約 1,902,267 件
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/9460.html
804 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 40 29.86 ID zSEwnxt60 [2/2] 報告。一言で言えば雑談してたら噛み付かれた。 昔でよく覚えてないこともあるし、身ばれするとまずいんでいろいろと詳細はぼかす。 あるゲームで、野外活動というかサバイバル能力持ちのキャラを作ったんで、「水を作れたりするんだろうな」と言って、知ってるサバイバル知識を言ってみた。 (穴掘って、水分のあるもの入れて、中央に容器置いて、穴を透明ビニールで塞ぐ) するとPLの一人がいろいろと文句をいってきた。覚えてる範囲だけだけど 「水が欲しいなら水道使えばいいじゃん」「コンビニや自販機で買えばいいじゃん」「川とか泉とか探して汲めばいいじゃん」 水のない砂漠での話での方法だって説明すると 「日本のどこに砂漠があるんだよ」「砂漠に行くってわかってるなら水を持っていけばいいじゃん」「砂漠にいってたまたまビニールを持ってるなんてどんな状況だよ」 あと他にもこんな事も言ってた 「砂漠で水を含んだものってサボテンだろ? なら直接絞ればいいだろ」「もっと他に効率的に水を手に入れる方法があるはずだろ」「その方法で集めてるうちに水が蒸発したらどうすんだよ」 なんか当時は疲れた記憶がある。結局こいつは何がしたかったのか未だによくわからん。 805 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 46 51.40 ID KbBiztBd0 [3/4] 804 狂犬に噛まれたのかご愁傷様 806 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 51 08.60 ID MoZiw7A40 804 サバイバルだっていうのに水道とかコンビニとか、頭湧いてるのか とにかく乙 807 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 51 17.32 ID RJ1e6DJP0 [3/3] なんか時々狂犬に噛まれる人いるけど、もしかしてそれで病になってしまったのが 713の困なんだろか ともあれ 804乙 そいつはサボテンを上手く絞れると思ってるのかよw 808 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 51 38.70 ID 9xuAL2et0 [3/3] 804 自分が知らない知識を持ってる相手に文句を言いたいだけのアホだと思うよ とりあえず否定や反発から入る手合い。大変だったね 809 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 54 55.89 ID IKJvtqW40 804 ただいちゃもんつけたかっただけなんだろうな、理由はわからんが >「砂漠で水を含んだものってサボテンだろ? なら直接絞ればいいだろ」「もっと他に効率的に水を手に入れる方法があるはずだろ」 「その方法で集めてるうちに水が蒸発したらどうすんだよ」 への返答がつまり「サバイバル能力」だよなぁ・・・ ちなみに伊豆大島には日本で唯一砂漠に分類される場所があるそうだ。名前に砂漠ってついてる 場所なら他にもいくつかあるみたいだけど 805 強肩ニカマレタ・・・助っ人外人ピッチャーかしら 810 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 18 58 42.97 ID UEsFKHdni [2/5] 804 なんか大変だったねお疲れ 水道の水が安全とは限らないシチュもあるしなぁ特に敵の支配下の離島で罠とか警戒する必要あったらとか 知識持ってるのがうらやましかったのかね? 811 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 19 05 31.57 ID MtHDpbOA0 水って重いんだよな……。 812 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 19 07 42.68 ID q/g5hTKt0 [1/2] たいがいのゲームでは所持品に水袋の類があるが 中身の管理を厳密にやれと言われたらわりと処理にこまる 814 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 19 27 38.54 ID S5fgOW0g0 [2/2] ソード・ワールドだったか、厳密に考えるとこの旅装備ではまともな旅はできない、とかQ Aで言われてたなw 815 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 19 32 15.00 ID q/g5hTKt0 [2/2] 814 キャンペーンをある程度こなした後 「うちらのシナリオ、シナリオとシナリオの間はずっと街で過ごしてるし シナリオ中は必要な食料とかは依頼人から支給される…という状態だったけど 初期から皆が所持品欄に書いてる保存食とか酒とかは消費されないままで大丈夫なのか」 という話題になったことがある 816 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/07/08(火) 19 44 21.20 ID UEsFKHdni [3/5] 815 保存食は古いのから順番に消費するよね普通とかな話になってたなうちでは スレ388
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/665.html
400 プラセーボ 2006/01/01(日) 22 28 34 ID ??? NGワード ID bndWk7tT 「ねむい……。茶々丸何か面白いことはないか?」 ログハウスの窓からは冬の陽光が差し込んでいた。 暖房が効いているので、部屋の中は冷たさとは無縁。 ゆっくりとした時間が流れている。それは朝だからと云うだけでなく、 学校が冬休みに突入している事も一役買っていただろう。 思わず眠くなってしまうそうな空気に、ログハウスの主にして最強最悪の吸血鬼 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは染まりきっていた。寝間着姿のまま、 ソファーに外見年齢10歳の幼い身体を投げ出している。 敵と対峙した時は永久氷河の凍てつきを煌く蒼い瞳も、どこか焦点を失って、 凪いだ春先の海のように穏やかだ。彼女はふとリモコンを持ち上げ、スイッチを入れた。 タレントやCMの音声が入るよりも早くチャンネルを廻した。 全部のチャンネルをチェックすると、溜息を一つついてスイッチを切った。 リモコンを放り出す。エヴァンジェリンはニュース番組を見るのが好きだが、 この時間帯は既につまらないバラエティーか料理番組に取ってかわられている。 暗いTV画面に映るのは、うとうととしかけたエヴァンジェリンの幼い顔だけ。 腰まで伸びた金髪をなんとなくいじくる外見だけ最高級フランス人形のような少女は、 この退屈を紛らわすべく、自らの忠実な従者に声をかけることにしたのだ。 「茶々丸、眠気が吹っ飛ぶようなイベントはないのか?」 「……マスター。言葉の定義が曖昧な為に返答できません。 質問の意図を限定して下さい」 エヴァンジェリンによって命を吹き込まれた女性型ロボット、 茶々丸は感情の籠もらぬ無機質な声で答えた。 エヴァンジェリンはムッと頬を膨らませたが、茶々丸は気にするそぶりもしない。 それは茶々丸が人間の感情など理解できないロボットだから……ではない。 彼女(?)はメイド服を着用し、両脇に洗濯籠を抱えていた。 それにはエヴァンジェリンの下着や洋服が山のように詰っている。 茶々丸は庭に出ると、物干し竿に手際良く洗濯物をかけていった。 数分後、家の中に戻ると今度は窓拭きをはじめる。 「茶々丸、答えろ。お前は私の従者を何年務めているんだ。 お前は私の命令に従う従者であろうが。 主人が退屈を紛らわす『面白いこと』を私に提供しろ、と云っているんだ。 命をかけても全うしろ」 「マスター。私は家の掃除で忙しいのです。 これは現時点におけるあなたの要求より優先事項であると認識しています。 それに退屈ならば、素晴らしい解決手段を提案致します。私を手伝ってくれませんか?」 「うっ……」 エヴァンジェリンは呻いた。窓拭きを終えた茶々丸は掃除機を剣のように構えて仁王立ちだ。 要するに「ソファーにマスターがいると掃除機がかけられません。 さっさとどいてください」と遠まわしに云っているのだ。 「お、覚えてろ茶々丸」 「何をですか?」 「うるさい!」 最後の捨て台詞は掃除機の騒音に掻き消されてしまった。 エヴァンジェリンは2階の寝室に行くと、寝間着を脱ぎ捨て普段着に着替える。 今日はベルトのアクセサリーがついたワンピースだ。 大人向けの商品を特注してエヴァンジェリンサイズに仕立てたものだ。 気替えを終えたエヴァンジェリン。全身鏡の前でプレイボーイにのるようなポーズを取った。 だが、エヴァンジェリンの外観は所詮10歳であり、 子供のモデルが子供服を着ている姿にしか見えない。 「どうして私はこんなに子供っぽいんだ!」 そりゃ貴女が10歳で吸血鬼になったからでしょう、と云うのが正解なのだが、 500年近い時間を10歳の姿で過ごしてきたエヴァンジェリンの怒りが 理性の箍でおさまるわけがない。突っ込みと共に鏡にパンチを入れた。 重量50トン以上の重戦車を軽いジャブで100mも吹っ飛ばすような彼女のパンチに 単なる鏡は耐えられない。大音響と共に粉々になって砕け散る。 「マスター、どうかなされましたか?」 「な、なんでもない」 階下から茶々丸が声をかけてきた。 心から心配している素振りなど欠片もない。 それどころかエヴァンジェリンが如何にして鏡を割ったかをシュミレートして 笑っているようなニュアンスさえある。こんな姿、茶々丸には見せられない。 エヴァンジェリンは慌てて魔法を唱え、鏡を元通りにした。 「くそっ、ナギの奴がかけた呪いがなければなぁ。 幻術を使って大人の姿を取れるのに」 「ダケドヨ、20歳ノ姿ニ成ルノモ不都合アルゼ」 エヴァンジェリンの嘆息に答えた者がいる。 エヴァンジェリンは顔を上げた。天井の梁に赤ん坊よりも大きい人形が腰掛けていた。 人形用メイド服から突き出た手足は、陶器ともプラスチックとも違う白い肌に包まれている。 一方で、人形特有の丸型関節剥き出しだった。顔のつくりは整っているが、 ガラス玉のように人工的で冷たい目玉がキョロキョロと向きをかえる。 声は、その人形の喉から発せられたものだった。 「チャチャゼロ、なんで私が大人になると問題があるのだ」 チャチャゼロ。 魔法使いであるエヴァンジェリンを守護する生きた人形だ。 日常生活のサポートも可能な茶々丸と違って、チャチャゼロは戦闘に特化している。 既に200年以上エヴァンジェリンと共に在り、歴史の裏側で、 主人エヴァンジェリンと共に返り血を浴びてきた仲でもある。 チャチャゼロはケタケタと笑うと、ふらりと立ち上がった。 だが、糸の切れた操り人形のようにバランスを失ってふらつくと、ガ シャリとまっさかさまに天井から落ちる。やれやれとエヴァンジェリンは溜息をつき、 床からチャチャゼロを拾い上げた。人形のメイド服から埃を払うエヴァンジェリンの顔を、 チャチャゼロの無機質な瞳が追う。 「マスタートなぎトジャ体格ガ違イ過ギルゼ。 ソレヨリ、ナギノ子供トナラピッタシジャネェカ。背丈モ体格モ。 組ミ敷カレテモ乗ッテモオ互イ重クナイコト請ケ合イダ」 「な、なんだと」 エヴァンジェリンの脳裏に、チャチャゼロが指摘した光景が浮かぶ。 ナギの子供、ネギ・スプリングフィールドが振り向き、 エヴァンジェリンに微笑みかける。彼は父親ナギそっくりの10歳の少年だ。 だが、いい加減で気まぐれな父親よりもずっと誠実で、ひたむきで、 そしてエヴァンジェリンの心に近い所にいる。エヴァンジェリンの胸が高鳴った。 ネギがゆっくりと手をのばし、彼女の頬に触れる、 触れると思いきや長い金髪に矛先を向け、最高級の絹を扱うように梳く。 その動きにエヴァンジェリンはうっとりと目を閉じ、気がつけばネギの腕にの中だ。 「まて、ぼーや」と拘束から脱出しようとするが、少年の力は思った以上に強くて引き離せない。 「だめだ、ぼーや! 離せっ、私を……」エヴァンジェリンの言葉はそこで途切れた。 ネギが少女の唇に自らの唇を重ねたからだ。 唇から直接感じる自分以外の人間の温かさにエヴァンジェリンの動きが鈍くなり、そして……。 「ヤッパリ自分デモ満更ジャネェカ」 「はっ、わ、私は!?」 エヴァンジェリンは自分を冷静に観察する視線に気がつき、我に返った。 視線の主など捜すまでもない。腕の中でチャチャゼロがケタケタと笑っている。 主人に命を吹き込まれた生きた人形は、抱き上げられていなければ、 主人を指差して腹を抱えて笑っていただろう。 「この馬鹿!!」 エヴァンジェリンの額に血管が浮かびあがり、心臓の音がドクドクと響く。 階下の茶々丸は主人の怒りの波動を感じ取り、 掃除機をかける手を休めて2階をちょっと見上げたが、 彼女は主人と姉にあたる人形が繰り広げるこの手の喧嘩には慣れている。 たいして気にすべき事項でないと判断し、 2秒後には再びスイッチを入れて掃除を続行した。 暫くすると、エヴァンジェリンが長い金髪をマントのようにたなびかせて 2階から降りてきた。肩をいからせ、顔が興奮によって上気している。 「茶々丸、私は地下のアトリエにいる」 「お手伝いしますか?」 「いや、いい。一人で出来る。ぼーやが来たら知らせてくれ。 そうだ。寝室でチャチャゼロがバラバラになっているから直しておけ」 「わかりました」 茶々丸に云い残すと、エヴァンジェリンは地下室への扉を開いた。 コンクリート剥き出しの壁と階段が少女の前に広がる。 温かくほんわかとした1階・2階とはうってかわり、 冷気がエヴァンジェリンの頬に吹き寄せた。 それをものともせずに地下へと下る。 30段降りると、裸電球に照らされたドアがあった。 何の変哲もない市販のドアだが、周りがコンクリート壁なだけに、 ドアまでが殺風景の中に沈んでいる。 エヴァンジェリンは扉を開けた。 小さな廊下があり、地下室の扉と同じ仕様のドアが4つ並んでいる。 エヴァンジェリンはその一つをくぐった。真っ暗な空間が広がる。 吸血鬼の少女は迷い無く電気のスイッチを捻った。馴れた手つきだ。 「さて、魔法薬を造って溜めておくか」 エヴァンジェリンは引き出しから何種類か魔法薬の材料となる石を取り出した。 薬品棚からも薬瓶を取り、小脇に抱えてテーブルの上に置く。 関係の無いメモや本を片付け、今から調合しようとする薬品の構成を書いたページを開く。 今、エヴァンジェリンが調合しようとしているのは、魔法詠唱の時に使う触媒液だ。 さらに、投げつけるだけで魔法が発動するタイプの、 攻撃魔法を封じたフラスコもつくるつもりだ。これら補助魔法薬は、 強大な魔力を持つエヴァンジェリンにとって絶対必要と云う物ではないが、 魔力の節約になる。長期戦では戦闘の行方を決めかねない重要な要素だ。 「ぼーやの周りには危険が一杯だからな。 私がフォローしてやらないと、危なっかしくてみておれん。 ふん、神楽坂明日菜や桜崎刹那がいくら保護者面しようが、私には適うまい。 だが、その為には色々と準備をしなくてはな。 ぼーやを護るのは、この私だ」 鉱石の量を計り、薬草を乳鉢ですりつぶしながら、エヴァンジェリンは呟いた。 退屈は何時の間にか忘れていた。 「師匠、遅れてすみませんでした!」 エヴァンジェリン家の玄関が勢い良く開いた。 拭き掃除を終え、ソファーに腰掛けてくつろぎながら 昼の健康バラエティ番組を見ていた茶々丸は、 予期せぬ訪問客の存在に慌てて立ち上がった。 いや、訪問客が来ることは判っていた。 これほど早く来るとは思っていなかっただけだ。 「ネギ先生!」 茶々丸の視線の先に、背広を着た少年の姿があった。 やや癖のある、ミルクをたっぷりといれた紅茶色の髪。 小柄な身体を特注のスーツで包んでいる。 肉体はまだ大人への階段を登りかけた少年のものだが、小さなメガネの奥にある瞳には、 内面に蓄えられたエネルギーが弾けて溢れださんばかりだ。 ネギ・スプリングフィールド。 魔大戦の英雄サウザンドマスターことナギ・スプリングフィールドの1人息子にして、 麻帆良学園英語教師、クラス3A担任、そしてエヴァンジェリンの1番弟子である。 ネギは、彼など足元にも及ばない程強い魔法使いであるエヴァンジェリンに乞い、 彼女に鍛えて貰っているのだ。今日も教師としての仕事を午前中で済ますと(どうせ冬休みだ)、 一刻もはやく彼女と修行をすべく、脇目もふらずエヴァンジェリン宅に飛び込んだのである。 「ネギ先生、約束の時間には遅れていませんよ。むしろ早いぐらいです」 「あれ? 腕時計を見たら遅刻するって焦ったのですが……。 僕の時計狂っているのかな……」 ネギは顔を赤くして腕時計を指先で軽く叩いた。 彼の額に浮かぶ汗からその意味を見抜いた茶々丸は (嘆息とはこう云う時に用いるのですね)と新たな発見をしていた。 残念ながら茶々丸に肺に溜めた空気を吐き出す行為は出来ないので、 茶々丸は軽く首を振る動作で代用した。 「師匠は?」 「地下のアトリエにいます。お呼びしましょう」 「いえ、僕がいきます」 ネギがエヴァンジェリンに弟子入りしてから半年が過ぎた。 毎日のようにこの家を訪れたので、ネギが知らない場所はもはや無い。 ネギは茶々丸を制すると、我が家のように気楽に地下室へと降りた。 ネギは見なかったが、またしても茶々丸は首を振っていた。 今度は首をちぎれそうな程深く、長く。 「えっと、これは別荘がある倉庫に繋がっている扉だ。 これが別の物置で、そうそう、こっちがアトリエだった。 エヴァンジェリンさん、何しているのかな?」 ネギはドアノブに手を伸ばした。 エヴァンジェリンは魔法薬の調合を終えてアトリエから出ようとしていた。 彼女の様子はいつもと違っていた。頬が僅かに上気している。 いつもはキリリと一文字に結んだ唇が、幽かな笑みを形作っているではないか。 実は、吸血鬼の少女は調合を終えてからアトリエを出ようとするまでに葛藤を経験していた。 遡ること、5分と30秒。 「忘れ物はないな、よし」 エヴァンジェリンは調合した魔法薬を試験管に入れ、手際良く冷蔵保管場所に収める。 これはいつものこと。完成した魔法薬をいとおしげに眺め、扉を閉めようとして、 彼女の眉がひそめられた。冷蔵庫の一番下段、その更に奥に、 大きな丸底フラスコが静かに眠っているのを見つけたのだ。 丸底フラスコには青に近い紫色の液体が満ちていた。 しゃがみ込んだエヴァンジェリンはしばらく無言でフラスコを見下ろしたた。 「なんだ、この薬品は。見た事がないぞ」 エヴァンジェリンはフラスコを顔の前に持ってくると、中身を見据えた。 傾けると液体はしばらく傾きを維持した。粘度が高い 。コルク栓を抜き、薬液の臭いを慎重に嗅いだ。 甘く、だが後を引かない心地よい香りが漂う。 「このアトリエに他人が侵入したら私にわからないはずがない。 よしんば侵入者があったとしても、蔵書も材料も盗まず、 薬を化合して帰っていくなんて事があるわけがない。 では茶々丸か? いや、あいつが私に無断で薬を作るなどと、それも無いな。 太陽が西から登るなら別だが」 エヴァンジェリンは細い指を桜色の小さな唇に当てて思案した。 心当たりが無かった。ふぅと溜息をつき、フラスコを保管庫に戻し、扉をしめる。 「あっっ!!」 電気を流されたようにエヴァンジェリンは背中をそらして固まった。 記憶の検索結果がようやく出たのだ。 彼女はフラスコが冷蔵庫に置かれた理由、そして中味の正体を悟った。 「ふーむ、そういえば2ヶ月ぐらい熟成させなければならないんだったな。 すっかり忘れていた。いかんいかん、歳を取ると忘れっぽくなって困る」 実年齢500歳、外見年齢+精神年齢10代前半の吸血鬼は軽く自分の頭を叩いた。 エヴァンジェリンは再び思考に没頭した。細い指先を顎に当て、左手は腰に当て、 人差し指でトントンとリズムを取った。彼女は悩んでいた。 (果物からこんな物が出来るとはな、我ながら驚きだ。だが、あくまで理論だ。 実際に試してみないことには効果を証明できない。しかし、これを使うと大変なことになる。 私が実験台になる? だが相手は……ぼーやに? ぼーやか。それもいい。 ふふっ、ぼーやの奴、驚くぞ。ぼーやだけでなく、神楽坂や近衛、ことによったら刹那も……。 い、いや待て待て。これを使ってぼーやとなんて、その、違う! やっぱりぼーやと神楽坂や近衛で試すか。そうしたら相部屋のことだ、さぞや……。 い、いやだ! そんなのは絶対に嫌! うっ、私は今なんて。なんで、ぼーやと神楽坂の姿を想像すると、心が痛いのだ……) 結局エヴァンジェリンは、丸底フラスコを冷蔵庫から再び取り出してしまった。 紫色の液体は、保管庫に放置して忘れるには存在が大きすぎ、 さりとてネギに使うには躊躇されるべき性質を(理論上は)持っていた。 エヴァンジェリンは何かに取り付かれたようにフラスコを胸に抱えると、 アトリエを後にしようとした。 そして、無邪気に扉を開けたネギ・スプリングフィールドと正面衝突することになる。 「うわっっ!!」 「あっっっ!!」 アトリエに入ろうとしたネギ・スプリングフィールド。 アトリエから出ようとしたエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。 物理的運動エネルギーは前者の方が大きかった。 エヴァンジェリンが先にドアノブを捻り、扉を手前に開けてしまったので、 ネギはつんのめるようにしてアトリエに入った。 そこにはフラスコを抱えたエヴァンジェリンがいる。 衝突を避けようとしても遅い。 咄嗟に壁に手をつきささようとしたネギの左手は虚しく空を切った。 少年は少女の胸に飛び込む格好となった。ネギの視界に、 蒼い瞳を見開いたエヴァンジェリンの幼いながら端整な顔立ちが一杯に広がる。 ネギの理性とは関係ない場所が叫んでいる。これから起こることを決して忘れるなと。 雲一つ無い夏空の青。澄みきった青に間抜け顔のネギが映りこんだ。 倒れ込むネギとエヴァンジェリン。 (このままではエヴァンジェリンさんを下敷きにしてしまう!) ネギは迫る地面を睨みながら、エヴァンジェリンの両脇に手をつくべく腕を突き出した。 ダンッ、とタイルにエヴァンジェリンの身体が打ちつけられる。 それでも、少女の身体の上に激突する筈だったネギの身体は かろうじて衝突を免れた。ネギの反応が効を奏したのだ。 だが…… 倒れこんだネギの身体は、地球の重力に引き寄せられていた。 体重そのものがエヴァンジェリンの華奢な身体にかかることはなかったが、 ネギは彼女の上に覆いかぶさった。世界から音が消える。 身体の感覚が無くなる。手足の動かし方も忘れた。 そもそも手足があったかどうかさえ覚えていない。 今、ネギの感覚は一つ。 重なった粘膜から伝わる、エヴァンジェリンの鼓動。 「エヴァンジェリンさん……」 ネギは少しだけ身をおこした。エヴァンジェリンは無言だ。 ピクリとも動かない。偶然にも、ネギのそれぞれの腕が エヴァンジェリンの肢体を拘束していたから。 何より、ネギが自分の唇を奪ったことに。 吸血鬼の少女の蒼い瞳が困惑に揺れている。 状況把握が出来なかったのは少年も少女も一緒だったが、 先に理解したのは上にいるネギの方だった。彼は気が付いた。 自分がエヴァンジェリンを組み敷き、そしてキスをしてしまったことに。 「う、うわああぁぁぁあ」 ネギは悲鳴を上げてエヴァンジェリンの上から飛びのいた。 勢いで後に転がり、尻もちをついて止まる。 汗がだらだらと額を、頬を伝わり、指はタイルでも剥がそうというのか、 意味も無く床を這い回っていた。 「ごめんなさい、エヴァンジェリンさん!!」 ネギは平謝りをした。冷静に考えれば、これが事故だと云うことはわかる。 だからといって事実を覆すことは出来ない。 ネギは既に姉やイギリス時代の同級生や幾人かの生徒とキスを経験しているが、 挨拶程度の軽いキスとは意味が違う。エヴァンジェリン。 異性として認識し、その上でネギがのどかや刹那と並んで好意を抱いている相手だ。 そんなエヴァンジェリンとの予期せぬ接触。動揺の桁が違う。 ネギはエヴァンジェリンが烈火の如く怒るかと思った。 或いは虫けらをに肌を汚されたような嫌悪をぶつけてくるのか。 いずれにせよ、よくない傾向だろう。 恐る恐る、ネギは視線を向けた。 エヴァンジェリンは怒っていなかった。 軽蔑も嫌悪もなく、さりとて歓喜も羞恥もない。 無表情、無感情だ。魂が抜けたように虚脱している。 気のせいか、身体全体の色彩まで薄くなったようにネギには見えた。 地下のアトリエに、時間だけが流れる。 物音はネギの心臓の鼓動だけ。(もう耐えられない)、 とネギが口を開きかけた瞬間、エヴァンジェリンが蒼眼をネギに向けた。 「ぼーや」 ネギは吸血鬼の少女の口からどんな言葉が飛び出してくるのか身構えた。 それに対し、エヴァンジェリンは呼びかけ以外の言葉を紡がない。 コミュニケーションを取ろうとする意志はあるのだろうが、 次の単語が出て来ないようだ。 「こ、これ……」エヴァンジェリンの視線が下がり、つられてネギの目も追いかける。 横倒しになった丸底フラスコ。 コルク栓が開き、中味が流れ出していた。 残る紫の液体は1/3に満たない。 「え、エヴァンジェリンさん、この液体って……ああ!」 ネギは悲鳴を上げた。 液体が、エヴァンジェリンの左腕から胸にかけてかかっていた。 服にもかかり、大きな染みを縁取っている。 ネギの顔から音を立てて血の気が引いた。 危険な液体をエヴァンジェリンにかけてしまったのかと思った。 「大丈夫ですか、エヴァンジェリンさん!!」 広いアトリエに幾重にもネギの声が木霊した。 ネギはエヴァンジェリンの傍に瞬間移動すると、 彼女の腕を掴むようにして引き寄せ、薬液がかかった部分を見た。 紫色の液体はゲル状の粘膜となって陶器のような肌に張り付いている。 ネギの額に恐怖と焦りの汗が浮かぶ。ネギは無我夢中で薬液を剥ぎ取った。 エヴァンジェリンが自分の失敗で怪我をすることに耐えられなかった。 これほど真剣に何かを作業するなど、ネギの短い人生の中でも始めての事だ。 額からしたたり落ちる汗を拭いもせず薬液を剥がすと、 エヴァンジェリンの肌は多少赤くなっている程度で、火傷やかぶれも無かった。 吸血鬼の少女の無事をとりあえず悟り、ネギの身体から一気に力が抜けた。 へなへなと崩れ落ちる。 エヴァンジェリンが「あっ」と小さな叫びを漏らした時には、 ネギの指先は既に薬液で濡れていた。 「ぼーや、それを早く拭え!!」 「えっ、どうしてですか?」 「いいから!」 今度はエヴァンジェリンがネギの腕を引き寄せる番だった。 彼女はネギの手を穴が開くほど観察する。 ネギは自分の頬に血が上るのを感じた。無意味にどぎまぎしてしまう。 だが、エヴァンジェリンはネギの肌の状態を真剣に観察し続けた。 医者が患者を診察する時の態度そのもの。ネギの思いなど何処吹く風だ。 ネギは体内に溜まった熱が急速に冷まされていくのを感じ、 ネギのリアクションを見た先程の茶々丸同様、深い溜息をついた。 「エヴァンジェリンさん。この薬にはどんな効果があるんですか? まさか毒薬とか。でも肌にかかっても大丈夫な所を見ると、毒薬じゃあないですよね」 「私に毒が効くと思うか? 私は吸血鬼だ。たとえ青酸カリを飲まされても、 河豚の毒を喰らおうと、毒に犯された肉体を捨て、 新たに健康な肉体を再構成すれば済むだけのこと。 だが、ぼーやは人間だ」 エヴァンジェリンはネギの腕から手を離すと、顔を伏せた。 ネギは我が耳を疑った。氷水につき落とされたように体温が奪われていく。 心臓を死神の冷たい手が力強く握り締めた。 下半身の力が抜け、ネギは仰向けにひっくり返った。 ネギ・スプリングフィールド。 イギリスに生まれ、6歳のとき魔族の襲撃により家族と故郷を喪い、 10歳にして教師として訪日。かの地で世界最強無敵の真祖吸血鬼と遭遇し、 仲良くなれたものの、不慮の事故により死亡。 我ながら波乱万丈の人生だと、ネギは遠ざかりつつある意識の中で述懐した。 「エヴァンジェリンさん……。なんだか、眠くなってきました。 手足の感覚もない。冷たさも感じられない。むしろ気持ち良くなってきました…… 。ああ、天使がやってきて、僕の手を包みこんでくれているのですね。 師匠、今までありがとうございました。 最期のお願いです。僕のお墓は、ネカネ姉さんのいる所に……」 「馬鹿」 エヴァンジェリンはポカリとネギの頭を引っぱたき、 「勘違いするな」とネギを嗜めた。相変らず俯いたままだ。 ネギと視線を合わせようとしない。 彼女は「寝たままでは話が出来ない」とネギを起き上がらせた。 ネギは目を白黒させながら正座し、話を聞く体勢を作った。 エヴァンジェリンを注視する。彼女は小刻みに震えていた。 身体も、そして声も。ネギは思わず息を飲み込む。 「この薬は……」 横倒しになった丸底フラスコ。 床に広がる紫色の薬液。 汚れた服や肌を見ながらエヴァンジェリンは呟いた。 「惚れ薬なんだ」 「えっ」 時間が、止まった。 ピントがずれたように薄くなってく意識が一瞬にして精度を取り戻した。 脳細胞が活動を再開するや否や、エヴァンジェリンの言葉を分析し、 そこから事実と過程と結果を導き出す。つまり、エヴァンジェリンは「惚れ薬」を作り、 ネギとぶつかった為に、「薬」が双方にかかってしまった……と。 「冗談ですよね、師匠」 やっとのことで喉から搾り出したネギの声はかすれていた。 ネギは解答を期待してエヴァンジェリンの顔を見た。 ペタンと座り込んだ吸血鬼の少女はネギと顔を合わせようともしなかった。 俯き、顔どころか身体全体をネギに対して背けている。 アトリエの蛍光灯の影に入った彼女の頬は、暗さの中でも、 内側から熱を持つように赤く輝いていた。言葉はいらない。 ネギは解答を得た。少年が望んでいたのとは180度違う現実を。 (まさか、エヴァンジェリンさんは僕のことを?) ネギは信じ難い推論を一笑に伏そうとした。 「惚れ薬」云々はエヴァンジェリンがネギをからかおうとしているのだと思った。 正確には思いこもうとした。根拠はある。エヴァンジェリンは真っ赤になっているが、 自分にはさしたる変化が起こっていない。 「師匠、いつまでもここにいても仕方がありません。 アトリエを閉めて家に上がりましょう。 薬で汚れた服をいつまでも着ているのも身体に良く無いですよ。 早く着替えないと……着替える!!?」 ネギは自分の言葉に飛び上がって驚いた。 着替える、それはエヴァンジェリンの裸体が露になると云うこと。 クローゼットは彼女の寝室にある。ネギ自身はベッドに座っている。 自分の前でエヴァンジェリンが背を向けつつ服を脱ぎ捨てる。 華奢な背中がネギの前に晒される。長い金髪の間から透けて見える肌は 雪よりも白い。彼女は俯き、良く観察すれば肩が震えている。 もちろんネギは気付いている。でも態度には出さない。 「ぼーや、私は……怖い……。 なんだか私が変わってしまいそうな気がして……」 「大丈夫ですよ、エヴァンジェリンさん。 どんなことがあろうと、僕が受け止めます。さあ」 ネギはベッドから立ち上がり、吸血鬼の少女の肩にそっと手を置く。 エヴァンジェリンが肩越しに振り返る。 いつも凍てつくような冷たさをたたえる瞳は、今は熱く潤んでいた。 ネギは深く頷くと、彼女の胸にゆっくりと手を伸ばし……。 「僕は教師なんだああぁぁぁぁぁぁ!!」 ネギは弾道ミサイルもかくやの勢いで立ち上がると、 アトリエの壁に激しく頭を打ちつけ始めた。 衝撃で漆喰がパラパラと床にこぼれ落ちる。 振動は薬品棚も襲った。薬液にさざ波が起こっていたほどだ。 「教師ともあろう者が」ゴン! 「教え子に淫らな」ゴン! 「想像をするなんて」ゴン! 「僕は、僕は」ゴン! 音節ごとに額を打ちつける音がアトリエに重なった。 「僕は最低だぁ! ニュースで見る最低鬼畜教師の仲間入りだぁぁ!!」」 一際大きく振りかぶったネギは頭蓋骨も砕けよと自分の額を壁に叩きつけようとした。 だが、音は鳴らなかった。エヴァンジェリンが、後からネギの首筋に抱きついて、 少年の動きを止めているからである。 「止めないでください、師匠! これは僕のケジメなんです。 教師として教壇に立つからには、一人一人の生徒を公平に扱わなくてはならないんです。 誰か一人を愛してしまったら、その人だけが特別になってしまう。 生徒に懸想するなんて許されることではないんです。だから僕はこうして責任を取って」 「ぼーや」 尚も喚こうとしたネギの言葉は途切れた。 エヴァンジェリンの冷たい手が……心地良い冷たさの指先が、 ネギの頬に触れるや否や力が籠められた。ネギは身体ごと裏返しにされ、 漆喰の壁に背中を預ける格好になった。 そんな彼の目の前には膝をついたエヴァンジェリン。 ネギは彼女と向き合う格好となる。 「エヴァンジェリンさん、僕は」 ネギが吸血鬼の少女の決意を秘めた表情を確認する間も無く、 彼の唇を柔らかい衝撃が襲った。偶然は重ならない。 ネギは自らの視覚を疑った。エヴァンジェリンの閉じられた瞳が目の前にある。 長い睫毛が艶やかに輝く。彼女の前髪がネギの鼻先をくすぐり、 ネギは思わず鼻から空気を取り込んだ。 甘い。 舌先で溶けてしまう砂糖菓子のように淡く柔らかい香りがネギの鼻腔一杯に広がり、 それは唇の感触と絡まって、目の前にあるエヴァンジェリンと云う存在を再確認する鍵となる。 ネギは人形の腕のようにダラリと垂らしていた腕に血を通わせた。 最初はおずおずと、右手をエヴァンジェリンの背に回した。 そこからは躊躇無かった。両腕で思いきり彼女を抱き寄せる。 吸血鬼の少女は抵抗せず、ネギに身を預けた。 ネギは少女の柔らかい唇の感触を味わいつくした。 唇と唇が離される。2人の唾液が名残惜しそうに糸を引いた。 ネギは、未だ自分の腕の中にエヴァンジェリンがいることが信じられなかった。 しかし、唇と唇が触れ合っている間は確かにエヴァンジェリンそのものと 触れていたと云う実感があった。今知ったばかりの感覚を失いたくない。 ネギは再びエヴァンジェリンの唇を求めた。 ところが、エヴァンジェリンはネギの求めを拒み、ネギから身を引き離した。 振り解かれたネギの腕が虚しく宙を掴む。 エヴァンジェリンは追いすがるネギの視線を振り払うようにして立った。 「私は、こんなことでお前とキスしたくなかった」 自嘲するような笑みを吸血鬼の少女は浮かべた。 少なくともネギはそう思ったし、それは的外れではなかった。 エヴァンジェリンは肩を落すと、ネギに顔を背けてうつむいた。 ネギは壁際にもたれたまま、言葉の裏にひそむものを捉え損ねて戸惑っていた。 エヴァンジェリンが急に態度を変えた理由が全くわからない。納得出来無い。 ネギは壁に手をつきながらゆっくりと立ち上がると、エヴァンジェリンに詰め寄る。 「僕にキスをしたのは、同情からですか?」 「違う! ぼーやはこの音が聞こえないのか!?」 エヴァンジェリンはネギの右腕をひっつかむと、 有無を言わさず自分の胸に引き寄せた。 ネギの皮膚は、少女の膨らみかけた胸の下で高鳴る鼓動を確かに聴き取った。 ネギは目を見開いて顔を上げた。エヴァンジェリンの美しい顔が眼前にある。 苦しげに寄せられた金色の細い眉。血がめぐり、薔薇のように上気した頬。 閉じられた瞳に、長い睫毛が風もないのに揺れた。 ネギが何度も夢見た光景であり、決して触れる事の出来ない幻想でもあった。 一つ違う所があるとすれば、それは掌から伝わるエヴァンジェリンの鼓動。 早鐘のように打ち鳴らされているではないか。 ネギは左手をエヴァンジェリンの頬に伸ばした。 触れるだけで壊れそうな宝石細工を扱うように、 ネギはエヴァンジェリンとの間の僅か数十cmの空間を数分かけて縮めた。 当人達にとってみれば、永劫の長さでもあり、同時に一瞬であった。 ネギの指先がエヴァンジェリンの肌に触れる。 エヴァンジェリンの肌は陶器のようにすべやかで、 冷たく、それでいて芯に温かみがあった。 夢や幻想では掴むことの出来ない絶対的触感にネギの脳は沸騰する。 喉は乾き、言葉が出ない。手足の筋肉も硬直して何も動かせない。 ネギは蜘蛛の巣にがんじがらめにされた獲物のように指先一つ動かせず、 呼吸すら忘れてエヴァンジェリンの鼓動を聞き続けた。 「ぼーや」 エヴァンジェリンは瞳を開いた。 艶やかに濡れた蒼い瞳に、ネギの強張った顔が映る。 ネギは吸血鬼の少女の瞳に映る自分の姿を見つけ、 その自分の中にさらに小さく映る彼女の姿を見つけた。 鏡だけの世界に閉じ込められたようだ。 もちろん1人だけではない。自分と、エヴァンジェリンの2人だけで。 「ぼーやの心臓も高鳴っているな」 ふとネギが気がつけば、 エヴァンジェリンの右手がネギの心臓の上にあてがわれていた。 2人とも、抱きあいながらお互いが互いの心臓の上に手をあてている格好だ。 「ぼーや」 エヴァンジェリンが口を開いた。 「この鼓動が誰からも強いられることなく、 自らの行動の積み重ねの結果こうなったのならば、 私は天地天命にかけて恥じることはない。私は全力でお前を求める。 だが、私も、お前も、こうなったのは外部的な要因、私が作った薬によるものだ。 そんなものは、偽りの感情に過ぎない」 「違います、僕は」 「違わない」 エヴァンジェリンは秋風に身をすくませる立ち木のように小さく笑うと、ネギの傍から離れた。 「ぼーやは【惚れ薬】の効果による興奮を、自分の感情だと勘違いしているだけだ。 恥じることはない。この私でさえ、気を強くしなければ薬によってもたらされた効果を 思わず本物だと信じそうになっているんだ。 歳若いぼーやがこの手の薬の効果に誤魔化されるのも無理はない」 「…エヴァンジェリンさんも、本物だと信じかけているんですね」 ネギは、先ほどまで為す術無く固まっていたのが信じられぬ程素早く エヴァンジェリンの腕を取った。音速を超える銃弾さえ片手で掴み上げる 反射神経を持つエヴァンジェリンが反応出来無いほどの速さだった。 エヴァンジェリンが抗議の声を上げたが、ネギは気にしない。 「例えきっかけが偶然であったとしても、意図せざるものだったとしても、 利用できるものは利用すれば良いのです。 この薬の効果は一時的なものなのでしょう? いずれ効果は切れる。 その時こそ本当の始まりです。そこから確かな関係を築いていけば良いのです」 「だからって今から関係を始めることはないだろう! こういうのはもっとお互いをわかりあってから行うものだ」 「じゃあ、あとからなら良いんですね」 ネギが満面の笑みでエヴァンジェリンを見つめている。 「ち、ちがうぞぼーや!!」 「どう違うのですか?」 その瞬間、エヴァンジェリンは自分が犯した致命的失敗に気付いた。 「今だとか、後だとかは関係ない! ええとだな、男と女と云うものは まずお互いがどういう存在なのかを確かめあって、 それでお互い身も心も預けられるとわかったのならば次の段階へ進むわけだ」 「じゃあ、次の段階に進みましょう」 「どうしてそう云う結論が出るんだ!」 「思い出してください、エヴァンジェリンさん。 僕とあなたが寝起きを共にするようになってもう半年ですよ。 一週間のうち、6日は朝から夜までずっと一緒。 相性が悪かったり気に入らなかったのなら、 どちらかが厭になって関係は終わっています。そうならず続いているのは、 僕もエヴァンジェリンさんも、少なくともエヴァンジェリンさんは僕と一緒にいて 『嫌』ではないと云うことでしょう? だってエヴァンジェリンさんは吸血鬼の真祖。 あなたは世界を相手にして『NO』を云える人ですから、修行のためとはいえ、 僕ごときに気をつかうはずがない」 「ま、まあ、ぼーやの云う通りだな。 私は好きじゃないことは嫌だと云う。云えるだけの力がある。 うん、まぁ、ぼーやの言葉は間違っていない。ぼーやが私の傍にいても、 その、なんだ、嫌じゃない」 「僕はあなたのことが嫌いじゃない。 いえ、嫌いだなんてマイナスのベクトルじゃない。 僕はあなたのことが好きです。あなたと一緒にいたい。 確かにこの鼓動の高まりは【惚れ薬】のせいかもしれません。 けれど、僕がエヴァンジェリンさんを好きだと云う気持ちは本物です」 「ぼーや……」 エヴァンジェリンは蒼い目を見開いてネギを見ていた。 喉が震え、彼女は言葉を喋ることが出来ない。 ただネギの名前をうわ言のように呟くだけだ。 ネギは小さな溜息を一つすると、哀しげに目を伏せ、寂し気に尋ねた。 「エヴァンジェリンさんは違うのですか? 僕のことが嫌いですか?」 「違う! 私だってぼーやのことが……!!」 エヴァンジェリンの声は中途で途切れた。 断ち切られた声が地下室に虚しく響き渡る。 エヴァンジェリンはすがるようにネギを見た。 言葉の端から察してくれ、そう全身で訴えていた。 これ以上は私の口から云わせないでくれ、と。 表情から、切羽詰った態度から察してくれ、と。 しかし、ネギはエヴァンジェリンの願いを無情にも聞き届けない。 「僕のことが、何ですか?」 ネギは教壇で生徒達を教える時のような朗らかな笑顔で エヴァンジェリンに優しく声をかけた。エヴァンジェリンは 奈落の底につき落とされるような気分に捕らわれた。 もしかしたら、自分は最悪の相手に入れ込んでしまったのではないかと。 エヴァンジェリンを包み込むネギの笑み、 それは勝利を確信した狩人が浮かべる会心の笑みだった。 「お、お前は残酷な奴だ!」 「うーん、そう云われるのは初めてですね」 ネギは軽く受け流す。 「腹黒くて、性格が悪くて、悪戯好きで」 「うんうん」 「ナギそっくりじゃないか!!」 「最高の褒め言葉です、エヴァンジェリンさん」 ネギは満面の笑みを浮かべた。 獲物が傷つき弱っても全力で狩りだすのがイギリス人クオリティ。 そう云えばドイツの戦艦ビスマルクも舵が壊れて航行不能になった所を イギリス戦艦に追いつめられて袋叩きにされたっけ……。 エヴァンジェリンが無駄に記憶を掘り出している間にも、 ネギはエヴァンジェリンに顔を近づけていた。 「一言云ってください。そうしたら、今は何もしませんよ」 「ほんとう、だな?」 吸血鬼の少女は弱々しく聞き返した。 ネギは深く頷く。エヴァンジェリンは深呼吸を一つすると、 ネギの瞳を正面から見据えた。 「わ、私も……、お前のことが好きだ」 「エヴァンジェリンさん……」 「ぼーや……」 今度こそ、2人は同時に前に進み出た。 どちらかが受身になるのではなく、双方がお互いを求めて。 飽きる程に相手の唇をむさぼる。ネギがエヴァンジェリンの服に手をかけた時も、 エヴァンジェリンは僅かに身を震わせただけで、黙って少年の行動を許した。 肩かけが外され、少女の白い肌が露になる。ネギは唇を離すと、 エヴァンジェリンの肩筋に顔を埋めた。 吸血鬼の少女は、ネギの手が肩甲骨を触れる感触に小さな声を上げつつ、 自分もネギの背中に手を回した。 「何をしているのですか、マスター。ネギ先生」 ネギは動きを止めた。 エヴァンジェリンも、声の方に顔を向けた。 太陽の光を背景に、エヴァンジェリンの忠実なる執事にしてパートナー、 女性二足歩行御茶酌みロボット『絡繰茶々丸』が仁王立ちになっていた。 右手にデッキブラシを持ち、左手は腰の位置にある。 茶々丸の獲物が薙刀であったとしてもなんの違和感もない迫力であった。 「うわぁ、ちゃ、茶々丸さん!」 「茶々丸!!」 外見だけは幼い2人は慌てて距離を取った。 エヴァンジェリンは胸をはだけてしまっていたので、 服を手でたくしあげて押さえている状態。白い背中は剥き出しだ。 ネギは目のやり場に困り、かといって正面の茶々丸は怖くて見上げられず、 壁ばかりを見つめることにした。 茶々丸は刑を云い渡す裁判官のように静かに語りかける。 「先程から妙な臭いが居間に漂っていたので原因を探してみたのです」 「臭いだと!? なんだ、それは」 エヴァンジェリンが指摘すると、茶々丸は肌も露な主人を鼻先で笑った。 「先日から早乙女ハルナ様が、私に対して直々に教育を施してくださっています。 その過程で『ラブ臭』なる概念があることを知り、既にその探知装置を装備しました。 センサーを作動させた瞬間、当家の数値は異常値に達していました」 「なぜお前の主人たる私に黙っていたんだ!」 「ラブ臭の発生源を捜索した所、マスター自身であるとの結果が出ました。 しかし原因がわからず、なぜマスターが発生源になっているか、 理由をつき止めるまでは告げないことを選択したのです」 「……」 「しかし、まさかこのような原因があったとは驚きです。 マスター。ここまで私を出し抜いたあなたの手腕は評価します。 ですが、あなたはやりすぎました。やってくれましたね。 私の主人とはいえ、到底許し得る行為ではありません」 茶々丸はデッキブラシを投げ捨てた。 