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∥ソロモン72姫 ルーシー マイケルを上手い具合に言い包めて何時もカモッてる賭場の経営者。 マイケルをカモッた分の金はと言うとアラ不思議 他の客がごっそり持っていってしまうので何時も利益は雀の涙である ルーシーの物凄いプライドの高さが単純にギャンブルに向いてないだけなのだが 指摘すると余計にお金を吐き出してくれるので利用者は後を絶たない 実はなんか凄いエライ悪魔らしいのだが方々に作った借金の所為で 他の悪魔に大きい顔ができなくなってしまった 因みにマイケルにセクハラされて唯一手を出さなかった実績がある (代わりに肘と膝とドロップキックが出た) 時代が時代ならモク吹かして朝からパチ台の前に居座っているであろう事請け合いなヒトだが なんだかんだで面倒見は良く、甥のメフィ?を目に掛けてたり72姫の恋の相談なんかにも乗ったりする (070216a初出) ∥関連事項 甥⇒メフィ? ⇒マイケル ⇒ソロモン72姫
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前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第59話 平和と出会いと流れ星 宇宙怪獣 ザランガ 登場! ルイズたちの旅も、そろそろ前半が終わろうとしていた。 内戦状態のアルビオン大陸も、戦場以外では治安はなかなかよく、盗賊だのなんのには会わずに、 目的地であるウェストウッド村まであと一時間ほどの距離まで来ていた。 「内乱中だっていうから用心してたのに、結局平和なもんだったな」 「そーだな、俺っちも出番あるかもと思ってわくわくしてたのに、期待はずれだったわ、つまんね」 才人とデルフが仲良く髀肉の嘆を囲っている。馬車の旅というのも慣れれば退屈なもので、ラジオや カーステレオがあるわけでもなく、豊かな自然も逆に変化がなくて飽きが早い。カードゲームをしたり 本を読もうかと思ったりもしたが、馬車はけっこう揺れてカードが飛び散るし、この際こっちの文字にも 慣れようかとタバサに借りた本を開いたが、すぐに酔ってしまってやめた。 ルイズやキュルケなどは例によって先祖の誰彼がどうだとか、よく飽きもせずに言い争いを続けているが、 寝疲れてもしまった以上、退屈は最高の敵だった。仕方がないので御者をしているロングビルといっしょに 行き先を眺めた。街道は、旅人や商人が行きかい、こちらも平和そのものだった。 「この調子だと、予定より早く着きそうですね」 「そうですね……うーん」 「? どうかしたんですか」 予定が早くなりそうなのに、なぜか納得のいかない顔をしているロングビルに、才人は不思議そうに 尋ねると、彼女は首をかしげながら答えた。 「いやね。いくらなんでも平和すぎるなって、普段なら一、二度は盗賊に、特にこんな女子供ばっかりの 一行なんてすぐにでも襲われると警戒してたんだけどね」 「そりゃ物騒な。けど、王党派ってのが治安維持に力を入れてるって聞きましたが」 「かといっても、内戦中にそんなに兵力を裂けるはずがないんだけど」 「なるほど、でも襲われるよりは襲われないほうがましでしょ」 才人としても、悪人とはいえあまり人は斬りたくない。だからといって宇宙人や怪獣は殺してもいいのか といわれると困るが、更正の余地があるなら生きてもらいたい。もっとも、「こらしめてやりなさい」の パターンでギッタギタにしてやりたいとは、是非願うところだが。 そうしてまた一〇分ほど馬車を進めていくと、街道の先に槍や剣を持った一団がたむろしているのを 見つけた。最初は盗賊かと思ったが、身なりを見ると役人のようだ。彼らは一〇名ほどで、道端に 転がっている汚い身なりの男たちを縛り上げている。どうやら盗賊の一団が捕まっているようで、 街道を一時的に封鎖されることになった一行は、馬車から降りて役人の一人に話しかけて事の 次第を聞くことにした。 「実は、ここのところあちらこちらで盗賊集団が次々と壊滅させられていて、我々が通報を受けたときには すでに全員気絶させられて見つかるんです。おかげで、ここ最近は盗賊の被害が以前の一〇分の一 くらいに減りましたよ」 こちらが貴族の一行だとわかったようで、役人の対応はていねいなものだった。 「盗賊が次々と? どういうことですの」 「それが、盗賊たちの供述では一人旅をしている女を襲ったら、これがめっぽう強くて気がついたら 気絶させられて捕まった後だったとか」 「たった一人で!? そんな凄腕のメイジがいるんですか」 「いいえ、それが魔法は一切使わずに、盗賊のメイジも体術だけで片付けてしまったとか。もうアルビオンの 全土で数百人の盗賊や傭兵くずれが半殺しで捕縛されています。平民たちの間では、『黒服の盗賊狩り』と 呼ばれてもっぱらの噂になってるくらいですよ」 「『黒服の盗賊狩り』……体術だけでメイジを含む盗賊団を壊滅させるなんて、サイトみたいな人がほかにも いるものねえ」 ルイズは世の中は広いものだと、しみじみ思った。自分の母である『烈風』カリンもしかり、世の中には いくらでもすごい人がいるものだ。 なお、この噂の人物の正体は旅を続けているジュリなのであるが、別に好き好んで盗賊狩りをしている わけではない。若い女性があんまり無防備に一人旅をしているものだから、身の程を知らない盗賊たちが 喜んで集まってきて、その挙句返り討ちにあっているというわけである。この盗賊団にしても、昨日 似たような行為をしたあげく、丸一日野外に放置されて、気がついたときには縛り上げられていたのだが、 この時点では当然ルイズたちがそれを知るよしはない。 顔をボコボコにされて肋骨を二、三本はへし折られたいかつい男たちは、いったい自分たちに何が起こった のかわからないまま、役人に連行されていった。傷の手当てもろくにされずに、この酷暑の中を歩かされて いくのは死ぬような思いだろうが、所詮は盗賊働きをしようとしての自業自得なので同情には値しない。 「失礼しました。どうぞお通りください」 役人たちの事後処理が終わって、馬車は再び走り出した。役人は去り際に、この近辺の盗賊団はこいつらで ほぼ一掃されました。ごゆるりと、旅をお続けくださいと、まるで自分の手柄のように言っていたが、それもまた 彼の顔といっしょに忘却の沼地への直行となった。 一行を乗せた馬車は、それから街道の本筋を離れた森の中の脇道に入っていった。こちらに入ると、 本道のにぎやかさも嘘の様で、自分たち以外にはほとんど人とすれ違うこともなかった。木々の張った枝は 広く、昼間だというのに小さな道は木漏れ日がわずかに射すだけで薄暗い。しかしその分涼しくはあり、 これでやぶ蚊さえいなければ天国といえた。 馬車は、そんな木々のトンネルの中をわだちの跡をたどりながら進んでいく。 「つきましたわよ」 ロングビルに言われて馬車から身を乗り出したとき、一行はそこに村があるのかすらすぐにはわからなかった。 よくよく見てみれば、森の中に数件の小屋と、畑らしきものが見え隠れしている。 その後、ロングビルの言う村の中央に馬車を停め、一行はようやく到着したウェストウッド村を見渡した。 本当に、村というよりは山小屋の集まりといったほうがいい。家々は、この森の中ではたいした存在感を持たず、 畑も自給自足というレベルに達しているのかどうかすら疑わしい。 「ここが、ウェストウッド村……ね」 自分自身に確認する意味も込めて、ルイズは村の名前を復唱した。はっきり言えば、タルブ村より少し小さい 程度を想像していたのだが、その予測は完全に裏切られた。これでは村という呼び方すら過大に見えてしまう。 産業などある気配はまったくなく、ロングビルの仕送りがなければあっという間に森に飲み込まれてしまうのは 疑いようもない。ただ、村の裏手の森が台風に合ったみたいに広範囲に渡ってなぎ倒され、中途半端な平地に なっているのには、前はこんなことはなかったのにとロングビルも合わせて不思議に思ったが、とにかくも 村であるなら住人がいるはずである。 「テファー! 今帰ったわよーっ!」 そうロングビルが、目の前の一軒の丸木の家に向かって叫ぶと、数秒待ってから樫の木作りのドアが 内側から開き、中から緑色の簡素な服と、幅広の帽子をかぶった少女が飛び出してきた。 「マチルダ姉さん!」 「ただいま、テファ」 ティファニアと、マチルダと呼ばれたロングビルはおよそ一年近くになる再会を手を取り合って喜び合った。 けれど、ティファニアと初対面となるルイズ、才人たち一同は感動の再会を見て素直にお涙頂戴とは いかなかった。ティファニアが、ロングビルから聞いていた以上の、妖精という表現をそのまま使える、 美の女神の寵愛を一身に受けたような美少女だったから、というのもあるが、最大の、そう最大の問題は 彼女の胸部の二つの膨らみにあったのだ。 「バ、バストレヴォリューション!?」 と、平静であれば本人でさえ自己嫌悪したと思える頭の悪い台詞を、才人が呆然としてつぶやいたとき、 残った女性一同の中で、その台詞に怒りを覚える者はいても、否定できる者は誰一人としていなかったのだ。 「な……なに、アレ?」 「た、多分……胸」 と、ルイズとシエスタ。 「ね、ねえタバサ、わたし夢を見てるの?」 「現実……」 青ざめて絶句しているキュルケをタバサがなだめている。唯一、年長者たちが何に驚いているのか わからずにアイだけがきょとんとしている。まぁ、阿呆な思春期真っ盛りな一同の気持ちを代弁するとすれば、 ティファニアの胸が彼らの常識を逸して大きかった。それで男の子の才人は思わず見とれてしまい、女子 一同の場合は、胸に自信のないルイズは逆立ちしても勝てない相手に絶望感を味わわされ、バストサイズに 優越感を抱いていたキュルケとシエスタは、完全に自信を打ち砕かれて天から地へ打ち落とされ、タバサは 一見平静を保っているように見えたが、内心では勝ち目〇パーセントの相手に、冷静な判断力を持って 敗北を認めていた。ただし、一時の激情も過ぎれば、それを埋めるための代償行為を要求する。 「このエロ犬! あんた何に見とれてんのよ!」 と、才人に蹴りを入れたルイズなどはその際たるものだろう。ほかの者たちも、小さくても形がよければ とかなんとかぶつぶつと言っているが、現実逃避以外の何者でもない。 けれど、いくら現実を拒否しても時間の流れを停止も逆流させることもできない。ロングビルと再会を 喜んでいたティファニアが、いっしょに付いてきた奇妙な一団に気づいて尋ねてくると、言葉尻を震わせながら 自己紹介をせざるを得なくなった。 「ト、トリステイン魔法学院二年生の、る、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。あ、 あなたのお姉さんには、い、いつもお世話になってるわっ!」 他の者たちもだいたいはこんな調子である。ティファニア本人は、何故この客人たちが動揺しているのか さっぱりわからなかったが、自分も陽光のように明るく無邪気な笑みを浮かべて、自分の名を名乗った。 そうして、一同はそれぞれ大まかなことを語り合った。ロングビルの名前が偽名であることはフーケ事件の 時から一同は察しをつけていたが、本名はマチルダといい、ずっとティファニアのために仕送りをしていたこと、 ティファニアも今はマチルダが魔法学院で秘書をしており、その縁で仲良くなった生徒たちだと聞かされた。 むろん、土くれのフーケについては一言も触れられてはいない。 それから、マチルダはアイを前に出して、この子を預かってほしいと頼んだ。すると、ティファニアは 自分の腰ほどの身長しかない少女の視線にまで腰を下ろして。 「はじめまして、アイちゃん。小さなところでがっかりしちゃったかな」 ティファニアは、「今日からここがあなたの家よ」などと押し付けがましいことは言わなかった。元々、 子供の育成に理想的な環境などではないことくらい彼女も承知している。来るものは拒まないが、 いくら幼かろうと相手の意思を無視してはいけない。しかし、ティファニアの懸念は無用のものとなった。 「いいえ、これからよろしくお願いします。テファお姉さん」 はつらつとアイは答えた。よき親を持った子供はよく育つ、ロングビルが育ての親となって暮らした この数ヶ月、純粋な子供は水と日差しを貪欲に得て伸びる朝顔のように成長していた。単に自由に育てたり、 勉強を押し付けたりするだけが教育ではなく、人はそれを躾といい、ティファニアに快い初印象を与えていた。 