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ルナティック・カウンター 13KB ※独自設定垂れ流し ※「僕の考えた最強れいぱーカウンター」ものです 「んほぉぉぉぉぉぉぉ!」 草が揺れていた。木が震えていた。地がどよめいていた。 無数に連なる嬌声は怒号のよう。無数に跳ねる振動は地響きのようだ。 れいぱーありすの群れだ。すべてが完全発情状態であり、そのうえ数も百を超えている。 近隣のゆっくりの群れをいくつも潰し、拡大しきったれいぱーありすの大集団だった。 そんな大集団が野原にさしかかったときだ。 「んほっ!?」 何匹かが気がついた。 野原の真ん中に一匹のまりさがいる。 「いいわぁぁぁ! まりさはこのみよぉぉぉ!」 「なかなかとかいはなまりさだわぁぁぁぁぁ!」 「ありすのとかいはてくにっくで、あいをたっぷりそそいであげるわぁぁぁ!」 れいぱーありす達が色めき立つ。それほどの美まりさだった。 遠目でもわかる、ふっくらとしたもちもちのお肌。特徴的なとんがり帽子は染みも汚れも なく漆黒で、帽子を飾るリボンの白が映えている。 極上の美まりさだった。 れいぱーありす達は、完全発情状態からさらに発情した。 れいぱーありす達は気がつかない。 そのまりさが「綺麗すぎる」ということに。 滑らかで美しく、それでいてしなやか且つ強靱に鍛えられた肌は綺麗すぎる。 きちんとした手順で洗浄され、アイロンで丁寧に仕上げられたような帽子は綺麗すぎる。 野良ではありえず、飼いゆっくりでもそうは見られない、明らかに人の手が加わっている 不自然なまでの美しさだった。 そしてありす達は欲情に燃えているから気づかない。全てを自分の都合の良いように解釈 する傲慢さから、見たとしてもきっと理解すらできない。 鍔広の帽子に隠された瞳が、わからない。 その瞳の鋭さ。 その瞳の発する殺気。 その瞳に込められた憎悪に。 れいぱーありす達は決して気づけず、理解できず、畏れることもありえない。 ただ欲望のまま、れいぱー達はまりさへ、地響きをあげ向かっていった。 ルナティック・カウンター 過ぎ去りし、ある日のこと。 陽が暮れようとする中、まりさは上機嫌で家路へと急いでいた。 珍しく遠出をした。帰りは遅くなってしまったが、愛する家族達は喜んでくれるはずだ。 自慢の帽子へはち切れんばかりに詰め込まれたのは、いつもの狩り場では採れないおいし いキノコや木の実だ。 なによりの収穫が野いちごだ。瑞々しくて甘酸っぱい野いちごは、家族達を最高にゆっく りさせてくれるに違いない。 ツガイのれいむと、生まれたばかりの赤れいむと赤まりさ。みんな、目に入れても痛くな い大切な家族だ。 家族の笑顔を思い浮かべると、まりさのあんよは自然と早くなった。 だが、まりさを迎えたのはそんなしあわせからは想像もつかない惨劇だった。 「た、たいへんだよ……!」 入り口でなじみのちぇんが、身体は黒ずみところどころから草を生やし「永遠にゆっくり」 していた。 群れの中心へ近づけば近づくほど、黒ずんだゆっくりの死体は増えた。通りがかりに知り 合いの巣を覗いてみても同じだ。 黒、黒、黒。 すべてが黒に染まっていた。 まりさも聞いたことはあった。最近、近くでれいぱーありすの大集団がいくつものゆっく りの群れを襲っている、と。 だが、まりさの群れは大丈夫なはずだった。長のぱちゅりーは賢く、れいぱーの対策をい くつも考えていた。群れの自警団も優秀なゆっくりばかりのハズだった。 だが、いない。 生きているゆっくりと一匹も出会わない。 「みんな……!」 まりさはおうちへのあんよをを早めた。 餡子の内で、大丈夫と自分に言い聞かせる。 まりさは狩りだけではなくおうちの入り口を隠す名人でもあった。れいぱーが来たってき っと大丈夫なはずなのだ。 しかし、おうちにたどりついたとき。 まりさが期待していた明るいものは、なにひとつ無かった。 巣を隠していたはずの小枝や葉っぱは地面にぐしゃぐしゃに散らばっていた。 おうちの中にはゆっくりは一匹もいなかった。 ただ、草を生やし黒ずんだ饅頭のなれの果てが、家族と同じ数あるだけだった。 「ゆあ……ゆああ……ゆああああああああああ!」 まりさは叫んだ。喉も裂けよとばかりに叫んだ。 だが、何も返ってはこない。誰も帰ってはこない。 まりさが幾ら叫ぼうと、なにも変わらない。 起こってしまった惨劇は、覆らない。 しかし。その声に、答える者がいた。 「大変なことになったね、まりさ。心中察するよ。まったくひどい有様だ。許し難い」 「ゆ?」 振り向けば、そこには人間が居た。 まりさにとって、人間はれいぱー以上に恐ろしいものだ。いや、恐ろしいもの「だった」。 群れの仲間を、家族を失った今のまりさに恐れるものなど何もなかった。 「ねえ、まりさ。キミが望むなら、僕は喜んで復讐に手を貸すよ」 だから、普段なら警戒すべき人間の誘いに対し、まりさは涙を振り払って力強く答えた。 「まりさは……まりさは、まりさは、まりさはっ! こんなことをしたありすたちを、ゆ っくりさせたくないよ! ぜったいぜったい、ゆっくりさせないよ!」 「いい答だ! よろしい! ならばキミに『力』を授けよう!」 こうして、まりさは契約した。 餡子のどこかで、それは恐ろしいことだと感じていた。 でも、かまわなかった。 れいぱーありすをゆっくりさせない。 それだけが、今のまりさの存在理由の全てだったから。 「ゆっぎゃああああああ!」 「ありすのとかいはなぺにぺにがぁぁぁぁ!」 先行したありす達が絶叫した。 まりさはそれを見下しながらぺっ、と吐き出す。転がり出たのは噛みちぎったありすのぺ にぺにだ。 ゆっくりの歯は飴細工製だ。人間相手ならともかく、同族を傷つけることならできる。加 えて、まりさは歯の強度も噛む力も人工的に強化されていた。それを使い一瞬にして二匹 のありすを再起不能にしたのだ。 ゆっくりらしからぬ思い切りの良さであり、素早さだった。憎しみがまりさを獰猛な狩猟 者へと変えていた。 まりさの予想外の凶行にありす達も目を見開いた。だが、 「なんて『わいるど』なまりさなのぉぉぉぉ!」 「いなかものねぇぇぇ! でもいいわぁぁ! ありすがとかいはをおしえてあげるわぁぁ ぁ!」 脅えることはなかった。 まりさが憎しみに狂っているとするなら、れいぱーありす達は欲情に狂っているのだ。 素早く立ち回り、まりさは次々とありすのぺにぺにを食いちぎっていく。だが、数の差は 圧倒的だ。すぐにまりさは取り囲まれてしまう。 「んほぉぉぉ! ありすがいちばんやりよぉぉぉ!」 そして、ついにまりさはそのまむまむにぺにぺにを突き込まれてしまう。周りからも押さ えつけられ、もはやゆっくり一匹では逃げようのない状況に追い込まれた。 「んほぉ!? このまりさのまむまむ、なんてしめつけなのぉぉぉ! あ、ありすもうだ めだわぁぁぁ! んほぉぉぉ! すっきりーっ!」 瞬く間にありすはすっきりーしてしまう。あまりの早漏っぷりに周りのありすは見下しつ つも、うらやんでいた。最高のまむまむを持つ、最高のまりさだ。 そして、まりさのお腹が膨らむ。胎生型のにんっしんだ。 膨らむお腹の感触に、まりさの憎悪の炎は更に燃え上がった。 まりさの子供は、胎生型にんっしんで生まれたのだ。 ツガイのれいむがにんっしんしたとき、まりさは天にも昇るほどしあわせで、ゆっくりし た気持ちだった。 生まれるまでに、まりさは何度となくれいむに頼み込み、膨らんだお腹にすーりすりさせ てもらったものだ。すーりすりすると、生まれる前の我が子が、お腹の内側からすーりす りしてくれたように思えた。 あのときの感動を、あのときのゆっくりを、まりさは忘れない。 大抵のことは簡単に忘れてしまう餡子脳に、決して消えない記憶として残っている。 出産。自慢のお帽子で受け止めたときの感動。はじめてのご挨拶。はじめてのころころ。 跳ね方を教えたこと。おいしいキノコの見分け方を教えたこと。れいむがおうたを教えた こと。みんなでくっついて寒い夜を暖かく過ごしたこと。 全部覚えてる。 だから、思う。 あの子達は、もっとゆっくりするはずだった。もっとゆっくりするべきだった。 「あのこたちは、まだ『ゆっくち』としかいえなかったのに……!」 まりさは素早くありすのぺにぺにから逃れた。どんなれいぱーだろうと、すっきりーした 直後にはわずかな隙が生まれる。そこついたのだ。 振り返り、たった今まりさを犯したありすへとまむまむを向ける。 お腹の中でふくれあがるおぞましい感触と共に、憎悪もまたふくれあがる。 「まりさのなかでゆっくりするなあああああ! ゆぎぃ! うばれろぉぉぉ!」 そして、まりさは出産した。 通常、胎生型にんっしんでの出産には数日を要する。人工的に能力を強化されたまりさで あってもそれは例外ではない。 したがって生まれたのはまともな赤ゆっくりではない。未熟児だ。 だが、ただの未熟児ではなかった。 「ゆぶぅ!?」 「ゆべぇ!?」 「ゆぼぉ!?」 打ち出された赤ゆっくりのなり損ないは、三匹ものれいぱーありすを貫通したのだ。 ゆっくりの重要部位と言えば、口だ。なにしろゆっくりは「ゆっくりしていってね」を言 うことがアイデンティティを確立するための最重要事項だからだ。 まりさの胎内は、この口の育成を優先するよう改造されていた。それも、口の中でも特定 部位――歯を真っ先に作り出すようになっていたのだ。 今生まれた未熟児は、歯しかできていない――即ち、歯の塊だった。 飴細工製の歯は、ゆっくりで最も硬い部位だ。それが強力なまむ圧によって弾丸のように 打ち出されたのだから、れいぱーとはいえゆっくりではひとたまりもない。 ありすは精子カスタードを打ち出し、反撃として赤ゆっくりを打ち返されたわけだ。さな がら高難易度シューティングにおける「打ち返し」のようだった。 「もぉぉぉ! いなかものなまりさねぇぇぇぇ! ありすがとかいはてくにっくをおしえ てあげるわぁぁぁ!」 「いいわぁぁぁ! らんぼうもののまりさにありすがあいをすりこんであげるわぁぁぁ!」 お次はすーりすりだ。れいぱーありすのれいぷでゆっくりの致死率がもっとも高いのがコ レだ。 なにしろ身体をすり寄せられるだけでその性欲満点な粘液によって植物型のにんっしんを 次々にさせられてしまうのだ。