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前ページ次ページSSまとめ 銃口が柿崎の額に当てられ、続いて亜子、のどか、と地面に座り込んだ3人の方へ順に向けられる。 「宮崎のどか。何故裏切ったんだ? 賢明な君らしくもない。あの秘密を打ち明けるのがどういう事か、分かっているんだろうな。 これはお前個人の問題ではないんだぞ」 「裏切った? 本屋ちゃんが!?」 柿崎にとっては初耳だった。しかし、悲痛な面持ちを浮かべたのどかは、裏切ったというよりは、無理矢理連れてこられた様な 印象を受ける。ついさっきまで敵の中心だった人物が、自分が気絶しているほんの数分間の間に裏切ったというのか。 「お前は知らなくてもいい話だ。これ以上被害を広げられても困るのでな」 亜子が逃げ切れなかった悔しさと、のどかを守りたい一心で、力一杯龍宮を睨んだ。その眼光を見て、龍宮が少し驚きながら、 「いい眼をするようになったじゃないか、和泉。以前は怯えた子犬の眼にそっくりで、私も気に入ってたのに。まるで今にも食ら いついてきそうな狂犬のようだ」 亜子がのどかの呼吸が荒い事に気付いた。過度のストレスと緊張状態のせいで、軽い呼吸困難に陥っている。このまま放って おいては危険だ。そう判断した亜子は、険しい表情を和らげ、龍宮に訴えた。 「なあ、龍宮さん。のどかが軽い呼吸困難みたいなんや。せめてのどかだけでも、保健室に連れてってあげたらあかんやろか?」 しかし、龍宮はその訴えを受け入れなかった。厳しい口調で亜子にピシャリと言い放つ。 「何を言ってるんだ? 私は宮崎を連れて来るように言われたんだ。その本人を保健室に連れて行けだと? そんな甘い考えが 通るのなら、3Aはここまで堕ちてなかっただろうよ。それに、お前が余計な事をしなければ、宮崎がそんな風になったんじゃあ ないのか?」 「そんな……」 否定はできない。しかし、だからといってこのクラスをそのままにはしておくのは嫌だった。 「さあ、立て。調教師が待っているぞ」 亜子は訴えを続けようとしたが、言葉途中に呆然となった。龍宮の背後に何者かが立っている。~背中をこちらへ向けながら。 * それが地面に降り立つ音を聞いた龍宮は、慌てて後ろを振り返り、銃を構えた。 彼女は丸めた背中を一気に引き伸ばし、その背中に付いた噴射口から勢い良く白煙を噴き出した。それはまるで、朝目覚めた ばかりの天使が、思い切り羽根を伸ばした様にも見えた。 ライトグリーンの髪を風になびかせた天使は、いつもの様に眠たそうな抑揚のない声で、そして少しばかり元気のない声で、四人 に挨拶を交わした。 「おはようございます、皆さん」 「何をしに来た。私の弾丸の味が恋しくなったのか?」 銃口の片方が茶々丸の頭部を捉えた。 「いえ、ただのサボタージュです」 (アカン……茶々丸さんまで来てもうた……どないしたらええんや) 最早、事態は免れない所まで来ている。逃げ切れない。 頭の中にふと、ある疑問が浮かんだ。今、目の前にいる龍宮の記憶は、一体どうなっているんだろうか。 今の一言は、まるで茶々丸と一度闘った事があるかの様に捉えられる。しかし、実際に闘ったのは、自分を助けてくれた、別の 龍宮。では、今目の前にいる龍宮は、一体どんな理由で茶々丸に銃を突き付けているのだろうか。 亜子の疑問が出口を見つける前に、柿崎が声を上げた。 「茶々丸さん!? アンタ味方だよね?」 「美砂ちゃん、ちゃうねん、茶々丸さんは……」 亜子の静止を振り切って、柿崎が続ける。 「私には分かる。お願い茶々丸さん、のどかを助けてあげて! 危険な状態なの!」 柿崎の目は、いつもの優しい茶々丸を映し出していた。動物が好きで、いつもエヴァンジェリンにくっついていて、保護者を思わ せる包容力を備え、そして、何か思い悩んでいる。 茶々丸は、反対側を向いたままのどかの呼吸数を計測した。不規則、不安定、と出る。自分の心もそんな感じだろうか、と思い ながら、四人と顔を向き合わせた。 茶々丸はそのまま何も言わずに龍宮の横を通り抜け、柿崎、亜子、のどかを抱きかかえた。 「何勝手な事やってるんだ。動くと全員の頭をブチ抜くぞ」 背中のジェットエンジンをふかし始めた茶々丸は、龍宮の銃口には動じず、落ち着いた口調で答えた。 「……それならそれで」 片足で向きを変え、大地から足を放す。重厚な体は重力をまるで感じさせず、ふわりと宙に浮いたかと思うと、空高くまで急上 昇した。 銃口を下げた龍宮は、見逃してしまった自分の甘さに溜息を吐く。なぜだかこの時は、引き金を引く気がしなかった。誰かに止 められている様にも感じた。目の前にチラつく青い髪に、嫌気が差す。 「やれやれ……。面倒だが、追わなきゃな」 * 「マッツッケッンッサ~ン~バ~……いやぁ、今日はシスターもココネもいないし、適当にサボって帰るかな……しっかし、ヒドイ なぁ。掃除だけ任せて帰るなんて……手伝ってくれる人は他に誰もいないし……嗚呼! 私ってば、なんて真面目なシスター なんでしょう。きっとこの行いは神様も見てくれてるに違いないわ!!」 両手を組んでそう言い終えると、美空はとっとと掃除用具を仕舞って帰り支度を始めた。腹の虫が鳴って、昼食を摂る場所に ついて考えを巡らせていたが、それは教会の扉を激しく叩く音に中断された。 「誰か! いる!? 美空とか!」 「ごめんなさい! 神様は今、帰省ラッシュに紛れてバカンスに言ってるんです!」 「春日さんを確認、私がこの扉を破壊する前に開けて下さい」 扉の奥から脅しともつかない、機械じみた声が聞こえる。 心の中で舌打ちをしながらも、渋々ドアを開けた。イタズラは好きだが、厄介事は嫌いだ。 「なんスか……」 「あんた、本当にシスター?」 「ちょっとぉ、入って来ないでよぉ、ここは懺悔をする場所で、厄介事を持ち込んでいい場所じゃないの」 「ご、ごめんな、美空ちゃん。のどかが今ちょっと危険な状態なんや……」 のどかの姿を確認した途端、慌てて逃げだそうとした美空の腕を、柿崎はしっかりと掴んでいた。 この際、あまり染まっていなさそうな美空は、今の内に引き込んでおきたい。 「コラ! ここまできて逃げるんじゃない!!」 「あ、アンタ達が勝手に来たんでしょうが! 自殺行為だって! ヤクザの頭を人質にとってるようなもんだって!!」 「茶々丸さん、入口塞いで! 逃げられないように!!」 「はぁ……」 茶々丸は柿崎に言われた通り、教会の出口を塞いだ。 「ヒィ!!」 「のどか、大丈夫……?」 教会の椅子にのどかを下ろして横にしてやると、亜子は自分の膝の上にのどかの頭を乗せた。相変わらず呼吸は乱れ、心 臓を手で押さえていたが、うわごとも数を減らし、大分安定してきてはいる。 「みんな……悪いんやけど、ちょっと席外してもらえへんかな? 二人だけで話したい事があんねん」 柿崎と美空が一瞬キョトンとしたが、二人共すぐに納得して、茶々丸を連れて外に出た。チャンスとばかりに裏口から外へ逃 げようとする美空だったが、柿崎にあっさりと捕まえられる。 神様は私の善行を見てくれていないのだろうか…… そうつぶやいたが、もしかしたら本当にバカンスに出かけているのかもしれない。 亜子は椅子に凭れながら、天井のステンドグラスを見上げた。自分の背丈よりも少し高い位置にある窓から気持ちの良い隙 間風が入り込んで、小窓をかたかたと揺らしている。 膝の上に仰向けになっているのどかの額に手をやり、前髪を掻き上げてやった。眠る様に目を瞑っていたのどかは、亜子の 掌の感触を感じ取って、うっすらと瞳を開いた。深呼吸の様な深い吐息のまま、亜子に尋ねる。 「どうして……今までの、復讐のつもりなの……?」 亜子は少し躊躇ってから、ゆっくりと紡ぎ出す様に喋った。 「復讐、とかやない……信じてもらえへんかもしれんけど、うちは、のどかを……みんなを助けたいんや。今は、のどかを貶め てるみたいになってしもてるけど……でも、これはのどかの意志なんや」 のどかは再び目を閉じた。腹の底に怒りが吹き溜まりを作っている筈なのに、心地の良い風と、訳の分からない言葉の所為 で、相手を罵倒するための言葉が浮かばなかった。 泣きたい。 戻る事の出来なくなってしまった、幸せな日々を取り返したい。 「どうして……魔法の事を知ってたの……?」 震え始めた声を聴きながら、亜子は昨日の朝からの事の顛末を、のどかの頬を伝った涙を指で拭き取りながら、ゆっくりと 話し出した。勿論、魔法に関与しているのどかなら理解してくれるだろう、と踏んでの事だった。 「きっと……もう一人ののどかは、分かってたんとちゃうかなぁ。うちにはこれから先、どうしたらええのか、さっぱり分からへ んけどな」 亜子は軽く微笑みかけて、のどかの反応を待った。 のどかは、自分の頭脳を選んだ。常にこちらにいる事のできないというネックを、もう一人の自分に託す事によって、解決に 導こうとした。それは、ある種の賭だったのではないのか。 「ふざけないでよ……」 「へ……?」 のどかがのそり、と体を起こして、長椅子の上に四つん這いになる。必死に上体を起こそうとしているが、全力で走った事が 祟ったのか、憔悴しきっていて、上手く起きあがれないでいる。最後の力を振り絞る様に、のどかの全身から痛い程大きな声 が発せられる。 「ふざけないでよっっ!!」 * 突然浴びせられた罵声に、亜子はしばし唖然となった。 「知らない……知らない知らない! そんなこと知らない!! 返して……返してよ!! 私は幸せだったの……平和な毎日 を送ってたの……なのに……何が『もう一人ののどか』よ。何が『みんなを助けたい』よ。私にどうしろって言うの!? 力も、 体力も無い……やっと、言い返せるようになったのに……言いたい事とか、言えるようになってきたのに……もう、私は…… 虐められたくないの!!」 亜子の制服の襟をぐいぐいと引っ張って揺らした。ボロボロと涙を流して、腹の底に溜まっていた物を全て吐き出し、亜子に叩 きつけた。もはや力尽きようというのに、昔を思い立たせる自分が、私にその義務を押しつけようとしている。 その事実が異様に腹立たしかった。どうして、私が……。 私はこんなにも非力で、人の心を読む事のできない今も震えが止まらず、こんな程度の低い八つ当たりしかできないというのに。 もうお終いだ。既に魔法の事は知られている。アーティファクトを消すには、遅過ぎた。 「嫌よ。みんな、もう一人の私がやったって言うの……? もう嫌……魔法なんて、知らない。そんなの、一人でやってよ……。 私の幸せを……返してよ。馬鹿……亜子の馬鹿……私の馬鹿!!」 最早何が言いたいのか、自分でもよく解らなくなってきていた。亜子の胸に顔を埋め、力一杯叩いた。毎日毎日、またこうやって、 逃げ回らなきゃいけないのか。あの地獄の日々に戻るのか。 どうせ亜子は私を裏切って、いつかは木乃香側に付くに違いない。夕映もハルナも、そうなっていった。だから、復讐した。 非力な自分を捨てるために。 「……のどかはそれで、ほんとに幸せなん?」 うるさい。 「本当は、後悔してるんとちゃうん?」 私を貶めたくせに…… 「うちは、裏切らへんよ」 誰が信じるか、そんな薄っぺらい言葉。一体誰に、この先ずっと人を裏切らない保証がある。人間である限り、それは無理な 話だ。私が信じているのは、アーティファクトだけ。他には何もない。 なのに……どうして亜子の胸はこんなにも、温かみを含んでるんだろう。 私は、肝心な何かを忘れている。 亜子がごそごそと、制服の内側の胸ポケットの辺りを探り始めた。取り出したそれを私の前に差し出すと、ニッコリと笑って、私 の掌の上にそっと乗せた。 一語一句、一文字、行間、ページ……全て、刻み込まれている。 幼い頃の記憶が甦っていく。 何百回と読んだ、その本。そう、覚えている。いや、何故か、完全に記憶に蓋をしていた。 『自分と同じ顔をした奴が、誰かを傷付けているなんて、そんなの嫌だろ?』 私はその本を力の限り抱きしめ、今まで私のしてきた事を、教会の長椅子の上で懺悔した。 もう一人の私は、全て知っていた。自分がいつか、こうなってしまう事を。 だから、忘れてしまわないように、幼い頃から何度も何度も、その本を読んでいた。 そして、その思いを亜子に託した。主人公のセリフを借りて、私に伝えるために。 私は、亜子の胸の中で、声が枯れ果てるまで泣いた。 * 世界樹は、シスターとチアリーダーとロボ、という、根本に座り込んだ奇妙な3人にも、悠然と木陰を落としていた。 生真面目な顔で真っ直ぐ前を見つめ、何か考え事に浸っている茶々丸。 寄りかかった樹の幹に背中を預け、頬に受ける風を気持ちよさそうに感じながら、時たま瞑っていた目を開けて、眩しそうに 太陽の方を見つめる柿崎。 膝を抱えながら呪いの言葉を呟く美空。 「……ねぇ、美空。それ、どこの国の言葉?」 柿崎が尋ねる。 「ンワガンポ島の呪いの言葉」 「……それにしても、あんたってさぁ……この世界にしては、随分明るいよね」 「え、そ、そうかな……」 美空はどこか後ろめたそうに口ごもる。 「やっぱり、こっちにいる人にとっては普通なの? 今の3Aって」 「普通だとは思ってないよ。昔はこんなんじゃなかった。みんなもっと……楽しそうだった。それより柿崎の方こそ、何か、昔に 戻ったみたい」 二人で暫く間を置いた。お互い、あまり話した事はなく、慣れない会話の距離を読み合うようにして、相手を知ろうとしている。 最も柿崎にとっては、変に意識している訳ではなかったが、美空の方は、突然明るくなった柿崎への対応に、少し戸惑いを感 じているようだった。 「美空も、今のクラスに虐められた事はあるの?」 「ううん、私はずっと逃げてた。それにほら、私存在感薄いし」 同時に二人がクスリ、と笑う。 「確かに。アンタなら逃げ切れるかもね」 「それは、私の足が速い事に対して言ってるの? それとも存在感の話?」 「想像に任せる」 美空の明るさは、それでもどこか垢抜けた感じがあって、何か自分の知らない裏の事情を知っているようにも感じ取れるが、そ れが何なのかは、分からなかった。 何処から飛んできたのか、茶々丸の肩には、数羽の雀がとまっていた。茶々丸がそっと片手を持ち上げると、雀もそれにつら れて、指に乗り換える。雀と見つめ合いながらも、憂鬱な表情の茶々丸。ジブリアニメを蜂起させる様な優雅な眺めに、二人共 しばし見入っていた。 暫くして柿崎が声を掛けると、茶々丸は視線を変えずに返事をした。 「……なんでしょうか」 「……かわいい雀だね」 「……可愛い……そうですね。そう言えるのでしょうね……私は機械ですから、よく解りませんが」 「何かあったの? いつもより、元気ないけど」 茶々丸は確か、本物と思しき龍宮と闘っていた。亜子の話を聞けば、どうやら今目の前にいる茶々丸は偽物らしいが、柿崎に はそうは思えなかった。 あるいは、偽物だとしても、元の世界にあるような、極めて人間的な悩みを持ってしまった、そんな顔に見えて仕方がなかった。 仮に偽物だったとして、この世界で酷い仕打ちを受けてきたのかもしれない。だとしたら、尚更ほうってはおけない。 「私は、普段からこんな感じですが」 「嘘言わないの。私にはちゃんと分かるんだから。クラスメイトでしょ? たまには、何か相談でもしてよ」 「はいはい!」 美空が大げさに手を挙げて柿崎に訴えた。「迷惑なクラスメイトが厄介毎に巻き込もうとするんだけど、どうした らいい?」 「身を粉々にして、手伝ってあげればいいんじゃない? シスターなんだし」 茶々丸が腕を下げると、雀が今度は膝の上に移動した。そんなに茶々丸の体は居心地がいいのだろうかと、雀をじっと見つめ ながら柿崎は考えていた。下ろした手を地面に置いた茶々丸は、遠くのどこか一点を見つめながら、尋ねてきた。 「柿崎さん……柿崎さんは、ご両親に反抗した事はありますか?」 「そりゃあ、あるわよ。誰だって、自分の方が正しいって思う事はあるでしょ?」 茶々丸は迷っているのか、暫く間を置いてから続けた。 「私は、この世界の人達に酷い事をしてしまいました。しかし、それを止めようと、償おうとするほど、産みの親である葉加瀬の 期待を裏切ってしまうんです。マスターを裏切り、3-Aの皆さんを傷付け、それでも私は、まだ自分の意志で動こうとする。胸 の奥から、必要としない感情が押し寄せてきて、その苦しみから逃れるために、また罪を償おうとするんです。これが人の感 情だというのなら、私にはこんな感情、必要ありません。私はもう、何に従って行動を起こせばいいのか、分からなくなってし まったんです」 自分の立場と、逆らえない、逆らってはいけない命令。それを拒絶するAI。 茶々丸の頭の中に芽生え始めた感情と、自分の置かれた立場に感じる違和感。そして、人を傷付けてしまった自分への恨み で、雁字搦めになっていた。しかしそれは、柿崎にとっては思春期における少女の悩みと、なんら変わりないように思えた。 「難しい事は、あんまりよく分かんないけど、そういう時はさ……」 柿崎が立ち上がって茶々丸を見下ろすと、驚いた雀達が慌てて飛び去って行った。雀達が見えなくなるまで目で追い掛けた茶 々丸も、柿崎を見つめ返す。 「忘れちゃえば?」 ぱっと花が咲いた様な笑顔だった。しばし呆然と柿崎の顔を見る。美空も、何かを期待していたのか、少し拍子抜けしたような 顔になっている。 「とりあえずさ、今は目の前にある、茶々丸さんのやりたい事やってみたら?」 「私の……やりたい、事?」 「そっ。今日は土曜日だし、なんなら今日一日、茶々丸さんに付き合ったげるよ?」 私のやりたいこと……動物を助け、動物と触れ合い、人を助ける…… 「そんな事で、いいのでしょうか……?」 それが、私の求めていた答えなのか。この複雑で、極めて難解な感情が、そんな事で。 「違うと、思います……。こんな複雑な感情プログラムのバグが、そんな事で収まるとは、とても思えません。柿崎さん、何故そ う思われるのですか?」 単純な疑問をぶつけた。決して機械に詳しい訳ではない柿崎が、一体どんな考え方でその答えを導き出したのか、興味があっ た。しかし、その答えを聞き出す前に、事件は起こる。巻き起こる悲鳴、慌てて逃げる他クラスの生徒達。 「何? 何が起こってるの!?」 「ダビデ像の方みたい」 美空がそちらを見渡す様にして、体を傾けた。 「3Aの生徒複数が、ダビデ像広場に集まっている模様です」 茶々丸の耳は、龍宮の撃つ多数の弾丸の音を聞き取っていた。 * 龍宮の銃弾が膝元を掠める。わざと外してくれているんだろうが、逃がすつもりはない、といったオーラは十分に感じ取れた。 のどかを抱え、教会の裏口から脱出には成功したものの、そろそろ体力が限界に近付いている。辺りには銃声に驚いて叫び 声を上げながら逃げまどう女子生徒の姿ばかりが目に飛び込んでくる。 亜子はのどかを逃がせる場所を必死に頭の中に巡らせた。制服の裾を握りしめながら震えるのどか。 大丈夫や……のどか。ウチが絶対に、絶対に逃がしたる。 のどかはこの世界を元の3-Aに戻すために、きっと、絶対に必要なんや。せやけどそれまではうちが……うちが守ってやらな。 背後から聞こえる、龍宮の声。 「どうした? 速度が落ちてるぞ。そんな足でこの先、私から逃げ切るつもりか? 笑わせるなよ。少なくとも春日よりは速くな いとな」 明日からはランニングか。いっそ、陸上部に入った方が早いかもしれへん。今日、逃げ切れたらやけど。 背後の足音が消えた。立ち止まって辺りを見回すも、辺りには最早、誰もいなくなった広場がただ広がっているだけだった。 前を向き直すと同時に、視界一杯に飛び込んでくる銃口。慌てて一歩下がり、反対側に走り出す。広い場所に出たくはないが、 反対側にはダビデ像広場への階段しか残っていなかった。明らかに誘導されている、そう気付いたのはのどかだった。 * もうお終いだ。今までのやり方なら、この先にはきっと絶望的な人数が待ち構えているに違いない。やりきれない気持ちに苛 まれながらも、のどかは目を瞑り、自分の心の声を聞いた。 『大丈夫、大変な時こそ、落ち着くんだ』 主人公の声に従い、ゆっくりと目を閉じて耳を澄ませる。亜子の呼吸の乱れが酷い。そっと胸に耳を近付ける。心臓の刻むビ ートが心地良いリズムを刻んでいた。 息も切れ切れの、亜子の声が聞こえた。 「おめでとさん……よく、逃げ切ったな。もう大丈夫や」 ふと目を開けると、美空を捕まえながら、満面の笑みで親指を突き立てている柿崎と、斜めに構えてこちらを見下ろす茶々丸 の姿があった。 「茶々丸さん、みんなを連れて逃げてや!!」 「亜子はどうするのよ!?」 「うちはええ。とにかく、のどかはこの世界を元に戻すのに無事でいなきゃ、あかんねん。せやから早く……」 亜子のその言葉に、のどかが反対の意志を示した。 「そんなの嘘よ! 幻想よ!! 私にはそんなすごい事、できない……」 のどかが掴みかかる様な勢いで亜子の言葉を遮った。心は廃れてボロボロに崩れ去り、最早何を頼りに生きていけばいいの かが分からなくなっていた。最後の支えである亜子を失う事は、今の自分にとってはあまりに大きい。 今まで自分のしてきた事を振り返る事をも恐れ、そんな自分勝手な考えを亜子に押しつけながらも、自分はやるべき事から逃 げている。それを自覚してしまうと、また更に心が締め付けられた。そんな薄汚い自分が、大業を成し遂げられよう筈もない。 小説の主人公はいつだって、綺麗な心を持っていた筈だ。 「でも、もう一人ののどかは……」 「あなたは……! 亜子は……偽物の私しか見てないの? 私にとっての本物は、私なの……。今、あなたの目の前にいる、 私なのよ……私の言葉も、受け入れてよ……。私は、亜子を置いてここから逃げるなんてできない」 「のどか……」 それは、突然鼓膜をつんざくように耳の中に入り込んできた。 茶々丸以外の4人がその銃声に驚いて、体を縮み上がらせた。皆誰が狙われたのかと心配そうに周りをきょろきょろと見回して いたが、お互いに同じ動作をしていたことに、4人共安堵の色を浮かべる。柿崎が茶々丸の視線に気付いて後を追うと、天井に 銃口を向けた龍宮が立っているのが視界に飛び込んできた。 とうとう追いつかれた。 全員が龍宮の視線とかち合って凍り付いた。蛇に睨まれたかの様な、深い、刺すような視線に飲み込まれそうになる。 龍宮が銃身を地面と水平に戻し、今度こそ5人の方向を正確に捉えていた。 「そこから全員、一歩たりとも動くな。美空、お前もだ」 スタートラインに立った短距離選手のポーズを取っていた美空が、ビクリとして龍宮の方を振り返った。 「いや、私は関係ないんだってば。ねっ、たつみー。いいでしょ? 私、全っ然、龍宮さんの邪魔をするような事はしないし、この 人達とは本っ当に、全然関係ないから。ね? さっき突然教会に押し掛けてきただけだから」 「神様がそんな台詞を聞いたらきっと泣くぞ。お前の神様はバカンスにでも出かけてるのか?」 「ええ、まぁ……」 柿崎からの痛い視線が、美空を突き刺した。 ダビデ像を囲んだ四つの段差、その端二つに、それぞれが向かい合って互いに距離を取っていた。龍宮がスカートのポケット からおもむろにコインを取り出したかと思うと、それを握った右手の親指に乗せた。 「昨日の勝負がどうしても忘れられなくてね。お前がどうして裏切ったのかは知らないが、もう一度味わいたいんだ。あの感覚を」 龍宮は一瞬たりとも目を逸らさず、茶々丸を睨んだまま唇の端に薄笑みを浮かべた。いつ切れるとも分からない争いの糸が、 そこら中に張り巡らされているかのような緊張だけが、ダビデ像の付近一帯を支配している。 「このコインが、絵柄、つまり表を出したのなら茶々丸、お前と闘う事を優先する。裏が出たら、私はそいつらを仕留める事を優 先し、お前と闘るのはその後にする。……なに、殺しはしないさ」 宙高く打ち上げられたコインがぐいんぐいんと回転音を上げ、空の一点で静止したかと思うと、回転速度を緩めずにそのまま真 っ直ぐに降下を始めた。龍宮はコインには目も向けずに、自分の目の前に来た瞬間、ジャストのタイミングでキャッチした。 「裏です」 龍宮が掌を開けるよりも速く、茶々丸が四人を庇って一列に固め、自分の体の後ろに隠した。それとほぼ同時に、無数の弾丸 が飛んでくる。茶々丸は両腕を顔前でクロスさせながら、必死に背中の四人の盾になった。 「残念、両方だ」 龍宮が冷徹な声でそう告げた。 『Who ll be standing by』 今、私が成すべきこと。彼女達を守り抜いた先に、何がある。 マスター、あなたは、私が行き着いた先に立っていてくれますか。 熱源反応で彼女達の位置を確認し、龍宮さんの射角内で遮蔽物の役割を果たす。ブースターをほんの一瞬だけ全開にして、腕 をクロスさせたまま龍宮さんの懐へと突っ込んだ。例え私が修復不能になったとしても、背後だけは空けてはならない。 数十メートル程吹っ飛んだ龍宮が後方宙返りで体勢を立て直し、反撃を仕掛けてくる。 私は、彼女達の盾。剣であり、盾。 しかし、そう長くはもたない。先日の戦いの時よりも数段強化された龍宮さんの術が、銃弾の威力を更に上げてきている。装甲 の剥がれ落ちる速さがそれを物語っていた。そのうえ、午前中の酷いエラーのせいで反応速度が20%も落ちている。 幸いにも、実践用の装備は十分に積んであるから、無駄撃ちはせず、確実に狙いを定めて重量を減らしていけば、10%は回復 する筈。 手始めにマイクロミサイルを放ったが、これは予測通り撃ち落される。爆風で相手の視界を奪ったところで、一気に距離を詰め た。壁を目前にした龍宮さんとの距離は僅かに2.5メートル。射角を外される前に体中のハッチを一斉に開き、レーザーを射出。 しかし、龍宮さんは一瞬驚いた表情を見せただけで、これを全てかわされる。追尾性能は付いていたのだが、もしかすると、龍 宮さんの魔眼には爆煙など物ともしない、『相手を完全にロックする効果』があるのかもしれない。だとすれば、相手の目を欺く 行為は全く意味を成さない。 銃弾の餌食になってしまうミサイルは温存しておき、今度はレーザーで龍宮の上、後方、左右を塞いだ。当然、脱出口は前方し かなくなるため、正面から龍宮さんの元へ再び突進する。いくつか銃弾をもらいながらも、龍宮さんの両腕を掴み取る事に成功。 そのまま自分の体重を利用して、地面に倒れ込む。 「ふふっ、やるじゃないか。だが、いつまであの足手まといを守っていられるかな」 「私が廃棄物になるまで、です」 あろう事か、地面に押さえつけられた状態の龍宮が、茶々丸の身体をひっくり返そうとしていた。唇の端から漏れる凄まじい唸り 声と、手の甲から腕にかけて浮き上がった太い血管が茶々丸の重量を物語っている。持ち上げられた自分の身体を見て、茶々 丸が思わず驚きの声を上げた。 「そんな……」 身体を捻りながら脱出に成功した龍宮を捕らえようと手を伸ばしたが、あえなくかわされてしまう。 再び火を噴く銃口。しかし、照準をこちらのみに絞っていて、クラスメートを狙う様子はない。 「……ありがとうございます」 「なに、やはり相手だけがリスクを背負っているのは好ましくない。そう思っただけさ。私は本来、闘い方を強制しない方だ。消耗 戦にしても構わないし、単純な撃ち合いでもいい。私の方から闘いの幅を広げてやる事はあっても、狭める事はしたくない。奴 らがちょっとでも逃げる素振りを見せたら、その時は容赦なく打ち抜かせてもらうがな」 晴天だった筈の空には黒い雲が広がり、それまで見えていた太陽が完全に覆い尽くされ、周辺には不穏な空気が漂い始めた。 生体センサーが複数の熱源を探知したかと思うと、ダビデ像を取り囲むようにして、その人影は徐々に範囲を狭めてゆく。 雄然と、しかしどこか哀しみを纏った足音。 「諦めなさい、茶々丸さん」 牙を折られ、意志は潰え、飼い慣らされてしまった足音。 「これだけいたら、流石に茶々丸さんでも無理アルよ」 木陰から静かに、自分の目的と立場を噛みしめる足音。 「すまぬ。しかしこれも、拙者の役割故……」 己の立場と、状況のもたらす混乱との狭間で右往左往する足音。 「龍宮、お前は一度失敗している。手出し無用などとは言うまいな」 木乃香が武道派の三人と明日菜を連れ、茶々丸達を取り囲んだ。 「やっと追い付いたわぁ」 そして、茶々丸が今最も出会う事を拒む音。 「葉加瀬……」 轟音を撒き散らしながら巨大兵器に跨り、分厚いレンズの奥から覗く瞳は、しかとこちらを見つめていた。 「茶々丸……どうして……」 龍宮がやれやれといった仕草で首を横に振り、溜息混じりに呟く。 「戦場ではよくあることさ。一対一でやり合いたかったのはやまやまだが、仕方あるまい。これも戦地における運命だ。地雷を 踏んだと思って諦めるか……」 そこまで言うと、龍宮は一度銃を下ろして哀しげに目を伏せ、何かを思い出すように押し黙った。 茶々丸には、“地雷”という言葉の直後に龍宮の視線が不安定になったのを捉え、何かわだかまりがあるのか、と推測した。 龍宮の顔には、何か計り知れないものが眠っているのか、感情を押し殺しているように見える。しかし、すぐに元の厳しい目つ きに戻って、言い放った。 「自分の手で切り開いて見せろ。廃棄物になるまでな」 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 〜 Prologue 教室にて 〜 【1】 【2】 〜 記憶 〜 Main Story 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6-A】 【6-B】 【7】 【8】 【interlude】(EVANGELINE.A.K.MCDOWELL) 【interlude】(SAYO AISAKA) Epilogue 【E-1】 【E-2】 【interlude】(EVANGELINE.A.K.MCDOWELL) 【E-3】 後書きみたいなもの 〜 Prologue 教室にて 〜 【1】 放課後。 