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← 幾度もぶつかり合う剣、状況はギニューに有利に働いていた。 まず疲労で疲れているディケイドの剣は剣の達人、そして戦闘に慣れていて、痣による身体能力の向上が起きているギニューには当たらない ギニューは生身だがそれは剣が当たった場合のデメリットになる。逆に言うと当たらなければどうという事はないのだ 逆にギニューの剣はじわじわとディケイドの装甲を削っていき、火花が散っていく。 この状況を打開するべく、ディケイドはカードを装填する 『ATTACK RIDE SLASH!』 残像のように増える剣劇、それに対しギニューは ――水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦 全方位防御で守り跳ね返った勢いで空へ飛び ――水の呼吸 弐ノ型 水車 回転、そして降りながら剣を振り下ろす ディケイドはそれに対して受けながら少しづつ下がって回避 だが間伐入れず着地した瞬間攻撃に移る…怒涛の波のように ――水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱 激しい攻めはディケイドの防御の隙間を的確に、更に透き通る世界で相手の傷を見ながら効率よくダメージを与えていく そして苦痛で防御が緩んだ瞬間を…ギニューは見逃さない ――水の呼吸 壱ノ型 水面斬り 「ぐっ」 派手に吹き飛んでいくディケイドの身体、タワーにぶつかって何とか止まった… 「どうした?それが貴様の実力なのか?俺は貴様を買い被りすぎていたようだな」 嘲笑いに対してディケイドはガンモードに変更してからの銃撃で返す、ギニューはそれを避けながら迫る。 『ATTACK RIDE BLAST!」 残像と共に増える銃撃、ギニューは何も使わず避けるのは不可能と判断した。 ――水の呼吸 参ノ型 流流舞まい 次々と避け続けながらディケイドに迫るギニュー、だが 『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE!』 (そうくるかっ!!) そうなる事は既に予測済み、避ける軌道をディメンションヴィジョンで見通し、避ける軌道を読み、直撃するように必殺技を放った 並ぶ複数のカードを通過しながらギニューを軽く消し飛ばせる光線が迫りくる 残念ながら避ける事はもう出来ない、それくらい近くまで光線は迫っている となると迎え撃つしかないが、先の戦いで使ったアクションビームは使えない、強くなる為に剣による戦いに集中したかったギニューは剣以外の武器はバックにしまっていたのだ、そしてそれは遠くに置いてある 残る方法はただ1つ、カエルに入れ替わる前から使っていた光線、ミルキーキャノンによる相殺だ (出来るのか?この身体で…) ギニューは以前の身体ではないこの身体で光線を使う事は孫悟空と入れ替わった時の事を考えると不安があった。その為に今まで使わなかったのだ だが出来なければ…間もなく自分は死ぬ、良くて敗北だろう (一か八かやるしかあるまい!!) 片手を剣から離して全身で気を溜め込んでそれを片手に集中させる…だが (無理だ…!!) 気の溜まり具合で分かる。この気の量ではあの光線を押し戻す事は出来ない、やはり気のコントロールが上手くいってくれない、前の身体の10%しか気がたまらない 呼吸の為にも力を使っている事が原因だろうか 何れにしてもこのままでは結局死ぬ事は変わらない (…ならば!!受け止めてその隙に躱す!!) 再び一か八かの賭け、結果は… (受け止めは…出来たがっ…!!) 受け止めは成功、だがどうかわせばいいのかは…浮かんでこない (早く、早く避けなければ…死ぬ…死ぬのか…?こんな所で…?フリーザ様の復活も叶わずに…?) 走馬灯を見かけた…その時だった 『雷の呼吸って1番足に意識を集中させるんだよな』 (この言葉は…!?) 今見た走馬灯に何故か意味があるような気がしたギニューは…無意識に善逸がどのような戦い方をしていたのかを思い出していた、そして雷の呼吸は超スピードの移動が出来ることを知った 勿論だからって雷の呼吸が出来る訳では無い、だがほんの少しだけ再現できないかと足に力を込めた そして超スピードで回避、何とか窮地は脱した。実を言うもこの殺し合いで会っている善逸には感謝するべきだろう、するわけが無いが 819: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 31 24 ID ???0 避けたのを見たディケイドは思う、この男の動きはあの青い騎士にも負けていない、久しぶりに全力を出せそうだ、と ディケイドに残っている主な攻撃手段はイリュージョンによる分身による同時攻撃、そしてライダーキックがある。 前者は自分のプライドに触る。一人に対して大人数にで攻撃しなければ勝てないのかとは思われたくもない。だからタワーでの1対3の時でもイリュージョンは使わなかった。 後者はまだ使用には早い、となると他に手段がない… わけがない ディケイドの攻撃手段はあまりにも豊富、まだ5人のライダーしか解放されていないが、それでも多い さて、ここでまずディケイドはどの姿を選ぶだろうか? まず刀には銃が一番だ、遠距離から一方的に攻撃し続ければやがてギニューは限界を迎えるだろう だがその手段を…ディケイドは取らなかった。遠距離攻撃にはもう相手に警戒されている以上常に接近されるだろうと考えた為だ となると刀には刀で迎え撃つべきか …本当にそうだろうか? 考えて欲しい、もし今のJUDOに一番効率のいい戦い方を考えるとしたらファイズアクセルで有無を言わず距離をとって遠距離で攻めるべきだろう 勿論万全のJUDOならばプライドを優先して取らないだろう、だがJUDOはまだ傷を治し切っていない状況だ、自分が傷ついている状況で近接戦はよろしくないはずなのだ …もし門矢士がギニューと戦っていた場合こう言うだろう 『刀にはこっちも刀だ』 と ディケイドはまず赤い戦士のカードをバックルに入れる、更に 『KAMENRIDE KUUGA!』 『FORMRIDE KUUGA TITAN!』 紫のカードを入れた。キタキタおやじの時も変身した姿だ 「一つの姿から更に別の姿だと?」 今までベルデ、ライドプレイヤーなどライダー、またはライダーに似た存在に会ってきたが変身した姿から更に変身する姿を見るのは初めてだった。 「まぁいい、やる事は変わらん、オレの刀で斬るだけだ!!」 ギニューはゆっくりと進んでくるクウガに向かって剣を振るう、だが ガキィン!! という音と共に弾かれてしまう 「何だと!?」 あの時の戦いと同じ防御力を見せつける、そしてぶつかっている刀を掴む そして驚いて隙だらけのギニューにタイタンソードを振るう ギニューは慌てて回避、そしてそれと同時に…何と上に引っ張り上げた 今度はクウガが驚く番だった、重力は常に下に働くもの、プロトタイプでもない戦闘力が強いワームが何か特殊能力を使わずに浮く事などありえないからだ。その驚きと共に掴む力が緩み、剣を引っ張り取り返されてしまった。 確かに一見何か特殊能力を使ったようには見えない、だがそれは見た目だけの話である。ギニューがここで使ったのは舞空術、自分がいる世界では当たり前のように使われている力である。かつて悟空の身体でも舞空術は使う事ができたのと同じように炭治郎の身体でも可能であった(そもそも舞空術自体が基本的に簡単であるのも理由の一つである) ギニューは浮かび上がった勢いで攻撃をしようとする だがここでほんの少し迷いが生じた というのも今のクウガの鎧はとても頑丈である事が分かっている。もし刀身で攻撃をすると刀が砕ける可能性が、そこまでいかなくてもキレ味が落ちる可能性がある。今後の戦いを長期的に考えると切れ味が落ちるのはよろしくない。 そこで考えたのは一度呼吸による攻撃をやめる事である。そして何をしたのか、それは 何と持ち手を一瞬で変えて頑丈である柄頭による打撃であった、不意を突かれたクウガに当たってしまった。 勿論この鎧には少しもダメージが通らないのは百も承知、ギニューの狙いは衝撃を脳に伝わらせる事にある どんな人間でも脳は振動を受ける事で動きが鈍る。狙い通りにクウガはほんの一瞬だけ動きを止める。この隙に透き通る世界で甲冑の隙間で最もダメージが通る場所めがけて ――水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き 一点集中の一撃…!! 「くっ…!!」 予想以上の痛みに吹き飛びながら苦悶の声をもらすクウガ、だが…この事も屈辱として怒りに変える 「我にこれほどの痛みを与えるとは…許さん」 「フン、許されないのは貴様の弱さではないか?」 煽り返され怒りはさらに増していく、この姿ではダメだと判断し、次のプロトタイプへと姿を変える。 820: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 34 16 ID ???0 「変身」 『KAMENRIDE BLADE!』 銀色の装甲を纏ながらも蒼い印象を与える仮面ライダー、ブレイドの姿に変わる 「…一つ質問良いか?」 「何だ?」 「貴様は先程から様々な姿に変わっている、俺は以前貴様と同じような戦士と戦った事がある、恐らく貴様も先程戦ったはずだ」 「…あの緑の戦士の事か?」 「そうだ、今貴様が変身している戦士と同じようにベルトが力の源のように見えた、その変身している姿は一体なんなのだ?」 下らぬ質問だ、JUDOはそう思ったがほんの気まぐれで答えてやることにした。 我が知るプロトタイプ…とは別世界の仮面ライダーという物だ、と だが実際に答えた言葉は 「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ………、!?」 全く違う言葉だった (何だ?今の言葉は…?) 「仮面ライダー…というのか、面白い、その力、オレの物にさせてもらうぞ!!」 フリーザ様復活の為に更なる強さを求めるギニューは今闘っているディケイドのベルトを奪いたいと考えていた。 再び向かってくるギニューにブレイドは醒剣ブレイラウザーを構える 剣士と剣士の戦いが今始まる。 ぶつかりあう剣と剣、最初にディケイドの状態で剣を振るった際はディケイドが押されていたが、今の戦いでは互角の剣戟を展開していた 理由はブレイドに変身している事である。ブレイドは刀による戦いをメインにしている。その為に刀の扱いがディケイドの時より上手く行えてるのだ。 剣戟による衝突は互いに強く体がぶつかった拍子に一旦離れる、そして技を出す構えに入る さて、ブレイドのアタックライドカードはどのようになっているだろうか? まず、本当のブレイドに変身した人物、剣崎一真が使ったアタックライドはビート、タックル、スラッシュ、サンダー、キックである 一方で門矢士が使ったアタックライドはマッハ、メタルである そして思い出してほしい、タワーの戦いにてディケイドが使用したカード、門矢士は使ったことがあっただろうか? つまりこれが答えである。 『ATTACK RIDE SLASH!』 『ATTACK RIDE THUNDER!』 ライトニングスラッシュの再現である。 更にこれに加え 『ATTACK RIDE MACH!』 超スピードも兼ね合わせる スピードも乗せた今の斬撃ならば生身のギニューなど一刀両断だろう だがギニューが何もしない訳がない、超スピードを匂いで察知しながら透き通る世界で攻撃を見通しながら呼吸に集中する まず一度斬りかかってくる、ギニューはギリギリで刃ではなく刀身で受け止めながらわざと弾かれて飛ぶ 飛ばされながら直ぐ追撃の攻撃も来るが再び刀身でガードし再び飛ぶ ギニューは強烈な攻撃を受け止めるのではなく、受け流し切る道を選んだのだ 三度飛ばされながら受け止めてそしてそのマッハのスピードが終わった瞬間 ――水の呼吸 捌ノ型 滝壷 隙があったブレイドへ渾身の一撃、即座にカードを装填し対応する 『ATTACK RIDE METAL!』 メタル、ギニューにその言葉が聞こえた瞬間、この技を後悔した つまり硬質化による防御の技だと直感したからだ だがこの型もまた攻撃力は高い、どうなるのかは分からなかった。 結果は…ダメージは与えられなかったが衝撃でブレイドを吹き飛ばすことは出来た 821: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 35 25 ID ???0 ブレイドは体勢を整えて次なるカードを装填した。 『ATTACK RIDE TACKLE!』 体当たりによる勢いを乗せた攻撃、一見マッハと被るが、衝突の威力に重点を合わせた攻撃だ、これに加えて 『ATTACK RIDE BEAT!』 拳による攻撃も合わせる、その拳は体当たりの威力も合わせた破壊力がある一撃である事は読み取れた ブレイドは圧倒的な攻撃を相手からの剣の攻撃はブレイラウザーに守りながら喰らわせるつもりだ だがそれくらいでダメージを与える事が可能だと思われているとは、ギニューを舐めていると考えるべきだろう ギニューは刀で絶対に防御出来ないであろう場所を透き通る世界で見ながらそこにめがけて剣を振るう ――水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 「ぐっ…!!」 再び一撃を喰らい火花を散らすブレイド、攻撃も中断してしまった。 …御覧の通り状況見れば分かるが今の所やはりディケイドが一方的にダメージを受けている。 JUDOが傷を負っているとはいえ、火の呼吸が使えなくともやはり今のギニューの身体の強さはかなり高い事の証明だと言えるだろう 「貴様…何故これ程強いのだ…生身の人間が…鎧を纏った我と張り合える…!!」 ディケイドになってからここまで苦戦した戦いは今までになかった。 ここまで相手に対応されて逆に攻撃をくらう事など想定外である 「不運を呪うんだな、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事をな!!」 ギニューは大技を繰り出してトドメを刺すことを決めた ――水の呼吸 拾ノ型 生生流転 回転しながら高まっていく一撃、水の呼吸最強の技、水の龍を纏っているようにJUDOには見えた。 大技にはこちらも大技、こちらも金色のスペードが描かれたカードを装填する 『FINAL ATTACK RIDE B B B BLADE!』 ライトニングソニック、数多のアンデッドの封印のきっかけになった一撃だ 「ウオラァァァァァ!!」 「ハァァァァッ!!」 二つの強力な一撃が今、激突した。 「…中々やるな」 「…貴様こそ」 互角の威力だったようで、互いにダメージを受けながら離れただけだった 戦いはまだ続く、再び剣を向け襲ってくるギニュー、ブレイラウザーを構えながらブレイドはこの戦いで目覚めた新たなカードを取り出す。 822: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 36 41 ID ???0 攻撃をブレイラウザーで受け止めながらそのカードをバックルに装填 『KAMENRIDE』 その瞬間、身体が紫炎に包まれる 「!?」 慌てて熱がりながら離れたギニュー、そして紫炎から現れたのは 『HIBIKI!』 紫色の鬼だった 「鬼…か、この身体は鬼狩りの剣士らしい、その時点で貴様の運命は決まったようなものだな」 「我をそのような雑魚と同等に考えるな」 『ATTACK RIDE ONGEKIBOU REKKA』 響鬼は音撃棒烈火を携えながら…ある事を考えていた (奴の強さ、薄々気づいていたが呼吸によるものだろうな) 戦いの姿を見るうちにギニューの強さの理由に気づき始めていた。 (となると…早々に封じさせてもらおう) 封じる為の策を開始した 戦いが始まった瞬間である 鬼火、烈火弾をそこら辺にまき散らせ始めたのは 「貴様!?正気か!?」 「正気だが?」 ギニューは避け続ける、避け続けるが周囲が轟々と燃える炎に包まれ始める (この男、何を考えて…!?グッ!?) その瞬間である、肉体が、動きが鈍り始めたのが 「気が付いたか?」 JUDOは嘲りの笑いと共に答え合わせを始める。 「この極限の熱気、そして二酸化炭素の増加に対して、貴様の呼吸は…行使する事は出来るのか?」 燃える、身体の内部が燃えるように熱くなっていく 苦しい、圧迫感がギニューを蝕む、一瞬だが眩暈もしてしまっている 辺りにまき散らされた炎による火災は例え炎のダメージを受けずとも常に大きく呼吸をし続けて戦うギニューの身体を蝕む 慌てて全集中の呼吸をやめるが身体に沁みついている癖はそう簡単に抜ける物ではない、その上動きも遅くなる 「ぐああああ!?」 苦しむギニューに響鬼は容赦しない、慌てて響鬼に向き合うギニューだが容赦のない攻撃がギニューを襲う 『ATTACK RIDE ONIBI!』 口から吐き出した紫炎、慌てて避けるがその避けた隙を ドカッ 「ぐはっ!!」 拳が襲う そしてここから先も容赦しない バキッ 蹴りが メキョッ 裏拳が ボキャッ チョップが襲った 「がああああ!!」 響鬼の特徴の一つは圧倒的なスペックの高さにある、一つ一つの攻撃が他のライダーの基本形態より強いのだ。 それによって大ダメージを受けたギニュー、そして 『FINAL ATTACK RIDE』 止めの一撃 『HI HI HI HIBIKI!!』 バックルから飛び出したのは太鼓であった。 その太鼓はギニューの身体を容赦なく捉える。 烈火を構えながら近づく響鬼、阻害する者は誰もいない そして奏でられる音撃打 火炎連打による太鼓の音、一つ一つ音を打ち込まれるたびにギニューの身体が震え、ダメージを追っていく 本来は大地の穢れから成るモノを浄化する為の音だが、ギニューという邪悪を祓い清めるには打って付けと言えた。が、その音を奏でている者もまた邪悪である事が非常な現実を思わせる。 そしてある程度奏でられ…締めに相応しい大音によって吹き飛ばされていった。 響鬼はディケイドへと姿を戻しながら倒れているギニューに近づく ギニューは刀を握り、白目をむきながら気絶している 「不運を呪え、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事を」 嘲りと共に先程の言葉を返し、ライドブッカーを剣にして…首に一閃 したはずだった。 →
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/269.html
