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飼われいむはおちびちゃんが欲しい 27KB 虐待-普通 同族殺し 飼いゆ ぺにまむ 餡子ンペ09出展 ・餡子ンペ出展『改造/失敗作の末路』 ・ゴミ処理場ネタでテーマ『改造』やろうと思ったけど、間に合わないので別ネタ。 「飼われいむはおちびちゃんが欲しい」 D.O ぺにぺに(まむまむ)と言えば、それはゆっくりにとっての生殖器を意味する。 器官としては単純な構造をしていて、外観はただの穴、 ただしゆっくり自身の意思で、体外に男性器のように飛び出させることもできる構造となっている。 体外に飛び出した状態をぺにぺに、体内に収納して穴のままの状態ならまむまむ、と呼ぶ。 ゆっくりの生殖行為は、一方のぺにぺにをもう一方のまむまむに挿入することで成立する。 ぺにぺにを挿入した側が精子餡、と呼ばれる特殊な餡子をまむまむ側に注入し、 精子餡を受け取った側が胎生型、あるいは植物型にんっしんをするのだ。 というわけで、ゆっくりにとって『ぺにぺに』は、子供を作るのに必要不可欠な器官なのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ。」 「ああ、これからは俺が飼い主だ。ゆっくりしていけ。」 れいむは今日、ゆっくりショップから買われた飼いゆっくり。 まだまだ生まれて一週間足らずの赤ゆっくりだ。 その表情は純粋で希望に満ち、おリボンにつけられた飼いゆっくり証明の銀バッジも、キラキラと輝いている。 「ゆっくちー。」 れいむは、生まれて翌日には親離れを済ませられ、涙を流す姉妹たちとともに飼いゆっくりとしての教育を受けた。 人間に迷惑をかけないための最低常識、『飼い主さん』と仲良くするとゆっくりできるということ、などなどである。 商品価値の問題もあるので、教育は生後3日程の間にみっちり行われた。 無論ゆっくり的道徳から見れば理不尽な内容も多く、しかも無条件に愛を与えてくれるはずの両親から引き離され、 それが終われば狭く透明なケースの中で、人間さんの品定めする視線にさらされ続けるのである。 ゆっくりショップでの生活は、まったくゆっくりできない日々であった。 「(ゆっくちできにゃいよ・・・。でみょ、れーみゅはかいぬししゃんと、ゆっくちくらしゅよ。)」 その中で支えとなったのは、『飼い主さんと仲良くすると、ゆっくりできる』という教えであった。 愛を与えられない悲しみ、過酷な教育を受ける苦痛。 だが、飼いゆっくりになれば、飼い主さんに迷惑さえかけなければしあわせーな生活が待っているのだ。 れいむはショーケースの中で、ゆっくりした未来を思い描いていた。 温かく安全なおうち、ゆっくりしたじゅうたんやベッドさん、柔らかく甘いゆっくりしたごはん、 恵まれた環境の中でゆっくりと育ったれいむの前に、ある日、とてもゆっくりしたまりさがやってくる。 まりさと瞬く間に恋に落ちたれいむは、情熱的なすっきりーを存分に行うのだ。 れいむの頭上には6匹のゆっくりしたおちびちゃん、れいむとまりさが3匹ずつ。 その後も何不自由ない生活の中で、おちびちゃん達はすくすくと育ち、やがておとなになる。 かつてのおちびちゃん達は、それぞれがとてもゆっくりしたつがいを見つけ、おちびちゃん達を産むだろう。 れいむが生涯を終えるとき、その周囲を飼い主さんと、何千匹もの自分の餡子を継いだ子たちが囲むのだ。 なんてゆっくりしたゆん生だろう。 これでこそ、れいむがゆっくりとして生まれた意味があるというものだ・・・・・・ 「じゃあ、ぺにぺに切ろうか。」 「・・・・・・ゆっ?・・・どうしちぇしょんなこちょいうにょ?」 「どうしてって。子供が出来たら俺がゆっくりできないだろ。俺がゆっくりできないと、お前もゆっくりできなくなる。」 「ゆ・・・おちびちゃん?ゆぴぅ?」 れいむはまだ赤ゆっくり。 人間で言えば2次性徴よりだいぶ前である。 将来おちびちゃんが欲しいとは思っているが、子作りの方法はよくわかっていない。 「ああ、お前子供だからよくわかんねえか。ぺにぺにってのは、無くなると子供が出来なくなるんだ。 お前に子供は必要ないからな。今のうちにぺにぺにを切っとくんだよ。」 なんとなくだが、れいむもぺにぺにの持つ意味を理解できた。 だが、もうひとつ疑問が湧いてくる。 「ゆぅう・・・?おちびちゃんはゆっくちできりゅよ?おにーしゃんもゆっくちできりゅでしょ?」 「俺はできん。勝手に増やされると迷惑なんだよ。じゃあ切るぞ。」 「ゆぁーん!やめちぇぇぇええ!!」 お兄さんは、れいむを左手でつまみあげると、ぷるぷると30秒程度小刻みに揺らしてやる。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆふぅぅぅうううう?」 れいむの顔はすぐに紅潮し、あごの下辺りからつまようじの先程の小さなぺにぺにが飛び出してきた。 そこに爪切りがそっとあてがわれる。 「ゆっくちやめちぇぇぇ!きょわい『ぷちんっ』・・・・・・ゆぴぃぃぃぃぃい!いぢゃいぃぃぃいい!!ぴぅ、ぅ・・」 「あとはこうして生地で傷埋めて・・・と。終わりだ。じゃあ今後もゆっくりしていってくれ。」 「ゆびゅ・・・ぴぅ。れいみゅ・・・・おちびちゃ・・。」 れいむの夢見た未来は、こうしてあっさりと失われたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「おーい、れいむー。公園いくぞ。」 「ゆっくりいくよ!ゆっゆーん!」 れいむは施術後、数日はお兄さんに厳しい目を向け、避けてはいたものの、月日を重ねるごとに従順になった。 そうして数ヵ月経って成体となった頃には、食事や遊びの時に、しあわせーできる普通の飼いゆっくりになっていた。 少なくとも表面上は。 れいむは、そこそこ優秀な飼いゆっくりだった。 それはれいむのリボンについた銀バッジからも確かであった。 バッジによる飼いゆっくり登録制度は、一応ガイドラインこそあれど、 事実上各自治体や企業で基準はバラバラと、かなり怪しい制度だ。 とはいえ、飼いゆっくりの質を把握すること、野良と区別すること等では役に立つので、採用され続けている。 ここ、虹浦市では以下のような基準となっている。 『銅バッジ』は、いわゆる飼いゆっくり証明証。 ただし躾等は行われていない。個体によっては優秀かも知れないので、マニアや慣れた調教師は好んで購入する。 『金バッジ』は、優良飼いゆっくり認定証。 人間に迷惑をかけない程度の常識を教育され、かつ人間との生活にストレスをあまり感じないという、 飼いゆっくり向きの性格だと認定された個体を示す。 人間の常識の中でゆっくりが生きると言うのは、野生に近い性格であるほど苦痛なものらしい。 では『銀バッジ』はと言うと、この2つの中間、人間に迷惑をかけない程度の常識を教育されたゆっくりである事を示す。 本来自分勝手で無条件に愛情が注がれることを望む赤ゆっくりが、生後数日で手にするには、 なかなかハードルの高いバッジなのであった。 「ゆーん!それじゃ、おにーさん。れいむはおともだちとあそんでくるよ!」 「あー、俺はココで寝てるから、好きに遊んでこい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 そんなわけで、れいむは飼いゆっくり生活のため、奪われた未来のことを忘れられないながらも、 人間と折り合いをつけて生きていくことを選んだのであった。 ・・・この日までは。 ここはデパート屋上に造られた、飼いゆっくり向けの施設が充実した室内公園。 公園では飼いゆっくり達が、いくつかのグループに分かれて各々ゆっくりと遊んでいた。 「こーりょこーりょしゅるよ!」 「わきゃるよー。」 「みゅほぉ!きゃわいいまりしゃにぇ!」 「れいぱーに、うんうんしゅるよ!しゅっきりー。」 「ゆぁーん。ありしゅ、ときゃいはにゃにょにー。」 赤ゆっくりや子ゆっくり達は、同世代の友達を作り、清潔な砂場の中で元気に跳ねまわっている。 「ゆゆーん。れいむのおちびちゃん、ゆっくりしてるよー。」 「ありすのおちびちゃんだって、とってもとかいはなのよ。」 「わかるよー。」 「みょん。」 子・赤ゆっくり達の中には、飼いゆっくりの両親から生まれたおちびちゃん達も多い。 そういった親ゆっくり達は、砂場の外でおちびちゃん達の遊ぶ姿を眺めながら、 子育ての苦労、自分のおちびちゃん達の可愛さ自慢などを楽しげに話している。 実は苦労しているのは飼い主の方なので、この親達はおままごとのような子育てを楽しんでいるだけなのだが。 他には少数のアスリートゆっくり達がぺにぺにやぺにぺに以外を鍛えているが、 大部分は先の2グループと、あと1つ、れいむを含めた去勢済みゆっくりのグループが占めていた。 「ゆぅ。おちびちゃんたち、たのしそうだね。」 「ゆっくりしてるわ。とかいはね。」 「うらやましいよー。」 遊ぶと言っても、おちびちゃんではないので飛んだり跳ねたりすることはない。 元々必要が無ければ運動もやりたがらないのがゆっくりなので、 子供もいない成体ゆっくり達が公園でやることと言えば、もっぱら井戸端会議となる。 未去勢のゆっくり達とは別グループ。 仲良くできるはずもない。 「ありすー、そろそろ帰るわよー。」 「ゆっくりわかったわ。おちびちゃん、もうかえりましょう。」 「ゆわーん。ありしゅ、もっとあしょびちゃいわ。」 「わがままいうのはとかいはじゃないわ。ぺーろぺーろ。」 「ゆゆーん、しゅっきりー。ありしゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 「おちびちゃんは、とってもとかいはね!!すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 「ほらほら。早く帰りましょ。今日はありすの好きなシュークリームよ。」 「「ゆっくりー!」」 自分達には得られない幸せを存分に味わうゆっくりを、恨めしそうにれいむ達去勢ゆっくりは眺めていた。 「ゆっくりしたおちびちゃん、ほしいねー。」 「むきゅん!ほうほうもなくはないわ。」 「ゆゆっ!?」×40 今日もそんな愚痴をこぼしていた所、これまた去勢済みのぱちゅりーが井戸端会議の輪に入ってきた。 「ゆぅー。またいなかものの、うそつきぱちゅりーがきたわ。」 「むきゅー!せめて『うわさずき』といってほしいわ!」 このぱちゅりーは、この辺りで飼われているゆっくり達の間では、『情報屋(自称)』として知られているけんじゃ(笑)。 噂から冗談、聞きかじりの知識など、あることないこと収集してはばら撒く、 井戸端会議では必須のキャラクターであった。 まあ、嘘つきぱちゅりーは言いすぎだが口が軽いので、秘密は絶対話せないタイプである。 だが、れいむはぱちゅりーの言葉に食いついた。 「そんなことより、れいむたちでもにんっしんするほうほうがあるの!?」 「わからないよー。」 「むきゅん。ぱちゅりーのじょうほうもうから、ゆっくりできないうわさがながれてきたのよ。まぎれもないじじつよ!」 「ゆっくりしないでおしえてね!」 「むきゅー。それじゃあ、このとっておきのじょうほうを、とくべつにおしえてあげるわ!」 「ゆっくりおしえてね!」×120 結局、みんな興味深々だった。 ・・・・・・。 それは、あまりにゆっくりできない方法であった。 多くのおちびちゃん達を生贄に捧げ、決められた手順に沿って儀式を行う。 幼く罪もない多くの命を犠牲にすることで、ぺにまむを失ったゆっくりでもにんっしんできる、というものである。 ただし、犠牲が多すぎること、手順に間違いがあると効果も失われることから、 これまでこの方法が成功した例は無い、という事らしい。 人間が聞けば矛盾だらけのぱちゅりーの話だったが、ゆっくり達は完全に信じた。 とはいえ、信じることと実行しようと考えることは別問題である。 「わ、わからないよー。」 「そ、そうね。よそのこでも、おちびちゃんはおちびちゃんよ。」 「そ、そんなの、ゆっくりできないみょん。」 ゆっくり殺しはゆっくりできない。 ましてそれがおちびちゃんであれば、なおさらであった。 それは、自分のにんっしんと引き換えにするとしても、高すぎる代償であった。 「むきゅーん。でも、このくらいしないと、ぱちゅりーたちはにんっしんできないわ。」 「もういいよー。ますますゆっくりできないよー。わかってねー。」 「むきゅ、そうね。じゃあ、つぎはとってもゆっくりした、ひとりすっきりーのほうほうをはなすわ!」 「ゆゆっ!!」×300 「むきゅー。まずはこんにゃくさんを・・・」 周囲のみんながぱちゅりーの性生活を垣間見ている頃、れいむはただ1匹、考え込むような表情のまま、 井戸端会議の輪から離れていったのであった。 「おちびちゃん・・・れいむのおちびちゃん・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむの子作りへの執念の強さは、人間にも、他の去勢ゆっくりにも理解できないものであった。 それは、れいむ自身の生まれ持った性格もあるが、不幸な偶然の積み重ねも原因であった。 そもそも、れいむが育ったゆっくりショップのゆっくり達は、すっきりー禁止の教育は受けていない。 客の中にはすでに飼っているゆっくりのために、つがいとして買っていく人も多いからだ。 教育内容としては『飼い主さんに逆らわない』だけで、その後すっきりー禁止、あるいは去勢するのは飼い主の自由。 実はゆっくりショップでも去勢済み赤ゆっくりは販売しているが、値段は数割増しだ。 これは、ゆっくりの体だけでなく、心にも傷が残らないように施術する技術料である。 もっとも普及している去勢法は、ゆっくりにとって麻酔となるラムネに発情剤を混ぜて眠らせ、 ギンギンになっているぺにぺにを、眠っている間に切り取ってしまう方法だ。 施術は赤ゆっくりのうちに行う。 これは別に博愛主義的な理由ではなく、ぺにぺにを失ったことによる喪失感やショック(+人間への不信感)を、 極力減らすために行っている処置だ。 ぺにぺにの存在理由もよくわかっていないうちに、しかも気がつけば切除されている、というようにすることで、 別にそんなもの無くてもゆっくりできる、という程度の認識になる。 こうすると、成体になった頃自分に子供が出来ないことは理解しても、あきらめがつく程度のショックで済むのだ。 だが、お兄さんは、何も理解していなかった赤れいむに、わざわざぺにぺにの存在理由を教えてしまった。 しかも、自分の顔を見せないなどの対策もせず、飼い主自身の手でぺにぺにを切り取る瞬間を見せつけてしまったのである。 いっそ銅バッジのゆっくりだったら、露骨に嫌悪感を飼い主に見せただろうから、決着は早く着いたはずであったろう。 お兄さんが仕事に出た後、れいむは庭の生け垣の向こうにいる、一匹の野良まりさに声をかけた。 「ゆぅ、まりさ。てにいれてほしいものがあるよ。」 「ゆっへっへぇ。あまあまさえくれれば、しろいこなさんから、きれいなこいしさんまで、なんでもてにいれてやるのぜぇ。」 野良まりさは、ゆっくり的に言えば非合法な商品を扱う売人である。 白い粉=小麦粉はゆっくりの治療薬(外傷用)だが、吸引すれば麻薬にもなる。 まともな飼い主なら、ゆっくりの手の届かないところに管理する。 きれいな小石は、要するに河原の小石とかだが、これまためったに外に出ない飼いゆっくりだと手に入れにくい。 野良だってそれなりに入手ルートは必要だが、案外飼いゆっくりより自由にモノが仕入れられるのだ。 金バッジ認定されるようなゆっくりでなければ、飼いゆっくりにはストレスをため込む者も多い。 れいむも多くの飼いゆっくり同様、しばしばおやつのお菓子で小麦粉を購入しては憂さを晴らしてきていた。 「ゆぅぅ。きょうはちがうよ。・・・・・・のらのおちびちゃんを、たくさんもってきてほしいんだよ。」 「ゆ、ゆ?・・・ゆふぅ。れいむにもそんなしゅみがあるなんて、まりさもしらなかったのぜぇ。ゆへぇ。」 わずかに冷や汗をかきながら、口の端を釣り上げて、陰気な笑みを見せる野良まりさ。 本心からの笑みでは無いことは、さすがにれいむもわかる。 野良まりさは、れいむが野良のおちびちゃんを使って、れいむ自身の薄暗い欲望を満たすつもりなのだと考えたようだった。 実際、野良まりさの客にはそういう飼いゆっくりも多い。 「おちびちゃんで、なにするのぜぇ?じわじわころすのぜ?すっきりーするのぜ?かんしんしないのぜぇ。」 「ゆぅっ、ゆぅー!ちがうよ!なんでもいいから、はやくもってきてね!」 「・・・しゅるいはなんなのぜ?かみがくろいのぜ?それともきんいろなのぜ?かずもいうのぜ。」 野良まりさの声が機械的なモノに変わる。 完全に商談として、頭を切り替えたようだ。 「・・・・・・れいむのおちびちゃんだけ、うまれたてで、このふくろはんぶんくらいでいいよ。」 れいむは、コンビニの買い物袋をまりさに渡す。 「ゆ゛ぅ。ずいぶんはでにやるのぜ・・・。」 「なんでもいいよ。できるの?」 「・・・・・・・・・まかせるのぜ。あしたのおひるにはもってくるのぜ。おなじりょうのあまあまとこうかんなのぜ。」 「わかったよ。」 まりさはコンビニ袋を口にくわえ、路地裏に消えていった。 そして、れいむは自分が引き返せない道に進みつつあることを感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日の昼には、生まれたてでつやつやぷにぷにな赤れいむ10数匹をコンビニ袋に詰めてやってきた。 「ゆぴぃ。ゆっくちできにゃいよぉ。」 「しぇまいよぉ。ゆっくちさせちぇー。」 「しゅーやしゅーや、ゆぴー、ゆぴー。」 どうやって手に入れてきたかは野良まりさも語らない。 れいむにとってもなんの興味もない事であった。 「・・・さいごまでよくかんがえるのぜ。いまならまにあうのぜ。」 「まりさにはかんけいないよ。」 「・・・・・・だからいってるのぜ。」 まりさは、結局お菓子を受け取ると、れいむの方を振り向くことすらなく路地裏に消えていった。 れいむは、その姿を見届けることもなく、儀式の準備に取り掛かる。 時刻は太陽さんがオレンジ色に輝き始める頃。 庭の真ん中に、自分の体より少し大きく、深さはあごが隠れるくらいの穴を掘る。 「ゆぴぇ!ゆぅーん、おにぇーしゃん、ゆっくちさせちぇにぇ!」 次に、袋の中でもしょもしょと這う赤れいむを1匹とりだす。 そして、先のとがった棒を咥え、 「ゆぅ、おにぇーしゃん、どうしちゃにょ『ぷすり』ゆぴゃぁぁぁあああ!!」 転がした時に横を向いていた可愛いあんよに棒を突きたてた。 