約 1,871,651 件
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/3175.html
2日目 マダム 狼「埋めちゃおうね~」Navi子は地中深くに埋められました マダム 2日目スタートです 1 (マダム村) カルシファー えぐいw 1 (マダム村) デュビア まさに地下アイドルに・・・ 1 (マダム村) すいさい えぐいwww 1 (マダム村) アリスイ 【占いCO】私が占い師です 1 (マダム村) カルシファー 【霊媒CO】 1 (マダム村) とよよ うめられてしまった 1 (マダム村) xバーバラx 狼の仕業だw 1 (マダム村) トガリ 占いCO 1 (マダム村) みむっちゃ 普通に悪い狼だ 1 (マダム村) すいさい 2-1 1 (マダム村) とよよ 2-1かな 1 (マダム村) すいさい 役かけなしかな 1 (マダム村) みむっちゃ 2-1天界はやいな 1 (マダム村) ゆっくりふと 1年後地下帝国Navi子村がそこに! 1 (マダム村) アリスイ そのようですね 1 (マダム村) カルシファー またなんですけど! 1 (マダム村) デュビア 村人か狩人が欠けたかな? 1 (マダム村) すいさい かるさんまたれいばい・・・ 1 (マダム村) シエスタSS トガリさんもか 3 (冥土) サイア お手入れ? 1 (マダム村) とよよ 霊軸で。 1 (マダム村) デュビア 吊るしふぁじゃないなんて・・・ 1 (マダム村) xバーバラx 2-1 1 (マダム村) デジュー あれ、初日から占えなかったっけ 勘違いしてました 1 (マダム村) アリスイ ツルシファーできない悲しみ 1 (マダム村) すいさい 役賭け無いと見ていいかな 1 (マダム村) カルシファー え・・・ 1 (マダム村) ストーマー 層とも限らない 1 (マダム村) ゆっくりふと また霊であるか 2-1なら占い欠け率は低そうであるな 1 (マダム村) すいさい 霊軸賛成 1 (マダム村) デジュー 切り替えてグレー指定でいきましょう・・・ 1 (マダム村) xバーバラx 霊媒はありえるかも 1 (マダム村) みむっちゃ 霊媒かけてる可能性もなくはないよね 1 (マダム村) xバーバラx 占いはまずないかと 1 (マダム村) すいさい ああ、そうか・・ 1 (マダム村) アリスイ 初日霊欠けもないことはない・・・か 1 (マダム村) デュビア 狼と狂人が占いに出た可能性が・・・?まぁ2狼でそれはないか・・・? 1 (マダム村) すいさい 狂人狼占い 霊真の可能性は? 1 (マダム村) カルシファー そうなったら偽の私が牛耳る形になりますねw 1 (マダム村) アリスイ まあでもしばらく軸でいいでしょうね 1 (マダム村) デジュー 欠けあるからっていきなりビクビクしててもどうにもならないんですよね 1 (マダム村) シエスタSS 冷媒でもツルシファーしてもいいよ? 1 (マダム村) ゆっくりふと 真狼ー狂 真狂ー真 狂狼ー真 1 (マダム村) xバーバラx 霊媒軸賛成で 1 (マダム村) カルシファー はえーよ! 1 (マダム村) みむっちゃ 霊真の可能性の方がずっと高いけどね 1 (マダム村) とよよ ううむ、欠けもあるから霊軸もだめなのか 1 (マダム村) すいさい んー 1 (マダム村) xバーバラx あ~ そうか欠けもありえるか 1 (マダム村) ストーマー いや、霊軸で今日はいきまっしょ 1 (マダム村) すいさい 霊欠けわからない状況で 1 (マダム村) とよよ なれないから、ちょっとまよう 1 (マダム村) ストーマー どうせ言いがかりじゃないか 1 (マダム村) すいさい 狂が霊にいくとはおもえないしね シエスタSS おはよう あかみさと 1 (マダム村) みむっちゃ これせめて公開投票とかじゃないときつくないかw 1 (マダム村) すいさい 霊は真目でいいか 1 (マダム村) ゆっくりふと 真狂ー狼はロラ覚悟で来るかどうか見ておらぬ 1 (マダム村) すいさい 今日は霊軸賛成 1 (マダム村) シエスタSS ほらほらぁ カル子気に入らないやつ言ってみな? 1 (マダム村) デジュー 霊媒COしようとする狼あんま以内と思うんだよね 1 (マダム村) デジュー 狂人は知らん 1 (マダム村) カルシファー 私が偽かどうかは指定者で判断したらいいと思いますよ 1 (マダム村) xバーバラx 霊媒CO複数いるとローラーされそう 1 (マダム村) アリスイ まあ対抗でたらロラられちゃいますからな 1 (マダム村) とよよ ううむ、霊が狼で無い限りは大丈夫だし、その可能性も低そうですね 1 (マダム村) デュビア まぁ まだこの時点じゃ判断できんわなー 1 (マダム村) とよよ 霊軸でいいか 1 (マダム村) ゆっくりふと 狂人ならロラ期待で来る可能性は高いであろ 狼が霊乗っ取りならおめでとうで済ますぞ 1 (マダム村) デジュー 狂人が霊媒乗っ取ったところでそんな怖くないって 1 (マダム村) みむっちゃ 今日は霊軸いきますか 1 (マダム村) xバーバラx 霊媒軸でいいかと 1 (マダム村) カルシファー 残り2分になったら指定しますね 1 (マダム村) みむっちゃ そだね。仮に霊媒が狂人でもいいか 1 (マダム村) デジュー 今日明日とグレー 1 (マダム村) デジュー 指定していけるんで 1 (マダム村) デュビア 今日は軸でいいかー 1 (マダム村) すいさい 5吊りか マダム 5分経過 1 (マダム村) デジュー 初日の吊りなんでCO聞かずとも指定先吊っておけばいいかなっと 1 (マダム村) カルシファー 【指定】とよよさん 1 (マダム村) カルシファー COありますか? 1 (マダム村) とよよ coなし 1 (マダム村) デュビア 把握 1 (マダム村) すいさい 把握 1 (マダム村) みむっちゃ 把握 1 (マダム村) シエスタSS よ、よくもとよよさんをー! 1 (マダム村) カルシファー ごめんね! 1 (マダム村) xバーバラx 指定了解 シエスタSS おはよう あかみさと 1 (マダム村) トガリ 指定把握 1 (マダム村) アリスイ 把握しました 1 (マダム村) シエスタSS 把握 1 (マダム村) カルシファー じゃぁシエスタさんに・・・ 1 (マダム村) カルシファー 冗談冗談 1 (マダム村) ゆっくりふと 占いは複数おるし発言、占い先しっかり見るから張り切っていくがいいぞ 1 (マダム村) xバーバラx え? 1 (マダム村) ストーマー ん? 1 (マダム村) デジュー え 1 (マダム村) シエスタSS やめたほうがいいよ 1 (マダム村) カルシファー 冗談ねw マダム 残り1分 1 (マダム村) シエスタSS 村から鼻がなくなるもんね! 1 (マダム村) カルシファー ・・・ 1 (マダム村) デュビア 鼻が 1 (マダム村) すいさい 占い両偽の可能性もあるからねぇ・・・ 1 (マダム村) デジュー 鼻はなくなっていいけど・・・ マダム 20秒前 1 (マダム村) ゆっくりふと 酷い拷問であるな 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票は直接私にtellでお願いします 制限時間は3分です (T) ゆっくりふと > 投票:とよよん (T) みむっちゃ > とよよさん (T) カルシファー > とよよさんでお願いしますー (T) すいさい > 投票:とよよさん (T) デュビア > とよよさんでお願いします 2 (暴食) とよよ もうしわけないですー 2 (暴食) xバーバラx いきなり指定くるとは 2 (暴食) xバーバラx これはどうしようもないですね (T) シエスタSS > とよよさんで! (T) デジュー > とよよさん投票 (T) トガリ > とよよさんでー (T) ストーマー > とよよんシュート 2 (暴食) とよよ カルシファーさん、うちをよく指定してくる。 2 (暴食) xバーバラx シエスタSSさんによせてみます? (T) アリスイ > トガリさんに投票します 2 (暴食) とよよ なんとなく予想できてた 2 (暴食) とよよ そうしましょうか 2 (暴食) xバーバラx ではしてきます (T) xバーバラx > シエスタSSさんで 2 (暴食) とよよ ただ、coしないことで偽の芽は残しておきました 2 (暴食) xバーバラx はい (T) とよよ > シエスタSSさん とよよ9 トガリ1 シエスタSS2 2 (暴食) xバーバラx 噛みたい人います? マダム 残り1分 2 (暴食) とよよ 占いかなぁ、かむとしたら。ばくち要素はありますが 2 (暴食) xバーバラx そうですね マダム 20秒前 2 (暴食) とよよ とりあえず、そのあたりはおまかせです 2 (暴食) xバーバラx 霊媒は守ってそうですし 2 (暴食) xバーバラx わかりました 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- マダム さよならとよよさん…あなたの勇姿は忘れない マダム 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です マダム 役職の方は私にTellお願いします とよよ ふにー (T) カルシファー > 霊媒です!とよよさんの墓を荒らしにきました! (T) > カルシファー かえれー (T) カルシファー > え!? (T) > カルシファー とよよさんは悪い子狼でした (T) カルシファー > そんなストレートすぎる[ウワーン] (T) カルシファー > ぶw (T) トガリ > アリスイさんを前にいるからという理由で占う! 3 (冥土) とよよ おじゃましますー (T) カルシファー > 了解しましたw 3 (冥土) サイア おつかれさまー (T) > トガリ アリスイさんは村人です (T) デュビア > 狩人です カルシファーさんでお願いします 3 (冥土) マダム いらっしゃい (T) トガリ > はーい 3 (冥土) とよよ カルシファーさん、なんだかうちを指名する確率が異様に高い (T) > デュビア ガッツリ守ってね (T) すいさい > あれ?初日役職有りって結局いつもと一緒です? 3 (冥土) サイア あら 3 (冥土) とよよ 恨みでも買ったかなぁ 3 (冥土) とよよ 身に覚えが全くありませんが (T) > すいさい 何が割り振られているかわからないだけで進行は同じです 3 (冥土) サイア 前にショートケーキに乗ってたイチゴ取ったことあるっしょ (T) すいさい > なるほど、ありがとうございます 3 (冥土) とよよ 瑣末なことです (T) > すいさい でも初日役職有なので偽物が2名3名と出る可能性が高くなります 3 (冥土) サイア あれ、最後に食べるのすっごい楽しみにしてたらしいよー (T) すいさい > 初日に役職行動があるわけではないのですねー (T) > すいさい ですです (T) すいさい > わかりました!ありがとうございますマダム美しい (T) xバーバラx > トガリさんをがぶがぶします 3 (冥土) とよよ なんというせこさなのか。いちごくらいで (T) > xバーバラx おいしく召し上がれ 3 (冥土) サイア 血の涙を 3 (冥土) マダム イチゴの恨み・・ マダム 残り1分 2 (暴食) xバーバラx トガリさんに特攻 3 (冥土) とよよ というか、それ、わたしじゃないし 3 (冥土) とよよ むじつでござる マダム 20秒前 3 (冥土) サイア あら 3 (冥土) サイア これは人違い勘違いすぱいらる 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1 (マダム村) マダム ---------STOP-------- 1日目へ 3日目へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5458.html
前ページ次ページゼロの超律 「うーん……」 太陽の光と、何か大きなモノでわき腹をつつかれたような衝撃を受けることで、その日マグナの意識は覚醒した。 ぼやける視界をそのままに、大きく伸びをして野宿による肩のこりをほぐす。 あくびをしようと口に手を当てたところで、再び背後から、今度は頭を小突かれた。 マグナはうるさいなあ、と思いながら視線を衝撃の元凶に向けた。 「きゅい」 ……。 沈黙するマグナ。 ようやく鮮明になった彼は、何か、とてつもなくでっかい生き物とばっちり目が合っていた。 からみあう視線と視線。好奇の色を隠そうともしない、でっけえ生き物の瞳。 「……?」 「きゅい?」 首をかしげるマグナ。つられて首をかしげるでかいの。 目の前のそれは、立派な翼に堂々とした体躯をもち、見事なまでに青い鱗が鮮烈で、パッと見、トカゲのような顔だった。 ドラゴンである。 朝、目覚めたら目の前にドラゴンがいた。しかも目が合った。 悩むマグナ。寝ぼけているので、即座に状況が理解できなかった。 具体的には、ドラゴンの好奇の瞳が自分に対する食欲なんじゃないかなー、と想像するのに十秒ほどかかった。 「うわーっ!???」 「きゅいきゅいー!?」 きっかり十秒。ようやく音をたてて、「ずざざ」と後ずさるマグナ。 ドラゴンびっくり。 マグナは反射的に腰の剣に手を伸ばしたが、まくら代わりにしていた剣は、鞘に入ったままドラゴンの足元に転がっていた。 色々とダメである。 「きゅいきゅい」 「ははは……は、話し合おう!」 「きゅいきゅい」言いながらジリジリと迫ってくるドラゴンに、わりと本格的に生命の危機を感じて後ずさるマグナ。 その実、ドラゴンは突然の大声に文句を言っているだけなのだが、あいにくマグナはドラゴン語を解さなかった。 しかし、ついに壁にまで追い詰められたマグナが、話し合おうと言った瞬間、ドラゴンは前進を止め、なぜかキラキラと目を輝かせて三倍速で「きゅいきゅい」鳴き始めた。 もちろん、三倍速だろうが三分の一だろうがマグナには「きゅいきゅい」としか聞こえない。 なので、まだ朝も早く、野宿と言うこともあっていい加減に眠いマグナは、増大する睡眠欲に引っ張られた。 (危険は、なさそう、だよな……) そう楽観的に判断し、マグナはゆっくり目を閉じて睡魔の甘美な誘惑に身を任せ……。 「きゅいっ!!」 「あぐっ!??」 そして、ドラゴンの強靭な顎で額を一撃され、問答無用に覚醒したのであった。当然、涙が出るほど痛い。 マグナが鼻の奥のきな臭さと、額部の鈍痛に目を白黒させていると、ドラゴンは機界ロレイラルの銃器「ガットリングガン」のような勢いで「きゅいきゅい」と鳴き始めた。 突然ドラゴン語が翻訳されるような都合の良い事はなかったが、話はちゃんと聞けと抗議していることは、マグナにも想像できた。 「ごめん、まだ眠くてさ」 「きゅい……」 よく居眠りを注意されていたことを思い出して、マグナが小さな言い訳をしつつ謝ると、ドラゴンはしょぼんと頭を下げてしまった。 「あ、落ち込むなって。……起きちゃったから付き合うよ、それと今度はちゃんと聞くから」 そう言いながら、マグナが鼻先をなでてやると、ドラゴンは再び目を輝かせて「きゅいきゅい」言い始めた。 やはりマグナには「きゅいきゅい」としか聞こえないのだが、今度は聞く姿勢をとったためか、感情のようなものを感じることができた。 その感情に応じてマグナが適当に相槌を打つと、ドラゴンの方も素直な反応を返してくれる。そうなると、少し楽しくなってきた。 頭いいなお前などと言いつつ、その奇妙な「会話」を続けるうちに、マグナは自分の周りの景色が変化していることに気が付く。 いつの間にか、複数の幻獣や大型動物の類が、うるさそうにしながらもマグナの周囲の地面でくつろいでいたのである。 どうやら、自分が彼らの住居に寝床を求めたらしいことをマグナが気付くのに、それほど時間は要らなかった。 「あ、あの」 「うん?」 マグナがドラゴンの相手をしていると、背後から控えめな声がかかった。 厩舎に入ったことをとがめられるかと、マグナが覚悟をして振り向くと、背後には一人の少女が立っていた。 黒髪とメイド服が特徴の、清楚な感じがする少女だった。少女は幻獣が怖いのか、マグナから十歩ほど離れた位置にいる。 「君は?」 「は、はい。 学院でご奉公をさせていただいております、シエスタと申します。そ、その、厩舎が騒がしかったので……」 「あ、ごめん! もしかして起こしたのかな?」 「い、いえっ! そんな、貴族の方にご心配をいただくほどのことではなく……あうあうあう」 早朝から騒ぎすぎたのかと思ってマグナが頭を下げると、おどおどしていたシエスタは、今度は怒涛の勢いで恐縮しはじめた。 彼女の言葉によって貴族と勘違いされたことを知って、マグナは自分の姿を確認する。 くたびれた着衣はわらまみれで、触れてみた髪には寝癖がついていた。 貴族とは間違えようがない格好だった。 「ええと、シエスタさん?」 「し、シエスタとお呼び下さい!」 「はあ、じゃあシエスタ。俺は貴族じゃないよ?」 「え?」 ポカンとした様子のシエスタを前にして、マグナはとりあえず立ち上がると、まずは衣服についたわらくずをポンポンと払った。 「そもそも、こんな朝早くからわらまみれでドラゴンと遊んでいる貴族なんて居るわけないって」 「は、はあ……でも、それならあなたは一体?」 「名前はマグナ。昨日召喚されたルイズ、様の使い魔ってことになると思う」 マグナがとってつけた「様」とともに主人の名を告げると、シエスタはようやく納得したように表情を和らげた。 ゼロのルイズが平民を召喚したことは、同じく平民であることも手伝って、使用人の間でも有名だったのである。 「ミス・ヴァリエールが平民の使い魔を呼び出されたことは聞いていましたけど、本当だったんですね」 「はは。呼び出された日の内に部屋からたたき出されて、ご覧の通りだけどね」 おかげでわらまみれ、と肩を落としたマグナの様子に、シエスタはくすくすと可愛く笑った。 きゅいきゅいと鳴き声が聞こえたので、「友達は出来たけど」と付け足すと、ドラゴンが嬉しそうに鳴いた。 「竜になつかれちゃうなんて、マグナさんは不思議な方ですね」 「うーん、同じ使い魔だからかな?」 一瞬、自分が召喚師だからかなと考えたマグナであったが、口には出さずに別のことを言った。 それは、マグナの中に召喚師を名乗ることへの抵抗感があったためなのかもしれない。 「ところでシエスタ。顔を洗いたいんだけど、水の使えるところを教えてもらえないかな?」 「はい、いいですよ。そのままでミス・ヴァリエールにお会いになったら、マグナさん怒られちゃいますから」 クスクスと笑うシエスタに、マグナは恥ずかしそうに頬を指でぽりぽりとかいた。 「こっちです」ときびすを返したシエスタを追って、マグナは目覚めたばかりの右足を前に出す。 背後から聞こえる、名残を惜しむようなドラゴンの声に手を振って返しながら、マグナは昇ったばかりの太陽を見上げて、一日の始まりを噛み締めた。 ゼロの超律4「夜、明けて」 了 前ページ次ページゼロの超律
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1821.html
