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219 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 208の続き 「香水のいい香り…さすが黒森峰のお嬢様…… サンダースの白豚は香水付けても体臭が臭くて、救いようないですよね」 女生徒は囁き、私の髪に鼻を埋め、うなじに舌を這わせた。 「おっぱいも大きいし、お尻も肉付きがいいですね…ホント、美味しそうな身体…」 女生徒の手が私の乳房や尻に手を這わせる。 「………んっ」 唇を結び、声が漏れないように歯を食いしばる。 「はあ…う…ん、んううう」 女生徒は私の上に覆い被さり、その唇を奪った。 「…ん、んふ…」 「はぁ…ん、柔らかい…はあ…んう」 舌を口にねじ込み、その口内を蹂躙するようになめ回す女生徒。 その濃厚なディープキスから逃れる術はない。 エリカは犬の交尾にもう何も反応しなくなった。 女生徒は気にも止めず私の唇を蹂躙し続けた。 「う…ふ…あ…んう!ん、んんん!」 「ん…ちゅ…まほさんの唇…あまぁい…おっぱいも見たいです」 そして女生徒は私の制服を掻き分け、Yシャツの胸元を引き裂いた。 反動で白いブラジャーに包まれた、乳房が顕になる。 220 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 「やっぱり大きい~、どうしたらこんなに大きくなるんですか? 西住殿もおっぱい大きくて…遺伝ですかねぇ?」 「…………」 私は横を向いたまま何も答えなかった。 下手な反応はこの女生徒を喜ばせるだけだ。 「ふふ、いいですよ。その表情…調教する甲斐があります」 女生徒はブラジャーを引き千切った。その反動で乳房が弾みをつけ、 さらけ出される。 「あの豚のおっぱいは垂れてだらしなかったですが… まほさんは違いますねぇ…お椀型で形が崩れない…あはッ」 女性とは私の乳房を鷲掴み、その先端の突起にむしゃぶりついた。 「はぁ…んち…ぷはぁちゅ…ん」 「っ…ん…く!」 同性に、それもおぞましい肉の凶器をもった女に乳房を吸われている。 それを拒むこともできない己の無力さに私を唇を噛みしめ、 声を殺すことで耐えた。 「はん、んう…あは…すごいよ、私のチンポ も、もう我慢できない…はぁ、はあああ」 女生徒は私のスカートを捲り上げ、一気に下着を剥いだ。 「―――っ!」 「まほさんのマンコ…マンコ綺麗…きっと処女ですよね? 一度もチンポハメたことない処女マンコですよねぇ?」 まだ未開の地のようにぴっしりと閉じられた秘部。 「あれぇ……まほさんのオマンコ、少し濡れてますよ?感じちゃいました? あはははっ、それとも副長の交尾ショーみて、興奮しちゃったのかなぁ?」 股を開いたカエルのような屈辱な格好で、私は拳を握り、歯を食いしばった。 「はー…はっ…マンコ…まほさんの綺麗…アソコの毛も淡くて…」 女生徒は己の反り返ったペニスを握りしめ、腰を沈めた。 私の尻に手を這わせ、指を食い込ませた。 221 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 「くっ……」 身の毛もよだつような嫌悪感が背筋に走った。 本能が警告しているのだ。 いくら唇を噛みしめてもじわりと滲む涙。 「や、やわらかい…お尻…は、張りもいい…」 女生徒はもどかしく自身の制服をまくり上げ、 ブラジャーを跳ね上げ、乳房を露出させた。 「ああ、黒森峰の西住まほさんにチンポをぶちこむ日が来るなんて夢みたいです」 女生徒はペニスの先端を私の秘部にあてがった。 「いきますよ、まほさん…私のチンポ、とっても気持ち良くしてください」 女生徒は一気に腰を突き出した。 「ひっ…ぐううっ!!」 肉が引き裂かれるような痛みと共にドスンという衝撃が 下腹部を襲った。 「んおおおっ!まほさんの中、キ、キツイです!処女マンコ 締め付けられます!」 女生徒が喉を仰け反らせながら身を震わせた。 その反動で重力に引かれた乳房が左右に揺れる。 「き、きついい…ん、んんん、んおおおお……」 女生徒は私の上に折り重なり、腰を突き出す。 眉間に皺を寄せ、膣をこじ開けた。ずぶりと根元まで押し込んだ。 「ああっ締まる、締まるうう…ふっんう…まほさんのオマンコ んっんううっ…とってもいいですゥ」 「は……くうう……」 奧をペニスで抉られる一突き、一突きが重く、強引だった。 身体の中心から裂けるような痛みが脳を直撃する。 こんな形で、こんな無様に、こんな化け物に、 自分の純血は奪われたのかと思うと悔しくて堪らない。 「あれ、涙がどんどん溢れてきますよ?どうせなら、もっと泣き喚いてくださいよ ほら、ほら、ほらっ!」 パンパンパンと手拍子のような音が空間にこだます。 女生徒が荒々しく腰を繰り出したためだ。 鮮血が、染み出した潤滑液と共に床に飛び散った。 222 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 「くっ……ぐ…あっ…あう…」 その剣突にいくら唇を噛みしめようとも声は漏れる。 「はー…んくう…ああ…たまらない…たまんないよォ まほさんのマンコ最高!…んく…私のチンポが…チンポ締め殺されちゃいます! 西住流のオマンコって皆、名器なんですか?」 ほとんど叫びにちかい声を上げ、女生徒は尻を振り続ける。 「お、おっぱいもすごく柔らかいです、あっあっ乳首のコリコリ ま、まほさんも乳首勃起してます!」 女生徒は乳房を押し当てた。ぐにゅっと淫らに歪む乳房を 情欲に満ちた眼で堪能しているようだ。 「まほさん、まほさんっ、んちゅっはんん」 「や、やめっ…くっ!んぶっんんん!」 女生徒は私の顔を舐め回し、背中に手を回した 射精時に逃れないように密着する。 パンパンパンと女生徒の剣突が直線的な激しい動きに変わった。 「あ、あっ…ああっも、もう…で、出る…もう出る出ちゃいます!」 ふいに浮かぶ、妹の顔。幼い頃共に学び、切磋琢磨した妹の顔が浮かんだ。 (みほ……) 「んおお…ああっせーし、精子が…昇って昇ってチンポ、チンポ! ふふ、あっあっ大洗がゆ、優勝したら、あんっつ、次は西住殿ですから ま、まほさんでしっかり訓練しておかないとン」 「な…ぐっにィ!き、貴様…みほには手をだすな!」 「知りませんよ、そんな事、ど、んっどうせお人形になるんですし!」 「き、貴様ッ!みほ、みほに…あッぐッ」 私は女生徒に組み敷かれたまま、半狂乱になって暴れた。 髪を振り乱し、涙を飛び散らせながら動かない四肢を恨めしく思った。 「もっと、もっと暴れて、泣き喚いて下さい!ああっ種出る、種出る! 私、私ぃぃまほさんに種付けしちゃううう!」 剣突が最後に私の最奥に到達すると同時に女生徒の尻がピンと張り、 胸を突き出すように背を、喉をのけ反らせた。 ブバッブチュと埋め込んだ女生徒のペニスが最奥で爆発した。 ドロドロの白濁がペニスの鈴口を裂く勢いでぶちまけられた。、 「ん、んおおおおッ出ッ出てる!」 「んッ!ああッ!いやだ!いやだああ!みほッみほッ!みほォ!!」 許容範囲を超えた精子が逆流し、結合しているペニスの隙間をぬって床に垂れ落ちた。 射精絶頂の余韻に女生徒は全身を痙攣させ、私の身体にしがみつき叫んだ。 「いやっほォー!最高だぜぇー!」 「み…みほ…みほ…」 ようやく出し切ったのか、女生徒は萎えかけたペニスをがズルリと引き抜いた。 押し込まれていたモノがなくなった膣口からはドロっと精子が吐き出されていく。 「はぁ…はぁ…んん、はははッ、すごい格好…マンコから 私のチンポミルクを垂れ流して…ちゃんと写真に撮っておかないと…」 急速に薄れていく思考。希望。自分はもうダメなのだろう…… 「はぁはぁ最高でしたよ、まほさん……とっても気持ちよかったので 優しく調教してあげます。愛しい西住殿のお姉さんですから」 223 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 「ああ…たいちょ、隊長…」 暴れるエリカを抱きしめ、あの日を思い起こしていた私は 手の力を緩めた。錯乱するエリカも戦車に乗っている間だけは、 少しはマシになる。もっとも、些細なことで激昂し、怒鳴り散らす 気性の荒さに拍車がかかり、乗員の不評をかっているが。 「エリカ…落ち着いたか?」 「隊長の匂い…いい匂いがする」 戦車に対する彼女の思いがそれだけ深いのだろう。 壊れたエリカ。それは私も例外ではない。この身にありとあらゆる 快楽を教え込まれ、薬品を投与された私は、もうあの女生徒には 逆らえない。公の場では何とか自我を保てるが、それも限界がある。 ましてや、こんな暗い部屋で二人きりになるともう止まらない。 身体が火照り、疼き出す。膣口がゆるみ、受け入れる準備を始める。 「たいちょ…大好きです…私、隊長がすきです…」 エリカは寝間着をもどかしく脱ぎ捨てると、ベッドに私を押しつけた。 その力は弱く、大した物ではない。あ……そ、そろそろ時間が切れる。 私が、私でなくなる。 「エリカ……私を許してくれ」 「隊長…?」 覆い被さってくるエリカを優しく抱きしめた。 ―――もうダメだ――― 「エリカ…ここを舐めてあげる」 軽く膣口に触れるとエリカはくすくすと笑った。 「あっ、くすぐったいです…隊長…あッ…ふっ」 「エリカ……私のお願いを聞いてくれたらもっと気持ちよくしてあげるわ」 開発し尽くされた膣口にトロリとしみ出る愛液を感じながら私はエリカに囁いた。 END 224 :名無しさん@ピンキー:2013/08/26(月) NY AN NY.AN ID THJ/ZW08 おまけ 「あッああッ!あくゥ!!」 「んッ…お、んおッ…で、出る!」 豪華な執務室の机に手を突き、オレンジペコがわなないた。 ピクッピクッと身体を震わせ、花びらのような唇から甘い声を漏らす。 「これで全員ですね……レズ娘って割と開発されてますから緩くて助かりますよ」 オレンジペコからペニスを引き抜いた優花里は、床に倒れ伏すダージリンに 向かって言った。 「はぁ…はぁ…こ、こんな事をしてただで済むと思わないことね」 ストッキングを裂かれ、髪もほどけたダージリンが息も絶え絶えに言った。 「ケツひん剥かれてザーメン垂らしながら言われても説得力ないですよ。 パイパンのダージリンさん。締まりはこの女が一番よかったですけど」 「くッ………」 「英国淑女か何か知りませんけど…この動画が流されたら…変態レズ娘3人衆として 有名になれますよ?もっとも、もう戦車道には参戦不可になりますけど」 「くっ―――」 「知ってますか?貴女と初めてお逢いした時、私はそのまま滅茶苦茶に犯したい 衝動にかられました……抑えるのに必死だったんですよ?それでどうしょうもなかった私は 一晩中、貴女の動画を見ながらこのチンポでオナニーしていたんです」 「……な…何ですって…」 優花里の言葉にダージリンは身震いした。確かに、確かに…記憶はある。 あの戦車戦の後、こちらを向く彼女の眼に違和感を感じた。 それがまさか、自身の姿に欲情していたなんて――――――。 優花里の言葉はまだ続く。 「ん…あん…それと朝食にいつもヨーグルトを食べていますよね?」 「―――それが何か?」 ダージリンの眼が優花里を睨みつける。 「あはっ、ダージリンさんの、その顔凛々しくて、わ、私…あっ」 優花里はダージリンの鼻先にペニスを突き出した。 「くっ、汚らわしいモノを近づけないで!」 「ああっ、そんなチンポに息掛け―――ふ、ふン」 目を閉じ、優花里がダージリンの顔に擦りつけた瞬間、ペニスからドロドロの精液が飛び散った。 ダージリンの顔に優花里の白濁液がぶちまけられる。 優花里は荒い息をつきながら言った。 「厨房に忍び込んで、朝食のヨーグルトにコレを混ぜてました、三回も射精してたんですよ そうとも知らずに美味しそうに召し上がってましたよね。あははは」 「―――ッ!!」 ダージリンは目尻に涙を溜め、優花里を睨み続ける。 「さぁ、またその緩いマンコにハメであげますよ」 「や、やめて…来ないで…来ないで!」 END
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梓「……ムギ先輩、黙ってやってください。事務的でいいんです。余計な感情は必要ありません」 和(ぷっ。あからさまに機嫌が悪くなって……。こっちも唯の事がよっぽど好きなのね) 紬「……」 唯「ひゃっ!ち、乳首いやぁ……」 梓(あ……濡れてきてる) 紬「……はむっ」 唯「!?」ビクッ 紬「んっ……」チュッ 唯「す、吸わないでぇ……ひ、あっ///」 紬「ん……ぷは」 唯「はっ……はあっ……」 紬(唯ちゃん可愛い……)ボソッ 唯「ううっ……///」 和(私もキスしたいけど……入れる雰囲気じゃない……) 梓「もういいです。十分濡れてますから。ムギ先輩は唯先輩を押さえててください」 紬「……」 梓「全く、余計なことはしなくていいんですよ……」ブツブツ 梓「さあ唯先輩、今度はこっちの番ですからね。覚悟してください」 和「あ……バンドのソレ。ソレも濡らしたほうがよくないかしら?」 梓「……濡らそうにも、これがヌルヌルにできるほど唯先輩の濡れてないですよ」 紬「……」 梓「まぁ愛撫が下手だったんですかね。私がやってれば話は別でしたが……。どうしましょう」キョロキョロ 和「……」 梓「あれは……?」 唯「!」 紬「ボトルに何か透明な物が入ってるけど……水かしら」 和「『ローション』?なにこれ」 唯「う、それは……///」 梓「唯先輩、これ何ですか?」 唯「その……トロっとしたやつ……」 和「はぁ?何に使うの?」 梓「正直に言ってくださいね?嘘ついたらお尻に挿れますよ」 唯「マッサージとかに使うもの……」 和「マッサージ?あなたそんなのできないでしょ?」 唯「う……」 紬「あら?何か転がってる……」ヒョイ 唯「あっそれはダメ!見ないで!」 紬「わぁ……ぷにぷにしてる。ゴム……?」 梓「んんー?」ジロジロ 梓「これ……もしかして、オナホールってやつ……?」 唯「!」ギクッ 紬「オナホール?」 梓「それ、このペニスバンド買いに行った時に見ました!えっちなおもちゃです!」 和「筒の形をしてるわね……。でもこんなの何に?」 唯「あ、あうぅ」 梓「男の人のアレを入れて動かすものです」 和「は?」 梓「私は男じゃないので本当の事はわかりませんが……。男の人が気持ちよく感じるおもちゃらしいです」 紬「……///」 和「うわ……唯、こんなの使ってたの?」 唯「……」 梓「完全に変態ですね。こんな物使ってまでオナニーしたいなんて、猿です」 紬「一緒に置いてあったってことは、セットで使うものなのかしら?」 和「たぶんそうね。このローションってやつで濡らして入れるってことじゃない?」 梓「じゃあそのローションでバンドのコレを濡らしましょうか」トロッ 和「……」 梓「……唯先輩、自分のアレにこんな物塗りたくってしてたんですね。ちょっと引きますよ」 梓「そこまでしてオナニーしたかったんですか?情けなくないんですか?私には理解できません」 唯「……」 梓「じゃ、挿れますね。長引きましたが今度こそ挿れます」ピトッ 唯「!」 紬「大丈夫……。ちょっと痛いけど、今の唯ちゃんなら我慢できるから」 和「あら?唯は仰向けでいいの?」 梓「いいですっ。こっちの方が体押さえやすいですし……」ググググ 唯「うっ……!」 梓「暴れちゃだめですよっ……?くっ」グイグイ 唯「い……痛っ……」 梓「はあっ、ふっ……!」グググ 唯「……うぐ!」 梓「!」 唯「痛い!痛い痛い痛い!」バタバタ 梓「ちょっ……腕っ!押さえてください!」 和「ちょっとは我慢しなさい……!もうほとんどお仕置きになってないんだから……!」 唯「いやああああ!痛い!ひぃぃぃ!」 梓「ムギ先輩っ!後ろ!私の後ろに回って唯先輩の足を押さえてっ!」 紬「!」 梓「早くしてください!」 紬「あ……う、うんっ」ガシッ 梓「こ、これでっ……動けませんねっ」グググ 唯「いいいい……」 梓「さあ、覚悟してください?一気に、行きますよっ」ググッ 梓「入ってきましたっ……」 唯「あああああ!」ジタバタ 梓「もう少しっ……!」 