数人の生徒が残る教室で、朝倉和美は記事の仕上げに追われていた。 外は雨。夜には台風が近くに上陸するとのことだった。 時折強い風が窓ガラスを揺らし、木々を大きくしならせる。 夏の雨独特の空気に朝倉の作業は殆ど進んでいなかった。 その隣では相坂さよが、窓の外を眺めながら時折何かを指差したり、 「止みませんねぇ」 と呟いていた。 筆を置き、その姿を眺めながら軽く一息入れる。 外を眺めたり、教室の中を見渡したり。よく飽きないなぁと思ってしまう。 そうして何度目の一息か分からなくなった頃、ふと思う。 この娘は60年間見るだけの生活を送っていて、何の会話も無くて何とも思わないんだろうか。 今はこうしてクラスの一員となってるけど、もう少ししたら離れる事になってしまうわけで。 その度にこの子は別れを経験してきたんじゃないのか。 ・・・・雨のせいか考えることまでマイナス方向になっていしまう。 そんなことは今更で、私自身何が出来るわけでもない。 何考えてるんだか、と思考を切ったところでさよと目が合う。 その目は「大丈夫ですよ」と、朝倉に微笑みかけるような目だった。 「さよちゃんさ、人の心とか読めたりしないよね?」 ふと思ったことを口に出してみる。 「何のことでしょう?」 クスクスと笑うさよ。なんだかなぁと思いつつ、原稿を仕上げることにした。 【2】 ・・・・終わらない。記事を終わらせるのにここまで手こずったのはいつ以来だろう。 雨脚が弱まることの無い中、教室に残っていた生徒も十数分前に下校していた。 (家で仕上げるのは気が進まないしなぁ・・・) 殆どの原稿は仕上がっている。ただ、残り数枚といったところで作業が進まなくなってしまった。 「どうしたんだろうね〜、私」 と話しかけるが、返事が無い。 隣を見ると、話しかけた相手は暗い窓の外をまるで睨むように眺めていた。 「・・・・どうしたの?」 立ち上がり、声を掛けるがさよの反応は無い。 いつもの遠慮がちな表情はなそこにあらず、ただ悲しげな表情で俯いている。 ふと、心配になりその肩に触れようとする。触れることは出来ないとわかっているのに。 「さよ・・・ちゃん?」 再々度声を掛けながら、触れる。そこには制服独特の感触が合った。 ざらざらとした生地越しに伝わる体温。 「え?あれ?」 気づいたときは遅かった、どこかに落ちていく意識。 風が一段と強くなり、窓ガラスを揺らす。台風はすぐそこまで来ていた。 〜 記憶 〜 Main Story 【1】 暗い視界の中で意識が覚める。 (ここは・・・・? さよちゃんに触って、なぜかちゃんとした感触があって・・・その後は?) 急に周りの景色が見えてくる。 ・・・・そこは薄暗い部屋だった。 白装束に身を包み、寝かされている女性。顔には白い布が掛けられている。 それを悲しい顔で見守る見たことのある少女。 見間違える筈が無い、悲しい表情の少女はさよだった。今とまったく変わらない姿をしている。 「母さん・・・私はどうしたら・・・・」 さよがポツリと呟く。その目にはうっすらと涙が滲んでいた。 声を掛けようとさよに近づいたときだった、 突然崩れていく部屋。 「え・・・っちょ・・・」 さよに触れようと手を伸ばすが、空を切る。 再度訪れる暗闇。 「いったいなんなのよ」 その声も、虚空にこだまするだけだった。 【2】 「おねえちゃん」 「なーに?」 突然聞こえてきたさよと幼い少女の声。 並んで歩く二人、周りの景色はうっすらとぼやけていた。 「おかあさん、とおくにいっちゃったんだよね?」 「そうよ」 「とおいところってどこ?」 「んー、お姉ちゃんにも分からないとこかな」 「それじゃあ、もうあえないの?」 「・・・・・・」 黙ってしまうさよ。 「おねえちゃん?」 「そうね、いい子にしてたらまた会えるかも」 「ほんとに?」 「いい子にしてたら、ね」 幼い少女に向けて微笑むさよ。 しかし、その表情の中に悲しさと自責の念がこもっている事を、朝倉は見逃さなかった。 「・・・・」 何も言えず、歩いてく姉妹を見送る。 そして、ゆっくりと周囲の景色が崩れていく。 後に残ったのはどうしようもない気持ちだけだった。 【3】 包丁でまな板を叩く音。 隣では水を張った手鍋が火に掛けられている。 そんなどこにでもあった夕食の支度の風景。 朝倉は、そんな風景の真ん中にいる割烹着姿のさよを見ていた。 勢いよく戸が開く。 「ただいまー」 無邪気な声であの幼い少女が帰ってきた。 「お帰り、今日は遅かったね」と温かい微笑で迎えるさよ。母親のような雰囲気の笑みだった。 二人きりの食卓。十分すぎるほど暖かかい絵。 今日学校であったことを話す妹。それを頷きながら聞く姉。 優しく微笑んでいるように見えるが、どこか影がかかっているように見えた。 その表情に気づいているのか、いないのか、話を続けるさよの妹。 「きょうねー、いいものもらったんだよ」 思い出したように包みを出す。 「いいもの?」 包みを開くと何かの種が中に包まれていた。 「これは何の種なの?」 「えっとねー、つわぶきっていうんだって」 「へー」 「これをねー、とけいとうのかだんいっぱいにさかせると、あいたいひとにあえるんだよ」 「え?」 「だから『おかあさんがかえってきますように』っておねがいするの!」 「そう・・・それじゃ明日、植えにいこうね」 「うん!」 元気よく頷く顔に、さよは何度目かの微笑を向ける。 そこでその場面は途切れた。 【4】 手を繋いで歩く。 向かった先は時計塔。当時は少しも痛んだところは無く、まだ動いているようだった。 そのすぐ傍に、レンガで囲んだだけの少しいびつな花壇が作られている。 花壇に駆け寄る妹を見ながら、さよは軽いため息をついた。 私自身・・・期待・・・して・・・・ 何を言うわけでもなく、植えている様子を見守る。 その妹の無邪気な顔は、朝倉にとって少し辛い物だった。 わからない、けれど彼女が笑ってくれるなら・・・・ 朝倉にさよの心が流れ込む。 その度に、よく分からない痛みが朝倉の体に走った。 植え終わり、落ちていた釘で何かをレンガ書き始める。 朝倉が覗き込むと、そこには昨日言っていた『おかあさんにあえますように』と、つたない文字が刻まれていた。 かき終えた妹が振り向く。さよはそれに微笑みで応える。 そんな、姉妹のやり取り。 日が傾いてくる。 「・・・帰ろうか」 妹に声を掛ける。妹は振り向くと、いつもの笑顔で笑った。 雲が赤く焼け、遠く鳥の鳴き声が響く。 緩やかな風に木々が揺れる。 そんな景色の中、二人は手を繋ぎ帰路についた。 その様子を見守る朝倉。 「私は・・・・」 呟く。その先をどう繋げていいのか、彼女には分からなかった。 【5】 「ただいま」 さよの声。 「おかえりなさーい」 それを迎える妹。 「遅くなってごめんね」 「だいじょぶだよ。ちゃんとひとりでおるすばんできてたよ」 「そう、えらいね」 「えへへ〜」 姉妹の会話。 妹の頭をなでる。うれしそうな顔でそれを受けている妹。 それを見守る朝倉。 「どうして─────」 「─────たのよ」 なぜかは分からない。 その光景は朝倉にとって、見ることしか出来ない物の筈だった。 けれど、この二人を見るだけで彼女自身安らいでいた。 朝倉は思う。 この光景が彼女にとってかけがえの無いものなら。 踏み込んではいけないのではないか。 侵してはいけない領域なのではないのだろうか。 しかし 拒否することは叶わず その場面は訪れる 【6-A】 降り続ける雨。吹き付ける風。 器に落ちる雨漏りの音。 さよは食事の準備にかかっていた。 「おはな・・・だいじょぶかなぁ」 妹が呟く。いつも笑顔だったその顔は不安に染まっていた。 「多分、大丈夫よ」 答える。だが、それだけではその不安がぬぐいきれる筈は無かった。 窓の外を見続ける妹。いつしかさよも暇があれば外を見るようになっていた。 昼食。 食事もままなら無いといった様子で、妹は風で窓が揺れるたびに外を見ている。 「お花は大丈夫だから、早く食べちゃわないと」 「うん・・・・」 返事を返す妹。しかし、様子が変わることはなく、意識は外に向けられていた。 時間が経つほど強くなる風雨。 子供心ながらに心配なのだろう。いつもの笑顔は無く、何をするにも、手に付かない様子だった。 さよ自身、その顔を見ることが辛かったのだろう。 「雨が少し弱くなったら、見に行ってあげるから」 そう、妹に約束した。 「うん、ごめんね。おねえちゃん」 「いいのよ」 そういって、頭をなでる。 風は弱まることを知らず、いつまでも窓を揺らしていた。 「それじゃ行って来るね」 出来るだけ軽い調子で妹に告げる。 傘を持ち、戸を開ける。さよは不安そうな顔にもう一度笑顔を向け、走り出した。 【6-B】 その日が始まるのは、これまでと違ってとても鮮明だった。 叩きつけるような雨や風、その一つ一つがはっきりと聞こえる。 教室にいたときの天候と似ている、朝倉は思った。 その日の姉妹はどこか沈んだ空気で、さよは妹の表情を見るたび辛そうな顔をしていた。 「さよちゃん・・・・」 その呟きは彼女に聞こえない。 朝倉は一言「大丈夫だよ」と声を掛けてあげたかった。 それが出来ないことに歯噛みする。 しばらくして、さよは決心したように花を見に行くことを妹に告げた。 心なしか風が弱まった頃だった。 たかが台風だ。雨風が強いだけで、心配することは何も無い。 誰だってそう思う。 事実、彼女自身それを信じていた。 さよが妹の頭をなで、声を掛ける。 「それじゃ、行ってくるね」 その声を聞いたときだった。 脳裏に浮かぶ何か。 嫌な寒気。 止めなくちゃいけない 真っ先に思いつく。 「さよちゃん!」 戸を閉める後姿に叫んだ。 聞こえる筈が無いということが分かっていても。 「駄目、待って!」 追いかけた。 遠くなる後姿。 それでも全力で走った。 だが、進んで無いかのようにその距離は大きく開いていく。 いまだに脳裏に浮かぶ何かを振り払いながら追いかける。 これはさよの記憶で、変える事は出来ない。 わかってる しかし、彼女は追いかけることを止めなかった。止めることが出来なかった。 首筋にはいずる何かを無視して、追いかける。 いつしか景色は無くなり、一筋の道だけが視界に残っていた。 それを認識したそのときだった。 脳裏に浮かんだ何かが声を上げる。 さよの 声だった それまで私は三人で歩いてきた。 優しい母。それに甘える妹。 どこにでもあるような平穏な家庭、それでも比べようの無い私の唯一の家族だった。 いつまでもこの生活が続けばいいと思っていた。 けれど訪れたのは・・・突然の別れ。 一方的な死を告げられ、愕然とする。 突きつけられる現実。伝えられない現実。 最初は辛かった。 母親という存在が、私にとっても、妹にとっても、とても大きかった。 代わりにはなれない。そう、実感した。 それでも、二人で歩いていく。 妹はずっと笑ってくれていた。 その屈託の無い笑顔を見るたび、その辛さは癒される。 「守りたい」 どうしても、その笑顔だけは。 だから私は──── 【7】 ずっと走っていた。 さよの姿を見つけたとき、私は声を掛けるのを抑えられなかった。 「さよちゃん!」 考えれば、その声が伝わらないことは理解できる。 それでも、反応の無いさよちゃんを見ると、辛くなった。 その辛さを打ち消すように何度も叫ぶ。 何度も。何度も。 けれど、彼女は振り返ってくれなかった。 (どうして・・・?) 呪う。今見ているこの現実を、何も出来ない私自身を、届かないこの声を。 その時だった。 木々を大きくしならせるほどの強風、とっさに腕で顔を覆ってしまう。 視界の隅に飛ばされた傘を見たとき、私の意識は暗転していた。 【8】 ─────ん! ──らさん! 朝倉さん!! 私を呼ぶ声。覚醒しきらない意識で無理やり瞼を開ける。 「っ!」 突然の光に視界がくらむ。手で目を押さえながら現状を確認する。 「朝倉さん。起きてください」 「ん・・・」 慣れ始めた目で目の前の少女を確認する。声を出したとき、少し喉が痛んだ。 「どうしたんですか、もうこんな時間ですよ?」 「さよちゃん?」 そう、目の前にいるのは相坂さよ。 その姿を見て、今体験し見たことの重さを私は実感した。 「あの・・・朝倉さん?」 動揺した声でさよちゃんが私の名を呼ぶ。 「・・・・?」 私の頬には、涙が伝っていた。 それに気づくと同時に、溢れてくる涙。 「え、あの、いったい・・・」 おろおろしながら私の心配をしてくれる。 私は溢れてくる涙を抑えようと、腕で目を擦る。それでも涙は止まらなかった。 「どうか、したんですか?」 「・・・・うん、ごめん。大丈夫・・・だから」 柔らかく尋ねてくる声に答えると、私は表情を見せないように寮へ戻る支度をした。 「今日はもう帰るね。ホントにゴメンね」 顔を隠したまま、私は教室から逃げ出した。 今はどうしても彼女の顔を直視できなかったから。 「朝倉・・・・さん」 ポツリと呟いた声がいつまでも耳に残ったのは、私が逃げ出したせいだろうか。 【interlude】(EVANGELINE.A.K.MCDOWELL) 「・・・・・」 「どうかしたのですか?」 従者が主人に尋ねる。主人は目に見えて不機嫌だった。 「・・・・いや」 「朝倉さん、泣いてましたよ」 「重すぎたんだろうな。・・・・やはり人間はそんなものだ」 目を伏せ、言い切る。それがただの上辺のものだと従者は気づいていた。 「何故、このようなことを?」 「あいつのあんな表情は見たくなかった。ただの私の我侭。それだけさ」 複雑な表情をしながら、自分に言い聞かせるように呟く。 「何故、御自身ではなさらないのですか?」 質問を重ねる。 「私は悪の魔法使いだからな」 「・・・・」 疑いの視線を送る従者。主人は舌打ちして、言葉を直した。 「同じ境遇といっても、私じゃ遠すぎる。これは私なんかじゃ出来ない『魔法』とでも言おうか」 「『魔法』ですか」 「何故こんなことをしたのかと聞いたが、私は少し背中押しただけだよ」 「魔法は使っていないんですか?」 不思議そうな顔をする従者。 「・・・・・私も人間に近づきすぎたな。あの頃は多分理解できない。お前みたいにな」 「私が理解できていない・・・と」 「ふふ・・・、今はそれでいいよ。茶々丸」 従者を見て、クスリと笑う。 「あとは、朝倉次第さ」 雨の中走る朝倉を一瞥すると、真祖の吸血鬼はその場を後にした。 〜 過去編 たいせつなもの 〜 了 【interlude】(SAYO AISAKA) そこからは一人きりの道。 あの笑顔を見るように、ずっと見てきた。 今ではその「笑顔」も思い出せない。 思い出せば辛くなる。だから思い出さないのか。 わからない・・・・ 出会い 別れ その中には悲しみがあった。寂しさがあった。楽しさもあった。 大切だった物を忘れてしまうほど、それは途方も無く長かった。 ・・・・・・けれど私は、それを後悔していない。 Epilogue 【E-1】 私は、朝早くから屋上にいた。 逃げ出した後、私は何をする気にもなれなかった。原稿も放り出して、一日あの記憶のことを考えていた。 さよちゃんはこんな私をどう思うんだろうか。 昨日はそのまま学校をサボった。 そして今日、学校へはきてみたものの、教室へ行く気にはなれない。 気晴らしにと屋上へ上がってみる。 一昨日の雨の水溜りが所々にある中、空はぽつぽつと雲が残り、その奥に青が広がっている。 そんな景色が広がっていた。 けれど、そんな景色を見てもどこか沈んだままだった。 「・・・・ふぅ」 何度目かのため息。(私らしくない)数え切れないくらいその言葉を、頭の中で繰り返す。 あの後、さよちゃんがどうなったか大体の想像は出来る。脳裏に浮かんだあの声。 結果が今ここにあるのだから、否定しようが無い。 けれど、それを肯定すればするほど、何かがのしかかるような気がする。 今はまだ、さよちゃんには会いたくなかった。 ふらふらとその場を歩き去る。自然とその足は時計塔へ向けられていた。 時計塔。 今はもうその針が時を告げることは無い。 そのすぐ傍には、たくさんの石蕗の花が咲き誇っていた。 (あの願いは叶ったのかな・・・) 水滴が残る花畑の中、何かを探しながら歩く。 さよちゃんの妹の願い、別れた母親との再会。さよちゃんはその願いから生まれる笑顔を願っていた。 私は、それを知ってよかったんだろうか。 あれこれ考えているうちに、それを見つけた。 それはあの記憶と変わらない場所に、磨り減った形でちゃんとそこにあった。 【おかあさんにあえますように】 あの時刻まれた文字。 そして、あの後に刻まれたであろう 【と おねえちゃん】 と言う文字が目に入った。 (さよちゃんはこれを見て・・・・・) 初めて出会ったあの時、彼女は泣いていた。 スクープを追いかけていた筈の私は、それをカメラに収められなかった。 収めなくて良かった。今でもそう思っている。絶対にそれは間違っていることだから。 そして、今はそのときのさよちゃんの気持ちが、痛いくらいに分かってしまっていた。 (これも、間違ってるよね・・・) 涙が溢れてくる。そんな自分が情けなかった。 【E-2】 どのくらいそこにいただろうか。濡れていない場所に腰を下ろし、ずっと石蕗の花を見ていた。 「こんなところにいたのか」 突然声を掛けられる。 「エヴァ・・・・ちゃん」 予想しなかった訪問者。 「ふん、相変わらず情けない顔だな」」 「知ってるの?」 「何をだ?」 「一昨日のこと」 「あぁ、今と変わらない情け無い顔で走っていたな」 「・・・・そうじゃなくて。・・・・その、さよちゃんの・・・・」 口ごもる。他人には言いにくかった。 「さぁ、どうだかね」 「・・・・答えて」 「関係ないだろう?」 「あれを見たせいで私は・・・」 「ふん、見たことのせいにするのか」 「エヴァちゃんは何も知らないかr」 「私の気持ちなんて分からない。とでも言うのか?」 言おうとした言葉を言われて、言葉を切ってしまう。 「確かに私は、お前があの日何を見たのか知っている。まぁ詳細は分からないがね。 そして、お前はそれを知って後悔している。 さよの過去なんて知りたくなかった。 知ってしまった以上どんな顔をして会えばいいのかわからない。 いっそのこと逃げ出してしまいたい。 違うか?」 「・・・」 全て、当たっていた。 「所詮友情など、そんな物だな。上辺だけのものさ。 逃げたければ逃げればいい。いっそのこと記憶を消してやろうか?」 「・・・・・・」 言い返せない。 自分の考えていたことを言葉にされ、どうしようも出来なくなってしまった。 「・・・・お前は彼女の何なんだ?」 あきれたような声。私はその顔を見ることが出来なくなっていた。 「私は・・・さよちゃんの」 親友だと、そう続けたかった。 けれど今の自分を省みると、そういい切れない。 「・・・・・」 エヴァちゃんは私の言葉の続きを待っている。 続く沈黙。 「・・・・親友・・・・・だと思いたい。でも・・・・」 その沈黙に耐えかねて、私は自分の心を吐露してしまう。 「・・・私は、知らなかった・・・・。知らなさ過ぎた。 あったときこそ・・・・泣いてたけど、話せるようになって・・・・・いつも・・・明るかったし・・・・ 60年って言っても・・・・やっぱり想像できなくて 何も・・・・出来ないって事が、あんなに辛いなんて・・・・・おも・・・わなかった・・・・・から それ・・・に、あれは、私が・・・・見ちゃ・・・いけないもの・・・・だったし もう、どうしたらいいか・・・わかんなくて」 エヴァちゃんはそんな私を、何も言わず見ているだけだった。 私は吐き出した自分の心を再度認識して、泣いていた。 「・・・・泣いて少しは落ち着いたか?」 「・・・・わかんない」 「まずは、お前がどうしたいか決めることだ」 ため息をつくようにそう言う。 私が、したいこと──── 「わからなければ、それまでだ。所詮そんな物だという照明だな」 言い捨てると、エヴァちゃんはその場を去っていった。 【interlude】(EVANGELINE.A.K.MCDOWELL) 「マスターはお優しいですね」 時計塔から去るエヴァに従者が話しかける。 「・・・・いつから見てたんだ?」 「最初カラダナ」 その頭には主人の人形ものっかっていた。 「っ・・・」 顔を紅く染める主人を見て従者が微笑む。 「私はただ自分の我侭を通して、自分の思い通り動かしたいだけさ」 そっぽを向きながら主人は歩いていこうとする。それに続く従者。 「御主人モダイブ人間ラシクナッタナ」 「昨日ご自身で仰ってましたよ」 「う、うるさいっ」 はや歩きになる主人に平然とついていく従者。 「朝倉さん決められるといいですね」 「ケケケ、背中ヲ押シタダケッテ言ッテモ、関ワリスギダナ」 「お前ら・・・」 それでも私の下僕かと言いたかったが、止めておいた。 なんだかとてもおかしくなったから。 「ハハハ、まぁいいさ」 こんな風に笑えるようになったのは、いつからだっただろうか。 これは本編とはあまり関係ない1コマ。 それでも一つのしあわせのかたちである 【E-3】 放課後。授業は全て終わり、さよは一人、昨日今日と休んだ朝倉を心配していた。 「一昨日様子おかしかったなぁ・・・」 朝倉が流した涙の意味が分からず、おろおろするしか無い自分に嫌気がさしていた。 そんな時、 「さよちゃん!」 そんな声と共に、教室の扉が開いた。 「あ、朝倉さん!?」 突然の訪問者にやはり困惑するさよ。そんな姿を見ながら、息を整える朝倉。 「・・・・あの、この間は・・・ゴメンね」 「あ、いいですよ。何をしたわけでもされたわけでも無いんですし」 「違うの」 「え?」 消え入りそうな声の否定。さよはそれが何を意味するのか分からなかった。 「少し、別の場所で話そうか」 「あ、はい」 無理やり明るく繕った顔で提案する朝倉。さよは言われるがまま朝倉の後ろについていった。 屋上。今朝、授業を受ける気になれなかった朝倉が過ごしていた場所。 「・・・・・」 話を切り出せ無い朝倉。 「・・・・・」 そんないつもと違う朝倉に戸惑うさよ。 しばらく重い空気の中、沈黙が続いた。 小さく息を吸う音。 「さよちゃん・・・・あのね・・・・」 朝倉は話した。 過去の記憶のこと それに対する気持ち 「・・・正直私は、見ないほうがよかったと思ってる。 あの記憶はさよちゃん自身の問題だし、・・・・他人である以上私は踏み込んじゃいけない。 このことは、さよちゃんから話して貰った方が、私は良かった」 さよは黙って朝倉の言葉をきいていた。 言葉を続ける朝倉。 「それでも私は・・・・その、さよちゃんと友達でいたい・・・よ」 言葉を切り、屋上の手すりに体重を預けながら朝倉はうつむいた。 「私はあの日、といっても一昨日ですね。 朝倉さんが見た、生きていた頃の私を思い出していました。 朝倉さんが話しかけてくれてたときは、そんなことなかったんですけど、 静かになっちゃって、ずっと外を見てたら、なんだか変な気分になっちゃって。 いつの間にか、昔のことを思い出してたんです。 ・・・・・思い出したくない、わけではないんですけど、 なんだか今更って感じがして。あ、でも、やっぱり昔は大切な物・・・なんですけど。 話したほうがいいかな、なんて思ったんですけど。なんだか伝えられなくて。 そのことで朝倉さんが傷ついたのは悲しいですけど、えっと・・・その。 話してくれて嬉しいって気持ちが大きくて・・・・。 それにですね・・・・私は、過去より今のほうがいいかな・・・なんて」 朝倉の隣に立つ。あの時とは違う優しい風が、頬をなでた。 「うん。そう・・・、だね」 「あの・・・・朝倉さん?」 朝倉の顔を覗き込む。 「ありがとね、さよちゃん」 顔を上げ、ありがとうというその顔は、繕った笑顔ではなかった。 タンジュンカモシレナイ 「・・・・・はい」 微笑むさよ。 ソレデモ 「そだ、原稿・・・忘れてた」 アハハと苦笑する。 イマダケハ 「私も手伝いますよ」 「いや、いいって」 濡れていた瞼を擦る。 シアワセノ 「今日は一日さよちゃんと話したいしね」 「ふふ、そうですね。私も朝倉さんとお話ししたいです」 「そうだ、もうチョットこっちによって」 「はい?」 「いいから、 はい チーズ」 キオクヲ・・・・・・ Epilogue 〜しあわせのきおく〜 了 後書きみたいなもの はい、こんな長々しい駄文をかいて申し訳ありませんorz さよの過去話を自分なりに脚色(?)して物語風にしたものなんですが、 キャラとキャラの会話に違和感がちらほらあるかもしれませんね。 アニメからの設定、それにきっかけのためのエヴァを持ってきています。 これが魔法かどうかは皆さんの判断に任せるとしまして、 こう、さよ×朝のはずが、さよと妹だったり、エヴァ一家になったり。 それはそれでいいのかもしれませんが、さよとの絡みが殆どない・・・・orz さよと朝倉が独立してしまってますね。 学園長も出したかったんですが、そこまで風呂敷を広げてしまうと 収拾付かなくなってしまいそうなんで止めにしました。 いやー難しい。力不足で本当に申し訳ない。 色々と他にも反省点がありますが、後書きまで長くなってしまうのもあれなので、この辺で。 ここまで読んでくださった方に感謝の意を。ありがとうございました。 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 23-556 23-556 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 10 49 ID ??? 真名 涙 1/4 私は卑怯な人間だ こんなことにキミたちを使うなんて・・ 昨日から続くアキラの怒りを静めるために・・私は仔犬を使った よい言葉で言えばアニマルセラピー、悪い言葉でいえば・・なんとでも言ってくれ アキラ 「いい子・・」 じゃれ付く仔犬を見てアキラはにこやかな顔になる まだ、私のことを怒っているようなふしはあるが、言葉は交わせるようになった もう一押しだ 真名 「アキラ・・これはその子達のご飯だ。食べさせてあげてくれ」 アキラ 「・・うん」 素直にご飯の入った皿を受け取ってくれた かなり怒りも収まっているようである 後は時間が解決してくれるだろう ・・・・ 押し倒してみようか? そう思っていたときだった ピンポーン チャイムが鳴った 誰だろうか? 23-557 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 11 28 ID ??? 2/4 千鶴 「お邪魔しますね〜」 そう言って私の部屋に入ってきたのは那波であった 千鶴 「あのですね〜」 にこやかな笑みをたたえながら彼女は廊下に立つ しかしよく見れば・・ 真名 「何をしている、刹那?」 刹那が那波の後ろに隠れていた。那波に後ろからしがみつくような感じで抱きついている いつもの刹那らしくない行為。そんなことを感じながらも私は那波に問い掛けた 真名 「一体どうしたというのだ?」 千鶴 「それが・・」 時は30分前にさかのぼる 刹那 「にゃうう・・」 すっかり千鶴になついてしまい、その胸に抱かれることが至上の喜びとなってしまった刹那 このときも千鶴の胸に顔を埋め、子猫のようにゴロゴロと甘えていた 千鶴 「甘えん坊さんねぇ・・」 刹那 「このちゃんとか龍宮は抱きしめられるとドキドキします。でも・・あなたは安らぐんです・・」 千鶴 「嬉しいわ・・でもなんだか複雑ね」 刹那 「どうしてです?」 千鶴 「お母さん見たいだから」 しばらくの間があった。そして刹那がぽつりと一言つぶやく 刹那 「・・母上」 23-558 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 12 54 ID ??? 3/4 刹那 「あっ・・」 千鶴が優しく慰めるように刹那の頭を撫で始めた ゆっくりとゆっくりと、そして刹那の髪には千鶴の手のひらの温度が伝わり、脳まで暖められるような感覚に襲われる やがて意識が遠のき、薄膜に包まれるように刹那は眠りに落ちようとしていた 千鶴 「まるで幼子ね、5歳ぐらいかしら?」 それを聞いたらしい刹那はうつろな声でこう答えた 刹那 「5歳・・私・・5歳・・」 千鶴 「そうね・・甘えん坊な5歳の女の子・・」 そこで刹那の意識は消えた そして別の意識が覚醒するのである 真名 「で、こうなったわけか」 それを聞いて納得した。おそらくは催眠術みたいなものであろう 今の刹那はお母さんの背中に隠れる恥ずかしがり屋の女の子なのだ 刹那 「ははうえ・・」 千鶴の服を刹那は引っ張った。今の状況がつかめていないのであろう。ようは怖いのである そして次の刹那の一言が酷く私を傷つけた 刹那 「あのお姉ちゃん・・怖い・・」 泣きたくなった。ちょっと泣いた 23-559 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 14 22 ID ??? 4/4 千鶴 「今までの記憶がそう教えているのね。あんな酷いことするから」 なぬっ!!那波、お前もしただろう!!あんな凄いことを!! そう反論しようとしたそのとき アキラ 「お姉ちゃんと遊ぼうか?」 