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─保健室─ 澪「も」 澪「も」 澪「も」 琴吹紬です 澪ちゃんが「も」になってしまいました かなしいです 澪「も」 りっちゃん達に置いてけぼりにされたショックで 澪ちゃんはもう『も』以外の言葉を話せなくなってしまったのです… 澪「も」 澪「も」 紬「澪ちゃん……」 澪「も」 紬「100万円あげる」 澪「えっ、本当!?」 紬「嘘よ」 澪「も…」 紬「澪ちゃんは本当に半端もんやで…」 澪「ごめんなさい」 紬「いいのよ」 澪「だけどムギは寂しくないのかい?」 澪「熱を出してるってのに きゃつらに、ほったらかしにされて…」 紬「私は弱ってる姿を人に見られたくないから 一人で寝ている方が、本当に気楽だわ」 澪「ははぁ」 澪「ネコは死ぬ時に姿を見せない、とか そういうタイプだな」 澪「つむぎキャットだね」 紬「ニャア~」 澪「頭おかしいんじゃないの」 紬「酷すぎるわ」 澪「しかし、まあアレだよね」 澪「ほったらかしと言えば、ムギの家からは 『お嬢様救出部隊』的なものは出動しないのか?」 紬「……」 紬「そんなもの、あるワケないわ」 澪「ムギ?」 紬「…私は、四人姉妹の中で 一人だけ父親が違うから」 澪「えっ」 紬「私の父は、祖父なのよ」 澪「えっ、えっ!?」 澪「ど、どういう事?」 澪「父親がおじいちゃんって事は、つまり禁断の…」 紬「嘘よ」 澪「なんだ嘘か」 紬「寝る前に布団の中で、そういう妄想設定したりするの」 澪「ははあ」 紬「澪ちゃんは妄想の中で りっちゃんにしゃぶらせたりしないのかしら」 澪「何を?」 紬「ナニを」 澪「……」 紬「みおち○ぽみるく」 澪「黙れよ」 紬「テンションが上がってきたわ!!」ハァハァ 澪「もう私を一人にしてくれ」 ざわざわ 紬「あらっ」 紬「なにかしら、廊下が騒がしい感じに」 ガラッ 信代「おーい、大変大変!」 紬「ジャイアンのお母さま!」 信代「違う違う」 澪「おれはかーちゃんの奴隷じゃないっつーの!って言ってみてくれないか」 信代「それじゃジャイアンそのものだよ」 紬「名前的にはドラえもんなのに」 澪「なんなんだ一体…」 信代「本当に」 信代「今、レスキュー隊かなんか、それっぽいのが来ててね」 澪「おお」 紬「それで騒がしかったのね」 信代「でも、なんか…」 澪「?」 紬「どうしたの?」 信代「なんかスゴいブサイクで気色悪かった」 紬「それで騒がしかったのね」 澪「いや、失礼だろ」 澪「ジャイアンのママの分際で」 信代「アンタだって失礼だろうが!」 紬「その言葉もジャイアンのお母様に失礼なような」 信代「…で、とりま家が近い人からレスキューが付き添って 送ってくれるんだってさ」 澪「えっ」 紬「とりま?」 澪「なんだかキミが使うと痛々しいナ☆」 信代「うるさいよッ!」 信代「というか反応するトコは、そこじゃないんだよッ!!」 澪「それもそうだ」 紬「こんな女、どうでもよかったわ」 信代「その言い方もなんだかシャクだけど…」 澪「しかし家まで送ってくれるったって 結局は徒歩じゃないの?」 信代「だろうね」 澪「私、熱が40度もあるからなあ」 信代「すっごい元気そうだけどね」 澪「いや、さっきからゴリラ界の美少女ゴリラの幻覚が見える」 信代「へぇ」 紬「私の家も相当遠いから、すぐには関係の無い話だわ」 信代「まあまあ、そんな人のために食べ物は持ってきてくれたから」 澪「本当?早く持ってこいよ、このデブ!」 信代「言葉遣い!!」 澪「ごめんごめん」 澪「嬉しくてつい本音が」 信代「大概にしないと顔を舐めるよ」 べろん 澪「わぁ!?ぎゃああ!?きたな 紬「耳元でうるさ~い」 ドスッ 澪「ぐっ……」 信代「暴力はよくない」 紬「でも、私の拳も痛かった」 信代「じゃあ仕方ないね」 澪「うっ…うぅ…」 紬「ところで、信代ちゃん、ノンビリしているけれど 救助の人に送ってもらわないの?」 信代「あぁ、順番待ちだよ」 信代「救助の人らは今、アタシより家の近い子を 送ってるだろうから、そのあとで…」 澪「えっ、帰るの?」 信代「そりゃあねぇ」 澪「えええ、熱を出して寝込んでいる私を見捨てて帰っちゃうの!?」 信代「だって、さっきデブとか言われたし…」 澪「あっ、あれは違うんだ」 澪「マグレなんだ」 信代「えっ」 紬「澪ちゃんストップストップ」 澪「なに?」 信代「アンタ、まぐれでデブって言ったのか」 澪「う、うん」 紬「澪ちゃん。ウソはダメよ」 澪「ムギだって、お父さんが祖父とか、100万円くれるとか 散々ウソついてただろ!?」 紬「あっ。そ、それはアレよ…」 紬「マ、マグ…」 紬「マ~ク~ロス」 信代「?」 紬「マ~ク~ロス」 澪「デデデデデデデ~」 澪紬「マ~クロ~~ス♪♪」 信代「……」 信代「……?」 澪「とにかく帰らないよね?」 信代「あ、え、いや、絶対に帰るけど?」 澪「くそっ、なんていうヤツなんだ…」 澪「自分の事しか考えない悪魔超人め… トトロに食べられちゃえー!!」ハァハァ 紬「トトロはそんな事しないのに」 澪「うわぁああっ!?騒いでたら余計気持ち悪くなってきたぞ!!」 澪「くそっ!くそっ!オエー」グゥゥッ 紬「澪ちゃんを見ていると、へそで紅茶が沸くわ」 信代「っていうかさ、もう大人しく休んでなって」 澪「オェ?」 信代「澪だって熱さえ下がれば帰れるワケだしさ、JK」 紬「JKってジャイアンのカーチャンの略なのかしら」 信代「常識的に考えな」 澪「ふむ…」 澪「休む…」 澪「その手があったか!」 紬「その手しか無かったわよ」 紬「最初から」 澪「じゃあ私は一回休み」 信代「まるで人生がスゴロクであるかのように」 澪「うぅ……しかし、寝たいけど 頭痛がひどくて寝つけないな…」グワングワン 紬「だったら、この風邪薬を使う?」スッ 紬「睡眠薬が多少、含まれているから、すぐ眠れると思うわ」 澪「本当?じゃあ、使ってみようかな…」 紬「はい、どうぞ」パキ 澪「どうもありがとう」 紬「よいのよ」 澪「ん…」ゴクン ───────── ────── ──── 澪「…………」 澪「………」 澪「…?」 目を覚ますと あたりは一面、真っ暗闇だった 澪「え?」 澪「……え??」 2、3秒ほど呆然としたのち 自分がいつの間にか眠っていた事に気付いた。 私は確かムギからもらった風邪薬を飲んで…… 記憶がそこで途切れているって事は、あのあとアッサリ熟睡してたって事かな。 しかし、それにしても…… 改めて、辺りを見回すが、やっぱり誰もいない。 ムギも信代も姿を消し、そこは、ひたすら暗い保健室だった。 信代は、そのうち帰ると言っていたけれど ムギまで…? 澪「ムギ、いないの…?」 私は、どれくらい眠っていたのだろう。 状況を把握するためにポケットから携帯電話を取りだして 時間を確認……しようと思ったが、ディスプレイには何も映らない。 澪「バッテリーが切れてる……」 私の携帯は普段からバッテリーの寿命が短く 1日充電しないと、このザマだ。 くそっ、こんな事なら早くAUポイントで携帯を買い換えておけばよかった……!! 私は怒りのあまり、江頭2 50のように パンツに手を突っ込んで「ドーン!!」と拳を突きださざるをえなかった。 澪「ドーン!!」 でも保健室の壁に掛けられている時計があったので 私は穏やかな心になった。 澪「6時15分か…」 という事は、ぐっすり8時間は眠っていた事になる。 あ、いや…… ふと窓の外を見ると真っ暗だが…… 澪「まさか朝の6時って事は無いよな……」 疲れていたし、昨日はあまり眠れなかったし 睡眠薬入りの風邪薬の事もある。 20時間眠りまくった可能性もないワケじゃないが… 澪「月ッ光蝶ッであるッ!!」 私は気持ちよくなった。 不安な状況ではあるが、眠ったおかげで どうやら体調はかなり回復しているようだった。 ふと、ムギの使っていた保健室ベッドに触ってみる。 まだ、あたたかい… 何があったか分からないが、ムギがベッドから出て そう時間は経っていないという事か? とにかく、このままじゃワケが分からない。 私は非常用の懐中電灯をひっつかみ、保健室から出ることにした…… 停電中につき、廊下も真っ暗だ。 念のため、近くにあったスイッチを押すが 蛍光灯がつく様子はない。 随分、時間も経ったろうに未だに電気は復旧しないのか? つきあたりにある『非常口』の灯りは見えるものの… 窓から校舎を見渡してみるが、ここからでは人影らしきものは見えない。 しばらく校内を適当に歩きまわり いくつかの教室や職員室をのぞいてみるが、やはり誰もいない。 ムギだけでなく学校に残っていた人たち全員が いなくなってしまったような。 澪「……みんな、どこに行っちゃったんだろう」 可能性として考えられるのは救助の人に みんな家に送ってもらった事。 そして、私はあまりにも気持ちよく眠っていたので 起こされなかった、と。 いや、起こせよ!! そんなの優しさじゃないよ!! 私は、そこらの教室でオシッコをまき散らしてやろうかと思ったが まきちらした。 よく考えてみたら、ムギは保健室にいなかっただけで 校内の別の場所にいるだけかも知れない。 単にトイレに行っただけとか…… 救助の人たちが食べ物を持ってきたとか信長代返が言ってたし それを取りに行ってる可能性もあるし。 う~ん…… しかし、いざ探すとなると学校ってのは結構広い。 澪「あっ!玄関に行こう!」 下駄箱にムギの外履き靴があるかないかは よい判断材料になるであろう。 私は自分の頭の良さに惚れぼれして 鏡で自分のチャーミングな顔を見つめながら自慰行為にふけろうとしたが 指が冷たかったので自重した。 12
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前ページ次ページSSまとめ 2-779 2-779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 21 47 06 ID CZUTtBmy0 シュコー…シュコー ブゥウォォン・・ウォオォン 千雨「へぇ?…お前そんな事も出来るんだな」 ザジ(*≧∀≦*) 千雨「風呂は、コレが終ってからでいっか」 ザジ「…」 千雨「へっ?頼みがあるから、その方がイイって?」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨「恥ずかしいから、誰もいない方がって…・何やらせる気だよ・・」 ザジ(*≧∀≦*) 千雨「ないしょってか?…まっ、もうすぐヨーダ様の登場だしな、ゆっくり見てるか。」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 2-819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 29 45 ID m/3sn1wJ0 千雨「ふぅ?…・やっぱり12時回ると、誰もいないよなぁ?♪」 ザジ(*≧∀≦*)♪♪♪ 千雨「んで…さっきの恥ずかしいお願いって、何なんだよ?」 ザジ「……・・」 千雨「!!なっ何ぃ…・!!」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨「いっ・・衣装からはみ出しちゃうからって、私にやらせるのか?」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 千雨「マジで?……(^^;」 ザジ (´・ω・`) 千雨「わっ、解った。やるから、剃ってあげるから、な?…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts ジョリ…・ジョリ…ジョリ… 千雨(うわぁ…緊張するなぁ?…ってあれ?なんか泡が流れて…・) ザジ「……ンッ…・・ア…・」 千雨(そっ・・そんな声出すんじゃねぇよぉ…あれ?泡が流れるのって、おツユで!?) ザジ「ンフッ……ア……ア」 千雨(こっ、コイツ感じてやがるっ!!うわぁぁ・・そんな声出すな、わっ私までなんか変にっ、マズイっ!!) ザジ「……ンッ…・アッ…・ア・・」 千雨「おっ、終ったぞ、なっ流すからな!」 ザジ こくこく(*≧∀≦*) 千雨(あっ…ホントにつるつる…なっなんかキレイだなぁ…って、何考えてんだ私はっ!!) ザジ「……・・ hearts」 千雨「なっ!!何言ってんだ!!…わたっ・・私はいいよっ!!」 ザジ (´・ω・`) 千雨「…・解った…・私のも…剃って…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 2-829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 58 29 ID m/3sn1wJ0 ジョリ…ジョリ…ジョリ… 千雨(あぁっ…剃られてる、剃られてる…あっ・・私も…濡れてきちゃった・・) ザジ「……・ hearts hearts」 千雨「いっ、言うなっ!!…お前だって・・お前だって濡れてたじゃないか…」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts 千雨(ザジの目が…私のアソコを…あんな目で…あぁっ・・そんな熱い目で見るなよ・・) ザジ(*≧∀≦*)♪♪♪ 千雨「…終ったか…うわぁ…・私のも、つるつる」 ザジ「……・ hearts hearts」 千雨「えっ?……うん・・部屋に帰ったら・・ね…・ hearts」 千雨「こっ、こんな格好で?…・んあっ hearts・・そんなっ・・いきなり…あっ hearts」 ザジ(*≧∀≦*) hearts hearts hearts hearts hearts hearts 2-786 2-786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 41 05 ID eM3zVdLG0 ザジ「…ちう」 ちう「お、コーヒー淹れてくれたのか、ありがとな…うん、おいしい」 ザジ「ちう…飲ませて…」 ちう「え、じゃあカップを…」 ザジ「口で飲ませて…」 ちう「なっ…く、口移しでか!?」 ザジ「…うん」 ちう「わ、わかった…じゃあ足の上座れ…」 朝倉「(ふふふ…こんなこともあろうかと天井裏に潜んでおいて正解だったわ… そう…そのままキスしてしまいなさい…!その瞬間に天井板を外してカシャッといってあげるわ!)」 ちう「ザジ…お前本当に可愛いな…」 ザジ「ちう…♪」 ガタッ カシャッ ドーーーーーーーーーーン!!! ちう「な、なんだなんだ!?何が起こったんだ!?」 もうもうと埃が舞い散る室内。しばらくしてやっと埃がおさまった時にちうの目に映ったものは 仰向けに倒れている朝倉だった。記者の執念か、カメラを庇う姿勢で倒れている。 ちう「あ、朝倉…?こいつまた私たちを撮ろうと…」 ザジ「…白目…」 ちう「ああ、この顔はまずいな…『うしおととら』にこんなバケモノいたよな…じゃなくって! とりあえずフィルムは没収だ!そしてこの白目剥いて泡を吹いてる顔を激写してやる!」 ザジ「コクコク」 ちう「ったく…何やってんだこいつは…天井板が外れてるな…身を乗り出した時に 落ちたんだろなきっと」 朝倉「うう…ううう…こんな石何個も積めないわよ…」 ガバッ 朝倉「か、川は!?鬼の看守は!?」 ちう「…」 ザジ「…」 朝倉「…あ、いや…その…へ、部屋間違えちゃったみたい♪そ、それじゃあおやすみ?!!」 ちょっと朝倉分が多いかな… 2-787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 44 39 ID HXwyXmXP0 786 賽の河原ワロスwwwwwwwwwwwwwwwww 2-788 2-788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/10(日) 22 51 37 ID G0ElrIJv0 ズシ… ちう「んーなんだぁ?一緒にテレビみるか?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「後ろからもたれてくるなよ、ほらお前はこっち」 ザジ「(こくこく)」チョコン ギュッ ちう「ん?やっぱこっちのが落ち着くなぁ」 ザジ「(こくこく)」 2-797 2-797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/10(日) 23 28 03 ID xz1Rz+Fo0 △月×日 こうやってザジを抱っこしならがらテレビを見るのももはや習慣になってきている。 お互いこの感触がもっともなじむようになってきているのは、 なんかうれしいようなくすぐったいような感じだ。 しかし、このときはいつもよりもずっとザジが甘えん坊になる。 最近のお気に入りのポテチのダブルコンソメだが… 私の手からしか食べようとしないんだ。 私がザジの口に運んであげて、それをザジが食べる。 私がたべる ザジがたべる 私がたべる ザジがたべる ザジが指を舐めてくる 私が頭をなでてあげる こんなのの繰り返し。正直こんな日々が私に訪れるとは思わなかったけど… 日常にもこんな幸せってあるんだ、って最近ザジに教えられた。 絶対こんなこと他人には言えないし、 この日記だって他人に見られるくらいなら死んでやるくらいに恥ずかしいけど。 こうやってザジとの毎日をこれからも綴っていこうと… ザジ「??」 ちう「わあっ!ザジ!いつからいたの!?」 ザジ「?」 ちう「(ホッ…見られてはいなかったらしい…)」 きゅっ… ちう「な、なんだよ急に・・」 ザジ「ありがと。」 ちう「!(ああ…やっぱり見られてた…)」 2-817 2-817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 00 26 53 ID xhvBZDD40 ちう「こんなに人がいたのかwww 。と (う…こんなにザジ好きがいたのか…)」 ザジ「…(´・ω・`)?」 ちう「んぁ、いやそういう意味じゃなくってな」 ザジ「…」 ちう「違うって!その…なんだ。 夜中なのにみんなえらいなー、ってな。(住人に嫉妬してるなんて口が裂けても言えるかよ!)」 ザジ「…///」 ちう「なっ…そんなこと思ってる訳ねーだろ! ほら、もう遅いしいっしょに寝るぞ!(まさか、心が読めたりしないよな…)」 ザジ「ちう、好きー!(*≧∀≦*)」 ちう「わ、わっ!と、飛びつくなってぇの!」 ザジ「…ギュッ…ボクはちうのものだからね…」 ちう「ん?なんか言ったか?」 ザジ「なんでもない。早く寝よ♪」 ちう「お、おう」 2-851 2-851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 02 31 27 ID nDrdIol60 ちう「ただいまーってあ、こらぁー!人のパソコン勝手にさわる」 せっかっいっがわたしーの♪とっうじょうを待ってーる♪ ちう「なぁああああ!!?止めろおおお!!! ザジ!遊ぶならこっちじゃなくてノートパソコンっていったでしょ!?」 ザジ「…(シュン)」 ちう「あん?OS立ち上がらなかったって?そんなのすぐ直してやるからまってろよもぉー」 ザジ「…(こく)」 ちう「だけど、人のデータフォルダ勝手に触ったのは事実!おしおきだ」グリグリグリグリ ザジ「!……」 ちう「はい、おしおき終了!これからはあれこれ触るんじゃないよ。」 ザジ「…(こく)」 ちう「ほら、さっさとご飯にするよ」 ザジ「…(こく)」 ちう「…あぁ?もぉそんなに落ち込むなよ。ほら、もう怒ってないから」 ザジ「…」 ちう「怒ってないってば、ほら」 チュッ ちう「仲直りのキス。さ、ご飯にするよ」 ザジ「…♪(こくこく)」 2-861 2-861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 03 43 56 ID nDrdIol60 ちう「お、今日は部活ないのか?」 ザジ「…(こうこく)」 ちう「それじゃ一緒に帰るかぁ」 コケッ ちう「うぉ、おい大丈夫か?」 ザジ「(こくこく)」 ちう「大丈夫じゃないだろ、フラフラしてるし。痛いんだろ」 ザジ「…(こく)」 ちう「やれやれ…ほら」 ザジ「…?」 ちう「もうすぐ寮だし、おんぶ。はやく乗りな」 ザジ「…(こく)」 ちう「よいしょっと…まったく気をつけて歩けよなぁ」 ザジ「♪(ギュッ)」 ちう「なにうれしそうな顔してんだよ。わざとじゃねーだろうな」 ザジ「(フルフル) hearts」ギュゥ? ちう「ちょ、痛いってば!!」 このか「わぁーほんとあの二人仲ええなぁ?…なぁなぁせっちゃん」 刹那「なんでしょうか?」 このか「うちもおぶってぇ?」 刹那「なぁ!?なにいってるんですか!」 このか「ええやんかぁーあっ足挫いてもうたぁーおぶってぇー」 刹那「ううううそはいけませんっ!!」 2-884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[そして放置される883] 投稿日:2005/07/11(月) 07 30 19 ID nDrdIol60 あやか「!(その手がありましたわ!!) きゃぁ、足を挫いてしまいましたわ!ネギ先生ヘルプ、ヘルプミィ?!!」 明日菜「子供にあんたがかつげるわけないでしょ…」 2-885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 07 40 24 ID Lo64FU8mO 884 新田「大丈夫か雪広!?今すぐ私が…(*´д`)ハァハァ」 2-888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 07 53 37 ID nDrdIol60 新田「いやいや、こういうのは早く医者にみてもらわないとな!(ヒャッハーー!!)」 あやか「ひぃ!?あ、あら痛みがひきましたわ!これもネギ先生の愛の力ね!」 ネギ「え、僕何もしてないですけど…」 明日菜「気にしなくていいわよあんなの」 あやか「まぁ、明日菜さんごときにあんなの呼ばわりされるすじあいはないですわ!」 ちう「…あいつらほんとに毎日がお祭り騒ぎだな(ていうか新田なにしてるんだ…)」 ザジ「…」チョンチョン ちう「ん、おぉ帰る準備できたか。じゃぁいこっか」 ザジ「(こくこく)」 2-869 2-869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 04 49 49 ID nDrdIol60 ザジ「…」 朝倉「ん?どうした」 ザジ「…(ヒソヒソ)」 朝倉「へ…いやできるけどさ、マジでやるの?」 ザジ「(こくこく)」 朝倉「はいそれじゃお二人さぁ?んこっち向いてぇ?」 ちう「いったいなんなんだよ…」 朝倉「はいはいもっとシャキっとして、もうすこし角度…そうそう、はいじゃ撮るよ?ハイチーズ」 ちう「それでなにするんだよ」 朝倉「いやぁ?ザジちゃんがツーショットの写真欲しいって頼んできたからねぇ」 ちう「…そうなのか」 ザジ「(こくこく)」 朝倉「ま、そういう事だから。じゃねぇ?」 朝倉「できたよぉ?いやぁさすがに時間が掛かったわ」 ザジ「…(ペコリ)」 朝倉「はいはい、どーも…しかしあの子もウェディングドレスとは…愛されてるねぇ」 2-872 2-872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 05 22 26 ID kidiS36K0 ちう「チョコもらったんだけど一緒に食うか?」 ザジ「……」(こくこく) ぱくぱく もぐもぐ ちう「あ、これビターチョコか。甘い方が好きなんだよな」 ザジ「……」 ちう「…このチョコ甘くしてやるって?」 …チュッ ちう「うっ…ぷぅ…いきなりチューすんな。…てか甘過ぎだろ…」 ザジ「……」(ニヤリ) 2-892 2-892 名前:スクープ・撮ール・ラン[] 投稿日:2005/07/11(月) 09 20 30 ID w6hPtctj0 ちう「それじゃあ例によってフィルムは没収だからな」 ザジ「コクコク」 朝倉「…わかったわ。バレた私のミスだものね」 ちう「ほら、さっさと帰れ帰れ。私たちは早く続きを…じゃなくて…」 朝倉「それじゃあ、私は部屋に戻るわ、また学園でね」 朝倉、無表情で自室に帰る。部屋にはさよが一人で椅子に座っている。 朝倉「……………う、うああああああん!」 朝倉、さよに泣きながら抱きつく。 朝倉「どうしよおおおお!このまま特ダネが掴めなかったらどうしよおおおお! 新聞がブッつぶれたらどうしよおおおお!不安だよおおおおお!うっ…うっ…」 さよ「(優しく頭を撫でながら)大丈夫よ、朝倉さん。あなたは10年以上写真を撮ってきた ジャーナリストでしょ?元気を出して。ガンバルのよ、私のカワイイ人」 朝倉「……うん、私がんばる」 さよ「よちよち」 2-910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 14 26 51 ID w6hPtctj0 朝倉「うぅぅぅぅ…さよぉぉぉぉぉぉ!また失敗したよぉぉぉぉ…うぇぇ…」 微笑んで両手を広げるさよ。 さよ「…おいで」 朝倉「うぅ…ちうちゃんが今度盗撮してるところ見つけたらお尻にフリスクいれるって…」 さよ「大丈夫よ、自信をもって」 朝倉「うん…」 ぽんぽん、と背中を優しくたたき続けるさよ。 さよ「…もう大丈夫?」 朝倉「うん…もうちょっと…」 さよ「じゃあ子守唄歌ってあげるね」 朝倉「うん…」 ・ ・ ・ 朝倉「すぅ…すぅ…」 さよ「あ…制服のまま寝たらしわになっちゃうよ…パジャマに着替えさせてあげるね…」 2-894 2-894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 10 02 20 ID nDrdIol60 ちう「今日も雨かぁしかし降ったり止んだりよくわかんねぇな」 ザジ「…」ゴソゴソ ちう「なにやってんだ?」 ザジ「…」 ちう「てるてる坊主って…またなつかしいもん作るなぁ」 ザジ「…」 ちう「私も作るのか?」 ザジ「(こくこく」 ちう「いやでも(…そんなのきかねぇとはいえないか)…わかったよ」 ザジ「♪」 ちう「明日晴れるといいねぇって(あぁ一緒に買い物行くっていってたな)」 ザジ「?♪」 ちう「…晴れるといいな」 ザジ「(こくこく)」 2-895 2-895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/11(月) 10 21 31 ID XsTUgop20 ハルナ「ねぇねぇ、メガネ。」 千雨 「なんだよ、メガネ。」 ハルナ「あんたってさぁ、どんな下着はいてるの?」 千雨 「ブッ!! なんなんだ、その脈絡の無い質問は!」 ハルナ「私が思うに、こうこう、こんな感じのレースの下着と見たね!」 千雨 「ちょ!人の話を聞けよ!! なに勝手に人をモデルに漫画にしてるんだ!!」 ハルナ「そんでちうちゃんと仲良しのザジさんは、こうこう、こんな感じの3枚1000円のヤツ。」 千雨 「お、おい!何で知っ・・・何描いてんだよ!!ちょ、やめろって!絡ませるな!」 ハルナ「あら?朝倉の方がよかった?ちなみに朝倉は、こうこう、こんな感じの縞パン。」 千雨 「こらバカ!何で朝倉が出て来るんだよ!だから絡ませるな!!」 ハルナ「そしてそして、さよちゃんは、こうこう、こんな感じのカボチャパンツよね!」 千雨 「なんで幽霊まで入って来るんだよ!!だから絡ませるなよ!何だこのごった煮状態は!!」 ハルナ「あ、そうだ。ねぇ、誰がタチなの?」 千雨 「人の話を聞けぇ???!!」 ザジ「(´・ω・`)・・・」(放置プレイ) 2-958 2-958 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/11(月) 19 15 28 ID VUpTX4FZO ほのぼのかどうかは分からんが… ザジ「……??