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キャラクター名 なつきちPスキル:★財力 :★★厨房度 :★★★★★ ランカークラス Class C キルクラス Class C デット数 多い 所属部隊名 りさいこらいず 発言の痛さ うるさい 勝ち馬属性 あり 戦闘スタイル ハイブリヲリ→持ち替え即死 総評 厨王突破殺やハンカレ募集中♪の影でホルホルしていたゲブ晒しスレの常連でもある 本人への要望 なつきちさ~ん()笑 ゲブが誇るBBS戦士 目立つ人物の影でひっそりしつつ軍茶では常に暴言を吐いている。 例えるならジャイアンに愛想まくスネオ。 晒しスレは常時チェックしており、ハイブリヲリの間抜けなデッドが多すぎると 叩かれた途端、CCして皿になった。 現在はスレが沈静化するまで隠居中。 乙鯖スレのオフィリスト先生 型月では有間都古
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うめきち 基本情報 ユーザー情報 Twitter 開始年月日 2014/09/13 プレイ回数 1869 勝率 54.4% 評価ポイント 15 よく使う仮面 ポチ・工藤遥・代打の神様・うめきち 人物像 真っ白モフモフ プレイヤーとして 真っ白モフモフ 他PLとの関係 真っ白モフモフ 村立て情報 真っ白モフモフ 1000 2017-09-24 10 23 39 (Sun)
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はちゅ 通称 はちゅ 夏穂 本人がよく使う名前 はちゅ まれに中チャにあらわれる 関東・北陸夏穂 62子 25動の歌い手新社会人を愛してやまないはちゅさんです!!!!!!!!
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前 ゆっくりパークの春夏秋冬 part 6 --一月-- 「むっちゅ! むっちゅ!」 明け方、ベッド寝ていた俺は、そんな小さな声を聞いて目を覚ました。 「むっちゅ! むっちゅ! けほけほ……むちゅぅ! むちゅむちゅ!」 声は壁際から聞こえてくる。俺はランプをつけて、壁に目をやった。 光のせいで目がさめたか、コタツから顔だけ出しているれみりゃが顔を上げた。 「うう……なんだぞぉ?」 改めて小屋を作るってやるのもめんどくさかったので、れみりゃ親子はコタツで寝かせている。 「なんでもない、寝てろ」 「んむ……ちゅぶちゅぶ」 コタツ布団のすそをしゃぶりながら、れみりゃはまた寝付いた。 俺は壁際に顔を寄せて、音源を捜した。すると、外の犬小屋とつながっている小穴に、紫色のものが詰まっていることに気付いた。 「なんだこりゃ」 指先でつつくと、ぷにぷにして柔らかい。と、そいつがくるりとこちらを向いた。 驚いたことに、それはピンポン玉ぐらいの小さなゆっくりぱちゅりーだった。 俺と目が合うと、ぷるぷる震えながら言う。 「ちゅ! あ、あなたはゆっくちできるひと?」 「ゆっくりしてる人らしいね、俺は。それよりおまえは、まさかれいむとぱちゅりーの子供か?」 「ちゅっ! そのちょうりよ! あなたはあたまのいい ひとみたいね!」 子ぱちゅりーは感心したように目を見張った。 しまったな、と俺は思った。あの二頭、冬ごもり中に子作りをしちゃったか。 れいむとぱちゅりーがすっきりをして、ゆっくりゆっくりを連発する妊娠期間ののちに、新生児を産み落として大喜びするシーン、ぜひとも見たかったんだが。 知らないうちに産んじまったとみえる。まあ、やるかもしれんとは思っていたが……。 「にんげんちゃん! たいへんなのよ、ゆっくちおはなちをきいてね!」 子ぱちゅの言葉に、俺は我にかえった。どうした、と聞いてやる。 「むちゅっ、おかあちゃまとおかあちゃまと、おねえちゃまたちが、こっちりちちゃっちゃたの! ゆっくち、たちゅけてね!」 「なに? こっちりした?」 ゆっくり言葉は分かりにくいが、こっちりと言われれば見当がつく。固まってしまったのだろう。おれはあわてて、覗き穴から子ぱちぇを引っぱった。 「むちゅううう! ひっぱらないぢぇぇぇ! つぶれちゃうぅぅ!」 目を閉じて口を△にして、ぷるぷると痙攣したので、あわてて離そうとしたが、その瞬間に、ぽむっと音を立ててこちらへ抜けた。 小さな紫ボールが、ころころん、と手のひらに落ちてくる。けほけほ! と咳きこんで顔を見上げた。 「おおう……」 俺はごくりと唾を飲んでしまった。 こんなに小さいのに、小指の先にすっぽりはまるぐらいの三日月のナイトキャップをきちんとかぶり、つぶらな瞳をしぱしぱと瞬いている。ほっぺたはふよふよとしてやや青白く、生気がないが、それは外の寒気のためだったらしい。見る間につやつやした濃い白さを取り戻した。 「むちゅぅぅ……こっちのおうちは、とっちぇもあったかいのね……」 室内の空気を味わうように、もたもた、もたもたと左右を見回す。そうやって体を動かすと、小さな足の裏がぴたぴたと手の上で動く感触がした。 「うらやまちいわ!」 そう言って、ちゅっ、と伸び上がった。 なんとも可愛らしい。食べてしまいたいぐらいだ。 俺はにやけそうなのを苦労して我慢し、尋ねた。 「向こう、寒いのか」 「しろいのがぴゅーぴゅーふいて、ちゃむいちゃむいなのよ!」 なんてこった、隙間があったのか。 「よし、助けてきてやる。おまえはこのベッドの上にいろ。下手に動くなよ、踏んづけちゃうから」 「きゅっ、ゆっくちりかいちたわ!」 さすがあのぱちゅりーの子供だけあって、落ち着いたものだ。俺はその子を置いて、ストーブをつけてから、上着を羽織って裏口を出た。 ここ数日、吹雪は小止みになっていた。まだ曇りだが、夜明けが来て空は明るい。ひうひうと弱い風が渡っている。 小屋の周囲の雪は五十センチほどにもなっていたが、横手の犬小屋は、まだそれほど積もっていなかった。だが、俺はひと目見たとたんに頭をかいた。 「うわぁ、こいつはしまったな……」 つららだ。 男物の傘ぐらいあるつららが、ぐっさりと発泡スチロールを貫いている。軒にできたやつが重くなって落ちたのだろう。 「おいおい、大丈夫か?」 犬小屋の前に回って雪をかき分け、発泡スチロールの扉を開けて、中を覗き込んだ。少しは暖気が漏れて来るかと思ったが、ひんやりとして外と変わらない。