← 幾度もぶつかり合う剣、状況はギニューに有利に働いていた。 まず疲労で疲れているディケイドの剣は剣の達人、そして戦闘に慣れていて、痣による身体能力の向上が起きているギニューには当たらない ギニューは生身だがそれは剣が当たった場合のデメリットになる。逆に言うと当たらなければどうという事はないのだ 逆にギニューの剣はじわじわとディケイドの装甲を削っていき、火花が散っていく。 この状況を打開するべく、ディケイドはカードを装填する 『ATTACK RIDE SLASH!』 残像のように増える剣劇、それに対しギニューは ――水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦 全方位防御で守り跳ね返った勢いで空へ飛び ――水の呼吸 弐ノ型 水車 回転、そして降りながら剣を振り下ろす ディケイドはそれに対して受けながら少しずつ下がって回避 だが間伐入れず着地した瞬間攻撃に移る…怒涛の波のように ――水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱 激しい攻めはディケイドの防御の隙間を的確に、更に透き通る世界で相手の傷を見ながら効率よくダメージを与えていく そして苦痛で防御が緩んだ瞬間を…ギニューは見逃さない ――水の呼吸 壱ノ型 水面斬り 「ぐっ」 派手に吹き飛んでいくディケイドの身体、タワーにぶつかって何とか止まった… 「どうした?それが貴様の実力なのか?俺は貴様を買い被りすぎていたようだな」 嘲笑いに対してディケイドはガンモードに変更してからの銃撃で返す、ギニューはそれを避けながら迫る。 『ATTACK RIDE BLAST!」 残像と共に増える銃撃、ギニューは何も使わず避けるのは不可能と判断した。 ――水の呼吸 参ノ型 流流舞まい 次々と避け続けながらディケイドに迫るギニュー、だが 『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE!』 (そうくるかっ!!) そうなる事は既に予測済み、避ける軌道をディメンションヴィジョンで見通し、避ける軌道を読み、直撃するように必殺技を放った 並ぶ複数のカードを通過しながらギニューを軽く消し飛ばせる光線が迫りくる 残念ながら避ける事はもう出来ない、それくらい近くまで光線は迫っている となると迎え撃つしかないが、先の戦いで使ったアクションビームは使えない、強くなる為に剣による戦いに集中したかったギニューは剣以外の武器はバックにしまっていたのだ、そしてそれは遠くに置いてある 残る方法はただ1つ、カエルに入れ替わる前から使っていた光線、ミルキーキャノンによる相殺だ (出来るのか?この身体で…) ギニューは以前の身体ではないこの身体で光線を使う事は孫悟空と入れ替わった時の事を考えると不安があった。その為に今まで使わなかったのだ だが出来なければ…間もなく自分は死ぬ、良くて敗北だろう (一か八かやるしかあるまい!!) 片手を剣から離して全身で気を溜め込んでそれを片手に集中させる…だが (無理だ…!!) 気の溜まり具合で分かる。この気の量ではあの光線を押し戻す事は出来ない、やはり気のコントロールが上手くいってくれない、前の身体の10%しか気がたまらない 呼吸の為にも力を使っている事が原因だろうか 何れにしてもこのままでは結局死ぬ事は変わらない (…ならば!!受け止めてその隙に躱す!!) 再び一か八かの賭け、結果は… (受け止めは…出来たがっ…!!) 受け止めは成功、だがどうかわせばいいのかは…浮かんでこない (早く、早く避けなければ…死ぬ…死ぬのか…?こんな所で…?フリーザ様の復活も叶わずに…?) 走馬灯を見かけた…その時だった 『雷の呼吸って1番足に意識を集中させるんだよな』 (この言葉は…!?) 今見た走馬灯に何故か意味があるような気がしたギニューは…無意識に善逸がどのような戦い方をしていたのかを思い出していた、そして雷の呼吸は超スピードの移動が出来ることを知った 勿論だからって雷の呼吸が出来る訳では無い、だがほんの少しだけ再現できないかと足に力を込めた そして超スピードで回避、何とか窮地は脱した。実を言うもこの殺し合いで会っている善逸には感謝するべきだろう、するわけが無いが 避けたのを見たディケイドは思う、この男の動きはあの青い騎士にも負けていない、久しぶりに全力を出せそうだ、と ディケイドに残っている主な攻撃手段はイリュージョンによる分身による同時攻撃、そしてライダーキックがある。 前者は自分のプライドに触る。一人に対して大人数にで攻撃しなければ勝てないのかとは思われたくもない。だからタワーでの1対3の時でもイリュージョンは使わなかった。 後者はまだ使用には早い、となると他に手段がない… わけがない ディケイドの攻撃手段はあまりにも豊富、まだ5人のライダーしか解放されていないが、それでも多い さて、ここでまずディケイドはどの姿を選ぶだろうか? まず刀には銃が一番だ、遠距離から一方的に攻撃し続ければやがてギニューは限界を迎えるだろう だがその手段を…ディケイドは取らなかった。遠距離攻撃にはもう相手に警戒されている以上常に接近されるだろうと考えた為だ となると刀には刀で迎え撃つべきか …本当にそうだろうか? 考えて欲しい、もし今のJUDOに一番効率のいい戦い方を考えるとしたらファイズアクセルで有無を言わず距離をとって遠距離で攻めるべきだろう 勿論万全のJUDOならばプライドを優先して取らないだろう、だがJUDOはまだ傷を治し切っていない状況だ、自分が傷ついている状況で近接戦はよろしくないはずなのだ …もし門矢士がギニューと戦っていた場合こう言うだろう 『刀にはこっちも刀だ』 と ディケイドはまず赤い戦士のカードをバックルに入れる、更に 『KAMENRIDE KUUGA!』 『FORMRIDE KUUGA TITAN!』 紫のカードを入れた。キタキタおやじの時も変身した姿だ 「一つの姿から更に別の姿だと?」 今までベルデ、ライドプレイヤーなどライダー、またはライダーに似た存在に会ってきたが変身した姿から更に変身する姿を見るのは初めてだった。 「まぁいい、やる事は変わらん、オレの刀で斬るだけだ!!」 ギニューはゆっくりと進んでくるクウガに向かって剣を振るう、だが ガキィン!! という音と共に弾かれてしまう 「何だと!?」 あの時の戦いと同じ防御力を見せつける、そしてぶつかっている刀を掴む そして驚いて隙だらけのギニューにタイタンソードを振るう ギニューは慌てて回避、そしてそれと同時に…何と上に引っ張り上げた 今度はクウガが驚く番だった、重力は常に下に働くもの、プロトタイプでもない戦闘力が強いワームが何か特殊能力を使わずに浮く事などありえないからだ。その驚きと共に掴む力が緩み、剣を引っ張り取り返されてしまった。 確かに一見何か特殊能力を使ったようには見えない、だがそれは見た目だけの話である。ギニューがここで使ったのは舞空術、自分がいる世界では当たり前のように使われている力である。かつて悟空の身体でも舞空術は使う事ができたのと同じように炭治郎の身体でも可能であった(そもそも舞空術自体が基本的に簡単であるのも理由の一つである) ギニューは浮かび上がった勢いで攻撃をしようとする だがここでほんの少し迷いが生じた というのも今のクウガの鎧はとても頑丈である事が分かっている。もし刀身で攻撃をすると刀が砕ける可能性が、そこまでいかなくてもキレ味が落ちる可能性がある。今後の戦いを長期的に考えると切れ味が落ちるのはよろしくない。 そこで考えたのは一度呼吸による攻撃をやめる事である。そして何をしたのか、それは 何と持ち手を一瞬で変えて頑丈である柄頭による打撃であった、不意を突かれたクウガに当たってしまった。 勿論この鎧には少しもダメージが通らないのは百も承知、ギニューの狙いは衝撃を脳に伝わらせる事にある どんな人間でも脳は振動を受ける事で動きが鈍る。狙い通りにクウガはほんの一瞬だけ動きを止める。この隙に透き通る世界で甲冑の隙間で最もダメージが通る場所めがけて ――水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き 一点集中の一撃…!! 「くっ…!!」 予想以上の痛みに吹き飛びながら苦悶の声をもらすクウガ、だが…この事も屈辱として怒りに変える 「我にこれほどの痛みを与えるとは…許さん」 「フン、許されないのは貴様の弱さではないか?」 煽り返され怒りはさらに増していく、この姿ではダメだと判断し、次のプロトタイプへと姿を変える。 「変身」 『KAMENRIDE BLADE!』 銀色の装甲を纏ながらも蒼い印象を与える仮面ライダー、ブレイドの姿に変わる。 「…一つ質問良いか?」 「何だ?」 「貴様は先程から様々な姿に変わっている、俺は以前貴様と同じような戦士と戦った事がある、恐らく貴様も先程戦ったはずだ」 「…あの緑の戦士の事か?」 「そうだ、今貴様が変身している戦士と同じようにベルトが力の源のように見えた、その変身している姿は一体なんなのだ?」 下らぬ質問だ、JUDOはそう思ったがほんの気まぐれで答えてやることにした。 我が知るプロトタイプ…とは別世界の仮面ライダーという物だ、と だが実際に答えた言葉は 「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ………、!?」 全く違う言葉だった (何だ?今の言葉は…?) 「仮面ライダー…というのか、面白い、その力、オレの物にさせてもらうぞ!!」 フリーザ様復活の為に更なる強さを求めるギニューは今闘っているディケイドのベルトを奪いたいと考えていた。 再び向かってくるギニューにブレイドは醒剣ブレイラウザーを手で撫でた後に構える 剣士と剣士の戦いが今始まる。 ぶつかりあう剣と剣、最初にディケイドの状態で剣を振るった際はディケイドが押されていたが、今の戦いでは互角の剣戟を展開していた 理由はブレイドに変身している事である。ブレイドは刀による戦いをメインにしている。その為に刀の扱いがディケイドの時より上手く行えてるのだ。 剣戟による衝突は互いに強く体がぶつかった拍子に一旦離れる、そして技を出す構えに入る さて、ブレイドのアタックライドカードはどのようになっているだろうか? まず、本当のブレイドに変身した人物、剣崎一真が使ったアタックライドはビート、タックル、スラッシュ、サンダー、キックである 一方で門矢士が使ったアタックライドはマッハ、メタルである そして思い出してほしい、タワーの戦いにてディケイドが使用したカード、門矢士は使ったことがあっただろうか? つまりこれが答えである。 『ATTACK RIDE SLASH!』 『ATTACK RIDE THUNDER!』 ライトニングスラッシュの再現である。 更にこれに加え 『ATTACK RIDE MACH!』 超スピードも兼ね合わせる スピードも乗せた今の斬撃ならば生身のギニューなど一刀両断だろう だがギニューが何もしない訳がない、超スピードを匂いで察知しながら透き通る世界で攻撃を見通しながら呼吸に集中する まず一度斬りかかってくる、ギニューはギリギリで刃ではなく刀身で受け止めながらわざと弾かれて飛ぶ 飛ばされながら直ぐ追撃の攻撃も来るが再び刀身でガードし再び飛ぶ ギニューは強烈な攻撃を受け止めるのではなく、受け流し切る道を選んだのだ 三度飛ばされながら受け止めてそしてそのマッハのスピードが終わった瞬間 ――水の呼吸 捌ノ型 滝壷 隙があったブレイドへ渾身の一撃、即座にカードを装填し対応する 『ATTACK RIDE METAL!』 メタル、ギニューにその言葉が聞こえた瞬間、この技を後悔した つまり硬質化による防御の技だと直感したからだ だがこの型もまた攻撃力は高い、どうなるのかは分からなかった。 結果は…ダメージは与えられなかったが衝撃でブレイドを吹き飛ばすことは出来た ブレイドは体勢を整えて次なるカードを装填した。 『ATTACK RIDE TACKLE!』 体当たりによる勢いを乗せた攻撃、一見マッハと被るが、衝突の威力に重点を合わせた攻撃だ、これに加えて 『ATTACK RIDE BEAT!』 拳による攻撃も合わせる、その拳は体当たりの威力も合わせた破壊力がある一撃である事は読み取れた ブレイドは圧倒的な攻撃を相手からの剣の攻撃はブレイラウザーに守りながら喰らわせるつもりだ だがそれくらいでダメージを与える事が可能だと思われているとは、ギニューを舐めていると考えるべきだろう ギニューは刀で絶対に防御出来ないであろう場所を透き通る世界で見ながらそこにめがけて剣を振るう ――水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 「ぐっ…!!」 再び一撃を喰らい火花を散らすブレイド、攻撃も中断してしまった。 …御覧の通り状況見れば分かるが今の所やはりディケイドが一方的にダメージを受けている。 JUDOが傷を負っているとはいえ、火の呼吸が使えなくともやはり今のギニューの身体の強さはかなり高い事の証明だと言えるだろう 「貴様…何故これ程強いのだ…生身の人間が…鎧を纏った我と張り合える…!!」 ディケイドになってからここまで苦戦した戦いは今までになかった。 ここまで相手に対応されて逆に攻撃をくらう事など想定外である 「不運を呪うんだな、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事をな!!」 ギニューは大技を繰り出してトドメを刺すことを決めた ――水の呼吸 拾ノ型 生生流転 回転しながら高まっていく一撃、水の呼吸最強の技、水の龍を纏っているようにJUDOには見えた。 大技にはこちらも大技、こちらも金色のスペードが描かれたカードを装填する 『FINAL ATTACK RIDE B B B BLADE!』 ライトニングソニック、数多のアンデッドの封印のきっかけになった一撃だ 「ウオラァァァァァ!!」 「ハァァァァッ!!」 二つの強力な一撃が今、激突した。 「…中々やるな」 「…貴様こそ」 互角の威力だったようで、互いにダメージを受けながら離れただけだった 戦いはまだ続く、再び剣を向け襲ってくるギニュー、ブレイラウザーを構えながらブレイドはこの戦いで目覚めた新たなカードを取り出す。 攻撃をブレイラウザーで受け止めながらそのカードをバックルに装填 『KAMENRIDE』 その瞬間、身体が紫炎に包まれる 「!?」 慌てて熱がりながら離れたギニュー、そして紫炎から現れたのは 『HIBIKI!』 紫色の鬼だった 「鬼…か、この身体は鬼狩りの剣士らしい、その時点で貴様の運命は決まったようなものだな」 「我をそのような雑魚と同等に考えるな」 『ATTACK RIDE ONGEKIBOU REKKA』 響鬼は音撃棒烈火を携えながら…ある事を考えていた (奴の強さ、薄々気づいていたが呼吸によるものだろうな) 戦いの姿を見るうちにギニューが頻繁に呼吸をしていたのを見ていた為に、ギニューの強さの根源に気づき始めていた。 (となると…早々に封じさせてもらおう) 封じる為の策を開始した 戦いが始まった瞬間である 鬼火、烈火弾をそこら辺にまき散らせ始めたのは 「貴様!?正気か!?」 「正気だが?」 ギニューは避け続ける、避け続けるが周囲が轟々と燃える炎に包まれ始める (この男、何を考えて…!?グッ!?) その瞬間である、肉体が、動きが鈍り始めたのが 「気が付いたか?」 JUDOは嘲りの笑いと共に答え合わせを始める。 「この極限の熱気、そして二酸化炭素の増加に対して、貴様の呼吸は…行使する事は出来るのか?」 燃える、身体の内部が燃えるように熱くなっていく 苦しい、圧迫感がギニューを蝕む、一瞬だが眩暈もしてしまっている 辺りにまき散らされた炎による火災は例え炎のダメージを受けずとも常に大きく呼吸をし続けて戦うギニューの身体を蝕む 慌てて全集中の呼吸をやめるが身体に沁みついている癖はそう簡単に抜ける物ではない、その上動きも遅くなる 「ぐああああ!?」 苦しむギニューに響鬼は容赦しない、慌てて響鬼に向き合うギニューだが容赦のない攻撃がギニューを襲う 『ATTACK RIDE ONIBI!』 口から吐き出した紫炎、慌てて避けるがその避けた隙を ドカッ 「ぐはっ!!」 拳が襲う そしてここから先も容赦しない バキッ 蹴りが メキョッ 裏拳が ボキャッ チョップが襲った 「がああああ!!」 響鬼の特徴の一つは圧倒的なスペックの高さにある、一つ一つの攻撃が他のライダーの基本形態より強いのだ。 それによって大ダメージを受けたギニュー、そして 『FINAL ATTACK RIDE』 止めの一撃 『HI HI HI HIBIKI!!』 バックルから飛び出したのは太鼓であった。 その太鼓はギニューの身体を容赦なく捉える。 烈火を構えながら近づく響鬼、阻害する者は誰もいない そして奏でられる音撃打 火炎連打による太鼓の音、一つ一つ音を打ち込まれるたびにギニューの身体が震え、ダメージを追っていく 本来は大地の穢れから成るモノを浄化する為の音だが、ギニューという邪悪を祓い清めるには打って付けと言えた。が、その音を奏でている者もまた邪悪である事が非常な現実を思わせる。 そしてある程度奏でられ…締めに相応しい大音によって吹き飛ばされていった。 響鬼はディケイドへと姿を戻しながら倒れているギニューに近づく ギニューは刀を握り、白目をむきながら気絶している 「不運を呪え、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事を」 嘲りと共に先程の言葉を返し、ライドブッカーを剣にして…首に一閃 したはずだった。 →
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軍務への参加 聖華暦833年7月24日 帝都ニブルヘイム軍港 僕は今、師匠と一緒にラスハー級重巡航艦に乗り込んでいる。 これから、フォーレンハイト領にある『第八特戦隊駐屯基地』へと向かう為だ。 『第八特戦隊駐屯基地』はフォーレンハイト家の主要都市である『第一都市デルドロ』の西12kmにある前線基地の一つで、カナド地方から帝国に侵入してくる魔獣や鋼魔獣といった外敵を討伐する為に組織された第八特戦隊『オルトロス』の拠点だ。 そこで、僕の実戦訓練を兼ねた軍務に参加する事になる。 機兵に乗り始めてまだ一週間なのだが、もう実戦…… 生物兵器の成れの果てである魔獣や、無人兵器だった鋼魔獣が初陣の相手になるわけだけど、人相手では無かった事で、どこかしらホッとしている。 多分、今でも十分に抵抗無く人を殺せてしまうだろう。 色々と覚悟はしたけれど、やはり人を殺す事に慣れたくは無い。 だけど魔獣や鋼魔獣が相手となると、人間相手にやってきた組手がどれほど意味があるかはわからない。 なんにせよ、気を引き締めなければいけないのは確かだ。 この話を聞いたのは出発するニ日前の事だった。 「ご主人様、そういう事はもっと早く言って頂かないと困ります!」 そう言って憤慨するエミリさんは、なぜか僕を抱きしめて離さなかった……。 結局、エミリさんに手伝ってもらって、持って行くものを慌ただしく準備する事となった。 そして御屋敷を出立する直前、エミリさんは僕の手を握って目を閉じ、「黒竜神様の加護があらん事を。」と祈ってくれた。 無事に帰る事を約束したんだ。彼女に心配をさせたく無い。 動き出し揺れ始めた船内で、僕はこの先の不安と闘っていた。 * 目的地である第八特戦隊駐屯基地には二日で到着した。 陸上艦に揺られている間もトレーニングは欠かさず行った。 ただし、艦に乗っている間は反物質を扱う事は禁じられた。 艦の装甲や設備が反物質に侵食される恐れがある為だ。 まぁ確かに、僕はまだ上手く反物質を扱えないのだから、艦の設備に損害を与えてしまう可能性は否定出来ない。 だから大人くし従った。 その代わり機装兵の整備について、整備士に教えてもらっていた。 僕も軽機兵を持ったのだから、自分の機体は自分でもよく知っておきたかった。 機装兵の構造なんかは座学である程度学んだだけだったけど、実物を見て、触って、それから教えてもらうと理解が格段に進む。 やはり本で見て、話を聞くだけでは理解出来ないところも沢山あるのだと、よく分かった。 この実戦訓練が終わる頃には、ある程度は自分でも応急処置や簡単な修理も出来るようになっておきたいな。 ああ、覚える事がどんどん増えていくなぁ……。 * 「私が当駐屯地責任者、ディートフリード・アメルハウザーと申します。イディエル卿、わざわざのお越し、歓迎致します。」 「いや、こちらこそ急な要請に応えて頂き感謝する。」 駐屯地に到着して早々、指揮官自らが僕達を出迎えに現れた。 アメルハウザー少佐は駐屯地責任者と第八特戦隊指揮官を兼任しており、この場での最高責任者だ。 道中の艦内では高潔で実直、戦場では勇猛果敢と帝国軍人の鑑のような人物だと聞いていた。 目の前の人物は30代前半くらい、鋭い眼光からは強い意志を感じさせる。 僕らへの丁寧な対応を見るに、聞いた通りとても実直そうだ。 「ではユミア、早速だが君には三ヶ月間、我が隊の一員として軍務に従事してもらう。我々の任務は国境の警備と巡回、国境を超えてカナドに入り魔獣を掃討する事だ。常に危険が付き纏う為、気を抜かぬよう心掛けよ。」 「判りました。」 「ボルサ中尉!」 「ハッ」 アメルハウザー少佐に呼ばれて、一人の男性が進み出て来た。 厳つい見た目は少佐よりも頭一つ分くらい大きく、逆三角形の体格は非常に屈強な印象を受ける。 「ボルサ中尉、本日付でリコス・ユミアを貴様の隊に編入する。三か月間、帝国軍人の何たるかをみっちりと叩き込め。」 「了解しました。リコス・ユミア、今日から俺が貴様の上官だ。俺の隊に入ったからには暗黒騎士の弟子だろうと手加減などしないから覚悟しておけ。」 ボルサ中尉は僕を睨め付けるように見据え、こう言った。 あまり歓迎されていないのだろうか。 「それから分からない事は遠慮なく聞け。隊はチームワークが大事だ。貴様がヘマをすれば隊全体が危機に陥る事だってあるからな。新人のうちは周りを頼れ、いいな!」 そう言って、中尉は僕の頭をぽんぽんと軽く叩いて笑った。 見た目よりも良い人みたいだ。 「はい、判りました。よろしくお願いします。」 「返事は『了解』だ!」 「了解!」 これから初めての軍務が始まる。
