約 1,510,261 件
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/656.html
410 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 19 26 ID ??? 亜子「えぇ、明けましておめでとうございます。 引き続き、まほ落語寄席にお付き合いを願います。 えー、ちり紙交換なんて商いがありまして、その昔は屑屋と言って ちり紙以外にも様々なものを買い取ったんやと。 この商いが難しいもので、何でも買い取る訳やなく、他所で売れそうなものを安く買い、 それを欲しがる人に売ったりしたそうで。 例えば、余白のある書き損じた紙なら紙屋に。真っ黒になった紙なら焚き付けように風呂屋へと 売りに行ったそうでんな。 商いになる他、リサイクルにもなるんだそうで、今の消費社会では真似できんやろなぁ。 今こそ、見習うべきやと思いますな」 411 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 20 47 ID ??? 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~、屑ぅ~ぃ」 裕奈「屑屋さん、屑屋さん。」 夏美「へい。何でございましょ?」 裕奈「ちょっとこちらへ。・・父上、呼んで参りました。」 釘宮「ご苦労。えぇ、屑屋さん、仏像を買ってもらいたいのだが。」 夏美「仏像?えぇ、申し訳ありませんが、私は目が利かないのでそういう類は扱って」 釘宮「そう言わないで買ってくれないか?私は実はある家に仕えていたが、今は浪人で、 釘宮円と申す者だ。昼は近所の子を集め、読み書きを教え、夜は辻占で生活している。 ここしばらく雨が降り続いて家業が成り立たんでな、どうも暮らしがな。 私は別に構いはしないが、娘が不憫でならん。どうか助けると思って」 夏美「あのあの、どうぞ頭を上げてください。 うぅん・・そこまでされますと。分かりました、二百文でこれを預かります。 で、この仏像が他で二百より高く売れましたら儲けを半分づつにしましょう。」 亜子「で、屑屋さんが籠に入れましてあちこち歩いてますと、あるお屋敷へ」 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~」 刹那「これ。屑屋、屑屋。こっちだ、上だ。」 夏美「へい。へい。・・あの、何でございましょうかぁ?」 刹那「その籠の中に入ってるのは仏様か?」 夏美「へ~い。仏様で、土左ヱ門ではございません。」 刹那「何を申しておる。その仏様は何でできておる?・・木?木像か? そうか、手にとって見たいので、御門番にな、桜咲刹那の部屋へ通ると申して来い。」 412 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 21 49 ID ??? 夏美「遅くなりまして。これが仏様の木像でございます。」 刹那「うむ。・・かなり時代が付いてるな。うん、気に入ったので買い求めたい。 いくらで譲ってくれるか?」 夏美「えぇ、実はこれ、裏長屋のご浪人さんから二百で買いまして、 二百より上で売れたら儲けは半分ずつの約束なんで・・・二百より・・上なら」 刹那「フム。元値を言う商人ってのは珍しい。正直者だな。 では、こちらから値を付けて悪いが、三百で求めるが良いか?」 夏美「へへぇ。ありがとうございます。」 刹那「では三百で。明日菜、三百もって参れ。・・・では三百渡すぞ。 後な、その方、正直者で気に入った。しばらくしたら屑がたまるでな、また来るが良い。」 夏美「ありがとうございます。それじゃあお得意様がありますので失礼いたします。」 刹那「ああ、商いの途中に悪かったな。 明日菜。この木像を清めるので、金盥にぬるま湯と清めの塩を入れて来てくれ。 入れて来たか。・・なかなか良い物だな・・・ん?中でコトコト音がするぞ? 腹篭りか?なかなか縁起物だぞ。」 亜子「洗ってますうちに、台座が破れまして中から小判がジャラジャラと出てきましたんで」 刹那「おっ。おや?台座が・・紙だったのか。」 明日菜「あっ!小判が!どれどれ・・・三十三。やりましたねぇ、三百で・・三十三両の儲けですよ。」 刹那「馬鹿な事を申すな!拙者は木像を買い求めたが、中の小判まで買った覚えは無い! 良いか?あの紙屑屋が通ったら呼び止めるように。」 亜子「翌日から」 413 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 23 00 ID ??? 美空「屑ぅ~お払い~」 刹那「屑屋。屑屋。」 美空「何でございましょ?」 刹那「被り物を取って顔を見せい。」 美空「へい。取りましたが?」 刹那「こら、姿を消すな!・・何?居ます?居たのか?地味なキャラだ。行って良いぞ。」 ハルナ「屑~払い~」 刹那「屑屋、屑屋。被り物を取って顔を見せなさい。」 ハルナ「?はいどうぞ?」 刹那「ん?御器齧りの化け物め!成敗してやるからそこで待て!」 ハルナ「ひぃぃ!」 亜子「こんな調子ですから、紙屑屋仲間の間で」 美空「聞いた?聞いた?朝倉様の所の御家来、桜咲様の噂。」 風香「なになに?どんな噂?」 美空「どうもこうも、あそこを通る紙屑屋を片っ端から呼び止めて 面を改めてるんだよ。」 ハルナ「私、そこで、成敗してやるって言われたのよ~。 これはもしかしたら、仇を探してるんだよ。」 夏美「おやおや?盛り上がってますね。」 美空「夏美さん、久しぶりだね。どうしたの?」 夏美「いやぁ、風邪ひいちゃって三日ばかり休んでた。」 ハルナ「そりゃ大変だ。・・・そうそう、朝倉様の所の桜咲様が斯く斯く云々」 夏美「えぇ?そりゃきっと私を探してるんだよ。」 風香「何かしたの?」 夏美「実は木像云々」 ハルナ「それだよ。木像を洗ってたら首が落ちて、縁起が悪い!こうなったら屑屋も同じ目にって」 夏美「あっちゃ~!まずい事になった」 414 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 24 13 ID ??? 亜子「これから、屑屋仲間の間であの屋敷の前は静にやり過ごそうとなるんですが、 夏美さん、ついつい」 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~」 刹那「屑屋、屑屋。被り物を取れ。」 夏美「しまった!・・・えぇ、金魚ぉ~、金魚ぉ~」 刹那「屑籠もった金魚屋がどこに居る!被り物を取らんか!」 夏美「・・・へい。取りました・・・。」 刹那「んん!その方だ!こちらへ参れ。」 夏美「さいなら」 刹那「こら!こっちへ来い!」 夏美「・・・お待たせしました・・・。」 刹那「あぁ~。実はな、あの木像を湯で清めてたらな」 夏美「首が落ちて、私も同じ目にって」 刹那「馬鹿を言うな。そうではなく、台座の紙が剥がれ、中から三十三両出てきた。 その方、裏長屋のご浪人から買ったと言ったな。察するとそのご浪人の先祖が後々のことを考え、 仏様の中に小判を入れてたんだろう。・・・私はな、木像は買ったが、中の小判までは買ってない。 この三十三両は長屋のご浪人に返してまいれ。」 夏美「なるほど。中身は買っていない。へぇ、失礼なことを申しますが、桜咲様は正直なお方ですな。 私も、正直夏美と言われてますが、とても私には返そうなんて考えは・・・。 では、この金子を返してきます。・・・・いやぁ、正直な人ってのは居るもんだなぁ~。 釘宮さんも喜ぶだろうなぁ~。なんせ、三十三両出てくるなんてなぁ~。 ごめんください。」 釘宮「どうぞ、お上がりに。・・おや、この間の屑屋さんか?この間はどうもすまなかった。」 夏美「へぇ、それはどうでもよろしくて。それより、この間の木像が三百で売れまして、 まずは、儲けの百の半分、五十文をここに。・・いえ、これは買ったときのお約束ですから。 後、別に三十三両・・・」 釘宮「何だその金は!」 415 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 25 28 ID ??? 夏美「ひえっ!あの、これは斯く斯く云々」 釘宮「何?あの木像の中から?・・・そうか。・・これは受け取れん。」 夏美「そうでしょ、そうで・・受け取れないって?!何で?!」 釘宮「ご先祖様が、子孫が困ったときにと金子を入れてたのに気づかず売ってしまった。 これでは申し訳が立たんし、あの木像とは売ったときに縁が切れている。 この金子は・・・うむ、確かに今の暮らしを考えればこの三十三両、のどから手が出るほど欲しい。 が、これを受け取れば武士の魂を売ることになる。・・この金子は受け取れん。返してまいれ!」 夏美「えぇ?そんなぁ!」 釘宮「ごちゃごちゃ申すとこの刀が物を言うぞ!良いか!刀に掛けても受け取らんと言って参れ!」 夏美「さっ、さいならぁ!・・・・・あのぉ~」 刹那「おぉ!屑屋。先方は喜んでいただろう?」 夏美「いえ。怒りました。」 刹那「そうかそうか。たいそうよろk・・怒った?何故に?」 夏美「実は、斯く斯く以下略」 刹那「何?相手が刀に掛けて受け取らんとな?気に入った、浪人の名は?・・釘宮円? では、その釘宮殿に、拙者もこの夕凪に掛けても受け取らん!と申してまいれ!」 夏美「えぇぇぇ!」 亜子「こうなりますと、どうにも行かないので、釘宮さんの住んでる長屋の大家さんに話しますと、 相談に乗ってくれまして、十五両ずつ分けて、三両はアンタが貰えば良いとの案。 これを桜咲様に話しますと、それならば受け取ろうとの事。 ですが、釘宮は首を立てに振らない。」 夏美「そんな事を言わずに・・・だめ?・・・じゃあこうしましょう! 桜咲様に何か品物を渡して、それを十五両で売ったことにしましょう。ね?」 釘宮「そうか。それならば・・・裕奈、その茶碗を持ってまいれ。 これも古くからある物で、この茶碗を桜咲様に」 416 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 26 55 ID ??? 亜子「これを先方に話しますと、それでは頂こうとまとまります。 さあ、この話しが家臣達の中で噂になる。しますと、お殿様の耳にも入りまして」 朝倉「うん。近頃ではそのような話しを聞かないな。 そのような正直者の家来を持って私は幸せ者だ。桜咲にその茶碗を持って来るように伝えよ。」 亜子「茶碗を丁寧に箱に収めまして、殿様の元へ」 朝倉「その方が桜咲か?」 刹那「ははぁ!私が桜咲でございます。本日はお目通り」 朝倉「堅苦しい挨拶は無用である。件の茶碗とやらを見せてもらいたい。」 亜子「これでございますと茶碗を差し出しますと、殿様、じ~っと見つめ」 朝倉「う~ん。これはもしや・・おい、目利き役を呼んで参れ」 夕映「お呼びでしょうか?」 朝倉「来たか。・・この茶碗、余は、井戸の茶碗と見るが、どうだ?」 夕映「ん?おぉ!これは正に井戸の茶碗!これは世に二つと無き名品で、 古くは(ry」 朝倉「おぉ!やはりそうか!・・桜咲、この茶碗を求めたいのだが、譲ってくれぬか?」 刹那「はい。」 朝倉「おぉ。譲ってくれるか。値はいくらで・・・十五?万か?えっ十五両? 世に二つと無き品をそれではいかんだろう。・・・倍の三十でもいかんな。三百でよいか?」 亜子「なんと三百両の値が付いてしもた。」 夏美「桜咲様、お呼びだそうですが、何か?」 417 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 28 15 ID ??? 刹那「実はな、あの茶碗が三百で売れた。」 夏美「えぇ?!・・えぇ、へぇ、えっ!世に二つ無き品?!良かったですねぇ~」 刹那「良くない・・。半分の十五両であれほどの騒ぎ。・・・今度は三百。 四の五は言わぬ。三百の半分、百五十。釘宮殿に持っていけ~!」 夏美「うへぇ~・・・・まいったなぁ~。十五で刀・・百五十じゃ最悪でミサイル、 良くても大砲でズドンだよ。・・・・あのぉ~」 釘宮「おぉ。屑屋さんじゃないか。この間は済まなかったな。」 夏美「えぇ、ようござんすよ。・・・あの、お嬢様、逃げるときの為に戸は開けっ放しで。 あのぉ~、実はあの茶碗が世に二つと無き品で、殿様が三百でお買いに云々」 釘宮「・・・。・・・。そうか、あの茶碗は父上が臨終の折、絶対に手放さないでくれと申した品。 木像は売り、茶碗まで手放すとは・・・。」 夏美「あの~、その~、で、桜咲様が半分の百五十両をと」 釘宮「分かった、受け取ろう。」 夏美「ですよね~。受け取・・・受け取る?えっ!拒否するときは受け取らないが正しい」 釘宮「何を申すか。今までタダで受け取ったか?」 夏美「いいえ。」 釘宮「知っての通り、私に一人娘が居る。桜咲殿に御内儀が居ないのなら、 娘を先方に受け取っていただきたい。用は嫁に差し上げたい。 なに、今までの付き合いで、桜咲様は真っ直ぐなお方とお見受けする。 そのようなお方なら、この娘を預けても良いと思ってな。 娘を嫁に貰っていただけるのなら、この百五十両は支度金として頂こう。どうだ?」 夏美「なるほど!それなら話が通りますよ!もし受け取らないなら私が娘さんを貰います」 釘宮「お前にはやらん!早く行って来い!」 夏美「チッ。・・・・行って参りました。」 刹那「どうだった?」 夏美「へぇ。先方はこれこれこうと」 418 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 28 41 ID ??? 刹那「何?娘を?嫁に?・・・そうか、なら頂こう。」 夏美「会わなくて良いんですか?」 刹那「うむ。釘宮円と申す浪人、お会いしたことは無くとも正直なお方とお見受けする。 そのようなお方の娘とあらば見なくても頂こう。 あぁ、どのような娘か楽しみだ。」 夏美「へぇ、今はボロを着てますがこちらで磨きを掛けてみなさい、良い奥方になるでしょう。」 刹那「いや、磨くのはよそう。」 亜子「『また、小判が出るといけない』 『井戸の茶碗』と言うおめでたい一席でございます。」 429 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 16 24 ID ??? 部活が長引いたせいで寮に帰ってきたのは夜になった。 「あら、夏美ちゃん。お帰りなさい。」 「夏美姉ちゃんお帰り~」 部屋に戻るとちづ姉と小太郎君が出迎えてくれた。 いいんちょはネギ先生に会いに行ってる、らしい。 「ただいま~・・・。」 私はそのままぐったりとソファーにもたれかかり、大きく息を吐く。 「元気ないわね~、どうしたの?」 「ん~、ちょっと部活でね~・・・」 今回の舞台、私は初めてメインヒロインに(半ば強引に)選ばれた。 なんでも、私、村上夏美をイメージしたお姫様、だそうで。 しかし、まだ王子様の役が決まってない。 なかなかイメージに合う人がいないんだって。 それでも始めて主役に抜擢された、そのことだけでもうれしくてしょうがない。 そういえば・・・ 思いっきり声を出して練習すれば覚えるのが早くなる、 とかどこかのテレビ番組でやってなかったっけ? 「ちづ姉、ちょっと練習してくる!」 「あ、ちょっと夏美ちゃん!?天気予報・・・」 私は台本の入っているバッグを持って制服のままで外へと飛び出した。 やる気になってるときにやらないとね! 「天気予報だと、この後大雨って言ってるのに・・・大丈夫かしら?」 誰もいないところで練習しよう。 そう思った私は一目散にいつも人がいない(といってもこの時間じゃ誰もいないよね) 森の中へと入っていきました。 最近この森で、少し広めの広場を見つけて それ以来独りになりたいときはいつもここに来るようにしたんだ。 ・・・そして、ずぶ濡れになりながら今に至ると言うわけです。 430 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 18 07 ID ??? 昼間来るときと違って暗くていつもの道が分からなくなっちゃって 軽く遭難です。そうなんです。ってダジャレ言ってる場合じゃない! 雨宿りできる場所を探さないといけないなぁ・・・。 台本の入ったバッグを濡らさないように抱え、震え始めた体をさすりながら歩いていると、ふと森が開けた。 「神社・・・?」 確か龍宮さんの実家・・・。 頭が熱い・・。熱でも引いたのかな・・・・。 神社から誰か出てきた。 「村上?こんな時間になんで・・・・」 私の意識はそこで途切れた。 ちづ姉がいきなり後ろから抱き付いてきた。 とっても暖かい。 目の前を見るとにこにこしたちづ姉が立っていた。片手には長ネギが握られている。 ・・・・怒っているみたい。なんかよく漫画で見るようなオーラが後ろに。 熱い、熱いよちづ姉。 「おい、村上?」 誰かが私を呼んでる・・・。誰だろ? 私はストーブの前で毛布にくるまった状態で寝ていたらしい。 「ここは・・?」 電気がついてないので暗い。 服装も制服じゃない。だぶだぶのサイズの合わない服を着ていた。 431 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 19 05 ID ??? 「起きたか」 「ひゃうっ!?」 「ひどいな・・・。そんなに驚くことはないだろう?」 いきなり暗い部屋で声がしたら誰だって驚くよ・・・。 「服はずぶ濡れだったんでな。変えさせてもらったよ。私のだからサイズは合っていないが」 そう言って彼女は電気をつけた。 スラリと高い身長。大きい胸。褐色の肌。きれいな黒髪。巫女の服。 龍宮さんだ。 「じゃあ、私、そろそろ帰るね。服、明日返すから・・・」 と言うと、龍宮さんが真顔で 「今帰るのはやめた方がいい。私も帰れなくなってたところなんだ」 確かに、外は木が音を立てて揺れてるし、窓には大きめの雨粒が当たる。 時々、雷の音もする。 「今夜はここに泊まっていくといい。」 龍宮さんが真顔のまま続ける。 よかった~。龍宮さんに会えて。 「宿泊料は安くしておくよ。1泊と2食で3000円から。」 ぴしっ。 「え゛、お金取るの?」 「冗談だ」 龍宮さんの冗談、初めて聞いたかも。てか真顔で言わないで・・・ 「・・・ふふっ」 龍宮さんが耐え切れなくなって笑い始めると私もつられて笑った。 しばらく笑いあった後、 「冷えた体は風呂で温めるのが一番早い。入ってくるといい。」 お風呂って風邪のときでも大丈夫なのかな? 432 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 20 40 ID ??? 場所を教えられて浴場に行ってみた。 まだ少しふらふらするけどそれよりも早く温まりたいし。 どこかの旅館に来ちゃったんじゃないかと思うほど大きなお風呂だった。 私には何の木でできてるのかよく分からないけど木製のお風呂ってなんだか日本って感じがするよね。 やることがないのでこの広いお風呂を見渡してみる。 長方形の湯船は私がたとえ5人ぐらい寝てもまだ余裕がありそうなほど広い。 誰もいないし大丈夫だよね・・・ ちょっとだけ泳いでみたり 浮かんでみたり 潜ってみたりと 一通り楽しんだところでゆったり湯船につかっていると龍宮さんが脱衣所に来た。 「湯加減はどうだ?」 「うん、ちょうどいい感じ。」 「では、私も入るとするかな」 ガラスの向こうのシルエットには、龍宮さんの服を脱いでいる姿が見えた。 「ええぇ!?」 「何をそんなに驚くんだ?いつも大浴場で一緒に入っているだろう?」 ん~・・それはそうだけど。あんまり話したことが無い人と二人きりで入るのもちょっと・・・ などと考えている間に龍宮さんが入ってきちゃった。 やっぱりスタイルいいなぁ。腕とかも引き締まってるし。 龍宮さんが体を洗っている間、あまり視線を交わしたくなくて窓の外ばっかり見てた。 ちゃぽん。 龍宮さんが湯船に入った。 「ふぅ・・・・」 こういう時はなにか話したほうがいいのかな? 話題を考える、考える。考える。カン蛙・・・ あぁダメだ。全く浮かばない。 とにかく話しかけよう、と思いいざ口を開こうとしたとき、 「いい湯だな・・・」 「へ?は?あ、あぁ。そ、そうだね!」 ・・・見事に出鼻をくじかれてしまいました。 433 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 21 43 ID ??? しかし、『いい湯だな』の1フレーズから私の頭は回転を始めた。 そうだ!ちづ姉の・・・ 「い~い湯だな い~い湯だな」 突然歌いだした私に、龍宮さんは目を丸くしてこっちを見ている。 「よくちづ姉がお風呂で歌ってるんだよね。隣で聞いてたら覚えちゃった」 「ふふっ。そうなのか。」龍宮さん、笑。 予想通り。ウケると思ったんだ。 「まぁ、いつの歌なのか聞いたことは無いんだけどね」 聞いてはいけない気がする。大切な何かを失う気がする。 「ふ~ん。いい曲じゃないか。私にも教えてくれないか?」 浴場には二人の合唱が響きました。 龍宮さん、なかなか歌上手だったよ。 歌に勇気をもらって、私も話しかけられるようになってきた。 「龍宮さんってさ、演劇興味ある?」 「ある。・・・演じるのはニガテだぞ?」 龍宮さんも怖い人じゃない。 「龍宮さんってカラオケとか行くの?」 「あまり行かないが・・・ 誰も誘ってくれないだけだよ。興味がないわけじゃない。」 龍宮さんも女の子だ。 「じゃ、今度私たちと一緒に行ってみる?」 「ああ。機会があれば誘ってくれ。」 龍宮さんも私やいいんちょやちづ姉と同じ(?)中学三年生。 しばらくそんな会話をしてみてよ~く分かった。 とはいっても 私がしゃべって龍宮さんが聞く、相槌を打つ、そういう会話だけど。 ちづ姉とはまた別。いいんちょとも別。 だけどなんだか龍宮さんのそばにいると暖かいカンジ。 434 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 23 51 ID ??? 「龍宮さん、なかなか聞き上手だよね~。なんでも話せちゃう」 「村上が話し上手なんじゃないか?」 「えへへ~。そうかも。」 ・・・うんうん。やっぱり龍宮さんって 「お姉さんができたみたいだな~・・・」 「お、お姉さん!?」 「うん、ちづ姉はどっちかっていうと母親タイプだけど、龍宮さんは姉、って感じ」 「ふ~む・・・。それはほめられてるんだな?」 「もちろん!なんか優しい年上っぽい・・・ 威厳?に満ちてる」 「そうか・・・。」 気のせいか龍宮さん顔が赤い。 のぼせた? 「私は先に出るよ。タオルは出てすぐのところに置いておくから。」 やっぱりのぼせたのかな? 夕飯はカップラーメンでした。 「龍宮さん、材料なかったの?」 「・・・ある」 「いつもこんなのしか食べてないの?」 「いや、そうじゃないんだが・・・ 料理はあまり得意じゃないんだ。」 そういえば家庭科の時間に明日菜と一緒に鍋焦がしてたね・・・。 食べ終わった後また広い部屋に案内された。 「布団は敷いておいたから。何かあったら呼んでくれ。隣の部屋にいるよ。」 「うん、何から何までありがと!お休み~」 私は龍宮さんに心から感謝した。 435 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 24 59 ID ??? 早速寝る体制に入ったんだけど 慣れない部屋で一人寝るのと さっきからずっと風と雷の音とが怖くて・・・。 寝れないよう。 「龍宮さん・・・・?」 小声で呼んでみる。寝ちゃったかな? 「ん?何かあったか?」 わわ、起きてた。 「ごめんね、起こしちゃった?」 「いや、私はいつもこの位の時間まで起きてるからな。で、何か用か?」 「え~とね・・・ さっきから風が強くて・・・ その・・・」 隣に来てほしい、というのは少しおかしい気がするので何と言い換えようか迷っていると 突然襖が開いて龍宮さんが来た。 で、私の布団にもぐりこんできた。 「つまり、」 布団の中から顔を出して龍宮さんが続ける。 「雷の音が怖くなったから一緒に寝てほしい、ということでいいか?」 図星。 「流石だね~、お姉ちゃん?」 私はふざけて言ってみる。 真っ暗なので互いの顔は見えないけど 笑う声だけはよく聞こえた。 「もちろんだ、妹」 そのあと少しだけ話をした。 何を話したのかは覚えてないけど ぐっすりと眠れたことはよく覚えてる。 436 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 26 40 ID ??? やっと寝たらしい。 無理もない。歩き続けだったらしいしな。 ま、たまには年上に見られるのもいい。 「お姉さん」と言う単語がどれだけ心地よく響いたことか。 さてと、私は銃の手入れでも・・・ 布団から出ようとしたそのとき、 村上の手が私の腰周りにのびてきて絡みつく。 がっちり掴んで離さない。 そして 「お姉ちゃん・・・ すぅ・・・」 一撃。 布団に戻る私。 すまん。 今日ぐらいは手入れしなくてもいいよな?今日は使ってないし。 このかわいらしい妹のそばにいてもいいよな?今日だけだし。 自分に言い訳をしてる間、 村上はというと・・・ 私の胸にほおずりしてました。 甘えぐせ、というべきか。 なんだか本当に妹ができたような・・・ 手間のかかる娘ができたような・・・ とりあえず何だ、このまま抱かれたまま寝てみたい。 これが母性本能と言うものなのだろうか? 幸せそうに微笑みながら寝息を立てる村上。 可愛い。愛らしい。純粋。無垢。そういう言葉が当てはまると思う。 気が付くと頭をなでている私がいた。 たまにはこういう時間もいいかもしれない。 437 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 27 54 ID ??? と、そんなことを考えていると、村上の手が動き始めた。 私の浴衣に手が掛かると浴衣を器用に脱がせて 揉み始めた。 浴衣がはだけて上半身があらわの私。 その隣でスヤスヤと眠る村上。 この状況を誰かが見たらどう思われるだろうか。 特に早乙女や朝倉あたりが見たら・・・ 考える必要も無い。 流石に手をどけようとした私だが、 ここで村上の寝言が 「お姉ちゃん・・・」 ダメです・・・ 抵抗できません。こんな可愛い子、起こしちゃいけません。 待て・・!村上!ソコは・・・弱いから・・・ 振りほどこうとする私に 「お姉ちゃん・・・」 こうして夜は更けていく・・・。 438 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 28 48 ID ??? 2時間は経っただろうか。 やっと村上の腕が私から離れた。 このときを逃すわけには行かない。 私は布団から飛び出ると壁まで這っていき、 壁に背をもたれた状態で力尽き、眠ってしまった。 ・・・後々に那波に聞いたところ、 彼女達の胸はすでにやられた痕、だそうだ。 揉めば大きくなる、とはよく言ったものだ。 ・・・最近では新しいルームメイトも標的になっているとか。 恐るべし村上。 441 マロン名無しさん 2008/01/07(月) 19 58 19 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] やり方は三つしかない。正しいやり方。間違ったやり方。私のやり方よ 張飛(美砂)翼德[ちょうひ よくとく] 酔って狂乱、醒めて後悔 袁術(史伽)公路[えんじゅつ こうろ] 三度炊く 飯さえ硬し 軟らかし 思うままには ならぬ世の中 孫策(和美)伯符[そんさく はくふ] 与えられたるものを受けよ。与えられたるものを活かせ 442 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 01 20 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 張飛のポカで拠点を失ってしまった劉備。袁術と戦争をしている場合ではなくなりました 前門の虎、肛門の狼という状況になってしまったのです 拠点を失うということは末端の兵士にとっては主君を見限る大きな理由となります それ故に劉備の兵士はどんどんと逃げていったのです 追手から身を隠しながら劉備は再び雌伏の時を迎えるのでした さて、一方劉備と争っていた袁術ですが、その元には一人の若者がいたのです その若者とは孫策(和美)伯符[そんさく はくふ]という若者といいます この若者はかつて董卓との戦いで大活躍した孫堅の忘れ形見なのです 和美 「ぬふふ、これだけのネタがあれば・・・脅迫、もとい、皆が協力してくれるよね」 この時、孫家は家長の孫堅がいなくなってかつての力はなくなってしまいました 何とか袁術の食客、つまり居候にまで落ちぶれていたのでした かつての孫家の力を取り戻すため、中華の大陸に名をはせるため孫策は思案の日々を送っています そしてついに孫策は禁断の秘宝を使い、力をつけようと企んだのでした 443 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 02 22 ID ??? 2/3 和美 「ねえふみちゃん。ちょっと美化委員で栽培しているお花畑の蜂蜜くれないかな~」 史伽 「ふえ?あれは今年あんまり取れなくてあげられないです」 和美 「・・・ねえ、ちょっとこれ見てよ。この写真」 史伽 「何ですか・・・うぁぁ!!!」 和美 「これ・・・ふみちゃんがお●●●してるとこだよね?よく撮れてるでしょ」 史伽 「ちょ・・これなんで写真ですか!?誰が!!ありえなうひゃぁ!!」 和美 「ああ、下着濡れてるね。パジャマも・・・うわぁ、お布団までこんなに濡れて・・・」 史伽 「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」 孫策は孫堅から受け継いだ秘宝、玉璽を袁術に差し出すことを思いついたのです 玉璽とは皇帝の持つ印鑑のことで、これを持つ者はつつがなく栄える縁起のいいものです まあ、持っている孫策は栄えていないので効果があるかどうかは疑問ですが 以前から孫策は孫家再興のため、かつて孫堅と共に闘った将兵を返してもらうことを願い出ていました しかし袁術はそれを承諾しませんでした。孫堅の部下達は優秀だったからです そこで最後の手段として孫策は袁術に玉璽を差し出しました すると袁術は喜んで孫策に1000人ほどの将兵を返しました 孫策は玉璽という大切なものを失ってしまいました しかし・・・ 孫策の元にはかつて孫堅と一緒に闘った将兵が戻ってきたのでした 一騎当千の猛将達が孫策の元へと戻ってきたのです 444 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 03 22 ID ??? 