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まあじゃんよゐこをお気に入りに追加 情報1課 <まあじゃんよゐこ> #bf 外部リンク課 <まあじゃんよゐこ> ウィキペディア(Wikipedia) - まあじゃんよゐこ Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <まあじゃんよゐこ> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <まあじゃんよゐこ> #blogsearch2 成分解析課 <まあじゃんよゐこ> まあじゃんよゐこの98%は勢いで出来ています。まあじゃんよゐこの2%は花崗岩で出来ています。 報道課 <まあじゃんよゐこ> gnewプラグインエラー「まあじゃんよゐこ」は見つからないか、接続エラーです。 情報3課 <まあじゃんよゐこ> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ まあじゃんよゐこ このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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前ページ次ページSSまとめ 37-805 37-805 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/22(金) 17 51 46 ID ??? エヴァの胸 ログハウスのエヴァの自室から鼻歌が聞こえてくる いつになく上機嫌な主人に、茶々丸はそっと覗いてみる するとそこには、体に似合わぬバストをして鏡の前でポーズを取るエヴァだった 「ふふふ、これでぼーやもイチコロだろう」 自分の姿に浮かれるエヴァに気付かれない様に近づく茶々丸、そして がしっ・・・ エヴァの胸をいきなり掴む 「な、茶々丸」 「マスター、この胸は・・・」 慌てるエヴァを見つつ 「パット、パット、パットォォォォ!!!!・・・ですね」 「う、うわああああん」 泣きながら乳パットを落として去るエヴァを見て、ニヤリと笑う茶々丸であった 37-807 37-807 名前:真名ちゃんもっこり日記112[sage] 投稿日:2006/09/22(金) 18 06 26 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記112 全開の好評につき、次の授業は寝ておこうかと思ったがもう1時間様子を見ておこう。 前回寝ている連中は寝てしまった影響で起きている。 まぁ得意不得意の授業だったあるから個人差は出るだろうが。 和泉のイヤーホンからは相変わらず『六甲おろし』が聞こえる… 逆にバカレンジャーは綾瀬を除いてお休みだ。 古菲は私がパンツを奪ったのを知ってか知らずか構わず寝ている、今日は風が強いから窓を開けておこう。 図書館3人組に目を向ければ、すでにゴキブリがもう冬コミに向けて原稿を出して描いている。 当然だが綾瀬と宮崎もその煽りを食っている。 宮崎など席が前から2番目のせいで先生(名誉のため名前は伏せておく)に注意されて涙目だ。 村上は演劇の台本を黙読してるし、双子は入れ替わってそれぞれの席に座っている、が誰も気づいていない。 葉加瀬は後ろを向きっぱなしで茶々●をメンテナンス。 「『変なところを触ったり改造したら〆るぞコラ』ですよ」 チャチャゼロを握り締めながら怖いことを言う茶々●、すでにゼロは遊びすぎて手足モゲている。 いいんちょは真面目に授業を受けてるが、たびたび携帯が鳴り『その株は買い、それは売り!』とかほざいている。 近衛は変なリモコンを持ってスイッチを入れたり戻したり… そのたびに刹那がおかしな声を出してそれを見て笑っている、気味が悪いな。 四葉と超にいたっては教室にいない。超包子の下準備だとか… 全く、まともに授業を受けているのは私とアキラだけか。 「真名ぁ」 どうしたアキラ? 「お願いだから、私のパンツかぶって授業うけるのやめて…」 37-811 37-811 名前:ゆけ!ゆけ!長谷川千雨!![sage] 投稿日:2006/09/22(金) 22 52 52 ID ??? 元ネタ「嘉門達夫 ゆけ!ゆけ!川口浩!!」 長谷川千雨が 自室に入る カメラマン(朝倉)と照明(ハルナ)さんの後に入る 千雨「なんでお前らが私の部屋にいるんだよ!」 朝倉「ちうちゃんの撮影でも手伝おうかなって」 自室の中には 衣装が転がる 何かで見たような コスプレの衣装が転がる ハルナ「おや?これは『陸上防衛隊まおちゃん』の衣装かな?」 千雨「返せ!」 すると突然頭の上から ザジ「ちう~~~~~~!!!」 (性的な意味で)怖いザジがおそってくる なぜか不思議なことに 真っ裸で落ちてくる 千雨「ちょ、やめろって!いまはやめろ!」 ザジの攻撃をさけると 「たべていい?」 動かない黒装束がおそってくる 黒装束の次は朝倉だ 朝倉「大ニュース!明日の一面は『コスプレ少女 ナゾの黒装束に食べられる!』」 千雨「黙れ。」 チサメは素手で払い落とす ゆけゆけ長谷川千雨 ゆけゆけ長谷川千雨 ゆけゆけ長谷川千雨 桜子「どんとゆけ~♪」 千雨「…」ボカッ! 桜子「ふえぇぇぇ」 千雨「せっかく二人っきりでカラオケにきてるんだから あいつらのことは今だけでいいから忘れさせてくれよな」 37-817 37-817 名前:禁断の果実 日常編1[sage] 投稿日:2006/09/23(土) 14 09 59 ID ??? 朝夕はすっかり冷え込むようになり、昼の暑さも和らいだ 登校時のシスター服も夏用で丁度いいぐらいの気候 美空は教会の庭で眠っていた それはシャークティの膝枕 安心しきった無垢な寝顔に、シャークティは優しい笑みを見せる 「こんな事、少し前には考えもつかなかった・・・」 ぽつりと呟き視線を向けると、円とココネが遊んでいる。思えばこれも考えられない事 「ううん・・・」 美空が寝返りをうつ、シャークティが髪を優しく撫でる この時間がいつまでも続けばいいのに でもそれは無理な話、前を向いて時計の針と共に生きていくのだから 「シャークティ、どうしたの?」 「・・・」 気が付くと、ココネと円が近くに来て顔を覗き込んでいた そんなに真剣な顔をしていたのだろうか、シャークティ少し困惑する 「何でもありませんよ、円」 「そうかな?、あたしにはそう見えなかったけど」 円は顔を近づけてじっとシャークティの目を見る、そして 「あっ・・・」 いきなりキスをした 驚くシャークティに円は悪戯っぽい笑顔で 「しょんぼりしてたら、あたしの立つ瀬が無いでしょ。美空とシャークティが毎日笑顔なのがあたしの幸せなんだからさ」 「円・・・」 ココネもこくこくと頷く 「あれ、シャークティ。どうしたの?」 周りの変化に美空が目を覚ました、シャークティは笑顔で 「何でもありませんよ」 「そう・・・か・・・」 また眠りに落ちる美空、円とココネはそっと離れる 優しい風の中、シャークティは優しく美空を見守るのであった 37-818 37-818 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/23(土) 16 08 37 ID ??? テストの珍回答 パル「ふふーん、ちゃーおりん♪」 チャオ「わっ!」 パル「このぷにぷに感がたまらないのよね~」 チャオ「やめるヨ!早乙女サン」 パル「もー付き合い悪いな~」 チャオ「ほっといて欲しいヨ。う~ん」 パル「どうしたのちゃおりん?」 チャオ「この前の小テストの答案をネギ坊主代行でつけてるヨ」 パル「あー、英語の?あれ難しすぎだよ、ってかほとんど空白だったしね~」 チャオ「だけど、ネギ坊主は一つ大きなミスをしてるネ」 パル「えっ何?もしかして問題にミスがあって出題が成り立たなかったとか?」 チャオ「そうじゃなくて、テストの内容は『次の英単語を訳せ』だったよネ」 パル「うん」 チャオ「『日本語に』というのが抜けていたみたいネ」 にゃーにゃーにゃーにゃにゃーにゃーーにゃにゃにゃにゃー by明石裕奈 001001101010101010100100101110010110101010100101 by絡繰茶々丸 チュチューンチュチューンチュチューンチュチュチューーーン 以上モグラ獣人語で書きました by長谷川千雨 ∪〆¬+3 quot)∬ ̄#$%♂♪%9¥E%∋∩?「}¥9! 以上バルタン星人語で書きました byザジ・レニーディ チャオ「このクラスはひねくれ者の集まりネ」 パル「…」 37-827 37-827 名前:超 禁断のツール[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 00 32 08 ID ??? 超 禁断のツール 1/3 超 「ついに完成ネ、これを作るのはチョト苦労したヨ」 葉加瀬 「なにが完成したんですか~」 超 「ぬっ・・・葉加瀬チョトいいカナ?」 葉加瀬 「へ?」 超さんが作り出した超ツール、それは人間パラメータエディタ(性能変化装置)なのです 超 「葉加瀬の項目、バストを93に・・・」 葉加瀬 「え、ええええ!!!」 見る見る膨れる葉加瀬さんの胸、それはあっという間に千鶴さんのそれを超えそうになるのでした 超 「どうカナ?きょぬーの気分は?」 葉加瀬 「はぁぁ・・・これは邪魔ですねぇ・・・憧れていたけど、これじゃ邪魔なだけですね」 超 「そうカ、きょぬーはきょぬーなりの悩みがあるのカ」 そう言って超さんはツールの設定値を元に戻します。するとあっという間に葉加瀬山脈は葉加瀬平原になりました 葉加瀬 「戻れば戻った出複雑な気分ですねぇ・・・で、それをどうするんですか?」 超 「それは愚問というものネ、私たちはマッドサイエンティスト、ならばやることは一つ」 葉加瀬 「ぬふふ・・・人体実験ですね~」 超 「では・・・突撃ネ!!!」 さて、ここは図書館島。いつものように静かな世界で一人本を読みふける綾瀬夕映さんがいました ゆっくりとページをめくり、その合間に珍ジュースを飲む。それが夕映さんのリラクタイム そんな夕映さんに怪しい影が近づきました 37-828 名前:超 禁断のツール[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 00 33 05 ID ??? 2/3 葉加瀬 「で、超さん。綾瀬さんのどこをいじるんですか?」 超 「フフ・・・それはここネ!!!」 超さんがいじったのは舌の項目、そこはこう書き換えられた ”特殊味覚障害”から”神の舌”へと さて、夕映さんは一息つくと、珍ジュース”モルボル三匹分”を手にとります そして・・・ゆっくりとそれに刺さったストローに口をつけ、中身を吸い込んだのです 夕映 「ぐっ!!!むぼろぶべらぁ!!!」 盛大に怪しい色のジュースを吐き出す夕映さん。そしてそのジュースの威力によってさまざまな異変が発生し始めます 夕映は毒に侵された。夕映は混乱した。夕映は魔法が使えなくなった。夕映は石化し始めた 夕映は・・・おもらししてしまった 超 「ちょっとやりすぎたカナ?」 葉加瀬 「まあ、パラメータを戻せば問題ないかと」 超 「それもそうネ」 さて、ここはアキラさんのお部屋。どうやら龍宮さんがお邪魔しているようです 真名 「さて、アキラ。夜はこれからだよ、な?」 いつものようにアキラさんに襲い掛かる龍宮さん。二人はどうするのでしょうか? 葉加瀬 「龍宮さんはどうするんですか?」 超 「ふーむ。ここなんかどうカナ?」 超さんがいじったのは”百合棒”の硬さ項目、そこはこう書き換えられます ”鋼鉄”から”ぷりん”へと 真名 「こ、こら!!!いつもの勢いはどうした!?あ、アキラ?これは違うんだ!!嫌いになったとかじゃなくて・・・」 アキラさんに逃げられる龍宮さん。実はこのあと龍宮さんは楓さんに襲われたという 37-829 名前:超 禁断のツール[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 00 34 29 ID ??? 3/3 超 「ヌフフ・・・これはなかなか危険な発明ネ」 葉加瀬 「超さんも悪ですねぇ・・・」 超 「お主モナ・・・」 さて、悪戯を続ける二人は、天才が故のその完璧さが仇となることを知らなかったのです 最悪の危機が近づいていることに気が付かなかったのでした 超 「ぬっ?あれは那波サンではナイカナ?」 葉加瀬 「あ~そうですね。巨乳さんです」 いつものように聖母の笑みを浮かべながら、園児を送り迎えしている千鶴さん その姿はとても微笑ましいものです 超 「では那波サンを・・・」 葉加瀬 「ひんぬーにですね!!!」 こうしてツールを動かす二人、しかし二人は気が付いてはいけない項目に気がついてしまったのです 葉加瀬 「ちゃ、超さん・・・これ・・」 驚愕のまなざしでツールを見つめる葉加瀬さん。それにつられて超さんもそれに気がつきました その項目とは・・・ 那波千鶴 ”年齢●●●●●歳”・・”年齢●●●●●●歳”・・”年齢●●●●●●●歳”・・”年齢●●●●●●●●●歳” その項目はどんどんとカウントを増やし続けていきます 葉加瀬 「そ、そんな・・・」 超 「バカナ・・・」 そして次の瞬間、背後に発生した気配に二人は固まりました 千鶴 「みたわね?」 二人の叫び声があたりに響き、しばらくして何かの破壊音がしました そのツールは破壊されるまで、禁断のカウントを続けたそうです 千鶴 「うふふふふ・・・」 完 37-834 37-834 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 10 04 12 ID ??? 教えていいんちょ テストを翌日に控えた明日菜は悩んでいた。 明日菜「やばー、明日テストなのに全然勉強してないし全然わかんない」 あやか「あら、やはりあなたはいつでもお猿さんなのですわよ」 明日菜「うっさいわね。どーせバカですよーだ」 あやか「そう言うと思って、時間を作ってあげましたわ」 明日菜「えっ教えてくれるの?よかったー。早速これとこれ教えて」 あやか「お礼はベッドで1時間」 明日菜「…」 明日菜「痛たた…明日ちゃんと学校行けるかな…」 あやか「でもおかげであなたが言った所はしっかりと覚えるようになりましたわよね」 明日菜「もーバッチリ!腰が痛いけど何日も補習が続くよりはマシよ」 あやか「でも一つ重要なことを言ってませんでしたわ」 明日菜「?」 あやか「あなたが教えてと言った所はすべて、テストの範囲外ですわよ」 明日菜「……先に言えよ」 37-836 37-836 名前:『Pink Prisoner』ダウンコード[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 15 41 24 ID ??? 『Pink Prisoner』ダウンコード 1/2 季節は秋――― いつもなら駆け足で過ぎていく時間。それが、独りでいる今日は随分と長く感じる。 「はあ……」 退屈そうに溜息をつき、まき絵は読み掛けの雑誌を投げ捨てた。 外から聞こえてくる虫の声が、なんとも物悲しい。 今日、あやかは家の都合で実家に帰ってしまった。例によって亜子は裕奈の部屋に入り浸りであり、 アキラも真名の実家にお出かけ中である。 こうして独りになると、切なさが募るばかり。 「―――あやか」 ぽつり、と恋人の名を呟く。そして、ちらりと時計を見た。 再び溜息。これだけ待っているのに、未だ日付は変わってくれない。 午後十時。明日の朝まで後十時間。あやかに逢えるまで、まだ十時間。 一晩逢えないだけなのに、どうしてこんなに淋しいのだろう? 定期入れの中にあるフォトグラフ。そこには穏やかに微笑む恋人が映っている。まき絵はしばらく写真を眺め、 やがてゆっくりと唇を近付けた。 逢いたい。あやかに逢いたい―――。そんな想いを込めて――― と、その時――― 「ひゃああっ!?」 ガチャリ、と玄関のドアが開いたのだ。思わずまき絵は真っ赤になりながら素っ頓狂な声を上げる。 亜子が忘れ物でもしたのだろうか? 慌ててまき絵は平静を装う。しかし――― 「こんばんは、まき絵」 玄関から響いたその声は、まき絵の望んでいた愛しい声であった。 37-837 名前:『Pink Prisoner』ダウンコード[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 15 42 00 ID ??? 2/2 「あ、あやかっ!?」 驚きを隠せないまま、まき絵は玄関へと駆け出していく。そこに立っていたのは紛れも無く雪広あやかその人。 まき絵の大好きな、あやかであった。 「どうして……? 今日は家の用事があるって……?」 まき絵の問いに、あやかはやや恥ずかしそうに頬を染める。 「ええ……。そのまま実家の方で一泊する予定でした。でも……」 少し遠慮がちに、あやかはふわりとまき絵を抱きしめた。 「まき絵が居ないと淋しくて……。とても眠れそうになかったのですわ……」 恐らく、無理を言って車で寮に急行してもらったのだろう。あやかも一緒だったのだ。 独りの時間が辛くて、淋しさに打ちひしがれていたまき絵と――― あやかの髪。あやかの声。あやかの温もり。その全てで、まき絵の心は温かくなれる。 「―――私もね」 くすりと笑いながらまき絵は囁いた。まき絵らしい、いつもの笑顔で。 「あやかがいなくて淋しかったんだよ……」 軽く唇を重ね、まき絵は子猫のように目を細めながら頬ずりしたー―― 二人でベッドに入り、他愛の無い話を続ける。それが楽しくて仕方が無い。まき絵が笑い、あやかも笑う。 二人で過ごす時間。二人だけの時間。 けれど、時間というものは存外に意地悪で――― 「わ。もうこんな時間なの!?」 不意に携帯の時刻を確認し、まき絵は驚いた声を上げる。 「そろそろ眠らないと、明日に響きますわね……」 あやかもちょっぴり残念そうな表情を浮べている。 「あーあ。あやかが来るまでは時間はゆっくり進んでたんだけどなあ……。どうして楽しい時間はあっという間に 過ぎちゃうんだろうね。―――このまま時が止まればいいのに、なんてね」 まき絵はそんな事を呟く。まあ、とあやかは微笑し、 「ではまき絵。夢の中でもお逢いしましょう」 そう言ってあやかはおやすみのキスをした。まき絵は元気良く頷き、おかえしのキス。 恋人達の夜。秋の夜長はこうして続くのでしょう――― (おしまい) 37-840 37-840 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 17 57 30 ID ??? リクカプ劇場 美砂×ザジ編:【無修正】乱れる留学生1 ザジちゃん1×才+酒豪ミサちゃん サーカスの練習が終わり、超包子で食事をとっているザジ。 今日も夜遅くなってしまい千雨は先に帰らせることになった。 ザジはいつも無表情だが内心は複雑だ。 大事なサーカスであることは分かっているのだが、練習が夜遅くまで続くせいで千雨との付き合いが悪くなった。 「千雨…」 どうしても千雨と一緒にいる時間が減っている、そのストレスか大食いをしたい気分になっているが、 ピエロが太っているせいで綱渡りや見た目が悪いと示しがつかない。 結局ぶつけるものがないためため息しか出ない。 「やっほーザジちゃんじゃない」 そこへ声をかけてきたのはクラスメイトの美砂だった、脇には日本酒を抱えて若干酔い気味で絡んできた。 陽気にケラケラ笑いザジの横に座って食事をする。 「柿崎さんはいいですね」 「ん、何?」 何でも笑って応える美砂と少し疲れ気味のザジ、明らかな対照的な二人だ。 「いろいろと悩みとかあるのに、どうしてそこまで笑っていられるのですか?」 「えーと…ザジちゃんちょっとお悩み気味だね。それだったら少しの間忘れてみたら?」 いきなりの発言に動揺するザジ。 「え!?そんないい加減なのは困りますよ!」 流石のザジも怒って言う。 「う~ん、言い方が悪かったかな。そうやって硬く考えるから余計に悩むんでしょ」 「…はい」 「だから一旦そのことを忘れてさ、ゆっくり考える時間を持ったら?」 美砂は美砂なりのアドバイスを送る、流石は自称チアリーダーのリーダーである。 「…柿崎さん」 「そこまでいっぱいいっぱいになるまで考えたら私だって持たないよ」 37-841 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 17 58 10 ID ??? 千雨のことで悩んでいるのは知っている、あの無口のザジがここまで聞いてきたのだから。 伊達に彼氏持ちではない、その点の悩みの解決の仕方などは意外と豊富だ。 「…ありがとうございます、でもどうやって忘れましょう…」 素直にお礼を言うザジ、しかしどうやって忘れようか困っている。 「だったら一旦悩みを忘れる方法教えてあげようか?」 そこへ取り出したのは脇に抱えた日本酒だった、コップに一杯注ぎそれをザジに渡す。 「ささっ、ぐいーっと」 「…」 コップ一杯の日本酒を眺めてどうしようかと思うザジ。 美砂は相変わらず日本酒をラッパ飲みしている。 「…!」 ザジは意を決してそれを一気に飲み干す。 「おーいい感じ、さっもう一杯」 ザジにおかわりを注いぎその場の勢いで美砂も日本酒を飲み干す…そして。 翌日の麻帆良新聞 ― 生徒の無礼講!?酒を飲んで大暴れ! と言った見出しに超包子の正面でスクラムを組んで笑っているザジと美砂の姿。 「ザジ…お前…」 このあまりの変貌振りにあの千雨も呆れている。 「見ないで!そんな私を見ないで千雨ー……うえっ」 恥ずかしさから顔を押さえてしまうザジ、しかも二日酔いでまともに話が出来ない。 美砂はザジ以上に飲んでいるにも関わらずケロッとしている、そして記事を見てこう言った。 「うわー完全に顔モロ出しだね。モザイクまどとはいかなくてもせめて目に線くらい入れて欲しかったわね」 当然だが、ザジの悩みだど棚上げだ。 強制的に終 37-851 37-851 名前:あるオコジョの一生…かも[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 20 46 49 ID ??? ネギ「カモく~ん! どこいったんだろ?」 明日菜「エロオコジョがどうかしたの?」 ネギ「目を離したらどこかに行っちゃったんですよ。」 場面変わってチア3人の部屋 カモ(やべぇ…この年で迷子かよ) 円「ん。なにかいるよ~」 桜子「あ!ハムスターだー、かーいー」 美砂「え?ハム酢豚? ちょうろいいから、ちゅまみにもってこ~い!」 円「いや…ハムスターじゃなくてオコジョなんだけど」 美砂「な~んら」 カモ(ウホッ!いい女) 美砂「みてみてー。首に回すと毛皮のマフラーみらい(ヘヘヘ あ。谷間に落ちらった。」 カモ(ウホッ!ラッキー) 美砂「やーん!毛皮がサワサワッって気持ちE~」 「ピーンポーン」 桜子「はーい!」 ネギ「ごめんください。えっと、白いオコジョをみかけませんでしたか?」 桜子「そのこなら、きっとあの子じゃな~い?」 カモ(兄貴~!兄貴~!) ネギ「(あんのエロオコジョが!僕ですらできなかったあんなことやそんなことしやがって! 後で○す!)あ!あの子です。」 カモ(あ兄貴の背後からドス黒いオーラを感じる) 円「飼い主見つかってよかったね、オコジョ君」 ネギ「お邪魔しました~」 37-852 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/24(日) 20 47 29 ID ??? カモ「あ、兄貴~。助かったぜ、このまま行き倒れるかと」 ネギ「…」 カモ「…」 ネギ「うおらぁ!」ギュウ カモ「グググルジィ!〆ナイデ」 黒ネギ「あんたひとりだけいい思いしやがって、 ジャンクにするわよ!(CV:田中理恵)」 カモ「…」 黒ネギ「チ。もうすでにジャンクになったか。」(ポイ カモ(い、いったか? 兄貴をおこらせちまった、ここはひとまず国にかえ) ザジ「…」 カモ(ウホッ、いい褐色少女!俺を拾ってくれ~) ザジ「…今日の夕ご飯。チサメ喜ぶ…かも。」(ヒョイ カモ(…俺死ぬかも) その後、カモを見た人はいない… カモ…(おそまつさんでした 37-866 37-866 名前:真名ちゃんもっこり日記113[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 17 22 10 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記113 最近、自分の職業チェックとかいうものを学園でやらされた。 内容は50くらいの質問とチェックシートを埋めるだけでどんな職業に向いているかをチェックする物だ。 私は…ペットショップの店員? 犬好きの私としてはなかなかいい物にめぐり合えたな。裏の仕事に手を染めてなければこんな仕事をしてたかもな… アキラはWeb関連の項目が高いな、今度パソコンのいろはを教えとくか。 