約 1,871,658 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2582.html
わたしの祖父はタルブから遠く離れたサウスタウンという町から来たらしい。 らしいというのはどうやって来たのかが分からなかったし、 誰もサウスタウンを知らなかったからです。 わたしの祖父は物凄く強い、オーク鬼も素手で倒していました。 盗賊のメイジの魔法も気合いで吹き飛ばしていました。 村の人達に「極限流」という武術を教えてくれました。 私にも教えてくれました。 そんな祖父も年には勝てなかったらしく、数年前に亡くなりました。 私は祖父に極限流の奥義と仮面を貰いました。 そして私こと、シエスタ・サカザキは仮面で正体を隠し、 サイトさんを守るため、青銅のゴーレムと戦うのです。 「ちょっと、その仮面はどしたのシエス「私はシエスタというメイドではありません。 私の名はミス・カラテ…、ただの格闘家です」タ……」 ここからは音声のみでお楽しみください。 「飛燕疾風脚」ドガッ バキャッ 「ぼくのワルキューレがっ!くっ、これならどうだ!」 「暫烈拳」ドガガガガガガガガガ、ドキャンッ 「ふっ、さすがにきみも7人のワルキューレが相手ではきみも勝てないだろう」 「メイジが相手なら覇王翔吼拳を使わざるを得ない」 「覇王翔吼拳」ドゴォォォン×7 「ま、参った、僕の負けだ」 「覇王翔吼拳を会得しない限り、私を倒すことはできません!」 決闘終わり 遠見の鏡で一部始終を見ていたオスマン氏とコルベール。 「オールド・オスマン、ミス・カラテとはいったい何者でしょう」 「ミスタ・コルベール。きみ、アホだろう」 翌日 学院では昨日現れた謎の格闘家ミス・カラテの話題でもちっきり。 サイトさんが私になにか聞きたそうにしていました。 私は洗濯が終わったらいつものようにマルトーさんから貰ったワイン瓶で 『ワイン瓶割り』をしてから食堂へむかいました。 嘘予告 シエスタ・サカザキ、サイトさんを守るため、危険な国アルビオンにのりこむ。 アルビオンで彼女をまちうけるものは… 「覇王翔吼拳を使わざるを得ない」 おまけ あの仮面は大切な祖父の形見。いつも肌身離さず持ち歩いてます。 スカートの中に隠して… 「ちょっ、シエスタ!なんか尻にあたってるぞ!」 アッーーー
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7227.html
前ページ次ページゼロニスター 深夜の山道、いかにもといった風貌をした3人の若者達が大騒ぎしつつ馬を駆っていた。 そのうち先頭を走っていた1人が、前方に見える女性らしい人影に気付く。 「おい見ろよ!! 女がいるぜーっ!!」 「検問か!?」 「違うな!! 1人しかいねえ!!」 「踏ませちゃうぞ、コラア~ッ!!」 「待て!! 別嬪っぽいぞ、こいつ!!」 「何い」 「女だ女だ女だオンナア~ッ!!」 「やっちゃうか!? ひゃははは」 女性は若者達の下卑た笑い声にも全く動じず、 ――シャリンッ 涼やかな金属音を立てて袖口に仕込んでいた刃を展開した。 「はっ!?」 ――ドッ! そして前方を走っていた青年達の馬が自分の横を通過する一瞬のうちに、彼らの首を切断したのだ! 「ひ……」 そして自分に向かってくる最後尾の馬に向かって跳躍、それに騎乗していた青年の背後に立つ。 「さー、遊びまショ」 「うっ……、うおおおおおお!!」 「クイズに3問正解したら見逃してあげる!! 間違えたら殺す!!」 そして胸元から取り出した人の顔が描かれている帳面を若者に突きつける。 「クイズその1!! これは誰!!」 「ダ……、ダークドリーム!!」 「チッ、正解!! ……じゃーこれは!!」 「チャチャ……じゃなくて、バレッタ!!」 「くそっ、正解!! ……ラストよ!! これは誰!!」 「『CAGE BOY’Sヒロインセレクション』のヒロインのゆず!!」 「はずれーっ。正解はヒロインのゆずに生き写しの少女・さつきでしたーっ!!」 女は喜色満面の表情で刃の先端を若者の脳天に突き刺した。 「ぎゃーっ!!」 そして女はひらりと馬から飛び降り、闇の向こうに消えていく若者の死体を乗せた馬を見送った。 「ああ、面白かった。魔法金属で作った新作武器の威力も確かめられたし、帰ろ」 ――ビダーシャル 年齢不詳。自作の武器による殺人ゲームを楽しむ女エルフ。 「………!!」 そんなビダーシャルの様子を、離れた木陰から眺めていた2人の少年がいた。 「み……、見たか!?」 「見たよ……、見ちまったよ……。『殺人現場』……!! 何なんだあの女、まともじゃねえぞ……!!」 「だ……、誰かに言うのはやばいよ。僕らがこの山にいた理由を聞かれたらまずいし……」 「バカヤロー、情報屋とかに売るんだよ。普段の俺らのシノギより絶対金になるぜ」 「とりあえず帰ろうよ。見つかったら……」 そう言って少年の1人・トーレスが1歩足を踏み出した瞬間、 ――パキッ! 彼女に踏みつけられた小枝がかすかに高い音を発して折れた。 「ひっ!!」 その音を聞き逃さず、ビダーシャルはゆっくり2人がいる方向に振り返った。 「ばれた~っ!! 逃げっぞ、イルミー!!」 2人は慌ててその場を離れようとするが、 ――ドシュ! 「ぎゃっ!!」 ビダーシャルの投げた刃物がトーレスの背中に突き刺さった。 「ひえっ!!」 そのままばったり倒れ伏すトーレス。 「う……、う……、うわあーっ!!」 「た……、助けて……。イルミー……、たすけ……」 トーレスの呻きも虚しく、イルミーはそのまま遁走していってしまった。 「………」 「うう……」 そしてそのトーレスを見下ろすビダーシャルの視線は、その手から落ちた杖に注がれていた。 翌日の夕方、トリステイン魔法学院。 メイド服姿の少女が、伝声管を通じて校内に残っている生徒達に下校を促している。 『――下校の時刻になりました。寄り道せずに速やかに寮に帰りましょう。なお……、女子寮近くにある教会ではシスターが無料で生徒の悩みを聞いてくれますが、野獣のように強いので冷やかしとかは避けましょう』 「何、野獣って」 隣にいた同じくメイド服姿の少女が呆れた声でツッコんだ。 『ジャンケンほい』 「ありゃ」 「そんじゃ放送室の鍵返すのはシエスタだね。お先にね~、シエスタ!」 「チャオ」 ――シエスタ サタニスターに命を助けられたメイド。モット伯一味が全員死んだので、今は明るい毎日。 同僚のメイド少女と別れて職員室に向かおうとしたシエスタの前に、イルミーが現れた。 「ねえ……、俺今すっごいやばいんだよ……。そのシスターってのに会わせてくれよ……」 イルミーの顔には脂汗が浮かび本気で言っている事は見てとれたが、それでもシエスタは半信半疑という表情で、 「ええ~、本気でですか?」 「冗談かましてる余裕なんか無えんだよおお!! 見ろ!!」 そう言いつつ手に持っていた袋から何かを取り出しシエスタに突きつけるイルミー。 それはトーレスの生首で、額には血と思しき赤い液体で「次はお前だ」と書かれた紙が添付されていた。 「この生首は、俺の友達(ダチ)なんだよお~っ!!」 「いやああ、人殺し~っ!! ミス・サタニスターに言いつけてやる!!」 「何でもいいから助けてくれーっ!!」 逃げるシエスタと生首を振りかざして追うイルミー。2人の追いかけっこは教会に到着するまで続いた。 ――サタニスター 年齢不詳。暴力的手段で殺人鬼を「狩る」恐るべきシスター。 ――ルイズ・ヴァリエール 爆発魔法でサタニスターと共に殺人鬼を「狩る」恐るべきメイジ。 「山で女殺人鬼が襲いかかってきて友達を殺し、さらに相手は友達の生首を窓から放り込んできたわけね」 「襲われたのは昨晩だそうだけど……、どうして先生方に言わなかったのよ?」 イルミーに生首入りの袋を返したサタニスターは、葉巻をくわえてルイズから受け取ったライターで点火する。 「そ……、それは……。俺……、その友達と違法な秘薬を売りさばいてて……。物は普段その山に隠してて……。学院にバレたら……、その……、大変な事になるだろ?」 「イルミーだっけ。帰りな」 「ええーっ、何でえーっ!?」 「てめーの安全しか考えてないのが気にくわない!!」 「昨日の時点で通報してれば、まだ救いはあったかもしれないわね」 「ぎゃああ! 助けてーっ! あいつが俺の所に来たらどーすんだよおーっ!! 逃げる時に友達が俺の名前を呼んじまったから名前はバレてるし、住所録だって……」 イルミーの襟首をつかんで引きずっていくルイズ・サタニスターだったが、シエスタが何かに気付いて声をかける。 「ミス・ヴァリエール、ミス・サタニスター!! ミスタ・イルミーへの手紙が投げ込まれました」 シエスタから手紙を渡され、イルミーは恐る恐る開封する。 『お友達の生首は気に入ってもらえたかしら、イルミーくう~ん。お友達から君の事いろいろ聞き出したわよ。住所聞く前にくたばったけど、学校名がわかったからそれでもう十分。あんた今トリステイン魔法学院内の教会にいるね。なぜわかったと思う? 私の「殺人鬼友達」が知らせてくれたの。そいつあんたの事校舎からずっとつけてたのさ。あんたの話をしたら、「小生意気なガキを殺すのが大好きだ」「頼むから譲ってくれ」と聞かなくてねえー。彼、今そっちに向かってるよ。あいつに狙いを付けられたが最後……、チーズみたいに全身穴だらけにされちゃうよ。ひゃははっ!』 「うわああ! 俺帰る~っ!!」 絶叫して扉の方向に全力疾走するイルミー。 「待ちなさい!!」 「今外に出るのは危険よ!!」 「ほっといてくれよ!!」 サタニスター・ルイズの警告を無視してイルミーは扉を開ける。 ――バゴオ!! 次の瞬間、光を帯びた杖がイルミーの頭部に風穴を開けた。 「こんにちわ」 頭部が原形を留めなくなっているイルミーの体を蹴り飛ばし、羽根帽子を被った長身の青年が教会内に侵入する。 「!?」 「きゃあああ!」 「自己紹介させてもらうよ。名は『貫通のワルド』。ブレイドをかけた杖で人を刺すのが大好きでね……。君達にも悪いけれど死んでもらうよ。運が悪かったと思って……!!」 そこまで言ってワルドは、ルイズ・サタニスターの胸に掛かっているロザリオの十字架に気付いた。 「その十字架……、お前達『サタニスター』か!!」 2人ともその声には答えず、修道服の下でルイズは杖を握りサタニスターはナックルを装着する。 「………!!」 完全に戦闘態勢を整えた上で、初めて2人はワルドに話しかける。 「そのサタニスターがいると知らずにここに来てしまったの?」 「『殺人鬼狩り』のサタニスターがこの教会にいると知らずに?」 「むう……」 予想外の存在に、ワルドは杖を構えたまま動こうとしない。 (迷ってます……。戦うべきか否か迷ってます!! 武器もあるのに……) すると突然サタニスターがワルドの杖を両手でしっかりと抱えた。 「!?」 「1分だけ時間を与えるわ。懺悔なさい」 平然としているサタニスターの態度にプライドを傷つけられ、ワルドは強気に出る。 「………!! 私の杖に触れる事の意味がわかっていないようだな。私がこの杖にブレイドをかければ……、君の腕はズタズタのザクロと化す」 「へえー、やってみれば?」 「ミス・サタニスター、手を離した方がいいです!!」 「シエスタ、だまらっしゃい。……こちらも忠告してあげる、貫通のワルド。『ブレイドをかければお前は負ける』」 「何だと!? 言っている事が意味不明だな!! もう君にはさっさとくたばってもらおう!!」 叫びと共にワルドは呪文を詠唱する……が、 「何?」 突然ワルドの視界が上下逆転した。 「ぎいや~っ!!」 サタニスターはブレイドがかかった杖をワルド諸共高々と持ち上げていたのだ! その左手の甲には、ガンダールヴのルーンがナックルを透過するほど強く輝いている。 「うお~っ!! 腕力が魔力に勝った~っ!!」 「……ねえルイズ……ミス・ナックルスター……クックベリーパイ持ってき……」 そこへバスケット片手にタバサがルイズ達を訪問したが、ブレイドのかかった杖を旗竿にして掲げられているワルドの有様に言葉を失う。 「ひいええええ~っ!!」 「1分経ったわよ、貫通のワルド!! 地獄の釜で茹でられながら己の罪を悔いよ!!」 顔面が8割方無くなっているイルミーを見下ろし、持ち上げられたワルドを見上げてから、タバサはシエスタに質問する。 「……近くを通りかかったから寄ってみたけど……どういう状況なのか説明して……」 「あの……、えーと……、持ち上げられてる人が殺人鬼で……」 「いつもの殺人鬼狩りよ、タバサ!! ……そして貫通のワルド!! お前が穴を開けるのは……これが人生で最後と知れ!!」 ――ボガス!! 「ぎゃ!!」 一際眩く輝くガンダールヴのルーンを宿したサタニスターの左ストレートで、ワルドは教会の壁に人型の穴を開けて外まで吹っ飛んだ。 「アーメン」 ――ドガアッ!! 教会の壁を貫通したにもかかわらず貫通のワルドの勢いは止まらず、近くに立っていた校舎の壁にめり込んで止まった。 「う……」 ワルドを追って教会の外に出たルイズ達4人。彼女達の目の前でワルドは壁から這い出そうともがいていた。 「……まだ息がある……」 「ええ。こいつには仲間がいるらしいから、そいつについて聞き出さないと」 「たぶんこいつの同類……。野放しにはできないわ」 「殺……されろ」 それまで呻き声を上げているだけだったワルドが、サタニスターの姿を認めた途端呪いの言葉を吐いた。 「!!」 「サタニスター……、殺されろ……。ビダーシャルに、殺されろ……!!」 『「ビダーシャル」!?』 ワルドの口から出た意外な名前に、ルイズ・サタニスター・タバサは目を見開いた。 そしてタバサは壁に開いた穴からワルドを引きずり出し、胸倉をつかみ上げる。 「ぐっ!!」 「ミ……、ミス・タバサ!?」 「……女殺人鬼『ビダーシャル』を知っているの……奴はどこ……答えて……」 「ふふふ……、そんなにいきり立つものじゃないさ……」 「……4年前……私の両親が殺された……今の私の人生は……奴を追い詰めるためだけにある……」 「それはご愁傷様だな……。美人だぞ……、ビダーシャルは……。会ってみたいか……?」 顔の至る所から出血しつつも不敵な笑みを浮かべるワルドは、懐から1通の封筒を差し出す。 「だったら丁度いい……。これをお前達にくれてやろう……。私にはもう必要無い……。『ある大会』の招待状……。それに出れば彼女に会える……」 「『大会』って?」 封筒を受け取ったルイズは封蝋に刻まれた奇妙な紋章を見つめる。 「ハルケギニア最強殺人鬼決定戦……。ハルケギニア中の殺人鬼が様々な好条件の元に招待されて……、己の強さを競い合う……。主催者は『虚無壺の会』という闇のシンジケート……。大会は試合形式で行われ武器の使用も許される……。上位入賞者は『虚無壺の会』の保護の下に置かれ……、一生涯に渡って完全な身の安全が保証される……。サタニスター……、お前達はそういった勝者の特典には興味が無いかもしれない……。だが……、ビダーシャルをはじめ『お前達の獲物』はうじゃうじゃいる……!! もっともお前に勝ち進む事などできない……。修道服で悩み相談をしているような女が勝ち進めるほど甘くはない……。ごぼっ! お前達が試合で目玉をえぐられ乳房を削がれピーピー泣く様が……見たかっ……た……」 そう言い残してワルドは事切れた。 そんな5人の様子を、校舎屋上から4つの人影が見下ろしていた。 「貫通のワルド……、死んだか」 何の感情も含まない口調で言ったのは、毛皮の服を纏った青年。 「ビダーシャルが仇を取ってくれるんじゃない」 黒髪の妖艶な美女が青年の言葉に答える。 「だな」 小太りの少年も黒髪の美女に同意した。 「それよりまさか、サタニスターも参加する気じゃないだろーね」 「貫通のワルドめ、余計な真似を」 するとそれまで黙っていた全身金属鎧に固めた少年らしい人物が口を挟む。 「俺なら殺す自信があるぜ。今やってやろうか?」 それを毛皮の服の男が片手で制し、 「まー待て。サタニスターは目障りな女達に違い無いが……、あいつらには死ぬ前に恥をかいてもらいたい。あいつらに最も相応しい死に様はな……、会場に集まった殺人鬼達に笑われながら死ぬ事さ」 前ページ次ページゼロニスター
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1419.html
