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00. ちぎる。 「ゆぎゃ!!」 ちぎる、ちぎる。 「ゆぎぃ!!」 ちぎる、ちぎる、ちぎる。 「ま゛りざのおがお゛っ」 ちぎる、ちぎる、ちぎる。 「なぐなっぢゃうよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!」 ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎる ちぎる、ちぎる、ちぎる、ちぎるちぎるちぎるちぎるちぎるちぎる――ちぎりつづける。 「あ゛あ゛あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ゛ 」 おっと、少しやりすぎてしまった。 ゆっくり虐待は殺さず生かす。 殺してしまったら虐待できないからね☆ 「悪い悪い、いま治してやるからなー」 「ぎぎ……」 【完璧なゆっくり】≪準備編≫ 01. いけないいけない、少し余分な皮を減らすつもりが、死の寸前まで追い込んでしまった…。 この日のために用意した永遠亭の『ゆっくり用麻酔』を注射し どこの家庭にでもあるだろう、お手軽おなじみゆっくり再生三点セット(餡子・小麦粉・水)でもって 数十回に分けて体中をちぎりとられたゆっくりまりさを補修する。 ただの補修なら麻酔など必要ないが、今回は違う…目的があるのだ。 俺ははゆっくりの虐待を趣味としている世間で言うところの『虐待お兄さん』なわけだが 虐待を生きがいにしている様な真性のドSではなく、あくまで趣味の延長としてゆっくりを虐待することに悦びを感じるタイプなのだ。 なので労力に見合った愉悦を得られる大掛かりな虐待は 準備に金がかかるのであまりやりたくない。(金には困っていないが趣味にあまり金をかけたくないのだ) というわけで最近は比較的簡単で金もかからない『壊して治す』ゆっくり永久虐待コンボが気に入っていた。 しかし、いくらゆっくりが多種多数いるとはいえ、所詮中身は同じ餡子脳(肉饅もいるがそれはスルー) 泣き喚く内容や、こちらに対する罵倒、命乞いや嘆願もバリエーションを体験し尽くしてしまった感がある。 例えばこのまりさなら『若いゆっくり』で『特定のつがいがおらず』『一匹で連れて来た』場合だ。 最初はの頃は、仲間のぱちゅりーやれいむの名前を呼んでいた。 次に家族や母親を呼び出し、俺に罵声を浴びせ、命乞いをし出して、ソレが無駄だとわかった今は、ひたすらに我が身の苦しみを訴えているというわけだ。 これ以上続けても、『殺してくれバージョン』『うふふまりさバージョン』『適当な壁に身体をぶつけて自殺』の3パターンから大きく外れない。 『一家で虐待』や『種族別』『恋人同士』『にんっしん中』等、飽きを回避するために色々と試しては見たが…正直もうおなかいっぱいだ。 もちろん自らの手でゆっくりを虐待し、生殺与奪さえも手の中で弄んで苦しめる事に嗜虐心を刺激されない・快感を覚えないわけではないのだが 強いて言うなら新鮮さが欲しかったのだ。 そんなある日の事、目をえぐり取ったゆっくりちぇんが痙攣を始めたので 片手間に適当な補修をしたのだが、結合がゆるかったのか目から餡子を噴出して死んだ。 目の前で起きる、あくまでも無意識の虐待死。 未体験の凄惨さに、俺は総毛だった。 傍目には無傷のゆっくりが ゆっくり自身にしか判らない違和感に悶え、苦しみのた打ち回り。 壁にぶつかった僅かな衝撃で目玉が吹き飛ぶ激痛に絶叫しながら 内側から噴出す餡子を自ら浴びて死んでいく姿に、久しく感じていなかった激しい興奮を覚えた。 俺は次第に、本来なら虐待の副産物でしかなかった『補修作業』に没頭した。 その頃には作業も慣れたもので、通常の補修は数分かからない程に上達していた。 重ねて百匹近いゆっくりを実験台に、思いつく限りの『失敗』を試していく。 その過程に夢中になっていた。 02. 或る程度ゆっくりという生き物の造形に手馴れてくると 巣の家族のために狩に出ていたらしい親まりさを捕獲して連れ帰り、適当に虐待する。 意識を喪うまで虐待した後、手の震えを押さえながら 『わざと逃がして或る程度走ると皮が壊れていく』ように水溶き小麦粉の濃度を慎重に調節した。 巣の近くで逃がしてやると 「ゆ、おにいさんはばかだね!!」 「おにいさんはゆっくりできないひとだから、にどとまりさのまえにあらわれないでね!」 「ゆっくりしないでしんでね!!」 等とわめき散らした後、全速力で巣の中に逃げ込み 家族の目の前で腹の中の餡子を全てぶちまけて死んだ。 自らの行いに端を発する阿鼻叫喚に、陶然となりながらも 予想以上の成果に満足した俺は、その巣で家族を捕獲する。 かなり大きな素で、中には母れいむを含めて20匹以上のゆっくりが犇いていた。 つがいの親れいむで今度は視覚効果の実験を行うことにした。 正直、こちらは余り期待していなかった。 母れいむの表面を硬化剤で固めて細工し易くし 皮の何箇所かに、ゆっくりの餌である虫の絵を描いてやったりするという程度の他愛も無い実験だ。 思いつきで試しただけとはいえ、レベルとしては子供の悪戯である ゆっくりといえどやはり生物、おまけに口も利けるのだ たいした事にはならないだろうが 親まりさの成功のおまけとして連れて来ただけなので 上手くいかなければ残りは加工場に引き渡して小金にでも…と思っていた。 これが――――予想以上の成果を挙げる。 処置を終わらせ、家族のいる箱の中に放り込んだ途端。 餌をとってきてくれたと思い込んだ自分の子ゆっくり達に群がられた 「ちょうちょださんだー♪」 「おかあさん、おなかすいたー」 「ゆ、いただきまーす♪」 虫だと思って喰いついた子れいむは、母れいむの餡子の味に夢中になり 「うめぇ」 「メチャうめぇ!」 「「「」「むーしゃ、むーしゃ…しあわせー!!」」」 「やべでねぇぇぇぇぇお゛があ゛ざんをたべな゛いでねえ゛え゛え゛え」 終いになると自分に喰らいつく子ゆっくりを叩き潰し、激昂した子ゆっくりに『ゆっくりね!!』と罵られ。 絶叫しながら、貪り食われて死んでいった。 生き残ったのは、僅かに4匹 地獄絵図だった、あまりにも凄惨な家族同士の喰らい合い、殺し合い。 本当に、予想以上の出来だった。 04. この虐待はの素晴らしい所は『壊して、治す』の延長線上にありながら、余りにもバリエーションが豊富な所だ。 恐らく飽きる事など早々無いだろう、平凡なゆっくりに人為的に畸形を生み出して観察するだけでも一体何パターンあるだろうか。 今着手しているのが三作目、まだ三作目だ…俺の頭の中では既に数百通りの加工パターンが精緻に検討されている。 冷静な興奮状態とでも言うべき感覚を味わいながら、正確に指先を動かして目の前のまりさを完成させていく。 濃度を調整し、少量の着色料と顔料で色を調整した水溶き小麦粉を乾燥するたびに加工し 何度も何度も重ねながら整形していく。 数十分の整形作業が終わり 「ふぅ、完成だ」 俺が持ちうるすべての技術を結集し、完成したのは 『完璧な美ゆっくり』だった。 『完璧なゆっくり』≪整形編≫了 【あとがき】 人生初のSSです、長い文章を打つのすら久しぶり。 自分で読み返しても、まともなものになっているかわからないorz 長さはこれくらいで良いのか…? 句読点ってどう使うんだっけ…? 今回は準備編ということになります。 正直、ゆっくりの改造なんか一騎当千の古強者たる虐待スレの虐待スキーの皆様には 『オペラ座の怪人』や『ロミオとジュリエット』よりも手垢にまみれた題材でしょうが 皆様にすっきりーしていただけるような、胸がすくような心地よい虐待をご期待ください。 それではーw PS. 続編を出すにあたり、仮に『バルカン300』と名乗らせて頂きます。 続 このSSに感想を付ける
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しんっこ しんっこ no image Lv24 呼称:呼称なし コメント 名前 コメント
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【妄想属性】オリジナル 【作品名】高橋村ラプソディー 【名前】小山田鉄心(おやまだてっしん) 【属性】小山田流空手の後継者 【大きさ】高校二年生男子平均 【攻撃力】瓦30枚を手でも足でも頭でも割れる。 その瓦30枚を割るパンチを常人の肉眼では捕らえられないスピードで放つ。 小山田流天上天下風林火山無敵拳:気を拳に溜め漬物石を粉末にできる程のパンチを放つ。 ただ本作においては技の名前を叫んでいる間に攻撃されまくりまともに成功したためしが無い。 【防御力】鉄パイプで後頭部強打されてもたんこぶが出来る程度で済む。 巨大なヒグマに噛まれても歯型がつくだけで済む。なお、そのヒグマは歯が駄目になってしまった。 【素早さ】鉄下駄を履いた状態で100メートルを10秒台で走れる 【特殊能力】無し 【長所】人間離れしている 【短所】少々脳みそ筋肉気味+ヲタ ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 234 名前:格無しさん 投稿日:2006/05/06(土) 09 35 32 小山田鉄心・・・・天窓 夏輝に射程負け? 距離によるが身長合計距離ルールか? ここ。そうなら勝ち。 389 名前:格無しさん 投稿日:2006/05/14(日) 05 02 24 小山田鉄心・・・身長の合計ルールになったので天窓 夏輝の上。 970 名前:格無しさん 投稿日:2006/08/15(火) 23 49 22 小山田鉄心:並の達人では歯が立たない強さ。愛理姫は本体が弱いのでいけるか。 移動速度から考えると旅をする釣り人=小山田鉄心
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スキル イオ&ヒャド 特性 体技封じブレイク ときどきピオラ ザキ攻撃