葉加瀬は大学教授、超は科学者、まぁこんなもんか。 いいんちょは実業家、ゴキブリは漫画家、特にコメントの必要がないほど違和感がない。 双子の妹は清掃業だそうだ、姉は音楽家?…うーん姉のほうは微妙だ。 チアの柿崎は歌手、釘宮は婦警、椎名は芸能人とか… 那波はやはり保母さんを含め福祉関連が高いポイントを取っている。 「私がもし保母さん以外だったらどんな仕事をしているかしら?」 「意外とちづ姉は婦警とかやってそうだね」 村上、お前いいことを言うじゃないか。巨乳婦警と聞いただけでかなり興奮するぞハァハァ。 「後はコックとか、パティシエとかいいんじゃない?」 パティシエ…那波がパティシエでその下にネギ先生、そして宮崎ゲフンゲフン…何でもない。 「これは、学校の先生とか」 きょぬー先生か、想像しただけで鼻血が… 「これとかどう?理髪店とか」 「悪いがそれはお勧めできないな」 ぶっちゃけそれはいろんな意味でお勧めできん。 37-867 名前:真名ちゃんもっこり日記113[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 17 22 46 ID ??? 「どうして?私って床屋で髪を切る姿って絵にならないの?」 そうではなくて…その、やることに問題はないだけで… 「床屋ってバーバと呼ぶことあるだろ。すると店名は『バーバ那波』になる」 「うん、そんなもんよね」 「つまり誰かが二文字目の『ー』を取って二つ目の『バ』の後ろにつけるだけで、バ | /\○ │ ←那波 /\/ /\○ ←真名 =\/\ /\/ =\/\ 37-872 37-872 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 21 29 21 ID ??? 惹かれ合い 明日菜「ふぅ~、さっぱりした~」 シャワーを浴びてきた明日菜はバスタオル姿で現れた。 大きなベッドの上であやかはのんびりと明日菜がやってくるのを待っていた。 「いいんちょ、もっと大きなパジャマないの?」 明日菜が渡されたパジャマは若干大きく、ズボンがずれ落ちそうになっていた。 「別にいいではありませんか、どうせ脱ぐんですから」 「え゛ぇっ!」 薄々勘付いてはいたがあやかのストレート発言にはビックリする。 するとあやかは明日菜の手を掴みベッドへ引きずり込む。 「ちょ、ちょっといきなり!?」 「あまり暴れるとシーツのシワが酷くなりますわ」 シャワーを浴びたての温かい明日菜の身体を抱きしめてキスをした。 「ん…はぁ……」 口をつけて10秒以上経つがあやかはまだ口を離さない。 「ん…んぅ…」 30秒経過、明日菜の顔が苦しさから赤くなる。そこへあやかがようやく口を離した。 「……ごめんなさい」 あやかも素直に謝るが、少し息遣いが荒い明日菜をベッドに押し倒す。 「ホンットにあんたってサカりっぱなしね、終わったらまたシャワー浴びないと」 「ふふふ、お風呂を用意しますから一緒に入りませんか?」 「私の腰が無事だったらね」 明日菜も強がりを言ってあやかに最後の抵抗をするが、ここまで興奮しきるともう二人とも止まらない。 二人の服が徐々に床へと落ちていき、素肌で温もりを感じあう。 「―んっ」 あやかが動きをするたびに明日菜はベッドを軋ませる。 37-873 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 21 29 53 ID ??? どこでこんなテクニックを身につけたか知らないが、流石の明日菜も押され気味になる。 「あっ!…あ…やめ……」 息遣いが先ほどより酷くなる、頭の中がパンクしそうなくらいに真っ白になり… 「――――っ!!」 明日菜の身体は何度も痙攣するようになった。 「あら、もう限界でしたの?」 身体を起こすあやかは絶頂に達したばかりの明日菜にそう投げかけた。 「う、うるさいわね。気持ちよかったんだから…」 「気持ちよかったのですね」 「あっ…」 慌てて口を塞ぐがもう遅い。 明日菜の強がりももはやここまでになった。 「もっとよくしてあげますわ」 明日菜を抱くあやかは思った、いつも思っているのはこうやっているときだけ完全に自分のものにしている優越感。 身体同士を重ね合わせ、他の誰よりも一番近くに感じられる瞬間。 「あっ…あぁ…」 二人の重なった手や身体や唇はそれを象徴している。 こうされながらも、明日菜自身はどう思っているのだろうか…。 「あ~疲れた~死にそう、もうお嫁にいけなーい」 すべてが終わった後、ベッドではしゃぐ明日菜。今回の腰は余裕を出せるほどのものだったようだ。 「少しは黙ったらどうです?」 さすがのあやかも少し疲れ気味に天井を眺めた。 「ねーいいんちょ、もう少ししたらお風呂入ろ。用意してるんでしょ」 「あら、そちらから誘うなんて珍しいですわね」 ベッドの中での何気ない会話。普段は喧嘩ばかりしているのに二人っきりになるといつもこう。 37-874 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 21 30 39 ID ??? ただ二人とも意地っ張りで譲らなくて、いつも衝突ばかり。 「折角あんたが用意してくれたんでしょ、有効利用~有効利用~」 何でこういう時はそうやって笑ってくれるのだろうか。 裏表も何もない、ただ純粋に好きであることを伝えてくれる笑顔。 「…まったく、世話が焼けますね」 ―きっとこれだから惹かれてしまうのだろう。 もしも学園でもここまま惹かれていたら、いずれ磁石のようにくっついたままになりそうだ。 どんな病院も医者も絶対治療法なんてわからない。 そんな恋を今はしているから。 終 37-883 37-883 名前:五月の超包子繁盛記[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 19 05 48 ID ??? 五月の超包子繁盛記 五月 おはようございます チャオ「ニーツァオ五月」 超包子の朝は早いです。学園が始まってすぐに下準備をしなくてはならないし、 夏ならいいですけど冬が近い季節は指先がかすんだりするんですよ。 五月 今日のスープはいい出来です。 チャオ「そうカ。こっちは生きのいいズワイガニが手に入ったヨ」 材料調達とかは専らチャオさんが担当です、いつもどこからともなく材料を仕入れてきます。 時々『もうちょっとで捕まるとこだったヨ』とか言ってます。ちゃんと正規のルートで手に入れてますか? それでは早速このズワイガニを調理しましょう。 まず身を取り出して中華鍋で炒めます、そしてご飯や具を混ぜて…完成したのはカニチャーハンです。 チャオ「とてもおいしいヨ!流石は五月ネ」 チャオさんからも太鼓判を押されてカニチャーハンを出します。 カニは結構貴重な食材ですので今日限りです、約一日で在庫がなくなってしまいます。 後は餃子をセットにしたりして大々的にメニューに加えます。 放課後になって古菲さんが手伝いに来てくれたのでとても楽です。 その後、ちゃっかりとカニチャーハン大盛りでキープしてほしいと言われました。 今日も大繁盛です。明日はどんな食材を持ってきてくれるのでしょうね。 前ページ次ページSSまとめ
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459 As We Please 4.5 2008/01/08(火) 23 47 47 ID ??? As We Please 4.5 1/4 超 「にーつぁお、五月。今日は早いネ。」 五月 おはようございます、超さん。新メニューの試作品をつくってたんですよ。 超 「おお、古の言てたアレネ?で、どうかナ?うまくいってるかナ?」 五月 もうちょっとで出来上がりです。 超 「ドレドレ。おお、これは美味そうネ!さすが五月ダヨ。」 五月 うふふ。ありがとうございます。今回はいつも以上に頑張っちゃいました。 超 「めずらしい古からのアイデア、だからカナ?」 五月 えぇ、ちょっと、その……、いろいろと……(ぽっ 超 「?五月、顔が赤いヨ?大丈夫カ?」 五月 だ、大丈夫ですよー!(い、言えない!くーさんと円さんが教室であんなことを……) 超 「まぁ、これからの季節にいいメニューになりそうだヨ。」 五月 そうですね。あとでくーさん達がきたら、さっそく試食してもらいましょう。 超 「今日は古のシフトだたネ。茶々丸はメンテカナ?」 五月 はい。なので今日はくーさん一人です。 超 「そうカ。そうカ。(アレ?一人なのにくーさん達?)」 460 As We Please 4.5 2008/01/08(火) 23 50 25 ID ??? 2/4 五月 あ、くーさん、おはようございます。(わぁ 古 「にーつぁお、五月、超。」 超 「にーつぁああああィヤーっ!!」 古 「ひゃぁ!超、どしたアル?」 超 「どしたアル、じゃないヨ!古!前開き(のチャイナドレス)なんか着テ!」 古 「えへへ。どうアル?にあうアルか?」 五月 すっごくにあってますよ、くーさん! 超 「いや、マジでにあってるとかゆーレベルじゃないヨ!馬子にも衣装とはこのことネ。」 古 「超の孫ということはネギ坊主の子孫ということアルね?」 超 「そういうお約束のボケも、すーべーてそのドレスで帳消しになるヨ!いや、もう、ホント。」 古 「そ、そんなにいい感じアルか?」(テレ 超 「いやぁ、おねーさん、チョット暴走気味ヨ!ネ?五月?」 五月 はい。ほんとーにきれいですよ。(くーさん、本気なんですね! 古 「ありがとアル。……よ、よし。いけそうアルね。」 超 「?何がいけそうカ?」 古 「な、なんでもないアルよ!あっ、超にお願いがあるけどいいアルか?」 超 「ふむ?今日はめずらしいことばかりネー。いいヨ。何カナ?」 古 「開店まで円と宿題をしたいアルが、いいアルか?」 超 「なんと!古が!クギミーと!宿題を!」(生体コンピュータ作動中…… 古 「テーブルセットは先にやてしまうアル。どうアルか?」 超 「イヤイヤ、気にしなくていいヨ。まだ時間もあるし、私がやておくネ。」(計算終了…… 古 「ホントアルか?ありがと、超!」 超 「あー、先にテーブルだけ並べてくれるカナ?あとはやておくかラ。」 古 「わかたアルー。」 461 As We Please 4.5 2008/01/08(火) 23 53 41 ID ??? 3/4 超 「さて、五月。」(ニヤニヤ 五月 は、はい? 超 「何か私に隠してることがあるネ?」(ニヤニヤ 五月 !な、なにも隠してなんかいませんよ? 超 「フフフ……しらをきる気ネ?さぁ、古とクギミーのことについて話すヨロシ。」(ニヤニヤ 五月 !!なっ!! 超 「言わないとほっぺをぷにぷにもふもふしちゃうヨ?いいのカナ?」(つんつん 五月 あぁっ!そ、そんな! 超 「さぁ、言うのダ、五月!言わないと……。」(もふもふ 五月 わ、わかりましたっ!言いますぅ!じつは……、 超 「じつハ?」 五月 たまたま教室に戻ったらくーさんと円さんの二人きりで、 超 「フム?」 五月 その……、円さんがくーさんにき、キスする直前で……。 超 「ホホゥ!クギミーが!」 五月 それで、二人で超包子で宿題するって聞いて、今日試食できるようにと料理をつくってたんです。 超 「なるほど。よく話してくれたネ、五月。古のアイデアもクギミーのためだたカ。」 五月 私としてもあのメニューで、円さんの意見をもらえたら心強いですし。 超 「そうだネー。それにしても古とクギミーがネェ。」 五月 今思えば円さんは授業中に、時々後ろを振り返ってましたよ。くーさんを見てたのかなー。 超 「クギミーも意外とかわいいところがあるネ。古も今日は勝負服だし、もしかしたら初デートかもヨ。」 五月 わー。いいなぁ。 超 「五月もおねぇさん達に狙われてるかもしれないヨ?」(にやにや 五月 そっ!んな!もーぅ、超さん、からかわないでくださいよー! 超 「OK、五月。まずは中華包丁をおろそうじゃナイカ。」 462 As We Please 4.5 2008/01/08(火) 23 56 46 ID ??? 4/4 さ~むうぇ~ぁ お~う゛ぁざれいんぼ~♪ うふふ、思いきてとっておきのドレスを着て正解だたアルね。 これならきっと円も喜んでくれるアルよ。 円といっしょに宿題アルよー。 いつもは宿題のことなんか気にならないけど、今日は大感謝アル! うかれすぎて、思わず英語の歌がでちゃたアルね。 ワタシが知てるのはこの歌だけアル。 どんなことを歌てるのか知らないのは秘密アルよ。 円に聞いたら教えてくれるアルかなぁ。 っと、これで最後アルね……。よし、セット完了アル! あとは円を待つだけアルよ。 このドレス、ほめてくれるアルかなー。 『かわいいよ!くーちゃん!』とかー。 『すっごく似合ってるよ!くーちゃん!』とかー。 『大好きだよ!くーちゃん!』とかー。 ぃゃはは。最後のはナイアルけどねー。 うーん、円はどんな服を着てくるアルかな? マァ、何を着ても円はかわいいアル。早くこないかなー、円。 End 466 450 2008/01/09(水) 22 03 32 ID ??? 453 しかし、お金を払った所で濡れ場は無い罠 なぜ演題が「宮戸川」なのかは、この後ふたりは夫婦になった。 ハッピーエンドのままが良い人はココから先は読み飛ばし推奨 ある日、ネギは小僧を連れてお参りに行った帰りに夕立に遭う、 小僧に傘を取りに行かせるが、突然の落雷で気を失ってしまう。 その隙にならず者がネギを手篭めにした上、宮戸川に投げて殺してしまう。 一方の千雨はネギを探すが見つからないので、仕方なくネギは死んだものと諦め、 行方知れずになった日を命日にしてから一年。 法事の帰りに乗った船で酔っ払い相手に酒を飲んでいたら、酔っ払いが口を滑らせて ネギを殺したことを喋ってしまう。事の真相を知った千雨は大立ち回りの末に 酔っ払いを宮戸川に沈めて敵を討つと・・・ 小僧「旦那、旦那。起きてください。」 千雨「あっ!あぁ、悪い夢を見た・・・『夢は小僧の使い』だ」 夢は五臓の疲れと掛けてるんだなコリャ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ r<⌒ヽ i 〃⌒ヾi クライカラコウザニ | i(|l ゚ヮ゚ノ| カケナイノモアルケドネ pく冫y,,く__) (________) 彡※※※※ミ 474 茶々丸 小さなマーケット 2008/01/10(木) 18 11 31 ID ??? 茶々丸 小さなマーケット 故障位置確認、修復・・・可能 麻帆良山、および森林地区の不法投棄ゴミ、再生可能物収集完了 現時刻より修復開始・・・ 粗大ゴミ、それは現代の負の遺産でしょうか?用が無くなり消えゆくもの、それが粗大ゴミ 江戸の時代にはゴミなるものはほとんど無かったそうです。紙くず一つでも利用価値を見いだして使ったそうです 今の世は?利用価値があっても、ともすればまだ少し必要であっても捨てられる世の中 代用品があるから捨てられる。それが今の物の価値 私も要らなくなったら捨てられてしまうのでしょうか?たとえまだ動けるとしても 捨てる方は知っていますか?捨てられる方の悲しみを あの人の手のぬくもり、あの人の笑顔が突然消えてしまう心の痛さを 物に心?あるんですよ。今使っている物を少しだけ綺麗に磨いてあげてください 物が喜んでいるようにみえませんか? 私も同じ物だからわかるんです。彼らがどう思っているか、どう感じているか 毎週日曜の早朝、麻帆良商店街の一角にて朝市が開かれています 私はその一角に小さなお店を出しています。お代は取らない小さなお店を出しています そこで修理して再生した物達を必要としている誰かに渡すんですよ 私のお店では結構な確率で出会いがあるんです。たぶんマスターがおねしょしてしまう確率よりは高いのです さあ、お店の開店の時間です。拾って治したラジオのスイッチを入れるとしますか 「真っ赤なテレビを拾った 自転車に乗せて帰った それは少しだけあたたかい夜だった~♪」 完 479 マロン名無しさん 2008/01/11(金) 01 15 24 ID ??? どうも、宮崎のどかですー 今日は図書委員として、皆さんに新しく購入して欲しい本の希望を書いてもらったのですけどー… えっと、結構ありますねー 無記名だったけど本からわかったりするかな…? 『中国武術の本 幻の拳法と奇跡の技の探求』 コレはやっぱりくーふぇかなー… 購入許可下りるといいなー 『仔犬のローヴァーの冒険』 あ、これはJ.R.R.トールキンの本だー 蔵書に無かったかな…? 探してなかったら購入お願いしよう でも、誰だろう…? 『ネギの栽培法の本希望(室内でもできると尚良し)』 …なんでネギなんだろー…? 『性教育の本(10歳向けの)』 …年齢がすごく限定されてるのは何故なんでしょうかー…? 『実録極道記者 競馬無頼、または月刊マクール』 ??? 『なぜ、あの人は「存在感」があるのか―アピールしなくても光る50の具体例』 ………字がにじんでますー……… えっと、一応購入希望してみますけどー、許可下りるのかなー… 本で人がわかるって言うけど、私にはまだよくわかんないなー 482 マロン名無しさん 2008/01/11(金) 09 27 07 ID ??? 美砂「くっ…だめ、アルコールが足りない…」 くー「ふぅはははー、お前の負けアル! ドランク淫乱!」 美砂「…負けられない…あんた達なんかに、負けられないのよっ!」 くー「そっ、それは工業用アルコール!」 美砂「んぐっ、んぐっ、んぐっ…ぷはーっ、よっしゃぁ、キタキタキター!」 くー「こ、これが酔拳!」 美砂「酔八仙のォ、ちぃからぁ…受けてみんしゃいっ、あちょー!」 くー「こ、これは」 美砂「三丁目の新垣さんは…酔って全裸で警察御用!」 くー「すっぽんぽーん!?」 美砂「クラブ愛のママさんは…酔って包丁振り回し」 くー「ひぃっ!?」 美砂「常連のイマクニさんは酔ってカラオケ熱唱3時間ぼぇぇ~!」 くー「酔拳じゃないアルー!」 美砂「そして×1妻達は…飲めば飲む程ぉ…エロくなるっ!」 くー「な、なにをするアルー!? 一般紙でっ」 美砂「満たされてぇぇーーー! 私と貴女が創聖合体!」 くー「ら、らめぇ! それ以上は…にーーーはぉーーー!」 パル「OK。今年の映画はこれで決まりね」 ゆえ「お前ちょっと表出るです」 484 さよ ご奉仕さよちゃん 2008/01/11(金) 22 40 57 ID ??? さよ ご奉仕さよちゃん お久しぶりです、さよです。沖縄という地方では真冬だというのに真夏日なんだとか・・・ 地球はおかしくなっているのでしょうか さて、今夜のご奉仕は史伽さんにしましょう。頑張りやさんですからね それでは史伽さんは何処にいらっしゃるのでしょう? 史伽さんは自室にいました。どうやらお勉強中のようです すでに楓さんと風香さんはご就寝らしく、仲良くお布団の中ですね 史伽さんは部屋を暗くして、机につけたライトを照らしながら頑張っています そしてそのお手元には何かあるようです ポテチでした。女子の共にして敵。お口の恋人、ポテチです 史伽さんは勉強しながら、無意識のうちにポテチに手を伸ばして口に頬張っています なるほど、勉強には適度な栄養補給が必要というわけですね でしたら私のやることは一つ、補給の補給ですね 史伽さんのポテチを切らしてはいけません。無くなりそうになったらいっぱいあそこにあるポテチを開けて補給です 史伽さん、いっぱい食べてお勉強頑張ってください やがて朝が来ました。空が白み始め、おひさまがおはようなのです さあ、私の時間はもう終わり。史伽さん、こんなたくさんお勉強・・・よく・・・頑張りました・・・ 史伽 「・・・何これ?何でポテチの袋が20袋も開いてるですか!!私は一体何千カロリー摂取したですかぁ!!」 風香 「おはよう史伽・・・あれ?史伽太った?」 楓 「おはよう史伽殿。はて、顔が油ぎっしゅでござる。イカンでござるな、昨夜一体何があったでござるか?」 完 498 三国志な、ま! 2008/01/15(火) 01 05 15 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] 失敗できないから面白いのよ、ねえ? 関羽(円)雲長[かんう うんちょう] 覚悟完了 張飛(美砂)翼德[ちょうひ よくとく] 退かぬ!!媚びぬ、省みぬ!! 曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく] お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか? 呂布(千鶴)奉先[りょふ ほうせん] 麗らかな午後に窓辺でひとり読書を嗜む…乙女にしか為せない技よ 袁術(史伽)公路[えんじゅつ こうろ] 家に帰るまでが遠足です 499 三国志な、ま! 2008/01/15(火) 01 08 15 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 さて、南方で孫策が活躍している頃、劉備は流れ流れて落ちぶれていたのです 呂布に拠点を奪われて、更に袁術に追い打ちをかけられて多方面から苛められたのです そんな劉備が頼ったのはなんと拠点を奪った呂布だったのです 千鶴 「お腹が空いた?」 桜子 「何か食べさせてよ~」 美砂 「お酒のつまみ頂戴~」 円 (この人に頼ると後が怖いかな~) 千鶴 「いいけど・・・お夕飯のお手伝いしてもらえる?ちょっと人手が足りなくて」 桜子 「いいよ~!!」 美砂 「それぐらいならおやすいご用!!」 円 「ま、いっか」 千鶴 「じゃあお野菜切って貰えるかしら」 桜子 「いえっさー」 千鶴 「倉庫から料理酒持ってきて。言うまでもないけど飲んじゃ駄目よ」 美砂 「い、いえっさー」 千鶴 「じゃあ、円はお皿をお願いね」 円 「はいな、でお皿は何処に?」 千鶴 「・・・脱いで」 円 「は?」 千鶴 「女体盛りの器を用意しなきゃいけないの。さあ、脱いで」 円 「ちょ、ま!!やめて~!!」 意外にも呂布は簡単に劉備を受け入れました。普通なら殺されてもおかしくはありません 呂布は、曹操を意識して呂布を受け入れたのでした 500 三国志な、ま! 2008/01/15(火) 01 09 15 ID ??? 2/3 呂布と劉備が再びくっつく。その知らせを一番嫌がったのは曹操でした 明日菜 「へえ、千鶴さんと桜子が屋台でケーキ屋さんか・・・後で行ってみよ」 まき絵 「そういえば桜子の小学校の時の夢ってケーキ屋さんだったっけ」 古 「熱量は力の証し。たくさん食べるアル」 楓 「プリン・ア・ラ・モードはあるでござろうか・・・」 再びくっついてしまったものはしょうがありません。曹操は再び二人を引き離す策略を練るのでした 一方ここは南陽、劉備と闘っていた袁術の拠点です。劉備にちょっかいを出された袁術さん、恨みを忘れるはずがありません 劉備が呂布の所にいるとわかると、早速軍を派遣したのでした 裕奈 「千鶴さんの所で桜子がケーキパーティ?是非行くにゃぁ!!」 袁術軍の大将は紀霊(裕奈)[きれい]という武将でした 紀霊は袁術軍一の剛勇を誇る武将で、三尖刀とという武器の使い手です 殺る気満々で呂布の所に来たのです 裕奈 「たのも~。ケーキ食べに来たにゃ」 千鶴 「あら、あなたもケーキ食べに来たのね」 桜子 「いっぱいあるから食べてね~。でもただって言うわけにはいかないかな」 千鶴 「せっかくだから食べて貰ったら?」 桜子 「ふふっ・・・ただで食べる?うら若き乙女にとってケーキは金、寿命も同じ・・・」 裕奈 「にゃ?何をいってるのかにゃ?」 桜子 「もしケーキが欲しかったら勝負よ!!」 呂布にとってまだまだ劉備は利用価値がある存在。ここで失うわけにはいかなかったのです 501 三国志な、ま! 2008/01/15(火) 01 10 15 ID ??? 3/3 そこで呂布は紀霊に一つの提案をしたのでした その提案とは自分の弓が、100歩離れたところにある槍の先に当たったら両軍争いを止めて引き上げるというものでした 裕奈 「乗ったにゃ!!で、勝負の方法は?」 桜子 「ふっ・・・あそこにバスケットのゴールがある。センターサークルから投げて入ったらケーキをやろう」 裕奈 「ぐぬぬ・・・約10mといったところかにゃ。何回投げれるかにゃ?」 桜子 「1回きり」 裕奈 「ぬっはー!!!」 通常100歩も離れた所の、それも槍の先に弓矢を当てるなどよほどの達人でもなければ出来ないことです そのうえ呂布は酒を飲んでそれをやろうとしたのです。もはや戦争回避は不可能かに見えました しかしそこは武神呂布、奇跡を起こしたのでした 裕奈 「ぅおっしゃ~!!決まったにゃぁ!!」 桜子 「お~。まさか入れるとは思わなかったな~」 裕奈 「じゃあ、食べてもいいかにゃ?」 千鶴 「いっぱい食べてね。それはもう戻らなくなるくらいに」 裕奈 「戻る?何がかにゃ?」 千鶴 「うふふ、体重がよ」 呂布の弓矢は槍の先に当たりました。