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サージェスのサロンには菜月、蒼太、ヴィータ、シグナムの四人が揃っていたが、誰もが沈痛な顔で俯いている。口を開く者はいない。 山を降りてすぐに石化した少年は、映士の救急車ビークル、『ゴーゴーエイダー』によってサージェスの研究所に搬送された。 「真墨が子供を盾にして逃げるはずないよ!きっと何か理由があるもん!」 シグナム達に菜月はそう言った。 それは蒼太も同じだった。真墨は明石からチーフの地位を継いでから立派にミッションを遂行している。 明石とはスタイルが異なる彼だが、自分の為に子供を犠牲にするなどあるはずがない。 あるはずはないのだが――。 シグナムとヴィータは、確かにボウケンブラックが少年を盾にしたのを見たと言う。ボウケンブラックこと伊能真墨が。 だが、蒼太と菜月は、シグナムとヴィータが嘘を言っているとも思えなかった。菜月は純真さ故に二人を信じていたし、蒼太にとっても二人が嘘を吐くメリットが見当たらない。 彼女達はサージェスヨーロッパから来たと言われていた。サージェス程の組織が、ネガティブのスパイを見抜けないだろうか? そして何よりも大事なこと。それは蒼太も菜月も二人を信じたいのだ。 不思議なプレシャスの話に目を輝かせたヴィータを、自分だけの宝を探し求めていたシグナムを。彼女らの冒険への情熱を。 シグナムとヴィータもそれが解っている。二人の気持ちが解るから沈黙している。 でなければ、この場でボウケンジャーを厳しく糾弾していただろう。 シグナムとて、自分の目を疑ったくらいだ。 ボウケンジャーは自分の考えていたような連中ではなかった。彼等も人々を守る為に戦っているのだ。 そう、考え始めていたのに。 伊能真墨と高岡映士はまだ戻っていない。連絡も無かった。 結局は彼の口から語られるのを待つしかない。解っていながらも心の中では不安と疑念が渦巻き、焦燥感は膨れ上がっていくのだ。 それは伊能真墨が戻り、同時にMr.ボイスが叱責に現れるまで続いた。 ――命懸けの冒険に今日も旅立つ者がいる。 秘かに眠る危険な秘宝を守り抜く為に、あらゆる困難を乗り越え進む冒険者達―― 轟轟戦隊ボウケンジャーVS魔法少女リリカルなのは ExtraTask 03 新たなる冒険者 「たく、どうなってるんだろうなぁ……こりゃあ」 高岡映士は一人ごちた。それは研究所を出てすぐのこと。 真墨からは単独でジャリュウ一族――というより、邪悪竜バジークを先に追えと言われた。 「おい!俺様があいつらに言わなくていいのかよ!真墨!」 「必要無い。そんなことよりお前は奴を探しててくれ」 それを聞かされた時、映士はそれに逆らった。 彼はきっと、何も言い訳をしようとしないだろう。そういう男だ。 「けどよ!新入り共が――」 「いいんだよ、そんなことは!ともかくアイツはバジリスクの瞳の力を手に入れた。 俺は一度サージェス帰って対策を練るから、お前は先に行け。ただし一人では仕掛けるなよ」 「ちっ……わかったよ」 自分のことよりもミッション優先。いつの間にかチーフらしくなったものだ。 だが、映士はそんな真墨に明石暁には無かった危うさを感じずにはいられなかった。 明石はいつだって冒険を楽しむことを心の片隅に秘めていたから。 今の真墨にはそれがあるのだろうか――。 映士には、その後サージェスで繰り広げられる光景が容易に想像できた。 そしてもう一つ、ユーノ・スクライアの存在。 教えた寺に彼を追って行ってみたものの、寺にユーノの姿は無く住職の老人が一人眠らされているだけだった。 そして彼に教えたプレシャス――『百鬼夜行絵巻物』も奪われていた。 住職は薬で深く眠っていたので、彼を隠して先に孫の少年を探していたところで戦闘に出くわしたのだ。 「まさか……あいつが?」 そう考えると辻褄が合わなくもない。アシュを封印した神器を知りたがっていたことも怪しい。 それでも気に掛かる。アシュを知ったところであいつに何の得がある? それにあの神器はアシュを深く知る者にしか扱えない。 いや、それでも考え付く理由は幾らでも出る。疑問も疑念も尽きない。 「いや……そんなはずはねぇ」 それでも確かなことはある。彼もまた、未知の世界に瞳を輝かす者のはず。未知の術と聞いて、居ても立ってもいられずに駆け出した彼――。 「あれは……あの眼は"冒険者"の眼だ」 映士はそれを信じたかった。 「答えろ、伊能真墨!子供を盾にするのが貴様らの冒険か!」 シグナムが怒りを露わにして叫ぶ。最初に真墨に食って掛かったのは彼女だった。 「言った通りだ。俺は全員の撤退を確実にする為に、あの子供を盾にした。そんな事態を招いたのは俺のミスだ」 「そんな!嘘でしょ、真墨!?」 菜月が真墨の腕を掴んで揺さぶる。 と、背後からバンッ!と机を叩く音が聞こえた。 「……」 ヴィータが黙って真墨を睨んでいる。 真墨は何も語ろうとはしない。弁解をしないのはそれが真実だからなのか。 「そうか……。ならば、もう何も話すことはない……」 シグナムがそう言ってサロンを出て行く。声の冷静さに反してその表情は苦渋に満ちていた。 ――信じたかった。何か理由があるはずだと。子供を盾にするような外道ではないと。 「行くぞ、ヴィータ」 ヴィータも悔しそうに歯を噛み締めていた。シグナムと一緒にサロンを去る彼女は最後に一度、菜月を哀しそうに振り返った。 薄暗い遺跡の中、鶏冠に似た襞を頭に付けた邪悪竜が暗闇に向かって話しかける。 「貴様の言う通りにバジリスクの瞳を手に入れた。しかし……」 その眼は金色の光を放っていた。 「貴様は俺にこんなものの在り処を教えて、何が目的だ?確かに貴様には世話になった。だがジャリュウ一族の復活に手を貸して、貴様に何の得がある?」 暗闇から声が響く。重く低く、しかしはっきりと通った声だ。 「勿論、私にも得はある。私の目的はサージェスやボウケンジャーなど問題にならない程大きいのだ。君達の手で彼らを始末してもらえると私もそれに専念できる。これは相互利益の為なのだよ」 バジークは表情が読み取りにくい爬虫類めいた顔を、それでも明らかに不快そうに歪めた。 こいつはジャリュウ一族を駒程度に思っているのだ。そしてリュウオーン亡き後、ジャリュウ一族を統べるべきである自分を。 「それを信用しろというなら、顔くらい見せたらどうだ?」 「せっかくだが、君の瞳に見つめられるのは少々気恥ずかしいのでね。今は信用してくれとしか言えない。」 バジークは憎憎しげに眼を輝かせる。金色の魔眼を以ってしても、見えない相手を見ることはできない。 この声と対するのは初めてではなかった。ふざけた受け答えに、最初はその暗闇に踏み込んでやろうと思っていた。 だが、暗闇の先に歩を進める度に背中を怖気が走る。 ――危険だ。ジャリュウとしての本能が、この身に宿るバジリスクが全力で警鐘を鳴らしてくる。 結局、それ以上は進むことができなかった。 「いいだろう。貴様の言うとおりにするのは癪だが、俺がボウケンジャーに引導を渡してきてやる。ただし――」 バジークは背を向けて歩き出す。 「それが済めばその顔を拝ませてもらうぞ」 捨て台詞を吐きながら、やがてバジークの姿が完全に見えなくなる。 「自分を作った者が誰かも知らずにいい気なものだ」 暗闇の声は誰にともなく呟く。 「管理局も異変を察知して動き出したか……」 百鬼界がこじ開けられようとしているなら、この世界に目をつけるのは当然。 それでも派遣した捜査員が二人程度ならば、奴等はまだ何も掴んでいないのだ。 「まぁいい。無能な管理局に何ができる……。ガイやレイを倒したとはいえボウケンジャーも辺境の猿に過ぎない」 暗闇から溢れた笑い声が、誰もいない空間に谺した。 サージェスを飛び出したものの、行く当てのあるはずもない。ヴィータとシグナムはとぼとぼと街を歩いていた。 「なあ、シグナム……。どうしてはやてはあたし達を選んだんだ?」 もう何度目になるだろう。何度も何度も自問自答を繰り返した。 それでも答えは出なかった。ずっと考えていると、そのうちに不安と迷いが湧いてきて――。 今また口に出して尋ねてしまった。 武装隊としての任務しかしたことのない自分達を、捜査官である主が潜入捜査に選んだその意味を。 「さあな……」 訊いたところで彼女にもわかるはずなどないことは解っていた。 ボウケンジャーとして行動していれば必ずアシュと百鬼界に繋がるはずだ。 そうはやては言っていた。 おそらくはやても調査の任に当たっているのだろう。 かつて管理局の協力もあって高岡一族がようやく次元の狭間に封印したアシュ。たった数人でさえボウケンジャーを苦戦させた化物が溢れ出そうとしている。 それなのに、本当に自分達はこんなところにいていいのだろうか? 数年前に自分達は主はやてを守り、主と共に生きると誓った。その想いは少しも変わっていない。 嘱託魔導士となってからは任務で一緒にいる時間は少なくなったが、それを苦に感じたこともほとんどなかった。今の主に常にべったりと付いて守る必要も無いし、離れていても家族であることに変わりはない。 それに嘱託になれば主の罪も軽減されるし、彼女の「ロストロギアの悪用を防ぎたい」という想いを守りたかった。 そう思えたから管理局の仕事にも誇りを感じられたのだ。何よりも、それはシグナムを含む守護騎士全ての総意でもあった。 だが、今はどうだろうか? 主の下を離れ、突然サージェスに放り込まれ、ボウケンジャーとなった。 短期間で訓練をこなし、知識を身に付けても、結局は何もできずプレシャスを奪われた。それだけでなく、一人の少年の命を今も危機に晒している。 あの時の真墨に対する怒りは、無力な自分への怒りでもあったのかもしれない。 真墨の行動は腑に落ちない。それでも、それに救われたのもまた事実なのだ。 自分自身、それが一番許せなかった。 「魔法を使うことができれば……」 ――せめて魔法が使えれば。 シグナムが呟いた言葉はヴィータにも届いた。 確かに魔法を使うことができれば、あの時遅れを取ることもなかった。少年を危険に晒すこともなかっただろう。だが、 「それができりゃあ最初からやってるさ……」 これは潜入任務だ。あくまでサージェス・ヨーロッパからの命令で派遣された新人を装わねばならない。 誰が、何の目的で百鬼界を開こうとしているのかわからないのだ。魔力反応が伝われば管理局が関わっていることを知られてしまう。 それに、管理局はサージェスにも完全に気を許した訳でもないらしい。この世界のプレシャスの大半を掌握している上に、高岡映士もいる。云わば最もアシュに詳しい組織だ。 協力を要請する為に一部の者は真実を知っているが、どこから情報が漏洩するかわからない。はやてからも固く禁じられていた。 自分の本来の姿で戦うこともできず、信頼できる仲間もいない。 はやてを補佐することもできない。 かといって、任務を放棄することなどできるはずもない。そんなことをすればはやてが責任を問われ、何よりもはやての信頼を裏切ることになってしまう。 「あたし達は――」 ――どうすればいい。 多分そう言おうとしたのだろうが、ヴィータの言葉は腕のアクセルラーへの通信によって遮られた。 通信から聞こえてきたのは牧野博士の声。 「ジャリュウ一族が街を破壊しています!君達の位置が一番近い。すぐに向って下さい!」 「いや、私は――」 何か言おうとしたシグナムだったが、有無を言わせず牧野は必要事項のみを伝え、通信を終了させてしまった。 ――私は何を言おうとしたのだろうか……。 考える間もなく遠くから爆音が響いてきた。続いて次々に近づいてくる悲鳴。 瞬間、シグナムとヴィータの身体が反応する。目線を落とすと、二人の足は自然と爆発の方向へと向いていた。 ――ああ、そうか……。 自分が大事なことを忘れていたことに気付く。 サージェスが何者であろうと、管理局の意向がどうであろうと――。 自分達が迷おうと、迷うまいと――。 プレシャスを奪ったネガティブは今、街を壊し、誰かを傷つけているのだ。 今はわからないことばかりでも、為すべきことは身体が知っている。 後はそれに従うのみ。 「行くぞ!ヴィータ!」 言うが早いか爆音に向かって駆け出す。 「おうっ!」 答える彼女も既にシグナムの横を走っている。 ――きっと主が我々に望んだ在り方とは、たとえ主から離れようとも、騎士として魔法を行使することを封じられたとしても! ――その程度のことで存在意義を見失うようなものではないはず!『力』を失ってしまうようなものではないはずだ! ここは主と家族が住む世界。それを壊す者とは戦わなければならない。 それは任務ではなく、使命であり誓い。 そして自分達は、今はまだボウケンレッドでありボウケンピンクなのだ。それを果たさなくては、 そしてそう在る理由を見出さなければ彼女に会わせる顔がない。 二人はアクセルラーを握り締め、走りながら力強く左腕を突き出す。 「レディ!」 肩から突き出した拳に向けてアクセルラーのタービンを滑らせる。 「ボウケンジャー、スタートアップ!!」 眩い光に包まれ、アクセルスーツの胸にボウケンジャーのエンブレムであるコンパスが刻まれる。 それは彼女達の行くべき道を指し示しているようだった。 戻る 目次へ 次へ
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ようこそ、オヤシロ様の会WIKIへ~★ ギルド名がオヤシロ様ということで 羽入 梨花ちゃんを貼らせていただいたでござる 何にもないところですが ゆっくりしていって下さいね★ 管理者:☆真紅☆ ギル長:吹雪
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お嬢様の妄想3/3 衣×京太郎×一×透華 衣の人 第3局 225~ 247 「あっ・・・ああっ!」(・・・あ、あれが・・指なんかよりも凄い大きいですわ) 指が抜かれて残念そうな声を上げる透華、しかし今引き抜かれた指より太い京太郎の勃起ペニスが視界に飛び込んできて、歓喜の声を上げる。 「準備ができたから、そろそろ良いかな?」 「え・・ええ、もちろんですわ、この龍門渕透華の一生に一度のバージンを味わってくださいましね」 「ああ、じっくりと・・味合わせてもらうよ」 京太郎はペニスを透華のおま○こに押し当て、亀頭で割って入りゆっくりとペニス全体を透華の膣内に入れてゆく。 「あっ・・あはぁ・・」(膣内に・・入ってきていますわ、こ、これが京太郎さんのおちん・・) 考えているだけなのに、その言葉を思い浮かべるのが少し恥ずかしくなる透華、少しして京太郎の動きが止まる。 「・・どうかされましたの、京太郎さん?」 「あっ、いや、たぶんここから痛くなると思うんですけど、どうしする・・一気にいくか、徐々に奥に入れるか・・」 「ふっ、愚問ですわ京太郎さん、ここはどーんと一気にしてくださまし・・ちまちまとする地味な行為など、この龍門渕透華・・と京太郎さんの情事には・・ふ、不要ですわ!」 京太郎の質問に、意味もよくわからないまま即答する透華、でも根拠も無く自信ありげに答えるのは透華が透華たる所以か。 (透華は京太郎の言葉の意味がわかっているのか?)(たぶん透華、正確な意味を理解してないね・・でも邪魔するのもな・・) 衣も一も経験していいるため、京太郎の言葉の意味を理解していた、衣は疑問に思い首を捻るだけだったが、一は折角盛り上がっている二人の邪魔にならないように黙っていた。 「・・わかりました・・じゃあ、いくぞ」 京太郎もなんとなく透華がわかっていない事は理解していたが、本人の望みを却下するのも気が引けたので望みどおり力を入れて一気に押し込む。 ズブッッ! 「げふぅぅ!?・・い、いだいでずわ・・ごれは・・?」 処女膜を貫かれて、破瓜の苦痛に顔を歪めて誰かに理由を尋ねる透華、それに答えたのは京太郎の恋人としては先輩に当たる二人、呆れぎみの衣と苦笑する一だ。 「やはりわかっていなかったのか、それが破瓜の痛み、激痛だが京太郎の女になった証、京太郎に処女を捧げた証とも言えるぞ、京太郎と結ばれたと思えば楽になるはずだ」 「そうだね、激痛だけど・・好きな人を迎え入れたと思うと、とっても幸せな痛みだね」 衣も一も、つい最近のことだが自分の破瓜の事を思い出して懐かしむように語った。 二人の説明で、知識が無いわけでは無い透華も思い当たる節があった。 「そういえば・・そんな話を聞いたことがあるような気が・・・痛っ!、こ、これが京太郎さんと結ばれた痛み・・それなら・・耐えられますわ」 衣と一の言うとおり、京太郎と結ばれた痛みだと思えば、透華は精神的にだいぶ楽になった気がするが、それでも痛い事には違いが無い、そこで痛みを和らげようと気をそらすために透華の頬にキスをする京太郎。 「きょ・・京太郎さん?」 「痛みが引くおまじない・・効果があるかどうかはわかりませんが、それと痛かったら言ってくださいね」 「効果はありましたわ、け、けどその・・・痛いと言われていると、しにくいのでは?」 キスのおかげで幾分か楽になった透華、しかし痛みを口にするのは抵抗があり・・不安げに京太郎に訊ねる。 「言えば少しは痛みが楽になりますから良いんですよ、それに・・『どうしても無理』ってな事を言わなければ絶対に止めませんから安心してください」 経験上の事もあり、透華が何を不安がっているかは京太郎にもなんとなく理解できた。 「京太郎さん・・わかりましたちゃんと口にしますわ」 「じゃあ・・ボクも透華におまじない」「衣もするぞ」 一と衣はそれぞれ透華の左右の頬にキスをして励ます。 「一・・衣、ありがとう、さぁ京太郎さん・・続きを始めましょう」 「わかった・・・いくぞ」 まだ慣れていない透華のために徐々に腰を動かしだす京太郎。 ズブ・・ズブ・・ 「痛っ!・・痛い・・ですわぁ!?」 動くたびに透華の顔が苦痛にゆがむ、だが透華からストップがかからないので京太郎は止める事無く続ける。 「透華さん・・こっち触りますね」 京太郎は透華の乳房に手を伸ばして、優しく揉み解しながら腰を動かす。 「透華、頑張って・・」「そうだぞ、頑張れ透華」 「痛いけど、ま・・負けませんわ、この程度で・・音を上げる龍門渕透華ではございませんわ!」 一と衣の声援に答えて痛みに耐える透華、そして・・徐々に。 ズブッ・・ズブッ・・ズブッ 「うっ・・あっ・・い、痛みがだいぶ・・・こ、これはぁぁ!?」 痛みが徐々に引いてゆき、それに合わせるように徐々に快楽が透華の体を襲う。 「徐々に・・よくなってきたみたいですね・・」 「は・・はい、京太郎さんの愛撫と・・一と衣の応援があって・・ひゃぁぁ!?」 「これで・・大丈夫だね」「そうだな・・流水の如く、後は全てを感じ取るが良いぞ」 透華の中で快楽が痛みに勝ってきたことを喜ぶ一と衣。 (い、痛みが引くと・・京太郎さんのおち・・が・・中にあるのが・・) 激痛でわからなかった透華も、痛みが引いた今なら突き上げられる感覚で京太郎のペニスが自分の膣内にあるとより深く感じる、その意識が喜びを生み、それが快楽に変わる。 ズブッッズブッッズブッッ!! 「きょうたろうさんのぉぉおおきいぃぃ!!すごくわたくしのなかであばれてぇぇ!!い、いかがですかぁぁ・・わたくしの・・なかはぁぁ?」 