みずもぐら 夜が明け、朝となりました。痛ましくもナイトコスモさんの無残な死体が見つかったようです みずもぐら chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください ナイトコスモ つぎの村でお会いしましょう good luck みずもぐら 3日目の朝です 1 (もぐら村) みずもぐら -----------スタート-------------- 1 (もぐら村) せんこ おそよーございますー えるりん○でした! やっぱり多弁かつ村まとめそうな人に持ってかれると狼だと怖い村ぽしから占いましたー 1 (もぐら村) ミクかわいい おはようございます、包帯屋占い エルレイナ さんの本日の運勢は○村人○です 理由:初回なので大した理由ではありませんが、静かな印象を受けたので怪しんでみました。 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒CO かこちんさん結果 ○でした 1 (もぐら村) ミクかわいい だぶ○!! 1 (もぐら村) アルフィル 白進行か 1 (もぐら村) エルレイナ お弁当一丁! 1 (もぐら村) せんこ おや 確白だ 1 (もぐら村) ミクかわいい えるりんてエルレイナさんのことです」? 1 (もぐら村) アルフィル って、エルレイナさん確定白 1 (もぐら村) エルレイナ 正式名で 1 (もぐら村) せんこ あ ごめんごめん そうだよ 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 占いの中に狼がいますね・・・。 1 (もぐら村) MB お 両方ともナイス占い 1 (もぐら村) エルレイナ いったほうがいいね~ ROWLEYS メモOKです 1 (もぐら村) ミクかわいい 本物の占い師ならちゃんと言って欲しいな~ 1 (もぐら村) エルレイナ そして困りました 1 (もぐら村) オペこ さぁ引っ張ってくれ 1 (もぐら村) シエスタXX 確定○きたか 3 (天界部屋) ナイトコスモ イン 1 (もぐら村) エルレイナ 超うたがってたナイトコスモさんかまれました 1 (もぐら村) デジュー どうもミクさんは僕が占いだと勘違いしながら自分も占いCOしたようなんですよね。狼が3人目でCOするとは思えないのでここは真狂のどちらかだと見ます 1 (もぐら村) デジュー あとシエスタさんが寡黙に見えました。シエスタさんも僕が占いだと勘違いしたみたいなんですがそこでスライドだと決めつけるのはちょっとあやしい気がします ROWLEYS 寡黙っぽい感じでしたもんね 3 (天界部屋) みずもぐら おつおついん 1 (もぐら村) ROWLEYS あぁん 3 (天界部屋) かこちん リン おぶじょいとい 3 (天界部屋) ラエスリール おつさまー 1 (もぐら村) cozy じゃあ、エルレイナさん護衛でいいですね。狩人は 1 (もぐら村) せんこ うちはいつもこんなんだから(・ω・`)ゴメンネ 1 (もぐら村) シエスタXX 共有いるとおもってたw 3 (天界部屋) かこちん おつかりん 1 (もぐら村) エルレイナ 昨日のナイトさんの霊どちらか自由でいいかと 狼も初日ではどちらかわからないはず 3 (天界部屋) みずもぐら 最近コスモさんが速攻噛まれる印象 1 (もぐら村) デジュー 占いで確白一人 3 (天界部屋) fles ちとVM入れなおしたいので 今日はおちまーす 1 (もぐら村) エルレイナ これが狼目線の発言にみえたから 1 (もぐら村) エルレイナ 今日つっこむつもりだったのにな… 3 (天界部屋) みずもぐら はーい、おつかれさまね 1 (もぐら村) シンクロ 本日は霊媒釣り続行ですかね? 3 (天界部屋) fles お疲れ様でしたorz 1 (もぐら村) エルレイナ 霊真狂みえてんじゃね?的に 1 (もぐら村) アルフィル ローラーは続行だとおもいます 1 (もぐら村) エルレイナ 霊吊りですね~ 1 (もぐら村) デジュー ですねー 1 (もぐら村) ROWLEYS 流れからいくとそうなりますね 霊ロラ 1 (もぐら村) MB 今日もロラですね 1 (もぐら村) シンクロ かこちんさんが狼だと思っていた自分としては うーむですが。 1 (もぐら村) シエスタXX ロラ続行でいいかと 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒釣り了解です 1 (もぐら村) デジュー 明日はグレーから吊ることになるので 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 占いの中に狼いますので 1 (もぐら村) cozy 偽占い師は●なんて出せませんよね 1 (もぐら村) シンクロ がんばってくださいね 1 (もぐら村) デジュー 各自灰考察しておいてほしいですねー 3 (天界部屋) ナイトコスモ いつもは狼に注目されないように発言控えめにしているが つい確率的に有利なように発言多めになってしまったw今回 1 (もぐら村) シンクロ 霊媒がいなくなった後は 1 (もぐら村) シエスタXX シンクロさん視点だと 1 (もぐら村) エルレイナ 霊媒2だから出せるよ~ 1 (もぐら村) せんこ んーそうかねぇ? 1 (もぐら村) シンクロ 黒出しありえるかもしれないです 1 (もぐら村) エルレイナ 偽でも黒は~ 1 (もぐら村) アルフィル 共有いないし、だせるんじゃないかな 1 (もぐら村) ROWLEYS ん?ほんとに占いのなかに狼いないのかなぁ… 1 (もぐら村) エルレイナ もうどうせ今日霊吊るし 1 (もぐら村) シエスタXX オオカミは占いにいるのか 1 (もぐら村) シンクロ 占いの中に 1 (もぐら村) オペこ シンクロさんはなんで占いに狼だと分かったんでしょう 1 (もぐら村) エルレイナ シンクロさんしんじるなら 1 (もぐら村) シンクロ 狼いますね 1 (もぐら村) ミクかわいい あくまでシンクロさん視点、ということで 1 (もぐら村) エルレイナ 占いの中に狼 1 (もぐら村) シンクロ かこちんさんが○ ということは 1 (もぐら村) シンクロ ボク視点 かこちんさん 狂人 1 (もぐら村) MB ここで偽が●出しちゃうと役職と●ロラで狼詰みの可能性ありますからね 1 (もぐら村) シンクロ 狼2 狂人1 1 (もぐら村) デジュー 占いは真狼で見てた方が安全にすすめるかなー 1 (もぐら村) オペこ あぁーなるほど 霊媒でしたか これは失礼 1 (もぐら村) シンクロ なので 占いが真狼で出ている ということに。 1 (もぐら村) cozy 占いに狼がいると、余計に●は出せませんね 1 (もぐら村) MB だから早めの●はかなり信用度高いんです 3 (天界部屋) かこちん シンクロさん●っぽいんだけどなぁ・・・ 1 (もぐら村) アルフィル なるほど・・・ 1 (もぐら村) MB あ 1 (もぐら村) シエスタXX コスモさんが噛まれたのはなぜだろうか 3 (天界部屋) ナイトコスモ このあとの発言予定では狼の囲いについて発言して占いが狼だった場合囲いを躊躇するように狼にプレッシャーあたえる発言予定だったw 1 (もぐら村) ROWLEYS 狩探し? 1 (もぐら村) MB 言わなければよかった… 真占いさんがンばってください… 1 (もぐら村) ミクかわいい かりんちゅ狙いかなあ 1 (もぐら村) デジュー 明日●出ると展開進むんだけどなー 1 (もぐら村) せんこ 逆にうち最速●は最近の村の動向からするとすごい疑われるイメージ・・・ 3 (天界部屋) かこちん あの発言は占いには狼いないって言ってるような発言だなぁ 1 (もぐら村) エルレイナ コスモさんおもいっきり疑ってただけにびっくり 1 (もぐら村) せんこ 出なくてよかったとか思っちゃったしw 1 (もぐら村) エルレイナ 霊いなくなるから 1 (もぐら村) シエスタXX 霊媒ロラ押してたからかな 1 (もぐら村) ミクかわいい もう潜伏どころはないですし、●出せるだけよいと思いますが・・ 1 (もぐら村) エルレイナ 出そうですね 1 (もぐら村) cozy 占いなんて護衛しなくていいですからね 1 (もぐら村) エルレイナ いや 1 (もぐら村) デジュー 明日●出すってことは次の日その占い吊っていいんですよ 1 (もぐら村) エルレイナ 真ぽいと思うほうを 1 (もぐら村) エルレイナ 護衛もあり 1 (もぐら村) ROWLEYS 仕事が終わったことになりますもんね、真だとしても 1 (もぐら村) デジュー 確実に狼1人消えますから 1 (もぐら村) MB そうですね ●出した占いはお仕事終了ですので 1 (もぐら村) シエスタXX 護衛先はまかせるさ みずもぐら 残り時間2分です 1 (もぐら村) デジュー 偽は●出せないんじゃないかなー 1 (もぐら村) cozy 明日2人とも●出せばいいんです 1 (もぐら村) エルレイナ 占いは確実にロラだから、ロラのタイミングとかで出してきそうですね 1 (もぐら村) せんこ 出そうと思って出るもんじゃないwww 3 (天界部屋) かこちん 占いに●が居るという発言を強調しているシンクロさんをどうみるか 1 (もぐら村) デジュー それは狼詰んでるw 1 (もぐら村) デジュー では確認、今日は霊媒のシンクロさん吊りで 1 (もぐら村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン そうですね 1 (もぐら村) エルレイナ 了解~ 1 (もぐら村) ミクかわいい 了解~ みずもぐら 残り時間あと1分です 1 (もぐら村) アルフィル シンクロさん吊り了解! 1 (もぐら村) シエスタXX 個人的にせんこさん真にみてるんだけどなー 1 (もぐら村) せんこ ういちょー 1 (もぐら村) デジュー まぁ、明日も○進行だと思うので 1 (もぐら村) エルレイナ わたしはまだ半々かな 1 (もぐら村) MB あ ちなみにこの展開で●出した占いの対抗の○は確定白になりますので 覚えておいてください 1 (もぐら村) cozy 減るもんじゃなし、●なんてばんばん出してください 1 (もぐら村) デジュー 灰考察しっかりしましょ 1 (もぐら村) ROWLEYS うちも半々ですね 真偽 1 (もぐら村) オペこ 今のところは判別のつけようがないかな みずもぐら 残り時間あと30秒です 1 (もぐら村) シンクロ 村側がんばってくださいねorz>狂人の道連れのせいで狼判明できなかったので。 1 (もぐら村) シエスタXX まあ俺も大差ないけどね 1 (もぐら村) シンクロ >霊媒ローラーなので。 3 (天界部屋) かこちん みぃぷさんの今の発言囲いをしろっていう狼臭い みずもぐら 日は落ちて、村人たちは今日の処刑者を決めなくてはいけません。 1 (もぐら村) みずもぐら ------STOP----------STOP------ 1 (もぐら村) みずもぐら ------STOP----------STOP------ みずもぐら 各人は処刑する人の名をTELLでお願いします 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら ----会話可能時間です---- (T) ミクかわいい シンクロさんでお願いします~ (T) アルフィル シンクロさんに投票 (T) ROWLEYS シンクロさんでお願いしますー (T) エルレイナ シンクロさんで~ 2 (狼がぶがぶ) せんこ んー 2 (狼がぶがぶ) オペこ でお願いします。 (T) デジュー シンクロさん吊ります。変態は吊らないとねー 2 (狼がぶがぶ) オペこ んーむ 3 (天界部屋) かこちん まぁよく考えたら運がよくないと無理か・・・ (T) cozy シンクロさんに1票 (T) シエスタXX シンクロさんで (T) シンクロ 「ミクかわいい」さんに「投票」します どちらが狼かわからないですorz 2 (狼がぶがぶ) せんこ シエスタさん逆にうち狼と見てるんじゃないかなと思ったり 2 (狼がぶがぶ) オペこ なるほど 2 (狼がぶがぶ) オペこ 「信じてるよ~」 2 (狼がぶがぶ) せんこ んで、うちを真といえば噛まれる可能性が少なくなって安心な狩人 と大胆予想 2 (狼がぶがぶ) オペこ という揺さぶりですか 2 (狼がぶがぶ) オペこ よっっしゃ!噛みましょう! (T) MB シンクロさんに投票します (T) かこちん 村長を吊りたいです>< 2 (狼がぶがぶ) せんこ ここで噛むのあらかさまかなぁw 2 (狼がぶがぶ) せんこ あからさまでした (T) エルレイナ まさかの確白orz…短命確定です 2 (狼がぶがぶ) せんこ とりあえずしんくろさんに投票して・・・ と (T) せんこ しんくろさんでー みずもぐら 残り時間あと1分です (T) オペこ シンクロさんでお願いします。 2 (狼がぶがぶ) オペこ 「早くも真占いを見つけたらしい村人を狙った狼」 みずもぐら 残り時間あと30秒です 2 (狼がぶがぶ) オペこ きっとこれで行けるはず! 2 (狼がぶがぶ) せんこ MBさんがやたらゆさぶりかけてくるなぁ 2 (狼がぶがぶ) オペこ ふむ 3 (天界部屋) みずもぐら いやぁ、GMはにやにやできますなぁ 2 (狼がぶがぶ) せんこ ただ目立ってるから護衛対象にもなりそう シンクロ 10票 ミクかわいい 1票 みずもぐら 村人たちの話し合いによりシンクロさんは処刑されてしまいました みずもぐら chjoin 天界部屋 へどうぞお入りください みずもぐら まもなく夜となり狼たちの時間です。各々狼に怯えつつも推理し、明日の昼へと備えましょう みずもぐら 役職の方はTELLをお願いします 2 (狼がぶがぶ) せんこ えるりんも護衛してるかもなぁw (T) シエスタXX メーデーメーデー!エルレイナ防衛戦が狼軍に突破されそうです!至急応援を! 3 (天界部屋) かこちん しゃうと乙 (T) シエスタXX えーと護衛でいいんだよね? 3 (天界部屋) かこちん GMはいいよね!ドSじゃないと・・・ (T) ミクかわいい 占いです、 cozy さんの明日の運勢を教えてくださいな~ 2 (狼がぶがぶ) オペこ cozy MB デジュー は●を出すのは云々と 2 (狼がぶがぶ) せんこ うむー (T) シエスタXX え、あ、そうですw 3 (天界部屋) かこちん おせっかい焼きがGMすると怖いんですよねぇ (T) シエスタXX はずかしいじゃんw 3 (天界部屋) シンクロ ビクンビクン (T) シエスタXX おk,しっかり支援を頼む 2 (狼がぶがぶ) オペこ 噛みどうしましょう (T) エルレイナ 叫ぶの好きだなぁ…イカ男はw 2 (狼がぶがぶ) せんこ まかせるw (T) ミクかわいい 能力の結果、cozyさんは村人だったようです 3 (天界部屋) かこちん m9 3 (天界部屋) ナイトコスモ いらっしゃい 3 (天界部屋) かこちん いらっしゃい! 2 (狼がぶがぶ) オペこ 思い立ったが、の精神で (T) ミクかわいい (* ω )ゞωモギモギ!! (T) シエスタXX いやぁ、ちょっと勘違いするとあぶないからね・・・w 3 (天界部屋) シンクロ カコティンさんェ・・・ 3 (天界部屋) かこちん 霊能CO シンクロ● 3 (天界部屋) ラエスリール おつさまー 2 (狼がぶがぶ) オペこ シエスタさんでいいでしょうか 2 (狼がぶがぶ) せんこ あるふぃるさん静かだから占うかなぁ 2 (狼がぶがぶ) せんこ おっけおっけー 2 (狼がぶがぶ) オペこ ういっす 2 (狼がぶがぶ) オペこ ではいってきます 1 (もぐら村) せんこ おそよーございまーす あるふぃるさん○でした! 1 (もぐら村) せんこ アッ 2 (狼がぶがぶ) せんこ ヤッチャッタ 3 (天界部屋) かこちん シンクロさん的に残りの狼なんだと思います? 3 (天界部屋) かこちん 誰 か 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら まだだ、まだ新が明日の準備をしてるだけと (T) オペこ シエスタXXさんを噛みます。レロレロ 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら おもわれる 2 (狼がぶがぶ) オペこ うひょおおおおおおおおおおお (T) オペこ 最後まで舐めて噛んじゃだめだよ! 3 (天界部屋) かこちん せんこ 狼? では狂人どこ行ったー 3 (天界部屋) シンクロ せんこさんですかね・・・。 3 (天界部屋) シンクロ かこちんさんですね>狂人 (T) エルレイナ せんちゃん……w 2 (狼がぶがぶ) せんこ おそよーございまーす あるふぃるさん○でした! ここまで打ってエンター押したようわああん やたらステ度が高かったのでうちロラされる前に真贋つけたかった・・・ 2 (狼がぶがぶ) せんこ こうかなぁ 3 (天界部屋) かこちん 私リア狂の素村だったらどうする? 2 (狼がぶがぶ) オペこ あれ 2 (狼がぶがぶ) せんこ 誤爆したの初めてかもwww 2 (狼がぶがぶ) オペこ これ真が私占ったら試合終了じゃ 3 (天界部屋) シンクロ それはない 3 (天界部屋) シンクロ と信じます;; 3 (天界部屋) ナイトコスモ もしもせんこさん狼ならそろそろ囲いやってくるかも みずもぐら 残り時間あと1分です 2 (狼がぶがぶ) せんこ んむす どのみちきっついよ 3 (天界部屋) かこちん ログからcozyさんが狼っぽいとおもったが 2 (狼がぶがぶ) オペこ うひょおおおおおおおお 2 (狼がぶがぶ) オペこ テンション上がってきた↓ 3 (天界部屋) ラエスリール cozyさん村だと思うなあ 2 (狼がぶがぶ) せんこ その前にみくさんアタックしたほうがよかったかな・・・w 3 (天界部屋) ラエスリール なんとなくですが みずもぐら 残り時間あと30秒です 3 (天界部屋) かこちん デジューさんを占ってきそう 3 (天界部屋) かこちん ひっぱり役だし・・・ (T) エルレイナ MBさんは村きめうちでいいかなぁ 2 (狼がぶがぶ) みずもぐら ------会話STOP------- 占い cozy ○ 護衛 エルレイナ 噛み シエスタXX 2日目へ 4日目へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8009.html