茶々丸の長い緑の髪が重力の制約を解かれてフワリと舞った。 彼女の髪は放熱板を兼ねている。つまり、今の茶々丸の体内では 膨大な熱量が産み出されていると云うことだ。一体何に使われているのか? 「エヴァンジェリンさん。あの、茶々丸さんの腕が細長く変形して、 先端がフォークみたいに割れたと見えるのですが、僕の気のせいでしょうか」 「魔力を利用して空気中の荷電粒子を加速させるビーム砲だ。 この間暇を見つけて改造してみたんだが、どうだろう。 試し撃ちはさせていないが、私の計算では、フルパワーで撃てば 麻帆良学園が丸ごと吹き飛ぶだろうな」 「なんて改造するんですかぁぁ!!」 ネギの悲鳴をBGMにエヴァンジェリンは従僕の叛逆を何としても収めようと試みた。 エヴァンジェリンの頭脳は素早く回転する。落ち着いて話さなくては駄目だ。 こちらがパニックになると、それが伝染する可能性は極めて高い。 だが茶々丸が狂った原因はなんだろう。 エヴァンジェリンは思案し、すぐに「そうか!」と思い当たった。 (茶々丸もぼーやに惚れていたのか! ロボットで、かつ私の下僕の癖に生意気な……) ネギとキスをして、エヴァンジェリンの女の部分が研ぎ澄まされていたからだろう。 女の直感によってエヴァンジェリンは茶々丸反乱事件の真相を悟った。 となれば、対処方法もおのずと定まってくる。はらわたが煮えくり返るが、 今回のネギとのキスは事件だと説得すれば良い。 (荷電粒子砲は危険すぎる。今度外しておこう)と内心決意しつつ、 エヴァンジェリンは茶々丸を説得にかかった。 冷静に、ゆっくりと、事件の顛末を説明する。惚れ薬を作ってしまったこと、 それが事故によってエヴァンジェリンとネギ双方にかかり、 両者一時的な興奮状態になってしまったこと。 「なるほど、そんな理由があったのですね」 茶々丸は、弁護士・検察双方の言い分を静かに聞き届ける裁判官よろしくゆったりと頷いた。 「では早速解毒薬を作って頂きましょう。 薬の残りはどこにありますか? 私が成分分析します」 茶々丸は床から丸底フラスコを取り上げると、ゼリー状になった薬液を舌先に乗せた。 目を閉じ、味わうように成分を吟味する。 暫くして、茶々丸は目を開いた。 エヴァンジェリンもネギも見た事が無いほど爽やかな笑みを浮かべていた。 「マスター」 茶々丸は云った。 「これ、ブドウゼリーです」 『えっ』 「マスター。2ヶ月程前、ワインで酔っ払ったマスターは 『ワインだって惚れ薬の一種だ。私が相手と一緒にワインを飲んで語らえば、 どんな奴だって落せるさ。よし、惚れ薬を作ってぼーや相手に試してみよう』と仰って、 ゼリーの作り方の本とブドウをアトリエに持ち込みました。もちろん、私に手伝わせて」 「エヴァンジェリンさん……」 「当時のマスターの行動を記録したファイルを再生します」 茶々丸の目が光ると、コンクリートの壁にエヴァンジェリンが映し出された。 テーブルの上には空のワインボトルが10本並んでいる 。ビール缶も転がっている。ソファーの上にはチャチャゼロがひっくり返っている。 『なあ茶々丸』と酔っ払いエヴァンジェリンは云った。 顔は猿のように真っ赤だ。 蒼い瞳は焦点を無くして据わっている。 『ワインをぼーやに飲ませたらどうなるかなぁ』 『ネギ先生は未成年です。お酒を飲ませて良い年頃ではありません』 『なにを~! おい茶々丸。20歳からしか酒を飲めないなんて、 人類の歴史の中では異常極まりない。例外だ、例外。 10歳になったら酒を飲み、契る。別に問題はなかろう』 『ですからマスター』 『ぼーやにその気がないなら、その気にさせてしまえばいいんだ。 決めた、茶々丸! 私の特性惚れ薬でぼーやと、うふふ、うはははは!! 材料は何が良いかな、ワインか、原材料はブドウ…。そうか、ブドウでいいや! 確か冷蔵庫に入っていたな。しかしあれでは足りないか。近くのスーパーで買ってこい』 『この時間帯、既にスーパーは閉まっています』 『なら叩き起せ。外壁を破壊してでも手に入れるんだ』 「そう云えば、麻帆良スーパーが夜間強盗の被害にあったって ニュースがありましたね。なぜか果物だけ盗まれたとか……。 あれ、エヴァンジェリンさんの仕業だったんですか」 ネギが憐れみを含んだ視線をエヴァンジェリンに向けた。 「違うぞ、ぼーや! 襲ったのは茶々丸」 「私に命令を下したのはマスターですが」 茶々丸はピシャリと云った。 「ですが、【惚れ薬】の製作は失敗しました。 泥酔状態でつくってロクなものが出来るわけがなく、 そもそも果物から【惚れ薬】を作るなんて如何なる賢者も成功しておりません。 そうです、ネギ先生。これは【惚れ薬】ではなく、出来損ないの【ブドウゼリー】です。 心拍数を上げることも、フェロモンを出すことも、 相手が気になって仕方が無くなるなんて効果は、ブドウゼリーにはありません」 「と云うことは」 「僕達は勘違いしていただけで」 「胸の高まりも、キスも、みんな、私の意志?」 エヴァンジェリンとネギは顔を見合わせ、相手の顔をまじましと見た。 洪水に川の水位が急上昇するように、エヴァンジェリンは真紅に染まった。 「ぼ、ぼーや、これは、その」 「エヴァンジェリンさん」 ネギはエヴァンジェリンの釈明を遮った。 一言一言を噛みしめるように語る。 「誰に憚ることも、誰かの強制でもなく、僕は自分の意志で云います。 僕は、エヴァンジェリンさんが好きです」 エヴァンジェリンは答えられない。 そのかわり「こくん」と頷き、自分の身体をネギに預けた。 ネギがエヴァンジェリンの身体に腕を回す。 エヴァンジェリンは小さく「ぼーや」と呟いた。 「続きはマスターの寝室でして下さいね。 おふたりとも、ここで脱ぐと風邪を引きますよ」 茶々丸は深い溜息をつくと、かがんでデッキブラシを拾った。 そして処置無しと云った風に首を振りながら出ていった。 「さあ、続きをしましょうか」 「続きってなんのこと……うわっ」 エヴァンジェリンは小さな悲鳴をあげた。 ネギに抱きかかえられていたからである。いわゆる「お姫様だっこ」だ。 急に重力が消失し、落ちる不安から思わずネギの首筋に抱きつく格好となり、 すぐに自分が他者から見てどのような状況になっているかを思って赤面する。 「だって何の問題もないですよ。 僕はあなたのことが好き。あなたも僕のことが好き。 お互いをもっと知り合うのに何の障害もありません。 それにエヴァンジェリンさんだって望んでくれているではないですか。 だって、あんなにも僕のことを求めてくれたのですからね」 「そ、それは……」 エヴァンジェリンは否定しようとしたが、ネギを見ているうちに、 拒絶の心が薄らいでいくのを止めることは出来なかった。 ネギの顔はエヴァンジェリンに求められたことに心からの喜びを表わしていた。 恥ずかしさに泣き笑いともつかず顔をゆがめるエヴァンジェリンの唇を、 再びネギの温もりが包み込む。 麻帆良学園に降り注ぐ冬の陽射しのように、やさしく、ほのかに、だがしっかりと。 fin
https://w.atwiki.jp/fuzijun/pages/15.html
ふじじゅんがブログなんかをやりだしたらURL張るから皆で叩こうずwww
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/148.html
前ページ次ページSSまとめ 22-5 22-5 名前:1です[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 18 35 56 ID ??? 亜子 はっぴーたゆんたゆん 1/2 揺れる乳を揉みだしたら 君はきっと怒るね いやらしい手つき はっぴー たゆん ごー!! ゆらしたばかりの おっぱい弾けそう 胸ポケットを掴んで ちちを持ち上げた 下乳の行方を アキラとにらめっこ 鬼のような笑顔で 怒られちゃったよ 一回ごとたゆたゆ 吸い付くこの乳が 地獄絵図になる 高鳴る鼓動 揺れる乳を揉みだしたら 何が待っているのかな 揺れなくても平気 乳を吸うよ ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!! 乳にきっと逢えるね 小さな乳首を 立たせよう 22-6 名前:1です[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 18 36 52 ID ??? 2/2 裕奈のおっぱい 上に持ち上げたら 叫び声がするよ 突きあげるアル! 裕奈のおっぱいは 重いよたゆんたゆん 乳はシーソーゲーム? 揉めないたゆん? たゆたゆ舞う 背伸びじゃ届かないお乳も 君のなら揉める おっぱいパワー! まき絵の乳をたゆんしたら 受け止めてくれるかな? 掴む前に揉める乳をたゆん! ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!! お揃いのおっぱい 乳に届けたい はっぴー たゆん ごー!! 揺れる乳を揉みだしたら 何が待っているのかな 揺れなくても平気 乳を吸うよ ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!! 乳にきっと逢えるね 小さな乳首を 立たせよう 乳に届けたい はっぴー たゆん ごー!! 作詞、作曲、編曲、歌 和泉亜子 完 22-12 22-12 名前:麻帆良のクリスマス12月24日[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 19 24 13 ID ??? 前スレ 911 最近の寒波で麻帆良もすっかり雪景色、生徒たちも里帰りせずに居残る者もいる 円、美砂、桜子もそんな生徒だった 「クッキとビッケもクリスマスー」 飼い猫にサンタとトナカイの衣装を着せる桜子を横目に、円は雪景色を見る。そんな時、円の携帯が鳴る 相手は美空だ、円は電話に出て話を聞く 「うん、大変だね・・・わかった、すぐ行くから」 携帯を切る円に桜子は怪訝な顔をする 「どーしたの、なんか美空ちゃんにあった?」 「明日のミサに来る予定の孤児院の子達がインフルエンザだって。それで昨日詰めたお菓子とプレゼントを持って行きたいから手伝って欲しいって 円は出かける準備をして出て行った そのころ教会前では美空が荷物を抱えてシスターシャークティーと口論していた 「あなたの気持ちはわかりますが、一人では無理です。明日のミサもあるのですから」 「でもあの子達には楽しいクリスマスを・・・」 その時 「美空、お待たせ」 円が白い息を吐きながら雪振る中現れた。 「あなたは・・・」 「美空が一生懸命詰めたお菓子とイブのプレゼント、届けさせてください」 しばしの静寂の後、シスターシャークティーは承諾した。 走り出す二人を見送りながらシスターシャークティーは苦笑する 「いつもあのようならいいのですが」 孤児院までの道、美空は円に気持ちを話した 「あの孤児院の世話だけは真面目にやってたの、明るく振舞っても悲しさは隠せないから」 「やっぱ美空はシスターだね」 そして孤児院、寝込んでいる子達の枕元にプレゼントとクリスマスカード付のお菓子を置いていく 配り終わり、孤児院のシスターに挨拶する時には雪も止んでいた 「お疲れ様」 振り向くと美砂と桜子がいた 「さ、パーティーしよーカラオケカラオケ」 「デートキャンセルしたんだから、付き合ってもらうわよ。一応シスターシャークティーの許可も取ったし」 美空は俯いて「ありがとう」と言った 22-28 22-28 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 05 16 28 ID ??? 私の部屋に大きな箱がある。しかもご丁寧に包装までしてあって 千雨「ザジからのクリスマスプレゼントかな?それにしては大きいな。まさか・・・・」 中に人が入っている。いやザジがプレゼントだ。 中には裸の上にリボンでグルグル巻きにされてリボンの端を口に咥え首を傾げつつ「こんなドジなサンタでゴメンね千雨」(ry こんな事を延々と考えながら箱の包装紙をすごい勢いで破り捨て箱を開けると中にはザジ・・・・・・ではなく 千雨「箱か、ベタだな。まぁまだザジが入れるサイズだし」 しかしそんな期待もむなしくまた中には箱 千雨「あれ?ちょっと小さすぎだな。」 以下略 千雨「か、関節とか外せばまだ入るはずだよ。だってザジだし」 千雨「そうか!この箱を開けたらザジの手足がどっかから飛んできて空中で合体するんだ!」 千雨「そ、そうか!ザジは手乗りザジになったんだ」 千雨「もうザジはあきらめよう。けどこれどこまで小さくなるかな」 さすがに次は赤い靴下が入っていた。 千雨「え〜っとこれは靴下?しかも1足かよ。ということはこの靴下を掛けとけって事かな?それじゃあ楽しみにしといてもう寝るかな」 〜次の日の朝〜 千雨「おっなんか靴下に入ってるよ。何故かザジがこっち見てるけど」 ザジ「|ω・)」 千雨「さて中身はなにかな〜?」 乳揉み券×10 千雨「え?肩たたき券ですらないの?しかもこれいつもやってんじゃん」 ザジ「(≧∇≦) 千雨ーおっぱいー」 千雨「ちょ、おまそのためにスタンバってたのかよ」 その後千雨は1日で乳揉み券をすべて使われましたとさ 22-34 22-34 名前:聖夜にはガラスの靴を。[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11 43 24 ID ??? 「はぁ…」 夏美は部屋で一人、テレビを眺めながらため息をついていた。 クリスマスの夜だというのに、色気も素っ気もない時間を過ごしている。 ちなみに千鶴はあやかと共に、雪広家が主催するパーティーに出席している。 もちろん自分も誘われたが、思わず断ってしまった。 (だって私…可愛くないもんなぁ…) そんな場所にのこのこ行って、一人浮くのがイヤだった。 自分に自信が持てないだけだと、分かってはいるけれど。 (今頃二人とも、パーティーで楽しんでるんだろうな…) なんとなくシンデレラの気分だった。伊達に演劇部員はやっていない。 そう考えた時ふと鏡を見て、そこに映ったそばかすの目立つ顔に苦笑した。 (…こんな可愛くないシンデレラがいるわけないじゃん…) ますます気分が陰鬱になる。とその時、部屋のドアがノックされた。 (…え?。こんな日に誰?) 「夏美、ただいま」 そこにいたのは千鶴だった。 22-36 名前:聖夜にはガラスの靴を。2[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11 44 18 ID ??? 「ち、ちづ姉!?。どうしたの、こんなに早く?」 「ふふ、夏美が気になって、抜け出して来たのよ」 「で、でも、せっかくのパーティーなのに…」 「いいのよ。夏美の方がずっと大事だから」 千鶴がにっこりと笑って言う。思わず鼻の奥がつーんとした。 「ちづ姉ぇ…」 夏美は千鶴にすがりつくように寄りかかった。 すると千鶴がぽんぽんと優しく背中を叩いてくれる。 「ちづ姉…、私、もっと積極的になった方がいいのかな…?」 「そうねえ…。その方がいいのかもしれないけど、私は今のままでもいいと思うわよ」 「…?。どうして?」 「だって、夏美を独り占めできるから」 「え!?えええっ!?」 顔が一瞬で真っ赤になる。 「夏美は私のお姫様なんだからね?」 お姫様……シンデレラ? そこまで思って、ふっと微笑んだ。 (ちづ姉のお姫様でいられるなら、それでもいいや) 22-37 名前:聖夜にはガラスの靴を。3[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11 45 18 ID ??? 「ところで夏美」 「え?」 「あやかが帰って来るまで、だいぶ時間があるわよね?」 「うん、そうだと思うけど…。…って、な、何?。どういう意味?」 「だって、今日の夏美、すごく可愛いんだもの。もう我慢できないわ」 「えええぇぇ…」 (以下、自主規制) そして二時間後。 「ただいま…あら?。どうしたんですの二人とも?」 帰ってきたあやかが見たものは、 妙に満ち足りた表情の千鶴と、頭から毛布をかぶっている夏美だった。 「うふふふ…」 (うう…ちづ姉がケモノになったよう…) …end 22-44 22-44 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 11 44 ID ??? 今宵はクリスマス。 キリストの誕生日に恋人達は浮かれ、予定が無い者は世を呪う。 そして深夜、子供がサンタを待ち疲れて眠る頃。 麻帆良で一人のサンタが動き始めた。 「メリクリ良い子の皆!朝倉サンタの登場だ!」 寮の部屋で、サンタの格好をした朝倉が陽気に言った。 「……えっと、そんな格好して何する気なんです?」 後ろでふよふよ浮いているさよが若干呆れ気味に疑問の声を上げる。 「クラスの連中に夢をあげるのさ。衣装もちうちゃんの所から借りて本格的でしょ?」 クルクル回って衣装を見せつける朝倉。 コスプレ用なのでズボンを穿いてなく、ちょっと寒そうだ。 「つまり皆にプレゼントをしようと?よくそんなお金がありましたね」 「なーに、お金は超といいんちょが出してくれる」 クラスのお金持ち二人が挙げられ、さよは感心して言った。 「へー、気前がいいんですね」 「いや、勝手にツケといた」 「何をやらかしてるんですか!」 体があったら激しく突っ込みを入れていただろう勢いでさよが言った。 「大丈夫だって。二人にもプレゼントするから」 「その何倍もの金額負担してますけど」 「気にしないの。ほら行くよ」 朝倉はプレゼントが入った袋を担ぎ、部屋から出る。 「私も行くんですか?」 「さよちゃんいないと鍵開けられないじゃん」 部屋に侵入して鍵を開けろという事らしい。 正直さよはそんな泥棒のような事は嫌だったが、 「どうせ言っても聞かないんでしょうね……」 「ん?何か言った?」 「いえなんにも」 さよはこっそり嘆息した。 22-45 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 12 18 ID ??? 千雨とザジの部屋。 「衣装のお礼もあるし、まずはここかな」 「じゃあ開けますよ」 さよはドアを通り抜け、鍵を開ける。触れられないのでポルターガイストの応用だ。 「こんばんわーっと。よしよし、二人共寝てるな」 二人は別々に寝ていて、朝倉が心配していた『朝まで寝かせないよハニー』な状況にはなっていなかった。 「どんな心配してるんですか」 「何も言ってないよ。……お、これは」 枕元の『サンタへ』と書かれた手紙を拾う。 千雨の方は殴り書きしてあり、ザジの方はなかなか丁寧に書いてある。 恐らくザジが誘って千雨が仕方なく乗ったのだろう。 「ま、こっちとしては好都合だね。それで何が欲しいのかな?」 先にザジの手紙を開けると、書いてあったのは一言。 『千雨』 朝倉はしばらく沈黙し、今後は千雨の方を開けた。 『パパラッチのいない平穏な生活』 「……で、どうするんですか?これ」 さよが訊く。朝倉は肩を竦めた。 「そうだね、じゃあこうするか」 そう言って袋からリボンを取り出し、二段ベッドの上に登った。 そして千雨が熟睡してるのを確認し、手早く両手両足を縛る。ついでに頭に蝶々結びを一つ。 ラッピング完了した千雨を上から引きずり下ろし、ザジのベッドに放り込んだ。 「ほら、こうすればザジちゃんの願いは叶うでしょ?」 「人権を無視すればそうですけど……。千雨さんの願いは?」 朝倉はその問いに笑って答えた。 「却下」 朝倉サンタから騒動をプレゼントーなんて言いながら部屋から出て行く。 さよはどうしようか迷ったが、結局放って置いて、朝倉を追いかけた。 あやかと千鶴と夏美(+小太郎)の部屋。 「やっぱりお金出してくれた所にも回んないとね」 「無断じゃないですか」 22-46 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 13 10 ID ??? 「だから気にしないの。鍵、頼むよ」 さよは同じようにドアを通り抜け、鍵を開ける。 そろそろと中に入った朝倉は、思わず笑ってしまった。 あやか、千鶴、夏美に小太郎、全員居間のソファーや床で寝ている。 「クリスマスパーティでもやって疲れたのかな、こんな所で寝たら風邪引くって」 かと言って毛布も見つからないので放って置く。 「さーて、それじゃあプレゼントといきますか」 そして朝倉が袋から取り出したのは、細長い物体。 というか長ネギだった。 「……何でネギなんですか?というかこれ誰にあげるんです?」 「千鶴に決まってるじゃん。千鶴と言ったらネギ、これ最強」 「最強?」 困惑顔のさよを尻目に、テーブルにネギを置いた。 すると突然小太郎が呻き出した。 「うぅ、やめ、ちず姉、ネギだけは……!」 なにやら必死に訴えている。さよが若干引き気味に訊いた。 「な、なんか呻いてますけど」 「ネギが嫌いなんだよ」 「はぁ。好き嫌いですか」 良い方に誤解するさよ。知らない方が幸せなので、朝倉は否定しないでおいた。 次に朝倉は袋から小瓶を取り出す。 「それ、何ですか?」 「村上用にそばかす退治できるクリーム。裕奈がお昼のモン太さんも大絶賛!って言ってた」 「効くんですか?」 「モン太さんが言ってるんだから」 「踊らされてません?」 「……薄々感じてたさ」 それでも朝倉は勿体無いからと小瓶をプレゼントした。 そして最後に取り出したのは、 「あ、それバラの花束ですか?」 「うん、いいんちょにね。背中から花をよく出してるじゃん、あれ大変そうだなーって思ってさ」 「変な理由ですね……」 22-47 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 13 55 ID ??? 「でも、プレゼントとしては妥当な線でしょ?」 「まぁ確かに、朝倉さんにしては良い選択ですね」 「あはは、そう?」 朝倉は一頻り照れて、 「今のって褒めたの?」 「もちろんですよ。さぁ、早く次に行かないと朝になっちゃいますよ」 さよが目を逸らし、ついでに話題も逸らす。 「そっか、急がないとマズいよね」 まんまと誤魔化され、朝倉は急いで部屋から出て行った。 「次はどこですか?」 「超の所なんだけど、今日は葉加瀬と大学の研究室に泊まりらしいんだよね」 「行くんですか?」 「ま、金出してくれたんだし」 「だから無断」 「気にしないの!」 そして研究室。 警備員や防犯装置を潜り抜け、二人はなんとか超達が居る部屋に着いた。 「あー大変だった。かなり時間ロスしちゃったね」 「ここ、最後にしておけばよかったですね」 「ま、今更だよ。