約 694,930 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1721.html
「「ゆっくりしていってね!」」 あるわりと晴れた日のこと、山道を歩いていると2匹のゆっくりに出会った。 1匹は黒髪と赤いリボンが特徴のゆっくりれいむで、もう一匹は金髪と黒い帽子が特徴的なゆっくりまりさ。 いわゆるオーソドックスコンビであるが、どちらも通常より大きく、不自然に下膨れていた。 「ゆゆっ! おにーさんはゆっくりできるひと?」 「れいむたちとゆっくりしていってね!」 ここら辺では珍しく、恐らく2匹とも胎生型、いわゆるにんっしんっで子どもを身に宿しているのだろう。 非常に食料の豊富な地域では1か月分くらいの餌を溜めてから2匹同時ににんっしんっすることもある。 が、この山では胎生型の出産すら稀なことであり、2匹同時にんっしんっなんてもってのほか。 「おにーさん、まりさたちにゆっくりできるおかしをちょうだい!」 「れいむたちといっしょにゆっくりしようね!」 つまり、この山の常識に反する子作りを行った2匹はこの山の出身のゆっくりではないということになる。 また、ゆっくりにしては珍しく、お菓子を求めるついでに「一緒にゆっくりしよう」と言っている。 どうやらこの2匹にはギブアンドテイクの観念があると言うことだ。 更に人間という大型の、しかも野生のゆっくりにとってわりと有害な動物にそれを持ちかけている。 以上の点から、彼女達は相当甘やかされて育ったが、ダブルにんっしんっが原因で捨てられたゆっくりなのだろう。 「おにーさん、おねがいだよ! まりさたちにゆっくりしたおかしをちょうだい!」 「れいむたちおなかすいたよ!」 その証拠に、周囲を注意深く見渡してみると数匹のゆっくりが息を潜めて私達のやり取りを見守っていた。 彼女らはこの山に住んでいる野生のゆっくりだと見て間違いないだろう。 恐らく、よそ者の2匹を捨石にして私がゆっくり出来る人間か否かを確かめているのだ。 「おにーさん、むししないでね! れいむおこるよ、ぷんぷん!」 「まりさたちのゆっくりしたあかちゃんみせてあげるから、ゆっくりしていってね!」 ゆっくりの中には下種な個体もおり、なまじ人間が安全だと分かるとそいつらの増徴を招く。 大抵は何の脅威にもならないが小さな子どもやお年寄りが何かの拍子に転んで怪我することがたまにある。 また、野生のゆっくりと人間が関わることで生じる問題と言うのは決して少なくない。 ここは責任を持ってゆっくり達に人間に関わるべきでないことを警告すべきだろう。 「ああ、悪い悪い。 ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 という訳で、適当に自分本位な大義名分をでっち上げた私は2匹の傍へ座り込み、「ゆっくりできるね!」と喜ぶ彼女らを押さえつける。 足でまりさを挟み込むと、れいむを抱き上げて彼女の背中に指をねじ込み、産道のある場所までじっくりと突き進んでいった。 「ゆ゛っ!? いぢゃい!いぢゃいよ! ゆっぐぢやべでね゛っ!」 「ゆゆっ! れいむ、どうしたの! おにーさん、やめてあげてね! いたがってるよ!」 2匹の抗議を無視してどんどん掘りすすでいくと、餡子とは違う感触を指に感じた。 一旦掘り進むのをやめて、2度3度その感触のもとを突くと、中からくぐもった声で「ゆぅ?」という返事が返ってくる。 どうやら、これがれいむの胎内の子どもらしい。 「やめ゛でね! あがぢゃんにいだいごどぢないでね!?」 「もうやだ! おうちかえる!?」 幸いにも子どもはれいむの胎内でしっかりと育っているらしい。 この2匹に餌を集める能力があったとは思い難いので、恐らく元飼い主がしばらくの間の食糧を渡していたのだろう。 それはさて置き、一層激しく抵抗する彼女達を抑える力を強めると、今度はあけた穴を拡げるべく、穴を穿り回す。 人も獣もいない、ゆっくりばかりの山道にぬちゃぬちゃと餡子をかき回す音がこだました。 「ゆ゛っ!? いぢゃい! ぢぬうううううう! ぢんぢゃううううううう!?」 「で、でいむーっ! おに゛ーざん、やべでよ! どほぢでごんなごどずるのーーーっ!?」 そうして、指が2本通る程度の大きさの穴が完成したところで、中にいる赤ちゃんの髪の毛を引っ張り出した。 金髪だった。どうやら彼女の胎内にいる子どもはまりさ種らしい。 それを確認した私は、髪の毛を外に出した状態でれいむとまりさを持ち替えると、彼女に対してもれいむと同じ処置を施した。 その間、れいむはずっと痛みに悶え苦しみ、脂汗や涎や涙を撒き散らしながら泣きじゃくっていた。 「ゆびぃ・・・いぢゃい・・・ぢぬぅ・・・・・・!?」 「どほぢで、ごんなごどずるのぉ・・・!?」 まりさの胎内の子どもがれいむ種だったことを確認すると、私は少し衰弱した2匹を背中合わせに地面に置いた。 それから、背中もしくは後頭部に空いた穴からはみ出している子どもの髪の毛をひっぱり、解けないようにしっかりと結ぶ。 以上の作業を済ませたところで私は胎生ゆっくりに出産を促すといわれる頭頂部付近のツボを刺激してやった。 「「ゆ゛っ・・・ゆっくりうばれりゅよっ!」」 効果テキメンにもほどがある。頭頂部を刺激された2匹はあっという間に産気づいた。 産気づいた2匹は痛みを忘れ、至福の笑みを浮かべていた。やはり、2週間も胎内にいた我が子と対面できることが嬉しいのだろう。 が、5分経っても、10分経っても赤ちゃんはいつまで経っても生まれてこない。 至福の笑みは不安に曇り、やがて言葉にならない恐怖に支配されて、2匹は泣き顔になってしまった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢぢないでうばれでね!」 「はやぐうばれで、おがーぢゃんとぢゅりぢゅりぢようね!」 胎内の我が子に向かって必死に声援を送るが、やっぱり子どもが出てくる気配が無い。 死んでしまったのではないかという不安も去来するが、声をかけると中で動く気配がするので生きているのは間違いない。 耳を澄ませば小さく「ゆっ!」と赤ゆっくりが踏ん張る声が聞こえてくる。 しかし、20分経っても2匹の赤ちゃんは産まれてこなかった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢがんばっでね゛ぇ!!」 「どほぢでうばれでごないのおおおおおおおおお!?」 2匹はそれでも必死になって我が子を励まし続けるが、30分ほど経った時、まりさの胎内のれいむの反応が無くなった。 残念ながら、30分もの長時間にわたる髪の毛の引っ張り合いで体力を消耗し、胎内で力尽きてしまったようだ。 「ば、ばりざのあ゛がぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああ!!?」 ひときわ大きな、そしてあまりにも悲痛な叫び声が消した高くは無い山に響き渡る。 が、他のゆっくり達は人間はゆっくり出来ないことを確信した時点で逃げ出しており、誰もやって来ない。 そして、悲嘆にくれる彼女に更なる追い討ちがかけられた。 「いぢゃい! せなががいぢゃいよ!?」 「で、でいうのあがぢゃん!? ゆっぐぢがんばっでね!!」 胎内のれいむが死んだことで、れいむの胎内の赤まりさに対する抵抗が無くなった。 そうなれば、赤まりさは外に出る為に髪の毛で結ばれた赤れいむの死体を引っ張ることになる。 死産に嘆き悲しむ暇も無く、背中にあけられた穴を押し広げられる痛みが彼女を苦しめる。 「いぢゃい!? ぢぬぅ! ぢんぢゃうううううううううう!?」 指に本文の穴から子ゆっくりとさほど変わらない大きさの我が子が引きずり出される際の苦痛は想像を絶するものだろう。 その異常なまでの痛みにまりさは悶え苦しんで暴れ回るが、結果的にそれがまりさの死期を早めてしまった。 まりさの力と赤まりさの力が合わさったことで、赤れいむの亡骸はとうとうまりさの背中を引き裂いて太陽の下へと飛び出した。 「―――――――――――っ!!?」 「ゆ゛ゆ゛っ! ばりざぁ、どほぢだの! へんぢぢでね! ゆっぐぢへんぢぢでね!?」 もはや悲鳴にすらもならない音と餡子をもらしながら振り返ったまりさは大分形の崩れた我が子を視界に収めた。 そして、最後の最後まで涙を流しながら「もっど・・・ゆっぐぢ、ぢだがっだよ・・・」という断末魔を残して我が子の元へと旅立っていった。 小さな山にパートナーを失ったれいむの悲痛な叫び声が響き渡ったが、慰めてくれるものさえ1匹としていなかった。 「い゛・・・い゛ぢゃ、い゛よ゛ぉ・・・」 れいむの最期はあっけなかった。 背中の穴と下あごの産道を同時に開かれる苦痛に耐えかねて気を失い、2度と目を覚ますことはなかった。 そして、1時間以上もの時間をかけて産まれた髪の毛の先で姉妹の亡骸とつながった赤まりさは予想通りに虫の息。 「ゆ・・・ゆっくり、して・・・」 赤まりさはたった一言の短い産声も上げることなく、家族の下に旅立っていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ れいむと赤まりさがあっさりし過ぎかも? しかし、同じようなことの繰り返しにしからないないしなぁ・・・ 髪の毛って焼く、引っ張る、剃る以外の使い方もあって便利だわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5173.html
この森は平和だった。 人里近くゆえに天敵もすくなく、まだゆっくり被害も少ないため人間に襲われもしない。 普通のゆっくりにとっては理想的な森だった。 そして、この森に住む一組のゆっくり夫婦。 彼女らもまた、理想的なゆっくりだった。 とてもゆっくりしていて、やさしいれいむ。 とてもゆっくりしていて、ゆうきのあるまりさ。 この二匹は幼馴染であったが、気が付くと二人で一緒の巣に入り生活していた。 やさしく、頭も悪くないこの二匹は。まさに理想的なゆっくり夫婦だった。 だが、この二匹は完璧にゆっくり出来ているわけではなかった。 そう、子供がまだいないのである。けっこんしたばかりだからいないのは当然だ。 ゆっくりした二匹は当然子供をほしがった。 子供がいるとゆっくり出来るからだ。 だから二匹はすっきりした。 だが、どこぞのありすがレイプするのとは違う、とてもゆっくりした、ゆっくりできるすっきりだった。 「れいむ、いっぱいゆっくりすっきりして、ゆっくりしたあかちゃんをうむんだぜ」 す〜り、す〜り・・・ 「うん、わかったよ、まりさ・・・」 す〜り、す〜り・・・ お互い顔を赤らめながら、実にゆっくりと、相手に負担をかけないように顔をこすりあう。 2時間にもわたるゆっくりしたすっきり。 彼女達は、実にゆっくりした。理想的なゆっくりだった。 10日後 ゆっくりしたすっきりが功をなしてか、れいむはしっかりにんっしんを果たした。 普通、体内にんっしんをしたゆっくりは一週間で生まれるという。 れいむは少し遅い。いつ生まれてもおかしくない状態だ。 「れいむ!ごはんをあつめてきたんだぜ!」 今日もまりさがたくさんのごはんをもって帰ってきた。 とてもたくさんのごはん。とてもゆっくりしたりそうてきなゆっくりだからできる芸当だ。 「おかえりまりさ!とてもゆっくりしてるごはんだね!」 「れいむ、おなかのおちびちゃんはどうなんだぜ?」 まりさがれいむのおなかに耳を当てながら言う。 「とってもゆっくりしてるよ!さすがはれいむとまりさの・・・ゆ!?」 穏やかな顔で話すれいむの顔がきゅうに険しくなる。 「どうしたのぜ?まさかうまれるのぜ?」 「ゆぐぐ・・・まだだめだよおちびちゃん・・・!ゆっくりしてね・・・ゆっぐりじようねぇでええ!!・・・ふぅ・・・」 しばらく苦悶の顔で痛みと格闘していたれいむがまた穏やかな顔に戻る。 「おちびちゃんはすこしあせりすぎだよ!ゆっくりおかあさんのおなかのなかでそだってからうまれてね」 「ゆっくり、ゆっくりするんだぜ・・・」 穏やかな顔で生まれてくるであろう子供に語りかけるれいむとまりさ。 実に理想的なゆっくりである。 さらに三日後 「ゆぎいいいいいいいいいいい!?!?」 今までれいむが発したことのないような悲鳴。 「ゆゆっ!?どうしたんだぜ!?れいむ!?」 飛び起きたまりさがれいむに寄り添う。 「うまれるのぜ?うまれてしまうのぜ?」 「だめぇえええ!ゆっくりしてねぇええ!?!?」 自分が死にそうな激痛を感じながらも、子供を気遣い、ゆっくりするよう言い聞かせるれいむ。理想的なゆっくりである。 しかし、れいむの願いもむなしく、れいむのあごに産道が開き始める。 「れいむ!ゆっくっり〜だぜ!ゆっくっりぃ〜!!」 「ゆ・・・ゆっぐ・・・ゆぎいぃいいいいいい!?!?!?」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? まるで下痢のような音と勢いでれいむの産道から粘液が噴出す。 「ゆ・・・?」 「れいむ・・・おなかこわしてたのぜ?」 「まりさ、おちびちゃんは!?れいむのおちびちゃんは!?」 「まつんだぜ、れいむ、れいむはおげりさんを・・・ゆげぇえええ!?」 まりさが下痢だと思ったもの、それは確かにれいむの言うとおり、子供だったのだ。 とてもゆっくりした理想的なゆっくりの、とてもゆっくりした理想的な子供。 しかし、巣穴の壁にへばりついたのはみずみずしいスライムでしかなかった。 ぱっと見、下痢を壁にぶちまけたような感じ。しかし、壁にへばりついた下痢がボコボコ泡立ち、震えていること。そして二つの目玉が見えたことが、やはりれいむの子供であったことを物語っていた。 「むきゅう・・・れいむ、にんっしんしてからなんかいおひさまにあったの?」 まりさにつれてこられたぱちゅりーがれいむに質問した。 「かぞえきれないぐらいだよ・・・」 「かぞえきれないぐらいだぜ・・・」 れいむとまりさが答える・・・ 「あのね、れいむ。あなたのおちびちゃんはあなたのおなかのなかでゆっくりしすぎちゃったの」 「ゆっくり・・・しすぎた?」 理解できないことを言うぱちゅりー。 ゆっくりしすぎた? 「そう、おなかのあかちゃんはおひさまにはっかいぐらいあったときにうまれるのがいちばんいいの、ゆっくりできるの」 「それはどういういみなの!?」 「じゃあはっきりいうわ・・・あなたはゆっくりしすぎたのよ!!」 ゆがぁあああああああん!! ゆっくりしすぎると、ゆっくりできない。 それをしったまりさとれいむのとったこうどうはひとつだった。 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! 「レイムスッキリシタネ!」 「キモチヨカッタヨマリサ!」 「ウムンダゼ!」 「ユックッリ!ユックリ!!」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「ナンデナンダゼ!?」 「ユックリシナイカラユックリデキルアカチャン!ウマレルンデショ!?」 「アリエナイゼ!」 「ユックリィィィ!?!?」 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「オカシイ!」 「ユックリシスギタラユックリデキナイ!」 「ユックリシナクテモユックリデキナイ!」 「モットハヤク!」 「スッキリ!」 「スッキリィイイイイイ!!」 理想的なゆっくりは、理想的過ぎた。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1135.html