前ページゼロと魔獣のような悪魔 ゼロと魔獣のような悪魔―3 使い魔生活の始まりー1 うっすらと夜が明け、カーテンの隙間から光が差し込んでくる。 「……」 眩しさを感じ顔をしかめてビーニャは寝返りをうつ。 光に背を向けてまた寝ようかとも考えたが、床の硬さが寝るに至るまでに意識を安らかにさせてくれない。 薄眼を開けてしばらくぼけっとしていたが、こうしていても仕方がないのでやむなく起きようと上半身を起こす。 ぴき…ごきぐき…… 「あいったたた…」 硬い床の上に寝ていた所為だろう。 身体の各所が変に固まっていて少し動かすだけで痛みが走る。 それでもそのままにはしておけないので我慢しながらゆっくりと体をほぐしていく。 手足をほぐし、首をまわして寝違いを正す。 そして背伸びを ビキッ 「!!!!!あいっつ!!」 しようと両手を上にあげて伸びをしようとした瞬間、するどい痛みがビーニャを突き抜けた。 「~~~~~~!!」 背中を擦りながらしばらく蹲り、ふと目を横にやれば天蓋付きのベッドがある。 立ち上がって見ればベッドでは自分がこうなっている元凶、桃色チビことルイズがすやすやと眠っていた。 (こっちは堅い床で寝て体中痛いってのに!) まだ背中をさする。目尻にはうっすらと痛みによる涙も浮かんでいる。 なのにこいつは柔らかで大きなベッドで夢心地。 それを見ているうちに意識もはっきりして昨日のいざこざも思い出してきた。 「…ムカツク」 テーブルの上に置いてあるランプをつかんでベッドに近づく。 ルイズはやはり起きる気配は無い。 「すぅ……う…ん…」 部屋にうっすらと差し込む光が眩しいのか、寝返りをうって背中を見せる。 「……」 全くの無防備だ。 これで頭めがけて何回か殴りつければ簡単にコイツは死ぬだろう。 そうすればこの左手の変な文字消えてアタシは自由、こんなとこさっさとおさらばできる。 すっ、とランプを顔に振りおろせる位置に上げる。 「……?」 だが、どうにもそれから動く気がしない。 なんだかこのまま振り下ろして、その後に起こることが、ルイズがどうなるかを考えていまいそれが全く楽しめそうにないのだ。 いや、むしろ非常に不快になりそうなのだ。 (?……あれ……) 普段の自分なら躊躇せずにやれた筈。 これは一体どうしたことだろう。 しかもいつの間にか振り上げたランプを下ろしている自分がいる。 「……」 「んー……」 そんな目の前でルイズがこちらに寝返りをして顔がこっちを向く。 (…アホくさ。 別に今じゃなくてもいいわね。 殺そうと思えばこんだけ隙だらけならいつでも殺せそうだし) ルイズの顔を見ているうちに昨日の契約を思い出した。 (……おぇっ) 何が悲しくてこんな奴とキスしなくてはならなかったのか、魔力が満ちてたら有無を言わさず消しとばしていた。 (でもあれは仕方なかったのよ。 あそこで騒ぎ立てるより大人しくしているように見せかけて、後から手のひら返してやれば。うん) 自分で納得するとビーニャはランプをテーブルに戻した。 「あーあ」 ぼりぼりと頭をかきながらイスにどっかりと腰かける。 そうしてどうしたもんかなと考えた矢先、ふと自分の恰好が気になった。 白い飾り気のない地味なパンティ、上はこれまた素っ気ないキャミソール。 (そういやアタシ昨日からこのまんまよね…) 下着姿で学園のあちこちを走り回っていたのだ。 レイム様にはとても見せられないけど、人間のガキなんかに見られても恥ずかしくもなんともないし。 「とは言っても、服なんて無いわよねぇ…」 気付いた時にはこの下着姿だった。 自分の来てきた服はどこへやら、多分服の各所に仕込んである道具や武器のナイフもろとも保管されているだろう。 もし手元に戻ってきても果たして着ることはできるかどうかも不安だ。 ズタボロで血でもついているような服はご免だし。 どうしたもんかと部屋を見渡すとイスに引っ掛けてある女子用の制服が目に入った。 (あ、これコイツが脱ぎっぱなしにしてたやつ) 手にとってしげしげと眺める。 (そういえば背丈も同じぐらいだし…着れるかな?) ごそごそとブラウスを着てボタンを留める。 悪くない。 胸が少しだけきついぐらいだ。 スカートも穿いてみるとこれも大丈夫、ウエストがきついだけ。 くるっと回ってみる。 今までこんな服は着たことがなかったのでなんだか新鮮な気分だ。 今日はこれでいこうとイスに腰掛けると扉の向こうからノックが聞こえた。 「おはようございます。お洋服をお持ちしました」 話し方から察するにおそらく小間使いの使用人だろう。 昨日走り回ってるときにそれらしいのを結構見たし。 しかしたかが服ごときでいちいち使用人参上とは良い御身分だ。さすが金に物を言わせる馬鹿な貴族のおガキ様が通う学園と言ったところか。 あ、そうだ。 受け取って良い感じの服だったらアタシが貰おう。 イスから立ち上がりドアに手をかける。 「はいはい。今開けるわよ」 ガチャリと錠を解除してドアを開けた。 「きゃあ!」 「あ?」 ドアを開ければ目の前には黒髪の女。 恰好からしてメイドというやつだろう。 だが、それがなぜか尻もちをついてこちらを見上げているのだ。 「?服もって来たんじゃないの?」 腰を抜かしているメイドに手を伸ばして掴まれという仕草をする。 「え、あ、すみません! …ちょっとびっくりしてしまいまして」 「は?びっくりってなによ」 「扉を開けた時に制服が目に入ったので、てっきりミス・ヴァリエールかと思ったのですが…」 「顔見たらアタシでしたーってわけね。 何も転ぶほど驚くことは無いんじゃない? …アンタの名前は?」 つかまれと手を伸ばし、シエスタが手を取って立ち上がる。 「すみません。私の名前はシエスタと申します」 「んーシエスタね…っと」 ビーニャがシエスタを起こした時、何やら抱えている物に目をやる。 「そういや何か持って来たって?服らしいけど」 「あ、そうでした。 こちらのお洋服の修繕と洗濯が終わったのでお届けに来たんです」 そう言ってシエスタが畳まれていた服を拡げて見せる。 「あっ!その服!」 てっきりルイズの物かと思いきや目の前に現れたソレはビーニャの物だった。 ぐわしと服を掴んでまじまじと見つめる。 シエスタがびくっと驚いたようだがそれどころではない。 半ば諦めかけていた服だったので喜びも格別だ。 「ん~!良かった~!」 シエスタから奪い取るようにして受け取った服を抱きしめて頬ずりするビーニャ。 驚いていたシエスタもそのビーニャの表情を見て笑顔になる。 「思い入れのあるお洋服なんですか?」 その言葉ににぱっと笑顔を向ける。 「その通りよ! これは一番最初にレイム様に貰った物なんだから!」 かなりご機嫌だ。 そんなビーニャにシエスタがふとした疑問を質問してみる。 「そのレイムさんとはどのような方なんでしょうか?」 様、と呼んでいることからここに来る前のビーニャの目上の人だと想像したのだが、 「決まってるじゃない!」 シエスタに向けて大きな声で返事する。 「アタシのご主人様! 悪魔たちを支配する存在! とっても強くて頭も良くて素敵な大魔王様よ!」 「…え?」 流石にこの答えにはシエスタも言葉を失いかけた。 よりにもよって「悪魔」と来たものだ。 どう反応すれば良いのか正直困ってしまう。 悪魔なんておとぎ話の中でしか聞かない存在なのに、それが彼女の元ご主人様だったと言われても。 (…!そうだ! きっと「悪魔みたい」な人なんだ!) と、それはそれで問題大有りなのだがシエスタはそう自分に納得させることにした。 「ところでこの服直してくれたのってアンタ?」 「あ、どこかまずいところでもあったでしょうか?」 気に入っていた服ならば個人のこだわりの部分などもあったかもしれない、 「全然問題無し!正直言って助かったわ。 アタシ細かい裁縫とか駄目なのよー。 やっても見たんだけどうまくいかなくてさー」 (何となく分かる気が…) 心の中で思っても言わない。 「感謝するわ。 あ、そうだ!アンタのこと気に入ったから何か願い事があるなら叶えられるもの だったら叶えてあげる!」 「いえ!そんなお礼だなんて」 両手を前にいいえ結構ですのポーズを取る。 自分にとってはお礼をされるようなことをしたつもりはないのだ。 それに何となく嫌な予感がするのだ。 「遠慮しないでいいわよー。 殺したいヤツとかいない?代わりにぶっ殺してア ゲ ル♪」 (ひぇぇ…!) 当たりである。 「ほ、本当に大丈夫ですから! 別にお礼なんてされるようなことはしていないので! お気持ちだけで十分ですから!」 「えー」 ビーニャは不満げだが、この申し出にはいと答えて本当の流血沙汰にでもなったりしそうでシエスタは気が気でない。 なんとかビーニャを説得してこの場を収めようとする。 「そういうことなら仕方ないわね」 「分かっていただけましたか…」 「じゃあ今からムカツクやつを探しに行けばいいわね」 ずるっとシエスタはその場にすっ転ぶ。 駄目駄目である。 「で、ですからーっ!……ひぃ!」 「?」 シエスタが何か言おうとしたようだがその続きがない。 かわりにぶるぶる震えながら口をぱくぱくさせている。 「何 を し て い る の か し ら ?」 「うヴ!?」 まるで地獄から響くような重低音が聞こえビーニャはびくりと震え、変な声をあげて立ったまま動けなくなる。 そのまま人形のような硬い動きでゆっくりと振り返ると、 鬼、いや、鬼神がいた。 真っ赤な怒りのオーラを立ち昇らせるネグリジェを着た鬼などリィンバウムでもお目には かかれないだろう。 人間には無い筈の角まで見える。 寝癖で髪の毛が角のように見えるのかもしれないが。 「昨日の夜に洗濯をするように言っておいたけど終わってるの? そしてそれは私の制服なんだけど、アンタが着てどうするのかしら」 だらだらと顔を流れる汗。 「ア…アッハッハ…ハッ…」 ひきつった笑顔を浮かべるしかない。 ふと背後でバタンと扉を閉める音が聞こえたので振り返ればシエスタがいない。 どうにも出来ないと判断して離脱したようだ、うん正しい。 「ビーニャ」 見ればルイズがにっこりとほほ笑んでいる。 さっきの鬼の面影はない。 しかし、 「何か言うことは?」 いつの間にか手に持っていた杖から火花のような物が見える。 見ただけ誰もがまずいと思う状況だ。 もはや逃げ場なし。 ビーニャはふっと笑うと精一杯の笑顔でルイズに言った。 「アンタの言うことなんて聞くわけないでしょ、バーカ」 ルイズの部屋から爆音が学園に響き渡った。 了 前ページゼロと魔獣のような悪魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5875.html
前ページ次ページ虚無と狂信者 トリステイン王宮の一室。アンリエッタはマザリーニから草案を受け取っていた。 対吸血鬼戦専用特殊部隊。 王立特務十三課。 アンデルセンからの通達により、教会が建造されたことを知ったアンリエッタは、竜騎士を使い 武器を輸送し、全軍の剣、槍、銃弾などに至急祝福を施すことを決定した。 おそらく、近いうちに通常戦力としては十分な量の装備ができることだろう。 これにより戦時の際への最低限度の備えはできたことになる。 しかし、不十分だとマザリーニは言う。 今の所、吸血鬼の行う戦闘行為は無視できるものではない。 何か手を打たなければならないが、吸血鬼に対抗しうる戦力は無いのが現状だ。 確かに武器はある。しかし、それを振るう人間を育成するには、しばし時が足りない。 今の所、候補はワルド子爵の裏切りにより規模を縮小したグリフォン隊の隊員だろう。 しかし、彼らの仕事も身分も公のものであり、表向きは存在していない吸血鬼を対処させることはできない。 彼らが働く理由は無論給金であるが、それと同じ、もしくはそれ以上に名誉が重要である。 彼らはその名が公に認められるからこそ、王家に忠誠を誓うのであり、 非常に灰色の存在である吸血鬼を排除する任務に好んで就くとは思えない。 確かに吸血鬼の存在は平民の間にも噂として広まっているが、王室として公式に認めてはいないし、 認める訳にはいかない。もし認めれば、無用な混乱を招くからだ。 である以上、灰色の存在である吸血鬼を狩るに相応しい人材は、 一に貴族では無い、平民、もしくは没落貴族。 二にその出自が曖昧であること。 三に名誉では無く、金もしくは正義感で動く人材であること。 四にプロフェッショナルであること。 「無理難題ですわね」 恩賞も貰わず、名誉も求めず、ただ二束三文の褒章で吸血鬼を狩ってくれる人間。 もし死んだとして、遺族が不審に思うことは無い。 しかもその働きを公言せず、誇ろうともしない。 一体どんな物好きだというのか。 「平民から取り立てますか?」 「ですが、彼らとて機密を守る人種であるとは限りません」 アンリエッタはずっと頭に引っ掛かっていた言葉を出す。 「ルイズの使い魔、アンデルセン神父はどうでしょう」 マザリーニが首を横に振る。 「ヴァリエール家の三女が黙っているとは思えません」 アンリエッタとて、たった一人の親友が唯一魔法を成功した証を奪いたくはない。 「それでは、枢機卿は人材に心当たりがあるのですね?」 マザリーニは指を三本立てる。 「一人はサイト・ヒラガと名乗る出自不明の平民」 あのワルド子爵を撃退した手並み、交渉次第で引き込めるなら越したことは無い。 「二人目は火のトライアングル。最も強力ですが、彼に関しては望みが薄いでしょう。 そしてもう一人は……」 学院長室にて、オスマンは一人の男性と話をしていた。 ジュール・ド・モット。 王宮勅使の職につき、『波濤』の二つ名を持つトライアングル・メイジである。 「では、確かにお伝えしましたぞ」 オスマンは髭を撫でながら訊ねる。 「しかし、首を縦に振るのは期待せんで欲しいんじゃが……」 「まあ、そこからは私の問題ではありませんので。 そんなことよりあの秘書どのはいませんので?」 モットは確かにできる男だが、いかんせん好色すぎる。 「ああ、ミス・ロングビルか。今は出掛けておるが、仕事中はあんまりからかわんでくれよ。 それになあ、ここだけの話あの人どうも最近『恋する乙女』モードなんじゃよなあ」 オスマンの言葉にモットは勢いよく噴き出してしまった。 「あ、あの年で乙女とかギャグにもなりませんぞ? ははは!」 「いや、全く! あっはっはっは」 そう言って二人の笑い声がしばし響いていたが、 突然現れた巨大な腕により遮られた。 「ごっはあああああ!」 「ぬおわあああああ!」 モット伯の背中に直撃し、彼は巨大な机ごと窓際に追いやられる。 机と壁に挟まれオスマンが一瞬呻いた。 頭を振って立ち上がる二人の前に、幽鬼のようなオーラを纏った女性が現れる。 「すいませんねえ? 恋する乙女で……。あと誤解ですので悪しからず」 「そ、そうかのう? あ、あの少年に惚れとるんじゃったら。やっぱ乙女くらい言っとかんと」 杖が振られ、オスマンの喉元に土の手が現れる。喉を締め上げられじたばたと暴れる。 「あ、あなたは淑女です。若き瑞々しさと熟した甘美が溶け合っているのです。 どうか私の伴侶にでも」 音の速さでその肩に手を回すモット。 声をかけるというより、命の危険だからというのが大きい。 彼女は艶やかな微笑みを浮かべ、その手を払う。 「ギャグで悪うござんした!」 彼女は弁慶の泣き所を責めはしなかったが、鳩尾に膝を叩きこんだ。 そのまま大股で退出するロングビル。 「うーん、最近女運が悪いんですよねえ」 モット伯は倒れながらオスマンに愚痴るが、彼の顔は既に土気色になっていた。 「ああ、酷い目にあった、さて、後はと」 モットは埃を払いながら、ある人物を探し始めた。 「何であの貴族の方のお召し物はああも汚れているのでしょう?」 シルフィードに餌をやりながら、シエスタは呟く。 モット伯はシエスタの姿を見止め、近づいてくる。 しばらく話を始める。 「そ、そんな」 シエスタの抗議を受け付けるでも無く、彼は馬車に向かって行った。 呆然とするシエスタを、シルフィードは不安そうに見つめた。 その夜。 金属同士がぶつかり合う音と共に、銃剣が宙を舞う。 尻餅をついた少年の喉元に、黒鉄の刀が突き付けられる。 才人は両手を挙げ降参の意を示し、シエスタは刀を鞘に納めた。 「やっぱシエスタは強いよなあ」 そう言って恥ずかしげに苦笑する才人の手を取り、立ち上がらせる。 そのまま塀にもたれ休憩を入れた。 「はーあ、全然駄目だー」 才人は遠い所を見ながらぼんやりと紡ぐ。上気して、顔が赤くなっている。 シエスタがその顔を熱くみていることに彼は気づかない。 そして彼女は、かねてより気になっていたことを訊いた。 「どうして、そんなになってまで強くなりたいんですか?」 それを聞かれるのは何度目だろうか。 そしてその度に、微妙に異なった答えを言ってしまう。 なぜだろうか。 「こうさ、色々あるんだよな、きっと。 神父に憧れた、とか。吸血鬼が許せない、とか。自分にできることをやろう、とか。 本当にそれだけなのか、それだけじゃないのか。 自分でもよくわからないんだ」 よく分からない。 けれどそれでいいとも思う。 「シエスタは……何で?」 女性である彼女が、これほど技を練り上げるまで一体どれほどの時間を費やしただろう。 人の身で、少女の身で。 「最初は、ひいおじいちゃんが教えてくれたんです」 シエスタは懐かしそうに、思い出を話していく。 「ひいおじいちゃんは、力が強くて、色々な話をしてくれました。 昔は剣術道場を開いていて、お弟子さんもたくさんいたとか。 けれど戦争で、剣を捨てたそうです」 話を聞きながら才人は、そのひいおじいちゃんとやらが自分と同じ日本人であると察した。 やはりこの少女に自分が帰還する手掛かりがあると確信した。 「ひいおじいちゃんは、力は人を守る為にある。そう言ってました。あの、私の故郷は農村でして、 ワインが名産なんですけど、だから裕福で、けれど盗賊団とかが良く狙って来るんです。 それで、ひいおじいちゃんやおじいちゃんやお父さんが、村を守ってくれたんです」 「……そうなんだ」 「だから私もそんな風にって」 そこまで聞いてサイトは、今度は自分を顧みる。 本当に何かを守る為に戦ってるのだろうか。 それだけでは無い。 けれど力を求めている自分は何なのか。 「けれどサイトさんの言うことも分かるんです」 「へ?」 「本当に守るだけなら、逃げればいい。お金で強い人を雇えばいい。 けれど強くなろうとしてる。 守りたいといいながら、こういう理由だっていいながら、 皆戦ってる」 守る為、護るために、戦う。 それは本当は間違っているのではないか。 呆然とするサイトにシエスタは笑い掛ける。 「大丈夫ですよ。サイトさんなら力を酷いことには使いません」 「そんな信用されても」 サイトは困ったように頭を掻くが、シエスタはそれでも笑って言った。 「大丈夫です」 使用人棟の一室。学院から宛がわれたサイトの部屋。 サイトは数分前神父から手渡された革袋を見ていた、中には一見ただの水にしか見えない液体が入っている。 「………これが聖水なのかな?」 魔を払う水。アンデルセンに自分には不要だと分けられたそれを手にとり、吟味する。 そう何度も何度も吸血鬼が襲って来るとは限らないが、念には念である。 何せこの一月程のあいだに三回も吸血鬼と戦ったのだ。まあ、巻き込まれたという表現の方が正しいが。 部屋に散乱するのは聖書、銃剣、弾薬、白木の杭、香草。義理固いものである。 さて、件の水をしばし弄んだ後、一言呟いた。 「普通の水とどう違うんだ?」 「いや、分かんねえよ」 隊長に聞いてみたが解らない。彼は指で触ってみたが、何も変化はない。 