こうして渋々ながら紀霊は南陽に引き上げて行くのです ですが遺恨はまだ消えたわけではありません 利用価値が無くなれば、誰がいつ敵になるかわからない世の中です そんな大河の中で劉備という一枚の木の葉は、激流に揉まれながらも流れてゆくのでした 続 504 のぞきへの視線 2008/01/15(火) 20 37 05 ID ??? ここは麻帆良学園の3ーAの教室みんな元気に…いや、一人女の子が悩んでいた。 「はぁ~どうしよ」 「どうしたんハルナァ」 「あっ、このか!!実は・・・男性向けの同人誌を頼まれっちゃったんだけど アイディアが想いうかばなっくってねえ」 「そうなんかぁ・・・・だったらウチがモデルになろか?」 「そう!!!!・・・・いや、いいや結構ハードな集まりだからSM物になりそうだよ」 「かまわへんよ、ハルナ、みっちり攻めてーな」 予想外の反応に驚いたハルナであったが解決の糸口を手に入れた喜びと 本人の意思により男性向け同人のモデルを頼むことにした 505 のぞきへの視線 2008/01/15(火) 20 40 57 ID ??? 504 「ロープに鞭、ロウソクも準備はOK!!ほかの道具もばっちり」 「ひゃー、これでせめられるんかー!!!たのしみやな手加減したらいややよ」 「途中でやめてっていったてやめないからね」 二人は妙な笑いとともにお互いを見ていた。 放課後・・・ハルナの部屋にて 「じゃーはじめるからね」 「楽しみやわー」 このかは服を脱ぎ始めハルナはすでに服を着替えているその様子を見ていた二人は 「じゃ・・じゃあ私たちはちょっと出かけてるね」 「なんでよ、折角だしみてればいいのに」 「そんなの恥ずかしくて見てられないです」 そういってのどかとゆえの二人は部屋から出て行ってしまった。 「なんやぁ、見てればいぃのにぃ」 少し二人は残念そうな顔をしていた 「このか・・・すごいよね・・・私なら・・・できないよ」 「あんなの、ただのアホです。」 部屋を出た二人は妙な人影を見つけた 「そこに・・いるのは誰?」 506 のぞきへの視線 2008/01/15(火) 20 44 06 ID ??? 下着泥棒・・・もしくは今日の二人のことを知って来た覗き・・・様々な予想をしながら二人は人影のほうに向かっていった。 (この中でお嬢様があられもない姿に・・・・) ハルナの部屋の近くにいたのはクラスメートの一人 桜崎刹那であった。 (見たい・・・・この目でまじまじと・・・じゃなっかた・・・ お嬢様を守らなければ・・) 半分は自分の使命、半分は自分の欲望に身を任せた 理由から近くに覗けるところ、場合によっては 突入できるところを探していた 自分の考えがいどのえにっきによってすべて見透かされているとは 思ってもいないだろう。 後編に続く 後編は明日、投下します。 512 のぞきへの視線、後編 2008/01/16(水) 20 37 50 ID ??? 506 「せ・・刹那さんが覗き???」 「ここにも変態がいたです。」 こそこそと二人は刹那の行動を監視している 「あっ、何か魔法を使ったです」 「あれは・・式神?」 「たのんだぞ、ちびせつな」 「わかりました、早速いってきます」 そういって、ちびせつなは通風孔から部屋の中に入っていった 「いいか、部屋に着いたらその状況を説明してくれ」 ちびせつなを使って中を覗k・・いや、守ろうとしているのだ やがて、ちびせつなはハルナの部屋に到着した。 ちび刹那の耳にはお嬢様のものと思われる悲鳴が聞こえてきた そしてちびせつながハルナとこのかを見つけた瞬間・・・ 513 のぞきへの視線、後編 2008/01/16(水) 20 41 36 ID ??? 「ぐはっっっっ!!!」 「どうした、なにがあったんだ?ちびせつな、返事をしてくれ」 「し・・・刺激が強すぎ・・・ます。・・・ツー・ツー」 そういってちびせつなとの交信が途絶えた。 (ちぃっ、もう少しでたのしめたのに) 刹那の心の声は全てのどか達にばれているとも知らずに 「刹那さんって、意外と変態なんですね・・・」 「人は見かけによらないです」 などと話していると、後ろから一人の女性がこっそり話しかけてきた 「やっ、何見てんの?スクープ?」 「あっ、朝倉さんですか・・・、実は」 夕映は朝倉にこれまでのいきさつを説明した 一緒にいたさよと共に驚いた様子を見せたが 一緒に様子を見たいといわれて引き続き様子を見ることにした。 (どうしてだ、もう始まっているはずなのにどうして音が聞こえてこないんだ お嬢様の様子を見たい!!!!しかしはいっていくわけにはいかないから こうして近くにはって喘ぎ声だけでも楽しもうとしてたのに!!!!) 刹那の思考は既に危ないところまで進んでいる そしてさらに少し時間が流れる。 何も聞こえずにいい加減痺れを切らした刹那が部屋へと向かっていった。 バタン!!! 「お嬢様!!!大丈夫ですか」 「あっ、せっちゃんどうしたん」 そこには、シャツを着たこのかとラフな普段着姿のハルナがいた 514 のぞきへの視線、後編 2008/01/16(水) 20 48 01 ID ??? 513 しかし、このかの肌には縛られた痕や、火傷の痕があちこちに見られた 「残念、もう終わっちゃたよ」 (チッッッ!!!見たかったのに………) 「せっちゃんにも見てほしかったんになぁ」 「へ、見てほしかったって」 衝撃の発言に刹那は目を丸くする 「せっちゃんには、ありのままもウチをみてほしかったんや 今度やるときは・・せっちゃんもいっしょやで、 ウチ、これ気に入ったんや、次はもっときつくたのむな」 「OK!!、まかしときな。私の原稿が終わったら、今度はモデル とか無しでやろ!」 「いっ、いけませんよお嬢様」 刹那の内心(やった、今度は目の前で見れる、wktk) こうして自分の考えが全て覗かれたいるとは 知らずに刹那は心の中で感激のファンファーレを ふかしていた。 515 マロン名無しさん 2008/01/16(水) 21 07 33 ID ??? 翌日、刹那がクラスに到着すると・・・、 「あっ、覗きがきた~」 (どうして、覗いたのがバレテル) 「まっさか、刹那さんがのぞきとわね~」 (あ、明日菜さんまで・・・) 「せっちゃん、ゆってくれればよかったんに 覗きなんて最低やな」 (お、お嬢様までなんで) 周りからの白い目線を感じつつ、 教室に掲示されている新聞に目を向けると 『衝撃、神鳴流剣士がノゾキ』 (な・・・なんでばれてる) 「さっすがに覗きはないわよね」 (ハ・・ハルナさんまで) 「まあ、でもそれくらいで刹那さんのこと ひどく言うやつはこのクラスにはいないから心配するにゃ」 「女の子同士だもんねボクだったら許しちゃうよ」 「ああは言ってますけど このかだって刹那さんにだったら あれくらいでは起こらないので心配ないです」 (明石さん、風香さん夕映さん・・・ありがとう) 「せっちゃん、見たいんならちゃんと言ってくれればよかったんに そのほうが、うれしかったさかい」 なんだかんだで許すムードになった教室にまき絵があわてて入ってきた 「刹那さん刹那さん、職員室で刀子先生が呼んで得たよ なんだか鬼が取り付いたような表情だったよ」 「あれぞ修羅、誰も倒すことはできないでござる」 「え゛っ!!!」 その日、職員室へと向かう刹那の背中には死神のような姿が映っていっという 519 マロン名無しさん 2008/01/17(木) 20 46 22 ID ??? 515 刹那は- 2度と京都へは戻れなかった…。 変態と半人前の中間の恥さらしとなり 永遠に他の剣士にドン引きされるのだ。 そして死にたいと思っても死ねないので ―そのうち刹那は考えるのをやめた。 521 三国志な、ま! 2008/01/17(木) 23 32 51 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] 靴下は脱がすな!! 関羽(円)雲長[かんう うんちょう] ブロッコリーとカリフラワー、緑色はどっち? 張飛(美砂)翼德[ちょうひ よくとく] お酒は・・・私の妹なんだから 曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく] 高畑先生がが振り向いてくれないから、私はこんな妄想女になったのよ 呂布(千鶴)奉先[りょふ ほうせん] ときどき理屈に合わないことをするのが人間なのよ 522 三国志な、ま! 2008/01/17(木) 23 35 51 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 戦乱の世に一時の拠り所を得た劉備さん。しかしその平和もすぐに消えてしまうのでした 何と呂布に劉備から預かった国を奪われた恨みを持つ張飛が、呂布から馬を盗み始めたのです それはすぐに呂布の耳にはいるのでした 千鶴 「美砂、何か言うことはないかしら?」 美砂 「べ、別になにもないかな」 千鶴 「最近お酒の減りが早いの。ううん、減るっていうよりも無くなってるの。消えるようにね」 美砂 「どこかに保管したの忘れたんじゃないの?」 千鶴 「この写真とか映像とか見て欲しいの。誰か映ってて何をしてるのかしら?」 美砂 「私に似た人が・・・お酒飲んでるね。私に似た人が・・・」 千鶴 「・・・小便は済ませた?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」 美砂 「NO!!のぉぉぉぉぉ!!」 馬と言えば当時の武将にとっては愛おしい妻も同じです。そうなれば当然、呂布は怒り心頭なのでした 呂布はすぐに兵をまとめると劉備達のいる小沛へと向かったのです 小沛は小さなお城です。呂布に攻め込まれたらひとたまりもありません 円 「美砂・・・なんて無惨な姿に・・・」 桜子 「敵は討つよ。たぶん」 円 「そうね。あなたのことは忘れないわ。たぶん」 523 三国志な、ま! 2008/01/17(木) 23 36 55 ID ??? 2/3 呂布に攻め込まれた小沛はあっという間に陥落しました ですが幸いにも劉備一族は何とか逃げ出すことに成功したのです しかしまたまた流浪することになった劉備さん。困り果てた劉備さんが向かったのは・・・なんと曹操のいる許昌でした かつては命を狙ってきた曹操さん。そんな人の元へ行けばどうなるか、殺されるに決まっています しかしそこは強運の劉備玄徳、曹操に別の利用価値を見いだされ命をつなげることが出来たのです 桜子 「ねえ明日菜。ちょっと美砂をかくまってくれない?」 明日菜 「それはいいけど一体何をしたの?」 円 「千鶴さんの料理酒をちょろまかしてね・・・だから千鶴さんにぐりぐりされちゃったの」 明日菜 「まったくもう。ほとぼりが冷めるまでだからね」 さて劉備は曹操のはからいで、豫州という許昌の近くの土地の長官になりました とても破格の待遇です 昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵。それが戦国のなのです こうして曹操は劉備という強力武器を手に入れたのでした その頃、南陽と呼ばれる土地の一地区では・・・ 高音 「最近神楽坂さんという中等部の生徒が騒ぎを起こしているといいます。ちょっと注意しに行きましょう」 愛衣 「はい、お姉様」 かつて長安で悪政を布いていた李カクと郭汜の残党達が集まり、一大勢力として曹操を狙い始めたのでした その軍をまとめていたのは張繍(高音)[ちょうしゅう]という者です そしてその参謀を務めているのが賈ク(愛衣)文和[かく ぶんわ]です この二人が中心となって曹操を倒そうと画策していたのでした 524 三国志な、ま! 2008/01/17(木) 23 37 55 ID ??? 3/3 それをすぐにかぎつけた曹操は張繍たちに兵を向けたのでした 火事は小火のウチに消してしまえということです 曹操の迅速な動きは張繍たちの挙兵を見事に食い止めました 張繍たちは自分たちに曹操が兵を向けたということを知ると、あっさりと降伏してしまったのです さて、張繍たちは降伏したわけですが、その野望を諦めたわけではありませんでした 参謀である賈クはしっかりと曹操を陥れる策を巡らせていたのです 明日菜 「ちょ・・・何これ!!」 愛衣 「あの・・・その・・・」 明日菜 「ええと、高畑先生とネギがあられもない姿で・・・」 愛衣 「あ、あのですね。コミケっていう所に行ったとき早乙女さんがいらしたので記念に頂きました」 明日菜 「パルが!?全くあの馬鹿・・・それにしても・・・(ぽっ)」 愛衣 「あの・・・この事はお姉様には内緒で」 明日菜 「わかったわよ(ちらっ)」 曹操は張繍たちのいる土地を占拠しました。そこである一人の女性と巡り会ったのです それは鄒氏[すうし]という女性でした。張繍にとっては親戚の未亡人です 曹操はすぐにこの鄒氏の虜になりました そして政治や軍のことなど忘れて鄒氏と甘い時間を過ごしたのです 明日菜 「高畑先生・・・そうね、裸に下半身シーツ、そしてくわえたばこって格好いいな」 愛衣「この本も凄いですよ。腕が・・・」 明日菜 「うそっ!!こんなの無理だって!!」 確実に賈クの毒は曹操に染みこんでいったのです 続 527 『One More Sweet』 STAR RISE 2008/01/18(金) 10 56 33 ID ??? 『One More Sweet』 STAR RISE 1/4 「…………にゅ?」 じっとりと寝汗をかきながら、あたしは目を覚ました。なんだか足元がすっごく熱い。 「うあ、こたつで寝ちゃったんだ……」 薄闇の中であたしはもぞもぞとこたつから這い出す。風邪引いてないか心配だったけど、こたつからはみ出していた あたしの上半身には何やら毛布が掛けられている。窓から差し込む月明かりで視界が徐々に戻ってくると、 あたしと同じようにまき絵がこたつに食べられたままで眠っていた。そして、まき絵にも毛布が掛かってる。 「ありがと、亜子」 ベッドに視線を移すと、亜子が幸せそうな表情で寝息を立てていた。そっか、あたしってば亜子とまき絵の部屋で おしゃべりしたまま寝ちゃったんだ。亜子ってばわざわざ毛布掛けてくれたんだね。 部屋の電気を点け、あたしは時刻を確認する。―――午前二時。また変な時間に目が覚めちゃったなあ……。 「……ふふっ」 亜子もまき絵も、すごくかわいい寝顔してる。なんだか起こしちゃ悪い気がして、あたしはすぐに電気を消した。 このままあたしも寝ようとしたんだけど、どうにも目が冴えちゃったみたいだ。 「―――おっ」 何気無くあたしは外を見る。今日は雲一つ無い夜空で、月がとっても綺麗に映えていた。 気分転換とばかりに、あたしはそっと部屋を出た。ちょっと夜風に当たるのもいいかな……? 自分の部屋に戻り、パジャマの上からコートを羽織ると、あたしは屋上の扉を開けた。肌を刺すような冬の風。 けれど今日は心地良い。ひんやりした空気を吸い込んで、あたしは空を見上げた。と、そこへ――― 「あら、ゆーなちゃん。こんばんは」 いきなり声を掛けられ、あたしはびくりとしながら声のした方向を振り返った。 「あーびっくりした。那波さんもこんな時間に目が覚めちゃったの?」 あたしが尋ねると、月明かりに照らされた那波さんは頬に手を当てながらにこりと微笑む。 「ふふ、今日はちょっとね」 そう言って那波さんは目線を空に移した。あたしも同じように天を仰ぐ。 528 『One More Sweet』 STAR RISE 2008/01/18(金) 10 57 35 ID ??? 2/4 星―――。麻帆良の空でも、今日ははっきりと星が見える。 「あっ! あれオリオン座だよね!」 「ええそうよ。それで、あれが冬の大三角形よ」 那波さんはゆっくりと星を指していく。教科書で習った通りの光景に、あたしは思わず息を飲む。 「冬はね、空気が澄み渡っているから、星がとっても綺麗に見えるのよ」 那波さんの解説に耳を傾けながら、あたしはしばらく星を眺めていた。きらきらと輝く星の瞬きが、 あたしの心を捕えて離さない。うん……、たまにはこういうのもいいよね……。 「そうね……」 那波さんはまるであたしの気持ちを読んだかのように頷く。ふふっ、そうだね……。 どこまでも吸い込まれそうな夜空。冴えた月に鮮やかな星。思わず寒さも忘れちゃうくらいだね……。 うん。微妙な時間に目が覚めちゃったけど、なーんか得した気分だ♪ 「うふふ。一緒にいるのが亜子ちゃんじゃなくて私でごめんなさいね」 あたしが感慨に耽っていると、唐突に那波さんが切り出してきた。あまりの不意討ちにあたしは顔を赤くする。 「もうっ! そんなコト考えてないよ~っ!」 あたしが抗議すると、那波さんはあらあらと笑うばかり。うーっ……、那波さんてばお茶目さんだねえ……。 でも、確かに亜子にも見せたい光景だよね……。 「なんなら起こしちゃいましょうか?」 「だーっ! だから人の思考を読まないっ!」 手を合わせてにこにこしてる那波さん。ううっ、この人には勝てないよ~っ。 「―――あら?」 不意に那波さんは声を上げる。反射的に目線を辿ると、一筋の流れ星を見付けた。 「おお~っ! 流れ星だ~っ!!」 すごいすごいっ! うわ~、いいもん見れた♪ 「うふふ。ゆーなちゃんは何か願い事をしたのかしら?」 「あっ、そっか! ちぇー、忘れてた~」 あたしが悔しがってると、那波さんは穏やかに微笑みながらあたしに言ってくれた。 「大丈夫よ。今からが本番だから」 思わずあたしはきょとんとしてしまう。すると――― 529 『One More Sweet』 STAR RISE 2008/01/18(金) 10 58 37 ID ??? 3/4 「わあ……!」 今度ははっきりと見れた。空から零れ落ちるように、流れる星を――― 「あっちゃー、また見蕩れちゃったよ」 「うふふ。今日は肉眼でも流星群が観測出来る日なのよ」 「とゆーコトは、まだまだ見れるんだ! あー、でも何をお願いしよっかなあ……」 「それはもう、亜子ちゃんとずっと一緒にいられますように、でしょ?」 「なーばーさーん!!」 あたしは真っ赤になりながら抗議してしまう。うー、でもまあ、そうだよね。願いなんてそれしかないよね。 あたしは、ずっと亜子と一緒にいたい――― あたしの幸せは、亜子だから。亜子がいなきゃ、どんなに素敵な景色でも物足りない。 ふふっ、なーんか亜子に逢いたいなあ……。ホントに起こしちゃおっかなあ……。 「あらあら」 何やら那波さんが赤くなってるけど、深くは考えないよーにしよう。うん。あらあら禁止! ―――と、あたしが心のツッコミを入れた時だった。 「―――あははっ♪」 不意にあたしが笑い出すと、今度ばかりは読めなかったのか、那波さんは小首を傾げている。 「あたしの願い、叶っちゃった♪」 それは、あたしだけに分かる直感。嬉しくて、思わず表情が緩んでしまうような、そんな感覚。 あたしはゆっくりと屋上の入り口に目線を送る。するとこれには那波さんもちょっぴり驚いちゃったみたいだ。 「あんま夜更かししとったらアカンよー?」 可愛らしい半纏を羽織り、亜子は白い息を吐きながら来てくれたんだ。 「あらあら。こんばんは亜子ちゃん♪」 那波さんがくすりと微笑みながら挨拶すると、こんばんわー、と亜子も返す。そして、あたしはそのまま 亜子に駆け寄ると、ぎゅうぅぅっ……、って抱きしめたんだ。 530 『One More Sweet』 STAR RISE 2008/01/18(金) 10 59 39 ID ??? 4/4 「も、もう……、いきなりやなあ……」 ふふっ、那波さんが見てるもんだから、亜子ってば照れてる♪ 「あらあら。なんだか妬けるわね。もしかして亜子ちゃん、ゆーなちゃんに呼ばれちゃった?」 「う、うん……。なんやゆーなに呼ばれた気ぃしてん……」 あたしの腕の中から顔を上げると、亜子は恥ずかしそうに答える。 「うんうんっ! 呼んだ呼んだ! さっきからね、すっごく亜子に逢いたかった!」 あたしはもう一度亜子の頭をぽふっ、と胸に埋める。やっぱり、気持ちが通じ合えたのが嬉しいな……。 「ねね、見てよ!」 あたしはゆっくりと亜子を引き離すと、空を見上げる。 音も無く流れていく、星――― 「わあっ……!」 みるみるうちに亜子の表情が輝いて、それを見た那波さんがうれしそうに笑う。 「亜子と一緒に見たかったんだ……」 こっそりと亜子の耳元で囁くと、亜子は少し頬を赤くしながら頷く。 「あらあら。じゃあ私はお邪魔かしら?」 「そんなコトない! そんなコトないっ! つーか那波さんいい加減心を読むの禁止ぃ~っ!!」 「あらあら」 「あらあら禁止!」 「うふふ」 「うふふ禁止!」 あたしたちのやり取りに、亜子はくすくす笑うばかり。あたしの大好きな、この星空よりも素敵な笑顔で――― やがて、一際大きな流れ星が、夜空を駆け抜けた。 ずっと一緒にいられますように――― あたしと亜子がおんなじ願いを思ったせいで、那波さんはやや赤くなりながら、あらあら、と言った――― (おしまい)
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前ページ次ページSSまとめ 30-337 30-337 名前:ゆーなのアルバイト2[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 01 11 48 ID ??? ゆーなのアルバイト2 1/2 「明石、何やらアルバイトを探しているようだな」 放課後。あたしは部活に出ようとした所をたつみーに呼び止められた。たつみーから話し掛けてくるなんて 珍しいコトもあるもんだ。 「そうだけど、あたしにも出来そうな仕事あるの?」 「ああ。明後日の夜、私と刹那でやる仕事があってな」 たつみーと夜の仕事……。それだけでエロさが漂ってくるのはどうしてだろう……。けど、桜咲さんも一緒なら 大丈夫かな? 「明石さんの身の安全は、私が全力で確保します」 桜咲さんはいつもの凛々しい表情できっぱり言ってくれた。これはたつみーから守ってくれるというコトかにゃ? 「―――いいよ。その代わり、ヘンなマネしたらアキラに報告するからね」 あたしは桜咲さんを信用して、バイトを引き受けた。けど、教室から出る際にちらりと見えたたつみーの表情が 悲しそうだったのは何なんだろ? 「なあ刹那、私はそんなに信用がないのか?」 「自分の胸、いや百合棒に聞いてみるのだな」 桜咲さんにトドメを刺されたたつみーは、膝を丸めて床にのの字を書いてたそうだ――― 約束の日。あたしは龍宮神社へと足を運んだ。ここからたつみーのストラトスで現場に向かうらしい。 「まだ夜は冷えますから、こちらをどうぞ」 そう言って桜咲さんはコートを渡してくれた。寒がりのあたしにはありがたい心遣いだ。 「仕事の内容は、まあ肝試しみたいなものだ。お前はそういうのが好きだったろう?」 「まあ、面白ければ何でもおーけーだけどね」 肝試し、と聞いてあたしは少し緊張が解けたみたいだ。けど、どんな仕事なんだろう? お化け屋敷の モニターでもやらされるのかにゃ? けれど、あたしの予想は外れた。ストラトスが停車したのは、何の変哲も無い住宅街だった。 「さて、こちらに来てくれ」 たつみーに促されて、あたしはある家へと足を踏み入れた。 30-338 名前:ゆーなのアルバイト2[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 01 13 27 ID ??? 2/2 「うあ……。なーんか陰気臭い家だねえ……」 思わずあたしはそんな事を口走ってしまう。どんよりと澱んだ空気。ホントに幽霊でも出てきそうなカンジだ。 そして、あたしの予感は的中する。けれど、真っ先にあたしに襲い掛かったのは猛烈な眠気だった。 「あ…れっ……、なんだか急に……」 あたしが最後に見た記憶。それはあたしを抱き止める桜咲さんだった――― 「驚いたな。これは相当な霊媒体質だぞ」 真名は神妙な面持ちで裕奈を見据えた。裕奈は刹那によって椅子に座らされた状態で眠っている。 そして、裕奈の身体に何かが侵入したのを、真名の魔眼ははっきり捉えていた。 「―――では、話を聞こう。貴方の望みはなんだ?」 刹那の問い掛けに、裕奈の口が動いた。 『墓が……、我等の墓が荒れておるのだ……! もう何年も放置されて……』 「うむ。確かに伝えよう。墓の修繕、そして墓参りを欠かさぬ事。それでいいな?」 『頼みましたぞ……!』 真名の返答に、裕奈の中のモノは縋るような声で答え、消滅した。すると、それまで暗く澱んでいた空気が 一変し、部屋は元の明るさを取り戻したのだ。 「やはり先祖霊だったか……。除霊する訳にはいかなかった故に、この件には手出し出来ないと思ってたが」 真名は表情を緩ませ、未だ眠ったままの裕奈の肩に手を置いた。 「浄霊は苦手だからな。私もお前も……。助かりました、明石さん―――」 刹那は穏やかな表情で呪を唱えた。すると、裕奈の着ていたコートが暖かな光を放ち、ゆっくりと裕奈が 目を覚ましたのだった――― 「―――へっ? もう終わったの?」 帰りの車内で報酬を受け取ると、あたしは思わず素っ頓狂な声を上げる。あたし何が起きたのか 全く覚えてないんですけど……。それに、バイト代が一万って……。