ズッ… 唯「あ……」 梓「や、やっと……入りましたね」 唯「……」 梓「これで唯先輩は……処女じゃなくなりましたね」 唯(処女じゃない……) 梓「唯先輩の初めては、ベニスパンドです」 唯(私の初めては……) 梓「この気持ち悪い、悪趣味な道具です」 唯(ペニス……バンド) 梓「唯先輩がどんな形で初めてを経験したかったのかはわかりませんが……」 梓「唯先輩の初めてはこの不気味な道具。それは一生変わりません」 唯(……) 和(うわ……かなり責めるわね) 梓「唯先輩は恋をする度思い出します。えっちする度に思い出します」 梓「大切な初めてを、こんな形で……。こんな道具で失ったことを」 梓「一生忘れることはできません」 唯「う……」グスッ 紬「!」 唯「ひっ……ひっく……うっ……」ポロポロ 梓「これは罰ですよ。唯先輩が今までしてきたことの報いを受けたんです」 唯「うぅぅー……」ポロポロ 梓「……」ズリュ 唯「痛っ!」 梓「ふっ、ふっ……」 唯「痛いっ!あずにゃん、痛いよ!」 梓「はっ……はっ」ズッ ズッ 唯「待って、待って!痛い、本当に痛いんだよぉ!」ポロポロ 梓「……」 梓『子供じゃないんだから……我慢してくださいよ』 唯「……!」 梓「そう、言いましたよねっ……?」ズチュッ 唯「うっ……うっ」 梓「私にそう言って……無理やり、動きましたよねっ?」 唯「あぐ……うっ、うっ……」ギシギシ 和「ちょ、ちょっと……。もう少し手加減してあげたら?」 梓「何を……言ってるんですかっ!」ズンッ 唯「うぎゃっ!」 梓「これは、お仕置き……ですよっ!?」ズンッ 唯「あぐっ……!」ギシッ 梓「このくらい、やらないと、意味ないですっ……!」ズチュッ 唯(あ、あそこが痛い……。血出てる……絶対出てるよ……) 唯(痛いよぉ……痛い……。あそこ、ぐちゃぐちゃになっちゃうよ……) 唯「ひっ……ひっ」ポロポロ 紬「あ……もういい……」 梓「え……?」 和「も、もういいわ……。十分だから……いいでしょ?」 梓「はあっ……はあっ……」 和(この子、さっきからちょっと変だと思ってたけど……。もしかして、サドってやつ?) 梓「はっ……はあっ……」ヌポッ 唯「……」 紬「ああ……」ポロポロ 和(唯、ぐったりして……これはさすがに……) 梓「……」フラッ 紬「え……?」 梓「ムギ先輩……貰います」ガサガサ 梓「これ……」 和「その液……何?」 紬「あれは……梓ちゃんに頼まれて用意し」 梓「黙っててください。言ったら意味ないです……」 和「え?何?何なの?」 梓「精液ですよ……」 和「は……?」 唯(精……液……?) 梓「これ……入れます」 紬「!?」 和「ちょっ……何言ってるの!?」 梓「唯先輩……私の時……避妊してくれなかった」 梓「先輩の時も……」 和「え……」 梓「ゴム……勝手に切りました」 和「あ……それは」 梓「ムギ先輩の時も」 梓「こっそり外して……中にだしました」 紬「……」 梓「だから……同じ事します。どれだけ怖いか……知ってもらいます」 和「ちょっと!いいわよそんな事しなくて!」ガシッ 梓「ダメです……」 紬「……」 和「やめなさいって!」グイグイ 梓「聞いて……」 梓「……は……の……す」ボソッ 和「……え?」 梓「だから……いい」 和「え……?」チラッ 紬「……」コクリ 和「……」 紬「梓ちゃん……でもそれは……心が」 梓「大丈夫です……ちゃんと言います」 唯(……) 唯(みんな……何を騒いでるんだろ……) グイッ 唯(あ……?) 28
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/一本の白き道 とある右手の番外編(パラレルワールドストーリー) 『チーン』 学生寮のオンボロエレベーターが7階に着いたことを示す音を鳴らし、扉がゴトゴトと音を立てながら開く。 「ホント、メンテしてるのかよ……」 上条さん、毒突いてますなぁ……。 「じゃあ、オレが飯の支度するから、美琴は部屋の片付けをしてくれな」 「う……うん……」 まだちょっと辿々しい美琴さん。 緊張してます。 そりゃそうですよね。ココに入るのは初めてなんですから……。 「あ……アレ?」 「どうしたの?」 「カギが……開かない……」 「えっ!?」 「なんで……?そんなバカな……?」 「どうして?」 「オレだって分かんねぇよ……朝はちゃんと……ダメだ……」 「どうする?」 「管理人のオッサンに言って……アレ?」 「どうしたの?と、当麻……?」 「空いてる?」 「ヘッ!?」 「カギが開いてる……?」 「えっ!?」 「なっ、なんだ!?中からチェーンが……?一体どうなってるんだ?」 「とうま?帰って来たの?」 「「え゛……?」」 「ちょっと待ってなんだよ。……お帰り、とうま……って、……なんで短髪まで居るの?」 「いっ、インデックス?……おっ、オマエ……いつコッチに戻って来たんだよ!?」 「何言ってるの?とうま。私はずっとここに居るんだよ?」 「ハァ?……何言ってんだよ。この前の戦争で、フィアンマに首輪の遠隔操作霊装を使われて、身体に負担がかかり過ぎたからって、イギリスで療養してたじゃねぇかよ?」 「戦争?フィアンマ?首輪?」 「まぁ、別に帰って来たんならそれでも良いけどさ、帰って来るなら帰って来るで、ちゃんと連絡入れろよな」 「何を訳の分からないことを言ってるのかな……とうまは?(ガチガチ……)」 「そりゃ、コッチのセリフだ……あ、美琴。入れよ」 「……」 「第一、なんで短髪と一緒なの!?」 「あのなぁ……この前、イギリスに連絡入れたろう。オレは美琴と付き合うことにしたって……。オマエも納得してくれたじゃねぇか……」 「だ~か~ら~、私はずっと、ここに居るって言ってるんだよ~~~ッ(ガブッ!!!)」 「ぎぃいゃぁぁぁああああああ……久々の噛み付き……これは……懐かしい痛み……じゃなくって……不幸だァ~~~!!!!!」 「……な、何よ……これ……」 「ヘッ!?……あ、美琴……」 『ガジガジガジガジ』 「一体……何なのよッ!?」 「えっ!?……痛ぇっ、はっ。離せよッ。インデックスっ……」 『ガジガジガジガジ』 「さっきまで……あんなに優しくって……笑いかけてくれてたのに……何なのよっ!?コレはっ!!!!」 「「ヘッ!?」」 「一体何がしたいのよっ……アンタはっ!?」 「美琴……?」 「さっきまであんなに優しくって、見たことのない笑顔で笑いかけてくれて……人に一杯期待させといて……。それで何ッ!?コレは一体何なのよっ!?」 「短髪?」 「アンタ、一体何様のつもりなのよっ!?この部屋に居候させて貰ってるみたいだけど……何なのよ、この散らかりようはっ!?」 「うっ……」 「少しくらい片付けたらどうなのよっ!?一緒に住んでるんでしょ?部屋を片付けるとか、掃除するとか、洗濯物を片付けるとか、それくらい出来るでしょうがッ!?」 「うぐッ……」 「どうせ全部やって貰ってるんでしょ?それくらい見たら分かるわよ。全部コイツに依存して、甘えて……それで……それで……恋人って言えると思ってる訳!?」 「あ……あの、……美琴……」 「アンタは黙ってて!!!!!」 「はっ……はヒッ……!?」 「アンタには別に言いたい事があるんだからっ!!!!!」 「ヘッ!?」 「その上、自分の思い通りにならないからって、コイツに噛み付いて!!!アンタ、シスターなんでしょっ!?シスターがそんなコトしててイイ訳!?」 「ううっ……と、とうま……」 「み、美琴……落ち着け……落ち着けよ……なっ……」 「アンタもアンタよっ!!!どうして何にも言わないのよっ!?」 「あ……う……い、イヤ……それは……」 「ただ甘やかしてるだけじゃないっ!?恋人ごっこしてるだけじゃない!!それで一緒に住んでるところを私に見せつけるってどう言うつもりよっ!?」 「なっ……何を言ってるんだよ?」 「何って、今……ココで……アンタとこの銀髪シスターがイチャついてたじゃないっ!?」 「お……オマエには……アレがイチャついてるように見えるのかっ!?」 「だってそうじゃない!!!あんな風に普通に会話して、普通に噛み付かれて……それを受け入れて……今だって、その子を庇ってるじゃないっ!!!」 「別にそう言う訳じゃないよ……」 「さっきまで、あんなに優しかったのに……」 「えっ!?」 「あんなに優しくって、一杯笑いかけてくれて……。今までの毎日がウソのようで……。思わず期待しちゃったわよ……。アンタと一緒に過ごせたら……って……。なのに……なのに……」 「おっ、オイ……美琴ッ」 「何よ……コレは……何なのよっ!?……こんな、何にも出来ない……銀髪シスターとの恋人ごっこを見せつけて……、こんな手の込んだことして……、最初っから……私のことがキライなら……キライならキライだって言えばイイじゃないっ!!!!!」 「待てッ!!美琴ッ!!!!!」 「とうまっ!!待って!!!」 「オマエはここに居ろっ!!ドコにも勝手に行くんじゃねぇぞっ!!!」 「えっ!?」 「オレは美琴を連れ戻してくる。それまでに勝手にどっか行ってやがったら……オマエといえど、ぶっ飛ばすからなっ!!!!!」 「ヒッ……」 「イイなっ!!分かったなっ!!!!!」 「う……うん……」 インデックスさんの返事を聞いた途端、上条さんは美琴さんを追ってダッシュしました。 何か……ヤバイ展開だなぁ……。 困ったなぁ……。 (エレベーターは……まだ1階までは降りてない) (先回りするには……コレしかない……か) 「せいっ!!!」 わ……わ……上条さん、無茶しちゃダメですって。 樹に飛び移って、下に降りるなんて……。 「クッ……よっと……」 え……ぅ、上手い……。 な……何で……? 「っと……ハッ……よしっ!!!!!」 『ダンッ!!!』 ど、どうして……こんなことが……? 「ヘッ……、夢の中の勇者様の修行ってのも、結構役に立つもんだな……」 エエッ!?そ、そんなの……アリですかっ!? 「美琴……居たッ!!……待てよっ!!!美琴ッ!!!!!」 「こ、来ないでよっ!!!……私のことがキライだから、あんなことしたんでしょっ!?」 「何言ってんだよっ!!オマエのことをキライになる訳なんかねぇじゃねぇかっ!!!!!」 「えっ!?」 「ずっと一緒に居るって誓ったじゃねぇか!?一緒に歩いてくって誓ったじゃねぇかよ!?」 「……知らない……」 「何言ってんだよっ!?アレを忘れたって言うのか!?」 「……私……知らない……」 「オレが、オマエの電撃を受け止め損ねて……病院で、オマエがスッゴい素直になってくれて……だから、オレはオマエに『好きだ』って言って……オマエもオレのこと『好きだ』って言ってくれたじゃねぇかよっ!?……アレを……アレを忘れたって言うのかっ!!!!!!」 「し、知らない……私、……そんなこと……知らないッ!!!!!」 「……何だって……?」 「ホント……ホントに知らないの……」 「ば……バカな……そ、そんなバカなっ!?」 「アンタと私は……この数ヶ月……ケンカしかしていない……。出会ったら……『勝負よ』って私が言って……その後は……ビリビリ追いかけっこか……ケンカするか……。そんなことしか……していない……」 「な……何だよ……それ……?」 「なのに……今日のアンタは……、あのメールはまるで、恋人に送ってくるような優しいメールで……。会ったら、優しくって……温かくって……楽しくって……私……私……あんなに嬉しいの……知らない……」 「どうなってんだよ……一体……」 「今日のアンタは、いつものアンタとはまるで別人……。全然違う人みたいだった。でも、それでも……最後は……あのシスターと……」 「あっ……アレは違うッ!!!!!」 「えっ!?」 「オレの部屋にインデックスは居ない。居ないはずだった。確かに以前は一緒に住んでたこともあった。だけどそれは、恋人とかそんな関係じゃなくって……ほとんど家族みたいな関係で……」 「……ウソ……」 「ウソじゃねぇよっ!!!……オマエも見たろう、あの部屋の中を。アレが一緒に歩いて行こうって決めた恋人同士の部屋かよっ!?」 「……あ……」 「アイツは、インデックスはオレにとっちゃ、妹って言うか……娘みたいな存在なんだ。家族みたいなモンだったんだよ」 「えっ……だった?」 「そうだよっ!!!分かってないようだから言うけどさ……今のオレにとっては、オマエと一緒に居ること以上に大事なことなんて無いんだよっ!!!!!」 「……えっ……//////////」 「オマエと……御坂美琴と一緒に歩む。御坂美琴とその周りの世界を御坂美琴と一緒に守る。そして二人で幸せになる。オレは、オレたちはそう誓ったんだよ」 「……そんなこと……(は……恥ずかしい……でも、スッゴい嬉しい……)」 「でも……何で……あの誓いを忘れるなんて……美琴が、あの誓いを忘れるなんて……絶対にあり得ない……」 「……当麻……」 「一体……何が起こってるっていうんだ?」 「ご、ゴメンナサイ……私……私……」 「美琴は悪くないよ……でも……ホントにあの誓いを覚えてないのか?」 「うん……知らない……というより、そんな風に出会ってないの……」 「そ、そんな……じゃあ……一体……ココは……」 どうしよう……どうしよう……どうしよう……どうしよう…… 「ん……アレ?」 「どうしたの?」 「右手がさ……何か……震えてるんだよ……?」 「えっ!?……ホントだ……」 どうしよう……どうしよう……どうしよう……どうしよう…… ヤバい……マズい……ヤバい……マズい…… 「……まさか……」 「どうかしたの?」 「ん?……ああ、まあな……ちょっと心当たりがあってさ……」 ギクッ!!! 「美琴……頼みがあるんだけど……」 「えっ!?……何?」 「超電磁砲(レールガン)を2~3発……この右手にぶち込んでくれないか……それも、とびきり出力(パワー)のあるヤツで……」 ギクッ!!!ギクッ!!! 「エエッ!?何言ってるのよっ……そんなことしたらッ……」 「オレにじゃないよ……この『右手』にぶち込んでくれって言ってるんだよ」 ギクッ!!!ギクッ!!!ギクッ!!! 「それなら……でも……幻想殺し(イマジンブレーカー)がはたらいて……」 「その幻想殺し(イマジンブレーカー)にお仕置きしたいんだよ……多分、今回の事件の張本人だからな……」 ドキィッ!!!!!!!! 「幻想殺し(イマジンブレーカー)が張本人?……何それ?」 「説明は後でするからさ……とにかくやってくれよ」 「イイけど……右手の震えが……すごいよ……ほら」 「……やっぱりな……」 うわぁぁぁぁああああああ……バレた……バレちゃった……どうしよ……どうしよ……どうしよう……。 「……オイ、右手……」 ドキィッ!!!! 「テメエ……何しやがった……オレを何に巻き込ンだンだァ!?」 上条さん、アクセラさんが入ってる……一方通行さんが入ってるぅ~~~~。ガクガク(((( ;゚Д゚)))ブルブル 「今出て来たら許してやってもイイ……だがよ……隠し通そうってンなら、コッチにも考えがあるンだよなァ……」 ヒッ……ひぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!! 「美琴にさ、至近距離からレールガン2~3発ぶっ放して貰っちゃおうかなァ……」 イッ……イヤぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!! 「それとも……雷雲でも呼び出して貰おうか?」 ダラダラダラダラダラダラダラダラ…… 「当麻……右手……汗が……」 「オイッ!!いつまでも隠せると思ったら大間違いだぞっ!!!!!オマエが今回の犯人だってのはネタが割れてんだよっ!!!!!!!」 『ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!!ゴメンナサイ!!!!』 「エエッ!?……み、右手が……喋ってるぅ~!?」 「やっと出て来やがったな……コノ野郎……」 『ヒェェェエエ……。お、お願いですから……お願いですから……レールガンの連発だけは……それだけは勘弁して下さいィィ~~~~』 「ンじゃあ、洗い浚い……全部吐くってんだな……」 『はっ……ハイッ!!……全部お話しさせて戴きますんで……どうか……どうか……』 「分かった……だが……ちょっとでも変なウソでごまかそうとしたら……」 『分かってます……分かってますから……ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!!ゴメンナサイ~!!!!……』 ああ……とうとうバレちゃったよォ~……。 許して貰えるかなぁ……。 