‥‥??」 ちう「ザジ、何やってるんだ?」 ザジ「……ルービックキューブ」 ちう「へぇ?。色を揃えるやつか??」 ザジ「……(コクコク)」 ちう「ちょっと貸してみな。……ここはこうで…」 ザジ「(・ω・)」 ちう「ここはここっと……よし、出来た!」 ザジ「(* ∀ *)」 ちう「ちょwいきなり飛びついたら…ぁっ」 朝倉「相変わらずらぶらぶだねぇ(^^;」 さよ「朝倉さん、私たちもやりましょうよw」 朝倉「さっ、さよちゃん!?」 (省略されました。続きを読むには(ry 2-960 2-960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ニンテンドーDSのピクトチャット] 投稿日:2005/07/11(月) 19 28 04 ID nDrdIol60 ポチ ピコンピコンピコーン ピキーン 参加>ちう ちう『よぉ』 ザジ『ヽ(*≧∀≦*)ノ』 ちう『あ?やっぱ授業めんどくせぇ、帰ろっかなぁ』 ザジ『ダメー(*≧へ≦*)』 ちう『冗談だよ、そういえば今日ご飯作るのザジだったな。何作るの』 ザジ『ひみつ?(*ノ∀`*)キャ』 ちう『はは、楽しみだなぁ。おい、暇だし絵でしりとりしねー?』 ザジ『イイヨーヾ(*´∀`*)ノキャッキャ』 ちう『それじゃザジからな』 ザジ『う?ん…ネコ!』 ちう『プ…なんだこの珍獣は』 ザジ『(ノωT)ヒドイー』 ネギ「あの…千雨さん、震えてるみたいですけど体調悪いんですか?」 ちう「え、い、いや…なんでもないです…」 ザジ『怒られたー(ノ∀`)タハー』 ちう『うるさいよ!ほら次いくわよ次』 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 23-331 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 23 58 51 ID ??? 超 「フフフ、今日の対戦、楽しみネ」 ハカセ「桜子さんの勝負強さは、一部で有名ですからねー」 超 「それが技術なのか、博才なのか、あるいは…」 ハカセ「茶々丸のデータを見ると、確率を考えて打ってるようではないですね〜」 超 「確率や心理では説明のつかない事象、データを頼むヨ」 ハカセ「はいはい、今日の目的ですからねー」 超 「比較するための人材もあるし、今日のデータ次第ではアレを第2段階まで進める事も可能ヨ」 ハカセ「ふふふ、楽しみですねー」 明日菜「あっ、刹那さん。 今日ウチの部屋でお鍋やるんだけど、一緒にどう?」 刹那 (こっ、こんな日にかぎって!!) 刹那 「明日菜さん… 申し訳ありませんが、今日は龍宮たちと約束がありまして…」 明日菜「そうなんだ… あっ、じゃあさ、せめてこれを」 刹那 「これは…」 23-332 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 23 59 22 ID ??? 真名「刹那どうした? これから決戦だというのに、覇気が無いぞ」 刹那「ああ… そうだったな龍宮… すまないがこれを冷蔵庫に…」 真名「それは構わんが… 大丈夫なのか?」 刹那「最善は尽くすよ…」 刹那(明日菜さんやネギ先生は、今ごろお嬢様と…) 刹那「はああぁぁぁ〜」 古菲「刹那、大丈夫アルか?」 楓 「うむむむ、このままでは…」 コンコン 真名「来たな!」 桜子「こんばんわ〜」 亜子「こんばんわ〜」 古菲「亜子がパートナーアルか?」 楓 「これは意外な組み合わせでござるな… てっきりチアの誰かかと思ったでござる」 桜子「パートナーとか良くわかんないから、打(ぶ)てる人を連れてきただけだよ〜」 亜子「ドンジャラやったら、正月に家族でようやってたで」 真名「今、打(ぶ)てるって言わなかったか?」 古菲「確かに言ったアル」 楓 「素人はそんなこと言わないでござるよ…」 超 「お、皆揃てるネ。 遅れてすまないヨ。 さあ、始めるネ!」 ハカセ「どうぞ、始めてください〜」 古菲「な、なんでハカセまで来るアルか!?」 ハカセ「実験ですー お気になさらずー」 真名「おかしな雲行きになってきたな」 古菲「物凄く嫌な予感がするアル…」 23-333 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 00 00 17 ID ??? 超 「ルールを最初に決めるネ」 刹那(鍋かぁ… このちゃんが作るんやったら、この時期はおでんかなぁ… 鯨のさえずりや蛸の足、飛竜頭なんかも入るんやろなぁ… こぶのええとこ使うて、薄味でさっぱりして深みのある…) 超 「…で、行こうと思うネ。 賭けるものは食券でいいカ?」 亜子「それだけやったら、つまらんなぁ」 桜子「はーい、提案提案!! 皆同じ制服だし…」 刹那(…木の芽田楽なんかもええなぁ、柚子がきいてるんがこのちゃん好きやったなぁ… ああ、それと、嵐山のさ久ら餅! これはぜったいはずせへんなぁ… 春になったら…) 亜子「それ、えーなー」 超 「ムムム、…刹那サンはどう思うカ? そのルールでやるカ?」 刹那「へ? あ、ああ、いいんじゃないですか、それで」 桜子「よっし、負けないよ〜」 亜子「燃えてきたでぇ!!」 ハカセ「じゃあ、そちらの記録も取りますねー♪」 超 (刹那サンが承諾するとは少々意外ネ…) 超 「では、そのルールで、最終的に私と刹那サン、和泉サンと桜子サンの合計点数の高いほうが勝ちネ」 真名「なっ、いいのか刹那!?」 楓 「勝算はあるのでござるか!?」 刹那「えっ、ああ、まあ…」 古菲「刹那、絶対状況をわかってないアルよ」 真名「確かに… 今日はなんだか、らしくないな」 楓 「少し投げやりに見えるでござる…」 刹那(皆、何をそんなに騒いでいるんだろう? たかがドンジャラじゃないか。 せいぜい食券を無くすくらいの…) 23-334 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 00 00 38 ID ??? ※用語説明 萌え(ドラ)教師(親)生徒(子)一学期(東場)二学期(南場)三学期(西場)終業式(北場) ラステル(リーチ)マギステル(ツモ、ロン等の上がりの総称)瞬動(一発)魔力(点棒) メイプル(ポン)ネイプル(チー)アラモード(カン) 一時限目(一局)親が移動すると数字が増えて、四時限目が終了すると次の学期の一時限目に移動する HR(流局 誰も上がらずにその時限を終える事)補習(親が上がり、その時限を続ける事、一本場で補習一) 最後の学期の四時限目を終えた時、魔力が一番高い人がマギステル・マギ(優勝) 作中に出る役やそれについての点数などは気にしないでください 23-335 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 00 01 36 ID ??? 超 「では、各自四回教師をやる終業式までやるネ。 途中魔力がなくなっても借りて続行ヨ」 桜子「ほにゃらば、サイコロを振って最初の教師を決めるよ〜」 超 「…教師の順番は、刹那サン、桜子サン、亜子サン、私カ。 35000魔力持ちの40000魔力返しで、授業開始ネ!」 桜子「いっくよ〜」 亜子「おー♪」 刹那「…おー」 23-336 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 00 02 07 ID ??? 真名「ハカセ、そのサーモグラフィみたいな機械は何を測定してるんだ?」 ハカセ「これはですねー、まだ暫定的なものですが、運を測定する機械です。 このオーラみたいなものが、運ではないかと推測されます」 楓 「運? それはツイてる、ツイてないとかの運でござるか?」 古菲「そんなこと出来るアルか!?」 ハカセ「実験も兼ねて、今日持ち込んだんですー。 前の茶々丸の対戦データを見ても、 明らかに確率ではありえない事象が起きてます。 モニターを見てください」 真名「ふーむ、四人とも同じような感じに見えるが…?」 ハカセ「これは通常の状態を、えーと、ある本によればその人の技量などで表される『地運』と呼ばれるものをあらわします。 ところで、試合などには流れって呼ばれるものがありますよね?」 楓 「確かに。 戦闘においても流れを掴めば、自分より実力がある者を倒す事もあるでござる」 ハカセ「その『流れ』を引き寄せるのが、前述の本によれば生まれつきの『天運』と呼ばれるものらしいんです。 それらしき物を合わせて測定するモードに切り替えると…」 古菲「アイヤー! 桜子のオーラが3倍以上になたアル!?」 楓 「桜子殿、これ程とは…」 真名「逆に刹那のオーラが縮んだぞ?」 ハカセ「…まだ確証はないのですが、精神状態などによっても左右されるようですね」 古菲「亜子のオーラ、少し色が違うよな…?」 ハカセ「これは… 妄執、執念と呼ばれる感じの色が混ざっていますね… ふーむ、これは興味深い 試作機に応用できるかなー?」 真名「…超がタダでゲームに参加する訳が無いとは思ったが…」 楓 「お手並み拝見、とするでござるか」 古菲「ところで、『本』って何アルか?」 ハカセ「これです」 つ『雀鬼流』 23-567 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 23 57 06 ID ??? 一学期一時限目 教師 刹那 萌え 夕映 刹那(早く終われば間に合うかな…?) 亜子「あ、桜咲さんそのアスナ、マギステルや。 運動部萌え一 5200魔力やな」 刹那「あ、ハイ…」 亜子「…後一枚、服脱いでな♪」 刹那「ハイ… って、えええええええ!?」 桜子「さっき決めたルールにゃ。 アスナ牌がある人に振り込んだら一枚脱ぐ、 自分で持ってきて上がったら他の3人が一枚脱ぐんだよ〜 あと、最下位の人は、優勝の人の命令を一つだけ聞かなきゃいけないんだよ」 超 「…刹那サンもさっき、同意してたネ」 刹那「あうあう… と、とりあえずネクタイを…」 真名「…やはり聞いてなかったな」 楓 「幸先が悪いでござるな」 ハカセ「亜子さんのオーラ増大中ですー」 古菲「亜子から凄い気を感じるアル…」 23-568 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 23 57 39 ID ??? 一学期ニ時限目 教師 桜子 萌え 茶々丸 超 (ふむ、この教師が一番怖いネ。 だが、今は様子見カ…) 刹那(まさか、こんなルールになっていたとは… なんという不覚!) 亜子(うふふ、やったるでぇ。 最近成長したゆう、噂のモン拝ませてもらうでぇ) 桜子「いっくよ〜」 桜子「ラステル!」 亜子「ひゃー、はやいなぁ」 超 (…捨て牌に、エヴァ、刹那、亜子、のどか、千鶴が見えるネ… 茶々丸、アキラは出てない サツキ、いいんちょは手牌から切り出し、高め動物好きで夏美―ザジ待ち一点ヨ) 刹那(このルール、負けたらどうなるかわからん… ここは安全牌の宮崎さんを切っていこう) 桜子「瞬動マギステル!! あ、裏萌えも乗って、動物好き萌え四。 8000魔力オールだよ〜」 亜子「あーん」 刹那「ぐっ…」 超 (私が三枚持ってるザジ牌を瞬動カ… 少し仕掛けてみるかネ) ハカセ「わっ、桜子さんのオーラが一瞬跳ね上がりましたね」 古菲「これが天運アルか?」 楓 「桜子殿が運だけで勝ってるとも思えぬでござるが…」 23-569 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 23 58 15 ID ??? 一学期ニ時限目 補習一 教師 桜子 萌え ちう 刹那(何とかしなくては…) 超 (刹那サンはなぜか集中してないネ。 今のうちカ) カチャカチャ… 真名「むっ!? 楓、見たか?」 楓 「見たでござるよ。 超殿が今、仕込みをしたでござるな…」 古菲「ムムム、刹那気付いてないアルか… 気が抜けすぎヨ」 桜子「ラステル♪」 超 (ここネ!!) スチャ、カチャ… 楓 「! 桜子殿の持ってくる牌をすりかえたでござる」 真名「成る程、振り込ませる気か」 古菲「むぅ、外野は口をはさんじゃいけないアルからね…」 刹那(あ、あれ? 今…) 桜子「………」 超 「どうしたカ? 桜子サンの番ヨ」 パシッ 超 「マギステル! 激!エヴァンジェリン一家。 補習一で32300魔力ネ」 亜子「ほえー、すごいなぁ」 桜子「ククク… やってくれる…」 超 (運だけではなさそうネ。 少し面白くなてきたヨ) ハカセ「桜子さんのオーラの色が変化してますね… これは、一体何の色のかしら?」 真名「場に緊張感が出てきたな」 古菲「桜子の顔つきが変わってきたアル」 楓 「超殿の仕掛けには気付いてるようでござるな」 23-570 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 23 58 47 ID ??? 一学期三時限目 教師 亜子 萌え さよ 桜子「ちゃおりんにやられちゃったよ〜 あんな高い手に振るなんて、明日は雨かにゃ〜」 カチャカチャ 亜子「!」 超 (フフフ、何かやるつもりネ。 だけどそれよりも早く上がるヨ) 刹那(え、えーと、ルールではどうだっけ…?) 亜子(雨は合図… サイコロで四の目を出せばええんやったな。 練習したとおりに…) サッ 亜子「ふぅ、四やな」 刹那(…和泉さん、今サイコロを転がさずに、置いた…?) 超 「…! 今のはっ!」 ガシッ 桜子「…一度決まったサイコロにケチをつけるのはご法度… にゃ」 超 「くっ」 超 (油断したヨ…) 刹那(一体何が起きてるんだろう?) 亜子「うっ、うわっ、あがっとるで!! マスターゆうんやったか? アスナもありや!!」 刹那「えっ… 16000魔力に、服も…」 超 「やられたネ…」 桜子「亜子すごいよー♪」 ハカセ「おお! 亜子さんのオーラさらに巨大化! 一番大きいですね」 楓 「桜子殿の意趣返しでござるな」 真名「我々とやった時は、そんなことしてなかったしな」 古菲「む〜、あんなことも出来たアルか」 23-935 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 01 07 41 ID ??? 一学期三時限目 補習一 教師 亜子 萌え 裕奈 亜子「マギステル! 幼児体型萌え2、アスナ入り! 8000魔力」 一学期三時限目 補習二 教師 亜子 萌え エヴァ様 亜子「マギステル! 出演コマ数ワースト3!(123話時点) 2200魔力オール」 超 (むむむ、このままだとまずいカ… しかし、下手に動けないネ) 刹那「ふ、服が… このままでは…」 楓 「亜子殿、調子が良くなったでござるな」 真名「刹那の奴、もう3枚も脱がされてるぞ。 後はシャツと靴下か…」 古菲「まだ上がってもいないアルよ。 しかし、亜子の上がりはアスナが絡むアルね」 一学期三時限目 補習三 教師 亜子 萌え カモ 亜子「その裕奈メイプル! アキラもメイプル!」 刹那「ううう、何が安全なんだ…? これかな…?」 亜子「マギステル!! たゆんたゆんや!!」 刹那「あああ〜」 超 「…その役は公式じゃないヨ」 亜子「えっ!? メジャーやないん!?」 桜子「あ〜、それは某スレ…じゃなかった。 ローカルルールの役だね〜」 刹那「えっ、と言うことは?」 超 「教師のオコジョ(チョンボ)ネ。 4000魔力オール払うヨ」 亜子「えええ〜 そんな〜」 ハカセ「亜子さんのオーラ減少傾向ですー」 楓 「命拾いしたでござるな」 真名「これで流れが変われば良いが…」 古菲「あんな役あったアルか」 23-936 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 01 08 55 ID ??? 一学期三時限目 補習三 教師 亜子 萌え チャチャゼロ (仕切りなおし) 刹那「そのチャチャゼロメイプル!」 桜子「う、萌えのチャチャゼロを…」 超 (ふむ、ここは刹那サンのアシストにまわるカ) 刹那「あ、超さん、そのちびせつなもメイプルです」 桜子「くっ!」 超 「〜♪」 刹那「亜子さん、そのカモさんマギステルです。 トイトイ、マスコット、萌え3。 13200魔力です」 亜子「うあちゃー」 刹那(ふぅ、先は長いな…) 23-937 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 01 09 29 ID ??? 一学期四時限目 教師 超 萌え のどか 真名「む、超がまた仕掛けたぞ」 楓 「しかし、桜子殿も気付いてるようでござるな」 古菲「桜子はどう対応するつもりアルか…?」 超 (配牌で上がる仕込みなんか楽勝ネ。 後はサイコロで5を出すだけヨ) コロコロ ガン 桜子「ごめーん、膝ぶつけちゃった♪ サイコロは7だねー」 超 「なっ…」 古菲「うまい!」 真名「あの動きが見えてるのか…」 楓 「気配を読んだようにも見えるでござる」 超 「やるネ」 桜子「なんのことかにゃ〜♪」 超 (仕方がないネ。 ここは平(ひら)で打(ぶ)つカ) 刹那「…」 超 「桜子サン、その柿崎マギステル! 美脚三色、7700魔力ネ」 桜子「クッ… ひっかけか」 23-938 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 01 10 04 ID ??? 一学期四時限目 補習一 教師 超 萌え 千鶴 桜子「ちゃおりんメイプル。 さっちゃんもメイプル」 超 (超包子狙いカ…? ここは木乃香サンでまわすカ…) 桜子「このか、マギステル! 料理の鉄人、萌え2! 8300魔力だよ〜」 超 「本命はそっちだたか…」 楓 「一学期が終了したでござるな」 古菲「魔力は亜子69000、刹那13000、超44700、桜子13300アルね」 真名「刹那は微差で4着か… もしこのまま最下位で行くと…」 23-939 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 01 10 45 ID ??? 楓 (もし、桜子殿がマギステル・マギ(優勝)で刹那が最下位ならば…) 桜子「さぁ〜、言うこときいてもらおうかにゃ〜 まずはこれを着てもらうよ♪」 刹那「こ、これはチアの衣装!?」 桜子「ふふふ、チアに入部してもらって、次のバスケの大会で一緒に応援するよ〜」 刹那「えええええええええええええ!?」 楓 (…それはそれで、見てみたい気もするでござるな…) 真名(もし、和泉がマギステル・マギ(優勝)で刹那が最下位だと…) 亜子「さあ〜、桜咲さん。 ウチの言うこときいて貰おうか〜) 刹那「い、和泉さん。 その手の動きは…」 亜子「ふふふ、桜咲さんのは、どんな感触かなぁ… 痛くはせぇへんで〜」 刹那「ああ、そ、そこは… おねがい、や、やめて…」 真名(………ゴクリ) 古菲(もし、超がマギステル・マギ(優勝)で刹那が最下位だたら…) 超 「ふふふ、どの実験から試すかネ?」 刹那「ちゃ、超さん、一体何を… や、やめて… あっ、あああああああああ!!」 超 「ン〜? 間違えたかナ〜? 世界征服の道は遠いヨ。 ヒッヒッヒ」 古菲(ありえるネ。 超は仲間にも容赦がないところがあるからネ) 刹那(なんだか妙な視線を感じる…) 24-420 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/02/01(水) 23 46 09 ID ??? 1/2 現在の装備(服) 桜子 ネクタイ、ベスト、シャツ、靴下、下着上下 亜子 ジッケット、ネクタイ、ベスト、シャツ、靴下、下着上下 超 ネクタイ、ベスト、シャツ、靴下、下着上下 刹那 シャツ、靴下、サラシ、下着 二学期一時限目 教師 刹那 萌え 亜子 刹那(最下位だが… まだチャンスはあるはず! 早く終わらしてお嬢様の所に) 刹那「その那波さん、メイプル!」 超 (刹那サン、トップ4狙いカ? しかし龍宮サンや長瀬サンは押さえられてるネ) 亜子「う〜、朝倉は切れないんやから… 小太郎君で」 刹那「マギステル!! ネギ魔人5800魔力!」 亜子「うひゃあ! ネギ牌ももっとたんか〜」 桜子「…やるにゃ〜」 二学期一時限目 補習一 教師 刹那 萌え 龍宮 刹那(読みやすい手では誰も振ってくれない!) 超 (一学期終盤から刹那サン、調子良いネ。 ここは任すカ) 刹那「ラステル!」 桜子(…パル、夕映を捨ててるけど、このか、本屋ちゃんが出ていない… パクティオーカードか!) 亜子「あーん、ぜんぜんわからへん〜 桜咲さんやったら通るかな…?」 刹那「マギステル!! 瞬動、パクティオーカード持ち、萌え3、アスナさん入り! 24300魔力!!」 亜子「あひゃあ、服もぬがなアカンのー!?」 二学期一時限目 補習ニ 教師 刹那 萌え 釘宮 刹那「マギステル! 修学旅行 1班! 萌え2 6200魔力オール!」 24-421 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/02/01(水) 23 46 46 ID ??? 2/2 楓 「おぉ! 盛り返してきたでござる」 真名「このままでいければよいが… ハカセ、オーラの状況は?」 ハカセ「うーん、桜咲さんは運が増大してる様子はないですー。 ただ、気合いというか、精神の力を感知してますー」 古菲「桜子の静けさが不気味アルよ」 二学期一時限目 補習三 教師 刹那 萌え 木乃香 桜子「そのアニメ牌メイプル」 超 (桜子サン動いたカ… 芸(イカサマ)はしていないハズ…) 桜子「ハマノツルギもメイプル」 ざわ・・・ ざわざわ・・・ 亜子「今なんか、変なざわめきが聞こえへんかった?」 超 (アスナ絡みの役には違いないが… ! アニメ牌!? まさか…) 刹那(これ以上服は脱ぎたくない… ここは一歩ひくか…) 桜子「マギステル… 火葬、黒歴史 8300魔力と教師は16000魔力」 楓 「なっ! 伝説の役…」 真名「あまりの破壊力に、人々の記憶から消去された役を…」 古菲「魚の着ぐるみと火葬、という組み合わせが信じられないアル」 ハカセ「こ、この桜子さんのオーラは一体? 運でも気合いでもない…?」 刹那「ま、また服が… とりあえず靴下で…」 亜子 ドクンッ 25-821 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/01(水) 22 17 36 ID ??? 1/2 二学期ニ時限目 教師 桜子 萌え ネギ 刹那(もし次に脱ぐ事になったら… サラシかパンツを見せることになるのか…!) 超 (桜子サン、ますます実験体として欲しいネ) 桜子「うふふ、勝負は最後までわからないものだよ〜♪」 亜子「…」 ハカセ「こっ、これは!?」 楓 「どうしたでござるか!?」 ハカセ「見てください!」 真名「桜子のオーラが肥大している。 が、それ以上に和泉のこのオーラは…?」 古菲「物凄く色の濃いピンクのようアルな」 ハカセ「黒さとエロさを交えたようなこの色、そしてこの大きさ… 一体何を…?」 亜子「四葉さんメイプル」 超 (む? 和泉サン、少し雰囲気が変わったカ?) 桜子(亜子ちん、やる気だね) 刹那(ううむ、ザジさんなら通りそうだけど…) 亜子「桜咲さん、そのザジ牌マギステル! 勤労少女アスナ牌入り! 2000魔力」 刹那「ああ! ま、また服を…」 亜子「さあ、はよ脱いでや〜♪」 刹那「うぅ〜 シャツで… グスッ」 25-822 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/01(水) 22 18 09 ID ??? 1/2 ボタンを一つ一つ、うつむきながら外していく。 耳まで赤く染め上げて。 亜子は瞬きもせずに、刹那の動作をくいいるように見つめる。 誰も何も喋らない。 かすかな衣擦れだけが部屋に音を与えている。 ボタンをすべて外してから一呼吸おいて、刹那はシャツを脱ぎ捨てた。 左手を胸に添えて、うつむいたままである。 刹那「…これで、いいんですよね…」 亜子「…ゴクリ」 亜子(サラシがきつく巻かれとる… アレが外されたら、きっと…) 真名「ゴクリ…」 楓 「亜子殿、目的は刹那のみのようでござるな」 古菲「大浴場に行けば、普通に見られる気もするアルけど…」 楓 「しかし、サラシにドンジャラ牌とくると、まるで博徒のようでござるなあ」 26-212 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 53 19 ID ??? 1/6 二学期三時限目 教師 亜子 萌え 朝倉 亜子「春日さんメイプル!」 超 (む、今は大人しくするべきカ…) 刹那(ふ、振り込めない! なんとしてもこれ以上は…) 桜子「勝負!」 超 「! ここでココネを切るカ… 大本命ネ」 亜子「…」 刹那(くっ、勝負できる手ではない。 ここは桜子さんと同じくココネさんを切っていこう…) パシッ 亜子「…マギステル。 高畑先生救援チーム! 12000魔力! そして脱衣!!」 刹那「なっ! さっき通ったはずなのに…」 超 「山越しカ(他の人の当り牌をわざと見逃して、目当ての人から当ること) 凄まじい執念ネ」 桜子「亜子ちんは桜咲さんしか見えてないみたいだにゃ」 刹那「ス、スカートで…」 亜子(次や! 次で決めたるで…) ハカセ「亜子さんのオーラ画面内に収まりませんー」 古菲「いやー、目に見えるような『気』アルね」 楓 「何が亜子殿を駆り立てているのでござろうか…?」 真名「いや、アレはいいものだぞ」 古菲「…」 楓 「…」 ハカセ「…」 26-213 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 53 50 ID ??? 2/6 二学期三時限目 補習一 教師 亜子 萌え 史伽 刹那(も、もう後が無い… お嬢様、私をお守りください…) 亜子「ラステル!!」 超 (和泉サン、恐らく待ちが広いナ。 アスナサン絡みで柿崎サン−茶々丸−木乃香サン辺りカ) 桜子「ここは引くかにゃ♪」 刹那(那波さん2枚、楓3枚、朝倉さん2枚… 龍宮がくればトップ4ができる!) 楓 「刹那、手が入ってるでござるな」 真名「しかし、ここで突っ張りすぎると致命傷になりかねんぞ」 古菲「ここは勝負どころアルか?」 ハカセ「桜咲さんのオーラは弱めですね…」 刹那「朝倉さんメイプル!」 亜子「うふ、うふふふ…」 超 (刹那サン勝負手のようだけど、とても上がれるとは思えないネ・・・) 桜子「…」 刹那「くっ、来てください! …」 刹那(ここでお嬢様牌を引くとは… 勝負、すべきなのか…?) 桜子「… 押し引きを見誤ると、泥沼にゃ〜」 刹那(! 桜子さん…) パシッ 龍宮「刹那、楓の3枚切りか…」 楓 「取り合えずでござるかな」 ―――数順後――― 刹那「マギステル… 星占い(那波と木乃香牌を3枚)。 500、1000魔力の補習一…」 亜子(ウチの上がり牌の木乃香を…) 古菲「この場は凌げたアルな」 ハカセ「んー、それでも刹那さんのオーラは微弱傾向ですねー」 26-214 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 54 22 ID ??? 3/6 二学期四時限目 教師 超 萌え 葉加瀬 刹那(おぉ、この配牌は… これなら…) 亜子(風はまだウチに吹いてるハズや) 超 (総魔力では、私と刹那サンの方が下カ…) 桜子(…) 古菲「刹那、イイ配牌アルね。 動物占い、オオカミが狙えそうアルよ」 真名「うむ、これなら何とか…」 楓 「いや、好事魔多し、というでござるから、油断は禁物でござるぞ」 ハカセ「…? 桜子さんのオーラ、先程から変動がないですね…?」 亜子「四葉さんメイプル!」 刹那「明石さんメイプル!」 亜子「のどかメイプル!」 超 (和泉サンは委員狙いカ…?) 桜子「… 急がば回れって、昔の人はよく言ったにゃ〜」 刹那「… 桜子さん、それはどういう意味ですか…?」 桜子「勝負事ってね、物凄く性悪な時があると思わない?」 