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前ページ次ページSSまとめ 26-323 名前:争奪戦[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 22 02 52 ID ??? 朝倉「さあ始まりました!!第1回アキラ争奪戦!!!司会の朝倉です」 ハルナ「解説の腐った女子ことパルでーすw」 千雨「司会助手(ツッコミ)の長谷川です・・・」 (自分で腐るとかゆーな!!!) 朝倉「以上3名でこの戦いをお伝えしていこうと思います。それでは、ルールについての説明に入ります 〜アキラ争奪戦のルール〜 ?クイズやスポーツで点数の高いものが勝ち ?優勝者はアキラに1つ願い事を聞いてもらえる ?最下位はハルナの同人のネタに・・・ です!!皆さん最下位にはならないよう頑張って下さい」 千雨「参加者は、 狙った獲物は逃さない、麻帆良1の浮気性!! 龍宮真名 たゆんたゆんなら宇宙1!でも大きさはクラスで22!! 和泉亜子 麻帆良の元気印!笑顔が眩しい!! 椎名桜子 ちうザジスレの総受け!!ウサミミ姿が良く似合う 桜咲刹那 以上4名です」 (何で私が・・・) 朝倉「解説のパルとしては誰が一番優勝しそう?」 26-324 名前:争奪戦[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 22 03 58 ID ??? ハルナ「んーこれは難しいね・・・私の勘だと龍宮さんかな」 朝倉「どうして?」 ハルナ「だって、1番アキラに執着してそうだし・・・でも仲がいい亜子もいいとこまではいきそうだね」 朝倉「ふーん、ちうちゃんはどう思う?」 千雨「私も龍宮・・・もしくは桜咲とかが妥当だと思う」 朝倉「2人とも龍宮が優勝と思ってるみたいです。それでは1回戦、この5人がどれだけアキラのことを知っているかアキラについてクイズします」 龍宮「アキラについてなら私が1番知っていそうだ・・・」 亜子「仲がええウチには楽な勝負やなw」 桜子「んー何とかなるかなー・・・」 刹那「アキラさんについて・・・難しそうだ・・・」 〜1回戦 早押しクイズ〜 千雨「第1問、アキラの生年月日を答えよ」 ピンポーン♪ 亜子「1988年5月26日や!!」 ハルナ「ファイナルアンサー?」 亜子「ファイナルアンサーや・・・」 千雨「正解です。和泉には1ポイント」 (ミリオネヤじゃねーっつうの!!) 朝倉「いやー今のは簡単だったねw」 ハルナ「うんうん、亜子にはたゆんたゆんと同じぐらい楽勝だったと思うよ」 26-325 名前:争奪戦[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 22 04 56 ID ??? 千雨「第2問、アキラのスリーサイズを答えよ」 (なんちゅー問題だよ!) ピンポーン♪ 龍宮「上から85・57・83」 千雨「違います」 龍宮「な・・・こないだ触ったときはコレぐらいだったぞ!!」 ピンポーン♪ 亜子「上から86・57・83や!」(「魔法先生ネギま!1時間目お子チャマ先生は魔法使い公式ガイド」より) 千雨「正解です」 亜子「ウチのたゆんたゆんでアキラの胸は成長してるんや!! 甘かったな龍宮さんw」 龍宮「くそっ・・・」 朝倉「コレで亜子は2ポイント、龍宮さんは悔しそうだ〜」 ハルナ「コレは毎日たゆんたゆんしてる亜子だからこそ答えられたのね」 千雨「第3問、アキラが好きな歌手を答えよ」 ピンポーン♪ 亜子「・・・I Wishかな」 朝倉「おーっと微妙に自信が無いみたいです!!」 ハルナ「だってアキラが聞いてそうなのって考えにくいよ、静かなイメージはあるけど・・・」 千雨「違います」 26-326 名前:争奪戦[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 22 06 16 ID ??? ピンポーン♪ 桜子「修二と彰!!」 朝倉「おっと、桜子がなんともアキラと合わないようなのを答えてきた!!」 千雨「正解です」 亜子「えー!!!ありえへん、アキラが修二と彰なんて・・・」 桜子「あははは、こないだカラオケ行った時に聞いたんだよねwそれにアキラちゃんタッキー&翼とかも好きだよ。一緒にデュエットしちゃったww」 龍宮(アキラとデュエットなんて・・・羨ましい・・・) 刹那(アキラさんはJr系が好きなのか・・・覚えておこう) 千雨「第4問、アキラのタイプを答えよ」 ピンポーン♪ 龍宮「当たり前で私だろ!!」 千雨「違います」 (どんだけ自分に自信があるんだよ) ピンポーン♪ 刹那「えっと浮気しない人ですかね・・・」 千雨「正解です」 朝倉「ここに来て桜咲が喋りました!!てか正解!?」 ハルナ「多分アキラから龍宮さんの愚痴を聞かされてたんじゃないの?龍宮さんがまた浮気したーとか・・・」 朝倉「それは有りだね」 千雨「第5問、コレが最後の問題です。アキラの初めての人は誰?」 (2問のよりやべー) 26-327 名前:争奪戦[sage] 投稿日:2006/03/07(火) 22 09 58 ID ??? ピンポーン♪ 龍宮「そんなの私に決まっている!!!」 千雨「違います」 (またかよ・・・あれ?ってことは誰が・・・) 朝倉「はいはーい!!いまアキラ本人から聞こうと思います」 アキラ「えっ・・・・」←実は初めからいました 朝倉「で誰なのよ?お姉さんに教えてごらんww」 アキラ「えっと、その・・・・ゆ・ゆーな(照)」 全員「えー!!!!!!」 祐奈「そーゆーこと!!初めてのアキラは可愛かったにゃーw」 アキラ「ゆーな!!そんなこと・・・・(真っ赤)」 亜子「ゆーないつの間におったん?」 祐奈「さっきからアキラの隣にいたよww」 龍宮「・・・明石・・・覚えとけ!!!」 ハルナ「まあ、祐奈とは同室だし、ありえることね・・・」 朝倉「で、では、1回戦の成績発表です!!!1位は亜子の2ポイント、3位は桜咲と桜子の1ポイント、最下位はなんと0ポイントで龍宮です」 ハルナ「以外ねー私的には刹那さんが1回戦は最下位だと思ってたのに」 朝倉「でもまだまだ逆転は可能だしね、それじゃあ2回戦にいきますか!!」 次回《龍宮宇宙へ旅立つ!!》お楽しみに|´ω`)ノシ ↑は嘘です。続けてよろしいですか? 26-423 名前:争奪戦〜2回戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 17 03 06 ID ??? 〜2回戦 告白勝負〜 朝倉「2回戦はアキラに口説き文句を言ってもらい、アキラに点数をつけてもらいます」 ハルナ「コレは、アキラの機嫌を損ねないように言葉は慎重に選ばないといけないわね」 朝倉「それでは1人目!!桜子!!!」 桜子「んーっと、アキラちゃん大好き!!それでね、何事にも一生懸命で見ていて応援したくなるの・・・私にアキラちゃんを応援させてください!!!」 朝倉「桜子は応援できました・・・さて点数は?」 アキラ「100点満点でいえば80点かな・・・」 朝倉「しょっぱなから高得点!!!これはどうして?」 アキラ「・・・まっすぐな言葉で言われて嬉しかったから」 ハルナ「自分の性格を考えた桜子らしい、いい言葉だったね。」 千雨(こいつはなかなかやるな・・・相手を褒めつつ最後はお願い系。コレは妥当な点数だ) 朝倉「それでは2人目の亜子!!」 亜子「ウチはアキラのええとこぎょーさん知っとる。ウチにはたゆんしかないかもしれんけど、ウチのこと好きになって欲しいんや・・・ダメか?」 朝倉「コレは上目使い!!!亜子はアキラに対し上目使いをしています!!」 ハルナ「なかなか高度な技に出たわね・・・身長差があるから出来る技で、龍宮さんには出来ない技・・・」 千雨(てか、他の2人も出来るんだから、あんま意味なくね?でもサイトのほうは結構人気あったな。今度ザジにしてみよ・・・) 朝倉「さて、点数のほうを・・・」 アキラ「65点・・・たゆんたゆんの単語が出てこなかったらもう少し高かったかも・・・」 朝倉「以外や以外!!上目使いをしたのに対し、点数は70点を下回っています!!うーむ、アキラに上目使いはきかないのでしょうか!!」 ハルナ「いや、きっと亜子はいつもアキラに対して話す時上目使いで話してるからアキラが慣れちゃったんじゃない?」 26-424 名前:争奪戦〜2回戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 17 04 09 ID ??? 千雨(さっきたゆんたゆん無しでって言ってるの無視で上目使い重視かよ) 朝倉「ここは自分の思いをズバッといったほうが良かったのね。じゃあ3人目の桜咲!!」 ハルナ「コレは楽しみね」 朝倉「何で?」 ハルナ「・・・あの真面目な刹那さんがどう言うか楽しみじゃないww」 (ネタになるしww) 刹那「あの・・・えっと、た、幸せにします!!!」 朝倉「シンプルにきたね、亜子のように上目使いもなしでしたのはお辞儀ぐらいか」 ハルナ「甘い!!刹那さんは真っ赤な顔でお辞儀しているのよ、これは上目使いより強力ね・・・」 (コレは使える・・・メモメモ(*´∀`)つφカキカキ・・・) 朝倉「そういわれてみると新鮮で可愛い・・・・・・・・っは、そんなことよりアキラ点数は?」 (いけない、いけない・・・思わず見とれてたよ。今の撮っとけば良かった orz) アキラ「・・・・95点」 (可愛い・・・(´∀`*)) 朝倉「最高点が出ました!!!!!95点!!コレはいい点数です」 千雨(これは・・・決まったな) ハルナ「赤くなった刹那さんはある意味、アイフルのチワワ10匹に匹敵するからね」 朝倉「それってどのくらい?」 ハルナ「龍宮さんが萌えつきるぐらいかな・・・あとは、私が100回死ぬぐらい?」 千雨(それってホントにどれぐらいだよ!!!しかもなんだよ最後の?って!!!てめー何回死ぬんだよ!!!) 26-425 名前:争奪戦〜2回戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 17 05 21 ID ??? ハルナ「もっと詳しくゆーと千鶴さんにネギを3回突っ込まれるぐらい・・・」 千雨(よけーわかんねーよ!!!うき―――!!!!) 朝倉「まあパルとちうちゃんはほっといて、最後のトリは龍宮だ!!」 (トリっていっても笑いをとるためのトリだけどねw) 龍宮「アキラ・・・今夜は寝かさない」 朝倉「これは大人の告白だー!!!」 ハルナ「コレはアキラの反応が楽しみだね」 アキラ「・・・・・50点」 朝倉「やっぱり低かったー!!!2度目の最下位決定龍宮ー!!!」 (予想どうりwwホントに龍宮さんは良い方向にいってくれるよ) 千雨(当たり前だっつーの、大河内だったら純情な告白のほうが言いに決まってら・・・) ハルナ「50点あるのはアキラの優しさからだね」 アキラ「・・・どうせ体目当てなんだ」 龍宮「違う!!あの3人に対抗するなら大人っぽくしようと思ったんだ・・・」 朝倉「言い訳だねー大人げないよ」 ハルナ「コレは龍宮さんの作戦負けだね」 千雨(龍宮はコレで終わりだな。大河内を怒らせたらこの戦い終わったも同然だな・・・) 朝倉「こんな龍宮さんはほっときつつ、結果発表!!1位は桜咲で96ポイント、2位は桜子の81ポイント、3位は亜子の67ポイント、最下位はやっぱり龍宮で50ポイントー」 ハルナ「ほぼ最下位は決定か・・・龍宮さんがネタになるのか・・・どんなのにしよーwwwあーんなことしたり、こーんなことしたり・・・想像が止まらない!!!」 龍宮「まだ私は負けていない!!!」 朝倉「そうそう、最後まで誰が勝つかなんて決まらないよ。それじゃあ3回戦いってみよー」 千雨(もう帰りてー・・・ザジー(´Д⊂グスン) 嘘次回《今日の友は明日の敵!!!戦え・・・・なんだっけ??他1本》お楽しみに〜|´ω`)ノシ 26-447 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 44 44 ID ??? 〜3回戦 最終決戦〜 朝倉「さてさて、3回戦が最終となります。3回戦はアキラが4人に質問をし、気に入った人に花束を渡します。渡された人が優勝者です」 千雨(1・2回戦意味ねぇ!!!) ハルナ「ちなみに、4人には超発明の嘘発見器がついていて嘘をついたりすると千鶴さんがお仕置きしてくれるらしいから、嘘はダメだよw」 全員 #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; ;゚д゚)))アワワワワ 朝倉「それではアキラ、始めちゃって」 アキラ「みんなは私のどこが好きなの?」 亜子「優しいとこやろ、かっこえーとことか、他にもいっぱいあるんやでw」 桜子「んーとまずは笑顔かな。時々見せる笑顔がとっても可愛くて、私だけに見せて欲しいの!!」 刹那「雰囲気です。アキラさんと話していると笑顔になるような雰囲気になってとても落ち着くんです。」 龍宮「アキラ全部が好きだ!!」 (正直に、正直に・・・) 朝倉「4人の答えはバラバラだけど龍宮さんの答えはどうなんだろね・・・」 ハルナ「他の3人が具体的に表しているから少し判断しにくいね。