困ったなぁ……。 ああ……不幸だ……。 『……で、かくかくしかじか……という訳でして……』 「信じられない……幻想殺し(イマジンブレーカー)が喋るなんて……」 「そこかよ……突っ込むところが違うだろ?」 「えっ?……ああ、そうね……エヘッ……」 「『エヘッ』じゃねぇだろ……何か……美琴のイメージが……」 「私も聞きたいことがあるんだよ?」 『ハイ、インデックスさん……何でしょう?』 「幻想殺し(イマジンブレーカー)は一体どの魔術に属するのかな?」 『申し訳ないんですが……魔術には属しません。というより、魔術と一緒にされるのは心外です』 「えっ!?」 『魔術は本来、神の理から外れた力です。私は『神様の力の一部』ですから、根本的に違います。一緒にしないで戴きたいです』 「魔術が神様の理から外れてる?……そんなコトはあり得ないんだよっ!!!」 『そう思っているのはあなた方魔術師だけです。我々から見たら、とんでもない思い違いなのですよ。多分、どれだけ言っても理解はされないでしょうけれど……』 「だって、魔術は神様の力を使っているんだよ?それが神様の理から外れてる訳がないんだよっ!!!」 『あなた方魔術師がその理を自分たちの都合の良いように歪めて……ですよね。自分たちの都合で神様の理を歪めている。それが神様の理から外れていないとどうして言えるのですか?』 「ううっ……」 「じゃあさ、どうして魔術が存在できるわけ?」 『そんなの簡単ですよ、美琴さん』 「えっ!?」 『それが神様の懐の深さ、慈愛の大きさの現れなのです。それに神様の理から外れているのは、別に魔術だけに限ったことではありません。他にも沢山あるんですよ。それらを全て除外してしまったら……この世は存在出来なくなってしまいます』 「「……へェ……」」 「何となく……」 「分かったような……分からないような……」 『宗教的な話になってしまいますが……神の子は、何と説かれたのですか?』 「「「えっ!?」」」 「『神の子』って……イエス・キリストのコトよね?」 「だろうな……この場合……」 「『神の子』が説いたこと……」 『『汝の敵を愛せよ』ですよね』 「「「あっ……」」」 『汝の敵を愛するのに、魔術が必要ですか?相手を傷つけるだけの魔術が必要なのですか?』 「だけど、魔術は神の奇跡を……」 『だから、それを歪めていると言っているのです』 「何か……スゲえこと聞いた気がする……」 「そうよね……」 「うう……」 「でもさ、それと今回のこととは……」 『ギクッ!!!』 「別だよねェ~……」 『ギクッ!!!ギクッ!!!』 インデックスさんが来た時は『しめたッ』と思ったんだけどなぁ……。 「そういうコトだな」 『(ふ、不幸だ……)』 「「「オマエが言うなっ!!!」」」 『(す、スミマセ~ン……)』 「……つまり、この世界は並行世界(パラレルワールド)で、オレにとってはココは別世界って訳か……」 『そうなります……ハイ』 「ココでは、第3次世界大戦も起こっていない。イギリスのクーデターもない。だからオレが学園都市から姿を消した訳でもない……」 「うん……そう……」 「インデックスや、妹達(シスターズ)の事件は起こってるらしいけど……『神の右席』の事件そのものが起こっていない……ということか……」 『多分……この世界の上条さんは、アナタよりもまだ成長していないのでしょうね』 「えっ!?……どういうコトだよ?」 『神様は超えられない試練をお与えになることはありません。今のこの世界の上条さんでは、『神の右席』や『第3次世界大戦』を超えられないと判断されているのだと思います』 「だから、そう言った事件は起きない……ってコトなのか?」 『ハイ、そうなります……』 「たった一人のために、世界の出来事が変わっちゃうなんて……」 『でも、それが世界の成り立ちでもあるんですよ。だから、この世界に必要ない人なんて存在しないんです。皆さんがどう思われるかは別ですけど……』 「「「へェ……」」」 「だったら、今回のことも『神様が与えた試練』ってコトになるのかよ?」 『コトを起こしたのは私たちですけど……、神様がそれを容認なさっているということは……そういうコトになります』 「うーん……」 『ただ、神様が容認なさったということは……アナタなら超えられる試練だと判断されたということになります』 「……へェ……そういう風に考えればいいのか?」 『そうですね。そう考えた方がイイというか……、そう考えることが大事だと思います』 「なるほどなァ……」 「……そうだよね……」 「えっ……美琴……じゃなくって……御坂……だよな……」 「えっ?……ううっ……」 「そんなに寂しそうな顔するなよ……でも、やっぱりオマエはオレにとっちゃ『美琴』じゃないんだよな……」 「ううっ……グスッ……」 「泣くなよ……オイ、右手……どうすんだよ?」 『私に言われましても……』 「……グスッ……ご、ゴメンね……。でも……それだけアナタとの出会いが素晴らしかったんだ……私にとっては……」 「えっ!?」 「それに……コレは私にとっても『試練』なんだよね?」 『ハイ、そうなりますね』 「だったら、私もこの『試練』を超えられるようにならなきゃイケないって事よね?」 『そういうコトですね』 「うん、分かった……」 「……御坂……」 「それに……スゴく素晴らしい想い出を貰えたんだもん……。自分が何をしたかったを教えて貰えた。自分が何を忘れていたかを思い出させて貰えた。大切な『願い』を思い出せた。だったら……それに向かって歩んでいくことが大事……ってコトだよね」 『その通りです』 「私は、この世界の上条当麻と一緒に歩めるようにならなきゃいけないって事なんだ……。コレはそういう事に気付くための『試練』なんだな……」 『美琴さん、多分それが正解だと思いますよ。……ただ、それだけじゃない……とも思います』 「えっ!?……それだけじゃない?」 『アナタだけじゃないってコトですよ。この世界の上条さんにとっても同じく『試練』な訳ですからね』 「そういや、コッチの世界のオレって……ドコに行ってるんだ?」 『もちろん……上条さんが元居た世界ですが……』 「えっ!?……あ……そ、そうか……」 「あの……上条さん……」 「何か……変な感じがするけど……オレのことだよな?」 「ぅ、うん……私も変な感じがするけど……」 「ハハハ……で、何だ?」 「アナタの世界にいるアナタの世界の私のこと、心配じゃないの?」 「そりゃあ、心配だけど……多分、大丈夫だと思う……アイツなら『美琴』なら気が付いてると思うよ」 「何でッ!?……何でそんな風に信じられるの?どうやったらそんな絆が結べるのっ!?」 「一緒に歩むって決めたからな。一緒に幸せになるって誓ったから」 「あ……」 「信じてるって言うと、軽いかも知れないけど……。でもそう、やっぱり信じられるんだよな……大丈夫だって……オレが大丈夫だったようにさ」 「そ、そんな……でも……スゴい……スゴいな……私も……そんな風になりたい……」 「なれるよ。オレがなれたんだからさ」 「そんな……そんなの……無理だよ……」 「今のオレがずっと前から居た訳じゃない。今のオレは『美琴』と一緒に歩いてきたから、そのお陰で成長出来てるんだよ」 「えっ!?」 「その一緒に歩いてきた経験がなかったら、今のオレは無かったんだ。今のオレは居ないんだよな。だからこそ、一緒に歩いてきたからこそ、信じられるんだ」 「一緒に歩いたからこそ……信じられる……」 「御坂美琴に相応しい男になる。って決めたからな。だから、そうなれるようにオレはオレが出来ることをやってるだけだ」 「簡単に言うけど……そんなに簡単に言うけど……」 「やる前に悩んでたって、どうにもならないぜ」 「えっ!?」 「やらなきゃ分からないことがあるんだよ。前に進まなきゃ分からないことがあるんだ」 「……」 「超えたヤツには分かるんだけどな。超えられないヤツには絶対に分からないんだ。超えないと分からないことがあるってコトはさ」 「超えないと……分からない?」 「ああ、そして超えられないヤツに限って、そう言うと『イジメ』だとか、『出来たから言える』とか言うんだよ。でも、ホントは違うんだよな」 「違うって?」 「本当は誰にでも超えられるのさ。そして、後は『やる』か、『やらない』かのどちらかを選択するだけなんだけどな。大体が『やらない』を選んで、その言い訳を並べ立てるのさ」 「でも……超えられるかどうかなんて……」 「さっき、右手が言ったはずだぜ。『神様は超えられない試練を与えられることはない』ってな」 「あっ!!!」 「だから、超えられるんだよ。後は『やる』か『やらない』かだけだ。そのどちらを選ぶかは、全部自分次第なんだよ」 「あ……そうか……」 「目の前にハードルがあったら飛び越えないと気が済まない誰かさんが、何でこんなことに尻込みしているのかは知らないけどな……レベル5になった経験からも分かるはずだぜ」 「うっ……」 「そしてコレは……、そこでイジけてるシスターにも言えることだよな?」 「……何で、そこで私に振るのかな?」 「今日、御坂から結構キツいことを言われたみたいだけどな……アレって、ほとんどその通りだと思うぜ」 「エエッ!?」 「オマエはその頭の中に10万3千冊の魔道書を蓄えてる訳だけど……じゃあ、それをどうするってコトを考えたことがあるのか?」 「えっ!?」 「闇坂のオッサンの時にオマエ言ったよな。『こんな薄汚れた魔道書に頼っちゃいけないんだよっ』ってさ」 「あ……うん……」 「その薄汚れた魔道書をお前自身がどうするのかを、お前自身が考えなきゃいけないんじゃないのか?」 「ううっ……」 「その事から目を逸らしてる毎日を送ってちゃ、ダメなんじゃないのか?」 「そ、そんなコト言われたって……どうしたらいいか……分からないんだよ……」 「だから、それを探すことを『やる』しかないんじゃねぇの?それがインデックスに与えられた『試練』なんじゃねぇの?」 「私に与えられた……『試練』?」 「そうだよ。それをオマエはオマエ自身で考えなきゃいけないんだよ。だって『完全記憶能力』を持っているオマエでなきゃ、それは解決出来ないことなんだと思うからさ」 『上条さんの仰る通りですね。アナタが『完全記憶能力』を宿している意味をアナタは考える必要があるのだと思いますね』 「『完全記憶能力』を持っている意味……?」 『そうです。そして……それはアナタでなければ見つけられない。アナタ自身が解決しなければならない、アナタ自身の問題なのですから』 「私自身の問題……」 「それにしてもさ……オイ、右手……」 『あ……ハイ……』 「何となくだけど……上手く誤魔化そうとしてねぇか……オマエ?」 『えっ!?……イヤ……そ、そんなことは……』 「まあ、こうやってみんなでこの事態がどうしてこうなったかも分かったし、コレから進むべき道もボンヤリと見えてきたんだから……イイんだけどな……」 『あ……ハイ……』 「オレにとっての一番の問題は……オレはちゃんと元の世界に戻れるんだろうな?」 『あ……その件に関しては……大丈夫です』 「えっ!?そうなの?」 『今日、入れ替わった時間から24時間後に、またもう一度入れ替わりが起こります。それ以前には無理ですけど……』 「じゃあ、明日の9時頃には俺は元の世界に戻れるって訳だな?」 『ハイ……そうなります……』 「ハァ……良かったァ~……もしかしたら、ずっとコッチで過ごさなきゃならないのかと思っててさぁ……それだけが不安だったんだよな……」 『申し訳ありません。私たちの勝手で、こんなことをしてしまって……』 「その件に関しちゃあキッチリ落とし前付けて貰わないとな……」 『あ……あのう……一体、どうすれば……?』 「それはオマエに与えられた『試練』なんだろう?」 『あ……』 「「「プッ……、アハハハハハハ」」」 『う~~~~~~~~~~~ッ……』 「それじゃあ、私は帰ります」 「んじゃ、送っていくよ。インデックスは留守番な」 「分かったんだよ。とうま」 「え……でも……」 「遠慮すんなって。それに……変なことに巻き込んじまったお詫びも兼ねてるんだしさ……」 「ハイ……じゃあ、遠慮なく……」 「じゃあな、インデックス。帰ったらメシ作ってやるからな」 「うん、待ってるから早く帰ってきて欲しいんだよ……お腹減った……」 「んじゃ……行くか?……御坂」 「あ……ハイ……」 「スルーしないで欲しいかもっ!!!(やっぱり後で噛み付いてやる……ガチガチ)」 『あ、あのう……私ちょっと、神様から呼び出されたみたいで……しばらく外しますんで……一応力は残しておきますから……大丈夫だとは思うのですが……』 「へェ……神様からの呼び出し……ねぇ……。怒られんじゃねぇの?」 『ヒッ!?……おっ、脅かさないで下さいよォ~……』 「まぁ、それだけのことをしたってコトだろう?」 『あ……ハイ……本当に申し訳ありませんでした……じゃあ、ちょっと行って来ます……』 「ああ……ハァ……しかしなぁ……ホントに散々だったなぁ……」 「フフッ……そうですね……あ、あの……上条さん?」 「ん?……どうした?」 「お願いがあるんですけど……」 「なんだ?言ってみろよ」 「(モジモジ)」 「???」 「あ、……あの……」 「ああ……」 「あの……」 「うん?」 「あっ!……あのッ!!」 「ああ」 「いっ、今だけでイイんですっ!!……もう一度だけ……『美琴』って……呼んで貰えませんか……?」 「……」 「今だけで、一度だけでもイイから……お願い……『美琴』って……呼んで……欲しいの……アナタに……」 「……」 「上条さん……?」 「……ゴメン……それは出来ないよ。……というか、しちゃいけないことだと思う……」 「えっ!?……あ……」 「御坂はこの世界のオレと、そういう関係を結んでいかなきゃいけないんだと思う……。……だから、ココでオレが御坂をそう呼ぶのは……やっちゃいけないコトだよ。確証はないけど……そんな気がする」 「……ハイ……」 「ホントは呼んでやりたい……んだけどな……。それをしたら、元の世界に戻った時に、アイツに『美琴』に怒られそうでさ……」 「……上条さん……それって……惚気……ですか?」 「そっ、そんなんじゃねぇよっ!!!」 「プッ……フフフッ……」 「……プッ……アハハハハハハ……」 「……じゃぁ……ココで……イイです……」 「そうか?……もうちょっとあるけど……」 「大丈夫ですから……。……本当にありがとうございました。とても楽しかったです」 「そうか?お礼を言われるようなことは何にもしてないんだけどな……」 「ううん。大切なものをいっぱい、いっぱい……教えて……貰った……から……」 「そっか……」 「あ……あの……」 「何だ?」 「最後に……もう一つだけ……お願いがあるんですけど……」 「ん~……名前呼び以外なら……」 「あの……アイツが……この世界の上条当麻が帰って来た時の……予行演習を……させて……欲しいな……って」 「ヘッ!?」 「アイツに……と、当麻に……素直に想いを伝える……予行演習が出来たら……って……」 「それくらいなら……イイかな?」 「ホントにっ!?」 「……ああ、イイぜ……」 「じゃ……じゃあ……」 「ああ……」 「ゎ……私……私は……私はっ!!……私は、アナタが好きッ!!!アナタが好きですッ!!!!……上条当麻さんが大好きですっ!!!!!」 「ああ……オレも御坂が好きだぜ」 「う……ううっ……うっ……。……あっ……ありがとうございましたっ!!!」 「あっ……御坂……」 オレが御坂を呼び止めようと思った時には、アイツは寮の方に向かって駆け出していった後だった。 オレはその背中に向かって…… 「ガンバレよ、御坂……美琴……」 と言って、インデックスの待つ寮に足を向けた。 「学校も休みだし、帰るとしたら……ココだよな……」 そう言ってオレは、いつもの自販機のある公園に立っていた。 インデックスは見送りに来ると行ったが、丁重にお断りをした。 昨夜、御坂を送った後インデックスとも話をしたが、どうやらイギリスに帰って、もう一度一から魔術の勉強をするつもりらしい。 コッチの世界の上条当麻はどう思うかな? そんなコトがふと頭を過ぎったが……すぐに消えていった。 『ココを選ぶなんて……上条さんらしいと言うか……』 「まあな……トコロで、オマエ。昨夜はどうだったんだよ?」 『あ……アハハ……ハア……、神様からは……かなり……ハイ……』 「でさ、コレからもこんな風に出てこれる訳?」 『そ、それは……さすがに……』 「そりゃそうだろうな……何処かの魔術師と対戦してる時に喋られたんじゃぁ……コッチがおかしくなっちまう」 『わ、私としては、そういうのは出来るだけ避けて戴きたいんですけど……』 「だけど、オマエの本来の役目は……」 『それを昨夜、神様からこっぴどく言われまして……アハハ……だから、しばらくはこうやってお話しすることも禁止になりましたし……今の意識も少しの間、休眠して『力』のみの存在に……』 「そっか……ま、しゃーねーな……ちょっと可哀相な気もするけど……」 『そんな……あ……そろそろ時間ですよ……』 「おっ……来た来た……」 (二度目だけど……何度やられても……あんまり気持ちの良いもんじゃねぇな……) 「ん?……元に戻れたのか?」 「お帰り……当麻」 「あ……アレッ!?……美琴?」 「そっちも大変だったんじゃない?」 「ああ、ソコソコな……オマエこそ、どうだったんだよ?」 「うん……、それなりにね……」 「そっか……しかし……お騒がせな右手だぜ……まったく」 「ホントよ……お泊まり……一日損しちゃった……」 「あ……そうか……そうなるのか……」 「ね……今夜は……イイでしょ?」 「ああ、オレも一緒に居たい気分なんだよな……」 「エヘッ……嬉しい……」 「ただいま……美琴」 「うんっ!!!!!お帰りッ!!!!!……チュッ♪」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/一本の白き道