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よくある質問とかその答えとか。 はじめの一歩Q:無料ですか? Q:必要なものはありますか? Q:Macでも動きますか? 導入関連Q:まずどうすればいいの? Q:ダウンロードしようとしたらpassが必要と言われました。 Q:ファイルが無い!再うp! Q:eramaker.exeを起動したが、画面をクリックしても反応しません! Q:マウスで操作したい! Q:絵や音声はないんですか?追加できますか? Q:字が小さくて見にくい! もう少しウインドウを広げたい! 口上関連Q:お勧めの口上はどれ? Q 俺の嫁の口上が無い!/既存口上が物足りないから加筆したい! Q:こんなの俺の嫁じゃない! Q:口上ファイルを入れているのに口上が出ない? Q:調教開始時、口上が2回表示される 拡張関連Q:パッチの導入方法がわかりません! Q:パッチの手動導入について Q 調教できるキャラ数が最大10人まででは物足りません Q:パッチが多すぎて何を入れればいいのかわからない。 Q 面倒くさいからパッチ全部入れた最新完全版うpってくれ ERB・CSV関係Q *.CSVや*.ERBの開き方がわかりません! Q ○○って機能があったら便利じゃない?/××って需要ある? Q:CSVを改造してみたけど反映されないよ? Q:○○の条件って何? Q 特殊ハーレム条件はわかったけど日数足りなくない? Q エンゲージリング出ないんだけど? Q 嫁が売れないので資金不足です Q:なかなかにんっしんっしないんだけど? Q:純愛モードって何? Q:触手使いまくりたいけどすぐに体力が切れてまともに使えない Q:触手進化拡張用の触手エネルギーが溜まらない! エラー関連Q:エラーが出た! Q:EVENT_K.ERBからエラーが出てきた!ファイルを開いてもどこがおかしいのかわからない! Q:バグかもしれない! はじめの一歩 Q:無料ですか? Q:お金払ったのですか? Q:必要なものはありますか? Q:あなたはここに来るまでに何か用意しましたか? Q:Macでも動きますか? Q:なんでMacでやろうとしてるのですか? 導入関連 Q:まずどうすればいいの? Q:なにがしたいのですか? Q:ダウンロードしようとしたらpassが必要と言われました。 Q:なぜpassを調べないのですか? Q:ファイルが無い!再うp! Q:ちゃんとロダにファイルがありませんでしたっけ? Q:eramaker.exeを起動したが、画面をクリックしても反応しません! Q:なんでクリックしてるのですか? Q:マウスで操作したい! Q:なぜマウスなんですか? Q:絵や音声はないんですか?追加できますか? Q:あなたの頭が低性能だからではないですか? Q:字が小さくて見にくい! もう少しウインドウを広げたい! Q:なぜあなたの視力を疑わないのですか? 口上関連 Q:お勧めの口上はどれ? Q:人に聞く前に自分から。まず、あなたのお勧めの口上はどれでしょう? Q 俺の嫁の口上が無い!/既存口上が物足りないから加筆したい! Q:いつからあなたの嫁になったのですか?/なぜ物足りないのでしょうか? Q:こんなの俺の嫁じゃない! Q:いつからあなたの嫁になったのですか? Q:口上ファイルを入れているのに口上が出ない? Q:自分を疑わないのですか? Q:調教開始時、口上が2回表示される Q:大事な調教開始時なのですか? 拡張関連 Q:パッチの導入方法がわかりません! Q:あんなに親切に書いてあってもですか? Q:パッチの手動導入について Q:なぜ構文を勉強しないのですか? Q 調教できるキャラ数が最大10人まででは物足りません Q:増やせばいいのではないですか? Q:パッチが多すぎて何を入れればいいのかわからない。 Q:そもそも、何がしたいのですか? Q 面倒くさいからパッチ全部入れた最新完全版うpってくれ Q:何でそんなに偉そうなのですか? ERB・CSV関係 Q *.CSVや*.ERBの開き方がわかりません! Q:日本語がわからないのですか? Q ○○って機能があったら便利じゃない?/××って需要ある? Q:具体的な内容はなんなのでしょう? Q:CSVを改造してみたけど反映されないよ? Q:いつその改造をしたのでしょうか? Q:○○の条件って何? Q:あなたは結局なにがしたいのですか? Q 特殊ハーレム条件はわかったけど日数足りなくない? Q:なら何でその条件のままなのでしょう? Q エンゲージリング出ないんだけど? Q:あなたに嫁の夫となる資格があるのですか? Q 嫁が売れないので資金不足です Q:なんで売れないのですか? Q:なかなかにんっしんっしないんだけど? Q:にんっしんっとは何ですか? Q:純愛モードって何? Q:純愛の意味とは何でしょう? Q:触手使いまくりたいけどすぐに体力が切れてまともに使えない Q:だとしたらなぜみんなは触手が使えるのでしょう? Q:触手進化拡張用の触手エネルギーが溜まらない! Q:触手エネルギーとは何のことでしょう? エラー関連 Q:エラーが出た! Q:何をしましたか? Q:EVENT_K.ERBからエラーが出てきた!ファイルを開いてもどこがおかしいのかわからない! Q:ほんとにEVENT_K.ERBからですか? Q:バグかもしれない! Q:そうでしょうか?
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俺設定フルスロットル レイパーありすX2 ?VSカウンターレイパー? 「すーぱーすっきりタイム! にんっしん! にんっしん!」 「やめてぇぇぇぇぇ!!!」 もはや御馴染みの光景、レイパーありすのすっきりタイムだ。 標的にされたのはいつもの通りまりさ。つがいだったらしく、巣の隅にぶちのめされたれいむが転がっている。 「N・T・R! N・T・R!」 「ずっぎりじだくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 やがてありすは絶頂に達した。 「すっきりー!」 見る見るうちにまりさの体からいくつもの茎が生えてくる。数からして母体はたぶん生き残れないだろう。 すっきりしすぎると生まれてくる仔に餡を吸い尽くされて死ぬのだ。 「ふぅ……なかなかとかいはなおあじだったわ……」 ありすはしばし余韻に浸った。だが長居するつもりはない。 この世にはまだ見ぬ無数の素敵なまりさがありすを待っているのだから。 「じゃあ、ありすとまりさのかわいいちびちゃんたちを、がんばってゆっくりそだててね! とかいはなレディにそだててあげてね!」 まりさとれいむの残骸に無責任に言い放つと、ありすは蹂躙された巣を去っていった。 ああは言ったが、ありすにとって残した子供を育てようが育てまいがあまり関係ない。 運がよければ何匹かは生き残るだろう。それで問題ない。後は知ったことではない。 レイパーにとっては仔を産ませるということが、快楽以外のすべてだ。 レイパーありすの発祥については詳しいことはわかっていない。 ゆっくり種の生存力の低さに対する、ひとつの適応法なのではなかと言われてはいた。 死にまくるのなら産みまくればいい。生まれた数が死んだ数を超えるのならば滅びることはない。 レイパーありすは普通のゆっくりよりも体格がよく、通常種になら大抵勝てると言われている。 そして、生まれる子供も大抵はありす、それもレイパー化する素質を充分に持っている。 レイパーは着々と増えていった。 ゆっくり種を塗りつぶさんがごとく……。 レイパーありすは最近あまりすっきりしにいかなくなった。 なんだか動きたくないのだ。それにやたら空腹を覚える。 ちょうど、直前に襲ったゆっくりが大量の食糧を蓄えていたので、これをつまみながら休息を取ることにした。 生まれた赤ゆっくりは邪魔だったので叩き潰しておいた。後でおやつにする予定。 早く旅を再開して、ゆっくり(特にまりさ)を犯したいという強い衝動があったが、 それ以上に今は動くべきではないという予感がしていた。 しばらくして、ありすは自分が大きくなっていることに気がついた。 もう成長期は終えていたと思っていたのに、今また大きくなるとは……。 大きくなることは良いことだ。大きくなればそれだけ強くなり、まりさを組み伏せるのも容易くなる。 ありすは無邪気に喜んだ。 「うふふ! もっとおおきくなったら、いままでいじょうにまりさとすっきりしてまわれるわ!」 ありすは奪った巣の外に出なくなった。 なんだか体が重い。その上けだるく、熱っぽい。 嗜好も変わった気がする。 病気になったのかもしれないと思ったが、生来ポジティブだったありすはそれを打ち消し、 別のもっと楽しい可能性を考えた。 自分はドス級になりつつあるのかもしれない、と。 ゆっくりの上位種、ドス級がいかにして生まれるかはよくわかっていない。 通常種とは完全に別種で、ドスはドスからしか生まれないという説もある。 一方で、通常サイズのゆっくりは一定条件下でドス化しうるという説もある。 後者の説でも、あらゆるゆっくりが充分な生存期間と食物を与えられればドス化しうるという後天説と、 それに加えて生まれつきの資質が必要とする先天説に分かれた。 また、ドス化するためのなにか特別な行動、触媒が必要とする説もあった。 「ありすがくいーんになる!?」 それはとても素晴らしいことだった くいーんありすになれば、普通のまりさだけでなく、ドスまりさとでもすらすっきりできる。 あの巨体を思うがままに弄べるのだ。想像しただけでよだれが垂れてくる。 もしくいーんになれたら……ありすは決意した、ハーレムを作ろうと。 各地から集めた大量の美まりさをはべらせるのだ。 そしてたくさんの仔を産ませ、世界をありすの子孫で満たす。 これならいつか人間に勝てる! あるいは妖怪にも? 「うふふ! うふふふふふふ!!」 ありすは笑いが止まらなかった。 気ままにすっきりしまくるこれまでの生活も悪いものではなかったが、未来にはより大きなものが待っている。 「きっと、たくさんすっきりしたとかいはなありすに、すっきりのかみさまがごほうびをくれたのね!」 けだるさも熱っぽさも、その他の様々な不快感も耐えることが出来た。 きっと、ドス化するための通過儀礼なのだろう。殻を破ろうと体が足掻いているのだ。 ありすはじっと耐えた。未来を思えばこの痛みすら快感に思えてくる。 「ふー! ふー!」 ありすは強い息苦しさを感じていた。 “そのとき”が近づいているという予感があった。 何かが腹の中で暴れてるような感覚があった。ありすはまさに蛹を破ろうとする蝶を想像した。 膨れすぎたせいでよく見えないのだが、下腹部に穴が開いたような気がした。理由はわからないが、きっとドス化の前兆なのだろう。 「ふー! ふー! ふぅぅぅぅーーー!!」 なにかがはじける感覚がした。穴から液体が噴出したようだった。 「なっ! ありすのなかからなにかがでてくるぅぅぅ!」 すさまじい痛みだった。餡を抉り出されるような痛み。到底耐えられる気がしない。この先にくいーんの栄光が待っているのだろうか? そのとき、なにかが穴から飛び出した! 「ゆっくちしていっちぇね!」 穴から飛び出したものはそう叫んだ。 「え? あ!?」 ありすは二の句が告げない。 ありすの穴から出てきたのは、一匹の赤まりさだった。いや、赤まりさというには大きめだ。成体と幼体の中間ぐらいだった。 「ぐっ! ゆがっ!!」 またなにかが穴から飛び出した。 「ゆっくちしていっちぇね!」 今度は赤れいむだった。 ありすは何がなんだかわからなかった。どうしてこんなに痛いのだろう? この赤ゆっくりたちはどこから巣に入ってきたのだろう? いつになったらくいーんになれるのだろう? 激痛と共に穴から次々に赤ゆっくりたちが飛び出していった。 「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」 赤ゆっくりたちはすべてまりさ種かれいむ種だった。 「はー! はっー! はぁぁぁーっ!」 地獄の時が終わった。ありすは自分がしぼんでしまったような気がした。全身の皮がたるんでいる。 自分はくいーんになれなかったのだろうか? ドス化に失敗したのだろうか? この赤ゆっくりたちはなんなのだろうか? ありすの混濁する思考ではなにもまとめることができなかった。 