し引っ掛かったが、男の初めて見せた今までと違う表情に戸惑いすぐに忘れてしまった。 (そうだわ!わたしと交わした契約のキスのことに違いないわ!平民が貴族の・・それもこんなにかわいい女の子からキスされたのだから、感謝しないわけがないものね) ルイズはうんうんと頷いている。 実際には、男はキスのことなど特に何とも思っていなかっのだが・・ ルイズはふとこの使い魔の男の名前を未だに聞いていないことに気付いた。 「そういえばまだあんたの名前を聞いていなかったわね。」 「そういやまだ言ってなかったっけ?」 男は椅子を引き立ち上がった。 「俺の名前はウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ。ウルって呼んでくれていいよ。まぁ、これからよろしくね」 そう言って男は右手をルイズへと差し延べる。 (握手を求めてるのかしら?)とルイズは思ったが、まるで友人の様に接してくるウルと名乗るこの平民に、主人と使い魔の主従関係を徹底的に叩き込まねばと考えていたため、その手を握らなかった。 「ふーん・・変わった名前ね。ところでこの手は何かしら?」 ウルの右手を指さす。 「え?握手だよ握手」 「駄目」 「え?」 「握手とか駄・目。いい?アンタは平民でわたしは貴族、アンタは使い魔で主人はわたし」 「え?え?」 いきなり高圧的な態度になったルイズを見て、困惑したウルの顔にはクエスチョンマークが張り付いている。 「いいこと?よく聞きなさい!」 ルイズも椅子を引き立ち上がると、ウルに近付き言った。 「わたしが『上』であんたが『下』よッ!あんたもそれらしく振る舞いなさい!理解した!?」 ウルは露骨に嫌そうな表情をしていた。 「理解したのかと聞いているのよ!」 身長の関係で、下からウルを見上げながらそんなことを言うルイズに対して内心では笑っていた。 というか顔に出して笑っていた。 「ははっ、分かった!分かったからさ、ね?そんな怖い顔しないでくんない?」 この男、分かったと口では言っているが何も分かってないのは言うまでもない。 「はおっ!」 突然ルイズに股間を蹴り上げられたウルは声にならない叫びをあげた。 あまりにも突然だったため全く反応できなかったウルは、苦悶の表情を浮かべながらその場にうずくまり股間を押さえて何やら呟いている。 「は・・ハッツ・・ハッツ・・!」 そんなウルを見下し、冷たい口調でルイズは言った。 「口の利き方がなってないわ。いい?あんたが今みたいな口を利く限り、わたしはこの丸太のような足であんたのソレを蹴り続けるわ」 最後の方で妙なことを口走っているが、そんなことを指摘する余裕などウルには無かった。 「わ・・分かった!いや分かりました!」 「分かればいいのよ・・分かれば、ね?」 ジンジンと痛む股間を摩りながらゆっくりと立ちあがったウルは泣きそうな顔で言った。 「うぅっ・・!死ぬかと思ったぜ・・そういや話しがそれちゃったんだけどさ、使い魔ってのは結局なにをはおっ!?」 再び股間を蹴られた。 既にグロッキー状態のウルには防ぐことはできずまたもやクリーンヒットしてしまった。 それにしてもこのルイズ、なかなかバイオレンスである。 「・・・」 ルイズが無言の圧力を放っているのがまた怖い。 「あ・・あ~す・・あ~す」 悶絶するウルはなにやら訳の分からないことを呻いている。 それからどれだけ経ったのだろうか? 何度股間を蹴っても決してその馴れ馴れしい口の利き方を直さず何度でも、何度でも、 な ん ど で も 立ち上がるウルの姿に、遂にルイズが折れた。 「もういいわよ」 「へ?」 「そのままの言葉使いでいいわよ。もう疲れたわ・・」 「あ・・・あぁそう?ありがとね。・・俺のパンツの中が大変なことになっちまったなぁ・・で、使い魔ってのは何すりゃいーの?」 もこりとふくれあがった股間を摩りながら、ずいぶん前にした質問を再び口にした。 ややへっぴり腰になってしまっているウルのその姿はなんとも痛々しい。 「まず使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ」 「・・どゆこと?」 