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.------------------------------ 第13話 「やっと拷問道具出せました。長々と焦らしてこんなんでスマソ」 「じゃあ、お仕置きだ。」 俺は朝美から浣腸器を受け取る。朝美はそのまま移動し小波を押さえつけた。 小波「ご主人様…な、何を…」 小波は細かく震えている。 俺は小波の肛門に浣腸器の嘴口を押し付けると、一リットルの牛乳浣腸を流し込んだ。 チュウウウウウ… 小波「……くっ…」 すべて流し込むと、彼女の尻肉を左右に割り… 小波「ひっ…!」 『つづきをヨロシク』を吹き付けたイチモツを、肛門に突っ込んだ。 小波「ああっ!」 更に俺は手を伸ばし、後ろから小波の乳を握った。 小波「うあああぅ! やめて、やめてェェェェ!」 かまわず俺は乳を握り締め、そのまま腰をピストンさせる。 ブビュウーーーーーーッ!! 小波「ああぁぁっ! はああぁぁぁっ!!」 高い声と共に、勢いよく母乳が絞り出された。 小笹「…っ!?」 朝美「……すご…」 俺は手にも「つづきをヨロシク」をつけると、小波の胸をゆっくりと揉みだした。 小波「はあぁぁぁぁぅっ…」 「クククク…小笹、お前はさっきコイツの胸がでかくなったとか言っていたな?」 俺は手に力を入れる。 ビュウウゥーーッ! 小波「はうぅぅぅぅぅ!!」 再び小波の乳から母乳が射出される。 「それは正解だよ。コイツに、ある合成した薬品を飲ませてね… 一時的に母乳が出るようにしたんだよ。だから、絞らないと張ってしまうわけさ。」 といいつつ、手を引き抜き、後は「つづきをヨロシク」に任せる。 ビュウッ!ビュッ! 小波「はぁぁうっ!」 フフ、さすがは『宇宙完全大百科端末機』。あんな薬品の作り方すらも調べるのはたやすい。 パンパンパンパン! さらに俺は小波に腰を打ち付ける。 小波「あっ! あっ! あんっ!!」 イチモツを引き抜き、『つづきをヨロシク』にまかせる。 「じゃあ、そのまま悶えといて。気が向いたらなんとかするから。」 小波「あひいぃぃーーーっ!」 小波は喘ぎ声だけを出し続ける。許しを求めても無駄だとわかっているのか、それともあまり の気持ちよさに聞こえていないのか。 「さて……」 俺は小笹と陰のほうへ体を向けた。 「……ってあれーーーーーっ!!」 そこには気絶した朝美だけがいた。 「こら朝美! 陰はどうした!」 俺は朝美にタイムふろしきをかけて起こすと、即座に問いただした。 朝美「…は、はい。確かご主人様が小波に覆いかぶさっているときに、陰が私に何かして…」 チッ!さっき目を放した隙に小笹をさらって逃げたか! しかし逃がさんぞ! バタン! クイッ… 俺が急いでドアを開けると、ロープか何かに引っかかったような感触があった。 ガラガラガラ… 「うわっ!」 ドアを出た俺の頭上に金属の塊が振ってきた。おそらくグロウ一号の残骸から持ってきたのだ ろう。あれに当たれば大怪我間違いなしだ! しかし… フワッ… 突如うしろから現れた改造版『まもり紙』がそれらから俺を救ってくれた。 …かなり穴があいてしまった。あとで復元光線でもかけよう。 今のショックで少し冷静になった俺は『衛星テレビ』で二人の行方を追い、罠がないか探れな いかと思い『コノ道トーリャンセチャート』を取り出した。陰は現在小笹を肩に背負い、基地 の外に出ようとし、『かべがみ秘密基地』の扉に手をかけたところだった。 小笹「痛い…痛い痛い痛いぃぃぃぃ!!」 陰「ごめん、今は我慢して! とりあえず今は逃げなきゃ!」 ヤバイ!あそこから出たら表沙汰になる! 俺は即座に時間を止め、二人をすぐにとある部屋に連れ戻し、陰の手足をロープで縛った。 時間を止めれば罠も無効化できたわけだから…コノ道トーリャンセチャートは必要なかったか… 時間を動かす。 陰「…っ! クソ…」 小笹「ひぃ…ひぃ…」 陰が忌々しそうに舌を鳴らす。小笹のやけに荒い息の原因は… どうやら陰に連れ出された際、『こらしめリング(面倒なのでこう呼ばせてもらおう)』が発動 し、俺に捕まったことにより小笹への「こらしめ」が終わったかららしい。 「さて、陰。ここが何の部屋かわかるか?」 俺は傍らにある機械に手を触れながら尋ねる。 陰「…っ!」 わかったようだ。当然だ。ここは… 「そう。お前が生まれた部屋だ。そして…」 俺は傍らの機械のボタンを押した。 陰「ぐ…があァァぁぁァぁっ!!」 陰が苦しみだした。 小笹「……かげ? 陰! あなた一体何を!!」 俺の手元にある機械、それは『クローン培養機』。 そして今押したボタンは改造で新たに取り付けた『特定の創造物に傷みを与えるボタン』だ。 手を離し、その隣のボタンの上に手を乗せる。 「陰。まさかお前がこんな暴挙に出るとはな。だが、俺はお前という愛着ある人材が惜しい。」 陰「ハァ…ハァ…」 俺は陰を見下ろし、なるべく恐怖感やら威圧感を与えるようにする。 「だから、チャンスをやる。今ここで再び俺に忠誠を誓い、決して俺には逆らわず、俺の命令 あらば、その通りに動く人形となればお前を生かしてやろう。」 陰「………話に、乗ると、思うか?」 荒い息を着きながら、俺を睨む陰。 まったく、少し前まで俺の従順なしもべだったのに…恋とは凄まじいものだ… 俺は口を開く。 「乗るさ。ここでお前がいなくなったら………」 小笹に視線を向けると、陰はハッとした表情(?)になった。 「…そいつはお前によって、多少なりとも精神的に救われていたはずだ。お前もそいつが心配 でたまらないはず。お前が小笹を好いていたことはわかっている。故に…」 再び目線を陰に戻す。 「お前はそいつを残して消えるような真似はしたくないはずだ。」 俺は顔を陰の近くに近づけ、小笹に聞こえないように耳元でささやく。 「それに…俺の言うことを聞けば小笹の奴をやろう、といったらどうかな?」 陰「なっ!?」 ク、ク、ク…… まあ、そりゃ驚くだろうな。 「気まぐれだよ。で、どうだ? 気が変わらないうちに言うことを聞いたほうが利口だと思うが。」 俺は『痛みを与えるボタン』の隣のボタンに手を触れた。 「ああ、これは『痛みと共にお前を若返らせるボタン』だから。赤ん坊よりも小さくなって消 えたくなかったら、言うことを聞いたほうがいいぞ。」 陰は数秒小笹のほうを見ると…ふたたび俺の方へ向き直り、ひざまずいた。 陰「失礼いたしました。私、裏房陰は再び主の忠実なしもべとして生きることをここに誓います。」 「うむ。」 小笹は驚いた顔をしている。まあ、ここから逃がそうとしてくれたぐらいだから、この変わり 身には驚いて当然かな。耳元でささやいたことは聞こえてないはずだし。 俺は陰へ命令を下した。 「じゃあ、早速命ずる……小笹を、犯せ。」 陰「!……………はい。」 陰は小笹の下へ歩き出す。 小笹「か、陰…何、を…」 陰は走り、一瞬で小笹を組み伏せる。 小笹「きゃあっ! ヤメ…やめて、陰! お願い!」 俺は『着せ替えカメラ』に『荒縄を描いたカード』を入れ、小笹を縛り上げ、もしもボックス で出した『ほんもの図鑑 魔女狩り拷問器具編』を取り出し、 「ああ陰、この中から一つ、何か使え。」 と言った。 陰は図鑑に目を通し…固まった。 陰「… …… ……… …………」 「はよせい」 陰「……じゃあ、これでいいです。」 そう言って、陰が選んだ拷問器具『洋梨』だった。 俺は早速それを取り出す。 小笹「ひっ! そ、それは一体…」 「ああ、おい陰、突っ込む前にちゃんと自分のモノで貫いてやんな。そいつ、初めてみたいだぜ。」 陰「え…そう、なんですか。」 そう言うと、小笹の股間をまじまじと見つめ……おそるおそる、指で広げる。 小笹「やめて…そんなことされたら…」 陰「……何か、不都合があるのですか?」 小笹「そんなことされたら…」 「大丈夫、能力をなくしても元に戻せるから。」 小笹「えっ?」 陰は何の事かわかっていないようだったのでついでにちょっと解説してあげた。 この能力者たちの能力の秘密は「乙女の……(以下自主規制)」らしい。小波から聞いた。 だが、俺は小波を襲った際、既に「タイムふろしき」や「復元光線」で元に戻せば大丈夫、という実験を済ませていた。 小笹「そんな…」 「だから気にすることはない。思う存分ヤりなさい。」 陰「はあ…」 だが、陰の動きがどこかぎこちない。 ああ、そうか。 「ああ、ごめんごめん。見られてたら気分も萎えるよね。」 小笹「そういう問題じゃないでしょうっ!!」 俺は部屋の隅にビデオカメラをセットしつつ、言った。 「そうそう、その拷問器具は『洋梨』といってね。形が洋梨に似ていることからそう呼ばれる。 女のアソコとケツに突っ込んで、中のネジを回すと器具が広がって、ケツとアソコを広げて 使い物にならなくするという恐ろしい拷問器具だ。」 小笹「ひっ…」 まあ、多少知識に間違いはあるかもしれないが大体合ってる筈だ。 「陰、突っ込んでおあげなさい。」 小笹「嫌…ヤメテェェェ!!」 陰は洋梨に自分の唾液を垂らし…ゆっくりと泣き叫ぶ小笹の尻に突き刺した。 小笹「ぎゃああぁぁぁぁぁっ!! あああぁぁぁぁっ! ああああぁぁっぁぁぁっ!!」 まだ広げていないのに凄い悲鳴だ。 「そうそう、あの八房陽と同じ力を持つ水について説明しておこう。」 小笹「いらないぃぃ! いらないから、もうお家に帰してぇぇぇぇぇ!!」 許してやる気は毛頭無い。 陰は小笹の股間を舐め始めた。自分のモノを入れる気か、それとも洋梨か。 「俺は八房の能力の秘密はその体にあると考えた。ここまではごく普通の考え方だろう。 だから、俺は八房の体液と同じものを作り、実験した。 ………お前でな。」 小笹「……グシュ…ど…どういうことっ…」 「おや、言葉が乱れてるな…状況が状況だけに当然か。 なぜ八房とキスした女性は能力を向上させるか。それは奴の唾液が少量女の体に入るからではないか、と俺は考えた。 そこで八房のクローンを作り、そいつの唾液、血液、汗、そして精液を五倍に薄めた!!」 小笹「………ま、まさか…」 ニタァァ… 「そう、お前が飲んだのはそれなんだよ!」 小笹「イ…イヤァァァァァァァッ!!」 「嫌だいやだといっても過ぎたことは変わらん。ン…?」 見ると、陰は自分の先端を小笹の股間に触れさせているだけで、それ以上は進まない。 …そうだ! 「そうそう、今、クローンて言ったよな。実は八房のクローンな…お前の前にいるんだよ。」 言うが早いか、俺は陰の顔にかかっている袋を剥ぎ取った!! 小笹「イヤァァァ! 嫌ァァァァ!!」 それは、八房陽にそっくりな顔であった。 相違点といえば、大きな傷があることである。 オリジナルと同じ顔であることを嫌った陰が自分でつけたものだ。 「ほら、もっとよく見てやったらどうだ?」 陰「主!!」 陰が叫んだ。 小笹「ウェーーン…うぇぇぇぇーん……」 陰「彼女を襲うのは私の仕事のはずです。監視は出来ているのですから…あまりいじめないであげてください。」 ……んなこと言ってもなー…俺はお前が小笹を襲ってるところが見たいんだし… あ、そーだ。 「小笹、陰はオリジナルである陽の事が嫌いでね。奴の話をするととても怒るんだ。」 小笹「…ひぐっ…ぐしっ…だ、だあら…なんらって言うの…」 「じゃあ、俺は部屋から出て行くよ。」 と言いつつ、四次元ポケットの中に手を突っ込み、その中で『ハリ千本バッジ』を握り… 「そうそう、この間陽を襲った時のこと、詳しく話してやれよ。」 と言い、去っていった。 『ノーマス!!』 小笹「ひぐっ…わ、私は、ぁ…き、昨日…あぁ…イヤ… い、犬坂小波を超える能力欲しさにぃ…や、八房陽を、さらって、保健室で、服を脱いで…」 陰「…おあぁぁぁ!!」 ズン! ブチィッ!! 小笹「っああぁぁぁぁーーーっ! やっ…つふさようをぉ…っ! ゆ…誘惑しましたぁ…! 嫌あぁぁぁぁーーーーっ!!」 陰「オおおあああぁーーっ!!」 小笹「ヒィィィィィッ! 痛い! 痛いぃぃぃーーーーー………」 ギリギリギリギリ…(←ネジをまわす音) 小笹「んっぎゃーーーーーーーーっ……」 「じゃあねーっ。『復元光線』はここにおいて行くからー。」 しかし陰、理性飛んじゃった? 獣のような叫び声しかしてないぞ… ガチャ… 朝美「あははははは!」 パーン! パーン! 小波「はぁ~…へぁぁ~…はへ~…」 元の部屋に戻ると、朝美が小波の尻を叩き、小波が焦点の合わない目をして喘ぎ声を上げていた。 やっべぇ、やりすぎたかも…って、朝美何してる!? 俺は急いで小波に駆け寄り、『つづきをヨロシク』を消し、噴出しそうなケツ穴に指を突っ込み栓をした。 「朝美…お前、何してんだ?」 朝美「……う…」 朝美は手を止め、目をそらす。 俺は朝美の髪を掴み、 朝美「あうっ!」 こっちへ顔を向かせる。 「答えろ。」 朝美「はい…小波のお尻を叩いてました…」 「俺はそういう命令をした覚えはないが?」 朝美「はい…」 …また嫉妬か…大事には至ってないが… 「大事に至るようなことだけはするなよ。で、何かあったか?」 朝美「あ、はい…見てください。」 朝美はまず足元を指差した。そこには… 朝美「小波が止まることなく噴出すので、雑巾がもう使い物になりません。」 数枚の雑巾とバケツが置いてあった。バケツの中にたっぷりとある液体は…小波の体液なのだろう。 朝美「次に、朝美の腋毛がすべて抜け落ちてしまいました。」 朝美は両腕を上げ、自分のワキを俺に見せた。…脱毛剤はワキだけじゃなかったから… 「……尻のほうも見せてみろ。」 朝美「? ……はい。」 俺に尻を向け、自ら尻肉を広げる。 「フフ…」 朝美「ど、どうしました、ご主人様?」 俺は朝美の肛門の周りをさすり… 「こら、嘘をつくな。ワキだけじゃなくて、ケツ毛も抜け落ちてるじゃないか。」 朝美「…えっ?」 ずぶっ 朝美「あんっ! また…」 開いたほうの指を突っ込んだ。 朝美「ごめんなさい…気が付きませんでした…」 「で、他に何かあったか?」 ……この地下室ではなにもあるわけもないが。 朝美「あ、はい。」 あるんかいっ! 朝美「ほら、見てください。」 と言うと、小波の尻を叩く。 パーン! 小波「ひっ!」 プシャァッ! 小波が股間から汁を噴き出した。 朝美「ほら、小波が叩かれながら感じるようになったんです。」 小波「ひぃ~…ひぃ~…」 なんと…朝美が性感を開発できるようになるとは… 「……やっぱお前、最高だよ…」 朝美「へへ…」 頭をなでてやると、嬉しそうに、俺の胸に体を摺り寄せた。 さて、そろそろ次の段階に映るか… 「朝美、俺の代わりに小波のケツに指で栓をしてくれ。お前の尻からは指を抜かないが。」 朝美「はい。」 ズボッ… 俺の代わりに朝美が小波の肛門に指を入れる。 入れ替える際、少しケツ穴から入れた牛乳がこぼれてしまったが…まあいい。 「じゃあ、毛の抜けたところを拭いてやるよ。」 朝美「ありがとうございます、ご主人様…」 俺は蒸しタオルで朝美の尻と脇を拭いた。 