さよちゃん中覗いてきて」 「了解です」 さよが中に通り抜けると、そこには超と葉加瀬の二人が居た。 但し二人共寝ている。何しろ深夜だ、中学生が起きている時間ではない。 さよが朝倉に寝ていると伝えて、鍵を開けた。 「お邪魔しまーす。……さて、この二人には何をあげようか」 「考える必要はないみたいですよ。手紙があります」 さよが机の上を指差した。確かにそこには手紙があったが、一通のみだ。 「ハカセはサンタとか信じてなさそうだし、超かな?一体何を頼んだやら」 朝倉が手紙を開く。書いてあったのは、 『世界』 22-48 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 14 35 ID ??? 「……どうします?」 「あー、まぁ、世界地図でもあげよっか」 袋から筒に入った地図を取り出し、置く。 「ハカセさんの方はどうします?」 「じゃあ色気を付けろって意味で化粧品を」 本人が聞けば余計なお世話だと怒り出しそうな台詞を言って化粧品も置く。 「さーて、早く寮に戻んないとね」 そう言って部屋から一歩踏み出したその瞬間、麻帆良大学に激しい音が鳴り響いた。 「な、なに!?何の音?」 「朝倉さん、これ警報装置じゃ!」 「ちぃ、戻る時に鳴るなんて性格悪いな!さよちゃん逃げるよ!」 急いでその場から駆け出す朝倉。 警備員との深夜の鬼ごっこが始まった。 朝倉は逃げ切った。 数々の防犯装置を避け、警備員の死角を通り、時には罠にかけ、時にはさよの力を借り。 詳しい描写は割愛するが、とにかく逃げ切ったのだ。 「まったく、危うく朝まで鬼ごっこする所だったよ」 「留置所で朝を迎えなくて良かったですねー」 「それは最悪だけど……、とにかくこれであと二、三部屋しか回れないな」 「時間ないですもんね」 「ここから一番近そうなのは、……亜子とまき絵の部屋か」 亜子とまき絵の部屋。 他と同じくさよに鍵を開けてもらい、中に侵入した。 二段ベッドの上にまき絵、下に亜子がぐっすり寝ている。 そして机には、二通の手紙。 「亜子にはサッカーボール、まき絵にはリボン用意したけど」 「向こうも欲しい物あるみたいですね……」 「えっと、まき絵の方は……『新体操のリボン』。よし、被った!」 思わずガッツポーズ。続いて亜子の手紙を開いた。 『たゆんたゆ』 22-49 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 15 40 ID ??? 朝倉は全部見る事なく手紙を破り、丸めてゴミ箱に叩きつけた。 そして呆然としているさよに向かって素敵な笑顔で、 「サッカーボールって書いてあったよ」 「……たゆんたゆんって書いて」 「いやー、二人共被ってて良かった!」 話を強制的に打ち切って、朝倉は逃げるように立ち去った。 龍宮と刹那の部屋。 「いい?ここは危険だから心して侵入してね」 「は、はい」 さよが怯えながら入る。追い回された記憶が戻ってきたのだろうか。 しばらくして、鍵が回る音がした。 「大丈夫だった?」 朝倉がゆっくりと中に入ると、額に何か固い感触を得た。 視線を上にあげると、デザートイーグル。その先には龍宮がいてこっちを睨んでいた。 「あ、あはは……。龍宮、起きてたんだ」 「何をしに来た」 「え、えっとねー」 適当に言葉を濁しながら、目線だけで先に侵入した筈のさよを探す。 さよはちょうど龍宮の隣に居た。しかしどうやら龍宮の姿を見て気絶したようだ。 幸い龍宮は気付いていない。目を覚ますまで時間を稼がなければ。 「その、皆にプレゼントをあげようと思ってさ」 「プレゼント?」 「そ、そう。龍宮にもあげるよ」 袋を漁り、実は千雨にあげるつもりだった物を取り出した。 「そ、それは!」 「龍宮ってこういうのが好きなんだって?」 朝倉がそれ――犬耳をちらつかせて言った。 「ほらほら、尻尾もあるよ」 「く、くれるのか?」 「そりゃあげるけど……、どうせならさ、誰かに着けてみたいと思わない?」 朝倉がベッドの方へ目配せする。そこでは、刹那が寝ている筈だ。 22-50 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 16 14 ID ??? 「しかし、そんな無理に着ける訳には」 「大丈夫だって、こんな可愛いんだから。……桜咲だって気に入ってくれるよ」 そう囁くと、龍宮はしばらく考え込んで、刹那のベッドに歩き出した。 「……今の内、さよちゃん起きて!」 さよの体を揺すろうとして、スカる。が、目を覚ますきっかけにはなったようだ。 「あ、あれ?私?」 「よし、逃げるよ!」 「あ、待ってくださーい!」 急いで部屋から脱出する二人。その背後で、嬌声と悲鳴が響いた気がした。 明日菜と木乃香とネギの部屋。 「よーし、時間もないしこの部屋を最後にしますか」 「結局あまり回れませんでしたね」 さよが手際良く鍵を開ける。何回もやっていると手馴れるらしい。 「さーて、とっととするか」 まず周りを見渡し、手紙で欲しい物を書いてないか確認する。 何処にも手紙がなかったので、こっちで選ぶ事にした。 「アスナは新聞配達してるから運動靴で、木乃香は占いセットでいいかな」 「ネギ先生は何にしますか?」 「うーん、じゃあサンタさんからキスのプレゼン」 ゴスッ 時計が飛んできて朝倉の頭に当たった。角だったのでかなり痛い。 「あんまりふざけた事を言うと怒りますよ?」 「もう怒って……、はい何でもないです」 さよが睨んできたので真面目に、プレゼントのハーブティを置いた。 そして去り際に写真を一枚撮って、朝倉サンタはその活動を終わりにした。 「さーて、これで終了か」 「お疲れ様です」 部屋に戻って休む二人。ベッドに突っ伏しながら朝倉が軽くぼやいた。 「プレゼントしたの十四人か、半分も出来てないや」 「本物のサンタさんは大変でしょうねー」 22-51 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 17 14 ID ??? 「あ、そうだ。忘れてた」 唐突に朝倉が飛び起きて、さよに言った。 「さよちゃんは欲しい物ある?」 「え?」 目を丸くするさよ。朝倉は続けた。 「わざわざ手伝わせちゃったし、朝倉サンタから最後のプレゼント。何がいい?」 「そうですね……」 さよは少し考えて、笑顔で言った。 「明日、私とデートしてくれませんか?」 すると朝倉も笑って言った。 「そりゃいいや、私にとってもプレゼントだね」 今宵はクリスマス。 キリストの誕生日に恋人達は浮かれ、予定が無い者は世を呪う。 そして今、麻帆良で一人のサンタが役目を終え、恋人へと生まれ変わった。 次の日――。 「ごめんね、さよちゃん……」 「いえ、いいんですよ。止めなかった私も悪いんです」 二人は寮のロッカーに隠れていた。当然デートではなく、特殊なプレイという訳でもない。 では何故隠れているかというと、 「見つけましたよ……!」 鍵を掛けた筈のロッカーがこじ開けられた。 いつの間にかロッカーの周りには大勢が集まっている。その先頭に立った刹那が口を開いた。 「よくも、あんな物を渡してくれましたね……」 「ちょ、ちょっと待ってよ!桜咲には何も渡してないでしょ!?」 「龍宮に渡した物です!あれの御陰で私がどんなに恥ずかしい目に遭ったか!」 刹那の怒りに続いて、周りの人々も叫びだした。 「人を勝手にプレゼントにするな!」 千雨が言う。 「和美があんなプレゼントするから小太郎君がトラウマ抱えちゃったんだよ!」 22-52 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15 17 56 ID ??? 夏美が訴える。 「ウチが欲しいって書いた物とちゃうやんか!」 亜子が文句を言う。 「勝手に代金を回さないでくださる!?」 「そうネ!」 超とあやかが怒る。 「どうして私にはプレゼントがないの!?」 他の人々が叫ぶ。 朝倉は色々言い訳したかったが、あえてしなかった。朝倉は賢明なのだ。 「まぁここじゃ話しにくいですから、表出ましょうか」 その賢明さを一日早く出すべきだったが。 「……に、逃げろー!」 僅かな隙間に飛び込み脱出する朝倉。 「待てー!」 全員がそれを追いかけて行き、さよもそれに続く。 「さよちゃん、このままデートと行きますか!?」 「いいですね、逃げ切ったらですけどね!」 「大丈夫だって、さよちゃんと一緒だもん!それに――」 それに、今日はクリスマスなんだから、奇跡の一つは起こるでしょ? ザジちうスレの皆にも、ハッピークリスマス! 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/276.html
前ページ次ページSSまとめ 34-12 34-12 名前:二人の共通項[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 20 04 26 ID ??? 二人の共通項 1/2 『―――あ』 夕暮れ時の、寮近くの大型スーパーにて。同じ商品に手を出した瞬間、お互いの声が重なった。 「桜咲さんやん。こないなとこで逢うなんて珍しいなあ」 「和泉さんもよくこちらを利用されるのですか」 「うん。ウチらの寮の近くやったら、ここが一番品揃えがええから……」 あはは、と笑いながら亜子はおたふくソースを買い物篭に放り込む。 「桜咲さんもお料理するんやね。ウチてっきりお料理はこのかの担当や思うとったわ」 「は、はい……。木乃香お嬢様の料理は絶品です。私は買い出しに来ただけですから」 「ふーん……」 ぎこちなく返事をする刹那に、亜子はくすりと笑ってしまう。ちらり、と亜子は刹那の篭に目をやった。 そして、きゅぴーんと目が光る。 「うわ、それ鱧やん! ちゃんと骨切りされとるし……。桜咲さん、それどこに売ってたん!」 「え、えっとこちらです」 「ホンマや……。ホンマに鱧が置いたるやん……」 亜子は感動した様子で串焼きの鱧を二本、篭に入れた。 「えへへ。やっぱコレが出回るともうすぐ夏やなあ、って実感するわ〜♪ ゆーなにも鱧の良さを教えたらな!」 「―――ですね」 くすり、と刹那も微笑む。関西出身の二人にとって、鱧は夏を告げる魚であった。 「ありがとうな。桜咲さんに逢わへんかったら見落とすトコやったわ!」 「いえいえ。私もクラスの方とこのような所でお会い出来て、少し嬉しいです」 刹那は和やかな表情で答える。それは、以前の刹那からは考えられないような表情であった。 「桜咲さんも変わったなあ……。やっぱこのかのお陰なんかな?」 「ええっ!? そ、それは……」 亜子の指摘に、刹那はちょっぴり頬を赤くしてしまう。 「あんな、正直昔の桜咲さんは苦手やってん……。なんやぴりぴりしとったから……」 少し俯き加減で、亜子はこっそりと打ち明ける。 34-13 名前:二人の共通項[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 20 05 04 ID ??? 2/2 「ウチ、この学校に来た時から、このかと桜咲さんは気になっててん。おんなじ関西出身やったから……。 けど、ウチ気弱やから、桜咲さんにはなかなか話し掛けにくかってん……。このかやったら大丈夫やってんけど、 あの頃の桜咲さん、めっちゃ近寄りにくかったもんなあ……」 亜子の告白に、刹那は申し訳ないな、と思っていた。あの時の自分は、お嬢様をお守りする事しかなかったから。 けれど、今は違う。 木乃香と明日菜。あの二人のお陰で、人と触れ合う喜びを知ったから。 だから――― 「一応、和泉さんが私を気に掛けているのは御存知でしたよ」 くすり、と悪戯っぽい笑顔で刹那は答えた。予想外の反応に亜子はびっくりしてしまう。 「あん、せやったら話し掛けてくれてもええやん」 「あはは、済みません。あの頃は自分の任務で手一杯でしたから。けれど……」 刹那は穏やかな表情で、そっと囁いた。 「私がお嬢様と触れ合い、変わったのと一緒で、和泉さんも少し変わったのではありませんか?」 「えっ―――?」 「こうして私に積極的に話し掛けてくるのは、明石さんの影響だと思いますが」 「―――!!」 ぼんっ! と亜子の顔は瞬く間に真っ赤になる。 「ううっ、桜咲さんて意外といけずや……」 ジト目で刹那を見据える亜子。だが、すぐさま笑顔を浮かべた。 「せやね。ウチも変わったんやなあ……。ゆーなやみんなのお陰で……」 しみじみと呟く亜子の胸中には、お祭り娘の恋人がよぎっていた。 「ええ人に恵まれたんやね、ウチも桜咲さんも……」 「はい……」 二人はしばし雑談に花を咲かせた。そして、買い物を済ませ寮に着いた時、唐突に亜子が切り出した。 「せや! 今度一緒にお好みでも食べに行かへん? このかとゆーなも一緒で」 刹那は一瞬きょとんとしたものの、すぐさま頬を緩ませた。 「いいですね。次の休みにでも四人で行きましょう。約束ですよ?」 「うんっ!」 刹那の返事に、亜子は満面の笑みで頷いたのだった――― (おしまい) 34-23 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 21 49 30 ID ??? せっちゃんと亜子がもしカップルだったら 何をするにもぎこちなくて萌えになるのだろうと妄想 34-24 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 22 02 45 ID ??? 手をつなぐだけでもはわはわとか 亜子か刹那の手作り弁当とか イカン、鼻血が出てきた 34-26 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 22 26 36 ID ??? 亜子(今日こそいうんや、せっちゃんと!) 「なぁ、せ・・せ・・・」 刹那「?」 亜子「せ・・・正露丸飲む?」 刹那「?いえ、おなかの調子は悪くありませんが。」 「せ」から始まる大阪名物を知らない私は どう見ても関東人です、本当にありがとうございました。 34-28 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 22 35 03 ID ??? 「せ」でセルビア・モンテネグロが出てくる俺はどう見てもWカップ観戦中 34-29 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/11(日) 22 41 26 ID ??? 28千雨「ロッペン乗ってるな」ザジ「・・・・・・・・!」千雨「どうしたザジ?」ザジ「ビッチ…」千雨「?」ザジ「ビッチばかり…ぷぷっ」千雨「そんな面白いか?」次の日ザジ「おはようちうビッチ!」千雨「ちうビッチ!?」オランダならダビッツやセードルフはどこいった二人とも能力高いだろと思った俺はWCCFでしか海外サッカー知らない奴 34-32 34-32 名前:真名ちゃんもっこり日記72[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 00 26 10 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記72 今、ネギ先生を追跡している。 どうも修行以外で挙動不審なところがあるらしい。 いいんちょたちのアシストで現在追跡中だ。 「…?」 ふふふ、先生は振り向くがダンボール箱に隠れているから分かっていない。 後ろを向くや否や足を出して間抜けに追跡しているのは気になるが… プルルルル プルルルル おっと無線だ、周波数141.12は… ピッ 「私だ、ショタコン」 「その呼び方どうにかなりませんの?」 「ノリだノリ。それよりこのまま追跡でいいのだな」 「もちろんですわ、もしも誰かとデートだとしたら…あぁ私はどうしたら ぶち …はいはい。 む?あれはエヴァの別荘。 そっと近づいて耳を近づける。 「―だめですマスター…そんなに攻めないでください」 「―どうした?昨日のお前はそこでくたばるはずではないだろう」 「―あっあっ、やめてください。これ以上はもう…」 まさかまさかまさかまさかまさか… そーっと覗く。 ドコォ YOU WIN 「ふふふ、どうした。この程度の連続コマンドもかわせんとはな」 「そ、そんなぁマスター。今のはハメ技ですよー」 …帰ろう。 34-33 34-33 名前:生教の二ノ宮さん[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 01 24 25 ID ??? 生教の二ノ宮さん 麻帆良学園には生徒たちの悩みを解決するべく、ある組織が編成されていた その組織の名は生徒指導教員部。略して生教と呼ばれていた そして、そこにはある教員が所属している。その教員は生徒たちからは親しみを込めて”生教の二ノ宮さん”と呼ばれている 二ノ宮 「おおっ!!達筆で書いてあるぞ」 Q 三年女子 中国人 ちょっと出番があったかと思うと、爆破されるアル ちょっと出番があったかと思うと、総受けアル ちょっと出番があったかと思うと、汚されるアル 3−Aのみんなが中国人に酷いことするアル ワタシの体はもう・・・ぼろ切れのようアル 二ノ宮 「わかっていないな・・・」 A 生教の二ノ宮 私など出番なんていう物はない どのような形であれ、出番があることには感謝するんだ もし、それでも辛くて悲しいなら私の元へと来い 今ならしずな付きで慰めてやろう しずなは・・・凄いぞ? 二ノ宮 「結局、総受けの道しか残っていないようだな」 完 34-42 34-42 名前:生教の二ノ宮さん[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 21 02 43 ID ??? 生教の二ノ宮さん 麻帆良学園には生徒たちの悩みを解決するべく、ある組織が編成されていた その組織の名は生徒指導教員部。略して生教と呼ばれていた そして、そこにはある教員が所属している。その教員は生徒たちからは親しみを込めて”生教の二ノ宮さん”と呼ばれている 二ノ宮 「・・・予告状?」 Q 三年女子 A・K 近日中に貴女の唇を頂きに参ります 麗しのお姉様へ 追伸 百合棒持ちの遊び人が貴女の貞操を狙っているようです、お気をつけて 二ノ宮 「ほほう・・・この私に挑戦しようとは」 A 生教の二ノ宮 質問ではないが答えてやろう どん、と来い どんな場所、どんな時間であっても誰の挑戦でも私は受ける。それが私だ それはさておき、百合棒持ちの遊び人に狙われる記憶はないのだが・・・ そちらは人違いではないのかな? 二ノ宮 「神楽坂も挑戦的だな、私が唇だけですますと思っているのだろうか?」 完 34-43 34-43 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:2006/06/12(月) 21 07 06 ID mG7Vf0Ur ウチは麻帆良のたゆリスト 昨日はゆーなをたゆったで 明日はアキラをたゆったる TAYUNせよ! TAYUNせよ! ウチには友達恋人たくさん なぜならウチがたゆったからや TAYUNせよ! TAYUNせよ! ゆーな 「出たァーー!! 亜子さんの1秒間に10回たゆん発言!!!」 アキラ 「女王陛下にたゆられたみたいな気分だ!!!」 34-46 34-46 名前:のどかの部屋[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 23 43 48 ID ??? のどかの部屋 〜ダ・ヴィンチ・コード編〜 る〜るる るるる る〜るる るるる♪ のどか「こっ・・・こんにちは、のどかの部屋です。きょ・・・今日から私が皆さん(クラスメイト)に オススメの本を紹介しますっ。今日の本はコレですー」 『ダ・ヴィンチ・コード/著:ダン・ブラウン』 のどか「今、話題のこの本・・・文庫で上中下と3冊もあるんですっ。すごいですねー」 みそら「っていうか本とかあたし苦手なんだけど」 のどか「えっと、このダ・ヴィンチ・コードはキリスト教が深く関わっていて、 日本人にはちょっと馴染みにくいストーリーなんです。だからシスターの美空ちゃんに 色々教えてもらえたら・・・って思ったんですけど・・・」 みそら「え?何のこと?あたしはシスターじゃありませんよ?」 のどか「あうぅ・・・やっぱり教えてもらえないんですね」 みそら「っていうかあたし、そういうの苦手だし何も知らないんだよねー 勉強とかサボってるし・・・ってヤバっ!」 34-47 名前:のどかの部屋[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 23 44 21 ID ??? 鮫茶 「美空!! シスター美空!まったくどこ行ったのでしょう。」 みそら「ってなわけで、本屋ちゃん じゃ〜にぃ〜」 のどか「あうぅ・・・結局何も聞けなかったですぅ。 初期知識として『面白いほどよくわかる聖書のすべて―天地創造から イエスの教え・復活の謎まで 学校で教えない教科書/著:中見 利男』 がオススメです。 ちなみに、映画は3冊分を150分に纏めたので、かなり圧縮されてしまい 楽しめる人、楽しめない人、それぞれいるようです」 夕映 「で?のどかはどうするですか?ネギ先生を誘うためにチケットを購入したと パルから聞いたです」 のどか「ゆっ・・・ゆえー!」 夕映 「ツマラナイという下馬評を信じているですか?気にすることないです。 私は充分楽しめたですよ」 のどか「ゆえ・・・わざわざ私の為に下見してくれたの?」 夕映 「そっ・・・そんなことないです。わ・・・私はただこの映画が見たかっただけで・・・」 のどか「ありがとー、ゆえ」 夕映 「ちっ・・・・違うですー!!」 のどか「あっ、ゆえー えっと、というわけで、今回はこの辺で・・・次回もお楽しみにー ゆえー まってー!!」 〜えんど〜 34-48 名前:のどかの部屋[sage] 投稿日:2006/06/12(月) 23 44 52 ID ??? パル 「まぁたムリしちゃってー」 夕映 「ムリじゃないです」 パル 「まぁ、あんたのそういうトコがあたしは好きだけどね」 夕映 「なっ!!何を言ってるですか!!」 パル 「次映画見に行くときは誘ってよ、ね?」 夕映 「検討するです」 34-55 34-55 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 07 55 ID ??? 千雨「あーぁ、やっぱ日本負けたか……ま、私は最初から勝てるわけねぇと思っうわ何(ry ネギ「千雨さん、欠席ですか?」 