「みゃみゃ! ゆっくちしていっちぇね!」 「みゃみゃ! ゆっくちごはんをちょうだいにぇ!」 「みゃみゃ! しゅりしゅりさせちぇね!」 「みゃみゃ! べたべたをにゃめにゃめしちぇね!」 赤ゆっくりたちは口々にありすに要求してくる。みゃみゃ? この赤ゆっくりたちはありすを親だと思い込んでいるらしい。 ありすは自分が子供を産んだなど夢にも思わなかった。ありえない。そんなことはありえない。 ありすは今までたくさんすっきりしてきたが、すっきりさせられたことは一度もない。 そうだとしても、まりさはまだわかるとして、れいむまで産まれてくるのはおかしい。 このありすはれいむが好みではなかったので、よほど飢えたときでなければれいむとはすっきりしない。 そして、最近れいむとすっきりしたことはなかったはずだ。 「みゃみゃ! どうちておへんじちてくれにゃいの! はやくゆっくちしていっちぇねっていっちぇね!」 「みゃみゃどうちたの? はやくれーみゅにごはんをちょうだいね!」 「みゃみゃ? にゃんでまりしゃをにゃめにゃめしちぇくれないの?」 「みゃみゃ! れーみゅべとべとできもちわりゅい!」 ありすの心に怒りがわきあがってきた。なんだかよくわからないがくいーんにはなれなかったらしい。 おそらくはこの赤ゆっくりたちのせいだ。しかも、あれやこれやと口うるさく要求してくる。 仔を育てるのはまりさやれいむの仕事だ。ありすの仕事ではない。 「うるさいわ! なんなのあんたたちは!? ありすはあんたたちのままなんかじゃないわ! ゆっくりしないでさっさときえてね!」 ありすは消耗した体力を振り絞って、手近な赤れいむに体当たりした。 「ゆぎゃぁ!」 しかし、赤ゆっくりにしてはすでにある程度成長してるかのように大きかったので、死にはしなかったようだ。 「ゆぅ! みゃみゃどぼじでしょんなことしゅりゅの!」 「みゃみゃなんでおこっちぇるの? そんにゃのときゃいはじゃにゃいよ!」 「みゃみゃじぇんじぇんゆっくちしてにゃいよ!」 「うるさい! うるさい! ままじゃないっていってるでしょぉぉぉぉぉぉ!!」 ありすは怒鳴り散らした。残らず叩き潰してやりたいが思うように体が動かない。 「……みゃみゃじゃにゃい! こんなやつみゃみゃじゃない!」 「なに? ゆぁっ!」 一匹の赤まりさがありすに体当たりした。 「れーみゅをいじめちゃらゆるしゃないよ!」 「みゃみゃじゃない! ゆっくちしてにゃい!」 「ほんとうのみゃみゃをかえしぇ! まりしゃたちをゆっくちしゃしぇちぇ!」 赤ゆっくりたちは次々にありすに対して攻撃をし始めた。 普通の赤ゆっくりだったら、いくら束になってもかゆいだけだが、この赤ゆっくりたちは成体との中間ぐらいのサイズだった。 「ゆぐっ! ゆぎぃ! やめ! やめなさい! やめるのよ! ちょ! ゆげぁ!」 また、ありすは体力を失っており、先ほどまで膨張していた皮は耐久力が低下していた。 やがて、赤ゆっくりの攻撃で皮が命そのものであるカスタードクリームが流れ出してきた。 「やめっ! やめてっ! ありずのどがいはなくりーむがぁぁぁぁぁ!」 「ゆっくちしゃせりょ! ゆっくちしゃせりょ!」 「みゃみゃじゃない! みゃみゃじゃない!」 「なんで! ごんば! ばがな! ありずは……くいーん……」 くいーんになれるとばかり思っていたありすは、自分が産み出した赤ゆっくりたちに袋叩きにされて殺された。 最期のときまでなにがなんだかわからなかったに違いない。 「ゆぅぅぅぅ……みゃみゃ……」 「こりぇからどぼずればいいにょぉぉぉ?」 赤ゆっくりたちは生存本能の促すまま、敵意をむき出しにしてきた親ありすを殺した。 そうしなければ生き残れなかったからだ。 だが、生みの親がなぜか自分たちを愛してくれなかったこと、そして殺してしまったことは心に大きな傷を与えた。 赤ゆっくりたちは嘆くばかりだ。 「みんにゃ! みゃみゃはまだいるはじゅだよ!」 一匹の赤まりさがそう言った。 「そうだにぇ! ほんとうのみゃみゃがきっとどこかにいりゅよ!」 一匹の赤れいむが賛同した。 赤ゆっくりたちは本能的にもう一匹の親がいることがわかっていたのだ。今も生きているとは限らないが……。 「しゃがしにいきょう!」 「おおきくなっちゃたらしゃがしにいきょう!」 「ゆぅ! ゆぅ!」 赤ゆっくりたちは新たな希望を得た。 まず体のべとべとをみんなで舐めあう。 食糧は蓄えが少し残っていたし、親ありすも今や糧でしかない。 すでにある程度成長していたので、みんなで力をあわせれば狩りもできるだろう。 赤ゆっくりたちは誓い合った。 まずは力をつけよう。みんなで力をあわせて生きていこう。 そしていつの日か本当の母を捜しにいくのだと……。 ゆっくりは厳しい自然界に適応するためにレイパーありすを生み出したが、 今度はそのレイパーによって他のゆっくり種が脅かされることになった。 レイパーはありすばかりを生み出し、そのありすもまたありすばかりを生み出し、 やがて、ゆっくりすべてがありすになってしまう。その先に待っているのはゆっくり全体の破滅だろう。 だが、その危機に瀕してゆっくりは新たな進化を遂げつつある。 それがカウンターレイパーだ。 このゆっくりたちは一見他のゆっくりと変わるところはない。自身、カウンターであることに無自覚であると思われる。 それに、レイパーに襲われたらにんっしんしてしまうのも普通のゆっくりと変わりない。 だが、カウンターを犯したレイパーは知らぬうちに自分までもにんっしんさせられてしまうのだ。 ゆっくりの出産方法は植物型と胎生型の二種類があり、これらは自身の意思で使い分けられるという説が今のところ有力だ。 とにかく迅速に増える必要があるときは植物型が選ばれる。ほとんどのゆっくりはこの方法で増える。 胎生型はよほど安全な環境でなければ行われない。にんっしん期間が長いからだ。 だが、こうして生まれた子供は最初からある程度成長した亜成体であり、強靭な個体に育つと言われている。 レイパーに襲われたゆっくりはほぼ必ず植物型のにんっしんをする。これは説明の必要もないだろう。 だが、カウンターレイパーはちょうどのその逆だ。 レイパーありすを意志に関わりなく強制的に胎生にんっしんさせてしまう。 これだと避にんっしにくく、生まれた子供がレイパーに殺されてしまう確率も低くなる。ある程度成長しているからだ。 なぜこの方法でありすが生まれないのか、ペア以外の種が生まれるのかに関してだが、 カウンターは選択的にありすの遺伝子を排除する能力があるのだろう。 異種が生まれるのは、いわゆるチェンジリングが起きているのではないかと思われる。 ありす遺伝子が押しのけられたことで、入り込む余地ができたのだろう。 相打ちに近い形だが、これでありすだけが一方的に増え続けることはなくなると思われる。 この壮絶なにんっしん合戦、いったいどちらが勝利を収めるのか、あるいはどちらも決定的な勝利を得ることはないのか、 その行く末が興味深い。 「うほっ! いいまりさ! とかいはなありすがすっきりさせてあげるね! むほおおおおおおおおおお!!!!」
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俺設定フルスロットル レイパーありすX2 〜VSカウンターレイパー〜 「すーぱーすっきりタイム! にんっしん! にんっしん!」 「やめてぇぇぇぇぇ!!!」 もはや御馴染みの光景、レイパーありすのすっきりタイムだ。 標的にされたのはいつもの通りまりさ。つがいだったらしく、巣の隅にぶちのめされたれいむが転がっている。 「N・T・R! N・T・R!」 「ずっぎりじだくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 やがてありすは絶頂に達した。 「すっきりー!」 見る見るうちにまりさの体からいくつもの茎が生えてくる。数からして母体はたぶん生き残れないだろう。 すっきりしすぎると生まれてくる仔に餡を吸い尽くされて死ぬのだ。 「ふぅ……なかなかとかいはなおあじだったわ……」 ありすはしばし余韻に浸った。だが長居するつもりはない。 この世にはまだ見ぬ無数の素敵なまりさがありすを待っているのだから。 「じゃあ、ありすとまりさのかわいいちびちゃんたちを、がんばってゆっくりそだててね! とかいはなレディにそだててあげてね!」 まりさとれいむの残骸に無責任に言い放つと、ありすは蹂躙された巣を去っていった。 ああは言ったが、ありすにとって残した子供を育てようが育てまいがあまり関係ない。 運がよければ何匹かは生き残るだろう。それで問題ない。後は知ったことではない。 レイパーにとっては仔を産ませるということが、快楽以外のすべてだ。 レイパーありすの発祥については詳しいことはわかっていない。 ゆっくり種の生存力の低さに対する、ひとつの適応法なのではなかと言われてはいた。 死にまくるのなら産みまくればいい。生まれた数が死んだ数を超えるのならば滅びることはない。 レイパーありすは普通のゆっくりよりも体格がよく、通常種になら大抵勝てると言われている。 そして、生まれる子供も大抵はありす、それもレイパー化する素質を充分に持っている。 レイパーは着々と増えていった。 ゆっくり種を塗りつぶさんがごとく……。 レイパーありすは最近あまりすっきりしにいかなくなった。 なんだか動きたくないのだ。それにやたら空腹を覚える。 ちょうど、直前に襲ったゆっくりが大量の食糧を蓄えていたので、これをつまみながら休息を取ることにした。 生まれた赤ゆっくりは邪魔だったので叩き潰しておいた。後でおやつにする予定。 早く旅を再開して、ゆっくり(特にまりさ)を犯したいという強い衝動があったが、 それ以上に今は動くべきではないという予感がしていた。 しばらくして、ありすは自分が大きくなっていることに気がついた。 もう成長期は終えていたと思っていたのに、今また大きくなるとは……。 大きくなることは良いことだ。大きくなればそれだけ強くなり、まりさを組み伏せるのも容易くなる。 ありすは無邪気に喜んだ。 「うふふ! もっとおおきくなったら、いままでいじょうにまりさとすっきりしてまわれるわ!」 ありすは奪った巣の外に出なくなった。 なんだか体が重い。その上けだるく、熱っぽい。 嗜好も変わった気がする。 病気になったのかもしれないと思ったが、生来ポジティブだったありすはそれを打ち消し、 別のもっと楽しい可能性を考えた。 自分はドス級になりつつあるのかもしれない、と。 ゆっくりの上位種、ドス級がいかにして生まれるかはよくわかっていない。 通常種とは完全に別種で、ドスはドスからしか生まれないという説もある。 一方で、通常サイズのゆっくりは一定条件下でドス化しうるという説もある。 後者の説でも、あらゆるゆっくりが充分な生存期間と食物を与えられればドス化しうるという後天説と、 それに加えて生まれつきの資質が必要とする先天説に分かれた。 また、ドス化するためのなにか特別な行動、触媒が必要とする説もあった。 「ありすがくいーんになる!?」 