「どうしたんですか」 そこに現れたセラスさん。彼はその水を無造作にセラスさんの顔に塗った。 「!!!!あっっつっつっつtああああぁぁぁぁ!!!!」 「おお! 効くもんだなー!」 「~~~~~~!!!!」 声にならない怒りと共に殴られた隊長は天井に叩きつけられ、二三回そこと地面を往復した。 成程本物か。俺はそう納得したところで部屋を出ようとする。 「サイトさん?ちょっとお話が」 (うん、今のは俺達が悪い。) 俺はあまんじてそれを受け入れた。 殴られた頭を擦りながら厨房に入って仕事を始める。ふと俺は皆の空気が固いことに気づいた。 「何かあったんですか?」 料理長マルトーはこの質問に怪訝な顔をする。 「?お前昨日シエスタに会ったんだろ?あの薔薇の貴族と一緒に。聞いてないのか?」 「!?何をですか?」 マルトーの親父の言葉に最初は何を言っているのか分からなかった。 「シエスタは………モット伯っつう奴の妾になったよ。」 妾?シエスタが?何も聞いてないぞ?! いや、まあここは中世なんだし、妾ってのもあるのか? それに伯爵なんだし、悪くはないんだろう? けれどその考えもマルトーの沈んだ表情で儚いものになる。 「………気にすんなよ。貴族のやることに……平民は逆らえないんだ」 その言葉がひどく頭に、山彦のようにこだました。 一方その頃、シエスタのものだった使用人室。 そこに金髪の青年が一人佇んでいた。 目の前には無造作に立てかけられた、この部屋の主の持つ武器。 しばらく、本当に長い間それを見ていたと思うと、決意の瞳とともにそれを手にとった。 シルフィードを撫でながら、俺は頭の中で反芻する。 シエスタが俺を守る為に吸血鬼に立ち向かったこと。 シエスタが俺と一緒ならと危険な旅に来てくれたこと。 シエスタが俺とギーシュの特訓に仕事で疲れているのに付き合ってくれたこと。 シルフィードに一緒に乗ったこと、俺を看病してくれたこと。 「お前も…世話してもらったよな………」 シルフィードは不思議そうに訊ねた。 「シエスタお姉さまいなくなるの?お兄さま」 俺はその青い鱗に顔をうずめて言った。 「多分………」 彼女は悲しそうに鳴いた。 「本当に望んで行ったなら………お別れくらい言うよな………」 暫くそのままで居た後、聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「いた!ここにいた!何をしているんだね?!その風竜でとっとと行くぞ!」 後ろからいきなり大声で叫ばれ俺は仰け反る。ギーシュだった。手にはシエスタの刀が持たれている。 「お。おい?行くってどこへ?」 「何ってモット伯の屋敷に決まってるだろう!話は聞いただろう?! あの外道にあんなけしからん体のメイドを渡してみろ!どんなことになるかわかるだろう?!」 「いや?お前相手は伯爵だろ!?マズイんじゃないのか?」 「大丈夫!僕は元帥の息子だよ?!大丈夫く無いけど大丈夫だ!」 「どっちだよ!多分に大丈夫く無いだろうそれ!」 「うるさーい!!」 いきなり捲し立てたあと、叫び始めた。そしてギーシュは、今度は声のトーンを落として言う。 「あのメイドはね……特訓に付き合ってくれたし………とにかくいい子なんだよ!彼女は! そんなレディが困っているのに捨て置くのは貴族として、男として失格だ!」 俺はその言葉に胸に込み上げてくるものを感じた。ただキザなだけの 情けないアホで馬鹿で可哀そうな奴かと思っていた。 けれど実際はどうだろう。こんなに熱くて、イイ奴じゃないか。 「ちょっと!何言ってるのよ?!」 そこにやってきたのはルイズだった。顔が赤い。 「あんたら、貴族に手を出してタダですむとでも思ってるの? ギーシュはまあどうでもいいとしてサイトは、あんたは一生牢屋よ?!」 「どうでもいいって………」 「別にいい」 俺はルイズの言葉を黙って聞いていたが、シルフィードにそのまま跨った。 そうだよ。お別れも言わずに行くなんて、俺達に心配かけまいとしてたんじゃないか。 そんなシエスタの優しさに応えなきゃ。 「行こうぜ! ギーシュ!」 ルイズは尚も食い下がる。 「作戦はあるの?!」 「無い」 ギーシュは指を気取って振り、答えた。 「この剣を届けに来たと言って屋敷に上がり、シエスタを攫う、無理矢理だが仕方無いだろ?」 「おお、その発想は無かったわ」 「君はどうする気だったんだ?」 俺たちの態度にルイズはしばらく俯いていたが、観念したように叫んだ。 「わかったわよ! 行きなさいよ! その代わり私も行くわよ!」 ルイズの申し出に俺は粟を食った。これはマズイ。 「それはいい。お前に何かあったら神父に申し訳が立たない」 俺の言葉に、ギーシュもうんうんと頷く。 「そうそう、それよりちゃんとアリバイの方よろしく。」 そしてこれ以上面倒はご免とばかりにシルフィードを飛ばした。 ルイズが何事か叫んでいるが、もはや聞こえない。 俺はシルフィードの上で、コートの中の銃剣を握りしめ、呟いた。 「わたしはあなたを悪人の手から救い出し 強暴な者の手から解き放つ。 AMEN」 「アンデルセン!」 聖書をパラパラ捲っていた彼は入って来た少女に向けて顔を上げる。 少女のつたない説明を理解した彼は、一つだけ溜息をつき、 しかし満更でもなさそうな表情で、その聖書の紙片を展開しはじめた。 「ちょっと! 私も連れて来なさい!」 「アリバイの方をよろしく」 窓を開け、アンデルセンの体がその外に掻き消えた。 呆然と見送ったルイズは、哀しげに呟いた。 「一体何なのよ……。アリバイって……」 この少女は異界の警察用語に明るくは無かった。 モット伯邸の一室。主であるモット伯は、部屋にいるもう一人の女性に話しかける。 「もうすぐ君の望みの少女が来るぞ」 その人物は騎士のいでだちの中に、実直な気配を身に纏っていた。 「すいませんな、いつも足労をかけて」 「……そう思うならもっと遠慮してくれたまえ」 「なら、今度からはうちの部下に手を出すのは辞めた方がいいでしょう」 モット伯は悲しげにうなだれた。 騎士、アニエスはその視線を地面に移しながら、期待と共に一つ、嫌な予感がしていた。 モット伯邸の手前。門を守る衛兵達が倒れている。 そしてしばらくすると、その死体が、動き始めた。 「ふはは……。素晴らしい! これが吸血鬼というものか」 前ページ次ページ虚無と狂信者
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2164.html
▽ ▽ ▽ 「んん……」 気を失っていたルイズが目を覚ましたのは、陽が完全に落ちた時間だった。 初めに視界に映ったのは、見慣れた自室の天井。次に暗くなった窓の外。 いつの間に着替えたのか、制服が部屋着になっている。 (あれ) なにか忘れている気がするが、上手く思い出せない。 そもそも、どうやって部屋に戻ってきたのだろう。 授業を受けた覚えも、何の勉強をしたのかも、どんな食事をとったのかも覚えも無い。 (えっと、今日は確か) ぼやけていた記憶を一つずつ整理していく。 こういう時は、わかる所から始めないといけない。 (そう。使い魔の儀式があったわ。それで、私は……私が呼んだのは) 考えがそこに辿り着いた瞬間、慌てたように起き上がる。 「そうよ! 私の使い魔!」 勢いを付けすぎたせいか、身体がフラフラする。 思わずまたベットに倒れそうになるのを堪え、床に足を着く。 と、タイミングを見計らったかのように扉が小さくノックされた。 「誰?」 声を掛けるが返事は戻ってこない。 不審に思ったルイズが再び声を掛けようとすると、ドアが自動的に開いた。 そこに現れたのは、トレイ片手にルイズを見下ろす荒垣だった。 「よぉ。目は覚めたか」 「あ、あんた」 顔を見て思い出した。ルイズが気を失ったのは、荒垣に睨まれたからだ。 文句を言おうと詰め寄るが、それを遮るように頭を鷲掴みにされる。 「きゃ! ちょ、なにするのよ!」 「いいから座ってろ」 言うよりも先に、鷲掴みのままベットに押し飛ばされる。 ここまでぞんざいな扱いを受けたのは、身内以外では初めての事だ。 荒垣と対峙してから散々な態度を取られていたが、もはや我慢の限界である。 サイドボードに仕舞ってあった鞭を取り出すと、荒垣目掛けて静かに振り下ろす。 風を切って振り下ろされた鞭が、まさに当たるかといった瞬間、鞭は急停止する。 停止した鞭を見ると、鞭の真ん中の部分が大きな手で掴まれていた。 ルイズは、その腕の持ち主を確認すべく視線を動かしていく。 腕。肩。首……そして見上げた先では、鋭い視線をルイズに向ける荒垣の顔がそこにあった。 「何ふざけてんだオメェは」 「くぅ!」 鞭を奪い返そうとするが、引っ張っても動く気配が無い。 なるべく荒垣に顔を見せないように精一杯引っ張るが、微動だにしない。 更に力もうと腹部に力を入れてみたが、それが駄目だった。 ぐるぅ~ぎゅるるぅぅぅ~ぎゅろろぉぉぉぉ~~~ 「……」 「腹が減ってたんだろ。テメェの分はあるから暴れるな」 「……」 「おら、まだ熱いかもしれないから火傷しない様に気を付けろよ」 「……」 「あと、良く噛んで食えよ。消化に良いとは言っても飲み込んだらあまり意味がねぇ」 それから数分間、ルイズは何も喋れないまま俯いて食事をとる事となった。 唯一救いだったのは、食事を始めた途端、無言で背を向けて窓の外を眺めていた事である。 皿に乗っていた料理を食べ終わると、荒垣は音も立てる事無く食器を重ねて立ち上がった。 「ど、どこにいくのよ」 気まずさからか、ルイズの声が幾分小さい。 そんなルイズを尻目に、荒垣は簡潔に目的地を告げた。 「調理場だ。食器を返さなくちゃならねぇ」 そう言うと、無言のまま扉の前まで歩いていく。 荒垣の背中を見ていると、このまま消えてしまいそうな錯覚を覚える。 その幻想を振り払うために背中に声を掛けようとするが、どう声を掛けていいか分からない。 「あ、あの――」 「話は帰ってきてから聞いてやる。まだ横になってろ」 「あ、うん」 それを察したのかは不明だが、帰って来るという言葉に安堵する。 結局、一度たりとも逆らう事が出来ないままのルイズであった。 ▽ ▽ ▽ 食器を厨房に戻しにきた荒垣を待っていたのは、二人の人間だった。 一人は、好敵手を見るような視線を荒垣に送る顎鬚の料理長――マルトー。 もう一人は、そんなマルトーを見て笑うメイド――シエスタである。 「よう兄ちゃん。貴族様は全部食べたかい?」 「ああ」 空となった食器を見せ、荒垣は水場に足を運ぶ。 「アラガキさん。洗い物は私がやっておきますよ」 「いや。大丈夫だ」 シエスタの申し出を断り、荒垣は水の張ってある桶の中に食器を沈める。 そして、手馴れた様子で食器の汚れを落としてった。 「まったく。器用な奴だな兄ちゃんは」 いつの間にか用意したのか、グラス片手にマルトーが笑う。 見れば、グラスの中には並々とワインが注がれていた。 「どうだ兄ちゃん。一杯やるか?」 「悪いが遠慮しておく」 数時間前。 荒垣とロングビルは簡単な自己紹介をしつつ互いの情報を交換していた。 とは言っても、二人が交換した情報は互いの首を捻らせるだけにしかならない。 荒垣がルイズに質問したような内容と同じ事を聞いてもロングビルは首を傾げ、 ロングビルが貴族や平民、魔法について説明しても首を傾げる結果となった。 どちらにせよ、肩にルイズを担いでいては話に集中出来ないため、話は一旦打ち切りとなる。 そんな荒垣と、幾分距離の縮まったロングビルが廊下を歩いていると、大きな影が視界に映った。 良く見ると、洗濯物が詰め込まれた籠を担いだ何者かが、ふらふらと近付いてきた。 (なんだありゃ) スカートを履いている姿からして女なのだろうが、こちらが見えているのか怪しい足取りだ。 面倒な事を避けるため、ロングビルに倣って壁に背をつけて道を譲る。 それなのに、少女は狙い済ましたかのように荒垣の方へ足を進めていく。 「おい。こっちは壁だぞ」 「え。あ、きゃぁぁぁああ!」 声が引き金になったのか、籠を抱えていた少女は荒垣の忠告に気を取られ足を滑らせた。 襲い掛かる籠と少女を前にしながら、荒垣はまたも舌打ちしてしまう。 だが、舌打ちしたからと言って目の前の籠と少女が止まるわけも無い。 肩に抱えたルイズを落とさないようにしながら、荒垣は右手で籠を、あまり動かせない左手で少女を支えた。 ここで予想外だったのは、右手に持った籠である。 山のように詰め込んだにしては、全くと言っていいほど重量感がない。 ふと、視界の端にロングビルが映った。 何をしているのかは不明だが、視線が重なったと同時に杖の先端を小さく揺らす。 すると、右手に持っていた籠がひとりでに宙に浮き、ゆっくりと床へと降りていった。 籠が静かに床に着くと同時に、ロングビルもまた杖を振るうのをやめていた。 (こいつも魔法って訳かい) 半信半疑だったが、今の様子を見る限りここでは当たり前の事なのだと理解できた。 少し話を聞こうと思ったが、左手に掛かる重みにが先だと思い声を掛ける。 「悪いが、そろそろ退いてくれや」 「あ、ももも申し訳ありません!」 倒れ掛かっていた少女は、しでかした失態を思い出し、両膝を付いて額を地につけようとしていた。 「お、おい! 何やってんだオメェ!」 「貴族様にぶつかった挙句。支えて頂いたうえ洗濯物まで」 「何を勘違いしているんだか知らねぇが、俺は貴族なんてもんじゃねぇ」 「え? でも、先程洗濯物が浮んだのは」 「そいつは、そこにいるロングビルって女の仕業だ」 「あら。仕業ではなくお陰と言って欲しいですね。ミスタ・アラガキ」 言葉の割りに、どこか子供じみたような口調で訂正するロングビル。 「ミス・ロングビル! あ、あの、ありがとうございました」 「構いませんよ。それより……」 「シエスタです」 「シエスタ。この後お暇でしたら、ミスタ・アラガキをご案内して下さいませんか?」 シエスタが頷くのを見て、ロングビルは荒垣に向き直って言葉を続ける。 「用事を思い出しましたので、あとはこのシエスタにお聞き下さい」 「……ああ。悪かったな」 「いえ。こちらこそ……それでは」 去り際に小さく笑うと、ロングビルはもと来た道を戻っていった。 「えと、ミスタ・アラガキ……とお呼びして宜しいでしょうか?」 「そのミスタってのはいらねぇ。荒垣でいい。俺もアンタの事をシエスタって呼ばせてもらう」 ぶっきらぼうに告げたのだが、シエスタは怖がる事も、嫌悪の表情を浮かべることもしない。 ただ、優しそうな瞳で荒垣の言葉に頷くだけであった。 「はい。それで、アラガキさんはどちらに行かれるおつもりだったのですか?」 「ああ。このガキの部屋までと思ったんだが」 荒垣が肩を指差すと、そこには未だ気を失ったままのルイズの姿。 シエスタは、ルイズの足が荒垣の着ている服の模様だと勘違いしていたのだ。 それほど自然な状態で担がれていたため、本当に気付いていなかった。 「き、貴族様……ですか? ど、どうしてその」 どうして担がれているのか。どうして気絶しているのか。どうして股間が濡れているのか。 聞きたい事はたくさんあったが、貴族に関わると大変だと思い出し踏みとどまる。 「その……貴族様のお名前は分かりますか?」 「確か、ルイズなんたらヴァリエールとか言ってたな」 「ああ。ミス・ヴァリエール様ですね。それでは、まずはこの籠を戻してきますので それが終わり次第すぐお調べします。ですから、アラガキさんはここでお待ちください」 そういって慌しく籠を抱えると、シエスタは足早にどこかへ立ち去ってしまった。 残された荒垣は、未だ目を覚まさないルイズを担ぎ直して長い溜息を吐いた。 「どうやらこのガキの仕業みてぇだな」 自分は確かに死んだ。だが、ここにいる自分は間違いなく生きている。 ロングビルの説明からすると、召喚の儀式とやらで自分は呼ばれたらしい。 聞けば聞くほど、地獄のほうがマシだったのではと荒垣は思ってしまう。 呼び出されたものは契約して使い魔となり、主に尽くすのだと言う。 その証拠として、左手の甲には不思議な刺青が掘ってあった。 そんな契約などした覚えはないが、もしそうなのだとしたら、恐らく気絶していた時。 怒りもあるが、それ以上に後悔の方が強い。 (ようやく安心して死ねると思ったんだがな) 心の枷となっていた少年にも、自分の思いを伝えきった。 そばにいた親友ならば、きっとその後の面倒を見てくれるだろう。 喧しい後輩たちも、面倒見のいい同級生も、あの犬も……未練などどこにも無かった。 最期の瞬間を思い出し腹部をさするが、傷はおろかコートも無傷のままだった。 そこだけが頭に引っかかっているのだが、後でまとめてルイズに聞けばいいと納得する。 (このガキがご主人様ってか) 肩の上で伸びているルイズをみて呆れてしまう。 恐らく天田と同じくらいの年齢であろう子供が主など、笑い話にしかならない。 年相応な傍若無人ぶりもさることながら、言葉の端々に見える見下した表現も気に入らない。 自分を救ったのだとしても、彼女を主とする事は荒垣には認められなかった。 熱くなりかけた頭を振り、大きく深呼吸して気持ちを落ち着ける。 と、籠を運び終えたシエスタが手を振りながら走り寄ってきた。 「おまたせしました」 「いや……それじゃあ頼む」 「はい!」 その後、学校の関係者からルイズの部屋を聞き出し、二人は言葉を交わしながら並んで歩く。 とは言っても、喋っていたのは殆どシエスタで、荒垣は相槌を打つだけだったが。 (いつもの俺だったら、こんな嬢ちゃん適当に追い返すんだがな) 案内を頼んだと言う理由もあるが、なにより無邪気な笑顔で話しかけてくるのが一番の理由だった。 その言葉一つ一つが打算的で無い分、荒垣としてはただ頷くだけしか出来ない。 邪険にして、シエスタの笑顔を凍りつかせるような怒声をあげる程外道でもない。 結果。何をするでもなく黙々と話を聞き続けるしか選択の余地がないのであった。 「ここです。えっと鍵は」 失礼しますと呟き、シエスタがルイズの服に手を入れる。 「くふっ、うく」 小刻みに震えるルイズを無視しながら、シエスタは手を動かし続けた。 「あ、ありました」 手に握られていたのは、小さな鍵だった。 それをドアノブの下にある鍵穴に差し込むと、扉ごとゆっくりと回した。 「失礼します」 頭を下げながら、部屋の中へと入っていくシエスタ。 荒垣も、若干躊躇いつつ部屋の中へと足を踏み入れた。 