3/3 将兵を得た孫策は早速丹陽という地で闘っている叔父の元へと駆けつけました そしてその地で戦いの才能を開花させていったのです 和美 「ちょっとこの映像を見てくれないかな?ここに映っているのって・・・」 苦しい戦いもありましたが、孫策は各地の戦いで勝利を重ねたのです それは決して孫策の力だけではありませんでした 乳、孫堅の威光。そして孫策の元へと集まってきた人材の力でもあったのです その中の一人に義兄弟の契りをかわした知将がいたのです 超 「お、朝倉サン。超包子の宣伝お願いできるカナ?」 和美 「報酬は?」 超 「肉まん2ヶ月分か、ネギ坊主の秘密。どちらがいいカナ?」 和美 「・・・ネギくんの秘密で」 その者の名は周瑜(超)公瑾[しゅうゆ こうきん]といいます 知略に優れ、水軍を操らせては天下一と謳われた名将です 後に呉という国が出来上がると、その大黒柱となる人物なのでした 孫策の軍は長江の下流のあっという間に攻め落としていきました 孫策の軍は悪人を退治して善政を敷くというものだったので、各地では孫策来るというだけで悪人は逃げ出しました そして領民達に大歓迎されて支配地域を広めていったのです こうして長江下流には呉という国が出来ました 呉の国の者達は敬意を込めて孫策をこう呼んだのです ”小覇王 孫策”と 続 446 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 45 57 ID ??? さよ「お待ちかねの大喜利コーナーです。司会の相坂亭さよです。どうぞよろしく。 まずは、正月だからボケてるのか、いつもボケてるのか分からないメンバーからのご挨拶です。」 美砂「年でボケてる司会者よか可愛げがあると自負してます。 えぇ、年も明け、心機一転芸名を変えようと思いまして師匠のハルナに、 大名人にあやかって亭号を桂、名前を可愛らしくヒ○ギクにしたいと申した所、 それは止めろと言われました。中に誰もいませんよ?柿崎亭美砂でございます。」 釘宮「ご贔屓の皆様おかげさまで、まほ落語寄席も長いこと続いております。 本年も一つお引き立て願います。釘宮亭まどかです。」 まき絵「えぇ、またまたメディアミックス(?)でアニメ三期や映画化などと噂が立っております。 作画崩壊の一期、キャラ改あk・・改変の二期と続けば怖いものなしのまき絵でっす!」 亜子「クリスマス、大晦日、初詣と今年も一人っきりでした。 バレンタインまでには何とかするでぇ!和泉家亜子です。」 ハルナ「日本人は気楽なもので、クリスチャンになったり氏子になったりと 何でしょうねあれは?あぁ言ういう他宗教の良いとこだけ真似するのを万華教と言うそうです。 初詣は龍宮神社へ。龍宮から宣伝を頼まれました、ハルナです。」 裕奈「昨日、ハルナ師匠から、亜子師匠と私の三人でパルック団を結成するから入会金代わりに 既刊同人を百冊買えと言われたので買ったんですけど、場所が無いので送り返したいんですがと 電話したら、じゃあ解約料に新刊百冊買えと言われました。 原作生まれ、キャラスレ育ち、ザジちうスレが第二の故郷の裕奈でーす!」 さよ「最後に、いつもボケてる桜子さんの挨拶からどうぞ。」 桜子「てーきの滅ぶるそれまではー進めや進めもーろともに~♪ そろそろ司会者をヌッ殺s・・あっ、もう氏んでたね。椎名桜子です。」 さよ「んの野郎、覚えてろ。一番座布団の多かった人はアメリカの ヨセミテへの旅行券にちなんだ商品が送られます。」 447 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 46 50 ID ??? さよ「一問目。ブログや掲示板などで、返信が殺到する状態を炎上と言うそうです。 そこで皆さん、何か燃えてるのを見ながら『燃えろ~』と言って下さい。私が、 景気が良いねと返しますので、何か一言。」 釘宮「はい。」 さよ「釘宮さん。」 釘宮「燃えろ燃えろ燃えろ~!燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えちまえ~!」 さよ「景気が良いね。」 釘宮「さて、問題です。私は、燃えろと何回言ったでしょう?」 さよ「椎名さん、一枚持ってって。コッチが問題出してるんですよぉ。」 ハルナ「はい」 さよ「ハルナさん。」 ハルナ「あ~ハッハ!燃えろ燃えちまえ~!」 さよ「景気が良いね。」 ハルナ「相坂さよのお焚き上げだ~いw」 さよ「椎名さん!全部持ってっちゃえ!」 裕奈「はい!」 さよ「裕奈さん」 裕奈「燃えろ燃えろ~」 さよ「景気が良いね。」 裕奈「ハルナの同人なんか焼いちまえー!」 さよ「椎名さん、一枚差し上げて。他は?」 亜子「はい」 さよ「和泉さん。」 亜子「燃えろ~燃えろ~」 さよ「景気が良いね」 亜子「ハルナの同人で焼き芋焼くと美味いんや」 さよ「なかなか粋な焼き芋ですね。一枚差し上げて。」 448 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 47 44 ID ??? さよ「二問目。大喜利イエスノークイズです。 皆さん、私に何か問題を出してください。私は全て、イエスと答えますので、 正解不正解を発表した後に何か一言。」 亜子「はい。」 さよ「和泉さん」 亜子「麻帆良学園都市は実在する?」 さよ「イエス」 亜子「不正解です。どうもアナタは現実と空想が区別できませんね。 もう一度、入院してください。」 さよ「・・・一枚取って。他に」 まき絵「はい。」 さよ「まき絵さん」 まき絵「司会者は、次回から私に司会者の座を譲る?」 さよ「ノー!椎名さん、一枚持っていって。 アンタにやらせたら滅茶苦茶になっちゃいますよ。他は?」 ハルナ「はい。」 さよ「ハルナさん。」 ハルナ「著作権保護団体は回収した著作権使用料をちゃんと分配している?」 さよ「イエス」 ハルナ「答えはノー。実際は回収した著作権料は著作権者に渡されず、団体幹部の私ふk(ry」 さよ「危ない危ない!えぇ、次の問題です。新年を向かえ、新しい目標を決めた方も いらっしゃると思います。そこで皆さん、去年の反省は何々ですと言ってください。 私が、今年の抱負は?と聞きますので、抱負なり目標なり答えてください。」 449 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 48 49 ID ??? 亜子「はい。」 さよ「亜子さん。」 亜子「今年の反省点は、大喜利の司会になれなかったことです。」 さよ「今年の抱負は?」 亜子「大喜利の司会者になることです。」 さよ「ハッキリ申し上げます・・・無理です。他は?」 まき絵「はい。」 さよ「まき絵さん。」 まき絵「去年は成績が悪かった事です。」 さよ「今年の抱負は?」 まき絵「ホウフって、あの白くて四角くて冷や奴にする奴ですよね?」 さよ「なるほど。成績が悪いわけですね。」 裕奈「はい。」 さよ「裕奈さん。」 裕奈「去年の反省点は、芸に磨きをかけられなかったことです。」 さよ「今年の抱負は?」 裕奈「さよさんに追いつくことです。・・・でも、雲の上の人だしw」 ハルナ「有る意味で雲の上だよねw」 さよ「椎名さん!あの二人の一枚ずつ持っていって!」 ハルナ「私、ゼロ枚だよ?」 さよ「じゃあ、裕奈さんのもう一枚とって。」 裕奈「そんにゃ~」 450 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 50 14 ID ??? 亜子「はい。」 さよ「亜子さん。」 亜子「去年は早口言葉を言えなかった事が反省点です。」 さよ「今年の抱負は?」 亜子「言える様になる事です。にゃにゃむぎにゃにゃごめにゃにゃにゃなご!」 さよ「赤巻紙青巻紙黄巻紙。ハイ」 亜子「あかまみまみあおまみまみきまみまみ!」 さよ「これが萌えって奴ですね、一枚差し上げて。 以上、大喜利のコーナーでした。えぇ、座布団が一番多いのは・・・亜子さんが二枚ですね。 優勝は亜子さんです。椎名さん、商品を持ってきてください。」 桜子「はい、かしこまりました~♪」 さよ「優勝おめでとうございます。ヨセミテへの旅行券に因み、『寄席見て』として 麻帆良学園都市駅から、上野駅、新宿駅、地下鉄浅草駅、池袋駅の 落語定席最寄り駅の鉄道乗車券を差し上げます。あっ、もちろん木戸銭は自腹ですからね。」 亜子「わ・・・わーい・・・。」 さよ「まほ落語寄席はこれでお開き。 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。」 451 マロン名無しさん 2008/01/07(月) 22 19 23 ID ??? こういう底冷えする日はコレに限るな。 コタツにどてら、うん素晴らしい! ちうとしてはおよそ見せることはできんが… うん? 肩にずっしりとした重み。ザジがあごを肩にのせてきていた。さっきからザジがちょっかいをかけてくる。 「………」 「ザージー、もうちょっと後でなー」 エンコードが上手くいかない… くそっ40M超えちまう。 前後編にわけるか? ヴォーカロイドなんぞ目じゃないってコトを見せ付けてやりたいのに… 「………」 ザジがいつの間にか対面に移動してミカンでお手玉をしている。 「食べ物で遊ぶなよー」 「……♯」 MADなんかはよっぽどじゃなきゃな… キーボードクラッシャーやドナルドなんかも取り入れてみるか…? 「うーむ… って、な、なんだ!?」 背中に猛烈な違和感。正確にはどてらと背中の間に何かがって… 「ザジ! お前…」 「………」 振り返るとザジと目が合う。無言でじっと見詰めてくる。二人羽織状態で逃げ場が無い… うぅ、その目は… 最近構ってなかったからなぁ… ここは一つ… 「あ、あー、ミカンが食べたい気がするなぁ…」 「!」 途端にミカンの匂いが広がる… ていうか、どっから出した? ミカンを持った褐色の手がどてらの袖から伸びる。そのまま私の口に… って、一房じゃなく半分かよ! 「ちょっ、こんな大きいのはむぐっ?」 無理やり口に押し込められる。ザジ! 一体何を… と、思った時にはザジの顔が目の前にあった。正確には咥えたミカンのちょうど向こう側。 同じようにミカンの反対側を咥えて、じっと見詰めてくる。 見詰めながら、ミカンを一房ずつ口の中に収めながら、近づいてくる。 当然最後には― ミカンを食べたのか、食べられたのかよくわからん。 作業は当然中止になった。
https://w.atwiki.jp/yupi/pages/23.html
オリキャラに50の質問!てのを借りたんでやってみようヾ(゚ω゚)ノ 因みにこちら http //waterfuture.finito-web.com/orichara50.html からお借りしました 01 お名前をどうぞ!! 屋城林檎ですッ 02 性別は? 男に見えて? 03 誕生日! 4月22日生まれです 04 身体的特徴(身長とか顔立ちとか色々) 回りからはお母さんに似てるってよく言われます 身長は、最近ちゃんと計ってないからなぁ・・・ 160は無いと思います 05 動物に例えると? 何故か犬っぽいって言われます 06 特技は? え・・・と・・・(汗 家事全般かなぁ・・・ 07 ご趣味は? 最近小さな姫林檎育ててます 08 将来の夢など ちゃんと考えてないけど、今は梨沙(妹)がちゃんと成長してくれればそれでいいかな 09 好きな言葉とかある? 「いつも通り」かな 10 好きな動物は? かわいい動物なら皆好き! 11 好きな色 一色で言うなら緑系かなぁ・・・ 12 好きな料理 卵系が作っても食べても大好き 13 好きな異性のタイプ えぇぇぇ/// 14 好きな同性のタイプ 仲良くしてくれる子は皆大好き 15 座右の銘は? 何事も挑戦!・・・だっけ? 16 暇なときなにしてる? 姫林檎の世話したり、料理の献立考えることかなぁ 17 旅行とか好き? 旅行として遠くに行ったこと無いからよくわかりません・・・ 18 癒されることって何? 猫の観察してるときは、癒されるなぁ 19 一緒にいて落ち着く人はいる? 家族とか友人とか、中の良い人皆だね 20 ぶっちゃけその人は恋人です!? 前者の応えの通りです 21 コンプレックスとかあったりなんかしちゃったりする? 流されやすいこと・・・ 22 それを解消するために何か努力はしてる? どうすれば治るか教えてください・・・ 23 じゃあ逆に自慢できることは? 視力が良いことね 24 人生で一番嬉しかったことは何? 梨沙(妹)が赤ちゃんの時、初めて自分の名前呼んでくれた時かなぁ 25 人生で一番驚いたことは? 兎が人間の姿になった時 26 人生で一番楽しかったこと 毎日が一番楽しいと思います 27 人生で一番怖かったこと 雷が家の近くに落ちた時・・・あれは、恐かった・・・ 28 人生で一番辛かったこと ・・・、大切な人を失った時・・・ 29 外向的?内向的? 多分内向的だと思います 30 道に1000万(日本円で)が落ちてました。どうします? と、とりあえず届け出ます 31 じゃあ、1000万円もらいました。どう使う? 生活費にあてたいな 32 子犬が捨てられていた!!愛らしい声で鳴いています。どうでる? 多分拾って帰っちゃいます 33 突然頼みごとをされました! あなたならどうする? 度合いにもよるけど多分断れないだろうなぁ・・・ 34 とても仲のいい友達と喧嘩しちゃったよ!どうしよう!? ど、ど、どうしましょ 35 嘘はつけるタイプ? できれば付きたくないけど、必要とあるならば 36 もしかしてその嘘はついてもすぐバレちゃったりしない? 簡単にはばれてないと思う ←すぐばれる 37 何か癖ある? 自分じゃあまり分からないけど、よく髪の毛触ってる気がするなぁ 38 誰かに何か言いたいことたまってない? う~ん・・・ 39 あるって答えたそこのあなた! じゃあここの穴に向かって思う存分叫んでください!!! え?本当に叫ぶの・・・?(汗 40 …・・・酸素マスクいる? ・・・、ください・・・ ←叫んできた 41 あなたにとって一番大事なものは? 家族や友人です 42 自分といったらコレ! みたいなのある? 癖ッ毛なんだけどチョコッと跳ねてる毛がちょっぴりチャームポイントだと思ってたりして/// 43 崇拝してる人とかいる? 特にいないけど一番近いと言うならお父さんかなぁ・・・ 44 どうしよう! 財布を掏られた!! あわわわわわ 45 コレだけは誰にも負けないものってある? ん~、自信ないなぁ・・・ 46 こいつには敵わないっていう人いる? 杏ちゃんかなぁ、かわいいし、しっかりしてるし 47 全部答えてきたね?じゃあこのノリで普段なら言えないような秘密トークをお願いします!! コスプレって恥ずかしいけどちょっと楽しいような/// わぁぁぁぁぁぁぁ 48 ぶっちゃけ作品内での自分の立場ってどうよ? 一応メインヒロイン的な立場に置いてもらってるけど、最近実験台にされてるような気がしなくもないんですが・・・ 49 ここぞとばかりに生みの親になんでも言っちゃえ! 本当に実験台にしてませんよね? 50 ここまで読んでくれた方に何か。 えっと、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました
https://w.atwiki.jp/mahjong_comic/pages/217.html
萌える麻雀入門 もえじゃん! 作画 大林森? 原作 森永ひとみ? 掲載誌 MiChao!?2007年~2008年ごろ 話数 全?話 あらすじ メイド喫茶「エンジェル・ハイロン!」の「つくだ・もえこ(通称:つもこ)」の元に集う、美少女麻雀ファイターたち。麻雀初心者のつもこは、凄腕美少女麻雀ファイター達と戦いながら、麻雀の楽しみ方を覚えていく。(講談社コミックプラスデジタルコミックストア内容紹介より) 単行本 レーベル名 出版社 版型 巻数 奥付 Amazon ミチャオKC 講談社 B6 未完1巻 2007年11月22日初版 萌える麻雀入門 もえじゃん! MiChao!KC (KCデラックス) 備考 連載媒体の「MiChao!(ミチャオ)」は講談社のWebコミック配信サイト(2009年更新終了、2011年現在ではサイト自体を閉鎖)。 メディアミックス企画「もえじゃん!」の一環であり、登場人物が共通する携帯電話用ゲーム、PSP用ゲームもリリースされている。 漫画版はレクチャー漫画というふれこみではあるが、レクチャー要素はほぼ皆無。 デジタルコミックの形態でのみ、2巻が発売されている(2008年10月16日公開)。 00年代 MiChao! ミチャオKC レクチャー漫画 大林森 森永ひとみ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/305.html
前ページ次ページSSまとめ 36-762 36-762 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 00 52 28 ID ??? ザジ「ア゙ーーー」( キДテ)≡@←扇風機 ちう「…楽しいか?」 ザジ「ちうもやる?」 ちう「わ、私は別に…」 ザジ「やろ?」 ちう「………。」 ザジ、ちう「「ア゙ーーー」」( キДテ)(ー○Д○)≡@ ザジ「たのしい?」 ちう「……少し」 36-764 36-764 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 01 14 59 ID ??? 出席番号の歌〜ザジちうスレver 出席番号1番 相坂さよ 出席番号2番 明石裕奈 にゃーにゃにゃーにゃにゃにゃー 亜子に飛びつき 盛ってばっかの毎日にゃー 出席番号3番 朝倉和美 出席番号4番 綾瀬夕映 毎日屋上で一人 フランスパン食べてーるの 鳩だけが友達なのです 出席番号5番 和泉亜子 でっかい胸をみたら たゆんたゆんしなあかんよー それがたゆりストの宿命や! 出席番号6番 大河内アキラ どんなに頑張っても 恋人は浮気ばかり いっそ切ってしまおうか 出席番号7番 柿崎美砂 出席番8番 神楽坂明日菜 クラスメイトを全部 私がキスしてあーげる でも本命はいいんちょー 36-765 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 01 16 52 ID ??? 出席番号9番 空気空気言われても ひたすら頑張る毎日 あれ?名前が出てない… 出席番号10番 マスターイジメは日課 今日もネピアを 買占めましょう 出席番号11番 釘宮円 思い人はこっちを まったくみてくれないの ああ胃がキリキリ痛む… 出席番号12番 古菲 弄ばれるのは なんでアルか? みんな中国人に酷いことしたね 出席番号13番 近衛木乃香 せっちゃん今日もやるでー 今日のプレイは なにがええかな? 出席番号14番 早乙女ハルナ 出席番号15番 桜咲刹那 木乃香お嬢様と龍宮 楓もそろってなんで 私を襲うんですか… 36-767 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 01 17 33 ID ??? 出席番号16番 佐々木まき絵 出席番号17番 椎名桜子 千雨ちゃん大好きなのに 千雨ちゃんは振り向いてくれない でも私は何度もアタック 出席番号18番 龍宮真奈 出席番号19番 超鈴音 出席番号20番 長瀬楓 出席番号21番 那波千鶴 やっつあっつあっぱり〜 私のことをおばさんと言ったら 穴と言う穴にネギ突っ込むわ 出席番号22番 鳴滝風化 出席番号23番 鳴滝史伽 出席番号24番 葉加瀬聡美 ロボット作って大変 でも私には 夏美がいるから大丈夫 36-768 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 01 18 46 ID ??? 出席番号25番 長谷川千雨 誰でも無口で無表情というが 私にはなんでも解る そんなザジは私の恋人 出席番号26番 エヴァ(ry 私のネピアはどこだ! ネピアじゃないとダメなのだ! 花粉なんかだいっきらいだー! 出席番号27番 宮崎のどか あんまり出番はないけど でたら目立つかなぁ… 妖精さんに聞いてみよう… 出席番号28番 村上夏美 いっつも聡美は無理して 倒れたりするけれど それでも私が支えてあげる 出席番号39番 雪広あやか 出席番号30番 四葉五月 出席番号31番 ザジ・レイニーデイ 千雨は誰にも渡さない 全部が私のもの 手を出したら 食べちゃうぞ こうですか解りません>< 思いつくのだけ出した>< 36-771 36-771 名前:ブルジョワの癖[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 01 48 59 ID ??? まき絵「あやかっていつも綺麗な私服着てるよね」 いいんちょ「そうですか?」 まき絵「そうやって本を読んでいると、いかにもお嬢様って感じがするね」 いいんちょ「ありがとまき絵」 まき絵「ところでさ、それっていくらするの?」 いいんちょ「え…どれのことですの?」 ・上着 79,000円 ・スカート 38,000円 ・靴 26,000円 ・アクセサリー 21,000円 ・下着 上下込み12,000円 まき絵「あ、えーと…服じゃなくて…」 いいんちょ「…これ?」 ・小説 580円 まき絵「(やっぱり、調べたとおり…)」 ブルジョワは常に高いものから順に見ていくものなんです。 36-775 36-775 名前:リクカプ劇場[sage:リクカプ募集中] 投稿日:2006/08/17(木) 18 06 14 ID ??? リクカプ劇場 朝倉×アキラ編:食べ物しりとり 「アイスクリーム」「ムース」「すいか」「かっぱまき」 「キャベツ」「ツナ」「なっとう」 今、アキラと和美は食べ物をお題にしりとりをしている。 別に理由はないが何となくだ。二人しかいない上に遊ぶものがない、だからしりとり。 「納豆って食べれる?」 何気なくアキラは和美に話しかけた。お互い特に親しい仲ではないから。 「食べれるよ、ネギとかからし入れるほう?」 「それ、どこかのアニメで見たようなセリフだね」 そんな感じに途中中断をはさんで二人は簡単な会話をしている。 「うなぎ」「ぎゅうにゅう」「ししとう」 「う、う、う、……」 意外と食べ物だけだと詰まりやすい。もう何回こんな状態だろうか。 「ウインナー!」 「ウインナー?それじゃあ最後の『ー』はどっちにする?」 しりとりはローカルルールが多い、最後が『ー』の場合、母音の『あ』でいくかその手前でするか。 「じゃあ『あ』でいいよ」 和美はそう言った。 「あ、あ、か…杏仁豆腐は言ったしえーと」 しばらく『あ』を連発して言っているアキラはふとこう言った。 「あさくらかずみ」 「えぇぇぇ!?私は食べてもおいしくないよぉ」 「ふふふ、冗談だよ」 その笑いは果たして本気だったのか冗談だったのか…? 終 36-781 36-781 名前:アキラ エレベーター[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 21 00 21 ID ??? アキラ エレベーター 部屋に帰るとき、エレベーターに乗った。大丈夫、シンド●ー社製じゃない 中に入って、いつもの階のボタンを押す ドアが閉まろうとした、まさにそのときだった 円 「ま、待って!!」 円さんが駆け込んできた。ドアが閉まりかけでちょっと危ない 私は急いで”開”ボタンを押すと、円さんをエレベーターに招き入れる アキラ 「間に合ったね」 円 「ありがと」 息を切らし、膝に手つきながらたたずむ円さん。走ったからだろうか、少し汗を掻いている 円 「夏だから暑いね、汗かいちゃった」 そう言いながら円さんは、自分の胸元を掴んで大きく開くと、ぱたぱたと外気を胸元に入れ始めた ああ、円さんの胸元が見えてしまう。ブラの色は・・・ピンクだ 円 「あ・・・見たね。アキラさんのえっち」 そ、そんな。見えちゃっただけで見るつもりは アキラ 「ご、ゴメン!!!見るつもりは無かったんだ」 円 「うふふ。でもアキラさんになら・・・見てもいいよ?」 円さんはそう言うと、さらに胸元を開いていって・・・ チーン!! アキラ 「お、お先に!!!」 ブラなんていつも見てるのに・・・どきどきする 完 36-783 36-783 名前:風になりたい[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 21 46 47 ID ??? 風になりたい どこまでも広がる青空、太陽が一人だけでちょっと寂しそうかな 風がそろそろ雲を運んできてくれないと、太陽が拗ねそうです スタートラインに立つ私、ぐっと足に力を入れてスターティングブロックを踏みしめます 緊張の一瞬、電子ピストルを持ったスターターの生徒がその瞬間を告げようとしています ぱぁん!!! タイミングを逃さず全身の瞬発力をスターティングブロックにぶつけます 世界へ飛び出す瞬間、それがとても気持ちいい 頭を空っぽにしてゴールへ向かう だんだんと、そして急速に近づいてくるゴール 全身から噴き出ているらしい汗がすぐに乾いていくのが感じられる 全身の血が駆けめぐり、私のすべてがぶつけられる これだ、これが私が好きなもの。悪戯と同じくらい好きなもの ああ、ゴールが・・・私と一つになる。ちょっと絶頂 先生 「ゴメンゴメン、なんだか一瞬空気になって消えたような気がして・・・ストップウオッチ押し忘れちゃった」 ・・・それはあんまりッス 完 36-785 36-785 名前:保守[] 投稿日:2006/08/17(木) 22 57 43 ID X7IGU+28 朝倉「いきなりでしかも季節外れだけど、皆にクリスマスプレゼントをあげに行くよ!」 さよ「えぇ、どうしてこの時期にクリスマスなんですか?」 朝倉「保守ネタだから気にしないでいいよ。」 さよ「はぁ。」 〜雪広あやか〜 朝倉「やっぱりいいんちょの家はデカいね〜 最新型のDVDプレイヤーもある!」 さよ「あ!欲しいもの書いた紙ありましたよ!」 朝倉「えーと…」 『ネギ先生』 ・・・・・・・・ 朝倉「うざ…」 さよ(えぇぇぇぇぇ) 朝倉「普通こーゆー時は素直に欲しいもの書くよ。」 さよ「お金持ちですから普通の方とは感性が違うんでしょうか?」 朝倉「いいんちょにはコレでいいや! 『飲み物買うといらないのに付いてくるいらないクリーナー』!!」 さよ(いま、いらない二回言ったー!!) 朝倉「ついでにこの空き瓶も置いてこう。 さ、次いくよ!」 さよ「いいんでしょうかコレで?」 朝倉「いいんだよ、物より気持ちなんだから。」 さよ(気持ちが伝わるから駄目なんじゃ…) 36-786 名前:保守[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 23 00 16 ID ??? 〜村上夏美〜 朝倉「夏美ちゃんなら買える物書いてくれてるよね。」 さよ「あ!ありましたよ。」 『液晶テレビ!……はあれだから…パソコン…あ、いや…音楽プレイヤー… あ、やっぱ携帯テレビ。やっぱこれも×… 目覚まし時計。』 二人(物凄く妥協したっぽいー!!) 朝倉「ちょうど目覚まし時計はあるんだけど…」 さよ「いいんでしょうか?」 朝倉「まぁ書いてあるし…大丈夫……だよ。」 ・・・・・・・・ 二人(いいんだよなぁ…………) 〜春日美空〜 さよ「さあ、次で最後ですよ。」 朝倉「次は…あ、美空ちゃんだ。」 二人(………なんかめんどくさい…) さよ「あの…」 朝倉「うん、言いたいことは分かるよ。」 さよ「………」 朝倉「しょうがない、行こう。」 さよ「一人だけ無しって訳にも行かないですしね。」 さよ「あ、紙ありました!」 『欲しいもの:出番(数ページでも可)』 二人「……………」 36-787 名前:保守[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 23 01 18 ID ??? 〜〜次の日〜〜 あやか「出来ましたわ! ただの瓶でもクリーナーで磨けば光る。 つまりいつまでも澄んだ心でネギ先生に接しなさいという意味ですわね。」 ・・・・・・・・ あやか「…部屋からDVDプレイヤーや首飾りが無くなってることは… 何か意味あってのことなのでしょうか………」 夏美「あ…朝だ… プレゼント何かな?液晶テレビなんてある訳ないよね。 きっとプレゼントなんて置いてないんだよ。 あったとしても消しゴムとかがいいとこだよ。 目覚まし時計があったら奇跡だよ。 液晶テレビなんてあったらひいちゃうよね、うん。 じゃあ三秒したら振り向こ…」 3、2、1、バッ 夏美「チクショイヤッホォォォ目覚まし時計だぁ!!!」 朝倉「みんな喜んでくれてるかな?」 さよ「あの、美空さんのプレゼントはどうしたんですか?」 朝倉「↓の方で出番あげといたよ。」 美空「保守ネタ-完-」 36-794 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 01 29 36 ID ??? 785 786 787ジャガーネタだああああぁ 36-793 36-793 名前:夕映 麻帆良四方山話[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 00 13 31 ID ??? 夕映 麻帆良四方山話 夕映 「麻帆良の世界は不思議がいっぱいです。今日はその不思議の一つをお話しするです」 ”仮面ピエロ” これはある学園の生徒が体験したお話です その日はとても暑い日でした。誰もが汗を掻き、蒸し暑さという苦痛と闘っていたです 千雨 「ふぅ・・・風呂でも入って汗でも流してくるか」 その生徒はいつものように大浴場に向かったそうです 小脇にお風呂セットを抱えて更衣室に入ったときのことでした かこーん・・・しゃわしゃわしゃわ・・・ 浴場の方から桶の音と、何か洗う音が響いてきたそうです おそらくは先客かな、とその生徒は思いました がらがらがら・・・ 浴室への扉を開けると・・・褐色の肌の少女が丸目に涎を垂らした口という間抜けなお面をつけて体を洗っていたのです その少女はすぐさま黒い布をかぶり、大きめのバブルスライムのような格好になって窓から逃げていったのです 千雨 「あれはザジの・・・」 それからです。