それはとても素晴らしいことだった くいーんありすになれば、普通のまりさだけでなく、ドスまりさとでもすらすっきりできる。 あの巨体を思うがままに弄べるのだ。想像しただけでよだれが垂れてくる。 もしくいーんになれたら……ありすは決意した、ハーレムを作ろうと。 各地から集めた大量の美まりさをはべらせるのだ。 そしてたくさんの仔を産ませ、世界をありすの子孫で満たす。 これならいつか人間に勝てる! あるいは妖怪にも? 「うふふ! うふふふふふふ!!」 ありすは笑いが止まらなかった。 気ままにすっきりしまくるこれまでの生活も悪いものではなかったが、未来にはより大きなものが待っている。 「きっと、たくさんすっきりしたとかいはなありすに、すっきりのかみさまがごほうびをくれたのね!」 けだるさも熱っぽさも、その他の様々な不快感も耐えることが出来た。 きっと、ドス化するための通過儀礼なのだろう。殻を破ろうと体が足掻いているのだ。 ありすはじっと耐えた。未来を思えばこの痛みすら快感に思えてくる。 「ふー! ふー!」 ありすは強い息苦しさを感じていた。 “そのとき”が近づいているという予感があった。 何かが腹の中で暴れてるような感覚があった。ありすはまさに蛹を破ろうとする蝶を想像した。 膨れすぎたせいでよく見えないのだが、下腹部に穴が開いたような気がした。理由はわからないが、きっとドス化の前兆なのだろう。 「ふー! ふー! ふぅぅぅぅーーー!!」 なにかがはじける感覚がした。穴から液体が噴出したようだった。 「なっ! ありすのなかからなにかがでてくるぅぅぅ!」 すさまじい痛みだった。餡を抉り出されるような痛み。到底耐えられる気がしない。この先にくいーんの栄光が待っているのだろうか? そのとき、なにかが穴から飛び出した! 「ゆっくちしていっちぇね!」 穴から飛び出したものはそう叫んだ。 「え? あ!?」 ありすは二の句が告げない。 ありすの穴から出てきたのは、一匹の赤まりさだった。いや、赤まりさというには大きめだ。成体と幼体の中間ぐらいだった。 「ぐっ! ゆがっ!!」 またなにかが穴から飛び出した。 「ゆっくちしていっちぇね!」 今度は赤れいむだった。 ありすは何がなんだかわからなかった。どうしてこんなに痛いのだろう? この赤ゆっくりたちはどこから巣に入ってきたのだろう? いつになったらくいーんになれるのだろう? 激痛と共に穴から次々に赤ゆっくりたちが飛び出していった。 「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」「ゆっくちしていっちぇね!」 赤ゆっくりたちはすべてまりさ種かれいむ種だった。 「はー! はっー! はぁぁぁーっ!」 地獄の時が終わった。ありすは自分がしぼんでしまったような気がした。全身の皮がたるんでいる。 自分はくいーんになれなかったのだろうか? ドス化に失敗したのだろうか? この赤ゆっくりたちはなんなのだろうか? ありすの混濁する思考ではなにもまとめることができなかった。 「みゃみゃ! ゆっくちしていっちぇね!」 「みゃみゃ! ゆっくちごはんをちょうだいにぇ!」 「みゃみゃ! しゅりしゅりさせちぇね!」 「みゃみゃ! べたべたをにゃめにゃめしちぇね!」 赤ゆっくりたちは口々にありすに要求してくる。みゃみゃ? この赤ゆっくりたちはありすを親だと思い込んでいるらしい。 ありすは自分が子供を産んだなど夢にも思わなかった。ありえない。そんなことはありえない。 ありすは今までたくさんすっきりしてきたが、すっきりさせられたことは一度もない。 そうだとしても、まりさはまだわかるとして、れいむまで産まれてくるのはおかしい。 このありすはれいむが好みではなかったので、よほど飢えたときでなければれいむとはすっきりしない。 そして、最近れいむとすっきりしたことはなかったはずだ。 「みゃみゃ! どうちておへんじちてくれにゃいの! はやくゆっくちしていっちぇねっていっちぇね!」 「みゃみゃどうちたの? はやくれーみゅにごはんをちょうだいね!」 「みゃみゃ? にゃんでまりしゃをにゃめにゃめしちぇくれないの?」 「みゃみゃ! れーみゅべとべとできもちわりゅい!」 ありすの心に怒りがわきあがってきた。なんだかよくわからないがくいーんにはなれなかったらしい。 おそらくはこの赤ゆっくりたちのせいだ。しかも、あれやこれやと口うるさく要求してくる。 仔を育てるのはまりさやれいむの仕事だ。ありすの仕事ではない。 「うるさいわ! なんなのあんたたちは!? ありすはあんたたちのままなんかじゃないわ! ゆっくりしないでさっさときえてね!」 ありすは消耗した体力を振り絞って、手近な赤れいむに体当たりした。 「ゆぎゃぁ!」 しかし、赤ゆっくりにしてはすでにある程度成長してるかのように大きかったので、死にはしなかったようだ。 「ゆぅ! みゃみゃどぼじでしょんなことしゅりゅの!」 「みゃみゃなんでおこっちぇるの? そんにゃのときゃいはじゃにゃいよ!」 「みゃみゃじぇんじぇんゆっくちしてにゃいよ!」 「うるさい! うるさい! ままじゃないっていってるでしょぉぉぉぉぉぉ!!」 ありすは怒鳴り散らした。残らず叩き潰してやりたいが思うように体が動かない。 「……みゃみゃじゃにゃい! こんなやつみゃみゃじゃない!」 「なに? ゆぁっ!」 一匹の赤まりさがありすに体当たりした。 「れーみゅをいじめちゃらゆるしゃないよ!」 「みゃみゃじゃない! ゆっくちしてにゃい!」 「ほんとうのみゃみゃをかえしぇ! まりしゃたちをゆっくちしゃしぇちぇ!」 赤ゆっくりたちは次々にありすに対して攻撃をし始めた。 普通の赤ゆっくりだったら、いくら束になってもかゆいだけだが、この赤ゆっくりたちは成体との中間ぐらいのサイズだった。 「ゆぐっ! ゆぎぃ! やめ! やめなさい! やめるのよ! ちょ! ゆげぁ!」 また、ありすは体力を失っており、先ほどまで膨張していた皮は耐久力が低下していた。 やがて、赤ゆっくりの攻撃で皮が命そのものであるカスタードクリームが流れ出してきた。 「やめっ! やめてっ! ありずのどがいはなくりーむがぁぁぁぁぁ!」 「ゆっくちしゃせりょ! ゆっくちしゃせりょ!」 「みゃみゃじゃない! みゃみゃじゃない!」 「なんで! ごんば! ばがな! ありずは……くいーん……」 くいーんになれるとばかり思っていたありすは、自分が産み出した赤ゆっくりたちに袋叩きにされて殺された。 最期のときまでなにがなんだかわからなかったに違いない。 「ゆぅぅぅぅ……みゃみゃ……」 「こりぇからどぼずればいいにょぉぉぉ?」 赤ゆっくりたちは生存本能の促すまま、敵意をむき出しにしてきた親ありすを殺した。 そうしなければ生き残れなかったからだ。 だが、生みの親がなぜか自分たちを愛してくれなかったこと、そして殺してしまったことは心に大きな傷を与えた。 赤ゆっくりたちは嘆くばかりだ。 「みんにゃ! みゃみゃはまだいるはじゅだよ!」 一匹の赤まりさがそう言った。 「そうだにぇ! ほんとうのみゃみゃがきっとどこかにいりゅよ!」 一匹の赤れいむが賛同した。 赤ゆっくりたちは本能的にもう一匹の親がいることがわかっていたのだ。今も生きているとは限らないが……。 「しゃがしにいきょう!」 「おおきくなっちゃたらしゃがしにいきょう!」 「ゆぅ! ゆぅ!」 赤ゆっくりたちは新たな希望を得た。 まず体のべとべとをみんなで舐めあう。 食糧は蓄えが少し残っていたし、親ありすも今や糧でしかない。 すでにある程度成長していたので、みんなで力をあわせれば狩りもできるだろう。 赤ゆっくりたちは誓い合った。 まずは力をつけよう。みんなで力をあわせて生きていこう。 そしていつの日か本当の母を捜しにいくのだと……。 ゆっくりは厳しい自然界に適応するためにレイパーありすを生み出したが、 今度はそのレイパーによって他のゆっくり種が脅かされることになった。 レイパーはありすばかりを生み出し、そのありすもまたありすばかりを生み出し、 やがて、ゆっくりすべてがありすになってしまう。その先に待っているのはゆっくり全体の破滅だろう。 だが、その危機に瀕してゆっくりは新たな進化を遂げつつある。 それがカウンターレイパーだ。 このゆっくりたちは一見他のゆっくりと変わるところはない。自身、カウンターであることに無自覚であると思われる。 それに、レイパーに襲われたらにんっしんしてしまうのも普通のゆっくりと変わりない。 だが、カウンターを犯したレイパーは知らぬうちに自分までもにんっしんさせられてしまうのだ。 ゆっくりの出産方法は植物型と胎生型の二種類があり、これらは自身の意思で使い分けられるという説が今のところ有力だ。 とにかく迅速に増える必要があるときは植物型が選ばれる。ほとんどのゆっくりはこの方法で増える。 胎生型はよほど安全な環境でなければ行われない。にんっしん期間が長いからだ。 だが、こうして生まれた子供は最初からある程度成長した亜成体であり、強靭な個体に育つと言われている。 レイパーに襲われたゆっくりはほぼ必ず植物型のにんっしんをする。これは説明の必要もないだろう。 だが、カウンターレイパーはちょうどのその逆だ。 レイパーありすを意志に関わりなく強制的に胎生にんっしんさせてしまう。 これだと避にんっしにくく、生まれた子供がレイパーに殺されてしまう確率も低くなる。ある程度成長しているからだ。 なぜこの方法でありすが生まれないのか、ペア以外の種が生まれるのかに関してだが、 カウンターは選択的にありすの遺伝子を排除する能力があるのだろう。 異種が生まれるのは、いわゆるチェンジリングが起きているのではないかと思われる。 ありす遺伝子が押しのけられたことで、入り込む余地ができたのだろう。 相打ちに近い形だが、これでありすだけが一方的に増え続けることはなくなると思われる。 この壮絶なにんっしん合戦、いったいどちらが勝利を収めるのか、あるいはどちらも決定的な勝利を得ることはないのか、 その行く末が興味深い。 「うほっ! いいまりさ! とかいはなありすがすっきりさせてあげるね! むほおおおおおおおおおお!!!!」