ようやく到着した事に安堵した荒垣は、ルイズをベットに寝かせようとする。 「あ、ちょっと待って下さい」 シエスタは荒垣の袖を掴み、ルイズをベットに下ろすのを止める。 「その。非常に言いにくいのですが……」 ルイズの股間にちらちら視線を送るシエスタに、荒垣は即座に理解を示す。 そして、近くにあった椅子に座らせると、無言で部屋を退室した。 「あの。直ぐ済みますので」 扉越しに届いた言葉の意味を理解しつつ、荒垣はやれやれと首を振った。 その後、シエスタと別れて暫くルイズの部屋の前で目が覚めるのを待っていたが、 一向に起きる気配は無く、気付けば空は薄暗くなり始めていた。 そんな荒垣の下に、周囲を気にしながら近付いてくるシエスタの影があった。 「何のようだ」 周囲を気にしていると言う事は、あまり見られたくはないのだろう。 若干警戒しつつ、荒垣は小声でシエスタに問いかけた。 「えっとミス・ヴァリエールのご夕食をどうしようかと。 それと、アラガキさんをお食事に誘いにきました。お腹、空いてませんか?」 「いや……第一俺は金を持っちゃいねぇ」 腹が減っているのは事実だが、無銭では腹を満たすことは出来ない。 だが、その答えにシエスタは小さく笑って言葉を返した。 「大丈夫ですよ。私達の賄いだけでも十分ありますから。お金なんて要りません」 「……」 暫く思案した後、荒垣はゆっくりと言葉を紡ぐ。 「ここの夕食は時間制限があるのか?」 「あ、はい。そろそろお時間となってしまいます」 「なら、もう少し待ってガキが起きなけりゃ、俺だけでも行く。場所は」 食堂までの道のりを簡単に説明してもらい、シエスタに別れを告げる。 出来れば目覚めてくれる事を願ったが、結局時間ギリギリになっても起きる事はなかった。 下の階からは、部屋に戻ってくる人間の話し声が聞こえてきた。 うっかり顔をあわせて騒がれるのも面倒である。 (仕方ねぇ) 荒垣は暗闇に身を潜めると、静かに食堂まで進んでいった。 すでに夕食の時間は終わったのか、いるのは後片付けをしているメイド服の姿だけだった。 「アラガキさん!」 入ってきた荒垣に気付いたシエスタは、嬉しそうな表情で駆け寄ってきた。 「どうぞこちらへ!」 そして荒垣の隣に並ぶと、調理場の方へと足を進めていった。 「マルトーさん。この人が」 「おお、話は聞いてるぜ。シエスタを助けてくれたんだってな! ありがとよ! さ、困ったときはお互い様だ」 マルトーと呼ばれた男は、両腕を組んで豪快な笑い声をあげると、強引に荒垣を椅子に座らせた。 「ほれ、遠慮しないで食いな!」 「……ああ」 強引な押しに困惑しつつも、荒垣は目の前に並べられた料理を口に運ぶ。 「どうだ?」 「美味い」 興味深そうに感想を求めるマルトーに、荒垣はただ一言だけを告げた。 だが、その簡潔な言葉が気に入ったのか、マルトーは自信たっぷりに頷いた。 「そうだろそうだろ。なんたって、このマルトー様の料理だからな!」 自分で自分を褒め称えるくらいだ。よほど自信があるのだろう。 何かを思い出したのか、二口目を含む前に荒垣はマルトーに尋ねた。 「ガキ……ルイズとか言う奴の分は無いのか?」 「ああ。理由はどうあれ、自分から来ない貴族に食わせる料理はねぇ!」 その言葉を聞いて、荒垣は何かを考えるように目を瞑る。 「もう火は落としちまったのか?」 「いや……だが、調理器具はあらかた片付けちまったぜ。 あと食材もな。今すぐ出せるっていったら、調味料ぐらいだな」 返ってきた答えを聞いて、荒垣はゆっくりと瞼をあげた。 「マルトーさんよ。悪いが調理場を少し貸してもらえないか」 やや不満げなマルトーをよそに、荒垣は手際よく調理を開始していた。材料は先程食べていた料理の残り。 それを躊躇い無くフライパンに乗せると、迷う事無く調味料を振りかけ火に通す。 数分後には、残り物であつらえた胃に優しい料理が完成していた。 好奇心から試食をしたマルトーだったが、次の瞬間には厳しい目をして荒垣を見つめていた。 「やるな兄ちゃん。あの残り物でここまでやるとはな」 「……俺じゃねえ。アンタの料理が美味いから出来ただけだ。食器は下げに戻ってくる」 そう言い残すと、荒垣は食堂から消えていく。 「そうは言っても、それを変えるだけの力が、兄ちゃんにはあるんだろうよぉ」 マルトーの呟きは、荒垣に届く前に消えていった。 荒垣は苦笑いを浮かべながら料理を運んでいた。 (まさか、率先してこんな事するとはな) 自分でも良く分からないが、気付けば身体が先に動いていた。 どう取り繕っても、面倒を見たがる性格は直せないらしい。 階段を登りつつ、荒垣は何度目か分からない大きな溜息を吐く。 気付けば、誰に会うことも無くあっさり目的地まで到着していた。 変に考えるのを止める。 何事も無かったかの様に、荒垣はルイズの部屋の扉をゆっくり叩いて、その返事を待った。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4666.html
前ページ次ページ鋼の使い魔 ギュスターヴがルイズの使い魔として召喚されて、早4日が経とうとしていた。 その日もギュスターヴは日の出とともに起床し、カーテンと窓を開けて外気を部屋に招きながら、ルイズを揺すり起こした。 「朝だぞ。起きろ、ルイズ」 「ん……」 やがてゆっくりと体を起こし覚醒するルイズ。それを確認したギュスターヴは、クローゼットから服を選びベッドに置いた。 「じゃ、洗濯を持っていくから。服、着替えておくんだぞ」 「わかってるわよ。……いってらっしゃい」 返事が返ってくるわけでもなく、そのままギュスターヴは洗濯籠を担いで部屋を出て行った。 錬金の失敗以来、ルイズはギュスターヴに高圧的に接しづらくなっていた。慰められたせいもある。 しかしそのことで反ってルイズは、ギュスターヴとの『使い魔と主人の関係』をどう捉えて良いのか分からなくなってしまった。 「もう少し、使い魔らしく振舞ってくれてもいいじゃない……」 頭を下げて傅くわけでもない。敬語も使わない。しかしルイズに見せるギュスターヴの所作は、優しさと敬意が滲み出ている。 それに応えられていない自分がもどかしくて、そう口走る。 一方、廊下を歩くギュスターヴも、学院での生活に順応し始めてはいたものの、一抹の『満たされない』気分を感じ始めていた。 (どうにかして、もとの世界に帰る方法がないものかな……) 別にギュスターヴは今の生活に不満があるわけではない。強いて言えば『物足りない』のだ。それは一国の王として 巨大な国土を支配した人間にとって、納得付くとはいえ従者の生活が窮屈だからであり、だからこそ、 帰還の模索という“それらしい目的”をギュスターヴにちらつかせるのだった。 『ギュスターヴの決闘』 朝食の時間が終わり、生徒と教師各位は定められた教室で授業をしている。 その間も学院に奉公している平民の人々は割り当てられた仕事をこなす。マルトーは夕食以後の食材の買い付け、シエスタ他メイド達は 廊下や部屋の掃除、生徒寮のリネンに精を出す。しかしシエスタは今日、半日の休みを貰い、どこかに出かけていることを 朝食の折にギュスターヴは知った。 尚、授業時間の間、使い魔の動物達は思い思いに過す。学院の敷地内外に自分の憩いの場を探したり、食べ足りない食事を求めたり。 ギュスターヴはこの数日、学院の内部構造を覚える為に歩き周り、間取りを覚えたばかりだった。 そして今日は、名の知らぬ広場の一角に、いくつかの荷物を持ってたたずんでいた。植え込まれた樹の陰に座り、短剣を鞘から抜く。 鍛え上げられた鋼の光沢には、うっすらと年輪のような文様が浮かんでいる。 ギュスターヴは、短剣の刀身を眺めながらこれからをどう過すべきか考えた。ここには今までのように相談すべき相手がいない。 今まではケルヴィンがいた。フリンがいた。若い頃にはレスリーもいた。しかしここにはいない。ルイズには相談すべきでないと思った。 彼女は自分の事で手一杯なのはギュスターヴ自身がよく分かっていたから。 (まず文字が読めるようにならなければな。確か図書館があったはずだ。文字を習うにはどうするべきか。 やはりルイズに、いや、コルベール先生にでも……) 深く思考に沈降していると、広場の向こう側から誰かが歩いてくる。籠のようなものを背負い、片手に棒のようなものを握っている。 「あ、やっぱり居ましたね。ギュスターヴさん」 「……なんだ。誰かと思えばシエスタじゃないか。しかし……」 広場に入ってきたのは朝食の後から姿を消していたシエスタだった。しかし装いが印象を変えている。普段のメイド服ではない。 皮の当てられたスカートを履き、ブーツもなめした皮でできた丈夫なものだ。頭も山形の皮兜のようなものを被り、 頭の脇に流した若草の髪が汗で張り付いている。手袋も厚布を縫い合わせた丈夫なもので、手に握っていた棒は、 どうやら杖のようなものらしい。 「凄い格好だな。まるでディガーだ」 「ディガー?」 「いや、なんでもない。……その背中のものは?」 これですか、とシエスタは背負っていた籠をギュスターヴの前に降ろした。中にはたくさんの茸、山菜、〆られたばかりの野兎が入っていた。 「近くの森まで行って採って来ました。子供の頃から山歩きとかが趣味なんです。今日は良いものがたくさん取れました」 「へぇ、意外だな。手に持ってるのは杖、みたいだけど」 シエスタの杖は、硬い樹木を削りだしたような荒っぽい代物で、キュルケやルイズ等、貴族が使うものとは似ても似つかない。 確か、キュルケの友人らしいタバサという少女の持っていたものに近いが、それでも装飾らしいものも無い。 限りなくただの棒切れのような杖である。 「一応、森にも危険がありますから。狼とか、熊くらいなら、これで追い払えますし。オークとかが出てきたら流石に逃げますけど」 こんなふうに、と杖を握って構えるシエスタ。視線鋭く、そのさきに仮想される『敵』に気圧されない迫力がある。 その姿にギュスターヴは、なにか記憶のそこに引っかかるものを感じた。それは10年以上昔、海賊退治の計画を持ちかけてきた 高名なディガーの面影だった。 (タイクーン・ウィルは、今どうしているのだろうか……) まさにディガーのような装いのシエスタが、遠い郷里の人々に重なって見える。 「…杖を持つということは、術が使える?」 「とんでもない!魔法なんて使えません。こうやって杖を持って歩くと貴族様から苦情を貰うんです。だからこっそり出かけて、 こっそり帰ってくるんです」 埒もない。この世界にアニマの術があるわけが無い。アニマ宿さぬギュスターヴはアニマによって引き起こされる事象を受けにくい。 初日に治療を受けた時も特にそのような干渉は無かったと聞く。であればこちらの魔法というのはアニマの術とは違うものなのだろう。 「でも、故郷のおばあちゃんに教えてもらったんです。森や山の歩き方。植物や鉱石の見分け方、獣の追い払い方……だから、 わたしはこうやって出歩くのが好きなんです」 「そうか。シエスタのお祖母さんは大層な人だな。孫に面白い趣味を仕込まれる」 そうですね、シエスタとギュスターヴは笑いあった。 「……しかし、どうして俺がここに居るってわかったんだ?マルトーさんにも言ってないのに」 「なんていうか……、ギュスターヴさんのいる所って、分かりますよ。その……他の人とすこし違うような…」 「そうかな……」 事実ギュスターヴは異邦人であるから違って当然なのだが、シエスタの言葉にはすこし含みが感じられた。 「あの、私はこれから着替えて仕事に戻るんですけど、私の変わりにこの籠のものをマルトーさんに届けてくれませんか?」 「そんなことか。いいよ。それくらいは」 ありがとうございます。シエスタはギュスターヴに一礼して広場を出て行った。 「タイクーン・シエスタ……なんてな」 埒もない戯言が零れる。 ギュスターヴは依頼通り、シエスタの収穫品を厨房で仕込みをしていたマルトーに届けた。 すでに厨房は昼食の準備で人が混雑し始めていた。 「いやぁ悪いなギュス。シエスタが外出する時は大抵頼んでるもんでね。貴族様の所望の高級食材、とはいかないが、 これはこれで趣きのある食材でさ。料理のし甲斐があるんだ」 「これくらいは大したことじゃないさ。…それにしてもここはいつも忙しそうだな」 当然よ、と手のひらを上げて応えるマルトー。ここ数日の付き合いでギュスターヴはマルトーとの親交が持てたが、 朝から晩までマルトーは厨房にほぼ掛かりきりだ。他のコックの話では休みらしい休みが年に半月ほどしかないらしい。 「何せ、貴族向けに朝昼晩と300食、作り倒さなきゃいけないからな。賄いはうちの若いのに任せているが、貴族向けは手が抜けない。 トリステインは小国だが、食文化が結構広い。海沿いは海鮮が豊富だし、内陸は肉や野菜だな。 味付けもガリアやゲルマニアに隣接してるところじゃ隣国寄りの方が好まれる。この学院じゃ留学生含めて色んなところから 貴族が集まってるんだ。料理で文句言われないようにするにゃ俺くらいの腕がなきゃな」 文句と自慢が折衷したマルトーの話に相槌のように、「よ、マルトー親方!」「トリステイン一の料理人!」と、若いコックから声が掛かる。 「うるせぃ!おめーらはさっさと仕事しやがれ!」 「はははは……。なら、俺も手伝わせて貰おうかな」 「おいおいギュス。おめぇは客人なんだからそんなことさせられねぇよ」 「そうは言ったって、もう食事の世話ばかり受けてちゃ申し訳ないんだよ。給仕でもいい。なにかさせてくれ」 「そうだなぁ……」 昼食の時間。生徒と教師達は各々が着々と席を埋めていく。 ルイズも午前の授業を終えて昼食を摂っていた。粛々と並べられる食事を胃に入れながら、味わっているというよりもただ流し込んでいる。 その心は目の前の食事に向けられていないからである。 (ギュスターヴのこと、どうしよう。やっぱり『使い魔と主人』として、厳格に振舞うべき?そうなんだろうけど、でもそれは少し違うような気がするわ。 だって、まず私が主人の資格が無いじゃないの……どうすればいいのかしら……) 揺れる心はここにあらず、握られたフォークがぷつぷつと目の前の肉を穴だらけにする。 結局ルイズは昼食に出されたものを半分も口にしないで皿を下げさせ、デザートを食べようとしていた。倦んだ気分を甘いもので紛らわそうとする辺りが、年相応らしい。 カートに載せられて運ばれてくるデザート。ミントの香りのするパイのようだった。 「デザートでございます。ご主人」 「そう。……って、なんであんたがここにいるのよ!」 カートでデザートを運んできたのは、給仕の格好をしたギュスターヴと、仕事に戻っていたシエスタだった。二人はカートに載せられたデザートを運び、 テーブルに着く生徒たちに配っていたのだ。 「普段、食事の面倒をしてもらってるから、手伝わせてもらってるんだ」 「そ、そうなの。まぁいいわ。他のメイド達の邪魔になるんじゃないわよ。恥ずかしいから」 衆目の手前、主人らしく命令するが、それが酷く滑稽な気がして、人知れずルイズに自己嫌悪を与える。 カートは進み、他の生徒たちの方へ移った。ルイズはデザートを摘みながら、シエスタとともにデザートを配膳するギュスターヴをじっと見ている。 ギュスターヴは壮年の体にしっかりとした筋肉の付いた意丈夫だ。背も高く、給仕服と煩くないように撫で付けられた髪が相まって、 本来持つ高貴さが滲み出して魅力を引き出している。 その脇で粛々と配膳を務めるシエスタも、山出しの田舎娘ながら健康的な体躯、特に若さと健康さが主張する胸元や腰つきがあり、磨けば光る逸材なのが判る。 眩しい。彼らは私にない『何か』がある。どうしてそれが私にはないの? 嫉妬と羨望が思索を深め、ぷつぷつと再び、デザートが穴だらけになっていく。 「何よ、使い魔らしいこともしないで、メイドと仲良くしちゃって……」 「あら、メイドに嫉妬するなんて心が狭いわねルイズ」 いつの間にか零れた言葉に食いついたのは、隣に座っていたキュルケだった。キュルケは紅茶に口付けて、片目がこちらを覗き込んでいる。 ルイズが物思いにふけり、皿のものを穴だらけにし続けていたのをずっと視ていたらしい。 「あんたには関係ないでしょ、キュルケ。人の食事を盗み見るなんて下世話なゲルマニアらしいわね」 「ずいぶんな言い草ねルイズ。でも、使い魔の彼の事で悩んでいるらしい事は、前から知っていてよ」 ルイズは答えられない。図星だからだ。よりによってこの御家の仇敵に。 「使い魔だからって彼を手足のように使えるなんて、いくら貴方も思ってないでしょ」 「……それは…」 「彼は人間なんでしょ?それは、只の平民なんだろうけど。さしあたりのない使い魔が居ても、関係を作っていくのはそんな優しいことじゃないわ」 キュルケの脳裏には、自室の部屋影でじっとしているフレイムの姿が思い起こされる。 「貴方は普通とは違う使い魔をもらったなら、普通の使い魔と同じような関係を求めるのは少し違うんじゃないかしらね」 「知った風な口を聞かないでよ……」 フォークの爪先でパイを崩しながらぼやくルイズ。 「私はただ、人に馬鹿にされないような使い魔が欲しかったのよ。……ただ、それだけ…」 懊悩するルイズを尻目に、ギュスターヴとシエスタは配膳を続ける。ルイズの席からいくつか離れた席に座る男子生徒の一団が居た。 「なぁギーシュ。いったい誰がお前の彼女なのか教えろよ」 「そうだぜ。いろいろと話を聞くが本命は誰なんだ?」 話はどうやら男女の話らしい。もっともそんな色っぽい領域ではない、まだまだ青臭いところが残る。話の中心に座るギーシュと呼ばれた少年は、 センスの悪いシャツをひらひらとさせながら、なにやら格好つけて質問に答える。 「本命?薔薇の花は皆のものさ。特定の人を選んで交際するなんて、薔薇の役割がわかっていないね」 (ああ、こいつは自分が女にもてていると勘違いしているタイプだな。大方口がうまくて先導がいいから異性が寄ってくるような、そういうのだなぁ、これは) 帝王ながら浮名を流したギュスターヴはこの青っちょろい少年、ギーシュの振る舞いをこそばゆく、一方冷めて見ていた。 ギュスターヴの視線を感じ取ったのか、ギーシュはギュスターヴとシエスタに手招きする。 「給仕君、僕らにもデザートを寄越したまえ」 呼びつけられたギュスターヴは特に返事をすることもなく、軽く会釈して黙ったままデザートを配っていた。