「ゆぁーん。どうしちぇしょんなことしゅるにょ『ころころころ、ぽろり』ゆあぁぁあ、おちりゅぅぅぅ。」 あんよに穴を開けた後は、死なせてしまわないようにそっと転がして、穴の中に放り込む。 「やめちぇ『ぐさり』ゆぴぃぃー。」 「ゆっくちできにゃ『ぷすり』ゆんやぁー。」 1匹取り出してはあんよに穴を開け、穴に落とす。 処置した赤れいむが5匹を越えたあたりからは、袋の中の赤れいむ達も異常に気付いて逃げだそうとするが、 所詮はまだ生まれたてで這いずるくらいしかできない赤れいむ達。 逃げる方法もなく、れいむの届かない所に隠れようと、袋の奥へと逃げ固まり、もしょもしょと身を寄せ合って震えていた。 「はやくでてきてね!」 「ゆぴぁぁー。たしゅけちぇー。」 無論、袋の中でどれほど奥に隠れようと、れいむが舌を伸ばせば簡単に届く。 結局生まれて間もなく親元を離され、袋の中で震えていた赤れいむ達は、 1匹残らずあんよに穴を開けられ、庭の穴の中に敷き詰められた。 「ゆっくちたしゅけちぇー。」 「みゃみゃー。ぴゃぴゃー。」 「おにぇーしゃん、ぺーりょ、ぺーりょ。ゆっくちちちぇにぇ。」 「しゅーり、しゅーり。みんにゃ、ゆっくちちちぇー。」 ぷりぷりとした、可愛い可愛い赤れいむ達。 穴のふちで、息も絶え絶えながらいまだにお互いを気遣う赤れいむ達を眺めていたれいむだったが、 その健気な姿も、決意を揺るがせるには至らなかった。 「おちびちゃんたち!」 「ゆぴぃ。おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇー。」 「れいむのおちびちゃんのために、ゆっくりしんでいってね!!」 「ゆ、ゆぴゃぁぁああああ!!」×16 そういうと、れいむは穴の中に、ゆっくりと飛び降りた。 「ゆぴゅ・・・おみょい『ぷちゅ』・・・」 「ゆっくち、ちちゃか『ぐちゃ』・・・」 「どうしちぇ、みゃみゃ『ぷちっ』・・・」 じわり、とれいむのあんよに生温かく水気の多い餡子の感触が広がる。 ぷちりぷちり、とれいむのあんよに赤れいむの潰れる感触が伝わる。 ・・・やがて、赤れいむの声が聞こえなくなり、庭に掘った穴は、新鮮な餡子で満たされた風呂になった。 これこそが、れいむがぱちゅりーから聞いた、儀式の全てであった。 「ゆ、ゆ、ゆぅ。これで、これでおちびちゃんが・・・。」 ぱちゅりーの話が正しく、儀式が成功していれば、 れいむは今夜すーやすーやすると、朝にはれいむのお腹の中に、新しい命が宿っているはずであった。 れいむは全てが終わった後、お兄さんにばれないように庭の穴を埋め、 全身を泥まみれにして餡子風呂の痕跡を隠し、 お兄さんの帰りを待った。 お兄さんはれいむの汚れ方に驚いたものの、 めったに元気よく遊ぶことのないれいむが、珍しくはしゃいでいる事にむしろ喜んでいた。 形ばかりは叱ったものの、お風呂にれいむを入れてやり、珍しくゆっくりフード以外のご飯も作ってあげた。 その日、庭でれいむが何をしたのか、全く疑うことなく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日、れいむは自分のお腹の中に、たった1つだけではあるが、確かに新しい命の存在を感じた。 ゆっくりの本来の生態から考えると、まったくありえないにんっしんであった。 全ては、思い込みが行動や能力に多大な影響を与える、ゆっくり特有の性質によるものであろう。 胡散臭く凄惨な儀式を、本当に効果があるものだと本気で信じたこと。 それ以上に、おちびちゃんが欲しいという想い。 れいむの良くも悪くも、純粋な願いが、れいむの体に限界を超えさせたのであった。 その日から数日、れいむの食欲は倍増し、瞬く間にサイズが増していったが、 お兄さんも、まさかれいむがにんっしんしているなどとは思わず、 「最近太ってるけど大丈夫か?」 などと言う程度だった。 胎生型にんっしんにしては大きく育っていないことも、ごまかすことが可能だった原因だったかもしれない。 多産なゆっくりは、植物型にんっしんで5~10匹、胎生型でも2~3匹は産む。 まして胎生型なら赤ゆっくり1匹のサイズもビリヤードのボール並になる。 通常のにんっしんであれば、さすがにお兄さんも気付いたであろう。 そしてにんっしんから4日後、通常のにんっしんよりかなり早く、れいむは産気づいた。 今は夕方だが、お兄さんはまだ仕事で家にいない。 出産のタイミングとしては今しかなく、れいむはお兄さんの枕をおちびちゃんの着地地点に置き、出産の体勢に入った。 「ゆ、ぎ、ぎ、ぎぃぃぃ!おちびちゃん!ゆっぐぢうまれでねぇぇぇぇえええ!!」 ぺにぺに、まむまむを失っているれいむは、普通の出産が出来ない。 そのためおちびちゃんは、メリメリとあにゃるから顔を出していた。 うんうんと同じ感覚で産もう、などと器用な事が出来るわけでもなく、れいむの表情は苦痛にゆがむ。 だが、この苦痛の先には明るい未来があるのだ。 そして、 しゅぽーん。ぺちょり。 「ゆ、ゆ、ゆぅぅ・・・」 「おちびちゃん!」 「ゆ、ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「ゆぅぅぅううう!おちびちゃん、れいむのおちびちゃん!ゆっぐぢぢぢぇっぢぇにぇぇぇええ!!」 れいむから生まれた赤ゆっくりは、たった1匹だけ。 ゴルフボールより少し大きい程度の、胎生出産にしては小さすぎる赤れいむであった。 思い込みで乗り越えた限界も、この辺りが精一杯であったのであろう。 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」 「ゆぅぅぅううう!ずーり、ずーりぃ!!」 「ゆぁーん、おきゃーしゃん、いちゃいよぉ。」 「ゆふふふぅぅぅ!ごべんでぇぇぇぇええ!!」 だが、一度は完全に諦めていた、自分の体を痛めて産んだおちびちゃん。 大切に、大切に育てていこう、そうれいむは誓ったのであった。 お兄さんにばれたらおちびちゃんが酷い目に会うかもしれない。 自分みたいにぺにぺにを切らせるわけにはいかない。 おちびちゃんを隠すなら、めったに使ってない物置部屋の、机の下をおうちにしよう。 今日までずっといい場所を探していたんだ。 ご飯は、れいむが大食いになったふりして、いくらかお口の中に隠して持っていこう。 うんうん、しーしーはティッシュさんをおうちに持っていけばいい。 物置部屋は奥の部屋だから、夜でもなければ少しくらい声を出しても大丈夫。 大きくなったおちびちゃんには、ゆっくりしたお嫁さんを連れてこないと。 そうだ、公園で遊んでいたあのまりさはどうだろう。 とってもゆっくりした飼いまりさだった。 きっとれいむのおちびちゃんと、相性バッチリだ。 そしたら、おちびちゃんのおちびちゃんも・・・・・・ れいむは、これまで足りない頭で必死に子育て計画を練っていた。 それは、れいむがあの『儀式』を知るずっと前から。 いつか築き上げる、れいむのゆっくりした家族、 じぶんが赤ゆっくりだった頃に夢見た未来のために。 「おい。なんだその赤れいむは?」 まったく無駄だったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「だから、何なんだよ。この赤れいむは。」 お兄さんは、れいむが産気づいている間に家に帰って来ていた。 帰っても出迎えが無いのは珍しいので、何かあったのかと思って探してみればこの結果である。 ちなみに赤れいむは、ぴーぴーうるさいのでゆっくりフードにラムネを加えて食べさせ、すーやすーやしてもらっている。 れいむも赤れいむも、お兄さんの机の上に乗せられた。 特にれいむはデスクライトを真正面から向けられ、取り調べの様相となっている。 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくちー。」 「・・・れいむのおちびちゃんだよ。」 「ああ。さっきの見てたから、そこは理解した。でも、何でだ?まむまむは無いんだぞ?父親はだれだ?」 「ゆぅ・・・それは・・・」 ゆっくりは精子餡を体内に受け取るどころか、体に浴びるだけでも時にはにんっしんしてしまうほど、すっきりーの成功率は高い。 あにゃるでも口内すっきりーでもドンと来いである。 ただし、ぺにぺに(まむまむ)を切除されると、思い込み効果であろうが、 にんっしん能力を完全に失うはずなのであった。 「あり得ないだろ。お前の態度を見てると、どっかからチビを拾ってくるかもとは思ってたが。まさか産むとは・・・。」 れいむは、全てを話した。 儀式の話、全てを。 れいむは、自分が野良と接触していたこと、勝手ににんっしんした事を怒られると思っていた。 だが、詳しい話を聞くうち、困惑の中にも怒気を含んでいたお兄さんの表情は消え、 話が終わった頃には、無表情ながら、顔色が多少青ざめていた。 「れいむ。」 「ゆぅ。」 「今の話、全部本当か。」 「そうでず。だまっててごべんだざい。」 お兄さんとしても、さすがに全ては信じられなかったのか、話の途中で庭まで見てくる程だったが、 穴の痕跡を少し掘り返したところで見つけた、小さなリボンの残骸とコンビニ袋を見ると、 それ以上掘り返すまでもなく信じるしかなかった。 「れいむ・・・・・・お前はもう飼えないよ。」 「ゆっ!?ゆぅ、ゆっくりりかいしたよ。」 銀バッジ試験を受けた頃から教えられていたこと。 飼いゆっくりが勝手に子供を作ったら、捨てられたり、折檻を受けたり、 ゆっくりできない事になるということは、ずっと前から聞いていた。 「おにいさん、れいむは、おちびちゃんとゆっくりいきていくよ。・・・さようならだね。」 おちびちゃんは、今も机のど真ん中で、仰向けに寝転がって気持ちよさそうに寝息を立てている。 「ゆぴー、ゆぴー。もうたべられにゃいよぉ・・・」 このおちびちゃんが、野良として過酷な環境に生きていかなければならないのはつらいが、 もはやれいむにはどうしようもない事であった。 お兄さんは文房具立てに立ててあったはさみを手に取ると、 赤れいむの口のすぐ下とぺにぺにの位置に先端を押し付け、 しょきん 赤れいむの腹を縦に切り裂いた。 「ゆ・・・ぴゅ・・・」 赤れいむは相変わらず穏やかな表情のまま、2~3度ぷるぷるっ、と痙攣すると、 口の端から餡子を一滴たらし、そのまま動かなくなった。 「?・・・ゆぁぁっぁああああああー!ゆっぐぢぢでぇぇえええ!」 れいむは赤れいむの傷口をぺーろぺーろして癒そうとするが、 舌が赤れいむに触れるたびに、腹の傷口から水気の多い餡子がごぽっと流れ出す。 れいむの見ている前で、赤れいむは安らかな表情のまま餡子の水たまりを広げていき、 へにょへにょとしぼんでいった。 「ゆびぇぇぇぉえええええ!!なんでぇぇぇえ!なんでなのぉぉおお!おにいざぁぁあん!!」 「・・・子供に罪は無いからな。楽に済ませた。」 「なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!」 「俺も、育て方失敗したな。」 「ゆぁぁぁあああああ!!おちびぢゃんがぎらいなら、ずでればいいでじょぉぉおお!どおぢで!どおじでぇぇえええ!!」 お兄さんは、飼えないと言った理由をれいむが誤解している事をわかっていたが、もはや訂正しなかった。 ゆっくりが嘘をついたり、ごまかしたり、わがままを言ったり、物を壊したりするのは、叱りはするが別に捨てる理由にはならないと。 たとえ野良の赤ゆっくりを拾って、隠れて育てていたとしても、それは変わらないこと。 ひょっとしたら、1匹くらいしょうがないと、れいむと一緒に飼ってあげたかも知れないこと。 しかし、今後もれいむを飼っていくには、今回の行いは余りにもおぞましすぎたのだ。 お兄さんもゆっくりの育て方を知らなすぎたと反省してはいたが、このれいむが特殊な部類であろうことは、さすがに理解できていた。 それにもうひとつ、れいむは誤解していた。 「ゆぎぃぃぃいいいい!!はなしでぇぇえええ!れいむをはなじでぇぇえええ!!」 お兄さんは先ほど穴から掘り出してきた、かつて野良赤れいむが詰められていたコンビニ袋にれいむを詰め込む。 赤れいむの遺体も一緒に。 「ゆぁぁあぁあああ!おちびじゃん!おぢびぢゃぁぁあああん!!」 そして、口をしっかりと結んでれいむを閉じ込めると、かかとをそっとれいむの頭の真ん中に乗せた。 「れいむは、れいむはのらになっで!もっどおぢびぢゃんをうむんだよぉぉおお!! たぐざんのおぢびじゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんのおぢびぢゃんど・・・」 れいむは誤解していた。飼いゆっくりを生きたまま捨てるのは、マナー違反だ。 「ゆあぁぁああああ!!れいむはおぢびじゃんとゆっぐりずるんだぁぁああ!!ゆひぃ!ゆひぃぃい!ゆっぐぢ」 お兄さんはそっと、全体重をかかとにかけた。 ・・・・・・ぶじゅり。 挿絵 by儚いあき 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓右に同じ -- 2016-09-01 21 32 39 やっぱバッジ付きでもバカはバカなんだよな。根本的な部分は、何一つ変わっちゃいない。 -- 2016-05-05 21 54 11 取り敢えずれいむは糞だな -- 2016-02-23 15 26 13 去勢のやり方さえ変えてればこうわならなかった -- 2014-04-18 14 27 33 半分以上は去勢の仕方に問題が有りすぎたお兄さんの責任でもあるな。 このれいむにエリザベート・バートリー級の狂気を感じた。 -- 2012-11-28 01 59 40 人間じゃなくてゆっくりに全ての虐め行為を代弁させている感じがして下衆だなぁ。 内容は面白いけど。 -- 2012-06-12 15 14 10 べつににんっしんしなくても、まりさに調達してもらった赤ゆを自分の赤ちゃんにすればよかったのに。 馬鹿なれいむだったね。 -- 2012-02-28 04 45 05 一生モノのトラウマだよ!お姉さん最悪!もっと下さい。 -- 2012-02-27 22 01 20 今回はお兄さんが悪いな。 銀バッジなんて買うから。やっぱり買うなら金にしないと。 安く銅とか銀とかかって殺すことになるなら、飼いやすい金と飼い方のマニュアルを用意するのがペットを買うということだろう。 -- 2011-10-22 09 05 34 お兄さんいかにやりすぎだ・・・。 俺ゆっくり飼ってみたい -- 2011-08-11 10 06 06 これは珍しいケースなんだから、学会発表モノじゃ無いのか? もったいない・・・。 -- 2011-07-12 22 42 47 商人まりさ凄ぇなw お兄さんはけじめが有って優しい人なんだねー。今度飼うゆっくりと幸せになる事を祈るよー -- 2010-10-24 21 51 51 楽に殺してあげるなんていいお兄さんだな 俺だったらヒャッハーしてるわ -- 2010-09-28 17 03 28 この商人まりさが未成ゆんででてくるゲスまりさか -- 2010-08-12 23 33 33 これめっちゃおもしろい!! 望まない去勢のせいで気が病んでしまったんだな けじめのあるお兄さんで良かった -- 2010-07-30 17 34 08 商人まりさは実は良いゆっくりだな -- 2010-07-29 00 57 05 面白かったです。 れいむが夢見てた、何千匹もの自分の餡子を継いだ 子供たちに囲まれて生涯を終えるってとこ。気持ち悪すぎて目眩がした。 -- 2010-07-20 16 54 25 流石にコレはゆっくりの生体を勉強してても予想できんだろ… 想像妊娠で出産まで出来るってなにごと… -- 2010-07-14 14 35 25 思い込みってすごいな・・・・。処分するのは当然の処置だな。 -- 2010-06-27 23 36 03 お兄さん、ペット飼う前には勉強しとけよ -- 2010-06-22 08 54 54