尻を拭いている間、朝美は嬉しそうに突き刺した指を動かしていた。 ずんっ…ぐいっ…くんっ… 小波「あう~…はう~…ひうぅ~……」 それが終わると、小波に人間リモコンを使い、乳汁と愛液と漏らした小便を強制的に体内に巻き戻させた。 小波「ひぁ…あ……ぶぐ…」 小波はすっかり白目をむき、見ているだけでは意識があるのかどうかわからない。 巻き戻したせいで許容量がやばいのか、放っておくと何もしなくても乳汁を噴出すようになっ たので、糸を取り出して乳首を縛った。命令違反をしているわけではないのでリングは締まら ないしな。小便も漏れないようにテープを貼って栓をする。 小波「………が…」 「さて、小波をトイレに連れて行ってあげなくちゃ。」 朝美「…田んぼのそばの奴隷専用便所の事ですか?」 俺は鏡の世界に置いてきた生ごみ処理機を思い出した。 「ああ、面倒だから…(時間を止め)…(元に戻す)…コレでいいや。」 そこには、時間を止めた隙に用意した『おまると生ごみ処理機を合成したもの』があった。 ニタァ~… 朝美は凶悪な笑みを浮かべた。 「まったく、マゾの癖に楽しそうな顔しやがって…」 朝美「あぁん、だって…ご主人様が他の女をいじめてるのを見ると、スッとするんです。」 ………この嫉妬心を有効利用できればなぁ… 「小波、ほれ立て。」 俺はグイッと小波の腕を引っ張るが… 小波「………ひぃ…」 腰が抜けたのか、声が聞こえないのか…立ち上がることが出来ないようだ。 「……朝美。こいつを運ぶから、手伝え。」 朝美「はーい。」 朝美と二人で小波を持ち上げ、カエルのように両足を広げた姿勢でおまるの上に乗せた。 無論、小波の尻は朝美の手で塞いだままである。 小波「……ひ…!……かは……」 持ち上げる際、体重がかかり、指がより深く食い込んでしまったが、支障はなかった。 そして四方八方あらゆるところへカメラを仕掛け、万全の撮影体制をとる。 「……苦しそうだね…今から出させてあげる…」 俺はポケットから『ダイリガム』を取り出すと、朝美に渡し、使い方の説明をした。 「それは噛むと自分の言葉をつけた相手に言わせる不思議なガムだ。 それを使って、小波に恥ずかしい台詞を言わせなさい。 そうしたら、指を抜いてこいつの痴態を一緒に診て楽しもうじゃないか…」 朝美「はい…いっぱい、いやらしい言葉を言わせます…」 そう言うと、朝美はダイリガムを噛んだ。何事か呟き、ガムを小波の首筋に貼り付ける。 しばらくすると、小波の口から恥ずかしい言葉が紡がれる。 小波「…ご主人様…どうかこの、垂れ流して気持ちよくなる全身性器のバカな変態奴隷に…母 乳と、オシッコと、うんこ垂れ流させてください………」 ズボッ!(←朝美が指を抜いた音) ベリッ!(←尿道を塞いでいたテープをはがした音) パッ…(←次いで乳首を締めていた糸を外した音) 小波「ひぃいいいぃあああああぃーーーーーーーっ!! ひいっ! ひあっ! あぁうううぅ ぅぅーーーーーーーっ! あぁぅーーーーーー! ぎいぃいぃいい~~~~~~っ!」 ブバァーーーーーーッ ベシャシャーーーーッ ビュウゥーーーーッ ジョババババ… 朝美「あはははっ! 見てくださいご主人様、体中から垂れ流して、とっても気持ちよさそーーーっ!」 「そうだね、白目剥いて涙と鼻水と母乳と愛液と小便と糞を垂れ流して、馬鹿みたいだね。」 小波「ぎゃひぃーーーーっ! ぎぼぢいいのぉーーーーっ!」 叫ぶが早いか小波は自ら胸を搾り始めた。 ギュッ、ギュッ… ビュウーーーーーーッ… 朝美「…ご主人様、聞きました?」 「ああ。気持ちいいって言ってたな。だが…」 俺は小波に近づき、腕を掴んだ。 小波「あーっ! させてぇーっ!」 「こら、胸は搾るな。それ以外はいいがな。搾って欲しかったら、大声で『私のこの恥ずかし い胸を牛のように搾って下さい』と言え。それが出来ないなら、両腕を後ろ手に縛…。」 小波「私の恥ずかしい胸を搾って下さいーーーッ!! はやくーーーーーっ!」 ………理性が完全に吹っ飛んだか。 俺が手を離すと、小波はすぐに股間を激しくいじり始めた。 俺は用意しておいた搾乳機を取り出すと、小波の胸に付けた。 小波「ひいっ……」 小波の目が見慣れぬものへの恐怖に染まる。 だが俺は即座にスイッチを入れる。 ウィイイイイイ… ビュウウゥーーーーッ…… 小波の乳首から母乳が吸いだされ、どんどん吸い出されていく。 小波「ああああぁぁーーーっ! 気持ちいいーーーっ! オッパイさいこーーーーっ…」 朝美「あははは…馬っ鹿みたーい。こんな牛みたいに搾られて感じてるなんて、さっ!」 パーン! 小波「ひゃううっ!」 プシュッ… 朝美が尻を叩くと、小波の股間から汁がほとばしる。 小波「ひうううぅ…ふあぅぅ……」 朝美「ご主人様もどうですか?」 「よし、俺もやってみるか。」 パーン! 小波「ひゃあーっ!」 朝美「そーれっ!」 パーン! 小波「ひゃうーっ!」 「よっと。」 パーン! 小波「ひいーっ!」 … …… ……… 「よし、そろそろやめるか。」 もう母乳も出なくなった。俺は搾乳機のスイッチを切る。 朝美「はい…」 朝美に搾乳機を外させる。 キュポ… 余ったわずかな乳液が、ドロリとおまるへ落ちた。 頬を叩き、小波の意識を覚醒させる。 パンパン! 小波「…あ…う…」 コンコン… ?「入ります。」 そこへ、陰が小笹を連れて入ってきた。グッドタイミングだ。 「おう、入れ。」 陰「はっ…」 陰は小笹に首輪をつけ、紐をひいて入ってきた。らしくない構図だが、どうやらあれで俺に対 して所有権を主張しているつもりらしい。 「…いいところに来たな。」 陰「…そうですか? お邪魔なようですが…」 小笹「………っ! 犬坂小波っ!」 小笹はぐったりしている小波に駆け寄ろうとして…陰に止められた。 小笹「陰、なんで…」 陰「今、下手なことをしては…」 小笹「くっ…」 「で、何の用?」 陰「まずは、これを返しに。」 と言い、置いてきた復元光線を差し出した。 俺はそれを受け取る。 「ご苦労。他には?」 陰「…彼女を支配している道具がありますね? それを渡していただきたい。」 「ああ…」 ピピピピ… 突如、俺の時計が鳴った。アラームをセットしてあったのだ。 「ん? ……ああ、もう九時か。」 俺はデカイ鏡を用意し、小波の前に置いた。 小波の顔が歪む。 小波「…あ…ああ…ああぁ~……もう…許して…」 「……体が辛いだろう? だからそのまま座ってやりなよ…」 小波の手が胸と股間に伸びていく。 小波「ああぁあ~……ひううぅ…」 グチュ…ぐちゃぁっ… 小波「あっ…あんっ…ああーーーっ! ひいーー死んじゃうーーっ!」 朝美「あれだけやってまだ足りないの?」 小波「違う…違うの…違うのぉーっ……」 陰「主! 私の命を掴んでいるのですから、出し惜しむことないでしょう!」 「あーうるさい。 もうしばらくしたらそいつを返すからそれまで好きなようにしてろ!」 俺は『ハリ千本バッジ』を取り出し、陰に放り投げた。 陰はそれを受け取ると、小笹を連れて部屋を出て行った。 小波「あぁーっ!」 カクッ… 小波はイき、意識を失った。 「…じゃ、外してやるか…」 俺は小波の腕から『タイマー』を外してやった。 朝美「ご主人様、それ、何ですか?」 「中に入っている予定を必ず行う、秘密の道具さ。」 中には、『毎晩九時、鏡の前でオナニーする』という命令が入っていた。 次話に進む 戻る 小説保管庫に戻る
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「流石はルーク、あのマスクドライダーを四機も相手にしてもこれほど有利に戦えるとは……」 ZECTの生み出した四機のマスクドライダーシステムを用いている資格者と、ライオンファンガイアの姿を現したルークが戦っている川辺の影で、一人の男が冷たい視線でその様子を眺めている。 ルークと同じくチェックメイト・フォーの称号を与えられた男、ビショップはキングに与えられた任務によって、再びこの平行世界ミッドチルダに訪れていた。指令はただ一つ、ルークの監視。 協定を結んだネイティブと共にミッドチルダに存在する複数の技術を用いて肉体を復元させ、再生後の能力確認をしてみたがその力は予想を遙かに上回っていた。クロックアップした存在の探知は勿論のこと、以前と比べ威力が格段に飛躍した爆弾攻撃及び腕力、マスクドライダーの必殺攻撃を受けてもなお立ち上がる肉体の耐久力。 それらの要因が重なってか、高い戦闘能力を誇るマスクドライダー複数を相手にしても互角、或いは有利に戦っている。このままの調子で行けばネイティブから与えられたケタロスのライダーシステムを使わなくとも、その身体能力だけで勝利を収められるだろう。 しかし、油断は出来ない。数の面で勝っている相手はそれなりに統率力の取れた戦い方を取り、ルークを翻弄している。いくらルークが以前の戦闘力を上回るとはいえ、万が一という可能性も否定出来ない。 それに長引けばあの忌々しい時空管理局がその技術力で異変を察知し、魔導師を送り込むかもしれない。 「呪文を使えば穴を一つ……いや、二つは開けられるか」 ビショップは眼鏡を軽く押し上げながら、一人ぽつりと呟く。彼はその冷たい目で、サソードとパンチホッパーを見つめた。 あの二人はその仮面の下に怪物が眠っている。それを目覚めさせれば戦況は一気に変わり、崩落へと繋がるだろう。 彼は右手を戦場へと向けると、その掌には紋章が浮かび上がる。それは偉大なるキングより与えられたチェックメイト・フォーのビショップたる証。 するとビショップの双眼が禍々しい紺碧の色に輝き、彼の足下に漆黒の方陣が描かれていく。それはミッドチルダに存在するミッドチルダ式、近代ベルカ式、古代ベルカ式による魔法を用いるときに発生されるいずれの魔法陣とも異なる物だった。 やがてビショップの周囲を覆う大気が暗黒により歪み、魔法陣の輝きが増す。 「封印された冥府の亡者よ、我に力を――」 ビショップは唇を動かす。それは人間の言葉でも、人間が喉から放つ音でもなかった。 それはファンガイア一族に古来より伝わる呪文の詠唱に必要な古代ファンガイア言語。この世界のあらゆる魔術体系と異なるその魔法は、ビショップを含む限られたファンガイアしか使うことを許されない。 「我が下に集いし冥府の大気、そして亡者の魂よ――愚者の身体に眠りし魔獣の血を覚ませ。愚劣たる人間の皮を打ち破る魔獣よ、四つの星に抗う愚か者を滅ぼさん――」 両腕を天に高々と掲げながら空を見つめると、瞳の歪みがより一層増していく。 するとビショップの目前に浮かび上がった紋章に、辺りを覆う暗黒の大気が一ヶ所に集中した。集まった闇は形を作り、球体へと変えていく。 「我は汝らに新たなる力を与える……その代償とし、汝らは我らが忌み嫌う愚者を滅ぼせ。漆黒よ、我の傀儡に力を――」 その言葉を終えると、漆黒は自らの意志を持ったかのように尾を引きながら素早く走る。 闇は戦場となった川辺の上空へと飛ぶと、瞬時にその形を崩落させた―― 「GYAッ!」 咆吼と共に放たれたライオンファンガイアの拳はザビーの頬に食い込み、彼の身体を乱暴に吹き飛ばした。 その身体は勢いよく地面に叩き付けられ、数度転がる。その一方でキックホッパー達はライオンファンガイアにそれぞれ異なる三つの攻撃を加えるが、どれを受けたところでライオンファンガイアは揺らぎもしない。 彼は再び立ち上がり、ライオンファンガイアを見据える。先程から何度あの屈強な身体を殴りつけたか、何度向こうの攻撃を避けたか、何度攻撃を受けたかはもう分からない。しかしそれでも相手が倒れる気配は一向に見られず、彼の中で次第に焦燥が強くなっていた。 だがいくら倒れようと戦わなければならない。その思いを胸に抱えながら彼は再び歩を進めようとした。 その途端、ザビーの脇に一筋の闇が走る。軌道を描きながら走るそれは上空へと上がり、破裂した。次に彼が認識したのは漆黒。形を崩した闇は周囲を包み、辺りを暗くしていく。しかしそれはほんの一瞬で、瞬時に辺りは光を取り戻す。 一体今のは何だったのかと、ザビーは上空を見上げながら呆然と立ちすくんでしまう。しかし瞬時に気を取り直し、ライオンファンガイアに視線を向けようとした。 ――ドサリ。 突如、何かが倒れるような音が二度も耳に入る。見ると、そこにはサソードとパンチホッパーがまるで全ての力を無くしかのように地面に横たわっていた。そしてその直後、彼らからは身を守るヒヒイロノカネで構成された鎧がパラパラと崩れるかのように消滅し、それぞれの変身ツールからはゼクターが不調を訴えるかのように離れていった。 「影山さんに、神代さん……?」 ぽつりとザビーは呟く。 一瞬、過度のダメージによる変身解除かと思ったがそれ程の攻撃を受けたとは思えない。いくら目の前の怪物があれほどの強さを持つからと言って、致命傷は負ってないはず。 疑問を抱きながらも彼は二人の下に駆け寄ろうとした途端、彼らの身体がぴくりと微かに動く。 それが起こったのはその瞬間だった。 「ガ………アッ……」 「ウ゛……ウ゛………」 「え?」 「オアアア゛アアア゛アッ! ギャアアアア゛ア゛ア゛アアッ!」 「グアアアアアアッ! ギェアギア゛ア゛アアアアアアア!」 突如、影山と剣は口から喉を引き裂かれてしまうほどの絶叫を発した。その顔には黒く染まる血管が浮かび上がっていて、瞳は血のように赤く染まっている。 そのまま彼らは身を悶えさせると、顔面からは止めどないほどの汗が流れていき、それは地面に染み込んでいく。 「どうしたんですか、二人とも!?」 「に、兄さん……俺の中から奴が出てくる……! モンディアルを連れて……ガァッ……!」 「え?」 「早く……逃げるんだ……! ウグッ……!」 苦しげに言葉を出す剣の顔は苦悶に歪んでいた。同じように影山も激痛に苦しむような表情を浮かべており、ザビーは彼らの元に駆け寄ろうとする。しかしその途端、キックホッパーに右肩を掴まれ、足を止めてしまう。 「ここから離れろ」 「何言ってるんですか! 影山さんと神代さんが……」 「離れろと言っている………!」 「ッ!?」 憤怒が込められているようなキックホッパーの声により、ザビーは違和感を覚える。それは普段の彼からは考えられないような態度だった。 矢車という人間はこの世のあらゆる出来事に対して否定的な態度を示し、いつ何時も意気消沈としていた。それはワームとの戦いの時でも例外ではないはずだ。 まるでそれは自分に対する警告のようだった。一体、何に対してそこまで警戒しているのか。 しかし、考案する時間は与えられなかった。突如、彼らの間に銅色の軌道を描きながら小さい何かが割って入る。瞬間、ザビーとキックホッパーの身体に激痛が走り、衝撃によって身体を蹌踉めかせてしまう。 すぐさま体制を立て直し、軌道を追う。その途端、ザビーは自らの目を疑った。 「あ、あれは……!?」 驚愕が混ざった声をザビーは漏らす。 見るとそこにはゼクターと同じように機械で出来たような昆虫が、ライオンファンガイアの周りを漂っていた。自分たちのゼクターと違う点があるとするならば拳大の身体を銅色に輝かせ、ケンタウルスオオカブトの如く力強い角を空に向けていることだ。 突如現れたゼクターの存在に気付いたライオンファンガイアは視線を向けると、体の表面が金色に輝き出す。瞬間、その体は元の長髪の巨漢へと戻っていった。 ゼクターを見つめる男は、その太めの喉を鳴らしていく。 「そうか、お前も戦いたいんだったな……!」 男はゼクターに語りかけるように呟くと研ぎ澄まされた刃のように鋭い目線をこちらに向け、弱者をほんの一瞬で戦慄させるような笑みを浮かべながらゼクターを手中に収める。見ると、男の右手首には黒いブレスレットが巻かれている。その形状はザビーの変身ブレスと非常に酷似していた。 やがて男は手に持つゼクターをブレスレットの窪みに当てながら、言葉を告げた。 「変身!」 『Hensin』 男の言葉に呼応するかのように、銅色のゼクターからは電子音声が鳴り響く。次の瞬間、ゼクターからは粒子が男の屈強な身体を覆うように吹き出されていき、それは装甲として生まれ変わっていく。 右手首から胴体。続くように腹部から足を金属片が包んでいき、最終的に首から頭部が仮面に覆われていった。 『Change Beetle』 全ての過程を終えたことを知らせるかのような人工音声がゼクターから告げられ、複眼は輝きを放つ。 ケンタウルスオオカブトを思わせるような銅色に輝く額に備えられた角。