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時をかけるまりさ 後編 23KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※3回に分けると思ったけど4回にします ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 中 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 じねぇっぇぇえ!!!! じねっぇぇぇえええ!!!! ばでぃざのがわいいでぃぶどぉぉおお!!!!! おぢびじゃんんをごろじだぁぁっぁぁあぁ!!!! にんげんばぁっぁぁぁぁ!!!!!!! じねぇっぇぇえええええ!!!!! まりさは心の中でさえ、平穏な心を保てなくなっていた。 心の中の声でさえ、痛々しく苦しい濁音交じりの怒声になっていた。 それほどまでに、まりさの怒りは衰えることがなかった。 『もう何回目かわかんなくなっちゃったよ!!! 1万回だったかな?2万回だったかな? それとももっとたくさんだったかな???』 頭の中の声が言うように、もう数え切れないくらい、 まりさは、何度も何度も人間に立ち向かっていった。 なんがいばまげようがじっだごどじゃないんだぜっぇぇええええ!!!!! ゆっぐりごろじばいげないごどなんだぁぁぁぁ!!!! ごんなごどばぁっでばぁっぁぁああ!!!! いげないんだぜっぇぇぇえええ!!!! じねぇっぇえええ!!!! ばでぃざのぉおおおぉ!!! でぃぶどぉおぉおお!!!!! おぢびじゃんをおぉおぉおおお!!!! がぇずんだ 「ぜっぇヶrkjrcんfrsmvhんtyしd!!!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 どぼぢでっぇぇぇぇえ!!!! どぼぢでっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでっぇえええ!!!! ばでぃざばぁぁっぁあ!!!! にんげんざんにんがでないのぉぉおぉお!!!!!! 『いい加減、諦めたら??? 実は、自分でもとっくの昔に気づいてるんでしょ??? どうあがいても人間さんに勝てないって・・・』 だがらぁっぁぁあ!!! ぞれがどうじだんだぜっぇぇえええ!!!! ばでぃざのぉおぉおおおお!!! だいぜづなぁっぁあぁ!!!!! だいぜずなぁぁぁああ!!!! でいぶがぁっぁああああ!!!! おぢびじゃんがっぁぁあああ!!!!! にんげんざんにがでないがらどがぁっぁああ!!! がんげいないんだぜっぇえええ!!! でいぶのがだぎぃいいいい!!!! おちびじゃんのがだぎぃいいいぃ!!!! じねぇっぇぇえええ!!!! ぜっだいにじねぇぇえええええ!!!! ぜっだいに 「じねぇmkfjぇくcんfybsんddshvhぶskかdrgせyfhfんcbsでryついえ!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 ど・・・ぼ・・・・ぢ・・・で・・・ 薄れ行く意識の中、まりさは最後の最後まで、 人間に対する憎しみを燃やし続けるまりさ。 『ふぅ~ん。 ただのバカかと思ってたけど、 ものすごく家族思いっていうことだけは、 認めてあげるよ!!!!』 ぞ・・・れが・・・ど・・・ぼぢ・・・だ・・・ 『正直に言いなよ!!! 何をしたってまりさは人間さんに勝てないって!!! ここまで頑張ったんだから、バカにしたりしないよ!!!』 ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・ じら・・・ながっだ・・・ にんげんざん・・・ごんなに・・・づよい・・・なんで・・・ もう・・・なにをじで・・・・も・・・ がで・・・る・・・ぎが・・・ 『正確には、人間さんが強すぎるんじゃなくて、 まりさが弱すぎるんだけどね!!!』 ぞれば・・・ない・・・ばでぃざば・・・ もりの・・・おうじゃ・・・ にんげんざんいがいなら・・・ 『そうなんだ!!! まりさは森の王者だから、人間さん以外なら 勝てるんだね!!!!』 ぞうだ・・・ にんげ・・・ん・・・ざん・・・いがい・・・ な・・ら・・・ 『じゃあ、もう一回、時間を戻してあげる!!!』 でも・・・ばでぃざば・・・ にんげんざ・・・んにば・・・かでないんだ・・・ 「ぜ・・・・ゆっ!?」 「ゆっくりしていってね!!!まりさ!!!」 「「「「「おとうしゃん!!!!ゆっくちちていってにぇ!!!」」」」」 まりさの目の前には、れいむと、5匹の子供たちがいた。 まりさが狩りに行くため、巣から出て行く前までに時間を戻されていたのであった。 まりさは信じられなかった。 幾千幾万と見続けたれいむと子供たちの残骸。 その残骸だったはずの家族が今、目の前で、ニコニコと笑っているのだ・・・。 まりさは嬉しさのあまり、瞼に涙を溜めた。 れいむ・・・ おちびちゃん・・・ まりさは・・・みんなのためなら・・・ どんなことでもするよ・・・ みんなが生き残るなら・・・どんなことでも・・・ まりさは人間さんには適わないけど・・・ それでも・・・それでも・・・ まりさは・・・ まりさは今、久々に見る家族の元気な姿に、号泣寸前であった・・・ 「み・・・みん・・・みん」 『ゆっくりしてる場合じゃないよ!!! あと少しで人間さんが来るよ!!! ゆっくりしていないで早く逃げてね!!!』 まりさの頭の中で声がした。 そうだ・・・ 今なら・・・ 今ならっ!!!! 間に会うっ!!!! 「みんなぁぁぁっぁああ!!!! ゆっぐりじないでっぇぇえええ!!! ばやぐにげるよぉおぉおおお!!! ごわいにんげんざんがあぁぁああ!!! ちがづいでるよぉおおおぉ!!!!」 まりさは泣き喚いた。 その声にれいむや子供たちは、一瞬、固まり、 しばらくした後に・・・ 「きょわいよぉおぉおおぉお!!にんげんしゃんはぁぁぁあ!!!きょわいよぉお!!」 「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくちできにゃいぃいいい!!!」 「もうやじゃぁぁぁぁあああ!!!!おうちきゃえるぅうぅううl!!!」 「どぼぢでしょんにゃこちょいうにょぉぉおおぉおおぉ!!!!」 「おとうしゃんん!!!おきゃあしゃんんんん!!!たしゅけちぇぇぇえ!!!」 下腹部をプルンプルンと震わせて、転げまわるように泣き出す子供たち。 「まりさ・・・おちびちゃんたちがこわがってるよ・・・」 れいむもまた、体を小刻みに震わせる。 みな一様に、ゆっくり出来ない声をあげたまりさを、 畏怖の視線で見つめだす。 自身の逸る気持ちを思わず、声にしてしまい、 家族に必要以上に不安にさせてしまったと、気づき、 失敗したと思うまりさ。 「ゆ゛っ!!! ご・・・ごべんねぇええ・・・ でも・・・にんげんざんが・・・ちがづいでるのば・・・ ぽんどの・・・ごどだぜ・・・」 まりさのもまた、体を震わせていた。 早くこの場から家族を連れて立ち去りたい。 それだけしか頭になかった。 「どぼぢでぞんなごどをいうの・・・」 れいむは、怖がりながら問いかける。 さっきまでゆっくりしていたまりさが、 なんでこんなにゆっくり出来ないことを言うのか、 不思議でたまらなかった。 「おちびじゃんだぢ・・・ ごわがらぜで・・・ごべんねぇ・・・ ぼ、ぼら・・・おどうざんの・・・ おぼうじのながに・・・ ゆっぐりじないでばいっでねぇえ・・・」 まりさは、自身の帽子を脱ぎ、 その中に、子供たちを詰め込んでいく。 「おとうしゃんんん!!!きょわいよぉお!!!」 「しょうだよぉおお!!!もっちょゆっくちちようよぉおぉ!!!」 「きょきょはみんにゃのゆっくちぷれいしゅにゃんだよぉお!!!」 「ゆっくちちちゃいよぉおぉおお!!!」 「ゆんやぁぁあ!!!!どぼぢでしょんなこちょいうのぉぉぉぉ!!!」 相変わらず、泣き続ける子供たち。 それをお構いなしに、無理矢理、帽子に詰め込んでいく。 「いちゃいぃぃい!!!」 「ゆっくちぃいぃいい!!」 「つぶりぇりゅぅうぅう!!!」 「やめちぇぇええええ!!!」 「だちてえぇぇぇええ!!!!」 無造作に帽子に詰められて、それぞれ、悲鳴を上げる子供たち。 そんなことは一切無視するまりさ。 まりさは、もうすぐ襲い掛かってくるだろうと思われる人間への恐怖で、 いっぱいであった。 今、ゆっくりしてたら、殺されてしまう。 まりさは、それ以外のことは考えられなくなっていた。 何万回と挑んで負けた記憶が、ここに来て、やっと餡子に定着したのか、 自分より圧倒的に強い人間たちが、自分たちを潰しにやってくるという恐怖のあまり、 体はプルプルと震え、子供たちを入れるおさげも痙攣を起こし、 入れる最中に急に止まってしまったり、 さらには、れいむの前だというのに、チョロチョロとしーしーを 漏らす醜態を晒してしまった。 ブリュ ブリリィイィイ!!! まりさは、強く目を閉じた。 なんと、抑えきれない恐怖が、うんうんまで漏らしてしまったのだ。 まりさの自尊心は、この時、ポキッと折れてしまった。 いくらなんでも、人間に対して、恐怖心を持っているとはいえ、 最愛の妻の前で、しーしーどころか、うんうんを漏らすとは・・・ 自称、森の王者と名乗っていたことに対して、 まりさは、物凄く恥ずかしくなった。 こんなに人間さんを恐れるなんて・・・ こんなに人間さんが怖いなんて・・・ まりさはかっこ悪い・・・ 大好きなれいむの前で・・・ しーしーさんだけじゃなくて・・・ うんうんさんを漏らすなんて・・・ なんてかっこ悪いんだ・・・ 「ゆ゛ぐっ・・・ゆ゛・・・」 目を閉じたまま、まりさは泣き声を押し殺した。 恐らく、れいむはこんなかっこ悪い自分を見て、ドン引きしているだろう。 なんて情けないんだと言わんばかりに、ただひたすら泣き続けるまりさ。 まりさは、自身のゆん生の中で、心の底から後悔をした。 自分が人間に適うなど思っていた驕りに。 まりさは弱かった。 人間と幾度戦った結果、やっとそのことに気づいた。 そして、餡子には人間への恐怖が今、まりさを完全に支配している。 体のコントロールはまりさの意思に反して、体中の餡子が悲鳴を上げている。 その事実に気づいた時、まりさは人間には絶対適わないということを、 ここで再度理解したのである。 「まりさ・・・」 無様に体を震わせて、時々、ピクピクと痙攣を起こして、動かなくなると思ったら、 しーしーやうんうんを漏らすまりさを見て、案の上、ドン引きしているれいむ。 「ゆ゛っ!!!こんなしてるばあいじゃないんだぜっぇええl!!!!!」 まりさは、れいむの声を聞いて、やっとのことで我に戻った。 「ここはにんげんさんがくるから!!! ゆっくりしないではやくにげるんだぜっぇぇえ!!!」 まりさは、そういうや否や、即、その体をピョンピョンと弾ませて、 森の奥深く目指して、全力疾走していった。 「まって・・・まりさ・・・れいむには・・・あかちゃんが・・・」 まりさに着いて行こうと、身重の体に鞭打って、 まりさのスピードに付いて行こうとするれいむ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まりさはゆっくりしないで、とにかく森の中へ目指していく。 森の中なら安全だ・・・ 人間もそこまでやってこない・・・ 森の中へ行くんだ・・・ 急いで森の中へ・・・ 「ばで・・・ざ・・・ま・・・で・・・」 れいむが苦しそうに息を切らしているのにも関わらず、 れいむのことを無視し続けるまりさ。 「ゆげっぇえええ!!!」 「ゆっくちできにゃいぃいいぃ!!!!」 「つぶれりゅうぅうう!!!!」 「れいみゅぅうう!!!あんこしゃんはいちゃだめぇっぇえ!!!」 「おとうしゃんんん!!!ゆっくちちてぇぇぇええ!!!!」 まりさが、飛び跳ねる度、帽子の中の子供たちが、苦しそうな声を上げる。 恐らく、乗り物酔いにでもあったように、 急激な揺れに耐え切れず、餡子を吐いている子供もいるようだ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 だが、そんなことは一切、気にせずに、ただ走り続ける。 その足取りはドンドン速くなっていく。 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ まりさの頭の中には、もう家族のことは頭になかった。 人間から逃げる。 これ以外のことは何も見えないし、聞こえない。 もうひたすら逃げることに固執していた。 「ばで・・・も・・・だ・・・め・・・・」 れいむが苦しそうな声を上げた瞬間、 ブジュ!!! ブリリリリィイィイ!!!! 何か、まりさは、ふとれいむがいる後ろを振り向いた。 すると、まむまむから、ドロドロになった餡子が流れ出て、 苦しそうに横たわっている顔色の悪いれいむがいた。 あんよとまむまむが薄皮一枚で分かれているゆっくりにとって、 急激な運動は流産の原因にもなるため、胎生にんっしんの場合、 絶対安静が必要である。そのため、にんっしんしているゆっくりは、 その間は巣に徹底して閉じ篭るのが常識なのだが・・・。 まりさはそのことをすっかり忘れていた。 餡子の中には、小さなリボンと帽子が2~3個混じっていた。 おそらく、この餡子は、胎ゆっくりであろう。 「ゆあぁっぁぁぁぁぁ!!!どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!」 まりさは思わず声を上げた。 バカな! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために!! あそこにいたらみんな殺されていた!!! だから逃げたのに!!! どうして!!!! まりさの頭の中は混乱していた。 『それはそうだよ!!! れいむはにんっしんしてたんだよ!!! あんなに激しく運動したら流産してしまうよ!!!』 まりさの頭の中で、再び声がした。 嘘だっ!!! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために・・・ 『にんっしんしているれいむもいるんだからもっと考えてよ!!!』 ゆっくりしてたら人間さんがやってきて・・・ れいむとおちびちゃんたちが・・・・ それにゆっくりしないで急げって言ったのは・・・ お前じゃないか・・・ 『だからといっても、これはゆっくりしてなさすぎ!!! その結果、れいむのお腹のおちびちゃんたちがみんな死んじゃったよ!!! そんなこともわからないなんてバカなの?死ぬの?』 そんなこと・・・ そんなこと・・・ そんなこと・・・ まりさは、何もかもがおかしくなっていた。 森の王者だった自負は、砕け散り、 守るはずの家族を自分のせいで殺してしまい、 まりさの中で何かがおかしくなっていた。 『しかし、お笑いだね。 人間さんに勝てるとか言ってた割には、 人間さんに勝てないってわかると、 ビクビク震えて怖気づくなんて・・・』 やめろ・・・ 『その上、しーしーやうんうんまで出して・・・ かっこ悪いよ!!! しーしーやうんうんに塗れて、 おー臭い臭い!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ 『さらに、れいむにドン引きされて、 情けなく涙なんか流しちゃって!!! ホント無様だね!!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『しまいには、れいむのお腹のおちびちゃんたちを 殺しておいて、 どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) とか・・・・ ホント、まりさはバカなんだね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) だって!!! ホント、かっこ悪いね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『ねえ、どぼぢで辞めないといけないの? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢで辞めないといけないのぉぉお!!!!(笑)』 やめ 「ろっでいっでるのがぎごえないのがぁぁぁっぁぁぁぁdfkljcvmfrヴんlthmszんdfyglvrtm!!!!!」 まりさは、修羅の形相で、まむまむから餡子を流して、 苦しそうにしているれいむに向かって睨みつけていた。 「ゆっ・・・れい・・・む・・・これ・・・はま・・・ちがい・・・なんだ・・・」 ふと、我に戻り、気が抜けた表情で、 れいむに誤解を解こうとする。 「れい・・・む・・・だいじょ・・ぶか・・・なんだ・・・ぜ・・・」 餡子を垂れ流して、苦しそうにするれいむに近づいていく。 「まりさ・・・がわるかったんだ・・・ぜ・・・・ おちび・・・ちゃんは・・・また・・・つくれ・・・ばいい・・・だぜ・・・」 額から汗を流し、れいむから視線を逸らすまりさ。 「・・・じ・・・ね・・・」 れいむは、まりさを睨みつけて、呪詛の言葉を投げかけていた。 「ゆっ!?」 れいむの思わぬ言葉に仰け反るまりさ。 「ゆっぐり・・・でぎないばでぃざば・・・ゆっぐりじ・・・ね・・・」 そんな・・・ まりさは・・・ れいむの・・・ まりさはショックを隠せなかった。 最愛のれいむから、ゆっくり出来ない言葉を言われて・・・。 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁあ!!! ゆっぐりじねぇぇぇええええええええ!!!!!」 れいむの怒りの叫びが、森に響き渡る。 『ホント無様だねぇ~!!! ねぇ、最愛のれいむに死ねって言われるのって、 どんな気持ち!? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 再び、まりさの頭の中に声が聞こえ始めた。 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでうるさいのぉぉお!!! ぱぴぷぺぽぉぉおぉお!!!!ぱぴぷぺぽぉぉぉお!!!』 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 うるさいっ!!! 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁぁっぁぁあぁあ!!!!ゆっぐりじ!!!!」 その時であった。 まりさは空高く舞い上がり、れいむに圧し掛かった。 「ゆぶっ!!!!」 れいむの体から体内の餡子が溢れ出た。 「じねぇぇぇぇええ!!!! じねぇぇぇぇぇぇえええ!!! じねlfkljdmヴォフgンmvtヌモgdvnygvmtノイsンrtm!!!」 まりさは、れいむの体の上を何度も飛び跳ねた。 何度も何度も飛び跳ね、辺りには餡子が撒き散った。 目の色を真っ赤にして、とにかく一心不乱に飛び続けるまりさ。 いつしか、帽子も勢いに負けて、まりさの頭から転げ落ちた。 そして・・・。 「ゆげっぇええ!!!」 「「「「れいみゅぅうぅうう!!!!」」」」 まりさの帽子の中に入っていた子供たちが次女のれいむを押しつぶしてしまった。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 次女のれいむは体から、餡子を漏らして、断末魔の声を上げていた。 「れいみゅぅうぅう!!!ゆっくちぃぃいい!!!」 「ぺ~りょぺ~りょ!!!どぼぢであんごしゃんででぐりゅのぉぉお!!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!!どぼぢでまりしゃのおねぇしゃんがぁぁあああ!!!!」 長女のれいむ、三女のまりさ、四女のれいむは、次女のれいむの体を舐めて、 ひたすら傷を治そうとする。 「おとうしゃんんんん!!!おねえしゃんがいちゃがってるよぉおぉ!!!」 末っ子のまりさはひたすらまりさに呼びかける。 「じねぇjねjしんvもいうvmrのあいsmvんとあ!!!!!」 だが、そんな子供たちのことなど、気にせずに、 ひたすら、れいむの体の上で飛び跳ねるまりさ。 「も・・・ちょ・・・ゆっく・・・ち・・・しちゃか・・・ちゃ・・・」 「「「「れいみゅぅうううぅうううぅうぅうううううう!!!!!!」」」」 次女が死に、大きな声でなく子供たち。 「ゆふぅ・・・ゆふぅ・・・」 まりさが落ち着いた時には、れいむは皮だけになっており、 辺りは餡子塗れになっていた。 息を切らしながら、まりさは、泣きじゃくる子供たちを見た。 「ゆんやぁぁぁああぁぁああ!!!!」 「れいみゅぅううぅうう!!!!!」 「もうやじゃっぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!!」 ふと、我に返り、 子供たちの泣く姿を見て、ここまではいけないと思うまりさ。 あのれいむは、ゲスだった。 まりさがせっかく、人間さんから逃げる手引きをしてあげたのに、 一生懸命に、怖い怖い人間さんから逃げるのに頑張ってる 森の王者のまりさに向かって、死ねだって? そりゃ・・・お腹のおちびちゃんたちにはひどいことをしたと思ってるよ・・・ でも・・・あれは必要な犠牲だったんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・悪いのはすべて人間さんなんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・怖いのはすべて人間さんなんだ・・・ 森の王者のまりさでも、怖い人間さんに勝てなくても仕方がないんだ・・・ そんなこともわからないんなんて・・・あの声もゲスなんだ・・・ バカなんだ・・・だって・・・人間さんは怖いんだよ・・・ 人間さんのことを考えると体の震えは止まらないし、 しーしーさんやうんうんさんを漏らすのも仕方がないんだよ・・・ 森の王者のまりさだって・・・人間さんが怖いんだ・・・ そうだ・・・このおちびちゃんたちも・・・ 人間さんが怖いんだ・・・だから泣いてるんだ・・・ まりさのかわいいおちびちゃん・・・ 泣かないでね・・・・ 人間以外なら・・・一番強い森の王者のまりさの子供なんだから・・・ 泣かないでね・・・ まりさは、にこやかな笑顔で、子供たちに話しかけようとした。 「おちびちゃ」 「ゆっくちできにゃいくしょおやはゆっくちちね!!!」 まりさが心配の声を上げようとした矢先、 末っ子のまりさが、涙を流しながら、まりさを睨みつけた。 次の瞬間、 「ゆべぇ!!!」 末っ子のまりさはまりさのによって、潰された。 「おやにしねっていうげすはせーさいするよ!!! まりさはもりのおうじゃなんだよ!!! にんげんさんいがいなら!!!つよいんだよぉおお!!!!」 目が虚ろになり、焦点がどこかに向いているまりさ。 「さぁ、おちびちゃんたち!!! はやくにんげんさんからにげようねぇっぇええ!!!」 再び、にこやかな笑顔で子供たちに話しかけた。 「ゆびぃいいぃいい!!!ころしゃにゃいでぇえええ!!!」 「ゆんあぁぁああぁぁぁああ!!!!しにちゃくないよぉおぉお!!!」 「おきゃあしゃんんん!!!たすけちぇぇええええ!!!!」 残った子供たちは、みな、まりさをもう、父親とは思っていなかった。 ゆっくり出来ない何かだとしか見えていなかった。 「おちびちゃんたち・・・ いいかげんにしてよね・・・ そんなおとうさんがいやなら・・・」 まりさは、笑顔を保ったまま、三度飛び掛ろうとあんよに力を入れた。 「う~う~あまあま~」 その時であった。 れいむと、末っ子のまりさの餡子の匂いに釣られて、 れみりゃがやってきたのだ。 「「「れ、れ、れ、れみりゃだぁぁぁぁあ!!!」」」 子供たちは、一斉に泣き叫んだ。 「ゆぁぁぁっぁあぁっぁああああ!!!!」 