「使い魔が見たものは、主人も見ることができるのよ」 「それは・・ちょっと困るな・・」 その能力で何だかパンツの中まで見られるような気がしてドキッとしたが、次の言葉を聞いて安心した。 「でも、あんたじゃ無理みたいね。わたし、何にも見えないもん!」 「そりゃよかった」 そんな能力を付けられたら迂闊に便所にも行けたものではない。 そう思ってホッ息を漏らしていたらなんだか睨まれたような気がした。 「それから使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば秘薬とかね」 「秘薬?」 そう言うとウルは腰のポーチを、ごそごそと漁り始めた。 「こういうののこと?」 ポーチから取り出し、テーブルの上に置かれた重厚な装飾が施された小さな香炉のように見えるそれは、窓から差し込む月の光を受けると、赤い光を放った。 「綺麗・・って何よこれ?」 一見香炉のように見えるそれが放つ光に心を奪われたルイズであったが、すぐに我に返りウルに聞く。 「だから秘薬だって」 「え?」 秘薬?嘘でしょ?なんでこんな平民がこんなの持ってるの?当然期待などしていなかったルイズにとっては想定外のことであった。 しかし目の前にあるウルが秘薬と呼ぶ赤い光を放つそれは、今まで目にしたこともない・・・言うなればそう、珍品だ。 もしかしたら本当に秘薬なのかもしれない。 微かだが期待に胸が膨らんだルイズはその秘薬の詳細について尋ねた。 「どんな秘薬なの?」 「聖者の秘薬って呼ばれてるもんでさ、何でも聖者『いぐなしお』って人が調合した体力と霊力を同時に回復させるっつーすごい秘薬らしいよ。」 「聖者イグナシオ?聞いたことのない名前ね。・・・ところで霊力って何?」 「お前等で言う魔力みたいなもんじゃない?たぶん。」 微妙に曖昧な答え、そして全く知らぬ聖者の名前を聞かされても正直半信半疑ではあるが、やはりこの『聖者の秘薬』と呼ばれる物の放つ光に心惹かれたルイズは、自分の使い魔の言うことを信じてみることにした。 「まぁ秘薬の話はこんなとこにしといて、他には何かある?」 ポーチに秘薬をしまいながら、ウルが言う。 「そうね・・これが一番重要なんだけど・・・使い魔は、主人を守る存在でもあるのよ!その能力で、主人を敵から守るのが一番の役目!でも、あんたじゃ無理ね・・・」 「弱くはなさそうだけど・・・所詮人間だもん・・」 (あれも無理、これも無理・・、ね。言いたい放題言ってくれるぜ・・そんなに俺って役立たずそうに見えるか?秘薬に関しては、ちゃんとお望みの物を出してやったじゃねぇか・・) ルイズの言葉に不満を募らせながら、ウルはつまらなさそうに言った。 「ふぅん。人間・・人間ねぇ・・・そういやさ、ずっと気になってたんだけど人間が使い魔になることって普通はないの?いや、なんかみんな俺のことを珍妙な眼差しで見てたからさ。」 「当たり前でしょ!『サモン・サーヴァント』であんたみたいな人間が召喚されるなんて、前代未聞よ!」 「ふーん」 怒鳴り散らすルイズをよそ目に、ウルは目を細め、顎を摩りながらなにやら考え込んでいる。 「あのさ」 「何よ?」 「俺みたいなの召喚してさ、恥ずかしい?」 「当然よ!このヴァリエール家の三女が・・・。由緒正しい旧い家柄を誇る家柄を誇る貴族のわたしが、あんたみたいな人間・・、それも何の取り柄もなさそうな、ガラの悪い平民を召喚したのよ?これじゃあいい笑い者だわ!」 「・・おまけに契約のキスの直後に・・、その・・・、ゲロを・・、コホン。ぶちまけてくれたしね!」 肩を小刻みに震わせながらそんなことを言うルイズを見て、適当に下手に出ておくことにした。 また話が逸れてしまっては、たまったものではない。 「おいおいそのことはもう散々謝ったじゃない?ごめんって!ほんとに!ね?」 手を合わせながらへこへこと頭を下げ、チラリとルイズを横目で見たら、不機嫌そうに顔をぷくりと膨らませていた。 フグが膨らんだみたいな顔が可笑しく、ウルは思わず笑みをこぼす。 「何笑ってんのよ?」 「何でもないって。話の続きだけどさ、俺みたいなの召喚しちゃって恥ずかしいっつったよね?発想を逆転させてみたらどうよ?」 ルイズが「はぁ?」、とでも言いたげな顔をしているが、気にせず話を続ける。 「前代未聞とも言ったよね?それって凄いことなんじゃないの?