いつのまにかアキラが刹那の隣にいた 刹那はしばらくもじもじしていたが、やがてアキラの手を取った アキラがにっこりと微笑むと刹那の硬い表情は崩れ、笑顔でアキラと一緒に部屋の奥へと消えていった 真名 「・・・」 千鶴 「そのうち元に戻ると思うわ、それまでつらいでしょうけど我慢してね」 それだけ言って那波は消えた その場に残された私は動けなかった。その悲しみは私を再起動させるのにかなりの時間を必要とさせた 私が半泣きの顔でリビングに行けば、すでに遊びつかれた刹那は眠りについていた 大型のソファーの上でアキラの胸の上に頭を乗せ安らかに眠っていた ついでに言えばその足元には仔犬たちも寝ている 私がそこに近づこうとすると、まだ起きているアキラが口に指を当てて静かにしなさいのゼスチャーをとる その場で動けなくなった私に、アキラはさらに冷たい仕打ちをした 手をひらひらを動かしバイバイのゼスチャーをしたのだ 部屋の電気を消し、私は廊下に出た 毛布も無い中、私は寒い廊下で寝ることとなる 本気の涙が出た 完 23-575 23-575 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 01 10 11 ID ??? 千雨「ネギ先生、辞めるつもりだったろ。今は降りちゃ駄目だ。奴を止めることはできなかったけど、 あたし達の勝負は終わっちゃいない」 ネギ「でもどうやって。もうA組にも戻れないし」 千雨「A組は壊滅したよ。多分。だが戦力はある。戦力は、まだあるさ……」 近衛「こないな所が学園の地下にあるとはなー」 千雨「学園都市開発、華やかなりし頃の夢の跡さ。半世紀以上眠っていた地下鉄麻帆良線の幻の世界樹駅と、 湾岸の学園部分とを結ぶ新旧の結節点。結局、使われなかったがね。 この都市には、きっとこういう場所がいくつもあるんだろうな」 近衛「どなたはんかて知られることもなく、か」 千雨「来たか」 ネギ「全員降車。整列」 千雨「よく来てくれたな。桜崎。古。綾瀬。長瀬。それに宮崎 お前達の使命は、ネギ先生と共に、図書館島地下に潜伏する今回の事件の首謀者を逮捕することだ。 これ以降は全てネギ先生の指示に従え。あらゆる妨害は、実力でこれを排除しろ。 魔帆良学園中等部3年A組最後の出撃だ。存分にやれ」 ネギ「直ちに出発します。全員乗車」 千雨「ネギ。差し違えてもなんてのは御免だ。彼女を逮捕して必ず戻るんだ。あたし、待ってるからさ」 ネギ「出発」 23-576 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 01 11 02 ID ??? 近衛「何故や? どうしてあんたが行かん」 千雨「あたしにはやらなきゃならねえことが色々あってね。さんざっぱら世話になっといてなんだけど、あんた逮捕するよ」 朝倉「全員そこを動くな。近衛木乃香。破壊活動防止法その他の容疑で貴方を逮捕する」 近衛「えーほんまに? びっくりやわ。……説明はあるんでしょうね?」 千雨「今回の一連の事件に関してあんたの情報は恐ろしく正確で素早かったよ。 そりゃそうだ。あんた自身内偵を進めていたっていう例の組織の一員だったんだから。 あんた神楽坂の同志だった。そして奴に裏切られたんだ。 単なるダンディズム研究に過ぎなかった計画を変更し、本気で学園をハードボイルドな気風にするために奴が姿を消したことで、 あんた窮地に立たされた。男子禁制という事の性格上、公に捜査することもできんしな? そこで3-Aに目をつけた。ネギ先生の監視も兼ねて一石二鳥だからな」 近衛「全部あんたの推測やないか」 千雨「まともでない学生には2種類の人間しかいないんだ。悪党か正義の味方だ」 23-592 23-592 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 14 34 46 ID ??? 「ココネー、まったくどこ行ったんだろ」 ココネの相手をして学園内をぶらぶらしていた美空、休憩所あたりで見失ってしまった 「やれやれ、無表情だけどああ走り回るとは。やっぱ子供だね」 などといいつつ、ベンチに座りコートのポケットからさっき買った缶コーヒーを飲む 暖かさがじんわりしみてほっと息をつく、その時 「おお、春日殿。何をしているでござるか」 「えっ・・・?」 声はすれども姿は見えず、その時ベンチ裏の木の上から降りる人影 「よっと、驚かせたでござるな。ニンニン」 「な、長瀬さんか。びっくりしたー」 楓は申し訳なさそうに頭を下げる、こう言った所は律儀だ 「いやいや、そんなに謝らなくても」 「そうでござるか、まあいつも双子が世話になっているでござるからな」 「いたずら仲間なだけですよ」 美空はそう言うものの、楓にとってはあの双子が里よりもいたずらがひどくない事は美空のおかげと思っていた 「春日殿のおかげであの二人も修行するようになったでござる」 「修行?」 「秘密でござる」 (忍者っていっても無駄だろうしなぁ) そんな事を考えていると楓は話題を変える 「時に春日殿は寒い中何をしているでござる」 「ああ、ココネの相手。でも見失って」 「ふむ、近くにいるでござるよ」 楓は森の近くの茂みを指す、がさがさ揺れている 「まさかぁ・・・ココネー、いるならでておいでー」 「ははは。いやー冬はいい、『あれ』がいないでござるからな」 「『あれ』って、あ、ココネー」 ココネが何か抱えて駆けてくる、泥だらけのその手に抱えられた物をみて楓は絶句する 「・・・あわわわわ(ばたり)」 「ちょっと、長瀬さん!ココネ何をってこれは・・・」 ココネが抱えてきたのは冬眠中の大きなカエル、眠そうに蠢いていた 23-595 23-595 名前:風呂上りに・・[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 15 39 58 ID ??? 風呂上りに・・ お風呂から上がった彼女は、いつものようにバスタオル一枚で部屋の中を歩き回った 腰に手を当てて、冷蔵庫から取り出したばかりの冷えたコーヒー牛乳を口に運ぶ まだ拭ききれていない全身から、太ももを伝い一粒のしずくが床へと落ちた やがて、その火照った体を冷やそうと彼女は白魚のような指でリモコンのボタンを押した ごうううん・・ 少しばかり耳障りな音を立て、エアコンが作動し始めた リモコンを手に持った彼女は温度を22度に設定し、風量を強風、風向を自分のほうに向ける エアコンと向かい合うようにして立ち、その冷えた風が自分に気持ちよくあたっているのを確信すると彼女は・・ その身に纏っているバスタオルの前をはだけた ハルナ 「ご〜く〜ら〜く〜」 湯上りのハルナのいつもの儀式 ハルナ曰く”このために生きてるってもんよ”だそうです 恥はどこへやら・・ 夕映 「みっともないから止めるです。誰かに見られたらどうするですか?」 ハルナ 「ここには女しか居ないし・・ネギ君なら見られてもいいかも」 ・・そんなことはさせないです 完 23-648 23-648 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 03 34 22 ID ??? その1 千鶴 「あ、ねえねえ聡美ちゃん」 ハカセ 「………」 千鶴 「…あら? ねえ、聡美ちゃん?」 ハカセ 「…え? あ、ああ! すみません千鶴さん! …私、名前で呼ばれることに慣れてなくて…」 千鶴 「うふふ、もう、聡美ちゃんったら」 ハカセ 「てへへ…」 その2 亜子 「あ、ねーねー釘宮ー」 円 「くぎみん言うなーっ!」 亜子 「…い、いや、言うてへんけど…」 円 「え…!? あ、ご、ごめん……普段、あんまり呼ばれるもんだから、つい…」 亜子 「んもー、しっかりせなあかんでーくぎみん」 円 「そうだよねーあははーって、言うなっつの!」 その3 美空 「………」 千雨 「………」 美空 「……………はっ!? だ、誰か私のこと呼んだ!?」 千雨 「へ? い、いや……別に誰も呼んでないみたいだぞ?」 美空 「…そ、そっか……えへへ、昔の…出番の無いときのクセで、つい幻聴が…」 千雨 「…ううっ、大丈夫、春日も最近頑張ってんじゃん! ……私には劣るけど」 美空 「うわーん!!」 23-660 23-660 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 15 54 15 ID ??? 「雪だるま出来たねー」 「・・・(こくこく)」 全国的に雪、麻帆良も例外なく雪景色。美空とココネは公園で雪だるまを作っていた 不恰好ながら雪だるまは完成、ココネも嬉しそうだ 「あらあら、元気ねぇ」 おっとりした声、那波千鶴の声だ。にこにこと買い物籠片手に手を振っている 「那波さん、買い物ですか?」 「そう、うちは小太郎くんがよく食べるから」 確かにあの部屋では小太郎が良く食べそうだ、美空も食卓を思い浮かべくすりと笑う 千鶴もそれを察してか微笑む、そして雪だるまで遊ぶココネに気づき 「あら、あれがココネちゃん?」 「はい、やっぱり子供ですね」 「なんかお姉さんみたい」 やだなあと照れる美空、千鶴はココネに近づき話しかける ココネはうなづいているだけでいつものままだが会話が成立している それを見た美空は (とても同級生には見えないな・・・) 「何か言ったかしら」 「へっ(嘘・・・)な、何も・・・」 「そう、さて行かないと、それじゃ」 千鶴は笑顔を見せつつ去っていった、だが一瞬見せた笑顔の裏の黒いオーラは忘れなかった くいくいとココネが美空の服の裾を引っ張る 「なに、ココネ。げっ・・・」 ココネの手には千鶴から受け取ったであろう長ネギが握られていた 23-667 23-667 名前:木乃香 願い[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 18 20 28 ID ??? 木乃香 願い 一刺し、一刺し、心を込めて 一刺し、一刺し、思いを込めて 一刺し、一刺し、願いを込めて 愛するせっちゃんの為、ウチは一つ一つ刺してゆく ぷすり、ぷすりと刺してゆく 刹那 「こ、このちゃん・・」 ウチを見て、せっちゃんはそれ以上声をかけてくれなかった 木乃香 「待っててな、後少しで1000回目なんや、そしたら願いも叶うからな?」 ウチは再び刺してゆく 憎い憎い龍宮さんの体にナイフをぶすりと刺してゆく 千回刺せば、きっとせっちゃんはウチのもの・・ 一刺し、一刺し、心を込めて 一刺し、一刺し、思いを込めて 一刺し、一刺し、願いを込めて その手を血で染めようとも・・ 罪の意識を感じなくなっても・・ それはすべてせっちゃんのため・・ ハルナ 「思い込んだら〜試練の道を〜」 のんきに歌を歌いながら、ハルナは創作系同人誌を作っていた ハルナ 「閑話休題、のどか、居ないよね?木乃香も居ないよね?」 人間は本能で闇を恐れる、そこに潜むものが見えないからだ。闇はこんなにすぐ傍にあるというのに・・ 木乃香 「千回刺せばええんやな?長ネギとナイフと新田、どれがええ?」 完 23-692 23-692 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 14 40 ID ??? 投下いきまーす。 それは、唐突に行われた。 『3−Aとりえリレー』 新田「お前たちに『とりえリレー』なるものをやってもらう。」 千雨(いきなりじゃねーかっ!!) 新田「ルールは、ここにお前たち30人の名前が書かれた紙がある。 引いた名前の生徒の特技にチャレンジし、成功すればクリアとする。 全員クリアすれば、私からプレゼントをやろうではないか。」 千雨(新田主導なのかよ!) 新田「あぁ安心しろ。プレゼントは私のカルピ○とかそういうオチはない。 ちゃんとお前らの望むものを、全員分くれてやる。無礼講だ。」 パル「ホント!?漫画用のトーン100種セットとかもOK!?」 新田「いいだろう。今回だけだぞ?」 夕映「ご本尊仏像10体セットもですか?」 新田「うむ。」 刹那「お嬢様とのハワイ旅行もですか!?」 新田「よかろう。」 真名「クレー射撃練習用の射撃場もか!?」 新田「……限度を考えろ龍宮。 ともかく、無理のない程度にかなえてやる。」 全員「「「「「マ〜ジでぇぇぇぇ!?」」」」」 千雨(オイオイマジかよ新田…そんなコトして破産してもしらねぇぞ!?) 新田「さぁ、まずは第1走者を決めようか。クジ持ったかー?」 明日菜「OKですよー。」 新田「よーし、せぇぇの!!」 だーれだっ!!! …………… 23-693 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 15 27 ID ??? 聡美「人気のない私へのあてつけですかぁ?」 新田「まぁそういうな葉加瀬。ではコレを引け。」 聡美「はぁい。……あ。」 新田「どれどれ…む、『宮崎のどか』だな。 ということで、今回はこれだぁ!」 第1走『ハカセが 図書館島で 蔵書整理だ!!』 新田「説明っ!!」 千雨(ビ○バ○チャンプじゃねーか…。) 新田「とりあえず図書館島にある本をわずかばかり拝借してきた。 この本を指定の本棚にしまい、ここに戻ってくること。 制限時間は30分。 帰ってきたら場所を宮崎に言え。 正解ならクリアだ。」 聡美「わかりましたぁ。」 新田「では、用意……ドン!!」 新田「今回は…『子犬大辞典』と『麻帆良史下巻』、それと『コスプレの全て〜コスプレイヤー入門』の3冊だ。 しかし何でこんなモノが…?」 真名(ま、まさかこういう形で返却されるとは…っ!!) 千雨(か、かなり恥ずいっ……。) 23-694 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 16 35 ID ??? <お約束の25分後…> のどか「まだ見えませんね……」 美空「まさか、このまま終了とか…ナシだよね?」 茶々丸「……!レーダーに反応あり。あの容姿は間違いなくハカセ……」 千雨「!?来たのか!?」 のどか「あ……あれ…」 超「ハカセネ。おーい、ハカセー!!!!」 聡美「はぁ、結構ハードですねぇ、図書館島の中も…。」 新田「さて、戻って早々悪いが、返却場所の確認だ。」 聡美「あ、はい。 『子犬大辞典』は…」 のどか「…!!バ、バッチリです!よかった……」 新田「…ふむ、どうやらクリアのようだな。おめでとう葉加瀬。」 聡美「このくらい科学の力でなんとかしますよぉ〜。」 千雨「……ところでハカセ、お前腕の機械つかったろ?」 聡美「バレなきゃいいと思いますよぉ。」 千雨「……前途多難だな。」 新田「さて、次は名前を引かれた宮崎だ!さぁ、次を引きなさい!」 シリーズ/3−Aとりえリレー 23-698 23-698 名前:かたぐるま[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 44 13 ID ??? かたぐるま 1/2 夕暮れの町、影が長く伸び、子供たちをさらわんばかりにその後ろを追っていた 風香 「ボクが乗るのー!!」 史加 「お姉ちゃんばっかりずるいですー!!」 同じ顔をした少女たちが、長身の少女の足元で喧嘩をしているのが見えた 楓 「これこれ、喧嘩は良くないでござるよ」 ニコニコとその様子を見ながら、長身の少女は少し楽しそうにその二人を諌めている そんな楽しそうな光景が見えた 教会の側の階段の上、その少女は膝を抱えるようにして座っていた ココネ 「・・・」 ココネは自分の好きな場所を思う それはいつもの場所、大きくなれば決していることのできない場所のことを考えていた 風香 「いえー!ボクの勝ちー!」 声がしたので、再度、長身の少女のほうを見れば、どちらかはわからないが片方の少女を肩車している その光景を見たココネはさらに強く膝を抱えた ?? 「珍しいな、一人なのか?」 上のほうから声がした ココネがふと見上げてみれば、そこには真名がいた ココネ 「・・こんにちは」 真名 「こんにちは、キミの相方は?」 ココネ 「シャークティに怒られている、生きていれば明日会えるかもしれない・・」 ココネはそう言うと、階下の楓たちの様子に再び視線を移した 真名 「そ、そうか。キリスト教は厳しいんだな・・」 23-699 名前:かたぐるま[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 45 52 ID ??? 2/2 真名 「どうした、一人で寂しいのか?」 ココネ 「かたぐるま・・」 真名 「かた・・ぐるま?」 ココネ 「肩車、うらやましい・・」 真名がふと階下を見れば、楓がいて双子を肩車しているのが見えた 真名 「そういえばいつも肩車されているな」 ココネ 「私、肩車が好き・・」 少し寂しそうに見える少女に、真名は自分らしくない優しさが芽生えてきたのを感じた 真名 「私でよければしてやろうか、肩車?」 ココネ 「・・!!」 ココネは希望に満ちた目で、真名を再度見上げた 真名 「あいつより背は高いが、それでよければどうだ?」 ココネ 「乗る!」 思ったより勢いのいい反応に少し真名は戸惑った。こんなに元気のある子供だとは思っていなかったからだ 真名 「わかった、わかった。でも、暴れるなよ?」 コクンと、ココネはただ頷いた 肩からぶら下がるココネの両足を、真名はしっかりと掴んだ。ココネはぺたりと両手を真名の頭につけ、ぐらつかないようにしている 真名 「どうだ?いつのと違うか?」 ココネ 「いつもより高くて・・気持ちいい」 真名 「少し歩くか?」 ココネ 「お願い・・」 夕暮れの町、オレンジ色の光は縦に重なったふたりを包み、ぼんやりと二人の姿を消していった ?? 「わ、私の出番は?」 完 23-711 23-711 名前:真名 お風呂[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 23 40 42 ID ??? 真名 お風呂 1/2 ここは私の牙城、ここは私の部屋、ここは私の領域 なのになんで私が立ち入ることができない場所があるのだろう 中で何が行われているか?それは想像に難くない それを確認するために私はそのドアにそっと耳をつけた さかのぼること30分前、刹那は再び幼児退行していた そのトリガーとなるものはすでに判明している 那波の抱擁だ 那波に抱きしめられたら、二分の一の確率で幼児化することがわかった 千鶴 「ではおやすみなさい〜」 刹那を幼児化させるだけさせておいて、奴は私たちの部屋を出て行った。この状況を楽しんでいるに違いない そして残るは私、刹那、アキラの三人だ せつな 「あねうえ〜」 幼せつなはアキラのことをあねうえと呼ぶ、私もそう呼ばれたい 姿かたちは普通の刹那、しかしその行動は幼女そのもの・・これはこれでたまりません アキラ 「どうしたのせつなちゃん?」 せつなはせがむようにしてアキラの服を掴み、お風呂に入りたいことを伝えた アキラ 「じゃあ、お姉ちゃんとお風呂入ろっか?」 にっこりと笑顔をせつなに返し、アキラはせつなの頭を撫でた せつな 「うん!」 元気に返事をする刹那。可愛い・・ 真名 「じゃ、じゃあ、私も・・」 アキラ 「真名はここで変な人が入ってこないようにお留守番。わかった?」 取り付く島もなかったです、ハイ 23-712 名前:真名 お風呂[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 23 42 30 ID ??? 2/2 しゃああ・・・ シャワーの音というのは、こんなにも淫靡なものであったとは今まで気がつかなかった アキラ 「シャンプーするね」 浴槽とかに反響して、アキラの声はいやらしく聞こえた。ダメだな、私 せつな 「痛くしないで・・」 な、なんですとぉぉぉ!!! その台詞は・・初夜の台詞ではありませんか? 心臓が破裂しそうだ。私の全身は汗をかき、妄想汁が毛細血管まで駆け巡っている アキラ 「背中の次は前も洗うから、こっち向いて」 刹那の前・・刹那の前・・おっぱいのことかー!!! せつな 「あねうえ・・おっぱいおおきい。わたしもおおきくなるかな?」 アキラのおっぱい・・ゴメン、忘れてた アキラ 「きっと大きくなるよ」 私はそのままでもいいんだが・・な! アキラ 「じゃあ、肩まで浸かって100数えるよ?」 じゃぶーん、という音が聞こえる。ふたりっきりで浴槽に、あんなに狭い浴槽に・・ せつな 「いーち、にー、さーん・・」 肌が触れているのかな?おっぱいは?足を絡めているとか? アキラ 「なーなじゅう、ななじゅういち、ななじゅうに・・」 ハァハァ・・ハァハァ・・ハァハァ・・ せつな 「ひゃーく!」 ここで私の意識は途切れた。妄想だけでのぼせてしまうとは・・不覚 完 23-739 23-739 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 15 09 07 ID ??? 「こらー!!」 風香の叫びが聞こえる、美空は最近いたずら双子と距離を置いていた シャークティに毎度毎度説教されるのもある、だが最近『つまらなく』思えてきたのだ 精神年齢が上がったのかどうかは本人にも分らない、漠然とそう思っていた 「また逃げちゃった、やりたい気分半分、やりたくない半分」 ため息をついて歩き出すと史伽が駆けてきた。 「大変ですー、お姉ちゃんが里に帰るって言ってるんですー」 史伽は半泣き、手の込んだいたずらかと思ったが史伽はそこまでできる子ではない 「ちょっと、詳しく話して」 「はい、『美空に嫌われてる、居ても面白くない』って。わたしは美空さんが嫌ってるわけじゃないのわかってますけど・・・」 「そっか、やっぱはっきり言うべきだったかな」 美空は史伽に今の心境を語った、史伽もうすうす気づいていたようで納得してくれた。 「やっぱりそうでしたかー、わたし安心したです。それをお姉ちゃんにもはなしてほしいですー」 「うん、わかった。行こう」 急いで寮の部屋に向かう二人、必死で楓が止めている所だった 「春日殿にも事情があるのでござろう、なぜわからぬのでござる」 「楓姉にはわからないんだよ、ぼくが美空に嫌われてるの。ぼくにとって美空はいたずら仲間じゃなく麻帆良でのお姉さんなんだ」 楓は母代わり、美空は姉。風香の気持ちは楓にとって痛いほど理解できた そこに美空と史伽が飛び込んでくる 「美空・・・、何しに来たの。ぼくが嫌いなんでしょ」 「お姉ちゃん、違うです。美空さんの話を聞いてほしいですー」 美空はぎゅっと風香を抱きしめた 「えっ・・・」 「ごめん、嫌ってなんかないよ。ただいたずらに少し・・・」 胸の中の風香が震える、泣いているようだ。美空は優しく頭を撫でる 「史伽殿、我々は暫し離れるでござるよ」 「はいです」 二人が去った後、美空と風香は抱き合い姉妹のような時を過ごした 23-740 23-740 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 16 47 41 ID ??? 楓の元で修行を続ける鳴滝姉妹。 厳しい指導にも耐え抜き、ある日遂に六分身を身に付けた。 「やった!念願の六分身だよ史伽!」 「やったですねお姉ちゃん!でも何で六分身なんですか?」 「えへへ、それはね…ちょっと耳貸して」 「はい…うん、え?そ、そんなことするつもりだったの!?」 「まあまあ、頼むよ史伽ー」 「あの修行はなんだったの…」 23-741 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 16 48 42 ID ??? 最近双子がいたずらをしなくなっている。 良いことではあるだろうけど…美空は一人呟く。 周りにあの双子が居ないと、こうも静かなものなのかと少し寂しくなる。 「静かだなあ…」 「みーそーらーっ!」 ちょっぴりセンチな夕焼け空に、元気な声が鳴り響く。 「お、風香に史伽」 後ろを振り返った美空の見た者は、元気そうな風香と、申し訳無さそうな史伽。 丁度教会の角からひょこっと飛び出ている二人が、「せーの」と掛け声を合わせた。 ボンッという音が響き、白い煙が辺りを包む。 視界が開けて、美空は唖然とする。 「お姉ちゃん!」 12人の風香と史伽が、こちらへ迫る。 これが本当のシスタープリンセス。 笑えないや、はは。 それだけ考えてから、美空は下らねえと叫んだ。 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 10-471 10-471 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/14(水) 22 09 42 ID hhbd0ilk0 カタカタカタ 「なあなあちうちゃん、これな何なん?」 「ん?それはこんどの衣装…ってお前どこでその名前を 大体何でこの部屋にいるんだよ!」 「入れてもらったんや。まあまあ細かいことは気にせんと」 「誰にだよ、ってか触んな」 「あーんこれかわえ〜。着てみてええか?」 「人の話を聞け!」 ツンツン 「え?何やザジちゃん」 つ服 「いや〜ん、これ過激やなあ。ちょっと着てみるえ」 「まて、勝手に着るな!」 ガシッ 「ちょ、ザジ 離せってば」 「何かドキドキする。ちうちゃんいつもこんなん着てるん?うち、ちょっとお出かけしてくるな」 「ま、待てーー!」 10-472 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/14(水) 22 10 40 ID hhbd0ilk0 「誰かおらんかな〜 あ、せっちゃんや。せっちゃ〜ん!」 「これはお嬢様、こんな所で…ってうわ!そそそその格好は」 「ちょっと借りてきたんや、ええやろ」 「いけません!お嬢様、そのようなはしたない格好は。あ、いえ…決して似合っていないということではなく… たしかに綺麗ですが…このちゃんはもっと…その…私は何を言って…あわわわわわ」 「あ〜ん、せっちゃんに似合うてる言われた。うち嬉しいわあ そや、せっちゃんに似合いそうな服もあるえ、行こか」 「え、行くってどこへ?あ、ちょっと、お嬢様〜〜」 「ちうちゃんまた来たえー」 「……ぅう、やめ…はあ、はあ」 「??」 「はぁっ…ザジ、ダメだって…そこは弱…ヒイッ!」 「こ、これは一体 #x0028; #x0028; #x0028; #x0028;;゚Д゚)))」 「なんや、忙しいみたいやな。ほなまた後で来るな〜」 「あ、待ってくださいお嬢様」 「ハア、うちもせっちゃんとええことしたいな〜」 「もう…お嬢様のお好きなように………」 壁‖д゚)。oO(もるです) 壁‖彡サッ 10-473 10-473 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/14(水) 22 11 11 ID A8LLbyid0 休日千雨は町にあるゲームセンターに居た 千雨「あーあ、ザジも部活だし暇だなぁ」 ゲームをするわけでもなくぶらぶらしていると 千雨「ん、何かあそこらへん騒がしいな。なにかあるのか?」 そこには銃を使って画面を撃つよくあるシューティングゲームがいくつか置かれていた そこにあるひとつのゲーム台の周りに人が集まっていた 千雨「スッゲーうまいやつでもいるのか?」 しかしそれとは正反対だった ?「なぜリロードできないのだ?!」 知らない人「ぁ〜またゲームオーバーだ。かなりつぎ込んでるみたいだぜ」 千雨「まじかよ。どんな下手くそなんだ?」 興味本位で背伸びしてみてみると 龍宮「又死んだぞ。なぜだ?!」 古「真名いい加減説明よむアルヨ」 龍宮「銃に関して説明など不要だ!」 古「じゃぁ何で死んでるネ?」 龍宮「くっ、もう一度だ!」 千雨「‥‥‥‥‥!(ピポパポ)あっ、もしもし朝倉か?」 朝倉「なーに?ちうちゃん。デートのお誘い?」 千雨「冗談はいいからちょっとゲーセンきてみろよ、面白いものが見れるぞ。」 朝倉「スクープ?!」 千雨「さぁな。カメラは持ってきた方がいいぞ」 その後朝倉が取った写真は龍宮にみつかりカメラを壊されそうになりったので渋々消去したのであった 思いつきで書いたけど逆にスッゲーうまそうな気もする 10-505 10-505 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[保守] 投稿日:2005/09/15(木) 05 49 02 ID Yhij2SHeO ザジ「。・゜・(ノД`)・゜・。」 ちう「どうしたザジ!」 ザジ「うわああん。・゜・(ノД`)・゜・。」 ちう「ネットか?なになに」 (カーチャンスレ) ちう「ザジ(ぎゅっ)」 ザジ「ちう?」 ちう「あたしがいるだろ、カーチャンにはなれないけど」 ザジ「ちうー。・゜・(ノД`)・゜・。」 ちう「やれやれ」 10-532 10-532 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/15(木) 18 45 21 ID zgTAu5vg0 今日は桜咲刹那×千雨の日。両方受けだから最初凄い困った。 刹那「……フッ!……ハッ!」 千雨「また素振りか、よー飽きんな」 刹那「あ、長谷川さん。まぁ、これは趣味と言ってもいいくらいですから」 千雨「楽しいって事か?」 刹那「えぇ。長谷川さんは何か趣味は?」 千雨「趣味ね……、コスプレかな」 刹那「コ、コスプレですか」 千雨「恥ずかしいから人には言わんけどな。お前になら、その、なんなら見せてやっても……」 刹那「いえ、写真をもう朝倉さんから貰いましたから」 千雨「な!?」 