あたし何にもしてないよね? 「いや、明石のお陰で楽に片付いたよ。どうだ、焼肉でも食ってくか」 「くす……。龍宮が奢るなんて滅多に無い機会ですよ」 桜咲さんまでがご機嫌な様子で話し掛けてくる。まあ、よく分からないけどお言葉に甘えますか。 けどさ、こんなに楽に儲けちゃっていいのかにゃー? (おしまい) 30-349 30-349 名前:禁断の果実 さよの災難[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 15 21 10 ID ??? 体育館裏で声がする、美空の声だ 「いや、確かに私はそういうのも出来るけど・・・」 なにも無い空間に話している 「やっぱり・・・だめですか?」 美空には聞こえていた、クラスメイトの一人相坂さよの声が シスターである美空には彼女は見えていたし、時々話もする ただ、朝倉たちなどが絡みだしてからは見えない振りをして、話し相手になっていた 「そりゃ私は目立たないけどね、でも普通にうろうろしたいって言うだけで乗り移らせるのは駄目」 無論美空の理由はそれだけでは無いのだが 「あっ、春日さん!」 「へっ」 さよが美空の背後を指差す、ふっと気を取られたその時 「ごめんなさい」 さよが美空に入り込んだ、暫く美空はその場でぼーっとしている 「よし、ごめんなさい・・・満足したらすぐ離れますから」 (そういう問題じゃない!) 30-350 名前:禁断の果実 さよの災難[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 15 22 34 ID ??? 完全に乗っ取られた美空の声は出ない、そこに円が通りかかる 「あ、美空ここにいたんだ」 円は美空を抱き締め、キスをする。 「な、釘宮さん・・・何を・・・」 素っ頓狂な声を出す美空に怪訝そうな円 「何言ってんの、あ、な る ほ ど」 円はニヤリと笑うと美空を押し倒す、そして強引に攻め始める どうやら美空が演技していると見たようだ (わっ円、激しすぎ・・・) 「釘宮さん・・・いやあああ」 「美空、いい声・・・」 そのまま最後まで円に攻め続けられ絶頂を共に迎える 「悪く無かったよ、今度は逆でね」 円は衣服を整えると鼻歌交じりで去っていった 「ううう・・・、何でこんな目に」 (話せば長くなるけど・・・これは秘密って事で) 「もういいです・・・」 さよは美空から抜け出して話さない事を約束して去っていった 「はあ、やれやれ・・・シャークティに言えないよ」 だが帰った美空を待っていたのは、円から話を聞いたシャークティからの愛の攻めだった その頃 「朝倉さん」 「なに、さよちゃん」 「女の子同士って興味ありますか・・・」 朝倉に乗り移るさよ 「なにって・・・あ・・・さよちゃん駄目・・・」 30-351 30-351 名前:へべれけさんの人スマソ[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 15 39 21 ID ??? 古×楓with柿崎 いつものように修業を終えた二人に来客者が一人やってきた。 「どーもー!へべれけさんでーす!」 すっかり出来上がった柿崎さんでした。 「柿崎殿、飲み過ぎは体に毒でござるよ。」 「まぁまぁそう言いなさんな。いい日本酒が手に入ったんだから、一緒に飲もうよ。」 いい日本酒と聞いて楓の目の色が変わる。 「ま、まあ少しだけならよかろう。」 「ワタシも飲むアル!」 こうして三人の楽しい宴が始まった。 やがて一人に異変が起こる…。 「フフフ、体が軽いアル。今なら楓に勝てる気がするアル。」 誰の目にも酔っているのは明らかだった。 「これクー、飲み過ぎでござるよ。」 「もしワタシが勝ったら今日の夕飯は楓アルヨ〜。」 「ななな、何を言っているでござるか!?」 顔を真っ赤にしてかなり慌ててるようだ。 「お?いいね〜。じゃ、お姉さんは見物としますか。」 楓の否定も虚しく試合は始まった。 30-352 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 15 40 22 ID ??? 「さあ行くアルヨ!」 一直線に飛び出した古。 対する楓はカウンターを狙ってた。 (直線的すぎるでござる。クーには悪いがしばし眠ってもらうでござる。) 突然楓の視界から古が消えた。いや、正確には消えたように見えた。 よく見れば目の前で俯せになってる古がいた。 「まったく、そんな状態で動くから転ぶでござ…」 古の顔を覗き込んだ刹那、楓は後ろに飛んだ。同時に楓がいた場所の地面がえぐれている。 古は俯せの状態から一回転して踵落としをしたのだ。 ふらふらと立ち上がり構える古。 (先刻の変則的な攻撃、この構え…酔拳か!?) すぐさま楓は六体の分身を出した。古を取り囲むと一斉に飛び掛かった。 攻撃の嵐、それをすべて何食わぬ顔で避ける古。 「おおー!クーちゃんやるじゃん!楓がんばんな!」まるで他人事のへべれけさん。彼女にとってはいい酒の肴なのだろう。 ありえない体勢から、ありえない角度からの攻撃。すべてが的確に急所を突き、次々と分身が減って行く。 「本物見つけたアル〜。」 とうとう楓一体となってしまう。それでも攻撃の手を休めない。 「おとなしく負けを認めるアルヨ〜。」 楓は腕を掴まれそのまま押し倒された。 「おおー!そのままいっちゃえ!」 「いただきますアルー!」 「か、柿崎殿!見てないでたす…むぐぅ!」 こうして三人の甘い二次会が開かれたとさ。 おわり? 30-353 30-353 名前:相談[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 16 33 42 ID ??? 「まったく二人とも分からず屋なんだから」 「どうしたでござるか」 「あ、長瀬さん。聞いてよ。」 拙者は長瀬楓。今、教室でクラスメートの柿崎美砂殿の愚痴を聞いているところでござる。 「でね、桜子ったら『そんなんじゃ目立てない』って騒ぎ出すのよ。釘宮に至ってわね…。」 美砂殿が言うには、今度の日曜日、野球部の練習試合の応援に3人で行くようでござる。そこで桜子殿が新しい振り付けを発表し、注目を浴びたいと言い出したようだ。 「チアガールについては分からぬが、拙者はこう思うでござる。 主役はあくまで野球部の方々であり、美砂殿達の方が目立ってしまうのは失礼ではなかろうか。」 「ありがとう、長瀬さん。」 美砂殿はそう言うと、早々と教室を立ち去った。 次の日、拙者が世界樹でのんびり休んでいると、美砂殿が走って向かってきた。 「どうしたでござるか。」 「昨日のことでお礼を言おうと思って。」 「そのためにわざわざ走ってきたでござるか。」 美砂殿はまず、息切れが止まるのを待った。 「昨日はありがとう。おかげで桜子達と仲直りできたよ。 じゃ、もう行くね。」やれやれ、忙しいでござるな。たまには拙者のように、のんびりすればいいのに。 30-355 30-355 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 18 02 02 ID ??? 刹那「ん?龍宮、何を読んでるんだ?雑誌か?」 真名「これか?マガジンだ。」 刹那「マガジン!?あのマガジン!?」 真名「なんだ知ってたのか、意外だな」 刹那「いや…意外どころかまぁその…」 真名「お前は剣にしか興味が無いと思ってたんだがな」 刹那「まぁ興味があるとかないとかじゃなくて…」 真名「お前も読むか?最新号だぞ。今回は大口径と小口径の大きな違いについて特集を…」 刹那「ストップ龍宮」 真名「どうした?」 刹那「お前が読んでるそれはなんだ」 真名「何って…だからマガジンだよ。週間マガジン(銃倉)」 刹那「帰る…」 菲 「やっぱり週間チャンピオンはいいアルね。こいつらとも闘ってみたいアル!」 刹那「それは格闘雑誌か?」 菲 「ははは。他に何が有るアルか?」 刹那「ああ。そりゃそうだ。」 楓 「やっぱりジャンプはサイコーでござる」 刹那「…今度は何だ……」 楓 「こいつ語尾が『ござる』とか忍者隠す気ゼロでござるな」 刹那「それはジャンプなのかYO!!」 千雨「いやもっと言うべきことあんだろ」 30-362 30-362 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/27(木) 22 10 51 ID ??? こんばんは。四葉五月です。 今日は閉店間際に現れたハルナさんのお話です。 ハルナ「ふぅ〜、疲れたぁ〜」 五月 どうしたんですか?お疲れのようですけど・・ ハルナ「あ、さっちゃん。実はね〜、今日の12時まで仕上げなくちゃいけない原稿がついさっき終わってね〜。」 「今、ダッシュで出してきた帰りなんだ〜」 時刻はもう12時をまわっています。ギリギリで間に合ったみたいです。 ハルナ「ちょっと一息つきたいんだけど・・今日は閉店?」 五月 いえ、かまわないですよ。何にします? ハルナ「とりあえず、温かい飲み物がいいかなぁ〜」 五月 じゃあ、ココアでもいれますね〜。 ハルナ「ありがと〜・・・・ココア?ココアって・・・原料なんだっけ?」 五月 ・・?カカオですけど、どうかしましたか? ハルナ「カ、カカオ。オカカ・・・ダメ。カ、カカ、カカカーーーーー!!グフッ」 ―バタン! ハルナさんは謎の奇声と共に倒れてしまいました。よほど疲れてたんでしょうね。 今日はお店の中で寝ていって下さい。ココアは明日の朝にでも・・・・・カロリー控えめココア分99%で・・。 30-364 30-364 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 00 05 20 ID ??? 喧嘩仲間(明日菜×いいんちょ) 「あーもー!またあんたが邪魔して」 「邪魔をしているのはあなたです!」 いつものように喧嘩をしている。明日菜は大きな声で怒鳴り、あやかはそれに反論する。 昨日、あんなに求め合ったのに… 誰もいない教室でまた言い争い。飽きずに毎日毎日喧嘩ばかり。 けなし合い罵倒し合い、散々叫び言うだけ言うと二人は肩で息をした。 「あんたって…ほんとにしぶといわね…」 「あなたもです」 疲れて椅子に座り一息つくあやかに対して明日菜はそっと近づく。 「…何ですの」 すると明日菜はいきなりあやかの唇を奪った。 「!!」 真っ赤になりうろたえるあやかに対して明日菜は軽く微笑む。 「あれ?さっきの元気はどこに行ったの?」 抱きしめられたあやかは抵抗しようとしたが耳に息を吹きかけられ力が抜ける。 駄目…また主導権を握られる… 「そうやって素直にしてれば可愛いいのに」 そう言って制服をゆっくりと脱がしていく明日菜。あやかは何とか抵抗したがあっという間に下着だけになる。 「〜〜〜〜〜///」 「綺麗よいいんちょ」 ゆっくりと明日菜も制服を脱ぎあやかの肌と合わせる。 「あっ、…やめて……ふぅ…はぁ…」 30-365 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 00 05 51 ID ??? 「もっとあんたの声、聞かせてよ」 またやられた、あやかはそう思った。 「明日菜さん、いい加減に……ふむぅぅぅぅ」 せめて口で返そうと思うとキスで口を塞ぐ。 「甘い味、何か食べたわね」 「うるさ…んひぃ!」 「いいんちょ…いいよ」 二人の行為はそのまま続き気がつけば5時を回っていた。 「…」 「ごめん、いいんちょ。やりすぎた……ごめん」 そっとあやかの口に軽くキスをして『ごめん』と呟く。 こうやってキスをされて優しい言葉をかけられると 「一時休戦」をしてしまう自分が本当にバカだと思うあやかであった。 終 30-403 30-403 名前:茶々丸 酒乱たちの宴[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 17 35 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/9 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです 風香 「あ〜そ〜ぶ〜の〜!!!」 あやか 「いけません上様。今からお勉強の時間です。わがままを言ってはいけません」 まるでだだっ子のように畳の上でばたばた暴れる将軍様。とても将軍様とは思えません あやか 「ふぅ・・・困ったものですわ」 このため息をつく少女、彼女は将軍に仕え教育係である雪広家次女、あやかさんです 代々雪広家は将軍家に仕え、将軍家を補佐してきた名門家です。財力も権力も持っています 風香 「ボクは外へ行きたいの!!部屋に籠もって勉強なんてしたくない!!!」 怒り心頭と言った表情であやかさんを見つめる将軍様。しかしあやかさんはひるみません あやか 「上様、いい加減にしてください。でなければ怒りますよ!!」 お返しにと言わんばかりに、あやかさんの顔が鬼の面相になりました。すると・・ 風香 「怖いよぅ・・・シクシクシク・・」 今度は将軍様、泣き始めました。しかしあやかさんは表情を崩さずにこう言います あやか 「嘘泣きしてもダメです。さあ、お勉強しますよ」 すると将軍様はぴたりと泣きやみました。まあ、嘘泣きですから 風香 「ぶぅぶぅ・・・そんな石頭だからネギ君に・・・」 あやか 「なんですってぇ〜!!!」 あやかさんは大爆発です。どうやら将軍様、触れてはいけない話題に触れたようです と、二人がそんなやりとりをしていると、すっと障子が開いて誰かが顔を覗かせました 30-404 名前:茶々丸 酒乱たちの宴[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 19 02 ID ??? 2/9 夏美 「上様、失礼いたします。あやか様、お話が・・・」 障子を開けたのは将軍様の身の回りの世話をする腰元の一人、村上家の夏美さんです あやか 「なんですか!!今忙しいのです!!」 あやかさん、今にも将軍様に斬りかかろうとしています。夏美さんはそれを慌てて止めに入りました 夏美 「なにやってんの、あやか姉!!!そんなことしちゃダメだよ!!」 あやかさんを羽交い締めにした夏美さんは説得に入ります。やがてその甲斐あってかあやかさんの噴火は収まりました あやか 「はしたないところを・・・それで、何のようですか?夏美さん」 夏美 「えーと・・あのね・・・」 夏美さんはあやかさんに近づくと、ぼそぼそと何かを耳打ちしました あやか 「そ、それは本当ですか!!!」 夏美 「うん。もう来てるよ」 しばらくの沈黙の後、あやかさんは将軍様にこうい言います あやか 「上様、今日のお勉強はここまでです。後は自由時間ですが、決してお部屋を出ないように願います」 あやかさんはそれだけ言うと、夏美さんに連れられて何処かへ行ってしまいました いつもとは違うあやかさんの態度に、将軍様の瞳は怪しく光ります 風香 「なんかとらぶるの香りがする・・・後をつけちゃおうっと!!」 将軍様は立ち上がると、見つからないようにあやかさんたちの後をつけました 30-405 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 20 11 ID ??? 3/9 夏美 「ここだよ」 夏美さんはそう言うと、あるお部屋の前で止まりました あやか 「ここに・・・失礼いたします」 あやかさんは障子戸を開けると、夏美さんを引き連れてその中に入っていきました あやか 「まあ!!」 中に入ったとたん、あやかさんが驚いた声をあげるのが聞こえました 風香 「むむぅ・・・何やってるんだろう・・」 将軍様はそのお部屋の障子戸の前まで来ると、そっと中の様子に聞き耳を立てました あやか 「これほどとは・・・」 夏美 「ね、すごいでしょ?」 ?? 「そ、そんなにですか?」 どうやら中には何かすごいものがあるようです。将軍様の好奇心のメーターは振り切れそうです 風香 「ぐぅぅ・・・やっちゃえ」 将軍様、人差し指を舐めると、障子に人差し指を突き立ててぐりぐりと穴を開けて中を覗きます 中の様子はと言うと・・・後ろ姿のあやかさんと夏美さんが座っているのが見えました そしてもう一人、誰か座っているようです その姿を見た将軍様は思わず大声を上げてしまいました 風香 「何でボクがそこにいるの!!!!」 その声を聞いたあやかさんと夏美さんは声のした方を振り向くのでした 30-406 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 21 09 ID ??? 4/9 あやか 「上様!!!」 がらりと勢いよく障子戸は開かれました。その勢いに思わず将軍様は尻餅をついてしまいます 夏美 「あちゃ・・・見ちゃったか」 風香 「ねえ・・誰なのその子?何でボクといっしょな顔なの!!!」 史伽 「あううう・・・似てるです〜」 少女はお互いを見ながらうろたえています あやか 「見られた以上仕方ありません。上様、とりあえず中にお入りください」 あやかさんは将軍様の手を取って立ち上がらせると、お部屋の中に入れました 夏美 「あのね、この子は史伽って言うの。城下に住んでいた町娘さん」 夏美さんはそう将軍様に少女を紹介しました あやか 「こちらが麻帆良幕府第22代将軍、風香様であらせられる」 あやかさんはそう少女に将軍様を紹介しました 風香 「で、この子は何?何でお城に連れてきたの?」 その質問に二人は固まります。どうやら答えにくい質問だったようです 風香 「なんで!!!」 やがて諦めたようにあやかさんが連れてきた理由を話し始めるのでした あやか 「影武者です・・・上様の」 影武者・・つまり将軍様の身代わりです それを聞いた将軍様はとっても怒りました 風香 「影武者って危険なときにはボクの代わりに死ななきゃいけないって事でしょ!!!そんなのダメだよ!!」 夏美 「それは・・その・・」 あやか 「しかし上様・・」 風香 「ボクはボクなんだから!!!それにこの子だって死にたくないに決まってる!!!それなのに・・・」 ところがここで将軍様の怒りがぴたりと止まります。どうしたのでしょうか? 風香 「身代わり・・・いいかも」 30-407 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 22 11 ID ??? 5/9 一体将軍様は何を思いついたのでしょうか? あやか 「う、上様?」 にやりとした笑みを浮かべて将軍様はあやかさんの方を見ました 風香 「身代わりなんだよね、ボクの。つまりそれって・・・お勉強も身代わりしてもらわないとね!!!」 あやか 「そ、それは違います!!!そんなことの身代わりなんて・・」 風香 「やだ!!そうじゃなきゃ影武者なんていらない!!身代わりもお勉強するだい!!!」 夏美 「そうきたか・・・」 結局すったもんだの末に、将軍様の言い分が通りました。まあ、将軍様は偉いのですから こうして史伽と呼ばれる少女はお城で暮らすことになったのです そして次の日・・・ あやか 「おはようございます、上様。起床の時間です」 しかし上様のお部屋からは何のお返事もありません。不審に思ったあやかさんは障子戸を開けて中を覗きました すると・・・誰もいないのです。将軍様、身代わりが出来たのをいいことに脱走してしまったのです あやか 「やはりこうきましたか・・・先手を打っておいて良かったです」 麻帆良城 城下町・・・ 風香 「いえー!!あそぶぞう!!!」 ここにとても元気な少女が一人、城下町の入り口付近で騒いでいます そんな元気な声も、町の喧噪に紛れて誰も気にしてはいませんでした ですがそんな少女の元に、一つの影が忍び寄るのです 楓 「上様。お城に戻るでござるよ」 その影は将軍様に背後からそう言ったのでした 30-408 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 23 05 ID ??? 6/9 風香 「うひゃぁぁぁ!!!か、楓姉!!!なんでここに!!!」 振り返る将軍様、その視線の先には黒装束の忍者が立っていたのでした この黒装束の少女、名を楓という。将軍家お抱えの忍び集団、長瀬忍軍の一人です 楓 「何で!?ではござらん。あやか殿に言われて上様を見張っていたでござるよ」 風香 「み、見張っていた?」 楓 「そうでござる。多分何かするだろうということで、見張っていたござるよ。さあ、お城に帰るでござる」 事情を理解した将軍様、とたんに頬を膨らませます 風香 「やだ!!!ボクは遊ぶの!!!町であそぶの!!!!」 将軍様、一歩も引きません 楓 「やはりか・・仕方ないでござる・・こうなったら」 ゴクリ、と将軍様は楓さんの迫力に唾を飲みます。強引につれされられるのでしょうか? 楓 「一緒に町を巡るでござる。どうせお金も持ってきてはいないのでござろう?」 風香 「さすが楓姉!!!話がわかるぅ!!!!」 よっぽど嬉しかったのでしょうか、将軍様は黒装束の少女に抱きついて喜びます 風香 「ねえ、どこへ行く?楽しそうなところがいいな!!!」 楓 「そうでござるな・・まずは服屋でござろう。この格好はちと目立ちすぎるゆえ」 風香 「じゃあ、服屋にいこう!!!!今日のボクは遊び人の風(ふう)さんだい!!!」 こうして麻帆良の城下にトラブルを振りまく、遊び人の風(ふう)さんが生まれたのでした 30-409 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 25 13 ID ??? 7/9 ぐぅぅぅ・・ お腹の鳴る音です。町民着に着替えた将軍様と楓さんでしたが、遊びに行く前にお腹が空いたようです 風香 「あはは・・・何か食べようよ」 楓 「そうでござるな。ん?あんなところにお食事処が」 見れば看板が出ています。”くいもん屋 五月”近づいてみれば、食べ物のいい匂いがしてくるではありませんか 風香 「うわあ、美味しそうな匂い・・・ねえ、ここで何か食べよう!!!」 楓 「わかったでござる」 二人はくいもん屋と書いてあるのれんをくぐると、中に入りました 中はこぢんまりとして、ちょっといっぱい引っかけて飲む、という感じがたまらない感じのお店でした 二人はカウンターの席に座ると、カウンター内の女将さんが気づいて声をかけてきました 五月 いらっしゃいませ。なににいたしますか? 楓 「拙者はたぬきうどんを」 風香 「えーとね、ボクはね・・」 将軍様、品書きを見ながら迷っています。いろいろあるメニュー。どれも食べたいようです 五月 では、後でまた聞きに来ますね 楓 「そうしてほしいでござる」 しばらくして、楓さんの前にたぬきうどんが出てきます。素うどんに天かす、そしてネギが入ったとってもシンプルなうどんです 風香 「あうう・・おいしそう」 楓 「ではいただきますでござる」 ずずず、とうどんをすする楓さん。その姿を見た将軍様は自分も食べたくなったのでしょうか、女将さんに注文を出しました 風香 「ねえ、ボクはこのカカオ99%うどんをお願い!!!」 一瞬、店の中が凍り付きました 30-410 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 26 52 ID ??? 8/9 五月 か、カカオ99%うどんですか・・・ 女将さんの表情が硬いです。何か不都合があるらしい様です 楓 「何かあるでござるか?」 五月 その・・不味いんです。とっても 楓 「何で不味いのに品書きに書いてあるでござるか?」 五月 それが・・・不思議なことに食べた人はまた食べたいって人が多いんです 風香 「美味しくないのに?」 五月 食べるたびに不味いって言うんですけれど・・・それでもまた食べに来てくれるので書いてあるんです 風香 「わかった!!!じゃあ、それ食べる!!!おねがい〜」 五月 いいんですか? 風香 「くどい!!!食べるったら食べるの!!!」 五月 わかりました・・・ しばらくして焦げ茶色の出汁に、黒に近い麺のうどんが出てきました。出汁にはトロみがあってさらに不気味です 香りはと言うと・・・まさにチョコレートです 風香 「甘いのかな・・・しょっぱいのかな・・・いっただきま〜す」 ずるずるずる 黒くてとろみがかかった麺が将軍様の口の中に消えていきます。そして一口目を食べた直後のことでした ぶはっ!!! 黒色の何かがカウンターの上に飛び散ったのです 風香 「えっ、えへっ、えへへ・・・」 将軍様、目がうつろです 風香 「おかかの出汁に、カカオがいっぱい・・・えへへ・・」 楓 「上様!!!」 楓さんは将軍様の両肩をつかんで揺すり、正気に戻そうとします ですが将軍様の受けた衝撃は相当なものだったようで、将軍様は「えへへ・・」としか答えません くいもん屋の中がぷち修羅場と化しました 30-411 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/28(金) 23 27 51 ID ??? 9/9 楓 「と、いうわけでござる」 ここはお城の中、将軍様の寝所です。