超 「それは、いわゆる『流れ』の事カ?」 桜子「んー、そう言ってもいいかな? いける! と、思わせて、落とす 希望を見せて、絶望への道を歩ませる… そんなことが良くあるにゃ♪」 超 「数値には表せないものネ」 桜子「自分の今が、上にいけるものか、それともどん底に落とすための撒き餌か… 見極めるのは難しいけどね〜」 刹那(桜子さんは私に言っているのか…? この流れがまやかしだと…?) 楓 「意味深でござるな…」 真名「混乱させるための甘言なのでは?」 古菲「桜子がそんなことするとは思えないアルけど…」 ハカセ「刹那さんのオーラは相変わらず弱めですね〜、亜子さんはまだ勢いありそうですよ〜」 26-215 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 54 54 ID ??? 4/6 刹那(大丈夫… ここで上がって、そして勝って、早くお嬢様の所に…) 刹那「真名メイプル!」 超 (刹那サン、勝負に出る気カ) 刹那(よし、後は柿崎さんを切って、ザジさんが出れば…) 急がば回れ 刹那(…いや、大丈夫なはず… 和泉さんは委員狙い、なら柿崎さんは通る お嬢様、今、行きます!) パシィッ 亜子「… マギステル… 牡羊座トイトイ萌え2、12000魔力! 脱衣ありや!!!」 刹那「なっ… そんな手が…」 楓 「なんと… 恐るべしは亜子殿の執念、そこまで刹那のモノが見たいでござるか…」 真名「…」ゴソゴソ 古菲「真名、携帯のカメラをどうするつもりアル…」 刹那「ど、どうしても、脱がないといけませんか…」 亜子「うん♪ ルールやしー」 刹那「ううう…」 亜子「うふうふうふふふふ…」 〜♪♪〜〜♪ 超 「ん? 携帯の着信音カ?」 桜子「聖なる空の下でかな?」 刹那「! この着信音は… ちょっと失礼します!!!」 亜子「あーん、桜咲さーん! …おあずけや〜」 26-216 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 55 26 ID ??? 5/6 刹那「お、お嬢様、どうかしたのですか!?」 木乃香「んーん、なんもあらへんえ せっちゃん、用事いつ頃終わりそうなん?」 刹那「あ、いえ、もう少しかかりそうなんです…」 木乃香「あー、そうなんやー、実はな、材料の足りひんモンがあって、準備遅れたんよ ほんで、もう少しかかるから、もし間に合うんやったらせっちゃんも一緒に思て」 刹那「… 終わるのが何時になるかわかりませんので、気にしないでください」 木乃香「ほかー、でも、せっちゃんの分も買うたから、終ったらきてや〜 待っとるえ〜」 刹那「はい、終ったら…」 ピッ 刹那「はぁ… それでも最下位ならどんな目に合わされるか… 私は何をしているんだろう…」 グスッ 刹那(…今日、明日菜さんにもらったケーキ… 冷蔵庫に入ってるアレを皆に…) さいごまでたっていたもののかちだ 刹那(そうすれば、今すぐにでもお嬢様の所に…) なさけむよう 刹那(そうだ… これは勝負なんだから… なら、勝つためには…) 桜子「せーつーなーちん!」 刹那「うわぁ! 桜子さん!? びっくりさせないでください」 桜子「電話はこのか?」 刹那「あ、はい・・・」 桜子「そっかー、修学旅行から仲イイもんね二人とも」 刹那「あ、いやっ、あっ …はい…」 桜子「約束があったの?」 刹那「はい… いえっ、でも、今日の事が先だったので、別に…」 桜子「それでなんか上の空だったり、焦ったりしてたんだにゃ」 刹那「はい… 実は…」 26-217 名前:ドンジャラ物語[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 00 55 58 ID ??? 6/6 桜子「そうだったんだー …じゃあ、今日はここまでにする?」 刹那「いえ、私も納得したことですし、きちんと最後までやります」 桜子「…んー! 偉い! 律儀だねせつなちんは」 刹那「そんなことは…」 桜子「よーし! 萌えて来たよー!!」 刹那「あ、あの桜子さん?」 桜子「刹那さん、勝ってこのかの所に行きたい?」 刹那「え? そ、それはもちろん… でも、どうやって?」 桜子「んー? うふふふふ… あのねー」 ゴニョゴニョ 刹那「へ? そんなことで…?」 桜子「騙されたと思って、私を信じて!!」 刹那「は、はい…」 桜子(でも、ちょっち妬けるかな…) 前ページ次ページSSまとめ
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じゃんけんディスク城 【じゃんけんでぃすくじょう】 ジャンル パズル 対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム 発売元 徳間書店 書換開始日 1992年12月22日(書換専用) プレイ人数 1人 定価 600円→500円 判定 なし ポイント 最後のディスクソフト最初で最後のディスくんのゲームパズルが苦手な人でも救済措置ありやり方次第では作業化してしまう ファミマガディスクシリーズ 概要 ストーリー 内容 評価点 問題点 総評 余談 「ディスくん」とは 概要 1992年末に発売されたパズルゲームで『ファミマガディスクシリーズ』第6弾にして最終作。 ディスクシステムのマスコットキャラクター『ディスくん』を主役に据えたパズルゲームである。 ディスクソフトの新規タイトルは同シリーズの前作『ぷよぷよ』以来1年2ヶ月ぶりで、ロムカセット既存作の移植を含めても4月26日発売の『クルクルランド』以来8ヶ月ぶりであった。 またディスクソフト全体でも最後のソフトとなった(*1)。 シリーズの『オール1』『クロックス』同様、『ファミリーコンピュータMagazine』主催の公募企画「ディスくんゲーム大賞(*2)」の大賞受賞作品をソフト化したものである。 当回では前2回とは異なり「ディスくんを主役にしたゲーム」という課題が与えられていた。 ストーリー はるか昔、ディスクワールドは「大魔王ディスクカイザー」によって支配されていた。 そのディスクカイザーを倒すべく勇者「ディス」が立ち上がり、彼は魔剣を手に大魔王を封印した。そして数百年後… 火、水、氷3つの塔を持つ、かつての大魔王の居城「じゃんけんディスク城」に「じゃんけんモンスター」が棲みつき、大魔王を復活させようとしていた。 王様は兵士たちを差し向けるものの、攻めあぐねていた矢先、村の少年「ブラック」が突然姿を消す。 勇者「ディス」の子孫であり、「ブラック」の友達「イエロー」はそれを知り、戦う決心をするのであった。 内容 主人公の名前は「イエロー」(任天堂の正規品ディスク)。 他に後述の漫画に登場する黒ディスクの「ブラック」や本作オリジナルの長老や王様、御姫様の「ピンキー」などディスクカードを模したキャラが登場する。 イエローは、ブロックにあたるキャラ「じゃんけんモンスター」の3種類(「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」)を基本押すのみ。 押せるのは1つのみで2つ以上が並んでいると押してもビクともしない。 この邪魔なブロックキャラをジャンケンの要領で消しながら、出口を目指して進んでいく。 最上階ではボスとのバトルが行われ、このジャンケンパズルの要領でバトルを行う。 「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」はそれぞれ「グー」「チョキ」「パー」に対応している。 これが信号機色になっており赤(P3)、黄(P2)、緑(P1)。P(ポイント)は攻撃力とHPを兼ねたようなもの。 これらが縦か横で隣り合った時、ジャンケンの規則に応じてダメージ処理が行われる(初期配置でハナからその状態だった場合もダメージ処理は行わない)。 例黄色(P2)のチョッキーを押して、緑(P1)と赤(P3)のパーでんねんの間に置いた → それぞれのパーでんねんにP2のダメージとなり、緑(P1)のパーでんねんは消えて、赤(P3)のパーでんねんは緑(P1)に変化。黄色(P2)のチョッキーを押して、緑(P1)のグーやん2つと赤(P3)のパーでんねんの間に置いた → 赤(P3)のパーでんねんはP2のダメージとなり緑(P1)に変化、2つの緑のグーやんからP1ずつのダメージ(計P2)で、押したチョッキーが消える。 これらを消した時、お金が手に入る。 赤(3)、黄(2)、緑(1)だが、赤なら赤で、黄なら赤又は黄で一気に消さないと左記の額は手に入らない(例えば最初赤でも一度黄で2P与えて緑にして、その状態から消した場合は1しか入らない)。 ボスはそれぞれの塔のマークの属性を持っている。 ボスバトルも同様で「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」をボスの隣に配置してダメージを与える。 当然、置きっぱなしではそれ以上ダメージを与えられないので、追加でダメージを与えるには一度それを消さなければならない。 他にアイテムを使ってこれらブロックキャラを消すことができる。これらは宝箱から手に入れるか町で購入できる。()内は価格。また、これらはイエローと隣り合っていなくても使える。ただしボス戦では使えない。 グチョパの剣(10)「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」どれに対してもオールマイティで1Pダメージ(緑なら消せる)。 ジャンケンカード「グー」(20)「チョッキー」に3Pダメージを与えて消せる。 ジャンケンカード「チョキ」(20)「パーでんねん」に3Pダメージを与えて消せる。 ジャンケンカード「パー」(20)「グーやん」に3Pダメージを与えて消せる。 爆弾(40)「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」どれに対してもオールマイティで3Pダメージの最強武器だが、これで消した場合お金が入らない。 氷の魔法(非売品)水の塔にある「水の壁」を消して、その先へ進める。 炎の魔法(非売品)氷の塔にある「氷の壁」を消して、その先へ進める。 水の魔法(非売品)炎の塔にある「ヘルファイヤー」を消して、その先へ進める。 ガギ(非売品)氷の塔にある扉を開けて、その先へ進める。 Bボタンを押すことで1手分戻ることができる。 また、そのフロアの最初からやり直したり、一旦塔を出ることもでき、出た場合、再度入りなおすと同じフロアから再スタートできる。 ただしフロアの最初からやり直しは、その回で稼いだお金やアイテムはなかったことになり、所持金が-20されて再スタートする形になる。 本作の舞台は3つのみ。 村イエローやブラック、長老が住んでいる村で、主に買い物したりセーブしたりする。 キングキャッスル最初に赴く場所であり、王様や姫のピンキーがいる。主にイベント進行時に訪れることになり、魔王の部屋に行くための魔剣も、この城にある。 じゃんけんディスク城戦いの舞台「水(グー)」「火(チョキ)」「氷(パー)」3つの塔と魔王の部屋がある。キングキャッスルから攻めてきている兵士たちも大勢いる。 評価点 わかりやすくオリジナリティあふれるパズル。 ジャンケンの「3すくみ」の関係を巧みに取り入れ、それをうまく動かして消して道を作ってゴールを目指すと言うスタイルは既存のどのゲームにも見られない。 しかも、その関係もジャンケンという日常から親しんでいるものなので、飲み込みやすい。 時としては負けるものでも、弱体化させてでもその場を通過させる必要があったり、敢えて負ける組み合わせでスペースを作る必要もあるなど「ただ勝てばいい」というものでもない。 また、その配置も非常に巧みなバランスで構成されており、アイテムを使って簡略化するポイントも多数存在する点も奥深いものがある。 バトルに関しても、その特性をうまく取り入れており「いかに強い状態で攻撃するか」だけでなく、攻撃した後のブロックを消す処理まで考える必要がある点はパズルだけでなくバトルの観点で見ても全く新しい面白みに繋がっている。 パズルが苦手でも、ヘルプ的な要素があり使い方次第で難易度を下げることができる。 実際には村にあるアイテムショップでは何も買わなくてもクリアはできる。時としてアイテムが必要な場面は出てくるが、道中で手に入る宝箱から入手できるものだけでなんとかなる。 あくまでもアイテムショップで買うアイテムは、とことん困った人がひとまず進めるためのものという位置付け。 それに頼らずクリアしようと思ったら『オール1』の全面クリアほどではないものの、かなり高難度になるのでとっつきやすさに繋がっている。 ただしやりすぎると後述の問題点のようなことになる。 キャラクターのデザインもコミカルに「グー」「チョキ」「パー」からデザインされている。 パズルゲームながらBGMも豊富に用意されている。 問題点 フィールドパートでの移動がムダに長い。 1992年ということもあってか、グラフィック面も多少凝ったものにしたためか、村や城の中は複雑でこそないもののマップチップを大量に使った広いマップになっている。 メインは「じゃんけんディスク城」でのパズルながら「キングキャッスル」や「村」との行き来でフィールドパートを歩く必要がある場面が多い。 その距離が長くて目的の場所に行くのに時間が掛かるのは少々煩わしいところがある。 パズルなのに、インチキのようなことがまかり通ってしまう。 塔のフロアによっては、手軽に大量に消しまくれるフロアがあり、それでお金が稼げてしまい、アイテムショップでアイテムをガッポリ買ってゴリ押すという荒業ができてしまう。 『パニックスペース』や『オール1』のようなイベントがあるわけでもなく、これをやろうとするとロードを繰り返す必要があるという欠点があるにしても、こんな形で突破できてしまうのはパズルとしてのゲームを著しく壊してしまう。 一応、ボスバトルはアイテム禁止なので、この技が通じないのですべてクリアする上ではパズル要素を無視できないのが幸いか。 何もない場所でアイテムを使うことができ、その場合何もなくムダに消えてしまう。 店売りされているアイテム5種類は、操作を間違えて何もない場所に使っても消費されてなくなってしまう。 しかも爆弾以外の4つはノーアクションで消えるのでヘタすれば間違って使ったことにすら気づかないことも。 手戻しが1手分のみ。 同様の問題は『オール1』でもあったが、上記の通り基本的には高難度なので少々不足気味な点は否めない。 フロアの最初からやり直すコマンドにあまり意味がない。 上記の通り所持金-20のペナがある。そのため、やり直したかったら一旦塔から出て入りなおした方がペナなしで再開可能(一応こちらはロード時間が挟まれる小さなリスクがあるといえばあるが)。 対ラスボスの初手がノーヒント。 何もせず用意されたブロックをラスボスにくっつけても無条件で壊されてしまう。 まずは攻撃ポイントの1つ前にそれぞれ「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」を並べてBで「スーパーぐちょぱ」というのは、さすがにそう簡単には思いつけない部分である。 中ボスの攻撃にあまり意味がない。 ラスボスの稲妻による攻撃は、「グーやん」「チョッキー」「パーでんねん」に当ると、それぞれP1ずつダメージになる(ただしP1の緑に当った場合は無効)のだが中ボスは単に足止めになるだけ。 よくある対戦パズルの「お邪魔的な攻撃」だが、1人用のゲームなのでほとんど意味がない。 総評 パズル単体では「邪魔なブロックをじゃんけんの要領で消して道を開けて階段を目指す」という既存のいずれにも属さないオリジナリティがあり、それも基本的な規則はじゃんけんという日頃慣れ親しんだものでもあるので、とっつきやすさもある。 また救済用アイテムなどを導入したことで、このようなパズルゲームにありがちな「どうしても解けなくて投げ出して終わる」という悪印象を残しにくく、パズルを苦手とする層にもやさしいシステムになっている。 反面、パズルゲームなのに半ばズルを許容するに近いシステムや、またイベントの進行のための移動が長くかかったりするテンポの阻害など、手放しで褒めてばかりもいられない部分も見受けられる。 しかしパズル根幹の部分のシンプル且つオリジナリティの高さはディスク最終作として恥ずかしくないものである。 余談 1993年3月に全国の小売店からディスクライターが撤収され、以後ディスクの書換えは任天堂サービスセンターで一括して行われるようになった。 当初書換え料金は600円(対象は1991年7月以降発売のソフトで『タイムツイスト 歴史のかたすみで…(前後編)』『ぷよぷよ』『クルクルランド』と本作の5本のみ)だったが任天堂サービスセンターへ移行されると同時に、それ以前のソフト同様500円に値下げられた。 発売日とディスクライターの店舗設置の事情から、本作が店舗購入できたのは最長でも3ヶ月少々(*3)とかなり限られた期間でしかなかった。 また発売時期はファミコン所有者の大多数がスーパーファミコンを購入済で、そのソフトもアクションやRPGは勿論、スポーツやパズルなども軒並み揃って市場の主役は完全にバトンタッチしており、同時に前世代機となったファミコンはロムカセットの中古価格が1000円を切っていたのがザラで、またそれを扱う店舗の数自体も非常に増えており『ドンキーコング』等カセット既存作の書換え専用移植が始まった1988年頃を思えば「不要なカードがあれば500円(600円)という超安価で新しいゲームを入手できる」というディスク書換えの強みもほぼ失われ、数千円の新品ロムカセットが困難な小学生等の低年齢層でも中古品のロムカセットならばそこそこ手の届く金額レベルに下がってきておりディスク自体がノーマークな存在になっていた。またゲーム誌でもファミマガ以外ではまったく掲載されなかった(*4)。 更に任天堂サービスセンターでの書換えも2003年9月一杯で終了した。この頃はまだレトロゲームブームが本格化するギリギリ前の時期であり、インターネットの普及も法人レベルでは充分ながら個人レベルでの情報発信の形が今ほど確立できておらず、この時期でもあまり注目されなかったこともあって長い間本作の存在すら知らなかったという人も珍しくない。 そんなこんなで限定品でもないのに現存する正規ソフトは相当なレアモノになっており、特に説明書付きなら中古価格で1万数千円はくだらない。 上記の通りゲームの中身はあまり知られておらず、名前だけ知っていた人は有名な某じゃんけんギャンブルRPGクソゲーの印象からRPGと勘違いした人も多い。 「ディスくん」とは 本作で取り入れられているディスクカードのマスコットキャラである「ディスくん」は『ファミリーコンピュータMagazine(通称「ファミマガ」)』で連載された嵩瀬ひろし氏の漫画(「ファミマガジャーナル マンガトピックス」等)のキャラであり、任天堂自身によるディスクカードのイメージキャラクター(黄色っぽいディスクカードに目と手足をつけたもの)とはデザインが異なる。また本作のチラシ等の公式イラストには嵩瀬氏は関わっていないので、ファミマガでの漫画とは見た目も少々異なっている。 一見安直に即席でつけられたように思える名前だが、実はこの名前に至るまで非常に長い時を必要とした。キャラクターそのものは1987年15号(8月21日・9月4日合併号)から同誌に登場した漫画「ぐわぁんばれ○○○○」という形で初登場したが、この当時タイトルの脇に「まだ名前がないのダ!」と書かれていたように「名無しのディスクキャラ」だった。この時「ぼくに名前をつけてね」というキャンペーンが行われたが、結局応募された中に良い名前がなかったようで全てボツとなり、彼は名前を与えられないまま同年最終の22号で連載終了。そして翌1988年7号(4月1日号)から連載された『スーパーマリオブラザーズ3』(*5)の漫画仕立ての新作記事「特報!スーパーマリオブラザーズ3」で彼は再登場することとなる。この時は「ディスクくん」という名前をしれっと呼ばれていた。この漫画は14号まで連載され、その後も同作の特集記事(17号からは別冊付録)の挿絵も嵩瀬氏によって描かれてきたが「ディスクくん」自体は15号以降はタイトルにマリオらに混じってチョロッと顔を出す程度だった。そのまた翌年となる1989年5号(3月3日号)、「ファミマガJOURNAL」がリニューアルし漫画仕立ての記事「ファミマンガジャーナル」(*6)となり、この時初登場から苦節1年半にして「ディスくん」という正式な名前を手に入れた。ただこの時も名前が決まったことは特にフィーチャーされず、その名前の初お目見えは最初の1コマにしれっと「ディスくん」と書かれていただけであった。 そんなこんなで長い年月をかけてようやく手に入れた名前だが、皮肉なことに彼が正式な名前を手に入れた1989年はディスクシステムの衰退が顕著に現れた一年であった(*7)。また「ディスクくん」時代はマリオ3の紹介に終始していたこともあって、それも含めて名前の付いた頃にはディスクソフトそのものにほとんど触れられなかった。ディスク全盛期に登場しながら名前がなく、ようやく名前を手に入れた時はディスクソフトがいよいよ衰退が急速化する時期。そしてやっと自身のゲームが登場したものの、それが歴史の最後になるという、コミカルでかわいい見た目に反して実は波乱万丈で悲劇的なキャラと言えなくもない。 1993年はディスクの歴史こそ幕を閉じたものの彼はファミマガでは「ディスくんのマンガトピックス」等で活躍できたことは不幸中の幸いと言えるかもしれない。 その後本作の発売を経て、前述した元ネタの任天堂公式のディスクカードのイメージキャラクターの方も逆輸入のように「ディスくん」が正式名称となっており、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』等でも「ディスくん」名義でフィギュア等として登場している。 本作に登場するブラックディスクも「ぐわぁんばれ○○○○」の時から登場している。当時は敵のような存在だったが、その関係はあやふやになり「ファミマガジャーナル マンガトピックス」の頃は友達のような間柄になっている。 ブラックディスクは上記漫画の初回で任天堂以外の非正規品ディスクをキャラ化(*8)したものなので友達になっちゃうのもどうかという疑問は残るが…
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第二話 ストライカー売るじゃん! バルクホルン「前回の戦闘で俺大佐が本当にここで戦って行けるかの問題が浮上したわけだが?」 ミーナ「そうねぇ・・・確かに戦力として不安がのこるわよね」 俺「武器のせいなわけで。ここのネウロイがあんなに硬いって最初から対策してたわけで」 チーター「俺は何も悪くないじゃん??悪いのは全部こいつじゃん??何で俺まで使えねーやつめって目で見られてるじゃん!?」 ミーナ「何となくかしら⁇この主人にしてこの使い魔ありって感じよ?」 俺&チーター「一緒にするなし」 バルクホルン「まぁ銃が当たらない時点で話にならないな。どうしたらこんなに多くの撃墜数を稼いで大佐にまでのし上がったんだ?」 俺「俺の実力でですが何か」 バルクホルン「疑わしいな」 俺「嘘じゃないし‼嘘だと思うなら連合軍特殊部隊ビーストの司令官のイボンコに聞いてみるといい・・・」 バルクホルン「聞いた事がない部隊だがどんな部隊でどんな奴らがいたんだ⁇どうせ僻地のお荷物部隊だったんだろう⁇」 俺「懐かしいな・・・ゴリラが使い魔の頼れる司令官イボンコに、ここにも居るダナダナ煩いサイが使い魔の時々抜けた所のある副司令」 チーター「俺の相棒のネズミが使えてる幼女にちょっと怖いトカゲみたいな使い魔と契約してるアネゴがいたじゃん」 俺「時々現れる虎が使い魔なござるガールにハヤブサを使い魔にしてる可愛い後輩が居た。みんないい奴だったよな」 チーター「今頃元気にしてるかなみんな」 バルクホルン「そこにお前が居たと」 俺「その通り‼」 バルクホルン「ミーナはこの話を信じるか?」 ミーナ「そういえば聞いたことがあるわ・・・」 坂本「知っているのかミーナ!」 ミーナ「ええ・・・連合軍特殊部隊ビースト。確かあそこの隊員は全員が使い魔とのシンクロを極限まで高めることができ圧倒的な能力を持つ者が実験的に集められて居ると聞くわ」 坂本「若本のような奴が集められているわけか」 俺「そうじゃん‼その通りじゃん‼」 ミーナ「でもやらない時はとことんやらずに笑に走るらしいわ」 バルクホルン「俺はいいとこ使い魔とシンクロして口調が変わる程度じゃないか?」 俺「チッチッ。違うんだなそれが」 ミーナ「なら一度見せてちょうだい?」 俺「えっ」 坂本「百聞の一見にしかずだからな」 バルクホルン「ほら早くしろ」 俺「いいんですね?後悔しますよ⁇野生の本能が剥き出しになったら自分を抑える事ができないかもしれないし襲いかかる「いいから早くしろ」 俺「はい。やるぜ相棒‼」 チーター「やってやるじゃん‼」 俺「トランスフォーム‼」 3人「ゴクリ・・・」 俺「ふぅ・・・」 ミーナ「・・・」 バルクホルン「・・・」 坂本「・・・」 俺「みんなどうした⁇俺の勇姿を見て見惚れてるじゃん⁇」 ミーナ「どこも変わってないわね」 坂本「野生の本能(笑)」 バルクホルン「やっぱり口調が同化するだけか・・・戦力外だなこれは」 俺「ちょっと待つじゃん‼調子が悪いだじゃん!?気力が130ないだけじゃん‼くそっ、静まるじゃん俺の野生・・・」 バルクホルン「・・・役立たず決定だな」 ミーナ「無茶はさせられないわねぇ」 坂本「宮藤達の訓練でも見させるか?」 ミーナ「逃げ足の早さを買って偵察任務に」 バルクホルン「前いた部隊に返品しよう。レシートはどこにあったか」 俺「酷いじゃん・・・俺の本当の実力を見ない内にそんな決定するなんて酷すぎじゃん‼俺はにっくきネウロイを倒すためにここに来たじゃん!!!!」 バルクホルン「だが前の戦いでわかっただろう⁇お前ではここのネウロイに通用しない」 俺「そんな言い方ないじゃん‼わかったよ出ていくし‼こんな所でていってやるし‼」 ミーナ「待ちなさい俺大佐‼」 俺「探さないでください、俺。ライトスピード‼‼」 バルクホルン「逃げたな」 坂本「探さないでくださいと言っていたが探さないといけないな・・・」 ロマーニャの町 俺「勢いで飛び出てきたけどこれからどうしようね」 チーター「まずは腹がへったじゃん?腹ごしらえからじゃん?」 俺「確かに昼食前だったから腹が減ったな・・・」 チーター「俺は肉が食いたいじゃん?できれば1kg位はほしいじゃん」 俺「贅沢なやつだなあ・・・あっ」 チーター「どうしたじゃん?」 俺「基地を飛び出てきたから財布なんtね持ってないことに気づいたんだ」 チーター「馬鹿じゃん!何も食べれないじゃん。俺達飢え死にじゃん・・・?」 俺「すぐに飢え死にはしないだろうけど困ったな・・・」 チーター「俺に良い考えがあるじゃん!」 俺「おい、それ失敗フラグだからやめろ」 チーター「あっ・・・イボンコの悪夢を思い出しちゃったじゃん・・・」 俺「言ったのお前だからな・・・?」 チーター「でも聞くだけ聞いてほしいじゃん?まずライトスピード使うじゃん?通りすがりの人のポケットから財布を抜き取ってくじゃん?俺達 飯がくえるじゃん?」 俺「犯罪じゃないか・・・犯罪はいけない」 チーター「ならどうするじゃん」 俺「無いなら稼げばいい。ちょうどいい物があるわけだし・・・チラッ」 チーター「何で俺を見てるじゃん?まさか俺を動物園に売る気じゃないだろうな!」 俺「そんなこと誰がするか。いいから俺に任せておけ。俺にいい考えがある」 チーター「失敗フラグじゃん・・・」 俺「いいから聞くだけ聞け。まず少し広い場所に陣取る。そのあとお前が俺の言うとおりに動いて芸をする。きっと通りすがりの人たちがカンパをくれるはずだ」 チーター「却下じゃん。