私的にはいいと思うよ」 アキラ「次に私との思い出ってある?」 亜子「入学式やな。出席番号順で座ってたやろ?アキラに1番初めに喋ったのウチやしw」 アキラ「亜子・・・・」 桜子「私はカラオケ!!・・・普段、喋ったことのなかったアキラちゃんと仲良くなれたきっかけだし」 刹那「私は麻帆良祭の準備期間です。いろいろと話が出来て、とても楽しい時間が過ごせました」 アキラ「・・・・」 26-448 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 45 36 ID ??? 朝倉「3人の思い出にアキラは今にも泣きそうです!!」 ハルナ「特に亜子は初めて会ったときのことだから、ポイント高そうね」 朝倉「そういえばそうかもしれないね」 ハルナ「他の2人も何気ない日常だし、良い線いってるんじゃない」 龍宮「私は・・・修学旅行でUSJに行ったことや、嵐山周辺を散歩したことだ」 (正直に、正直に・・・) 朝倉「龍宮さんにしては普通の答えだね」 ハルナ「んーでも在り来りすぎて少しつまんないね」 千雨(修学旅行って小学生じゃねーんだから、まあこんな接点しかなかったってことか) アキラ「私と一緒にやりたいことってある?」 亜子「んーとそやなぁ・・・いつもまき絵らがおるで、2人で遊びに行きたい・・・かな」 桜子「カラオケ〜!!!」 刹那「私は、よ、よろしければ、学園内で散歩をしたいです」 龍宮「・・・公園で子犬と戯れたい」 (正直に、正直に・・・) 朝倉「おーっとコレは4人ともいい感じな答えです!!」 ハルナ「そーだね、でもさっきから桜子カラオケばっかだね」 朝倉「桜子の半分はカラオケでできてるから・・・ちなみに亜子の3分の2はたゆんたゆんだよ」 (パルの100%は同人誌でできてるっていうのは黙っておこ・・・) ハルナ「それマジで!?」 26-449 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 46 55 ID ??? 千雨(嘘に決まってんだろーが!!!) アキラ「最後の問題なんだけど・・・」 千雨「大河内・・・耳貸せ」 アキラ「・・・うん??」 千雨「コソコソ」 アキラ「っえ、いいの?・・・わかった」 朝倉(ちうちゃんが何いったのかな・・・) アキラ「優勝したら私に何をお願いするつもり?」 亜子「・・・1日中たゆんたゆん」 (嘘はあかん、優勝のがしもええで千鶴さんは嫌や・・・) 桜子「カラオケ12時間耐久〜」 刹那「えっと、あの・・・ぎゅって抱きしめていただきたいのですが・・・」 龍宮「・・・・《18歳以上は読めません》」 (正直に、正じ・・・・あれ・・・・・) 朝倉「あっちゃー、千鶴が怖いのか、亜子は顔が青いです。龍宮なんかは平然と本音で答えています」 ハルナ「コレで2人はアウトね・・・龍宮さんはさすがに私でもダメかも」 (まあ、ネタには出来るけどww*´∀`)っφ カキカキ・・・) 朝倉「取り合えず、アキラに花束を渡していただきましょう!!」 アキラ「・・・・・・」 だだだだだだだだだだだだだだだだ・・・・・・(小太鼓の音) 26-450 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 47 50 ID ??? アキラ「・・・はい」 朝倉「あーっとぉ!!!花束を受け取ったのは桜咲だー!!!」 ハルナ「これが妥当な感じですね」 千雨(当たり前だろうな・・・1番純情的で可愛かったし) 第1回アキラ争奪戦優勝者 桜咲刹那 朝倉「優勝者の桜咲にアキラから熱い抱擁です!!!」 アキラ「いい?」 刹那「は、はい!!お願いします・・・・はふ・・・・」 ハルナ「千鶴さんとまではいかないけど、アキラの胸も気持ちよさそうね・・・」 亜子「当たり前や!!ウチが毎日たゆんたゆんしとるんやで!!!」 龍宮「私のアキラが〜。・゚・(ノД`)・゚・。 」 千雨(ったく・・・大河内も大変だよな〜。こんな2人に毎日追っかけられてんだから・・・) 桜子「ショボーン━━(´・ω・`)━━」 アキラ「・・・・あっ桜子さんの願い事も聞いてあげるよ」 桜子「やったー!!!!!」 アキラ「刹那さんと一緒にね・・・」 刹那「あ、あの、アキラさんのひざのに座って歌ってもいいです?」 アキラ「・・・いいよ。2人で青春アミーゴ歌おっか」 26-451 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 49 17 ID ??? 刹那「は、はい!!!(照)」 朝倉「おー、桜子の願い事も聞く見たいです!!てか桜咲が新たにお願いしてるし!!」 ハルナ「しかも微妙に難易度高いね・・・アキラも承諾してるし・・・」 亜子「ウチもアキラのおひざ座って歌うー。・゚・(ノД`)・゚・。 」 祐奈「じゃあ、私の上に乗らない?」 亜子「ゆーな、いつの間に・・・」 祐奈「ずっといたよ!!!台詞が無かっただけ!!それより乗るの?乗らないの?」 亜子(この際ゆーなのひざでもええか・・・) 「乗る・・・(´Д⊂グスン」 祐奈「じゃあ、今夜は寝かさないよ・・・」 亜子「っえ!!・・いや、そんなつもりで言ったんやないいで!!ちょ、やめ・・・アキラー!!!」 朝倉「おやおや祐奈はお盛んだねーw」 (スクープGET!!) 千雨(見といてほっとくのかよ・・・まあ私も人のこと言えた義理じゃないけど・・・和泉、生きて帰れよ) ハルナ「龍宮さんはこっちねー。モデルとしていろんなカッコしてもらうんだからww大丈夫、今回は犬耳つけてあげるから・・・」 (さっき龍宮さんがいってた《18歳以上は読めません》を実践しちゃおうかなww) 龍宮「止めろ!!来るな!!わーちょっ、触るなぁ!撃つぞ!!!ウワァァァァァァ!!っ・・・・・・・」 ハルナ「私には銃なんて効かないこと分かってるのかな・・・学習能力の無い人・・・」 (私も人のこと言えないけどね・・・多分また途中で殺されるんだろうし・・・) 千雨(コレは・・・見なかったことにしよう。うん、私は何も見ていない!!見ていないから私は早く帰ってザジとおしゃべりするんだ〜) ↑現実逃避中・・・ 26-452 名前:争奪戦〜最終戦〜[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 51 42 ID ??? 朝倉「ちうちゃん、今日はありがとね。次回もよろしくー」 千雨「はあ!?次回??」 朝倉「うん、今度はまき絵とか祐奈とかも参加させようと思ってて・・・」 千雨(これ以上関わりたくねー!!!でも逆らったら怖いし・・・) 朝倉「逆らったら尻ネギだよw」 千雨( #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; ;゚д゚)))アワワワワ・・・ザジごめん、私もうだめだ・・・) 次回!《第2回争奪戦!?ライバルは猫耳ゆーな!!他2本》お楽しみに〜|´ω`)ノシ 〔おしまい〕 コレで第1回争奪戦は終わりです。 第2回のほうは書くかどうかまだ未定です。 駄文でしたが読んでくれた方は本当にありがとうございました。 前ページ次ページSSまとめ
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278 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/04/19(土) 17 54 03.83 ID xtw2ZhMDI [3/3] やりたい事制限されるとフラストレーションが溜まると言う奴がいたんだわ そこからなんとなく発展していって 仲間のフラストレーション溜めるような事はするなよとか言うようになって やりたくなった事に制限かけるのはもっての他と主張するようになった 他人に迷惑かける事については 「正々堂々とPVPに持ち込めば良いじゃん、受けて立つよ俺は」 なんて言ってさ パーティバランスやらシナリオについては気にするGMが悪いなんて主張してさ その後はGMももはやPC作ってPVPシナリオばかりになったね スレ380
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695 三国志な、ま! 2008/02/10(日) 21 44 46 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく] 恋をして、しかも賢くあることは不可能ね 夏侯惇(古)元譲[かこうとん げんじょう] 食い物の恨みはおっかないアル 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] 欲しいと思うものをなくな。必要なものだけツモれ 献帝(ネギ) ふっかつのじゅもんがちがいます 696 三国志な、ま! 2008/02/10(日) 21 48 02 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 強敵呂布を葬り去った曹操と劉備、しかしこれで終わりというわけではありません なんといっても・・・お互いが最大のライバルのなのですから 明日菜 「桜子・・・確かアンタ背中が煤けているようなおじさまがいるところに連れて行ってくれるっていったわよね」 桜子 「そうだよ。だからちゃおりんの経営する雀荘”鈴”を紹介したじゃん。いなかった?」 明日菜 「確かに背中が煤けているおじさまがいたわね。でも頭も煤けているように見えるのは気のせい?」 桜子 「やだなあもう、頭も煤けてるよ」 明日菜 「あれは”おじさま”じゃなくて”おじさん”よ」 桜子 「そっか、おじさんは駄目なのか・・・でもせっかく麻雀おぼえたんだから遊んだんでしょ?」 明日菜 「ま、そうだけど」 さて、一応は少しだけの平和が訪れた許昌の都。ですがすぐに暗雲に包まれてしまうのでした それは悩める少年、帝の献帝”劉協”が引き起こしたものなのです いろいろな者が後ろ盾となり、いいように操られてきた献帝 そろそろその鬱憤がたまってきたのでした。そこへある人物と知り合ったのです その者の名は劉備玄徳。本人曰く”中山靖王劉勝の末裔”だそうです つまりは自分も帝の一族であるといったのです 697 三国志な、ま! 2008/02/10(日) 21 48 54 ID ??? 2/3 帝は喜びました。自分に劉備のような英雄の親戚がいたことを喜びました 今まで自分を保護してきた者は自分が天下を動かそうとした者ばかりです その中でやっと漢王朝再興を掲げた人間が現れたのです それも自分の親戚だと思われる、そして魅力ある英雄だったのです 帝はことあるごとに劉備を頼りました 遊園の会や鹿狩りなど常に劉備を参加させました。つまり劉備を信頼しきったのです それを快く思わない人間がいました 曹操とその配下たちです それもそうでしょう。一応は今まで帝を保護して建前はそのために闘ってきたのですから ネギ 「桜子さん、最近明日菜さんの姿が見えないんですけど何処にいるか知りませんか?」 桜子 「明日菜?明日菜なら町中の雀荘”鈴”に入り浸りだよ。麻雀にすっかり嵌っちゃってさ」 ネギ 「じゃ、雀荘ですか?何でそんなところに!?中学生がそんなところに行くなんていけないです!!」 桜子 「それは麻雀に対する偏見ってもんだよ。じゃあネギくん、セットで行こうか」 ネギ 「セット?セットって何ですか?」 桜子 「セットって言うのはね4人で雀荘に行って遊ぶことなの。つまり仲間だけで遊びたいときだね」 ネギ 「なるほど。他人が絡まないから変な人と遊ばなくても住むって事ですね」 桜子 「いこうよ。賭けなくてもいいからさ。じゃあ後二人捜そうか」 698 三国志な、ま! 2008/02/10(日) 21 50 11 ID ??? 3/3 しかしいくら劉備とはいえ強大な力を持つ曹操を排除することなど今は出来ません そこで帝はまず自分の古くからの腹心、車騎将軍董承(あやか)[とうじょう]を使い味方を集めるところから始めました あやか 「あら?皆さんそろってどちらへ?」 桜子 「雀荘だよ。いいんちょもいく?」 あやか 「ね、ネギ先生となら何処へでも」 董承は帝に忠誠を誓う者達を集めます。曹操を討てる忠義熱き者達を そして大きな力を持つ西方の英雄を見つけたのです 名を馬騰(エヴァ)寿成[ばとう じゅせい]、かつて董卓が治めていた涼州の将軍です エヴァ 「なんだ貴様ら?そんなに連れ立って何処へゆく?」 桜子 「雀荘だよ。エヴァちゃんも行く?」 エヴァ 「ふん、麻雀か。懐かしいな、確か昔対戦した男がこんな口癖だったな。”朝だ。徹夜だ”だったな」 桜子 「ネギくんも行くんだよ。行かない?」 エヴァ 「上等だ。貴様らケツの毛まで毟ってやる」 あやか 「負けません事よ」 ネギ 「し、師匠賭け事はいけません!!」 エヴァ 「くっくっくっ、貴様は負けたら脱がす。そして犯す。くぱぁってやらせてやる」 ネギ 「ま、マスター!!」 やがて劉備や董承たちは密約をかわしました 曹操を討ち、再び漢王朝を復興させるという密約です こうして着々と曹操包囲網は出来上がってゆくのでした 続 714 マロン名無しさん 2008/02/12(火) 20 22 16 ID ??? ~みちくさ~ もう何度目かわからないその行為に、私はうんざりしたようにその手の先を見下ろす。 