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anko3000 anko3000をお知らせします 【小ネタ】 anko3002 食材ゆっくり料理専門店「ゆぎゃあ」 【いじめ】 anko3003 長まりさをやってみた 3話 【観察】 anko3004 取り返すために 【虐待】【挿絵】 anko3005 ドススパークがドスしか使えない訳 【制裁】 anko3006 繰り返し繰り返し繰り返し 【いじめ】 anko3007 飼いゆっくりすっきり死事件 anko3008 一寸まりちゃ 【いじめ】 anko3009 雪の日の出来事 【観察】 anko3010 あるれいむの一生 いつまでもその笑顔を 【虐待】【挿絵】 anko3011 夢見るれいむ 【いじめ】 anko3012 ここはれいむのおうちだよっ!にんげんさんはゆっくりしていってね! 【虐待】 anko3013 れいむの幸せなゆん生 【制裁】 anko3014 親バカれいむのスパルタ教育(前編) 【制裁】 anko3015 鳥籠 【観察】 anko3016 僕とみょんの春(心変わり編) 【愛で】 anko3017 長まりさをやってみた 4話 【観察】 anko3018 始まりの意味(前編) 【愛で】 anko3019 始まりの意味(後編) 【愛で】 anko3021 ちゅっちゅっ! 【制裁】 anko3022 まりさはとても頑張った 【虐待】 anko3023 台風殺ゆ事件(解決編) anko3024 ある騒がしい午後 【いじめ】 anko3025 ゆっくりおトイレ調教 【いじめ】【挿絵】 anko3026 何もかも、何もかもが 【制裁】 anko3027 休日日課 【いじめ】 anko3028 ゆっくりを袋に詰めて思う存分ボコるよ!! 下の2 【虐待】 anko3029 しろくろつけるよ! ゆっくりえいき 【観察】 anko3030 人生リセット!最高のゆん生を 【愛で】 anko3031 少年とゆっくり 【虐待】 anko3032 ゆうかとバレンタイン大作戦の計 【愛で】 anko3033 バHENTAIンデー 【愛で】 anko3034 みんなみんなでゆっくりしよう 【いじめ】 anko3035 ゆっくりを袋に詰めて思う存分ボコるよ!! 下の3(完結) 【虐待】 anko3036 お水をよこせ 【いじめ】 anko3037 かわいいれいみゅ 【愛で】 anko3038 長まりさをやってみた 5話 【観察】 anko3039 ドスは相当かっかするそうです。 【ギャグ】【挿絵】 anko3040 幸せなら 【小ネタ】 anko3041 さかり場 【いじめ】 anko3042 れいむとおちびちゃんとミステリー 【愛で】 anko3043 甘味処のゆうかと中華料理人のお兄さん 【愛で】 anko3044 可愛いあの子は… 【小ネタ】 anko3045 れいみゅには何もない 【挿絵】 anko3046 ゆっぴぃ☆ばーすでぃ! 【いじめ】 anko3047 ぶろてん おまけ 【愛で】 anko3048 ゆっくりこいしとラブラブちゅっちゅ 【愛で】 anko3049 賢いのは…… anko3050 きゃんどる 【ギャグ】 anko3051 まりさの誕生日 【愛で】 anko3052 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 【挿絵】 anko3053 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 前編 【ギャグ】 anko3054 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 後編 【考証】 anko3055 涙 【いじめ】 anko3056 れいむは話を聞かない 【小ネタ】 anko3057 つむりやドスじゃ物足りない! 【パロディ】 anko3058 実験01 クッキーボタン 【観察】 anko3059 ゆっくり駆除 anko3060 ゆっくり駆除業者のお仕事風景3 【愛で】 anko3061 隻眼のまりさ プロローグ anko3062 希少種だって、ゆっくりじゃないか 【制裁】 anko3063 まりさは何も知らない 【挿絵】 anko3064 お兄さんとゆうかにゃんとパンケーキ 【小ネタ】 anko3065 まりさのお家 【小ネタ】【挿絵】 anko3066 その目 【虐待】 anko3067 わけあり おまけ 【愛で】 anko3068 つむりとでいぶ 【いじめ】【挿絵】 anko3069 死んで花実が咲くものか 【小ネタ】 anko3070 長まりさをやってみた 6話 【制裁】 anko3071 償い anko3072 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・植物型 【いじめ】 anko3073 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・動物型 【いじめ】 anko3074 にんっしんと赤ゆのそれぞれ・卵生型 【いじめ】 anko3075 隻眼のまりさ 第一話 anko3076 足りてるゆっくり anko3077 うたうたい 【愛で】 anko3078 げすまりさ 【虐待】 anko3079 カリスマを求めて 【愛で】 anko3080 くそにんげんに挑んだ結果 前編 【いじめ】 anko3081 くそにんげんに挑んだ結果 後編 【いじめ】 anko3082 ゆっくりすれだよ全員集合 【観察】 anko3083 境界線 後編その2 【制裁】 anko3084 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 幕間 【愛で】 anko3085 馬鹿は死んでも治らない 【制裁】 anko3086 ありすはもう戻れない anko3087 野良ゆを駆除する一日 【制裁】 anko3088 まりさのおぼうし 【いじめ】 anko3089 欲張ってしまったゆっくりの末路 【虐待】【挿絵】 anko3090 てのりれいむ 【愛で】 anko3091 隻眼のまりさ 第二話 anko3092 田舎に帰ってゲスと戯れてみた 前編 【制裁】 anko3093 ゆっくりハンマー 【いじめ】 anko3094 学校:冬(前編) 【虐待】 anko3095 ぱちゅりーはもうゲスじゃない 【小ネタ】 anko3096 雨 【小ネタ】 anko3097 悲劇的ビフォーアフター 【ギャグ】 anko3098 対ゆ販売会 【小ネタ】 anko3099 今も未来もきっとずっと飼い続ける 【愛で】
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・餡子ンペ出展『改造/失敗作の末路』 ・ゴミ処理場ネタでテーマ『改造』やろうと思ったけど、間に合わないので別ネタ。 「飼われいむはおちびちゃんが欲しい」 D.O ぺにぺに(まむまむ)と言えば、それはゆっくりにとっての生殖器を意味する。 器官としては単純な構造をしていて、外観はただの穴、 ただしゆっくり自身の意思で、体外に男性器のように飛び出させることもできる構造となっている。 体外に飛び出した状態をぺにぺに、体内に収納して穴のままの状態ならまむまむ、と呼ぶ。 ゆっくりの生殖行為は、一方のぺにぺにをもう一方のまむまむに挿入することで成立する。 ぺにぺにを挿入した側が精子餡、と呼ばれる特殊な餡子をまむまむ側に注入し、 精子餡を受け取った側が胎生型、あるいは植物型にんっしんをするのだ。 というわけで、ゆっくりにとって『ぺにぺに』は、子供を作るのに必要不可欠な器官なのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ。」 「ああ、これからは俺が飼い主だ。ゆっくりしていけ。」 れいむは今日、ゆっくりショップから買われた飼いゆっくり。 まだまだ生まれて一週間足らずの赤ゆっくりだ。 その表情は純粋で希望に満ち、おリボンにつけられた飼いゆっくり証明の銀バッジも、キラキラと輝いている。 「ゆっくちー。」 れいむは、生まれて翌日には親離れを済ませられ、涙を流す姉妹たちとともに飼いゆっくりとしての教育を受けた。 人間に迷惑をかけないための最低常識、『飼い主さん』と仲良くするとゆっくりできるということ、などなどである。 商品価値の問題もあるので、教育は生後3日程の間にみっちり行われた。 無論ゆっくり的道徳から見れば理不尽な内容も多く、しかも無条件に愛を与えてくれるはずの両親から引き離され、 それが終われば狭く透明なケースの中で、人間さんの品定めする視線にさらされ続けるのである。 ゆっくりショップでの生活は、まったくゆっくりできない日々であった。 「(ゆっくちできにゃいよ・・・。でみょ、れーみゅはかいぬししゃんと、ゆっくちくらしゅよ。)」 その中で支えとなったのは、『飼い主さんと仲良くすると、ゆっくりできる』という教えであった。 愛を与えられない悲しみ、過酷な教育を受ける苦痛。 だが、飼いゆっくりになれば、飼い主さんに迷惑さえかけなければしあわせーな生活が待っているのだ。 れいむはショーケースの中で、ゆっくりした未来を思い描いていた。 温かく安全なおうち、ゆっくりしたじゅうたんやベッドさん、柔らかく甘いゆっくりしたごはん、 恵まれた環境の中でゆっくりと育ったれいむの前に、ある日、とてもゆっくりしたまりさがやってくる。 まりさと瞬く間に恋に落ちたれいむは、情熱的なすっきりーを存分に行うのだ。 れいむの頭上には6匹のゆっくりしたおちびちゃん、れいむとまりさが3匹ずつ。 その後も何不自由ない生活の中で、おちびちゃん達はすくすくと育ち、やがておとなになる。 かつてのおちびちゃん達は、それぞれがとてもゆっくりしたつがいを見つけ、おちびちゃん達を産むだろう。 れいむが生涯を終えるとき、その周囲を飼い主さんと、何千匹もの自分の餡子を継いだ子たちが囲むのだ。 なんてゆっくりしたゆん生だろう。 これでこそ、れいむがゆっくりとして生まれた意味があるというものだ・・・・・・ 「じゃあ、ぺにぺに切ろうか。」 「・・・・・・ゆっ?・・・どうしちぇしょんなこちょいうにょ?」 「どうしてって。子供が出来たら俺がゆっくりできないだろ。俺がゆっくりできないと、お前もゆっくりできなくなる。」 「ゆ・・・おちびちゃん?ゆぴぅ?」 れいむはまだ赤ゆっくり。 人間で言えば2次性徴よりだいぶ前である。 将来おちびちゃんが欲しいとは思っているが、子作りの方法はよくわかっていない。 「ああ、お前子供だからよくわかんねえか。ぺにぺにってのは、無くなると子供が出来なくなるんだ。 お前に子供は必要ないからな。今のうちにぺにぺにを切っとくんだよ。」 なんとなくだが、れいむもぺにぺにの持つ意味を理解できた。 だが、もうひとつ疑問が湧いてくる。 「ゆぅう・・・?おちびちゃんはゆっくちできりゅよ?おにーしゃんもゆっくちできりゅでしょ?」 「俺はできん。勝手に増やされると迷惑なんだよ。じゃあ切るぞ。」 「ゆぁーん!やめちぇぇぇええ!!」 お兄さんは、れいむを左手でつまみあげると、ぷるぷると30秒程度小刻みに揺らしてやる。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆふぅぅぅうううう?」 れいむの顔はすぐに紅潮し、あごの下辺りからつまようじの先程の小さなぺにぺにが飛び出してきた。 そこに爪切りがそっとあてがわれる。 「ゆっくちやめちぇぇぇ!きょわい『ぷちんっ』・・・・・・ゆぴぃぃぃぃぃい!いぢゃいぃぃぃいい!!ぴぅ、ぅ・・」 「あとはこうして生地で傷埋めて・・・と。終わりだ。じゃあ今後もゆっくりしていってくれ。」 「ゆびゅ・・・ぴぅ。れいみゅ・・・・おちびちゃ・・。」 れいむの夢見た未来は、こうしてあっさりと失われたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「おーい、れいむー。公園いくぞ。」 「ゆっくりいくよ!ゆっゆーん!」 れいむは施術後、数日はお兄さんに厳しい目を向け、避けてはいたものの、月日を重ねるごとに従順になった。 そうして数ヵ月経って成体となった頃には、食事や遊びの時に、しあわせーできる普通の飼いゆっくりになっていた。 少なくとも表面上は。 れいむは、そこそこ優秀な飼いゆっくりだった。 それはれいむのリボンについた銀バッジからも確かであった。 バッジによる飼いゆっくり登録制度は、一応ガイドラインこそあれど、 事実上各自治体や企業で基準はバラバラと、かなり怪しい制度だ。 とはいえ、飼いゆっくりの質を把握すること、野良と区別すること等では役に立つので、採用され続けている。 ここ、虹浦市では以下のような基準となっている。 『銅バッジ』は、いわゆる飼いゆっくり証明証。 ただし躾等は行われていない。個体によっては優秀かも知れないので、マニアや慣れた調教師は好んで購入する。 『金バッジ』は、優良飼いゆっくり認定証。 人間に迷惑をかけない程度の常識を教育され、かつ人間との生活にストレスをあまり感じないという、 飼いゆっくり向きの性格だと認定された個体を示す。 人間の常識の中でゆっくりが生きると言うのは、野生に近い性格であるほど苦痛なものらしい。 では『銀バッジ』はと言うと、この2つの中間、人間に迷惑をかけない程度の常識を教育されたゆっくりである事を示す。 本来自分勝手で無条件に愛情が注がれることを望む赤ゆっくりが、生後数日で手にするには、 なかなかハードルの高いバッジなのであった。 「ゆーん!それじゃ、おにーさん。れいむはおともだちとあそんでくるよ!」 「あー、俺はココで寝てるから、好きに遊んでこい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 そんなわけで、れいむは飼いゆっくり生活のため、奪われた未来のことを忘れられないながらも、 人間と折り合いをつけて生きていくことを選んだのであった。 ・・・この日までは。 ここはデパート屋上に造られた、飼いゆっくり向けの施設が充実した室内公園。 公園では飼いゆっくり達が、いくつかのグループに分かれて各々ゆっくりと遊んでいた。 「こーりょこーりょしゅるよ!」 「わきゃるよー。」 「みゅほぉ!きゃわいいまりしゃにぇ!」 「れいぱーに、うんうんしゅるよ!しゅっきりー。」 「ゆぁーん。ありしゅ、ときゃいはにゃにょにー。」 赤ゆっくりや子ゆっくり達は、同世代の友達を作り、清潔な砂場の中で元気に跳ねまわっている。 「ゆゆーん。れいむのおちびちゃん、ゆっくりしてるよー。」 「ありすのおちびちゃんだって、とってもとかいはなのよ。」 「わかるよー。」 「みょん。」 子・赤ゆっくり達の中には、飼いゆっくりの両親から生まれたおちびちゃん達も多い。 そういった親ゆっくり達は、砂場の外でおちびちゃん達の遊ぶ姿を眺めながら、 子育ての苦労、自分のおちびちゃん達の可愛さ自慢などを楽しげに話している。 実は苦労しているのは飼い主の方なので、この親達はおままごとのような子育てを楽しんでいるだけなのだが。 他には少数のアスリートゆっくり達がぺにぺにやぺにぺに以外を鍛えているが、 大部分は先の2グループと、あと1つ、れいむを含めた去勢済みゆっくりのグループが占めていた。 「ゆぅ。おちびちゃんたち、たのしそうだね。」 「ゆっくりしてるわ。とかいはね。」 「うらやましいよー。」 遊ぶと言っても、おちびちゃんではないので飛んだり跳ねたりすることはない。 元々必要が無ければ運動もやりたがらないのがゆっくりなので、 子供もいない成体ゆっくり達が公園でやることと言えば、もっぱら井戸端会議となる。 未去勢のゆっくり達とは別グループ。 仲良くできるはずもない。 「ありすー、そろそろ帰るわよー。」 「ゆっくりわかったわ。おちびちゃん、もうかえりましょう。」 「ゆわーん。ありしゅ、もっとあしょびちゃいわ。」 「わがままいうのはとかいはじゃないわ。ぺーろぺーろ。」 「ゆゆーん、しゅっきりー。ありしゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 「おちびちゃんは、とってもとかいはね!!すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 「ほらほら。早く帰りましょ。今日はありすの好きなシュークリームよ。」 「「ゆっくりー!」」 自分達には得られない幸せを存分に味わうゆっくりを、恨めしそうにれいむ達去勢ゆっくりは眺めていた。 「ゆっくりしたおちびちゃん、ほしいねー。」 「むきゅん!ほうほうもなくはないわ。」 「ゆゆっ!?」×40 今日もそんな愚痴をこぼしていた所、これまた去勢済みのぱちゅりーが井戸端会議の輪に入ってきた。 「ゆぅー。またいなかものの、うそつきぱちゅりーがきたわ。」 「むきゅー!せめて『うわさずき』といってほしいわ!」 このぱちゅりーは、この辺りで飼われているゆっくり達の間では、『情報屋(自称)』として知られているけんじゃ(笑)。 噂から冗談、聞きかじりの知識など、あることないこと収集してはばら撒く、 井戸端会議では必須のキャラクターであった。 まあ、嘘つきぱちゅりーは言いすぎだが口が軽いので、秘密は絶対話せないタイプである。 だが、れいむはぱちゅりーの言葉に食いついた。 「そんなことより、れいむたちでもにんっしんするほうほうがあるの!?」 「わからないよー。」 「むきゅん。ぱちゅりーのじょうほうもうから、ゆっくりできないうわさがながれてきたのよ。まぎれもないじじつよ!」 「ゆっくりしないでおしえてね!」 「むきゅー。それじゃあ、このとっておきのじょうほうを、とくべつにおしえてあげるわ!」 「ゆっくりおしえてね!」×120 結局、みんな興味深々だった。 ・・・・・・。 それは、あまりにゆっくりできない方法であった。 多くのおちびちゃん達を生贄に捧げ、決められた手順に沿って儀式を行う。 幼く罪もない多くの命を犠牲にすることで、ぺにまむを失ったゆっくりでもにんっしんできる、というものである。 ただし、犠牲が多すぎること、手順に間違いがあると効果も失われることから、 これまでこの方法が成功した例は無い、という事らしい。 人間が聞けば矛盾だらけのぱちゅりーの話だったが、ゆっくり達は完全に信じた。 とはいえ、信じることと実行しようと考えることは別問題である。 「わ、わからないよー。」 「そ、そうね。よそのこでも、おちびちゃんはおちびちゃんよ。」 「そ、そんなの、ゆっくりできないみょん。」 ゆっくり殺しはゆっくりできない。 ましてそれがおちびちゃんであれば、なおさらであった。 それは、自分のにんっしんと引き換えにするとしても、高すぎる代償であった。 「むきゅーん。でも、このくらいしないと、ぱちゅりーたちはにんっしんできないわ。」 「もういいよー。ますますゆっくりできないよー。わかってねー。」 「むきゅ、そうね。じゃあ、つぎはとってもゆっくりした、ひとりすっきりーのほうほうをはなすわ!」 「ゆゆっ!!」×300 「むきゅー。まずはこんにゃくさんを・・・」 周囲のみんながぱちゅりーの性生活を垣間見ている頃、れいむはただ1匹、考え込むような表情のまま、 井戸端会議の輪から離れていったのであった。 「おちびちゃん・・・れいむのおちびちゃん・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむの子作りへの執念の強さは、人間にも、他の去勢ゆっくりにも理解できないものであった。 それは、れいむ自身の生まれ持った性格もあるが、不幸な偶然の積み重ねも原因であった。 そもそも、れいむが育ったゆっくりショップのゆっくり達は、すっきりー禁止の教育は受けていない。 客の中にはすでに飼っているゆっくりのために、つがいとして買っていく人も多いからだ。 教育内容としては『飼い主さんに逆らわない』だけで、その後すっきりー禁止、あるいは去勢するのは飼い主の自由。 実はゆっくりショップでも去勢済み赤ゆっくりは販売しているが、値段は数割増しだ。 これは、ゆっくりの体だけでなく、心にも傷が残らないように施術する技術料である。 もっとも普及している去勢法は、ゆっくりにとって麻酔となるラムネに発情剤を混ぜて眠らせ、 ギンギンになっているぺにぺにを、眠っている間に切り取ってしまう方法だ。 施術は赤ゆっくりのうちに行う。 これは別に博愛主義的な理由ではなく、ぺにぺにを失ったことによる喪失感やショック(+人間への不信感)を、 極力減らすために行っている処置だ。 ぺにぺにの存在理由もよくわかっていないうちに、しかも気がつけば切除されている、というようにすることで、 別にそんなもの無くてもゆっくりできる、という程度の認識になる。 こうすると、成体になった頃自分に子供が出来ないことは理解しても、あきらめがつく程度のショックで済むのだ。 だが、お兄さんは、何も理解していなかった赤れいむに、わざわざぺにぺにの存在理由を教えてしまった。 