約 632,160 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2075.html
※ハコマニア再び。しゃべらせます。 【観察キット】 「今回もまぁ、悪くない出来だ」 ここは川のほとりの一軒家、俺こと虐待お兄さんの家である。 「予想できる限りのアクシデントへの対策も、大丈夫」 川のほとりにあるのは、水車による《ハコ》の動力確保のため。 「この日のために、れみりゃもしつけた」 「うー☆」 「よーし、いい子だ」 ほかの家から離れているのは、ゆっくりの悲鳴が近所迷惑にならないように。 「それじゃ、趣味の仕事といきましょうか」 「まりさをここからだしてね!」 「いまならゆるしてあげるよ!あとおいしいおかしをもってきてね!」 「もってきてね!」 「ゆっくりしていってね!」 捕獲用《ハコ》には、成体のれいむとまりさ、子が…多いな。 数えるのもおっくうだ。ざっと20はいるかいないかだろう。 まぁ数が多いのは、今回の《ハコ》にはいいのかもしれない。 「おぅお前ら」 調子のいいゆっくりに、威圧するように話しかける。 「おじさん!ゆっくりさせてね!」 「ゆっくりできるひと?」 「れいむ!このおじさんはゆっくりできないひとだよ!」 こうも数が多いとうるさくてしょうがない。悲鳴はいいが喧騒は嫌いだ。 俺は物陰で居眠りしていたれみりゃを呼ぶ。 「れみりゃー、おいでー」 「うー…?うー!」 俺の声と分かるや否や、いい速度で飛んでくる。 虐待が専門の俺に、しつけはかなり大変だった。 「れみりゃだー!」 「ゆっくりできないよ!」 「だずげでー!」 しっかり怯えてくれている。まず条件として充分。 「こっから出たいんだろ?今出してやるよ」 れみりゃを捕獲《ハコ》の上で飛び回らせつつ、蓋に手を掛ける。 「いやああああぁぁぁぁ!!!」 「ごわいいいいいぃぃぃぃ!!!」 「おじさん!ゆっくりやめてね!」 俺は《ハコ》に手をかけ、ゆっくりと持ち上げる。 さすがに20匹前後となるとそこそこ重い。《ハコ》の重さもきつい。 その《ハコ》の周りを、終始れみりゃが飛び回る。 「ごわいっ!ごわいよおおおぉぉぉ!」 「おがあざあああぁぁぁん!」 しかしまぁ本題はそこじゃない。今回の《ハコ》へと、ゆっくりたちを移す。 れみりゃを離し、蓋を開け、ドサドサと《ハコ》の中へと落とす。 「ゆぶっ!」 「びゅっ!」 「いたいよ!ゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできないばかなおにいさんはどっかいってね!」 全員入ったところで、《ハコ》の蓋を閉め、数歩下がる。 今回の《ハコ》は、いわば観察用の《ハコ》だ。 壁一面を改造し、幅ゆっくり1匹強、深さと幅が壁一面の《ハコ》である。 《ハコ》には8割ほど、少し固めの土が盛られている。 部屋側に向いている《ハコ》には半透膜、こっちからのみ見える膜を張ってある。 そして今回のためにわざわざ飼いならしたれいみりゃ。 身の危険がなければ、あいつらは巣を作ろうとすら思わないだろう。 そう、「巣を作らせるための《ハコ》」だ。 れみりゃを手元に呼び戻す。 今ゆっくりたちには、壁と土と仲間達しか見えていない。 「こんなとこじゃゆっくりできないよ!ゆっくりすをすくろうね!」 「ゆっくりりょうかいしたよ!」 「みんなでゆっくりできるすをつくるよ!」 なんだ、見せるだけでよかったのか。なら飼いならさなくてもよかったな。 だがまぁ、ゆっくり相手への恐怖、ってのは大事だ。 しつけの甲斐あって、れみりゃは大根をかじりながらおとなしくしている。 もちろんゆっくりも食うぞ。 ゆっくり達は、巣づくりを開始したようだ。 一体顔面だけでどう巣穴を掘るのか気になっていたんだが… 土に混ざった石を加え、ザリザリと削っている。おぉ、意外に賢い。 親れいむ、まりさが率先して穴を掘り、子れいむまりさ達が土を外に出す。 土を体全体で押し出すようにしていて、それと同時に巣穴を固めている。 始まってそんなに立たずして、大本っぽい1本の巣穴が完成していた。 …意外と、いい生態系してるじゃねぇか。 まずはちょっかい程度。 巣穴のまわりに積まれている土を、軽く巣の中に払ってやる。 といっても、巣が壊滅しない程度にだ。まだ本気虐待タイムには早い。 「れみりゃ、頼む」 「うっうー☆」 れみりゃの鳴き声を聞いて怯えるゆっくり達。巣を作る手(?)が早まる。 れみりゃは巣の入り口に立ち、足で周りの土を蹴落とした。 始めは、ぱらぱらとこぼれる程度。 「ゆー?」 「たぶんやわらかいんだよ!もっとしっかりさせようね!」 「ゆっくりできるすをつくろうね!」 子供達は気にせず、土を上へ上へと追いやる。 れみりゃがいることを知っているので、外に出すのではないようだ。 巣の上のほうにある、ちょっとした空間めがけて登っている。 こぼれる程度の土が、小さな土砂崩れのレベルに発展する。 「ゆ”ー!つちがおちてきたよ!」 「ゆっくりにげるよ!」 土を押していたれいむ、まりさ達はあわてて下へ駆け下りる。 だが土に追いつかれ、コロコロと転がったり、半分土に埋まったりしていった。 「ぃゆ”っ!」 「だいじょうぶ!?ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 土もたいした量じゃないので、半分埋まった子もすぐに自力で抜け出した。 どういう反応を見せるか気になっていたのだが、そんなに面白くない。 「よくあることだよ!しっかりつちをおさえていってね!」 「あぶないとおもったらもどってきてね!」 「ゆっくりわかったよ!」 「すのためにがんばるよ!ゆっくりしていってね!」 …なるほど、自然にはよくあることか。 「ゆー!ゆっくりー!」 「ゆぅー!」 さっきのプチ土砂崩れに、空洞で土をもっていたれいむ達が埋もれていた。 少し頭を出す程度で、身動きは取れないらしい。 顔が上を向いているのはラッキーだろうか。だがまぁ、もたないだろう。 むしろもたせない。れみりゃ、頼んだ。 「うー☆うー☆」 泥んこ遊びが楽しくなったのか、指示があるやいなや調子に乗り出すれみりゃ。 まぁ、この程度なら計画に支障は出ない。好きにやらせてやろう。 れみりゃに、ゆっくりが生き埋めになった空洞の場所を教える。 ちょうど他の巣穴と軸の被っていない、いい空間だ。 「いいぞ、跳ねろ」 「うーっ!うーっ!」 ドンッ、ドンッ、と巣全体に振動が伝わる。 れみりゃの声と未知の衝撃に困惑する巣の中のゆっくり達。 子供達は一目散に親の元へ駆け寄り、一家固まって無事を祈っている。 やがて、振動が止んだ。 安心安全を確認したのち、ゆっくり一家は巣作りを再開する。 先ほどの空洞は、潰れてなくなっていた。 そこからゆっくりの声もしない。 「よーしよくやった、戻っておいで」「うぁー!」 「足拭けよ」「うー☆」 いいれみりゃだ。まったく、これ以降も頑張ってもらおう。 れみりゃの声がすっかりしなくなったのをいいことに、巣作りは熱を上げる。 数が多いせいか、子供が2,3いなくなったことにも気づかないらしい。 親失格だな。まぁ人里を襲う時点でアウトだがな。 穴を掘り、土を運び、壁を固め、それを延々繰り返す。 …日が暮れる頃には、立派な巣が出来上がっていた。 始めに親が掘った一本の穴を元に、派生するように小さな部屋がいくつか。 幅のせいで1箇所にまとまれないのか、部屋の数はだいぶ多い。 穴掘りをやめたあたり、ここらで完成なのだろう。 「かんせいしたよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 巣穴に響き渡る完成コール。わざわざありがたいこった。 「すもできたし、ごはんをさがしにいくよ!」 「おっきなこどもたちもてつだってね!」 「ゆっくりりょうかいしたよ!」 「いっぱいえさをあつめるよ!」 「いってらっしゃい!きをつけてね!」 「きをつけてね!」 餌か。直接的な虐待《ハコ》ばかりで考えてもなかった。 まぁ適当に餡子でも与えておけばいいだろうよ。 「れみりゃ、おやつ《バコ》もってきてくれ」 「うぅー☆」 とてとてと歩いて《ハコ》を取りにいくれみりゃ。気分らしい。 持ってきてもらった《ハコ》には、すでに絶命した子ゆっくり達。 虐待前に絶望を与えるため、あとは自分の甘味のために用意してあるものだ。 「数も多いからな…、適当に潰して投げてくれ」 「うぁ!」 「終わったら2つまで食べていいぞ」 「うー☆」 れみりゃはハコからい匹ずつ取り出すと、両手で押しつぶしていった。 変形する饅頭。そこに悲鳴はない。 れみりゃは潰しては巣の《ハコ》に投げを繰り返していった。 子供も多いし、この程度で充分だろう。 「よくやった。ほれ」 「うぁ!うっぅー☆」餡子で口を汚しながら笑う。「口拭けよ」「うー☆」 巣穴から出たゆっくり達は、その餡子の山を見て歓喜した。 「ゆっ!あまいのがいっぱいあるよ!ゆっくりできるね!」 「みんなではこんでゆっくりしようね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 潰しただけだから皮とか飾りとかも多少残っているんだが、気にならないようだ。 なかなか殺生なものである。 「毒でも混ぜとけばよかったか…。次はそうしよう」 観察と発見こそ、新たな虐待へのステップである。 ゆっくり達は食べないように餡子をくわえ、頭に載せ、巣へ戻っていった。 巣の中では、きゃいきゃいと食事を楽しむ姿がうかがえる。 キセルをふかし一服。れみりゃは煙たがって逃げてしまった。 さて、一通り観察は済んだ。ここからがお楽しみ虐待タイムである。 「巣潰しは、威力こそあるものの虐待としてはつまらなさすぎる」 れみりゃが潰した巣穴は、あたかもそうであったかのようになくなっている。 それに家族のゆっくりが気づいていない。いろいろと虐待としてはぬるい。 「水牢…か。土に大丈夫かね」 水牢、単純に水に浸ける虐待である。 ゆっくりすることが許されず、皮もふやける、虐待としてはシンプルなものだ。 だが今回は《ハコ》そのものではなく、巣である。 水を吸って崩れたりしなければいいのだが。 まぁそれも一興か。そういや大雨と変わらんな。 せっかくの虐待だ。一握りの「悪意」を。 ゆっくり達は全員巣の中。おk。 入り口となっている穴に、目の細かい金網を張る。脱出防止だ。 しっかりと土とその他で固定。軽く引っ張ってみるがそう動きはしない。 かまどのほうでは湯も沸いたようだ。準備は万全。 湯のみに煎茶、ティーカップにさました紅茶を入れて、優雅なティータイム。 「うぁー☆」「待て待て、最後に一仕事だ」「うー☆」 れみりゃを鳴かせながら飛び回らせ、外にれみりゃがいるのを教えてやる。 「ゆっ!れみりゃのなきごえがするよ!」 「すのなかならだいじょうぶだよ!ゆっくりしていってね!」 その安心を打ち砕く。これぞ虐待道。 巣の入り口の金網から、残ったお湯をちろちろと流しいれる。 「ゆぅ?」 子ゆっくりが異変に気づいたようだ。水が流れてきている。 「おかーさん!おみずがはいってきてるよ!」 「ゆっ!たぶんあめがふってきたんだね!いりぐちをふさぎにいくよ!」 「ゆっくりわかったよ!」 「れみりゃにきをつけてね!」 この程度の量ではゆっくり達につく頃には土に吸われ、熱も奪われているようだ。 親れいむと数匹の子ゆっくり達が、巣穴の入り口めがけて上がってくる。 ほどよい高さまで上がったところで、少し勢いよくお湯を流す。 「あぢゅっ!このあめあついよおかーさん!」 「ゆっくりできないよ!」 「ゆっ、あめがあついなんておかしいよ!みんなはうしろにいてね!」 先頭が子ゆっくりから親れいむに代わる。 れいむは穴の真下にたどり着くと、なにごとかと上を見上げた。 ここぞとばかりにお湯を流す。 「ゅあ”じゅっ!」 顔面クリーンヒット。煮えたぎるお湯はさぞかし辛かろう。 「ぅあ”っ、あづっ!」 熱さに苦しみながらも、子供達を危険に晒すまいと必死に耐える。 非情かと思ってたがそうでもないじゃないか。 追撃をかける。少し多め、軽く押し流す程度だ。 「ゆ”う”う”う”う”ぅぅぅぅっ!!」 目と口を閉じて、必死に子供達に浴びせまいと頑張っている。 だが、お湯の量はそんなもんじゃない。れいむが全身に浴びつつ、後ろへ流れる。 「あ”ぢゅい!」 「ごのあめあぢゅいよ!ゆっぐりでぎないよ!」 危険と分かるや否や、親を放置して一目散に巣の底まで逃げ出す子ゆっくり。 親れいむは気づいてか気づかずか、必死にお湯を耐え続けている。 お湯を浴びた顔面は真っ赤になっていた。赤くなるのか。 次のステップだ。一旦お湯を止める。 「ゆうううぅぅぅ…」 親れいむは土に顔をうずめている。きっと土が冷たいのだろう。 子ゆっくり達は巣の上で起きたことを報告している。 「おそらからあついあめがふってきたんだよ!」 「あめはあつくないよ!うそをつかないでね!ゆっくりできないよ!」 「うそじゃないよ!おかあさんがたいへんなんだよ!」 「ゆっ!?れいむが!?」 それを聞いた親まりさが一目散に巣穴の入り口めがけて駆け上がる。 「れいむ!れいむっ!」 「ゆ”ぅぅ、まりざ?」 「だいじょうぶ!?ゆっくりしていってね!」 「ゆっ…くりしてい…ってね」 返答できるレベルのやけどらしい。まぁその程度のお湯だしな。 特に何かできるわけでもなく、れいむをいたわるまりさ。 …お次はちょっときっついぜ。 お湯を、半分ほど残して残りを注ぐ。 「ゆ”う”う”う”ぅぅぅっ!!」 「あじゃああああぁぁぁぁ!!!」 親ゆっくりにたたきつけられる熱い濁流。 今度は防ぐとかせき止めるとかそんなちゃちな量じゃない。 量にして巣の半分を浸水させる量のお湯を、一気に注ぎきる。 当然、ゆっくり2匹でこの流れをせき止めることも出来ない。 「あじゅっ、あぶっ、むぅううぅぅぅぅ!!」 「ゆぶぶっ、ゆっぶ、ゆぅー!」 耐え難い熱と共に、親ゆっくりが巣の底へ流される。 ってか溺れてないかこいつら?溺死しないんじゃなかったっけ? やがてお湯が巣の底、子ゆっくり達にまでたどり着く。 「ゆぅ?」 「なんかみずのおとがするよ!」 何かと思って巣の先を眺めていたら、突然泥水が流れ込んできた。 泥水の先頭には、親ゆっくりが2匹。 「おかーさん!おとーさん!」 「だいじょうぶ!?ゆっくりしていってね!」 「ゆ”っ、ここはあぶないよ!ゆっくりしないでにげてね!」 「ここじゃゆっくりであづっ!!!」 お湯が、親ゆっくりを飲み込み、子ゆっくりに襲い掛かる。 「あじゅううううぅぅぅぅ!!!」 「ゆ”っ!ゆ”ぅっ!」 「あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!」 量の多いお湯はそう熱量を奪われない。 巣のそこまでアツアツをお届けってわけだ。 「あじゅいっ!あじゅいいいぃぃ!!」 「ゆっぐりでぎないいぃぃ!!」 悲鳴に包まれる巣。すでに動かないゆっくりも何匹かいるようだ。 子供じゃまだ弱い、ってか。虐待しがいがないな。 「みん…な!あわてないでゆっくりきいてね!」 お、親まりさ。れいむに比べれば軽症なだけあって、まだ動けるようだ。 「あついあめがこないところにすをつくるよ!ゆっくりてつだってね!」 「ゆゆっ!みんなでゆっくりしようね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!あっつっ!!!」」」 熱さに絶え絶えになりながら、熱い湯を踏みしめながら、巣の上を目指す。 動かなくなったゆっくりたちは置いていったようだ。 まず高い位置の横穴に避難して、それから横穴を掘り進めるらしい。 なるほどこれなら下に湯がたまり、ゆっくり達の方には流れてこない。 親まりさの指示に従って、比較的元気な子ゆっくりたちが掘り進める。 「れいむ、だいじょうぶ?ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり…していってね…」 れいむの火傷跡を舐めるまりさ。土が付いていようがおかまいなしだ。 巣を作るだけあってか、仲間愛は強いのだろうか。 初めのやつといい、湯に巻き込まれたやつといい、一体どっちなんだ。 巣穴がガンガン掘られていく。 横穴も、完成時の巣の半分ほどにまで大きくなっていた。 「これでゆっくりできるね!」 「あついあめもこわくないよ!」 怖くない。だとさ。それで済ませるお兄さんじゃないさ。 お湯も、再び沸きあがったようだし。 「う”ぁ!あづい!」「…やっぱ熱い紅茶はダメか」「う”ー」 再び沸いたお湯でお茶を淹れなおす。れみりゃは熱いのはダメらしい。 煎茶にせんべい、紅茶にクッキー、なんて万全な準備だろうか。 「れみりゃ、それじゃ頼んだぞ」 「ぅー…」 熱い紅茶が不満だったのか、しぶしぶ動き出す。 両手でしっかり鍋の取っ手を持ち、巣穴めがけて飛んでいく。 最後に限って、俺の湯量調整は必要ない。 完膚なきまでに、苦しませるだけ。 「いいか?」「うー」「元気出せ、砂糖1つやるから」「うー☆」 れみりゃの調子も出たところで、最後の仕上げを開始する。 「それじゃ、全部流し込め」 「うぁー☆」 早く砂糖が欲しいのか、おもいっきりぶちまけるれみりゃ。 まぁ巣にも入ってるし、大丈夫だろう。 ゆっくり家族の目の前に、滝のように落ちていくお湯。 「ここならあついあめはこないよ!ゆっくりできるね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 今は、まだ来ないだろうよ。どんどんとお湯が巣へ流れ込んでいく。 当然、行き場を失ったお湯は水位をあげる。壁越しに熱気が伝わる。 