まりさもまた、しーしーとうんうんを漏らしながら、 叫び声を上げた。 「おまえだぢばぁぁぁああ!!! ばでぃざのみがわりになるんだぜっぇぇえええ!!!!」 と、言い残し、全力疾走するまりさ。 「どぼぢでじょんなごじょいうのぉぉお!!!」 「じねぇぇええ!!!おまえなんがぁぁ!!!おやじゃにゃいぃい!!!」 「ゆっぐりじねぇぇぇええ!!!」 子供たちは、それぞれ、まりさに向かって、罵声を浴びせた。 「う~あまあまだど~」 れみりゃは子供たちを手に取り、食べ始めた。 「「「ゆんあぁぁぁぁっぁあぁっぁfkjkhdvんfmんあぅm!!!!!」」」 子供たちの悲鳴を聞き、さらに加速するまりさ。 まりさは森の王者なんだ!!! 人間以外だった勝てるんだ!!! でも!!! れみりゃは別なんだ!!! れみりゃだけは!!!! まりさは森の王者!!! でも人間さんとれみりゃだけは!!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! 飛び跳ねるた度に、うんうんとしーしーを撒き散らすまりさ。 その姿は、誰が見てももう・・・。 森の王者とはかけ離れた姿。 「う~めいんでっしゅだど~」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 顔中が穴だらけになり、息絶える寸前のまりさ。 「う~おなかいっぱいだど~」 どうして・・・ どうして・・・ どうして・・・ こうなった・・・ どこでまりさのゆん生はおかしくなったんだ・・・ 『教えて上げようか!!! どぼぢでこうなったか!!!(笑)』 うるさい・・・ おまえなんか・・・ おまえなんか・・・ 『しかし、ホント、笑いが止まらないね!!! 人間さん以外にもれみりゃにも勝てないんだね!! それで森の王者って!!! ホント、おかしいね!!!!』 もういい・・・ 殺して・・・ まりさは・・・ 疲れた・・・ もういい・・・ 『いやいや、どうしてこうなったか知りたいっていったのは・・・ まりさだよ!!! だから、教えて上げるよ!!!』 もう・・・戻りたい時間なんか・・・ない・・・ 『そりゃそうだね!!! あんなゲス(笑)な家族なんて見たくないんでしょ!!!』 そうだ・・・ あんなゲスども・・・ 見たくもない・・・ あんな奴らのために・・・ 人間に戦いを挑んだなんて・・・ なんて・・・バカだったんだ・・・ 『違うよ!!! あの時は、そうだったかもしれないけど・・・ 最初はまりさ自身のために人間に戦いを挑んだんだよ!!!』 嘘だっ!!! そんなこと・・・ 『まあ、いいよ・・・。 教えて上げるね!!!ゆっくりと・・・』 もういいって言ってるじゃないか・・・ もうまりさは・・・ 『いやいや、ここまでいろいろと時間を戻して上げたんだ・・・ せめて・・・ちょっとだけ私に付き合ってよ・・・』 もう嫌だ・・・ 何も見たくない・・・ 『大丈夫だよ。もう痛い目に会うこともないから!!! 安心してね!!!』 もう・・・何も・・・ 『じゃあ、まりさのゆん生がどこでおかしくなった教えて上げるね!!!』 ボロボロになったまりさの体が、光に包まれて消えていった・・・。 つづく あとがき 次回、完結編。 これで終わりです。 自作からは読み切りにします。 連載モノだと、区切るのが難しい。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 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まりさのいる生活 18KB 愛で いじめ 日常模様 追放 番い 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 捕食種 都会 現代 最後有りきで書いたので、久しぶりに最後まで勢いが続いた 「まりさのいる生活」 その日、私はいつも通り仕事を終え、家路を歩いていた。 空はすでに薄暗く、西空は綺麗な茜色に染まっていた。 角を曲がる。 周りに人影がなくなり、歩いているのは私だけになる。 どこかの家の夕食だろうか? 風に乗ってカレーの匂いが私の鼻をくすぐっていった。 ああ、とてもゆっくりした時間が流れている。 と、そんな私に話しかけるものがいた。 「おねがいします!!たすけてくださいぃぃ!!」 見れば、小汚いボロボロのれいむが電柱の影にいた。 「にんげんさん!おねがいします!!れいむはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 そう言うとれいむはこちらに向かって土下座をするように倒れ、 2本のもみあげを器用に差し出すように持ち上げた。 差し出されたのは1匹の子まりさ。 衰弱しているのか、虚ろな目をしており、呼吸も荒い。 適切な治療を受けなければ今夜にでも永遠にゆっくりしてしまう、そんな状態だった。 「れいむはかいゆっくりでした!!このこにはしっかりとしつけをしました! まりさによくにたとってもゆっくりしたいいこなんです!!だから・・・!」 黙っている私を、話を聞いてくれる人間さんだと勝手に判断したのだろう。 矢継ぎ早に説明を始めるれいむ。 その姿は全くゆっくりしていない。 だが、おおよその事態は把握できた。 れいむは自分を飼いゆっくりと言ったが、「元」飼いゆっくりだろう。 でなければこんなにボロボロな訳がない。 おそらく野良まりさと勝手に赤ゆを作り、飼い主に捨てられた類のゆっくり。 『れいむ、番はどうした?子供は一匹だけか?』 どれだけこの子まりさがゆっくりできる存在か無駄にしゃべり続けるれいむを遮り、私は短く質問をした。 「ゆ・・・まりさはかりにいったままかえってこなかったんです・・・。 おちびちゃんはたくさんいたけど・・・」 そこまで聞けばもう十分だ。 野良生活に慣れていないれいむは番のまりさを何らかの理由で失なった。 元飼いゆっくりで狩りも、身を守る術も十分に行えないれいむは 次々に我が子を失っていったのだろう。 そして最後の1匹も衰弱し、最終手段として人間を頼った・・・。 『・・・ありきたりだな』 「ゆ゛!?」 そう、ありきたりだ。こんなゆっくりなどそこら中にたくさんいる。 (・・・まぁ、ゲスやでいぶでないだけマシな部類だが、な) 『で、この子まりさを私にどうして欲しいんだ?永遠にゆっくりさせればいいのか?』 「ゆ゛!!?ち、ちがうよ!!たすけてほしいんです!!」 ふむ、違うのか。 そうした方がこちらとしても楽だし、長く苦しむよりはいいと思うのだが。 「おねがいします!!れいむはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 このとおりですから!と、再び土下座らしきポーズをとる。 (ふむ・・・) 『・・・れいむはどうなってもいいんだな?』 「ゆ、ぐ・・・はい!れいむ゛ばどうなっでもがまいばぜん!!」 まだどこか覚悟できていないのだろう。半泣きになりながらそう宣言するれいむ。 だが、まあいい。半泣きとはいえ断言できる程度の覚悟があるのなら十分だろう。 『いいだろう、助けてやろう』 「ゆ!ほんとうですか!!」 『・・・線引きはしておこう。助けるだけでいいんだな?』 「ゆぅ・・・で、できればかいゆにしてあげてください! のらはゆっくりできないんです! このままだといつかまたおちびちゃんはまたゆっくりできなくなります!!」 こいつ・・・要求を上げやがった。 『・・・飼いゆねぇ・・・まぁいいだろう』 「ゆ!?ほ、ほんとうですか!?」 『ああ、本当だ。・・・ただし、本ゆんが飼いゆになることを拒否したらその時は飼わんぞ』 「ゆ、それでかまいません!!」 ふむ、まぁこんなところか。 『では最終確認だ』 1つ、れいむはどうなってもいいから子まりさを助ける。 2つ、子まりさが希望すれば、飼いゆにする。 3つ、拒否した場合は飼わない。 「ゆ・・・ゆっくりりかいしました・・・」 『よろしい。ではまずは治療だが、ここでは無理だ。家まで案内しよう』 そうして私は子まりさを飼うことになった。 「おにいさん!ゆっくりおはよう!」 『ああ、おはよう、まりさ』 いつも通り、2階で目を覚ました私は、1階のリビングでまりさと挨拶をし、 まりさのおうちとして与えたケージの扉を開けてやる。 あの日、一晩オレンジジュースの点滴を受けたまりさは朝には元気になっていた。 そして、『飼いゆになるか?』という質問に「なる」と答えた。 『ゆっくり眠れたかい?』 「ゆ!ゆっくりできたよ!べっどさん、ふかふかさんでありがとうね!」 元気よくケージを飛び出たまりさは自分のおうちにそう、声を掛ける。 飼いゆっくりとなった最初の頃は、親が恋しかったのだろう。 巣として与えたケージの中、毎晩ひとりの寝床を涙でぬらしていたが、今ではそんなこともない。 『ほら、朝ご飯だ』 「ゆっくりただきます!」 また、れいむの言うとおり、一通りの躾はされていたらしく、行儀良く餌を食べ、決まったところをトイレにするなど、私を困らせることも少なかった。 『では、行ってくる』 「ゆっくりいってらっしゃい!」 そうして私はいつも通り、再び2階に上がり、用事を済ませてから仕事に出かける。 これがまりさを飼い始めてからの、いつもどおりの朝。 いつもどおりのまりさのいる生活。 そして、これが最後の朝だった。 いつも通り仕事を終え、帰宅した私を迎えたのは、まりさともう1匹、薄汚いれいむだった。 「「ゆっくりしていってね!」」 『・・・・・・』 「ゆ?おにいさん、どうしたの?」 「ゆふふふふ、きっとあまりのゆっくりさにことぼをうしなっているんだよ!」 「ゆ!きっとそうだね!れいむはとってもゆっくりしてるからね!」 そう言うと2匹はゆんゆんとお互いをすりすりし始めた。 薄汚いれいむの頭には赤ゆが5匹実り、ゆらゆらと揺れてる。 『・・・ああ、そういうこと』 それを見た私は、すぐさま状況を理解した、 これまたありきたりの展開なのだろう。 「おにいさん!れいむはまりさのはにーだよ!れいむもかいゆっくりにしてね!」 ほらきた。 『まりさ、野良はゆっくりしてないから、一緒にゆっくりしてはいけないと言っていただろう?』 「ゆぅ・・・で、でもれいむはとってもゆっくりしたれいむで・・・!」 『しかも勝手に赤ゆっくりまで作って。約束を破ったね?』 「で、でもあかちゃんはとってもゆっくりできるんだよ!!」 「ゆぷぷ、そんなこともわからないなんて。ばかなの?しぬの?」 ・・・しかもゲス気質のあるれいむか。 やはり約束させたとはいえ、まりさの望むままに、自由に外に出られるようにしていたのがまずかったのだろう。 優秀なゆっくりとはいえ、所詮は欲望に正直なゆっくり。 まりさは約束を破り、 禁じられた野良ゆっくりに恋をして、 ゆっくりできるからと禁じられた赤ゆを作り、 それを理由にれいむも飼いゆにしてみんなでゆっくりしようとしたのだろう。 ・・・ありきたりだ。実にありきたりだ。 「・・・ゆ?おにいさん?」 『・・・まりさ。れいむを飼いゆっくりにすることはできない』 「「ゆ゛!?」」 『だから、まりさ、選べ。 れいむと赤ゆのことを捨てて忘れて、飼いゆっくりで居続けるか れいむと赤ゆとゆっくりするために、飼いゆっくりをやめるか』 「ゆ゛っ!!?どぼじでぞんなごというの゛!?」 「ま、まりさ!れいむかいゆっくりになれるんじゃないの!?」 『選ぶんだ、まりさ。本当なら約束を破ったお前を問答無用で捨てても良いし、殺してもいい。だが、お前の母れいむとの約束があるから選択はさせてやる』 あの時、私は母れいむに約束した。まりさを助けると。まりさが望むのならば飼いゆにすると。 約束を破ったまりさを罰するのに、私が約束を破るわけにはいかない。 だから、選ばせる。 まりさが希望すれば飼いゆにする。 まりさが拒否すれば飼わない。 母れいむとの約束だ。 「ゆ・・・ゆぐ・・・ま、まりさは・・・」 「まりさぁ・・・」 『選ぶんだ、まりさ』 結局、まりさはれいむと赤ゆを選んだ。 野良はゆっくりできないと飼いゆになるよう望まれたまりさは、 まりさが拒否したことで野良となった。 母れいむと約束した日からずいぶんと日は経っていたが、約束は約束だ。 その日のうちにわずかばかりの選別とともに、まりさは私の家から去っていった。 意気消沈したまりさと、まりさを「うそつき」とわめき散らすれいむはあの日と同じ、茜色の空の下に消えていった。 私といえば、まぁ、それなりに可愛がっていたまりさに裏切られ、数日は落ち込みもしたが、今ではすっかりと前の、まりさののいなかった頃の生活に戻っている。 今日も私はいつも通り仕事を終え、家路を歩いていた。 最近は日が落ちるのも早くなり、空は綺麗な茜色から藍色に変わりつつあった。 色々あったが、季節はゆっくりと巡っていっている。 角を曲がる。 相変わらずここからは周りに人影がなくなり、歩いているのは私だけになる。 どこかの家の夕食だろうか? 風に乗って焼き魚の匂いが私の鼻をくすぐっていった。 ああ、とてもゆっくりした時間が流れている。 と、そんな私に話しかけるものがいた。 「おねがいします!!たすけてくださいぃぃ!!」 見れば、小汚いボロボロのあのまりさが電柱の影にいた。 「おにいさん!おねがいします!!まりさはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 そう言うとまりさはこちらに向かって土下座をするように倒れ、 脱いだ帽子をおさげで器用に差し出すように持ち上げた。 差し出されたのは1匹の子まりさ。 衰弱しているのか、虚ろな目をしており、呼吸も荒い。 適切な治療を受けなければ今夜にでも永遠にゆっくりしてしまう、そんな状態だった。 「まりさがばかでした!!のらはぜんっぜんゆっくりできません!! このこにはしっかりとしつけをしました! とってもゆっくりしたいいこなんです!!だから・・・!」 黙っている私を、話を聞いてくれていると勝手に判断したのだろう。 矢継ぎ早に説明を始めるまりさ。 その姿は全くゆっくりしていない。 『まりさ、愛しのれいむはどうした?子供は一匹だけか?』 どれだけこの子まりさがゆっくりできる存在か無駄にしゃべり続けるまりさを遮り、私は短く質問をした。 「ゆ・・・れいむはでいぶになっちゃって、もうぜんぜんゆっくりできないんだよ・・・。 おちびちゃんはれいむによくにたこはたくさんいたけど・・・」 そこまで聞けばもう十分だ。 元々ゲス気質のあったれいむは、子を産み、でいぶと化した。 れいむは自分と同じれいむ種だけを優遇し、1匹だけ生まれた子まりさを冷遇したのだろう。 そして、野良生活に慣れていないまりさは満足に狩りもできず、得られる餌は少ない。 愚図、全然ゆっくりできないと罵倒され、自分によく似た子はどんどん衰弱していく。 全くゆっくりできなくなったまりさは子まりさを連れて巣を飛び出し、最終手段として人間を、元飼い主の私を頼った・・・こんなところだろう。 『・・・ありきたりだな』 「ゆ゛!?」 そう、ありきたりだ。しかもほぼ母れいむと同じ会話展開だ。 いやはや、親子というのはこんなところまで似るのかと感心する。 『で、この子まりさを私にどうして欲しいんだ?永遠にゆっくりさせればいいのか?』 「ゆ゛!!?ち、ちがうよ!!たすけてほしいんです!!」 ふむ、違うのか。 そうした方がこちらとしても楽だし、長く苦しむよりはいいと思うのだが。 それに、もうまりさは自分の意志で野良になっているのだ。母れいむとの約束は果たされていて、もう守る必要もない。 「おねがいします!!まりさはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 このとおりですから!と、再び土下座らしきポーズをとる。 (ふむ・・・) 『・・・まりさはどうなってもいいんだな?』 「ゆ、ぐ・・・はい!までぃざばどうなっでもがまいばぜん!!」 まだどこか覚悟できていないのだろう。半泣きになりながらそう宣言するまりさ。 さすが親子。ここまで似るか。 ゆん生の大半を私と過ごしたはずなのだが「3つ子の魂、百まで」ということか・・・。 いいだろう。ここまで同じ展開なのだ。興が乗った。 私も同じことをしてやろう。 『いいだろう、助けてやる』 「ゆ!ほんとうですか!!」 『・・・線引きはしておこう。助けるだけでいいんだな?』 「ゆぅ・・・で、できればかいゆにしてあげてください! のらはゆっくりできないんです! このままだといつかまたおちびちゃんはまたゆっくりできなくなります!!」 ははははは!また一緒だ! こみ上げる笑いを必死に押さえつける。 『・・・飼いゆねぇ・・・まぁいいだろう』 「ゆ!?ほ、ほんとうですか!?」 『ああ、本当だ。・・・ただし、本ゆんが飼いゆになることを拒否したらその時は飼わんぞ』 「ゆ、それでかまいません!!」 『では最終確認だ』 1つ、まりさはどうなってもいいから子まりさを助ける。 2つ、子まりさが希望すれば、飼いゆにする。 3つ、拒否した場合は飼わない。 「ゆ・・・ゆっくりりかいしました・・・」 『よろしい。ではまずは治療だが、ここでは無理だ。家まで案内しよう』 ・・・すばらしい。たまらない! ここまで、ここまで一緒か!まりさ! いいだろう!あの時と同じように約束は守ろう! そしてお前は知ることになる! お前が飼いゆになるのと引き替えに母れいむがどうなったのかを! 家に着き、まずあの時と同じように、オレンジジュースの点滴を用意し、子まりさの治療を始める。 『・・・これで明日の朝には元気になっているはずだ』 「ゆ・・・よかったよ。ありがとう!おにいさん!」 目に見えて顔色の良くなった子まりさを見て、ほっとしたのだろう。 まりさの顔にも笑顔が戻った。 『さて、まりさ。お前はどうなっても構わないんだったな?』 「ゆぐっ!?・・・ゆ、か、かまわないよ・・・」 ははは、本当に素晴らしい。 まりさ、お前は知らないだろうけど、母れいむもそんな顔をしていたよ。 『ではこっちだ、まりさ』 「おそらをとんでるみたい!?」 まりさを持ち上げ、リビングを出る。 目指すは、2階。まりさが入ったことのない場所だ。 『お前は2階に上ったことがなかったよな?』 「ゆ?そうだよ。のぼっちゃだめっていわれたし、かいだんさんはゆっくりできないよ・・・」 そうだ、その通り。 2階に上がってはいけない。それもまりさとした約束の一つだった。 まぁ、まりさの場合、1度だけ約束を破って上ったことがあったが、派手に転がり落ちて餡子を吐くほど床に叩きつけられ、それ以来近づこうともしなかったが。 『懐かしいな。お前の母親もこうやって2階に連れていったよ』 「ゆ!? おかあさん!?」 『ああ、そうさ』 2階の1室。寝室の隣のドアを開ける。 『ただいま、いい子にしていたかい?』 「「うー☆」」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・どぼじでれみりゃがいるの゛ーーーーーー!!!」 そこにいたのは、れみりゃ。金バッチをつけた成体が1匹と銀バッチの子が2匹。 3匹ともうれしそうに部屋を飛び回っている。 『何でって・・・飼ってるからだよ』 私の言葉に呆然とするまりさ。 「まさかまりさのかわりに!?」 『馬鹿言うな。あの成体が子ゆっくりの時からずっと飼い続けているんだ。お前は関係ない』 そう、私はれみりゃを飼っている。子ゆっくりからここまで育て上げた。 「で、でも、あかちゃんはだめって・・・!」 『お前も我慢していればそのうち許してやったさ。同じ飼いゆの番を探してね』 「ゆぅーーーーーーーーーーーー!!?」 「うー☆」 と、子れみりゃが1匹、近づいてきた。 「ゆわわわわ! こないでね!? こないでね!?」 『よしよし、待て!』 「「うー☆」」 私の「待て」を聞き、3匹とも床に着陸し、こちらにキラキラと催促するような目を向けてくる。 「ゆわ、ゆわ・・・!」 未だ逃げ出そうとするまりさを左手でしっかりと押さえつけ、私は部屋にある防音ケースからあるものを取り出し、床に放り投げる。 「ゆべっ!!いちゃいよ!ゆっきゅりしちぇにゃいにぇ!」 それはれいむ種の赤ゆ。 「ゆ!?」 まりさが混乱しているようだが、放っておく。 『よし!』 「「うー☆」」 「ゆ?ゆぴぃーーーーーー!!れみりゃだーーーー!!こっちこにゃいでにぇ!」 「うー☆」 「ゆぴぃ!!?」 「うー☆」 「ゆべぇ!?」 「うー☆」 「ちゃべ・・・ゆべぇ!・・・にゃいでにぇ!・・・れい・・おいじぎゅ・・にゃ・・!!」 私の号令を聞き、赤れいむに群がるれみりゃ達。 「・・ゆ゛・・・・・もっちょ、ゆっきゅ・・・」 「「うー☆」」 あっというまに赤れいむはれみりゃ達の餌となって皮だけを残し、消えた。 「ゆ・・・ゆぅ!?おにいざん!!なんなのごれ!!?」 『れみりゃにご飯をあげたのさ』 「ゆぅ!?」 れみりゃは捕食種だ。最初はゆっくりフードで育てていたのだが、ある時から生き餌に替えた。 生き餌の方が食事毎の狩りが運動になるのか、元気で調子も良くなるのだ。 「うー」 『足りないのか?まぁ待て。今日は特別なごちそうがあるからな』 「「うー☆」」 「お、おにいざん!?まざがばでぃざがぞのごぢぞうじゃないよね!!?」 ほう、勘が良いな。だが、残念。 『はずれだ、まりさ』 「ゆ?」 『ほら、これがごちそうだぞ』 「「うー☆」」 「ー・・・ー・・・」 ケースから取り出したそれは成体のれいむ。 身体にはいくつものチューブが繋がっている。 「ゆ?なんなの、このれいむ・・・」 チューブはオレンジジュースや精子餡の詰まった容器に繋がっている。 これはれみりゃ達のための、生き餌を作る赤ゆ製造器。 「ぜんぜんゆっくりしてないよ・・・」 足は動かぬように焼かれ、口も縫いつけられ、目だけが虚ろに光っている。 と、その虚ろな目が驚きに見開かれ、光を取り戻す。 「ゆ?なんなの?」 「ーーーー!!?ーーーーー!!?」 光を取り戻した目は、まりさを見ている。 必死に何かを伝えようとしているようだ。 『・・・それ、お前の母親な』 「ゆ゛!?」 そう、このれいむはあの母れいむだ。 あの日、自分はどうなってもいいと言ったれいむは赤ゆ製造器となった。 1匹の自分の子を救うために、それよりも多く、自分の子を生き餌として産んだれいむ。 「ーーーーーーーー!!ーーーー!!」 その身体はもうボロボロで、皮はひび割れている。 『・・・対面はこれぐらいで良いか。れみりゃ』 「ゆ゛!?まってね!?おにいさんまってね!?」 「ーーーーーー!!ーーーーーーーー!!」 『よし!』 「「うー☆」」 れみりゃ達がれいむに飛びかかる。 「ーーーーーー!!??」 「やめてね!?おにいさん!?やめてね!?」 ゆっくりと中身を吸われていくれいむ。 長い間、全くゆっくりできていなかったその中身はさぞかし甘くなっていることだろう。 『・・・れいむ、私は約束を守ったよ。まりさは飼いゆっくりになって、ここまで大きくなった。残念ながら勝手に野良と番になって飼いゆでいることを拒否して野良に戻ってしまったけどね』 「ーーーーー!!??」 れいむが暴れ出す。 それは痛みのせいか、それとも我が子の現状を聞いたからか。 『そしたら今日、まりさが私に助けを求めてきたんだよ。あの日の君のように』 「ーーー!?」 繋がっていたチューブが外れていく。 オレンジジュースが、精子餡が飛び散るが、気にせず独白を続ける。 『そう、あの日の君のように、だ。さすが親子だね。細部は違うものの、まったく同じ展開だったよ』 「ーーーーーーーゆがべへぇ!?」 暴れたからだろうか?縫いつけていた口が開いた。 これにも構わず続ける。 『台詞も同じだったよ。自分はどうなってもいいから、子供を助けてくださいってね。大丈夫、君の孫にあたる子まりさは助けたよ』 「ゆがっ!?ぐべっ!?」 ふと見れば、まりさはおそろしーしーを漏らしていた。 『あまりにも一緒すぎてね。感動すら覚えたよ。だから』 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 痙攣が始まる。もう長くはない。 『だから同じ約束をした。この「野良まりさ」は君と同じになる』 「「ーーーーーーーーーーー!!」」 最後の叫びはれいむとまりさ、親子のものだ。 れいむは中身が無くなった断末魔の叫び。その中に我が子の末路を知った絶望も混じっていただろうか? そしてまりさは自分のこれからを知った叫び。 「「うー☆」」 れみりゃ達が満足そうに飛び回っている。 さぞかし、甘いごちそうだったのだろう。 『よかったな、れみりゃ・・・さぁ、「野良まりさ」君』 「ゆ゛!?やめでね!?ゆっぐりざぜでね!!? ゆ、ゆ、ゆわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 「・・・ゆ?きょきょは?」 『ゆっくりおはよう、まりさ』 「ゆ?にんんげんしゃん?」 『昨日のことを覚えているかな?君のお父さんに頼まれて君を助けたんだけど』 「ゆっ!おぼえちぇるよ!ゆっくちありがちょう!」 『なに、感謝するならお父さんにしなさい。自分はどうなってもいいから、子供を助けてくださいって言って、君を助けるために頑張った・・・いや、「頑張っている」んだから、ね』 「ゆ!?そうぢゃよ!おちょうしゃんは!?」 『別の場所で「頑張って」いるよ。・・・ところでまりさ』 「ゆ?」 『私の飼いゆっくりになるかい?』 そうして私は「まりさ」を飼うことになった。 さて、2階に上がってれみりゃ達に生き餌をあげよう。 それからまたいつも通り、仕事に出かけよう。 そう、前と同じ、「まりさ」のいる生活だ。 〈了〉 今までに書いたもの 『おねぇさんのゆっくりプレイス』 『詰める』 『れっつびぎん』 『ぱぺっとショウ』 『おねぇさんのゆっくりプレイス・2』 再開後の作品 『「まりさ」が好きな人』 『ドスまりさになれる授業』 『饅頭(マントウ)』