見なくたってわかっている。隣にいるのはザジで、私の制服を引っ張って呼んでいるのだ。 『今度はなんだ?またネコか?それとも鳥か?花か?』 怒りを通り越して呆れ果てる私に、彼女は無表情で興味の元へと視線を移す。 道草の始まりだ。 ザジとの帰り道、毎回幾度と無く繰り返されるその行為 ――― みちくさ ――― 私におかまいなしに、彼女は興味を引いたものに立ち止まれずにはいられないようで、ネコだの鳥だの、はたまた薬屋の前の大きなカエルの人形だったり・・・とどまる所を知らないその好奇心に、私はいつも振り回されっぱなしだった。 今日はもう16回・・・いや、17回だったか?毎度のことで、記憶まであやふやだ。 こうして本日17回目だか18回目の道草に、私はまたしてもしばしの時間を費やされたのだった。 715 マロン名無しさん 2008/02/12(火) 20 22 50 ID ??? ぽんやり見つめるザジの視線の先、そこにはいつもと違う景色が埋まっていた。 蒼い 一面の青い空 ――― 遠く澄み切った空に、頬を撫でる少し冷たい風。乾いた土と、草の香りがするその風に吹かれながら、私は季節の変わりめに出会った。 昨日までのじりじりと覆い迫るような青空はいつの間にか秋風の心地よい蒼空へと代わり、薄く伸びた白い雲が遠くでゆっくりと流れ、その深い蒼さに吸い込まれるように消えていった。 時を忘れ、二人で見上げた空は夕焼け色に染まり、夕暮れを知らせる鐘の音が辺りに鳴り響いた。 『たまには道草もいいもんだな』 そんなことをふと思った私の気持ちを察したのか、赤とんぼと戯れていたザジがゆっくりと私を見上げる。 と、突然右足を振り上げたかと思うと数メートル先に何かが飛び、小さな音を立てて地面に落ちた。呆気に取られている私を残し、彼女はその物体へと駆け寄る。 「・・・ハレ」 一言呟いた彼女はひょいとそれを拾い上げると、夕日へ向かって親指を突き立てた。 相変わらずわけのわからない奴だ。私はまたしても呆れ顔でそんな彼女の後姿を見つめていた。 しばらくして何かを思い出すかのように振り返ったザジは、私の手を取ると満足気に歩き始めた。 今度こそまっすぐに家へ帰る為に ――― -end- 720 マロン名無しさん 2008/02/14(木) 00 56 00 ID ??? 閑散としたスレに救世主が!! ⌒● ⌒● v ●⌒ ヽ|・∀・|ノ クーフェイマンとクーフェイマン2号に続いてクーフェイマンV3 |______| | | ⌒● ⌒● v ●⌒ フ |・∀・|ノ よい ./|______|┐ / 銚子 """""""""""""" ⌒● ⌒● v ●⌒ ((ヽ|・∀・|ノ しょっと |______| )) | | 銚子 """"""""""""""""" 741 マロン名無しさん 2008/02/17(日) 21 17 59 ID ??? ↓ここで場の空気を変えるヒーロー登場 742 マロン名無しさん 2008/02/17(日) 21 29 02 ID ??? 新田「ヒ、ヒーローなんておだてても私はもう脱がないんだからっ!!!」 752 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 07 53 ID ??? 千鶴 あと1cm 1/7 それは天が暗雲に包まれ、凍り付くような雪が吹き付けるような日でした 外の世界とは違い、まるで母のぬくもりのような布団の中で微睡んでいたときのことです 私の耳に、突然ちづ姉の今までに聞いたことのないような悲鳴が聞こえてきたのです 夏美 「な、何!?何なの?」 さすがに死をも予感させるような悲鳴を聞いてしまっては、布団の中でぬくぬくしているわけにはいきません 私はあわてて飛び起きると、ちづ姉の部屋に駆け込みました そこで私は信じられない光景を目にしたのです 千鶴 「夏美ちゃん・・・無いの・・・無くなっちゃたの・・・」 ちづ姉も今起きたらしく、まだ寝間着のままでした。そしてうわごとのようにそんなことをつぶやいているのです その姿のまま布団の上に座り、崩れ落ちるようにうなだれていました いつも気丈なちづ姉がまるで幼児のようにぼろぼろ泣きじゃくっています その光景に私は戸惑いつつもちづ姉の”ない”という言葉に 夏美 「な、何がないの?ちづ姉」 そしてちづ姉は私の言葉にこう答えたのです 千鶴 「無いの・・・おっぱいが無くなっちゃたの・・・」 そういわれて初めて気がつきました 寝間着の上から見てちづ姉の胸が消えていたのです そう、まるで鳴滝姉妹のように 753 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 08 41 ID ??? 2/7 その日から私たちの住む665号室は動かなくなったラジオのように静まりかえりました いつもの明るい笑い声はなく、ただ、暗く時が過ぎていくだけになりました いかにちづ姉が明るく振る舞っていたかがよくわかりました アマテラスが岩戸に隠れ、世界が真っ暗になってしまった岩戸隠れの伝説ってこんなかんじだったんだろうな 夏美 「ちづ姉、元気出してよ。またきっと成長するよ」 ちづ姉はあの時からあまりのショックで寝込んでしまいました 特に体調不良があるというわけではありませんが、精神的に参ってしまっているようです 私は声をかけましたが反応はありません。ただちづ姉は、上半身だけ起こして壁をずっと見ているのです その瞳には少しの気力もありませんでした 超 「原因は全く不明、外部計測機器で測定したところ、今の千鶴サンのバストは30cmマイナスの64cmしかないヨ」 64cm・・・それはちづ姉のようなちょっと大柄の女性にとっては全くの絶壁を意味します 鳴滝姉妹ぐらいならそれでもまだ大丈夫そうですが・・・もはや絶望視か残されていないのでしょうか? 夏美 「な、何とかならないの!?このままじゃちづ姉が壊れちゃうよ!!」 超 「全人類女性の夢、豊胸の促進は未だ叶えられぬ夢ヨ。善処はするガ・・・期待しないでほしいヨ」 超さんはただも申し訳なくそう言った 夏美 「ちづ姉・・・みんなが来てくれたよ。ほら」 ちづ姉を心配してくれたみんながお見舞いに来てくれた。みんなはちづ姉を見てやはり驚くけどすぐに励ましてくれた でも・・・当のちづ姉は何も聞こえてはいないようだった まるで抜け殻です 754 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 09 40 ID ??? 3/7 古 「私を見るアル!!ペッタンコネ!!」 超 「でもワタシの方がペッタンコヨ?」 みんなが来てくれた。みんなはいろんな方法でちづ姉を励ましてくる でも駄目だった。ちづ姉は何にも反応しない ちづ姉の胸には何が詰まっていたんだろう? もしかするとちづ姉の本体は胸であって、その他はただの飾りだったのでは? そんなことを思ってしまいます そうして3日が過ぎたときのことでした 今日は鳴滝姉妹がお見舞いに来てくれました。そのとき二人はこんなことを言ったのです 史伽 「ちづ姉、私1cmだけだけど胸が大きくなったんだよ。きっとちづ姉も大きくなるです」 風香 「そうだよ。大きかったら大きくならないけど、小さいから大きくなるんだ。ボクも1cmだけ大きくなったよ?」 そんなことを言って・・・今のちづ姉には逆効果じゃないのかな?なんて思ったけどちづ姉には届いていなかったようです やはり今日もちづ姉の瞳は誰も見ていませんでした ですが次の一言にちづ姉は少しだけ反応した気がしたのです 後でわかりましたが、それはやはり反応していたのです 風香 「楓姉も大きくなったって言ってたよ。ついに90の大台だって」 史伽 「龍宮さんもおおきくなったです。90になったって大喜びでしたです」 風香 「チアの三人も大きくなったって言ってたよね」 史伽 「ふふっ、なんだかみんな1cmづつ大きくなったです。だからちづ姉も大きくなるです」 その言葉にちづ姉は少しだけ微笑んだように見えました そう、嬉しそうに・・・宝物を見つめるときのような瞳で・・・ そして次の日、鳴滝姉妹が消えました 755 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 10 40 ID ??? 4/7 楓 「何処でござる・・・何処でござる!!!」 こんなに怒り、焦っている長瀬さんを見たことがありません 二人の保護者のような長瀬さんからすればそれも当然のことでしょう 消息については私も心配ですが・・・ちづ姉のことも心配のなのです 二人を捜しつつ、私はちづ姉の看護を続けました 翌日には長瀬さんが、そして次の日にはチアの三人が消えました 裕奈 「どうなってるの?何でみんないなくなるの!!」 まき絵 「わかんないよ・・・怖いよ。なんで!?」 千雨 「一ついいか?消えたのは胸が大きくなったって喜んでいる奴らばかりだったよな。他に大きくなった奴はいるか?」 長谷川さんのその言葉に、皆が凍り付きました 長い沈黙が続いた後、意を決したかのようにザジさんが手を挙げたのです するとそれに呼応するかのように、クラスメートの皆が手を挙げたのでした。それには私も含まれます そう、それは私も胸が1cm大きくなっていたんです 手を挙げなかったのは誰も居ません。ただ一人、この場にいないちづ姉を除いて 皆の不安がだんだんと高まっていきました。でも誰にも何ともすることは出来ません やがて私たちのクラスは学級閉鎖という形で保護されることとなりました 皆、寮に半ば監禁のように閉じこめられて、外と中で先生たちが見守る形で守られたのです 夏美 「こんなのやだよちづ姉・・・何でこんなことに・・・ぐすっ」 私はどうすることも何も出来ないのでちづ姉の部屋にいました 相変わらずちづ姉は虚空を見つめています 夏美 「どうして・・・」 疲れもあり、ちづ姉のベッドに座りながら伏せる形で私は眠りにつきました そしてしばらくして目が覚めたとき、ちづ姉の姿は布団から消えていたのです 756 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 11 32 ID ??? 5/7 夏美 「ちづ姉?ちづ姉何処?」 辺りを見回しますがちづ姉の姿はありません。布団の中に手を入れると、布団はもうすでに冷たくなっていました 時計を見るとおよそ一時間程度眠っていたようです。たぶん私が眠ってからちづ姉はすぐに布団から出たのでしょう あの状態のちづ姉はいったい何処に?まさかちづ姉まで消えてしまったの?そんな不安が頭をよぎりました そして私は、ふと部屋の向こうから聞こえてくる懐かしい炊事の音に気がついたのです あの包丁の音の立て方は・・・ちづ姉!? 私は急いでちづ姉の部屋を出ました。そしてそのまま台所へと駆け込んだのです 夏美 「ちづ姉!!ちづ姉元気になったんだね!!」 台所には流し台に向かって立つちづ姉の姿がありました 昔のようにエプロンを身に纏って、トントントントンと包丁でまな板を奏でています 千鶴 「夏美・・・ちゃん。ご飯は・・・もう少し・・・だから」 たどたどしい言葉ですが確かにちづ姉の声です。私は歓喜のあまり泣きながらちづ姉に抱きつきました すると消えたはずのちづ姉の胸が少しだけ膨らんでいるのに気がつきました 夏美 「ちづ姉元に戻ったんだね!!」 千鶴 「もう・・・泣き虫・・・さんね」 やっとちづ姉が戻ってきた!! その嬉しさに今のクラスメートが消えるという異常な状況のことを一瞬忘れてしまいました ほっとしたのもつかの間、私は今の異常な状況をちづ姉に伝えることにしました 夏美 「ち、ちづ姉!!今クラスメートの一部が失踪しているの!!大変なことになってるの!!」 私は今の逼迫した状況を伝えました。ですがそのことは病み上がりのちづ姉に負担をかけてしまったようです 千鶴 「夏美ちゃん・・・きっとみんなは・・・帰ってくるわ。また・・・みんないっしょ・・・」 ちづ姉はそういって抱きしめた私の頭をそっと撫でてくれました これです。この優しさがちづ姉 その日の夕食が終わり、私はちづ姉の食事の片付けとお風呂のお手伝いをしました それが終わりソファーに座ると、ちづ姉が回復した安心感からか私は睡魔に襲われたのです 朦朧とする意識の中、私はちづ姉が私に向かって優しく微笑んでいてくれるのが見えました 757 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 13 27 ID ??? 6/7 天を切り裂くような多きな音に私は目を覚まします ぱぁん!!ぱぁん!!と大きな音が部屋の外、寮の中からしたのです。そのあまりの音の大きさに私は怯えました 夏美 「ち、ちづ姉何の音?ちづ姉?」 ちづ姉を呼びましたが声は帰ってきません。私は寝ていたソファーから立ちあがるとちづ姉の部屋に行きました ですがそこにちづ姉はいません。ただ主のいないベッドがあるだけでした ?? 「く、来るなぁ!!!」 聞き覚えのある叫び声が廊下のほうから聞こえてきました。たぶんこの声は龍宮さん ぱぁん!!ぱぁん!!がらがらがら・・・と再び大きな音が響く。