・たまには普通の町の、普通のゆっくり達について書きたいな、と思い書きました。 ・なるべく淡々とした内容になるように書いてます。 いつもとは感じが違うかも。 『ごく普通のゆっくりショップ』 D.O ここは国内の、とある普通の町の、ごく普通のペットショップ。 店内に入ればワニからサボテンまで、幅広く様々な生き物が並べられている。 当然全ての生き物はペットとして販売されている商品だ。 その片隅に、壁沿いに50cm角の透明なケースが何十個も積んであるスペースがある。 手前には通路を挟んで、店の特売品セールなどでよく見かける、陳列用ワゴンが数台。 箱もワゴンも、なにやらもそもそと動き、時折『ゆっくち!』等と声を上げる、 丸いものが所狭しと押し込まれている。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そう、このスペースで陳列されているのは、近年ペットとしても認知されるようになった珍生物『ゆっくり』である。 とは言っても、ゆっくりが本当の意味で犬や猫と同列に扱われている地域などはかなり特殊だ。 ゆっくり産業を推し進めているような、ゆっくりに理解ある一部の地域以外では、 今でもゆっくりは『生き物』ではなく『モノ』に近い存在という認識の方が一般的なのである。 今回は、そんなごくごく一般的な地域における、一般的なペットショップのゆっくり達の生活を見ていただきたい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 朝、まだ夜明け前からペットショップの業務は始まる。 何せ取り扱っている商品は生き物、朝食とケース内の掃除は必須だし、 健康管理も常に気を使う必要があるのだ。 「ほら、メシだ。」 「・・・ゆっくちしたあまあましゃん、たべちゃいよぉ・・・」 「早く飼ってもらえ。」 「むーちゃむーちゃ、ふしあわしぇ・・・」 商品の赤ゆっくり達は、無色透明でゼリー状の、味も香りもない食事を与えられる。 ゆっくりフードとして販売されているモノでは無論なく、 人体にも無害という以外は店員自身もなんだかよくわかっていない餌だ。 粉末状の原料を、水道水1リットルに一つまみの割合で混ぜるだけという、 手軽さと安さだけが利点の代物である。 「ゆあーん。おいちいごはんしゃん、たべちゃいよー。」 「もう、ぷるぷるしゃん、たべちゃくにゃいよぉ。ゆぇーん。」 餌に味の良さを求めないのも、相応の理由がある。 この店で取り扱っているゆっくりが売れ筋の、赤ゆっくりの中でも小型の、 ピンポン玉~鶏卵程度のサイズのものだからだ。 食事の味が良く、沢山食べてゆっくり出来ると、赤ゆっくりの成長は促進されやすい。 まともな食事を与えていると、一週間もすればビリヤードの玉のサイズを超えてしまうので、商売にならないのだ。 「こんなまじゅいごはんにゃんて、むーちゃむーちゃできにゃいよぉ。」 「なら食うな。」 ひょい。 「ゆぁーん!ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 食事を自分で断ってくれるなら、それに越したことはない。 全てのケースに朝食を配り終えたら、次は新しい赤ゆっくりの生産作業が続く。 餌などを工夫したところで、商品として扱えるのはせいぜい2週間。 売れる売れないに限らず、常に新しい赤ゆっくりを仕入れなければならない。 店の裏手、事務所スペースの奥に、成体ゆっくりがギリギリ2匹入る程度の木箱が置かれている。 その周囲に積まれた透明ケースには、成体サイズのれいむ、まりさ、ちぇん、ありす達が入れられていた。 予想はつくと思われるが、これらは繁殖用母体となるゆっくり達である。 「ゆぁーん。ゆっくちできにゃいー。」 「やめちぇにぇ!このはこしゃん、とかいはじゃにゃいわ!?」 だが注意深く見ると、この繁殖用ゆっくり達が、 通常の成体ゆっくりと微妙に様子が異なることに気づくだろう。 しゃべり方は舌足らず。 おまけに見た目も、顔と髪の毛が異常に狭い範囲に集まっており、お飾りも小さすぎる。 顔と髪の毛を切り離して、ソフトボールに貼りつければちょうど子ゆっくりが一匹出来上がる感じだ。 それもそのはず、この繁殖用ゆっくり達は、この店の商品の売れ残りから育てた『子ゆっくり』なのだ。 「やめちぇにぇ!れいみゅのあにゃるしゃんに、へんにゃのいれにゃいでにぇ!」 「力抜かないと裂けるぞ。」 「ゆぴぇぇぇええ!?」 一匹の子れいむのあにゃるに、空気入れのチューブを取り付けた風船がねじ込まれる。 ぐぬっ・・・・ぷしゅー。 「ゆきゅ・・・きゅ・・!?れいみゅ・・ぷきゅーしちゃく・・にゃ・・・!」 ・・・・・・待つ事5分。 「ゆぴぃ、ゆぴぅ・・・」 「十分伸びたか。『ぷしゅー』破れてないな。」 「ゆぁーん。れいみゅのぽんぽん、ゆっくちしちぇにゃいよー。」 「餡子が足りんから、だぶついてるだけだ。」 元々皮に弾力のあるゆっくりを、体内に風船を押し込んでサイズアップする。 後は餡子不足でだぶついた腹に、この子れいむ同様に売れ残った、子ゆっくり数匹から絞り出した餡子を注入し、 引き延ばされて弱くなった皮を小麦粉と水で補強して、即席繁殖用ゆっくりの完成となる。 「ゆぁーん。れいみゅのあんよしゃん、ゆっくちうごいちぇー。」 当然無茶な方法なので、副作用もあった。 サイズアップしているのは腹だけなので、顔も飾りもあんよもサイズ不足。 結果として歩くことも、自分でご飯を口に運ぶこともできなくなるのだ。 どうでもいいことだが。 ゆっくりがいくら繁殖させ易いとはいえ、繁殖用母体をまともに育てるにはそれなりの手間がかかる。 赤→子ゆっくりまでなら育てる期間は数週間程度ですむし、 そもそも商品棚に置けなくなった時点でこのサイズに成長している。 売れ残りの再利用としてはちょうどいいタイミングだ。 だが、繁殖可能な成体まで育てるとなると数ヶ月かかる上に、サイズもバスケットボール並みになってしまう。 しかも途中で死なれでもしたら、育てた分の時間と餌代が無駄になることになる。 ただでさえペットとしてはありえない低価格な商品なのに、そんな手間暇をかける余裕は無いのだ。 「ひどいことしないでにぇ。このはこしゃん、せみゃいよぉ。」 「せみゃいわ!このはこしゃん、とってもいなかものにぇ!」 店員は、そうして造られた繁殖用れいむと繁殖用ありすを、合板で組んだ木箱に突っ込み、 ガンッ!! 「「ゆぴぃぃぃいいい!!?やめちぇぇぇええ!?」」 その側面に一発軽く蹴りを入れた。 ぐらぐらぐらぐら・・・・ 揺れはなかなかおさまらない。 というのも、この木箱、床面との間にバネが仕込まれており、 蹴りを一回入れれば、30秒ほどは揺れ続けるよう造られている。 「ゆぴぅ、ゆひぃ・・・にゃんだかきもちよくなってきちゃよぉ。」 「みゅほぉ、みゅほぉぉ・・・」 子ゆっくりは揺れる箱の中で発情し、特に嫌がることもなく肌を擦り合わせる。 このあたりも、成体ゆっくりのような下らない貞操観念を持ち合わせていないだけやりやすい。 「ゆひゅぅ!ゆひゅぅぅうう!しゅっきりしちゃいよぉ!ありしゅぅぅぅうう!?」 「みゅほぉぉおお!!れいみゅのおはだ、とっちぇもときゃいはだわぁぁぁああ!!」 「「しゅっきりー!!」」 すっきりー後間もなく、れいむの頭上にはれいむ種とありす種の実ゆっくりが5匹づつ生えてくる。 「れいみゅとありしゅのおちびちゃん・・・」 「とっちぇもときゃいはだわぁ・・・」 などと、感動に浸っている暇など与えず、れいむを木箱から取り出すと次はありすにまりさをあてがう。 「ゆぁーん。まりしゃは、れいみゅとずっとゆっくちしゅるってやくそくしたのじぇぇぇええ!?」 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「しゅっきりー!!」」 ・・・2分後、まりさの頭上にはありす種とまりさ種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 「まりしゃ・・・れいみゅの・・・どうしちぇぇぇ・・・。」 その後もありすに休む暇は無い。 母体は次から次へと木箱に放り込まれ、ありすは自分のおちびちゃんの誕生に喜びながらも、 次第に精子餡の出し過ぎでへにゃへにゃに萎んできた。 「ありしゅ・・・もう、しゅっきりできにゃいわぁ・・・」 だが10数体の母体ににんっしんさせたとはいえ、その生産数はまだ本日のノルマの半分。 繁殖用ありすが萎んで痙攣をおこし始めたところで、中身の補給が行われる。 これまで母体となったゆっくりの頭には、商品数としては明らかに過剰な数の赤ありすが生えている。 商品としては基本4種が同数で充分なので、赤ありすの4分の3は必要無い。 そこで、店員は、 ぶちっ!ぶちっ!ぶちっ! 「ゆ・・・ゆぴぃぃいいい!?れいみゅとありしゅのあいのけっしょうがぁぁああ!?」 母体ゆっくり達の頭上から数匹の赤ありすを引きちぎり、 「ゆ・・・どうしちぇ、『ズボッ!』ゆぁぁあああ!?」 それを手に掴んだまま、繁殖用ありすの、子ゆっくりサイズの小さなあにゃるにねじ込み、 ぐしゅりっ・・・ 繁殖用ありすの体内で握りつぶし、一気に中身を流し込んだ。 「ゆびゃぁああ!?どうしちぇ!?どうしちぇぇえ!?こんなのとかいはじゃにゃいぃぃいいい!?」 「次。」 「わぎゃらなぁぁぁああ!!」 こうしてカスタードの量を回復させ、泣き叫び続ける繁殖用ありすに、店員は次の繁殖用ちぇんをあてがう。 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「じゅっぎりぃ・・・」」 ・・・2分後、ちぇんの頭上にはありす種とちぇん種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 ありすはこの後も定期的に、自分のおちびちゃんである赤ありす達からカスタードの補給を受け、 繁殖用ゆっくり全員とのすっきりーを終えたが、 「ゆっぎぴぅ・・・ぺぴぃ・・・・・・」 正気は完全に失っていたので、店員がミキサーにかけてペーストにされ、 母体となったことで栄養を必要とする、繁殖用ゆっくり達の餌になった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 繁殖用ゆっくり達の頭上に実った赤ゆっくり達はそれから丸1日、 売れ残りの赤ゆっくりのペーストを食べさせられ栄養をつけた母体から、 ゆっくりとした餡子を供給されてゆっくりと育ち続ける。 「ゆゆ~ん、おちびちゃん、ゆっくちしちぇにぇ~。」 だが、素直に生まれるまで待っていたら成長しすぎるし、時間がかかり過ぎる。 栄養状態さえ良ければ、にんっしんから丸1日で、母体から切り離しても死なない程度には育つので、 母体とはお別れしてもらうことになる。 ボキッ! 「・・・ゆ?ゆぁぁあああ!?くきさんおっちゃだみぇぇぇええ!?おぢびぢゃんが、ゆっぐぢでぎにゃいぃいい!!」 「ゆみゃぁぁああ!?わぎゃらな、わぎゃらにゃぁああああ!!」 「やめるのじぇぇええ!!おぢびぢゃん、もっぢょゆっぐぢさせりゅのじぇぇぇええ!?」 赤ゆっくりの実った茎は回収され、母体ゆっくり達は再びありすの箱に放り込まれてにんっしんさせられる。 結局この母体達はおちびちゃんの産声を聞くことすら無く、 にんっしん能力が衰えるまで何十回もにんっしんさせられるのだ。 そして、にんっしん能力が低下したらミキサーでペーストにされ、次世代の繁殖用ゆっくりの餌にされることになる。 一方茎にぶら下がったままの赤ゆっくり達は、 店員の手によって乱暴に茎から引きちぎられ、大型の、薄汚れた古い水槽の中に放り込まれる。 水槽は背の低いアクリルの壁で小さな部屋に区分けされており、 一つの部屋毎に5~6匹の赤ゆっくりが生活できるようになっていた。 とはいえ、一つの部屋毎に餌用の小皿と新聞を敷いたおトイレがあるだけ、 スペースも、とても跳ねまわることが出来るような広さではない。 ぶちっ・・・ぺちょっ! 「ゆ、ゆぅ・・ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」 ムリヤリ産み落とされたせいでやや未熟とは言え、元気よくあいさつする赤ゆっくり達。 だが、赤ゆっくり達にあいさつを返してくれる両親はどこにもいなかった。 「ゆぅ?」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!おにぇーしゃん、ぴゃぴゃとみゃみゃは?」 「ゆぅ~。どこにもいにゃいんだよぉ。」 「ゆぁーん、ぴゃぴゃ~!みゃみゃ~!ゆっくちさせちぇ~!」 「しゅーりしゅーりしちゃいよ~!ぺーりょぺーりょしちぇ~!」 「黙れ。」 「ゆぴぃっ!」×200 「これを食え。」 店員がそう言って餌皿に流し込んだのは、 先ほどまで赤ゆっくり達がぶら下がっていた茎をすり鉢で潰したペーストだ。 茎を食べさせるのは、赤ゆっくりの味覚調整に加え、 産まれ落ちた段階では病気に無防備な赤ゆっくりに、免疫を与える効果もある。 この手順ばかりは野生のゆっくり、ペットショップの違いは無い。 「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!」×200 そして、これがこのショップで赤ゆっくり達が味わう、最初で最後の『ゆっくり』だった。 「ちあわちぇー。」 「ぽんぽんいっぱいだにぇ!」 「・・・おにーしゃん!れいみゅのぴゃぴゃとみゃみゃ、どこにいったか、しらにゃい?」 「そんなものはいない。」 「ゆ、・・ゆぴぃぁああああ!!ゆっくちできにゃぃぃいいいい!!」×200 「黙れ。これからお前たちを調教する。」 「ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 成長する前に急いで商品として販売する必要があるため、産み落とされた赤ゆっくり達の調教は、 このようにして、産まれ落ちた直後から3日間の間にみっちりと行われるのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日。今日も朝から調教が始まる。 「ゆぴー。ゆぴー。ゆっくちぃ・・・。」×200 赤ゆっくり達はまだ目を覚ましていないが、店員はそんなことにはお構いなく、 そのうち一匹のまりさをつまみあげると、プルプルと手を揺らして起こし、問いかけた。 「起きろ。答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆ、ゆゆ!?まりしゃは、ゆ、ゆっくちしましゅ!」 「ハズレだ。飼い主さんをゆっくり『させる』んだ。再教育だな。」 「きょういくしゃん!?ゆっくちやめちぇぇぇ!!」 赤まりさは、『教育』と言う単語に反応して、あんよをもにゅもにゅ動かして逃げようとするが、 あんよはむなしく宙を揉むだけで、体を店員の指先から逃がしてはくれなかった。 店員が手元に用意しているのは、耳かきをさらに小さくしたような金属製の匙。 それと、赤い色をした液体を入れた、小さなカップだ。 ちゃぷ・・・ 匙の先をカップに入れると、わずかな量の赤い液体が、その先端に掬われる。 店員はそれを構えると、赤まりさのおしりを自分の方に向け、あにゃるの場所を探る。 そして、あにゃるに匙の先端を、 ずぷ・・・ 一気にねじ込んだ。 「ゆ、ゆ、・・ゆぴぴぃぃいいいいい!!!!びゃぁぁああああ!!?」 ねじ込まれた瞬間、赤まりさは奇声を発して全身を波打たせ、白目を剥く。 しーしーが勢いよく吹き出し、涙と汗と良くわからない体液で全身がぐっしょりと濡れていく。 「びぇっ!?びぇぇっ!?・・・・・びぅ・・ぅ・・・」 そして数秒後、赤まりさは意識を失い、 口からは餡子混じりの泡を、あにゃるからはうんうんを力なく垂れ流しながら失神した。 赤まりさのあにゃるにねじ込まれた液体、あれの成分は店員も知らないが、 人体に無害で、味は辛く、水道水より安いという事だけ聞いていた。 一応調味料の一種という話も聞くが、要はゆっくりにとって苦痛を与えるモノであればいいので、 店員もまったく気にしていない。 「ゆぴゃぁぁあああ!!いもうちょがぁぁああ!?」 「なんでしょんなことしゅるのぉぉぉぉおお!?」 赤まりさの悲鳴によって、この頃には200匹の赤ゆっくり達全員が目を覚ましている。 その中で、先ほどの赤まりさと同じ部屋の5匹、赤まりさ姉妹に向かって、店員が声をかける。 「こいつが答えを間違った。連帯責任だ。」 べちょっ! 茫然とする5匹の赤まりさの真ん中に、先ほど『教育』を受けた赤まりさが放り込まれた。 「ゆぁ・・・ゆぴゃぁぁああ!!れんたいせきにんしゃん!?ゆっくちできにゃいぃぃいいい!!」 「どうしちぇ、どうしちぇまちがえりゅのぉぉおおお!?」 『連帯責任』という単語に反応し、先ほどまで気遣っていた妹まりさを責める赤まりさ姉妹。 赤まりさ姉妹は泣いて許しを請い、あるいは小部屋の中を必死で逃げようとするが、 所詮赤ゆっくり5~6匹で一杯になる小部屋だ。 結局全員店員に捕まり、一匹づつ先ほどの妹まりさ同様、あにゃるに赤い液体をねじ込まれた。 「やめちぇにぇ!やめ『ぐぬっ!』ゆびゃびゃびゃびゃ、びぇぇえええ!?」 「まりしゃ、なんにもしちぇにゃ『ずぷっ!』ぴゅぅぅうう!!ぴぅ!ぴ!」 ・・・・・・。 赤まりさ姉妹の教育が終わった。 つづいて店員は、まりさ姉妹の隣の部屋で震えている、赤れいむをつまみあげる。 「答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆひぃ、ゆぅ、か、かいぬししゃんを、ゆ、ゆっくちさせましゅ!」 「・・・違う。ゆっくり『していただく』んだ。再教育だな。」 「ゆぴぃぃぃいいい!?どうしちぇぇぇぇえ!!」 どうしてもクソもない。 そもそも、赤ゆっくり達の答えなど、店員にとってはどうでもいいことなのである。 実のところ、ココで生産される赤ゆっくり達は、過酷な環境で選別される外界のゆっくり達とは悪い意味で出来が違う。 おまけに何十世代もの間ペットショップの外を体験していないので、先祖から受け継がれてきた知識なども無い。 優秀な胴付きゆっくりの知能を上の上、森の野生ゆっくりの知能を中とするならば、 このショップで生産される赤ゆっくりの知能は下の中を超えることは無い。 だから、このショップ生まれの赤ゆっくり達がこの3日間で憶えられることなど、 野良や野生で生き延びる標準的な赤ゆっくり達なら、口頭で30分も教えれば憶える程度の内容にすぎない。 必死でモノを教えるだけ無駄なのである。 だから、この体罰の本当の目的は、知識を与えることなどではない。 ただ一つのことを、心身にしっかりと刻み込むためのものだ。 そう、人間に逆らったりしないように、『力の差』を痛みの記憶として刻み込むための・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こうして生後3日間で、赤ゆっくり達は2つの事だけを餡子の隅々にまで憶えさせられた。 2つの事とは、 1.人間に逆らったり、迷惑をかけたりすれば、痛い思いをする 2.しあわせーになるには、『飼い主さん』に飼ってもらうしかない ということである。 こうして赤ゆっくり達は、これから先商品として必要な事の全てを身に付けた後、 3日間で体液とうんうんにまみれた体を洗浄され、病気などが無いか検査され、 全てのチェックを終えてから店頭の透明ケースに陳列されるのであった。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そして、冒頭へと場面は戻る。 赤ゆっくり達は、生まれてから一度も両親にゆっくりさせてもらえず、 ゆっくりしたご飯も、ゆっくりした寝床も与えられず、ひたすら『ゆっくり』を求め続けた。 そして、その最後の希望を『飼い主さん』に求め、必死で自分を売り込むのだ。 「おねーしゃん!れーみゅをかっちぇにぇ!ゆっくちできりゅよ!」 「うーん・・・200円。高いわね。」 「ゆがーん!」 ・・・だが、購入されることは稀である。 こうして、飼い用ゆっくりとして陳列されて3日。 売れないまま一番可愛い時期を終えてしまった大半の赤ゆっくり達は、これまでより一回り小さい、 狭苦しい透明ケースの中へと移されることになる。 よく売られているゆっくり飼い方本でも、『赤ゆっくりは生まれて1週間以内の教育が非常に重要!』 などと書かれているように、飼い用赤ゆっくり達の旬は短い。 この時点で売れ残った赤ゆっくり達には、高い値段がつくことはもはやないのだ。 その代わり、こうして値段が下がる事によって、別口で買い手がつくことになる。 「すいません。ここの赤れいむ15個。」 「はい、かしこまりました。」 「ゆわーい!ゆっくちよろしくにぇ!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 ・・・ちなみに、ケースに貼られた札には、こんな言葉が書かれている。 『捕食種向け餌用ゆっくり:赤れいむ5匹100円』 だが、捕食種や希少種は高級ペットであり、飼っている人間は元々多くない。 そんなわけで、これからさらに3日経過しても、なお売れ残る赤ゆっくりは多い。 ここまでくると、赤ゆっくり達のサイズや味が、 贅沢に慣れたペット捕食種達の口に合わなくなってくるので、 餌用ゆっくりとしての商品価値も低下してくる。 そんなわけで、生後10日を経過した赤ゆっくり達は、透明ケースから出され、 その手前に置かれた処分品用ワゴンに乗せられる。 購入の際は、ワゴン脇に置かれた卵パックに詰めてもらうセルフサービス方式だ。 「ゆっくちかっちぇにぇ!!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 髪の毛はボサボサ、胸に名前刺繍入りの古いジャージを着た、近所の貧乏学生がワゴンの前にやってくる。 学生は、品定めなど特にせず、トングで掴んで片っ端から赤ゆっくりを卵パックに詰め込んでいく。 「コレください。」 「はい、かしこまりました。8パックで割引つき、300円になります。」 「ゆわーい!これでれいみゅたちもかいゆっくりだにぇ!」 ゆっくりの餌などに、人体に無害な物質しか使わない理由はここにもある。 処分品の赤ゆっくり達は、近所の貧乏学生にとって、貴重な酒のツマミなのだ。 甘いものだけでは飽きてくると言うときは、頭部を切り開いて塩や醤油を注いでみたり、 ホットプレートで焼いてからソースとマヨネーズで味付けしたり、色々な食べ方が模索されているらしい。 このようにして、このペットショップで生まれた赤ゆっくりの約半数は、 何らかの形で買われていき、長くもないゆん生をしあわせーに(かどうかは知らないが)生きていくことになる。 そして、これでも購入されなかった約半数については、ペットショップで相応の未来が待つことになる。 比較的活きのいい数匹は前述の通り、繁殖用ゆっくりとして改造され、 多くのおちびちゃんに恵まれるという、しあわせーな未来を歩んでいくのだ。 また、それ以外の大半は、これも前述した通り、ミキサーにかけられて繁殖用ゆっくりの餌になる。 自分達を食べてもらうことで、繁殖用ゆっくりに栄養を与え、ひいては彼女達のおちびちゃんを育むという、 売れ残りになった駄ゆっくりとしては望外のしあわせーが待っているのだ。 ペットショップ生まれの赤ゆっくりで、無駄に潰されたり、処分される悲しい命は存在しない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 売れ残りゆっくりの中で、特に傷が少なく、性格も活きもいい数匹については、 繁殖用でもなく、ミキサーにかけられるでもない、第3の明るい未来が門を開く事もある。 それは、このショップの売れ筋商品でもある、 ゆっくりコーナーの一番奥に並ぶ『セット販売』コーナーの、『ゆっくり家族セット』だ。 そのコーナーに並ぶゆっくり達は、どの家族も幸せに満ちた、ゆっくりした表情を見せている。 「おちびちゃんたち、おかーさんとおうたのれんしゅうだよ!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 「ゆーゆゆー!ゆっくちー!ゆわーい!おうたしゃんは、とっちぇもゆっくちできるにぇ!」 「ゆふふ。それはね、おちびちゃんたちが、とってもゆっくりしてるからだよ。」 「ゆっくちー!おきゃーしゃん、しゅーりしゅーり!」 「うふふ。すーりすーり!しあわせー!ゆっ?おちびちゃん。おかおがよごれてるよ。ぺーろぺーろ。」 「しゅっきりー!おきゃーしゃん、ありがちょー!」 「(ゆふふ。れいむのおちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ。)」 母れいむとおうたの練習をする6匹の赤れいむ。 にんっしん中でゆったりとベッドに横になる成体ぱちゅりー。 水入れの上で水上移動の練習をしている赤まりさを暖かく見守る母まりさ。 色つきチラシやおはじきでとかいはコーディネートをする母ありすと子ありす姉妹。 ケース内を所狭しと跳ねたり、かけっこしたりしている10匹の子ちぇん姉妹。 赤ゆっくり用ケースの中で、可愛さと元気さで隠しながらも、 瞳を見れば全くゆっくり出来ていない赤ゆっくりに対して、 こちらのセットゆっくり達は、みんなとてもゆっくりしている。 それもそうだろう。 このセットゆっくり達は、数多のハードルを乗り越えてきた、幸運のゆっくり達なのだ。 ショップで生まれてすぐに、他の多くの赤ゆっくり達同様、過酷で理不尽な調教を受けたものの、 結局2週間以上購入されること無く赤ゆっくりの段階を終えた。 大抵はここでミキサーにかけられ繁殖用ゆっくりの餌になるが、 幸運にも比較的肌やお飾りがきれいだったことで、粉砕を免れる。 それだけではない。 その後、セットゆっくり達の待遇は明らかに好転していったのだ。 食事は味も香りも無いゼリー状の何かから、多少野菜の香りもするゲル状の何かにかわり、 量も満腹になるまで食べさせてもらえるようになった。 専用のおうち(透明ケース)と、飼いゆっくりらしいおトイレ、ベッド(ダンボールの切れ端)まで与えられた。 そして、成体まで育った頃、待望の『おちびちゃん』まで手に入った。 家族セットとして種類を揃えるため、相手は選ばせてもらえず、同種同士でつがいを作らされた事、 全員にんっしんさせるために、雌雄の役割分けをさせてもらえず、例の繁殖用木箱によってお互いにすっきりーをさせられた事、 等々不満は残ったが、それでもこの母ゆっくり達はとてもゆっくりしていた。 『おちびちゃん』とは、貧弱で多産以外に種を残す方法の無いゆっくりにとって、 本能的に何よりも手に入れたい、ゆん生において最もゆっくりできる存在なのだから。 ゆっくりコーナーに、また一人客がやってくる。 その客を見たとたん、セットゆっくり達のスペースがにわかに騒がしくなった。 「あのおにーさんだよ。」 「わきゃるよー!きょうはちぇんたちをかってもらうよー!」 やってきたのは、記憶力の絶望的なセットゆっくり達でも顔を覚えるほどの常連お兄さん。 お兄さんとはいっても実際は50代には達しているであろう。 頭髪がすっかりはげ上がり、無精ひげがうっすらと伸びる顔には深いしわが刻まれている。 着ているスーツはすっかりくたびれて、猫背気味の姿勢と合わせて疲れ果てた印象を受ける。 「まりしゃ、おみじゅにうけるようになったんだよ!ゆっくちかっていっちぇにぇ!」 「ありしゅたちは、とっちぇもときゃいはよ!おはじきしゃんで、こーでぃねーとができりゅわ!」 「れいむたちのおうたをきいてね!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 セットゆっくり達が、一斉にお兄さんにアピールを始める。 みんな、自分達もあのお兄さんに買われたいと思っているからだ。 なぜなら、このお兄さんはとてもゆっくり出来るお兄さんだと信じているから。 一番古株のありす一家などは、数こそ数えられないがこのお兄さんが、 これまでの数週間で10家族以上を買っていっているのを見ていた。 こんなに『たくさん』のゆっくりを飼ってくれるなんて、きっととってもゆっくりのことが好きなんだ。 そう、セットゆっくり達は思っている。 一方店員も、このお得意様の事はよく知っていた。 このお得意様が、これまでに確実に3桁の大台に乗る数の『特売品・ゆっくり家族セット』を購入していることを。 