だってこの世界の歴史上で、こんなことやらかしたのは誰もいなかったわけでしょ?あ、やらかしたっていい意味でね。」 「そうよね、歴史上初ね・・」 クルリと後ろを向いてしまったルイズのその言葉には、なんの感情も込もっていないように感じられ嫌な予感がしたが、ウルの口上は止まらない。 「世界初!『さもん・さーう゛ぁんと』で平民を呼び出した少女!ハッハッハ!どうこの『世界初』って響き?かっこよくね?それにさ・・・」 「それに?」 背を向けたルイズの体がカタカタとバイブしているが、ウルはまだまだ止まらない。 「俺、凄いよ?いろいろとね。」 その言葉を聞いた途端に、スイッチが切れたようにルイズのバイブが止まった。 「呆れた・・。あんたみたいな自意識過剰な平民初めて見たわよ!そりゃあ、さっきの『聖者の秘薬』?・・確かにあれは凄いと思うけど・・・、ハァ・・」 大きなため息が出た。 ウルの口上で苛々が頂点に達していたルイズであったが、最後の言葉でいちいち怒るのも馬鹿馬鹿しくなったようである。 「あんたと喋ってたら、疲れちゃったわ。今日はもう寝るわよ。」 ルイズはあくびをした。 「まぁ、結構長いこと話してたからね。俺ってここで寝ればいいの?」 ルイズは、床を指差した。 「床?俺床なの?酷くない?ねぇ?」 「しかたないでしょ。ベッドは一つしかないんだから。」 ルイズは毛布を一枚投げてよこした。 それから、ブラウスのボタンに手をかけ、一個ずつ、ボタンを外していく。 「・・お前、何やってんの?」 ルイズが投げた毛布を枕代わりにして、床に寝転るウルが怪訝そうに言った。 「寝るから、着替えるのよ」 きょとんとした声で、ルイズが言った言葉を聞き、ウルもきょとんとした。 「もしかしてさ、見せたいの?俺に?・・・痴女?」 「だ、だだ誰が痴女よ!」 「だって、普通男に見られてたら、アレじゃない?」 「男? 誰が? 使い魔に見られたって、なんとも思わないわ」 「あ、そ。ふーん・・・・、じゃあやらしい目でじろじろ見てるわ。」 刺すような・・それでいて湿った鋭い視線をルイズは背中で感じ、流石にこのまま着替えるのを少し戸惑ったが、(あれは使い魔、あれは使い魔、あれは使い魔!)と考えることで何とか乗り切った。 ランプの光に照らされたスラリとしたルイズの肢体は美しく、思わずウルも息を呑んだ。が、この男、特にロリ好きでもないために性的な反応はしなかった。 突然ぱさっ、と飛んできたものにより、視界が塞がれた。 何だ一体、と思いそれをつまみ上げてみた。 白いパンティだ。 更に、頭の上にはキャミソールが落ちている。 「何これ?くれるの?全然有り難くないよ?」 「あげるわけないでしょ!そういえば、まだ言ってなかったかしら?」 「何を?」 「あんたの仕事。」 そういえば、実際やるべき仕事をまだ何も聞いていなかったな、と今になって気付く。 「あんたにできそうなことをやらせてあげる。洗濯。掃除。その他雑用」 「えぇ~めんどくせぇなぁ。・・いや、やるけどさ」 ウルは露骨に嫌な顔をしたが、素直に従うことにしておいた。 「とりあえず、それ、明日になったら洗濯しといて。」 ネグリジェに着替えたルイズは、先程投げてよこした下着を指差すと、ベッドに潜りこんでしまった。 寝転んだまま、つまんだパンティを振り回していると、パチンと指を弾いたような音が聞こえると同時に、ランプの明かりが消える。 「へっ、魔法がこうも浸透している世界ね・・。」 振り回していたパンティを、どこかに放り投げる。 「ま、悪くはねぇかな・・」 窓から見える二つの巨大な月に目を移し、ポツリと呟く。 そして、ウルは目を閉じた。 ――どこだっけ・・?ここ。 俺は――暗い・・そう、暗く長い道を一人歩いていた。 俺はここを知っている。 俺の心の中に眠る怪物達の墓場・・『グレイヴヤード』だ。 今まで何匹の怪物や人間達を殺してきただろう? 何百?何千?いや・・何万か? ハハッ、もう覚えてねぇや。 俺は自嘲気味な笑みを口元に浮かべ歩いた。歩きまくった。 それからどれだけ経ったのだろう? 突然前方に光が見えた。 扉だ。扉の隙間から光が漏れている。 俺は吸い込まれるようにその扉へと歩を進め、その扉を開いた。そして光に飲まれた先には―― 「あ・・!」 