しかも、自分の顔を見せないなどの対策もせず、飼い主自身の手でぺにぺにを切り取る瞬間を見せつけてしまったのである。 いっそ銅バッジのゆっくりだったら、露骨に嫌悪感を飼い主に見せただろうから、決着は早く着いたはずであったろう。 お兄さんが仕事に出た後、れいむは庭の生け垣の向こうにいる、一匹の野良まりさに声をかけた。 「ゆぅ、まりさ。てにいれてほしいものがあるよ。」 「ゆっへっへぇ。あまあまさえくれれば、しろいこなさんから、きれいなこいしさんまで、なんでもてにいれてやるのぜぇ。」 野良まりさは、ゆっくり的に言えば非合法な商品を扱う売人である。 白い粉=小麦粉はゆっくりの治療薬(外傷用)だが、吸引すれば麻薬にもなる。 まともな飼い主なら、ゆっくりの手の届かないところに管理する。 きれいな小石は、要するに河原の小石とかだが、これまためったに外に出ない飼いゆっくりだと手に入れにくい。 野良だってそれなりに入手ルートは必要だが、案外飼いゆっくりより自由にモノが仕入れられるのだ。 金バッジ認定されるようなゆっくりでなければ、飼いゆっくりにはストレスをため込む者も多い。 れいむも多くの飼いゆっくり同様、しばしばおやつのお菓子で小麦粉を購入しては憂さを晴らしてきていた。 「ゆぅぅ。きょうはちがうよ。・・・・・・のらのおちびちゃんを、たくさんもってきてほしいんだよ。」 「ゆ、ゆ?・・・ゆふぅ。れいむにもそんなしゅみがあるなんて、まりさもしらなかったのぜぇ。ゆへぇ。」 わずかに冷や汗をかきながら、口の端を釣り上げて、陰気な笑みを見せる野良まりさ。 本心からの笑みでは無いことは、さすがにれいむもわかる。 野良まりさは、れいむが野良のおちびちゃんを使って、れいむ自身の薄暗い欲望を満たすつもりなのだと考えたようだった。 実際、野良まりさの客にはそういう飼いゆっくりも多い。 「おちびちゃんで、なにするのぜぇ?じわじわころすのぜ?すっきりーするのぜ?かんしんしないのぜぇ。」 「ゆぅっ、ゆぅー!ちがうよ!なんでもいいから、はやくもってきてね!」 「・・・しゅるいはなんなのぜ?かみがくろいのぜ?それともきんいろなのぜ?かずもいうのぜ。」 野良まりさの声が機械的なモノに変わる。 完全に商談として、頭を切り替えたようだ。 「・・・・・・れいむのおちびちゃんだけ、うまれたてで、このふくろはんぶんくらいでいいよ。」 れいむは、コンビニの買い物袋をまりさに渡す。 「ゆ゛ぅ。ずいぶんはでにやるのぜ・・・。」 「なんでもいいよ。できるの?」 「・・・・・・・・・まかせるのぜ。あしたのおひるにはもってくるのぜ。おなじりょうのあまあまとこうかんなのぜ。」 「わかったよ。」 まりさはコンビニ袋を口にくわえ、路地裏に消えていった。 そして、れいむは自分が引き返せない道に進みつつあることを感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日の昼には、生まれたてでつやつやぷにぷにな赤れいむ10数匹をコンビニ袋に詰めてやってきた。 「ゆぴぃ。ゆっくちできにゃいよぉ。」 「しぇまいよぉ。ゆっくちさせちぇー。」 「しゅーやしゅーや、ゆぴー、ゆぴー。」 どうやって手に入れてきたかは野良まりさも語らない。 れいむにとってもなんの興味もない事であった。 「・・・さいごまでよくかんがえるのぜ。いまならまにあうのぜ。」 「まりさにはかんけいないよ。」 「・・・・・・だからいってるのぜ。」 まりさは、結局お菓子を受け取ると、れいむの方を振り向くことすらなく路地裏に消えていった。 れいむは、その姿を見届けることもなく、儀式の準備に取り掛かる。 時刻は太陽さんがオレンジ色に輝き始める頃。 庭の真ん中に、自分の体より少し大きく、深さはあごが隠れるくらいの穴を掘る。 「ゆぴぇ!ゆぅーん、おにぇーしゃん、ゆっくちさせちぇにぇ!」 次に、袋の中でもしょもしょと這う赤れいむを1匹とりだす。 そして、先のとがった棒を咥え、 「ゆぅ、おにぇーしゃん、どうしちゃにょ『ぷすり』ゆぴゃぁぁぁあああ!!」 転がした時に横を向いていた可愛いあんよに棒を突きたてた。 「ゆぁーん。どうしちぇしょんなことしゅるにょ『ころころころ、ぽろり』ゆあぁぁあ、おちりゅぅぅぅ。」 あんよに穴を開けた後は、死なせてしまわないようにそっと転がして、穴の中に放り込む。 「やめちぇ『ぐさり』ゆぴぃぃー。」 「ゆっくちできにゃ『ぷすり』ゆんやぁー。」 1匹取り出してはあんよに穴を開け、穴に落とす。 処置した赤れいむが5匹を越えたあたりからは、袋の中の赤れいむ達も異常に気付いて逃げだそうとするが、 所詮はまだ生まれたてで這いずるくらいしかできない赤れいむ達。 逃げる方法もなく、れいむの届かない所に隠れようと、袋の奥へと逃げ固まり、もしょもしょと身を寄せ合って震えていた。 「はやくでてきてね!」 「ゆぴぁぁー。たしゅけちぇー。」 無論、袋の中でどれほど奥に隠れようと、れいむが舌を伸ばせば簡単に届く。 結局生まれて間もなく親元を離され、袋の中で震えていた赤れいむ達は、 1匹残らずあんよに穴を開けられ、庭の穴の中に敷き詰められた。 「ゆっくちたしゅけちぇー。」 「みゃみゃー。ぴゃぴゃー。」 「おにぇーしゃん、ぺーりょ、ぺーりょ。ゆっくちちちぇにぇ。」 「しゅーり、しゅーり。みんにゃ、ゆっくちちちぇー。」 ぷりぷりとした、可愛い可愛い赤れいむ達。 穴のふちで、息も絶え絶えながらいまだにお互いを気遣う赤れいむ達を眺めていたれいむだったが、 その健気な姿も、決意を揺るがせるには至らなかった。 「おちびちゃんたち!」 「ゆぴぃ。おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇー。」 「れいむのおちびちゃんのために、ゆっくりしんでいってね!!」 「ゆ、ゆぴゃぁぁああああ!!」×16 そういうと、れいむは穴の中に、ゆっくりと飛び降りた。 「ゆぴゅ・・・おみょい『ぷちゅ』・・・」 「ゆっくち、ちちゃか『ぐちゃ』・・・」 「どうしちぇ、みゃみゃ『ぷちっ』・・・」 じわり、とれいむのあんよに生温かく水気の多い餡子の感触が広がる。 ぷちりぷちり、とれいむのあんよに赤れいむの潰れる感触が伝わる。 ・・・やがて、赤れいむの声が聞こえなくなり、庭に掘った穴は、新鮮な餡子で満たされた風呂になった。 これこそが、れいむがぱちゅりーから聞いた、儀式の全てであった。 「ゆ、ゆ、ゆぅ。これで、これでおちびちゃんが・・・。」 ぱちゅりーの話が正しく、儀式が成功していれば、 れいむは今夜すーやすーやすると、朝にはれいむのお腹の中に、新しい命が宿っているはずであった。 れいむは全てが終わった後、お兄さんにばれないように庭の穴を埋め、 全身を泥まみれにして餡子風呂の痕跡を隠し、 お兄さんの帰りを待った。 お兄さんはれいむの汚れ方に驚いたものの、 めったに元気よく遊ぶことのないれいむが、珍しくはしゃいでいる事にむしろ喜んでいた。 形ばかりは叱ったものの、お風呂にれいむを入れてやり、珍しくゆっくりフード以外のご飯も作ってあげた。 その日、庭でれいむが何をしたのか、全く疑うことなく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日、れいむは自分のお腹の中に、たった1つだけではあるが、確かに新しい命の存在を感じた。 ゆっくりの本来の生態から考えると、まったくありえないにんっしんであった。 全ては、思い込みが行動や能力に多大な影響を与える、ゆっくり特有の性質によるものであろう。 胡散臭く凄惨な儀式を、本当に効果があるものだと本気で信じたこと。 それ以上に、おちびちゃんが欲しいという想い。 れいむの良くも悪くも、純粋な願いが、れいむの体に限界を超えさせたのであった。 その日から数日、れいむの食欲は倍増し、瞬く間にサイズが増していったが、 お兄さんも、まさかれいむがにんっしんしているなどとは思わず、 「最近太ってるけど大丈夫か?」 などと言う程度だった。 胎生型にんっしんにしては大きく育っていないことも、ごまかすことが可能だった原因だったかもしれない。 多産なゆっくりは、植物型にんっしんで5~10匹、胎生型でも2~3匹は産む。 まして胎生型なら赤ゆっくり1匹のサイズもビリヤードのボール並になる。 通常のにんっしんであれば、さすがにお兄さんも気付いたであろう。 そしてにんっしんから4日後、通常のにんっしんよりかなり早く、れいむは産気づいた。 今は夕方だが、お兄さんはまだ仕事で家にいない。 出産のタイミングとしては今しかなく、れいむはお兄さんの枕をおちびちゃんの着地地点に置き、出産の体勢に入った。 「ゆ、ぎ、ぎ、ぎぃぃぃ!おちびちゃん!ゆっぐぢうまれでねぇぇぇぇえええ!!」 ぺにぺに、まむまむを失っているれいむは、普通の出産が出来ない。 そのためおちびちゃんは、メリメリとあにゃるから顔を出していた。 うんうんと同じ感覚で産もう、などと器用な事が出来るわけでもなく、れいむの表情は苦痛にゆがむ。 だが、この苦痛の先には明るい未来があるのだ。 そして、 しゅぽーん。ぺちょり。 「ゆ、ゆ、ゆぅぅ・・・」 「おちびちゃん!」 「ゆ、ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「ゆぅぅぅううう!おちびちゃん、れいむのおちびちゃん!ゆっぐぢぢぢぇっぢぇにぇぇぇええ!!」 れいむから生まれた赤ゆっくりは、たった1匹だけ。 ゴルフボールより少し大きい程度の、胎生出産にしては小さすぎる赤れいむであった。 思い込みで乗り越えた限界も、この辺りが精一杯であったのであろう。 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」 「ゆぅぅぅううう!ずーり、ずーりぃ!!」 「ゆぁーん、おきゃーしゃん、いちゃいよぉ。」 「ゆふふふぅぅぅ!ごべんでぇぇぇぇええ!!」 だが、一度は完全に諦めていた、自分の体を痛めて産んだおちびちゃん。 大切に、大切に育てていこう、そうれいむは誓ったのであった。 お兄さんにばれたらおちびちゃんが酷い目に会うかもしれない。 自分みたいにぺにぺにを切らせるわけにはいかない。 おちびちゃんを隠すなら、めったに使ってない物置部屋の、机の下をおうちにしよう。 今日までずっといい場所を探していたんだ。 ご飯は、れいむが大食いになったふりして、いくらかお口の中に隠して持っていこう。 うんうん、しーしーはティッシュさんをおうちに持っていけばいい。 物置部屋は奥の部屋だから、夜でもなければ少しくらい声を出しても大丈夫。 大きくなったおちびちゃんには、ゆっくりしたお嫁さんを連れてこないと。 そうだ、公園で遊んでいたあのまりさはどうだろう。 とってもゆっくりした飼いまりさだった。 きっとれいむのおちびちゃんと、相性バッチリだ。 そしたら、おちびちゃんのおちびちゃんも・・・・・・ れいむは、これまで足りない頭で必死に子育て計画を練っていた。 それは、れいむがあの『儀式』を知るずっと前から。 いつか築き上げる、れいむのゆっくりした家族、 じぶんが赤ゆっくりだった頃に夢見た未来のために。 「おい。なんだその赤れいむは?」 まったく無駄だったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「だから、何なんだよ。この赤れいむは。」 お兄さんは、れいむが産気づいている間に家に帰って来ていた。 帰っても出迎えが無いのは珍しいので、何かあったのかと思って探してみればこの結果である。 ちなみに赤れいむは、ぴーぴーうるさいのでゆっくりフードにラムネを加えて食べさせ、すーやすーやしてもらっている。 れいむも赤れいむも、お兄さんの机の上に乗せられた。 特にれいむはデスクライトを真正面から向けられ、取り調べの様相となっている。 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくちー。」 「・・・れいむのおちびちゃんだよ。」 「ああ。さっきの見てたから、そこは理解した。でも、何でだ?まむまむは無いんだぞ?父親はだれだ?」 「ゆぅ・・・それは・・・」 ゆっくりは精子餡を体内に受け取るどころか、体に浴びるだけでも時にはにんっしんしてしまうほど、すっきりーの成功率は高い。 あにゃるでも口内すっきりーでもドンと来いである。 ただし、ぺにぺに(まむまむ)を切除されると、思い込み効果であろうが、 にんっしん能力を完全に失うはずなのであった。 「あり得ないだろ。お前の態度を見てると、どっかからチビを拾ってくるかもとは思ってたが。まさか産むとは・・・。」 れいむは、全てを話した。 儀式の話、全てを。 れいむは、自分が野良と接触していたこと、勝手ににんっしんした事を怒られると思っていた。 だが、詳しい話を聞くうち、困惑の中にも怒気を含んでいたお兄さんの表情は消え、 話が終わった頃には、無表情ながら、顔色が多少青ざめていた。 「れいむ。」 「ゆぅ。」 「今の話、全部本当か。」 「そうでず。だまっててごべんだざい。」 お兄さんとしても、さすがに全ては信じられなかったのか、話の途中で庭まで見てくる程だったが、 穴の痕跡を少し掘り返したところで見つけた、小さなリボンの残骸とコンビニ袋を見ると、 それ以上掘り返すまでもなく信じるしかなかった。 「れいむ・・・・・・お前はもう飼えないよ。」 「ゆっ!?ゆぅ、ゆっくりりかいしたよ。」 銀バッジ試験を受けた頃から教えられていたこと。 飼いゆっくりが勝手に子供を作ったら、捨てられたり、折檻を受けたり、 ゆっくりできない事になるということは、ずっと前から聞いていた。 「おにいさん、れいむは、おちびちゃんとゆっくりいきていくよ。・・・さようならだね。」 おちびちゃんは、今も机のど真ん中で、仰向けに寝転がって気持ちよさそうに寝息を立てている。 「ゆぴー、ゆぴー。もうたべられにゃいよぉ・・・」 このおちびちゃんが、野良として過酷な環境に生きていかなければならないのはつらいが、 もはやれいむにはどうしようもない事であった。 お兄さんは文房具立てに立ててあったはさみを手に取ると、 赤れいむの口のすぐ下とぺにぺにの位置に先端を押し付け、 しょきん 赤れいむの腹を縦に切り裂いた。 「ゆ・・・ぴゅ・・・」 赤れいむは相変わらず穏やかな表情のまま、2~3度ぷるぷるっ、と痙攣すると、 口の端から餡子を一滴たらし、そのまま動かなくなった。 「?・・・ゆぁぁっぁああああああー!ゆっぐぢぢでぇぇえええ!」 れいむは赤れいむの傷口をぺーろぺーろして癒そうとするが、 舌が赤れいむに触れるたびに、腹の傷口から水気の多い餡子がごぽっと流れ出す。 れいむの見ている前で、赤れいむは安らかな表情のまま餡子の水たまりを広げていき、 へにょへにょとしぼんでいった。 「ゆびぇぇぇぉえええええ!!なんでぇぇぇえ!なんでなのぉぉおお!おにいざぁぁあん!!」 「・・・子供に罪は無いからな。楽に済ませた。」 「なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!」 「俺も、育て方失敗したな。」 「ゆぁぁぁあああああ!!おちびぢゃんがぎらいなら、ずでればいいでじょぉぉおお!どおぢで!どおじでぇぇえええ!!」 お兄さんは、飼えないと言った理由をれいむが誤解している事をわかっていたが、もはや訂正しなかった。 ゆっくりが嘘をついたり、ごまかしたり、わがままを言ったり、物を壊したりするのは、叱りはするが別に捨てる理由にはならないと。 たとえ野良の赤ゆっくりを拾って、隠れて育てていたとしても、それは変わらないこと。 ひょっとしたら、1匹くらいしょうがないと、れいむと一緒に飼ってあげたかも知れないこと。 しかし、今後もれいむを飼っていくには、今回の行いは余りにもおぞましすぎたのだ。 お兄さんもゆっくりの育て方を知らなすぎたと反省してはいたが、このれいむが特殊な部類であろうことは、さすがに理解できていた。 それにもうひとつ、れいむは誤解していた。 「ゆぎぃぃぃいいいい!!はなしでぇぇえええ!れいむをはなじでぇぇえええ!!」 お兄さんは先ほど穴から掘り出してきた、かつて野良赤れいむが詰められていたコンビニ袋にれいむを詰め込む。 赤れいむの遺体も一緒に。 「ゆぁぁあぁあああ!おちびじゃん!おぢびぢゃぁぁあああん!!」 そして、口をしっかりと結んでれいむを閉じ込めると、かかとをそっとれいむの頭の真ん中に乗せた。 「れいむは、れいむはのらになっで!もっどおぢびぢゃんをうむんだよぉぉおお!! たぐざんのおぢびじゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんのおぢびぢゃんど・・・」 れいむは誤解していた。飼いゆっくりを生きたまま捨てるのは、マナー違反だ。 「ゆあぁぁああああ!!れいむはおぢびじゃんとゆっぐりずるんだぁぁああ!!ゆひぃ!ゆひぃぃい!ゆっぐぢ」 お兄さんはそっと、全体重をかかとにかけた。 ・・・・・・ぶじゅり。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) 挿絵:儚いあき
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「おや?この絵・・・」 「どうしたんじゃ?」 「どうやらキリだけでにんっしんっユックリに立ち向かった男らしいのデス」 「なんじゃと!?B29に竹槍で挑むようなものじゃぞ!? そいつはなんでまたそんな馬鹿な事しとるんじゃ?」 「さあ・・・ナニか悩みでもあったのでハ?」 「ふむ」 「わしも昔、妊娠中のゆっくり霊夢にちょっかいかけた事があっての 枝に連なった赤ちゃんってちょいと揺らせば起きそうじゃろ?」 「棒かなんかでつついたのデスか?」 「うむ。葛で出来た棒じゃったが」 「どこの平野だヨ」 「本物はさすがにあぶないからのう。ほんで突付いた赤ちゃんが発した言葉が」 「ゆぅ・・・にふりゃむ!」 博士は光の彼方へと消え去った! 「・・・zZ」 「あんなに恐怖を感じた事は無かったわい」 「その頃から腐ってたんデスね」 博士・・・あんたって人は・・・ 乙でした -- 名無しさん (2009-04-18 11 38 57) 名前 コメント
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DQⅨ 幼馴染みだという相棒の「ツノトロッコ」という木製の戦車に乗って現れるモンスター。 西ベクセリア地方などに出現する。 通常攻撃やの他突撃してきたり、突き飛ばして動きを止めたりもしてくる。 先手を取っておたけびを使って動きを止めた後、バギを使えばさほど苦戦はしない。 倒すと天使のすず、レアで鉄の槍を落とすことがある。 ちなみにこの系統のモンスターの逃げ方は結構ユニーク。 戦車から降りて、こちらに背を向けて戦車を手押しでバックさせる形で逃げる。 キャラバンハートに似たような名前のモンスターがいるが、向こうは【とつげきこぞう】であり、外見も全くの別物なので注意。