時々、間抜けなお面をつけた少女が浴場に現れるようになったのです 特に害はなかったのですが、あるクラスが捕獲作戦を敢行しました。しかしながらその作戦日には何故かあらわれなかったそうです 噂ではスパイがいて、情報を漏らしていたのではないかということです 千雨 「・・・ザジ、あいつらなんなんだ?人間か?」 ザジ 「・・・」 千雨 「知らない方が良いか」 完 36-797 36-797 名前:ハルナ誕生日オメ[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 02 09 24 ID ??? 1/2 パル誕生日記念 「ふわ〜あ…おはよう夕映…」 「おはようってもう昼ですよ。最近寝すぎです」 寮の図書館組の部屋 昼過ぎに起床という夏休みの学生なら普通の光景 「いや〜最近までコミケで徹夜ばっかしてたからさー」 「ずっとこんな生活してたら体壊すですよ。とっくに起きて図書館に行ったのどかを見習えです」 「私にそんなおばさんみたいな早寝早起き無理に決まってるでしょ」 笑いながら夕映の注意を軽く流すハルナ そしていつの間にかハルナの背後に立っていたネギを持ったちづる どこかに連れ去られるハルナを見送る夕映 まさにいつも通りの平凡だが退屈しない日々 「た…ただ今…生きて帰ってこれて嬉しいよ…」 「ハルナには学習能力というものがないのですか」 「いや〜ついぽろっと出ちゃうんだよねあの単語が」 「猿どころかカラス以下ですか…」 「♪♪♪♪」 「おっと電話だ。もしもしハルナさんですよ」 「なんだ柿崎か…なになに…ほう、それは…よし今から行く!」 「どうしたですか?」 「柿崎がいいもの手に入れたって言うからちょっと飲んでくるね!」 「またですか…呆れて物も言えないです」 「そんな固いこと言わないでよ夕映ちゃ〜ん」 「いいからさっさと行くです。でも今日は早く帰ってきてください」 「?まあ覚えてたらね」 36-798 名前:ハルナ誕生日オメ[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 02 10 57 ID ??? 2/2 ─AM0時 「一応早めに帰ってきましたよ…ってもう2人寝てるじゃん相変わらずの健康君だこと」 自分も寝ようと思ったハルナだがその前になにか飲もうと冷蔵庫を開けた 「おっとおっきいケーキ発見!誰のか知らんが食っちまうぞ…」 ハルナ誕生日おめでとう そのケーキにそう書かれてあったのを見てハルナは自分が誕生日なのを思い出した 「もしかしてこれのために早く帰れって…悪いことしたかな…」 夕映とのどかの机にはハルナへのプレゼントが置かれていた 次の日─AM7時 目覚まし音とともにのどかと夕映がベッドから降りてくる 「ふわぁ…」 目を擦りながら伸びをするのどかに顔を洗いにいく夕映というこれもいつもの光景だが今日はひとつ違った 「おはようのどかー!」 「ふえ!?は、ハルナ!?どうしたの?」 いきなり背後から抱きつかれたのどかはそのまま倒れてしまった 「いや〜昨日は悪かったと思って今日少しでも早くお礼がしたくてね」 「だからって朝からうるさいです!」 「よし夕映もこっち来い!お姉さんが抱きしめてやる!」 二人の髪をくしゃくしゃとしながらハルナは二人を抱きしめ続けた 「ありがとうね2人とも、私は君たちが大好きだよ」 「ちょっと恥ずかしいよハルナぁ…」 「いい加減朝から暑苦しいから放すです!」 なんてことの無い日常、それが最高の幸せ 誕生日おめでとうハルナ!そして俺… 36-813 36-813 名前:三英商事へようこそ![sage] 投稿日:2006/08/18(金) 06 21 32 ID ??? 三英商事へようこそ!〜経理部編〜 あやか「明日菜さん!明日菜さん!!」 明日菜「・・・んもぉ!何なのよ いいんちょ」 大声で自分を呼ぶあやかの声に、明日菜はうんざりしながら視線を上げた。 部屋の向こう側から猛獣のごとくあやかが突進してくる。 あやか「これは何なんですの!!」 バン!と明日菜の机の上に1枚の書類が叩き付けられる。 明日菜「何って、昨日あたしが作った請求書じゃない」 あやか「そんなことはわかってますわ!問題はこの金額です!またゼロの数が違うじゃありませんか!」 明日菜「えぇっ!?おっかしいなぁ、何度も見直したのよ?」 あやか「おかしいのは貴方のすっからかんの頭です!もういい加減愛想がつきましたわ!異動です! 今から人事部に行って来ます!!」 木乃香「まぁまぁ、落ち着きぃや、いいんちょ」 今にも部屋を飛び出しそうなあやかを笑顔で木乃香が引き止める。 後ろではハラハラしながら見守っている刹那の姿があった。 木乃香「うちもせっちゃんも明日菜の仕事手伝うえ。3人で見直せば平気やろ?」 あやか「う・・・うぅ、木乃香さんがそこまでおっしゃるのでしたら・・・ 明日菜さん!わかっているんでしょうね!しっかりしてください」 明日菜「わ・・・わかってるわよ」 渋々ながらも認める明日菜にキッと睨み付けると、あやかは自分の席へと戻っていった。 36-814 名前:三英商事へようこそ![sage] 投稿日:2006/08/18(金) 06 22 20 ID ??? 刹那「お嬢様、私が明日菜さんの仕事を手伝いますのでお嬢様はご自分の仕事を・・・」 木乃香「せっちゃん、会社でお嬢様はやめてぇな・・・」 刹那「委員長さん、私が明日菜さんの仕事を手伝いますので・・・。お嬢様には別の仕事を」 立ち上がってあやかに発言する刹那の後ろでは、頬を膨らませた木乃香がいた。 あやか「まったく。明日菜さんのせいでみなさんにまで迷惑がかかっていますわ」 ため息を吐きながらブツブツと書類の整理を始めるあやか。 いつもと変わらない、小さな注意だと思っていたのだが・・・・・・。 明日菜「もういいわよっ!」 一言明日菜はそう叫ぶと、あやかの顔を見ずに部屋を飛び出した。 廊下から走り去る足音がしばらく聞こえた後、部屋の中は静まり返った。 あやかは気まずそうに俯いたまま、端から溜まった仕事を片付け始めた。 刹那と木乃香は顔を見合わせ、小さく一つため息を吐くとお互い止まっていた手を動かし始めた。 36-824 36-824 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 15 30 15 ID ??? プレゼント 決まって休みになると、漫画を描く道具を買うためにいつもこの文房具屋にやってくる。 あちこち移動する割に決まって行く場所がここだ。 待ち合わせにするならここが自然かつ効率がいい。 だがなかなかこない…もう30分以上は待っているのに。 ハルナ「ちゃおりん」 やっと来た。 チャオ「…時間より一時間オーバーネ」 ハルナ「でも待っててくれたんだ、嬉しい。少し歩こうか」 公園 チャオ「お誕生日おめでとネ」 ハルナ「ありがと、もう寮で何回も聞いてるけどこんな形で聞いたのは初めてね」 チャオ「それはどうも。でもまだ誕生日プレゼント用意してないヨ」 ハルナ「それで?」 チャオ「今から欲しいものを言ってほしいヨ。お金がかかるもの以外なら私の科学力で何とかなるネ」 ハルナ「ふーん」 チャオ「何が望みネ?」 ハルナ「……一緒に居る時間」 チャオ「へ?」 ハルナ「ちゃおりんずっと待っててくれたんでしょ。私今日一日街で遊ぼうと思ってたんだけどのどかや夕映は用事でいないし ちゃおりん今日一日付き合ってれる?」 チャオ「…じゃあ行くネ」手を差し出す ハルナ「よっしゃ、行こっか」 そうして二人は手を繋いで街へと向かった。 ハルナにとってそんな心遣いこそが最高のプレゼントだったりする。 何故なら二人は、待ち合わせる約束などしていないのだから。 36-825 36-825 名前:夕映 麻帆良四方山話[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 20 31 30 ID ??? 夕映 麻帆良四方山話 夕映 「麻帆良の世界は不思議がいっぱいです。今日はその不思議の一つをお話しするです」 ”おせっかいさん” これも学園に古くから、とても古くから、最古の昔から伝わるお話です なんでもどこからともなく現れてありがたいような、それでいて迷惑な事をしていくモノだそうです ある生徒のお話です ハルナ 「さて、夏コミの新刊はここに置いておいて・・・お風呂にでも入ってくるかな」 しばらくして 千鶴 「あらあらあら。誰かしら、こんなところに古本を置いておくなんて。縛って捨てておかなきゃ」 ハルナ 「うきゃぁ!!!新刊どこ!?私の夏はどこぉ!!!」 ハルナ 「で、できあがった・・・パソコンで絵って・・・むずかしい・・・の、ね」 慣れないことに疲れ切った生徒は、そのまま寝てしまったそうです 千鶴 「あらあらあら。電気をつけっぱなしなんて・・・消しておかなきゃ」 ぷちん、しゅぅぅぅん そして翌朝 ハルナ 「うきゃぁ!!!データが、データがぁぁぁ!!!保存していないのにぃ!!!」 夏美 「ちづ姉どこ行ってたの?」 千鶴 「まったく、みんなお片付けがなっていないのね」 夏美 「ふうん・・・」 完 36-827 36-827 名前:落日哀歌・5[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 21 12 45 ID ??? 落日哀歌・5 ハルナは戦慄していた。 かつて、此れ程までに禍々しいバースデーケーキがあっただろうか? 千鶴の差し出したケーキ。ただ一点を除いては、何らおかしな所は無い。 そう、蝋燭の代わりに長ネギが突き立てられている以外は――― 千鶴は動かなかった。 ハルナもまた、動かなかった。 千鶴は動かなかった。 ハルナもまた、動かなかった。 ケーキに添えられた十四本のネギ。そこに、違和感があった。 一本足りない――― ありったけの勇気を振り絞り、ハルナは口を開いた。 「あ、あのう……。あと一本足りないんですけど……」 笑顔であった。 頬に手を当て、やや首を傾げたままで。千鶴は死の宣告を告げた――― 「いいえ、これでいいのよ。今から最後の仕上げに掛かるから―――!!」 沈黙――― 乾いた風が、ハルナの骸を包む。千鶴は蝋燭の火を消した。ケーキではなく、ハルナの命の蝋燭を。 十五本目のネギは、収まるべき所に刺さっていた。そう、すっかり慣れ親しんだハルナの尻に――― 悲しげな表情で、千鶴は背を向ける。そして、一言告げた――― 「ハッピーバースディ。そしてさようなら、ハルナさん―――」 (おしまい) 36-831 36-831 名前:ふたり[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 23 13 00 ID ??? 誰も居ないはずの屋上だがあの人は大体そのタイミングで現れる。 何か面白いネタを探そうと彼女の背後に隠れて見てみれば… 「あー!千雨タバコ吸ってる!」 「げっ!?」 和美は思わず大声を出してしまう、とんでもない大スクープだった。 いつからだろうか、そいつを意識するようになったのは… 「長谷川千雨さんだね。よろしく♪」 握手のつもりだろうその手を軽く払った。それが千雨との出会い。 物思いにふけって煙草を吹かしていると彼女が現れる。 「どうした朝倉?ネタに詰まってんのか」 「ん〜。ちょっと違うかな?」 今、千雨にはザジという彼女がいる。その二人の間に割ってはいることなど出来ない。 唯一、椎名桜子はパシリ扱いながらも千雨にべったりくっついているが。 ―愛想のないクラスメイトだな… 第一印象はそんなものだ、パソコンが得意という情報も垂れ込みで知った。 だがそのことを話しても全く無反応。あまりに自分のことを話さなすぎる。 ぼんやりと寮でネットをしてふとネットワーク経由で誰かのパソコンを見た。 その入ってくださいと言ってるようなガラガラのセキュリティー、何もない殺風景な画面とHDの内部。 思わずハッキングをやってしまったのだがあまりにも不気味な違和感。 「うそ。何コレ…」 しまった。そう思った時には時すでに遅し。一瞬にしてこちら側の動きを封じられ逆ハックされる。 これは並みの腕ではない、一流と言えば言い過ぎかもしれないがそれに匹敵するほどのハッキングの能力。 必死でハッキングを阻止しようとしたがそれも適わなかった。 そこへ出てくる小さなチャット画面。 『がっかりだな、口ほどにもないじゃないか』 36-832 名前:ふたり[sage] 投稿日:2006/08/18(金) 23 13 45 ID ??? … 和美は沈黙する。その挑発的な発言、情報が漏れていたのはこっちのほうだった。 『あんたは何者!?』 まともに動くのは画面とキーボードだけ、他は完全に封じられた。必死になってチャットで返す。 『あんたが知る必要はない、せいぜい頑張りな朝倉さんよ』 「…名前までばれてる」 こんな思いは初めてだ。こんな奴が麻帆良にいるなんて… 絶対探す。自分の全情報リークを使い切ってでもこの凄腕のハッカーを見つけてやる。 和美は必死になってパソコンと向かい合った。 「―で調べたら千雨だったんだよね」 「…そーいやそんなこともあったな」 屋上の影で仲良く並んで煙草を吸う二人。始めのころと比べるとかなり接近できた方だ。 煙草のことをばらすかと思いきや仲良く吸うなんて考えなかった。 自分なりに千雨が“ネットアイドルちう”だということも調べ上げた。軽く拝見すると同一人物とは思えないほどの見栄えだ。 綺麗な花には棘があるなんて言葉があるが、彼女の場合、棘というよりは針だろう。 いつの間にかスクープよりも千雨のことが興味の対象になっていた。 ザジより早く千雨を自分に惚れされていればどんな生活になっていただろう。 だがそれは叶わぬこと。桜子のように尽くしてもこれが報われることはない。 「…それじゃ不公平だよね」 「あ?何か言ったか?」 ―千雨を堕としてみたい。 そんな願望が和美の中に蠢いていたりする。 今は、ただ悠久の時の流れに任せてのんびりとする。この時間を大切にしたい。 だから和美の蠢く願望は、口から吐く煙草の煙に乗って風に流していった。 終 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/nuramagotcg/pages/458.html
カード番号:B06-41 R カード名 :イタク サブタイトル:ぼーっとしてんじゃねぇ コスト 1 百鬼夜行ポイント 0 キャラクタータイプ 百鬼 所属:遠野妖怪 LV.1 5500/4 【レベルアップ】 このカードが奥義カードを使用した時、参加したバトルの終了時まで、このカードの戦闘力+3000。 LV.3 8000/5 攻撃力5という点が非常に魅力的。 また、奥義カードを使えば、戦闘力が+3000されるので、戦闘力の比べあいでも有利に立てるはず。
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/280.html
前ページ次ページSSまとめ 34-379 34-379 名前:このちゃんの占い堂[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 20 14 14 ID ??? このちゃんの占い堂 水晶玉は何でもお見通しえ とりあえず・・じゃんけんや さて、なにをだしたんや?それで占いや ぐーの人は・・・ 金運が危険信号や 財布の置き忘れに注意 ぱーの人は・・・ 女難や、駅のホームで後ろに女の人が立ったら危険信号や 突き落とされないように注意 ちょきの人は・・・ 水難や、隣町の銭湯が危険地帯や 隣にうほっ!!な人に座られないように注意 どうや?運命は変えられたやろうか? まあ、あくまで占いや。本気にしたらアカンえ 元気やったら、また占うたる。元気やったらな・・・ 完 34-382 34-382 名前:生教の二ノ宮さん[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 21 45 27 ID ??? 生教の二ノ宮さん 麻帆良学園には生徒たちの悩みを解決するべく、ある組織が編成されていた その組織の名は生徒指導教員部。略して生教と呼ばれていた そして、そこにはある教員が所属している。その教員は生徒たちからは親しみを込めて”生教の二ノ宮さん”と呼ばれている 二ノ宮 「・・・」 Q 三年女子 S・H 私には好きな人がいます。その人といると、とても安らぎます 手をつないだときの暖かさ、優しく語りかけてくれる声 時々暴走したり、ちょっと私に甘えてきたり 私も彼女の頭をぎゅって抱きしめたり、彼女も私の頭をぎゅっと抱きしめてくれます。お互い貧ぬーなのが傷ですが この間、キスしました。唇が柔らかくて食べてしまいそうになりました 膝枕してくれました、気持ちよかったです。思わず太ももを触ってしまいました。すべすべでした ええ、ただのろけたかっただけなんです。ご免なさい 二ノ宮 「・・・」 A 生教の二ノ宮 幸せそうだな。だがその先のことは私に任せろ。二人で体育教官室に来るといい もっと一つになりたいなら指導してやる。最後までな 二ノ宮 「・・・」 完 34-389 34-389 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 23 02 26 ID ??? 怪談 ちう「ん?もうこんな時間か。ザジの奴遅いなぁ…」 ♪世っ界が〜わたし〜…ピッ ちう「もしもし?」 ザジ「私、ザジ。今学園にいるの」プッ、ツーツー ちう「???あ、また電話だ」 ザジ「私、ザジ。今電車にいるの」プッ、ツーツー ちう「『メリーさんの電話』の真似か?」 ザジ「私、ザジ。今寮の前にいるの」プッ、ツーツー ちう「だんだん近づいてきた…」 ザジ「私、ザジ。今部屋の前にいるの」プッ、ツーツー ちう「ふふ、驚いてやるか」 新田「私、新田。今千雨君の後ろにいるのだよ」 ちう「うわあぁぁぁ!!」 さよ「なんですか、それ?」 朝倉「夏に向けての怪談の原稿」 さよ「怪談とかおばけとか怖いです〜」 朝倉「さよちゃんも幽霊だよ…」 34-400 34-400 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 52 24 ID ??? 一方通行 1/3 放課後の屋上にて。千雨は貯水タンクの陰でぼんやり目睡んでいた。 今日は風が出ているせいか、快適そのものである。部活動中のザジを待つ間、千雨は時間を持て余していた。 いや、本来ならサイトの更新等、色々とやる事はあった。しかし今日はそんな気になれない。 開店休業、といった状態で、時間は穏やかに過ぎていく。徐々に瞼は重くなっていき、意識は朦朧としていく。 「ねみぃ……」 一つ、大あくびをする。このまま眠気に身を委ねるのも悪くない。 しかし、そんな千雨の予定を狂わす声が、屋上に木霊した。 「千雨ちゃん居る〜?」 一瞬、顔を顰めつつも、千雨は無視を決め込んだ。だが、最近では行動パターンを読まれているのか、 桜子は難なく千雨の姿を発見する。 「えっへへー、こんなトコに居た〜♪」 笑顔満面で駆け寄ってくる桜子に、千雨は小さく溜息をついた。 「―――ったく、テメーも懲りない奴だな」 仰向けに寝そべっていた千雨の視界に桜子の顔が飛び込んでくる。千雨はぼそり、と気怠そうに口を開いた。 いつもなら怒鳴り散らして追い出す所だが、今はそんな気力も無い。とにかく眠いのだ。 「隣、座ってもいい?」 「好きにしろ。私は寝る」 相手をするのも煩わしい、とばかりに千雨はゆっくりと目を閉じた。桜子は何やらうーん、と思案していたものの、 おとなしく千雨の隣に腰を下ろす。 再び、千雨の意識はゆっくりと闇に沈んでいく。 心地良い風。暖かな日差し。珍しくおとなしい桜子。 このまま眠りの淵に落ちていく寸前で――― 「―――好きにしろ、とは言ったが、寝込みを襲おうなんて甘えんだよ」 今にも唇を奪う寸前まで近づいていた桜子の顔を、千雨は思いっきり抓り上げた。 34-401 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 53 00 ID ??? 2/3 「うう〜痛いよ〜。どーして分かったの?」 じんじんする頬をさすりながら、桜子は涙声で尋ねる。 「ばーか。そんなに息荒くして顔近付けたらバレバレだっての」 やれやれとばかりに千雨は身体を起こす。桜子のせいで眠気も吹き飛んでしまった。 「ったく……、テメーもつくづく悪運の強え奴だな。いつもの私なら全力で殴り飛ばしてる所だ」 「千雨ちゃん今日はご機嫌なの?」 桜子の問いに、千雨は答えない。ただ単に無気力なだけである。 (まあ、お陰でコイツの耳障りな声も気にならねえな……) 桜子の能天気な声は千雨の不快指数を上昇させる一因である。結果として千雨は桜子にやつ当たりをするのだ。 しかし、今日に限ってはイライラが沸き上がってこない。 「―――全く、私のどこがいいんだか」 「あぅ……」 千雨は無表情で桜子のおでこを指で弾いた。思わぬ行動に桜子は小さく声を出す。 「報われねえ努力なんて虚しくねえか、椎名さんよ」 そのまま千雨は桜子の頬を軽くつまみ、むにむにと上下に動かす。……これは存外に楽しい。 「ひょ、ひょんなころらいよ〜」 千雨にされるがままの桜子はたどたどしく答えた。 「ひひゃめひゃんといっひょにひられるらけでわひゃし……」 「あー、はいはい。日本語で喋れ」 桜子が何やら語り出したので、千雨はようやく手を離した。 「千雨ちゃんと一緒に居られるだけで、私は幸せなんだよ」 「パシリにされてんのに?」 「千雨ちゃんの傍に居られない方が大問題なの!」 桜子はきっぱり言い放つ。その表情は笑みを絶やさぬままで。 (ホント分かんねえなあ、コイツの頭ん中は……) よっぽど物好きなのか、はたまた異常なまでに我慢強いのか。千雨はしきりに悩むばかりである。 普通、あれだけ酷い扱いをされたら離れていくものだ。なのに、桜子は今もこうしてべったりのまま。 ふう、と千雨は大きく溜息をついた。 34-402 名前:一方通行[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 06 53 35 ID ??? 3/3 「能天気ってのは幸せだよな……」 千雨の呟きには、自分にない思考を羨む気持ちがあった。 こうして桜子と話している間も、千雨の頭にはザジの事が絶えず浮ぶ。 ―――アイツさえ居ればいい。だから、アイツには嫌われたくない。 そんな考えが、桜子に対する酷い扱いの要因である。ザジに嫉妬なんて醜い感情を持たせたくなかったから。 しかしザジもまた、桜子と同じ思考の持ち主なのだ。 どれだけ千雨がザジの為に桜子を遠ざけようとしても、ザジには伝わらない。ザジは単純明快に考えるだけ。 みんな仲良し、と。そんなものは理想でしかない。 そして桜子だ。こっちはザジに輪を掛けてお帰楽極楽である。 その行動の裏にあるものは至ってシンプル。ただ大好きな千雨の傍に居たいだけなのだ。 いくら千雨がひねくれ者といっても、人に好かれるという事が嫌いな訳ではない。決して口には出さないが、 桜子には感謝もしている。 だが、千雨の愛している人はザジなのだ。そこに桜子の入る余地は無い。 「どーすりゃいいんだよ……」 千雨の苦悩は増すばかり。次第に千雨の中に、いつものイライラが募ってきた。 そして、桜子が口を開いた。 「ほにゃらばザジちゃんが本妻でぇ、ぅわたしが愛人、ってのはどーかな?」 ごすっ。 千雨の返事は拳であった。ぷっくりと桜子の頭にたんこぶが出来上がる。 「うう〜、名案だと思ったのにぃ〜」 「これ以上テメーの寝言に付き合ってられるか!」 千雨はそっぽを向いたまま屋上を去ろうとする。後には涙目でたんこぶをさする桜子が立ち竦むばかり。 だが、ぴたりと千雨は足を止めた。そして、背を向けたまままま呟く。 「まあ、テメーのほっぺは触りがいがある、ってコトだけは分かったから。気が向いたらいじってやる」 「へっ……?」 呆然とする桜子を尻目に、千雨は屋上を出ていった。くすりと微笑みながら。 (アイツが引き下がってくれれば、友達くらいにはなれるのかもな……) そんな事をぼんやりと思いながら、千雨はザジを迎えに行った――― (おしまい) 34-411 34-411 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 32 17 ID ??? 千雨×桜子 シュポッ 千雨「ふぃー…」 学園の人目につかない裏でタバコを吹かす長谷川千雨は悩んでいた。 それは勝手に好きになっていた通称パシリ、椎名桜子の過剰な愛情表現にうんざりきていたのだ。 ―桜子「千雨ちゃん。大好き hearts」 何度も注意してもその行動はエスカレートするばかり。 千雨「…(愛が重い…)」 和美「まーたこんな所で一服?」 千雨「ほっとけ、誰かにチクったらただじゃすまねぇぞ」 和美「大丈夫だって、それはそうと桜子が探してたよ」 千雨「ほっとけ」 桜子「あー、こんな所にいたんだー」 千雨「げっ」 和美「噂をすればなんとやら」 桜子「探したよー heartsもー探したんだからー hearts hearts千雨ちゃーん hearts hearts hearts」 イライライライライライライライライラ ドカッ 和美「あ、キレた」 千雨「あーもーうるせぇんだよ!毎日ベタベタくっついて!前から思ってたけどウザすぎんだよお前!」 桜子「がーん」 和美「ちょっと、言いすぎだって」 千雨「いいんだよ。こんくらいがちょうどいい」 34-412 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 32 48 ID ??? それから1時間後 桜子「ちさめちゃーん…」 円「桜子どうしちゃったの?」 美砂「さ、さぁ?」 2時間後 桜子「…いじいじ……じー」 ザジ「…千雨、何か視線を感じる」 千雨「ほっとけ」 3時間後 携帯をいじりだす。 桜子「千雨ちゃん。私やっぱり千雨ちゃんのこと忘れられないよ。だって私は千雨ちゃんに尽くしてあげることが何よりの 喜びだもん、何かもうデスティニー感じちゃって、今日の愛称占いも最高だって出てたんだよ、『積極的に動けば 結ばれるよOh!イェイ!』とか書いてあったんだよって、あっこれはロマンスの神様なわけで…もうもちスペースないので 第1章を送信―ズキュン」 和美「誰か!千雨呼んできて!!」 千雨「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。分かったよ、ウザくてもいいからいつものままでいてくれよ」 桜子「ウザくても好きでいてくれる?」 千雨「あーはいはいスキスキ」 桜子「…愛が見えない(ボソリ)」 千雨「じゃあどうすればいいんだよ!!」 桜子「じゃあ、キスして」 千雨「な゛っ!!」 和美と美砂が千雨を引っ張り込みひそひそ話をする。 和美「キスくらいしてしてあげなさいよ!」 美砂「もうほんとにこっちも困ってるのよ!」 千雨「…しゃーねーな。一回だけだぞ」 34-413 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 16 33 38 ID ??? 桜子「ちゅー」 千雨「…なんで私が」 桜子「早く、ちゅー」 千雨「―って、世の中そんなに甘くないんだよバーカ」 チョキを出して桜子に目潰し攻撃。 ブスッ 桜子「ぎゃわーーーーーーーー!!目が〜〜〜〜〜!!!」 千雨「はースッキリした、やっぱストレスはすぐに発散しねぇとな」 美砂「ひどっ!」 和美「こ、ここに鬼がいるー!」 その後、不意打ちをつこうとしてキスを迫ったが返り討ちに遭う“今日も”不憫な桜子だった。 桜子「痛てて」 円「ほら、動いたら傷にしみるよ」 桜子「う〜、千雨ちゃんのばか〜。キスくらいいいじゃん」 円「……キス…私じゃ駄目かな」 桜子「え?何か言った?」 円「何でもなーい。でもさ、もう長谷川に関わるのやめたら?こんな一方通行な恋じゃ報われないよ」 桜子「いーや、きっと私を分かってくれる日がくるよ!ありがとねー円ー」 そう言って帰る桜子。 円「…本当に一方通行ね。桜子も、私も…」 終 34-418 34-418 名前:夕映 くそみそなんとやら[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 20 50 24 ID ??? 夕映 くそみそなんとやら 夕映 「う〜もるです。トイレトイレ・・・」 今、トイレを求めて全力疾走している私は中学校に通うごく一般的な女の子 強いて違うところをあげるとすれば珍ジュースに興味があるということです 名前は綾瀬夕映 そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たです ふと見るとベンチに、一人の妙齢の女性が”納豆プリンシェイク醤油入り”を持って座っていたです ウホッ!いいジュース・・・ ( ゚Д゚)ハッ!! そう思っていると、突然その女性は私の見ている目の前でそのジュースの蓋を開いたのです パカッ・・・ 二ノ宮 「飲(や)らないか」 そういえばこの公園は珍妙なジュースの自販機があることで有名なところだったです 珍ジュースに弱い私は、誘われるままホイホイとそのジュースを飲ませてもらうことにしたのです 彼女、ちょっと男っぽい体育教師で二ノ宮と名乗った 珍ジュースを飲ませ慣れているらしく、私はあっという間に唇をふさがれるとそのまま口移しでジュースを飲まされました 二ノ宮 「よかったのか?こんな飲み方で。私はノンケでも飲ませてしまう女なんだぞ?」 夕映 「こんなこと初めてだけど良かったです。私、先生みたいな飲ませかた、好きですから・・・」 二ノ宮 「うれしいこと言ってくれるじゃないか。それじゃあ、とことん飲ませてやるからな」 言葉どおりに彼女はすばらしいテクニシャンだったです 私はというと、舌に注がれる珍ジュースの味に身をふるわせて悶えてしまいましたです 完 34-421 34-421 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 21 13 34 ID ??? 「サトミ!?な・・・何してんの!?」 「あ・・・ナツミぃ・・・け、研究の続きですーどうしても今日この結果みたかったんでー」 「研究!?何言ってんの!そんな顔真っ赤にして!ひえぴた貼ってまでするのが研究なのっ!?」 「だ・・・だって・・・」 「だってもヘチマもないよ!教室でずっと具合悪そうだったから見に来たのに」 「私は大丈夫だよー」 「ばかっ・・・大丈夫なわけないじゃん。