そして、このお得意様が、これまでゆっくり関連グッズやゆっくりフードを購入したことが無いことを。 「ゆわーい!おにーさん、れいむたちとゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」×6 この日お兄さんは、おうたの得意なれいむ一家を買っていった。 そしてこの4日後、れいむ一家のおうたを聞くことは、誰にも、永久にできなくなった・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ここはゆっくりに優しくも無ければ、関心が高いわけでもない、普通の町。 この町のペットショップでは、今日も大量のゆっくりが生産され、販売され、消費されていく。 販売されるゆっくり達は、過酷なショップでの生活の中で、 飼いゆっくりとなり、優しい飼い主さんとゆっくりとした生活を送ることを夢見続ける。 だが、そんなゆっくりした飼い主となるような人間であれば、 しっかりと動物の育て方を勉強してからショップに来る。 そして、しっかり勉強しているならなおのこと、このショップのゆっくりの質が悪く、 ペットに向いていないことなどわかってしまうのだ。 結局、このショップでゆっくりが、まともな飼い主に購入されることなど100.0%無い。 過酷な調教による幼少期のゆっくり失調によって、上手く育てても一年も生きられないという、 明らかな不良品にも関わらず、このショップには苦情が一軒も来た事が無い。 その事自体が何よりも、購入されて以降のゆっくり達の未来を示す、証明なのだ。 ※おまけ おうたの好きなれいむ一家は、ダンボール箱に詰められてペットショップから運び出された後、 ずっと上機嫌であった。 「おちびちゃん!れいむたち、とってもゆっくりしたおにいさんにかってもらえたよ!」 「ゆわーい!れいみゅ、あみゃあみゃしゃんたべれりゅかなぁ?」 「そうだね。おにーさんにゆっくりしてもらえたら、きっとあまあまももらえるよ!」 「ゆっくちー!」 やがて、車のエンジン音が止まり、ダンボール箱がお兄さんの家に運ばれていることに、 れいむ一家も気付いた。 「おきゃーしゃん!」 「なぁに?おちびちゃん。」 「このはこしゃんを、おにーしゃんがあけたら、みんなでおうたをうたわにゃい?」 「ゆぅー!とってもゆっくりしてるね!」 「しょーだにぇ!れいみゅたちのおうたで、おにーしゃんにゆっくちしてもらおうにぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 そして、箱が開けられた。 「おにーさん!ゆっく『ぽいっ!』ゆぐっ!『ごくん』・・・ゆぅ?」 母れいむがお兄さんに話しかけようとした瞬間。 お兄さんの手から、小さな筒状のモノが束ねられた、『何か』が投げられた。 母れいむの口の中に・・・ 「お、おにーさん?さっき『ぼちゅんっ!!』びぇぅっ・・・・・・」 母れいむが『何か』を飲み込んで数秒後、その『何か』は母れいむの中で破裂し、 母れいむの喉、目、あにゃる、まむまむは、その内圧に耐えられず、同時にはじけ飛んだ。 ・・・それは、爆竹だった。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしちぇー!」 「ぺーりょぺーりょ!ゆっくちしちぇにぇ!」 「おにーしゃぁあん!!おきゃーしゃんをたすけてあげちぇにぇ!」 赤れいむ達は、何が起きたのかわからなかった。 『飼い主さん』に飼われたらゆっくりできる、それがこの一家の常識なのだから。 だが、そんなことは、お兄さんにとってはどうでもいい事、 いや、むしろそうだからこそ、お兄さんにとっては好都合であったのだ。 母れいむは、家族の中では一番幸福だったであろう。 この後、自分が産み、愛情を注ぎ、お歌を教えたおちびちゃん達が、 一匹づつ可愛らしい姿と、歌声と、命を失っていく姿を見ることなく生涯を終えることが出来たのだから。 少なくとも、絶望の中で3日後の夜に発狂して、自らの腹を食い破り永遠にゆっくりした、長女れいむよりは・・・ 餡小話掲載作品(餡子ンペの投票期間が終わったので整理。またちゃんと整理します。) 『町れいむ一家の四季』シリーズ 裏話・設定編(時代問わず) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5172.html
この森は平和だった。 人里近くゆえに天敵もすくなく、まだゆっくり被害も少ないため人間に襲われもしない。 普通のゆっくりにとっては理想的な森だった。 そして、この森に住む一組のゆっくり夫婦。 彼女らもまた、理想的なゆっくりだった。 とてもゆっくりしていて、やさしいれいむ。 とてもゆっくりしていて、ゆうきのあるまりさ。 この二匹は幼馴染であったが、気が付くと二人で一緒の巣に入り生活していた。 やさしく、頭も悪くないこの二匹は。まさに理想的なゆっくり夫婦だった。 だが、この二匹は完璧にゆっくり出来ているわけではなかった。 そう、子供がまだいないのである。けっこんしたばかりだからいないのは当然だ。 ゆっくりした二匹は当然子供をほしがった。 子供がいるとゆっくり出来るからだ。 だから二匹はすっきりした。 だが、どこぞのありすがレイプするのとは違う、とてもゆっくりした、ゆっくりできるすっきりだった。 「れいむ、いっぱいゆっくりすっきりして、ゆっくりしたあかちゃんをうむんだぜ」 す〜り、す〜り・・・ 「うん、わかったよ、まりさ・・・」 す〜り、す〜り・・・ お互い顔を赤らめながら、実にゆっくりと、相手に負担をかけないように顔をこすりあう。 2時間にもわたるゆっくりしたすっきり。 彼女達は、実にゆっくりした。理想的なゆっくりだった。 10日後 ゆっくりしたすっきりが功をなしてか、れいむはしっかりにんっしんを果たした。 普通、体内にんっしんをしたゆっくりは一週間で生まれるという。 れいむは少し遅い。いつ生まれてもおかしくない状態だ。 「れいむ!ごはんをあつめてきたんだぜ!」 今日もまりさがたくさんのごはんをもって帰ってきた。 とてもたくさんのごはん。とてもゆっくりしたりそうてきなゆっくりだからできる芸当だ。 「おかえりまりさ!とてもゆっくりしてるごはんだね!」 「れいむ、おなかのおちびちゃんはどうなんだぜ?」 まりさがれいむのおなかに耳を当てながら言う。 「とってもゆっくりしてるよ!さすがはれいむとまりさの・・・ゆ!?」 穏やかな顔で話すれいむの顔がきゅうに険しくなる。 「どうしたのぜ?まさかうまれるのぜ?」 「ゆぐぐ・・・まだだめだよおちびちゃん・・・!ゆっくりしてね・・・ゆっぐりじようねぇでええ!!・・・ふぅ・・・」 しばらく苦悶の顔で痛みと格闘していたれいむがまた穏やかな顔に戻る。 「おちびちゃんはすこしあせりすぎだよ!ゆっくりおかあさんのおなかのなかでそだってからうまれてね」 「ゆっくり、ゆっくりするんだぜ・・・」 穏やかな顔で生まれてくるであろう子供に語りかけるれいむとまりさ。 実に理想的なゆっくりである。 さらに三日後 「ゆぎいいいいいいいいいいい!?!?」 今までれいむが発したことのないような悲鳴。 「ゆゆっ!?どうしたんだぜ!?れいむ!?」 飛び起きたまりさがれいむに寄り添う。 「うまれるのぜ?うまれてしまうのぜ?」 「だめぇえええ!ゆっくりしてねぇええ!?!?」 自分が死にそうな激痛を感じながらも、子供を気遣い、ゆっくりするよう言い聞かせるれいむ。理想的なゆっくりである。 しかし、れいむの願いもむなしく、れいむのあごに産道が開き始める。 「れいむ!ゆっくっり〜だぜ!ゆっくっりぃ〜!!」 「ゆ・・・ゆっぐ・・・ゆぎいぃいいいいいい!?!?!?」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? まるで下痢のような音と勢いでれいむの産道から粘液が噴出す。 「ゆ・・・?」 「れいむ・・・おなかこわしてたのぜ?」 「まりさ、おちびちゃんは!?れいむのおちびちゃんは!?」 「まつんだぜ、れいむ、れいむはおげりさんを・・・ゆげぇえええ!?」 まりさが下痢だと思ったもの、それは確かにれいむの言うとおり、子供だったのだ。 とてもゆっくりした理想的なゆっくりの、とてもゆっくりした理想的な子供。 しかし、巣穴の壁にへばりついたのはみずみずしいスライムでしかなかった。 ぱっと見、下痢を壁にぶちまけたような感じ。しかし、壁にへばりついた下痢がボコボコ泡立ち、震えていること。そして二つの目玉が見えたことが、やはりれいむの子供であったことを物語っていた。 「むきゅう・・・れいむ、にんっしんしてからなんかいおひさまにあったの?」 まりさにつれてこられたぱちゅりーがれいむに質問した。 「かぞえきれないぐらいだよ・・・」 「かぞえきれないぐらいだぜ・・・」 れいむとまりさが答える・・・ 「あのね、れいむ。あなたのおちびちゃんはあなたのおなかのなかでゆっくりしすぎちゃったの」 「ゆっくり・・・しすぎた?」 理解できないことを言うぱちゅりー。 ゆっくりしすぎた? 「そう、おなかのあかちゃんはおひさまにはっかいぐらいあったときにうまれるのがいちばんいいの、ゆっくりできるの」 「それはどういういみなの!?」 「じゃあはっきりいうわ・・・あなたはゆっくりしすぎたのよ!!」 ゆがぁあああああああん!! ゆっくりしすぎると、ゆっくりできない。 それをしったまりさとれいむのとったこうどうはひとつだった。 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! 「レイムスッキリシタネ!」 「キモチヨカッタヨマリサ!」 「ウムンダゼ!」 「ユックッリ!ユックリ!!」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「ナンデナンダゼ!?」 「ユックリシナイカラユックリデキルアカチャン!ウマレルンデショ!?」 「アリエナイゼ!」 「ユックリィィィ!?!?」 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「オカシイ!」 「ユックリシスギタラユックリデキナイ!」 「ユックリシナクテモユックリデキナイ!」 「モットハヤク!」 「スッキリ!」 「スッキリィイイイイイ!!」 理想的なゆっくりは、理想的過ぎた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2591.html
「「ゆっくりしていってね!」」 あるわりと晴れた日のこと、山道を歩いていると2匹のゆっくりに出会った。 1匹は黒髪と赤いリボンが特徴のゆっくりれいむで、もう一匹は金髪と黒い帽子が特徴的なゆっくりまりさ。 いわゆるオーソドックスコンビであるが、どちらも通常より大きく、不自然に下膨れていた。 「ゆゆっ! おにーさんはゆっくりできるひと?」 「れいむたちとゆっくりしていってね!」 ここら辺では珍しく、恐らく2匹とも胎生型、いわゆるにんっしんっで子どもを身に宿しているのだろう。 非常に食料の豊富な地域では1か月分くらいの餌を溜めてから2匹同時ににんっしんっすることもある。 が、この山では胎生型の出産すら稀なことであり、2匹同時にんっしんっなんてもってのほか。 「おにーさん、まりさたちにゆっくりできるおかしをちょうだい!」 「れいむたちといっしょにゆっくりしようね!」 つまり、この山の常識に反する子作りを行った2匹はこの山の出身のゆっくりではないということになる。 また、ゆっくりにしては珍しく、お菓子を求めるついでに「一緒にゆっくりしよう」と言っている。 どうやらこの2匹にはギブアンドテイクの観念があると言うことだ。 更に人間という大型の、しかも野生のゆっくりにとってわりと有害な動物にそれを持ちかけている。 以上の点から、彼女達は相当甘やかされて育ったが、ダブルにんっしんっが原因で捨てられたゆっくりなのだろう。 「おにーさん、おねがいだよ! まりさたちにゆっくりしたおかしをちょうだい!」 「れいむたちおなかすいたよ!」 その証拠に、周囲を注意深く見渡してみると数匹のゆっくりが息を潜めて私達のやり取りを見守っていた。 彼女らはこの山に住んでいる野生のゆっくりだと見て間違いないだろう。 恐らく、よそ者の2匹を捨石にして私がゆっくり出来る人間か否かを確かめているのだ。 「おにーさん、むししないでね! れいむおこるよ、ぷんぷん!」 「まりさたちのゆっくりしたあかちゃんみせてあげるから、ゆっくりしていってね!」 ゆっくりの中には下種な個体もおり、なまじ人間が安全だと分かるとそいつらの増徴を招く。 大抵は何の脅威にもならないが小さな子どもやお年寄りが何かの拍子に転んで怪我することがたまにある。 また、野生のゆっくりと人間が関わることで生じる問題と言うのは決して少なくない。 ここは責任を持ってゆっくり達に人間に関わるべきでないことを警告すべきだろう。 「ああ、悪い悪い。 ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 という訳で、適当に自分本位な大義名分をでっち上げた私は2匹の傍へ座り込み、「ゆっくりできるね!」と喜ぶ彼女らを押さえつける。 足でまりさを挟み込むと、れいむを抱き上げて彼女の背中に指をねじ込み、産道のある場所までじっくりと突き進んでいった。 「ゆ゛っ!? いぢゃい!いぢゃいよ! ゆっぐぢやべでね゛っ!」 「ゆゆっ! れいむ、どうしたの! おにーさん、やめてあげてね! いたがってるよ!」 2匹の抗議を無視してどんどん掘りすすでいくと、餡子とは違う感触を指に感じた。 一旦掘り進むのをやめて、2度3度その感触のもとを突くと、中からくぐもった声で「ゆぅ?」という返事が返ってくる。 どうやら、これがれいむの胎内の子どもらしい。 「やめ゛でね! あがぢゃんにいだいごどぢないでね!?」 「もうやだ! おうちかえる!?」 幸いにも子どもはれいむの胎内でしっかりと育っているらしい。 この2匹に餌を集める能力があったとは思い難いので、恐らく元飼い主がしばらくの間の食糧を渡していたのだろう。 それはさて置き、一層激しく抵抗する彼女達を抑える力を強めると、今度はあけた穴を拡げるべく、穴を穿り回す。 人も獣もいない、ゆっくりばかりの山道にぬちゃぬちゃと餡子をかき回す音がこだました。 「ゆ゛っ!? いぢゃい! ぢぬうううううう! ぢんぢゃううううううう!?」 「で、でいむーっ! おに゛ーざん、やべでよ! どほぢでごんなごどずるのーーーっ!?」 そうして、指が2本通る程度の大きさの穴が完成したところで、中にいる赤ちゃんの髪の毛を引っ張り出した。 金髪だった。