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書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ふたば系ゆっくりいじめ 730 ゆー具 鬼畜眼鏡編 ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず ふたば系ゆっくりいじめ 798 売ゆん婦4 ふたば系ゆっくりいじめ 962 他ゆん事 完結作品 ふたば系ゆっくりいじめ 867 Can ゆー defend? 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 960 Can ゆー defend? 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 1011 Can ゆー defend? 後編 『売ゆん婦5』 一、 子ちぇんとの情事はそう長くは続かなかった。 れいむのすっきりー経験はとうに百を超えており、それはゆっくりの生涯に行う平均すっきりー回数を大幅に上回っている。 まだ若い成体であったれいむだが、青年の“手入れ”により激しいすっきりーを何度してもかなり長持ちしていた。 危うくすっきりー死しかけたことも珍しくは無かったが、その都度野生や野良では不可能な治療を施され生き長らえてきたのである。 「ゆふぅうううっ!! ゆふぅうううっ!! ちぇんのぺにぺにが、すっごくあついんだよー!」 「ちぇん……、ちぇん、ゆっくりしないでおわってよ……」 れいむの体に蓄積された経験は当然普通のゆっくりとは比べるまでもなく、うねるように蠢いて攻め役のゆっくりのぺにぺにを包み込むまむまむは名器と呼ぶに相応しい。 子ちぇんの雄々しくそそり立ったぺにぺにも例外ではなく、それに絡みつかれていた。 「もうだめだよぉおおおっ!! でる、でちゃうよぉおおおっ!!!」 今回は子ちぇんとのすっきりーを精神的に苦痛に思ったれいむが意識的にまむまむの締まりを調節し、普段のそれよりもずっと相手の快感を深める結果になっている。 口で何と言おうが、れいむは青年からの調教がその身の中の餡子の一片に至るまで浸透した立派な売ゆん婦だった。 「す、す、す、すっきりぃいいいいいいいいいいいっ!!!」 「……すっきりぃいいいっ!!」 子ちぇんは甲高い叫びと共に果て、れいむも苦行から開放された安心感で気をやった。 押し止められていたチョコレートが一気に中へと出され、その熱さにれいむは身悶えする。 子ちぇんはぺにぺにの震えを抑えようとするが叶わず、昇天するような快楽を味わっていた。 「ゆふぅー……」 精根尽き果てたような子ちぇんに、青年の同僚はオレンジジュースを飲ませてからゆっくりフードを食べさせる。 子ゆっくりのすっきりーによる死を防ぐ為だ。 それを見ながら、れいむも幼い頃自分がそうされたことを思い出す。 青年がれいむにその処置をしたのは愛情からではなく、遊びを長く楽しめるようにする為だった。 「……すっごくよかったんだにぇー」 体力が回復した子ちぇんは艶々とした顔で初の情事の感想を呟く。 そのやり遂げた感が漂う表情をアップで撮影すると、青年は撮影を終えた。 「今回もそこそこの画が撮れたな」 「お前の動画、結構こっち側では評判いいぜ。あ、これすっきりー代な」 青年の同僚は子ちぇんのすっきりー料金として100円を支払う。 それを受け取ると、青年は財布の中に入れた。 「俺もれいむでどこまで評価されるか最初は心配だったんだけどな。ニヤニヤユーザーからは概ね暖かい目で見守られているみたいで安心したよ」 青年達の会話を聞きながられいむはのっそりと身体を起こす。 まむまむからは茶色いチョコが流れ出ていた。 「……」 (いつもどおりだよ……。れいむは、おしごとをしただけなんだよ) 胸の痛みを押し殺すように自分に言い聞かせていると、子ちぇんと目が合った。 「おねーちゃんとのすっきりーきもちよかったんだにぇー。またきたいよー」 「……そうなの? でも、あんまりすっきりーしすぎるとゆっくりできなくなるんだよ」 悪気無く微笑む子ちぇんに毒気を抜かれ苦笑する。 まだちぇんはおちびちゃんなんだ、れいむとのすっきりーが持つ意味をよく分かっていないだけなんだと思ったのだ。 そうやってしばらく雑談していると、青年の同僚が子ちぇんを呼ぶ。 「おいちぇん。筆下ろし後のピロートークも結構だが、そろそろ帰るぞ」 「わかったよー」 「そのれいむに入れ込むのもほどほどにな。お前には婚約者のらんがいるんだから」 ――――婚約者? 「なんだ、そいつフィアンセいるのか」 「ああ。ブリーダーやってるダチが一匹譲ってくれるって言ってな。まだ赤ゆだけど」 「らんしゃまはかわいいんだよー!!」 子ちぇんには決まった相手が既にいるらしい。 それは、もう誰かと添い遂げることなど考えられなくなってしまったほど汚れたれいむにはとても羨ましく感じられた。 「じゃあなんでそのらんが育つまで待ってなかったんだ? 幾ら思春期の子ゆっくりだって一人すっきりーすればどうにでもなるだろうに」 「ちぇんが言うには、今の内にすっきりーのテクニックを磨いておきたいそうだ。らんをリードしてやりたいんだと」 「こけんにかかわるんだにぇー」 つまり、れいむはただの練習相手。 最初から身体目当てだったわけだ。 (それでも、れいむは……) 青年はれいむを売ゆん婦と言った。 それは否定できないけど、なら、そんなどうしようもないれいむでもせめて、 「ちぇん」 「?」 「らんと、うまくいくといいね」 精一杯の笑顔で応援してやる。 “お客さん”にいい気分で帰ってもらえば、れいむのお仕事にも何かしらの意味があるというものだから。 例えその意味が、刹那的な快楽を提供するだけのことだったとしても。 「……ありがとうなんだにぇー!」 去っていく子ちぇんは、笑顔だった。 二、 子れいむが目を開けると、知っている天井が見えた。 仰向けに寝かされていたらしい。 (ゆ、れいみゅは……) ぽんぽんの軽さに違和感を覚え、そして赤ちゃんがりゅうざんっしてしまったことを思い出した。 ぺにぺにが入ってきて、赤ちゃんが自分の中で潰されていく感触と、まむまむから精子餡と共に赤ちゃんだったものが流れ出ていく喪失感。 望んでできた子供ではなかったとはいえ、れいむにとって初めての赤ちゃんだったのだ。 お話したかった。 一緒にむーしゃむーしゃして、おねんねしたかった。 自分を育ててくれたお母さんのように、赤ちゃんを慈しみたかった。 ゆっくりさせて、あげたかった。 「あかちゃん……」 それなのに赤ちゃんは生まれることすら許されず、ゆっくりしていってねの一言すら言えぬまま死んでしまったのだ。 「ゆぐぅっ」 涙を堪えようとしても啜り泣きが漏れ出す。 何故、こうなってしまったのだろう。 「どおしてこんなこと……」 「無能な饅頭が分不相応なことしようとするからさ」 子れいむの無意識の問いに青年が答える。 その声が聞こえた方向に振り向くと、青年が薄ら笑いを浮かべていた。 「おにいしゃん?」 「今のお前じゃ、自分の食い扶持稼ぐだけで精一杯ってところだろ。まだ子ゆっくりだしな」 青年が操作していたパソコンの画面には、情報屋まりさと子れいむの情事が映されていた。 それを見た子れいむの顔から餡の気が引く。 この後に起こることを知っているからだ。 「やめてぇえええ!! まりじゃやめでぇえええっ!!!」 このまま続ければ、赤ちゃんが死んでしまう! 既に起きた出来事は変えることは出来ないのに、子れいむはそれすらも忘れたようにモニターの中のまりさに訴え続けた。 「馬鹿だな。ま、所詮れいむか」 鼻で笑うと、青年は動画を止めてから子れいむに平手打ちをする。 ぱぁん! 「ゆ゛っ!!」 直接的な暴力を受けて顔を腫らす子れいむに青年は容赦せず、何度も叩く。 「いだいっ! もう、やめでっ!! おにいじゃん、れいみゅのおがおが!!!」 今までにも青年から折檻されたことはあったがそれは躾の為であり、してはいけないことを理解すれば止めてくれた。 だが、今子れいむが受けているのは純粋な悪意による暴力であり、ただ痛めつけることを目的にしたもの。 泣けば泣くほど青年を楽しませるだけなのだ。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 苦悶の声が喉から発せられる。 子れいむが暴力から解放されたのは、可愛らしい顔がぼこぼこに変形してからだった。 それでも皮が破れたり餡子を吐き出すような兆候は見られない。 青年は苦しめる為の力加減を心得ていた。 「そろそろお前の立場を理解させてやろうと思ってな。俺はお前を可愛がる為に飼っているんじゃない。 虐待して遊ぶ為に飼ってるんだ。単なるオ・モ・チャ」 「……?」 返事すらできないほど体力を消耗していたが、なんとか青年と目を合わせる。 (おにいしゃんは、ゆっくりできるおにいしゃんじゃなかったにょ?) 「理解できないか? でもな、お前を可愛がるんだったらこんなことする筈ないだろ」 「ゆ……」 心当たりはある。 れいぱーを嗾けられ、情報屋まりさと無理やりすっきりーさせられ赤ちゃんを殺された。 「……れいみゅが、きらいなにょ? だからいじめるにょ?」 呼吸を整えると青年に問いかける。 自分が嫌いなら、悪い所を言ってほしい。 そうすればきっとお兄さんに好かれるようなゆっくりになるように頑張るから。 「いや、お前の事が嫌いなんじゃないぞ? 寧ろ好きさ」 「じゃあ、なんで……」 ところが青年は自分を好きだと言う。 好きな相手にどうして酷い事ができるのだろうか。 「ただちょっと愛情表現が歪んでるだけなんだ。俺はな、お前が泣いたり叫んだり、悲しんだり痛がったりするのを見るのが大好きなんだよ。 それに、お前だって苛められる代わりに食い物と寝床の心配はないし、死ぬことはないんだ」 「それはそうだけど、それだとれいみゅがゆっくりできにゃいよ」 「元々お前をゆっくりさせる気なんてないんだ、当たり前さ」 「……」 れいむは、青年にこれ以上何かを言うのを諦めた。 自分がどんなことを言っても彼にこの想いが届くことはないのだろう。 その頬をつたう涙は、きっと顔の痛みだけのせいではなかった。 三、 腫れが引き、子れいむの顔は以前同様の可愛らしさを取り戻した。 数日間の休養で体力も充分に回復している。 れいぱーの死体を嫌々ながら食べていたことにより必要な栄養も摂取できていた。 「ふむ、そろそろいいか」 青年は出かける身支度を始めていた。 キャリーケースやオレンジジュースなどが準備されており、子れいむを伴っての外出らしい。 それを見た子れいむの身体がびくりと震える。 前回の外出では酷い目に遭ったのを思い出したのだ。 「おにいしゃん、またれいみゅのこといじめるにょ?」 「そうさ。言ったろ? 一回も二回も三回もたくさんも同じだって」 (また、すっきりーなんだにぇ……) れいぱーの死体がなくなったこともあり、子れいむはまた仕事をして自分の食い扶持を稼がなければならない。 その手段が手段だから憂鬱な気分なのだ。 「またあのまりさに会いに行くんだ。あいつに客の紹介頼んどいたからな」 「……っ!」 あのまりさとは、情報屋のことだろう。 命令をしたのは青年だが、あのまりさは赤ちゃんの仇なのだ。 拒否できる状況ではなかったことは分かっている、だが、割り切れたわけではない。 どんな顔をしてまりさに会えばいいのか、子れいむは分からなかった。 四、 先日と同じく情報屋まりさの眼は冷たかったが、どこか罰が悪そうなようにも見受けられた。 しばらく子れいむとまりさは見詰め合っていたが、やがてまりさの方から視線を外すと青年との商談に入る。 「おにいさん、またこのれいむをつれてきたってことは、れいのけんなのぜ?」 「そうだ」 (このれいむも、とんでもない人間さんに飼われてるんだぜ) 哀れみを感じないでもないが、自分の仕事は青年を楽しませることで、つまり子れいむを苦しませることだ。 結局この子れいむにとっては、自分も青年も何ら変わらない存在であるのかもしれない。 「ここからそうとおくないところを、にんげんさんがかいゆっくりとすっきりーさせてくれるすっきりぷれいすだってしりあいにいっておいたのぜ。 あんないするからついてきてほしいんだぜ」 専用のすぃーに乗って静かに移動し始めるまりさを追い青年が歩き始める。 少し歩くと、やや奥まった場所に何匹かのゆっくりがいた。 そのどれもが薄汚れており、野良だと分かる。 「おそいわよまりさ!!」 「そうだよ! かわいいれいむをまたせるなんてまりさはぐずだね!!」 「んほっ! いいれいむ……」 「そんなにおこるとゆっくりできないのぜ、ぱちゅりーとれいむ。 ありすはすこしじちょうするのぜ」 ぱちゅりーとれいむはまりさが遅かったことについて怒りを感じているようだが、ありすはそんなことよりも青年が持った子れいむを気に入ったようで、性欲を隠そうともしない。 「むきゅきゅ、なかなかのびゆっくりね!!」 「れいむのほうがかわいいよ!! ぱちゅりーのおめめはふしあななの!?」 「そんなのどうでもいいからはやくすっきりーしたいわぁあああ!!!」 れいむを除いた二匹のお眼鏡にはかなったようで、早速すっきりーの体勢に入る。 れいむは同じれいむ種ということもあり、素直に己の容貌が子れいむより劣っていることを認められないようだ。 (こんどは、さんにんもなにょ!? れいみゅこわれちゃうよぉ!) ぱちゅりーとありすは順番争いで揉めていたようだが、二匹の間で行われた協議の結果最初にぱちゅりーがすっきりーするということに決まった。 「むきゅ! ぱちぇがいちばんやりよ!!」 「あそこでぐーをだしていればぁあああ!!」 ……訂正、ただじゃんけんをしていたようである。 手もないゆっくりがどうやってじゃんけんをしているかは、舌の複雑な動きでやっているということにしておいてもらいたい。 「さぁ、まむまむをみせなさい!」 「ゆぅ……」 言われるがままに子れいむはまむまむをぱちゅりーに向ける。 羞恥で顔が赤く染まるが、その初々しい様子がぱちゅりーには好ましかった。 「まだおちびちゃんなのにいやらしいわね! ここはこんなにぬれているわ!! しょうらいがおもいやられるわね!!」 まむまむに顔を擦りつけて濡れ具合を確認し、言葉責めを始める。 子れいむも自覚しているのか、反論しようとしない。 それを撮影する青年を、情報屋まりさは他ゆん事のように見ていた。 「むっきゅっきゅ!! このまちのけんじゃのちてきなぺにぺにでいかせてあげるわ!!」 貧弱な身体同様貧相なぺにぺに。 それを子れいむは受け入れた。 「ゆんっ!」 「れいむのなか、とろとろよぉっ! ぱちぇこんなのはじめてだわぁっ!!」 「ありすがさきにすっきりーしたかったのにぃいいいっ!! こうなったらもうれいむでいいわぁあああっ!!」 「ゆんやぁああああああっ!!! こっちこないでねぇえええっ!!!」 ぱちゅりーと子れいむの情事に触発され、最初から発情していたありすは近くにいたれいむで性欲を発散させようとする。 れいむも大人しくすっきりーされるような輩ではなく、逃げまどう。 そんな出来の悪いコントのような情景とは一切関係なく、ぱちゅりーは子れいむに挿入してから一分も経たずに絶頂を迎えようとしていた。 早漏である。 「ぱちぇのけんじゃないでんしをうけいれられることをこうえいにおもいなさぁあああいっ!!! すすすすすすすすっきりぃいいいいっ!!!」 子れいむが達する間もなくあっさりと果ててしまうぱちゅりー。 それでも生クリームがまむまむに染み渡り、ぽんぽんが膨れてしまう。 二度目のにんっしんっだ。 青年は撮影の手を休めると、子れいむにオレンジジュースを飲ませる。 「しあわしぇー……。また、あかちゃんできちゃったよぉ……」 オレンジジュースの甘味に少しだけ幸せな気分になるが、悲しそうな顔で子れいむは呟く。 青年は、赤ちゃんがぽんぽんにいても構わずに自分にすっきりーをさせようとするだろう。 そうすれば当然赤ちゃんは死んでしまう。 生まれる事ができないと分かっている我が子、その運命に涙した。 「おいぱちゅりー、すっきりー代」 「むきゅ?」 「むきゅ? じゃねえよ。早く払え」 青年は精根尽き果てたぱちゅりーに手を伸ばして代価を要求する。 そういう約束で来たのだから、持っているものだと認識していたのだ。 「それならとっくにはらったじゃないの」 「何?」 「まちのけんじゃであるぱちぇのあかちゃんをうめるのよ? それがどんなにすばらしいことか、にんげんさんのあんこのうなあたまではりかいできなかったみたいね、むきゃきゃ!!」 ぱちゅりーによると、自分の子供を孕むこと自体が名誉なことなのだからそれで充分すぎるくらいの報酬だろう、ということらしい。 無駄に自信に溢れた賢者(笑)である。 「お前の餓鬼なんてなぁ……」 「むきゅ?」 「ゴミ以下なんだよ!!」 「むきゃぁああああああああっ!!!」 物の価値を理解していないその発言に苛立った青年は、ぱちゅりーの髪の毛を毟り取った。 その瞬間を偶々目に入れてしまったありすはぺにぺにを恐ろしさで引っ込める。 れいむも逃げるのを忘れて見入ってしまった。 青年は痛みで放心しているぱちゅりーの帽子で汚れを拭う。 「すっきりー代が払えないっていうんなら、お前の身体で払ってもらうしかねえなぁ」 「むきゅうん!? ま、まさか、にんげんさんはぱちぇとすっきりーしたいの!? いくらぱちぇのあふれんばかりのちせいにむらむらしたといってもそれはこまるわ!! むっきゅりできないわ!!」 何を勘違いしたのか、ぱちゅりーは顔を赤らめいやんいやんと身を捩る。 その自尊心だけが肥大した姿に青年は呆れたが、すっきりー代を払うつもりがないのは明らかなのでその場合の対処をすることにした。 「お前みたいなゲロ饅頭に欲情する筈ねえだろうが」 「むぎょぉおおおおおおおっ!!」 青年がしたことは単純なこと。 拳でぱちゅりーの脳天を貫いて即死させただけだ。 滑稽な叫び声を上げたっきり、動きを止めるぱちゅりーの中身を回収するため顔面を完全に崩す。 指を目と口から入れ、破っていく。 知り合いのゆっくりがグロテスクに殺される姿を見たれいむとありすはおそろしーしーを漏らしていたが、情報屋まりさは眉一つ動かさなかった。 