こんなに熱あってっ!!」 「・・・う・・・あ、えっと・・・」 「サトミは研究と自分の身体とどっちが大事なのっ!」 「・・・・・・・」 「心配・・・してるんだよ。サトミは研究のことになると周り見えなくなっちゃうから・・・」 「ふ・・・ふえぇぇん・・・なつみぃ・・・熱いよぉ、頭痛いよぉ・・・えぇーん」 「ほら、とりあえずここ、横になって。少し熱が下がったら寮にかえろ?私ずっとそばにいるから、ね?」 「うん・・・・・・ナツミ、心配かけてゴメン・・・・・・だいすき」 「私もだよ、サトミ。早くよくなってね」 http //gban.jp/i/gnnal ひえぴたの貼りがいがあるデコだなw 34-436 34-436 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 04 30 ID ??? Dr.アコー診療所3rd・3 1/5 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。 うららかな午後。保健室には亜子先生の他に裕奈さん、二ノ宮先生、そしてまき絵さんがくつろいでいました。 「うむ。この塩大福は美味いな」 お茶請けの大福をつまみながらずずっ、と番茶を啜る二ノ宮先生。最早オヤジを通り越してじじむさいです。 しかし、それが妙に絵になるんですね、このお方は。 「うーんこの渋さ。やっぱりにのみーセンセってカッコイイよね〜」 ベッドに座っていた裕奈さん。うっとりした表情で二ノ宮先生を見つめています。 「―――この人にも少しは威厳を持って欲しいトコだけどね」 「たゆ?」 裕奈さんはちらり、と亜子先生を伺いました。当の本人はそ知らぬ顔でお茶を口にしていますが。 「でもね、亜子が居なきゃこんなにまったりのーんびりした空気にはなんないよ」 珍しくまき絵さんがフォローしてくれます。すると亜子先生は目を細めて言いました。 「まき絵はええ子やね〜。今日は特別にひんぬーのまき絵にもたゆんたゆんしたるわ!!」 『これさえなければいい人なのに』 三人の声が見事にハモりました。 「少しは我慢しろ。あまり無節操にセクハラしてると、その内明石に捨てられても知らんぞ」 二ノ宮先生はぼそりと忠告しました。そして、今度はまき絵さんの方に目を向けます。 「―――で、まき絵は今日はサボリなのか?」 「ちゃーんと朝練でメニューを消化しましたから! えっへへー、ちゃおりんが新しいお薬を完成させる、って 言ってたから、ここで待ってるんですよ」 まき絵さんの不穏な発言に、一同はげんなりした表情を浮かべます。超さんの新薬。それは幾度となく保健室に 災厄を撒き散らした代物なのです。果たして今回の実験は成功するのでしょうか。 そして、渦中の人物がやって来ました。 「超春館製薬ネ! ご注文の品を届けに……」 ガラガラ……、とドアを開けた超さん。最後まで前口上を言い切らずに硬直しています。どうしたのでしょう? ぎらり、と妖しく輝く超さんの目は二ノ宮先生、いえ二ノ宮先生のおっぱいをロックオンしていました。 34-437 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 06 02 ID ??? 2/5 「たゆんたゆんネ!!」 辛抱出来ない様子で、超さんは二ノ宮先生のおっぱいに跳び付きました。そして嬉しそうにたゆんたゆんを 始めてしまいます。 「そーいや超さん、前は二ノ宮先生にたゆん出来ひんかったもんなあ……」 「その通りヨ! 折角二ノ宮先生がレギュラー化したなら、たゆたゆしない手は無いネ!」 「せやな〜。ほな、ウチも……!」 どたくさに紛れて亜子先生も二ノ宮先生のおっぱいに手を掛け、二人でたゆんたゆんする始末です。 それでも二ノ宮先生は全く動じていませんが。 「仕方の無い奴等だな……。おい明石」 「ほいほい。あ、まき絵もやる?」 「え、いいの? えへへー、一度やってみたかったんだ〜♪」 二ノ宮先生の合図に、裕奈さんはまき絵さんにスリッパを手渡しました。そして、 『はい終了〜♪』 すぱんすぱーん!! 今日も今日とて爽やかなスリッパの音色が、保健室に響きました――― 「―――で、今日はどんなお薬を用意したん?」 亜子先生の問いに、超さんはふふん、と小気味よく鼻を鳴らします。 「今回の豊胸剤は完璧ネ! 学園最強の魔乳の持ち主であるしずな先生の髪の毛からDNA抽出して開発したネ! それがこの豊胸促進剤たゆたゆπ4号、通称『魅惑のしずな先生』ヨ!!」 ズッギャ―――z___ン、とどこかで聞いたような効果音が響きます。思わず二ノ宮先生は火を点ける直前の 煙草をぽろりと落っことしてしまいました。 「しずな先生級の魔乳……。それは反則やなあ……」 亜子先生、ごくりと唾を飲みます。 「じ、じゃあ早速……!」 周囲の注目を集めながら、まき絵さんは『魅惑のしずな先生』を口にしました。 34-438 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 07 13 ID ??? 3/5 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……。 またしても妙な効果音が響く中、まき絵さんの身体は即座に反応しました。 ぶちぶちぶちぃっ!!! 三つです。一度に三つものボタンが弾き跳びました。まき絵さんのブラウスからはブラジャーの抑圧を解き放った 二つの要塞が顔を覗かせていたのです。並のたゆんではありません。中国史に名高い合肥新城級の要塞です。 或いは十字軍を苦しめたコンスタンティノーブル級の要塞、と云うべきでしょうか? 「まき絵、気分はどうカ?」 「ウソみたい……。私……、私きょぬーになったんだねっ!!!」 まき絵さんは感無量といった表情で答えます。どうやら精神面での副作用は発症しなかったようですね。 「そんなもんぶら下げたらボールの演技の時にどれがボールか区別出来ないじゃないか……」 呆れながら二ノ宮先生はオヤジ臭い事を呟きました。しかし、唯一のツッコミキャラである裕奈さんは 別の事で頭が一杯だったようです。 「―――ってコトは、やっぱり……」 裕奈さんの一言。それを待たずに二人は動きました。 「早速、たゆんのお時間やっ!!!」 「実験開始ネ!!!」 亜子先生と超さん。二人のたゆリストはまき絵さんの魔乳の攻略を始めるのでした。 「まずは普通に……!」 たゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆん。 「張り! 質感! 共に文句無しネ!」 「ほな、ちょい強めに……!」 たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……。 「あ、ありえへん……。こないな揺れ方するおっぱいがあるやなんて……」 「しずな先生、なんて恐ろしい人……!」 二人はすっかり夢中な様子です。そして、この人も……。 「どれ、しずなの事なら私が一番知っている。本家と比べてやろうじゃないか」 満を持して、二ノ宮先生が出撃しました。 34-439 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 08 17 ID ??? 4/5 「いくぞまき絵っ!!!」 小さく息を吐き、二ノ宮先生の両手がまき絵さんの魔乳に襲い掛かりました。 たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん、たゆゆゆゆん……!! 四重です。四重のたゆんが放たれました。はぐれたゆリストである二ノ宮先生が独学で身に付けた妙技。 その大技がまき絵さんの魔乳に炸裂したのです。 「うむ。間違い無くこれはしずなのおっぱいだ!!」 「大成功やな、超さん!」 「これで……! これでまき絵も立派なきょぬーの持ち主ネ!!」 「―――あのさあ」 ぽつり、と裕奈さんが口を開きました。 「あれだけたゆたゆされてて、まき絵はなんともないの?」 「うん。ぜんぜんへーき」 『あ。』 まき絵さんの返事に、三人のたゆリストはようやく薬の副作用を知ったのです。 「完全に盲点だたネ……」 「そないなトコまで再現してもーたんやな……」 「やはりしずなは不感症、か……」 ぴしっ。 二ノ宮先生が呟いた瞬間、保健室の空気が一変しました。 「今なんて言ったのかしら、に・の・み・ん♪」 二ノ宮先生の背後。そこにはいつの間にかしずな先生が立っていたのです。にっこりと笑みを浮かべて。 「い、いや待てしずな。これはだな……」 「うふふ。言い訳はその身体でたっぷりと聞かせてもらうわ」 しずな先生はずりずりと二ノ宮先生を引きずったまま、保健室を去っていったそうです……。 34-440 名前:Dr.アコー診療所3rd・3[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 00 09 36 ID ??? 5/5 「相手が気持ち良くならないのでは、たゆリスト失格ネ……」 ずーんと沈み込む超さん。珍しくショックを受けたようで、保健室の床でorzになっています。 「まき絵、ちょい試させてな」 亜子先生は緊張を隠さない様子で、まき絵さんのおっぱいを両手でぴったりと引っ付けました。 「ウチの切り札、菩薩揉や……!!!」 たゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆん!!! かつて龍宮さんすらも一撃で葬り去った奥義。超振動の神技が放たれました。しかし、 「あ、ちょっと気持ちいいかも……」 至って平然とした表情で、まき絵さんは答えました。亜子先生の奥義もあまり効いていませんね。 「ア、アカン……。ウチもまだまだ修行不足や……」 がっくりと肩を落とす亜子先生。二人目のorzの出来上がりです。 あはは、と裕奈さんは乾いた笑みを浮かべながら、まき絵さんに声を掛けました。 「―――で、まき絵はこのままでいいの?」 まき絵さんはふるふると首を横に振り、超さんの肩に手を掛けました。 「ちゃおりんがたゆたゆしても効かないんだったら、私ひんぬーのままでいいよ」 「ま、まき絵……」 「あはは。また失敗しちゃったね。でも、次はきっと上手くいくよっ!!」 まき絵さんの笑顔に、超さんはようやく立ち上がりました。天才発明家としての情熱が、再び宿ったようです。 「ありがとネ、まき絵……! よし、今から研究室に帰って次なる豊胸剤を開発するヨ!!」 「おーーー♪」 こうしてまき絵さんと超さんは腕を組みながら保健室を後にします。その光景を裕奈さんはうんうん頷きながら 温かく見守っていました。 「あはは。まき絵も懲りないね。けど、あの二人って意外とお似合いなんだよね♪」 すると亜子先生はむくりと立ち上がり、顔を上げました。 「せやな……。諦めたらそこで試合終了やもんな……!」 亜子先生、何やら手をわきわきさせています。つつー、と裕奈さんの額に冷や汗が滴りました。 「ウチも特訓や!! もっともっとたゆんを磨いて、しずな先生を陥落させたる!!」 「安西先生の名台詞をそんなコトで使うなああああっ!!!」 こうして裕奈さんし亜子先生の特訓に気絶するまで付き合わされたそうです――― (つづく) 34-449 34-449 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 03 12 24 ID ??? 千鶴「あら、この飴お一つ貰うわ」 小太郎「あ!千鶴姉ちゃん!それは…」 パクッ ボンッ 千鶴「…何かしら今の」 小太郎(ば、馬鹿な!全然姿が変わってへん!いったい歳いくつなんや!?) 千鶴「…小太郎君、ちょっといいかしら」 34-452 34-452 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 38 36 ID ??? ネギ しっぽ 1/3 最近、小太郎君とよく遊びます 修行した後、一緒にシャワーを浴びて、ご飯を食べてテレビを見たりします 今日はいいんちょさんたちの部屋にお邪魔しました 小太郎 「なあ、ちづ姉のご飯はうまいやろ!!」 美味しそうにご飯を食べる小太郎君。実際千鶴さんのご飯は美味しかったです その後、食事の後片付けをしてテレビを見ていたときのことでした ふと小太郎君が静かだったので、小太郎君を見ます すると、小太郎君はクッションを枕に寝ていたのです ネギ 「・・・」 それは何となくでした 何となく・・・小太郎君のしっぽに触ってみたくなったのです さわ・・・ 小太郎 「んっ・・・」 しっぽにも神経はあるのでしょうか?しっぽを撫でると、小太郎君は小さくあえぎました さわ・・・ ちょっと毛並みがささくれてはいるけれど、決して悪いさわり心地ではありません さわ・・・ 小太郎 「んっ・・・」 触ると聞こえてくる小太郎君の声が、僕の心をくすぐります 34-453 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 39 08 ID ??? 2/3 さわさわ・・・ 小太郎 「はぁっ・・・」 小太郎君、感じているのかな? しっぽは少し鬱陶しそうに僕の手を振り払うと、しばらくふりふり動いていましたがやがてまたおとなしくなりました また僕はしっぽに触れます そしてしっぽを振れる僕の手は、だんだんと付け根の方に移動していきました あと少しで・・・ 千鶴 「おイタはだめよ?」 ネギ 「ひゃあぁぁぁ!!!」 突然でした。僕の背後から千鶴さんが声をかけてきたのです 千鶴 「先生、小太郎君にいたずらをしちゃダメでしょう。何をしようとしていたの?」 ネギ 「あうう・・・」 千鶴 「お尻?」 ネギ 「・・・」 僕は何も言うことができませんでした。先生なのに・・・いったい何をしていたのでしょうか!? ネギ 「僕・・・僕・・・」 そのときです むにゅ・・・ 何か大きくて柔らかいマシュマロみたいなものに僕は包まれました 千鶴 「先生・・・人を好きになる気持ちは決して恥ずかしいことじゃないんですよ?」 どうやら僕は千鶴さんに抱きしめられているようです 千鶴 「先生、小太郎君が・・・好き?」 僕は・・・ ネギ 「・・・はい」 一つうなづきました 34-454 名前:ネギ しっぽ[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 06 41 32 ID ??? 3/3 千鶴 「先生。小太郎君のお尻を触って何をしようとしていたんですか?」 ネギ 「さ、触ってみたいなぁなんて」 千鶴 「嘘、えっちなこと・・・しちゃおうとしたんでしょう」 ネギ 「あの・・・その・・・」 千鶴 「ご免なさい、先生。小太郎君のお尻ね・・・私が奪っちゃったの」 ネギ 「や、やっぱりそうなんですか」 千鶴さんと一緒に暮らしているんだから・・・それくらいはあるかもって思っていました 千鶴 「先生は、どうしたいんですか?」 ネギ 「最後まで・・・したいです」 千鶴 「おっきくしてあげましょうか?」 ネギ 「大丈夫です。もう・・・我慢できません」 そう言うと、突然千鶴さんの抱擁が解けました 千鶴 「私はいまからこの部屋を出て行きますね。先生、ごゆっくり・・・そして、優しく、ね?」 にこやかな微笑みを浮かべて千鶴さんは扉の奥に消えました 後に残されたのは興奮した僕と、眠り続けている小太郎君です やがて僕は小太郎君のズボンに手をかけると、ゆっくりと脱がし始めました ハルナ 「小太郎君って非処女よね?」 今日はボイラー室で創作系同人誌を作っていた。前回、新体操を経験した。紐とか棍棒とか・・・えっちだった ハルナ 「男女の同居ってそういうこともあるわけで・・・いえ、そういうことしかないわけです」 少年の熱いたぎりはそのはけ口を求めて彷徨っています ネギ 「僕、千鶴さんに尻ネギの仕方の教えてもらいました。ですから・・・自前のネギでおしおきです」 完 34-459 34-459 名前:真名ちゃんもっこり日記80[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 15 58 13 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記80 たまの休みなのだがこの所ろくな日がなかったのでビデオをでも見て気分転換したいところだ。 というわけでレンタルビデオ屋に向かった。 ほほぅ、久しぶりに入ったが新作が増えてるな。 新作続々追加 ・ネギまバトルロワイヤル11 1巻 ・クーフェイマン−くぎみん死闘編− 7巻 ・麻帆良セクシービデオ 大河内アキラ編 ← ・OVA 侵略美少女ちう 3巻 ・性転換キツネギ特集 19巻 ・Sの三姉妹 2巻 ・図書館探検部、富士樹海探検スペシャル キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! ついに来た!!麻帆良セクシービデオにアキラが出演したぞー! この日のためにアキラを称えるハガキやイラストを300枚くらい書いて送ったもんだ。 さて真っ先にセクシービデオをレンタr… すでにレンタル済みだった、FUCK!!!!!! 「せっちゃん、どなんしたん?」 「いえ…ちょっと鼻血が出ただけです…」 「そうなん、大丈夫?」 「はい…(あのアキラさんがあそこまで―と言うことはあれがこのちゃんだったら…)」 途端にハガキを大量に買いだす刹那だった。 34-462 34-462 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 48 23 ID ??? 『♪ドンドンチャンチャカチャ・・・』 朝倉「どうもどうも〜、空席を除けば超満員ですね〜。朝倉亭和美にございます。 落語に登場する若旦那ってのはたいてい道楽者でして、親に勘当されるのがお決まりのパターンです。 家を出されて行き着く先は出入りの職人の家に居候するのが相場です。 でも、居候ってのは肩身が狭いものです。」 34-463 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 49 13 ID ??? 亜子「で、若旦那。こんな遅くに何のようでっか?」 美砂「あのね、亜子さんね、実は・・・グスッ・・・」 亜子「な、何を泣いとるんでっか?」 美砂「朝ご飯食べに下に降りたら、鉢に水がいっぱい張ってあって、 そこへしゃもじがザボンと浸けてあったの。で、あんたの嫁さんがおひつのふた取って しゃもじでご飯の上をパンパンパンパン叩いて、じゅうぶん固めたご飯を茶碗に乗せて出すの。 パッと見は沢山入ってるように見えるけど中はがらんどうだから、 お茶漬けにしようとしたらご飯がジャボン。ズズッと頂きたいけど、ズでおしまい。 これじゃあ足りないなぁって茶碗持ってたら、若旦那さん、お湯ですか?お茶ですか? それともご飯ですか?ご飯が最後・・・。で、お代わりもらおうと茶碗を出すとまた しゃもじでg(ry。またジャボン、ズ。 もう一杯くらいと思ってたら、若旦那、お湯ですか?お茶ですか?それとも片付けましょか? ・・・ご飯が出てこない・・・お昼もそう。うぇぇぇぇん、おなかすいたよ〜!!!」 亜子「あらま。うちの嫁が失礼なことを。よう叱っときますわ。」 美砂「いや、叱らなくていいから・・・打ち首にしろ。」 亜子「なにゆうてんねん。まあ、奉公にでも出て、仕事すればエンゲル係数が上がりますから 奉公に出てみてはどうでっか?」 美砂「奉公?そうだねぇ、良い飯食いたいから出てみるか。 でも、どこ行けば・・・」 亜子「ウチの知り合いが風呂屋でっから、そこにこの手紙を書きます。それを持って行っていただければ 明日から奉公がかないまっせ。」 美砂「風呂屋?!風呂屋といえば、男湯とか」 亜子「え?えぇ、ありまっせ、男湯も女湯もありますけど?」 美砂「うんうんうん、じゃあ行ってくるよ。 ゲッヘッヘ、湯屋だよ湯屋、若い子がウヘヘヘヘ」 34-464 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 49 56 ID ??? 朝倉「と、翌日になり意気揚々と湯屋へ向かいまして」 美砂「お〜い、お邪魔するよ〜!」 ハルナ「はい、らっしゃい。」 美砂「今日から奉公したいんですけど、詳細はこの手紙に。」 ハルナ「ん?これかい?どれどれ・・・ああ、和泉さんとこの・・・ふんふん プッwゲラゲラ・・・こりゃ傑作w」 美砂「あの〜。それ、そんなに面白いことが書いてあるんですか?」 ハルナ「いや、なにも(w。あぁ、あんた良い所に来たね、私これからお昼を済ませに 奥へ行くから、あんた代わりにここに座ってて。 え?なぁに、たっぷりのご飯が入ったお茶漬けをズズッと済ませるだけだからさ。 じゃ、頼んだよ!」 美砂「・・・。あんのど貧乳ぐぁぁぁぁあああ!余計なことを書きやがって! まあ良いや。にしても、初っ端から番台に上がれるとはね。 う〜ん、男湯はスッカラカンだねぇ。それに引き換え女湯は沢山入ってるなぁ。 ・・・ハ〜、誰か良い男が来ないかな〜。二十代くらいの子でもいいけど、 年下なんてのも良いかな〜。姉さんにでも連れられてね、桶を小脇に抱えてさ。 でも、姉と一緒には女湯に入れないから一人で男湯に。 で、頭を洗わずに湯船に入ろうとするんだけど、私がね、頭洗わないと駄目だよと 声をかけるんですよ。したら、自分で頭洗えないんですぅとか言ってね。そうしたら私が、 じゃあお姉さんが洗ってあげようか?って。ムフフ・・・。えぇそんな番台さんに悪いですよぉ、 良いの良いの気にしないって言ったら、泡が目に入ったら。ってネw そう言ったらすかさずこう言う、大丈夫よ薬用ミュ○ズだから。と親切に頭を洗い終わったと。 したら、サッと番台に戻る。カコイイ!で、お帰りのときですよ、番台さんありがとうございました お暇がありましたら遊びに来てくださいね。ってキャーwwwww そしたらそしたら、偶然を装って家に行くんですよ。そしたら、あっ!番頭さん、お待ちしてました よろしかったらお上がりください。と言われてお邪魔すると」 34-465 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 51 12 ID ??? 千雨「んんん?おいおい、なんか変なのが番台に上がってるぞ」 風香「何、顔を真っ赤にして」 まき絵「?」 千雨「面白いからしばらく観察するか(w」 美砂「お酒が出て・・・出ても未成年だから飲めないな〜。 そうだね、地方の豪商の息子ってことにしよう。豪商だから輸入物の珍しいお茶と お菓子が出てくるんですよ、それを頂きながら世間話をね、するんですよ。そしたら、 番台さんはボクのお姉ちゃんに似てますねって子犬のような目で見つめられてキャーwwwww」 風香「豪商?」 まき絵「子犬?」 千雨「何を考えてんだろうな?」 美砂「あんまり長居をしちゃいけないと帰ろうとすると、帰っちゃうんですか?と言われるんだよ。 そこで足止めしようとね、考えるんだけどう〜ん・・・そうだ!そこで雨が降るんですよ、 ザーザーザーってね。」 千雨「オイ、あいつ大丈夫か?雨降らせたぞ。」 美砂「止むのを待つんだけど、降り止まずに夜。 床を用意してくれてね、就寝と思ったら、一緒の布団にキャーwwwww あぶっ!鼻血が」 風香「鼻血まで出して・・・」 34-466 名前: 湯屋番 [sage] 投稿日:2006/06/23(金) 20 52 09 ID ??? 美砂「こりゃもう遣らず雨ならぬヤらず雨!据え膳食わなきゃってやつですよwww もう、身包み剥いでくぁwせdrftgyふじこlp@:!!!!はにゃぢがkさdhぎおうr」 千雨「うげぇ、鼻血にヨダレ、耳から妄想汁が噴出してるぞ・・・」 まき絵「うわぁ、番台がぬるぬるになってるよぉ・・・」 美砂「でね、でね、でね。そのうち雷が落ちてきて、怖いって抱きついてきてうぇwっうぇえうぇwwww でも、雷は止みません、ビカッ!ドンッ!ゴロゴロゴロッ!!!!」 千雨「おい、こんどは雷落とし始めたぞ」 美砂「ガラガラ!ビッシャ・・・あっ!」『ドスン!』 風香「雷と一緒に」 まき絵「自分も落ちた」 美砂「う〜ん・・・ガラガラ・・・」 千雨「あっ、また上がったぞ。」 美砂「う〜ん、ゴロゴロゴロ。 で、ちょっと厠に行こうとすると、行かないでくださ〜いって腕を引っ張られて、 おっとっとってね・・・おっと!」『ドスン!』 千雨「あ」 朝倉「『また落ちた』 妄想の嵐、湯屋番の一席でございました。」 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/163.html
前ページ次ページSSまとめ 23-556 23-556 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 10 49 ID ??? 真名 涙 1/4 私は卑怯な人間だ こんなことにキミたちを使うなんて・・ 昨日から続くアキラの怒りを静めるために・・私は仔犬を使った よい言葉で言えばアニマルセラピー、悪い言葉でいえば・・なんとでも言ってくれ アキラ 「いい子・・」 じゃれ付く仔犬を見てアキラはにこやかな顔になる まだ、私のことを怒っているようなふしはあるが、言葉は交わせるようになった もう一押しだ 真名 「アキラ・・これはその子達のご飯だ。食べさせてあげてくれ」 アキラ 「・・うん」 素直にご飯の入った皿を受け取ってくれた かなり怒りも収まっているようである 後は時間が解決してくれるだろう ・・・・ 押し倒してみようか? そう思っていたときだった ピンポーン チャイムが鳴った 誰だろうか? 23-557 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 11 28 ID ??? 2/4 千鶴 「お邪魔しますね〜」 そう言って私の部屋に入ってきたのは那波であった 千鶴 「あのですね〜」 にこやかな笑みをたたえながら彼女は廊下に立つ しかしよく見れば・・ 真名 「何をしている、刹那?」 刹那が那波の後ろに隠れていた。那波に後ろからしがみつくような感じで抱きついている いつもの刹那らしくない行為。そんなことを感じながらも私は那波に問い掛けた 真名 「一体どうしたというのだ?」 千鶴 「それが・・」 時は30分前にさかのぼる 刹那 「にゃうう・・」 すっかり千鶴になついてしまい、その胸に抱かれることが至上の喜びとなってしまった刹那 このときも千鶴の胸に顔を埋め、子猫のようにゴロゴロと甘えていた 千鶴 「甘えん坊さんねぇ・・」 刹那 「このちゃんとか龍宮は抱きしめられるとドキドキします。でも・・あなたは安らぐんです・・」 千鶴 「嬉しいわ・・でもなんだか複雑ね」 刹那 「どうしてです?」 千鶴 「お母さん見たいだから」 しばらくの間があった。そして刹那がぽつりと一言つぶやく 刹那 「・・母上」 23-558 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 12 54 ID ??? 3/4 刹那 「あっ・・」 千鶴が優しく慰めるように刹那の頭を撫で始めた ゆっくりとゆっくりと、そして刹那の髪には千鶴の手のひらの温度が伝わり、脳まで暖められるような感覚に襲われる やがて意識が遠のき、薄膜に包まれるように刹那は眠りに落ちようとしていた 千鶴 「まるで幼子ね、5歳ぐらいかしら?」 それを聞いたらしい刹那はうつろな声でこう答えた 刹那 「5歳・・私・・5歳・・」 千鶴 「そうね・・甘えん坊な5歳の女の子・・」 そこで刹那の意識は消えた そして別の意識が覚醒するのである 真名 「で、こうなったわけか」 それを聞いて納得した。おそらくは催眠術みたいなものであろう 今の刹那はお母さんの背中に隠れる恥ずかしがり屋の女の子なのだ 刹那 「ははうえ・・」 千鶴の服を刹那は引っ張った。今の状況がつかめていないのであろう。ようは怖いのである そして次の刹那の一言が酷く私を傷つけた 刹那 「あのお姉ちゃん・・怖い・・」 泣きたくなった。ちょっと泣いた 23-559 名前:真名 涙[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 14 22 ID ??? 4/4 千鶴 「今までの記憶がそう教えているのね。あんな酷いことするから」 なぬっ!!那波、お前もしただろう!!あんな凄いことを!! そう反論しようとしたそのとき アキラ 「お姉ちゃんと遊ぼうか?」 いつのまにかアキラが刹那の隣にいた 刹那はしばらくもじもじしていたが、やがてアキラの手を取った アキラがにっこりと微笑むと刹那の硬い表情は崩れ、笑顔でアキラと一緒に部屋の奥へと消えていった 真名 「・・・」 千鶴 「そのうち元に戻ると思うわ、それまでつらいでしょうけど我慢してね」 それだけ言って那波は消えた その場に残された私は動けなかった。その悲しみは私を再起動させるのにかなりの時間を必要とさせた 私が半泣きの顔でリビングに行けば、すでに遊びつかれた刹那は眠りについていた 大型のソファーの上でアキラの胸の上に頭を乗せ安らかに眠っていた ついでに言えばその足元には仔犬たちも寝ている 私がそこに近づこうとすると、まだ起きているアキラが口に指を当てて静かにしなさいのゼスチャーをとる その場で動けなくなった私に、アキラはさらに冷たい仕打ちをした 手をひらひらを動かしバイバイのゼスチャーをしたのだ 部屋の電気を消し、私は廊下に出た 毛布も無い中、私は寒い廊下で寝ることとなる 本気の涙が出た 完 23-575 23-575 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 01 10 11 ID ??? 千雨「ネギ先生、辞めるつもりだったろ。今は降りちゃ駄目だ。奴を止めることはできなかったけど、 あたし達の勝負は終わっちゃいない」 ネギ「でもどうやって。もうA組にも戻れないし」 千雨「A組は壊滅したよ。多分。だが戦力はある。戦力は、まだあるさ……」 近衛「こないな所が学園の地下にあるとはなー」 千雨「学園都市開発、華やかなりし頃の夢の跡さ。半世紀以上眠っていた地下鉄麻帆良線の幻の世界樹駅と、 湾岸の学園部分とを結ぶ新旧の結節点。結局、使われなかったがね。 この都市には、きっとこういう場所がいくつもあるんだろうな」 近衛「どなたはんかて知られることもなく、か」 千雨「来たか」 ネギ「全員降車。整列」 千雨「よく来てくれたな。桜崎。古。綾瀬。長瀬。それに宮崎 お前達の使命は、ネギ先生と共に、図書館島地下に潜伏する今回の事件の首謀者を逮捕することだ。 