「ねんのためにあなをふさぐよ!みんなてつだってね!」 「ゆっくりりょうかいしたよ!」 「だいじなすのためにがんばるよ!」 なんと、それをされては湯が届かない。それだけは防がねば。 …と思ったが、その心配はないようだ。 水位は上がるところまであがり、横穴へお湯が流れ出す。 入り口に積まれ始めた土ごと、お湯が横穴を侵略する。 「ゆぅっ、あめがはいってきあじゃっ!?」 「これじゃゆっくりできないよ!いそいであなをふさごうね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 だがもう遅い。餡子脳を悔やめ。 どんどんと、ゆっくりを押し流すほどにお湯が入ってくる。 「ゆー!?ゅあっづっ!!」 「あじゅいあじゅいあじゅいあじゅい!!」 湯はゆっくり達を半分浸けるほどまで侵食している。 お湯から逃げるように飛び跳ね、そのしぶきが仲間に飛び散る。 それを全員がやっているものだから、みんながみんな必死だった。 「あじゅーいー!?」 「ゆっぐりでぎないいぃぃ!!」 もうどうしていいのかわからず、ひたすら熱湯の餌食となるゆっくり達。 お湯はまだ流れている。そろそろ子ゆっくりが浸水するだろう。 「あぶっ、あじゅ、ばじゅい…!!」 「ゆっぐ、ゆぐ、ゆ”…ゆ”ぅ!」 「う”ぅ、ゆっぐぃじだがあづっ!!!」 やがて、巣全域が水没した。 キセルで一服。 「…終わったか」 れみりゃは物陰で角砂糖をかじっている。 ゆっくりの巣は、ものの見事に水没している。 あれだけ大量の湯を流し込んでも、巣が崩れることはない。 巣のあちこち、吹き溜まり的な場所に動かない子ゆっくりが転々としている。 みんなゆでだこのように真っ赤だ。表情も悪くない。 こういう景色を見ると、虐待した甲斐があるってもんだ。 せんべいを齧ろうとすると、わずかに巣の中で動きがあった。 「…お?」 見ると、子れいむが1匹、生きている。 必死に目を瞑り、体を真っ赤にしながらも、動いている。 するとそのゆっくり、なんとぷくーっと頬を膨らました。 「呼吸も出来ないのになぜ膨らませられる…」 つくづく理不尽な生き物だった。 その浮力に任せて、巣からの脱出を試みているようだ。 みるみるうちに子れいむは浮上していく。 壁に当たるたびに火傷が痛むらしく、口が開きそうになるのを耐えている。 そして子ゆっくりは、巣の入り口へとたどり着いた。 金網で封をした、その入り口に。 「ゅあ”ばっ!?」 当然、金網も湯を浴びているわけで、充分に熱い。 それに触れれば、普通に辛いだろう。 子れいむは金網に負け口を開き、巣の底へ沈んでいった。 「…これで、ほんとに終了かな」 観察《ハコ》での虐待は終了した。 成果としては…よくわからん生態系を見せ付けられた。 子を大事にしたと思いきや見捨て、 溺死したと思ったら浮いてきて、 正直、今回の観察結果をどう生かすべきか、まだ考え付かない。 とりあえず、今回の結果を他の村のお兄さん達に報告してみよう。 なにかいい案が浮かぶかもしれない。 片付けのことを考えながら、俺は一旦部屋を後にした。 【あとがき】 どもっす、タカアキです。 蟻の巣観察キット的なアレを思い浮かべてくれれば幸いです。 絵ヅラで思いついて、文に立ち上げたんだが、いまいち虐待がつまらない。 というわけでお兄さん方、なんか考えてくれ。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2254.html
ゆっくりいじめ系59 大好きゆっくり魔理沙 ゆっくりいじめ系118 ゆっくりのなくころに ゆっくりいじめ系140 ゆっくりんかわいいよゆっくりんりんⅡ 賢者と大図書館 ゆっくりいじめ系201 コードアイス-反逆のゆっくりゆかりん ゆっくりいじめ系278 永夜緩居― 二匹のゆっくり_1 ゆっくりいじめ系279 永夜緩居― 二匹のゆっくり_2 ゆっくりいじめ系293 愛はゆっくりすれ違う ゆっくりいじめ系334 ドスまりさ暗殺 ゆっくりいじめ系384 永夜緩居[ゴミクズ]_1 ゆっくりいじめ系385 永夜緩居[ゴミクズ]_2 ゆっくりいじめ系386 永夜緩居[ゴミクズ]_3 ゆっくりいじめ系403 ゆっくり横とび? ゆっくりいじめ系404 ゆっくりできない町 ゆっくりいじめ系409 きれいなれいむ ゆっくりいじめ系417 ドスまりさ暗殺 mission-Ⅱ? ゆっくりいじめ系476 永夜緩居[胎動]_1 ゆっくりいじめ系477 永夜緩居[胎動]_2 ゆっくりいじめ系523 ゆっくりしすぎた逆転裁判_1? ゆっくりいじめ系524 ゆっくりしすぎた逆転裁判_2? ゆっくりいじめ系569 愛のある食卓 ゆっくりいじめ系574 午後の紅茶 ゆっくりいじめ系586 ドスぱちゅりー『感染拡大』 ゆっくりいじめ系603 ゆっくりそんぐ? ゆっくりいじめ系604 ゆっくりの一人カラオケ? ゆっくりいじめ系612 ゆっくり詰め? ゆっくりいじめ系639 ゆかりんのピーッくっせぇ~~!? ゆっくりいじめ系648 狂ったドスまりさ? ゆっくりいじめ系649 ギャルゲーでゆっくり? ゆっくりいじめ系738 永夜緩居[ゆっくり] ゆっくりいじめ系762 星とゆっくり ゆっくりいじめ系779 やあ、僕は虐待お兄さん ゆっくりいじめ系790 ある夏祭りとゆっくり菓子 ゆっくりいじめ系796 まりさをみて_1 ゆっくりいじめ系797 まりさをみて_2 ゆっくりいじめ系859 ぐだり話 ゆっくりいじめ系898 脛毛話 ゆっくりいじめ系919 黒い黒い瞳一つ ゆっくりいじめ系987 僕とわがまままりさのギスギスした朝 ゆっくりいじめ系1037 僕とわがまままりさのギスギスしたおもてなし ゆっくりいじめ系1079 僕とわがまままりさのギスギスしたごっこ遊び ゆっくりいじめ系1114 最強の遺伝子 ゆっくりいじめ系1152 僕とわがまままりさのギスギスした山登り ゆっくりいじめ系1187 ジュースを片手に森で踊ろう ゆっくりいじめ系1250 緩動戦士まりさ ゆっくりいじめ系1478 壁の上のまりさ ゆっくりいじめ系1544 幻想の宇宙史_01? ゆっくりいじめ系1545 幻想の宇宙史_02? ゆっくりいじめ系1836 同情するなら飼ってくれ? ゆっくりいじめ系2275 まんじゅうこわい? ゆっくりいじめ系2284 ゆうかの白い花畑 ゆっくりいじめ系2285 花とゆうか ゆっくりいじめ系2319 永夜緩居[三匹のゲス、一匹目-グズ(前編)] ゆっくりいじめ系2320 永夜緩居[三匹のゲス、一匹目-グズ(後編)] ゆっくりいじめ系2321 永夜緩居[三匹のゲス、二匹目-れいぱー](前編) ゆっくりいじめ系2322 永夜緩居[三匹のゲス、二匹目-れいぱー](中編) ゆっくりいじめ系2323 永夜緩居[三匹のゲス、二匹目-れいぱー](後編) ゆっくりいじめ系2324 永夜緩居[三匹のゲス、三匹目-ゴロツキ](前編) ゆっくりいじめ系2325 永夜緩居[三匹のゲス、三匹目-ゴロツキ](中編) ゆっくりいじめ系2326 永夜緩居[三匹のゲス、三匹目-ゴロツキ](後編) ゆっくりいじめ系2327 永夜緩居[三匹のゲス、一人と四匹目] ゆっくりいじめ系2330 永夜緩居6前編-1 ゆっくりいじめ系2331 永夜緩居6前編-2 ゆっくりいじめ系2332 蠢符「永夜緩居」(永夜緩居6後編-1) ゆっくりいじめ系2333 蠢符「永夜緩居」(永夜緩居6後編-2) ゆっくりいじめ系2334 蠢符「永夜緩居」(永夜緩居6後編-3) ゆっくりいじめ系2335 永夜緩居― EX[眠れるゆっくりは饅頭の夢を見るか] 藍×ゆっくり系1 ゆっくりマスター? 妹紅×ゆっくり系4 ゆっくりほーらい? ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ? ゆっくりいじめ小ネタ94 ゆっくりんりんゆっくりんりんかーわいいよー? ゆっくりいじめ小ネタ210 神よあのものにどうか報いを? その他 こんな俺に誰がしたってお前だこの野郎? その他 ゆっくりとは…?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/277.html
331 :名無したんはエロカワイイ:2008/07/31(木) 10 59 58 ID fukPI9hM0 あー、ゆっくりで塊魂プレイしたい . . . . . . . . . . (なーなな ななーなーなーな なーなーななーな ずんずくずずんず どぅんどぅくどぅんどぅん) ---ゆっくりで塊魂--- 「……なんだこりゃあ」 魔法の森の近くをの小道を急ぎ足で歩いていた俺は、目を剥いた。 路上にゆっくりれいむが、ひと群れ。それ自体は珍しくもない。 おかしいのは、そいつらがベタベタとくっつきあって固まっていることだった。 「おまえらナニやってんの?」 「ゆっ、ゆぐぅぅう~」 「わかんないよ、くっついちゃったよ!」 「おにいさん、ゆっくり助けてね!」 バレーボール台のゆっくりれいむに、ピンポン玉ぐらいのやつがうじゃうじゃと八つか九つもくっついている。 たぶん家族だろう。母れいむはしきりに体をもぞつかせて子供たちを振り落とそうとするが、下手に動くと下側 の子れいむを潰してしまいそうなためか、思うように動けないらしい。 「ゆっ! ゆっ! んゅっッ! よーっはッとッ! へっぷほ!」 「おがあざぁぁん、おもいおもい!」 「つぶれるよ、ゆっくりうごかないでね!」 「……ぷっ」 その場で一人相撲をしているようなアホくさい母れいむの姿に、俺はふきだした。 「ぷっははははははは、ばっかじゃねーのおめーら、饅頭のお前らがそんなんなっちゃったら生きていかれねー だろ。ちょっとは考えて生きろよ!」 「そんなこと言わないでねぇぇぇぇ!」 母れいむは涙目でぶくぶく膨れる。ほっぺたの下のやつが潰されて悲鳴を上げる。 あー……。 陽気がすごいからなア。 おおかた家族でゆうゆうもたれあっているうちに、この猛暑で溶けてくっちいちゃったんだろう。 これは俺のせいじゃないからな。ゆっくりが勝手に苦労してるだけだ。 そばで眺めていたって、なんら罪ではない。 俺は、困り果ててぶるんぶるん回っているゆっくりれいむを、しばらく見物した。 ……十分ほどで飽きた。 「しゃーねえなあ、恨まれても寝覚めが悪いから、助けてやるよ」 「ゆっ、ほんとう?」 「さっさと助けてね! ふんふん!」 ナマイキなことをぬかしやがる母れいむを無視して、俺はそいつの頬に触れてやった。 ころん 「あれっ?」 母は後ろへ一回転する。「ゆべっ!」「うぎっ!?」と悲鳴を上げて子供たちがぺちゃんとつぶれ、母の肌に 張り付いた。 「何してんのお前、娘つぶれちゃったじゃん!」 「ゆぐぅぅぅぅ!? れいむの子どもがぁぁぁ!」 「じっとしてろよ、残った娘、殺したくないだろ?」 そう言って俺は、また手を伸ばした。 額に触れる。 ころんころんころん 「ゆぐぐぐぅ!」 母れいむは三回転した。その途中で石やら草やらも貼り付けてなんだか汚くなった。 「あっれぇ……」 俺は不思議に思った。 こいつ、ちょっと触っただけで、ボーリングの玉みたいにスムーズに転がりやがる。 なんか変なことになってんじゃないか……? ゆっぐゆっぐともがいている母れいむに歩み寄って、さらに押した。 ころころ、ごろろんっ 「ゆっぐりやめでねぇぇぇ!?」 「あは」 俺は笑った。 こいつ、坂を上ったぞ? しかも小枝や葉っぱをくっつけてさらに汚くなった。 ……これは面白い。 俺は母れいむの苦情を無視して、道なりにそいつを転がし始めた。 ころころん ころころん ころころころころん 一回押すたびに、五メートルほど転がって路肩で止まる。そのたびにそこら辺のものを吸いつけて、雪だるま のように大きくなる。 子供のころ、石蹴りってやったじゃん。 学校から家まで、これって決めた石をずっと蹴って歩いた。 別に石自体が好きなわけではないが、最初に決めたから、そいつを蹴り飛ばさなければならなかった。 そんな感じで、俺は目的地までひたすらころころと母を転がし始めた。 「やめでぇぇ!」 「ゆっくちちたいよぉぉ!」 おお、まだ子れいむも生きてんのか? 石やなんかでゴマ団子みたいにデコボコになった、五十センチほどの ゆっくり塊の中を覗き込むと、ちょうど他のものの隙間にハマったらしく、小さな赤いリボンの頭がぴょこぴょ こ動いていた。 「おまえ、運が良かったなあ。そこならずっと潰れないよ」 「はやくやめちぇねえぇぇぇ!」 「悪い、まだ二、三キロあるんだ」 母娘一匹ずつの悲鳴をBGMに転がし続けた。 少しいくと、面白いことが起こった。 川沿いに日光浴をしていた白黒のゆっくりまりさ家族。俺たちが近づくと振り向いて挨拶する。 「ゆっくりしていってね!!!」 「していってね!」 「しちぇっちぇね!」 次の瞬間、そばを通ったゆっくり塊に、そいつらは吸い寄せられた。 ひゅうん ぽぽぽぽむっ 「ゆっ!?」 「ゆっくりくっついたよ?」 「ゆっくりはなちてね!! はなちてっ! はなちぇはなちぇー!」 「ほう……」 俺は感心してあごを撫でた。 なるほど。 これではっきりした。ただの自然現象じゃない。母れいむは辺りのものを吸い寄せる力を身につけてしまった らしい。よく見れば外側の石やら木やらは、別段刺さってもいないのにくっついている。 俺がくっつかないのは謎だが、まあそんな細かいことはどうでもいい。 ひとつ、これがどこまで続くか試してみようか。 「よし、みんないっくぞー☆」 「やめでえぇぇぇぇぇぇ!?」 進めば進むほど、塊は大きくなった。道端にいたれいむ家族、木のうろから顔を出したぱちゅりー家族、通り すがりのちぇんやらん、近くを飛んでいたゆっくりゃやフランまで引き寄せた。八十センチ、一メートル、一メ ートル半。ゆっくり塊はどんどん大きくなった。 ひゅうん ぽむっ ひゅうん ぽむっ 「ゆっくりはなしてぇぇ!」 「はっはっは、そりゃ☆無理だ」 意味もなくハイテンションに笑いながら俺は答える。 これ、大きくなっても全然重さが増えない。 ころころと軽いままなのだ。不思議きわまる。 そして楽しい! 鼻歌を歌いながら俺は押して行き、目的地のアリス邸にたどりついた。 「ちわーっす、郵便です」 ああうん、言い忘れていたけど、俺配達人。肩掛けの郵袋も、これこの通り。いまどき徒歩で運ぶなんてレト ロだろう。 「あら、どうもありがとう」 玄関に出てきたアリスさんが微笑んだ。うむ美人だ。美人だらけの幻想郷の中でもこの人は群を抜いている。 いろいろ怪しい噂もあるが、そんなところも俺は好きだ。 そんなアリスさんが、俺の背後の塊を見てギョッとした。 「って、それは何!?」 無理もない。ゆっくり塊の大きさは、今では四メートルを越えている。 「ゆっくりはなしてね!」 「つぶれて顔がいたいよぉぉ!」 「いやっいやああぁぁ、れみり゛ゃぎらいーー!」 「うっうー! れみりゃを早くはなすんだどぉー!?」 数百のゆっくりがてんで勝手に悲鳴を上げている。驚かないほうがどうかしている。 「いやまぁ、なんといいますか、ただの拾いもんです」 俺はあいまいに答えた。 アリスさんは顔を引きつり気味にして、後ずさろうとした。 「な、なんだかわからないけれど、あんまり係わり合いになりたくないわね……きゃあっ!?」 ひゅうん ぽむっ 「おおお?」 俺は驚愕した。アリスさんまで塊に吸い寄せられ、くっついてしまったのだ。 「ちょっと、何するの! 離して、離しなさいよ!」 叫んどる叫んどる。美少女が拘束されて悲鳴を上げとる。 実にいい景色だ。――とか言ってる場合ではないか。 「すみません、それ外れないんですよ」 「なんですって?」 「俺が作ったんじゃないもんですから」 答えながら、俺はあることに気づいていた。 アリスさんのような有名妖怪まで引き付ける力があるのか、この塊は。 ということは―― もしかして、やりたい放題じゃないか!? 「……なーなな ななーなーなーな なーなーななーな ずんずくずずんず どぅんどぅくどぅんどぅん」 「なっ、なにを鼻歌なんか歌ってるの? 早くなんとか――」 「すんません。俺、ハジけます!」 「えっ? ってきゃあああああああ」 すってんころころ すってんころころ すってんころころ すってんころころ 俺は両手を使って勢いよく塊を押し始めた。 霧雨魔理沙、ゲット。 博麗霊夢、ゲット。 紅美鈴、ゲット。 「おいおいなんなんだこれはー! 霊夢、これなんだよ!」 「知らないわよ私だって、アリス、アリスー?」 「私は被害者よー!」 「離して、離してってば! 仕事中なのよ私は、このぉっ……ふんッ!」 「きゃあああああ!」 「ちょっこらっやめっ!」 「気功を使うなぁぁぁ!」 おーおーお、なんかビリビリしてえらい騒ぎになっとる。 そして当然―― 「ゆぎいいぃぃぃぃぃ!」 「いだいよぉおぉぉぉぉ!」 「皮がびりびりするよぉぉ!」 「んおおぉぉっ、んほっ、ほおぉぉぉぉ!」 ゆっくりたちも涙目で大騒ぎしている。中にはキモチよさそうなのもいるが。 ゆっくり魂の直径は六メートルになった。それでも止まらず、俺は幻想郷を駆け巡る。 「むぎゅぅぅ、苦しい……」 「咲夜、咲夜! 早く何とかして!」 「はっはい、ただいまっ! ふッ! ……時間を止めても外れない!?」 「ぴーっ、アタイこんなの趣味じゃないいぃ!」 なんか館の一部ごと飲み込んで、三十メートル。 「らんしゃま助けてぇぇぇ!?」 「ちぇぇぇん! くそっ、紫さま、紫さまぁぁ!?」 なんかよくわからないお屋敷みたいなものを巻き込んで五十メートル。 「うわあぁっ!? ちょっ、ちょっと今実験中よ!?」 「なんだこの……ハッ!」 「あちゃちゃダメです火はやめてください火は!」 「あっれー、これもしかして私が仕掛けたやつか?」 竹やぶと京屋敷みたいなもんをまるごと飲み込んで、百メートルつまり二十五階建てのビルぐらいになった塊 をころんころんと転がしていると、俺の目の前に来た兎耳の女の子が、ほっぺたポリポリかきながら言った。 おお、この人は。 「てゐさんじゃないスか。これ、あんたが?」 「昨日、ゆっくりに、いろんなものがくっついちゃう悪戯をして放り出しといたんだけど……」 「魔法の森の入り口あたりだったら、多分それっす」 「やっぱりかー」 「これ、どうしたら外れるんですか」 「それはねぇ……」 言いかけたとき、ぴゅうと風が吹いて塊がころころと転がった。 あ、あー……てゐさん、上のほうへ行っちゃったよ。 次いつ来るかわからんな。 というか、これがバラバラになったら、なんかただ事ではすまん気がする。 「ゆっくりさせでぇぇぇ!!」 「私もっ、私もゆっくりしたいわよッ!」 「このっ、もう我慢できない――マスタースパーク!」 「ゆぎゅぁぁぁ!」 「あっつぅぅぅこらっ魔理沙魔理沙!」 「ゆっぐぅうぅ、ゆぐぅぅぅぅ!!」 もう人間もゆっくりも関係ない。ひとつに丸まった人と妖怪と饅頭とガラクタの混合物が、もざもざわさわさ と動いて、悲鳴を上げたり、ビームを出したり、弾幕を放ったりしている。 「俺です」なんつったら、殺されるな、これは。 となると――。 「行けるところまで行くか!」 俺はさらにころころころころとゆっくり塊を転がし、幻想郷の森も川も山も湖も突っ切って駆け回った。ゆっ くり塊はどんどんどんどん成長して妖怪とゆっくりと人間を飲み込み、ついには直径一キロを越えててっぺんは 妖怪の山の頂上を越えた。 そのころ、とうとうゆっくり塊は浮上した。上のほうについた天狗やら虫やら何やらが、逃げようとして飛ん だためだろう。 「あー……」 空を飛んでしまったら、もう俺には手が届かない。 俺は若干の寂しさとともに、数ヵ月をともに過ごした巨大なゆっくり塊を見送ったのだった。 「達者でなあ。元気でなあー……」 それ以来、夜空に星がひとつ増えた。 オリオン座のあたりにまぶしく輝く「ゆっくり星」を見るたびに、俺はかつて幻想郷をにぎやかしていた美少 女たちとゆっくりたちを思い起こし、懐かしむのだった。 ====================================================================== YT このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3561.html