誇り高きサバンナの狩人がそんなサーカスの真似事なんて飢え死にしても嫌じゃん!」 俺「ならどうすればいいとおもう?もう俺にはお前を動物園に売るしか思いつかない・・・」 チーター「どこかで働くって選択肢はないのか?」 俺「ない」 チーター「即答するなじゃん・・・何か売るものがあればいいんだけど。あっ」 俺「なんだ?何か売るようなものがあるのか?」 チーター「あるじゃん!ストライカーユニット売ればいいんじゃん」 俺「一応軍の持ち物を勝手に売るのは問題があると思うんだけど・・・」 チーター「もう原型もとどめてないし、誰も気にしないはずじゃん」 俺「あれをカスタムするために俺がどれだけつぎ込んだと思ってるんだ?」 チーター「ずいぶんとひもじい思いをした記憶があるじゃん・・・」 俺「イボンコ司令の部屋に忍び込んでバナナを盗んで飢えを凌いだよな・・・」 チーター「もうバナナは食べてくないじゃん・・・」 俺「だ・か・ら!あれは絶対に売らない。俺の命の次に大切なものだからな」 チーター「けど背に腹はかえれないじゃん?」 俺「くっ・・・」 チーター「もしかしたら新型ストライカーユニットが配備される可能性もあるじゃん?今度はそっちをカスタムすればいいじゃん」 俺「今度はバナナも食べれないかもしれないんだぞ?」 チーター「楽勝じゃん?優しそうなミヤフジ軍曹やりネット曹長に土下座して何か食べ物を恵んでもらえばいいわけじゃん」 俺「そ の 手 が あ る の か」 チーター「これで食糧事情はOKじゃん?さあ早く売るじゃん」 俺「なら売っちゃおうかこれ」 俺「ストライカー売るよ!」 チーター「ストライカー売るじゃん!」 ざわ・・・ざわ・・・ ざわ・・・ざわ・・・ 男「見たこともないストライカーだね。何をベースにしてるんだ?」 ク゛ラサンの男「これはP51-Dを元に相当いじってあるみたいだな」 俺「あんたこれがわかるのか?」 ク゛ラサン「シールドと搭載量と旋回性他全てを犠牲にして加速と最高速度だけ追い求めているわけだな?」 チーター「あたりじゃん!あんたすごいじゃん!」 俺「どうですか?買いませんこれ。まけときますよ」 ク゛ラサン「幾らだね?」 俺「本当はこれくらいするんですけど特別に今回はごにょごにょごにょ」 ク゛ラサン「ずいぶんと高いな・・・だが買おう」 俺「本当ですか。まいどあり!お客さん、ひとつ言い忘れたことがあって。これウィッチでないと使えませんからね。おっと返品は受け付けませ んよ」 ク゛ラサン「わかっている。わかって買おうとしているから大丈夫だ」 俺「それじゃあこの口座に・・・。あとできれば前金で御飯が食べれる位でいいんで欲しいなー・・・なんて」 ク゛ラサン「このくらいあればいいか?」 俺「札束・・・まいどあり!いくぜチーター飯を食うぞ!」 チーター「肉が食えるのか?食べ放題なのか?」 俺「好きなだけ食わせてやるぜ!」 チーター「やったじゃん!」 俺「こうなったら急いでレストランに直行だ。こいチーター!」 チーター「OKじゃん!俺の力を存分に使うじゃん」 俺「ライトスピード!」 びゅーん・・・・・・・・・・・・ ク゛ラサン「騒がしい連中だ・・・しかしこれは素晴らしいな。この部分とこの部分を参考にすればいけそうだな」 基地 ミーナ「帰ってこないわね・・・」 坂本「腹が減れば帰ってくるだろう。そういう連中だ」 バルクホルン「少しは反省してかえって来てくれるといいがどうだろうか」 ミーナ「一体どこまでいっちゃったのかしらね・・・」 バルクホルン「財布や身の回りの物は部屋に置きっぱなしだったがストライカーユニットは持ち出したみたいだな」 坂本「ロマーニャの町あたりにでも行っているのだろう。夕方には帰ってくるんじゃないか?」 ミーナ「私たちも少し言いすぎてしまったわね。帰ってきたら俺さんに一応謝っておきましょう」 バルクホルン「そうだな・・」 坂本「だがしかし俺はこれからどうするつもりだ?銃は当たらない。近距離での攻撃は爪が折れる始末。ストライカーユニットの問題で物もほとんど持てない」 バルクホルン「やはり原隊に帰したほうがあいつの為かもしれないか」 ミーナ「どうしたものかしらね・・・」 俺「ふー食った食った」 チーター「もうお腹いっぱいで動けないじゃん」 俺「飯も食ったしそろそろ帰るか」 チーター「そうするじゃん。早く帰ってミヤフジの飯を食おうじゃん」 俺「さーてストライカーユニットは・・・」 チーター「さっき売ったじゃん?」 俺「・・・」 チーター「どうやって帰るじゃん・・・?」 俺「歩いて」 チーター「基地は遠いじゃん・・・?」 俺「初めて基地に行った時よりは距離が短い。楽勝だと思う」 チーター「俺は楽するから基地までがんばって帰ってくれよ」 俺「お前出て来いよ!俺だけに辛い思いをさせるつもりかよ」 チーター「何のことかわからないじゃん!あとはまかせたじゃーん」 基地 俺「ようやく付いた・・・」 ミーナ「お帰りなさい俺さん」 俺「ぎくっ」 バルクホルン「どうしたんだ?」 俺「ぎくっぎくっ」 坂本「後は通行止めだぞ?」 俺「どきっ」 ミーナ「俺さん一体どこへ行っていたのかしら?」 バルクホルン「ストライカーユニットはどうした」 坂本「勤務中に勝手に抜け出して・・・」 俺「ちょとロマーニャの町まで行ってて・・・そこでストライカーユニット壊れたから」 ミーナ「連絡してくれたら迎えにいったのに・・・」 バルクホルン「壊れたストライカーユニットは今どこにあるんだ?回収しにいくぞ」 俺「どきっ」 バルクホルン「どうした?まさか捨ててきたなんて言うんじゃないな?」 俺「それがですね。訳がありまして・・・」 坂本「どんな訳だ?訳によっては・・・キラリ」 チーター「こいつストライカーユニットを勝手に売りはらったじゃん!」 ミーナ「俺さん?どういうことか説明してもらえるかしら・・・ニコニコ」 バルクホルン「軍の装備を勝手に売っただと・・・?」 坂本「覚悟はできているな・・・?」 俺「お前!裏切りやがったな。お前だって共犯だろ!」 チーター「俺は事実を言っただけじゃん?売ったのはお前じゃん?」 ミーナ「・・・にこにこ」 バルクホルン「・・・ポキッポキッ」 坂本「・・・キラリ」 俺「た、助けてイボンコ・・・」 キキー! ク゛ラサン「すみません。俺大佐という方はいらっしゃいますか?」 ミーナ「俺大佐ですか?それならそこに居る人よ」 俺「俺だよ俺。俺俺。俺が俺大佐」 ク゛ラサン「おや、あなたが俺大佐でしたか。先ほどはどうも」 俺「用事はなんでしょう。できれば時間がかかる用事だと大変たすかるのですが」 ク゛ラサン「あまり時間はかからないかもしれないですね。なにせ俺大佐へストライカーユニットを届けに来ただけですからね」 ミーナ「ストライカーユニットですって?俺さん売ったんじゃなかったの?」 ク゛ラサン「ああ。確かに私どもが研究とフィードバックの為に買い取らせていただきました。申し遅れました。わたくしノースリベリオン社の技術 者をしております」 俺「あなたが神か」 ミーナ「残念だけど家畜に神はいないわよ?」 ク゛ラサン「何やら危険な香りがするのでさっさと搬入をして逃げさせてもらいますよ」 ガコンガコン 俺「oh・・・これは?」 ク゛ラサン「ジェットストライカー F86-セイバー。まだ試作の試作の試作といった所ですね。俺大佐、あなたにこれを使ってもらい意見を聞きた い」 俺「ジェットって位だからすんごいものなんだよな?」 ク゛ラサン「そりゃもうすんごいものです」 俺「いじってもいいの?」 ク゛ラサン「好きなだけいじってください。必要なものがあれば経費で落ちるようにしておきましょう」 俺「やはりあなたは神だ・・・」 ミーナ「これは軍への、俺大佐への正式な依頼ということでいいのですか?」 ク゛ラサン「はい。後ほど正式な依頼として契約書などを送らせてもらいます」 ク゛ラサン「あとは、専用の武器をいくつか・・・」 俺「何やらごっつい2門キャノン砲とかでっかいドリルとかでっかい爪とか・・・いいねいいね!」 ク゛ラサン「特殊な兵装なのでちゃんと説明書を読んでおいてください」 俺「わかった。どんどん魔改造して報告するから楽しみにしててよ」 ク゛ラサン「頼みましたよ俺大佐!ではわたしはこれで」 俺「へへ・・・おニューのストライカーユニットかぁ」 ミーナ「・・・にこにこ」 俺「ミーナ中佐、何か問題でも・・・?」 ミーナ「・・・ちっ」 バルクホルン「・・・ちっ。命拾いしたな」 坂本「真烈風斬を試してみたかったのだが」 俺「えへへ・・・うへへ・・・」 シャーリー「さっきから何をニヤニヤしてるんだ?」 俺「でへへ・・・ぐへへ・・・おニューのストライカーユニットだ・・・うひひ」 シャーリー「ジェットストライカーだっけ?そんなに凄いものなのか?」 俺「凄いも何も凄いんだよ。多分これをベースにすれば前のストライカーユニットより速くしたり、前のストライカーユニットと同速だけど武器やシールドが張れたりしそうなんだ」 チーター「もちろん速度に全てを賭けるじゃん?」 俺「バカ言え!今回は武器を持てる位には搭載量に余裕を持たせるっての!」 チーター「いつからそんなつまらない男になったじゃん?漢なら全てにおいて一点突破。速度に全てをかけるじゃん!速さこそ文化の基本法則じゃん?」 俺「おまえなぁ・・・今回こそはちゃんと武器をもって役立たず卒業しようぜ?せっかく色々武器があるんだからさー」 シャーリー「やっぱり気にしてたんだなー」 チーター「チキン!周りに何を言われても自分を貫き通すのが俺じゃなかったのかよ?俺はそんなお前に惹かれて使い魔になったじゃんか!」 俺「でもさー・・・」 チーター「思い出すじゃん?速さを追い求めていたんの頃を」 回想中 俺「はっ・・・!?」 チーター「思い出したのか‼」 俺「いや?あまりで思い出なかったし一度位はノーマルのまま使ってみようぜ?」 チーター「・・・」 シャーリー「だけどさー武器を持った所で敵に あ た る の か?」 俺「・・・」 チーター「・・・」 シャーリー「あっ・・・わるいわるい。そんなつもりで言ったわけじゃないんだ」 俺「ふひっ。でゅふふふふ。シャーリー氏心配はご無用ですぞ。新兵器にかかれば狙いなんてつけなくても敵を粉々に吹き飛ばす事ができるらしいので。コポォ」 シャーリー「そんな凄い物があるのか!?」 チーター「きっとこの砲身が2つ付いてるキャノン砲じゃん?」 俺「凄さは今度の戦闘で見せつけて差し上げよう」 シャーリー「お、おう」 坂本「俺にシャーリー!丁度いい所に居たな。ネウロイがこちらに向かって着ているらしい。出撃できるか?」 チーター「丁度いいタイミングじゃん?」 俺「空気の読めるネウロイがいたみたいだな」 坂本「ああ・・・俺は無茶をしないように」 俺「そう言われるのも今日でお終いだ!」 お空の上 ミーナ「俺大佐、くれぐれもみんなに迷惑をかけない程度にお願いしますね」 俺「わかったわかった、だけど今回は俺の新たなる力を見せてやるじゃん!」 ガコン・・・ういんういん 坂本「何やらおおげさな武器が出てきたな」 宮藤「俺さん眩しいです」 リーネ「見た目だけでしょうから早くその羽みたいなものを閉じてください。眩しくて狙いがつけられません」 俺「ふふふ。言いたい事はそれだけか?今からどきもを抜いてやるじゃん」 81 名前:チーター男[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 23 08 58.42 ID VzOCnwgc0 [11/17] 坂本「えらく自信があるみたいだな。一体何が起ころうとしているんだ」 俺「ミーナ中佐、月は出ているか!」 ミーナ「俺大佐、今は真昼間です」 俺「・・・え?」 ミーナ「だから今は昼間で月なんて出ていません」 俺「時々お昼でもうっすら月が見える時があるじゃん?」 ミーナ「だから今日は見えないって言っているんです」 俺「・・・」 宮藤「俺さんどうしたんですか?月はでてまでんよ!」 リーネ「月からプルー○波でも受けて巨大チーターにでもなるつもりだったんですか?」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 23 13 29.31 ID mbVk9I7P0 [1/3] 支援 チーターさん役立たずすぎワロタwww ……ワロタ 83 名前:チーター男[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 23 14 20.62 ID VzOCnwgc0 [12/17] 俺「そうか、俺に恐れをなして月は逃げ出していたか・・・仕方ない、この武器は今度使ってやるじゃん」 ミーナ「・・・」 坂本「・・・」 宮藤「・・・」 リーネ「・・・」 俺「そんな目で俺を見るなーーー!いいよやってやるじゃん!処刑用BGM流して俺の勝利確定フラグにしてやるじゃん!」 勝利確定BGM 俺「いくじゃん!」 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 基地 俺「」 チーター「俺たちはよく戦ったじゃん」 リーネ「今日もつかれたね、よしかちゃん」 宮藤「そうだねー」 リーネ「本当に疲れたねよしかちゃん」 俺「」びくっびくっ チーター「」 ミーナ「俺大佐、無茶はよしてって言ったのに」 坂本「あまり強くないネウロイで助かったな」 俺「」びくっびくっ シャーリー「き、きにするなよ。月が出てれば今日みたいなことにはならなかったんだろ?」 リーネ「真昼間に月って言っても・・・」 俺「もうたたかわねぇよ、うわぁぁぁん」 チーター「待つじゃん!!」 シャーリー「あー・・・みんな少し言いすぎだよ」 ミーナ「ちょっと言い過ぎちゃったかしら」 リーネ「今度からはもう少しオブラートに包みますね」
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ファッションショーが行われていた。 胸元が大きく開いた、漆黒のドレス。白銀のファーを肢体に巻いて。 「どうかしらん?」 「動きにくそう」 うさ耳フード。もこもこ仕様。 「どうかなっぴょん!」 「耳付きの意味がちょっと……」 セーラー服。 「卒業したら、教師と生徒じゃないですよね……」 「いや、別に船に乗る予定はないけど?」 紫のリボンがアクセント。白いワンピース(スリット入り) 「どうかな?かな?」 「白は汚れが目立つからやめたほうがいいですよ」 「もー、なんでさっきから萎えるようなことばっかり言うのさ!」 鉈を振り回して怒る少女に、少年ははぁ、とため息をついた。 「リオル。ボクらはショッピングをしにこの街に立ち寄ったわけじゃないんですよ。 情報と食料、最低限必要なものにしかお金は使えません」 「いーじゃん、急ぐ旅でもないんでしょ?」 「それは、そうですが……」 少女は少し寂しそうな顔をして、 「……それにさ。私、こんなオシャレとかしたことなかったから。ずっと暗い洞窟暮らしだったでしょ? だから、嬉しいんだ。こーゆーの」 「………………………」 ずるい。 そう言われたら、少年も何も言えなくなってしまう。 確かに、生まれて文字通り死ぬまで硬い鱗しか身に纏ってこなかった彼女にとって、 煌びやかな服にこそ心躍るものなのかも知れない。 「………仕方がありませんね。でも、買うお金はありませんよ?」 「あ、それはいいや。そんなお金あるなら新しい爪買う足しにしてよ。 手甲の付いた奴がいいなぁ。バグナウって指痛くなってくるしさぁ」 「……………………………」 あっけらかんと言う少女に、少年はこめかみを押さえた。 そして、 「お客さん、ひやかしなら間に合ってるよ」 ………追い出された。 「だー、いいじゃんさぁ。可愛い私には似合ってるんだし」 「リオル。そういう問題じゃないし、自分で言わないほうがいいですよ」 「出た。ジョンの人間社会講座」 「一般常識です!」 オープンカフェにて。 少年、ジョンの前でぶつぶつ言っているのはさっきの少女、リオルである。 「だいたい、リオルはもう少し大人しくしてくれないと困ります。 新しい街に来たら必ず三度は迷子になるし、一度は喧嘩するし。 いったい何を考えているんですか。騒ぎを起こすことを楽しんでいるのは犯罪者っていうんですよ? リオルは犯罪者じゃないでしょう?」 「むむ……でも、お店の果物を勝手に持ってくることはなくなったよ?」 「………………………………………………まぁ、そうですね」 リオルが世間離れしているのは仕方が無い。 なにせ、人間ではなかったのだから―――正確に言うと、今でも人間とは呼べない存在なのだから。 スレイヤー火山の主、灼炎龍リオレイア。 口から吐く炎はいかなる強固な鎧も溶かし焼き尽くし、洞窟から響く唸り声は麓の村まで響き、 翼を広げて飛ぶ影は太陽を覆い隠し昼を夜に変えると恐れられた伝説のドラゴンの名だ。 スレイヤー火山はその炎が高純度のマナを閉じ込めて結晶化した『紅炎石』をはじめ、 数多くの珍しい鉱石が採れることで有名な場所だったが、 かの龍や魔獣たちが採掘を許さないため、宝の山を前にして多くの人間たちは手を出せないでいた。 その国の王は軍まで動かしてスレイヤー火山の攻略に乗り出していた。 しかしそれでもリオレイアは人を寄せ付けず山の主として君臨し続けたのである。 難攻不落の火龍の要塞。 いつしか人々はスレイヤー火山をそう呼ぶようになっていった……。 ところが、王国最強と謳われた機工小隊さえ退けた灼炎龍も、ついに倒れる時が来る。 東の大国ヴェラシーラから選定されたという勇者が、ドラゴンの噂を聞きつけてスレイヤー火山にやってきたのだ。 山で行われた死闘の壮絶さといったら、まるで地面が太鼓になって、巨大なバチを叩きつけられているかのよう。 長い戦いの末、狭い洞窟内では不利と悟ったのか勇者はあろうことか大地に走る『龍脈』を素手で殴って山を噴火させ、 飛び出したリオレイアの首をたったの一撃で切断したのだった。 まったく、人間業ではない。 山を殴って噴火を起こしたこともそうなら、龍の首をただの剣一本で断つなどと、正気の沙汰ではない。 まさに教会が推す神話『英雄伝』の一説の再来というような戦いを見守っていた者たちが感じたのは、 怪物が倒されたことによる喜びよりむしろ―――この、人の形をした怪物に対する畏敬の念だったいう。 これが、勇者が各地で繰り広げていく魔獣退治の中でもとびきり派手で有名な、『火の山の竜退治』である。 その後、勇者は役目は終わったとばかりに名乗りもせぬまま立ち去り、そして残されたリオレイアの躯は――― ―――旅の錬金術師・ジョンに見止められたのだった。 医者でもあった彼はまだ微かにリオレイアの息があるのを知ると、 その魂を義体に移し、長年の研究の結晶である『賢者の石』―――の、試作品を惜しみなく移植し、 怪物と恐れられた彼女を甦らせた。なんとそれが、この少女リオルなのだ! 「のだ!!」 「知ってますよ。誰に向かって説明しているんです?」 「いや、なんとなく、ノリで」 焼いた肉にマスタード風味のソースをかけ、それをパンや各種野菜で挟んだ料理を頬張りながら、 リオルは明後日を向いて決めていた顔をジョンのほうへ戻した。 その喰いっぷりたるや、見ているだけでなんだか涎が溜まってくるほどである。 流石、元・ドラゴンといったところか。 対するジョンも小さな口を一生懸命動かして、 しかも口元がソースで汚れないように気を使って食べているので女の子らしくて大変に可愛らしい。 外見のコケティッシュさも相俟って思わず頬が緩んでしまうような光景なのだ。 この二人の美少女がオープンテラスで昼食をとっているとくれば、もうそれだけで客寄せになってしまう。 ……特筆する必要はないだろうが、あえて言おう。 ジョンは男の子です。 ………むしろ男の子だからこそ、という人もいるかも知れないが。 「さ、食べ終わったら武器屋行こうよ。ドラゴンクロウなんかあるといいなぁ」 「元・ドラゴンのキミがドラゴンクロウを欲しがるのも変な話だと思うんですけど」 ジョンは所持金を確認しながら呟いた。 錬金術師である彼の主な収入は発明品だ。 たとえば、魔獣の爪や魔石を加工して作るアミュレットなんかは道具屋で高く買い取ってくれるし、 それ以前の材料である魔石でも珍しいものは金や銀以上の価値がある。 そう、たとえばリオルの身体の核を成す『賢者の石』―――未完成品だが―――を売ろうとした場合。 殺されるだろう。 それほどの価値のあるものを、この若き錬金術師は創り出すことができるのである。 どこかの工房を借りてタリスマンをいくつか作って、それを売って……宿屋を借りて情報を買って……。 あと、リオルのご飯を少し切り詰めれば………ああ、買える。ドラゴンクロウ、買えてしまう。 「でも、新しい爪を買ったってどうしようっていうんです?何度も言いますが、復讐なんて無理ですよ」 「またその話?やってみなくちゃわかんないじゃん!」 「わかります。かの勇者には灼炎龍リオレイアでさえ敵わなかったんでしょう? キミの炎も、爪も、牙も勇者を倒す矛にはならなかった。 キミの鱗も勇者の刃を防ぐ盾にはならなかったし、キミの翼でも勇者からは逃げなれなかった。 その上、今のキミは人間の女の子と変わらないんですよ?それでどうやって勇者を倒すというんです」 そう、問題はそこである。 大地を揺るがす巨龍リオレイアは今では小さな少女リオルなのだ。 義体のスペックは人間の域を出るものではない。 喧嘩っ早さと戦闘における気迫は魔獣のそれとはいえ、そんなものでは歴戦の勇者の眉ひとつ動かせないだろう。 どんな立派な装備を持とうとも、リオルでは勇者に敵うはずもない。それは明白すぎるほどに明白なのだ。 「ぐ………この理論バカめ。漢は理屈じゃねんだよお!」 「キミは女の子ですけど」 「そーゆーの揚げ足取りっていうんですよジョンさん!」 そして、もうひとつの問題。勇者の消息が全くの謎に包まれていることである。 リオレイアを打ち破ってからも旅を続けていた彼は略奪平原の千人斬りを最後に目立った行動は起こさなくなっていた。 噂によると『魔王』に到達し、そして敗れたのではないかと言われているが……その一方で、 その魔王すら倒してしまい、今は新たな魔王として君臨し敵を探して世界を彷徨っているとも言われている。 「さらには魔王と手を組んだとか、各地の魔獣を殲滅して回ってるとか、未開の土地に帝国を作ってるとか」 「噂が噂を呼び、尾ひれはひれ背びれ胸びれが付いて滝を登って龍になる、みたいな」 「出会えなければ復讐も何もない、ということです。この広い世界で、どうやってたった一人の人間を探し出すというんです?」 「気合と根性!」 ズビシ!とポーズを決め天を指すリオルを数秒間ジトーっと見つめ、ジョンは食事を再開した。 「そーやってボケ殺すの、私好きじゃないなー」 「別に。ボクとしてはキミが勇者と出会わなければ構いませんから。リオルに死なれるのはごめんです」 「お?それって私が大切だってことかな?かな?」 「その通りですが何か?」 顔色ひとつ変えずにもくもくとフライドポテトを片付けていくジョンの素直でクールな言葉に、 リオルは途端に目尻を下げてでへへー、と頭を掻いた。 「やー、愛されちゃってるね私!ども、すみませんみなさん!愛されちゃってナウ!の私リオルでございます!!」 人々が何だ何だと集まってくる。少年はもう何も言わない。さっさと食べて移動しよう。 うん、それがいい。 「だっからさー、そーやってボケ殺すのどーかと思うんだ。相棒」 「いちいち口挟んでいられませんよ。どーぞ演説でも竿竹売りでもしていればいいでしょう」 「あはは、ごめんごめん。じゃさ、早くご飯食べちゃってよ。私ちょっと用事があるから」 「用事?」 きょとんとするジョンの前で、リオルは手早く腰に下げていたアクセサリー……に見せかけた爪拳・バグナウを装備する。 森で魔獣に襲われてもその気迫だけで追い払ったリオルが、何故今それを身につけなければならないのか。 「うん、行く街行く街で大騒ぎしてればさ、人が集まってくるでしょ? その中に混じってたらいいなーって半分ヤケっぱちだったんだけど……。 まさか成功するなんてさ、私も思ってなかったから困っちゃうよね」 えへへ、と照れたように笑う。 しかし、ジョンにはそれが笑顔にはどうしても見えなかった。 「………リオル。まさか」 「することがないからヒマ潰し程度に思ったんだけど、実際目にしてみたら驚いたよ。なんつーの?前世の記憶が甦るって感じ? 首がなんかさぁ、疼くんだよね血沸き肉躍るってのとはちょっと違うんだけど血が凍ってなら肉は滾るっていう感じかなはは こんなこと言ったってジョンにはわかないか」 びきびきと音を立てて、首筋に傷跡が浮かび上がる。 今のリオルには関係のないはずのそれは、灼炎龍リオレイアの魂の刻印か。 「リオル、駄目です!相手は―――!!」 リオルの様子がおかしいことに集まった人々も気が付いたようだ。 ざわざわとざわめいて―――その中に、静かにこちらを見つめてくる男が一人。 見違えるものか。 細身の長身に背負った長剣。 漆黒の髪と漆黒の瞳。 それは、稲妻と翼の国ヴェラシーラから来た世界最強の勇者。 「自分の敵討ちってのもヘンな話だけどねぇ!!」 ――――――ヒガシ ヒロトが、そこにいた。 「此処で会ったがァァアァァア百年目ぇぇぇえエェエエエエッッッ!!!!!!」 椅子を跳ね飛ばし机を踏み台にして、リオルは跳躍する。 うわぁ、と散る人々だったが、ヒロトだけは動じない。ただ一歩、後ろに退いただけだった。 そこに、落ちる。 初手は躱された。ならば次ッ!! バグナウを握り締め―――いない?後ろ! 回し蹴りも届かない。完全に見切られている、それがどうしたッ! 「シィイャアァァァァァァァアアアアアッッッ!!!!!」 バグナウを握り締め、一閃、二閃、三は囮の本命は四撃目で喉笛を掻っ切る!! がくん、と膝が崩れる。それどころではない。天と地が反転し、回転の中心、へそにそっと当てられた、 これは足―――か? 蹴り飛ばされた。 空中を飛びながら足払いをくらったのだ、と悟り、同時にこの上なく手加減されたことにも気付く。 こんなものはただ、押されただけだ。卵だって割れはしない。 舐めやがって………! くるくると回転し、カフェの二階テラスにすたっと着地する。 手すりの上に立ち上がり、ぎしりと奥歯を噛み締めた。 手加減だと?そんなレベルの話じゃない。 相手は剣すら抜いていないじゃないか。 その目は相変わらず静かで、リオルなど眼中にないかのよう。 ………こんなもの、戦いですらない……!! もっと速く動けないのか。もっと強い力は出せないのか。 何故炎が吐けない、何故こんな貧相な爪しかない、何故空を翔る翼がない!? ―――このカラダでは話にならない!!!! ジョンは絶句していた。 ほとんどその場から動かずにリオルをあしらっていた勇者に対してもそうだが、それより何より、リオルその人の運動能力に。 あんな動き方、まるで長年修行を積んできた武闘家じゃあるまいし。 そもそもあんな速さで動けるはずがない。義体の性能から考えてありえない。 リオルはどんなに訓練したとしても、普通の女の子程度の身体能力しか持つことができないはずなのだ。 ―――だが、こんなことがありえるのなら考えられることは一つ。 「リオレイアの魂が、義体に変質を起こしたというのか……?」 「らしいな」 顔を向ける、そこにいたのはまだ年端もいかない少女だった。 「妙なモノを作ったものだな。人間の技術と発想とは本当に面白いものだ。 ―――だが、それが毎回想定の範囲内というわけにもいくまい?」 「誰です……キミは」 「我か。あのトカゲ娘の元・盟主にしてあの馬鹿者の相方だよ」 少女は倒れていた椅子を立たせると、そこに腰を下ろした。 目の前の激戦を頬杖をついて眺めながら、机の上にあったフライドポテトの残りを摘んで口に放り込む。 「まあ、その辺の話はあとでいいだろう。それより、アレは貴様が作ったのか? 龍の魂を人の形に押し込めるとはなかなか豪胆なことをする」 「………なんですって?」 「なんだ貴様、本当に偶然か。肉体とは魂の形、魂は肉体の形だ。 それらが異なれば摩擦で拒否反応が出、崩壊する。もしくは―――」 欲しいものは爪。こんなチャチな鉄屑じゃない、鋼をも切り裂く龍の鉤爪。 欲しいものは翼。尾で舵を取り、風を孕んで空を往くための龍の飛翼。 欲しいものは角。突き刺し穿ち貫き壊す、最高位の魔獣の象徴たる龍の双角。 そして、もういらない。 ここに、あるから。 めきめきと音を立て、少女の華奢な身体が変わっていく。 両こめかみに瘤ができたかと思うと、それは硬く鋭く伸び、尖って角となった。 肘から指先まで一瞬にしてささくれ立ち、鱗に覆われたその拳からは鋭い爪が生える。 背中をバリバリと突き破って飛び出すしなやかな尻尾、そして太陽を覆い隠し広げられる翼。 「変身……!!」 「そう。魂が肉体の形なら、肉体は魂の形というわけだな。双方が相応の姿に共鳴してもおかしくはあるまいよ」 ジョンと少女が、そろって勇者に戦いを挑む彼女を見上げる。 「GRUUUUUUUU……………」 そこでは、半龍半人となったリオルが唸り声をあげていた。 その真紅の眼が、眼下の男を捉える。 流石の勇者も、その異形を前に静かに佇んではいられない。 その黒い瞳をスッと細め、背中の剣に手をかける。 「いけません!リオル!!」 ジョンははっと我に返り、叫んだ。 勇者も剣は総てを斬りさく。 岩も、山も、大地も空も、かつての灼炎龍リオレイアも。 いくら龍の魂に呼応して肉体が変化したといっても、それは龍より優れた身体を持つということではない。 その刃が振るわれれば、一閃の下に斃されるのは当然のことである。 それに、忘れたか。リオル。その身体は―――!! 「GROOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAWW!!!!!!!」 彷徨し、飛ぶ。 そのまま勇者に向かって一直線に急降下し―――ようとしたところで。 「GRR………?」 そのまま地面に墜落した。 何度かバウンドしてごろごろ地面を転がり、ずざざー、と滑って行ってやっと動かなくなった。 「……ぬ?」 「む」 ニヤニヤしていた少女、そして今にも剣を抜き払わんとしていた勇者双方が眉をひそめる。 ジョンははぁ、と安堵とも呆れともつかない溜息を吐いた。 「………その身体は、もともと蓄積している魔力分しか動かないように出来ているんですってば。 これはキミが変身しようが合体しようが変わらない。 加えて、そんな完全に規格外の運動を行おうとしたらあっという間に賢者の石のエネルギーが切れて当然でしょう」 「くそー!くそー!ジョン!今すぐハメまくって膣内射精(なかだし)しなさいっ!」 地面に倒れたまま、じたばたともがくリオル。 どうやら、彼女も正気に戻ったらしい。 いや、ある意味正気ではないか。 「このクサレのーみそめ!ジョンにチャージしてもらって動けるようになったら、 すぐその顔消し炭にしてやるんだからぁ!!」 「見苦しい。動けぬということは敗れたということ。 今すぐ首を切り落とされても文句は言えんのだぞ、リオレイア」 「なんですって、この―――!!」 突っ伏したままなんとか睨み上げるリオル。 そんな彼女を見下ろしているのは、さっきの少女である。 幼い外見に似合わない口調は先ほどと変わらず、リオルを恐れもせずにニヤリと笑う。 「しばらく見ないうちにお互い随分と珍妙な恰好になったものだな。え?リオル。 リオレイア・イグニスドラン・スレイヤーよ」 「………ま、ま、ま、ま」 リオルはしばらくぱくぱくと口を開閉していたが、やがて驚愕に絶叫した。 「魔王様ぁぁぁぁああああああ!!?な、ななななななんでこんな所にッ!?」 「説明すると長い。それよりそこの小娘」 少女―――いや、魔王はくるりとジョンに向き直ると、フンと鼻を鳴らした。 「先程、“賢者の石”がどうとか聞こえたのだが? 命無きモノに命を、価値無きモノに価値を、万物の法則さえも超越する究極の魔石。 ―――その話、詳しく聞かせてもらおうか」 魔王様、ジョンは男の子です。 りおる・ざ・りべんじゃー~新ジャンル「ドラゴンむすめ」英雄外伝~ 完