止めどないれいぱーありすの性欲で、茎を生やす間もなく 草を生やし、多くのゆっくりは黒ずみ死んでしまう。 「すっきりー!」 まりさの肌の感触のよさに、またしてもれいぱーありす達はすぐにすっきりーしてしまう。 そして、まりさの頭からにょきにょきと生えるものがあった。 「ゆ……? なにこれ?」 気の抜けたありすの声。それが遺言になった。 ありすは真っ二つに切り裂かれた。 それを為したのは、まりさの頭から生えたもの。それは、茎ではない。 茎と同じ長さの、先の尖った飴細工の剣だ。 胎生型にんっしんでは飴細工の弾丸を作り出し、植物型にんっしんでは飴細工の剣を作り 出す。まりさが人間に改造されて得た『力』は、れいぱーありすの精子カスタードを高効 率で飴に変換する対れいぱー能力だった。 「ゆばぁ!?」 「ゆびぃ!?」 まりさは剣を使い、つづいて二匹のありすを切り裂いた。だが、所詮は飴細工。そこで限 界を迎え砕け散った。 あっという間に何匹も同胞を屠られ、れいぱーありす達もようやくこのまりさの異常さに 気づいたようだ。 遠巻きに取り囲み、慎重に様子を見ている。 警戒はしている。だが、逃げようとはしない。まりさは極上の美ゆっくりであり、ありす 達は既に後退のネジの外れたれいぱーなのだ。 「かかってこないなら、まりさからいくよ! おまえたちは、ぜったいにゆっくりさせな いよ!」 そして、死闘が始まった。 まりさは次々とありすたちのぺにぺにを食いちぎる。 だが、それで怯むれいぱーではない。たちまち押さえつけられ、ぺにぺにを押し込まれる。 にんっしんさせられるが、すぐさま弾丸にして打ち出す。 ぺにぺにで犯される間にもすーりすりで生やされた剣で切り払い、折れるのも気にせず猛 然と襲いかかる。歯の届く範囲にぺにぺにがあれば食いちぎる。 だが、れいぱーありす達は恐れもせずに、自分こそがまりさを犯し屈服させるものと襲い かかる。 繰り返される。終わらない。まりさ一匹に対し、ありす達は多すぎる。 犯される。 囓り殺す。 犯される。 撃ち殺す。 犯される。 斬り殺す。 嬌声。悲鳴。怒号。絶叫。奏でられる激しいリズム。 それはまるで、終わらない宴。 無数の黄色いありす達がまりさにむらがる様は、円。それはまるで満月のよう。 その中央でもがき続けるまりさ。それはまるで月で餅をつく兎のよう。 これは宴。月の光に惑わされた、狂える者達の宴だ。 何一つゆっくりしていない死闘。 全ての正気も思考も失われた激闘。 狂気に溺れながらも、まりさは決して失わないものがあった。 それは、決意。 「おまえたちはゆっくりさせないよ!」 それは、大切だった者達への想い。 「れいむはもうゆっくりできないんだよ! おちびちゃんたちももうゆっくりできないん だよ! だからまりさもゆっくりしなくていい! でも!」 それは、怒りと憎しみ。 「おまえたちはゆっくりさせない! ぜったいぜったい! ゆっくりなんて! させるも んかああああああああ!」 まりさはもがき、叫び、抗い続ける。 狂える月の宴は、永遠に続くかと思われた。 まりさの家族への想いは尽きない。れいぱーありす達への憎しみは尽きない。 しかし、その身体は尽きた。いくら人間に強化されようと、ゆっくりはゆっくり。限界は ある。 歯は乱戦の中、ほとんどが抜けてしまった。 まむまむもぺにぺにも痛々しくグズグズに拡がっている。 なにより、身体が黒ずんでいる。もう帽子と見分けがつかないほど黒い。 なんでも餡子に変換するゆっくりの不思議能力。それを利用した精子カスタードの飴菓子 変換。だが、その不思議にも限りがあった。栄養のほとんどを消費し尽くし、まりさはも はや目も見えなくなっていた。命が尽きるのも時間の問題だ。 だが、まだだ。まだゆっくりするわけにはいかない。 「ゆがあああああああああああ!」 まりさができたことは、ただ吠えることだけだった。 もはや言葉にもならない、憎しみそのものと言える叫びだった。 だが、それを聞くありすは一匹もいなかった。 れいぱーありすの集団は、全滅していたのだ。 「いや、素晴らしい! 実に素晴らしいよまりさクン!」 死闘の場から離れた小高い丘の上。望遠レンズ付きのビデオカメラを構えた人間の男が居 た。 まりさと契約を交わし、異形の力を与えた男だ。 男は、まりさの死闘の一部始終をビデオカメラに収めていた。 「キミの勇姿は我々の組織のシンボルになるよ。いや、実に素晴らしかった!」 男は虐待おにいさんでも加工所職員でもない。 ゆっくり愛護団体「ゆーシェパード」の一員だった。 ゆっくりを護るためなら過激な行動も辞さない集団「ゆーシェパード」にとって、悩みの 種はれいぱーありすだった。 れいぱーありすはゆっくりを愛護する彼らにとっても醜悪なものであり、ゆっくりの群れ を滅ぼす害悪だった。特に今回のれいぱーありすの大集団は問題になっていた。 ゆっくりは多くの人間にとってただの「害獣」だ。そのゆっくりを滅ぼしていく、れいぱ ーありすの集団と自ら事を構えようとする者など居なかった。 「ゆーシェパード」が動こうにも、彼らの掲げる「ゆっくり愛護の精神」ではゆっくりの 虐殺など許されることではない。 そこで考え出されたのがゆっくりにれいぱーありすの集団を滅ぼさせる事だった。 愛護すべき動物同士が自然の中で争ったところでそれを非難する者はいない。どんなに残 酷に見えてもそれは自然の営みなのだ。 そこで、男はあのまりさに声をかけた。人工的に強化し、れいぱーありすの集団にけしか けたのだ。 今回はテストのつもりだったが、予想以上の成果を上げてくれた。男はまりさに感謝した。 たとえゆっくり同士の争いだろうと、まりさを人工的に改造したのでは人が手を下すのと 変わらない。 だが、いいのだ。 重要なのはゆっくりがゆっくりと戦ったという事実。それさえあれば、「ゆーシェパード」 の正義は護られるのだ。 ひと仕事終え、男は伸びをした。 もう陽は暮れ、月が高く上がっていた。男には月の光が「ゆーシェパード」を祝福してく れているかのように思えた。最高の気分に、男は満足げに息を吐いた。 さて帰るかと視界を下に戻し、男はまたしても感嘆の息を吐いた。 れいぱーありす達の亡骸から漏れ広がったカスタード。 それが描くのは、今まさに天空で輝く満月と等しく、真円だったのだ。 そんな月の輝きを乱すのは、月の中央、復讐を遂げたのにそれを知らずに果てたまりさの 亡骸だけだった。 了 by触発あき 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 美まりさを手厚く弔ってやりたい…そしてこのゆーシェパードとかいうふざけた団体に属した男を虐殺したい -- 2013-06-19 10 49 27 この人間は最低なゲス野郎だな、一番嫌いなタイプだ 作者頭良いな、こんな人間いるからなぁ、リアリティがあって面白かった -- 2012-12-12 21 37 31 まりさいいね。 素晴らしくゆっくり出来た。 きっと綺麗だったんだろうなぁ…。・゜・(ノД`)・゜・。 -- 2012-10-18 00 06 20 まりさを愛しく思えた。 少し感動。 -- 2012-05-02 21 40 04 おもしろかったぜ!・w・b -- 2011-12-23 04 29 12
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名前ないんださんからのお題『ぱちゅりーとありすが主役』 作者:名も無き埴輪 「むきゅ、あかちゃんゆっくりうまれてくるのよ」 ゆっくりたちが住む森の一角にあるひとつの巣 そこににんっしんっしたぱちゅりーは住んでいた。 ぱちゅりーとずっとゆっくりすることを約束したありすはもういない。 ありすはにんっしんっしたぱちゅりーのために ご飯を集めている最中にれみりゃに襲われてしまった。 傷ついた身体でおうちに帰ってきたありすは自分の子たちを “とかいは”に育ててほしいと言い残すと それまで集めていたごはんだけでは到底出産・子育てするまで 知識はあっても狩りをする体力のないぱちゅりーには足りないだろうと 「さあ、おたべなさい」をしてしまった。 愛する伴侶だったありすを食べることは抵抗があったが 身体が弱い代わりに知識があったぱちゅりーに対して 『とても“とかいは”だ』と言ってつがいになってくれた ありすの気持ちを無碍にすることはできなかった。 ちなみににんっしん形態は胎生型にんっしんっだ。 一度に大量の赤ゆっくりが生まれてくる植物型にんっしんっでは 餡子を吸われすぎて母体となるぱちゅりーが耐え切れないとの判断からだ。 おうちの中には綺麗な石やどこから持ってきたのか 人間の子供が遊ぶぬいぐるみまで置いてある。 ありすが拾ってきて今や形見となってしまったそれらとともに ぱちゅりーはゆっくり時を過ごしていた。 「ゆっゆっふー! ゆっゆっふー!」 それからさらに月日が流れ、ぱちゅりーはついに出産の時を迎えた。 母体に負担をかけないようにと親から教わったゆマーズ法でいきむ。 「ゆっゆっふー! むきゅーっ!!」 『すぽーん』という音と共に赤ありすが拡大したまむまむから飛び出した。 早く赤ありすに『ゆっくりしていってね!!』と声をかけてあげたいが 出産直後で衰弱の激しい身体がなかなか鎮まらない。 必死で呼吸を整えていると赤ありすの 『ゆっきゅりしちぇいってね!』という声が聞こえてきた。 それからさらに時間をかけてようやく赤ゆっくりの方に向いて 『ゆっくりしていってね!!』と言いかけたぱちゅりーは 信じられない光景を見てしまった。 「むきゅー、むきゅー……ゆっくりしていtt……むきゅ?」 「しゅーり、しゅーり♪」 ぱちゅりーが見たものはありすの遺したぬいぐるみと 『すーりすーり』をしている赤ゆっくりの姿だった。 「むきゅ! あかちゃん、おかーさんはこっちよ! はやくいっしょに“すーりすーりしようね!!」 「ゆ? おばしゃんもゆっきゅりしちぇいってね!」 「むきゅああああああ!?」 それから何度もぱちゅりーは自分がおかーさんだと赤ありすに教えようとしたが 赤ありすは頑としてぱちゅりーを『おばしゃん』と呼び続けた。 そしてまた月日が流れた。 赤ありすはぱちゅりーの世話を受けて子ゆっくりサイズにまで成長していた。 