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【検索用 にんけんってやたな 登録タグ 2016年 VOCALOID でんの子P に 巡音ルカ 曲 曲な 蒼姫ラピス】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:でんの子P 作曲:でんの子P 編曲:でんの子P 唄:巡音ルカ・蒼姫ラピス 曲紹介 曲名:『にんげんってやだな』 でんの子Pの24曲目。 今回はシンプルな動画ですが、楽しんでいただけるとうれしいです^^(作者コメより転載) 歌詞 (動画より書き起こし) ひとのあくびをわらったら つぎのひじぶんがねぼうした ひとのくしゃみをわらったら つぎのひじぶんがかぜひいた 次のターゲット理由調達合わす照準 罪は十分ALL伝聞 持て余した時間にセレクト新しい人形 パーティまた集る 名前もない顔すらないハイエナ キミ達普段はどんな表情で暮らしてるの 右倣えここに公開みんなのTOY 飽きたらポイ即バイバイ 明日になれば代わりの玩具見つけてる 安堵回るルーレット 生け贄は自分じゃない薄笑い 哀れな羊はどんな声で鳴くのかな マジの暇人よ 鏡の中見ろ 痛みも何も感じぬの? 再起不能?廃人よ 返り血を浴びよ 顧みよ 傷気付かぬ自らの 中身を 人間ってやだな ちっちゃいときいわれたことおとなになってもできないって やだな やだな にんげんってやだな ひっぱりあってだしぬいてしあわせそうなかおしてるって やだな やだな にんげんってやだな ソレ大事ナ人ニモデキルノ? 処刑台ニ立ツ姿見テラレルノ? それは道徳あるいは法律または慣例 なんでもいいIt's holy 穢れなき者ガラスの向こうから下す制裁 正義振りかざす光るナイフ 響くCRY届かない 鞘にしまえばまた退屈な日々に戻れるの 愉快犯不快だ 食う残飯美味いか? 醜態最悪 支配者みたいな肥大化した自我 実際は擬態だ 嫌いだお前みたいな勘違いが にんげんってやだな ちっちゃいときまもれたことおとなになったらわすれるって やだな やだな にんげんってやだな しっぱいしたひとみてしあわせそうなかおしてるって やだな やだな にんげんってやだな こころがくさったことおとなになったといいかえるって やだな やだな にんげんってやだな やだな やだな やだな やだな やだな やだな やだな ひとのやけどをわらったら つぎのひかたあしやけちゃった ひとのいきかたわらったら つぎのひ にどとこなかった コメント これはまじハイセンスすぎて最初聞いた時鳥肌だった -- しんた (2016-11-28 17 02 34) 歌詞見ただけで それな って思ったわ -- エミ (2016-11-28 17 38 17) そのうち有名になりそう -- あき (2018-02-18 16 14 03) 伸びろよ・・、歌詞ちょっと見ただけでも凄い・・ってなった・・ -- 名無しさん (2018-02-19 16 40 48) この人の曲の中でもダントツにいいと思う...有名になってほしいな -- ささくれ (2018-02-19 21 24 20) 色々混ざっててかっこええ、、、何で有名やないんや、、、 -- たゃ (2018-02-20 21 33 35) このページ書いた人ナイスすぎる -- の (2019-02-14 19 02 33) なぜ伸びないのか?! -- 名無しさん (2022-01-07 20 07 20) のびろ -- 伸びろマン (2022-09-20 09 54 58) 人がいたことができる。その結果、その結果、その結果、その結果、その結果、その結果 -- 名無しさん (2024-01-04 18 39 29) 「にどとこなかった」って自分がタヒんだってこと?(自分がこの世界に) -- momo (2024-01-05 19 53 16) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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『にんじゃゆっくりくん!』 28KB 愛で ギャグ パロディ 日常模様 久しぶりのD.O。超愛で系 『にんじゃゆっくりくん!』 D.O 「おにーさん!ゆっくり!ゆっくしたまんがさん、かってきてくれた!?」 『おう、今週のジャピジン、買ってきたぞ。ほれ』 「ゆわーい!ゆっくりよむよ!ゆっゆーん!」 れいむは、お兄さん家の飼いゆっくり。 金バッジのえりーとっ!さんだ。 ちなみにバッジとは、飼いゆっくりの品質表示のようなもので、 金、銀、銅、20kg鉄アレイの4種があり、 高グレードのバッジほど人間と仲良くやっていける、ということになっている。 当然金が一番上のグレードだ。 そんなれいむが今、一番楽しみにしているのは、 お兄さんが毎週月曜日に買ってきてくれる週刊漫画雑誌、 『週刊少年ジャピジン』である。 この週刊ジャピジンだが、実のところ、れいむに限らず金バッジクラスの飼いゆっくりに幅広く人気がある。 その理由は、というと… 「どうっ!どどどど!ぐわーっ!ばきんっ!ふっ、このていどか……なん…だと…!?」 『声出して読むクセ、治らんなー。もう諦めたけど…』 少年誌の中でもジャピジンだけは、全ての漢字に振り仮名がついているため、 ひらがな程度は学習済みの金バッジゆっくりならば、十分読むことができるからであった。 「ふふふ、これからがほんばんですよ…はぁっ!どうっっっ!!」 『…俺もまだ読んでないんだから、ちょっとは配慮…』 「わたしは、へんしんをするたびにつよくなる。そしてへんしんは、あとにかいできる。そのいみがわかりますか…」 『ネタばれはやめてくれ!!』 少年誌だけに、連載作品の大半はバトル物、残りはお色気要素ありのラブコメ&下ネタ系ギャグであり、 ゆっくりの飼い主の中には『うちのありすちゃまの教育に悪いざます!』という人もいる。 しかし元来血の気が多く、不道徳な行動を好むのがゆっくりという生き物であり、 そんなゆっくりが周囲に被害を出さす、自分もケガをすることなくストレスを発散できる趣味となると、かなり稀なのが実情だ。 なので、飼いゆっくりに週刊ジャピジンを買い与える飼い主さんは増える一方なのであった。 (ちなみに、先ほどの『ありすちゃま』はれいむのお友達であり、 お兄さん宅にやってきては、微エロ漫画『全裸ネクタイに紺のハイソックスな彼女』などを読んでたりする。 お兄さんは飼い主さんが気付いて、殴りこんで来ないかと、戦々恐々としながら黙認しているのだった。) ************************************************ そんなある日。 れいむは、お兄さんが出勤した後のおうちの中で、ちょっとさびしい朝食を終えると、 お隣のまりさが遊びに来るまでの時間つぶしにと、 いつもの一人遊びを始めていた。 「にんにんっ!ゆっくりにんじゅつしゅぎょうするよっ!」 そう言うとれいむは、ちゃぶ台の上に飛び上がり、そこから元気よくダイブする。 「にんっぽう、おそらとんでるみたいっ!!」 そう叫び、一瞬だけ宙を舞ったれいむは、重ねた座布団の上にぽふんっ、と着地した。 これはれいむが初めて考案した忍術『忍法・お空飛んでるみたい!』だ。 高いところから元気よくジャンプする事によって、 まるでお空を飛んでいるかのような気持ちになるという必殺(?)の忍術であり、 お友達のまりさも『ゆわぁ~、れいむ、おそらとんでるみたいなのぜぇ~』と賞賛したほどの技である。 れいむはご近所ゆっくり達の中では随一の忍者ゆっくりと呼ばれているが、 それもこのように、慢心することなく鍛錬を積んできたからこそなのであった。 …で、なんで忍者なのかだが、それは前述の週刊ジャピジンで、 ゆっくり界隈で人気ナンバー1の漫画が、その原因である。 『世紀末忍者活劇HOKUTO』。 核戦争後の荒廃した世界を舞台に、モヒカン忍者達が忍術幻術を駆使し、悪の生首饅頭型ミュータントと戦う、 正統派の勧善懲悪バトル漫画である。 そのわかりやすい内容から、人間の子供達より、むしろゆっくり達に人気があったりする。 そんなわけで、ゆっくり達の間で今一番流行っている遊びが、 HOKUTOごっこ、つまりは忍者ごっこなのであった。 「ゆぅ~ん。まりさおそいよ~」 とは言え、さすがに一人遊びでは楽しさ半減である。 れいむは友達やお兄さんがいないときは、大体この『修行ごっこ』をしているので、なおさらであった。 その時、『それ』が落ちているのに、れいむは気付いた。 「…ゆ…こ、これは…『みっしょ』!?」 れいむがたまたま視線を向けた先、そこにあった物は、 筒状の軸に紙が巻かれている、掛け軸状のものだった。 それはれいむ視点では【HOKUTO第315話・ハレンチ密書は血の香り】で見た、 作中で主人公が、将軍宛の秘文書として頭領から預けられた『密書』と、 まさしく瓜二つの代物だったのである。 「こ、これは、おにいさんにとどけなきゃいけないよ!ゆっくりできないよ!」 れいむは、漫画の作中で、密書をうっかり落としてしまった主人公が、 モヒカンを頭皮ごとカンナで削ぎ取られるという制裁を受けたことを憶えている。 このままではお兄さんが、どんな工具で頭皮を削り取られるかわかったものではない。 れいむはお兄さんを救うためにも、なんとしてもこの『みっしょ』をお兄さんに届けなければならなかった。 「ゆっくりまっててね、おにーさん!れいむはやりとげてみせるよ!」 れいむは、お出かけ用のリュック(頭上に乗っけるゆっくり仕様)に、おやつ等と『みっしょ』を詰め込むと、 ゆっくり用の玄関出入り口から飛び出していった。 こうしてれいむの、短い短い大冒険が始まったのであった。 ちなみに、『みっしょ』の正体は、 お兄さんが鼻をかむのに使っていた、トイレットペーパーである。 ************************************************ れいむは、お兄さんに連れられて、お兄さんの職場に行ったことがある。 お兄さん宅から出て、徒歩5分の最寄り駅から始発電車に乗り、すぐ次の駅で下車。 あとは駅の真正面に、お兄さんの職場であるビルが見えてくる。 幼稚園児レベルの『おつかい』程度ならできる教育を受けている金バッジゆっくりならば、 やり遂げられる見込みは高い冒険であった。 まあ、最近はタチの悪い野良ゆっくりも減ったとはいえ、 車も走っているし雨も降る、決して安全とは言えない屋外を、 好き好んで長旅させたがる飼い主さんはいないのだが。 そんなわけで、おうちから出て駅に向かおうと、ゆっくり向けに舗装された歩道を歩きだした矢先、 れいむは聞き慣れた声に呼び止められた。 「わかるよー!れいむ!そこでとまるんだよー!」 「ちぇん!?」 路地裏から歩道へ、れいむの前に勢いよく飛び出してきたのは、 ご近所さんで、れいむの遊び仲間のひとり、ちぇんだった。 こちらもハイクオリティの証明たる、金バッジ持ちである。 「わかるよーっ!れいむ!ここをとおりたくば、ちぇんをたおしていくんだよー!」 「ゆっ!?ゆぅ~、ゆっくりまかりとおるよ!!」 れいむはリュックを頭上から下ろし、中から新聞紙を取り出すと、クルクルと丸めて剣を作った。 無論、相手がちぇんな時点で、これは毎日恒例の忍者ごっこ以外ありえない。 これまでの対ちぇんの対戦成績は、2勝たくさん敗、れいむ劣勢である。 れいむが肉弾系忍術(おそらとんでるみたいっ!とかぷくーっ!系)を得意とするのに対し、 ちぇんは幻術系忍術(砂で眼つぶしとか、背後からの不意打ち系)を得意とするため、相性が悪い。 剣を持つれいむのもみあげにも、自然と力が入った。 そして、ちぇんが仕掛けた。 「にんぽう、ぶんしんのじゅつ!」 「ゆゆっ!?なんだってー!!」 次の瞬間、ちぇんがれいむの目の前で、三匹に分身した。 「ちぇんがさんにんいるよ!?ど、どれがほんものなのっ!?」 「「「さあ、れいむ、じんっじょうにしょうぶだよー!!」」」 「ず、ずるいよ!?しょうぶはせいせいどうっどう、いったいいちなんだよ!」 「「「しょうぶのせかいは、つねにひじょうなんだよー!わかれよー!」」」 「ゆわぁああん!?