将軍様は布団に寝かされ、うんうん唸っています あやか 「まったく・・・でも、いい薬ですわ」 楓 「すまぬでござる。拙者がついていながらこんな事になるとは・・」 あやか 「仕方ありませんわ。それに元々悪いのは上様ですから」 苦しむ将軍様を見つつ、あやかさんは冷たくそう答えました あやか 「まあ、これで城下町に行こうなんて気は起こらなくなるでしょう」 楓 「それはどうでござろうか?上様のことでござる。このくらいでは懲りないような気がするでござるが」 あやか 「そうですわね・・・では、また上様の監視と警護をお願いします」 楓 「かしこまったでござる」 将軍様、何か寝言をつぶやき始めました 風香 「カカオ・・おかか・・・」 楓 「よっぽど衝撃だったのでござるなぁ・・」 あやか 「そんなに不味いのかしら?だったら一度食べてみようかしら」 楓 「止めるでござる。上様ですらこうなってしまったでござるよ」 あやか 「冗談ですわ。おほほほほ」 風香 「えへへ・・・病み・・つき」 あやか 楓 「!!!」 将軍様、懲りていないようです 完 30-414 30-414 名前:落日哀歌[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 00 40 14 ID ??? 落日哀歌 夕暮れの通学路。一人の男が仁王立ちしていた。ロマンスグレーの髪をオールバックに固め、銀ぶちメガネは 夕陽にきらりと輝いている。そして、お約束のトレンチコート。既に御開帳した後であった。 その堂々たる室伏に、亜子は顔を背けながら震えており、裕奈はげんなりした表情で硬直していた。 まき絵は手で顔を隠している。ちらり、と指の隙間から覗いてしまうのは、思春期としての性か。 ただ一人、アキラは動じない。その反応が不満なのか、新田は黙っていた。 アキラは動かなかった。 新田もまた、動かなかった。 アキラは動かなかった。 新田もまた、動かなかった。 アキラは動かなかった。 新田もまた、動かなかった。 アキラは動かなかった。 新田もまた、動かなかった。 一陣の風が吹き抜ける。それを合図に、アキラは口を開いた。 「真名のよりお粗末……」 全てが、終わった――― 四人が去った後も、新田は微動だにしなかった。いや、その目ははらはらと涙を流している。男泣きであった。 彼は敗れた。完敗であった。猛り狂う筈の室伏も、がっくりと項垂れていた。 夕陽が沈む。それは、一つの時代の終焉を告げていた。男の悲哀を滲ませた背中が、黄昏時に霞んでいく。 烏が、小さく鳴いた――― (おしまい) 30-418 30-418 名前:落日哀歌・2[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 01 12 41 ID ??? 落日哀歌・2 夕暮れの保健室。一人の少女が固唾を飲んでいる。 対峙しているのは、彼女の従者。保健医を務める少女。科学を極めし少女。 三名共、悲痛な面持ちを隠さない。彼女達に課せられた役割は、診断を告げる事。 だが、その一言が言い出せない。現実はかくも厳しいものなのか。西洋人形のような容姿の少女に対して、 運命は残酷な試練を与えたのだ。 茶々丸は動かなかった。 エヴァもまた、動かなかった。 亜子は動かなかった。 エヴァもまた、動かなかった。 超は動かなかった。 エヴァもまた、動かなかった。 「―――もういい。私は運命を受け入れよう……」 判決を促すように、エヴァは呟いた。自嘲を湛えた笑みを浮かべ。 茶々丸はゆっくりと頷き、口を開いた――― 「マスターの花粉症はスギ花粉だけに留まりませんでした。診断の結果、ヒノキ・ブタクサ・イネ、と 多種に渡りアレルギー反応が検出されています」 苛酷な、余りに苛酷な宣告であった――― 三名は静かに退出し、保健室にはエヴァだけが残される。彼女の病。それは秋口まで続くと判明したのだ。 エヴァは泣いていた。さめざめと泣いていた。感情的な涙ではなく、花粉症から来る目の痒みであった。 哀愁を滲ませながら、少女の背中は黄昏に包まれる。無念であった。 彼女の悲しみを癒すネピアは、保健室には存在しなかった――― (おしまい) 30-433 30-433 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 19 46 32 ID ??? いいんちょ「38.5分…」 明日菜「完璧な風邪ね」 この日、いいんちょが風邪を引いた。 千鶴「今日一日は休んだほうがいいわよあやか」 いいんちょ「3−Aの委員長が風邪ごときで…うっ」 明日菜「おっと」 ふらついたいいんちょを抱き起こす明日菜。 千鶴「あやか、今日は大人しくしたほうがいいわよ」 いいんちょ「うぅぅ…私としたことが…」 明日菜「そりゃ半裸で寝てたら風邪引くって」 いいんちょ「あなたが私の服を剥ぎ取ったからでしょう!」 キュピーン 息遣いの荒いいいんちょを見ていきなり発情する明日菜。 明日菜「…(今日のいいんちょ色っぽいなぁ…汗かいてるし、体も熱い、それに息遣い荒さがセクスィ〜〜〜〜〜〜 hearts)」 いいんちょ「ごめんなさい、それではゆっくりと…」 明日菜「いいんちょ、今日くらいゆっくりしときなさい…ハァハァハァハァハァハァハァハァ」 いいんちょ「なぜ上に乗りますの?あなたまで息遣い荒いですわよ」 明日菜「汗かいてるから着替えをしてあげようと…ハァハァ」 いいんちょ「いいですわ!?服を引っ張らないでください!」 明日菜「口で抵抗しているくせに全然力がないじゃない、それ脱ぎ脱ぎ」 いいんちょ「やめてください!あなたの馬鹿力で抵抗できないだけですわ」 千鶴「それではお二人ともお大事に〜」 30-434 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 19 47 25 ID ??? バタン いいんちょ「ち、千鶴さーーーーん!ゴホゴホ」 明日菜「ほーら下着も脱ごうね hearts」 いいんちょ「いや〜やめてください明日菜さんー!駄目ーーーー!」 明日菜「ハァハァ…その裸体……いただきー!!」 いいんちょ「いやああああああああああああああああん」 翌日 明日菜「ゴホゴホ…いいんちょの風邪がうつっちゃった hearts」 いいんちょ「うぅぅ…汚されましたわ……」 前ページ次ページSSまとめ
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あつまれじゃんけんぽん キャラクター猫のケンちゃん ヤギのムクちゃん ブラッカブロッコ島 ほのぼの村のウータン バケルノ小学校物語 主題歌オープニングテーマ エンディングテーマ 参考リンク コメント 1988年4月5日から2003年4月4日までNHK教育テレビで放送された小学校低学年向けの人形劇番組。 キャラクター 猫のケンちゃん ニャビー:ケン ヤギのムクちゃん エルフーンorバイウールー:ひつじはらムク メリープorウールー:ひつじはらモコ ガーディorヨーテリーorワンパチ:ダク バネブーorチャオブー:ピー ギャロップorゼブライカorバンバドロ:ポー ニャース:ペル ゴーゴート:メエ先生 ブラッカブロッコ島 ツンベアー:シロクマ トドゼルガ:セイウチ ミジュマル:ラルフ ラプラス:サラ パウワウ:ルーイ ロコン(アローラのすがた):キーコ オドシシ×2:トナカイ夫婦 ダイケンキ×2:ラルフの両親 ほのぼの村のウータン ヤレユータン:ウータン 色違いヤレユータン♂:オラー ゾロア:コン ヒメグマ:ギン ジグザグマ:ポコ バイウールー:メイ先生 カバルドン♂:カバヤネン リングマ:金太郎 キテルグマ:おクマ リグレー:ニッチ オーベム:サッチ カバルドン♀:キャンディー 色違いヤレユータン:オラー ヨルノズクorジュナイパー:ホー様 ゾロアーク:ナリコン キュウコンorマフォクシー:コンネル 色違いゾロアorロコンorフォッコ:シーン ビーダル:ポン太 バケルノ小学校物語 こちらのページ参照 主題歌 オープニングテーマ デスマス:涙のテレパシー エンディングテーマ カクレオン:みんなでておいで 参考リンク あつまれじゃんけんぽん NHK公式WEBサイトです。 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 主題歌 エンディングテーマ カクレオン:みんなでておいで -- (ユリス) 2021-06-12 13 45 52 ほのぼの村のウータン 色違いヤレユータン♂:オラー 色違いヤレユータン♀:サラー -- (あかなめ) 2021-06-12 11 37 51 ほのぼの村のウータン キテルグマ:おクマ -- (あかなめ) 2021-04-06 22 34 52 草案 主題歌 オープニングテーマ デスマス:涙のテレパシー -- (ユリス) 2020-12-05 17 51 36 マフォクシー:コンネル フォッコ:シーン -- (あかなめ) 2020-12-05 09 12 14 ほのぼの村のウータン ビーダル:ポン太 -- (あかなめ) 2020-11-22 07 55 05 ヤギのムクちゃん ワンパチ:ダク -- (あかなめ) 2020-10-10 23 16 36 ほのぼの村のウータン クスネ:コン -- (あかなめ) 2020-09-12 09 43 31 ヤギのムクちゃん バイウールー:ひつじはらムク ウールー:ひつじはらモコ -- (あかなめ) 2020-09-11 17 38 19 草案 ほのぼの村のウータン 色違いヤレユータン:オラー ヨルノズクorジュナイパー:ホー様 ゾロアーク:ナリコン キュウコン:コンネル 色違いゾロアorロコン:シーン -- (ユリス) 2020-08-10 15 29 52
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前ページ次ページSSまとめ 1-160 1-160 名前:一 一 ◆by9Scn5zfY [sage] 投稿日:2005/07/04(月) 13 44 06 ID KWFAClrb0 ちう「ん?どうした?ザジ」 ザジ「……………」 ちう「何?着てほしい衣装があるって?どれだよ?」 隣の部屋の扉を開けるザジ 扉の向こうには純白のウェディングドレスがあった ちう「ザジ、お前……」 顔を真っ赤にして俯きながらザジは ザジ「……幸せに……するから……」 そう呟いた 1-180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 15 11 01 ID AfwQ2aWtO ちう「気持は嬉しいけどさ・・・やっぱり無理だよ」 ザジ「どうして?ちうはザジの事嫌い? ちう「・・・好きだよ・・・好きだけど」 ザジ「それじゃあ」 ちう「無理なんだよ!あたしら女じゃん!結婚なんてできないんだよっ!」 ザジ「・・・そうだよね・・・ザジもうワガママ言わない・・・だから・・・・」 ザジ「だから泣かないで」 ちう「ザジ・・・うわぁーん大好きだよぉザジ?」 ザジ「うんうん泣かないで・・・ザジもちう大好きだよ」 ちう「これじゃいつもと逆だなww抱きつくのも・・・いいな・・・」 ザジ「(*≧∀≦*)」 ちう「(*´∀`。)」 勝手に 160の続き書いてみたりしてwww 1-161 1-161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 13 47 20 ID XDufEll/O ザジ「アルコールはいかが?きゃっきゃっ(*≧∇≦*)」 ちう「ばっ!?ななな、何酒なんか飲んで…」 ザジ「ちうも飲むヒョン大統領?きゃっ(≧∇≦)」 ちう「あー、もうスキにしてくれ…」 ザジ「(きりっ)ではお言葉に甘えまして(がばっ)」 ちう「あーれー」 1-197 1-197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 16 33 37 ID JWH4kC6V0 ザジ「♪」 ちう「そろそろ次の授業だな」 二人で廊下を歩く ザジ「・・・・!」(クイクイ) ちう「ん?あれ・・・まき絵?」 うずくまるまき絵に近寄る二人。まき絵はすぐに二人に気づいたようだった。 まき絵「苛めないで・・・・・お願いだから・・・・グス」 ちう「いじめやしないよ。安心しろ」 ザジ「・・・・・」(ハンカチを差し出す) まき絵「・・・・・・・グス・・・・ふえぇぇ」 ハンカチを受け取ると同時に、涙があふれてくる。 ちう「泣くなって。ほら、もう授業始まるぞ。いこ」 まき絵「・・・うん。でも先に行ってて。すぐに行くから・・・・」 ちう「でも・・・・」 まき絵「私といると・・・・・・・だから」 言いたいことはすぐに分かった。渋々先に行くことにする。 まき絵「あ、ザジ・・・・さん」 ザジ「?」 まき絵「ハンカチ、ありがと」 ザジ「ニコ」 1-198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 16 35 54 ID JWH4kC6V0 197 ザジ「・・・・・いいの?」 ちう「仕方ないさ。本人がそういってるんだから」 ザジ「(´・ω・`)」 ちう「そんな顔するなって。助けを求められたら助けてあげればいいさ」 ザジ「・・・・酷くない?」 ちう「そうだな・・・でも私は、ザジまでいじめのターゲットになってほしく無いんだ」 ザジ「・・・ちうがいれば平気」 ちう「私がよく無いんだよ」 ザジ「クスクス」 ちう「ったく」 1-202 1-202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 16 41 18 ID rC7INflO0 学園祭中世界樹の広場にて ちう「ここか?来たかったところは」 ザジ「・・・・・・・・コク」 ちう「何でこんな所・・・何もないだろ」 ザジ「・・・・・ちぅ・・私・」 建物の上にて 龍宮「む・・・告白生徒か、あれは・・・ザジに長谷川だな、 これも仕事だ。」 ターン ザジ「!」 スッ チュン 龍宮「!かわした!?クッ・・・!」 ザジ「・・・・・・・・」 龍宮「!・・・いつのまに後に・・・」 ザジ「・・・・・・・・ごめん」 ちう「おいどこ行ってたんだよ」 ザジ「・・・・・・・・ちう・・・私・・・私」 ちう「ん?」 ザジ「・・・・・・・す・・・き・・・」 ちう「ん?す?」 ザジ「・・・す・・す・・・・キスして欲しい」 このあとちうが大暴走 1-207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 17 10 31 ID rC7INflO0 ザジ「・・・・・・アセアセ(とりあえず何か恥ずかしくなったから逃げる)」 ちう「キースー」 ザジ「ガッ、!!・・・ズサー(こけた)」 ザジ「っ・・・・・!」 ちう「ふふふふふ、ざーじー」 ザジ「・・・あ・・う・・・」 ?「ちょっと待ったー!」 ザジ「!?」 新田「ザジにキスするんならこの私にしてか」 ザジ「雷の暴風」 ちう「いただきまーす」 ザジ「ちょ・・まっ・・・・ん・・・ち・・ぅ・・・・・ん・・んぅ?・・・!!」 しばらくお待ち下さい ザジ「・・・・・ハァ・・ハァ」 ちう「ん・・・あれ?・・今何を・・・てザジどーした?」 ザジ「・・・・・ニコ」 ちう「・・・?わけわからん・・・」 俺がぶっこわれた 1-228 1-228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/04(月) 19 03 39 ID DBv8G5wx0 ザジ「ちうのおっぱいすっていい・・・?」 ちう「なっ!何言ってんだよ!」 ザジ「・・・・・・」 ちう「しょうがねえなあ・・・」 ザジ「(*≧∀≦*)」 ザジ「(ちうちう)」 ちう「シモネタかよっ!・・・」 1-232 1-232 名前:イトミ ◆DEP4IVx7X6 [] 投稿日:2005/07/04(月) 19 10 16 ID OCE6xy6jO ちう「相変わらずお前の淹れたコーヒーは美味いなぁ」 ザジ「ありがと、ちう」 ちう「さて、更新更新っと」 ザジ「…………」 ちう「…………」 ザジ「…………ねぇ」 ちう「ん??」 ザジ「ちうは……ザジのどこが好き……なの?」 ちう「ブッ!!」 ザジ「…………コーヒーこぼしちゃ……勿体ない……」 ちう「あ?、そうだなぁ……ザジの好きな所ねぇ……」 ザジ「…………」 ちう「顔も、声も、感度も、性格も……あ?、もう!!全部好き!!」 ザジ「…………えっ?」 ちう「何ボーッとしてるんだよ……?まさか今までの全部、コーヒー舐めてて聞いて無かったのか……?」 ザジ「…………(コクコク)」 ちう「なんだよ……ちゃんと答えたのに!!」 ザジ「ゴメン……ちう」 ちう「…………」 ザジ「……私も……ちうの事、全部好きだから……」 1-247 1-247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 19 53 57 ID zFgzhWx/O ザジ「ねー、ちう?」 ちう「ん、なんだ?」 ザジ「またインターネットやってるの?」 ちう「ああ、やっぱりチヤホヤされるっていいよなー」 ザジ「・・・ちうには・・・ザジがいるのに・・・」 ちう「・・・ん?」 1-258 1-258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 20 25 40 ID AfwQ2aWtO ちう「晩飯にまき絵呼んだから」 ザジ「(*≧∀≦*)」 ちう「いいか?くれぐれもそそうの無いように!特に"アレ"は無しだからな」 ザジ「(´*・Д・*`)」 ちう「そ、そんな顔しても駄目だ!」 まき絵「こんばんわ?オカズ持って来たよ?」 ザジ「(*≧∀≦*)ノシ」 ちう「いらっしゃい。お?ひょっとして手作り?」 まき絵「そうだよ?玉子焼きに唐揚げにタコさんウィンナー」 ちう「お弁当みたいだなwww」 まき絵「早く食べよ?」 ちう「おお玉子焼き旨い」 まき絵「ホント?嬉し?」 ザジ「(*≧Д≦*)あ?ん」 ちう「(ちょっ!それ止めろつったろ!恥ずかしい?)」 まき絵「ひょっとしてザジいつも食べさせてもらってるの?」 ザジ「(こくこく)」 まき絵「ずる?い。ちう、私も食べさせて?」 ザジ まき絵「(*≧Д≦*)あ?ん」 ちう「まったくw鯉かお前らはwww」 三人「アハハハハハ(*^∇^)(*^▽^*)(^▽^*)」 1-283 1-283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/04(月) 21 58 43 ID lncC2lO30 ちう「今日も風呂誰もいねーな」 ザジ「?♪」ザパーン! ちう「こらぁ、かけ湯ぐらいしろっていつもいってるだろぉまったく」 ザジ「・・・」 ちう「ん?背中流してくれるって?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「じゃぁ頼むよ」 ゴシゴシゴシゴシ ちう「あ?気持ちいぃ?」 ザジ「♪」 ちう「終わったら私が洗ってあげぇっ!!」 ザジ「(*≧∀≦*)」 ちう「ちょ、前はいいから!!やめっ…そんなとこまで…洗わなくていいって…ばぁ…」 ザジ「…ちう」 ちう「ん…ぅ?…なに…」 ザジ「…かわいぃ」 ちう「!?ば、ばかぁ・・・」 1-298 1-298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 22 54 17 ID lncC2lO30 ちう「ん…あれ、ここどこ?」 ザジ「…」 ちう「ザジ?どうしたのそんな顔して」 ザジ「…ちう、ごめんね」 ちう「?」 ザジ「もうここにいられなくなちゃった、ちうと…一緒にいられなくなちゃった」 ちう「え…」 ザジ「ごめんね、ちう」 ちう「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!突然なにいってんのよ!」 ザジ「ごめんね…バイバイ…」 ちう「待ってよ!…ずっと、ずっと一緒にいようって約束したじゃない!! 大体どこに行くっていうの…私をおいてどこにいくって…いうのよぉ…」 ゆさゆさ ザジ「(´・ω・`)」 ちう「(…んぁ…夢?)」 ザジ「?(´・ω・`)」 ちう「あ、ごめん…ちょっと嫌な夢見て」 ザジ「(´;ω;`)」 ちう「ちょ、泣くなよ!大丈夫だってただの夢なんだから!」 ザジ「(´・ω・`)」 ちう「ほら寝るよ、起こして悪かったわね」 ザジ「(フルフル)」ギュッ ちう「…ザジ」 ザジ「?(*・ω・*)」 ちう「ずっと、ずっと一緒にいようね…」ギュッ ザジ「(*≧∀≦*)」ギュゥ? ちう「ば、ばか!痛いってば!!」 1-307 1-307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/04(月) 23 30 15 ID F9RjUXuaO ある日の教室 刹那「おっ、お嬢様っ…これ……」 このか「せっちゃん、書いてくれたんや…うれしいわぁ」 刹那「このちゃんとの交換日記なら…絶対書くよ!」 その光景をボーッと見るザジ。 ザジ(…こうかんにっき…?) 1-310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage 続き] 投稿日:2005/07/04(月) 23 40 10 ID F9RjUXuaO その夜 ザジ「気付くかな…」 置いた場所はPCの隣。多分気付くだろう。 ザジ「ちう帰ってきた…!隠れよう…」 ちう「ん?なんだ?ノートか?」 ザジ(ドキドキ) ちう「…ザジの字だ… 『ちうへ。こうかんにっき、してみたい。だけど何をすればいいのかわからない』 …なっ…!!しかも後に立つなよ、ザジ」 ザジ「あのね…ちう…やってくれる…?」 ちう「…やったことないけど、書いてみるよ。あ、これ何か教えようか?」 ザジ「(こくん)こうかんにっき、教えて」 めでたし 1-322 1-322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/05(火) 00 00 00 ID wqqgFDSc0 カチャ ザジ「…(ちうまだ帰ってきてないんだ)」 キョロキョロ ザジ「…?(あれなんだろ)」 ジー ザジ「(新しい衣装かな?)」 …ゴソゴソ ザジ「(´・ω・`)(サイズ合わない)」 … ザジ「(ちう遅いなぁ)」 ボフ ザジ「(ちうのお布団いい匂い…♪)」 ゴロゴロ ガチャ ちう「あれ?」 ザジ「スー…スゥー…」 ちう「こいつは人の衣装着てなに寝てんだ…ほら起きろよ」 ザジ「ん・・・スゥー…」 ちう「…たく、しょうがないなぁ。布団かけてやるか」 ザジ「(*´-ω-`*)」 1-325 1-325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/05(火) 00 04 34 ID 3C9BwAAGO ちう「ただいまー」 ザジ「スースー」 ちう「なんだ寝てんのか・・・起こしちゃ悪いな」 ザジ「スースー(ちらっ)」 ちう「お・・・交換日記だ。どれどれ」 ザジ「きょうはちうのすきなぷりんをかったよたべてね」 ちう「これじゃ交換日記というか置き書きじゃないかwww」 ザジ「スースー(ちらっ)」 ちう「プリンか・・・どれどれ」 ザジ「スースー(どきどき)」 ちう「ちょwww一口食べてるじゃんwww」 ザジ「スースー・・・お、おいしいよー」 ちう「?・・・薄目開けてる?」 ザジ「スースー(ちらっ)」ちう「(寝たふりしてんのかwww)」 ちう「いっしょに食べよっかザジ」 ザジ「ヽ(*≧∀≦*)ノ」 1-331 1-331 名前:一つ目[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 00 10 43 ID sNA9M5uj0 窓から差し込む朝日は清々しい目覚めと一日の始まりを演出する定番だ。 私は瞼越しに光で目をこすられ「うう、ん」と鬱屈した声を出す。 寝起きは辛い。とても辛い。朝が訪れるたび、朝なんて来るなと思う。 だが私は無理やり上半身を持ち上げ、眠りの世界から帰還する。 寝起きに真っ先にすることは伸びでも欠伸でもなく、眼鏡の装着。 眼鏡無しで人前に出るのは無理だ。誰も見ていないと分かってはいるが、なんていうか恥ずかしい。 私が眼鏡を外すのは、風呂とベッドとパソコンの前だけだ。 パソコンといえば、私、長谷川千雨はネットアイドルをしている。 自慢じゃないが、私はちょっとお洒落すれば可愛いんだからな。 あん?HNとかHPはどこだって? ばーか、お前らなんかに教えねーよ。 私はもぞもぞとベッドから抜け出し、半端に開いたカーテンを押し開いて窓も開け放つ。 流れ込んでくるのは澄んだ空気と緑の匂い。 私はその綺麗な酸素を肺一杯に流し込み、吐き出した。 窓の外には何も置かれず、広いスペースを持て余しているベランダが寄り添っている。 今度ガーデニングでも始めようか、植物の観察もサイトの日記のネタになるし、高感度も僅かだが上げれるだろう。 サイトの日記コーナーの構想を固めつつ、体は室内へと折り返している。顔を洗って目を覚ますのが優先。 手洗いに向かって一歩二歩、そして三歩目を踏み出したときだ。 「ふぎゃっ!?」 私は盛大にぶっ倒れた。 前のめりに倒れたうつ伏せの姿勢で思案するのは、当然倒れたときの状況。 私は間違いなく何者かに背中を押され、その上で覆いかぶさられた。 証拠に今も背中には適当な重量が感じられる。 しかし、先ほどまで私は一人だった。なら誰に?まさか空気か? 1-332 名前:二つ目[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 00 11 37 ID sNA9M5uj0 起き上がるにも押さえつけられた状態だ。できることと言えば顔を動かしての状況確認か。 右を向く。そこにあるのは私が前方に投げ出している腕だ。長袖の青パジャマだが特に不審な点は無い。 それより注目すべきは、その奥にある褐色の見知った太腿だ。 全て分かった。あの曲芸娘が朝の散歩から帰ってきたのだ。窓から。 そして勢いあまって私を押し倒し、肩甲骨に尻を乗せて私を跨いだ正座の姿勢になっているのだろう。 「おい、早くどけ」 「………」 無言の合意と共に背中から重圧が消える。 それを確認するとやれやれと起き上がり、パジャマをパンパンとたたいて埃を払う。 幸い、眼鏡は割れなかった。しかしこれを続けられるといつか被害が出るだろう。 早くガーデニングを始めるか。ベランダに物があればさすがにこんな無茶しないはずだ。 「しかし、ここは五階なんだがな。よくもまあ窓から入ってこられるもんだ」 だがそれも、この曲芸娘に対しては何を今更といった感じだ。 私は腕を組み、申し訳なさそうに俯くザジを見た。 ザジは既に制服に着替えており、スカートから伸びる細くて綺麗な足につい目が行ってしまう。 この足でここまで跳んでくるなんて、非常識もいいところだ。 なぜうちのクラスはここまで非常識な連中がそろっているのか。頭が痛い。 そもそもこいつは全然喋らないし、人前と二人きりのときと態度が微妙に違うし、何より運動神経がプロの体操選手並と非常識の集合体のような娘だ。 1-333 名前:二つ目[sage] 投稿日:2005/07/05(火) 00 12 06 ID sNA9M5uj0 「ったく、危ないことは控えろよ」 「………」 しゅんとした顔で、そして上目遣いに私を見つめる。 そして非常識云々の考えはいつもどおりの結論に達した。 ―――ザジだから許す。 私は少しだけ顔をずらし、ザジが最も可愛らしく見える角度を探してみる。 上目遣いのザジが可愛く見えるのは、やはり正面だな。 そのアングルをじっくり堪能し、そして頭を撫でてやる。 気持ちよさそうに目を瞑るザジは子犬さながらに、いや子犬よりもずっと愛らしい。 そのザジを今度は右腕で抱き寄せる。 「窓から入ってくるのは構わないが、今日と同じような事したら――お詫びのキスだぞ」 「………v」 腕の中でうなづいたザジの後頭部を撫でてやる。 すると実に嬉しそうに私の胸にすりすりと頬を押し付けてくる。ちくしょう、可愛いじゃないか。 ………こりゃ、ガーデニングは無期延期だな。 前ページ次ページSSまとめ