たぶんこの音は銃声、そして何処か壁が崩れた音 噂では龍宮さん実物の銃を持っているって言う噂があったから、聞いたことはないけど銃声で間違いはないと思う もしかするとその銃で闘っている・・・そんなまさか!? 真名 「くそっ!!くそぉぉぉぉ!!!」 ぱぁん、と乾いた音が今までよりもっと大きく聞こえました。たぶん私のいる部屋の近いところで銃を撃ったんだと思います 恐怖と混乱、そしてちづ姉のいないことの不安が私を動けなくしました。ちづ姉の部屋でただ一人恐怖で蹲るしかなかったのです やがて訪れた沈黙。たぶんさっきの一発が最後だったんだと思います。そして龍宮さんは音と共に消えたんだと思いました 確かめる勇気はありませんでしたが、この沈黙からはそれが感じ取れました 静と動、押しと引きとでも言うのでしょうか? あれだけの銃声の後の沈黙というのは、銃声があるとき以上の恐怖を感じるのだと私は知りました 何が起こっているからわからないこその恐怖、誰かに助けを求めたい。でも誰も居ない・・・ ぎぎぃ・・・ 不意に私がいるちづ姉の部屋の扉が開いていく音が聞こえました 怯える私は扉のほうを見ることは出来ません。ただ目を瞑り震えている事しかできませんでした 千鶴 「夏美ちゃん。こんなところにいたの」 それはちづ姉の声でした。優しさと愛に満ちあふれた昔のちづ姉そのものの声でした 夏美 「ちづ姉!!外で一体何・・・が?」 安心感が恐怖を打ち破り、私は顔を上げてちづ姉に飛びつこうとしました ですがちづ姉の姿を見た瞬間に、私の動きは凍り付いたように止まってしまったのです 758 千鶴 あと1cm 2008/02/19(火) 01 14 45 ID ??? 7/7 千鶴 「どうしたの夏美ちゃん?いつもなら飛び込んでくるのに?」 そう、いつもならちづ姉の胸に飛び込んで抱きしめて貰う。そう、いつもなら。いいえ、いつものようだから飛び込めなかった そこにいたのはいつものちづ姉でした。胸の大きさがいつもの大きさに戻っているちづ姉でした 夏美 「ちづ姉その胸・・・そういえば今外で何が起きてるの!?銃声とかしていなかった!?」 千鶴 「うふふ、もう胸はほとんど元通りなの。安心して・・・外には悪い人はもういないから・・・ね」 ちづ姉はそういうと、その元に戻った胸に私の顔を抱き寄せました ああ、この感触、そしてちづ姉の匂い・・・安心できる 千鶴 「もう大丈夫だから。みんな大丈夫だから」 夏美 「みんな見つかったの!?でも今龍宮さんが部屋の外で誰かと争っていたよ!!龍宮さんは!?」 千鶴 「うふふ、龍宮さんったらなかなか返してくれなくて・・・でもちゃんと返してくれたわ、私の1cm」 夏美 「1cm?何のこと?何のことかわからないよ、ちづ姉・・・」 ちづ姉は私を胸に抱きながら優しく私を見つめていました。でもその視線は何処か懐かしいものを見ているようにも見えました そして私をぎゅっと抱きしめると、こうつぶやいたのです 千鶴 「夏美ちゃんが最後なの。夏美ちゃんのおっぱいの分で分で・・・あと1cm」 私が最後の1cm・・・ ハルナ 「胸女、来襲!!なんちて」 GWに向けて今夜はどてらを着込み、こたつで同人誌を書くハルナ。冬はまだ終わらない ハルナ 「胸のない千鶴さんなんて彼氏のいない刀子先生?あるいは肉抜きの牛丼かな?」 94cmというのはまさに壁。そう、鬼が住む壁なのです 千鶴 「人のおっぱいを盗むなんて・・・いけない子。返して貰うわね、千切って返して貰うわね」 完 771 As We Please 5 2008/02/19(火) 22 58 48 ID ??? As We Please 5 1/3 円よ、あれが超包子だ。ちょっと字余り。でも気にしない。 ……、着いちゃった。ちょっと遅くなっちゃったかな。 いよいよくーちゃんとデ、二人で宿題でありますよ!? うぅ、どきどきするなっていうのが間違ってるよね。よーし!GOGO! あれ?くーちゃんはまだきてないのかなー。 移動屋台の中にはちゃおりんとさっちゃんしかいませんねぇ。 ふむ。まずはご挨拶から、ってなんかご両親に挨拶するみたいで変な感じ。 って、違うから!落ち着きなさいって。いつもみたいに声をかけるだけだから。 円 「やっほー、ちゃおりん、さっちゃん。」 超 「オオ、クギミー。ようこそ超包子ヘ。お待ちしてましたヨ。」(ニヤニヤ 五月 いらっしゃいませ、円さん。(にこっ 円 「おじゃましまーす、って何ニヤニヤしてんのよ。あとくぎみーゆうな!」 超 「ハハハ、古からいっしょニ宿題するって聞いてるヨ。」 円 「そうなんだ?じゃぁ、くーちゃんはもうきてるの?」 超 「古ならいまテーブルを並べてるネ。あ、きたヨ。」 古 「!まどかー!」 え?えーっと、笑顔で走ってくるのは、……どちらさん? いや、くーちゃんなんだけど。くーちゃんに間違いないんだけど! うっゎ、やばい。……かっわいぃー!かわいい!かわいすぎだよ! もーぅ、この世のものとは思えないぐらいにかわいいんですがっ! 772 As We Please 5 2008/02/19(火) 23 01 40 ID ??? 2/3 きっとシルクなんだろうなー。なんていうか、生地につやがあって、なめらかできれい。 赤地に金の、あれは鳳凰かな?きらきらした刺繍が一面にちりばめられててきれい。 胸元のボタンなんて、少し大きめの鳳凰が、ふわりと羽を広げてるみたいでかわいい。 褐色の肌に真っ赤なドレスと紅い靴、金の刺繍に銀の髪飾り……。すっごくかわいい。 そして……、胸がっ!あれは確実にのーb(ry ですよ!うん、間違いない。 体のラインがくっきり出てるのに、ぜんぜんまったくブラのラインがありません。 さらにっ!今くーちゃんが着てるチャイナドレスは、右前面に一つしかスリットがなくって。 しかもかなり深いから、ふとももがっ!生足がっ!艶かしくって!えらいことにっ! も~ぅ、かわいいい!かわいすぎるぅ!釘宮円、リミットいっぱいです!やばいです! くっ、落ち着けー。落ち着け-。落ち着けー!おーちーつーけー! いつも以上にきらきらして、まぶしくて、あーっもー、くらくらしちゃう! かわいいよー、くーちゃん。ふわぁぁ、間近で見るともっとかわいい。 円 「くーちゃん!」 古 「待たアルか?」 円 「ううん、今きたとこだよ。遅くなってごめんね。」 古 「そんなことないアルよ。ん~、円は今日もすごくかこいいアルねー。」 円 「ほんとー?ありがと。くーちゃんもすっごくかわいいよ!」 古 「エヘヘ、ありがとアル。」 円 「ほんっとーにかわいい……。もー、逮捕されちゃうかもしれないよ!」 古 「なんト!逮捕アルか。じゃぁ捕まりそうになたら円に助けてもらうアル。」 円 「ふふ、実は私が捕まえるほうだったりするかもしれないよー。えい。」(にぎっ 古 「アイヤー、そうなたらおとなしく捕まてしまうアルー。」(にぎっ 円 「……あ、あはは。」(ぽっ 古 「……ニャハハ。」(ぽっ 773 As We Please 5 2008/02/19(火) 23 04 48 ID ??? 3/3 私って自分で思ってたより大胆なんだ……。くーちゃんと手をつないでますよ! いや、手をつなぐのは結構ふつうだよね。うん。腕を組んだり、髪をなでたり、抱き合ったり。 そーなんだけど!相手がくーちゃんだとすっごくどきどきしちゃうんだよー。 あー、でもいい感じ。なんだかぽわぽわしてきますねぇ。 超 「ハイハイ、二人ともお茶がはいったヨ。いつまで見つめあってるのカナ?」 円 「!あ、ありがと、ちゃおりん。」 超 「古のかばんが置いてあるあのテーブルでいいネ?」 古 「ありがとアル、超。さぁ、行くアルー。」 わ、わっ!くーちゃんが手をつないだまま腕を組んできた! ちょうど肘のあたりに柔らかな感触がっ!わっ、うわっ、どうしよう! 歩くたびに柔らかいのがっ!押し付けられて!しかもいい匂いするし! ちょーっと、やばいかも。ちゃんと宿題できるかな……。いや、それ以前の問題? うぅ、今、絶対顔がにやけてるよ。いやぁ、ねぇ?すっごくうれしいからね。仕方ないよね? ……ん?うれしい?……ん~?まぁ友達と仲良くしてうれしくない子なんていないよね。 くーちゃんはどうなのかな。……うゎぁ、ほんとにいい笑顔してますねー、この子は。 私もこんないい顔してるのかなー。あぁっ、くーちゃん、そんなにぎゅっとしちゃ! End 808 三国志な、ま! 2008/02/21(木) 20 12 55 ID ??? 三分後投下~ ちょっと人物紹介 曹操(明日菜)孟徳[そうそう もうとく] 勝てばいいんでしょう!勝てば! 劉備(桜子)玄徳[りゅうび げんとく] 楽しみたまえよ、この世界で最も猟奇的な夜を 馬騰(エヴァ)寿成[ばとう じゅせい] この世で一番おいしい化学調味料はハッピーターンの粉である 董承(あやか)[とうじょう] 天国はすごくいいところらしいですわ。だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから 袁紹(風香)本初[えんしょう ほんしょ] お汁粉は食べ物じゃないよ、飲み物だよ! 献帝(ネギ) おきのどくですが ぼうけんのしょ1は きえてしまいました 809 三国志な、ま! 2008/02/21(木) 20 16 00 ID ??? 三国志な、ま! 1/3 献帝から曹操を何とかしろ、という勅命を受けた劉備玄徳 西方の雄、馬騰。そして帝の腹心である董承らと手を組みました こうして劉備は打倒曹操に向けて動き始めたのです しかし今現在劉備がいるのは都の許昌、当の曹操の拠点です 何処を見ても曹操の目の届く範囲でした そこで劉備は考えました。どうすれば曹操の目を欺くことが出来るのだろうかと 劉備の出した結論は農作業でした 軍事とはあまり関係のない農作業をする姿を曹操に見せることでその目を欺こうとしたのです 来る日も来る日も劉備は農作業に励みます それを見て不安になったのは劉備の配下たちでした うちのお殿様は何をやっているんだろう?と思い諫めるものもいましたが、劉備はただにこりとするだけでした そんな生活を続けていたある日、劉備は曹操から酒宴の誘いを受けたのです 配下の者達は劉備が曹操にとても口では言えないようなことをされてしまうのではないかと心配しました しかし劉備は、ここで断っては何か怪しいところがあるのではないかと疑われないため酒宴にいくことにします 酒宴は劉備、曹操の二人の小さな酒宴でした 軽い挨拶から始まりまあつつがなく酒宴はすすんでいきました 晴れていた天気はやがて雲に覆われ、暗雲がひしめき始めてきたのです 810 三国志な、ま! 2008/02/21(木) 20 16 58 ID ??? 2/3 そして曹操は天下の情勢について劉備に尋ねました 誰がこの乱世を治める事の出来そうな英雄のかと? 劉備は答えに詰まりました。ここでこんな話題を振ると言うことは曹操は劉備を警戒している可能性があるということです 迂闊な答えは出来ません。そこで劉備はわからない振りをしました 曖昧な答えに対して、曹操はきっぱりとこう答えました それは自分と劉備であると そう、曹操は完全に劉備を警戒していたのです 劉備は困りました。ここでこの警戒を解いておかないと曹操を倒すという計画が頓挫してしまうかもしれません 何か手はないか・・・何か手はないかと思案を巡らせていたときでした 偶然にも酒宴の場の近くに雷が落ちたのです これ幸いと劉備は大仰に驚いて怯え、近くの机の下に潜り込んみました これを見た曹操は、なんだ劉備とはこの程度の人間かと感じてしまったのです こうして劉備は曹操を欺いたのでした 明日菜 「ロン!混一色、白、ドラ3!親の18000点よ!!」 桜子 「あちゃ~。0点になっちゃった。明日菜強いね~」 エヴァ (いまのは見え見えの混一色・・・あんな手に振り込むような椎名ではない。もしや・・・) 桜子 「これで私の5連敗だね。ねえ明日菜、次は食券10倍にしようよ。ねぇ~」 明日菜 「ふふん、いいわよ。何だったら20倍にしようか?」 桜子 「さすが明日菜!!話がわかるぅ~!!」 エヴァ (やはりな。最初に餌をまいておいて、後で大きく頂く。まあ私は見学させて貰うかな。お猿が墜ちてゆく様をな) 811 三国志な、ま! 2008/02/21(木) 20 17 52 ID ??? 3/3 それがあってから曹操は劉備への警戒をゆるめました。劉備の策略は功を奏したのです それよりも曹操は北方の巨人、袁紹への警戒を強めたのでした さて、曹操の警戒が緩くなったとはいえ都にいては劉備には何も出来ません そこで劉備は地方の反乱を平定するとの名目で、曹操に兵を借りようとしたのです 劉備への警戒心が薄れていた曹操はこれを承諾して、劉備に5万の兵を与えました こうして劉備は再び天下へと大きく羽ばたいていったのです 桜子 「ロン。七対子、ドラ2、裏2、親の3本場は18900点ね」 明日菜 「あ、あれ?0点以下になっちゃった。おかしいな」 桜子 「さて精算ね。明日菜はいくら負け?」 明日菜 「え、えっと・・・その・・・」 桜子 「ねえ明日菜。倍プッシュ、いく?」 明日菜 「ば、倍プッシュって何?」 桜子 「さっきみたいに次の掛け率を倍にするの。つまり40倍ね。勝てば一気に取り戻せるよ」 明日菜 「か、勝てばいいのね。いいわよ、倍プッシュよ!!」 エヴァ (倍プッシュとは・・・桜子、恐ろしい子!!勝負の後は骨も残さないということか) 手中から劉備を逃したことに後で気がついた曹操でしたが、もはや手遅れでした そう、北方の巨人、袁紹は確実に曹操へと迫ってきていたのです 続 818 マロン名無しさん 2008/02/21(木) 22 07 08 ID ??? ふみか「くっくっく……完璧じゃわい」 パル「も、もういやああ! 延々と3chで匿名なのをいいことにちょっと大人ぶって冷めた振りするのはもういやあああ!!」 ふみか「む! 貴様、何をサボっておる!」 パル「もういやよーー! 私もう帰るーー!!」 ふみか「ほう! 姉者ァ! なにやらコヤツ、脱走を企てておるようじゃァ!!」 ふーか「ふむ。オシオキじゃのう」 パル「ひっ」 ふみか「オシオキかのう!!」 ふーか「逃げようなどと考えぬことじゃのう」 パル「い、いや……こないで……!」 ふーか「オシオキだっちゃァァァァァ!!」 ふみか「オシオキだっちゃァァァァァ!!」 っ(こんぶ) ふーか「そぉい!!」(びたーん!) ふみか「そそぉい!!」(びたーん!) パル「いやあ! 海の幸! 海の幸が!!」 っ(こんにゃく) ふみか「こんにゃくじゃァ!!」(べちょ) ふーか「こんにゃくじゃのゥ!!」(べちょ) パル「ギャー! 服の中に入れないでー!」 っ(しらたき) ふみか「ニュルニュルじゃァ!!」 ふーか「スキヤキマホスラン!」 パル「――このあと、食材は覇王様がおいしくいただきました……ガクッ」 千鶴「と、いうわけで。スレでは皆なかよくしましょうね?」 ゆえ「わかってるです。そういえば、パルがいないですね?」 千鶴「うふふ。ハルナちゃんの居場所は禁則事項です♪」 ゆえ「まさか、本当に……?」