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前ページ次ページSSまとめ 28-584 28-584 名前:『One More Sweet』 おるすばん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 01 54 19 ID ??? 『One More Sweet』 おるすばん 1/5 「―――じゃあ行くね。……絶対、絶対に帰ってくるから!」 ゆーなはウチの手を取り、半分べそをかいとる。あはは、しゃあないなあ……。 「もう、大袈裟やなあ。たかだか三日間やし。まるでもう二度と逢われへんよーな言い方やん」 「ううっ……、三日間も亜子に逢えないなんて、あたしにとっては大問題だよ〜」 「ちゃんと電話もするし、メールかてぎょーさん送るから。ゆーなは優勝目指して頑張らな!」 「うん……。そうだね……」 ゆーなは顔を上げ、にっこりと笑った。よかった、やっといつものゆーなになってくれたわ。 「じゃあ、頑張ってくるねっ!」 こうして、ゆーなはバスケ部の大会に出発した。ま、大会ゆーても公式戦やのうてカップ戦やゆーとったけど……。 ゆーなの部はあんま強うないから、大会に呼ばれただけでゆーなは舞い上がってたんや。けど今日の朝になって、 ゆーなはウチと離れとうない言い出して……。 「ゆーなは淋しがりやさんやもんなあ……」 ウチはゆーなを見送ると、特に予定も無いので自室に戻った。 「―――ま、ウチかて淋しないゆーたらウソになるけど……」 夜になって、早速ゆーなから電話があった。 「えっへへー、今日はバッチリ勝ったよ! このままいけば予選リーグ突破も夢じゃないねっ!」 「ウチも応援しとるから、頑張ってや〜」 バスケの話となると、ゆーなの口は止まらない。今日の試合の事を嬉しそうに語ってる。えへへ、向こうでも 元気一杯に暴れてきたみたいやね。 たっぷり一時間は話し込んだのち、ウチは電話を切った。途端に部屋は静まり返ってしまう。今日はまき絵も お泊まりやから、部屋に居るのはウチ一人だけ。いい機会、とばかりにウチは好みの曲を流しつつ、まったりと 読書に没頭した。 少しうとうとしかかってると、ゆーなからおやすみのメールが届いた。えへへ、ゆーなはマメやなあ……。 即座にメールを返信し、ウチもベッドで横になる。久々にのんびりした一日やったな……。 おやすみ、ゆーな――― 28-585 名前:『One More Sweet』 おるすばん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 01 55 37 ID ??? 2/5 翌日の朝。ゆーなにモーニングコールをした後、一人分の朝食を作る。やっぱり一人で食べる御飯は ちょっと物足りない。いまいち気分が乗らないまま、ウチは部活に出掛けた。 部活から戻って、ゆーなにメールを送る。けど、返事が来ない……。試合中なんやろか? 夕方になってまき絵が帰ってきた。いいんちょも一緒や。今日はウチらの部屋にお泊まりするみたいやね。 「ほな、ウチはアキラんトコ行くわ」 二人の邪魔をせんよーに、ウチはアキラの部屋に避難する。今日はアキラもヒマやゆーとったし……。 でも、ゆーながおらんのにこっちにお泊まりするなんて思わんかったわ……。 ウチとアキラはしばらく二人でまったりとおしゃべりしとった。けど……、 「ごめん亜子、ちょっと真名に呼ばれて……」 アキラは電話を切ると、申し訳なさそうに告げる。 「あはは、ウチの事は気にせんでええよ」 「部屋は好きに使っていいから。ごめんね……」 アキラは大急ぎで部屋を出ていくと、主のいない部屋にはウチだけが取り残された。 「せや、もっぺんメールしよ……」 そう思った瞬間、ウチの電話が鳴った。ゆーなからの着信や! 「もしもし……!」 「やったよ亜子っ! あたしたち、決勝トーナメントまで勝ち進んだんだよっ!」 ちょっとどきどきしながら電話を取ると、すっかり興奮したゆーなの声が聞こえてくる。 「ホンマなん? やったやん!」 「うんうん。でさ……」 ゆーなは昨日と同じように元気一杯なカンジで喋り倒す。ウチはただ、うんうんと相槌を打つばかり。けれど、 こんなにゆーなの声が愛しく思ったのは初めてや……。あはは、ウチの方がよっぽど淋しいみたいやん……。 「あんな、ウチ……」 つい、ウチは弱音を吐きそうになる。アカンアカン、今ゆーなは大事なトコなんやから、ここで変な事ゆーたら えらん心配させてまうやん……。 「ん、どーしたの?」 「い、いや、なんでもあらへん。……今日はぐっすり休んでや。ちゃんと疲れとらなアカンよー?」 ウチは何事もなかったかのように、務めて明るい口調で話した。 28-586 名前:『One More Sweet』 おるすばん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 01 56 40 ID ??? 3/5 「りょーかい。じゃあ、明日の夜には帰るから」 「うん。明日は頑張ってな!」 そう言って電話を切ると、思わず泣きそうになってしまった。明るいだけの部屋で、ウチはどれだけゆーなが 大きな存在だったのか、いかにゆーなを愛していたのかを思い知らされた。 「たかだか三日間、ってゆーたのはウチの方やったのに……」 身体が、心が、ウチの全てがゆーなの温もりを求めている。淋しい。ゆーなに逢いたい。 「ウチはダメダメやな……。ゆーなかてガマンしとるのに……」 明日。明日の夜にはゆーなに逢える。それまでの辛抱や。 とさっ……、とゆーなのベッドに倒れ込む。今日はもう眠ろう。 「せめて……、夢の中でゆーなに逢えるとええのに……」 淡い想いを抱きながら、ウチはゆーなのベッドで眠りについた――― 目覚めは最悪だった。ずっと落ち込んでたせいやろか、よりによってゆーなが居なくなる夢を見てもうた。 「ゆーな……」 思わず恋人の心配をしてしまう。何事もなければいいんやけど……。 部活の時も。まき絵やアキラとおしゃべりしている時も。心はずっと上の空だった。つくづく自分の悲観的な 性格が恨めしい。もうすぐゆーなに逢えるのに、この不安はなんなんやろ? ウチはゆーなの部屋で待つだけ。何もせずに、ただじっと待っていた。 午後六時……。 午後七時……。 八時……。九時……。 カチカチ、と時計の秒針が耳に障る。いつも賑やかな部屋の主はまだ帰ってこない。何度も電話しようかと 迷った。けれど、得体の知れない不安が邪魔をする。ゆーなからの連絡もない。 「ゆーなぁ……。早よ、早よ帰ってきてやぁ……」 淋しさに耐え切れなくなり、じわり、とウチの目が滲んだ瞬間――― バァンッ! 勢い良く玄関のドアが開け放たれたのだ。 28-587 名前:『One More Sweet』 おるすばん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 01 58 12 ID ??? 4/5 「たっだいま〜っ! 亜子来てる〜?」 元気一杯の声。ウチの大好きなゆーなの声が響いた。 「ゆーなっ!」 「ただいま亜子。……って、きゃっ!?」 いてもたってもいられなくなり、ウチは玄関で靴を脱いでる最中のゆーなに飛び付いた。 「ゆーなのあほっ! こない遅うなるんやったら連絡してやぁ……!」 「えっ、ちょ、ちょっと亜子、泣いてるの……?」 茫然とするゆーなに構わず、ウチは子供みたいに泣いた。それはもう、思いっきり泣いてもうた。 「もう、しょうがないなあ、亜子は―――」 ゆーなは優しく包み込むように抱きしめてくれた。それは、ウチが欲しかった温もり。 「ごめんね。ちょっと帰りの電車がトラブっちゃって、こんな時間になっちゃったの」 「ひっく……、ゆーな……、ぐすっ……、ゆーなぁ……」 「心配させてごめんね……」 ゆーなはウチが泣き止むまで、ずっとウチの頭を撫でてくれてた――― 「ううっ、ごめんな……。ちょい取り乱してもーて……」 しばらくして、ウチはようやく平静を取り戻した。……やけど、さっきまでの自分が恥ずかしい。 なんやもう、耳まで真っ赤になっとるんが自分でも分かるくらいや。 「うふふ、想像してた以上のお出迎えだったにゃ〜」 「ううっ、ゆーながいじめる〜」 いつもの調子でウチはぷい、と顔を背ける。けど、これは作戦やから。もうお返しは考えてある。 「ウチ、ゆーながおらんとダメダメやってんよ……。せやから……!」 再びウチはゆーなに抱きつくと、いきなりゆーなの唇を奪う。えへへ、もうガマン出来へんのやもん♪ 「んんっ…ふっ……、はぁ……」 ゆーなはびっくりした表情で、ウチのされるがままにしとる。ウチは思う存分にゆーなの唇から舌の感触を 堪能した。微かに漏れるゆーなの息がくすぐったい。ウチは右手でゆーなのサラサラな髪を愛撫する。 えへへ、なんやゆーなの顔が赤うなってきた。めっちゃかわええ……。大好きやで、ゆーな……。 ようやくウチは顔を引くと、そのままゆーなの胸に顔を埋めた。ゆーな、どきどきしとる……。 28-588 名前:『One More Sweet』 おるすばん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 01 59 46 ID ??? 5/5 「もう、亜子は甘えんぼなんだから……」 「うんっ! 今日はこのままゆーなに甘えたいんや♪」 ウチはゆーなの腰に手を回し、すりすりとゆーなに頬を寄せる。今日はもう離さへんからなっ! 「あの〜、あたしシャワー浴びたいんだけど……」 「せやったら一緒に入ろっ♪ ほんで、ウチがマッサージしたるから!」 「あはは……。亜子がこんなに積極的になるなんて……」 ゆーなは照れくさそうに頬を掻きながら、こくりと頷いた――― 「―――亜子。もう朝だよ」 翌朝。ウチはゆーなの声で目が醒めた。 「今日も部活あるんでしょ? もう八時だよ」 「えへへ……。ちゃんと今日はお休みする、ってゆーといたもん♪」 きっぱりと宣言して、ウチはゆーなの身体を抱き枕にする。 「はは……、ちゃっかりしてるよ……」 ゆーなはそっとウチの頭をなでなでしてくれる。えへへ、やっぱ起きたらゆーなが隣におる、ってええなあ……。 「ま、あたしも部活休みだし、今日は亜子とごろごろしてよっかにゃ〜」 「あはは。ゆーなくたくたなんやろ?」 「そりゃあ昨日はハードだったからね〜。試合も決勝まで残った上に、亜子の熱烈なお出迎えがあったし……」 「たまにはウチの方から、ってのもええやろ?」 「うふふ、まあね。意外と亜子もやる時はやるもんだにゃ♪」 「ウチはゆーなのマネしただけやもん♪」 「言ったな〜? じゃあ今日はあたしの番だからねっ!」 そう言ってゆーなはもぞもぞとウチの身体に手を伸ばしてくる。あはは、なんやかんやゆーても、 ゆーなは元気有り余っとるやん。 「ええけど、アキラ帰ってくるんとちゃう?」 「ま、その時は見せ付けちゃえ!」 こうして、ウチは朝っぱらからゆーなに可愛がってもらうのでした――― (おしまい) 28-593 28-593 名前:Dr.アコー診療所2nd・9[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 07 35 19 ID ??? Dr.アコー診療所2nd・9 1/4 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。 「亜子〜、ちょっとお湯もらうね〜」 穏やかな昼下がり。裕奈と亜子先生は保健室で昼食を取る事にしました。それにしても裕奈のお弁当は 大きいですね。何が入っているのでしょうか。 「ええけど何作るん?」 亜子先生が小首を傾げると、裕奈はお弁当箱の蓋を開けました。中身はチャーハンのようです。そこへ裕奈は インスタントの卵スープを投下し、ポットでお湯を注ぎました。 「これでスープチャーハンの出来上がり、っと」 「またスゴイお弁当やな〜」 「えっへへー、昨日の夕飯がチャーハンだったんだけど、ちょい作りすぎちゃってさー。スープチャーハンだったら 残り物でも美味しく頂けるでしょ?」 「なんや作者がようやっとる手抜き料理みたいやな〜」 亜子先生のツッコミを流しつつ、裕奈は美味しそうにレンゲを口に運びます。 「で、亜子はお弁当どうするの? 手ぶらみたいだけど」 「えへへ、今日は出前頼んだんよ」 と、タイミング良く亜子先生の昼食が届いたようです。 五月:どうも、超包子です。ご注文をお届けに来ました。 やって来たのは五月さんです。二つのせいろを手に、彼女は静かに保健室のドアを開けました。 「あれっ、さっちゃんが出前持って来たの?」 裕奈の疑問はもっともです。五月さんは超包子の看板料理人ですので、本来なら厨房が彼女の持ち場ですから。 五月:お店の方が一段落したので、私も休憩なんですよ。それで私もご一緒させていただこうかと……。 「ちゅーコトや! ほなさっちゃん、のんびりしてってや〜」 こうして三人は和やかなランチタイムを迎えました。期せずして三人とも中華料理ですね。まあ、裕奈のは 本格中華とはおよそ掛け離れた代物ですが。 「ほっとけー!!」 地の文にツッコミを入れるのは反則ですよ、裕奈さん。 28-594 名前:Dr.アコー診療所2nd・9[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 07 35 55 ID ??? 2/4 五月:よろしければ裕奈さんもどうぞ。ちょっと多めにおかずを用意しましたから。 五月さんはにこりと微笑みながら点心をおすそわけします。 「ううっ、ありがと〜。さっちゃんが菩薩様に見えるよ〜」 早速、裕奈は蒸し餃子を口にし、表情を弛ませます。 「やっぱさっちゃんの作った料理は絶品やわ〜」 亜子先生は超包子の看板メニューである肉まんに舌鼓をうっていました。と、そこで五月さんが尋ねました。 五月:あの、どうでしょうか……? いつものより皮の柔らかさを変えてみたのですが……。 「そうなん? 言われてみればいつもよりもちもちしとるよーな……」 亜子先生の反応が薄い為、五月さんの表情にちょっぴり翳りが見られます。 五月:まだまだ改良の余地があるみたいですね……。 「そういや最近、新メニューを出さないね」 裕奈の問いに、五月さんは苦笑するばかりです。 五月:本来なら新作はオーナーである超さんの担当なのですが、最近の超さんは忙しいようなので……。 ですから私は従来のメニューに改良を加えているところなんです。 「あはは。超さんは豊胸剤の研究に掛かりっきりやもんな〜」 「近頃じゃ超春館製薬所の名にかけて『ドモ○ルンリンクル』を上回る化粧品を作る、って言ってたし」 「時間の合間を縫って、私と妄想科学実験をやってるしね〜」 話の輪にハルナさんも参加してきました。いつの間に保健室に来たのでしょうか? 五月:よろしければ裕奈さんもハルナさんもおひとつ試してみて下さい。 言われるままに二人は肉まんを口にしました。 「うーん、ちょびっとだけ美味しくなったよーな……」 ハルナさんの感想も薄いですね。裕奈もそれに同調しています。 「元々完成度の高い肉まんだからねえ……。ここから更に美味しくするのは大変だよ」 裕奈の一言に一同はうーん、と悩むばかりです。 この沈黙を破ったのは亜子先生でした。 「せや! 前に聞いたコトあるんやけど、肉まんの皮はおっぱいとおんなじ感触がベストなんやって!」 きゅぴーん、と亜子先生の目が輝きました。 28-595 名前:Dr.アコー診療所2nd・9[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 07 36 32 ID ??? 3/4 「ちょうどええカンジにたゆんも二つあるコトやし……!」 亜子先生が手をわきわきさせるよりも早く、裕奈は素早くハルナさんのバックに回り込みました。そして、 がっしりとハルナさんを取り押さえます。 「くっ、しまった……! 謀ったなゆーなあぁぁっ!」 「ふふふ……。こんな鬼の棲家へのこのこやって来たパルが悪いのよ!」 蘇生力には定評のあるハルナさんですが、戦闘力はしょせん並以下です。運動部である裕奈に拘束されては、 彼女に逃れる術はありませんでした。 「ほなさっちゃん、実際に揉んだ感触を手に馴染ませるんや! まずはウチがお手本を……!」 たゆんたゆんたゆんたゆん……。 「まずはこう、生地をこねるよーにじっくりと……」 五月:こうですか? 「うんうん、えーカンジや! ほんで、手はなるべく包み込むよーに……」 五月:たゆんたゆんたゆんたゆん……。 「そ、そんな二人で……んんっ! ふあっ! や、やださっちゃんも上手……、ひぃん!」 料理人としての魂がそうさせるのでしょうか。五月さんは一心不乱に亜子先生の手の動きを覚えながら、 ハルナさんの胸を揉み倒しました。その上達ぶりは目を見張るものがあります。ハルナさんは瞬く間に何度も 昇天してしまいました。 「うーむ、料理人の鑑だねえ……」 ぴくぴくと悶死しているハルナさんを横目に、裕奈が余裕をぶっこいていられるのもここまででした。 「パルのおっぱいは柔らかさ重視やね。ほな、次は張りがあって弾力性抜群のゆーなのおっぱいや!」 「にゃ、にゃんですと?」 亜子先生の発言に、裕奈の目が点になります。その隙にハルナさんは凄まじいまでの速さで復活し、 逆に裕奈をがっしりと取り押さえます。 「あ、あはは……、マジで復活早いね……」 「ふっふっふ、このパル様を甘く見ていたようだね、ゆーにゃさん?」 つつー、と裕奈は冷や汗を垂らしますが、もう二人の職人は目の前に迫っていました。 「これも美味しい肉まんの為や……。頑張って人柱になってな、ゆーな♪」 「い、いやにゃあああああぁぁぁぁっっ!!!」 こうして裕奈の絶叫はすぐさま嬌声に変わっていったそうです――― 28-596 名前:Dr.アコー診療所2nd・9[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 07 37 08 ID ??? 4/4 それから小一時間後。保健室には二つの悶死体が横たわっていました。 「パ、パル……、生きてる……?」 「いっそ殺して……」 ぴくぴくと痙攣したまま、裕奈とハルナさんは力尽きてしまいました。五月さんは既に超包子に帰還して、 早速試作品に取り掛かったそうです。後には充実感一杯の亜子先生が残されていました。 「お疲れさん。完成したら二人にぎょーさんサービスするって、さっちゃんゆーとったわ」 「あ、明石さんや……。今夜の反撃に私も参加していいかね?」 「特別に許可します……。後で覚えてなさいよ、亜子……!」 この後裕奈は超さんに『びくびくせっちゃん』をオーダーしたそうですが、それはまた別のお話……。 それから数日後。裕奈と亜子先生は超包子を訪れました。 「あはは。サツキから話は聞いたネ! ゆーなサン大変だたみたいネ」 超さんは太平楽に笑っています。その隣で五月さんは二種類の肉まんを二人に差し出しました。 「お〜、コレがたゆたゆまんやね。ほな、ウチはゆーな味を……」 「ヘンな名前で呼ぶなあーっ!!」 「わ、めっちゃ美味いで! この食感はホンマモンのゆーなのたゆんや!」 「恥ずいコトゆーなぁ!!」 「うんうん、パル味もばっちり再現しとるやん! やっぱさっちゃんはスゴイわ〜」 五月:ふふ、ありがとうございます。 「やっぱウチの好みはゆーな味やな〜。コレやったらなんぼでも食べれるで〜」 「このままだと正式名称になてしまうヨ、ゆーなサン?」 「ううっ、ちゃおりんのいぢわる〜」 「ゆーなサンはしょっちゅう亜子先生を食べてるから、たまには食べられるのも一興ネ!」 超さんの冗談に、五月さんは穏やかな笑顔で笑うのでした。 学園の名物屋台『超包子』。そこには食にこだわりを持つ料理人がいるそうです――― (まき絵とアキラの出番はどこいった?という質問をスルーしながらつづく) 28-614 28-614 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 18 56 50 ID ??? 「茶々丸っ!早くしろ!始まってしまうぞ!!」 リビングでわめき散らかすエヴァンジェリンさん。さて今日はどうしたのでしょう? 「落ち着いてください。マスター。うるさくて集中できません」 「う・・・ぐぅ・・・しかし、間に合わんのではないのか?」 茶々丸さんは・・・何気に●くなってますが、平常心を失っているエヴァンジェリンさんは全く気付きません。 「そもそも悪いのは誰ですか?」 作業中の手を止め、茶々丸さんは振り向いてエヴァンジェリンさんを見つめます。 感情のない瞳が凄みを増しています。 「う・・・わ・・・私のせいではないっ!早く手を動かせ!!」 「は?テレビゲームのやり過ぎでテレビが壊れたのは明らかにマスターの責任ですよね?」 「・・・ゼ・・・ゼロだ!ゼロが悪いんだ!!」 「・・・オイオイ、俺ヲ巻キ込ムナヨ」 遠巻きに二人のやり取りを見物していたゼロさんは、突然自分の名前を持ち出されて慌てています。 彼女はわかっているのです。いくら妹とはいえ、●い茶々丸さんを怒らせるのは非常にマズイ ことだというのを・・・。 それなのにエヴァンジェリンさんは先程から茶々丸さんを怒らせそうな我侭を次々と 悪の茶々丸へと言っているのです。 「姉さんは悪くありません。この間も負けて、頭に来たゲーム機を壊したのはマスターでしたよね」 「うっ・・・」 どうやらエヴァンジェリンさんには前科があったようです。これでは反撃もできません。 「わ・・・私が悪かった。だから頼む!早く直してくれ」 「ちゃんと大事に扱って下さいね。マスターは破壊魔なんですから」 珍しく大人しく引き下がるエヴァンジェリンさんに茶々丸さんも素直に修理に取り掛かります。 「ナァ、御主人。ソコマデ見タイTVッテ何ナンダヨ」 28-615 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 18 57 21 ID ??? 614放課後3−Aにて「なぁなぁ、せっちゃん。今日からまた渡鬼が始まるえ!」「ワタオニ・・・ですか?」「《渡る世界は鬼ばかり》や!知っとる?このドラマに出て来う崩楽ってラーメン屋の 五月はんがツボなんやえ〜〜〜」「さっ・・・五月だと!?サツキが出てるのか!?」「エヴァンジェリンさん聞いてたんですか!?」「あちゃー内緒やえ。エヴァちゃん」「あ・・・あぁ、絶対見なくては・・・!!」猛ダッシュで家へと向かうエヴァンジェリンさん。しかし、家のテレビはビデオ諸共壊れていてウンともスンとも言わないのをこの時の彼女が知る由もありません。そして今に至っています。「お嬢様・・・わざと聞かせましたね。しかし、四葉さんの名前を出すのは流石にマズかったのでは・・・」「何言うとるん、せっちゃん!うちは一度も「四葉はん」とも「さっちゃん」とも言うとりまへん! 「五月」言うたんや!五月が出てくるのはホンマやろ」「・・・えぇ・・・そうですが。所で先程、茶々丸さんと話していたようですが、まさか・・・」「エヴァちゃんの家での様子は、茶々丸はんに録画してもろうことにしたんや。 ついでにテレビとビデオは今頃壊れてはるんやえ〜〜〜」「お嬢様。GJです。」「あ〜〜〜ん 今から明日の茶々丸はんから貰うビデオが楽しみやわ〜〜〜〜」 28-621 28-621 名前:まほ落語 二つ目 時うどん 1/4[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 20 31 48 ID ??? 『♪デンデンテケテケ・・・』 亜子「まほ落語寄席、ここから二つ目。ウチは和泉家亜子でございます。 え〜先日、関東と関西の食文化の違いの中間は名古屋だとか聞きまして、そら本当かと思いました。 なぜかと言うと、カツの食べ方だと関東・関西でソース派かしょうゆ派と分かれている・・・んかいな? 細かい事は良ぉわからん・・・と作者が申してます。 まあ、分かれていたら中間である名古屋じゃ味噌をかけてるんでっせ、こら中間ではあらへんやないかって話しやなぁ。 さて、この『時うどん』は関西の上方落語で出来た噺で、これが関東の江戸落語で『時そば』と変わったんですわ。 