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※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます ※前編を見てから、後編を見てください 長寿と繁栄を・・・後編 ゆっくりは・・・。 人語を話す饅頭やシュークリームということなので、 法律上、物という定義が当てはまる。 これは猫や犬と同じく動物も物になる。 しかし、動物とゆっくりの違いは愛護法の有無である。 動物には動物愛護法があるが、 ゆっくりには、ゆっくり愛護法なんていうモノは存在しない。 つまり、ゆっくりをどう扱おうが、何の罪にも問われないのである。 彼ら、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりたちは、ゆっくり製菓の所有物となっている。 社員のゆっくりたちをどう扱おうが、それはゆっくり製菓の勝手なのである。 あまりにも残酷である。 仕事に失敗したれいむだけならまだしも、 家族のゆっくりたちも加工所に送られてしまうなんて・・・。 だが、これは、ゆっくりたち自身が選んだ道なのである。 ゆっくりは弱い。 雨、風、日照り、雪・・・。 ありとあらゆる自然災害の被害を受ける。 動物やれみりゃやふらんといった捕食種・・・。 彼らからすればゆっくりは安全に狩れ、かつ、高カロリーで、 一度狙われたら、必ず食されてしまう。 ゆっくりを虐待することに命を賭ける人種・・・。 ご存知、虐待鬼意山たち。 ゆっくりたちからすれば、想像もつかない虐待で、無惨に殺されていく。 こんなゆん生は嫌だ!!! ゆっくりたちはゆっくりするために生まれてきたのに、 世の中はゆっくりさせてくれない!!! どうしてゆっくりさせてくれない!!! ゆっくりをゆっくりさせろ!!! そうじゃないと、おかしい!!! ゆっくりはこんなにゆっくりしているのに!!! 神は一体何をしているのだ!!! 殺してやる!!!ゆっくりをゆっくりさせない世の中を作った神なんて殺してやる!!! 制裁だ!!!ゆっくりの名の下に制裁だ!!! と、今までは、自身の弱さを省みず、むしろ、ゆっくりが生物の頂点を思い込み、 自らを尊大な存在だと勘違いしていたゆっくりばかりであろう。 しかし、ゆっくりたちも"進化"したのだ。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちの登場だ。 ゆっくりにとって、その”進化”は革新的だ。 ゆっくりが何かモノを作り出した・・・!? 違う。所詮は饅頭。 人間に出来ないことが饅頭如きに出来るはずもない。 ゆっくりが肉体的に何か得たのか・・・!? 違う。所詮は饅頭。 旨くなるか不味くなるかその程度だろう。例えそうだとしても。 その”進化”とは、 過去のゆっくりたちの概念を捨て去ること・・・。 そして、新しい概念を受け入れること・・・。 ゆっくりはゆっくりするために生まれてきた!? 違う。 ゆっくりの存在理由なんて・・・。存在しない。 ただ生まれてきただけ。それだけの事実。 じゃないとおかしい。 ゆっくりがあまりにも弱すぎることが・・・。 という思考を『次世代ゆっくり』たちはするようになった。 何世代をも傲慢かつ無知な思考を繰り返していたが、 ついに、自らを客観的に見ることが出来るようになり、 自身の弱さを受け入れたのだ。 でも、ゆっくりはゆっくりしたい。 じゃあ、どうすればいいのか? ゆっくりできないモノを排除すればいいのだ。 ありとあらゆる自然災害・捕食種・虐待鬼意山を排除した場所で生きていけばいいのだ。 では、一体どこにそんな場所があるのだ? と疑問に思っていた矢先・・・。 人間たちが、ゆっくりに提案してきたのだ。 その場所は、人間が用意しようと・・・。 この人間たちこそ、ゆっくり製菓の経営陣である。 ゆっくり製菓は、昨今のゆっくりブームの人気にあやかり、面白半分で、 ゆっくりに仕事を覚えさせて、やらせてみた。 すると、実は人間と対して変わらないくらいの仕事をこなしていたのだ。 最初は客寄せパンダとしか思っていなかったが、 次第に人間よりも仕事が出来る様になってきた。 しかも、ゆっくりの給料なんて、人間の給料と比べて、タダみたいなものである。 食事もそこらへんで拾ってきた虫とか草とか花とかをやればそれだけで喜んだ。 中には菓子や人間と同じ食事を望んでくるゆっくりもいたが、 人間とゆっくり、どちらが強いのか、体で教えてやれば、次からはケツを振って厭らしい顔で、 気持ち悪い声を出しながら、媚びを売り、人間の顔色を伺う連中ばかりだった。 そのため、経営陣は、社員の9割を一斉にリストラし、ゆっくりを社員にした。 その結果、会社の利益は数十倍も増え、ゆっくり製菓は名だたる大企業へ発展したのだ。 しかし、面白くないのは・・・。ゆっくり製菓をリストラされた人間や、虐待鬼意山である。 『人間がゆっくりに劣るっ!?許せないっ!!!』 ゆっくり以下とレッテルを貼られた元・社員、ゆっくりが人間より優れているという事実に腹立つ虐待鬼意山。 ゆっくり製菓で働くゆっくりたちを虐待するのは当然のことだった。 その結果、人手不足になってきたゆっくり製菓。 しかし、ゆっくり製菓は、あることを思いついた。 ゆっくりというゆっくりを、すべてゆっくり製菓が買い取るということ・・・。 ゆっくりをゆっくり製菓の所有物にした場合、 ゆっくりを虐待したら、それは器物破損罪が適応される。 そうなれば、人間たちはむやみやたらにゆっくりを虐待できなくなる。 大体、リストラされた人間など、裁判を起こされたらどうなるか、わかっているだろう・・・。 ただでさえ、家計が苦しいのに、賠償金請求などされてしまったら・・・。 虐待鬼意山とて、基本的には資産を持っているような輩はいない。 どちらかと言えば、貧乏人が多い。 そんな奴らが、資金が潤沢している大企業にわざわざ裁判を起こされて負けるようなことはしてこない。 虐待に命を賭けるといっても、それは言葉のあやであり、ホントに命を賭けるような輩は少ない。 ゆっくり虐待なんて、ただの暇つぶし。 中には、破滅願望を持った虐待鬼意山が、それでもゆっくり製菓のゆっくりたちを虐待しに来ることは、 しばしばあった。 しかし、一度、そういう輩を器物破損や営業妨害で訴えてしまえば、 多大な賠償金を取ることができるし、払えなければ、借金苦に自殺をする輩ばかり、 再犯すれば、実刑を食らい、数年くらいは刑務所に入れられるので、取るに足らない問題だ。 そういう問題をクリアしたゆっくり製菓の経営陣たちは、 さらなる利益追求のために、安定した労働力の確保のため、ゆっくりたちを保護することにしたのだ。 ゆっくりたちの求めるモノ、それは安全に暮らせる場所。 人間たちの求めるモノ、安い労働力。 互いに、求めるモノを提供し合うことで、 ついに人間とゆっくりの共存が成り立ったのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「だずげでぇえええ!!!!みんなぁああ!!!だずげでぇええ!!!!!」 加工所に送られることになったれいむが、同僚のゆっくりたちに助けを求める。 『こら!!動くな!!!』 『ジタバタするな!!!』 黒服を着た人間たちは、れいむを押さえつけようとするが、 必死にもがくれいむの抵抗が激しく、力が緩んだところで、れいむが逃げ出した。 『待て!!!』 と、人間たちは叫んだ。 ポヨンポヨンと体を弾ませ、同僚のゆっくりたちのところへ駆け寄るれいむ。 「ばでいぃざぁあああ!!!!だずげでぇええ!!!!おどもだぢでじょぉおお!!! おざななじみでじょぉおお!!!だずげでぇええ!!!だずげでよぉお!!!!」 まりさの前にれいむは立ち塞がり、涙を流しながら、助けを乞うれいむ。 まりさと、このれいむは、確かに親友であった。幼馴染であった。 だが、ゆっくり製菓に入社してから、互いに違う業務を行なう内に、接する機会が次第に減っていき、 ここしばらくの間、話しをすることがなかった。 「ばでぃざばぁああ!!!こんげづばのるまをだっぜいじだんでじょぉおお!!! ずごぢでいいがらぁああ!!!!ずごぢでいいがらぁああ!!! でいぶにぞのぜいぜぎをゆずっでよぉおおおぉお!!!!!!!」 成績の悪いゆっくりの損失を、成績の良いゆっくりの利益で補ったら、加工所に送られなくても済む制度はある。 が、しかし・・・。 「ゆぅ・・・。そんなことできないよ・・・。まりさだって・・・。 こんげつはぎりぎりたっせいしたんだから・・・。そんなことしたらまりさも・・・。」 みな余裕がないのだ。 だから、そんな制度はあってないようなモノ。 「みんなのぜいぜぎがらぁあああぁあ!!!!ずごぢずづでもぉおぉ!!! でいぶののるまにだぜばいいでじょぉおおぉお!!!!! ばがなのぉおおお!!!じぬのぉおおお!!!!」 れいむの言うとおり、ここにいるゆっくりたち全員が少しずつでも成績をれいむも譲れば、 助かる可能性はある。 だが・・・。 「みんなよゆうがないんだよぉお!!!そんなことしたらぁぁああぁ!!! ちぇんまでリストラされちゃうよぉおおぉおお!!!!!! わからないのぉおぉお!!!!」 と、ちぇんが叫んだ。 今月は黒字だったとしても、来月は赤字かもしれない。 ここにいるゆっくりたちはそう思っている。 だから、ここでれいむを助けたとしても、来月はさらに状況が悪くなったら、 今月の貯金もなくなり、自分もリストラの対象になる可能性が非常に高い。 「ぢぇんんんん!!!!!!おまぇええぇえ!!!!! だれにじごどをおじえでもらっだどおもっでるんだぁああああ!!!! でいぶにおんをがんじでいないのがぁああああ!!!!! じねぇえええええ!!!!!じねぇええええ!!!!! おまえばじねぇええええええぇええええええ!!!!!!!」 ちぇんは、このれいむから仕事を教わったのだ。 ちぇんは物覚えが悪かった。 そんな中、このれいむは、ちぇんは友達だからと言って、仕事の仕方を教えてやった。 もし、自分が教えていなかったら、この場で泣いているのは、 ちぇんの方だった。 なのに、れいむは恩を仇で返された。 抑えられない怒りがれいむを駆り立て、ちぇんに向かって飛びかかった。 「ゆっぐりでぎないぢぇんばじねぇえええぇえええええええ!!!!!」 バゴッ!!!! れいむは、ちぇんに飛びかかろうとした瞬間、 壁に叩きつけられた。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 白目を向き、小刻みに痙攣をし、餡子を少し吐いているれいむ。 『ふぅ~。危ない危ない。』 人間が汗をかきながら、ため息をつく。 れいむは、人間に蹴られて、壁に叩きつけられた。 「にんげんさん!!!あぶないよ!!! まだここにいるゆっくりたちはまだかちがあるよ!!! きずついたらどすのせいになっちゃうよ!!!!」 『ああ、すまんすまん。』 「そんなしゃざいはいらないよ!!! ゆるしてほしかったら、あまあまさんをもってきてね!!!」 ドスと人間が、そんな会話をしていると・・・。 「どぼぢで・・・どぼぢで・・・」 れいむが苦しそうに声を上げていた。 「もう!!!しごとのじゃまだよ!!! このごみをかたづけて!!!ふゆかいだよ!!! どすはこんなにがんばっているのに!!!!! こんなかすばかりしかぶかにいないなんて!!! せかいでいちばんかわいそうだよ!!!どすは!!! ひげきのひろいんなんだよ!!!!まったく!!!! しね!!!!ごみはしね!!!おまえなんかゆっくりじゃない!!! ごみだ!!!!むのうだ!!!おまえのそんざいそのものがめいわくだ!!! きえろ!!!!うまれてきたことがまちがいなんだよ!!! このくそまんじゅう!!!!」 ドスがれいむに唾を吐き、汚いモノを見るような目で見下す。 それを最後にドスは、れいむの方を向かなくなった。 れいむは、悔しそうに同僚たちを見つめながら、 台車に乗せられて運ばれていった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ゆっくり製菓は、ゆっくりたちを保護することにした。 だが、ゆっくり製菓はさらなる利益追求のため、 ゆっくりたちにノルマを課した。 ノルマを達しなかったゆっくりは・・・。 加工所へ売られる。 そこで、ノルマからの差分を補うのだ。 こうすれば、死にたくないゆっくりたちは、 能力の限界まで働くのだ。 そんなことをすれば、ゆっくりたちは、 こんなゆっくり出来ない場所から逃げるのでは? と思う読者もいるだろう。 ゆっくり製菓は賢い。 ゆっくり製菓がゆっくりたちを保護するという条件を出したとき、 以下の11つの条件で、ゆっくりたちの保護を約束するとした。 第1条 ゆっくり製菓はゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を保護する。 保護の範囲は、自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待。 第2条 ゆっくりの巣は、ゆっくり製菓が用意せず、ゆっくり自身が用意する。 ただし、ゆっくり製菓が認めない場所に巣を作ったら、保護は適応しない。 第3条 自然災害にあった場合、巣の復旧やゆっくりの身体の負傷については、ゆっくり製菓が全面支援する。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は支援しない。 第4条 野生動物や捕食種、人間からの虐待を受けた場合、ゆっくり製菓は全面的に報復をする。 ただし、ゆっくり製菓に勤務するゆっくりが死亡した場合は報復しない。 第5条 ゆっくり製菓は成績が著しく悪いゆっくりに対しては、リストラを行い、 リストラを行なわれたゆっくりは加工所へ送られる。 第6条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族を傷つけたゆっくりは、 どんなゆっくりであろうとも、強制的に加工所を送られる。 第7条 ゆっくり製菓に勤務するゆっくりの家族は以下の3点を満たすこと。 ?番のゆっくりは、巣から半径50m以内から出ないこと。 もし出た場合、家族全員で加工所へ送られる。 ?子のゆっくりは、毎日、「がっこう」へ行く。 テストの成績が良くないゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 ?第5条が執行された時、家族にいるゆっくりは、家族全員で加工所へ送られる。 第8条 一度、社員になったゆっくりは、永遠にゆっくりするまで勤務するしなければならない。 辞める事は許されない。途中で辞める意思を表明したら、加工所へ送られる。 第9条 ゆっくり製菓はそれ以外のことは感知しない。 第10条 第1条を聞いた時点で、ゆっくり製菓の社員になり、この条件が適応される。 第11条 第1条~第10条を理解していないと、加工所へ送られる。 姑息である。 なぜこのような条件にしたのか・・・。 ゆっくり製菓の企みはこの通りである。 第1条:自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待のみ保護。後は知らん。 第2条:ゆっくりのために社員寮なんか作れるか。なんとなく安全そうなところをお前らが探せ。 人間の目から見ても安全だなぁ~って思う場所なら保護してやる。 第3条:自然災害で傷ついたなら、助けてやる。でも死んだら知らん。 遺族の面倒は見ない。 第4条:被害に合ったら、報告してきてくれ。報復してやる。でも死んだら知らん。 遺族が訴えてきても知らん。 第5条:仕事出来ないヤツは、加工所でおまえ自身が売り物になってくれ。 第6条:家族で揉め事を起こされると面倒だ。傷害事件を起こしたら、お前ら死んでくれ。 あと、お前らの家族もお前らの失敗で売るつもりだから傷つけるなよ。 第7条:番は家の付近で、餌でも探していろ。でも逃げ出したら殺す。 子供は人質だ。よこせ。あと優秀な次の社員を作るため育成してやる。出来が悪かったら殺す。 旦那の失敗は家族の失敗だ。お前ら全員で償ってくれ。 第8条:途中で辞められたら、お前らに投資した金がもったいない。 死ぬまで働け。嫌なら、すぐに投資した金を回収する。 第9条:保護だけしてやる。後は知らん。 第10条と第11条 :ゆっくりは3つまでしか覚えられないんだっけな?なんかウザイな。 あとで知らないとか言うとウザイから、知らなかったら、加工所へ送る。 っていうか、そういうバカは社員になっても脚引っ張るだけだから、 今のうちに売る。 要は、保護をすると言っても、金がかかる。 そんな金をゆっくりにかけたくない。 それが本音である。 ゆっくりを汚させないような安全な住処を、社員寮みたいな建屋を作る金がもったいないと、 人間は感じた。 さらに、野生動物や捕食種、人間からの虐待を未然に防ぐには、 それなりのパトロールが必要だ。 では、ゆっくり自身に探してもらおう。そういう場所を。 ゆっくりたちからすれば、本末転倒である。 ゆっくり出来る場所を提供するという約束で、人間に協力を求めたのに、 ゆっくりする場所を自身で探せとは??? おかしな話である。 しかし、ゆっくりは受け入れた。 強要されたのではなく、自ら受け入れた。 その結果・・・。 自然災害、野生動物や捕食種、人間からの虐待に合わない場所を、 自ら探し出せて、家族全員が出来がよいゆっくりのみ、ゆっくり製菓の社員になり、 それらを満たすことが出来ない、 具体的には、3つまでしかモノが覚えられない一般的なゆっくりは、 みな加工所へ送られ、優秀なゆっくりのみ残った。 ゆっくり製菓は、思惑通り、 最小限の費用で優秀なゆっくりと豊富な原材料を得ることが出来た。 『次世代ゆっくり』と言われるゆっくりたちも、 旧世代の貧弱・無知・傲慢の三拍子揃ったゆっくりたちのせいで、 群れを絶滅されたことを遺伝子に刻んでいたのだろうか、 ゆっくり製菓の理不尽な約束に自ら進んで従ったのだ。 この程度のことが出来ない無能なゆっくりは、 消えてほしいと思っていたので、理不尽と知りつつ、 無能なゆっくりをこの理不尽な約束で粛清したのだ。 結局のところ、ゆっくりは人間に良い様に扱われてしまっているが、 ゆっくりはそれもそれで受け入れていた。 なぜなら・・・。 無能なゆっくりは、加工所へ売りさばかれるが、 優秀なゆっくりに対しては・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ゆっくりただいま!!!」 「ゆっくりおかえりなさい!!!」 「「「ゆっくちおきゃえりにゃしゃい!!!」」」 まりさは仕事を終え、巣に帰ってきた。 「ゆっくりしてた?みんな?」 「ゆゆっ!!!れいむはゆっくりしてたよ!!! おちびちゃんたちもゆっくりしてたよ!!!」 「「「ゆっくちぃ!!!!」」」 今日の昼休み、あんな光景を見たまりさは、 記憶の片隅にも置いておきたくなかったのか、 嫌な思い出をかき消すように、家族とふれあいに微笑んだ。 「おちびちゃんたち!!!おかあさんのとってきたばんごはんさんはおいしい?」 「「「む~ちゃ!!!む~ちゃ!!!ちわあちぇ!!!!!」」」 れいむが一日懸けて、集めてきた草や虫をおいしそうに食べる子供たち。 「ゆ~ん!!!れいむはしあわせだよ!!!こんなにかっこいいまりさと!!! こんなにかわいいおちびちゃんたちにかこまれて!!!!」 「「「ゆっ!きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 キャッキャと騒ぐ子供たち。 まりさに擦り寄るれいむ。 その光景を見て微笑むまりさ。 そこにはゆっくりたちが望むゆっくりがあった。 しかし、まりさは笑いながら、思い出していた。 昼休みのれいむが加工所へ連れられて行く光景ではない。 いや、昼休みの光景を見たから思い出したのであろう。 以前、ゆっくり製菓の幹部の人間が、まりさを呼び出して聞かせた話を・・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 仕事が終わるチャイムがなる数十分前。 まりさは、ゆっくり製菓の幹部の人間に会議室に呼び出された。 まりさは、自分が何か悪いことをしたのかと、 ビクビクしていた。 大抵、呼び出されると言う場合、嫌なことしかないのだから・・・。 しかし、まりさとは対照的に、 人間はにこやかな顔でまりさに話しかけてきた。 『まりさ。君は優秀なゆっくりだ。ゆっくりにしておくのはもったいないくらいだ。 君が人間ならば、即、私の片腕にしてるところだ。』 「ゆっ!!!ありがとうございます!!!」 まりさは、意外にも褒められるとは思っていなかったから、 つい、笑みが漏れてしまった。 『ところで・・・君は出世には興味あるかね?』 「ゆっ!!!ゆっくりできるなら、ゆっくりできないたちばになってもがんばります!!!」 愛するれいむのため、愛する子供たちのため、 自身がゆっくり出来なくなっても、出世をすれば、家族はゆっくり出来る。 そう思い、その意欲を口に出すまりさ。 『いい心掛けだ!!!ホントにゆっくりなのかと疑いたくなるよ!!! 君みたいな優秀なヤツは人間でも少ないよ。』 「ゆゆっ!!!おほめのことばありがとうございます!!!」 『実は・・・。君の上司のドスまりさ・・・。 彼ね・・・。あまり評判がよくないんだよね・・・。 人間の社員に対して、役職が上だからって、 上から目線で話すからねぇ~。 人間の社員の間で、密かに彼の虐待計画が持ち上がるくらいなんだよ。 まあ、そういう人間は・・・。然るべき制裁をしたから、 何も問題はなかったんだけどね・・・。 ただ・・・。いやね、うちの会社は実力主義だから、 ゆっくりだからとか人間だからとかって差別してないんだけど、 やはり、そういう風に思われるようなゆっくりを上の立場には置いとけないんだよねぇ~。 大体、うちの会社はゆっくりのおかげで持っている様なモンだから、 気に入らないゆっくりは、虐待するなんてことだと、 社員のゆっくりがみんな逃げちゃう可能性があるんだよねぇ~。 