処女独特の締め付けだけではなく、京太郎のペニスをしっかり締め付けながらも扱き上げるような、そんな透華の膣内。 「俺のをしっかり締め付けてくれて、凄く気持ちいですよ!」 「うれしですわぁぁぁぁ!!、おくぅぅこんこんされてえぇぇ!!」 京太郎が喜んでいると事はペニスが突き上げられるたびにわかっていたつもりだった透華、しかし言葉にされるとその喜びは一入だった。 (透華、あんなに乱れてぇ・・そうだよねぇ、好きになった相手のおちんちんで突き上げられているんだから・・当然だよね、でも・・くすす、あっ~乱れる姿も可愛いよ透華) 透華の痴態を楽しみながら、自らも高ぶりを感じる一。 「透華・・血が出ているけど、しっかりと京太郎のを銜え込んでいるな」 一との経験からか、京太郎のペニスと透華の膣内、その結合部をまじまじと見つめる衣。 「ひゃあぁぁぁ!、み、みちゃだめぇぇぇ!!、ころもぉぉぉ!」 衣に見られていることに気付いた透華は顔面を真っ赤にしながら抗議の声を上げようとしたが、京太郎のペニスに突き上げられてそれどころではない。 「うっ・・透華さん、見られてから・・締め付けがきつくぅぅ!」 乱れていても羞恥心があるのか、それとも単に見られて感じているのか透華の膣内は京太郎のペニスを更に締め付けてゆく。 「だめなのにぃぃ!はずかしいはずですのにぃぃ・・ああ、もっとみてください、きょうたろうさん、はじめぇぇ、ころももぉぉ!!」 元々目立つのが好きで、人から注目されることが好きな透華、一度認めてしまえば早いもので、三人の視線が透華の快楽にプラスされた透華は一気に上り詰める。 「きょうたろうさん・・わ、わたくしはもぅぅぅ!!」 「いいぞ、俺もすぐにイクから、イっていいぞ!!」 (きょうたろうさんも・・わたくしでかんじて、もうげんかいにぃ!!) 京太郎も絶頂直前まできているというのは、透華をさらに興奮させて、そして。 ズブッッッン!! 「い、いきますわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 膣内も快楽も突き上げられ透華は一気に絶頂に達する。 「俺もいくぞぉ、透華ぁぁ!!」 透華が達すると、絶頂からくる膣内の痙攣が京太郎のペニスを締め付け、京太郎も絶頂に導いた。 ドクゥゥゥゥン!ドクゥゥゥン!ドクゥゥゥゥン!! 「これがぁぁきょうたろうさんのせいえきぃぃぃぃ!!あふぃですわぁぁぁぁ!!」 初めての膣内射精は透華の予想を上回っていた、膣内を焼かれるような精液の熱さに自分が京太郎の恋人である事をまさに刻み込まれている錯覚に陥り、それがさらなる喜びと快楽を生む。 「透華まだぁぁぁいくぞぉぉ!!」 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!! 「ひっぃぃぃ!!まだくるんですのぉぉぉぉ!?」 射精の量も透華の予想を上回り驚く透華、でもそれは嫌ではなく嬉しい悲鳴、愛おしい人が自分の膣内で感じて、膣内に収まりきらないほどの射精に驚喜する透華。 「これで・・さいごだぁぁ!」 ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!! 「しゅごいでしゅわぁぁぁ!!・・・わらふしのぉならがぁまっじろにぃぃぃ!!」 身を捩じらせる射精を膣内で全て受け止めようとする透華、だが収まりきらない一部は結合部の隙間から溢れる、透華の膣内を頭の中を真っ白に染め上げると京太郎の射精は終了した。 「はひぃぃぃぃ・・きょうたろうさんのぉぉ・・せいえきがぁぁ・・」 荒い息遣いで快楽の余韻に浸りながら、京太郎が快楽を得た証拠である精液の熱さを膣内で感じながら微笑む透華。 「はぁ・・気持ちよかったぞ、透華・・」 「はぁはぁ・・よかったですわ、わたくしも・・・はぁはぁ・・だいまんぞくですわ・・きょうたろうさん」 わかってはいたものの、京太郎の言葉を聞くとより一層の喜びが透華の心に満ちる。 「そうか・・良かった」 「はぁ・・と・・ところで・・・膣内にまだ熱くて硬い感覚が、こ、これは・・その、京太郎さんのおち・・おち・・ううっ」 呂律が回らないわけではなく、やはり性器の名を口にするのが恥ずかしく、ただただ京太郎を見つめる透華。 「うん、ああ・・まだ勃起しているからな」 「そ、その・・それはつまり私の体ではまんぞ・・んっ!?」 勃起したままの京太郎のペニスの感覚に、自分の体は女性としての魅力が無いのかと、ネガティブな言葉を喋ろうとした透華の唇をキスで塞ぐ京太郎。 「何言っているんだ、凄く気持ちよかったし満足したって・・その証拠に・・ほら」 京太郎がペニスを引き抜くと、透華の膣内から精液が逆流してくる。 「うっ・・はぁぁ、そ・・そうでしたわね、これだけ射精して頂いたのに、気持ちよくないなんて・・」(ふふ・・京太郎さんは本当に優しいんですわね・・) 自分の膣内に溢れる大量の京太郎の精液を見て、自分の考えが間違いだと思い知った透華は、慰めてくれた京太郎の優しさに喜びを感じる。 「気にするな透華、京太郎は絶倫だからな」 「そのようですね、それで、その・・もう一回しますの?」 「透華さんは初めてで疲れたでしょう、だから休んでいてください」 京太郎の言う通り、初めての情交に肉体的にも精神的にも、透華は疲労感を覚えていたが。 「確かに疲れはしました、しかし私は京太郎さんにもっと満足して頂きたいのですわ!」 疲労している事は素直に認めたが、恋人を喜ばせたい気持ちも素直に語る透華。 「ボクも透華の気持ちわかるよ、一度駄目だと思ったのに、折角恋人になれたんだから・・」 「ええ、一の言う通り・・せっかく想いが届いたのでしたら、やはり・・」 一度は諦めた恋を適えた同士、一と透華は思いが重なる部分も多いのだろう。 「その気持ちは嬉しいんですが、でも・・するとなると」 ある行為が京太郎の脳裏に浮ぶが、それを話すかを躊躇する、だがそれに代わるように衣が口を開く。 「ふぇらちおをすればよかろう、あれならおま○こも使わずに京太郎を喜ばせられるぞ」 「ふぇらちお・・なんですのそれは、一は知っていまして?」 「えっ・・まあ、あれは透華には少し・・きついかな・・」(京太郎君も思いついたんだろうけど・・透華の事を考えて、黙っていたんだろうね) 透華に聞かれて素直に説明するかどうかを迷う一、説明したら嫌がっても透華の性格上絶対にやると言いだしそうな気がしたからだ、京太郎もその辺りの事がわかっていて黙っていたのだろう。 「何を言うですの、私は京太郎さんに喜んでいただけるなら、どのような行為でもしてみせますわ!」 負けん気の強さと京太郎への愛からかしっかりと言い放つ透華。 「よく言ったぞ透華、好きな恋人を喜ばせたいと思うその気持ち、衣にもよくわかる、衣が手伝うぞ」 「ええ、お願いしますわ・・」 「わかりました、ではお願いします」 透華のやる気に触発された衣もすっかりやる気になってしまい、京太郎もして欲しいという気持ちもあり、二人の申し出を受け入れる。 「はぁぁ、まあいいかな・・ボクはどうしようかな・・」 一も一人で止める気にはなれないのか、仕方なく事態を見守る。 「それで、フェラチオとはどの様な行為ですの?」 「透華まずは座った方がしやすいと思うぞ、京太郎」 「ええ・・」「ああ・・」 衣に指示されて透華は起き上がってベッドの上で膝を曲げて座り、京太郎はそんな透華の顔の前にペニスが来るように移動する。 「きょ、京太郎さん・・そ、それにこ、衣こ、これは・・何を?」 目の前にある、自分との情交の痕跡が残るペニスを見せ付けられて戸惑う透華。 「何って、ふぇらちおをするんだろう・・なら、この体勢の方がやりやすいからな」 そう言って、衣は京太郎のペニスに顔を近づけて舌を突き出すと、まだ汚れが残るペニスを舐め上げた。 「えっ・・ええっ!?」(そ、そんな、そ、そこは京太郎さんの・・おち、おち・・) 「うん・・・?」 突然の事態に戸惑う透華、衣はしないのか・・と言いたげな視線を透華に向ける。 「そ、その・・そこは京太郎さんのお・・おしっこが出るところでしょう、その・・そこに口をつけるのは・・」 「うん、そう・・これがフェラチオだよ透華、ボクもするね京太郎君」 透華に耳打ちをしたかと思うと、一も京太郎のペニスに顔を近づけて、舌を突き出して精液や透華の破瓜の血を舐めとってゆく。 (京太郎君の精液と、いつもと違う味なのが透華のか・・くすす) 片方は大好きな主でもう片方は大好きな恋人、その二人の味がついたペニスを楽しそうに舌を躍らせて舐め取る一。 「衣・・負けないぞ」 一のやる気を見せられた衣は対抗心を燃やして、一とは逆側を舐め始める。 (こ、衣、一もあ、あんなに舐めて・・おいしい・・くはないでしょうね、け、けど) 二人に競い合うようにペニスを舐められている京太郎はというと。 「うっ・・一も衣も・・上手くなったな、くぅぅ・・すげぇぇいい!」 息も荒くなってきて、二人の舌が動くたびに気持ち良さそうな声と顔を見せる。 (あれが京太郎さんが感じている顔、そんなに京太郎さんを喜ばせられますの・・?) 恋人が喜んでくれる、それは透華にとってもとても魅力的な事、例えそれが排泄器官という普通なら口をつけたくないところでも、しても良いとそう思えてくる。 そんな透華の迷いを見透かすかの様に、ペニスについた精液やらを舐めきった衣と一が、ペニスから舌を離して透華に視線を向け訊ねてきた。 「どうした、透華はしないのか?」「やっぱり、好きな人でも、おちんちんを舐めるのは嫌?」 「そ、それは・・その・・」 躊躇、戸惑い、どうしても嫌なら嫌と言い切れるだろうが、心の迷いがそれを許さない、透華は言葉を詰まらせた。 「衣も京太郎も、無理強いはしないぞ」「そうだね、できないなら無理しなくても・・」 衣と一の透華を気遣った言葉、しかしそれが迷っていた透華の心を押す。 「うっ、衣、一、私を舐めないでいただきたいですわ、この龍門渕透華がそんな敵を前にして逃げ出すようなまねをする訳ないでしょう!」 性格からか、あるいは自分を奮い立たせるためか、強気な言葉を吐いて衣と一の間に割り込む透華。 (うっ・・お、大きいですわ・・これが私の膣内に入っていたなんて・・) 改めて目の前で見る京太郎のペニスは巨大で、こんなモノが自分の膣内に収まっていたとは信じられなくなる。 「・・頑張って、透華」 一は透華がフェラチオをしやすいように応援しながら一歩下がる。 「一・・」(そ、そうですわ・・京太郎さんは一にとっても愛おしい人、それを譲ってくれたんですから・・こ、ここはその気持ちにも答えなくてはなりませんわ、け、けど・・凄く大きくて、か、硬そうな・・) 一に譲られて決意も新たに挑もうとするが、目の前で見る男性器の迫力に押されて腰が引ける透華。 「透華、嫌なら無理する必要は無い、けどしたらきっと京太郎は喜んで褒めてくれるぞ」 惑う透華の心に衣の言葉が染み渡る、京太郎が喜んでくれる、それは魔法の様に透華の心にやる気の炎を灯す。 「衣・・そ、そうでか、京太郎さんも・・その、私がフェラチオをして差し上げたら喜んで頂けます?」 上目遣いで訊ねる透華、欲しい答えは決まっている、そして京太郎にもそれはわかっていた。 「はい、してくれたら凄く嬉しいですよ、あっ・・でも無理はしなくても」 (ああ、喜んでくれますのね・・でしたら・・もう、迷いなどありませんわ!) 後半は透華の耳には入らなかった、ただ嬉しいと・・喜んでくれるとわかれば、透華のやる気は一気に燃え上がる。 「京太郎さん!」 「は、はい!?」 「フェ・・フェラチオをさせていただきますわ、そ、その・・不手際があったら仰ってくださいな・・」 「わかりました、それじゃあ・・お願いします」 「はい」 京太郎にお願いされて返事をすると、透華はゆっくりと京太郎のペニスに舌を近づけ、そして。 ぺろ・・ぺろ・・ぺーーろ 先ほど衣や一のしていたのは真似て、竿の部分を舐め上げる透華。 「うっ・・くぅ・・いいですよ、透華さん」 「そ、そうですの・・では続けますわ」(や、やりましたわ、こ、この調子で・・) 心の中でガッツポーズを決めながら、透華は舌を使い更にペニスを舐め上げる。 「透華、単純に舐めるだけではなくて、時折京太郎のおちんちんにキスしたりすると良いぞ」 「こうかしら・・?」 衣の恋人の先輩としてのアドバイスを信じて、それを実行に移す透華。 れろれろ・・ちゅちゅ・・ちゅぱ 「うぉぉ!!・・そ、それも良いですよ透華さん」 「ふふ・・ありがとう衣・・」「どういたしましてだ」 狙いが成功して、京太郎を喜ばせることに成功させた透華は、衣に笑顔でお礼を言う。 「じゃあ・・ボクも手伝うね、ほら透華見て、京太郎君の鈴口・・先っぽから液が出ているでしょ、あれも舐めとらないと・・」 「こ、これですわね・・」 少し戸惑うものの、一度始めてしまえば中止する気は無いのか、一に言われたとおり、鈴口から溢れる先走り汁を舐めとる透華。 ぺろ・ぺろ 「うっ・・に、苦いですわ・・それに臭いが・・は、一、これは何ですの?」 独特の臭いと味に顔を顰めて、一に正体を尋ねる透華。 「カウパー腺液、先走り汁っていったほうがいいのかな、精液じゃないけど京太郎君が、しっかり感じているって証拠だよ、だよね京太郎君?」 「えっ・・ああ、透華さんの舌が気持ち良くて」 「どう、そう思うと・・あまり嫌じゃないでしょう透華?」 「そうですわね、確かに・・独特の味も臭いも、京太郎さんのだと思えば」 痘痕も笑窪、不快な味も惚れた相手が喜んだ証拠と思えば、不快感はさほどなく透華は鈴口から溢れる先走り汁を愛おしそうに舐めとる。 「後は・・亀頭を銜え込んで、舌で全体舐めたりストローを吸うみたいに吸ったりすると京太郎を気持ちよくさせられるぞ」 「噛んだり歯を立てたりしちゃだめだよ、京太郎君が痛いから」 「は、はい・・こ、こうですの・・あむぅ」 口を開けて亀頭を銜え込む透華、口内にペニスから発せられる京太郎の雄の臭いが充満してそれが鼻に抜けた・・。 (ふぁぁ・・強烈な臭いが・・くらくらしますわ・・) 「じゃあ、ボクたちが他の部分をするから、透華はそのまま亀頭を咥えていてね」「衣に任せろ、しっかり透華の手伝いをするぞ」 「・・・ふあ・・ふぁい」 臭いに思考がやられかけていると、一と衣言葉で自分のすべきことを思い出した透華は京太郎の亀頭を舐め上げる。 れろれろれろ・・ 「き、きくぅぅ・・」 透華の一心不乱な亀頭攻めに声を上げて体を仰け反らせる京太郎。 「くすす、衣、ボク達も負けられないよ」「もちろんだ」 そんな京太郎の姿を見て、一も衣も早速・・それぞれの場所に取り掛かる。 ぺーーろぺーーろ・・はむはむ・・ぺろぺろ 「うっ、こ、衣は・・とにかく、一!?」 衣が舐めているのは竿の部分、そして一が舐めたり歯を立てず唇ではむはむしたりしているのは玉袋。 「ここも・・きもちいいってきいたよ・・どうかな?」 「こっちも・いいだろう京太郎?」 「ううっ、ど、どっちもいいよ・・」 二人の舌使いは京太郎に確かな快楽を与えていた、それは亀頭を咥えこんでいる透華にも臭いとなって伝わってくる。 (ふぁあ・・臭いが更に強く・・で、でも負けてはいられませんわ、たしか・・) 臭いで思考が麻痺しそうになる中、衣に言われたことを思い出して鈴口を吸い上げる透華。 ちゅぅぅぅぅぅ 「うっ・・うわぁ、い、今吸われると・・か、かなりぃ!」(と、透華さん・・凄い真剣に・・あんなに吸ってくれて、滅茶苦茶プライドが高いのに・・) プライドが高いはずの透華が、自分のペニスを銜え込み更には気持ちよくさせようと必死に鈴口を吸い上げている、その事が京太郎に喜びと同時になんとも言えない満足感を与え、それが快楽を増幅させる。 (うん、ここ動いているみたいだけど、そろそろ・・なのかな、衣) (こっちも・・ぴくぴくしているぞ、いくぞ一!) それぞれに京太郎の限界が近いことを悟ると、目で合図を送り透華に合わせて裏筋と玉袋をそれぞれ吸う衣と一。 ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 「と、透華、で、でるぅぅぅぅぞぉぉ!!」 興奮と、三箇所を同時に吸われると言う体験した事の無い快楽に、京太郎は一気に絶頂まで持っていかれた。 (き、きますわぁ!!) ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!! 「うっ!?」(な・・なんでのこれは、こ、こんなに!?) 透華は覚悟を決めて構えたものの、京太郎の射精はそれを上回る量と勢いで透華の口内を満たす。 (だ・・駄目ですわ、出すなんてことできませんわ・・)「ごく・・ごく」 喉を鳴らして射精された精液を飲み込むが、初めてではそれが限界だった。 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!! 「うっぼぉ・・げほぉ・・げほぉ!!」 量が多すぎたためか、それとも勢いが凄すぎたのか、はたまた運が悪かったのか、許容量を超えた精液が器官に入ってむせ返る透華。 ビクゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥン!! 窮屈な透華の口内から解放された京太郎のペニスは、透華の髪や衣や一の髪や顔に精液を撒き散らして射精を終えた。 「ごほぉ・・ごほぉ・・」 「透華、大丈夫か!?」「透華・・無理しちゃだめだって言ったのに」「透華・・」 むせ返る透華を心配する、京太郎、一、衣。 透華は両手を構えて、そこに精液を吐き出していた・・やがて。 「はぁ・・はぁ・・」 息を整えた透華は、手に吐き出した京太郎の精液を・・次の瞬間、三人は驚きの声を上げた。 「えっ!?」「なぁ!?」「おおっ!!」 「うっ・・く、うっく・こくこく」 手に口をつけて、吐き出した精液を再び口に入れて今度はゆっくりと飲み込んでゆく。 「はぁぁぁぁ・・・」 「と、透華・・その、無理しなくてもいいんだぞ、美味いもんじゃないんだし・・」 「おほん、何を仰いますの京太郎さん、確かに美味しいとは申しませんが、折角京太郎さんが私のお口で気持ちよくなって頂いた証ですわ、それなら・・全部頂くのが受け取るものの礼儀ですわ」 息を整え終えて一度咳払いをして、さも当たり前のように笑顔で語る透華。 「うむ、その心意気見事だな!」「わかるけど、透華は凄いね、一度吐いちゃっても飲むなんて」 衣と一は透華の気持ちが分かるのか、二人は感心して透華に賛辞を送る。 「ふふ、当然ですわ、まあ・・一部飲めなかったのは残念ですが」 自分の髪や衣や一の節々に降りかかった精液を見て、透華は少し残念そうな顔をしいた。 「いや、最初にしたら十分だと思うぞ、まあ・・ありがとうな衣、一・・透華・・・凄く気持ちよかったよ」 いつもの調子で頭を優しく撫ぜながら、それぞれにお礼を言う京太郎。 「うん、衣も頑張ったが、今ので一番は透華だな・・」「そうだね・・透華が、あれ?」 衣は何時もどおり嬉しそうに笑うだけだが、一はある違和感に気付く、そしてそれに気付いたのは一だけではなく、今京太郎に頭を撫ぜられている透華も気付いた。 「・・・・京太郎さん、今さっき・・なんとおっしゃられました?」 「えっ・・・ああっ・・すみません、呼び捨てにしちゃって」 透華に指摘されて、そして考えてようやく気付いた京太郎は、呼び捨てにしてしまったことを素直に謝る。 「謝らなくても・・・・別に構いませんわ、今はさん付けでなくても」 透華は嫌そうな顔一つせず、謝る京太郎を止める。 「えっ、で、でも・・呼び捨てはまずいんじゃ」 「外では困りますが、今は京太郎さんの恋人達しかいない甘い一時・・・ど、どうせなら衣や一と同じが良いですから、あ、あと口調も変に畏まらなくても良いですから!」 呼び捨てにするのを許すついでに、気になっていた自分に対する衣や一との口調の違いを指摘する透華。 「は・・はい、わかりま・・わかったよ、透華」 また同じような口調になりそうになって、慌てて修正する京太郎、その言葉に満足げな笑みを浮かべる透華。 「よろしいですわ、しかし・・・こうして頭を撫ぜられるのは何年ぶりかしら」 考え深げに透華は、頭を撫ぜる京太郎の手を見上げた。 