7日目 あらぐむ 夜が明け、朝となりました。痛ましくも Jarekyさん の無残な死体が見つかったようです あらぐむ chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください あらぐむ 7日目の朝です 1 (もぐら村) あらぐむ -----------スタート-------------- 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ------会話STOP------- 3 (天界部屋) PEPPERMINT てすてす Jareky (最近は動画が選択されるようになったので断末魔を数回使うことにしてみようかと) Jareky 村人の方が格段に殺傷能力が高いのです! Jareky 狼は狐を殺せない。なのに村人はどんな奴だろうと殺せるのです。 Jareky 私、気づいてしまったんです。実は殺傷能力は狼より村人の方が上だと。 Jareky 噛みは失敗することあるのに、吊りは100%成功です。さらに呪殺まですることがあるんです。 3 (天界部屋) サイア Jareさん噛まれた 3 (天界部屋) BBL あらJareさん村だった 3 (天界部屋) リュファ 可愛さがダンテ? 3 (天界部屋) シエスタBC うわぁ 3 (天界部屋) xバーバラx 村だったか 3 (天界部屋) PEPPERMINT 大詰めかー? 3 (天界部屋) BBL すもさんの予想当たった 3 (天界部屋) サイア となれば、ワルノスさん吊りたいね 1 (もぐら村) すねすき ぬぬ、Jareさんか 3 (天界部屋) シエスタBC また外れた 3 (天界部屋) xバーバラx わからなくなった 3 (天界部屋) すもでんぱ おっともぐらのえらんだこぐねえが割れて中からイーノスが。 1 (もぐら村) ウツボン 狼@1かー 3 (天界部屋) セイリオス パッカーン 1 (もぐら村) ワルノス いろいろ考えたけど正着手がないです 3 (天界部屋) あらぐむ トータルリコール! 3 (天界部屋) サイア これですねすきさんのウルトラCがくると切ない 1 (もぐら村) すねすき 自分が怪しいと思ってた所が居なくなってしまった 1 (もぐら村) ウツボン さっきの理論でいくと狼はワルノスさん、でも信頼度的にはすねすきさん、をつりたい 1 (もぐら村) ワルノス 実は潜伏狂人でした さぁPPをしましょう狼さんとかいったら狼でてきましたかね? 3 (天界部屋) PEPPERMINT かたつむりモードのすねちゃまは手ごわいな 3 (天界部屋) サイア さいしゅうびー 3 (天界部屋) こんぶて ワルノスーセイリオス来るか 3 (天界部屋) Jareky チラ(・ω|モグラの墓 1 (もぐら村) ウツボン たぶんそれはない 3 (天界部屋) すもでんぱ いらさい 3 (天界部屋) Jareky チラチラ(・ω|モグラの墓 1 (もぐら村) ワルノス ですかー 3 (天界部屋) セイリオス いらしゃいましー 3 (天界部屋) xバーバラx おつかれさまです 3 (天界部屋) PEPPERMINT おつおつw 3 (天界部屋) リュファ いらっしゃいませ。 1 (もぐら村) ワルノス 情報が拾えなすぎて何とかしたいんですけど 1 (もぐら村) すねすき 潜伏狂人ェ・・・ 3 (天界部屋) あらぐむ おっつ 3 (天界部屋) サイア おつかれー 3 (天界部屋) サイア しまった 3 (天界部屋) BBL お疲れ様でした 1 (もぐら村) ワルノス なんもおもいつかんかったんですよ 1 (もぐら村) すねすき うーむ・・・ 1 (もぐら村) ウツボン 狼なら占いに真狂わかってるから潜伏ないの分かってるでしょ 3 (天界部屋) サイア 狐COを忘れてた 3 (天界部屋) シエスタBC おつつ 3 (天界部屋) Jareky 3 1 (もぐら村) ワルノス それもそうですね 3 (天界部屋) Jareky 3人最終日 3 (天界部屋) BBL Jareさんはニャルこって聞いてネコ娘的なものだと思わなかったのですか? という雑談 3 (天界部屋) Jareky 狂人残してたらどうなってたかな 3 (天界部屋) BBL 断末魔ネタね 1 (もぐら村) すねすき どっちが狼だか検討がつかぬ 1 (もぐら村) ウツボン どっちも悩みどころだから誰釣るか公表してほしいなと思ったり 3 (天界部屋) サイア あれ以前にクトは知ってたもので、逆に色々困った 3 (天界部屋) PEPPERMINT 横でみてたけど 3 (天界部屋) サイア たしかにニャルは化けれるがーっとか 3 (天界部屋) PEPPERMINT しえすたんはまた早々に逝ったのか! 1 (もぐら村) ワルノス ウツボンさん 1 (もぐら村) ウツボン はい? 3 (天界部屋) BBL です 3 (天界部屋) PEPPERMINT はーえよw 1 (もぐら村) ワルノス は 白目なので吊りません 3 (天界部屋) サイア しょっぱなの吊りで 1 (もぐら村) すねすき w 3 (天界部屋) あらぐむ 無貌の神! 3 (天界部屋) BBL クト知っているとそういう印象になるんですね 1 (もぐら村) ワルノス すみません ちょっとだけ反応見せてほしかったです 1 (もぐら村) ウツボン 呼びかけかと思ったのだがw 3 (天界部屋) シエスタBC ううう 3 (天界部屋) シエスタBC じゃあみんとん 1 (もぐら村) ワルノス ですよね 反応が鈍感というか 3 (天界部屋) シエスタBC 長生きの秘訣 3 (天界部屋) Jareky どなたも無難発言過ぎてわからんのぉ 3 (天界部屋) シエスタBC はよ 1 (もぐら村) すねすき 多分自分はギリギリまで迷うかも 1 (もぐら村) ワルノス 申し訳ないですけど むらーにみえます 3 (天界部屋) BBL ウツボンさんは村だと信じたい 3 (天界部屋) PEPPERMINT 長生きの秘訣は 1 (もぐら村) ワルノス わからないから はい?かと 3 (天界部屋) PEPPERMINT 私も存じないな・・・ 3 (天界部屋) シエスタBC あれか 1 (もぐら村) ワルノス なのですねすきさん方針です なう 1 (もぐら村) すねすき うむー・・・ 3 (天界部屋) シエスタBC ペパー~にすればいいのかな 3 (天界部屋) PEPPERMINT それは長生きできるかもね! 1 (もぐら村) ワルノス 吊りどっち?って聞かれて自分の名前呼ばれて 1 (もぐら村) ワルノス はい???はないんじゃねかなと 1 (もぐら村) ウツボン ぶっちゃけると自分を釣るって言った方にいれようと思ってましたハイ、至高箒はよくないよね・・・ 3 (天界部屋) シエスタBC PEPPERシエスタ 1 (もぐら村) ウツボン 思考放棄 3 (天界部屋) シエスタBC 文字足りるかな 1 (もぐら村) すねすき |ω・)ちょっと鈍めなところ なんか好きだぜ・・・ あらぐむ 残り時間2分です 3 (天界部屋) BBL 逆に吊られそうなのですが… 1 (もぐら村) すねすき うー、うー 1 (もぐら村) ワルノス 恋に発展 3 (天界部屋) PEPPERMINT やだすねちゃま 3 (天界部屋) PEPPERMINT いけめん 1 (もぐら村) すねすき ぽっ 3 (天界部屋) シエスタBC つーか 1 (もぐら村) ワルノス すねすきさんは どちらが狼に見えますか? 3 (天界部屋) シエスタBC さっきの村は最終日まで生きたのだよチミィ! 1 (もぐら村) ウツボン 薄い本がでてしまう!とかふざけてないで、真面目にやろうか・・・ 1 (もぐら村) ワルノス あ 両方しろって言ってたんか 1 (もぐら村) ワルノス どうしろと・・ 3 (天界部屋) TeaRabbit [壁]д=) イラッシャイマシタ あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) PEPPERMINT おいでませ 3 (天界部屋) セイリオス イラッシャイ 3 (天界部屋) BBL いらっしゃい 1 (もぐら村) すねすき ワルノスさんもウツボンさんも色々突っ込んだりして喋ってて 3 (天界部屋) リュファ 「PEPシSタ」なら字数収まりますよ。 1 (もぐら村) ウツボン 俺が言うのもあれだけどここにきてワルノスさんに必死さが感じられなくなってきました・・・でもなー・・・ 3 (天界部屋) xバーバラx いらっしゃいませ 1 (もぐら村) すねすき 宣言した方がいいかなぁ 3 (天界部屋) PEPPERMINT なんだその・・・ あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) BBL パスワードじゃないんだからw 3 (天界部屋) リュファ いらっしゃいませ。 3 (天界部屋) Jareky 前日は、すねすき、バーバラ、ジャレで相互敵対。それを傍からみていたウツボン・ワルノス 3 (天界部屋) PEPPERMINT 合成まじゅうみたいな・・・ 3 (天界部屋) シエスタBC なにそのペプシマンの文字化みたいな名前 1 (もぐら村) ワルノス 必死ですけどわからないのでいろいろとかまかけてます てへ 1 (もぐら村) ワルノス ッテ感じですわかりにくく申し訳ない あらぐむ 日は落ちて、村人たちは今日の処刑者を決めなくてはいけません。 3 (天界部屋) Jareky 敵対当事者が狼か、傍観者が狼か あらぐむ 各人は処刑する人の名をTELLでお願いします 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ 2 (狼がぶがぶ) あらぐむ ----会話可能時間です---- 1 (もぐら村) あらぐむ ------STOP----------STOP------ 3 (天界部屋) こんぶて さぁ投票の時間がやってまいりました 3 (天界部屋) あらぐむ ねむいよーねむいよー (T) ワルノス > すねすきさんでお願いします (T) すねすき > ワルノスさんに投票 3 (天界部屋) BBL 直感信じてすねすきさんに行こう(墓地言ってから折ってないだけ) 3 (天界部屋) TeaRabbit ペッパーミントでもお食べなさい 3 (天界部屋) サイア じゃあ今変わってあげる 3 (天界部屋) シエスタBC おいおい 3 (天界部屋) リュファ 無理はしないでがんばりましょう。 3 (天界部屋) シエスタBC もぐえもんが 2 (狼がぶがぶ) すねすき さあどうなるうぅぅぅぅ 3 (天界部屋) PEPPERMINT ニンジャーは愛いのう 3 (天界部屋) TeaRabbit きっと目が覚めます^^ 3 (天界部屋) シエスタBC 村参加無しとかないだろ あらぐむ 残り時間あと1分です 3 (天界部屋) Jareky 寡黙との殴り合い、どう推理すればいいのかな。メタが多分に入っちゃう。というかメタ入れないと推理が成り立たない感じ 3 (天界部屋) PEPPERMINT めためただなあチミィ あらぐむ 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) シエスタBC どん兵衛食っていい? (T) ウツボン > すねすきさんでお願いします、勝てるかな? すねすき2 ワルノス1 3 (天界部屋) PEPPERMINT だめ 3 (天界部屋) PEPPERMINT ぼっしゅーと 3 (天界部屋) Jareky もう、ベテラン同士の戦いはこれまでの戦いのクセを前提の推理でいいということにしてもよくない? 3 (天界部屋) こんぶて (-ω-)..zZZ 3 (天界部屋) セイリオス 皮下脂肪になるぞ あらぐむ 村人たちの話し合いにより すねすきさん は処刑されてしまいました 3 (天界部屋) BBL ダメって言っても食べるんでしょ? あらぐむ まもなく夜となり狼たちの時間です。各々狼に怯えつつも推理し、明日の昼へと備えましょう あらぐむ /chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください あらぐむ 役職の方はTELLをお願いします すねすき ぐはぁ 3 (天界部屋) シエスタBC デスヨネー 3 (天界部屋) PEPPERMINT ぶっちゃけ 3 (天界部屋) TeaRabbit 最後に信じられるのは自分の勘だけさ、推理なんてしたらどツボです 3 (天界部屋) PEPPERMINT メタありきはいいとおもうよw 2 (狼がぶがぶ) セイリオス がんがった! 2 (狼がぶがぶ) すねすき きんちょうしたー・・・ 3 (天界部屋) PEPPERMINT 1年以上もメンツでやってれば (T) ワルノス > 独り言です ぐはぁ また最後まで残ってしまった・・・・・ 3 (天界部屋) BBL メタ否定はしないけど自分はあんまり使わないってだけだなあ あらぐむ ね、ねむいからきんくりしてもいい? 3 (天界部屋) すねすき |ω・)やぁ 3 (天界部屋) PEPPERMINT メタぬきとか無理でしょw 3 (天界部屋) シエスタBC おつつー 3 (天界部屋) BBL というかまだメタできるほどやってないw ワルノス OKっす 3 (天界部屋) PEPPERMINT おつおつう 3 (天界部屋) Jareky これまでの戦いのクセ、という言い方なら、いい感じしない? 3 (天界部屋) サイア おつかれー 3 (天界部屋) セイリオス おつかれー 3 (天界部屋) BBL お疲れ様でした 3 (天界部屋) xバーバラx おつかれさまです 3 (天界部屋) リュファ 「ベテラン同士の戦い」が一瞬「ペテン同士の戦い」に見えたけどそれでも意味通じそう・・・ 3 (天界部屋) すもでんぱ おつおつ 3 (天界部屋) TeaRabbit おつかれさまですー あらぐむ すまぬ・・・すまぬ 3 (天界部屋) サイア そのメタを利用せよ あらぐむ では時間をすっ飛ばして 3 (天界部屋) PEPPERMINT そだなー ワルノス 2回も想定外の進行ありがとうございました あらぐむ 翌朝になるとゆこまっくは、すもでんぱに秘孔を突かれて爆死してるのが発見されました あらぐむ ですが夜が明けると不穏な空気は消え去っています。 あらぐむ もう村人たちは狼に脅かされることはありません。 あらぐむ 村人の勝利です! 3 (天界部屋) Jareky まぁ、ペテン同士でもあんまニュアンス変わらない 3 (天界部屋) BBL 当たった ワルノス やったー あらぐむ あれ あらぐむ なんだこのまくろ 1 (もぐら村) ウツボン よっしゃあああああああ! ウツボン よっしゃあああああああ セイリオス wwww PEPPERMINT ようするに 3 (天界部屋) すもでんぱ wwww PEPPERMINT 犯人はすもでんぱ? ワルノス よかた 1 (もぐら村) xバーバラx おつかれさまでした 1 (もぐら村) あかみさと うへ ソルレイナ おつかれさま~ 1 (もぐら村) あかみさと おつかれー 1 (もぐら村) Jareky マクロ誤爆では?ないの? PEPPERMINT おつかれさんー すねすき くおおおおお 3 (天界部屋) こんぶて おお 村勝ったのか みむっちゃ おつかれさまー 3 (天界部屋) BBL 懐かしいマクロですねw TeaRabbit おつかれさまですー あらぐむ 村の勝ちはあってるが 1 (もぐら村) ワルノス よかったっす PEPPERMINT あらぐむちゃんありがとーね PEPPERMINT 進行おつおつ あらぐむ 余計な文章がはりついておるw 3 (天界部屋) BBL ニュータイプ村 いあん おつかれあsま~ 1 (もぐら村) すねすき おーつかれさまー いあん 疲れてますねw BBL お疲れ様でした 3 (天界部屋) すもでんぱ いつ頃のやつだっけw 3 (天界部屋) シエスタBC すもえもんがつよすぎだろw ウツボン 最後にどうして噛まれたのがjareさんだったのかを考えてよかったー! 1 (もぐら村) BBL お疲れ様でした 3 (天界部屋) サイア すねさんだったかー 3 (天界部屋) リュファ 北斗の拳は今絶賛再放送中です。 TeaRabbit すもさん「ぶべらぁ!?」 あらぐむ では 3 (天界部屋) サイア 外してたよ こんぶて お疲れ様でした~ 3 (天界部屋) すねすき うむー あらぐむ これを・・・ PEPPERMINT 今回のギャラ。 あらぐむ どうしろと ソルレイナ ぺんぎん村はわたしが早死にしたから村かった! あらぐむ 今回の あらぐむ 役職発表 1 (もぐら村) ワルノス jareさんのこるとすねすきさんが吊られる ですよね あらぐむ 敬略でいきます あらぐむ 狼 すねすき・セイリオス 1 (もぐら村) ウツボン そうそう あらぐむ 狂人 あかみさと 1 (もぐら村) ワルノス はい それもありまして噛み筋はかんがえてみたっす あらぐむ 占い こんぶて 1 (もぐら村) BBL セイさんで釣れてたのかあ あらぐむ 霊能 リュファ 1 (もぐら村) ワルノス なんでうつぼんさんにはかまかけました ごめんなさい あらぐむ 狩人 すもでんぱ あらぐむ 今回はこのような役牌でした 1 (もぐら村) リュファ 本物だったんですね。 セイリオス ねむくて すもでんぱ おつおつ 1 (もぐら村) ウツボン 最初ワルノスさんに投票しそうになって、まだ時間あるしもう一回考え直して見るかで考え直したのはナイショ 1 (もぐら村) xバーバラx 本物でしたね あらぐむ みなさま遅くまでご参加ありがとーございました シエスタBC おつつ 1 (もぐら村) Jareky スネサンにロックオンしてたけど、吊れそうもなかったので、吊られないようにバーバラさんに投票先変えちゃった。テヘ セイリオス 目の前のえさを食うだけの狼 1 (もぐら村) BBL 狼一人はあってた あらぐむ では セイリオス zzz PEPPERMINT あんがとちゃーん 1 (もぐら村) BBL それだけで満足 あらぐむ もぐらは、これにて あらぐむ ねまする・・・ 1 (もぐら村) ワルノス すみません 僕も同じくかえちゃいました PEPPERMINT はい! 3 (天界部屋) すもでんぱ ほんものだっていいじゃない、だってかりうどだもの。 xバーバラx おつかれさまでした 1 (もぐら村) あかみさと まぁ私が偽だとは最後までバレてなかっただろうな・・・ あらぐむ おやすみなしあ すねすき おーやすみなさいですー サイア おつかれさまねー 1 (もぐら村) ワルノス バーバラさんごめんなさい ソルレイナ おやすみなさいませ~ こんぶて お疲れ様でした ありがとうございましたー PEPPERMINT ゆっくりやすんでねー TeaRabbit 進行お疲れ様でしたー。おやすみなさいませ^^ リュファ おやすみなさーい。 セイリオス おつかれさまー みむっちゃ おやすみなさい あるくま おやすみー 1 (もぐら村) BBL えっ!? サイア おーやーすーみー 1 (もぐら村) ワルノス おつかれさまですありgとうございましたー 1 (もぐら村) あかみさと えっ? 村人勝利 役職 狼 すねすき・セイリオス 狂人 あかみさと 占い こんぶて 霊能 リュファ 狩人 すもでんぱ 6日目へ 2012年8月25日全ログへ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4299.html