同じように紅茶をカップに注いで配るシエスタ。 紅茶を注ぐポットに新たな茶葉を足そうと視線を動かした時、シエスタの視界にきらりと陽光を照り返すものが写った。ポットをカートに戻して床にあるそれを拾う。 それは掌に収まるような小さな小瓶だった。栓がしっかりとされた見事な硝子の瓶。中には鮮やかな紫の液体が8割ほどまで入っている。 テーブルの下に落ちていたのだからきっと目の前の生徒たちが落としたに違いなく、粗相があっては困ると、シエスタは願い出た。 「こちらの小瓶を落とされた方はいらっしゃいませんでしょうか」 屯する男子生徒の前に置かれた小瓶に視線が注ぐ。 「知らないね。僕のじゃないな」 ギーシュはそっけなく答えてカップに口を当てている。 「これは、モンモランシーの香水瓶じゃないのか。彼女が持ち歩いているのを見たことがあるよ」 取り巻きの誰かが言うと、ではお届けしておきますね、とシエスタは機転を利かせて香水瓶を持ってモンモランシーのところへ行ったが、 ギーシュはそれをじっと目で追っていた。 「ミス・モンモランシ。こちらの香水瓶が床に」 飽くまで粗相の無いよう、恭しく香水を差し出したシエスタに、モンモランシーと呼ばれた巻き髪の少女は小首をかしげて答えた。 「あら、これはそこのギーシュに贈ったものよ。返してあげて」 ギーシュとモンモランシーの席の間はそれほど遠くない。ギーシュの取り巻きはそれを聞いてざわついた。 「ギーシュ!お前の本命はモンモランシーだったのか」 「お前がロール髪好きとはマニアックだな」 はやし立てる取り巻きに平静を装って対応するギーシュだが、目がおよぎ始めて明らかにうろたえの色がある。 「落ち着きたまえ諸君。いいかね、これは」 取り巻きをなだめるべく言葉を選んでいると、少し離れたテーブルから硝子の割れる音が聞こえる。音の主はテーブルから立ち上がり、顔を覆って震えている。 「ギーシュ様……」 めざとくギーシュは立ち上がって、音の主の少女に近寄った。 「どうしたんだいケティ?」 「酷いわ!ギーシュ様…ミス・モンモランシーという人が居ながら、私に声をかけるなんて」 「おおなんということだ。君は酷く誤解しているよケティ。いいかい、これは誤解だ」 「これ扱いだなんて随分ね、ギーシュ」 ギーシュが振り向くと、そこには仁王立つ少女モンモランシーが冷ややかな視線をギーシュに、そしてケティに注いでいた。 「私が貴方のために丹精込めて作ってあげた香水を『これ』扱いだなんて、酷い侮辱だわ。それに一年生にも手を出していたなんて。遊びでも、不愉快だわ」 『遊び』と呼ばれたケティは衝撃のあまりボロボロと涙をこぼし、そのまま食堂を飛び出してしまった。 それをどこまでも冷ややかに見送るモンモランシーと、徐々に汗を浮かばせるギーシュの二人。 「彼女とはどこまで?」 「いや、その……」 「お答えくださる?ミスタ・グラモン」 じりじりとギーシュに詰め寄るモンモランシーに追い詰められるギーシュ。食堂に居合わせたすべての人間がそれを観賞していた。傍観ともいう。 「……ラ・ロシェールの森まで、二人で遠乗りに……」 「遠乗りしただけ、かしら?」 「いや、その……」 テーブルに追い詰められ、逃げ場なく視線を泳がしながらしどろもどろと答えるギーシュに我慢ならなくなったモンモランシーは、 とっさに近くのテーブルにあった切り分け前のパイを掴み、ギーシュの顔に投げつけた。やわらかなパイ生地がべっとりとギーシュの顔面に張り付き、ズルっと落ちた。 「そうやってそこでしばらく笑いものになりなさい。ギーシュ」 モンモランシーはそう言うと、颯爽と靴音高く食堂を去っていった。 一方取り残された『色男』ギーシュは、ポケットからド紫色のハンケチーフを取り出し、丁寧に顔を拭くと、 「ふぅ、どうやら彼女らは、薔薇の役割がわかっていないようだね」 一言言ったきり、食堂が静かになる。笑いものになれ、といわれたところで、ここで本当に笑ったら非常に厳しい、という空気が暗黙に広がっている。 しかし、人間は目の前で起きた喜劇を黙って観賞できるほど行儀良く出来ているわけではない。ぽつり、ぽつりと忍ぶような笑い声が聞こえてきて、 やがてそれが全体の意思のようになってくると、流石のギーシュも黙っていられない。 「誰だ!僕を笑うのは!」 ギーシュは探した、このばかげた空気を鎮めねばならない。その為にはもっとも危険の少ない誰かを吊り上げて怒鳴りつけるに限る。と、彼は考えた。 そして見つけた。手ごろな生贄を。それは若草髪のメイドだった。 「君か!そこのメイド!」 指突きつけられたシエスタは、ビクリと身を震わせ、そっとギーシュの顔を見定める。 「貴族を笑うとは不届きなメイドだ。大体だ、君が香水瓶を拾ったりしなければ、ああもレディ二人の名誉を傷つけるようなことはなかったんだ。どうしてくれる!」 反論は許されない。シエスタは口つぐんで頭を下げた。反論すればまさに『貴族に逆らう平民』として食堂にいるほぼ全員の生徒から目の敵にされる。 その全員がギーシュの主張が詭弁だとわかっているにも関わらず。 なぜならそれが平民であり、貴族であるから。貴族が白といえば平民は黒と言ってはいけないのだ。それがトリステインであり、ハルケギニアとは 大同小異あれそういう世界なのだ。 だがしかし、ここに少数の例外がいる。魔法の使えないメイジと、その使い魔である。 「それくらいにしておけばギーシュ。どう見ても二股バレた八つ当たりに見えるわよ」 みっともない、とルイズは明らかに蔑んだ目でギーシュを見た。ルイズからすれば、ギーシュの行動は貴族としてやってはならない部類の一つだ。 身分を嵩に行動してはならない。少なくとも彼女の志向する貴族とは、そんなものじゃないからだ。 一方ギーシュから見れば、自分の不始末を有耶無耶にするチャンスを潰そうとする、位ばかり高い無能なメイジは邪魔以外何物でもない。 「なんだねミス・ヴァリエール。君は関係ないじゃないか。それとも、魔法が使えない自分を哀れんで平民の肩を持つというのかね」 彼はこういうときの常套句を知っている。否や、ルイズを知る生徒は皆知っているのだ。 方向性を失ったままだった観客達は、ギーシュの言葉に付いた。 「そうだ!ゼロの癖に貴族ぶってるんじゃないぜ、ルイズ!」 「いっそのこと、そこのメイドの変わりにメイドでもしてろよ!」 昔ならいざ知らず、己の無能は知り果てたつもりだったルイズにとって、周囲の罵声はそよ風だった。 何も知らないから言えるのだ。そう思う。冷たい気持ちが心に掛かる。 だがしかし、彼女の使い魔を以ってこの世界に立つ壮年の男は、主人とは対照的に、奥歯をかみ締め眉間を寄せ、ギーシュの視界に立つ。 「な、なんだね、君は」 「一応、ルイズの使い魔をやっている。主人への言葉を取り消してもらう」 ギーシュとて、ルイズが平民を使い魔にした事は聞いていた。少し驚いたが、また余裕ぶった気障な格好を取ってみせる。 「哀れな主人を守ろうなんて健気だね」 「そんなものじゃない。それより」 ギュスターヴはギーシュの胸倉を掴むと、ぐっと自分のところまで引き寄せた。ギーシュとは身長差が10サント程あるが、それ以上に 立派な体格をしたギュスターヴに詰め寄られて怯む。 「たとえ貴族だろうが、品性のないふるまいをする奴はゴロツキと同じだ。糞餓鬼」 このとき初めてギーシュは、ギュスターヴ自身が己を見下している事を理解した、その瞬間、怯んで引いた血が一気に体を駆け巡って、熱を帯びてくる。 「平民如きが貴族を語るとは。何たる不敬だ!おいそこのメイド!」 ギーシュに再び指差されるシエスタは、身を縮めている。 「その男をヴェストリ広場までつれてくるんだ。そうしたら今回のことは不問にする」 飽くまでギーシュはシエスタを生贄にするつもりだったが、予定が変わった。どちらにしても二股騒ぎは有耶無耶にできた。 あとはこの苛立たしいゼロの使い魔を使って憂さを晴らすだけだ。 ギーシュが食堂を出て行くと、野次馬気分の生徒たちが食堂を飛び出し、ヴェストリ広場に駆け込んでいく。 シエスタは動転した。自分の行いでギュスターヴが貴族の手に掛かってしまうのだ。 「貴方、殺されちゃう……」 一方、平然とするギュスターヴに、テーブルを立って駆けつけたルイズはギュスターヴに怒鳴りつけた。 「なんであんな事いったのよ!今すぐ謝ってきなさい!」 「できない」 「あんたがどれだけ強いか知らないけどね、平民はメイジに絶対に勝てないの。私も謝るから」 「それだけは駄目だ」 険しい顔で答えるギュス。 「あんなのを貴族だなんて。俺は認めない。たとえ子供でも」 ギュスターヴの怒りは、ルイズとは少し軸を異にした。本質的には間違っていない。貴族たらんなら、身分を越えて義務を務めるべきだ。 しかしギュスターヴは猛る。猛る頭に浮かんだのは、青春に彩られていた若き日々のケルヴィンの姿だった。 あれを『貴族』だなどと。俺は決して認めない。 「先に行っててくれ。荷物を取ってくる」 短く言い、ギュスターヴは給仕服についているエプロンを剥ぎ取ってシエスタに渡すと、そのまま食堂から出て行った。 「もう、知らないから!」 前ページ次ページ鋼の使い魔
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1541.html
3日目 ナナツボシ は言った 朝になりました 今日は皆顔を合わせることができましたが不穏な空気は消えていないようです… ナナツボシ は言った 村人の皆様、今日も1日がんばるのです! 3 (なむなむ) xバーバラx お ナナツボシ は言った 昼の部スタート! 1 (ナナツ村) orika なん、だと 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 【占いCO】orikaさん● 発言が少なく中身もそれほど無いため、潜伏狼を疑いました。 1 (ナナツ村) ROWLEYS |ω’)ノ【占い結果】シンクロさん● 【理由】多弁で●だとこわいなという印象で占いました、けど……まさかいきなりとは。・゚・(ノ∀`)・゚・。 1 (ナナツ村) シエスタXX 占い結果:あらぐむさん○ 発言者から占ってみた 1 (ナナツ村) TeaRabbit ★占い結果シンクロさん白い村人様で在らせられます。 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ おやまぁ GJ? 1 (ナナツ村) TeaRabbit 占い理由、状況把握の発言が多かったため、発言稼ぎかな?と思いました 3 (なむなむ) celeste なんだとww 1 (ナナツ村) orika はい、こうりゃさんあうと 1 (ナナツ村) Lumiya あらあら 1 (ナナツ村) ウツボン GJか、狐噛みか・・・ 1 (ナナツ村) MB 狐襲撃かもしれない GJかもですが 3 (なむなむ) xバーバラx 共有かみかな… 1 (ナナツ村) Mrチキン この状況下でGJってあるのかな? 1 (ナナツ村) orika co共有 1 (ナナツ村) あらぐむ おういえ 2 (がぶがぶ) シンクロ ROWさんは偽者です 1 (ナナツ村) ROWLEYS トラップ! 1 (ナナツ村) TeaRabbit 真っ先にゼブラになりましたねシンクロさんw 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 狂人CO 1 (ナナツ村) あかみさと お、共有トラップきたか 1 (ナナツ村) シンクロ ROWさんは偽者です 3 (なむなむ) celeste 確定白を最初から噛むかなぁ・・ 1 (ナナツ村) ウツボン トラップ入りましたー 1 (ナナツ村) Lumiya 【共有確認】相方orikaさん 1 (ナナツ村) シンクロ なぜならば! 1 (ナナツ村) シンクロ 霊媒CO! 1 (ナナツ村) リュファ いきなりGJですか・・・さらにイカさん白黒・・・!!イカだけに・・・ 1 (ナナツ村) ウツボン おお 1 (ナナツ村) シンクロ バーバラさんはズヴァリ 白でした・・・ 1 (ナナツ村) grep おお シンクロさん霊媒CO 1 (ナナツ村) TeaRabbit 地雷発動! 1 (ナナツ村) シンクロ 昨日COしなかった理由は 1 (ナナツ村) TeaRabbit こうちゃさんはとりあえず偽物ですね 1 (ナナツ村) シンクロ 狼がつれていない& 多弁なボクを占い黒出しをする人が出てくると考え 1 (ナナツ村) シエスタXX スライドCO霊媒 1 (ナナツ村) MB 霊対抗いたらどうぞ 1COなら霊地雷もせいこうしたことに 1 (ナナツ村) Lumiya あらあら 1 (ナナツ村) ROWLEYS うおっ 1 (ナナツ村) TeaRabbit シエスタさんもw 1 (ナナツ村) あかみさと え? 3 (なむなむ) celeste COいっぱいだぁ 1 (ナナツ村) あらぐむ は 1 (ナナツ村) orika 派!? シエスタさんも 1 (ナナツ村) Mrチキン ええ 1 (ナナツ村) シンクロ 今回見事ROWさんが引っかかったので。COしました 1 (ナナツ村) TeaRabbit 占いが2になりましたね 3 (なむなむ) xバーバラx メモ大変だ 1 (ナナツ村) あかみさと なんだこれは・・・ 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ 占いからスライドくぁー 1 (ナナツ村) Mrチキン わけわからんくなった 1 (ナナツ村) ウツボン なんと・・・ 1 (ナナツ村) MB 割とシエスタさんは偽決め打っていい気がする 3 (なむなむ) celeste 一気に占い2になったねぇ 1 (ナナツ村) Cate 頭が追いつかない… 1 (ナナツ村) orika なんていうカオス 3 (なむなむ) ナナツボシ だめだ ちょうおもしろい 1 (ナナツ村) シエスタXX シンクロさんと俺のロラでいいよ 1 (ナナツ村) TeaRabbit 誰を吊ればいいのやら・・・ 1 (ナナツ村) シンクロ 占いされなかった場合&占い結果○の場合は まだCOしませんでした 狼つれていないので。 1 (ナナツ村) orika こうちゃさんでいいのでは? 1 (ナナツ村) ウツボン 霊媒なら何で昨日のうちにスライドしなかったのか聞いてもいいですか? 1 (ナナツ村) あらぐむ 占いからスライドするのはいいけど 1 (ナナツ村) あらぐむ ならなぜ結果をはる・・・ 1 (ナナツ村) シエスタXX いや 1 (ナナツ村) ウツボン 4COの時点でスライドしてもよかったのでは? 1 (ナナツ村) シエスタXX とりあえずねw 3 (なむなむ) celeste でもこうちゃさんも狼可能性大ですよねぇw 1 (ナナツ村) シエスタXX 4COでスライドすると 1 (ナナツ村) あかみさと んー・・・これはどうしたもんか 1 (ナナツ村) ROWLEYS できれば4COの時点でスライドしてほしかった…ただでさえ混乱してるというに。 1 (ナナツ村) xこぅちゃx まぁ俺吊りでいいんじゃない? 1 (ナナツ村) シエスタXX 結局3COで霊媒出るのといっしょだからね 1 (ナナツ村) MB シエスタさんは狼占い師を破綻させないためにスライドした狂人に見える 1 (ナナツ村) ウツボン これで相互占いの件も×か 3 (なむなむ) ナナツボシ この展開は あついねーw 1 (ナナツ村) orika 確認作業 今霊能はシンクロさんとシエスタさん 占いの可能性があるのはrowleysさんとラビットさんですよね? 3 (なむなむ) celeste ねーw 1 (ナナツ村) あかみさと もう相互なんて意味ないね 1 (ナナツ村) TeaRabbit そうですよ~占い 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 狂人は俺だって言ってるのに・・・w 1 (ナナツ村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン 1 (ナナツ村) MB だからこうちゃさんは狐に見える 3 (なむなむ) celeste でもこれで狐潜伏決定かな? 1 (ナナツ村) xこぅちゃx あー じゃぁ占っていいよ? 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 狐なら溶けるっしょ? 1 (ナナツ村) シンクロ ですです>現在自分(シンクロ)とシエスタさんが霊媒CO シエスタさんスライド 3 (なむなむ) xバーバラx っぽいですね 1 (ナナツ村) あかみさと まぁとりあえず破綻してるこぅちゃさん吊っておk 3 (なむなむ) celeste 最後の方まで狐生きてたらLWが告発しそうだ 1 (ナナツ村) TeaRabbit こぅちゃさんは狂人でしょうね 1 (ナナツ村) Mrチキン まず役職ローラーの暇はあるかどうか 1 (ナナツ村) シンクロ こぅちゃさんは狂人とみせかけた狼かもしれないですね・・・ 1 (ナナツ村) orika まさか共有トラップなんてやる日が来るとは思わんかった 1 (ナナツ村) シンクロ うーむ 吊るべきかどうか 1 (ナナツ村) Mrチキン あるならもうこうちゃさんから開始でやっていいのでは?と 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ あと5回か 1 (ナナツ村) ROWLEYS でも狐なら溶けるのわかって占いの手を落とすより吊ってしまいたい気もする 1 (ナナツ村) Cate 今日は紅茶さんで間違いなさそう 1 (ナナツ村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン 1 (ナナツ村) ウツボン 完遂するなら今日からなんだけど・・・>ロラ 1 (ナナツ村) orika 役職へったわけですし、きょうは紅茶さんで 1 (ナナツ村) TeaRabbit ローラー開始ですね 1 (ナナツ村) Lumiya 一応こぅちゃさん吊る方針でお願いします 1 (ナナツ村) あらぐむ うん、占うより吊りかなこうちゃさんは 1 (ナナツ村) ROWLEYS こうちゃさんも占い言うたわけだからロラには間違いないですよね 1 (ナナツ村) ウツボン ロラするならこうちゃさん安定かな 1 (ナナツ村) シンクロ こうちゃさんツル 了解です 1 (ナナツ村) あかみさと 絶対狐ってのが分かってるならあれだけど狼狂狐どれもあるからね 狐以外だともったいない 1 (ナナツ村) リュファ 回数余裕ないですから。 