どうやら彼女の胎内にいる子どもはまりさ種らしい。 それを確認した私は、髪の毛を外に出した状態でれいむとまりさを持ち替えると、彼女に対してもれいむと同じ処置を施した。 その間、れいむはずっと痛みに悶え苦しみ、脂汗や涎や涙を撒き散らしながら泣きじゃくっていた。 「ゆびぃ・・・いぢゃい・・・ぢぬぅ・・・・・・!?」 「どほぢで、ごんなごどずるのぉ・・・!?」 まりさの胎内の子どもがれいむ種だったことを確認すると、私は少し衰弱した2匹を背中合わせに地面に置いた。 それから、背中もしくは後頭部に空いた穴からはみ出している子どもの髪の毛をひっぱり、解けないようにしっかりと結ぶ。 以上の作業を済ませたところで私は胎生ゆっくりに出産を促すといわれる頭頂部付近のツボを刺激してやった。 「「ゆ゛っ・・・ゆっくりうばれりゅよっ!」」 効果テキメンにもほどがある。頭頂部を刺激された2匹はあっという間に産気づいた。 産気づいた2匹は痛みを忘れ、至福の笑みを浮かべていた。やはり、2週間も胎内にいた我が子と対面できることが嬉しいのだろう。 が、5分経っても、10分経っても赤ちゃんはいつまで経っても生まれてこない。 至福の笑みは不安に曇り、やがて言葉にならない恐怖に支配されて、2匹は泣き顔になってしまった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢぢないでうばれでね!」 「はやぐうばれで、おがーぢゃんとぢゅりぢゅりぢようね!」 胎内の我が子に向かって必死に声援を送るが、やっぱり子どもが出てくる気配が無い。 死んでしまったのではないかという不安も去来するが、声をかけると中で動く気配がするので生きているのは間違いない。 耳を澄ませば小さく「ゆっ!」と赤ゆっくりが踏ん張る声が聞こえてくる。 しかし、20分経っても2匹の赤ちゃんは産まれてこなかった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢがんばっでね゛ぇ!!」 「どほぢでうばれでごないのおおおおおおおおお!?」 2匹はそれでも必死になって我が子を励まし続けるが、30分ほど経った時、まりさの胎内のれいむの反応が無くなった。 残念ながら、30分もの長時間にわたる髪の毛の引っ張り合いで体力を消耗し、胎内で力尽きてしまったようだ。 「ば、ばりざのあ゛がぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああ!!?」 ひときわ大きな、そしてあまりにも悲痛な叫び声が消した高くは無い山に響き渡る。 が、他のゆっくり達は人間はゆっくり出来ないことを確信した時点で逃げ出しており、誰もやって来ない。 そして、悲嘆にくれる彼女に更なる追い討ちがかけられた。 「いぢゃい! せなががいぢゃいよ!?」 「で、でいうのあがぢゃん!? ゆっぐぢがんばっでね!!」 胎内のれいむが死んだことで、れいむの胎内の赤まりさに対する抵抗が無くなった。 そうなれば、赤まりさは外に出る為に髪の毛で結ばれた赤れいむの死体を引っ張ることになる。 死産に嘆き悲しむ暇も無く、背中にあけられた穴を押し広げられる痛みが彼女を苦しめる。 「いぢゃい!? ぢぬぅ! ぢんぢゃうううううううううう!?」 指に本文の穴から子ゆっくりとさほど変わらない大きさの我が子が引きずり出される際の苦痛は想像を絶するものだろう。 その異常なまでの痛みにまりさは悶え苦しんで暴れ回るが、結果的にそれがまりさの死期を早めてしまった。 まりさの力と赤まりさの力が合わさったことで、赤れいむの亡骸はとうとうまりさの背中を引き裂いて太陽の下へと飛び出した。 「―――――――――――っ!!?」 「ゆ゛ゆ゛っ! ばりざぁ、どほぢだの! へんぢぢでね! ゆっぐぢへんぢぢでね!?」 もはや悲鳴にすらもならない音と餡子をもらしながら振り返ったまりさは大分形の崩れた我が子を視界に収めた。 そして、最後の最後まで涙を流しながら「もっど・・・ゆっぐぢ、ぢだがっだよ・・・」という断末魔を残して我が子の元へと旅立っていった。 小さな山にパートナーを失ったれいむの悲痛な叫び声が響き渡ったが、慰めてくれるものさえ1匹としていなかった。 「い゛・・・い゛ぢゃ、い゛よ゛ぉ・・・」 れいむの最期はあっけなかった。 背中の穴と下あごの産道を同時に開かれる苦痛に耐えかねて気を失い、2度と目を覚ますことはなかった。 そして、1時間以上もの時間をかけて産まれた髪の毛の先で姉妹の亡骸とつながった赤まりさは予想通りに虫の息。 「ゆ・・・ゆっくり、して・・・」 赤まりさはたった一言の短い産声も上げることなく、家族の下に旅立っていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ れいむと赤まりさがあっさりし過ぎかも? しかし、同じようなことの繰り返しにしからないないしなぁ・・・ 髪の毛って焼く、引っ張る、剃る以外の使い方もあって便利だわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/766.html
「「ゆっくりしていってね!」」 あるわりと晴れた日のこと、山道を歩いていると2匹のゆっくりに出会った。 1匹は黒髪と赤いリボンが特徴のゆっくりれいむで、もう一匹は金髪と黒い帽子が特徴的なゆっくりまりさ。 いわゆるオーソドックスコンビであるが、どちらも通常より大きく、不自然に下膨れていた。 「ゆゆっ! おにーさんはゆっくりできるひと?」 「れいむたちとゆっくりしていってね!」 ここら辺では珍しく、恐らく2匹とも胎生型、いわゆるにんっしんっで子どもを身に宿しているのだろう。 非常に食料の豊富な地域では1か月分くらいの餌を溜めてから2匹同時ににんっしんっすることもある。 が、この山では胎生型の出産すら稀なことであり、2匹同時にんっしんっなんてもってのほか。 「おにーさん、まりさたちにゆっくりできるおかしをちょうだい!」 「れいむたちといっしょにゆっくりしようね!」 つまり、この山の常識に反する子作りを行った2匹はこの山の出身のゆっくりではないということになる。 また、ゆっくりにしては珍しく、お菓子を求めるついでに「一緒にゆっくりしよう」と言っている。 どうやらこの2匹にはギブアンドテイクの観念があると言うことだ。 更に人間という大型の、しかも野生のゆっくりにとってわりと有害な動物にそれを持ちかけている。 以上の点から、彼女達は相当甘やかされて育ったが、ダブルにんっしんっが原因で捨てられたゆっくりなのだろう。 「おにーさん、おねがいだよ! まりさたちにゆっくりしたおかしをちょうだい!」 「れいむたちおなかすいたよ!」 その証拠に、周囲を注意深く見渡してみると数匹のゆっくりが息を潜めて私達のやり取りを見守っていた。 彼女らはこの山に住んでいる野生のゆっくりだと見て間違いないだろう。 恐らく、よそ者の2匹を捨石にして私がゆっくり出来る人間か否かを確かめているのだ。 「おにーさん、むししないでね! れいむおこるよ、ぷんぷん!」 「まりさたちのゆっくりしたあかちゃんみせてあげるから、ゆっくりしていってね!」 ゆっくりの中には下種な個体もおり、なまじ人間が安全だと分かるとそいつらの増徴を招く。 大抵は何の脅威にもならないが小さな子どもやお年寄りが何かの拍子に転んで怪我することがたまにある。 また、野生のゆっくりと人間が関わることで生じる問題と言うのは決して少なくない。 ここは責任を持ってゆっくり達に人間に関わるべきでないことを警告すべきだろう。 「ああ、悪い悪い。 ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 という訳で、適当に自分本位な大義名分をでっち上げた私は2匹の傍へ座り込み、「ゆっくりできるね!」と喜ぶ彼女らを押さえつける。 足でまりさを挟み込むと、れいむを抱き上げて彼女の背中に指をねじ込み、産道のある場所までじっくりと突き進んでいった。 「ゆ゛っ!? いぢゃい!いぢゃいよ! ゆっぐぢやべでね゛っ!」 「ゆゆっ! れいむ、どうしたの! おにーさん、やめてあげてね! いたがってるよ!」 2匹の抗議を無視してどんどん掘りすすでいくと、餡子とは違う感触を指に感じた。 一旦掘り進むのをやめて、2度3度その感触のもとを突くと、中からくぐもった声で「ゆぅ?」という返事が返ってくる。 どうやら、これがれいむの胎内の子どもらしい。 「やめ゛でね! あがぢゃんにいだいごどぢないでね!?」 「もうやだ! おうちかえる!?」 幸いにも子どもはれいむの胎内でしっかりと育っているらしい。 この2匹に餌を集める能力があったとは思い難いので、恐らく元飼い主がしばらくの間の食糧を渡していたのだろう。 それはさて置き、一層激しく抵抗する彼女達を抑える力を強めると、今度はあけた穴を拡げるべく、穴を穿り回す。 人も獣もいない、ゆっくりばかりの山道にぬちゃぬちゃと餡子をかき回す音がこだました。 「ゆ゛っ!? いぢゃい! ぢぬうううううう! ぢんぢゃううううううう!?」 「で、でいむーっ! おに゛ーざん、やべでよ! どほぢでごんなごどずるのーーーっ!?」 そうして、指が2本通る程度の大きさの穴が完成したところで、中にいる赤ちゃんの髪の毛を引っ張り出した。 金髪だった。どうやら彼女の胎内にいる子どもはまりさ種らしい。 それを確認した私は、髪の毛を外に出した状態でれいむとまりさを持ち替えると、彼女に対してもれいむと同じ処置を施した。 その間、れいむはずっと痛みに悶え苦しみ、脂汗や涎や涙を撒き散らしながら泣きじゃくっていた。 「ゆびぃ・・・いぢゃい・・・ぢぬぅ・・・・・・!?」 「どほぢで、ごんなごどずるのぉ・・・!?」 まりさの胎内の子どもがれいむ種だったことを確認すると、私は少し衰弱した2匹を背中合わせに地面に置いた。 それから、背中もしくは後頭部に空いた穴からはみ出している子どもの髪の毛をひっぱり、解けないようにしっかりと結ぶ。 以上の作業を済ませたところで私は胎生ゆっくりに出産を促すといわれる頭頂部付近のツボを刺激してやった。 「「ゆ゛っ・・・ゆっくりうばれりゅよっ!」」 効果テキメンにもほどがある。頭頂部を刺激された2匹はあっという間に産気づいた。 産気づいた2匹は痛みを忘れ、至福の笑みを浮かべていた。やはり、2週間も胎内にいた我が子と対面できることが嬉しいのだろう。 が、5分経っても、10分経っても赤ちゃんはいつまで経っても生まれてこない。 至福の笑みは不安に曇り、やがて言葉にならない恐怖に支配されて、2匹は泣き顔になってしまった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢぢないでうばれでね!」 「はやぐうばれで、おがーぢゃんとぢゅりぢゅりぢようね!」 胎内の我が子に向かって必死に声援を送るが、やっぱり子どもが出てくる気配が無い。 死んでしまったのではないかという不安も去来するが、声をかけると中で動く気配がするので生きているのは間違いない。 耳を澄ませば小さく「ゆっ!」と赤ゆっくりが踏ん張る声が聞こえてくる。 しかし、20分経っても2匹の赤ちゃんは産まれてこなかった。 「あがぢゃん! ゆっぐぢがんばっでね゛ぇ!!」 「どほぢでうばれでごないのおおおおおおおおお!?」 2匹はそれでも必死になって我が子を励まし続けるが、30分ほど経った時、まりさの胎内のれいむの反応が無くなった。 残念ながら、30分もの長時間にわたる髪の毛の引っ張り合いで体力を消耗し、胎内で力尽きてしまったようだ。 「ば、ばりざのあ゛がぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああ!!?」 ひときわ大きな、そしてあまりにも悲痛な叫び声が消した高くは無い山に響き渡る。 が、他のゆっくり達は人間はゆっくり出来ないことを確信した時点で逃げ出しており、誰もやって来ない。 そして、悲嘆にくれる彼女に更なる追い討ちがかけられた。 「いぢゃい! せなががいぢゃいよ!?」 「で、でいうのあがぢゃん!? ゆっぐぢがんばっでね!!」 胎内のれいむが死んだことで、れいむの胎内の赤まりさに対する抵抗が無くなった。 そうなれば、赤まりさは外に出る為に髪の毛で結ばれた赤れいむの死体を引っ張ることになる。 死産に嘆き悲しむ暇も無く、背中にあけられた穴を押し広げられる痛みが彼女を苦しめる。 「いぢゃい!? ぢぬぅ! ぢんぢゃうううううううううう!?」 指に本文の穴から子ゆっくりとさほど変わらない大きさの我が子が引きずり出される際の苦痛は想像を絶するものだろう。 その異常なまでの痛みにまりさは悶え苦しんで暴れ回るが、結果的にそれがまりさの死期を早めてしまった。 まりさの力と赤まりさの力が合わさったことで、赤れいむの亡骸はとうとうまりさの背中を引き裂いて太陽の下へと飛び出した。 「―――――――――――っ!!?」 「ゆ゛ゆ゛っ! ばりざぁ、どほぢだの! へんぢぢでね! ゆっぐぢへんぢぢでね!?」 もはや悲鳴にすらもならない音と餡子をもらしながら振り返ったまりさは大分形の崩れた我が子を視界に収めた。 そして、最後の最後まで涙を流しながら「もっど・・・ゆっぐぢ、ぢだがっだよ・・・」という断末魔を残して我が子の元へと旅立っていった。 小さな山にパートナーを失ったれいむの悲痛な叫び声が響き渡ったが、慰めてくれるものさえ1匹としていなかった。 「い゛・・・い゛ぢゃ、い゛よ゛ぉ・・・」 れいむの最期はあっけなかった。 背中の穴と下あごの産道を同時に開かれる苦痛に耐えかねて気を失い、2度と目を覚ますことはなかった。 そして、1時間以上もの時間をかけて産まれた髪の毛の先で姉妹の亡骸とつながった赤まりさは予想通りに虫の息。 「ゆ・・・ゆっくり、して・・・」 赤まりさはたった一言の短い産声も上げることなく、家族の下に旅立っていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ れいむと赤まりさがあっさりし過ぎかも? しかし、同じようなことの繰り返しにしからないないしなぁ・・・ 髪の毛って焼く、引っ張る、剃る以外の使い方もあって便利だわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3541.html