見れば、天井を貫いたつららが部屋のど真ん中に突き立っていた。冷蔵庫状態だ。 薄暗い室内に目が慣れると、つららの奥に、思い思いの姿勢でじっとしている丸いものが見えてきた。 母れいむ、母ぱちゅりー、そして秋までは赤ちゃんだった、二匹の子れいむたちだ。 どれもこれも、まったくの無表情のまま、少し傾いて静止しているのが不気味だった。なるほど、これはこっちりだ。 おや? 他の赤ん坊たちが見当たらん。子ぱちゅりー一匹しか生まれなかったのか? と思っていると、母ぱちゅの頭の上でナイトキャップがもぞもぞ動き、ピンポン玉くらいの連中がもぞもぞと顔を出した。紫が一匹に、赤黒が二匹だ。 「むちゅむちゅ! ほんとうだわ! おちびちゃんをあなにいれたら、にんげんがきたわ!」 「おかーしゃんの いったとおりだね!」 「ゆっくちたすかりしょうだね!」 なるほど。つまり子ぱちゅの伝令は最終手段で、それまでは母ぱちゅの帽子の中でなんとかしのごうとしたんだな。 俺の性格を知っている母ぱちゅが、最初から頼ったら怒られるかもしれないと考えて、そのように言いつけたんだろう。 俺は片手を差し出した。 「よーし、いま中に入れてやるからな」 「むちゅ? なか? なかってどこ?」 「そうか、知らないのか。中っていうのはもっとゆっくりできる場所だ。乗りな」 そう言って手を近づけると、赤ゆっくりたちは意外なことに、もぞもぞと後ろへ下がってしまった。ったのだ。 「怖がるなよ、いじめないから」 俺が言い聞かせると、赤れいむがぽそりとつぶやいた。 「おかーしゃんたちとはなれたら、ゆっくちできないよ……」 「そうだわ! ぱちぇはおかあちゃまとはなれたくないわ!」 「ゆん、れいむもはなれたくないよ!」 そう言うと、きゅっ! と三匹一致して、こちこちぱちゅりーの髪に噛みついた。 俺は微笑が漏れるのを抑えられなかった。こいつらは、自分たちだけが連れて行かれると思っているのだ。 伸ばした指先で、小さなほっぺたをすりすりとくすぐってやりながら、俺は言い聞かせた。 「心配するな、母ちゃんも姉ちゃんも連れてってやるから」 「むちゅっ!? そんなのむりよ、れいむおかあちゃまも、ぱちぇおかあちゃまも、ぱちゅりーよりずっとずっと おもいのよ!」 「そうか? ほれ」 俺は冷蔵庫の野菜を取り出すようにして、ひょいひょいと大小四匹のゆっくりを救い出した。「むちゅぅぅ!?」と赤ゆっくりたちは母親にしがみつく。 二匹の子ゆっくりを両手でつかみ、両脇に二匹の母を収めて、俺はザクザクと歩き出した。 「ゆーっ、ゆーっ!」「むちゅむちゅぅぅ!」 親の頭の上で、赤ん坊たちが悲鳴をあげてうろうろした。生まれてからずっと巣の中で暮らしていたから、おびえているのだ。驚かさないよう、俺はそっと声をかけた。 「さあ、落ち着いて見てみろ。これが外の世界だからな」 「ゆう……」「むちゅ……?」 少しずつ静まった赤ゆっくりたちが、景色を眺めた。 丘の上だ。眺望はいい。 白一色に染まった雪原と、氷結して灰色に輝く池が見えた。 まばらな黄色いススキの茂みの間を縫って、小川が黒く流れている。 森の梢は重い雪に埋まり、まるで粉砂糖をたっぷりとかけられたようだ。 弱々しい日光のもとで、ゆっくりパークは静かに冬に耐えていた。 「ひろーい……」「とってもすてきな ながめね……!」 目をキラキラさせて眺めていたかと思うと、やにわに赤れいむの一匹が、ぴょんと跳ねた。 「ゆっくちあしょびにいくよ!」 「あっ、こら!」 止める間もなかった。初めて見る景色に浮かれて、どうしても行きたくなったんだろう。 だが、ひゅーっと落っこちた赤れいむは、雪の中にポスッと沈んでしまった。 杖で突いたような穴の底から、悲鳴が聞こえる。 「ゆきゃあああぁぁ! うごけにゃいよおおおおぉぉ!? ちべたいぃぃぃぃ!!」 「この馬鹿……」 小さな赤れいむはあっというまに凍ってしまうだろう。俺はあわてて親たちを下ろし、雪の中からちびをつかみ出して、親の頭に戻した。 「ぶるぶるぶる、ちゃむいよー!」 「真冬に出歩くゆっくりがあるか。遊ぶのは暖かくなってからだ」 「ゆゆ? あっちゃかくなったら、あしょびにいけるの?」 「おう、そうだ。ここから見えるのは全部、ゆっくりできる場所だからな」 「じぇんぶ?」「ゆーっ、ゆっくちたのちみだよ!」 暖かくなってから、か。俺はちくりと後ろめたいものを覚えた。 が、まあ先のことは先のことだ。 ゆっくり一家を抱えなおして、ザクザクと裏口へ向かった。 途中でだいぶ慣れてきたようで、赤ん坊たちは観光気分できゃっきゃとはしゃいでいた。 「おちょらをとんでるみたいだね!」 「むちゅ! にんげんさんは、おかあちゃまをぜんぶはこべて、えらいわね!」 「へえへえ」 適当に返事をしながらドアを開けて、ひとまず上がりかまちに一家を置いた。 「ふう……」 息をついて奥を見ると、こたつのれみりゃ親子が、最初の子ぱちぇをつかんで食べていた。 「おまっ……!?」 俺は靴を脱ぐのももどかしく、コタツへダッシュしたが、そこにあったのは意外な光景だった。 「よぉくあったまるんだぞぉ~ ころ☆ころ」 「むちゅうう! やめりゅのよ、ぱちぇはおもちゃじゃないのよ!」 母みりゃと子みりゃたちが、交互に手のひらで子ぱちぇを包んで、温めているのだ。 子ぱちぇは怒っているが、れみりゃたちに食べようとする気はないようだ。 俺が突っ立っていると、母みりゃが振り向いて言った。 「おかえりだぞぅ。ころころ、あっためてるんだぞぅ」 「お、おう。サンキュー。しかしおまえ、それ……」 「なんだぞぅ?」 「食べないのか」 「う゛う゛? たべないぞぉ? れみりゃはごはんとおやつしかたべないって、おにーざんとやくそくしたんだぞぅ♪」 「そうだぞぅ!」「だじょー」 子供たちもそう言って賛同した。 なんと、教育の効果がちゃんとあったのか……躾けておいて言うのもなんだが、びっくりだ。 「よし、偉いぞ。じゃごほうびをやるからな」 俺は取るものとりあえず、氷砂糖をくれてやった。動物の調教みたいだが、こいつらはモノで誉めるのが一番通じるだろうしな。 と思ったら、なんだかもじもじしながら、頭を差し出してきやがった。 「うう……おにーざん」 「なんだ」 「れみぃ、おかしより、いいこいいこしてほしいぞぅ……」 「なに?」 ぶちゃむくれた肉まん面で俺を見上げて、何やらわくわくしている。 俺は、黙って帽子を持ち上げ、れみりゃの頭をなでてやった。 