135 名前:1/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 42 00 ID EbOQI9el 使い魔さんともう一度きちんと話したい…… そう思っていた。 「お手伝いいたします。」 アニエスはそう言ってくれた。 今、学園に、使い魔さんを迎えに行ってくれている。 入念なリサーチの結果、アニエスが予約したのは 『魅惑の妖精』亭、使い魔さんとルイズが働いたこともあるお店。 過密スケジュールで空けた今日という日…… この一月、どれだけ仕事が大変だったことか…… ここに来るのも、アニエスがサポートにサポートを重ねて…… ドキドキする。 心地よい緊張感。 軽い足音がドアの前まで跳ねる。 トントンと、小さなノック。 「ど、どうぞっ」 やだ…声が詰まる。 ドアが開くと……そこには……黒髪のメイド? 136 名前:2/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 42 32 ID EbOQI9el 学院長の部屋に、アニエスが入っていった。 (珍しい客ね) 私とサイトが戦争に行っている間は、結構来ていたらしいけど。 お行儀は悪いけど……こっそり近づいて聞き耳を立てる。 「後ほど、シュヴァリエ・サイトをお借りしたいのですが……」 なぬ? 「ほう、また何故?」 「戦争の現状について、聞きたい事が有ると陛下が仰せですので。」 ……ひーめーさーまー、またかっ、またなのかっ? 「ふむ、では後ほど使いをやって、向かわせましょう、先にこの書類ですが……」 「はっ、そちらにつきましては……」 こんな事してる暇はない。 部屋まで走る。 「サイトっ」 「うぁっ、なんだルイズいきなり。」 「出かけるわよ」 「は?」 「すぐに……遠く……あ、馬用意なさい」 「へ?」 「どれくらい上達したか見てあげる」 「まて、ルイズ、俺今から隊の集会が…………」 「用意するのっ!!!」 「はいっ」 最初からそう言って。 「馬小屋前に、5分後急ぎなさいっ」 サイトはぶつぶつ言いながら走り出した。 私も出かける支度をする。 ……シエスタも……あれ? …あぁぁぁぁぁ、二人っきりで……おでかけっ? ……櫛、櫛どこっ、あぁぁぁぁぁ服も…… 乗馬だったら動きやすくて……かわいいのっ。 ……この辺に……あれ? あーーーっもうっ、どこに仕舞ったのよ、サイトのバカーーー。 うーーーっ、あ、そうだ……し、下着……とか…も? ルイズがサイトと落ち合ったのは、実に30分後であった。 137 名前:3/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 43 04 ID EbOQI9el 「あの……貴方は?」 「あ、私、シエスタと申します。シュヴァリエ・サイト付のメイドをやらせて頂いております。」 あ、貴方が……あの時の命令で付いたメイドなのね。 「その……サイトさまは?」 「シュヴァリエ・アニエスからの言伝です。『ミス・ヴァリエール逃亡、直ちに追撃に入る。しばしのお待ちを』との事です」 ……使い魔さん、連れて行かれたのね…… 肩の力が抜ける。 「はぁ……」 「あの………」 私の落胆を見た、……シエスタが心配そうにしている。 「あら、失礼、サイトさんに用事があったものだから……」 「あの……」 「あぁ……私は……アン、アンよシエスタ。」 少し遊び心が出てくる。 「そのっ……貴族の方ですか?」 「私は、貴族に使える身よ、そして貴方達にもね。」 今の私の実感。 「えっと……」 「それよりシエスタ、学園でのルイズや……サイトさんのお話、聞きたいな」 「はいっ、良いですよ。」 アニエスが来るまでの時間も、退屈はしなくてよさそうだ。 138 名前:4/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 43 39 ID EbOQI9el 「もっと力を抜いて……そうそう」 「……なぁ……」 「なによ?」 「遅れてきて、何も言わないのは……まぁいいや」 「……こ、これでも急いだのよっ」 「教える側なのに、前に乗ってるのも……いいか……」 「だっ、だって……前見えないじゃないっ」 「なんで……こんな獣道を、こっそり動くんだ?」 「………追っ手が……」 「追っ手ってお前、なにしたんだよ?」 「う、うるさいわねー、良いから前向いてっきゃっ」 足場が悪い所為で、少しゆれて……サイトの胸に飛び込む。 ………あ 「わ、悪い……そのっ」 サイトのドキドキが……聞こえる。 「どこか打ってないか?痛いところ無い?」 サイトが恐る恐る聞いてくる…… 「平気……」 緩みそうな顔を、一生懸命引き締めながら答える。 「良かった……」 安心したサイトが、私の頭をクシャっと撫でた。 「あっ」 「えっ、痛かった?」 ………… 「うん、痛かった」 「うそっ、どこっ、ちょっと……」 「だから……撫でて」 「は?」 「痛くないように……さっきみたいに撫でなさい」 うれしかったんだから。 139 名前:5/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 44 12 ID EbOQI9el 「もーミス・ヴァリエールったら、サイトさんにメロメロな癖に、一生懸命とぼけ様としてるんですよ。」 ルイズらしい。 「それで、いつもはどんな風なんですか?」 「サイトさんがいる所だと、強きな癖にですね」 「えぇ」 暫く溜めたシエスタが、一気に喋る。 「姿が見えなくなると、子猫みたいにオロオロ探すんですよっ!!」 「まぁ」 ルイズ……かわいい。 「しかもっ」 「まだ有るの?」 「えぇ、もちろん、見つかるとまた目を逸らしてっ」 「強情ねぇ」 「声掛けて貰えるの待つんです。」 「もぉ、あの子ったら……」 「声掛けて貰った途端に、表情変わるんですけどっ、サイトさんのほう向くときは一生懸命無表情!!バレバレなんですけどねっ!!」 くすくす笑う私に、シエスタはまだまだ喋る。 「もし用事なんかで声かけて貰えなかったときなんかっ」 思わず身を乗り出す。 「こーーーんな顔するんですよっ」 今にも泣きそうな顔の真似をしてくれる。 「かっ、かわいーーー、ルイズかわいーーー」 一緒になって笑う。こんな時間は始めてかも知れない。 ひとしきり笑ったところで気が付いた。 「喉渇いたわね、シエスタ」 「えぇ、何か用意しましょうか?」 素早く立ち上がるシエスタ、使い魔さんのメイドは優秀みたい。 「いいえ、ここに用意してありますわ」 各種の飲み物と、軽い食事。 「食べちゃいましょう」 「そうですねっ、飲み物は……これですか?」 「えぇ、好きなだけどうぞ」 結構良いお酒らしいけど、使い魔さん飲むか分からないですし。 「空けちゃいましょうね」 シエスタが手際よくグラスを二つ用意して、ワインを注ぐ。 「あーお酒かぁ……」 「飲めないの?」 「んー、飲めないというか……」 「のめるなら良いじゃない?」 「……そうですかね?」 「そうよ」 「………いいかっ、アンさんいい人だしっ」 ちょっと照れる。 「では、シエスタ、二人の出会いに」 「「かんぱーい」」 140 名前:6/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 44 43 ID EbOQI9el サイトにぺったりとくっ付いたまま、馬で獣道を進む。 サイトの体温が背中に残る……幸せ。 さっき頭を撫でてもらってから……お互い意識して、何も喋ってないけど…… 沈黙が気持ちよかった。 少し開けたところに出た、今だ。 「サイト」 「な、なんだルイズ」 「お昼にしましょう」 「……お前が作ったの?」 ……なによ、その沈黙。 「そんな時間無かったから……でがけに食堂で買ったの、お弁当」 ……ほっとするなぁぁぁぁぁぁ 「いっ、いつかっっっ」 おいしーの作ってっ 「うん、待ってるな」 サイトが何もかも分かってるように笑って…… 見とれた私は、サイトがキスするまで動けなかった。 141 名前:7/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 45 16 ID EbOQI9el 陛下に申し訳ない…… サイトは結局見つからなかった、中間報告をしに『魅惑の妖精』亭に訪れた。 陛下の部屋の前で、宿の主人が蒼白の顔で立ち尽くしていた。 「なにごとっ」 思わず、主人を押しのけて部屋に踊りこむ。 「あらー、あにえしゅしゃん、いらさーい」 「あーあにえすだー」 は? 世界が真っ白になる、へ、へいか? 「シ、シエちゃんが……シエちゃんが……飲んでる……」 「なぁぁぁぁんですってぇぇぇぇ」 宿の娘が走ってきた。 「ひぃぃぃぃぃ、ダメじゃないパパっ、シエスタに飲ませたら……」 「お、おわりよぉぉぉぉ」 「あーおじしゃま、じぇしかたん〜、げんき〜?」 青ざめた顔で、ガクガクと首を振る店主達……… 「おい、そんなにまずいのか?」 思わず、娘のほうを捕まえて聞いてみた 「そのっ、悪気は無いんですけど……あの状態のシエスタって……人の弱点をズバッと一言で付くんです、言われたくないことを……そのっ」 「あーすかろんおじしゃま、じぶんのぉ、したぎと、じぇしかのを一緒に買った時、混乱していた店の人、お元気でしゅかぁ?」 「わ、わすれてぇぇぇぇぇぇ」 なるほど 「じぇしかぁ〜」 「な、なあにぃ?シエスタ」 「こないだのぉ、男の子と上手く行きましたか〜?」 「何だとぉ、どこの馬のほねだぁ?」 いきなり店主の声が太くなった。娘が逃げ始めて、私一人になる。 ……悪い予感がする。 「シエスター、さみしーの、わたしのあいてもしてー」 「もー、あんちゃんったら、あ・ま・え・ん・ぼさんっ」 い、いちゃいちゃしてる……陛下と平民がいちゃいちゃしてる…… 凄いぞシエスタ……いい具合に、シエスタの気もそれたし…… 「あーしってるぅ?あんちゃん」 「なーにぃ、しえちゃん」 「そこの、あにえすさんねー」 え? 「このあいだーさいとさんみつけたときー」 ……まさかっ 「いっしょにーむらでー、ごにょごにょしながらー」 まてーーー、ヘンな隠し方をするなー剣の稽古だっ稽古っ 「さいとさんといっしょにぃ、おしごとさぼってたんですよー」 ……………へ、い……か 「ず」 ず? 「ずるーーーい、アニエスばっかりするぅぅぅぅい」 は? 「んーーーアニエス」 シエスタがわたしを睨んでいる 「お前も飲め」 陛下が向こうで叫んでいた…… 「のめー、あにえすー、のむのだー」 ……何?この地獄絵図。 溜息をついて……ワインを飲み干した。 142 名前:8/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 45 48 ID EbOQI9el 「おー」 獣道を踏み越えると、小さな水場に付いた。 「素敵……」 ルイズが見とれていた…… 少し開けた森の中に、憩いの場所のような水場、向こうのほうで小さな動物達が水を飲んでいた。 「綺麗ね……」 見惚れているルイズの瞳に、水場で跳ね返った陽光が映っている。 「うん……綺麗だな……」 「来て良かったわよね?サイトっ」 「そうだな」 はしゃぐルイズを馬から下ろして、自分も降りる。 馬を繋いでいる間に、ルイズはあちこちを嬉しそうに見て回っている。 森の中の楽園ではしゃぐ、魅惑の妖精の様だった。 「天国って……こんなところなのかなぁ……」 「サイトーーー、早く来なさいよ、水っ、気持ち良いわよ」 「おうっ」 ルイズに向かって走り出す…… 側まで付くと、少し水をすくってルイズの方に…… 「きゃっ、もうっ、サイト、やったわねっ」 力尽きるまで、二人ではしゃいだ。 143 名前:9/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 46 30 ID EbOQI9el 「だいたいーミス・ヴァリエールはぁずるいー」 「ずるいー」 「いっつも、さいとさん、ひとりじめー」 「じめー」 ……どうしよう……これ。 陛下は楽しそうに、シエスタと……何本空けてるんだ? 数えるのが怖い…… 「あにえしゅー、のんでますかー」 「はっ、陛下」 「うむ、よしっ」 「へいかー?」 「んー、わたしへいかー、でもーおんなのこなのー」 「おーわたしも、おんなのこー」 「「おんなじー、イエー」」 息ぴったり…… 「きいてーしえちゃぁぁん」 「きくよー、あんちゃん」 「わたしぃ、おともだちいないのぉ」 「えーうそぉ」 「こないだね、ルイズにもきらわれたの」 「だいじょうぶよぉ」 「?」 「ミス・ヴァリエール、きらいっていっても、うそだってぇ」 「そ、そうかなー」 「それにぃ」 「んー?」 「もーわたしも、おともだちだよー」 「え……ほんとー」 「うん」 陛下が楽しそうだから……いいか。 「あー、あにえしゅしゃん、よってねい」 「うみゅ、よってねぃ」 「「のめー」」 ま、まって……… 私、実は下戸――――― 144 名前:10/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 47 02 ID EbOQI9el 俺はルイズのほうが見れなくなっていた…… 水を掛けたせいで……服が…… 「どしたの?」 「いやっ、なんでもない」 ルイズは気づいてないみたいだけど…… 「ほんとーになんでもないの?」 「う、うん、なんでもない」 「じゃあ、何でこっち見ないの?」 「いやっ、そのっ……」 気づいてない……はずだ。 「サイト……」 「なに……」 常に上を見ながら答える。 「サイトなら………見てもぃぃょ」 何か聞こえる。 濡れてる俺の服にぴったりと暖かいルイズの身体が当たる。 「こうしたら……寒くない……わよね?」 「そ、そうだなっ」 「風邪引かないためには、仕様がないわよね」 「そうだよなっ」 いつの間にか町の側まできていたので、 『魅惑の妖精』亭に着替えを借りに行くことになった。 ……ゆっくりと向かう道中で、たっぷりルイズの体温を堪能した。 145 名前:11/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 47 34 ID EbOQI9el 私たちが『魅惑の妖精』亭に付いた途端、店に上げられて…… 「なに?これ?」 シエスタと……アニエスと……ひめさまぁ? 「あーやっときたー」 「おー、ヴァリエール、お前も飲め」 シエスタが……変。 「私なんて私なんて私なんて私なんて私なんて私なんて」 部屋の隅っこで、アニエスは三角座り……なんで? 「るっいっずっ、のみましょーよぉ」 ……姫さまは壊れてるし………… 「どうする?」 サイトが後ろから聞いてくる…… 「……どうしよう……」 結局潰れるまで相手するしかなかった。 146 名前:12/12[sage] 投稿日:2006/10/17(火) 23 48 05 ID EbOQI9el 頭は痛いけど……… みんなで飲むお酒がこんなに楽しいとは思わなかった…… 新しいお友達の、シエスタ……また、皆で騒ぎたいね。 「アニエス」 「はっ、陛下」 ……返事は格好良いけど……斜めに立ってるわよ? 「帰る」 「申し訳有りませんでしたっ」 ちょっと笑う。 「いいえ、アニエス。稀に見る有意義な休日だったわ。」 私は私の戦いのため、王宮へと向かった。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/68.html
「くっ、まさかこんな事になろうとは....」 オルステッドは大量の洗濯物を抱え、広大な学園の中をうろうろしていた。 話は昨日まで遡る。 「あ~、これ洗濯よろしく」 「・・・・・!これは......こんな物を洗濯しろと....?」 「何よ....着た物を洗濯するのは当然でしょ?」 「いや、そういう訳じゃないんだが....私は一応男だぞ....?」 「何よ....アンタは私の使い魔でしょ?私の命令だから大人しく聞きなさいよ」 「はぁ......分かった....痛っ、急に腕の付け根が......」 「私は怪我人に甘くないわよ?」 「・・・・・・・・」 数日前までは魔王と言われた男がこんな事をするはめになるとはな..... 立ち止まり、冷静に考えていると、 「あら?そこのお方?」 突然後ろから声を掛けられる、振り返ると大きな洗濯籠を抱えたメイドが立っていた 「ふぅ、何でも世話になってすまないな....」 満腹になった腹をさすりながら私は彼女に礼を言う 「気にしないでください、私が好きで勝手にやっているだけですから」 シエスタは顔を赤らめながら答える。 「そういえば、一つ聞きたい事があるんですが....」 「?」 「オルステッドさんは何故、そんな酷い怪我をされていたんですか?」 「・・・・・すまない....この事は....誰にも話したくないんでね.....」 「!、すいません......私、無神経で....」 失礼な事を聞いてしまったと思ったのか、急いで頭を下げるシエスタ 「気にする事は無いさ....、そんな事より、なんでも世話をかけっぱなしというのは なんだかスッキリしないな....手伝って欲しい事はないか?遠慮せずに言ってくれ」 そんな彼女の健気さに思わず微笑みながら、私は答える。 「う~ん、そうですね....もうすぐ学生さん達のお昼御飯の時間なので お食事を運ぶのを手伝ってくれませんか?」 「あぁ、分かった、喜んで引き受けさせて貰おう.....」 「ふぅ....これで終わりか.......」 全てのデザートを配り終えて、食堂の隅に座り込む。 「ふふふ....人の役に立つのも....悪くないな....」 そう呟きながら一休みしていると、いつの間にか人垣が出来ているのが見えた。 (・・・・何かあったのか....?) 少し興味をそそられ、見物しに行くと、そこには、顔を赤く張らせた男と、 恐怖で顔を引き吊らせるシエスタの姿があった。 「どうした?シエスタ!?」 人混みをかき分け、シエスタの元に駆け寄る。 「ん?おやおや、君はゼロのルイズが喚びだした、死に損ないの平民じゃないか? 君には関係無い話だ、これから僕がそのメイドに貴族に対する正しい礼儀を教えて上げよう としてる所だ、邪魔物は引っ込んでいたまえ。」 後ろで喋り続ける男を無視し、シエスタに事情を聞く 「何があったんだ?」 「・・・私が香水の瓶を拾って渡そうとしたら、女学生の方が二人、 あの方に詰めよって叩いて走っていったと思ったら、私、私、私....」 軽くパニックになっているらしく、所々分かりにくかったが、簡単な話は読み込めた。 「・・・・ふん、貴様の愚行が引き起こした、自業自得の事じゃないか.... それで彼女に八つ当たりするのか?貴様には貴族として、いや男としてのプライドが無いのか....?」 この言葉に相手の男が激高する 「平民がごときが貴族に向かって・・・!もういい!! 君には身を持って貴族の恐ろしさを知って貰う必要があるようだな!!」 「ふん....というと?」 「簡単な事だ....決闘だ!!....といいたい所だが、どうせ怪我を理由に断るんだろう?この臆病も......」 「・・・いいだろう」 この言葉に周りを取り囲んでいた群衆が急に黙り込む。 「ちょっとアンタ待ちなさいよ!!!」 様子を見ていたのか、人混みをかき分け、ルイズが抗議の声を上げながら近づいて来る。 「何考えてるのよ!!平民がメイジに勝てる訳無いじゃない!!」 ルイズの話を無視し、話を進める。 「ハハハッ!ルイズ!君の使い魔は随分聞き分けがいいじゃないか! 場所はヴェストリの広場だ、逃げるなよ!」 そして男はその場から去って行った。 「オルステッド、今からでも遅くないわ、謝って来なさい」 「・・・ここまでしておいて逃げろと?」 「そういう訳じゃない!それにアンタ、怪我治ってないじゃない!!」 「・・・リハビリ程度には丁度いい小物だ」 「・・・・こんだけ忠告したからね!!もう知らない!!!」 業を煮やしたのか、ルイズは怒りながら、走り去って行った。 突然、シエスタに手を握られる 「オルステッドさん......私のせいで....」 「・・・・気にするな....貴方のせいじゃない....それに心配しないでくれ.... 私はあの程度の男にやられはしないから.....」 そう言い、オルステッドはシエスタの手を放し、広場に向かった。 決闘が始まると聞き、野次馬が大勢広場に向かった。 この後、目を覆いたくなる惨劇が起こると誰も知らずに....
