約 1,871,784 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1655.html
夕食は楽しいものだった。 昨日の雰囲気などどこにも存在しない。 鍋を囲みながら、みんなが笑い、食べ、また笑う。 シエスタの学院での生活や、ルイズの学院での生活、最近村であった出来事などをはなし大いに盛り上がった。 「はい、ヨシカゲさん。どうぞ」 「ああ、ありがとう」 「シエスタ、それとってくれない?」 「これですか?」 「あー!それぼくもほしい!」 「ダーメ。これはミス・ヴァリエールのよ」 「いいわよシエスタ。その子にあげて」 普段の私ならこんな雰囲気でも、ちっとも楽しいと思わなかっただろう。 しかし、今私はこの状況を楽しいと思っている。 なぜだろうか? 駄々をこねるガキは見ただけで鬱陶しく思えるし、食事は静かに食べたい。 そんなことを常々思っているはずなのに。 「ほんと、あの景色はきれいだったわよね」 「そうですね。私も見慣れてたはずなのに感動しました」 やはりあの景色だろう。 何もかもが茜色に染まるあの景色が自分の心に焼け付いて離れることがない。 あの景色が自分の心にどんな影響を及ぼしたのかは予測はつかない。 ただ、人の笑顔や感動を綺麗だと、美しいと思えたのは、凄まじい変化だと感じている。 今、ルイズやシエスタの顔を見てもそれほど綺麗だとは思わない。 やはりあのときの一時的な気の迷いだったのだろう。 しかし、ルイズが、シエスタが喋るたび、それを面白いと思う。 私はルイズを見下していた。シエスタを都合よく動かせる女だと思っていた。 そんな彼女らと共にいて楽しいと思っているということは、私は今そう思っていないということだろう。 「どうしたの?そんなにやにやしちゃって?」 ルイズが本当にどうしたのだ?といった具合でこちらを見てくる。 「いや、楽しいな、思ってな。どうだ?ルイズも来てよかったと思わないか?」 「……実は初めそんなに期待してなかったの。どうせ田舎だろうし、そんな面白いものないだろうって思ってたわ」 「その口ぶりだと見事に期待を裏切られたらしいな」 そう言うとルイズが素直に頷く。 「ほんとに来てよかったと思ってるわ。心の底から。わたし、今ならきっと最高の詔を考えられるわ」 「そうか。よかったな」 「ヨシカゲ、誘ってくれてありがとう」 「こっちも、連れてきてくれてありがとう」 きっと普段ならありえない二人の会話。 普段のルイズなら、絶対に私にこんなことを言ったりしないだろう。 私も絶対に、こんなことを言ったりしない。 でも今夜は特別だった。 「わたし、りっぱな貴族になるわ。それで守るの。ここの人たちを、国のみんなを。アルビオンみたいに守ってもらうだけ、見てるだけはもうしたくない」 「安心しろ。そう思ってるだけで立派な貴族だ。あとはその思いを心に何時までも留めておければ、かならずなりたい自分になれるさ」 私はそう言ってルイズに笑いかけた。 夕食も終わり、皆がそれぞれの部屋にいるであろうこの時間。 私も例に漏れず自分の部屋にいた。 「で、ヨシェナヴェを食べたんだけど、こう、なんというか懐かしい味がしたな。きっと昔私も寄せ鍋食べてたんだよ」 「そりゃ相棒の国の一般的な料理だろ?食ったことあって当然なんじゃねえのか?」 「そうかもしれないな」 そしていつものようにデルフと喋っていた。 猫はここが定位置だというように私の肩に乗っている。 「しかし相棒、今日はなんだか活き活きしてんな。なんかいいことでもあったのか?」 「ああ、もうすぐ空が飛べるかもしれないしな。いつかお前も乗せてやる。一番乗りでな。それと素晴らしい景色をみたんだよ」 「……おでれーた。相棒がこんなにも素直にぺらぺら喋るなんてよ」 「それにしても今日は疲れたな。結構移動したからな。さっさと眠るか」 デルフを鞘におさめ、ベッドの横に立てかける。 そして猫をベッドに放り投げ、自分もベッドに寝転ぶ。 それからまもなく、私は眠りに落ちていくのを感じた。 そのとき、思い浮かんだのは、忘れたはずのあの人影だった。 誰そ?彼? ひどい頭痛によって目が覚める。 身体を起こし、頭を振り、頭痛を紛らわす。 さっきまで本当にいやな夢を見ていた。 私の身体を砕くあの腕が再び私の身体を砕くのだ。 しかもあの杉本鈴美が私に喋りかけてくる。 貴様に安心は訪れないのだと。 やがて頭痛もなくなり、頭がようやく周囲の状況を飲み込み始める。 自分の隣に丸まっている猫。 立てかけられている剣。 簡素なつくりのベッド。 同じく簡素な机。 そして少し小さめの洋風の部屋。 ……どういうことだ!? さっきいた場所と全然違うぞ!? 手を見る。 そこにさっきまでいたはずの恋人たちの姿がそこにはなかった。 それを確認したとたん、自分の身体に酷く抗い難い衝動が駆け巡るのを感じた。 川尻浩作として暮らしていたあの日々のように、長い間我慢しているような感じだった。 人を殺さずにはいられないという、自分の性を。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/333.html
爆発自体については、おとーさんは平気でしたが使い魔たちが混乱して暴れています。 「し――― 静かに、娘が起きてしまいます」 おとーさんの電波な言葉で使い魔達は一応落ち着きました。 おとーさんが辺りを見回すと爆発のせいで木っ端や何かの破片が散乱しています。 咳き込みながら生徒たちは机の下から出てきます。 殆どの生徒は無事のようでしたが、逃げ遅れたのか一人の太った生徒が教室の隅でのびていました。 ルイズの方を見ると服はボロボロで全身煤だらけになっています。 「ちょっと失敗しちゃった」 煤を手で払いながらルイズはそう言いますが、生徒からは非難ごうごうです。 シュルヴルーズは最後の気力を振り絞りルイズに教室の掃除と今日一日魔法の使用を禁ずる事を言い渡して そのまま気絶しました。ルイズは元々魔法が使えないのであまり意味はありませんが。 爆発のせいで今日の授業が中止になったので生徒たちはそれぞれの部屋に帰りました。 教室にはおとーさんとルイズの二人だけが残り、爆発の後片付けをおとーさんがしています。 ルイズは机の上に座ってその様子を見ていました。本来ならばルイズが片付けをしなければならないのですが、 私の使い魔だからとおとーさんに押し付けたのでした。 「・・・・また・・失敗した・・・ 」 おとーさんは掃除の手を止め、呟くルイズを見ました。 「いっつも失敗するの。簡単なコモンマジックも使えないの。魔法成功率ゼロ、だから『ゼロのルイズ』ってみんなバカにするの・・・・」 ルイズの肩が小さく小刻みに震えているのがわかります。 おとーさんは知りませんが小さい頃からルイズは貴族の三女として厳しく育てられてきました。 無論そのこと自体はごく普通なことなのですが、ルイズは魔法が使えないため人一倍厳しく育てられました。 ルイズ自身も人の何倍も努力して魔法が使えるように頑張りました。 それは、トリステイン魔法学院入ってからも続けてきました。ですが、どう頑張っても魔法を使うことが出来ませんでした。 その為、学院の生徒から馬鹿にされ平民からも表立ってではありませんが陰で馬鹿にされていました。 貴族としてその事は恥辱でした。また、使えない自分自身にも嫌悪感をつのらせていました。 「・・・サモン・サーヴァントが成功して・・・ おとーさんを使い魔に出来たから・・・ 魔法が使えると思ったのに・・・ なのに・・・」 ふいにルイズは優しく抱きしめられました。吃驚して顔をあげると抱きしめているのはおとーさんでした。 「ちょ、ちょっと、おとーさん何やって・・・」 ルイズがそう言うと今度は頭を撫で始めました。無言でしたがそれはそれはとても優しく。 そうこうしているとルイズの肩がまた小刻みに震え始めました。 「こここ、子ども扱いしないでよ!!!」 ルイズはそう言うとおとーさんから離れ教室の出口まで駆け出しました 「もう、おとーさんの今日の食事抜き!!」 そう一言残してルイズは教室から出て行きました。 おとーさんはしょんぼりした感じでまた教室の掃除を始めました。 おとーさんの掃除が終わったのは正午を少し過ぎたころでした。 ルイズの部屋に帰ろうとしていましたが、今朝の洗濯物の事を思い出してシエスタの所へ行く事にしました。 洗濯場へ向かっていたおとーさんでしたが、美味しそうな臭いがしてきたのでついついそちらの方へ行ってしまいました。 食堂に着いたおとーさんでしたがルイズから「食事抜き!!」を言われたのを思い出してしまいました。 おとーさんはその場で涎をたらしてぼーっとしていました。 シエスタは食堂の外にいるおとーさんに気がついて近づいてきました。 「使い魔さん。お洗濯物出来上がっているので食事の後で渡しますね~って え? 食事抜きなのですか???」 シエスタは少し考えた後 「ちょっとこっちへ来てください」 と、おとーさんを厨房の方へと連れて行きました。 「余り物で作った賄いのシチューなのですけど、良かったら食べてくださいね」 おとーさんはシチューを頂きました。賄いという事でしたが、朝食べた質素な食事に比べたら遥かに豪華でした。そしてそれはとても美味しいものでした 「美味しかったですか? よかった~。食事抜きの時はいつでも言ってくださいね。 え? 仕事を手伝いたい? じゃぁ、このデザートを配って・・・」 デザートを手にとってシエスタはおとーさんを振り返りました。そこにはメイド服姿のおとーさんが居ました。 「あ、あはは・・・・ 別に服まで着なくてもいいですよ」 シエスタは引きつった笑いでおとーさんにそう言うと、メイド服を脱がせて改めておとーさんに手伝ってもらうことにしました。 (私、なんかとんでもない事お願いしたんじゃ・・・) シエスタはちょっと不安を覚えました・・・・
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1816.html
6日目 あらぐむ 夜が明け、朝となりました。痛ましくも cozyさん の無残な死体が見つかったようです あらぐむ chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ------会話STOP------- あらぐむ 6日目の朝です 1 (もぐら村) あらぐむ -----------スタート-------------- 3 (天界部屋) オペこ ほええ cozy 助かった 3 (天界部屋) オペこ こんなキチガイみたいな狩人 いないよぉ・・・ 3 (天界部屋) ミクかわいい cozyさん・・・ホロリ 1 (もぐら村) ニキハウス 続いた 1 (もぐら村) いあん おはようございます 3 (天界部屋) ラスフィーノ 5人か 1 (もぐら村) シエスタBC つづいた 1 (もぐら村) Mrチキン おはようございます 3 (天界部屋) BBL やっぱりcozyさんは村か 1 (もぐら村) Linstant おはようございます 3 (天界部屋) かこちん 続くわなー 1 (もぐら村) ニキハウス 嘘だったようですね 1 (もぐら村) シエスタBC 大恥かくとこだったわ 3 (天界部屋) ラスフィーノ 狼生存ですな 3 (天界部屋) オペこ CozyさんWWWWWWWWWWWWWWWWWWW (T) ワルノス > もう一匹いるね 3 (天界部屋) ブロクター さあ殴り合いか (T) ワルノス > 間違えました 3 (天界部屋) かこちん まぁもうすぐ終わるわな 3 (天界部屋) ラスフィーノ あぁまだ6か 1 (もぐら村) ワルノス さてどうしますかと 1 (もぐら村) いあん うん 3 (天界部屋) BBL yukoさんへの指摘からそんな気はした 3 (天界部屋) オペこ ニキハウス>シエスタ この順で黒い さぁどうだ! 1 (もぐら村) Mrチキン とりあえず方針としては暫定○、さらにいうならグレー吊り発言のいあんさんに疑いであります 3 (天界部屋) ミクかわいい チキンさん吊りましょうチキンさん 1 (もぐら村) ワルノス ニキハウスさん グレー吊り提案ありよん 1 (もぐら村) いあん かこちん●だとLWか 3 (天界部屋) オペこ チキンさんは私のメモに+って書いてあるけど理由は不明 3 (天界部屋) かこちん わたしは 3 (天界部屋) ミクかわいい 筋肉量+ 1 (もぐら村) ニキハウス ありよん?とはなんでしょうか 1 (もぐら村) シエスタBC あそっか 3 (天界部屋) かこちん 吊りたいのはあらぐむだな 3 (天界部屋) ラスフィーノ いやー、このグレラン大会に残りたくないなぁw 3 (天界部屋) オペこ ムキッ 3 (天界部屋) cozy こんばんは 3 (天界部屋) ミクかわいい いらしゃんせ~ 3 (天界部屋) ラスフィーノ おつかれーw 1 (もぐら村) ワルノス あれ グレー吊り発言してなかったっけ? 3 (天界部屋) かこちん やぁこじー 3 (天界部屋) オペこ cozyさん!やりましたね!助かったんですよ! 3 (天界部屋) BBL ワルノス>=シエスタ>ニキハウス>Listant>Mrチキン さんかなあ 1 (もぐら村) いあん ん? グレー吊り発言は確認しただけよ~ん 3 (天界部屋) かこちん こじーめ 3 (天界部屋) cozy 噛んでくれてありがとう 3 (天界部屋) BBL お疲れ様でした 3 (天界部屋) ミクかわいい w 1 (もぐら村) シエスタBC かってにかこちん○確定させてたわ 1 (もぐら村) ニキハウス はい、発言しました。ありよんの単語がわからなかったので… 3 (天界部屋) かこちん こじーさん 3 (天界部屋) オペこ えー ワルノスさん私のメモだと++ってなってる 1 (もぐら村) ワルノス あ あったっすってだけね 3 (天界部屋) かこちん 私狼じゃないんですよ 3 (天界部屋) BBL うーん 3 (天界部屋) ミクかわいい 筋肉量++ 3 (天界部屋) オペこ ムキキッ 1 (もぐら村) ニキハウス あ、了解です。すみません 3 (天界部屋) ラスフィーノ ワルノスさんは、内訳把握があやしい村人とみます! 1 (もぐら村) ワルノス あの時点でグレー吊りは村だとないんじゃないかなーと 3 (天界部屋) BBL 占い真狂狐とか言い出しちゃったからなあ 3 (天界部屋) cozy かこちんさんLWかと思ったのに、騙されました 3 (天界部屋) BBL 気になっちゃう 3 (天界部屋) オペこ Listantさんはやっぱ白いね~ 1 (もぐら村) Mrチキン とりあえず暫定○吊りに一票 1 (もぐら村) ワルノス いあんさんのグレー吊り発言は見損ねてた 3 (天界部屋) かこちん だって狼発言しろっていうから 3 (天界部屋) かこちん LW発言して遊んでみようかと 1 (もぐら村) Mrチキン 間違ってたら戦犯確定発言してるなーw 1 (もぐら村) シエスタBC グレー釣りってそんなに悪手? 3 (天界部屋) BBL 村で見るならシエスタさんが怪しいかなあ 1 (もぐら村) Linstant 私は逆にあそこまで疑われた状態で仲間に○出しはしないかな?と思ってます 3 (天界部屋) かこちん 暫定○つりなんて 1 (もぐら村) いあん だからその前の発言みて聞いただけだっちゅうのw 3 (天界部屋) BBL というか一番村でミテタcozy 3 (天界部屋) cozy 真占いなら、私の責任です 1 (もぐら村) Mrチキン いえ、単にもはやこっから殴り合いに近いので 3 (天界部屋) かこちん 狼に○出すわけ無いだろwww 3 (天界部屋) ラスフィーノ もうね、○をみてる時点で 1 (もぐら村) Mrチキン 囲いにかけてるだけです 3 (天界部屋) オペこ シエスタさん、ニキハウスさんはメモに -って書いてあるね 3 (天界部屋) BBL 見てたcozyさん噛まれちゃった 3 (天界部屋) ラスフィーノ ダメw 3 (天界部屋) ラスフィーノ ダイス振って決めればいいんだ、こんなのw 1 (もぐら村) ワルノス んだね ただの殴り合いなので 3 (天界部屋) かこちん あそこまでいったら囲わないからなー私 1 (もぐら村) シエスタBC うーむ 1 (もぐら村) シエスタBC ヒント少ないな 3 (天界部屋) かこちん 占い結果?ごめん全部阿弥陀なんだ 3 (天界部屋) cozy ありがとう。村人で見てくれて>BBLさん 1 (もぐら村) Mrチキン グレー吊り発言が意図がなかったなら 1 (もぐら村) Linstant むしろ囲いを疑われて吊られる可能性があるので囮として選ばれたんじゃないかと 3 (天界部屋) かこちん リンスさん占ったの寡黙占いじゃナインdな 1 (もぐら村) ニキハウス んー、一応狂真も一応あるので、グレー吊り発言でしたが。 