まあ、逃げ出しても簡単に捕まえられるんだけど、 一度に全員とかって一気に逃げられちゃうと・・・。 さすがに困っちゃうかなぁ~ってねぇ・・・。』 確かにあのドスまりさは、ゆっくりの中でも嫌われている。 仕事はしないくせに、威張り散らす。 部下の手柄を横取りするくせに、自身の失敗は部下に擦り付ける。 それを指摘すれば、ゴミだとか無能だとか罵ってきて、 アンチゆっくり派や虐待派が多く住んでいると噂される、 注文が取りにくい地区へわざと配属させたり、 受付の美ゆっくりのありすに、人間からもらった 高級菓子を餌にして、すっきりしようと企んでいたり、 客先と癒着して、売り上げの一部から、 ゆっくりフードや高級菓子に変えて、隠し持っていたりとか・・・。 どうしようもないゲスだったりする。 「ゆぅ・・・。まりさはにげだしませんよ!!! かわいいれいむとかわいいおちびちゃんのために、 ゆっくりはたらきます!!!」 『いやぁ~君は素晴らしい!!! そんな君だからこそねぇ~、君をリーダーにしようと思うんだ!!!』 「ゆっ!?」 『いきなりだから、びっくりしたかね?』 「ゆぅ・・・。まりさはびっくりしました・・・。」 『そうだろう、いきなりでびっくりしただろう。』 「でも・・・。まりさはゆっくりがんばります!!!!」 『そうかそうか!!! それはよかった!!!私も君なら引き受けてくれると思ったんだ!!! ただ・・・。 ちょっと問題があってね・・・。 言い難い事なんだけど・・・。』 人間は、ある書類を取り出した。 その書類には、まりさの子供たちの成績が書いてあった。 そして、その成績を見た瞬間、 まりさは、真っ青になり、口元がピクピクし始めた。 『君の子供たちはねぇ~。 模擬テストの結果が著しく悪いんだよ・・・。 生後1ヶ月だよねぇ~。この時期になると・・・。 数を100個くらい数えられるくらいの認識力が平均的なんだけどさぁ・・・。 まだ、2個までしか数えられないんだよ。 それ以上だと・・・。たくさんだって言い張るんだよね・・・。 いろいろと、私らも、優秀な君の子供だっていうことで、 特別に、普段は、こういうことをしないんだけど・・・。 先生たちにお願いして、彼らのためだけに、補習とか特別授業を開いてるんだけど、 ゆっくりさせろ~とか、あまあまさん持って来いとかねぇ~。 あと、至る所でうんうんをするんだよ。 なんだっけ?そのぉ~。スーパーウンウンタイム?だっけ? アレする度に、すごく厭らしい顔になってねぇ~。何か人間を小馬鹿にしたような・・・。 先生たちは額に血管を浮かべるくらい怒り心頭で、 中にはその血管が切れて、血が出る先生もいるみたいなんだよ・・・。 ひどい先生なんか、血の涙を流して、歯を噛み砕くほどの怒りを持つほどらしく・・・。 あと、かわいくてごめんねってのが口癖みたいで・・・。 先生たちはもう・・・。我慢の限界らしいんだよ。 いつ叩き潰すかわからないって言っているんだよ。 あ、安心してね。そういうことを言った先生たちにも然るべき制裁をしたから。 でもねぇ~。いろいろとそういうことを子供たちにも辞めさせようと、 私らも努力したんだが・・・。 その度に、ゆっくり死ねって言って来るんだよ。 そして、これが一番良くない。 まだ赤ちゃん言葉だよね。もうこれは生後10日くらいでクリアしてなければならない問題なのに、 1ヶ月経ってこれなんだね。 子供たちも・・・。これが可愛さの秘訣だとか言い出して、直す気は全くないんだよね。 このままだと、あと1ヵ月後のテストで・・・。どうなるか・・・。』 ゆっくりの『がっこう』では、次期社員になるべく、 ゆっくりの子供たちを教育している。 人間との約束の項目の中にも、あるように、テストの出来が悪いゆっくりは、 家族ごと、加工所を送られてしまうのである。 「ば・・・ば・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・・」 口をパクパクとさせながら、呆然とし、視線がどこかに向いているまりさ。 『落ち着きたまえ。 今すぐ、君たち家族を加工所へ送ることはしないよ。 不安にさせて悪かったよ。』 「じゃ・・・じゃああ・・ばでぃざだぢば・・・」 『う~ん。でも~。このままじゃ・・・。』 「おねがいでずぅううう!!!! ばでぃざのおちびじゃんだぢをずぐっでぐだざいぃいい!!! ばでぃざのでぃぶもずぐっでぐだざいぃいいい!!! ばでぃざばぁあああ!!!どんなごどでもじまずがらぁあぁあああ!!!!!」 まりさは泣き叫んだ。 見栄も外聞も忘れて、無様に涙と涎と汗を撒き散らしながら。 『すまない・・・。私の力不足だ。 こればかりはどうにもならないんだよ。 彼らには、次世代ゆっくりとしての資質がなかったんだと思うよ。 すまないが、君ら家族は加工所でゆっくりしてくれ。』 「どぼぢでぞんなごどいうんでずがぁあああ!!! ばでぃざのおちびじゃんばぁああ!!!! がわいぐでぇええええええ!!!! ゆっぐりじでるんでずぅうううううう!!!! でぃぶばぎれいでゆっぐりじでるんでずぅううう!!! おねがいでずぅううう!!! だずげでぐだざぃいいい!!!!! ゆんやぁあああぁあああ!!!がごうじょいやぁぁぁああああ!!!!」 『残念だ。非常に残念だ。 ただ・・・。君も失うというと・・・。 それはどんな手段を使ってでも防がなければならない。 君だけは助けなければならない。』 「ゆ゛っ!?」 泣き叫ぶまりさは、驚いた。 『実はさ・・・。受付のありすがさぁ・・・。 君の事を気に入っているらしいだ。 でね・・・。今なら、れいむと子供たちを捨てて、 ありすと家庭を持つっていうのなら・・・。 君だけは助けることが出来るんだよね・・・。』 「ぞ・・・ぞんなぁああああ!!! ばでぃざにうらぎれどいうのでずがぁああああ!!!!!」 『君が家族思いなのはよく知ってるよ。 だけど・・・。このままじゃあ・・・。』 「ぜめでぇえええ!!!!でぃぶだげでもおぉおおお!!!」 まりさは叫んだ。 子供たちの成績の悪さで、何も悪くないれいむも加工所へ送られる。 せめて、れいむだけでも、れいむだけでも助けたい。 『よく考えてごらん。 君は優秀なゆっくり、君の子供は・・・。その・・・なんだ・・・。 言いにくいんだけど・・・。そうじゃないゆっくり。 君の子供は優秀なはずだと思うんだよ。私は。 何せ優秀な君の子供なんだから・・・。 でも、そうじゃないってことは・・・。 君の奥さんのれいむに・・・。その・・・。問題があるってことじゃないかな?』 「ゆ゛っ!? でぃぶばぁあああ!!!でぃぶばぁああ!!! ぜがいいぢゆっぐりじでるゆっぐりでずぅううう!!!! ぞんなごどぉおおお!!!ぞんなごどぉおぉおお!!!!!!」 『まあ、あれだ。君にも思うところがあるのだろう。 だから、しばらくの間、考える時間を与えるよ。 その間にゆっくりと考えてくれたまえ。 君は家族を大切に思っているいいゆっくりだ。 そして、優秀だ。 私はすごく君のことを買っているよ。 だけど・・・。 君が長生きして、長くゆっくりして、 そして、君の子供や家族をたくさん作って、孫やひ孫まで作りたいと思うなら・・・。 私の下に来た方が確実だと思うんだけどね・・・。』 「ゆ゛っ・・・。」 『もしかしたらだよ・・・。 君の子供たちが、あと1ヶ月で成績がすごく良くなって、 君の家族が救われるっていう可能性もないわけじゃない。 優秀な君の子供たちだ。ポテンシャルは高いはずだ。やれば出来るかもしれない。 やれば出来るかもしれないんだが・・・。 私がゆっくりとの関わりを持って、君たちからすれば、 気が遠くなるような年月の間で、見てきた中で・・・。 いくらそういう高いポテンシャルを持っているゆっくりとて・・・。 今の状況を打破するようなゆっくりは皆無だった。 そうだな。みんな無惨に・・・。そう・・・。 まあ、君の子供たちが、 私の経験則を破る第一号になる可能性もあるかもしれないからねぇ~。 何ともいえないよなぁ~。 だけど、そういう限りなく低い可能性にかけるより、 確実に目の前にある幸せを選ぶっていうのも、 またこれは・・・。優秀じゃないのかな? 私はそう思う。』 「ば・・・ばでぃ・・・ばでぃ・・・ばでぃざば・・・」 まりさは、番のれいむが、可愛い自分の子供たちが、 大好きだ。彼らを助けられるのなら、命とて捨ててもいい。 しかし、命を捨てず、彼らを捨てた場合、 会社で一番の美ゆっくりと噂される受付のありすと、夫婦になり、 会社の中でも、人間よりも上に立つくらいの役職にもつけ、 明るい将来を約束されているという事実。 そんな誘惑に惑わされるか!!!! 自分の命より家族の命の方が重い。 それは絶対の決意。絶対の思い。それもまた事実。 迷ってはいない。迷ってはいないのだ。 迷っていないのだが・・・。 なぜか・・・。言えない。言えないのだ。 この先の言葉が・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ぴゃぴゃ~!!!れいみゅはぴゃぴゃとねりゅぅうぅう!!!」 「ゆ~ん☆まりちゃもぉおぉ!!!!」 「ゆゆん!!!ぴゃぴゃはれいみゅだけのぴゃぴゃだよ!!! ゆっくちりきゃいしちぇね!!!!」 「あらあら、おちびちゃんたち!!! ぱぱはままやおちびちゃんたちのものよ!!!」 「「「ゆゆ~ん!!!」」」 まりさたちはみな集まって、す~りす~りしながら、 寝床へ入った。 「あしちゃはもっちょゆっくちできりゅひがくりゅね!!!」 「あさっちぇももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「あしゃちぇのちゅぎももっちょゆっくちできりゅひがくりゅよ!!!」 「おちびちゃん!!!まりさ!!!ゆっくりおやすみなさい!!!」 「「「ゆっくちおやちゅみなちゃい!!!」」」 まりさも笑顔で床に就く。 しかし、その笑顔の裏には、 確実に迫り来るゆっくり出来ない日が近づいているという恐怖に震えていた。 恐怖から逃げるため、家族を捨て、 長寿と繁栄の道を選ぶか・・・。 それとも愛する家族と共に滅びの日を迎えるか・・・。 あとがき また長すぎた。 あと無駄に設定が多すぎた。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編
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『群れは誰のもの?』 6KB 虐待 群れ 野良ゆ 初投稿です、よろしくお願いします 『この群れをお兄さんのゆっくりスペースにするよ!ゆっくりしていってね!』 「「「「「ゆ?????」」」」」」 『だから、この群れはお兄さんのゆっくりスペースだよ!ゆっくり理解していってね!』 「むきゅうううううう!?!にんげんさんなにいってるのおおおおおおおお!?」 『何って、おうち宣言』 「おうちせんげんはおうちでするものでしょおおおおお!?なんでむれにおうちせんげんしてるのおおおおおお!?」 「にんげんさんあたまおかしいのぜ!ばかなの!?」 「むれにおうちせんげんするなんてばかなんだね、わかるよ」 「あんこのうなんじゃないかみょん?」 「いくらゆっくりにしっとしてるからってむれをどくせんしようとしないでね!」 「ばーきゃ、ばーきゃ」 「ゆゆゆ、ばきゃなのしぬの?」 『ふーん、さっそくだけど掟を決めるよ!まずお兄さんに逆らうゆっくりは制裁だよ!』 「ゆぷぷぷぷ、ばかなうえにあんこのうなんて、こんなくそにんげんはまりさがいっぱつでせいっさいしてやるのぜ!」 「みょん!まりさ、すけだちするみょん!」 「くそにんげんはさっさとしんでね、わかれよー」 『3匹か・・・、全体で40匹程度だったから最初はこの程度だろうな。いいよ、かかってきてね!』 「いくのぜえええええええぇぇぇぇ!」 「こよいのはくろーけんはちにうえてるみょん!」 「かてないってわかれよー」 『ヒャッハーーーー!』 「いだい!」「づよい!」「ぶぎゅ!」 『ちぇんは俺を怒らせた・・・、このまま踏みつぶされてね!』 「やじゃやじゃ『ブギュ!』じゃ!」 『まりさはゲスっぽいから制裁するよ!みょんはマシっぽいから調教してあげるね!』 「まりざのうえにのるなああああぁぁぁ!おぼうじざんをづぶずなあああぁぁぁ!!!」 『みょんはこれからゲスと善良の違いが分かるように、はくろーけんでまりさを制裁してね!』 「いやみょん!いやみょん!いやみょん!まりさはいいやつみょん!」 『まりさはゲスだよ!ゆっくり理解していってね!制裁しないの?』 「ちがうみょん!まりさはやばんだけどいいやつみょん!」 「みょん・・・・・・まりざはみょんのようなゆっくりとゆっくりでぎでよかっだのぜ」 「みょんもだみょん。みょんはつみのないゆっくりにせいさいしないみょん!」 『罪がない?』 「そうだみょん!」 『残念、ところがあるんだな』 「みみよん!?」 「なにいっでるぜえええ!?まりざはなんもわるいごどなんがじてないいいいいいいいいいい!」 『まりさは群れの長の上に立つお兄さんに逆らった罪があるよ!』 「「ゆ?????」」 『しょうがないなー、これだから餡子脳は。まずさっきのおうち宣言から説明するね!今日からここはお兄さんの土地なんだよ!』 「むきゅ!?ちょちょちょちょっとまって!ぱちゅりーにもおはなしきかせてちょうだい!ぱちぇはこのむれのおさよ!」 『ぱちゅりーが群れの長か、テンプレ通りだな。いいよ、ゆっくりりかいしていってね!』 「まずこのむれはぱちぇのおかあさんのおかあさんからあるむれなのよ!にんげんさんのものじゃないわ!」 「そうだみょん!れきしのあるむれなんだみょん!」 『ぱちゅりーのおかあさんのおかあさんのおかあさんはお兄さんの飼いゆっくりだったよ、その時にここに住ませてあげてただけだよ!』 「・・・・・・え?」 『正確に言うとその時はじいちゃんの土地だったんだけど今はお兄さんが引き継いだんだよ!』 「そんなのしらないいいいいいいいいいいいい!」 「うそだみょん!うそだみょん!」 『知らないからってお兄さんをうそつき呼ばわりとはゲスだね!制裁―』 「むきゅ!?まっまっ、まって!せいさいはあとにしてちょうだい!」 「そうだみょん!まだはなしがおわってないみょん!」 『え~?制裁したい~ぃ』 「しょ、しょうこはあるの!?ぱちぇのおかあさんのおかあさんのおかあさんがにんげんさんのかいゆっくりだったしょうこが!?」 「そうだみょん、しょうこをだすみょん!」 『証拠ね~・・・、証拠は君たちだよ!』 「「ゆゆ!?」」 『ぱちゅりーは群れの長、そしてみょんとこのまりさ、さっき永遠にゆっくりしたちぇんは群れの幹部でしょ?』 「ななななんでわかったみょん!?」 「まさか・・・」 『群れの掟にこうあったと思うんだけど、れいむはどれい、でいぶはおトイレってね』 「なんでしってるみょん!?」 「むきゅ、まさか、そのおきてをつくったのは・・・」 『その通り!お兄さんで~す!ほかにもアリスは去勢させて群れに入れるとか、希少種は保護して木でできたおうちに住まわせるとあまあまさんになるとか、群れの外で野良ゲスを見かけたら問答無用で制裁し掃除するとか、掟を変えようとする長は生き埋めにするとかね!』 「「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!?」」 『つまり、この群れはお兄さんたちのおかげであるようなもの、お兄さんのモノだよ!』 「まって!それじゃあなんでこんなゆっくりできないおきてばかりあるの!?」 「そうだみょん!いっつもいっつもおきてのせいでぜんぜんゆっくりできなかったみょん」 「ほんとうはれいむとだってゆっくりしたかったのよ!ありすたちもおちびちゃんがほしかったのよ!きしょうしゅのゆっくりとだっていっしょにゆっくりしたかったのに!」 「げすのせいさいだってたいへんなんだみょん!このまえだってとなりのまりさがすきをつかれてえいえんにゆっくりしてしまったみょん!おさのおかあさんはおきてをよくしようとしただけみょん!」 「どうしてなの!?にんげんさん!」 「こたえるんだみょん!」 『え?簡単だよ!ゆっくりは馬鹿で無責任で無能だから掟でゆっくりさせなかっただけだよ!』 「・・・え?」 「なんんだみょん、それ・・・」 『れいむは昔、お兄さんのかいゆっくりになろうとしてお兄さんのぱちゅりーと番になろうとお兄さんぱちゅりーを騙したから絶対許さないよ!そのあとぱちゅりーには責任を持って空き地に住んで、群れを作ったんだよ!その時、掟でれいむは底辺にしたんだよ!』 「え?なにそれ・・・?」 『しばらくしてお兄さんのぱちゅりーはめーりんと結婚しておちびちゃんを作ったんだけど群れのありすがレイパーになって襲われて赤めーりんと赤ぱちゅりーが一匹ずつしか助からなかったんだよ!だからありすは強制的に去勢することになったんだよ!さらにさらに、残った赤めーりんはいじめられるようになったんだよ、だからぱちゅりーは木箱に入れて人間さんに保護してもらったんだよ!あまあまはご褒美だよ!』 「そんなことがあったのかみょん・・・」 『そこからしばらくしてお兄さんぱちゅりーのおちびちゃんが群れの長になったんだけど群れのゲスが急増して長を乗っ取ろうとしたんだよ、掟を変えるとか言ってね!お兄さんのお父さんのお父さんがそれに気が付いてゲスを追い払ったんだけど、その時逃げたゲスがほかの人間さんに迷惑かけないようにゲスを駆除の責任を群れに取らせてるだけだよ!あと掟を変更できなくもしたよ!』 「そんな・・・、ゆっくりできないいいいぃぃぃ!エレエレエレエレ・・・」 「おさ!はかないでみょん!」 『理解できる?もともと土地はお兄さん達のものだし、群れも貸し与えてるだけなんだよ!掟はゆっくりたちがゆっくりしようとしたからゆっくりできないようになったんだよ!そして今日からお兄さんが長の上に立ち、掟をさらに厳しくして、おめーらをゆっくりさせることなく!虐待し!永遠にゆっくりさせるんだよ!ヒャッハーーーーー!!!!』 「「にんげんさんはぎゃくたいおにいさんだったの!!!???」」 『今頃気が付いたか糞饅頭!だかもう遅い!赤ゆっくりたちはこちらでずっと預かってるからな!逃げだすんじゃねーぞ!?わかったか!』 「「「「「「おしゃーーーーー!?たしゅけてーーーーーー!!!」」」」」」 「むれのおちびちゃんたちーーーーー!?」 『今日まで待った、ずっと虐待をさせてもらえずに愛でじじいのところで無理やり愛でさせられて・・・。だが!今日!ここで!お兄さんは虐待お兄さんへの一歩を踏みしめるんだ!お前らはその礎なんだよぉ!!これから毎日虐待するよ!ゆっくりしていってね!』 「「「「「できるかああああああああああ!!!!!??????!!?!?!?!?!?」」」」」 *初投稿です、へたくそな文章ですが虐待をする気満々なので寛大な心で見ていただけると幸いです
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前 この主人公はまさに障害者的思考です 「ふう・・・結構歩くな・・・」 先日のゆっくり一家が教えてくれた方向へひたすら歩き続ける男と犬。 「ワォン!!」 カツオはまだ元気一杯のようだが男は歩き続けでバテ始めていた。 歩く途中ゆっくりを見つけては、群れの位置を聞いた。知っていた者は皆ほぼ同じ方向にドスの群れがあると言っていたのでこの方向で間違いはないだろう。 男はよくあんな饅頭なんかがこんな距離を移動できたなと感心していた。 さらにそのまま歩き続けると、突然カツオが吠えた。 しっぽを激しく振っており、やけに嬉しそうだ。 「もしかしてゆっくりの匂いか?」 「ワォン!!!」 「でかしたぞカツオ。案内してくれ」 急いでカツオの案内する方向へ向かう男。 ひたすら歩くと、ゆっくりの群れが見えてきた。 森が少し開けた広場のような所に40匹を越える大小のゆっくり達が楽しそうにゆっくりしていた。 男は皆殺しにしたい気持ちを抑えて近くにいたゆっくりに大してフレンドリーに声をかけた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ!?ゆっくりしていってね!ようこそだよ人間さん!ここは人間さんに貸してもらったまりさたちのゆっくりプレイスだよ!ゆっくりしていってね!」 やけにゆっくりは歓迎してくれると男は感じた。男は鬱陶しいと感じる。 この辺の人間はゆっくりに危害を加えたりする人はいないだけでなく、人間とうまく共存関係を築いている。そんなゆっくりに手を出せばそれは 町と町との対立に繋がりかねないのだがこの男の思考にそんな発想は浮かんでこない。 「きっとこいつらは・・・気づいてると思うんだ(ボソ)」 まりさの声に釣られてほかの広場にいたゆっくりが大量に男の周りに集まってきた。 「「「「「「ゆっくりしていってね人間さん」」」」」 「「「ゆっくりできそうな犬さんだね」」」 「しっぽがもふもふだよ ゆっくりしていってね」 ゆっくりに歓迎されるという人生上初めて経験に男は少々動揺するも冷静に目的「物」の行方を質問する。 「あ・・・ああ・・ゆっくりしていってね・・。ところでお前ら、全身火傷を負って禿げた子饅頭二匹を連れた赤饅頭を知らないかい?れいむのことな?」 ゆっくりのことを饅頭と何度も言ったり、匹を使ったりとゆっくりにとって不快になる言動を連発する男。 ゆっくり達はお互い顔を見合わせる。何かこの人間さん変じゃない・・・?かと。 男は目に映るゆっくりはみなゆっくり出来なくさせたいところだが、今の第一に優先すべきことはあのれいむ一家の確保である。 「ゆ?もしかしてあのれいむのことかな?」 一匹のまりさが思い出したように声を上げる。 まりさは「変な人間さんだなあ」と思ったが、今まで人間に理不尽な暴力などをされていないので大して警戒せずれいむの事を伝えた。 「知っているのか!?」 良くてれいむの目撃情報程度だと思っていた男は思わず驚きと喜びに声を荒げる。 「この前倒れてたところを運ばれてきたれいむたちだね!ゆっくり知っているよ」 「案内してくれるかな?」 「すぐそこだよ!ゆっくり着いてきてね!」 「ありがとう!お前ら饅頭すげー使えるな。これお土産だ!遠慮しないで食え食え。ゆっくりできっぞ」 男は大きな麻袋をひっくり返すと。ビー玉サイズのスナックのようなものを大量に撒き散らす。 「ゆ?これにゃーに?おいちいにょ?」 小さなれいむが質問してくる。 「ああ。うまいぞ。ゆっくりできるから残さず食ってくれ」 「ゆわーい!!」 ゆっくりたちは大量巻かれた餌に飛びついた。 バグバグバグバグ・・・・ 「「「「しあわせー(しぇー)」」」」 「それじゃお前らこれやるから案内してくれよ」 まりさ、れいむ、ありすに食べ物を与え、れいむのところまで案内させる。 この先ほどから男がゆっくりに与えている食べ物の正体はゆっくりコロリ(遅効性)である。 味はゆっくりが好みそうな味付けであり、巣まで持ち帰って一家で食べてもらうことを念頭に作ってある。 体内に入った毒は決して体外へ排出されずにその身体を蝕む。 その具体的な症状として身体の急激な発熱とそれに伴う激しい頭痛、全身の肌に夥しい発疹、そして全身火傷を負っているような激しい痛みに襲われる。 摂取してから2〜4日程度で発症する。(食べ多量に依存) その症状は中和剤を摂取しない限り生涯煩わされることになる。 発症すればゆっくりはまともな生活を送ることができなくなり、食べ物を調達できなくなることによる衰弱死がまっている。 なお発症すると餡子は硬化され、痛みによる嘔吐感により、嘔吐しようとしても餡子はなかなか吐けない。 薬の効果はゆっくりを直接殺しはしないが、その薬の二次的作用でゆっくりは死んでしまう。 駆除よりも虐待向であるかもしれない。 決してゆっくりを楽には殺さないというすさまじい悪意がぎっしりと込められた薬を案内されている最中も最高の笑顔で男は振りまく。 