ゆっくりぃぃいいい!!?」 ぽこぽこっ! ぼすんっ! もにゅんっ…ぽてんっ! 数分後。 人間さん達がれいむとちぇんの邪魔しないようにそっと脇を通り抜けていってくれる中、 歩道のど真ん中を目一杯使って繰り広げられた死闘は、れいむの敗北で幕を閉じた。 「ゆ、ゆぅ…まけたよぉ…」 「「「わかるよー!」」」 ……。 「ていうか、ちぇん」 「「「なにー?まけおしみは、ぜっさんうけつけちゅうだよー」」」 ……。 「さんにんがかりは、やっぱりひきょうだよ…」 「「「……わからないよー」」」 ちぇんは、三匹姉妹だった。 分身の術と言ってはいたが、れいむの正面に縦一列で並んでおき、 術の掛け声と同時に横一列に隊形変換しただけである。 ごっこ遊びのお約束として、 れいむも全部理解した上で話を合わせていたのではあるが、やっぱりちょっとずるい。 ……。 「わかるよー?おにーさんのおつかいなんだねー?」 「じゃましちゃってごめんねー」 「わかるよー。うんうん、わかるよー」 ちぇん姉妹は、もっとれいむと忍者ごっこをやりたそうな雰囲気だったが、 れいむが現在、重大な使命を帯びていることを聞いて、素直に道を開けてくれた。 「ゆっくりごめんね。このしめいをはたしたら、またたたかおうね!」 「「「わかるよー!つぎは、もっとこうどなにんっじゅつをひろうするよー」」」 「でも、ぶんっしんははんそくだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「「「わからないよー!!」」」 この調子だと、遊び仲間のまりさやみょん達にも披露するまでは、 この忍術は封印されなさそうであった。 ちぇんと別れ、れいむの旅は続く。 ************************************************ ちぇんの襲撃後は、特に障害も無く駅までたどり着いた。 次はいよいよ電車に乗り込むのだが、 ここで1つ問題があった。 「ゆゆっ…そういえば、きっぷさんがないよ…」 れいむの目の前を、改札が塞いでいたのである。 れいむが以前電車に乗った時は、お兄さんと一緒だった。 その時に、電車に乗る、つまり改札をくぐるには、切符さんが必要だということは教わっていた。 (お兄さんは、『電車にゆっくりだけでは乗れないんだよ』という風に教えることで、 駅にれいむだけで近づかないようにしたつもりだったのだが…) 「ゆぅぅ~…にんげんさんたちは、きゃっしゅさんときっぷさんをこうかんしてるんだね…」 人間さん達の動きをじっと観察すると、切符さんを入手するにはキャッシュさんが必要とわかる。 だが、当然れいむはキャッシュさんなど持ち合わせていない。 ゆんゆんと出口が見つからない問題に悩んでいたが、ふとれいむの餡子に、漫画の一場面が思い浮かんだ。 「ゆぅぅ~…ゆ?そ、そういえば…あ、あれだよ!」 それは【HOKUTO第97話・大失敗!関所破りの術!】の一場面で、 主人公の上司(上忍)・うかつ丸が、術を失敗したために、 なんやかんやで全身の皮膚を失うはめになった、『忍法・関所破りの術』であった。 漫画の作中では 『やれやれ、すっかり人相が変わってしまいましたよ、HAHAHA!』 『でも、前より男前になったぜ、うかつ丸、HAHAHA!』 『『HAHAHAHAHAHA!!』』 と軽く流して終わったわけだが、 れいむは、自分ならば成功させる自信があった。 「そろーり!そろーり!にんにんっ!にんぽう、せきしょやぶりのじゅつだよ!」 大声で叫びながら、れいむはそろーりそろーりと、改札のゲートをくぐり、 そのまま改札を通り抜けようとした。 そう! 関所破りの術とは、関所の見張りから適度に離れた場所で、 柵の隙間に体をねじ込み、ムリヤリ向こう側に通り抜けるという、 関所破りってそういうのじゃないよね、な術だったのである! ちなみに作中のうかつ丸は、身長2m30cm・体重180kg超と、この漫画でもそこそこ巨漢な方だったため、 柵の間に体が挟まり、そのままムリヤリくぐり抜けようとして全身の皮膚を削ぎ取られたのである。 れいむが、自分の体の大きさならイケる!と思ったとて、しょうがなかった。 …10秒後、ゲートの下を難なくくぐり抜け、改札の反対側に抜けたれいむの正面に、 人の良さそうな風貌をした、駅員お兄さんが立ちふさがっていた。 『こらっ!ダメだろ!どこから来たんだ!』 「ゆっ…ゆぅ…てへぺろ~」 『うるせえわ!…飼い主はどこにいるんだい。ひとりはあぶないよ?』 「ゆ、ゆぅん…」 駅員お兄さんは、最初こそ厳しい口調で叱っていたが、 れいむの清潔そうな外見や金バッジ、人慣れした感じから、 野良がキセルしようとするのとは事情が違うことを、すぐに察したようであった。 だが、れいむとしても、お兄さんが密書を落としたなどという事実を、 誰かに知られるわけにはいかない。 下手な相手に知られてしまえば、お兄さんの頭皮が犠牲に… 「ゆ、ゆゆゆ、れ、れいむはおにーさんに、おつかいをたのまれたんだよ!」 『んー。…えぇ~?本当に~?』 「し、しんじてね!れいむのめをみてね!これがしょうじきもののゆっくりのめだよ! しょうじきものでごめんねっ!ゆっくりしていってね!」 ちなみに、れいむはこの応答の間、視線は宙を泳ぎ、吹けもしない口笛を吹きつつ、 床に水たまりができそうなくらい冷や汗を垂れ流し続けている。 『(困ったな、これ…)』 実のところ、飼いゆっくりのバッジおよび体内に仕込まれたICチップには、 駅改札の自動精算機能もついていたりするので(元々は胴付きゆっくり用の機能だが)、 完全スルーしても駅側になんら損失は無い。 またバッジには、迷子・盗難防止用に発信器もついているので、行方不明の心配もまず無い。 駅員お兄さんは単純に個人の善意で、 飼いゆっくりが危険な単独旅行をするのを止めてあげようとしているだけだった。 そんな両者の思惑がすれ違う中、れいむに思わぬ助け舟がやってきた。 『おい!お前いつまでゆっくりなんかに構ってんだ!』 『え?先輩、ちょっと…』 ゆっくりと長話をしている駅員お兄さんを、先輩お兄さんが一喝したのである。 『いいんだよ!さっさと通してやれよ!』 『え~…はい、わかりました…』 「ゆ、ゆっくりとおるよ!おにーさんはそこで、ゆっくりしていってね!」 こうしてれいむは改札をなんとか無事通り抜け、 駅員お兄さん達の気が変わらない内にと大急ぎでホームに駆け上がり、 電車の中にかけ込んだのだった。 「ゆはぁ、ゆはぁ、ゆふぇ~。あぶなかったよぉ。でも、さすがれいむだね!たくみなわじゅつできりぬけたよ!」 そんなこんなで電車に揺られて一駅、れいむの旅はもう少し続く。 ちなみに、先ほどの駅員お兄さん達はと言うと… 『先輩、お使いってほんとですかね?あれ』 『んん~?』 駅員お兄さんが、いいのかあれほっといて、といった表情を向けるが、 先輩お兄さんはめんどくさそうに視線を返すだけであった。 『いや、胴付きならともかく、普通ひとりで電車乗せないでしょ』 『こういうこともあんじゃね?別にいーんだよ。金バッジだろ?』 どうでもよさげに先輩お兄さんは答えた。 『えぇ~…まあ、いいのかなぁ』 『ま、頭悪い野良とかで、電車とホームの隙間から子どもが落っこちて 「おちびちゃんがいなくなっちゃったぁぁああ!」とか言ってるのは毎日のように見かけるけど』 『なに言っちゃってんですか?線路内で潰れた子ゆっくり掃除するの、結構大変って聞きますよ』 『逆に考えるんだ。つまり、おとなのゆっくりなら転落死はない、とな』 『なんか心配になってきた…とめときゃよかったかなぁ』 ちなみに後日、れいむをひとりで電車に乗せたことについて、 駅員お兄さんは飼い主お兄さんにこっぴどく怒られることになった。 ************************************************ 電車に揺られること数分、到着してみればあっという間だ。 駅のホームから見える、巨大な男根をかたどったそのビルは、 見間違うはずもない、れいむの飼い主お兄さんの職場のビルであった。 「ゆわぁ~、あ、あれだよ!れいむ、ついにやったよ!おにーさん!」 だが、見えてはいるものの、いざ行こうとすれば、 ゆっくりにとってはまだまだ数十分の道のりである。 それでもれいむは、自分の使命がほとんど終わりを迎えたかのように、 心が軽くなるのを感じていた。 「もうすこしだよ!もうすこしで、とれいんさんにのれるよ!」 「よーし!いっきにかけあがるんだねー、わかるよー!」 「とれいんさんにのったら、このゆっくりできないまちと、おさらばみょん!」 ぽゆんっ!ぽゆんっ!ぽゆんっ!… 「「「どうぢで、かいだんさん、いじわるずるのぉぉおお!?」」」 と、野良ゆっくり数匹がエスカレーターを逆走しているのを横目に見ながら、 れいむは、同じエスカレーターで改札まで下り、 「にんぽう、せきしょやぶりのじゅつだよ!そろーり!そろーり!」 と、改札ゲートをくぐり、駅の外まで到着した。 ちなみに、こちらの駅員さんは先ほどの駅員お兄さんほどお人よしでもなかったらしく、 完全スルーであった。 そうして、あとは普通に町を散歩するのと同じだと、ほっと一息ついたところで、 れいむは、背後から突然声をかけられた。 「都会派な愛は、ご入り用かしら?」 れいむが振り向くとそこには、 ぺにぺにをおぎんおぎんにそそり立たせ、 腰を微妙に前後にふりながら微笑む、1匹の美しいありすがいた。 「れ…」 「れ?何かしら?」 「れいぱーだぁぁあああ!?」 れいむには、眼前に現れたありすが、かつて飼いゆっくり教育ビデオでも教わった、 ゆっくり界最悪の死神、『れいぱーありす』かと思われた。 欲望の赴くままに相手が死ぬまで、あるいは死体にまですっきりーを繰り返す、 いわゆる『れいぱー』は、現実としては、人間の町から絶滅して久しい。 なので、れいむにとってこのありすとの遭遇は、 人間が登山中にヒグマに出会ったような、『ありえないことではないが、まさが自分が?』といった感覚であった。 だが、ありすはそのれいむの叫びに対してきょとん、とした表情を浮かべる。 「あら、やだわ。ありすはれいぱーなんていう、田舎者じゃないわよ」 「ゆひぃっ!ゆひぃ…ゆ?そうなの?」 「ただ、あなたとすっきりーしたいだけの、都会派なゆっくりよ」 「やっぱりれいぱーだぁぁあああ!!」 れいむがしーしーを垂れ流し、全身をぷるんぷるん震わせて怯える姿を見て、 ありすもさすがに困った顔になり、れいむをなだめはじめた。 「だ、だいじょうぶよ。ありすは、ムリヤリなすっきりーなんてしないわ。安心して」 「ゆぅ、ゆぅ…そうなの?」 ありすは、やれやれといった表情で、れいむに話し続ける。 「ええ、そうよ。例えば、そうね。あなたにも好きなゆっくりはいるでしょう?」 「ゆ…そ、そんなのいないよぉ。で、でも、おとなりのまりさは…ちょっとゆっくりしてるなって…」 「うふふ。じゃあ、まりさの時の練習ってことで…ね?」 「…なにが、ね?なのぉぉおおお!?」 その後もありすは、れいむの心とか体とかを開かせようと、 優しい口調で、腰を上下左右にグラインドさせながら話かけ続けた。 「じゃあ、先っちょだけ」 「じゃあってなんなのぉぉおお!?」 