これ以降は全てネギ先生の指示に従え。あらゆる妨害は、実力でこれを排除しろ。 魔帆良学園中等部3年A組最後の出撃だ。存分にやれ」 ネギ「直ちに出発します。全員乗車」 千雨「ネギ。差し違えてもなんてのは御免だ。彼女を逮捕して必ず戻るんだ。あたし、待ってるからさ」 ネギ「出発」 23-576 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 01 11 02 ID ??? 近衛「何故や? どうしてあんたが行かん」 千雨「あたしにはやらなきゃならねえことが色々あってね。さんざっぱら世話になっといてなんだけど、あんた逮捕するよ」 朝倉「全員そこを動くな。近衛木乃香。破壊活動防止法その他の容疑で貴方を逮捕する」 近衛「えーほんまに? びっくりやわ。……説明はあるんでしょうね?」 千雨「今回の一連の事件に関してあんたの情報は恐ろしく正確で素早かったよ。 そりゃそうだ。あんた自身内偵を進めていたっていう例の組織の一員だったんだから。 あんた神楽坂の同志だった。そして奴に裏切られたんだ。 単なるダンディズム研究に過ぎなかった計画を変更し、本気で学園をハードボイルドな気風にするために奴が姿を消したことで、 あんた窮地に立たされた。男子禁制という事の性格上、公に捜査することもできんしな? そこで3-Aに目をつけた。ネギ先生の監視も兼ねて一石二鳥だからな」 近衛「全部あんたの推測やないか」 千雨「まともでない学生には2種類の人間しかいないんだ。悪党か正義の味方だ」 23-592 23-592 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 14 34 46 ID ??? 「ココネー、まったくどこ行ったんだろ」 ココネの相手をして学園内をぶらぶらしていた美空、休憩所あたりで見失ってしまった 「やれやれ、無表情だけどああ走り回るとは。やっぱ子供だね」 などといいつつ、ベンチに座りコートのポケットからさっき買った缶コーヒーを飲む 暖かさがじんわりしみてほっと息をつく、その時 「おお、春日殿。何をしているでござるか」 「えっ・・・?」 声はすれども姿は見えず、その時ベンチ裏の木の上から降りる人影 「よっと、驚かせたでござるな。ニンニン」 「な、長瀬さんか。びっくりしたー」 楓は申し訳なさそうに頭を下げる、こう言った所は律儀だ 「いやいや、そんなに謝らなくても」 「そうでござるか、まあいつも双子が世話になっているでござるからな」 「いたずら仲間なだけですよ」 美空はそう言うものの、楓にとってはあの双子が里よりもいたずらがひどくない事は美空のおかげと思っていた 「春日殿のおかげであの二人も修行するようになったでござる」 「修行?」 「秘密でござる」 (忍者っていっても無駄だろうしなぁ) そんな事を考えていると楓は話題を変える 「時に春日殿は寒い中何をしているでござる」 「ああ、ココネの相手。でも見失って」 「ふむ、近くにいるでござるよ」 楓は森の近くの茂みを指す、がさがさ揺れている 「まさかぁ・・・ココネー、いるならでておいでー」 「ははは。いやー冬はいい、『あれ』がいないでござるからな」 「『あれ』って、あ、ココネー」 ココネが何か抱えて駆けてくる、泥だらけのその手に抱えられた物をみて楓は絶句する 「・・・あわわわわ(ばたり)」 「ちょっと、長瀬さん!ココネ何をってこれは・・・」 ココネが抱えてきたのは冬眠中の大きなカエル、眠そうに蠢いていた 23-595 23-595 名前:風呂上りに・・[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 15 39 58 ID ??? 風呂上りに・・ お風呂から上がった彼女は、いつものようにバスタオル一枚で部屋の中を歩き回った 腰に手を当てて、冷蔵庫から取り出したばかりの冷えたコーヒー牛乳を口に運ぶ まだ拭ききれていない全身から、太ももを伝い一粒のしずくが床へと落ちた やがて、その火照った体を冷やそうと彼女は白魚のような指でリモコンのボタンを押した ごうううん・・ 少しばかり耳障りな音を立て、エアコンが作動し始めた リモコンを手に持った彼女は温度を22度に設定し、風量を強風、風向を自分のほうに向ける エアコンと向かい合うようにして立ち、その冷えた風が自分に気持ちよくあたっているのを確信すると彼女は・・ その身に纏っているバスタオルの前をはだけた ハルナ 「ご〜く〜ら〜く〜」 湯上りのハルナのいつもの儀式 ハルナ曰く”このために生きてるってもんよ”だそうです 恥はどこへやら・・ 夕映 「みっともないから止めるです。誰かに見られたらどうするですか?」 ハルナ 「ここには女しか居ないし・・ネギ君なら見られてもいいかも」 ・・そんなことはさせないです 完 23-648 23-648 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 03 34 22 ID ??? その1 千鶴 「あ、ねえねえ聡美ちゃん」 ハカセ 「………」 千鶴 「…あら? ねえ、聡美ちゃん?」 ハカセ 「…え? あ、ああ! すみません千鶴さん! …私、名前で呼ばれることに慣れてなくて…」 千鶴 「うふふ、もう、聡美ちゃんったら」 ハカセ 「てへへ…」 その2 亜子 「あ、ねーねー釘宮ー」 円 「くぎみん言うなーっ!」 亜子 「…い、いや、言うてへんけど…」 円 「え…!? あ、ご、ごめん……普段、あんまり呼ばれるもんだから、つい…」 亜子 「んもー、しっかりせなあかんでーくぎみん」 円 「そうだよねーあははーって、言うなっつの!」 その3 美空 「………」 千雨 「………」 美空 「……………はっ!? だ、誰か私のこと呼んだ!?」 千雨 「へ? い、いや……別に誰も呼んでないみたいだぞ?」 美空 「…そ、そっか……えへへ、昔の…出番の無いときのクセで、つい幻聴が…」 千雨 「…ううっ、大丈夫、春日も最近頑張ってんじゃん! ……私には劣るけど」 美空 「うわーん!!」 23-660 23-660 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 15 54 15 ID ??? 「雪だるま出来たねー」 「・・・(こくこく)」 全国的に雪、麻帆良も例外なく雪景色。美空とココネは公園で雪だるまを作っていた 不恰好ながら雪だるまは完成、ココネも嬉しそうだ 「あらあら、元気ねぇ」 おっとりした声、那波千鶴の声だ。にこにこと買い物籠片手に手を振っている 「那波さん、買い物ですか?」 「そう、うちは小太郎くんがよく食べるから」 確かにあの部屋では小太郎が良く食べそうだ、美空も食卓を思い浮かべくすりと笑う 千鶴もそれを察してか微笑む、そして雪だるまで遊ぶココネに気づき 「あら、あれがココネちゃん?」 「はい、やっぱり子供ですね」 「なんかお姉さんみたい」 やだなあと照れる美空、千鶴はココネに近づき話しかける ココネはうなづいているだけでいつものままだが会話が成立している それを見た美空は (とても同級生には見えないな・・・) 「何か言ったかしら」 「へっ(嘘・・・)な、何も・・・」 「そう、さて行かないと、それじゃ」 千鶴は笑顔を見せつつ去っていった、だが一瞬見せた笑顔の裏の黒いオーラは忘れなかった くいくいとココネが美空の服の裾を引っ張る 「なに、ココネ。げっ・・・」 ココネの手には千鶴から受け取ったであろう長ネギが握られていた 23-667 23-667 名前:木乃香 願い[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 18 20 28 ID ??? 木乃香 願い 一刺し、一刺し、心を込めて 一刺し、一刺し、思いを込めて 一刺し、一刺し、願いを込めて 愛するせっちゃんの為、ウチは一つ一つ刺してゆく ぷすり、ぷすりと刺してゆく 刹那 「こ、このちゃん・・」 ウチを見て、せっちゃんはそれ以上声をかけてくれなかった 木乃香 「待っててな、後少しで1000回目なんや、そしたら願いも叶うからな?」 ウチは再び刺してゆく 憎い憎い龍宮さんの体にナイフをぶすりと刺してゆく 千回刺せば、きっとせっちゃんはウチのもの・・ 一刺し、一刺し、心を込めて 一刺し、一刺し、思いを込めて 一刺し、一刺し、願いを込めて その手を血で染めようとも・・ 罪の意識を感じなくなっても・・ それはすべてせっちゃんのため・・ ハルナ 「思い込んだら〜試練の道を〜」 のんきに歌を歌いながら、ハルナは創作系同人誌を作っていた ハルナ 「閑話休題、のどか、居ないよね?木乃香も居ないよね?」 人間は本能で闇を恐れる、そこに潜むものが見えないからだ。闇はこんなにすぐ傍にあるというのに・・ 木乃香 「千回刺せばええんやな?長ネギとナイフと新田、どれがええ?」 完 23-692 23-692 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 14 40 ID ??? 投下いきまーす。 それは、唐突に行われた。 『3−Aとりえリレー』 新田「お前たちに『とりえリレー』なるものをやってもらう。」 千雨(いきなりじゃねーかっ!!) 新田「ルールは、ここにお前たち30人の名前が書かれた紙がある。 引いた名前の生徒の特技にチャレンジし、成功すればクリアとする。 全員クリアすれば、私からプレゼントをやろうではないか。」 千雨(新田主導なのかよ!) 新田「あぁ安心しろ。プレゼントは私のカルピ○とかそういうオチはない。 ちゃんとお前らの望むものを、全員分くれてやる。無礼講だ。」 パル「ホント!?漫画用のトーン100種セットとかもOK!?」 新田「いいだろう。今回だけだぞ?」 夕映「ご本尊仏像10体セットもですか?」 新田「うむ。」 刹那「お嬢様とのハワイ旅行もですか!?」 新田「よかろう。」 真名「クレー射撃練習用の射撃場もか!?」 新田「……限度を考えろ龍宮。 ともかく、無理のない程度にかなえてやる。」 全員「「「「「マ〜ジでぇぇぇぇ!?」」」」」 千雨(オイオイマジかよ新田…そんなコトして破産してもしらねぇぞ!?) 新田「さぁ、まずは第1走者を決めようか。クジ持ったかー?」 明日菜「OKですよー。」 新田「よーし、せぇぇの!!」 だーれだっ!!! …………… 23-693 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 15 27 ID ??? 聡美「人気のない私へのあてつけですかぁ?」 新田「まぁそういうな葉加瀬。ではコレを引け。」 聡美「はぁい。……あ。」 新田「どれどれ…む、『宮崎のどか』だな。 ということで、今回はこれだぁ!」 第1走『ハカセが 図書館島で 蔵書整理だ!!』 新田「説明っ!!」 千雨(ビ○バ○チャンプじゃねーか…。) 新田「とりあえず図書館島にある本をわずかばかり拝借してきた。 この本を指定の本棚にしまい、ここに戻ってくること。 制限時間は30分。 帰ってきたら場所を宮崎に言え。 正解ならクリアだ。」 聡美「わかりましたぁ。」 新田「では、用意……ドン!!」 新田「今回は…『子犬大辞典』と『麻帆良史下巻』、それと『コスプレの全て〜コスプレイヤー入門』の3冊だ。 しかし何でこんなモノが…?」 真名(ま、まさかこういう形で返却されるとは…っ!!) 千雨(か、かなり恥ずいっ……。) 23-694 名前:3−Aとりえリレー 第1走[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 16 35 ID ??? <お約束の25分後…> のどか「まだ見えませんね……」 美空「まさか、このまま終了とか…ナシだよね?」 茶々丸「……!レーダーに反応あり。あの容姿は間違いなくハカセ……」 千雨「!?来たのか!?」 のどか「あ……あれ…」 超「ハカセネ。おーい、ハカセー!!!!」 聡美「はぁ、結構ハードですねぇ、図書館島の中も…。」 新田「さて、戻って早々悪いが、返却場所の確認だ。」 聡美「あ、はい。 『子犬大辞典』は…」 のどか「…!!バ、バッチリです!よかった……」 新田「…ふむ、どうやらクリアのようだな。おめでとう葉加瀬。」 聡美「このくらい科学の力でなんとかしますよぉ〜。」 千雨「……ところでハカセ、お前腕の機械つかったろ?」 聡美「バレなきゃいいと思いますよぉ。」 千雨「……前途多難だな。」 新田「さて、次は名前を引かれた宮崎だ!さぁ、次を引きなさい!」 シリーズ/3−Aとりえリレー 23-698 23-698 名前:かたぐるま[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 44 13 ID ??? かたぐるま 1/2 夕暮れの町、影が長く伸び、子供たちをさらわんばかりにその後ろを追っていた 風香 「ボクが乗るのー!!」 史加 「お姉ちゃんばっかりずるいですー!!」 同じ顔をした少女たちが、長身の少女の足元で喧嘩をしているのが見えた 楓 「これこれ、喧嘩は良くないでござるよ」 ニコニコとその様子を見ながら、長身の少女は少し楽しそうにその二人を諌めている そんな楽しそうな光景が見えた 教会の側の階段の上、その少女は膝を抱えるようにして座っていた ココネ 「・・・」 ココネは自分の好きな場所を思う それはいつもの場所、大きくなれば決していることのできない場所のことを考えていた 風香 「いえー!ボクの勝ちー!」 声がしたので、再度、長身の少女のほうを見れば、どちらかはわからないが片方の少女を肩車している その光景を見たココネはさらに強く膝を抱えた ?? 「珍しいな、一人なのか?」 上のほうから声がした ココネがふと見上げてみれば、そこには真名がいた ココネ 「・・こんにちは」 真名 「こんにちは、キミの相方は?」 ココネ 「シャークティに怒られている、生きていれば明日会えるかもしれない・・」 ココネはそう言うと、階下の楓たちの様子に再び視線を移した 真名 「そ、そうか。キリスト教は厳しいんだな・・」 23-699 名前:かたぐるま[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 22 45 52 ID ??? 2/2 真名 「どうした、一人で寂しいのか?」 ココネ 「かたぐるま・・」 真名 「かた・・ぐるま?」 ココネ 「肩車、うらやましい・・」 真名がふと階下を見れば、楓がいて双子を肩車しているのが見えた 真名 「そういえばいつも肩車されているな」 ココネ 「私、肩車が好き・・」 少し寂しそうに見える少女に、真名は自分らしくない優しさが芽生えてきたのを感じた 真名 「私でよければしてやろうか、肩車?」 ココネ 「・・!!」 ココネは希望に満ちた目で、真名を再度見上げた 真名 「あいつより背は高いが、それでよければどうだ?」 ココネ 「乗る!」 思ったより勢いのいい反応に少し真名は戸惑った。こんなに元気のある子供だとは思っていなかったからだ 真名 「わかった、わかった。でも、暴れるなよ?」 コクンと、ココネはただ頷いた 肩からぶら下がるココネの両足を、真名はしっかりと掴んだ。ココネはぺたりと両手を真名の頭につけ、ぐらつかないようにしている 真名 「どうだ?いつのと違うか?」 ココネ 「いつもより高くて・・気持ちいい」 真名 「少し歩くか?」 ココネ 「お願い・・」 夕暮れの町、オレンジ色の光は縦に重なったふたりを包み、ぼんやりと二人の姿を消していった ?? 「わ、私の出番は?」 完 23-711 23-711 名前:真名 お風呂[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 23 40 42 ID ??? 真名 お風呂 1/2 ここは私の牙城、ここは私の部屋、ここは私の領域 なのになんで私が立ち入ることができない場所があるのだろう 中で何が行われているか?それは想像に難くない それを確認するために私はそのドアにそっと耳をつけた さかのぼること30分前、刹那は再び幼児退行していた そのトリガーとなるものはすでに判明している 那波の抱擁だ 那波に抱きしめられたら、二分の一の確率で幼児化することがわかった 千鶴 「ではおやすみなさい〜」 刹那を幼児化させるだけさせておいて、奴は私たちの部屋を出て行った。この状況を楽しんでいるに違いない そして残るは私、刹那、アキラの三人だ せつな 「あねうえ〜」 幼せつなはアキラのことをあねうえと呼ぶ、私もそう呼ばれたい 姿かたちは普通の刹那、しかしその行動は幼女そのもの・・これはこれでたまりません アキラ 「どうしたのせつなちゃん?」 せつなはせがむようにしてアキラの服を掴み、お風呂に入りたいことを伝えた アキラ 「じゃあ、お姉ちゃんとお風呂入ろっか?」 にっこりと笑顔をせつなに返し、アキラはせつなの頭を撫でた せつな 「うん!」 元気に返事をする刹那。可愛い・・ 真名 「じゃ、じゃあ、私も・・」 アキラ 「真名はここで変な人が入ってこないようにお留守番。わかった?」 取り付く島もなかったです、ハイ 23-712 名前:真名 お風呂[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 23 42 30 ID ??? 2/2 しゃああ・・・ シャワーの音というのは、こんなにも淫靡なものであったとは今まで気がつかなかった アキラ 「シャンプーするね」 浴槽とかに反響して、アキラの声はいやらしく聞こえた。ダメだな、私 せつな 「痛くしないで・・」 な、なんですとぉぉぉ!!! その台詞は・・初夜の台詞ではありませんか? 心臓が破裂しそうだ。私の全身は汗をかき、妄想汁が毛細血管まで駆け巡っている アキラ 「背中の次は前も洗うから、こっち向いて」 刹那の前・・刹那の前・・おっぱいのことかー!!! せつな 「あねうえ・・おっぱいおおきい。わたしもおおきくなるかな?」 アキラのおっぱい・・ゴメン、忘れてた アキラ 「きっと大きくなるよ」 私はそのままでもいいんだが・・な! アキラ 「じゃあ、肩まで浸かって100数えるよ?」 じゃぶーん、という音が聞こえる。ふたりっきりで浴槽に、あんなに狭い浴槽に・・ せつな 「いーち、にー、さーん・・」 肌が触れているのかな?おっぱいは?足を絡めているとか? アキラ 「なーなじゅう、ななじゅういち、ななじゅうに・・」 ハァハァ・・ハァハァ・・ハァハァ・・ せつな 「ひゃーく!」 ここで私の意識は途切れた。妄想だけでのぼせてしまうとは・・不覚 完 23-739 23-739 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 15 09 07 ID ??? 「こらー!!」 風香の叫びが聞こえる、美空は最近いたずら双子と距離を置いていた シャークティに毎度毎度説教されるのもある、だが最近『つまらなく』思えてきたのだ 精神年齢が上がったのかどうかは本人にも分らない、漠然とそう思っていた 「また逃げちゃった、やりたい気分半分、やりたくない半分」 ため息をついて歩き出すと史伽が駆けてきた。 「大変ですー、お姉ちゃんが里に帰るって言ってるんですー」 史伽は半泣き、手の込んだいたずらかと思ったが史伽はそこまでできる子ではない 「ちょっと、詳しく話して」 「はい、『美空に嫌われてる、居ても面白くない』って。わたしは美空さんが嫌ってるわけじゃないのわかってますけど・・・」 「そっか、やっぱはっきり言うべきだったかな」 美空は史伽に今の心境を語った、史伽もうすうす気づいていたようで納得してくれた。 「やっぱりそうでしたかー、わたし安心したです。それをお姉ちゃんにもはなしてほしいですー」 「うん、わかった。行こう」 急いで寮の部屋に向かう二人、必死で楓が止めている所だった 「春日殿にも事情があるのでござろう、なぜわからぬのでござる」 「楓姉にはわからないんだよ、ぼくが美空に嫌われてるの。ぼくにとって美空はいたずら仲間じゃなく麻帆良でのお姉さんなんだ」 楓は母代わり、美空は姉。風香の気持ちは楓にとって痛いほど理解できた そこに美空と史伽が飛び込んでくる 「美空・・・、何しに来たの。ぼくが嫌いなんでしょ」 「お姉ちゃん、違うです。美空さんの話を聞いてほしいですー」 美空はぎゅっと風香を抱きしめた 「えっ・・・」 「ごめん、嫌ってなんかないよ。ただいたずらに少し・・・」 胸の中の風香が震える、泣いているようだ。美空は優しく頭を撫でる 「史伽殿、我々は暫し離れるでござるよ」 「はいです」 二人が去った後、美空と風香は抱き合い姉妹のような時を過ごした 23-740 23-740 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 16 47 41 ID ??? 楓の元で修行を続ける鳴滝姉妹。 厳しい指導にも耐え抜き、ある日遂に六分身を身に付けた。 「やった!念願の六分身だよ史伽!」 「やったですねお姉ちゃん!でも何で六分身なんですか?」 「えへへ、それはね…ちょっと耳貸して」 「はい…うん、え?そ、そんなことするつもりだったの!?」 「まあまあ、頼むよ史伽ー」 「あの修行はなんだったの…」 23-741 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/22(日) 16 48 42 ID ??? 最近双子がいたずらをしなくなっている。 良いことではあるだろうけど…美空は一人呟く。 周りにあの双子が居ないと、こうも静かなものなのかと少し寂しくなる。 「静かだなあ…」 「みーそーらーっ!」 ちょっぴりセンチな夕焼け空に、元気な声が鳴り響く。 「お、風香に史伽」 後ろを振り返った美空の見た者は、元気そうな風香と、申し訳無さそうな史伽。 丁度教会の角からひょこっと飛び出ている二人が、「せーの」と掛け声を合わせた。 ボンッという音が響き、白い煙が辺りを包む。 視界が開けて、美空は唖然とする。 「お姉ちゃん!」 12人の風香と史伽が、こちらへ迫る。 これが本当のシスタープリンセス。 笑えないや、はは。 それだけ考えてから、美空は下らねえと叫んだ。 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/53.html
前ページ次ページSSまとめ 5-489 5-489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 28 51 ID 5jNtgxkU0 「ただいまー」 シーン 「・・・なんだザジ、いないのか?・・・まぁいいや。なら今のうちに・・・」 ごそごそ 「じゃーん!ついに買ってきたぜウェブカメラ! こいつを使ってファンのやつらとチャットしてやるぜー!」 『というわけでみんなおっはろー☆ 今日からはちうのお顔を見ながらお話しよーねー!』 『おおおー!!!ちうちゃんが動いてる!!』 『な、生ちうたん!!』 『うおおちうたん最高!!!』 『うはwwww生ちうたんテラモエスwwww』 (ふっふっふー、なかなか好評なようだな・・・ 画像と違って修正はできないが、解像度粗めにしとけばバレないだろ) ガチャ ぺたぺた・・・ 5-490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 30 37 ID 5jNtgxkU0 『みんなー今日は楽しかったよー☆ これからも、ちうのお顔を見にきてね!』 『あたりまえだよ!!毎日来るって!(w』 『ちうたんの顔が見られるなら毎日くrあqwせdrftgyふじこ』 『え、ちょ、ま、何?どっきり?』 『ちょwwwwwテラエロスwwwww』 (ん?なんだ?) 『み、みんな?どうしたのー?』 『ちちち、ちうちゃん!うしろうしろー!』 (へ?うしろ?) ごそごそ(パンツはいてるザジのうしろ姿 「ざ・・・・・ザジィィィィィ!!!!!」 「・・・? チサメ、おかえり」 「おおおおおおおお帰りじゃねえだろぉぉぉ!! なな、ななな何やってんだ、っつかどこにいたんだ!」 「シャワーあびてた」 「シャ・・・!! と、とにかく早く服を着ろ!!」 「うん・・・パソコンはいいの?」 「へ?・・・あ!そうだった!」 5-491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 31 58 ID 5jNtgxkU0 『mっみんあごめーん!ちょっとトラブっちゃってー』 (うわーすげぇログ・・・) 『ちうちゃん今の女の子誰!?』 『は・・・はだか・・・はだか・・・かゆ うま』 『貧乳だったね』 『うん。貧乳だね』 『ちょwwwおまえらwwww』 『く・・・俺はちうたん一筋・・・ちうたん一筋・・・ちうたん・・・あの子紹介して』 『えーっとあのその、あの子は私のルームメイトでー』 (あああ私はなにやってんだぁぁぁ) 『肌黒かったね。外国人?』 『ルームメイト! なんだかとてもいい響き!!』 『俺もちうたんのルームメイトになりTEEEEE』 『今度あの子といっしょにカメラ映って!w』 (そんなことできるわけねぇだろ!) 『ピースピース!ノリいいなぁ』 『そのペイントなーに?ピエロみたい』 (・・・ん?) 「・・・つかピースすんなザジ!」 「しゅん・・・」 「ああもう!やめやめ!」 『みんな今日はごめんね!もう落ちるー!』 ポチッ ブゥン・・・(PCオフ 5-492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 33 44 ID 5jNtgxkU0 「はぁ、はぁ、はぁ・・・」 「だいじょうぶ?」 「・・・だ・・・あ・・・あんまし大丈夫じゃないなぁ・・・」 「・・・ゴメンね?」 「う・・・い、いや、ザジは悪くないんだけどね・・・確認しなかった私が悪いんだし・・・」 「・・・楽しかったね(ニコッ)」 (うわぁ・・・そんな顔されたら・・・テラモエス) 「そ、そうか・・・ま、まぁ、私も楽しかった、よ・・・うん」 「またやろうね」 「それは勘弁してくれ・・・_| ̄|○」 というわけで爆発的なアクセス数をはじき出したチャットのウェブカメラは その日のうちに撤去されることになったとさ。 「えー」 「えー、じゃない!」 5-532 5-532 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 14 40 ID gpXoGiI50 ミーンミンミンミンつくつくぼーし 太陽降り注ぐ夏真っ盛り、ちぅとザジは自室で ゴロゴロ、いまにも溶けそうになっていた ちぅ「あ?あっちぃ?」 ザジ「コク」 ちぅ「クーラーほしー」 ザジ「コクコク」 そうなのだ、夏休み5日目の今日。 麻帆良市は最高気温記録更新するほどの熱気で包まれている 気温は・・・・ ちぅ「ザジー玄関の温度計みてみてくれ?」 テテテテ ザジ「・・・・・!」 ちぅ「う・・・なんど?」 ザジ「・・・・・37」 ちぅ「聞かなければよかった・・・・」 ザジ「・・・・見なければ良かった」 ちぅ「・・・・・」 ザジ「・・・・・」 5-533 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 16 14 ID gpXoGiI50 ミーンミンミン 暑い、暑すぎる なにもやる気がでない、もちろん二人は自然と無口になる 聞こえるのは五月蝿いセミの鳴き声くらい。 朝10時の次点でこの有様 昼すぎにはどうなるのだろう・・・・ 千雨は考えるだけで頭の中が真っ白になった。 どうにかこの事態を打破できないものか・・・ ちぅ「そうだっ!」 ザジ「?」 悶々と考えるうちに名案が浮かんだらしい ちぅ「ザジ!水風呂だ!」 ザジ「!!!!」 そう、千雨の名案はとても単純なこと 水風呂にはいって涼もうということだった。 ちぅ「よし水張るぞー」 さっきまでの倦怠感はどこへやら 「そうと決まれば早速」ということだ。 ちぅ「よし!ザジーおいでー」 ザジ「?♪」 ジャバジャバ ちぅ「わっつめたっ」 ザジ「クスクス」 ちぅ「やったなー、ゴソゴソジャーン!」 ザジ「!!!!」 ちぅ「ふっふっふ、くらえ水鉄砲!」ビュー ザジ「!?!?!?!」 ちぅ「あはははは」 ザジ「クスクス」 5-534 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 17 51 ID gpXoGiI50 ?30分後? ちぅ「ふー、楽しかった」 ザジ「コクコク」 濡れた頭を千雨に拭いてもらいながら ザジはテレビをつける ピッ お昼やすみはウキウキウォッチング♪ ちぅ「もう12時か」 ザジ「おなかすいた」 ちぅ「昼飯はそうめんにするか」 ザジ「?♪」 台所の棚に入ってるそうめんを茹でる グツグツ そして水で洗う ジャー ちぅ「ザジめんつゆと箸用意して」 ザジ「ガッテンガッテン!」 ちぅ(そういえば昨日ためしてガッテンみてたな・・・) ちぅザジ『いただきまーす』 チュルチュル ズルズル ちぅ「やっぱこういう日はさ、体の中から冷やさないと」 ザジ「コク」 ちぅザジ『ごちそうさまでした』 昼からもっと暑くなるだろう、でもそんな夏が好き ちぅと過ごす夏は毎日が特別なのだ。 ザジはそんなことを思いながら 千雨と一緒に床に寝転んだ。 5-547 5-547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 00 15 38 ID dpGrI6jf0 ジーワジーワジーワ・・・ オーシツクツク・・・ ちう「暑っちぃ・・・自然が多いって売りの麻帆良もこういうときはウザイ・・・」 ザジ「 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 」 ちう「えーい!クーラーの修理はまだかっ!」 ザジ「 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ━【来週だって。】」 ちう「だー・・・しょうがないな。ザジ、打ち水でもして気を紛らわすぞ!」 ザジ「 (((((⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 」 ちう「怖いからそのまま這ってくるな!!」 シャワワワワワ・・・ ちう「おーお、見ろよザジ。虹だ虹。」 ザジ「(≧▽≦)」 ちう「気休めかと思ったけど結構いいなこれも。」 