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前ページ次ページSSまとめ 27-80 27-80 名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17 48 52 ID ??? 刹那 欲求 1/4 ゆらり・・ゆらり・・ そういう表現がいいだろう 目の前のお嬢様がそうやって私の方に近づいてくる 刹那 「お、お嬢・・様?」 とろんとした目、お嬢様は何者かに操られているのであろうか? 木乃香 「せっちゃん。お嬢様なんて・・言うたら嫌や」 言葉に意志の存在がないわけではない。ということはお嬢様は正気だ 刹那 「ど、どうしたんですか?何だかふらふらの用ですけど・・」 うふふ・・ そんな笑い声がお嬢様の口から漏れた 木乃香 「せっちゃんのこと考えたたらなあ・・何やええ気持ちになるんや」 風邪か?それとも・・ 刹那 「失礼します」 私はお嬢様のおでこに自分の手を当てた 熱は・・あるにはあるが、それは微熱というところだろう。おかしくなるほどとも思えない そのときである 木乃香 「捕まえた・・」 私はお嬢様に抱きしめられた。両手でしっかりと抱きしめられた 27-81 名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17 50 21 ID ??? 2/4 木乃香 「はーん、せっちゃん。むにむにしてて気持ちええな・・」 お嬢様が私に全身をすりつけてくる。服の上からお嬢様の胸を私の胸を押し付け、腰に手を回してくる そして膝を私の足の間に滑り込ませてきた 刹那 「やぁっ・・どうしたんこのちゃん!!」 決してこのような行為は初めてではない。が、お嬢様がこのような状態で迫ってくるのは始めてだ 木乃香 「ん〜」 お嬢様が私の頬に自分の頬をすりつけてくる 頬が擦れ合うたびに私の全身に、得も言われぬ快感が走った 刹那 「こ、このちゃん、どうしたん!!」 木乃香 「やっと・・ウチのこと、このちゃんって言うてくれた」 私の耳元でささやかれるお嬢様の甘い声。だんだんと私の理性が崩れ始めてきた 木乃香 「最近・・せっちゃんに甘えてないなあ思て・・ええやろ?」 腰に回された手が、だんだんと上に上がってきた。その手はそっと背中を優しく撫でるように私を責める 刹那 「こ、このちゃ・・」 それ以上は言わせてもらえなかった。潤み、熱くなった唇を押しつけられたからだ 刹那 「・・・・ッ!!」 蕩け始めた私の脳は、お嬢様の行為を拒むことが出来なくなっていた なすがままに唇を蹂躙され、唇を食べられるその甘い行為に私は身をゆだねた 27-82 名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17 55 43 ID ??? 3/4 お嬢様の唇はやがて私の首筋を舐めおろしてきた ちろちろとした舌先のそよぎが、私の身体を熱くさせてゆく 肉厚の唇が喉元まで来ると、今度は首筋から上がり、あごの線を通って耳たぶへと至った 刹那 「やぁっ・・このちゃ・・こないなところで・・」 木乃香 「どこでもええ・・せっちゃんを抱けるんなら・・」 いつのまにであろうか、私の制服の前がはだけていた そこからは私の肌があらわになり、きつく締められたサラシが姿を現している 刹那 「い、いつのまに・・」 あわてて胸を隠そうとするが、その手はお嬢様につかまれ、私はそのまま床に押し倒された 刹那 「冷たい・・」 床の温度は私の蕩け始めた意識をはっきりとさせる。しかし、身体のほうがそれについていかなかった 私を押し倒したお嬢様は、そのまま私の乗りかかって私の鎖骨にキスをする 再び襲い来る官能の刺激、私はそれに抵抗するだけの意志が出てこなかった お嬢様の唇は優しく私の肌を目覚めさせ、濡れたような吐息は私の肌からじんわりと汗を引き出し、舌の摩擦は私の心の奥をくすぐった 刹那 「このちゃん・・ウチ・・ウチ・・」 その言葉を聞いたお嬢様はにっこりと微笑んでこういった 木乃香 「遠慮せんでもええ、好きなだけ・・いや、好きなように愛したるからな・・」 お嬢様の言葉は私の理性を砕く お嬢様の行為に対して従順に、それでいて少しばかり抵抗しようと思う それが私流の快楽なのだ 27-83 名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17 59 33 ID ??? 4/4 お嬢様は半脱ぎになっていた私の制服のボタンを全部外すと、それを脱がし始めた しかし、制服は私の手首のあたりで止まってしまった。おかげで私は後ろ手に縛られた様になってしまう 刹那 「このちゃん?これじゃあ・・」 気がつけばお嬢様の瞳に宿るものが変化していた。艶ではなくて獣欲、そう言ったほうがいいだろう 木乃香 「抵抗でけへんせっちゃんを・・たまらんなあ」 脱出しようと思えばいつでも出来る。しかし私の心と体はお嬢様の行為を望んで仕方がない 刹那 「や、めて・・お願い、痛いのはいやや・・言うことは聞くから」 嘘だ。本当はもののように扱って愛して貰いたい。壊れるくらいに・・ お嬢様の顔は好色親父のように・・もとい、自らの欲望を顔にそのまま描き出し、私の頬をぺろりと舐めた 木乃香 「ええ娘や・・おっちゃん、頑張るからな」 このちゃん・・ケダモノやね 超第7地下研究室にて・・ 刹那 「やぁん・・このちゃん。そんなとこ舐めたら・・」 椅子に座り、寝言を言う刹那。その脇には超とハルナが立っていた 超 「うーむ、古典的な方法だけド・・結構効果があるネ」 ハルナ 「糸につるした五円玉、こんなので催眠術にかかるなんて・・刹那さんって以外と単純?」 超 「催眠術にかかりやすいからといって、単純ということはないネ」 ハルナ 「そうなの。でもやっぱり・・刹那さんの本命は木乃香だったんだ」 超 「思い人を告白するように催眠したケド・・セツナサン欲求不満ネ」 ハルナ 「あれだけ汚されてて・・実はまだ足りなかったのね」 刹那 「だめぇ・・動かしちゃ・・やぁん!!奥が!!」 完 27-96 27-96 名前:真名ちゃんもっこり日記5[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 20 03 03 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記5 あの婦女子に頼まれて買った「同人ソフト」とかいうヤツがアキラに見つかってしまった。 「こ、これはあのゴキブリに頼まれて買っただけだよ」 「だったら私から渡しておくよ。もう、最近の真名ったら…」 ……ひどい目にあった。刹那との浮気でピリピリしてたからな… おっとスレのチェックをしないとな。 2 :明石裕奈 :2006/03/17(金) 20 02 23 ID 22tayun;7//f 2げっと 明石は2ゲットが好きなようだ。 む、私のスレが荒らされてる、「氏ね厨房」っと。 5分後 アキラが帰ってきた。その手には電話帳並の厚さの本とメモ。 「これを真名にって」 早乙女からの伝言だ。なになに…… 「○月×日に東京ビッグサイトというところに行ってその本にマーキングしてある所で本を買って」 …コミックマーケットのカタログ? 本をパラパラとめくる。絵がたくさんだな。 む、マーキングしてあるものっていうのはこれか ネギ×コタ?ネギ×タカミチ??ネギ×新田??? 「あ、こっちにも」 アキラが指を指した所にもマーキングが。 ゆーな×亜子、木乃香×刹那、ザジ×ちう、真名×アキラ。 どういう事かわからない。これではまるで使い走りではないか。 横のアキラはなぜか顔を赤くしているがどうしたのだ? 27-98 27-98 名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21 04 04 ID ??? 裕奈 にゃんで? 1/3 じっと見つめられる・・・ さっきから刹那さんが私の方をずっと見つめています 私が龍宮さんたちの部屋にアキラを迎えに行って入ったときのこと 何故か部屋には那波さんもいて、それは一種、異様な雰囲気でした で、どういう訳か、刹那さんが私の方をじっと見つめて来るのです 裕奈 「にゃ、にゃんで刹那さんは私のことを見つめるのかな?」 とても気になったので本人に聞いてみました。しかし反応はありません 裕奈 「あ、アキラ?刹那さんどうしたのかな?」 アキラ 「さあ・・」 私とアキラは首をかしげます そのときです。不意に刹那さんが何かを探し始めました 気になってみていると、やがて何かを持って私のところにやってきたのです ふりふりふり・・ それはおもちゃの猫じゃらしでした せつな 「ねこさん・・あそぼ?」 裕奈 「わ、私は猫じゃないってば!!!」 27-99 名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21 05 04 ID ??? 2/3 じんわり・・ 刹那さんの目にだんだんと涙がたまっていきます せつな 「ふえ・・ねこさん?」 おびえる少女、私何だか悪者? 裕奈 「あ、あのね・・困ったな・・ねえ、アキラ、どうしたら・・」 私は助けを求めるようにアキラの方を向きました。しかし・・ 銃です。拳銃です。二丁拳銃です 瞳に怒りを宿した龍宮さんが私に銃を向けているではありませんか 真名 「貴様・・せつなを泣かせたな?」 マジです。本気と書いてマジというやつです。お父さん、さようなら 裕奈 「あ、アキラ、助けて!!!」 アキラ 「今、刹那さん、せつなちゃんになってるんだ・・」 裕奈 「あ・・」 精神だけ幼くなった刹那さん。それがせつなちゃん 噂には聞いていたけれど・・ 真名 「とりあえず死ぬか?それとも・・」 だんだんと龍宮さんの雰囲気が怖くなっていきます。ですがそのとき助け船が入りました 千鶴 「ダメよ。ここは私に任せて」 龍宮さんの銃に那波さんの手が置かれました 真名 「・・・」 27-100 名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21 05 46 ID ??? 3/3 千鶴 「ほーら、落ち着いてね」 その抱擁はいきなりでした。目の前に那波さんのきょぬーが迫ってきたかと思うと、いきなり私の顔を包んだのです 裕奈 「な、なに?にゃに?」 千鶴 「なーんにも考えなくていいから・・ね?」 那波さんの胸に抱かれながら、髪をゆっくりと撫でられました そうっと、一回撫でられるごとに私の意識が崩れていきます にゃに、これ・・とっても心地いいにゃ・・ 千鶴 「かわいいわね・・仔猫ちゃん・・あなたはかわいい・・仔猫ちゃん」 にゃ?私、ねこ?ねこだっけ? それ以降の記憶はありません せつな 「ねこさん!!あそぼ!!」 裕奈 「うにゃ〜ごろごろごろ・・」 真名 「恐るべきかな・・」 アキラ 「裕奈・・可哀相だけど・・ちょっと私も裕奈と遊びたい」 千鶴 「良かった。裕奈さん、あんなに演技が上手なのね。ふふふ・・」 真名 「私は・・正常だよな。那波、何も私にはしてないよな」 アキラ 「たぶん・・私も大丈夫だよね・・」 裕奈 「うにゃ?」 完 27-102 27-102 名前:3−Aとりえリレー 第16走[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21 28 28 ID ??? ??「…で、アタシか。」 新田「さて、次は誰なのか…。」 