当初は身体の弱いぱちゅりーが一所懸命に餌を集めてきていたが この頃になると成体であるぱちゅりーよりもぱちゅりーの教えを受けて 子ありすが狩りに出かける方がたくさん餌を集められるようになっていた。 子ありすはぱちゅりーの教える知識はどんどん吸収していった。 教えられた知識をその健康な身体で発揮できる子ありすは 知識を溜め込むだけのぱちゅりーより優秀かもしれない。 「おかーさん、またごはんたべてないの? すこしはたべないとからだにどくよ」 「すごいじゃないありす、きょうのかりもだいせいこうみたいね」 「ゆゆっ、ありがとうぱちゅりーおばさん でもありすはおかーさんにほめてほしいわ」 「むきゅぅ……」 子ありすは決してぱちゅりーを疎んじたりしない。 ぱちゅりーの分のごはんも取ってきてくれるし ぱちゅりーが発作を起こせば寝ずに看病してくれる。 しかし、決してぱちゅりーを『おかーさん』と呼ぶことはなかった。 「ありすはぱちゅりーとありすのあかちゃんよ。 なのにどうしてぱちゅりーを“おかーさん”とよんでくれないの?」 子ありすはすでに狩りに出かけている。 誰もいないおうちの中に向かってぱちゅりーは独りごちた。 「そう、そうね……ぜんぶこいつがわるいのね」 いつしかぱちゅりーの怒りは親ありすの遺したぬいぐるみへと向けられていた。 「こいつさえ……こいつさえいなければぱちゅりーは ありすのおかーさんになれたのに……」 そしてふとぱちゅりーの頭の中にひとつの考えが浮かんだ。 「そうか……こいつがいなくなればいいのね! そうすればきっと ありすはぱちゅりーのことを“おかーさん”とよんでくれるのね!!」 思い立ったが吉日、ぱちゅりーはさっそくぬいぐるみを外に運び出し始めた。 他のゆっくりなら多少の力で運べる物でも体力の無いぱちゅりーには重労働だ。 それでもぱちゅりーは渾身の力を籠めてぬいぐるみを運んでいった。 おうちから少し離れた小川まで来るとぱちゅりーはぬいぐるみの上でジャンプを始めた。 川に流してしまえば誰にも見つけられなくなるだろうが、そのまま流すと岩などに 引っかかってしまうことを危惧して潰すことにしたのだ。 「むきゅ! むきゅ! ぱちゅりーにありすをかえしてね!!」 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 やがてぱちゅりーの息が上がる頃には ぬいぐるみはすっかりぺちゃんこになっていた。 「むきゅん、ありすがかえってくるまえにはやくおうちにかえらないと」 ぬいぐるみを始末し終えたぱちゅりーは家路を急いでいた。 滅多に外出することのないぱちゅりーの外出と無くなったぬいぐるみの 関連性を結びつけることは今の子ありすになら造作の無いことだろう。 ぱちゅりーはおうちに帰るとずっと寝ていたかのように装って子ありすの帰りを待った。 「ただいまー! おかーさん、きょうもたくさんごはんをあつめてきたわ ありすすごいでしょ?……ゆ、おかーさん?」 どうやら子ありすが帰ってきたようだ。 ぬいぐるみはいつも同じ場所にあるので無くなったことにすぐ気付いたらしい。 「ねえ、ぱちゅりーおばさん!おかーさんはどこ!?」 「ありす、よくきいてちょうだい」 「ゆ?」 ここからがぱちゅりーの頭脳の見せ所だ。 「あなたのおかーさんはありすがりっぱになったのをみとどけてでていってしまったわ」 「ゆがーん!? ぱぢゅりぃぃぃ! どおじでどべでぐれながったのおおおおお!?」 「ぱちゅりーだってひきとめたわ。ありすにはまだおかーさんが ひつようなんだ、って……でもだめだったの」 「おがーざぁああああん!!」 いつもは自認する“とかいは”らしく優雅に振舞う子ありすが恥も外聞も無く泣き喚く。 その悲しみの対象が自分ではないことに悔しさを感じつつも ぱちゅりーはありすを慰み始める。 「ぺーろぺーろ、ありす……ぱちゅりーのことをおかーさんだと思ってもいいのよ?」 「ゆ? でもありすのおかーさんはおかーさんだけだよ」 「ええ、わかってるわ。だからぱちゅりーはふたりめのおかーさんになってあげる」 「ふたりめ……?」 「そうよ、ありすにはありすをうんでくれたおかーさんと ありすをそだててくれたおかーさんのふたりのおかーさんがいるの」 「ゆゆ! とってもとかいはね!」 産んだのも育てたのもぱちゅりーだがありすに『おかーさん』と 呼ばれるためにはこう言うしかないとぱちゅりーは判断していた。 「じゃあ、おかー……さん?」 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 ぱちゅりーの言葉にありすは顔を輝かせて返事をする。 「ゆゆ! おかーさん、ゆっくりしていってね!!」 月日が流れた。 子ありすは成ゆっくりとなり、つがいの相手も見つけた。 ぱちゅりーは遠慮したがありすとつがいのゆっくりのおうちに ぱちゅりーも一緒に住まわせてもらった。 可愛い孫たちに囲まれぱちゅりーはとても幸せだった。 ありすのつがいのゆっくりもぱちゅりーにとてもよくしてくれた。 そして今ぱちゅりーは永遠にゆっくりしようとしている。 「むきゅ……むきゅ……ぱちゅりーは……とってもゆっくりできたよ……」 「……みんな、おわかれはありすとぱちゅりーだけでさせてちょうだい」 「ゆっくりりかいしたよ……」 ありすは家族をおうちへと残し、命が残り少ないぱちゅりーを連れて外へと出て行った。 永遠にゆっくりする前にどうしてもぱちゅりーに見せたいものがあると言って……。 「むきゅ……ありす、みせたいものってなに?」 「………」 「あり……す……? どうしてなにもはなしてくれないの?」 おうちから離れた途端に無言になったありすに不信感を抱くが ぱちゅりーのなめくじのような移動速度に合わせてくれる ありすを信じてついていく。 (むきゅ? たしかこっちは……) 忘れもしない。 今ありすとぱちゅりーが向かっているのは 昔ぱちゅりーがぬいぐるみを捨てた小川だ。 (そんな……まさか、ね……) 「ぱちゅりー、ありすね」 「むきゅ!?」 ひとりで考え込んでいた矢先に突然話しかけられてぱちゅりーは驚く。 「ありすね、あのひぱちゅりーがしてたことみてたの」 「む、むきゅ……?」 ぱちゅりーは今自分が聞いた言葉が信じられなかった。 ありすがおかーさんと慕っていたぬいぐるみを捨てたことを知っていた? そしてふと気付く。ありすのぱちゅりーへの呼び名が今までの『おかーさん』でもなく 『おばさん』でもなく『ぱちゅりー』となっていることに。 「ありすだってしんじられなかった。でもぱちゅりーがいなくなったあとに のこされたぺちゃんこになったおかーさんをみてうそじゃないってわかった」 「あ、ありす……?」 ありすは独白を続ける。 「だからね、ありすおもったの。ぱちゅりーをいっぱいゆっくりさせてあげて それからおかーさんとおなじめにあわせたらどんなにゆっくりできるか」 「ちがうのあれは……」 「うるさい!」 何とか言い訳しようと口を開いたぱちゅりーを大声で遮る。 「おかーさんをころしたゆっくりはゆっくりしないでしねぇぇぇ!!」 「むぎゅ!? やべっ! むぎゅあああああ!?」 ありすはぱちゅりーを踏みつける。 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 当然だ。ありすの中ではまさしくぱちゅりーは親の仇なのだから。 「むぎゅ……もっど……ゆっぐりじだがっだ……」 ただでさえ寿命間近だったぱちゅりーが耐えられるはずもない。 ついにぱちゅりーは口から餡子を吐いてしまう。 そしてそのままぱちゅりーはそのゆん生を終えた。 「ゆふふふふ……ねえ、ありすはおかーさんのかたきとったよ! おかーさん、こんどこそほめてくれる!? ゆふふふふふふ……」 残されたのはいつかのぬいぐるみのようにぺちゃんこになったぱちゅりーと その上で壊れた笑いを上げるありすの姿だけだった。 あとがき なんかもうゆっくりじゃないですね、ごめんなさい。 なかなかお題が進まないので諦めてたら産まれた赤ゆっくりが人形を親だと 思い込んで親ゆっくりに懐かないので怒った親ゆっくりがその人形を 竈の中に放り込んで焼き捨てたらそれを見ていた赤ゆっくりが 親ゆっくりたちを自分たちを殺しに来た強盗だと思い込んで 親ゆっくりたちも竈の中に放り込むという夢を見たのでお題に合わせて書いてみました。 ゆっくりが竈を使える理由が飼いゆっくりでまだ火が残ってた竈に放り込んだ というくらいしか思いつかなかったのでそしたら飼い主の立ち位置が 考え付かなかったため今回のようになりました。
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「タイトル未定」 『愛ですぎたゆっくり』 「ゆ~♪」 ゆっくりれいむは幸せだった 念願の赤ちゃんをにんっしんしたのであった どうやら動物型にんっしんのようである 番のれいむはすっきりした後死んでしまったが 死ぬ前に餌をたくさんとってきてくれていたので食料にはあまり困らなかった 「ゆ~♪あかちゃんゆっくりうまれてきてね~」 そこへ一人の青年がやってきた 『やあ!ゆっくりしていってね!!!』 「ゆ!?ゆっくりしていってね!!!」 れいむはわが子に危害を加えるのではと危機感を募らせたが 『そんなに怖がらなくてもいいじゃないか、僕は愛でお兄さんだよ!』 「ゆ!?めでおにいさんってなに?」 『愛でお兄さんて言うのはゆっくりをゆっくりさせるのが大好きなお兄さんのことだよ!』 「ゆ!しんようできないね!はやくすからでていってね!」 『ん~じゃあれいむのために僕の手作りのあまあまをあげよう、これで信じてくれるかい?』 「ん~?、むーしゃむーしゃ… し…しあわせぇぇ!!!」 『はははどうだい、信用する気になったかい?』 「うん!おにいさんはゆっくりできるおにいさんだね!」 『それはよかった、それよりれいむにんっしんしているみたいだけど、餌は足りているのかい?』 「ゆぅ~じつは…さいきんたべすぎちゃってすこしたりないかもしれないんだ…」 『じゃあ今日から毎日お兄さんが手作りのあまあまを持ってきてあげるよ!』 「ゆ!ほんとう!ありがとうおにいさん!」 『じゃあ明日から持ってくるからね!』 「ありがとうおにいさん!」 こうしてれいむは毎日お兄さんから手作りのあまあまを大量にもらい幸せに暮らしました 『やあ!今日も元気そうだねれいむ!』 