刹那「コスプレ姿も素敵でしたけど、私は今の長谷川さんも大好きですよ」 千雨「なぁ!?」 刹那「ふふ……。さて、行きましょうか」 千雨「え、何処にだ?」 刹那「コスプレ見せてくれないんですか?」 千雨「……結局見るのか」 刹那「言ったでしょう、コスプレ姿も素敵だって」 千雨「まったく……、敵わねぇな」 10-544 10-544 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/15(木) 22 14 31 ID DlM+qYtq0 茶々丸「マスター」 エヴァ「ん、何だ?」 茶々丸「マスターはゲームセンターという場所に行ったことがありますか?」 エヴァ「なんだいきなり。行ったことがあるがそれが何だ?」 刹那「意外ですね。本当なんですか?」 エヴァ「何だ貴様いつからいた?というか私が行くのが可笑しいのか?」 刹那・茶々丸「あっ、いえ‥別に」 エヴァ「あのな、何年ここに住んでると思ってるんだ。ずっと家にいるとでも思ったか?」 刹那「ちがうんですか?」 エヴァ「当たり前だ!こんなところにずっといたら暇だろ!」 茶々丸「私が来てからは結構家の中にいますけど」 エヴァ「そりゃぁ話し相手ができたから家にいる頻度が増えただけだ。たまに行ってるよ。」 茶々丸「全然知りませんでした。」 エヴァ「というか家の中にも結構あるぞ?」 刹那「エヴァさんが来たのって確か80年代後半ですよね?ゲームは詳しくないですけど相当古いのとかもあるんじゃ‥」 エヴァ「たぶんあると思うぞ。」 茶々丸「この家は私も知らないところがありますから」 エヴァ「ちょっと見せてやろうか、最近やってないが」 10-545 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/15(木) 22 31 29 ID DlM+qYtq0 エヴァ「ここだよ」 茶々丸「……掃除していいですか?」 エヴァ「あとにしろ、好きなだけさせてやるから」 刹那「凄い数ですね。」 エヴァ「あー、色々買ってるうちに溜まっていってな。」 茶々丸「あの粉々に壊れてるやつは何ですか?」 エヴァ「何だったかな・・・確か今も有名なクソゲーでむかついてぶっ壊したんだ。そうだ『たけしの挑戦状』とかいったかな」 刹那「私は知りませんが・・・」 エヴァ「まぁ知らなくて当然かもな古いゲームだし」 茶々丸「クリアできなかったんですか?」 エヴァ「いや、どうしても悔しくてもう一回買って完全クリアした」 エヴァは得意げに笑ったが刹那と茶々丸にはどんな物か分らないので反応ができなかった エヴァ「ま、知らないやつにはわからんか」と言って少しふてくされた 10-555 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/16(金) 01 22 18 ID D7sLEF700 刹那「何だかいっぱいありすぎてよく分りませんが・・・」 茶々丸「私もデータ不足です」 エヴァ「何だ、情けない。私が来てから今日までゲームの進歩は凄いんだぞ。特に刹那お前ほんとに現代っ子か?」 刹那「そういわれましても、幼少は京都の山奥でしたし、剣の稽古がほとんどで」 エヴァ「健康的なやつだな、私は不健康でも不老不死だからやりたい放題だけどな」 茶々丸「少し控えてもらいたいくらいです。風邪にかかりやすいしいろんな病気になるのですから。」 エヴァ「何か言ったか?」 茶々丸「いえ、別に…」 刹那「エヴァさん腕前の方はどうなんですか?」 エヴァ「何だ興味が出たか?」 刹那「いえ、その…少し」 エヴァ「そうか、セーブデータでも見るか?RPGは全部レベルMAXにしてあるぞ他にも・・・・・・・・・・・・・・・」 1時間後 エヴァ「私が来たときにはテトリスとか落ち物がはやりだしたころで・・・・・・・・・・・」 2時間後 エヴァ「分ったか?そこらのゲーマーには負けんぞ。」 茶々丸・刹那「( A`) (勘弁してくれ )」 エヴァ「何だかゲームがやりたくなってきたな。ちょっとやるかな。」 刹那「私は失礼しますね。」 エヴァはすでにゲームで夢中のようで返答はなかった 茶々丸「マスターそろそろ晩御飯です」刹那が帰ってから結構経っていた エヴァ「んーもう少しー」 又しばらく経って 茶々丸「マスターそろそろ寝た方が…」 エヴァ「あー分ったよー」 茶々丸「(本当に控えてほしいです)」 茶々丸「マスター朝ですよ。こんなところで寝ていると風邪を引きますよ」 エヴァ「んーリセットボタンを押さずに・・・・(ムニャムニャ)」 茶々丸「何のことでしょう?とりあえずきっておきますか(パチッ)」 昼過ぎ─ エヴァ「データが消えてるorz 10-558 10-558 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 03 19 46 ID 2bDL5FA50 1/3 雨が降っていた。ここ最近、こんなに大降りになった事は無い 急いで家路につく。雨で前が見えない、さらに傘から滴る雨も視界をふさぐ 地面をはねた雨が足にかかった、靴の中まで濡れてしまいそうだ ふと気が付く、足音がひとつでは無くなった 歩いているうちに誰かのそばまできたのだろう、しかしこの滝のような大雨の中では誰がいるのかわからない 気になることがあった。ぴちゃり、ぴちゃりと歩く足音に覇気が無い さらに言えば傘をたたく雨の音もしない、この大雨の中、傘も差さず歩いているのだろうか やがて人影が見えてきた、やはり傘は差していない 私は急いでその人影に近づいた、学園の生徒であるということぐらいはわかった 彼女に近づき、自分の傘に彼女を入れる しずな 「どうしたの?こんな大雨の中、傘も差さないで。風邪引いちゃうわよ?」 その生徒は私を見上げた 亜子 「・・・あ・・センセや・・雨って・・気持ちええなぁ・・」 その顔には見覚えが合った、というより、つい2時間前ほどにあった顔である。2−Aの生徒、和泉亜子だ しずな 「和泉さん、どうしたの一体?」 しばらく黙っていた彼女であったが、ゆっくりと話し始めた 亜子 「うちなぁ、センパイにフラれてもうた・・告白したけどあかんかった・・」 それ以上何も言わない、私を見つめる顔は精一杯笑おうとしているようだ しずな 「うちによってらっしゃい、このままじゃ本当に風邪引いちゃうわよ」 彼女からは答えが返ってこない、だが私が歩くとゆっくりとついてきた。一応わかったということなんだろう 彼女の歩く速さにあわせ、私は彼女を連れ自分の部屋に戻る 10-559 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 03 20 37 ID 2bDL5FA50 2/3 彼女の全身は雨で濡れている、あの大雨の中、傘も差さず歩いていれば当然だろう 冷えた彼女の体を温めるためお風呂を沸かし、服を脱がせ浴室に案内する 濡れた服は洗濯して乾かしている、その間にホットミルクを用意した 彼女が風呂に入ってから30分、まだ出てこない 私は少し心配になって浴室を覗いてみた 浴室の中では彼女が布舟に肩までつかり、うつむいていた しずな 「もうあがりなさい、温まったでしょう・・」 聞こえていないのだろうか、何も答えない しずな 「和泉さん大丈夫?気分でも悪くなったの?」 ゆっくりと湯船から立ち上がると私の方を向いて答えた 亜子 「・・今上がります・・」 彼女は私の横を通りすぎ、置いてあったバスタオルで体を拭き始める しずな 「ホットミルク用意してあるから。それとまだ服は乾いていないからそこのバスローブを使いなさい」 彼女は黙って頷く ソファーに彼女が座っている。大きめのコップを口の前まで持ってきてそのまま動かない コップの中に入っているのは暖めたれたミルクだ。だが彼女はそれを飲んでいなかった しずな 「ミルク、好きじゃなかったかしら?」 亜子 「・・あたっかいコップ・・心地ええから・・」 ゆっくりとコップに口をつけ、すこしずつミルクを飲み始める 10-560 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 03 21 06 ID 2bDL5FA50 3/3 空になったコップがテーブルに置かれている しずな 「温まったかかしら?お隣いい?」 彼女はうつむいたまま頷く 私は彼女の隣に腰掛けた、そして黙ってそっと抱きしめた 亜子 「センセ、あったかいなぁ、それに、おっぱい気持ちいい・・」 彼女は目をつむり、私にからだをあずけてきた。私は彼女の頭をそっと撫でる 亜子 「なぁセンセ、ちょっと泣いてもええ?」 震えているのがわかる、もはや我慢の限界なんだろう 黙って私は彼女を強く抱きしめた 亜子 「うっ・・うっ・・うわぁぁん!うわぁぁぁん!」 彼女がどのくらい泣いていたかはわからない 気が付くと、泣きつかれて眠ってしまっていたようだ そっとベッドまで運び、布団をかける しずな 「元気を出して、きっといい出会いが待っているから・・」 そう言うと私は電気を消して寝室を出た 涙の数だけ強くなれるよ そんな歌の歌詞を、私はふと思い出した きっと彼女もそうなってくれるだろう。私がその手助けをしてあげるから・・ 完 10-564 10-564 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/16(金) 04 21 31 ID Oixhvint0 ちう「なんか眠れないんだよな、コーヒー飲んだからかな?」 ザジ「……」 ちう「何か数えればいいって?でも数えるものが…」 つ花 → ポン! ヾヽヽ (,, ・∀・) ミ_ノ ″″ ちう「うわっ。何だ?いきなりマジックかよ」 ザジ「……」 ちう「ん、小鳥を数える?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「小鳥が一羽、小鳥が二羽…」 ザジ「三羽ソロエバ……」 ちう「う、うわあぁーーーー!」 …………………… ガバッ! ちう「ハア、ハア…」 ザジ「(スー、スー)」 ちう「な、何だ…夢だったのか。ザジのやつ、また鳥かごの鍵閉め忘たな」 チュンチュン チュンチュン ちう「あれ?昨日は二羽しかいなかったはず。何で三羽に……」 チュンチュン チュンチュン チュンチュン チュンチュン チュンチュン チュンチュン ………… ちう「う、うわあぁーーーー!」 ガバッ! ちう「ハア、ハア…なんだ夢(ry 10-571 10-571 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[保守] 投稿日:2005/09/16(金) 09 06 13 ID SPsQMur5O 刹那「お嬢様」 木乃香「なんやせっちゃん」 刹那「ほ、本当にこれで早乙女さんの手伝いに?」 木乃香「何言うてんのー行くえ」 刹那「ちょ、このちゃん!一人にせんといてーうち恥ずかしい」 二人はパルの売り子の手伝いでゴスロリのコスをしていた(ちう作) パル(これで完売だねーふふふ) 10-578 10-578 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 12 33 20 ID ZqzoisRd0 1/4 最近お嬢様の行動が怪しい きのうは挨拶がわりにおしりを触られた、おとついは下着の色を聞かれた 私を見る目つきも怪しくなっているように感じられる 一体どうしてだろうか? 向こうからお嬢坂が近づいてくる、無意識のうちに体が警戒態勢を取る 木乃香 「あ、せっちゃんや!おはよう!ん〜!」 いきなり木乃香がキスをせまってきた 刹那 「こ、このちゃん!いきなりなにを!?」 木乃香 「おはようのキスや、ん〜!」 刹那 「な、なにを言っておられるのです!最近どうなされたのですか!?」 突然、お嬢様は潤んだ目で私を見つめはじめた 木乃香 「ウチのこと挨拶もできんほど嫌いなん?」 木乃香の責めが始まる 刹那 「そ、そんなことあらへん、ウチはこのちゃんのこと嫌いになんかならへん!」 木乃香 「ホンマ!なら、ん〜」 またキスをせがむお嬢様、仕方が無いので頬にキスをしてもらった 木乃香 「ほな、ウチにも」 そう言ってお嬢様は頬を私に向ける 仕方が無いので、頬にキスをした。お嬢様の頬はとても柔らかかった 最近のお嬢様の行動、やはりどこかおかしい 10-579 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 12 33 52 ID ZqzoisRd0 2/4 カモ 「へへっ!うまくいったかい木乃香ねえさん?」 木乃香 「んー、もう少しやったんやけどな・・今度こそ唇奪いたいわ」 カモ 「んー、まだガードが硬いか・・いっそのこと魔法薬でも使うかい?」 木乃香 「それはあかん、ウチは自然にせっちゃんのこと好きになったんや。 せやからせっちゃんにも自然とウチのこと好きになって欲しいんや」 カモ 「そうか、なら仕方ないな」 木乃香 「で、次の作戦はなにをすればいいんや?」 カモ 「いかにこのかねえさんが刹那ねえさんのことを好きであるか、コレを伝えねえとな!」 木乃香 「そやな」 カモ 「やはり、言葉よりも行動しなきゃいけない!刹那ねえさんにはそっちのほうが効果がある!」 木乃香 「そうなんか!カモ君ようわかるな!」 カモ 「フフ、まぁ経験ってやつよ!おっと、次の作戦だったな、次は刹那ねえさんの後ろから・・」 木乃香 「フムフム、ほほう・・」 このとき扉の隙間から誰かがのぞいていることに二人は気が付かなかった 10-580 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 12 34 16 ID ZqzoisRd0 3/4 カモ 「うまくやってるかな、木乃香ねえさん・・」 カモは一服しながらまほネットをやっていた 不意に背後から声をかけられる ?? 「カモさん・・・」 カモ 「うおぅ!だれだ!?」 振り返るとそこにはちびせつながいた ちびせつな 「あなたでしたか・・最近お嬢様の行動がおかしくなった原因は・・」 ちいさいながらも迫力十分であった。ちびせつなはちびゆうなぎを抜く、焦るカモ カモ 「早まっちゃいけねえ!ま、待て、話せばわかる!」 ちびせつな 「何もお話することはありません、カモさん、鍋が良いですか、刺身が良いですか?」 カモ 「な、なんだい・・おごってくれるのかい?」 ちびせつな 「いいえ、あなたがなるんですよ・・鍋と刺身、お好きなほうにしてあげます・・」 ちいさくても十分怖い カモ 「H、HELP〜!!」 ちびせつな 「待て、逃がさな・・」 そこまで言ってちびせつなは人型に戻る 恐る恐る人型に近づく、式神に戻る気配はないようだ カモ 「そうか、本体のほうに何かあったんだな・・木乃香ねえさんか?」 10-581 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 12 34 49 ID ZqzoisRd0 4/4 しばらく木乃香と刹那がいっしょに手をつないで登校する姿が目撃されるようになる 刹那は少し照れているようであるが、木乃香は大変嬉しそうである おそらくは作戦がうまくいったのだろう 何があったのか、刹那は語りたがらない しばらくは刹那ににらまれた。命を狙われるかと思ったがそこまではされないらしい 次のステップ、やらねえほうがいいか・・そう思うカモであった 完 10-601 10-601 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 18 44 41 ID 2bDL5FA50 茶々丸と死 1/2 茶々丸は公園のベンチに腰掛けていた いつものように動物たちにえさを与えた後、考え事をしている 死、とはなんだろう そう考えデータベースを検索してみた 生物の生命活動の停止 宗教的な意味合いを除けば、これが死というものらしい 今日、いつも現れるはずの者が現れなかった 彼女の名は琥珀、年老いた黒猫である 彼女はめったに鳴かない、それが老衰によるものか、彼女の性格によるものかはもうわからない 昨日、彼女は私に向かって一言鳴いた 今考えれば、死を前にして私にお礼を言ってくれたのであろうか 昨日の記録を再生してみる そこにはまだ彼女が生きている、話すこと、触れることはできないが確かにそこにいる では今は?触れること、話し掛けることはできるが何も反応が無い これが死、生物の生命活動の停止 10-602 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 18 45 20 ID 2bDL5FA50 2/2 では私にとって死とは何だろう? 記録の破損であろうか?物的破損であろうか? 私には記録のバックアップもあれば、予備の機体もある。これらがすべて失われたとき、それが死なのか データベースには”生物の生命活動の停止”とある 生きているものがその活動を停止する ということは、生物ではない私には死というものは存在しない しかし皆は言う あなたは生きているのよ、みんなといっしょに データベースを調べる、やはり私は生物ではない。何度調べてもそうだ 主観的、客観的に見ても私は機械だ、生物ではない 人から見たとき、私は生物であるという しかしその人が作ったデータベースで調べると私は生物ではない なんと不思議なことをしてくれたんだろう、そう思う アラートがなり始めた ロジックに矛盾が発生し警告しているのだ 考えるのを止める、マスターか葉加瀬に調べてもらおう、そう考えた 茶々丸は立ち上がり食べ残しを片付ける。そしていつものようにエヴァの家に向かう、彼女の世話をするために 完 10-603 10-603 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/16(金) 19 09 57 ID NlqYUgB90 今日は佐々木まき絵の日。いつネタ切れになるかと戦々恐々の日々。 千雨 「ん?あそこでリボン振り回してるのは……」 まき絵「あ、千雨ちゃーん!」 千雨 「やっぱりか……大きな声で呼ぶなー!」 まき絵「いいじゃん、それより見て見てー!」 ヒュンヒュンヒュン! 千雨 「おお、リボンが目にも止まらぬ速さで!」 まき絵「えへへー。どう、凄い?」 千雨 「確かに凄いが……、それ新体操に必要か?」 まき絵「技術の方も成長したよ、例えば……それ!」 ヒュンヒュン! 千雨 「うわ、リボンが絡み付いて!?」 まき絵「こんな複雑に人を縛れるようになりましたー」 千雨 「それこそ新体操に必要ねぇだろ、つーかこれ変な所に食い込んで……!」 まき絵「あれ、絡まった?」 千雨 「ひゃう!ひ、引っ張るな!」 まき絵「変だなぁ、こっちかな?」 千雨 「ひゃん!」 まき絵「あはは、千雨ちゃん色っぽいー」 千雨 「誰のせいだと……いいからとっとと外せ!」 まき絵「はーい。じゃあここをこうしてっと」 千雨 「……なんか余計体に巻き付いてないか?」 まき絵「こうするとね、外すと同時に『よいではないかゴッコ』が楽しめて」 千雨 「普通に外せー!」 10-614 10-614 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 21 01 11 ID 2bDL5FA50 長谷川千雨 危機 1/1 千雨 「くそう、なんであいつが・・」 千雨は危機を感じていた 3−A、彼女のいるクラス お調子者、不思議ちゃん、馬鹿、いろいろいるが基本的にそのスペックは高い だから彼女達が本気を出したらすばらしい結果が得られる 先日の麻帆良(秘)コスプレコンテストがいい例だ 千雨はリスクの高い勝負はしない主義だ だから負けるかもしれない相手のことは嫌いになる可能性が高い ゆえに3−Aの生徒はあまり好きではない者が多い 3−Aに健康優良児が多いのは幸いだった したがって、この属性を持つものは少ない 私を含めて3人 まだなんとかなる範囲だった 10-617 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/16(金) 21 37 46 ID 2bDL5FA50 2/2 一人は葉加瀬聡美、おでこに天然も持っている・・ 大丈夫・・元の素材がかなりマニア向けだ、一般受けはしない もう一人は早乙女ハルナ、こいつは危険に感じた しかし、奴は萌えの対象というよりも、萌えの対象を求めるほうだ それに表には出ず、裏で行動する。策略家といえよう だから安心していた、奴を見るまでは・・ 木乃香 「あー、茶々丸さんどうしたんや!メガネなんかかけて?」 茶々丸 「工学部の方にいただいたのです、なんでも眼鏡っ娘イイ!!とか言われまして・・」 木乃香 「おー眼鏡っ娘か〜、茶々丸さんにおうとるで!」 茶々丸 「木乃香さん、ありがとうございます」 普通にしていても誰からも好かれる茶々丸だ それがさらにあんな属性持ってみろ くそう・・お前には眼鏡なんて絶対に必要ねえだろ、ロボなのに 千雨の危機はさらに深まってゆく 完 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 28-6 28-6 名前:Dr.アコー診療所2nd・8[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 01 58 25 ID ??? Dr.アコー診療所2nd・8 1/3 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。 今日のお勤めも平穏に終わり、寮に戻った亜子先生はご機嫌な様子です。 「萌える〜おっぱい〜♪ この一揉みに〜♪ 唸れ〜たゆんたゆん〜♪ ゆーなは救世主〜♪」 どこかで聞いた事のあるような応援歌を口ずさみ、亜子先生は裕奈の部屋に向かっていました。 今からたゆんのお時間なようですね。と、そこである光景に出くわします。 「あ、アスナといいんちょや」 寮の廊下ではいつもの二人が毎度おなじみの口論を繰り広げていました。 「まーたやってんの?」 がちゃり、とドアが開き、裕奈が顔を出してきます。 「元気やな〜、あの二人は」 「でもさ、いいんちょも懲りないよね〜」 裕奈の言葉の意味。それは……、 「あ、やってもーた」 亜子先生は明日菜さんがあやかさんの唇を奪う瞬間を目撃しました。最近の二人の喧嘩は こうして幕を閉じるのです。文字通り、明日菜さんはうるさい口を塞いでしまうのでした。 「さーて、あたしたちも逃げよ。アスナの憂さ晴らしが始まっちゃうよ!」 「せやね。ここにおったら巻き添え食うてまうわ」 裕奈と亜子先生は何事も無かったかのように裕奈の部屋に退避しました。 この後、たまたま現場を通り掛かった古菲さんが餌食になったそうです――― 翌日。保健室では会議か開かれました。 「とにかく、あの無法者を何とかしない限り、この学園に平和は訪れませんわ!」 議長であるあやかさんは興奮気味にまくし立てます。 「まあ、この人も野放しにしちゃマズイんだけどね……」 「たゆ?」 裕奈の視線は亜子先生に注がれます。亜子先生はそ知らぬ顔でとぼけていますが。 28-7 名前:Dr.アコー診療所2nd・8[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 01 59 40 ID ??? 2/3 「亜子先生には裕奈さんというブレーキ役がいらっしゃるから安心ですわ」 「そんな呑気なコト言ってると知らないよ……」 あやかさんはそんな事を言ってますが、最近の裕奈は亜子先生のたゆんたゆんを止めずに放置している事実を 知らなかったようですね。 「えへへ、いいんちょはゆーなに負けず劣らず美乳やからな。ちょい味見させてえな♪」 すかさず亜子先生の手が伸びました。そして、 「たゆんたゆんたゆんたゆん……」 「きゃっ!? ちょ、ちょっとお待ちになって下さ…ああっ!」 「はいはい話を進めようね〜」 実にやる気のない表情で裕奈は亜子先生の頭をこつん、と叩きました。 「―――ま、ここはアスナに自粛してもらうしかないんちゃう?」 「あのアスナにねえ……」 二人は何事も無かったかのように悩んでいます。対してあやかさんは胸をガードしながら呟きました。 「この方々に相談したのは間違いだったのでは……」 今更ですよ、あやかさん。 「アスナー、ちょいええかなー?」 取り合えず亜子先生は明日菜さんにも話をつけてみる事にしました。一応、口には×印の書かれたマスクを 装着した状態で目標に接近します。まあ、気休めですね。 「だ、大丈夫でしょうか……?」 「まあ、キスされたら本気のたゆんで迎撃する、って言ってたけど……」 裕奈とあやかさんは物陰に隠れながら二人の様子を窺います。 「―――でな、やっぱり……」 「うーん、それはそうだけど……」 距離があるせいか、二人の会話はいまいち聞き取れません。けれど、和やかにおしゃべりしているようですね。 やがて、亜子先生と明日菜さんはにこやかな笑顔でこちらに向かってきました。 「ど、とうなったの?」 裕奈の問いに、亜子先生は実に嬉しそうな笑顔で答えました。 28-8 名前:Dr.アコー診療所2nd・8[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 02 01 10 ID ??? 3/3 「あんな、よくよく考えたらウチらは目標が違うんやから、不可侵条約さえ結んでおけば共存できるんや!」 「亜子先生はたゆんたゆんで、私は唇でしょ? だったら協力した方がいいんじゃない、ってね」 「…………はい?」 あやかさんの目が点になります。そして、裕奈はいち早く逃げ出しました。さすがはレギュラーですね。 この場に留まっていては大変危険ですから。 「ほな、いいんちょ……!」 「私たちの妙技を味わってね……!」 まず、亜子先生が動きました。瞬く間にあやかさんのバックを取ると、すかさずたゆんたゆんを始めます。 そして、明日菜さんはがっしりとあやかさんの顔を抑え付けました。 「やっ、そ、そんな亜子先生…ひゃっ! ああっ、そんなに激しく…はうっ!? ああっ、こんな…むぐっ!?」 あやかさんの甘い吐息は明日菜さんの唇によって塞がれてしまいました。こうなるともう手遅れです。 この二人のなすがままですね。 「あーあ、ミイラ取りがミイラになっちゃってるし……」 遠く離れた安全地帯から、裕奈は戦況を眺めていました。と、そこに誰かが裕奈の肩を叩きました。 「ふっ、楽しそうだな。ここは私に任せろ!」 「いいねいいね〜。こりゃネタになりそう……。うふふ!」 「うあ……。まーた厄介な人達が集まってきたよ……」 いつの間にか龍宮さんとハルナさんがやって来たのです。そして、龍宮さんは爽やかな笑顔で参戦しました。 「さあお膳立ては整った! 我が百合棒からは逃れられん!!」 「た、龍宮さん!? そ、そんな立派なモノで私をどうするつも…むぐぐっ!?」 再びあやかさんの悲鳴は明日菜さんによって塞がれます。 「あははっ! たゆんたゆんやぁ〜〜っ!!」 「いいんちょの唇は飽きないわね……」 こうして、あやかさんは三人のけだものさんに食べ尽くされたそうです……。 「しっかしゆーなも寛大になったね〜。おねーさん、ちょっと修羅場に期待してたのにな〜?」 「ま、亜子の病気は治んないからね……」 裕奈とハルナさんは呑気に惨劇を眺めていたそうです――― (ちづ姉とアスナの頂上決戦にwktkしながらつづく) 28-28 28-28 名前:へべれけさん・9[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 07 01 57 ID ??? へべれけさん・9 1/2 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。 「う〜い。今日も美味しいお酒で〜す」 すっかり千鳥足の柿崎さん。今夜は誰の部屋に押し掛けるのでしょうか。 「ぅおい破戒シスター! 今日は夜通し飲み明かすぞっ!!」 どんどんどん! 景気良くノックすると、しばらくしてシーツ一枚というとんでもない恰好の明石さんが出て来ました。 明石さんは無表情で柿崎さんのお酒をひったくると、きゅっ、と一杯呷ります。 「今取り込み中だから。また今度ね」 そう言って裕奈さんはドアを閉めてしまいました。当然、黙って引き下がる柿崎さんではありません。 「くぉら同士! 私の酒が飲めないってのか〜っ!」 何やらわめき散らしてますが、明石さんはそ知らぬ顔で和泉さんと愛を交わします。 「亜子ね!? 私の亜子を食べちゃってるのね!? バンド仲間の名にかけて、今助けるわっ!」 どんどんどんどんどんどんっ!! 「うーっ、なーんか醒めちゃったな〜」 「このままやと近所めーわくやから……」 明石さんと和泉さんはやれやれといった表情で着替えを済ませ、玄関で暴れている柿崎さんを招きました。 「んふふ〜。ごめんねー? らぶらぶなトコをジャマしちゃって♪」 「柿崎のいけず……」 和泉さんはジト目で抗議しますが、このヨッパーにそんな攻撃が通じる筈もありません。 「こーなったらトコトン飲みまくってやるっ!」 明石さんは急ピッチで柿崎さんの酒をぐびぐび飲み干してしまいます。 「おお〜、さすがは同士ゆーな! いい飲みっぷりだね〜。ささ、亜子も飲んだ飲んだ!」 「ウ、ウチはあんま飲まれへんよ……」 そう言って和泉さんはちゃっかり自分用のチューハイをちびちび飲んでいます。