約 1,487,827 件
https://w.atwiki.jp/sakisama/pages/75.html
お嬢様の妄想3/3 衣×京太郎×一×透華 衣の人 第3局 225~ 247 「あっ・・・ああっ!」(・・・あ、あれが・・指なんかよりも凄い大きいですわ) 指が抜かれて残念そうな声を上げる透華、しかし今引き抜かれた指より太い京太郎の勃起ペニスが視界に飛び込んできて、歓喜の声を上げる。 「準備ができたから、そろそろ良いかな?」 「え・・ええ、もちろんですわ、この龍門渕透華の一生に一度のバージンを味わってくださいましね」 「ああ、じっくりと・・味合わせてもらうよ」 京太郎はペニスを透華のおま○こに押し当て、亀頭で割って入りゆっくりとペニス全体を透華の膣内に入れてゆく。 「あっ・・あはぁ・・」(膣内に・・入ってきていますわ、こ、これが京太郎さんのおちん・・) 考えているだけなのに、その言葉を思い浮かべるのが少し恥ずかしくなる透華、少しして京太郎の動きが止まる。 「・・どうかされましたの、京太郎さん?」 「あっ、いや、たぶんここから痛くなると思うんですけど、どうしする・・一気にいくか、徐々に奥に入れるか・・」 「ふっ、愚問ですわ京太郎さん、ここはどーんと一気にしてくださまし・・ちまちまとする地味な行為など、この龍門渕透華・・と京太郎さんの情事には・・ふ、不要ですわ!」 京太郎の質問に、意味もよくわからないまま即答する透華、でも根拠も無く自信ありげに答えるのは透華が透華たる所以か。 (透華は京太郎の言葉の意味がわかっているのか?)(たぶん透華、正確な意味を理解してないね・・でも邪魔するのもな・・) 衣も一も経験していいるため、京太郎の言葉の意味を理解していた、衣は疑問に思い首を捻るだけだったが、一は折角盛り上がっている二人の邪魔にならないように黙っていた。 「・・わかりました・・じゃあ、いくぞ」 京太郎もなんとなく透華がわかっていない事は理解していたが、本人の望みを却下するのも気が引けたので望みどおり力を入れて一気に押し込む。 ズブッッ! 「げふぅぅ!?・・い、いだいでずわ・・ごれは・・?」 処女膜を貫かれて、破瓜の苦痛に顔を歪めて誰かに理由を尋ねる透華、それに答えたのは京太郎の恋人としては先輩に当たる二人、呆れぎみの衣と苦笑する一だ。 「やはりわかっていなかったのか、それが破瓜の痛み、激痛だが京太郎の女になった証、京太郎に処女を捧げた証とも言えるぞ、京太郎と結ばれたと思えば楽になるはずだ」 「そうだね、激痛だけど・・好きな人を迎え入れたと思うと、とっても幸せな痛みだね」 衣も一も、つい最近のことだが自分の破瓜の事を思い出して懐かしむように語った。 二人の説明で、知識が無いわけでは無い透華も思い当たる節があった。 「そういえば・・そんな話を聞いたことがあるような気が・・・痛っ!、こ、これが京太郎さんと結ばれた痛み・・それなら・・耐えられますわ」 衣と一の言うとおり、京太郎と結ばれた痛みだと思えば、透華は精神的にだいぶ楽になった気がするが、それでも痛い事には違いが無い、そこで痛みを和らげようと気をそらすために透華の頬にキスをする京太郎。 「きょ・・京太郎さん?」 「痛みが引くおまじない・・効果があるかどうかはわかりませんが、それと痛かったら言ってくださいね」 「効果はありましたわ、け、けどその・・・痛いと言われていると、しにくいのでは?」 キスのおかげで幾分か楽になった透華、しかし痛みを口にするのは抵抗があり・・不安げに京太郎に訊ねる。 「言えば少しは痛みが楽になりますから良いんですよ、それに・・『どうしても無理』ってな事を言わなければ絶対に止めませんから安心してください」 経験上の事もあり、透華が何を不安がっているかは京太郎にもなんとなく理解できた。 「京太郎さん・・わかりましたちゃんと口にしますわ」 「じゃあ・・ボクも透華におまじない」「衣もするぞ」 一と衣はそれぞれ透華の左右の頬にキスをして励ます。 「一・・衣、ありがとう、さぁ京太郎さん・・続きを始めましょう」 「わかった・・・いくぞ」 まだ慣れていない透華のために徐々に腰を動かしだす京太郎。 ズブ・・ズブ・・ 「痛っ!・・痛い・・ですわぁ!?」 動くたびに透華の顔が苦痛にゆがむ、だが透華からストップがかからないので京太郎は止める事無く続ける。 「透華さん・・こっち触りますね」 京太郎は透華の乳房に手を伸ばして、優しく揉み解しながら腰を動かす。 「透華、頑張って・・」「そうだぞ、頑張れ透華」 「痛いけど、ま・・負けませんわ、この程度で・・音を上げる龍門渕透華ではございませんわ!」 一と衣の声援に答えて痛みに耐える透華、そして・・徐々に。 ズブッ・・ズブッ・・ズブッ 「うっ・・あっ・・い、痛みがだいぶ・・・こ、これはぁぁ!?」 痛みが徐々に引いてゆき、それに合わせるように徐々に快楽が透華の体を襲う。 「徐々に・・よくなってきたみたいですね・・」 「は・・はい、京太郎さんの愛撫と・・一と衣の応援があって・・ひゃぁぁ!?」 「これで・・大丈夫だね」「そうだな・・流水の如く、後は全てを感じ取るが良いぞ」 透華の中で快楽が痛みに勝ってきたことを喜ぶ一と衣。 (い、痛みが引くと・・京太郎さんのおち・・が・・中にあるのが・・) 激痛でわからなかった透華も、痛みが引いた今なら突き上げられる感覚で京太郎のペニスが自分の膣内にあるとより深く感じる、その意識が喜びを生み、それが快楽に変わる。 ズブッッズブッッズブッッ!! 「きょうたろうさんのぉぉおおきいぃぃ!!すごくわたくしのなかであばれてぇぇ!!い、いかがですかぁぁ・・わたくしの・・なかはぁぁ?」 処女独特の締め付けだけではなく、京太郎のペニスをしっかり締め付けながらも扱き上げるような、そんな透華の膣内。 「俺のをしっかり締め付けてくれて、凄く気持ちいですよ!」 「うれしですわぁぁぁぁ!!、おくぅぅこんこんされてえぇぇ!!」 京太郎が喜んでいると事はペニスが突き上げられるたびにわかっていたつもりだった透華、しかし言葉にされるとその喜びは一入だった。 (透華、あんなに乱れてぇ・・そうだよねぇ、好きになった相手のおちんちんで突き上げられているんだから・・当然だよね、でも・・くすす、あっ~乱れる姿も可愛いよ透華) 透華の痴態を楽しみながら、自らも高ぶりを感じる一。 「透華・・血が出ているけど、しっかりと京太郎のを銜え込んでいるな」 一との経験からか、京太郎のペニスと透華の膣内、その結合部をまじまじと見つめる衣。 「ひゃあぁぁぁ!、み、みちゃだめぇぇぇ!!、ころもぉぉぉ!」 衣に見られていることに気付いた透華は顔面を真っ赤にしながら抗議の声を上げようとしたが、京太郎のペニスに突き上げられてそれどころではない。 「うっ・・透華さん、見られてから・・締め付けがきつくぅぅ!」 乱れていても羞恥心があるのか、それとも単に見られて感じているのか透華の膣内は京太郎のペニスを更に締め付けてゆく。 「だめなのにぃぃ!はずかしいはずですのにぃぃ・・ああ、もっとみてください、きょうたろうさん、はじめぇぇ、ころももぉぉ!!」 元々目立つのが好きで、人から注目されることが好きな透華、一度認めてしまえば早いもので、三人の視線が透華の快楽にプラスされた透華は一気に上り詰める。 「きょうたろうさん・・わ、わたくしはもぅぅぅ!!」 「いいぞ、俺もすぐにイクから、イっていいぞ!!」 (きょうたろうさんも・・わたくしでかんじて、もうげんかいにぃ!!) 京太郎も絶頂直前まできているというのは、透華をさらに興奮させて、そして。 ズブッッッン!! 「い、いきますわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 膣内も快楽も突き上げられ透華は一気に絶頂に達する。 「俺もいくぞぉ、透華ぁぁ!!」 透華が達すると、絶頂からくる膣内の痙攣が京太郎のペニスを締め付け、京太郎も絶頂に導いた。 ドクゥゥゥゥン!ドクゥゥゥン!ドクゥゥゥゥン!! 「これがぁぁきょうたろうさんのせいえきぃぃぃぃ!!あふぃですわぁぁぁぁ!!」 初めての膣内射精は透華の予想を上回っていた、膣内を焼かれるような精液の熱さに自分が京太郎の恋人である事をまさに刻み込まれている錯覚に陥り、それがさらなる喜びと快楽を生む。 「透華まだぁぁぁいくぞぉぉ!!」 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!! 「ひっぃぃぃ!!まだくるんですのぉぉぉぉ!?」 射精の量も透華の予想を上回り驚く透華、でもそれは嫌ではなく嬉しい悲鳴、愛おしい人が自分の膣内で感じて、膣内に収まりきらないほどの射精に驚喜する透華。 「これで・・さいごだぁぁ!」 ドクゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥン!! 「しゅごいでしゅわぁぁぁ!!・・・わらふしのぉならがぁまっじろにぃぃぃ!!」 身を捩じらせる射精を膣内で全て受け止めようとする透華、だが収まりきらない一部は結合部の隙間から溢れる、透華の膣内を頭の中を真っ白に染め上げると京太郎の射精は終了した。 「はひぃぃぃぃ・・きょうたろうさんのぉぉ・・せいえきがぁぁ・・」 荒い息遣いで快楽の余韻に浸りながら、京太郎が快楽を得た証拠である精液の熱さを膣内で感じながら微笑む透華。 「はぁ・・気持ちよかったぞ、透華・・」 「はぁはぁ・・よかったですわ、わたくしも・・・はぁはぁ・・だいまんぞくですわ・・きょうたろうさん」 わかってはいたものの、京太郎の言葉を聞くとより一層の喜びが透華の心に満ちる。 「そうか・・良かった」 「はぁ・・と・・ところで・・・膣内にまだ熱くて硬い感覚が、こ、これは・・その、京太郎さんのおち・・おち・・ううっ」 呂律が回らないわけではなく、やはり性器の名を口にするのが恥ずかしく、ただただ京太郎を見つめる透華。 「うん、ああ・・まだ勃起しているからな」 「そ、その・・それはつまり私の体ではまんぞ・・んっ!?」 勃起したままの京太郎のペニスの感覚に、自分の体は女性としての魅力が無いのかと、ネガティブな言葉を喋ろうとした透華の唇をキスで塞ぐ京太郎。 「何言っているんだ、凄く気持ちよかったし満足したって・・その証拠に・・ほら」 京太郎がペニスを引き抜くと、透華の膣内から精液が逆流してくる。 「うっ・・はぁぁ、そ・・そうでしたわね、これだけ射精して頂いたのに、気持ちよくないなんて・・」(ふふ・・京太郎さんは本当に優しいんですわね・・) 自分の膣内に溢れる大量の京太郎の精液を見て、自分の考えが間違いだと思い知った透華は、慰めてくれた京太郎の優しさに喜びを感じる。 「気にするな透華、京太郎は絶倫だからな」 「そのようですね、それで、その・・もう一回しますの?」 「透華さんは初めてで疲れたでしょう、だから休んでいてください」 京太郎の言う通り、初めての情交に肉体的にも精神的にも、透華は疲労感を覚えていたが。 「確かに疲れはしました、しかし私は京太郎さんにもっと満足して頂きたいのですわ!」 疲労している事は素直に認めたが、恋人を喜ばせたい気持ちも素直に語る透華。 「ボクも透華の気持ちわかるよ、一度駄目だと思ったのに、折角恋人になれたんだから・・」 「ええ、一の言う通り・・せっかく想いが届いたのでしたら、やはり・・」 一度は諦めた恋を適えた同士、一と透華は思いが重なる部分も多いのだろう。 「その気持ちは嬉しいんですが、でも・・するとなると」 ある行為が京太郎の脳裏に浮ぶが、それを話すかを躊躇する、だがそれに代わるように衣が口を開く。 「ふぇらちおをすればよかろう、あれならおま○こも使わずに京太郎を喜ばせられるぞ」 「ふぇらちお・・なんですのそれは、一は知っていまして?」 「えっ・・まあ、あれは透華には少し・・きついかな・・」(京太郎君も思いついたんだろうけど・・透華の事を考えて、黙っていたんだろうね) 透華に聞かれて素直に説明するかどうかを迷う一、説明したら嫌がっても透華の性格上絶対にやると言いだしそうな気がしたからだ、京太郎もその辺りの事がわかっていて黙っていたのだろう。 「何を言うですの、私は京太郎さんに喜んでいただけるなら、どのような行為でもしてみせますわ!」 負けん気の強さと京太郎への愛からかしっかりと言い放つ透華。 「よく言ったぞ透華、好きな恋人を喜ばせたいと思うその気持ち、衣にもよくわかる、衣が手伝うぞ」 「ええ、お願いしますわ・・」 「わかりました、ではお願いします」 透華のやる気に触発された衣もすっかりやる気になってしまい、京太郎もして欲しいという気持ちもあり、二人の申し出を受け入れる。 「はぁぁ、まあいいかな・・ボクはどうしようかな・・」 一も一人で止める気にはなれないのか、仕方なく事態を見守る。 「それで、フェラチオとはどの様な行為ですの?」 「透華まずは座った方がしやすいと思うぞ、京太郎」 「ええ・・」「ああ・・」 衣に指示されて透華は起き上がってベッドの上で膝を曲げて座り、京太郎はそんな透華の顔の前にペニスが来るように移動する。 「きょ、京太郎さん・・そ、それにこ、衣こ、これは・・何を?」 目の前にある、自分との情交の痕跡が残るペニスを見せ付けられて戸惑う透華。 「何って、ふぇらちおをするんだろう・・なら、この体勢の方がやりやすいからな」 そう言って、衣は京太郎のペニスに顔を近づけて舌を突き出すと、まだ汚れが残るペニスを舐め上げた。 「えっ・・ええっ!?」(そ、そんな、そ、そこは京太郎さんの・・おち、おち・・) 「うん・・・?」 突然の事態に戸惑う透華、衣はしないのか・・と言いたげな視線を透華に向ける。 「そ、その・・そこは京太郎さんのお・・おしっこが出るところでしょう、その・・そこに口をつけるのは・・」 「うん、そう・・これがフェラチオだよ透華、ボクもするね京太郎君」 透華に耳打ちをしたかと思うと、一も京太郎のペニスに顔を近づけて、舌を突き出して精液や透華の破瓜の血を舐めとってゆく。 (京太郎君の精液と、いつもと違う味なのが透華のか・・くすす) 片方は大好きな主でもう片方は大好きな恋人、その二人の味がついたペニスを楽しそうに舌を躍らせて舐め取る一。 「衣・・負けないぞ」 一のやる気を見せられた衣は対抗心を燃やして、一とは逆側を舐め始める。 (こ、衣、一もあ、あんなに舐めて・・おいしい・・くはないでしょうね、け、けど) 二人に競い合うようにペニスを舐められている京太郎はというと。 「うっ・・一も衣も・・上手くなったな、くぅぅ・・すげぇぇいい!」 息も荒くなってきて、二人の舌が動くたびに気持ち良さそうな声と顔を見せる。 (あれが京太郎さんが感じている顔、そんなに京太郎さんを喜ばせられますの・・?) 恋人が喜んでくれる、それは透華にとってもとても魅力的な事、例えそれが排泄器官という普通なら口をつけたくないところでも、しても良いとそう思えてくる。 そんな透華の迷いを見透かすかの様に、ペニスについた精液やらを舐めきった衣と一が、ペニスから舌を離して透華に視線を向け訊ねてきた。 「どうした、透華はしないのか?」「やっぱり、好きな人でも、おちんちんを舐めるのは嫌?」 「そ、それは・・その・・」 躊躇、戸惑い、どうしても嫌なら嫌と言い切れるだろうが、心の迷いがそれを許さない、透華は言葉を詰まらせた。 「衣も京太郎も、無理強いはしないぞ」「そうだね、できないなら無理しなくても・・」 衣と一の透華を気遣った言葉、しかしそれが迷っていた透華の心を押す。 「うっ、衣、一、私を舐めないでいただきたいですわ、この龍門渕透華がそんな敵を前にして逃げ出すようなまねをする訳ないでしょう!」 性格からか、あるいは自分を奮い立たせるためか、強気な言葉を吐いて衣と一の間に割り込む透華。 (うっ・・お、大きいですわ・・これが私の膣内に入っていたなんて・・) 改めて目の前で見る京太郎のペニスは巨大で、こんなモノが自分の膣内に収まっていたとは信じられなくなる。 「・・頑張って、透華」 一は透華がフェラチオをしやすいように応援しながら一歩下がる。 「一・・」(そ、そうですわ・・京太郎さんは一にとっても愛おしい人、それを譲ってくれたんですから・・こ、ここはその気持ちにも答えなくてはなりませんわ、け、けど・・凄く大きくて、か、硬そうな・・) 一に譲られて決意も新たに挑もうとするが、目の前で見る男性器の迫力に押されて腰が引ける透華。 「透華、嫌なら無理する必要は無い、けどしたらきっと京太郎は喜んで褒めてくれるぞ」 惑う透華の心に衣の言葉が染み渡る、京太郎が喜んでくれる、それは魔法の様に透華の心にやる気の炎を灯す。 「衣・・そ、そうでか、京太郎さんも・・その、私がフェラチオをして差し上げたら喜んで頂けます?」 上目遣いで訊ねる透華、欲しい答えは決まっている、そして京太郎にもそれはわかっていた。 「はい、してくれたら凄く嬉しいですよ、あっ・・でも無理はしなくても」 (ああ、喜んでくれますのね・・でしたら・・もう、迷いなどありませんわ!) 後半は透華の耳には入らなかった、ただ嬉しいと・・喜んでくれるとわかれば、透華のやる気は一気に燃え上がる。 「京太郎さん!」 「は、はい!?」 「フェ・・フェラチオをさせていただきますわ、そ、その・・不手際があったら仰ってくださいな・・」 「わかりました、それじゃあ・・お願いします」 「はい」 京太郎にお願いされて返事をすると、透華はゆっくりと京太郎のペニスに舌を近づけ、そして。 ぺろ・・ぺろ・・ぺーーろ 先ほど衣や一のしていたのは真似て、竿の部分を舐め上げる透華。 「うっ・・くぅ・・いいですよ、透華さん」 「そ、そうですの・・では続けますわ」(や、やりましたわ、こ、この調子で・・) 心の中でガッツポーズを決めながら、透華は舌を使い更にペニスを舐め上げる。 