水色に近い透明な髪は、ちょっとごわごわしていた。れみりゃは気持ちよさそうに目を閉じる。 「うっうー♪ おにーざん、やさしいんだぞぅ……!」 「そうか」 なんだが落ち着かなくなってきたので、早々に切り上げた。れみりゃはうっとりと両のほっぺたを押さえ、そのさまを子みりゃたちが「ままいーな゛ー!」と見つめていた。 そういえばこいつら、うちへ来てからちっとも、さくやーってのを言わない。 つまらんなあと思っていたが、それはつまり、幸せだったからなのかもしれない。 とりとめのないことを考えていると、コタツの上の子ぱちぇがつぶやいた。 「むちゅ……れみりゃはおとーちゃまがいて、うらやまちいわ!」 「馬鹿ヤロ誰がおとうちゃまだ」 怒鳴り返してから、俺はストーブの前に新聞紙を敷いて、玄関の凍結一家を持ってきた。そこへコタツの子ぱちぇも混ぜてやった。 「ほら、おまえのおかあちゃまだ。ゆっくりしな」 「むちゅちゅう! みんなもゆっくちしにきちゃのね!」 「むちゅぅぅ、おちびちゃん! ゆっくちなかへきたよ!」 「ゆっゆっ! れいむもあいちゃかったよぉぉぉ!」 母ぱちぇの頭の上で、盛大に泣きながら再会のすりすりを交わす姉妹。大げさなやつらだ。 いや、そうでもないか。妹ぱちぇが穴に詰まっていたら、そこで一家全滅していたわけで。 大冒険だったな。 ひとしきりすりすりを済ませると、四姉妹はいそいそと横一列に並んで、赤熱したストーブに顔を向け、ゆっくりし始めた。 「ゆぅぅ……あきゃいのは、とってもゆっくちできるよ……」 「むちゅ、からだが、ぽよぽよしてくるのよ……」 数が多いのでおさらいしておこう。中央にサッカーボール台の母れいむと母ぱちゅりー、左右にメロン大の姉れいむ。そして母ぱちゅりーの上に、赤ぱちゅりー二匹と赤れいむ二匹。 総勢八匹だ。この先見分けるのが大変そうな数だ。 しかし、まあ、しょうがない。この寒さでは自分ルールなどと言っていられない。危急の秋というやつだ。寒さが緩むまでは、中で飼ってやるとしよう。 口がおごらないことを祈るばかりだ。 そうと決めると、俺はミルクを軽く温めて、スープ皿で持ってきた。ずらりと並んで饅頭壁とでも言うべき状態になっている、一家の前に置いてやる。 「飲みな」 「ゆゆっ? これはなあに?」 「牛乳といってな……まあ飲めば分かる」 ぴょこぴょこ、と親から飛び降りた赤ゆっくりたちが、平皿の縁によじ登って、おそるおそる舌を伸ばした。 「ぺーろ♪ ぺーろ♪ ……ゆゆぅー!?」 「おいちいわ! とってもゆっくりしたあじだわ!」 目を丸くしたかと思うと、夢中になってぺろぺろ舐めだした。 「ぺーろぺーろ、ぺろぺろ♪」 「ちゅっ、あせるとおぎょうぎがわるいわ! ……ぺーろぺーろぺろぺろ!」 自分に言い聞かせつつも、ついつい焦っちゃってる子ぱちぇ。 わからんでもない。冬ごもりゆっくりは水分を取らない。飲み物自体が初めてで、目新しいんだろう。 「ぺろぺろぺろ、ちゅっ!?」 あまり身を乗り出しすぎて、子ぱちぇが一匹ひっくり返った。ころりんぽちゃん、とミルクの海に浮かんでしまう。 「ぢゅーっ! ぢゅーっ! むぢゅぅうう! たすっ! ざぼっ! むぎゃっ!」 いかん……可愛い……。当人必死だが、ピンポン玉ぐらいのゆっちゅりーがちゃぽちゃぽともがいているのは、妙に危機感がなくて、ついつい眺めてしまう。 「ゆゆううう!? おちびちゃあぁぁん!?」 「むちゅちゅう、ゆっくちちて! ゆっくちちゅるのよ!」 残った三姉妹が、ぴょんぴょん跳ねて声援を送るが、届いているやらいないのやら。 などと思っていたら、斜めにぷくぷくと沈みながら、ちびぱちゅが白目でつぶやいた。 「もっちょゆっくち、しちゃかっ……」 うわやばい、これは死ぬ。 そのとき、おれの横からぷっくりした短い腕がニュッと伸びて、溺死寸前のちびぱちゅをつまみあげた。ピンピン、と振って水気を飛ばす。 「ちびちゃんがおぼれてるんだぞぅ! たすけてあげるんだぞぅ!」 れみりゃだった。人間の子供によく似た、大げさなほど慎重な手つきで、ぶよぶよになってしまったちびぱちゅの頬を、むきゅっとつまむ。 「ぴゅうっ!」 口からミルクの噴水を吐いたちびぱちゅが、ぱちぱちと瞬きして、むせた。 「けほっ、こほっ……ゆ、ゆっくちちてってね!」 「ゆっくりするんだぞぅ♪」 そう言って、れみりゃはちびを皿の縁に戻した。姉妹たちがわらわらと群がって、ちびぱちぇを気遣った。 「ゆっくちちてね!」「うわぁぁあん、おちびちゃあぁん!」 「ちゅー、ちゅー……ちぬかとおもったわ!」 ちびが無事だと分かると、姉妹はれみりゃに向き直って元気よく言った 「「「ありがちょうね! ゆっくちちていってね!」」」 「れみ☆りあ☆うー」 れみりゃは華麗にして高貴な決めポーズ(だと本人の規定するところの不恰好な姿勢)でもって、答礼した。 はからずもこの出来事が、両一家の公式的な関係を決定した。 なかば凍りついていた親ゆっくり二匹が目を覚ましたのは、まさにこの瞬間だった。 「ゆゆゆ……ゆっくりしていってね!!!」 「むきゅぅ……ゆっくりしてってね」 寝起きの半ば機械的なゆっくりコールの直後、ゆっくりが最大最悪の天敵と認定していた捕食種を目前に見て、れいむとぱちゅりーは悲鳴を上げそうになった。 「ゆぎゃああああ!? れみりゃだ――」 その悲鳴を、子供たちの歓喜の声がかき消した。 「ゆっ、おかーしゃんがゆっくちおきたよ!」 「おかーしゃん、おかーしゃんだ! すーりすーり♪」 「ゆっくち! おかーちゃまもゆっくちちゅるのよ?」 「あたらちいおともだちよ! ゆっくちちょうかいするのよ!」 「む、むきゅ?」「ゆゆっ? おちびちゃんたち……?」 戸惑う両親に、ちびたちは懸命にれみりゃとの仲立ちをしようとする。 だが両親は疑いの目でれみりゃを見つめ、用心深く子供たちを隠そうとした。 「ゆう……おちびちゃんたち、ゆっくりこっちへおいで?」 ま、無理もないことだ。先日まで食うか食われるかということをしていた相手と、いきなり仲良くできるわけがない。 だが俺としても、この状況は見過ごせなかった。好むと好まざるとに関わらず、こいつらはしばらくうちで同居するのだ。 なんらかの補助をしてやるべきだろう。 「よーし、おまえら、ちょっと聞きなさい」 「なんだぞぅ?」 「ゆ? ゆっくりした人がおうちにいるよ?」 「はいはい寝ぼけない、ここは俺のうちだよ。