朝倉「なんか絶頂しすぎて泡吹いたらしいよ」 真名「ザジにそこまでのテクがあったのか?」 ネギ「何があったのか知りませんか、ザジさん?」 ザジ「ガクガクブルブル」 34-56 34-56 名前:真名ちゃんもっこり日記73[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 10 48 ID ??? 55何が起きたんだ!?真名ちゃんもっこり日記731970年代ランチアはWRCで勝利することを目的に開発されたスポーツカー、ストラトスを開発する。V6エンジンをリアミッドシップに横置きし、後輪を駆動する。通常、ホイールベースは長いほど直進安定性が良いとされている。だがストラトスのリヤのトレッドは軽自動車のホイールベースよりも短い。これは「前後に短く左右に広い」ということであるが、つまりストラトスは直進安定性が極端に悪いことを意味している。しかし、その不安定さはミッドシップのエンジンレイアウトの効果もあり、抜群の回頭性を生んだ。そのコーナーリングスピードはライバルを圧倒し、ストラトスを勝利へと導き、伝説級の車へと押し上げたのである。直線を捨て、コーナーに全てを捧げた車。それがストラトスという車である。そんな車に私はとある依頼で報酬代わりとしてもらった。「とりあえず、これからヨロシクな」とりあえず無免許で乗り回し、免許を偽造までした。そのラリー仕様の車で堂々とアキラを横に乗せラブホに入ったり。カー○ックス中に脱輪したり。サイドブレーキかけ忘れでフロントガラスに傷が入ったり…最後には青のFDと戦ってスピンしてクラッシュ…あともう少し走れる…そう信じたかった…しかし、その思いは届かなかった。「なぁ、…そろそろ疲れたか?私が最後のオーナーで許してくれるか?」問いかけた所で車に意志などあるわけない。ましてや言葉を喋るわけがないのも知っている。でも私は喋りたかった。聞きたかった。ストラトスに意志があるならば、それを尊重してあげたかった。出来る事ならば…私は苦汁の選択を迫られ、ついに…ストラトスは静に私の元を去った。 34-58 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 12 06 ID ??? そして後日。 全ての処理を終えたストラトスは、私とアキラとの思い出をダッシュボードに詰め込んだまま 修理から戻って来た。 ヒャッホウ!!!(笑) 某所 「ククク、龍宮サンはしゃぎ過ぎネ」 「これからおもしろそうね」 「―ったく勝手にしろ」 そういうエセチャイナとダブルメガネがいた。 34-57 34-57 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 11 43 ID ??? 亜子「くーちゃん、一緒にサッカー見よな」 くー「またアルか…」 亜子「あ、あの、桜咲さんもよかったら一緒に…!」 刹那「はい、構いませんよ」 くー(ワタシと態度違うアル…) 亜子「(そうそう、日本が勝ったらたゆらせてもらうで、くーちゃん)」 くー「なっ…」 刹那「どうかしましたか?」 亜子「な、なんでもあらへんよ桜咲さん。なっ、くーちゃん?(ギロッ)」 くー「……」 34-59 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 13 02 ID ??? 前半日本先制 亜子「ぃよっしゃ〜!ようやったで俊輔!」 刹那「よかったですね」 くー(まずいアル。このままだとまたたゆられるアル) 後半終盤オーストラリア同点 亜子「くっ…でもまだや、まだ勝てるで!」 刹那「残念でしたね。まだまだ頑張ってもらいたいです」 くー(このままドローならうやむやにできそうアル) 34-60 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 01 14 36 ID ??? オーストラリア勝ち越し 亜子「まだや、まだ時間はある!追いつけるで!」 刹那「そうですね、最後まで諦めずに頑張ってもらいたいです」 くー(よしよし) オーストラリア駄目押し亜子「ま、まだ……」 刹那「……」 くー(これで決まりアルな) そのまま1-3で試合終了 くー「ハッ、負けた腹いせにたゆるつもりアルな!そうはいかないア…ル?」 亜子「……」 刹那「よっぽどショックだったんでしょうね、可哀相に」 そっと亜子を抱きしめる刹那。 くー(何アルかこの感情…。亜子にたゆられるのを期待してたアルか?刹那に嫉妬してるアルか?) 二人を置いてそっと部屋を出るくーであった。 34-63 34-63 名前:楓 守人 19[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 03 18 57 ID ??? 楓 守人 19 1/2 麻帆良の危険地帯、実は意外なところに存在するでござる それが図書館島 ?? 「もぐぅ・・・誰か・・・助けてください・・・」 図書館島の危険さから、拙者は結構な頻度で修行場にしているでござる そこで修行していると、そんな声が聞こえてきたでござるよ 声のする方にいってみると、なにやら本が崩れ落ちて山となっていたでござる しばらくその山を見ていると、ぞもぞと動いてうめき声をあげたでござるよ ?? 「たす・・」 拙者、急いでその本の山を掘ったでござる。すると中から出てきたのはのどか殿でござった 楓 「しっかりするでござる!!」 救出した後、ぺちぺちと頬をたたきのどか殿を起こそうとするでござるが、目を回したままなかなか起きないでござる 仕方がないので、そのあたりのベンチに寝かせて起きるのを待ったでござる のどか 「あれ?」 楓 「気がついたでござるか」 15分ほどすると、のどか殿が目を覚ましたでござる のどか 「私・・・本の雪崩に襲われて・・・」 楓 「埋もれていたでござるよ」 のどか 「楓さんが助けてくれたんですか?」 楓 「まあ、そんなところでござる」 34-64 名前:楓 守人 19[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 03 20 15 ID ??? 2/2 のどか 「あ、ありがとうございます」 のどか殿はぺこりとお辞儀をしたのでござるが、まだ調子が戻っていないらしく、すぐにふらついたでござる 楓 「まだ無理はいかんでござる」 ふらつくのどか殿を拙者は支えたでござる 思わず胸に倒れ込んできたので、そのまま抱きしめてしまったでござる のどか 「ふあっ・・・」 丁度良く胸に納まるのどか殿を、拙者は離すことができなかったでござる 楓 「のどか殿は小さくて可愛いでござるなぁ」 のどか 「そ、そんな、私なんて・・・楓さんは格好良くて頼りがいがあって・・素敵です」 楓 「背が高いだけでござるよ」 のどか 「私は・・・暗くて・・・おっちょこちょいで・・・」 何故かそのとき、のどか殿がとても愛おしく感じてしまったでござる 楓 「拙者は・・・そんなのどか殿が好きでござるよ?何というか・・・護ってあげたくなるような人でござろうか?」 のどか 「え?・・・」 楓 「気分は落ち着いたでござるか?」 のどか 「は、はい!もう大丈夫です」 楓 「では・・・あの本の山を片付けるでござるか」 のどか 「そ、そうでした!」 楓 「ふふ・・・急ぐとまた雪崩を起こすでござるよ?」 のどか 「そ、そうですね」 楓 「ここは拙者に任せるでござるよ。ニンニン♪」 のどか 「でも、お任せするなんて悪いです」 楓 「いいから、いいから、でござる」 のどか殿といると安らぐこの気持ち。心地よいでござる 完 34-77 34-77 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 20 24 41 ID ??? 前スレのラストの連作から勝手に続けてみるテスト ひんぬー同盟 ハカセ「失敗にもめげずバストアップを目指す、我らひんぬー同盟!」 風香 「ちょっとはめげろ。前スレの終わり、あの後ヒドい目に会ったぞ」 ハカセ「あはは〜。千雨さんの捕獲に成功したと思ったら、装置の向き間違えちゃいましたからねー」 風香 「これ以上減ったら本気で泣くぞ。てか泣いた。マジ泣いた。まあ元に戻ったからいいけど」 ハカセ「結局あの装置、吸った方も吸われた方も、一定時間で元に戻っちゃいますからね〜」 風香 「で、次どーすんの?」 ハカセ「とりあえず仲間を増やしましょー。3人寄れば文殊の知恵! そういえば史伽さんは?」 風香 「ああ、史伽は……」 史伽 『じたばたする方がみっともないです。無駄な抵抗はしない主義なのです』 風香 「……とかぬかしたから本気で一発蹴り入れて以来、冷戦状態なのダ」 ハカセ「なるほど〜、道理で2人とも様子が変だと思ったら……」 夏美 「(コンコン!) え〜っと、ここが『ひんぬー同盟』ですか?」 ハカセ「その通り、姉妹ゲンカにもめげず豊かな胸を目指す、我らひんぬー同盟!」 夏美 「とりあえずハカセに言われた通り、演劇部の誇る特殊メイク班を連れてきたよ」 ハカセ「ナイスです夏美さん! では工学部自慢の新素材で作った胸パッドと合わせてですね……!」 ハカセ「……できました! どこからどう見ても本物そっくりの綺麗なおっぱい! 手触りも完璧!」 風香 「…………」 夏美 「次は私もー。ちづ姉と比べても負けないようなのお願い!」 ハカセ「これで全て解決! ひんぬー同盟バンザイ! ひんぬーよ今日でさらば!」 亜子 「(たまたま通りがかって) あ〜! お、おっきな胸が……! た、たゆらせてッ!」 (たゆんたゆんたゆ…………ポロッ) 夏美 「…………」 ハカセ「…………」 亜子 「……取れちゃった orz 」 風香 「…………だめじゃん」 (続き、誰か勝手に書いても可。てか前スレラストも連作だし) 34-83 34-83 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 21 40 34 ID ??? ゆーな「にゃー」 亜子「職員室に用事?10分くらいで戻るんやな」 ゆーな「にゃー」 亜子「分かったで」 ゆーな「にゃー」 亜子「はー、帰ったらおいしいキャットフード食べよう…か」 … 亜子「む〜〜遅い。もう20分過ぎとるやん」 … 亜子「ゆーなが行ってからもう28分……もう我慢できん!キッ(時計の秒針を見る)…あと1分43秒で30分や」 …チッチッチッチ 亜子「30分になったら手をつないで公開キスの刑や、 そんでベッドに押し倒してたゆんたゆんして…(妄想中につきしばらくお待ちください)」 亜子「…あと30秒…29、28、27、26、25、24、23、22、21、あと20秒や…」 ゆーな「にゃー」 亜子「うわーーー!今帰ってこられたらあかんのにー!!」 ゆーな「にゃ、にゃー!?」 34-84 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 22 33 36 ID ??? 木乃香「なあせっちゃん、ウチゆーなと亜子ちゃん見て思ったんや。言葉なんて関係ない、愛があればどんな障害も乗り越えていけるって」 刹那「は、はぁ…」 木乃香「そんなわけでウチこれから『せっちゃん』としかゆわへんから」 刹那「お、お嬢様、いきなりそのように言われても…」 木乃香「せっちゃんせっちゃん」 刹那「お、お嬢様…」 木乃香「せっちゃんせっちゃんせっちゃん」 刹那「はっ、まさか!」 木乃香「せっちゃんせっちゃんせっちゃんせっちゃん」 刹那「そ、そんな…」 木乃香「せっちゃんせっちゃんせっちゃんせっちゃんせっちゃん」 刹那「そこまで言われたら…もう我慢できません!」 ガバッ 木乃香(なんも考えんと『せっちゃん』ゆうとっただけなんやけど…まあこれはこれでええなv) 34-87 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 22 47 48 ID ??? 桜子「……千雨ちゃん!私ね、亜子と裕奈を 千雨「やらねーぞ」 34-88 34-88 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/13(火) 22 48 22 ID ??? from:柿崎 [件名]なし [本文]バンド名、もしくは歌詞ぼしゅー。 from:ちさめちゃん スーパーメール [件名]バンド名:きゃっピーの☆イタりあーの [本文]『どいてどいてっ! アキハバラ』 どいてどいてっ! そこは私のspace ネコミミ☆うさミミ☆ ながれぼしミミ☆ 抑えきれない この気持ち いっそ掃除機で吸い取っちゃって ダメダメそれじゃ 壊れちゃう koiのフラグは現地調達 無垢なHITOMIで 恋もむくむく☆ああ ダメダメそれじゃ おっこちちゃう どいてどいてっ! お茶の水 ハートビートがどっきどき イシバシ楽器じゃ 買えないの 私のハートは 100万ボルト 待っててもうすぐ アキハバラ いっしょに入ろうあのお店 ハズカシクなんてない だって私は だって私は…… さぁページを開いて 受け止めて ダメダメそれは 18禁 新刊覗い なんでもない from:柿崎 [件名]なし [本文]長谷川!しっかりして長谷川!! 34-92 34-92 名前:体育は実技で![sage] 投稿日:2006/06/14(水) 00 19 19 ID ??? ったく!何で体育に筆記試験がなきゃいけないのよ…。 昨日しずなに付き合って朝まで呑んだのが堪えるわ…。 ふぁ〜ねむっ… うー むにゃむにゃ あぁ〜!?あぅわっと! ヤバいヤバい 今かんっぜんに寝てた。 …う〜 コーヒーでも飲んで目ぇ覚ますか… コクリコクリ……がたっ ゴン ダバダバ… って うわっ!やっちゃったよ〜 やば〜 答案用紙が… ま、いっか… おまけだ!もってけドロボー! あ〜も〜 やる気ね〜 いーや体育だし… ハイ、○、◎、丸!まるっ! 34-93 名前:体育は実技で![sage] 投稿日:2006/06/14(水) 00 32 22 ID ??? このか「うひゃ〜、アスナがんばったんやね〜85点?」 アスナ「…うん、でも何かおっかしーのよね。点数の割りに丸が少ないし。 しかも丸がいびつであっちこっちにミミズが這ったような跡があるんだけど」 くーふぇ「アスナは贅沢言い過ぎアル。ワタシのは茶ばんでるネ。しかもコーヒー臭いアル」 まき絵「じゃ〜ん!80点っだよ〜ん!って…え!?くーふぇ90点?!」 にのみー「……………」 34-95 34-95 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 00 39 32 ID ??? 15年前のクラス ・幽霊、存在感なし、空白の席 (相坂さよ) ・どうみても子供、金髪、実は吸血鬼 (エヴァンジェリン) ・巨乳、年齢不詳(→とか言うと長芋) (源しずな) ・新体操部、バカレンジャー、男前 (二ノ宮) ・何故かいつも刀持ってる、神鳴流? (刀子) ・シスター、色黒、留学生、魔法生徒? (シャークティー) ・苦学生、新聞配達、世話焼き (明日菜がバイトしてる新聞屋のおばさん) 和美 「……なんか、今と変わんない雰囲気だね」 さよ 「ですね〜。ちょっと混ぜなおした感じでしょうか?」 34-96 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 00 42 57 ID ??? 新聞のおばさんは15年じゃあきかんだろ 34-99 34-99 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 01 10 15 ID ??? 新田「源先生 二ノ宮先生、今日帰りに飲みに行きませんか?」 二ノ宮「あ 今日は私たちちょっと…」 新田「残念賞ーー!!」 二ノ宮「あの人…ちょっと怖い」 34-102 34-102 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 01 12 25 ID ??? 明日菜いいんちょ劇場 前回のあらすじ パルが作った『いいんちょ×明日菜』(成人向け)本がひょんなことから3−Aの教室全体に 広まってしまった。そのあまりにもエロスでハードな内容、それが実話を元に製作されている事 攻め担当のあやかのぶっちゃけ本音トークにより話題が話題を呼び、今や3−A公認の アツアツカップルとなってしまった明日菜とあやかであった。 登校時。 当然だが一同はパル作成の同人話で持ち上がる。 「ねー、美砂も見た?」 「見た見た、あれはすごいよね。円は?」 「うん、あれはすごかったよね」 「強烈アル、一回見たら忘れられないアルよ」 噂をすればなんとやら、明日菜が教室に入ってくる。 「出たー!あの受けネタ最高ー!」 「色っぽいよー明日菜ー!」 それぞれの黄色い声援を聞いた明日菜はそれに応えるべく、消しゴムをものすごい力で投げ込んだ。 シュ シュ シュ 「わー」「痛ーい!」「正確すぎるアル!?」 まったくと言わん張りの態度で明日菜は椅子に座る。 「明日菜ー、いいんちょとの仲はどこまで進んでるのー?」 「受けに入るときっていつもいいんちょに大股にされるらしいけどどうなの?」 流石に切れる一歩手前の明日菜。 「あんたたち〜〜〜〜」 「そんなにカッカしないことですわよ明日菜さん」 そこへ当事者のあるあやかが声をかけた。 34-103 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 01 13 17 ID ??? 「出たー!あの明日菜相手にあーんなことやこーんなことをしてしまういいんちょこと雪広あやか!」 「ブルジョワだけどそっち方面はそれ以上にすごい!」 「どんなことしたらあんなテクニシャンになれるの〜」 そんな声援もあやかはまったく動じない。 「せや、いいんちょって昨日はどうやったん?」 木乃香の何気ない一言にあやかは― 「昨日は激しくしすぎましたわ。明日菜さん『腰が痛くてバイトいけない〜』って嘆いてましたわ」 「そうなんや、せやから明日菜は朝にバイト休むって言うとったんか〜」 ―さらりと当然のように返してきた。 わあああああああああああああああああああああああ そこへ響く大きな歓声。 「い、いいんちょ〜〜。そんなに堂々と言わなくても…」 顔を真っ赤にしてその場でで凹む明日菜。 「大丈夫ですわよ明日菜さん」 慰めるあやかだったが突然耳元で囁く。 「昼休みになったら、シャワーを浴びて保健室のベッドでお待ちになって」 「////////////」 ギク シャク ギク シャク ロボットみたいな動きで反応する明日菜であった。 するとさらにこの騒動を広めた張本人、早乙女ハルナが現れる。 「やっほー」 「出たーーーーーーーー!」 「ねー、今度のネタ教えて〜」 あの同人ネタは3−Aの間でちょっとしたブームとなり、それは他のクラス、教師にまで知れ渡っていた。 結局明日菜は昼休みまでの間、ずっと真っ赤な顔で下を向いたままであった。 34-104 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/14(水) 01 13 53 ID ??? 昼休み 「すごいね〜。あんなに広まるなんて」 「しかし覗きは関心しませんわね」 「ごめんごめん。今度は完全なネタになるから…でさ、昼休みの目標は?」 「3回ですわね」 「頑張ってね hearts、邪魔はしないよ」 さらりとすごい会話をするあやかとパルであった。 ―その頃の明日菜は 「…まだかな、シャンプー替えたの気づいてくれるかな?」 素直に待っていた明日菜、頑張れ明日菜!あやかの目標は昼休み終了までに3回だそうだ! おわれ 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/404.html