3 (天界部屋) BBL yukoさんへの指摘が村ぽかったです 1 (もぐら村) Mrチキン 潜伏気味なLinstantさんが候補にしたいかなーくらい 3 (天界部屋) オペこ このむらで唯一cozyさんにだけ何のメモも書いてない・・・ 1 (もぐら村) ニキハウス 一応二回いっとる… 3 (天界部屋) ミクかわいい cozyさんノリノリだなあーって思ってました! 1 (もぐら村) ワルノス 狂はあるんだっけ?? 1 (もぐら村) いあん どうだろ 3 (天界部屋) BBL がそれに相槌したからなのか噛まれたw 3 (天界部屋) cozy 誰も気付いてないのかと思ってました>BBLさん 1 (もぐら村) ワルノス ないような・・・人外一人多くなんね? 3 (天界部屋) かこちん 囲い疑惑かけるために○出しました^^ 1 (もぐら村) ワルノス 占い食われてるんで 3 (天界部屋) BBL 言われて気が付きました 3 (天界部屋) BBL だからcozyさん冷静に見れてる村だなあと 1 (もぐら村) ワルノス 計算ミスの可能性はございます そしたらすみませんn 1 (もぐら村) Mrチキン かこさん狂人パターンだともあるけど、霊媒狼入りになる可能性の問題 1 (もぐら村) ニキハウス 霊に狼の場合ってもう完全になかったでしたっけ? 3 (天界部屋) オペこ あ もしかして霊媒の視点だと占いは偽なのに~って あらぐむ 残り時間2分です 1 (もぐら村) Mrチキン いえ、全部可能性ならあり 3 (天界部屋) オペこ cozyさんの発言ですか? 3 (天界部屋) かこちん 霊狼はありえるのよね 3 (天界部屋) BBL です 3 (天界部屋) オペこ おおお 1 (もぐら村) ワルノス そうかぁすまぬ 3 (天界部屋) cozy ミクかわいいさんへ。私、2回目の投票はyukomacさんに入れましたよ 1 (もぐら村) Mrチキン あくまで高確率なの選んでるだけです 1 (もぐら村) Linstant 危険性が高いのでやらないだろうって感じでしたね 3 (天界部屋) オペこ あれは白かった 3 (天界部屋) BBL ですよね 3 (天界部屋) かこちん そして15人要るはずなのに 3 (天界部屋) ミクかわいい おぉ~(*>ω<) 3 (天界部屋) かこちん 同数投票って誰よ犯人 1 (もぐら村) ワルノス 狂人だけはないんじゃない?かこちんさん 1 (もぐら村) Mrチキン 私は暫定○吊りしかもうわからないのでそっち推進します 3 (天界部屋) BBL 私もyukoさんにずっと入れてました 3 (天界部屋) ラスフィーノ すいません6日目ってことは 3 (天界部屋) ブロクター 2回目は関係ない人に入れました 3 (天界部屋) ラスフィーノ 吊りは4回終了? 3 (天界部屋) かこちん ミクかわが真だと思って入れてました^^ 1 (もぐら村) シエスタBC 策としては 3 (天界部屋) ラスフィーノ 5回? あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) BBL 明日最終日のはず 1 (もぐら村) ワルノス 狐とけたりゆうがひっかかる 1 (もぐら村) いあん かこちんの○だし・・・ログみないと思い出せないw 3 (天界部屋) ラスフィーノ 4回終わって、今日5回目の吊り? 1 (もぐら村) Mrチキン いあんさんとLinさん 3 (天界部屋) BBL 吊りは全部で6のはず 1 (もぐら村) いあん 自分はもらってるけど 1 (もぐら村) シエスタBC 白釣りが一番だと思う 3 (天界部屋) ラスフィーノ なるほど 1 (もぐら村) いあん そか二人か 3 (天界部屋) オペこ ニキハウス>シエスタの順に吊って終わりだ!カット スイカを賭けよう あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) BBL 呪殺で釣吊り減りましたからね 1 (もぐら村) Linstant 個人的には黒によっているかちこんさんを存命させようとしたニキハウスさんがちょっと怪しかったり 3 (天界部屋) ラスフィーノ あぁそうか 1 (もぐら村) ワルノス いあんさんにきはうすさんつりたいかも 3 (天界部屋) cozy 正直、あと1匹わかりませんね 3 (天界部屋) ラスフィーノ 俺の案だと銃殺がでないから 3 (天界部屋) BBL 狩人頑張って 1 (もぐら村) ニキハウス 過去に私はかこちんさん黒よりでみてると発言してますが 3 (天界部屋) ラスフィーノ 最後5人なはずだったんdな 3 (天界部屋) かこちん じゃあ私もシャンプーリンス→いあんでおわりでかける (T) BBL > もういないけどね… 3 (天界部屋) ラスフィーノ まぁどっちがいいかだよなぁ あらぐむ 日は落ちて、村人たちは今日の処刑者を決めなくてはいけません。 あらぐむ 各人は処刑する人の名をTELLでお願いします 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ----会話可能時間です---- 3 (天界部屋) cozy シエスタさん狼だと予想してました (T) ワルノス > ニキハウスさんで 3 (天界部屋) BBL みなさんの意見も参考にすると (T) シエスタBC > Linstantさんでおわりだあああ (T) Linstant > ニキハウスさんに投票します 3 (天界部屋) BBL シエスタ>ニキハウス さんかなあ 3 (天界部屋) かこちん 仕切ってる人が狼だったらこれ怖いねー (T) いあん > む~、チキンさん吊りで 3 (天界部屋) かこちん 心強いわー 3 (天界部屋) ラスフィーノ まぁそうだねえ、あんまり発言できない人は狼でしょ 3 (天界部屋) オペこ しきってる人、つまりチキンーワルノスかな? (T) Mrチキン > いあんさんでお願いします 3 (天界部屋) ブロクター 私は初めからシエスタさん一択だったんですけど、さてどうなるか 3 (天界部屋) ラスフィーノ で論理なりたつもんなぁ 3 (天界部屋) オペこ (のどっちか) 3 (天界部屋) かこちん ちなみに 3 (天界部屋) かこちん 私は狼?狂人? 3 (天界部屋) オペこ 狂 3 (天界部屋) ラスフィーノ ワルノスさんはどっちもあるから吊りたいけど、 3 (天界部屋) BBL 狼かと 3 (天界部屋) ラスフィーノ 村ならSG候補だ 3 (天界部屋) かこちん 真なのに>< 3 (天界部屋) オペこ 選択肢に真ないっすよwwwwwwwwwwwwwww 3 (天界部屋) かこちん とか言って村騙りでした ごめんなさい 3 (天界部屋) オペこ はい あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) BBL 真(狼)なのにですね! 3 (天界部屋) オペこ 吊ります (T) ニキハウス > いあんさんに投票お願いします ニキハウス2 Linstant1 Mrチキン1 いあん2 (T) シエスタBC > じぇんじぇんわからん 3 (天界部屋) ラスフィーノ かこちん狂人はあるよ 3 (天界部屋) かこちん 村騙りだったらどうするよ 3 (天界部屋) ラスフィーノ でも、狼が霊でるのはないか 3 (天界部屋) cozy あらぐむさん、お忙しいでしょうか・・・ 3 (天界部屋) ラスフィーノ 村語りは重罪w あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) オペこ YukoMAXさんならあるいは 霊能に狼で来てくれる! 3 (天界部屋) かこちん え?いいことだよ 3 (天界部屋) あらぐむ うん? 2 (狼がぶがぶ) いあん こら、吊られるかもなあ 3 (天界部屋) かこちん むしろミクかわが狼 3 (天界部屋) ミクかわいい [ガーン] 3 (天界部屋) ミクかわいい わざわざ5人目で狼は出ないでしょう・・・ あらぐむ 同一票のため、村人は再度話し合ってください あらぐむ 3分間再度村人ははなしあってください 1 (もぐら村) あらぐむ ------------START------------- 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ----------STOP---------- 3 (天界部屋) ミクかわいい ぉー熱い戦い 1 (もぐら村) ニキハウス あら 1 (もぐら村) シエスタBC むむむ 3 (天界部屋) BBL そう言えば独り言たくさん送るかもとか言ってたけどすぐ噛まれたからほとんど意味なくなっちゃったなあw 1 (もぐら村) Mrチキン おや 1 (もぐら村) いあん おっと 3 (天界部屋) かこちん あついねー 1 (もぐら村) いあん 同数か 1 (もぐら村) Mrチキン いあんさんに入れました 1 (もぐら村) ワルノス 速報 吊り縄数計算ミスアリ すまぬ すまぬ 1 (もぐら村) シエスタBC Linさん 1 (もぐら村) ニキハウス いあんさんに入れました 1 (もぐら村) Linstant 言ったとおりニキハウスさんに 1 (もぐら村) ワルノス にきさんで 3 (天界部屋) cozy 以前、撮っていただいたSSですが、サイアさんにお渡ししていただけましたでしょうか? 1 (もぐら村) いあん Linさん 3 (天界部屋) ミクかわいい きれいに割れた~ 1 (もぐら村) シエスタBC 狩人ってまだおる? 1 (もぐら村) ワルノス これいれてあと3本だ 1 (もぐら村) Mrチキン 狩人COしてもいいかもな 1 (もぐら村) Linstant GJしてない以上いても信頼性が 3 (天界部屋) cozy サイアさんにお会いする機会がなくて 3 (天界部屋) BBL シエスタさんに票が入っていないだと!? 3 (天界部屋) かこちん 3本ちゃう 3 (天界部屋) かこちん 2本や 1 (もぐら村) ワルノス P鯖のツール借りてきたら まちがってた マジですまんす 3 (天界部屋) あらぐむ !? 1 (もぐら村) ニキハウス 私なのか、白囲い吊るって話だったんじゃ 1 (もぐら村) ワルノス 狩人はやめてほしいー 1 (もぐら村) いあん チキンさん狩人COってこと? 1 (もぐら村) ワルノス 乗っ取りありうるし 1 (もぐら村) Mrチキン いえ、いたらしてくれないか?です 1 (もぐら村) いあん 違うか 3 (天界部屋) あらぐむ しまった、そういや渡したっけな・・・今日にはきょうにはあああ 1 (もぐら村) Mrチキン のっとりOKだとおもうけど 3 (天界部屋) かこちん 狼COするなし 1 (もぐら村) ワルノス 乗っ取られてたら両吊りできぬー 3 (天界部屋) BBL ツリ候補じゃないならでなくてもいいような 1 (もぐら村) Mrチキン かまれなかったらつっちまえ 1 (もぐら村) ワルノス あれ COさせて吊るだけ? 1 (もぐら村) Mrチキン 3吊りじゃないのか? 3 (天界部屋) かこちん 2つりだから 1 (もぐら村) ワルノス そうです残りですごめんなさい 3 (天界部屋) かこちん ざんえん 1 (もぐら村) ワルノス 3です 3 (天界部屋) cozy そろそろ、私も動画に登場するかもしれませんので。お手数おかけします・・・。 3 (天界部屋) かこちん ワルノスさん狼だな 1 (もぐら村) ニキハウス 信用できないんであれば出なくてもいいかと あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) BBL シエスタさんじゃない? 1 (もぐら村) Linstant 6人だからあと2回じゃ? 3 (天界部屋) かこちん りんすさんがつっこんだw 1 (もぐら村) シエスタBC 2かいだな 1 (もぐら村) ワルノス あれ 1 (もぐら村) いあん ってか、いないんじゃないかなもう狩人 1 (もぐら村) ワルノス あってる?? 3 (天界部屋) ミクかわいい 5人に見える 3 (天界部屋) BBL 吊り候補に狩人候補がいる場合のみCOさせるべき あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) かこちん 一人寝てる 1 (もぐら村) ワルノス 土下座しかねぇ 3 (天界部屋) ミクかわいい ww 1 (もぐら村) Linstant 6>4>2=終わりです 3 (天界部屋) かこちん カモフラージュしてる 1 (もぐら村) ワルノス げざります 1 (もぐら村) ニキハウス というか、投票どうしましょう 1 (もぐら村) Mrチキン とりあえず今回Linさんに変えます 1 (もぐら村) いあん だよなw 3 (天界部屋) あらぐむ 今、早急に渡しましたハイ 1 (もぐら村) Mrチキン 私はもう自分の考えと心中する! 3 (天界部屋) BBL Linstantさん噛まれるかも 3 (天界部屋) あらぐむ すみませんすみません あらぐむ 日は落ちて、村人たちは今日の処刑者を決めなくてはいけません。 3 (天界部屋) オペこ Linさん白いぞおおおおおおお 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ----会話可能時間です---- 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ あらぐむ 各人は処刑する人の名をTELLでお願いします (T) シエスタBC > Linさんで~ 3 (天界部屋) かこちん 渡した=投げ入れた (T) Mrチキン > Linstantさんでお願いします 3 (天界部屋) かこちん おぺこよ 3 (天界部屋) かこちん 私の勝ちだな 3 (天界部屋) かこちん カットスイカ貰うぜ! 3 (天界部屋) BBL いあんさんの姿がようやく見えた (T) いあん > ニキさんで (T) ニキハウス > Linstantさんに投票お願いします。白囲い吊りに乗っかってみよう 3 (天界部屋) オペこ まだだ!まだしょうぶはおわっていない! 3 (天界部屋) BBL 隣にいたのに鳥しか見えませんでした 3 (天界部屋) かこちん 鳥なのよね あのこ 3 (天界部屋) cozy ありがとうございます。本来なら私がやるべきことなんですが、申し訳ありません。>あらぐむさん 3 (天界部屋) BBL あ、あれ? 3 (天界部屋) かこちん いあんは鳥だよ (T) Linstant > ○押し強いMrチキンさんも怪しいですが、「ニキハウスさんに投票します」 3 (天界部屋) BBL もにこはニキハウスさんだった 3 (天界部屋) ミクかわいい リンスさんがあらぐむさんとかぶってた・・w (T) ワルノス > うーん もう少し話したい。。。いあんさんに入れて何とかならんか Linstant3 ニキハウス2 いあん1 3 (天界部屋) かこちん 奥にみえるちっこい黒い塊がリンスさん 2 (狼がぶがぶ) いあん 今回りんすさん吊りで次回自分か・・・おわた 3 (天界部屋) かこちん 保護色だ 3 (天界部屋) かこちん とどけ!この思い! 3 (天界部屋) ミクかわいい ちっこい黒い塊w 3 (天界部屋) かこちん そこちゃうそっちや! 3 (天界部屋) かこちん かこちんは村人におもちゃにされた挙句吊られました あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) cozy いいおもちゃだった あらぐむ 村人たちの話し合いにより Linstantさん は処刑されてしまいました あらぐむ /chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください あらぐむ 役職の方はTELLをお願いします あらぐむ まもなく夜となり狼たちの時間です。各々狼に怯えつつも推理し、明日の昼へと備えましょう 3 (天界部屋) ミクかわいい は、ハエわいてたかな 3 (天界部屋) BBL ミクわかさんと久々に同村だったのにすぐミクわかさん吊られちゃうとはなあ 3 (天界部屋) かこちん 何かにおってた 3 (天界部屋) ミクかわいい 基本的に真っ先に退場しますので。。 