「こちらこそよろしくね。よーし、じゃあみんな出ておいで!」 ティファニアがドアを開けっ放しだった家に向かって手を振ると、中からいっせいに歓声をあげて 子供たちが飛び出てきて、一行に群がっていった。 「わっ、こ、こんなにいたのか!?」 才人たちは、この村の住人にとってちょっと久しぶりの歓迎すべき客人になる者たちを、喜んで 出迎えてくる十数人の子供たちに囲まれて、またもうろたえていた。どの子たちも、身なりこそみすぼらしいが、 瞳は明るく強く輝いている。むしろ大人に近いはずの才人たちのほうが力負けしてしまいそうな勢いだった。 「こらこらあなたたち、お客さんを困らせるんじゃないの。それじゃあ皆さん、狭いところですけど、自分の家だと 思ってくつろいでください」 はしゃぐ子供たちを落ち着かせて、ティファニアは困惑する一同を、家の中に誘った。まだまだ話したい ことは山ほどあるが、とりあえず立ち話もなんであった。時間はまだたっぷりとある。こうして、夏休み旅行の 本番は、小さいながらもいろいろハプニングの種がありそうな村で、革命的な胸の持ち主の美少女との 出会いによって始まったのだった。 それから、場所を室内に移して、子供たちにまかれながらいろいろと話し合った結果、一行はこの数ヶ月分の 驚きをいっぺんに使い果たすくらいの驚愕を味わうことになった。 「エ、エルフぅぅっ!?」 と、ルイズとキュルケとシエスタの絶叫が響いたのが、その際たるものだっただろう。ティファニアの正体が エルフであることは、ロングビルが隠す必要がないと言ったおかげで早々に明かされることになったのだが、 ティファニアは驚く三人におびえた様子を見せていたが、一時の興奮が収まると。 「なにを怯えてるんだお前ら、アホか?」 白けた口調でつぶやいた才人の声もあり、落ち着きを取り戻していった。けれども、エルフがハルケギニアの 人間にとって恐怖の対象だということは変わりない。以前ジュリと話したときもティファニアは怯えていたが、 ジュリはエルフなど、文字通り星の数ほどいる宇宙生物の一つとしか思っていなかったために、すぐに 打ち解けられていた。また、才人は地球人であるために、エルフとはゲームの中で出てくる人間以外の 種族という印象しかない。けれど今回はあからさまな恐怖を向けられて、彼女は自分が大勢の人から 見たら忌まわしいものなのではと、泣きそうになっていたが、子供たちが怒りの声で糾弾をはじめた。 「テファおねえちゃんをいじめるな!」 その数々の声が、ルイズたちを攻め立て、ティファニアは慌てて子供たちを止めようとしたが、それより 早くルイズが謝罪した。 「ご、ごめんなさい。あんまり突然だったものだから驚いてしまって、失礼したわ」 キュルケとシエスタもルイズに次いで謝罪した。冷静になると、どう見ても弱い者いじめをしているようにしか 見えないし、才人の侮蔑するような視線が痛かった。むしろティファニアに「やっぱり、エルフは怖いですよね」 と、涙ながらに言われると、罪悪感ばかりが湧いてくる。 「いえ、悪かったのはわたしたちよ。エルフなんて見たことないから、怪物みたいなものかと先入観を 持ってたけど、案外人間とさして変わらないのね。けれど、なんでエルフがアルビオンに?」 ティファニアは、訥々と自分の素性についてルイズたちに語った。自分の母はエルフで、東の地から来て、 父は昔はこのサウスゴータ地方一帯を治める大公だったが、ある日エルフをかこっていたことが王政府に ばれて、追われる身となり、両親をその混乱で失い。親戚筋で、彼女を幼い頃から可愛がっていた マチルダにかくまわれてこの森で過ごしていることなどを、途中何度かロングビルの助けを借りながら 話しきった。 「ハーフエルフ……可能性だけは聞いていたけど、本当に可能だったのね」 「母が、なぜアルビオンに来て、父と結ばれたのかは何も語ってはくれませんでした。それでも、母は わたしが生まれてからずっと、国政に関わることもなく、隠遁生活を続けていました」 何故ティファニアの母がアルビオンにやってきたについては、結局娘であるティファニア本人にも わからないということだった。話し終わると、ぐっとティファニアは喉をつまらせた。ルイズたちは、悪いことを 思い出させてしまったと後悔したが、彼女に悪いものは感じられずに、ちょっと無理をして微笑んだ。 「顔を上げて、ミス・ティファニア、あなたが悪に属するものではないということはよくわかりました。 夏の間の短い期間ですけど、しばらくよろしくお願いするわ。そうでしょ、キュルケ」 「ちょっとルイズ、あたしが言おうとしてたこともっていかないでよね。ま、いいわ。休暇の間、仲良く やりましょう。友達としてね……ある意味ライバルだけど」 「わ、わたしも負けませんよって、なに言ってるんだろうわたし!? と、とにかく人間……いえ、エルフも 人間も中身で勝負です! よろしくお願いします、ティファニアさん」 ルイズ、キュルケ、シエスタがそれぞれ、自らの内にあった偏見との別れを告げるべく、強く、そして 親愛を込めて笑いかけると、落ち込んでいたティファニアの顔に紅がさした。 「わ、わたしこそよろしくお願いします。それではわたしのことも、テファと呼んでください。マチルダ 姉さんのお友達なら、わたしにとってもお友達です!」 一同の間に、春の陽気のような暖かな空気が流れた。先程まで恐怖と警戒心を向けていたルイズたちと ティファニアは、仲良く手を取り合って旧知のように笑いあっている。それを静かに眺め見ていたロングビルは、 にこりと微笑んだ。 「よかったわね、テファ」 「姉さん、ありがとう。今までで最高の贈り物よ」 いきなりこんなに大勢の友達を得れて、ティファニアは今さっきとは別の意味を持つ涙を流していた。 元々、ルイズもシエスタもキュルケも、陰より陽に属する性格の持ち主なのである。それは怒りも憎しみも 存在するが、いわれもなく他者を貶めることに快楽を求めたことはない。しかし、そんな様子を同じように 見ていて、後一歩で飛び出そうかと思っていた才人はロングビルに軽く耳打ちした。 「ちょっと、無用心じゃないですか? もし、誰かが激発して彼女に危害を加えたり、秘密を漏らしたり するようなことがあっちゃ、大変じゃないですか?」 「大丈夫よ、オスマンのセクハラじじいのところに入って後悔したときから、人を見る目は磨いてきた つもりなの、じゃあ逆に聞くけどこの面子の中に一人でも恐怖や偏見に従って裏切るような人がいるの?」 そう言われると、ルイズやキュルケが裏切りなどという貴族の誇りを真っ向から否定する行為に手を 染める姿は想像できないし、シエスタも人一倍友愛や人情には厚いタイプだ。一度決めた友情を、 自分から裏切るようなことは絶対にするまい。ただ、三人の誰もまったく全然、どうしようもなく敵わない 二つの巨峰の持ち主に、冷たくすれば返って敗北を認めることになるという、負け惜しみの悪あがきに 近い屈折した感情があったのも事実であるが、それでも彼女たちは宇宙人とでも親交を持った稀有な 経験の持ち主である。エルフであるということを回避すれば、仲良くしない理由のかけらも存在しなかった。 「それでも、秘密を知る者は少ないに越したことはないでしょ」 なぜ、そんなリスクを犯してまでと聞く才人に、ロングビルは古びた木製のワイングラスから一口すすると、 自嘲げに才人に話した。 「実を言うとね。そろそろ私一人でこの子たちを守っていくのが限界になってきてたんだよ。子供はいずれ 大人になるものだしね。いつまでもこの森に隠しておけるはずもないし、今のうちに信頼できる味方を 与えてやりたいと思ったのさ。本来こんなことを頼めた義理じゃないかもしれないが、あの子の力に なってやってくれないか?」 「そういうことすか……でも、さっきのあなたの台詞を借りれば、おれたちが万一にも断ると思ってたんですか?」 才人は、投げられた変化球を同じ形でロングビルのミットにめがけて投げ返した。エルフの血を引く少女と たくさんの子供たち、自分の力だけではどうにもならず、多分ルイズやキュルケたちの地位や財力を頼る ことにもなるかと思うが、できるだけのことはしてやろうと彼は思った。 「まっ、ティファニアくらい可愛い子だったら、守って腐るほどおつりがくるわな」 「サイトくん、嫁にはあげないわよ」 「そういうとこだけは親バカですね。ま、無関心よりゃずっといいか」 親バカなロングビルというのもなかなか親しみが持てると、才人は苦笑しながらも、タバサを巻き込んで 輪に入っていった。 それから、一行は薄暗くなってきた外に合わせるように、夕食の準備を始め、最終的にティファニアの家で 二十人以上が一つの卓を囲んでの大宴会をおこなって、終わる頃にはもうなんらの屈託もなくティファニアや 子供たちと交流できていた。 やがて夜も更けて、子供たちはそれぞれの家に帰って早めの就寝についた。アイは、早めにこの村に 慣れるためということで、エマという子といっしょの家で寝ることになった。 さて、子供たちが大人しくなると、今度は夜更かし大好きな少女たちの時間である。ルイズたちは ティファニアと女同士の話し合い、というか、どうすればどこが大きくなるかという重要会議を始めて、 男性である才人は外に追い出されて、同じように外で涼をとりながら酔いを醒ましていたロングビルと、 ぽつりぽつりと話し合っていた。 「やれやれ、雁首揃えて何を話し合ってんだか」 今、ランプの明かりをこうこうと照らした室内では、”ティファニア嬢との親交と友愛を深めるための会談” が、おこなわれているはずであったが、実際に中から聞こえてくるのは、何を食べているのかとか、 普段どういう運動をしているのかとか、根掘り葉掘りティファニアに尋問する言葉ばかり聞こえてきて、 持たざる者の哀愁を感じざるを得ない。特にルイズは、今後成長期が奇跡的にめぐってきたとしても ティファニアを超えることは物理的に不可能なので、なおさら哀れを感じてしまう。あれはあれでいいもの なのだが…… 「サイトくんには、胸の小さな子の悩みはわからないのかしら?」 「正直あんまりわかりません。けど、やたら大きけりゃいいってもんじゃないと思うがなあ。誰も彼も大きければ 個性がねえし……それよりも、ロングビル……えーっと、マチルダさん」 「どっちでもいいわよ。どのみち帰ったらロングビルで通すんだし。それで、私に何か用?」 ロングビルも、久々の里帰りで機嫌がよいようだ。 「じゃあロングビルさん。あの連中、ほっといていいんですか? どーもテファの教育上よくない気がするんすが」 「なあに、いずれ外で暮らすようになれば嫌でもそういうことは関わっていくことになるから、予行演習には ちょうどいいわ。あの子はちょっと純粋すぎるところがあるからね」 要は、無菌室で育てはしないということか、それに比べて、世の大人には子供にはいつまでも天使の ように純粋でいてほしいと、子供の一挙一頭足まで厳しく制限する親がいるが、それは子供への愛ではなく 自らの妄想が作り出した理想の子供像への執着に過ぎない。そして、親の幻想を押し付けられる子供には かえって有害でしかない。悪魔どもが天使を陥れようと跋扈するのが世の中なのだから。 「純粋すぎますか。けど、テファがあいつらに感化されたらそれはそれで問題な気がしますが」 「……」 誇り高く尊大で暴力的なテファ、お色気ムンムンで男あさりをするテファ、妄想爆発でイケナイ子なテファ、 果ては無口で本ばかり読んでいるテファ、思わず想像してみた二人はぞっとするものを感じた。 「ま、まあそのことは、あとでテファに注意しておきましょう……」 朱に染まれば赤くなるというが、あの連中の個性は朱というよりカレーのしみのようなものだ。一度 ついてしまえば洗っても落ちない。ロングビルは、この際積もる話もあるということで寝る前に悪い影響を 受けてはいないかと確認することにした。 だが、先程の話ではあえて出さなかったが、アルビオンにいるエルフということで、才人は一つ心当たりを つけていた。けれど、それを直接ティファニアに聞くことははばかられたので、ロングビルにそれとなく 話を振ってみようと思っていたのだが、せっかくの再開で機嫌がいいときにそんなときに話を振って よいものかと、才人は今更ながら少々迷っていた。 「ところで、ロングビルさん」 「なに?」 「実は……えーっと」 やはり、いざとなると簡単には踏ん切りがつかなかった。