「ゆ!おにいさん!きょうもあまあまちょうだいね!」 『ああ!今日は特製のケーキを焼いてきたんだ!いっぱい食べてゆっくりしてね!』 「ありがとうおにいさん!うっめ!これめっちゃうっめ!」 『ははは、れいむはくいしんぼうだなあ』 「ゆ!おにいさんのおかしがおいしいんだよ!」 『そう言ってくれるとお兄さんとてもゆっくりできるよ!』 それからしばらくして… 「ゆぅぅ…あがちゃんゆっくりうまれでぎでぇぇ」 『あ!れいむ出産かい!何か手伝うことはあるかい?』 「ゆぅぅ…れいむをそこのかれくさのやままでいどうさせてほしいよ…」 『わかったよれいむ、がんばるんだよ!』 「ゆぅぅ…がんばるよ…」 そして すぽーん! 「ゆっくりしちぇいっちぇね!!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっくりしていってね!!!』 『れいむ!出産祝いだよ!特製ケーキだ!』 「ゆ~!ありがとうおにいさん!あかちゃんとふたりでゆっくりたべるね!」 「ありがちょ~おにいちゃん」 それからも毎日毎日お兄さんはおいしいあまあまをたくさん持ってきてくれた こんな幸せがずっと続くとそうれいむは思っていた 『れいむ…』 「ゆ!おにいさん!はやくあまあまちょうだいね!」 「ちょうらいね!」 『じつはれいむたちに会うのは今日が最後になったんだ…』 「ゆ?」 いみがわからない、いつも来てくれるあまあまさんが来なくなる? どういうことだという顔をしてお兄さんを見上げたれいむはお兄さんが泣いているのに気がついた 『ごめんね…僕はおいしいお菓子を世界中の皆に食べてもらいたくなったんだ… れいむ達だけのためにお菓子を作るわけにはいかなくなってしまったんだよ…』 「ゆ~!あまあまさん!どこにもいかないで!」 「いかにゃいで!」 『ごめんねれいむ達!これが最後のあまあまだ…大事に食べてね、それじゃ…』 「まって!あまあまさん!まって!まってよぉ…」 お兄さんは大量のあまあまを置いていってくれたが、全部保存が利くような飴玉やキャラメルなどといったものだった ゆっくりからすれば十分すぎるくらいのご馳走なのだが… 「ゆぅ…おにいさんのつくったケーキがたべたいよお…」 「みゃみゃ…ケーキさんがたべたいよぉ」 お兄さんはもう会えなくなるれいむたちのために保存の利く飴玉などを買い込んだのだが れいむたちが本当にほしかったのは生クリームやフルーツがたっぷりとのった特製ケーキだった 「ゆぅ…これじゃゆっくりできないよ…」 飴玉をほおばりながらおもわずぐちるれいむ 「おいちくにゃいよぉ…あまあましゃんたべたいよぉ…」 赤ちゃんれいむはもっと深刻だった 生まれてからずっとお兄さんの特製ケーキを食べ続けてきたのだ いまさら市販の飴玉などで満足できるはずはなかった その後 『今年のお菓子コンテストグランプリは… 愛でお兄さんの特製ゆっくり親子ケーキです! お兄さんはついに世界に腕前が認められるまでになった、しかし思い出すのは… まずいとその場で捨てられるようなケーキをおいしいといって食べてくれるれいむ親子のことだった。 (ありがとうれいむ…君達のおかげで僕はここにいるんだ…元気にしているかなぁ…れいむ…) それからしばらくして 飴玉やキャラメルの海の中で餓死しかかっているれいむ親子がほかのゆっくりに発見された 「ゆ…あまあまさん…もどってきて…」 「ゆ゛…」 「こんなところにごちそうがやまほどあるんだぜぇぇぇぇ!!!」 「むきゅ!これだけあればむれはいっしょうかりなんてしないですむわ!」 「ゆ?このれいむしにそうだよ?あまあまたべないの?ばかなの?しぬの?」 「こっちのこれいむもしにそうだよ!こんなあまあまさんのなかでがしするなんて、ほんとうにばかなのね!」 「きっとよっぽどぜいたくなくらしをしてきたにちがいないわ!こんなにおいしいあまあまなのに!」 「しぬほどばかなんだねーわかるよー」 それがれいむ親子の聞いた最後の言葉になった 過剰な愛では虐待と一緒 終われ ⑨<さいきょーね! このSSに感想をつける
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「タイトル未定」 『愛ですぎたゆっくり』 「ゆ~♪」 ゆっくりれいむは幸せだった 念願の赤ちゃんをにんっしんしたのであった どうやら動物型にんっしんのようである 番のれいむはすっきりした後死んでしまったが 死ぬ前に餌をたくさんとってきてくれていたので食料にはあまり困らなかった 「ゆ~♪あかちゃんゆっくりうまれてきてね~」 そこへ一人の青年がやってきた 『やあ!ゆっくりしていってね!!!』 「ゆ!?ゆっくりしていってね!!!」 れいむはわが子に危害を加えるのではと危機感を募らせたが 『そんなに怖がらなくてもいいじゃないか、僕は愛でお兄さんだよ!』 「ゆ!?めでおにいさんってなに?」 『愛でお兄さんて言うのはゆっくりをゆっくりさせるのが大好きなお兄さんのことだよ!』 「ゆ!しんようできないね!はやくすからでていってね!」 『ん~じゃあれいむのために僕の手作りのあまあまをあげよう、これで信じてくれるかい?』 「ん~?、むーしゃむーしゃ… し…しあわせぇぇ!!!」 『はははどうだい、信用する気になったかい?』 「うん!おにいさんはゆっくりできるおにいさんだね!」 『それはよかった、それよりれいむにんっしんしているみたいだけど、餌は足りているのかい?』 「ゆぅ~じつは…さいきんたべすぎちゃってすこしたりないかもしれないんだ…」 『じゃあ今日から毎日お兄さんが手作りのあまあまを持ってきてあげるよ!』 「ゆ!ほんとう!ありがとうおにいさん!」 『じゃあ明日から持ってくるからね!』 「ありがとうおにいさん!」 こうしてれいむは毎日お兄さんから手作りのあまあまを大量にもらい幸せに暮らしました 『やあ!今日も元気そうだねれいむ!』 「ゆ!おにいさん!きょうもあまあまちょうだいね!」 『ああ!今日は特製のケーキを焼いてきたんだ!いっぱい食べてゆっくりしてね!』 「ありがとうおにいさん!うっめ!これめっちゃうっめ!」 『ははは、れいむはくいしんぼうだなあ』 「ゆ!おにいさんのおかしがおいしいんだよ!」 『そう言ってくれるとお兄さんとてもゆっくりできるよ!』 それからしばらくして… 「ゆぅぅ…あがちゃんゆっくりうまれでぎでぇぇ」 『あ!れいむ出産かい!何か手伝うことはあるかい?』 「ゆぅぅ…れいむをそこのかれくさのやままでいどうさせてほしいよ…」 『わかったよれいむ、がんばるんだよ!』 「ゆぅぅ…がんばるよ…」 そして すぽーん! 「ゆっくりしちぇいっちぇね!!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっくりしていってね!!!』 『れいむ!出産祝いだよ!特製ケーキだ!』 「ゆ~!ありがとうおにいさん!あかちゃんとふたりでゆっくりたべるね!」 「ありがちょ~おにいちゃん」 それからも毎日毎日お兄さんはおいしいあまあまをたくさん持ってきてくれた こんな幸せがずっと続くとそうれいむは思っていた 『れいむ…』 「ゆ!おにいさん!はやくあまあまちょうだいね!」 「ちょうらいね!」 『じつはれいむたちに会うのは今日が最後になったんだ…』 「ゆ?」 いみがわからない、いつも来てくれるあまあまさんが来なくなる? どういうことだという顔をしてお兄さんを見上げたれいむはお兄さんが泣いているのに気がついた 『ごめんね…僕はおいしいお菓子を世界中の皆に食べてもらいたくなったんだ… れいむ達だけのためにお菓子を作るわけにはいかなくなってしまったんだよ…』 「ゆ~!あまあまさん!どこにもいかないで!」 「いかにゃいで!」 『ごめんねれいむ達!これが最後のあまあまだ…大事に食べてね、それじゃ…』 「まって!あまあまさん!まって!まってよぉ…」 お兄さんは大量のあまあまを置いていってくれたが、全部保存が利くような飴玉やキャラメルなどといったものだった ゆっくりからすれば十分すぎるくらいのご馳走なのだが… 「ゆぅ…おにいさんのつくったケーキがたべたいよお…」 「みゃみゃ…ケーキさんがたべたいよぉ」 お兄さんはもう会えなくなるれいむたちのために保存の利く飴玉などを買い込んだのだが れいむたちが本当にほしかったのは生クリームやフルーツがたっぷりとのった特製ケーキだった 「ゆぅ…これじゃゆっくりできないよ…」 飴玉をほおばりながらおもわずぐちるれいむ 「おいちくにゃいよぉ…あまあましゃんたべたいよぉ…」 赤ちゃんれいむはもっと深刻だった 生まれてからずっとお兄さんの特製ケーキを食べ続けてきたのだ いまさら市販の飴玉などで満足できるはずはなかった その後 『今年のお菓子コンテストグランプリは… 愛でお兄さんの特製ゆっくり親子ケーキです! お兄さんはついに世界に腕前が認められるまでになった、しかし思い出すのは… まずいとその場で捨てられるようなケーキをおいしいといって食べてくれるれいむ親子のことだった。 (ありがとうれいむ…君達のおかげで僕はここにいるんだ…元気にしているかなぁ…れいむ…) それからしばらくして 飴玉やキャラメルの海の中で餓死しかかっているれいむ親子がほかのゆっくりに発見された 「ゆ…あまあまさん…もどってきて…」 「ゆ゛…」 「こんなところにごちそうがやまほどあるんだぜぇぇぇぇ!!!」 「むきゅ!これだけあればむれはいっしょうかりなんてしないですむわ!」 「ゆ?このれいむしにそうだよ?あまあまたべないの?ばかなの?しぬの?」 「こっちのこれいむもしにそうだよ!こんなあまあまさんのなかでがしするなんて、ほんとうにばかなのね!」 「きっとよっぽどぜいたくなくらしをしてきたにちがいないわ!こんなにおいしいあまあまなのに!」 「しぬほどばかなんだねーわかるよー」 それがれいむ親子の聞いた最後の言葉になった 過剰な愛では虐待と一緒 終われ ⑨<さいきょーね! このSSに感想をつける