巣と思われる穴から大小問わず大量に出てくるゆっくり達や、その事を聞きつけてわざわざ遠くからくるゆっくり達はその餌(毒)を貪る。 「おにーさんありがとう!」 「ゆっくりしてるね!おにーさん!」 「とってもとかいはね!」 ゆっくりはみな男に対してお礼を言う。それを聞いて男は笑顔のまま口の端を釣りあげる。しかしゆっくりはそれには気がつかない。 「ゆっくり着いたよ!あの穴にれいむがいるよ!」 「ありがとう。助かったよ。ゆっくりしていってね!」 穴からあのれいむの子と思わる子供が見える。毛がうっすらと生えているはいるが、遠くから見ればハゲ饅頭そのものである。 カツオもウォン!といって反応しているからおそらく間違いないだろう。 どうやら昼寝しているようで、まだこちらには気付いていない。好都合。 ゆっくり達にお礼をし、急いでその穴に向かい、穴の中へ屈んで入る。 中では一家が呑気そうに「ゆー ゆー 」と寝息を立てながら昼寝している。 (おや・・あの時潰れそこなった実ゆが赤ゆっくりになってるな・・) 男は直感的にその赤ゆが蔦についていた実ゆであると感じた。 赤れいむのサイズはピンポン玉よりも少し大き目であった。 すばやく用意したゆっくり用のさるぐつわを装着し、次いで子れいむ、子まりさ、に同様の処置を施す。 赤れいむはさるぐつわもできないほどのサイズなので、小さな小物入れの袋に詰め、それを懐へしまう。 それかられいむ、子れいむ、子まりさをさきほどまで餌(毒)を入れていた麻袋に一匹ずつ詰め込む。 詰め込まれる時も呑気な顔をして寝ているゆっくり達に男はイライラを感じる。 子れいむを掴んで袋に詰めようとするとき 「ゅー ゅー むにゃ うん・・ うん ・・」 プリ・・・プリプリプリ・・・・ プリプリと子れいむがうんうんをしだした。 ビキ!!男の頭に青筋が浮かぶ。 男は音を立てるべきではないと知ってはいるが、この子れいむの行為とその時の表情があまりにもイライラしたので洞の壁に投げつけた。 ドン「ゅ!!!!」 壁から落ちた子れいむは仰向けに地面に落下する。その時、子れいむが男の顔をしっかりと目視する。 (ゆ・・・・あ・・・あのときの・・・人間さん!!!!!!!!!!!) 「ゅー!!ゅー!!!ゅー!!」 子れいむはさるぐつわを付けられてまともに声をあげる事できない。しかしそれでも声を必死にあげようとする。家族に危険を伝えようと懸命にしている。 「ゅー!!!ゅー!!」 男は黙らせるために子れいむの顔の口を中心に拳を何度も落とす。一応殺さないように加減はする。 ズン!!「ゅ!!」 ドグ!!「ゅ!!」 ズン!!「!!!!!!」 子れいむは気絶するまで殴られ続けた。プルプルと振動し、しーしーとうんうんをたれながす子れいむ。 気絶した子れいむとまだ閉まっていない家族を麻袋へ詰める。 「ふぅ・・よし帰るか」 目的を達成した男は洞の外へ出て、帰ろうとする。 その時 「ちょっとまってね人間さん」 太い声が聞こえそちらを向く男。そこにはドスが居た。 あれほど大きな物体がこんな近くにいたら気がつかないわけがない。 これがゆっくりしていない者には決してドスの姿が見ることができないというステルス能力と呼ばれる能力である。 「れいむにいったい何のようなの?れいむは今治療中だよ。れいむをどこに持っていくつもりなの?」 あからさまに警戒されている態度を示す。この群れのゆっくりたちは疑うことを知らない奴は多かったが、ドスは違うようだ。 男は無言、何も答えない。理由は至ってシンプル。ゆっくりごときの質問に答える必要はないから。 ドスはそんな態度の男にイライラを感じた。歯を噛みしめギシギシと鳴らす。 「ほんとは・・・れいむの子供たちに怪我負わせたのっておにいさんでしょ?」 静かだが、ドスの声には怒りがこもっている。 気がつくと周りには比較的大き目なゆっくり達はぎっしりと男を囲いこんでいた。 「ゆっくり答えてもらうよ!あれはおにーさんがやったんでしょ?」 男はゆっくりの質問に一切答えるつもりはない。ひたすら無言でいる。答えたら負けだと思っている。 「みんな・・・れいむたちを取り戻したら 人間さんを捕まえて群れの外まで追い出すよ」 「りょうかいだぜドス!」 「れいむ達にまかせてね!」 「都会派じゃない人間さんはゆっくり死んでね」 ドスの発言に一斉にいきり立つゆっくり達。 「カツオ!帰るぞ。もたもたしてると家に着くのが夜になっちまう。」 男はまるでゆっくり達の事など気が付いていないような態度をとり、そう言って男とカツオは帰り道の方向にいるゆっくりを楽々と飛び越え、突っ走った。 「ゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!?」 男とカツオはゆっくりには出せない速度でその場から立ち去った。 ドスだけなら人間に追いつけたかもしれないがまわりにゆっくりがいるため跳ねて移動することができない。 「卑怯だよ!もどってきてね!!!れいむを離してね!!!」 男は無視する。目的は達成したので長いする気はない。どうせ、数日たてば先ほどの毒が回り始め、近いうちにこの群れは死者の山ができるだろう。 ゆっくりコロリはかなり強力であるし、その解毒剤はかなり値がはる。それを何百匹分も用意すれば大金である。 この辺りの人間もいくら群れと仲がいいからといっても、あんな饅頭のために大金は使わないだろう。 気が向いたら友人と群れの残党を狩るのもいいかもしれない。そんなことを考えながら男はひたすら走る。 「追うよ!みんな急いで!!」 急いでその後を負うゆっくり達。 しかし、ゆっくりから見る人間はすでに豆粒ほどなっており、到底追いつける距離ではなくなった。 「ゆああああ・・・ゆあああああ・・・・・」 男は群れから逃げ切った。 ガラガラガラ(扉を開ける音) 「ゆぅ・・」 その声を聞いてまりさはため息をついた。その音はゆっくりできない音である。 まりさは透明なケースに詰められた後、押入れに入れられているので、真っ暗である。故に音に対しては敏感になっている。 男は帰ってきたらまりさを蠅叩きで気絶するまで叩くことを習慣としていた。 その際まりさに対して、 「すぐにお前の家族を捕まえてゆっくり出来なくしてやるよ」 と毎回言う。その都度まりさは嫌な気分になる。 適度に虐待したあと男はまりさをケースに詰め、ゆっくりできない食べ物を与えまりさをケースごと押入れにしまう。 そしてまりさの所へ男の足音が近づく。 「ゆぅ・・・またあいつがくるよ・・・ゆっくりできないよ・・・れいむ・・・おちびちゃん」 ガラッ・・・ 一日ぶりに見る明かりである。まりさは男の顔を見つめる。 (今日の人間さんの顔は・・・なんか変だよ・・・ゆっくりできない・・) 「ゆぅ・・・にんげんさん・・まりさを自由にしてほしいよ・・・こんなのゆっくりできないよ」 男は毎回まりさの言葉を無視する。それもいつものことである。 「よろこべよ饅頭・・お前の家族・・・見つけたぞ・・・」 「ゆ゛っ!!!!!?」 その場で男は麻袋の中身を取り出し、放り投げる。 そこにはさるぐつわをされ言葉を発することのできない大きなゆっくり一匹と小さなゆっくり二匹が床に転がっている。 そこに転がっているのはまりさの・・・れいむと・・・おちびちゃんたちであった。 「でいぶ!!!!!おちびちゃんたち!!!!?」 男はれいむと子ゆっくりのさるぐつわを外し、懐にしまった袋から赤れいむを取り出す。 赤れいむは長時間の拘束により、ぐったりしている。しかし死んではいないようだ。 暗闇の中ひたすら逢いたいと、会ってゆっくりしたいと願ったれいむとおちびちゃんたちが目の前にいた。 そして、無事に生まれ落ちる事をひたすら願った赤ゆっくりもいた。 「でいぶぅ・・・・よ゙がっだ・・・無事だったんだねえ・・・」 「ゆ゙ゔゔゔ・・・・・まりざぁ・・・ごめ゙ん・・づがま゙っぢゃっだよ゙お゙ぉぉ・・・」 れいむはまりさを見た途端泣きだす。 「誰がゆっくりしていいっつったよ!」 男はそう怒鳴ると、子まりさを持ち上げ、顔から床に投げつける。同じように子れいむも投げつける。 バシン!!「ゆびゅ!!!!」「ゆぶ!!!」 うつぶせになりながら二匹の子ゆっくりのまわりには水たまりができた。子ゆっくりたちは過去に同じことをされたのを思い出していた。 その時、とっても痛くて怖くて・・・トラウマというべき事を思い出し、その恐怖のあまりしーしーを漏らしていた。 「ゆ゙ああああああああああ!!!おちびちゃん!!!」 「どぼじでごん゙な゙ごどずる゙の゙おおおおおおおおおおお!?」 「たっのしいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 男は親ゆっくりの問いかけには答えない。 「いじゃい・・・・よぉ・・・・」 うつぶせになった子れいむから声が漏れる。男は子れいむを掴みその表情を見る。 子れいむは怒りの籠った目を男に向ける。恐怖に必死に耐えながら口を開く。 「どうして・・・こんなことするの・・・もうやじゃよ・・・人間さんもこんな・・痛い事されたらいやでしょ・・・」 その表情を見て男は笑みを浮かべる。 「まだまだ元気いっぱいだああああ!!!!」 子れいむは今まで見たことのない高さまで持ち上げられ、怒りを忘れ恐怖がその餡子を支配する。 「たじゅげでおがあじゃあああああああああああああああ「オラア!!」」ブン!! バァン!!!!!「ゆ゙っ!!」 さっきよりも強く叩きつける。痛くて声も上げられない子れいむ。中枢餡に強い衝撃を受けブルブルと震えている。 「ゆあああああああああ!!!でいぶのおぢびぢゃんがあああああああああああ!!!!!?」 「お願いします人間さん!やめてあげてください!!」 男は無視する。 さらに子れいむと子まりさを何度も交互に床に叩きつける。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛」 痙攣する子饅頭×2 「いやー いい汗かいたなあああ そうだ、この前まりさに噛まれた礼してなかったね。ん〜〜どうしようかな まあとりあえず饅頭逃げないようにしまうか」 そう言って男は小さな透明ケースの中に赤れいむを投げこみ蓋をする。次に親ゆっくり達も大きな透明ケースに入れ同様に蓋をする。 「ゅ!」 赤れいむはその衝撃で目を覚ます。 「かわいくないれいみゅちゃん呑気におねんねしてたんでちゅか。それにしてもほんとにかわいくないね〜」 「ゆ・・・ゅぅぅぅぅぅ・・・・おきゃーしゃーんこわいよおおおおおおおおおおおおおお」 突然見たこともない大きく怖そうな生き物に可愛くないと言われ泣きだす。 赤れいむは生まれて間もないが、その持前の明るさでたくさん親れいむとれいむの姉たちをゆっくりさせてきた。 そんな自慢の赤れいむが可愛くないなどと言われては親れいむは我慢がならない。 「れいむはれいむの自慢のおちびちゃんだよ!ぷんぷん、ゆっくり訂正してね!」 親れいむは必死に訂正を求める。 男は無視し、子まりさと子れいむをじっと見る。 「この前あれだけやったのにまだまだ子まりさと子れいむは元気そうだな。んじゃ今日はこいつらでいってみるか♪」 「「ゆ?」」 男はゆっくりたち一家を台所へ持っていく。 それから火を起こし、鉄板をその上に固定し、加熱する。ついでに夕飯の米も炊く。最初のターゲットは白目をむいている子ゆっくり達だ。 親ゆっくりと赤れいむが入ってるケースを鉄板がよく見える位置に固定する。 それから桶に水を張り、そこに塩水とトウガラシの粉末と砂糖を入れる。 そして白目をむいている子れいむと子まりさを掴んでその桶に沈める。 子ゆっくり達は最初は反応がないが、すぐにその身体を激しくクネクネと掴まれた手から逃れるように動かし始めた。 男はそれらを桶から引き揚げて台にのせる。 「ゆびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!いじゃいよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」 「目がああああ!!!目があああああああああああああああ!!!!!!!!!じみ゙る゙よ゙おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 意識が覚醒し、痛みにのたうち回る子ゆっくり達を見て男は嬉しそうな顔をした。そして熱せられている鉄板に油をひく。 「それっ!すーぱーちゅっきりたいむだゾ!」 子れいむと子まりさをそれぞれ片手で掴み、その底部を熱した鉄板に押し付ける。 じゅじゅうううううううううううううううううううう!!! 「ぴぎぃいいいいいいいいいい!!!!!!」「やめじぇええええええええええええええええ!!!!!」 「ゆぅぅぅ 人間しゃんやめちぇにぇ!ゆっくちできないよ!しょんなこちょしゅる人間しゃんはゆっくちちね!」 「ゆあああああああ!!!!おちびちゃああああああああああああああああん!!!!?おにーさん!やめてあげてね!!やめてあげてね!!」 「俺がちゅっきりできなくなりゅからやじゃ。ゆっくちりかいしちぇにぇ!」 子れいむと子まりさはあまりに痛みのあまり必死にそれから逃れるべくジャンプしようとする。それを男の手が阻む。 がっちりと押さえつけられた子ゆっくりたちは鉄板から逃げだすことができない。 「やめでえええええええええええええ!!!おがあああーざん!!!!おがあああああーざん!!!!!!!」 「おねええちゃああああああああん!!」 30秒しっかりと押し付けられた子ゆっくり達の底部は焦げて固くなり跳ねることができなくなった。 「おちびちゃああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!?」 「おーほっほ・・焼き過ぎちゃったかなー 」 未だ悲鳴を上げる子れいむと子まりさ。 「まだまだ楽しませてくれよー・・さてと」 「「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」 男は鉄板の中央付近で焼かれているゆっくりを掴み鉄板の端のあたりに移動させる。その際チラッと子ゆっくり達の底部見てみる。 底部はカリっと茶色に焼けて実に美味しそうな感じに焼けていた。 「おにーしゃんおにゃかへってりゅよんだよ?ゆっくちりかいしちぇにぇ!」 男はゆっくりが焼かれているのと同じ鉄板の中央に肉や野菜を置き、焼く。 ゆっくりを焼きながら、夕飯の調理もする。 「おねがいじばず・・・おちびちゃんを助けてあげてください・・・・」 ムシャムシャバグバグ・・・ 「とってもゆっくりできるおちびちゃんなんです・・・・でいぶだぢのだいぜづなおちびちゃんな゙んでず・・・」 「ゴクゴク・・・うめえええ・・・」 「どぼじでお゙ばな゙じぎい゙でぐれな゙い゙の゙おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」 「あじゅいよぉ・・・・・・あじゅい・・・おきゃーしゃんたしゅけちぇ・・・・」 男は子ゆっくり達の様子を見ながら食事をとった。 その行為は男をとてもゆっくりさせるようで自然とお酒も進んだ。それから食事が終わるまで1時間近くかかった。 「あーうめえな。ゆっくりを焼きながら食べるご飯ってのはさ」 「・・・・・・・・ゆ゙・・・・・ゆ゙っ・・・・ゆ゙・・・・」 もう子れいむも子まりさもまともな声は発していない。とうに意識を失い、痙攣していた。 それを見せつけられた赤れいむはあまりのショックにより餡子を吐き、気絶している。 身体の三分の一が炭と化した子ゆっくりを親の入っているケースに投げ入れる。 「もうそのゴミいらないからあげるよ。」 「ゆぅぅぅ・・・おちびちゃん・・・・おちびちゃん・・・・ゆっくりしてね・・・」 「ゆ゛っ(ビクビク)・・・ゆ゛っ(ビクビク)・・・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・」 男はゆっくりを台所からさきほどいた部屋に戻し、押入れにしまう。 その際親ゆっくりがいるケースにはゆっくりコロリ(遅効性)を餌として与える。この餌は毒もあるが、甘みがあり、カロリーもある。 赤れいむにはそれは与えずに炊いた白米の残りを少しだけ。 「じゃあな饅頭。また明日かわいがってあげりゅよ」 「ゆぅぅぅぅ・・・・おちびちゃん・・・・おちびちゃあん・・・しっかりしてぇ・・・・」 その夜、親れいむと親まりさはゆんゆんと泣いた。涙が枯れるまで泣いた。 あれだけ可愛くてゆっくりさせてくれる子どもたちがこんな痛々しい姿になってしまった。なんでこんな目に自分たちが合うのだろう。 ゆっくりしたかっただけなのに。ただそれだけなのに・・・・そんな事を考え、結局親ゆっくりはその日眠ることができなかった。 そして次の日男により親は知らされることとなる。 子れいむと子まりさは長時間焼かれ、重度の障害を負ったことを。 子ゆっくり達は餡子に重大な損傷を受け、意識が戻ったのが、炭化した部分はもとより、焼かれていない部分の身体も動かせなくなり、喋ることも困難になっていた。 俗に言う寝たきりゆっくりである。 再起不能になった我が子を泣きながら見つめる親ゆっくりと赤れいむ。それを見ながら大笑いする男。 「ただでさえゆっくりなんてゴミ以下なのに寝たきりゆっくりなんて・・・・ププププププ・・・ククククク・・・ 存在してて恥ずかしくないわけこいつら・・・・・クックックククク・・・・ヒヒヒヒッヒヒヒヒヒッヒーーーーー!!!」 「ゆぅぅぅぅぅ・・・・・おちびちゃん・・・・守ってあげられなくてごべんでぇええええええ・・・・・」 「おちびちゃんをこんなふうにしたのは人間さんだよ・・・・絶対許さないよ・・・・・・ゆっくり・・・死んでね・・・・・・」 「おねーしゃん・・・・・おねーしゃん・・・・・・ゆ・・・ゆぅ・・・ゆええええええええええええん、ゆえええええええええええん」 「ククククククク・・・・・別に許してもらおうなんて思ってないよ。それとも許してくださいってお願いしてほしいわけ?・・・・プププププ・・・ さーて今日も元気にスーパーちゅっきりタイムだゾ!」 れいむとまりさ、寝たきり子れいむと子まりさを笑いながら蠅叩きで叩く。 もう十分すっきりしたから殺してしまってもいいやと思っている男の一撃は手加減がまったくなく、一撃を受けるごとに肌が抉れ、餡子が飛び出す。 叩く行為に飽きた男は親まりさに馬乗りになった後、素手で何度も殴りつける。親れいむにも同じことをする。 その行為にも飽きた男は子れいむと子まりさを家にある柱に適度な強さ何度も何度もで投げつける。 だがその際、子ゆっくりらは悲鳴をあげない。あげられない。なぜなら子ゆっくり達はもう壊れているから。 その様子をケースの中から見ていた赤れいむ。最初は「やめちぇー!!」とか「れーみゅおこりゅよ?」言っていたがはゆんゆんと泣くだけだった。 次の日、赤れいむを除く一家は大量に与えたゆっくりコロリの毒により激しい痛みに襲われる。 全身に夥しい発疹ができ、大量の脂汗が浮かべ「ゆぎぎぎぎっぎぎぎ」と苦しみ食いしばる顔と、その姿は加害当事者である男をも引かせた。 その姿に男はいい気味だとかひどいとかすっきりそういう感想はなく、ただキモイ、それだけであった。 「うへえ・・・きめえ・・・・」 男はその日のうちに赤れいむを除く一家を近所のおじさんの肥溜に落とす。 「ゆぎぎ・・・くざいよ・・・・おちびちゃんだけでも・・・たずげでね・・・・」 「ゅ・・・・ゅ・・・・」 寝たきり子ゆっくりたちもさすがにこの匂いは辛いらしく、声を必死に上げようとする。 男は無言で近くにあった棒を使ってまず子れいむを沈める。沈むことにより汚物が子れいむの口に流れ込む。子れいむはそのあまりの味と匂いに顔をしかめた。 気にせず肥溜の奥深くまで沈め、残った家族にも同じことをする。 そして残ったのは彼らの最後の一粒種である赤れいむだけであった。 もう赤れいむを守ってあげる存在はいない。 「おきゃーしゃーーん おちょーしゃーん!!!こわいよおおおおお!!!ゆえええええええええええん!!!!」 天涯孤独の身となった赤れいむ。だがそんなことで泣いている暇はない。 次の男のターゲットはこのれいむなのだから。 「お前の家族はみんなう○こちゃんになっちゃったよ。汚いねえ。最低だわ」 男は赤れいむに手を伸ばす。 この赤れいむにゆっくりした生活が訪れることは未来永劫決してないだろう。 虐待SSって書くの難しいですね。 次回はもっとしっかりした文章を書いてみたいと思います。 by洗脳君 このSSに感想をつける 選択肢 投票 しあわせー! (14) それなりー (13) つぎにきたいするよ! (12) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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『家族のアイドル(笑)』 21KB いじめ 自業自得 飾り 家族崩壊 番い 野良ゆ ゲス 人間なし うんしー ぺにまむ ぬるい内容です おさげあき 虐待というよりいじめ、自業自得の内容です 相変わらずまりさ、れいむヘイトが酷いです おさげあき 33作目 「まりちゃはしゃいっきょうなのじぇ!そしちぇかじょくのあいどるなのじぇ!」 とある森の中にゆっくりの家族が住んでいた。 れいむとまりさのつがいというよくある家族だ。 そんな家族に先日新たな仲間が加わった。 それが冒頭で寝言をほざいたまりちゃである。 ゴミクズのまりさ種と無能のれいむ種から生まれたまさしく存在する価値のないクズだ。 そんなゴミクズであっても我が子が可愛いのか親は我が子に愛情を注ぐ。 だがそんな光景を疎ましく思いながら見つめるゴミがいた。 「にゃんで……にゃんで……かじょくのあいどるはれいみゅなのに……あんなゆっくちしてないいもうちょばかりきゃわいがられるの……?」 そう呟くのはまりちゃより先に生まれたれいみゅだ。 まりちゃが生まれる前は親の愛を独占出来てとてもゆっくりしていたがまりちゃが生まれてからはあまりれいみゅはゆっくり出来ていなかった。 親に甘えても「おちびちゃんはおねえちゃんなんだからがまんしてね!」と叱られる始末だ。 れいみゅはそのたびに巣の奥でゆんゆんすすり泣く。 まりちゃも親に甘やかされどんどん増長していきゴミクズのまりさ種に相応しいクズっぷりを見せ付けるようになった。 挙句に姉であるれいみゅに「どうちておねえちゃんはしょんなにゆっくちしてないのじぇ?」とバカにするようになった。 一番可愛くアイドルに相応しいのは自分だと信じるれいみゅにとってまりちゃはもはや敵でしかない。 まりさ種がゴミクズなのは知っての通りだがれいむ種も同じくらいクズなのは言うまでもない。 れいみゅも所詮はまりちゃと同レベルなのだ。 そんなれいみゅが暴走するのも時間の問題だった。 -数日後- 「まりちゃ、ちょっとれいみゅとおさんぽしない?」 「ゆゆ?」 ある日、れいみゅがいきなりまりちゃを散歩に誘う。 これまで2匹はお互い距離を置いて生活していたのでれいみゅの言葉にまりちゃは驚いた。 「おねえちゃんとさんぽ?おきゃあしゃんといっしょじゃないのじぇ?」 「れいみゅたちだけでぼうっけん!しゅるんだよ、とってもたのちいよ!」 「ゆゆ!ぼうっけん!しょれはゆっくちできるのじぇ!しゃいっきょう!のまりちゃにふさわしいのじぇ!」 「でもおきゃあしゃんにみつかったらぼうっけん!できないからみつからないようにしょろーりしょろーりとおそとにいこうにぇ!」 「ゆっくちりきゃいしたのじぇ!」 現在母れいむは昼寝中だ。 れいみゅとまりちゃはそろーりそろーりと這って見事に外に出る事に成功した。 「それじゃぼうっけん!のはじまりだにぇ!」 「まりちゃのれきしにのこるだいっぼうっけん!がいまはじまるのじぇ!」 元気に跳ねて行くまりちゃの背後でれいみゅがドス黒い笑みを浮かべた。 「ゆぷぷ!さいしょにしてさいごのぼうっけん!をせいぜいたんのうするといいよ!ゆぷぷ!」 そして我が家から10メートルほど離れた草むらの中でまりちゃが立ち止まる。 「ゆゆ!