肝が据わっているのか、それともこんなことは虐待鬼意惨と関わるとよく見る光景だからなのか、それは本ゆんに聞いてみないと分からない。 子れいむは目を閉じていた。 「とかいはじゃ、ないわぁ……」 「にんげんさんこわいいいい!!」 二匹の怯える声をBGMに、青年はぱちゅりーだったものの中身をビニール袋に移し変えた。 皮までは不要らしく打ち捨ててある。 「さて」 「「ゆ゛うっ!?」」 「お前等はちゃんとすっきりー代持ってるんだろうなぁ?」 「「もっでないでずぅううううっ!!」」 青年は嘆息する。 せめて一匹ぐらいはまともに代価を支払う奴がいると思っていたのだが。 ならば仕方ない、元々これはただの趣味だ。 今回は許してやるとしよう、まだこいつらはすっきりーしたいないのだから。 「なら帰れ。それと知り合いに言っとけよ? ただですっきりーしようとしたら、このぱちゅりーと同じ目に遭わせてやるってな」 「「わがりまじだぁああああああ!!!」」 二匹はゆっくりらしからぬ速度で跳ね、逃げていった。 見せしめの効果はあるだろうが何分ゆっくりのこと、効き目がどれだけの間持続するのか分からない。 定期的に何匹か潰しておけばいいだろう、そう思った。 「だいじょうぶなのぜ?」 「ゆん、れいみゅはだいじょうぶだよ。でも……」 「……またにんっしんっしてるのぜ」 まりさは子れいむのぽんぽんを見ると目を伏せた。 気の毒だとは思う、だが自分にはどうすることもできない。 「れいむ」 「……なに?」 「ゆっくり、したいのぜ?」 「れいみゅは、ゆっくりしたいよ……。おちびちゃんもうみたいよ」 子れいむはまだ希望に縋ろうとしている。 なら、自分の役目はそれを打ち砕くことだ。 恨まれてもいい、でも、これから子れいむはもっとゆっくりできない目に遭うだろう。 ならばその時に備えて、ゆっくりとして生きる為の覚悟を教えておかなければなるまい。 何の罪滅ぼしにもならない自己満足だけど。 子れいむの最初の子供を殺してしまったことにまりさは引け目を感じていたのだ。 「よくきいておくのぜ。れいむ、まりさたちはなんなのぜ?」 「ゆっくりだよ? ちがうにょ?」 「そうなのぜ。でも、おぼえておくのぜ。ゆっくりは、ほんとうのいみでゆっくりできるのはしぬときだけなんだぜ。いきてるときにゆっくりしてると、しぬんだぜ」 子れいむは眼を見開いて驚く。 ゆっくりとしての存在意義をまりさは否定しているのだ。 それだと、れいむ達はゆっくりしていてはいけないということになるのではないか? 「れいみゅたちはゆっくりしなきゃだめなんだよ? おかあしゃんも、ゆっくりしてたんだよ?」 「だから、みんなしぬのぜ。ゆっくりがゆっくりするためには、なにがひつようなのぜ?」 「かぞくと、ごはんしゃんと、おうちだよ。あまあまがあれば、もっとゆっくりできるよ」 「ふつうのこたえなのぜ。でも、そんなものめったにないんだぜ?」 「ゆ!?」 その通りだった。 母れいむと街で暮らしていた時には、僅かな食料で飢えを凌いでいた。 おうちはゲス一家に奪われてしまった。 ゆっくりしていたお母さんは、自分を生かすために死んだ。 「じゃあ、れいみゅたちはゆっくりできないにょ?」 「そうなのぜ。ゆんせい、あきらめがかんじんなのぜ」 「まりしゃはゆっくりしたくないにょ?」 ゆっくり? 笑わせてくれる。 まりさは子れいむの問いに冷笑を浮かべた。 「ゆっくりしてたら、まりさはとっくにしんでるんだぜ」 五、 時は流れ、亜成体にまで子れいむは成長した。 青年による手入れと母親譲りの愛らしい顔立ちを持ったれいむは立派な美ゆっくりに育っており、その憂いを含んだ物腰が客のゆっくり達の評判を呼んでいた。 れいむに付きまとう影、それはすっきりーの度ににんっしんっとりゅうざんっを繰り返したことによる。 青年は、れいむがにんっしんっしたら必ず数日間仕事を休ませるのだ。 その間にぽんぽんの中の子供に対する母性が培われ、どうしても愛おしさを感じてしまう。 そのタイミングを見計らってすっきりーをさせるのだ。 客の中には妊婦とすっきりーするなんて、と難色を示す者もいたが、大抵は妊婦プレイに大喜びであった。 「ゆっくり、できないよ」 すっかり子ゆっくり言葉も抜けて大人の雰囲気を醸し出すれいむ。 その眼差しに光はない。 「れいむ。今日も仕事だぞ」 「ゆん」 身も心も疲れ果てていた、そんな毎日に変化が訪れる。 「「すすすすすすすすすすっきりぃいいいいっ!!!」」 その日も売ゆんをしていたれいむだったが、何時もとは違ったことが起きた。 にんっしんっしないのである。 「ゆ?」 膨らまない己のぽんぽんを見て疑問符を浮かべる。 ゆっくりがすっきりーを行うと確実に孕むのだが、今回はその兆候が見られない。 どうしたものかと思っていると、家に帰った後青年は残酷な事実を告げた。 「遂ににんっしんっしなくなったか。喜べよ、もうすっきりーする度に餓鬼が死なないですむぞ」 短いサイクルでのにんっしんっとりゅうざんっのループ。 それは母体であるれいむに悪影響を及ぼしていた。 ぽんぽんの中の赤ちゃんを育てる部分、それが通常ではありえない頻度で酷使されたせいである。 「じゃあ、れいむはもう……」 「ああ。二度と胎生型にんっしんっはできない。そして……」 青年は赤熱した鉄の棒を取り出すと、それをれいむの額の茎が生えるであろう部分に押し当てた。 ゆっくりの構造を熟知している青年にとっては、何処に茎が生えるか見分けることなど容易いことである。 「~~~~~~~!?」 「暴れるな、痛いぞ。あ、やっぱり暴れてもいいぞ」 「あじゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!! れいむのおがおがああああああっ!!!」 じゅっという音と共に餡子が焼ける香ばしくも甘い臭いが室内に立ち込める。 たっぷりと一分間それを続けると、れいむの額は炭化していた。 これで、れいむはその身に子を宿すことができなくなったのだ。 胎生型も、植物型にんっしんっも叶わない。 「どうだ、にんっしんっできなくなった感想は?」 「れいむ、もうおかあさんになれないの?」 「そうだ」 小麦粉でれいむの額の補修をしながら青年は冷徹にれいむを地獄へと突き落とす。 「……なんで? れいむ、おかあさんになりたかったんだよ? あかちゃんをうんで、ゆっくりさせてあげたかったんだよ? けっこんっもして、しあわせに、なりたかったのにぃいいいいいいっ!!! ゆわ゛ぁああああああああああああああああああああああっ!!!」 家庭を持つことだけなら、番は必ずしも必要というわけではない。 しんぐるまざーという手段があり、事実れいむもそうして育てられた。 しかし、今のれいむにとってはそれ以前の問題だった。 子供が作れないということは自分の餡子を継ぐ者がいないということで、そんなゆっくりを好き好んで番にしようという物好きなど滅多におるまい。 飼いゆっくりなら飼い主に子作りを禁止されて去勢されている個体が多いから話は別だが、元来ゆっくりにとって、おちびちゃんはゆっくりできるものの中でも至上の価値を持っているのだ。 街のゆっくりにとっては食料や住処などにより多くの労力を必要とするデメリットも確かに存在するものの、厳しい生活の中での数少ないゆっくりでありその幸せに対して投資する価値は充分にある。 その幸せを手に入れる可能性が、奪われた。 その日、れいむは寝る時まで声が枯れるほど嘆き悲しんだ。 眠った後も、夢の中でさえその悲劇に対して悪夢を見た。 誕生さえ許されず、死んでいった子供達がれいむを責め立てるのだ。 種族はれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん等様々で、統一性は皆無だったがそのいずれもがゆっくりとしての体裁を整えていないほど形が崩れている。 胎内で掻き回されて死んだからだ。 それに取り囲まれ呪詛を浴びせらる恐怖は筆舌に尽くし難い。 (どうちてうんでくれなかったにょ?) (まりちゃゆっくちうまれたかったんだじぇ) (いにゃかもにょ!!) (ぱちぇをうんでくれないにゃんて、くじゅおやにぇ!!) (わきゃらにゃいよぉー) (たんちょー! ほうきぇー!!) 口さえ欠損している個体もいるのに、れいむには彼女達の言葉が聞こえていたのである。 (ごめんね、赤ちゃん達ごめんね……。産んであげられなくてごめんね。 れいむなんかの子供じゃなかったら、産まれられたかもしれないのに……。ゆっくりできたかもしれないのに……) 夜明けが来て朝日が顔を出し、眼が覚めてもれいむの心に光は射さなかった。 売ゆん婦シリーズはストレートな虐待というより、すっきりーとれいむの精神的な苦痛がメインです。 純粋なゆ虐を求める人には生温いかもしれませんが、その分は自分の他作品でやりたいと思うのでご了承下さい。 次回の売ゆん婦では主に情報屋まりさの描写をしたいと思っています。 愛でssを書こうとしてもまったくネタが思いつかないヤリまむあきでした。
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カザリガリノキ by ”ゆ虐の友”従業員 「うっうー☆」 れみりゃは空を飛んでいた。成体になったばかりの胴付きれみりゃである。 空は晴れ渡り、眼下の森は風にざわついている。 「あう?」 ふと、森の方からゆっくりの声がした。 「あまあまだどー☆ごちそうだっどぉ~!」 れみりゃはその方向へ向かった。 ゆっくり達の捕食者と呼ばれ、あたかも食物連鎖の上位に位置しているかのように思われがちなれみりゃ種であるが、 実際の生活はつましいものだ。おうちのあるゆっくりを見つけることはかなりの困難であるし、 ”ぐるめ”を自任する多くのれみりゃは他のゆっくりに比べ草木や昆虫の好き嫌いも多い。 当然の帰結として食生活が困窮することも珍しくない。 このれみりゃも、今は飢えてこそいないがゆっくりを食するのは久しぶりだ。 「あまあまたのしみだっどぉ~!おぜうさまをゆっくりまつんだどぉ~」 高度を下げるにしたがい、森の中にいるゆっくり達が見えてくる。 四匹のゆっくりが、この先に待ち受けるを知ることもなく跳ね回っている。 「うっうー!」 大きなれいむに狙いを定め、急降下する。 「うー!おぜうさまのおでましだどー!たーべちゃーうどー!」 「「「「「れみりゃだーーーー!!!!!」」」」」 バチッ 地面に降り立つ際、木の枝に体をぶつけるがいつものこと。 れみりゃは逃げ惑う群れの中に突っ込むと、最初に狙いを定めたれいむに食いつく。 「でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」 甘くえれがんとな味わいが体を突き抜ける。 「おいちいどぉ~!つぎはしろくろにするどぉ~!」 「もうやだぁぁぁぁぁ!!!!おうぢがえるぅぅぅぅぅ!!!!」 「どぼじででいぶだぢばっがりごんなめにあうのぉぉぉぉーー!!??」 「うっうーー!!」 あっという間に、れみりゃは久しぶりのえれがんとなめいんでぃっしゅを平らげた。 二匹目には元気のいいまりさを食べた。 「やべろおおおおお!!!!ばりざじじだぐないいいいいい!!!!」 三匹目は端っこでもじもじしていたありすを食べた。 「やめでね!ありずはたべてほしくなんか……ぎゃあああ!!!!」 四匹目は……わざわざ最後にとっておいた、にんっしん中のれいむを食べた。 額から伸びた子ゆっくりの生った苗をむしりとり、子ゆっくりをぷちぷちと食べたあとで親れいむを食べた。 「おぢびぢゃん~~!!!おぢびぢゃん……!!」 「うっうー!うんまぁー!!」 膨れたおなかをさすり、でざーとに取り掛かろうとしたれみりゃは、それがないことに気づいて驚いた。 「でざーとがないどーー!!」 ゆっくりを食べ終えたあと、ゆっくり達が大事にしている髪飾りを食べるのがれみりゃの好みだった。 それなのに、このゆっくり達はどれも髪飾りをつけていないのだ。 「やだどー!でざーとたべるどーー!!」 餡子の飛び散った地面や、草むらを探しても見つからない。 「うー!うー!」 ふと、その時れみりゃは自分の頭がすーすーしていることに気づいた。 「へんだどぅー!?おぜうさまのおぼうしもないどぉー!あ゛う゛ーーーー!!!」 はっ、と気づいてれみりゃは頭上を見上げる。 飛んできた時にぶつかった木の枝に帽子が絡めとられている。 とってもえれがんとな、おぜうさまだけのおぼうし。 「おぜうさまのおぼうしだどー♪ぶじでよかったどぉー♪」 よく見れば、その木の低い位置のそこかしこにゆっくり達の髪飾りも付いている。 んー、と一瞬考え、れみりゃは食欲を優先させることにした。 「おぜうさまのおぼうし、ゆっくりまつんだどぉー♪おぜうさまはさきにでざーとたべるどー♪」 れみりゃはよたよたと木の枝に近づく。 「うー!」 食べ応えのある食感がお気に入りの、黒いとんがり帽子に向かって飛びつく。 「うっうー………うっぎゃーーーー!!!」 帽子を手に取った瞬間れみりゃの両手に激痛が走った。 「おぜうざまのぷりちーなおててがぁーーーー!!!」 両手には木の棘が刺さっている。 それでも意地汚く帽子を口に放り込む。すると、口の中にも痛みが走った。 「いだいどぉーーー!!!」 地面をごろごろと転がるれみりゃ。口の中と手はじんじんと痛む。 「だずげでぇ~~まんまぁ~~ざぐや~~」 そこへ、一人の人間が現れた。 「おっ、れみりゃじゃないか」 「あ゛う゛ーー!!じゅうしゃははやくれみりゃをたすけるんだっどぉーー!!」 れみりゃは寝転がったまま人間の男に命令した。 「なめんな」 男は眉ひとつ動かさずにれみりゃを蹴り飛ばす。 「うんぼぉぉぉぉ!!!!!」 れみりゃは宙を舞った。 * * * * れみりゃが現れる数刻前―― ゆっくり達はこの場所へとゆっくり到着した。 「ゆゆっ!ここでにんげんさんがなにかしてるのをみたよ!きっとおいしいたべものつくってるんだよ!」 「ほんとう?さすがはまりさのれいむだよ!」 「ゆゆーん!」 「べ、べつにありすはきてもこなくてもどうでもよかったんだからね!」 「れいむはあかちゃんにいっぱいたべものがひつようなんだよ!はやくごはんみつけてゆっくりしようね!」 後半の二名はまったく会話が成り立っていない。各々好き勝手なことを言っているだけに過ぎない。 それはともかくとして、四匹のゆっくりは辺りを跳ね回る。 「ゆっゆっ!」 「ゆゆー!」 しばらく跳ね回ったが、これといって目立った収穫はなかった。 「れいむおなかすいたよ!」 「まりさもだよ!」 やがて探し疲れた四匹のゆっくりはお互い顔を見合わせる。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 「れいむどうしたの!!??れいむのかみかざりがないよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????」 「まりざもだよぉぉぉぉぉ!!!???」 「ありずも!ありずのもないわぁぁぁぁぁ!!!???」 「どぼぢでぇぇぇぇぇぇ!!!???」 ゆっくり達は、その辺りの木の枝が森の他の場所のものと違っていることに気づかなかった。 硬い皮に包まれた幹から枝の一本一本が細く長く伸び、しかもそこからは大きな棘が無数に生えている。 人間と河童の手により品種改良された「カザリガリノキ」の群生である。 ゆっくりの髪飾りは枝にひっかかってほつれ、良くしなる枝と棘によって絡めとられてしまうことになる。 ゆっくり達はやがて各自の髪飾りを見つける。 「あったよ!れいむのおりぼんさんゆっくりしていってね!」 「まりさのおぼうし!!」 しかし、棘に阻まれて取ることができない。見るからに危険そうな棘だらけの茂みに近づけばどうなるか、 それは餡子脳のゆっくりでもわかる。 「ゆえーん!ゆえーん!」 「おぼうしさんかえってきてぇーー!!」 「とがいはじゃなぐなっぢゃうぅぅぅぅぅ!!!」 「こんなすがたおちびちゃんたちにみせられないよぉぉぉぉ!!!!」 悲しみに打ちひしがれるゆっくり達。 そこへ追い討ち(というかとどめ)を見舞うように、れみりゃが現れたのであった。 * * * * 男はカザリガリノキを見て回り、そこにゆっくりの髪飾りが数個付いていることを確認する。 「よしよし…… おっ、なんだ、お前も帽子なくしたのか」 れみりゃを見て帽子がないことに気づいた男は、やがて高い位置のババくさい帽子に気が付く。 「おぜうざまのおぼうしがえじでぇ~~」 「わかったよ、返してやんよ」 男はれみりゃを掴み上げると、 「それっ」 棘だらけの木へとぶん投げた。れみりゃは枝と枝の間に飛び込む。 そのまま枝が複雑に絡んだ木の上にめりこんでしまった。 「いだいぃぃぃ~~ちくちくいやだどぉぉぉぉーー!! おぜうさまのどれすがぁぁぁぁぁ~~!おぜうさまのたまのおはだがぁぁぁぁぁぁ~~」 「うん、これなら十分実用できるだろう」 男は満足した様子で、来た道を帰っていった。 「あう……あう……」 れみりゃは痛みを堪えて手を伸ばす。しかし自分の帽子にあと一歩届かない。 「うー!うー!」 すでに全身は切り裂かれ、傷跡から肉餡がこぼれ始めている。 「うあー!もう、じらないどぉーー!」 れみりゃは自棄になって腕を伸ばす。 「あう!!」 ついにその手が愛しい帽子に触れる。必死にそれを掴み取り、引き寄せる。 「おぜうさまのだいじなおぼうしだっどぉーー!!」 しかし、手を伸ばしたことによってれみりゃは体のバランスを崩した。 「あ、あう、あうっ」 枝と枝にはさまれていた体がぐらりと傾ぐ。 翼を羽ばたかせる暇もなくれみりゃは地上へと落下する。 「あ゛う゛う゛う゛う゛!!!!」 その手だけは決して開かなかった。大事なお帽子を、二度と放さぬように。 「うぶっ!!」 地面に激突する。お腹が裂けるかと思ったが、どうやら命は助かったようだ。 「う゛う゛……ひどいめにあったどぉ……」 傷だらけだが、しかしれみりゃはすばやく気持ちを切り替えた。 もう木の上には捉われてはいないのだし、大事なお帽子も取り戻した。 「もっと~~あまあまさがすっどぉ~~」 れみりゃは小躍りする。その時、まだ帽子を手に持ったままだということに気づいた。 「う? う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」 れみりゃの帽子は、落下の際にずたずたに裂け、とても帽子などとは呼べない切れっ端となってしまっていた。 「ごんなのみっどもなくてかぶれないどぉーーーー!!!ざぐやーー、ざぐやぁぁぁぁぁーーー!!!」 ぱさりという軽い音を立て、かつて帽子であった繊維質の塊が地面に落ちる。 「う゛う゛ーーー!!!あんあーーーー!!!!」 帽子がなくてはもう他のおぜうさま仲間に仲良くしては貰えないし、さりとてなんとかするあてもない。 「じゃぐやーーー!!じゃぐやーーーー!!」 どうすることもできず、れみりゃはいつまでもいつまでも泣き続けた。 END