「透華、単純に舐めるだけではなくて、時折京太郎のおちんちんにキスしたりすると良いぞ」 「こうかしら・・?」 衣の恋人の先輩としてのアドバイスを信じて、それを実行に移す透華。 れろれろ・・ちゅちゅ・・ちゅぱ 「うぉぉ!!・・そ、それも良いですよ透華さん」 「ふふ・・ありがとう衣・・」「どういたしましてだ」 狙いが成功して、京太郎を喜ばせることに成功させた透華は、衣に笑顔でお礼を言う。 「じゃあ・・ボクも手伝うね、ほら透華見て、京太郎君の鈴口・・先っぽから液が出ているでしょ、あれも舐めとらないと・・」 「こ、これですわね・・」 少し戸惑うものの、一度始めてしまえば中止する気は無いのか、一に言われたとおり、鈴口から溢れる先走り汁を舐めとる透華。 ぺろ・ぺろ 「うっ・・に、苦いですわ・・それに臭いが・・は、一、これは何ですの?」 独特の臭いと味に顔を顰めて、一に正体を尋ねる透華。 「カウパー腺液、先走り汁っていったほうがいいのかな、精液じゃないけど京太郎君が、しっかり感じているって証拠だよ、だよね京太郎君?」 「えっ・・ああ、透華さんの舌が気持ち良くて」 「どう、そう思うと・・あまり嫌じゃないでしょう透華?」 「そうですわね、確かに・・独特の味も臭いも、京太郎さんのだと思えば」 痘痕も笑窪、不快な味も惚れた相手が喜んだ証拠と思えば、不快感はさほどなく透華は鈴口から溢れる先走り汁を愛おしそうに舐めとる。 「後は・・亀頭を銜え込んで、舌で全体舐めたりストローを吸うみたいに吸ったりすると京太郎を気持ちよくさせられるぞ」 「噛んだり歯を立てたりしちゃだめだよ、京太郎君が痛いから」 「は、はい・・こ、こうですの・・あむぅ」 口を開けて亀頭を銜え込む透華、口内にペニスから発せられる京太郎の雄の臭いが充満してそれが鼻に抜けた・・。 (ふぁぁ・・強烈な臭いが・・くらくらしますわ・・) 「じゃあ、ボクたちが他の部分をするから、透華はそのまま亀頭を咥えていてね」「衣に任せろ、しっかり透華の手伝いをするぞ」 「・・・ふあ・・ふぁい」 臭いに思考がやられかけていると、一と衣言葉で自分のすべきことを思い出した透華は京太郎の亀頭を舐め上げる。 れろれろれろ・・ 「き、きくぅぅ・・」 透華の一心不乱な亀頭攻めに声を上げて体を仰け反らせる京太郎。 「くすす、衣、ボク達も負けられないよ」「もちろんだ」 そんな京太郎の姿を見て、一も衣も早速・・それぞれの場所に取り掛かる。 ぺーーろぺーーろ・・はむはむ・・ぺろぺろ 「うっ、こ、衣は・・とにかく、一!?」 衣が舐めているのは竿の部分、そして一が舐めたり歯を立てず唇ではむはむしたりしているのは玉袋。 「ここも・・きもちいいってきいたよ・・どうかな?」 「こっちも・いいだろう京太郎?」 「ううっ、ど、どっちもいいよ・・」 二人の舌使いは京太郎に確かな快楽を与えていた、それは亀頭を咥えこんでいる透華にも臭いとなって伝わってくる。 (ふぁあ・・臭いが更に強く・・で、でも負けてはいられませんわ、たしか・・) 臭いで思考が麻痺しそうになる中、衣に言われたことを思い出して鈴口を吸い上げる透華。 ちゅぅぅぅぅぅ 「うっ・・うわぁ、い、今吸われると・・か、かなりぃ!」(と、透華さん・・凄い真剣に・・あんなに吸ってくれて、滅茶苦茶プライドが高いのに・・) プライドが高いはずの透華が、自分のペニスを銜え込み更には気持ちよくさせようと必死に鈴口を吸い上げている、その事が京太郎に喜びと同時になんとも言えない満足感を与え、それが快楽を増幅させる。 (うん、ここ動いているみたいだけど、そろそろ・・なのかな、衣) (こっちも・・ぴくぴくしているぞ、いくぞ一!) それぞれに京太郎の限界が近いことを悟ると、目で合図を送り透華に合わせて裏筋と玉袋をそれぞれ吸う衣と一。 ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 「と、透華、で、でるぅぅぅぅぞぉぉ!!」 興奮と、三箇所を同時に吸われると言う体験した事の無い快楽に、京太郎は一気に絶頂まで持っていかれた。 (き、きますわぁ!!) ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!! 「うっ!?」(な・・なんでのこれは、こ、こんなに!?) 透華は覚悟を決めて構えたものの、京太郎の射精はそれを上回る量と勢いで透華の口内を満たす。 (だ・・駄目ですわ、出すなんてことできませんわ・・)「ごく・・ごく」 喉を鳴らして射精された精液を飲み込むが、初めてではそれが限界だった。 ドクゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥゥゥン!!ドクゥゥゥゥン!! 「うっぼぉ・・げほぉ・・げほぉ!!」 量が多すぎたためか、それとも勢いが凄すぎたのか、はたまた運が悪かったのか、許容量を超えた精液が器官に入ってむせ返る透華。 ビクゥゥゥン!!ビクゥゥゥゥン!! 窮屈な透華の口内から解放された京太郎のペニスは、透華の髪や衣や一の髪や顔に精液を撒き散らして射精を終えた。 「ごほぉ・・ごほぉ・・」 「透華、大丈夫か!?」「透華・・無理しちゃだめだって言ったのに」「透華・・」 むせ返る透華を心配する、京太郎、一、衣。 透華は両手を構えて、そこに精液を吐き出していた・・やがて。 「はぁ・・はぁ・・」 息を整えた透華は、手に吐き出した京太郎の精液を・・次の瞬間、三人は驚きの声を上げた。 「えっ!?」「なぁ!?」「おおっ!!」 「うっ・・く、うっく・こくこく」 手に口をつけて、吐き出した精液を再び口に入れて今度はゆっくりと飲み込んでゆく。 「はぁぁぁぁ・・・」 「と、透華・・その、無理しなくてもいいんだぞ、美味いもんじゃないんだし・・」 「おほん、何を仰いますの京太郎さん、確かに美味しいとは申しませんが、折角京太郎さんが私のお口で気持ちよくなって頂いた証ですわ、それなら・・全部頂くのが受け取るものの礼儀ですわ」 息を整え終えて一度咳払いをして、さも当たり前のように笑顔で語る透華。 「うむ、その心意気見事だな!」「わかるけど、透華は凄いね、一度吐いちゃっても飲むなんて」 衣と一は透華の気持ちが分かるのか、二人は感心して透華に賛辞を送る。 「ふふ、当然ですわ、まあ・・一部飲めなかったのは残念ですが」 自分の髪や衣や一の節々に降りかかった精液を見て、透華は少し残念そうな顔をしいた。 「いや、最初にしたら十分だと思うぞ、まあ・・ありがとうな衣、一・・透華・・・凄く気持ちよかったよ」 いつもの調子で頭を優しく撫ぜながら、それぞれにお礼を言う京太郎。 「うん、衣も頑張ったが、今ので一番は透華だな・・」「そうだね・・透華が、あれ?」 衣は何時もどおり嬉しそうに笑うだけだが、一はある違和感に気付く、そしてそれに気付いたのは一だけではなく、今京太郎に頭を撫ぜられている透華も気付いた。 「・・・・京太郎さん、今さっき・・なんとおっしゃられました?」 「えっ・・・ああっ・・すみません、呼び捨てにしちゃって」 透華に指摘されて、そして考えてようやく気付いた京太郎は、呼び捨てにしてしまったことを素直に謝る。 「謝らなくても・・・・別に構いませんわ、今はさん付けでなくても」 透華は嫌そうな顔一つせず、謝る京太郎を止める。 「えっ、で、でも・・呼び捨てはまずいんじゃ」 「外では困りますが、今は京太郎さんの恋人達しかいない甘い一時・・・ど、どうせなら衣や一と同じが良いですから、あ、あと口調も変に畏まらなくても良いですから!」 呼び捨てにするのを許すついでに、気になっていた自分に対する衣や一との口調の違いを指摘する透華。 「は・・はい、わかりま・・わかったよ、透華」 また同じような口調になりそうになって、慌てて修正する京太郎、その言葉に満足げな笑みを浮かべる透華。 「よろしいですわ、しかし・・・こうして頭を撫ぜられるのは何年ぶりかしら」 考え深げに透華は、頭を撫ぜる京太郎の手を見上げた。 「あっ、す、すいません・・つい」 京太郎が慌てて手をどけようとすると、それを静止するように透華の手が伸びてきて京太郎の手押さえつけた・ 「別に良いんですわ、こうされていると、とっても暖かい心地よい気分になりますわ」 「そうだね、京太郎君に撫ぜられていると、とっても気持ちいいよね」「うむ、キスや抱かれているのとは別に幸福感に満たされる、至福だな」 どうやらこの三人は京太郎撫ぜられるがとても幸せなようだ。 「でも、まさか私が京太郎さんの恋人になるとは思っても見ませんでしたわ」 つい数時間まえの事を思い出して、しみじみと語る透華。 「衣もだ、でも衣は透華が京太郎を好きでいてくれて嬉しく思う、この幸せをみんなで分かち合えるかと思えば最高だ」 「うん、ボクもまさか透華が加わってくれるとは思わなかったよ、できたら良いなとは思っていたけど」 歓迎ムードに楽しそうに声高く笑う透華。 「ほほほ、まあ私が三人目と言うのは多少気にはなりますけど、これからも・」 「三人目・・なにをいっているのだ透華は?」 透華の言葉に感じた違和感を指摘する衣。 「へぇ・・ですから三人ですわよね? 「あっ~、あのね・・透華、その言い辛いんだけど」 今の透華の言葉で、何を勘違いしているのかを理解した一だが、それを正直に言っていいのか迷う。 「なんですの一、はっきりと言いなさい、京太郎さんの恋人は衣、一、私ですわよね?」 はっきりとしない一の態度に少し苛立ちながら、事実確認をする透華、それを受けてはっきりとした答えを口にしたのは一ではなく衣だった。 「三人ではないぞ、京太郎の恋人は、ここに居る衣と一と透華、それに優希と咲で今は全部で五人だぞ」 「うん、って言うことなんだよね・・あはは」 衣がはっきりと言ってしまったので、なるべくショックの無いように話そうとしていた一だが、どうしようもなくなり、ただ苦笑いを浮かべていた。 「そうですか、あの片岡さんと・・清澄の大将も加えて・・五人ですの、ほほほ・・って、ごごごごごご、五人ですってぇぇぇ!!」 落ち着いた雰囲気に見えたのは、ただ意味を理解するのに時間が掛かっただけ、意味を理解した瞬間、叫び語を上げる透華。 「と、透華、お、落ち着いて」「と、とと、透華さん・・」 一と京太郎は混乱する透華をなんとか落ち着けようとしたが。 「ご、五人・・五人ってなんですの、っというか・・わ、私がご、五番目ぇぇ・・ふあぁ」 どうやら他に二人恋人がいるよりも、自分が五番目に出来た恋人というのがショックなようでその場に倒れこむ透華。 「と、透華!?」×2「うん?」 何が起こったかわからず首を捻る衣と、急いで透華の様子を覗き込む一と京太郎。 「ご・・ごばんめ・・わたくしが・・ごばんめ・・・」 よほどショックだったのか、透華は気を失いながらでも五番目と繰り返していた。 「はぁぁ、嘘や夢ではありませんのね」 意識を取り戻した透華は、自分が五人目の恋人であると言う事実を改めて確認して、溜め息をついた。 「黙っていてごめんね、透華」「重大なことを話さずにいて、すみませんでした」 一は報告していないかった事、京太郎は話せなかった事を謝るが、透華は特に怒った風も無い。 「もう良いんですわ、それに衣は認めているんでしょう?」 「もちろんだ、というか衣が言い出した事だからな」 「なら構いませんわ、というか私が文句を言える立場ではありませんでしょう?」 衣が他の恋人の容認している上に、自分もその輪に加わっているのだから、それを認めなければ自分の立場も否定することになると透華には分かっていた。 「よかった、これで衣や透華と一緒に京太郎君の恋人でいられるんだね」 もしも別れる事になったらどうしよう、と思っていた一は透華の態度を見て安堵した。 「ええ、それに五人も恋人が居るなんて凄く目立つじゃありませんの、注目を集めることこの上ありませんわ」 目立っているシーンを妄想して、楽しそうに笑う透華。 「い、いや・・それは、いい意味じゃない気がするけど・・」 複数人恋人が居る事が周りに知れ、その中の一人になれば確かに目を引く事は確かだろうが、どちらかと言えば好奇の視線だと思えてならない一。 「言いたい人には言わせておけば宜しいんですわ、折角恋人になれたのですから、私は誰に聞かれても胸を張って京太郎さんが恋人だと言いたい・・いいえ、言いますわ!」 「透華・・そうだね、ボクも言いたいな」(ボクなら黙っている事を考えるけど、透華は凄いな) 目立つことは気にするが他者の意見には流さ無い、透華の高らかな宣言を聞いて、一は改めて龍門渕透華と言う女性の強さに感心した。 「言いなさいな、そして自慢なさい、自分にはこんな素敵な恋人が居るんだと・・衣もいいですわね、私達が京太郎さんの恋人だと公言しても?」 世間の噂などは気にしないが、一番で最初の恋人である衣の意志は気になるのか、念のために衣に確認する透華。 「好きにするが良い、京太郎の恋人である事を自慢したい気持ちは良くわかるからな、正し一番の恋人は衣だぞ、努々忘れるな」 「ええ、わかっていますわ」「う、うん、それは当然だからね」 京太郎の一番の恋人は衣、この事実に透華も一も文句をつける気などまったく無かった。 「私は衣を除いて一番で良いですわ」 「と、透華・・あはは」(透華らしいな・・けど、これでボクも京太郎君の恋人って言えるんだ・・嬉しいな、くすす) いかにも透華らしい物言いに苦笑する一、しかし心の中では恋人である事を公言できるのに喜んでいた。 「と言うわけですわ、京太郎さん、これからは公言していくのでお覚悟を」 衣の許可を貰ったことで何の障害も無くなった透華は、次は京太郎に覚悟を決めるように宣言するが、京太郎の覚悟は優希を恋人に加えた時から決まっていた。 「覚悟ならとっくに決まっていますよ、衣も一も優希も咲も、もちろん透華も大好きですから、自由に公言してくれていいですよ」 「うっ・・」 躊躇することなく、しかも好きと言う言葉までつけた京太郎の答えを聞いて思わず頬を染める透華。 「京太郎、衣も京太郎が大好きだぞ」「うん、ボクも京太郎君が大好きだよ」 「ありがとうな、衣、一」 透華が黙り込んでいる間に、衣と一は京太郎の言葉に答えると、京太郎は衣と一にお礼をいいながら順番にキスをする。 「あっ、ず、ずるいですわ、私もだ・・だだ・・だ、大好きなんですから・・」 面と向かって言うのが恥ずかしいのか、照れくさそうに視線を逸らしながら呟く透華。 「そんな様子で公言できるのか?」「う~~ん、どうだろう・・」 恋人相手に大好きというだけで照れている人が、周囲に大好きな恋人が居ると公言できるのかと思い首を傾げる衣と一。 「まあ、いいじゃないか、透華も・・ありがとうな」 呟きとはいえ、ちゃんと答えてくれた透華にお礼を言ってキスをする京太郎。 「京太郎さん、こんな・・こんな事をされたらますます好きになってしまうじゃありませんの、これだけ好きにさせたんですから、ちゃんと責任はとっていただきますわ」 照れ隠しからか文句を言う透華だが、それは全て惚気にしか聞こえない。 「わかっています、ちゃんと責任は取りますから」 「よろしいですわ、では・・これからは改めてよろしくお願いしますわ、京太郎さん・・・大好きですわ!」 今度は呟くのではなく、ちゃんと大きな声で言う透華であった。 終わり 和の憂鬱
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/269.html