鋭い視線を隠すかのような緑色の複眼。銅色を基調とし、左肩のみに昆虫の角を思わせるような突起が付けられた装甲、腰に巻かれた銀色のベルト。 この場にいるザビーにはその名を知るよしはなかったが、それはマスクドライダーシステムの技術を用いて新しく生み出された戦士。仮面ライダーケタロスの名を持つマスクドライダーへとその男は姿を変えていった。 ケタロスのアーマーに包まれた男を見て、ザビーの仮面の下では驚愕の表情が生まれていた。何故、あのような怪物がマスクドライダーシステムの産物と思われる機械を所有しているのか。 頭の中を駆け巡っていく疑問の答えを考える暇もなく、ケタロスはこちらに詰め寄ってくる。それを見て、警戒するかのようにザビーは構えを取った。しかし対するケタロスはザビーの動きに目もくれることもなく、ベルトの脇を右手で叩く。 「クロックアップ!」 『Clock Up』 電子音声がベルトから鳴り響く瞬間、ケタロスは風となった。それはザビーがよく知るマスクドライダーシステムに搭載された高速移動を可能とさせる機能、クロックアップ。それはケタロスとて搭載されていて当然だった。 次の瞬間、ザビーとキックホッパーの胸部に火花が走りだす。まるで刃物で斬られたかのような痛みを感じた瞬間、無数の斬撃が鎌鼬のように襲いかかる。 体勢を崩した途端、そこに付け入るかのようにアーマーに傷が刻まれていく。火花が飛び散るたびに、ザビーの両眼が自分とキックホッパーの周りを駆ける様な銅色の影を捉えているが、疲労と激痛によって身体がついて行くことが出来なかった。 「アアアァァァァァァァアッ!!」 「グッ……!」 ケタロスの猛攻によるダメージが徐々に蓄積されていき、ザビーは悲鳴に等しい絶叫を上げ、キックホッパーは呻き声を漏らす。それでも攻撃が止むことはなく、ザビーとキックホッパーは全身に傷を負ってしまう。 『Clock Over』 唐突に攻撃が止んだと思うとクロックアップが終わることを知らせる音声が鳴り響き、ケタロスの動きが通常の速さへと戻る。しかしその瞬間、満身創痍であるザビーとキックホッパーはついに限界を迎えてしまい、地面に両膝を付けてしまう。 その様子に全く気に留めることのないケタロスは、自身の身体に視線を配る。 「ほう、これがマスクドライダーの力か………面白い!」 喉を鳴らしながらのケタロスの言葉に、ザビーは痛みに耐えながらも何とか顔を上げる。目の前に立つケタロスの手にはクナイを思わせるような武器が握られていた。あれで散々攻撃を受けたことをザビーは察知するが、それに気を止めている場合ではなかった。 蹌踉めきながらもザビーとキックホッパーは立ち上がる。しかし彼らの身体は異常なまでの負荷が掛かり、ほんの少しの攻撃でも倒れる恐れがあった。対するケタロスは様子から見て体力が有り余っており、加えて装備も持っている。 もはや打つ手がなく、絶体絶命と呼べる状況だった。 「アア゛ア゛ア゛アアギァァァアァア゛ア゛ア゛!」 「ゴォォォアアアア゛ア゛アギィィエァァァ!」 突如、獣の咆吼のような大きな叫び声が耳に入る。それは影山と剣があげたもので、この場にいるライダー達の意識はそちらに向けるのに充分な役割を持っていた。 見ると、二人の全身の皮膚は鮮血を思わせるように赤く染まり、次第に表面がボコボコと形を変えていくように歪んでいく。 「俺がこうなったのも、お前らライダーのせい……!」 「人間が、殺してやる……!」 二人は立ち上がると、この世の全てを憎むような激しい殺意が込められた視線をこちらに向けながら口を開く。それを浴びたザビーの背筋に悪寒が走り、仮面の下で冷や汗を流す。 「俺のことも笑えよ……!」 「殺す……殺す……殺してやる……!」 氷のように冷たい声で一歩、また一歩と足を動かす。彼らが歩を進めるたびに体の表面は歪みが増していき、人の形とはかけ離れていく。 その行為は人間が行う動作とはとても思えず、まるで人の皮を被った別の何かのように見えてしまう。故に、無意識のうちにザビーは僅かに後退ってしまう。 次の瞬間、彼らの目がカッと見開かれる。直後、影山と剣の全身からはそれぞれ緑色と銀色の霧が吹き出していき、その体を覆った。濃霧の中には微かに人型のシルエットが見えるが、それはバキバキと音を立てながら人間のそれから遠ざかる。 「「GYAAAAAAAAAAA!!!!」」 彼らは雲が一つたりとも存在しない青空に向かって盛大に吠える。霧は周囲に吹き飛ばされ、そこから現れた存在を見てザビーは仮面の下で目を見開いた。彼らの外見は、人ではなく異形の――ワームのそれに分類される物だったからだ。 片や影山は、昆虫のサナギを連想させる緑色に彩られた毒々しい醜悪な肉体。空に向かって大きく伸びる角。右腕から生え、鋭く尖る昆虫の爪。それはネイティブと呼ばれるワームの亜種。 片や剣の外見は、瞳も眼球もなく、蠍を思わせるような頭部。西洋の騎士が身に纏う甲冑に近い全身に覆われた銀色の外骨格。右腕に付けられた刃物に近い輝きを放つ巨大なかぎ爪。左腕には同じように光が放たれる盾。ザビーはそれを知らないが、蠍に近い特性を持つスコルピオワームの名が与えられたワーム。 それが意味することはただ一つしかなかった。 「ど、どうして……!?」 ザビーにとって信じることが出来ない光景だった。今まで共に戦ってきた影山瞬と神代剣という男達が人間に危害を加える怪物、ワームだったという事実に。 絶望感に叩き落とされそうになった途端、ワームへと姿を変えた二人は地面を蹴りつけ、キックホッパーを目掛けて前進する。二匹のワームは下から掬い上げるように勢いよく巨大な腕をキックホッパーに振るう。鋭い爪はその身体を守る鎧を抉った。 「ガアッ……!」 瞬く間にヒヒイロノカネで構成された装甲からは火花が吹き出し、キックホッパーは呻き声を漏らしながら体勢を崩してしまう。それに続くかのようにネイティブワームとスコルピオワームは縦横無尽に爪を振るい、鎧に無数の傷を刻んでいく。 通常のキックホッパーならばこの程度の襲撃など瞬時に回避行動を取り、そこから反撃の一撃を加えることが余裕に出来たはずだ。しかし今の彼はケタロスの度重なる攻撃により疲労が蓄積されてしまい、それが戦闘の枷となっていた。 体を動かすにしても傷がキックホッパーの動きを妨げる要因になり、避ける暇も与えて貰えずダメージが貯まる一方で、悪循環に陥っていた。 そしてワーム達は力一杯、キックホッパーの胸板に向けて足を振り上げ、その身体を後方に吹き飛ばす。そのまま自然に重力に引きつけられて、灰色の壁に叩き付けられた。 それが引き金となったのか、自らの限界を告げるかのようにホッパーゼクターがベルトのバックルから離れ、キックホッパーの鎧を構成するヒヒイロノカネが音を立てながら崩壊し、矢車は元の姿に戻った。 「や、矢車さん!」 ネイティブワームとスコルピオワームは背中をコンクリートに寄せる矢車の元にじりじりと詰め寄る最中、ザビーはいてもたってもいられなくなってしまい、彼らの元に駆け寄ろうとする。しかし、その動きは止まってしまう。 唐突に右肩に鋼をぶつけられたかのような衝撃が走り、激痛が広がるのと同時にザビーは蹌踉めいてしまう。彼はその反射速度で瞬時に右を振り向く。見ると、先程まで自分たちを襲っていた銅色のライダーが、その手に持つクナイの様な刃物をまるで拳銃を扱うかのように持ち方を変え、銃口をこちらに向けていた。 ザビーがそれを察知した途端、ケタロスの持つクナイガンの銃口が瞬き、空気を切り裂くような勢いで光弾が放たれる。その直後、身体のあらゆる部分に弾丸がシャワーのように襲いかかり、ザビーは勢いよく吹き飛ばされてしまった。全身を貫かれてしまうかのような衝撃に耐えることなど出来ず、もはや声も出ない。 その視界は宙を舞うことによって回転していき、彼の身体は勢いよく水しぶきを立てながらすぐ近くで流れる川に落下していった。 ザビーの視野が茶色に濁った水に埋まっていく中、その身体は徐々に沈んでいく。普段の彼ならばすぐさま浮かび上がれるだろうが、その体力も残されていない。 戦いに負けた。ぼんやりとその思いが頭に埋まっていく中、ザビーはただ一人流れる水の中を漂い続けていた。 「貴様……!」 コンクリートの壁に後頭部を付ける矢車は、ザビーを沈めた銅色のライダーを睨み付けた。その外見と手に持つ武器ははかつて、幾度となく自分と戦ってきたマスクドライダーシステムの初号機、カブトを彷彿とさせる。しかし仮面に付けられた角の形、鎧の色、戦闘スタイル等微かに異なる点も存在していた。 だがそれよりも脱却すべき問題がある。矢車は再び視線を前に向けた。そこには神代剣の真の姿である禍々しく銀色に彩られた蠍を思わせるワームと、影山瞬のもう一つの姿である巨大な角が特徴的な蛹を彷彿とさせたワームが、こちらに向かって足を進めてくる。 スコルピオワームとネイティブワームはその巨大な爪を自分に向け、空に向けるように高く掲げる。それを見た矢車は数秒後の自分の未来を察知し、目を細めた。よく考えれば、このまま愛する兄弟達の手にかかって消えるのも悪くないのかもしれない。 彼はあの忘れもしない港の夜のことを回想していた。光を掴む為の旅に出ようとした矢先に無理矢理異形の姿へと変えられてしまった弟。絶望する彼の思いを受け取り、自らの手で葬った。 だがこの異国の地に流れ着いた日、その影山は天道に葬られたと言われる剣と共に自分の隣にいた。弟達と共に生きられるなら例え闇の底でも構わないと決意し、この世界であての無い旅を始めた。 その終わりがこれだ。暗闇の中を空っぽで生きて、空っぽのまま死ぬ。しかし、意外にも惜しいとは思わない。恐怖も後悔もなかった。所詮自分は光を掴み取れない闇の住民、このように惨めな死に方こそが相応しいのだろう。 「ウ゛………グッ………」 「グッ………ギャ………アッ!」 回想の最中、突如として呻き声のような物が耳に入り込み、矢車の意識が起こされた。 「ガァァァッ……グゥア゛ア゛アァア゛ァア゛ア……!」 「ウ゛ッ………ギッ…………ギャアッ………!」 二匹のワームは両腕で頭を抱えながらもがき苦しむかのように後ずさりしていき、叫び声をあげる。やがて彼らは何処へとともなく走り去っていく。程なくして、その姿はすぐそばに生い茂った森の中へと消えていった。 突如として起きた不可解な出来事に矢車は怪訝な表情を浮かべるが、すぐにその瞳は別の敵を睨み付けるのに使われた。その先にはあの銅色のライダーが存在する。 矢車の目線に気付いたのか、ケンタウルスオオカブトを模した鎧に包まれた男は振り向く。そのマスクの下からは先程ライダー達に向けた威圧感が未だに放たれていた。 カブトクナイガンに酷似した形状の武器を手にした銅色のライダーは開いた距離を詰めるように足を進める。対する矢車は何か行動を起こそうとは考えていなかった。今更足掻いたところでどうにもなるとは思えない、どうせ死へと辿り着く時間が数秒だけ延びただけ。 矢車が諦めの境地に入った途端、突如として電子音が鳴り響いた。ライダーの腕から放たれるそれはゼクターに組み込まれた音声とは全く異なり、時計のアラーム音に似ている。 それを合図にするかのように男の腕に巻かれたブレスレットからはゼクターが離れていき、鎧が分解されていく。その下から現れた男は腕時計を巻く左手首を驚愕の表情で見つめていた。 「タイムオーバーか!?」 男は次第にその顔を顰めていく。それは目的を果たせなかった自分に対する憤りが込められていた。しかし人間の姿へと戻った彼は次第に落ち着きを取り戻し、時計から放たれる音を止める。 「………俺は俺に罰を与える!」 自分に言い聞かせるように呟くと、すぐそばで倒れている矢車のことなど忘れきったかのように男は背を向けて足を進める。それに伴うかのように彼の周りを舞うように宙を漂う銅色のゼクターは空の彼方へと飛び去っていく。 矢車はその巨大な背中を消えるまでただ静かに睨んでいた。兄弟達を笑ったあの男をこのまま野放しにしたくはなかったが、戦いで追った傷と疲労により身体が動かない。 この時、矢車自身はそれに気付くことはなかったが彼は唇を強く噛み締めていた。それは闇の中で弟を葬ったあの夜以来の出来事だった。同時に胸の底から遺恨と自己嫌悪の感情が湧き上がり、その空虚な瞳に微かな感情の動きが見える。 「どうせ……俺はこの程度か……」 息を荒げながらも矢車は静かに呟き、ふと空を見上げる。そこにはまるで今の自分とは正反対なくらいに爽やかに蒼く澄み切った空と、穏やかに流れる雲。そして闇に堕ちた自分など簡単に焼き尽くしてしまうくらいに燦々と輝く太陽が存在していた。 恐らく、それらをいくら求めようと決してその下を歩くことなど出来ないのだろう。いや、近づくことすら許されずに手痛いしっぺ返しを食らうのが落ちだ。弟を永遠の暗闇から救えなかった自分に光を掴む資格など無いのだから。 その途端、彼の心の中で疑問が生まれる。そんなことなど分かりきっているのに何故、このような未練に等しい感情を今更になって抱くのか。まるでシャドウの隊長であるザビーを手にして、部下を率いてワームと戦っていた過去の栄光を未だに縋り付いているかのようだった。 様々な感情が交錯する中、矢車の視界は次第に暗くなっていく。もはや意識を保つことなど出来ない。痛みによって併発される高熱を体中に感じながら、矢車の瞳は閉じられていった。 「……はぁ………はぁっ………はぁ……っ……」 川に流されたエリオは水の中で佇む岩に手を付けて、辛うじて起き上がりながら土手に向かって足を進めている。その身体を護っていたザビーの鎧は既に砕け散っており、既に限界を超えてしまったザビーゼクターも彼の手元には存在しない。 どれほどの時間、どれほどの距離を流されたのかはエリオ自身にも分からない。長時間もの間水に浸かっていた所為か、身体の体温は殆ど奪われ、喉が痛み、顔と唇が青白く染まり、視界もぶれて一点に定まらない。 一歩足音を立てるごとに冷えた水に音を立てながら波紋が走る。その身体は服に吸収された水の重さと先程の戦いによる体力の消耗によって満足に動かず、フラフラと糸が切れた凧のように頼りなく揺れていた。 ようやく陸に上がった途端、身体に限界が来たのか糸が切れた人形のようにぐったりと雑草の上に倒れてしまう。土の匂いが鼻腔を刺激しながら、彼は影山と剣のことを考える。 殺意の視線をこちらに向けながら雄叫びをあげた途端、肉体が異形のそれへと変質していた。それは、あの二人の正体がワームということ。 エリオには未だに自身の目を疑っており、その現実を受け入れることができなかった。 ワームという生命体は人間を無差別に襲い、その容姿、記憶を利用するという悪質な存在のはずだ。もしかして今まであの二人は自分のことを騙していたのか。 だとすると、矢車想という男も二人と同じように本当はワームの擬態で、影で自分のことを嘲笑っていた―― その可能性に至った瞬間、彼は心の中で首を横に振る。もしそれならば何故初めて会ったあの夜にフェイトやキャロに擬態したワーム達と一緒に自分を殺さなかったのか。 それに先程の矢車の言葉も気になる。まるであの二人がワームであることを知られることを阻止するかのような口調だった。 エリオは疑問に対する考案を浮かべたが、やがてそれは黒く染まっていく。手元から去っていったザビーゼクターのように彼もまた限界に達していた。 不意に、こちらに向かってくるような足音が聞こえるがもはや顔を上げることも出来ない。 そこからエリオが意識を手放していくのに、それほど長い時間は必要としなかった。 「あらあらあら~! と~っても良い物を見つけましたわ~!」 川岸に生えている雑草の上で濡れた状態で倒れているエリオを女が一人、満面の笑みで見つめていた。 その名はジェイル・スカリエッティにより生み出されたナンバーズNo.4、クアットロ。 彼女はチェックメイト・フォーのルークとの戦いを見ており、川に突き落とされたエリオを追ってこの場所へと辿り着いた。 目的はただ一つ、計画の進行の為。ワームの皮を破った影山瞬と神代剣の二人は体力を消耗しているだろうから、後で大群を送り込んで回収すればいい。 クアットロは青白く染まったエリオの顔を見ると、その唇を歪ませた。 「うふふ………チェックメイト・フォーの方々には後でお礼を言わなくてはいけませんね、このような素敵なプレゼントをして下さるんですもの」 一人でそう呟いた途端、クアットロの身体から光が放たれていき、その身体が静かに変質されていく。 