「あっ、す、すいません・・つい」 京太郎が慌てて手をどけようとすると、それを静止するように透華の手が伸びてきて京太郎の手押さえつけた・ 「別に良いんですわ、こうされていると、とっても暖かい心地よい気分になりますわ」 「そうだね、京太郎君に撫ぜられていると、とっても気持ちいいよね」「うむ、キスや抱かれているのとは別に幸福感に満たされる、至福だな」 どうやらこの三人は京太郎撫ぜられるがとても幸せなようだ。 「でも、まさか私が京太郎さんの恋人になるとは思っても見ませんでしたわ」 つい数時間まえの事を思い出して、しみじみと語る透華。 「衣もだ、でも衣は透華が京太郎を好きでいてくれて嬉しく思う、この幸せをみんなで分かち合えるかと思えば最高だ」 「うん、ボクもまさか透華が加わってくれるとは思わなかったよ、できたら良いなとは思っていたけど」 歓迎ムードに楽しそうに声高く笑う透華。 「ほほほ、まあ私が三人目と言うのは多少気にはなりますけど、これからも・」 「三人目・・なにをいっているのだ透華は?」 透華の言葉に感じた違和感を指摘する衣。 「へぇ・・ですから三人ですわよね? 「あっ~、あのね・・透華、その言い辛いんだけど」 今の透華の言葉で、何を勘違いしているのかを理解した一だが、それを正直に言っていいのか迷う。 「なんですの一、はっきりと言いなさい、京太郎さんの恋人は衣、一、私ですわよね?」 はっきりとしない一の態度に少し苛立ちながら、事実確認をする透華、それを受けてはっきりとした答えを口にしたのは一ではなく衣だった。 「三人ではないぞ、京太郎の恋人は、ここに居る衣と一と透華、それに優希と咲で今は全部で五人だぞ」 「うん、って言うことなんだよね・・あはは」 衣がはっきりと言ってしまったので、なるべくショックの無いように話そうとしていた一だが、どうしようもなくなり、ただ苦笑いを浮かべていた。 「そうですか、あの片岡さんと・・清澄の大将も加えて・・五人ですの、ほほほ・・って、ごごごごごご、五人ですってぇぇぇ!!」 落ち着いた雰囲気に見えたのは、ただ意味を理解するのに時間が掛かっただけ、意味を理解した瞬間、叫び語を上げる透華。 「と、透華、お、落ち着いて」「と、とと、透華さん・・」 一と京太郎は混乱する透華をなんとか落ち着けようとしたが。 「ご、五人・・五人ってなんですの、っというか・・わ、私がご、五番目ぇぇ・・ふあぁ」 どうやら他に二人恋人がいるよりも、自分が五番目に出来た恋人というのがショックなようでその場に倒れこむ透華。 「と、透華!?」×2「うん?」 何が起こったかわからず首を捻る衣と、急いで透華の様子を覗き込む一と京太郎。 「ご・・ごばんめ・・わたくしが・・ごばんめ・・・」 よほどショックだったのか、透華は気を失いながらでも五番目と繰り返していた。 「はぁぁ、嘘や夢ではありませんのね」 意識を取り戻した透華は、自分が五人目の恋人であると言う事実を改めて確認して、溜め息をついた。 「黙っていてごめんね、透華」「重大なことを話さずにいて、すみませんでした」 一は報告していないかった事、京太郎は話せなかった事を謝るが、透華は特に怒った風も無い。 「もう良いんですわ、それに衣は認めているんでしょう?」 「もちろんだ、というか衣が言い出した事だからな」 「なら構いませんわ、というか私が文句を言える立場ではありませんでしょう?」 衣が他の恋人の容認している上に、自分もその輪に加わっているのだから、それを認めなければ自分の立場も否定することになると透華には分かっていた。 「よかった、これで衣や透華と一緒に京太郎君の恋人でいられるんだね」 もしも別れる事になったらどうしよう、と思っていた一は透華の態度を見て安堵した。 「ええ、それに五人も恋人が居るなんて凄く目立つじゃありませんの、注目を集めることこの上ありませんわ」 目立っているシーンを妄想して、楽しそうに笑う透華。 「い、いや・・それは、いい意味じゃない気がするけど・・」 複数人恋人が居る事が周りに知れ、その中の一人になれば確かに目を引く事は確かだろうが、どちらかと言えば好奇の視線だと思えてならない一。 「言いたい人には言わせておけば宜しいんですわ、折角恋人になれたのですから、私は誰に聞かれても胸を張って京太郎さんが恋人だと言いたい・・いいえ、言いますわ!」 「透華・・そうだね、ボクも言いたいな」(ボクなら黙っている事を考えるけど、透華は凄いな) 目立つことは気にするが他者の意見には流さ無い、透華の高らかな宣言を聞いて、一は改めて龍門渕透華と言う女性の強さに感心した。 「言いなさいな、そして自慢なさい、自分にはこんな素敵な恋人が居るんだと・・衣もいいですわね、私達が京太郎さんの恋人だと公言しても?」 世間の噂などは気にしないが、一番で最初の恋人である衣の意志は気になるのか、念のために衣に確認する透華。 「好きにするが良い、京太郎の恋人である事を自慢したい気持ちは良くわかるからな、正し一番の恋人は衣だぞ、努々忘れるな」 「ええ、わかっていますわ」「う、うん、それは当然だからね」 京太郎の一番の恋人は衣、この事実に透華も一も文句をつける気などまったく無かった。 「私は衣を除いて一番で良いですわ」 「と、透華・・あはは」(透華らしいな・・けど、これでボクも京太郎君の恋人って言えるんだ・・嬉しいな、くすす) いかにも透華らしい物言いに苦笑する一、しかし心の中では恋人である事を公言できるのに喜んでいた。 「と言うわけですわ、京太郎さん、これからは公言していくのでお覚悟を」 衣の許可を貰ったことで何の障害も無くなった透華は、次は京太郎に覚悟を決めるように宣言するが、京太郎の覚悟は優希を恋人に加えた時から決まっていた。 「覚悟ならとっくに決まっていますよ、衣も一も優希も咲も、もちろん透華も大好きですから、自由に公言してくれていいですよ」 「うっ・・」 躊躇することなく、しかも好きと言う言葉までつけた京太郎の答えを聞いて思わず頬を染める透華。 「京太郎、衣も京太郎が大好きだぞ」「うん、ボクも京太郎君が大好きだよ」 「ありがとうな、衣、一」 透華が黙り込んでいる間に、衣と一は京太郎の言葉に答えると、京太郎は衣と一にお礼をいいながら順番にキスをする。 「あっ、ず、ずるいですわ、私もだ・・だだ・・だ、大好きなんですから・・」 面と向かって言うのが恥ずかしいのか、照れくさそうに視線を逸らしながら呟く透華。 「そんな様子で公言できるのか?」「う~~ん、どうだろう・・」 恋人相手に大好きというだけで照れている人が、周囲に大好きな恋人が居ると公言できるのかと思い首を傾げる衣と一。 「まあ、いいじゃないか、透華も・・ありがとうな」 呟きとはいえ、ちゃんと答えてくれた透華にお礼を言ってキスをする京太郎。 「京太郎さん、こんな・・こんな事をされたらますます好きになってしまうじゃありませんの、これだけ好きにさせたんですから、ちゃんと責任はとっていただきますわ」 照れ隠しからか文句を言う透華だが、それは全て惚気にしか聞こえない。 「わかっています、ちゃんと責任は取りますから」 「よろしいですわ、では・・これからは改めてよろしくお願いしますわ、京太郎さん・・・大好きですわ!」 今度は呟くのではなく、ちゃんと大きな声で言う透華であった。 終わり 和の憂鬱
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未来・・・夢・・・希望・・・ それは全て脆弱な人が持つ幻 脆弱だからこそ、実際に存在しないものに想いをはせ、そしてそのために死んでいく ならば私がその弱き人間に力を与えよう ならば私がその弱き人間に夢を与えよう だがそれらも所詮私の掌の上の出来事 所詮は運命という糸に操られて踊る哀れな人形にすぎない さあ、私のために踊るがいい 全ては我らが理想郷のため 全ては私の絶対者のため その理想を邪魔するものは全て排除する 暴竜王バカル、無用な使徒達 そして私の野望を止めようとしているあの男も・・・ 「そう、これらの一連の流れは仕組まれたものだったのだ。奴の手によってな。」 暴竜王バカルは重々しく語った。 アルド達、特にダインにとってはとても信じられる話ではなかったが、バカルの言葉にはどこか説得力があった。 「・・・奴っていうのは誰だ?何故あんたがそんなことを俺達に話す?」 ダインはトーンを抑えた声でバカルに問いかけた。 だが、バカルは全く意に介さず、答える。 「自身の野望のために、我の存在をどうしても邪魔に思う奴がいるのだ。そいつは策略を弄し、 うまく我を魔界から追い出した。そしてその後もなんとか我を滅そうと策を弄している。今もなお、な。」 「バカルを・・・魔界から追放・・・?」 バカルの言葉にダインは呟くようにそう漏らした。 バカルははっきりとその人物の名を漏らさなかったが、ある程度歴史を知っているものであれば、 それが誰のことであるかの想像は容易についた。 「我がお前達にわざわざこのことを告げるのは、単に面白くないからだ。 我が貴様らごとき敗れることはありえんが、奴の策略どおりにことが運ぶのもつまらんのでな。」 バカルはそこで眉を潜めた。 そしてそれはバカルが初めて見せた表情の変化だった。 「バカルよ、教えてください。あなたの目的は何なのですか? この地にとどまるのもそのことと関係があるのでしょう?」 エルゼが気丈にも声を張り上げた。 「我はこの地にとどまり、眠り始めてからずっと奴の動向を伺ってきた。奴の行動は一つ、 力を持つ人材の誕生、そして育成だった。そしてその者を操り、我を倒しに向かわせること・・・」 「魔界を出た奴は、まずこの天界に目をつけた。素質あるものに自身の魔力を用いて特殊な力を与える。 そしてそやつらの力量が充分に開花したところで、意図的に互いを引き合わせたのだ。」 バカルの言葉にダインの表情が変わっていく。 ダインは気づいているのだろう、バカルの示す人物が誰か、ということを。 「そして次は地上界だ。7人のマイスターにより我を眠らせることに成功した奴は、弱った結界をくぐりぬけ、 地上世界へとその手を伸ばす。そしてそこでも同様に力という名の種を巻いたのだ。」 「そしてその上で、目的の一つである、使徒の殲滅。そのために奴は『転移』という方法を用いた。 転移により自身の身体を失い、力をも失った使徒は、力を持った人間に倒されていく。」 「まさか・・・!」 レシエは叫んだ。ここまで言われればバカルの言わんとすることが、彼女にも理解できたのだろう。 「お前達は既に遭遇したはずだな。転移した使徒に・・・」 しかしその問いにはレシエではなくアルドが答える。 「アガンゾ達に倒された無形のシロコ・・・そして、長足のロータス。 通りで使徒の割にはには手ごたえがなかったわけだぜ。」 「我の興味は奴の動向ただ一つだった。我の意図を奴に曝すことなく、天上しいては地上世界における奴の動きを把握 するのに皇女エルゼよ、お前の力はうってつけだったのだ。」 「私の・・・力が・・・」 「もはやお前自身も気づいているだろう。お前達代々皇女に与えられていた、精神感応能力。 それも奴によって植え付けられた力だということに。」 「そう、奴はまず天上で皇女に人の精神と同化する力を、そしてダイン、貴様に相手の心を見抜く力を植えつけた。」 「・・・」 バカルの言葉に対し、ダインはじっと黙って聞いていた。 恐らく途中からその予感はあったのだろう。 「そして次は地上世界だ。奴は地上でまず、一人のダークエルフに呪われた鬼手の呪いをかけた。 そしてシロコとの戦いを通じて、地上世界にその鬼手の能力が周囲へとばら撒かれる。これにより、 地上の剣士達は鬼剣士となり、己の力を爆発的に向上させた。その寿命と引き換えにな。」 「それが鬼手の呪い、カザン症候群の発端ってわけだな。」 そう言ったアルドの様子は落ち着いていた。 あれほどこだわっていた鬼手の呪いの元凶だというのに、この様子では、アルドは既にそのことを知っているのかもしれない。 「これで下準備は完了だ。あとはそいつらの興味を我へと向かせるだけ。それで奴の目論見通り、力を持った人間達は 我の元へと集う。そしてそれは500年前、天上人達を使ってやったことでもある。実にワンパターンなことだ。」 「なんてこと・・・なの・・・」 レシエは呻いた。 全てはあらかじめ用意されたことだったというのか? 彼ら、彼女達が出会ったその縁すらも、誰かが用意した運命の糸にただ手繰り寄せられただけだったというのか? 「だからあなたは・・・いえ、私はアルド様、ダイン様の夢に入り込んでいたのですか・・・」 エルゼは以前言っていた。 彼女が見ていた夢は実はバカルの意志に導かれたものだった、と。 それはつまり、エルゼが自然に入り込んだと思われた、アルドとダインはバカルが監視するために 意図的に選んだ人選だった、ということだ。 「・・・だが、おかしいな。それなら一つだけ矛盾が発生する。」 アルドはそこで一人の人物の元へと目を向ける。 そしてそれはバカルも同様だったようだ。 「そうだ。だがここで一つイレギュラーが発生した。それがお前の存在だ。レシエ。」 バカルはそこでレシエに向かって指を突きつけた。 その行動に、その場の全員の視線がレシエへと集中する。 「わ・・・わたしが・・・イレギュラー?」 「お前の存在が、奴の意図せぬ一人の鬼剣士を生み出し、さらにはダインの心を惑わせた。 そしてお前自身が本来人が持ちえぬ力を有している。念という特殊な力をな。」 本来念の力は人が元々有している力ではない。 スジュの地域ではごく少数だが、念を操る力を持つものもいるが、それはいずれも大きな犠牲を払って手にしたものだ。 言われてみればレシエがいともたやすく念の能力を持っているのは不自然と言えなくもなかった。 「我は知る必要があった。貴様にその力を与えた存在を。しかしそいつは自身の存在を隠したのだ。 実に巧妙な手段でな。」 「貴様が過去の記憶を失っているせいで、我にはお前の力がどういう経緯で得られたものかわからなかった。 最初は奴の策略の一部かとも思ったが、どうやら違うようだ。やり口が明らかに異なるからな。だが・・・」 バカルはその顔に邪悪な笑みを浮かべた。 「貴様は既に記憶を取り戻したのだろう?そのおかげでもう一人、その思惑と企みの全貌が見えた。 実に面白いことだ。我の他に、奴の計画を邪魔しようとしているものがいたとはな。」 バカルはクックックと笑った。 「話はここまでだ。さて、自身を操る運命という糸が見えた貴様らはこれからどうする? それでも我と戦うつもりか?」 「それは・・・」 エルゼはバカルの言葉に迷いを見せたようだったが、エルゼの眼前をダインの手が遮る。 「決まってんだろ。俺はあんたを倒す。そのためにここまできたんだからな。」 そしてダインはエルゼを庇うかのごとく、一歩前へと踏み出した。 「確かに、俺とエルゼが出会ったことは、誰かに仕組まれたことなのかもしれない。 しかしそんなことは今更問題じゃないんだ。」 ダインは腰から銃を引き抜き、前方に向かって構えた。 「俺はエルゼを愛している。だが、そのエルゼを呪われた運命から救うためには・・・ 俺が望む未来へと進むためには・・・あんたはこの世界に存在しちゃいけないんだよ!」 ジャキン!! そこでアルドが背中から大剣を勢いよく引き抜いた。 その唾鳴り音でその場にいた全員の視線がアルドへと集中する。 「ふと思ったんだけどよ・・・テメエは一体何様のつもりだ?」 「お前の行動がそいつの計画を邪魔するためのものだとしても、 テメエはそのために多くの天界人を殺した。そして地上世界においては自身の分身を送り込むことで 多くの人の命を奪った。それすらも目的のためなら許されるってのか?」 「つまらないことを言うのだな。貴様ら人間など、この世界が消失してしまえば、どのみち生きてなどいられないのだ。 そもそも神に作られた脆弱な生き物が、その神の意志により消滅したとして、それが何か問題でもあるというのか?」 「なんてことを・・・!」 レシエは呻いた。 目の前のこと強大な力を持つ竜は、人の存在など歯牙にもかけていない。 目的のためには利用し、用がなくなれば殺す。 バカルにとっての人の存在など、家畜同様の存在でしかないのだ。 「結局テメエも人にとっては倒さなきゃいけない危険な存在であるってことには変わりないってわけだ。 その上で世界を滅ぼそうって企んでる奴がいるならそいつも倒す。簡単なことじゃねえか。」 ジャキ アルドは右手で抜いた剣を勢いよく突き出した。 そしてその切っ先は真っ直ぐバカルへと向けられている。 「テメエはこの世界には必要ねえ・・・大人しく消えなっ!!」 アルドの言葉と共に、その場にいた全員がバカルに向けて戦闘態勢をとる。 そしてその様子を見たバカルは大きく、重いため息を一つついた。 「・・・全く愚かなことだ。先に忠告しておいたというのにな。」 バカルは大きく息を吐き出すと、怒気を強めた。 「我が魔力に恐怖するがいい。そして己の無力さを、いかに人がちっぽけな存在であるのかを思い知るのだ!!」 そう言ったバカルは大きく全身を震わせ始める。 それは周囲の空間をも震わせ、やがてバカルの身体は黒い大きなオーラが全身を覆い始めた。 『ク・・・オオオォォォォォ・・・!!!』 バカルの全身が大きく膨らんでいく。 それに伴い周囲の空間が大きく揺らぎはじめる。 どうやらバカルはその圧倒的魔力と共に、自身の本来の姿を解き放つつもりらしい。 「下がっていろエルゼ!レシエちゃんはエルゼの護衛を頼む!!」 ダインは右手を大きく振りながら振り向いた。 それに習ってエルゼは後方へと下がり、レシエは小さく頷いた後、エルゼの傍へと駆け寄った。 「さぁ、こっちへ!!」 レシエはエルゼの手をとって後方へと共に走った。 エルゼはダインの方を見ていたが、すぐに意を決したように小走りに駆け出した。 その様子を確認したダインは安心したように小さな笑みを漏らす。 「・・・すまねえな、アルド。結局とんでもないことにつき合わせてしまって、さ。」 ダインはそう漏らしつつ、手にもったリボルバーを前方へと突き出した。 「いらぬ気遣いだ。この戦いは俺自身の意志だ。そして奴は俺の手で・・・倒す!」 ガツ・・・ブチィ・・・!! アルドは右手で左手に巻きつけられている鎖を勢いよく引きちぎった。 すると封じられていた鬼手の力が渦を巻いて周囲へとあふれ出す。 「我が左手に宿りし呪われた鬼の力よ。今こそ我はその全ての力を解き放たん。 その強き力を持って我の前に立ちはだかる全ての敵を滅す・・・」 コオォォォォ・・・ アルドは目を瞑って集中しはじめた。 実のところ、アルドが鬼手の力を全て解放するのは今回が初めてである。 アルド自身、それは自身の命に関わるといっていたが、アルドはそこまでしなければならないと感じ取ったのだろう。 (見てやがれアガンゾ。俺は自分の呪いなんかに負けやしねえ。呪いの力が俺の命を奪おうとするなら、 俺はその危険すら己の力に変えて、奴を・・・暴龍王バカルを討つ!!) そしてアルドはカッ、と目を見開いた。 その目は、いや、全身すら赤一色に染め上げられていく。 「お・・・あああぁぁぁぁ!!!」 ドォン!! アルドは力一杯叫んだ。 その直後、アルドの足元から巨大な地柱が一気に噴出し、アルドとその周囲を包む。 バチバチバチ・・・ アルドの全身は血と黒い禍々しいオーラに包まれていた。 一見すると、以前暴走した時の様相を思い起こさせるが、アルドの目には強い意志の光が灯っていた。 そしてその手には巨大な赤黒い大剣が握られている。 (やるじゃねえかアルド・・・俺も負けてはいられねえ!!) ダインは右手を顔の前にかざした後、一気に開いた。 その直後、ダインの視界はモノクロへと姿を変える。 「俺の身体に、目に宿る魔眼の力よ・・・奴の心を射抜き、そして奴の未来の姿を俺へと示せ!」 ダインは一気に己の力を解放する。 彼の本来の力は相手の心を読むだけではない。 相手の意思をイメージに変えて、相手の動きを、未来の姿を読み取るのだ。 そしてそれこそが彼の持つ魔眼の本当の力だった 「我が名はダイン!この目に異界の力を宿す者なり!!」 バッ!! ダインは両手の拳銃を勢いよく頭上へと放り投げた。 