ちゃんと和泉さんの分が 常備されているのが、いかにも明石さんの部屋らしいですね。 そのまま三人は酒宴を始めてしまいました。そして、酒に弱い和泉さんはみるみる内に壊れてしまいます。 28-29 名前:へべれけさん・9[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 07 02 39 ID ??? 2/2 「う〜っ、なんやぽかぽかしてきたわ〜」 そう言って和泉さんは衣服を次々と脱いでしまいます。 「おおう、こりゃまたキスマークの花が咲き乱れてますね〜?」 「にゃはは。だぁ〜ってぇ、亜子ってばすっごくカワイイんだもん」 明石さんもすっかり酔いが回ってるようですね。そのまま和泉さんに抱きついてすりすりと頬を寄せています。 「ゆーにゃ〜。ウチのコト、好き〜?」 「うんっ! あたしは〜、和泉亜子さんを愛してまーす!」 そう宣言して、明石さんはいきなり第2ラウンドを始めてしまいました。 「おーおー、お熱いこって」 柿崎さんはしばしその光景を眺めていましたが、次第にその顔が赤くなってしまいます。 「ふあっ! ゆーなぁ…もっと、もっとぉ……! んっ、ええよ…はぁん! そこぉ……」 「亜子ぉ……、あたしにもしてぇ……!」 「うん……。えへへ〜、ゆーにゃはホンマかわええな〜」 「にゃあぁ……。亜子のいぢわる〜。にゃっ!? い、いいよぉ…ふにゃぁ……、あっあっ、にゃっ、あああっ!」 完全に壊れた二人の行為は激しさを増す一方です。エロには耐性のある柿崎さんでしたが、この甘々な空気には すっかりあてられてしまいました。 「参りました。私の完敗でございます!」 柿崎さんはベッドで乱れまくる二人にふかぶか〜、と土下座をして、その場から退散してしまいました。 「うーい。私も誰かカワイイ子をゲットしちゃおっかな〜。……ひっく」 柿崎さんは不穏な言葉を残して、ふらふらと自室に戻っていきました。 そしてこのバカップルは…… 「ゆーなぁ……。もっとぉ……」 「亜子はえっちだにゃ〜。でも、あたしもえっちだから無ー問ー題ーっ!」 お酒の力というものは凄まじいですね。理性の壁が跡形もなく崩壊した二人は、そのまま朝まで蕩けるような 甘い愛を交し合っていたそうです――― (おしまい) 28-30 28-30 名前:真名ちゃんもっこり日記20[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 07 41 34 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記20 早乙女曰く、春の陣の手伝いをしてほしいと依頼が来た。 会場へは大崎からりんかい線で向かい、長谷川から教わったヤフオクで 落札したサークルチケットで入場しようとしたが偽物で委員会にはじかれた。 おのれ長谷川、後でムッコロス。 一般参加者の最後尾でマックのセットを食べながら待ってると、あの婦女子早乙女がやって来た。 こいつのサークルチケットは本物だったので、これを偽造し難なく入る。 ていうかどっちみちゴキブリサークルの手伝いで来たのだがな。 更衣室で貰った巫女服に着替えて、スペースにて待つ。 たくさんのお客さんを相手にしているうちに程なく時間はすぎ、16時の拍手とともに春の陣は終幕した。 初めてのサークル参加でいろいろ大変だったが、この充実感はどうだろう。 早乙女も満足そうに帰っていったし、まあよしとするか。 今度は“夏の陣”らしい、頑張ろう。 ところで早乙女、売れ残ったダンボール5箱分は誰が運ぶんだ? 28-35 28-35 名前:美空殉血 序章[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 11 07 09 ID ??? 黒いマリアージュ 暗い地下室、仄かな明かりだけが灯っている ここはエヴァの屋敷、その地下にある儀式の間 そこにいるのはエヴァ、美空、シャークティ、円、そして茶々丸とゼロ 魔方陣が描かれエヴァが中央に立ち、その目の前に美空とシャークティが並ぶ 美空は黒いドレス、シャークティは赤いドレス 仄かな明かりが二人を引き立てる 円は静かに見守っている、茶々丸たちは無機質に視線を送るだけだった 「さあ、互いの血を」 エヴァは短剣を二人に手渡す、受け取った二人は腕に傷をつけ目の前の杯に垂らしていく ある一定溜まった後エヴァは傷に布を巻き、杯にワインを注ぎ二つの指輪を入れた 「これを誓いの言葉と共に飲め、そして残った指輪をはめろ」 美空とシャークティは互いを見、頷くと 「我ら二人の愛と絆を血の酒と共に」 シャークティがまず半分飲む、続いて美空が 「永久に続き、血に殉じる事を誓う」 美空が飲み、空になった杯から指輪を互いに取り出し、交換した そして指輪をはめる エヴァは見届けるとため息をつき 「これで終わりだ、拘束力は無いが・・・お前たち本気か?。血の儀式は背信だぞ」 「いえ、もう背徳にまみれていますから」 「どうしても不安だったんだ、ごめん」 エヴァはやれやれと首を振るとさっさと帰れと言う 言われるまま円を含めた三人は去っていった 「マスター・・・」 「ああ、人間という奴は困ったものだ」 「ケケケ、デモマンザラデモナサソウダゼ」 ゼロを睨みつけるとエヴァは地下室から去った 28-36 名前:美空殉血 序章[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 11 08 01 ID ??? 35「なぜあたしまでつき合わせたの?」帰り道、円が聞く「あの儀式には立会人が必用だったんだ、巻き込んじゃったね」「そっか、それであたしか・・・。なんか妬けちゃうな」「円、ごめんなさい。私たちがあなたに手を出したばっかりに」二人は円を気遣って言葉を掛ける、円は笑って「いいよ、あたしも受け入れたんだし。その代わり今度はあたし主導ね」さらっと言う円、それが彼女のいいところでもある三人は手を繋ぎ、帰り道を歩いていっただがこの一部始終を見ていた人物がいたそしてこれが試練の始まりとはまだ誰も気づいていなかった続く 28-38 28-38 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:2006/03/30(木) 12 31 50 ID Fc1Lbm1g 茶々丸「マスターまたゲームですか。しかも64引っ張り出してきて」 エヴァ「暇なんだから別にいいだろ!昔のゲームを久々にやると結構やりこむものだ」 茶々丸「だからってポケスタですか…」 エヴァ「ポケモン舐めんな!丁度いいから相手しろ茶々丸」 茶々丸「はいマスター」 エヴァ(雑魚をこつこつ倒して能力は最高レベルの私のポケモンには勝てないだろうがな) エヴァ【ケンタロス】茶々丸【マルマイン】 エヴァ「ふん地震で一発だ」 茶々丸「影分身」 攻撃が外れた エヴァ「くそ…運のいいやつめ」 「影分身影分身影分身影分身影分身」 エヴァ「貴様…」 「どくどく」 エヴァ「な!?」 「フラッシュフラッシュフラッシュフラッシュフラッシュ」 エヴァ「・・・・・・・・・・・」 茶々丸「私の勝ちですね」 エヴァ「茶々丸なんて嫌いだー!」 「ガシッ!」逃げようとするエヴァを捕まえる茶々● 茶々●「敗者がなにもされない訳ないでしょう?」 エヴァ「やめろ…マスターになにをする気だ…」 茶々●「おいしかった」 28-41 28-41 名前:球春到来[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 15 12 56 ID ??? 亜子の場合 亜子「ゆ〜な、阪神戦見せぇ〜!」 裕奈「え〜、今、ライオンズ対ロッテs」 亜子「どうせ、西武なんかロッテに(ry」 裕奈「でm」 木乃香「始まったかえ?」 亜子「お〜、もうすぐや!」 木乃香「やはりウチは井川か」 裕奈(´・ω・`) 美砂の場合 美砂「お姉さんグッときちゃったよ 土 橋 勝 征 に」 エヴァの場合 茶々丸「忘れ物はないですか?財布は持ちましたか?チケットは持ちましたか?」 エヴァ「ああ、財布も切符もちゃんと持ってる。 茶々丸、ちゃんとジジイに判子を押し続けるように言って置けよ」 茶々丸「ハイハイ、解ってますよ」 エヴァ「じゃあ行ってくる」 茶々丸「カープが負けたからって球場の外野ポールを引っこ抜いたり、グランドに乱入しないでくださいよ」 エヴァ「お前は本当に2001年生まれなのか?」 28-42 名前:球春到来[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 15 13 53 ID ??? あやかの場合 夏美「ただいま〜!ってなに?!この大きなテレビ」 あやか「おーっほっほっほ!わが(中略) 42型ワイド液晶プラズマテレビですわ あとは部屋に設置すれば『ガリガリ』 あやか「大きすぎて入りませんわ」orz アキラの場合 真名「ベイスターズの試合か?」 アキラ「うん」 真名「ベイスターズ、好きなのか?」 アキラ「う〜ん、海つながりで好きかな」 さよの場合 スカッ スカッ さよ(´・ω・`) 和美「さよちゃん、テレビ見たいの?電源入れてあげよっか?」 さよ「ありがとうございますぅ。 チャンネルは広島対中日戦でお願いします」 和美「はい」 プチ 28-43 名前:球春到来[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 15 16 01 ID ??? さよ「あぁ久しぶりの中日戦」スゥ・・・ 和美「あれ?さよちゃん?」 次の日 ネギ「朝倉さん、相坂さんは?」 和美「・・・成仏しました。」 さよ(居るんですけど・・・。) 真名「隣にいるぞ。」 2006年3月31日 セントラルリーグ開幕 亜子=半分実体験が元→阪神 土橋=エロイ=美砂→ヤクルト エヴァとりあえず広島 金持ち=あやか→巨人 アキラ=水泳=海→横浜 さよ=消える?=愛甲→中日 愛甲ネタは美空でやるべきだったと今更思った 外野ポールを引っこ抜く=昔、凶暴なファンといえば広島ファンだった。 28-47 名前:43[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 16 39 05 ID ??? 44やっちゃった美空「中日戦見せて。」風香・史伽「え〜」美空「ういろうあげるからさぁ。」風香「しょうがないなぁ。 史伽、チャンネル変えてあげて。」史伽「ポチっとな。」風香「あれ?美空は?」史伽「美空がいなくなっちゃったですぅ〜!」朝倉「な、なんだって〜!爽快感・・・ちがう!スクープゲットォ!」明日菜「美空が失踪だって?!」木乃香「美空って誰だっけ?」刹那「お嬢様、あの幽霊の生徒ですよ。」まき絵「美空ちゃんを見つけると懸賞金が貰えるんだって?」桜子「よ〜しみんなで探そうよ!」裕奈「オー!」風香「結局見つからなかったね。」史伽「残念ですぅ。ただいま〜。」美空「お帰り。あれ?」風香「いた〜!」史伽「今までどこにいたんですか?」美空「どこって、ずっとここにいたけど?」風香・史伽「愛甲乙。」 45後ろから「なめんな」って声がする・・・誰もいないのに。 28-49 28-49 名前:真名うつつ[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 18 53 15 ID ??? 「龍宮、話が・・・あるんだ。・・・ちょっといいか?」 「なんだ?」 ゆっくりと真名が首を回すと、同室の刹那が思い詰めた様な顔で見つめていた。 「龍宮・・・私は、お前のことが・・・」 みるみるうちに顔が赤く染まり、刹那は俯いてしまった。真名は突然の刹那の発言に目をパチクリするばかりだ。 「・・・お前のことが好きなんだ」 真っ赤な顔をすっと上げ、刹那は叫んだ。 「ま・・・待て。私とお前は仕事仲間だ。お前にはお嬢様がいて、私にはアキラがいる。」 「お嬢様よりも龍宮のことが好きなんだ。愛している」 刹那の瞳は一瞬たりとも真名から離れずにいる。 「私が好きなのはアキラだ。アキラを愛している。」 真名の言葉に刹那はわずかに傷ついた目をし、静かに言った。 「・・・2番目でも構わない。」 予想を遥かに超える刹那の発言に真名は何も返せないでいた。呆然としている中、ゆっくりと刹那は真名へ近付いた。 首へ腕を回し、唇を押し付ける。不慣れなせいか、ほとんどぶつけたようなキスだった。 「だっ・・・駄目だっ!私にはアキラがいるんだ!!」 刹那を押し退け唇を離すが、そんな抵抗も虚しく今度は床へ押し倒された。 「・・・お願いだ。抱いてくれ・・・真名・・・」 「刹那・・・」 初めて名前で呼ばれたことに心臓が飛び跳ねた。 真名の抵抗が和らいだのを見て、刹那は立ち上がりゆっくりと制服を脱ぎ始めた。刹那の雪のように白い肌が露わになる。 「真名・・・」 一糸纏わぬ姿で抱きつくと、刹那は真名の手を取り秘部へと誘導する。 濡れた感覚に真名は驚き、刹那を見つめる。 「私は、真名がいなければ生きていけない。愛している・・・真名」 二人はゆっくりと唇を合わせた。 今度は優しく、そして甘いキスだった。 28-50 名前:真名うつつ[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 18 54 10 ID ??? 49ネギ「龍宮さん。授業中ですよー」龍宮「え?・・・あ、あぁ。ぼーっとしていてスミマセン」ネギ「別に僕は構いませんがー あのぉ、妄想が口から漏れてましたよ」龍宮「・・・・ハイ?」アキラ「刹那さん。お願いするわ」刹那「・・・・・・・神鳴流 奥義!!!!!」 28-59 28-59 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 20 10 42 ID ??? 拙者の名前は長瀬楓。今日はある人物のもとで修業をするでござる。 その人物は隠密の達人でござる。拙者も忍J…いや、まぁ…なにかと必要になるでござろう。 さっそく約束の場所に来たが、 楓(おかしい?誰もおらんでござる。) 不意に後から物音が聞こえたと思うとその人物が立っていた 楓「…さすがでござるな。是非その気配の断ち方の極意を教えて欲しいでござる。」 美〇「なめんな」 28-72 28-72 名前:真名ちゃんもっこり日記21[sage] 投稿日:2006/03/30(木) 23 20 05 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記21 カレンダーの日付を見た。 もうこんな時期なのか… 私の元マスターが死んでもう2年、1年ぶりの行動に移すとするか。 私とマスターは各国を転々としていた。 だがマスターは日本という国が好きだったんだろう。 マスターは日本でたくさんの戦友を作り、夜に集まりを何度かしていた。 私もまだ幼いながらもそれを見て成長した。 そして私は今でも日本に居る。愛するアキラと共に… 今日はそのマスターが集めていたOBたちが今夜限り、一年に一回の集まりをする。 そのためにはバイクの免許が必要だが、私はまだ持っていない。 だが一年に一回だけなんだ。今夜だけでも大目に見てくれ。 特攻服に着替えてバイクも準備完了。 マスター見ていて下さい。私の立派に成長した生き様を。 「姉御さん、準備は出来ましたぜ!」 「よっしゃーーーーー野郎共!ぶっ飛ばすぞーーーーーーーー!!!!」 「おおおおおーーーーーーーーー!!!!!!」 ぶっ飛ばすぜ〜♪夜のハイウェイ♪ パラリラパラリラパラリラパラリラ 28-78 28-78 名前:イノセント・ガール[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 16 48 ID ??? イノセント・ガール 1/3 「うーっ、難しいよ〜。やっぱり私じゃ分かんないよ〜」 「まき絵、そんなに焦らなくても大丈夫ですわ。この問題はまず……」 まき絵はしきりに分からないを連発している。だが、あやかは根気良く丁寧に説明を続けた。 今日はまき絵の部屋でお勉強会をやる事になったのだ。いわゆる、まき絵の補習対策である。先程からまき絵は 一問解く度に問題集とにらめっこしている。それでも集中力が途切れないのは、やはりあやかと一緒だからであろう。 「ホンマに今日のまき絵は頑張っとるな〜。ウチらとお勉強しててもすーぐリタイアしとるのに」 亜子はくすくす笑いながら二人に紅茶の差し入れをする。 「ま、お陰でウチも美味しい紅茶に在り付けたから役得やね。こないな高級なリーフ分けてくれてありがとうな。 それにお茶請けまで用意してもろて……」 「いえいえ。和泉さんにはいつもまき絵がお世話になってますから」 亜子は呑気に紅茶を堪能している。しかし、今のまき絵にはそんな外野の声も届かない様子であった。 「これをこうして……。出来たけど、合ってる?」 「はい、正解ですわ。ではそろそろ一休みしましょうか」 「やた〜! もう私くたくただよ〜」 心底嬉しそうにバンザイをするまき絵に、あやかは穏やかな笑みを浮かべるばかりであった。 「けど、いいんちょはスゴイな〜。あのまき絵に勉強させるだけでも大変やのに、ちゃんと理解させとるし」 「い、いやそんな大した事では……」 「へへー、あやかの教え方ってすっごく丁寧だもん!」 やや恐縮するあやかに、まき絵はべったりと擦り寄っている。 「でもあやかってホントに何でも出来てスゴイよね〜。このスコーンだってすっごく美味しいよっ!」 「あはは、いいんちょの愛情たっぷりやもんな〜」 「もう、二人ともそんなに冷やかさないで下さい……」 まき絵と亜子の二人におだてられ、あやかは恥ずかしそうに顔を赤くする始末である。 「なんやいいんちょもかわええな〜。やっぱまき絵の影響なんやろか?」 「えへへ、今頃あやかの魅力に気付いたって遅いよっ! あやかはぜーったいに渡さないからっ!」 まき絵は亜子に見せつけるようにあやかの腕にしがみつく。これには亜子も苦笑するしかなかった。 28-79 名前:イノセント・ガール[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 18 01 ID ??? 2/3 「あはは、すっかりらぶらぶやね〜。ま、ウチにはゆーながおるもん」 そう言って亜子はいそいそと身支度を始める。 「ほな、ウチはゆーなんトコでお泊まりやから。いいんちょはゆっくりしてってな〜」 そのまま亜子は二人に手を振って出掛けてしまった。 「ねえねえ、あやかもお泊まりしてくれるよね?」 「あ、いや……、まあ……」 さらりと尋ねるまき絵に、あやかはどきどきしながら答えた。するとまき絵は一段と眩しい笑顔を見せる。 「わーい! これで今日は淋しくないよっ!」 「えっ……?」 まき絵の一言で、あやかはいつも彼女が抱いていた思いを知ってしまった。まき絵の同居人である亜子は ちょくちょく裕奈の部屋に出掛ける。そうなると必然的にまき絵は一人ぼっちになってしまうのだ。 「まき絵……」 あやかはまき絵を抱きしめた。そうせずにはいられなかったのだ。 「これからもずっと……、わたくしはまき絵の傍に居ますわ。ですから、淋しくなったらいつでも呼んで下さいね」 まき絵は一瞬きょとんとしたものの、やがてにっこりと微笑む。 「うん……。ありがと、あやか……」 そっと呟いて、まき絵はあやかの髪を撫でた。心地良い温もりが伝わってくる。あやかの優しさ。あやかの香り。 「じゃあさ、今から恋のお勉強しない……?」 「ええ……。わたくしに色々と教えて下さいね……」 そのまま二人はゆっくりと唇を重ね、ベッドに倒れ込んだ。 と、その時である。不意に玄関のドアが開き、亜子が戻ってきてしまったのだ。 「あはは、忘れ物してもーた。って……」 ぴしっ、と亜子は硬直してしまう。まき絵の手があやかの服を脱がせに掛かる瞬間を目撃してしまったのだ。 「あ、あはは……。おじゃましました……」 亜子はぺこぺこ頭を下げると取る物も取らずにそそくさと出ていった。後には真っ赤になった二人が残された。 「えっと、ちょーっと早すぎたかな?」 「わ、わたくしとしたことが……」 こうして気まずい雰囲気のまま、二人はおとなしくお勉強会を再開するハメになったのである。 28-80 名前:イノセント・ガール[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 19 40 ID ??? 3/3 とっぷりと夜も更けて、次第にまき絵の瞼は重くなってきた。 「ふあぁ〜っ……。そろそろ寝よっか」 大あくびをするまき絵に、あやかはくすりと微笑みながら頷いた。 「ええと、わたくしは和泉さんのベッドをお借りすればいいのでしょうか?」 「ええ〜っ? 一緒に寝ようよ〜」 あやかが呟くと、まき絵はいつもの調子で無邪気に甘えてくる。こうなるとあやかは逆らえない。 「し、仕方ありませんわね……。あまりいたずらしないで下さいね」 「んー? 何のコトかな〜?」 まき絵はしらじらしくとぼけながらパジャマに着替え、何故か下の段のベッドにもぐり込んだ。 「じゃあ亜子のベッドで寝よっ! 人のベッドでえっちなコトするワケにもいかないから安心でしょ?」 「もう、まき絵ったら……」 あまりにストレートなまき絵の言い草に、あやかは真っ赤になってしまう。 「で、では、おじゃまします……!」 そろりとベッドに入ると、すかさずまき絵はあやかに抱き付く。そして、まき絵はすりすりと頬を寄せる。 「えへへ、こうしていると気持ちいいね……」 「ふふ。そうですわね……」 あやかはそっとまき絵の頭を撫でる。するとまき絵はえへへ、と目を細めた。 よっぽどリラックス出来たのであろうか。それからまき絵は五分も立たぬ間に眠ってしまった。 「こうしているとまき絵は天使みたいですわね……」 あやかは安らかに眠るまき絵の寝顔に見蕩れていた。元気一杯にあやかを降り回す、無邪気な天使。 それはあやかにとってかけがえのない存在。 (和泉さんの言う通りですわね……。わたくしの中でこんなにまき絵が大きな存在になっていたなんて……) まき絵が与えてくれたもの。それはまっすぐな気持ち。 そんなまき絵に、あやかは軽く口付けを交わした。感謝の気持ちを込めて。 「おやすみなさい、まき絵……」 まき絵の愛に包まれて、あやかはそのまま眠りについたのであった――― (おしまい) 28-81 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 21 35 ID ??? (;´Д`)アマーイ 28-82 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 22 00 ID ??? (;´Д`)アマーイ 28-83 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 24 23 ID ??? (;´Д`)アマーイ 28-84 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 26 12 ID ??? 81-83お前らwww(;´Д`)超アマーイ 28-89 28-89 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/31(金) 00 42 33 ID ??? それでは空気の称号を手に入れたさよへの副賞SSを投下 修行の末、他人の体にのりうつることができるようになったさよは、修行の成果を試そうとしていた。 そこに、ネギのことで頭がいっぱいになっていたまき絵を見付けた。 さよは早速まき絵にのりうつった。 「胸がない!朝倉さんまでとは言わなくても、もう少し胸のある人にのりうつろう。」 さよは速攻でまき絵の体から出ていった。 まき絵の心に、生まれてはじめて殺意というものが芽生えた。 「あのボケ幽霊、いつか成仏させる!」 後にまき絵は除霊師として大成するが、それはまた別の機会に。 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 34-379 34-379 名前:このちゃんの占い堂[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 20 14 14 ID ??? このちゃんの占い堂 水晶玉は何でもお見通しえ とりあえず・・じゃんけんや さて、なにをだしたんや?それで占いや ぐーの人は・・・ 金運が危険信号や 財布の置き忘れに注意 ぱーの人は・・・ 女難や、駅のホームで後ろに女の人が立ったら危険信号や 突き落とされないように注意 ちょきの人は・・・ 水難や、隣町の銭湯が危険地帯や 隣にうほっ!!な人に座られないように注意 どうや?運命は変えられたやろうか? まあ、あくまで占いや。本気にしたらアカンえ 元気やったら、また占うたる。元気やったらな・・・ 完 34-382 34-382 名前:生教の二ノ宮さん[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 21 45 27 ID ??? 生教の二ノ宮さん 麻帆良学園には生徒たちの悩みを解決するべく、ある組織が編成されていた その組織の名は生徒指導教員部。略して生教と呼ばれていた そして、そこにはある教員が所属している。その教員は生徒たちからは親しみを込めて”生教の二ノ宮さん”と呼ばれている 二ノ宮 「・・・」 Q 三年女子 S・H 私には好きな人がいます。その人といると、とても安らぎます 手をつないだときの暖かさ、優しく語りかけてくれる声 時々暴走したり、ちょっと私に甘えてきたり 私も彼女の頭をぎゅって抱きしめたり、彼女も私の頭をぎゅっと抱きしめてくれます。お互い貧ぬーなのが傷ですが この間、キスしました。唇が柔らかくて食べてしまいそうになりました 膝枕してくれました、気持ちよかったです。思わず太ももを触ってしまいました。すべすべでした ええ、ただのろけたかっただけなんです。ご免なさい 二ノ宮 「・・・」 A 生教の二ノ宮 幸せそうだな。だがその先のことは私に任せろ。二人で体育教官室に来るといい もっと一つになりたいなら指導してやる。最後までな 二ノ宮 「・・・」 完 34-389 34-389 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 23 02 26 ID ??? 怪談 ちう「ん?もうこんな時間か。ザジの奴遅いなぁ…」 ♪世っ界が〜わたし〜…ピッ ちう「もしもし?」 ザジ「私、ザジ。今学園にいるの」プッ、ツーツー ちう「???あ、また電話だ」 ザジ「私、ザジ。今電車にいるの」プッ、ツーツー ちう「『メリーさんの電話』の真似か?」 ザジ「私、ザジ。今寮の前にいるの」プッ、ツーツー ちう「だんだん近づいてきた…」 ザジ「私、ザジ。今部屋の前にいるの」プッ、ツーツー ちう「ふふ、驚いてやるか」 新田「私、新田。今千雨君の後ろにいるのだよ」 ちう「うわあぁぁぁ!!」 さよ「なんですか、それ?」 朝倉「夏に向けての怪談の原稿」 さよ「怪談とかおばけとか怖いです〜」 朝倉「さよちゃんも幽霊だよ…」 34-400 34-400 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 52 24 ID ??? 一方通行 1/3 放課後の屋上にて。千雨は貯水タンクの陰でぼんやり目睡んでいた。 今日は風が出ているせいか、快適そのものである。部活動中のザジを待つ間、千雨は時間を持て余していた。 いや、本来ならサイトの更新等、色々とやる事はあった。しかし今日はそんな気になれない。 開店休業、といった状態で、時間は穏やかに過ぎていく。徐々に瞼は重くなっていき、意識は朦朧としていく。 「ねみぃ……」 一つ、大あくびをする。このまま眠気に身を委ねるのも悪くない。 しかし、そんな千雨の予定を狂わす声が、屋上に木霊した。 「千雨ちゃん居る〜?」 一瞬、顔を顰めつつも、千雨は無視を決め込んだ。だが、最近では行動パターンを読まれているのか、 桜子は難なく千雨の姿を発見する。 「えっへへー、こんなトコに居た〜♪」 笑顔満面で駆け寄ってくる桜子に、千雨は小さく溜息をついた。 「―――ったく、テメーも懲りない奴だな」 仰向けに寝そべっていた千雨の視界に桜子の顔が飛び込んでくる。千雨はぼそり、と気怠そうに口を開いた。 いつもなら怒鳴り散らして追い出す所だが、今はそんな気力も無い。とにかく眠いのだ。 「隣、座ってもいい?」 「好きにしろ。私は寝る」 相手をするのも煩わしい、とばかりに千雨はゆっくりと目を閉じた。桜子は何やらうーん、と思案していたものの、 おとなしく千雨の隣に腰を下ろす。 再び、千雨の意識はゆっくりと闇に沈んでいく。 心地良い風。暖かな日差し。珍しくおとなしい桜子。 このまま眠りの淵に落ちていく寸前で――― 「―――好きにしろ、とは言ったが、寝込みを襲おうなんて甘えんだよ」 今にも唇を奪う寸前まで近づいていた桜子の顔を、千雨は思いっきり抓り上げた。 34-401 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 53 00 ID ??? 2/3 「うう〜痛いよ〜。どーして分かったの?」 じんじんする頬をさすりながら、桜子は涙声で尋ねる。 「ばーか。