3 (天界部屋) BBL 自分もすぐに噛まれちゃったし… 3 (天界部屋) ミクかわいい [ガーン] 3 (天界部屋) BBL フラグ立ててしまったのか 3 (天界部屋) Linstant お邪魔しますー 3 (天界部屋) ミクかわいい いらしゃんせ~ 3 (天界部屋) BBL お疲れ様でした 3 (天界部屋) かこちん いらしゃい 3 (天界部屋) オペこ お疲れさまでした 3 (天界部屋) ブロクター おつかれさまー 3 (天界部屋) オペこ Listantさんめっちゃ喋ってくれて助かりました 3 (天界部屋) Linstant 変なこと話すぎて話し合いを止めてしまった感が、申し訳ないです 3 (天界部屋) かこちん りんすさんものびてるねー 3 (天界部屋) ラスフィーノ おつかれさまー 3 (天界部屋) かこちん 後で床屋しよう 3 (天界部屋) オペこ かなり白いと僕は思いましたがつられちゃいましたね 3 (天界部屋) Linstant ぼさぼさ好きなのに!? 3 (天界部屋) BBL リンスさんはLinsさんのことか (T) Mrチキン > ○吊り反対してるからLinさんにしたけど・・・間違ってたら本当に戦犯ですね(=◇=;) 3 (天界部屋) かこちん うむ 3 (天界部屋) BBL ようやく気が付きました (T) いあん > Mrチキンさんを蒸し焼きにするのが夢です! わけてあげますえ^^ 3 (天界部屋) かこちん ぼさぼさかー 3 (天界部屋) cozy 村人を経験すると、人狼の楽しみが増えます 3 (天界部屋) ミクかわいい 最終日の胃のキリキリも増えます 3 (天界部屋) オペこ 墓さ最高 3 (天界部屋) かこちん みくかわは6番でいいよね 3 (天界部屋) オペこ ボサ 3 (天界部屋) BBL 最終日まで残ったことないなあ 3 (天界部屋) ミクかわいい ポニポニは6髪ですね~ ラスフィーノ 村人楽しいよねー、結局w ラスフィーノ 誤爆w 3 (天界部屋) BBL まあ実質最終日は何回か有りましたが 3 (天界部屋) ラスフィーノ やってもた 3 (天界部屋) Linstant 私も村側で最終日まで残ったこと無いですねー あらぐむ 残り時間2分です 3 (天界部屋) オペこ 好きなこと・思ったことを喋れるからね 3 (天界部屋) かこちん よしあえてわざと失敗してハゲに (T) > いあん 塩味が最高 3 (天界部屋) オペこ ナナツさんよんできて!!! 3 (天界部屋) ラスフィーノ 最近村側で最終日とか 3 (天界部屋) BBL 残り4人とか3人は経験したことないや 3 (天界部屋) ミクかわいい (([ガーン])) 3 (天界部屋) ラスフィーノ 全然ないなぁ。。。。。。 3 (天界部屋) オペこ ラスさんはメタで狐のイメージががが 3 (天界部屋) かこちん 最後まで残って勝った事あるよ!狼で 3 (天界部屋) ラスフィーノ SG候補で残してくれるように 3 (天界部屋) ラスフィーノ 振舞わないとだめだね。。。 3 (天界部屋) かこちん ラスさんはなぜCOしてきたんだろう あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) オペこ 「あ、あっちに蝶々が」「そっちにいきましたわ」 これでSG候補いけるで 3 (天界部屋) ラスフィーノ 昨日、ステで完全勝利したんだ、狐w 3 (天界部屋) かこちん 3COくれば対抗占いがほぼ確定なのに 3 (天界部屋) BBL エルレイナさんは狙ってSGになろうとしている気がたまにしてしまう あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) BBL 狼が霊媒噛んじゃうんだもん!! 3 (天界部屋) オペこ 昨日のあれは悔しかったなぁ 3 (天界部屋) ミクかわいい SGになれば長くプレイできますし、ありえそう・・w 3 (天界部屋) ラスフィーノ 二日連続、狐やって同じ手法じゃつまらんじゃん 3 (天界部屋) オペこ 明らかにラスさん狐で 本人からも狐COあったのに 3 (天界部屋) BBL 確かに 3 (天界部屋) かこちん はい 狐宣言いただきました 3 (天界部屋) Linstant なるほど 3 (天界部屋) オペこ 勝っちゃったもんね 3 (天界部屋) ラスフィーノ 告発されたのにねw 5日目へ 7日目へ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1034.html
嫉妬! 贈り物に気をつけろ! ルイズの部屋に戻った二人は、さっそくデルフリンガーを鞘から抜いた。 「さて、いきなりだがお前が知ってる事を全部話してもらうぜ。拒否権はねー」 「はい何でも喋りますですから命だけは助けてお願い!」 「じゃあ喋りな。『使い手』とは……何の事だ?」 「解んね」 ルイズが杖を構え、承太郎はスタープラチナを出した。 「ちょっ、マジで解んないの! おめーさんを見てたら急に頭に浮かんだだけさね!」 「ねえ。私、ちょっと精神力使い果たしたみたいで、今あの魔法は使えないのよ。 だからジョータローがやっちゃって。遠慮は無用よ」 「仕方ねー。見かけより頑丈そうだが、とりあえずへし折ってみよう」 スタープラチナが刀身を握りしめる。その握力にデルフリンガーはビビッた。 「イヤアアッ! やめて! マジ! 思い出すから! ねっ!? つーかヒントくれよヒント! おめーさん達何者だい? 教えて!」 「……レコン・キスタのスパイという可能性は考えられない? 私達から情報を聞き出すつもりとか」 「しかし……あの武器屋に入ったのは偶然だ。その可能性は低い」 「どちらにせよこっちから情報を与える必要は無いわね。 姫様から秘密って言われてるんだもの。ヒントなんて論外よ」 「こういう時……俺の国では対処法がある。それをやってみよう」 「やってみて」 「オラァーッ!」 地球の叡智が生み出した対処法! それは記憶喪失になった人間や、壊れた機械に対して非常に有効である! ……と一部の人は本気で信じている方法。すなわち、叩く。 しかも承太郎は! 斜め45度の角度で叩くという熟練者っぷりを見せた! 「ギャアアアアアアアアアッ!!」 殴られた金属音をデルフリンガーの悲鳴がかき消す。 構わず承太郎は二度、三度と斜め45度のチョップをスタープラチナで執行した。 結果! 「『使い手』なんだから、俺を使ってくれねーと思い出せるもんも思い出せねーかも」 必死に言い訳をした。 だがそれもそうだと思える内容だったため、さっそく振ってみる事にする。 承太郎の左手のルーンが輝き、デルフリンガーは「おっ」と呟いた。 「どうした。何か思い出せたか?」 「おめーさん、すごいね。体力はあるし、変な幽霊出せるし、ルーンが光ると何かパワーアップするみてーじゃねーか。こりゃおでれーた」 「どうやら俺達の情報が目的のようだな。ぶち砕いてやるぜ」 「デルフリンガーは砕けない! 完! って、待って待って落ち着こうぜ」 「…………」 「いや、何か今思い出せそうになったのよ。このルーン何か懐かしいような。 だからしばらくの間、俺の事は保留にしとこーぜ。何か思い出したら話すから」 「やれやれだぜ」 こうしてデルフリンガーは承太郎が預かる事になった。 もし『使い手』に関する事を誰かに話そうとしたら、即座にジャンクにしてやると脅しをかけまくったので多分大丈夫だろう。 デルフリンガーの起こす騒動はとりあえずこれで終わりかと思った。 が、デルフリンガーが引き金となって大変な事が起きた。 『ルイズが承太郎に剣をプレゼントした』 この事実が! 三人の乙女を突き動かした!! ケース1 微熱のキュルケ 「ダーリン! ルイズに剣を買ってもらったんですって?」 「ん……まあな……」 「何だかずいぶんとボロっちいわね。錆びてるじゃない」 「……ああ」 「でも意外だわ。ダーリンったら、剣まで使えるのね」 「いや、全然」 「え、そうなの? まあいいわ。私からもプレゼントよ!」 「……これは?」 「投げナイフセットよ。竜の羽衣が弾切れを起こした時、困ったでしょう? だから飛び道具もあった方がいいと思って。 ジョータローのあの能力を使って投げれば、そこいらの魔法なんか相手じゃないわ」 「投げナイフは性に合わねーんでな。遠慮しとくぜ」 キュルケ――投げナイフセット、失敗。 ケース2 雪風のタバサ 「これ」 「いらん」 タバサ――タバサ特製はしばみ茶八号、失敗。 ケース3 シエスタ 「あの『ひこうき』に乗る時、寒そうでしょう? ですから、これをどうぞ」 「ほう、手編みのマフラーか。ありがとよ。……ん? これは文字か?」 「はい。あ、ジョータローさんは異世界から来たから読めませんよね。 それはですね、ジョータローさんの名前です」 「こんな字をしていたのか。……こっちは?」 「そっちは……その……私の名前です。め、迷惑ですか?」 「…………しかしずいぶんと長いマフラーだな」 「あ、実はこれ二人用なんです。こうして、二人で……キャッ」 「……やれやれだぜ」 シエスタ――二人用マフラー、成功。 さて承太郎にフラれたシエスタが、なぜプレゼント合戦に参加しているのか。 それは同僚の女の子からアドバイスを受けたからである。 「まだあきらめるには早いわよ。今は駄目でも、あきらめずにアタックし続ければいつか振り向いてくれるかもしれないわ」 という訳でシエスタは承太郎を振り向かせるべく、戦線復帰を果たしたのだ! そんなシエスタにさらなるチャンスが訪れる。 「……ところでシエスタ、頼みがあるんだが」 「はい、何でしょう?」 「俺に文字を教えてくれないか? ……帰るめどが無くなっちまったから、読み書きができねーとこれから不便しそうに思えてな」 「わ、私でよろしければ、ぜひ!」 大喜びで承諾し、チャンス到来春到来とシエスタの頭の中がハッピーになる。 「ちょっと待った!」 が、ここで第四の女が現れる。キュルケ、タバサ、シエスタに続く彼女の正体は!? ケース4 ゼロのルイズ 「ミス・ヴァリエール! どうしてここに!?」 「ジョータロー! 文字なら私が教えて上げるわ。 私はあんたのご主人様だし、実技以外の成績はいいんだから!」 「ま、待ってください。ジョータローさんは私にお願いしてきたんです。 それを横から奪い取るなんて、いくらミス・ヴァリエールでも酷すぎます!」 「フンッ。あんたメイドでしょ? 朝昼晩、メイドの仕事で忙しいわよね? いつ教えるの? ねえ、いつ文字を教える時間なんてあるのかしら?」 「うっ……み、ミス・ヴァリエールだって授業があるじゃありませんか! それに、学ぶのと教えるのとじゃ、勝手が違います! 恐れながら、ミス・ヴァリエールに教師の真似事は難しいかと!」 「そそ、それでもあんたよりはマシよ! 古代ルーン文字だって読めるんだから!」 「解りました。こうなったらジョータローさんに決めてもらいましょう」 「上等よ。さあジョータロー、どっちに文字を習う?」 二人が振り向いた先には、すでに承太郎の姿は無かったという。 ルイズ&シエスタ――文字の勉強、失敗。 ケース5 雪風のタバサ再び 「やれやれだぜ……」 「あ」 「ん? タバサか」 「何かあったの?」 「いや、ちょっと文字を習おうと思ったんだが、いい相手がいなくてな。 コルベールは多忙、ルイズはうるせーし、ギーシュからは習う気がしねー」 「……読み書きできないの?」 「……俺の故郷は遠いんでな。ここで使われてるのとは違う文字を使ってる」 「なら私が教える。お茶とお菓子も用意して――」 「断る」 「……そう」 タバサ――文字の勉強+タバサ特製はしばみ茶八号とお菓子、失敗。 ケース6 微熱のキュルケ再び 「あらジョータロー、どうかしたの?」 「いや何でもない」 「そう?」 キュルケ――事情を知らず不戦敗。 ケース7 雪風のタバサ三度目の正直 「ん? まだ俺に用があるのか?」 「お茶は出さずに字を教える。騙して飲ます気は無い」 「……そうか」 タバサ――文字の勉強、成功。 翌日。 「実家に帰る事になった。ごめんなさい」 いずこかから来た手紙を読んで、タバサは急に実家に帰る事になった。 それになぜかキュルケもついて行く事になるのだが、それはまあどうでもいい。 ともかく承太郎が文字を学ぶチャンスは遠のいたのであった。 ちゃんちゃん。 「……できた、できたわ」 寮のとある一室で、彼女は会心の笑みを浮かべていた。 彼女の前には、小瓶に入ったポーションがひとつ。 「フフフ……後は、これを飲ませるだけ。待ってなさい……」 新たなる事件が目前まで迫っていた。 「待ってなさい、ギーシュ!」 しかしターゲットはギーシュ・ド・グラモン。
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/1974.html
補でありながら補ビット使用向きなカートリッジを一切持ってなかったりする -- (名無しさん) 2010-04-02 21 47 21 まず補っぽいのがバンプぐらいしかないか。 クイックショトブ+ステルスで弱点の無い射陸的な運用もアリか? -- (名無しさん) 2010-04-02 21 57 19 シエス曰く、命は投げ捨てるものではないらしい。 格ゲーの北斗の拳までネタに出してくるとか、流石に玄人向け過ぎる気がするぞCSよ。 -- (名無しさん) 2010-04-02 22 18 55 自爆テロのお知らせか?低コスト自爆機になりそうな予感! -- (名無しさん) 2010-04-02 23 00 23 公式の絵を後ろから回り込んで見るとパンツが見えそうなんだg(殴 こやつはパンツをはいt(吐血 -- (名無しさん) 2010-04-02 23 06 26 ミッションで自爆を使うと、次の自ロボが透明化した。 -- (名無しさん) 2010-04-03 00 00 54 最低コストで620、自爆強化で+60 敵陣へ乗り込むリスクの低減や威力強化のためのwlk,TEC上げにカートリッジetcetc... 特に補助で特攻するリスクに見合う成果を期待するなら結局コスト1000超え確実 拠点に近づく敵補助=まず確実にコイツなので索敵、事前警戒も楽 自爆を主軸に据えるのはほぼ無理だろう カートリッジが射陸紛いのラインアップなので バーストビットを主軸に考慮した前線構築を担当するのが吉か 何度も狙えば当然警戒されるので、自爆はあくまで弾切れ特攻時の置き土産程度に考える方が良いだろう -- (名無しさん) 2010-04-03 10 19 26 無制限でリペアの背後から自爆して8人一気に撃破して戦場覆したのは吹いた。タイミング合わせると恐ろしいな。 -- (名無しさん) 2010-04-03 14 16 53 各所で見られる「CS爆発しろ」に対し、マジで自爆を初めてしまったCSの擬人化ロボ(ホントにそうかは分からないが 延々自爆してるだけの工作員が出るかと思ったが・・・ 入手がウィークリーの金と候補が多く、入手のしにくさを考えるとそうそう現れないか。 -- (名無しさん) 2010-04-03 21 24 32 こいつ・・・腕壊れると腕千切れた -- (名無しさん) 2010-04-03 22 29 12 ↑3 リペ中ならブロレ持ちがマップ見てそうなもんだがな・・・補助だから油断してたのか? WLKチューンして、起爆までのカウント把握してたらできるということか、とにかくかなりの離れ技であることは間違いない。 -- (名無しさん) 2010-04-04 00 45 22 たしか発動してから爆発するのが5秒くらいだったはず -- (名無しさん) 2010-04-04 00 50 55 起爆までのカウントは楽にわかるよ。 炎上状態になった時の効果音が5回鳴ったら爆発だ。 ステルスも持てるしそこまで敷居が高いわけでもなさそうだが・・・ -- (名無しさん) 2010-04-04 00 55 52 今のアリーナではアンチレーダーもあるし 前の相手ばかりに気を取られていると 場合によっては背後からのステルス自爆で リペ団子が全滅する…ピラーよりも性質が悪い。 内蔵強化で範囲が広くなるので気づいた相手が 逃げ遅れる可能性も一応ある。 自爆よしショトブクイランよしと敷居の高さを除けば 怖い機体だがカートリッジの問題で補のくせに リペ等には向いてないのが問題か。 -- (名無しさん) 2010-04-04 07 32 46 ベル系でリペしてる場合には自己の判断で警戒する必要があるか ブロレ持ちのベスカ・エランがガラポン+Lv9以降なので取得していない可能性もある ベル系で一番リペ向きな無印がブロレを取れないのは痛い所… バスタガントのシエスと同じ持続時間ならビット抜け出来るから 「爆発しちゃーう!」が聞こえたら下手に逃げるよりビット格納の方が安全か -- (名無しさん) 2010-04-04 12 03 34 自爆後、しばらくたってから死亡した扱いになる。 つまり、自爆で相打ちすると、その若干のタイムラグによりシエスの勝ちになる。 -- (名無しさん) 2010-04-04 13 18 50 自社擬人化とのことだが髪型といい頭飾りといいどことなくリリと被る やはりリリは糖類のお気に入(ry -- (名無しさん) 2010-04-04 17 51 10 極稀に自爆で自陣のBPにトドメを刺すシエスがいる それはそれで美味しいが… -- (名無しさん) 2010-04-05 07 24 25 上 負ける直前に誰もいない所で爆発してBP減らさせる工作員出そうだな真面目に -- (名無しさん) 2010-04-05 07 27 35 さっき久々にガラポンやったら1回目でこれが出た あまりの奇跡に焦って梅昆布茶をモニターにぶっかけてしまった -- (名無しさん) 2010-04-05 16 01 15 上2 むしろ工作用アカウントでこれが出るまでガラを回して、それで自爆を繰り返す筋金入りの工作員とかいるんだろうか? そういう意味ではRtやUC売りではなくガラ専用で良かったと思える。まさかガラ専用ロボで良かったと思える日が来るとは。 -- (名無しさん) 2010-04-05 16 05 18 上3 わざわざ自爆しなくてもサボテンに刺さればおk -- (名無しさん) 2010-04-05 21 44 46 補でショトブにクイックランディング所持の稀な機体 しかし余剰が380でワースト2位 射陸のスタイルで運用しようとしても余剰の少なさから厳しい 後、目立つのか特攻に良く粘着される -- (名無しさん) 2010-04-06 05 20 22 カートリッジの取り方も悩ましいな… 自爆を視野に入れるなら内蔵強化したいところだが、 そうするとキャパを削るかショトブやガード系を外してブーランステルスだけにするか… というか自爆を使わないなら他で良いからなぁ まぁハイキャパ辺りを複数挿すという手もあるが… ちなみにGキャパ3枚挿しすればショトブクイランブーランステルス内蔵2枚でSTR4TEC40WLK30FLY9とかできるよ! それでも手持ちはハンマグ改2挺だがな… 現実的なアセン?自爆特化か自殺出来る射陸化かのどっちかしか無いだろうね -- (名無しさん) 2010-04-06 10 06 17 相手のリペ団子での自爆を成功させるためには 相手のリペにブロレがないこと リペに不慣れなことが条件となる。 また、機動力的に不利な補で裏取りするには それなりの機動力チューンも必要になるため 威力のためのTECチューンと合わせると かなりの高コストになってしまう。 基本的に成功率の低い自爆特攻のために フルチューンのコスト1100オーバーを消費するのは かなりリスクが高く 求められるチューンの敷居の高さの割に 通常はネタ機の枠を超えるのが難しいと思われる。 上に書いてあるように クイランショトブを生かして レーザーに強い射陸運用が現実的だと思う。 -- (名無しさん) 2010-04-06 11 05 52 自己バーストにクイランショトブの3WAYビームで動き回り一人弾幕なのー。 スコアはでないけどね。 -- (名無しさん) 2010-04-06 12 34 43 希少というか、おそらく補唯一のクイランショトブ機 横幅が非常に細くジアス系では随一の小ささも相まって WLK30程度でも殆ど攻撃があたらない。 格闘陸にからまれたら諸共に自爆するという嫌な置き土産も可能。 自爆エフェクトで警戒して引いてくれたら自爆解除で仕切りなおせる。 カスマグ等が使用できない代わりに、ワイドビームやビームマシンガン エンシェントバズーカといった武器を使用できる。 格陸相手でも多少は抵抗できるショトブ射陸、といった感覚でした。 -- (名無しさん) 2010-04-07 00 42 54 天敵はレーザー空か。ブーラン速度の問題で振り切るの難しいです。 -- (名無しさん) 2010-04-07 00 46 39 いつもの癖で一斉射撃多用してると気がついたら 自爆してたということが良くある。 -- (名無しさん) 2010-04-07 16 24 40 一瞬績利って誰だよって思ったわ… -- (名無しさん) 2010-04-08 00 15 39 肝心の内蔵の自爆だが空戦相手には200とかダメージ出るが 陸相手だとタフ9のブラガ付陸相手でも体力MAXでも20~30程度しか ダメージ与えられない為あんまし自爆する意味もなかったりする。 あとバイパーシールド敵が持ってたりすると貫通せずに 盾に塞がれて自爆のダメージ与えられない。 -- (名無しさん) 2010-04-08 14 35 32 もしかして自爆の爆風ってバルバリアにブロックされるのか?乱戦で自爆したときに効いてた気がしなかったから -- (名無しさん) 2010-04-10 09 30 25 必要経験値いれました。 -- (名無しさん) 2010-04-13 01 05 47 自爆はバズ系と同じじゃないのか? 外からじゃ無効化されて、バリアの内側に潜り込めば当たるって感じだろう。 -- (名無しさん) 2010-04-13 01 54 36 バルのバリアでは爆風は防げない 「内側でバズーカ撃てば当たる」って表現が間違っていて、正しくは「爆風が当たる距離(バリアの内側)で撃てば当たる」 ウィズダムの波動砲やドストレックスのバーニング弾を相手にするとダメージが通る なので、シエス内蔵が爆風判定ならバリアは意味を成さない -- (名無しさん) 2010-04-13 03 54 07 内蔵強化の意味はいかほどで? -- (名無しさん) 2010-04-14 17 02 16 内蔵二枚取れば爆発範囲が1.5倍位にはなるが ゼロ距離で自爆してもバイパーシールド一枚相手が持ってるだけで カーンと当らない。 -- (名無しさん) 2010-04-16 02 53 32 今回のメンテで腕がもげなくなった? あと自爆使用時に時にスタンすると爆発が不発で爆発する? -- (名無しさん) 2010-04-16 21 50 53 ↑不発で爆発って矛盾してるだろ -- (名無しさん) 2010-04-17 18 45 51 爆発動作も無くダメージも与えない無い爆発って意味です。 -- (名無しさん) 2010-04-17 20 21 38 なるほど理解した エフェクトだけ発生するってことかな -- (名無しさん) 2010-04-18 02 17 52 HP十分なのにドクロ爆発直前に死亡ウィンドウが 出たり、弾数消費して自爆起動したのに弾数消費 無しで勝手にキャンセルされてたりするね。 -- (名無しさん) 2010-04-18 16 28 37 明日のメンテでシエスの新カラーがガラポンに追加決定。 どうなる事やら -- (名無しさん) 2010-04-21 21 38 00 新シエス二体には新ビット「シエスビット」搭載 旧型にはそれは無し -- (名無しさん) 2010-04-22 17 26 55 なんか軽量型シエスと元のシエスの足のスキン見比べると 元のシエスにもリボンの部分のスキンがある為 元は変身能力備える予定だったのか? -- (名無しさん) 2010-04-22 21 27 59 簡単にいうとボスクエのシエスの第2形態。 流石に第3形態は実装されないよね -- (名無しさん) 2010-05-01 23 31 47 UWで自爆で最後の敵を倒すとコスト消費なし。 -- (名無しさん) 2010-05-09 01 25 37 シエスビットは射程が比較的長いが弾速、威力はお察し 弾が長時間存在して適度に拡散、弾幕としては優秀だがシングルなのでやはりお察し デフォルトでダブルだったら結構嫌らしい攻撃性ビットだったかもしれない -- (名無しさん) 2010-05-10 17 49 27 シエスビットすごく気になってましたありがとう!! CSはどんな風に使ってほしかったのだろう? -- (名無しさん) 2010-05-10 18 09 03 敵陣地付近で爆発した結果 3体同時巻き込みました。 今回は成功したからいいけど絶対避けられるわオーラで -- (名無しさん) 2011-04-20 19 59 16 ダーティウォータとかの壁際密集に自爆するとスゴイ事に・・・ -- (名無しさん) 2011-08-18 23 43 56 これ手に入れたんだけどどうすりゃいいの? -- (名無しさん) 2012-04-01 00 20 42 愛がありゃ射補でも格補でも出来るかもしれない。 普通の補助として動くにはアセンほぼ無理だし、カトも少ないから難しいかも。 特に自爆はもはや化石装備の類になってるから封印した方がいいだろうなぁ…。 -- (名無しさん) 2012-04-02 20 22 18 安定のリペア展開→バクハツシチャーウ!→味方(°Д°) -- (幸運E-の名無し) 2012-04-05 14 42 08 バルテオン、及びそれに群がる敵を狙って自爆してみるとスコアになるかも。 ルーシェにも通用するけど、ブラガがついてると悲しいダメージ表示を見ることになる。 -- (名無しさん) 2012-04-05 19 16 01 正直自爆の威力を100とかにしてほしいよな・・・ 最高火力の点については、何度でも打てる上に鬼命中率のリーシャの槍に持っていかれてるし、 HP量で威力減退するペナルティ付きなんだから、それくらいしても罰は当たらないと思う。 -- (名無しさん) 2012-04-06 01 44 09 槍にシエスの自爆が威力で負けるだと?槍のダメージ400↑も出たら怖すぎるわ -- (名無しさん) 2013-03-28 03 48 28 自爆はHP全快、TEC30くらいで空戦に250程度だった 400は見たことない 空以外には30~50が基本 -- (名無しさん) 2013-03-28 07 18 17 ↑残HP430以上、TEC40で空に412ダメージ、その他には178ダメージが最大。 それ以上HPを増やしても基本威力は120で頭打ちになる。 あと爆風100%なのでブラガ持ちにはきっちり半減される。 -- (名無しさん) 2013-03-28 19 19 18 そういう意味ではRtやUC売りではなくガラ専用で良かったと思える。 後にRt売りされる事になるとはこの時誰も思わなかった -- (名無しさん) 2013-04-29 13 15 52 普通に使おうと思った場合、 低キャパ・アセン不可・スロット少ない(Rt売りならなおさら)なうえ、 ブロレとかも無しだからWB変更可否以外は正直「杖封印の」ニコルに劣るレベル。 よ○ばスキンでもして遊ぶのが正解か? -- (名無しさん) 2013-04-29 13 59 06 HP200以下 HP201~400 HP401以上でダメージが変わる模様。またHP697ではHP401とダメージが変わらないため200刻みではないようだ。HP800↑はそのうちもう一機シエスが手に入ったら検証する予定 -- (名無しさん) 2013-04-30 13 32 55 ↑追記 HP702では威力に変化なし -- (名無しさん) 2013-05-01 01 14 17 HP802 威力変化なし -- (名無しさん) 2014-12-19 02 51 16
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7596.html
前ページ次ページゼロニスター ――ゴオオオオ…… 深夜の空を空船が風を切って飛行する。 その中の一室に設置されたラウンジでは、シエスタがバーカウンター内の男に話しかけていた。 「あの……、食券使いたいんですけど」 「見せな!」 「『虚無壺の会』のミスタ・クロムウェルから貰ったんです。これと引き換えでごはんが貰えるからって……」 「ふん……」 バーカウンターの男は流しから取り出した三角コーナーを3人の目の前に置く。 「これだけしか残ってねーな」 「………」 ルイズ・サタニスターが三角コーナーを睨みつけた時、 「へっへっへ……」 「ふん……」 髪とあごひげを逆立てた筋肉質の男が薄ら笑いを浮かべつつサタニスターのあごを指で撫で、そばかすの女とチェックの帽子の男も3人に値踏みするような視線を向けていた。 「『サタニスター』っつったっけなあ、お前の名前……。知ってるぜ~」 そう言いつつ、チェックの帽子の男はサタニスターに頭から酒を浴びせかけた。 「『殺人鬼を狩る』そうじゃねえかよ。そんな女がこの空船に乗り込んでくるとはいい度胸だぜ!! テーブルを空けろお!!」 「あいよ」 筋肉質の男の言葉にそばかすの女が手近なテーブルを傾け、上に置いてあったグラスや酒瓶を落とす。 ――ドンッ 筋肉質の男はその上に肘を突き腕相撲の体勢を取った。 「てめーの怪力はなかなかのものらしいじゃねえか。こいよ~!! このエイモスとの勝負を拒むんなら、てめーのメシは三角コーナーの残飯だ……。しかあし、俺に勝てたらまともなメシにありつけるぜ。係のやつにもそう話を通してある」 「ミス・ナックルスター……、私サンドイッチ作ってきたので……」 「………」 話しかけてきたシエスタに何も答えず、サタニスターは片手を上げて挑戦に応じる。 「念のため尋ねるわ。途中で勝負をやめるのはナシよね?」 「当ったり前だろ、バカヤロ~!! 野暮な事言ってんじゃねえぞ、コラ」 「………」 筋肉質の男・エイモスもサタニスターに応えてテーブルに肘を突いた。 「READY!! GO!!」 「ふうんっ!」 日焼けした男の合図で2人の勝負が開始され、組まれた腕はサタニスターの側に大きく傾く。 「始まったあーっ!! 早くも修道女が劣勢だぜえ!! みんな笑ってやれ!!」 「やっちまえ、エイモス!! そのまま叩きつけろーっ!!」 「ふんっ!! ふんっ!!」 エイモスと呼ばれた筋肉質の男は血管の浮かんだ顔を引きつらせて力を入れ、サタニスターも汗を流しつつ歯を食いしばる。 そんな中、サタニスター・エイモス戦のなりゆきを見守っていたルイズ・シエスタに、そばかすの女とチェックの帽子の男が歩み寄っていた。 「おおっと、小鹿を発見~♪」 「!!」 「うふふ……、サタニスターが負けたらどうなるかわかってんだろうね?」 「この空船に『弱虫(チキン)』は必要無え。よってたかってぐしゃぐしゃに痛めつけられるぜ~!!」 「そうなればお嬢ちゃん達も無事ではすまないねえ。……意味わかるよね? ふふふ……」 2人の言葉にルイズは怒りも露わに彼らを睨みつけ、シエスタは固唾を飲んで戦いの行方を見守っていた。 「ぶっつぶせ、エイモス!!」 「エイモス!!」 「エイモス!!」 「エイモ……」 エイモスコールを上げていた観客達が、ふと違和感を覚えた。 「……エイモス?」 「ん~!! ん~!!」 圧倒的優位に立っているはずのエイモスの腕がその場からまったく動かず、本人も苦痛の呻きを上げているのだ。 そして次の瞬間、 ――ゴッシャア! 鈍い音を立ててエイモスの手が握り潰された。 「ぎゃあああ!! 放せ!! 放せ!! 手え放せ、ちくしょう~っ!!」 「エ……、エイモスの手があ~っ!!」 「つっ、潰されたあ~っ!!」 「どちらかの手がテーブルに付くまで勝負は終わらなくてよ!! 『お前もそれに同意したはず』!!」 「ぎゃひいい~っ!!」 激痛のあまり悶絶して椅子から転げ落ちるエイモス。 「エイモス!?」 『………!!』 サタニスターの手に握られたままのエイモスの右手首に、ルイズ・シエスタを含め観客全員が言葉を失った。 そしてその手首をテーブルに叩きつけ、 「私の勝ちよ……。文句がある奴は1歩前に出なさい」 「ひっ……」 バーカウンター内の男は、慌てて缶詰やら果物やらハムやらをカウンター上に並べだす。 そしてサタニスターはルイズ・シエスタに……正確には彼女達のすぐ傍まで来た男女に視線を向ける。 「あ……」 「い……、いや、アタシ達は……」 歩み寄ってくる自分を何とか誤魔化そうとする男女のしどろもどろの弁明に耳を貸さず、サタニスターは4人に歩み寄る。 「私の頭に酒を浴びせたのは……、どっちの手だい」 「は……!?」 「どっちよ」 さらに1歩接近するサタニスター。 「ひ……、左かな?」 ――ドゴオッ!! サタニスターの左アッパーがそばかすの女の顔の下半分を粉砕した。 「ぶぎっ!!」 「うおおっ」 「ひいいいい! ひいいいい!」 目の前で人間の顔が半分ちぎれかける様を目の当たりにしたチェックの帽子の男が、服を返り血で染めて悲鳴を上げた。 泣き喚く男にサタニスターは最早興味を示さず、背中を向け居並ぶ面々を指差して宣言する。 「ここにいる連中全員に告ぐ……。私の使命はお前達『殺人鬼』を『狩りつくす』事。この使命は私の母から譲り受け、母は祖母から譲り受けている。先祖代々受け継がれる。殺人鬼の怨霊を無数に蓄えたこのナックルと共にね……!! しかしこれはあくまでも先代から伝えられた使命『だけ』の話。私の本音は別にある……!! 私はね……、単にお前達が嫌いなのよ。金が欲しくて誰かを殺すは、特別な自分になりたくて誰かを殺すは、人をいじめるのが楽しいから誰かを殺すは……。そして捕まれば今度は言い訳三昧。『病気だった』、『酒を飲んでいた』。