前ページ次ページSSまとめ 15-259 名前:朝倉×さよSS(1)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 48 22 ID SWoFD/chO 触れ合わない手と手を握りあって、今日も私達は学校に通います。手と手の代わりに、心と心が温もりを交わすこの日々が、懐かしくて、でも新しくて。 60余年の見慣れた景色が、初めてのように輝いて目に映る。そして、私の目にはあなたが、あなたの目には私が。そう、お天道様にも無視され続けた私の姿が、朝倉さん、あなたの目にはしっかり写ってる。 カメラのレンズのようなあなたの目が私を捉えたあの日から、私の新しい生活がはじまりました。 そして、今日もその新しい日々のひとかけら。大事な大事な、ひとかけら。 朝倉「あ、ネギくん!おっはよ〜」 校門で朝倉さんとネギ先生があいさつを交します。 さよ「おはようございます。ネギ先生」 聞こえてないだろうけど。 ネギ「おはようございます、朝倉さん!」 朝倉「ねぇねぇ、ネギくん。なんかスクープない?」 彼女は報道部なんです。だから、マイクは常備で、盗聴器みたいなものも持ってます。それで毎日、私まで取材に連れていかれます。でも、嬉しいです。マイク片手のあなたの隣にいるの、結構、楽しいんですよ。 ネギ「ごめんなさい、ボクそんなに情報通じゃないですよ^^;」 朝倉「そっか、じゃあ、何か事件や噂があったら一番に私に教えてね!」 ネギ「はい」 明日菜「も〜、朝倉もいい加減にしなさいよー……」 そんな賑やかな会話が、この麻帆良学園の朝の風景。できれば私も会話に入りたいんですけど…それは高望みですよね? 欲張りはいけないぞ! 私 15-260 名前:朝倉×さよSS(2)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 50 40 ID SWoFD/chO ネギ先生と校門で別れて、私達は校舎へと。 神楽坂さんと近衛さんが占いが何とかと話しているそこから、少し離れた場所で、私達は私達だけの秘密の会話をします。 朝倉「ところで、ねぇ、さよちゃん」 さよ「はい。朝倉さん、なんですか?」 朝倉「今日、ちょっと帰りに寄りたいところがあるんだけど、付き合ってもらっていい?」 その何か企んだような目つき…取材ですね?取材なんですね? さよ「また、取材ですか?」 朝倉「…ぅ〜ん…まぁ、そうかも」 さよ「毎日じゃないですか。少しは休みましょうよ。体、壊しちゃいますよ?」 朝倉「さよちゃんには言われたくない…かも」 そして、上目づかいで、悪戯な笑みを隠そうとします。無駄です。朝倉さん、バレてますよ。 さよ「朝倉さんのいじわる…」 朝倉「ごーめーんーって、でも、そうかもね。最近、忙しかったし。たまには休むのも…」 え!?これは意外な展開!あの朝倉さんが簡単に譲るなんて、こんな珍しいことはそうはないです。 さよ「じゃあ、西の花畑に行きましょう!」 朝倉「え。。。まさか、決めてた?」 さよ「どういうことですか?」 朝倉「い…いや、私も行こうと思ってたから…」 こういう瞬間がたまらなく嬉しい。不意に思いが通づるこの瞬間! さよ「それじゃあ、決まりですね!放課後は西の花畑!」 朝倉「うん、そういうことでv」 私達は互いに握り拳の親指を突き立てて、軽くウィンク。きっと、コレ、他の人が見たら不思議に思うんだろうな…。 15-261 名前:朝倉×さよSS(3)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 52 15 ID SWoFD/chO 夕方前に学校の授業は全て終わります。最後の授業はネギ先生の英語でした。英語…私は何年勉強したんだろ。 そんなことを考えていると、隣から肩にポンッと手が乗ったような感触が……あるはずもなく、朝倉さんが私の肩をスカスカと扇いでました。 空の雲となってしまった私の体が…雨露となって帰ってくる日は来るのでしょうか…。自分で考えてて情けなくなりました。 朝倉「今日の授業はこれでオシマイ〜…って聞いてる?おーい、さよちゃ〜ん!」 …ハッ! 物思いに更けてる場合じゃありませんでした。放課後は、そう、西の花畑! さよ「行きましょう!西の花畑!」 朝倉「行こう!行こう!」 なんだか遠足みたいな気分です。西の花畑までは電車で数分。全然、"遠"足じゃありません。それを言うなら、私には遠"足"も変なんですけど。 楽しいことが待ってると、自然と体が"軽く"なります。朝倉さんも楽しそうです。電車の駅に着きました。買った切符は一人分。 さよ「二人で一人分…」 改札を抜けるとき、思わず言っちゃいました。朝倉さんがニヤリと笑います。あぁ、恥ずかしい。きっと顔は真っ赤です。 朝倉「そうね、二人で一人分!」 照れずに言える朝倉さんがかっこいい。私の顔は、ますます熱るばかりです。 夕日を正面に映した電車がホームに入ってきました。私達はこの電車に乗って行くのです。 席は? 勿論、二人で一人分。はみ出ないように寄り添って。 15-262 名前:朝倉×さよSS(4)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 54 17 ID SWoFD/chO 電車の窓を透かす夕日は、朝倉さんの影を床に揺らし続けます。電線の影がゆっくり上下を繰り返し、前から後ろへと電柱の影。 だけど、電車の中は二人っきり。ここはもう私達だけの世界。勿論、その方がいい。 だって、ただ独り言が響き続けるのは、なんだか朝倉さんに申し訳なくって。どうせ、彼女は気にしないだろうけど。 目的の駅に着きました。本当にあっという間でした。それでも夕日は、さっきより、かなり沈んできています。 私達の向かう西の花畑。そこは、白いお花が咲き乱れるところ。夕日に照らされる美しい世界。 でも、ほら、急がなきゃ。夕日が沈んでしまえば、花畑の魔法は解けてしまう。 朝倉「大丈夫だって、まだ十分間に合うよ」 笑う顔が夕日に照らされて輝きます。私が本当に見たいのは、夕日に照らされた花畑じゃなくて、その花畑に照らされたあなたの笑顔なんですよ。 朝倉「じゃあ、行こっか」 そう言って、私達は急ぎ足で花畑へ向かう。ヨーロッパ調の三階建ての建物の間の通りを駆け抜ける。 もう、そこの曲がり角を曲がれば、道路を挟んで、目に入るのは、ただ一面に広がる花畑! その瞬間を、あなたの笑うその瞬間を見たいがために、私は駆け出して曲がり角に先回り。 彼女を背にして曲がり角を抜けたら、私は振り返る。追い付いてきた朝倉さんが、曲がり角を曲がって。 そして、夕日が彼女の顔を目一杯に照らす。あまりの夕日の眩しさに、彼女は手で光を遮る。 その時、嫌な感触が私の体を背後から透き抜けました。私の形ない体を通り抜けたのは、一台のバイク。 それは私の目の前で、朝倉さんをひきました。 15-263 名前:朝倉×さよSS(5)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 55 50 ID SWoFD/chO 目前で起こる悲劇。 朝倉さんを軽く数メートル突き飛ばして、バイクはそのまま滑るように転倒しました。運転手の人の体はバイクと共に倒れたまま動きません。 すると、運転手から霞か靄のような姿がゆらいで、むくっと起き上がりました。運転手の霊体。 事故の様子を見て驚き、絶望したような表情を見せ、そして振り返り、運転手は、自分の亡骸を見付けてしまいました。 その瞬間に、運転手の煙のような姿は消え去りました。成仏したんでしょうか?私はきっと、ああならなかったんでしょうね。 時が止まっているようです。私が駆け寄った先には、朝倉さんが倒れています。出血がひどいです。大変です。早く手当てしないと… やっと、私の中で時が動き始めました。風が頬を擦る音、花畑で草花が揺れる音、朝倉さんのうめく声。為す術もなく響く、私の鼓動。 そして、私は今更になって自分の無力さに気が付きました。朝倉さんを手当てすることも、声を挙げて人を呼ぶことも、何もできないんです。 涙が…溢れました。自分に対する怒りの涙です。自分の愛する人を助けることもできない。 私の涙は朝倉さんの血を広げたアスファルトにこぼれ落ちました。 その時、何が起きたのかは私にもわかりません。突然、まわりの建物の窓がガタガタ震えて、建物の中から何人もの人のどよめき叫ぶ声がしました。 事故現場には人だかりが出来て、救急車がやって来て、朝倉さんと運転手をそれぞれ連れて行きました。 15-264 名前:朝倉×さよSS(6)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 57 26 ID SWoFD/chO ここは病院です。妙に白く、そして人工的な臭いが恐怖感を煽ります。建物全体がまるで潔癖症のようで、命を救う場所なのに、生き物の気配がまるでしません。 あの事故の後、救急車に乗って朝倉さんと私はこの病院にやって来ました。窓の外は真っ暗です。時計の針が夜の10時を過ぎました。 手術室から頭に包帯を巻いた朝倉さんが出てきて、もう30分になります。お医者さんの顔を見る限り、危険な状態なんだと思います。 私は何をしたらよいのかわかりません。ただ、朝倉さんを見守ることしかできません。 病室には、朝倉さんと私と看護婦さんの三人だけです。 不意に、私は朝倉さんの存在を確かめたくて、彼女の肩に手を置きました。彼女の温もりが伝わってくるようでした。彼女は生きている。良かった。 すると、朝倉さんが突然、起き上がったのです!その体は、私の体と同じもので出来ていました。 朝倉さんは驚いたような顔で私を見つめます。私は思わず、彼女の手を両手で包みました。 朝倉「あれ?もしかして、私、死んじゃった?」 心電図の音だけが響く病室で、朝倉さんの声は私にしか聞こえません。 さよ「まだ生きてます」 朝倉「でも、ほら。私、さよちゃんに触れてる」 さよ「死んじゃダメです」 朝倉「やっと触れた…」 さよ「朝倉さん」 朝倉「私、死んじゃったんだ…」 さよ「朝倉さん!!」 朝倉さんはこの時、振り返ろうとしたんだと思います。私は何よりも早く朝倉さんを抱き締めました。朝倉さんが体を見付けてしまわぬように。 15-265 名前:朝倉×さよSS(7)[] 投稿日:2005/10/22(土) 01 59 58 ID SWoFD/chO それでも朝倉さんは首を回そうとしました。私は、何も考えず彼女の頭を抱え込みます。 朝倉さんの顔を私の胸に押し付けると、そこから泣き声が聞こえてきました。 朝倉「さよちゃん…」 朝倉さんが私を呼ぶ声を聞いて、看護婦さんがこっちを見ました。気付くと、朝倉さんの涙は私の胸元ではなく、病室の床に落ちていました。 看護婦「朝倉さん、気付かれましたか?」 看護婦さんがいくつか質問して、朝倉さんがそれに答え終ると、看護婦さんはお医者さんを呼ぶと言って、病室を出て行きました。 今、病室は二人っきりです。 朝倉「助けてくれたんだね、さよちゃん」 さよ「私は何もしてませんよ」 朝倉「さよちゃんが抱きしめてくれた…そしたら、目が覚めた」 私は黙って見てました。 朝倉「怖かったよ…私…怖かった…」 さよ「…私も…怖かったです…」 涙で濡れた朝倉さんの瞳が、病室の明かりをバラバラにして映し込んでいます。 さよ「私も怖かったです…朝倉さんが、死んじゃうんじゃないか…って」 朝倉「ごめんね…さよちゃん…」 そう言って、鼻水混じりの涙を袖で拭いました。顔を見せたくなかったんだと思います。 さよ「朝倉さん…」 そう言って、私は朝倉さんをまた抱きしめました。触れられないはずなのに…。 しばらくして、お医者さんと学校の新田先生が病室に入ってきました。 お医者さんが言うには、奇跡的に重傷にならずに済んだそうです。新田先生は、これからの学校について話していました。 その間、私は病室の窓から遠くを眺めることしかできなくて、まるで今日が日常から切り取られた日のように感じていました。 15-266 名前:朝倉×さよSS(8)[] 投稿日:2005/10/22(土) 02 01 57 ID SWoFD/chO 入院の日々は過ぎました。1週間もありません。でも、そのわずかな間に、ネギ先生やクラスの皆が御見舞いに来てくれたりしました。 こう振り返ってみると、あまり二人っきりの時間はありませんでした。退院するときもネギ先生は一緒でしたし…寮まで行く途中で別れましたけど。 ネギ先生の後ろ姿が見えなくなると、私達はまた秘密の会話を始めます。 朝倉「行こうか」 さよ「どこにですか?」 朝倉「西の花畑」 さよ「別にいいですけど…まだ昼前ですよ?」 朝倉さんは私の言葉なんて聞いてない風で、何かに衝き動かされているように見えました。 私達は寮には帰らず、退院したその足で、西の花畑に向かう電車に乗りました。 電車の中での会話はなく、ただ寂しいような悲しいような長い時間が淡々と過ぎていきます。 やっと、西の花畑の駅に着きました。それなのに、真上から私達を照らす太陽は、寮の駅を出た時と同じ場所にありました。日は足元の影しか許しません。 朝倉さんは、どんどん先を急ぎます。私は後ろから無言で付いて行くことしかできません。 ハッと私が顔を上げた時、そこは生々しいタイヤの跡が残った事故現場でした。 何故か、私のない足は動かず、花畑に向かう朝倉さんを追うことができません。 でも、どうすることもできないので、私はそのまま朝倉さんを見守っていました。 朝倉さんは花畑から幾つか花を摘むと戻ってきて、事故のタイヤの跡が途切れた道路の端に花を置きました。 朝倉さんが手を合わせると、私の足が自由になりました。 15-267 名前:朝倉×さよSS(9)最終[] 投稿日:2005/10/22(土) 02 04 34 ID SWoFD/chO 朝倉さんの隣に行って、私も運転手に手を合わせました。 音が本当に何もなく、ただ、空間が軽くなってゆく感覚だけが私を包みます。不意に朝倉さんが口を開きました。 朝倉「さよちゃんのお墓があっても、私は手を合わせないし、花もたむけないよ」 さよ「ないと思います…お墓」 朝倉「さよちゃんって、死んじゃってるんだよね?」 さよ「はい。足もないです」 朝倉「そっか」 朝倉さんはそう言うと、手をほどいて花畑にまた向かいます。今度は私も付いていきます。 太陽を目一杯に浴びて、白い花たちはここにあります。その白い花たちに埋もれて、朝倉さんが少し離れたところから振り返って手をふりました。 朝倉「さよちゃーん!」 何が何だかわからなくて、私はただ呆然としていました。 朝倉「さよちゃーん!」 朝倉さんが呼んでる。私は、何も考えずに朝倉さんに従うことにしました。 さよ「なんですか?朝倉さん」 普通の声で聞こえるくらいの距離なのに、朝倉さんが何の反応もしません。私は首を傾げて、更に近付きます。朝倉さんが目の前になるまで、近付きます。 朝倉「はい!」 元気にそう言うと、朝倉さんは片手で白い花を私に差し出しました。その花はまだ朝露に濡れていて、太陽の光を美しく着飾っていました。 さよ「きれい!」 パシャッ! 花畑に響くシャッター音。朝倉さんがカメラ片手に、ニヤニヤと笑みを浮かべています。 そのままカメラの液晶画面に写っている私の姿を、朝倉さんはただ私に見せます。 朝倉「フラッシュは焚いてないよ。これが日の光を浴びた、さよちゃん…そのままの姿」 そして、太陽のような笑顔を私に見せてくれました。私が本当に見たかった、朝倉さんの笑顔を。 白い花で満たされた夢のような一時。それは、大事な大事な日々のただのひとかけら。 15-268 名前:朝倉×さよSS(絵)[] 投稿日:2005/10/22(土) 02 07 55 ID SWoFD/chO 以上です。 ヘタレな文ですいません。 ちなみに、このSSを書くきっかけになった絵です。大きいサイズのは後日うpします。 にア http //d.pic.to/5uzpy それでは、珍しく長文を書いてみたカールでした(´・ω・`)おやすみなさい。 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/37.html
前ページ次ページSSまとめ 2-779 2-779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 21 47 06 ID CZUTtBmy0 シュコー…シュコー ブゥウォォン・・ウォオォン 千雨「へぇ?…お前そんな事も出来るんだな」 ザジ(*≧∀≦*) 千雨「風呂は、コレが終ってからでいっか」 ザジ「…」 千雨「へっ?頼みがあるから、その方がイイって?」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨「恥ずかしいから、誰もいない方がって…・何やらせる気だよ・・」 ザジ(*≧∀≦*) 千雨「ないしょってか?…まっ、もうすぐヨーダ様の登場だしな、ゆっくり見てるか。」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 2-819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 29 45 ID m/3sn1wJ0 千雨「ふぅ?…・やっぱり12時回ると、誰もいないよなぁ?♪」 ザジ(*≧∀≦*)♪♪♪ 千雨「んで…さっきの恥ずかしいお願いって、何なんだよ?」 ザジ「……・・」 千雨「!!なっ何ぃ…・!!」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨「いっ・・衣装からはみ出しちゃうからって、私にやらせるのか?」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 千雨「マジで?……(^^;」 ザジ (´・ω・`) 千雨「わっ、解った。やるから、剃ってあげるから、な?…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts ジョリ…・ジョリ…ジョリ… 千雨(うわぁ…緊張するなぁ?…ってあれ?なんか泡が流れて…・) ザジ「……ンッ…・・ア…・」 千雨(そっ・・そんな声出すんじゃねぇよぉ…あれ?泡が流れるのって、おツユで!?) ザジ「ンフッ……ア……ア」 千雨(こっ、コイツ感じてやがるっ!!うわぁぁ・・そんな声出すな、わっ私までなんか変にっ、マズイっ!!) ザジ「……ンッ…・アッ…・ア・・」 千雨「おっ、終ったぞ、なっ流すからな!」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 千雨(あっ…ホントにつるつる…なっなんかキレイだなぁ…って、何考えてんだ私はっ!!) ザジ「……・・ hearts」 千雨「なっ!!何言ってんだ!!…わたっ・・私はいいよっ!!」 ザジ (´・ω・`) 千雨「…・解った…・私のも…剃って…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 2-829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 58 29 ID m/3sn1wJ0 ジョリ…ジョリ…ジョリ… 千雨(あぁっ…剃られてる、剃られてる…あっ・・私も…濡れてきちゃった・・) ザジ「……・ hearts hearts」 千雨「いっ、言うなっ!!…お前だって・・お前だって濡れてたじゃないか…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨(ザジの目が…私のアソコを…あんな目で…あぁっ・・そんな熱い目で見るなよ・・) ザジ(*≧∀≦*)♪♪♪ 千雨「…終ったか…うわぁ…・私のも、つるつる」 ザジ「……・ hearts hearts」 千雨「えっ?……うん・・部屋に帰ったら・・ね…・ hearts」 千雨「こっ、こんな格好で?…・んあっ hearts・・そんなっ・・いきなり…あっ hearts」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts hearts hearts hearts hearts 2-786 2-786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 41 05 ID eM3zVdLG0 ザジ「…ちう」 ちう「お、コーヒー淹れてくれたのか、ありがとな…うん、おいしい」 ザジ「ちう…飲ませて…」 ちう「え、じゃあカップを…」 ザジ「口で飲ませて…」 ちう「なっ…く、口移しでか!?」 ザジ「…うん」 ちう「わ、わかった…じゃあ足の上座れ…」 朝倉「(ふふふ…こんなこともあろうかと天井裏に潜んでおいて正解だったわ… そう…そのままキスしてしまいなさい…!その瞬間に天井板を外してカシャッといってあげるわ!)」 ちう「ザジ…お前本当に可愛いな…」 ザジ「ちう…♪」 ガタッ カシャッ ドーーーーーーーーーーン!!! ちう「な、なんだなんだ!?何が起こったんだ!?」 もうもうと埃が舞い散る室内。しばらくしてやっと埃がおさまった時にちうの目に映ったものは 仰向けに倒れている朝倉だった。記者の執念か、カメラを庇う姿勢で倒れている。 ちう「あ、朝倉…?こいつまた私たちを撮ろうと…」 ザジ「…白目…」 ちう「ああ、この顔はまずいな…『うしおととら』にこんなバケモノいたよな…じゃなくって! とりあえずフィルムは没収だ!そしてこの白目剥いて泡を吹いてる顔を激写してやる!」 ザジ「コクコク」 ちう「ったく…何やってんだこいつは…天井板が外れてるな…身を乗り出した時に 落ちたんだろなきっと」 朝倉「うう…ううう…こんな石何個も積めないわよ…」 ガバッ 朝倉「か、川は!?鬼の看守は!?」 ちう「…」 ザジ「…」 朝倉「…あ、いや…その…へ、部屋間違えちゃったみたい♪そ、それじゃあおやすみ?!!」 ちょっと朝倉分が多いかな… 2-787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 44 39 ID HXwyXmXP0 786 賽の河原ワロスwwwwwwwwwwwwwwwww 2-788 2-788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 51 37 ID G0ElrIJv0 ズシ… ちう「んーなんだぁ?一緒にテレビみるか?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「後ろからもたれてくるなよ、ほらお前はこっち」 ザジ「(こくこく)」チョコン ギュッ ちう「ん?やっぱこっちのが落ち着くなぁ」 ザジ「(こくこく)」 2-797 2-797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 23 28 03 ID xz1Rz+Fo0 △月×日 こうやってザジを抱っこしならがらテレビを見るのももはや習慣になってきている。 お互いこの感触がもっともなじむようになってきているのは、 なんかうれしいようなくすぐったいような感じだ。 しかし、このときはいつもよりもずっとザジが甘えん坊になる。 最近のお気に入りのポテチのダブルコンソメだが… 私の手からしか食べようとしないんだ。 私がザジの口に運んであげて、それをザジが食べる。 私がたべる ザジがたべる 私がたべる ザジがたべる ザジが指を舐めてくる 私が頭をなでてあげる こんなのの繰り返し。正直こんな日々が私に訪れるとは思わなかったけど… 日常にもこんな幸せってあるんだ、って最近ザジに教えられた。 絶対こんなこと他人には言えないし、 この日記だって他人に見られるくらいなら死んでやるくらいに恥ずかしいけど。 こうやってザジとの毎日をこれからも綴っていこうと… ザジ「??」 ちう「わあっ!ザジ!いつからいたの!?」 ザジ「?」 ちう「(ホッ…見られてはいなかったらしい…)」 きゅっ… ちう「な、なんだよ急に・・」 ザジ「ありがと。」 ちう「!(ああ…やっぱり見られてた…)」 2-817 2-817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 26 53 ID xhvBZDD40 ちう「こんなに人がいたのかwww 。と (う…こんなにザジ好きがいたのか…)」 ザジ「…(´・ω・`)?」 ちう「んぁ、いやそういう意味じゃなくってな」 ザジ「…」 ちう「違うって!その…なんだ。 夜中なのにみんなえらいなー、ってな。(住人に嫉妬してるなんて口が裂けても言えるかよ!)」 ザジ「…///」 ちう「なっ…そんなこと思ってる訳ねーだろ! ほら、もう遅いしいっしょに寝るぞ!(まさか、心が読めたりしないよな…)」 ザジ「ちう、好きー!(*≧∀≦*)」 ちう「わ、わっ!と、飛びつくなってぇの!」 ザジ「…ギュッ…ボクはちうのものだからね…」 ちう「ん?なんか言ったか?」 ザジ「なんでもない。