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どじふんじゃった!(前編) ◆AJINORI1nM 上空二十メートル。 芳野ととらの二人は、地図の端へ向かって移動していた。 とらが空を飛び、芳野がとらの背中に乗っている状態だ。 下は一面の海面で、陸地は遠くなってしまった。 「ねえねえとらちゃん、もっととらちゃんの武勇伝を聴かせてよ」 「ふん、仕方ねえなあ。それじゃあ次はこの話を聴かせてやるか」 地図の端へと到達するまでの間、芳野はとらからできるだけ多くの情報を引き出そうとしていた。 とらの話から、とらに関する事や、何かお宝の情報が得られないかと思ってのことだ。 (光覇明宗の総本山の場所は聴きだせたし、鎌鼬の傷薬ってのも高く売れそうね。まさかこれだけのお宝情報が手に入るなんて夢みたいだわ! ここに連れてきてくれたことをブラックに感謝したいくらいよ!) とらの話を聴いている芳野は上機嫌だった。 ここから出たら、早速それらの値打ち物を手に入れに行かなくては。 「うふふふふ」 「急に笑い出してどうした?」 「あ、いや、なんでもないなんでもない! ほら! 話を続けてちょうだい!」 「あ~? おかしなやつだな。まあ、いいか。それでよう、わしは飛頭蛮のやつらを──」 とらが話を続けようとした時である。 二人の首輪から、警告音が鳴りだした。 「な、なんだあ!?」 『会場外へ近付いています。会場外へ近付いています。これ以上進むのは危険です。今すぐ引き返してください。 繰り返します。会場外へ近付いています──』 二人の首輪から、警告音と共に機械音声が流れる。 これ以上進むと危険だという警告だ。 二人はその場で動きを止めた。 「とらちゃん、まさかこのまま進んだりしないわよね? 私達、首輪を付けられてるのよ? とらちゃんは体を真っ二つにされても平気かもしれないけど、私はそうじゃないの! それに、多分何か仕掛けが施してあると思うの。いくらとらちゃんでも、この首輪が爆発したら死んじゃうと思うわ」 「……ふん、これ以上進むなってか。それじゃあ試しにこの先がどうなっとるか、確認してみようじゃねえか」 「確認って……え? とらちゃん!?」 とらは、地図の端に当たる目の前の空間を見据える。 そこから先は海が広がるばかりで、水平線まで見ることができる。 しかし、地図の端の場所からは見えない何かの存在が感じられた。 体に力を込めると、とらは前方に向かって体から雷撃を放った。 「きゃっ!」 「だいじょうぶだ、おめえが雷を浴びないようにしてあっからよ!」 とらから放たれた雷撃は、何もない空間を走る。 そして、二十メートル程進んだところで、壁に阻まれたように平面状に爆散した。 飛び散った雷撃が、一瞬だけ辺りに光をもたらした。 「やっぱりな、結界で行く手を阻んでやがるぜ。こりゃあナガレかしぐれ辺りを見つけねえと、ここから出るのは難しいかもなあ」 「け、結界ぃ!?」 続いて、とらはその大きな口から炎を吐き出す。 すると、炎も雷撃が阻まれた地点と同じ場所で行く手を阻まれ、上空に向かってその動きを変えていた。 どうやら、地図の外へ行けないように、見えない壁のようなものが展開されているらしい。 海面を見てみれば、ある一定の場所で波がその動きを変えている。 外から来る波は、その場所に到達すると壁にぶつかったように飛沫を上げ、内側の海面は外の波など知らないという風に小さく揺れていた。 恐らく、そこが地図にある境界線なのだろう。 ここに集められた者達は、見えない壁によって閉じ込められている状態なのだ。 (結界……。結界かあ。獣の槍を使えば、なんとかなるのかしら? でも、取りだしたら持ち主の潮とかいう子の所に行っちゃいそうだし、 その子に使わせるとしても、その子から獣の槍を取り返すのは面倒そうね……うーん……) 悩む芳野は、とらの話に出てきた参加者の一人を思い出した。 とらは言っていたではないか。 「こりゃあナガレかしぐれ辺りを見つけねえと、ここから出るのは難しいかもなあ」、と。 「あ、とらちゃんとらちゃん。さっき言ってたナガレとかしぐれって人なら、この結界をなんとかしてくれそうなの?」 「あ? ああ、まあわしよりはあいつらの方が結界には詳しいだろうからな。こんな面倒くせえもんは、あいつらにまかせときゃ良いだろ」 それを聴き、芳野は心の中でガッツポーズをとった。 (よしっ! それなら獣の槍を手放さずにここから脱出できるかもしれないわ! あのブラックって奴が、ここに連れてきた者達に破られるような結界を張っているとは思えないけど、頼ってみる価値はありそうね。 ダメな時は、別の脱出方法を考えるってことで) ナガレやしぐれというのは、名簿にあった秋葉流と蒼月紫暮のことであるのはわかっている。 とらの話から、その人となりも把握済みだ。 自分のようなか弱い女の子を襲うような者達ではないようだし、利用するだけ利用してしまおう、と芳野は考えていた。 「ねえ、そろそろ陸の方に戻らない? 結界について調べるなら、海の上よりも地に足着いた所の方が良いと思うわ」 「そうだなあ。この首輪から出る声もうるせえし、戻るとするか」 芳野の提案に同意し、とらは反転すると陸に向かって飛び始めた。 会場の端から遠ざかると首輪の警告音はしなくなり、波の音と風を切る音しか聞こえなくなる。 芳野が再びとらから話を聴こうと口を開くより先に、とらの口から声が漏れた。 「ん!?」 とらの目は夜の闇でもよく見えるし、聴力も優れている。 暗闇の中、とらは何かが高速で飛ぶ音を耳にした。 音のする方を見れば、何かが海に向かって飛んでいるのが目に入った。 金色に輝くそれは、遠くの海面へと突っ込むと、盛大な水柱を上げる。 「今の……何?」 「わからん」 金の流星は、芳野にも見えた。 流星が海面に突撃した地点までは距離があるが、それほど離れてはいない。 「と、とらちゃん! あそこ! あそこ行ってみましょう! 何があるか見てみたいわ!」 「わかった! わかったから背中で飛び跳ねるな!」 芳野の目は、遺物や金目の物を見つけた時と同じものになっていた。 金色に光る流星。 きっと値打ち物に違いない、と。 それが、まさか参加者であるとは夢にも思っていない。 (もしも海に沈んじゃってたらそれまでだけど、場所くらいは頭に入れておかないと!) 一人と一匹は進行方向を変え、巴武士とゼオン・ベルが落下した海上へ向かって進んで行った。 ◆ ◆ ◆ 「お? ガキかあ?」 「子供……?」 目的の場所へと辿りついた芳野ととらは、海面に浮かぶ一人の子供を発見した。 銀色の髪に銀色のマント。 リュックを背負っていることから、参加者の一人なのだろう。 手には髪やマントと同じく銀色をした大きめな本を握っている。 海上には、この子供以外に何も浮かんではいなかった。 「けっ。まずそうなガキだなあ。……いや、この力……。あのガキ、化生の類か?」 「え? あの子もとらちゃんみたいな妖怪ってこと?」 「ま、少なくともニンゲンじゃねえのは確かだな」 とらは、海上に浮かぶゼオンからただならぬ気配を感じ取っていた。 人でないのは確実だろうが、妖怪の気配とは何かが違う。 背中にはよしのも居ることだし、迂闊に近付くのは危ないだろうと、少し離れた所で様子をうかがう。 (とらちゃんと同じ未知の生物? でも、どう見ても人間の子供にしか見えないわね。……一応髪の毛の数本くらいはいただいておこうかしら?) 芳野は、また現れた未知の生物の存在に瞳をぎらつかせる。 とらに加えて、これは貴重な収穫だ。 それに、先程の流星についても何か知っているだろう。 早く情報を訊き出したいという気持ちが、芳野を突き動かす。 「とらちゃん、あの子にさっきの流星の事とか訊きたいし、早く近付きましょうよ!」 「なに言ってんだおめえ。あいつがわしらに襲ってくるようなやつだったらどうすんだよ?」 「何びびってんのよ! 相手は子供じゃない! それに、たとえ襲ってきたって、とらちゃんが私を守ってくれるんでしょ?」 「誰があんなガキにびびるか!! ……ったく、どうなってもわしは知らんからな? 海に落ちんよう捕まっとけよ!」 とらは悪態を吐きながらも、尾で芳野を支えながら海上に浮かぶ少年へと近付いて行く。 さっき大声を出したせいか、少年はこちらに気が付いたようで、近付いてくる芳野ととらへ顔を向けていた。 こんな海のど真ん中から助け出せば、話の一つくらいは聴けるでしょ、と高を括っていた芳野だったが、 そんな甘い相手ではないことを、その身をもって体感することになる。 ◆ ◆ ◆ 海上に浮かぶゼオンは、近付いてくる者達を見て歯を軋ませた。 虎のような魔物と、その背中に乗る人間。 先程叫んでいた声は、波の音と距離があったせいで正確に聴きとる事はできなかったが、 自分を嘗めている(なめている)雰囲気が感じ取れた。 (先程の人間に加えて、こいつらも俺を侮辱するか!) いつもなら、相手の実力も計れぬ愚か者と気にすることもないが、 自分の力を見せてもなお侮られる(あなどられる)屈辱を味わったばかりである。 怒りはまだ治まっていない。 その上、再び己を下に見る者が現れたとあっては、その怒りは膨れ上がる一方だ。 ただでは済まさない。 この雷帝ゼオンを侮辱するとどうなるか、その身をもって思い知らせてくれる! 「……へっ、ガキのくせしてこれほどの殺気を放つたあな。おどろいたぜ」 とらは、ゼオンから発せられた凄まじい殺気を感じ取った。 そこから、この子供が今まで戦ってきたどの妖にも引けを取らない力を秘めていることを理解する。 いつもならば、とらに殺気を放つような奴は八つ裂きにしてやるところではあるが、背中には芳野が乗っている。 下に降ろそうにも、一面に海が広がるばかりで、陸まではまだ遠い。 芳野が泳げるかはわからないが、海水で塩辛くなるのは、美味そうな食事を台無しにするようで気が引けた。 ゼオンとはまだ距離がある。 離れるならば今の内だろうと、とらは空中で動きを止めた。 「ちょっととらちゃん! 急に止まってどうしたのよ!」 「やかましい! おめえはあいつと話しをしたいんだろうが、あのガキは話し合いに応じる気はないらしいぜ。 おめえが海に落ちても良いってんなら、近付いてやっても良いけどよお?」 「それでも良いわ! まずはお宝の情報が最優先よ! ほら、さっさと近付く!」 「ハア!?」 おかしな奴だとは思っていたが、ここまでおかしなニンゲンも初めてだ。 別によしのを背負ったまま戦っても勝てる自信はあるが、よしのを無傷で勝てるかと訊かれると、正直分が悪いとも思う。 ここは、背中でうるさく喚かれようと離れるのが良いだろうと、とらは進行方向をゼオンから陸へと変更した。 「どこ行こうとしてんのよ! そっちじゃないわよ! あっち! あの子の所に行きなさい!!」 「髪を引っ張んじゃねえ!!」 芳野はわーわーぎゃーぎゃーととらの背中で暴れている。 とらはそんな芳野を落とさないようにしているが、流石に堪忍袋の緒が切れるのも近い。 なんでこんなやつの心配をせにゃあならんのだ。 陸に向かうのを止め、銀髪のガキに近付こうかと気持ちを切り替えそうになったその時だ。 銀髪のガキ、ゼオンの殺気が一層膨れ上がったのを感じ取った。 その瞬間、とらはゼオンの方へ振り向いた。 見れば、海上に浮かぶゼオンの体を、その身に纏うマントが包みこんでいるところだった。 ゼオンの体をマントが包みこむと、マントごとゼオンの姿が消え去った。 「あァ!?」 そして、消え去ったはずのゼオンがとらの目の前に姿を現した。 とらとの距離はわずか三メートル足らずだ。 「チィ!! 瞬間移動をつかいやがるのか!!」 「ザケル!!」 ゼオンの叫びと共に右手に持つ魔本が発光し、その左手から雷撃が発せられる。 手加減はしていない。 消し炭にする気持ちで一撃を放つ。 とらはその雷撃をまともに浴びることとなった。 芳野が悲鳴を上げ、とらの背中に身を隠す。 だが、その行為にどれ程の意味があるだろうか。 雷撃はとらの体を走り抜け自分にも届くはずだ。 しがみ付く背から離れ海に逃げようとしたが、とらの尾が体に絡み付いているため離れることができない。 芳野は襲い来るであろう衝撃に目を瞑った。 「小僧、なかなかやるじゃねえか。だがよう」 しかし、芳野に雷撃が届くことはない。 代わりに届いたのはとらの声だ。 とらは雷獣とも呼ばれる雷を操る妖である。 故に、とらは電撃や雷撃といった攻撃との相性が非常に良い。 ゼオンの放った雷撃がとらの耐久を下回っていたこともあり、とらは背負う芳野に雷撃を伝えることなくその身に受け止めることができたのだ。 「そんな雷でわしに挑もうなんざ百年早いわ!!」 お返しとばかりにとらの体からゼオンに向かって雷が放出される。 制限下にあるとはいえ、その威力はゼオンのザケルを上回る。 ゼオンは迫りくる雷に対して、自らのマントでそれを防いだ。 「とらちゃん! あの本を奪うのよ!」 「わかっとるわ!!」 放たれた雷の閃光が晴れた時、とらは既にゼオンに肉薄していた。 同じ雷を操る者同士だ。 今の雷で銀髪の子供を仕留められるとはとらも考えていない。 雷は目眩まし(めくらまし)……と攻撃された仕返しを兼ねて放ったものだったのだ。 本当の狙いは子供の持つ銀色の魔本。 あの本が光輝き、そして呪文と共に子供は雷を発した。 芳野もとらも、その一度で子供の持つ本が攻撃の要であることが推察できたのだ。 芳野はトレジャーハンターとしての経験から。 とらは幾度となく繰り広げた戦いの経験から。 自分の推察が正しいことを確信していた。 「ザケルガ!!」 狙いが本と分かっていて、何も行動しないわけがない。 発光する魔本。かざす左手。 ゼオンが呪文を言い放つと同時に、とらに向けられた左手から一筋の光線のような、一直線に伸びる雷撃が飛び出した。 雷の力を拡散しないように収束し、高密度の状態で放つ術だ。 ザケルガは雷撃による熱、衝撃に加えて物理的な貫通力も有している。 相手が雷に耐性がある魔物だろうが、この術ならばその体を貫くことができる。 とらは身を捻る(ひねる)が、至近距離から放たれた攻撃だったため、完全に回避できず脇腹を貫かれてしまった。 「きゃあ!」 ザケルガはとらの体に穴を開けると、芳野の真横を通り過ぎた。 とらが身を捻らなければ、とらを貫通したザケルガは芳野の体も通り抜けていたことだろう。 「とらちゃん、大丈夫!?」 芳野が尋ねるが、とらは答えない。 ゼオンは追撃をしようと再びとらに左手を向ける。 しかし、その手はとらの右腕に掴まれた。 腹部を貫かれても尚、とらはゼオンへの接近を止めてはいなかったのだ。 「言っただろ、わしは体を二つに裂かれようが動けるってよう!!」 芳野へ返答すると同時に、とらの髪の毛がまるで生物のように動きだし、ゼオンの全身を絡め取った。 「ラウ……!!」 ラウザルクで髪の毛を振り払おうと、ゼオンが口を開いたその時だ。 とらの髪の束が開いた口内に侵入した。 髪はゼオンの口を塞ぎ、喋ることを、呪文を唱えることを不可能にする。 ゼオンは口内の髪の毛を噛み千切ろうとするも、髪の毛は細く噛みにくく、 頭を動かして引き千切ろうにもその動きを他の髪の毛によって邪魔されてしまう。 そのためゼオンは体に絡み付いた髪の毛を、そして掴まれた腕を振り解こう(ふりほどこう)ともがいた。 右腕は魔本を掴んでいるせいで振るうことしかできないが、何も持たない左腕ならばこの邪魔な髪を掴み引き千切ることができる。 ゼオンは左腕を動かすべく力を込めた。 「こいつ! なんつう力だ!」 一体この小さな体のどこにこんな力があるのか。 力には自信のあるとらであったが、ゼオンの力に少々押され気味だ。 この拘束が解かれるのも時間の問題かもしれない。 何か呪文を唱えようとしているのか、ゼオンの持つ魔本は輝きを放ち続けている。 「チッ! しょうがねえ! 先にこいつの本を燃やしちまうぜ!!」 「!?」 「え、ちょ、とらちゃん!?」 ゼオンと芳野に緊張が走った。 見れば、とらの口内には赤い炎が見えている。 芳野はとらの背中を叩いて、叫び、とらを止めようとしているが、とらはそれを無視している。 とらの目はぎらつき、今にも炎を吐き出しそうな雰囲気だ。 不味い、とゼオンは思った。 現在掴まれている左腕をとらの拘束から振り解く事は可能だろう。 だが、とらもそれなりに力が強く、振り解くには時間がかかってしまう。 それまでの間、髪の毛に絡み付かれ動きにくい状態で、放たれようとしている炎から魔本を守り通すことはできるだろうか。 ラウザルクを唱えればこのような拘束など簡単に解いてみせるが、今は呪文が唱えることを妨げられている。 魔本は王を決める戦いにおいて最も重要なものだ。 それを失うということは、王への道を失うのと同等の意味を持つ。 自身を犠牲にしてでも守り通さなければならない。 とらの口から、灼熱の炎が吐き出された。 拘束は未だ振り解けていない。 ゼオンは躊躇うことなく、右手に掴む魔本を炎の魔手より逃がすために放り投げた。 魔本はゼオンの手から離れ、炎はさっきまで魔本を掴んでいたゼオンの右腕を焼き焦がす。 ゼオンは苦痛に顔を歪めたが、声を漏らすことはなかった。 「とらちゃん! あれ!! あの本を取って早く!!!」 放り出された本を見て、芳野はとらの肩から身を乗り出した。 今にも魔本に向けて飛び付きそうな勢いだ。 とらはそんな芳野を左手で背中にへと押し戻すと、伸ばした髪を動かし放り出された魔本を絡め取る。 「危ねえじゃねえか!! 何考えてんだおめえはよう!! ……ったく、ほら、これでいいのか?」 とらは髪に絡め取った魔本を引き寄せると、芳野へと渡した。 「そうよこれよ! これが魔術の核に違いないわ! ……初めて見る文字ね……あれ? この色の変わった部分が読める。読めるわ!!」 芳野は手に入ったお宝に歓喜している。 とらはそんな芳野を見て飽きれていた。 だが、気を緩めるわけにはいかない。 ゼオンの込める力が一層強くなった。 向けられる殺気が膨れ上がっている。 ゼオンの双眸(そうぼう)には、憎悪と怒りが色濃く映っていた。 魔本を手放し自由になった右腕で絡み付く髪を掴み取り、それを一気に引き千切る。 口に侵入している髪も一緒に引き千切り、口内に残った髪を吐き出す。 「貴様ら……許さんぞ……」 憎悪の籠った(こもった)低い声をゼオンは発した。 巴武士に侮られた怒りが、右腕を焼き焦がされた怒りが、そして何より魔本を奪われた怒りがゼオンに充満していた。 「この雷帝ゼオンを虚仮(こけ)にしたこと、死んで悔いるが良い!!!」 叫ぶと、ゼオンは左腕の拘束を振り解いた。 もう、ゼオンの動きを妨げるものは何もない。 その憎悪の籠った瞳を見て、やばいと芳野の本能が告げた。 あの雷帝ゼオンとか言う子供は間違いなくこの本を狙ってくる。 本の影響かとも思ったが、どうやら素で身体能力が常軌を逸しているらしい。 ゼオンの動きでそれがわかった。 では、どうするか。 芳野の右手には『持ち主に魔術を行使させる遺物(オーパーツ)』が握られている。 ゼオンの行動から見て、どうやらこの本を持ち記されている呪文を唱えると使用者の手から雷の魔術が放たれるらしい。 ならばと、上半身をとらの肩の上に乗り出させ、左腕をゼオンへと向ける。 流星のことを訊かなくちゃいけないけれど、このまま暴れられても困る。 あの自在に動くマントも欲しいところだ。 このなんだか強そうな呪文を使って、一時的に気絶してもらおう。 芳野の持つ魔本が輝き始めた。 「ソルド・ザケルガ!!」 さあ、どんな魔術が出て来るの? 期待の込められた芳野の目に映ったものは、自身の左手から放たれる雷の魔術ではなく、ゼオンの手に突然現れた雷の大剣だった。 銀色の本は奪った。 だから、ゼオンは魔術を使えないはずだ。 そう思っていた二人の目の前には、しかし魔術が行使されたゼオンの姿が確かにあった。 「え?」 「愚か者が!!」 巨大な雷刃が振るわれる。 とらが回避行動に移るが、至近距離、そして予想外の出来事だったために避けきれなかった。 魔本は自分では燃やせない。 そのルールにより、例え『ソルド・ザケルガ』が魔本に当たったところで本は燃えないと、 躊躇う必要のない、真横に思い切り振るわれた大剣は、とらの体を半ば(なかば)から上下に分けた。 脚の太腿に辺りが寒くなって、芳野は下を見る。 温かかったとらの下半分が無くなっている。 だから、夜風に当たって太腿が冷えたのだろう。芳野はそう思った。そう、思いたかった。 だが、おかしい。 そこにあるべき自分の両足が、とらの下半分と一緒に消えて無くなってしまっている。 スカートの裾も何故だか短くなっている。 どこにいったのだろうと視線をさらに落とすと、海に落ちる三つの物体があった。 大きいモノが一つと、細長いモノが二つ。 大きい方はとらちゃんの体として、細長い方は………私の、足? 見れば、ぼたぼたとあり得ない量の血液がスカートの中から落ちている。 まさかこの血は私のじゃないわよね? そう思った芳野から、今度は右腕の感覚が消えた。 真横に振られた雷刃が、その速度を保ったまま今度は縦に振り下ろされたのだ。 芳野の右肩に近い上腕部分、そしてとらの右肩を通り過ぎ一直線に雷刃は通過した。 結果、とらの残った上半身は更に二つに分断され、魔本を持った芳野の右腕は体から切り離された。 切り離された右腕に握られている魔本から、まるで命が失われたように輝きが失われる。 芳野はそれを見ると、自分の体の最後の支えである左腕をとらから離し、魔本を持つ切り離された自身の右腕に向けて腕を伸ばした。 その伸ばした腕は切り離された右腕に向けたものなのか、魔本に向けたものなのか、或いは、両方に向けられたものなのか。 左腕を伸ばした芳野の体を浮遊感が襲う。 芳野を支えていたとらの尾はソルド・ザケルガにより切られ遥か下。 最後の支えであった左腕もとらから離したのだ。 全ての支えを失った芳野の体がとらから離れていくのは当然だろう。 芳野の左腕は、まだ魔本を持つ右腕へ向けて伸ばされていた。 ◆ ◆ ◆ 「ふん!」 ゼオンは鼻を鳴らした。 とらに二回攻撃を加えた所でゼオンの手から『ソルド・ザケルガ』が消失したのだ。 恐らくは後ろに居た女が死んだか、本を手放したかで魔本に心の力が送られなくなったからだろう。 そう思っていると、女が海に落ちているのが見えた。 魔本を掴んだ女の右腕も一緒に落ちているが、その回収は後回しだ。 目の前の魔物からは、まだ生気は消えていない。 「やろう!!」 ゼオンに向かって、業火と共にとらの“両腕”が襲いかかる。 とらの口からは火炎、そして残された左腕がゼオンを抹殺すべく動き出しているのだ。 切り離されたはずの右腕も、独自に動いてゼオンへと迫っていた。 とらの下半身はというと、芳野を救おうとしているのか、芳野に向かって直進している。 なるほど、体を裂かれても動けるというのは本当らしい。 ゼオンの体は未だ空中にある。 魔本は無く、術を使うことはできない。 ゼオンは己を切り裂かんとする爪、焼きつくそうとする業火を防ぐべくマントで自身を覆い隠す。 その爪と業火がマントに触れようとする直前、ゼオンの体は空気に溶けるように消え失せた。 「どこにいきやがった!!」 とらの攻撃は空振りした。 最初に見せた瞬間移動を使ったのだろう。 ゼオンはどこへ移動したのか。 気配を探ると、背後からゼオンの気配を感じ取れた。 それと同時に首へ衝撃が起こる。 攻撃を受けたらしいが、とらは構わず振り向きざまに腕を振るう。 何かが砕ける音が首から聞こえた。 振り向いた先には、蹴りの姿勢をしているゼオンの姿があった。 どうやら首に蹴りを入れられたらしい。 振るった爪はゼオンの胴に食い込み、その小さな体を抉り(えぐり)ながら大きく吹き飛ばした。 即座に追撃するべくとらの体が動く。 しかし、とらの追撃がゼオンに届くことはなかった。 とらが追撃のために動きだすと同時に、とらの首から炸裂音が上がる。 それは、最初の広場で見せられた首輪の爆発の音と同じものだった。 爆発音がとらの耳に聞こえるよりも先に、とらの首が胴から離れる。 その吹き飛ばされた頭は怒りの表情に満ちていた。 全ての怒りを集約したかのような、ぞっとする程ぎらついた瞳は、最後までゼオンを睨みつけていた。 ◆ ◆ ◆ 落下の途中。 視界の端でとらの頭が胴から離れるのが見えた。 そして聞こえる爆発音。 とらが死んだのだと、芳野は理解した。 どじを踏んだと自分でも思う。 あの魔本は持ち主に力を与えるのではなく、ゼオンに力を与える物だったのだ。 支給品やとらの話から、何らかのオーパーツだと思ったが、あれはゼオンの元々の持ち物だったのだろうか。 それとも、最初に使用した者に力を与える物だったのだろうか。 それを判断する術を、芳野は持ち合わせていない。 あそこでああすれば良かった。こうすれば良かった。 後悔しても後の祭りだ。 体が海に到達する。 傷口に海水が染み、激痛で意識を失いそうになる。 (ごめんね……とらちゃん………) 芳野の意識は、ここで終わった。 【とら@うしおととら 死亡】 【染井芳野@スプリガン 死亡】 【残り69名】 投下順で読む 前へ:ナビ 戻る 次へ:どじふんじゃった!(後編) 時系列順で読む 前へ:ナビ 戻る 次へ:どじふんじゃった!(後編) キャラを追って読む 019:うしおと――/――ととら 染井芳野 060-b:どじふんじゃった!(後編) とら 028:虹 ゼオン・ベル ▲