するとその銃はまるで鳥が舞うごとく、クルクルと回転しつつ、彼の周囲を旋回し始めた。 「今回は出し惜しみはなしだ。俺の持つ全ての力と技をつくして奴を倒す!!」 『ク・・・・アアアア・・・・』 自身の力を最大限に解放したアルドとダインの前に、やがて黒き巨大な龍がその姿を現す。 『我が名はバカル・・・魔界を・・・天界を・・・いや、この世界の全てを統べし者。』 バカルの声はまるで周囲の空間をも揺らすかのごとく大きく響き渡る。 漆黒の巨躯、まるで天を突くかのごとく巨大な角、そしてすべてを刺し貫くかのごとく 鋭い牙は、暴龍王の名が示す通り、禍々しく、圧倒的な存在感を周囲へと放っていた。 『天よ叫べ!地よ唸れ!!この世の全ての存在よ・・・我が前へとひれ伏すのだ!!』 バッ!! バカルは勢いよく背中の翼を広げた。 そしてそれと共にバカルの全身から強烈な魔力の奔流が周囲へと迸る。 ダッ!! アルドとダインは同時に地面を蹴り、駆け出していた。 「くるぞ、アルド!!俺は後方で支援する!お前は隙を見てバカルの懐へと飛び込め!! タイミングは俺が指示する!!」 フォン・・・ ダインは魔眼の力を全開にしつつ、バカルの全身を捕らえた。 すると彼の目にはバカルの動きがはっきりと映し出される。 『我が前に立ちはだかる脆弱なる者よ・・・消えうせるがいい!!』 ダインは見た。 次の瞬間、力一杯自身の腕を振るうバカルの姿を。 「アルド!横に・・・」 バキャァン!! ダインはアルドに自身が見たバカルの行動を伝えようとしたが間に合わない。 だがアルドは驚異的な反射速度でとっさにバカルの振るった右腕による一撃を受け止めた。 ブォン!! しかしアルドの全身はまるでピンポン玉のように大きく吹き飛ばされる。 「アルド!!」 俺は叫んだが、すぐに前方に飛来する攻撃を感じ取り、後方へと跳躍した。 ザキャン!! 直後、ダインが立っていた地面を鋭い尻尾が振り下ろされ、その地面をえぐる。 「く・・・っそ!!」 ダインは着地するなりすぐに銃を構えたが、バカルの姿は既にそこから消え去っていた。 「何・・・くおっ!!」 全身にゾクリを寒気を感じたダインは反射的に身を沈める。 ブォン!! 直後、ダインの上半身の高さを鋭い鉤爪によってなぎ払われる。 ダインの行動がもう一瞬でも遅れていれば、その身体は真っ二つに切り裂かれていただろう。 フゥ・・・オオォ・・・ そしてバカルは次なる攻撃を繰り出すために、小さく息を吸い込んだ。 その姿から次なる行動を読み取ったダインは咄嗟に息を呑んだ。 「・・・させるかよ!!」 そこへ咄嗟に割り込んできたのはアルドだった。 バカルの攻撃をすんでのところで受け止めたアルドは激しく後方へと飛ばされたが、その超人的な身体能力にて 素早く身を翻し、バカルの懐へと再度飛び込んできたのだ。 ガキン!! アルドは渾身の一撃をバカルの身体へと叩き込もうとしたが、すんでのところでバカルの腕にその一撃は受け止められる。 「・・・チィッ!!」 バヒュン!! 直後、バカルの腕が猛烈な勢いで振りぬかれた。 アルドは咄嗟に身を捩ってその一撃をかわす。 ビュン!ガキャン!! そしてすぐさまアルドは返しの一撃を振るったが、バカルはすぐさま腕を引き戻し、アルドの斬激にあわせて腕を振り下ろす。 「おおぉ!!」 アルドの動きはもはや人間のそれをはるかに凌駕しており、黒い影が鋭く走ったくらいしか確認できないほどではあったが、 バカルのそれも、アルドの動きに劣らず、近距離において、二人は激しい打ち合いを繰り広げる。 (くそっ、なんてこった・・・!) その隙にバカルとの距離を広げていたダインだったが、小さく呻く。 「あんなデケエ図体のクセになんてスピードだ!かろうじてその姿は捉えられるが、アルドへの指示が間にあわねえ!!」 ダインの目はバカルの行動を確実に捉えていたが、その動きを認識してから声を発するその瞬間に、 バカルは既に行動を終えている。 アルドはその驚異的な身体能力、ダインはその魔眼の力でかろうじて反応できてはいたが、これでは全く連携のとりようがない。 ガン!ガン!!ガキャン!! アルドは接近戦へと持ち込み、今でこそなんとかバカルと打ち合っているが、このままではラチがあかないだろう。 それどころ、パワーの差は歴然である。このままではすぐに劣勢へと追い込まれるのは目に見えている。 (くそ、どうすれば・・・!!) ダインは呻きつつ打開策を求めて頭をフル回転させた。 しかし、この切羽詰った状況で咄嗟によい考えなど浮かぶはずもなかった。 「あれが暴龍王バカル・・・まったくなんて化け物なの!!」 遠くでその戦いの様子を眺めていたレシエは唸った。 レシエは過去にバカルの分身である死竜スピラッジと戦ったことがあるが、バカルの力はそれをはるかに凌駕していた。 特にあの巨体にも関わらずに繰り出される猛烈なスピード。 あれはまさに圧巻という他はなかった。 「レシエさん!少しの間でかまいません!この場をお任せできますか?」 その時エルゼが叫んだ。 その声にレシエは驚き、エルゼの方へと向き直る。 「一体どうするつもりなの?」 「説明させていただきたいのですが、あいにくと時間がありません。」 エルゼは必死だった。 その様子を見てとったレシエは無言でこくんと頷いた。 「わかったわ・・・ここは私に任せて。なんとかやってみる。」 レシエは緊張感を高めつつ念の力を練り始める。 レシエの役目はエルゼを守ることだ。集中力を高めてさえいれば、咄嗟の出来事にも対処しうる。 「ありがとうございます。では・・・行って参りますね。」 「行くって、どこへ・・・」 エルゼはレシエの問いに答える間もなく、突然目を瞑り俯いた。 どうやら意識を失ったらしい。 (なんだかわからないけど、私の役目はこの子を死守すること。) そしてレシエ自身はバカルとエルゼの直線上で立ち、油断なくバカルの様子を伺う。 (アルド、頑張って!今のバカルに対抗できるのはあなたしかいないのだから!) ダンッ!ダンッ!! ダインは両手の拳銃の引き金を引いた。 その射撃は正確で、バカルの身体に放たれた銃弾は飛翔し、寸分たがわずバカルの身体に被弾したが、 一向に怯む様子すら見せない。 どうやら銃弾による攻撃は一切バカルには効いていないようだ。 「くそっ!全く援護にすらなりゃしねえ!アルドもいつまで持つかわからねえし、このままじゃ・・・!!」 (・・・ダイン様!聞こえますか!?) 呻くダインの脳裏に突然エルゼの声が響き渡る。 (エルゼ!?) (聞いてください、私に考えがあります。ひとまずダイン様には私の元まで一旦下がって欲しいのです。) (後退を?だが、アルドをあのまま放っていくわけには・・・) アルドは今でこそ単独でかろうじてバカルとやりあってはいたが、あのような極限状態がいつまでも続くとは思えない。 このままではじきに均衡は破れてくるだろう。 (ええ、ですから時間がありません。どうか私を信じて、ここは従ってはいただけませんか?) ダインはそのエルゼの言葉に両手の銃を腰のホルスターへとしまい、振り向いた。 (・・・わかった。) ダッ! そしてアルドとバカルに背を向け、全力でその場から離れていく。 (頼むアルド、もう少しこのまま持ちこたえててくれ!!) (さすがは古の龍。たいした実力だ・・・) アルドは自身の全ての能力を開放し、本能の赴くまま戦闘を行っていた。 バカルの驚異的な戦闘能力と、圧倒的スピードの前には、考えてから反応していたのでは間に合わない。 今のアルドにとって、そのタイムラグを埋めるためには、それしか方法がなかったのだ。 バヒュン!! バカルの鋭い爪がアルドの右肩を掠めてえぐる。 「おぁぁ!」 だがアルドはひるまずそのまま一歩踏み込み、左腕を勢いよく振り上げた。 ザシュッ!! 俺の作り出した血殺剣がバカルの胸元を掠める。 そしてその攻撃により、バカルの胸元に、わずかながら傷が刻まれる。 (この剣ならダメージは与えられる・・・) バカルの戦闘により俺は悟っていた。 アガンゾから譲り受けた大剣も、ダインの銃弾による攻撃もこいつには通じない。 唯一、強力な呪いと魔力を秘めたこの血殺剣ならかろうじてダメージを与えられるようだ。 『グオオオオ!!』 バカルは一瞬身体を開き、勢いよく背中の翼をアルドに向かって叩き付けた。 それにより、猛烈な風がアルドの全身を押し出す。 「くっ!?」 アルドは発生した強風により、身体を後方へと押し出される。 すぐさまバカルは次の攻撃のための予備動作へと入る。 『クウゥゥゥ・・・』 そしてバカルはそのまま少しだけ後方へと下がると、大きく息を吸い込み、一瞬の溜めを作った。 (チッ、そうはさせるか!!) だが、アルドはなんとかその場で踏ん張った後、後退したバカルを追いかけ、間合いを詰める。 ガキンッ!! アルドはすぐさま大剣を振るったが、アルドの動きを見て取ったバカルはその一撃を鋭い爪で受け止める。 そしてそのまま先ほどと同様に、近接戦における高速戦闘が続行されることとなった。 (間合いを開かれれば俺に攻撃方法はない。それにバカルは強力なブレスで攻撃を仕掛けてくるだろう。 そうなれば再度接近戦に持ち込むのは困難だ。このままくっついて戦うしかない・・・!) ザッ!! ダインはエルゼとレシエの元へと駆け戻った。 そしてすぐさまエルゼの方を見た。 「どうするつもりだ、エルゼ!?」 ダインはエルゼを問いかけたが、エルゼは俯いたままである。 だが、エルゼはそのままダインに精神の中で語りかける。 (私とダイン様の力をあわせるのです。そうすれば・・・) (俺とエルゼの力を・・・そうか!!) 俺はそこでエルゼの意図を悟った。 そしてすぐさまエルゼの傍へと駆け寄ると、地面に膝をついた。 フゥゥゥゥ・・・ そしてそのまま目を閉じ、意識を集中していく。 そうすることで、ダインとエルゼの精神は結びつき、融合していく。 (待ってろアルド・・・今いくからな!!) そしてダインは一気に目を開いた。 最終話 つづき1
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カナード・パルス(Canard Pars)(CV 保志総一郎) カナード・パルス(Canard Pars)(CV 保志総一郎)【解説】 【属性】 【台詞】 【解説】 生年月日…不明、17歳 血液型…不明 身長…不明 体重…不明 原作搭乗機…CAT1-X1/3 ハイペリオン1号機→YMF-X000A ドレッドノートイータ 通称…失敗作、汚いキラ様、K1 【属性】 ガンダム コーディネイター 【台詞】 選択時ふっ、いいだろう お前の頼みじゃ断れないな カナード・パルス、ドレッドノートイータ、出る! 戦闘開始時戦うのか?この俺と(CPU戦) 雑魚の始末は俺たち傭兵の仕事だ(CPU戦) 面白い、俺に勝てると思っているのか(CPU戦) どこであろうと、俺は俺のするべきことを成す!(CPU戦) お前たち、プレア・レヴェリーを知っているか?(CPU戦) 馴れ合いに興味はないが…まあいい いいだろう。お前の援護も仕事のうちだ 援護くらいはしてやる。せいぜい死なないことだ 俺は俺の戦いをする。貴様も、自分の戦いをしろ 貴様に協力してやる。せいぜい足は引っ張るなよ? カナード・パルス、傭兵だ(タッグ タッグLv.1) どこのどいつかは知らないが、いないよりはマシというものだ(タッグ タッグLv.1) (固定 連勝) 格闘戦の機体か、いいだろう(僚機属性「格闘機」) 遺伝子に人生を振り回されたのは、俺もお前も同じだろ(僚機属性「強化人間」) 連合がすり寄ってきたか…まあいい(僚機属性「地球連合」) ザフトが俺に手を貸すだと?どういうつもりだ…?(僚機属性「ザフト」) 貴様になんぞ興味はないが、今は手を貸してやる(僚機キラ(共通)) 貴様と戦う気はない。俺は、俺としての生き方を見つけたのだ(僚機キラ(共通)) お前に死なれては俺も目覚めが悪い(僚機ロウ(共通)) これも任務だ。今は貴様を護衛してやる(僚機ロウ(共通)) プレア…お前の分まで、俺は戦う!(僚機プレア) こんなところまで出て来るとは、つくづくお節介な奴だ(僚機プレア) どうやら目的は同じのようだな、劾(僚機劾(共通)) 劾め…俺を使って、奴を試そうというのか(僚機劾(共通)) ほう、サーペントテールまで出てくるとはな…(僚機劾(共通)) 貴様、その機体をどこで手に入れた?(僚機カナード(ハイペリオン)) 俺はプレアから多くのことを教わった…それを貴様も知りたいと?(僚機レオス(共通)) ドレッドノートだと!?まさか…!(敵機プレア) 攻撃今だ!(メイン射撃) 当たれ!(メイン射撃) 当てる!(メイン射撃) そこか!(メイン射撃) 外さん!(メイン射撃) 無駄だ!(メイン射撃) 牽制をかける!(メイン射撃) 今楽にしてやる…(覚醒中メイン射撃) ほらほらどうした!?(覚醒中メイン射撃) あまり俺をガッカリさせるな(覚醒中メイン射撃) 逃げてみせろ!できるものならな!(覚醒中メイン射撃) ザスタバ・スティグマトの餌食となれ!(覚醒中メイン射撃) このぉ!(射撃CS) 捉えたぞ!(射撃CS) がら空きだ!(射撃CS) 消し去ってやる!(射撃CS) バスターモード!(射撃CS) 喰らえ!(Nサブ射撃) 舐めるな!(Nサブ射撃) 笑わせる!(Nサブ射撃) 甘い!甘すぎる!(Nサブ射撃) どこにいようと!(Nサブ射撃) 決める!(レバー入れサブ射撃) 隙はない!(レバー入れサブ射撃) 手数で押す!(レバー入れサブ射撃) そらっそらっ!(レバー入れサブ射撃) それが貴様の本気か?(レバー入れサブ射撃) 塵となれ!(N特殊射撃) 圧倒してやる!(N特殊射撃) ビームに灼かれろ!(N特殊射撃) 自らの力の無さを知れ(N特殊射撃) ドレッドノートイータの力を見せてやる!(N特殊射撃) 押し切る!(前特殊射撃) 掃射する!(前特殊射撃) 邪魔をするな!(前特殊射撃) 死にたいらしいな(前特殊射撃) この弾幕、躱してみせろ!(前特殊射撃) 弾け飛べ!(後特殊射撃) トロ過ぎる!(後特殊射撃) 歯向かうな!(後特殊射撃) この距離ならば!(後特殊射撃) カタをつけてやる!(後特殊射撃) 捕まえたぞ!(特殊射撃N格闘派生初段) もう逃れられん!(特殊射撃N格闘派生初段) だっ!(特殊射撃N格闘派生2段目) 殺す!(特殊射撃N格闘派生最終段) でぇぇい!(特殊射撃N格闘派生最終段) ハッハハハ!(特殊射撃N格闘派生最終段) 無駄な抵抗を!(特殊射撃N格闘派生最終段) 貴様など俺の敵ではない!(特殊射撃N格闘派生最終段) (特殊射撃前格闘派生初段) でぇぇぇぇい!(特殊射撃前格闘派生2段目) 邪魔だ!(特殊射撃前格闘派生最終段) どけぇ!(特殊射撃前格闘派生最終段) 貴様はここで終わりだっ!(特殊射撃前格闘派生最終段) ソードモード!(特殊射撃後格闘派生初段) 精々足搔くがいい!(特殊射撃後格闘派生初段) 手は抜かん!(特殊射撃後格闘派生2段目) 貴様なんぞに構っている暇はない!(特殊射撃後格闘派生2段目) 俺に歯向かったことを後悔するがいい(特殊射撃後格闘派生2段目) 墜とす!(特殊射撃後格闘派生最終段) 甘すぎるぞ!(特殊射撃後格闘派生最終段) 俺に歯向かうからだ!(特殊射撃後格闘派生最終段) 甘い!(特殊格闘) バリアを展開する!(特殊格闘) それで何ができる!?(特殊格闘) アルミューレ・リュミエール!(特殊格闘) アルミューレ・リュミエール展開!(特殊格闘) 貫け!(特殊格闘前格闘派生) 敵を穿つ!(特殊格闘前格闘派生) うおおおっ!(特殊格闘前格闘派生) 格の違いを思い知れぇ!(特殊格闘前格闘派生) 遅い!(N格闘初段) この!(N格闘初段) こいつ!(N格闘初段) もらった!(N格闘初段) (N格闘2段目) えいっ!(N格闘3段目) とおっ!(N格闘3段目) だあああっ!(N格闘最終段) なっていないな!(N格闘最終段) 相手にならんな…!(N格闘最終段) ふっ!(横格闘初段) させるか!(横格闘初段) 逃がすか!(横格闘初段) てっ!(横格闘2段目) はっ!(横格闘2段目) 墜ちろ!(横格闘最終段) とおおおっ!(横格闘最終段) 雑魚がイキがるな!(横格闘最終段) 消えろ!(格闘前派生) うりゃあ!(格闘前派生) どいてもらうぞ!(格闘前派生) まだだ!(格闘後派生初段) 貴様の無力さ、その身に刻み込め!(格闘後派生初段) 畳み掛ける!(格闘後派生2段目) そんな実力で戦場に出ようなどと!(格闘後派生2段目) 沈め!(格闘後派生最終段) 切り裂け!(格闘後派生最終段) いやあぁぁぁっ!(格闘後派生最終段) てぁっ!(前格闘) 叩き潰す!(前格闘) 飛び込む!(前格闘) 一気に行く!(前格闘) やらせるか!(前格闘) やっ!(後格闘) 小賢しい!(後格闘) 両断する!(後格闘) 見え透いたことだ(後格闘) いけっ!(BD格闘初段) そこっ!(BD格闘初段) 己の無力さを呪え!(BD格闘初段) 思い通りにはさせん!(BD格闘初段) てああぁぁっ!(BD格闘2段目) 無様に倒れろ!(BD格闘2段目) 串刺しにしてやる!(BD格闘2段目) バスターモード、最大出力!(覚醒技) 全てを焼き払え!ドレッドノート!(覚醒技) 俺の攻撃に合わせただと!?(連携成功) ほう、どうやら腕は悪くないらしいな(連携成功) わ、悪かった(誤射) 射線に入るな!(誤射) 何故そんなところにいる!?(誤射) このまま一気に押しつぶしてやる(一定値以上のダメージ) サーチそこにいたか 隠れても無駄だ お前は俺が仕留める! 俺から逃げられると思うな! 格闘戦には格闘戦で応じよう(敵機属性「格闘機」) 連合の雑魚など、どれだけ来ようと同じことだ!(敵機属性「地球連合」) プラントめ、こんなところまで狙ってくるとはな(敵機属性「ザフト」) キラ・ヤマト…どうやらお前との因縁は、切っても切れないものらしい(敵機キラ(共通)) 俺に訓練してもらえるのだからお前は運がある!(敵機ロウ(共通)) かかってこいロウ・ギュール。俺が相手をしてやる(敵機ロウ(共通)) プレア、お前はもう戦わなくていいんだ…(敵機プレア) 劾…!余計な手を出すな!(敵機劾(共通)) 劾、貴様の雇い主はプラントだな?(敵機劾(共通)) よくもハイペリオンを!(敵機カナード(ハイペリオン)) あの機体を持ち出すだと!?ユーラシア連邦め…!(敵機カナード(ハイペリオン)) いいだろう。そんなに学びたいのならば、その身をもって学ばせてやる!(敵機レオス(共通)) どうした?お前の力はそんなものか?(ロックした機体を撃墜で勝利) どうやら、勝利の方程式が組み上がったようだな(ロックした機体を撃墜で勝利) 貴様と俺は違う人間だ…!それを、今ここで証明する!(ロックした機体を撃墜で勝利 キラ(共通)) 被ロック正面とはな! 右! 左か! 後ろを取られた!? チッ!俺がここまで追い込まれるだと!?(自機被撃墜で敗北時) そう簡単にやられるわけにはいかんのだ!(自機被撃墜で敗北時) 被弾時この程度! 当てられた!? これで当てたつもりか! この程度ダメージの内には入らん 被弾しようが、機体が動ける内は戦う! 直撃!?(ダウン) 機体のダメージが!(ダウン) マトモに入っただと!?(ダウン) えぇい!(スタン) うわあぁぁっ!(スタン) なんだ、この攻撃は!?(スタン) 何をしてる!?(誤射) どこを狙っている!?(誤射) 敵と味方の区別もつかんとはな(誤射) チッ!礼は言わんぞ!(僚機がカット) 俺を助けたつもりか?(僚機がカット) 被撃墜時雑魚の分際で! 反撃するだと!? チッ!なんてザマだ! 俺が後れを取るなど! この借りは必ず返す! チッ!敵の攻撃が予想以上に激しい…! 俺の足を引っ張るな(僚機被撃墜) 自分の身くらい自分で守れ!(僚機被撃墜) 貴様の面倒ばかり見ている暇はない!(僚機被撃墜) ガードさせん! 軟弱な攻撃だ 通しはしない! 抑えきれん!(ガードブレイク) 俺がパワー負けしているだと!?(ガードブレイク) 弾切れ時こんな時に! 撃ち過ぎたか…! エネルギー切れだと!? リロード!(メイン射撃 リロード) カートリッジ装填!