それに、エルフであるからと迫害されてきた ティファニアの素性のことを思うと、聞きたくないという気持ちも同じくらいある。しかし、彼の心境を読んで 先手を取ったのはロングビルのほうだった。 「まあ、言わなくてもだいたいの予測はつくけどね。あの子の母親のことでしょ?」 「えっ!? あ、はい」 こういうところは、さすが元盗賊だなと才人はロングビルの読心術に感心した。とはいえ、そうなれば 話は早い。才人は、覚悟を決めると一気に疑問を口にした。 「タルブ村で聞いた、アルビオンに旅立ったエルフの少女、もしかしてテファのお母さんは……」 「察しがいいわね。私も、タルブでその話を聞いたときは驚いたけど、間違いないわ。あの子の母は、 三〇年前にタルブを訪れたエルフの少女、ティリーよ」 やっぱり、と、才人は予測が当たったことに心中で喝采したが。 「なんで、あのときにすぐおっしゃってくれなかったんですか?」 「時期を見て、順にと思っただけよ。あのとき全部話したら、あなたたちパニックになったでしょう」 「まあ、そりゃそうですね」 才人はロングビルの気遣いに感謝した。けれど、才人の目的はティリーではなく、彼女といっしょに アルビオンに旅立ったもう一人のほうだ。 「ですが、こうなったらもう単刀直入に聞きます。ティリーさんといっしょに、ここにはもう一人、異世界からの 来訪者、アスカ・シンさんがいたはずです。彼がこちらに来てからどうしたのか、知っていたら教えてください」 誠心誠意を込めて、才人はぐっと頭を下げた。しかし、ロングビルから帰ってきた答えは、彼の期待には 副えないものだった。 「ごめんなさい、残念だけど何もわからないの」 「そんな……」 「知っていたら教えてあげたいわ。けれど、何分私はティリーさんと会ったことは何度もあるけど、私が あの人と会ったころに、アスカさんはすでにいませんでしたし、私の実家が没落する際に彼女に関する ものは全て消失してしまって、今となっては……」 「そうですか……わかりました」 残念だが、三〇年も昔であれば仕方がない。だが、才人は同時に運命というもののめぐり合わせの奇妙さに ついて、思いをはせずにはいられなかった。 「それにしても、まさかと思ったけど……こんな簡単に出会えるとはなあ」 元々、アルビオンについた後は可能な限りアスカの、ダイナの足跡を探そうと決意していたが、あんまりの あっけなさには怒る気も湧いてこない。しかし才人は絶望はしていなかった。以前、完全に消息不明と オスマン学院長に言われたアスカの足跡が、今回はこんな簡単に見つかっている。今は途切れてしまったが、 運命というものがあるのだとすれば、その歩調は時代の流れと比例して停滞から速歩、疾走へと進んでいる のかもしれない。ならば、次のステップに進めるのも、そう遠い話ではないかもしれないと、才人は自分に 言い聞かせた。 「さあ、そろそろ子供は寝る時間よ」 「へーい」 気づいてみたら夜も更けて、月は天頂に今日は赤い光を輝かせている。室内では、飽きもせずに女子 五人がわいわいとやっていたが、ロングビルに一喝されてベッドの準備を始めた。この村にいる間は 貴族といえども自分のことは自分でやるというのが、最初にルールで決められていた。でなければ、 子供たちの見本にはならない。 「おやすみなさーい!」 一斉にした合図とともに、一行は昼間の疲れも重なって急速に眠りの世界へと落ちていった。後には、 鈴虫の鳴き声と、風の音だけが夏の夜の平穏さを彩り、朝までの安らかな天国を約束していた。 ただ、約一名、いや一匹、理不尽な不幸に身を焦がす者が存在していた。 「きゅーい! おなかすいたのねーっ!!」 村の上空をグルグルと旋回しながら、シルフィードは朝からずっと悲鳴を上げ続けている胃袋の叫びに 呼応して、自分にまったく声をかけようとしない主人に抗議していた。 「まさかお姉さま、シルフィのこと忘れてる? そんなの嫌なのねーっ!」 ここにも、バストレヴォリューションの犠牲者が一人……タバサがティファニアにショックを受けて、 シルフィードにエサをやるのをすっかり忘れていたのだ。けれども、空の上で月を囲んで回りながら叫んでも、 タバサはとっくにすやすやと安眠モードに入っていて、朝まではてこでも動かないだろう。 そんなとき、悲しげに空を見上げたシルフィードの目に、月のそばを横切るように飛んでいく小さな光が 見えてきた。 「きゅい? 流れ星?」 光り輝く小さな点は、夜空を横切って次第に遠ざかっていく。シルフィードは、しばしぼおっとその流れ星を 眺めていたが、ふと前にタバサから流れ星が消える前に願い事を言うとかなうという言い伝えを聞かされたのを 思い出して、前足を合わせて祈るようにつぶやいた。 「おなかいっぱいお肉が食べられますように、おなかいっぱいお魚が食べられますように、おなかいっぱい ごちそうが食べられますように」 なんともはや、自分の欲求にストレートなことである。けれども、シルフィードがたとえば「世界が平和に なりますように」とか願っても、みんな気持ち悪がるだけだろう。シルフィードの幼さもまた、シルフィードの 個性であり魅力でもある。ルイズにしたって「胸が大きくなりますように」と願ったに違いないのだから。 「きゅーい、お星様、シルフィのお願い聞いてなのね……ね?」 そのとき、シルフィードは自分の目をこすって、見えているものを確かめた。なんと、どういうわけか いつの間に流れ星の傍に、もう一つ小さな流れ星が寄り添うようにして飛んでいるではないか。 「きゅいーっ、お星様のお母さんと子供なのね。これなら、シルフィのお願いもよく聞いてくれるかもね。きゅいきゅい」 シルフィードは、このときだけは空腹を忘れて空の上ではしゃいでいた。 だが、残念ながらシルフィードの願いは届くことはないだろう。なぜなら、シルフィードから見て流れ星に見えたのは、 この星の大気圏ギリギリを高速で飛んでいく怪獣の姿だったからだ。 その正体は、宇宙のかなたからやってきた、丸っこい体つきをした、カモノハシとイタチとカエルの あいの子のようなユーモラスな姿の怪獣、ザランガだった。そしてそのかたわらには、ひとまわり小さな ピンク色の怪獣が元気に飛び回り、ときたま前に飛び出ていっていたが、やがて疲れて後ろに下がって休み、 大きなほうは、小さなほうが遅れないようにその間速度を緩めてゆっくりといっしょに飛んで、疲れが癒えたら、 また一生懸命飛び回っていた。そう、それはザランガの子供だった。 ザランガの一族は、この広大な宇宙を時が来れば長い年月をかけて旅をして子供を生み、また元の場所へと 親子で帰っていく渡りの性質を持っている。彼らも今から何年も前に、ここからはるかに離れたある星で親子になり、 子育てをするための元の星へと帰る途中だった。その彼らがこの星に寄ったのも、この惑星が今は宇宙の果ての 水と自然にあふれたその星によく似ていたからかもしれない。 やがて親子は、旅の間のわずかな寄り道にきりをつけて、また宇宙のかなたへと飛び去っていった。 もしかしたら、何百年か先にこの子供か、別のザランガがこの星を訪れるかもしれない。けれども、 ザランガは美しい水が大量にある星でしか子供を生めない。果たしてそのとき、この星はザランガが安心して 子供を生める平和な星であり続けられるのか。流れ星に願いがかけられるように、流れ星もまた願いを かけていた。 ずっと平和でありますように、と。 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔
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もし全世界からお菓子が消えてしまった場合、僕達はどうなってしまうのか。 そんなことを考えるのは象がタマゴから生まれた場合の殻の厚さを考察する行為に似て無意味なもので、僕達はもっと他の、先に繋がっていくようなことに頭を使っていくべきなのです。 しかし、それが実際に起きてしまえばそうも言ってられません。 つまり現在、僕達の大切なお菓子がその姿をくらましてしまっているのです。もっともこれは世界規模の話ではなく、極小規模な僕の周囲でのみ発生しているだけなのですが。 話を戻すと、僕個人としては通常お菓子が消え去ろうとも特に支障はありません。元々甘いものに頓着はありませんし、それが誰かに食べられてしまったからといって声を荒げたりなんかも僕はしない。 ですが、今だけは非常に困るんです。 何故ならば、今日はハロウィンなのですから。 そして僕は現在、お菓子を何処かへ持ち去ってしまった犯人を一人で追い詰めているという実にカッコイイ場面を迎えています。そして、その犯人とは…………。 「どうやら……もう嘘は通りそうにないみたいだな。どこから俺があやしいと睨んでいたんだ?」 「簡単ですよ。お菓子がなくなってしまっては、僕達のハロウィンは成立しません。なのにあなた一人だけはずっと、早くパーティを始めようと訴えていました。みんながお菓子を探しているのはそのためだというのにね。いえ……むしろあなたは、お菓子がない状態でパーティを始めようとしているかのようだった。目的はわかりませんが、そもそもこの状況を作ったのはあなた自身なのではないかと僕は思ったのですよ」 「さすがだな古泉。そう、俺がお菓子を隠した犯人だ!」 「……あなただけは暴走などしないと思っていましたよ。なぜ、こんなことをしたんです?」 「ふ。決まってるだろ? 今日は待ちに待った楽しいハロウィンじゃないか」 「その答えは理解しかねますが。そう、今日は楽しいハロウィンになるはずだった。なぜ、あなたはお菓子を奪うようなことをしたのかと聞いているんです」 「馬鹿だな古泉。少し考えればわかるじゃないか」 「お菓子がなかったら、おっぱいが揉めるじゃねえか!」 古泉「……って、なんというバタフライ理論を持ち出すんですか! 雰囲気台無しですよ!」 キョン「ヒャッハハー! お前は実に馬鹿だな古泉!」 キョン「これはミステリーでもサスペンスでもない! 元々俺がおっぱいを揉むためのSSなんだよ!」 古泉「だから意味が分かりませんって! なんであなたがおっぱいを揉むんですか!」 キョン「簡単なことさ。トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃいたずらされる日に、いたずらの免罪符となるお菓子がなかったらどうだ? いたずらし放題だろうが!」 キョン「俺にとってのトリックとはたわわに実った乳を揉むこと! もみもみだ! そしてトリックアンドトリック! それすなわちもみもみもみもみだ!」 古泉「ば、馬鹿な! あなたがお菓子を隠してしまったことによってこっちがどれほどの被害を受けるとおもっているんですか!?」 古泉「子供達はお菓子がもらえずに、別にやりたくもないイタズラを不満顔でやらなければならない! そしてイタズラされる側は只でさえ理不尽な要求を受けているのにも関わらず、対して面白くなさそうに部屋を散らかす子供の姿を見ていなければならないのです! 誰も幸せになんかなりませんよ!」 キョン「うるさい! やっぱりお前はわかってないな! 今はこの周囲だけしかお菓子は消えちゃいないが、全世界のお菓子が消失するのも時間の問題だ!」 古泉「なんてことだ……」 国木田「どうしたのキョン! 古泉くんも!?」 長門「…………」 古泉「ああ! 国木田くんと長門さんじゃないですか! いいところに来てくれました!」 古泉「お菓子を隠した犯人が分かりましたよ! それは、なんだか良い感じにトリップしてしまっているあの彼がやったことのようです!」 国木田「なんだって!? どうしてそんなことをしたのさキョン!」 キョン「国木田。お前、おっぱい揉みたいと思わないか?」 国木田「な……なにを言ってるんだい!? そんな……キョンが、キョンが! なんだか面白い状態になってるよ!?」 古泉「そうですよ! それに一つだけ言わせてください……」 古泉「そんなにおっぱいが好きなら、一人でピンクな店に行けばいいじゃない!」 キョン「……古泉。お前は子供だな。まるでわかっちゃいない」 キョン「ハロウィンこそ、えっちぃことをするのに適した日なんだよ!」 古泉「また出た! トンデモ理論! さっきから全然意味分かりませんって!」 キョン「ほう。意味がわからないと。全然? まるっきり? じゃあそんなおバカボンなお前に教えてやろう」 キョン「大人のお店でそういった行為をするのは、お化け屋敷にお化けが出るくらい当たり前なことだ! そんなのはつまらないんだよ!」 