『ゆんバーガー作ろう』 2KB 調理 捕食種 卵生と言うのを聞いて。 無精卵ってあるでしょ? そう、いくら温めても何も生まれない卵。 食べられるためだけに作られた、卵。 ゆんバーガー作ろう 「おねーさん また たまごが できたんだどー ぷっでぃん と こうかん してあげても いいどー」 朝、キッチンに立つ私に向けて、にこやかに両手の平に乗せた卵を差し出してくるれみりゃ。 私はありがとう、と一言かけてから頭を撫でて受け取ると、小さなプリンをひとつ、れみりゃに与えた。 うれしそうに「ぷっでぃーん!」と言いながら自室へと戻っていくれみりゃは、見ていて微笑ましいものだ。 うちのれみりゃは、ゆっくりには珍しく卵生だったせいか卵を産む。 大きさ的には手の平よりも少し小さい程度の大きさで、殻は意外と脆い。 個数は一度に平均3~4個。捕食種故か、そこまで多くは無いようだ。 しかし、飼いゆっくり故に当然ながら去勢済みであり、有精卵など産めるはずも無い。 私は、プリン(駄菓子屋にて20円のミニプリン)と交換にそのれみりゃの無精卵を貰い、料理に使うのだ。 無精卵でありながらも、中身はきちんとゆっくりの形をしている。 丁寧に殻を剥いていけば、そこには眠っているようにしか見えないゆっくりれみりゃの姿が見える。 もっとも、生命活動はしていないのだが。 産みたてだからかまだお飾りや翼は出来ていないようで、そこらのゆっくりと形は大差無い。 と、殻を剥いてからは鮮度が命。手早く調理をして行こう。 まず、れみりゃをまな板の上に乗せ、皮が破れない様に慎重に上から押さえつけ、拡げていく。 皮が破れてしまえば肉汁が漏れて、パサついてしまう。破れたら直ちに水溶き小麦粉で修復しなくてはならない。 押して、少し回転させ、また押す。 それを厚さが1.5センチ程になるまで繰り返すのだ。 全ての赤れみりゃを伸ばし終えたら、次はバンズを半分に切る。 今回はハンバーガー用のバンズを使うが、食パンを使っても全く問題無い。 バンズの切断面をフライパンでトーストし、片方にからしマヨネーズを塗りつける。 温まったフライパンには続けて油を垂らし、充分に熱してから赤れみりゃを投入。両面キツネ色になるように、こんがりと焼いていく。 いい色に焼きあがったら、アツアツのうちにさっきのバンズにレタスと一緒に挟み込み、手早くラッピング。 これで『ゆんバーガー』の完成だ。 この商品、数量限定の上に人気商品で、開店直後に売り切れるような超人気商品となっている。 そこのあなたも、おひとついかが?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3036.html
ゆっくり虐待スレ80の 782 784 で指定されたシチュエーションを787 789で指定されたゆっくりを書きました しっと団であふれるクリスマスの町 泡展望の惨太苦蝋子 ケーキとして材料にされていくゆっくり かなこんとけろちゃんとさなえ 慌てん坊のゆっくりサンタともりゃじんじゃ 幻想卿にも冬が訪れようとしていた 秋の神が季節のバトンを冬を告げる妖怪に托し、既にチラホラと雪が降り始めている 野生の動物たちも冬籠もりの準備を始め、それはゆっくりも同様だった 「ゆっくりとうみんしようね!」 「おちびちゃんたちはこっちにきてね」 一組のまりさとれいむの番 この二匹は木の根の下に穴を掘り自分たちの巣を作っていた 丁度成体のゆっくりが4匹ほど入れるほどの大きさであり、4匹の子ども達を入れても十分な大きさである れいむが巣の入口を塞ぎこの一家の冬籠もりが始まった れいむが巣を塞いだあと、森に異変が起きた 冬籠もりを始めたゆっくりの巣を掘り返す一団が現れた 彼らはしっと団 一人寂しくクリスマスを過ごしているこの世全てのカップルを撲滅するというスローガンを掲げて暴れている集団だ 人間の里で暴れているところを上白沢慧音に見つかったためこの森にやってきた 「ゆっくりごときが彼女を冬籠もりなんざ俺達がゆるさねえぜえええ!!」 「やめてね!まりさたちのごはんをもってかないでね!」 「うるせえ!てめえみたいな饅頭はこうだ!」 男はくらいつくゆっくりまりさを掴むと口から舌を引っ張り出しからしを塗りたくった 「がらい”い”い”い”!」 「おきゃーしゃんをいじめにゃいでね!」 子まりさが奥から母を心配してやってきた それをみたしっと団はさらに激昂し 「ヒャッハア!ならおまえが助けてやりな!」 子まりさを掴むと子まりさをまるでたわしのように使って親まりさの舌を吹き出した 「いぢゃいよお”お”お”お”!!ぎゃらいよお”お”お”!」 「お”ひ”び”ぢゃ”ん”ん”ん”!!」 結局この親子は冬籠もり用の餌を奪われ巣もメチャメチャに破壊されてしまった もはや冬を生きて越すことは不可能だろう 他のゆっくり達も時間に差はあれど皆一様に巣に篭もり冬籠もりを始めていた しかし、越冬用の食糧が十分でないゆっくりも存在する そのようなゆっくりはラストスパートとばかりに寒空の中食べられるものを必死で探している 運良く見つかるものもいれば運悪く見つからないものもいる そんな中、一匹のれいむが餌を口の頬張りながらポヨンポヨンと一生懸命走っていた 「いそいでおうちにかえるよ!」 れいむは運良く食べられる草と木の実を見つけることが出来た そうして最後の食糧を巣で待っているまりさと3匹の子どもの元へと急いでいる この番はまりさが母親でれいむが父親である 母親役をすることが多いれいむであったが自慢の狩りの腕で父親役をこなしていた そして丁度れいむが自分の巣の近くまで来たときだった 「きゅうにくらくなったよ?」 まだ昼なのであるがれいむの視界に影が落ちる 冬とはいえ明るかったのだがちょうど自分がいる場所に四角い影が出来ている 「めりーゆっくりすます!」 「うーゆっくりすます!」 「れ、れみりゃとふらん!!?」 声に驚いてれいむが上を見上げるとそこには大きなうーぱっくに乗ったれみりゃとふらん 二人が乗ってもうーぱっくにはまだまだ余剰スペースがあり、そこには大きな白い袋が置かれていた その袋は中に入っているものが暴れているようでがさごそと袋を突き破ろうとしている 「うーしずかにするんだどぉー♪」 れみりゃが五月蠅い袋を右手でポカン、と叩くと袋は静かになった れいむはれみりゃの姿に驚いていた 普段来ている婆臭いおべべではなく、袖口に白いフリフリを付けた赤い服を着ている それはふらんも同じでその上二人とも普段いつもつけている帽子の上に丁度今着ている服とマッチする赤い帽子を被っていた そしてその帽子にはきらりと輝くゴールドバッジ 「うーぷれぜんとをみつけたよ♪」 驚いて固まってしまったれいむをつまみ上げてふらんは袋に押し込んでいく 「やめてね、れいむにはまりさとおちびちゃんがいるんだよ!」 「うー♪」 れいむを袋に押し込むと二匹はうーぱっくに指示を出して飛び去っていった 残された家族はれいむを待ち続けたがいっこうにれいむが戻ってこないため 自分たちだけで冬籠もりを始めてしまった 人間の里、そこでも雪が降りしきる中それぞれの冬を過ごしている 炬燵で暖まるもの、商売をするもの、寺子屋に行くもの。 その中である店が一風変わったサービスを開始していた それはゆっくりによるクリスマスケーキの配達である 意外なことに好評を博し予約完売という状況だ ケーキも一般的な生クリームを使用しいちごをのせたものからチョコクリームを使用したものまで多種多様に存在する それをサンタクロースに扮したゆっくりが配達するためゆっくり好きから莫大な支持を得ることに成功した そして先ほどれいむを捕獲したれみりゃとふらんがその店へと降り立つ 「お、帰ってきたか」 「たくさんとっきたどぉ〜♪」 「うー♪いっぱい♪」 二匹はこの店で飼われているゆっくりだ 捕食種でありながら幼い頃から育てられたためにとても店主である青年に懐いていた 青年は袋を受け取ると中を確認する 「はやくまりさをいえにかえすんだぜ!」 「むぎゅ!ふゆがこえられないわ!」 袋を開けると中から叫び声が上がる 袋の中には沢山のゆっくりが詰まっていた 番のまりさとぱちゅりーや先ほどのれいむと二匹が捕まえてきた野生のゆっくりだ 「わからないよーここはどこー?」 「おうちにかえすちーんぽ」 袋がパンパンになるほどギュウギュウに押し込まれたゆっくりが口々に文句を言うも 青年は中を確認すると袋の先を閉じギュッと結んでしまった こうなってはゆっくりが脱出する術はない 男は袋を別室に運ぶとれみりゃとふらんに甘いお菓子を与えた 「よくやってくれたな、これだけあれば十分だ」 「う〜♪おぜうさまにはぞうさもないんだどぉ〜♪」 「うー♪」 お菓子を食べながら喜びに浸っていた この青年はこの二匹をよく躾けていた 褒めるときは褒め、叱るときは叱る 二匹は客の前に出ても失礼なことをしないまでになり、ついにはゴールドバッジを取得することも出来た そして配達を任せられるようにまでなったのだ 「よし、じゃ最後にこれを山の守矢神社まで配達してくれるか?」 「分かったどぉ〜♪」 「運ぶ〜!」 青年は小さな箱を二匹に預けた それを二匹はうーぱっくに乗り配達させる 「う〜♪」 ちょうどうーぱっくも配達の礼として余り物のケーキを食べていたところだ 「う〜さいごのはいたつにいくどぉ〜」 「うーぱっくもはやくじゅんび〜♪」 うーぱっくがケーキを食べ終えると二匹は再び空へと舞い上がった 配達を任された箱はケーキだと説明されていたので中のケーキが崩れないようにしっかりと押さえながら 冬空の下を飛ぶうーぱっく その中に乗っているれみりゃとふらんはサンタの服のおかげで寒さをあまり感じなかった 二匹はサンタ服をとても気に入っていた 「うーめりーゆっくりすます♪」 「う〜めりーゆっくりすますだどぉ〜♪」 二匹が守矢神社に向かった後青年は先ほどのゆっくりが詰まった白い袋を持ってとある場所へと向かっていた ゆっくりを二匹に捕まえさせていたのはこのためだ 二匹は青年へのプレゼントだと思っているが青年の思惑は別にあった 「こんにちは」 目的地に着くと青年は丁寧に挨拶をし、中へと入っていく そこで袋を顔見知りとなったここで働いている男へと差し出す 「これをお願いします」 「分かりました」 袋を差し出された男はそれを受け取ると袋を更に別室へと運んでいく 青年はその間、椅子に座って差し出されたお茶を出しながら目的が終わるのを待っている 青年が持ってきた袋は別室で開封された そこからわらわらと詰められていたゆっくり達が押し出てくる 元より袋の容量を多めに入っていたために雪崩のように崩れ出た 一匹のまりさがようやく袋から解放されゆっくり出来ると思っていると急に床が動き出した 「ゆ?」 同じく他のゆっくりも床が動き出したことに戸惑っていた 動く床に連れられ進んでいるとまりさの元に大きな手がやってきた その手はあろうことかまりさの帽子を掴み上げると別の場所に持ち去っていた 「やめてね!てさん、まりさのぼうしをかえしてね!」 帽子を失うとゆっくりは他のゆっくりから変なゆっくりと認識されてしまう そして帽子がないと言うだけで殺されてしまうこともある まりさは必死に手を追いかけるが床が動いてるため追いかけても進んだ分だけ着地した瞬間に戻されるというのを繰り返した それは他のゆっくりも同様だった れいむはリボンを、ありすはカチューシャを、パチュリーとちぇんは帽子を手に奪われていた 「むきゅぅぅ!!」 「ありすのかちゅーしゃをかえしなさい!」 「わからないよー!かえしてよー!」 ピョンピョン跳びはねるも非常にも床が動いているため全てのゆっくりが髪飾りを失ってしまった ゆっくり達が悲しんでいると突然ヒュンッと音がした すると一番前にいたまりさの頭が少し切られて上から中の餡子が見える状態となった 「ゆぎゃあああ!!ばでぃざのあだまがあああ!!」 それを皮切りに次々とヒュンッと音がするたびに頭が切られて中身が見える状態となった 「やべでええええ!!」 「ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉ」 「ゆええええん!!」 阿鼻叫喚がそこにあった ゆっくりが涙を流し動く床によって運ばれていき、終着点へと着いた そこには白い服を着た人間が大勢いた 人間達はてきぱきと運ばれてきたゆっくりを仕分けしていた 稀に髪飾りを付けたままのゆっくりを見つけるとそれを手で取り外し頭をカットし仕分けしていく 今し方運ばれてきたゆっくり達も同じ様種別事に分けられ別の場所へと運ばれる ぱちゅりーとちぇんは同じ場所に運ばれてきた ぱちゅりー種とちぇん種 この二匹は中身が生クリームとチョコクリームである またもや動く床の上に乗せられたゆっくり達 目の前にはまたもや手がある その手はゆっくりを掴むと器用に中身を絞り出し容器へと溜めていく あっと言う間に大量の生クリームとチョコクリームのできあがりだ そう、ここは加工場 青年はここでケーキに欠かせない生クリームを仕入れに来たのだ 勿論、他のゆっくりも洋菓子を作る以上欠かせない存在であり彼の店の商品へと変わる 髪飾りも加工されケーキのデコレーションに利用される しかし、青年はそこを知り合いになった職員に頼み込み、ゆっくりから取り去った髪飾りを全く別のリボンへと作り替えてもらっていた 「こんなもの何に使うんですか?」 「ウチの飼いゆっくりが欲しがるんですよ」 職員にそう話すと男は洋菓子の材料を受け取り加工場を後にする 袋にはリボンを詰めてもらって 守矢神社では東風屋早苗が境内の掃除をしていた 冬が訪れ木枯らしが吹くがそれでも巫女のつとめを果たしていた 時折訪れる参拝客に挨拶をしているとそこにゆっくりがやってきた 「「めりーゆっくりすます!」」 うーぱっくに乗ったサンタれみりゃとふらんがやってきた 二匹はクリスマスの挨拶を交わすと早苗へ配達の品を差し出した 「あら、クリスマスにはまだ1日早いですよ?」 「う、うー?」 「うふふ♪慌てん坊のサンタクロースですね♪」 早苗は幻想卿に来る前にいた現代の歌を思い出した 慌てん坊のサンタクロース、クリスマス前にやってきた ちょうど今がその様な感じである 「宛名が八坂様になってますね、ちょっと待っててね」 宛名を確認すると早苗は神奈子を呼びに行った 早苗に呼ばれて変わるように神奈子が二匹の前に現れた 「あら、意外と早いのね。明日でもよかったのに」 この品は神奈子の注文である 里で見かけた洋菓子屋に注文していたものだ クリスマスケーキを早苗が注文していたので手間になるだろうから一緒でいいと言ったのだが青年が気を利かして別々に配達されることとなった 「う〜ちゃんとはいたつしたんだぉ〜♪」 「うーはんこをおしてね!」 品物を渡すと二匹は神奈子に受け取り確認のハンコをお願いする 神奈子がハンコを押すと二匹は配達が完了したことに喜び 「うーちゃんととどけたよ♪」 「れみりゃたちはちゃんとはいたつしたどぉ♪」 とうーぱっくの上で小躍りをしそうになった 「う〜!」 