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1784.html
少し時間はさかのぼり、タルブ戦が開戦する前日。 ロングビルは、学院を飛び出してタルブ村へと向かったシエスタを追いかけていた。 シエスタが馬に乗って魔法学院を出てすぐ、具体的には10分ほど遅れてロングビルは魔法学院を発った。 ロングビルは自身の体に『レビテーション』をかけて馬の負担を減らし、少しでも早く追いつこうしていたのだが、おかしなことにシエスタの姿が見あたらない。 もしかして、私の知らない裏道でもあるのだろうか?と考えはじめたところで、ロングビルは空を飛ぶ竜騎兵に気がついた。 トリスタニアの方角から、ラ・ロシェールに向かってトリステインの軍隊が移動しているのだ。 「道をあけろーっ!」 ロングビルの背後から声が聞こえてきたので、馬を街道の脇に寄せて軍隊の邪魔をしないように努めた。 彼女の騎乗した馬には魔法学院の紋章のついた鞍と鐙(あぶみ)がつけられているので、特に疑われもせず軍隊は通り過ぎていったが、それでも軍隊をみると気分が悪くなる。 軍隊の大部分がロングビルを追い抜いた後、しばらくしてシエスタの乗っていった馬を発見した。 尻に押された焼き印から、魔法学院の厩舎から持ち出されたものだと一目でわかる。 だが、馬の様子は戦争の行く末を暗示するかのように悲惨なものだった。 体の水分をほとんど失い、舌を垂らしてもがいたのが、白目をむいて苦悶の表情で息絶えていた。 蹄は砕け、足は折れ曲がっており、この馬は自身の意志に反して走らされていたのが想像できる。 「これじゃ、どっちが吸血鬼か分からないね」 そう言いながら、ロングビルは倒れた馬に杖を向けてルーンを詠唱し、馬の遺骸を街道の脇へと移動させた。 それからまた馬を走らせ、数時間。 途中で何度も「レビテーション」をかけ、馬の負担を減らしていたが、それでもラ・ロシェールまでの道を一日で駆けていくには無理があった。 換えの馬がある宿場で馬を替えようとしたが、ラ・ロシェールから避難する人間が多かったせいか、元気に走れそうな馬など一頭もいなかった。 それにしても奇妙だ、これだけ走っているのにシエスタに追いつけない。 もしかしたらシエスタを追い抜いてしまったのではないかと考えたが、この街道を通らなければラ・ロシェールにもタルブ村にも行くことはできないはず。 そう考えて、宿場を通りかかる人にシエスタの容姿を説明し、見かけてないか聞いてみることにした。 幾人かに話しかけたところで、背中に大きな包みを背負った男が、その少女に心当たりがあると言い出した。 「ああ、一時間ぐらい前に見かけたよ。すごい勢いでラ・ロシェールに向けて走っていったさ」 「どのあたりで見かけたの?」 「ちょうど中間地点だよ、その後すぐ軍隊とすれ違ったんだから、よく覚えてら」 「…わかったわ、ありがと」 ロングビルは内心の焦りを隠しつつ、礼を言った。 (冗談じゃないよ、ラ・ロシェールまで早馬で二日はかかるんだよ、それを半日で半分も走り抜くだって?) 疲れ気味の馬に乗るのは得策ではない、ロングビルは手綱を握り、馬を歩かせることにした。 ラ・ロシェールとその近辺はすでに戦場と化しているかもしれない。 だが、そんなことよりも恐ろしい考えがロングビルの頭に渦巻いていた。 波紋と吸血鬼、オールド・オスマンは相反する性質を持つと言っていたが、もしかしたら人間からみて異端なものには変わりないのではないだろうか…と。 ロングビルが、シエスタを見つけたのは翌日朝のことだった。 タルブ領の騎士に先導されたタルブ村の人々は、トリスタニアに続く街道に避難していたのだ。 馬を乗り捨ててからここまで、全速力で走ってきたにもかかわらず、シエスタはあの馬のようにやせ細った訳でもなければ足が折れているわけでもなかった。 シエスタの父の話によれば、シエスタは街道に取り残され途方に暮れているタルブ村の一団を見つけ、兄弟達の名を叫びながら近づいてきたらしい。 家族の無事を確認したシエスタは、疲れが限界にきていたのかそのまま眠ってしまった。 翌朝になってロングビルが追いついたのだが、ロングビルの乗ってきた馬が疲弊しきっているのに対し、シエスタは数時間の睡眠で体力を回復していた。 話を聞いているうちに、徐々に砲撃の音が激しくなっていった。 ラ・ロシェールに陣取っているトリステイン軍に向けて、巨大な戦艦から砲撃が加えられているらしい。 皆が恐れおののく中、ロングビルは学院長から寄越される予定の伝書フクロウをじっと待っていた。 戦争は嫌いだが、こちらには地の利がある。 それに魔法学院の秘書などという立場などいくらでも捨てられるのだから、ロングビルは戦場が近くても悠長にものを考えていたのだ。 そして、砲撃がやみ、遠目でも確認できる巨大な竜巻が巻き起こった頃、伝書フクロウがロングビルの元に届いた。 フクロウの持ってきた手紙には、オールド・オスマンからのメッセージが書かれており、ロングビルはそれをシエスタにも伝えた。 『トリステイン敗北の場合はフクロウに返事を持たせず、シエスタをつれて即時魔法学院に逃げ込むべし。勝利の場合はシエスタを傷病兵の治療に当たらせよ。』 トリステイン万歳を叫ぶ声が、風に乗ってロングビルの耳にも届く。 それを聞きながら、ロングビルはシエスタにもメッセージを伝える、するとシエスタは力強く、その役目を果たしますと答えた。 ロングビルは、その様子に心強さではなく、無理して強くなろうとしているような危うさを感た。 そして翌日から、遅れて到着したモンモランシーと共に、シエスタは傷病兵の治療に当たった。 奇跡的にタルブ村は被害を免れ、シエスタの曾祖父が乗ってきたという『竜の羽衣』も無事だった。 タルブ村に近い草原では、練金で作った支柱に布をかぶせた簡易テントが並べられており、今回の戦争で傷ついた者達はそこで治療を受けている。 「ミス・ロングビル、昼食ができましたよ」 「ああ…じゃなかった。 ええ、ありがとうございます。すぐに行きますわ」 疲れているせいか、ついつい地が出てしまいそうになる。 お淑やかな秘書に徹していられればボロを出すこともないが、あの学院長のセクハラに反撃するときはいつも地が出てしまう。 もしかしたら見透かされているのか?と疑問に思いながら、ロングビルはタルブ村の村長宅へと入っていった。 「疲れたー」 情けない声を出して机に突っ伏しているのは、『香水』のモンモランシー。 出されたヨシェナヴェを食べる気力もないようだ。 彼女はシエスタがタルブ村に向かったと聞いて、ひどく心配していたのだ。 タバサのシルフィードに乗せてもらおうかと思ったが、タバサは不在、行方を知ってそうなキュルケもいない。 何かよからぬことでも起こっているのではないかと、不安になったところで、オールド・オスマンから呼び出された。 そしてタルブ村に行きシエスタと共に傷病兵の治療に当たってくれないかとお願いされたのだ。 ロングビルから更に二日遅れて、モンモランシーがタルブ村に到着すると、初めて見る戦場の跡に血の気が引く思いをしたそうだ。 波紋と水系統の治癒を併用することで、劇的に回復効果が高まり、本来なら死ぬような傷を負った人も見事なまでに回復していく。 たった二人で200人ほどの兵士を治癒したという話が、傷病兵と兵士の間で広まっていく。 三日経った今ではもう、魔法学院には優秀な治癒のメイジがいるという噂が、兵士達の間で囁かれていた。 「大丈夫ですか?」 シエスタがモンモランシーを気遣うが、モンモランシーは返事の代わりに手をひらひらさせるばかりで、それが余計にシエスタの不安をあおる。 「あの、疲れているのでしたら食事はやめて、ベッドを準備しますけど」 「……そんな気にしなくていいわよ、寝ても覚めても治癒ばかり。こんなにたくさんの人を治癒したのは初めてだから、精神的に疲れてるのよ……」 そう言ってモンモランシーはため息をついた。 二人は、片方が元平民とは思えないほど仲がよい。 モンモランシーがシエスタを対等な立場の存在だと認めているからだろう。 平民と貴族、その境界線が、ここはとても希薄だった。 その雰囲気と、ヨシェナヴェを味わいながら、ロングビルはウエストウッド村で生活しているティファニア達を思い出していた。 (あの子達は、元気だろうか…) もう少し状勢が落ち着いたら、里帰りでもしようか? ついでにこのヨシェナヴェのレシピを持って帰れば喜んでくれるに違いない。 人里に出られない彼女のために、土産話とか、料理のレシピとかを伝えてあげるべきだろうかと考えていた。 食事を終えて一息ついているところに、村長が駆け込んできた。 アニエスという人がシエスタに用があるとかで、村長はシエスタを連れて外に行ってしまった。 窓から外を見ると、忙しそうに走り回っている村民の中に、軽装鎧にマントを羽織り、腰に剣を下げた女性が見えた。 その女性は平民の身ながら、タルブ村方面に侵入しようとする敵兵を何十人も打ち倒し、メイジに劣らぬ功績を挙げたと噂されている。 それが事実ならば、彼女はおそらく「メイジ殺し」というやつだろう。 鉄砲、罠、火薬……メイジよりも遙かにハングリーな平民の傭兵、その中でもメイジを殺すだけの技術と知恵を持った者はメイジ殺しと呼ばれる。 陽光に輝く金髪を短く切り、青い瞳で周囲を見渡しているその女性の姿は、シエスタではなく何か別の者を探しているようにも見えた。 しばらくしてシエスタが戻ってくると、治療の続きをしてくると言い残して村長の家を出て行ってしまった。 モンモランシーもため息をついていたが、自分で自分の頬をピシャリと叩くと、よしっ!とかけ声をかけてシエスタの後をついて行った。 本来なら魔法学院の生徒であるシエスタとモンモランシーが、傷病兵の治療に当たるということは無い。 だが、オールド・オスマンは『波紋』を治癒の力であると印象づけるために、あえてモンモランシーをここに寄越したのだそうだ。 シエスタにシュヴァリエの爵位を賜るよう申請するには、それなりの功績がなければ必要だと考えた上での行動だった。 その上でもう一つの目的がある、それは、ラ・ヴァリエール家とのパイプを太くするという目的。 オールド・オスマンが調べた話では、ルイズの姉エレオノールは魔法アカデミーで研究を続けているそうだ。 アカデミーで行われている研究は多岐にわたる、時々『アカデミーに送られたら解剖されてしまう』と冗談混じりに噂されるが、それも本当なのではないかと思わせるほどに研究が盛んなのだ。 エレオノールは妹のカトレアを治療するために、アカデミーで研究を続けているらしい。 傷病兵の治療で『波紋』の効果を確かめてから、カリーヌ・デジレの耳に「特殊な治癒能力」の話を届けるのだ。 シエスタの立場を強くしなければ、アカデミーの研究材料として捕らえられてしまう可能性があった。 そのため、オールド・オスマンはシエスタの立場を強くすべく、苦手な(本人談)根回しに奔走しているのだ。 そこまで考えて、ロングビルは椅子から立ち上がり、背伸びをした。 「一応見回りでもさせてもらおうかね」 そう言うと、懐にしまった杖の感触を確かめる。 シエスタを監視し続けるのにも少し疲れたので、気分転換をかねて外を歩くことにした。 ロングビルは上着を羽織ると、食器をひとまとめにして、村長の家を出ていった。 タルブの草原は戦場となり、美しかった草原はほとんどが焼け焦げていた。 だが野草の生命力は強い、何年かすれば元通りの草原が姿を見せてくれるだろうと、シエスタの父から聞いた。 ロングビルは戦場跡を整理する平民の兵士を見つめた。 うち捨てられた剣や鎧、弓矢などを拾い集め、荷車に乗せていく。 ただ、じっとその様子を眺めていた。 『おい』 死体からものをかっぱらうのは趣味ではない、土くれのフーケと呼ばれた盗賊は、貴族の鼻をあかす盗みしかしないのだと心に決めていた。 『おーい』 それに戦場で武器防具を拾っても、マジックアイテムの類などほとんど期待できないと知っている。 この戦いで、高級貴族のほとんどは前線に出ていないだろう。 宝石や貴金属を身につけて死ぬような輩は、この戦場にはいないだろうと考えつつ、ロングビルは辺りを見回した。 『おい、行き遅れ』 「あぁ!?何だってェ?」 ロングビルは、つい、学院長の秘書ではなく、チンピラのように目を細めて声のした方を睨んでしまった。 慌てて顔を笑顔に戻し、取り繕うようにホホホと笑って、ロングビルの後ろで荷車を引いている少年と目があった。 「ボウヤ、いい度胸だね、将来大物になるよ」 こめかみに血管を浮き出させたまま、ロングビルは少年に笑いかける。 「ち、ちがいます、こ、こいつが喋ったんです!」 そう言って少年が指さしたのは、荷車に積まれたくず鉄と剣だった。 「冗談じゃないよ、剣が喋る訳…」 『ひでーな、俺のこと忘れたのかよ』 カチャカチャと鍔を慣らして、剣が喋る。 まさかとは思ったが、そのまさからしい。 ロングビルは荷車に積まれた剣を手に取ると、懐からほんの少しの貨幣を取り出し、少年に渡した。 それを受け取ると、少年は怖いものから逃げるように、荷車を引いてどこかへと走っていってしまった。 『いやー、助かったぜ』 「…あんたさっき何て言った」 『綺麗なお姉さん』 ロングビルは喋る剣…デルフリンガーを地面に放り投げると、とりあえず踏みつけた。 『ちょ、ちょっと待てよ、だってあのまま無視されたらデルフどうすればいいか分かんない伝説困ったなあって』 「いい加減におし!」 オールド・オスマンを蹴ることで、しなやかな足は見た目からは想像できないほど鍛えられていた。 全体重を乗せた踏み蹴りがデルフリンガーの柄に命中し、デルフリンガーは兵士達が踏み固めた大地へとめり込んだ。 「で、アイツはどうしたんだい、ここにはシエスタもいるんだよ」 『それなんだけどよお、俺にもよく分からねえんだ。馬っころが俺を盾にして嬢ちゃんを守ったのは分かるんだが、その後がちょっとなあ』 「どういうこと?」 『嬢ちゃんは、ラ・ロシェールに落下する船を魔法で吹き飛ばしたのさ、その余波で自分まで大怪我しちまった』 「…魔法って、あの爆発かい。怪我の程度は?」 『よく分かんね、でも意識は当分の間失ってるかもしれねえぜ。それと頼みがあるんだけど、俺を王宮まで連れて行ってくれねーかな』 「王宮?冗談じゃないよ…」 ロングビルは辺りを見回した、剣と喋っていて不審がられないかと思ったのだ。 周囲には鉄くずを集めている平民がぽつりぽつりと見える程度で、ロングビルを気にしている人などは居なそうだった。 地面にめり込んだデルフリンガーを持ち上げ、タルブ村へと向けて歩き出す。 「直接届けるのはごめんだよ、他人に任せるけどそれでいいかい?」 『いやー、悪いね』 「あんたも一応命の恩人だしねえ」 ロングビルは、ルイズがどれほどの怪我をしているか分からないが、今はデルフリンガーの言うとおりにした方が良さそうだと判断した。 ルイズと一緒にいたのはこのデルフリンガーなのだ、緊急時にどんな行動をとればいいのか、心得ていることだろう。 ロングビルはてくてくと歩きながら、デルフリンガーを適当な布にくるんで、時期を見て王宮に届けてやろうと考えていた……が。 「そこの女、その剣をどこで拾った?」 ロングビルは、背後からかけられた声にギョっとして振り向いた。 するとそこには、殺気に身を包んだ女騎士、アニエスが、まるで威嚇するかのような目つきでロングビルを睨んでいた。 場面は戻り、ワルドとルイズ。 「うう…おおおおっ……」 ルイズの顔に、ぼたぼたと涙の粒が落ちた。 ワルドの視界はにじみ、ルイズの姿がぼやけて見えていた。 自分の頬に伸ばされたルイズの手を握りしめ、ワルドは泣いた。 「ルイズ、ルイズなのか。君はルイズなのか?」 興奮のためか、歯ががちがちと音を立てて震える。 つい先ほどまで死闘を繰り広げていた「石仮面」は、ルイズと瓜二つだったが、雰囲気はまさに戦士の風格を持っていた。 だが、地面に倒れたまま自分を見上げているこの少女は、石仮面の時とは違い体に埋め込まれた骨も消滅し、ルイズ本来の身長に戻っている。 それどころか、死を臭わせる雰囲気などみじんも感じさせない。 そのギャップがワルドの心を乱していた。 ルイズは死んだはずだが、今、この少女は自分を「ワルド様」と言った。 親同士が決めた許嫁であり、ある意味では公爵家との血筋と地位を欲した政略結婚だと十分に理解していた。 ルイズを異性として意識したことはない、それどころか恋愛対象だとも思っていなかった。 だが、いざルイズの死を聞かされた時には、ワルドの心によく分からない感情が渦巻いた。 子供の頃、ワルドは風のメイジとして優秀だった。 だが年月を重ね、思春期を迎える頃、自分が井の中の蛙だったことを思い知らされた。 