キョン「考えてもみるんだ。お前がお化け屋敷に入ったとき、そこにお化けがいてもなんのことはないだろう?」 キョン「だが、そこに現れる血まみれのナース役のお姉さんのおっぱいを揉んでいる人がいたらどうだ? お前は沸き出る興奮を禁じえないだろう? もし、大人のお店にお化けが出たりなんかしてみろ! めちゃめちゃ怖いじゃねえか!」 キョン「つまりだ! お乳様というものは、ハロウィンの無礼講でいたずらっぽく拝ませてもらったほうが絶対に良いものなんだよ!」 キョン「そして男はみんな変態だ。いずれ世界中のお菓子がなくなり俺の思想が世界に広まったとき、そこにはパラダイスがまっているに違いないだろう! ふはは! これぞまさに桃源郷! これを楽園といわずしてなんと言う!?」 古泉「狂ってる……」 古泉「いい加減にしてください! そんなものは狂ってる! あなたは、ただのセクハラを妙な理屈で正当化したいだけじゃないですか!」 国木田「そうだよキョン! キミは間違ってる! 男がみんな変態なんて偏見だ!」 古泉「そうです国木田くん! もっとあのチチグルイに罵声を浴びせるんです! 旧友のあなたの言葉なら僕よりも効果があるはずだ! ほら、早く早く!」 国木田「キョン。男はみんな変態じゃない。それは分かって欲しい。でもね……」 国木田「少なくとも僕は変☆態だよ! だからキミには大いに同調するよ! キミの理論は正しい!」 国木田「キョン万歳! キョン万歳!」 古泉「ぎゃふん!? なにを喜んでるんですか!? 信じていたのに!」 国木田「この世におっぱいに勝るものなし!」 古泉「それがあんたらの組合の標語だというんですか!?」 キョン「ふふふ」 キョン「んん? どうした古泉? もう他に何もいうことはないのか?」 国木田「ほらキョン! あのイケメンに、社会では多数派が正義なんだってことを教えてあげてよ!」 キョン「くっ国木田!?」 古泉「ええい、しかしまだこちらにだって仲間はいます!」 キョン「ほう。一応聞くが、それは誰なんだ?」 古泉「決まっています! 長門さん! いまこそ彼を…………鹿に! 鹿に変えるときです!」 古泉「そして国木田くんを馬に変えて、二人の生涯をしょーもないダジャレコンビとして終えさせるときなのです! ささ、遠慮せずに! ひと思いにちょろろーんとやっちゃってください!」 長門「……それは出来ない」 古泉「な……ナンダッテ-!!」 キョン「はっははー! 当たり前だ古泉!」 キョン「なんせお菓子を消している実行犯は、この長門なんだからな!」 古泉「な……まさかっ! 長門さん……何故っ! なぜなんです!?」 長門「……あたしは楽園で、彼としあわせになるから」 古泉「100パーセント騙されきってるじゃないですか!?」 古泉「正気に戻って下さい! それはマジなほうの天国にいたる道ですよ!」 古泉「しかし……これはまずいことになりました」 古泉「このままでは、みんなのハロウィンが台無しになってしまいます」 古泉「どうすれば……?」 国木田「古泉くん……」 国木田「いっそのこと快楽に飲まれちゃいなよ」 古泉「あんたが一番危ないんじゃないか!?」 古泉「だがしかし……おかげで閃きましたよ。あなたたちに勝つ方法が!」 キョン「ふん、強がりもたいがいにしろ古泉。お前はガチホモだから俺達に逆らうのかも知れんが……」 キョン「って、まさか!? お前世界中のガチホモを一挙に集めて俺達を粉砕するつもりか!? ……やめろ! それだけはやめてくれ!」 古泉「ふふ。あなたのアナルが悲鳴をあげるのもそろそろです……」 古泉「って、だいたい僕はガチホモじゃありませんよ! そんなけったいなネットワークもありません!」 古泉「……あなたはパンドラを招き入れた。それによって、あなたは自ら崩壊を迎えるのです」 キョン「……なんのことだ?」 古泉「災厄の詰まった箱を持たされたゼウスの使者パンドラを招き入れたのは、エピメウスという人物なのです。エピローグという言葉があるように、彼は、物事を後で考える人でした」 古泉「彼は兄であるプロメテウスからゼウスの贈り物には手を出すなといわれていたのですが、始めて見る女性という存在、パンドラの誘惑に勝てずに彼女を家へと招き入れてしまいました」 古泉「そう! エピメテウスは『おっぱいスゲェ』と思ってしまったがゆえにパンドラを迎え入れ、それゆえに世界には災いが舞い降りてしまったのです! あなたがおっぱいを好きだと言うことは、男の罪の象徴だ! それの魅力に取り付かれてしまったあなたを待っているのは、女性による制裁です!」 キョン「……なにを言い出すのかと思ったら、なんの具体性もない詭弁じゃねえか。ところで、俺に制裁を下す女性とやらは何処にいるってんだ?」 古泉「それは長門さんです」 キョン「…………」 キョン「長門が? 俺に? 制裁?」 キョン「はっ! 何を言い出すかと思ったらこの反乳野郎! それこそありえないだろうが!!」 キョン「俺は長門と楽園で暮らすんだ! そうだよな長門!?」 長門「……悪いこととは知っている。でも、彼がそう言ってくれるのなら……」 古泉「長門さん! 今こそ目を覚ますときなのです! あなたは……彼の楽園には居られないんだ!」 長門「……!? 何故!?」 古泉「だって長門さんには……揉むものがないのだから!」 長門「!!!!?????」 古泉「パンドラは確かにこの世に災いをもたらした」 古泉「だけど僕らは、その災いを乗り越えることで世界の表と裏を知り、普通でいることの幸せに気づいたのです」 古泉「だから決しておっぱい自体に罪はない。長門さんのように笑うほど小さくても、あの未来人のようにひくほど大きくても良いんです。僕は好きです」 古泉「だがあなたは長門さんを利用し、『あんたのやっていることはセクハラだ』という僕の正論にまったく耳を貸さなかった。 ……乳に溺れてしまったあなたは、乳の中で静かに眠っているべきなのですよ」 キョン「お……俺はなんてことを……」 キョン「しちまったんだ……ガクッ」 国木田「……ああ! キョンの体が消えていく!? キョンは一体どこにいくの!?」 長門「……彼は、自分のいるべき場所気づいただけ」 古泉「ええ。彼はプリンスレに還っていったのです。本来、アナルでの彼は僕に掘られるだけの存在。ですが、ハロウィンという日が彼を変えてしまった。そう。軽犯罪者という悪魔にね」 古泉「…………」 長門「…………」 国木田「…………」 古泉「……テンションだけで動いていたら、とんでもない結果になってしまいましたね」 国木田「なんだか、僕はハロウィンの恐ろしさを垣間見た気がするよ」 長門「……これはgdgdになる前に終わらせるべき」 古泉「みんなも、ハロウィンだからっていたずらは程々にしようね!」 ちゃんちゃん☆
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前ページ次ページ日替わり使い魔 犯人であるロングビルを無事捕らえ、学院へと戻る馬車の中、リュカは当然のごとく「何故生きてるのか」という質問攻めに遭った。 あの時リュカの心臓は、間違いなく止まっていた。実は死んでなかった、などということはないはずである。 だがそんな質問に、リュカは自分が生き返った理由を笑いながら話した。 「……復活の杖?」 「そう。死者蘇生の魔力が秘められた杖なんだよ、この杖は。こっちでは『奇跡の杖』なんて呼ばれてたみたいだけど」 奪還した『奇跡の杖』――もとい復活の杖を左手で弄びながら、簡単に解説する。レックスがゴーレムにギガデインを放ったその影で、ゴレムスが復活の杖を使ってリュカを生き返らせたのだ。 なるほど、死者蘇生などという奇跡が起こせる杖であるならば、『奇跡の杖』などと呼ばれるわけだ。 「はっ……道理で、いくら使おうとしても効果が現れなかったわけだ。そこに死人がいなけりゃ、ただの杖なんだからね」 「あんたは黙ってなさいよ」 腕と足を縛られて床に転がされていたロングビルの自嘲じみた言葉に、ルイズがピシャリと言い放つ。 意図してのことかどうかはわからないが、先ほどロングビルに人質にされた時の台詞を、ルイズがそのまま返したような形になった。 「一つ疑問がある。あなたの妻……確かフローラ。彼女も同じ杖を持ってた」 「そりゃ、世界に一つだけの杖ってわけじゃないからなぁ」 タバサの疑問に、リュカは何でもないといった態度で答えた。その返答に、タバサが珍しく驚いたように目を丸くした。 そして彼女は、少し考え―― 「……誰でも生き返らせられる?」 「誰でもってわけじゃないな。死者蘇生って一口に言っても、生き返らせられない場合もある。そんなに万能じゃないさ。もし誰でも生き返らせられるなら、僕だって――」 「…………?」 「いや……何でもない」 彼女の質問に答えながらも、リュカは最後まで言うことはなかった。何かを振り払うように頭を振り、台詞を強引に打ち切る。 その後、タバサは更に質問を重ねた。主な質問の内容は、復活の杖で生き返らせられる人、生き返らせられない人、その条件である。 それに対するリュカの返答から、蘇生不可能な条件を簡単にまとめると―― 1、遺体の中の生命維持に必要な器官に、治療不可能なほどの重大な欠損があった場合。 これは、病死や老衰などによって、内臓その他が使い物にならなくなった場合も含む。 なお、心臓が貫かれた程度の損傷なら、傷の大きさにもよるが、基本的に蘇生に問題はない。 2、死者の魂が既にこの世にいない、すなわち成仏してしまった場合。 3、死んでから時間が経ちすぎている場合。 その場合は遺体が腐敗し、魂も昇天している可能性が高いため、1と2の条件から言っても蘇生は不可能。 ――と、大まかに言えばこの三つとなる。もちろん、スミスやドロンのような例外はあるのだが。 それを聞いたタバサは、表面上は大して表情を動かしてはいなかったが、どことなく沈んだ様子であった。 そんな彼女の様子に、リュカは何か言うべきかとも思ったが――事情も知らない自分が安易に立ち入って良いものとも思えないので、結局何も言わないことにした。 と―― 「そろそろ着くよ」 そう言うリュカの眼前では森が開け、見慣れた学院の威容が視界に飛び込んできた。 パトリシアから降り、ゴレムスを外に待機させ、ロングビルを連行して学院長へと向かう道すがら―― 「……ひとつ、質問」 リュカのマントをくいっと引っ張り、タバサが小声でリュカに尋ねてきた。 「ん?」 「あなたは最初から『奇跡の杖』の正体を知っていた。もしかして、わざと死んだ?」 「なんでそう思うの?」 「あなたの技量なら、ルイズも自分も助かる道を選べた」 彼女の指摘に、リュカは軽く肩をすくめた。 事実、その通りだ。彼ならばあの場面で、ルイズを抱えてゴーレムの攻撃から逃げることは簡単だった。それどころか、あの質量を真正面から受け止めることさえ可能であった。 だがリュカはそれをせず、ルイズだけ逃がしてあえて死を選んだ。もっとも、ブオーンのような巨大モンスターとの戦闘経験もあるリュカからすれば、あの程度のゴーレムの攻撃で死に切れるか、それ自体が心配でさえあったぐらいだが……それも杞憂に終わった。 それを見抜いたタバサの眼力に苦笑しつつ、その理由を話し始める。 「……このトリステインで、戦いに巻き込まれることがどれほど多いのかは知らない。もしかしたら頻繁に戦うことになるかもしれないし、この先二度と戦わずに一生を終えるかもしれない。 でも、知っておいて損はないと思った。ルイズには、それを知っていてもらいたかったんだよ……戦うってことの意味、その一端でも」 「無駄な危険に他人を巻き込むから?」 「それもある。けどそれ以上に、ルイズ自身が危険だから」 「だから死んだ。ルイズの目の前で」 その言葉に、リュカは「うん」と首肯した。 と――その途端、タバサはリュカのマントから手を離し、ぴたりと足を止める。二歩ほど進んだところでリュカも足を止め、彼女を振り返った。 会話を聞いていないキュルケたちが「何事?」と注目すると――タバサはすぐに、すたすたと歩き始める。 「…………悪趣味」 リュカを追い抜くその時、ぼそりとつぶやいたタバサのその言葉は、リュカの耳にだけ届いた。 彼はぱちくりと目をしばたかせつつ、彼女の後を追う。たっぷり十秒ほど経ってから、ようやっと自分が責められていたことに気付いた。 「悪趣味……か」 その言葉を反芻し、リュカはポリポリと後頭部を掻いた。 「ふむ……まさか、ミス・ロングビルがのう……」 学院長室――そこで一行が報告を終えると、オスマンは苦々しげにつぶやいた。 