さて、れいむにぱちゅりー、おまえたちのうちが寒くてゆっくりできなくなったので、今日からはここに住むことを許します。ついては、このれみりゃ一家と仲良くしなさい」 「ゆううううう!? れみりゃとなんか、なかよくできるわけがないよ! おにーさんはれいむたちをゆっくりころすきだね!」 「まって、れいむ……そうじゃないとおもうわ」 口を挟んだのはゆっちゅりーだ。ちらちらと俺を見て、れいむに言い聞かせる。 「おにーさんはわるいひとじゃないから、だいじょうぶだとおもうわ。きっちゆっくりできるわ」 「そうだよ! いっしょにゆっくちちていってね!」 ここぞとばかりに子供たちも応援する。れいむは不満そうだったが、しぶしぶうなずいた。 「ゆゆ、ぱちぇがいうならそうするよ。れいむ、なかよくするよ!」 「だそうだ。わかったな、れみりゃ」 「うー?」 「こいつらに手を出したら、おまえが翌日の晩飯になるってことだ」 「わ゛っ、わ゛がっでるぞぉ! なかよくするんだぞぅー」 れみりゃは這いよって、れいむをもそもそと撫でた。 「ゆっくりするんだぞぉ」 「ゆ゛っ!」 びくっと震えたものの、れいむもかすれた声で言ったのだった。 「ゆ゛、ゆっぐりじでいっで、ね……?」 続く ============================================================================= れみぃが良い子すぎて可愛すぎて生きてるのがつらい -- 名無しさん (2010-12-05 19 17 38) 名前 コメント
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おいーーーっす!!…やっぱ絵は描くより見る方が好きだな← -- 夜魅 (2010-03-23 12 17 32) すごいです!ウィッチのさらさらヘア好きです^^ 私もストレートですw -- ぱちゅりー (2010-03-23 18 23 22) ウィッチ萌えvやっぱりウィッチの衣装はこっちの方がいいね^^ -- 若草 (2010-03-23 18 56 11) こうしてみると初代が懐かしい・・・ -- ぱちゅりー (2010-03-24 07 01 15) ぱちゅりー様>いいですよねストレート!初代は神ですよね、旧派なのでw 若草様>あの子は何でも似合うけどやっぱこれが一番ウィッチらしいなと思いました。あれこれ作文?← 二人ともコメ有難う御座いましたっ! -- 夜魅 (2010-03-24 17 38 56) やっぱりカワユイっv(=w=v)⑨派も7版も可愛いしvv -- ぱちゅりー (2010-03-24 18 09 48) 夜魅の絵っ!いいねぇ・・・・vVvストレートは憧れるなぁ・・・ 関係ないけど魔女って金髪が多い気がするのは気のせいか? -- ルナ (2010-03-24 19 03 29) 通だ通だ!ウィッチかわいいいいい! -- ちま (2010-03-24 22 09 50) ぱちゅりー様>7は姿拝めてテンション上がりましたw台詞がなかったのが少し残念でしたね>< ルナ>俺も思うw金髪といえば東●の魔●沙とかもそうだよね← ちま様>通に限ったことではないですが通は結構前のなのにグラフィック綺麗ですよね!((そこ? 皆さんコメ有難う御座います^^ -- 夜魅 (2010-03-25 14 44 14) そうそうwあとア●スもw -- ルナ (2010-03-25 15 39 50) 名前 コメント
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華奢で泣き虫、だが食いしん坊な占い師 夜凪 本名「上城屋 夜凪」(かみじょうや よなぎ)これが一番普通だな……。 ヤノティナ、ゆいほの妹。 姉二人とは違い、午後10時から午前7時まで寝ている。一番規則正しい。 日常は人目の付かない所で魔法の練習をしたり、占いの商売をしている。 ヤノティナとは相性が悪く、ゆいほにベッタリしていたりする……。 一人称「私」 二人称「あなた」 年齢 16歳 身長 155cm 性格は冷静で弱気。泣き虫。ちょっぴりシスコン。ちなみに作者も「いぎゅりきゃあ」の意味をよく理解できていない(ダメじゃん) こいつ、何気なく食いしん坊だったりする……(NIKの項目にて、肉を奪ってまで食べているらしい) 生意気度 ☆ だが、ちょっと気持ち悪い。 能力(堅守高速タイプ) 体力:15 攻撃:17 防御:30 速さ:38 「勝てるかな・・・でも頑張るわ。」 「危ない危ない・・・。」 「きゃあっ!」 「聖武転落堕天魔!」 「私が勝ったのですね。」 「ふえ~ん、助けてゆいほお姉さん・・・。」「ヤノティナ姉さん、任せましたよぅ。今月はもう・・・うわーん!!」※後者は月最後の日のみ 「いぎゅりきゃあ!(何語だよ)」 2009年 8月30日から 通常時の台詞が(月最後の台詞は変わりません) 敗北時「ふえ~ん、今の私には無理なんだぁ・・・」 逃走時「もうやめてー!・・・うわーん!」 に変更。 テオロ作成キャラクターズとの相性 ◎ゆいほ(ゆいほ姉さんの方が凄いです) ◎レシア(気が合いますね) ○NIK(もぐもぐ……え、何ですか? 肉おいしいですよね) ○リーリィ(第三回WBR、凄かったですね!) ○リズベル(最近不調ですか?でも、頑張って下さい) ○ルクテン(過去に私が迷子になった時、助けてくれました。嬉しかったです……) ○レオン(いいなぁ……氷の呪文なんて) ○レオラルド(炎……ちょっと苦手ですが、貴方の事、気になります) △ヤノティナ(どうして、リーリィさん達を嫌うの?) △リーシェル(気に入りません……) △リーフィ(なんか気になる) △リゼル(屋敷は落ち着くのですが……リッシャをどうにかしてくれませんか?) △リフュレン(あまり知りません……) ×新月鬼(いやあぁ!来ないで!) ×リッシャ(私のご飯、奪わないで!) それ以外の人との相性は不明。(私と戦ってくれるかな・・・) 条件:月下旬に3~4回(月最後の日は確実に出現) 初参戦の結果:2連勝&5勝という微妙な成績。だが、柚槻と同じように初出場&D-BR杯1制覇。 何とか1回分だけヤノティナから出番を返してもらえたようだ。