それには流石にうーぱっくも抗議した いかに自分が大きいとは言え二匹に中で踊られてはたまったものではない 「ごめんだどぉうーぱっく…」 「うーごめん…」 思わず神奈子がクスッと笑っていると早苗が神社の中から戻ってきた その手には三匹分のオレンジジュースが用意されている 「配達ご苦労さま、こんなのしかありませんがどうぞ」 これには三匹も喜んだ オレンジジュースと言えば怪我をしたゆっくりを治すほどのものである 三匹はそれを飲み干すと早苗にお礼を言い帰って行った 「おねえさんありがとぉだどぉ♪」 「ありがとう♪」 「うーうー♪」 早苗はゆっくり愛好家の1人で神社の周りのゆっくりに時々を餌を与えているほどである 無論、野生のゆっくりの舌が肥えないように気をつけて 「あんたも物好きだね早苗」 神奈子は先ほどのような礼儀正しいゆっくりには理解を示すが、野生の意地汚いゆっくりには理解を示さなかった それも野生を生きるためには必要だが、人語を話すためにどうにも不快感が増してしまう しかし、早苗は殆ど気にしていないようであった 「ところで八坂様、何をお頼みしたんですか?」 早苗は神奈子の手にある小さな箱を覗き込んだ 「それは開けてのお楽しみ。諏訪子も呼んでみんなでね」 「はい♪」 神奈子が頼んだのはモンブランであった その後、三人は美味しいモンブランで舌鼓を打った そうして翌日のクリスマス 妖怪の山、守矢神社の近くの群でも冬籠もりが始まろうとしていた 「ゆっくりしていってくださいね!」 この群には珍しいことにゆっくりさなえが存在していた それだけでなく、ゆっくりかなこ、けろちゃんまでもがいる非常に珍しい群だ 群れのリーダーはドスまりさだ そのドスまりさをかなことけろちゃんがサポートする形となり、この群は非常にゆっくりとしていた 通称、もりゃじんじゃである 野生のゆっくりが何故この時期まで外で生きていられるのかというと、近くの現人神の奇跡のおかげであった この群も明日には冬籠もりを開始する ドスがいるおかげもあって備蓄も順調で安心して巣に篭もることが出来る状態だ 「「めりーゆっくりすます!」」 そこにサンタれみりゃとふらんがやってきた この二匹は守矢神社に配達に行っているうちにこの群のゆっくり達と仲良くなり今では歓迎されるほどに有効な関係を築くことが出来た 「「「ゆっくりしていってね!」」」 二匹の登場に群のゆっくりが挨拶をする 群のゆっくり達は冬籠もりの前に二匹に会えたことを喜んでいた 「さんたさんがぷれぜんとをもってきたどぉ〜♪」 「うーまずはおちびちゃんたちから♪」 二匹はうーぱっくの中にある袋からリボンを取り出し、子どものゆっくりから順番にプレゼントであるリボンを付けていく 「すてきなおりぼんさんだね!」 まりさは帽子にリボンを付けてもらい、れいむは自分のリボンにもらったリボンを付けてもらった 皆、色とりどりのリボンを付けてもらえて大喜びである 「つぎはおかあさんたちー♪」 次に成体ゆっくりにもリボンを付けていく 「ありすにもとってもにあうとかいはなりぼんね♪」 「ちぇんにもつけてねー」 「ぱちゅりーにもおねがいね!」 ありすもカチューシャと色合いを兼ねたリボンをプレゼントされ、またちぇんも緑の帽子に映えるリボンをプレゼントされた ぱちゅりーもまたリボンを付けてもらった。 「うーぱちゅりーはこれでべんきょうしてね!」 ふらんがいつも仲良くしているぱちゅりー一家に一冊の本をプレゼントした この本は飼い主である青年が読まなくなった本である 「むきゅ!そんなのわるいわ、ぱちぇもおりぼんさんだけでじゅうぶんよ!」 「ぱちゅりーはたくさんごほんをよんでみんなをたすけるんだどぉ〜♪」 「…わかったわ、それじゃあこのごほんはいただくわね♪」 れみりゃからの後押しもありぱちゅりーは本をもらった その本は青年が山で取れる木の実を利用した菓子が作れないかと読んでいた本であり幸運にも春になってぱちゅりーが内容を少しでも学べていれば役に立つ本であった 「かなことけろちゃんにもりぼんをつけるどぉ〜♪」 慣れた手つきでかなことをけろちゃんにもリボンを付けていく 「おんばしらー♪」 「あーうーゆっくりありがとう!」 しかもこのけろちゃん、畜生帽ではなく普通の帽子を被っている突然変異種であった そのためリボンを付けても帽子が逃げたりする問題がなかった 最後にれみりゃとふらんはドスまりさの髪にリボンを付けた ドスまりさのリボンは信頼の証であり、他のゆっくりも時々ドスまりさにプレゼントしている 「ゆっくりありがとう!みんなもおれいを言ってね!」 「「「「「ありがとう、れみりゃ、ふらん♪」」」」」 「どういたしましてだどぉ〜♪」 「うー♪」 上機嫌な二匹。そして二匹にうーぱっくも交えてゆっくりすますを祝った 「れいむたちがおれいにゆっくりおうたをうたうよ!」 「れいみゅたちのおうたをれみりゃとふりゃんもゆっきゅりきいちぇね!」 祝いの場ではれいむの親子が中央で歌を歌っていた 赤ゆっくりと子ゆっくりがそれぞれゆっくり特有の歌を歌う 「ゆ〜、ゆ〜、ゆ〜、ゆ〜、れみりゃとふりゃんは、しゃんたしゃん〜♪」 「ゆっくり〜ゆ〜ゆっくりゆ〜♪」 群でも屈指の歌声を誇るれいむ親子の歌にゆっくり達はうっとり、もといゆっくりしていた 「つぎはさなえたちがうたいますね!」 「あーうー!」 「おんばしらー!」 続いてはさなえ、けろちゃん、かなこ この三匹も歌が上手くれいむ親子と一緒に歌を歌う事が多い 「ゆっくりにこいをしてたころは〜♪」 「ゆゆゆ、ゆっくり〜できるとはおもってなかったよ〜♪」 「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり〜♪」 こちらもとてもゆっくりした歌を歌った 「ドスたちはそろそろ冬ごもりをするね!れみりゃとふらんもゆっくりしてね!」 「ゆっくりしてくださいね!」 ドスまりさとさなえに見送られ三匹は飼い主の元へと帰る この群も冬ごもりを始め次にあえるのは春になるだろう 「ドスたちもゆっくりしてね!」 「はるになったらまたあそぶんだどぉ〜!」 プレゼントを配り終えた二匹は友達と別れ、とても幸せそうにして青年の元へと帰りました 終わり by お題の人 クリスマス仕様なので虐待成分を薄くしてます いや、決して思いつかなかったとか守矢家ゆっくりをケーキにしたくなかったとかそもそも中身何よとかじゃありませんよ?
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1223.html
団欒の時も瞬く間に過ぎ、今は草木も眠る丑三つ時……という程ではないが夜も更け、霊夢、魔理沙、おチビ達も寝ている様だ。 唯一匹、れみりゃだけを除いては…… 社長は「今日は諸君だけでゆっくり過ごすといい。」と別室へ行ってしまった、彼なりに気を使ったのだろう。 「うー…みんな、ごめんなんだど~…。」 申し訳なさそうに呟くと、れみりゃは一人事務所へ向かった。 そして、その様子を物影から見つめる影が一つ。 「………………。」 ………数分後、れみりゃは何の問題も無く事務所へとたどり着いた。 れみりゃが目を向けた物、それは頑丈そうな「金庫」だった。 「うっう~!これなんだど~☆」 れみりゃは金庫の前にしゃがみ込むと、懐から小さなカードを取り出し、小さい声で呟いた。 「うっう~、ぐんぐにる~!」 すると、ボシュっという小さな爆発音と共に金庫に小さな穴が開いた。 れみりゃは占めたとばかりに穴にその小さな腕を突っ込むと、中から一枚の書類を取り出した。 見ると、その書類には「権利書」と書かれている。 「う~、これだど~!」 れみりゃは書類を丸めて肩に下げたポシェットに入れると、出口へと向かった。 全てが順調に進んでいる、れみりゃはそう考えていた。玄関の前に立っている人物を見るまでは……… 「…………れみりゃ君。」 「う~……しゃちょう…だどぉ……?」 れみりゃは動揺を隠せないでいる、互いに見つめあい、沈黙が続いた。 最初に口を開いたのは社長だった。 「こんな夜更けにどうしたんだね?れみりゃ君。夜更かしは美容に良くないぞ?」 余りにも意外過ぎる返事にれみりゃは目をまん丸に開け、ポカンとしていた。 しかし、それもつかの間、その判断に至るまでにそう時間は掛からなかった。 「うっう~☆よるのおさんぽにいくんだど~♪」 社長は気付いていない、れみりゃはそう判断した。 今なら上手くごまかせる。そう考えたのだ。 「お散歩?」 「そうだど~♪おぜうさまたるもの「つきよ」をみながらのおさんぽは「にっか」なんだどぉ~☆」 「そうか、夜道は危ない、ちゃんと気を付けて行くんだぞ。」 れみりゃにとっても意外だった、社長はそれ以上追求する様子も無く、れみりゃの頭をクシャっと一撫ですると、玄関の鍵を開けた。 その時の手の感触が暖かく、そしてれみりゃの心を締め付けた。 「じゃあ、いってくるんだど~☆」 「あぁ、れみりゃ君、ちょっと待ちなさい。」 ギクッ!と立ち止まるれみりゃ、気付かれた?と考えたのもつかの間。 「加工に時間が掛かってしまってね、これを君に渡さないとな。」 と社長は懐から銀色に輝く何かを取り出した。 「ほら、付けてやろう、こっちへ。」 「うっう~…。」 れみりゃのポシェットに銀色に輝くゆっくり運送のエンブレムが瞬いた。 「しゃちょう、これは?」 「私のお手製だ、少し不恰好だがね。社員全員に配る事になっている。フフ、社員への信頼の証みたいな物さ。」 「う~…しんらいだど?」 「そう、我々は社員と社長という関係以前に、仲間だと私は思っている。仲間は信頼し合い、助け合うもの。それはその証さ。」 「う~……。」 れみりゃは沈んだ顔で俯くとそのまま黙り込んでしまった。 「すまない、話が長くなってしまったな。気をつけて行ってくるようにな。」 「うっう~、わかったどぉ~…。」 「れみりゃ君。」 「う~…?」 「いってらっしゃい!」 「う………いって…きますどぉ…。」 れみりゃは行ってしまった。 社長はそれを黙って見送っていた。 「しゃちょう!いいんだぜ?あのままほっといて」 「れみりゃいっちゃったよ!!」 「いっちゃっちゃょ~!!」 不意に、机の下から声が響き、魔理沙、霊夢、おちび達が顔を出した。 「れいむたち、ここにいられなくなっちゃうの?」 今にも泣きそうな顔で霊夢が聞いた。 私は霊夢、魔理沙、おチビ達の前にしゃがみ込んだ。 「大丈夫だ、れみりゃ君は帰ってくる。」 「でも、でも……。」 「きっとだいじょうぶだぜ!!」 見ると、魔理沙が自信満々な顔で霊夢の前に立っていた。 「れみりゃはまりさたちの「なかま」なんだぜ!ぜったいかえってくるにきまってるんだぜ!!」 「ゆゆ、そう…そうだよね!!れみりゃはだいじななかまだもんね!!」 「その通りだ魔理沙君、流石は我が社の敏腕運送員だ。」 「ゆっへっへっへ~!とうぜんなんだぜ!」 魔理差は顎をシャクレさせて威張っている。 「まぁ、最悪の場合、既に手は打ってある。」 「ゆゆ?なにをしたんだぜ?」 「フフ、それはお楽しみさ。」 「ゆゆ~ん、きになるぜ~!!」 その頃、れみりゃは夜道を飛ばずにひたすら走っていた。 何かを振り切るように… 「これをもっでいぐんだどぉ~!もっでいがないどいげないんだどぉ~!!」 顔は様々な汁に塗れ、グシャグシャになっていた。 それを意にも介さずれみりゃは走った。走らなければいけなかった。 止まったら進めなくなる。そんな気がして仕方がなかったのだ… 必死に走っていると、道に小さな空き缶が転がっている。がむしゃらに走るれみりゃはそれに気が付かなかった。 「うべっ!!」 れみりゃは盛大に転げてしまった。 「う~…いだいどぉ~…しゃくや~…う…?」 ふと顔を上げると道端のカーブミラーに自分の姿が映っていた。そしてポシェットに輝く銀色のエンブレムが目に入った。 そして思い浮かぶ一つの言葉。 「う~………うあぁぁぁぁ!みんなあぁぁぁぁ!!でびりゃは!でびりゃはぁぁぁ!!」 れみりゃの葛藤の叫びは夜の闇に吸い込まれていった…。 数十分後、れみりゃはゆっくり運送の玄関口に立っていた。 その目に最早迷いは残っていなかった。 れみりゃは気付いたのだ… れみりゃにとって一番恐ろしい事は、自分を暖かく迎えてくれた場所がなくなる事。 そして社長、魔理沙、霊夢を、「仲間」を裏切ってしまう事だと言う事に。 嫌われてもいい、追い出されてもいい。全てを話して謝ろう。れみりゃはそう決意していた。 「う~…いくどぉ~…。」 扉をソッと開け、中を覗き込む。 「おがえりでびりゃああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 覗き込んだれみりゃを迎えたものは、寝不足と泣き腫らしで目を真っ赤に充血させた魔理沙のタックルだった。 「うびぇ!!ぐるじいどぉ~…。」 「おがえりだぜぇぇぇ!!」 「ゆ!おかえりれみりゃ!!」 「おきゃえりなしゃい!」 「お、帰ったか。随分長い散歩だった様だな。」 魔理沙だけではない、社長、霊夢、おチビ達までが自分の帰りを待っていた。 「う?なんでみんないるんだど?」 「馬鹿者、社員が一人散歩に行って戻らないというのに伸う伸うと寝ている訳が無いだろう。」 「そうだよ!すごくしんぱいしたんだよ!!」 「しんぱいしたんだぜぇ!」 「しんぱいしちゃんだょ!!」 「う~…ごめんだど~。」 れみりゃは再び迷った、此処で全てを話すべきなのか。 このひと時の安らぎを壊してしまって良いのだろうか、と… 「う~…しゃちょう、あのね…。」 「どうした?、あぁ…君の盗んだ権利書ならダミーだ、安心したまえ。本物は別に隠してある。」 「う!?」 れみりゃは一瞬状況が理解できなかった。 社長は全て知っていた、つまりはそういう事だったのだ。 「しゃちょう、なんでしってるんだどぉ…?」 「何故かって?あんな露骨な盗み方をしたらよっぽどの間抜けでもない限り気付くだろう。」 「うー…ぜんぶしってたんだどぉ…。」 「生憎、私も流石にそこまでは呆けていないつもりでね。」 社長は全て知っていた、れみりゃが権利書を狙っていた事を、れみりゃの元居た職場、「黒海空輸」の事も。 黒海空輸、うーぱっく等を使った運送会社で利益のためなら他の運送会社を潰す事さえいとわないとされている、黒い噂が耐えない会社だ。 また、そこで雇われているゆっくり達の扱いも酷いらしく、奴隷同然に使われているらしい。 それを知った上で、社長はれみりゃを迎え入れたのだった。 「う~?なんでれみりゃをにゅうしゃさせたんだどぉ~?」 「あぁ、あいつ等とは何度か衝突していてな、奴等を潰す口実に丁度良かったのさ。そしてなにより…。」 「う?」 「君の目はアソコの人間共とは違う、アイツ等のように死んではいなかった……理由などそれで充分だ。」 「う~…じゃぢょう…。」 「しかし、だからといって、この行為は許される物ではない、覚悟は出来ているな?れみりゃ君。」 「う~…わかってるどぉ~……。」 「れみりゃ……しゃちょう!ゆるしてやってほしいんだぜ!!れみりゃもしょうがなく…。」 「そうだよ!れみりゃをゆるしてあげて!」 「………。私はちょっと用事が出来た。霊夢君、魔理沙君。今夜はれみりゃ君を頼んだぞ。」 「「しゃちょう!!」」 「では、行ってくる。」 そう言い残すと、社長は夜の闇の中へ消えていった。 チビ達は夜更かしが堪えたのか、ソファの上で眠ってしまっている。 そして、れみりゃ、霊夢、魔理沙だけが取り残されていた……。 「ゆぅ~…いっちゃったぜ…。」 「うっう~…しょうがないど、れみりゃがわるいことしたんだど~…」 「あきらめちゃだめだぜ!!あしたになったらはりたおしてでもしゃちょうを「せっとく」するんだぜ!!!」 「そうだよれみりゃ!!あしたいっしょにしゃちょうにあやまろう!」 「う…みんなぁ……」 「ゆゆ!ないてるひまなんかないんだぜ!あしたははやいからはやくねるんだぜ!!」 「そうだよ!ゆっくりねようね!!」 「うー…わかったど!れみりゃもうなかないど!!」 「えらいぜれみりゃ!あしたはいっしょにがんばるんだぜ!!」 「うー☆がんばるど!!」 「こんどはちゃんとみんなでねようね!!」 「うー☆みんなでねるどぉ~♪」 その夜は魔理沙、れみりゃ、霊夢、チビ達で川+1本の字になって寝た。 その温もりは、れみりゃの心もゆっくりと暖めていった。 「う~…あったかいどぉ~…♪」 「れみりゃ~…くすぐったいんだぜぇ~…。」 「う~…ゆっくい~…☆」 「れみりゃ…ずっといっしょだぜ!」 「いっしょだよ!」 「う~☆いっしょだどぉ~……♪」 そう言い合うと、それぞれお互いに身を寄せ合うようにして寝てしまった。 そうして、ゆっくり運送の夜はゆっくりと更けてゆく… [おまけに限りなく近い何か。] 「おお、しゃちょうしゃちょう。」 「……………。」 「そんなにみつめないでくださいよ。」 「………。あぁ、すまない。いや、というか、君はどこの何方なんだ?」 「どうも、清く正しくきめぇ丸です。」 「そうか。お初にお目にかかる。」 「おお、おはつおはつ。」 「いや、そうじゃなくて、何故君が此処にいるのだね?」 「いやですよ、貴方の会社の社員じゃないですか。」 「いや、我が社にきめぇ丸は居なかったと思うのだが…。」 「何を言ってるんですか、エンディングにちゃんと登場しますよ。」 「なるほど、出番を先取りした訳か。最近のゆっくりは気が早くて困る。」 「そういうことです。」 「………。まぁ、ネタばれ等はやめてくれよ?」 「おお、あの時社長がれみr……。」 ゆんごくさつッ!! 「おお、とんでいくとんでいくうぅ~………。」 「あぶなかったぜしゃちょう!!」 「おぉ、魔理沙君!助かったよ。」 「まったく、このぽじしょんはまりさだけのものなんだぜ!だれにもゆずれないんだぜ!!」 「魔理沙君……君は……。」 「かんちがいするんじゃないぜ!まりさはめだちたいだけなんだぜ!!」 「君がそんなにマゾヒストだったとは知らなかったよ……。」 「ぢがうよおぉぉぉぉ!!ぞっぢじゃないよおぉぉぉ!」 「いや、いいんだ、誰しも人に言えない趣味くらいあるさ、一人で悩むのはよくないぞ。」 「ぢがうんだぜええぇぇぇ!めをそらざないでぇぇぇぇぇ!!」 ゆっくり運送は荷物と幸せを貴方にお届け致します。 ※この話はフィクションです、実際の団体、エンディング、etcとは関係ありません。と、思います……。 ゆっくり好きな新参者 社長ってばホント好かれてるなぁ 素直じゃないまりさもいいわ〜 それにしてもまりさつえぇな・・・ -- 名無しさん (2009-05-23 08 51 23) <最近のゆっくりは気が早くて困る。 某パーフェクトソルジャーかよw きめぇ丸はどんな役で出てくるのやら -- 名無しさん (2009-05-23 10 45 01) スレ664です。バトルパートについては作者さんにおまかせします 個人的にはせっかくまりさも強くなったんだし、バトルパートも読みたいとも思ったりしました ゆっくり運送のメンバーがメンバーだから、バトルシーンが無双状態になりそうですけどねw 作者さんの言うようにサラッと終わりそうw -- 名無しさん (2009-05-23 18 47 18) 664さん それもそうですねw なんとかクドくならない様に頑張って書いてみます! -- ゆっくり好きな新参者 (2009-05-23 18 54 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4249.html