髭を撫でながらのその姿は、古き賢者といった威厳があった……通常ならば、の話だが。 しかしそんなオスマンを見る、教師陣を含めた一同――特に女性陣から送られる視線は冷たい。そんな視線を集中させられているオスマンは、こめかみから一筋の汗を垂らした。 「学院長……何か言い訳でもあるのですか?」 「い、いや……その……」 居並ぶ教師陣の一人、ミセス・シュヴルーズの鋭い声に、オスマンは言葉に詰まった。 オスマンがこんなに責められているのは、捕まったロングビルが口にした犯行動機によるものである。その動機を一言で言ってしまえば、「学院長のセクハラにムシャクシャしてやった。今は反省している」ということであった。 つまるところ、今回の事件の遠因が、オスマンにこそあるということだ。特に女性陣は、ロングビルに同情的であった。 「…………カーッ! ちょっとぐらい尻を撫でられたからとすぐキレおって! 最近の若いモンは忍耐が足りんわ!」 「開き直りですか」 「見苦しい」 「…………」 怒鳴ることで有耶無耶にしたかったのだろうが、そうは問屋が卸さない。その逆切れ行為は、周囲の視線を更に冷たくするだけで終わった。 オスマンは彼らを納得させるのは諦め、次いでロングビルの処遇に議題をシフトする。話題のすり替えとばかりのその態度に、もう何度目かもわからない冷たい視線が注がれた。 それを懸命に無視しながら、オスマンは「これは内々に処理しよう」と提案するが――悲しいかな、それさえも「学院長のセクハラは有名だから、今更隠しても意味がない」と一蹴されてしまった。 というわけでロングビルは、後日王都へと護送され、裁判にかけられる運びとなった。そして破壊された宝物庫の修繕費は、満場一致でオスマンのポケットマネーから出ることと相成った。 ――事後処理までの案としては、おおむねこんなところである。 「……なんじゃいなんじゃい、みんなして寄ってたかって、こんな年寄りをいぢめおってからに……」 えぐえぐとみっともなく泣きながら机の上に沈んだオスマン。そんな彼には誰一人として構うことなく、集まった教師陣は話は纏まったとばかりに、三々五々に解散した。 そしてその中で、最後に残ったのはルイズ、リュカ、レックス、キュルケ、タバサの五人―― 「おう、なんじゃ……おぬしら、まだ残っておったのか……お手柄じゃったのう……ミス・ヴァリエール、ミス・ツェルプストー、ミス・タバサの三人には何らかの褒章を検討しておくから、今日はもう帰って良いぞ……」 「は、はぁ……」 机の上に突っ伏したまま、ルイズたちに手を振るオスマン。だが視線は机の上に固定されたまま、涙の海に沈んでいるのが何とも痛々しく――ルイズたちは生返事を返すしかできない。まあ自業自得ではあるが。 「オールド・オスマン……リュカとレックスには?」 「彼らは――」 「僕らは何もいらないよ」 オスマンが何か言いかけたところを、リュカがそれを遮って褒章の授与を断った。 だが、そんなリュカの態度に、ルイズたちは明らかに不満顔だった。何せ、今回の件で最も活躍したのはリュカとレックスなのである。彼らが褒章を受け取らないのに、どうして自分たちが褒章を受け取れようか。 しかし、リュカたちからすれば、その手の褒章などもう一杯一杯なのである。今更一つ二つ増えたところで、正直わずらわしいだけだった。 「いいからいいから」 リュカはなおも何かを訴えたがっている顔のルイズとキュルケの背を押し、学院長室から退室させる。タバサはリュカに背中を押されるまでもなく、彼女たちと一緒に退室した。 そして、レックスにルイズたちを任せて一緒に学院長室から出し、扉を閉める。 「……まだ何かあるのかの?」 学院長室に一人残ったリュカが振り向くと、そこではオスマンが顔を上げ、リュカの方に視線を向けていた。どういうわけか、涙の跡は綺麗さっぱりなくなっている。 「復活の杖……あなたたちが『奇跡の杖』と呼んでいる杖のことで。あなたはあれを、どこで手に入れたのですか?」 「ふむ……確か、おぬしたちの故郷にある杖じゃったかの?」 「正確には違いますが、まあそんなところです」 リュカがそう答えると、オスマンは「ふむ」と一拍置いてから、事情を話し始める―― 彼の言葉によれば、それはおよそ二十年以上前のこと。森の中でワイバーンに襲われたオスマンは、そこで死にかけた。 しかし次に気が付いた時、そこはあの世などではなかった。目の前には、自分を襲ったワイバーンと、おそらくそれと戦って相打ちになったのであろう、見知らぬ男が倒れていたという。 「その男が言うには、死にかけた私を救ったのはその杖じゃという。そして彼は、いまわの際にこう言っておった。『ジャハンナはどこだ。マーサ様をお助けしなければ』と。私は、そのまま息を引き取った彼を手厚く葬った。 そして私を救ったらしい彼の杖は『奇跡の杖』と名付け、ここの宝物庫に仕舞った……そういうわけじゃ。 しかし、死者蘇生とは……いやはや、驚きじゃ。となれば私は、あの時一度死んでおったということか。『奇跡の杖』と名付けたのは間違いではなかったということじゃの。知っておれば、あの時彼を生き返らせていたのじゃが……」 「マーサ……ですか。その人は確かに、その名前を口にしたのですね?」 「知っておるのか?」 「僕の母です。今はもう……」 「……そうか」 表情を沈ませるリュカに、オスマンも沈痛な面持ちになる。結局、彼の恩人の願いもむなしく、マーサなる人物は死んでしまったということなのだから。 そしてオスマンは、ならばそのマーサの縁者であるリュカこそが『奇跡の杖』の所有者に相応しいと言って、彼に杖を差し出した。 だがリュカは、恩人の形見は受け取れないと、それを断った。 「そう言わんでおいてくれ。これほどの宝物、こんな学院で埃を被らせておくわけにもいかんて」 「これほどの宝物と言われても……僕からすれば、そこまで珍しい物でもないんですが」 リュカの口から出てきた意外な言葉に、オスマンは「は?」と目を丸くした。死者蘇生などという奇跡を起こす杖が珍しくないなどと、幻聴としか思えないのだろう。 そんな彼の様子に、リュカは苦笑する。 「さっきの話で出てきたジャハンナですけど、そこの武器屋に売ってるんですよ。もっとも、普通は手が出ないぐらいの高級品ですし、そもそもジャハンナ自体が普通に行ける場所ではないのですが」 「な……これほどの物が市販じゃと!? 信じられん……い、いや、そういえばおぬしの奥方も『奇跡の杖』を持っておったのう……」 そこまで驚愕をあらわにするオスマンに、リュカは何か引っ掛かるものを感じた。 彼はしばし考え込み――ややあって、オスマンに質問してみる。 「学院長……ひとつ聞きたいのですが、ここでは死者蘇生というのはそんなに珍しいものなのですか?」 「なんじゃと?」 その質問、そしてそれに対するオスマンの反応。 そこでようやっと、リュカとオスマンは互いの認識のズレに気付いた。すなわち、リュカたちにとって当たり前のように行える死者蘇生が、こちらでは絶対に起こりえない神の奇跡であるという事に。 そして二人は、そこから更に情報交換を始める。 死者蘇生呪文の存在、失った命を呼び戻す『世界樹の葉』、死者蘇生を請け負ってくれる教会の神父――更に即死呪文『ザキ』『ザラキ』の話になると、オスマンは飛び上がらんほどに驚いた。 「即死呪文じゃと!? そんなものがこのハルケギニアにあったら間違いなく禁呪指定されておるぞ!? いや、死者蘇生呪文とやらがあるからこそ、その存在が即死呪文のカウンターとして認識され、禁呪とならずに済んでいると見るべきなのか……?」 「でしょうね……どうやら僕たちとあなたたちとでは、『手遅れと判断される境界線』が大きく違うようです」 リュカが台詞の後で「僕たちにとって死は手遅れではありませんから」と付け加え、そう結論付ける。それに対し、オスマンは「興味深い話じゃのう」とつぶやきながら、水ギセルをくわえた。 その一方でリュカは、先ほどタバサに「悪趣味」と言われた理由が、ようやっと理解できた。自分の死をルイズに見せ付けたことは、思った以上にルイズに深いショックを与えたかもしれなかったのだ。 それこそ、自分が父を失ったあの時のような―― (失敗したかなぁ) 自分の行動を振り返り、リュカは後悔した。だが、後悔先に立たず――やってしまったものは仕方ない。今回のことがトラウマになって悪い方向へと転がらないことを祈りながら、リュカは会話を切り上げた。 そして、学院長室を退室しようとドアノブに手をかけると――思い出したかのように、その背中に向かってオスマンが声をかける。 「そうそう、知っておるかもしれんが、今夜はフリッグの舞踏会じゃ。 事件の解決に貢献してくれた、せめてもの礼じゃ。おぬしとレックス君も参加できるよう、特別に計らってやろう。遠慮せずに楽しんでいきなさい」 アルヴィーズの食堂――その上の階のホールで、『フリッグの舞踏会』は行われていた。 生徒も教師も皆着飾り、テーブルの上に乗せてある料理はどれも豪華。優雅で華麗な舞踏会の光景が、そこにあった。 そんな中、つい先ほどまでリュカたちと歓談していたキュルケは、今は男子たちに囲まれて笑っている。黒いパーティードレスに身を包んでいるタバサも、料理と格闘中だった。 そしてそんな会場を眺めているリュカとレックスは、それぞれトリステイン式の正装に身を包んでいた。オスマンがわざわざ用意してくれたものである。二人ともいつものボサボサな髪は綺麗に整えられ、誰が見ても文句のつけようがない立派な紳士になっていた。 「同じ舞踏会でも、ボクはこっちの方がいいな」 リュカの隣にいたレックスが、舞踏会の雰囲気に微笑をこぼしながらつぶやいた。 リュカも、それには同感だった。思い起こすのは、グランバニアの宮廷で行われる、貴族達の華やかな舞踏会――だがそこに参加する全員が全員、純粋にパーティーを楽しむ為にいたわけではない。 おおらかな国民性を持つグランバニアといえども、権謀術数という単語が存在していないわけではない。国政の上層部に近付けば近付くほどその傾向が強くなるのは、いかなグランバニアとて例外ではなかった。 そんな舞踏会の雰囲気は、いまだ子供であるレックスには、さぞ退屈であったことだろう――だがこの『フリッグの舞踏会』は違う。ここには権威だの何だのといったギスギスした単語は存在しない、心から楽しむパーティーの雰囲気があった。 おそらくそれは、参加している者の大半が思春期の少年少女たちだからなのだろう。その雰囲気は、世界の平和を取り戻して国中でパーティーをした、あの時を思い出させる。 と―― 「あ、あの……」 そんな彼に、少女のものと思われる声がかけられた。 そちらに目を向けてみると、そこにいたのは給仕の一人と思われる、メイドの少女がいた。 「僕?」 「あ、はい。ミス……いえ、ミセス・フローラの旦那様のミスタ・リュカ……ですよね?」 「そうだけど、君は?」 「は、はい! 私、以前ミセス・フローラに助けていただいた者で、シエスタといいます!」 恐縮しながらそう言った彼女――シエスタが言うには、以前貴族の坊ちゃんに絡まれていたところをフローラに助けてもらったらしい。 本当はすぐにでもお礼を言いたかったのだが、彼女の上司のマルトーに、「貴族同士のいざこざに巻き込まれたんだから、礼なんか言う必要はない」と止められていたそうだ。 だが巻き込んだのは自分の方で、助けてもらったのも事実。だからどうしてもお礼を言いたかったのだという。 「そっか、そんなことが……でもフローラが聞いたら、きっとこう言うだろうね。『私は当たり前のことをしただけ。お礼が欲しかったわけではありません』ってね」 「それでも、私はお礼を言わなければ気が済まないんです……ですからミスタ・リュカ。どうか、ミセス・フローラに伝えてくださいませんか?」 「わかったよ」 そのシエスタの懇願に、リュカは苦笑しながら頷く。するとシエスタは「ありがとうございます!」と元気一杯に頭を下げ、まだ仕事があるからと言ってパタパタと慌しく去って行った。 「さすがお母さんだね」 「そうだね」 話を聞いていた息子の言葉に、リュカは微笑をこぼしながら頷く。 そして彼は、ふと自分の手元に視線を落とした。そこにあるのは、赤い液体の注がれたワイングラス――酒にはあまり耐性のないリュカである。手に取ってはいるものの、正直言って飲むのはあまり気が進まなかった。 (でもまぁ……こんな席ぐらいは) 場の雰囲気に当てられたのか、リュカの気分は悪くはなかった。