極刑を免れる事ができないと見るや、世間や遺族にからかい文句を投げかける!! そんなみっともない害獣になりながら生きさらばえるくらいなら、あたしが楽にしてあげる」 手近な女性の着ている服の胸元でナックルを拭い、サタニスターはルイズと共にラウンジを後にする。 「行くわよ、シエスタ。食べ物持ってきて」 「あっ……、はっ、はい!!」 シエスタは慌てて愛想笑いを浮かべつつバーカウンターの男から食料を受け取り、ルイズ達の後を追った。 翌朝、どこかの桟橋に横付けされた空船の船内にアナウンスが流れる。 『これよりは徒歩となります。各自愛用の武器をお持ちになってください。それ以外のお荷物はこちらでお預かりします』 既に到着していた参加者達が新たに到着していた空船を見て、思い思いに雑談を交わし合う。 「空船が来たぞ!」 「予選に参加予定の殺人鬼達がまたまた新たにご到着だぜ」 「これで参加者は100人越えか」 「本選に出られるのはおそらく1~2割……。ここからは完全に弱肉強食の世界だ」 そんな時、ある一団が空船から一緒に下りてきた3人の女性らしい人影を発見する。 「……おい、何か顔色の悪い連中がいるぞ。泣きそうな面してやがる」 「さっきあれに乗ってるダチから連絡があった。『修道服を着た女とは戦うな』だとよ……」 その一団に噂されているとも知らず、ルイズ・サタニスター・シエスタも桟橋を歩いていく。 「ミス・サタニスター、結局私達缶詰しか食べませんでしたね……」 「毒入り牛乳うっかり飲んだ件があったからね」 「嫌な事思い出させるんじゃないよ」 「ところで……、ここってハルケギニアですか?」 桟橋のある建物の周囲は見渡す限りの原生林で、遠くに霞む山並みまでの間に人工建造物らしい物はまったく見えなかった。 「……さあ」 桟橋のある建物から程近い広場に参加者達を集め、クロムウェルがマジックアイテムを使用して全員に声をかける。 『「ハルケギニア最強殺人鬼決定戦」の予選をこれより開始致します。私「虚無壺の会」のクロムウェルがルールをご説明致します。……と、その前に……』 クロムウェルの後方から揃いの服に身を包んだ女性達が何人も現れ、参加者達の方に向かっていく。 「こちらをお受け取りください」 「どーぞ」 女性達は参加者達に鞄から取り出した何かを手渡していく。 『皆様にお配りしている物は「革製ホルダー」でございます。ホルダーには10個のくぼみが空いております』 ホルダーを受け取ったルイズは、くぼみの1つに金属製の小さな円盤がはめ込まれている事に気付いた。 (これは……、メダル……?) 『「虚無壺の会」の紋章が刻まれたメダルが、ホルダーに1枚だけはまっているのがおわかりいただけますかな? それと同じメダルが森の中のあちこちに隠されております。それらを探し当てて……、ホルダーにはめていってくださいませ。3枚集めれば合格!! 大会本選に出場できます』 「な~んだ、たった3枚かよ」 「案外優しいぜ」 ホルダーを腕にはめるルイズ達3人の後ろで、メイスと拳銃を持った2人組が薄ら笑いを浮かべつつそう軽口を叩いていたが、 『ただし!! 武器を持って本選に出るならば、メダルは5枚必要となります。銃火器類や爆発物等構造が複雑な武器・メイジの杖の場合はメダル8枚!! 本選での戦いを勝ち抜くには……、メダル3枚の成績では「地獄を見る」とお考え下さいませ。なおメダル10枚完全収集(コンプリート)された方は、本選においてシード選手として扱われます。シードの特典は――』 「待ちな、おっさん」 そこまで言ったところで、背後から迫ってきた巨大な人影がクロムウェルの首根っこをつかんだ。 「あっ」 「『サイト』……!!」 「何か用かね」 「『森の中でメダルを集めろ』だと!? 殺人鬼に宝探しさせて何の意味があるんだ? 小学生のキャンプと同じに考えてねえか、この野郎……!!」 「単なる宝探しではございません」 苛立たしげに叫ぶ才人をホルダーを配布していた女性達が制する。 「メダルを弱い者から力ずくで奪い取る行為も『あり』でございます」 「たとえ奪い取る際に相手を殺そうとも」 「やはり『あり』でございます」 「……それを早く言えよ」 クロムウェルの首根っこから手を放し、才人は元いた場所に戻っていく。 「ふふ……、血の気の多いのは実に結構」 「……本選における『シードの特典』って?」 「途中で変な邪魔が入ったからわからなかったわ」 サタニスター・ルイズの言葉に才人がぴくりと反応したが、それにかまわずクロムウェルは説明を再開する。 『試合条件について注文をつけられる権利が発生します。ある程度の「わがまま」が利くようになるとお考えください。もちろんそれなりの説得力も要求されますが』 立ち止まった才人はちらりと振り返りサタニスター達を睨みつけたが、すぐに他の面々のいる所に向かう。 (覚悟しとけ……、サタニスター……!!) サタニスター達に露骨な敵意を向ける才人に彼の仲間は、 「あんまり熱くなるなよ、サイト」 「なってねえよ」 「なってるでしょ」 「なってるな」 『予選の制限時間は12時間。それまでにここに帰ってこれなかった者は失格となります。なお1時間ごとにこの場所から花火を打ち上げるので、帰る際の目安にしてください』 全ての説明を終えたクロムウェルが懐から取り出した拳銃を構える。 「それでは用意……ドーン!! ……と言ったら始まるんですよ!!」 クロムウェルの軽口に参加者たちは全員沈黙でもって応えたのだった。 「ふふふ……、流石は冷酷な殺人鬼達。ギャグで笑う明るい感情などとうに捨て去ったというわけか……」 「すべっただけなのでは」 女性の1人からのツッコミを聞き流し、クロムウェルは改めて拳銃を構える。 ――パアンッ! 「予選『メダル探し』、スタート!!」 銃声と叫びを合図に、参加者達は一斉に走り出した。 「流石に今ここでメダルを奪い合う連中はいないようだな!!」 「当然だぜ!! 相手がメダルを貯めてから狙う方が効率がいい!! 今喧嘩を始める馬鹿はいねえよ!!」 メンヌヴィルにそう答えた才人のすぐ横までサタニスターが駆け寄り……、 ──バギャス!! 突然の右ストレートが才人の顔面を襲った。 「うごおおおっ!」 才人はたまらずもんどりうって倒れる。 「サイト~っ!!」 「あ、あいつ~っ!!」 サタニスターはさらに倒れた才人に馬乗りになって顔面に連打を浴びせる。 「てめー、よくも教会ぶっ壊してくれたわねえ~っ!! 許さんっ!!」 「行くよっ!! サイトはもう駄目だ!! それに元々はあいつが撒いた種!!」 飴姫のその言葉に、3人は一路森の中へと向かっていったのだった。 「サタニスタ~ッ!!」 絶叫と共に才人は起き上がった。 その頭部は各所がへこんでいて、「バカ」だの「うんこ」だのといった落書きもされている。 「どこ行った!! がああ~っ!! ……あっ!! 俺のメダルが無いっ!! ポケットに入れてたのに!!」 「おおっ、君まだ動けたのかい! 凄いねえ」 才人の復活に気付いて、女性達とカードゲームをしていたクロムウェルが声をかけた。 「既に6時間経過しているが、頑張ってメダルを集めてくれ。本戦への参加には3枚必要……いや、君の場合は8枚だな」」 「8……、何だそれ!? 不公平だろ!!」 「機械類等の使用者は8枚必要と説明したぞ。君の体は機械じゃないのかね?」 「じゃあ聞くが、義手や義足を付けてるやつも8枚要るのか!?」 「ははは、そーゆうのはまた別だろう」 「それなら間を取って5枚にしろ!!」 それからしばらく経って、1人原生林の中を行く才人の姿があった。 彼はまだ知らない。 (くそっ……、結局8枚かよ。仲間達は俺を置き去りにしやがるし、ついてないぜ……。どこ行った、あいつら?) 仲間達と出会う事は2度と無いという事を……。 前ページ次ページゼロニスター
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/652.html
back / next 一話 『林檎をかむと歯茎が痛い』 朝、起床したルイズが初めに行ったことは、鏡を見ることだった。 額が焼けたようにジンジンと熱く、それが絶え間ない頭痛を与えてくる。 袋にパンパンに物を詰め込むようなおかしな痛みを感じながら、鏡に映った己を見る。 その額にはルーンと思しきものが浮かび上がっていた。 ルーン? そう認識した瞬間熱量が急速に増加する。 熱い! 熱い! 痛い! 死ぬのだろうか? ぼんやりとそんなことを考えながらルイズは部屋をのた打ち回った。 数分後ようやく熱と痛みが引き、よろよろと立ち上がる。 鏡台に手を突いた瞬間、頭の中に何かの情報が流れ込む。 ―名前:魔法のチェスト ―分類:家具 ―機能:自動で開閉する。 ―使用方法:杖を介して魔力を流す。 ―追記事項:特になし。 それは彼女が手を置いている鏡台の情報に他ならなかった。 ルーンが刻まれたのはおそらく使い魔のあの実を食らったからだろう。 ならばこの流れ込む知識は何なのか? 恐る恐るといった様子でルイズは己の杖を手に取る。 ―名前:魔法の杖 ―分類:魔法補助器具 ―機能:魔法を行使する際の補助器具。 ―使用方法:魔法を行使する際片手に持つ。 ―追記事項:特になし。 つまりこれはルーンの効果だろう。 ほんの少しの幸運に、ルイズは嬉々としながら振り返る。 その目に昨夜食べちらかしら実の上1/3が止まった。 そういえば、と思考する。 使い魔を食らってそのルーンの機能を取り込む、などという話は過去に存在しない。 ならばこの実の何らかの効能か? とその残りの部分を拾い上げた。 ―名前:悪魔の実・ボムボムの実 ―分類:魔法植物 思わず手を離す。これは魔法生物だったのか!? 恐る恐る実を拾い上げた。 ―名前:悪魔の実・ボムボムの実 ―分類:魔法植物 ―機能:食したものに特殊な能力を付与し、代償として海に嫌われ泳げなくなる。ボムボムの実の場合、爆弾人間になる。 ―使用方法:食する ―追記事項:爆弾人間とは、その全身および装飾品、排出物(吐息や唾液、涙や血液など)を爆発物に変え行使できる…… 次々と流れ込む情報。実の使用法だけでなく栽培方法、そのための必要な環境、他の実の情報、その効能。 あらゆる悪魔の実の情報がルイズの頭に流れ込む。 「あは、あはは、あはははははははは!」 ルイズは知らず、歓声を上げた。 キュルケにとってルイズのテンションの高さは異常にしか思えなかった。 朝の食事では周りのいやみを気にすることなくメイドに話しかけ談笑、授業では錬金の実習を命じられて「できません!」とはっきり。 ああ、かわいそうなルイズ! とよろめきかけたキュルケが見方を変えたのは、ルイズがコルベールに話しかけたときだった。 「ミスタ・コルベール、秘薬の材料の栽培を行いたいのですが……」 「ん? ああ、栽培するスペースかな? それならこの中から好きな場所を選ぶといい。必要ならメイドあたりを一人つけてもらえるが」 「いえ、その……」 「何かね?」 少しためらったあと、ルイズはコルベールに目を向けた。 「育てたいのは木なんです。それもかなり大きな」 手伝うメイドにはシエスタが指名された。 植えられているのは悪魔の木、さまざまな実を宿す呪われた木。 ルイズは心底楽しそうに、地面から飛び出た実のヘタを撫でた。 いさかいのきっかけは些細なものだった。 ギーシュの落とした香水のビンをシエスタが拾ったのがきっかけ。 場をごまかそうとギーシュがシエスタに責任を押し付けようとしたのだ。 仮にも女性を尊重するグラモン家の三男がそれはどうかと思うが、彼もおそらく本気ではなかったのだろう。 だが周りがそれをはやしたて、場はシエスタへの仕置きの流れに変わっていた。 「やめなさいよ、みっともない」 ルイズの声がなければ、シエスタはきっと恐怖で気絶していたことだろう。 「ミス・ヴァリエール、君とは関係ないだろう?」 「黙りなさい。仮にも貴族ともあろうものが自分の失敗を人に擦り付けるんじゃないわよ、情けない」 「っ! やけに彼女をかばうねえ」 「その子は私の使用人も兼ねてるの。暴挙は許さないわ」 シエスタはルイズにすがるような目を向ける。 「……ふん、流石はゼロのルイズ、魔法が使えないもの同士仲がいいとみえ……」 ギーシュの真後ろにあったグラスが轟音を立てて爆発した。 「それ以上は許さないわ」 「……だったら何だというんだい?」 その爆発の大きさに冷や汗をかきながらも、ギーシュは見栄を張る。 あ、マリコルヌが破片をぶつけられて目をまわしてる。 「それ以上ふざけたことを言ったらその頭を爆破してあげるわ、ギーシュ」 「面白い。ならば決闘だヴァリエール! ヴェストリの広場で待つ!」 そう言うとギーシュは足早に去っていった。 本心では離れたかったのだ、妙な威圧感を放つルイズから。 ルイズは黙って席を立つと、破片の一つを握り込む。 手のひらが切れ軽い出血を起こす。 それを確認し、ルイズは食堂を後にした。 ヴェストリの広場には、すでにたくさんの観客という名の野次馬が集まっていた。 「よく逃げずに来たね、ヴァリエール!」 「あなたごときに逃げる必要が?」 ピクリとギーシュの額に血管が浮かび上がる。 ギーシュは思い直す、相手は所詮ゼロだ、僕が負けるわけがない! ギーシュ、それ死亡フラグ! もしくは敗北フラグ! と叫ぶ声も無視して、彼はそのバラの造花を握り締める。 「ではミス・ヴァリエール! 僕のワルキューレがお相手しよう!」 杖が振るわれ一体の青銅製の戦女神の人形が錬金される。 「うらやましいわね……」 ルイズはひっそりと、ゆがんだ笑みを浮かべた。 「さあヴァリエール! 今なら降参も……」 その言葉は続かなかった。 ルイズの体が前へ傾き地面を蹴る。 格好をつけていたギーシュが反応するまもなく、ルイズはワルキューレの懐へもぐりこんだ。 手のひらが切れた左手をそれに押し付ける。 慌ててワルキューレを動かすが、既にルイズは退避済み。 ルイズが杖を振るう。 杖に反応するようにワルキューレが盛大に爆発した。 唖然とするギーシュに、ルイズは年不相応な妖艶な笑みを浮かべる。 「もうおしまい?」 「ま、まだだ!」 慌てて杖を振るうギーシュ。 杖にあわせ出現する六体のゴーレム。 だがそれに慌てることもなく、ルイズは足元の破片を拾い上げた。 それを握り込み、手のひらの傷を深くする。 その手を振った。 飛び散る血のしぶきがギーシュにも降りかかる。 「ヒッ!」 小さく悲鳴を上げるギーシュを視界からのけると、ルイズは右手の杖をギーシュに向け左手をパチンとならした。 轟音と共に六体のワルキューレが吹き飛んだ。 「まだ、やるの?」 ことここにいたってルイズが何をしたかその場にいたものの想像は結論に達していた。 つまりルイズはばら撒いた血を介して何かをしているのだろう、と。 もちろんそうではない。単に血をボムボムの実の能力で爆破しただけだ。 だがそうとはわからないギーシュは己についた血を必死にぬぐう。 「ギーシュ、負けを認めるなら杖をこっちに放りなさい。まだやるならあなたはきれいな花火を咲かせて、ボンッ」 ギーシュは黙って杖を捨てた。 ところで諸氏は人の好意に類する感情がどう構築されるかご存知だろうか? それは落差である。 空腹のときに食べるジャンクフードは満腹のときの高級フレンチよりはるかにうまい。 そう、落差である。 「ミス・ヴァリエール! 左手の治療を!」 「あ、ありがとう……ルイズでいいわよシエスタ」 「ははははい! ルイズ様!」 シエスタのルイズを見る目は好意以上の何かがあった。 そう、落差である。 ギーシュにより死の恐怖まで味わいかけたシエスタにとって、同じ位置にいるルイズの好意は通常より大きなものとなったのだ。 「何かいやな予感がするわ……」 back / next
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2970.html