← 幾度もぶつかり合う剣、状況はギニューに有利に働いていた。 まず疲労で疲れているディケイドの剣は剣の達人、そして戦闘に慣れていて、痣による身体能力の向上が起きているギニューには当たらない ギニューは生身だがそれは剣が当たった場合のデメリットになる。逆に言うと当たらなければどうという事はないのだ 逆にギニューの剣はじわじわとディケイドの装甲を削っていき、火花が散っていく。 この状況を打開するべく、ディケイドはカードを装填する 『ATTACK RIDE SLASH!』 残像のように増える剣劇、それに対しギニューは ――水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦 全方位防御で守り跳ね返った勢いで空へ飛び ――水の呼吸 弐ノ型 水車 回転、そして降りながら剣を振り下ろす ディケイドはそれに対して受けながら少しずつ下がって回避 だが間伐入れず着地した瞬間攻撃に移る…怒涛の波のように ――水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱 激しい攻めはディケイドの防御の隙間を的確に、更に透き通る世界で相手の傷を見ながら効率よくダメージを与えていく そして苦痛で防御が緩んだ瞬間を…ギニューは見逃さない ――水の呼吸 壱ノ型 水面斬り 「ぐっ」 派手に吹き飛んでいくディケイドの身体、タワーにぶつかって何とか止まった… 「どうした?それが貴様の実力なのか?俺は貴様を買い被りすぎていたようだな」 嘲笑いに対してディケイドはガンモードに変更してからの銃撃で返す、ギニューはそれを避けながら迫る。 『ATTACK RIDE BLAST!」 残像と共に増える銃撃、ギニューは何も使わず避けるのは不可能と判断した。 ――水の呼吸 参ノ型 流流舞まい 次々と避け続けながらディケイドに迫るギニュー、だが 『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE!』 (そうくるかっ!!) そうなる事は既に予測済み、避ける軌道をディメンションヴィジョンで見通し、避ける軌道を読み、直撃するように必殺技を放った 並ぶ複数のカードを通過しながらギニューを軽く消し飛ばせる光線が迫りくる 残念ながら避ける事はもう出来ない、それくらい近くまで光線は迫っている となると迎え撃つしかないが、先の戦いで使ったアクションビームは使えない、強くなる為に剣による戦いに集中したかったギニューは剣以外の武器はバックにしまっていたのだ、そしてそれは遠くに置いてある 残る方法はただ1つ、カエルに入れ替わる前から使っていた光線、ミルキーキャノンによる相殺だ (出来るのか?この身体で…) ギニューは以前の身体ではないこの身体で光線を使う事は孫悟空と入れ替わった時の事を考えると不安があった。その為に今まで使わなかったのだ だが出来なければ…間もなく自分は死ぬ、良くて敗北だろう (一か八かやるしかあるまい!!) 片手を剣から離して全身で気を溜め込んでそれを片手に集中させる…だが (無理だ…!!) 気の溜まり具合で分かる。この気の量ではあの光線を押し戻す事は出来ない、やはり気のコントロールが上手くいってくれない、前の身体の10%しか気がたまらない 呼吸の為にも力を使っている事が原因だろうか 何れにしてもこのままでは結局死ぬ事は変わらない (…ならば!!受け止めてその隙に躱す!!) 再び一か八かの賭け、結果は… (受け止めは…出来たがっ…!!) 受け止めは成功、だがどうかわせばいいのかは…浮かんでこない (早く、早く避けなければ…死ぬ…死ぬのか…?こんな所で…?フリーザ様の復活も叶わずに…?) 走馬灯を見かけた…その時だった 『雷の呼吸って1番足に意識を集中させるんだよな』 (この言葉は…!?) 今見た走馬灯に何故か意味があるような気がしたギニューは…無意識に善逸がどのような戦い方をしていたのかを思い出していた、そして雷の呼吸は超スピードの移動が出来ることを知った 勿論だからって雷の呼吸が出来る訳では無い、だがほんの少しだけ再現できないかと足に力を込めた そして超スピードで回避、何とか窮地は脱した。実を言うもこの殺し合いで会っている善逸には感謝するべきだろう、するわけが無いが 避けたのを見たディケイドは思う、この男の動きはあの青い騎士にも負けていない、久しぶりに全力を出せそうだ、と ディケイドに残っている主な攻撃手段はイリュージョンによる分身による同時攻撃、そしてライダーキックがある。 前者は自分のプライドに触る。一人に対して大人数にで攻撃しなければ勝てないのかとは思われたくもない。だからタワーでの1対3の時でもイリュージョンは使わなかった。 後者はまだ使用には早い、となると他に手段がない… わけがない ディケイドの攻撃手段はあまりにも豊富、まだ5人のライダーしか解放されていないが、それでも多い さて、ここでまずディケイドはどの姿を選ぶだろうか? まず刀には銃が一番だ、遠距離から一方的に攻撃し続ければやがてギニューは限界を迎えるだろう だがその手段を…ディケイドは取らなかった。遠距離攻撃にはもう相手に警戒されている以上常に接近されるだろうと考えた為だ となると刀には刀で迎え撃つべきか …本当にそうだろうか? 考えて欲しい、もし今のJUDOに一番効率のいい戦い方を考えるとしたらファイズアクセルで有無を言わず距離をとって遠距離で攻めるべきだろう 勿論万全のJUDOならばプライドを優先して取らないだろう、だがJUDOはまだ傷を治し切っていない状況だ、自分が傷ついている状況で近接戦はよろしくないはずなのだ …もし門矢士がギニューと戦っていた場合こう言うだろう 『刀にはこっちも刀だ』 と ディケイドはまず赤い戦士のカードをバックルに入れる、更に 『KAMENRIDE KUUGA!』 『FORMRIDE KUUGA TITAN!』 紫のカードを入れた。キタキタおやじの時も変身した姿だ 「一つの姿から更に別の姿だと?」 今までベルデ、ライドプレイヤーなどライダー、またはライダーに似た存在に会ってきたが変身した姿から更に変身する姿を見るのは初めてだった。 「まぁいい、やる事は変わらん、オレの刀で斬るだけだ!!」 ギニューはゆっくりと進んでくるクウガに向かって剣を振るう、だが ガキィン!! という音と共に弾かれてしまう 「何だと!?」 あの時の戦いと同じ防御力を見せつける、そしてぶつかっている刀を掴む そして驚いて隙だらけのギニューにタイタンソードを振るう ギニューは慌てて回避、そしてそれと同時に…何と上に引っ張り上げた 今度はクウガが驚く番だった、重力は常に下に働くもの、プロトタイプでもない戦闘力が強いワームが何か特殊能力を使わずに浮く事などありえないからだ。その驚きと共に掴む力が緩み、剣を引っ張り取り返されてしまった。 確かに一見何か特殊能力を使ったようには見えない、だがそれは見た目だけの話である。ギニューがここで使ったのは舞空術、自分がいる世界では当たり前のように使われている力である。かつて悟空の身体でも舞空術は使う事ができたのと同じように炭治郎の身体でも可能であった(そもそも舞空術自体が基本的に簡単であるのも理由の一つである) ギニューは浮かび上がった勢いで攻撃をしようとする だがここでほんの少し迷いが生じた というのも今のクウガの鎧はとても頑丈である事が分かっている。もし刀身で攻撃をすると刀が砕ける可能性が、そこまでいかなくてもキレ味が落ちる可能性がある。今後の戦いを長期的に考えると切れ味が落ちるのはよろしくない。 そこで考えたのは一度呼吸による攻撃をやめる事である。そして何をしたのか、それは 何と持ち手を一瞬で変えて頑丈である柄頭による打撃であった、不意を突かれたクウガに当たってしまった。 勿論この鎧には少しもダメージが通らないのは百も承知、ギニューの狙いは衝撃を脳に伝わらせる事にある どんな人間でも脳は振動を受ける事で動きが鈍る。狙い通りにクウガはほんの一瞬だけ動きを止める。この隙に透き通る世界で甲冑の隙間で最もダメージが通る場所めがけて ――水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き 一点集中の一撃…!! 「くっ…!!」 予想以上の痛みに吹き飛びながら苦悶の声をもらすクウガ、だが…この事も屈辱として怒りに変える 「我にこれほどの痛みを与えるとは…許さん」 「フン、許されないのは貴様の弱さではないか?」 煽り返され怒りはさらに増していく、この姿ではダメだと判断し、次のプロトタイプへと姿を変える。 「変身」 『KAMENRIDE BLADE!』 銀色の装甲を纏ながらも蒼い印象を与える仮面ライダー、ブレイドの姿に変わる。 「…一つ質問良いか?」 「何だ?」 「貴様は先程から様々な姿に変わっている、俺は以前貴様と同じような戦士と戦った事がある、恐らく貴様も先程戦ったはずだ」 「…あの緑の戦士の事か?」 「そうだ、今貴様が変身している戦士と同じようにベルトが力の源のように見えた、その変身している姿は一体なんなのだ?」 下らぬ質問だ、JUDOはそう思ったがほんの気まぐれで答えてやることにした。 我が知るプロトタイプ…とは別世界の仮面ライダーという物だ、と だが実際に答えた言葉は 「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ………、!?」 全く違う言葉だった (何だ?今の言葉は…?) 「仮面ライダー…というのか、面白い、その力、オレの物にさせてもらうぞ!!」 フリーザ様復活の為に更なる強さを求めるギニューは今闘っているディケイドのベルトを奪いたいと考えていた。 再び向かってくるギニューにブレイドは醒剣ブレイラウザーを手で撫でた後に構える 剣士と剣士の戦いが今始まる。 ぶつかりあう剣と剣、最初にディケイドの状態で剣を振るった際はディケイドが押されていたが、今の戦いでは互角の剣戟を展開していた 理由はブレイドに変身している事である。ブレイドは刀による戦いをメインにしている。その為に刀の扱いがディケイドの時より上手く行えてるのだ。 剣戟による衝突は互いに強く体がぶつかった拍子に一旦離れる、そして技を出す構えに入る さて、ブレイドのアタックライドカードはどのようになっているだろうか? まず、本当のブレイドに変身した人物、剣崎一真が使ったアタックライドはビート、タックル、スラッシュ、サンダー、キックである 一方で門矢士が使ったアタックライドはマッハ、メタルである そして思い出してほしい、タワーの戦いにてディケイドが使用したカード、門矢士は使ったことがあっただろうか? つまりこれが答えである。 『ATTACK RIDE SLASH!』 『ATTACK RIDE THUNDER!』 ライトニングスラッシュの再現である。 更にこれに加え 『ATTACK RIDE MACH!』 超スピードも兼ね合わせる スピードも乗せた今の斬撃ならば生身のギニューなど一刀両断だろう だがギニューが何もしない訳がない、超スピードを匂いで察知しながら透き通る世界で攻撃を見通しながら呼吸に集中する まず一度斬りかかってくる、ギニューはギリギリで刃ではなく刀身で受け止めながらわざと弾かれて飛ぶ 飛ばされながら直ぐ追撃の攻撃も来るが再び刀身でガードし再び飛ぶ ギニューは強烈な攻撃を受け止めるのではなく、受け流し切る道を選んだのだ 三度飛ばされながら受け止めてそしてそのマッハのスピードが終わった瞬間 ――水の呼吸 捌ノ型 滝壷 隙があったブレイドへ渾身の一撃、即座にカードを装填し対応する 『ATTACK RIDE METAL!』 メタル、ギニューにその言葉が聞こえた瞬間、この技を後悔した つまり硬質化による防御の技だと直感したからだ だがこの型もまた攻撃力は高い、どうなるのかは分からなかった。 結果は…ダメージは与えられなかったが衝撃でブレイドを吹き飛ばすことは出来た ブレイドは体勢を整えて次なるカードを装填した。 『ATTACK RIDE TACKLE!』 体当たりによる勢いを乗せた攻撃、一見マッハと被るが、衝突の威力に重点を合わせた攻撃だ、これに加えて 『ATTACK RIDE BEAT!』 拳による攻撃も合わせる、その拳は体当たりの威力も合わせた破壊力がある一撃である事は読み取れた ブレイドは圧倒的な攻撃を相手からの剣の攻撃はブレイラウザーに守りながら喰らわせるつもりだ だがそれくらいでダメージを与える事が可能だと思われているとは、ギニューを舐めていると考えるべきだろう ギニューは刀で絶対に防御出来ないであろう場所を透き通る世界で見ながらそこにめがけて剣を振るう ――水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 「ぐっ…!!」 再び一撃を喰らい火花を散らすブレイド、攻撃も中断してしまった。 …御覧の通り状況見れば分かるが今の所やはりディケイドが一方的にダメージを受けている。 JUDOが傷を負っているとはいえ、火の呼吸が使えなくともやはり今のギニューの身体の強さはかなり高い事の証明だと言えるだろう 「貴様…何故これ程強いのだ…生身の人間が…鎧を纏った我と張り合える…!!」 ディケイドになってからここまで苦戦した戦いは今までになかった。 ここまで相手に対応されて逆に攻撃をくらう事など想定外である 「不運を呪うんだな、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事をな!!」 ギニューは大技を繰り出してトドメを刺すことを決めた ――水の呼吸 拾ノ型 生生流転 回転しながら高まっていく一撃、水の呼吸最強の技、水の龍を纏っているようにJUDOには見えた。 大技にはこちらも大技、こちらも金色のスペードが描かれたカードを装填する 『FINAL ATTACK RIDE B B B BLADE!』 ライトニングソニック、数多のアンデッドの封印のきっかけになった一撃だ 「ウオラァァァァァ!!」 「ハァァァァッ!!」 二つの強力な一撃が今、激突した。 「…中々やるな」 「…貴様こそ」 互角の威力だったようで、互いにダメージを受けながら離れただけだった 戦いはまだ続く、再び剣を向け襲ってくるギニュー、ブレイラウザーを構えながらブレイドはこの戦いで目覚めた新たなカードを取り出す。 攻撃をブレイラウザーで受け止めながらそのカードをバックルに装填 『KAMENRIDE』 その瞬間、身体が紫炎に包まれる 「!?」 慌てて熱がりながら離れたギニュー、そして紫炎から現れたのは 『HIBIKI!』 紫色の鬼だった 「鬼…か、この身体は鬼狩りの剣士らしい、その時点で貴様の運命は決まったようなものだな」 「我をそのような雑魚と同等に考えるな」 『ATTACK RIDE ONGEKIBOU REKKA』 響鬼は音撃棒烈火を携えながら…ある事を考えていた (奴の強さ、薄々気づいていたが呼吸によるものだろうな) 戦いの姿を見るうちにギニューが頻繁に呼吸をしていたのを見ていた為に、ギニューの強さの根源に気づき始めていた。 (となると…早々に封じさせてもらおう) 封じる為の策を開始した 戦いが始まった瞬間である 鬼火、烈火弾をそこら辺にまき散らせ始めたのは 「貴様!?正気か!?」 「正気だが?」 ギニューは避け続ける、避け続けるが周囲が轟々と燃える炎に包まれ始める (この男、何を考えて…!?グッ!?) その瞬間である、肉体が、動きが鈍り始めたのが 「気が付いたか?」 JUDOは嘲りの笑いと共に答え合わせを始める。 「この極限の熱気、そして二酸化炭素の増加に対して、貴様の呼吸は…行使する事は出来るのか?」 燃える、身体の内部が燃えるように熱くなっていく 苦しい、圧迫感がギニューを蝕む、一瞬だが眩暈もしてしまっている 辺りにまき散らされた炎による火災は例え炎のダメージを受けずとも常に大きく呼吸をし続けて戦うギニューの身体を蝕む 慌てて全集中の呼吸をやめるが身体に沁みついている癖はそう簡単に抜ける物ではない、その上動きも遅くなる 「ぐああああ!?」 苦しむギニューに響鬼は容赦しない、慌てて響鬼に向き合うギニューだが容赦のない攻撃がギニューを襲う 『ATTACK RIDE ONIBI!』 口から吐き出した紫炎、慌てて避けるがその避けた隙を ドカッ 「ぐはっ!!」 拳が襲う そしてここから先も容赦しない バキッ 蹴りが メキョッ 裏拳が ボキャッ チョップが襲った 「がああああ!!」 響鬼の特徴の一つは圧倒的なスペックの高さにある、一つ一つの攻撃が他のライダーの基本形態より強いのだ。 それによって大ダメージを受けたギニュー、そして 『FINAL ATTACK RIDE』 止めの一撃 『HI HI HI HIBIKI!!』 バックルから飛び出したのは太鼓であった。 その太鼓はギニューの身体を容赦なく捉える。 烈火を構えながら近づく響鬼、阻害する者は誰もいない そして奏でられる音撃打 火炎連打による太鼓の音、一つ一つ音を打ち込まれるたびにギニューの身体が震え、ダメージを追っていく 本来は大地の穢れから成るモノを浄化する為の音だが、ギニューという邪悪を祓い清めるには打って付けと言えた。が、その音を奏でている者もまた邪悪である事が非常な現実を思わせる。 そしてある程度奏でられ…締めに相応しい大音によって吹き飛ばされていった。 響鬼はディケイドへと姿を戻しながら倒れているギニューに近づく ギニューは刀を握り、白目をむきながら気絶している 「不運を呪え、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事を」 嘲りと共に先程の言葉を返し、ライドブッカーを剣にして…首に一閃 したはずだった。 →
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/273.html