ついついそんなことを考えてしまうぐらいには、気が緩んでいた。 そして彼は、少しだけそのワインに口を付けた。口当たりの良い甘い酸味がいっぱいに広がり――そして同時に、酒気によってほんの少しだけ視界が揺らいだ。 たった一口で目を回すとは、我ながら弱いにも程がある――自身の体質に苦笑しながら、しかしリュカは構わず二口目を口にした。 と―― 「ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおなぁ~りぃ~!」 その時門に控えた衛士の声が響き、リュカとレックスは揃ってそちらに視線を向けた。 目を向けた先では、ちょうどルイズが会場に入ってくるところであった。 その姿は、まさしく大貴族の令嬢に相応しい、この会場の誰よりも綺麗な姿であった。白いドレスに身を包んだ彼女は、『ヴェールをかぶせれば、そのままウェディングドレスで通用するかもしれない』と思わせるほどである。 リュカはそんなルイズに感心しつつ、ちらりと隣のレックスを盗み見る。彼は顔を真っ赤にしながら、ルイズから目が離せないでいた。 (……おや?) リュカはそんな息子の様子に違和感を覚えながら、再び顔を正面に向けた。視線の先では、ルイズが男子たちからダンスの誘いを受けていた。 今まで彼女を散々『ゼロ』と馬鹿にしていたくせに、現金な連中であった。もちろん、そんな連中の誘いをホイホイと受けるようなルイズではない。彼女は全ての誘いを断り、リュカたちの前へとやって来た。 「楽しんでいらっしゃいますか、ジェントルマン?」 「おかげさまで、レディ」 スカートの裾をつまんで頭を下げるルイズに、リュカは右手を腹の前にして深々と礼をする。その堂に入った礼儀作法に、ルイズはくすりと苦笑を漏らした。 「……やっぱり貴族だったのね、あなた。格好も佇まいも、随分堂に入ってるじゃない」 「貴族だろうと平民だろうと、僕の国はハルケギニアとは縁もゆかりもない国だよ。そこでの地位がどうであれ、ここで関係のある話じゃないさ。今の僕は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔……それ以上でも以下でもない」 「あら、言ってくれるわね」 リュカのその返答に、ルイズは満足げにほほ笑んだ。そして彼女は、すっと手を差し出す。 「ねえ、踊らない?」 「喜んで」 リュカはその誘いを受け、彼女の手を取った。その時、横で「あ……」という残念そうな声が聞こえたので、心中で息子に謝りながらも、一曲終わったら交代しようかと考える。 二人はそのまま、楽士の奏でる曲に合わせ、ホールの中央で踊り始めた。多少ぎこちなさの残るリュカのステップも、ルイズのリードのおかげで特に問題なく踊り続けられている。 「ありがとうね」 「ん?」 「助けてくれたでしょ? ゴーレムに踏み潰されそうになった時」 「ああ、そのことか。別に何でもないよ、そんなこと」 「何でもないわけ――」 ルイズはそこで、言葉に詰まった。おそらく、リュカが死んでしまった時のことを思い出したのだろう。 その様子に、これはやっぱり引きずってるかな、とリュカは苦い思いを感じた。 「……怖かったわ。とても、怖かった。リュカが死んだ時の……リュカがもう二度と私の前で笑うことがないと思った時の怖さは、自分が殺されるかもしれないと思った時より、ずっとずっと怖かった」 「ルイズ……」 「あなたが一度死ぬ直前に言ったこと、私にはまだよくわからない。けどそれは、きっと大事なことなんだと思う。上手く言えないけど、私……私……」 「わかってるよ」 考えが上手く纏まらずに口ごもるルイズに、リュカは安心させるようにほほ笑みを見せた。そんな彼に、ルイズもぎこちない笑みを返す。 と――その時、ルイズは不意に「あ……」と何かを思い出したかのように声を漏らし、リュカの右手を注視した。かと思ったら、唐突にその右手を包んでいる白い手袋をめくる。 そこには何もない――綺麗な肌があった。 「ルーン……消えちゃってる」 「え? あ……ほんとだ」 「メイジと使い魔は死ぬまで一緒……死なない限り、契約が切れることはない……」 「そっか。僕は一度死んだから……」 リュカがそうつぶやいたその時、ちょうど曲が終わって二人は足を止めた。 少しだけ――ほんの少しだけ、ルイズは俯いて考える。そして意を決したかのように顔を上げ、リュカを見上げた。 「ねえ……この先まだ、私の使い魔をやってくれる……?」 不安げに揺れる瞳。その視線を受け、リュカは―― 「もちろん」 くすっと微笑をこぼし、ルイズの頭をくしゃっと撫でた。 その返答に、ルイズはぱぁっと顔を輝かせ――だが次の瞬間、ハッとなって顔を真っ赤にする。 「か、かか、勘違いしないでよね!? これは再契約なだけであって、それ以上の意味なんてないんだからね!? そんな意味でしちゃったら、フローラに悪いから――」 「フローラに悪いって……ああ、そうか。契約の方法って、確か……まあ僕も、本当ならフローラ以外にこういうこと許したくはないのは確かだけど」 「で、でも、仕方ないのよね……?」 「まあ、ノーカンってことにしとこうよ」 真っ赤になって必死に言い繕うルイズに、リュカは苦笑して頷いた。「秘密だよ」と言わんばかりに、唇の前に人差し指を立てる。酒が入ったせいだろうか、どうもその辺りの忌避感が薄れているような気がする。 そしてルイズは、リュカを連れて会場の隅に寄って行った。そして二曲目が始まったのを横目に、懐に忍ばせておいた杖を手に取ってルーンを唱える。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ――」 そして彼女は杖をリュカの額に置き、ゆっくりと唇を重ねた。 と――その時。 「ああぁぁぁーっ!?」 今まで聞いたことがないほどのレックスの驚愕の声が、リュカの耳を打った。 唇を離し、右手に再びルーンが刻まれる痛みを感じながら、そちらを見やると――わなわなと震え、こちらを凝視するレックスの姿が視界に入る。 (ああ――なるほど、そういうことか) そこでリュカは、なぜレックスが今日無理矢理付いて来たのか、ようやっと理解した。 要するに、彼もそろそろ思春期だということなのだろう。事実を知ったら、彼の妹のタバサはきっと泣き叫ぶに違いない――何せ、「将来はお兄ちゃんのお嫁さんになる」と公言してはばからない、重度のブラコンなのだから。 リュカは、怒髪天を衝くといった様子でずんずんとこちらに近付いてくる息子を見ながら―― (…………こりゃ、言い訳が大変そうだ) 下手すれば家庭崩壊の危機になりそうな予感がして、陰鬱な気分になった。 ちなみに余談ではあるが――その日の深夜。 グランバニア城謁見の間正面の空中庭園にて、リュケイロム王、レックス王子、ゴレムスの三名が犬○家よろしく地面に頭から逆さまに突き刺さっていたのを、見回りのピピン兵士長が見つけて大騒ぎになった。 ――酒気帯びルーラは危険です。絶対にやめましょう。 前ページ次ページ日替わり使い魔
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前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第5話 決闘! 後編 「諸君!決闘だ!!」 ヴェストリの広場でギーシュが観客に高々と宣言する。 「前置きはいい!とっとと掛かってこい!!」 ラハールは心底気に入らないという風にギーシュに言い放つ。 なぜこのような事になったのか・・・事の発端はこうである。 ラハールは食堂で飯を食った後、あてもなく学院内を適当に散策していた。 だが、どうやら男子寮の方へ来てしまったようだ。 「・・・ここに用はないな」 そう言い歩き出そうとしたところである。 金髪のいかにも軽そうな男がラハールを呼びかけてきた。 「そこの君!待ちたまえ」 「・・・」 無言で相手を見た後、こんな奴に関わらん方が身のためと思い、無視して歩き出した。 「待てと言っているのがわからないのかね?」 「・・・オレ様になんの用だ?」 一応反応はしたがとても面倒くさそうに対応している。 「何、ここは神聖な貴族の子供が学ぶ学び舎だ。君のような子供が来る場所ではないと注意しようとしただけさ」 (こいつ、ぶち殺してやろうか?) そう思ったが、さすがにこんな所で騒ぎを起こすほどラハールも馬鹿ではない。 昨日こういう時にこう言えと言われている言葉を思い出し、相手に言った。 「オレ様は東の方のメイジだ」 「ああ、なるほど・・・君が噂の東の方のメイジか。さすがルイズ!東の方のメイジを召喚したと聞いたから一体どんなのを召喚したと思ったら、ただの子供ではないか!!」 (こいつ・・・ぶち殺す!!) ラハールは無言で相手の近くに行き、右手を差し出す。 「ん?握手かい?本来なら君のような子供とはしないのだがね。今日は本当に機嫌がいいんだ、してやろう」 そう言い、ラハールが差し出した右手に握手しようとした時、 「一回死んでろ!!」 ラハールは手を引込め、拳を作り、思いっきり相手の腹に突きだした。 「ぐふぅ!」 正拳突きが相手の腹に深々とメリこみ、さっと手を引き抜く。 ギーシュはあまりの痛さに悶絶する。 殴った当の本人は・・・ 「昨日棺桶を運んだ時にも思ったが、身体能力まで落ちてるのか・・・」 忌々しそうに刻まれたルーンをにらみつけていた。 「き、貴様・・・貴族相手に・・・手をだして・・・ぶ・・・じで・・・すむと思って・・・いるのか・・・」 「貴族だ~?そんなものオレ様には関係ない!」 「決闘だ・・・!」 「ハァ?」 「決闘だと言ったのだ!!貴族が舐められるわけにはいかない!ゆえに、君に決闘を申し込む!!」 「なぜオレ様がそんなものをしなければならない。それに、オレ様と戦いたいのなら今ここでやればよかろう?」 「貴族というのは、昔から決闘で物事を決めるのでね。それとも何かい?あれだけ大見得をきっておいて自信がないのか?」 「ほ~う、いい度胸だ、いいだろう。その決闘、受けてやろう」 「それでは、四半刻後に「ヴェストリの広場」に来るように」 いう事は言ったと歩き出そうとしたギーシュであったが、ラハールはそこに待ったをかける。 「まあ待て」 「どうした?怖気づいたから許してほしいのか?」 「いいや、この決闘に負けたものは相手の言う事をなんでもきくという事にしようではないか、その方が面白い」 ギーシュは少し考えると、こう答える。 「・・・いいだろう。その提案を受け入れよう」 「言ったな?」 「貴族に二言はない」 「よし、それではまたな」 そして両者は別れた。 「さて、ああは言ったが・・・どうするか・・・」 別に勝てないと思ってはいない、ただ力を制限された状態では少し心許ないというだけである。 「魔王剣は出んし、かと言ってあんなガキ相手にエクスカリバーを持ち出すのもな・・・」 ラハールが使っているからかもしれないが、エクスカリバーと対等に渡り合える魔王剣を持ち出すのも相当ではある。 「どっかからか、適当に剣でも盗ってくるか?それとも魔法だけで相手するか・・・」 しばらく考えたが、相手がどういった魔法を使ってくるかわからないため保険として剣を使おうと決めた。 「決めたまではいいが、肝心の剣がなければ話にならんな。あのじじいあたりに武器庫がどこか聞くか」 オールド・オスマンに武器庫の場所を聞きに行くラハールであった。 「やれやれ、朝から書類整理とは・・・やりきれんな」 「そんな事を言ってないではやく書類を片付けてください、オールド・オスマン」 「しかしのうミス・ロングビルよ、わしも年じゃし・・・」 「よくそんな事が言えますね」 ロングビルと呼ばれた女性は呆れた風に応答する。 いや、実際に呆れているのだろう。 「本当の事じゃ」 「はいはい、そういう事は毎日のセクハラをなくしてから言いましょうね。おじいさん」 笑顔で言ってはいるが目が笑っていない、さすがにこれは旗色が悪いとみて仕事に戻ろうとするが、そこで突然扉が開かれた。 「じじいはいるか?」 入ってきて早々、ロングビルを見て嫌そうな顔をしたが、すぐにオスマンに向き直る。 「なんですかな?」 「武器庫はどこにある?」 「武器庫?あるにはありますが・・・一体どうして?」 「少しな・・・」 なぜいるのか分からなかったが、別にいいかと思う事にした。 伝説のガンダールヴとやらがどういった物か知りたいのも少しはあるが・・・ 「ふむ、それではミス・ロングビル、案内してあげなさい」 「はぁ、それは別に構いませんが」 「い、いや、それなら場所を教えろ、自分で行く」 「そうは言っても、鍵の問題があるからな」 「なら鍵を貸せ!」 