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はるきち はるきち【登録タグ AviUtl は 文字PV 映像制作者】 特徴 2022年10月05日に初投稿。 ツールは主にAviutlを使用している。 自由なカメラ移動でのキネポが特徴的。 作品 初投稿 ビビビビ文字PV リンク Twitter Youtube
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そのゆっくりプレイスは少々特殊な構造をしていた。 砂を敷きつめたドーム状の空間に、三十匹以上のゆっくりが住んでいる。 壁はむき出しの岩盤で、その高みの一角にはアーチ状の穴がうがたれている。 その穴からはかたむきの鋭い坂が砂の床にむかって降ろされていて、外界へと通じる架け橋となっていた。 半地下構造のゆっくりプレイスであった。 光源は高みに浮かんだ弓なりの穴しかない。 そのため、昼間であってもドームはいつも薄暗闇に支配されていた。 しかし、光がなくとも熱は外から流れこんできて、空に太陽が浮かんでいるときは―― 内部にとどまっているかぎり太陽などはおがめないが――ドームは耐えがたい灼熱におおわれる。 床はひとしく熱砂となり、跳ねまわることすらままならない。 夜のとばりがおりるとともに、まったくの暗がりが降臨する。 それとともにドームからは急速に暖気が抜かれ、ゆっくりは身を切る寒さに抱かれた。 昼夜を問わず変わらないものもある。 においだ。 苔生す岩盤からは、つねに水がしみだしている。ゆっくりは岩肌をなめて水分を摂取する。 水気は蒸気となり、湿度があがる。この湿気が落ちつかない臭気をうむ。 ドームの一隅に掘られたくぼみには糞尿がたまっている。 これも汚臭をまきちらす。 むろん処理はおこなわれているが、三日に一度の頻度でしかない。その処理方法とは、 群れのおとなたちが口にくわえてドームから運びだすという直接的なものだ。三十匹以上のゆっくりが住んでいれば、 くぼみに汚物が一切ない時間帯など、まばたきする間もないくらいにみじかかった。 洞窟に息づく暴君は、汚臭や腐臭、湿気、薄暗がりだけではなかった。 むせび泣き、すすり泣き、身も世もない号泣、哀訴、空腹にたえかねた赤ゆの嗚咽、 絶望をわめきたてる絶叫、鬱々としたぼやき、 ひたすらに岩肌からしみでる臭い水をなめるぴちゃぴちゃとした音響、 体力の消耗をふせぐため砂のうえに横になってぴくりとも動かないゆっくりれいむの吐息、 食料の奪いあいをする子供たちの怒声や罵声などが、いつも洞窟に満ちている。 どのような棲家であろうとも、食べものがなくては生きてゆけない。 群れの大人は毎日外に狩りにゆく。かれらが生命線をにぎっている。狩りの戦果が群れの死活を左右する。 狩猟組のおとなたちが帰還すると、とりわけ赤ゆたちが大喜びでかれらを迎える。 食べものにありつけるということもさることながら、赤ゆの喜悦の原因はべつのところにあった。 おとなたちの語る「お外」の話だ。 物語の内容はさまざまだった。 動物の歯牙をくぐりぬけて食料を勝ちとるまでの血沸き肉踊る冒険譚。 刻一刻と変化を重ねてとどまるところを知らない大森林の美貌。満点の星 空や血に濡れたような紅い月、時間と季節により七色に変じる耽美な湖など森羅万象のおりなす神秘。 狩猟組がこれらの話をするとき、ゆっくりたちは固唾をのんで聞きいる。 腹をかかえて大笑いする。涙をこぼしたり、恐怖にふるえたり、奇跡の光景を想像しては恍惚としたりする。 お話のあいだだけ、ゆっくりプレイスには、ゆっくりとした空気が流れた。 「おそと」 と、ゆっくりは外界をこう呼んでいる。この単語が口にのぼるとき、かならず憧れに濡 れている。 「おそと」に出たい。「おそと」を見てみたい。 狩猟担当者ではないゆっくりからそんな希望が出されるのも、むりはない。 ところが、この希望は一度たりともかなえられたことがなかった。 お外は、あぶない。だからおとなになってから。 それが、群れの大人たちの言いぶんだった。 赤ゆや子供ゆっくりなどは、不承不承、この措置をのむしかなかった。 理由のひとつには坂があった。内と外とをつなぐ急勾配の坂は、赤ゆなどでは登り切れたものではなかった。 おとなになりきれていない子供たちは、坂の上にうがたれたアーチ状の門を、 うらやましい目つきで、あるいは恨みがましい目つきで、日々これを見あげるしかなかった。 れいむは大人に差しかかっていた。 このれいむもまた、ほかのゆっくりとおなじく、赤ゆのころから「おそと」の美しさを聞かされ、アーチの門をあおぎながら育ったゆっくりだ。 外界への憧憬の念はすこぶる強い。 とうぜんのように狩猟組への参加を心待ちにした。 ところが、そろそろ狩猟組に加わるかというころあいになって問題が発生した。 成体ゆっくりは狩猟組と留守組にわかれる。 狩猟中、洞窟に子供たちだけを残していくわけにもいかない。 よって残留すべき成体が必要となる。 それが、留守組だ。 留守組はぜったいに狩猟には参加できない。 交代制などという概念もない。 いちど決まったら狩猟組は死ぬまで狩猟組であり留守組もまたしかりである。 ところで、れいむと同じような年齢のゆっくりに、ぱちゅりーがいた。 ふたりともほぼ同時に大人になるということで、 狩猟組と留守組に一人ずつわりふることになったのだが、どちらをどちらにあてるかは決まらなかった。 ぱちゅりーもまた狩猟組への参加を望んでいたからである。 しかしれいむには勝算があった。 ぱちゅりーは脆弱だった。一方で知恵があり機転もきき、子供うけもよかった。どう見ても留守組の素質があった。 ひるがえってれいむは運動能力の評価がたかかった。 適材適所の観点から、れいむに狩りをさせてぱちゅりーに子守りを任せるのが妥当だ。 だが、狩猟組の大人たちは判断を迷っっていた。 議論の末に、長のまりさは狩猟組にぱちゅりーを指名した。 れいむはその判断を不服としてさかんに不満を述べたてたが決断はくつがえらなかった。 それでも妥協はえられた。 れいむとぱちゅりーが正式に群れの大人に参加するまでには、いささかの猶予があった。 そのあいだに狩猟組に欠員がでれば、れいむを狩り手を補充するというものだった。 しかし狩猟組のゆっくりはみな若々しく、自然死の望みはきわめてうすかった。 長のまりさの決定がなされた翌日、ぱちゅりーは死体になって発見された。 犯行は夜中。洞窟から光が一掃される時間帯である。よって音が手がかりとなった。 しかし言い争いの声はだれからも聞かれなかった。 