まりちゃちーちーしたくなってきたのじぇ!ちーちーしゅるよ!しゅっきりーーーーー!」 ドヤ顔で宣言した後、まりちゃは元気よく排泄を始める。 そんなまりちゃの背後でれいみゅは辺りを確認した。 草むらで覆われ外から誰にも見えない事を。 やるなら今だと判断したれいみゅがまりちゃに思いっきり体当たりをかます。 「ぴゅげぇ!?」 背後からの突然の奇襲にまりちゃは地面へ思いっきり顔面を叩き付ける。 自分の出したしーしーに濡れた地面へと。 「ぴぎぃぃぃぃぃ!くしゃいぃぃぃぃぃ!いちゃいぃぃぃぃぃ!まりちゃのおきゃおがぁぁぁぁぁぁ!」 痛みと小便の臭さに泣き叫ぶまりちゃ。 「ゆぷぷ!ぶじゃまだにぇ!」 「ゆゆぅぅぅぅぅ!?」 姉の言葉に驚くまりちゃ。 「どぼじでまりちゃにこんなひどいことしゅるんだじぇぇぇぇぇ!?」 「かじょくのあいどるはれいみゅだよ!おまえなんかにわたさないよ!」 「なにいっちぇるのじぇ!?ゆっくちしてにゃいぶしゃいくなおねえちゃんよりまりちゃのほうがあいどるにふさわしいのじぇ!」 「だまってにぇ!このげしゅ!」 「ぴぎぃぃぃぃぃ!」 再びまりちゃに体当たりするれいみゅ。 「おまえのようなごみくじゅにおかじゃりなんかひつようないよ!」 れいみゅはまりちゃから帽子を奪い取るとそれに噛み付いて引き裂いた。 「ゆっぴゃぁぁぁぁぁ!?まりちゃのくろびかりするおぼうちぎゃぁぁぁぁぁ!?まりちゃのじゅんっじょう!なこころをひょうっげん!したしろいおりぼんしゃんがぁぁぁぁぁ!?」 まりちゃの絶叫を聞いてとてもゆっくりしたれいみゅはバラバラに引き裂いた帽子の残骸にうんうんを排出する。 「ぴぎぃぃぃぃぃぃ!まりちゃのおぼうちぃぃぃぃぃぃ!これじゃもうゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃ!」 「まだまだこれからだよ!」 れいみゅは近くに落ちていた木の枝を咥えるとまりちゃのまむまむへ思いっきりぶっ刺した。 「ぴゅげぇぇぇぇぇぇ!ばでぃぢゃのまむまむぅぅぅぅぅぅ!しゃーもんぴんくのばーじんしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁ!」 自分の大切なばーじんさん(笑)を喪失したまりちゃの悲しみは想像を絶するだろう。 だがれいみゅは止まらない。 「つぎはまりちゃのきたないおしゃげをひきぬくよ!」 「ゆゆぅぅぅぅぅ!?やめぢぇやめぢぇやめぢぇぇぇぇぇぇぇ!ばでぃぢゃのおしゃげしゃんだけはゆるちてぇぇぇぇぇぇ!」 「だめだよ!まりちゃにそんなものひつようないんだからにぇ!」 れいみゅはまりちゃのおさげに噛み付く。 まりちゃは必死におさげを振り回そうとするが無駄である。 少しずつ嫌な音を立てながら抜けていくおさげの感触にまりちゃは悲痛な声を上げた。 「ぼうやべぢぇぇぇぇぇぇ!ばでぃぢゃがわるがっだでしゅぅぅぅぅぅぅ!ぼうあいどるなんていりばじぇん!だからぁぁぁぁぁ!」 だがれいみゅは今更やめるつもりはない。 もっともっとこのクソチビの泣き叫ぶ姿が見たい。 れいみゅは完全にゲスとして覚醒していた。 このまま行けばれいみゅはまりちゃを殺すまで止まらないだろう。 だがここで邪魔が入った。 「ゆゆぅぅぅぅぅ!?おちびちゃんたち!なにしてるのぉぉぉぉぉぉ!?」 まりちゃの絶叫を聞いて目を覚ました母れいむが駆けつけたのだ。 我が家から10メートルしか離れていなかったのですぐ発見出来た。 「ゆっ……!おきゃあしゃん……!」 「おちびちゃん!これはどういうことなの!?」 「ゆっ……!しょれは……」 口ごもるれいみゅ。 そんな時、まりちゃが口を開いた。 「おきゃあしゃぁぁぁぁぁん!このげしゅがまりちゃをいじめたんだよぉぉぉぉぉ!おかじゃりもぼろぼろにしゃれて……!ゆっぐ……えっぐ……! おしゃげしゃんもうごかないのぉぉぉぉぉぉ!まりちゃのしあわしぇをつかみとるおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁ!」 「お……おちびちゃん……」 飾りが無いと我が子だと認識出来ないゆっくりもいるがこの母れいむはかろうじてまりちゃを我が子だと認識出来たようだ。 帽子は無いがまりちゃのおさげが無事だったのが不幸中の幸いだろう。 「とにかくおちびちゃんのてあてもしないといけないしおうちにかえるよ!」 -数時間後- 「ゆっくりできないことをしたくそちびはせいっさい!なのぜ!」 父まりさが狩りから帰宅し事情を説明すると父まりさは即座にれいみゅの制裁を決めた。 「まってね!このおちびちゃんにもなにかじじょうがあるかも……」 母まりさは今にもれいみゅに襲い掛かろうとする父まりさをなだめるのに必死だ。 「じじょう?どんなりゆうがあろうといもうとをこんなめにあわせたげすはれいっがい!なくしけいなのぜ!」 「ゆひぃぃぃぃぃ!」 れいみゅがおそろしーしーを漏らす。 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……」 まりちゃはかなり危険な状態だ。 母れいむがぺーろぺーろしたがまりちゃの傷は思ったよりもずっと深い。 まむまむは無残に裂け未だに少量の餡子が漏れている。 赤ゆっくりは非常に脆い。 ちょっとしたことですぐ死んでしまう。 もはやまりちゃに残された時間は僅かだろう。 たとえ体の傷が大した事が無かったとしても心の傷は決して癒える事は無い。 自分の大切な帽子、そしてばーじんさんを失った心の傷はまりちゃには深すぎるのだ。 おさげはかろうじて無事だったが中途半端に引き抜こうとしたため動かす事が出来なくなったようだ。 「くそちびぃぃぃぃぃ!だまってないでなんとかいえぇぇぇぇぇぇ!なんでこんなことをしたぁぁぁぁぁぁ!」 「……ぜんぶまりちゃがわるいんだよ……」 「ゆあぁぁぁぁぁぁん!?きこえないのぜぇぇぇぇぇぇ!はっきりいうのぜぇぇぇぇぇぇ!」 「まりちゃがぜんぶわるいんだよぉぉぉぉぉぉ!かじょくのあいどるはれいみゅだもぉぉぉぉぉぉん!」 「「ゆゆ!?」」 突然のれいみゅの絶叫に両親が驚く。 「ぜんぶまりちゃがわるい!いちばんきゃわいいのはれいみゅだよ!しょれなのにまりちゃがあいどるきどりでなまいきだった!だからしぇいっしゃい!したんだよ! れいみゅはわるくないもん!ぜんぶまりちゃがわるいんだもん!おきゃあしゃんならわかっちぇくれるよにぇ……?」 れいみゅの言葉に母れいむはしばらく悩んだが…… 「うん!それならしかたないね!」 「れ……れいむぅぅぅぅぅぅ!?」 母れいむはあっさりれいみゅの言い分に納得した。 当然父まりさに納得出来るはずもない。 「まりさ!たしかにまりさににたおちびちゃんはかわいかったよ!でもやっぱりいちばんかわいいのはれいむににたおちびちゃんだよ! それにいまはまりさににたおちびはおかざりもないからかわいくないよ!でもれいむににたおちびちゃんはおかざりもぶじだしかわいいよ!ゆっくりりかいしてね!」 「な……なんなのそれぇぇぇぇぇぇ!?」 生まれたばかりのまりちゃを優先して可愛がりつつも母れいむは心のどこかで違和感を感じていた。 本当に自分が一番大切にしなければならないのはまりちゃなのか? そんな悩みを抱えていた時に今回の事件が起きた。 そして先ほどのれいみゅの告白で理解した。 やはり自分はまりちゃよりもれいみゅのほうが大切だと言う事を。 自分に似た種の子を一番大切にするのはよくある事だがれいむ種は特にその意識が強い。 結局母れいむもクズで無能で存在するだけで不快感を撒き散らす生ゴミ糞れいむなのだ。 だが父まりさは生ゴミの説明に納得しなかった。 「おかざりがぶじでもじぶんのいもうとをぼろぼろにするげすなんかかわいくないんだぜぇぇぇぇぇぇ!せいっさい!するんだぜ!」 「いいかげんにしてね!れいむににたおちびちゃんにはなんのつみもないんだよ!もしせいっさい!するなられいむがあいてになるよ!」 「……わかったのぜ」 「ようやくりかいしたんだね!それじゃあゆっくりしてないくそちびをすてにいってね!すぐでいいよ!」 母れいむが瀕死のまりちゃをもみあげで掴むと父まりさの前へ投げ捨てる。 「もっちょ……ゆっくち……しちゃ……」 母れいむの行為がトドメを刺したのだろう。 瀕死だったまりちゃは最後の台詞を言い切る途中で永遠にゆっくりした。 そして父まりさは…… 「ゆおらぁぁぁぁぁ!!」 「ゆげぇぇぇぇぇぇ!!」 父まりさの一撃で派手に吹っ飛ぶ母れいむ。 「い……いきなりなにをするのぉぉぉぉぉ!?」 「げすなれいむをせいっさい!するのぜぇぇぇぇぇぇ!」 「れいむはげすじゃないぃぃぃぃぃぃ!ぎゃくぎれはみっともな……ばぎょ!?」 追撃を受けて吹っ飛ぶ母れいむ。 「どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!?」 「こんなどうしようもないげすといっしょになったのがまちがいだったのぜ!いまそのあやまちをただすのぜ!しね!しね!いますぐしねぇぇぇぇぇぇ!」 「ゆんぎゃぁぁぁぁぁ!やべでぇぇぇぇぇぇ!でいぶじぬぅぅぅぅぅぅ!じんじゃうぅぅぅぅぅ!」 母れいむの上に乗り何度も跳ねる父まりさ。 父まりさに踏まれるたびに母れいむは餡子を吐き出していく。 「おまえのようなげすにこんなものひつようないんだぜ!」 ブチィ!! 「ゆんぎぇぇぇぇぇぇぇぇ!でいぶのめがみすらしっとするうつくしいもみあげさんがぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「うんうんいかのきたないもみあげをせいっさい!なのぜ!」 ブチィ!! 「ゆごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!もみあげさんがりょうほうなくなっちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!これじゃもうゆっくりできないぃぃぃぃぃぃ!」 「つぎはめにわるすぎるまっかなりぼんをせいっさい!なのぜ!」 「やべでやべでやべでやべでぇぇぇぇぇぇぇ!でいぶのおりぼんざんだけばぁぁぁぁぁぁぁぁ!おりぼんざんだげばゆるじでぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 母れいむの叫びも空しくリボンは父まりさによってバラバラにされてしまった。 「まっかにさきほこってだれにもつみとることができないうつくしさをほこるじょうっひん!なおりぼんさんがぁぁぁぁぁ!?」 「ゆひゃひゃひゃ!なにをねごとほざいてるのぜ!こんなうんうんいかのおぶつなんかこのあつかいでじゅうっぶん!なのぜ!」 父まりさはバラバラにしたリボンにうんうんとしーしーをぶっかけた。 「あっ……あああああああーーーーーーーーーー!!」 喉が潰れんばかりに叫ぶ母れいむを見て父まりさはとてもゆっくりしていた。 「つぎはおまえのくされまむまむをずたずたにするのぜ!そしてかみのけをぬいておべべもつぶしてそして……」 ドゴォ!! 父まりさは今後の予定をベラベラ喋ってる途中で吹っ飛んだ。 吹っ飛ばしたのは母れいむである。 「ゆるさないぞぉぉぉぉぉぉ!このくそまりさぁぁぁぁぁぁぁ!ころす!ぜったいころす!」 自分の大切なお飾りを破壊された母れいむは悲しみを通り越して怒り狂っていた。 「ゆぎぎぎぎぎ!いきるかちのないくそでいぶのくせになまいきなおぶつなのぜ!そんなにしにたいならとっとところしてやるのぜぇぇぇぇぇぇ!」 父まりさも想定外の反撃を受けてぶちキレたのか母れいむに負けず劣らずの憤怒っぷりだ。 「「ゆっぐりじないでぞぐざにじねぇぇぇぇぇぇぇ!!」」 こうして父まりさと母れいむの殺し合いが始まった。 -数時間後- 「……なんでこんなことになっちゃったの……?」 静かになった我が家の中でれいみゅはそう呟いた。 結局父まりさと母れいむは相打ちになり死んでしまった。 生き残ったのは両親の殺し合いに怯え巣の奥でおそろしーしーを漏らし震えていたれいみゅだけだ。 「れいみゅはただ……かじょくのあいどるになりたかっただけなのに……なにがわるきゃったの?どこでまちがえたの?」 れいみゅは涙を流す。 こんな結末は望んでいなかった。 ただ可愛い自分に相応しい待遇が欲しかっただけ。 その結果がこれである。 「これからどうやっていきていけばいいの……?」 親が死に狩りは自分でしなければならない。 だが父まりさからは何も教えてもらっていない。 幼い子ゆっくりで取れる食料などたかが知れている。 おまけに一人ぼっちだ。 ゆっくりは孤独を嫌うためこれから多大なストレスを味わうだろう。 他のゆっくりに面倒をみてくれと言ったところで自分の餡子を受け継いでいない子供の面倒を見るほどゆっくりは優しくない。 「やじゃよ……ゆっくちできにゃいよ……ゆっくちしたいよ……」 考えれば考えるほど最悪の未来しか思い浮かばない。 「やじゃ……やじゃ……やじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 もはやれいみゅに出来るのは現実から逃れるために泣き叫ぶ事だけだった。 -れいみゅのその後- 「ゆぅぅぅぅぅぅ……ゆぅぅぅぅぅぅ……」 あれから数日が経った。 れいみゅはまだしぶとく生きている。 満足な狩りなど出来ないためその辺に生えている草を食べて生きながらえていた。 だが一匹で食べる食事は例外なくゆっくり出来なかった。 れいみゅはかつての幸せな生活を思い出す。 頼もしい父まりさと優しい母れいむに囲まれての食事は苦い草であってもゆっくり出来た。 むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!と元気に叫んでいたのが遠い過去のようだ。 今現在、食事で口に出る言葉は例外なく「ふしあわせぇぇぇぇぇ……」である。 「ゆゆ!またあのうすぎたないやつだよ!」 「ゆぷぷ!みじめなちびだね!」 森には当然れいみゅ以外にもゆっくりは数多く生活している。 だがれいみゅは全てのゆっくりからバカにされる存在だった。 親のいない子ゆっくりはゆっくり出来ないというのもあるが体やお飾りが異常に汚れているのが原因だ。 野生で生活する以上どうしても体は汚れてしまうのは仕方ない。 成体ならある程度自分で汚れを取る事も出来るが不器用な子ゆっくりにそんな事は不可能だ。 親がいれば舌を使って汚れを取ってもらえるのだが親がいなければどうする事も出来ない。 ぺーろぺーろとは親愛の証だけでなく汚れを取るという目的も兼ねているのだ。 「おい!きたないくそちび!めざわりだからさっさときえてね!」 「そうだぜ!ごみくずはとっとときえるのぜ!」 「ゆっ……!」 大抵のゆっくりはあざ笑うだけで積極的にれいみゅと関わったりしないがたまにこういうゲスが暇つぶしにれいみゅを苛めてくるのだ。 「ゆふん!ほんとにぶさいくでみじめなちびだね!」 「いきててはずかしくないのかだぜ?ゆぷぷ!」 「……れいみゅは……きゃわいいもん……」 「はぁぁぁぁぁぁぁ!?おまえのようなくずがかわいい!?じょうだんはかおだけにしてね!」 「ごみくずのくせにまりさたちにくちごたえするのかだぜぇぇぇぇぇぇ!?」 未だに自分が可愛いと信じるれいみゅにとってぶさいくと言われるのは我慢出来なかった。 だからつい反論してしまったがそれが過ちだとすぐ後悔する。 だがもう遅い。 「なまいきなくそちびはせいっさい!だよ!」 「ゆぷぷ!みじめにないてにげればゆるしてやったのにばかなちびなのぜ!」 「ご……ごめんなしゃい……ゆるちてくだしゃい……」 「ゆるさないよ!ばつとしてそのきたないおりぼんをぼっしゅうするよ!」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?しょれだけはかんべんしちぇぇぇぇぇぇぇ!」 「だめだぜ!あたまのわるいくそちびにはきょうっいく!がひつようなのぜ!」 ゲスれいむはれいみゅからリボンを奪い取る。 れいみゅはぴょんぴょん跳ねて必死に取り返そうとするが無意味だ。 「ゆひゃひゃひゃ!ほらほら!もっとあんよをつかわないとおりぼんさんにはとどかないよ!」 「おかざりのないくそちびはほんとにみじめなんだぜ!ぶひゃひゃひゃひゃ!」 やがて体力が尽きたのかその場で涙を流しながらリボンを見上げるだけとなった。 「かえしちぇくだしゃい……れいみゅのたいせつなおりぼんしゃん……」 「ならおもしろいげいをみせてね!すぐでいいよ!」 「げい……?」 「そうだぜ!たとえばじぶんでだしたうんうんをおいしそうにむーしゃむーしゃするとかおもしろそうなんだぜ!」 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ!?」 「あ、もちろんむーしゃむーしゃ、しあわせー!ってげんきにさけんでね!」 「しょんな……」 「どうするのぜ?このままおまえのきたないりぼんをばらばらにしてもいいのぜ?」 「ゆっぐ……わかりまちた……」 れいみゅはその場でうんうんするとそれに口を近づけるがためらいがあり中々食べようとしない。 「どうしたのぜ?はやくしないとりぼんをばらばらにするのぜ!」 ゲスまりさがせかすとれいみゅはようやく自分のうんうんを食べ始めた。 「ゆっぷぅ!おええぇぇぇぇぇ!」 あまりの悪臭と味に吐き出そうとするがゲス2匹はそれを許さない。 「はいたらりぼんはばらばらだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「それからちゃんとせりふをいうのぜ!むーしゃむーしゃ、しあわせーって!」 「む……むーしゃ……むーしゃ……しあわせぇぇぇぇぇぇぇ……」 台詞とは裏腹にその表情は幸せとは程遠くゲス2匹はその表情に納得しない。 「はぁぁぁぁぁぁぁ!?なんなのぉぉぉぉぉぉ!?そのかおはぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「どうやらりぼんはいらないみたいなんだぜ!それじゃりぼんをやぶくのぜ!」 自分の大切なリボンを取り返すためにれいみゅは必死に笑顔を作って叫んだ。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせーーーーー!」 半分ヤケクソになっているがどうやらその必死な姿にゲス2匹は満足したようだ。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!こいつうんうんたべてしあわせーっていってるよ!」 「これからこいつはうんうんってよぶのぜ!よろしくなのぜ!うんうん!」 「ゆっぐぅぅぅぅぅぅ……!」 涙を流しながら屈辱に耐えるれいみゅ。 ここで反論したらまた酷い要求を受けてしまうのでひたすら耐えた。 「まあおもしろかったしゆるしてあげるよ!かんしゃしてね!」 「またあいてしてやるのぜ!うんうん!」 そういって2匹がれいみゅから離れていくが…… 「ま……まっちぇ!おりぼんしゃんかえしちぇにぇ!」 まだリボンを返してもらっていないれいみゅが2匹に叫ぶ。 「ゆ?すっかりわすれてたよ!うっかりしててごめんね!」 2匹は思い出したかのようにリボンをれいみゅの前に落とした。 「ゆぅぅぅぅぅ……れいみゅのおりぼんしゃん……おきゃえりなしゃい……」 れいみゅがゆっくりと自分のリボンに近づくが…… 「おっと!とつぜんだけどうんうんしたくなってきたのぜ!」 突然ゲスまりさがその場でうんうんをした。 当然リボンはうんうんまみれになってしまう。 「ゆゆ!れいむもしーしーしたくなってきたよ!」 今度はゲスれいむがゲスまりさの出したうんうんの上にしーしーをぶっかける。 「「それじゃあね!」」 満面の笑みで去っていくゲス2匹。 「……」 れいみゅはうんうんとしーしーのトッピングで変わり果てた自分のリボンを前にしばらく硬直していた。 「ゆ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 数分後、硬直から開放されたれいみゅの悲鳴が森の中にこだました。 -その日の夜- 「ゆっぐ……えっぐ……」 れいみゅは家族の死臭に満ちた我が家へと帰ってきた。 その頭にはうんうんとしーしーで汚れきったリボンが付いている。 こんなリボンでも身につけてないとゆっくり出来ないようだ。 まあ身につけてても悪臭でゆっくり出来ないが。 「どうちて……どうちてれいみゅはこんなにみじめなの……?」 己の惨めさに涙が止まらない。 そんな時だ。 「「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」 突然ゆっくりの絶叫が森に響いた。 その声は昼間にれいみゅを苛めたあのゲス2匹である。 「「うっうーーー♪もっとたべるんだどーーーー!」」 「「やべでぇぇぇぇぇぇぇ!だべないでぇぇぇぇぇぇぇ!あんござんどらないでぇぇぇぇぇぇ!」」 どうやられみりゃの襲撃を受けて餡子を吸われているようだ。 「「じゃまなものはぽーいするんだどー」」 「あああーーーーー!でいぶのおりぼんざんがぁぁぁぁぁぁ!?」 「ばでぃざのずでぎなおぼうじがぁぁぁぁぁぁぁ!?」 ゆっくりは苦しめると中身の餡子が甘くなっていくので最近はれみりゃも簡単には殺さず苦しめてから殺すようにしている。 その後も「でいぶのもみあげさんがぁぁぁぁ!?」とか「ばでぃざのおざげざんがぁぁぁぁ!?」とか様々な悲鳴が聞こえてきた。 れいみゅは巣の奥でガタガタ震えるのみだ。 自分を苛めた2匹が死んでざまあみろという気持ちはない。 ただ怖かった。 2匹を食らったれみりゃが今度は自分の巣へやってこないかその恐怖でいっぱいだった。 親に抱きつく事で恐怖を紛らわす事も出来るが既に両親は地獄へ堕ちている。 同時に親がいない事で巣にけっかいを張る事も出来ないので巣は完全に無防備だ。 「ゆ……ゆ……ゆ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 そしてついに恐怖に耐え切れずれいみゅは大絶叫を上げ巣から飛び出した。 自殺行為でしかないのだが錯乱しているれいみゅにまともな判断など出来なかった。 そして案の定れみりゃに見つかった。 そりゃあんだけ大絶叫を上げてればここに餌があるよと言っているようなものである。 「うー♪みつけたんだどー!いただきまー……」 背後かられいみゅに噛み付こうとしたれみりゃだが…… 「うー!?こいつくさすぎるんだどー!こんなやつたべたくないんだどー!」 あまりの悪臭にれみりゃはれいみゅを食べる事無く他の餌を探し飛んでいった。 餌としての価値すらなくなったれいみゅだが結果として助かった。 だがれいみゅは必死に逃げ続けた。 「ゆひぃ!?」 暗くて周りがよく見えなかったというのもありれいみゅはあんよを踏み外して崖から転落してしまった。 「れいみゅ……!おしょらをとんでるみだい゛!?」 れいみゅが落下した先には木の枝がありれいみゅはその枝に思いっきり突き刺さる形になって止まった。 「ゆ゛……ゆ゛……ゆ゛……」 口から背中まで枝が貫通したれいみゅはビクンビクンと痙攣している。 中枢餡も損傷を受けたようでれいみゅは誰が見ても手遅れと分かる表情をしていた。 「あ゛……あ゛……」 もはやまともに喋る事すら出来なくなったれいみゅ。 そんなれいみゅのもみあげが何かを掴もうと小刻みに動いていたがやがてダラリと垂れ動かなくなった。 ようやくれいみゅの生命活動が停止したのである。 最後にれいみゅが掴もうとしたのが何だったのか、それはれいみゅにしか分からない。 だがれいみゅの苦しみに満ちた表情からそれを掴む事が出来なかったのは確かだろう。 無残な最期を遂げたれいみゅだが仕方ない事だ。 れいみゅも親と同様にバカでクズで無能で存在する価値の無い腐れ饅頭なのだから。