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(書いた小説) ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ △注意事項△ ゆっくりが惨たらしく死なす表現が無いと思います。 善良なゆっくりも酷い目に会います。 人間もちょっとだけ怖い目に会います。 駄目だったら、回れ右して戻って下さい。 当店のご来店、ありがとうございます。 私はゆ虐待レストランの支配人マッドと申します。 さて、今回はれいぱーゆっくりをお仕置きするという話です。 因果応報。どの生き物にも降りかかるのでご覧ください。 =インフェルノ・ペスト= 時刻は夕暮れ。 公園で悲鳴が聞こえた。 「や゛べでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!まりさぁぁぁぁ!!!わたしのあいをうけとってねぇぇぇぇぇぇ!!!」 公園で生きる為に狩りをしているゆっくりまりさ。 しかし、運悪くれいぱーと遭遇して今、れいーぷされているのだった。 「すっきりするわぁぁぁぁぁ!!!あいをうけとめてねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「い゛や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!ずっ゛ぎり゛じだぐな゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 激しく身を揺らす両者、そろそろラストスパートであろう。 「すっきりー!!!」 「ずっ゛ぎり゛ー!!!」 「それじゃ、また会いましょうね!!」 レイパーありすはやり終えると公園を出て行った。残された、まりさは「ゆぐっ、ゆぐっ」と泣いていた。 「ば、ばりざの゛・・・・ばーじんさんがぁぁぁぁ。」 グスグスと泣いている。 おでこには植物の菊が伸びている。 ゆっくりには植物性にんっしんと動物性にんっしんと二つあるのだ。 ただし、植物性にんっしんは赤ゆを大きく成長させるために母体の栄養が必要となる。 その為、より多くの栄養が必要となるのだ。 「ゆぅぅ・・・困ったんだぜ。」 このまりさは元は飼いゆっくりだったため、銅バッジだったが珍しく賢いゆっくりだ。 外に出てみたいと夢を見て飛び出して野生化してしまったがゲス化にはなっていない。 しかし、問題はここからだ。 にんっしん状態では狩りにも行けない。 物乞いしても、人間さんから貰えるからどうかも解らないし、下手をすれば駆除されてしまう。 絶望的だった。 その時、暗くなった。なんだろうと後ろを振り返ると黒いフードを被った人だ。 「に、にんげんさん!!」 まりさはにんげんの強さは解る。 このまま、まりさのゆん生はここで終わるんだと覚悟を決めていた。 「・・・・・・」 しかし、いくら待っても何もしてこない。まりさは安心と不安の半分だ するとフードの人が口を開いた 「・・・・・・オマエ、一人ぼっち?」 「ゆゆっ?そ、そうなんだぜ・・・」 「・・・・・・オマエ、番は?」 「いないんだぜ・・・まりさはノラになったばかりなんだぜ。」 「・・・・・・頭のそれは?」 「れいぱーに無理矢理スッキリー!!させられたんだぜ。」 思い出せば思い出すほど悲しくなってきた・・・・ まりさは、泣きそうになった。 すると、フードの人は何かを取り出した。アンパンだった。 「・・・・・食べて元気になれ。」 「い、いらないんだぜ。にんげんさんのモノを食べたら殺されるんだぜ。」 「賢いゆっくりだ。今まで、見たこと無い。」 「まりさは・・・元飼いゆっくりなんだぜ。外の世界にあこがれて飛び出したんだ・・・」 「・・・・・そうか。まぁ、食べろ。赤ゆが死ぬぞ」 ホラッとあんぱんをまりさの前に置く。まりさはモグモグと黙って食べる。 食べ終えるとまりさはポロポロと涙を流していた。 「あ、あ゛り゛がどうなんだぜ。おにいさん。」 「なぁ・・・俺と一緒に来ないか?俺も一人ぼっち。お前も一人ぼっち。どうだろうか?」 「いいのかだぜ!?で、でも・・・・」 「遠慮するな。一緒に行こう。」 「よ、よろしくなんだぜ!!」 まりさをヒョイと抱えて公園を出て行く。 * * * * * 五日後。 時刻は夕暮れ。森の中。 そこにはありす種がいっぱい居た。 しかし、全員れいぱーで公園でまりさを襲ったありすもいた。 「きょうもとかいはなあいをいっぱいふりそそぐことができたわ!!」 「あしたもいっぱいすっきりーしようね!!」 音もせずにフードの人間がありすたちのテリトリーに入っていた。 「ゆっ!!にんげんさんだよ!!」 「にんげんさん!!ここはありすのとかいはなぷれいすよ!!でていってね!!」 「いなかものよばわりされたくなかったら、あまあまをちょうだいね!!」 男は口からハァーと紫色の吐息を放つ。 一匹のありすがそれを吸い込むと紫色の斑点が現れた。 「な゛、な゛に゛ごれ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「このいなかものー!!ありすになにをしたのよ!!」 「もとにもどせ、いなかものー!!」 仲間のありすたちもギャアギャアと騒ぐが、男はスゥーと息を吸い込み勢いをつけてポイズンブレスを放つ。 ありす達はまともに浴びて、紫色の斑点が現れるのだった。 すると、最初に罹ったありすが目をカッと開き、歯茎を見せてガタガタと震えていた。 「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!ぎぼぢわ゛る゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!ごん゛な゛の゛どぉ゛ぎゃ゛い゛ぃ゛ぃ゛い゛じゃぎわびゃ゛!!!!」 ボンッと弾けてドロドロの液体となった。 それを見た、ありすの群れはパニックになった。 「ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」 「どぼじでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!ま゛だ、じに゛だぐな゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!!!!」 しかし、ボンッ!!ボンッ!!ボンッ!!と破裂してカスタードが地面を汚した。 れいぱーの群れは全滅し、辺りはカスタードの海となった。 男はニヤリッと笑った後、かかとをかえしてまた歩くのだった。 それから、大事件が起きた。 山を荒らしていたゆっくりが大量死していた。どのゆっくりの体には紫色の斑点があった。 れいむ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、れみりゃ、ふらん、れてぃ、ちるの、らん、ゆかり 中身を吐き散らしたり、体が破裂したりと様々だった。 特にぱちゅりー種はクリームを死ぬまてせ吐いていたのだった。 ゆっくりを研究していた人たちは「紫斑(しはん)病」と名付けられた。 人間にはまったくの無害だが飼いゆっくりにとっては物凄く有害であった事。 前兆といえば紫の斑点が出た時だが、治療方法は全く解らずじまいだ。 こうなると、加工所やゆっくりを使った店にとっては大打撃である。 また、希少種ゆっくりの絶滅してしまうと恐れ、政府は希少種ゆっくりの回収を発令したのだ。 紫斑病に罹って死んだゆっくりから検出して特効薬を開発中であった・・・・・ そして、都市伝説が生まれた。 紫斑病をばら蒔いているのは、ゆっくり嫌いの過激派という説だったが、 学校帰りの小学生達が黒いフードを被った男がゆっくりを触っただけで紫斑病になったという目撃情報があった。 しかし、警察は黒いフードの男を捜したが見つからなかった。 もしかすると、ゆっくりに病気をばら撒く怪人ではないかと噂されたが真相は解らなかった・・・・ あの時、公園にいたまりさは、子供を育てていた。 いくられいぱーの子供でもしっかりと教育したおかげで立派なゆっくりと成長した。 そして、自分は幸せなゆん生を送り・・・眠る様に息を引き取った。 男はまりさを拾い上げて、お墓を作った。 満月が赤々と男を照らしていた。 =END= さて、いかがだったでしょうか? 悪い事をしたものは必ず自分にも降りかかるという事。 所で、黒いフードの男の正体はナムタルという悪魔である。 この悪魔はありとあらゆる生き物に疫病を流行らせる事ができる死神の一種。 もしも、黒いフードを見たら絶対に近づかない様にナムタルが病気にさせてしまうから・・・・
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名前ないんださんからのお題『ぱちゅりーとありすが主役』 作者:名も無き埴輪 「むきゅ、あかちゃんゆっくりうまれてくるのよ」 ゆっくりたちが住む森の一角にあるひとつの巣 そこににんっしんっしたぱちゅりーは住んでいた。 ぱちゅりーとずっとゆっくりすることを約束したありすはもういない。 ありすはにんっしんっしたぱちゅりーのために ご飯を集めている最中にれみりゃに襲われてしまった。 傷ついた身体でおうちに帰ってきたありすは自分の子たちを “とかいは”に育ててほしいと言い残すと それまで集めていたごはんだけでは到底出産・子育てするまで 知識はあっても狩りをする体力のないぱちゅりーには足りないだろうと 「さあ、おたべなさい」をしてしまった。 愛する伴侶だったありすを食べることは抵抗があったが 身体が弱い代わりに知識があったぱちゅりーに対して 『とても“とかいは”だ』と言ってつがいになってくれた ありすの気持ちを無碍にすることはできなかった。 ちなみににんっしん形態は胎生型にんっしんっだ。 一度に大量の赤ゆっくりが生まれてくる植物型にんっしんっでは 餡子を吸われすぎて母体となるぱちゅりーが耐え切れないとの判断からだ。 おうちの中には綺麗な石やどこから持ってきたのか 人間の子供が遊ぶぬいぐるみまで置いてある。 ありすが拾ってきて今や形見となってしまったそれらとともに ぱちゅりーはゆっくり時を過ごしていた。 「ゆっゆっふー! ゆっゆっふー!」 それからさらに月日が流れ、ぱちゅりーはついに出産の時を迎えた。 母体に負担をかけないようにと親から教わったゆマーズ法でいきむ。 「ゆっゆっふー! むきゅーっ!!」 『すぽーん』という音と共に赤ありすが拡大したまむまむから飛び出した。 早く赤ありすに『ゆっくりしていってね!!』と声をかけてあげたいが 出産直後で衰弱の激しい身体がなかなか鎮まらない。 必死で呼吸を整えていると赤ありすの 『ゆっきゅりしちぇいってね!』という声が聞こえてきた。 それからさらに時間をかけてようやく赤ゆっくりの方に向いて 『ゆっくりしていってね!!』と言いかけたぱちゅりーは 信じられない光景を見てしまった。 「むきゅー、むきゅー……ゆっくりしていtt……むきゅ?」 「しゅーり、しゅーり♪」 ぱちゅりーが見たものはありすの遺したぬいぐるみと 『すーりすーり』をしている赤ゆっくりの姿だった。 「むきゅ! あかちゃん、おかーさんはこっちよ! はやくいっしょに“すーりすーりしようね!!」 「ゆ? おばしゃんもゆっきゅりしちぇいってね!」 「むきゅああああああ!?」 それから何度もぱちゅりーは自分がおかーさんだと赤ありすに教えようとしたが 赤ありすは頑としてぱちゅりーを『おばしゃん』と呼び続けた。 そしてまた月日が流れた。 赤ありすはぱちゅりーの世話を受けて子ゆっくりサイズにまで成長していた。 当初は身体の弱いぱちゅりーが一所懸命に餌を集めてきていたが この頃になると成体であるぱちゅりーよりもぱちゅりーの教えを受けて 子ありすが狩りに出かける方がたくさん餌を集められるようになっていた。 子ありすはぱちゅりーの教える知識はどんどん吸収していった。 教えられた知識をその健康な身体で発揮できる子ありすは 知識を溜め込むだけのぱちゅりーより優秀かもしれない。 「おかーさん、またごはんたべてないの? すこしはたべないとからだにどくよ」 「すごいじゃないありす、きょうのかりもだいせいこうみたいね」 「ゆゆっ、ありがとうぱちゅりーおばさん でもありすはおかーさんにほめてほしいわ」 「むきゅぅ……」 子ありすは決してぱちゅりーを疎んじたりしない。 ぱちゅりーの分のごはんも取ってきてくれるし ぱちゅりーが発作を起こせば寝ずに看病してくれる。 しかし、決してぱちゅりーを『おかーさん』と呼ぶことはなかった。 「ありすはぱちゅりーとありすのあかちゃんよ。 なのにどうしてぱちゅりーを“おかーさん”とよんでくれないの?」 子ありすはすでに狩りに出かけている。 誰もいないおうちの中に向かってぱちゅりーは独りごちた。 「そう、そうね……ぜんぶこいつがわるいのね」 いつしかぱちゅりーの怒りは親ありすの遺したぬいぐるみへと向けられていた。 「こいつさえ……こいつさえいなければぱちゅりーは ありすのおかーさんになれたのに……」 そしてふとぱちゅりーの頭の中にひとつの考えが浮かんだ。 「そうか……こいつがいなくなればいいのね! そうすればきっと ありすはぱちゅりーのことを“おかーさん”とよんでくれるのね!!」 思い立ったが吉日、ぱちゅりーはさっそくぬいぐるみを外に運び出し始めた。 他のゆっくりなら多少の力で運べる物でも体力の無いぱちゅりーには重労働だ。 それでもぱちゅりーは渾身の力を籠めてぬいぐるみを運んでいった。 おうちから少し離れた小川まで来るとぱちゅりーはぬいぐるみの上でジャンプを始めた。 川に流してしまえば誰にも見つけられなくなるだろうが、そのまま流すと岩などに 引っかかってしまうことを危惧して潰すことにしたのだ。 「むきゅ! むきゅ! ぱちゅりーにありすをかえしてね!!」 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 やがてぱちゅりーの息が上がる頃には ぬいぐるみはすっかりぺちゃんこになっていた。 「むきゅん、ありすがかえってくるまえにはやくおうちにかえらないと」 ぬいぐるみを始末し終えたぱちゅりーは家路を急いでいた。 滅多に外出することのないぱちゅりーの外出と無くなったぬいぐるみの 関連性を結びつけることは今の子ありすになら造作の無いことだろう。 ぱちゅりーはおうちに帰るとずっと寝ていたかのように装って子ありすの帰りを待った。 「ただいまー! おかーさん、きょうもたくさんごはんをあつめてきたわ ありすすごいでしょ?……ゆ、おかーさん?」 どうやら子ありすが帰ってきたようだ。 ぬいぐるみはいつも同じ場所にあるので無くなったことにすぐ気付いたらしい。 「ねえ、ぱちゅりーおばさん!おかーさんはどこ!?」 「ありす、よくきいてちょうだい」 「ゆ?」 ここからがぱちゅりーの頭脳の見せ所だ。 「あなたのおかーさんはありすがりっぱになったのをみとどけてでていってしまったわ」 「ゆがーん!? ぱぢゅりぃぃぃ! どおじでどべでぐれながったのおおおおお!?」 「ぱちゅりーだってひきとめたわ。ありすにはまだおかーさんが ひつようなんだ、って……でもだめだったの」 「おがーざぁああああん!!」 いつもは自認する“とかいは”らしく優雅に振舞う子ありすが恥も外聞も無く泣き喚く。 その悲しみの対象が自分ではないことに悔しさを感じつつも ぱちゅりーはありすを慰み始める。 「ぺーろぺーろ、ありす……ぱちゅりーのことをおかーさんだと思ってもいいのよ?」 「ゆ? でもありすのおかーさんはおかーさんだけだよ」 「ええ、わかってるわ。だからぱちゅりーはふたりめのおかーさんになってあげる」 「ふたりめ……?」 「そうよ、ありすにはありすをうんでくれたおかーさんと ありすをそだててくれたおかーさんのふたりのおかーさんがいるの」 「ゆゆ! とってもとかいはね!」 産んだのも育てたのもぱちゅりーだがありすに『おかーさん』と 呼ばれるためにはこう言うしかないとぱちゅりーは判断していた。 「じゃあ、おかー……さん?」 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 ぱちゅりーの言葉にありすは顔を輝かせて返事をする。 「ゆゆ! おかーさん、ゆっくりしていってね!!」 月日が流れた。 子ありすは成ゆっくりとなり、つがいの相手も見つけた。 ぱちゅりーは遠慮したがありすとつがいのゆっくりのおうちに ぱちゅりーも一緒に住まわせてもらった。 可愛い孫たちに囲まれぱちゅりーはとても幸せだった。 ありすのつがいのゆっくりもぱちゅりーにとてもよくしてくれた。 そして今ぱちゅりーは永遠にゆっくりしようとしている。 「むきゅ……むきゅ……ぱちゅりーは……とってもゆっくりできたよ……」 「……みんな、おわかれはありすとぱちゅりーだけでさせてちょうだい」 「ゆっくりりかいしたよ……」 ありすは家族をおうちへと残し、命が残り少ないぱちゅりーを連れて外へと出て行った。 永遠にゆっくりする前にどうしてもぱちゅりーに見せたいものがあると言って……。 「むきゅ……ありす、みせたいものってなに?」 「………」 「あり……す……? どうしてなにもはなしてくれないの?」 おうちから離れた途端に無言になったありすに不信感を抱くが ぱちゅりーのなめくじのような移動速度に合わせてくれる ありすを信じてついていく。 (むきゅ? たしかこっちは……) 忘れもしない。 今ありすとぱちゅりーが向かっているのは 昔ぱちゅりーがぬいぐるみを捨てた小川だ。 (そんな……まさか、ね……) 「ぱちゅりー、ありすね」 「むきゅ!?」 ひとりで考え込んでいた矢先に突然話しかけられてぱちゅりーは驚く。 「ありすね、あのひぱちゅりーがしてたことみてたの」 「む、むきゅ……?」 ぱちゅりーは今自分が聞いた言葉が信じられなかった。 ありすがおかーさんと慕っていたぬいぐるみを捨てたことを知っていた? そしてふと気付く。ありすのぱちゅりーへの呼び名が今までの『おかーさん』でもなく 『おばさん』でもなく『ぱちゅりー』となっていることに。 「ありすだってしんじられなかった。でもぱちゅりーがいなくなったあとに のこされたぺちゃんこになったおかーさんをみてうそじゃないってわかった」 「あ、ありす……?」 ありすは独白を続ける。 「だからね、ありすおもったの。ぱちゅりーをいっぱいゆっくりさせてあげて それからおかーさんとおなじめにあわせたらどんなにゆっくりできるか」 「ちがうのあれは……」 「うるさい!」 何とか言い訳しようと口を開いたぱちゅりーを大声で遮る。 「おかーさんをころしたゆっくりはゆっくりしないでしねぇぇぇ!!」 「むぎゅ!? やべっ! むぎゅあああああ!?」 ありすはぱちゅりーを踏みつける。 執拗に。 何度も何度も。 親の仇のように踏みつける。 当然だ。ありすの中ではまさしくぱちゅりーは親の仇なのだから。 「むぎゅ……もっど……ゆっぐりじだがっだ……」 ただでさえ寿命間近だったぱちゅりーが耐えられるはずもない。 ついにぱちゅりーは口から餡子を吐いてしまう。 そしてそのままぱちゅりーはそのゆん生を終えた。 「ゆふふふふ……ねえ、ありすはおかーさんのかたきとったよ! おかーさん、こんどこそほめてくれる!? ゆふふふふふふ……」 残されたのはいつかのぬいぐるみのようにぺちゃんこになったぱちゅりーと その上で壊れた笑いを上げるありすの姿だけだった。 あとがき なんかもうゆっくりじゃないですね、ごめんなさい。 なかなかお題が進まないので諦めてたら産まれた赤ゆっくりが人形を親だと 思い込んで親ゆっくりに懐かないので怒った親ゆっくりがその人形を 竈の中に放り込んで焼き捨てたらそれを見ていた赤ゆっくりが 親ゆっくりたちを自分たちを殺しに来た強盗だと思い込んで 親ゆっくりたちも竈の中に放り込むという夢を見たのでお題に合わせて書いてみました。 ゆっくりが竈を使える理由が飼いゆっくりでまだ火が残ってた竈に放り込んだ というくらいしか思いつかなかったのでそしたら飼い主の立ち位置が 考え付かなかったため今回のようになりました。