ある日母がワルドに告げた、ラ・ヴァリエール家の三女と婚約しなさい、と。 そこで一つ問題が起こった、ワルドは優秀ではあるが、飛び抜けて優秀ではない。 このままではラ・ヴァリエール家から一方的に婚約を破棄されるおそれがあった。 そこでワルドの母は、ワルドを魔法衛士にすべく尽力した、ワルドもまた期待に応えようと必死になって魔法の訓練を積んだ。 その甲斐あってか、ワルドはめきめきと実力を上げ、同世代の貴族からも魔法の腕前では一目置かれるほどになっていた。 ある日のことだ、ワルドは魔法衛士隊の見習いとして、将来の魔法衛士を約束された。 その時の母のうれしそうな顔と、涙をよく覚えている。 だが、その母はなぜか、突然に、何の前触れもなく自殺した。 ワルドは悩んだ、何があったのか、母は殺されたのではないかと思い、何度も母の身辺を調べた。 だが、ワルドに向けて残された一枚の遺書が決定的な証拠となり、自殺として扱われてしまったのだ。 ワルドにはどうしてもそれが納得できなかった、遺書にはワルドに向けて謝るような内容が書かれていたが、謝られるような心当たりなど一切ないのだ。 だから、ワルドは自分が悪かったのではないかと、自分が何かミスをしたのではないかと、ひたすら自分を呪った。 魔法衛士隊の一員となったワルドは、その不満と悩みをごまかすかのように、ひたすら任務に励んだ。 達成困難な任務に挑戦し、いつしかワルドは魔法衛士隊随一の使い手と呼ばれるようになっていた。 どんな栄誉も、ワルドの渇いた心を癒してくれることはなかった。 母の言いつけ通り、誇り高く、そして強くなったワルドだが、王宮の中枢に近づくにつれてその腐敗ぶりが目に入るのだ。 ワルドの領地はトリステインの中でも大きくはない、むしろ小さい部類に入るだろう。 小さいからこそ、ワルドの母は、ワルドを虚飾や汚職に近づけることなく育てることができたのだ。 純粋培養で育てられた花が、王宮の毒に毒され、その心を病ませていくのは時間の問題だった。 そんな時、アルビオンで起こった反乱の噂を耳にした。 レコン・キスタという組織がアルビオン王家に反旗を翻したのだという、しかもその首謀者オリヴァー・クロムウェルは、自らを始祖ブリミルに選ばれた虚無の後継者だと自称している。 虚無の力は、死者をも生き返らせるらしい… ワルドの心が、レコン・キスタへと傾き始めた頃、レコン・キスタからワルドに接触があった。 そして、アンリエッタ姫から、アルビオンのウェールズ皇太子が持っているという手紙の奪還を依頼された時、ワルドはトリステインを裏切る決心をしたのだ。 裏切る決心をして、その情報をレコン・キスタに流したワルドは、王宮に出入りしているトリステイン魔法アカデミーの研究者から、魔法学院で起こった事件の話を聞いた。 アカデミー研究員のエレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール。 彼女の口から、ルイズが死んだことを聞かされたワルドは、心が砕けていくのを感じた。 「君は何なのだ、君は何なのだ?答えてくれ…」 砕けた足と、折れた肋骨が痛む。 その痛みをこらえつつ、ワルドはルイズの頬に手を伸ばした。 頬をなでられたルイズは嬉しそうにほほえむばかりで、何も答えてはくれなかった。 突然、ガササササと音がした。 「!」 ワルドが音のした方を向くと、そこには豚のような鼻を持った亜人、すなわちオーク鬼が群れをなして、ワルドとルイズの二人をみていた。 「くっ」 ワルドはまさに血の気が引く思いだった、左手の義手は砕け、両足の骨も折れ、肋骨は砕かれている。 杖は砕かれどこかに落ち、予備の杖も落下のショックでどこかに飛んでいってしまった。 杖のないメイジは平民と同じ、しかもほとんど動けないような怪我をしているのだ。 ワルドは咄嗟にルイズを抱きしめると、芋虫のように体を動かして、なんとか逃げようとした。 だが、反対側にもオーク鬼が待ちかまえており、逃げ道は無いのだといやでも理解できた。 肘から先が失われた左腕でルイズを抱きかかえ、右手で地面に落ちている石ころを握りしめる。 『なぜ、私はこんなことをしているのだろう?』 ふとそんな疑問が頭をよぎる。 一度ならず、二度も殺そうとした「石仮面」。 それを守ろうとしている、あまりにも滑稽だなと、ワルドは自嘲した。 「フゴォッ」 一匹のオーク鬼がワルドの後ろから近づくと、無造作にワルドの肩をつかんだ。 そのまま軽々と腕を振ると、ワルドの体はまるで紙切れのように宙を舞い、そばに立つ木へと衝突した。 「ぐ はっ!」 体を打ち付けられた衝撃で呼吸が乱れ、ゲホゲホと血が混じった咳が出てきた。 痛みで朦朧とする意識の中、ルイズの姿を探す。 オーク鬼はルイズの髪の毛をつかみ、ルイズを持ち上げて、舐めるようにその体を吟味しているようだった。 ゴフゴフと鼻息をたてつつ、人間にも理解できる下卑た笑みを浮かべ、オーク鬼はルイズの首に手をかけた。 「る…るい…ず…………ルイズーっ!」 ワルドの叫びもむなしく、オーク鬼の手に力がこもる。 そしてルイズの首はめきめきと音を立てて、引きちぎられた。 バキバキと骨の砕ける音と、心臓の鼓動にあわせて頸動脈から吹き出す血。 無造作に投げられ、地面に転がるルイズの首。 「ーーーーーーー!!!!」 ワルドの叫びは声にならなかった。 それをあざ笑うかのように、四匹のオーク鬼は、フゴフゴと鼻息をならしていた。 もう一匹のオーク鬼がルイズの腕に手をかけ、引きちぎろうとした時、異変が起こった。 オーク鬼たちはその異変に気づいていなかった。 ただ、離れたところから、まるで虫けらのように地面に放り投げられたワルドだけが、その一部始終を見ていたのだ。 首が、浮いている。 投げ捨てられたルイズの首が、髪の毛と血管を触手のように伸ばして、宙に浮いている。 ワルドはその光景に恐れを抱かなかった。 むしろ、神々しいとさえ思えた。 ルイズの首に背を向けていたオーク鬼が、ブギッ、と短く悲鳴を上げた。 背中にはルイズの首からのびた血管が突き立って、びくんびくんと震えながら血を吸っているようだった。 隣にいたもう一匹のオーク鬼がその異変に気づくと、手に持っていた棍棒をルイズの首に振り下ろそうとした。 だが、その腕はルイズの首にではなく、地面へと落ちた。 ルイズの髪の毛がオーク鬼の腕にからみつき、文字通り握りつぶしたのだ。 突然のことに反応できず、失った腕を不思議そうに見つめていたオーク鬼だったが、次の瞬間には顔面に突き立った幾本もの髪の毛に血を吸われ、瞬く間に干からびていった。 「ビギイイ!」 「ゴフ、フゴオッ!」 残った二匹のオークが、ルイズの体から手を離した。 その瞬間、首のないルイズの体がびくんと跳ね起きて、オーク鬼の心臓を右手で突き刺した。 ルイズの頭からのびた血管が、体の首へと突き刺さり、二つに分かれていた体が一つになっていく。 「ビキイイイイイイ!」 悲鳴を上げて逃げようとしたオーク鬼が、背中を向けた瞬間、ルイズの腕がオーク鬼の背中に突き刺さった。 動きの止まったオーク鬼の体から、勢いよく背骨を引き抜きつつ、もう片方の手で血を吸っていく。 いつの間にか、ルイズの首は完全に再生し、傷跡一つ残されていなかった。 あたりにまき散らされたオーク鬼の血、肉片、干からびた体。 ワルドはただ、呆然とそれを見ていた。 空を見上げていたルイズが、髪の毛をかき上げて背中に流すと、全裸のまま堂々とワルドに近づいた。 地面にはいつくばり、ルイズを見上げているワルド。 見下ろすもの、見上げるものが逆になっていたが、ワルドは不思議と恐れを感じなかった。 ルイズはワルドの体を仰向けにすると、脇腹に指を当てて、ずぶりと突き刺した。 「ぐ…」 体の中に何かが侵入する違和感に顔をしかめたが、ワルドはそれ以上何も言わず、ルイズにされるがままになっていた。 指が引き抜かれた時には、肋骨から感じられていた痛みが消えていた。 次にワルドの足に指を差し込む、右足は単純骨折だったが、左足は複雑骨折になっており、一部は皮膚を突き破っていた。 慎重に、やり直しのきかないパズルを組み立てるように、骨の位置を調節していく。 しばらくすると、痛みこそまだ残っているものの、無理をすれば立てるぐらいにワルドの足は回復していた。 内出血が酷いため、ワルドの上着を脱がせてそれを破り、足に添えた添え木と一緒に巻き付けた。 ワルドはずっと黙ってそれを受けていた。 一通りの処置が終わると、ルイズは吸血馬の遺骸…といっても風化して砂になった骨だが、その中からかろうじて原形をとどめている短い円筒形の骨を拾い集めた。 その骨を手首と足首に差し込むと、ルイズの体は骨の分だけ伸びる。 さきほどより身長が5サントほど高くなっただろうかと、ルイズの姿を見ながらワルドが考えた。 「ここは戦場に近すぎるわ」 そう言ってラ・ロシェール方面の空を見る。 グリフォンや竜がラ・ロシェールの高台から飛び立ち、周囲を旋回しつつ警戒しているのがわかる。 ルイズは自分より背の高いワルドを背負い、森の奥へと足を進めていった。 ルイズの背に揺られながら、ワルドがつぶやく。 「なぜだい?」 その一言には、ワルドを殺さなかったこと、石仮面と呼ばれている傭兵の存在、そして吸血鬼化した理由など、思いつく限りのすべての疑問が込められていた。 それが何となく感じられたから、ルイズは短く、一言だけ答えた。 「運命が残酷なのは、貴方だけじゃないわ」 背負われているワルドからは、ルイズの表情は見えない。 ルイズは歩きながら、ほんの少しだけ、涙を流していた。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/3981.html
684 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 10 44 ID FxsN43qS 「それで、サイトの従者になりたいから、わたしの許可がほしいと」 ルイズは目の前の自分よりも小さい少女、タバサを睨む。 いきなり部屋にきたタバサは、これまたいきなりそんなことを言いだした。 「だめ?」 「ダメに決まってるでしょ!」 「そう」 何日か前に起こった水精霊騎士隊と空中装甲騎士団との喧嘩で サイトは女性からの評価が暴落した。 ルイズは密かにそのことをとても喜んでいた。 ライバルが減った、これはとてもよい結果だった。 なのにいま目の前には、最も恐れている相手のひとりがいる。 しかもなんと自らサイトの従者になると言ってきているのだ。 これはまずい! なんといってもタバサは小さい女の子なのだ。 そう、自分の唯一の武器である『小さい女の子』と見事にかぶる。 「そういうことだから早く帰ってちょうだい」 ここでいままで黙っていたサイトが口を出してくる。 「まあ、別にいいじゃないか」 「サイトは黙ってて!」 「タバサの話だと、困ったことがあったら助けるとか その程度だっていうし、いいんじゃね」 ルイズは「人の気も知らないで…」と、ワナワナと身体をふるわせた。 「それにいまだって、字の勉強教えてもらってるし 従者になってもならなくても、あんまかわんねーしさ」 「いまなんつった!」 「ん、だからかわんねーしって」 「違う」 そこでサイトはハッと自分のミスに気づいた。 「ふ〜ん、そうなんだ。 まだ、タバサに字を教えてもらってたんだ〜」 「あ、いや…図書館にいくと、よくタバサがいるからさ… それで教えてくれるって言うから、ひとりでするよりも効率いいだろ」 必死に弁解する。 「図書館で毎日…ででで、デートしてたんだ」 すでに妄想が混じり、こちらの話はきこえていない。 サイトは「あー、この前の怪我がやっと完治したのに…」と思いながら すぐ襲ってくるであろうお仕置きを覚悟した。 ルイズが怒りにまかせて杖を振りかざして叫ぶ。 「なら、いっそタバサの部屋で寝泊りすればいいじゃない!」 ルイズにとっては痛恨のミスであった。 「なら、今日からサイトはわたしの部屋で寝泊りさせる」 「へ?」 「はい?」 ふたりはタバサを注目する。 「いま『なら、いっそタバサの部屋で寝泊りすればいいじゃない!』と 言ったから、そうすることにする」 「ち、違うの。今のは、なんていうか…ほら、その…」 しかしタバサの行動は迅速だった。 ルイズが返答に困っているなか、サイトの手をとってすぐさま部屋をでていく。 「あ、ま…」 右手を扉へと向けるがバタンと閉じる音がして、部屋に自分ひとりだけとり残される。 「あれ…あれ…?」 この急展開に頭が混乱し、ルイズはその場で座り込んで呆然となる。 それは洗濯を終えたシエスタが戻ってくるまで続いた。 685 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 12 09 ID FxsN43qS 「つまり…サイトさんをとられちゃったと」 戻ってきたシエスタは、扉をあけると床で座り込むルイズをみつけ 事情をきくなり彼女を叱りだした。 「だって…だって…」 オロオロするルイズの両肩に手をおいてシエスタは言った。 「かならず今日中にサイトさんをここに連れ戻しますよ」 「ど、どうして今日中なの?」 さすがに今日「やっぱりサイト返してください」と言いにいくのは どうかと思うルイズだったが、シエスタの次の言葉で事態の深刻さを理解した。 「サイトさんはどこで寝るんですか?」 まさか床で寝かせるなんてことはないだろう。 するとタバサと同じベットで寝るのは必然。 ルイズの顔から血の気がひいていく。 「それだけじゃないんですよ」 「そ、それだけじゃないの…」 これ以上なにがあるのだろう、ルイズには想像もできない。 「ミス・タバサのベットを見たことがありますが…」 「うん…」 「あのベットはシングルなんです」 「だ、だから…?」 まだ気づかないルイズにシエスタが苛立ちながらも答える。 「つまりシングルベットでふたり寝ると、そりゃもう…とっても密着しちゃうんですよ!」 「はうっ…」 ルイズはヨロヨロと後ずさりしてベットへ倒れこむ。 「し、シエスタどうしよう」 それからふたりはサイト奪還作戦に花を咲かせたのであった。 686 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 14 07 ID FxsN43qS 「殺風景な部屋でごめん」 「いや、そんなことないぜ」 タバサの部屋は本棚がある以外は、必要最低限のものしか置かれていない。 「好きな場所に座って」 サイトはとりあえずベットに腰掛ける。 で、サイトは気づく。 「タバサ…この部屋ってベットこれだけだよね…」 「うん」 「それで俺はどこへ寝ることになるのでしょうか?」 「ここ」 タバサはサイトを指差す。正確にはサイトが座っているベットを。 「で、でもふたりで寝るには窮屈じゃないかな? 俺、床で寝ようか? 慣れてるし」 タバサは首を横に振るとサイトにベットへ横になるように促す。 サイトが横になるとタバサもベットに横になった。 「大丈夫、ふたり寝れる」 たしかに大丈夫である。 しかしサイトは「俺は大丈夫なのか?」と別の心配をかかえる。 みごとにタバサと密着している。 (この状態で一晩耐えられるのか俺は…否、無理だ!) 即決で結論を導き出す。 (タバサには悪いけど隙をみてコッソリかえるか) タバサはティファニアとは対を成す禁断の果実である。 もし彼女に手を出せばルイズがどんなに怒り狂うか。 ティファニアに手を出せば「やっぱり大きい胸がいいんだ」と怒る。 タバサに手を出せば「自分よりも小さい子に!」と怒るだろう。 だが目の前に一緒に横になるタバサをみると、どうしようもない気分になった。 なんか今すぐに襲いたくなってくる。 (俺の理性よ、いまこそ奮いたて!) 「サイト」 (はうっ…無理です…ごめんなさい…) タバサの純真無垢な瞳で見つめられたサイトはついに彼女を抱きしめてしまう。 「あ…」 「た、タバサ…」 そのとき、サイトの服からコインがひとつ床に落ちてチャリーンとなる。 それは先日買い物をしたときのお釣りのお金であった。 687 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 15 37 ID FxsN43qS ルイズとシエスタはタバサの部屋の前にやってきた。 結局のところ、とにかく現地行ったほうがいいという結論に達したからだ。 ルイズとシエスタはタバサの部屋の扉に聞き耳をたてる。 それを目撃した女生徒たちから不審な目を向けられたが ふたりは全力で無視して中の様子に集中した。 『へへっ、どうだ? 思ったよりも楽しいだろ』 『うん』 どうやら中ではなにかが行われているようである。 『やっぱりタバサなら素質あると思ったよ。