ザジ「三ヽ( ≧▽≦)ノ」 ちう「あっ、こらっ、濡れるってば。」 ザジ「ヽ(≧▽≦ )ノ三ヽ( ≧▽≦)ノ」 ちう「あーあ、はしゃいじゃってまあ。可愛いもん・・・だぁっ!!」 ザジ「?」 ちう「あわわ・・・ザジ、胸!胸!お前ノーブラだぞ!透けてる透けてる!」 ダバダバダバ・・・(←ちう’s鼻血 ザジ「Σ(≧ω≦ )」 結局体温があがりまくってしまったちうでした。まる。 5-566 5-566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 16 51 ID uRuKNaIB0 今日は新月 エヴァはたっているのも辛そうにふらふらと歩いていた。 「マスター、風邪ですか?」 「夏風邪か、ちょっと寒気がする・・・・。」 「マスター、今お茶をいれます。」 エヴァはゆっくりとキッチンを横切り・・・ 「あ、いたいっ」 棚の角に小指をぶつけた。 「マスター、神楽坂さんに会いたいのですか?」 お茶を持った茶々丸が聞く。 「な、なんだ急に?」 「今、会いたいと・・・」 「違うっ!会いたいではなくて、あ、痛いと認識しろっ!」 「ケケケ、デモアイタイノハホントナンダロ?」 「来ていただきましょうか?マスター」 「いいっ!馬鹿なこといってると・・・・」 エヴァはふらふらと倒れた。 「マスタ―、大丈夫ですか?」 「だめだ。。。茶々丸、ベットへ連れて行ってくれ・・・」 「はい、マスター」 「ケケケ、シンソノクセニ、ナサケネエナ」 5-567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 18 14 ID uRuKNaIB0 「マスター、私は今日工学部で定期検査があるので、遅くなってしまいますが、看病を呼んだほうがいいでしょうか?」 ハァハァと苦しそうに呼吸をするエヴァをベットに寝かせた茶々丸はエヴァに聞いた。 「だ、大丈夫・・・・。」 「マスター、大変です。体温40度を感知しました。やはり、ネギ先生に看病を頼んでみます。」 「そうか・・・」 「では、マスター」 そういうと、玄関を出て行った。 「カグラザカアスナニシロ・・・」 その声を聞きながら コンコン 「あの、すみません。神楽坂さんはいらっしゃいますか?」 ガチャ 「あ、茶々丸さん。・・・あっ今日、エヴァちゃんは?」 「マスターは今ご病気なので、神楽坂さんに看病をお願いしようかと思いまして。」 「えっ、そうなの?わかったすぐ行くっ。」 言うや否や、寮の廊下を走っていった。 「(前方50m、時速40kmで走る神楽坂さんを感知)」 「エヴァちゃん!!待っててねっ!!!」 「(これでマスターも大丈夫でしょう。私は工学部へ行くとしましょう。)」 5-568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 19 53 ID uRuKNaIB0 ?3分後? ゴンゴンゴン 「エヴァちゃん、エヴァちゃん、いる???」 「あっ、あの声はっ」 エヴァは重い体を出来る限り早く動かそうとした 「(ケケケ・・・)」 ドタドタドタ 「(茶々丸の奴・・・・)」 「エヴァちゃんっ!!」 ベットに起き上がったエヴァはすぐさままた横にされた。 「や、やめろぉっ」 「そんなこと言わないで。・・・な、なによこの熱っ?」 「だ、だからって・・・布団に入ってくるなぁっ」 「私が隣にいれば熱はすぐ下がるから。・・・・エヴァちゃん、顔真っ赤・・・」 「(お前が隣なんかにいるから・・・)」 「(チュッ)」 「これでもう大丈夫、元気になるおまじないっ」 「あっ・・・」 エヴァは顔から煙を出して、明日菜に抱かれていた。 「ケッ、ヨカッタナ・・・・」 5-602 5-602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 14 39 59 ID BMgElnn70 ザジ「・・・」 ちう「・・・」 ちう「ぶはっ!!かー、まけた。」 第一回、ザジVSちう キス息止め勝負、ザジの勝利。 賞品は、今晩のイニシアティブ。 5-629 5-629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[久々に書くと駄目だなorz] 投稿日:2005/07/30(土) 20 58 52 ID 2Ry4AIhWO 夜も遅いというのにマスターの部屋に明かりがついています 消し忘れたまま眠ってしまったのでしょうか? 気になった私は部屋を訪ねてみました そこには読み終えたのであろう本を置いたばかりのマスターの姿が 「ふぅ‥‥」 「本を読んでいたのですか?」 「ああ‥‥、中々面白い話だったよ」 振り向いて応えるマスター、その顔には複雑な表情を含んでいます 「茶々丸‥‥、お前はもしもの世界を信じるか?」 「‥‥と言われますと?」 「もしも人間であったらとか、パラレルワールドというやつだな」 マスターは急にどうしたんでしょうか、読んでいた本の内容のこと‥‥? 「考えたことはない‥‥いえ、最近は‥‥あります」 「そうか‥‥、変なことを聞いてすまなかったな」 マスターらしくない曖昧な返答 何かを考えているような‥‥ 「マスターはパラレルワールドに興味が?」 「ん‥‥、いや忘れてくれ。私らしくもないことを考えていただけだ」 恐らくマスターは‥‥ そこまで考えて思考を停止しました、私に恋や愛などがわかるはずもありません マスターの気持ちなど理解のしようが無いことです 「そうですか、それでは‥‥」 「ああ、また明日な」 夜は更けていくのに 私の回路は奇妙な反応を示して 止まりそうに無かった 5-631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 21 19 34 ID 2Ry4AIhWO パラレルワールド、平行世界、別時空 私は今、幸せです しかし何を持って幸せと言っているのでしょう マスターの従者であることも あの教室で過ごせることも とても幸せなことですが もしも人間だったら 普通の会話をして 普通の生活をして 普通の恋をしていたならば 私はもっと幸せだったかもしれません 可能性は0ではありません‥‥ 「オイ、何ヲ暗イ顔シテンダ」 声をかけられふと視線を落とすと 姉さんがちょこんと地面に座り込んでいました 「ケケケ‥‥マア、ナンダ姉貴トシテ人生相談ニノッテヤルヨ」 「モシモノ世界ネ‥‥、オ前バカダロ?」 はっきりと言われました、切られたかのようにバッサリです 「あの‥‥、そこまで」 「オ前モ、御主人モバカダヨ。大切ナコトヲ忘レテルンダカラナ」 大切なこと?なんでしょうか、私にはわかりません 「ケケケ‥‥ワカラネェッテ顔シテンナ」 笑うだけで姉さんは教えてくれそうにありません 「‥‥教えてください」 「モウ降参ナノカ?仕方ナイ教エテヤルヨ、オ前達ニ足リナイノハナ――――」 5-636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 21 44 51 ID 2Ry4AIhWO 「――――意思ノ強サダ、ソシテ今ノ大切サヲ忘レテル」 意思の強さ?今の大切さ? 「今ガ大切ダト思エネー奴ガ違ウ世界ニ行ッタ所デ、幸セニナレルワケネーダロ」 「しかし‥‥」 「今ガ不満ナラ変エチマエバイイダロ、ソレガ出来ナイオ前達ハ弱インダヨ」 否定の言葉すら許さずにたたみかける姉さん、表情の薄い姉さんにしては楽しそうに笑っている 「弱い‥‥ですか」 「アアソウダヨ、邪魔ナモノガ有ルナラ壊シテシマエ。トリアエズ全部ヤッチマッテカラ考エレバイインダ」 「そんな簡単なことでは無いと思いますが」 「違ウナ、勝手ニ難シクシテルンダ。悩ム暇ガアッタラ動イテミロヨ、間違ッタッテイイジャネーカ」 「‥‥私にはわかりません、心の無い私には」 「‥‥ハア、マダソンナコト言ッテヤガンノカ」 ‥‥周りの空気が冷めていくのを感じます、姉さんが冷気を発しているようです 「オズノ魔法使イカテメェハ!」 私は‥‥ 「テメェハ御主人ニナンノ感情モ無イッテイウノカ!?猫ハ!?アノガキハ!?」 私は‥ 「‥‥違ウダロ、人間ニナリタイダナンテ思ウ心ガ有ルジャネーカ。他人ヲ思イ遣レル心ガアルジャネーカ」 私は 「オ前ハマダ心ガ無いナンテ言エルカ?」 「私は動物がマスターが姉さんが好きです、‥‥心はここに有ります」 「ソレデイイ」 姉さんの笑顔を初めて見れた気がした 5-640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 22 01 45 ID 2Ry4AIhWO 「そろそろマスターを起こす時間ですね」 「アー‥‥、モウソンナ時間カ。俺ハモウ少シ飲ンデルカラ行ッテコイヨ」 朝になるまで姉さんと話しをしていました、こんなに話したのは久しぶりです ‥‥途中からお酒が入っていましたが 「失礼しますマスター」 暑い日は寝相が悪いです、可愛いパジャマを着るのは結構ですが暑いのならもう少し薄い物を‥‥ マスターを起こし朝食を作り、いつも通りの朝が始まる 「あの、マスター」 「なんだ?」 「マスターは今のマスターが一番です、私が保証します」 「急にどうしたんだ?」 「いえ、それが伝えたかっただけです」 頬を微かに染めて、納得いかないといった表情で首を傾げるマスター 「置いて行きますよ?」 「あっ、ちょっと待て!」 マスターに仕えることが出来て 姉さんがいて あの教室に通えるこの出来る私は きっと一番幸せな私だ 非論理的な言葉に回路はエラーを告げるけれど 今ならはっきりと言える これからもずっと幸せにしていける、と 5-681 5-681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 06 10 28 ID +M3yEhXf0 ちう「ザジー、ほらアイス」 ザジ「…」 ちう「暑い時に食べるアイスはうまいなぁ」 ザジ「(こくこく)…っ!」 ちう「?どうしたザジ」 ザジ「…(ふるふる)」 ちう「…ザジ、あーんしてみろあーん」 ザジ「…」 ちう「う?ん…なんか虫歯っぽいな」 ザジ「…」 ちう「早いうちに歯医者に行かないとな」 ザジ「!?(ふるふるふる)」 ちう「ダメだ。ほっといたらすっごーく痛くなるぞ」 ザジ「……」 ちう「…あーうつるといけないしなぁ?キスも禁止ね」 ザジ「!!?(ふるふるふるふる)」 ちう「それじゃ予約しとくよ……あ、もしもし」 ザジ「…(´・ω・`)」 5-682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 06 11 31 ID +M3yEhXf0 「ザジさーん、ザジレニーデイさーん」 ちう「ほら、いってこい」 ザジ「…」 ちう「…一人でいってこい」 ザジ「……」 「はぁーい、ではあっちで待っててください」 「はい、お疲れ様でしたー」 ザジ「………」 ちう「おう、お帰り。よく我慢したな」 ザジ「……グス」 ちう「泣くんじゃないよ。痛いのいやならこれから虫歯にならないように気をつけな」 ザジ「(…こく)」 「ザジさーん」 ちう「おっと会計だ、ほら行くぞ」 「…はいお釣りです。で、次回はいつにご予約なさいますか?」 ザジ「……」 ちう「(いやとか言ってんじゃないの)早くすませたいんで一番早い日でお願いできますかね」 ちう「あー終わった終わった。しかし外は暑いなぁ、アイスでも買って食べるかな。と?ぜん、ザジはなし!」 ザジ「!?・゚・(ノД`)・゚・」 ちう「冗談だよ。でもしばらくおかし禁止!食後は必ず歯磨き!わかったな?」 ザジ「(´・ω・`)…(こく)」 5-683 5-683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/31(日) 06 40 32 ID h1CbPb0E0 医「痛かったら言ってくださいね ザ「・・・・・・(コクリ) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) 医「はい、終わりましたよ 5-684 5-684 名前:メガネ大使☆Kokz9Yhv0 [] 投稿日:2005/07/31(日) 07 33 37 ID Ef9ulcnx0 ちう「…蒸すなぁ……」 ザジ「…(コクコク)」 ちう「…どうにかならんのか…」 ザジ「…あ」 ちう「ん?どうした?」 ザジ「…朝刊のチラシに入ってた…」 ちう「チラシ?…『まほら学園都市内にオープン!!』?」 ザジ「…プール」 ちう「あぁ、なるほどね…ここから近いし、行ってみるか」 ザジ「(≧∀≦)」 5-685 名前:メガネ大使☆Kokz9Yhv0 [] 投稿日:2005/07/31(日) 07 39 08 ID Ef9ulcnx0 ちう「…人が多いな…(やっぱ来るんじゃなかったかな…)」 ザジ「…ちさめー」 ちう「ん?…あ」 ザジ「…遅くなって、ゴメン」 ちう「いや、いいさ。待ったわけじゃないし。 (…訂正。今日はここに来るべきだったな、うん。)」 ザジ「…?ちさめ、顔が赤い…」 ちう「えぇ!?そんなことはないさ、アハハハ… (ザジに見とれてたなんて…恥ずかしくて言えない…) と、とりあえず、泳ぐか!」 ザジ「…うん!」 そのあとちうは、ちうとザジの2人で水着を着用した画像をUPして、莫大なカウント数を得ることになるが、それはまた別の話。 5-706 5-706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 16 21 15 ID Uc7ifxu+O ちう「暑い…暑すぎる…」 ザジ「……」 ちう「つーかなんでこんなときに停電すんだよ。インドアな私には死刑宣告受けたも同じだよ…」 ザジ「……(スクッ」 ちう「ザジ、どこか行くのか?」 ザジ「……(コクコク」 ちう「そっか。外日差し強いから気を付けろよ。…ここよりはマシかもしれないけど」 ザジ「……(ビシッ」 数分後 「うあ?、サイトの更新もできねーし最悪だ?」 ガチャ ザジ「……」 ちう「お、ザジおかえり。あれ?なんか買ってきたのか?」 ザジ「……」 ちう「おー!このクソ暑い中アイス買ってきてくれたのか?GJザジ!…ってあれ?なんか溶けてる…」 ザジ「……(シュン」 ちう「ドライアイスは入れてもらわなかったのか?」 ザジ「………!……(ショボーン」 ちう「店員が入れるの忘れてて、指摘しようと思ったけど通じなかった?そっかザジ無口だもんな…」 ザジ「………(ショボボーン」 ちう「後がつかえてたし、仕方ないから諦めて走って帰ってきたのか…そういやすごい汗だな…」 ザジ「ちう…ゴメンネ…(クスン」 ちう「……(ナデナデ ザジ「……あ」 ちう「ザジ、今からプールでも行こっか?」 ザジ「……!(コクコクコク」 ちう「たまには休日を外過ごすのも悪くな…わ!引っ張るなよザジ、まだ水着も用意してないのに!」 「……♪(ニコニコ」 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/560.html
前ページ次ページSSまとめ 37-889 37-889 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 21 00 06 ID ??? リクカプ劇場 夕映×さよ編:MOL DEATH 私は自縛霊の相坂さよです。 今私はとーっても気になることがあるんです。 その人は綾瀬夕映さんっていうんですけどいつも変わった飲み物を飲みます。 みんなまずいまずいとか言って朝倉さんも飲もうともしません。 私は幽霊ですので飲めませんが…どうしても飲みたいのです。 朝倉さんは『あれは飲むモンじゃない』って言ってますけどどうしても知りたいってものありますよね。 まずは綾瀬さんを尾行です。 綾瀬さん、朝から早速変わった飲み物を飲んでます、その名も『抹茶コーラ』おいしいんでしょうか? さらに休み時間に『ラストエリクサー微炭酸』を飲んでました。 なんとさらに次の休み時間に『ペッパーマンゴ』を、さらに次の時間に『抹茶オレンジ』と次々に飲んでます。 よーやく分かりました。綾瀬さんがいつもトイレばかり行ってるのはこのせいなんですね。 いくらなんでも飲みすぎです。 情報収集はこのへんにして少しの間だけ綾瀬さんの体を借りましょう。 「えいっ!」 「うっ!?」 作戦成功です。いくらみんながまずいまずいと言っても体が綾瀬さんならどうってことないでしょう。 万が一のための保険です…はい。 さて綾瀬さんの体になって見ましたが…随分と視界が低いです。 人間の目線で見るのは久しぶりですし、綾瀬さんの背が低いというのもあります。しかしこの胸、私より小さい? 寄り道はこのくらいにして、早速飲んでみましょう。 37-890 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 21 00 55 ID ??? 『抹茶コーラ』に『ペッパーマンゴ』、『抹茶オレンジ』『ラストエリクサー微炭酸』っと さらに手に持っていた『俺の男汁』…これ飲み物なんでしょうか…? あまり綾瀬さんの体を借りる時間がないので一度に飲んでみます。 すべてにストローを取り付けて…いざ! ちゅ~~~~~~~~…キョヘェェェェェェェェェェェェーー! これは死にます。全部混ぜて飲んだら絶対に死にます。すでに気分が悪くなりたまらないです。 もうだめ……我慢しきれずトイレで思い切り吐きました。 逝けます、成仏しそうです。頭の上に天国の扉が見えてます。 でも逝けません、寸前のところで朝倉さんが助けてくれました。 試しに朝倉さんにも一口飲ませてみました。 「チョホォォォォォォーー!」 朝倉さんが魂だけの存在になりそうです。綾瀬さんはすごいです。 綾瀬さんの味覚なら何とかなると思ってましたが…多分頭の味覚のネジが二、三本ふっとんでます。 ある意味尊敬します。 その後、具合が悪そうにしている夕映を心配するのどか。 「夕映、今日はどうしたの?」 「気持ちが悪いです、何かに憑かれてるような気分です…」 終 37-898 37-898 名前:超悪友[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 22 56 59 ID ??? 超悪友 いつもの3-Aの教室。 だがそこだけは異質、異様。麻雀をする4人、煙草の煙が二つに酒のビン、そして一人勝ちまくる人。 チア二人(美砂、桜子)千雨、朝倉、そして見学でザジ。 ジャラジャラジャラジャラ 桜子「ロン役満!」 千雨「何だとー!?」 美砂「桜子勝ちすぎだよー」 朝倉「も~。千雨、ライター貸して」 千雨「ちっ、しゃあねぇな」 桜子「わーい、10連勝~」 美砂「ヒック…誰~ビリは?」 ザジ「…(千雨を指差す)」 千雨「あーはいはい!私ですよーだ。ちっ最近ツキがねぇ」 朝倉「だって千雨ってザジちゃん使ってサイン出してんじゃん」 ザジ「やっぱりズルはだめだよね」 千雨「わーったわーった!罰ゲームの食事奢りで許してくれい!」 千雨「何食べるんだ?」 美砂「はーいはーい、カキ」 桜子「自分の名前にある柿?」 美砂「違うって、生牡蠣だよ」 千雨「ざけんな、高すぎるわ!」 朝倉「えー?何でも奢るって言ったでしょ~」 千雨「…よーし」 37-899 名前:超悪友[sage] 投稿日:2006/09/26(火) 22 57 37 ID ??? 用意したのは胃薬、下痢止め、消化剤、腸内解毒剤、抗生物質、そして鍋用の牡蠣。 千雨「約束通り牡蠣を用意したぞ、コレだけの飲めば大丈夫だ」 桜子「千雨ちゃんて変なところで度胸あるよね…」 円「長谷川!あんた桜子になんてもの食べさせようとしてんの!?」 千雨「はぁ?そんなに食いたいなら煮ればいいだろ、それは個人の自由だけどな」 円「何ですって!?」 美砂「やめときなって円」 円「そこまで言われて引き下がれるか!桜子の胃は私が守るわ」 朝倉「あーくぎみん…」 桜子「ちょっと円ー!」 円「ガツガツ」 翌日、昼時の超包子 千雨「それで…どうだって」 美砂「完全に食中毒。しかも腹が痛くなった時に長谷川の用意した薬を一通り飲んだせいで胃が荒れて 穴が広がっちゃって。しばらく投薬治療で入院しちゃったの」 桜子「円…」 美砂「お気の毒に…」 ザジ「今度お見舞いしに行こう」 千雨「じゃあ私はパンチをお見舞いしようかな」 美砂「やめときなって」 朝倉「あー、みんなご飯来たよ」 五月 お待たせしました。カキフライ定食5人前です。 終 37-917 37-917 名前:真名ちゃんもっこり日記114[sage] 投稿日:2006/09/27(水) 21 54 58 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記114 今日ほどアキラのベストショットを撮りまくった日はない。 超の計画なんてどうだっていい、アキラのパンツが報酬ならなんだってしてやろう。 あのアキラの格好はすばらしい。見てるだけでハァハァしそうだ。 あの『脱げビーム』を使ってアキラを常に狙っていたのに何故かチアガールに当たったしまう。 アキラめ、私が撃ってることに気づいてるんじゃないのか? 麻帆良祭が終わったらその姿のままお持ち帰りをしてやろう。 さぁ今日は一段と気合を入れてライフル型の盗撮カメラでアキラを撮るか。 他のことなど田中に任せりゃすむことだ。 え、超が久々に表に出たのに協力しないのかって? 知らん知らん、そんなん知らん。 37-924 37-924 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 18 45 01 ID ??? 金持ちvsケチケチ精神 ゆーな「にゃーにゃーにゃーにゃー、にゃにゃにゃにゃにゃ~」 亜子「ほらゆーな。歯磨きやで」 ゆーな「にゃ~」 まき絵「寝る前はちゃーんと歯磨きだよね」 あやか「そうですわ。虫歯といえど侮ってはいけませんからね」 アキラ「そういえばいいんちょって歯ブラシ毎日変わってるよね」 あやか「当然ですわ。毎日使い捨てを使ってますのよ」 亜子「何やて!?それを一日三回365日繰り返しとるんか!?」 あやか「そうですわよ」 まき絵「すごいねあやか」 ゆーな「にゃー」 アキラ「贅沢というか、無駄遣いというか」 亜子「ウチなんか見てみ!この電動歯ブラシ!」 アキラ「別に何も変わったところはないけど」 まき絵「便利だよね、電動歯ブラシって…あれ?スイッチが入らないよ」 亜子「当たり前や、電池は抜いとるもん。もったいないやん」 一同「…」 あやか「そちらのほうがもったいないのでは…」 ゆーな「にゃー」 37-928 37-928 名前:暗闇の中で…[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 21 19 26 ID ??? 今日はサーカスの練習。ちうに遅くなるから先に帰ってもいいと言ったけど… 「別にいいよ。それにザジがサーカスやってる所見てみたいしな。」 という訳で私はちうに練習風景を見られている。いつも通りのメニューをこなしていく。 その度にちうは驚きの声を上げてくれた。それが嬉しくてつい、いつも以上に張り切ってしまった。 私は浮かれ過ぎていた。 大好きな人にいい所を見せようとして。周りが見えなくなっていた。 後ろの綱渡り用の鉄棒がぐらついているのを、それが倒れてくるのも気づかない程に。 私は浮かれ過ぎていた。 ガシャーンという凄まじい音と悲鳴がサーカス小屋に響いた。音を聞きつけ人が集まってくる。しかし私ではない。 目の前で鉄棒の下敷きになっている少女にだった。 私は見た。ちうに笑顔を向けた時ちうは猛スピードで走ってきて私を突き飛ばしたのを。 ちうはピクリとも動かない。私はフラフラとちうに近寄った。 手を握ってみた。やはり動かない。揺すってみた。それでも動かない。 「ちう…」 呼びかけてみた。動かない。とにかく呼びかけた。呼びかけはそのうち叫びに変わる。 自分でも何を叫んでいるのか分らなかった。こんなに声を張り上げたのは生涯初めてだと思う。 やがて救急隊員がやってきてちうは病院に運ばれた。私は一緒について行ったらしいがよく覚えていない。 気がついたら病院の一室に座っていて目の前に医者がいた。 よく分らないレントゲン写真を見せられよく分らない説明を聞いていた。 そんな事よりちうは無事なのか?それだけをとにかく質問した。 「命に別状はありませんが、脳を強く打っており非常に危険な状態です。このまま目が覚めないと最悪…植物人間に……」 37-929 名前:暗闇の中で…[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 21 20 34 ID ??? この瞬間私の頭の中は真っ白になった。 植物人間?ちうと遊べないの?ちうとお喋りできないの?ちうと一緒に……。 私は立ち上がり夢遊病患者のようにフラフラと部屋を後にした。 ベットにはちうが眠っていた。テレビで見るようなマスクを付けて静かに眠っていた。 まるで昼寝でもしてるかのように、試しに起こしてみた。しかし起きる事はなかった。 もしかしてという一縷の望みに賭けたがやはりだめだった。 今更になって私は後悔し始めた。 何故後ろに気付かなかったのか?何故いつも通りに練習しなかったのか?何故ちうを無理にでも帰さなかったのか? いつの間にか頬に冷たい物が伝っていた。私はそのままちうの胸で声を殺して泣いていた。視界が暗くなって行く……。 「ここは…?」 気がつけば私は暗闇にいた。深く、冷たく、寂しい暗闇。あたりを見回してると何かを感じた。 「………ちう?」 少しぶっきらぼうだけどすべてを包んでくれる優しい感じ。間違いなくちうだ。しかし気配がだんだん弱くなっていく。 「ちう…!?待ってて今助けるから。」 暗闇の中私は走る。何度も転んだが構わず走る。ちうを助けるために。 「ちうー!!」 どす黒い沼の中にちうはいた。既に体の半分は飲み込まれていた。すぐさま助けようと近づくが突然体が重くなった。 まるで全身に鉛を付けたようにうまく動かない。 「ちう…!」 ゆっくりと着実に近づくがちうもゆっくりと沼に飲み込まれる。早くしなければ!そう思ってもうまく動かない。 37-930 名前:暗闇の中で…[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 21 21 34 ID ??? あと5メートル。ちうは胸まで浸かっている。 あと4メートル。ちうは肩まで浸かっている。 あと3メートル。ちうは首まで浸かっている。 あと2メートル。ちうは顔まで浸かっている。 あと1メートル。ちうは頭まで浸かっている。 あと30センチ。ちうは肘まで浸かっている。 あと10センチ。ちうは指まで浸かっている。 あと0センチ。私とちうの手が繋がった。 私は力の限り引っ張った。完全に抜け出したちうを私は抱きしめた。 「お願い…目を覚まして…。また一緒にいよう…?」 その時私達は光に包まれた。暖かく、優しい光に――― 目を開けると病室にいた。私はちうの胸の中であのまま眠っていたみたいだ。 誰かが頭を撫でてくれる。優しく、そして懐かしい感覚。私は手の主を見た。 「おはようザジ…。」 いつもの優しい笑み。私にだけにしか見せない優しい笑み。 「ちうー!!」 私はちうの胸に飛び込んだ。 「ちょっ…ちょっとザジ…!」 「ちう…ひぐ…ちう…ちう……。」 「まったく……。でもありがとな。夢の中で助けてくれて。」 二人は抱き合った。温もりを感じるため。安らぎを感じるため。二度と離れてしまわないように強く抱きしめた……。 終 37-933 名前:暗闇の中で… 千雨編[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 21 27 14 ID ??? 今日はザジが部活らしい。私は部活を見ていく事にした。ザジは「待たせちゃ悪いから先に帰っていいよ」と言ってたが、 一人で帰ってもする事もないし、何よりザジがサーカスやる所を見てみたかった。 ザジは次々とアクロバティックな技を決め、私は素直に驚いた。 (ふふふ、私が見てるからって張り切ってるな?バレバレだぞ?) さらに複雑な技をやり最後を決めたときザジは私に笑顔を向けてきた。 (まったく…あいつは………って危ねぇ!!) ザジの後ろにあった鉄棒が倒れてきた。私は咄嗟にザジを突き飛ばした。 安全な場所に突き飛ばし安心した私に激しい痛みと衝撃が走った。 薄れていく意識の中に見たのは悲しい顔をしたザジだった。そんな顔で…見るなよ…こっち……まで…悲しく……。 37-934 名前:暗闇の中で… 千雨編[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 21 28 14 ID ??? 暗い…寒い…ここは…?力が入らない…。 何か液体に浮かんでるような感覚。妙に心地いい。だんだん沈んできた。なんかこのまま溶けてしまいそう。それもいいかな…? 「――!!」 なんだよ。折角人が気持ちよくしてるのに。 「―う!!」 何もかも忘れて…。 「ちう!!」 忘れる?何をだ? 「ちう!!」 ザジ?何でいるんだ?すごい辛そうじゃねーか? 「ちうダメ!いなくなっちゃ…!」 …何を忘れようとしてたんだ私は。ザジの事を忘る?そんなの嫌に決まってんだろ? 「お願いちう…!」 忘れたくない!離れたくない!伸びろ私の腕!沈むなよ! がしっ ザジの手だ…あったけーな…。馬鹿だなぁ私…この温もりを忘れようとしたなんて…ごめんな? 真っ白な部屋。そうか病院か。まああんなのが落ちてきたんだ。当たり前か? それにしてもなんか胸が重いな…。なんだザジか。心配してくれたのか?涙の後が残ってるぞ? 心配すぎて夢の中まで助けにきやがって…。私は幸せだな…。 なでなで 綺麗な髪だなぁ…お?起きた。おはよう…ザジ。っていきなり抱きつくなよ…。 まったく…でも本当にありがとうな。 好きだぜ?ザジ……。 完 37-940 37-940 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 22 59 08 ID ??? 涙に暮れた日。 もう何年も前に見た映画。 小さい頃に一人で見て、大泣きした懐かしい日々。 あれからもう何年も過ぎて、もう泣かないと思っていたのに… とある土曜日の夜。 「すごいねー。たくさん持ってるー」 まき絵があやかの家に大量にならぶDVDを見ている。 明日は日曜日なので夜通し二人っきりで見るつもりだ。 「それじゃ、まずこれとか見る?結構泣けるみたいだよ」 「え」 まき絵が取り出したDVDはあやかがかつて見て涙を流した映画だった。 