← 幾度もぶつかり合う剣、状況はギニューに有利に働いていた。 まず疲労で疲れているディケイドの剣は剣の達人、そして戦闘に慣れていて、痣による身体能力の向上が起きているギニューには当たらない ギニューは生身だがそれは剣が当たった場合のデメリットになる。逆に言うと当たらなければどうという事はないのだ 逆にギニューの剣はじわじわとディケイドの装甲を削っていき、火花が散っていく。 この状況を打開するべく、ディケイドはカードを装填する 『ATTACK RIDE SLASH!』 残像のように増える剣劇、それに対しギニューは ――水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦 全方位防御で守り跳ね返った勢いで空へ飛び ――水の呼吸 弐ノ型 水車 回転、そして降りながら剣を振り下ろす ディケイドはそれに対して受けながら少しづつ下がって回避 だが間伐入れず着地した瞬間攻撃に移る…怒涛の波のように ――水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱 激しい攻めはディケイドの防御の隙間を的確に、更に透き通る世界で相手の傷を見ながら効率よくダメージを与えていく そして苦痛で防御が緩んだ瞬間を…ギニューは見逃さない ――水の呼吸 壱ノ型 水面斬り 「ぐっ」 派手に吹き飛んでいくディケイドの身体、タワーにぶつかって何とか止まった… 「どうした?それが貴様の実力なのか?俺は貴様を買い被りすぎていたようだな」 嘲笑いに対してディケイドはガンモードに変更してからの銃撃で返す、ギニューはそれを避けながら迫る。 『ATTACK RIDE BLAST!」 残像と共に増える銃撃、ギニューは何も使わず避けるのは不可能と判断した。 ――水の呼吸 参ノ型 流流舞まい 次々と避け続けながらディケイドに迫るギニュー、だが 『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE!』 (そうくるかっ!!) そうなる事は既に予測済み、避ける軌道をディメンションヴィジョンで見通し、避ける軌道を読み、直撃するように必殺技を放った 並ぶ複数のカードを通過しながらギニューを軽く消し飛ばせる光線が迫りくる 残念ながら避ける事はもう出来ない、それくらい近くまで光線は迫っている となると迎え撃つしかないが、先の戦いで使ったアクションビームは使えない、強くなる為に剣による戦いに集中したかったギニューは剣以外の武器はバックにしまっていたのだ、そしてそれは遠くに置いてある 残る方法はただ1つ、カエルに入れ替わる前から使っていた光線、ミルキーキャノンによる相殺だ (出来るのか?この身体で…) ギニューは以前の身体ではないこの身体で光線を使う事は孫悟空と入れ替わった時の事を考えると不安があった。その為に今まで使わなかったのだ だが出来なければ…間もなく自分は死ぬ、良くて敗北だろう (一か八かやるしかあるまい!!) 片手を剣から離して全身で気を溜め込んでそれを片手に集中させる…だが (無理だ…!!) 気の溜まり具合で分かる。この気の量ではあの光線を押し戻す事は出来ない、やはり気のコントロールが上手くいってくれない、前の身体の10%しか気がたまらない 呼吸の為にも力を使っている事が原因だろうか 何れにしてもこのままでは結局死ぬ事は変わらない (…ならば!!受け止めてその隙に躱す!!) 再び一か八かの賭け、結果は… (受け止めは…出来たがっ…!!) 受け止めは成功、だがどうかわせばいいのかは…浮かんでこない (早く、早く避けなければ…死ぬ…死ぬのか…?こんな所で…?フリーザ様の復活も叶わずに…?) 走馬灯を見かけた…その時だった 『雷の呼吸って1番足に意識を集中させるんだよな』 (この言葉は…!?) 今見た走馬灯に何故か意味があるような気がしたギニューは…無意識に善逸がどのような戦い方をしていたのかを思い出していた、そして雷の呼吸は超スピードの移動が出来ることを知った 勿論だからって雷の呼吸が出来る訳では無い、だがほんの少しだけ再現できないかと足に力を込めた そして超スピードで回避、何とか窮地は脱した。実を言うもこの殺し合いで会っている善逸には感謝するべきだろう、するわけが無いが 819: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 31 24 ID ???0 避けたのを見たディケイドは思う、この男の動きはあの青い騎士にも負けていない、久しぶりに全力を出せそうだ、と ディケイドに残っている主な攻撃手段はイリュージョンによる分身による同時攻撃、そしてライダーキックがある。 前者は自分のプライドに触る。一人に対して大人数にで攻撃しなければ勝てないのかとは思われたくもない。だからタワーでの1対3の時でもイリュージョンは使わなかった。 後者はまだ使用には早い、となると他に手段がない… わけがない ディケイドの攻撃手段はあまりにも豊富、まだ5人のライダーしか解放されていないが、それでも多い さて、ここでまずディケイドはどの姿を選ぶだろうか? まず刀には銃が一番だ、遠距離から一方的に攻撃し続ければやがてギニューは限界を迎えるだろう だがその手段を…ディケイドは取らなかった。遠距離攻撃にはもう相手に警戒されている以上常に接近されるだろうと考えた為だ となると刀には刀で迎え撃つべきか …本当にそうだろうか? 考えて欲しい、もし今のJUDOに一番効率のいい戦い方を考えるとしたらファイズアクセルで有無を言わず距離をとって遠距離で攻めるべきだろう 勿論万全のJUDOならばプライドを優先して取らないだろう、だがJUDOはまだ傷を治し切っていない状況だ、自分が傷ついている状況で近接戦はよろしくないはずなのだ …もし門矢士がギニューと戦っていた場合こう言うだろう 『刀にはこっちも刀だ』 と ディケイドはまず赤い戦士のカードをバックルに入れる、更に 『KAMENRIDE KUUGA!』 『FORMRIDE KUUGA TITAN!』 紫のカードを入れた。キタキタおやじの時も変身した姿だ 「一つの姿から更に別の姿だと?」 今までベルデ、ライドプレイヤーなどライダー、またはライダーに似た存在に会ってきたが変身した姿から更に変身する姿を見るのは初めてだった。 「まぁいい、やる事は変わらん、オレの刀で斬るだけだ!!」 ギニューはゆっくりと進んでくるクウガに向かって剣を振るう、だが ガキィン!! という音と共に弾かれてしまう 「何だと!?」 あの時の戦いと同じ防御力を見せつける、そしてぶつかっている刀を掴む そして驚いて隙だらけのギニューにタイタンソードを振るう ギニューは慌てて回避、そしてそれと同時に…何と上に引っ張り上げた 今度はクウガが驚く番だった、重力は常に下に働くもの、プロトタイプでもない戦闘力が強いワームが何か特殊能力を使わずに浮く事などありえないからだ。その驚きと共に掴む力が緩み、剣を引っ張り取り返されてしまった。 確かに一見何か特殊能力を使ったようには見えない、だがそれは見た目だけの話である。ギニューがここで使ったのは舞空術、自分がいる世界では当たり前のように使われている力である。かつて悟空の身体でも舞空術は使う事ができたのと同じように炭治郎の身体でも可能であった(そもそも舞空術自体が基本的に簡単であるのも理由の一つである) ギニューは浮かび上がった勢いで攻撃をしようとする だがここでほんの少し迷いが生じた というのも今のクウガの鎧はとても頑丈である事が分かっている。もし刀身で攻撃をすると刀が砕ける可能性が、そこまでいかなくてもキレ味が落ちる可能性がある。今後の戦いを長期的に考えると切れ味が落ちるのはよろしくない。 そこで考えたのは一度呼吸による攻撃をやめる事である。そして何をしたのか、それは 何と持ち手を一瞬で変えて頑丈である柄頭による打撃であった、不意を突かれたクウガに当たってしまった。 勿論この鎧には少しもダメージが通らないのは百も承知、ギニューの狙いは衝撃を脳に伝わらせる事にある どんな人間でも脳は振動を受ける事で動きが鈍る。狙い通りにクウガはほんの一瞬だけ動きを止める。この隙に透き通る世界で甲冑の隙間で最もダメージが通る場所めがけて ――水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き 一点集中の一撃…!! 「くっ…!!」 予想以上の痛みに吹き飛びながら苦悶の声をもらすクウガ、だが…この事も屈辱として怒りに変える 「我にこれほどの痛みを与えるとは…許さん」 「フン、許されないのは貴様の弱さではないか?」 煽り返され怒りはさらに増していく、この姿ではダメだと判断し、次のプロトタイプへと姿を変える。 820: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 34 16 ID ???0 「変身」 『KAMENRIDE BLADE!』 銀色の装甲を纏ながらも蒼い印象を与える仮面ライダー、ブレイドの姿に変わる 「…一つ質問良いか?」 「何だ?」 「貴様は先程から様々な姿に変わっている、俺は以前貴様と同じような戦士と戦った事がある、恐らく貴様も先程戦ったはずだ」 「…あの緑の戦士の事か?」 「そうだ、今貴様が変身している戦士と同じようにベルトが力の源のように見えた、その変身している姿は一体なんなのだ?」 下らぬ質問だ、JUDOはそう思ったがほんの気まぐれで答えてやることにした。 我が知るプロトタイプ…とは別世界の仮面ライダーという物だ、と だが実際に答えた言葉は 「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ………、!?」 全く違う言葉だった (何だ?今の言葉は…?) 「仮面ライダー…というのか、面白い、その力、オレの物にさせてもらうぞ!!」 フリーザ様復活の為に更なる強さを求めるギニューは今闘っているディケイドのベルトを奪いたいと考えていた。 再び向かってくるギニューにブレイドは醒剣ブレイラウザーを構える 剣士と剣士の戦いが今始まる。 ぶつかりあう剣と剣、最初にディケイドの状態で剣を振るった際はディケイドが押されていたが、今の戦いでは互角の剣戟を展開していた 理由はブレイドに変身している事である。ブレイドは刀による戦いをメインにしている。その為に刀の扱いがディケイドの時より上手く行えてるのだ。 剣戟による衝突は互いに強く体がぶつかった拍子に一旦離れる、そして技を出す構えに入る さて、ブレイドのアタックライドカードはどのようになっているだろうか? まず、本当のブレイドに変身した人物、剣崎一真が使ったアタックライドはビート、タックル、スラッシュ、サンダー、キックである 一方で門矢士が使ったアタックライドはマッハ、メタルである そして思い出してほしい、タワーの戦いにてディケイドが使用したカード、門矢士は使ったことがあっただろうか? つまりこれが答えである。 『ATTACK RIDE SLASH!』 『ATTACK RIDE THUNDER!』 ライトニングスラッシュの再現である。 更にこれに加え 『ATTACK RIDE MACH!』 超スピードも兼ね合わせる スピードも乗せた今の斬撃ならば生身のギニューなど一刀両断だろう だがギニューが何もしない訳がない、超スピードを匂いで察知しながら透き通る世界で攻撃を見通しながら呼吸に集中する まず一度斬りかかってくる、ギニューはギリギリで刃ではなく刀身で受け止めながらわざと弾かれて飛ぶ 飛ばされながら直ぐ追撃の攻撃も来るが再び刀身でガードし再び飛ぶ ギニューは強烈な攻撃を受け止めるのではなく、受け流し切る道を選んだのだ 三度飛ばされながら受け止めてそしてそのマッハのスピードが終わった瞬間 ――水の呼吸 捌ノ型 滝壷 隙があったブレイドへ渾身の一撃、即座にカードを装填し対応する 『ATTACK RIDE METAL!』 メタル、ギニューにその言葉が聞こえた瞬間、この技を後悔した つまり硬質化による防御の技だと直感したからだ だがこの型もまた攻撃力は高い、どうなるのかは分からなかった。 結果は…ダメージは与えられなかったが衝撃でブレイドを吹き飛ばすことは出来た 821: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 35 25 ID ???0 ブレイドは体勢を整えて次なるカードを装填した。 『ATTACK RIDE TACKLE!』 体当たりによる勢いを乗せた攻撃、一見マッハと被るが、衝突の威力に重点を合わせた攻撃だ、これに加えて 『ATTACK RIDE BEAT!』 拳による攻撃も合わせる、その拳は体当たりの威力も合わせた破壊力がある一撃である事は読み取れた ブレイドは圧倒的な攻撃を相手からの剣の攻撃はブレイラウザーに守りながら喰らわせるつもりだ だがそれくらいでダメージを与える事が可能だと思われているとは、ギニューを舐めていると考えるべきだろう ギニューは刀で絶対に防御出来ないであろう場所を透き通る世界で見ながらそこにめがけて剣を振るう ――水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 「ぐっ…!!」 再び一撃を喰らい火花を散らすブレイド、攻撃も中断してしまった。 …御覧の通り状況見れば分かるが今の所やはりディケイドが一方的にダメージを受けている。 JUDOが傷を負っているとはいえ、火の呼吸が使えなくともやはり今のギニューの身体の強さはかなり高い事の証明だと言えるだろう 「貴様…何故これ程強いのだ…生身の人間が…鎧を纏った我と張り合える…!!」 ディケイドになってからここまで苦戦した戦いは今までになかった。 ここまで相手に対応されて逆に攻撃をくらう事など想定外である 「不運を呪うんだな、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事をな!!」 ギニューは大技を繰り出してトドメを刺すことを決めた ――水の呼吸 拾ノ型 生生流転 回転しながら高まっていく一撃、水の呼吸最強の技、水の龍を纏っているようにJUDOには見えた。 大技にはこちらも大技、こちらも金色のスペードが描かれたカードを装填する 『FINAL ATTACK RIDE B B B BLADE!』 ライトニングソニック、数多のアンデッドの封印のきっかけになった一撃だ 「ウオラァァァァァ!!」 「ハァァァァッ!!」 二つの強力な一撃が今、激突した。 「…中々やるな」 「…貴様こそ」 互角の威力だったようで、互いにダメージを受けながら離れただけだった 戦いはまだ続く、再び剣を向け襲ってくるギニュー、ブレイラウザーを構えながらブレイドはこの戦いで目覚めた新たなカードを取り出す。 822: ◆P1sRRS5sNs :2022/06/19(日) 23 36 41 ID ???0 攻撃をブレイラウザーで受け止めながらそのカードをバックルに装填 『KAMENRIDE』 その瞬間、身体が紫炎に包まれる 「!?」 慌てて熱がりながら離れたギニュー、そして紫炎から現れたのは 『HIBIKI!』 紫色の鬼だった 「鬼…か、この身体は鬼狩りの剣士らしい、その時点で貴様の運命は決まったようなものだな」 「我をそのような雑魚と同等に考えるな」 『ATTACK RIDE ONGEKIBOU REKKA』 響鬼は音撃棒烈火を携えながら…ある事を考えていた (奴の強さ、薄々気づいていたが呼吸によるものだろうな) 戦いの姿を見るうちにギニューの強さの理由に気づき始めていた。 (となると…早々に封じさせてもらおう) 封じる為の策を開始した 戦いが始まった瞬間である 鬼火、烈火弾をそこら辺にまき散らせ始めたのは 「貴様!?正気か!?」 「正気だが?」 ギニューは避け続ける、避け続けるが周囲が轟々と燃える炎に包まれ始める (この男、何を考えて…!?グッ!?) その瞬間である、肉体が、動きが鈍り始めたのが 「気が付いたか?」 JUDOは嘲りの笑いと共に答え合わせを始める。 「この極限の熱気、そして二酸化炭素の増加に対して、貴様の呼吸は…行使する事は出来るのか?」 燃える、身体の内部が燃えるように熱くなっていく 苦しい、圧迫感がギニューを蝕む、一瞬だが眩暈もしてしまっている 辺りにまき散らされた炎による火災は例え炎のダメージを受けずとも常に大きく呼吸をし続けて戦うギニューの身体を蝕む 慌てて全集中の呼吸をやめるが身体に沁みついている癖はそう簡単に抜ける物ではない、その上動きも遅くなる 「ぐああああ!?」 苦しむギニューに響鬼は容赦しない、慌てて響鬼に向き合うギニューだが容赦のない攻撃がギニューを襲う 『ATTACK RIDE ONIBI!』 口から吐き出した紫炎、慌てて避けるがその避けた隙を ドカッ 「ぐはっ!!」 拳が襲う そしてここから先も容赦しない バキッ 蹴りが メキョッ 裏拳が ボキャッ チョップが襲った 「がああああ!!」 響鬼の特徴の一つは圧倒的なスペックの高さにある、一つ一つの攻撃が他のライダーの基本形態より強いのだ。 それによって大ダメージを受けたギニュー、そして 『FINAL ATTACK RIDE』 止めの一撃 『HI HI HI HIBIKI!!』 バックルから飛び出したのは太鼓であった。 その太鼓はギニューの身体を容赦なく捉える。 烈火を構えながら近づく響鬼、阻害する者は誰もいない そして奏でられる音撃打 火炎連打による太鼓の音、一つ一つ音を打ち込まれるたびにギニューの身体が震え、ダメージを追っていく 本来は大地の穢れから成るモノを浄化する為の音だが、ギニューという邪悪を祓い清めるには打って付けと言えた。が、その音を奏でている者もまた邪悪である事が非常な現実を思わせる。 そしてある程度奏でられ…締めに相応しい大音によって吹き飛ばされていった。 響鬼はディケイドへと姿を戻しながら倒れているギニューに近づく ギニューは刀を握り、白目をむきながら気絶している 「不運を呪え、貴様が外れの身体に選ばれてしまった事を」 嘲りと共に先程の言葉を返し、ライドブッカーを剣にして…首に一閃 したはずだった。 →
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4152.html