それは、牢獄から解き放たれた彼女が与えられたもう一つの姿。蝸牛を思わせるような風貌、口腔に長く生えた触覚、蝸牛の殻を思わせるような両肩、禍々しい形に発達した筋肉。 コキリアワームの名を持つ異形へと姿を変えたクアットロは目を覚ます気配のないエリオの身体を抱えると、喉を鳴らしながらその場を去っていった。 「可愛い坊や、こんなところで寝てたら風邪をひいてしまいますよ~……素敵なお姉さんと一緒に素敵な場所に行きましょうね~!」 身体が暖かくなっていく。 最初に感じたのはそれだけだった。 続いて体中の痛みが徐々に消えていき、疲労も癒されていく。それに伴うかのように矢車の意識が回復していった。 「くっ………!」 意識が覚醒するのに従って、矢車の瞼が開かれていく。しかしその身体には微かな痛みが残っており、呻き声が漏れてしまう。 彼が目を空けた先に認識したのは光だった。一瞬、それに対して嫌悪感を覚えたがすぐに違和感を覚えていく。 光は自分の体を覆うかのように周囲から降り注ぐが、それは最も避けている太陽の輝きとはまったく別のもので、まるで人工的に作られた光のようだった。 「ほぅ、もう起きたのか! 流石と言うべきだな」 どこからともなく野太い声が耳に入り込んだので、コンクリートに背中を寄せたまま矢車はそちらに振り向く。その途端、矢車は目を見開いた。 自分の目前にいるのは人間と呼ぶには程遠い外観で、むしろ蝙蝠に酷似しており何処かゼクターを彷彿とさせる。 二枚の銀色の翼をパタパタと動かしながら、赤く輝く双璧をこちらに向ける蝙蝠の白く彩られた顔面を矢車はじっと眺めていた。 「おい、何シケた面でジロジロ見てんだよ? 俺は見せ物じゃねえぞ!」 頭一個分の大きさ位の蝙蝠は矢車の視線を不愉快に思ったのか、怒声を上げながら彼に迫る。しかしそれに対する矢車は何の言葉も出さない。 それよりも、身体の痛みが消えていることが今の彼にとって重要なことだった。体の調子を確かめる為に四肢を微かに動かす。ほんの僅かな痛みは感じられるものの、移動する分には何の問題もない。 それならばこんな所で寝ている場合ではない、先程の戦いで弟たちは皆散り散りになってしまった。特にエリオはいくらマスクドライダーシステムに守られているとはいえ、先程の猛攻によりゼクターが多大なダメージを受けているだろう。 判断を下した矢車は立ち上がり、この場を去ろうとするが目前に白い蝙蝠が飛び込んでくる。 「てめえ、何処に行くつもりだ? 命の恩人の俺を無視するとはいい度胸じゃねえか!」 「何……?」 「止さないか、レイキバット」 機械的に口を動かす蝙蝠に対し、矢車が怪訝な表情を浮かべると彼らが出す声とは別の声が聞こえる。振り向くと、コンクリートの影から一人の青年が姿を現す。 整った黒髪、端正な顔たち、その身体を包む純白のコートと仕立ての良さそうな高級感の溢れるスーツ。 矢車と真逆であることを誇示するかのような青年が微笑みを浮かべるように唇を曲げると、彼の感情に微かながらの変化が現れる。 「お久しぶりですね、矢車さん」 「貴様……何故ここにいる?」 「僕のことを覚えてくれているとは光栄です。流石はZECT精鋭部隊シャドウの元隊長と言ったところでしょうか」 僅かながらの驚愕が込められた言葉を矢車は言うと、青年は微笑みを保ったまま口を開いた。矢車は自身の過去を暴かれたことにより若干の嫌悪感を覚えるが、すぐさまその感情は消えていく。 彼はその青年に見覚えがあった。それはZECTからも自分を慕う全ての人間から見捨てられた後、何もかもを失い全てに絶望しきった闇の中でのことだった。ワームも、ZECTも、かつての部下も、この世の全てに対してただ呪うしか出来なかった頃、彼は自分の元に現れた。 当初は青年に対し嫌悪感を抱いていたが、彼は今の自分を生み出すきっかけとなるものを与えた。 「やはりホッパーゼクターは貴方に与えて正解でした、そのゼクターの特性を充分に生かせているのですから。もう一機の方もホッパーの特性を生かせる方に使って頂き、我々としては充分に大助かりですよ」 あの時と同じような口調で、青年は語り続ける。矢車は忘れるはずがなかった、彼は今の自分が生まれたきっかけとなった二機のホッパーゼクターと、ホッパー専用のゼクトバックルを与えた男なのだから。 レイキバットと呼ばれた白い蝙蝠は二枚の羽を用いて青年の傍らを漂う中、矢車は訝しげな表情で涼しげにしている彼の顔を見ていた。 「それで……俺に何の用だ?」 「おっと、そうでした。こうしている場合ではありません、現ザビー資格者であるエリオ・モンディアルがワームに拉致されたようです」 その言葉によって、矢車の瞼が微かに動く。それは滅多に動くことのない彼の感情を動かすのに十分な威力を持っていた。 それを知ってか知らずか、笑みを浮かべる青年は口を動かし続ける。 「どういう意味だ?」 「そのままの意味です。彼は先程の戦いの後、川に突き落とされた隙を付かれてワームに捕らわれてしまったのです」 「貴様……それを黙ってみていたのか?」 「おいおい、話を最後まで聞きやがれ! 奴はこの世界とは別の世界に逃げやがったんだ、アルハザードへとな!」 矢車が顰めた表情を浮かべた途端、レイキバットは彼の言葉を遮るかのように羽を羽ばたかせながら声を荒げる。 「ワームの奴らはあのガキを利用して何かを企んでやがる。最悪の場合放っておきゃあ影山瞬って野郎と同じ運命を辿るだろうな」 「ッ!?」 レイキバットの言葉を聞いた途端、矢車の身体は全身を強い力で殴られたかのような衝撃が走り、これまでずっと半開きだった両眼が完全に開かれた。 そして、矢車の頭の中に悪夢に等しいあの光景が再度流れ込む。自分たちが最も忌み嫌う異形へと無理矢理変貌させられた弟、全てに絶望した弟の顔、そして――そんな弟を葬った後の感触。肉を、骨を、細胞を――弟の全てを破壊した永劫忘れることの出来ない忌々しい感触を、忘れるはずがなかった。 「それ以上はやめないか、レイキバット………誠に失礼しました、ご無礼をお許し下さい」 滅多に湧き上がらない矢車の感情が爆発されそうになった途端、それを察知したかのように青年がレイキバットを制止させると、軽い謝罪の言葉を投げかける。 気を取り直すかのように青年は話を切り出していく。 「しかし、ワームが彼を使って何かを企んでいる可能性は高いのです……かつての悲劇を繰り返さない為にも貴方の力をお借りしたいのです」 その語り口は矢車の怒りを冷まさせるのに、充分な威力を持っていた。真偽の程は分からないが、確かにエリオはあの銅色のライダーによってすぐそばの川に落とされた。 もしも、どこかに打ち上がっているにしても体力が大いに消耗しているはずだ。その隙をワームに突かれる可能性は充分に高い。 彼は自らの経験によって積み重ねてきた思考を用いて判断を下すと目の前の青年、白峰天斗に顔を向ける。 そして、白峰は口を開いた。 「行きましょう、アルハザードへ――」 前へ 目次へ 次へ
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大切なGショックを素人基準で見くびらないで、中古Gショック査定専門サイトに行けば、想像以上に高値を付けてくれることも稀ではないそうですから、前向きに活用してもらいたいと考えます。 メール査定を頼んで、間もなく示される見積もりの額と言いますのは、正直に申し上げて「相場を見て計算したもの」なのです。実際的には、ご自分のGショックの現在の様子を査定士がチェックした上で確定 されるわけです。 じっくり最適な店探しをすることが、納得のいく高額査定を引き出す為の効果的な方法です。時間は必要ですが、メールで査定してもらえるサービスもあるので、大いに使いましょう。 Gショック買取価格を僅かでも上げる秘訣は、Gショック本体がいかに綺麗かをアピールすることに尽きます。査定をしてもらう業者の人が好印象を持ってくれさえすれば、良い査定金額を出してもらうこともできる のです。 今のトレンドを知らずに下取りを完了して、しばらくしてからオンラインメールGショック査定の事を知ったとしても、今となってはなす術がありません。あなたにはこうしたサービスを多くの人が利用してい ることを認識していてほしいと感じています。 Gショックの買い取りをして貰った経験のある人の生の声なども掲載しています。Gショック買取専門業者の実情も掴む事が出来るので、実際の交渉での参考になると思います。 査定を依頼する時は、ご自分で掃除しておくということが意識していただきたい礼儀と言うこともできるでしょう。買う人の立場に立って、相場と同等の値段で、条件次第では相場を超えた金額で買 い取ってもらえるようにすることが必要です。 Gショック買取専門店に売られたGショックの大概は、オークションでの取引に出され販売されますので、Gショックのオークション相場価格と比較した場合、だいたい1万円~3万円くらい安いということが殆どだと言え ます。 無料買取査定査定を依頼しても、普通費用は掛かりません。たとえ買取金額に納得できなかったとしても、必要経費などを請求されるようなことは、間違ってもないはずです。 無料買取査定に来てもらえる時間帯は、午前中の早い時間だと受付拒否されますが、それ以降の時間帯なら20~21時ごろまで対応するショップが多数派だと言われます。 驚くことに、あなたのまったく同一のGショックを前回持ち込んだ中古Gショック買取のお店にお願いして査定してもらっても、在庫が揃っている時と揃っていない時では、見積もり額は変わるそうです。 何軒かの査定事業者の査定を見比べることで、高値での売却が期待できるのです。ジーショックを査定してもらう場合は、たった一回の入力で、常時10社程度の査定金額を見ることができる、ネットを使 ってのメール査定サイトを利用することを推奨します。 自然と発生してしまう小さなキズとかへこみでしたら、中古Gショック買取専門店は容易く直すことと思います。従いまして、買取価格が落ちることはないと言えます。 何はともあれ中古Gショック査定をしてくれるところで、集められるだけの関係情報集めにとりかかります。実際に中古Gショック査定が如何なるものかを100パーセント掴む事が出来れば、難しいようなことは起 きません。 下取りの値段というのは、壊れたGショックにする場合は別として、その後中古Gショックとして売り出す際の販売価格から、業者が目論む利益や細々とした必要経費を減じた金額だと言っていいでしょう。
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967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/02/24(火) 16 39 33.12 ID S7/cNIAO 【昨日のVipの残り】 消すのもなんだからちょっといじってUPするぜ。スレ違いかも知れないけど許して 戦隊基地周辺 ピンク「やぁああ!」バシッ 部下E「ぐはっ!あざす!」 イエロー「待て!逃げるな!」タタタ… 部下D「あんたは嫌だ!次は俺の番…」 部下B「行くぞ!おっぱ…ピンク!」ダダダ… 部下D「あ!こらテメェ!!」 部下A「…ふぁ~あ…」 部下C「…暇だなぁ…順番まだぁ?」 怪人「おまえら真面目に戦え!!」 グリーン「…よそ見なんかしていいの…?」 怪人「くそっ!」ガチン! 女幹部「そうですよ!我々の目的を忘れたんですか!?」 部下A「だってぇ…」 女幹部「だってじゃありませんよ!」 部下B「でもぉ…どうせな『[ピーーー]やぁあ!!』グッシャア! 部下B「らがぁああ!」ずざざ… レッド「ふっ…他愛のない…」 女幹部「ひっ…」 部下A「な、なにぃ!?」 968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/02/24(火) 16 41 28.57 ID S7/cNIAO 【昨日のVipの残り】② レッド「………」ざっ…ざっ… 女幹部「こ、こないで…うぅ…」 部下A「い、いや…ほ、僕は別に…ご、ごめんなさい!助けてください!お願いします!」 怪人「女幹部様ぁ!!くそ!どけ!」 グリーン「…嫌。…あなた馬鹿…?」 怪人「おのれ!」ガキーン! レッド「ふんっ!」グッシャア! 部下A「ぐへあ!!」 レッド「…次は…お前だな?」 女幹部「う…うぅ…うえーん!!」 レッド「え?いや…ちょっと…」 女幹部「もうやだぁ!もうやだぁ!いつも…いつもこんなのばっかり…うぅ…」 969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/02/24(火) 16 43 13.77 ID S7/cNIAO 【昨日のVipの残り】③ レッド「…ま、まて…別に俺達は…」 女幹部「…ぐす…もうやだぁ!!」 レッド「な、泣くなよ?なぁ?何もしないってば!」 女幹部「…ひっく…うぇええん!」 レッド「あーもう…泣くなって…」 女幹部「…ひっく…うぇ…」 レッド「…はぁ…仕方ない…撤収!」 ピンク「え?は、はい」 グリーン「…甘い…」 イエロー「えー!?なんで?…ちぇ」 怪人「あ、あれ?」 女幹部「…うぅ…もうこんな仕事やめるぅ…」 部下達「「「………(…もっと早く帰ってよ…)」」」←屍 とりあえずこれを書こうとしらた落ちてた…パラレルもどきでここに書いてみるぜ 元ネタ? 戦隊ピンク「誰も見てないよね・・・」 ttp //takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1235380691/
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断章の狭間 えーじ「ではでは次のお便r(ガコン)アッー!」 男「いきなり床が抜けた」 看「ふふふ、所詮はサブキャラ。ここは俺が乗っ取った」 囚「じゃじゃーん。私もいるよー。ではでは、お便りの紹k(ガコン)アッー!」 男「……電極取れよ」 看「ちっ、はがきが焦げたが、まあ支障は無い。『どうして他の作品は脱線しまくっているのですか?もっと構想を練ったほうがいいと思います』P・Nもっと出番を!さんから」 囚「か、かいt(ガコン)アッー!」 『行き当たりばったりな部分もかなり、大多数、すっごく、あると思うけど、書きたい事を書いてたらああなっちゃった。ごみんね』 看「いい加減すぎて言葉もないな」 男「全くだ。だがこう考えるんだ。書いている人は、実は萌え萌えな幼女だと!」 看「俺にそんな趣味は無い」ガコン 囚「ちょ、なんでそこd……アッー!」 狭間の断章
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必要なもの geohotのCFW takka氏のauto_pkg_tool バックアップファイル 手順 ディスクのバックアップをFTPでPS3からダウンロードする(ゲームIDのフォルダ) そのフォルダを丸ごとauto_pkg.batに突っ込む(フォルダはauto_pkg.batと同じフォルダに置かないほうがいいかもしれない) できたpkgをインストールする FTPでdev_hdd0/ゲームIDの下8桁フォルダを作成し、バックアップファイルのPS3_GAMEフォルダの中身を全部突っ込む dev_hdd0/GAME/ゲームIDのフォルダにバックアップファイルの"LICDIR"フォルダ、"TROPDIR"フォルダ、"USRDIR"フォルダ(EBOOTは抜いておく)を突っ込む おわり 必要なもの その2 Waninkoko氏のCFW導入済みPS3 Rogero Manager v7.8 for CFW 等 内臓HDDから起動する場合は +dev_hdd0 +GAMES(←Rogero Manageを起動しSELECT押したらフォルダ設定画面が出てくるので変更をしたい人はここで選びましょう) +(ゲームID) +PS3_GAME +LICDIR +TROPDIR +USRDIR +PNGファイル等 外付けHDDから起動する場合は +GAMEZ(←GAMEZじゃないとRogero Managerで読み込んでくれない模様) +(ゲームID) +PS3_GAME +LICDIR +TROPDIR +USRDIR +PNGファイル等 ×でロード→app_home/PS3_GAME おわり