ここからも関東=そば、関西=うどんと食文化の違いがわかりますね。所変われば品変わるとは良く言ったもんです。 では、そこの流しのうどん屋を呼び止めてみましょうか。」 28-622 名前:まほ落語 二つ目 時うどん 2/4[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 20 32 36 ID ??? 木乃香「うどん〜、うどんいかがでっか〜?」 超「お〜い、うどん屋ぁ!一杯くレ。」 木乃香「へい、少々お待ちぃ!・・・・・・・・へい、お待っとぉさん。」 超「注文してすぐ出してくれるなんてありがたいねェ。 それじゃ、いただきまス。スースッス・・・・・うまいねェ!スッスッス〜〜〜・・・ この黄金色の関西風おつゆたまらないねェ!」 木乃香「でっしゃろ〜。関東風はつゆが辛くてしょうがないからなぁ。 やっぱりおつゆは薄めの関西風が一番や。」 超「うんうん。スー・・だしも本格的だネェ〜・・・飲むのがもったいないヨ。 チュルルルル・・・・。ごちそうさマ!いくらだい?」 木乃香「へえ、十六文です。」 超「十六文ネ。いま、細かいのしかないからサ、ちょっと手を出してくれヨ。」 木乃香「へい。」 超「いいかい?いくヨ。一つ、二つ・・・・・七つ、八つ、うどん屋!いま何刻だイ?」 木乃香「いまでっか?いまは九つで。」 超「十、十一・・・・・十五、十六と。じゃ、ごちそうさマ!」 木乃香「へい、毎度!」 亜子「さて、この様子を遠目に眺めているのがいましてね」 エヴァ「???んんん??なんで時刻なんか聞いてるんだ? なんか不自然だなぁ、一つ二つ・・・八つ、いま何刻だい。いまは九つ・・・・アッ! あんの野郎、一文かすめやがった!」 亜子「さあここから、悪人をとっ捕まえる正義の味方の熱き物語ぃ!」 エヴァ「でもあれじゃ気づかないよな。面白そうだ、私もやってみるかw」 亜子「あれあれ?そこは普通、悪人を追いかける所じゃあらへんか?! さて、まねては見ようと思ったところ、あいにく細かいのを持ち合わせていなかったので後日 細かい銭をそろえて街に繰り出したんです」 28-623 名前:まほ落語 二つ目 時うどん 3/4[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 20 33 20 ID ??? エヴァ「おい!うどん屋、止まれ!待て待て!一杯くれ。」 明日菜「あいよ。」 亜子「さあてこのうどん屋、昨日のうどん屋とは違ってとろくさい」 明日菜「ええと、これをこうして・・・これはこうだっけ?・・・」 エヴァ「(イライライライラ)」 明日菜「ええと、うどんの作り方は百五十二項・・・」 エヴァ「おい!うどん屋が手引書を見ながら作るな!」 明日菜「うるさいわね!黙って待ってなさいよ!」 エヴァ「(何だコイツは!)」 明日菜「・・・あっ落としちゃった・・・ひょいと・・・三秒規則、三秒規則と。 きょろきょろと・・・誰も見てないよね。」 エヴァ「 見 て る ぞ ! おい、作る気無いなら作るな!」 明日菜「うっさいなぁ!」 エヴァ「(この野郎!痛い目見せてやる。)リク・ラクラ・・・・・」 明日菜「ぶつぶつうるさい!油揚げでも食って待ってろ!」 エヴァ「うごごごご!(き、効かない!何者だコイツは!)」 明日菜「はい、お待ち。」 亜子「さて、やっと出てきたかと食べ始めたら出汁は濃いし、うどんは雑炊みたいにねちゃねちゃして とても食えたもんじゃない。難とか食べ終わって金を払う時」 エヴァ「こんなうどんに金を払ってやるんだ、細かいとか文句を言うんじゃないぞ。十六文だよな。 手を出せ!ほら早く!そら、一つ、二つ・・・・八つ、いま何刻だ!」 28-624 名前:まほ落語 二つ目 時うどん 4/4[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 20 33 50 ID ??? 明日菜「いま?四つです。」 亜子「『五つ、六つ、七つ・・・』 世の中、なかなか悪いことはできませんなぁ。 お後がよろしいようで。」 28-634 28-634 名前:真名 犬玉[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 21 42 05 ID ??? 真名 犬玉 1/2 犬玉・・・あなたは見たことがあるだろうか? 読んで字のごとく犬の固まりである。もっと正確に言えば、犬が一杯くっついた人のことである ハルナ 「龍宮さん、ちょっといい?」 真名 「よくない。帰れ」 こいつが関わるとろくなことがない。それは今までの経験上、もしくは戦場で学んだ知恵が教えてくれるからだ ハルナ 「そんなこといっていいのかな〜」 何だかもったいつけて、早乙女はこちらを見ている 真名 「5・・」 そう言いながら私は早乙女に銃を向ける。しかし早乙女の表情に変化はない 真名 「4・・」 そのとき早乙女は懐から何かを取り出した。液体が入った小瓶のようだ 真名 「3・・」 ハルナ 「これ、なんだと思う?」 真名 「2・・」 ハルナ 「超特製、仔犬コロン。名付けて”らぶどっぐ”」 真名 「1・・」 ハルナ 「これをつけると、仔犬がわらわら寄ってくるよ!」 真名 「・・・」 私はまだまだ修行が足りないようだ その誘惑に負け、早乙女に向けた銃をおろす 28-635 名前:真名 犬玉[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 21 45 07 ID ??? 2/2 真名 「で、その効果は本当なのか?」 内心のわくわくどきどきを悟られないように、私は冷静を装う ハルナ 「むふふ・・乗ってきたねぇ。真名さんも好き者だね」 真名 「・・・」 私は無言で再び銃を向けた。この駆け引き、なかなかに難しい ハルナ 「ダメだよ。今、このコロンはこれしかないんだから・・割っちゃったら、おしまいだよ?」 ぐぅ・・ ハルナ 「でさあ。これ、あげてもいいんだけども・・一つ条件・・あっ!!!」 突然のアクシデントにとまどう早乙女 小瓶を指で器用にくるくる回していたのだが、弾みでふたが取れてしまい中の液体が体にかかってしまったのだ ハルナ 「あ〜あ・・やっちゃった・・」 これはちょうどいい機会だ。このコロンが本物かどうか試してみようではないか で、私は早乙女を連れ、もとい、早乙女を拉致して公園まで来た そしてしばらくもしない内に、公園内の雰囲気が変わったのがわかる ?? 「きゅ〜ん」 どこからであろうか?仔犬・・らしい甘い鳴き声がしてくる ハルナ 「げ!!!」 すぐにそれらは早乙女を取り囲んだ。見れば20匹以上、仔犬が可愛いのからぶちゃいくなのまで・・よりどりみどりだ ハルナ 「龍宮さん。た、たすけ・・」 その声が合図となった。瞳をきらきらさせた仔犬たちが一斉に早乙女に飛びかったのである ハルナ 「むぎゃ・・」 なんとうらやましいことであろうか・・あんなにすりすりされて・・ぺろぺろされて・・ああ、あんなところまで舐めてくれるのか? さ〜て、私もこの中に飛び込むかな。コロンの効果が切れないうちに、必殺ルパンダイブでな 完 28-638 28-638 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 03 06 ID ??? 485まき絵「……あ、もうあたし?」あやか「まき絵さん、頑張ってください!!」まき絵「うん、まかせて!!」千雨(新田もそろそろあせってるだろうな、もう残り少ないしな…。)新田(まずい…、まずいまずいまずいッ!! そろそろ負けを与えないと勢いで突っ切られる…ッ)まき絵「…ふえぇぇ!?ややや、ヤバイよ!!」新田「何?見せてみろ…ほほぅ、『超鈴音』か。」超「まき絵、よくやたネ。ワタシを引くとは運がいいネ。」まき絵「どこがなのっ!?」新田「ということで、今回はコレだっ!!」3−Aとりえリレー第23走『まき絵の 体重 大増量!?』まき絵「どどど、どういうことなの朝倉っ!?」和美「まぁ、聞けばわかるよ。ということで、新田先生よろしくっ。」新田「説明しよう。 超はとりえがいろいろありすぎて困ったのだが、さっちゃんと一緒にやっている『超包子』にスポットを当ててみた。 今から点心早食い勝負を行う。もちろん先に食べきった方の勝ちだ。」まき絵「えぇ〜っ!?今月も体重ヤバいのにぃ〜っ!!」超「だいじょうぶネ、まき絵。今回はサツキと共同で『体脂肪の増えない点心』を作たネ。」まき絵「ホント!?さすがちゃおりん、わかってるぅ!」 28-639 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 03 50 ID ??? 638超「……いいカ、サツキ。間違えないように渡すネ。」五月 わかりました。あやか「それでは、私が合図を送りますわ。 …まき絵さん、この勝負に勝ったら…あとでかわいがってあげますわ。」超「あ、ズルいネいいんちょサン!まき絵さんはワタシのモノネ!」あやか「何を言いますの、超さん!?まき絵はわたくしのモノですっ!!」まき絵「ちょっとちょっと! ちゃおりんもいいんちょも、いい加減にしてよ!」超「まき絵……」あやか「まき絵さん……、わたくしも大人気なかったですわ…。」超「ワタシも少し大人気なかたネ。申し訳ないヨ。」まき絵「じゃあ、私が勝ったら二人一緒にかわいがってよ!」超「…ワタシはまき絵の言うとおりにするネ。」あやか「…わたくしもですわ。」まき絵「うんうん、それじゃ仲直りの印に……」ちゅっ… ちゅっ…超「まき絵……」あやか「まき絵さん……」まき絵「…これでよし。それじゃ、私行くね。」千雨(ククク、惚れた弱みってヤツか?ww バカピンクがあれじゃ、いいんちょも超も形無しだな。)五月 今日はエビシュウマイと蒸し餃子、それと肉まん5個を用意しました。和美「今回も実況はあたしがやらせてもらうよ。」あやか「両者、準備よろしいですか…? それでは、用意……はじめっ!!」 28-640 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 04 55 ID ??? 639がつがつがつ……和美「さぁ、両者スタート…おっと、新田先生スタートダッシュだ!! まき絵は少し遅れたかっ!?」まき絵(うわわわ、新田先生早いよぉ〜っ!?)新田(ハハハ、、小娘なぞ敵ではないわ!ハハハハハハ…)千雨(おいおいバカピンク、体重気にして食ってる場合かよ…。)ぐきゅるるるる……新田「はうっ!?」まき絵「…ほぇ?」千雨「…何だ…?」ぐきゅるるるるるるるるるる…新田(な、何ぃぃ、下剤入りだとぉ!?)千雨(ま、まさか超の野郎、新田の皿に下剤盛りやがったか!?)まき絵(新田先生のペースが落ちた…チャンスっ!)和美「おぉっと新田先生、急にペースダウンッ!アクシデント発生かぁぁ!? その隙に、まき絵は悠々と抜いていったぁ!!」超「……サツキ、悪かたネ。」五月 ……そこまで、まき絵さんのことを…?超「…新田の速さは異常ネ。 まき絵の泣き顔なんて見たくなかた…。 …だからここまでやったヨ…。」五月 ……。 28-641 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 06 00 ID ??? 640あやか「超さん、これはどういうことですの!?」超「…見てわかるとおりネ。 ワタシはまき絵の負けるところを見たくなかた…だからやったネ。」あやか「……超さん、それでいいんですか?」超「え…?」あやか「……まき絵さんの気持ちも考えずに、そんなことをしていいんですか!?」超「いいんちょサン…。」あやか「わたくしは…もう見るに耐えられません…。 こんな卑怯な勝ち方をして勝つまき絵さんの姿など…。」超「……サツキ、この料理を新田先生に持ていくネ。」あやか「超さん…?」超「…ワタシ、まき絵の負ける姿は見たくないケド、ワタシのせいでまき絵が悲しむ姿はもっと見たくないネ。」あやか「…!?」超「いいんちょサン…ワタシ、目が醒めたネ。」新田「ぐぐぐぐ……。」和美「新田先生、ペースが上がらないっ!! このまま大差で負けてしまうのかっ!?」千雨(おいおい、このまま試合進めんのかよ!? 反則もいいとこじゃねーか!! いくらあのバカピンクでもさすがに気づくだろーが!!)新田「……つ、次だ…っ!!」和美「それでも新田先生、借金がかかっているからか、執念で一皿目を食べきったっ! まき絵はもうすでに二皿目の中ほどまで来ているッ!!」千雨(…それでも前に進むのかよ、あのバカは…。)五月 …… 28-642 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 06 36 ID ??? 641コトッ…。新田(…ん、は、腹の調子が……?)まき絵(……あれ、新田先生のペースが速くなった…?)和美「おっと、新田先生の眉間のシワが少し薄くなったっ! 調子が戻ってきたかっ!?」がつがつがつ…新田(ふ、ふはははは!!いける、いけるぞ!!)千雨(…新田の目に光が戻ったか…? 今度はナニやりやがった、あの野郎は…!?)和美「キタキタキタキタ----------(゜∀゜)-------------ッ!! 新田先生のペースが完全に戻ったぁっ!! 猛烈な速さでまき絵を猛追するっ!!」まき絵(ヤバイ、完全にペース戻った…!?い、急がないと…。)和美「そうこうしている間にまき絵は最後の肉まんに手がかかったっ!! 新田先生もそろそろ餃子を食べきりそうだぞぉ!」まき絵(ひぇぇ、『鬼の新田』が来たよぉ!?)超「まき絵、がんばるネ!」あやか「まき絵さん、最後ですよ!!」まき絵(あ、いいんちょにちゃおりん…。 …あの二人に応援されちゃ、負けるわけに行かないもんね…!)和美「あぁっと、ここでまき絵がペースを上げた!! 新田先生が迫る中で、逃げ切りを図るっ!!」新田(負けるかぁぁぁぁぁ!!)和美「それに乗じて新田先生もペースを上げるっ!! これはどっちが勝つかわからないっ!!」 28-643 名前:3−Aとりえリレー 第23走[sage] 投稿日:2006/04/06(木) 22 10 21 ID ??? 642あやか「まき絵さん、がんばってくださいっ!!」超「負けるナ、まき絵っ!!」和美「さぁどっちだ!どっちが速いっ!?」まき絵「…あたしの勝ちっ!!」あやか&超「「やった!!」」和美「決まったぁぁぁぁ、先に食べきったのはまき絵だぁ!! 新田先生、健闘空しく敗れ去ったあぁぁぁぁ!!」新田「むぐぐぐぐ……」 前ページ次ページSSまとめ
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所かわって超包子 「ん?どうしたネ、クーフェ、元気ないようだガ?」 「い、いや何でもないアルよー」 慌ててごまかそうとするが、何かあったと言わんばかりのオーラがにじみ出ていた 「本当は何かあったハズネ、言ってくれないと困るヨ?」 「あ、アイヤー、ほ、本当に何も無い・・・アルよ」 それでもごまかそうとするクーフェイだが 「いーや、絶対何かあったね、正直に話すネ」 渋々クーフェイは話しはじめた、顔を真っ赤にし、下を向きながら 「・・・・実はネギ坊主に告白したアル・・・私、ネギ坊主のこととっても 好きだったアルよ」 「ふ〜ん、そんなことだったカ」 「そんなことだったた私も応援しますよ〜」 ハカセ、超は協力すると言っているが、絶対何かたくらんでいる顔だ でもそれに気づかない、クーフェイ、素直にお礼を言っていた (・・・・これで恋のデータを採取できるネ) (そうですね〜、それがあれば茶々丸が恋をしている理由もわかるハズです〜) 寒空続く冬の空の下には怪しい笑みと甘酸っぱい気持ちで溢れていた。 24-825 名前:くー×ネギ 三話目[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 22 02 53 ID ??? クーフェイは悩んでいた。あの超が協力してくれるという事に。 聞いたときは素直に喜んだが、あの超のことだ、どうも信用できない。 超は世界樹に来いと言っていた、何をするつもりなのだろうか。 「ちょっと待たせてしまったカネ?」 超が来た、ハカセもいる、ハカセの手には機械が、何に使うのだろうか。 「ハカセ、それは何アルカ?」 変な事をされたらたまったもんじゃない、とりあえず質問する。 「気にしないでください〜、今いえるのはクーフェさんの恋が有利になる、それだけですね〜」 「その通りネ、信じてくれたほうがやりやすいヨ」 やりやすい?その言葉に少々の疑問をクーフェイは感じたが、今はとりあえず信用をしておく。 「そうアルカ・・・・で、ここで何をするアル?」 「あと十分後にネギ先生が来るネ、それまで待つヨロシ」 24-827 名前:くー×ネギ 三話目[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 22 03 45 ID ??? 十 分 後 ネギが通りかかった 「今ネハカセ!」 「は〜い」 ポチッ 怪しげな機械のスイッチをハカセが押すと、クーフェイの胸が膨らみ、背が少し高くなり、色気ムンムンになった。 「・・・これは何のツモリアルか?」 「やっぱり基本は色仕掛けだと思ってたガ、どうネ?」 「・・・駄目に決まっているアルヨ〜」 「駄目ですか〜」 ハカセが残念そうにぶつくさ言っている。 「やっぱり機械に頼るのは駄目ネ、今は気長に返事を待つとイイヨ」 「そ、そうアルネ」 一 方 そ の 頃 図 書 館 島 「・・・・ハルナまだ倒れてるの?」 「そうみたいですね、さすがに千鶴さんのネギは効いたみたいです」 「千鶴さんをネタにしなければこんなことには〜」 ハルナが部屋で寝ているため、のどかと夕映は二人で本の整理等を行わなくてはならなかった 「コノカさんは来ないのですか〜?」 「ふ〜む、この時間だと刹那さんが捕まったところでしょうね、後一時間は来ないと考えていいでしょう」 「刹那さん、無事でいられるかなぁ」 「恐らく無理でしょうね」 そんな事を話しているときに、図書館島のドアが開いた 「見つけたわよ、のどか・・・・どうもピンチみたいよ」 「ぇぇっ!?それって一体どういう・・・」 「ていうかお尻は大丈夫なのですか」 24-828 名前:くー×ネギ 三話目[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 22 05 24 ID ??? 「世 界 樹 か ら 反 応 の か な り強 い ラ ブ 臭 が し た の よ !」 「で、でも私と何のつながりが〜」 「何言ってるの!この臭いの強さからズバリ!ネギ君関係よ!」 ハルナはそれをのどかに伝えた後、お尻の痛さを思い出したのか、倒れてしまう 「・・・・とにかく、やばいのは確かです、のどか、本を出すです」 「は、はい〜・・・・アデアット」 「ネギせんせー・・・」 本にネギの今の気持ちが映し出される ・・・・のどかさんとクーフェさん・・か、・・・・・・・僕には選べそうもないや・・・ どうしよう・・答えを出さないと、両方に悪いだろうし・・・。 バタンッ、のどかの本を閉じる力がいつもより強くなる 「・・・まさかクーフェさんがネギ先生に・・」 「・・・どうしよう〜、夕映〜」 「どうもこうも、こればかりはどうしようもありません、対処の仕方がないのですよ」 「で、でも〜」 「落ち着くです、のどか、のどかがここでがんばってネギ先生をこちらの物にしようとしたら、昼ドラのようにドロドロになってしまうですよ、それは避けたいです」 ネギ・スプリングフィールド、彼に彼女らの気持ちに答えることができるだろうか そして、のどかはどんな対処法をするのか。 肌寒い風が吹く中、ここ、真帆良が修羅場になることは防げるのだろうか・・・? 25-24 名前:くー×ネギ 四話目[sage] 投稿日:2006/02/14(火) 21 50 14 ID ??? のどかと夕映はどうしたらネギ先生をこちらに振り向かせる事ができるかを考えていた 「・・・難しいところです」 「そ、そんな〜、夕映〜」 「でも、方法は無いことはないです」 夕映が言うには方法は四つあるそうだ。 「ひとつ、のどかが黒くなれ・・・いや、なんでもないです、忘れてください、ふたつ、スパッと諦める、ここで諦めたほうが楽にはなれるでしょう みっつ、このまま強引にクーフェさんと戦うです、あまりいい方法とは言えませんが、よっつ、こちらからネギ先生にアプローチをかける・・・」 「黒く・・・?」 「その部分は忘れてほしいです」 「う〜ん、やっぱりここはのどかがネギ先生にアプローチをかけたほうが無難かと思うですよ」 「う、うん、でもどうやって?」 「そこはチャンスをどこかで見つける必要があるです」 のどかがネギに再々々度告白するチャンスを見つけるまでもう少し時間がかかりそうだ 一方そのころアスナ達の部屋 「う〜ん・・・・どうすれば・・・いいのかなぁ」 「あんたまだ悩んでるの?」 ネギは考えていた、どうすれば二人の心を傷つけずに済むか 「考えててしょうがないじゃない、男なら男らしくスパーットいきなさいよ」 「で、でも先生と生徒はそういう関係に〜」 「あんたまだ十歳でしょーが、労働基準法違反をすでにしてるんだからそんくらいどうってことないわよ」 「ハウウッ!?」 「あ・・・・」 どうやら今のはネギにとって致命傷だったようだ、うなだれてしまった。 「だ・・大丈夫だって、ここは何でもありの真帆良だし」 25-25 名前:くー×ネギ 四話目[sage] 投稿日:2006/02/14(火) 21 50 46 ID ??? 「そういう問題じゃ〜」 「あれ・・・そういえばコノカはどこにいったの?さっきから姿がー」 「そういえば僕も見てませんね、どこにいったのでしょうか」 コノカがどこにいるか、それは言うまでもないだろう。 そしてやってることも想像がつくだろう。 そしてそのとおりだ。 スナイパーと共に刹那をいじめているのだ。 「このちゃ・・・たるみや・・ヤメ・・・」 「こんなにかわいいせっちゃんを放っておくわけないやーん」 「フフフ・・・・楽しませてもらうぞ刹那・・・・」 哀れ刹那、三時間後にはふらふらとした足取りで保健室のお世話になることであろう。 そこにたゆんに飢えている人がいなければ回復できるかもしれない。 所変わってまたまた超包子 「・・・・今度は何アルか」 「まぁまぁそう腐るでないよ、まだまだ方法はいくらでもあるネ」 「そうですよ〜、まだまだ方法は・・・・」 ハカセのメガネが怪しく光る、何を企んでいるのだろうか 「・・・・できれば、この人の協力は求めたくなかったがネ」 「大丈夫です、決して禁断ワードを言わなければ早乙女さんの二の舞にはならないですよ〜」 「あの人に相談すればいくらかは有利になるハズネ」 あの人に相談を進められたクーフェイ。禁断ワードを言ってしまった早乙女のようにはならないで済むのか!? そして早乙女のお尻はいつになったら治るのか!のどかのアプローチはうまくいくのか!? 26-94 名前:くー×ネギ 五話目[sage] 投稿日:2006/03/05(日) 15 15 06 ID ??? クーフェイは千鶴の部屋を開いた 「お邪魔するアル」 部屋には夏見、あやかがいる あやかの存在に少し不安になったが千鶴に相談を持ちかける 「千鶴・・・・今日は相談がアルネ」 「何ですか?くーちゃん」 「私・・・ネ・・・・ネギ坊主の事を好きになってしまたアル・・・告白までしたアルガ・・・でも、まだ何かした方がいい気がするアル・・・何か良いアイデアはないアルカ?」 「なんですってぇ!?」 当然のごとくあやかがクーフェイに突っかかる 「貴女どういうことですかネギ先生は私の(ry」 ガシッ あやかの肩が千鶴に捕まれた 「・・・少しこっちにきなさい?あやか?」 「・・・・何ですか千鶴さん!私は」 グイグイとどこかに持ってかれてしまった 26-95 名前:くー×ネギ 五話目[sage] 投稿日:2006/03/05(日) 15 19 10 ID ??? その十秒後、あやかの悲痛な悲鳴が轟き、その場に倒れてしまった。 「何をしたアルか?」 「・・・・フフ、別に・・・ねぇ?夏見?」 「え・・・あハイ、本当ちづ姉はなにもやってないっすよ」 「まぁいいアル、で、何か無いアルカ?」 「そうねぇ・・・もう一回告白してみればどう?」 「もう一回・・・・案外いい案かもしれないアル・・今度試してみるヨ」 クーフェイはもっと何か話すつもりだが、出て行くことを与儀された 「あ、あのお邪魔します〜」 「お邪魔するです」 夕映とのどかが入ってきたのだ、それを見るやいなやクーフェイは物凄いスピードで出て行く 「おじゃ・・邪魔したネ千鶴ー!」 マッハ3ぐらいのスピードは確実に出ていたであろう そのままクーフェイは超達がいる世界樹まで行った 「どうだったネ?」 「もう一回告白した方がいいんじゃないかと言われたアル」 「ところでどうしてあんなスピードで来たんですか?」 「のどかが入ってきたアル・・・・死ぬかと思ったヨ・・・のどかが黒くなると勝てないネ」 「ふ〜ん、もう一回告白・・・ネ、面白そうアル、そのときは私も協力するネ」 「お?何をするつもりアル?」 「任せとくネ」 超は一体なにをするつもりなのか、のどかはどうなるのか、あやかはどうなってしまったのか! 次回「どきっ!刃物だらけの世界樹 ポロリもあるよ」 26-556 名前:クーネギ第六話[sage] 投稿日:2006/03/10(金) 22 06 30 ID ??? 「それじゃあ、開始するネ」 超はリモコンのボタンを押す、するとクーフェイの背後に巨大なロボが現れ 肢体を完全に押さえられた 「な、なにするアルカ!」 「これでイイネ・・・・クーは今から捕らわれし姫君ヨ」 超がニヤリと口元を緩め、ネギの元へ向かっていく 100m離れたところにネギの姿はあった 「ネギ先生!大変ネ!クーがロボットの暴走に巻き込まれたヨ!」 「ええっ!クー老師が!今行きます!どこですか!?」 「世界樹ネ!早くしないと大変なことになるヨ!」 これは全て演技だが、一つだけ予測不可能な事が起こった 世界樹に二人が着くと、なにやら変な物音が たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ 「アハハ〜たゆんたゆんや〜」 「ひぃ〜!やめるアルヨ〜!」 「そんなこといって乳首はもうこんなに立って(ry」 「いいからやめるアル〜!」 26-557 名前:クーネギ第六話[sage] 投稿日:2006/03/10(金) 22 07 10 ID ??? ・ ・ ・ その光景を二人は唖然と見ていた 「あ・・・亜子さん?どうしてここに」 「これはどうしようもないネ・・・亜子さんには悪いガ飛んで行ってもらうヨ」 ポチッ 亜子の足場が飛び上がり、亜子をどこかに飛ばしてしまった 亜子が飛んでいくと、クーフェイは胸を撫で下ろした 「そんなことより・・早く助けないとヤバイネ・・・後二分もたてば本格的に暴走するヨ」 「あ!そうだ・・早く助けないと」 魔法の射手光の四矢! 魔法でロボの腕をぶち壊し、クーフェイを助けるネギ・・・・ここまではシナリオ通りだったのだが・・・ パシャ 「・・・え?」 「いっただきぃ!いや〜だめだな〜ネギ先生、浮気なんかしちゃ・・・・」 朝倉が写真を取ってしまった、だが朝倉にとってはスクープを取った喜びより後ろから 感じる謎の恐怖の方が勝っていた」 「フフフ・・・和美〜こちらにいらっしゃい」 「ちょ!ちづ姉!私はギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 次回「尻ネギされた者たちの魂」 27-346 名前:クー×ネギ[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 15 09 40 ID ??? 「和美、とうとう貴女もここに来てしまったのね・・・・」 あやかが死人のような口調で言う 「・・・ウフフ・・・三人目だぁ・・」 ハルナはもう壊れている 尻ネギされた三人、いつか千鶴に勝つ計画を練り始めた それは置いといて世界樹 「大丈夫ですかクー老師!」 