澪「話のwwwwきっかけとかwwwwwどうしよwwwww」 律「ストップ!ストぉぉップ!!」 律「おい!澪!なんだよその歌い方!文化祭は明日なんだぞ!?」 澪「ご…ごめん…」 唯「しょうがないなぁ澪ちゃんは!」 紬「あらあら…」 律「もっかい最初からな!」 ワンツースリーフォ-ワンツースリー ジャジャジャジャッジャジャー♪ 澪「君を…てると……も……ート…キドキ…」ボソッ 唯「(さっきからその部分の声小さいよ澪ちゃん…)」ジャカジャカ 律「(まあ…とりあえず続けるか…)」 唯「ギターソロぉぉ!」きゅいぃん ♪ 澪「もーすーこし勇気ふ…って……し…んにはー…ばー」ボソッ 澪「なにーかが……かな…そんな気……すーるけどー…」ボソッ てーんてん♪てんてん♪てんてん♪てんてん♪ 澪「んっwwwだけどwwwwwそれがwwww一番むずかしぃぃwwwwのよwwwwフヒッwwww話のきっwwwかけwwとかどーしよwwww」 律「ふざけんなああああああ!!!」バコ-ン 澪「ひゃぁぁっ!!!」 律「何回言ったら分かるんだよ!バカ澪!」 澪「…ごめん…律…」 唯「…」 紬「…」 律「ったく…」 唯「…澪ちゃん…ちょっと私が歌うから交代して」 澪「えっ…わ、わかったよ…」 律「そだな。唯ボーカルでやってみるか!」 ワンツースリーフォ-ワンツースリー ジャカジャカジャッジャッジャジャジャ♪ 唯「君を見てるとーいつもハートドキドキ♪」 律澪紬「(!!!)」 紬「(唯ちゃん上手くなってるわ…!)」 律「(やるな!唯!)」ズダダタン 澪「(唯…上手い…)」ボンボボン 唯「君を見てるといつもハぁぁトどーっきどき♪」※揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ 澪「(あれ?歌詞間違えてるのか?)」 唯「きーみを見てっるーと♪」※いーつもがんばる 澪「(また間違えてる!?)いーつもがんばーる」ボソッ 唯「ハートドキッドキ♪」※きーみのよこがお 澪「(まさか……)きーみのよこっがーお」ボソッ 唯「君を見てるとハートドキd」 律「うおおおおい!!!!!!!全部同じ歌詞繰り返しじゃねぇか!!!」バコ-ン 唯「きゃあぁぁぁ!!!」 唯「ごっごめん、りっちゃん!私の記憶力じゃあこれが限界なんだよぉぉ」ウルウル 律「おまえなぁぁ!! 紬「まあまあ落ちついてりっちゃん。」 紬「でも澪ちゃんよりは声も大きいし、唯ちゃんに任せていいんじゃないかしら?」 紬「もう今日は遅いし…そろそろ学校出ないと!」 律「っ…仕方ないな…じゃあ明日の文化祭は唯ボーカルでいくぞ」 唯「おー!任せなさい!」 律「調子に乗んな!明日までに歌詞覚えろよ!」ボカッ 唯「いてっ」 そと! 律「じゃあまた明日な!唯は歌詞覚えてこいよ!いくぞ澪」 澪「う、うん!唯!ムギ!また明日な!」 唯「わかったよぅ!また明日ねりっちゃん!」 紬「また明日ぁ~」 ブロロロ… 紬「あら迎えが来たみたい!じゃあね!唯ちゃん!」 唯「ばいばああい!」 唯「はあ…大変だあ…」 テクテク 平沢家! ガチャッ 唯「ただいまぁ~ういぃ~」 憂「おかえりなさいお姉ちゃん!」 憂「ごはんできてるよ!食べよっか!」 唯「おぉ~~!じゃあ手洗いうがいしてくるねぇ~!」 リビング! イタダキマース 唯「おいひ~」 憂「ふふ、良かった!」 憂「あ…それでね…お姉ちゃん話があるんだけど…」 唯「ほぇ?なにぃ?」 憂「梓ちゃんって子覚えてる?春に軽音部に勧誘したけどバンドやってるからって言って入ってくれなかった子!」 憂「その子入ってたバンドやめたみたいだから、今誘えば入ってくれるかもしれないよ!」 唯「ほ、ほんとに!?」 憂「だから文化祭ではいい所見せなきゃダメだよっ!」 唯「はっ!がんばらなきゃ!」 憂「私も明日楽しみにしてるからね!」 唯「おぉ~ありがとううい~~」ナデナデ 憂「////」 ゴチソーサマ- 唯「よしっ!じゃあ今日はもうお風呂に入って早めに寝よおっと!」 憂「そうだね!明日に備えなきゃ!」 唯「よっこらせと」 唯「入ってくるねぇ~」 ガチャ バタン お風呂! カポーン 唯「ふぅぅ~……」 唯「疲れがとれますなあ…」 唯「(そういえばりっちゃんになんか言われてた気がする…)」 唯「あれ?なんだっけ…?」 唯「んー…でもりっちゃんが言うことだしそんなに大事なことじゃないよね!あはは!」 リビング! 唯「う~い~あがったよぉぉ」 憂「あ!早かったね!」 憂「じゃあ私入ってくるね!お姉ちゃんもう寝る?」 唯「ふぁぁぁ…ねるぅぅ…」 憂「ふふ、おやすみなさい」 唯「おやすみぃうい~」 ガチャ バタン 憂「(早く!お姉ちゃんが入ったお風呂!早く入らなきゃ!)」ダダダダ お風呂! 憂「ハァハァ…」 憂「ここにさっきまでお姉ちゃんが…」ドキドキ チャポン 憂「(あぁ…今お姉ちゃんの今日1日の汚れが私の体についてるんだ…)ハァハァ」 憂「…おしっこしちゃお…」 憂「…」 憂「あ……///」シャー ブルルッ 憂「ハァ…またやっちゃった…」 憂「あ…縮れ毛が浮いてる!お姉ちゃんのかな?」パクッ 憂「さすがお姉ちゃんの毛!うまいっ!」パクパク 2
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/756.html
製作者 アイオン 名前:遠月されな(とおづき・されな) 性別:女性 年齢:17 身長:132 体重:??? 3サイズ:69・49・64 1人称:私 2人称:貴様/お前/フルネーム/名前 所属:クルセイド学園2-2 遠月凛々の双子の姉。 17歳だが完全に幼児体系。本人も気にしているらしく 「口にしたら容赦なく殺してやるからな」と言っている。 しかし、本人を無視して周りは着せ替えなどで遊んでいる模様。 また妹に身体的特徴で負けているので、立場は逆転している。 色は黒が好き。 フェイティア:「ブラックサレナ(黒百合)」 漆黒の百合の花を模した指輪。 花言葉の通りに相手に呪いと恋をもたらすフェイティア。 また身体能力を上げる力を持つが、その代償として体力を奪われる。 能力:「ノスフェラトゥ」 あらゆる力を奪い吸い取る能力。 対象の位置さえ把握できればその能力を行使できる。 座標による攻撃なので物陰などの遮蔽物は効果が薄い。 しかし逆に座標を正確に捉えないと効果が薄い。 補足: フェイティアの呪いが原因で数日に1回の吸血が必要になった。 吸血をしないとフェイティアが暴走を起こすためである。 過去に一度暴走を起こし、辺りを一瞬にして砂漠に変えた。 今現在は主に妹から吸血しているが、他にも何人か吸ったことがある。 また緊急用として輸血パックを1つ持っているとか… 特別設定(使用自由) 凛々が最近、自分を相手してくれないことに怒り気味 その原因と思われる藤森近衛に対して良く突っかかる。 しかし、なぜか頭を撫でられると意気消沈してしまう その為、自分の気持ちに戸惑いを感じている 遠月されな されな, されな, 女性, 人間, AAAA, 170 特殊能力 141, 143, 147, 156, 165, 154, 普通 SP, 50, ひらめき, 1, 集中, 7, 直撃, 10, 信頼, 18, 気合, 30, 復活, 48 SRCS_SarenaToduki.bmp, -.mid 遠月されな 遠月されな, 人間, 1, 2 陸, 3, S, 5000, 140 特殊能力 性別=女性 HP回復Lv0.3=生の搾取 EN回復Lv0.3=魂の搾取 攻撃属性=夢 2800, 170, 600, 70 AABB, SRCS_SarenaTodukiU.bmp 黒百合の花詞, 0, 1, 3, +20, -, 30, 120, AABB, +20, 弱夢魅盲 アインス・ゼロ, 1200, 1, 2, +5, -, 10, -, BAAA, +10, P吸 ツヴァイ・ゼロ, 1300, 1, 1, +15, -, 15, -, BAAA, +0, 吸接 ドライ・ゼロ, 1400, 2, 3, +0, -, 20, 105, BAAA, +0, 吸 アルティメット・ゼロ, 1800, 1, 4, +10, -, 80, 130, AAAA, +20, 吸奪 回避,なんだ…貴様はその程度か? 回避,的がち、小さくて悪かったな!! 回避,貴様…今のはわざと外したのか? 回避,ふん…どうせ小さいから当たらないさ(ぐすっ) 回避,体が小さい方が当たり―― 貴様、ちゃんと私に当てろ!! ダメージ小,ふむ…かすったか… ダメージ小,この程度で私に挑むとはな… ダメージ小,取るに足らんな… ダメージ小,子供だと思って手加減したのか?(ピキ) ダメージ小,ち、小さいからって私を馬鹿にしてるのか? ダメージ中,貴様とは楽しめそうだな… ダメージ中,ほぉ…私を本気にさせたな ダメージ中,…ッ! ダメージ中,貴様!少しは手加減しろ! ダメージ中,こ、これくらい平気だ! ダメージ大,なッ!私が圧されているだと!? ダメージ大,くッ―――!? ダメージ大,私が――負ける!? ダメージ大,さすがにヤバイな… ダメージ大,これ以上は無理だ… 破壊,私の…負けか…… 破壊,ここまでか…… 破壊,こ、今度は負けないからな! 破壊,この借りは絶対に返すからな!いいか!? 絶対に忘れるなよ! 攻撃,私の力、侮らない方がいいぞ 攻撃,誰を相手にしているか思いしらせてやろう! 攻撃,―――私について来れるか? 攻撃,そこだなッ! 攻撃,いくぞ―― 攻撃,思いっきり後悔させてやる! 攻撃,見た目で判断すると負けるぞ? 攻撃,貴様の力、私が吸ってやるよ 攻撃,貴様…美味しそうだな 攻撃,私が吸ってやるんだ、感謝するがいい 黒百合の花詞,この呪い、貴様は耐えれるかな? 黒百合の花詞,私の花は気に入ったか? 黒百合の花詞,感謝しろ、悪夢の世界に案内してやる メビウス・ゼロ,無限すら私は奪い尽くす! メビウス・ゼロ,この一撃は無限すら零にする! メビウス・ゼロ,どうだ?力が入らないくらい気持ちいいだろ? アルティメット・ゼロ,貴様の全て奪いつくしてやろう アルティメット・ゼロ,私が貴様の全てを貰ってやる! 感謝するんだな! アルティメット・ゼロ,私が本当の天国を見せてやる! # 2007/8/24 弱体化
https://w.atwiki.jp/musouchronicle3_3ds/pages/144.html
長宗我部元親 基本情報登場シナリオ 全合戦出陣開放条件 戦闘系データ戦技 武器 オススメの使い方 イベント会話イベント 台詞 ○○攻略・編集報告 基本情報 名前/よみ 長宗我部元親/ちょうそかべもとちか 性別 男 身長 立場 武器 三味線 アクションタイプ チャージ攻撃タイプ 固有属性 声優/よみ 置鮎龍太郎/おきあゆりょうたろう 備考 登場シナリオ 味方に関しては、初期配置や自軍でプレイヤー武将として選択出来る場合は上の覧、援軍で登場し、全合戦出陣開放するまで選択出来ない場合は下の覧に記載しています。 味方として登場 初期配置 章 年 ここにシナリオ名[[]] 自軍所属 年 援軍 年 敵として登場 章 年 ここにシナリオ名[[]] 全合戦出陣開放条件 戦闘系データ 戦技 戦技1 戦技2 戦技3 戦技4 戦技5 滅流 開眼 加護 博取 夜叉 武器 ランク 名称 取得場所 攻撃力 備考 1 初期装備 ??~?? 2 轟蛇皮線 ― 3 和楽號三線 4 天津甕三味星 明智の章:山崎防衛戦 41 レア武器 5 蝙蝠髑髏 練武館でポイントと交換 46 第2レア武器 レア武器取得方法詳細 お勧めの取得方法を書いて下さい。 オススメの使い方 お勧めの武器や立ち回り方法、コンボを書いて下さい。 攻撃技一覧 武器 三味線 通常攻撃 N1~3 N4~7 N8 チャージ攻撃 C2-1 C2-2 C2-3 C3-1 C3-2 C3-3 C4-1 C4-2 C4-3 C5-1 C5-2 C5-3 神速攻撃 S1~3 S4~5 S6 神速強攻撃 SS2 SS3 SS4 SS5 SS6 ダッシュ攻撃 ジャンプ攻撃 ジャンプチャージ 騎乗攻撃 騎乗1~3 騎乗4~7 騎乗8 騎乗C2 騎乗C3 騎乗C4 無双奥義 無双奥義 無双秘奥義 無双奥義・皆伝 特殊技 影技 殺陣 無双極意 イベント 会話イベント 出現条件の覧には、友好度などの出現条件があれば記載しています。 イベント名 出現シナリオ 選択肢 好感度上下 出現条件 台詞 状況 相手 セリフ 武将切り替え ── 軍団撃破名乗り 軍団撃破を誉める50人撃破を誉める 目上 目下 50人撃破名乗り ── 1000人撃破名乗り NPC時苦戦中 救援に対する感謝 目上 目下 赤ゾーン侵入時警告 目上 目下 敵邂逅 真田幸村 幸村「燃えよ、魂! 炎となりて槍に宿れ!」元親「上等! 俺も魂を乗せ、奏でよう。炎のように熱く、凄絶な曲をな!」 明智光秀 光秀「元親殿…戦なき地平を見るには、あなたすら越えねばならないのか…!」元親「迷うな…お前が望む未来のためだ」光秀「元親殿…私は…」 阿国 元親「凄絶に貴女に送ろう…葬送曲を」阿国「顔きれいけど、言うこと面白どすなあ。ほな、その曲で死の舞舞わしてもらいますぅ」 森蘭丸 元親「貴様の覚悟は凄絶だが…虚しい」蘭丸「虚しい? 私は信長様のお役に立てれば、それで…」元親「信長が貴様に期待しているのはその程度か? もしそうなら…哀れだな」 本多忠勝 忠勝「四国の雄よ、この忠勝に挑め!」元親「本多忠勝…その武名に応えよう。俺の熱き反骨魂でな!」 島津義弘 義弘「土佐の蝙蝠が、バタバタと騒ぎおる」元親「乱世の闇を貫く声なき声を凄絶に歌いながらな」 立花誾千代 誾千代「貴様の軟弱な三味の音など、雷でかき消してやる!」元親「たとえ楽の音が消し去られても、楽の魂が、乱世ごとお前を震撼させる!」 前田利家 利家「てめえとはタメだったな。五分の勝負ができるってモンだ」元親「三本の獲物と三味…数の上でも対等か。来い、抗ってやる!」 長宗我部元親 敵軍「時の波に流されし、失われた声たちが、俺すら止められぬ曲となってほとばしる…」自軍「俺に止められぬのなら俺が止めてやる。反骨の魂に突き動かされし楽の音で!」 柴田勝家 勝家「怒涛のごとき時代のうねり…。蝙蝠よ、わぬしは何を思う」元親「凄絶に抗い…俺はうねりの先にあるものを見る」 甲斐姫 元親「貴様、凄絶だな…」甲斐姫「…褒め言葉じゃないでしょ、それ!」 綾御前 元親「貴様が愛ですべてを縛るなら、俺は、愛に抗おう」綾御前「抗うのも最初のうちだけ…。愛は無敵ですよ?」 藤堂高虎 元親「来い…貴様の反骨を見てやる」高虎「俺の反骨しか見られない奴に、俺が見切れるか…!」 小少将 元親「お前が呼び寄せる不幸の潮…楽の音で砕いてみせよう、凄絶にな!」小少将「は? なにそれ日本語? わけわかんない。で、やるの? やらないの?」元親「お前は俺だ。わかっているだろう」小少将「…やるのね、はいはい」 攻撃技使用時 攻撃技 文字 セリフ 特殊技1 ─ 特殊技2 無双奥義 奏 無双秘奥義 響 無双奥義・皆伝 特殊台詞 状況 シナリオ 相手 セリフ 味方接近 山崎防衛戦 小少将 小少将「もし光秀おじさまが天下を取ったら…。あなたはきっと大大名ね。よかったじゃない」元親「そんな見返りなど求めぬ。俺と光秀は魂でつながっている同胞だ」小少将「…やっぱあなたってわけわかんない。もらえるものはもらっておけばいいのに」 敵邂逅 山崎防衛戦 羽柴秀吉 秀吉「鬼若子のご登場か! わしに仕える気は…ないじゃろうなあ」元親「百万石積んだところで俺の心は動かない。俺を動かすのは友の凄絶な反骨の魂のみ!」 岐阜城の戦い 柴田勝家 元親「亡き主の妹姫への忠義…その陰に秘めた慕情…可憐だ!」勝家「か、かれ…!? 黙して戦えい!」 お市 元親「兄の復讐に燃える凄絶な花よ…。この俺が手折らせてもらう…凄絶な覚悟で!」お市「…な、なんだかよくわからないけど、参ります!」 練武館 遠呂智 元親「死ぬことを許されぬ凄絶な生…ならば最後まで抗うがいい! 凄絶に!」遠呂智「我に生きよと言うか。魔王のようなことを…」 台詞が出た時の状況が不明なもの(情報提供・編集求む) 特定の武将名 台詞 判明している状況 ○○攻略・編集報告
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1012.html
50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 17 07.36 ID TA/FKC86O さて… 森アライさんの子供達を使って狩りの訓練を行い、肉を食った余所アライさん一家。 一家は巣である穴のあいた木の根元にいた。 木の穴の真下には、アライちゃん達が排泄した大便や糞尿、食った動物の骨などのゴミが山のように積み上がって悪臭を放っている。 鳥の巣の下よりずっと臭くて不潔である。 アライちゃん達が木から降りる時は、基本的に穴から真っ直ぐ下に降りたりはせず、横移動しながらキレイな地面に着地するようだ。 間違って穴から転落し、溜め糞に頭から突っ込むなんてことも稀にあるようだ。 余所アライさん「ふははー、チビ達!狩りの訓練はバッチリなのだ!あとは木登りが上手にできるようになれば、独り立ちできるのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「なのりゃー」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん達は、木登りの練習をしている。 余所アライちゃん1~4「「「わっちぇ!!わっちぇ!!」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん5「わっちぇ…ぴぃ!?」ズルッ 木登りの最中に、余所アライちゃん5が手を滑らせた。 余所アライちゃん5「ぴいいぃいい!」ヒューン https //i.imgur.com/4TEHfZp.png 余所アライちゃん5「ぴぎっ!」ボテッ 余所アライちゃん5は、柔らかい草の上に落ちた。 余所アライちゃん5「びえええーん!おがーしゃああーんっ!いぢゃいのりゃあああーーーっ!」ビエエエエン 余所アライさん「しっかり練習するのだ!きちっと受け身も取るのだ!」フフン 51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 24 01.79 ID TA/FKC86O 余所アライさん「よし、練習はもうバッチリなのだ!みんな、お昼寝するのだ!」 余所アライちゃん1「おひゆねしゅゆのりゃー!」ヨジヨジ スポッ 余所アライちゃん2~5「「おやしゅみなのりゃあ~」」ヨジヨジスポッ 余所アライちゃん達は、木の穴に潜った。 余所アライさん「アライさんのチビ達…立派に育ったのだ。こんだけたくましければ、きっと冬も越せるのだ」ウンウン 余所アライさん「アライさんも寝るのだ」ヨジヨジヨジヨジ 余所アライさんは、木を登り、木の枝の上で眠った。 https //i.imgur.com/xVsAB4e.png 余所アライさん「のだぁ…のだぁ…」zzz しばらく眠っていると… 余所アライさん「んん!?」ビクゥ 突如、余所アライさんが目を覚ました。 どうしたのだろうか? 余所アライさん「…!」キョロキョロ 余所アライさんが、あたりを見回している。 すると… 蛇「シャー…」シュルシュル …アライちゃん達がいる木の穴に向かって、蛇が這い登っているのが見えた。 