近年ゆっくりを飼うのがブームになっている。だがゆっくりの生態は不確かであり、手に負えなくなって捨ててしまう無責任な 飼い主もまた星の数程存在するという。野良になったゆっくりは大抵都市部に住み込み、ゴミを食い散らかしたり 歌という名の雑音を響かせたりする。運が悪ければ腹の立ったおっさんに踏み潰され終わりである。 ゆっくりを飼う時は事前にゆっくりに関する知識を学んでおかねばならない。他のペットでも言えることだが・・・。 そこで、今回は種類別にゆっくりの特徴やペットで飼う際の注意を説明しよう。 れいむ種 最もポピュラーで数の多いゆっくりだ。母性が強くしっかり子供を育てるのが数の多さの理由である。 他の種類と比較しても能力は平均的であり、クセが無いので1番飼いやすいと言える。 ただし全てのゆっくりに言えることだがゲス化しているゆっくりは止めておこう。 飼ってもストレスが溜まるだけで、気付けば部屋が餡子だらけになってしまうからだ。 れいむ種の親は母性が強く、それの影響か赤れいむはかなり甘えん坊だ。 しっかりすりすりして、餌もなるべく手渡しで与えよう。 ただし、この時点でしっかり躾をしておかないと成長してから手に負えなくなるので注意。 だいたい捨てられるれいむは飼い主が甘やかしたせいで増長した個体である。 では赤れいむの躾の様子を少し見てみよう・・・。 「またうんうんする場所を間違えやがったな・・・。明らかに駄れいむだな・・・。」 「ゆ・・・!れいみゅはだれいみゅじゃにゃいよ!!ゆっくちあやまっちぇね!!」 飼い主に反抗した時はちゃんと罰を与えてその体に飼いゆっくりとしてのルールを刻み込んでやろう。 体罰に見えるかもしれないが、ゆっくりの躾はこれぐらいしないと効果が無い。 一流のブリーダーなら体罰無しでも良い子に育てられるらしいがここでは省いておく。 「謝るのはテメエだろぉ!!お仕置きだ・・・!!」 「ゆびゃっいぢゃいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 お仕置きはゆっくりの弱点である底部に打撃を与えるのが最も効果的だ。れいむ種だけでなく全ての種類に言える。 他にも針で軽く刺してやったりデコピンでふっ飛ばしたりするのも効果的だが、あまりやりすぎると・・・。 「こにゃいでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!おがーじゃぁんだじゅげでえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」 ここまで怯えてしまったら矯正は極めて困難だ。記憶力が無いゆっくりでもトラウマはしっかり残る。 虐待用では無く普通に飼いたいなら必要以上の暴力は控えるべきである。 「お母さんなんてここにはいねえよ・・・。飼い主にむかって来ないでとは何だ!!?ああんっ!!?」 おやおや、飼い主さん怒ってデコピンを連発し始めたようだ。まあ確かに五月蝿くしたら躾も必要だな。 「ゆ゛っ゛!!ゆ゛っ゛!!!」 「あ~あ痙攣してやがる。こいつは失敗だったな~。やっぱ安もんじゃダメだな・・・。」 ショップで買う時はなるべく高い値段の個体を買おう。安いのは初心者には絶対無理である。 「ゆ゛っ゛!!ゆ゛っ゛ゆ゛べぎ・・・っ!!」 「うるっせーよ。この駄作が。さ~て、新しいゆっくりを買いにいくかな・・・。ん?まりさがいないな・・・。」 ちょっと躾しただけで痙攣するような弱い個体は控えよう。丈夫に越したことは無い。 まりさ種 れいむ種に次いで数の多い種類。運動神経が優れており、やんちゃな性格の個体が多い。 元気に跳ね回る姿を見たいのならまりさ種を飼うのも悪くないが、まりさ種は他の種類と比べ ゲスが多いのが問題である。またワガママに育ちやすいのでれいむ種よりは育てにくい。 中級者向けと言えるゆっくりである。やはり赤まりさから徹底した躾が必要である。 「おい・・・!よくも皿を割りやがったな・・・!!」 「ゆっ?ななな・・・なんのこちょ?まりしゃわかりゃないんだじぇ!!」 「バレバレなんだよ糞チビが・・・!お仕置きだ・・・!!!」 あらあら、飼い主さん激怒して赤まりさの帽子を取り上げちゃったよ。赤まりさは号泣して怒り出した。 「まりしゃのぼうち!!ゆっきゅちしにゃいでかえすんだじぇっ!!かえじぇぇぇぇぇぇっ!!!」 ゆっくりは帽子や髪飾りを取られると『ゆっくりできない』と騒ぎまくります。にしても口の悪い赤まりさだな。 「誰に向ってしゃべってんだ糞チビぃ!!恩知らずは・・・こうだ!!!ビ~リビ~リ、不幸せ~♪」 「ゆぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!ばりちゃのぼうちぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」 ゆっくりにとって帽子や髪飾りは命と同じぐらい大切なものであり、目の前で破くとめちゃ絶叫する。 どうしても言うことを聞かないゲスにはやってもいいが、もう一生懐いてくれないので注意。 「ぼうちぃぃぃぃっ!!!よぎゅもぉぉぉぉぉぉ!!!!ゆっきゅちじねぇぇぇぇぇぇぇっゆぴ・・・っ!!」 「黙れザコの分際で・・・!やっぱ生まれついてのゲスは救いが無いな~・・・。」 飼う時は慎重に選ぼう・・・。 ありす種 『とかいは』という独特の信念を持っているゆっくりで、他のゆっくりとはやや性質が異なる。 まず下品で野蛮なことを嫌い、赤ありすの時点で『とかいは』なゆっくりになりたいと思っている。 またプライドが高く、自分の価値観を相手に押し付けてしまうのもありす種の特徴だ。 なので飼育は逆にその性質を利用すれば躾がしやすい。こういう行動が『とかいは』なんだと 教えればちゃんと覚えるし、逆にこういう行動は『いなかもの』だよと教えればそれをしなくなる。 こうして見ると中々育てやすそうだが、ありす種には致命的な欠点がある。それは・・・。 「んふをぉぉぉぉぉぉぉっ!!!ばでぃざぁぁぁぁぁっずっぎりじばじょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁっすっきりなんかしたくないんだぜぇぇぇぇぇっ!!!!」 そう、レイパー化するのである。つまり普段は『とかいは』などと上品ぶっているが、 その本性は欲望の塊なのである。個体差はあるが、振動を加えれば90%は5秒で発情すると言われている。 「いぐわよばでぃざぁぁぁぁぁぁぁんふぉぉぉぉぉぉぉぉっずっぎり・・・ぶげばぎゃっ!!!!」 「ったく・・・。昼間から盛り上がってんじゃねーよ。」 「ゆへぇ・・・。おにいさんありがとなんだぜ・・・びゅげへっ!!?」 「見せつけてんじゃねーよ、糞共が・・・!!気分悪くなってきた・・・。早く買って帰ろう・・・。」 野生で見つけたら速攻で叩き潰そう。また、容易に発情するありすは飼わない方がいい。 成体のありすの大半はこの様に救いが無いが、赤ありすの場合どうだろう? (ポトッ)「ゆっきゅちちていっちぇね!」 「ゆ~ん♪ちょかいはないもうちょだにぇ~!いっちょにゆっきゅちちようねぇ~♪」 「ありちゅたちみんにゃでちょかいはなこににゃろうね~♪」 「ゆゆ~?どうしちぇみゃみゃいにゃいの・・・?」 「ゆえ~ん!みゃみゃあいちゃいよ~!」 赤ありすは他の種類の赤ゆっくりと比べても輪をかけて甘えん坊であり、この時点ではレイパー化することも無い。 毎日真剣に向き合い、コミュニケーションを欠かさず行えば成体になってもレイパー化しない優秀なありすにすることも可能だ。 ただしありす種は少し育て方を間違えれば、本能に刻まれた様々な迷惑行為(発情・とかいはなコーディネイト)を行うので上級者向けと言える。 また、野生の赤ありすのほとんどは不幸な境遇で生まれてくる場合が多い。上のセリフもそんな赤ありすたちの呟きである。 「ん?ありすばっか・・・。ああ、レイパーの子か・・・クズだな・・・。」 先ほどの飼い主さんがたまたま見つけた様子。飼い主さんの言う通り、この赤ありすたちはレイパー化したありすの子である。 適当なゆっくりと無理やりすっきりしたレイパーありすは、赤ゆなど気にせず次の獲物を狙ってどこかへ行ってしまう。 そしてすっきりしてしまった相手は朽ち果てゆん生を終えてしまう。結果赤ゆだけ取り残されてしまうのだ。 今回はどうやらぱちゅりー種が相手だったらしく、大量の赤ありすの中に少しだけ赤ぱちゅりーが混ざっていた。 「ゆ?おにーしゃんだぁれ?ありちゅのみゃみゃしらにゃい?」 「ああ、知ってるとも。だから皆このケースの中に入りな。連れてってやるよ。」 「ゆ~♪おにーしゃんしんせちゅ~♪とってちょかいはだにぇ~!!」 「むきゅ~・・・。おにゃかしゅいたわ・・・。」 飼い主さんは買ったゆっくりを入れようと持ってきたケースに赤ありす20~30匹と赤ぱちゅりー数匹を放り込み足を進めたようだ。 飼い主さんの選択は正しい。こういう状況で生まれた赤ゆは種類問わずレイパーの資質が受け継がれてしまう。 ありす種でなくとも、世代を経てありす種と結ばれて赤ありすが生まれた時、片親が普通のありすであっても子供に レイパーとしての本能が先祖返りしてしまうのだ。見つけたら即刻駆除するか、加工場やペットショップへ持っていって引き取ってもらおう。 「ぐ・・・ぐりゅじぃ~・・・。」 「ちょかいはじゃにゃいよぉ~・・・!!」 「むぎゅぎゅぎゅ・・・!!」 「ありゃりゃ・・・。ぱちゅりー何匹か潰れてやんの。こいつらで遊ぶか・・・。」 ぱちゅりー種 ゆっくりの中でもトップクラスの知能を持つゆっくりで、記憶力も他のゆっくりを数段上回っている。 常に新しい知識を求め、本やチラシなど文字を読むことを至高の喜びと感じる変わった習性があり、 その賢さから群れのリーダーや指導役となっている個体も多い。唯一の弱点は体が恐ろしいまでに貧弱であることだ。 ちょっとしたショックで中身のクリームを吹き出し、非常に死にやすい。飼うなら細心の注意を払う必要がある。 また、ぱちゅりー種は知らないことも知ったかぶる習性があるので、気になる人は細かい知識も授けてあげよう。 おっ、そんなことを言ってる間にあの飼い主さん、人気の無い所まで行ってさっきのケースを開けたようだ。 まだ生きている赤ぱちゅりーを別の小さいケースに入れ、大きいケースから何匹か赤ありすを取り出し見せつけた。 「いいか~、ぱちゅりーたち。これから起こることを見ても絶対に吐くなよ。最後まで吐かなかったら親に会わせてやる。」 「むきゅ~ん・・・。わかっちゃわ・・・。」 手に持った赤ありすを赤ぱちゅりーに見せながら・・・潰した。グシャッと音が鳴り、手からクリームが垂れる。 思考停止状態で目を丸くする赤ぱちゅりー。そして自分たちの姉妹の無残な姿を見て固まる赤ありす・・・。 「ほ~ら。次いくぞ。ありす~、全員潰してあげるからね~♪」 「ゆ・・・ゆぴゃぁぁぁぁぁっ!!!どうちてこんにゃ・・・ゆぶげっ!!!」 「こんにゃのちょかいはじゃにゃっぴぎゃふっ!!!」 「みゃみゃだじゅげっぎゅべ・・・っ!!!」 「ほれほれ!ぐ~しゃぐ~しゃ、絶命~♪」 赤ありすが次々と潰される姿を見た赤ぱちゅりーはというと・・・。 「むぎゅっぶほっえれえれえれえれ・・・!!!」 「むぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっ!!!!」 「ゆげぇぇぇぇぇぇっえれえれ・・・むぎゅっむぎゅっ!!!」 やはり耐えられず嘔吐していた。飼い主さんはすごくがっかりって感じで溜息をついてる。あっ赤ぱちゅりーを掴んだ。 「所詮レイパーの子だな・・・、約束も守れんとは。もしそうじゃなかったら飼ってやっても良かったんだけどな。そりゃっ!!」 「むぎゅ~!?おしょらをちょんでるわ・・・ぴぎっ!!!」 「ゆぶげっ!!!」 「むぎゅぎゅぎゅ・・・むぎゅぶっ!!!」 飼い主さん、赤ぱちゅりーをボールみたいに投げて木にぶつけたみたいだ。ペチャッと小粋な音が響いた・・・。 「ぱちゅりー飼おうと思ったけど飼育めんどそうだな・・・。別のにするかぁ~・・・。」 ぱちゅりー種は飼育にとても手間がかかるゆっくりである。色々教えたり健康管理を小まめに行うのが面倒な人は止めた方がいい。 ちぇん種 ゆっくりの中でも変った外見をしている個性溢れるゆっくり。猫に近い姿と習性が特徴で、猫耳と2本の尻尾がチャームポイント。 本能的に暖かい所を好み、『らんしゃま』、つまりゆっくりらんを溺愛する。それと『わかるよー』というのが口癖だ。 運動能力はまりさ種にやや劣るが、瞬発力はゆっくりの中でもトップクラスで、尻尾を使って高い木の上にも上ることができる。 また、基本的にゲスが少なく素直な個体が多いため、猫の代わりにペットとして飼う者も少なくない。 他のゆっくりと比べても比較的飼いやすいと言えるので、初心者はここから始めてみるのも悪くないかもしれない。 「いらっしゃいませ~!」 「さて、どいつを飼ってこうかな・・・。ちぇん種がいいか・・・。いや、みょん種も悪くないよな・・・。」 飼い主さん、どうやら赤ちぇんのケースを覗いたようだ。中では赤ちぇんたちが丸い餌入れを皆で囲んで仲良く食事していた・・・。 「わきゃりゅよー!む~ちゃむ~ちゃ・・・ちあわちぇだよー!!」 「むぐむぐっごほっ!?わ・・・わきゃりゃにゃいよ・・・!」 「わきゃりゅよー、にょどをつまりゃせたんだねー。しゅ~りしゅ~りしゅればにゃおりゅよー。」 「しゅ~りしゅ~り・・・。ほんちょだ!わきゃりゅよー!」 「う~ん・・・。全員尻尾千切ってカラスの巣にぶん投げてあげたい・・・!おっと、まだ買って無いんだ、我慢我慢・・・。」 ずいぶんとユニークな愛情表現だこと。まあ、愛し方は人それぞれだから突っ込んじゃいけないね。 すると飼い主さん、今度はみょん種のケースを覗いたぞ。やっぱり成体ではなく赤みょんを見ている・・・。 みょん種 希少種とまではいかないが、野生ではあまり目撃されないそこそこ珍しいゆっくりだ。1番の特徴はその独特な言語だろう。 『ちーんぽ』という代表的な鳴き声から分かるように、みょん種の言語は全て卑猥な単語で構成されている。 人の言葉は分かるが、話せないのだ。ただし訓練すればちゃんと人間の言葉をしゃべれるようになるし、 野生でもぱちゅりーから教えてもらって普通の言葉をしゃべる個体もいるので、知能は水準以上と言える。 ただし赤みょんの時点では中身が少ないため、卑猥な言語以外はしゃべれない。その点は非常に特異な特徴と言えるだろう。 懐きやすく恩をしっかり返すタイプなので飼いゆっくりに向いているが、卑猥な言葉を当たり前のように叫ぶので 女性は控えた方がいいかもしれない。また、言葉を覚えるのは個体差があり、子供の時点で人間語をしゃべるようになる個体もいれば、 成体になってもちんぽちんぽ連発する個体もいる。中には人間語とみょん語が混ざっている個体も存在するらしい。 「ちーんぴょ!ちーんぴょ!」 「まりゃまりゃ!ちんぴょっちんぴょー!!」 「相変わらず変態クラスのゆっくりだな・・・。飼うのは止めとこうか・・・。」 それともう1つみょん種には大きな特徴がある。それは器用なことだ。口に棒などを加えて捕食種を撃退したり、 木の構造を上手く利用して頑丈な巣をつくったりできる。そのためかよく大工さんがみょん種を飼ってたりする。 「やっぱ、ちぇん種かな・・・。ってあれ!!?あのすいません!さっき置いてあった赤ちぇんは!!?」 「すいませーん・・・。先ほど常連の方がまとめて購入してしまいました~・・・。」 「な・・・なんてこった・・・。」 その頃・・・ 「いや~まとめてちぇん種が手に入って良かった良かった。早速ちぇんマー投げ用に飼育しないとな!!」 購入した彼の名は人呼んで『運動鬼異惨』・・・。かつてちぇんマー投げというスポーツを始めてからゆっくりを使用した スポーツ(ゆポーツ)にハマり、今では様々なゆポーツの大会で素晴らしい成績を残している偉人である。 