「・・・・何とか・・・・大丈夫アル」 「・・・・・ボソッ・・計画道理ね、始めるとイイネ・・・」 超が小声でクーフェイに指示する、幸いにもネギには聞こえていなかったようだ 「・・・ネギ坊主・・・・この前を言ったアルが・・・・もう一回、もう一回言うネ・・・好きアル・・・・大好きアルヨ・・・」 「イヤ ソノ アノ アアア イヤ ソウジャナク 」 ネギが壊れかけてしまった、腕をパタパタして発している言葉は意味不明、どうみても壊れて(ry ネギの顔をガシックーフェイが掴む 「クー老師・・・?」 ポカンとした表情でクーフェイを見上げる、クーフェイはネギの唇目指して顔を近づけていった ネギは少し驚くが、不思議な事に拒もうとする気持ちが沸いてこなかった クーフェイの唇が触れる、舌を入れない触れるだけのキスだったが、クーフェイにはそれで満足していた 「へ・・・返事まってるアルヨ!」 顔を赤らめながらどこかへ猛ダッシュで消えていった 「・・・・ネギ坊主、クーフェは本気ネ、裏切らないためにも早く答えるとイイヨ」 27-347 名前:クー×ネギ[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 15 11 13 ID ??? 「は・・・ハイ」 超の顔はまるでネギを脅すような表情だった 「よーく考えることネ」 それだけ言い残すと円盤型のマシンで超包子に飛んでいった ネギがとりあえず部屋に戻ろうとすると、何やら変な声が聞こえます 「ねぇ・・・・いいでしょ?キスさせてよ・・・・コノカ」 「あーん!アスナだめやって・・・むぐぅ!」 聞こえない事にしときました 仕方が無いのでしばらく外で考えていると、不意に夕映に話し掛けられた 「ネギ先生・・・」 「何ですか?夕映さん?」 「ネギ先生は・・・のどかとクーフェさんどっちが好きなのですか!?」 ネギは頭を狙撃されたような気持ちになった 「僕には・・・とても・・」 「何を言っているですか!ハッキリ答えを出さないと二人を裏切る事になるのですよ!いい答えじゃなくても答えを待っているハズです!」 「そ、そんな事言われても」 「ネギ先生!はやく答えをムグゥ!」 夕映の背後にすっかり生気をなくしたハルナが夕映の顔を掴んだ 「何をするですかハルナ!私は・・・」 「フフフ、夕映もこっちに・・・」 「ハルナ落ち着くです!」 夕映はどこかにもってかれてしまった ネギはハルナの顔に驚いて失神している 次回最終回「アンデットとネギの気持ちとポーション」 キス魔アスナ作者さん、インスパイアスマソ 30-84 名前:クー×ネギ最終話[sage] 投稿日:2006/04/23(日) 21 00 23 ID ??? クー、よく聞くネ、もう何もすることないヨ、私から先生に圧力をかけた、今日中にでも答えはくるヨ、もしダメなら・・・・・私の胸で泣くネ」 超はそういい残した後、教室に入っていった。 クーフェイはよければネギ・スプリングフィールドと交際関係に入りたがったが。 それ以前に告白までした人物、宮崎のどかがいるのだ。 そう簡単にいくはずもない。 だが、いままでできる限りの努力をした、だから、もしダメでも悔いはクーフェイにはなかった。 だが、期待をしているというのは事実だ、ただでさえ馬鹿なのに授業を聞いていないのだ。 点が下がるのは目に見えている。 「どうしたの?クー、朝からずっと元気ないよ?」 放課後、早乙女ハルナが話しかけてきた。 ハルナがからんでくるとロクな事がない、ましてやのどかを応援している人物だ 関わらないほうが無難だろう。 「い・・・・いや別になんでもないアル、それよりお尻は大丈夫アルカ?」 とりあえずお尻の具合を聞いてみた。 「うん、なんとかね・・・・まったくあのおばさんには困ったもんだ・・・・・ハッ!」 いつのまにかハルナの背後におば・・・違った千鶴がいた。 そんでそのまま体育館裏に連れ込まれた、全治二週間の痔になることだろう。 クーフェイはペンなんか回しながら空を窓から覗いた。 雲ひとつない快晴、こんな感じの心をネギが持っているから惚れたのだろうとか考えながら 鞄に教科書の類を詰めた。 「・・・かさん、後で・・・・に」 「・・・は・・・私・・・・ます」 これは・・・・ネギ先生とのどかの声? のどかの表情は期待と不安の表情だった、今の自分もそうだろう。 「クーフェさん、こっちへ」 ネギに呼ばれる 「後で、世界樹にきてください」 30-85 名前:クー×ネギ最終話[sage] 投稿日:2006/04/23(日) 21 00 58 ID ??? 「わかったアル・・・・信じて・・・・信じているアルヨ」 ネギの表情はドキドキ半分、不安半分といったところだろうか。 早速、世界樹に向かう 世界樹に着くともうのどかの姿があった。 「のどか・・・」 「あっ・・・クーフェ・・」 お互いにびっくりしたような、やっぱりかというような感情を抱きつつ。 階段にこしかける。 「のどか・・・本当に私すまないと思ってるアルヨ・・・・・元は・・・のどかが先だったアルのに」 つい、本音が出てしまった。 告白してから、いや、惚れてからずっと宮崎のどかに罪悪感を抱いていたのだ。 「ううん、好きになることに・・・誰も、誰にも許可なんかいらないんだよ もし・・・ネギ先生の想いがクーフェにいってたとしても 恨まないし、ひがまないよ。」 クーフェイは宮崎の寛大さというか、純粋さというものの前に恥ずかしくなった気がした。 いわれてみればその通りだ、好きになることに罪はない。 それなのに自分は怯えていた、なんて臆病者なんだろう。 「そう・・・そうアルネ・・・・」 クーフェイは泣くのをこらえ、そう言うのが精一杯だった。 タッタッタッタ ネギだ、ネギ・スプリングフォールドが来た 「宮崎さん、クーフェイさん」 30-86 名前:クー×ネギ最終話[sage] 投稿日:2006/04/23(日) 21 01 38 ID ??? 『はい』 開き直った、いや、悟ったように二人で返事をする。 「僕、あれからずっと考えたんです どっちを幸せにできるかって でも、僕には選べないんです 僕は先生で、二人は生徒です。 でも、そういう壁で逃げているのは嫌になって 結論を出しました、僕はもうここでハッキリ言います」 『はい』 また、タイミングが合った 偶然だろうか、いや、そんなことはどうでもやかった 二人の頭にあるのは、ネギの結論のことだけである 「僕 ネギ・スプリングフィールドは クーフェイさんを選びます。 宮崎さんにはかなりの恩があります この結果を仇として返すわけではありません 僕にできることがあったら、何でもいってください」 クーフェイは泣き崩れた、ずっと願っていた事が今現実になったのだ 他に嬉しいことはないだろう。 宮崎のどかも同様に泣いていた。 30-87 名前:クー×ネギ最終話[sage] 投稿日:2006/04/23(日) 21 03 32 ID ??? そして、クーフェイの手をとり 「よかったね・・・よかったね・・・おめでとう・・・おめでとう」 そう無理に作った笑顔ではなく、本当の笑顔でそういい残し、寮の方向へ 彼女なりの精一杯の走りで去っていった 「ネギ・・・ネギ坊主」 「クーフェさん、坊主はやめてください、ここに、先生と生徒という禁断ではありますが 恋人になれたのです」 ネギも、無理に大人っぽく言ってるようなそぶりがあった、源になみだ目である。 「そ・・・そうアルね、あ・・・じゃあさん付けもやめてくれるアルか?」 「もちろんですよ・・・クー」 軽く口付けを交わし、どこか、人気がないところに二人は去っていった。 その光景を物陰ずっと見ていた者がいた。 「・・・・いいなぁ、私もあんな恋してみたい」 お尻をさすりながら見ている早乙女ハルナ なんでも腐の称号得た日から男が近寄らなくなったそうだ。 「いいの!ここは百合の楽園ザジちうスレなんだから!」 ・・・作者に突っ込むのはやめてください お わ れ 前ページ次ページSSまとめ
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410 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 19 26 ID ??? 亜子「えぇ、明けましておめでとうございます。 引き続き、まほ落語寄席にお付き合いを願います。 えー、ちり紙交換なんて商いがありまして、その昔は屑屋と言って ちり紙以外にも様々なものを買い取ったんやと。 この商いが難しいもので、何でも買い取る訳やなく、他所で売れそうなものを安く買い、 それを欲しがる人に売ったりしたそうで。 例えば、余白のある書き損じた紙なら紙屋に。真っ黒になった紙なら焚き付けように風呂屋へと 売りに行ったそうでんな。 商いになる他、リサイクルにもなるんだそうで、今の消費社会では真似できんやろなぁ。 今こそ、見習うべきやと思いますな」 411 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 20 47 ID ??? 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~、屑ぅ~ぃ」 裕奈「屑屋さん、屑屋さん。」 夏美「へい。何でございましょ?」 裕奈「ちょっとこちらへ。・・父上、呼んで参りました。」 釘宮「ご苦労。えぇ、屑屋さん、仏像を買ってもらいたいのだが。」 夏美「仏像?えぇ、申し訳ありませんが、私は目が利かないのでそういう類は扱って」 釘宮「そう言わないで買ってくれないか?私は実はある家に仕えていたが、今は浪人で、 釘宮円と申す者だ。昼は近所の子を集め、読み書きを教え、夜は辻占で生活している。 ここしばらく雨が降り続いて家業が成り立たんでな、どうも暮らしがな。 私は別に構いはしないが、娘が不憫でならん。どうか助けると思って」 夏美「あのあの、どうぞ頭を上げてください。 うぅん・・そこまでされますと。分かりました、二百文でこれを預かります。 で、この仏像が他で二百より高く売れましたら儲けを半分づつにしましょう。」 亜子「で、屑屋さんが籠に入れましてあちこち歩いてますと、あるお屋敷へ」 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~」 刹那「これ。屑屋、屑屋。こっちだ、上だ。」 夏美「へい。へい。・・あの、何でございましょうかぁ?」 刹那「その籠の中に入ってるのは仏様か?」 夏美「へ~い。仏様で、土左ヱ門ではございません。」 刹那「何を申しておる。その仏様は何でできておる?・・木?木像か? そうか、手にとって見たいので、御門番にな、桜咲刹那の部屋へ通ると申して来い。」 412 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 21 49 ID ??? 夏美「遅くなりまして。これが仏様の木像でございます。」 刹那「うむ。・・かなり時代が付いてるな。うん、気に入ったので買い求めたい。 いくらで譲ってくれるか?」 夏美「えぇ、実はこれ、裏長屋のご浪人さんから二百で買いまして、 二百より上で売れたら儲けは半分ずつの約束なんで・・・二百より・・上なら」 刹那「フム。元値を言う商人ってのは珍しい。正直者だな。 では、こちらから値を付けて悪いが、三百で求めるが良いか?」 夏美「へへぇ。ありがとうございます。」 刹那「では三百で。明日菜、三百もって参れ。・・・では三百渡すぞ。 後な、その方、正直者で気に入った。しばらくしたら屑がたまるでな、また来るが良い。」 夏美「ありがとうございます。それじゃあお得意様がありますので失礼いたします。」 刹那「ああ、商いの途中に悪かったな。 明日菜。この木像を清めるので、金盥にぬるま湯と清めの塩を入れて来てくれ。 入れて来たか。・・なかなか良い物だな・・・ん?中でコトコト音がするぞ? 腹篭りか?なかなか縁起物だぞ。」 亜子「洗ってますうちに、台座が破れまして中から小判がジャラジャラと出てきましたんで」 刹那「おっ。おや?台座が・・紙だったのか。」 明日菜「あっ!小判が!どれどれ・・・三十三。やりましたねぇ、三百で・・三十三両の儲けですよ。」 刹那「馬鹿な事を申すな!拙者は木像を買い求めたが、中の小判まで買った覚えは無い! 良いか?あの紙屑屋が通ったら呼び止めるように。」 亜子「翌日から」 413 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 23 00 ID ??? 美空「屑ぅ~お払い~」 刹那「屑屋。屑屋。」 美空「何でございましょ?」 刹那「被り物を取って顔を見せい。」 美空「へい。取りましたが?」 刹那「こら、姿を消すな!・・何?居ます?居たのか?地味なキャラだ。行って良いぞ。」 ハルナ「屑~払い~」 刹那「屑屋、屑屋。被り物を取って顔を見せなさい。」 ハルナ「?はいどうぞ?」 刹那「ん?御器齧りの化け物め!成敗してやるからそこで待て!」 ハルナ「ひぃぃ!」 亜子「こんな調子ですから、紙屑屋仲間の間で」 美空「聞いた?聞いた?朝倉様の所の御家来、桜咲様の噂。」 風香「なになに?どんな噂?」 美空「どうもこうも、あそこを通る紙屑屋を片っ端から呼び止めて 面を改めてるんだよ。」 ハルナ「私、そこで、成敗してやるって言われたのよ~。 これはもしかしたら、仇を探してるんだよ。」 夏美「おやおや?盛り上がってますね。」 美空「夏美さん、久しぶりだね。どうしたの?」 夏美「いやぁ、風邪ひいちゃって三日ばかり休んでた。」 ハルナ「そりゃ大変だ。・・・そうそう、朝倉様の所の桜咲様が斯く斯く云々」 夏美「えぇ?そりゃきっと私を探してるんだよ。」 風香「何かしたの?」 夏美「実は木像云々」 ハルナ「それだよ。木像を洗ってたら首が落ちて、縁起が悪い!こうなったら屑屋も同じ目にって」 夏美「あっちゃ~!まずい事になった」 414 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 24 13 ID ??? 亜子「これから、屑屋仲間の間であの屋敷の前は静にやり過ごそうとなるんですが、 夏美さん、ついつい」 夏美「屑ぅ~、お払ぁい~」 刹那「屑屋、屑屋。被り物を取れ。」 夏美「しまった!・・・えぇ、金魚ぉ~、金魚ぉ~」 刹那「屑籠もった金魚屋がどこに居る!被り物を取らんか!」 夏美「・・・へい。取りました・・・。」 刹那「んん!その方だ!こちらへ参れ。」 夏美「さいなら」 刹那「こら!こっちへ来い!」 夏美「・・・お待たせしました・・・。」 刹那「あぁ~。実はな、あの木像を湯で清めてたらな」 夏美「首が落ちて、私も同じ目にって」 刹那「馬鹿を言うな。そうではなく、台座の紙が剥がれ、中から三十三両出てきた。 その方、裏長屋のご浪人から買ったと言ったな。察するとそのご浪人の先祖が後々のことを考え、 仏様の中に小判を入れてたんだろう。・・・私はな、木像は買ったが、中の小判までは買ってない。 この三十三両は長屋のご浪人に返してまいれ。」 夏美「なるほど。中身は買っていない。へぇ、失礼なことを申しますが、桜咲様は正直なお方ですな。 私も、正直夏美と言われてますが、とても私には返そうなんて考えは・・・。 では、この金子を返してきます。・・・・いやぁ、正直な人ってのは居るもんだなぁ~。 釘宮さんも喜ぶだろうなぁ~。なんせ、三十三両出てくるなんてなぁ~。 ごめんください。」 釘宮「どうぞ、お上がりに。・・おや、この間の屑屋さんか?この間はどうもすまなかった。」 夏美「へぇ、それはどうでもよろしくて。それより、この間の木像が三百で売れまして、 まずは、儲けの百の半分、五十文をここに。・・いえ、これは買ったときのお約束ですから。 後、別に三十三両・・・」 釘宮「何だその金は!」 415 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 25 28 ID ??? 夏美「ひえっ!あの、これは斯く斯く云々」 釘宮「何?あの木像の中から?・・・そうか。・・これは受け取れん。」 夏美「そうでしょ、そうで・・受け取れないって?!何で?!」 釘宮「ご先祖様が、子孫が困ったときにと金子を入れてたのに気づかず売ってしまった。 これでは申し訳が立たんし、あの木像とは売ったときに縁が切れている。 この金子は・・・うむ、確かに今の暮らしを考えればこの三十三両、のどから手が出るほど欲しい。 が、これを受け取れば武士の魂を売ることになる。・・この金子は受け取れん。返してまいれ!」 夏美「えぇ?そんなぁ!」 釘宮「ごちゃごちゃ申すとこの刀が物を言うぞ!良いか!刀に掛けても受け取らんと言って参れ!」 夏美「さっ、さいならぁ!・・・・・あのぉ~」 刹那「おぉ!屑屋。先方は喜んでいただろう?」 夏美「いえ。怒りました。」 刹那「そうかそうか。たいそうよろk・・怒った?何故に?」 夏美「実は、斯く斯く以下略」 刹那「何?相手が刀に掛けて受け取らんとな?気に入った、浪人の名は?・・釘宮円? では、その釘宮殿に、拙者もこの夕凪に掛けても受け取らん!と申してまいれ!」 夏美「えぇぇぇ!」 亜子「こうなりますと、どうにも行かないので、釘宮さんの住んでる長屋の大家さんに話しますと、 相談に乗ってくれまして、十五両ずつ分けて、三両はアンタが貰えば良いとの案。 これを桜咲様に話しますと、それならば受け取ろうとの事。 ですが、釘宮は首を立てに振らない。」 夏美「そんな事を言わずに・・・だめ?・・・じゃあこうしましょう! 桜咲様に何か品物を渡して、それを十五両で売ったことにしましょう。ね?」 釘宮「そうか。それならば・・・裕奈、その茶碗を持ってまいれ。 これも古くからある物で、この茶碗を桜咲様に」 416 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 26 55 ID ??? 亜子「これを先方に話しますと、それでは頂こうとまとまります。 さあ、この話しが家臣達の中で噂になる。しますと、お殿様の耳にも入りまして」 朝倉「うん。近頃ではそのような話しを聞かないな。 そのような正直者の家来を持って私は幸せ者だ。桜咲にその茶碗を持って来るように伝えよ。」 亜子「茶碗を丁寧に箱に収めまして、殿様の元へ」 朝倉「その方が桜咲か?」 刹那「ははぁ!私が桜咲でございます。本日はお目通り」 朝倉「堅苦しい挨拶は無用である。件の茶碗とやらを見せてもらいたい。」 亜子「これでございますと茶碗を差し出しますと、殿様、じ~っと見つめ」 朝倉「う~ん。これはもしや・・おい、目利き役を呼んで参れ」 夕映「お呼びでしょうか?」 朝倉「来たか。・・この茶碗、余は、井戸の茶碗と見るが、どうだ?」 夕映「ん?おぉ!これは正に井戸の茶碗!これは世に二つと無き名品で、 古くは(ry」 朝倉「おぉ!やはりそうか!・・桜咲、この茶碗を求めたいのだが、譲ってくれぬか?」 刹那「はい。」 朝倉「おぉ。譲ってくれるか。値はいくらで・・・十五?万か?えっ十五両? 世に二つと無き品をそれではいかんだろう。・・・倍の三十でもいかんな。三百でよいか?」 亜子「なんと三百両の値が付いてしもた。」 夏美「桜咲様、お呼びだそうですが、何か?」 417 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 28 15 ID ??? 刹那「実はな、あの茶碗が三百で売れた。」 夏美「えぇ?!・・えぇ、へぇ、えっ!世に二つ無き品?!良かったですねぇ~」 刹那「良くない・・。半分の十五両であれほどの騒ぎ。・・・今度は三百。 四の五は言わぬ。三百の半分、百五十。釘宮殿に持っていけ~!」 夏美「うへぇ~・・・・まいったなぁ~。十五で刀・・百五十じゃ最悪でミサイル、 良くても大砲でズドンだよ。・・・・あのぉ~」 釘宮「おぉ。屑屋さんじゃないか。この間は済まなかったな。」 夏美「えぇ、ようござんすよ。・・・あの、お嬢様、逃げるときの為に戸は開けっ放しで。 あのぉ~、実はあの茶碗が世に二つと無き品で、殿様が三百でお買いに云々」 釘宮「・・・。・・・。そうか、あの茶碗は父上が臨終の折、絶対に手放さないでくれと申した品。 木像は売り、茶碗まで手放すとは・・・。」 夏美「あの~、その~、で、桜咲様が半分の百五十両をと」 釘宮「分かった、受け取ろう。」 夏美「ですよね~。受け取・・・受け取る?えっ!拒否するときは受け取らないが正しい」 釘宮「何を申すか。今までタダで受け取ったか?」 夏美「いいえ。」 釘宮「知っての通り、私に一人娘が居る。桜咲殿に御内儀が居ないのなら、 娘を先方に受け取っていただきたい。用は嫁に差し上げたい。 なに、今までの付き合いで、桜咲様は真っ直ぐなお方とお見受けする。 そのようなお方なら、この娘を預けても良いと思ってな。 娘を嫁に貰っていただけるのなら、この百五十両は支度金として頂こう。どうだ?」 夏美「なるほど!それなら話が通りますよ!もし受け取らないなら私が娘さんを貰います」 釘宮「お前にはやらん!早く行って来い!」 夏美「チッ。・・・・行って参りました。」 刹那「どうだった?」 夏美「へぇ。先方はこれこれこうと」 418 まほ落語寄席 2008/01/06(日) 21 28 41 ID ??? 刹那「何?娘を?嫁に?・・・そうか、なら頂こう。」 夏美「会わなくて良いんですか?」 刹那「うむ。釘宮円と申す浪人、お会いしたことは無くとも正直なお方とお見受けする。 そのようなお方の娘とあらば見なくても頂こう。 あぁ、どのような娘か楽しみだ。」 夏美「へぇ、今はボロを着てますがこちらで磨きを掛けてみなさい、良い奥方になるでしょう。」 刹那「いや、磨くのはよそう。」 亜子「『また、小判が出るといけない』 『井戸の茶碗』と言うおめでたい一席でございます。」 429 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 16 24 ID ??? 部活が長引いたせいで寮に帰ってきたのは夜になった。 「あら、夏美ちゃん。お帰りなさい。」 「夏美姉ちゃんお帰り~」 部屋に戻るとちづ姉と小太郎君が出迎えてくれた。 いいんちょはネギ先生に会いに行ってる、らしい。 「ただいま~・・・。」 私はそのままぐったりとソファーにもたれかかり、大きく息を吐く。 「元気ないわね~、どうしたの?」 「ん~、ちょっと部活でね~・・・」 今回の舞台、私は初めてメインヒロインに(半ば強引に)選ばれた。 なんでも、私、村上夏美をイメージしたお姫様、だそうで。 しかし、まだ王子様の役が決まってない。 なかなかイメージに合う人がいないんだって。 それでも始めて主役に抜擢された、そのことだけでもうれしくてしょうがない。 そういえば・・・ 思いっきり声を出して練習すれば覚えるのが早くなる、 とかどこかのテレビ番組でやってなかったっけ? 「ちづ姉、ちょっと練習してくる!」 「あ、ちょっと夏美ちゃん!?天気予報・・・」 私は台本の入っているバッグを持って制服のままで外へと飛び出した。 やる気になってるときにやらないとね! 「天気予報だと、この後大雨って言ってるのに・・・大丈夫かしら?」 誰もいないところで練習しよう。 そう思った私は一目散にいつも人がいない(といってもこの時間じゃ誰もいないよね) 森の中へと入っていきました。 最近この森で、少し広めの広場を見つけて それ以来独りになりたいときはいつもここに来るようにしたんだ。 ・・・そして、ずぶ濡れになりながら今に至ると言うわけです。 430 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 18 07 ID ??? 昼間来るときと違って暗くていつもの道が分からなくなっちゃって 軽く遭難です。そうなんです。ってダジャレ言ってる場合じゃない! 雨宿りできる場所を探さないといけないなぁ・・・。 台本の入ったバッグを濡らさないように抱え、震え始めた体をさすりながら歩いていると、ふと森が開けた。 「神社・・・?」 確か龍宮さんの実家・・・。 頭が熱い・・。熱でも引いたのかな・・・・。 神社から誰か出てきた。 「村上?こんな時間になんで・・・・」 私の意識はそこで途切れた。 ちづ姉がいきなり後ろから抱き付いてきた。 とっても暖かい。 目の前を見るとにこにこしたちづ姉が立っていた。片手には長ネギが握られている。 ・・・・怒っているみたい。なんかよく漫画で見るようなオーラが後ろに。 熱い、熱いよちづ姉。 「おい、村上?」 誰かが私を呼んでる・・・。誰だろ? 私はストーブの前で毛布にくるまった状態で寝ていたらしい。 「ここは・・?」 電気がついてないので暗い。 服装も制服じゃない。だぶだぶのサイズの合わない服を着ていた。 431 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 19 05 ID ??? 「起きたか」 「ひゃうっ!?」 「ひどいな・・・。そんなに驚くことはないだろう?」 いきなり暗い部屋で声がしたら誰だって驚くよ・・・。 「服はずぶ濡れだったんでな。変えさせてもらったよ。私のだからサイズは合っていないが」 そう言って彼女は電気をつけた。 スラリと高い身長。大きい胸。褐色の肌。きれいな黒髪。巫女の服。 龍宮さんだ。 「じゃあ、私、そろそろ帰るね。服、明日返すから・・・」 と言うと、龍宮さんが真顔で 「今帰るのはやめた方がいい。私も帰れなくなってたところなんだ」 確かに、外は木が音を立てて揺れてるし、窓には大きめの雨粒が当たる。 時々、雷の音もする。 「今夜はここに泊まっていくといい。」 龍宮さんが真顔のまま続ける。 よかった~。龍宮さんに会えて。 「宿泊料は安くしておくよ。1泊と2食で3000円から。」 ぴしっ。 「え゛、お金取るの?」 「冗談だ」 龍宮さんの冗談、初めて聞いたかも。てか真顔で言わないで・・・ 「・・・ふふっ」 龍宮さんが耐え切れなくなって笑い始めると私もつられて笑った。 しばらく笑いあった後、 「冷えた体は風呂で温めるのが一番早い。入ってくるといい。」 お風呂って風邪のときでも大丈夫なのかな? 432 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 20 40 ID ??? 場所を教えられて浴場に行ってみた。 まだ少しふらふらするけどそれよりも早く温まりたいし。 どこかの旅館に来ちゃったんじゃないかと思うほど大きなお風呂だった。 私には何の木でできてるのかよく分からないけど木製のお風呂ってなんだか日本って感じがするよね。 やることがないのでこの広いお風呂を見渡してみる。 長方形の湯船は私がたとえ5人ぐらい寝てもまだ余裕がありそうなほど広い。 誰もいないし大丈夫だよね・・・ ちょっとだけ泳いでみたり 浮かんでみたり 潜ってみたりと 一通り楽しんだところでゆったり湯船につかっていると龍宮さんが脱衣所に来た。 「湯加減はどうだ?」 「うん、ちょうどいい感じ。」 「では、私も入るとするかな」 ガラスの向こうのシルエットには、龍宮さんの服を脱いでいる姿が見えた。 「ええぇ!?」 「何をそんなに驚くんだ?いつも大浴場で一緒に入っているだろう?」 ん~・・それはそうだけど。あんまり話したことが無い人と二人きりで入るのもちょっと・・・ などと考えている間に龍宮さんが入ってきちゃった。 やっぱりスタイルいいなぁ。腕とかも引き締まってるし。 龍宮さんが体を洗っている間、あまり視線を交わしたくなくて窓の外ばっかり見てた。 ちゃぽん。 龍宮さんが湯船に入った。 「ふぅ・・・・」 こういう時はなにか話したほうがいいのかな? 話題を考える、考える。考える。カン蛙・・・ あぁダメだ。全く浮かばない。 とにかく話しかけよう、と思いいざ口を開こうとしたとき、 「いい湯だな・・・」 「へ?は?あ、あぁ。そ、そうだね!」 ・・・見事に出鼻をくじかれてしまいました。 