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「タイトル未定」 『愛ですぎたゆっくり』 「ゆ~♪」 ゆっくりれいむは幸せだった 念願の赤ちゃんをにんっしんしたのであった どうやら動物型にんっしんのようである 番のれいむはすっきりした後死んでしまったが 死ぬ前に餌をたくさんとってきてくれていたので食料にはあまり困らなかった 「ゆ~♪あかちゃんゆっくりうまれてきてね~」 そこへ一人の青年がやってきた 『やあ!ゆっくりしていってね!!!』 「ゆ!?ゆっくりしていってね!!!」 れいむはわが子に危害を加えるのではと危機感を募らせたが 『そんなに怖がらなくてもいいじゃないか、僕は愛でお兄さんだよ!』 「ゆ!?めでおにいさんってなに?」 『愛でお兄さんて言うのはゆっくりをゆっくりさせるのが大好きなお兄さんのことだよ!』 「ゆ!しんようできないね!はやくすからでていってね!」 『ん~じゃあれいむのために僕の手作りのあまあまをあげよう、これで信じてくれるかい?』 「ん~?、むーしゃむーしゃ… し…しあわせぇぇ!!!」 『はははどうだい、信用する気になったかい?』 「うん!おにいさんはゆっくりできるおにいさんだね!」 『それはよかった、それよりれいむにんっしんしているみたいだけど、餌は足りているのかい?』 「ゆぅ~じつは…さいきんたべすぎちゃってすこしたりないかもしれないんだ…」 『じゃあ今日から毎日お兄さんが手作りのあまあまを持ってきてあげるよ!』 「ゆ!ほんとう!ありがとうおにいさん!」 『じゃあ明日から持ってくるからね!』 「ありがとうおにいさん!」 こうしてれいむは毎日お兄さんから手作りのあまあまを大量にもらい幸せに暮らしました 『やあ!今日も元気そうだねれいむ!』 「ゆ!おにいさん!きょうもあまあまちょうだいね!」 『ああ!今日は特製のケーキを焼いてきたんだ!いっぱい食べてゆっくりしてね!』 「ありがとうおにいさん!うっめ!これめっちゃうっめ!」 『ははは、れいむはくいしんぼうだなあ』 「ゆ!おにいさんのおかしがおいしいんだよ!」 『そう言ってくれるとお兄さんとてもゆっくりできるよ!』 それからしばらくして… 「ゆぅぅ…あがちゃんゆっくりうまれでぎでぇぇ」 『あ!れいむ出産かい!何か手伝うことはあるかい?』 「ゆぅぅ…れいむをそこのかれくさのやままでいどうさせてほしいよ…」 『わかったよれいむ、がんばるんだよ!』 「ゆぅぅ…がんばるよ…」 そして すぽーん! 「ゆっくりしちぇいっちぇね!!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっくりしていってね!!!』 『れいむ!出産祝いだよ!特製ケーキだ!』 「ゆ~!ありがとうおにいさん!あかちゃんとふたりでゆっくりたべるね!」 「ありがちょ~おにいちゃん」 それからも毎日毎日お兄さんはおいしいあまあまをたくさん持ってきてくれた こんな幸せがずっと続くとそうれいむは思っていた 『れいむ…』 「ゆ!おにいさん!はやくあまあまちょうだいね!」 「ちょうらいね!」 『じつはれいむたちに会うのは今日が最後になったんだ…』 「ゆ?」 いみがわからない、いつも来てくれるあまあまさんが来なくなる? どういうことだという顔をしてお兄さんを見上げたれいむはお兄さんが泣いているのに気がついた 『ごめんね…僕はおいしいお菓子を世界中の皆に食べてもらいたくなったんだ… れいむ達だけのためにお菓子を作るわけにはいかなくなってしまったんだよ…』 「ゆ~!あまあまさん!どこにもいかないで!」 「いかにゃいで!」 『ごめんねれいむ達!これが最後のあまあまだ…大事に食べてね、それじゃ…』 「まって!あまあまさん!まって!まってよぉ…」 お兄さんは大量のあまあまを置いていってくれたが、全部保存が利くような飴玉やキャラメルなどといったものだった ゆっくりからすれば十分すぎるくらいのご馳走なのだが… 「ゆぅ…おにいさんのつくったケーキがたべたいよお…」 「みゃみゃ…ケーキさんがたべたいよぉ」 お兄さんはもう会えなくなるれいむたちのために保存の利く飴玉などを買い込んだのだが れいむたちが本当にほしかったのは生クリームやフルーツがたっぷりとのった特製ケーキだった 「ゆぅ…これじゃゆっくりできないよ…」 飴玉をほおばりながらおもわずぐちるれいむ 「おいちくにゃいよぉ…あまあましゃんたべたいよぉ…」 赤ちゃんれいむはもっと深刻だった 生まれてからずっとお兄さんの特製ケーキを食べ続けてきたのだ いまさら市販の飴玉などで満足できるはずはなかった その後 『今年のお菓子コンテストグランプリは… 愛でお兄さんの特製ゆっくり親子ケーキです! お兄さんはついに世界に腕前が認められるまでになった、しかし思い出すのは… まずいとその場で捨てられるようなケーキをおいしいといって食べてくれるれいむ親子のことだった。 (ありがとうれいむ…君達のおかげで僕はここにいるんだ…元気にしているかなぁ…れいむ…) それからしばらくして 飴玉やキャラメルの海の中で餓死しかかっているれいむ親子がほかのゆっくりに発見された 「ゆ…あまあまさん…もどってきて…」 「ゆ゛…」 「こんなところにごちそうがやまほどあるんだぜぇぇぇぇ!!!」 「むきゅ!これだけあればむれはいっしょうかりなんてしないですむわ!」 「ゆ?このれいむしにそうだよ?あまあまたべないの?ばかなの?しぬの?」 「こっちのこれいむもしにそうだよ!こんなあまあまさんのなかでがしするなんて、ほんとうにばかなのね!」 「きっとよっぽどぜいたくなくらしをしてきたにちがいないわ!こんなにおいしいあまあまなのに!」 「しぬほどばかなんだねーわかるよー」 それがれいむ親子の聞いた最後の言葉になった 過剰な愛では虐待と一緒 終われ ⑨<さいきょーね! このSSに感想をつける
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名前ないんださんからのお題『ぱちゅりーとありすが主役』 作者:名も無き埴輪 「むきゅ、あかちゃんゆっくりうまれてくるのよ」 ゆっくりたちが住む森の一角にあるひとつの巣 そこににんっしんっしたぱちゅりーは住んでいた。 ぱちゅりーとずっとゆっくりすることを約束したありすはもういない。 ありすはにんっしんっしたぱちゅりーのために ご飯を集めている最中にれみりゃに襲われてしまった。 傷ついた身体でおうちに帰ってきたありすは自分の子たちを “とかいは”に育ててほしいと言い残すと それまで集めていたごはんだけでは到底出産・子育てするまで 知識はあっても狩りをする体力のないぱちゅりーには足りないだろうと 「さあ、おたべなさい」をしてしまった。 愛する伴侶だったありすを食べることは抵抗があったが 身体が弱い代わりに知識があったぱちゅりーに対して 『とても“とかいは”だ』と言ってつがいになってくれた ありすの気持ちを無碍にすることはできなかった。 ちなみににんっしん形態は胎生型にんっしんっだ。 一度に大量の赤ゆっくりが生まれてくる植物型にんっしんっでは 餡子を吸われすぎて母体となるぱちゅりーが耐え切れないとの判断からだ。 おうちの中には綺麗な石やどこから持ってきたのか 人間の子供が遊ぶぬいぐるみまで置いてある。 ありすが拾ってきて今や形見となってしまったそれらとともに ぱちゅりーはゆっくり時を過ごしていた。 「ゆっゆっふー! ゆっゆっふー!」 それからさらに月日が流れ、ぱちゅりーはついに出産の時を迎えた。 母体に負担をかけないようにと親から教わったゆマーズ法でいきむ。 「ゆっゆっふー! むきゅーっ!!」 『すぽーん』という音と共に赤ありすが拡大したまむまむから飛び出した。 早く赤ありすに『ゆっくりしていってね!!』と声をかけてあげたいが 出産直後で衰弱の激しい身体がなかなか鎮まらない。 必死で呼吸を整えていると赤ありすの 『ゆっきゅりしちぇいってね!』という声が聞こえてきた。 それからさらに時間をかけてようやく赤ゆっくりの方に向いて 『ゆっくりしていってね!!』と言いかけたぱちゅりーは 信じられない光景を見てしまった。 「むきゅー、むきゅー……ゆっくりしていtt……むきゅ?」 「しゅーり、しゅーり♪」 ぱちゅりーが見たものはありすの遺したぬいぐるみと 『すーりすーり』をしている赤ゆっくりの姿だった。 「むきゅ! あかちゃん、おかーさんはこっちよ! はやくいっしょに“すーりすーりしようね!!」 「ゆ? おばしゃんもゆっきゅりしちぇいってね!」 「むきゅああああああ!?」 それから何度もぱちゅりーは自分がおかーさんだと赤ありすに教えようとしたが 赤ありすは頑としてぱちゅりーを『おばしゃん』と呼び続けた。 そしてまた月日が流れた。 赤ありすはぱちゅりーの世話を受けて子ゆっくりサイズにまで成長していた。 当初は身体の弱いぱちゅりーが一所懸命に餌を集めてきていたが この頃になると成体であるぱちゅりーよりもぱちゅりーの教えを受けて 子ありすが狩りに出かける方がたくさん餌を集められるようになっていた。 子ありすはぱちゅりーの教える知識はどんどん吸収していった。 教えられた知識をその健康な身体で発揮できる子ありすは 知識を溜め込むだけのぱちゅりーより優秀かもしれない。 「おかーさん、またごはんたべてないの? すこしはたべないとからだにどくよ」 「すごいじゃないありす、きょうのかりもだいせいこうみたいね」 「ゆゆっ、ありがとうぱちゅりーおばさん でもありすはおかーさんにほめてほしいわ」 「むきゅぅ……」 子ありすは決してぱちゅりーを疎んじたりしない。 ぱちゅりーの分のごはんも取ってきてくれるし ぱちゅりーが発作を起こせば寝ずに看病してくれる。 しかし、決してぱちゅりーを『おかーさん』と呼ぶことはなかった。 「ありすはぱちゅりーとありすのあかちゃんよ。 なのにどうしてぱちゅりーを“おかーさん”とよんでくれないの?」 子ありすはすでに狩りに出かけている。 誰もいないおうちの中に向かってぱちゅりーは独りごちた。 「そう、そうね……ぜんぶこいつがわるいのね」 いつしかぱちゅりーの怒りは親ありすの遺したぬいぐるみへと向けられていた。 「こいつさえ……こいつさえいなければぱちゅりーは ありすのおかーさんになれたのに……」 そしてふとぱちゅりーの頭の中にひとつの考えが浮かんだ。 「そうか……こいつがいなくなればいいのね! そうすればきっと ありすはぱちゅりーのことを“おかーさん”とよんでくれるのね!!」 思い立ったが吉日、ぱちゅりーはさっそくぬいぐるみを外に運び出し始めた。 