何度でも蘇るさ! ※厨性能ゆっくり注意 私はゆっくりを不老不死にする薬を作り上げたぞ! この薬をゆっくりにかけるだけであら不思議、どんなに切り刻もうとも元の姿に戻るのだ。 具体的に言うとかけた時の姿を記憶してその状態に強制的に戻す薬だ。 要するに、もしかけた時に足が焼かれていたらもう二度と足は再生しない。 永遠にその姿を維持し続けるのだ。 実は最初はこんな薬を作るつもりはなかった。偶然にもできてしまっただけだ。 本当はゆっくりの欠損した部分を再生させるための薬を作っていたのだが どんなに実験を繰り返しても失敗作しかできなかった。 あるゆっくりは二目と見れぬ醜い姿に、あるゆっくりは再生する苦痛に精神が崩壊した。 しかしこの薬があれば、もしゆっくりが死ぬようなことが起こっても再生する。 これで飼いゆっくりが不慮の事故で死ぬこともなくなる。 この薬をすぐにでも世に出したいところだが危険があってはいけない。 まずは実験して安全が保障できるものであることを立証しなければ。 早速実験を開始しよう。 ここに一匹のまりさを用意した。ちなみにゆっくりは近所の人たちから買い取っている。 畑荒らしをしたゆっくりもいれば、森でゆっくりしていたゆっくりもいるだろう。 実験体に違いはないのであまり気にはしない。 「ゆっくりしていってね!」 元気があってよろしい。それでは薬をかけてみよう。 「ゆっ!ゆっくりできないよやめてね!」 この状態だと変化が見られない。まず包丁で切ることからはじめる。 まりさのちょうど顔の真ん中に突き刺す。 「ぎゅぎいいいぃぃぃぃ!?」 包丁を抜くとすぐさま傷が塞がり、もう跡も残っていない。 「ゆぐぐぐゆゆっ!いたかったけどもういたくなくなったよ! さすがまりさだね!ゆっへん!」 次は滅多切りしてみよう。まりさの顔を縦に、横に、斜めに、 とにかく出鱈目に切り裂いていく。目も口も関係ない、全て切り刻む。 「ゆげっいじゃいっだべでっぐあぎゃっれびゅっ」 切ったそばからすぐに再生していく。顔も判別がつかなくなるほど切りつけたはずなのに 何事もなかったかのようだ。 「ゆぐっぼうやべで!どうぢでごんなごどずるどっ!」 次は釘を五本取り出す。それを帽子と頭を縫い付けるようにして差し込む。 「ゆががががががががが」 全部埋め込んだはずの釘が徐々に出てくるのはなんというかとてもシュールだ。 釘が抜けて落ちる。傷口ももちろんなく、帽子も再生している。生まれた瞬間から 備わっているものだから再生も可能なのか。 「ぼうおうぢがえるっ!」 逃げようとするがまわりに落ちている釘を踏んで泣き叫んでいる。悲しきかな餡子脳。 まりさを持ち上げて、次は衝撃を加えてみよう。 「おじさんたすけてくれてありがとう!おそらをとんでるみた~い♪」 泣き顔から笑い顔に変わり、先ほどまでひどい目に合わせていた私に礼を言ってくる。 どこまでアホなのか、今度は少しでも知能の上がる薬でも作ってみようかな。 そんなことを考えながら今度はへらへら笑い出したまりさを床に思いっきり叩きつける。 「ゆぶっ…………!!」 グシャッと床に散らばる餡子や皮、これでもまだ再生できるのだからこの薬はすごい。 まるで某液体金属よろしく、グネグネとあたりに散らばったものが集まりだし、 元通りになった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆっくりしていってね!」 なんかグロテスクな状態からいつも通りの能天気な顔されると不思議な感じだな。 それでは次に用意するものは、と 「まりさになにをしてもむだだよ!ゆっくりこうさんしてね!」 得意げな顔をしてこちらを挑発しているがそんな体にしたのは私なのだから少しも腹が立たない。 むしろその意気で実験の協力をしてもらおう。 そして取り出したものはありす。 「ゆっくりしていってもいいのよ!」 このありす、売り払いにきた人の家をとかいはにこーでぃねーとしたとのこと。 その人が帰宅して自分のるーむめーとにしてやるとか戯けたことを言ったらしい。 全く、ゆっくりはどうして人を恐れないのだろうか。 とかいはこーでぃねーととか価値観の押し付けを迷惑とは考えないところも ゆっくりらしいといえばゆっくりらしいのだが。 「ありす、ゆっくりしていってね!」 「べ、べつにまりさとゆっくりしたいわけじゃないんだからね!」 今のはツンデレではなく、ただの天邪鬼です。 それではありすを両手で掴んで小刻みに震わす。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 腕がすごく痛いが我慢して続ける。 「ありすがゆっくりできないよ!やめてあげてね!」 「んほおおおおおおおおお」 こんなもので良いだろう、ありすをまりさの近くに置く。 「まりさああああああすっきりしましょおおおおお」 「やべでええええええぇぇぇぇぇ!」 ありすは性欲が強いゆっくりだから発情させやすい。 それでも俺には重労働で、痛む腕をさすりながらゆっくり二匹を見ている。 まりさも最初は嫌がっていたが徐々にありすにあわせてすりすりし始めた。 「ありすううううぅぅぅぅまりさもうすっきりしちゃうよおおおおぉぉぉぉ」 「いっしょにすっきりしましょうねえええええぇぇぇぇぇぇ」 「「すっきりー!!」」 まりさがにんっしんっして頭から茎が生えてきた。が、逆再生するように まりさの頭に戻っていった。 どうやら茎を体の一部と認識して元に戻るようだ。 きっと胎生型にんっしんっでも結果は同じだろう。 これだとまりさは二度とにんっしんっすることができないということだ。 「どうしてあかちゃんできないのおおおぉぉぉぉ!!!」 これに驚いたのはありすで、どうやら子供ができないことが不満らしくまたすっきりし始めた。 その後何度も二匹はすっきりしたがまりさがにんっしんっすることはなく、 逆にありすが弱り始めた。 「ぼ…もっど…ずっぎりじだがっだ…」 ありすは見るも無残なしわしわ饅頭になって息絶えた。というかまだすっきりしたかったのか。 まりさはありすの様子に気付くことなく、すっきりした余韻に浸っているのか、 気持ち悪い顔でよだれをたらして笑っている。 「ゆぅへぇへぇぇ」 この直視できない表情をしているまりさを先ほど用意しておいたかなりでかい水槽に入れる。 そして同様に用意しておいた水の入ったバケツをまりさにかける。 「ゆゆゆっ!?おみずさんはゆっくりできないよ!!」 三杯ほど水を入れるとまりさの口に入るかどうかの量になった。 「ゆっそうだよ!おぼうしなんにのればゆっくりできるよ! さすがまりさはあたまがいいね!」 自画自賛して帽子を逆さにして乗り込むまりさ。だが水の深さが微妙過ぎて、 帽子の天辺部分が引っかかり、バランスがとれずにひっくり返る。 「おぼうじざんどぼぢでゆっぐりじでぐれだいのおおおおぉぉぉ」 しばらく苦戦していたが全て無駄だった。帽子もずぶぬれでぐしゃぐしゃになっていた。 まりさの足はふやけて行動不能になり動けなくなっていた。 「ゆっくりはねるよ!ぴょぼぎゃあああああばりざのあじがあああああああ!!!」 それでも無理に動こうとすれば、ふやけた足が裂けてしまうがそれでもまりさの体は再生し、 の繰り返しを延々とやっていた。 その後もまりさの実験は続いた。 金網の上に乗せて火であぶったが焦げ目がつく程度ですぐに再生するため、 黒ずみにはならない。 れみりゃに食べさせてみたが食べている途中で再生し始めて気持ち悪くなったか、 全て吐き出してざぐや~と泣き叫んでいた。 今度はまりさにタチをやらせたが、れいむに生えた茎になった実を自分の一部と認識するのか、 実がまりさに吸収されていった。これにより増えることはないと分かった。 五日ほど何も食わせずに放置してみたが、死なずに空腹を訴えていた。 何故腹が減るのか聞いてみたら 「たべないとゆっくりできないでしょ?そんなこともわからないの?ばかなの?」 髪を掴んで振り回して気持ち悪くさせて、エレエレさせて吐いた餡子が 口の中に戻っていき、それをまりさが気持ち悪く思ってまた吐きだしてをループさせたときは 笑った。 しばらく実験をしてみて分かったが、この薬を世に出すわけにはいかない。 たしかにこの薬を使えばゆっくりは死ななくなるが、それと同時に処分する方法がないということだ。 試しに死ぬほど食わせてみようと大根十本を与えてみたが、どうやらこいつは満腹に感じないらしく、 まだよこせと要求してきた。 油をかけて炭になるまで燃やしてもこいつは復活した。 硫酸をかけても溶けることはあってもすぐに再生する。 圧力をかけても駄目で、逆に真空にしても駄目だった。 もうこのまりさは死ぬことは許されないのだ。人間ならば心が死ぬまで生きるだけだろうが ゆっくりとは刹那を楽しむ生き方をする、よって苦痛は感じないだろう。 そして世にこの薬が出回った場合、そのゆっくりは食用にはできないため、食料にはできない。 そして飼い主が処分したくなったときにも処分する方法がないのだ。 私も毒物注射など殺す方法を考えてみたが、毒はおろか薬も受け付けない体で全て無駄だった。 こんなゆっくりが自然に放たれればどんな突然変異を起こすか分かったものではない。 もうこの薬とゆっくりを封印して研究資料も処分しなければならない。 私はゆっくりを甘く見ていたのかもしれない。考えてみればゆっくりはどんな原理で動いているのか分からない 謎物質で今すぐ動かなくなってもおかしくないのに当たり前の存在過ぎて忘れていた。 「ゆっくりしていってね!」 今までずいぶんとひどいことをしてきたが持ち前の餡子脳で綺麗さっぱり忘れているまりさ。 だが今回は殺すことよりも残酷なことをしなければならない。それを実行すればまりさは 永遠にゆっくりすることになる。死ぬことのたとえではなくそのままの意味で何もできない状態で放置され、 朽ちることも腐ることもできないまま、ゆっくりするだけの存在になってもらう。 さすがに躊躇われるがこんな化け物染みたものがこの世にあるだけでも安心することができない。 といってもこの世から消す方法など持ち合わせてないから、私は永遠に安心することはないだろう。 「まりさ、この中はとってもゆっくりできるぞ」 「まりさはゆっくりしたいよ!ゆっくりいれてね!」 まりさをゆっくりの形をした鉄の入れ物に入れる。その中には無数の棘がびっしりついている。 「いだい!いだいよおおおおぉぉぉぉ!!」 「その中でずっとゆっくりするといい」 「まっで!じめないでえええぇぇぇだじでよおおぉぉぉぉ!!!」 助けを求めるまりさを無視して観音開きの蓋を閉める。その蓋にも棘がある。 これで暴れたりすることもできずに動くこともできないだろう。 「ゆぎゃああああぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」 突貫で作った『ゆっくり用アイアンメイデン』に鎖を何重にも巻きつけて コンクリで固めて裏山に埋めた。 あとはあのまりさが永久に掘り起こされないこととあの薬を 他の人が作り上げないことを祈るのみだ。 さあ、また薬の開発に戻るか♪ 終 あとがき ゆっくりを死なせず虐待したいよ! →ゆっくりもこうがいるが虐められないよ! →スタンダート型を不死にすればいいんじゃね? そしたらよくわからないものになりました。 死にたくはないけど不死にもなりたくないなぁ 『オマケ』でした。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2224.html
何度でも蘇るさ! ※厨性能ゆっくり注意 私はゆっくりを不老不死にする薬を作り上げたぞ! この薬をゆっくりにかけるだけであら不思議、どんなに切り刻もうとも元の姿に戻るのだ。 具体的に言うとかけた時の姿を記憶してその状態に強制的に戻す薬だ。 要するに、もしかけた時に足が焼かれていたらもう二度と足は再生しない。 永遠にその姿を維持し続けるのだ。 実は最初はこんな薬を作るつもりはなかった。偶然にもできてしまっただけだ。 本当はゆっくりの欠損した部分を再生させるための薬を作っていたのだが どんなに実験を繰り返しても失敗作しかできなかった。 あるゆっくりは二目と見れぬ醜い姿に、あるゆっくりは再生する苦痛に精神が崩壊した。 しかしこの薬があれば、もしゆっくりが死ぬようなことが起こっても再生する。 これで飼いゆっくりが不慮の事故で死ぬこともなくなる。 この薬をすぐにでも世に出したいところだが危険があってはいけない。 まずは実験して安全が保障できるものであることを立証しなければ。 早速実験を開始しよう。 ここに一匹のまりさを用意した。ちなみにゆっくりは近所の人たちから買い取っている。 畑荒らしをしたゆっくりもいれば、森でゆっくりしていたゆっくりもいるだろう。 実験体に違いはないのであまり気にはしない。 「ゆっくりしていってね!」 元気があってよろしい。それでは薬をかけてみよう。 「ゆっ!ゆっくりできないよやめてね!」 この状態だと変化が見られない。まず包丁で切ることからはじめる。 まりさのちょうど顔の真ん中に突き刺す。 「ぎゅぎいいいぃぃぃぃ!?」 包丁を抜くとすぐさま傷が塞がり、もう跡も残っていない。 「ゆぐぐぐゆゆっ!いたかったけどもういたくなくなったよ! さすがまりさだね!ゆっへん!」 次は滅多切りしてみよう。まりさの顔を縦に、横に、斜めに、 とにかく出鱈目に切り裂いていく。目も口も関係ない、全て切り刻む。 「ゆげっいじゃいっだべでっぐあぎゃっれびゅっ」 切ったそばからすぐに再生していく。顔も判別がつかなくなるほど切りつけたはずなのに 何事もなかったかのようだ。 「ゆぐっぼうやべで!どうぢでごんなごどずるどっ!」 次は釘を五本取り出す。それを帽子と頭を縫い付けるようにして差し込む。 「ゆががががががががが」 全部埋め込んだはずの釘が徐々に出てくるのはなんというかとてもシュールだ。 釘が抜けて落ちる。傷口ももちろんなく、帽子も再生している。生まれた瞬間から 備わっているものだから再生も可能なのか。 「ぼうおうぢがえるっ!」 逃げようとするがまわりに落ちている釘を踏んで泣き叫んでいる。悲しきかな餡子脳。 まりさを持ち上げて、次は衝撃を加えてみよう。 「おじさんたすけてくれてありがとう!おそらをとんでるみた~い♪」 泣き顔から笑い顔に変わり、先ほどまでひどい目に合わせていた私に礼を言ってくる。 どこまでアホなのか、今度は少しでも知能の上がる薬でも作ってみようかな。 そんなことを考えながら今度はへらへら笑い出したまりさを床に思いっきり叩きつける。 「ゆぶっ…………!!」 グシャッと床に散らばる餡子や皮、これでもまだ再生できるのだからこの薬はすごい。 まるで某液体金属よろしく、グネグネとあたりに散らばったものが集まりだし、 元通りになった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆっくりしていってね!」 なんかグロテスクな状態からいつも通りの能天気な顔されると不思議な感じだな。 それでは次に用意するものは、と 「まりさになにをしてもむだだよ!