あの頃はビデオテープで何度も見たが、DVDは初めてだった。 ただ懐かしさから手にしただけでそれを見たことはない。 この年になってまた泣くのかと思うと気が引ける。 何度も見てどのシーンでどんなことが起きるのか分かりきっている。 なのにまるで初めてみるような感覚。 「……」 一通りの流れが終わり、いよいよクライマックスだ。 まき絵は画面をまじまじと見つめた。若干涙ぐみながらもとても満足そうだ。 「もう泣きそうだけどここからだよ……あやか?」 「!?」 涙なんて見せないと思っていても重要なシーンでやはり泣いてしまう。 残り10分近くあるのにもう涙が止まらない。 「ご、ごめんなさいまき絵」 子供のように涙を流して画面を見ることが出来ない。 37-941 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/28(木) 22 59 38 ID ??? 大人になったように見ていたのは自分の気のせいだ、どうしても涙がとまらない。 重要なシーンの手前で一時停止が掛かっている。 「あやか」 まき絵があやかの手を握って体を抱きしめる。 「まき…絵」 「あやかが泣くなら、私も思いっきり泣いてあげる」 手が触れ合い涙目のまき絵はにっこりと笑って号泣宣言だ。 それまでは一人で見て泣いたあの頃…いい年になってまた泣くのが恥ずかしかった。 だが笑って泣いて、それを一緒に分かり合える恋人が今はいる。 あやかは嬉しくてまた涙が止まらない。 しばらくして二人は手を握り合って寄り添ったまま、再生のボタンを押す。 最後のクライマックスを一緒に泣いて見るために。 終 37-952 37-952 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 15 36 06 ID ??? 贖罪 この日はザジが日直で一番最後に帰る事となった。 千雨も待っているため、ザジは張り切っている。 「ふぅ…」 最後の日誌を書いてネギに提出。ようやく帰れる、千雨と一緒に帰れる。 ザジはうきうきした足取りで千雨の待つ下駄箱前へ向かう。 「千雨ちゃん~」 「…~~~~」 ザジを待つ千雨は桜子の相手をしていた。 千雨に好意を持つ桜子はいろんなアプローチを仕掛けるが千雨はそっぽを向いている。 「ねー帰ろうよ~」 事情を知らない桜子は千雨と一緒に帰ろうと必死だ。 「うるせぇな、そんなに帰りたけりゃ一人で帰れ!」 ザジしか見ていない千雨は桜子をさっさと突き放つ。 「むー…そんな極端な言い方酷いよぉ~」 あまりにもキツくあたられたせいで桜子は涙目だ。 「…どうすりゃ帰ってくれるんだ」 「…じゃあキスして」 率直に答える桜子、当然考えがあってのことだ。 断れば一緒に帰る、帰らなくてもキスをもらえる、桜子にとってはどっちをとってもおいしいのだ。 「…」 早く帰ろうとザジは急いで千雨の待つところに走る。 桜子が居ることなど知らずに。 「…」 「えっ」 千雨は構わず桜子の頬にキスをした。 37-953 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 15 36 39 ID ??? 「これでいいだろ、帰れ」 「…分かった、ありがと」 桜子は結果的に千雨のキスを手に入れたが内心複雑だった。 何の感情もないキス。明らかに“キスくらいくれてやるからさっさと帰れ”と言ってるみたいだ。 これ以上構うと噛み付かれそうなためすぐにその場を去る桜子。 ようやく邪魔者が消えてせいせいした千雨は、ザジはまだかと辺りを見渡す。 「………」 「…」 少し離れた場所から立ち尽くすザジの姿。 あの瞬間を見られた。追い返すためとはいえ桜子にキスをしてしまった姿を見られた。 いつもの感情があるのかどうか分からない顔をしているザジ。 だが一番違うことはザジの目から涙が出ていることだった。 「…!」 ザジは千雨を見ずにそのまま立ち去ってしまう。 「…ザジ」 やってしまった。誰にも見せたことのない険しい顔をする千雨。 一途なザジを傷つけた代償は大きい。 暗い室内。いつも横には千雨がいるはずだった、だが今日は誰も居ない。 「…千雨のバカ、千雨のバカ、最低」 そう呟くザジの目は涙で汚れていた。 ―ザジ、好きだ。 そう言った千雨の顔が思い浮かべる。あれは嘘だったのか。 するとザジの持っている携帯が鳴り出す。確認をすると相手は千雨からだ。 「…絶対出ないもん」 ザジは何も言わずに電話を切る、そして携帯を放り投げてベッドにもぐりこんだ。 『留守番電話サービスに接続します。こちら090-』 何度かけても電話口から帰ってくるのは留守番電話サービスの音声。 「…だめか」 寮に帰ってからザジはちっとも会ってくれない。千雨は電話に切り替えるもそれもだめ。 37-954 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 15 37 14 ID ??? 泣かせて、怒らせて、そして傷つけた。 「最低だな、私は」 言い訳も謝ることも何も出来ない自分が不甲斐なさ過ぎて悔しかった。 「随分とザジさんの機嫌が悪いですよ」 「お前、ザジを泣かせただろ」 「千雨ちゃん、ザジちゃんと喧嘩でもしたの?」 翌日、学園に登校するなり刹那、真名、明日菜に問い詰められる千雨。 それぞれ一緒に居る人がいるため、同じ立場の千雨の様子をすぐに察したようだ。 「あのなぁ、ザジのことが何もかも私の責任になる根拠を教えてくれねぇか…」 昨日のことで頭が一杯なのにこの質問攻め、流石に耐え切れない。 だがそんなことも気にせず3人は白い目でじーっと見つめた。 もはや千雨一人が完全に悪者扱い。 「…ハイゴメンナサイ、ワタシノセイデス」 完全に見透かされている。これには千雨も折れるしかない。 「やっほー千雨」 そこへやってきたのは麻帆良のパパラッチ朝倉和美だ。 「テメェか…バラしたのは」 「まぁまぁ、折角仲直りのお膳立て作ったんだから。ヘタレてないでさっさと謝ったら?」 ―と背中をぽんと押す和美。 そして押された先にはザジの姿。いつになく無表情で睨んでいる。 「ザジ…」 「…」 ―もう一度私を信じてほしい。 そんな薄っぺらい言葉を言っても信じてくれそうにない。 「…授業が終わったらいつもの場所で待ってる」 だけど手放したくない。どんなことをしてでも… 「今の私は最低だしこんなこと言う資格なんてないと思ってる、でも頼む…いつもの場所で待っているから」 その言葉にザジは何も言わずに立ち去った。 37-955 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 15 37 57 ID ??? 放課後になって千雨は下駄箱前でずっと待った、ずっと待ち続けた。 もう1時間以上待っただろうか、下校時間が刻一刻と迫る。もしもこの時間を過ぎれば生徒は強制的に帰される。 そうなってしまってはおしまいだ。下校時間は6時、時計はもう5時55分。 だが千雨は待った。チャイムが鳴り、先生が帰れと言われるそのときまで最後まで諦めない。 ―残り2分を切った。 「…」 すっと気配を消しながら千雨の後ろにいつの間にか立つザジ。 「…来てくれたんだな」 相変わらずザジは無表情だ。千雨は総ての感情を押し殺した顔で呟く。 「…ごめん、ここで言い訳なんてずるいと思っているけど…本当にごめん」 「…もういいよ」 ザジがやっと言葉を発し、千雨の口にキスをする。 「…」 お互いを見つめあい、誤解を伝え合う二人。言いたいだけ言い合うとザジは千雨の胸に飛びついた。 嬉しくて悲しくてただ千雨の胸の中で泣いていた。 「ザジ、私はお前が好きでたまらないんだ。もしこの先、私がお前を裏切ったらその時は…私を煮るなり焼くなり好きにしろ 「それじゃあうまくいったんだ」 「あぁ、まぁな」 翌日、千雨に突撃インタビューをする和美。もし破局したら慰め報道の準備をしていた。 「つーか千雨、首のところ隠しといたら?」 「あ!?」 千雨の首にはくっきりと噛み付き後が残っていた。 普通はキスマークなのだが、ザジの場合は噛み付いてくる。 「千雨ー」 遅れてザジがやって来た。仲良く手を繋いで一緒に教室に入る。 首跡はまだ隠さない。不器用なこの傷は千雨にとって贖罪の証だから。 しばらくすれば消えてしまうこの印が、とても愛おしい思った。 終 37-960 37-960 名前:【投下予告】[sage] 投稿日:2006/09/29(金) 21 40 52 ID ??? まき絵「ただ今より、ネギま!アニメ2期の放送を記念、まほ落語寄席を開演いたしま~す。 まず、開演に先立ちまして皆様にお願いを申し上げます。 携帯電話などの音の出る電子機器の電源は切らなくても結構ですが、 パソコンの電源ボタンを5秒ほど押しますと・・・電源が切れてしまい、 他のウェブページや職人様のSSを読むのに時間が掛かりますのでご注意ください。 では、3分後に開演いたしま~す。」 『○分後に投下』だけじゃつまらないな~と思い、色々とテスト。 37-961 名前: まほ落語寄席 開口一番 [sage] 投稿日:2006/09/29(金) 21 45 51 ID ??? 桜子「10月4日からのアニメ放送開始を記念しまして始まりましたまほ落語寄席、 まずは椎名亭桜子が一席お相手させていただきます。 え~、毎度バカバカしいお笑い一席。 落語の登場人物といえば与太郎・ご隠居・熊さん・八つぁんと色々と居まして、 物知りのご隠居に物を尋ねる所から始まるのが黄金パターンなんだよ~」 明日菜「ご隠居!こんちわぁ!」 あやか「あら?誰かと思えば。まぁま、おあがり。」 明日菜「へへ、ご馳走様で。」 あやか「なんですの?ご馳走様って?」 明日菜「なんですのって、ご隠居がまんまおあがりって言ったじゃん。 ちょうどお昼時なんでご馳走になろうかと思ったんですけどね、違いますか?」 あやか「あら、そうでしたの?ですが私は、まぁま、おあがり。こちらへお上がりと言ったんですわ。」 明日菜「な~んだ、そうだったの。まぁいいや、あがりますヨッコイショういち」 あやか「・・・。」 明日菜「ねぇ、この家は客が来たのにお茶を出さないの?」 あやか「まったく、今ちょうど出そうと思ってたんですわ。 はい、粗茶をどうぞ。」 明日菜「へい、どうも。・・・甘味はださないの?」 あやか「出しますから、いちいち催促して欲しくないですわ。 羊かんで良いですわね?」 明日菜「あ~、良いよ。・・・後ね、厚く切ってね。 うすぅ~く切って、つっかえ棒が必要になるといけないからね。」 あやか「解ってますわよ。 お~い、お客様に羊かんを切って差し上げなさい。あとこう言う方には」 明日菜「分厚く頼みますからね~!」 あやか「・・・。」 37-962 名前: まほ落語寄席 開口一番 [sage] 投稿日:2006/09/29(金) 21 47 41 ID ??? 桜子「羊かんが出るまで辺りを見回してますと」 明日菜「ご隠居、あんなところにデッカイ染みができてますよ。」 あやか「アレは染みじゃない。長谷川千雨という武将が、狩に出かけている姿の掛け軸ですわ。 この掛け軸の絵には裏話があって、狩の帰りに村雨に遭って」 明日菜「千雨じゃないんですか?」 あやか「千雨は名前、村雨はにわか雨。良いですか?続けますわよ。 雨宿りしようとしたのですが、場所が無くて困っていたら一軒のあばら家がありまして、 家主に雨具を貸して欲しいと頼むと、お恥ずかしながらと山吹を渡されたのですわ。」 明日菜「はぁ~・・・傘貸して欲しいのに山吹。 もっと枝振りの良い笹とか渡せば良いのに。」 あやか「まったく。歌道に暗いですわね。まぁ、明日菜さんが解らないのは当然ですわ。 良いですか、これは古歌の 『七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき』 つまり、蓑一つありませんと暗に断った」 明日菜「あの、ご隠居。どこに断りの言い訳が?」 あやか「そこが、歌道に暗い。まぁ、明s(ry これは歌の、『実の一つだに』が『蓑一つ、なきぞ』と掛けて、 蓑が一つもないです。と、言う訳なのですわ。 このとき、明日菜さんが解らなかったように、千雨公も解らなく 家来に聞いてはじめて断りの言い訳と理解したのですわ。 それから千雨は、あぁ、歌道に暗いから学ばなければと猛勉強して日本一の歌人になったのですわ。」 明日菜「へぇ。あ~、ところで、雨具の無い断りをもう一度聞かせてよ。」 あやか「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき ですわ。」 37-963 名前: まほ落語寄席 開口一番 [sage] 投稿日:2006/09/29(金) 21 49 22 ID ??? 明日菜「そうそう、それを書いて。」 あやか「よろしいですわ。では・・・え?ひらがなで?漢字は読めない? しょうがないですわね・・はい、どうぞ。」 明日菜「へへっ、どうも。え?覚えるのか?違う違う、家に知り合いが傘を借りに来るんだけど いっつも返してくれないからこいつで断ろうかとね。それじゃあね。」 桜子「ってぇ、帰りますとちょうど雨が降り出して」 明日菜「へへへ、降り出しましたよ。お、来た来た、こいつで追い返してやるってんですよ。」 朝倉「お~い、御免よぉ!」 明日菜「来た来たキター!(AA略。傘を借りに来たのか?」 朝倉「いや、雨具はあるんだ。今日は、日が暮れたから提灯を借りに来たんだよ。」 明日菜「え?提灯?傘じゃなくて提灯・・・。・・提灯は~、無いよ。」 朝倉「無いって、そこに吊るしてるじゃないか!」 明日菜「あ、あれ?あれはぁ~・・・吊ってあるけど、無い。」 朝倉「へ?何を無茶苦茶な、私とアンタの仲でしょ、貸してよ。」 明日菜「しょうがないなぁ、貸してあげるから、雨具貸してと言って。」 朝倉「だからぁ、雨具は持ってるってば。・・・何?言えば貸してくれるのね。 しょうがないなぁ。じゃあ、雨具貸して。」 明日菜「へっへっへ、これでも喰らえ!お恥ずかしながら。・・・。 えっと、・・・崩してある・・七重八重ぇ 花咲けどもぉ 山吹のぉ えっ、何て読むんだ?え~と、味噌汁樽と 鍋と釜式だぁ!へへん、どうだい!」 朝倉「え?なにそれ?台所の都都逸かい?」 明日菜「都都逸じゃないよ、お前は歌道に暗いなぁ~。」 朝倉「だから、」 桜子「『角、暗いから提灯借りに来たんだよ。』 千雨【道灌】と言う一席でございました。」 37-968 37-968 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/30(土) 17 52 35 ID ??? リクカプ劇場 ちう×アキラ編:それはお互い様 寮の大浴場、そこは3-Aの生徒たちがよく利用するところだ。 「ふぅ…今日は長めだったな」 その中で千雨は少し長めの入浴をしてあがるつもりであった。 火照った体を冷やしつつ自分の服を取ったのはいいのだが。 「やば…タオル忘れた」 体を羽織っていたバスタオルは軽く体を拭いてそのまま脱水所の洗濯機の中に入れてしまった。 他の人も次々と入れているため今更取りにいけない。かといってこの姿でザジを呼びにもいけない。 濡れた体で服を着ればタオルを忘れたことは明白の上に、自分の服が濡れるというのはネットアイドルである千雨に とって衣装を汚すような気がして抵抗がある。 まだかなり濡れたままの体で途方に暮れていた。 「まずいな……」 すると横から大き目のタオルが出てくる。 「…あんた」 「使う?」 それは偶然横にいたアキラだ。 水泳部所属のため着替えやタオルの取り揃えなどは常にしっかりしている。 「…あぁ、悪いな」 素直にタオルを受け取る千雨。 「ちゃんと洗って返してね」 着替えを終えたアキラは言葉少なに言って去っていく。 「…ったく」 アキラから借りたタオルで頭を拭く千雨。 自分のものではない感触と匂い。まるで初めて他人の家に上がったような感覚。 37-969 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/30(土) 17 53 32 ID ??? 「ほんと他人の匂いがする…」 正確にはアキラの匂いがするのが正しい。 後日 「ほら、ありがとよ」 千雨はアキラから借りたタオルを洗い素っ気無く渡す。 「うん、こちらこそ」 こちらの反応は少なめに受け取る。 … その後、どうしたらいいか分からずただじっとその場で立ち尽くす二人。 「そ、それじゃあな!」 「あ、うん」 何だかじっといることが恥ずかしく思えて互いに立ち去る千雨とアキラ。 お互い不器用でどっちもどっちな二人であった。 終 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/282.html
前ページ次ページSSまとめ 34-557 34-557 名前:すいみん不足[sageごめんageちまった] 投稿日:2006/06/26(月) 07 05 40 ID ??? すいみん不足 1/4 「ふわ……あ……」 朝の女子寮にて。自室に戻ってきたアキラは大あくびをした。 「珍しいね。アキラがあくびするなんて」 「うん……。最近寝不足……」 ルームメイトである裕奈の問いに答えつつ、アキラは覚束ない足取りで洗面所に向かう。と、そこで、 ごちん! 「……痛い」 アキラは部屋の壁に頭をぶつけたのだ。 「アキラ、大丈夫なん?」 裕奈の朝食を作りに来ていた亜子がぱたぱたと駆け寄る。するとアキラは赤くなったおでこを押さえながら、 すっかり涙目になった状態で答えた。 「真名の部屋から帰る時、おんなじとこぶつけちゃったから、かなり痛い……」 「あー、たんこぶ出来とるやん」 「同じトコぶつけた、って……。アキラがかつてない程ドジっ子になってる……」 亜子に治療されているアキラを見ながら、裕奈は呆然とした口調で呟いた。 「アキラ、調子悪いんとちゃう? 風邪引いてへん?」 仲良し四人組の中で、いやクラスの中でもしっかり者のアキラである。亜子が尋ねるのも無理は無い。 「ううん、眠たいだけ……。最近、眠れないの……」 「そんなに眠いんだったら、今日は学校サボっちゃいなよ」 「いや、やっぱり授業は受けなきゃ……」 裕奈の提案に首を振ると、アキラは再び大あくびをするのであった。 結局、アキラは登校中に三度電柱に激突し、電車ではドアに挟まれ、階段では派手にすっ転ぶという、 のどかや亜子でも滅多に見せないようなドジっぷりを発揮したのであった。 34-558 名前:すいみん不足[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 07 06 26 ID ??? 2/4 「ねーねーたつみー、アキラどうしちゃったの?」 教室に入るなり、裕奈は真っ先に真名の元へ駆け寄る。すると真名は重苦しい表情で溜息をついた。 「そろそろ限界のようだ。最早ここまで、か……」 真名の視線の先には、のどかと衝突して頭を押さえるアキラの姿があった。そして二人は謝ろうとして 再びごちん、と頭をぶつけている。 「こいつは重症だね……」 「ああ、重症だ……」 アキラの変わり様にクラスの注目が集まる中、真名は苦渋の決断を下した。 「今夜は我慢しよう。アキラはお前達と一緒に寝かせてやってくれ」 「えっと、どういうイミ?」 「一緒に寝てみれば分かる。そろそろ元のアキラに戻ってもらいたいからな」 真名の意味深な発言に、裕奈は首を傾げるばかりであった。 そして夜。 「いいの? 私が居たら二人の邪魔にならない?」 相変わらず眠そうな感じで、アキラは申し訳なさそうに尋ねた。 「なーに言ってんの! 自分の部屋なんだから遠慮するコトないじゃん!」 「せやせや。おじゃましとるんはウチの方なんやから」 「でも……」 「いーからいーから。さ、とっとと寝ちゃいなよ」 二人に押し切られる形で、アキラは自分のベッドに潜り込む。続いて裕奈と亜子も早々にパジャマに着替え、 裕奈のベッドで横になった。 「寝付きが悪い時ってさ、なんとなく誰かが傍に居てくれる方がいいんだよね〜♪」 「うん……。今日はぐっすり寝られそう……」 しばらく三人はおしゃべりに興じる。そして、小一時間もする頃にはアキラの返事は来なくなった。 「ふふっ、ちゃんと眠れたみたいだね」 「ほなおやすみ、アキラ」 アキラが静かに寝息を立てたのを確認すると、裕奈と亜子は一安心といった様子で笑った。 34-559 名前:すいみん不足[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 07 07 11 ID ??? 3/4 「―――うにゃ?」 深夜。突然の感触に、裕奈はぱちりと目を開けた。誰かが裕奈の背中にしがみついてきたのだ。 「亜子?」 思わず恋人の名を告げる。しかし亜子は裕奈の目の前ですやすやと眠っていた。と、いう事は……。 「どうしたのアキラ?」 裕奈はゆっくりと振り返る。すると、 「ふええ……、目が覚めちゃったの……。なんだか寝付けなくて……」 アキラは裕奈を抱き枕にしたまま、涙声で答えたのだ。これには裕奈の頭も瞬時に覚醒する。 「一人じゃ淋しいから……、わたしもゆーなちゃんと亜子ちゃんといっしょがいいの……」 ゆーなちゃんと亜子ちゃん、ですと? 「あ、あのアキラ? どうしちゃったの?」 完全に豹変してしまったアキラに、裕奈は動揺を抑えながら尋ねる。だがアキラは答えず、 「ダメ……?」 と、今にも泣きそうな表情で言ったのだ。それも上目遣いで。 ズギャ―――z___ン!!! という効果音が裕奈の胸に響いた。マズイ、これはシャレにならない。 (たつみーが言ってたのはコレだったのか……!) 恐らく、今のアキラは度重なる睡眠不足の影響で、幼児退行したような寝惚け方をしているのだろう。 はっきりいって反則である。普段はクールな印象の強いアキラが、こんなに可愛い姿を見せるなんて。 どくん、と裕奈の内に潜むけだものさんが目を覚ました。 (ヤバイって! このアキラはカワイイなんてモンじゃないって!) 裕奈の鼓動が高まっていく。そして、アキラが再び口を開いた。 「ゆーなちゃんの背中、あったかくて気持ちいい……」 アキラはとろんとした口調で、すりすりと裕奈の背中に頬ずりしてきたのだ。これには裕奈の理性も いっぱいいっぱいになってしまう。 今すぐアキラを食べちゃいたい。裕奈の中のけだものさんがそう訴えていた。 (ダメダメダメッ!! あ、あたしには亜子が……、って、そうだ!) 裕奈の脳裏にある考えが浮かんだ。浮気寸前のこの状況を脱するにはこれしか無い。 「和泉さん! 和泉さん起きてよボンジュール!!」 藁をも縋る思いで、裕奈は亜子を揺り起こしたのであった。 34-560 名前:すいみん不足[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 07 07 55 ID ??? 4/4 「う…ん……、ゆーな、どないしたん?」 眠そうに目を擦りながら亜子が身体を起こすと、先にアキラが口を開いた。 「亜子ちゃん、わたしもいっしょに寝させてよぅ……」 アキラはようやく裕奈を開放すると、今度はぴったりと亜子に抱き付いてきた。 「ひゃああっ!? ア、アキラ寝惚けとるん?」 「そーみたい……。そりゃたつみーも手を出すよね、この状態じゃ。そんでアキラの寝不足はヒドくなる、と」 目を白黒させながらわたわたする亜子に、裕奈はげんなりした表情で答えた。 「あたし一人じゃガマン出来ないからさ、亜子も頑張ってアキラのゆーわくに耐えてね♪」 「そ、それどーゆーイミ……」 亜子の問いは、アキラの取った行動によって遮られた。 「えへへー、亜子ちゃんのカラダぬくぬくだね〜」 「やぁんっ! ア、アカンてアキラ! そ、そないなトコ触らんといてぇ〜っ!」 アキラは亜子の胸に顔を埋めながらすりすりしてくる。この一撃で亜子の理性も一気に追い詰められた様子だ。 「はいはいアキラ、もう寝るよ」 やれやれといった表情で裕奈はアキラの腕を取った。一瞬アキラがきょとんとした隙に、 亜子もアキラのもう片方の腕を取り、一息つく。 「アキラ、三人でおとなしゅう寝よ?」 亜子がアキラの頭を撫でながら毛布を掛けると、アキラは嬉しそうに目を細めた。そして、 「うんっ! ゆーなちゃんも亜子ちゃんもだーい好き!」 アキラは二人のほっぺにキスをしたのであった。 「うあ……、こんなのたつみーじゃなくても襲いたくなるって……」 「ウチもくらくらしとる……」 二人が心の中のけだものさんと戦っている間に、ようやく安心したのかアキラはあっという間に 眠ってしまったそうな――― 「―――あれっ? どうして私ゆーなのベッドで寝てたの?」 翌朝。アキラが目を覚ますと、あれから一睡も出来なかった二人は乾いた笑みを浮べたのであった。 そしてアキラは例によって昨夜の事は覚えていないそうな――― (おしまい) 34-567 34-567 名前:禁断の果実 梅雨空に[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 12 56 48 ID ??? 雨 しとしとと降る雨 梅雨入りしてどれくらい経つのか、ここ数日雨ばかり 昼休みに美空は教室の窓辺に頬杖をついて、ため息ばかりついている いたずら仲間の双子も机に突っ伏して昼寝している、多くのクラスメイトがだるそうにしていた 「よっ、美空」 円が美空の肩を叩く、なぜか元気がいい 「だるいっす・・・。てかなんでそんなに元気な訳?」 美空は円の元気さに嫌味を少し込めて言う 「無理してんのよ、これでも。チアリーダーがへたってちゃ駄目でしょうが」 「チアリーダーねぇ・・・」 美砂は二日酔いなのか沈没状態、桜子は千雨に突っかかってはたかれている 「円だけじゃね?、元気なの。つーか昨日あんだけしといてさ・・・」 いきなり回りを確認して円はキスをする、美空は目を白黒させる 「ちょっと!」 「まったく、あれの時だけ元気で普段がこれじゃあたしの立つ瀬が無いでしょーが」 唇をぺろりと舐めながら円は言う 「はいはい、わかりましたよっと」 美空もお返しのキス、二人はふふっと笑い雨の滴る空を見上げた 34-573 34-573 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 22 10 43 ID ??? 今から風香 甘えん坊将軍を投下します アコー先生のようにちょっと設定解説をしてみました 麻帆良国 麻帆良城 麻帆良城下 物語の舞台、江戸時代ぐらいの世界をイメージしてください 和泉養生所 亜子が運営する病院。亜子が先生、アキラが看護婦、せつな、裕奈が居候、エヴァが入院患者。庭は広め 風香 物語の主人公。麻帆良幕府第二十二代将軍、いたずら好きのわがまま将軍 楓 将軍様を守るお庭番衆、長瀬忍軍の忍者。将軍様の良き理解者 アキラ 和泉養生所の看護婦さん。亜子、せつな、裕奈の面倒を見る養生所の良心 実は入院患者のエヴァとは深い関係 せつな 過去に乳入道との戦いに敗れ精神だけ幼女にされてしまった。そのすぐ後に亜子に拾われる 元は帝(=木乃香)の護衛かつ強力な退魔師だった。幼女でせつな、元に戻ると刹那という表記になる 裕奈 刹那と乳入道の戦いに巻き込まれ精神だけねこにされた。そのすぐ後にせつなといっしょに亜子に拾われる ちなみにねこ耳、しっぽ、ひげも生えてきた 亜子 和泉養生所の問題医師、乳を見るとすぐにたゆん(乳揉み)したがる。だが医者としての腕は確か 乳天御剣流現継承者、第13代 亜子清十郎でもあり武術の達人だったりする 乳入道 最強の妖怪、抱擁されると性格を変えられてしまうらしい。正体は不明。●ばさん・・・とか言ってはいけない 34-574 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 22 12 39 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/4 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです 麻帆良の国にも梅雨がやってきました 雨が降りしきる梅雨・・・そしてようやく晴れたある日のことです ここは和泉養生所、そのお庭にアキラさんがいました アキラ 「晴れたからお布団干すよ」 せつな 「は〜い」 裕奈 「にゃ」 少なからず入院患者の居る和泉養生所、梅雨の時期のお洗濯やお布団干しは大変なのです 三人で物干し台と竿を用意してそれにお布団を掛けていきます ずらりと並んだお布団、ちょっと強めのお日様の日差しがだんだんと染みこんでいきました せつな 「ねこさん、もうすこししたらふかふかだね」 裕奈 「にゃぅん」 目を細めてうなずく裕奈さん。きっとふかふかのお布団でごろごろするのを待っているのでしょう アキラ 「まだ干すまで時間がかかるから・・・お昼にするね」 せつな 「は〜い」 裕奈 「にゃ」 三人のお昼ご飯は、入院患者さんにご飯を配ってからなのでちょっと遅めです 34-575 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 22 13 54 ID ??? 2/4 さて、お昼ご飯も食べ終わり、布団の干してある縁側でくつろぐせつなちゃんと裕奈さん ちょっと暇そうにお日様を浴びながらお布団を見つめているときのことでした 風香 「こんちゃ〜!!遊びに来たよ!!」 楓 「こんにちはでござる」 玄関の方からそんな声が聞こえてきました 二人はその声を聞くと嬉しそうに玄関に飛んでいきます せつな 「こんにちは!!あそびにきたの?」 裕奈 「にゃん!!」 最近、将軍様はここに来るときは玩具とかお菓子とかを持ってくるのです 決してそれだけということはがありませんが、二人は将軍様が来るのを楽しみにしていました 風香 「今日は鞠とおせんべいを持ってきたよ。一緒に食べよう」 せつな 「うわぁ〜、たべよう!たべよう!」 裕奈 「にゃぅん!!」 こうして奥に消えてゆく将軍様たち、その後を追うように楓さんがついていきます 楓 「拙者は亜子先生とアキラさんにご挨拶をしてくるでござる」 風香 「じゃあ、お茶もらってきてね」 楓 「わかったでござるよ」 で、楓さんがちょっと目を離した隙に・・・困ったちゃんが発動してしまったのです 34-576 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 22 18 26 ID ??? 3/4 風香 「おお〜!!いい感じじゃない」 干してある布団を見つめて満足そうな将軍様。