他のゆっくりなら多少の力で運べる物でも体力の無いぱちゅりーには重労働だ。 それでもぱちゅりーは渾身の力を籠めてぬいぐるみを運んでいった。 おうちから少し離れた小川まで来るとぱちゅりーはぬいぐるみの上でジャンプを始めた。 川に流してしまえば誰にも見つけられなくなるだろうが、そのまま流すと岩などに 引っかかってしまうことを危惧して潰すことにしたのだ。 「むきゅ! むきゅ! ぱちゅりーにありすをかえしてね!!」 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 やがてぱちゅりーの息が上がる頃には ぬいぐるみはすっかりぺちゃんこになっていた。 「むきゅん、ありすがかえってくるまえにはやくおうちにかえらないと」 ぬいぐるみを始末し終えたぱちゅりーは家路を急いでいた。 滅多に外出することのないぱちゅりーの外出と無くなったぬいぐるみの 関連性を結びつけることは今の子ありすになら造作の無いことだろう。 ぱちゅりーはおうちに帰るとずっと寝ていたかのように装って子ありすの帰りを待った。 「ただいまー! おかーさん、きょうもたくさんごはんをあつめてきたわ ありすすごいでしょ?……ゆ、おかーさん?」 どうやら子ありすが帰ってきたようだ。 ぬいぐるみはいつも同じ場所にあるので無くなったことにすぐ気付いたらしい。 「ねえ、ぱちゅりーおばさん!おかーさんはどこ!?」 「ありす、よくきいてちょうだい」 「ゆ?」 ここからがぱちゅりーの頭脳の見せ所だ。 「あなたのおかーさんはありすがりっぱになったのをみとどけてでていってしまったわ」 「ゆがーん!? ぱぢゅりぃぃぃ! どおじでどべでぐれながったのおおおおお!?」 「ぱちゅりーだってひきとめたわ。ありすにはまだおかーさんが ひつようなんだ、って……でもだめだったの」 「おがーざぁああああん!!」 いつもは自認する“とかいは”らしく優雅に振舞う子ありすが恥も外聞も無く泣き喚く。 その悲しみの対象が自分ではないことに悔しさを感じつつも ぱちゅりーはありすを慰み始める。 「ぺーろぺーろ、ありす……ぱちゅりーのことをおかーさんだと思ってもいいのよ?」 「ゆ? でもありすのおかーさんはおかーさんだけだよ」 「ええ、わかってるわ。だからぱちゅりーはふたりめのおかーさんになってあげる」 「ふたりめ……?」 「そうよ、ありすにはありすをうんでくれたおかーさんと ありすをそだててくれたおかーさんのふたりのおかーさんがいるの」 「ゆゆ! とってもとかいはね!」 産んだのも育てたのもぱちゅりーだがありすに『おかーさん』と 呼ばれるためにはこう言うしかないとぱちゅりーは判断していた。 「じゃあ、おかー……さん?」 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 ぱちゅりーの言葉にありすは顔を輝かせて返事をする。 「ゆゆ! おかーさん、ゆっくりしていってね!!」 月日が流れた。 子ありすは成ゆっくりとなり、つがいの相手も見つけた。 ぱちゅりーは遠慮したがありすとつがいのゆっくりのおうちに ぱちゅりーも一緒に住まわせてもらった。 可愛い孫たちに囲まれぱちゅりーはとても幸せだった。 ありすのつがいのゆっくりもぱちゅりーにとてもよくしてくれた。 そして今ぱちゅりーは永遠にゆっくりしようとしている。 「むきゅ……むきゅ……ぱちゅりーは……とってもゆっくりできたよ……」 「……みんな、おわかれはありすとぱちゅりーだけでさせてちょうだい」 「ゆっくりりかいしたよ……」 ありすは家族をおうちへと残し、命が残り少ないぱちゅりーを連れて外へと出て行った。 永遠にゆっくりする前にどうしてもぱちゅりーに見せたいものがあると言って……。 「むきゅ……ありす、みせたいものってなに?」 「………」 「あり……す……? どうしてなにもはなしてくれないの?」 おうちから離れた途端に無言になったありすに不信感を抱くが ぱちゅりーのなめくじのような移動速度に合わせてくれる ありすを信じてついていく。 (むきゅ? たしかこっちは……) 忘れもしない。 今ありすとぱちゅりーが向かっているのは 昔ぱちゅりーがぬいぐるみを捨てた小川だ。 (そんな……まさか、ね……) 「ぱちゅりー、ありすね」 「むきゅ!?」 ひとりで考え込んでいた矢先に突然話しかけられてぱちゅりーは驚く。 「ありすね、あのひぱちゅりーがしてたことみてたの」 「む、むきゅ……?」 ぱちゅりーは今自分が聞いた言葉が信じられなかった。 ありすがおかーさんと慕っていたぬいぐるみを捨てたことを知っていた? そしてふと気付く。ありすのぱちゅりーへの呼び名が今までの『おかーさん』でもなく 『おばさん』でもなく『ぱちゅりー』となっていることに。 「ありすだってしんじられなかった。でもぱちゅりーがいなくなったあとに のこされたぺちゃんこになったおかーさんをみてうそじゃないってわかった」 「あ、ありす……?」 ありすは独白を続ける。 「だからね、ありすおもったの。ぱちゅりーをいっぱいゆっくりさせてあげて それからおかーさんとおなじめにあわせたらどんなにゆっくりできるか」 「ちがうのあれは……」 「うるさい!」 何とか言い訳しようと口を開いたぱちゅりーを大声で遮る。 「おかーさんをころしたゆっくりはゆっくりしないでしねぇぇぇ!!」 「むぎゅ!? やべっ! むぎゅあああああ!?」 ありすはぱちゅりーを踏みつける。 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 当然だ。ありすの中ではまさしくぱちゅりーは親の仇なのだから。 「むぎゅ……もっど……ゆっぐりじだがっだ……」 ただでさえ寿命間近だったぱちゅりーが耐えられるはずもない。 ついにぱちゅりーは口から餡子を吐いてしまう。 そしてそのままぱちゅりーはそのゆん生を終えた。 「ゆふふふふ……ねえ、ありすはおかーさんのかたきとったよ! おかーさん、こんどこそほめてくれる!? ゆふふふふふふ……」 残されたのはいつかのぬいぐるみのようにぺちゃんこになったぱちゅりーと その上で壊れた笑いを上げるありすの姿だけだった。 あとがき なんかもうゆっくりじゃないですね、ごめんなさい。 なかなかお題が進まないので諦めてたら産まれた赤ゆっくりが人形を親だと 思い込んで親ゆっくりに懐かないので怒った親ゆっくりがその人形を 竈の中に放り込んで焼き捨てたらそれを見ていた赤ゆっくりが 親ゆっくりたちを自分たちを殺しに来た強盗だと思い込んで 親ゆっくりたちも竈の中に放り込むという夢を見たのでお題に合わせて書いてみました。 ゆっくりが竈を使える理由が飼いゆっくりでまだ火が残ってた竈に放り込んだ というくらいしか思いつかなかったのでそしたら飼い主の立ち位置が 考え付かなかったため今回のようになりました。
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名前ないんださんからのお題『ぱちゅりーとありすが主役』 作者:名も無き埴輪 「むきゅ、あかちゃんゆっくりうまれてくるのよ」 ゆっくりたちが住む森の一角にあるひとつの巣 そこににんっしんっしたぱちゅりーは住んでいた。 ぱちゅりーとずっとゆっくりすることを約束したありすはもういない。 ありすはにんっしんっしたぱちゅりーのために ご飯を集めている最中にれみりゃに襲われてしまった。 傷ついた身体でおうちに帰ってきたありすは自分の子たちを “とかいは”に育ててほしいと言い残すと それまで集めていたごはんだけでは到底出産・子育てするまで 知識はあっても狩りをする体力のないぱちゅりーには足りないだろうと 「さあ、おたべなさい」をしてしまった。 愛する伴侶だったありすを食べることは抵抗があったが 身体が弱い代わりに知識があったぱちゅりーに対して 『とても“とかいは”だ』と言ってつがいになってくれた ありすの気持ちを無碍にすることはできなかった。 ちなみににんっしん形態は胎生型にんっしんっだ。 一度に大量の赤ゆっくりが生まれてくる植物型にんっしんっでは 餡子を吸われすぎて母体となるぱちゅりーが耐え切れないとの判断からだ。 おうちの中には綺麗な石やどこから持ってきたのか 人間の子供が遊ぶぬいぐるみまで置いてある。 ありすが拾ってきて今や形見となってしまったそれらとともに ぱちゅりーはゆっくり時を過ごしていた。 「ゆっゆっふー! ゆっゆっふー!」 それからさらに月日が流れ、ぱちゅりーはついに出産の時を迎えた。 母体に負担をかけないようにと親から教わったゆマーズ法でいきむ。 「ゆっゆっふー! むきゅーっ!!」 『すぽーん』という音と共に赤ありすが拡大したまむまむから飛び出した。 早く赤ありすに『ゆっくりしていってね!!』と声をかけてあげたいが 出産直後で衰弱の激しい身体がなかなか鎮まらない。 必死で呼吸を整えていると赤ありすの 『ゆっきゅりしちぇいってね!』という声が聞こえてきた。 それからさらに時間をかけてようやく赤ゆっくりの方に向いて 『ゆっくりしていってね!!』と言いかけたぱちゅりーは 信じられない光景を見てしまった。 「むきゅー、むきゅー……ゆっくりしていtt……むきゅ?」 「しゅーり、しゅーり♪」 ぱちゅりーが見たものはありすの遺したぬいぐるみと 『すーりすーり』をしている赤ゆっくりの姿だった。 「むきゅ! あかちゃん、おかーさんはこっちよ! はやくいっしょに“すーりすーりしようね!!」 「ゆ? おばしゃんもゆっきゅりしちぇいってね!」 「むきゅああああああ!?」 それから何度もぱちゅりーは自分がおかーさんだと赤ありすに教えようとしたが 赤ありすは頑としてぱちゅりーを『おばしゃん』と呼び続けた。 そしてまた月日が流れた。 赤ありすはぱちゅりーの世話を受けて子ゆっくりサイズにまで成長していた。 当初は身体の弱いぱちゅりーが一所懸命に餌を集めてきていたが この頃になると成体であるぱちゅりーよりもぱちゅりーの教えを受けて 子ありすが狩りに出かける方がたくさん餌を集められるようになっていた。 子ありすはぱちゅりーの教える知識はどんどん吸収していった。 教えられた知識をその健康な身体で発揮できる子ありすは 知識を溜め込むだけのぱちゅりーより優秀かもしれない。 