ゆっくりこうさんしてね!」 得意げな顔をしてこちらを挑発しているがそんな体にしたのは私なのだから少しも腹が立たない。 むしろその意気で実験の協力をしてもらおう。 そして取り出したものはありす。 「ゆっくりしていってもいいのよ!」 このありす、売り払いにきた人の家をとかいはにこーでぃねーとしたとのこと。 その人が帰宅して自分のるーむめーとにしてやるとか戯けたことを言ったらしい。 全く、ゆっくりはどうして人を恐れないのだろうか。 とかいはこーでぃねーととか価値観の押し付けを迷惑とは考えないところも ゆっくりらしいといえばゆっくりらしいのだが。 「ありす、ゆっくりしていってね!」 「べ、べつにまりさとゆっくりしたいわけじゃないんだからね!」 今のはツンデレではなく、ただの天邪鬼です。 それではありすを両手で掴んで小刻みに震わす。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 腕がすごく痛いが我慢して続ける。 「ありすがゆっくりできないよ!やめてあげてね!」 「んほおおおおおおおおお」 こんなもので良いだろう、ありすをまりさの近くに置く。 「まりさああああああすっきりしましょおおおおお」 「やべでええええええぇぇぇぇぇ!」 ありすは性欲が強いゆっくりだから発情させやすい。 それでも俺には重労働で、痛む腕をさすりながらゆっくり二匹を見ている。 まりさも最初は嫌がっていたが徐々にありすにあわせてすりすりし始めた。 「ありすううううぅぅぅぅまりさもうすっきりしちゃうよおおおおぉぉぉぉ」 「いっしょにすっきりしましょうねえええええぇぇぇぇぇぇ」 「「すっきりー!!」」 まりさがにんっしんっして頭から茎が生えてきた。が、逆再生するように まりさの頭に戻っていった。 どうやら茎を体の一部と認識して元に戻るようだ。 きっと胎生型にんっしんっでも結果は同じだろう。 これだとまりさは二度とにんっしんっすることができないということだ。 「どうしてあかちゃんできないのおおおぉぉぉぉ!!!」 これに驚いたのはありすで、どうやら子供ができないことが不満らしくまたすっきりし始めた。 その後何度も二匹はすっきりしたがまりさがにんっしんっすることはなく、 逆にありすが弱り始めた。 「ぼ…もっど…ずっぎりじだがっだ…」 ありすは見るも無残なしわしわ饅頭になって息絶えた。というかまだすっきりしたかったのか。 まりさはありすの様子に気付くことなく、すっきりした余韻に浸っているのか、 気持ち悪い顔でよだれをたらして笑っている。 「ゆぅへぇへぇぇ」 この直視できない表情をしているまりさを先ほど用意しておいたかなりでかい水槽に入れる。 そして同様に用意しておいた水の入ったバケツをまりさにかける。 「ゆゆゆっ!?おみずさんはゆっくりできないよ!!」 三杯ほど水を入れるとまりさの口に入るかどうかの量になった。 「ゆっそうだよ!おぼうしなんにのればゆっくりできるよ! さすがまりさはあたまがいいね!」 自画自賛して帽子を逆さにして乗り込むまりさ。だが水の深さが微妙過ぎて、 帽子の天辺部分が引っかかり、バランスがとれずにひっくり返る。 「おぼうじざんどぼぢでゆっぐりじでぐれだいのおおおおぉぉぉ」 しばらく苦戦していたが全て無駄だった。帽子もずぶぬれでぐしゃぐしゃになっていた。 まりさの足はふやけて行動不能になり動けなくなっていた。 「ゆっくりはねるよ!ぴょぼぎゃあああああばりざのあじがあああああああ!!!」 それでも無理に動こうとすれば、ふやけた足が裂けてしまうがそれでもまりさの体は再生し、 の繰り返しを延々とやっていた。 その後もまりさの実験は続いた。 金網の上に乗せて火であぶったが焦げ目がつく程度ですぐに再生するため、 黒ずみにはならない。 れみりゃに食べさせてみたが食べている途中で再生し始めて気持ち悪くなったか、 全て吐き出してざぐや~と泣き叫んでいた。 今度はまりさにタチをやらせたが、れいむに生えた茎になった実を自分の一部と認識するのか、 実がまりさに吸収されていった。これにより増えることはないと分かった。 五日ほど何も食わせずに放置してみたが、死なずに空腹を訴えていた。 何故腹が減るのか聞いてみたら 「たべないとゆっくりできないでしょ?そんなこともわからないの?ばかなの?」 髪を掴んで振り回して気持ち悪くさせて、エレエレさせて吐いた餡子が 口の中に戻っていき、それをまりさが気持ち悪く思ってまた吐きだしてをループさせたときは 笑った。 しばらく実験をしてみて分かったが、この薬を世に出すわけにはいかない。 たしかにこの薬を使えばゆっくりは死ななくなるが、それと同時に処分する方法がないということだ。 試しに死ぬほど食わせてみようと大根十本を与えてみたが、どうやらこいつは満腹に感じないらしく、 まだよこせと要求してきた。 油をかけて炭になるまで燃やしてもこいつは復活した。 硫酸をかけても溶けることはあってもすぐに再生する。 圧力をかけても駄目で、逆に真空にしても駄目だった。 もうこのまりさは死ぬことは許されないのだ。人間ならば心が死ぬまで生きるだけだろうが ゆっくりとは刹那を楽しむ生き方をする、よって苦痛は感じないだろう。 そして世にこの薬が出回った場合、そのゆっくりは食用にはできないため、食料にはできない。 そして飼い主が処分したくなったときにも処分する方法がないのだ。 私も毒物注射など殺す方法を考えてみたが、毒はおろか薬も受け付けない体で全て無駄だった。 こんなゆっくりが自然に放たれればどんな突然変異を起こすか分かったものではない。 もうこの薬とゆっくりを封印して研究資料も処分しなければならない。 私はゆっくりを甘く見ていたのかもしれない。考えてみればゆっくりはどんな原理で動いているのか分からない 謎物質で今すぐ動かなくなってもおかしくないのに当たり前の存在過ぎて忘れていた。 「ゆっくりしていってね!」 今までずいぶんとひどいことをしてきたが持ち前の餡子脳で綺麗さっぱり忘れているまりさ。 だが今回は殺すことよりも残酷なことをしなければならない。それを実行すればまりさは 永遠にゆっくりすることになる。死ぬことのたとえではなくそのままの意味で何もできない状態で放置され、 朽ちることも腐ることもできないまま、ゆっくりするだけの存在になってもらう。 さすがに躊躇われるがこんな化け物染みたものがこの世にあるだけでも安心することができない。 といってもこの世から消す方法など持ち合わせてないから、私は永遠に安心することはないだろう。 「まりさ、この中はとってもゆっくりできるぞ」 「まりさはゆっくりしたいよ!ゆっくりいれてね!」 まりさをゆっくりの形をした鉄の入れ物に入れる。その中には無数の棘がびっしりついている。 「いだい!いだいよおおおおぉぉぉぉ!!」 「その中でずっとゆっくりするといい」 「まっで!じめないでえええぇぇぇだじでよおおぉぉぉぉ!!!」 助けを求めるまりさを無視して観音開きの蓋を閉める。その蓋にも棘がある。 これで暴れたりすることもできずに動くこともできないだろう。 「ゆぎゃああああぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」 突貫で作った『ゆっくり用アイアンメイデン』に鎖を何重にも巻きつけて コンクリで固めて裏山に埋めた。 あとはあのまりさが永久に掘り起こされないこととあの薬を 他の人が作り上げないことを祈るのみだ。 さあ、また薬の開発に戻るか♪ 終 あとがき ゆっくりを死なせず虐待したいよ! →ゆっくりもこうがいるが虐められないよ! →スタンダート型を不死にすればいいんじゃね? そしたらよくわからないものになりました。 死にたくはないけど不死にもなりたくないなぁ 『オマケ』でした。
https://w.atwiki.jp/vipdelecielbleu/pages/28.html
追加するときは頭に肛門(*)つけて五十音順にしろよksども 複数ある場合は一番最初ので +目次 エリーちゃん,エリー,エリーたん,俺の嫁 おしり ガロン 幹部的存在 スノウファング 単芝 にんっしん 羽(翼) 葡萄 ☆,星 ,連盟 ますにゃん,忍者,にゃんじゃ,にゃんにゃん マミー リカちゃんハウス 悪いなのび太、このPT、11人用なんだ,わるのび エリーちゃん,エリー,エリーたん,俺の嫁 セニート王国のメイドちゃん。かわいい。俺の嫁。 おしり おわり ガロン 街の名前のはずだが連盟クエ☆2-8「ガロンシティ危機一髪!」を指すことが多い 難易度はますにゃんより高めだがMAPが1つだけなので移動の手間が省け、回しやすい 報酬が2000Gで店売りできるのでよくPT組んで金策してる 幹部的存在 VIPの幹部的存在 スノウファング 乱獲の被害者の1体 開始時マミーと同様に定点沸きだったが数がマミーほどでもなかった その後マミーが修正されたのだがこっちは修正されなかったので マミーの人間が押し寄せ四六時中狩られっぱなしであった こちらも現在は修正済み 現在はひと気の少ないMAP 単芝 語尾に単品で芝(w)のこと 派生に三芝(www)などがある 関西弁と妙にマッチすることが多い ○○いこかw→単芝しね→せやねwという流れがあるが 本気で毛嫌いするのもいるので使い時は考えよかw にんっしん 限界らしい PTが妊娠したりアイテム欄が妊娠したりギルド内が妊娠したり大変そう 羽(翼) 背中装備アイテムであり、一応レア装備で認識されている キャラクターの見た目が変化する(羽が生える) 蝶の羽:黒死蝶からドロップ 透明な蝶羽はcβの特典 悪魔羽:めだまからドロップ 課金ガチャでスロ付きがある 天使翼:課金ガチャで手に入った今は入手無理 持ってる奴からか再販待て (天使の羽ってやつは復活アイテムだからな) 妖精羽:課金ショップで普通に売られてる。AGIが上がる それだけ あと背中装備はなんか課金でギターとかリングとか尻尾とかある 葡萄 現在狩られてるランキング1位であると思われる 葡萄みたいに紫色なスカルブードゥーのこと 主にこれが大量に出てくる赤3-7のことをさす 少し残してMAPからでるを繰り返す養殖で重宝されている マミー達と同じ被害者の1体 ☆,星 ,連盟 連盟クエストのこと。後ろには数字がつく ☆はつけずに2-2(2ページ目の上から2番目)などと呼ぶ場合もある ますにゃん,忍者,にゃんじゃ,にゃんにゃん Lv25で受けられる☆2の連盟クエスト「マスターニャンジャ討伐!」のこと 報酬が2000Gで店売りできるのでよくPT組んで金策してる マミー 被害者の1体 Oβ開始時とあるMAPのマミーの定点沸きによって 乱獲されることとなり空前のマミーブームになったが Oβ初のメンテで即修正された 今は普通に狩場として人気 レアドロップに目隠し(白) 結構安い リカちゃんハウス クリムゾンルビー連盟本部のこと。VIPアイドルリカちゃんが鎮座 悪いなのび太、このPT、11人用なんだ,わるのび 「悪いなのび太、この戦闘機、一人用なんだ」 息せき切って駆け寄ったのび太に、スネ夫はいつも通りの、皮肉気な調子で告げた。 「後部座席が空いてるよ!ぼくも行く!」 のび太のその言葉に、スネ夫は親指をたてて後ろを指し示し、笑う。 「空いてるわけないだろ。そっちは、ジャイアンの特等席さ」 後部座席には、罅の入ったゴーグルと、一本のマイク。 「……のび太」 スネ夫は無言のまま、じっとのび太を見詰め、短く、一言だけ告げた 「静香ちゃんを泣かせるなよ」 のび太は、もうなにも言えなかった 「ドラえもん のび太のラスト・ウォー」より PTいっぱいで入れませんの意。おとなしく諦めよう
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3044.html
虐待スレ107にて 142 罰ゲームとして精子餡で小ネタを(ry といわれたので書いてみました。 「むふぅ・・・んふぅ・・・スッキリしたいぃぃぃぃ!!!!!」 ありすはスッキリしたかった。 だが出来なかった。 何故か? それは自分の周りにゆっくりがいなかったからだ。 アリスは、れいぱーに覚醒する恐れがあるため、他のゆっくりから嫌われていた。 近くの群れのゆっくりは、よそ者に対して厳しく、群れに入れてもらおうにも門前払いで追い返される。 ただ、単にありすが嫌われているだけかもしれないが。 更にこの群れのゆっくりは、単独での狩りを行わない。 人間やれみりゃ等の捕食種に見つかった場合、単独では確実にやられてしまう。 だが、複数で狩りを行うことで、捕食種を倒すことができ、人間からはなんとか逃げられることができる。 狩りの最中のゆっくりをおそうことが出来ないならば、家で家族ど過ごしているものを狙えばいいのだが この群れのゆっくりは個人でのお家を持たず、群れの全員で一箇所に住む習性があった。 ゆっくりは、つがいとなるものや子供がいなければ基本一人一家で住む。 だか、それだと何かと不都合が多い。 間違えて毒のある植物を食べてしまった場合、れみりゃに襲われた場合、 雨が降り続いた場合など一人では対処ができにくい、できないことが多いからだ。 だが、群れ全員で住むことにより、そのほとんどの事を防ぐことができる。 頭が良いぱちゅりー、行動力があるまりさ、母性のあるれいむ、捕食種も相手にできるみょん、素早く餌を集められるちぇん 各種の特徴と長所を生かし暮らすことで群れを維持することが容易になると知っていたのだ。 「どぼちてスッキリできるあいてがいないのぉぉぉ!こんなのとかいてきじゃないわぁぁぁ!!」 ありすは旅ゆっくりだった。 旅をする理由は、そうスッキリー!だ。 このありすは、群れのゆっくりをスッキリ殺してしまった為、昔いた群れを追い出された。 命までとらなかったのは、せめてもの慈悲。 だが、ありすにはどうでも良いことだった。 一番重要なのは、自分がいかにスッキリー!することだからだ。 自分の愛を分けてやったのにもかかわらず、死んでしまったやつのことなんか何とも思っていない。 元々この群れは、スッキリー!制限を設けていた。 その為、スッキリー!したいありすにとっては、ゆっくりできないプレイスだった為 追い出されたときは嬉々として出て行った。 そして他の群れを見つけると仲間に入れてもらいその日のうちにスッキリー!し また次の日には違う相手を見つけスッキリー!を繰り返していた。 群れのゆっくりに飽きると誰に言うでもなく、群れのゆっくりには何も告げず、次の群れを探しに行く。 そんな暮らしをしていた。 「うう・・・どうして・・・スッキリしたいよぉぉぉ!!!!」 何故、そんなスッキリ中毒のありすが、こんなところにいるかと言うと 近くの群れにまりさがいたからだ。 