早く寝よ♪」 ちう「お、おう」 2-851 2-851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 02 31 27 ID nDrdIol60 ちう「ただいまーってあ、こらぁー!人のパソコン勝手にさわる」 せっかっいっがわたしーの♪とっうじょうを待ってーる♪ ちう「なぁああああ!!?止めろおおお!!! ザジ!遊ぶならこっちじゃなくてノートパソコンっていったでしょ!?」 ザジ「…(シュン)」 ちう「あん?OS立ち上がらなかったって?そんなのすぐ直してやるからまってろよもぉー」 ザジ「…(こく)」 ちう「だけど、人のデータフォルダ勝手に触ったのは事実!おしおきだ」グリグリグリグリ ザジ「!……」 ちう「はい、おしおき終了!これからはあれこれ触るんじゃないよ。」 ザジ「…(こく)」 ちう「ほら、さっさとご飯にするよ」 ザジ「…(こく)」 ちう「…あぁ?もぉそんなに落ち込むなよ。ほら、もう怒ってないから」 ザジ「…」 ちう「怒ってないってば、ほら」 チュッ ちう「仲直りのキス。さ、ご飯にするよ」 ザジ「…♪(こくこく)」 2-861 2-861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 03 43 56 ID nDrdIol60 ちう「お、今日は部活ないのか?」 ザジ「…(こうこく)」 ちう「それじゃ一緒に帰るかぁ」 コケッ ちう「うぉ、おい大丈夫か?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「大丈夫じゃないだろ、フラフラしてるし。痛いんだろ」 ザジ「…(こく)」 ちう「やれやれ…ほら」 ザジ「…?」 ちう「もうすぐ寮だし、おんぶ。はやく乗りな」 ザジ「…(こく)」 ちう「よいしょっと…まったく気をつけて歩けよなぁ」 ザジ「♪(ギュッ)」 ちう「なにうれしそうな顔してんだよ。わざとじゃねーだろうな」 ザジ「(フルフル) hearts」ギュゥ? ちう「ちょ、痛いってば!!」 このか「わぁーほんとあの二人仲ええなぁ?…なぁなぁせっちゃん」 刹那「なんでしょうか?」 このか「うちもおぶってぇ?」 刹那「なぁ!?なにいってるんですか!」 このか「ええやんかぁーあっ足挫いてもうたぁーおぶってぇー」 刹那「ううううそはいけませんっ!!」 2-884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[そして放置される883] 投稿日:2005/07/11(月) 07 30 19 ID nDrdIol60 あやか「!(その手がありましたわ!!) きゃぁ、足を挫いてしまいましたわ!ネギ先生ヘルプ、ヘルプミィ?!!」 明日菜「子供にあんたがかつげるわけないでしょ…」 2-885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 07 40 24 ID Lo64FU8mO 884 新田「大丈夫か雪広!?今すぐ私が…(*´д`)ハァハァ」 2-888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 07 53 37 ID nDrdIol60 新田「いやいや、こういうのは早く医者にみてもらわないとな!(ヒャッハーー!!)」 あやか「ひぃ!?あ、あら痛みがひきましたわ!これもネギ先生の愛の力ね!」 ネギ「え、僕何もしてないですけど…」 明日菜「気にしなくていいわよあんなの」 あやか「まぁ、明日菜さんごときにあんなの呼ばわりされるすじあいはないですわ!」 ちう「…あいつらほんとに毎日がお祭り騒ぎだな(ていうか新田なにしてるんだ…)」 ザジ「…」チョンチョン ちう「ん、おぉ帰る準備できたか。じゃぁいこっか」 ザジ「(こくこく)」 2-869 2-869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 04 49 49 ID nDrdIol60 ザジ「…」 朝倉「ん?どうした」 ザジ「…(ヒソヒソ)」 朝倉「へ…いやできるけどさ、マジでやるの?」 ザジ「(こくこく)」 朝倉「はいそれじゃお二人さぁ?んこっち向いてぇ?」 ちう「いったいなんなんだよ…」 朝倉「はいはいもっとシャキっとして、もうすこし角度…そうそう、はいじゃ撮るよ?ハイチーズ」 ちう「それでなにするんだよ」 朝倉「いやぁ?ザジちゃんがツーショットの写真欲しいって頼んできたからねぇ」 ちう「…そうなのか」 ザジ「(こくこく)」 朝倉「ま、そういう事だから。じゃねぇ?」 朝倉「できたよぉ?いやぁさすがに時間が掛かったわ」 ザジ「…(ペコリ)」 朝倉「はいはい、どーも…しかしあの子もウェディングドレスとは…愛されてるねぇ」 2-872 2-872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 05 22 26 ID kidiS36K0 ちう「チョコもらったんだけど一緒に食うか?」 ザジ「……」(こくこく) ぱくぱく もぐもぐ ちう「あ、これビターチョコか。甘い方が好きなんだよな」 ザジ「……」 ちう「…このチョコ甘くしてやるって?」 …チュッ ちう「うっ…ぷぅ…いきなりチューすんな。…てか甘過ぎだろ…」 ザジ「……」(ニヤリ) 2-892 2-892 名前:スクープ・撮ール・ラン[] 投稿日:2005/07/11(月) 09 20 30 ID w6hPtctj0 ちう「それじゃあ例によってフィルムは没収だからな」 ザジ「コクコク」 朝倉「…わかったわ。バレた私のミスだものね」 ちう「ほら、さっさと帰れ帰れ。私たちは早く続きを…じゃなくて…」 朝倉「それじゃあ、私は部屋に戻るわ、また学園でね」 朝倉、無表情で自室に帰る。部屋にはさよが一人で椅子に座っている。 朝倉「……………う、うああああああん!」 朝倉、さよに泣きながら抱きつく。 朝倉「どうしよおおおお!このまま特ダネが掴めなかったらどうしよおおおお! 新聞がブッつぶれたらどうしよおおおお!不安だよおおおおお!うっ…うっ…」 さよ「(優しく頭を撫でながら)大丈夫よ、朝倉さん。あなたは10年以上写真を撮ってきた ジャーナリストでしょ?元気を出して。ガンバルのよ、私のカワイイ人」 朝倉「……うん、私がんばる」 さよ「よちよち」 2-910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 14 26 51 ID w6hPtctj0 朝倉「うぅぅぅぅ…さよぉぉぉぉぉぉ!また失敗したよぉぉぉぉ…うぇぇ…」 微笑んで両手を広げるさよ。 さよ「…おいで」 朝倉「うぅ…ちうちゃんが今度盗撮してるところ見つけたらお尻にフリスクいれるって…」 さよ「大丈夫よ、自信をもって」 朝倉「うん…」 ぽんぽん、と背中を優しくたたき続けるさよ。 さよ「…もう大丈夫?」 朝倉「うん…もうちょっと…」 さよ「じゃあ子守唄歌ってあげるね」 朝倉「うん…」 ・ ・ ・ 朝倉「すぅ…すぅ…」 さよ「あ…制服のまま寝たらしわになっちゃうよ…パジャマに着替えさせてあげるね…」 2-894 2-894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 10 02 20 ID nDrdIol60 ちう「今日も雨かぁしかし降ったり止んだりよくわかんねぇな」 ザジ「…」ゴソゴソ ちう「なにやってんだ?」 ザジ「…」 ちう「てるてる坊主って…またなつかしいもん作るなぁ」 ザジ「…」 ちう「私も作るのか?」 ザジ「(こくこく」 ちう「いやでも(…そんなのきかねぇとはいえないか)…わかったよ」 ザジ「♪」 ちう「明日晴れるといいねぇって(あぁ一緒に買い物行くっていってたな)」 ザジ「?♪」 ちう「…晴れるといいな」 ザジ「(こくこく)」 2-895 2-895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/11(月) 10 21 31 ID XsTUgop20 ハルナ「ねぇねぇ、メガネ。」 千雨 「なんだよ、メガネ。」 ハルナ「あんたってさぁ、どんな下着はいてるの?」 千雨 「ブッ!! なんなんだ、その脈絡の無い質問は!」 ハルナ「私が思うに、こうこう、こんな感じのレースの下着と見たね!」 千雨 「ちょ!人の話を聞けよ!! なに勝手に人をモデルに漫画にしてるんだ!!」 ハルナ「そんでちうちゃんと仲良しのザジさんは、こうこう、こんな感じの3枚1000円のヤツ。」 千雨 「お、おい!何で知っ・・・何描いてんだよ!!ちょ、やめろって!絡ませるな!」 ハルナ「あら?朝倉の方がよかった?ちなみに朝倉は、こうこう、こんな感じの縞パン。」 千雨 「こらバカ!何で朝倉が出て来るんだよ!だから絡ませるな!!」 ハルナ「そしてそして、さよちゃんは、こうこう、こんな感じのカボチャパンツよね!」 千雨 「なんで幽霊まで入って来るんだよ!!だから絡ませるなよ!何だこのごった煮状態は!!」 ハルナ「あ、そうだ。ねぇ、誰がタチなの?」 千雨 「人の話を聞けぇ???!!」 ザジ「(´・ω・`)・・・」(放置プレイ) 2-958 2-958 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 19 15 28 ID VUpTX4FZO ほのぼのかどうかは分からんが… ザジ「……??‥‥??」 ちう「ザジ、何やってるんだ?」 ザジ「……ルービックキューブ」 ちう「へぇ?。色を揃えるやつか??」 ザジ「……(コクコク)」 ちう「ちょっと貸してみな。……ここはこうで…」 ザジ「(・ω・)」 ちう「ここはここっと……よし、出来た!」 ザジ「(* ∀ *)」 ちう「ちょwいきなり飛びついたら…ぁっ」 朝倉「相変わらずらぶらぶだねぇ(^^;」 さよ「朝倉さん、私たちもやりましょうよw」 朝倉「さっ、さよちゃん!?」 (省略されました。続きを読むには(ry 2-960 2-960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ニンテンドーDSのピクトチャット] 投稿日:2005/07/11(月) 19 28 04 ID nDrdIol60 ポチ ピコンピコンピコーン ピキーン 参加>ちう ちう『よぉ』 ザジ『ヽ(*≧∀≦*)ノ』 ちう『あ?やっぱ授業めんどくせぇ、帰ろっかなぁ』 ザジ『ダメー(*≧へ≦*)』 ちう『冗談だよ、そういえば今日ご飯作るのザジだったな。何作るの』 ザジ『ひみつ?(*ノ∀`*)キャ』 ちう『はは、楽しみだなぁ。おい、暇だし絵でしりとりしねー?』 ザジ『イイヨーヾ(*´∀`*)ノキャッキャ』 ちう『それじゃザジからな』 ザジ『う?ん…ネコ!』 ちう『プ…なんだこの珍獣は』 ザジ『(ノωT)ヒドイー』 ネギ「あの…千雨さん、震えてるみたいですけど体調悪いんですか?」 ちう「え、い、いや…なんでもないです…」 ザジ『怒られたー(ノ∀`)タハー』 ちう『うるさいよ!ほら次いくわよ次』 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/344.html
前ページ次ページSSまとめ 9-217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/02(金) 21 47 45 ID 101prMvb0 やわらかな陽射しの差し込む午後、千雨は珍しくひとりで買い物に出ていた。 ザジは見たいテレビがあるというので留守番をしている。 ちう「ただいま〜」 ザジ「・・・・・・」 最愛の人の帰宅に気付かないザジはテレビに夢中だった。 ちう「あれ、おーいザ・・・(ああ、今日はまほレンジャーの日か。ザジも好きだよなぁ。)」 千雨は少しジェラシーを感じていた。 ザジ「あっ!ちうおかえり〜(*≧∀≦*)」 ちう「ああ、ただいま。ザジは本当にまほレンジャーが好きだよな」 ザジ「ちうのほうが好き〜ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」 ちう「あっ、もう・・・急に抱きつくなぁ〜」 だが内心嬉しい千雨であった。 ザジ「( ゚д゚)アッ!まほレンジャー見てる途中だった〜!!!」 ハグハグしていた千雨から離れて、 ザジはテレビの前にちょこ〜んと座り再びテレビ画面に釘付けになる。 ちう「ふふ・・・(く〜っ、可愛いよザジぃ)あっ、そうだ」 9-218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/02(金) 21 48 18 ID 101prMvb0 がさごそがさごそ・・・ 千雨は紙袋から、本屋で買ってきた時刻表を取り出した。 ロト6が当たってお金が入ったので、今度ザジとふたりで旅行することにしたのだ。 行き先はまだ決まっていない。 ちう「(直前まで秘密にしてビックリさせてやろう。)」 ザジの喜ぶ顔を思い浮かべながら彼女は時刻表を読み始める。 時刻表というものを初めて読む彼女だが、読み方は知っていた。 ネットで調べておいたからだ。 ちう「(確かにネットで列車を調べるより手っ取り早いな。 へ〜っ、こんな隅っこに駅弁の情報が載ってるんだ。 ん?これは読者の投稿コーナーかぁ。・・・どっかの巨大掲示板以下だなこりゃ。。。)」 心の中でいろいろ喋りながらページをめくる。 ちう「ん?なんだろうこの列車・・・調べてみるか」 かっこいい名前の列車があったのでその列車のことをネットで調べることにした。 ちう「(すげー・・・よし!これに乗ろう)」 〜つづく〜 こういうの初めて書くのでクオリティが低くてスマソ。 ヘタレ絵ですが・・・http //o.pic.to/222px 9-340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 09 28 ID ShwkErDc0 〜1ヵ月後〜 千雨とザジは上野駅にいた。 ちう「いよいよ私たち二人の旅行の始まりだな。ザジ」 ザジ「うん!楽しい思い出たくさん作ろうね!(*≧∀≦*)」 ちう「ははっ、そうだな」 3日前 ザジ「( ´?д?`)」 ちう「だから、旅行だよ、りょ・こ・う!トラベル!!」 ザジ「・・・ホントに━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!??? 」 ちう「このとおり、もうチケットも取ってあるんだ」 ザジ「ちう大好き!ブチュ〜〜〜」 ちう「〜〜〜〜〜〜ブハッ!ふ〜、ザジが喜んでくれて嬉しいよ」 ザジ「ε===(つ*≧∀≦*)つ」 ちう「わっ・・・ちょ・・・あっ・・・・・・(以下自主規制)」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 9-341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 09 52 ID ShwkErDc0 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ザジ「でも私、ドコに行くのかまだ知らないよ。ドコに行くの?」 ちう「もうすぐ分かるよ」 ピ〜ンポ〜ンパ〜ンポ〜ン 「えーお待たせいたしました。まもなく13線に、16時20分発寝台特別急行カシオペア、札幌行きが到着いたします。黄色い線の内側までお下がりください。」 ザジ「サッポロ?!」 ちう「あぁ、すごいだろ!」 ザジ「ってどこ( ゚д゚)?」 ちう「ズコー・・・えっとぉ、北だ。北海道っていう日本でイチバン寒くて広くて自然が豊かなとこにある都市だよ。」 ザジ「ちうスゴーイ!なんでも知ってるんだぁ(゚∀゚*)」 ちう「まぁ、この旅行は私に任せてよ。楽しい旅行にしてあげるからさ。」 ザジ「ワーイ!(*≧∀≦*)」 そして、電気機関車に押されてゆっくりとカシオペアが入線してきた。 銀色の2階建てボディーに虹色の帯を配した、オールA寝台個室の豪華寝台特急である。 運転開始から人気は衰えず、この列車の寝台券は1ヶ月前の発売開始から5分ほどで無くなってしまうため、 乗るためには1ヶ月前の午前10時前に窓口にへばりついて10時になると同時に発券してもらわなくてはならない。 ちう「・・・(窓口のおじさん、ありがとな)」 9-342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 10 32 ID ShwkErDc0 1ヶ月前の計画を立てた翌日、千雨は近くの駅の”みどりの窓口”に来ていた。 不慣れな手つきで申込書に記入し、窓口に提出する。 窓口には50〜60代の初老の男性が座っていた。 係員「・・・カシオペアですか。これは難しいですねぇ。一応やるだけやってみますが・・・」 人と話すのが苦手な千雨はただ頷くだけだった。 この駅は幸い利用者が少ないので窓口を独り占めできる。 千雨と係員は時計に目をやりながら、10時になるのを待った。 ・・・10時まであと30秒。係員のほうを見ると顔つきがさっきとはまるで違う、別人のように感じた。 あと10秒、係員の口から「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・」 という格闘マンガのキャラみたいな唸りを出していた。 ちう「(おいおい、大丈夫かよ・・・)」 そして時計の針は10時を回った。 9-343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 11 11 ID ShwkErDc0 次の瞬間!(ここからBGM:愛を取り戻せ) 係員「アータタタタタタタタタタタタタタタタ・・・・・・」 ちう「?( ゚д゚)」 10時になるのと同じくして係員の叫び声が周囲にこだました。 ちう「な!なんだこの人は!!」 係員のマルスのボタンを叩く様子はどうみても○斗神拳にしか見えなかった。 ちう「す、すげー!」 係員の手が残像になって、千雨の目には千手観音に見えた。 係員「・・・タタタタタタタタタタタオワッタァ!!」(ここでBGMストップ) 係員の手の動きがピタリと止まった。 そして━━ 係員「お待たせいたしました。ご希望の列車、無事に取れましたよ」 そこにはさっきの鬼のような顔つきは無く、やさしい笑顔の初老の男性がいた。 ちう「( ゚д゚)・・・あ・・ありがとうございます」 そして料金の支払いを済ませ 係員「ありがとうございました。よい旅を!」 千雨はなんだか清々しい気分で、足早に窓口を後にした。 9-344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 11 49 ID ShwkErDc0 ━━━━━━・・・ちう? ちう「( ゚д゚)ハッ!えええっとどうしたザジ?」 ザジ「ちうぼーっとしてたよ?大丈夫?・・・ピーン!(゚∀゚)えいっ!」 ゴン☆ザジは千雨に頭突きをかました。 ちう「〜〜〜〜っ!!!」 ザジ「ウワーンいたいよぉ。・゚・(*/Д\*)・゚・。」 ちう「・・・よしよし。ザジは私に熱がないか心配して熱を計ろうとしてくれたんだよな?ありがとう。。。でも大丈夫だから。なっ!」 千雨は自分の事をこんなにも心配してくれるザジに、 優しい言葉をかけながらさっきぶつけたトコロを撫でてあげた。 ザジ「エヘヘ〜(*´∀`*)」 ちう「ははは。じゃぁ、列車に乗るぞ!」 ザジ「うん!」 千雨とザジの二人は車内に足を踏み入れた。 まるでホテルの廊下のようだ。 9-345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/03(土) 19 12 43 ID ShwkErDc0 千雨はチケットを確認する。 ちう「えーっと、1号車の1号室・・っと」 廊下を奥へと進む二人。 部屋の入り口は廊下の行き止まりになっていた。 ちう「あれ?行き止まり・・・あ、ここが1号室のドアか」 カチャ・・・千雨はドアを開けて部屋に入った。ザジもそれに続いた。 ちう&ザジ「?( Д) ゚ ゚」 二人の泊まる部屋はこの列車に1部屋しかない、カシオペアスイートの展望室タイプだった。 ttp //www.jreast.co.jp/cassiopeia/accom/sweet01.html ザジ「スゴイスゴイスゴイ!!(゚∀゚*)≡(*゚∀゚)」 ちう「ははっ、こいつはスゲーや・・・」 ザジ「ベッド〜!(ボフッ)フカフカ〜♪こんなお部屋にお泊りできるなんて・・・ちうスゴイ!」 ちう「いや〜(窓口のおじさんのおかげだな)」 ザジ「ちうだ〜い好き(*≧∀≦*)」ガバッ! ちう「ちょっ!こんなところで・・・・・・( ゚д゚)ハッ!」 じーーーーーーー・・・・・・ この部屋には弱点がある。カーテンを閉めないかぎりホームの乗客から部屋の中が丸見えというワケだ。 ちう「カアァァァァァッ(//Д//)いやああああああああ」 千雨の悲鳴と共に列車はゆっくり動き出す。北の大地へ向けて。 〜16時20分上野発車〜 そのころ、川越線で大宮駅を目指す二人組がいた。 9-475 名前:345[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/04(日) 19 50 11 ID pvx+tjJ20 タタン・・・タタン・・・ 部屋の中には台車が奏でるビートと・・・ ザジ「ちうちう〜!シャワーやトイレもテレビもついてるよ〜ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」 ちう「下手に触って壊すなよ?」 ザジ「ハーイ(*≧∀≦*)」 二人の話し声が飛び交っていた。 ザジは部屋の中をくまなく探索し、千雨はリビングスペースのソファーに座りながら 後方に流れていく景色を眺めていた。 一方その頃━・・・ ?1「ふーっ、大宮だぁ!」 ?2「ここからいよいよウチらの旅が始まるんやな。」 ?1「何言ってるのぉ亜子〜、もう旅は始まってるんだよ☆」 亜子「そやったな〜。まき絵、楽しい旅にしよな。」 まき絵「うん!」 佐々木まき絵と和泉亜子は旅行に出かける途中だった。 〜16時43分カシオペア大宮到着〜 9-516 名前:345[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/05(月) 00 29 31 ID pdnjbs9f0 まき絵「うっひゃー!すごい電車だねぇ〜」 亜子「こういうのって電車言わないとちゃうん?」 まき絵「もーぅ細かいな〜亜子は。