(メイン射撃 リロード) 敵機撃墜時消えろ、雑魚め 口ほどにもない… ふん、他愛ないな…! 雑魚はそこで寝ていろ ふっ、呆気ないものだ 身の程をわきまえるがいい その程度の実力で俺に歯向かおうなどとは… 劾に後れを取るつもりはない!(僚機劾(共通)) 認めよう、お前の実力を(僚機が敵機撃墜) 復帰時やられてノコノコ帰る俺ではない! どうやら敵もただの雑魚ではないらしい ドレッドノートイータ、もう一度出るぞ! 分かっている。俺は熱くなんてなっていない まだだ…!まだ俺はやれる…!(コストオーバー) どんな状況だろうと、俺は奴を討つ!(コストオーバー) 機体のダメージを気にして、戦いができるものか!(コストオーバー) 覚醒時よし、機は熟したようだな(ゲージMAX) プレア…お前の力、俺が使う!(ゲージMAX) 俺がお前を全力で打ち倒す! 俺は俺だ!それ以外の、誰でもない! 見ていろプレア…これが俺の、想いの力だ! 連携だろうとやってやるさ(バーストクロス) お前はお前の真の敵を撃て!(バーストクロス) 訓練の成果を見せろ、ロウ・ギュール…!(バーストクロス 僚機ロウ(共通)) チッ!逃げ回るのが上手い奴だ!(覚醒終了) 今はこれくらいにしておいてやる(覚醒終了) 何!?(敵機覚醒) なんだと!?(敵機覚醒) 増援時悪く思うな。貴様はここで討つ…!(B-19-2) 俺が出てきたのが運の尽きだったな…!(B-19-2) 戦況変化時さて、敵はどう出てくるか…(開始30秒) そう焦るな、勝機はこちらにある(開始30秒) 俺が来ることを予想していたか?(独白) 俺が何をしにここに来たか、分かっているな!?(独白) これはプレアが呼んだ戦いなのかもしれない…(独白) 契約では、襲ってきた者は捕獲もしくは殲滅が任務だ(独白) 反応が消えただと…?(敵機全滅) 奴ら尻尾を巻いて逃げたか?(敵機全滅) 接近する機体だと?(シャッフル乱入) メリオル、接近する機体の照合を急げ(シャッフル乱入) (固定乱入) 俺と共に戦っておきながら、無様な姿を晒すな…!(僚機耐久減 キラ(共通)) 立て!そんなところで休んでいる暇はない!(僚機耐久減 ロウ(共通)) ブルーフレームが押されている?(僚機耐久減 劾(共通)) 俺に歯向かうのならば、たとえ貴様でも容赦はせん!(敵機耐久減 キラ(共通)) そんなことでは戦闘のプロに襲われたら自分の身が守れないぞ?(敵機耐久減 ロウ(共通)) 貴様の実力はそんなものではないはずだ!劾!(敵機耐久減 劾(共通)) アルミューレ・リュミエールは張らせん!(敵機耐久減 カナード(ハイペリオン)) 探す手間が省けたようだな(ターゲット出現) ターゲットを確認、行くぞ!(ターゲット出現) ふん、見掛け倒しでなければいいがな(ボス出現) そろそろ終わりにしよう(あと1機撃墜で勝利) 退き時を見誤るパイロットは二流だ(あと1機撃墜で勝利) この俺が、押されている!?(あと1機被撃墜で敗北) つけあがるな!俺はまだやられん!(あと1機被撃墜で敗北) クソッ!時間を取られすぎた!(残り30秒) 何をもたもたしている!?急げ!(残り30秒) (タイムアップ) 勝利トドメだ! 勝負ありだな 当然の結果だ… 任務完了だ(僚機の攻撃で勝利) ふっ、終わったか(僚機の攻撃で勝利) 見せ場は貴様にくれてやる(僚機の攻撃で勝利) 自機被撃墜で敗北すまない、プレア… こんなことがあってたまるかぁぁ! プレアから託された想いを、俺は…! ここで!?ここで俺が死ぬだと!?(ターゲット時限定) ドレッドノートイータが、敗れるだと!?(ターゲット時限定) 勝利時リザルトあんな雑魚が相手とは…俺も随分と舐められたものだ(EXCELLENT・対戦時自チーム被撃墜数0) 力の過信は道を誤る。人はそれを素直に認めたくないものさ(EXCELLENT・対戦時自チーム被撃墜数0) 恨むなら、俺を雇ったクライアントを恨むんだな… バカにするな。この程度の作戦しくじる俺ではない 俺のガンダム、ドレッドノートイータを突破できると思うなよ? このドレッドノートイータで、俺はプレアの想いを繋いでみせる…! 戦いたくないというならそれでいい。それも、貴様の歩む道だ(僚機キラ(共通) 自機とどめ) 俺も奴も想いの力で繋がっているんだろうか、プレア…(僚機キラ(共通) 僚機とどめ) 貴様という奴は…(僚機ロウ(共通) 僚機とどめ) ふん、つくづく悪運の強い奴だ(僚機ロウ(共通) 僚機とどめ) 安心しろプレア、お前の意思は俺が受け継ぐ(僚機プレア 自機とどめ) お前は特別だ。それに気づける者は少ないんだ(僚機プレア 僚機とどめ) 獲物は俺が貰っていくぞ(僚機劾(共通) 自機とどめ) さすがの腕前といったところか、劾(僚機劾(共通) 僚機とどめ) どうせ薬物でも使って、無理やり底上げしたんじゃないのか?(敵機属性「強化人間」) キラ・ヤマト、俺もお前も生き方は違う。代わりなどいない、1人の人間だ(敵機キラ(共通)) まだまだだなロウ。貴様は俺がもう一度鍛えなおしてやる!(敵機ロウ(共通)) あとは俺に任せて、ゆっくり休め。プレア…(敵機プレア) サーペントテールも堕ちたものだな(敵機劾(共通)) 傭兵としての実力は、俺の方が上のようだな(敵機劾(共通)) 敗北時リザルト作戦失敗だ。メリオル!撤退するぞ! 今は敗北を認めよう。しかし!次は必ず…! あの時から、俺は何も変われちゃいない…! バカな!?ドレッドノートイータが打ち破られるだと!? クソっ!劾の援護を受けておきながら…!(僚機劾(共通) 自機被撃墜) 劾がやられただと!?(僚機劾(共通) 僚機被撃墜) チッ…!劾が相手では分が悪いか…!(敵機劾(共通)) ゲームオーバーそうか、ならばここは手を引こう 退き時など貴様に言われなくても分かっている
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50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 17 07.36 ID TA/FKC86O さて… 森アライさんの子供達を使って狩りの訓練を行い、肉を食った余所アライさん一家。 一家は巣である穴のあいた木の根元にいた。 木の穴の真下には、アライちゃん達が排泄した大便や糞尿、食った動物の骨などのゴミが山のように積み上がって悪臭を放っている。 鳥の巣の下よりずっと臭くて不潔である。 アライちゃん達が木から降りる時は、基本的に穴から真っ直ぐ下に降りたりはせず、横移動しながらキレイな地面に着地するようだ。 間違って穴から転落し、溜め糞に頭から突っ込むなんてことも稀にあるようだ。 余所アライさん「ふははー、チビ達!狩りの訓練はバッチリなのだ!あとは木登りが上手にできるようになれば、独り立ちできるのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「なのりゃー」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん達は、木登りの練習をしている。 余所アライちゃん1~4「「「わっちぇ!!わっちぇ!!」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん5「わっちぇ…ぴぃ!?」ズルッ 木登りの最中に、余所アライちゃん5が手を滑らせた。 余所アライちゃん5「ぴいいぃいい!」ヒューン https //i.imgur.com/4TEHfZp.png 余所アライちゃん5「ぴぎっ!」ボテッ 余所アライちゃん5は、柔らかい草の上に落ちた。 余所アライちゃん5「びえええーん!おがーしゃああーんっ!いぢゃいのりゃあああーーーっ!」ビエエエエン 余所アライさん「しっかり練習するのだ!きちっと受け身も取るのだ!」フフン 51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 24 01.79 ID TA/FKC86O 余所アライさん「よし、練習はもうバッチリなのだ!みんな、お昼寝するのだ!」 余所アライちゃん1「おひゆねしゅゆのりゃー!」ヨジヨジ スポッ 余所アライちゃん2~5「「おやしゅみなのりゃあ~」」ヨジヨジスポッ 余所アライちゃん達は、木の穴に潜った。 余所アライさん「アライさんのチビ達…立派に育ったのだ。こんだけたくましければ、きっと冬も越せるのだ」ウンウン 余所アライさん「アライさんも寝るのだ」ヨジヨジヨジヨジ 余所アライさんは、木を登り、木の枝の上で眠った。 https //i.imgur.com/xVsAB4e.png 余所アライさん「のだぁ…のだぁ…」zzz しばらく眠っていると… 余所アライさん「んん!?」ビクゥ 突如、余所アライさんが目を覚ました。 どうしたのだろうか? 余所アライさん「…!」キョロキョロ 余所アライさんが、あたりを見回している。 すると… 蛇「シャー…」シュルシュル …アライちゃん達がいる木の穴に向かって、蛇が這い登っているのが見えた。 53 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 31 06.70 ID TA/FKC86O 余所アライさん「…」zzz 余所アライさんは、半目を開けて寝た振りをしている。 蛇「シャー…」シュルシュル 蛇が巣穴に入ろうとしたとき… 余所アライさん「今なのだ!たあー!」ドガァ 蛇「シャギャア!?」ボギィ 余所アライさんが、跳びながら蛇にキック放った。 蛇「ギシャア」ドサッ 地面に落ちる蛇。 余所アライさん「たあああ!」ヒューン ドカァ 蛇「ブギュ!」グシャア 蛇の首めがけて着地した余所アライさんの踵が、蛇の脛椎を破壊した。 蛇「」ビグビグジタバタ… 余所アライさん「お肉なのだ!後で食べるのだ!」ヨジヨジ 余所アライさんは、眠っている間にも、木からの振動を感じ取っている。 風のざわめき程度ならば起きたりはしないが、 『何かが這い登るような振動』に対しては、無意識に強く反応して目を覚ますようだ。 余所アライさん「チビ達は食べ物じゃないのだ、まったく…。ふわぁ…」 余所アライさんは、蛇が他に近付いていないことを確認し… https //i.imgur.com/xVsAB4e.png …再び昼寝した。 54 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 51 08.30 ID TA/FKC86O なんとたくましい野性であろうか。 もうすぐ冬がやってきそうだというのに、成長期の子供5匹を余裕綽々と育て… 寝ている間でも、枝に伝わった振動を感じ取り、外敵を排除する。 アライさんは全ての個体がこんな芸当ができるわけではない。 余所アライさんもまた、先天的に高い知能を持って産まれ、人里で自ら生きる知恵を学習し… そうしてインターンシップという戦場から帰還した… いわば、アライさんの中でも特別に優秀なエリートなのである。 余所アライさん「くかー…むにゃ…。ふふ、チビ…。いいこなのだあ…」zzz 余所アライさんは、木の枝の上で眠りながら、何やら寝言を言っている。 55 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 52 17.34 ID TA/FKC86O https //i.imgur.com/uZuM2Gl.png …アライさんは、木から落下した。 57 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 06 41.42 ID TA/FKC86O 余所アライさん「ごびゃあ!」ドシャア 地面に落ちた余所アライさんは身体中にいくつもの穴が空き、真っ赤な動脈血をどくどくと流している。 余所アライさん「ぎ…び…ぎゃああああああ!い…だいの…だああああっ…!げぼおぉっ!」ブシュウウゥドクドク …一体どうしたのであろうか? 熟練猟師「こんなとこに、もう一匹いおったな」シュウウゥウ 猟犬1 2「「ハッハッハッ…」」ザッザッ 何が起こったかなど一目瞭然。 ブラックハウンドの犬種の猟犬が、匂いをたどってこの巣を探り当て… 熟練猟師が、ショットガンで余所アライさんを撃ったのである。 余所アライさん「いだい…いだい…のだああ…!ぎびいぃ…!だず…げ…で!」ブシュウウゥ 余所アライさんは、木からの振動を最大限に軽快していた。 だが、銃などの飛び道具は全く警戒していなかった。 余所アライさん「おま…えが…やった…のがぁ…!なんなのだ…それぇ…!があぁっ…!いだい…の…だぁあっ…!」ドクドク それはそうだろう。 余所アライさんの母親は銃で撃たれたことなどないし、 余所アライさんもまた銃など見たことはない。 よって、余所アライさんは銃を知らないのである。 58 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 15 14.22 ID TA/FKC86O 『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という言葉がある。 余所アライさんの知識など、せいぜい自らの経験と、母親からの言伝のみで蓄積されたものにすぎない。 文字のないアライさんには、祖先から代々伝わる知識の蓄積… いわば『歴史』など存在しない。 もしかしたら、全国のどこかのアライさんには、銃を見ても生き延びた個体がいたかもしれない。 その個体は、自分の子供に銃に気を付けるように教えるかもしれない。 だが、そこまでだ。 知識がそれ以上まわりに伝わるのは、せいぜいご近所さん程度。 基本的にあまり集団生活が得意でないアライさんに、知識の蓄積と共有などほぼ無縁である。 いかに個体としての才能が優れていようとも… 個体が自らの経験から学べる知見など、たかが知れたものでしかない。 59 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 20 58.46 ID TA/FKC86O 熟練猟師「クソ害獣が!農家のニイちゃんが大事に育てた秋トウモロコシの仇!」ジャキィ 熟練猟師は、余所アライさんの顔にショットガンの銃口を向ける。 余所アライさん「ちがう…のだ…!ごぼっ…!きーろい…つぶつぶ…は…べつの、やつが…!ぶはぁ!やった…!あらい…さん…わるぐない…のだ…!ごぽぉ!」ゴブゥ 余所アライさんは自分は畑からの盗みをやってないと嘘をつき、森アライさんのせいにした。 https //i.imgur.com/zRFMAjp.png 余所アライさん「だず…げ…!あら…い…さん…には…!かわいい…ちびが…いる…のだぁ…!ぐぶっ…!」 余所アライさんは、必死で命乞いをしている。 熟練猟師「そいつを育てなきゃいかんから殺しちゃならんとか言うんか?」ジャキィ 60 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 23 03.37 ID TA/FKC86O 余所アライさん「チビ…だぢを…!」ブルブル 余所アライさん「たべで…いいがら…!ごろざ…ないでぇ…!」ブルブル 熟練猟師「…」 https //i.imgur.com/NEBthFe.png 61 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 36 46.35 ID TA/FKC86O 熟練猟師は無慈悲に引き金を引き、ショットガンで余所アライさんの頭を粉々にフッ飛ばした。 余所アライさん「」ブシュウウゥドクドク… 完全に頭が吹き飛んだ余所アライさんの胴体は、もはやゴキガイジムーブすらしなかった。 熟練猟師「『別のアライさんがやった』?そもそもなんでトウモロコシ泥棒がいたことを知っとんじゃボゲ。もっとマシな嘘つかんかい」ジャキィ 熟練猟師「つうか、そもそも最初から畑を荒らすなや!」 猟犬1「ハッハッハッ」シッポフリフリ 猟犬2「クゥン」 世界一鋭い嗅覚をもつ犬種であるブラックハウンドの猟犬は、木の穴の真下にこんもりと積み上げられた溜め糞の悪臭によってこの巣を嗅ぎ当てたようだ。 つまり、余所アライさんを仕留めたのは、熟練猟師の独力ではない。 熟練猟師は、余所アライさんと違って天才などではなく凡人である。 だが、熟練猟師は勤勉な男であった。 それに加え、ブラックハウンドという品種を作り上げた犬ブリーダーの努力… さらび、ショットガンという武器を作り上げた武器職人達の努力… それらの生み出した歴史がもつ力が重なりあって、余所アライさんの優秀な頭を打ち砕いたのである(物理的に)。 いかに余所アライさんが、生存能力に長けた天才であっても… 先人が必死に試行錯誤して残した膨大な知識を、必死に苦学して身に付けた凡人には、敵わなかったのであった。 62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 42 37.88 ID TA/FKC86O 熟練猟師「さて、ガキがおるって言うとったのう。そいつらも獲っておくか」カチャッ 熟練猟師は、木にハシゴを立て掛けた。 そしてトングを持ち、木の穴に向かって登った。 木の穴を覗くと… 余所アライちゃん1「さっきのおっきーおとなんだったのりゃ…?」 余所アライちゃん2「こあいのりゃ、おかーしゃにきーてみゆのりゃ!おかーしゃーん!」 余所アライちゃん3「おかーしゃん!さっきのおっきーおとは…うゆ!?なんかあらいしゃんたちのおうちのぞいてゆのりゃ!」 余所アライちゃん4「おかーしゃんじゃないのりゃ!だれなのりゃおまえ!ここありゃいしゃんのおうちだぞぉ!」フゥーッ 余所アライちゃん5「ごはんをとりにきたのか!?だめなのりゃ!このかえゆしゃんおにくはありゃいしゃんたちのなのりゃ!おまえのじゃなのりゃあ!」 https //i.imgur.com/YHH0lpi.png 余所アライちゃん1~5「「ふうぅ~~っ!きゅるるぅ!おかーしゃんはつよくておっかないんだぞぉ!」」フゥーッ 余所アライちゃん達は、熟練猟師を威嚇している。 66 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 23 59.27 ID TA/FKC86O 64訂正 熟練猟師「はーうぜぇうぜぇ…無視して回収するか。ひーふーみー…5匹もいらぁ、こいつぁ大猟だ」スッ 熟練猟師「生け捕りなら、ジビエモンのとこに持ってくかな?あーでも、ギョエモンも釣り餌に欲しがっとったか…。どっちにすっかなぁ~」カチンカチン 熟練猟師は、罵倒を無視してトングでアライちゃんを捕まえようとするが… 余所アライちゃん1「くゆなっていってゆのがわかんないのかぁ!このはげぇ!」フゥーッ 熟練猟師「」ピクッ 熟練猟師は、後退しつつある髪の生え際を指摘されて手が止まった。 余所アライちゃん2「うゆ!きーてゆのりゃ!やいやい!はげ!はげ!はーげぇ!!!」パチンパチン 余所アライちゃん2は、手を叩いてハゲ弄りをしている。 余所アライちゃん3「おーいはげ!いきててたのちーのか!?おまえなんかうんちいかなのりゃーはげー!」 余所アライちゃん4「はーげ!はーげぇ!かっこわゆいはーげ!はーげぇ!はーげ!ちゅゆぴかはーげぇ!」シッポフリフリ 余所アライちゃん5「でてけーはげ!ばーか!うんこ!かす!なめくじ!がいじ!はげ!はげ!はげえー!おかーしゃん!このはげどっかやってぇー!」ピギュルルルルル 余所アライちゃん1~5「「「はーげ!はーげ!はーげぇ!」」」 余所アライちゃん達は、執拗に熟練猟師のハゲを指摘し罵倒し続けた。 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18 22 38.16 ID 48tsT6Vzo また髪の話してる… 67 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 31 01.63 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「ちゅゆぴかはーげぇ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん4「もてないおーしゅぅ~♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん1~5「「「やーい!