作者「乞うご期待っ!!」 和美「ってことでアタシなのね。 作者ったら、アタシの番のときになって、東京行ったりゲームにハマったりしてるし…。」 作者「こっちだって忙しいんだ。事実、コレ2週間ぶりくらいだからなぁ…。」 新田「まぁいいじゃん。それより早くクジひいてくんね?」 千雨(新田、軽っ!) 和美「はいはーい…って先生、胸見ないでくださいよ?」 新田「同じ手を二度使うものかっ!…って、みんなどうしt」 ぷすっ… ぐちゃっ、ごきっ、ミニャァァァァァァァ……!! 千雨(新田……アンタホントネタに生きた男だな…) 和美「…で、引いちゃったわけなんだけど…。」 新田「…よし、見せろ。」 千雨(復活早っ!) 新田「…ふむ、そうか。次は『大河内アキラ』か。」 アキラ「あ、私なんだ…。」 新田「それじゃ、第2クール」行ってみようか!」 千雨(第2クールなのか…?) 3−Aとりえリレー 第15走『和美と 水着と 水泳と!!』 27-103 名前:3−Aとりえリレー 第16走[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21 29 12 ID ??? 新田「ということでスレの諸君!待たせたなぁぁーっ!! サービス・タイムの始まりだぁぁぁぁ!!」 千雨(ダメだ、コイツイってる…。) 新田「ルールは簡単。200mを先に泳ぎきった方の勝ちだ。 ハンディなしのガチ勝負だ!!」 朝倉「へぇ…面白そうね。…椎名ぁ!アタシに賭けてくれたら食券5枚あげるよー!」 桜子「ホントぉ!?賭ける賭ける!!」 千雨(いいのか椎名っ!? っていうか朝倉、椎名の強運を頼みの綱にしやがったな…っ!) アキラ「いいですかー?」 新田「ふっふっふ、わたしの肉体美を見ろ! この日のために専属のトレーナーと最新鋭の理論を駆使しt」 パァン…ざばぁ 新田「ってそりゃないよぉぉ…」 ざばぁん…ぶくぶく… 新田「ぶっは!!足吊ったぁぁぁぁぁぁ」 千雨「ウルセェっ!!!!」 ごぃぃぃぃぃぃん…ぶくぶくぶく… アキラ「あ、新田先生沈んだ…。」 千雨「ったく、レンガぶつけて沈むだけなんて、アイツもなかなか頑丈だな…。 これで勝負ついたろ。朝倉、上がれ!!勝負ついたぞ!」 朝倉「…ぶはぁ…あれ?新田先生は?」 千雨「プールのそこで戦線離脱。お前の勝ちだ。 …しかし、椎名の強運ってのはスゲェな。」 桜子「ちうちゃんの番でも賭けてあげるよぉ〜っ!!」 千雨「いや、遠慮しとく…。」 アキラ「って、もう私か。」 27-113 27-113 名前:むか〜し、むかし 分福茶釜[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 22 49 42 ID ??? むか〜し、むかし 分福茶釜 むか〜し、むかし。あるところに貧乏寺の和尚さんがいました ハルナ 「何とかして有名にならないと・・こんなに貧乏だと紙も買えないじゃない」 そんなある日のことでした。ちょっと悪徳な商人がこのお寺を訪れます 和美 「珍しい茶釜があるんだけど買わない?」 見ればそれは大変に大きな茶釜で、中に人が3人は入れるほどの大きさでした ハルナ 「これは目立つけど・・ただ大きいだけじゃないの?」 和美 「ふふふ・・それは中を見てのお楽しみ」 商人がふたを開けるとそこには・・・ ハルナ 「なるほど・・これはいける!!!」 その日からです。和尚さんのお寺には夜な夜な怪しい風体のお客人が訪れるようになりました ある日には、どこかの公家のお姫様です 木乃香 「うへへ・・・あんなになって・・また来るえ」 ある日には、たくましい狩人さんです 真名 「しっぽりと・・・中まで・・」 ある日には、お侍さんです 月詠 「いやがる様が・・たまりまへんなあ・・」 今夜も一杯お布施を稼いだ和尚さん。茶釜さんにねぎらいの言葉をかけます 和尚さんはふたを開けるとこういいました ハルナ 「明日も頑張ってね、たぬきさん。逃げようなんて・・ダメよ?」 茶釜の中には一匹のたぬきさんがつながれていました。今日もお勤めを終えたたぬきさんは、泣きながら一言こうつぶやきました 刹那 「汚れちゃった・・・」 完 27-117 27-117 名前:帰り道4『薫る思い』(1)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23 37 47 ID ??? メガネの埃を拭き取って、蛍光灯に晒してみる。うん、キレイになった。メガネを掛け直し、椅子を傾け、教室の天井を仰ぐ。さて、これから何をしようか…。 「ハルナ…暇そうですね」 左傍らから、夕映の地味な声が響いた。紙パックに挿さったストローは、不機嫌そうに空気を吸い続けている。 「締め切りが近いというから図書館島の当番を代わったのですよ?余裕があるなら、ちゃんと務めて欲しいです」 「あ〜、ゴメンゴメン。暇なんてないんだけどね」 「なら、さっさと寮で作業するです。また手伝わされるのは御免です」 「大丈夫、あと数ページだし。疲れたときの気分転換は大切なの」 一瞬眉を曇らせた夕映は回れ右して外へと向かい、教室の出口手前で声を掛けられたのどかが後を追う。私はその姿をぼんやり見送った。 「さぁて、パル様も帰ろうかね」 独り言を発した私にも気付かず、目の前をこのかと桜咲さんが手を繋いで過ぎていく。もうラブ臭はぷんぷん。見てるこっちが恥ずかしい。 ん?そういえば、アスナの姿が見えないな…。あぁ、いたいた。一人で寂しそうにしてるよ。 そりゃそうだよね。修学旅行から、このかは桜咲さんに取られちゃってるもんね。やれやれ、お姉さんが声を掛けてあげますか。 「おーい、アスナ〜」 「何?」 アスナらしい、さっぱりした反応が返ってくる。 「桜咲さんに嫉妬とかしてる?」 「はぁ?急に声掛けてきたと思ったら、何言い出すのよ」 アスナは呆れ顔。おかしいな…微かに淡いラブ臭を感じたんだけど…。 「じゃっ、私、帰るね」 「あぁ…そう。じゃあね」 返事の半分も言い終わっていないうちに、アスナの背中は教室からも見えなくなっていた。 27-118 名前:帰り道4『薫る思い』(2)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23 40 29 ID ??? 空は日光が痛いほどに澄み渡り、夕闇の気配を微塵も感じさせない。今日という日は長そうだ。 同性愛を描くとき、そこには"普通"と言われる愛とは違う愛を表すことになる。偏った愛情であったり、人目を避けた愛であったり、苦痛を伴った恋心であったりする。 でも、それが愛とか恋といったものの本当の姿に思えるのはどうしてか。 "普通"と呼び、社会が慣れてしまった恋愛とは、そもそも偏ったり公言できなかったり悩み苦しむものではないのか。 "普通"と見られなくなり、より高い障害を伴った恋愛にこそ、その本質が露なかたちで残ってはいないだろうか…。 宙に漂う数少ない雲を目で追いつつ、結末の知れないシナリオを考える。 性欲的な描写ばかりしてしまうと、そこに意味を探したくなる。羞いが自分にまだ残っていたことに気付く、珍しい瞬間だ。 爽やかな風が一吹きし、私の髪を揺らす。湿り気のない、さっぱりした風だ。そこに、恋の薫りを感取した。これは、紛れもなくアスナに感じたのと同じラブ臭。 締め切り前夜の徹夜作業で研かれた二本の寝癖は、触角のように恋の臭いを探し当てる。アンテナは、職員室の方を指し示した。恐らく、そこにアスナがいる。 アスナの恋を私の第六感が伝える。脆くか弱いラブ臭。間違いなく、恋に苦しんでいる。 友人の恋心を知るのは辛いこと。でも、それを思い出したときは、既に職員室のある校舎の前にいた。 そして、アスナの恋を私に教えたのは、第六感ではなく視覚だった。 27-119 名前:帰り道4『薫る思い』(3)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23 42 03 ID ??? 職員室の中を窓越しに見つめながら、廊下に佇むアスナ。その思いは他でもない高畑先生に向けられている。そういえば、アスナは高畑先生のことが好きだったんだっけ。 アスナは職員室のドアに手を掛けかけて、息を止めたまま固まると、しばらくして大きく唾を飲み込み、それから、静かにドアに背を向けた。 「あ…」 「…」 振り返り様に廊下のアスナと、その外の私と視線が擦れ違う。アスナは不自然に下を向いて、私を無視した。 「ちょっと待ってよ、アスナ」 「…」 ガラス窓をノックしながら声を掛けてはみたけれど、やっぱり一方的に無視される。アスナは私と平行線を描きながら廊下の端まで来ると、上履きのまま校舎の外に飛び出した。 「ねぇ、アスナ…大丈夫?」 立ち止まったアスナの震える背中からは、喉を詰めた声が絞り出されるように聴こえてきた。 「あんた…見てたの?」 「え…」 「私が高畑先生を好きだってこと、知ってるんでしょ?」 「いや…まぁ…ね」 「…」 黙るアスナに、私は慰めにもならない言葉を喋るしかなかった。 「恋愛って、やっぱり苦しいものだしさ」 「…」 「思い通りにならないのは、当然なんじゃないかな?」 「…」 「覗き見する気はなかったんだけど、元気無さそうなアスナが心配になってさ」 「…」 「…」 秒針も忘れた沈黙を絶ったのは、アスナの方だった。 「ごめん。私…なんて答えていいか、わからない」 アスナは腕で涙を拭うと、ゆっくりと言葉を選びながら続けた。 27-120 名前:帰り道4『薫る思い』(4)[sageラスト] 投稿日:2006/03/17(金) 23 43 25 ID ??? 「教師と…教え子で両想いになるなんて叶わないことくらい、馬鹿な私だって分かってる。でも、それでも高畑先生のこと、好きだから」 私は、恋に苦しむ女の子を後ろから抱きしめた。 「アスナ、あんた格好良いよ」 アスナの肩を掴んで優しく振り向かせる。赤く腫れた白眼に浮かぶ瞳が、水溜りに沈んだ小石のように揺らいでいた。 「私は応援してるよ」 「…」 「だから、元気出して。下ばかり向いてるアスナなんて、アスナらしくないよ」 「…ありがとう」 部屋でペンを走らせながら、帰り道の出来事を思い出す。アスナは見た目よりも繊細で臆病なのかもしれない。 「のどかと、まるで逆だね」 虚しい独り言に感慨を込めて、それでもペンは濡れ場をひたすら描く。私が何を描いても、何を思っても、読者が求めているのは"これ"だけだと知っているから。 「ただいまです」 ドアが静かに開き、夕映が顔を出した。 「あぁ、夕映。おかえり〜」 「まだ終わってないですか?」 「うん」 「何ページ、残っているですか?」 「たったの10ページ」 「明日までに終りそうですか?」 「一人じゃ厳しいかな…」 耳に掛る夕映の温かい溜め息。 「またですか…まったく、しっかりして欲しいです」 「夕映〜…」 「何ですか?」 「…ありがと」 27-125 27-125 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 00 00 55 ID ??? ちょっと 27-67の純愛Verみたいなのを 亜子「コリアンには制裁やで〜!」 古「また…やられる…」 「たゆたゆたゆたゆ…」 古「・・・・・・」 亜子「なんや?反応無いとつまら、んぐ!?」 古がいきなりアスナ級のキスを亜子にかました 古「ん…ちゅ…そんな驚いた顔しなくてもいいじゃないアルか」 亜子「い、いきなりなにすんねん!うちの唇は裕奈だけのもんやで!」 古「今まであんなことしてきてなに言ってるアル?私は遊びアルか?」 亜子「え…それは…その…」 古「私はもう今までのことで亜子が忘れられないアル…」 亜子「古ちゃん…」 古「亜子はどういう気持ちアルか?私はもう亜子しか見えないアル」 亜子「でも私には裕奈が…」 古「2番目でもいいアル。もう私の体は亜子以外は受け付けないアル!」 亜子「2番目なんかでええんか…?」 古「いつか1番になるアルよ」 27-127 27-127 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 00 13 34 ID ??? 「ちうー」 すっかり慣れた同居人の呼びかけに、私はPCの画面から目を離さずに返事だけする。"何をしていても返事だけはして欲しい" 以前そう言って泣き付かれてしまったコトがあったのを今でも忘れられない。彼女が初めて私の前で、感情を剥き出しにして泣いた時だった。 「んー?」 返事はするものの、目先の忙しさに上の空であることは明らかだ。 「あーんして」 気付けば後ろから聞こえていた声が真横に来ていた。このセリフももう慣れてしまっている。首を横に向け、口を開けてはいるものの、やはり目はPCから離さずにいる。彼女は私が横を向くだけで充分満足らしい。 彼女の細く冷たい指が微かに私の唇に触れ、次の瞬間舌先に甘い香りが漂い始めた。 「ん・・・?イチゴ?」 口の中にあるのはイチゴ味の飴らしい。いつもと違うその味を疑問に思い、私はようやく視線を彼女へ移した。 「ウン。」 こくんと彼女が頷いた。 「ザジが好きなのはイチゴミルクだろう?」 彼女が好きなイチゴミルク味の飴は、いつも大量にストックされていて、私の口に入れられるコトもかなり多い。