もうこんなに上手くなってさ』 『サイトの教え方が上手だから』 ルイズとシエスタが顔を見合わせる。 「な、なにの素質があると言ってるんでしょうか?」 「し、知らないわよ」 ふたりは顔を赤くする。 『うっ、た、たんま…タバサ許してくれ! そこをせめられたら俺…』 『ダメ、これで終わり』 『はぁ〜』 サイトはなんとも切なげにため息をつく。 『しかし、続けて五回はさすがに疲れたな』 『もう一回』 『げ、元気だなタバサ…そんなに気に入ったのかコレが?』 『うん、大好き』 扉の前のふたりは限界が近づいていた。 「ごごご、五回ですって! なにが五回なのよ!」 「それにミス・タバサはまだまだ元気だそうですよ。 しかもおねだりまでしちゃって…なにがそんなに気に入ったんでしょうね!」 ルイズの目に嫉妬の炎が宿る。 シエスタも突撃体制を整える。 次の瞬間、ふたりは扉を蹴飛ばして中へと突入した。 「サイト! あんたタバサ相手になにをしてるのよ!」 「サイトさん酷いです! わたしというものがありながら、きゃ」 シエスタの言葉が気に入らなかったルイズはシエスタの足を払って転ばす。 「なに…やってんだお前ら」 サイトとタバサがこちらをみている。 ふたりは床に座っていた。もちろん服もきちんと着ている。 「あれ…」 「な、なにもしていませんでしたね…」 床に座るふたりの間には一枚の紙とコインが何枚か置かれているだけだった。 「あんたたちなにしてたの?」 「オセロしてたんだ」 「オセロ?」 「そっ、俺の国のゲームさ」 そういうとサイトはオセロのルールを教えだした。 「ふーん、交互にコインを置いて、両端を挟むことでひっくりかえせるのね」 「わー、なんか面白そうですね」 ルイズとシエスタはオセロにすっかり夢中になる。 「これから早速部屋に戻って勝負よ!」 「お、おい…」 「わたしとも勝負してくださいね、サイトさん♪」 サイトはルイズとシエスタに引っ張られて部屋の出口へと引きずられていく。 「タバサ、また今度な」 「はい」 タバサはサイトに向かって笑顔をつくり手を振る。 結局は一晩どころか数時間しかサイトと一緒にいられなかったが タバサはとても満足した気分に包まれていた。 688 :コインに隠された真実:2007/08/31(金) 01 17 02 ID FxsN43qS ひとりとなった部屋でタバサは床に置かれた紙とコインと拾い上げた。 その後ベットの前にやってくると、じっと一点を見つめ続ける。 そこにはタバサが『女』となった証の真っ赤な血のシミが残されていた。 手で首筋に触れる。 そこにはサイトにつけられたキスマークがあった。 「シーツかえなきゃ」 タバサはそうつぶやくとベットに倒れこむ。 「でも…今日だけはこのまま寝よう」 ベットに残ったサイトの温もりに抱かれてタバサは眠りについた。
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1419.html
みずもぐら 夜が明け、朝となりました。痛ましくもナイトコスモさんの無残な死体が見つかったようです みずもぐら chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください ナイトコスモ つぎの村でお会いしましょう good luck みずもぐら 3日目の朝です 1 (もぐら村) みずもぐら -----------スタート-------------- 1 (もぐら村) せんこ おそよーございますー えるりん○でした! やっぱり多弁かつ村まとめそうな人に持ってかれると狼だと怖い村ぽしから占いましたー 1 (もぐら村) ミクかわいい おはようございます、包帯屋占い エルレイナ さんの本日の運勢は○村人○です 理由:初回なので大した理由ではありませんが、静かな印象を受けたので怪しんでみました。 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒CO かこちんさん結果 ○でした 1 (もぐら村) ミクかわいい だぶ○!! 1 (もぐら村) アルフィル 白進行か 1 (もぐら村) エルレイナ お弁当一丁! 1 (もぐら村) せんこ おや 確白だ 1 (もぐら村) ミクかわいい えるりんてエルレイナさんのことです」? 1 (もぐら村) アルフィル って、エルレイナさん確定白 1 (もぐら村) エルレイナ 正式名で 1 (もぐら村) せんこ あ ごめんごめん そうだよ 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 占いの中に狼がいますね・・・。 1 (もぐら村) MB お 両方ともナイス占い 1 (もぐら村) エルレイナ いったほうがいいね~ ROWLEYS メモOKです 1 (もぐら村) ミクかわいい 本物の占い師ならちゃんと言って欲しいな~ 1 (もぐら村) エルレイナ そして困りました 1 (もぐら村) オペこ さぁ引っ張ってくれ 1 (もぐら村) シエスタXX 確定○きたか 3 (天界部屋) ナイトコスモ イン 1 (もぐら村) エルレイナ 超うたがってたナイトコスモさんかまれました 1 (もぐら村) デジュー どうもミクさんは僕が占いだと勘違いしながら自分も占いCOしたようなんですよね。狼が3人目でCOするとは思えないのでここは真狂のどちらかだと見ます 1 (もぐら村) デジュー あとシエスタさんが寡黙に見えました。シエスタさんも僕が占いだと勘違いしたみたいなんですがそこでスライドだと決めつけるのはちょっとあやしい気がします ROWLEYS 寡黙っぽい感じでしたもんね 3 (天界部屋) みずもぐら おつおついん 1 (もぐら村) ROWLEYS あぁん 3 (天界部屋) かこちん リン おぶじょいとい 3 (天界部屋) ラエスリール おつさまー 1 (もぐら村) cozy じゃあ、エルレイナさん護衛でいいですね。狩人は 1 (もぐら村) せんこ うちはいつもこんなんだから(・ω・`)ゴメンネ 1 (もぐら村) シエスタXX 共有いるとおもってたw 3 (天界部屋) かこちん おつかりん 1 (もぐら村) エルレイナ 昨日のナイトさんの霊どちらか自由でいいかと 狼も初日ではどちらかわからないはず 3 (天界部屋) みずもぐら 最近コスモさんが速攻噛まれる印象 1 (もぐら村) デジュー 占いで確白一人 3 (天界部屋) fles ちとVM入れなおしたいので 今日はおちまーす 1 (もぐら村) エルレイナ これが狼目線の発言にみえたから 1 (もぐら村) エルレイナ 今日つっこむつもりだったのにな… 3 (天界部屋) みずもぐら はーい、おつかれさまね 1 (もぐら村) シンクロ 本日は霊媒釣り続行ですかね? 3 (天界部屋) fles お疲れ様でしたorz 1 (もぐら村) エルレイナ 霊真狂みえてんじゃね?的に 1 (もぐら村) アルフィル ローラーは続行だとおもいます 1 (もぐら村) エルレイナ 霊吊りですね~ 1 (もぐら村) デジュー ですねー 1 (もぐら村) ROWLEYS 流れからいくとそうなりますね 霊ロラ 1 (もぐら村) MB 今日もロラですね 1 (もぐら村) シンクロ かこちんさんが狼だと思っていた自分としては うーむですが。 1 (もぐら村) シエスタXX ロラ続行でいいかと 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒釣り了解です 1 (もぐら村) デジュー 明日はグレーから吊ることになるので 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 占いの中に狼いますので 1 (もぐら村) cozy 偽占い師は●なんて出せませんよね 1 (もぐら村) シンクロ がんばってくださいね 1 (もぐら村) デジュー 各自灰考察しておいてほしいですねー 3 (天界部屋) ナイトコスモ いつもは狼に注目されないように発言控えめにしているが つい確率的に有利なように発言多めになってしまったw今回 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒がいなくなった後は 1 (もぐら村) シエスタXX シンクロさん視点だと 1 (もぐら村) エルレイナ 霊媒2だから出せるよ~ 1 (もぐら村) せんこ んーそうかねぇ? 1 (もぐら村) シンクロ 黒出しありえるかもしれないです 1 (もぐら村) エルレイナ 偽でも黒は~ 1 (もぐら村) アルフィル 共有いないし、だせるんじゃないかな 1 (もぐら村) ROWLEYS ん?ほんとに占いのなかに狼いないのかなぁ… 1 (もぐら村) エルレイナ もうどうせ今日霊吊るし 1 (もぐら村) シエスタXX オオカミは占いにいるのか 1 (もぐら村) シンクロ 占いの中に 1 (もぐら村) オペこ シンクロさんはなんで占いに狼だと分かったんでしょう 1 (もぐら村) エルレイナ シンクロさんしんじるなら 1 (もぐら村) シンクロ 狼いますね 1 (もぐら村) ミクかわいい あくまでシンクロさん視点、ということで 1 (もぐら村) エルレイナ 占いの中に狼 1 (もぐら村) シンクロ かこちんさんが○ ということは 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 かこちんさん 狂人 1 (もぐら村) MB ここで偽が●出しちゃうと役職と●ロラで狼詰みの可能性ありますからね 1 (もぐら村) シンクロ 狼2 狂人1 1 (もぐら村) デジュー 占いは真狼で見てた方が安全にすすめるかなー 1 (もぐら村) オペこ あぁーなるほど 霊媒でしたか これは失礼 1 (もぐら村) シンクロ なので 占いが真狼で出ている ということに。 1 (もぐら村) cozy 占いに狼がいると、余計に●は出せませんね 1 (もぐら村) MB だから早めの●はかなり信用度高いんです 3 (天界部屋) かこちん シンクロさん●っぽいんだけどなぁ・・・ 1 (もぐら村) アルフィル なるほど・・・ 1 (もぐら村) MB あ 1 (もぐら村) シエスタXX コスモさんが噛まれたのはなぜだろうか 3 (天界部屋) ナイトコスモ このあとの発言予定では狼の囲いについて発言して占いが狼だった場合囲いを躊躇するように狼にプレッシャーあたえる発言予定だったw 1 (もぐら村) ROWLEYS 狩探し? 1 (もぐら村) MB 言わなければよかった… 真占いさんがンばってください… 1 (もぐら村) ミクかわいい かりんちゅ狙いかなあ 1 (もぐら村) デジュー 明日●出ると展開進むんだけどなー 1 (もぐら村) せんこ 逆にうち最速●は最近の村の動向からするとすごい疑われるイメージ・・・ 3 (天界部屋) かこちん あの発言は占いには狼いないって言ってるような発言だなぁ 1 (もぐら村) エルレイナ コスモさんおもいっきり疑ってただけにびっくり 1 (もぐら村) せんこ 出なくてよかったとか思っちゃったしw 1 (もぐら村) エルレイナ 霊いなくなるから 1 (もぐら村) シエスタXX 霊媒ロラ押してたからかな 1 (もぐら村) ミクかわいい もう潜伏どころはないですし、●出せるだけよいと思いますが・・ 1 (もぐら村) エルレイナ 出そうですね 1 (もぐら村) cozy 占いなんて護衛しなくていいですからね 1 (もぐら村) エルレイナ いや 1 (もぐら村) デジュー 明日●出すってことは次の日その占い吊っていいんですよ 1 (もぐら村) エルレイナ 真ぽいと思うほうを 1 (もぐら村) エルレイナ 護衛もあり 1 (もぐら村) ROWLEYS 仕事が終わったことになりますもんね、真だとしても 1 (もぐら村) デジュー 確実に狼1人消えますから 1 (もぐら村) MB そうですね ●出した占いはお仕事終了ですので 1 (もぐら村) シエスタXX 護衛先はまかせるさ みずもぐら 残り時間2分です 1 (もぐら村) デジュー 偽は●出せないんじゃないかなー 1 (もぐら村) cozy 明日2人とも●出せばいいんです 1 (もぐら村) エルレイナ 占いは確実にロラだから、ロラのタイミングとかで出してきそうですね 1 (もぐら村) せんこ 出そうと思って出るもんじゃないwww 3 (天界部屋) かこちん 占いに●が居るという発言を強調しているシンクロさんをどうみるか 1 (もぐら村) デジュー それは狼詰んでるw 1 (もぐら村) デジュー では確認、今日は霊媒のシンクロさん吊りで 1 (もぐら村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン そうですね 1 (もぐら村) エルレイナ 了解~ 1 (もぐら村) ミクかわいい 了解~ みずもぐら 残り時間あと1分です 1 (もぐら村) アルフィル シンクロさん吊り了解! 1 (もぐら村) シエスタXX 個人的にせんこさん真にみてるんだけどなー 1 (もぐら村) せんこ ういちょー 1 (もぐら村) デジュー まぁ、明日も○進行だと思うので 1 (もぐら村) エルレイナ わたしはまだ半々かな 1 (もぐら村) MB あ ちなみにこの展開で●出した占いの対抗の○は確定白になりますので 覚えておいてください 1 (もぐら村) cozy 減るもんじゃなし、●なんてばんばん出してください 1 (もぐら村) デジュー 灰考察しっかりしましょ 1 (もぐら村) ROWLEYS うちも半々ですね 真偽 1 (もぐら村) オペこ 今のところは判別のつけようがないかな みずもぐら 残り時間あと30秒です 1 (もぐら村) シンクロ 村側がんばってくださいねorz>狂人の道連れのせいで狼判明できなかったので。 1 (もぐら村) シエスタXX まあ俺も大差ないけどね 1 (もぐら村) シンクロ >霊媒ローラーなので。 3 (天界部屋) かこちん みぃぷさんの今の発言囲いをしろっていう狼臭い みずもぐら 日は落ちて、村人たちは今日の処刑者を決めなくてはいけません。 1 (もぐら村) みずもぐら ------STOP----------STOP------ 1 (もぐら村) みずもぐら ------STOP----------STOP------ みずもぐら 各人は処刑する人の名をTELLでお願いします 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら ----会話可能時間です---- (T) ミクかわいい シンクロさんでお願いします~ (T) アルフィル シンクロさんに投票 (T) ROWLEYS シンクロさんでお願いしますー (T) エルレイナ シンクロさんで~ 2 (狼がぶがぶ) せんこ んー 2 (狼がぶがぶ) オペこ でお願いします。 (T) デジュー シンクロさん吊ります。変態は吊らないとねー 2 (狼がぶがぶ) オペこ んーむ 3 (天界部屋) かこちん まぁよく考えたら運がよくないと無理か・・・ (T) cozy シンクロさんに1票 (T) シエスタXX シンクロさんで (T) シンクロ 「ミクかわいい」さんに「投票」します どちらが狼かわからないですorz 2 (狼がぶがぶ) せんこ シエスタさん逆にうち狼と見てるんじゃないかなと思ったり 2 (狼がぶがぶ) オペこ なるほど 2 (狼がぶがぶ) オペこ 「信じてるよ~」 2 (狼がぶがぶ) せんこ んで、うちを真といえば噛まれる可能性が少なくなって安心な狩人 と大胆予想 2 (狼がぶがぶ) オペこ という揺さぶりですか 2 (狼がぶがぶ) オペこ よっっしゃ!噛みましょう! (T) MB シンクロさんに投票します (T) かこちん 村長を吊りたいです>< 2 (狼がぶがぶ) せんこ ここで噛むのあらかさまかなぁw 2 (狼がぶがぶ) せんこ あからさまでした (T) エルレイナ まさかの確白orz…短命確定です 2 (狼がぶがぶ) せんこ とりあえずしんくろさんに投票して・・・ と (T) せんこ しんくろさんでー みずもぐら 残り時間あと1分です (T) オペこ シンクロさんでお願いします。 2 (狼がぶがぶ) オペこ 「早くも真占いを見つけたらしい村人を狙った狼」 みずもぐら 残り時間あと30秒です 2 (狼がぶがぶ) オペこ きっとこれで行けるはず! 