「おかーさん、またごはんたべてないの? すこしはたべないとからだにどくよ」 「すごいじゃないありす、きょうのかりもだいせいこうみたいね」 「ゆゆっ、ありがとうぱちゅりーおばさん でもありすはおかーさんにほめてほしいわ」 「むきゅぅ……」 子ありすは決してぱちゅりーを疎んじたりしない。 ぱちゅりーの分のごはんも取ってきてくれるし ぱちゅりーが発作を起こせば寝ずに看病してくれる。 しかし、決してぱちゅりーを『おかーさん』と呼ぶことはなかった。 「ありすはぱちゅりーとありすのあかちゃんよ。 なのにどうしてぱちゅりーを“おかーさん”とよんでくれないの?」 子ありすはすでに狩りに出かけている。 誰もいないおうちの中に向かってぱちゅりーは独りごちた。 「そう、そうね……ぜんぶこいつがわるいのね」 いつしかぱちゅりーの怒りは親ありすの遺したぬいぐるみへと向けられていた。 「こいつさえ……こいつさえいなければぱちゅりーは ありすのおかーさんになれたのに……」 そしてふとぱちゅりーの頭の中にひとつの考えが浮かんだ。 「そうか……こいつがいなくなればいいのね! そうすればきっと ありすはぱちゅりーのことを“おかーさん”とよんでくれるのね!!」 思い立ったが吉日、ぱちゅりーはさっそくぬいぐるみを外に運び出し始めた。 他のゆっくりなら多少の力で運べる物でも体力の無いぱちゅりーには重労働だ。 それでもぱちゅりーは渾身の力を籠めてぬいぐるみを運んでいった。 おうちから少し離れた小川まで来るとぱちゅりーはぬいぐるみの上でジャンプを始めた。 川に流してしまえば誰にも見つけられなくなるだろうが、そのまま流すと岩などに 引っかかってしまうことを危惧して潰すことにしたのだ。 「むきゅ! むきゅ! ぱちゅりーにありすをかえしてね!!」 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 やがてぱちゅりーの息が上がる頃には ぬいぐるみはすっかりぺちゃんこになっていた。 「むきゅん、ありすがかえってくるまえにはやくおうちにかえらないと」 ぬいぐるみを始末し終えたぱちゅりーは家路を急いでいた。 滅多に外出することのないぱちゅりーの外出と無くなったぬいぐるみの 関連性を結びつけることは今の子ありすになら造作の無いことだろう。 ぱちゅりーはおうちに帰るとずっと寝ていたかのように装って子ありすの帰りを待った。 「ただいまー! おかーさん、きょうもたくさんごはんをあつめてきたわ ありすすごいでしょ?……ゆ、おかーさん?」 どうやら子ありすが帰ってきたようだ。 ぬいぐるみはいつも同じ場所にあるので無くなったことにすぐ気付いたらしい。 「ねえ、ぱちゅりーおばさん!おかーさんはどこ!?」 「ありす、よくきいてちょうだい」 「ゆ?」 ここからがぱちゅりーの頭脳の見せ所だ。 「あなたのおかーさんはありすがりっぱになったのをみとどけてでていってしまったわ」 「ゆがーん!? ぱぢゅりぃぃぃ! どおじでどべでぐれながったのおおおおお!?」 「ぱちゅりーだってひきとめたわ。ありすにはまだおかーさんが ひつようなんだ、って……でもだめだったの」 「おがーざぁああああん!!」 いつもは自認する“とかいは”らしく優雅に振舞う子ありすが恥も外聞も無く泣き喚く。 その悲しみの対象が自分ではないことに悔しさを感じつつも ぱちゅりーはありすを慰み始める。 「ぺーろぺーろ、ありす……ぱちゅりーのことをおかーさんだと思ってもいいのよ?」 「ゆ? でもありすのおかーさんはおかーさんだけだよ」 「ええ、わかってるわ。だからぱちゅりーはふたりめのおかーさんになってあげる」 「ふたりめ……?」 「そうよ、ありすにはありすをうんでくれたおかーさんと ありすをそだててくれたおかーさんのふたりのおかーさんがいるの」 「ゆゆ! とってもとかいはね!」 産んだのも育てたのもぱちゅりーだがありすに『おかーさん』と 呼ばれるためにはこう言うしかないとぱちゅりーは判断していた。 「じゃあ、おかー……さん?」 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 ぱちゅりーの言葉にありすは顔を輝かせて返事をする。 「ゆゆ! おかーさん、ゆっくりしていってね!!」 月日が流れた。 子ありすは成ゆっくりとなり、つがいの相手も見つけた。 ぱちゅりーは遠慮したがありすとつがいのゆっくりのおうちに ぱちゅりーも一緒に住まわせてもらった。 可愛い孫たちに囲まれぱちゅりーはとても幸せだった。 ありすのつがいのゆっくりもぱちゅりーにとてもよくしてくれた。 そして今ぱちゅりーは永遠にゆっくりしようとしている。 「むきゅ……むきゅ……ぱちゅりーは……とってもゆっくりできたよ……」 「……みんな、おわかれはありすとぱちゅりーだけでさせてちょうだい」 「ゆっくりりかいしたよ……」 ありすは家族をおうちへと残し、命が残り少ないぱちゅりーを連れて外へと出て行った。 永遠にゆっくりする前にどうしてもぱちゅりーに見せたいものがあると言って……。 「むきゅ……ありす、みせたいものってなに?」 「………」 「あり……す……? どうしてなにもはなしてくれないの?」 おうちから離れた途端に無言になったありすに不信感を抱くが ぱちゅりーのなめくじのような移動速度に合わせてくれる ありすを信じてついていく。 (むきゅ? たしかこっちは……) 忘れもしない。 今ありすとぱちゅりーが向かっているのは 昔ぱちゅりーがぬいぐるみを捨てた小川だ。 (そんな……まさか、ね……) 「ぱちゅりー、ありすね」 「むきゅ!?」 ひとりで考え込んでいた矢先に突然話しかけられてぱちゅりーは驚く。 「ありすね、あのひぱちゅりーがしてたことみてたの」 「む、むきゅ……?」 ぱちゅりーは今自分が聞いた言葉が信じられなかった。 ありすがおかーさんと慕っていたぬいぐるみを捨てたことを知っていた? そしてふと気付く。ありすのぱちゅりーへの呼び名が今までの『おかーさん』でもなく 『おばさん』でもなく『ぱちゅりー』となっていることに。 「ありすだってしんじられなかった。でもぱちゅりーがいなくなったあとに のこされたぺちゃんこになったおかーさんをみてうそじゃないってわかった」 「あ、ありす……?」 ありすは独白を続ける。 「だからね、ありすおもったの。ぱちゅりーをいっぱいゆっくりさせてあげて それからおかーさんとおなじめにあわせたらどんなにゆっくりできるか」 「ちがうのあれは……」 「うるさい!」 何とか言い訳しようと口を開いたぱちゅりーを大声で遮る。 「おかーさんをころしたゆっくりはゆっくりしないでしねぇぇぇ!!」 「むぎゅ!? やべっ! むぎゅあああああ!?」 ありすはぱちゅりーを踏みつける。 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 当然だ。ありすの中ではまさしくぱちゅりーは親の仇なのだから。 「むぎゅ……もっど……ゆっぐりじだがっだ……」 ただでさえ寿命間近だったぱちゅりーが耐えられるはずもない。 ついにぱちゅりーは口から餡子を吐いてしまう。 そしてそのままぱちゅりーはそのゆん生を終えた。 「ゆふふふふ……ねえ、ありすはおかーさんのかたきとったよ! おかーさん、こんどこそほめてくれる!? ゆふふふふふふ……」 残されたのはいつかのぬいぐるみのようにぺちゃんこになったぱちゅりーと その上で壊れた笑いを上げるありすの姿だけだった。 あとがき なんかもうゆっくりじゃないですね、ごめんなさい。 なかなかお題が進まないので諦めてたら産まれた赤ゆっくりが人形を親だと 思い込んで親ゆっくりに懐かないので怒った親ゆっくりがその人形を 竈の中に放り込んで焼き捨てたらそれを見ていた赤ゆっくりが 親ゆっくりたちを自分たちを殺しに来た強盗だと思い込んで 親ゆっくりたちも竈の中に放り込むという夢を見たのでお題に合わせて書いてみました。 ゆっくりが竈を使える理由が飼いゆっくりでまだ火が残ってた竈に放り込んだ というくらいしか思いつかなかったのでそしたら飼い主の立ち位置が 考え付かなかったため今回のようになりました。
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登録日:2010/02/16(火) 19 31 29 更新日:2020/07/19 Sun 22 05 33 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 どちらかと言えばペド ゼロカロリ ペド ペドの王 ペドフィリア ペド作者 ペド野郎 乳欲児姦 変態 変態紳士 年中ペド 漫画家 目高健一 紳士 ペド。 ペドでありながら漫画家という二足の草鞋。描く作品だってもちろんペドだ。 頭髪が不自由・腰痛・異常性嗜好・肉体に水平方向の試練などを背負うが、ペドであることで全てのバランスを保つ理想の変態紳士である。 作品は、コミックの乳欲児姦のみだがこの時点でかなりやばい。 (すやすや園ジぇるシリーズにも参加) 表紙の時点で赤ちゃんが白いものでドロドロしている。 内容も全て年齢一ケタの幼女ばかりで、しかもモザイクがないのでヤバヤバである。 ゼロカロリで調べるとブログが出てくるが、一年のほとんどを脳内幼女と暮らしている(もしくはパチンコ)。 ちなみに、幼女画像もたっっっぷりである。 (現在、ゼロカロリではなく『無毛双丘~幼いお腹に栗の花~』となっています。タイトルからしてヤバイが検索する際はこちらでどうぞ) ねんどろいどもお好きの様子。 追記・編集等お願いしますm(__)m △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 園児好き -- 名無しさん (2015-02-25 16 35 21) そのょぅι゛ょがにんっしんっしたらどーなるんだ······と小一時間考えてみたりw -- 名無しさん (2015-04-02 06 26 17) 名前 コメント