「何事も経験してみるのが大事なのよ」 「いっかいしちゃったら、とりかえしつかないでしょぉぉお!?」 そして結局、 「れ、れいむはかいゆっくりなんだよ!かいゆっくりは、かってにすっきりーしちゃだめなんだよ!」 「うふふ、でも、ちょっとは興味あるんでしょう?」 「ゆ…そ、それは…」 「「そこまでだよ!!」」 出会ってから2時間以上が経過しても、なお諦めないありすとの会話を打ち切ったのは、 どこからともなく突然背後に現れた、まりさとみょんから発せられた声だった。 ************************************************ ありすは表情こそ変わらないが、全身からぴりぴりとした気配を発している。 そこには、つい先ほどまで温和な態度でれいむにぺにぺにを押し付けて来ていた あのれいぱー(仮)ありすの姿はなかった。 「あら、久しぶりね。まりさ、みょん…」 「ようやく見つけたのぜ、ありす…いや、ぺにぺ忍軍頭領、7代目すっきり忍者・ぺに影!」 「さとのおさが、さとをすててでていくとは、どういうことみょん!」 「ゆ?ゆゆゆ?」 れいむは、眼前でいきなり始まったありす達の会話に、始めはついていけなかった。 だが、それでも徐々に事情を察することができてきたのは、 3匹の会話に、れいむの記憶の中にある光景と合致する場面があったためであった。 「里…うふふ。ぺにぺ忍軍の長と言っても、今では名ばかりよ」 「何を言ってるのぜ!?」 「全てのゆっくりに、至高のすっきりーを与える…その初代ぺに影の教えはもう、里から失われたわ。 今の里は、里の中のゆっくり達同士で、愛の無いすっきりーを繰り返すばかり…」 「そ、それは、すぐれたあんこと、すぐれたわざをのこすためみょん!」 ありすは終始冷静だが、まりさとみょんは、怒りと失望と性欲が混ざったような表情で、 ありすに怒声を浴びせ続けている。 一歩引いて3匹の会話を聞いているれいむは、3匹とは全然関係ない方向で興奮していた。 「(あ、ありすは『ぬけにん』さんなんだね!ほんもののにんじゃさんにあえるなんて、れいむ、だいこうふんっだよ!!)」 3匹の会話は、まさしく【HOKUTO第765話・悲しき運命、再会の日!】で、 主人公の唯一の友達であった忍犬サスケが、忍びの里を飛び出し抜け忍となったのち、 その抹殺を命じられた主人公とサスケが再開した場面、そのものであったのだ。 「ありすは、本物の『都会派な愛』を手に入れるために、故郷を…ぺに隠れの里を捨てたの…」 「それで、残されたゆっくり達の気持ちを考えなかったのぜ?」 「考えたわ…でも、聞こえるのよ。世界中からありすの愛を求める声が…だから、捨てたのよ。 里の長という立場も、7代目ぺに影という名前も…」 「(ゆ、ゆぅ…れいむはべつに、もとめてないよぉ…)」 れいむの想いとは関係なく、両者の会話はそこで途切れた。 「みょ~ん。もういいみょん、まりさ。ありすとみょんたちは、もとどおりのかんけいにはならないみょん」 「…そのようなのぜ。あとは、おきてにしたがうだけなのぜ…」 れいむは、まりさとみょんから、ピリピリとした、そしてどこか精子餡臭い空気が流れてくるのを感じた。 その重くもっちりとした空気は、まりさとみょんが一呼吸重ねるごとに、一層強くなり、 2匹のぺにぺにもまた、その空気の膨張と息を合わせるように、ムクムクと膨らんでいった。 「うふふ…凄まじい『ぼっ気』ね。まりさ、みょん。あなた達、本気なのね」 「かつて、ぺに影の名前を賭けてあらそった幼なじみとして、まりさ達が直々に引導を渡してやるのぜ」 「みょふふふ…みょんも、ほんきもーどはひさしぶりみょん…ふきんしんだけど、ぺにぺにがわくわくするみょん!」 そして、れいむと人間さんの野次馬数十人が見守る中、まずみょんが動いた。 「いくみょんっ!ぺにぺにんぽう・ろーかんけんっ!!」 びゅばぁっ!! 『ぶべらっ!?』 掛け声と同時に、みょんのぺにぺにが振り下ろされ、 次の瞬間、みょんの正面に幅30センチメートル、長さ20メートルに渡って、 精子餡の白い帯が叩きつけられた。 忍法・ろーかんけん。 うんうん食関連の変態的妄想によって極限まで高めたオルガズムと、 ぺに隠れの里に伝わるゆん体魔改造によって作られた特殊ぺにぺににより、 常識を遥かに超える精子餡放出を行う必殺のすっきりーである。 その軌道上に勃つ全てのゆっくりをにんっしんさせ、戦闘不能に陥らせる必殺の一撃であった。 野次馬の人間さんが巻き添えを喰らったようだが、これは自業自得である。 その、光速で出現し、ありすに向かって頭上から叩きつけられた白い帯は、 しかしありすには当たらなかった。 「おみごとみょん」 「うふふ、簡単にすっきりーさせてあげるわけにはイかないわ」 ありすは、ろーかんけんが振り下ろされる直前、自分のぺにぺにを路面に叩きつけ、 その反動で瞬時に、体二つ分ほど横にかわすことに成功していた。 ぺにぺにを叩きつけた路面は、その衝撃により、アスファルトに人間のこぶし大の穴があいている。 だが、まりさ達はありすのぺにぺにを休ませるつもりはなかった。 次はまりさが動く。 「ぺにぺ忍法・うんうん分身の術なのぜ!!」 もるもるんっ!!ぶりゅりゅぅっ!! まりさは雄叫びとともに、腹の中で一週間以上熟成していた重しから解放されたかのような爽やかな笑みを浮かべ、 あにゃるから大量の餡子を放出した。 その量は、まりさの全体積のおよそ3割になろうかという膨大なものだった。 もそっ…もそもそ そして、そのうんうんと思われた餡子が、もぞもぞと動き出したかと思うと、 「「ゆっくり生まれたのぜ!」」 うんうんは瞬く間に形を変え、まりさを真っ黒に塗りたくったかのような、 コピーまりさ2匹に変形した。 忍法・うんうん分身。 ぺに隠れの里に伝わるゆん体魔改造によって、本来うんうんとして排泄されるべきでない、 活きた餡子をあにゃるからムリヤリ排出し、自身と同じ意志・能力を持つ分身を生み出す狂気の術である。 内臓をひり出すようなものなので、けっこう痛いらしい。 ちなみに、体積が増えてんだろ、と思われるかもしれないが、本体・分身ともに、 風船のように体の中に空気をためることでカバーしている。 『うわぁ…うんうんが喋ってるぜ…』 『きめぇ…』 野次馬の人間さん達にはかなり不評であったが、 まりさは特に気にしない様子だった。 「…ついにしゅうっとくしたのね。3代目ぺに影が編み出した、禁断の術を…」 「まりさはこの術で、今度こそぺに影になってみせるのぜ…イクのぜぇぇええ!!」 れいむが、先ほどのちぇんのインチキ分身ではない、本物の分身の術を見て茫然としている中、 まりさ3匹はリグル並の速度でありすの周囲を取り囲み、ぺにぺにをありすに向けると、 3方向から一斉に襲いかかった。れいぱー的な意味で。 ギャリィィイイインッ!!ゴワシャッ!! まりさ3匹がれいぷしたのは、アスファルトの路面だった。 地面はぺにぺにの突きこまれた3つの穴を中心に舗装が大きくめくれ上がり、 その恐るべき光景は、れいむと野次馬お兄さんの一人におそろしーしーを垂れ流させた。 「ゆっ!?消えたのぜ!?」 「うえだみょん!まりさ!」 ありすはまりさの一撃が襲いかかる直前、自身のぺにぺにを真下の地面に叩きつけて飛び上がり、 人間さん5人を縦に並べたほどの高さへと身をかわしていた。 「チャンスなのぜ!着地の瞬間は無防備なのぜ!」 「みょんっ!まかせるみょんっ!!」 だが、まりさ達は冷静であった。 手足の無いゆっくりは、空中では移動どころか、防御も姿勢制御もできない。 ありすは追いつめられ、ジャンプで攻撃をかわすという、 すっきりバトルにおいて避けるべきとされる行動をとった、そう2匹は考えたのだった。 だが… 「あまいわ!つぎはありすの番よ!!」 「「!!?」」 空中に浮かぶありすの体は、限界までしぼった雑巾のように、 痛々しいほどねじりあげられていた。 「ぺにぺ忍法!ぺに時雨!!」 次の瞬間、ありすは体の捻じれが戻る反動で、勢いよく回転し、 その回転と同時に勢いよくぺにぺにから熱いアレをほとばしらせた。 ぷしゃぁぁあああああっ!! ありすはこの時、白濁して熱ぅい、甘くておいしいミルクを降り注がせる、 周囲のゆっくり、人間さん、全てにとって大迷惑なシャワーと化したのだった。 「「ゆぎゃぁぁあああああ!!」」 「ゆ、ゆわぁぁあああ!?なにあれぇぇええ!!れいむすっきりしたくないぃぃいい!」 『『『うわぁぁあああ!?ゆっくりに犯されりゅぅぅううう!!』』』 …ありすを中心とした半径10メートルほどの世界は、 阿鼻叫喚の地獄と化した。 忍法・ぺに時雨。 体をねじりながら空中に飛び上がり、ねじった反動で体を回転させながら精子餡を噴出させることで、 周囲数メートルの範囲内にいるゆっくり達を、無差別ににんっしんさせる狂気の技である。 初代ぺに影の得意技であり、歴代ぺに影にだけ伝承される悪魔の忍術であった。 その被害は… 「ま…負けたのぜ…」「あつぅいみょぉん…」 まりさとみょんに顔射(というか全身ずぶ濡れ)。 『くやしいっ…でも、感じちゃうっ…ビクンッビクンッ』 『俺、にんっしんしちゃうのかなぁ…』 野次馬の人間さん達数十人を肉体、精神的に凌辱し、 「…ゆ、れ、れいむ、たすかったの…?」 そんな中、れいむだけは頭上に乗せていたリュックが盾になってくれたおかげで、 にんっしんを免れたのであった。 ************************************************ 戦いは終わった。 精子餡を全身に浴びたまりさとみょんの額からは、植物のような茎が生え、 そこにはすやすやと心地よさそうに眠る数匹のおちびちゃんがぶら下がっていた。 おちびちゃん達は、まりさ、みょん、そしてありすそっくりな、 まだ生まれる前だというのにぺにぺにをギンギンにおっ勃てた、 将来の楽しみなおちびちゃん達であった。 「ゆっ…ゆっぐ、く、くやしいけど、おちびちゃんたちかわいいみょぉぉん」 「うふふ、ありすとの都会派な愛の結晶よ。大切に育ててね」 「ゆぅぅぅ、ぢぐぢょぉおお!まりさは、このおちびちゃん達を鍛え上げて、 いつかきっとありすを越えるさいっきょうのゆっくりにしてやるのぜぇええ!」 「楽しみに待ってるわ。自分のおちびちゃんとすっきりーするのも、都会派な愛の形よね!」 まりさ達は、可愛いおちびちゃんを授かって嬉しいやら悔しいやらといった有様だったが、 もはや勝敗は完全に決している以上、潔く引き上げるしかなかった。 「これで終わりだと思うななのぜ!追手はまりさ達だけじゃないのぜ! 第2、第3の刺客が、ありすを追い続けるのぜ!ぺにぺにの乾く暇はないと思えなのぜ!」 「おもうなみょん!」 2匹は捨て台詞を吐くと、口の中で呪文のような言葉をモゴモゴと呟き、何かを念じるような動きをした。 すると周囲に霧のようなものがフワフワと湧き上がって2匹の姿を覆い隠し、 その霧がはれた時には、2匹の姿は影も形も無くなっていた。 一方、れいむはと言うと、 「ゆわぁぁん!れいむのりゅっくさん、ゆっくりできなくなっちゃったぁぁぁ!」 元々紅白のチェック柄だったれいむのお気に入りリュックが、真っ白に染め上げられた事を嘆いていた。 