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前ページ次ページSSまとめ 36-240 36-240 名前:アキラ 夜の幻[sage] 投稿日:2006/07/31(月) 20 45 43 ID ??? アキラ 夜の幻 1/2 ちょっと眠れなかった夜、ふと立ち寄ったロビーに人影がありました あれは・・・ 円 「あ・・・アキラさん」 ロビーにいたのは円さんと美砂さん 円さんは酔いつぶれた美砂さんを介抱していました アキラ 「こ、今晩は・・・美砂さん大丈夫?」 しかし円さんに制止されました 円 「来ない方がいい。今、美砂とってもお酒臭いから」 円さんはそう言うと、ぐてんぐてんの美砂さんに肩を貸して立ち上がりました でも、円さんだけでは力が足りなかったようです 円 「おおっ・・・」 美砂さんに肩を貸したまま、円さんは倒れそうになりました アキラ 「危ない!!」 私はそう叫ぶと、円さんと美砂さんを抱き止めます アキラ 「うっ!!」 あまりの臭気に少し顔が歪みました。思わずぐらつきそうになります 円 「だから言ったのに」 アキラ 「だ、大丈夫。部屋まで運ぼう」 私はなんとか体勢を立て直すと、円さんを見つめました 円 「・・・ありがと。私の部屋の方が近いから、私の部屋に放り込もう」 こうして私は円さんの部屋に入ることになったのです 36-241 名前:アキラ 夜の幻[sage] 投稿日:2006/07/31(月) 20 46 49 ID ??? 2/2 美砂 「もっと・・・水割り・・・」 円さんのベッドに横たわった美砂さんは、軽く寝言を言いました 円 「まったく馬鹿たれめ・・・ちょっと着替えてくるから、ソファーにでも座ってて」 アキラ 「うん・・・」 ソファーに座る私。円さんの部屋はちょっとどきどきする 飾りっ気のない部屋だけど、それでも女の子に必要な物はそろっている。無駄がないのかな? しばらくきょろきょろしていると、円さんが着替え終わってやってきました 円 「お待たせ。珈琲飲む?」 やってきた円さんは裸でした。本当に全裸でした アキラ 「あ、あう?」 円 「ああ、私、部屋ではほとんど裸なの。気にしないで」 アキラ 「き、気にしないでって言われても・・・」 そんな中、円さんがとんでもないことを言い始めました 円 「ねえ、このチョーカーつけてくれないかな?」 と言って差し出したのは明らかに犬用の首輪。これをつけるって・・・ アキラ 「こ、これって」 円 「お気に入りなんだ。私、私服では必ずチョーカーをつけるの。ねえ、お願い・・・」 私は混乱していました。そんな私を優しく見つめながら、円さんは私に首輪を手渡しました 円 「お願い・・・」 私はつばを飲み込みました。はっきり言って何をして良いのか分かりません だから、言われるまま円さんに首輪をつけてしまいました 円 「ありがとう・・・あ、こう言った方がいいかな?」 アキラ 「え?」 円 「ご主人様・・・わん!!」 この時、私の中で何かが壊れそうな気がしました。真名もそうだったのかな? 完 36-247 36-247 名前:意外とテクニシャン?![sage] 投稿日:2006/07/31(月) 23 37 44 ID ??? 意外とテクニシャン?! 3−Aのクラスにはとても特徴的な双子姉妹がいる。 それが鳴滝姉妹だ。 「史伽ー。答え見せてー」 「お姉ちゃんだめですよー。ちゃんと自分の力で答えるですー」 この双子、やることは似ているがとにかく対照的だ。 風香は活発で史伽はおとなしい、そして中学3年というのに何故か体つきが小学生レベル。 同部屋の楓と比べると大きな差だ、とてもクラスメイトとは思えない。 「それでも拙者よりは点はいいでござるよ」 バカブルーの楓はテストの答案を見せる。点数は言うまでもない。 「しかしすごい答案ね、全部平仮名ー」 横に居た美砂が答案を覗き込んで言った。 「覗かないでくださいー!」 「こらー史伽に何をするんだー」 風香も史伽も行動はまるで小学生そのもの。 何百年生きてきたエヴァンジェリンや哲学的に考える夕映を除けば、確実に子供。 ネギの帳簿にもいたずらで『大人の味 hearts』『意外とテクニシャン?!』とか書いていたりする。 この日は珍しくファミレスで食事をしていた楓と鳴滝姉妹。 「何にしましょう?」 店員の問いかけに。 「拙者はビッグプリンを」 「チョコパフェー」 「イチゴパフェでお願いします」 それぞれの好みを注文する3人。 しばらくしてテーブルにはプリンとチョコパフェにイチゴパフェが並べられた。 「いただきまーす」 36-248 名前:意外とテクニシャン?![sage] 投稿日:2006/07/31(月) 23 38 17 ID ??? 三人それぞれが食べ物を口に含む。 楓はよほどうまかったのかプリンを3つもおかわりしていた。勢いよく食べる風香とゆっくり味わう史伽。 当然だが風香が先に食べ終わった。 することがなくなってしまったか風香のいたずら心に火が点いてしまった。 手始めに楓のプリンに横からストローで刺す。 プリンで頭のことがいっぱいの楓は風香が横にくっついていることに気がつかない。 そして一気に吸った。 ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ 「せ、拙者のプリンが!?そんな食べ方は邪道でござるよー!!」 不意打ちにショックを受けた楓を見てクククと笑い声を上げる風香、次のターゲットは史伽だ。 残り少なくなったパフェの中を覗くと一つのイチゴが。 一番好きなものは最後まで残しておく史伽、そのイチゴをスプーンで取る。 「あ、お姉ちゃん!返してー!!」 「やーだよ。あーん」 イチゴを口に入れ前歯あたりで噛んだ瞬間、史伽が飛びついた。どうしてもイチゴがほしい。 「返すですー!」 「む!うぅー!」 手を使おうにも風香が両手をしっかり掴んでいる、足で取るなんて持っての他、残された手は… むちゅっ 「むむーーー!」 史伽は残された手段として風香の口に自分の口を押し当てる。 「ふ…むぅ〜〜〜〜!!」 密着した二人の口の中でイチゴ争奪戦が勃発。口をこじ開け舌を絡ませる、何が何でもイチゴを取り返そうと必死だ。 36-249 名前:意外とテクニシャン?![sage] 投稿日:2006/07/31(月) 23 39 09 ID ??? そんな戦いが1分以上経過した時。 「ふぅ……ぁ…ぉ……」 風香が痙攣しだす。それを見て史伽が口を離した。 「ふぅ…ごちそうさま hearts」 「ほ…はぇ…あ……」 すべてが終わったとき、風香の口にあったはずのイチゴは史伽の胃の中に納まり、風香は空気が抜けた風船のようになっており 頬はほんのり赤く染まって腑抜けになってしまっていた。 「ふ、史伽殿は意外と出来るでござるな…」 妙な感心をしてしまう楓。 風香がネギの名簿にいたずら書きした『意外とテクニシャン?!』は案外本当なのかもしれない… 終 36-258 36-258 名前:真名ちゃんもっこり日記89[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 06 05 56 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記89 こんな早朝に日記を書くのも珍しいと思うが、妙な時間に目覚めて寝付けなくなっただけなんだ。 アキラは横でぐっすり寝ている。 軽く突付こうと思ったが寝顔があまりにも可愛いからこのままにしておいた。 仕方なく外の空気を吸いに出てみる。 「うにゃぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ん。にゃぉおぉぉ〜〜〜〜〜〜ん」 おぉ明石か。毎日早起きだな。 猫なお前はすごく可愛いぞ。朝からいいものを見た、このかつおぶしをやってみよう。 ん?先客か? 「どうぞ」 「にゃー」 あいつは!どんな猫でもまっしぐらの茶々丸! すでに皿にミルクを用意しているあたり明石のこの行為を知っていたな。 「おいしいですか?」 「にゃ〜〜ん」 なでなで くぅ〜、先手を取られた、私も混ぜろ。 「おはよう、私も混ぜてもらおうかな茶々丸」 「拒否します」 早朝会っていきなり拒否体勢かよ。しっかり明石を抱きしめて羨ましい。 「いいじゃないか」 がしっ 「にゃ!」 「駄目です。あなたが相手ですと明石さんが逃げてしまいます」 36-259 名前:真名ちゃんもっこり日記89[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 06 06 36 ID ??? 「私はそこまで野蛮ではない!離せ!」 「嫌です『失せろ』と言いたい気分ですね」 ご丁寧にファックサインまで…●モード炸裂ですな、いいだろうその喧嘩買った。 「絶対離さん!」 「『邪魔はそっちだ』と言いたい気分です」 暴言出したい放題だな!エヴァにもそうやっているのか!? ぎゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう 「に、に゛ゃぁぁぁぁ…」 ぷちっ あ 36-266 36-266 名前:二ノ宮 闇の唄[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 17 28 31 ID ??? 二ノ宮 闇の唄 二ノ宮 「さて・・・今日はどんな悩みが入っているかな?」 いつものように意見箱を開く二ノ宮、いつもならたくさんの悩みが入っているはずだった 二ノ宮 「一通?」 箱に入っていたのはたった一通。二ノ宮は最近は生徒に悩みがなくなったのかな、と悲しく思った 二ノ宮 「さて・・・ん?」 その紙には不気味にも血文字でこう書かれていた ”やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるんらーりぴたりるんらーるっぱりるぴらんこれかんろっかやきりかんぐー” 二ノ宮 「な、なんだ・・・これは・・・頭の中に・・・入って・・・く、る?」 それは呪詛のように二ノ宮の頭の中を巡った。まるで二ノ宮の記憶のすべてを書き換えるように・・・ 頭を抱えて蹲る二ノ宮。嗚咽を漏らし、震え始めた。やがて・・・二ノ宮は大きく叫ぶ ?? 「ナバァァァァ!!!!」 次の瞬間、二ノ宮は二ノ宮でなくなっていた。頭を抱えていた手はだらんと垂れ下がり、何かを掴んでいる そして・・・そこには葱般若の面をつけ、長ネギを持った一人の鬼が立っていた ?? 「やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるん・・・ニタァ」 ハルナ 「夏の恐怖は那波さんから!!伊達に長く生きてはいないからね!!」 今日は地下ポンプ室で創作系同人誌を作っていた。前回、少年に尻ネギされた。プロおばさんじゃないから痛くもかゆくもなかった ハルナ 「こうやってまた一人、また一人、恐怖が増殖して・・・え?」 ?? 「やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるん・・・」 それは壁から、床から、天井から聞こえてきた。一小節終わる事に唄う者が増え、ループされてゆく。終わりのない唄がそこには響いた 完 36-274 36-274 名前:チア+ザジちうの学食[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 22 07 11 ID ??? ぽろぽろ 美砂「あー、桜子こぼしてるぞ」 桜子「あ、ホントだ」 千雨「ホントだ、じゃねえだろが」 ザジ「桜子さん」 ぐいっ 桜子「えっ!何!?」 ザジ「口の周りがべたべた」ふきふき 桜子「ありがとザジちゃん」 ザジ「…(にっこり)」←素でやさしい 桜子「ザジちゃんってやさしいね。ねっ、千雨ちゃん」 千雨「あ?」 桜子「ねぇちゃんと取れた?」 千雨「馬鹿、まだ取れてねぇよ」ふきふき 桜子「んー」 千雨「これでよしっと」←実は面倒見がいい 桜子「わーいありがと大好き hearts」 千雨「調子に乗るな」 円「ねぇ…あれってわざと?」 美砂「二人の間に座ってる時点で確信犯だったりして」 円「(そのポジション…この間まで私だったのに……)」 36-276 36-276 名前:史伽 子守歌[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 23 17 26 ID ??? 史伽 子守歌 暑い夏には眠れない夜もあります。でも今日は特に暑いというわけではありませんでした 現にお姉ちゃんも楓姉も気持ちよさそうに寝ています なんだろ、この心のどきどきは?分からないです だからちょっと自販機までお買い物。冷蔵庫に飲み物くらいはあるけど・・・外に出てみたかったです ぶぅぅぅん・・・ 誰もいないロビーに鳴り響く自販機の作動音。非常口の緑の表示を見ると、ここが夜中の旅館みたいです ジュースを買って、ロビーのソファーに座る私。なんだか旅行気分 千鶴 「あら?眠れないの?」 しばらくボーとしていたら、突然声をかけられました 史伽 「うん、ちょっと寝苦しくって」 千鶴 「私もよ。ねえ、隣、いいかしら?」 史伽 「うん」 千鶴姉は浴衣姿です。あげてまとめられた髪から覗くうなじが色っぽいです 千鶴 「眠れないなら・・・膝枕してあげようか?」 史伽 「・・・眠れるですか?」 千鶴 「子守歌も歌ってあげる」 私はそうして横になると、とっても柔らかい千鶴姉の太ももに頭を乗せました。凄く心地がいいです 千鶴 「歌ってもいい?」 史伽 「お願いするです」 千鶴 「やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるん・・・」 なんだか不思議な子守歌。ぐるぐると頭の中を回って私の意識を消していきます。ああ、もう、眠く・・・ 翌朝、私は自分の布団で目が覚めました。きっと千鶴姉が運んでくれたんだと思います。でも手に葱を握っていたのはなんでだろう? 完 36-288 36-288 名前:五月屋[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 00 38 31 ID ??? 五月屋 五月 いらっしゃいませ いいんちょ「お久しぶりです五月さん。しばらくここが閉鎖してましたけど?」 五月 少々改築などがありまして…。それでメニューも一新しました ・裕奈のひみつ ・亜子のひみつ ・アキラのひみつ ・まき絵のひみつ2 ・鳴滝姉妹のいたずら悩み相談室 ・パル画伯の漫画講座 ・明日菜の苦労 ・千雨のツンデレレベル測定 ・クーフェイマンスタッフ構成 ・ザジのメイクアップ技術 ・赤点戦隊バカレンジャー高校入試、激動の90日間 ・秘密コマンド ・二ノ宮先生としずな先生が語る『大人の世界 hearts』 ・ブラックちゃん真名VS忍者月影 ・千鶴の『燃えろ!いい女』 ・ ウイルス(購入すると己の存在の保障は利きません) ALL時価 いいんちょ「えぇと…“明日菜の苦労”と“まき絵のひみつ2”を」 五月 分かりました。 ひそひそ いいんちょ「そ、そんな!明日菜さんがそんな…」 ごにょごにょ いいんちょ「う…うぅぅ〜〜〜〜〜〜(号泣)明日菜さーーーん」 五月 続いて… ひそひそ いいんちょ「う゛っ…(鼻血)」 五月 どうです? いいんちょ「すばらしいですわ… つ1万円」 五月 ありがとうございます。あれ、あまりの刺激の強さに失神してしまいましたね。 36-289 36-289 名前:夢[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 00 56 39 ID ??? もるです。綾瀬夕映です。今日はわたしが見た夢を話すです。 恐らく江戸時代でしょう。わたしは和服を着ていました。わたしはある女の人を母上と呼んでいたです。その人はクラスメートの那波千鶴さんにすごく似ていました。 二人は母子家庭ながらも幸せに暮らしていたようですが、その幸せは長くは続かなかったようです。ある夏の日、わたしが川で溺死してしまったからです。 時は現代。わたしは図書館島に向かう途中、偶然那波さんに会いました。彼女はわたしを見て、すぐに抱き締めました。 「やっと会えた…。」 わたしは懐かしさを感じました。そして、「母上」と言おうとした瞬間に目が覚めたです。 もしかしたらわたしと那波さんは前世では親子だったのかもしれません。今度近くのデパートの占い師さんに相談してみるです。 36-291 36-291 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 01 02 06 ID ??? 「夕映と」 [ハルナの] 『ザジちうスレ・傾向分析〜!』 「後編です」 ゆえ「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、11回目になるです。 ……ハルナ、体の具合はどうですか?」 ハルナ[まだ少し声がかすれているけれど大丈夫。問題ありません] ゆえ「それならいいのですが――おっと、まずは昨日のことをお詫びしなければなりませんですね」 ハルナが急に隊ty……体調を崩しまして、代打のDJも見つからなかったので急遽延期してもらったです」 ハルナ[ご心配をおかけしました] <この番組は ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ノノ .┃ ┃ 〃 ´⌒`ヽ. ┃ ┃ Ki ((ハレ))〉 * 『抱き枕から夜のオカズまで .┃ ┃ ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ ,* 漏らさずカバー』の ┃ ┃ (( ⊂リ.水 ||つ ,* ┃ ┃ )) く/_|〉 ┃ ┃ し ノ 雪 広 社 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と 『私の胃袋は宇宙』フードファイター・ニジュウイン5歳の提供でお送りいたします> ゆえ「何ですか、この中途半端なバーチャルネットアイドルみたいな解説は」 ハルナ[『新ジャンル:バーチャルフードファイター』ってのはどうでしょう?] ゆえ「V I P で や れ 。さて、分析の遅れを取り戻すですよ。ランキングは 164-165を参照してくださいです」 36-292 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 01 04 22 ID ??? 〜22番:鳴滝風香〜 『将軍様はお休み中? いたずら稼業は忙しい』 ゆえ「久々に上位陣に戻ってきた風香さん。 前スレでは将軍様にさほど頼ることなくこの数字でしたので、まだまだ伸びる可能性を秘めています」 ハルナ[姉妹で、あるいは楓さんとの登場が多い結果となりました。これもまた原点回帰かもしれませんね] ゆえ「珍しくまともな分析をしますね、ハルナ。それともやはり体調が――?」 ハルナ[な、何をおっしゃいますかゆえさん。私はこのとーりぴんぴんしてるよ? ほら、私の戦闘力は53万です] ゆえ「そ、それならいいのですが……」 〜23番:鳴滝史伽〜 『絶好調の妹分、もるです属性習得か?』 ゆえ「こちらも急上昇の史伽さん。風香さんとほぼ同率ですが、わずかに届きませんでした」 ハルナ[三姉妹として爆破術にも挑戦されていましたが、残念ながらいまだ不発です。 代わりにどうやらゆえさんと同様の属性を獲得したようです。むしろ奪ったのかもしれません] ゆえ「い、いえ、あれはその、偶発的事故というか……次行くです、次!」 〜24番:葉加瀬聡美〜 『博識少女、恋人と誕生日の風に乗る』 ゆえ「前スレにて誕生日を迎えられた聡美さん。見事トップテン入りを果たしましたです」 ハルナ[ハカセのトップテン入りは分析開始以来初かもしれませんね。 私も誕生日会に混ざりたかったのですが、その日はメンt……い、いえ、入稿日で] ゆえ(もっと砕けた感じでいいです、私のことも呼び捨てでお願いします) ハルナ?(……了解しました) 36-293 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 01 06 20 ID ??? 〜25番:長谷川千雨〜 『ネットアイドルの憂鬱、燻る想いを煙に乗せて』 ゆえ「前回の分析で見事トップの座に返り咲いた千雨さん。残念ながら今回は一歩及ばずです」 ハルナ[不良化とツンデレ化の二極化してる気がするわね。 千雨さんは今まで大きくキャラを崩したことがないだけに、不良化はコワれ系の一種かも] ゆえ「桜子さんとの関係も少し変化してきました。一方的な拒絶というよりは少し妥協が見え始めました」 ハルナ[これからの展開が大いに気になるところだね] 〜26番:Evangeline.A.K.McDowell〜 『主人を大切にしない従者なんて大嫌いだ』 ゆえ「……絶対書きたかっただけでしょう、これ。例の量産事件ですか」 ハルナ[マs……ええと、エヴァちゃんならきっとこういうかな〜って。 2スレに一度上昇の法則はすっかり成り立たなくなっちゃったけど、今回は久々に上昇期だったよ] ゆえ「久々に主役のSSが多かったですからね。あの事件は収まったのか、まだ続いているのか……」 ハルナ[おかげでずいぶん楽になったけど] ゆえ「はい?」 ハルナ[や、なんでもない。こっちの話だから] 〜27番:宮崎のどか〜 『心を何に例えよう、ほんのり染まる恋心』 ゆえ「他人のことは言えませんが、久々にデッドゾーン脱出ののどかです」 ハルナ[あ、そうか。