そんなに息荒くして顔近付けたらバレバレだっての」 やれやれとばかりに千雨は身体を起こす。桜子のせいで眠気も吹き飛んでしまった。 「ったく……、テメーもつくづく悪運の強え奴だな。いつもの私なら全力で殴り飛ばしてる所だ」 「千雨ちゃん今日はご機嫌なの?」 桜子の問いに、千雨は答えない。ただ単に無気力なだけである。 (まあ、お陰でコイツの耳障りな声も気にならねえな……) 桜子の能天気な声は千雨の不快指数を上昇させる一因である。結果として千雨は桜子にやつ当たりをするのだ。 しかし、今日に限ってはイライラが沸き上がってこない。 「―――全く、私のどこがいいんだか」 「あぅ……」 千雨は無表情で桜子のおでこを指で弾いた。思わぬ行動に桜子は小さく声を出す。 「報われねえ努力なんて虚しくねえか、椎名さんよ」 そのまま千雨は桜子の頬を軽くつまみ、むにむにと上下に動かす。……これは存外に楽しい。 「ひょ、ひょんなころらいよ〜」 千雨にされるがままの桜子はたどたどしく答えた。 「ひひゃめひゃんといっひょにひられるらけでわひゃし……」 「あー、はいはい。日本語で喋れ」 桜子が何やら語り出したので、千雨はようやく手を離した。 「千雨ちゃんと一緒に居られるだけで、私は幸せなんだよ」 「パシリにされてんのに?」 「千雨ちゃんの傍に居られない方が大問題なの!」 桜子はきっぱり言い放つ。その表情は笑みを絶やさぬままで。 (ホント分かんねえなあ、コイツの頭ん中は……) よっぽど物好きなのか、はたまた異常なまでに我慢強いのか。千雨はしきりに悩むばかりである。 普通、あれだけ酷い扱いをされたら離れていくものだ。なのに、桜子は今もこうしてべったりのまま。 ふう、と千雨は大きく溜息をついた。 34-402 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 53 35 ID ??? 3/3 「能天気ってのは幸せだよな……」 千雨の呟きには、自分にない思考を羨む気持ちがあった。 こうして桜子と話している間も、千雨の頭にはザジの事が絶えず浮ぶ。 ―――アイツさえ居ればいい。だから、アイツには嫌われたくない。 そんな考えが、桜子に対する酷い扱いの要因である。ザジに嫉妬なんて醜い感情を持たせたくなかったから。 しかしザジもまた、桜子と同じ思考の持ち主なのだ。 どれだけ千雨がザジの為に桜子を遠ざけようとしても、ザジには伝わらない。ザジは単純明快に考えるだけ。 みんな仲良し、と。そんなものは理想でしかない。 そして桜子だ。こっちはザジに輪を掛けてお帰楽極楽である。 その行動の裏にあるものは至ってシンプル。ただ大好きな千雨の傍に居たいだけなのだ。 いくら千雨がひねくれ者といっても、人に好かれるという事が嫌いな訳ではない。決して口には出さないが、 桜子には感謝もしている。 だが、千雨の愛している人はザジなのだ。そこに桜子の入る余地は無い。 「どーすりゃいいんだよ……」 千雨の苦悩は増すばかり。次第に千雨の中に、いつものイライラが募ってきた。 そして、桜子が口を開いた。 「ほにゃらばザジちゃんが本妻でぇ、ぅわたしが愛人、ってのはどーかな?」 ごすっ。 千雨の返事は拳であった。ぷっくりと桜子の頭にたんこぶが出来上がる。 「うう〜、名案だと思ったのにぃ〜」 「これ以上テメーの寝言に付き合ってられるか!」 千雨はそっぽを向いたまま屋上を去ろうとする。後には涙目でたんこぶをさする桜子が立ち竦むばかり。 だが、ぴたりと千雨は足を止めた。そして、背を向けたまままま呟く。 「まあ、テメーのほっぺは触りがいがある、ってコトだけは分かったから。気が向いたらいじってやる」 「へっ……?」 呆然とする桜子を尻目に、千雨は屋上を出ていった。くすりと微笑みながら。 (アイツが引き下がってくれれば、友達くらいにはなれるのかもな……) そんな事をぼんやりと思いながら、千雨はザジを迎えに行った――― (おしまい) 34-411 34-411 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 32 17 ID ??? 千雨×桜子 シュポッ 千雨「ふぃー…」 学園の人目につかない裏でタバコを吹かす長谷川千雨は悩んでいた。 それは勝手に好きになっていた通称パシリ、椎名桜子の過剰な愛情表現にうんざりきていたのだ。 ―桜子「千雨ちゃん。大好き hearts」 何度も注意してもその行動はエスカレートするばかり。 千雨「…(愛が重い…)」 和美「まーたこんな所で一服?」 千雨「ほっとけ、誰かにチクったらただじゃすまねぇぞ」 和美「大丈夫だって、それはそうと桜子が探してたよ」 千雨「ほっとけ」 桜子「あー、こんな所にいたんだー」 千雨「げっ」 和美「噂をすればなんとやら」 桜子「探したよー heartsもー探したんだからー hearts hearts千雨ちゃーん hearts hearts hearts」 イライライライライライライライライラ ドカッ 和美「あ、キレた」 千雨「あーもーうるせぇんだよ!毎日ベタベタくっついて!前から思ってたけどウザすぎんだよお前!」 桜子「がーん」 和美「ちょっと、言いすぎだって」 千雨「いいんだよ。こんくらいがちょうどいい」 34-412 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 32 48 ID ??? それから1時間後 桜子「ちさめちゃーん…」 円「桜子どうしちゃったの?」 美砂「さ、さぁ?」 2時間後 桜子「…いじいじ……じー」 ザジ「…千雨、何か視線を感じる」 千雨「ほっとけ」 3時間後 携帯をいじりだす。 桜子「千雨ちゃん。私やっぱり千雨ちゃんのこと忘れられないよ。だって私は千雨ちゃんに尽くしてあげることが何よりの 喜びだもん、何かもうデスティニー感じちゃって、今日の愛称占いも最高だって出てたんだよ、『積極的に動けば 結ばれるよOh!イェイ!』とか書いてあったんだよって、あっこれはロマンスの神様なわけで…もうもちスペースないので 第1章を送信―ズキュン」 和美「誰か!千雨呼んできて!!」 千雨「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。分かったよ、ウザくてもいいからいつものままでいてくれよ」 桜子「ウザくても好きでいてくれる?」 千雨「あーはいはいスキスキ」 桜子「…愛が見えない(ボソリ)」 千雨「じゃあどうすればいいんだよ!!」 桜子「じゃあ、キスして」 千雨「な゛っ!!」 和美と美砂が千雨を引っ張り込みひそひそ話をする。 和美「キスくらいしてしてあげなさいよ!」 美砂「もうほんとにこっちも困ってるのよ!」 千雨「…しゃーねーな。一回だけだぞ」 34-413 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 33 38 ID ??? 桜子「ちゅー」 千雨「…なんで私が」 桜子「早く、ちゅー」 千雨「―って、世の中そんなに甘くないんだよバーカ」 チョキを出して桜子に目潰し攻撃。 ブスッ 桜子「ぎゃわーーーーーーーー!!目が〜〜〜〜〜!!!」 千雨「はースッキリした、やっぱストレスはすぐに発散しねぇとな」 美砂「ひどっ!」 和美「こ、ここに鬼がいるー!」 その後、不意打ちをつこうとしてキスを迫ったが返り討ちに遭う“今日も”不憫な桜子だった。 桜子「痛てて」 円「ほら、動いたら傷にしみるよ」 桜子「う〜、千雨ちゃんのばか〜。キスくらいいいじゃん」 円「……キス…私じゃ駄目かな」 桜子「え?何か言った?」 円「何でもなーい。でもさ、もう長谷川に関わるのやめたら?こんな一方通行な恋じゃ報われないよ」 桜子「いーや、きっと私を分かってくれる日がくるよ!ありがとねー円ー」 そう言って帰る桜子。 円「…本当に一方通行ね。桜子も、私も…」 終 34-418 34-418 名前:夕映 くそみそなんとやら[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 20 50 24 ID ??? 夕映 くそみそなんとやら 夕映 「う〜もるです。トイレトイレ・・・」 今、トイレを求めて全力疾走している私は中学校に通うごく一般的な女の子 強いて違うところをあげるとすれば珍ジュースに興味があるということです 名前は綾瀬夕映 そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たです ふと見るとベンチに、一人の妙齢の女性が”納豆プリンシェイク醤油入り”を持って座っていたです ウホッ!いいジュース・・・ ( ゚Д゚)ハッ!! そう思っていると、突然その女性は私の見ている目の前でそのジュースの蓋を開いたのです パカッ・・・ 二ノ宮 「飲(や)らないか」 そういえばこの公園は珍妙なジュースの自販機があることで有名なところだったです 珍ジュースに弱い私は、誘われるままホイホイとそのジュースを飲ませてもらうことにしたのです 彼女、ちょっと男っぽい体育教師で二ノ宮と名乗った 珍ジュースを飲ませ慣れているらしく、私はあっという間に唇をふさがれるとそのまま口移しでジュースを飲まされました 二ノ宮 「よかったのか?こんな飲み方で。私はノンケでも飲ませてしまう女なんだぞ?」 夕映 「こんなこと初めてだけど良かったです。私、先生みたいな飲ませかた、好きですから・・・」 二ノ宮 「うれしいこと言ってくれるじゃないか。それじゃあ、とことん飲ませてやるからな」 言葉どおりに彼女はすばらしいテクニシャンだったです 私はというと、舌に注がれる珍ジュースの味に身をふるわせて悶えてしまいましたです 完 34-421 34-421 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 21 13 34 ID ??? 「サトミ!?な・・・何してんの!?」 「あ・・・ナツミぃ・・・け、研究の続きですーどうしても今日この結果みたかったんでー」 「研究!?何言ってんの!そんな顔真っ赤にして!ひえぴた貼ってまでするのが研究なのっ!?」 「だ・・・だって・・・」 「だってもヘチマもないよ!教室でずっと具合悪そうだったから見に来たのに」 「私は大丈夫だよー」 「ばかっ・・・大丈夫なわけないじゃん。こんなに熱あってっ!!」 「・・・う・・・あ、えっと・・・」 「サトミは研究と自分の身体とどっちが大事なのっ!」 「・・・・・・・」 「心配・・・してるんだよ。サトミは研究のことになると周り見えなくなっちゃうから・・・」 「ふ・・・ふえぇぇん・・・なつみぃ・・・熱いよぉ、頭痛いよぉ・・・えぇーん」 「ほら、とりあえずここ、横になって。少し熱が下がったら寮にかえろ?私ずっとそばにいるから、ね?」 「うん・・・・・・ナツミ、心配かけてゴメン・・・・・・だいすき」 「私もだよ、サトミ。早くよくなってね」 http //gban.jp/i/gnnal ひえぴたの貼りがいがあるデコだなw 34-436 34-436 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 04 30 ID ??? Dr.アコー診療所3rd・3 1/5 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。 うららかな午後。保健室には亜子先生の他に裕奈さん、二ノ宮先生、そしてまき絵さんがくつろいでいました。 「うむ。この塩大福は美味いな」 お茶請けの大福をつまみながらずずっ、と番茶を啜る二ノ宮先生。最早オヤジを通り越してじじむさいです。 しかし、それが妙に絵になるんですね、このお方は。 「うーんこの渋さ。やっぱりにのみーセンセってカッコイイよね〜」 ベッドに座っていた裕奈さん。うっとりした表情で二ノ宮先生を見つめています。 「―――この人にも少しは威厳を持って欲しいトコだけどね」 「たゆ?」 裕奈さんはちらり、と亜子先生を伺いました。当の本人はそ知らぬ顔でお茶を口にしていますが。 「でもね、亜子が居なきゃこんなにまったりのーんびりした空気にはなんないよ」 珍しくまき絵さんがフォローしてくれます。すると亜子先生は目を細めて言いました。 「まき絵はええ子やね〜。今日は特別にひんぬーのまき絵にもたゆんたゆんしたるわ!!」 『これさえなければいい人なのに』 三人の声が見事にハモりました。 「少しは我慢しろ。あまり無節操にセクハラしてると、その内明石に捨てられても知らんぞ」 二ノ宮先生はぼそりと忠告しました。そして、今度はまき絵さんの方に目を向けます。 「―――で、まき絵は今日はサボリなのか?」 「ちゃーんと朝練でメニューを消化しましたから! えっへへー、ちゃおりんが新しいお薬を完成させる、って 言ってたから、ここで待ってるんですよ」 まき絵さんの不穏な発言に、一同はげんなりした表情を浮かべます。超さんの新薬。それは幾度となく保健室に 災厄を撒き散らした代物なのです。果たして今回の実験は成功するのでしょうか。 そして、渦中の人物がやって来ました。 「超春館製薬ネ! ご注文の品を届けに……」 ガラガラ……、とドアを開けた超さん。最後まで前口上を言い切らずに硬直しています。どうしたのでしょう? ぎらり、と妖しく輝く超さんの目は二ノ宮先生、いえ二ノ宮先生のおっぱいをロックオンしていました。 34-437 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 06 02 ID ??? 2/5 「たゆんたゆんネ!!」 辛抱出来ない様子で、超さんは二ノ宮先生のおっぱいに跳び付きました。そして嬉しそうにたゆんたゆんを 始めてしまいます。 「そーいや超さん、前は二ノ宮先生にたゆん出来ひんかったもんなあ……」 「その通りヨ! 折角二ノ宮先生がレギュラー化したなら、たゆたゆしない手は無いネ!」 「せやな〜。ほな、ウチも……!」 どたくさに紛れて亜子先生も二ノ宮先生のおっぱいに手を掛け、二人でたゆんたゆんする始末です。 それでも二ノ宮先生は全く動じていませんが。 「仕方の無い奴等だな……。おい明石」 「ほいほい。あ、まき絵もやる?」 「え、いいの? えへへー、一度やってみたかったんだ〜♪」 二ノ宮先生の合図に、裕奈さんはまき絵さんにスリッパを手渡しました。そして、 『はい終了〜♪』 すぱんすぱーん!! 今日も今日とて爽やかなスリッパの音色が、保健室に響きました――― 「―――で、今日はどんなお薬を用意したん?」 亜子先生の問いに、超さんはふふん、と小気味よく鼻を鳴らします。 「今回の豊胸剤は完璧ネ! 学園最強の魔乳の持ち主であるしずな先生の髪の毛からDNA抽出して開発したネ! それがこの豊胸促進剤たゆたゆπ4号、通称『魅惑のしずな先生』ヨ!!」 ズッギャ―――z___ン、とどこかで聞いたような効果音が響きます。思わず二ノ宮先生は火を点ける直前の 煙草をぽろりと落っことしてしまいました。 「しずな先生級の魔乳……。それは反則やなあ……」 亜子先生、ごくりと唾を飲みます。 「じ、じゃあ早速……!」 周囲の注目を集めながら、まき絵さんは『魅惑のしずな先生』を口にしました。 34-438 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 07 13 ID ??? 3/5 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……。 またしても妙な効果音が響く中、まき絵さんの身体は即座に反応しました。 ぶちぶちぶちぃっ!!! 三つです。一度に三つものボタンが弾き跳びました。まき絵さんのブラウスからはブラジャーの抑圧を解き放った 二つの要塞が顔を覗かせていたのです。並のたゆんではありません。中国史に名高い合肥新城級の要塞です。 或いは十字軍を苦しめたコンスタンティノーブル級の要塞、と云うべきでしょうか? 「まき絵、気分はどうカ?」 「ウソみたい……。私……、私きょぬーになったんだねっ!!!」 まき絵さんは感無量といった表情で答えます。どうやら精神面での副作用は発症しなかったようですね。 「そんなもんぶら下げたらボールの演技の時にどれがボールか区別出来ないじゃないか……」 呆れながら二ノ宮先生はオヤジ臭い事を呟きました。しかし、唯一のツッコミキャラである裕奈さんは 別の事で頭が一杯だったようです。 「―――ってコトは、やっぱり……」 裕奈さんの一言。それを待たずに二人は動きました。 「早速、たゆんのお時間やっ!!!」 「実験開始ネ!!!」 亜子先生と超さん。二人のたゆリストはまき絵さんの魔乳の攻略を始めるのでした。 「まずは普通に……!」 たゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆん。 「張り! 質感! 共に文句無しネ!」 「ほな、ちょい強めに……!」 たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……。 「あ、ありえへん……。こないな揺れ方するおっぱいがあるやなんて……」 「しずな先生、なんて恐ろしい人……!」 二人はすっかり夢中な様子です。そして、この人も……。 「どれ、しずなの事なら私が一番知っている。本家と比べてやろうじゃないか」 満を持して、二ノ宮先生が出撃しました。 34-439 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 08 17 ID ??? 4/5 「いくぞまき絵っ!!!」 小さく息を吐き、二ノ宮先生の両手がまき絵さんの魔乳に襲い掛かりました。 たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん……!! 四重です。四重のたゆんが放たれました。はぐれたゆリストである二ノ宮先生が独学で身に付けた妙技。 その大技がまき絵さんの魔乳に炸裂したのです。 「うむ。間違い無くこれはしずなのおっぱいだ!!」 「大成功やな、超さん!」 「これで……! これでまき絵も立派なきょぬーの持ち主ネ!!」 「―――あのさあ」 ぽつり、と裕奈さんが口を開きました。 「あれだけたゆたゆされてて、まき絵はなんともないの?」 「うん。ぜんぜんへーき」 『あ。』 まき絵さんの返事に、三人のたゆリストはようやく薬の副作用を知ったのです。 「完全に盲点だたネ……」 「そないなトコまで再現してもーたんやな……」 「やはりしずなは不感症、か……」 ぴしっ。 二ノ宮先生が呟いた瞬間、保健室の空気が一変しました。 「今なんて言ったのかしら、に・の・み・ん♪」 二ノ宮先生の背後。そこにはいつの間にかしずな先生が立っていたのです。にっこりと笑みを浮かべて。 「い、いや待てしずな。これはだな……」 「うふふ。言い訳はその身体でたっぷりと聞かせてもらうわ」 しずな先生はずりずりと二ノ宮先生を引きずったまま、保健室を去っていったそうです……。 34-440 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 09 36 ID ??? 5/5 「相手が気持ち良くならないのでは、たゆリスト失格ネ……」 ずーんと沈み込む超さん。珍しくショックを受けたようで、保健室の床でorzになっています。 「まき絵、ちょい試させてな」 亜子先生は緊張を隠さない様子で、まき絵さんのおっぱいを両手でぴったりと引っ付けました。 「ウチの切り札、菩薩揉や……!!!」 たゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆん!!! かつて龍宮さんすらも一撃で葬り去った奥義。超振動の神技が放たれました。しかし、 「あ、ちょっと気持ちいいかも……」 至って平然とした表情で、まき絵さんは答えました。亜子先生の奥義もあまり効いていませんね。 「ア、アカン……。ウチもまだまだ修行不足や……」 がっくりと肩を落とす亜子先生。二人目のorzの出来上がりです。 あはは、と裕奈さんは乾いた笑みを浮かべながら、まき絵さんに声を掛けました。 「―――で、まき絵はこのままでいいの?」 まき絵さんはふるふると首を横に振り、超さんの肩に手を掛けました。 「ちゃおりんがたゆたゆしても効かないんだったら、私ひんぬーのままでいいよ」 「ま、まき絵……」 「あはは。また失敗しちゃったね。でも、次はきっと上手くいくよっ!!」 まき絵さんの笑顔に、超さんはようやく立ち上がりました。天才発明家としての情熱が、再び宿ったようです。 「ありがとネ、まき絵……! よし、今から研究室に帰って次なる豊胸剤を開発するヨ!!」 「おーーー♪」 こうしてまき絵さんと超さんは腕を組みながら保健室を後にします。その光景を裕奈さんはうんうん頷きながら 温かく見守っていました。 「あはは。まき絵も懲りないね。けど、あの二人って意外とお似合いなんだよね♪」 すると亜子先生はむくりと立ち上がり、顔を上げました。 「せやな……。諦めたらそこで試合終了やもんな……!」 亜子先生、何やら手をわきわきさせています。つつー、と裕奈さんの額に冷や汗が滴りました。 「ウチも特訓や!! もっともっとたゆんを磨いて、しずな先生を陥落させたる!!」 「安西先生の名台詞をそんなコトで使うなああああっ!!!」 こうして裕奈さんし亜子先生の特訓に気絶するまで付き合わされたそうです――― (つづく) 34-449 34-449 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 03 12 24 ID ??? 千鶴「あら、この飴お一つ貰うわ」 小太郎「あ!千鶴姉ちゃん!それは…」 パクッ ボンッ 千鶴「…何かしら今の」 小太郎(ば、馬鹿な!全然姿が変わってへん!いったい歳いくつなんや!?) 千鶴「…小太郎君、ちょっといいかしら」 34-452 34-452 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 38 36 ID ??? ネギ しっぽ 1/3 最近、小太郎君とよく遊びます 修行した後、一緒にシャワーを浴びて、ご飯を食べてテレビを見たりします 今日はいいんちょさんたちの部屋にお邪魔しました 小太郎 「なあ、ちづ姉のご飯はうまいやろ!!」 美味しそうにご飯を食べる小太郎君。実際千鶴さんのご飯は美味しかったです その後、食事の後片付けをしてテレビを見ていたときのことでした ふと小太郎君が静かだったので、小太郎君を見ます すると、小太郎君はクッションを枕に寝ていたのです ネギ 「・・・」 それは何となくでした 何となく・・・小太郎君のしっぽに触ってみたくなったのです さわ・・・ 小太郎 「んっ・・・」 しっぽにも神経はあるのでしょうか?しっぽを撫でると、小太郎君は小さくあえぎました さわ・・・ ちょっと毛並みがささくれてはいるけれど、決して悪いさわり心地ではありません さわ・・・ 小太郎 「んっ・・・」 触ると聞こえてくる小太郎君の声が、僕の心をくすぐります 34-453 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 39 08 ID ??? 2/3 さわさわ・・・ 小太郎 「はぁっ・・・」 小太郎君、感じているのかな? しっぽは少し鬱陶しそうに僕の手を振り払うと、しばらくふりふり動いていましたがやがてまたおとなしくなりました また僕はしっぽに触れます そしてしっぽを振れる僕の手は、だんだんと付け根の方に移動していきました あと少しで・・・ 千鶴 「おイタはだめよ?」 ネギ 「ひゃあぁぁぁ!!!」 突然でした。僕の背後から千鶴さんが声をかけてきたのです 千鶴 「先生、小太郎君にいたずらをしちゃダメでしょう。何をしようとしていたの?」 ネギ 「あうう・・・」 千鶴 「お尻?」 ネギ 「・・・」 僕は何も言うことができませんでした。先生なのに・・・いったい何をしていたのでしょうか!? ネギ 「僕・・・僕・・・」 そのときです むにゅ・・・ 何か大きくて柔らかいマシュマロみたいなものに僕は包まれました 千鶴 「先生・・・人を好きになる気持ちは決して恥ずかしいことじゃないんですよ?」 どうやら僕は千鶴さんに抱きしめられているようです 千鶴 「先生、小太郎君が・・・好き?」 僕は・・・ ネギ 「・・・はい」 一つうなづきました 34-454 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 41 32 ID ??? 3/3 千鶴 「先生。小太郎君のお尻を触って何をしようとしていたんですか?」 ネギ 「さ、触ってみたいなぁなんて」 千鶴 「嘘、えっちなこと・・・しちゃおうとしたんでしょう」 ネギ 「あの・・・その・・・」 千鶴 「ご免なさい、先生。小太郎君のお尻ね・・・私が奪っちゃったの」 ネギ 「や、やっぱりそうなんですか」 千鶴さんと一緒に暮らしているんだから・・・それくらいはあるかもって思っていました 千鶴 「先生は、どうしたいんですか?」 ネギ 「最後まで・・・したいです」 千鶴 「おっきくしてあげましょうか?」 ネギ 「大丈夫です。もう・・・我慢できません」 そう言うと、突然千鶴さんの抱擁が解けました 千鶴 「私はいまからこの部屋を出て行きますね。先生、ごゆっくり・・・そして、優しく、ね?」 にこやかな微笑みを浮かべて千鶴さんは扉の奥に消えました 後に残されたのは興奮した僕と、眠り続けている小太郎君です やがて僕は小太郎君のズボンに手をかけると、ゆっくりと脱がし始めました ハルナ 「小太郎君って非処女よね?」 今日はボイラー室で創作系同人誌を作っていた。前回、新体操を経験した。紐とか棍棒とか・・・えっちだった ハルナ 「男女の同居ってそういうこともあるわけで・・・いえ、そういうことしかないわけです」 少年の熱いたぎりはそのはけ口を求めて彷徨っています ネギ 「僕、千鶴さんに尻ネギの仕方の教えてもらいました。ですから・・・自前のネギでおしおきです」 完 34-459 34-459 名前:真名ちゃんもっこり日記80[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 15 58 13 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記80 たまの休みなのだがこの所ろくな日がなかったのでビデオをでも見て気分転換したいところだ。 というわけでレンタルビデオ屋に向かった。 ほほぅ、久しぶりに入ったが新作が増えてるな。 新作続々追加 ・ネギまバトルロワイヤル11 1巻 ・クーフェイマン−くぎみん死闘編− 7巻 ・麻帆良セクシービデオ 大河内アキラ編 ← ・OVA 侵略美少女ちう 3巻 ・性転換キツネギ特集 19巻 ・Sの三姉妹 2巻 ・図書館探検部、富士樹海探検スペシャル キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! ついに来た!!麻帆良セクシービデオにアキラが出演したぞー! この日のためにアキラを称えるハガキやイラストを300枚くらい書いて送ったもんだ。 さて真っ先にセクシービデオをレンタr… すでにレンタル済みだった、FUCK!!!!!! 「せっちゃん、どなんしたん?」 「いえ…ちょっと鼻血が出ただけです…」 「そうなん、大丈夫?」 「はい…(あのアキラさんがあそこまで―と言うことはあれがこのちゃんだったら…)」 途端にハガキを大量に買いだす刹那だった。 34-462 34-462 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 48 23 ID ??? 『♪ドンドンチャンチャカチャ・・・』 朝倉「どうもどうも〜、空席を除けば超満員ですね〜。朝倉亭和美にございます。 落語に登場する若旦那ってのはたいてい道楽者でして、親に勘当されるのがお決まりのパターンです。 家を出されて行き着く先は出入りの職人の家に居候するのが相場です。 でも、居候ってのは肩身が狭いものです。」 34-463 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 49 13 ID ??? 亜子「で、若旦那。こんな遅くに何のようでっか?」 美砂「あのね、亜子さんね、実は・・・グスッ・・・」 亜子「な、何を泣いとるんでっか?」 美砂「朝ご飯食べに下に降りたら、鉢に水がいっぱい張ってあって、 そこへしゃもじがザボンと浸けてあったの。で、あんたの嫁さんがおひつのふた取って しゃもじでご飯の上をパンパンパンパン叩いて、じゅうぶん固めたご飯を茶碗に乗せて出すの。 パッと見は沢山入ってるように見えるけど中はがらんどうだから、 お茶漬けにしようとしたらご飯がジャボン。ズズッと頂きたいけど、ズでおしまい。 これじゃあ足りないなぁって茶碗持ってたら、若旦那さん、お湯ですか?お茶ですか? それともご飯ですか?ご飯が最後・・・。で、お代わりもらおうと茶碗を出すとまた しゃもじでg(ry。またジャボン、ズ。 もう一杯くらいと思ってたら、若旦那、お湯ですか?お茶ですか?それとも片付けましょか? ・・・ご飯が出てこない・・・お昼もそう。うぇぇぇぇん、おなかすいたよ〜!!!」 亜子「あらま。うちの嫁が失礼なことを。よう叱っときますわ。」 