いやおうなく計画性がただよってくる。 だが、長のまりさの一声により、捜査はうちきられることになった。 ぱちゅりーの穴を埋めるべく、約束どおり狩猟組にはれいむがあてがわれた。 長のまりさはれいむの狩猟組参加をあきらかに不満がっていた。 新参者はじぶんの狩人としての有能性を主張した。 族長は静かに首を横にふり、 「……そういうことじゃないんだぜ」 とだけ、いった。 その真意はわからなかった。 ついにその時がきた。 待ちに待った狩猟初日である。 れいむは狩猟組十二匹の先輩たちのあとにつづいてドームを出た。 急な坂をのぼり、アーチ状の門をくぐる。外へと繋がる長い回廊を歩くとき、はやる気持ちを必死でおさえた。 やがて白い光の満ちる穴が見えてきた。 そこで長のまりさが狩猟組を止めて、れいむに呼びかけた。 れいむはおあずけを食らって苛立ったが、慇懃に返事をした。 「れいむ。ふたつだけいっておくのぜ。まず、なにがあっても おどろかないこと」 たやすい命令だった。はじめての外界だ、どうせ驚くに決まっている。 「つぎに。まりさたちのすることを まねること」 これもたやすかった。 れいむの想像世界では、暴力の渦巻く大森林で縦横無尽に狩猟する自分の姿があった。 狩りでは遅れはとらない。長のまりさは目を細くしてれいむを見やってから、背中をむけ、光の入りぐちに歩いていった。 大人たちがあとにつづく。 れいむは最後尾をあるいていた。 ひとつまたひとつと、オトナたちが白色光のなかに吸いこまれていく。 嗚呼、あのさきに、待ち焦がれていた「おそと」が待っている。 冷たい川の水をふんだんに飲みほそう。あまあまをたっぷりと食べて、 小鳥たちのさえずりを聞きながら静かな昼寝をたのしもう。もちろん狩りは手をぬかない。 たくさんのごちそうをもちかえろう。そしておちびちゃんたちにお話してあげるのだ。 英雄となろう。 暗い洞穴の太陽となろう。 爆発しそうな喜悦を抱擁しながら、れいむは光にのまれた。 外には、沙漠があった。 砂礫の大地が地平線のかなたまで続いている。風化した岩石がまったいらな砂の地面に生えている。 緑といえば痩せた樹木がぽつりぽつりと植わっているだけだ。ときおり風が吹いて枯れ草がころがった。 空をあおげば無機質な青ばかりが広がっていた。 川のせせらぎ、さんざめく木々、静謐な水をたたえる湖、小鳥のさえずり、そんなものはどこにもなかった。 おそるおそる振りかえった。 巨岩があった。 風化のいちじるしい奇岩が、ゆっくりプレイスの屋根だった。 大岩のうえには一本の大樹がそびえている。 歪曲した樹幹をもつ大木は青空にその翼を広げていて、沙漠のただなかにありながら、葉の緑は嘘のようにはげしかった。 仲間をみた。 驚いている仲間はただの一人もいなかった。 みな冷たい瞳で灼熱の砂漠を見つめている。 十二匹の狩猟組は長のまりさを先頭にして、巨岩の後ろにまわった。 そこには人間の集落が築かれていた。集落の手前にはアスファルトの道路が沙漠を両断していた。 道路の果ては見えなかった。 狩人たちは集落の一軒にむかい、呼びかけた。 扉が悲鳴をあげた。人間が出てきた。 人間は十二匹のゆっくりを無表情でにらみさげた。 「また……てめえらか」 底冷えのする声だった。 はじめてみる人間の大きさに、新参者はうちのめされた。 その人間の足もとに長まりさがひざまずいた。 まわりのゆっくりも、それにならった。 いきなりの出来事にれいむは即応できず、その場で立ちつくしてしまった。 長のまりさは額を地面にこすりつけて哀願をはじめていた。 「……お、おねがいでずっ、たべものを、だべものをぐだざいっ! みんな おながずいでるんでず、だべるものがないんでずっ! おぢびぢゃんだちも、でいぶも、ばぢゅりーも、ありずも、みんな、おながずいで ないでるんでずっ! だがら……なんでも いいでずっ、だべものを わげで ぐだざいっ! おねがいじまずっ! ぎだない ものでも がまいまぜんっ! ぐざい ものでも がまいまぜんっ! ぐざっだものでも まずいものでも なんでも いいんでずっ! だべものを もらっだら ずぐに ででいぎまずっ! にんげんざんには めーわぐ がげまぜんっ、おねがいじまずっ! どうが、どうが、だべものを わげでぐだざい、なんでも、なんでも いいんでずぅっ!」 長のまりさだけではなかった。 屈強な十二匹が人間のあしもとにひれ伏して泣きながら物乞いをしている。 れいむの眼下には、狩人たちの砂にまみれた尻がならんでいた。 それらを砂にたたきつけ、あるいは左右にふりまわし、いくつかは糞尿をたれながしていた。 恥も外聞もなく食べものをもとめる後ろ姿は、情けないを通りこして哀れでさえあった。 「……一匹だけ、ぼけっとしている奴がいるぞ。お前らの一番後ろだ」 れいむのことだった。 人間の指摘を受け、狩猟組がしずまりかえる。やにわに起きあがりれいむを包囲した。 二十四個の瞳は血走っていた。 長のまりさがさっさと人間さんにひざまずけと叫んだのを皮切りにして、大人たちが血 相をかえて怒鳴り散らしはじめた。さっさとやれ、人間さんに食べものを乞え、奴隷にな れとがなりたてる。 ひどく現実感のとぼしい光景だった。 れいむはゆっくりと額を砂につけて、食べものがほしいとわめきだした。 狩人たちも哀願を再開した。 「……ほらよ」 やがて人間のぶっきらぼうな声とともに、なにかが落ちる音がして、直後、乱暴に扉が閉められた。 砂礫の地面に、生ごみがぶちまけられていた。 汚臭のする魚の肉、変色した腐肉、卵の殻、野菜のへた、腐臭のこびりついた炭水化物の塊などが散乱している。 それはまぎれもなく、れいむがゆっくりプレイスで食べていたたぐいのものだった。 ゆっくりたちは大急ぎでこれらを帽子に積みこんだ。れいむも手伝わされた。凄まじい腐臭がした。 食べものを回収すると、逃げるよう人間の集落を後にして、巨岩のなかに消えた。 群れのところに戻る直前、長のまりさがれいむを引きとめた。 ほかの狩人には先に戻れと命令する。 「れいむ。はじめに ぱちゅりーを えらんだ りゆうを はなすのぜ」 「ゆ、ゆぅ?」 まだ、れいむの頭には衝撃が残っていた。 胡乱な頭で話を聞いた。 「ぱちゅりーは あたまが いいのぜ」 それはれいむも認めるところだ。 「だから うそが つけるのぜ」 「うそ?」 「そとには みずさんがあって もりさんがあって……。そんな うそを つけるのぜ」 まりさは冷ややかな口調でつづけた。 「おちびちゃんたちは きっと れいむのはなしを ききたがるのぜ」 いままでがそうだった。 子供たちは初陣を飾ったゆっくりたちの新鮮な驚きをききたがる。 れいむもまた、かつてはそうだった。 「ちゃんと『おそと』のことをはなすのぜ……。ぱちゅりーごろしで せいさい されたくなかったら、いうことを きくのぜ」 「……」 まりさの金髪が暗い洞窟に消えてゆく。 長のまりさの言うとおりだった。 赤ゆや仔ゆっくりたちはれいむの帰還を見るや、さきをあらそって群がってきた。 輝かしい目でれいむを見上げる。 れいむの感動を共有しようと、いまかいまかと物語を待ちわびている。 れいむは目もとに涙を、口もとに微笑をうかべながら、ゆっくりと、言葉をつむいだ。 「おちびちゃんたち。『おそと』にはね……」 (終わり)