「たいしたものが無いとはいえ、そうホイホイ鍵を貸し出すことは出来ませんしな」 「ぐっ!・・・わかった」 「それでは案内してきますがオールド・オスマン、ちゃんと仕事をしてくださいね」 「わ、わかっておるわい」 そう言い残して、ラハールを案内していくロングビルであったが、しかし、ラハールは少し離れて歩いている。 「なぜじゃろうか・・・まあいい、してモートソグニル!ロングビルの下着は見れたのであろうな!!」 このじじいは・・・ ラハールが案内された場所武器庫には、剣・槍・弓・斧やらがかなり置いてあったが、どれもあまりいいものではなさそうな物ばかりであった。 貴族ばかりいる所に好き好んで攻め入るやつがいないし、なによりたとえいたとしても魔法でどうにかできるのだから当然と言えば当然ではあるが。 「・・・ロクなものが無いな」 「まあ、武器なんてなくても魔法がありますしね。必要が無いんですよ」 もっとも、ラハールの魔王城にもロクなものがないのだから文句は言えないのだが。 そうして、適当に物色しているととある物品を見つけ出した。 「ん?この剣、魔力が通っているな」 取り出した剣を抜いてみると、錆び付いていて一見使えそうにないがどうやら芯の部分は生きているようだ。 「しかし変な形だな、サクラが使っていた日本刀とやらに似ておるが、少し違うな・・・まあいい、どうせここにはロクなものが無さそうだしな。これで我慢するか」 「本当にいいんですか?」 「魔力が通っている分他の剣なんかよりずっとましだ、別に構わん」 「そうですか・・・(魔力が通っている?あのクソボロイ剣が?まあ金にはなりそうにないね)」 (さっき剣を抜いた時にこれが光ったような気がしたが・・・気のせいか) 目的の物は手に入ったので武器庫から出る。 それ以外にもこれ以上ここに居たくないのでとっとと退散することにした。 「しかし、それで何をするつもりなんですか?」 「気にするな、たいしたことではない。それではな」 「あ。・・・落ち着きがない子だね」 とラハールに対して評価をするロングビルであった。 そして最初に繋がる。 「言っておくが、僕は魔法を使わせてもらうよ。君もそのどこから持ってきたか知らないが剣で存分に戦ってくれ」 「もとよりそのつもりだ」 両者が構えて決闘が始まるかと思った時に、観客を押しのけてやってきた少女がいた。 「その決闘待った!!」 「ん?なんだお前か」 「なんだじゃないわよ!なんで決闘なんて受けちゃうわけ!?」 「勝手もなにも、オレ様は初めに言っただろう?オレ様は誰の指図も受けん!」 周りからどっと笑いが出た。 さすがゼロのルイズだの色々な中傷が聞こえるが今は気にしていられない。 ラハールが悪魔だという事を知られると自分の命が危ないのだから、いつも言われている事を気にしていられない。 「ギーシュ!貴族の決闘は禁止でしょ!?」 ラハールに何を言っても無駄だと思い、目標をギーシュに変更する。 「禁止されているのは貴族同士の決闘さ、今回は適応されない」 こちらも何を言っても無駄なようだ。 力で分からせるにしても、そんな事が出来るはずもない。 「あんたどうなっても知らないわよ・・・」 「何か言ったかい?」 「別に」 こうなってしまった以上仕方ない、後はバレない事を祈るだけである。 (あとギーシュはボコボコにされろ) 「~~~!なんだ今の悪寒は・・・まあいい、さっさと始めよう」 そう言うと自分が持っていた造花のバラを振る。 振った時に花びらが舞、花びらがいきなり人の形に変形した。 それも7体もである。 「悪いが、最初から本気でいかせてもらうよ」 「お前が戦わんのか?」 「これは僕の魔法さ、それなら僕が戦っているようなものだろう?」 「そうだろうが・・・お前はそれでいいのか?」 「なんとでも言うがいい!さあ行けワルキューレ!!」 ワルキューレと呼ばれた人型のゴーレムは各々の武器が武器を持っている。 それに対して、ラハールは剣が一本だけ・・・何も知らない物が見たらそれこそラハールが勝つとは思わないだろう。 ワルキューレの一体がラハールに槍を振り下ろす。 周りの人間は目を覆うものやあわれそうに見るものなど様々な反応だ。 だが・・・次の光景はワルキューレが吹っ飛んでいくものだった。 「な!?僕のワルキューレが・・・」 やった事は簡単だ、振り下ろされた槍を体を左にスライドさせて避けた後に、ワルキューレを蹴り飛ばしたのだ。 「なんだこの程度か」 さすが力は制限されても魔王である。 本気の殺し合いをしたことのないギーシュとは決定的に経験値が違う。 「くっ!まだだ!!まだ僕にはワルキューレが残っている!!!」 どうやら自分のワルキューレが見た目が子供のラハールに、自分のワルキューレが蹴り飛ばされたのが効いたのか、威勢はいいが完全に冷静さは無い。 ワルキューレ達をラハールに突撃させるだけである。 「ほれほれどうした!威勢はいいがその程度ではオレ様は倒せんぞ?」 そもそも操作するものがそこまで上手くないのだ、冷静さを失ってはロクな結果を残さないのは明白である。 そうこうしている内にラハールが放った魔法の直撃を受けて一体倒される。 (残り5体か・・・さすがに魔法と格闘だけでは辛いな・・・) そうである、かなり余裕そうに戦っているラハールだが、結構本気を出している。 何より金属の中でも比較的に柔らかい青銅を蹴っただけで結構痛いのである。 魔法だって後撃てて3、4発程度だろう。 ギーシュを狙おうにも、一か所に固まっていて突破は難しい。 もっとも、それだと負けた気がするのでやるつもりはない、ワルキューレを全部倒した後に一発殴る予定である。 (仕方ない・・・こいつを使うか・・・) 武器庫から持ってきた剣の柄に手を伸ばし掴む。 すると、左手のルーンが光り出す。 「なんだ?」 光り出したらなぜか体が軽くなった。 力が戻ったのかと思ったが、あきらかに自分の力ではない何かがラハールの力や魔力が強化されているという事がわかる。 「よく分からんがまあいい、さて覚悟してもらおうか?」 「何を言っているんだ、僕のゴーレムは後5体も残っているぞ?」 さすがにギーシュもこれ以上やると自分が負けるのは分かる。 だがここで降参をすればただの負け犬になってしまうので精一杯強がって見せる。 「そうかそうか、自分から降参しなかったことは褒めてやろう。・・・だが、容赦はせんぞ!」 そこからのラハールの行動は素早かった。 ワルキューレの一体の体を両断する。 「そんなにまとまって居たら格好の的だぞ?『一文字スラッシュ』!」 ほぼ一列に並んでいた残り4体のワルキューレを一文字スラッシュで薙ぎ払う。 あと残ったのは、ギーシュ1人である。 ラハールはギーシュに近づき、拳を握る。 「ま、待て!もう降参だ!!」 もうギーシュには戦う力が残っていないのだから降参しかない。 「安心しろ・・・」 その言葉を聞いて、安心した次の瞬間である。 「一発殴るだけだ!」 ギーシュの顔面に拳が入り、吹っ飛ぶ。 手加減して殴ったから死んではいないだろう。 「オレ様の勝ちだな」 ラハールがそう宣言する。 周りからは色々言っている奴がいるが、誰もが驚いた感じではあった。 東の方のメイジと言われてはいるが、明らかに見た目が13,4ぐらいなのだから当然だろう。 そんな喧騒のなかで2人の少女がギーシュに駆け寄る。 「「ギーシュ(様)大丈夫!(ですか!)」」 「・・・あんた誰よ」 「・・・あなたこそ」 一瞬でその場の誰もが黙り込む。 その中でかなり焦っている人物が1人いた。 さっき殴り飛ばされたギーシュである。 当然だ、二股がバレるのだから焦りもするだろう。 「ギーシュ・・・」 「ギーシュ様・・・」 「これは一体、どういう事かしら?」 「きちんと説明してくださいね」 「こ、これは何かの間違いだ!」 ギーシュはそう言うが、今この場の誰もが分かっている・・・間違ったのはお前だろう? 2人の少女はその言葉にブチギレて両サイドから強烈なビンタを同じタイミングで放つ。 「がっ!」 ビンタをした後、2人はその場を何事もなかったように去っていく。 「待ってくれ!モンモランシ―!ケティ!」 聞く気が無いとばかりに両者共に無反応である。 がっくりとしていると、ラハールがとどめをさす。 「お前忘れておらんだろうな?貴様は負けたから今日からお前はオレ様の家来だぞ」 「な!?家来だって!?」 「当然だ、なんでもいう事をきくのだろう?だからお前はオレ様の家来だ」 この日ギーシュは、生涯これほど泣くことはないだろうというぐらいに泣いた・・・ 「ふむ、あれがガンダールヴの力か・・・」 学院長室でオールド・オスマンが深く唸る。 コルベールが知らせに来た時から遠見の鏡ですべて見ていたのだ。 「剣を握ったあたりからあきらかにスピードが上がりましたな」 「スピードだけではなかろうな・・・とにかく今回の事であの者がヴァリエール嬢の言う事を聞かんと言う事がわかったな」 「複雑ですな・・・もし暴走した時にヴァリエール嬢がストッパーにならないのですからな」 「かと言って、ただいう事を聞くのならヴァリエール嬢が野心を持った時には彼がストッパーにならん」 「ではどうすれば・・・」 「彼を敵に回すのは得策ではない、それに使い魔を取り上げるわけにもいかん・・・信じるしかあるまい」 「それしか・・・ないですかな・・・」 「ほれ、この話はお終いじゃ、さっさと授業の準備でもするがいい」 「・・・それでは失礼します」 コルベールは、理解は出来るが納得できないといった感じで学院長室から出て行った。 「しかし、本当に生徒を信じるしかないとは・・・情けない話じゃな」 そう思っても仕方ないのにそう思いたくなるのは、腐っても教師であるからであろう。 そして、自分の仕事に戻るのであった。 前ページ次ページゼロと魔王
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前ページ次ページ異世界BASARA 「ひょわあぁー!持病の腰痛じゃあぁぁ!!!!」 夜、ほとんどの学院の生徒は夕食も終わって部屋に戻っていた。 グルルウウゥゥゥゥ… と、誰もいない筈の廊下から、唸り声のような音が聞こえてくる。 「…くっ、空腹がこれ程辛いものとは…」 音の根源は真田幸村の腹からだった。 昼間のルイズの言葉通り、彼は昼食を食べる事が出来なかったのである。 さらに夜になってもルイズの許しは出ず、夕食にも有り付けなかったのだ。 グウウゥゥゥゥ~ 苦しんでいる幸村へ追い討ちを掛けるようにもう一度腹が鳴った。 「い、今なら前田殿の気持ちが分かりそうな気がするぞ…」 「あの、ユキムラさん…大丈夫ですか?」 そんな幸村を心配したのか、シエスタがやって来た。 「シ、シエスタ殿か……何の、断食もまた鍛錬の1つと思えば…」 グギュルルル… 「…ユ、ユキムラさん…」 「…面目ござらん…」 「あの、今から厨房に来られますか?」 気の毒に思ったシエスタは、ここである事を切り出した。 幸村は今だ鳴り続ける腹を押さえ、シエスタに連れられて厨房へやって来た。 厨房に入ると、そこで働く給仕達が幸村を待っていた。 「よぉ!来てくれたか!!」 その中で貫禄のある男が幸村に声を掛ける。 ここを任されているコック長、マルトーである。 「シエスタから聞いたぞ、何でも御主人様に飯抜きにされたそうじゃねえか!」 そう言いながら豪快に笑う。 「な…何、武士は食わねど高楊枝、これしきの苦しみ耐えなければ…」 幸村のその言葉にマルトーはほう…と感心したような声を上げる。が…… グギュウウウウルル… 「だはは!腹の虫は正直みたいだな!よし、ちょっとそこに座って待ってな」 その音を聞き、マルトーは幸村をテーブルに座らせて皿を置いた。 皿の中には肉や野菜がたっぷりと入ったシチューが入っている。おそらく余った材料で作ったのだろう。 「こんなまかない料理しか出せないけどよ、食っていってくれ!」 「し、しかしルイズ殿は…」 「へっ、我侭な御主人様の事なんか気にすんなって。それによ…腹が減っては戦は出来ねぇって言うだろ?大事な時に倒れたらそれこそ恩を仇で返すようなもんじゃねえか」 確かにマルトーの言う事に一理ある。この状態で敵襲に遭っていたら本来の力を出せないかもしれない。 何より、自分の為に彼が用意してくれた料理を断るのが申し訳なかった。 「…かたじけない、有り難く頂戴いたす」 マルトーの作ったシチューは格別に美味かった。 