433 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 21 43 ID ??? しかし、『いい湯だな』の1フレーズから私の頭は回転を始めた。 そうだ!ちづ姉の・・・ 「い~い湯だな い~い湯だな」 突然歌いだした私に、龍宮さんは目を丸くしてこっちを見ている。 「よくちづ姉がお風呂で歌ってるんだよね。隣で聞いてたら覚えちゃった」 「ふふっ。そうなのか。」龍宮さん、笑。 予想通り。ウケると思ったんだ。 「まぁ、いつの歌なのか聞いたことは無いんだけどね」 聞いてはいけない気がする。大切な何かを失う気がする。 「ふ~ん。いい曲じゃないか。私にも教えてくれないか?」 浴場には二人の合唱が響きました。 龍宮さん、なかなか歌上手だったよ。 歌に勇気をもらって、私も話しかけられるようになってきた。 「龍宮さんってさ、演劇興味ある?」 「ある。・・・演じるのはニガテだぞ?」 龍宮さんも怖い人じゃない。 「龍宮さんってカラオケとか行くの?」 「あまり行かないが・・・ 誰も誘ってくれないだけだよ。興味がないわけじゃない。」 龍宮さんも女の子だ。 「じゃ、今度私たちと一緒に行ってみる?」 「ああ。機会があれば誘ってくれ。」 龍宮さんも私やいいんちょやちづ姉と同じ(?)中学三年生。 しばらくそんな会話をしてみてよ~く分かった。 とはいっても 私がしゃべって龍宮さんが聞く、相槌を打つ、そういう会話だけど。 ちづ姉とはまた別。いいんちょとも別。 だけどなんだか龍宮さんのそばにいると暖かいカンジ。 434 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 23 51 ID ??? 「龍宮さん、なかなか聞き上手だよね~。なんでも話せちゃう」 「村上が話し上手なんじゃないか?」 「えへへ~。そうかも。」 ・・・うんうん。やっぱり龍宮さんって 「お姉さんができたみたいだな~・・・」 「お、お姉さん!?」 「うん、ちづ姉はどっちかっていうと母親タイプだけど、龍宮さんは姉、って感じ」 「ふ~む・・・。それはほめられてるんだな?」 「もちろん!なんか優しい年上っぽい・・・ 威厳?に満ちてる」 「そうか・・・。」 気のせいか龍宮さん顔が赤い。 のぼせた? 「私は先に出るよ。タオルは出てすぐのところに置いておくから。」 やっぱりのぼせたのかな? 夕飯はカップラーメンでした。 「龍宮さん、材料なかったの?」 「・・・ある」 「いつもこんなのしか食べてないの?」 「いや、そうじゃないんだが・・・ 料理はあまり得意じゃないんだ。」 そういえば家庭科の時間に明日菜と一緒に鍋焦がしてたね・・・。 食べ終わった後また広い部屋に案内された。 「布団は敷いておいたから。何かあったら呼んでくれ。隣の部屋にいるよ。」 「うん、何から何までありがと!お休み~」 私は龍宮さんに心から感謝した。 435 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 24 59 ID ??? 早速寝る体制に入ったんだけど 慣れない部屋で一人寝るのと さっきからずっと風と雷の音とが怖くて・・・。 寝れないよう。 「龍宮さん・・・・?」 小声で呼んでみる。寝ちゃったかな? 「ん?何かあったか?」 わわ、起きてた。 「ごめんね、起こしちゃった?」 「いや、私はいつもこの位の時間まで起きてるからな。で、何か用か?」 「え~とね・・・ さっきから風が強くて・・・ その・・・」 隣に来てほしい、というのは少しおかしい気がするので何と言い換えようか迷っていると 突然襖が開いて龍宮さんが来た。 で、私の布団にもぐりこんできた。 「つまり、」 布団の中から顔を出して龍宮さんが続ける。 「雷の音が怖くなったから一緒に寝てほしい、ということでいいか?」 図星。 「流石だね~、お姉ちゃん?」 私はふざけて言ってみる。 真っ暗なので互いの顔は見えないけど 笑う声だけはよく聞こえた。 「もちろんだ、妹」 そのあと少しだけ話をした。 何を話したのかは覚えてないけど ぐっすりと眠れたことはよく覚えてる。 436 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 26 40 ID ??? やっと寝たらしい。 無理もない。歩き続けだったらしいしな。 ま、たまには年上に見られるのもいい。 「お姉さん」と言う単語がどれだけ心地よく響いたことか。 さてと、私は銃の手入れでも・・・ 布団から出ようとしたそのとき、 村上の手が私の腰周りにのびてきて絡みつく。 がっちり掴んで離さない。 そして 「お姉ちゃん・・・ すぅ・・・」 一撃。 布団に戻る私。 すまん。 今日ぐらいは手入れしなくてもいいよな?今日は使ってないし。 このかわいらしい妹のそばにいてもいいよな?今日だけだし。 自分に言い訳をしてる間、 村上はというと・・・ 私の胸にほおずりしてました。 甘えぐせ、というべきか。 なんだか本当に妹ができたような・・・ 手間のかかる娘ができたような・・・ とりあえず何だ、このまま抱かれたまま寝てみたい。 これが母性本能と言うものなのだろうか? 幸せそうに微笑みながら寝息を立てる村上。 可愛い。愛らしい。純粋。無垢。そういう言葉が当てはまると思う。 気が付くと頭をなでている私がいた。 たまにはこういう時間もいいかもしれない。 437 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 27 54 ID ??? と、そんなことを考えていると、村上の手が動き始めた。 私の浴衣に手が掛かると浴衣を器用に脱がせて 揉み始めた。 浴衣がはだけて上半身があらわの私。 その隣でスヤスヤと眠る村上。 この状況を誰かが見たらどう思われるだろうか。 特に早乙女や朝倉あたりが見たら・・・ 考える必要も無い。 流石に手をどけようとした私だが、 ここで村上の寝言が 「お姉ちゃん・・・」 ダメです・・・ 抵抗できません。こんな可愛い子、起こしちゃいけません。 待て・・!村上!ソコは・・・弱いから・・・ 振りほどこうとする私に 「お姉ちゃん・・・」 こうして夜は更けていく・・・。 438 真夏の日々 2008/01/07(月) 14 28 48 ID ??? 2時間は経っただろうか。 やっと村上の腕が私から離れた。 このときを逃すわけには行かない。 私は布団から飛び出ると壁まで這っていき、 壁に背をもたれた状態で力尽き、眠ってしまった。 ・・・後々に那波に聞いたところ、 彼女達の胸はすでにやられた痕、だそうだ。 揉めば大きくなる、とはよく言ったものだ。 ・・・最近では新しいルームメイトも標的になっているとか。 恐るべし村上。 441 マロン名無しさん 2008/01/07(月) 19 58 19 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] やり方は三つしかない。正しいやり方。間違ったやり方。私のやり方よ 張飛(美砂)翼德[ちょうひ よくとく] 酔って狂乱、醒めて後悔 袁術(史伽)公路[えんじゅつ こうろ] 三度炊く 飯さえ硬し 軟らかし 思うままには ならぬ世の中 孫策(和美)伯符[そんさく はくふ] 与えられたるものを受けよ。与えられたるものを活かせ 442 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 01 20 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 張飛のポカで拠点を失ってしまった劉備。袁術と戦争をしている場合ではなくなりました 前門の虎、肛門の狼という状況になってしまったのです 拠点を失うということは末端の兵士にとっては主君を見限る大きな理由となります それ故に劉備の兵士はどんどんと逃げていったのです 追手から身を隠しながら劉備は再び雌伏の時を迎えるのでした さて、一方劉備と争っていた袁術ですが、その元には一人の若者がいたのです その若者とは孫策(和美)伯符[そんさく はくふ]という若者といいます この若者はかつて董卓との戦いで大活躍した孫堅の忘れ形見なのです 和美 「ぬふふ、これだけのネタがあれば・・・脅迫、もとい、皆が協力してくれるよね」 この時、孫家は家長の孫堅がいなくなってかつての力はなくなってしまいました 何とか袁術の食客、つまり居候にまで落ちぶれていたのでした かつての孫家の力を取り戻すため、中華の大陸に名をはせるため孫策は思案の日々を送っています そしてついに孫策は禁断の秘宝を使い、力をつけようと企んだのでした 443 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 02 22 ID ??? 2/3 和美 「ねえふみちゃん。ちょっと美化委員で栽培しているお花畑の蜂蜜くれないかな~」 史伽 「ふえ?あれは今年あんまり取れなくてあげられないです」 和美 「・・・ねえ、ちょっとこれ見てよ。この写真」 史伽 「何ですか・・・うぁぁ!!!」 和美 「これ・・・ふみちゃんがお●●●してるとこだよね?よく撮れてるでしょ」 史伽 「ちょ・・これなんで写真ですか!?誰が!!ありえなうひゃぁ!!」 和美 「ああ、下着濡れてるね。パジャマも・・・うわぁ、お布団までこんなに濡れて・・・」 史伽 「くぁwせdrftgyふじこlp!!!」 孫策は孫堅から受け継いだ秘宝、玉璽を袁術に差し出すことを思いついたのです 玉璽とは皇帝の持つ印鑑のことで、これを持つ者はつつがなく栄える縁起のいいものです まあ、持っている孫策は栄えていないので効果があるかどうかは疑問ですが 以前から孫策は孫家再興のため、かつて孫堅と共に闘った将兵を返してもらうことを願い出ていました しかし袁術はそれを承諾しませんでした。孫堅の部下達は優秀だったからです そこで最後の手段として孫策は袁術に玉璽を差し出しました すると袁術は喜んで孫策に1000人ほどの将兵を返しました 孫策は玉璽という大切なものを失ってしまいました しかし・・・ 孫策の元にはかつて孫堅と一緒に闘った将兵が戻ってきたのでした 一騎当千の猛将達が孫策の元へと戻ってきたのです 444 三国志な、ま! 2008/01/07(月) 20 03 22 ID ??? 3/3 将兵を得た孫策は早速丹陽という地で闘っている叔父の元へと駆けつけました そしてその地で戦いの才能を開花させていったのです 和美 「ちょっとこの映像を見てくれないかな?ここに映っているのって・・・」 苦しい戦いもありましたが、孫策は各地の戦いで勝利を重ねたのです それは決して孫策の力だけではありませんでした 乳、孫堅の威光。そして孫策の元へと集まってきた人材の力でもあったのです その中の一人に義兄弟の契りをかわした知将がいたのです 超 「お、朝倉サン。超包子の宣伝お願いできるカナ?」 和美 「報酬は?」 超 「肉まん2ヶ月分か、ネギ坊主の秘密。どちらがいいカナ?」 和美 「・・・ネギくんの秘密で」 その者の名は周瑜(超)公瑾[しゅうゆ こうきん]といいます 知略に優れ、水軍を操らせては天下一と謳われた名将です 後に呉という国が出来上がると、その大黒柱となる人物なのでした 孫策の軍は長江の下流のあっという間に攻め落としていきました 孫策の軍は悪人を退治して善政を敷くというものだったので、各地では孫策来るというだけで悪人は逃げ出しました そして領民達に大歓迎されて支配地域を広めていったのです こうして長江下流には呉という国が出来ました 呉の国の者達は敬意を込めて孫策をこう呼んだのです ”小覇王 孫策”と 続 446 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 45 57 ID ??? さよ「お待ちかねの大喜利コーナーです。司会の相坂亭さよです。どうぞよろしく。 まずは、正月だからボケてるのか、いつもボケてるのか分からないメンバーからのご挨拶です。」 美砂「年でボケてる司会者よか可愛げがあると自負してます。 えぇ、年も明け、心機一転芸名を変えようと思いまして師匠のハルナに、 大名人にあやかって亭号を桂、名前を可愛らしくヒ○ギクにしたいと申した所、 それは止めろと言われました。中に誰もいませんよ?柿崎亭美砂でございます。」 釘宮「ご贔屓の皆様おかげさまで、まほ落語寄席も長いこと続いております。 本年も一つお引き立て願います。釘宮亭まどかです。」 まき絵「えぇ、またまたメディアミックス(?)でアニメ三期や映画化などと噂が立っております。 作画崩壊の一期、キャラ改あk・・改変の二期と続けば怖いものなしのまき絵でっす!」 亜子「クリスマス、大晦日、初詣と今年も一人っきりでした。 バレンタインまでには何とかするでぇ!和泉家亜子です。」 ハルナ「日本人は気楽なもので、クリスチャンになったり氏子になったりと 何でしょうねあれは?あぁ言ういう他宗教の良いとこだけ真似するのを万華教と言うそうです。 初詣は龍宮神社へ。龍宮から宣伝を頼まれました、ハルナです。」 裕奈「昨日、ハルナ師匠から、亜子師匠と私の三人でパルック団を結成するから入会金代わりに 既刊同人を百冊買えと言われたので買ったんですけど、場所が無いので送り返したいんですがと 電話したら、じゃあ解約料に新刊百冊買えと言われました。 原作生まれ、キャラスレ育ち、ザジちうスレが第二の故郷の裕奈でーす!」 さよ「最後に、いつもボケてる桜子さんの挨拶からどうぞ。」 桜子「てーきの滅ぶるそれまではー進めや進めもーろともに~♪ そろそろ司会者をヌッ殺s・・あっ、もう氏んでたね。椎名桜子です。」 さよ「んの野郎、覚えてろ。一番座布団の多かった人はアメリカの ヨセミテへの旅行券にちなんだ商品が送られます。」 447 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 46 50 ID ??? さよ「一問目。ブログや掲示板などで、返信が殺到する状態を炎上と言うそうです。 そこで皆さん、何か燃えてるのを見ながら『燃えろ~』と言って下さい。私が、 景気が良いねと返しますので、何か一言。」 釘宮「はい。」 さよ「釘宮さん。」 釘宮「燃えろ燃えろ燃えろ~!燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えちまえ~!」 さよ「景気が良いね。」 釘宮「さて、問題です。私は、燃えろと何回言ったでしょう?」 さよ「椎名さん、一枚持ってって。コッチが問題出してるんですよぉ。」 ハルナ「はい」 さよ「ハルナさん。」 ハルナ「あ~ハッハ!燃えろ燃えちまえ~!」 さよ「景気が良いね。」 ハルナ「相坂さよのお焚き上げだ~いw」 さよ「椎名さん!全部持ってっちゃえ!」 裕奈「はい!」 さよ「裕奈さん」 裕奈「燃えろ燃えろ~」 さよ「景気が良いね。」 裕奈「ハルナの同人なんか焼いちまえー!」 さよ「椎名さん、一枚差し上げて。他は?」 亜子「はい」 さよ「和泉さん。」 亜子「燃えろ~燃えろ~」 さよ「景気が良いね」 亜子「ハルナの同人で焼き芋焼くと美味いんや」 さよ「なかなか粋な焼き芋ですね。一枚差し上げて。」 448 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 47 44 ID ??? さよ「二問目。大喜利イエスノークイズです。 皆さん、私に何か問題を出してください。私は全て、イエスと答えますので、 正解不正解を発表した後に何か一言。」 亜子「はい。」 さよ「和泉さん」 亜子「麻帆良学園都市は実在する?」 さよ「イエス」 亜子「不正解です。どうもアナタは現実と空想が区別できませんね。 もう一度、入院してください。」 さよ「・・・一枚取って。他に」 まき絵「はい。」 さよ「まき絵さん」 まき絵「司会者は、次回から私に司会者の座を譲る?」 さよ「ノー!椎名さん、一枚持っていって。 アンタにやらせたら滅茶苦茶になっちゃいますよ。他は?」 ハルナ「はい。」 さよ「ハルナさん。」 ハルナ「著作権保護団体は回収した著作権使用料をちゃんと分配している?」 さよ「イエス」 ハルナ「答えはノー。実際は回収した著作権料は著作権者に渡されず、団体幹部の私ふk(ry」 さよ「危ない危ない!えぇ、次の問題です。新年を向かえ、新しい目標を決めた方も いらっしゃると思います。そこで皆さん、去年の反省は何々ですと言ってください。 私が、今年の抱負は?と聞きますので、抱負なり目標なり答えてください。」 449 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 48 49 ID ??? 亜子「はい。」 さよ「亜子さん。」 亜子「今年の反省点は、大喜利の司会になれなかったことです。」 さよ「今年の抱負は?」 亜子「大喜利の司会者になることです。」 さよ「ハッキリ申し上げます・・・無理です。他は?」 まき絵「はい。」 さよ「まき絵さん。」 まき絵「去年は成績が悪かった事です。」 さよ「今年の抱負は?」 まき絵「ホウフって、あの白くて四角くて冷や奴にする奴ですよね?」 さよ「なるほど。成績が悪いわけですね。」 裕奈「はい。」 さよ「裕奈さん。」 裕奈「去年の反省点は、芸に磨きをかけられなかったことです。」 さよ「今年の抱負は?」 裕奈「さよさんに追いつくことです。・・・でも、雲の上の人だしw」 ハルナ「有る意味で雲の上だよねw」 さよ「椎名さん!あの二人の一枚ずつ持っていって!」 ハルナ「私、ゼロ枚だよ?」 さよ「じゃあ、裕奈さんのもう一枚とって。」 裕奈「そんにゃ~」 450 まほ落語寄席 大喜利 2008/01/07(月) 20 50 14 ID ??? 亜子「はい。」 さよ「亜子さん。」 亜子「去年は早口言葉を言えなかった事が反省点です。」 さよ「今年の抱負は?」 亜子「言える様になる事です。にゃにゃむぎにゃにゃごめにゃにゃにゃなご!」 さよ「赤巻紙青巻紙黄巻紙。ハイ」 亜子「あかまみまみあおまみまみきまみまみ!」 さよ「これが萌えって奴ですね、一枚差し上げて。 以上、大喜利のコーナーでした。えぇ、座布団が一番多いのは・・・亜子さんが二枚ですね。 優勝は亜子さんです。椎名さん、商品を持ってきてください。」 桜子「はい、かしこまりました~♪」 さよ「優勝おめでとうございます。ヨセミテへの旅行券に因み、『寄席見て』として 麻帆良学園都市駅から、上野駅、新宿駅、地下鉄浅草駅、池袋駅の 落語定席最寄り駅の鉄道乗車券を差し上げます。あっ、もちろん木戸銭は自腹ですからね。」 亜子「わ・・・わーい・・・。」 さよ「まほ落語寄席はこれでお開き。 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。」 451 マロン名無しさん 2008/01/07(月) 22 19 23 ID ??? こういう底冷えする日はコレに限るな。 コタツにどてら、うん素晴らしい! ちうとしてはおよそ見せることはできんが… うん? 肩にずっしりとした重み。ザジがあごを肩にのせてきていた。さっきからザジがちょっかいをかけてくる。 「………」 「ザージー、もうちょっと後でなー」 エンコードが上手くいかない… くそっ40M超えちまう。 前後編にわけるか? ヴォーカロイドなんぞ目じゃないってコトを見せ付けてやりたいのに… 「………」 ザジがいつの間にか対面に移動してミカンでお手玉をしている。 「食べ物で遊ぶなよー」 「……♯」 MADなんかはよっぽどじゃなきゃな… キーボードクラッシャーやドナルドなんかも取り入れてみるか…? 「うーむ… って、な、なんだ!?」 背中に猛烈な違和感。正確にはどてらと背中の間に何かがって… 「ザジ! お前…」 「………」 振り返るとザジと目が合う。無言でじっと見詰めてくる。二人羽織状態で逃げ場が無い… うぅ、その目は… 最近構ってなかったからなぁ… ここは一つ… 「あ、あー、ミカンが食べたい気がするなぁ…」 「!」 途端にミカンの匂いが広がる… ていうか、どっから出した? ミカンを持った褐色の手がどてらの袖から伸びる。そのまま私の口に… って、一房じゃなく半分かよ! 「ちょっ、こんな大きいのはむぐっ?」 無理やり口に押し込められる。ザジ! 一体何を… と、思った時にはザジの顔が目の前にあった。正確には咥えたミカンのちょうど向こう側。 同じようにミカンの反対側を咥えて、じっと見詰めてくる。 見詰めながら、ミカンを一房ずつ口の中に収めながら、近づいてくる。 当然最後には― ミカンを食べたのか、食べられたのかよくわからん。 作業は当然中止になった。
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─40─ こんにちわ、平沢唯です。 今、私たちは、なんと ロンドンに来ています!! 憂「お姉ちゃん違うよ、ここは日本だよ、自宅だよ」 唯「…だめ?」 憂「うっ、だめじゃないけど…」 唯「やった!!びっぐべんえっじ!!」 唯「うい!うい!ロンドン語でサンキューぽっここん!って、なんて言うの?」 憂「ロンドンの言葉でもサンキューぽっここんは サンキューぽっここんだよ」 憂「だって英語だから」 唯「そうなの?」 憂「もっとも、ぽっここんが人名なのか地名なのか何語なのかなんなのかは 知る由も無いけど」 唯「よーし!」 みなさん、こんにちは。 平沢憂です。 相次ぐ大雪の影響で お姉ちゃんは カッコよくなってしまいました。 唯「ういす~!ういす~!」 唯「アイが食べたい!」ゴロゴロ もはや何を言ってるかまったく分からないですが なんとなくアイスと憂を合体させてしまったウイスの誕生により お姉ちゃんはウイスキー合宿に旅立ち、幸せに暮らしてくださいね。 よかったね、お姉ちゃん! 唯「ちっとも良くはないんだよ~」 憂「そうだね…」 唯「すごい雪でお父さんもお母さんも、お家に帰って来れないし…」グスッ 憂「そうだね…」 唯「お母さんとかに会いたいよぅ…」 憂「お姉ちゃん…」 憂「『お母さんとか』って、お父さんの扱いが雑だよ…」 唯「うい…」 憂「なぁに…?」 唯「全身マッサージして…」グスッ 憂「えっ」 憂「お姉ちゃんおかしいよ」 憂「お母さんたちが帰って来ない事と 全身マッサージは、なにも関係無いハズなのに…」 唯「?」キョトン 憂「どうしてこの場面で、生まれたての子猫みたいな顔が出来るんだろう」 唯「みーみー」スリスリ 憂「あっ、お姉ちゃんの体、あったかい」 唯「にゃ~」コロン 憂「私の膝の上で丸くなっちゃった」 唯「ゴロゴロ」 憂「ふふっかわいい」ナデナデ 唯「マッサージしてくれるまで、ここから一歩も動かないよ」 憂「望むところだよ」 唯「あと、言い忘れていたけれど…」 憂「なぁに?」 唯「オシッコもれそうなんだよ~」ソワソワ 憂「!」 唯「出ちゃう出ちゃう!」フンス-3 憂「は、早くトイレに行かなきゃ!」 唯「やだもん!憂がマッサージしてくれるまで一歩も動かないってゆったもん!」モジモジモジ 憂「分かった!するからまずトイレに行ってきて!」 唯「本当?」 憂「本当!」 唯「本当の本当?」 憂「本当に本当!」 唯「本当に日当が弁当!?」 憂「日当が弁当だけってやりきれないよね」 唯「はぐっ、出…る…」フルフル 憂「あっ、お姉ちゃん…ごめんねっ!」 するっ がらっ バスンッ 唯「げぁっ」 みなさん、こんにちは。 平沢憂です。 私は一秒目で、お姉ちゃんのパンツを剥ぎ取って 二秒目で窓を開け 三秒目でお姉ちゃんを巴投げで庭に放り出しました。 華麗なる放物線を描いて下半身丸出しで 雪の上に背中から大の字になって叩きつけられる 平沢唯お姉ちゃんは何よりも神々しく愛しく 天を仰ぎながら雪を黄色く染めしお姿は まさに神々の黄昏というにふさわしいオシッコお姉ちゃんオシッコでした。 唯「妹にひどい事された」グスッ 憂「ごめんね、でも雪は柔らかかったでしょ?」 唯「やわらかかった!」 憂「じゃあ雪に叩きつけられても痛くなかったよね」 唯「むしろ楽しかった!」 憂「それは良かったけど、お姉ちゃんの将来が不安だなぁ」 唯「不安なら寝た方がいいよ?」 憂「えっ、不安だと寝るの?」 唯「よく、『ファンネル!』って言うもんね」 憂「ハマーンさんはそんなつもりで叫んでたんじゃないと思うよ」 唯「はっくちゅんっ!」ズビビ 憂「あっ、鼻水」 憂「とにかく早くパンツ履かなきゃ風邪ひいちゃうよ」 唯「えへへ、でもこうして下半身を露出していると りっちゃんの事を思い出すなぁ~」 憂「お姉ちゃんの中の律さんはそういうカテゴリーに分類されるんだね」 唯「りっちゃん達は大丈夫なのかなぁ」 憂「一緒に帰ったんじゃないの?」 唯「さぁ…」 憂「そういえば、あの日、お姉ちゃんはどうやって帰ってきたの?」 憂「すごい雪が降ってたのに救助隊のつきそいも無く」 唯「さぁ…」 憂「覚えてないの?」 唯「私は歩いている時は何も考えていないからね」 唯「しいていうなら歩く事だけを考えて歩いているんだよ」 憂「そんな、初めてエヴァンゲリオンに乗った 碇シンジ君みたいな心境になられても…」 唯「ヒマだし学校に行ってみようかなぁ」 憂「だ、だめだよお姉ちゃん!」 憂「雪がひどくて街から避難してる人もいるくらいなのに むやみに外を出歩くなんて危ないよ!」 唯「でもさっき私は下半身丸出しで外に放り出されたよ?」 憂「あぶない人みたいでしょ?」 唯「確かに」 憂「だから外は危ないの」 唯「でも危ない外にあぶない私が飛び出せばなんとかなるかも知れないね」 憂「時はまさに世紀末だね!」ヒャッハー 唯「ヨーシ!」 憂(お姉ちゃん、今が21世紀初頭だって分かってるのかなあ) 憂(バットの方がしっかりしてそうだもん…) 憂「けど学校に行っても誰もいない可能性もあるんだよ?」 唯「あー…」 唯「あっ、トンちゃんがいるよ!」 憂「ははぁ」 唯「誰もいないなら、むしろトンちゃんにごはんをあげないと!」 憂「一理あるね」 唯「だから、憂…」 憂「え?」 唯「全身マッサージして」 憂「え?」 唯「全身マッサージしてください」 憂「え?」 憂「こうなったら、お姉ちゃんを気絶させよう」 唯「わぁあぁ!?そんな一大決心しちゃだめえぇっ!!」 憂「い、いやだ!」 唯「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ」 唯「もうマッサージしてなんて言わないから許してください!!」 憂「本当?もしも約束を破ったらどうするの?」 唯「全裸で外に飛び出します」 憂「ふざけてるの!?反省してないなら…」グッ… 唯「ワァアァアァア━━━━━━━ッ!?」 唯「それ以上、近づいたら全裸で外に飛び出すよ!?」 憂「ど、どっちにしろ飛び出すの!?」 唯「フフww効いてる効いてるwww」 憂「笑いごとじゃないよwww!!」 唯「えへへ、ようやく笑ってくれた…」 唯「うれし…いなぁ…」 憂「このシーンだけだとすごく良いシーンにも見えるけれど」 唯「じゃあマッサージしてくれる?」 憂「そういえば隣のおばあちゃんの家に うどんを引き延ばす棍棒みたいな魔法のステッキがあったっけ」 唯「憂は、そのうどんステッキでどんな願いごとを叶えるのかい?」 憂「そのフザけたうどんをブチ殺す」チラッ 唯「なんで私の目を見据えて言うの!?」 憂「いやホラ、あの棒でタン、トン、タン、トンって背中を叩いたら 肩たたきみたいで意外と気持ちいいかなって」 唯「一理あるね!」 憂「じゃあ、あの棒でブン殴るね」 唯「殴らないでっ!?叩いてっ!」 憂「優しく殴られるのと思い切り叩かれるのとどっちが良い?」 唯「優しく叩いてっ!」 唯「憂は私の事が好きじゃなかったの?」 憂「ナメック星に行ってネイルさんと融合した時の ピッコロの悟空に対する好感度くらいだよ」 唯「早く神様と合体して!!」 憂「オレはあんなヤツと二どと同化する気はない…!」 唯「悟空ううぅッ!!早く来てくれええ━━━━ッ!!!」 憂「くらえぇっ!」タントンタントンモミモミ 唯「あ~っ…」 唯「気持ちょいっ!!」 おわり 16