前ページ次ページベルセルク・ゼロ ルイズはベッドに腰掛け、パックの話を聞いていた。 パックからガッツの事情をかいつまんで聞かされたルイズは本日何度目かのため息をついた。 「異世界からきた…ね…とても信じられないけど……」 先ほどのガッツの剣幕を思い出す。実際あれほどの激情を目の前で見せられては疑うわけにはいかない。 「とても嘘をついている風じゃなかったものね……その、とても怖かったし……」 「必死だったんだよあいつも。普段はあそこまで取り乱すことそんなにないんだよ…そんなに、だけど」 苦笑いを浮かべるパックの脳裏には出会ったばかりのころのガッツが思い出されていた。 あの当時のガッツをこのルイズが召喚してしまっていたとしたらどうなっていたか―――想像に難くない。 「不幸中の幸いってやつだね~」 「?」 たはは、とパックは笑う。 ルイズはそんなパックをきょとんと見つめていた。 やがて――― 「よし…!」 ぱんっ、と膝を掴んでルイズは立ち上がる。そのまま勉強机に腰掛けた。 さんざん弱音は吐いた。泣くだけ泣いた。 あとは前に進まなきゃ。 とりあえず新しい使い魔をどうするか、自分の立場がどうなるかは後回し。 自分の失敗魔法のせいでガッツに迷惑をかけてしまった。 ならば、その責任をとらなければならない。 ひょっとするとそれは償い切れないほどのものかもしれない。 それでも、逃げ出すことは許されない。 失敗を見ないことにして放り出すことなど到底許容できない。 それがルイズの考える貴族の在り方―――これからも貫く、自分の生き方だった。 どすんっ! 机の上に「コレ頭叩き割れるんじゃね?」というほどの厚みのある本が置かれた。 2000ページは優に超えていると思われる。 それは古今東西、ハルケギニアに存在した、『フライ』を始めとする移動形魔法の種類とその詳細が書かれた、いわゆる『辞典』だった。 パラリ―――とページをめくる。 一枚一枚、一言一句逃さず、ルイズはその本を読み続けた。 二時間後――― 「ぐぅ…むにゅ……すやすや……」 ルイズは開かれたままの本に突っ伏して寝息を立てていた。 「ルイズ~、寝るならちゃんと布団で眠りなよ~~」 パックが苦笑しながらルイズの頭をぽんぽんと叩く。 完全に寝ぼけたまま、それでも何とか目をあけたルイズは椅子から立ち上がると、もそもそと服を脱ぎ始めた。 「わわわぁ~~!! ルイズ、ちょ、ちょっと待った! なななにしてんのッ!?」 「む~? なぁにってぇ~、きがえてるにきまってるでしょ~~? せいふくぅ~しわになったらぁ……むにゃ」 「はわわわわ」 ルイズの手が下着に伸びる。緩慢な動作でそれも脱ぎ捨てると、ルイズはネグリジェを頭からかぶり始めた。 無論、その間ルイズは丸出しである。 エルフが人間に欲情するかは定かでは無いが―――少なくともパックはガン見だった。 ルイズはネグリジェに着替えるとぼさっ!とベッドに飛び込む。 「むぅ~~…ん……すぅ~すぅ~」 そのまますぐに寝息を立て始めた。 パックはルイズの顔を覗き込み、眠りにつくのを見届けてから部屋を出ようとした。 むんず。 「ほえ?」 ルイズの手が飛び去ろうとしたパックを握り締める。 「んむぅ…むにゃむにゃ、ちいねえさまのつくったまろんけーきおいしい」 そのままパックはルイズの口の中にinした。 「のおおおお!! オレの体からは栗の匂いでも出てるとですかーーーー!?」 はぐはぐと頭頂部をルイズに咀嚼されながら、パックは心の叫びを上げた。 ―――夜が明ける。 あまりにも異様だった双月はその姿を潜め、太陽がトリステインを照らし始める。 その輝きだけは自分が見慣れたものとそう変わらないように思えた。 ガッツは剣を抱き、壁に背を預けて座ったまま首筋を指でなぞる。 なぞった指を確認するが―――やはり一滴の血もついてはいない。 いつもの世界では考えられないほど穏やかな夜に、しかしガッツは背筋が凍る思いだった。 いくら悪霊が現れず、穏やかな夜だったとはいえ、ガッツが眠りにつくことはない。 神経が高ぶっていて寝付けるようなものではなかったということもあるが―――根本的に、ガッツはもはや夜に眠ることは出来ない。 安全だとわかっていてもどうしても落ち着かないのだ。 これから先も、夜に穏やかに眠れることはおそらくないだろう。 まあこの世界に召喚された際、随分と長い間気絶していたことが幸いして、わりと頭はシャンとしているようではあった。 太陽が覗くまで長い間自問自答を繰り返していた甲斐があって、沸騰した頭は幾分落ち着いてくれたらしい。 ガッツはこれからの自分の行動を決めることにした。 (ルイズとかいうガキはあてにしちゃいらんねえ…やはり、自分の足で探すか) まだここが本当に異世界だと確定したわけではない。 その辺のこともじっくり調べてみる必要がある。 とすると、やはり町に向かう必要があるだろうか? そんなことを考えていると―――― ぐう。 お腹がなった。 そういえば最後に飯を食べてもうそろそろ丸一日経つ。 「まずは腹ごしらえか……」 さて、どこに行けば飯にありつけるのか。 まあとりあえず適当に建物内を散策してみるか―――とガッツが腰を上げると一人の少女が目に入った。 清楚な黒髪をカチューシャで纏めた女の子が、大量の洗濯物を抱えて歩いていた。 その服装には少し見覚えがある。確か、貴族に仕える侍女が似たようなものを着ていたはずだ。 (この学院に居る者は―――) ルイズの言葉を思い出した。 この学院の生徒とやらは全員が貴族。 つまり、なるほど、あの少女はおそらくここで侍女として雇われているのだ。 であるならば、彼女に聞けば飯の在り処もわかろうというものである。 ガッツは立ち上がり、少女のもとへと歩み寄った。 「おい」 「はい? きゃあ!」 少女はガッツの声に振り向いた拍子にバランスを崩し、抱えていた洗濯物を盛大にぶちまけてしまった。 「…悪い」 「いえ、私の不注意ですから…あら、あなたは学院の生徒じゃないですよね?」 当たり前だ。見たらわかる。 身の丈を超える大剣を担ぎ、黒尽くめの甲冑に身を包み、極めつけに左手は鉄の義手(大砲オプション付)だ。 そんな生徒はどこの学校を探したって存在しない。 「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう……」 ミス・ヴァリエール? ガッツはしばらく考えてから「あぁ、あの桃髪のことか」と思い当たった。 「ずいぶんと広まってるんだな」 「ええ、ミス・ヴァリエールは平民を召喚してしまったってすっかり噂になってます」 まあそれはどうでもいい。噂したけりゃすればいい。それよりも。 ガッツは少し気になったことを聞いてみた。 「あんたも魔法使いなのか?」 「いえ、私はあなたと同じ平民です。貴族の方々をお世話するためにここで奉公させていただいてるんです」 明らかに自分を貴族より下の位置に定めている者の口ぶりだ。 貴族がいる前ならまだしも、周りには同じ平民だと認識しているガッツしかいないのに、ここまでへりくだったしゃべり方をするとは。 どうやらこの娘は心の底から貴族を自分より上位の存在だと考えているらしい。 (こら仕込みがいいわ) そんなことを考えながらガッツは少女が落とした洗濯物をひょいひょいと集め始めた。 「あ、ありがとうございます」 ガッツの行動が意外だったのか、少女は少し驚きながら礼を述べた。 「どこまで運べばいいんだ?」 「そ、そんな! 大丈夫ですよ! ミス・ヴァリエールの使い魔の方にそこまでしていただくわけにはいきません!!」 少女はガッツが集めた分の洗濯物を受け取ろうとするが、そうすると持ちきれない分がまた落ちるのは目に見えている。 「気にすんな。俺もあんたに頼みたいことがあるからな」 「う…それじゃあお願いします。あそこの井戸の方まで運んでもらえますか」 「あいよ」 少女が指差した方向に二人肩を並べて歩き出す。 少女は隣を歩くガッツを少し不思議そうに見上げてから、 「あの、お名前はなんておっしゃるんですか?」 「ガッツだ」 「ガッツさん……私は、シエスタっていいます。どうぞよろしく」 シエスタはそう言ってガッツを見上げたまま微笑み――― こけた。 「ガッツさん黒髪ですよね。私と同じです」 「ん…まあ、そうだな」 ガッツはシエスタの洗濯を手伝っていた。 シエスタが桶で洗い上げた物をガッツが木の枝同士に張られたロープに干していく。 ガッツがシエスタに飯を食うにはどこに行けばいい、と尋ねたところ、シエスタの厚意によりいつも厨房で出ているという賄い食を出してもらえることになった。 洗濯が終わった後に連れて行ってもらえることになったのだが―――ただ突っ立って待っているのも手持ち無沙汰なので、ガッツから手伝いを申し出たのである。 じゃぶじゃぶと洗濯板を使って洗濯を進めるシエスタの言葉に、ガッツは自分の前髪を少し指でいじった。 右側の前髪だけ白い。狂戦士の甲冑を身に纏った反動だ。 ちょびっと白い剣士。 ほぼ黒い剣士。 パックとイシドロに叩かれた軽口を思い出す。 まあしかし、黒髪と言って問題はなかろう。故にガッツは曖昧に頷いた。 「トリステインでは黒髪って珍しいんですよ? 私、家族以外で黒髪の方に会ったのは初めてです。ガッツさん、出身はどちらなんですか?」 「言ったってわかんねえだろうし、本当のところは俺もわからねえさ」 実際ガッツは自分の生まれを知らない。 昔、かつて自分の親代わりをしてくれた男は、自分のことを『死体の股から生まれた呪われた子』と言った。 自分の出自について知っているのはそれだけだ。 あるいはミッドランドと答えてもよかったかも知れないが、シエスタにはわからなかったろう。 ガッツの答えに「なんですか、それ」とシエスタは笑った。 洗濯を終え、シエスタに連れられた厨房で、ガッツは賄いのスープを口にしていた。 ここでもガッツは驚くことになる。 ―――スープが、うまい。 狂戦士の甲冑の反動によって失われていたはずの味覚が戻っていた。 (つくづく魔法ってのは…すげえもんだな) もしかすると死者を甦らせる魔法なんてのもあるのかもしれない。 そんなことを考えているとコック長のマルトーがガッツに話しかけてきた。 「よう、兄ちゃん! くそったれな貴族に召喚されちまったんだって!? 難儀なことだなあ! おめえの気持ちはよ~くわかるよ! 貴族たちに使った食材の余り物だってのが癪にさわるが、今日は好きなだけ食ってくれ!!」 陽気にがははと笑いかけてくる。 マルトー自身もがっしりとした体躯をしているためか、ガッツに対して恐れというものは抱いていないようだった。 「ところでよ~…お前さんのそれ…剣かい?」 マルトーがガッツの傍らで壁に立てかけられたドラゴンころしを指差した。 「ちょっと持たせてくれよ」 言いながらマルトーはドラゴンころしの柄に手をかける。 「ふんッ!! ……んぅううあ!! 無理ッ!! 剣っていうかただの鉄板じゃねえか!! こんなもん振ったら肩がぶっ壊れちまうぜ!! 兄ちゃんコレ本当に振れんのかい?」 「……ああ」 「ホントかよッ!! そりゃあすげえや! な、振って見せてくれよ!!」 ……ここでか? ガッツは若干呆れながら厨房を見回した。 広い厨房だとは思うが―――こんなところでドラゴンころしを振り回したらえらいことになる。 「なんだよ! やっぱりこりゃ虚仮脅しなのかい!? 兄ちゃん、見栄を張るのはいいが武器はちゃんと自分になじむものを使いな! その辺は剣士も料理人も一緒だぜ!!」 否定するのも面倒なので、ガッツは適当に流して黙々とスープを口に運び続けた。 「ガッツさん、どうぞゆっくりしていって下さいね」 貴族に出す分なのだろうデザートをトレイに乗せて、シエスタはガッツの前を通り過ぎ、生徒用の食堂だという部屋に入っていった。 軽く手を上げてそれに応えてから、ガッツはスープを平らげる。 マルトーに礼を言って厨房から出ようとドアに手をかけた時――― 食堂の方が騒がしいことに気がついた。 食堂ではシエスタが金髪の少年に頭を下げていた。平伏し、頭を地面にこすり付けるほどに。 そのシエスタを、薔薇を片手に見下ろす金髪の少年の顔はなぜかワインまみれだった。 「君のおかげで二人のレディーの名誉が傷付いてしまったよ。どうしてくれるんだい?」 「申し訳ございません、申し訳ございません…!」 「申し訳ないですんだら銃士隊はいらないんだよ! 僕はどうするのかと聞いているんだ平民!!」 「ひっ…! ごめんなさい…! ごめんなさい……!!」 金髪の少年は別に償いを求めているわけではない。 こうやってシエスタを追い詰めることでストレスを発散しているだけだ。 「なにあいつ、かんじわる~~。今の悪いの完全にあいつじゃん!」 「ギーシュのやつ…朝っぱらから見苦しい真似してるわね…」 そんな二人の様子をルイズとパックは苦々しげに眺めていた。 事の顛末はこうである。 デザートを配膳していたシエスタは金髪の少年・ギーシュが香水のビンを落としたことに気がついた。 元々奉仕精神の強い彼女である。当然それを見過ごすことは出来ず、ビンを拾い上げるとギーシュに差し出した。 しかしギーシュはそのビンを受け取ろうとはしなかった。その真意を彼女に汲み取れというのは酷な話だ。 結局その香水がきっかけで彼の二股が明るみになり、彼は二股をかけていた少女二人から見事な制裁を受けた。 ギーシュはその責任をこともあろうかシエスタに押し付けたのである。 「まったく、これは教育が必要なようだね……」 「お許しください…お許しください…!」 シエスタは目に涙を浮かべている。 ギーシュはそんなことお構いなしとばかりに彼が魔法の杖として使用している薔薇の花を高々と掲げた。 ひい…!とシエスタは頭を抱えて蹲る。 ギーシュはそれを見て大変ご満悦な様子だった。 「もう許さん! この怪傑スパックが制裁を与えてくれる!!」 「こら! 面倒なことに首突っ込まないの!!」 どこからか毬栗を取り出し突貫しようとするパックをルイズは捕まえる。 ちょうどその時だった。 ギーシュは床に大きな影が差していることに気がついた。 何事かと後ろを振り向き――― 「うわあ!」 いつのまにか現れていた巨躯の男に、驚きの声をあげた。 驚いたのはギーシュだけではない。 「ガッツ!?」 「あいつあんなとこでなにしてんの!?」 「ガッツさん……!?」 ルイズも、パックも、シエスタも思いがけない乱入者に思わず声をあげていた。 ギーシュはその男がルイズの召喚した平民だということに遅まきながら気がついた。 「何のつもりだ…平民。貴族である僕を見下ろすなどと随分と不遜な態度じゃないか」 「何があったか知らねえが……もう勘弁してやっちゃくんねえか?」 ガッツとしては一応、シエスタには恩がある。 シエスタがここまで追い詰められているのを放っておくのは、さすがに夢見が悪かった。 「頭が高いと言っているんだ平民ッ!!」 ギーシュが一喝する。 自分を見下ろすこの男は貴族に対してなんら敬意を払っていない。 それどころか―――この男は自分を見下してすらいる。 ギーシュはそう感じていた。 ガッツは―――ギーシュの傲岸な態度に、抑えていたものが噴出しそうになっていた。 「やれやれ…貴族ってなぁどいつもこいつも……聞くが、お前はそんなに偉いのか?」 「よかろう。名乗ってやる。我が名はギーシュ! ギーシュ・ド・グラモン!! かのグラモン伯爵家の第三子だ…わかったら平民! さっさと頭(こうべ)を垂れるがいい!!」 両手を大きく開き、ギーシュは大仰に名乗りを上げた。 グラモン家は最近お金の面で苦労しているとはいえ、それでもトリステイン有数の大貴族だ。 平民に対するその威光、推して知るべしである。 しかしガッツはそんなことは知らない。否、たとえ相手がミッドランドの大諸侯だったとしても、その態度は変わらない。 ふっ…とガッツの口が皮肉げに笑いの形を作った。 「俺は『お前』が偉いのかと聞いたんだ。啖呵をきるのに親の名前がいるってんならずっとママと手をつないで一緒にいてもらえ、ガキ」 シン…と食堂の空気が凍った。 もはやガッツを敵視しているのはギーシュだけではない。 ガッツの今の発言はギーシュの家名を馬鹿にした―――だけではない。 親から子へと連綿と受け継がれていく貴族の名誉、その在り方そのものをあざ笑ったのだ。 家名に誇りを持つ全ての貴族たちがガッツを睨み付けていた。 シエスタの顔は蒼白だった。 「よかろう……そこまで貴族を馬鹿にするんだ。覚悟は出来ているだろう! 決闘だ!! 平民ッ!!」 ギーシュがそう言い放つと周りの生徒たちから歓声が上がった。 「ヴェストリ広場に来い! ここを君の血で汚すわけにはいかないからな…!」 そう言い捨てるとギーシュは食堂を出て行った。 「ギーシュが生意気な平民に粛清を与えるぞ!!」 「あいつは貴族を馬鹿にした!! 八つ裂きだ!!」 食堂にいた生徒たちは是非決闘を見物しようとギーシュの後について続々と食堂を後にする。 2,3人ほどの生徒は残り、どうやらガッツが逃げないか監視しているようだった。 普段のガッツであればこんな決闘に乗ることは無い。どれだけギーシュ達がわめこうがまったく取り合わないだろう。 しかし今回ばかりは―――事情が違った。 胸のうちから噴出す黒い炎を誰彼構わずぶちまけたい気分だった。 「ガッツさん……だめ、殺されちゃう……」 シエスタはガタガタ震えている。 「あんた何馬鹿なことしてんのよ!!」 ルイズがガッツに駆け寄ってきた。 「早く謝ってきちゃいなさい!! 確かにギーシュにも悪いところあるけど、今のは絶対にアンタが悪いわ!!」 ルイズとて典型的な貴族だ。先ほどのガッツの発言は正直度し難い。 「メイジとやりあっちゃ、無事じゃすまないわ…! ほら、早く―――ッ!?」 ルイズはそれ以上続けることが出来なかった。 ガッツの目を見て、続けられなくなった。 ガッツがルイズに向ける目は、ギーシュに向けていたソレとはレベルが違う。 その目が直接ルイズに語りかけてくるようだった。 ―――てめえはこんなところで何をしてやがる ガッツの目はそう言っている気がした。 ヴェストリ広場で、ガッツとギーシュは向かい合って立っていた。 