思えば、この世界に来て初めてまともな食事に有り付いた気がする。幸村はすぐに平らげてしまった。 「馳走になった!そなたの作った飯は実に美味でござるな!」 「嬉しい事言ってくれるじゃねえか、腹が減ったらまた来な!我らの剣!」 「我らの…剣?」 「そうだ!お前さんは平民なのにいけ好かない貴族をぶっ倒してくれた。俺達の誇りだぜ!」 どうやらギーシュとの一件が学院に広まり、働く給仕達の耳にも入ったようだ。 「いや、拙者はまだまだ未熟者…ルイズ殿の役に立つにはもっと己を磨かねばならぬ」 「聞いたか!真の英雄ってのはこういう風に慢心しねぇ奴の事を言うんだ!お前達も見習えよ!」 「すまぬなシエスタ殿、そなたにも礼を言っておく」 食べ終えた幸村はシエスタにも頭を下げる。 「い、いえお礼だなんて!また来て下さい、皆待っていますから」 「…時に、シエスタ殿に頼みがあるのだがよいか?」 その頃、主人のルイズは学院中を歩き回っていた。 「まったく…主人の側から離れて何処ほっつき歩いているのかしら…」 幸村がシエスタに連れられて行ったその後、ルイズはそろそろ許してやろうと思い立ったのだ。 ところが廊下を見てみれば使い魔の姿が見当たらない。 そして今、幸村を探し歩いているという訳である。 「ではユキムラさん、準備はいいですか?」 「う、うむ!何分手慣れてない故、どうか頼む」 と、何処からか幸村と女の声が聞こえてくる。 「ユキムラ?何やってるのかしら…」 気になったルイズは声のする方へと足を運ぶ。近づくにつれて話し声もはっきり聞こえてくるようになる。 「よし!いざ参る!うおりゃぁ!」 「きゃ!ユ、ユキムラさん…もっと力を抜いて…」 「す、すまぬ…中々難しいものだな…」 「そう…いいですよ、そうやって優しく…」 「おお…よい感じでござるか?」 「はい。あ…もっと入れても大丈夫です…」 「承知いたした!どりゃああぁぁー!!」 「きゃあ!ダ、ダメ!強過ぎですー!!」 「な、なななななななななな!?!?」 やり取りを物陰から聞いていたルイズの顔は真っ赤になっていく。 「あ、あ、あいつったらこここ、こんな所で一体ナニを…!!」 聞いてられなくなったルイズは思わず飛び出してしまった。 「何してるのこのバカムラアァァァーー!!!」 「ミ、ミス・ヴァリエール!?」 「うわあルイズ殿!?こ、これはその…!」 突然現れたルイズに2人は驚いて声を上げる。 「…………は?」 ところがルイズの方はというと、呆気に取られていた。 2人の足元にあるのは水の入った洗濯桶。 そしてその中にある服…よく見ると自分のものである。 「洗濯……していただけ?」 「申し訳ありませぬ!自分でするなという禁を破ってしまい申し訳ありませぬうぅ!」 「あ、あの…ユキムラさんにどうやったら上手く出来るか教えて欲しいと言われまして…」 要するにこういう事だ。 幸村はただ洗濯の仕方をシエスタから教えて貰っていただけで、「強過ぎ」というのは手に力を込め過ぎている事だったのだ。 自分の完全な誤解だった事が分かり、体から怒りが抜けていくのをルイズは感じた。 「ルイズ殿?いかがなされた?」 黙っているルイズが気になり、幸村は声を掛ける。 「…へ、部屋に戻るわ。あんたも来なさい」 「は、ははっ!」 前ページ次ページ異世界BASARA
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148 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 22 49 21 ID ??? 萌えと言えば、鳥取に入る時に幾つかのタイトルを聞かれ全部知らないと答えたら、 うちの鳥取でTRPGやりたいなら最低これを覚えろと20本近くの恋愛 18禁ゲーを押し付けられた。 リア工房に何を渡すんだw 191 名前:148[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 02 09 ID ??? 困疑惑が出たので少し詳しく書くと、渡されたソフトは覚えてるので、ときメモ・シスプリ・ カノン・水色・ナチュラルシリーズ・乙僕・月姫・ひぐらしかな。やってて頭が悪くなりそうだった。 ちなみに自分は女なんだけど、男のPCをやると露骨にがっかりされるのがウザくて半年位で抜けた。 自分の感想としては困と言うより地雷だな。 192 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 02 43 ID ??? 191 女にそれかよ! 一気に困ランクが上がったぞ 193 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 03 31 ID ??? うはw 裏ドラが乗ったw 213 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 15 51 ID ??? ときメモ・シスプリ・ひぐらしは一般ゲー カノン・月姫はエロのほとんどないストーリー系エロゲなので この辺だけなら何とか理解もできるが… 221 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 21 45 ID ??? 213 むしろ女的にはカノンがキツかった。ヒロインを見ててイライラする。 148の例に出したゲームはそういう頭痛くなる系が多いね。 あれだったらまだエロばっかでも魅力的なヒロインが出てくるほうがマシだわ。 222 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 22 26 ID ??? 191 男のPCをやると露骨にがっかりされるのがウザくて半年位で抜けた。 つまり報告者にエロゲーのヒロインをやって貰いたかったわけか。 228 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 33 25 ID ??? 222 ラインナップからすると妹キャラをして欲しかったのか? 230 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 36 11 ID ??? 228 いや、単に「俺たちのエロゲギャルゲ談義にちゃんと合わせてよハァハァ」程度じゃね? 231 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 39 57 ID ??? 221 男でも合わない人には致命的に合わないレベルなので気にするな 233 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 45 07 ID ??? ところで、そういったゲームって何人も女の子が出てくると思うんだが、 「覚えろ」ってのは、全員分エンディングを見ろってことかね? それって、なかなかハードだと思うんだ。 234 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01 45 51 ID ??? 追加報告がこれ以上なくとも、MKP下手すると新四天王入り級報告だなあ… これで「ああ、そういえばたびたびセクハラされてましたねw」とか来たら、ダブル役満だぞ 252 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 03 22 ID ??? 234 職場でエログラビア開いていただけで処分されるんだから、 エロゲ渡された時点でセクハラに該当するだろう。 しかし、報告者がギャルゲ・エロゲを律儀にプレイしたというのがどうも理解できない。 240 そういうキャラに絡んだシナリオって作りにくいからじゃないか? 「好き」と「演じられる」は別だし。 258 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 09 22 ID ??? 252 ゲーマーなら、とりあえず手にしたゲームは起動してみるのはデフォじゃないかな。 女がみんなそういうのはプレイできないとは限らんし。 うちの妹なんて、俺よりたくさんエロゲ・ギャルゲをプレイしている。 260 名前:148[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 11 12 ID ??? 228 正解。ハンドアウトがあるゲームだとよく妹にされな。 233 幾つかのゲームは全部クリアしろと言われたな。 234 セクハラは無かったな。 252 当時は他にTRPGやってる鳥取しらなかったからな。 お兄ちゃんとか兄貴とか兄様とか言うとかなり引くくらいテンション上がってたなぁ。 265 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 18 55 ID ??? 260 全クリしろっていわれた代物を二つほど名前挙げてくれる? 267 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 20 33 ID ??? 257 いや、そういうのを受け入れてまで入るサークルかと問いたかったんだ。(報告的にはそうらしいけど) 258 ああ、確かにゲーマーならそういうところはあるかも知れん。 だがこの件では男女関係なく、手渡された時点で ダメージロールを発生させても許されると思うんだが。 あと、うちの妹も同じような感じだ。 「初めてやるのはToHeartと決めている」と言われた時点で俺は限界だとおもった。 260 そういうことだったんか。マジ乙。 279 名前:148[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 34 20 ID ??? 265 二つというか挙げたやつ全部がそうだよ。苦労したから覚えてる。 そろそろ寝るのでこれが最後のレスになるので悪しからず。お休みなさい。 281 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 35 44 ID ??? 279 あれを全部… あり得ねえw 282 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 41 24 ID ??? >お兄ちゃんとか兄貴とか兄様とか言うとかなり引くくらいテンション上がってたなぁ。 このサークルにMKPネームを付けるなら「お兄ちゃんと呼ばれ隊」とかどうよ? 283 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02 42 32 ID ??? 148はそろそろ三倍満に手が届きそうな気がしてきたw 305 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 03 40 19 ID ??? 148の役を数えてみた。麻雀に詳しい奴採点頼む。 サークルに入る条件に20本のエロゲーを女に強制・内幾つかは全ルートをやるよう指示・ ハンドアウトで無理矢理妹キャラをやらせる・女PCをやらないと露骨にがっかりする。 以上。 349 名前:148[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 12 08 12 ID ??? セクハラはなかったと言ったけどあれ間違いだった。そもそもエロゲを渡してくる時点でセクハラだからw あと永久堕落の先輩を楽しみにしていて思い出したけどゲヘナで女の子の享受者をやったら、 枕事で何度も手込めにされかけたり、遊郭に遊女として潜入させられたけど、これも今考えると セクハラに入るのだろうか?ゲヘナだからありと言えばアリなのだろうが… 他にもなんかあったかも思い出したら書き込むね。 490 名前:148[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 16 30 47 ID ??? 数時間ですごい荒れてるな。自分がセクハラとおもったらセクハラか。 なら一番ひどかったのはエロゲをクリアして返す時に一々感想を聞いてきた事だな。 貸したゲームの感想を聞くのはゲーマーのたしなみと思ってたから我慢したが、 あれは自分の判定ではセクハラ有罪だな。 スレ150 MKP