彼は今回マイボールを買いに来ていたのだ。何でも手塩にかけて育てたゆっくりの方が良い成績が出せるとか・・・。 「くそ・・・っ!さては運動鬼異惨だな・・・!そろそろ大会が近いって言ってたっけ・・・ちくしょう・・・っ!!!」 「あの~、如何なさいますか・・・?」 「すいません・・・!この大安売りの赤れいむ全部ください・・・!!」 「あ・・・はい・・・。ありがとうございます・・・。」 れみりゃ種 言わずと知れた捕食種である。胴付きと胴無しの2種類に大別されるが、ここでは飼うのに適した胴無しについて説明する。 胴付きは正直ペットには向かない。一流のブリーダーすらイライラする程愚鈍でワガママで好き嫌いが多いからだ。 胴付きを育てるのは極めて難しいのだ。胴付きれみりゃは人間を都合のよい召使い程度にしか思わないのだから・・・。 さて、それに引き換え胴無しれみりゃは中々飼いやすい。胴付きれみりゃはすぐに『さくや』などという名前を口にするが、 胴無しれみりゃはそもそも言葉をしゃべらず『うー!』としか鳴かないので五月蝿くない。 動きも速く餌も自分で取ってきてくれるので餌代もほとんどかからないのがミソだ。ハンターがよく猟犬の代わりに 連れて歩いていたりしている。ただしあくまで捕食種は捕食種、あまり放置すると逃げてしまったり飼い主に襲いかかったりするので しっかり世話をしてやること。 「ほ~ら!れみりゃただいま~!お土産だぞ~!!」 「うー!うー!!」 あの飼い主さんも別の小屋でれみりゃを飼ってたようだ・・・。胴無しれみりゃはゆっくりが嫌いな人でも飼っている場合が多い。 やはり無駄口を叩かず、可愛らしく鳴いているだけだからに違いない。人間語は教えれば一応覚えるらしいが、 本来しゃべらない種類なので簡単な言葉しか覚えられない。覚えさせたければトライしてみよう。 「ショップで買っためちゃ安い赤れいむだ!美味そうだろ~!?」 「うー!!う~♪」 「れれれ・・・れみりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」 「きょわいよぉぉぉぉぉ!!!!こにゃいでぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」 「ゆぴゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!やべでにぇ!!!!やべ・・・っ!!!!」 「う~♪あまあま~♪」 「もっちょゆっきゅち・・・。」 「れいみゅのいもうちょが・・・ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」 まさに赤れいむにとって地獄絵図、だが胴無しれみりゃにとっては食事の時間であり、飼い主さんにとっては至福の時間だ。 飼い主さんはストレスが溜まったとき、このように赤ゆをれみりゃに食わせて楽しむのだ。いい趣味してるな全く・・・。 さて・・・。これで基本的なゆっくりの説明は終わりだ。まだまだ希少種などの説明はしていないが、 希少種は一般の人にはあまり多く渡らないだろうから説明は不要だろう。それでは良いゆっくりライフを・・・ゆぎゃっ!! 「・・・さっきから追跡していたのはお前か・・・!!いちいち五月蝿くてイライラしてたんだよ・・・!!」 おやぁ、どうやらバレてたらしいのでそろそろ帰ろうかね・・・。ん?私の正体?それは秘密だ。・・・さらばっ!!! 「あっ!待ちやがれ・・・行っちまった・・・。何なんだアイツは・・・。まぁいっか。続きを見ないとな・・・。」 どうやらこの飼い主は虐待派だったようである。それもそのはず、彼は人々から『赤虐鬼異惨』と恐れられる男だったのだ。 赤ゆを中心に虐待するからそう呼ばれるようになったとか・・・。 例が虐待鬼異惨だった時点でこの飼育の説明は破綻していたのだ・・・。ゆっくりを飼おうと思っている方は決して真似をしないように・・・。 過去作 2517 ちぇんマー投げ 2526 ゆンペルダウン 2550 痙攣鬼異惨の日曜日 2560 分からないだらけのゆん生 2570 馬鹿とゆっくりは使いよう このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3291.html
※特徴的な虐待お姉さんが出ます 「アハッ、意外にがんばるのね」 池には小さな舟が浮かべられており、そこには10匹ものゆっくりれいむが乗っていた。 いた。というのはそれが1ヶ月も前の話で今はそのれいむもわずか2匹にまで数を減らしている。 困惑して池に落ちたのはたった1匹。あとは全て共食いで死んだ。 生き残ったゆっくりれいむは2匹、舟の端と端におり、互いを睨み合っている。 「あらあら、ついこの間まで仲の良い姉妹だったのに」 池の岸では花柄の着物を着た少女と泣きじゃくるゆっくりれいむが一匹。 真冬というのに玉砂利の上に、革草履を履いている少女はともかく、ゆっくりれいむは寒くないのだろうか、 「お前の娘たちもそろそろ死ぬのかしら、楽しいわね。命の炎が消えるとでも言うのかしら、ふふっ」 舟の端にいる2匹のゆっくりれいむはどちらも痩せこけ、髪もボサボサになっており、内1匹はもうリボンがとれかかっている。 「おい」 少女は革草履を履いた足で傍にいるゆっくりれいむを小突く。 「しっかり見て。私を満たす為にお前は生きていられるのだから」 狂い花というのは少女の事でしたが、本名なわけがありません。 ただ、真冬に生まれた花のように愛らしい少女を周りが皮肉ってつけた愛称です。 名家の当主が入れ込んでいた白痴の女に産ませた娘で、正妻とその娘達には酷く疎まれておりました。 その子自身も当主から親子以上の男と女の関係を強制されておりましたが、 世間体にその事が漏れるのを嫌った正妻に別に屋敷を与えられ、そこでひっそりと暮らしておりました。 幼くして母親とも死別し、この境遇、この娘の奇怪な性格もそれが由縁なのだろうと、周りは少しばかり同情をいたしましたが、 長い髪をゆらゆら揺らし、少女は笑います。 「ああ、愉快愉快。早く死なぬかの?楽しみで仕方ない」 狂い花はその名の通り狂っている。ゆっくりをアレコレ工夫を凝らし殺す少女の姿に。 周りの同情はさっと掌を返したようになります。しかし、それはまたさっと表返りります。 正妻とその長女が相次いで病死なされたのです。残るは次女と三女、そして、この狂い花と呼ばれる少女だけです。 残念ながらこの家に今だ男の子は生まれておりませんし、体の弱い次女や生まれて間もない三女に比べれば、 側室の娘であってもこの少女の方がもしかすると、なんて事もありましたから、今の内に取り入ろうなんて輩も増えてきます。 正妻がお亡くなりになったのであれば、当主が少女を抱くのを誰も止めはできません。 しかし、世話をする者にとっては苦痛ばかり、ある侍女が少女の部屋を掃除に参った時など、 天井の梁に首吊りをさせられた胴付きのゆっくりれみりゃがずらりと並べられておりまして、 顔を赤黒くパンパンに腫らしているのにも関わらず、少女は笑いながら無造作に相手を選んでは大きな鋏で肢体をちょん切るのであります。 れみりゃはもう悲鳴もあげれないのか、うぐぅ、うぎぃなどと何か音は出すのですが、意味のある言葉は喋れません。 「お前もやるか?切り取った瞬間ビクンと動くのが面白いぞ、ほら」 そう言って侍女に見せ付けるようにれみりゃの腕を切り取ります。れみりゃは痛いのか赤黒く腫れた顔をもっとパンパンにして、 足をバタバタとさせます。それのどこがおかしいのか少女はケラケラと笑います。 少女の“遊び”はそれだけで済みません。 ある時は火薬でゆっくりの巣を吹き飛ばした事もありました。 火薬の量をわざと少量にして、そこが自分たちの住処だったと分かるようにして、 変わり果てた巣、吹き飛んで顔の半分がなくなってしまったお留守番をしていた赤ちゃんれいむ、 赤ちゃんれいむのもう半分を必死に探す母れいむを見ている様など、 壊れたかと思うほどの形相で。酷い悪口を言いながら笑っておられました。 「お前も私と出会わなければ仲良く森で暮らせただろうにね。ふふっ」 しゃがんだ少女はさっき小突いたゆっくりれいむの頭を優しく撫でる。 「お母様があの男と出会わなければ、幸せに暮らせたのにね。だから私、幸せな家族って大嫌い」 れいむには言われていることの意味が分からない。 れいむに分かるのは今、自分の娘たちが自分の手の届かない場所で憎しみあって今にも死にそうな事だけ、 「人間の都合なんて知らないわよね。私もよ。ゆっくりの都合なんて知らない」 しばらくすると、端にいた1匹が異変に気付く、自分が睨みつけていた相手が一向に動かない。 今まで大きな動きこそ無かったが、にじり寄ったり下がったり、そういう駆け引きはあった。 しかし、今は全く微動だにしないのだ。油断を誘っているのかと、れいむは少し相手に近づいてみる。 動かない。もう一歩進む。動かない。 もうれいむは言葉なんて失っているから間抜けに「そろーり」なんて言わない。 言った奴を殺して食ってきたからだ。そのためストレスが溜まっているのだろう。 相手がリボンが取れかけているのに対し、このれいむは見事な10円ハゲがある。 一歩、二歩とどんどんと間合いをつめていく。 母親である池の岸にいるゆっくりれいむはまた殺生が行われるのだと気付いて、大声で辞めるように呼びかける。 「やめてね、しまいであらそうのはやめてね、おかーさんとゆっくりしようね!!」 この声で戦意を喪失して殺された姉妹もいる。そんな声などここにいる限りは意味がない。 ここから飛びつけば、確実に相手の目を潰せる所まで来た。そして、れいむは動かない相手に一気に飛び掛る。 右目に噛み付き、噛み千切る。次は左目、そして少し距離を取る。視力を失って闇雲に暴れる姉妹もいたからだ。 それの体当たりで一度、命を落とし掛けたこともある。 動かないことを確認すると、次に攻撃の手段である口を食い千切っていく。 「やめでぇ!!しまいなんだよぉ!!」 岸にいる母れいむの事など気にもとめず一心不乱に食い続ける。 母れいむも自分の姉妹を食う娘に気を取られている。舟の上のれいむが1匹になった、その時。 「ゆぎゃぁ!!」 1本の矢がれいむの眉間を貫く。 「はい、お終い」 満足そうに、自慢げに。少女は母れいむに語りかける。 「どう?餓死もいいと思ったけど、すぐに死んで欲しかったの」 母れいむはもう抗議する気力すら湧いてこない。 「まだ好きなだけ、眺めていていいわ。ふふふっ」 「あんな事して、・・・」 侍女は言い難そうに少女に話す。 「おかしい?気晴らしよ。ふふふっ、あなたもする?命を弄るのって本当に楽しいわよ」 少女は意地悪そうにクスクス笑う。侍女はと言うと諦めたようにため息をつく。 侍女が庭の掃き掃除に出ると、母れいむはまだジッと池に浮かんでいる舟を見ていた。 そこには自分が頑張って生んだ娘のリボンやら食べかすになった皮や餡子、そして、最後まで生き残り矢で射られた子れいむ。 母れいむは目に一杯涙を溜めて、ジッと池に浮かんでいる舟を見ていた。 侍女はそれまで掃き掃除に使っていた箒を強く握る。そして、高く振り上げ、 「ゆぎゃああ!!」 ポチャン、池に母れいむは叩き込まれる。 「やめでぇ、おねえざんだずげ、だすげで!!」 「楽に、楽にしてあげるのよ。早く死になさい。お嬢様に見つかる前に!」 「いやぁあ、れいむはまだ、まだあがちゃんぞだでる。ぞだでるんだからっ!!」 まだ浮いている母れいむに箒を何度も振り下ろす。侍女は次第に無口になっていく、そこに。 「あら、ダメよ。勝手に救っちゃ」 侍女はふと我に返り、後ろを振り向く。そこには花柄の着物の少女がほくそ笑んでいる。 トボトボと、侍女の傍にやってきた。足もとに落ちていた小石を拾い。母れいむに投げる。 叩きつけるように、勢いよく、石は母れいむの右目に当たる。 「ゆぎぇえ!!」 「手伝ってあげる。アレを楽にさせてあげるんでしょ?」 また一つ、小石を投げる。今度は額に当たり球形のゆっくりはくるくる水上で回りだす。 何度も口に水が入り、溺れそうになる。足と呼ばれる地に接している部分と口しか動く部分が無いゆっくりにとって水の中で姿勢を維持するのは至難の業だ。 「やめでぇ・・・ごぼっ・・どめ・・・どべでぇ!!がぼっ・・・」 「よく見てなさい。ほら貸して」 少女は侍女から奪いように箒を受け取り、柄の方を母れいむに向けた。 「それ」 短い掛け声と共に、馬上から槍で敵の小兵を突き殺すように箒を突き出す。 ちょうど柄は母れいむの右目に突き刺さり、回転は止まる。 「どう?」 自慢げに母れいむに尋ねる。母れいむは回転が止まった事よりも目に異物が突き刺さっている事が注意を取られている。 「いだぁい!!なに、ゆっくりでぎな、いだいぃいい!!」 少女はそのまま母れいむを持ち上げ、箒を振ると、母れいむの右目から箒が抜け、母れいむは玉砂利の上を転がる。 「じゃあ、行こうかしら。・・・あなたも自分だけに優しくしていなさい」 ニコリと笑い少女は侍女に箒を返す、柄の先に餡子がべっとりとついた箒を。 くるりと屋敷の方にきび返す少女の手には母れいむの髪がギュっと握られていた。 母れいむは悲鳴を上げながら連れて行かれる。侍女はその場に座り込んで池に箒の柄を入れて餡子を落とした。 母れいむの右目は餡子が漏れ出ないよう瞼を縫い閉じられていたが、少女が酷く扱う度に痛みのあまり、 眼を見開いてしまい。何度も瞼が破れた。少女も最初は面白がって縫っていたが、最近はもう面白くなくなったのか、 眼帯をさせる事で餡子が漏れ出るのを防いでいる。 「お前、子をまだ育てたい?」 少女の問いかけに母れいむは答えない。前に一日中雪の中に放置したのが悪かったのか、 皮に何度も小刀で小さな傷を付けたのが悪かったのか、目の前で乱交した後に同族食いを始めるゆっくりありすの姿を見せたのが悪かったのか、 飲まず食わずでゆっくりぱちゅりーと一緒に放置し、同族食いをさせたのが悪かったのか、 何が原因か少女には思い当たる節が多く、わからなかったが、それで手が止まる理由にはならない。 「お前に夫を探してやったぞ」 母れいむの前に連れてこられたのは、1匹のゆっくりれいむ。眼は白目をむき、息は荒く、ガチガチと歯と歯を叩き合わせている。 何も知らぬ人が一見すると寒いのかと思うが、頬は紅潮しており、その予想は外れる事になる。 「で、でぇいぶぅ!!」 その声は粗暴で知性や情愛の欠片など一切感じられない。発言が上手くいっていないだけで異常だと十分理解できるが、 「・・・」 母れいむは怯えた目で身をよじり、少しでも距離を取ろうとする。 そして、相手を刺激しないようにそろりと逃げようとする。相手が飛びかかってくれば分かるように左目はそのれいむを見たまま。 そろりそろり、ある程度下がると、それ以上下がれなくなる。 「そんあに怯えずとも」 少女は優しく微笑む。 「お相手してさしあげて」 母れいむは蹴り飛ばされ、おかしなれいむの元に転がっていき、そして互いの頬が触れ合う。 獣のような荒々しい交尾を少女は嘲笑するかのように見下ろしていた。 無様だ、醜いだ、汚いだ、差別的な視線は母れいむの何よりの苦痛だ。 自分がいま、見ず知らずの同族に犯されている事よりも、この少女の思い通りになっている事が何よりも悔しい。 「ず、ずっぎぃ、ずっぎりぃいい!!」 やがて絶頂を迎え、おかしなれいむは挙動不審になる。 妊娠しなかった個体はすぐに快楽が消え失せ、行動ができるようになる。 本来は妊娠した個体を守る為の仕組みなのだが、行動のおかしいれいむはそれが上手く作用しない。 ずりずりと母れいむの周りを回るだけで、近づいてくる少女に威嚇すらしない有様だ。 少女は懐から小刀を取り出し、まずは母れいむの周りを回る鬱陶しいれいむに襲い掛かる。 小刀で薙ぐと、両目を一片に横に真っ二つにしてしまう。それから足の部分を何度も刺す。 「いぎぃいやぁあああ!!いがぁあ!!いがああぁああいぃい!!」 少女からふと力が抜け、ぽよんと先ほどまで悲鳴をあげていたれいむが床に落ちる。 れいむは目が機能してない故に、適当な方向にずりずりと這って逃げるが、痛めつけられた足が言う事を聞かないらしく、 右へ左へ行く先がブレて、なかなか少女との距離が伸びない。 「ゆぐっ、ゆっぐしぃ、ゆっぐしぃい!!」 悲鳴のような願望を叫び、れいむは逃げていく。その様子を母れいむは目で追いかける。 もちろん、あんな相手に期待などしていない。していないが、 少女は一歩、逃げているれいむに近づく。 しかし、れいむは自分自身の悲鳴と失明の不安からくる焦りとまともに歩む事ができない憤りから、 その事に気付いていない。少女はまた一歩近づく。 その様子を母れいむはじっと見ている。逃げているのは何も期待していない相手、何も期待できない相手。 「・・・」 逃げていたれいむが急に悲鳴をやめ、キョロキョロしだす。 絞り出すような声、掠れて今にも消えそうな声、でも、確かに聞こえる声。 「にげて、そのまま・・・まっすぐだよ」 逃げているれいむは声の通り進む。まだ多少ブレはあるが、慎重に進んでいるため確実に少女から離れていく。 悲鳴もやめ、母れいむの小さな声を一生懸命聞こうとする。まだ多少残っていた理性が恐怖に呼び起されて、冷静な判断を促す。 少女はというととても楽しそうにまた一歩、歩みを進める。 それが戯れである事は母れいむが一番よく知っている。この少女はその気になればすぐさま逃げているれいむに追いつき、殺せてしまう。 逃げていくれいむは部屋を出て、縁側を降り、庭に出る。 母れいむもそれに追いつきたいが、今、そんな激しく動けば、中にいる赤ちゃんが潰れてしまう。 