1 (ナナツ村) シンクロ で 本日村人さんが生き残った~っと 朝にありますが 1 (ナナツ村) xこぅちゃx まぁそれが妥当だろうねぇ 3 (なむなむ) celeste やばい、流れが面白くて醸造できない 1 (ナナツ村) Lumiya あとは霊媒2出たわけですがローラーどこからやりましょうか 1 (ナナツ村) シンクロ これは 狩人さんグッドジョブと見るべきか 1 (ナナツ村) ウツボン 占ってもらって狐ケアって手もあるけど・・日数きついしなぁ 1 (ナナツ村) TeaRabbit 占い占わなくてよかったwスライドはもっと早くしてほしかったです 3 (なむなむ) ナナツボシ w ナナツボシ は言った 5分経過(残2分) 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 狩人じゃなくて、狐食った可能性もあるんじゃー? 1 (ナナツ村) シンクロ 狐を噛んだ とおもうべきか・・・。 1 (ナナツ村) あらぐむ んー、シンクロさんとシエスタさんなら、シンクロさんのほうが信頼度高いかなー 1 (ナナツ村) あらぐむ と思う、俺は 1 (ナナツ村) MB てかシンクロさん真決め打っていいと思ってます 1 (ナナツ村) あかみさと まぁスライドをどう見るかだよね 1 (ナナツ村) orika その理由は? 1 (ナナツ村) ROWLEYS あら、そしたらうちが偽という見立てになりますよねw 3 (なむなむ) ナナツボシ 目が離せませんね! 1 (ナナツ村) シエスタXX シンクロさんが昨日COできるわけ無いよね 3 (なむなむ) celeste たいへんだ!! 1 (ナナツ村) シンクロ ボクは昨日COしなかった理由いいましたよ 1 (ナナツ村) Mrチキン ●出てからのCO 占いからのスライド 3 (なむなむ) celeste 忙しいから今日参加しなかったのに意味がないぞっw 1 (ナナツ村) シエスタXX COの数考えると 3 (なむなむ) xバーバラx ww 1 (ナナツ村) grep シンクロさんのCOタイミングは妥当だと思いますねぇ 1 (ナナツ村) あらぐむ シエスタさんは4COの時点でスライドしないわ ナナツボシ は言った 残り1分 1 (ナナツ村) あらぐむ 結果貼ってからスライドしたり 1 (ナナツ村) ウツボン わざわざ4COでほっといても自滅するのに占い噛むのは不自然、それで狩人は占いか共有守ってるはず・・・グレーに狐? 1 (ナナツ村) Mrチキン どっちもどっちですよね 1 (ナナツ村) MB シエスタさんのスライドがTEAさんとシンクロさんの真度を上げている 1 (ナナツ村) Cate じゃぁ、占いから霊媒にわざわざスライドした理由はなんだろう 1 (ナナツ村) Lumiya ちとシエスタさんが怪しい感じはしますのう 1 (ナナツ村) あらぐむ 人外臭がしすぎる・・・ 1 (ナナツ村) orika あ、最初のほうにいってましたか 1 (ナナツ村) orika どっちにしろローラーでつぶすのです 1 (ナナツ村) シンクロ 本日 こうちゃさん吊り 1 (ナナツ村) ROWLEYS まぁ、そりゃそうなんですけどね 1 (ナナツ村) シエスタXX ロラでかまわないよ 1 (ナナツ村) シンクロ 明日占いローラーですかね? 1 (ナナツ村) あかみさと 占いより霊ロラのがよくない? 1 (ナナツ村) Mrチキン 本日こうちゃさん、明日からローラーの場合は霊媒にいくのかな? ナナツボシ は言った 20秒前 1 (ナナツ村) Lumiya とりあえず今日はこうちゃさん吊りでお願いします 1 (ナナツ村) あかみさと 明日からの話ね 1 (ナナツ村) orika あと、占いのみなさんはグレーの中からお願いします 1 (ナナツ村) シンクロ 霊媒ローラー 了解 1 (ナナツ村) Lumiya 明日から霊媒ローラーで 1 (ナナツ村) grep こうちゃさん らじゃ 1 (ナナツ村) ROWLEYS ’`ィ (゚д゚)/ 1 (ナナツ村) あらぐむ そういや 1 (ナナツ村) シンクロ っとそうですね>まずはこうちゃさん吊り 1 (ナナツ村) あらぐむ 一応霊能けっか 1 (ナナツ村) あらぐむ きいてなくね? 1 (ナナツ村) xこぅちゃx 自分に投票って出来ないもんなぁ・・・ 1 (ナナツ村) ウツボン と思ったらGJで日数増えてるじゃないか俺の馬鹿!やっちまったぜ・・・ 1 (ナナツ村) シンクロ 自分 結果いいました>バーバラさん○ 1 (ナナツ村) ナナツボシ -------STOP-------- ナナツボシ は言った -------STOP-------- 1 (ナナツ村) orika こうちゃさんの正体次第 ナナツボシ は言った 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲を選ぶのです!(会話はストップです) ナナツボシ は言った 投票は私へtellでするのです! 3 (なむなむ) celeste こうちゃさんの霊媒結果が楽しみだ grep は ナナツボシ に言った xこぅちゃxさん 吊り orika は ナナツボシ に言った 紅茶さん Cate は ナナツボシ に言った 紅茶さんに投票します Mrチキン は ナナツボシ に言った xこぅちゃxさんでお願いします 2 (がぶがぶ) シンクロ ミスターチキンさんが狐だぞーです! ROWLEYS は ナナツボシ に言った こうちゃさんでお願いします 2 (がぶがぶ) TeaRabbit まだわかりませんね、Mrチキンさんはキツネですねたぶん 2 (がぶがぶ) リュファ ・・・本当に狐が・・・ 3 (なむなむ) xバーバラx いろいろわかりそうですね ヨロイモグラ は ナナツボシ に言った xこうちゃxさんでお願いします 2 (がぶがぶ) TeaRabbit さすがシンクロさん! xこぅちゃx は ナナツボシ に言った TeaRabbitさんでお願いします シエスタXX は ナナツボシ に言った こうちゃさんで 2 (がぶがぶ) シンクロ これが凡人スタァイルです! 2 (がぶがぶ) シンクロ しかしボクが死亡する可能性 増えて 2 (がぶがぶ) リュファ 狩人がチキンさん守る理由がないですから。 3 (なむなむ) xバーバラx いっきに展開進んでるな~ 2 (がぶがぶ) シンクロ リュファさんのみ潜伏 ですかね・・・。 あかみさと は ナナツボシ に言った こぅちゃさんに投票です あらぐむ は ナナツボシ に言った めずらしく共有トラップが発動した・・・。吊りは破綻のこうちゃさんで 2 (がぶがぶ) TeaRabbit リュファさんにかかってきましたね 2 (がぶがぶ) シンクロ いやぁ 占われた結果 アドリブきかせてCOして 2 (がぶがぶ) シンクロ 口からでまかせしました! 3 (なむなむ) celeste 醸造しながらだから当然メモ取ってない・・ 2 (がぶがぶ) TeaRabbit アドリブができるなんて素敵です! 2 (がぶがぶ) シンクロ あれで信用されるとは HAHAHA ウツボン は ナナツボシ に言った こうちゃさんでお願いしますです 2 (がぶがぶ) TeaRabbit とりあえず投票は狂人さんでいいです? MB は ナナツボシ に言った こうちゃさんに投票します 2 (がぶがぶ) シンクロ ですです 3 (なむなむ) xバーバラx メモ取ってたけど展開が急すぎて整理できない…w 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ではでは 2 (がぶがぶ) シンクロ こうちゃさん 黒出ししますね 明日 2 (がぶがぶ) リュファ もうシンクロさん、正体ばらして告発しては? TeaRabbit は ナナツボシ に言った xこぅちゃxさまに一票お願いいたします 3 (なむなむ) celeste メモ一生懸命取ってるだけで発言してないから怪しいとか言われるとき困りますよね(ノ▽`) 2 (がぶがぶ) TeaRabbit そしたら僕が偽物になっちゃいます シンクロ は ナナツボシ に言った こうちゃさん・・・必ず勝ちます!「こうちゃ」さんに「投票」 アイアンメイデンの中にゴーシュートします 3 (なむなむ) xバーバラx あるあるw 2 (がぶがぶ) シンクロ ですです 2 (がぶがぶ) シンクロ テアラビットさん死亡 ボクがローラーされる 2 (がぶがぶ) リュファ あ、シンクロさんじゃうさぎさんまでニセモノってことになる・・・うさぎさんのほうで。 2 (がぶがぶ) シンクロ になって告発したいですね 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 告発はしないほうがいいとおもいますよ 2 (がぶがぶ) シンクロ 本日ROWさんかみたいですが 2 (がぶがぶ) シンクロ ここは グっと我慢します・・・! 2 (がぶがぶ) シンクロ >かまれる→本物とみられる とおもうため 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 悪魔でも僕たちが真である可能性を残しましょう 2 (がぶがぶ) リュファ うーん、チキンさん黒出しの方がいいかな。 2 (がぶがぶ) シンクロ ですです 2 (がぶがぶ) シンクロ テアラビットさんがチキンさん黒出し Lumiya は ナナツボシ に言った 投票 > こうちゃさん ナナツボシ は言った 投票をお願いします 2 (がぶがぶ) TeaRabbit またゼブラで呪殺されないかなぁ・・・ 2 (がぶがぶ) シンクロ ありですね リュファ は ナナツボシ に言った チキンさん。 xこぅちゃx14 TeaRabbit1 Mrチキン1 2 (がぶがぶ) シンクロ 狼側からしてみたら 狐は黒ですし。 grep は ナナツボシ に言った xこぅちゃxさん 吊り (念のため再送 2 (がぶがぶ) TeaRabbit もうちょっとあとかなとは思っていましたが ナナツボシ は言った さようなら xこぅちゃxさん あなたの勇姿は忘れない・・・。 xこぅちゃx は言った まぁ吊られるのも一興。 2 (がぶがぶ) TeaRabbit もう黒出ししてしまいますか? ナナツボシ は言った 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間なのです! ナナツボシ は言った 役職行動の方は私までTELLするのです! 2 (がぶがぶ) シンクロ 霊媒CO こうちゃさん● 狼でした・・・。 ROWLEYS は ナナツボシ に言った あらぐむさんのお色はいかがでそうか? grep は ナナツボシ に言った シンクロさんを狩人がガッチリガードォォ! 2 (がぶがぶ) シンクロ 明日ローラー 4 (つれづれ) orika まさかトラップが起きるとは思わんかった 2 (がぶがぶ) シンクロ と考えますと 2 (がぶがぶ) シンクロ 悩みますね・・・ 4 (つれづれ) Lumiya うーん、色々予想外な展開 シエスタXX は ナナツボシ に言った 霊媒です こぅちゃさんはどうかね? 4 (つれづれ) orika でも冷静に考えてみると、初日が狐噛みの場合、紅茶さんが狼ならそれを宣言すれば一日は助かったと思うと狂人なのかも? 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ローラーは遅れますけれど・・・ 2 (がぶがぶ) シンクロ 個人的には出してほしいですが テアラビットさんがいうように 2 (がぶがぶ) シンクロ 早い~というのもたしかですs 3 (なむなむ) xこぅちゃx 共有トラップに引っかかるダメな子はここでいいのでしょうか? ナナツボシ は ROWLEYS に言った あらぐむさんからは黒い影はでていないようです・・・村人です! 2 (がぶがぶ) シンクロ ですし。 3 (なむなむ) xバーバラx おつかれさまです 4 (つれづれ) Lumiya 狂人か狐かってところですのう 3 (なむなむ) xこぅちゃx お疲れ様ですー ナナツボシ は grep に言った 万全の体制でお願いします! 2 (がぶがぶ) シンクロ ここはテアラビットさんの判断に任せます 4 (つれづれ) orika そしてローラー回数はよく考えたらシンクロさんが増えたんだから4人のままだった 3 (なむなむ) celeste なむおつです! 2 (がぶがぶ) TeaRabbit あからさまですしね、GJありましたし 3 (なむなむ) xこぅちゃx ラジオ中継されてる時に限って; 4 (つれづれ) orika 結局明日から霊能ころころですね 2 (がぶがぶ) シンクロ ですです grep は ナナツボシ に言った シンクロさんを狩人がガッチリガードォォ! (念のため再送 2 (がぶがぶ) リュファ こうちゃさんは・・・白のほうがいいと思います。 4 (つれづれ) Lumiya でも占いローラーの流れで占い噛むとも思えないので多分狂人 2 (がぶがぶ) シンクロ OH 白がいいです? 3 (なむなむ) xバーバラx トラップが機能したのは自分が参加したゲームでははじめてかな 3 (なむなむ) celeste うっかり共有ひいちゃったのが・・ ナナツボシ は シエスタXX に言った xこぅちゃxさんの死体からは何も感じられません・・・村人です! 3 (なむなむ) xこぅちゃx 俺も初めて引っかかりました 4 (つれづれ) Lumiya そうですねぇ、霊媒から処理ですの 3 (なむなむ) xこぅちゃx まぁ、でも 3 (なむなむ) xこぅちゃx 1つ吊り消費はいいかなぁと。 2 (がぶがぶ) シンクロ シエスタさんと自分 結果が正反対のほうが 信用度云々で シエスタXX は ナナツボシ に言った おk 2 (がぶがぶ) シンクロ シエスタさんを先につれるかなぁ っと。 4 (つれづれ) orika 狂人の可能性高いか… 残った占い二人がともにシンクロさんゼブラなのが厄介でもありいい情報でもありますね 3 (なむなむ) xこぅちゃx せめて道連れしたかったですけど。 3 (なむなむ) celeste こわひw 2 (がぶがぶ) シンクロ で シエスタさんに○で 2 (がぶがぶ) リュファ んー、ならおまかせします。 3 (なむなむ) ナナツボシ おつおつー 4 (つれづれ) orika あとシエスタさん、霊能結果言ってませんでしたね 2 (がぶがぶ) シンクロ シエスタさん 狂人説を。 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狂人はどれだけ道連れ出来るかが勝負だと思うので・・・ 2 (がぶがぶ) シンクロ では申し訳ないですが 黒丸だします! 2 (がぶがぶ) シンクロ で 本日どこをかみましょうか? 3 (なむなむ) celeste 狂人も大変だ・・;; 4 (つれづれ) Lumiya ちとどっちかっていうとシエスタさんが怪しい気がします 3 (なむなむ) xこぅちゃx 最後まで残るか、最初に散るか 3 (なむなむ) celeste 今夜もう一回GJ出るかな 3 (なむなむ) xこぅちゃx 今までの狂人人生は、それの連続です・・・w 3 (なむなむ) xバーバラx 共有の次に大変そうだ 狂人 3 (なむなむ) xこぅちゃx 楽しいですよ? 2 (がぶがぶ) シンクロ orikaさんにいきます?>共有ですし 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狂人って。 3 (なむなむ) celeste いいなぁ 3 (なむなむ) xこぅちゃx すっごい自由に出来ますし。 2 (がぶがぶ) リュファ るみやさん? 4 (つれづれ) orika シンクロさんは一日ほど生きていてもらいますか 3 (なむなむ) xバーバラx 狂人は一度もしたことないですね 2 (がぶがぶ) シンクロ ルミヤさんのほうがいいかもしれないですね 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 早めに噛みますか?もうローラーですしね 3 (なむなむ) xこぅちゃx 是非ともお試しあれです 3 (なむなむ) celeste 私一番最初に狼だっただけであと全部素村なのですよね 2 (がぶがぶ) シンクロ 本日のかみはリュファさんに任せます! 2 (がぶがぶ) TeaRabbit では、お願いします^^ 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狼より楽しく思えます♪ 4 (つれづれ) orika 紅茶さんが狂人だとしたら、彼は本物か偽物か 占いの二人の成否を確かめる一つの指針になるかもしれませんし 3 (なむなむ) ナナツボシ 狂人騙りにスナイパーがいると 狼全滅するw 2 (がぶがぶ) TeaRabbit もぐらさんに白出しますね~ 3 (なむなむ) xこぅちゃx 最後まで 4 (つれづれ) Lumiya ふむふむ 2 (がぶがぶ) シンクロ 霊媒CO こうちゃさん● 狼でした。 個人的には狂人かなぁ とおもいましたけどね。 3 (なむなむ) xこぅちゃx 真占いだと思わせて 2 (がぶがぶ) リュファ ORIKAさんは、無効といっても黒でてますから、ミスリード材料として残したほうがいいと思います。 3 (なむなむ) celeste 狂人も狼を把握しないと行けないから大変そう 3 (なむなむ) xこぅちゃx 勝った時は最高でした♪ 2 (がぶがぶ) シンクロ 理由 自分を吊れ云々 あの態度が狂人とおもったため。 リュファ は ナナツボシ に言った Lumiさんを。 ROWLEYS は ナナツボシ に言った 返信忘れてたっ、○了解でっす 4 (つれづれ) orika あとはオオカミ次第 だれを噛むか 壁がはがれた共有狙いとかだったら怖いです 3 (なむなむ) xバーバラx だましきったら楽しそう…w 3 (なむなむ) celeste よし夜の間にcc! 2 (がぶがぶ) シンクロ リュファさん tell御願いします~っとしていましたらごめんなさい 4 (つれづれ) Lumiya とりあえず共有どっちか噛まれそうな気がしますのでいなくなったら後は頼んだっ ナナツボシ は リュファ に言った Limiyaさんのおつくり 承り! 3 (なむなむ) xこぅちゃx いてらしゃーい 2 (がぶがぶ) リュファ TELLしました。 3 (なむなむ) xこぅちゃx 騙しきったら最高っすよ 3 (なむなむ) xバーバラx いってらっしゃい 4 (つれづれ) orika 最後に確認、明日から霊能ローラー 最初はシエスタさん ですね 2 (がぶがぶ) シンクロ がんばりましょう! 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 黒出しはチキンさんまで残しておきましょう(いいかな? 3 (なむなむ) xバーバラx 今度希望してみようかな 4 (つれづれ) orika こちらこそ、死んだらあとはお願いしますね 2 (がぶがぶ) シンクロ OKです 4 (つれづれ) Lumiya はい、シエスタさんから霊媒ローラーで 2 (がぶがぶ) シンクロ お任せします~ 2 (がぶがぶ) リュファ はい。 3 (なむなむ) xこぅちゃx 最後まで占い師が残っているという疑問より、真だからって理由で残された時は楽しいです 3 (なむなむ) xこぅちゃx あー これが狂人かって思いました 2日目へ 4日目へ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4309.html