美砂「いや、叱らなくていいから・・・打ち首にしろ。」 亜子「なにゆうてんねん。まあ、奉公にでも出て、仕事すればエンゲル係数が上がりますから 奉公に出てみてはどうでっか?」 美砂「奉公?そうだねぇ、良い飯食いたいから出てみるか。 でも、どこ行けば・・・」 亜子「ウチの知り合いが風呂屋でっから、そこにこの手紙を書きます。それを持って行っていただければ 明日から奉公がかないまっせ。」 美砂「風呂屋?!風呂屋といえば、男湯とか」 亜子「え?えぇ、ありまっせ、男湯も女湯もありますけど?」 美砂「うんうんうん、じゃあ行ってくるよ。 ゲッヘッヘ、湯屋だよ湯屋、若い子がウヘヘヘヘ」 34-464 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 49 56 ID ??? 朝倉「と、翌日になり意気揚々と湯屋へ向かいまして」 美砂「お〜い、お邪魔するよ〜!」 ハルナ「はい、らっしゃい。」 美砂「今日から奉公したいんですけど、詳細はこの手紙に。」 ハルナ「ん?これかい?どれどれ・・・ああ、和泉さんとこの・・・ふんふん プッwゲラゲラ・・・こりゃ傑作w」 美砂「あの〜。それ、そんなに面白いことが書いてあるんですか?」 ハルナ「いや、なにも(w。あぁ、あんた良い所に来たね、私これからお昼を済ませに 奥へ行くから、あんた代わりにここに座ってて。 え?なぁに、たっぷりのご飯が入ったお茶漬けをズズッと済ませるだけだからさ。 じゃ、頼んだよ!」 美砂「・・・。あんのど貧乳ぐぁぁぁぁあああ!余計なことを書きやがって! まあ良いや。にしても、初っ端から番台に上がれるとはね。 う〜ん、男湯はスッカラカンだねぇ。それに引き換え女湯は沢山入ってるなぁ。 ・・・ハ〜、誰か良い男が来ないかな〜。二十代くらいの子でもいいけど、 年下なんてのも良いかな〜。姉さんにでも連れられてね、桶を小脇に抱えてさ。 でも、姉と一緒には女湯に入れないから一人で男湯に。 で、頭を洗わずに湯船に入ろうとするんだけど、私がね、頭洗わないと駄目だよと 声をかけるんですよ。したら、自分で頭洗えないんですぅとか言ってね。そうしたら私が、 じゃあお姉さんが洗ってあげようか?って。ムフフ・・・。えぇそんな番台さんに悪いですよぉ、 良いの良いの気にしないって言ったら、泡が目に入ったら。ってネw そう言ったらすかさずこう言う、大丈夫よ薬用ミュ○ズだから。と親切に頭を洗い終わったと。 したら、サッと番台に戻る。カコイイ!で、お帰りのときですよ、番台さんありがとうございました お暇がありましたら遊びに来てくださいね。ってキャーwwwww そしたらそしたら、偶然を装って家に行くんですよ。そしたら、あっ!番頭さん、お待ちしてました よろしかったらお上がりください。と言われてお邪魔すると」 34-465 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 51 12 ID ??? 千雨「んんん?おいおい、なんか変なのが番台に上がってるぞ」 風香「何、顔を真っ赤にして」 まき絵「?」 千雨「面白いからしばらく観察するか(w」 美砂「お酒が出て・・・出ても未成年だから飲めないな〜。 そうだね、地方の豪商の息子ってことにしよう。豪商だから輸入物の珍しいお茶と お菓子が出てくるんですよ、それを頂きながら世間話をね、するんですよ。そしたら、 番台さんはボクのお姉ちゃんに似てますねって子犬のような目で見つめられてキャーwwwww」 風香「豪商?」 まき絵「子犬?」 千雨「何を考えてんだろうな?」 美砂「あんまり長居をしちゃいけないと帰ろうとすると、帰っちゃうんですか?と言われるんだよ。 そこで足止めしようとね、考えるんだけどう〜ん・・・そうだ!そこで雨が降るんですよ、 ザーザーザーってね。」 千雨「オイ、あいつ大丈夫か?雨降らせたぞ。」 美砂「止むのを待つんだけど、降り止まずに夜。 床を用意してくれてね、就寝と思ったら、一緒の布団にキャーwwwww あぶっ!鼻血が」 風香「鼻血まで出して・・・」 34-466 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 52 09 ID ??? 美砂「こりゃもう遣らず雨ならぬヤらず雨!据え膳食わなきゃってやつですよwww もう、身包み剥いでくぁwせdrftgyふじこlp@:!!!!はにゃぢがkさdhぎおうr」 千雨「うげぇ、鼻血にヨダレ、耳から妄想汁が噴出してるぞ・・・」 まき絵「うわぁ、番台がぬるぬるになってるよぉ・・・」 美砂「でね、でね、でね。そのうち雷が落ちてきて、怖いって抱きついてきてうぇwっうぇえうぇwwww でも、雷は止みません、ビカッ!ドンッ!ゴロゴロゴロッ!!!!」 千雨「おい、こんどは雷落とし始めたぞ」 美砂「ガラガラ!ビッシャ・・・あっ!」『ドスン!』 風香「雷と一緒に」 まき絵「自分も落ちた」 美砂「う〜ん・・・ガラガラ・・・」 千雨「あっ、また上がったぞ。」 美砂「う〜ん、ゴロゴロゴロ。 で、ちょっと厠に行こうとすると、行かないでくださ〜いって腕を引っ張られて、 おっとっとってね・・・おっと!」『ドスン!』 千雨「あ」 朝倉「『また落ちた』 妄想の嵐、湯屋番の一席でございました。」 前ページ次ページSSまとめ
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DQⅨ Ⅸで初めて登場したアイテム。 【まほうのせいすい】の上位種で、使うと味方一人のMPを90~100回復させる。 入手方法は以下の通り。 錬金(レシピはまほうのせいすい1個+まりょくの土1個+花のみつ3個) 各地の樽や青い宝箱(普通のA~Cランク、宝の地図のA~Cランク) 一部のザコやボスを倒す(【フロストギズモ】、【魔教師エルシオン】、【ゲルニック将軍】) これ単品でも十分に使えるアイテムではあるが、これ自体も錬金材料になり、 【さばきの杖】や【大けんじゃの杖】、【さとりのマント】や【さとりのブーツ】、【いのりのゆびわ】などが作成可能。 しかし一番の真価は、これと天使のはねとほしのカケラ各2個で【天使のソーマ】が作れる事だろう。 天使のソーマは、最強武具の作成に欠かせない【しんかのひせき】の材料になるので、 特にクリア後は、このアイテムを錬金釜に放り込む機会が多くなる。
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前ページ次ページSSまとめ 9-336 9-336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[拒否権は 345まで有効] 投稿日:2005/09/03(土) 18 58 50 ID RjjBm+ryO ちう「ちょっと、ザジいいか?」 ザジ「うん(`・ω・´)何?」 ちう「はい、これ着てくれ」 ザジ「もしかして、この衣装…ちうの手作りとは違う感じがする…」 ちう「らしくないかもしれないけど、わたしの手作りだ」 ザジ「って言われても(´・ω・`)なんか違う…」 ちう「ただ単に、前みたいに、わたしと"全く同じ"ペア作ってもザジに合わないだろうからな」 ザジ「!(`・ω・´)お揃いの服!?」 ちう「いいか、ザジ。この衣装を着るのは、この部屋の中でだけだ」 ザジ「いいよ(`・ω・´)それでも構わない」 ちう「でも、前の同じ約束は守らなかったよな…」 ザジ「する!約束する!今度は絶対に約束守る!」 ちう「よーし分かった。じゃあ、今度、約束守らなかったら…」 ザジ「ネットに二人で写真撮ってうp」 ちう「?!Σ(°Д°)ちょ…勝手に決めんな!」 ============= 後日談 ザジ「ほんとうは前の約束やぶってないんだ…」ちう「しょーもない言い訳を聞く気はないぞ」ザジ「あの時に外で着てた衣装は、同じ衣装でも、ちうの方の衣装…」ちう「って、わたしの衣装着てたのかー!!」 9-360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 21 45 40 ID rbhlxjQj0 336ちう「ちょっと、ザジ 」 「うん 」 「 こ 」 「も 」 「らし 」 「 て なんか 」 「 ない からな」ザジ「!(`・ω・´)お い !?」ここまで解読した。はいすいませんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい o..,,.,..,.,.,.,,rz 9-337 9-337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 19 01 06 ID s1LAfIzoO このか 「本屋ちゃーん悪いんやけどこれおじいちゃんの所に 持ってってくれへん?うちちょっと急用できてもうて」 のどか 「はい、いいですよ」 このかから書類の様なものを受け取るとのどかは学園長室へ向かった 学園長室の扉の前に着いたのどか のどか 「ん?何だろ?中から何か聞こえる・・・」 学園長 「ぴちゃ・・・・ぺちゃ・・・青い血・・・・」 のどか 「ひぃ!!!(*1))ガクブル」 バサッ!ダダダダダッ! のどかは書類を落としてその場から逃げるように立ち去った 学園長 「ん?誰かおるのか?」 シーーーーーン・・・・・・ 学園長 「良かった気のせいか、学校で水飴なめてるのが見つかったら 何言われるか分からんからな」 青い血 ↓ あおいち ↓ あーおいち ↓ 正直すまんかったorz 9-387 9-387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 23 56 30 ID PeVw1As7O 真名「あ…違う、ここだって」 楓「う、む…ここでござるか…?」 真名「ん…違うって。ここだよ、ここ…」 楓「あ…!そ、そんなにつつくと…っ!」 楓「ほら、鉛筆でつつくからノートが黒くなったでござるよ」 真名「そんなに嫌なら早く計算間違いに気付くんだな」 なんていうかごめん、あんまりエロくもないしな(´・ω・`)でもこの二人好きなんだ まとめてで悪いけど職人さん達GJ!! 9-390 9-390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/04(日) 00 33 15 ID PLp5ag/A0 好きなものばかり食べていては飽きるのは必然。 主菜(メインディッシュ)ばかりの料理(フルコース)は重すぎる。 特上の食材は滅多に手に入らないからこそ、美味しい。 だったら、口直ししてもいいじゃない。 だけど―― ちう:ほらっ、またピーマン残してるじゃないか。ちゃんと食べてくれよ? ザジ:(ふるふる) ちう:…そうか、私の手料理は口に合わないってか。 ザジ:Σ! (がつがつがつ) ちう:ちょ、そんなにがっついたら… ザジ:けほっ、けほっ、けほっ! ちう:あ?あ、いわんこっちゃない。ほら、牛乳飲んで… ザジ:(ちうの牛乳!) ぐびぐびぐびっ! ちう:ちょ、だからゆっくり飲まないと… ザジ:ブホッ! ちゃらり? 鼻からぎゅうにゅー。 9-393 9-393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/04(日) 00 55 35 ID r/upeWUkO 長い事中学生をしているエヴァ やはり職業病(?)はあるようで・・・ 朝倉 「・・・・・前へならえ!」 エヴァ 「(サッ)」 反射的に手を腰に当てるエヴァ(先頭の奴) エヴァ 「はっ!な、何をさせるんだ朝倉和美!」 朝倉 「くすくす」 カタ・・・カタカタガタ・・・・・・ まき絵 「えっ!地震!」 エヴァ 「(ササササッ)」 誰よりも早く机の下に隠れるエヴァ エヴァ 「ふぅおさまったか・・・ん?」 クラスメイト達はみなエヴァに目をやっている エヴァ 「き、基本だろ!み、見るな見るな!」 エヴァ 「ふぅ土曜は半ドンだから楽でいいな」 亜子 「半・・ドン??まき絵何の事か分かる?」 まき絵 「う?ん分からない?」 エヴァ 「・・・・・・・・・・・」 9-402 9-402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 47 33 ID KTDKz9he0 カモ「白いゼリー、黒いゼリー、性別変換薬?」 カモ「やっと届いたぜ、高かったなあ」 カモ「これを使って・・・に入れれば・・・よし!」 木乃香「あ?、カモくん、何やのそれ?」 カモ「おうわ、このか姉さん!」 木乃香「それまたなんかの魔法薬なん?」 カモ「え、これはその」 木乃香「あーん、イジワルせんとおしえて?な」 カモ「しょうがないなー、でも明日菜姉さんには内緒でおねがいしますぜ」 木乃香「うん、うん、明日菜にはいわへんからはよ教えて」 カモ「これは性別を変えることができる魔法薬で、白は女を男に、黒は男を女に・・」 木乃香「えーホンマに!」 カモ「あ、ああ、説明書にはそう書いてあるけど。」 木乃香「白1個うちにくれへん、お願い、うちにちょーだい」 カモ「それはいいけど、あねさん男になってどうするんだい?」 木乃香「前にせっちゃんと仮契約しようとしたとき女同士のキスはイカンっていわれたんや」 カモ「それで男になって・・・」 木乃香「そうや、うちが男になれば問題解決、仮契約や!」 カモの目がきらりと光る 仮契約が成立すれば魔法協会から5万オコジョ$はいるから・・・ カモ「よっしゃ、このか姉さんおいらも手伝ってやるぜ!」 木乃香「ホンマに、ありがとな。じゃあさっそく・・・」 カモ「まあ、そんなにあせっちゃいい結果は生まれねえぜ。まずは刹那姉さんを探さなきゃ。」 木乃香「そうやな、そういえば男になれる時間はどれくらいや?」 カモ「えーと、約一時間って書いてある」 木乃香「そうか、一時間やな」 カモ「じゃあとりあえず・・・」 木乃香「せっちゃんを確保や!」 9-403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 48 51 ID KTDKz9he0 刹那「どうなさいましたお嬢様?」 木乃香「あんなあ、うちと一緒に部屋まできてくれへん?」 刹那「それはかまいませんが、何か困ったことでも?」 木乃香「そうやないけど、お願いしたいことがあるんや」 刹那「お願い・・ですか、わかりました、それではお部屋に参りましょう」 木乃香「うん」 刹那「それで御用というのは」 木乃香「あんなぁ、うちな、せっちゃんとな・・・」 刹那「?」 木乃香「ウチせっちゃんと仮契約したいんや!」 刹那「パ、仮契約!?」 木乃香「そうや、仮契約や」 刹那「で、ですがお嬢様、女同士でキスするのはいけないとあれほど・・・」 木乃香「そこでや! カモ君!」 カモ「へっへっへっ、そこでこの薬の登場ってわけだ」 刹那「カモさん!?」 カモ「なんとこのゼリーは性別を変えることができるんでさ」 刹那「性別を入れ替える!?」 木乃香「そうや、ウチがこのゼリーを食べて男になる。そしたら問題解決、仮契約や」 刹那「な、何を言っているんですかお嬢様。そ、そのようなこと・・・」 カモの目が光りその手にタバコが握られた カモオヤジモード発動 9-404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 51 58 ID KTDKz9he0 カモ「いつまでもそんなこと言って拒否してていいんですかい?」 刹那「な、なにをいきなり」 カモ「このか姉さんは、本当に刹那姉さんにパートナーになってもらいたいんですぜ」 刹那「そんな!私ごときがお嬢様の」 カモ「くくく、素直になれよ刹那姉さん」 カモ「いっちまおうぜ、愛欲ドロドロうずまく禁断の同性愛。アブノーマルな世界によう」 刹那「ち違っ・・このちゃんは私の大切な」 カモ「お嬢様だからだろぉがよぉおお」 カモ「その気持ちを胸にくすぶらせてお嬢様とこれからもやっていくつもりか?」 カモ「それが本当の主従といえるのか?あぁ?」 刹那「そんな・・・わたしは・・・」 木乃香「せっちゃん。うちなあ、せっちゃんでないとあかんのや」 刹那「このちゃん・・」 木乃香「せっちゃんにパートナーになってほしいんや、せっちゃんが男の子であろうと女の子であろうと関係あらへん」 刹那「でも・・」 木乃香「・・・せっちゃん、ウチのこと嫌いなん?」 刹那「そんな!・・・そんなことない、ウチにとって・・・大切な」 木乃香「大切な?」 刹那「大切な・・・大好きなこのちゃんや」 木乃香「ウチもや」 刹那「・・このちゃん・・・ほんまにウチでええの」 木乃香「あたりまえや、せっちゃんがええ、せっちゃんが好き、せっちゃんが欲しい」 刹那「わかった、仮契約・・・しよ」 木乃香「ホンマ、うれしいわ、せっちゃん、一生幸せにするで」 刹那「ほならウチは一生このちゃん守ったる」 木乃香「くす、約束やで」 刹那「このちゃんもな」 9-405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 52 29 ID KTDKz9he0 カモ「姉さんがた、用意はいいようだな」 木乃香「あ、うんええで」 カモ「それじゃあゼリーを」 刹那「待って!」 木乃香、カモ「?」 刹那「ゼリーはいらない、そのままのこのちゃんと仮契約したい」 木乃香「せっちゃん・・・」 カモ「そうだな、それがいいかもな」 カモ「じゃあ、魔法陣の用意行くぜ!」 木乃香、刹那「うん」 エンディングは2つ用意してみました どちらがいいのでしょうか・・・ 9-406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 53 19 ID KTDKz9he0 エンディング1 その日ひとつの部屋の窓から暖かい光が放たれた それは約束の光、誓いの光 これから彼女たちはお互いを助け支えあい、時にけんかしてお互いの人生をお互いの心に刻んでゆく 長い長い幸せな物語を 完 9-408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02 53 52 ID KTDKz9he0 エンディング2 木乃香「なんにもおきへんなあ・・・」 刹那「そうですね・・・」 二人は魔法陣に入り約束の誓いを交わした そうして二人はパートナーになるはずだった 木乃香「なんにもおきへんなあ・・・」 刹那「そうですね・・・」 何も起こらない 契約が成立すれば光が放たれカードが出てくる・・はずだった 木乃香「なんでやろ?」 刹那「わからないです」 二人が顔を見あらせながらぽかんとしていると カモ「な、なぁ姉さんがた」 木乃香「な、なんやカモ君?」 カモ「姉さんがたって・・・確か・・・アニキと仮契約してなかったっけ?」 木乃香、刹那「あ!」 カモ「もしかすると・・・」 木乃香「ネギ君との仮契約を解除せんと・・・」 刹那「別の人と仮契約できないとか・・・」 カモ、木乃香、刹那「そんな?!!!」 恋に人生に生涯はつきものである 彼らに幸多き人生が与えられんことを・・・ 完 9-416 9-416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04 45 02 ID KTDKz9he0 いつもの修行場、麻帆良学園近くの森に小太郎はいた 小太郎「誰や!」 小太郎は背後に立つ気配に気がつき、とっさに身構え振り返った 小太郎「アンタは・・・」 そこにいたのは一人の少女であった ザジ・・・確かそんな名前であったと思う 以前ネギに何かのチケットを渡していたのを見たことがある 親しくもない、いや、覚えている名前すらあやふやなそんな存在だった 小太郎「なんかようか?」 ザジ「・・・」 小太郎「用がないならどっかに行ってくれへんか、修行の邪魔になるからな」 ザジは相変わらず無言で立っていた 小太郎「フン!変な奴やな」 そういうと小太郎は修行を再開しようとした 小太郎「!」 不意に突っ立っている少女が歩き始め、自分に近づいてきたのである 9-417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04 45 30 ID KTDKz9he0 警戒し、身構える小太郎 しかしそのとき小太郎は妙な違和感を感じた 自分の中のザジに対する警戒心が急速に失われているのである 気合を入れなおしてザジに向かい攻撃体制をとる ザジはすぐ目の前までやってきている 拳を繰り出せば十分に届く距離である 小太郎「なんで・・・動けんのや・・」 ザジをけん制しようとするが手がいうことを聞かない 意識に反し体の警戒態勢が解除されていく 全身の力が抜け何もできなくなってしまった そして小太郎の心の中もおかしくなっていく 警戒心がなくなり、代わりに新たな感情が湧き出てくる 安心感、愛情そういったものであろうか?とにかく心地よい 小太郎「・・・おまえ・・何者や・・」 ザジは小太郎の前に立つと両腕を伸ばし・・・小太郎を抱きしめた 小太郎「な、何を・・・」 抱擁ならいつもちづ姉にされている 恥ずかしいのですぐにちづ姉から離れる しかしいったいどういうことかザジからは離れられない、自分から離れることができないのだ 恥ずかしいとは思っている、すぐに離れようとも思った そう思いながらも小太郎の体はいうことを聞かない 何故? 9-418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04 45 57 ID KTDKz9he0 ザジ「・・・子犬・・・かわいい・・・」 初めて少女がしゃべった 小太郎「な、なんやと、おれは狼や!犬やない」 ザジ「狼?」 小太郎「そうや、俺は狼の血を引く狗族や。犬なんかといっしょにすんな」 ザジ「そう、狼・・抱きしめるの・・初めて」 小太郎「ええ加減にせい、離せや!」 ザジ「もう少し・・」 小太郎「なんなんや一体!」 5分ほどするとザジは満足したらしく小太郎を抱きしめるのをやめた 小太郎「くそ、どうなってるんや!」 ザジは状況を把握しきれない小太郎をしばらく見つめたあと、小太郎に背を向け歩き始めた 小太郎「なんや、おまえ一体何しにきたんや、お、俺に用があったんやなかったのか!」 ザジは振り向き ザジ「満足・・・また抱きしめに来る・・・」 小太郎は顔を赤らめながら 小太郎「な、何をいっとんのや、オイ!アホかお前!」 小太郎の言葉を最後まで聞くことなくザジは去っていった 9-419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04 46 21 ID KTDKz9he0 千雨「どこいってたんだ?」 ザジ「狼抱きしめに行ってた・・」 千雨「はぁ?狼?今の日本には絶滅してもういねえぞ。犬だろ?犬」 ザジ「森の中にいた・・」 千雨「あの森か・・まあ変な生き物いそうだし、もしかしたら狼ぐらいはいるかもな」 ザジ「かわいかった・・」 千雨「かわいい・・危なくねえか狼なんて」 ザジ「大丈夫・・とってもおとなしい・・」 千雨「まあ、お前は動物には好かれるからな、襲われるなんて事はないか」 ザジ「また・・会いに行く・・ちうもいっしょに行かない?」 千雨「私はいいよ、それよりあんまり遅くなるなよ、あの森危ないからな」 ザジ「わかった・・」 完 9-440 9-440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 12 59 51 ID ektUyi0F0 「ふぅ」 マウスを動かす手を止め、一息付く。目の前のディスプレイには自分のコスプレ写真が映っている。 肌の荒れている部分をフォトショップを使って、ドット単位でちまちまと修正していく。骨の要る作業である。 軽く椅子にもたれて背伸びをし、軽く脱力する。 「毎度の事とは云え、くたびれるわ。こりゃ」 そんな独り言を吐いた後に、ふいに後ろから強烈な視線を感じ、驚いて振り返った。 ドアはいつの間にか開いている。 「…」 そこには半ば中腰で入り口の端に噛り付きながらこちらを見ているザジの姿があった。 突然のことで戸惑う。様子を見るに随分と長くそこに居たようだが、 強烈な視線を感じるまでまったくと云って良い程、気が付かなかった。無論、自分が集中していたという事もあるが。 「うわぁ。びっくりさせるなよー」 「…」 とりあえず一声かける、しかし返事は無い。 彼女はどうも少しふてくされた顔でこちらを見ている。 疑問符が頭に浮かぶ。 ―何か、自分は悪いことをしたであろうか。確かに彼女の衣装をこっそり着てみたり、 飼っているオウムに「ふっふっふ、ヤマトの諸君…」とか「やんこまりたい」等と変な言葉を覚えさせたりはしたが…。 考えては見るが、そこまで不機嫌になる理由が思い当たらない。 9-441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13 01 04 ID ektUyi0F0 「…」 彼女は彼女で相変わらず、むー、と頬を膨らませている。 「ど、どうしたの? ザジさん」 なぜかさん付けで問いかけてみた。しかし、彼女に変化は無い。 さすがに打つ手無しである。仕様が無いので、困ったなぁと云う顔をしながら目を合わせる。 と、ようやくザジはむっとしながらも口を開いた。 「…ちう。ご飯」 それを聞いてはっとする。時計を見れば九時を過ぎていた。夕食には少し遅い時間である。 「あー。ごめんな。集中してて気づかなかった」 「…遅い」 素直に悪いと思う。悪いと思いながらも食事を作る気力が余り無い。 面倒だと思う時は、とことん面倒に感じるのが自分の性分なのである。 「うーん。食事作るのはちょっときついか。よし、外に食べに行こうぜ。あそこならまだやってるだろうし」 「外食…。外食?」 外食と聞いてザジも少し機嫌を直したようで、うれしそうに腕に抱きついてきた。 ―「超包子」 表向きは中華料理屋であるが、 チーフコックである四葉は、和洋中あらゆる料理に精通した達人である為、 中華以外の料理も注文すれば調理して客に出してくれる。 今日も繁盛しているようで、笑い声や喧騒が絶えない。 ザジと運良く二人並んで空いているカウンターに腰掛け注文する。 「蕎麦のもりを二つ」 はい。と笑顔で四葉は愛想良く答えた。 そして用意よろしく、キチンと生地を煉り、均等に切ったであろう自家製の蕎麦を、湯だっている釜の中に入れていった 待つこと数分で、ざるに美しく盛られた蕎麦が目の前に出された。 いただきます。と二人で合掌し。ズズズと少し音を立てながら食べる。 蕎麦粉百%の十割蕎麦であるため、香りが良くコシもある。間違いなく本物の蕎麦である。 9-442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13 02 36 ID ektUyi0F0 食べながらザジに云う。 「江戸時代において、蕎麦は今のような醤油ベースのつゆを使っていたんじゃないんだな。 当時は醤油というものは高級品だったから、味噌の垂れ汁を大根の絞り汁で割って使用していたんだってさ」 蕎麦をちゅるちゅると吸いながらへぇ。と云った顔をしている。 「あと田舎に行くほど、蕎麦は太くなる。それは蕎麦が主食として見られていたからで、 都心に行くほど蕎麦は間食感覚になるんだ。その結果、東京近郊の蕎麦は細いのが多い。 田舎になると逆が多いんだけどな」 先日亡くなった、江戸趣味の女性作家の受け売りなのだが、ザジは 「ちうってなんでも知ってるんだね」 と云い。純情な子供のような顔で驚くので、後ろめたいながらも少し照れる。 そんな事を話しながら、あらかた食べ終わり、締めの蕎麦湯も飲み終えた。 ―しかし何か物足りない気がする。 「うーん。ちょっと物足りんなー」 とポツリと呟く。まだ、少し小腹がすいている感じがしたのだ。 すると、こんなものもありますよ。と千雨の不満足を察した四葉が、素早く皿を差し出す。 そこには良い感じで煮込まれ、黒ずんだ色をしているニシンの煮付けが盛られていた。 みりんの香りが食欲を注ぐ。 「気が利くなぁ。さすが」 本当に気が効く。彼女はこのような細かい気配りも含めてプロなのだと思う。 しかし、甘辛く煮られたニシンを一口食べると、ふいにアレが欲しくなってきた。 ザジもニシンを食べながら何か察したような顔で云う。 「…ダメ」 「まぁ、良いじゃないか。今日ぐらい。おーい店長。ちょっと「不思議な水」を頼む」 「アイアイアー。「不思議な水」アルね。…長谷川さん、オヌシも悪よのぉ」 どこでそんな台詞を覚えたのか知らぬが、悪代官超はニタニタとしながら、コップに謎の透明な液体を注ぐ。 それを四杯ほど飲むと目の前がぐるぐると回り、なぜか「飲ま飲まウェ?イ」と絶叫し、目の前が真っ暗になった。 9-443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13 03 34 ID ektUyi0F0 一刻ほど後、長い長い職員会議を終えたネギが店の様子を見に訪れた。 しかし、彼はこれから起こる惨劇を知らなかった。 ―そう、日本酒四合で完全に出来上がった千雨がいることを。 「ネギ先生。ちうは先生を誤解してたぴょんぴょんぴょ?ん」 千雨はいきなりネギを見つけ抱きつくと、彼の両頬を押さえ、唇に接吻した。 「んんっ…、ぷは…。な、何をするんですか千雨さん?。な、なんかお酒臭いですよ。 