2 (狼がぶがぶ) せんこ MBさんがやたらゆさぶりかけてくるなぁ 2 (狼がぶがぶ) オペこ ふむ 3 (天界部屋) みずもぐら いやぁ、GMはにやにやできますなぁ 2 (狼がぶがぶ) せんこ ただ目立ってるから護衛対象にもなりそう シンクロ 10票 ミクかわいい 1票 みずもぐら 村人たちの話し合いによりシンクロさんは処刑されてしまいました みずもぐら chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください みずもぐら まもなく夜となり狼たちの時間です。各々狼に怯えつつも推理し、明日の昼へと備えましょう みずもぐら 役職の方はTELLをお願いします 2 (狼がぶがぶ) せんこ えるりんも護衛してるかもなぁw (T) シエスタXX メーデーメーデー!エルレイナ防衛戦が狼軍に突破されそうです!至急応援を! 3 (天界部屋) かこちん しゃうと乙 (T) シエスタXX えーと護衛でいいんだよね? 3 (天界部屋) かこちん GMはいいよね!ドSじゃないと・・・ (T) ミクかわいい 占いです、 cozy さんの明日の運勢を教えてくださいな~ 2 (狼がぶがぶ) オペこ cozy MB デジュー は●を出すのは云々と 2 (狼がぶがぶ) せんこ うむー (T) シエスタXX え、あ、そうですw 3 (天界部屋) かこちん おせっかい焼きがGMすると怖いんですよねぇ (T) シエスタXX はずかしいじゃんw 3 (天界部屋) シンクロ ビクンビクン (T) シエスタXX おk,しっかり支援を頼む 2 (狼がぶがぶ) オペこ 噛みどうしましょう (T) エルレイナ 叫ぶの好きだなぁ…イカ男はw 2 (狼がぶがぶ) せんこ まかせるw (T) ミクかわいい 能力の結果、cozyさんは村人だったようです 3 (天界部屋) かこちん m9 3 (天界部屋) ナイトコスモ いらっしゃい 3 (天界部屋) かこちん いらっしゃい! 2 (狼がぶがぶ) オペこ 思い立ったが、の精神で (T) ミクかわいい (* ω )ゞωモギモギ!! (T) シエスタXX いやぁ、ちょっと勘違いするとあぶないからね・・・w 3 (天界部屋) シンクロ カコティンさんェ・・・ 3 (天界部屋) かこちん 霊能CO シンクロ● 3 (天界部屋) ラエスリール おつさまー 2 (狼がぶがぶ) オペこ シエスタさんでいいでしょうか 2 (狼がぶがぶ) せんこ あるふぃるさん静かだから占うかなぁ 2 (狼がぶがぶ) せんこ おっけおっけー 2 (狼がぶがぶ) オペこ ういっす 2 (狼がぶがぶ) オペこ ではいってきます 1 (もぐら村) せんこ おそよーございまーす あるふぃるさん○でした! 1 (もぐら村) せんこ アッ 2 (狼がぶがぶ) せんこ ヤッチャッタ 3 (天界部屋) かこちん シンクロさん的に残りの狼なんだと思います? 3 (天界部屋) かこちん 誰 か 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら まだだ、まだ新が明日の準備をしてるだけと (T) オペこ シエスタXXさんを噛みます。レロレロ 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら おもわれる 2 (狼がぶがぶ) オペこ うひょおおおおおおおおおおお (T) オペこ 最後まで舐めて噛んじゃだめだよ! 3 (天界部屋) かこちん せんこ 狼? では狂人どこ行ったー 3 (天界部屋) シンクロ せんこさんですかね・・・。 3 (天界部屋) シンクロ かこちんさんですね>狂人 (T) エルレイナ せんちゃん……w 2 (狼がぶがぶ) せんこ おそよーございまーす あるふぃるさん○でした! ここまで打ってエンター押したようわああん やたらステ度が高かったのでうちロラされる前に真贋つけたかった・・・ 2 (狼がぶがぶ) せんこ こうかなぁ 3 (天界部屋) かこちん 私リア狂の素村だったらどうする? 2 (狼がぶがぶ) オペこ あれ 2 (狼がぶがぶ) せんこ 誤爆したの初めてかもwww 2 (狼がぶがぶ) オペこ これ真が私占ったら試合終了じゃ 3 (天界部屋) シンクロ それはない 3 (天界部屋) シンクロ と信じます;; 3 (天界部屋) ナイトコスモ もしもせんこさん狼ならそろそろ囲いやってくるかも みずもぐら 残り時間あと1分です 2 (狼がぶがぶ) せんこ んむす どのみちきっついよ 3 (天界部屋) かこちん ログからcozyさんが狼っぽいとおもったが 2 (狼がぶがぶ) オペこ うひょおおおおおおおお 2 (狼がぶがぶ) オペこ テンション上がってきた↓ 3 (天界部屋) ラエスリール cozyさん村だと思うなあ 2 (狼がぶがぶ) せんこ その前にみくさんアタックしたほうがよかったかな・・・w 3 (天界部屋) ラエスリール なんとなくですが みずもぐら 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) かこちん デジューさんを占ってきそう 3 (天界部屋) かこちん ひっぱり役だし・・・ (T) エルレイナ MBさんは村きめうちでいいかなぁ 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら ------会話STOP------- 占い cozy ○ 護衛 エルレイナ 噛み シエスタXX 2日目へ 4日目へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8009.html
前ページゼロと魔獣のような悪魔 ゼロと魔獣のような悪魔―3 使い魔生活の始まりー1 うっすらと夜が明け、カーテンの隙間から光が差し込んでくる。 「……」 眩しさを感じ顔をしかめてビーニャは寝返りをうつ。 光に背を向けてまた寝ようかとも考えたが、床の硬さが寝るに至るまでに意識を安らかにさせてくれない。 薄眼を開けてしばらくぼけっとしていたが、こうしていても仕方がないのでやむなく起きようと上半身を起こす。 ぴき…ごきぐき…… 「あいったたた…」 硬い床の上に寝ていた所為だろう。 身体の各所が変に固まっていて少し動かすだけで痛みが走る。 それでもそのままにはしておけないので我慢しながらゆっくりと体をほぐしていく。 手足をほぐし、首をまわして寝違いを正す。 そして背伸びを ビキッ 「!!!!!あいっつ!!」 しようと両手を上にあげて伸びをしようとした瞬間、するどい痛みがビーニャを突き抜けた。 「~~~~~~!!」 背中を擦りながらしばらく蹲り、ふと目を横にやれば天蓋付きのベッドがある。 立ち上がって見ればベッドでは自分がこうなっている元凶、桃色チビことルイズがすやすやと眠っていた。 (こっちは堅い床で寝て体中痛いってのに!) まだ背中をさする。目尻にはうっすらと痛みによる涙も浮かんでいる。 なのにこいつは柔らかで大きなベッドで夢心地。 それを見ているうちに意識もはっきりして昨日のいざこざも思い出してきた。 「…ムカツク」 テーブルの上に置いてあるランプをつかんでベッドに近づく。 ルイズはやはり起きる気配は無い。 「すぅ……う…ん…」 部屋にうっすらと差し込む光が眩しいのか、寝返りをうって背中を見せる。 「……」 全くの無防備だ。 これで頭めがけて何回か殴りつければ簡単にコイツは死ぬだろう。 そうすればこの左手の変な文字消えてアタシは自由、こんなとこさっさとおさらばできる。 すっ、とランプを顔に振りおろせる位置に上げる。 「……?」 だが、どうにもそれから動く気がしない。 なんだかこのまま振り下ろして、その後に起こることが、ルイズがどうなるかを考えていまいそれが全く楽しめそうにないのだ。 いや、むしろ非常に不快になりそうなのだ。 (?……あれ……) 普段の自分なら躊躇せずにやれた筈。 これは一体どうしたことだろう。 しかもいつの間にか振り上げたランプを下ろしている自分がいる。 「……」 「んー……」 そんな目の前でルイズがこちらに寝返りをして顔がこっちを向く。 (…アホくさ。 別に今じゃなくてもいいわね。 殺そうと思えばこんだけ隙だらけならいつでも殺せそうだし) ルイズの顔を見ているうちに昨日の契約を思い出した。 (……おぇっ) 何が悲しくてこんな奴とキスしなくてはならなかったのか、魔力が満ちてたら有無を言わさず消しとばしていた。 (でもあれは仕方なかったのよ。 あそこで騒ぎ立てるより大人しくしているように見せかけて、後から手のひら返してやれば。うん) 自分で納得するとビーニャはランプをテーブルに戻した。 「あーあ」 ぼりぼりと頭をかきながらイスにどっかりと腰かける。 そうしてどうしたもんかなと考えた矢先、ふと自分の恰好が気になった。 白い飾り気のない地味なパンティ、上はこれまた素っ気ないキャミソール。 (そういやアタシ昨日からこのまんまよね…) 下着姿で学園のあちこちを走り回っていたのだ。 レイム様にはとても見せられないけど、人間のガキなんかに見られても恥ずかしくもなんともないし。 「とは言っても、服なんて無いわよねぇ…」 気付いた時にはこの下着姿だった。 自分の来てきた服はどこへやら、多分服の各所に仕込んである道具や武器のナイフもろとも保管されているだろう。 もし手元に戻ってきても果たして着ることはできるかどうかも不安だ。 ズタボロで血でもついているような服はご免だし。 どうしたもんかと部屋を見渡すとイスに引っ掛けてある女子用の制服が目に入った。 (あ、これコイツが脱ぎっぱなしにしてたやつ) 手にとってしげしげと眺める。 (そういえば背丈も同じぐらいだし…着れるかな?) ごそごそとブラウスを着てボタンを留める。 悪くない。 胸が少しだけきついぐらいだ。 スカートも穿いてみるとこれも大丈夫、ウエストがきついだけ。 くるっと回ってみる。 今までこんな服は着たことがなかったのでなんだか新鮮な気分だ。 今日はこれでいこうとイスに腰掛けると扉の向こうからノックが聞こえた。 「おはようございます。お洋服をお持ちしました」 話し方から察するにおそらく小間使いの使用人だろう。 昨日走り回ってるときにそれらしいのを結構見たし。 しかしたかが服ごときでいちいち使用人参上とは良い御身分だ。さすが金に物を言わせる馬鹿な貴族のおガキ様が通う学園と言ったところか。 あ、そうだ。 受け取って良い感じの服だったらアタシが貰おう。 イスから立ち上がりドアに手をかける。 「はいはい。今開けるわよ」 ガチャリと錠を解除してドアを開けた。 「きゃあ!」 「あ?」 ドアを開ければ目の前には黒髪の女。 恰好からしてメイドというやつだろう。 だが、それがなぜか尻もちをついてこちらを見上げているのだ。 「?服もって来たんじゃないの?」 腰を抜かしているメイドに手を伸ばして掴まれという仕草をする。 「え、あ、すみません! …ちょっとびっくりしてしまいまして」 「は?びっくりってなによ」 「扉を開けた時に制服が目に入ったので、てっきりミス・ヴァリエールかと思ったのですが…」 「顔見たらアタシでしたーってわけね。 何も転ぶほど驚くことは無いんじゃない? …アンタの名前は?」 つかまれと手を伸ばし、シエスタが手を取って立ち上がる。 「すみません。私の名前はシエスタと申します」 「んーシエスタね…っと」 ビーニャがシエスタを起こした時、何やら抱えている物に目をやる。 「そういや何か持って来たって?服らしいけど」 「あ、そうでした。 こちらのお洋服の修繕と洗濯が終わったのでお届けに来たんです」 そう言ってシエスタが畳まれていた服を拡げて見せる。 「あっ!その服!」 てっきりルイズの物かと思いきや目の前に現れたソレはビーニャの物だった。 ぐわしと服を掴んでまじまじと見つめる。 シエスタがびくっと驚いたようだがそれどころではない。 半ば諦めかけていた服だったので喜びも格別だ。 「ん~!良かった~!」 シエスタから奪い取るようにして受け取った服を抱きしめて頬ずりするビーニャ。 驚いていたシエスタもそのビーニャの表情を見て笑顔になる。 「思い入れのあるお洋服なんですか?」 その言葉ににぱっと笑顔を向ける。 「その通りよ! これは一番最初にレイム様に貰った物なんだから!」 かなりご機嫌だ。 そんなビーニャにシエスタがふとした疑問を質問してみる。 「そのレイムさんとはどのような方なんでしょうか?」 様、と呼んでいることからここに来る前のビーニャの目上の人だと想像したのだが、 「決まってるじゃない!」 シエスタに向けて大きな声で返事する。 「アタシのご主人様! 悪魔たちを支配する存在! とっても強くて頭も良くて素敵な大魔王様よ!」 「…え?」 流石にこの答えにはシエスタも言葉を失いかけた。 よりにもよって「悪魔」と来たものだ。 どう反応すれば良いのか正直困ってしまう。 悪魔なんておとぎ話の中でしか聞かない存在なのに、それが彼女の元ご主人様だったと言われても。 (…!そうだ! きっと「悪魔みたい」な人なんだ!) と、それはそれで問題大有りなのだがシエスタはそう自分に納得させることにした。 「ところでこの服直してくれたのってアンタ?」 「あ、どこかまずいところでもあったでしょうか?」 気に入っていた服ならば個人のこだわりの部分などもあったかもしれない、 「全然問題無し!正直言って助かったわ。 アタシ細かい裁縫とか駄目なのよー。 やっても見たんだけどうまくいかなくてさー」 (何となく分かる気が…) 心の中で思っても言わない。 「感謝するわ。 あ、そうだ!アンタのこと気に入ったから何か願い事があるなら叶えられるもの だったら叶えてあげる!」 「いえ!そんなお礼だなんて」 両手を前にいいえ結構ですのポーズを取る。 自分にとってはお礼をされるようなことをしたつもりはないのだ。 それに何となく嫌な予感がするのだ。 「遠慮しないでいいわよー。 殺したいヤツとかいない?代わりにぶっ殺してア ゲ ル♪」 (ひぇぇ…!) 当たりである。 「ほ、本当に大丈夫ですから! 別にお礼なんてされるようなことはしていないので! お気持ちだけで十分ですから!」 「えー」 ビーニャは不満げだが、この申し出にはいと答えて本当の流血沙汰にでもなったりしそうでシエスタは気が気でない。 なんとかビーニャを説得してこの場を収めようとする。 「そういうことなら仕方ないわね」 「分かっていただけましたか…」 「じゃあ今からムカツクやつを探しに行けばいいわね」 ずるっとシエスタはその場にすっ転ぶ。 駄目駄目である。 「で、ですからーっ!……ひぃ!」 「?」 シエスタが何か言おうとしたようだがその続きがない。 かわりにぶるぶる震えながら口をぱくぱくさせている。 「何 を し て い る の か し ら ?」 「うヴ!?」 まるで地獄から響くような重低音が聞こえビーニャはびくりと震え、変な声をあげて立ったまま動けなくなる。 そのまま人形のような硬い動きでゆっくりと振り返ると、 鬼、いや、鬼神がいた。 真っ赤な怒りのオーラを立ち昇らせるネグリジェを着た鬼などリィンバウムでもお目には かかれないだろう。 人間には無い筈の角まで見える。 寝癖で髪の毛が角のように見えるのかもしれないが。 「昨日の夜に洗濯をするように言っておいたけど終わってるの? そしてそれは私の制服なんだけど、アンタが着てどうするのかしら」 だらだらと顔を流れる汗。 「ア…アッハッハ…ハッ…」 ひきつった笑顔を浮かべるしかない。 ふと背後でバタンと扉を閉める音が聞こえたので振り返ればシエスタがいない。 どうにも出来ないと判断して離脱したようだ、うん正しい。 「ビーニャ」 見ればルイズがにっこりとほほ笑んでいる。 さっきの鬼の面影はない。 しかし、 「何か言うことは?」 いつの間にか手に持っていた杖から火花のような物が見える。 見ただけ誰もがまずいと思う状況だ。 もはや逃げ場なし。 ビーニャはふっと笑うと精一杯の笑顔でルイズに言った。 「アンタの言うことなんて聞くわけないでしょ、バーカ」 ルイズの部屋から爆音が学園に響き渡った。 了 前ページゼロと魔獣のような悪魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8666.html