庭の奥の方へ奥の方へ逃げていくれいむ。 期待などしていなかった。期待などしていなかった。 結局、逃げていくれいむは一度も母れいむの方を振り向かなかった。 声が聞こえてくる方向だ。目が見えなくても振り返ることはできるはずなのに。 「そこからさきはここからじゃみえないよ。がんばってにげてね!!」 そんな声に返事をする事なく。逃げて行った。 「ふふっ、私のお父様もそうだったわ。ああやって逃げていくの。お母様からね」 本当に楽しそうに少女が笑う。 「これからあなたは私のお母様です。さ、言葉は取り戻しましたね」 そこからポツリポツリと少女は母親の生涯の話をし始めた。 自分の他に母には数人の子がおり、どれも小さな戦争で死んでしまった事、 その後、気が触れた母を無理やり手篭めにした男がいた事、 男のおかげで母は言葉を取り戻したが、孕まされ手厚く世話をされた事、 「さ、お母様、冷たい風は御身体に触りますわ」 それまでと全く違う少女の態度、温かい部屋に母れいむをゆっくりと連れて行き、 毛布で作った寝床に置き、目の前にたくさんのお菓子を並べる。 「お父様はお母様にこう接したのよ。何でも望む物は全て。お母様、何か欲しい物はありませんか?」 少女は母れいむの頭を優しく撫でてやる。母れいむはこの豹変に思考が追い付いておらず、 しどろもどろなりながら、“まだすこしさむい”と答えるが、 母れいむはすぐにしまったと思う。前にも同じ事を言い、焼き殺されたゆっくりありすを見たからだ。 しかし、少女はニコリと笑い。 「まあまあ、それは気付きませんでした。少しお待ちください。炭櫃を用意しますので」 少女は火を起こし、黒い石のようなものに押し付けている。 母れいむは何をやっているのだろうと、興味深く見ていると、次第に空気の温度が上がった事に気がつく。 「ゆっ?あったかい・・・」 それからしばらく、子を産むまで母れいむは手厚く世話をされた。 母れいむはすっかり少女の事を見直し、何でも言う事を聞いてくれる少女を信頼しきっていた。 「ゆひぃ・・・うまれ、うまれるぅう!!」 「お母様、もう少しですよ。頑張ってください」 「ゆふぅ・・ゆぅうううううう!!!」 母れいむのお腹から1匹の赤ちゃんれいむが飛び出す。 その子は少女が用意してくれた柔らかい布団の上で少し転がり、大きな声であいさつした。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」 母れいむも痛みを我慢しながら笑顔で返事をする。 「れいむがおかーさんだよ。ゆっくりしようね!!」 赤ちゃんれいむは母れいむを見つけるとすぐに飛んで行き、頬擦りをする。 「おかーしゃん、れいみゅだよ。ゆっきゅりしようね」 そして、母れいむは信頼する少女に自慢の娘を見せる。 「おねーさん、れいむのかわわ、ゆぎぃ!!!」 少女は突然母れいむの頬を抓り上げる。何が起こったのか母れいむには分からない。 急に頬が痛くなったと思ったら、自分の体が高く持ち上げられたのだ。 「ご出産おめでとうございます、お母様。お父様は生まれたのが娘であった事に大層お怒りになっております」 そのまま母れいむを部屋の端に向かって投げ捨てる。 赤ちゃんれいむは目の前の事に呆然としている。自分の母親が絶大な信頼を寄せていた人が、 突然こんな暴挙に出るなんて、お腹にいた期間が長く胎教で何度も“ゆっくりできるおねーさんがいる”と教えてこられ、 始めてみた時、この少女がその人なのだろうと思い。声を聞いて確信したが、その声を聞いた時にはこの暴挙が始まっていた。 「お母様?もうお亡くなりになったの?本当のお母様はそんな程度ではありませんでしたよ」 母れいむに昔された酷い仕打ちの記憶が蘇る。少女は心を入れ替えたといったのに、どうしてなんだろう。 考えている内に少女は母れいむの所までやってくる。まだ窪みができているゆっくりの産道を小刀でズタズタに切り刻む。 一度傷ついた場所は硬化するが、この産道部分が硬化すると二度と腹部からの出産ができなくなる。 それどころか、運悪くそれでも腹部で妊娠してしまった場合、 子が出産されず体内で大きくなりすぎ最終的に親の身体を突き破って生まれてくることになる。 「お母様も子宮を焼き鏝で焼かれたの。それから口も聞けなくされたわ」 今度は口内を小刀で切り刻んでいく。前のようなショックからくる失声症ではない、口の機能を物理的に奪われる。 「髪も奪われたの、お父様から貰った大切な髪飾りも目の前で壊された」 母れいむのリボンを引き千切り、髪を掴んでは根元から小刀で切り落としていく。 頭皮が引っ張られる痛みと髪を奪われる悲しさから、何か悲鳴を上げようとするが、 口が痛くて、声が出ない。どうにか“ゆぎぎ”という音だけが出せたので大きくその音を出した。 「ゆぎぎぃいいい!!!」 「お母様もそうやって苦しんだのかしら?ねぇ、見える?」 唯一見える左目の前で千切ったリボンを揺らす。“かえして”の言葉も出ない。 部屋の真ん中においてあった。少女に初めて望んだ施しである炭櫃である。 今もあの時と同じように暖かく、その真ん中に少女はリボンを落とす。 火がつき、焼け、炭となっていくリボン。母れいむは左目に涙をためている。 今すぐに少女の手を振り払って、リボンの元に駆け寄りたかった。 その願いはすぐに叶う。 「ゆぎぎぎぃいいい!!ゆぎぃ!ゆぎぎぎぃいいいい!!!」 炭に何度も顔を押し付けられる母れいむ。 「お母様、最後はその美しいお顔を焼かれてしまったの」 執拗に何度も押し当てる。母れいむの顔面は炭化し、左目に溜めていた涙は蒸発してしまった。 「アハッ、お面みたい」 母れいむの炭化した顔面を少女は爪で引っ掻く。雪の様に白い肌を真っ黒くして、 ボロボロと炭化した皮が剥がれ落ち、中身の餡子が外気に触れ、もう顔面の感覚がなくなっていた母れいむに新しい苦痛が咥えられる。 中の餡子が痛いのかウニウニと動き、その度にボロボロと炭化した皮が剥がれる。 最後、母れいむは顔面の皮がなくなり、中身の餡子を露出していた。 もう機能していないだろうが左に白い球体があるので、かろうじてそこが目だったのだろうと分かるが、 それ以外は元々、そのゆっくりれいむがどういった顔だったのか探る術はない。 母れいむはまだ微弱ながらも足を動かし、逃げようとしている。生きているかどうか分かりやすいように足だけはこうやって残していたのだ。 「お母様、まだ生きていらっしゃるの?そうね。お母様は最後、足を切り落とされて死んだの」 そう言いながら、少女は露出している餡子の部分の淵、ちょうど足に当たる部分の端を掴む。 この部分を触れた者はみな、動く餡子の感触を気持ち悪がるが、少女は慣れているのだろう。何も思う所は無い。 「では、お母様、さようなら」 その言葉をかけた瞬間、足の皮を一気に剥ぎ取る。 顔面の餡子はもう熱で水分を失い硬化していたが、まだ水分を保っていた足の餡子は床にどんどんと流れ出す。 やがて頭頂部の餡子まで流れ出て、それまでくっ付いていた顔面の硬くなった餡子もゴトンとその塊ごと床に落ちて割れた。 少女は母れいむの残りの皮を捨て、生まれたばかりの赤ちゃんれいむにニコリと笑いかける。 「あなたは私、さあ、私になってください」 by118
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1551.html
ちくたく ちくたく ちくたく ちくたく ちくたく ちくたく 時計の音が薄暗い部屋に静かに漂っている。 休んでも咎めるものはいないのに、それでも時計はちくたくちくたく時間を刻む。 誰も見ていないときにも動いているから、いつ見られても役に立つ。 そう言っているかのような音。 どこか寂しげなその音は、この家の主の枕元から聞こえてくる。 時刻はもうすぐ午前6時に指しかかろうとしている。すると、時計の音が変わった。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆぅ~ん! かわいいれーむがゆっくり6じをおしらせするよ!!」 文字盤の上に見える顔らしきところから、声が出た。 丸く、ふてぶてしい顔つき。黒と赤の装飾。 ゆっくり霊夢型の時計のようだ。 その時報で、布団がもぞもぞと動きだした。夢の中の住人が身じろぎしているのだ。 「う~んむ」 ちくたく ちくたく ちくたく ちくたく 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆぅ~ん! ゆっくりおきてね! れーむとおしゃべりしてね!!」 「れーむとあそんでね! ゆっくりおきてね! れーむとあそんでね! ゆっくりおきてね!」 時計が続々と言葉をつむぎ出す。目覚し機能のようだ。 本物のゆっくり霊夢と同じ声色、同じ口調でせっついてくる。 「ゆっくりしないでれーむとあそんでびゅぅうんっ!?」 時計が叩かれる。家主が起きたのだ。 むっくりと起き上がると、声を上げて伸びをする。 寝巻きにしている浴衣は乱れており、はだけた胸元から垣間見える肌は透けるようだ。 寝癖でぼさぼさの頭をぽりぽりとかき、寝ぼけ眼をそのままにべちべちと時計を叩いていく。 叩かれるままぶにぶにと柔らかく形を変えるソレは、 「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛っぐ!? ゆっぐりやべでねっ! ゆっぐりでぎなぃいい!!!」 というように一撃ごとに悲鳴をあげた。 「目は覚めたから、黙ンなさいな」 「ゆ! ゆっぐりわがっだよ!!」 ああ、生きてゐる。 それは本物のゆっくり霊夢だった。 ゆっくり霊夢を生きたまま加工し、時計にしてしまったのだ。なんという恐るべき所業。 時計れいむは涙ぐみ、嗚咽をこらえながらも「ちくたく ちくたく」言いはじめる。 やがて主は出かけてしまい、それを聞くものはもう誰もいなくなった。 しんとした部屋に、時計れいむの声は染み渡るように響いていた。 人里からほど近い場所にその施設はある。 いつもは里の喧騒とは無関係に閑散としているそこは、いまや祭りもかくやと言う程の賑わいを見せていた。 里の子供達だ。10人くらいだろうか、その子供達が思い思いに騒いでいるのだ。 「こら、静かにしないか」 子供達をつれている女性、上白沢慧音は眉をしかめて注意した。 それで一旦は静かになったが、すぐにまた元通りになるだろう。 ほどなくして、柔和な顔つきをした男性が近づいてくる。 「こんにちわ。 お待たせしてすみません。 里の寺子屋から社会科見学の皆さんですね」 「はい。 本日はよろしくお願いします」 「こんにちわ~」 「おねがいしま~っす!!」 慧音の挨拶に、子供達が元気良く続いた。 「はい、こんにちわ。 みんな元気一杯だね! それではこちらへ」 案内の男性に続いて奥へと入っていく。 白い床に白い壁、天井まで真っ白で、清潔だがどこか無機質な感じのする廊下を歩く一同。 見れば壁にはさまざまな写真が掲げられている。 その写真には、ゆっくりたちと人間が仲睦まじく並んでいた。 「さて、ここは育児室です」 男が指す方にはガラスで仕切りのされた部屋があった。そこは見下ろすようにできており、地下に 埋設されているようだ。 外から見えていたのは一階部分で、どうやらこの施設の重要な場所は地下に設置されているのだろう。 「育児室?」 慧音が訝しげにたずねる。 「ええ。 子ゆっくり達をここでゆっくりできるように育てるのです。 素体は健康なほど長持ちしますからね」 「ああ、なるほど。 しかし見たところ成体と言えるようなゆっくりがいませんが?」 「ええ、この部屋はあれらが発情期になるまで育成する部屋ですから、成体は一匹もいません。 発情期になって、つがいを作り、身ごもったらすぐに別の育成室へと移すのです」 「だから育児室という名前なのですね」 慧音は納得した。 育児室の中の大きめのゆっくりたちは、頬をすり合わせてはいるが、それが交尾に繋がっていない。 発情期ではないからだ。 しかし他にも疑問があった。 「どうしてゆっくり霊夢しかいないのです?」 そう。その部屋にはゆっくり霊夢だけがゆっくりしているのだ。 子供達は、思い思いに「まりさはいないの?」「ありすは~?」などと言っている。 「ここはゆっくり霊夢専用の育児室なのですよ。 他にもそれぞれ専用の育児室が用意してあります」 「ほう、専用ですか」 その二十畳ほどの部屋で、多くのゆっくり霊夢がそれぞれ飛び跳ね、歌い、かけっこをし、自由に ゆっくりを満喫していた。リボンの色のみならず、その張りと艶もよく、健康状態は良好であることを 如実に表していた。 肌はぴちぴちとしており、かつ、もちもちとした弾力がある様が見て取れる。競売にかければ、高値 がつくに違いない。 慧音は子供達の声を聞きながら、目を皿のようにしてそれを観察した。 「ゆっくりは他の野生動物と違い、環境の激変でストレスを感じると言うことがありません」 男は育児室に見入る慧音を横目に説明を続ける。 「あれらのストレス要因とは、ずばりゆっくりできないことです。 ゆっくりできさえすれば、他の瑣末な ことにはあまり頓着しないのです」 「……なるほど。 この部屋はあれらにとって、十分にゆっくりできる環境が整えられていると言うことですか」 「もちろんです。 私達人間には聞こえませんが、部屋にはゆっくりが安らげる音楽が常時流されています」 「犬笛みたいなものですか」 「ははっ、わかりやすく言えばそうですね」 「気になっているのですが、どうして部屋には巣にできるようなものがないのですか?」 そう、育児室は床と壁と天井がむき出しなのだ。これで本当にゆっくりできるのだろうか? 「当然の疑問ですね。 ここからでは解かりませんが、部屋の内装は全てゆっくり霊夢の皮で出来ています」 「!」 「ゆっくりしすぎて死んだゆっくり霊夢の皮を剥がし、なめし、繋げて貼り付けてあるのです。 そうですね、洋菓子のミルフィーユをご存知ですか? あの皮のように何層も重ねられていて、一枚一枚の 間に適度な隙間も設けているので、弾力性や保温性は優れていますよ」 「そ、それはまた、手間のかかることですね」 「さらに、先ほども申し上げましたとおり、あれらのストレス要因とはゆっくりできないこと」 「ええ」 「巣というのは、あらゆる外的刺激から身を守るために作るものです。 天候や外敵などですね。 しかし、この部屋は室温や湿度も完璧に制御されており、かつ外敵は存在しません。 水や食事も規則正しく 配給しているので、あれらはむき出しでもゆっくりしているのです。 巣を作るという発想自体、ゆっくり できない環境という証明にほかなりません。 もちろん、子供同士のいさかいなどはありますが、それは じゃれあいなので問題にもなりません。 そして、部屋はゆっくり霊夢の皮で敷き詰められています。 あれらにとって、非常に慣れ親しんだ感触。 夢見心地でゆっくりしていることでしょう」 「……なるほど。 この部屋そのものが巨大な巣、コロニーの役割を果たしていると言うことですね」 「そうですね、その通りです」 納得する慧音。しかし、今自分達がゆっくりしている場所が、同族の死体の皮で出来ていると知ったら ゆっくり霊夢たちはどうなるだろう。慧音の胸がかすかに疼いた。 「そういえば、餌の配給とはどんなものなのです?」 「ゆっくりの死骸です。 それをわからないように潰して混ぜているので、想像すらしていないでしょう」 「ははあ」 慧音はやはりと思った。おそらくは、その餌も全て死んだゆっくり霊夢のものなのだろう。 「他にもゆっくり魔理沙の部屋、ゆっくりアリスの部屋などがありますが、ご覧になりますか? この部屋とあまり大差ありませんが、どうします?」 「いえ、次をお願いします」 「わかりました。 それではみなさん、どうぞこちらへ」 ゆっくり魔理沙は幸せだった。 生まれたときから、とてもゆっくりした仲間と育ち、何不自由なくゆっくりできたからだ。 日がな一日、友と遊び、思うままにゆっくりする。 毎日毎日腹が減る頃には丁度良くご飯を食べることが出来た。 暗くなれば眠り、目を覚ます頃には明るくなっている。 最初は、ご飯を持ってくる「にんげん」というのがよくわからなかった。 その「にんげん」は時折自分の体をくすぐったりしたが、それも心地よかったから気にしなかった。 「にんげん」は、苦痛を訴えればすぐさま原因を取り除き、自分をゆっくりできるようにした。 「にんげん」は、自分に空腹を感じさせないように、いつもご飯を持ってくる。 「にんげん」は、自分の体が汚れたと感じたら、その旨を伝えれば、丁寧に綺麗にした。 やがて、ゆっくり魔理沙にとって、「にんげん」とは自分の言うことを聞くものだという認識に至った。 そうして育ち、立派なゆっくりになった頃、恋をした。 発情期というものだったが、ゆっくり魔理沙にとっては衝撃的な恋であった。 相手は同じゆっくり魔理沙。 二匹は目と目が逢った瞬間、すぐさま恋に落ち、頬と頬とが触れ合った瞬間に運命だと感じた。 やがて、どちらからともなく交尾をし始め、二匹は共に子を宿す事が出来た。 体のなかに現れた異物感。 しかし不快ではなく、むしろ天上の至福を感じることが出来た。 それが愛しい相手との、無二の実りだと確信していたからだ。 以前よりも動き回ることが出来なくなっていたが、二匹は幸福の絶頂にいた。 その後、一度お引越しをしたが、自分達がゆっくりできたので、気にもならなかった。 むしろ、子供が出来たことを理解できない幼子たちに注意を向けないでいられる分、この場所のほうが ゆっくりできると思った。 それに、ご飯を運んでくる「にんげん」も、祝いの言葉をかけてくれたし、より一層ゆっくりできるご飯を 自分達のために用意した。