53 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 31 06.70 ID TA/FKC86O 余所アライさん「…」zzz 余所アライさんは、半目を開けて寝た振りをしている。 蛇「シャー…」シュルシュル 蛇が巣穴に入ろうとしたとき… 余所アライさん「今なのだ!たあー!」ドガァ 蛇「シャギャア!?」ボギィ 余所アライさんが、跳びながら蛇にキック放った。 蛇「ギシャア」ドサッ 地面に落ちる蛇。 余所アライさん「たあああ!」ヒューン ドカァ 蛇「ブギュ!」グシャア 蛇の首めがけて着地した余所アライさんの踵が、蛇の脛椎を破壊した。 蛇「」ビグビグジタバタ… 余所アライさん「お肉なのだ!後で食べるのだ!」ヨジヨジ 余所アライさんは、眠っている間にも、木からの振動を感じ取っている。 風のざわめき程度ならば起きたりはしないが、 『何かが這い登るような振動』に対しては、無意識に強く反応して目を覚ますようだ。 余所アライさん「チビ達は食べ物じゃないのだ、まったく…。ふわぁ…」 余所アライさんは、蛇が他に近付いていないことを確認し… https //i.imgur.com/xVsAB4e.png …再び昼寝した。 54 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 51 08.30 ID TA/FKC86O なんとたくましい野性であろうか。 もうすぐ冬がやってきそうだというのに、成長期の子供5匹を余裕綽々と育て… 寝ている間でも、枝に伝わった振動を感じ取り、外敵を排除する。 アライさんは全ての個体がこんな芸当ができるわけではない。 余所アライさんもまた、先天的に高い知能を持って産まれ、人里で自ら生きる知恵を学習し… そうしてインターンシップという戦場から帰還した… いわば、アライさんの中でも特別に優秀なエリートなのである。 余所アライさん「くかー…むにゃ…。ふふ、チビ…。いいこなのだあ…」zzz 余所アライさんは、木の枝の上で眠りながら、何やら寝言を言っている。 55 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 52 17.34 ID TA/FKC86O https //i.imgur.com/uZuM2Gl.png …アライさんは、木から落下した。 57 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 06 41.42 ID TA/FKC86O 余所アライさん「ごびゃあ!」ドシャア 地面に落ちた余所アライさんは身体中にいくつもの穴が空き、真っ赤な動脈血をどくどくと流している。 余所アライさん「ぎ…び…ぎゃああああああ!い…だいの…だああああっ…!げぼおぉっ!」ブシュウウゥドクドク …一体どうしたのであろうか? 熟練猟師「こんなとこに、もう一匹いおったな」シュウウゥウ 猟犬1 2「「ハッハッハッ…」」ザッザッ 何が起こったかなど一目瞭然。 ブラックハウンドの犬種の猟犬が、匂いをたどってこの巣を探り当て… 熟練猟師が、ショットガンで余所アライさんを撃ったのである。 余所アライさん「いだい…いだい…のだああ…!ぎびいぃ…!だず…げ…で!」ブシュウウゥ 余所アライさんは、木からの振動を最大限に軽快していた。 だが、銃などの飛び道具は全く警戒していなかった。 余所アライさん「おま…えが…やった…のがぁ…!なんなのだ…それぇ…!があぁっ…!いだい…の…だぁあっ…!」ドクドク それはそうだろう。 余所アライさんの母親は銃で撃たれたことなどないし、 余所アライさんもまた銃など見たことはない。 よって、余所アライさんは銃を知らないのである。 58 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 15 14.22 ID TA/FKC86O 『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という言葉がある。 余所アライさんの知識など、せいぜい自らの経験と、母親からの言伝のみで蓄積されたものにすぎない。 文字のないアライさんには、祖先から代々伝わる知識の蓄積… いわば『歴史』など存在しない。 もしかしたら、全国のどこかのアライさんには、銃を見ても生き延びた個体がいたかもしれない。 その個体は、自分の子供に銃に気を付けるように教えるかもしれない。 だが、そこまでだ。 知識がそれ以上まわりに伝わるのは、せいぜいご近所さん程度。 基本的にあまり集団生活が得意でないアライさんに、知識の蓄積と共有などほぼ無縁である。 いかに個体としての才能が優れていようとも… 個体が自らの経験から学べる知見など、たかが知れたものでしかない。 59 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 20 58.46 ID TA/FKC86O 熟練猟師「クソ害獣が!農家のニイちゃんが大事に育てた秋トウモロコシの仇!」ジャキィ 熟練猟師は、余所アライさんの顔にショットガンの銃口を向ける。 余所アライさん「ちがう…のだ…!ごぼっ…!きーろい…つぶつぶ…は…べつの、やつが…!ぶはぁ!やった…!あらい…さん…わるぐない…のだ…!ごぽぉ!」ゴブゥ 余所アライさんは自分は畑からの盗みをやってないと嘘をつき、森アライさんのせいにした。 https //i.imgur.com/zRFMAjp.png 余所アライさん「だず…げ…!あら…い…さん…には…!かわいい…ちびが…いる…のだぁ…!ぐぶっ…!」 余所アライさんは、必死で命乞いをしている。 熟練猟師「そいつを育てなきゃいかんから殺しちゃならんとか言うんか?」ジャキィ 60 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 23 03.37 ID TA/FKC86O 余所アライさん「チビ…だぢを…!」ブルブル 余所アライさん「たべで…いいがら…!ごろざ…ないでぇ…!」ブルブル 熟練猟師「…」 https //i.imgur.com/NEBthFe.png 61 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 36 46.35 ID TA/FKC86O 熟練猟師は無慈悲に引き金を引き、ショットガンで余所アライさんの頭を粉々にフッ飛ばした。 余所アライさん「」ブシュウウゥドクドク… 完全に頭が吹き飛んだ余所アライさんの胴体は、もはやゴキガイジムーブすらしなかった。 熟練猟師「『別のアライさんがやった』?そもそもなんでトウモロコシ泥棒がいたことを知っとんじゃボゲ。もっとマシな嘘つかんかい」ジャキィ 熟練猟師「つうか、そもそも最初から畑を荒らすなや!」 猟犬1「ハッハッハッ」シッポフリフリ 猟犬2「クゥン」 世界一鋭い嗅覚をもつ犬種であるブラックハウンドの猟犬は、木の穴の真下にこんもりと積み上げられた溜め糞の悪臭によってこの巣を嗅ぎ当てたようだ。 つまり、余所アライさんを仕留めたのは、熟練猟師の独力ではない。 熟練猟師は、余所アライさんと違って天才などではなく凡人である。 だが、熟練猟師は勤勉な男であった。 それに加え、ブラックハウンドという品種を作り上げた犬ブリーダーの努力… さらび、ショットガンという武器を作り上げた武器職人達の努力… それらの生み出した歴史がもつ力が重なりあって、余所アライさんの優秀な頭を打ち砕いたのである(物理的に)。 いかに余所アライさんが、生存能力に長けた天才であっても… 先人が必死に試行錯誤して残した膨大な知識を、必死に苦学して身に付けた凡人には、敵わなかったのであった。 62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 42 37.88 ID TA/FKC86O 熟練猟師「さて、ガキがおるって言うとったのう。そいつらも獲っておくか」カチャッ 熟練猟師は、木にハシゴを立て掛けた。 そしてトングを持ち、木の穴に向かって登った。 木の穴を覗くと… 余所アライちゃん1「さっきのおっきーおとなんだったのりゃ…?」 余所アライちゃん2「こあいのりゃ、おかーしゃにきーてみゆのりゃ!おかーしゃーん!」 余所アライちゃん3「おかーしゃん!さっきのおっきーおとは…うゆ!?なんかあらいしゃんたちのおうちのぞいてゆのりゃ!」 余所アライちゃん4「おかーしゃんじゃないのりゃ!だれなのりゃおまえ!ここありゃいしゃんのおうちだぞぉ!」フゥーッ 余所アライちゃん5「ごはんをとりにきたのか!?だめなのりゃ!このかえゆしゃんおにくはありゃいしゃんたちのなのりゃ!おまえのじゃなのりゃあ!」 https //i.imgur.com/YHH0lpi.png 余所アライちゃん1~5「「ふうぅ~~っ!きゅるるぅ!おかーしゃんはつよくておっかないんだぞぉ!」」フゥーッ 余所アライちゃん達は、熟練猟師を威嚇している。 66 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 23 59.27 ID TA/FKC86O 64訂正 熟練猟師「はーうぜぇうぜぇ…無視して回収するか。ひーふーみー…5匹もいらぁ、こいつぁ大猟だ」スッ 熟練猟師「生け捕りなら、ジビエモンのとこに持ってくかな?あーでも、ギョエモンも釣り餌に欲しがっとったか…。どっちにすっかなぁ~」カチンカチン 熟練猟師は、罵倒を無視してトングでアライちゃんを捕まえようとするが… 余所アライちゃん1「くゆなっていってゆのがわかんないのかぁ!このはげぇ!」フゥーッ 熟練猟師「」ピクッ 熟練猟師は、後退しつつある髪の生え際を指摘されて手が止まった。 余所アライちゃん2「うゆ!きーてゆのりゃ!やいやい!はげ!はげ!はーげぇ!!!」パチンパチン 余所アライちゃん2は、手を叩いてハゲ弄りをしている。 余所アライちゃん3「おーいはげ!いきててたのちーのか!?おまえなんかうんちいかなのりゃーはげー!」 余所アライちゃん4「はーげ!はーげぇ!かっこわゆいはーげ!はーげぇ!はーげ!ちゅゆぴかはーげぇ!」シッポフリフリ 余所アライちゃん5「でてけーはげ!ばーか!うんこ!かす!なめくじ!がいじ!はげ!はげ!はげえー!おかーしゃん!このはげどっかやってぇー!」ピギュルルルルル 余所アライちゃん1~5「「「はーげ!はーげ!はーげぇ!」」」 余所アライちゃん達は、執拗に熟練猟師のハゲを指摘し罵倒し続けた。 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18 22 38.16 ID 48tsT6Vzo また髪の話してる… 67 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 31 01.63 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「ちゅゆぴかはーげぇ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん4「もてないおーしゅぅ~♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん1~5「「「やーい!やーい!ちゅゆぴかはーげ!はーげ!はーげ!ちゅゆぴかはーげ♪」」」シッポフリフリ 熟練猟師「…ッ」ワナワナ 余所アライちゃん5「おかーしゃーん!みゆのりゃ!はげあたまなのりゃ!のひゃひゃひゃひゃ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん1「おかーしゃーん!みにくゆのりゃー!ぶしゃいくなのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「うゆぅ?どーしたのりゃおかーしゃん?みにくゆのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やい!このはげ!おかーしゃんにわらわれたくなかったらかえれー!さっさとか・え・れー!」フゥーッ 余所アライちゃん1~5「「「かっえれ♪かっえれ♪はーげはかえれ♪かっえれ♪かっえれ♪ちゅゆぴかはーげ♪」」」パチン パチン パチン パチン パチン パチン 余所アライちゃん達は、手拍子して熟練猟師を煽る。 一体なぜ余所アライちゃん達は、これほど執拗に熟練猟師のハゲを罵るのだろうか? アライちゃん達の性格が悪いからであろうか? 68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 56 07.41 ID TA/FKC86O まあ、アライちゃんの性格が悪いかどうかはここでは論じないとして… 性格云々は、直接的な動機ではない。 余所アライちゃん達は、体の大きさ…つまり力がでは熟練猟師に敵わない。 そのため、言葉で攻撃することで、熟練猟師の心を傷つけて、撤退させようとしているのである。 熟練猟師「…」カツンカツンカツン… 熟練猟師は、執拗なハゲコールが効いたのか、ハシゴを降りていった。 余所アライちゃん1「やったのりゃ!にげてったのりゃ!」 余所アライちゃん2「ありゃいしゃんのおそろしさにびびってにげてったのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やーいやーい!はげー!すにかえっておかーしゃんになきつけー!」ノヒャヒャヒャヒャ 余所アライちゃん4「うゆぅ…?おかーしゃんはなんできてくれなかったのりゃ…?」クビカシゲ 余所アライちゃん5「なのりゃ!なのりゃ!なのなのりゃ!なのりゃ!なのりゃ!のりゃのりゃりゃ!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん達は、熟練猟師がハシゴを下りていったのを見て喜んだ。 執拗なハゲ弄りが、熟練猟師を退けたようだ。 69 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 07 49.25 ID TA/FKC86O だが。 その執拗なハゲ弄りが、逆に熟練猟師の逆鱗に触れた。 完全武装熟練猟師「…」カツンカツンカツン 熟練猟師は、ヘルメットと防具をつけて、再度ハシゴを登ってきた。 余所アライちゃん1「うゆ!?さっきのやちゅのにおいなのりゃ!」クンクン 余所アライちゃん2「やいはげ!そんなぴかぴかであたまかくちてもはげはなおんないぞぉ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん3「はげっ!はげっ!やいやい!もっといわれたくなかったらさっさとかーえーれ!」フゥーッ 完全武装熟練猟師「おいお前…いまオレのこの頭のことなんつったッ!」 余所アライちゃん4「はげ!」 余所アライちゃん5「はげ!」 完全武装熟練猟師「オレの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何もんだろうーとゆるさねえッ!!」ジャキィ https //i.imgur.com/zryiWQi.png 熟練猟師は、余所アライちゃん達に向かってショットガンの銃口を向けた。 70 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 14 52.79 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「うゆぅ?そんなぼーきれ、おうちにいればぜんぜんあたらないのりゃー!≧∀≦」ゲラゲラ 余所アライちゃん2「はやくかえんないと!おーきくなってからぶっこよしゅぞぉー!≧皿≦#」フゥーッ 余所アライちゃん3「そーなのりゃ!ありゃいしゃんたち、おっきくなったらつよいんだぞぉ!」 余所アライちゃん4「ありゃいしゃんたち、いんたーちっぷいくのりゃ!いっぱいごはんたべておーきくなゆのりゃ!」 余所アライちゃん5「おまえもたべられたくなかったらかえれー!いまかえればおなさけかけてやゆぞぉー!」ピカピカガイジガオ 完全武装熟練猟師「ッ…!」ワナワナ 完全武装熟練猟師「…もう生け捕りなんて止めだァーーーッ!!」プッツン 完全武装熟練猟師「くたばりゃあァアアーーーーッ!!!!クソコバエウジムシ共ォァアアーーーッ!!!」ガチッ 熟練猟師は余所アライちゃん達へショットガンの銃口を向け、怒りを込めて引き金を引いた。 https //i.imgur.com/9XvPKtL.png 72 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 28 33.87 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん達は、ショットガンの弾を浴びて蜂の巣となったが、さらに巣穴の壁で跳弾した弾によって四方八方からブチ抜かれ粉微塵に粉砕された。 熟練猟師がショットガンの銃口から余所アライちゃんの巣へ一斉に大量射出した銀玉は、 巣穴の壁で跳ね返って音速を超える異様にピンボールを繰り広げ、幾度となく跳弾を繰り返し… 余所アライちゃんの血肉と残骸「」グッチャアアアドシャブチャアバシャアアアアアッ 巣穴から大量の残骸を排出し、見事なジャックポットを記録した。 完全武装熟練猟師「おっとっと」バシャッ グラッ… 大量の血肉やショットガンの跳弾をヘルメットやレインコート、防具に浴びた熟練猟師。 彼が乗るハシゴは、ショットガンを撃ち放った反動で後ろにぐらりと倒れた。 完全武装熟練猟師「ほっ!」クルクル シュタッ 熟練猟師は、ハシゴから跳んで宙返りをし、衝撃を殺しながら無事に着地した。 