そのまりさは、誰よりもキレイな髪を持ち、目は大きくとても透きとおっている。 ふっくらとした体はもちもちと弾力がありそうで、飾りの帽子は汚れていない。 遠めから見ても美ゆっくりであることが分かるいでたちだった。 そんな美まりさに一目ぼれをしてしまい、それからずっと群れの近くの洞窟に住んでいるのだ。 普通のれいぱーありすなら襲って他のゆっくりに倒されてしまうか 諦めて他の群れを探すかしただろうが、このありすにはそれができなかった。 ありす自身は気づいてなかったかもしれないが、それは恋だった。 ただ、スッキリー!するだけではなく、子供を作り、家庭を持ち、素敵な幸せな家族になりたかったのだ。 当のありす本人はそんなこと気づいておらず、ただスッキリー!したいだけと思っていたが。 そんな悶々とした日々を過ごしていたありすに幸運が訪れる。 あの美まりさが、狩りの途中に一人になったのだ。 同じチームを組んでいた他のゆっくり達は、ノドが乾いたと言って水場である川まで行ってしまったのだ。 美まりさは、少しの間だから一人でも平気だと、仲間と別れ、餌集め続行した。 ありすにとっては願ってもない好機。 これならスッキリできる。 それも相手は、あの美まりさだ。 ありすは我を忘れ無我夢中に美まりさに飛び掛った。 「ばりざぁぁぁぁ!!!!スッキリーじましょうぅぅぅ!!!!!」 「ゆ?・・・ゆげ!ありずだぁぁぁぁぁ!!!」 まりさは動揺した。 何でこんなところにれいぱーありすがいるんだ。 それと同時に仲間の誘いを断り、一緒に水を飲みに行かなかったことに後悔した。 「ばりざぁぁぁあ!!!!どがいはなあい゛をあげるわぁぁぁぁ!!!!」 「やべでぇぇぇ!!!ばりざはありずとなんかずっぎりしたぐない゛ぃぃぃぃ!!!」 ありすは、まりさに飛び掛り、あるがままに体をこすりつける。 そうするとありすの体からは、白く濁った透明な液体で包まれ光を放ち始める。 数分間ヌチャヌチャと体をこすり付けてると、急にまりさの体からありすの重みが消えた。 まりさは、その一瞬を付き、ありすから離れようと必死に体を動かしたが 1秒もしないうちに別の感覚が体を襲った。 ズン! 「ゆぎ!」 「ばりざのまむまむきもぢいい゛ぃぃぃ!!!」 そう、ありすはまりさを逃がすために体を離したのではなく、 自分のぺにぺにをまりさのまむまむに突っ込むために体勢を変えただけだった。 「まむまむさいっこぉぉぉぉ!!!」 「ゆぎぃぃぃ!やべろぉぉぉ!!!」 「ばりざったらツンデレなのねぇぇぇ!」 「やべでぇぇぇ!ばりざにはでいぶがいるのにぃぃぃ」 このまりさはれいむとつがいだった。 狩りにでてるということは、まりさがタチを務めるのだろう。 この場をかりて言えばありすの立場だ。 だが、今はただやられるだけになってしまっている。 タチとしてのプライドと、つがいのれいむに対する罪悪感で涙を流していた。 その涙もありすの長い下に舐めとられる始末。 「んほぉぉぉ!!!ズッギリするわよぉぉぉぉ!!!」 「いやだぁぁ!!ズッギリぢたくない゛!!赤ぢゃんほじくない゛!!!でいぶたすけでぇぇぇ!」 数分間、まりさにとっては悪夢のような、ありすにとっては天国にでもいるかのような時間が終わろうとしていた。 この行為が終わる。それが何を意味するのかは生まれたばかりの赤ゆっくり以外の誰しもが知っていること。 スッキリー!が終わる。二人の赤ちゃんができるということだ。 欲しくもない赤ちゃんを生まされる。 れいむの物であるまりさが汚される。 ありすにスッキリさせられる・・・ ゴメンね・・・れいむ・・・ まりさは、心の中でつがいのれいむに対して懺悔していた。 「んほぉぉぉぉ!いぐわよ!ばりざぁぁぁ!!!すべてをうけとめてねぇぇぇ!!!」 「ゆぎゃぁぁ!!でいぶごべんねぇぇぇ!!!」 「スッキリー!!!!!!!!!!」 「スッキ・・・・・・・・・・・・しない?」 まりさはスッキリー!しなかった。 本来ならスッキリー!すればまりさの体から茎が生えるはずなのだが、茎が生えるどころかスッキリー!さえしなかったのだ。 「どぼちてスッキリしないのぉぉぉ!!!」 ありすが声をあげる。 自分はスッキリー!したのになんでししてないのか分からなかったのだ。 ありすはスッキリー!した。 だが、まりさはスッキリー!しなかった。 そしてまりさのまむまむに精子餡を流し込み子供ができるはずだった。 だが、いくらまっても子供ができる茎が生えようとはしない。 ゆっくりのにんっしん!は、互いにスッキリー!しないとできない。 まりさが、スッキリー!しなかったのが原因だろう。 まりさのまむまむにある違和感は、ありすのぺにぺにのみ。 精子餡を流し込まれた感じは一切ない。 でも、ありすはスッキリー!した。 暫くした後、ありすに異変が起きた。 ありすは頭に違和感を感じた。 さっきまでなかった妙な重さが体を襲ったのだ。 ありすの頭から茎が生えていた。 「どぼちでありすのあたまにあかちゃんがいるのぉぉ!!!」 その言葉にありすから体を離し、ありすの方を振り向くまりさ。 まりさが、目にしたものはありすから生えてる茎だ。 ちゃんと赤ゆっくりが実っている。 「ゆ?ゆ?」 本当なら自分に生えるはず(望んでないが)の茎がありすの頭にある。 その訳の分からない状況に犯られていたことも忘れ、呆然とありすの頭を見ていた。 異変はそれだけじゃなかった。 今度はありすの顎の下辺りが膨らみ始めたのだ。 ありすは動物型にんっしん!もしていた。 急速に膨れ上がるありすの体。 頭には茎を生やし、顎の下はもう一匹成体ゆっくりが入るくらいに膨れている。 まりさはただ呆然としていた。 ありすも何が起こったのか分からないが、体の中に何か異物があるのがわかり苦しそうに呻いている。 そんな沈黙した状況を打破したのは、まりさと同じチームを組んでいた仲間達の声だった。 「まりさのひめいがきこえたよー。どこにいるのー。」 「まりさどこー!はやくへんじしてね!」 ちぇんとれいむが、まりさの悲鳴を聞き川から帰ってきたのだ。 その言葉に意識を取り戻したまりさは力の限り叫ぶ。 「ゆー!まりさはここだよー!はやくきてよー!」 「まりさのこえがきこえたよー。いそぐよー。」 「いまいくからまっててね!」 まりさが叫んだことにより、れいむとちぇんはまりさの居場所を捕捉したようだ。 じょじょに近づいてくる声。 まりさも声のしたほうに飛び跳ねていく。 「ゆゆ!まりさ!」 「ぶじだったんだねー。わかるよー。」 「ちぇぇぇん!れいむぅぅぅ!こわかったよぉぉ!!」 互いに姿が見えるようになり一段とスピードをあげる。 「ごわがったよぉぉぉ!!ごわがったよぉぉ!」 「まりさだいじょうぶだよ!なかないでね!きれいなかおがだいなしだよ!」 「ゆっくりおちついてわけをはなしてねー。」 「ゆっぐ!ゆっぐ!あのね゛!ばりざ、れいぱーにおぞわれたのぉぉ!!」 「ゆ!れいぱー!」 「れいぱーはゆっくりできないよー!」 れいぱーという単語に反応する二人。 「ゆっぐ!ゆっぐ!ばりざのからだよごされぢゃったのぉぉぉ!!」 「だいじょうぶだよー。ちぇんたちがきたからもうへいきだよー。」 「ゆっくりおちついてね!ゆっくりそのれいぱーのところにあんないしてね!」 「ゆ・・・わかったよ・・・」 まりさは行きたくなかったが、二人の真剣な表情に気おとされありすのところまで案内した。 まりさを襲ったれいぱーありすを見た二人の顔は、先ほどのまりさと同じ顔をしていた。 れいぷした方であるありすの頭には赤ちゃんが実り、顎の下は異様に膨れている。 明らかに植物型と動物型のにんっしん!をしているのが見て分かる。 そんな光景を見てれいむが、ありすに疑問の声をかける。 「ありす!まりさをれいぷしたってほんと!」 「れいぷなんかしてないわぁぁぁ!とかいはなあいをわけてあげただけよぉぉぉ!!」 この言い方間違いない。 確実にまりさをれいぷしたのはこいつだ。 だが、何でれいぷした方のありすが、にんっしん!しているのだろう。 「なんでありすがにんっしん!しているの?」 「そんなのしるわけないでしょぉぉ!!!」 最早、半狂乱状態に陥っているありす。 れいぷした自分に赤ちゃんができているんだから当然と言えば当然なのだ。 れいむは黙ってしまった。 まりさは、目の前のありすに怯えてれいむの後ろに隠れているだけ。 ありすは、「どうしてありすに・・・」などと口走り話にならない。 れいむは、頭の良い部類ではないため考えるのは苦手だった。 どうすればいいのかわからないのだ。 「で、このれいぱーはどうするのー?」 その沈黙を破ったのは今まで傍観しているだけだったちぇんだった。 ちぇんは、れいむ以上に考えるのが苦手なため、早々に放棄してれいむ達のやり取りを見てたが 何も喋らなくなったれいむ達に業を煮やし自ら口を開いた。 「ゆ?まりさどうしよう?」 「ゆ!なんでまりさにきくの?」 「だってまりさがいちばんのひがいしゃでしょ?まりさがきめるべきだとおもうんだけど?」 「ゆ・・・そんなこといってもわからないよ・・・」 れいむには、このありすをどうするのかまりさに託した。 被害者であるまりさが決めるべきことだと思ったからだ。 だが、話をふられたまりさも困惑していた。 自分を襲ったれいぱーありすは許せないが、そのれいぱーがにんっしん!しているのだ。 本来あるべきことじゃない。 まりさが、悩んでいるとまたちぇんが話しだした。 「じゃあ、このれいぱーはころそーよー。」 「「ゆゆ!!」」 口を開いたちぇんは事も無げにれいぱーありすを殺そうと言ってきたのだ。 突然そんなことを言われ、驚愕する二人。 ありすは、自分のことをれいぱーと思ってないらしく「ありすのあかちゃん・・・」などと口走っている。 赤ちゃんができたことで何か芽生え始めたのだろうか。 「このままれいぱーをのばなしにしたらむれがきけんだよー。」 「それはそうだけど・・・」 「それにまりさは、れいぱーにおそわれたよー。もしかしたらしんでたかもしれないよー。」 そうだった。まりさは、このありすに襲われたのだ。 もしかしたら死んでたのかもしれない。 その言葉に襲われたときの怒りが戻るまりさ。 顔は怒気にみちている。 「ゆ!そうだったよ!ゆっくりできないれいぱーはころすよ!」 「ゆゆ!そういえばむれのきまりできまってたよ!」 「じゃあ、さっさとやるよー。」 「「ゆー!」」 ちぇんの言葉が合図となり攻撃を開始する三人。 れいむは、ありすの左側から体当たりを。 ちぇんは、ありすの右側から体当たりを。 まりさは、帽子の中に隠してあったオール(木の棒)で何度もありすの後ろから刺す。 「ゆっくりしね!ゆっくりできないれいぱーはしね!」 「ゆぎ!ゆぎゃ!やべでぇぇ!どぼぢてこんなことするのぉぉ!」 「れいぱーはいかしておいたらきけんなんだよー。ゆっくりしぬといいよー。」 「ゆ!ありずはれいぱーなんかじゃない゛ぃぃぃ!!」 皆それぞれの攻撃を仕掛ける三人。 やはり被害者であるまりさの攻撃回数は多い。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!まりさをおそったれいぱーはゆっくりしね!!!!」 「ぞんなぁぁぁ!!あんなにあいしあったでしょぉぉぉぉ!!!!」 「ゆがぁぁあ!!!おばえどなんかあいぢあっでない゛ぃぃぃ!!」 「ゆぎゃぁぁぁ!やべでぇぇぇ!しんぢゃうぅぅぅ!」 30分にも及ぶリンチのすえ、ありすは何も喋れなくなった。 ただ、「ゆ!ゆ!」と言うだけである。 一方攻撃をしていた三人も息を荒げていた。 ありすの状態は辛うじて生きてるという程度。 体は顔以外まともなところはない。 特に後ろは、まりさのオールで突き刺されまくった為酷い有様だ。 後は放置しておいても適当に死ぬだろう。 だが、まりさはそれを許さなかった。 ありすから離れ、助走を付けジャンプし、ありすにプレスをかました。 圧力を加えられ穴という穴から中身のクリームを吐き出した。 「ゆごぅ・・・」 そして絶命した。 お腹の中にいた赤ちゃんは、まりさのプレスで死んだのだろう。 頭の上の赤ちゃんは、れいむの体当たりで既に下に落とされ破裂していた。 これでれいぱーありすもその赤ちゃんも死んだ。 「ゆゆ!やっとしんだね!」 「そうだね!れいぱーはもういないね!」 「これでむれもあんしんだよー。」 ありすが死んだことに満足げな三人。 だが、一つだけ疑問が残っていた。 なんでれいぱーがにんっしん!したのかだ。 「・・・でもなんでれいぱーがにんっしん!したのかな?」 れいむは 別に傷心のまりさを傷つける為ではなく、本当に謎だったからだ。 「ゆー・・・」 「わからないよー・・・」 誰にも分からなかった。 今までみたことないことが起こってるのだから分からなくて当然なのだ。 だが、その答えはとても簡単な物だった。 ありすは、美まりさにのみ執着していた。 本来のれいぱーありすならさっさと違う獲物を探しにいっていただろう。 だが、このありすは他のれいぱーありすより幾分か理知的だった。 スッキリー!したい。でも美まりさとやりたい。だけどできない。だからやれるまで我慢する。 ありすの理性が、れいぱーの本能より勝ってしまったために起こった事件。 れいぱーは、その性欲から1日20回はスッキリー!しなければいけない。 だが、ありすの理性がそれをさせなかった。 その為、ありすは自らにたまった精子餡を解放することができなかった。 その結果が精子餡の粘度をあげてしまい、射精をできなくなってしまったのだ。 だが、射精はできなくともありすはスッキリー!した。 ゆっくりのぺにぺにはまむまむにもなる。 普段は中に入ってまむまむの形になってるが、欲情してタチに回るとまむまむがでてきてぺにぺになるのだ。 スッキリー!したが、ぺにぺにから発射されなかった精子餡が、ありすのぺにぺにをまむまむだと勘違いし、子供を孕んだのだ。 だが、そんなことは本人たちには分かりえないことだった・・・ 「ゆー・・・れいむ・・・ちぇん・・・」 「ゆ?まりさどうしたの?」 「きょうまりさがれいぱーにおそわれたことはないしょにしておいてほしいよ・・・」 「れいむにしられたくないんだねー。わかるよー。」 「ゆ!だいしょうぶだよ!れいむたちはくちがかたいからだれにもいわないよ!」 「れいむ・・・ちぇん・・・ありがとぉぉぉぉ!」 「まりさもきょうのことはもうわすれたほうがいいよ!」 「そうだよー。きょうはなにもなかったとおもうといいよー。」 「ゆ!そうだね!なにもなかったよ!」 「けっこうおそくなっちゃったね!」 「みんながしんぱいしてるかもしれないからゆっくりいそいでかえろうね!」 そういうとありすが、居たということさえ忘れたかのようにその場から離れていく三人。 後にはありすだったものが残されているだけだった。