「あの…ごめんなさいね。ありす、戦いに夢中で…おわびにすっきりー」 「あ、いえ、けっこうです」 れいむに真顔で拒否されたことで、ようやくありすは諦めてくれた。 「ご、ごめんなさい…じゃあ、ありすは行くわね。」 ありすが申し訳なさそうにしながらぺにぺにを一振りすると、 周囲を無数の木の葉が舞い、木の葉が全て地面に舞い落ちた時には、 ありすの姿は完全に消え失せていた。 「ゆぅ…ぐすっ、そうだよ…れいむ、みっしょをとどけないと…」 れいむはべそをかきながらも、気を取り直した。 そうだ、リュックさんは洗えばいいが、お兄さんは守らなければいけない。 れいむは本来の任務、密書をお兄さんに届けるという使命を果たすために、 歩みを止めるわけにはいかないのだった… れいむの旅は、まもなく終わろうとしていた。 ************************************************ 『で、ここまで来たのか』 「ゆっへん!れいむやったよ!すごいでしょ!」 れいむはついに、お兄さんの職場にたどり着いたのであった。 ちなみにお兄さんにたどり着く前だが、 お兄さんの職場である巨大男根型ビルに着き、受付お姉さんの前に行った後、 「おにーさんをよんでね!いますぐでいいよ!」 『え?誰?』 となった上、 『おにーさん…飼い主さんかな?特徴は?』 「ゆぅ…おむねのおっきなおねーさんがだいすきだよ!」 『いや、そういうのじゃなくて、顔とか…』 「あと、ひとりのとき、くろいじゅうじか、とか、おれのひだりめがしんのちからを、とかいってるよ!」 『ふむふむ。で、他には?』 「それからね!くろいのーとさんに、ぽえむさんを…」 となり、最終的に仕事着が薔薇柄のアロハシャツであるという特徴で、お兄さんは特定されたのであった。 『すごいというか…すごいアレというか…とりあえず』 ぽかりっ! れいむの頭にお兄さんの拳が降ってきた。 「ゆ?ゆ?」 『なんで俺が怒ってるか、わかるか?』 「ゆ?あ、そ、そうだよ!りゅっくさん、よごしちゃってごめん…」 ぽこりっ! れいむはもう一発拳をお見舞いされた。 『おうちから離れちゃだめって言っただろ』 「ゆぇ…ゆぇぇ、で、でも、おにーさんのみっしょさん…」 『れいむが俺のために、頑張ってくれたのはわかる。 でも、それなら俺が帰るまで待ってもよかっただろ?』 「ゆ、そ、それは…」 『それに、電車さんにひとりで乗ったんだろ?切符さんは?』 「ゆ、そ、それはにんぽうで…」 ぽかりっ! れいむの頭に、さらに一発お兄さんの拳が落ちる。 「ゆぇぇええん…いぢゃい」 『お外はとっても危ないんだから、言う事をきちんと守らないとダメなんだぞ』 「でも、でも…ゆっぐぢぃ」 『…約束も、きまりも守れないれいむは、せいっさいが必要だな。』 「ゆ、ゆんやぁぁああん!ごめんなざいぃぃいいいい!!」 こうして、れいむの冒険は、ちょっと残念な終わりを迎えたのであった。 ************************************************ れいむはその後一カ月ほど、お庭より外に出る事を禁止され、 大好物のあまあまお菓子も、しばらくの間おあずけになった。 とは言え、電車にひとりで乗ったという冒険や、 本物の忍者ゆっくりと出会ったという土産話はご近所ゆっくりの間で評判を呼び、 れいむはちょっとした英雄になったようである。 「ゆぅん、また、ゆっくりにんじゃさん、やりたいよ…」 『何か言ったか?』 「ゆ、ゆわわわ!?な、なにもいってないよ!ゆっくりしていってね!」 『はあ。やれやれ…』 れいむがちょっぴりだけど、またひとりで冒険したいな、と考えているのは、 お兄さんには内緒の、 でも、実はとっくにバレバレの秘密だったりする。 おわり。 挿絵:
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時間を経過させるには? 汚れてしまった 飛行類が飛ばない 赤ゆが持ちあげられない 室内で赤ゆが行方不明・脱出不能の場所にいる いなくなった うんうんしない個体がいる どうすれば増やせる? 60匹モードで60匹まで増やしてから20(40)匹モードで再起動するとどうなるの? ゆっくりの寿命は? ゆっくりが焦げてしまった 料理が焦げてしまった 調理中にゆっくりが来て焼ける 半目になっている 集団が泣き止まない 特定の種・飾りの組み合わせを作りたい Sランクを量産したい ダウンロードしたらどうするの?(PC版) ダウンロード版で画面が見切れる・森から帰れない コメント(編集できない場合やメモなどに) 時間を経過させるには? 自宅の居間・寝室・和室、ショップにいると時間が経過していく 森は時間経過が発生せず、夜に行くとずっと夜のまま 汚れてしまった 撫でると綺麗になる。 水に入れても汚れが落ちることがあるが、 帽子など水上活動ができるお飾りでないと ダメージを受けてしまう 飛行類が飛ばない すぃーがついていると飛行類は飛ばなくなる また、胴付きの飛行類は飛行しない 赤ゆが持ちあげられない 小さいほどタッチ判定も狭くなるため 最小サイズでは普通に持ち上げるのは困難 ピンチアウトで画面をズームしてタッチすると楽 難しければ触れるまで連打するのもよい 室内で赤ゆが行方不明・脱出不能の場所にいる カメラを押すと所在が確認できる ポジションリセットすればどの位置でも救助可能 いなくなった 1.5.4o以降では、永遠ゆっくりした亡骸が徐々に 縮んでいき、消滅ロストする格好になったので 気づかないところでロストしている可能性あり うんうんしない個体がいる Sランク・Aランクはうんうんを行わない どうすれば増やせる? 2頭以上いるとき、すーりすーりしていると にんっしんすることがある Cランクは繁殖行動を起こしやすい またにんっしんによって番となる 番は次の繁殖に時間がかかるようになる 1.5.4k(?)から、率が変更されており Microサイズはにんっしん率が低くなった模様 他のゆっくりに触れているほど増えやすく 大きいほうが表面積があるため触れやすい よって大きめのサイズを狭いスペースに入れ 過密状態にすると早く増える ただし、汚れた状態でしゅっさんっすると 変なお飾りを付けて産まれてしまうので注意したい わさ種が増えない わさ種は内部的に通常れいむと同じ判定と 思われ、わさ種同士でも通常れいむが産まれ 低確率でわさ種に突然変異する 交配で作るには最も大変な種となる 20(40)頭以上いるときしゅっさんっすると? 赤ゆの代わりにうんうんが出てくる 産ませたいなら19(39)頭以下の部屋に移動させればよい 森の場合、周辺の同時出現数がいっぱいになって いることが多くうんうんになりやすい 通常はうんうんをしないSランク・Aランクでもこの場合はうんうんをする 60匹モードで60匹まで増やしてから20(40)匹モードで再起動するとどうなるの? 21(41)匹目以降追加されたゆっくりが表示されなくなる データそのものは保管されてるので40(60)匹モードに戻せばもとに戻る 20(40)匹モードでゆっくりを全滅させても、 40(60)匹モードに戻さなければ21(41)匹目以降はいないまま 再度40(60)匹モードに戻せば残りの20(40)匹が表示されるようになる ゆっくりの寿命は? サイズ=寿命。大きいほど寿命が近い 加熱料理を与えると寿命が伸びるとのこと ゆっくりが焦げてしまった 焦げた状態のゆっくりは何かに触れただけで ダメージを受ける v1.6a以降は水に入れると通常の状態に戻るようになった 料理が焦げてしまった 焼きすぎて黒焦げになった食材は ゆっくりにとっての毒となる ステージ移動、冷蔵庫内の同じ食材を掴む、 直接食べる(ViolenceMode)ことで廃棄できる 調理中にゆっくりが来て焼ける フライパンで食材を焼いていると 調理中でもゆっくりはつまみ食いに来る 1.5.4hからダイニングに扉がつき、調理台の 小窓もゆっくりが通行不可になったため 単にダイニングに入れなければよくなった 但し飛行種が小窓から料理を狙ってきたとき タッチすると掴んでしまい、フライパンの上で 炙ってしまうこともあるので注意したい ダイニングにゆっくりを入れている場合 飛行種はすぃーを着けて飛行を防止するとよい 飛行種以外でもInfinityサイズでは コンロの位置まで登ることがあるので注意 実際の子供と同様に細心の注意が必要である 半目になっている 空腹状態。摂食させると元に戻る 水接触でのダメージでも半目になるので、 水ダメージは空腹度UPにつながると思われる 集団が泣き止まない 親が泣く→見た子が泣く→子を見た親が泣く、と 無限ループになると、 睡眠や摂食が割り込むまでずっと続く。 ドーナツまたはプリンを与えていくか、 一度リセットすると対処が早い 特定の種・飾りの組み合わせを作りたい ランクは後から矯正できるのでC同士が一番早い サイズについてはMicroではにんっしん率が 極端に低い模様。とりあえず大きいほうがよい Sランクを量産したい S同士の交配ではSが産まれやすい模様 C~Bの場合、お飾り没収でAまで安全に上がる Aの状態で撫でたりドーナツを与えたり 食材を与えるとSへの上昇判定がある また空腹時のBにドーナツ授与でA上昇を確認 空腹時の給餌に上昇判定がある?(要検証) ダウンロードしたらどうするの?(PC版) zipファイルを解凍し、exeファイルを開く 画面サイズはWindo、もしくはフルスクリーン ダウンロード版で画面が見切れる・森から帰れない 4 3の縦横比を設定していると画面が見切れて 一部のアイコンがクリックできなくなる 縦横比16 9か16 10あたりがよい 使用PCのモニタサイズにもよるが、 1280x720あたりがベターか コメント(編集できない場合やメモなどに) 名前 ↓ゆっくりを観察するだけのミニマップです。 - 名無しさん (2021-10-22 19 46 59) 観察専用とは何ですか? - 名無しさん (2021-10-18 18 23 39) 種類によってつがいにならないとかあるのこれ? - 名無しさん (2020-11-21 03 53 13) 体感だけどにっきと比べてもあらゆる方法でのランク矯正が極端なくらい難しい&遅いんだよね - 名無しさん (2017-08-27 19 08 28) デコピンでつんつんしてもランク矯正可能? - 名無しさん 2017-03-28 21 55 21 ↓運が悪いだけなんじゃないかな。 - 名無しさん 2016-11-25 21 40 10 いくら可愛がってもランクSにならないのは何故じゃ - 名無しさん 2016-11-06 11 27 16 ランクによっても価格が異なります。Cはx1、Bはx2、Aはx3、Sはx4です。サイズによっても価格が変動します。 - スライム 2016-05-03 13 58 34 たぶんそれ見切れてる - 名無しさん 2015-09-07 15 46 12 PC版はどうやって連れて帰ればいいの? - 名無しさん 2015-09-07 12 38 27