完全武装熟練猟師「慣れっこだもんネ」パシッ そして、倒れてきたハシゴを手で受け止めた。 完全武装熟練猟師「イチチ…防具ありとはいえ、さすがにイテェな。痣つかねえかな」ヒリヒリ 巣穴の壁で跳ね返った跳弾が防具に当たったが、傷は負わなかったようだ。 73 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 37 47.93 ID TA/FKC86O 熟練猟師「はぁー…。やっちまった、森の新鮮なアライちゃんを生け捕りできるチャンスだったのに」 熟練猟師「まあいいや…死骸を片付けるか。はーげんなりする」スッ 仕留めた獲物の死骸を森に残すのは猟師のルール違反である。 熟練猟師は、巣穴の中や地面から、散らばった余所アライちゃん達の残骸を拾い集め、ビニール袋へ回収した。 熟練猟師「さーて帰るか…」スタスタ 猟犬1 猟犬2「「ワン!」」ノソリノソリ 知能を駆使して自然の中でたくましく生きる余所アライさん一家であったが、 ショットガンには敵わなかった。 強いぞ、ショットガン! 凄いぜ、ショットガン! 負けるな、ショットガン! 害獣を打ち砕け!!!ショットガン!!! 74 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 38 45.78 ID TA/FKC86O 続く 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 46 34.07 ID bBWB9y1D0 乙 生け捕りかと思いきや、まさかの展開。 猟師、(メンタル的な意味で)可哀そう... 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 49 57.21 ID yXn8E83g0 乙 フルアーマ猟師怒りのショットガン 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23 08 50.10 ID 5kwMd2cL0 乙でしゅ コンプレックスを指摘されちゃ激昂するのも無理はありません しかし、もし生け捕りしていたとしたら行く末がどうなっていたのかは気になりますね 83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23 59 44.25 ID Hugl2utF0 まさか余所アライさんがこんなあっさりやられるとは思わなかった 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 13 14 41.54 ID UIqgYb7C0 乙です。やっぱアライがくたばる時は銃で撃たられるのが一番スカッとしますね、特に原型を留めないくらいの一撃は絶頂もんですよ… 87 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 31 47.56 ID ir3E2ndOo 熟練猟師が帰ろうとした…その時。 ?「」ガサッ 熟練猟師「!?」ビクゥ 猟犬1「ワゥ!?」ビクゥ …木の下あたりから、何かが落下した音… いや、何者かが着地した音が聞こえた。 熟練猟師「…!?」キョロキョロ 今の音は、おそらくアライさんくらいの重さの二足歩行の生き物が着地した音だ。 猿でないならば、アライさんの可能性が最も大きいだろう。 熟練猟師「…」ジーッ 音がしたあたりの草むらを猟師は注意深く観察したが… 何も動く気配はない。 そして、何者の姿も見えない。 熟練猟師「今の音は…いったい…!?」ゾクッ 熟練猟師は、最も恐ろしい想像をした。 89 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 36 08.55 ID ir3E2ndOo アライさんは、自分から人を襲うことは滅多にないが… 自分の命を防衛しようとしたとき、襲いかかってくることがある。 接近戦であれば、猟師の銃の前に沈むであろうが… 最悪のケースでは、民間人から奪ったアライボウを放ってきたという事例があるらしい。 熟練猟師「逃げろ!」タタッ 猟犬1 2「「ワンワン!」」ザザザッ 熟練猟師は、仕留めた余所アライさん一家の死骸が詰まった袋を、『頭だけ』持って投げ捨て、その場から一目散に逃げ出した。 … 熟練猟師は、無事に自分の車へ逃げ込むことができた。 熟練猟師「さっきの音は…何だったんじゃ…?」ゼェハァ 熟練猟師「…ともかく、依頼主には頭だけ見せるとするかの…」ブロロー 熟練猟師「さて、バラエモンのとこで和食でも食いにいくかのう」ブロロー そうして、熟練猟師は街へ去っていった…。 アラ二尾 パート4へ戻る
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/420.html
『液状と透明 ⑧』 視界が開けた。 星が天を埋め尽くす夜空の下で、そいつはひっそりと立っていた。 決して届かぬ虚空に思いを馳せるように、煌く空を眺めていたそいつは、今しがた校舎屋上に飛び出してきた少年に振り返る。 「あら、ユージン。私とお茶をしに来た──ってわけじゃなさそうね」 そいつ──星火の微笑みを無視し、ユージンはつかつかと歩み寄る。 膝を沈めて跳躍、回転が加えられた態勢から横薙ぎに胴を狙う蹴り。 するりと後退し、難なく避ける星火の顔には、いまだ笑みが浮かんだまま。 「言わなかったかしら? 私は未来が『見える』のよ? 無駄だって分からない?」 やはりユージンは答えない。 答えの代わりというわけか、冷たい視線を真正面から送る。 「怖い目……なにをそんなに苛立っているのかしら」 無言。 「やれやれ……少し、痛い目を見てもらうしかないのかしら? ねえ?」 星火の微笑が微妙な変化をみせる。手頃な獲物を見つけた猫科肉食獣の笑み。 ユージンは思い出す。 かつて自分が、世界を裏から支配する巨大なシステム『統和機構』のエージェントだった頃のことを。 中枢(アクシズ)の指令を受け、数多くの『進化しすぎた人間』たるMPLS、合成人間、そして普通人を殺害してきた。 その頃は、自分がこういう状況に陥ることなど考えもしなかった。 まず自分が統和機構を『裏切る』という発想すら存在しなかった。 世界を回すシステムの、「あったら使うけどなくても別に困らない」歯車の一部──だいたいそんな風に自分を認識していた。 そして今になって思い出す──ユージンの元『同僚』にして元『相棒』の、『最強』の名を冠する男の言葉を。 『お前、考えたことはねーか?』 「なんのことだ?」と問い返すユージンに、そいつは言った。 『世界が裏返ってしまって、全てが自分に牙を向くときのことを、よ──』 ひときわ大きな音を立て、ユージンの細い身体がフェンスに叩きつけられた。 夜風が緩やかに、前のめりに倒れた彼の身体を撫でて通り過ぎてゆく。 その風に乗って、歌うような囁き声。 「ふふ、いいザマね。どんな気分? 単式戦闘タイプの合成人間にしてB9にランクしていたあなたが、 こうして無様にも地面に転がっているってのは」 傷付いた手足を無理に動かし、おぼつかなくも立ち上がる。 「……どうということもない。これは単なる『過程』だ。貴様を足止めし、あの少女の元へ行かせないためのな」 「ふん、あの子を守る王子様ってわけ? でも残念ね。それはまるきりの無駄と言うものよ。 今は私が『遊んで』やってるだけで、実際のところ足止めにもなっていないのだし、 それに……あの子、きっと貴方を怖がっているわ。そんな貴方があの子の役に立てるつもりなの?」 「関係ない。僕は自分の目的のためにこうしているだけだ」 思い出す。 『僕は誰かの役に立ったりするなんて一生ないだろう』 ユージンの投げやりな言葉に、そいつはこう返してきた。 『だがお前はそんなことを言っているが、結局はお前の内部で鳴っている音楽に導かれて、結局はなにかをする羽目になる』 思い返すに、そいつはとても奇妙な男だった。 勝手にこちらを友達扱いし、暑苦しいくらいに馴れ馴れしい『そいつ』──。 彼の視線はどこか遠くを見通していたような気がする。 自分が所属している統和機構のことなどまるで眼中にないような──。 助走を付けて加速し、そのスピードを腕に乗せて星火へ向ける。 (フォルテッシモ……君は僕がいつかこうなることを見通していたのか?) だが……。 満身創痍のユージンの繰り出す拳は、もはや誰の目にも捉えられるほどの速度しか出し得なかった。 それこそ『予知』の力など必要ともせず、星火はそれを受け止めて無造作に足を払う。 つんのめって膝をつくユージン。数瞬後に、肩から床に落ちる。 (音楽なんて……聞こえないさ) 182 名前: シュガーハート&ヴァニラソウル [sage] 投稿日: 2007/11/13(火) 14 56 53 ID BnJqkpgy0 頭上から降り注ぐ楽しげな声。 「不思議ね……なんで貴方はそんなにもムキになっているのかしら。 そろそろ行かなきゃいけないのだけれど……どうして貴方は統和機構を『裏切っ』たの? 裏切り者同士のよしみでこっそり教えてくれないかしら? そしたら命だけは助けてあげてもいいわよ? んん?」 心の中で、なにか風の音が鳴いたような気がした。 その風の細い響きは、次第に大きく膨れ上がっていく。 『ごお……ごおおお……』 聞こえる──。 かつて聞いた『未来』の声が。 天色優こと合成人間ユージンを、数奇な運命の果てに『ここ』まで連れてきた、そのメカニズムの発端が。 ごうごうと鳴る風は、やがてか細い少女の声へと移り変わった。 『もしも……世界をその手にしたいのなら……わたしを殺せば……それが出来る』 ユージンは今こそ思い出す。 自分が統和機構を裏切ったその理由を。 その時のユージンの任務はMPLS──『進化しすぎた人間』を探索して抹殺することだった。 そうした人種を炙り出すために仕掛けた罠は、ビルの屋上に放置した札束入りのバッグ。 その誰も知らないはずの『それ』に辿り着く者こそが、見えないはずのものを見、出来ないはずのことをことをする『MPLS』だと信じて。 そして現れたのは、五人の少年少女。 それが抹殺対象。 だったのだが──。 『あなた、名前は?』 なにを勘違いしたのか、彼らはそこにいたユージンに手を差し伸べた。 きっと、自分たちの『同類』だと思ったのだろう。 しかし、それでも──、 『天色優……です』 誰かに心からの笑顔を向けられるなど、彼にとって初めての体験だった。 床に伏しながらもがくように伸ばされた手が、星火の足首をつかむ。 「なに──」 全身を走る狼狽がユージンにも伝わる。 「は、放しなさい!」 放すはずがなかった。 たとえこの身がばらばらになろうとも──、 「ここまで接近していては貴様の『予知』とやらも用を為すまい!」 残る死力を振り絞り、腕を思い切り振る。 その勢いに流され、宙に舞う星火の身体。 それを追って跳ね起き、腰から抱きとめる。そのまま疾走。 「な、なにを──」 「未来が『見える』んだろう? そうすればいい」 だがもちろん、そんな余裕を与えるつもりはなかった。 屋上を囲むフェンスに開いていた、人ひとり通るのがやっとといった穴に無理やり身体を押し込み、 「ま──」 星火もろとも、ユージンは夏の夜空に躍り出た。 廊下に横たわる、文字通りの死屍累々。その中に立つ黒い影と白い影。 「くそったれ、これで全部ノしたのか?」 「みたいだねー」 朗らかに笑うファイをジト目で睨み、不服そうに唾を吐く黒鋼。 「しかしなんなんだ、こいつらは。どう見ても死んでるくせに動くってのは尋常じゃねえぞ」 「あのお姉さんは『墓守』って言ってたけどー?」 そのとき、廊下の窓の外を『なにか』が上から下へ横切る。 それは人間の輪郭をしているように見えた。 たった一瞬のその影を、驚くべき動体視力で見定めた黒鋼の叫び。 「優!」 珍しく真面目な口調でファイが言う。 「表だね。行こう、黒さま」 校舎脇の花壇に落下した二人のうち、先に立ち上がったのは星火だった。 「く……」 落下の衝撃で損傷したのか、右腕をかばいながらよろよろと校舎の壁に背を預ける。 「なんなの、こいつ……イカれてるわ……」 信じがたいものを見るような、かすかに恐怖の混じった視線で動かないユージンを見下ろす。 「こんなことをしてなんになると言うの……こんな捨て身のやりかたで、未来が『見える』この私に勝てるつもりなの……? 無駄に決まってるじゃない。ちゃあんと私には『見え』たわ。落下の瞬間がね。だから──」 「──『だから受身を取ってダメージを最小限に抑えた』とでも言いたいのか?」 ぴくりとも動かなかったユージンが、おもむろに顔を上げた。 そこに浮かぶのは──どこまでも静かで、どこまでも涼やかな表情。 「いや、実際さすがと言うべきだ……。僕は貴様の身体をクッションにしようとしていたが、 貴様はその『能力』でそれを察知したのだろう。見事に逆手に取られてしまったようだ」 星火とは比べ物にならないボロボロな状態で、それでも、なにか得体の知れない不敵さを漂わせて立つ。 「だが、これではっきりした。貴様は『予知能力者』ではないと」 その言葉に、星火は心底不可解な顔でユージンを見つめる。 本当に、彼がなにを言っているのか理解できていない、という風に。 「もしも貴様が未来のヴィジョンが見える能力を持っていて、しかもそれを比較的自在に発現できるのなら──この状況をどう説明する? 屋上から敵と心中する、なんて危機はなんとしてでも事前に回避すべきことではないのか?」 おぼろげながら理解しつつある──ユージンが言わんとするその意味を。 「おそらく貴様の『能力』は……貴様の危機意識と連動した、認識拡大能力なのだろう。 走馬燈とか衝突事故のスローモーションとかいうアレの強化ヴァージョンさ。 そして、貴様はそれを『能力』発現時の集中による時間感覚の消失に惑わされ、『予め見えていた風景』だと錯覚していたんだ。 実生活でよくあるだろう? 『電話のベルが鳴る直前にそれを察知した』とか『信号機の変わるタイミングが分かる』とかいう類と同レベルの話だ」 「ば、馬鹿な……」 星火のまとう『余裕』の仮面が、いつしか綻んでいた。 「生憎だが、僕は『予知』というものに一家言があってね。貴様の言動はどう見ても『予知』を知る者のそれではないと、最初から思っていた」 「だったら……だったら何だと言うの? それでも私のほうが圧倒的に有利なのは変わらないわ」 押し付けていた壁から背を離し、まだ力の残っている足取りで一歩ずつユージンに接近する。 優雅な動作で掲げられた掌が、びしっ、という硬質な音とともに張り詰める。 「今の貴方じゃ私に攻撃を当てられないでしょう? 貴方の忠告はありがたく拝聴させていただいたわ。自分を知るということは大事よね、確かに」 「どんな気分だ?」 「……え?」 「貴様が得意がっていた『能力』が、自意識過剰も甚だしい勘違いだって分かったときの気持ちさ」 「その毒舌が貴方の最後のプライドなの? ……哀れね」 「プライドじゃないさ……貴様の似非能力を目の当たりにするのは、僕の思い出を土足で踏みにじられるのに等しいからな」 星火の目つきが一変する。余裕も笑みもない、苛立ちと険しさだけに彩られたものへ。 「楽にしてあげるわ。統和機構の『元』殺し屋さん」 闇夜に振り上げられた、人を殺せる硬度を持つ手がユージンに差し向けられたその時、 「天色くん!」 『なにか』が両者の間をさっと横切り、ユージンの身体を突き飛ばした。 虚しく宙を薙ぐ星火の貫手、その闖入者を探す彼女の瞳にはなにも映らない。 ──ありえない。たとえ『予知』の瞳が勘違いだったとしても、今現在起こっていることが見えないということがあるものか。 半ば焦りつつ、目を凝らして探知できるレンジを拡大。 赤外線探査能力が最大限に開放された白黒の世界で──見えた。 しがみつくようにしてユージンの身体を押し倒している、小柄な少女。 星火よりもさらに呆気に取られた声音で、ユージンがつぶやく。 「静・ジョースター……なのか?」
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/359.html