その行為を当然だと思っていたが、感謝もしていた。 お引越しをする前に、仲間たちが祝福してくれたが、同種以外に自分達の子供を祝福してくれる存在は、 純粋に嬉しかったのだ。 可愛い子供が生まれたら、あの「にんげん」にも見せてやろう。きっと一緒に喜んでくれる。 自分達の可愛い子供達に、美味しいご飯を用意してくれるはずだ。 事実、「にんげん」は身重になった自分達に、今までよりも丁重に自分達に接していたのだから。 いつもよりゆっくりできる美味しいご飯。ゆっくりできるお風呂、ゆっくりできる匂い。 そうして、臨月を間近に控えたある日。 ゆっくり魔理沙は目を覚ました。 どこかいつもと違う感触がするので、あたりを見回した。 そこはゆっくり魔理沙が眠る前にいた場所ではなかった。 無機質な光、匂い、音。さらに自分の体がうまく動かせないことに気づいた。なにかががっちりと ゆっくり魔理沙の体を捕えている。冷たくも温かくも無いそれに、ゆっくり魔理沙はぞわりとした。 「ゆ? ここどこ? おねーさんだれ?」 ゆっくり魔理沙の目の前には「にんげん」がいた。 いつも、ゆっくり魔理沙に従っている「にんげん」とは違う「にんげん」だ。 「ゆっくりはなしてね! まりさおこるよ?」 でっぷりとした体を揺らそうとするが、びくともしない。 女はそれを意に介さず、チョークのようなもので、ゆっくり魔理沙の口の下に線を引いた。 「ゆっふふふっふ! くすぐったいよ! やめてね!」 多少歪んでいるが、見事な円形をしたそれにそって、メスでゆっくり魔理沙を裂いた。 「ゆ゛あ゛っ!?」 ざくり。 という歯切れのいい音と共に、鋭い痛みがゆっくり魔理沙を貫いた。その痛みは熱さを伴っており 徐々に激痛がゆっくり魔理沙の体に広がっていく。 「ゆ゛ぎゅぅっ! ゆ゛っう゛う゛うぅ゛ぅ~~~~っ!!?」 女は濁った悲鳴を聞いても、微塵も揺るがずに作業を続けた。 べろりとめくれた皮をそのままに、鉗子で穴を広げて固定する。 「やっ! や゛べろ゛ぉお゛お゛ぉぉお゛~~~!! ま゛り゛ざをはな゛ぜぇえ゛ぇっ!」 みちみちと単発的に弾けるような鋭い痛みと、じぃんじぃんと染み渡るような鈍い痛み。 ゆっくり魔理沙の血走った目からはだくだくと涙が流れている。口からは涎がとめどなく溢れているし、 体は切り裂かれたときから震えているばかりだ。 どおして? なんで魔理沙がこんなことをされているのっ!? これは何かの間違いだよ!! 魔理沙がこんなことをされるわけがないんだもん! そうだッ! これは夢だよ! ゆっくりできない夢に違いないんだよ!! 早く起きろ! 早く起きろ!! 早く起きろ!!! ゆっくりしないで目を覚ませぇっ! 「い゛や゛ぁあ゛ぁぁ!! あ゛り゛ずの゛あ゛がぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 必死に念じていたゆっくり魔理沙の身に、悲痛な声が届いた。 はっとしたゆっくり魔理沙は、周りにも自分と同じ状況のゆっくりがいることに気づいた。 自分以外にもこんなことをされている仲間がいるかと思うと、怒りが湧いてきた。 文句を言おうと口を開くが、 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」 という悲鳴しか上がらなかった。 自身に何かが刺し込まれる激痛。その痛みの場所に目をやると女が手を入れていた。 「い゛っだい゛、な゛に゛を゛じでる゛の゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛っ!?」 胎内の何かをつかまれ、引っ張られる感触。 うああ! やめろ! やめろぉ! やめろぉっ!! そこはっ! そこには愛しのまりさとの子供が……っ!! もうすぐ産まれる魔理沙の可愛い可愛い子供がいっ……!!! 中身がくちょくちょと乱される感触。大事なものがいなくなる喪失感。こすれる音と千切れる音。 目の前に引きずり出される、自分に良く似た形。 どこか柔らかさを感じさせるそれ。思わず守ってあげたくなるようなたたずまい。 拘束されたゆっくり魔理沙の意識が揺れる。 そう、それは── 「ゆ゛ぐう゛う゛ぅぅぅう゛う゛ぅぅっ!! ま゛り゛ざの゛あ゛がぢゃぁあ゛あ゛ぁあぁん゛!!!」 女は取り出した赤子を、無造作に横にある金属製のバットに置く。 自身の異常事態に気づいていないのか、赤子はゆぅゆぅと寝息をたてていた。それだけで女が 熟練の腕だと判断することが出来る。 「どおじでぞんなびどいごどずるのぉおおぉぉっ!? がえじでっ! まりざのごどもだよぉおぉぉっ!!!」 「うん。 どこも欠損はないわね。 じゃ、それは持って行って」 「わかりました。 それにしても、いつみても見事な手際ですね」 「そう? ま、切った数が違うからかもね」 女は赤子に異常部位がないことを確認すると、脇に控えていた男に渡した。 「ま゛っでえ゛ぇええぇぇっ!! ま゛り゛ざのあ゛がぢゃんがえ゛じでえ゛え゛え゛ぇぇっ!!!」 赤子はこの後、ナンバリングを施されて育児室へ入れられる。 親が育ったのと同じ、ゆっくり魔理沙だけのコミュニティで、発情期まで何不自由なくゆっくりと育つのだ。 残されたゆっくり魔理沙は、燃えるような眼差しで、女を射抜くように見据えていた。 「ゆ゛っぎゅう゛ぅう゛ぅう゛ぅぅっ!! ゆ゛るざない゛! ぜったい゛! ゆ゛るざないよ゛ぉっ!!!」 怨嗟に燃えるゆっくり魔理沙の慟哭。 だが、女は今までと同じように、黙してただ行動しただけだった。 スプーンでゆっくりと中身をかき出していく。 「ゆ゛ぐっ! ゆ゛ぐっ! ゆ゛ぐっ! ゆ゛ぐっ! ぶぎゅゆっ!!?」 少しずつ減っていく中身。 それに伴い、ゆっくり魔理沙の表情は憤怒から蕩けそうなものへと変貌していく。 さらに、その中からさまざまなものが無くなっていく。 ひび割れそうな意識と、砕けそうな記憶。溶けて流れてしまう感情。 痛い! 痛いよ!! すっごくゆっくりできない!! 魔理沙にこんな事するなんて、絶対に許さない! 絶対に! だよ! 人間なんて酷いことをする奴はゆっくりできなくしてやる!! どうしよう。 まりさとの子供がいなくなっちゃったよぉおお。 人間に持っていかれちゃったの。 すっごく寂しいよ、寒いの! まりさにはなんて言えば良いんだろう? どう説めいすればいいンだろう? せツめい? ……なにヲ? あれぇ? おっかしいな~。 さっきまでそこにミえてたまりさがすっごくとおいよ? あ、まって。 まってよ。 おいていカないで! マりさもいくよ! まりサといっしょにいくよ!! ユっくりしてイってね!!! やだヨ! まってね! ゆっくりまってね! そこでほほえんでるまりさはだぁれ? なにかとってもたいせつだったまりさなきがするよ? アれ? まりさってなにたいせつってどおゆうことよくわかんないや あいなくなっちゃったもっとゆっくりしていってね ……ゆくり? ゆっくり魔理沙は静かになった。 一見すると死んだように思えるが、女はしっかりと限界を見極めていた。 しっかり呼吸もしてるし、ゆるくではあるが震えてもいる。 女が掬い取った中身は、生き物でいう羊水に当たる部分と、感情、記憶を司る部位を少々。 生命活動には問題がない程度だ。 これらの餡子は処理されて、ゆっくり魔理沙の育児室へ餌として送られる。 「ふう」 それでもやはり集中力が必要なのだろう。疲れの色が見えている。 しかし女は手を休めなかった。次々と道具を取り出してテーブルの上に置く。 大小さまざまな歯車と、何本かの針のようなものが見える。 それらをひとつひとつ、ゆっくりと、かつ丁寧にゆっくり魔理沙の体内に配置していく。それらが かみ合うように配置するたびに、中身に引っかかるのが刺激になっているのか 「ゆ゛ふっ! ゆ゛ふっ! ゆ゛ふっ!」 と奇妙なうめき声が、ゆっくり魔理沙の口から涎と共に、断続的に漏れていた。 おおよそ15分後、全ての歯車を配置し終えると、次は文字盤を取り出した。 1から12までの数字が刻印されているそれをかぶせると、仕上げに時針、分針、秒針と繋げていき、 最後に特殊なコーティングを施した蓋をする。 これで「まりさ時計」の体裁が整った。 あとは調律室で時計としての心構えを叩き込めば完成だ。 「これは、なかなか凄いですね」 慧音はごくりと喉を鳴らした。10畳ほどの広さの部屋で、数多くのゆっくりたちが体を開かれ、 子を引きずり出されて、体内に異物を接続され、徐々に時計に仕立て上げられていく。 そのあまりの異様さに戦慄しているのか、利発な美貌はわずかに翳っていた。 「ああ、刺激が強すぎましたか?」 男が慧音や周りの子供たちを心配げに見渡した。 「この加工室には防音措置が施されていますが、人によってはあれらの表情にやられてしまうのですよ」 「いえ、私は大丈夫です」 慧音は気を取り直したように言った。 子供達は、皆一様に目をきらきらさせて、 「すっげー」 「時計ってああやってできてるんだァー」 「うふふ」 「うちの時計はありすなんだぜ!」 などと興奮を隠し切れずにいた。 「……ははは」 慧音の乾いた笑い声。子供達の無邪気な残酷さは、こんなとき大人の思惑をたやすく超えてしまう。 「ねー、おじさーん。 ここぱちゅりーとかいないよー」 「ほんとだー。 れみりゃもいなぁい。 なんでー?」 「こぉら。 どうしてですか?だろう」 「ははは。 かまいませんよ、子供は元気が良すぎるくらいでないとね」 そう言って、男は子供達の頭を軽く撫でる。 「ゆっくりぱちゅりーは虚弱ですからね、あのような大々的な加工をすると容易く死んでしまうのです」 「すると、ここではゆっくりぱちゅりーは扱っていないのですか?」 「あぁ、いえいえ。 そんなことはありませんよ。 ただ、今は研究の段階でしてね」 困ったように頭をかく男。 「今までとは違った形にしたいと言っているので、出回るのはまだ少し先になるでしょうねぇ」 「へ~、ざんねーん。 れみりゃはー?」 「ゆっくりれみりゃはこちらです」 (下)に続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2494.html
ゆっくりペットショップに関する法律が作られた ゆっくりをペットとして取り扱う場合、国へ申告する必要が出てきたのだ 飼い慣らせばペットになる反面、害獣としても名高いゆっくり 繁殖力が非常に高く景観を著しく損ねることがある 粗製濫造を防ぐために国から認可された店でしか販売できなくなった しかし、認可と言っても書類上の手続きと講習を受ける程度である そしてもう一つゆっくりにとって大きな法律が整備された その日はゆっくりめーりんがショーウィンドウに並んでいた 他にはゆっくりみのりこ、ゆっくりていなどと希少種が目白押しだ 現在、希少種などは存在しない なぜならばどの種もほぼ一通り揃ったからだ 今では店で普通にゆっくりちるのやゆっくりえーりんが買えてしまう 今日もゆっくりしずはを求める客がやってくる そんな日常に影を落とすものがあった 「ゆぅ~…」 ゆっくりれいむだ れいむは他のゆっくりから隔離されたスペースで飼育されている マジックミラーを使用し店内にいるゆっくり達からはれいむの姿がみえない しかし、れいむからは店内の様子が丸見えになっている 店内では客がゆっくりを物見している そしてゆっくり達はそれに答えそれぞれ精一杯のアピールを行う だが、れいむにはそんな機会すらなかった 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 必死に叫ぶも防音が施された水槽から音が漏れることはない それは隣の水槽のまりさも同じだった 二匹は産まれたときからこの水槽から出たことがない 与えられるのは最低限の食事のみ 家族との触れあいもない 同じくまりさの隣のありすもそうだ そうして、3匹が成体になると強制的に発情させられる れいむとまりさの間に合計30匹の赤ゆっくりが生まれた まりさ20個にれいむ10個である 店員はそれを数えると赤ゆっくりを取り上げる 「やべでええええ!!でいぶのあがぢゃんがえじでええええ!!!」 「ばりざのごどぼがえぜええええええ!!!」 必死に店員の手にしがみつくもふりほどかれて壁に激突する 「ゆべえぇえ!!??」 生まれて初めて感じる痛みにれいむは思わず餡子をはき出した まりさはというと 「ゆ~♪おそらをとんでるみたい~♪」 店員がまりさを掴みれいむとありすによく見えるように持ち上げた そして無言のまま、まりさを床にたたきつけた 「ゆびゃあああああああああ!!!」 「ばりざあああああ!!!ゆっぎじじだえええええ!!!」 「んほぉぉぉっぉ!?!?!?」 突然の自体にありすは発情し、れいむはただただ涙を流すばかり 理由が分からなかった どうしてゆっくりできないのか。いったい自分達が何をしたというのか この狭い水槽に閉じ込められ、その上赤ちゃんまで取られて どうして自分達は不幸なのか 結局、まりさは見せしめとして殺され、れいむも発情したありすに犯し殺された そのありすも殺され水槽には新しいれいむ、まりさ、ありすが補充された ある日のこと、店内のゆっくりていを購入した男性がやってきた 「ていを購入したんですが、どうも最近いたずらが過ぎて困るんですよ」 ゆっくりていはいたずらを好む しかし、それは悪意からではなく飼い主の気を引こうとしての行為 ていは寂しがりやなのだ 「うーん、直接体罰を加えるのが嫌でしたらこちらはいかがでしょうか?」 店員は店の奥から箱を取り出した そこには1個のまりさがポツンと存在していた 「躾にはちょうどいいですよ」 それを聞き男性はそれとゆっくりれいせんを購入した れいせんとていは相性がいいのでよくセットで飼う人が多い この男性も例に漏れずそのタイプだった 男性は家に帰るとさっそくれいせんとていを引き合わせた 「うさ?」 「ゆっくりしていくウサ!」 二匹はさっそく仲良く部屋を走り回った 一方、まりさは未だ箱の中 防音機能が施された箱のなかで叫び続けていた 「ゆっくりしていってね!まりさもゆっくりさせてね!」 まりさの叫びも虚しくれいせんとていは二匹でゆっくりしていた それからまりさが箱から出されたのは次の日だった ていが悪戯をして飼い主の気を引こうとしたのだ 「駄目じゃないかてい、そんなことをしたら」 「ていはしらないうさ!きっとれいせんうさ!」 「ウサー!?」 笑顔をうかべるていと驚愕の表情のれいせん 飼い主はやれやれと箱からまりさを取り出した 「ゆっくりしt―」 まりさが第一声を発するよりも早く飼い主はまりさの帽子を破り捨てた 「いたずらばっかりしてるとていにもお仕置きをしないといけなくなるぞ」 「うさ?!」 ゆっくりの間では帽子、あるいは飾りを無くすとゆっくりできないとされている だと言うのに目の前のまりさは呆気なくその大事な半身とも言える帽子を破り捨てられた ていにはそのようなものはない だからか、飼い主は続けてまりさの底部を定規で殴りつけた 「ゆべっ!ゆべっ!やべでっ!!べっ!」 それをれいせんとていは戦々恐々と眺めていた まるで他人事のように、しかし自分に降り掛かる事のように やがてまりさが餡子をはき出すと飼い主は箱にまりさを戻した 「いいか、悪い子はさっきのみたいになっちゃうんだよ?」 「ごめんなさいうさああー!!」 その日以来ていは悪戯をすることがなくなりれいせんとゆっくりとした時間を過ごしていた そしてまりさは用済みになった 「どぼじで…どぼじでごんなごどずるの…?」 捨てられる直前にまりさは男性に問うた 「ばりざもゆっぐじじだいよ!でいやべいぜんみたいにゆっぐじじだいよ!おなじゆっぐりだよぉぉぉ!!」 パァンと気持ちのいい音が響いた やかましいので男性が平手打ちをしたのだ 「いいか、一度だけ教えてやる。おまえはゆっくりじゃないんだ」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉ!!ばりざはゆっぐじだよおぉぉ!」 そのまままりさは生ゴミとして処理された 現代においてゆっくりの定義は改められた その結果、れいむ、まりさ、ありすの3種はゆっくりではない、と言う法律が出来た まりさは潜在的にゲス要素を含み、野良のゆっくりと番になると飼い主を餌やり係あるいは奴隷と見なす ありすは発情すると相手のゆっくりをすっきりで殺し、それが野良ゆっくり拡大の温床とも言える れいむは良いところが何もないからだ 仮に野生にいたとして、子どもが出来ると狩りにも出ず、番が死ぬとシングルマザーというのをやたらと強調する 寄生虫に成り下がる ドスまりさもまりさ種の亜種としてゆっくりとは認識されていない ただ身内に甘いだけのデカイやつとして真っ先に駆除された ぱちゅりー種、みょん種、ちぇん種はゆっくりである この3種のみで人工的に群を作ったところとても円滑に群が機能するようになった また、みょんとちぇんはそれぞれゆゆこ、らんが本能的に庇護対象として求めていることもあった 現在、非ゆっくり3種は食用、躾用としてのみ繁殖されている 先ほどの飼い主のようにゆっくりに直接体罰を下せない人間が非ゆっくりに体罰を加え それを見せしめとする形で躾を施す あるいは 「ふらん、れみりゃ、おやつだぞ」 「れみりゃだあああああ!!」 「うー、あまあまだどぉ♪」 「あまあまはふらんもたべるのー♪」 「もっぢょゆっぐじ…」 などとかつての捕食種の餌になる そうしてまたペットショップでは非ゆっくり3種が補充される もはやこの3種はペットではなくただの消耗品 今日も使い捨てられるためだけに産み落とされる by お題の人 非核三原則みたいな感じだ>非ゆっくり3種 このSSに感想をつける