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武器から探す ぶき ぼうぐ ペット ロングソード しのびごろもウィンドアーマー - - やまんばドラゴンナイト ナイフ たびびとのふくアイドルドレスかりうどのふくかっちゅうナイトアーマーエンジェルスーツ - - マーフォークフライアイイエロードラゴンアシュラ こんぼう ジャケット - ゆみ かっちゅうどうけしのふく - - スパイダーケンタウロスブラックマッシュ なぎなた - やまんばイエロードラゴンしりょうのきし しゅりけん ナイトアーマーサイボーグしろしょうぞく - - ヘルハウンド フランベルジュ - ドラゴンナイト サンダーランス - ドラゴンナイト アックス たびびとのふくナイトアーマーゴールドアーマー - - しりょうのきし ハンマー - しりょうのきし チャクラム - スカイドラゴンイエロードラゴンヘルハウンド ムチ かいぞくふくしろリボン - - ボールアイマミーメデューサひとくいそう 防具から探す ぼうぐ ぶき ペット ブロンズアーマー - ダゴン たびびとのふく ナイフアックス - - テンタクルス アイドルドレス ナイフ - ドラゴンスーツ - キメラスカイドラゴンメデューサ ペットから探す ペット ぶき ぼうぐ おばけムシ つりざお - ラヴィ - かりうどのふく スパイダー ゆみ - ボールアイ ムチ -
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まずは最初に、感謝の言葉を述べさせていただきます。 前作、『ふたば系ゆっくりいじめ 872 横バンジー』におきまして、閲覧・コメント等を下さった皆様に対して、 この場を借りてお礼申し上げます。 今作において、皆様にご指摘いただいた箇所を活かせることが出来ていれば幸いです。 また、今作を書くにあたり、きっかけと先陣を切って下さいました、 ゆっくりメガテンSS作者様に、無上の感謝を。 一部、悪魔の台詞部分の括弧などを引用させていただいております。 それでは、暫し稚拙な文にお付き合いいただけましたら、之幸い。 ――― 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!!」 一匹のれいむが、懸命に跳ねている。 ゆっくりならば、ゆっくりとしていて当然であろうに、 何がそこまでれいむを急がせているのだろうか。 ふと、れいむが後ろを振り返ってみると、 「んほおおおおおお!!とかいはなれいむねええぇぇぇ!!! ありすがとかいはなあいをあげるわああぁぁぁ!!!」 れいぱーありすの集団に追われているではないか。 「ゆひぃー―!!れいぱーはゆっくりできないよおぉぉ!!!」 捕まればゆっくりできない目に遭わされる。 本能でそれを理解している以上、決して立ち止まるわけにはいかない。 「だれかれいむをたすけてよぉー!!……ゆっ?」 ふとれいむが前方を見ると、樹の下の陰に、小さく簡素なドアがあり、 中から微かにゆっくりの声が聞こえる。 「ゆゆっ!なかからゆっくりのこえがするよ!ゆっくりいそいで なかにひなんするよ!!」 れいむは持てる力を振り絞り、先程までの1.2倍のスピードで 樹の下のドアに向かって跳ねた。 やっとの思いでドアに飛び込んだれいむは、背後かられいぱーが 迫っていないか、耳(?)をすませてじっとしている。 しばらくそのままの体勢でいたが、れいぱーの声が聞こえないことに気付くと、 「ゆふぅー…れいぱーはいなくなったみたいだよ。 やっぱりれいむがとくべつだから、たすかったんだね! かわいくってごめんねっ☆ミ」 安心と同時に、誰も見ていないにもかかわらず、 媚びたポージングもしてみせた。 一通りの戯言を終えた後、れいむは現状確認をする。 「ゆぅん…それにしても、ここはどこなの?くらくてずいぶんゆっくり してないし、さっきこえがきこえたゆっくりはどこにいるの? れいむがせっかくきてあげたのに、気がきかないね!ぷんぷん!」 れいぱーに追われて逃げ込んだことなど、既に忘却の彼方だ。 今では、わざわざ遠方から来てやったことになっている、さすがは餡子脳。 「ゆっ……したのほうからゆっくりのこえがするね、ゆっくりいってみるよ!」 れいむはぽよんぽよんと、ドアを入った奥、地下に到る道を跳ねていった。 れいむが下に潜って少し経つと、開けた空間が目前に広がった。 地面には木の枝で描いたのであろう円のようなものがあり、 部屋の最奥には、葉っぱの上に芋虫が乗せられたものが4つ並んでいる。 その芋虫が置かれた前の位置、円の外周面に、1匹のゆっくりぱちゅりーがいる。 周りを見回してみると、ありすが2匹、ぱちゅりーから少し離れた位置に並んでいた。 ありすが先程のれいぱーの仲間かもしれないと思い、一瞬身体が強張ったが、 「ゆっくりしていってね!!」 口の動きだけは、れいむの意思に反して、勝手に言葉を紡いでいた。 「ゆん?ゆっくりしていってね!!」 「むっきゅっきゅ、ゆっくりしていくといいわ…。」 幸い、普通に返事をした所を見ると、どうやられいぱーではないらしい。 一安心して、れいむはこの3匹が何をしているのか尋ねる。 「れいむはれいむだよ!ありすやぱちゅりーはここでなにしてるの?」 「ありすはありすよ!ありすたちはぱちゅりーにおねがいして、 れいぱーをたおす『あくまさん』をしょうかんしてもらおうとしてるのよ!」 「ぱちゅはぱちゅよ……むっきゅっきゅ。」 