「ギーシュー!! 遠慮はいらねえぞーー!!」 「身の程知らずの平民め!!」 向かい合う二人に周囲の生徒から歓声と野次が浴びせられる。 ギャラリーの数は学院中の生徒たちが集まったのではないかというほどの人だかりだった。 そのギャラリーの中にルイズはいた。その頭の上にはパックが立っている。 いざとなれば、自分が出て行って決闘を中止させるつもりだった。 こんなことになったのは、大本を正せば自分のせいなのだ。 パックからガッツの事情は聞いている。 大事な旅の途中であったろうガッツに、こんなところで怪我をさせるわけにはいかなかった。 「よくぞ逃げずに来た! 平民!!」 ギーシュは胸のポケットに挿しておいた薔薇の花を抜き取り、振るった。 そこから零れ落ちた花びらが宙を舞うと―――甲冑を纏った女剣士を模したゴーレムへと変化した。 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」 「……好きにすりゃあいい」 「……いい度胸だ。改めて名乗ろう! 我が名はギーシュ! 『青銅のギーシュ』!! 名乗れッ! 平民ッ!!」 ギャラリーの歓声が絶え間なく聞こえている。 ガッツは一拍の間を置いて――― 「ガッツ。ただのガッツだ……ガキ」 そう、名乗った。 二人の様子をルイズはハラハラしながら見守っていた。 「ああ、もう、またあんな挑発して……しおらしくしてれば、ギーシュも本気出さないかもしれないのに……」 「ルイズさあ……」 ルイズの頭の上でパックが口を開く。 「何? パック」 「相手のほうの心配したほうがいいと思うぞ」 「え?」 なにか、いま、パックが信じがたいことを言ったような―――ルイズがパックの言葉の意味を理解しようとしていると、周りの喧騒がそれを妨害した。 「何だアレ!! ホントに剣なのかよ!!」 「あんなもん振れるわけがないぜ!!」 「わかったぞ! あれは剣じゃなくて盾なんだ!!」 「な~るほど!! 戦いが始まったらすぐさまあれの後ろに隠れるわけだな!!」 「そりゃあい~や!! 身の程知らずの平民にはふさわしい戦い方だぜ!!」 ガッツの背中に担がれたドラゴンころしを指差して生徒たちは口々にガッツを罵った。 実のところ、ルイズもガッツに対する認識は周りの連中とそう変わらないものだった。 大剣を持ち上げているのは見たけれど、とてもアレを普通の剣のように振り回せるとは思えなかった。 せいぜい、振り上げて、落とす。 その程度の使い方しか、ルイズには想像することが出来なかった。 無理もない。アレは、剣の範疇に収まりきるものではないのだから。 ―――決闘が開始される。 「行け! ワルキューレ!!」 ―――ギーシュの号令と共に青銅の女剣士が動き出す 「「「やっちまえギーシュ! ヴァリエールに遠慮はいらねえぞ!!」」」 ―――ワルキューレがガッツに迫る 「「「あいつは全ての貴族を虚仮(こけ)にした!! これは粛清だ!!」」」 ―――ガッツの足が一歩前へ 「「「おいおい平民がなんかやる気だぞ!」」」 ―――ワルキューレがランスを振りかぶる 「「「無駄な努力ごくろーさんだぜ!!」」」 ―――ガッツの手がドラゴンころしの柄を握り ボ ォ ン ! ! ! ! ワルキューレの胴が舞った。 きれいに上下に分かたれたワルキューレの胴が宙を舞う。 一回、二回、三回。 ぐるんぐるんと回ったワルキューレの残骸は、そのままドシャリとヴェストリ広場に転がった。 ヴェストリ広場に静寂が満ちる。 誰も声を出すことが出来なかった。 目の前の光景が、自分たちの知る常識からあまりにかけ離れすぎていて。 ルイズも、目を大きく開き、固まって。 目の前に対峙するギーシュは最も信じがたく。自らのゴーレムが宙を舞う姿を呆然と見送っていた。 「振った………」 誰かが漏らしたその声を皮切りに。 ヴェストリ広場に歓声とも悲鳴ともつかない叫びが木霊した。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4402.html
281 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 00 52 40 ID DR7K5sgB 「さ、さて、あ、あ、あ、明日からと、とと、冬期休暇なんだけど」 ルイズは肩を震わせて才人に言った・・・ 踏みつけた状態で。 「そうでございますね」 才人は地面に転がりぼろ雑巾よりひどい格好で相槌をうった。 「も、も、もう一度言ってごらんなさい?い、犬?」 「わん」 たしか半年前にも同じ様なやり取りがあった気がする、と才人は既視感を覚えていた。 「つ、ついてこないってど、どういうことかしら?べ、弁解の機会をあげるわ」 だから順番が逆だろうと思いながらも、才人は弁解を始めた。 「あのですね、アニエスさんがですね・・・」 と言って才人は一枚の手紙を取り出した。 アニエス?あの女、いったい才人になんの用かしら? ルイズは怒りを抑えながら才人から手紙をひったくるとシエスタも覗き込んできた。 「 サイトへ 学校もそろそろ休みだろう?久しぶりに剣の修行をしてやろう。 すぐに城まで一人で来い。 来ない場合は・・・・ PS 姫様も楽しみにしてらっしゃるからな、わかっているな? アニエス 」 282 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 00 54 42 ID DR7K5sgB あ、あ、あ、あのあばずれ女どもぉぉぉ!! ルイズはその桃色の髪をふりみだして怒った。 すでに、アンリエッタまであばずれ呼ばわりである、親友じゃなかったのか。 こ、この休みはサイトと二人で家に帰って、そんでそんで、父さまに会ってサイトが 「お父さん!」 「貴様にお父さんと呼ばれる筋合いは無い!!」 「お願いです、ルイズを僕に下さい! ルイズがいないとダメなんです!」 なーんて、もうサイトったら。うふふふふ それでねそれでね?新しい年を二人で迎えて 「愛してるよ、ルイズ。あんなメイドなんてもうどうでもいいさ。 僕には君だけだよ。」 そこまで言うんだったら少しぐらい許してあげちゃったりなんかしちゃったり・・ ・・・のはずだったのにぃぃぃぃぃぃ!!! なんかもう、矛盾だらけである。大体シエスタがくっついてくるだろうとか 第一人称僕ってなんだとかは触れないでおこう。 とにかく、怒りながら妄想するという離れ業をやってのけたルイズであった。 と、立てかけてあったデルフが口を開いた 283 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 00 56 14 ID DR7K5sgB 「モテる男はつらいだーね、相棒」 デルフが左右にカタカタゆれながら言った。 やめてデルフ、火に油をそそがないで、意識が朦朧としながら才人は思った。 と、その時踏みつけている感触が一つ増えた。 なんだ、と思って上を見上げると、シエスタがこの世の物とは思えない 冷ややかな笑顔で足を乗せていた。 「 いいですねぇ、モテモテですねぇ、サイトさん。いいなぁ、うらやましいなぁ」 笑みを崩さずに足をえぐるようにねじこんでくる。 怖いです、シエスタさん。と考えながら、才人は気絶したフリをすることにした。 というか、二人の迫力に上を向いていられなくなったのである。 「寝た振りするな、犬」 「わん」 即バレだった。 「こ、こ、こここ、こうなったらしかたないわね、ねぇシエスタ?」 「えぇ、ミス・ヴァリエール」 なにする気だろうと才人が黙っていると・・・ 「「白黒はっきりさせましょう」」 セリフと同時に才人を思いっきり踏み抜いた。 そして本当に才人は意識の闇に堕ちていった・・・ 〈 続く? 〉 304 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 18 05 31 ID DR7K5sgB 才人が目覚めると、そこは馬車の中だった。気絶している間に乗せられたのだ。 「起きたかい、相棒」 横に立ててあったデルフが声をかけてきた。 「しかし、おめーさんも難儀だねえ。」 「うるせえ」 鞘に戻そうとして手を伸ばそうとしたが・・・ 「ん? あれ? なんだこれ?」 「あぁ、さっき嬢ちゃん達が人質だっつってふんじばってたぜ」 「なんだって〜!!」 才人はみごとに簀巻きにされていたのである。 「目ぇ覚めたわね、犬」 向かいに座っていたルイズが声をかけてきた、 引きつった笑顔で。 「あの〜、これはいったいどういう・・・」 「実家行きは中止にしたわ。ちょっと先に邪魔な虫を退治しなきゃ」 「いや、その、あの」 「そうでしょ? い・ぬ?」 「わ、わん」 隣にいるシエスタもさっきから硬い笑顔を崩さない、二人とも相当きているようだった。 305 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 18 07 20 ID DR7K5sgB おそらく才人の寿命が半分以下になったであろう所でトリステインの城に到着した。 ルイズの権限でさっさと城のなかに入ると、大広間にアンリエッタとアニエスがいた。 「おぉ、やっと来たかサイト・・・ ってなんだお前らは」 「まあ、ルイズじゃないの!どうしたのですこんな所に」 どうしたのじゃないわよ白ばっくれて、とルイズはハラワタ煮えくりかえしながら とりあえずは傅いてアンリエッタに今回の目的を告げた。 「実はですね、この犬のご主人様は誰なのかをはっきりさせようかと思いまして」 「だめですよルイズ、犬だなんて。シュヴァリエ・サイトはもうれっきとした 貴族なのですから。ねぇ?」 アンリエッタは、そう言って転がっていた才人に近づいて微笑んだ。 ちょっと待ちなさいよ、あんたついこの間まで私が犬呼ばわりしてても 気にしなかったじゃないの、なんなのこの泥棒猫。 ・・・いや、泥棒猫は言いすぎだろう 306 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 18 08 47 ID DR7K5sgB 必死で暴言を吐かないように気をつけながらも、やっぱり肩を震わせながら告げた。 「自分がサイトといっしょに居たいからといって、こういう方法は少し 汚いのでないですか?兵隊にこっそり手紙を持たせたりして」 「あら、サイトさんを城に呼び出そうって言い出したのはアニエスの方からですよ?」 言われて、ルイズがばっと部屋の隅をみると、そこには木刀を二本持ったアニエスが 邪魔をされたといわんばかりに、つまらなそうに頬を膨らませていた。 やべぇアニエスさんかわいい、それに姫さまアンモード入ってるうぅぅとサイトが鼻の下を伸ばしていたら ルイズに踏みづけられ、おまけにシエスタまで冷ややかに笑っ・・・いや睨みつけられていた。 「それにサイトさんといっしょに居たいというのは、あなたもいっしょでしょうルイズ?」 「な、な、なななな、な、なな、なんのことでしょう。わ、わ、私にはさ、さっぱり」 さっきと打って変わって顔を真っ赤にしてうろたえるルイズ。しらばっくれているつもりだろうが無駄な努力である。 307 名前:サイト争奪杯[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 18 10 01 ID DR7K5sgB 「いや、みんな五十歩百歩だぁね、サイトといちゃつきたいって思ってんのはよ ・・・ってすいませんごめんなさいやめてくださいとかさないでいやむしろつえを こっちにむけないで、はい、だまってますすいません」 茶化そうとしてルイズに睨まれたデルフはさっさと黙り込んだ。 デルフもルイズが虚無を覚えてからは頭が上がりにくくなっている。 落ち着かせるように2,3度深呼吸をしたルイズは、アンリエッタを睨みつけて告げた 「わかりました、姫さまがそこまで仰るのなら致し方ありません」 そこまでいうとルイズはひとつため息をついて 「サイトを賭けて・・・・・・・・」 「・・・勝負です」 こうして、ある意味人権無視の四つ巴の争奪戦が始まった。 そして、またもやサイトは賞品扱いであるため枢機卿に引っ張られていった。 <たぶん続く> 308 名前:284[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 18 12 58 ID DR7K5sgB 今回は以上です ようやく入り口ですが、この後どうしよう、と 駄文スマソ。描写へただなぁ、俺・・・ 463 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 28 29 ID h9ClZOz0 お城から少し離れたところに立つ、歴史を思わせる建物の中 四人の女性と二人の男性、そしてその六人を見下ろすように 取り囲む数千人の人間がいた。どうやら催し物が行われているらしい 「第一回! ご主人様は誰だシュヴァリエ・サイト争奪大会〜〜〜!!」 そんなお約束とも呼べる宣言の後に、観客席から割れんばかりの歓声が響いた。 「司会・実況は私、オールド・オスマンがお送りします。どうぞよろしく そして解説にデルフリンガー、審査員兼賞品にシュヴァリエ・サイトさんに お越しいただいております。本日はよろしくお願いします」 「あいよ、よろしくだぁね」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ど、ども」 まって、なんでここにオスマンさんがいるの?ていうか俺はどうしてここにいるの? そもそもキャラ違くない?何その口調 など半ば錯乱状態の才人を尻目に、観客からは盛大の拍手やら歓声やらがあがった。 「サイトだかなんだか知らんが羨ましすぎるぞー!!」 「またお前か〜〜!!」 「むしろ死ねコノヤロー」 ・・・・歓声というわけではなさそうだった。 464 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 29 35 ID h9ClZOz0 「えー、本日はここトリステイン王国直営コロッセオよりお送りします。 ・・・ゴホン 今日はの、四人によるバトルロイヤルで行う。 事前に城にいる皆に、見てみたい競技方法を書いた紙を提出して貰った。 その中から競技をしていき誰かが二勝した時点でその者の勝ちと言う訳じゃ。 もちろんわしらも書かせて貰っておるぞ?」 ある程度戻った口調でオスマンが説明を始めた 「そして! 勝者には約束通り、この冬期休暇からブリミル祭が終わるまでの間 このシュヴァリエ・サイトを独り占めにできる権利が与えられる!! ちなみに現権利者は、ラ・ヴァリエール嬢となっておる。一応」 才人はオスマンが高らかに宣言した直後、目の前の四人からえもいわれぬ闘気が のぼったのを感じた。 当の本人たちは説明を聞きながらも思い思いに腐りかけた思考をめぐらしていた ふむ、とりあえずそれだけの期間があったら、思う存分修行が出来るな。まぁ姫様には 悪いが、ここはしっかり勝たせていただこう。そしたら朝から夕方ぐらいまでみっちり 稽古して、そしたらいっしょにお風呂に入ってそのまま夜の方の稽古へ・・・いかんいかん 集中せねばな。とか ひ、独り占め? ということはあの胸だけメイドとか、メガネチビとかにも邪魔されなくてすむってことよね! ふ、二人っきりよね。なな、な、何して貰おうかしら。とか ここで勝てたらサイトさんと一緒にタルブの村へ行って、お父さんに 挨拶しにいこう! うんそうしよう。とか やっぱりアンになって毎晩慰めて貰うのがいいかしら、いえやっぱり・・・。とか ちょ、ちょっとみんな怖ぇよ。助けてデルフさん。そんな妄想の餌食になっているサイトは泣きそうな目で相棒の方を見た。 「いやぁ相棒、もてもてだぁね。うらやましいねぇ」 ・・・・・・・・・・・・楽しんでいた。 465 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 30 46 ID h9ClZOz0 「さぁ、それでは第一回戦にいこうかの。第一回戦は・・・・」 会場中が息を呑む中高らかに告げた 「・・・料理対決っ!!」 ひときわ大きい歓声があがった。 「制限時間は45分! それでは、始めっ」 四人は銅鑼の音と共に一斉に準備された調理場へ走った。 「さあ、どんな料理が出来上がってくるのか楽しみだのぅ?サイトくん」 「そ、そうですね」 大丈夫かなあ。と才人はつぶやき、会場の方へ目を向けた。 そこには本来のご主人様、ルイズがいた。 りょ、料理よね。料理だったら夏の間に頑張ったんだから、大丈夫、よね。 見てなさいサイト、惚れ直させてあげるんだから! と、ルイズは夏の記憶を思い出しながらなんとか進めていった。が ・・・料理?ちょっとまって料理ってたしか・・・ そう思って急いでとなりをみると、そこには勝ち誇った顔をしたシエスタがいた。 「ミス・ヴァリエール。