いったい何を考えているのでしょう? せつな 「おふとんがどうかしたの?」 風香 「あのね、友達のネギ君に仏怒暴琉(ふっとぼうる)っていうのを教えてもらったの。やろうよ!!」 せつな 「どんなの?」 風香 「あのね、鞠を足で蹴って門の中に蹴りこむの。門はあのお布団五つ分ぐらいかな?」 せつな 「それで?」 風香 「真ん中のお布団が5点、その右と左のお布団が3点、一番端のお布団が一点ていうのはどうかな?」 せつな 「こう?」 せつなちゃんはそういうと将軍様の持ってきた鞠を蹴ってお布団に当てたのです すると鞠の当たった所に、土の丸い汚れがついてしまいました 風香 「おお!!三点だね!!」 せつな 「・・・おもしろい」 裕奈 「にゃ!!にゃ!!にゃ〜!!」 するとそれを見ていた裕奈さん、自分もやりたくなったらしく、せつなちゃんに鞠をせがみ始めました 風香 「じゃあ次は裕奈ちゃんの番だね」 先ほどせつなちゃんが鞠を蹴った位置に鞠を置くと、裕奈さんはじっと鞠を見つめて息を止めました 風香 せつな 「ごくり・・・」 ちょっと微妙な緊張感がその場を包みます 裕奈 「にゃ!!!」 裕奈さんのしなやかな蹴りが鞠の真心を捕らえました ばしゅぅぅぅ・・・ 飛んでいった鞠は、中央の布団のど真ん中に突き刺さります。しばらく鞠は回転しながらお布団を揺らしたのでした 34-577 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 22 19 47 ID ??? 4/4 風香 「すごぉぉぉい!!」 せつな 「あうう・・・ねこさんすごい」 裕奈 「ふにゃん!」 裕奈さんは胸を張って得意そうです こうして鞠とお布団を使った仏怒暴琉大会が始まったのです アキラ 「で、こうなったんだ・・・」 怒っているアキラさんの前で三人は申し訳なさそうに正座をしています 庭をみれば鞠の跡がついたお布団がたくさんありました。どうやら鞠の跡がたくさんついたら、新しいのと交換していたようです せつな 「あのね、あのね、おもしろかったの。ごめんなさい」 裕奈 「にゃん・・・」 風香 「気がついたらこんなにいっぱい・・・ごめんなさい」 アキラ 「三人ともお布団を汚した罰として・・・夕ご飯抜き・・・」 せつな 「ええ!!!」 裕奈 「にゃぅぅぅん・・・」 風香 「ふええええ!!!」 何故か将軍様までも瞳をうるうるさせ始めました。それを見たアキラさんは仕方がなさそうにこう言います アキラ 「お布団を綺麗にしたら・・・夕ご飯半分だけあげる」 その言葉を聞いた三人は夕暮れの中、お布団についた汚れを払い続けたのでした ちなみに試合結果は・・・・ 裕奈さん92点、せつなちゃん85点、将軍様80点でした 次の日、幸運にもよく晴れたので再びお布団が干されます しかしこれ以降、仏怒暴琉大会は無期限延期になってしまったのでした 完 34-580 34-580 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 23 57 47 ID ??? アルバイト 明日菜はこの日、朝倉と千雨のコネでピザ屋のバイトをしていた。 朝倉「それにしても明日菜って、どうしてここやる気になったの?」 明日菜「別にいいじゃん。ここ自給いいし」 千雨「ん?どうせいいんちょの誕生日が近いからプレゼント買う金集めてんだろ」 明日菜「うっ…別にいいじゃん」 朝倉「あはは、まぁ私らも今日は一緒に手伝ってあげるからね」 千雨「―ったく、何で私まで」 朝倉「まぁまぁ、電話係だから大丈夫だって」 そう言って仕事をする3人。 途中で千雨が椎名桜子宛にLサイズのピザ10枚の注文があったと聞いた。 いくらなんでも多すぎであったが、注文だから仕方なく配達することに。 明日菜「朝倉ー、配達終わったよー…ってあれ?」 いつの間にか休憩時間で二人はどこかに行っていた。 34-581 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 23 58 26 ID ??? 明日菜「あ、あんな所に…」 そこで明日菜は見てしまった、給湯屋にいる二人を… 二人は換気扇全開でタバコを吹かして上司の悪口をしゃべっていた。 朝倉「昨日もあのハゲに誘われちゃったよー。あれマジヤバイよね」 千雨「だーから、構うなっつーただろうが。バカじゃねーの」 朝倉「まーそうだけどさ…それと千雨にやったアレ、絶対セクハラだよね」 千雨「あのハゲ!ムカつくからお茶の中に雑巾の絞り汁入れてやったぞ」 朝倉「今度したらどうする?」 千雨「今度やったらトイレの水入れてきてやる」 明日菜「…」 何やら聞いてはいけないことを聞いてしまったので無視することにした明日菜だった。 つづく? 34-584 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:2006/06/27(火) 07 29 31 ID iKP+6byi 580のピザ10枚の真相です。 ―麻帆良チアの部室で 桜子「はー、久しぶりに3人で練習したらお腹空いちゃった」 美砂「そうねー。私もペコペコ」 円「昼ごはんどうする?何処かコンビニ寄る?」 美砂「えー、ここから遠いじゃん。却下」 桜子「それじゃあこれどう?明日菜からパンフ貰ったの」 円「へーピザ?いいじゃん」 美砂「みんなで割り勘で一枚頼もうか」 プルルルルル ガチャ 『お電話ありがとうございます。○○ピザ麻帆良駅前店です』 円「!?……そのやる気のない言葉遣い、ひょっとして長谷川?」 桜子「!!」 千雨『ちっ、よりによってお前かよ』 円「どーだっていいわ。こっちは…ちょっと何すうわなにをすr 桜子「千雨ちゃーーーーーーーーーーーーーーーん hearts」 キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン 千雨『――!!!』 円「ちょっと桜子私の携帯…」 桜子「こんな所で千雨ちゃんの声を聞けるなんてうれしー」 美砂「聞いてないって」 34-585 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 07 30 23 ID ??? 千雨『いいから早く注m 桜子「それよりさっきの言葉もう一回言ってー♪」 千雨『お前、人の話を聞いてな ピッピッ 桜子「待ってねー。今ボイスレコ録るからー♪激レアーだよー、何にしよ?目覚ましかな?」 千雨『…』バキッ!!(メモ用のシャーペン折った音) 桜子「あっ、いいよ〜」 千雨『ご注文繰り返しますミックスピザLサイズを10枚ですねお電話ありがとうございました(棒読み)』ガチャ 桜子「…へ?」 円「じゅうまい…」 美砂「Lサイズ…」 数十分後 明日菜「お待たせーミックスピザLサイズ10枚ね。何かパーティでも開くの?」 美砂「ねー明日菜…これってキャンセルは…」 明日菜「不可だけど」 円「当然ね…」 『ご注文繰り返します』 桜子「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、千雨ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん hearts」 美砂、円「領収書の名前と料金の徴収は桜子にね(怒)」 34-589 34-589 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 07 38 ID ??? 今から風香 甘えん坊将軍を投下します 設定解説です 麻帆良国 麻帆良城 麻帆良城下 物語の舞台、江戸時代ぐらいの世界をイメージしてください。練兵場があります 早乙女工房 ほとんどが猥褻なものを扱う作品工房。少年愛が中心の作品が人気。実はあやかも常連だったりする 風香 物語の主人公。麻帆良幕府第二十二代将軍、いたずら好きのわがまま将軍 史伽 将軍様の影武者。将軍様とは血はつながってはいない。将軍様のいたずらの被害者だったりもする 楓 将軍様を守るお庭番衆、長瀬忍軍の忍者。将軍様の良き理解者 あやか 将軍家家老筆頭にして将軍様お目付役、将軍様にほとほと手を焼いている。ネギ王子が好き 葉加瀬 将軍家財政担当大臣。麻帆良国は事実上彼女が運営している。実は裏でいろいろといけないことをしている 軍曹さん 初登場の鬼軍曹。「分かったか豚娘ども! 分かったら返事をしろ!」なんて台詞は言わないかもしれません 34-590 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 09 10 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/5 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです さて、今日も例のごとくお城を脱走した将軍様。ついでに史伽さんまで連れて行ったようです あやか 「うふ・・うふふ・・・もう我慢なりませんわ・・・」 鬼の形相のあやかさん、また切れてしまったようです あやか 「こうなったら・・・うふふ・・・」 葉加瀬 「はれ?あやかさん、どうしたんですか〜」 ここは葉加瀬さんの執務室。あやかさんはどうやら葉加瀬さんに用があるようです あやか 「葉加瀬さん、この方に連絡を取っていただけませんか?」 あやかさんは一枚の紙を葉加瀬さんに手渡しました 葉加瀬 「ええと・・・え!?こ、この人をですか!?」 あやか 「うふふ・・・そうです。この方に連絡を取って欲しいのです」 葉加瀬 「この人がどういう人か知ってて呼ぶんですよね?」 あやか 「上様再教育計画、この方に委ねようと思います」 葉加瀬 「わかりましたです・・・」 そして二日後・・・ 風香 「な〜に〜あやか姉、何のようなの?」 史伽 「な、何で私まで?」 楓 「拙者にも何か用でござるか?」 ここは麻帆良城練兵場、動きやすい着物に着替えさせられた三人が集められました 34-591 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 10 48 ID ??? 2/5 あやか 「今日から・・・あなたたちのたるんだ心を引き締めさせてもらいます」 楓 「拙者、たるんでいるのでござろうか?」 史伽 「ちょっと怖いです〜」 風香 「たるんでいるの、あやか姉のお腹じゃん」 あやか 「おだまりなさい!!!」 三人は一喝されました あやか 「今日はそのために指導教員の方をお呼びしています。では、先生どうぞ」 その言葉の後に、すっと練兵場の扉が開きました ?? 「貴様らか、私の指導を受けたいというのは・・・」 扉が開いて入ってきたのは、軍服に身を包んだ一人の女性でした 厳しそうな目つき、手に持った当たると痛そうな鞭、革製の黒い軍靴、まさに鬼軍曹です ?? 「ふん・・・どいつもこいつも軟弱そうな面しやがって・・・鍛え甲斐がありそうだ」 あやか 「こちらは将軍家筆頭練兵教官、二ノ宮の守(にのみやのかみ)さんです」 二ノ宮 「今日から私が貴様らを鍛えることになった。これで今日から貴様らは最強の兵士となる」 あやか 「では後はお願いします。死ななければそれでよろしいですから・・・」 そう言い残すと、あやかさんは練兵場を去っていきました 風香 (ね、ねえ、やばくない、あの人。鞭なんか持ってさ・・・) 史伽 (痛そうです・・・) 楓 (ふむ・・・なかなかの使い手とみたが・・・) 二ノ宮 「なにをこそこそとしゃべっている!!貴様らは私が質問したときだけ口を開けばいい!!」 ※以降の表現は少し緩めにしてあります 二ノ宮 「まずはこれを頭にたたき込め!!口を開く前と後に『さー』と言え!! 分かったか仔猫ちゃんども!! 」 34-592 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 11 35 ID ??? 3/5 三人はあっけにとられて何も言えませんでした。すると・・ 二ノ宮 「ほほう・・・最初から反抗か?いい度胸だ・・・」 軍曹さんはそう言うと、手に持っていた鞭を地面に叩き付けました ぴしぃ・・・ 二ノ宮 「もう一度言う!!分かったか仔猫ちゃんども!!」 三人 「さ、さー、いえっ、さー・・・」 二ノ宮 「ふざけるな!!!聞こえんぞ!!!」 ぴしぃ・・・と再び鞭が唸りました 三人 「さー!!いえっ!!さー!!」 二ノ宮 「貴様らを鍛えて最強の兵士とする。その日までは仔猫ちゃんだ! 地球上で最弱の生命体だ!!」 三人 「・・・」 二ノ宮 「返事はどうした!!聞こえんぞ!!!」 ぴしぃ・・・と再び鞭が唸りました 三人 「さー!!いえっ!!さー!!」 二ノ宮 「貴様・・・名前は?」 史伽 「ふ、史伽ですぅ・・・」 ぴしっ!! 軍曹さんの鞭が史伽さんの脳天を捕らえました 史伽 「あううう・・」 二ノ宮 「もう私のお言葉を忘れたのか?」 史伽 「さ、さー、史伽です、さー・・・」 二ノ宮 「ふざけるな!!!聞こえんぞ!!!」 史伽 「さー!!史伽です!!さー!!」 史伽さん、泣き泣きです 34-593 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 12 23 ID ??? 4/5 二ノ宮 「・・・貴様ずいぶんとでかいな。身長はいくつだ?」 楓 「さー!!182でござる!!さー!!」 二ノ宮 「ふん、まるでそびえ立つ●ソだな・・・」 Σ( ̄□ ̄lll)!! 二ノ宮 「貴様はまだ体力がありそうだな」 楓 「・・・非道いでござる」 二ノ宮 「さて・・・貴様が一番の問題児らしいな・・・」 風香 「ふん、ボクが麻帆良幕府第二十二代将軍、風香だいっ!!頭が高いぞ!?」 ぴしっ!! 軍曹さんの鞭が風香さんの脳天を捕らえました 風香 「あイタっ!」 二ノ宮 「誰がそんなことを言えと言った?」 風香 「非道い!!基本的人権は・・・」 ぴしっ!! 再び軍曹さんの鞭が風香さんの脳天を捕らえました 二ノ宮 「ふふ・・貴様はじっくりかわいがってやる。泣いたり笑ったり出来なくしてやる」 にやり・・ 軍曹さんの形相に風香さん、ちょっと怯えています 二ノ宮 「さて・・・史伽といったな、貴様に指令だ。いやらしい本を持ってこい」 史伽 「い、いやらしい本!?」 ぴしっ!! 軍曹さんの鞭が史伽さんの脳天を捕らえました 二ノ宮 「返事が違うだろう!!」 史伽 「さー!!いえっ!!さー!!」 そしてしばらくして・・・ 34-594 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19 14 08 ID ??? 5/5 史伽 「さー!持ってきたであります!!さー!!」 顔を真っ赤にしている史伽さん、ちょっと可哀想です ぺらぺらぺら・・・ 軍相さんは半分ほど読んだところで・・・ぽいっと本を捨ててしまっいました 二ノ宮 「何だこれは?いやらしい本じゃないか?私は凄いいやらしい本を持ってこいといったはずだが?」 史伽 「ふえぇぇぇぇぇぇ」 二ノ宮 「口答えするな!!そうだな・・・早乙女工房に行ってこい、そこでお尻愛Vol.23を買ってこい」 史伽 「ふぇっ?」 二ノ宮 「くくく・・・ついでだ、”仔犬の悪ツ(わるつ)”と”王子さま、愛のれべる21”も買ってこい」 史伽 「ふぇぇぇぇ・・・」 と、ここで将軍様の瞳が煌めきました。何か思うことがあるようです 風香 「さー!!ボクと楓姉も一緒に買いに行きます!!さー!」 二ノ宮 「ん?まあいいだろう、しかし時間は1時間以内だ。逃げようなんて・・・思うなよ?」 風香 「さー!!いえっ!!さー!!」 こうして三人は早乙女工房に買い出しに行ったのです しばらくして・・・ 二ノ宮 「うほっ・・・ほほっ・・」 軍曹さんの目の前には山のように積まれた美少年が××したり、されている本が置かれています なんと、軍曹さんはその本を読むのに夢中になってしまったのです 風香 「さー!!みんなで走り込みをしてきます!!さー!!」 二ノ宮 「ああ、行ってこい。うほっ・・・いい組み合わせ・・・」 こうして三人は逃げ出すことに成功しました これ以降、軍曹さんには××な本を提供することでその訓練をさぼるのでした 当然、将軍様の遊び癖は矯正されることは無かったということです 完 34-600 34-600 名前:まほ落語 二つ目 目黒の秋刀魚[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 20 51 40 ID ??? 『♪デンデンテケテケ・・・』 亜子「こんばんわぁ。和泉家亜子にございます。 彼のアメリカ合衆国大統領のカーターさんは初来日した際、焼き鳥と食べて 甚く気に入ったそうや。そして再来日した際、日本の議員達に料亭に招待され 焼き鳥をご馳走になったそうや。 その後、記者団から「焼き鳥はおいしかったですか?」と聞かれ、 「新橋のガードしたで食べた焼き鳥のほうがおいしかった」と答えたそうな。 どうやらお忍びで行ったらしいで。 似たようで似てないことは日本にもありまして、徳川三代将軍の家光公が遠乗りに出たとき とあるところで秋刀魚を食し、その美味さに大感激した話があるそうや。 どうやらそれが『目黒の秋刀魚』の元なそうや。 ちなみに、落語の中の人は焼き鳥の『ねぎま』についつい目が行っちゃう人やw」 34-601 名前:まほ落語 二つ目 目黒の秋刀魚[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 20 52 39 ID ??? 亜子「とある秋の日、お殿様が気まぐれで供の者を引き連れ、遠乗りに出かけたんや。 訪れた場所は目黒、昔は草木生い茂る所やったそうな。 さあ、お昼になり、殿様がお腹をすかせ」 エヴァ「あ〜、腹が減ったな。飯にするぞ!準備をいたせ!」 刹那「殿。昼食の用意をしろと申されましても、急に遠乗りに出られた故・・・」 エヴァ「何?準備してきてない?しょうがない、準備ができないなら買って来い!」 刹那「買って来いと申されましても、あたり一面草木が生い茂っているだけ。店も何も無いです。」 エヴァ「ムキー!この役立たずどもめ〜!」 亜子「腹を立てて喚き散らしておりますと、どこからとも無く良い香りが漂ってきて」 エヴァ「んんん?!この香りは何だ?」 刹那「この香りは、秋刀魚という魚を焼いている匂いです。」 エヴァ「秋刀魚?良い香りだ、匂いの元をたどって秋刀魚という魚とやらを分けて貰って来い!」 刹那「それはなりませぬ。秋刀魚は下々の者が食すもの、上様が召し上がるような物ではございません。」 エヴァ「うむむぅ・・・う〜ん・・・。」 亜子「そう言われてもすきっ腹に脂の乗った秋刀魚が焼けるえぇ匂いが漂ってきて、我慢がでけへんから 求めてまいれ。それはなりませぬの押し問答。とうとう殿様、我慢ができず 」 エヴァ「治に居て乱を忘れず!戦場で食うものが無い時に、下魚だからと食わずに餓死しろというのか!」 刹那「で、でも今は・・・」 エヴァ「ギャピー!つべこべ言うな!もう良い!お前が行かぬなら余が行くぞ!」 刹那「解りました!解りました!私が求めてまいりますのでお待ちください!」 亜子「こう言われたら仕方がないと匂いをたどって行きますと、秋刀魚を焼いてる農家を発見し」 34-602 名前:まほ落語 二つ目 目黒の秋刀魚[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 20 53 29 ID ??? 刹那「あのぉ、すみませんが、その秋刀魚を頂けませんか?」 千雨「名も名乗らず秋刀魚をよこせだ?最近の侍は礼儀がなってねぇなぁ。」 刹那「あ、申し訳ありません。私、この先の城のエヴァンジェリン様に仕える刹那と申すものです。 我が主が遠乗りに出てきて、お腹をすかせたところに秋刀魚を焼く香りが漂ってきて、 その秋刀魚を食べたいと」 千雨「断る!・・・って言ったら殿様に首を落とされそうだしな。 しょうがねぇなぁ、一匹だけだぞ。・・・・ほら。」 刹那「申し訳ありません、ありがとうございます。」 亜子「秋刀魚を手に入れ、御前に出しますと」 エヴァ「これが秋刀魚と申す魚か?良い香りじゃ。いただきま〜す!・・・うんうん、脂が乗ってて ・・・この焼き加減・・・・美味いっ!余は満足じゃ!」 亜子「それ以来、殿様は秋刀魚の虜になりまして。寝ても覚めても頭の事は秋刀魚のことばかり。 ある日、麻帆良城で殿様たちが集まった時に」 エヴァ「秋刀魚は良いぞぉ〜、なんと言っても脂が乗っててだなぁ」 風香「その話は先ほど聞いたでござる。」 エヴァ「そうか?では焼いた時の素晴らしさを」 風香「それも聞いたでござる。」 エヴァ「まぁ、お前たちオコチャマは大島名物のくさやでも食べてなさいってこった。」 夕映「(くさやなめんなです。)」 あやか「ゴホン。皆様方、将軍様のご好意により本日の夕食はお好みのものを用意するとの」 エヴァ「秋刀魚!余は秋刀魚を所望いたす!」 あやか「秋刀魚?秋刀魚とはあの秋刀魚ですか?」 エヴァ「うむ、その秋刀魚だ!」 あやか「しょ、将軍様。秋刀魚はありますか?」 朝倉「う〜ん、いくら麻帆良城といっても、秋刀魚は無いなぁ・・・。 どうしてもと申すのならすぐに用意させよう。」 34-603 名前:まほ落語 二つ目 目黒の秋刀魚[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 20 54 13 ID ??? 亜子「意外な注文に驚きながらも、早馬を飛ばして品川の魚河岸から仕入れ調理を始めたんやけど」 明日菜「う〜ん、脂が障っては一大事。蒸して脂を落とそう・・・・・これでよし。 骨が喉に刺さっては一大事だ、毛抜きで骨を抜いてしまおう。・・・・よいしょ! よいしょ!・・・あ。身がぼろぼろに・・・。」 木乃香「あちゃ〜、やってもうたな〜。これじゃあ、つみれにするしかないなぁ〜。」 亜子「さて、滅茶苦茶になった秋刀魚を難とかつみれに仕上げまして」 エヴァ「♪さかなさかなさかn・・・何だこれ?!」 あやか「その方が所望した秋刀魚ですわ。」 エヴァ「そう言われれば、かすかに秋刀魚の香りが。・・・いただきます。・・・うん、脂が乗って・・・ない ・・・・この焼・・いてないのね・・・う、うううう・・・不味い・・・。 あの、この秋刀魚はどこで仕入れたのカナ?」 あやか「品川の魚河岸ですわ。」 エヴァ「なにぃ?品川の魚河岸ぃ?」 亜子「『それはいかん!やはり、秋刀魚は目黒に限る!』 これが、つみれが発明された由来の一席・・・・ってのは違うで。 この噺の舞台である目黒では、さんま祭りってのを毎年やっとるそうやで、いっぺん行ってみぃ。 お後がよろしいようで。」 34-604 34-604 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 21 01 20 ID ??? ここは麻帆良学園の地下研究所。その研究室に向かう一人生徒。そして研究室の扉が開かれる。 「やあ、楓サン。早かたネ。」 研究室で座っていた超がこちらを向きながら不敵な笑みを見せた。 「して、例の物は?」 「勿論完成してるネ。」 「性能の方は?」 かなり神妙な面持ちで尋ねる楓。 「誰に言ってるネ。ワタシ天才ネ。天才に不可能はないヨ。」 これ以上ないくらいの自身に満ちた顔だった。 「すまん、では早速これの使い方を教えて欲しいでござる。」 それを聞き一呼吸置いてから超は話し始める。 「ではこの『超音波発信式蝦蟇撃退装置』通称“里にカエル君”の使い方の説明に入るネ。使い方は簡単。 このツマミを右に回すだけネ。いいかい?“右”だヨ?」 「あい分かった。所でこれはどういう仕組みでござるか?」 (さっき『超音波発信式』といったのニ…。さすがバカブルーネ。) 半分呆れた表情になる超。 「簡単に言えば音ネ。カエルの嫌がる音お出して追っ払う。楓サンもカエルの鳴き声を聞いたら離れるネ?」 「なるほど…。」 やっと理解したのか、深く関心している。 「色々とすまないでござる。では、ごめん。」 そういい残すと一瞬で消え去ってしまった。 34-605 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 21 08 05 ID ??? 山道の入り口に楓は立っていた。楓の視線の先には看板があった。 『この先カエル出没注意!!』 こんな看板を作り、注意するのは彼女しかいないのだが取敢えず突っ込まないでいよう。 なぜ彼女がわざわざこんな所に行くのか?それはこの先に修行場があるからである。 「…では、行くでござる。右に回すでござったな。」 カリカリと回すとカエルの声が聞こえなくなっていった。 「おお!すごい効き目でござる!」 意気揚揚と歩く楓。忍者○ットリくんを口ずさみながら軽快な足取りで修行場に向かった。 「んー…、やはりここは気持ちいいでござる♪」 修行場に着くと大きく伸びをする楓。 「さて、一眠りしたら修行開始でござる。」 楓は近くにあった木に登るとそのまま眠りについた。 34-606 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 21 08 50 ID ??? 数分後 「楓、また修行を…ってアレ?」 古がやってきた。どうやら一緒に修行をしようと来たらしい。だが楓は見当たらない。 仕方なく古は楓を捜索することにした。捜してる途中に古は“里にカエル君”を見つけた。 「これは何アルカ?」 古はツマミを適当に回す。その時… バキッ! 「あ、取れちゃったアル…。」 「んむ…。お、古来てでござるか?」 「あ、そんな所にいたアルカ。」 「ちょっと一眠りを……!!お、お主それ!!」 「ん?ああ、これちょっといじってたらってどうしたアルカ?」 楓は怯えた表情で震えている。すると周りの草むらがガサガサと音を立て始めた……。 「超さん。左に回したらどうなるんですか〜?」 「ん?ハカセカ。左に回すと逆の効果、つまりカエルが寄ってくるネ。」 ―その日山奥からこの世のものと思えない悲鳴が聞こえた…。 おわり 34-609 34-609 名前:真名ちゃんもっこり日記設定[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 22 59 35 ID ??? Dr.アコーの人や甘えん坊将軍みたいに設定を作ってみました。 真名ちゃんもっこり日記設定 この日記は龍宮真名こともっこり真名ちゃんのありのままを綴った文章である。 車ネタはネタをネタと(ryの方式で行きたいですが日記に差し支えのない程度に描こうと思ってます。 登場人物 龍宮真名:闇に生きるガンマンのはず。浮気魔、百合棒所持、ちょっと天然。愛車はランチアストラトス 大河内アキラ:水泳部のエース、真名の恋人。本気で怒ると真名も手が出せない。愛車はRX−7FD 長谷川千雨:ツンデレネットアイドル。、大事な人はザジ。最近不良化が進んでいる。愛車は不明。 ザジ・レイニーディ:ちう一筋早一年。意外なところでハスラーであることが判明。 早乙女ハルナ:ゴキブリ。どんなにコミケで失敗しても懲りない婦女子。愛車はランエボ(ゴキブリアンテナ装備済) 以下準レギュラー 桜咲刹那:受け担当。真名の浮気相手の一人。近衛木乃香には頭が上がらない。 和泉亜子:たゆリスト。たゆれる胸と裕奈の世話が大好き。 明石裕奈:ネコ、真性のネコ。 佐々木まき絵:あほ。 超鈴音:未来j(アーッ)。天才だがその使い道は真名を騙したりにしか使わない。愛車はS2000 古菲:クーフェイマンの正体。よく爆破される。 四葉五月:最近「五月のバーボンハウス」なるものを経営。カクテルはなかなかうまい。 M子:アキラのそっくりさん。最近、真名が別れ話を持ちかけ殺しかけた。ネタの都合で封印。 34-610 名前:真名ちゃんもっこり日記82[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 23 00 07 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記82 今日、私は依頼を終えて報酬をアタッシュケースに入れて街を歩いていた。 早く帰って中身を確認したかったのだがそこで人にぶつかった。 相手の男もアタッシュケースを持っていたようで、同じ形、色のアタッシュケースが折り重なっていた。 「すみませんでした!」 男は謝るとアタッシュケースを拾って走っていった。全く、無礼なやつだ。 そのまま自分のケースを拾って寮に帰って開けてみた。 …何だこれは?重要書類のファイルが一枚??? 一枚目をめくってみる。 パラッ 「―!!」 こ、これは今年秋に放送予定の第二期ネギまのアニメの設定資料集ではないか! すごいものを手に入れたぞ私は!!他の誰よりも先にネタ情報をゲーット!! しかし1話の設定が甘いな…私がアレンジを加えてやろう。 早速机に向かってシャーペンと消しゴムを取り出す。ウニメ10話の実績があるのだ大丈夫だろう。 しかしあの後、シャレで書いた火葬ネタが後になってホントに使われるとは思ってもみなかったな。 よーし、腕がなるぞー。 その頃 「何これ!金は嬉しいけど大事な資料は!?やっと出来たばかりであれしかないんだよ! 勝手に手を加えられたらとんでもないことに…」 34-612 34-612 名前:生教の二ノ宮さん[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 23 30 08 ID ??? 生教の二ノ宮さん 麻帆良学園には生徒たちの悩みを解決するべく、ある組織が編成されていた その組織の名は生徒指導教員部。略して生教と呼ばれていた そして、そこにはある教員が所属している。その教員は生徒たちからは親しみを込めて”生教の二ノ宮さん”と呼ばれている 二ノ宮 「ほほう・・」 Q 絡繰茶々丸 拝啓、梅雨の晴れ間にのぞく青空に夏らしさが、少し嬉しい季節になりました さて、茶道部にてお茶会を催すこととなりましたので、先生にも参加していただきたくご案内申し上げます 茶道部内草庵にて開催いたしますので、ご友人をお誘いの上、是非とも遊びに来てください 日時 7月1日 場所 茶道部内草庵 では、心よりお待ち申し上げます 敬具 二ノ宮 「茶々丸・・・こういうお前が私は好きだな」 A 生教の二ノ宮 喜んで参加させていただく。とりあえず了解を取ったしずなを連れて行こうと思う 楽しみにしているよ 二ノ宮 「小雨の降る侘びた草庵、庭では紫陽花が蝸牛と戯れ、それを眺めつつ茶を喫す・・・この時期だけの風情だな」 完 前ページ次ページSSまとめ