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カザリガリノキ by ”ゆ虐の友”従業員 「うっうー☆」 れみりゃは空を飛んでいた。成体になったばかりの胴付きれみりゃである。 空は晴れ渡り、眼下の森は風にざわついている。 「あう?」 ふと、森の方からゆっくりの声がした。 「あまあまだどー☆ごちそうだっどぉ~!」 れみりゃはその方向へ向かった。 ゆっくり達の捕食者と呼ばれ、あたかも食物連鎖の上位に位置しているかのように思われがちなれみりゃ種であるが、 実際の生活はつましいものだ。おうちのあるゆっくりを見つけることはかなりの困難であるし、 ”ぐるめ”を自任する多くのれみりゃは他のゆっくりに比べ草木や昆虫の好き嫌いも多い。 当然の帰結として食生活が困窮することも珍しくない。 このれみりゃも、今は飢えてこそいないがゆっくりを食するのは久しぶりだ。 「あまあまたのしみだっどぉ~!おぜうさまをゆっくりまつんだどぉ~」 高度を下げるにしたがい、森の中にいるゆっくり達が見えてくる。 四匹のゆっくりが、この先に待ち受けるを知ることもなく跳ね回っている。 「うっうー!」 大きなれいむに狙いを定め、急降下する。 「うー!おぜうさまのおでましだどー!たーべちゃーうどー!」 「「「「「れみりゃだーーーー!!!!!」」」」」 バチッ 地面に降り立つ際、木の枝に体をぶつけるがいつものこと。 れみりゃは逃げ惑う群れの中に突っ込むと、最初に狙いを定めたれいむに食いつく。 「でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」 甘くえれがんとな味わいが体を突き抜ける。 「おいちいどぉ~!つぎはしろくろにするどぉ~!」 「もうやだぁぁぁぁぁ!!!!おうぢがえるぅぅぅぅぅ!!!!」 「どぼじででいぶだぢばっがりごんなめにあうのぉぉぉぉーー!!??」 「うっうーー!!」 あっという間に、れみりゃは久しぶりのえれがんとなめいんでぃっしゅを平らげた。 二匹目には元気のいいまりさを食べた。 「やべろおおおおお!!!!ばりざじじだぐないいいいいい!!!!」 三匹目は端っこでもじもじしていたありすを食べた。 「やめでね!ありずはたべてほしくなんか……ぎゃあああ!!!!」 四匹目は……わざわざ最後にとっておいた、にんっしん中のれいむを食べた。 額から伸びた子ゆっくりの生った苗をむしりとり、子ゆっくりをぷちぷちと食べたあとで親れいむを食べた。 「おぢびぢゃん~~!!!おぢびぢゃん……!!」 「うっうー!うんまぁー!!」 膨れたおなかをさすり、でざーとに取り掛かろうとしたれみりゃは、それがないことに気づいて驚いた。 「でざーとがないどーー!!」 ゆっくりを食べ終えたあと、ゆっくり達が大事にしている髪飾りを食べるのがれみりゃの好みだった。 それなのに、このゆっくり達はどれも髪飾りをつけていないのだ。 「やだどー!でざーとたべるどーー!!」 餡子の飛び散った地面や、草むらを探しても見つからない。 「うー!うー!」 ふと、その時れみりゃは自分の頭がすーすーしていることに気づいた。 「へんだどぅー!?おぜうさまのおぼうしもないどぉー!あ゛う゛ーーーー!!!」 はっ、と気づいてれみりゃは頭上を見上げる。 飛んできた時にぶつかった木の枝に帽子が絡めとられている。 とってもえれがんとな、おぜうさまだけのおぼうし。 「おぜうさまのおぼうしだどー♪ぶじでよかったどぉー♪」 よく見れば、その木の低い位置のそこかしこにゆっくり達の髪飾りも付いている。 んー、と一瞬考え、れみりゃは食欲を優先させることにした。 「おぜうさまのおぼうし、ゆっくりまつんだどぉー♪おぜうさまはさきにでざーとたべるどー♪」 れみりゃはよたよたと木の枝に近づく。 「うー!」 食べ応えのある食感がお気に入りの、黒いとんがり帽子に向かって飛びつく。 「うっうー………うっぎゃーーーー!!!」 帽子を手に取った瞬間れみりゃの両手に激痛が走った。 「おぜうざまのぷりちーなおててがぁーーーー!!!」 両手には木の棘が刺さっている。 それでも意地汚く帽子を口に放り込む。すると、口の中にも痛みが走った。 「いだいどぉーーー!!!」 地面をごろごろと転がるれみりゃ。口の中と手はじんじんと痛む。 「だずげでぇ~~まんまぁ~~ざぐや~~」 そこへ、一人の人間が現れた。 「おっ、れみりゃじゃないか」 「あ゛う゛ーー!!じゅうしゃははやくれみりゃをたすけるんだっどぉーー!!」 れみりゃは寝転がったまま人間の男に命令した。 「なめんな」 男は眉ひとつ動かさずにれみりゃを蹴り飛ばす。 「うんぼぉぉぉぉ!!!!!」 れみりゃは宙を舞った。 * * * * れみりゃが現れる数刻前―― ゆっくり達はこの場所へとゆっくり到着した。 「ゆゆっ!ここでにんげんさんがなにかしてるのをみたよ!きっとおいしいたべものつくってるんだよ!」 「ほんとう?さすがはまりさのれいむだよ!」 「ゆゆーん!」 「べ、べつにありすはきてもこなくてもどうでもよかったんだからね!」 「れいむはあかちゃんにいっぱいたべものがひつようなんだよ!はやくごはんみつけてゆっくりしようね!」 後半の二名はまったく会話が成り立っていない。各々好き勝手なことを言っているだけに過ぎない。 それはともかくとして、四匹のゆっくりは辺りを跳ね回る。 「ゆっゆっ!」 「ゆゆー!」 しばらく跳ね回ったが、これといって目立った収穫はなかった。 「れいむおなかすいたよ!」 「まりさもだよ!」 やがて探し疲れた四匹のゆっくりはお互い顔を見合わせる。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 「れいむどうしたの!!??れいむのかみかざりがないよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????」 「まりざもだよぉぉぉぉぉ!!!???」 「ありずも!ありずのもないわぁぁぁぁぁ!!!???」 「どぼぢでぇぇぇぇぇぇ!!!???」 ゆっくり達は、その辺りの木の枝が森の他の場所のものと違っていることに気づかなかった。 硬い皮に包まれた幹から枝の一本一本が細く長く伸び、しかもそこからは大きな棘が無数に生えている。 人間と河童の手により品種改良された「カザリガリノキ」の群生である。 ゆっくりの髪飾りは枝にひっかかってほつれ、良くしなる枝と棘によって絡めとられてしまうことになる。 ゆっくり達はやがて各自の髪飾りを見つける。 「あったよ!れいむのおりぼんさんゆっくりしていってね!」 「まりさのおぼうし!!」 しかし、棘に阻まれて取ることができない。見るからに危険そうな棘だらけの茂みに近づけばどうなるか、 それは餡子脳のゆっくりでもわかる。 「ゆえーん!ゆえーん!」 「おぼうしさんかえってきてぇーー!!」 「とがいはじゃなぐなっぢゃうぅぅぅぅぅ!!!」 「こんなすがたおちびちゃんたちにみせられないよぉぉぉぉ!!!!」 悲しみに打ちひしがれるゆっくり達。 そこへ追い討ち(というかとどめ)を見舞うように、れみりゃが現れたのであった。 * * * * 男はカザリガリノキを見て回り、そこにゆっくりの髪飾りが数個付いていることを確認する。 「よしよし…… おっ、なんだ、お前も帽子なくしたのか」 れみりゃを見て帽子がないことに気づいた男は、やがて高い位置のババくさい帽子に気が付く。 「おぜうざまのおぼうしがえじでぇ~~」 「わかったよ、返してやんよ」 男はれみりゃを掴み上げると、 「それっ」 棘だらけの木へとぶん投げた。れみりゃは枝と枝の間に飛び込む。 そのまま枝が複雑に絡んだ木の上にめりこんでしまった。 「いだいぃぃぃ~~ちくちくいやだどぉぉぉぉーー!! おぜうさまのどれすがぁぁぁぁぁ~~!おぜうさまのたまのおはだがぁぁぁぁぁぁ~~」 「うん、これなら十分実用できるだろう」 男は満足した様子で、来た道を帰っていった。 「あう……あう……」 れみりゃは痛みを堪えて手を伸ばす。しかし自分の帽子にあと一歩届かない。 「うー!うー!」 すでに全身は切り裂かれ、傷跡から肉餡がこぼれ始めている。 「うあー!もう、じらないどぉーー!」 れみりゃは自棄になって腕を伸ばす。 「あう!!」 ついにその手が愛しい帽子に触れる。必死にそれを掴み取り、引き寄せる。 「おぜうさまのだいじなおぼうしだっどぉーー!!」 しかし、手を伸ばしたことによってれみりゃは体のバランスを崩した。 「あ、あう、あうっ」 枝と枝にはさまれていた体がぐらりと傾ぐ。 翼を羽ばたかせる暇もなくれみりゃは地上へと落下する。 「あ゛う゛う゛う゛う゛!!!!」 その手だけは決して開かなかった。大事なお帽子を、二度と放さぬように。 「うぶっ!!」 地面に激突する。お腹が裂けるかと思ったが、どうやら命は助かったようだ。 「う゛う゛……ひどいめにあったどぉ……」 傷だらけだが、しかしれみりゃはすばやく気持ちを切り替えた。 もう木の上には捉われてはいないのだし、大事なお帽子も取り戻した。 「もっと~~あまあまさがすっどぉ~~」 れみりゃは小躍りする。その時、まだ帽子を手に持ったままだということに気づいた。 「う? う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」 れみりゃの帽子は、落下の際にずたずたに裂け、とても帽子などとは呼べない切れっ端となってしまっていた。 「ごんなのみっどもなくてかぶれないどぉーーーー!!!ざぐやーー、ざぐやぁぁぁぁぁーーー!!!」 ぱさりという軽い音を立て、かつて帽子であった繊維質の塊が地面に落ちる。 「う゛う゛ーーー!!!あんあーーーー!!!!」 帽子がなくてはもう他のおぜうさま仲間に仲良くしては貰えないし、さりとてなんとかするあてもない。 「じゃぐやーーー!!じゃぐやーーーー!!」 どうすることもできず、れみりゃはいつまでもいつまでも泣き続けた。 END
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声 - 興津和幸 冒険部の部長(三代目)、高校3年生。コレクションの一つである『魔法使いの杖』を求めている。知的な印象を与える外見で、人当たりが良く多くの女性にモテている。だが、「誰も自分の前に立っていない世界がほしい」と発言するなど、時々傲慢な部分を覗かせる。隙さえあれば平気で人を欺くが、大抵の場合看破されたり出し抜かれる。コレクションは「ものまね眼鏡」を所有している。 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金