メーカーが違って、若干味が変わったりはするものの、他の味の飴を食べているのも、食べさせられるのも初めてのコトなのだが・・・。 首を傾げて見つめる私の首に彼女はそっと腕を回した。 「ちょ・・・ザジ・・・!?・・・!待って・・・んっ・・・」 焦る私のコトなどお構いナシに唇を塞がれた。躊躇いもなく入り込んでくる細い舌を半ば諦め気味で受け入れる。 「ん・・・んんっ!?・・・」 いつもと違うその動きに、戸惑いながらも舌を絡ませる。二人の体温ですっかり飴が溶け終わる頃、ようやく彼女は唇を離してくれた。 「ちうのチュウ、ザジの好きなイチゴミルク味」 二人の中はすっかりイチゴミルクの香り。 「ザジの飴はミルク味だったのか・・・」 「ウン。」 ニコと笑みを浮かべ、彼女は唇を舌で拭う。 私の頭の中に、赤いパッケージの極甘ミルク味の飴が浮かんだのは言うまでも無い。 〜END〜 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 30-488 30-488 名前:真名ちゃんもっこり日記46[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 19 28 26 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記46 信じられん…あの百合棒Zでアキラが妊娠しただと!? そんな話があっていいのか?超たちに聞いてみた。 「それはすごいことです!是非出産までのデータを」 「これはすごい発見ネ」 …話にならん。 刹那と近衛に聞いてみた。 「それを貸して欲しいんや。せっちゃ〜ん hearts」 「い、いけませんお嬢様!?そんなこと…あっ、だめぇ」 二人だけの世界に入ってしまった。 帰り道にM子に出会ってしまった。まずい。この人にこのことを話したら… 「真名。あいつが妊娠したと言う話は本当か」 !? 「白衣を着た中国人がそう言っていた」 超ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!! 「私というものがいながら…」 シャキーン 待ってくれ!M子。話せば分かる! 「真名を殺して私も死ぬ!!!!!!」 ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 30-489 名前:真名ちゃんもっこり日記46[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 19 29 01 ID ??? その頃 ワンワン 「よしよし」 「アキラ、何してるにゃー?」 「ゆーな。実は真名が賞味期限の切れた缶詰をこの子犬たちにあげたんだよ。そうしたら当たって食中毒になってさ。 それ以来怯えて私たちに近づかなくなっちゃって。やっと私になついてくれたの」 30-491 30-491 名前:まほ落語 二つ目 猫の皿[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 20 40 26 ID ??? 『♪チャンチャカテンテケ・・・・』 超「毎度おなじみまほ落語。三人目の二つ目はワタシ、超家鈴音にございまス。 えー、皆さんご存知のようにネギま!の単行本は14巻から限定版が出まス。 この限定版というのが本当に数が少なくて、予約が大変ですよね。ごめんなさイ。 それで、予約ができなかった人は発売日に本屋をはしご・・・してますカ? まぁ世の中、こういう限定版を高く売るために二個三個買う人がいましてね、 オタク相手にぼろ儲けしているんでしょうカ? でもネ、合皮樹皮のカバーがついてるだけで1500円もするなんテ・・・。 合皮樹脂で1000円以上・・・以上でネ。 15巻の限定版には春の新作アニメDVDが付いて5000円以上らしいですヨ、 試写会の抽選に落ちて買い逃したら目も当てられない大惨事でしょうネ。 でも、これも商いですから批判する気はありませン。(限定版以外でDVD化しないかナ・・・。)」 30-492 名前:まほ落語 二つ目 猫の皿[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 20 41 26 ID ??? 超「さて、この噺に出てくる果師は田舎を歩きまわっては骨董品の掘り出し物を安く買い叩いて、 江戸の金持ちに高く売りさばく商いをしてりんですヨ」 エヴァ「お宅はちり紙の代わりにその漫画を破いて使おうとするのかい? それじゃあ使い心地が悪いだろう、私のネ○アを売ってあげるからこれをお使いよ。 ・・・・・・なに?高いだって?じゃあそこの漫画の束をくれたら安くしてあげよう。」 超「こう安く仕入れた物を調べてみたら早乙女作の漫画だったりすル。 値打ちを知らない人から安く仕入れるのは、品物を持っている人の目利きまでできる相当のやり手でス。 さて、そんなある日。道を歩いてると一軒の茶店を見つケ」 エヴァ「あ〜疲れたな、あそこで茶でも飲みながら一休みしようかね。 お〜い、お茶を一杯もらえないか?」 茶々丸「はい、どうぞ。」 エヴァ「ああ、すまないね。いただきますよ。」 超「お茶を飲みながら何気なく辺りを見回すと一枚の皿が目に入ったんですが、なんと売れば三百両の値はつくだろうという めっずらしぃ逸品。なぁんでこんな所にこんな不釣合いなものがとチラチラ見ていると、先ほどの茶店の主人が その皿で猫に飯を与えてるんですねェ」 エヴァ「(うわっ、猫なんざにMOTTAINAI!あの主人は物の価値が解らんのかね。 いやまてよ、物の価値が解らないんなら安くふんだくってやる。) お〜い猫ちゃん、おいで、おいで・・・・よっと、よ〜しよしよし、いやぁかわいいですねぇ。」 茶々丸「お客様、お召し物に毛がつきますからかまわない方が良いですよ。 ほれ、お前もお客さんのお召し物に毛がつくからおりなさい。」 エヴァ「なぁに毛くらい平気だよ、私は猫が好きだからさ。 この猫は本当にかわいいねぇ、人なつっこいしおとなしいね。」 茶々丸「猫のほうも猫好きの人が分かるんでしょうか、よくおなつきになってますよ。」 30-493 名前:まほ落語 二つ目 猫の皿[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 20 43 51 ID ??? エヴァ「だろ?・・・どうだい主人、この猫を私に譲ってくれないかい? 家にも猫が居たんだけどさ、どこかにふらりと行っちゃってね。 私も独り者だから寂しくてさ、他にも猫居るんだろ?ああ、もちろんタダとは言わないよ、 かつお節代として小判三枚置いてくからこの猫を売ってくれよぉ。」 茶々丸「ええ?!そんなに頂けませんよ!」 エヴァ「いいんだよ、私が気に入ったんでかうんだからさ。ちゃんと世話するぞ、このあと宿に帰ってご馳走を食わせてやるぞ。 なぁ、猫ちゃん。」 裕奈「ニャア」 茶々丸「この猫も幸せ者ですね、どうか可愛がってくださいまし。」 エヴァ「あぁ解ってるよ。・・・・たしか、この皿で飯を食わせてたよな?」 茶々丸「えぇ。」 エヴァ「いつも食いなれてる皿が良いだろう。主人、この皿貰ってくよ。」 超「と、お目当ての皿をふんだくろうとするんですがね」 茶々丸「お客様、こちらにお椀がありますのでこれを持ってってください。」 エヴァ「良いじゃないか、猫にメシ食わせるのに使ってたこんな皿くらい。」 茶々丸「こんな皿と申しますが、この皿は滅多に手に入らない品でございます。 私は茶店の主人に落ちぶれましたが、その皿だけは手放せません。 ・・・・なぜだって?なぜならこの皿は売れば三百両の値はつくだろう逸品ですからね。」 エヴァ「なっ、なにぃ?知っていたのか?それじゃあ何で高価な皿で猫に飯なんか食わせてるんだよ!」 超「そう聞かれて茶店の主人がこう答えタ。 それがお客様、この皿で飯を食べさせるとたまに猫が三両で売れるんですよ。 生き物は大切に、最期まで責任を持って飼っていただきたいものでス。 お後がよろしいようでございまス。」 30-496 30-496 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 21 57 49 ID ??? 千雨×桜子4 千雨ちゃんが5月の1日と2日を休むみたい。 理由は地元にいるザジちゃんに会うため、ゴールデンウィークを利用して移動するらしい。 桜子「ねぇ、やっぱり行くの?」 千雨「行くに決まってるだろ」 そっぽを向いて千雨ちゃんは自分の部屋に入っちゃった。 そうだよね。私はザジちゃんが帰ってくるまでの代わりなんだよね。 そのザジちゃんに会いに行くんだから私は邪魔なんだよね……。 千雨「おい」 桜子「千雨ちゃん!?」 すると千雨ちゃんは私に一枚のチケットを手渡したの。 発日4/29 着日4/31 エコノミークラス 羽田空港(日本) → ×××空港(○○○) 桜子「千雨ちゃん、これ」 千雨「付いてくる気があるならそれもって明日来い」 そう言ってドアを閉めた千雨ちゃん。 これってもしかすると私を認めてくれたってこと!? やったーーーーーーーーーーー! チケットを持ってその場で飛び跳ねる私 hearts よーし、今のうちにネギ君に連絡を取って明日と1日2日を休むって伝えて、出発は明日だからすぐに荷物をまとめて そーだ円や美砂や亜子ちんにおみやげ買っておかないとね。 わーい明日が楽しみだよー♪ それにしてもチケットを渡すときの千雨ちゃん、少し笑ってたんだけど何だったんだろう? 30-501 30-501 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 32 36 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/7 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです 葉加瀬 「で、上様また逃げちゃったんですか〜」 夏美 「そうなのよ。だからあやか姉大爆発でさ」 麻帆良城の一角、梅が綺麗に咲く庭の縁側で二人の少女がお茶をすすっていました 葉加瀬 「で、今はどうなっていますか〜?」 夏美 「史伽ちゃんにお勉強を教えてる。実は史伽ちゃん結構頭が良いみたいで、教え甲斐があるみたいよ」 葉加瀬 「そうですか〜」 このちょっとゆるんだ感じでしゃべる少女、幕府の財政を管理する天才少女、葉加瀬家の聡美さんです 実はこの二人・・・ちょっと怪しいのですが・・それはまた別のお話 夏美 「良い天気よね」 葉加瀬 「そうですね〜」 ほ〜ほけきょ、とウグイスが鳴きました 風香 「春よのう・・・」 楓 「爺むさいでござるよ。風殿」 くいもん屋五月で団子を頬張りつつ、将軍様は春のひとときを謳歌していました 風香 「これが平和なんじゃなぁ」 楓 「そうでござるが・・・むむっ、このぷりんとやら・・・美味すぎるでござる」 触れるたびにぷるぷる震える黄色い山は、楓さんにたまらない幸福を与えます こうして二人がくいもん屋で平和を味わっているときのことでした 突然、世界を揺るがすような鐘の音が響いたのです 30-502 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 34 11 ID ??? 2/7 誰か 「火事だ〜!!!!」 そんな声がどこからか聞こえてきました 火事と喧嘩は麻帆良の華、なんて言葉があるくらいそれは日常茶飯事です まあ、本来ならこんな事は少ないに越したことはないのですが 風香 「え!!!どこどこ!!!」 風さん、お代を払うのも忘れてお店の外に飛び出します 楓 「ま、待つでござる!!!女将、御代はここに置くでござる」 将軍様の後を追い、楓さんも外に出ます。するとどうでしょうか、そう遠くではないところから煙が上がっているのが見えます 風香 「突撃ぃ〜!!!」 楓 「ぬっ!!!」 煙に向かって走る将軍様を追い、楓さんもその現場へ向かいました ?? 「水もってこい!!!」 現場では必死の消火活動が行われていました。しかし、手作業の消火作業では限界がありました ?? 「”め”組はまだか!!!」 皆そう叫んでいます。その言葉に将軍様は鋭く反応しました 風香 「”め”組ってなに?」 楓 「おそらくは火消しでござろう。もうすぐ・・・」 本当にすぐにでした。野次馬をかき分けて何かがやってきました ?? 「どけどけ!!!”め”組のお通りだ!!!」 30-503 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 35 21 ID ??? 3/7 野次馬をかき分けて現れたのは、火事羽織に身を包んだ粋でいなせな少女でした 千雨 「まったく、どこのボケだ、火事なんか出しやがって!!!じゃあ・・・いくぞ!!!」 そのかけ声に四人の部下たちが答えます お春(はる) 「頭!!!纏でさぁ!!」 お日(にち) 「頭!!!はしごでさぁ!!」 お美(よし) 「頭!!!水でさぁ!!!」 お空(そら) 「頭!!!おしっこ・・・」 威勢の良いかけ声が掛かり、火事の現場はさらに騒がしくなりました 頭と呼ばれた人が燃えさかる家の屋根に上って纏を振り上げます。するとさらに歓声が大きくなりました 風香 「か、格好いい!!!」 