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※独自設定垂れ流し ※「僕の考えた最強れいぱーカウンター」ものです 「んほぉぉぉぉぉぉぉ!」 草が揺れていた。木が震えていた。地がどよめいていた。 無数に連なる嬌声は怒号のよう。無数に跳ねる振動は地響きのようだ。 れいぱーありすの群れだ。すべてが完全発情状態であり、そのうえ数も百を超えている。 近隣のゆっくりの群れをいくつも潰し、拡大しきったれいぱーありすの大集団だった。 そんな大集団が野原にさしかかったときだ。 「んほっ!?」 何匹かが気がついた。 野原の真ん中に一匹のまりさがいる。 「いいわぁぁぁ! まりさはこのみよぉぉぉ!」 「なかなかとかいはなまりさだわぁぁぁぁぁ!」 「ありすのとかいはてくにっくで、あいをたっぷりそそいであげるわぁぁぁ!」 れいぱーありす達が色めき立つ。それほどの美まりさだった。 遠目でもわかる、ふっくらとしたもちもちのお肌。特徴的なとんがり帽子は染みも汚れも なく漆黒で、帽子を飾るリボンの白が映えている。 極上の美まりさだった。 れいぱーありす達は、完全発情状態からさらに発情した。 れいぱーありす達は気がつかない。 そのまりさが「綺麗すぎる」ということに。 滑らかで美しく、それでいてしなやか且つ強靱に鍛えられた肌は綺麗すぎる。 きちんとした手順で洗浄され、アイロンで丁寧に仕上げられたような帽子は綺麗すぎる。 野良ではありえず、飼いゆっくりでもそうは見られない、明らかに人の手が加わっている 不自然なまでの美しさだった。 そしてありす達は欲情に燃えているから気づかない。全てを自分の都合の良いように解釈 する傲慢さから、見たとしてもきっと理解すらできない。 鍔広の帽子に隠された瞳が、わからない。 その瞳の鋭さ。 その瞳の発する殺気。 その瞳に込められた憎悪に。 れいぱーありす達は決して気づけず、理解できず、畏れることもありえない。 ただ欲望のまま、れいぱー達はまりさへ、地響きをあげ向かっていった。 ルナティック・カウンター 過ぎ去りし、ある日のこと。 陽が暮れようとする中、まりさは上機嫌で家路へと急いでいた。 珍しく遠出をした。帰りは遅くなってしまったが、愛する家族達は喜んでくれるはずだ。 自慢の帽子へはち切れんばかりに詰め込まれたのは、いつもの狩り場では採れないおいし いキノコや木の実だ。 なによりの収穫が野いちごだ。瑞々しくて甘酸っぱい野いちごは、家族達を最高にゆっく りさせてくれるに違いない。 ツガイのれいむと、生まれたばかりの赤れいむと赤まりさ。みんな、目に入れても痛くな い大切な家族だ。 家族の笑顔を思い浮かべると、まりさのあんよは自然と早くなった。 だが、まりさを迎えたのはそんなしあわせからは想像もつかない惨劇だった。 「た、たいへんだよ……!」 入り口でなじみのちぇんが、身体は黒ずみところどころから草を生やし「永遠にゆっくり」 していた。 群れの中心へ近づけば近づくほど、黒ずんだゆっくりの死体は増えた。通りがかりに知り 合いの巣を覗いてみても同じだ。 黒、黒、黒。 すべてが黒に染まっていた。 まりさも聞いたことはあった。最近、近くでれいぱーありすの大集団がいくつものゆっく りの群れを襲っている、と。 だが、まりさの群れは大丈夫なはずだった。長のぱちゅりーは賢く、れいぱーの対策をい くつも考えていた。群れの自警団も優秀なゆっくりばかりのハズだった。 だが、いない。 生きているゆっくりと一匹も出会わない。 「みんな……!」 まりさはおうちへのあんよをを早めた。 餡子の内で、大丈夫と自分に言い聞かせる。 まりさは狩りだけではなくおうちの入り口を隠す名人でもあった。れいぱーが来たってき っと大丈夫なはずなのだ。 しかし、おうちにたどりついたとき。 まりさが期待していた明るいものは、なにひとつ無かった。 巣を隠していたはずの小枝や葉っぱは地面にぐしゃぐしゃに散らばっていた。 おうちの中にはゆっくりは一匹もいなかった。 ただ、草を生やし黒ずんだ饅頭のなれの果てが、家族と同じ数あるだけだった。 「ゆあ……ゆああ……ゆああああああああああ!」 まりさは叫んだ。喉も裂けよとばかりに叫んだ。 だが、何も返ってはこない。誰も帰ってはこない。 まりさが幾ら叫ぼうと、なにも変わらない。 起こってしまった惨劇は、覆らない。 しかし。その声に、答える者がいた。 「大変なことになったね、まりさ。心中察するよ。まったくひどい有様だ。許し難い」 「ゆ?」 振り向けば、そこには人間が居た。 まりさにとって、人間はれいぱー以上に恐ろしいものだ。いや、恐ろしいもの「だった」。 群れの仲間を、家族を失った今のまりさに恐れるものなど何もなかった。 「ねえ、まりさ。キミが望むなら、僕は喜んで復讐に手を貸すよ」 だから、普段なら警戒すべき人間の誘いに対し、まりさは涙を振り払って力強く答えた。 「まりさは……まりさは、まりさは、まりさはっ! こんなことをしたありすたちを、ゆ っくりさせたくないよ! ぜったいぜったい、ゆっくりさせないよ!」 「いい答だ! よろしい! ならばキミに『力』を授けよう!」 こうして、まりさは契約した。 餡子のどこかで、それは恐ろしいことだと感じていた。 でも、かまわなかった。 れいぱーありすをゆっくりさせない。 それだけが、今のまりさの存在理由の全てだったから。 * * * 「ゆっぎゃああああああ!」 「ありすのとかいはなぺにぺにがぁぁぁぁ!」 先行したありす達が絶叫した。 まりさはそれを見下しながらぺっ、と吐き出す。転がり出たのは噛みちぎったありすのぺ にぺにだ。 ゆっくりの歯は飴細工製だ。人間相手ならともかく、同族を傷つけることならできる。加 えて、まりさは歯の強度も噛む力も人工的に強化されていた。それを使い一瞬にして二匹 のありすを再起不能にしたのだ。 ゆっくりらしからぬ思い切りの良さであり、素早さだった。憎しみがまりさを獰猛な狩猟 者へと変えていた。 まりさの予想外の凶行にありす達も目を見開いた。だが、 「なんて『わいるど』なまりさなのぉぉぉぉ!」 「いなかものねぇぇぇ! でもいいわぁぁ! ありすがとかいはをおしえてあげるわぁぁ ぁ!」 脅えることはなかった。 まりさが憎しみに狂っているとするなら、れいぱーありす達は欲情に狂っているのだ。 素早く立ち回り、まりさは次々とありすのぺにぺにを食いちぎっていく。だが、数の差は 圧倒的だ。すぐにまりさは取り囲まれてしまう。 「んほぉぉぉ! ありすがいちばんやりよぉぉぉ!」 そして、ついにまりさはそのまむまむにぺにぺにを突き込まれてしまう。周りからも押さ えつけられ、もはやゆっくり一匹では逃げようのない状況に追い込まれた。 「んほぉ!? このまりさのまむまむ、なんてしめつけなのぉぉぉ! あ、ありすもうだ めだわぁぁぁ! んほぉぉぉ! すっきりーっ!」 瞬く間にありすはすっきりーしてしまう。あまりの早漏っぷりに周りのありすは見下しつ つも、うらやんでいた。最高のまむまむを持つ、最高のまりさだ。 そして、まりさのお腹が膨らむ。胎生型のにんっしんだ。 膨らむお腹の感触に、まりさの憎悪の炎は更に燃え上がった。 まりさの子供は、胎生型にんっしんで生まれたのだ。 ツガイのれいむがにんっしんしたとき、まりさは天にも昇るほどしあわせで、ゆっくりし た気持ちだった。 生まれるまでに、まりさは何度となくれいむに頼み込み、膨らんだお腹にすーりすりさせ てもらったものだ。すーりすりすると、生まれる前の我が子が、お腹の内側からすーりす りしてくれたように思えた。 あのときの感動を、あのときのゆっくりを、まりさは忘れない。 大抵のことは簡単に忘れてしまう餡子脳に、決して消えない記憶として残っている。 出産。自慢のお帽子で受け止めたときの感動。はじめてのご挨拶。はじめてのころころ。 跳ね方を教えたこと。おいしいキノコの見分け方を教えたこと。れいむがおうたを教えた こと。みんなでくっついて寒い夜を暖かく過ごしたこと。 全部覚えてる。 だから、思う。 あの子達は、もっとゆっくりするはずだった。もっとゆっくりするべきだった。 「あのこたちは、まだ『ゆっくち』としかいえなかったのに……!」 まりさは素早くありすのぺにぺにから逃れた。どんなれいぱーだろうと、すっきりーした 直後にはわずかな隙が生まれる。そこついたのだ。 振り返り、たった今まりさを犯したありすへとまむまむを向ける。 お腹の中でふくれあがるおぞましい感触と共に、憎悪もまたふくれあがる。 「まりさのなかでゆっくりするなあああああ! ゆぎぃ! うばれろぉぉぉ!」 そして、まりさは出産した。 通常、胎生型にんっしんでの出産には数日を要する。人工的に能力を強化されたまりさで あってもそれは例外ではない。 したがって生まれたのはまともな赤ゆっくりではない。未熟児だ。 だが、ただの未熟児ではなかった。 「ゆぶぅ!?」 「ゆべぇ!?」 「ゆぼぉ!?」 打ち出された赤ゆっくりのなり損ないは、三匹ものれいぱーありすを貫通したのだ。 ゆっくりの重要部位と言えば、口だ。なにしろゆっくりは「ゆっくりしていってね」を言 うことがアイデンティティを確立するための最重要事項だからだ。 まりさの胎内は、この口の育成を優先するよう改造されていた。それも、口の中でも特定 部位――歯を真っ先に作り出すようになっていたのだ。 今生まれた未熟児は、歯しかできていない――即ち、歯の塊だった。 飴細工製の歯は、ゆっくりで最も硬い部位だ。それが強力なまむ圧によって弾丸のように 打ち出されたのだから、れいぱーとはいえゆっくりではひとたまりもない。 ありすは精子カスタードを打ち出し、反撃として赤ゆっくりを打ち返されたわけだ。さな がら高難易度シューティングにおける「打ち返し」のようだった。 「もぉぉぉ! いなかものなまりさねぇぇぇぇ! ありすがとかいはてくにっくをおしえ てあげるわぁぁぁ!」 「いいわぁぁぁ! らんぼうもののまりさにありすがあいをすりこんであげるわぁぁぁ!」 お次はすーりすりだ。れいぱーありすのれいぷでゆっくりの致死率がもっとも高いのがコ レだ。 なにしろ身体をすり寄せられるだけでその性欲満点な粘液によって植物型のにんっしんを 次々にさせられてしまうのだ。止めどないれいぱーありすの性欲で、茎を生やす間もなく 草を生やし、多くのゆっくりは黒ずみ死んでしまう。 「すっきりー!」 まりさの肌の感触のよさに、またしてもれいぱーありす達はすぐにすっきりーしてしまう。 そして、まりさの頭からにょきにょきと生えるものがあった。 「ゆ……? なにこれ?」 気の抜けたありすの声。それが遺言になった。 ありすは真っ二つに切り裂かれた。 それを為したのは、まりさの頭から生えたもの。それは、茎ではない。 茎と同じ長さの、先の尖った飴細工の剣だ。 胎生型にんっしんでは飴細工の弾丸を作り出し、植物型にんっしんでは飴細工の剣を作り 出す。まりさが人間に改造されて得た『力』は、れいぱーありすの精子カスタードを高効 率で飴に変換する対れいぱー能力だった。 「ゆばぁ!?」 「ゆびぃ!?」 まりさは剣を使い、つづいて二匹のありすを切り裂いた。だが、所詮は飴細工。そこで限 界を迎え砕け散った。 あっという間に何匹も同胞を屠られ、れいぱーありす達もようやくこのまりさの異常さに 気づいたようだ。 遠巻きに取り囲み、慎重に様子を見ている。 警戒はしている。だが、逃げようとはしない。まりさは極上の美ゆっくりであり、ありす 達は既に後退のネジの外れたれいぱーなのだ。 「かかってこないなら、まりさからいくよ! おまえたちは、ぜったいにゆっくりさせな いよ!」 そして、死闘が始まった。 まりさは次々とありすたちのぺにぺにを食いちぎる。 だが、それで怯むれいぱーではない。たちまち押さえつけられ、ぺにぺにを押し込まれる。 にんっしんさせられるが、すぐさま弾丸にして打ち出す。 ぺにぺにで犯される間にもすーりすりで生やされた剣で切り払い、折れるのも気にせず猛 然と襲いかかる。歯の届く範囲にぺにぺにがあれば食いちぎる。 だが、れいぱーありす達は恐れもせずに、自分こそがまりさを犯し屈服させるものと襲い かかる。 繰り返される。終わらない。まりさ一匹に対し、ありす達は多すぎる。 犯される。 囓り殺す。 犯される。 撃ち殺す。 犯される。 斬り殺す。 嬌声。悲鳴。怒号。絶叫。奏でられる激しいリズム。 それはまるで、終わらない宴。 無数の黄色いありす達がまりさにむらがる様は、円。それはまるで満月のよう。 その中央でもがき続けるまりさ。それはまるで月で餅をつく兎のよう。 これは宴。月の光に惑わされた、狂える者達の宴だ。 何一つゆっくりしていない死闘。 全ての正気も思考も失われた激闘。 狂気に溺れながらも、まりさは決して失わないものがあった。 それは、決意。 「おまえたちはゆっくりさせないよ!」 それは、大切だった者達への想い。 「れいむはもうゆっくりできないんだよ! おちびちゃんたちももうゆっくりできないん だよ! だからまりさもゆっくりしなくていい! でも!」 それは、怒りと憎しみ。 「おまえたちはゆっくりさせない! ぜったいぜったい! ゆっくりなんて! させるも んかああああああああ!」 まりさはもがき、叫び、抗い続ける。 狂える月の宴は、永遠に続くかと思われた。 * * * まりさの家族への想いは尽きない。れいぱーありす達への憎しみは尽きない。 しかし、その身体は尽きた。いくら人間に強化されようと、ゆっくりはゆっくり。限界は ある。 歯は乱戦の中、ほとんどが抜けてしまった。 まむまむもぺにぺにも痛々しくグズグズに拡がっている。 なにより、身体が黒ずんでいる。もう帽子と見分けがつかないほど黒い。 なんでも餡子に変換するゆっくりの不思議能力。それを利用した精子カスタードの飴菓子 変換。だが、その不思議にも限りがあった。栄養のほとんどを消費し尽くし、まりさはも はや目も見えなくなっていた。命が尽きるのも時間の問題だ。 だが、まだだ。まだゆっくりするわけにはいかない。 「ゆがあああああああああああ!」 まりさができたことは、ただ吠えることだけだった。 もはや言葉にもならない、憎しみそのものと言える叫びだった。 だが、それを聞くありすは一匹もいなかった。 れいぱーありすの集団は、全滅していたのだ。 * * * 「いや、素晴らしい! 実に素晴らしいよまりさクン!」 死闘の場から離れた小高い丘の上。望遠レンズ付きのビデオカメラを構えた人間の男が居 た。 まりさと契約を交わし、異形の力を与えた男だ。 男は、まりさの死闘の一部始終をビデオカメラに収めていた。 「キミの勇姿は我々の組織のシンボルになるよ。いや、実に素晴らしかった!」 男は虐待おにいさんでも加工所職員でもない。 ゆっくり愛護団体「ゆーシェパード」の一員だった。 ゆっくりを護るためなら過激な行動も辞さない集団「ゆーシェパード」にとって、悩みの 種はれいぱーありすだった。 れいぱーありすはゆっくりを愛護する彼らにとっても醜悪なものであり、ゆっくりの群れ を滅ぼす害悪だった。特に今回のれいぱーありすの大集団は問題になっていた。 ゆっくりは多くの人間にとってただの「害獣」だ。そのゆっくりを滅ぼしていく、れいぱ ーありすの集団と自ら事を構えようとする者など居なかった。 「ゆーシェパード」が動こうにも、彼らの掲げる「ゆっくり愛護の精神」ではゆっくりの 虐殺など許されることではない。 そこで考え出されたのがゆっくりにれいぱーありすの集団を滅ぼさせる事だった。 愛護すべき動物同士が自然の中で争ったところでそれを非難する者はいない。どんなに残 酷に見えてもそれは自然の営みなのだ。 そこで、男はあのまりさに声をかけた。人工的に強化し、れいぱーありすの集団にけしか けたのだ。 今回はテストのつもりだったが、予想以上の成果を上げてくれた。男はまりさに感謝した。 たとえゆっくり同士の争いだろうと、まりさを人工的に改造したのでは人が手を下すのと 変わらない。 だが、いいのだ。 重要なのはゆっくりがゆっくりと戦ったという事実。それさえあれば、「ゆーシェパード」 の正義は護られるのだ。 ひと仕事終え、男は伸びをした。 もう陽は暮れ、月が高く上がっていた。男には月の光が「ゆーシェパード」を祝福してく れているかのように思えた。最高の気分に、男は満足げに息を吐いた。 さて帰るかと視界を下に戻し、男はまたしても感嘆の息を吐いた。 れいぱーありす達の亡骸から漏れ広がったカスタード。 それが描くのは、今まさに天空で輝く満月と等しく、真円だったのだ。 そんな月の輝きを乱すのは、月の中央、復讐を遂げたのにそれを知らずに果てたまりさの 亡骸だけだった。 了 by触発あき