肯定の意なのか、挨拶の後にぱちゅりーが含み笑いをする。 悪魔の意味は分からなかったが、れいぱーを倒すときいて、 れいむは自然とテンション高めで、目を輝かせながら話に飛びついた。 「ゆわあぁぁ…!れいぱーをたおすなんて、『あくまさん』は ゆっくりしてるんだね!」 「そうよれいむ!そこにきづくなんてなかなかとかいはね!! わかったら、れいむからもぱちゅりーにおねがいしてくれないかしら?」 このありす達、れいぱーと同じありす種という理由だけで群のゆっくりに迫害され、 ついには群を追放されてしまったのだ。 あてもなく森を彷徨っていると、通りすがりのちぇんから、 「すごいちからをもったゆっくりがいる」という噂を聞き、 こうしてぱちゅりーのもとを訪れたという訳だ。 「ゆん!れいむからもおねがいするよ!! ぱちゅりーははやく『あくまさん』をしょうかんしてね!! それとれいむにあまあまちょうだいね!たくさんでいいよ!!」 どさくさに紛れて自分の要求もしっかり言っているところが、 れいむらしいといえばらしいのであろう。ゲス素質が見え隠れしているが。 「そうよそうよ!はやく『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてね!! ……ありがたやー。」 3匹に頼まれ、ぱちゅりーは少し目を閉じて考え込み、そして言った。 「………むっきゅっきゅ、さっきからいってるように、まだ 『あくまさん』をしょうかんするときじゃないのよ。 あの『あくまさん』は『ごりっぱなあくまさん』……かんっぺきっな ときにしょうかんしないと、おそろしいことになるのよ。」 ぱちゅりーのやんわりとした否定の言葉に、ありす達が怒り狂う。 「なにいってるのお゛お゛お゛!!! はやくしょうかんしなさいっていってるでしょお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!! ありすとおなじれいぱーなんて、1びょうもいきてちゃ いけないことをりかいしなさい!!このいなかものお゛お゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「ほら、れいむもはやくおねがいして!『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんして、 れいぱーたちをえいえんにゆっくりさせてって!!」 れいむは少し考え込み、すぐにれいぱーに追い回されたことを思い出し、 ぱちゅりーに早くするよう催促する。 「ゆううう!ぱちゅりーはさっさと『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてね!! ぐずはきらいだよ!!」 「ほら、れいむもこういってるわ!ぱちゅりーははやく 『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてちょうだい!!」 れいむの発言に少しイラッとしたが、ぱちゅりーは不適に笑いながら告げる。 「……むっきゅっきゅ、どうなってもぱちぇはしらないわよ?」 そう言うと、ぱちゅりーは呪言の詠唱を始めた……。 「えるえろひむえろほえろひむさばおとへいおねいえちあぎえれえかあどないじゃあ しゃだいてとらぐらまとんしゃだいあぎおすおせおすいすくひろさたんとん… あぐら…あーめん…きえぇえぃ!」 ぱちゅりーの最後の叫び声と同時に、雷が円(魔方陣)の中央に落ち、 皆が待望の『ごりっぱなあくまさん』…マーラ(様)が召喚された。 …が、 【…ウジュル………ウジュルジュル……ググ……ギギ………】 予想していた『ごりっぱ』な姿ではなく、ふにゃふにゃの頼りない姿であった。 予想外のマーラ(様)の姿に、これにはありすも大激怒。 「ばぢゅりいい゛ぃ゛ぃ゛!!これはどういうごどなのお゛お゛ぉ゛ぉ゛!!!」 左右に振り回され、クリームを吐きつつパチュリーは答える。 「えれえれえれ……むきゅ、どうやらあわててしょうかんしちゃったから、 かんっぺきっじゃない『あくまさん』をしょうかんしちゃったみたいね……えれえれえれ。」 ありす達の希望の光とも言うべき悪魔、マーラ(様)が失敗作と聞いて、 自分達の悲願を達成できないと知ってしまって、 そして、目前の『ごりっぱ』ではない失敗作を恐れ、怯えた。 「「「ゆ、ゆわあああああああ!!! きもちわるいあくまさんはかえってねええぇぇぇ!!!」」」 勝手に召喚した挙句、今度は気持ち悪いから帰れとは、なんと自分勝手な。 その感情を口にするべく、マーラ(様)は口を開く。 【ググ………ギ………オマ…エラ……ヨク…モ……!】 そこまで言って、マーラ(様)は突如身体を伸ばし、 一時的に『ごりっぱ』な姿を取り戻した。 すると今度は身体を縦横無尽に振り回し、狭い空間にいるゆっくりたちを 押し潰すべく、暴れまわりだした。 「ゆんやあぁぁー――!!れいむはかわいいからゆるしぐべらっ!」 話の途中で、入り口付近にいたれいむは、上半身を吹き飛ばされた状態で即死した。 「「あああ、ありすはとかいはなのよ!きもちわるい『あくまさん』でも、 ありすにかかればとかいはなこーでぃねーとをぶぎゅっ!」」 マーラ(様)を再度挑発してしまったことで、ありす達はまとめて カスタード塊に変えられてしまった。 自分以外のゆっくりがすべて永遠にゆっくりさせられたことで、 召喚主たるぱちゅりーは、焦りながらもマーラ(様)を説得しようとする。 「む、むきゅー!ぱちゅは『あくまさん』をしょうかんしたしゅじんさんなのよ! わかったら『あくまさん』はぱちゅのいうことをえぶふぇっ!」 不完全な姿で召喚した者の言うことなど聞く必要はないとばかりに、 ぱちゅりーはマーラ(様)の突進をまともに受け、爆ぜた。 悪魔を召喚する以上、対価は必要になる。 供物として芋虫を用意したはいいが、その程度でかの魔王は満足しなかったようだ。 犠牲になったゆっくり4匹程度でその穴は埋められたのだろうか。 それは、彼以外誰にも分からないのであった…。 完 ――― 少しの後書き いかがだったでしょうか、少しでも楽しんでいただければこれ以上の喜びはありません。 とはいえ、ターゲット層を絞った作品ではありますが…。 最後に再度、ゆっくりメガテンSS作者様に感謝を。 もし迷惑でしたら、コメントに気付き次第削除させていただきます。 それでは、ありがとうございました。