私以外の図書館組って全員下位組だったんだっけ] ゆえ「下位組で悪かったですね。それにしても、楓さんとのあの関係はなんとしたものか……」 ハルナ[ほら、文字通り『友達以上恋人未満』ってやつなんじゃない?] ゆえ(ラブ臭感知センサーとかないんですか?) ハルナ?(あれは未だに原理が解明できません) 36-294 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 01 08 09 ID ??? 〜28番:村上夏美〜 『普通少女は自然体。自分の舞台、み〜つけた』 ゆえ「聡美さんの誕生日に便乗、前回から一転して急上昇の夏見さんです」 ハルナ●[とりたてて言うこともありません] ゆえ「それじゃ分析にならないでしょう! ……ですが、無理に演劇などの話にするよりも、普通に行動している夏美さんは一番映えると思うです」 ハルナ[そういうものなのかなぁ……] 〜29番:雪広あやか〜 『今宵の私は大胆? いいえ、素直なだけですわ』 ゆえ「次第に大胆になっていくいいんちょさん。これが噂のクーデレといいうやつですか?」 ハルナ[どちらかといえば素クール……これも違う気がするなぁ。いや、同じ?] ゆえ「まき絵さんとの奪い合いが落着して安定期に入ってきましたかね。これからどうなっていくか注目です」 〜30番:四葉五月〜 『ここが私の場所。どなたさまもいらっしゃい』 ゆえ「相変わらず際どいところにいるのですが……五月さんが上位に来るところはあまり想像できません」 ハルナ[誕生日は5月12日○時△分□秒――まだまだ遠いなぁ] ゆえ「五月さんの誕生日、ですか。彼女は祝われるより祝う側に回ってしまいそうですね」 〜31番:Zazie Rainyday〜 『世界一雄弁な無口、スポットの下で笑う』 ゆえ「なんと、以外にも今回下位陣に回ってしまったザジさん。しかし、これはライン引きの問題でしょうか」 ハルナ[二ノ宮先生まで入れれば4人まとめて同率だからね。ここらへんは接戦だなぁ] ゆえ「朝倉さんに対して、ザジさんは『受け入れる』タイプといえそうです。 ただ、あくまでも彼女なりのルールには従っているようですが。今度時間があるときに詳しく検証するです」 36-295 名前:ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 01 12 01 ID ??? ゆえ「といったところで今日の放送はここまでです。ハルナ、本調子でないなら今日は早めに寝るですよ」 ハルナ[うん、そうする……それじゃ、最後のアレで締めようか] 『それでは、これからもザジちうスレが良き萌えの開拓地となりますように』 <この番組は ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ノノ .┃ ┃ 〃 ´⌒`ヽ. ┃ ┃ Ki ((ハレ))〉 * 『抱き枕から夜のオカズまで .┃ ┃ ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ ,* 漏らさずカバー』の ┃ ┃ (( ⊂リ.水 ||つ ,* ┃ ┃ )) く/_|〉 ┃ ┃ し ノ 雪 広 社 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と 『私の胃袋は宇宙』フードファイター・ニジュウイン5歳の提供でお送りいたしました> ――【舞台裏】―― ゆえ「助かりましたです、ハカセさん。昨日からハルナが布団に潜ってしまったのでどうしようかと思ってたですよ」 ハカセ「とんでもないです〜。『クラスメイト回路』のいいサンプルが取れました〜」 茶々丸[……ハカセ、もう声を戻して構いませんか?] ハカセ「うん、ご苦労様。まだまだ改良の余地がありますね〜。それではまたよろしくお願いします〜」 ――【寮の一室】―― ハルナ「つ、次はどこから『襲って』くるの!? ひぃッ、わ、私の『尻』に近寄るなァァァァ!」 36-314 36-314 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 22 49 15 ID ??? リクカプ劇場 いいんちょ×アキラ編:KISS 早朝、ぐっすり寝ていたアキラは目を覚ました。 見慣れないベッド、ふかふかとした布団。普段の寮の部屋とはかけ離れた豪華さに少し戸惑った。 「…そうだ、ここいいんちょの実家だった」 室内プールで夜遅くまで練習していたら終電を逃してしまった。 途方にくれていたときに偶然あやかと鉢合わせになり、近くということであやかの家に泊めてもらうことにした。 「よく眠れましたか?」 意識が完全に覚醒するとそこにはあやかの全開の顔があった。 「わぁ!」 驚いてベッドから転がり落ちてしまう。 「大丈夫ですか?」 「はい、大丈夫です…」 少し腰と頭を打っただけですぐに立ちあがった。 「朝ごはんは和食と洋食、どちらにしますか?」 いきなり朝ごはんのオーダーだ。 「あ、洋食で」 「味噌汁は赤、白、合わせ、どれがお好みで?」 「合わせで」 「あじの開きは好きですか?」 「…はい」 「漬物はたくあんでいいですか?」 「…はい」 「他にリクエストは?」 「別にいいです」 「分かりましたわ、30分くらいで用意できますのでゆっくりしていてください」 朝から随分と細かく指定してきてくれる朝ごはん、寮ではなかなかないことだ。 36-315 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 22 49 52 ID ??? 「あ、忘れてましたわ」 そっと近寄るとアキラの口に軽くキスをした。 「!?!?!?」 「おはようのキスですわよ hearts」 そしてあやかは部屋から出て行く、一方のアキラは口をぱくぱくさせて真っ赤になって驚いていた。 着替えてぼんやりと外を眺める。 あやかは私服でテラスに出て紅茶を飲んでいる。お嬢様らしらを存分に出して。 さっきその彼女に唇を奪われてしまった。 顔はしっかりしてて頭もいいしお金持ち。自分が男だったらきっと惚れているかもしれない。 「彼氏って…いないよね」 ネギにぞっこんの彼女が彼氏を作るはずがないだろう。これだけ条件の揃った人物なのだから相手がいるならそれなりの 家系の人間か同等の立場のお坊ちゃんあたりだろう。 だがアキラはそれ以上に自分にキスしたことが一番気がかりだった。 とてもキスしなれていた、上品で大人っぽくて…だがアキラにもしていた。 「きっと、挨拶なんだよね」 『おはようのキス』なのだからそう信じたいが… アキラの描いているキスは映画のワンシーンみたいに抱きしめて、そして激しく。 「どうしました?ぼうっとして」 「わぁ!?」 ぼんやりと考えている間にあやかがテラスからこちらにやってきていた。 「だ、大丈夫です」 「そうですか」 さり気なく、そっとアキラの隣に座るあやか。 「あなたは必死に頑張るのは認めますが、しっかりと帰る時間くらいは確認したほうがいいですわよ」 「は、はい」 36-316 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 22 50 36 ID ??? 急に照れてしまうアキラ。あまり1対1での話は慣れていない。 いつも運動部4人組で遊んで話して、それが普通のことだった。一人での行動は水泳の練習くらい。 いろいろと二人だけで痴話話をする。 学園のこと、友人のこと、成績のこと、そして。 「いいんちょって、キス慣れてるの?」 「そんなこと聞いてどうするのですの?」 「い、いや何ていうかその…朝の、アレ…」 顔を真っ赤にしてアキラは話す。 「ふふふ、アキラさんも結構奥手なのですね」 「えぇ?」 「もっとこう大胆に走ってもいいのでは?」 そっとあやかが近づく、先ほどのようにキスをする状態だ。 あやかの顔が近づく。 ―いい香りがする。朝起きてそれほど時間が経ってないのにとても優しい香り。 まるですべてを包み込むような顔であやかはアキラを見つめ… 「あ」 「ふふ」 肩をまわされてそっとキスをされた。 一度口を離してもう一度、そして押し倒されるような状態まで体が自然と横たわる。 「準備が出来たようなので、食事にしましょうか」 するとあやかは立ち上がり扉を開けて食卓に案内する。 何十人と座れる食卓に座っている明はボーっとしていて、食欲がないように見えているが実際のところは… 「いいんちょ……本気になれそう…」 終 36-325 36-325 名前:史伽 お花畑[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23 27 00 ID ??? 史伽 お花畑 史伽です。夏は暑いです さて、やっと梅雨も開けました。本格的な夏の到来です で、夏は雨が少ないです。だから木やお花の水やりが大切になります 蛇口をひねってホースから水を出します。口を軽く絞って勢いを強めましょう しゃわわわわ・・・・ こうして水を花壇にまきます。角度を変えれば虹も見えそうです 水滴がついたお花はとっても嬉しそうにお辞儀をしてくれます なんだか歌でも歌いたい気分になってきました。だからもう、歌っちゃいます 史伽 「やっつぁっつぁぱれびっぱれらんらんびっぱりりんらんぴちたんるん・・・」 あれ?この歌を歌うと・・・なんだか手が勝手に回り始めます。あれれ? まあ、手が勝手に回れば水やりも楽なので別にいいんですけれど・・・なんでだろう? さて、鼻歌を歌って水やりをしながら花壇の周りを移動していたときのことでした 千鶴 「きゃあ!!」 史伽 「ふえ?」 悲鳴がしたので振り向けば、近くにいた千鶴姉に水がかかってしまったようです 千鶴 「あらあら・・・よく見てなきゃダメよ?」 史伽 「ご、ごめんなさい」 千鶴 「まあ、いいわ。少し暑かったし」 さすが千鶴姉、大人の余裕です。水に濡れた服が肌に張り付いたおっぱいの脹らみも大人の余裕です 千鶴 「お花も嬉しそうね」 史伽 「あ、わかるですか。やっぱり千鶴姉です」 千鶴 「私も手伝うわ。いいでしょう」 夏の花壇は優しさでいっぱいです 完 前ページ次ページSSまとめ
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19:これマジで死んじゃう何分前って奴なんじゃないの? 俺、アーネストと浅井うららさんは、廃墟になった病院(医院)に着いた。 そして、うららさんは診察室跡に入るなり俺に診察ベッドの上に寝るよう言った。 俺は言われた通り、仰向けに寝たんだ。 「診察始めまーす」 「え…?」 そう言うなり、うららさんは、俺の股間を撫で回し始めた! えええ! 待って、ちょっと、嘘でしょ、まさかこんな。 「う、うららさ…!?」 「じっとしてて。まずはモノを見ないと」 「モノって、あっ、あん…」 絶妙な手つきに俺はすぐに快感を感じ始めてしまう。ナニが収納されているスリット周辺を、 優しく撫でられるだけで電気が走る。やばい、凄く気持ち良い! そ、そんなのされたら、俺、すぐ…あ、もう、無理、固くなっちゃうよぉ! 「おっ! 出てきたわね…アーネスト君の息子が」 「うううううっ、は、恥ずかし…」 「うわぁ、凄……大きいね…立派だよ……太くて硬くて…長くて…あはっ、ビクビクしてるね」 !! やめ、あ! 触っちゃ駄目だって、マジ、無理! 無理いいいいいいあああああああああ!!!!! 「ガアアアァァァアアァアアアアァアアァアアアアアァア!!!!」 …… …… ああ……。 気が付いた時には真っ白な液に塗れたうららさんがいた。俺の腹も白い液で汚れていた。 なのに俺の愚息は固さを失わないどころがさっきよりも大きくなってるような気がする。 いや、っていうかさ、俺…あ!? お、オ○ニー以外で、い、イっ、 「凄い量ねぇ、アーネスト君、溜めていたの?」 「い、や、その」 「こんなに溜めていたら身体に悪いわ。私に任せて」 「いや、あの、任せるって、え? あ」 うららさんが俺の目の前で服を脱ぎ始めた。 嘘、マジで…そりゃ、こんな綺麗な人と出来たら良いなって思ったけど、まさかこんな簡単に、叶うの? 今までヤりたいと思っても全く出来なかったのに、こんな簡単に。 いや、嫌じゃないぞ。嫌じゃないけど。 そうこうしている内にうららさんは裸になってしまった。靴は履いているけど。 30歳とは思えない、瑞々しい肌と、柔らかそうなおっぱい、そして……ああ。 身体が、熱い…発情してきた…俺も…本能、が、首をもたげ……て。 「…アーネスト君、可愛い」 「うらら、さ……」 診察ベッドの上に乗ったうららさん、が、俺の、肉槍の上に、自分の股間が来るようにしている。 夢の、夢にまで見た、光景……! 「力抜いて…行くよ?」 …… …… あ。 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!! ◆◆◆ 「…ちょっと見てるのも良いかもねぇ」 性的な意味で阿鼻叫喚となっている診察室を覗きながら、片山美咲は己の秘部をまさぐっていた。 【朝/E-2廃医院一階】 【♀01番:浅井うらら】 [状態]全裸、興奮、快感、アーネストと行為中 [装備]コルトローマン(6/6) [持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(18)、ワルサーカンプピストル(1/1)、26.6㎜榴弾(3) [思考・行動] 0:殺し合いには乗らない。妹のさららを捜す。 1:アーネスト君を(ry [備考] ※片山美咲には気付いていません。 【♂01番:アーネスト】 [状態]興奮、発情、快感、浅井うららと行為中 [装備]チェーンソー(バッテリー残り100%) [持物]基本支給品一式 [思考・行動] 0:殺し合いをする気は無い。 1:うららさ(ry [備考] ※片山美咲には気付いていません。 【♀05番:片山美咲】 [状態]健康、興奮、快感、自分を慰めている [装備]S WM29(5/6) [持物]基本支給品一式、.44マグナム弾(12)、イジェマッシMP-443(17/17)、MP-443予備マガジン(3)、サバイバルナイフ [思考・行動] 0:殺し合いに乗る。優勝狙い。誰であろうと容赦しない。 1:診察室の二人(浅井うらら、アーネスト)の行為が終わったら、二人を殺すつもり。 [備考] ※特に無し。 018:部外者はモニタ見ながら拍手喝采 目次順 020:素晴らしきこの世界 003:保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ 浅井うらら 027:夢を飾り眠る 003:保健医の女とドラゴン…どう言う組み合わせだ アーネスト 027:夢を飾り眠る 014:奪うだけ 片山美咲 027:夢を飾り眠る
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澪「まぁいいや」 律「そうだな」 澪「それで?」 澪「いったん学校に戻ってきたって言ってたけど…唯や和もいたのか?」 律「ああ。みんな、いたよ」 律「……梓以外は」 澪「えっ、梓はどうしたんだ?」 律「犬に追いかけられて消えてった」 澪「そっか」 律「梓をのぞくアタシらは学校に戻って 澪やムギたちにコンビニで買ったメシを届けたんだ」 律「まあ、言ったとおり澪は寝てたけどな」 澪「うん」 律「で、みんなでメシ喰って、しばらくして 救助の人が『ここはヤバいから移動しようず』とか言ってきてさ」 澪「ヤバい?何が?」 律「…電気がアレで、復旧しなくて、水も破裂?して 食べ物も、アレで、寒くて、冷えて、、。」 律「おわり」 澪「えっ」 律「で、唯が救助の人にコショウをふりかけて、どっかに走り去って ムギは本物の動物の豚の生皮着ぐるみを着て、どっかに走り去って 和もいつのまにかどっかに走り去っていった」 澪「待て待て待て」 律「そして私もどっかに走り去った」 澪「待てって!!」 律「どうしたの?お腹痛くなったの?」 澪「あたま痛くなったの」 澪「分からないことだらけだよ」 律「まあ、いつの時代もそんなものさ」 澪「救助の人が何を言っていたのか絶対に理解出来なかったんだな?」 律「はい」 澪「まぁいいよ。良くはないけど、そこは諦めるよ」 澪「しかし、なぜ 唯が救助隊にコショウをふりかけたかくらいは分からないのか?」 律「さあな……最近の唯さんが何を考えてるか アタシらでも分かんねーんだ」 澪「アイツは暴走族のイカれたヘッドか何かなのか?」 律「まぁ、とにかく澪以外みんな走り去っていったんで アタシも走り去る事にしたんだが 走り去ってる途中で どこへ走り去ったらいいか分からなくなってな」 澪「そりゃそうだろうな」 律「でも、そのうち気付いたんだ」 律「アタシたちは明日に向かって走り出しているんだ!ってな」 澪「そうか」 澪「なに言ってんだお前」 澪「まあ1つずつ、いこうじゃないか」 律「いいぞ」 澪「お前は走り出したあと、どうしたんだ」 律「なんか、そこらの家から人がワラワラ出てきてね」 律「雪も降り始めているってのに民族大移動の始まりさ」 律「気が付けば町中の人が、どこかに向かって歩き出していた」 澪「ほう」 律「頭の悪いアタシでも流石に気付いたよ」 律「こりゃやべぇってな」 澪「そうだな」 律「で、アタシはしばらく町の人らと何処かへ歩き続けていたんだ」 澪「お前にしてはマトモなチョイスだな」 律「でも、そのうち学校で寝ている澪の事が 気がかりになって引き返したんだ」 澪「律にしてはステキなチョイスだな」 律「でも、そのうち扉が開きっぱなしになって 店員のいない漫画喫茶があってね」 澪「お、お前、まさか」 律「さっきまでそこにいた」 澪「2日間も!?」 律「なんとかスラムダンクを全巻読破したぞ」 澪「スラムダンク読むのに2日もかかったの!?」 律「字が多かったからな」 澪「多くないよ!!」 律「おもしろかった」 澪「私の事は!?」 律「好きだよ」 澪「えっ…ば、ばかっ///」 律「まぁいいか」 澪「まぁいいよ」 澪「それでも、ここに戻ってきてくれたんだから」 律「まあね」 澪「しかし、お前……そののち、校庭で排泄行為をおこなっていたが… トイレまで我慢出来なかったのか?」 律「いや~、雪にジャムつけて食べてたら お腹が急に痛くなっちってさ」 澪「なぜ、そんなマネを」 律「食べ物はジャムしか持ってなかったからね」 澪「なぜジャムしか持ってなかったんだ」 律「梓にハメられたんだ」 澪「どうやったら、そんな状況になるんだ」 澪「いや…でもまあ、お前は頭がおかしいからなぁ」 律「おい、そんな納得の仕方でいいのか」 澪「それで…来てくれたのはありがたいが これからどうするんだ?」 律「そりゃアタシが聞きたいよ」 和「それならこの学べる和にお聞きなさい」 澪「えっ!?」 律「おっ」 和「全新系列!!」 律「天破侠乱!!」 和律「見よッ、眼鏡は赤く燃えているッッッ……!!」 澪「一体、何が起こったんだ…」 和「ウソよ」 澪「あぁ。何がウソなのかは全く理解できないけど……」 澪「和……お前、どうしてここに?」 律「何処かへ走り出したんじゃなかったのか?」 和「私は色々と準備を整えて澪を助けに来たのよ」 澪「私を?」 和「救助の人たちは寝ている澪を置いていくって言っていたしね」 澪「置いていくって…みんな、どこに行ったの?」 和「あら、律から聞いてないの?」 律「へへ…」 和「あぁ、まぁ彼女は頭がおかしいものね」 澪「そうなんだ」 律「そんな事ないよ!?」 和「スラムダンク名言集ク~イズ」 律「よし来い!」 和「左手は…?」 律「揚げるだけ」 澪「唐揚げでも作る気なのかこのイカレカチューシャ」 和「それで澪、調子はどう?」 澪「あぁ、すっかり元気になったよ。いささか眠り過ぎたけれど」 和「元気になったのは分かっているわ」 和「私が訊ねているのは精神的な話よ」 律「どういう事だ?」 澪「こんな事態になって不安じゃないか…とかって事?」 和「澪、あなたは保健室で目を覚まし、携帯を確認した直後 パンツに手を突っ込んで拳を「ドーン!」って突きだしたわね?」 律「えっ」 和「こうよ」モゾッ 和「ドーン!」グィィン 澪「……」 律「どういう意味なんだ?」 和「分からないわ」 澪「和、なんでそれを…」 和「私は昨日から保健室にいたのよ」 律「あっ、そうなのか?」 和「ずっと澪が目を覚ます様子がないから 綿を含んだ水で口を湿らせてあげたり 寒くないように添い寝してあげたり 寝汗を拭いてあげたり下着を脱がせたり 下着を頭にかぶったり下着を着せたり脱がしたり 触ったり触ったり触ったり 色々世話になったのよ」 律「へ~」 澪「世話になったってなんだよ!?世話をしたんだろ!?」 和「そうね」 和「それと、何か誤解しているようだけれど 私は純粋に看護しただけだから」 澪「本来かなあ」 律「和は偉いや」パチパチパチ 律「なぜ下着を頭にかぶったのかは謎だが」 和「弱っている女、子どもを私は放っておけないわ」 律「聖人君子なのか変質者なのかハッキリしてくれ」 澪「なんだろう…」 澪「すごく胸がもやもやするよ」 和「胸が…?それはイケナイわね……」 澪「いや、興味をもたなくていい」 澪「まぁいいよ」 和「それがいいわ」 澪「でも私が目覚めたとき和の姿は見えなかったぞ」 和「保健室は暗かったでしょう?」 澪「うん」 和「私は闇の中、黒の全身タイツを着て、立ち尽くしていたのよ」 律「まるで名探偵コナンの犯人のような」 澪「どうしてそんな事を…」 和「澪がそろそろ目を覚ましそうだったから ビックリさせようと思って」 澪「今、十分ドン引きしたよ」 和「それでいつ驚かせようかタイミングを見計らっていたら」 和「ドーン!」グィィン 澪「……」 和「私は澪の気色悪さに失神したってワケ」 澪「……」 和「精神を疑いたくなるのも頷けるわね」 律「私から一ついいか?」 和「どうぞ」 律「お前ら変態じゃないの?」 澪「お前に言われたくないんだよ!」 和「まぁいいわ」 律「そうだな」 澪「そうしよう」 澪「さて、律の説明は意味不明だったが 和は今どういう状況か理解してるのか?」 和「救助隊の話は聞いたわ」 和「かなりややこしい話だったし『たぶん、おそらく』と 推定の部分が多すぎて どこまでが本当か分からないけれど…」 澪「うん」 和「簡潔に言えば もうすぐもっと寒くなって、雪が積もって 水や食料、燃料の供給が一時的に断たれるから しばらくの間、街を離れるべき、という話だったわ」 澪「えぇ~…」 澪「なんかオオゴトだな…。どうしてイキナリそんな事に…?」 和「さぁ…過去に例が無い異常気象だからなんとも…」 和「でも物事には必ず始まりがあるものだし 『そんな話、聞いた事ない!』と喚いてみても、仕方ないわ」 澪「まあ、そうだけど…」 澪「けど…、そんな状態で私は学校にとり残されたのか」 澪「よく考えたら怖い話だ」 和「正確には、後回しにされたのよ」 和「町の人たちを避難場所まで送り届けたあと 助けに戻るとは言っていたけれど」 律「でも救助の人、来てないじゃん」 和「これだけ雪が積もっての長距離移動は辛いでしょ」 和「責められないわよ」 和「それで、澪の両親も、その事を知らずに避難してる可能性があったから 私が一肌脱いで人肌でヌイたというワケよ」 澪「ん?」 和「なんでもないわ」 澪「あっ、もしかして唯が救助隊にコショウをふりかけたっていうのは 私を置き去りにする事に対して怒って…?」 和「いえ、アレはそんなタイミングじゃなかったわね」 和「もっと異質な何かだったわ…」 澪「そ、そうか…」 律「で、学べる和センセイ、これからどうすんの?」 和「ふふ」 澪(和がウキウキしてる…) 澪(気味が悪い) 和「本来ならセーフティラインまで避難すべきでしょうけど 雪で足元が悪く、移動にはかなり手間どるのではないかしら」 和「予報によると明日はかなり天気が荒れるらしいし 今は動くべきではないかも」 律「ふんふん、それで?」 和「幸い、ここには灯油があって、充分な食べ物もある」 和「明日から荒れるという天候がおさまるまで ここで暖をとりつつ留まるのが賢明でしょうね」 律「移動は明後日以降ってワケかぁ」 澪「て事は、まだ学校に居続けなきゃいけないんだな…」 澪「私はもう3泊くらいしてる事になっちゃった」 和「色々、準備はしてきたから初日よりは快適なハズよ」 和「寒さと飢えを気にしないでいいだけで、かなり違うわ」 律「そりゃ分かるけど、ヒマだよなぁ」 澪「じゃあ部室に行って練習するか?」 律「えぇ~…あそこは寒いだろ」 澪「ストーブくらい運べばいいだろ」 和「ふふっ、楽しそうね」 澪「あ、でも和は退屈かな?」 和「あら、私も簡単な曲ならピアノで弾けるわよ」 律「よーし。そんじゃ、ドラム叩いてストレス解消するのも悪くないか」 和「じゃあ軽音部の部室に行きましょうか」 澪「あっ…」 律「どした?」 澪「なんでもないよ」 澪(そういえば亀が死んでるんだった…) 澪(でも、私が殺ったなんて分かんないよな…?) 澪「じゃあ部室に行こう!」 14