やーい!ちゅゆぴかはーげ!はーげ!はーげ!ちゅゆぴかはーげ♪」」」シッポフリフリ 熟練猟師「…ッ」ワナワナ 余所アライちゃん5「おかーしゃーん!みゆのりゃ!はげあたまなのりゃ!のひゃひゃひゃひゃ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん1「おかーしゃーん!みにくゆのりゃー!ぶしゃいくなのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「うゆぅ?どーしたのりゃおかーしゃん?みにくゆのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やい!このはげ!おかーしゃんにわらわれたくなかったらかえれー!さっさとか・え・れー!」フゥーッ 余所アライちゃん1~5「「「かっえれ♪かっえれ♪はーげはかえれ♪かっえれ♪かっえれ♪ちゅゆぴかはーげ♪」」」パチン パチン パチン パチン パチン パチン 余所アライちゃん達は、手拍子して熟練猟師を煽る。 一体なぜ余所アライちゃん達は、これほど執拗に熟練猟師のハゲを罵るのだろうか? アライちゃん達の性格が悪いからであろうか? 68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 56 07.41 ID TA/FKC86O まあ、アライちゃんの性格が悪いかどうかはここでは論じないとして… 性格云々は、直接的な動機ではない。 余所アライちゃん達は、体の大きさ…つまり力がでは熟練猟師に敵わない。 そのため、言葉で攻撃することで、熟練猟師の心を傷つけて、撤退させようとしているのである。 熟練猟師「…」カツンカツンカツン… 熟練猟師は、執拗なハゲコールが効いたのか、ハシゴを降りていった。 余所アライちゃん1「やったのりゃ!にげてったのりゃ!」 余所アライちゃん2「ありゃいしゃんのおそろしさにびびってにげてったのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やーいやーい!はげー!すにかえっておかーしゃんになきつけー!」ノヒャヒャヒャヒャ 余所アライちゃん4「うゆぅ…?おかーしゃんはなんできてくれなかったのりゃ…?」クビカシゲ 余所アライちゃん5「なのりゃ!なのりゃ!なのなのりゃ!なのりゃ!なのりゃ!のりゃのりゃりゃ!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん達は、熟練猟師がハシゴを下りていったのを見て喜んだ。 執拗なハゲ弄りが、熟練猟師を退けたようだ。 69 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 07 49.25 ID TA/FKC86O だが。 その執拗なハゲ弄りが、逆に熟練猟師の逆鱗に触れた。 完全武装熟練猟師「…」カツンカツンカツン 熟練猟師は、ヘルメットと防具をつけて、再度ハシゴを登ってきた。 余所アライちゃん1「うゆ!?さっきのやちゅのにおいなのりゃ!」クンクン 余所アライちゃん2「やいはげ!そんなぴかぴかであたまかくちてもはげはなおんないぞぉ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん3「はげっ!はげっ!やいやい!もっといわれたくなかったらさっさとかーえーれ!」フゥーッ 完全武装熟練猟師「おいお前…いまオレのこの頭のことなんつったッ!」 余所アライちゃん4「はげ!」 余所アライちゃん5「はげ!」 完全武装熟練猟師「オレの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何もんだろうーとゆるさねえッ!!」ジャキィ https //i.imgur.com/zryiWQi.png 熟練猟師は、余所アライちゃん達に向かってショットガンの銃口を向けた。 70 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 14 52.79 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「うゆぅ?そんなぼーきれ、おうちにいればぜんぜんあたらないのりゃー!≧∀≦」ゲラゲラ 余所アライちゃん2「はやくかえんないと!おーきくなってからぶっこよしゅぞぉー!≧皿≦#」フゥーッ 余所アライちゃん3「そーなのりゃ!ありゃいしゃんたち、おっきくなったらつよいんだぞぉ!」 余所アライちゃん4「ありゃいしゃんたち、いんたーちっぷいくのりゃ!いっぱいごはんたべておーきくなゆのりゃ!」 余所アライちゃん5「おまえもたべられたくなかったらかえれー!いまかえればおなさけかけてやゆぞぉー!」ピカピカガイジガオ 完全武装熟練猟師「ッ…!」ワナワナ 完全武装熟練猟師「…もう生け捕りなんて止めだァーーーッ!!」プッツン 完全武装熟練猟師「くたばりゃあァアアーーーーッ!!!!クソコバエウジムシ共ォァアアーーーッ!!!」ガチッ 熟練猟師は余所アライちゃん達へショットガンの銃口を向け、怒りを込めて引き金を引いた。 https //i.imgur.com/9XvPKtL.png 72 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 28 33.87 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん達は、ショットガンの弾を浴びて蜂の巣となったが、さらに巣穴の壁で跳弾した弾によって四方八方からブチ抜かれ粉微塵に粉砕された。 熟練猟師がショットガンの銃口から余所アライちゃんの巣へ一斉に大量射出した銀玉は、 巣穴の壁で跳ね返って音速を超える異様にピンボールを繰り広げ、幾度となく跳弾を繰り返し… 余所アライちゃんの血肉と残骸「」グッチャアアアドシャブチャアバシャアアアアアッ 巣穴から大量の残骸を排出し、見事なジャックポットを記録した。 完全武装熟練猟師「おっとっと」バシャッ グラッ… 大量の血肉やショットガンの跳弾をヘルメットやレインコート、防具に浴びた熟練猟師。 彼が乗るハシゴは、ショットガンを撃ち放った反動で後ろにぐらりと倒れた。 完全武装熟練猟師「ほっ!」クルクル シュタッ 熟練猟師は、ハシゴから跳んで宙返りをし、衝撃を殺しながら無事に着地した。 完全武装熟練猟師「慣れっこだもんネ」パシッ そして、倒れてきたハシゴを手で受け止めた。 完全武装熟練猟師「イチチ…防具ありとはいえ、さすがにイテェな。痣つかねえかな」ヒリヒリ 巣穴の壁で跳ね返った跳弾が防具に当たったが、傷は負わなかったようだ。 73 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 37 47.93 ID TA/FKC86O 熟練猟師「はぁー…。やっちまった、森の新鮮なアライちゃんを生け捕りできるチャンスだったのに」 熟練猟師「まあいいや…死骸を片付けるか。はーげんなりする」スッ 仕留めた獲物の死骸を森に残すのは猟師のルール違反である。 熟練猟師は、巣穴の中や地面から、散らばった余所アライちゃん達の残骸を拾い集め、ビニール袋へ回収した。 熟練猟師「さーて帰るか…」スタスタ 猟犬1 猟犬2「「ワン!」」ノソリノソリ 知能を駆使して自然の中でたくましく生きる余所アライさん一家であったが、 ショットガンには敵わなかった。 強いぞ、ショットガン! 凄いぜ、ショットガン! 負けるな、ショットガン! 害獣を打ち砕け!!!ショットガン!!! 74 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 38 45.78 ID TA/FKC86O 続く 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 46 34.07 ID bBWB9y1D0 乙 生け捕りかと思いきや、まさかの展開。 猟師、(メンタル的な意味で)可哀そう... 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 49 57.21 ID yXn8E83g0 乙 フルアーマ猟師怒りのショットガン 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23 08 50.10 ID 5kwMd2cL0 乙でしゅ コンプレックスを指摘されちゃ激昂するのも無理はありません しかし、もし生け捕りしていたとしたら行く末がどうなっていたのかは気になりますね 83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23 59 44.25 ID Hugl2utF0 まさか余所アライさんがこんなあっさりやられるとは思わなかった 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 13 14 41.54 ID UIqgYb7C0 乙です。やっぱアライがくたばる時は銃で撃たられるのが一番スカッとしますね、特に原型を留めないくらいの一撃は絶頂もんですよ… 87 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 31 47.56 ID ir3E2ndOo 熟練猟師が帰ろうとした…その時。 ?「」ガサッ 熟練猟師「!?」ビクゥ 猟犬1「ワゥ!?」ビクゥ …木の下あたりから、何かが落下した音… いや、何者かが着地した音が聞こえた。 熟練猟師「…!?」キョロキョロ 今の音は、おそらくアライさんくらいの重さの二足歩行の生き物が着地した音だ。 猿でないならば、アライさんの可能性が最も大きいだろう。 熟練猟師「…」ジーッ 音がしたあたりの草むらを猟師は注意深く観察したが… 何も動く気配はない。 そして、何者の姿も見えない。 熟練猟師「今の音は…いったい…!?」ゾクッ 熟練猟師は、最も恐ろしい想像をした。 89 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 36 08.55 ID ir3E2ndOo アライさんは、自分から人を襲うことは滅多にないが… 自分の命を防衛しようとしたとき、襲いかかってくることがある。 接近戦であれば、猟師の銃の前に沈むであろうが… 最悪のケースでは、民間人から奪ったアライボウを放ってきたという事例があるらしい。 熟練猟師「逃げろ!」タタッ 猟犬1 2「「ワンワン!」」ザザザッ 熟練猟師は、仕留めた余所アライさん一家の死骸が詰まった袋を、『頭だけ』持って投げ捨て、その場から一目散に逃げ出した。 … 熟練猟師は、無事に自分の車へ逃げ込むことができた。 熟練猟師「さっきの音は…何だったんじゃ…?」ゼェハァ 熟練猟師「…ともかく、依頼主には頭だけ見せるとするかの…」ブロロー 熟練猟師「さて、バラエモンのとこで和食でも食いにいくかのう」ブロロー そうして、熟練猟師は街へ去っていった…。 アラ二尾 パート4へ戻る
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東京都港区白金台。 バブル景気により高級住宅街となったこの地は今も富豪たちの住まう地として知られている。 その中のとある邸宅。家宅の大きさに反して住んでいるのはマスター一人だった。 ドイツから留学してきた富豪の末っ子というロールを与えられた者は既に記憶を取り戻し、サーヴァントを召喚していた。 その血塗られた手にふさわしいサーヴァントを。 * * * 書斎の机に現界してルーマニア史を読んでいた槍のサーヴァントの前に札束が積まれる。一束百万だとすれば千五百万もの大金が積まれたことになる。 しかし、サーヴァントは綺麗な机に汚物が積まれたとでもいうように眉を顰め、嫌悪……いや殺意の眼差しをマスターへ向ける。 「なんだマスター? 最初の主従契約以降、一度も声を掛けないばかりかこんな紙切れを積んで、オレを苛つかせるのが趣味か?」 「料金だ。お前の力が欲しい」 言った瞬間、地面から目にも止まらぬ速さで槍が伸び、机を突き割って顎先で止まる。伸びた槍の穂先には血の玉ができていた。 「なんたる無為! なんたる浅ましさよ! 失望したぞ我がマスター、カナエ=フォン・ロゼヴァルト! サーヴァントとは呼んだマスターに尽くすものである。 それに支払う? それで動かす? なんたる愚かしさと欲深さよ!」 怒り任せに立ち上がり、その結果ランサーが座っていた椅子が後方の壁に激突して砕けた。 「ましてやこのオレを! この竜の息子ヴラドを! 事もあろうか金で動かそうとするなど…………串刺しにされる覚悟はあろうな?」 鬼気と殺意を向けられる。 スキル『無辜の怪物』により本物の怪物と化しているヴラドの殺気は呪詛すら帯びている。 本と絨毯は腐り、机の残骸も朽ちて砕け、マスター自身も雪原に放られたが如く冷気を感じているだろう。 生気を吸う吸血鬼。後世で創作された彼の逸話が本物となって顕れている。 だが、それでもマスターの態度は変わらない。泰然と構えたままサーヴァントに立ち向かう。 「勘違いをするな」 声にも変調は無い。魔術の行使もなく、痩せ我慢の類でもない。真実、吸血鬼の怒りにも揺るがぬ鋼の意思である。 「これは聖杯戦争後の支度金だ。貴様が聖杯(まえきん)で受肉して習さまに仕えるためのな」 「この小竜公たるオレを従える? 何をもってだ?」 サーヴァントの怒りは納まらない。 当然だ。彼は財貨の光で爛れた者共を粛清し、清貧の信仰に殉じた者。 そんな彼を金で動かそうという不遜な輩、一瞬たりとも生かしておける道理はない。 「金か! 権力か! はたまた力か! オレがそんなものに屈する不心得者であれば、そも生前に貴族共など串刺しにしたりはせん!」 「忠義だ」 「何?」 「忠義によって貴様は習さまに使えることになる」 「…………」 「習さまは素晴らしい御方だ、お心は広く私のような下々の者にも慈悲を注ぎ、そして習さまの魅力は小動物にすら伝わってしまう。 如何なる者もあの方を知ってしまえば膝を屈し全てを捧げたくなるだろう。 例えそれが貴様のような血に飢えたサーヴァントであっても……どうした?」 殺気と憤怒は霧散し、狂喜と高揚がそこにあった。 数秒前の剣呑な空気はどこへやら、そこにいたのは敬虔なる使徒、もしくは厳格な武人だった。 「…………美しい」 「何?」 今度はカナエが訝る番だった。 習さまを讃えていたはずなのに何故自分が美しいといわれるのだ? 「我がマスター。貴女の信仰は気高く、美しく、そして痛々しい。まるで赤い薔薇の如く。 その虚飾の無い裸の献身、一切を全て捧げ尽しても飽き足らぬという獰猛な忠誠。 一人の王として、一人の男としてその■に感銘を受けずにはいられない ────故に■に狂え。その姿は、美しい。 その■が大輪を咲かせるのが見られる未来ならば、よかろう。 我が槍を預けるのもやぶさかではない」 ランサーがまくし立てるにつれて魔力が周囲へと放出される。 噎せ返るほどの血臭が館中に満ち、館が怪物の拷問魔城(ドラクリヤ)へと変貌させていく。 「我らの真の契約は今! 此処になった! この世に真の■を証明してくれるのであれば、御心のままに従おう!! まずは、他のマスターの皆殺しである!!!」 何を言っているのか皆目さっぱり理解できないが、やる気になったのならばいいだろう。 そういって彼の言っていることを流した。彼の言う■が何を指すのか理解せずに。 【サーヴァント】 【クラス】 ランサー@FATE/EXTRA 【真名】 ヴラド三世 【属性】 秩序・善 【パラメーター】 筋力:A 耐久:A 敏捷:E 魔力:A 幸運:D 宝具:C 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術行使を無効化する。 大魔術、儀礼咒法などの大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 信仰の加護:A+++ 一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。 加護とは言っても最高神からの恩恵ではなく、信仰による己の心身を絶対的に変えることのみ。 ちなみに高すぎると人格に異常をきたす。 戦闘続行:A 致命傷を受けない限り戦闘から離脱できるスキル。 ヴラド三世の場合は、敗戦しても自陣に戻るスキルと言った方がよい。 無辜の怪物:A 生前の行い、イメージによって過去や在り方を捻じ曲げられた怪物が持つスキル。 能力や姿が変貌する。ヴラド三世の場合は魔力ステータスが上昇し、生贄の呪詛(生気吸収)や浮遊能力の獲得している。 ちなみにこのスキルは解除できない。 【宝具】 『串刺城塞』(カズィクル・ベイ) ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:三百人 地面から出現する無数の槍で相手を串刺しにする宝具。 相手が犯してきた不義・堕落の罪(特に『逃走』『暴力』『不道徳』)が多いほど、威力が増える。 また攻撃対象になった者はもれなく呪われる。 【weapon】 魔槍 【人物背景】 国家の腐敗を正すために貴族すらも串刺しの刑に処し、外敵を打ち破るために敵兵を二万人串刺しにした逸話を持つ英霊。 一見して狂信者、バーサーカーと思われがちだが、優れた戦術感と厳格さを持ち、道徳を重んじる武人である。 しかし、その厳格な性格が当時の領主たちを嫌悪させ、キリスト世界を救ったにも関わらず謀殺されてしまう。 サーヴァントとして現界した彼には自らの非業に怒り、神への愛より欲に走った人に嘆く。 月の聖杯では愛する故に拒食し、貪りたくても貪りたくない悲哀の者に、真実の愛を持つ者に出会うことができた。 さて今回は──── 【サーヴァントとしての願い】 主への愛を、真実の愛の存在を知る。 【マスター】 カナエ=フォン・ロゼヴァルト 【マスターとしての願い】 習様の元へ!! 【weapon】 赫子: 血液中にあるRC細胞と呼ばれる細胞を感情と共に皮膚から突き破らせ、硬化と軟化することで武器として使う喰種の武装。 四種類あり、カナエの場合はは腰のあたりから出てくる鱗状の『鱗赫』と呼ばれるもの。 【能力・技能】 鱗赫: 前述の赫子を振るって戦う。 特徴は再生力の高さ、攻撃力の高さ、そして脆さ。 喰種: 喰種は人間の4~7倍の身体能力を発揮する。 子どもでも大人をバラバラにすることは可能。 ちなみにカナエはAレートの喰種をボコボコにするレベルの強さ。喰種の中でも非常に優れている存在である。 また人を捕食し己の糧にする特性上、消化され切っていないの魔力回路を一部無意識的に利用することがある。 【人物背景】 東京喰種:reより。クインクス班襲撃前から。 喰種の一族『月山家』に使える使用人。ドイツのロゼヴァルト家の子であり、喰種捜査官達によって滅ぼされた後に日本の月山家に辿り着く。 従妹である月山習のために尽くす。 【方針】 聖杯戦争など小動物共の小競り合いなどどうでも良いが、サーヴァントの力は習様の役に立つかもしれない。 時系列順 Back 織田信長&アーチャー Next ジーク&ランサー 投下順 Back 織田信長&アーチャー Next ジーク&ランサー 候補作投下順 Back 死神の円舞曲 Next 藤田茂&ライダー ←Back Character name Next→ カナエ=フォン・ロゼヴァルト 000 Welcome to Tokyo crazy world! ランサー(ヴラド三世)