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円く、紅いセロハンを景色に重ねたふうに見える、熱量の塊。 綺麗だ、と安楽音は思う。 その熱源の中央で、アップルは不敵に笑っていた。 間合いに踏み込んだものは灰と化し、怖気付いた敵が距離を取ろうとしても尚、攻撃から回避へ転じる瞬間に必殺の一撃を打ち込むことは容易である——アップルは、そう考えていた。 ふいに、アップルを悪寒が襲った。 それは、昨日の朝礼で味わったあの感覚。 それは、つい先ほど感じたもの。 その正体を、アップルはようやく理解した。 “視られている”ということ。それは、大蛇に見据えられて身が竦むような、“視線”という脅威だった。 視られている。視ている。どこから? アップルの脳裏から先刻の考えのすべてが吹き飛んだ。それらは、今となっては浅はかすぎる思惑。アップルはただ、視線を感じる方、邪視の根源へと鉾先を向けた。アップルを囲んでいた灼熱が右の拳へ集中し、恐ろしいほどの熱風を放つ。アップルは、その拳を無我夢中で打ち下ろした。 拳を振り抜くのと怪人が眼前に実体化を始めたのは、ほぼ同時であったとアップルは記憶している。だが、それを確かめる前に強烈な光がアップルを襲った。 閃光。そして僅かな空白のあと、アップルの視野に色が戻る。 「テメェェェ!! どんな鍛え方してやがんダァ! どてっ腹に大穴が空いちまったじゃねえかヨォ!!」 手負いの獣のような、駄々を捏ねる子供のような、下卑た声が轟いた。アップルの目の前で実体を取り戻した怪人。その腹部には、まるで空間ごと削り取ったように見える拳大の穴が穿たれ、ぽっかりと向こう側の風景を覗かせていた。だが、その空洞は見る見るうちに元通りの姿へと再生してしまう。 「お前の動き、『誰にも捉えることはできない』んじゃなかったのかい」 敢えて気丈に、アップルが言う。 「クヒャヒャヒャッ! そんな格好で強がっても無駄だゼェ!」 怪人が突き出した鉤爪の先。淡いベージュ色をした、数千度の熱にも耐えると言われる“超戦闘魔法少女アップル専用・超耐火ショーツ”がひらひらと揺れていた。 「なん……だと……?」 しばし、アップルは茫然としながら、様々な推論を駆け巡らせた。先程より、片時も地表から両足を離すことはなかった。なのに、下着が奴の手に渡っている。その事実から考えられるのは——。 物質転送。 催眠。 時空間歪曲。 因果律反転。 超次元的干渉。 笹岡が使うような、しち面倒臭い表現を当てはめるならこんな所だろう。アップルには、そのどれもが真に迫っているようにも思え、そのどれもが正鵠を射ていないようにも思えた。 思考の牢獄に陥ったアップルがふと横を見ると、少し離れた場所に、背後を凝視したきり複雑な表情で固まっている安楽音がいた。 後ろから、誰かの駆けてくる足音。 「林檎ちゃん、新しいパンツだよっ!!」 掛け声とともに、真新しい純白の下着が力一杯放り投げられた。 宙に投げ出された下着はやがて空気抵抗を受け、緩い放物線を描いて、ふわり、アップルの手元へ着地する。 「先輩……」「先輩……」 呆れ顔のアップルと安楽音、その視線の先にあるのは、購買部で余りまくっている校章入りパンツを両手に抱えた飛南瓜の姿だった。 「予備はいくらでもある、だから安心して戦ってくれたまえ!」 一点の曇りもない飛南瓜の声は、空に吸い込まれた。 その残響が消えぬ内、ほどよく弛緩していた空気と対照的な、凍えるほどの冷気が通り抜けていく。茶番に気を散らしていた怪人の足下が氷で覆い尽くされるのに時間はかからなかった。次いで、幾本もの円錐形をした氷柱が怪人の体躯目掛けて飛来し、大小の氷柱がその体を次々に切り裂き、貫く。背後には、北校舎の壁面を悠然と歩く人影。その肢体を躍らせて、翔んだ。 「あなたには後悔する時間も与えない」 空中へ踊り出たレモンは、狂おしいほどの怒りを潜めて、冷ややかにそう言った。 高く上げられた細い腕、その先に、北大西洋から氷山の一角を持ってきたような大きさの氷の塊が現れる。 「今すぐパンツを返して死ぬか、死んでからパンツを返すか、二つに一つよ」 レモンは躊躇なく、背中を思いきり反らして氷塊を怪人へ放った。 怪人は背後から迫りくる氷塊に一瞥もくれぬまま、翼をはためかせ身体を宙へ浮かせた。誰も認識できぬ速度で両足は氷の束縛から離れ、氷柱で貫かれた痕跡は跡形もなく消えていた。 氷塊との激突の間際、怪人の身体が、また二重三重の揺らぎを見せた、次の瞬間——その場に居た全員は、怪人が巨大な氷の塊を「すり抜けた」ようにしか思えなかった。氷塊が全身を押しつぶしたと思ったときには既に、怪人は氷の反対側から上空へ向かって飛び出していたのだ。 「トンネル効果ってやつダァ。よく覚えときな嬢ちゃん」 レモンの上を取った怪人が両腕を振り下ろす。不意を突かれ、防御が間に合わなかったレモンは、氷の砕け散る地面へ向かって叩き落とされた。 「危ない!」 すんでのところで飛南瓜がレモンを抱きかかえる。 体勢を戻しながらレモンが空を見上げると、怪人の姿は消失していた。何かが体を通り過ぎたような感覚だけを頼りに振り向くと、薄ぼんやりとした形で実体を成しつつある怪人の後ろ姿があった。 誰一人として息つく時間もない間に、アップルだけが敵を十全に捉えていた。 滑空した姿勢で地面すれすれを飛ぶ怪人の頭を、渾身の力でアップルは地面に叩き付けた。地表はえぐれ、赤土の焼ける匂いが立ち篭める。 アップルの一撃で怪人の肩口から上は微塵も残らず吹き飛んでいた。 「こいつが姿を消している間……厳密に言えばこいつの『気配』は存在していない。ただ粘り着くような『視線』だけが位置を知る手掛かりよ。そして実体化の瞬間、そこが最大の弱点。その瞬間に攻撃を合わせれば、こいつにも打撃を通すことが可能になる」 大きく息を切らせてアップルが説明する。今の攻撃で随分と消耗しているようだ。 「殺った……のか?」 飛南瓜が、信じられないという様子で訊く。 「バカ言わないで。頭を潰されて生きているなんてプラナリアかサナダムシくらいのものだわ」 人指し指をぴんと立て、たしなめるような口振りでレモンが言った。 その、上を向いて尖った端正な鼻先を何かが翳める。落下してきた物はそのまま、レモンの指にすとんと引っ掛かった。木綿の柔らかな布地の上にファンシーなクマの顔がプリントされたそれは、いかにも女子児童受けしそうな下着にしか見えない。 「なっ……なっ……なっ……何でっ」 絶句して、耳まで顔を紅く染めるレモン。 あたふたしている内にも連続して空中から落下物が現れ、レモンの頭や両肩には、ウサギ、パンダ、ヤンバルクイナなどの図柄も華やかな下着がたちまち降り積もってしまった。 逆上したレモンは、氷結させたそれらの下着をストンピングの連打で粉砕する。 「ふぅ、みっともねぇナ……たとえ証拠を隠滅したって『可能性』は常に重なり合い、存在し続けるんだゼ」 声がした。地に臥していたはずの屍体は、とうに影へ溶け込んでいた。 「この声……! なんてこった、奴は不死身なのかよ!」 飛南瓜が落胆を隠せずにかぶりを振った。 「不死身? いいや、さっきまでの俺はそこでちゃんと“死んでる”、もっとも——お前らにゃそれを認識する手段がないだろうがナ」 アップルは、一向に姿を見せない怪人の言葉に耳をそばだてながら思った。この声は果たして、今まで戦っていた怪人と同じものだろうか。確かに、傲岸不遜な喋り方や声色は一致している。しかし、以前の粗野で下品な口調は影を潜め、代わりに知性が加わったような、そんな印象だ。 「——例えば、この俺を殺したいならすぐにでも可能だゼ。そこのデカい女が言っていた方法でナ。だが、俺を殺すと同時に、世界には『殺された俺』と『殺されなかった俺』の存在が重なり合う。お前は、たまたま『俺を殺すことのできたお前』であるだけで、依然『俺を殺せなかったお前』という確率を消せはしない。そうして宇宙は、あらゆる可能性を孕み、無限に膨張していくのサ」 「へえ、その世界の重なり合いとやらが、あんたには視えるとでも言うのかい」 アップルが問う。 「クククッ、随分物分かりがいいネェ。勿論サ。おっと、自己紹介がまだだったナ——俺の名は、パンツヌスムゼ!! 多世界を認識し支配できる唯一にして無二の存在、それがこの俺様なのサァ!!」 目も眩む稲光が走った。強烈な光に照らされ生じた影から、パンツヌスムゼの黒々とした体が現出した、全身に電光を纏ったその姿は、これまでとは明らかに異なる、見るものを無条件に威圧する威容を備えていた。 「俺はさっき殺られちまった個体とは随分遠い可能性の存在なんでナァ、『パンツヌスムゼ′』とでも呼んでいいんだゼ」 「ダッシュ? じゃあその次は′TURBOか? スーパーか? それとも、レインボーかな?」 いつの間にか、笹岡が居た。眼鏡をくいくい上下させて稲光を漏らさず受け止めている。 「ひとつ言わせてくれ、我々にとって君と戦うメリットなど存在しない! というか、そもそも君みたいなのと戦っていたらキリがない! 多世界だと? 多世界解釈なら私も知っているがね。君が多世界を『認識』できると言ったのはなぜだ? 多世界解釈に則れば、分岐した世界を相互に観測することは不可能だ、なぜなら世界が枝分かれした時点で異なる状態ベクトル間の干渉性は喪失してしまうのだからね。ヒルベルト空間において直交する状態ベクトルの時間発展が記述される限り、我々は時間や、純粋状態から混合状態への遷移に対して常に不可逆的な存在でしかあり得ない。そこでもし可逆的な存在として振る舞えるとすれば、それはこの宇宙における、より高次な存在ということになるだろう。そもそも、人の『観測』によって波束の収縮が生じると定義したコペンハーゲン解釈に対し、観測者である人間もまた量子的存在であると主張したのが多世界解釈だ。無論、多世界解釈でも人が複数の可能性の内、どの世界を観測するかを任意に選ぶことなどできないし、全ての人間は自分が『たまたま』観測した世界を歩いているんだ、君が重なり合う多世界を認識できると言うのなら、君は量子的存在を超えた——高次の存在でない限りは辻褄が合わない、しかし君は私の『観測』からすると非常に量子的な存在に見えるね。どうなんだい、この辺? 腑に落ちないんで質問に答えちゃくれないかね?」 笹岡の長台詞を聞き流してアップルは、クロッカスとクロックスは似ている、なんてことを思っていた。 「クックック、お前の垂れた講釈こそ、この俺が高次元の存在である証明そのものだゼ。この俺は宇宙の頂点に立つ存在! あらゆる分岐点を認識し、分岐によって生まれたあらゆる多世界を認識し、あらゆる場所に偏く存在できる者! この世界での存在確率を限りなくゼロにして移動することも、量子状態を自在に操ってトンネル効果を起こすことも、ダメージを多世界の自分と置き換え自己再生することも、この眼で視た物質を自由な空間上に移動させることも、なんだってできる! こんな風にナァ!」 パンツヌスムゼが両手を広げると、爪の先にフラミンゴ柄の下着が現れた。 「あ゛あ゛っ」 レモンが目をひん剥く。 「さ、さ、笹岡先生! こいつの言ってることは本当ですよ! さっきだって私のパッ、パッ、パッ、パンツを」 なりふり構わずにレモンが喚き散らした。 「うーん、私にはまだ納得が行かないのだがね。まあ、闇エネルギーの未知の特性ということにでもしておこうか」 笹岡が、パンツをしげしげと眺めながら言う。 「くそっ! 貴様……これだけの能力を持ちながら、やってることはパンツを盗むだけだと!? 才能の無駄遣いにも程があるぞ!!」 朝からパンツ消失事件に腹を立てていた飛南瓜が食ってかかった。 「無駄遣いだト? 違うネ。これこそが俺の力を存分に活かした崇高な行為! 『パンツを盗むだけ』ではない、俺は全ての可能性を見通し、パンツを剥ぎ取ることでその人間の本質を露にするのサ。その女もそうだったろう? 少女趣味の下着を白日の下に曝されたときの動揺、醜態。まさに人間の本性ダ。仮面を被ったままのうのうと生きている人間どもは、自らの醜悪さに気付かない。そんな人類を目覚めさせ、世界全体をあるべき姿へ導く、それが俺の偉業であり覇業というわけダ! 全ての人類はパンツを脱げ! 俺がこの目で内側を覗いて覗いて覗いて! ねぶってねぶってねぶって! 睨め回し尽くして新たな楽園へ連れていってやるゼ!!!!」 飛南瓜は狼狽した顔で目を伏せた。だめだこいつ、早く何とかしないと。 「ふーん。あなたの言ってること、あたしは肯定できないな——」 口を挟んだのは、安楽音だった。 「なんだト? 黙ってナ、小娘!」 「——あのね、あなたの言う本質ってやつのこと」 安楽音は引き下がらない。 「だって、人の本質や可能性って言ってみればブラックボックスじゃない? そんなに簡単に分かるもんじゃないよ。あたしができるのはそんなブラックボックスに『こうだったらいいな』とか『こうかもしれない』っていう解釈を当てはめるだけ。逆に言えば、解釈の数だけ本質、可能性は存在するんだ。間違ってるかもしれない。正しくなくたっていい。でも、そうやって少しずつ、自分や他人を理解していくしかないんじゃないかって、あたしは思う」 目を逸らさずに放たれる安楽音の言葉。その瞳はパンツヌスムゼと並ぶか、あるいは凌駕するほどのどや感を携えている。拮抗するどや感とどや感の競演、その調べは誰も聴いたことのない交響曲を奏でていた。 「チッ。蒙昧な野郎どもに話しても無駄だったようだナ。おいメガネ! お前は俺と戦うメリットがないとか言ってたが、それはこっちの台詞ダ! この俺にとってお前らは無数にある多世界の中の塵芥なんだヨォ! いちいち相手してたら覇業の達成が遅れちまうゼ! アバヨ!」 パンツヌスムゼが大きく翼を開き、飛び上がった。 「あっ、奴が逃げるぞ」 飛南瓜が叫んだ。 アップル達が追いすがり、空を見上げた矢先、頭上から大量のレンガや石畳のブロックがばらばらと降り注いだ。アップルとレモンは落下するそれらを素早く打ち砕く。粉々になった破片が充満する中で、一同はパンツヌスムゼの姿を追った。 「ゲホッゲホッ。畜生、目眩ましだ。これじゃあ奴の姿が見えないじゃないか」 咳き込みながら飛南瓜が周囲を確認する。その時、ばちばちと何かがショートするような音と共に閃光が瞬いた。 「まさか……! おい……まずいぞ……!!」 飛南瓜の声と同時に電光が走った。 「チッ、こっちが本命だったってわけ!?」 太く束になったビーム砲の如き電流が迫っている。レモンは吐き捨てるように呟くと、電撃を目視するより早く、身の丈の倍ほどある大きさの氷の壁を展開した。 「長くはもたない……今の内に遠くへ!」 必死に電撃を食い止めるレモンを一人残し、アップル達は粉塵の外へ転げ出る。直後、氷の壁が消えた。そしてアップル達の真上に横倒しになった氷の壁が出現した。 「こんな物の位置まで動かせるってのかい!?」 アップルは両手を氷に当て、一気に蒸発させた。レモンが二個目の氷の壁を生成しようとする。が、迅雷となって迫る電撃の前に動作が追いつかない。 「ぐぅっ!!」 雷に匹敵する電流を受け、レモンの身体は強かに痙攣を繰り返し、地面にくずおれた。アップルが思わず駆け寄ろうとするが、笹岡が制止する。 「だ、大丈夫よ……超戦闘魔法少女はそんなに柔じゃないんだから」 レモンは膝をつきながらもサムズアップし、そう言って軽く笑ってみせた。笹岡も一瞬、表情を緩ませるが、すぐに周りの状況に気付いた。 「待て、奴の姿は?」 気配は、とうに消えていた。あの厭らしい視線も今は感じない。 「出たり消えたり、本当に面倒な相手だわ」 「こちらには一般生徒もいた、被害が最小限で済んだのはレモン君に感謝しなければな。しかし……奴の存在は既に何処かへと拡散してしまったようだ」 「拡散……? そうだ……先生! あの端末は!?」 飛南瓜が思い出したように言った。 「……なるほど、奴の波動関数が拡散したというのなら、再び闇エネルギー探知機で確率分布を捉えることができる。だが、ぬか喜びはするなよ。先程のように存在確率が分かったとしてもすぐに奴を目視できるとは限らんからな」 そう言いながら、笹岡は嬉しそうな手つきで懐から出した携帯端末を操作する。猛スピードのタッチを続けたあと、笹岡が顔を上げ、微笑を浮かべた。 「——出たぞ。ここから一番近い地点を示そう」 全員が固唾を飲んで耳を傾ける。 「場所は、北校舎の屋上だ」 Bパートに続く (作・見る目なし)