東京都港区白金台。 バブル景気により高級住宅街となったこの地は今も富豪たちの住まう地として知られている。 その中のとある邸宅。家宅の大きさに反して住んでいるのはマスター一人だった。 ドイツから留学してきた富豪の末っ子というロールを与えられた者は既に記憶を取り戻し、サーヴァントを召喚していた。 その血塗られた手にふさわしいサーヴァントを。 * * * 書斎の机に現界してルーマニア史を読んでいた槍のサーヴァントの前に札束が積まれる。一束百万だとすれば千五百万もの大金が積まれたことになる。 しかし、サーヴァントは綺麗な机に汚物が積まれたとでもいうように眉を顰め、嫌悪……いや殺意の眼差しをマスターへ向ける。 「なんだマスター? 最初の主従契約以降、一度も声を掛けないばかりかこんな紙切れを積んで、オレを苛つかせるのが趣味か?」 「料金だ。お前の力が欲しい」 言った瞬間、地面から目にも止まらぬ速さで槍が伸び、机を突き割って顎先で止まる。伸びた槍の穂先には血の玉ができていた。 「なんたる無為! なんたる浅ましさよ! 失望したぞ我がマスター、カナエ=フォン・ロゼヴァルト! サーヴァントとは呼んだマスターに尽くすものである。 それに支払う? それで動かす? なんたる愚かしさと欲深さよ!」 怒り任せに立ち上がり、その結果ランサーが座っていた椅子が後方の壁に激突して砕けた。 「ましてやこのオレを! この竜の息子ヴラドを! 事もあろうか金で動かそうとするなど…………串刺しにされる覚悟はあろうな?」 鬼気と殺意を向けられる。 スキル『無辜の怪物』により本物の怪物と化しているヴラドの殺気は呪詛すら帯びている。 本と絨毯は腐り、机の残骸も朽ちて砕け、マスター自身も雪原に放られたが如く冷気を感じているだろう。 生気を吸う吸血鬼。後世で創作された彼の逸話が本物となって顕れている。 だが、それでもマスターの態度は変わらない。泰然と構えたままサーヴァントに立ち向かう。 「勘違いをするな」 声にも変調は無い。魔術の行使もなく、痩せ我慢の類でもない。真実、吸血鬼の怒りにも揺るがぬ鋼の意思である。 「これは聖杯戦争後の支度金だ。貴様が聖杯(まえきん)で受肉して習さまに仕えるためのな」 「この小竜公たるオレを従える? 何をもってだ?」 サーヴァントの怒りは納まらない。 当然だ。彼は財貨の光で爛れた者共を粛清し、清貧の信仰に殉じた者。 そんな彼を金で動かそうという不遜な輩、一瞬たりとも生かしておける道理はない。 「金か! 権力か! はたまた力か! オレがそんなものに屈する不心得者であれば、そも生前に貴族共など串刺しにしたりはせん!」 「忠義だ」 「何?」 「忠義によって貴様は習さまに使えることになる」 「…………」 「習さまは素晴らしい御方だ、お心は広く私のような下々の者にも慈悲を注ぎ、そして習さまの魅力は小動物にすら伝わってしまう。 如何なる者もあの方を知ってしまえば膝を屈し全てを捧げたくなるだろう。 例えそれが貴様のような血に飢えたサーヴァントであっても……どうした?」 殺気と憤怒は霧散し、狂喜と高揚がそこにあった。 数秒前の剣呑な空気はどこへやら、そこにいたのは敬虔なる使徒、もしくは厳格な武人だった。 「…………美しい」 「何?」 今度はカナエが訝る番だった。 習さまを讃えていたはずなのに何故自分が美しいといわれるのだ? 「我がマスター。貴女の信仰は気高く、美しく、そして痛々しい。まるで赤い薔薇の如く。 その虚飾の無い裸の献身、一切を全て捧げ尽しても飽き足らぬという獰猛な忠誠。 一人の王として、一人の男としてその■に感銘を受けずにはいられない ────故に■に狂え。その姿は、美しい。 その■が大輪を咲かせるのが見られる未来ならば、よかろう。 我が槍を預けるのもやぶさかではない」 ランサーがまくし立てるにつれて魔力が周囲へと放出される。 噎せ返るほどの血臭が館中に満ち、館が怪物の拷問魔城(ドラクリヤ)へと変貌させていく。 「我らの真の契約は今! 此処になった! この世に真の■を証明してくれるのであれば、御心のままに従おう!! まずは、他のマスターの皆殺しである!!!」 何を言っているのか皆目さっぱり理解できないが、やる気になったのならばいいだろう。 そういって彼の言っていることを流した。彼の言う■が何を指すのか理解せずに。 【サーヴァント】 【クラス】 ランサー@FATE/EXTRA 【真名】 ヴラド三世 【属性】 秩序・善 【パラメーター】 筋力:A 耐久:A 敏捷:E 魔力:A 幸運:D 宝具:C 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術行使を無効化する。 大魔術、儀礼咒法などの大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 信仰の加護:A+++ 一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。 加護とは言っても最高神からの恩恵ではなく、信仰による己の心身を絶対的に変えることのみ。 ちなみに高すぎると人格に異常をきたす。 戦闘続行:A 致命傷を受けない限り戦闘から離脱できるスキル。 ヴラド三世の場合は、敗戦しても自陣に戻るスキルと言った方がよい。 無辜の怪物:A 生前の行い、イメージによって過去や在り方を捻じ曲げられた怪物が持つスキル。 能力や姿が変貌する。ヴラド三世の場合は魔力ステータスが上昇し、生贄の呪詛(生気吸収)や浮遊能力の獲得している。 ちなみにこのスキルは解除できない。 【宝具】 『串刺城塞』(カズィクル・ベイ) ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:三百人 地面から出現する無数の槍で相手を串刺しにする宝具。 相手が犯してきた不義・堕落の罪(特に『逃走』『暴力』『不道徳』)が多いほど、威力が増える。 また攻撃対象になった者はもれなく呪われる。 【weapon】 魔槍 【人物背景】 国家の腐敗を正すために貴族すらも串刺しの刑に処し、外敵を打ち破るために敵兵を二万人串刺しにした逸話を持つ英霊。 一見して狂信者、バーサーカーと思われがちだが、優れた戦術感と厳格さを持ち、道徳を重んじる武人である。 しかし、その厳格な性格が当時の領主たちを嫌悪させ、キリスト世界を救ったにも関わらず謀殺されてしまう。 サーヴァントとして現界した彼には自らの非業に怒り、神への愛より欲に走った人に嘆く。 月の聖杯では愛する故に拒食し、貪りたくても貪りたくない悲哀の者に、真実の愛を持つ者に出会うことができた。 さて今回は──── 【サーヴァントとしての願い】 主への愛を、真実の愛の存在を知る。 406 : カナエ=フォン・ロゼヴァルト&ランサー ◆Jnb5qDKD06 :2016/02/10(水) 04 29 59 gnc4M..c0 【マスター】 カナエ=フォン・ロゼヴァルト 【マスターとしての願い】 習様の元へ!! 【weapon】 赫子: 血液中にあるRC細胞と呼ばれる細胞を感情と共に皮膚から突き破らせ、硬化と軟化することで武器として使う喰種の武装。 四種類あり、カナエの場合はは腰のあたりから出てくる鱗状の『鱗赫』と呼ばれるもの。 【能力・技能】 鱗赫: 前述の赫子を振るって戦う。 特徴は再生力の高さ、攻撃力の高さ、そして脆さ。 喰種: 喰種は人間の4~7倍の身体能力を発揮する。 子どもでも大人をバラバラにすることは可能。 ちなみにカナエはAレートの喰種をボコボコにするレベルの強さ。喰種の中でも非常に優れている存在である。 また人を捕食し己の糧にする特性上、消化され切っていないの魔力回路を一部無意識的に利用することがある。 【人物背景】 東京喰種:reより。クインクス班襲撃前から。 喰種の一族『月山家』に使える使用人。ドイツのロゼヴァルト家の子であり、喰種捜査官達によって滅ぼされた後に日本の月山家に辿り着く。 従妹である月山習のために尽くす。 【方針】 聖杯戦争など小動物共の小競り合いなどどうでも良いが、サーヴァントの力は習様の役に立つかもしれない。
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/315.html
前「一歩」 ――正解のない答え―― 「はぁ~。」 溜息は空に消える。 和が立ち去った。私に追う気はなかった。 今追いかけたら、和が壊れてしまいそうだった。 わかったことはある。 和は今も、咲を好きだって。 でも…。結局なにも変わらなかった。 本当に無力でちっぽけ。 「はは、ははは…。」 自嘲気味に笑いが出た。 「…あら。」 ホテルへと向かう途中、見たことがる人がいた。 見たことがあるというのは文字通り、私が一方的に知っているということで、彼女は私のことなんて知らないだろう。 せっかくここまで来たんだから、と自分を奮い立たせ彼女に話しかける。 「あの、清澄高麻雀部の竹井っていうんですけど、あなたは…」 もしかしたら、彼女のことを聞けるかも知れない。 咲の姉、宮永照のことを。 「白糸台の弘世さんですよね?」 * * * 最近の照の様子がおかしいことには気づいていた。 それを直接聞いたりはしなかったが、なんとなくわかるような気がする。 最初、麻雀部で会った時と、今で、原村は変わった。 照と似ていると思ったあの時と今。 照に似ているような面影がすべて消えたわけではない。 でも、原村は照とは違う。 悶々と考えながら歩いていると、後ろから声が掛けられた。 「あの。」 振り向くと、そこには清澄の麻雀部の部長が立っていた。 全国大会で、照の妹の清澄が出場することを知って、少し調べておいたからすぐに分かった。 でも、普通に考えて、全国大会常連で優勝候補と呼ばれていた私達が、知っているわけないと考えたのか彼女は自分の紹介をして、そして私に確認をした。 「白糸台の弘世さんですよね?」 そして今は私達は喫茶店にいる。 探り合っているのか、お互い注文したきり喋ろうとしない。 注文していたものが届き、彼女はカップを手に取り、口に運んだ。 「熱っ。…いや、私ちょっと猫舌なんですよ。」 竹井はそう言って笑った。 私はカップに視線を落とした。 「あの、うちの麻雀部に宮永咲という人がいるんですけど。」 彼女はそうして話を切り出した。 宮永咲。照の妹。 そしておそらく宮永照狂わした原因。 「そっちにいる宮永照さんとは姉妹ですよね。」 「本人は否定するけど、そうだと思います。」 一口飲んでから答えた。 彼女はスプーンでカップの中を混ぜていた。 「照さんのこと教えてくれませんか?」 「知ってどうする?」 知ったところで何もできない。 それを思い、口調が重くなった。 「どうするって言われてもね。」 私が敬語を崩したからか、彼女も敬語をやめた。 彼女はかき混ぜていたスプーンを止めた。 「気になるのよ。照さんの目が和に似ていたことがね。」 こいつも気付いてる。 照が原村に似ていることに。 なぜ?どうやって? 「和に会いに行った日、照さんにも会ったのよ。」 そんな私の気持ちを見越したように彼女は話す。 原村に会いに行った日だと…? まさか…。 「河原でね、咲と一緒にいたら、偶然現れたのよ。」 「そ、その時照は?」 思わず聞き返していた。 全国大会で、照は妹と遭遇したらしい。 ロビーから消えた照を探していると、妹に会った。 いや、見たという方が正しい。 原村が泣くそいつを抱きしめていた。 その後、見るけた照はおかしかった。 「ははは…は、ははは…!」 狂ったように笑うのだ。 泣きながら、それでいて、嬉しそうに。 今まで照と付き合ってきて初めてだった。 そして恐れた。 妹と何かあったのはすぐにわかる。 でもその何かを私は聞けなかった。 妹と会うことが照の何かをおかしくしてしまってる。 「よくわからなかったわ。彼女は私を見ることはなかったわ。ずっと咲だけを見てた。」 竹井はカップを口に運ぶ。 今度は冷めていたのだろう、普通に飲んでいた。 「そして咲に手を伸ばして、けど、途中でやめて帰っていったの。まぁその時、咲は泣いてて、彼女の存在には気付かなかったみたいだけどね。」 少しほっとする。 もし、その時妹が照を意識していたら、また何かが起きてしまうのだろうから。 でも、照の行動に違和感を覚える。 手を伸ばした、ということは妹を求めたということだろう。 今までそんなことはなかったのに。 「彼女の行動はよくわからない。だけど、これだけはわかったの。照さんの目にも和の目にも悲しみがあるように私には見えたのよ。」 私は迷った。 今まで私は照のことを誰かに言ったことはなかった。 でも、この人はそこまで見えてる。 どうすべきか…? カップを口に当て、彼女は私を見ている。 * * * 鼓動が速くなる。 家に着いてすぐに私は部屋にこもった。 部長の言葉の一つ一つが頭の中でこだまする。 咲さんが悲しんでいた。 麻雀をやめようとした。 今も、無理して笑っている。 あのマスコットを今も大切にしてる。 どうして?どうしてですか?咲さん。 悲しませてしまったのは、私。 麻雀をやめたいって思わせたのは、私。 今も無理に笑っている原因は、私。 咲さんを苦しめているのも、私。 なのに、なのにどうして? どうしてあのマスコットを今も大切にしてるんですか…? 「咲は自分を責めてるわ。」 どうして自分を責めるの? 悪いのは全部私なのに…。 そして、どうして…? 「咲は、今もあなたのことが好きなのよ…!」 どうして、こんな最低な私のことを今も好きでいるんですか…!? あの日、咲さんと部長を追い返した。 あれで、もう終ると思っていた。 嫌われると、思っていた。 『嫌われればね、諦められるよ。』 あの人が前に私に言った台詞。 それを言い聞かせていた。 でも、その言葉は、嫌われることが前提だ。 咲さんは、今もあのキーホルダーを大切にしてくれている。 今も…、私のことを好きでいる……。 私が苦しんでいる? そんなことはない。ない。ない。 だってそうだ。今の私には淡がいる。 だから、苦しくなんてない。そんなことない。 強がってなんか、ない。 私はあのマスコットを持つ資格も、友達の資格も……、ましてや好かれる資格なんてない。 私は、淡が好き。好きなんだ。 苦しくなんてない。 * * * 「いえ、照さんのことをあまり知らないなら、いいんです。」 私が何も答えないからだろう。 彼女は、カップを置き、敬語に戻した。 「…照がおかしくなったのは、高2の時だ。」 賭けてみることにした。 私も知りたい。なぜ、照がおかしくなってしまったのか。 もしかしたら、何かヒントになるかもしれない。 そう自分に言い訳を並べて、私は自分が知る限りの照のことを話し始めた。 照を初めて知った中3の都大会。 白糸台高校入学。 彼女の麻雀への情熱。 そして高校2年生でのインターハイ制覇。 その後、どこかへ出かけ、帰ってきてからはああなってしまったこと。 一通り話し終えた時、彼女は聞いた。 「あなたには見当がついてるんでしょう。その高2の彼女の出かけた先を。」 きっと彼女もわかってる。 だから、私は頷いた。 「おそらく長野だろう。そしてそこで何かがあった。私はそう思っている。」 でしょうね、と彼女は言ってから、うーんと唸った。 「でも、変ね。咲はその時中3よね?」 「それがどうか?」 「咲にね、照さんとのことを聞いたことがあるの。でも、その時、咲は中3の時に照さんに会ったとは言ってないのよ。」 話はそこでつまり、おそらく終わった。 残った紅茶を口に運んだ時、彼女は再び口を開いた。 「弘世さん?あなたは…。」 * * * 「さーきちゃん!」 「咲!」 麻雀部に戻ってきて2か月たったかな? あれから、優希ちゃんと京ちゃんと一緒に帰るのが日課になってた。 2人ともいつもの仲の良さで、漫才を繰り広げる。 だから私にも自然と笑顔が浮かぶ。 でも、気付いてた。 私が笑うと2人とも安心したような顔をすることに。 だから、なるべく笑うようにしてた。 麻雀部で和ちゃんの話をする人はいない。 きっと気を遣ってくれている。 だから、余計心配をかけたくなくて、前より笑うようになった。 それがいかにぎこちなくても、それでも、それが1番いいんだと思ってた。 あの日交換したキーホルダーは鞄に付けることはない。 だって落としちゃったらやだもん。 嫌われちゃったんだろうけど、私にとっては宝物だから。 だから絶対なくしたくなかった。 今もそう。 なんでかな? 私は好きだよ。和ちゃんのこと。 でも……。 世の中にはどうにもならないことはたくさんある。 これもきっとそのうちのひとつ。 好きでも、きっとどうにもならない。 * * * 「……菫?」 彼女と別れてすぐ、照から電話が来た。 今から来てほしい、と。 私はなるべく早く行こうと思った。 「弘世さん、あなたは、照さんのことが好きなのね。」 彼女は私に言った。 否定なんかしない。だって本当のことだ。 ただ気になるのは彼女のそのあとの言葉。 「でも……。いや、なんでもないわ。つき合わせて悪かったわね。いろいろ聞かせてくれてありがとう。」 彼女は『でも……。』のあと何を言おうとしたのだろうか? 私にはわからなかった。 ただ、照に会いたくなった。 だから電話が来たのは自分にとって幸運なことだった。 照はおそらく、私が会いたいと言っても会ってはくれないだろう。 照が私を求めた時だけ、私は会えるんだ。 きっと私と言う存在は都合のいい奴なんだろう。 ふっと鼻で笑った。 でも、私はそれでも構わない。 私は照が好きだ。 彼女にどう思われていようが、彼女が私を求めてくれるなら、それでもう十分だ。 * * * 「お、お疲れ。」 ホテルに行くともう藤田さんは先に居て、私を出迎えた。 私は今回のことのお礼をした。 藤田さんはふぅ~と息をついてこっちを見た。 「どうだった?」 「何も聞かないで。」 そう言うと彼女はもう何も聞くことはなかった。 わかったことは沢山あった。 和との会話。弘世菫との会話。宮永照のこと。 でも、何一つ変わることはない。 はぁ~……。 ベッドに体を預けた。 溜息が止まらない。 私は弘世菫との会話で、一つの考えが浮かんだ。 でも、それを口に出すのは躊躇われた。 実際の2人の姿を見たわけではないし、それはただの私の勘にすぎないと思ったから。 「あなたは、照さんのことが好きなのね。でも……。」 そうだ、答えなんてどこにもない。 きっと彼女の中ではそれが正解なんだろうし、私はそれは正解なの?と疑念を抱く。 でも、どれが正解かなんて誰にもわからないし、正解なんて存在しない。 でも、それでいいの? 彼女に言わずに飲み込んだ言葉を私は思う。 彼女の照に対する愛はなにか違うと私は思った。 でも、そんなこと言えなかった。 「お世話になりました。」 朝、私は藤田さんに頭を下げた。 彼女はいいよ、とぶっきらぼうに答えて、私の頭に手を乗せた。 「久、お前は頑張ったよ。十分だよ。だから、そんな顔するな。」 そのまま頭をくしゃくしゃと撫でながら彼女はそう続けた。 涙腺が一気に緩む。 でも、それをこらえて私は笑顔を作った。 長野駅にまこはいた。 ここまで迎えに来てくれたようだ。 彼女に手を振って近づくと、彼女は何も言わずに私を抱きしめた。 「まこ……。」 「約束したじゃろ。一緒に背負うって。」 まこの言葉で堪えていたものは溢れ出し、止まらなくなっていた。 まこはそんな私を抱きしめ続けてくれた。 ―――――――――― 次「聖夜(1)」 視点=部長菫和菫咲菫部長