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『ゆっくりの鳴き声』 10KB いじめ 日常模様 番い 野良ゆ ゲス 都会 虐待人間 ぬる虐めです まりさのゆん生は輝いていた 一人立ちしてすぐに幼馴染の可愛いれいむとけっこんも出来たし 長く苦しい越冬にも成功した 春には待望のおちびちゃんも生まれた れいむ似の可愛いおちびちゃんが二人と まりさ似の凛々しいおちびちゃんが二人だ まさに順風満帆 これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である まりさは今日も美ゆっくりのれいむと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子れいむが何かを見付けた 「みちぇみちぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅよ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもゆっくりできないゆっくりだね!!」 子れいむが揉み上げで指し示す方を見た親れいむは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもゆっくりできないゆっくりがいるよ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ちょうだちょうだ!!まりちゃたちのまえでゆっくちちないなんちぇゆるしゃないんだじぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだにぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした 「ゆっくりできない!!!ゆっくりは!!!さっさと!!!しぬんだぜ!!!」 「ゆっ・・・・やべ・・・・ど・・・・・ぶっ・・」 まりさが体当たりをする度にゆっくり出来ないゆっくりから餡子が漏れ出す その光景に感化されたのか子ゆっくり達も参加し始めた 「ゆぶぶぶ!おりょかおりょか!」 「ゆっくちできにゃいゆっくちはしゃっしゃとしんでにぇ!」 「「まりちゃがぷきゅーしゅるよ!ぷきゅー!!」」 「おちびちゃんたちゆうかんだよぉぉぉ!!!れいむはとってもとってもこころづよいよぉぉぉ!!!」 勇敢な子供達が参加すれば世界はまりさ達の物である まりさは自身の餡子に確信が漲って来るのを感じた 「ゆっくりしないでさっさとしぬんだぜ!!!」 『ペチャンッ』 ゆっくり出来ないゆっくりに止めを刺すまりさ 「ゆっ・・・・も・・ゆっ・・・し・・・」 最後の言葉も言えずに動かなくなるゆっくり出来ないゆっくり 「ゆふんっ!!まりささまにさからうからこんなめにあうのぜ!!!」 「「やっちゃやっちゃ~!!」」 「「まりちゃたちはしゃいきょうにゃんだじぇ~!!」」 「ゆっふ~ん!まりさかっこいいよ~!!ほれなおしちゃうよぉ!!」 「ゆっふっふ!!それほどでもあるんだぜ!!」 一仕事終えた後の家族団らんは まりさにとって最高のゆっくりを与えてくれる物だった 「おきゃあしゃん、あれにゃあに?」 その時一人の子れいむが何かに気が付き、正体を知るべくまりさに声を掛けた 「ゆあぁんっ?!」 まりさが見上げると、そこにはゆっくり出来ないくせに力だけは強い人間が立っていた 「ゆっふっふ!!」 だが、力が強いと言っても所詮は人間 最強のまりさ様に敵う訳が無い、ましてや勇敢なおちびちゃん達も居るのだ 逆らう所か、自分から土下座して奴隷になりたいと申し出るに違い無い ならば高貴なまりさ様に従う栄誉を与えてやらなければならないだろう 「そこのくそにんげん!!!このくずみたくなりたくなかったら、 まりささまたちにさっさとあまあまをけんじょうするのぜ!!!」 親まりさの威風堂々とした物腰に、感銘を受けた子供達も親に倣う事にした 「「「「しゃっしゃとあみゃあみゃよこちぇ!!ぷきゅー!!」」」」 まりさのゆん生は輝いていた これからのゆん生においても何不自由無く 輝ける未来に邁進する事は決定的である だからまりさは当然の要求をした そのはずだった 「でいぶぅぅぅ!!!おちびじゃぁぁぁん!!」 大粒の涙を滝の様に流し、愛する者達に必死に声を掛けるまりさ しかし、視線の先に在るのは丸々とした姿の愛しい家族では無く 無残にひしゃげ、潰された物言わぬ哀れな残骸であった まりさには信じられ無かった れいむの太陽の様に暖かでゆっくりした笑顔が おちびちゃん達の、見ているだけで心の中からゆっくりが沸いてくる そんな可愛い姿が二度と見れなくなるなんて・・・ 世界が全て崩壊したような悲劇に まりさは叫ばずには居られなかった 「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」 「うん?」 「まじさたぢだっていぎてるんだぜぇぇぇ!!!」 自慢の金髪を鷲掴みで持ち上げられつつ 汚い尻を『もるんもるん』と振りながらまりさは慟哭した 「どうしてって、聞いて如何するんだ?」 「ゆっ?!」 「いや、『ゆっ?』じゃなくて、理由を聞いて如何するのか聞いてるんだよ」 「ど、どうするって・・・」 人間の理不尽な暴力に対して吼えて見たものの その後の対応を聞かれてまりさは口篭ってしまう 絶望から無意識におくちから出た言葉であり 何かを考えていた訳ではなかったからだ 「まあ、答えられる訳無いよな、ゆっくりの言う事なんてただの鳴き声だもんな」 「ゆゆっ!!!」 確かに、人間の言う通り考えが在っての質問では無かったが 大切な家族を殺された怒りを ただの鳴き声扱いするなど許し難い事である 「ふざけるんじゃないのぜぇぇぇ!!!なきごえなんかじゃないんだぜぇぇぇ!!! しゃざいをようきゅうしているんだぜぇぇぇ!!!」 「謝罪?どうして?」 「なにいってるんだぜぇぇぇ!!!まじさのいとしいいとしいかぞくをころしたくせにぃぃぃ!!!」 まりさは人間の悪びれない態度に餡子の底から怒りが込上げてきた 寛大で慈悲深いまりさにも限界がある こんなゆっくりをゆっくりとも思わない糞人間には 正義の制裁が必要なのだ 「この、くs「くそにんげんはあまあまをおいてさっさとしねぇぇぇ!!!ってか」ゆ?!」 まりさは驚愕した! 奴隷のように卑しい糞人間に、高貴で全知全能のまりさ様が考えを先読みされたのだ 「どb「どぼしてさきにいっちゃうのぉぉぉ?!!だろ?」ゆゆっ?!!」 一度ならず二度までも先読みされ まりさの背筋に冷や汗が流れる (どうしてまりさのかんがえがわかるんだぜ?) 在り得ない 在ってはならない出来事に混乱するまりさ 「みんな同じなんだよ、ゆっくりの言う事なんてな」 心底くだらなそうに呟く人間 「足を叩けば『かもしかのようなあんよがぁぁぁ!!!』 髪の毛を毟れば『せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!』 帽子を破れば『てんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!』 百匹居れば百匹が同じ反応を示す、ゆっくりなんざその程度だよ」 「ふざけるなぁぁぁ!!!まりささまはそのへんのゆっくりとはかくがちがうんだぜぇぇぇ!!!」 「格が違うねぇ、なら試してみるか?」 『パアァァァン!!』 突然まりさの身体に衝撃が走った (ゆっ?なにがおこったんだぜ?) 自分の身体に起きた出来事を把握しようとするまりさ だが衝撃は数瞬の後、熱を伴った痛みとしてまりさの身体を駆け抜けた 『プシャァァァ』 「いじゃいぃぃぃ!!!まじさのかもじかのようなあんよがぁぁぁ!!!」 痛みに慟哭するまりさ まりさのゆん生において一度たりとも味わった事の無い痛みにしーしーを漏らしてしまう 「ゆひぃ!ゆひぃ!」 「どうした?さっきお前が家族と一緒に制裁した、クズのまりさと同じ事言ってるぞ?」 「な、なにいってるんだぜ!まりさはくずなんかとちがうのぜ!」 「なら、答え合わせと行こうか?」 男は何故か今まで落ちなかったまりさのお帽子を取り上げた 「「まじさのすてきなおぼうしさんかえじてねぇぇぇ!!!」」 「はい残念、クズと同じなのでお帽子は没収しま~す」 『ビリィィィ』 言うが早いかお帽子を真っ二つに引き裂く 「あ、あ!「まじさのたいせつなおぼうしさんやぶかないでぇぇぇぇ!!!」」 『ビリッビリッ』 まりさはだんだんと小さな黒い布片になって行くお帽子を見つめながら 大粒の涙を止め処も無く流している 「「まじさのてんをつらぬくくろぐろとしたおぼうしさんがぁぁぁぁ!!!」」 「又々クズと同じなのでお帽子がこんなになっちゃいました~♪」 男は嬉しそうに、粉々になったお帽子の欠片を放り投げた 其れらは紙吹雪の如くひらひらと風に流されて行った 「あ、あ!まじさの、まじさのおぼうしざん!とってもとってもゆっくじしたおぼうしざんが!」 自身の半身を失って悲しみに暮れるまりさ だが男の行為はまだ終わりではなかった 「次はまりさ様の髪の毛さんを毟ってみようね~」 「ゆゆっ!!」 男の発言にまりさは驚愕した! 家族を失い、お帽子を失った哀れなまりさに、これ以上何を失えと言うのか? いくら高貴なまりさに嫉妬したからと言って酷すぎるではないか 「「どぼじで、どぼじでごんなごどするのぉぉぉ!!!」」 「「まじさだっていぎてるんだよぉぉぉ!!!」」 またも男とハモッてしまうまりさ 流石のまりさも徐々に薄気味悪さを感じ始めた 『ブチッ!ブチィ!』 痛みと共に髪の毛さんが毟られる音が響く 「「やべてぇぇぇ!!!せかいもうらやむかがやけるきんぱつさんがぁぁぁ!!!」」 「は~い、次はお目々さんだよ~」 此処に来てようやくまりさの心に恐怖が湧き上る 何故まりさがこんな目に遭うのか、何故この人間はまりさに酷い事をするのか いくら考えてもまりさには答えを導き出す事が出来なかった 徐々に近づいて来る人間の指 それがまりさの最後に見た光景だった 『ジュブッ』 「ゆっ、ゆぎゃぁぁぁ!!!「まじさのよぞらにかがやくおほしさまのようなおめめがぁぁぁぁ!!!」」 「やれやれ、最後までクズのまりさと同じだったね」 男の笑いの混じった言動に まりさは何も見えない暗闇の世界で答えの出ない問答を繰り返すだけだった 「さて、そろそろまりさ様にはご退場願おうか これで本当に最後なんだから、他とは違う台詞を聞かせてくれよな」 男は絶妙な力加減でまりさを上空に放り投げた 「「おそらをとんでいるみたい!!!」」 『ベシャァ』 まりさは緩やかな弧を描きながら、男から数メートル先の地面に着地した 着地の衝撃で、残って居たあんよもお口もグズグズに潰れてしまった (どうしてまりさがこんなめにあうの?なんにもわるいことをしてないのに? だれかまりさをたすけてね!いますぐでいいよ!) 『ガサガサッ』 「ゆッゆッゆ~♪」 まりさの祈りが天に届いたのか 近くにゆっくりの声が聞こえてきた まりさは今日も美ゆっくりのありすと 可愛い可愛いおちびちゃん達と共にお散歩に出掛けた 「ゆゆっ?!」 途中子まりさが何かを見付けた 「みるんだじぇ、ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅんだじぇ!!」 「ゆゆっ?!おかざりのないとってもいなかもののゆっくりだわ!!」 子まりさがお下げで指し示す方を見た親ありすは お飾りと両目を失い、ボロボロになって這いずるゆっくりを見付けた 「あ・・・ゆっ・・・・たす・・・・・・」 同族の声に反応したのか ゆっくりとした動作でまりさ達の方に這いずって来る 「みてみてまりさ!!とってもいなかもののゆっくりがいるわ!!」 「ゆあ~ん?!ゆっくりできないくせにまりささまのまえにでてくるなんてめざわりなんだぜ!!!」 「「ほんちょうね!!ありちゅたちのまえでゆっくちちないなんちぇとんだいにゃかもにょにぇ!!」」 「おかあしゃん!!ゆっくちできにゃいゆっくちはしぇいしゃいだじぇ!!」 「「「しぇいしゃい!!しぇいしゃい!!」」」 「さすがはまりさのおちびたちなんだぜ!!かぞくぜんいんですーぱーせいさいたいむなんだぜ!!」 まりさは自身の最強さを家族に披露する為 ゆっくり出来ないゆっくりに向け、制裁宣言をした ボロボロになったまりさは、近づいて来るゆっくり一家の言動に恐怖した・・・ The next again あとがき 久しぶりに最後まで書き終わる事が出来ました 幾つも話を書くものの、落ちが無かったり脱線したりと中々最後まで辿り着けません どこかに文才は落ちてないでしょうか >< 私の拙いSSに挿絵を描いて下さいました車田あき様ありがとうございます 最後に この作品を読んでくださった方全てに最大級の感謝を 過去の作品 anko0815 ゆっくりマン anko2172 思い込みの力 anko2948 僕らは皆生きている anko3009 雪の日の出来事
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―1― 木の根本に開いた穴は、元々は野ウサギの巣であった。 それを多少の拡張と補強を施して利用しているのは、最近つがいになったばかりの二匹のゆっくり だった。 野ウサギの巣には、ゆっくり自身が掘ったものとは比較にならないほどの奥行きがある。そのため、 奥の方で大声で騒いだところで出入り口から聞こえるのは、ほんの僅かな不明瞭な声。 そんな微かな声でも会話の雰囲気を掴むことが出来る。 大きな怒声と小さな悲鳴。 それはどう聞いても険悪な雰囲気であった。 「むきゅ……。上手くいってないのかしらね、あのふたり……」 おうちの奥から聞こえてきた声に何の気無しに耳を澄ませていた通りすがりのぱちゅりーは、溜息 を一つ吐いてその場を後にした。 一方その頃、おうちの奥ではぱちゅりーが懸念した通りの夫婦喧嘩が展開されていた。 もっとも、それはかなり一方的な展開であった。 「これはいったい何なの、まりさっ!」 「ゆひぃっ!? そ、そんなこわいおかおでどならないでね……」 「まりさがれいむをおこらせるようなことするからでしょっ!! これは! いったい! 何なのっ て! 聞いてるんだよぉっ!!」 「ゆ、ゆわぁっ!?」 野生動物が作り上げた頑丈な巣穴が、れいむがあんよを踏み鳴らす度にパラパラと砂埃を落とす。 れいむの体躯は、一般サイズのゆっくりであるまりさより一回りか二回りほど大きい。さらにまり さは気迫負けして縮こまっているので殊更大きく見える。当のまりさの視点ともなると、れいむの姿 はドスをも超える巨体に映っていた。 そんなれいむが物凄い形相で見下ろしている。 荒い呼気が頬を撫でた時点でまりさの恐怖は臨界を超えて、チョロチョロと水音と共に下から溢れ 出した。れいむの地団駄が続いていなければ、その音と振動が絶えずまりさを揺さぶっていなければ とっくに気を失っていた事だろう。 気絶できれば少しはゆっくり出来たかも知れない。 しかし現実に逃避が出来ない以上、まりさは大人しく応えるしかなかった。 「それ……それは、ごはんさん……だよ?」 まりさとれいむの丁度中間にこんもりと草が積んである。まりさが集めて持って帰ったお帽子一杯 に詰め込んできたそれが、れいむの火種となっていた。 狩りと称する野草の採取から帰り、笑顔で収穫をひけらかしたところで何故だかれいむの怒りが爆 発してしまったのである。折角ごはんをあつめてきたというのに何故れいむが怒っているのか、まり さには解らない。 解らないから鍔広の帽子の陰からこそこそとれいむの顔色を伺いながら、なるべく刺激しないよう に小さな声で返答する。 そんなまりさの顔に、れいむの蹴り飛ばした草が浴びせられた。 更に罵声まで飛んできた。 「ごはんさんは柔らかくって、にがにがの少ない草さんを集めてきてねって言ったでしょうがぁっ! どぉしてこんなに堅い草さんばっかり集めてくるのっ!」 「ゆひっ!? しらないよっ!? まりさそんなことしらないよっ!?」 「まりさがれいむのお話を聞いてないだけでしょぉっ!!」 「ゆぎゃんっ!」 聞き覚えのないことは知らないとしか言いようがない。涙を流しての訴えは、しかし軽い体当たり によって却下された。 れいむとまりさの体格差からすれば相当加減された体当たりだったが、痛みに弱く挫け易いゆっく りからすれば耐え難い激痛に感じられた。まりさは瞬く間に目に涙を溜めて大泣きの準備に入った。 「ゆびぇ……え?」 「――まりさ、ゆっくり泣いてるひまがあるなら」 そんなまりさの目前――それこそ目と目が触れ合いそうなくらい近くに、無表情に目を見開いたれ いむの貌があった。 ゆっくりにあるまじき迫力に涙も声も引っ込んでしまったまりさにできたのは、かみ合わない歯を ガチガチと鳴らしながら静かにれいむの言葉を聞くことだけだった。 そんなまりさの様子に満足したのか、れいむの黒目がついっと動いて出入り口を見やった。 「ゆっくりしないでごはんさんを集めてきてね? 柔らかくって、にがにがさんじゃない草さんで良 いんだよ? たくさんでいいよ? 今度こそ、わかった?」 「ゆ、ゆっ、ゆひぃっ!? わかりましたぁっ! まりさはかりにいくよぉおおおおお……っ!!」 無言で語られた『さっさと行け!』のアイコンタクトに従い、まりさはゆっくりらしからぬ勢いで 巣穴を飛び出していった。 外の風に当たったまりさは不意に思う。 どうしてこうなったのだろうか、と。 だが何はさておき、れいむの機嫌を治すために美味しい食べ物をかき集めなければならない。 あまあまな空気に満ちたから恋人時代から、まったく以てゆっくりできないものへと激変した新婚 生活に涙しながら、まりさは跳ねた。 ―2― 一週間前までは、まりさは幸せの絶頂期にあった。 両親によって何不自由なく育てられたまりさは、狩りの練習に出かけた先でれいむと出会った。お うちの奥で大事に大事に育てられてきた一人っ仔のまりさにとって、それは同世代のゆっくりとの初 めての出会い。 れいむはとてもゆっくりした、美しいゆっくりだった。髪の艶、肌の張り、飾りの鮮やかさ、どれ をとってもその後出会ったどのゆっくりより抜きんでいた。 一目で惚れ込んだまりさは即座にれいむにプロポーズをするのだが、その時は一言で断られた。『れ いむはまりさのことを知らないから』というのがその理由。 それでもまりさは諦めず、懸命に自分をアピールし続けた。 甘やかされてきただけに狩りの要領こそ悪いまりさだったが、頻繁に出会い、話し、そして運良く 見つけたこのおうちと、がんばって集めた食料の備蓄を見せたことで、漸くれいむはまりさを受け入 れてくれた。この時、まりさの両親の尽力があったことは、れいむには秘密である。 おうちを構えて伴侶を得、順風満帆に滑り出したまりさの新生活。これからおちびちゃんを沢山作 り、れいむと一緒に賑やかで幸せな家庭を築く。そんなまりさの薔薇色の将来設計は、一晩明けたと きには崩れ去っていた。 とても優しかったれいむの豹変。 まりさが一生懸命集めてきたごはんに、「堅い」「苦い」とケチを付ける。何とかして柔らかくて 口当たりの良いご馳走をかき集めてもまりさの口には入らない。 肌をすり合わせて一緒に眠ろうとしても、おうちの一番奥にある一番広い部屋からつまみ出される。 寄り添って眠った記憶は、正式につがいとなる前のひなたぼっこにまで戻らないと見あたらなかった。 抗議の声を上げたこともある。しかし、かつての優しかったれいむからは想像もつかないほどの迫 力で以て打ちのめされた。それ以降、まりさはただ従順にれいむに従っている。 日が昇ってから青空に朱色が混じる頃まで、ただひたすらにごはんを集めることで過ぎていく。そ して独りっきりで眠る夜。 まりさの一日にはゆっくりできる時がなかった。 こんなにゆっくりできない生活がしたいわけではなかった。 群一番のゆっくりしたお嫁さんをもらい、たくさんの子供をつくり、幸せな家庭を自らの手で築き 上げることで親の庇護の下で暮らしていた日々よりも、たくさんたくさんゆっくりする。 そんな夢を見てれいむにプロポーズしたはずなのに、現実には夢の欠片さえ視ることができないで いた。 「……ゆっくりしたいよ……」 美味しそうに見える草をむしり採りながらまりさは溜息をもらす。 そこはおうちから少し離れた所にある、背の高い草が生い茂る小さな広場。群の居住地からは少し 離れたところに住み着いているだけに、ここはまりさの狩り場として独り占めできていた。 だから狩り自体に大した労力は必要ない。 ぶちぶち草をむしりながら悩むだけの余裕が持てる。ぶちぶちと草を抜きながらぶつぶつと愚痴を 漏らす。 「なんでれいむはまりさをゆっくりさせてくれないんだろ……? いっしょにゆっくりしようねっ! て、いっしょにいったのになぁ……」 引き抜いた草がある程度の山と成ったところで帽子を下ろし、収穫を詰め込んでゆく。 詰めてみると容量に少し余裕があったので、もう少し草むしりに勤しむことにした。自然と愚痴も 続く。 まりさの中で「何故」と「どうして」が空回りしていた。 しかしながら、ぼんやりとしたまりさの疑問を、ぼんやりとしたまりさの頭で解決することなどで きはしない。 「ゆっ、まりさじゃない! おひさしぶり、ゆっくりしていってね!」 「ゆ……? ありす……?」 底なし沼に踏み込んだ者を助けるには、他者の助けが必要なのだから。 ―3― ごはんを求めてこの草むらまで遠出してきたありすは、幸いまりさの幼なじみだった。 既知の仲と言うこともあって、暗い顔をしていたまりさから遠慮なく悩みを聞き出したありすは、 その話の内容に怒りの余り憤然とここには居ないれいむをなじる。 「なんてひどいのれいむ……っ! いいえ、そんなれいむなんて、もうでいぶよ、でいぶっ! せっ かくありすがまりさからみをひいたっていうのに……っ。ゆっ、いえそれはともかく、ふたりでいっ しょにゆっくりすることもできないだなんて、とんだいなかものだったようねっ!!」 「あ、ありす、おちついてね……?」 その剣幕には暗い顔で相談したまりさも若干引き気味である。怯えて引きつった表情のまりさを見 たことで冷静さを取り戻したありすは、しばらく深呼吸をして冷静さを取り戻した。 「まりさ、おさにそうだんしましょう!」 「……ゆ?」 「ざんねんだけど、ありすがいくらかんがえてもまりさをゆっくしさせてあげられるほうほうはおも いつかないわ。だけど、おさならきっととってもゆっくりできるほうほうをかんがえてくれるはずよ っ!」 他人任せとは言え、ありすは目と目を合わせて力強く断言する。それほどまでに憔悴したまりさの 姿は見ていられなかったのだ。 ありすの記憶の中にあるまりさの姿は、何時だって見ている方も釣られて元気になってしまいそう な程に、明るく活発だった。 こんなお帽子の陰に隠れるようにして相手を窺うような、おどおどとした暗いゆっくりなどありす の知っているまりさではない。 「れいむからとりもどしましょう、まりさのゆっくりを!」 「まりさの……ゆっくり……っ!」 ありすの力強い言葉に、地面ばかりを見ていたまりさの顔が上向く。 ゆっくりしたい、という願望はゆっくりの根幹を為す命題とも言える。だが今のまりさはまるでゆ っくりできていない。 それは何故か。 考えるまでもない。まりさのゆっくりが理不尽にもれいむに踏みにじられているからだ。 そこまで思い至ったことで、れいむへの恐れから思考停止に陥っていたまりさの餡が、熱を持って 巡り始めた。 「……ゆっくりしたい。まりさだってゆっくりしたいんだよぉおおおおおっっ!!」 これまでれいむによって押さえつけられてきたまりさの思いが、叫びとなって一気に爆発する。大 声を張り上げたのは一体何時振りだろうか。 そしてありすとまりさは群の長の下へと赴き、まりさの窮状を訴えた。 まりさの涙混じりの嘆願を静かに聞き終えた群の長ぱちゅりーは、しばし瞑目した。 「……むきゅぅ。最近あなた達のおうちの近くを通ると喧嘩しているようなおこえが聞こえるから気 にしてはいたのだけど……そんなことになっていたなんて気付かなかったわ」 友達から恋人として仲良くやっていた二匹が、つがいになった途端に激しい喧嘩をするようになる ということは、ぱちゅりーが群の長を引き受けてからも数回あった。 