せっかくの旅行なんだから細かい事言わないのっ!」 亜子「はいはい。ほな行こか〜。」 まき絵「うん!」 二人は意気揚々と列車に乗り込んだ。 その頃千雨とザジは・・・ ちう「大宮かぁ・・・うっ、列車が列車だけあってみんなこっち見てるよ・・・」 ザジ「さいたまさいたま〜!!∩(゚∀゚)∩」 ちう「( ゚д゚)ポカーン」 亜子「えーっと、2号車の3号室やな」 まき絵「通路だけでもゴーカだねぇ」 〜16時44分大宮発車〜 9-517 名前:345[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/05(月) 00 30 14 ID pdnjbs9f0 亜子「ここやな」 ガラッ 亜子&まき絵「おぉ」 亜子「これは・・・」まき絵「また・・・」 亜子「ほえ〜っ、1階が寝室で2階がリビングになっとる」 まき絵「スゴイね〜!あっ、シャワーにトイレもあるよ〜」 二人は部屋の豪華さに驚きと興奮を隠せないようだ。 荷物を寝室部分に置き、リビングのソファーに腰掛けた。 亜子「でもホンマ、まき絵が福引で当ててくれたおかげや〜ありがとな♪」 まき絵「たまたまだよ〜^^。」 亜子「この列車、カシオペアっていうんやね。気に入ったわ」 まき絵「イチバン後ろの部屋は展望室でこの列車に1つだけしかないんだって」 亜子「エエな〜、どんな人が乗ってるんやろ」 ちう「( д )〜ハクション!」 ザジ「?( ;)ビクッ!」 ちう「あー誰かウワサしてんのかなー」 ザジ「あ・・私も・・・・・(>д<)ハッチウクショイ!」 ちう「なんだそのわざとらしいくしゃみはあああああ!」 ザジ「ワザとじゃないってばああああヾ(*´∀`:)ノ」 ドタドタ・・・バタバタ・・・ 9-618 名前:345[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/05(月) 19 57 14 ID pdnjbs9f0 カシオペアでのひと時は二人をより楽しく、仲良くしていくようだ。 ちう「おっ、もうこんな時間か。ザジ、ごはんにしよう。食堂車に行くよ」 ザジ「わ〜い #x0028; #x0028; #x0028; #x0028;*´∀`)」 まき絵「え〜と、案内によるとなにやら食事が18時30分からあるらしいよ〜。3号車が食堂車になっててソコでだってさ。チケットもちゃんとあるよ」 亜子「食事かぁ、楽しみやな〜」 まき絵「あと、ちょっと遠いけどイチバン前の車両は展望車になってるんだって。」 亜子「なら食事の時間までそこで時間つぶそか。ちょっと窮屈に感じてたとこやねん」 まき絵「そだね。じゃあ、展望車にレッツゴー!」 ちう「え〜と・・・食堂車は3号車だな。この次の車両か」 ザジ「ごはん〜ごはん〜♪」 ガラッ! ちう「ん?・・・いっ?!」 9-619 名前:345[文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/05(月) 19 57 58 ID pdnjbs9f0 ザジ「ちうどうしtングッ?!」 ダダダダダダダ! まき絵「ん?」 亜子「どうかしたん?まき絵」 まき絵「ううん、なんでもないよ(千雨ちゃんとザジさん?まさかねぇ・・・)」 ちう「ゼーハーゼーハー・・・・・・」 ザジ「ち、ちう?」 ちう「ななななんでもないよ!体が勝手に動いただけ! (なんであいつらがこの列車に乗ってるんだよー?!)」 ザジ「?・・・ちう〜ゴハンは〜?」 ちう「あ、ああそうだったな。行こうか (しかし参ったな、あいつらに見つかると後で何言われるか分かったモンじゃないぞ・・・ それにザジと二人でいるのに邪魔が入ったらせっかくの旅行が台無しだ。 ここは絶対逃げ切ってやるからな)」 千雨は重い足取りで、ザジは軽やかなステップで食堂車へと赴いた。 9-714 名前:TRAIN☆TRAIN[タイトル決めました] 投稿日:2005/09/06(火) 19 30 25 ID x9M96jp80 ザジ「ごはんだぁ〜^ワ^」 ちう「こら、あんまりはしゃぐなよぉ、ここは高〜級なレストランなんだから」 ザジ「・・・!(゚∀゚)わかった!おしとやかに、エレガントにがんばってみる!」 ちう「あ、ああ(?どうしたんだザジ)」 ウエイター「いらっしゃいませ。チケットを拝見いたします・・・では、こちらのお席へどうぞ。 ・・・ではご予約承りました懐石御膳のほう、お持ちいたしますので少々お待ちください。 お飲み物はなにがよろしいですか?」 ザジ「ロイヤルミルクティーで」 ちう「アイスコーヒーを」 ウエイター「いつごろお持ちしましょうか?」 ザジ「えっ?あっ・・そのえーと・・・」(千雨を見る) ちう「二つとも食後でお願いします」 ウエイター「かしこまりました。それでは失礼いたします。」 ザジ「ありがとうございますわ千雨さん」 ちう「ん?ああ、気にするな(なんだ?ザジのやつ急に言葉遣いが?)」 ザジ「オホホ、お料理楽しみですわ〜」 ちう「(あー、入り際にエレガントがどうとか言ってたっけ)」 ザジ「あら、千雨さんどうかしましたの?」 ちう「いいや、なんでも(おもしろいからこのままにしとこうw)」 9-716 名前:TRAIN☆TRAIN[タイトル決めました] 投稿日:2005/09/06(火) 19 31 04 ID x9M96jp80 ザジ「オホホ、懐石御膳と言いましたか?きっと美味しいのでしょうね」 ちう「そうだな」 お嬢様言葉を使うザジとその様子を楽しむ千雨 しばらくするうちに待ちに待った料理が運ばれてきた。 ウエイター「お待たせいたしました。懐石御膳でございます」 ttp //www.jreast.co.jp/cassiopeia/dining/main.html ザジ「うわあ!美味しs…じゃなかった。美味しそうですわね。」 ちう「おぉ、これは美味しそうだ。」 ウエイター「お吸い物のほう、熱くなっておりますのでご注意ください。他に何かございましたらお申し付けくだ さいませ。お飲み物は食後にお持ちいたします」 ちう「どうも」 ザジ「ありがとうございます」 ウエイター「それでは」 一礼をしてウエイターは奥に去っていった。 ザジ&ちう「いただきます!」 ちう「ク〜ッ!(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!」 ザジ「・・・美味しい・・・ですわね」 ちう「・・・ザジ、もういいよ」 ザジ「え?」 ちう「あまりはしゃぐなよってコト守ってくれて嬉しいけど、 そのままだとせっかくの料理も美味しく感じられないだろ?」 ザジ「あ・・・うん」 ちう「じゃあ、今から私がザジにお願いをする」 9-717 名前:TRAIN☆TRAIN[タイトル決めました] 投稿日:2005/09/06(火) 19 31 56 ID x9M96jp80 ザジ「?」 ちう「いつもの元気いっぱいなザジになってください」 ザジ「・・・うん!^ワ^*」 ザジは改めて料理を口に運ぶと「美味しい!」と言った後、夢中で箸を動かした。 ちう「・・・(そう、それでいいんだよ)」 ヒョイ!突然目の前に箸に摘まれた料理が出される ザジ「はいちう、あ〜ん」 ちう「い”っ!?いやっザジそれは・・・他の人だっているし」 ザジ「ほらちう〜あ〜ん」 ザジはお構い無しに千雨が食べるのを待っている。 ちう「〜〜!(さっきあんなこと言った手前、しょうがないな・・・)」 千雨は覚悟を決めると顔を真っ赤にしながら パクッ! ザジ「(*≧∀≦*)キャー!じゃあ次はちうからね!」 ちう「はいはい。ほら、あ〜ん」 千雨は旅の恥は掻き捨てだと自分で自分を納得させていた。 他の客&従業員「(///-//).。oO(バカップル・・・)」 壁|_ロ) それでも他の人からはあの二人が凄く幸せそうに見えた。暗い現代日本を生きる人にとっては心温まる光景なのだろう。 9-803 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/07(水) 18 59 31 ID ZD59ztpw0 まき絵「おぉーっ」 亜子「広いなぁ〜」 ttp //www.jreast.co.jp/cassiopeia/accom/lounge.html まき絵「わわっ目の前が機関車だよ〜おもしろいね〜」 亜子「ここ、座ろか」 亜子は空いてる一角を指差しまき絵と並んで座った 壁|_ロ) まき絵「いや〜っ、ホントにすごい列車だね」 亜子「豪華ホテルがそのまま走ってるって感じやなぁ、 こんなエエとこ泊めさせてもろてまき絵には感謝しっぱなしやわ。 ホンマありがとな^ワ^」 まき絵(ドキッ)「あ・・・アハハハハ!やだなー何度も!偶然だよ偶然。」 亜子「こうやってまき絵と二人っきりで旅行できるなんてウチ夢にも思わんかった」 まき絵「(え?)」 亜子「ウチ今幸せや」 まき絵「な、何言ってんの亜子ったら・・・」 亜子「まき絵?顔赤いで?どないしたん?」 まき絵「いややややなな、なんでもないよ!(な〜んだ、私の思い過ごしか)」 亜子「熱あるんちゃうか?チョットおでこ出しぃ」 まき絵「え?あっ!ちょっ・・・」 9-804 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/07(水) 18 59 57 ID ZD59ztpw0 ガタガタッタタン! 亜子が顔を近づけたその時、列車がポイントを通過したため大きく揺れた まき絵「わぷっ?!」 亜子とまき絵の唇が一瞬重なった 亜子「あわわわわ!ゴメン!いいい今のはそのな?! 不可抗力いうかあのーそのー・・・モゴモゴ・・・」 必死になって亜子は、今の事について弁解を始めるが まき絵「わかってるよ。今のは事故。あんなに顔近かったらキスできちゃうもん」 亜子「あう〜ゴメンなまき絵〜、 今のはウチが無理矢理おでこで熱測ろうとしたのがいけなかったんや」 まき絵「ま、まぁ相手が亜子だからよかったけどさ!アハハ・・・」 亜子「え?」 まき絵「ああっ、そうそう!この後の食事はナント、フランス料理のコースらしいよ!」 今度はまき絵が話を反らす 亜子「あ、ああスゴイな〜楽しみや」 亜子もそうしたかったらしく、その話題に乗っていく まき絵「五月ちゃんもフランス料理作れるのかな〜?」 亜子「あの子やったらフツーにできそうだから怖いわw」 この後、二人はクラスメートの話題で盛り上がった |彡サッ 9-805 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [文章の見直し?なんですかそれ] 投稿日:2005/09/07(水) 19 00 48 ID ZD59ztpw0 ━━・・・ まき絵「そこにね〜千雨ちゃんが・・・あっ!」 亜子「どうしたん?」 まき絵「ううん、なんでもないよ (そういえば千雨ちゃんとザジさんっぽい人を見たんだよね。なんか気になるな〜)」 亜子「?」 まき絵「ささ、そろそろ食事の時間だよ〜フランス料理〜♪」 亜子「あっ、置いていかんで〜なぁ」 二人は食堂車へ向かった 〜続く〜 落書き置いておきます http //o.pic.to/2bai3 10-60 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [] 投稿日:2005/09/10(土) 00 36 58 ID Gj2ULE+30 食事を終えた千雨とザジは個室に戻った。 ちう「ふ〜、美味かったな〜(あ〜恥ずかしかった・・・)」 ザジ「おなかぽんぽんなのーっ」 二人はソファーに腰掛けた。目に入る景色が後ろへ流れていく ちう「なんだかこういう景色見てると和むなあ」 ザジ「・・・ちうを見てる方が和むもん」 ちう「(ポッ)」 ━━・・・ すすす・・・ ザジが左に座ってる千雨に無言のまま身を寄せてきた ちう「(あ・・・)」 ザジ「・・・・・・」 ギュッ ザジは自分の左手で千雨の右手を握った ちう「ドキッ!」 ザジ「・・・(///_//)」 ちう「・・・・・・」 二人の間に沈黙が訪れる。線路と台車が奏でるタタン・・・タタン・・・ という音も二人の耳には入らない。お互いの手は繋がったままだ 10-61 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [] 投稿日:2005/09/10(土) 00 37 27 ID Gj2ULE+30 ザジ「・・・ありがとう」 先に沈黙を破ったのはザジだった ちう「な、なんだよ急に・・・」 ザジ「さっきの食堂車でのこと・・・」 ちう「あー・・まぁ、私とザジの仲だしな」 ザジ「私ね、あの時の変な言葉遣いがイヤだったの」 ちう「ならどうしてやめなかったんだ?」 ザジ「ちうがそれで喜んでくれると思ったから」 ちう「・・ッ!」 ザジ「ちうが喜べば私も嬉しいの」 ちう「バカ・・・っ」 千雨は繋いでいたザジの手を解き、抱きしめた。腕にこもるチカラにはきっと色々な想いがあるのだろう。 ちう「ザジが・・・嫌な思いして・・・私が喜ぶ・・はず・・ないんだから・・ね・・!」 彼女の瞳から光るものがこぼれた こんなにも自分の事を思ってくれる人がいるという喜びに恵まれた事はなかった千雨にとって、 ザジの想いはとてつもないものだった。涙腺を物故わすという破壊力を持つ・・・ ザジ「・・・ごめんなさい・・・」 ちうを泣かせた!そう思った彼女は小さく呟いた 自分も泣いてしまいそうだった ちう「━━・・・ねぇ、ザジ?」 千雨はザジを抱きしめていた腕をほどき、両手をザジの後頭部に回した。 ザジ「ち、ちう・・・顔・・・赤いよ?」 最愛の人の泣き顔にジッっと見つめられ、ちょっとドキドキしながら ザジはフツーに接してみせた。 10-62 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [] 投稿日:2005/09/10(土) 00 38 01 ID Gj2ULE+30 次の瞬間! 千雨はザジの後頭部に回していた手を、ザジの顔をこちらに引き寄せ・・・ ━━キスをした━━ ザジ「(亜wせdrftgyふじこlp;@:)」 ちうからキスしてくれるなんて・・・ ザジは混乱する頭の中でそんなことを思っていた ちう「・・・ぷはあっ!」 ザジ「ぽー・・・」 何秒?何分?何十分? ふたりは緊張のあまり、キスしていた時間もわからなかった。 ちう「えへへ、ザジ可愛いよザジ」 クシャクシャ・・・ちうはザジのアタマを2,3回撫でた後、髪の毛を乱暴にかき回した。 ザジ「うわっ・・・」 その手を休めて、千雨は言った ちう「・・・なぁザジ、おまえが世界ででイチバン好きな人って誰だ?」 ザジ「ちうだよ!ちうちうちうちうちうちうちうッッッ!」 ・・・・・・ 無反応の千雨に、ザジはそう言った自分が恥ずかしくなった ちう「( ´,_ゝ`)プッ・・・あははは!」 ザジ「(=゚д゚)?」 10-63 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [] 投稿日:2005/09/10(土) 00 38 37 ID Gj2ULE+30 ちう「はははははっ・・・はーっ・・・フゥ・・・ 私も世界でイチバン好きなのは…ザジだよ!!」 千雨は今までに無い、最高の笑顔をザジに贈った。 そしてザジと2回目のキスをした ザジ「幸せ・・・幸せだよ・・・」 いつもはしゃいでるザジとはちょっとちがう、目に涙を浮かべ、震える声で独り言のように囁いた。 二人はソファーに座りなおして、さっきのように手をギュッと繋いだ。 ちう&ザジ「(自分を愛してくれる人がいるこの幸せが、いつまでも続きますように)」 二人は窓越しに見える一番星を見つめて祈った。 〜続く〜 ごめんなさい、ザジしゃべりまくってますwwwwwww 10-142 名前:TRAIN☆TRAIN ◆yBbpuxV.Qg [ぐだぐだにならないくらいにテンポ早くします] 投稿日:2005/09/10(土) 21 19 28 ID Gj2ULE+30 その頃・・・ 食堂車では亜子とまき絵がフランス料理に舌鼓を打っていた壁|_ロ) まき絵「これがフランス料理の味なんだぁ〜」 亜子「うーん、ウチらにはまだ早い味ちゃう?」 まき絵「そぉ?私は好きだけどな〜」 亜子「味覚の違いやなぁ・・・」 二人は初めて食べるフランス料理について語り合った|彡サッ 1時間後・・・ ちう「う・・ん・・うはぁ・・おけぇ・・っうぇ・・・ムニャムニャ…( ゚д゚)ハッ!」 ザジ「すー・・・すー・・」 隣では最愛の人が寝息を立てていた ちう「・・・あのまま寝てたのか・・・ん〜〜っ!」 千雨は両腕を上げて伸びをした後、横で寝ているザジを抱えてベッドに向かった ちう「(意外と軽いな・・ま、これくらい軽くないと空中ブランコはできんか) ・・・よっと」 ザジに布団をかけ、軽くポンポンと軽く叩くとほっぺたにキスをした。 千雨はその場を離れ、自分のバッグからノートパソコンを取り出すと、 先ほど座っていた席に戻りホームページの更新作業を始めた。 その日のいつもの日記とは少しちがったという━・・・ 〜つづく〜 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/miho7265_eguchi/pages/74.html
世界を救いし隻腕の英雄亡き後 邪神が封印されし地に街を築き 自らが結界の役割を果たし 永き平和への礎と成す… 誇り高き右腕に刻まれし雷の紋章(あかし) 彼の者達の名は 雷神の民 伝承の謎 紋章の秘密 少年が描く軌跡 雷神の系譜 弱い者ほど徒党を組み 身代わりの羊を捜す 愛を知らない幼き日々は 灼けた石の痛み ひとり唇噤んだまま 膝を抱えて耐えていた 雨も宿ればいづれ過ぎ去る 嵐もまた然り されど輝やかざる紋章(しるし) 本当の強さって何だろう? 差し出された少女の小さな手が とても大きく見えた… 黙したまま何も語らぬ歴史の手の平の上で 出会ってしまった少年と少女の物語 十年の歳月も一閃の雷が如く 過ぎ去ってしまえば刹那 今…黒の歴史が再び動き出そうとしている… 遠い空見上げて この胸を焦がす 浮かぶのは彼女の 愛らしい笑顔だけ 適わぬ想いと 識っていながら… 麗しの君は何故 一族の長の娘 部族一強き者の許へ 嫁ぐこと定めしは 変えられぬ民の掟 嗚呼 …雷(ちから)無きこの腕じゃ 君のこと護れない? 想いなら誰にも負けないと 叫んでもその言葉 虚しくも風に消えた… 期は満ちようとしていた 長の娘も今年で婚礼を定められし齢十六 その誕生の日が差し迫り 一族の猛者達は競って名乗りを上げた 期は満ちようとしていた 邪悪なる波動が街全体を包み込み 空に立ち込めたる暗雲は <三度目の嵐>の訪れを告げようとしていた… 「おぉ…何ということじゃ…!黒い法衣を纏いし者達の影が見える… 予言書の使徒、奴らを封印の深奥へ行かせてはならん、 邪神の封印を解こうとしておるのじゃ…! いまや雷神様も血も薄れ、我らに扱えるは小さき雷のみ… あぁ恐ろしいや…!天地を揺るがす強大な力じゃ…来るぞ…あぁ来るぞ…!」 地を割る咆哮 天を裂く爪牙 烈火の如く燃えさかる六対の翼 暗黒を宿した瞳に魅いられただけで 勇猛なる戦士が次々と倒れていった… 嗚呼…人間とは神の前では かくも無力なモノなのだろうか… 誰もが深い絶望に呑まれかけていたその瞬間 一際眩い閃光が雷(ちから)無き青 年の体を貫いた… 「覚醒めよ…勇敢なる右腕を持つ者よ… 直系の雷(ちから)を受け継ぎし者よ… かつて私は邪神(やつ)を封印せし折、雷の槍を放ったが故右腕を失った… 今その雷(ちから)を開放すれば、右腕はおろか全身が吹き飛ぶやも知れぬ… 御主にその覚悟があるか? …ならば今こそ覚醒め(めざめ)よ<雷神の右腕>よ!」 「ひとりでは耐え切れぬ雷(ちから)でもきっと、ふたりなら大丈夫私は信じる!」 暗雲を貫く雷 あの日出会った少年と少女は 今…二つの紋章(しるし)重ね合わせて 輝ける未来(とき)を紡ぐ… 「…ちゃん…ねえ…お婆ちゃん…お婆ちゃんったらぁ!」 「どうしたの?それからお話どうなったの?」 「おお…そうだったねえ、ごめんよ。」 「その後、雷神様が邪神をやっつけたんだよね?ね?」 「さて、どうだったかねえ…昔の話だからもう忘れちゃったねえ…」 「えー、そんなのずるいよぉ。」 …そう言って微笑んだ祖母の瞳(め)は とても優しい色をしていた …その時の事は今でも印象深く覚えている …私は信じているのだ 雷神 の系譜は途絶えていないのだと… 受け継がれるモノ…受け継がれざるモノ… 暗雲を貫く光を翼に受け…その白鴉は羽ばたいて往く…
https://w.atwiki.jp/dxhourai/pages/87.html
「ねえ~、空。今日は何の日だか知ってる?」 「今日? 何かあったっけ?」 「……ばかっ」 「わかってるよ。バレンタインだろ? 今年も、作ってきてくれたの?」 「うんっ。ほら、これ。昨日、頑張って作ったんだよ!」 「え、今?」 「だって、もしものことがあったら渡せないじゃない……だから、今!」 「もしもって何だよ! そんなことあるわけないだろ!」 「でもさ、でもさぁ……」 「それに、お前が居るんだろ? 俺の横に、いつまでもさ」 「……うん、そだねっ! 変なこと言って、ごめんっ」 「いいよ、そんなことくらい。じゃあ、さっそく開けるよ」 「ねね、これ昨日ね、頑張って作ったんだよ!」 「ハートの、剣?」 「だってさ、空言ってくれたじゃん。私を守り、誰もを払う剣になるって。だから、それをイメージして作ったの」 「燐……ありがと」 「あいつら電車内で何でイチャイチャしてんの?」 「……いいじゃない。任務に行く前のわずかな時間、自由に過ごしたって。これから向かうところは戦場なんだから」 「それはわかるけどさ。なんつーか、ワーディング張ってるんだけど。主に独男だけに効く」 「それもそうね。……ちょっと、二人とも」 「「にゃ?」」 「ここは公共機関よ。あんまり大きな声で話すのはやめなさい」 「椿さん、そんなこと言われても~」 「そうですよー。それに、戦地着いてからだと死亡フラグじゃないですか~」 「何言ってんだ、周りの目を考えろよ」 「隼人さんもー。空が戦い始めたらせっかく作ったチョコレートどろどろになっちゃいます~」 「それに、椿さんもチョコ持ってるんでしょ? 俺らいると溶けちゃいますよ、サラマンダーだから」 「!? な、いや……これは、その」 「……椿ぃ」 「……後で渡そうと思ってた。ハイ」 「結局渡すんか……いや、もらうよ。ありがとう」 「うん、素直が一番ですね!」 「そ、それは、そもそも二人とも電車内でね……!!」