残念ですが、この勝負いただきますね。少なくとも 料理に関しては負ける気がしませんから。」 し、しまったああぁぁぁ ルイズは少なくともシエスタに勝てる気がしなかった。 466 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 32 04 ID h9ClZOz0 そんなこんなで・・・・・・・ 「45分経過。終―――了――――」 才人の前に四つの銀の皿が運ばれてきた。 「順番に行きましょうか。それではまずミス・ヴァリエール嬢から」 「は、はい」 ルイズは緊張した面持ちで自分の料理のふたをあけた。 そこには、何の変哲も無いシチューが乗っていた。 「ジェ、ジェシカに教えて貰って、お、おお、覚えてたのがこれだけだったの」 髪の色より真っ赤にした顔をうつむけて、ルイズはつぶやいた。 ご主人様か、かわええ。もうおれ何でも食えそう。 と、スプーンをとって一すくい口に運んだ。 「ん? おぉ、うん。」 ルイズが心配そうにこっちを見つめてきた。 「うん、うまいよこれ」 「ほ、本当!?」 さっきの泣き顔とは打って変わって安堵したような笑顔になるルイズ。 「ほんとほんと。やるじゃんルイズ」 その言葉を聞いて笑顔をたたえながらルイズはシエスタに向かって、ガッツポーズを向けた。 才人はシエスタの周りの空気が若干変わった気がした。 467 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 33 15 ID h9ClZOz0 「続きまして、アンリエッタ姫」 「はい」 アンリエッタはしずしずと料理にふたを開けた、が・・・ 「ひ、姫さま。あ、あのこれは・・?」 「すいません、小さいころから料理などしたことがなくて」 「は、はぁ」 や、やっぱお姫さまだ〜と才人が改めて下に視線を向けると、そこには 高そうな皿に乗った黒焦げの何かが乗っていた。 「こりゃ、食えねぇな相棒」 「続いて、アニエス」 「ん、どれ」 豪快にふたをとりはらうと、こんがりとした動物が一匹寝転がっていた。 「コレを食べろと?」 「ん? あたしの作った料理が食べられないのか? 才人」 もはや、いろんな意味で料理じゃない。そう思って才人は覚悟を決めた顔で・・・・・ 「すいませんふたりともかんべんしてください」 ・・・・・・・土下座した。 「そこまで食べたくないかねえ、相棒。あ、ごめん悪かった、悪かったから 丸焼きに突き刺さないで。やだ、なんか変な色の油がぁああああ」 食べなくて正解だったようだ。 468 :サイト争奪杯 :2006/12/22(金) 01 34 15 ID h9ClZOz0 「最後に、シエスタ」 「はい、召し上がれサイトさん」 シエスタがふたを空けるとふわっとした湯気が立ち込めた。 「あ、これって」 「はい、ヨシェナヴェです」 あぁ、シエスタはこれがあったんだ。と才人はためらいなく料理を口に運んだ。 「わ! あちち、ちょっと熱いよこれ」 「あ、すいません。じゃあ冷ましてあげますね」 そういって才人の手から箸をとると、自分の口の中に入れた。 「はふはふ、ん、いいかな。はいサイトさん、あーん」 才人はその一連の動作に完全にKOされた。 「あーん」 「あーん」 シエスタ最高だぁぁ、知らない、ルイズがさっきから直視できないほど怖いけど そんなの知らない。みなかったことにしよう。 「それでは、サイト君。判定してもらおうかの」 サイトは迷うことなくシエスタの札をあげた。 喜ぶシエスタの姿と杖をこっちに向けてマジ切れしているルイズの姿が 意識が途切れる前に才人がみた最後の光景だった。 <続く> 469 :284 :2006/12/22(金) 01 37 34 ID h9ClZOz0 以上です。 ども、おじゃましました。 なんかどんどんキャラがおかしくなっていますが、勘弁してやってください。 それではスレ汚しスマソ。またこんど 569 :サイト争奪杯 :2006/12/25(月) 03 08 21 ID VG6LTYap 二回戦の徒競争でアニエスがぶっちぎりで優勝したり、アンリエッタが礼儀作法対決で さすがの貫禄を見せ付けたり、ルイズが巨大迷路早抜け対決で辛くも勝利したり、 虚無のとばっちりを受けたオスマンが強制撤去されたりと・・・・・・・ ・・・・・・・とまあそんなこんなあって 「それではただいまより最終戦をとりおこないます」 オスマンの代わりの従者が淡々と告げた。 「最終戦の内容は・・・・・・」 会場中が固唾を呑んだ、どうあがいてもこれが本当に最後なのだ。 「・・・・仮装対決です!」 「「「「・・・・・・・え?」」」」 あれ、こんな状況前にどっかで・・・なんか俺じゃない俺が、運動会だ何だって 言ってたような・・・ま、いいや。 簡単に状況を受け入れる才人の性格がここでも発揮されたらしい。 「え〜、ルールとしましてはこちらで複数の衣装が用意してありますので、 30分以内に各自コーディネートしてください。 そして、審判員のシュヴァリエ・サイト様に判定していただいて、優勝者を決定します。」 たしか、俺が選んだ服もあったはず、誰が着るんだろう。 とにやけ顔で妄想する才人を尻目に戦いのゴングが鳴らされた。 570 :サイト争奪杯 :2006/12/25(月) 03 09 41 ID VG6LTYap 「それでは・・・始めっ」 四人は、いっせいに駆け出した。 あ、あ、あ、あの犬が喜びそうな服装よね、どんなのがあるかしら。 これは、インパクトが薄そうだし・・・と服の山を引っかきまわしていると、ルイズが あるものを発見した。 「な、なな、なによこれぇぇぇぇぇ!!」 で、でもコレなら・・・ やっぱ、サイトさんでしたらあのもらった服が一番ですよね。あ、でもここにあるかしら・・・ あ、あったあった。これで優勝ですね。 「サイトさんは渡しませんよ、ミス・ヴァリエール」 しかし、仮想など不思議勝負ですわね。でも、少し楽しいかもしれませんわ。 この格好はしたことがありませんしいいかもしれませんわね。 アンリエッタは山の中からあるものを引っ張り出した。 むぅ・・・ いつもの格好以外したことないし、どんな格好をしたらいいのかさっぱり分からんな。 しかたない、適当に目を瞑ってコレとコレと・・・ってなんだこれはぁぁぁぁぁ いやしかしもう時間が無いし、ええい仕方ない。 571 :サイト争奪杯 :2006/12/25(月) 03 11 24 ID VG6LTYap ―――――――三十分経過 「それではこれより、審査を始めます」 四人は大きなローブに身を包んでいた 「じつはけっこう楽しみにしてるだろ、相棒」 「え、う、うんまぁこんな機会滅多にないしな」 優勝者を決定した後におこるであろう修羅場を全く予想していない 才人は嬉々として言った。 「それではまず、ミス・ヴァリエール」 ルイズは一歩前に出て、ローブを脱ぐとポーズを決めて言った。 「きょ、今日は、あ、ああ、あなたがご主人様にゃん」 それは昔才人を慰めようとして失敗したときのあのネコ耳姿だった。 な、なな、なにしてんすかご主人様〜!才人は思わず鼻をおさえていた。 「次、シエスタ」 あなたがそう来るのでしたら、こっちは・・・ シエスタは高々とローブを投げ上げ、くるっと回って一言 「お・ま・た・せ」 お約束通りのセーラー服だった。 あぁ、もう。シエシエ最高、たまんね〜。 日本だったら間違いなく逮捕されているだろう・・・・ 572 :サイト争奪杯 :2006/12/25(月) 03 12 39 ID VG6LTYap 「次は・・アンリエッタ姫」 みなさん、すばらしいですわね。えぇとこの格好でしたら・・・ アンリエッタ姫は静々とローブを脱いだ 「えっと、おかえりなさいませ、ご主人様」 そうくるかぁぁ、姫様ぁぁぁ!メイド姿ぁ万歳ぃぃ!この背徳感、病み付きになりそうだぁぁぁ!!・・・・ アンリエッタは、ふわふわのメイド姿で微笑んでいた。 「初めてなもので、いかがでしょうか?」 「最高です」 「好き物だぁね、相棒も」 「最後、シュヴェリエ・アニエス」 ばさっとローブを脱いでアニエスは、才人に向き合った。 「む、なかなか動きやすいなこれは」 アニエスさん、あんた優勝。いやむしろ反則ですそれ。才人はついにパーカーを真っ赤に 染め始めた。 アニエスは三角形の申し訳程度に下半身を覆う黒い布に、そのはちきれんばかりの胸で たくし上げられているTシャツほどの服に身を包んでいた。 ・・・・・そう、体操着+ブルマーの極悪コンボである。 あぁぁ、アニエスさん、それ以上は。やめて、ブルマを指で直さないで、鼻血止まんない。 「それでは、シュヴァリエ・サイトに判定して貰います」 才人は散々迷った挙句、一枚の札を上げた。そこに書いてあったのは・・・ 1 ルイズ 9-281-1 2 シエスタ 9-281-2 3 アンリエッタ 9-281-3 4 アニエス 9-281-4 5 ???10-348
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1410.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ ゴーレムの打ち下ろす一撃をシールドで受けたユーノは片膝をついた。 その一撃は見た目よりは遙かに強力だ。 魔力のために単に腕を振り下ろしたときよりも何倍も威力を増している。 一方、ユーノの魔力は傷を治すために使っていたので余裕がない。 シールドもいつまでも待たない。 ゴーレムが両腕を組んで振り下ろしてきた。 それも防ぐ。 衝撃が治りきっていない傷に響いた。 今度はゴーレムが腕を横に振る。 建物が巻き込まれて崩れる。 ユーノはその中に、落ちる瓦礫を見上げるシエスタを見た。 シエスタはルイズを追いかけていたが途中で見失ってしまった。 仕方なく探していたらヴェストリの広場まで来てしまった。 大きな音がしたので来たらゴーレムが暴れていた。 ゴーレムが建物を崩壊させシエスタはそれに巻き込まれる。 「おじいちゃん……」 いつもスカートのポケットに入れている祖父からもらったお守りを掴んだ。 周りで怖い音がする。 上から重いものが迫ってくる。 もう一度お守りを掴んだ。 その時、体がふわりと浮いた。 「大丈夫?怪我はない?」 見知らぬ小さな子どものメイジがシエスタを抱いて空を飛んでいた。 落ちそうになったシエスタは子どものメイジに抱きついた。 痛む頭を押さえながらギーシュは目を冷ました。 当たりには土煙が舞っている。 離れたところで音がしたので、そっちを見た。 「なんだ……あれは」 10メイルくらいのゴーレムが暴れていた。 青銅の色をしているが自分のゴーレムではない。 あんなに大きなゴーレムは作れない。 それに自分は動かしてない。 ゴーレムの足下を見てまた驚く。 「なんだ、あいつは」 とにかくすごい防御魔法の使い手だった。 あんなゴーレムの攻撃を弾くような防御魔法を使えるメイジはこの学園でも少ないだろう。 「リリカル……マジカル」 後ろで声がした。 呪文のようだが聞いたことのない呪文だ。 だが、魔力の高まりは感じるので呪文であることは間違いない。 「リリカル……マジカル」 ギーシュは好奇心で振り向いた。 が、それを後悔した。 光がギーシュを包んだからだ。 前より調子がいい。 1回唱えるごとに魔力がずっと多く貯まっていく。 だけど、それでも足りない。 「リリカル……マジカル」 10メイルある巨人を倒すにはまだ足りない。 それでも急がないといけない。 念話で聞こえるユーノの声が弱っていく。 「リリカル……マジカル」 来た。 魔力が十分に貯まった充足感。 今ならいける。 「Shooting Mode.Set up」 杖が別の形に変わっていく。 より強い魔力をより遠くへ飛ばすための形に。 翼の生えた杖はどこまでも魔力を飛ばす。 杖を握りなおし、狙うのはゴーレムの頭。 「行きなさい!行って、捕まえなさい!」 魔力の光が撃ち出される。 光はゴーレム頭部のジュエルシードを射抜く。 途中で何かあったような気もしたけど気にしない。 「Stand by Ready」 「リリカルマジカル ジュエルシードシリアル10 封印!!」 第2射。 さらに強い光はゴーレムの頭に直撃し粉砕し、ジュエルシードをあらわにした。 「Sealing」 剥き出しのジュエルシードが光の筋となってレイジングハートに吸い込まれる。 「Receipt Number X」 頭のなくなったゴーレムが金属のねじれる甲高い音を立てながら崩れていく。 「Mode Release」 「ありがとう。レイジングハート」 役目を終えたレイジングハートは熱い水蒸気を吹き出し形を戻す。 「Good Bye」 ルイズは赤い宝石に戻ったレイジングハートをポケットに入れた。 「ふうー」 できた。 ユーノの言ったとおりミッドチルダ式の魔法は使えた。 思っていたよりもずっとうまく。 (ユーノ、封印終わったわ。こっちに来て) 返事がない。 (ユーノ、返事しなさい。どこにいるの?) やっぱり返事がない。 興奮していた頭がすっと冷めていく。 ルイズはユーノを念話で呼びながらどこかに走っていった。 残されたギーシュはまだ気絶していた。 オールドオスマンが現場にたどり着いたのはゴーレムが崩れた後だった。 現場に生徒達を近寄らせないようにして、錬金でゴーレムの残骸を調べて分かったのは、これは魔法で作られた青銅ではあるということだけで特に不自然な点はない。 「そういえば、そこで気絶しとったグラモンのバカ息子は青銅の2つ名じゃったな……」 水のメイジが連れて行ったギーシュがゴーレムの主ではないかと考えるが首を振る。 ドットのメイジにはどうやっても無理な代物だ。 「それに、あれはなんじゃったんじゃろうな」 遠見の鏡で見たゴーレムの額には青いものがあった。 青銅に色をつけただけかも知れないが同じものは見つからない。 だが、あの青い石は気になった。 学院の生徒達は建物の陰に隠れてゴーレムを粉砕した桃色の光を放つ魔法を使った謎のメイジについて様々な憶測を建てていた。 学院の天才メイジである いや、先住魔法かも知れない いやいや、正義の味方に違いない!! だがキュルケはそんなことどーでもよかった。 キュルケが問題にしているのはゴーレムを粉砕した魔法を使ったメイジではなく、ゴーレムと戦っていた風変わりな防御魔法を使う一年生だった。 「あの後ろ姿……どこかで見覚えがあるのよね」 裾がほつれたマント。 学院ではあまり見ない半ズボンと半袖の上着。 指の部分を切り取った手袋。 茶色の髪。 あれは確か…… 「ルイズの男じゃない!!やっぱりいたのね」 ルイズがひた隠しにする男の子の正体。 それが誰か、ますます気になるキュルケだった。 ルイズはユーノを探して学園中を走り回る。 ゴーレムが暴れた近くにもいなかったので少し離れた場所も探してみる。 それでもユーノは見つからない。 (ユーノ、ユーノ。どこ、返事して) 「ユーノ、ユーノ。どこ、返事して」 念話と一緒に声が出る。 どこにもいない。見つからない。 「あの、ミス・ヴァリエール」 メイドがいた。 確か落ちたときに湿布を頼んだメイドだ。 「ミス・ヴァリエール。この人……」 メイドはフェレットを抱いていた。 間違いない。 「ユーノ!」 ルイズはユーノを奪うように取る。 ぐったりしていたが息をしていた。 「よかった」 ほっとしたら気づいた。 確か、このメイドは今「人」といわなかっただろうか。 フェレットのユーノを「人」といわなかっただろうか。 「あなた、なにか知ってるの?」 「あの、そのメイジの方……ユーノさんに助けていただいて……そのあと、ユーノさんがその姿に」 ルイズはとぎれとぎれに話すメイドの腕を掴む。 「あなた、名前は?」 「シ、シエスタといいます」 「シエスタ。ユーノのことは秘密にするのよ。いいわね?」 「え?……あのそれって」 ルイズは目に力を入れた。 「いいわね?」 「は、はい」 シエスタは背を仰け反らせて答えた。 「あ、それから。ミス・ヴァリエール。これ、頼まれていたものです」 ルイズはシエスタの出した湿布を取って、部屋に戻っていった。 部屋に戻ったルイズはユーノを机に寝かせた。 残っていた薬をユーノに塗る。 初めてジュエルシードを回収した後のようにユーノはぐったりして動かない。 「なんでこんなになって、平民なんか助けたのよ」 ──平民なんか 最初にユーノと会った時を思い出す。 ユーノは自分の責任じゃないのにジュエルシードを回収しにここに来た。 責任とかそういうのじゃないのかも知れない。 「そっか」 少しユーノの考え方が解るような気がした。 ユーノの譲れないところなのかも知れない。 「あなたには、ほっておけ言ってもできないかもね」 納得はできなかったけど。 だからルイズはユーノが起きたらまず私のことを考えなさいと命令することにした。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