327 名前:タバサネタバレ 1/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00 34 39 ID mVuhmoXo 「おいっ、相棒止まれ」 いきなりデルフが騒ぎ出した。 「んーどうしたんだ」 「あれ買ってくれ、あれ」 ……おい………… 「どこの世界の剣が、露天の商品ねだるんだよ?」 「いいから、買え相棒、後悔はしないから。」 大騒ぎするデルフを見て、まぁ……世話になってるしと、商品を…… 「なぁ………」 「なんだ?相棒」 「剣がナイフ買ってどうするんだ?」 「……ここでは言えねぇな」 「……分かった、デルフ……俺……祝福するな」 「は?なんでだ相棒」 「そうか……意思があるんだもんなぁ……」 「な、なんだぁ?相棒」 「ひとめぼれかぁ」 「あほかぁぁっぁぁ、相棒、そんなわけあるかぁぁぁ」 デルフがここまで怒るのって……始めて? 「まぁ、隠さなくてもいいって、おっちゃん、これいくら」 気の良さそうな男がそれを手に取った途端震えて…… 「ただで良い、今包む」 無言で渡してくる。 「お、いいの?ラッキー」 何事もなく学院に戻った。 「えーでは、私サイトによります、デルフリンガーと名もなきナイフさんの結婚式を」 「もーいいから、相棒っ。おいっ、お前も黙ってんな」 「いや、兄貴の今回の相方面白いっすねー」 いきなり包みが喋りだした。 「え、これも喋るの?」 「昔馴染みだよ、相棒」 「へっへっへ、兄貴には昔随分世話になって」 デルフリンガーが増えたような感じで嬉しかった。 「へー、やっぱり長いほうがえらいとか?」 「ちょ、まて相棒、俺は伝説の武器だぞ、長さだけで見るんじゃね」 「いや、旦那、昔兄貴にはこっぴどく負けまして」 「へー……って剣同士で?」 「いや、俺は持ってる相手を操れるし、魔法を使えるんですけどね」 「って、デルフより優秀じゃん」 「まてぇぇぇぇ、相棒、お前俺の評価低っ」 いや……でもなぁ…… 「いや、兄貴は魔法吸うし、俺は種がばれると弱いですしね」 ……確かに、そう考えるとこのナイフにとって、デルフリンガーは鬼門だろう。 「もーそれからは、兄貴に会うたびに、挨拶させてもらってます」 「へー、んで何で売られてたの?」 「いえ、ちょっと前の職場で揉めまして」 しょ、職場? 「あそこで次の持ち主を……」 「宿主だろうが……」 デルフリンガーが遮った。 「相棒、敵に回すと厄介だから、買わせたがこいつが操ってる間、持ち主の記憶が消えたりするんだ。」 「ほーほー」 「味方にならないようなら、どっかに埋めちまえ」 「まってぇぇぇ、兄貴っそりゃないっすよ」 ………… 「ところで、それって誰でも操れんの?」 「何でもしますぜ……えーっと」 「サイト。ヒラガ・サイトだ」 「最近は『地下水』って呼ばれてまさぁ」 328 名前:タバサネタバレ 2/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00 35 10 ID mVuhmoXo 部屋に帰るとサイトさんが口笛を吹いていた。 「や、やあ、シエスタ」 ……?へんなの 「どうしたんですか?サイトさん」 「あーおなかがすいたなー」 ………ど、どうしたのかしら? 「あの、何か持ってきますね」 「リンゴがっリンゴが食べたい、そこに乗ってるやつ」 ………テーブルにリンゴが乗ってるけど…… 「あの……サイトさん?」 「剥いてシエスタ」 「は、はあ」 おかしい……サイトさんが変だ。 机から果物ナイフを取り出して、 「まったぁぁぁっぁぁあああ、シエスタぁぁぁぁ」 わあっ、サイトさんが叫んだ……びっくり。 「はい?」 「こ、これを使って……」 「でも、これ大きくて、使いにくそうですよ?」 壁際のデルフリンガーさんが嬉しそうに 「だとよー」 って言ってる…うれしそう…どうしてかしら? 「これを使ってほしいんだぁぁぁぁ」 な、泣いてる?サイトさんが泣いてる? 「わ、分かりました、使いますねー」 そのナイフを受け取って。 329 名前:タバサネタバレ 3/3[sage] 投稿日:2006/10/22(日) 00 35 41 ID mVuhmoXo シエスタが止まった 「ど、どう?」 「ばっちり。」 にやにや笑うシエスタ……珍しいものが見れた。 「相棒ー、何で貴族の娘っ子じゃねーの?」 「先に来た、じゃなくて、見たり触るんならシエスタだろ?」 「へー、この子に触りたかったんだ?」 「おうっ、もーそりゃ触ったり、見たり、もっと色々したかったさ」 「すりゃ良かったじゃねーか、抵抗しなかたんじゃねーか?相棒」 分かってないな、デルフ。 「格好つけてーじゃねぇぇぇぇぇか、『ふっ、我慢なんかしてませんよ』って、本当は見たいんだ、触りたいんだ、だってサイト君男の子だもん」 「プライドが大事だったんだなー、あんた」 「うむ、そういうわけで、ささ、地下水君、ばんさーい」 「おぉ」 サイトがいそいそとシエスタの服に手を掛ける。 慣れない手つきで脱がそうとする…… 「大変そうねー、手伝いましょうか?」 「あぁ、頼むルイズ……」 時間が凍りつく。 「え?」 「犬、部屋のドア開けっ放しで何してるの?シエスタも!」 「あ、娘っ子、誤解だ誤解、メイドの方は被害者。」 「なにがよっ!!」 「持ってる武器が魔法の武器でな、操られてる。」 ツカツカと近寄り杖でナイフを払った。 「あとなー相棒、そいつは結構性格悪くてな」 「あの……サイトさん……言ってくれれば……」 頬を染めるシエスタ……え? 「わりーな、記憶さわってねーぜ」 真逆の内容で赤くなる二人に挟まれたサイトは……真っ青だった。 「兄貴ーここ面白いなー、当分居ることにしたぜ」 「もうお前どっかいってくれー」 サイトの悲鳴だけが鳴り響いた。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4527.html
前ページ次ページS-O2 星の使い魔 メイジと使い魔。 メイジは使い魔を扶養し、その所業等の一切に責任を持つ。 使い魔はメイジを、その一命を賭して守護する義務を負う。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 クロードの主にして、魔法の使えぬメイジ。人呼んで『ゼロのルイズ』 そのことを思い知っているからこそ人一倍努力し、誇り高き貴族たらんとする少女。 クロードにとってルイズはかつての自分であり、なりたかった自分そのものだった。 失意に打ちのめされながら、それでも歯を食いしばって立ち上がる。 諦めずに光を求めて手を伸ばし続ける姿が、ひどく眩しく見えた。 彼女には自分のように逃げて欲しくなかった。折れて欲しくなかった。 彼女と一緒なら、自分ももう一度立ち上がれるような気がした。 そう、思っていたつもりだった。 「……さっきの言葉、気にしてんのか、相棒?」 「……だろうな。きっと、気にしてるんだろう」 懐からの声に他人事のような言葉で答え、自嘲じみた笑みを浮かべるクロード。 空には双月が穏やかな光を湛えている。 夕食を終えてからずっと、クロードは一人ヴェストリの広場に佇んでいた。 ルイズには何も話していない。 きっと、帰ったらお説教が待っていることだろう。 もしかしたら今頃はキュルケ辺りに言いがかりをつけて怒鳴り込んでいるかもしれない。何しろ前科持ちだ。 何はともあれ、しばらく一人になりたかった。 ルイズのことを恨んでいるつもりはない。 きっかけや経緯はどうあれ、彼女は自分を新しい世界を連れ出してくれた人だ。 一人の人間として尊敬しているし、魅力的な女性だとも思う。 まあ、その、いわゆる女性的な色気という点においては若干のハンデがあるかもしれないが。 それらクロードの感情は全て、思い過ごしだったのだろうか? そう思うように、知らず知らずのうちに誘導されていたのだろうか? 「俺が言うのもなんだがよ、相棒。 何でもかんでも真面目に考えすぎなんじゃねえのか?」 「……ああ。そうかもな」 そう言ってクロードは天を仰ぐ。 今更デルフに言われるまでもない。これまで散々言われてきたことだ。 自分自身のこと。クロード=C=ケニーとしてのアイデンティティ。 対象が父から主に摩り替わったとは言え、これまでずっと抱え続けてきた悩みそのものである。 今日一日で解決するには話が大きすぎる。 今晩くらいは安酒でも喰らって、何もかも忘れるくらいに潰れてしまおうか。 そうすれば明日は少しはマシな顔になっているだろうか。 そんなことばかりを考えながら、クロードは重い腰を上げる。 「なあ、デルフ」 「ん、どうした?」 「……」 何となしに問いかけたクロードであったが、言葉が続かずに黙り込んでしまう。 聞きたいことはいくらでもあるはずなのに、喉に引っかかって声にならない。 足は進めど口は動かず、クロードの足音ばかりが夜の学園に響いていた。 (……もう少し、気楽に考えられないモンかね) デルフは静かに思う。 何かにつけて、この相棒は問題を自分一人で抱え込んでしまう。 相手に気を遣っているのか、それとも意地っ張りなのか。おそらくは両方なのだろう。 年齢の割には落ち着いているくせに、逆にひどく子どもっぽく見えることもある。 要するにアンバランスなのだ。 その辺が解決すれば、使い手と一人の男としても文句の付けようがない男となるだろうに。 と、不意にクロードの足が止まる。 「おい、どうしたよ相棒?」 「しっ!」 不平をこぼすデルフを黙らせ、顎で方向を指示する。 10メイルほど離れた先には黒い外套に身を包み、辺りを伺う人影一つ。 フードを目深に被ったその表情は夜の闇に紛れて見えない。 「……怪しいってレベルじゃねーぞ」 「……ああ、怪しいな」 いかにも不審人物でござい、と言わんばかりの出で立ちにクロードも迂闊に手を出せず、様子を伺っている。 ここまで来ると、逆にいっそ清清しいと言えぬこともない。 どうする。それとなく呼び止めて職務質問でもしてみるか? それとも不意を付いて実力行使に出るか? だが、状況はクロードにそこまでの余裕を与えてくれなかった。 「───ッ!」 懐から杖を取り出すのを確認し、クロードの顔色が変わる。 弾かれるように飛び出し、併せて足元の小石を拾って前方へと投げつける。 これは攻撃のためではない。狙いはあくまで相手の気を引くためのフェイクだ。 果たして効果は覿面、石つぶての風切りと大地を跳ねる音に、相手は極端なほどびくりと反応する。 これだけハッキリと反応してくれるのならば話は早い。 「うっ……」 ドスッ、という低い音とくぐもった呻き。 クロードの右手が侵入者の腹に深々と突き刺さった。 そのまま正体を失って力無く崩れ落ちるところを左手で抱きとめる。 「っと、すいません」 「お美事。やるじゃねえか、相棒」 懐のデルフが賞賛の声をあげた。 さて、これからどうしたものだろう。 腕にかかる体重の思わぬ軽さと線の細さ、そして声の質からしてどうやら女性らしい。 レディ相手にちょっと乱暴だったかと思わないでもなかったが、 土くれのフーケと言う前例があった以上、仕方が無いことだろうと自分を納得させる。 とりあえず、人目に付くと面倒なので建物の影へと移動する。 そして顔を覆うフードを外すと、思わずクロードは息を呑んだ。 「ほー、こりゃまた別嬪さんだな。 いいとこのお嬢さんか何かじゃねーか?」 デルフの言うとおり、黒衣を除けて月明かりに下に晒されたその素顔は、美少女だった。それもとびきりの。 年の頃はルイズ達とさほど違わないくらいだろうか。 艶やかな紫髪は肩口で切りそろえられ、慎ましくも滑らかなシルクのドレスに包んだ華奢な肢体は、 まさに深窓の令嬢という言葉に相応しい気品を備えている。 先ほどの魔法を使おうとした素振りといい、ド素人そのものと言える反応といい、 デルフの言うとおり、どこかの貴族のお嬢様だろうか。 (……早まったかもしれないな) ここに来てクロードのこめかみにたら~りと汗が流れる。 気付かなかったとは言え、貴族のお嬢様に手を上げてしまったとなれば、これはもう大問題だ。 果たして説教ン時間コースで済むかどうか。下手をすれば肉体言語がセットで付いてくるかもしれない。 もっとも、こんな夜中にこんな怪しい格好をしていた相手だから情状酌量の余地はあるだろう。 とりあえず、こんなところを目撃されてはマズいので、人目につかないように建物の影へと運び込む。 既に自分が不審人物になっている気がしないでもないが、まあそれはそれ。 「で、これからどーするよ、相棒」 「僕一人じゃどうしようもないな。この人が何者なのかも解らないんだ。 誰かに聞かなきゃどうしようもないし、力になってくれる人が居るといいんだけど……」 そう言って辺りを見回すクロード。 と、ちょうど見知った顔が通りかかった。 「シエスタ、ちょっといいかな?」 「え、ちょ、ク、クロードさんっ!?」 煌々と月の輝く夜更け、建物の影にメイドを引きずり込む男が一人。 ますます不審人物一直線である。 「いけません、こんなところで……! あ、でも、こういうのも───」 「ごめんね、シエスタ。この人、誰だか解る?」 軽くトリップしかけたシエスタを鮮やかにスルーして自分の話題に持ち込むクロード。 流石と言うか何と言うか。その一方でちょっぴり残念そうなシエスタであった。 さて、改めて人目につかぬように建物の隙間に運び込んだ黒衣の女性と対峙する二人。 クロードに手を引かれたシエスタの顔がさっと青ざめる。 「このお方は……!」 「シエスタ、知ってるのかい?」 「……アンリエッタ王女殿下じゃないですか……」 「……マジ?」 「……はい」 「……本気と書いて?」 「……はい」 冷や汗が背中を滑り落ちる。顔面中の筋肉が引き攣って歯がカチカチと鳴る。 顔面の筋肉が引き攣るあまり、表情はまるで笑っているかのよう。笑うしかないとも言う。 一方のシエスタも言葉の意味こそ解らなかったが、クロードのただならぬ様子にうんうんと頷いた。 ヤバイ。ヤバイヤバイよマジヤバイ。 どのくらいヤバイかって言うと、電子レンジの中のダイナマイトくらい。 今のクロードは屈んで待ち受ける軍人に飛び込むレスラーのようなものだ。 このままでは月の子が集う暇すら与えられずに塵一つ残さず消滅させられてしまう。 「あのう、何があったんですか?」 クロードの全身から漂う『やってもうたオーラ』を感じ取りつつ、恐る恐るシエスタは尋ねる。 聞かない方が良かったんだろうと解ってはいたのだが。 果たして、ギギギ、という音がしそうな勢いで首を向け、泣きそうな顔のクロードが口を開いた。 「……お姫様、殴って気絶させちゃった……」 「……はい?」 今度はシエスタの表情が凍りつく。 もともと緊張のあまり青白くなっていた顔からはますます血の気が引き、 微かに差し込む月夜に照らされた土気色のその顔色は、まさに死人のそれ。 うっかり人が通りかかれば恐怖のあまり叫び出すこと請け合いだ。 既に初夏の足跡の聞こえる季節だというのに、吹き抜ける風が嫌に寒々しく感じられたのは、 きっと彼らの気のせいではなかっただろう。 「いや、何しろこんな格好してるからさ、てっきり賊か何かだと思ったんだ」 「……はい」 「こう、貫手で肋骨の隙間を抜いて肺を、ね?」 「……はい」 「あ、あはははは…… どうしよう?」 「……はい」 「とりあえず目を覚ますまで待って、頭下げて話を聞いてもらうしか……」 「……はい」 「あの、シエスタ、大丈夫?」 「……はい」 「もしもし、シエスタさ~ん?」 「……はい」 反応が嫌な方向に怪しいことに気付き、思わずクロードはシエスタの瞳を覗き込む。 シエスタの瞳は死んだ魚のように濁り、ぽかんと虚空を見つめていた。 何度呼びかけてみても、頬をぺちぺち叩いてみても、反応に変化は無し。 うわ言のように、壊れた人形のように生返事を繰り返すばかり。 どう見ても魂があっちの世界に旅立ってます。本当にありがとうございました。 「アッー! 待ってシエスタ! 僕を一人にしないでーっ!!」 立ったまま真っ白な灰と化したシエスタの肩をがっくんがっくん揺するクロード。 彼らの明日はどっちだ。 前ページ次ページS-O2 星の使い魔