前ページ次ページ使い魔は四代目 意識を取り戻したシュヴルーズはあっさりとルイズの謝罪を受け入れた。 幸いにして怪我が無かった事、キュルケが制止したのにやらせたという負い目があった事、等もあり自分が爆発に巻き込まれ気絶した事に関しては叱責したりせずに不問にした。 が、それで終わり、とは流石に行かなかった。シュブルーズはそれとは別に教室を破壊した罰としてルイズに後片付けを命じた。 そして、その上で片付けの際に魔法を使う事を禁止したのである。 もっとも、まだ魔法を使えないルイズにとっては無意味なペナルティであったのだが、だからといって事態が好転するわけでもなかった。 今こうして、皆が去った教室でルイズがただ一人、散々溜息をつきながら後片付けを行っているのはそういう経緯があったのである。 ルイズとて流石に一人では惨憺たる現場と化した教室を片付けるのはきついだろうとは薄々感づいていたのだが… 迂闊にも、この程度まぁ一人でもどうにかなるわ等と見得を切ってしまい、じゃあ任せたとばかりにリュオが手伝いをあっさり放棄してどこかへ行ってしまった以上、一人でやるしかなかった。 「あー、しんどい…しっかし全然終わらないわ…これは予想以上にキツいわね… こんな事なら何としてでもリュオに手伝ってもらうんだったわ」 片付けの手を止めて、げんなりとルイズが呟く。始めてから結構時間がたつが残念な事に余り進んでいない。 が、それも無理も無く、もともと良家の子女であるルイズはこういった作業とはとんと縁が無く、掃除のような雑事は全て使用人に任せていたので、手際も悪ければ手順も悪いのだ。 この後、ここで授業が行われるのなら片付けの途中でも有耶無耶のまま終わる可能性もあったのだが…ルイズにとっては残念ながら、今日はもうこの教室を使用する予定は無かったのである。 「えぇと、やっと半分ってとこかしら…やっぱり、一人じゃ辛いわね…かといってリュオ以外に当てはないし… 悔しいけれど、もしこれがキュルケ辺りだったら鼻の下を伸ばした男達が我先に手伝ってるわよね… くっ…これだからツェルプストーの女は…リュオもリュオよ。全く、形式上は私は主人なんだから察して手を貸してくれても良いじゃない…」 疲労や片づけが進展しない苛立ち、そしてそれを手伝ってくれる友人や、恋人もいないという事が重なり、ルイズの独り言はどんどん恨み節になっていった。 そもそもキュルケはこんな失敗はしないし、こんな事で恨まれてもキュルケだって困るというものだろうが…まぁ、こんな理不尽な恨み言の前では現実は関係無いのである。 そんな不毛な呟きを中断させたのは、教室に近付く足音だった。 それを聞いたルイズはリュオが手伝いに戻って来たのか?と一瞬喜んだのだが、果たして現れたのはルイズが予想だにしなかった人物、シエスタであった。 「あ、あれ?シエスタ?何で?」 「失礼します。ミス・ヴァリエール様。リュオ様から昼食を届けるよう申し付けられたので参上いたしました」 「昼食?ああ、もうそんな時間だったんだ…え?リュオが?」 ルイズは予想もしていなかった差し入れに驚いた。素っ気無く手伝いを断ったからこっちの事はどうでも良いのかと思っていたが、何だかんだで、少しは気に掛けてくれていたようだ。 そう思うと、先程まで散々リュオへ愚痴っていたのが恥ずかしくなったが、態度がはっきりしないリュオが悪い、と自分を無理やり納得させるルイズであった。 「そう…とにかくありがとう。もうくたくたよ…」 割れた窓ガラスの張替えは魔法を使わずに行うと危険だから、という理由で免除されたものの、 煤だらけになった箇所を拭いたり、教壇の残骸を片付けたり…と、肉体労働に慣れていないルイズにとってはそれでも充分ハードであった。 この上に、木っ端微塵となった教壇を新しい物に取り替えねばいけないが、それはまだ手付かずである。 あの重い教壇を倉庫から引っ張り出してここまで持ってくる、その労力を考えると、ルイズは暗澹たる気持ちになるのだった。 「それで、如何いたしましょうか、ミス・ヴァリエール様。お食事は…お部屋まで運びましょうか?」 「ええ、そうしてちょうだ…って、部屋でかぁ…うーん、ちょっと待ってて」 シエスタのその言葉に相槌を打ちかけたルイズは、今から自室まで移動する事を考えて顔をしかめた。はっきりいって億劫なのだ。 勿論食堂か、せめて自室で食べるべきだ。その事は充分承知している。 教室で食事を取るなどはしたない…までは言わないかもしれないが、マナー的に考えて褒められた物ではないだろう。 ここは学ぶ場所であってくつろぐ場所ではない。もしクラスメイトに見られたらまたからかわれるであろう、という思いもある。 しかし、心身ともに疲れきったこの状態で食堂、或いは自室まで移動するのは御免だった。マナーと、疲労とを天秤にかけ、そしてルイズの中では疲労が勝った。 ま、自室まで往復する時間も勿体無いし、この後はこの教室を使う予定も無いし、片付けついでに最後に掃除しておけば問題ないわね、 と内心で幾つか言い訳を並べて自己弁護しながら、ルイズはシエスタに答えた。 「…いいえ、ここで構わないわ。早速だけど用意してくれるかしら。ええと…この席で良いわね。そうそう、冷えた水、ある?」 「ええ、充分に冷えていますわ」 「それは良いわね。じゃぁ、食事の前にまずは一杯頂戴」 「畏まりました。どうぞ」 食事を並べられそうな適当な場所に陣取ると、ルイズの言葉を受けて水の入ったグラスが差し出された。 受け取ったグラスは、シエスタの言葉通り充分に冷えていた。それを額に押し当てて、少しの間その冷たさを味わう。そして一気に飲み干した。 飲み終えてふぅ、と一息つくと、やっと生き返ったような感じがした。乾いて火照った体によく冷えた水がこの上なくありがたかった。 水が体に染み込むような感覚を存分に味わっているうちに、シエスタは手際よく食事を並べ終えていた。 そこから漂う芳香と、今飲んだ水が先程まで感じなかった空腹を猛烈に意識させた。 食堂で出される食事がこれほどまでに美味しそうに見えたのは初めてだった。 ブリミルへの祈りもそこそこに用意された昼食に手を伸ばす。そして、猛烈な勢いで食べ始めた。 そのスピードはルイズが内心呆れ気味だったタバサのそれに匹敵するほどであったが、その事にルイズは気付いていなかった。 やがて、大半の皿が空になる頃には、空腹はほぼ解消されていた。そうなれば多少は気も晴れてくる。 それを見計らったかのように、黙って控えていたシエスタが口を開いた。 「ミス・ヴァリエール。実はリュオ様より言伝を預かっております」 「はひ?ひゃんて?…あう」 何の気なしに聞き返したルイズであったが、すぐに赤面し、口に手を当てた。 気が緩んでいた為に食べながら話すという普段なら絶対にしない失策を犯したからである。 何か溢したわけでも無いし、シエスタも気にした様子が無いのが幸いであった。 (…ここが学院で良かったわね。もしこれが母様の前だったらと思うと、ぞっとするわ… 慣れない事をやって疲れきっていたから、ノーカン…駄目だ、母様がそんな言い訳で納得するはずが無いわ。 大体、魔法の失敗で教室を破壊したって時点で駄目駄目じゃない。一体、どんなお仕置きが待っていたか…) 「ヴァリエール様?」 しばしの間、そういった事に厳しい母親からのお仕置きを連想してしまい、冷や汗を流していたルイズだったが、シエスタの呼びかけで何とか戻ってくると、軽く咳払いして続きを促した。 「分かったわ。聞くから言って頂戴」 はて、リュオの言伝って何かしら。言伝という事は急用や重要な用件ではない筈だけど…、と思いを巡らしていたルイズにシエスタはちょっと逡巡しつつ、続けた。 「ええとですね、そのまま言うので…その、怒らないでくださいね? 『疲れたじゃろうから昼食は用意してやる、精々感謝するが良い。 それでは続きを頑張るのじゃぞ。それと、シエスタにはまだ別の仕事があるゆえ、捗らぬからといって手伝わせるのは禁止じゃ』 だそうです。あ、あの、私の言葉じゃないですよ?これはあくまでリュオ様の言伝をそのまま言っただけでして」 「…そ、そう…他に何か言ってなかった?」 「いいえ、特には何も…申し訳ありません」 …先程は感謝したが、やはりリュオはリュオのようだ。この先も一人でやるしかないようである。 まぁ、応援してくれただけマシといったところだろうか。 だが、誰かの助けなくして教壇を持ってくるのは無理だ。そして、現実問題として助けてくれそうなのはリュオしかいない。と、なると… 「…はぁ、解ったからそんな怯えないで。大丈夫よ、分かっているから。 …まぁ、シエスタはリュオのメイドって扱いだし、リュオならそう言うわよね、あんな調子だし… ああもう、仕方ないか。シエスタ、リュオがどこに居るかわかる?」 「ええと、食堂のロフトでミスタ・コルベールとミス・ロングビルの三人で歓談していらっしゃいましたが…ただ、今も居るかどうかは」 「解ったわ。取り合えず食堂に行ってみるしかないようね。それじゃ、食器の後片付けは頼むわよ」 シエスタにそう声を掛けると、ルイズは立ち上がった。リュオに頭を下げてでも手伝ってもらうしかない、と決意したのである。 「全く…なんでご主人様が使い魔に用を頼むのに一々頭を下げなきゃなんないのよ」 等と、口に出しては見たものの、実際ルイズはそれほど不機嫌なわけでもなかった。 他に道は無いのは分かっていたし、それにリュオは筋を通して頼めば何だかんだで手伝ってくれるだろうと確信していたからである。 「…さて、どう切り出したものかしらね…」 悩みつつ食堂へと足を速めるルイズは、その顔が僅かに楽しそうに見える事には気付いていなかった。 さて、シエスタがルイズに伝えたとおり、リュオは食堂のロフトでデザートを食べていた。コルベールとロングビルは既に退席しているので一人であった。 あの後、シエスタに用を頼んだリュオが戻ってきてみれば、何故かおかしな雰囲気になっていた。 コルベールとロングビルの間に微妙な空気が流れていた。それだけでなく、リュオを見る二人の視線にも妙な物を感じた。 どうにも気まずく、三人の間にしばし沈黙が流れる。それを打開しようとコルベールが色々と話題を切り出してみるが、すぐに途切れてしまう。そして、 「そうそう、ミス・ロングビル。もう一品デザートなど如何ですかな?なぁに、僕はマルトー親父に顔が利きまして、メニューに無いような珍しいデザート等も…」 と言いかけた所で、訪れたメイドが、 「どうぞリュオ様、マルトーさんから新作のデザートの試作品だそうです。いやぁ、リュオ様が来てるって知ったら是非『我等が杖』に味見してもらうんだ、って聞かなくて」 と、見た目にも豪華なデザートを持ってきたものだから、この上なく微妙な空気になった。それが止めであった。 その沈黙に耐えかねて、リュオは 「あー…何じゃ、その、そういう事らしいんじゃが…二人とも食べるかね?試作品という話じゃから、意見は多い方が良いじゃろうて」 と言ってみたものの、それで空気がどうなるわけでもなかった。だから、 「…ははは、いやいや。どうぞ、お食べ下さい。私はもう、満腹でございまして、ええ。おっと、そろそろ次の授業の用意をせねば!失礼します」 「それでは私も失礼いたしますわ。そろそろ仕事に戻りませんと…」 と、気まずそうに次々二人が席を外した時はリュオは心底ほっとした。が…その事をすぐ後悔する事になろうとは、この時リュオは予想だにしなかったのだ。 ロフトに上がったルイズは目指す姿を見つけると、早速声を掛けた。 「随分と、豪勢な物を食べているのね、リュオ」 「全くじゃ。毎回こう豪華じゃ贅沢に染まりそうじゃなぁ。文句を言うのもおかしな話じゃがな。 それはそうと、何の用かな、ルイズや」 「お気楽でいいわね…こっちは大変だったんだから…。でも、昼食を届けてくれた事に関しては素直に礼を言うわ。ありがとう。とても助かったわ」 「なぁに、届けたのはシエスタじゃよ。礼ならシエスタに言うべきじゃな。全く、熱心なのは良いが食事はしっかりとらねばいかんぞ?全ての活力の元じゃからな」 「分かってるわよ。終わったら食べようとは思ってたんだけど」 「で、全く終わらなかったというわけじゃな?」 「…さ、さすがはリュオね!私の事良く分かってるわ!」 「顔を引きつらせつつもお褒め下さるとは実に光栄じゃな。それじゃぁご主人様、続きを頑張るのじゃぞ」 「ちょ、ちょっと待ってリュオ」 話を打ち切られそうだったので、慌ててルイズは食い下がった。ここで終わっては何の意味も無い。 「…待つも何も、食事中じゃからどこにも行きはせんわい。それで、何じゃ?」 「そのね、私一人ではどうにもならない問題があるのよ」 「ほう?というと?」 「壊れた教壇を新しいのに取り替えなければならないんだけど、私一人じゃ重くて動かせそうにないのよね」 「ふむ。確かにルイズ一人で持ってくるのは辛かろうな。それで?」 「…もう。解ってるくせに。意地が悪いわね…あのね、そういうわけだから是非手伝って欲しいの。 お願いします」 そういうと、ペコリと頭を下げるルイズであった。 「ふっふっふ、そうじゃろうそうじゃろう。でなければわざわざここまで来る事も無かろうな。 それはそれとして、手伝ったら世界の半分をくれるのか?」 「……え…?何を…?」 「ふぉっふぉっふぉっ。冗談じゃ。うむ。よろしい。手を貸してやろう。全く、始めからそうやって頼めばわしとて最初から手伝っていたものを…で、教壇はどこにあるんじゃ?」 「そりゃ、やっぱり…倉庫じゃないかしら」 「倉庫…か。そのうち行くつもりじゃったが、意外に早く行く事になったな。よし、早速行こうじゃないか」 「え?倉庫に何の用が?」 「おいおい、忘れおったのか?このルーンに効き目があるかどうか何かの武器で試そうという話になっとったじゃないか」 「…ああ、そうだったわね。思い出したわ。でも、今は片付け優先で頼むわよ。あの時のリストも無いしね」 「それぐらいは心得ておるわい。しかしちょっと物色するぐらいなら構わんじゃろう?面白そうじゃしな」 「はいはい。好きにして頂戴。けど、その代わり教壇の方はしっかり頼むわよ?」 「うむ、任せておけい。だがちと待て。この皿を片付けてからじゃ。…そうじゃ、ルイズも食べるか?」 「え?良いの?始めて見るケーキだし、美味しそうだから気になってたんだけど。じゃあ遠慮なく貰うわよ…う~美味しい!」 「はっはっは、そりゃ良かった。確か試作品の…バーバーロアだかババアロアーとか言ったかな。 わしは始めて食べたんじゃが、何でもソースが今までのと違うとか…まぁとにかくどんどん食べてくれ…と?」 「…何その年寄りか理髪店みたいな名前って…え?」 ルイズにデザートを進めていたリュオの顔が言葉の途中で渋いものになった。怪訝に思い、リュオの視線を追うと、 教室から食器を下げて戻ってきた笑顔のシエスタがクリームたっぷりのパフェを載せた皿を持って近づいて来るところだった。 「リュオ様、これも試作品ですが」 「シエスタよ…確かに美味しいがもう満腹じゃ、そう伝えてくれとさっき言ったはずじゃが?」 「はい!ですからこれで最後です!」 満面の笑みで答えるシエスタ。そこには他意は全く感じられない。 「…そうか、最後か…ふう…」 溜息を吐くリュオをみて、ルイズは何となく察した。テーブルの上を改めて見渡せば、甘い香りの漂う空の皿が、ちょっとした山のように積まれている。 匂いから判断すれば、クリーム系、チーズ系、パイ系、フルーツ系…と、種類も豊富だ。 うわ、いくら美味くてもこれでは流石に… そう思ったルイズは、シエスタに聞こえないよう小声でリュオに尋ねた。 「リュオ、ミス・ロングビルやコルベール先生と一緒って話じゃなかったの?何で一人なのよ」 「いや、何故かどうしようもなく場の空気が気まずくなったんでな、一皿目が出てきた時点で逃げられた」 「そ、そう…じゃぁ、これを全部、一人で?」 「うむ。そういうわけじゃから、ルイズ。お主もしっかり食べるのじゃ、残すでないぞ」 「ちょ、ちょっと…!私ももうキツイんだけど!」 「辛抱せい。タイミングが悪かったと諦めるんじゃ。その代わりばっちり片づけの方は手伝ってやるから、な?」 「あああ…これじゃ一人でやった方がマシだったかも…」 ルイズの嘆きの言葉が虚しく響くのであった。 実際、そのパフェは美味であった。例え満腹であってもまだ食べたくなる魅力があった。 しかし、もう限界の二人にとっては苦行でもある。半ば涙目になって二人は食べ続けた。 「お、美味しい。本当に美味しいけど、お腹が…うぷっ…」 「…なぁルイズ。提案があるんじゃ。片付けは食休みを取ってからにせんか?」 「…異議無し。絶対に異議無し」 どうにか食べきった後、テーブルに突っ伏して燃え尽きた二人がそこにいた。 「…ぐふっ…」 と、一声リュオが呻いた時、皿を下げに来たシエスタが陽気に声を掛けた。 「リュオ様、マルトーさん喜んでましたよ。まだまだ暖めているネタはあるから次の試作品も楽しみにしてくれ、だそうで…どうかしたんですか、リュオ様?」 「シエスタや…その時はせめて量は半分にしてくれ、と強く言っておいてくれ」 突っ伏したままげっそりと呟くリュオであった。マルトーに対し、ある意味二度目の敗北であった。 前ページ次ページ使い魔は四代目