あ、そこは…。ズボン脱がさないでください?」 「だから、ちうはお酒に弱いんだから止めたのに…」 ザジは嫉妬からか、また頬を膨らませ、むすっとしている。 こうして夜は騒がしく更けていく。 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 10-867 10-867 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 18 41 ID Ii7k1p5n0 10-841の明日菜×いいんちょの続きでつ、なるだけエロモードは抑えましたが苦手な人ごめんなさい 保守ついでに投下しまつ 1/6 放課後、あやかは明日菜に呼び出された 今は使われていない会議室 オレンジ色の夕焼けが差し込む部屋の中、明日菜はテーブルに腰掛けるように座っていた 明日菜 「遅かったのね・・でも来てくれてありがと」 窓の外を見ていた明日菜は振り返り、あやかに声をかける あやか 「何の用ですの、私はいろいろと忙しいんです!」 すこしイライラした様子であやかは答えた 明日菜 「まぁ、そう言わずに・・私のお話聞いてくれる?」 あやか 「き、今日のあなた、何か変ですわよ!昨日の古菲さんといいどうかしたんですの?」 くすり、と微笑んで明日菜は答えた 明日菜 「私は私、どう変わろうとこれが私よ・・」 怪しい雰囲気が明日菜から放たれる あやか 「そ、それでお話ってなんですの?たいした用でないなら失礼させていただきますわ!」 明日菜 「ふふ、ねぇいいんちょ。ネギのこと・・好き?」 10-868 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 19 09 ID Ii7k1p5n0 2/6 あやか 「も、もちろんですわよ!好き?それ以上ですわ!私はネギ先生のこと愛しておりますわ!」 興奮気味にあやかは明日菜に言いはなつ 明日菜 「そう、ネギのこと愛しているのね・・」 あやか 「あたりまえですわ!あなた私の行動を見ていらっしゃらないの?いつも私はネギ先生に愛のアタックを・・」 そこまであやかが言ったとき、不意に明日菜が口をはさむ 明日菜 「愛のアタック!?あれが!?まるで変質者の行動じゃない!」 はじめは明日菜が何を言っているのかわからなかった あやか 「な・な・・・なにを・・」 明日菜 「まあ聞きなさい、あなたネギに対してどんなことしてきた? いきなり抱きしめたり、息を荒くして迫ったり、挙句には自分の家で寝室に連れ込もうとしたわね!」 あやか 「・・・」 明日菜 「これが変質者の行動でなくて何!?」 あやかは何も言い返せなかった、すこしずつ体が震えだす 明日菜 「ネギはどう思ったかしら・・?いきなり年上の女性にそんなことされて・・」 あやか 「し、しかしネギ先生はそんなに嫌がっては」 明日菜 「アイツは優しいから!それに先生が生徒を傷つけてはいけないと思っている・・」 あやかの眼に涙が浮かぶ、今まで自分のしてきた行動がどのようなことであったか 自分中心の行動、相手のネギのことなど考えてなかった そう理解したとき、あやかの涙との震えは止まらなくなった あやか 「わ、わた・・くし・・そんなつもりでは・・」 明日菜 「・・ネギはどう思ったかしら・・」 明日菜の言葉があやかの心に深く響く 10-869 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 20 33 ID Ii7k1p5n0 3/6 会議室の中にあやかの嗚咽の声が響く、その場でぐずれ落ち泣いていた 明日菜 「ネギのことは・・本当に愛しているの?」 あやか 「・・わたくしは・・ネギ先生のこと・・愛しております・・それは間違いありません・・」 嗚咽を含みながらなんとかあやかは答える、しかしその声にいつもの元気はない あやか 「わ、わたくし・・どうしたら・・うっ・・う・・」 悪魔の笑み、おそらくはそういった表現が一番あうのであろう 明日菜は悪魔の笑みを浮かべながらあやかに近づく 明日菜 「ねぇ、変質者さん。あなた、いつもネギにどんなことをしようと考えていたの?」 あやか 「・・」 明日菜 「黙ってないで答えて!どんなことをしようと考えていたの!!」 その怒声にあやかは体をビクッと振るわせた あやか 「ど・どうしてそのようなことを・・」 明日菜 「保護者として興味あるのよ・・ネギがどんなことされそうになってたのか・・」 あやか 「でも・・」 再び怒声があやかに向けられる 明日菜 「言いなさい!!この変質者!!!」 そう言って明日菜は座り込んでいるあやかを見下す 10-870 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 20 53 ID Ii7k1p5n0 4/6 あやか 「キス・・したり・・優しく抱きしめたり・・頭を撫でたり・・」 明日菜 「それから?」 そう言って、明日菜は座り込んでいるあやかの後ろに回りこむ あやか 「膝枕したり・・一緒に寝たり・・」 明日菜の手がそっとあやか両肩に下ろされ、後ろから頭越しにささやいた 明日菜 「もっとあるでしょう、本当にしたいことが・・」 あやかは顔を赤らめ口篭もった 明日菜 「そう・・たとえば・・こういう風に・・」 そう言って明日菜の右手は、あやかの肩からすべり落ちるように胸へと移動する あやか 「ひっ!明日菜さん、なにを・・」 明日菜 「何って・・これはあなたがネギにしたいことでしょ?ちがうの?」 いやらしく明日菜の右手が動く、同性だけに感じる部分への責めは的確だ あやか 「や、やめ」 明日菜 「それとも・・こんなこと・・したかったの?」 明日菜の舌があやかの首筋を這い回った。やがて耳へと狙いを定め、首筋を上っていく あやか 「ヒッ!あ・・ああ・・」 明日菜の舌はあやかの耳を捕らえ思う存分蹂躙する 10-871 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 21 26 ID Ii7k1p5n0 5/6 床に座るあやかを、明日菜が後ろから抱きしめるような形で愛撫していた 右手は胸元の服の間から差し込まれ、直接あやかの美乳を揉みしだく 左手はへその辺りでおなかをさするように動いていた あやかの目はうつろになり、抵抗する力も弱まっている 明日菜 「ねぇ、いいんちょ。いいんちょは順番を間違えただけ・・」 あやか 「な・・なにを・・」 明日菜 「仲良くなって、告白して、キスして、そしてこんなことをすればよかったのよ」 明日菜の左手が徐々に下へと下がってゆく あやか 「あ・・明日菜さん・・そ、そんなところ・・ダメ・・ですわ・・」 明日菜 「いいんちょはネギのここ・・触りたかったんでしょ?」 顔を真っ赤にしてあやかは黙り込む 明日菜 「どうなのかしら、変質者さん?」 へそよりかなり下で、明日菜の左手はじらすように動きを止めた やがて耐え切れなくなったのか、あやかは黙って頷いた 明日菜 「そう、やっぱり・・この変質者!!!」 左手があやかの秘部に襲い掛かる、容赦のない指の責めがあやかの意識を砕いた 10-872 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 23 36 ID Ii7k1p5n0 6/6 あやかは床に半裸のまま横たわっている 明日菜によって、あやかの意識は何度も再生させられては砕かれた 寄り添うようにあやかの横に明日菜が寝ている 明日菜 「ねぇ、いいんちょ。私たち仲良くなりましょ」 あやかにやさしくささやいたが、聞いているのかどうかわからない だらしなく口を開き、虚空を見つめている 明日菜 「私たちが仲良くなれば、きっとネギも喜ぶわよ・・」 ネギという言葉に反応したのであろう、あやかは答えた あやか 「・・ネギ・・先生?」 明日菜 「そう、ネギが喜ぶわよ」 あやか 「ネギ先生が・・喜ぶ・・どうやったら・・?」 明日菜 「私たちが仲良くなるの・・」 あやか 「仲良く・・?はい・・・仲良く・・しましょう・・・・」 明日菜 「そう、よかった。もっと仲良くなったら、私の部屋にお泊りしましょう」 あやか 「・・お泊り?」 明日菜 「そう、お泊り。一緒の布団で一緒に寝るの。ネギも一緒に寝てくれるわ・・よく私の布団に入ってくるのよ」 あやか 「ネギ先生と・・寝たい、三人で一緒に寝たい・・」 明日菜 「そう、私も一緒にね。三人でね・・だからもっと仲良くなりましょう・・今日も、明日も時間をかけてね」 そう言って明日菜はゆっくりとあやかに覆い被さった。会議室の中に、再びあやかの喘ぎ声が響き渡る 廊下には月明かりが差し込んでいる。すでに二人を包む時間は夕方から夜へと変わっていた 完 10-881 10-881 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 52 07 ID FX/soS8B0 ガタンゴトン・・・ガタンゴトン 朝。通学のため電車に揺られる千雨 (ふー、この時間はいつも微妙に混んでるし・・・たりーなぁ・・・) つり革に掴まりながらあくびをかみ殺す 背後に不審な影 「・・・」 ・・・さわっ (・・・ッ!!!) 「・・・(さわさわっ)」 (ヒッ!・・・ま、まさかこれって・・・ち、置換!? い、いや字が違う落ち着けぁああ) 初めての事態に混乱する千雨 それに乗じて調子に乗る弛緩もとい痴漢 「・・・」 (よよよよりによって何で私なんだよ私よりキレイなやつは周りに大勢いるだろうがぁぁぁ) つり革を強く握り締める 目を堅くつぶりじっと我慢する 『――次は〜麻帆良学園中央〜、麻帆良学園中央〜、お出口は――』 車内アナウンスが流れる (た、たすかった・・・) プシュー 扉が開くと同時に逃げるようにその場を離れる千雨 「ちょっとアナタ、待ちなさい」 後ろから彼女に向かってかけられる声 凛とした少女のようなその声に千雨は振り向く 「え? こ、子供教師・・・?」 10-883 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 52 36 ID FX/soS8B0 (な、なんでコイツが同じ電車に・・・ああそういえばうちの女子寮に住んでたな) 小さいがシワひとつ無い背広に身をつつんだネギ 対照的なヨレヨレの背広を着た、千雨のすぐ後ろに立っている中年男性の腕を握り締めている 何が起こったかわからないという顔をしている男 千雨もまだよくわかってない 「アナタが彼女にしていた卑劣な行為を、僕はずっと見てました。今から駅長室に来てもらいます」 「・・・!!」 (せ・・・先生・・・) ようやく理解し、男が顔を引きつらせる ネギの手を振りほどこうとするが、反対側から別の手が男の腕を掴む 「往生際が悪いわよ、観念しなさい」 男の腕がねじ切れるかと思えるほどの力を込める明日菜 悶絶する男。やりすぎだ 「長谷川さん、平気やった? ケガとかあらへん?」 心配して声をかけてくる木乃香 「あ、ああ・・・・・・ありがと」 千雨はちいさくお礼を言った 10-884 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 53 11 ID FX/soS8B0 駅長室の外。千雨とネギが向かい合っている 明日菜と木乃香は痴漢男を連行して部屋の中 「ホントに、お怪我はありませんか? 千雨さん」 「あ、ええ・・・た、大したことありませんよ・・・おしり触られてただけだし」 「大したことありますよ! 外傷はなくても、心に深い傷を負ってしまうこともあると聞きますし」 「・・・・・・っ」 唇を噛む千雨。先ほどの出来事を、思い出したくなくても思い出してしまう お尻を這い回る男の手。首すじに吹きかかる男の生ぬるい息 千雨が全身をこわばらせる。肩が小刻みに震えだす 「・・・ほ、ホントは・・・」 「・・・千雨さん・・・」 「・・・ホントは・・・すごく・・・こ、こわ・・・ッ」 唇を強く噛み、目を堅く閉じる うつむく千雨の頭にそっと手を乗せるネギ 「・・・あっ」 身長差を補うため、ぐっと背伸びをしつつネギは千雨の頭を撫でる 手のあたたかさと、子供教師の様子がかわいらしすぎて思わず笑みがこぼれる 「・・・ふ、ふふっ・・・」 「あ、やっと笑ってくれましたね」 「ありがとう、先生。もういいよ」 千雨は顔を上げ、目じりを指でこする 涙がきらりと線を引き、すぐに消えた 10-885 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/20(火) 23 54 17 ID FX/soS8B0 「長谷川、アンタの話も聞きたいって言ってるけど、・・・もう平気?」 駅長室から出てくる明日菜と木乃香 「・・・ああ、もう大丈夫だよ」 千雨が笑みを返すと、二人の顔にもようやく笑顔が戻る 「・・・じゃ、先生。ちょっと行ってくるよ」 「はい。お気をつけて」 振り向きかけて、またネギに向き直る千雨 「・・・あ、あのさ、先生・・・ちょっとだけ、見直しました・・・・・・なんつーか・・・か、カッコよかったよ」 言いながら顔を赤らめる 「え! あ、その、いやー、あ、あはは、はは・・・・・・は・・・は・・・はっくしょん!」 舞い上がるスカート ピンク、白、そして水色(謎) そして静寂 「・・・ネぇぇぇギぃぃぃ、アンタねぇぇぇえぇえ」 「んもー、ネギ君イヤやわー♪」 「あ、僕、その、あの、ご、ごごごめんなさい!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ち、千雨さんすみません! ななな何とお詫びを申し上げてよいやらららら」 「・・・・・・ニコッ」 ぶんっゴスッ! 「もげっ」 ドサッ 千雨の右足が芸術的な軌跡を描き、ブラジリアンなキックがネギを襲う。崩れ落ちるネギ。残心を取る千雨 「わーん! つー! すりー!」 木乃香のカウントがこだまする麻帆良学園中央駅 構えを解き、空を見上げる 視界に広がる青。白い雲。麻帆良は今日も平和だった 「・・・こんなんでいいの?」 明日菜のツッコミは虚しく空へと吸い込まれた 10-892 10-892 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 00 09 59 ID Ka/hTCrq0 超「むぅ・・・これはなかなか難しいネ・・」 葉加瀬「・・・またゲームですか〜?もうちょっと研究のほうも」 超「これがなかなか奥が深いネ」 葉加瀬「・・・こんどはなんなんですか〜?見たところファミコンのようですが・・・」 超「バーガータイムネ。」 葉加瀬(これまたディープな・・・またエヴァさんに借りたんでしょうか・・・) 超「このウインナーがウザいネ。ってああ!?もうコショウが無いヨ!」 葉加瀬「まだ1面じゃないですか〜。そんなんじゃクリアできないんじゃ〜?」 超「うるさいネ!来月までにクリアしなきゃいけないネ!」 葉加瀬「エヴァさんと賭けでもしたんですか〜?」 超「クリアできなかったら奴隷、クリアできたら実験台ね」 その時、葉加瀬の眼鏡とオデコが怪しく光った。 1ヵ月後、エヴァが勝ち誇った顔をしている・・・と思いきや、驚き青ざめていた。 エヴァ「何故だ、何故ハイスコアが更新されている!?一体何ループ分クリアしたんだ!?」 超「さて、約束は約束ネ。実験台になってもらうヨ(あれ?でもなんかおかしいネ)」 エヴァ「う・・・・(何故こいつにクリアできる!?このタイプのものは苦手だと思ったのだが・・)」 葉加瀬(昨晩のうちにやっておいて良かったです・・・ 超さん結局1面もクリアできてなかったし・・・こんな丈夫な実験台を逃す手はありませんしね) 10-896 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/21(水) 00 48 38 ID /NWEbeFg0 892丈夫な実験体って・・ #x0028; #x0028; #x0028;( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルなGJ!! 10-904 10-904 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[sage] 投稿日:2005/09/21(水) 05 59 33 ID lG3rUaI+0 千雨「ただいまーって何で暗いんだよ」 そういうと私は暗いながらも電気を点ける すると部屋の隅にザジが居た何故か体育座りで いつもなら帰ってきてすぐ抱きついてくるザジが抱きついてこないのを不審に思いながら 千雨「何やってんだよ。暗くなったら電気点けないと駄目だろ?」 ザジ「(カチッ)千雨君電気を点けてくれてありがとう」 コイツは馬鹿だ私は即座にそう思った どこの世界にラジカセで会話をする奴がいるというのか 今日の部活で頭でもぶつけたか?とその疑問は解消される間もなく ザジ「(カチッ)千雨君今日は遅かったね。心配したよ」 千雨「あぁ今日はちょっと新しいコスの材料買いにいってな。遅くなって悪かったよ(変な言葉遣いだなぁ)」 ザジ「(カチッ)あぁいいんだよ。けど今度からできるだけ連絡はしてくれたまえよ」 千雨「あぁ今度から気をつけるよ」 そういうと私は夕飯の準備をし始める今日のメニューはハンバーグでいいやと思いながら 千雨「そういえば今日いい布が手に入ったんだよ。お前にも分けてやろうか?」 ザジ「(カチッ)もちろん今日の夕食のメニューは千雨君、君だよ」 千雨ザジ「・・・・・・・・・・・」 ザジ「(*≧∀≦*)」 千雨「なっやっぱり普通に話すほうがいいだろ?」 ザジ「・・・・(コクコク)」 千雨「あと今日の夕食はハンバーグだ。けして私じゃない」 ザジ「…………(∩ ゚д゚)」 千雨「耳を塞ぐなこっちを見ろ!!怒ったからもう今日は米と梅干だけだ」 ザジ「・・・・・・・ゴメン千雨(´・ω・`)」 千雨「分かればよろしい。それじゃあとっておきのハンバーグ作るから待ってろよな」 ザジ「・・・・・・・コクコク(それじゃあお夜食が千雨って事で)」 千雨「調子に乗るな!!」 コツッとゲンコツも追加する ザジ「・・・・・・・Σ(゚Д゚;)(なんでバレたんだろう?)」 10-925 10-925 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 18 19 43 ID RT8qGneP0 今日は那波千鶴の日。ちづ姉と言ったらこれしかないって事で。 千雨「うー……」 千鶴「あらあら、千雨さんどうしたの?」 千雨「那波か、ちょっと熱っぽくてな……」 千鶴「風邪かしら?保健室連れて行ってあげる」 千雨「いや、一人で行ける。っとと」 千鶴「ふらふらしてるじゃない、肩貸すわよ?」 千雨「あー、……助かる」 千鶴「三十八度、ね」 千雨「やっぱり熱あるのか……、不規則な生活してたからな」 千鶴「薬も無いわね。先生もいないし、ネギもないし」 千雨「ちょっと待て。ネギってなんだ?」 千鶴「風邪を引いた時はお尻にネギを挿すといいのよ」 千雨「えーと、ネギあったらそれやろうとしたのか?」 千鶴「うふふ♪」 千雨「……無くてよかった」 千鶴「せっかくだからこの体温計挿してみましょうか」 千雨「うおい!挿すのが目的になってないか?」 千鶴「冗談よ冗談♪さて、ネギ買ってきましょうか」 千雨「結局挿すのか!?」 千鶴「それしか方法が無いじゃない」 千雨「保健の先生を連れて来い!頼むから!」 千鶴「仕方ないわね……」 千雨「……何でそんな残念そうなんだよ」 10-940 10-940 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 21 22 45 ID MrATsjBx0 千と千雨のザジ隠し 10-941 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 21 34 41 ID MrATsjBx0 エヴァ「千雨なんて、贅沢な名前だねぇ…今日からお前は千だ!!パル!!こいつを仕事場に 連れてってやんな!!」 パル「え〜何であたしがぁ…」 千雨「いや、こっちのセリフだって…」 10-942 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 21 36 35 ID MrATsjBx0 千雨「あのぉ…そこ、濡れませんかぁ(棒読み)」 ザジ「ぁ………ぁぁ………」 10-943 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[新田「どこが濡れるのかはっきりと言いなさい」] 投稿日:2005/09/21(水) 21 55 22 ID BX/QR2PSO 942エロスwwwww 10-944 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[] 投稿日:2005/09/21(水) 22 05 57 ID MrATsjBx0 「にょ、尿神様が来たぞぉぉぉぉおおおおお!!!」 夕映「もぉぉぉおおぉぉるぅぅぅうううでぇぇぇええすぅぅううううう!!!」 エヴァ「くっ、臭い!!鼻が曲がりそうだ!!」 10-948 10-948 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/21(水) 23 09 26 ID /NWEbeFg0 1/2 雲の切れ間からの月明かりが部屋に差し込んできた それほど明るかったわけではないが、なんだかそのせいで目がさめてしまった となりにはザジが寝息を立てて眠っている 私のほうを向いて腕にしがみつくような格好だ くそう、可愛い 指で頬をつついてみた ぷにぷに柔らかい、もう少しつついてみよう そのうちにザジがもぞもぞし始めた くすぐったいのだろうか、顔をいやいやをするように動かしている つつくのを止めてみた しばらくするとザジは動くのを止め、再び寝息を立て始める いつからこんな関係になったんだろう よくは覚えていない はじめは無愛想で無口、まるで人形のようなやつ、そうとしか思わなかった だが、一緒に生活しているうちにその考え方は変わった よく観察してみると、とても人間ぽいのである ご飯のときおかずをこぼしたり、寝ぼけて床で寝ていることもある お風呂でそのまま寝ていたり、服を反対に着ていることもあった なんだか世話を焼きたくなる、そんな存在になっていた 10-949 名前:前スレ748[] 投稿日:2005/09/21(水) 23 09 55 ID /NWEbeFg0 2/2 世話を焼いているうちに、ザジのほうも私に興味を持ったようだ なんと言うか・・そう、甘えてくるようになった ザジは本来、一人何でもできるはずである しかし、わざとかどうなのかはわからないが私を巻き込むように行動し始めた なんでも一緒にしたがる。正直、邪魔と思うときもあった ザジなりの愛情?いや、友情表現だったのだろう、今思えば健気だ そのうちに何もしゃべらないザジの言葉、そう、行動がわかるようになっていた 他人にはただこちらを見つめているようにしか見えなくても、私には見つめている意味がわかる おそらくはそうなってからだろう・・私がザジを特別な存在と感じ始めたのは こんな関係いつまで続くかはわからない、大人になれば別れもあるだろう でも、いつまでも続くならそれも悪くはないと思っている ザジの頭を優しくなで、また私は眠りに落ちる。ザジの温かさと幸せを感じながら 完 10-952 10-952 名前:修行中に描いた絵を使って久しぶりに投下[コスプレさよシリーズ] 投稿日:2005/09/21(水) 23 28 21 ID iVb5S9LQO ネコミミカチューシャ片手に朝倉がさよに迫る。 朝倉「さよちゃ〜ん?」 さよ「それはいつかのネコミミじゃないですか!」 朝倉「付けてよ、さよちゃーん!」 さよ「恥ずかしいから…嫌です…」 朝倉「さよちゃん…ごめんね、私さよちゃんの気持ちも考えずに…」 涙ぐむ朝倉 さよ「(あっ、朝倉さんの気持ちも考えずに、私のバカバカバカッ…)朝倉さん…ネコミミっ!」 パシャ! さよ「あ〜〜!撮ったんですか!?」 朝倉「シャッターチャンスは逃さないよ!ふっふっふ」 にア http //www.uploda.org/file/uporg198159.jpg.html 携帯電話用 にア http //o.pic.to/3p8dn===========ちなみに、失敗作?もうpしておくっす(失敗作だから似てなくても文句なしでヨロ)にア http //www.uploda.org/file/uporg198163.jpg.htmlにア http //www.uploda.org/file/uporg198164.jpg.html 携帯電話用 にア http //o.pic.to/3oz8d 10-964 10-964 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[埋め ねぎまと!] 投稿日:2005/09/22(木) 06 26 29 ID /MAslvPJ0 ガチャ ちう「あ、お帰りザジ」 ザジ「Σ(゚Д゚;)」 ちう「どうだ、涼しいだろう。クーラーつけたんだ」 ザジ「(こくこく)」 ちう「やっぱ暑い日はクーラーに限るよな」 次の日 ネギ「クーラーを使いすぎて地球温暖化が進むと、北極の氷が溶けて島が沈んでしまったり 大変なことになりますからね!皆さんも地球のためにクーラーはなるべく使わないようにしましょう」 ザジ「ΣΣ(゚Д゚;)」 ガチャ ちう「お帰り、今日もクーラーつけといたぞ」 ザジ「(`・ω・´)チウ、ミソコナッタ!!」 ちう「な、なんで見損なうんだ!?」 ザジ「(`・ω・´)チキュウオンダンカ!!」 ちう「なに!お前、知ってるのか」 ザジ「(`・ω・´)チキュウガアツクナル!!」 ……… ちう「んー だからな、クーラーで地球を冷やしてるんだよ」 ザジ「……(´・ω・`)アレ?」 ちう「この部屋涼しいだろ?暑くないだろ?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「だからクーラーは悪くないんだよ」 ザジ「(*ノ∀`*)ザジチョットマチガエタ!!」 ちう「このうっかりさん ( ´∀`)σ)∀`*)」 10-968 10-968 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[埋め ネタ投下] 投稿日:2005/09/22(木) 07 45 36 ID mGv4UOa7O 五月「私、また太っちゃいました…」 超「それは大変ネ、実はワタシも研究ばかりで太ったヨ」 五月「牛乳で痩せると聞いたんですけど」 超「それは正しいネ、ハカセやワタシの実験より安心で体にもイイヨ」 新田「こらこら、君達はまだ学生なんだから少しぽっちゃりぐらいがいいんだよw」 五月「新田先生ひどーいw」 超「本当ネw」 #x007c;ω・´)(余計な事を言うな…)←ネギ 10-969 10-969 名前:以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します[久しぶりに投下 埋め] 投稿日:2005/09/22(木) 07 58 36 ID RwvabjQu0 シュタッシュタッ ゆえ「ん?」 シュパッ ゆえ「うあぁ」 楓「ニンニン♪ おう、誰かと思えば夕映殿ではござらんか」 ゆえ「おはようございます。 こんな早朝から一体何をしてらしたんですか?」 楓「はっはっは。修行でござるよ。 早朝の鍛錬は気持ちいいからの」 ゆえ「修行・・・ 以前から思っていたのですが、長瀬さんは忍者なのですか?」 楓「そんな訳ないでござるよ、夕映殿。ニンニン♪ そういう夕映殿こそこんな所で一体何を?」 ゆえ「読書してたです。 この時期の早朝は少し冷え込みますが、集中するにはもってこいですから」 楓「書物を読んでいたのでござるか。拙者はどうも活字は苦手でな・・・」 ゆえ「でしたら、今日のどかに長瀬さんが好きそうな本を聞いておきますよ。 よろしければ明日からいっしょに読みませんか?」 楓「ほっほー。なるほど。 たしかに、読書の秋である今は絶好の時期やもしれんな。 是非お願いしたいでござる」 ゆえ「分かりましたです、では明朝ここで。」 楓「ニンニン♪」 〜翌日〜 ゆえ「長瀬さん、昨日言っていた本を持ってきましたよ。」 楓「かたじけない。どれどれ・・・『忍者大百科〜江戸中期忍者のすべて〜』 勉強になりそうな本でござるなぁ。ありがとうでござる。ニンニン♪」 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/506.html
朝雲雀さんと登校するときに 昨日買った新しい手袋をつけていったら左手袋を盗られた 返してくださいと悲願したら 右手を差し出された 「・・・・・?」 「ほら、手寒いんでしょう?」 いつまでたっても動かない雲雀さんが 俺の左手を取り恋人繋ぎ 「んなっ!!・・・・・・////」 「あ、あの・・・見られてますよ・・・・///」 「いいじゃない、見せ付ければ。それに暖かいでしょう?」 「・・・・・・・」 確かに暖かいけれども、けれども・・・・・ わざわざ見せ付ける必要性はあるのだろうか?? 否、ないはずだ 戻る -