一本の巨木が根を張る広大な草原には、幼き頃に見た夕日がかかっている。 夕日を見つめるウルの目から、一筋の光が流れた。 「俺の・・記憶?」 ウルの記憶の映像が、周囲に大小の写真のように具現化され浮かび上がる。 その写真の量に翻弄されるも、やがて一枚の写真に目がとまった。 そこにはブロンドがかったピンクの髪の小生意気そうな娘―ルイズが写っている。 「そうだ・・、このクソ生意気な女・・、ルイズのおかげで俺は、心を失わずに済んだんだ・・」 ルイズの写真から、顎の突き出た厳つい男の写真へと視点をずらす。 「加藤との決戦の後、みんなは自分の望む場所へと旅立った。そして・・俺は・・」 そう、俺は忌ま忌ましい呪いによりこの心を破壊されるはずだった。 それでも・・心を破壊されても・・・穏やかに過ごしてゆけるのならば・・・それは、幸せなことなのかもしれない。 確かにそう思った。 そして、俺が帰るべき場所を・・・強く願ったんだ! 再び視線をルイズの写真へ戻す。 「だけど、俺を迎え入れた世界は俺のまったく知らない・・異世界だった。」 最初は戸惑った。自分に何が起こったのか理解できなかった。 だけど最初から、一つだけ分かることがあったんだ。 それは、俺の心を蝕む呪いが消えたこと・・・ 俺は頭が悪い。だから呪いが消えた理由についてなんて分かるはずもない。 だけど、目の前の写真に写る俺を『召喚』した女・・・ルイズが関わっているのは間違いない。 こいつにとってはきっと、俺を召喚したのは偶然みたいなもんなんだろう。 俺はこの女に感謝している。 きっと俺がこれから暮らしていくことになろうこの未知の世界に不安がないわけじゃない。 だけど・・この心に宿る記憶・・・これがあるだけで俺は、幸せを感じることができる。 大丈夫、俺ならやれるさ。 ルイズの写真から別の写真へ視点を移す。 「とりあえず暫くは、俺を決して逃れられないはずだった呪いから救ってくれた、この女に付き合ってみることにするよ。・・・前途多難っぽいけどさ・・・いいよな?」 ウルが見つめる先には、陽光に照らされ眠る、銀髪の女性の写真があった。 「アリス・・・」 そして、彼の使い魔としての生活が始まった。
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【作品名】おまえのものは俺のもの2 OP 【曲名】吸い取っちゃう!究極エナジー⇒未確認飛行UFO 【歌手】MOSAIC.WAV 【ジャンル】J-Pop 【価格】¥150 □■iTMS■□
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autolink ZM/WE13-03 カード名:ルイズの守り手 サイト カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《使い魔》?・《武器》? 【起】集中 [①]あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、そのターン中、このカードのパワーを+3000。 ノーマル:お前ら! ルイズに何かしやがったんじゃ―― パラレル:……そこを、どけっ! レアリティ:R illust. 12/04/26 メールマガジン 有間家の長女 都古の互換カード。 ゼロの使い魔では貴重なレスト不要の集中持ちであるため、複数回集中を行うことで集中を成功させやすく、 “風使い”タバサなどの、集中によってクライマックスが控え室に置かれた時に効果を発揮するカードとの相性がいい。 さらに、カード名に「ルイズ」を含むため、次女 カトレアや長女 エレオノール等のサポートを受けられ、 「サイト」中心のデッキでも“ガンダールヴ”サイトのパンプ効果を発動させやすくなる。 もちろん「サイト」も含んでいるので、セーラー服のシエスタでパンプ可能。 このように、「ルイズ」と「サイト」どちらを軸にしたデッキでも活躍できるカード。 パラレル版はイラスト・フレーバー共に別。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 入浴中のルイズ 0/0 1000/1/0 黄 絆 コルベール先生 1/1 1000/1/1 赤