夫婦喧嘩をすること自体は珍しいことではない。 ただ、新婚一週間で――否、話を聞くに新婚初日から不協和音を響かせたつがいは初めてのことだ った。 しかしながら、驚きはしたもののやることに変わりはない。 ぱちゅりーはありすを少し離れさせると、まりさと向き合って訊ねた。 「ね、まりさ。まりさはどうすればゆっくりできるのかしら?」 「ゆ? どうすればって……どういうこと?」 「れいむと仲直りすればゆっくりできる? それともれいむと別れたらゆっくりできる?」 「ゆ……? ゆぅぅ……」 「ちょ、ちょっとおさっ!」 「ありすはちょっと黙っていてちょうだい。ぱちぇはまりさに聞いているのよ」 目を白黒させて悩みだしたまりさをありすが庇おうとするが、ぱちゅりーは一言の下にありすを黙 らせた。 仲直りしたいと言うのであれば、れいむとまりさ、双方の話を聞きながらじっくりと解決策を練る 必要がある。時間と手間は掛かるだろうが、れいむが豹変した理由さえはっきりすれば元の鞘に納め ることも不可能ではないとぱちゅりーは考えていた。 別れたいというのであれば、話はより簡単になる。 「まりさは……まりさは、あんなれいむとはもう、おわかれしたいよ」 「むきゅ……わかったわ」 一つ一つの言葉を噛み締めるようにして告げるまりさの姿に、その覚悟は堅いと見て取れた。 一つ頷き、ぱちゅりーはおうちの外へとあんよを向ける。 突然移動を始めたぱちゅりーを慌てて追いかけてきたまりさとありすに、顔は正面を向いたままで ぱちゅりーは告げた。 「まりさ、ありす。群のみんなをまりさのおうちの前まで集めてきてちょうだい。最後にぱちぇがれ いむと話をしてみて、それから決定を下すわ」 ―4― そして日の傾いた夕暮れ時。 まりさとれいむのおうちの前には群のゆっくりたちの姿があった。幼い赤子とそれを見守る母親以 外が勢揃いしたその数は、五十に近い。 それはまりさとれいむの絶縁の立ち会いゆっくりであり、ぱちゅりーの用意した、いざというとき の用心だった。 その先頭に立つ長、ぱちゅりーがしんと静まり返った群を代表して大声で呼びかけた。 「れいむ! ご用があるから出ていらっしゃい!」 「……ぱちゅりー? こんな時間に何のご用なの?」 暫くしておうちの奥からのっそりとれいむが現れた。 おうちの出入り口に頭を軽くこする程の巨体に群れのゆっくりたちは目を剥いて驚く。一週間ほど 前までは群でも小柄な部類に入っていたれいむが、自分たちを大きく上回る巨体になっていては驚く のも無理はない。 れいむもまた、おうちを出た途端に群のみんなが大挙して取り囲んでいる状況に目を丸くした。 双方が膠着した中、ただ一匹平然としていたぱちゅりーが口を開いた。 「むきゅ、ゆっくりしていってね。お久しぶり、れいむ」 「ゆっ!? ゆっくりしていってね! ゆん、久しぶりだね、ぱちゅりー」 声をかけられたことで我に返ったれいむも、にこやかに挨拶を返す。 しかし周りの異様な状況に、にこやかな表情は瞬く間に訝しげなものに取って代わる。次いでぱち ゅりーの陰に隠れるようにしてまりさが小さくなっているのに気付くと、表情は苛立たし気なものへ 変化した。その隣で怯えるまりさを支えているありすの姿があったが、それもれいむの気分を害した。 「みんなして何のご用なの? そこでまりさは何をしてるの? 今日はお帰りが遅いから何処まで狩 りに行ったのかって思っていたけど、ごはんさんはどうしたの? ありすとなにをしていたの?」 「ゆ……ゆひッ!?」 「むっきゅん! まりさに質問する前に、ぱちゅがれいむに聞きたいことがあるの。いいかしら?」 まりさに向かいかけたれいむだったが、ぱちゅりーの咳払いで機先を制された。先刻の気勢もれい むの前に来ただけで吹き飛んでいたまりさは、それ幸いとぱちゅりーの後ろで縮こまる。 ぱちゅりーの話を聞く前に、まりさを詰問して今日の分の食料を取り立てたかったが、相手は長ら くお世話になっている群の長であるし、周囲には馴染みの顔も多い。苛立ちは収まらないが、れいむ はとりあえずまりさから視線を引き剥がした。 そうして改めてぱちゅりーと向かい合う。 「……ゆふぅ。ゆっくりわかったよ。ぱちゅりーは何が聞きたいの?」 「ありがとう、れいむ。まりさに聞いたのだけれど、まりさをゆっくりさせないで一日中狩りに行か せてるって本当?」 「本当だよ。けど、柔らかくて美味しいごはんさんを採ってこれないまりさが悪いんだよ!」 「けっこんしてからは、すーりすーりもしないし、一緒にすーやすーやする事もないって本当?」 「本当だよ。まりさとはもう二度とすーりすーりも、すーやすーやも、してあげるつもりはないよ!」 「それじゃあ最後に、そんなれいむの態度に文句を言ったまりさに暴力を振るったって、本当?」 「それがどうかしたの? れいむの言うことを聞いてくれないまりさが悪いんだよ! 何もかも、ぜ ーんぶまりさが悪いんだよっ!」 「むきゅ、解ったわ……」 ぱちゅりーは嘆息と共に目を閉じる。 そして再び目を開いたとき、その瞳には確固たる決意が宿っていた。 「れいむのゆっくりの為に、あんなにゆっくりしていたまりさをまったくゆっくりさせなかった。大 切にしなきゃいけないつがいを、こんなにボロボロになるまで扱き使うようなゆっくりは『でいぶ』 よ。でいぶはいずれ群のゆっくりにも害となるわ」 「……ゆ? なにいってるの……?」 「ぱちぇの群にでいぶはいらない。今ここに、ぱちぇはれいむを群から追放することを宣言するわ!」 突然何を言い出したのか即座に理解できずにキョトンとしているれいむを余所に、ぱちゅりーの台 詞は続く。 「まりさもれいむとお別れしたいってぱちぇに伝えているわ。だかられいむは独りで、ゆっくりしな いでぱちぇの群からでていきなさい!」 「なにを……なに言ってるのぉっ!!」 「大人しく出ていかないのなら……」 理解が追いついたれいむが激昂するのと、ぱちゅりーとれいむの間に群でも屈強なゆっくりたちが 割り込んでくるのはほぼ同時だった。れいむが暴れ出したときに巻き込まれないくらいの距離を取り ながらも、ぱちゅりーはれいむを真っ直ぐに見据えていた。 「手荒な手段を執ってでも出て行ってもらうことになるわ。例え、れいむがゆっくりできない怪我を 負うことになっても、ね。幼い頃から貴女を知っているぱちぇは、できればそんな乱暴な手段は執り たくないの。大人しく群から出て行ってちょうだい」 「……けるな、ふざけるな! ふざけるなぁあああああっ!!」 取り囲む尖った木の枝や棒をくわえたゆっくりたちの姿は、怒り狂ったれいむの目にはもはや映っ ていなかった。 視線だけでゆっくりが殺せそうな形相で、ぱちゅりーを――否、その後ろでしーしーを漏らして震 えているまりさだけを睨みつける。 「れいむの言うことをぜんっぜんッ聞きやしないまりさも、そんなまりさの言うことなんかを真に受 けるぱちゅりーも! そんなぱちゅりーに考え無しに従ってるだけのみんなもっ! みんなみんな永 遠にゆっくりしてしまえぇえええええっ!!」 「むぎゃっ!?」 間に入ったゆっくりたちを事もなく蹴散らして、れいむはまりさに向かって猛進する。 屈強なゆっくりとは言っても、それは戦い慣れしているのではなく、単に体力やあんよの早さが他 のゆっくりに比べれば優れていると言うだけの話。憤怒の形相で迫るれいむの正面に居たゆっくりた ちは、その余りの怖ろしさにぱちゅりーの命令を無視して逃げ出していた。動かないゆっくりも居た が、それらは完全に気を呑まれて竦んでおり、鎧袖一触で吹き飛ばされた。 ぱちゅりーの顔色がここに来て初めて変わる。 ぱちゅりーとれいむの間を阻むゆっくりが総て居なくなった瞬間、ぱちゅりーの餡は突進を喰らっ て容易く弾け飛ぶ自分の姿を幻視した。 だが、そうはならなかった。 れいむ正面のゆっくりたちこそ逃げ出していたが、左右と背後に陣取っていたゆっくりたちが懸命 に追いすがっていた。 体当たりをしかけて髪に噛み付き、棒を振りかざしてれいむの動きを封じようと殺到するゆっくり の群。目の前に尖った枝を突きつけたり、頬を軽く切り裂いたりしてれいむの気勢を挫こうと試みる が、激怒のれいむは歯牙にもかけない。 突き出された枝に躊躇無く飛び込み、突き刺さった枝をへし折りながらもただ前へ。瞬きを忘れた れいむの双眸は、ただひたすらにまりさだけを捉えていた。 それでも進む速度は遅くなっていた。お陰でれいむから距離を置くことができたぱちゅりーは呼吸 を整えながら、ゆっくりを蹴散らして徐々に近付いてくるれいむの姿を見据えた。 「むきゅぅ……むきゅぅ………むきゅ。できればお話で済ませたかったわ、れいむ……」 距離を置いたと言っても、愚直に突き進むれいむが肉薄するのに大して時間は掛からないだろう。 だから、ぱちゅりーは穏便な手段を諦めた。 「このままじゃ、みんなれいむに永遠にゆっくりさせられてしまうわ! その前に、れいむを倒すの よ! 手加減はもう考えなくていいわっ!!」 れいむの怒声を上回る咆哮がゆっくりたちから上がる。 途端に牽制で頬を引っかけていた程度の枝が、れいむに深々と突き立てられた。れいむの前にかざ された枝も、どれだけれいむが近付こうとも引く気配がない。 れいむには何の変化もない。痛みなど何処かに忘れ去ったかのように、髪など引き抜かれるに任せ、 頬に穴を開けた枝を噛み砕き、瞳に突き刺さった枝をくわえていたゆっくりを跳ね飛ばして突き進む。 双方、死に物狂いとなったこの戦いは、それから少しして終結した。 ―5― 「ありがとう、ありがとう! みんな、まりさのためにありがとうねっ!!」 激戦の跡から立ち去る群のゆっくりたちに、まりさが涙を流して感謝を捧げてから暫くして、まり さのおうちの周りはいつもの静寂を取り戻しつつあった。 いつもと違うのは、時折呻き声や泣き声が遠くから聞こえてくること。 たった一匹のれいむが相手だったとはいえ、激戦を終えた時、群のゆっくりたちの殆どが大小様々 な傷を負っていた。永遠のゆっくりへと旅立ったゆっくりも少なくはない。 怪我に呻くゆっくり。死者を嘆くゆっくり。その声は各自が自らのおうちへ帰った今もなお聞こえ てくるほどだった。群で被害にあっていないゆっくりは居ないから群のある森全体が悲しみに包まれ ていると言っても過言ではない。この声は数日は聞こえてくるのだろう。 そんな沈痛な空気が流れる中、数少ない無傷のゆっくりであるまりさは満面の笑顔でおうちの周囲 を飛び跳ねていた。 そして入り口でピタリと止まると、ピョンと飛び跳ね、大声で叫んだ。 「ここはっ、まりさのおうちだよっ! まりさだけのおうちだよーっ!!」 ここは元々まりさのおうちではあったが、実質はれいむに占有されていただけに自分のおうちとい う実感がまりさには乏しかった。だからこその再おうち宣言であった。 空中で全力のおうち宣言を行ったまりさは、着地して暫く静かに耳を澄ませた。 聞こえてくるのは群のゆっくりの暗い声ばかりで、おうち宣言への異議は聞こえてこない。 その結果に満足したまりさは帽子の鍔を跳ね上げて笑う。 「ゆん! それじゃ、まりさはしんっきょのおそうじをするよ!」 足取りも軽く、まりさはおうちの中へと消えてゆく。 まりさは自覚しているだろうか。 おうちの周りを跳ね回っている時も、おうち宣言をした後に周囲を見回しながら耳を澄ませていた ときも、ある一角だけは努めて見ようとしなかったことに。 そこに、れいむの姿がある。 両のもみあげは千切れ、片目は潰れ、総身どこから見ても深々と突き刺さった木の枝や大きく開い た傷が見て取れる。大口を開けた口内にすら木の枝は突き刺さっていた。 だがそんな傷を負いながらも、れいむは静かにそこに在った。 泣くことも喚くこともしない。残された片目は瞬きもせずに中空をぼうっと眺め、開いた口からボ ロボロになった舌が零れだしている。 どう見たって死んでいる。 そんなれいむの姿を、まりさは努めて意識から排除していた。 ―6― 果実や木の実を大きめの葉に包む。 中身別に分けた数個の包みを長めのツタで縛って纏め上げると、まとめて頭の上にひょいと乗せた。 ちょっと重いけれど、ありすは気にすることなく外へと飛び出した。 「さて、いままでゆっくりできなかったぶんまで、まりさをうんとゆっくりさせてあげなくっちゃ!」 あんよも軽く、頭上の荷物の重さも感じないほどに軽やかに飛び跳ねてありすは進む。ツタの端を しっかりくわえているので、うっかり落として無くす心配もない。 ありすにとって、まりさもれいむも友達であることに違いはなかった。 だから、れいむの豹変には驚いたし結局殺されてしまったことが悲しくもある。しかしそれでも、 まりさをあれほどボロボロになるまで扱き使っていたれいむの非道を思えば、罪悪感はさほど感じな かった。 今はとにかく、ゆっくりできない状況から解放されたまりさと一緒にご馳走でも食べて、あんなれ いむの事などゆっくりらしい忘却力で餡子の片隅に追いやってしまおうと考えていた。 そのための大荷物である。重いと感じるはずもない。 それなりに離れたところにあるまりさのおうちも、不思議と長い道程とは感じなかった。 同じ頃、同じようにまりさのおうちを目指しているゆっくりが居た。 長のぱちゅりーと、成体のゆっくりが数匹。 ありすが元気一杯に飛び跳ねているのに比べて、此方は雰囲気からして暗く、いかにもゆっくりし ていない様子が見て取れた。 「むきゅぅ……困ったわね。まりさはぱちぇのお願いを聞いてくれるかしら?」 「きいてくれないとこまるんだねー、わかるよー」 「そもそもまりさをたすけるために、みんなゆっくりできなくなっちゃったんだみょん。まりさがむ れをたすけるのはとうぜんみょん」 悩みの種は、群の働き手である体力に優れたゆっくりたちが軒並み傷付くか、最悪、永遠にゆっく りしてしまったことにあった。 今回の激戦で最前線に投入された精強なゆっくりたちは、みんな食料調達に優れていた。それだけ に、自分以外のゆっくりを養っているゆっくりが多かった。 つがいを永遠に失ったものや、怪我を負った大黒柱を抱え込むことになった一家など、これから先 の生活を悲観する家庭は少なくない。 ぱちゅりーは長として、彼らのこれからを考えないわけにはいかなかった。 そこで考えついたのが次の春が来るまで、群全体が集まって暮らすという案だった。 そうすれば、狩りに行けるゆっくりは憂い無く出かけられるし、重傷の怪我ゆっくりや孤児ゆっく りの面倒だって、子守で残っているゆっくりたちなどで見ることもできる。 その案を実現させるためにも、狩りのできる元気のあるゆっくりは一匹でも多く参加してもらいた かった。 特に、今回の発端でもあるまりさには是が非でも先頭に立って欲しい。 みんなが傷付いている時にぱちゅりーの陰に隠れていただけのまりさに対して、群のゆっくりたち の視線が厳しくなっている。それを鋭敏に感じ取ったぱちゅりーは、まりさがこれからも群の一員と してゆっくりしていくためにも、まりさの協力を期待していた。 しかし、一抹の不安がある。 ぱちゅりーはまりさの言動の何処かに、朧気ながらゆっくりできないものを感じていた。 それがぱちゅりーの表情に影を落とし、一行の雰囲気を暗くしていた。 「……それも確認してみないと解らないわね。むきゅ……」 自らに言い聞かせるように呟き、ぱちゅりーはあんよを進めた。 だが、何も持っていない身軽な身体は、不思議なほどに重く感じられた。 ―7― その頃、まりさのおうちの前には雑多な物が積み上げられていた。 それはれいむが寝ていた干し草であり、ありすかられいむに送られた蔦草のばっぐであり、れいむ が集めていた綺麗な小石などの宝物であった。 まりさはあれから、巣穴の奥深くかられいむが愛用していた品々を引っぱり出しては捨てていた。 まだ十分に使えそうな物ばかりなのに捨てているのは、それだけれいむが憎かったからだろうか。 そんなまりさの心情をおもんばかり、ありすはますます自分がまりさを元気付けねばと気合いを入 れ直した。 「……けど、ちょっともったいないわね。つかえるものはつかうのがとかいはなんだけど……」 などと、少なからず後ろ髪を引かれながらありすはおうちの出入り口に近付いた。 そして大きく息を吸い込むと、おうちの奥へ大声を放った。まりさのおうちは元は野生動物が作っ た巣穴だけに奥が深く少し入り組んでいるので、考え無しに踏み込むよりは出入り口で声をかけた方 が効率が良かった。 「ゆっくりしていってねーっ! まりさっ! いるかしらー!?」 「……ゅ……ゅ…………」 「ゆっくりしていってねーっ! ゆ、あんなところにかくれてたんだねっ!! ありす、ゆっくりま っててねー!」 「……ゆ?」 目を点にしたありすの頭が傾く。 聞き間違いでなければ、今ありすの挨拶に応えた声は二つあった。一つは間違いなく聞き慣れたま りさの声。しかし、もう一つの声に聞き覚えはない。 社交的な生活を送っているありすは群の殆どのゆっくりと話した覚えがある。それ故に一度会話し た相手であれば、それが誰かは解らなくても、少なくとも聞き覚えくらいはあるはずだった。 どこかから流れてきたゆっくりがまりさのおうちに迷い込んだのか? しかし、聞こえてきたのは幼い感じの声。 「まいご……かしらね?」 頭を傾げるありすだったが、答えはおうちから出てきたまりさが口にくわえていた。 黒いとんがり帽子。三つ編みは二つあるけど髪型と、ハシバミ色の瞳はまりさと良く似ている。 帽子に巻いているのと、三つ編みを束ねているリボン。そして艶やかな黒髪にはれいむの面影があ った。 れいむとまりさの面影を併せ持つその幼いゆっくりを、まりさは無造作におうちの外に投げ捨てた。 顔面から地面に叩きつけられた幼いゆっくりは痛みを堪えるかのようにしばらく平ぺったくなって 震えていたが、ぐずつきながらも身体を起こし、ぎこちなくても笑顔を作るとまりさに向けた。 「ゆぅっ!? ゆっ……ゆっく……ゆ、ゆーゆぅー?」 「うるさいよっ! おまえなんかがいるとまりさはゆっくりできないんだよ! ゆっくりりかいして ね。りかいしたらゆっくりつぶされてねっ!」 「ゆ……? ゆっ!? ま、まちなさいまりさっ!!」 躊躇無く幼いゆっくりの真上に跳躍したまりさに、我に返ったありすが大慌てで横から飛びつく。 辛うじて幼いゆっくりの横にまりさを押しのくことができたありすに、柳眉を逆立てたまりさの顔 が迫った。 「ちょっとありす! なんでまりさのじゃまをするのっ!?」 「ゆっ!? ごめんなさ……じゃないわよっ!! なんなの、このこはっ!」 「ゆ……っ!?」 一端引いたものの、まりさ以上の剣幕で詰め寄るありすにまりさの意気は一瞬で消し飛んだ。そこ にいるのはありすが良く見知った、明るく元気で、でもとっても臆病なゆっくりまりさの姿だった。 瞬く間に涙目になったまりさに少し躊躇しながらも、ありすは強い口調で問いつめた。 「このこがなにをしたかはしらないけれど、いきなりえいえんにゆっくりさせようとするだなんて、 ぜんっぜんとかいはじゃないわっ! それにこのこ、まりさやれいむににているけど、ひょっとして ……」 「ゆっ!? ちがうよ、ちがうよっ! そんなのまりさのちびちゃんなんかじゃないよ! そんなゆ っくりしてないのなんか、まりさはしらないよっ!」 「……あいかわらず、うそがへたね。まりさ……」 「しらないしらない、しらないったらしらないよぉーっ!!」 何時しか静かな口調となったありすの言葉を、まりさは顔を激しく振って否定する。 あまりにゆっくりできない勢いで顔を振るのでありすは一歩引いた。振り回されたお下げが当たり かけて、更に一歩。 下がった刹那にまりさは飛び出していた。 「あ……っ!」 「おまえなんかしらない、しらないゆっくりはつぶれちゃえぇえええええっ!!」 愕然とするありすの横をすり抜けたまりさは、再び幼いゆっくりの頭上へと舞い上がる。 着地した直後のありすは動けない。 成体のゆっくりに踏みつぶされる幼い仔の姿を想像して、ありすはギュッと堅く目を閉じた。 だから見逃した。 「そこまでよっ!!」 「ゆぎゅっ!?」 突如響き渡るぱちゅりーの声。同時に飛び出した二匹のゆっくりが正面から飛びかかり、まりさを 迎撃した。 恐る恐る目を開いたありすの視界に飛び込んできたのは、ゆーゆー泣き始めた幼いゆっくりと、頭 から墜落してじたばたと足掻くまりさの姿だった。 そこへゆっくりと、ぱちゅりーがまりさの元へと歩み寄る。 「本当はまりさにお願いがあって来たのだけど……。まりさ、ぱちぇはあの仔の事は何も聞いてない わ。改めてまりさのお話が聞きたいの。ゆっくりと詳しく、今度は正直に全部、話してくれるわね?」 「ゆ……ゆぅ……ゆっくりりかいしたよ……」 滅多に見られない群の長としての威厳を前にして、まりさはがっくりと項垂れたのだった。 ―続く― 挿絵:我慢あき
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松戸のあれについて 千葉県松戸市在住 22歳(2006年10月現在) 好物 たむら丸 チョコバット すきなもの たむら丸 オナ○ー(※) ティクビ責め ※シコる、せんずり、自慰行為、マスターべーション ともいう(詳しくはアップロードした画像参照) きらいなもの 海老 コーン 暗がり カエル(X斬りできるカエルではない) あだ名 ガ○ベス バ○ッド
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【ピン雲】 コイツも俺のリアですbw 元【世紀に一人のバカ】っていう^^w うん、バカですね^^ リアの中ではちびちゃとで一番付き合い長いなぁ^^ 大体毎日来てますねbww まぁ、大体の日は俺がいじめてるんだけどもwwwww いじめてるっていってもからかうだけbw そんな喧嘩師みたいにはいじめないさぁ^^ からかうの楽しいんだけどあっちは楽しくないらしいbw おかしいなぁwMのはずなんだけど・・・なぜだっ!! 俺がへこんでるときとかよく励ましてくれますb っていっても感謝はしてねぇからそのつもりで(´・ω・`)b ↑いやwちょっとはしてるともww 変態・・・かもねぇ・・・w 俺と同じ学年でその知識はやばいと思いますbw あとPCの知識もすごいなw 意味分かんないこといきなりしゃべられると頭がおかしくなるわw Dドライブw?キャプチャw?いきなりそういうのいうなよww アタマおかしくなるさww まぁ、一応イイ奴だと思うよ^^w 『一応』な^^wwwww 話しやすいやつだとはおもいますbw ↑いろんな意味でbw のびた君(´゚д゚`) -- 巧海 (2011-07-14 00 49 38) のび太wwwwwwwwwのび太が登場してますよwwwっw!・・・それでどういういm(殴w -- 戦車君 (2011-07-14 20 37 52) 何がのび太なんだよぉ! -- ピン雲 (2011-07-15 00 58 36) 見た目(笑) 俺も凹んでたら禿増してください!(ぇ -- 巧海 (2011-07-15 01 09 30) まぁ・・・チキンってところはよくあってるからおkw>ピン雲 -- 戦車君 (2011-07-15 20 01 33) 禿増してって最初わかんなかったwwっていうか見た目のび太とか終わってんなぁww -- 戦車君 (2011-07-15 20 02 13) 紹介SS変更してくれ -- ピン雲 (2011-07-26 19 13 08) ピン雲って誰? -- 喜骨折人 (2011-08-12 01 38 07) ピン雲さんってwwのび太君なんだwwww -- (ホ´・ω・`Ⓒ) (2011-08-13 07 53 45) メガネ掛けてるしねw>(ホ´・ω・`Ⓒ) 世紀でしゅw>喜骨折人 -- ピン雲 (2011-08-16 13 00 33) 知 っ て ま す -- 喜骨折人 (2011-08-17 18 09 10) ところでピン雲が斌骨犬wikiのリストに載せろ、って。 -- 喜骨折人 (2011-08-17 18 09 51) 名前 コメント