その姿に見とれ、現場に近づこうとする将軍様、楓さんはそれを止めます 楓 「これこれ、邪魔をしてはいかんでござるよ」 火消し衆が鳶口であたりの建物を破壊して他への延焼を防ぎます。そしてなるだけ水をかけます どのくらい時間がたったでしょうか?火事が収まり、皆の拍手で火消したちが迎えられました 千雨 「ふぅ・・・今日のは小火程度で良かったぜ」 すすみまみれた羽織姿は汚れてこそいますが、とっても格好良いです 風香 「ねえ、楓姉!!!ボク火消しになる!!!」 楓 「ダメでござる。風殿はもう将来が決まっているでござる」 風香 「嫌なの!!!」 楓 「ダメ」 風香 「火消しになるの!!!」 こうして将軍様は、火消し御一行の後を追いました。そして楓さんは走り去る将軍様を追います 30-504 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 37 23 ID ??? 4/7 ここはめ組、そこに騒ぎ立てる少女が一人います 風香 「ボクも火消しになりたいの!!!」 千雨 「阿呆か、てめぇ。ガキは糞して寝るんだな」 ガーン!!!! あまりの言葉に将軍様は目に涙を浮かべて震え始めました お春 「止めた・・」 お日 「ほうがいい・・」 お美 「お頭コワイから・・」 お空 「おしっこ漏れちゃうよ・・」 まさにその通りでした。お頭の眼光は鋭く将軍様に突き刺さります 楓 「失礼するでござる」 千雨 「誰だ?」 楓 「拙者は楓と申す。そこの風殿の保護者でござる」 千雨 「そうか、じゃあとっととそのガキを連れて帰ってくれ。これから風呂に入るんでな」 楓 「風殿。さあ、帰るでござるよ」 風香 「うっ、うわあああんん!!!」 お頭に冷たくあしらわれた将軍様、楓さんに抱きついて泣き始めました 千雨 「ん?アンタ・・・結構いい体してるな。火消しにならねえか?」 楓 「せ、拙者が?」 千雨 「ふむ・・力も強そうだし、何よりその背格好は目立つ。火消しには目立つって事も重要なんだ」 楓 「し、しかし・・」 千雨 「まあ、考えておいてくれ。アンタなら歓迎するぜ?」 楓 「わ、わかったでござる。では本日はこれで」 風香 「ボクは諦めないからね!!!かっこよくなるんだい!!!」 将軍様その日は泣きながらお城に帰りました そしてその数日後・・・ 30-505 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 38 26 ID ??? 5/7 千雨 「何で俺が将軍様に呼ばれなきゃいけねえんだ」 と、愚痴るめ組のお頭。なんだかんだ言いながらお城に来ます で、ここはお城の将軍様の間 あやか 「こちらが第22代将軍、風香様です」 平伏して将軍様の前に座るお頭、やがて将軍様から声が掛かりました 風香 「ボクが将軍様だい!!!驚いたか!!!」 千雨 (ん?この声は) 驚いてお頭は面を上げました。するとそこには数日前、邪険にあしらった少女が座っていたのです 千雨 「お、お前はこの前のガキ!!!」 あやか 「貴様、上様をガキ呼ばわりするとは・・・許せません!!!」 あやかさん、腰に差した村正を抜き放ち、お頭に斬りかかろうとします 夏美 「だ、ダメだってあやか姉!!!殿中でござる!!!殿中でござる!!!」 夏美さんが背後からあやかさんを羽交い締めにして押さえます 風香 「もう・・・邪魔しないでよ!!!ボクはお頭に話があるの!!!」 そう言われてなんとかあやかさんは収まりました 千雨 「で、何のようですか?」 風香 「んふふ・・・め組を幕府専属の火消しにしようと思ってさ」 千雨 「な!!」 風香 「拒否させないからね!!ボクの命令なんだから!!!」 千雨 「なんでそんなことを!!」 風香 「いろんな支援するからさ。お金も使い放題だよ?」 千雨 「気にいらねえな・・・」 30-506 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 40 37 ID ??? 6/7 風香 「え?」 お頭の剣幕に将軍様は少しびっくりします 千雨 「気にいらねえって言ってるんだよ!!!何でも自分の思い通りになると思いやがって・・・ガキが!!」 風香 「ふぇぇ・・」 将軍様、その言葉を聞いて涙目になりました あやか 「数々の無礼!!もうゆるうぐぐ・・」 夏美さん、後ろから口を塞ぎます 千雨 「てめえ、命を賭けられるのか?あの火の中に飛び込んでいけるのか?」 風香 「あうう・・」 千雨 「俺だって怖いんだ。だがな、あそこで頑張れば皆が助かるんだ。だからやれる」 風香 「うっ・・うっ・・」 千雨 「泣くな!!ガこれだからガキは・・・」 風香 「ごめんなさい・・・」 千雨 「それにアンタにはやることがあるだろう?アンタにしかできないことが」 風香 「・・・」 千雨 「自分にしかできないことをやる。それが格好良いんだぜ?」 風香 「・・・わかった」 千雨 「まあ、アンタの気持ちは嬉しいよ。今度ウチに来たら茶でも出すからよ」 風香 「うん」 千雨 「じゃあ、帰るぜ。邪魔したな」 こうして将軍様をお説教したお頭は、城下町へと帰っていくのでした 30-507 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 23 42 41 ID ??? 7/7 風香 「ちあー!!!遊びに来たよ」 お頭がお城に呼ばれた次の日の事でした。将軍様がお頭のところに現れたのです 千雨 「いきなりだな。まあ、その行動力は褒めてやる」 風香 「火消しは諦めても、憧れるくらいはいいよね!!!いいよね!!!」 千雨 「わかったよ、何もねえところだがゆっくりしていきな」 風香 「わ〜い!!!」 いろいろな道具に興味津々の将軍様。何かしでかしそうです しかし、どういう訳かたくさんの衣装が飾られています。消火とは関係ないようにも思えますがお頭の趣味でしょうか? 楓 「お頭殿、これを」 そう言って楓さんは一通の書状をお頭に渡しました。その内容に目を通してお頭は楓さんに言います 千雨 「おもりってか・・・騒がしくなりそうだな。忍者さんよ?」 楓 「何のことでござる?拙者はただの楓さんでござるよ」 風香 「そう言えば何で”め”組なの」 お春 「1.ちさ”め”の”め”だから」 お日 「2.”め”だつから」 お美 「3.初代が”め”いじんだったから」 お空 「4.おしっこで”め”って書けるから」 完 30-518 30-518 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 12 13 23 ID ??? ホーホケキョ ウグイスの声が聞こえる。 この鳴き声は春の風物詩か、と思いながら千雨は目を覚ました。 目覚めた部屋のどこかに違和感を感じて、きょろきょろと辺りを見渡す。 そして間もなく、千雨は気付く。 「あれ?ザジー?」 昨日隣で眠ったはずのザジが居ない。 寒がりの千雨はこのところ毎日続く夜の寒さに相当参っていた。 だから昨夜もザジと2人同じ布団で眠ったのだ、それなのに。 ザジは妙に早起きなときがあり、千雨もそれかと思いはしたがやはり違う。 その場合でも必ず部屋に居たはずだが、今日は居ない。 居ても立っても居られなくなったので携帯を取り出し、短縮ナンバーを押しかけて止まる。 「あのやろ…携帯置いていってやがる」 溜め息をひとつ吐くと、ギィと玄関の開く音。 30-519 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 12 14 18 ID ??? ただいまーと、何事もなかったように部屋へ入るザジ。 「お前、今までどこ行って…」 「外。ちうにあげるおみやげ連れてきたの」 は、と千雨が拍子抜けする。 すっと差し出すザジの右手には、あの鳴き声の張本人。 ホーホケキョ 「ウグイス。キレイな色してるよね」 「お前さ、よくこんなの捕まえてこれるよな」 「捕まえるんじゃないよ。ついてきてもらうの」 「へーへー…」 ホーホケキョ 「キレイな鳴き声だよね」 「…そうだな」 「ザジ」 「ん?」 「ありがとな」 「…うん!」 ホーホケキョ ホーホケキョケキョケキョケキョケキョケキョケキry 「ザジ」 「ん?」 「うるせえな」 「…うん…」 終わり 30-523 30-523 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 15 17 34 ID ??? 昼休み。 世界樹の見える道を、ハルナはひとり歩くいていた。 購買で昼食を購入した彼女は、パンと缶のミルクティーを抱えている。 咲き乱れる桜並木は、ハルナに中学入学から三年目の春がきたことを感じさせた。 今のクラスは楽しいし、友達も数え切れない。 それでもクラスにはあまり話したことのない人がいるなと気付く。 ふと世界樹を見てみると、その対象がいるではないか。 春の陽気に浮かれたハルナは、これはいいと駆け出した。 「桜咲さんっ」 呼ばれた相手は無言で顔を上げる。 桜咲刹那。 いつも長い木刀を持っている剣道部の人。 図書館の仲間達といると、たまにこっちを見たりしている。 結構興味あったのよねと一人で思いながら、ハルナはこんにちはと話しかける。 「…何かご用ですか、早乙女さん」 「お昼、隣で食べていい?」 30-524 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 15 18 31 ID ??? 右手にパン、左手に缶を持ちふらふらと振る。 刹那は少しだけ黙ってから、いいですよと答えた。 「ありがとね、桜咲さんと話してみたくなってさ」 「教室にお友達が居るではないですか」 「夕映達のこと?」 「そうです」 距離を置いた話し方に懐かしさを覚える。 桜咲さんって、なんか夕映みたい。 本当は優しい子なのかな、と夕映を重ねてみる。 これがなかなか似合うので、ハルナはくすりと微笑んだ。 それからは、ハルナが質問をして刹那が答えるを繰り返す。 刹那は最低限の答えしか言わなかったが、それでもハルナは答えてくれたことに喜んだ。 30-525 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 15 19 53 ID ??? 「もうそろそろ昼休み終わっちゃうね」 「そうですね、お戻りになった方がいいのでは」 ハルナが立ち上がるのを待っているようにこちらをちらちらと見る刹那。 それに笑顔を見せてから、ハルナは立ち上がった。 「じゃあ私、先に行くね」 「…はい。お気を付けて」 ハルナが刹那に背を向けると、後ろから「あ」と声が漏れる。 「あの、早乙女さん」 「なぁにー?」 「その、これからもお友達と仲良くしてあげて下さい。あの…お、近衛さんや皆さんと」 「ふふ、分かってるわよ。ありがと」 歩き出して、ハルナは考える。 最後の言葉は分からなかった。 でも分かったことがある。 「やっぱり桜咲さん、優しい子だわ」 桜並木に微笑みかけて、ハルナは大きく伸びをした。 終わり 30-530 30-530 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 20 59 03 ID ??? 『♪チャンチャカチャンチャ・・・』 朝倉「はい、どうもどうも〜。空席を除けば超満員のお客様、本日はご来場いただき誠にありがとうございます。 寄席・まほ落語第二回口演も最後の噺となりました、真打は朝倉亭和美にございます。 さっき楽屋で聞いたんですけど、夕え・・・ある生徒がネg・・・ある先生のことが好きなんだそうですよ。 でも、そいつの友達もそのある先生が好きで応援すると約束したが・・・とありがちな展開でございますね。 秘めたる想い、悩める者の恋患い。若いって良いですねぇ〜。 あ、でも、人の心の中を覗いちゃいけませんよ。」 30-531 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 20 59 46 ID ??? 朝倉「ここは日本橋は馬喰町にあります饅頭屋。 店の奥には」 古「ハカセ、早く良くなるアルヨ。」 葉加瀬「姉さん、面倒かけて申し訳ないです。」 古「早く元気になってくれないと、親方さんたちが心配してるアル。 そうそう、今日来たお医者さんが、どこも悪い所はないから仮病やろう 悩み事でも聞いてやればええんちゃうか?といってたアル。 葉加瀬、何か悩みがないアルカ?」 葉加瀬「いえ、あのぉ・・・実は・・・」 古「ウム、やっぱりアルカ。言えば気が楽になるアル、言うヨロシ。」 葉加瀬「でもぉ・・・。」 古「さぁさぁ。」 葉加瀬「・・・じゃあ、笑わないで聴いてくださいよ。」 古「思い詰めた人の話なんか聴いて笑う訳ないアル。」 葉加瀬「実は・・・この間、街へ使いに行った帰りに日本橋の絵草子屋の前を通りかかりましたら 綺麗な錦絵が飾ってありまして、あぁ綺麗だなぁと眺めてました。 それで、同じ絵を眺めてた人にこれは誰でしょうか?とたずねたら、 新町柿崎屋の夏美大夫だとの事で、その帰りに彼女の事で頭が一杯になりまして そのうちにパタリと寝込んでしまった訳で・・・」 古「・・・プッ。アッハッハ!」 葉加瀬「姉さん、笑わないって言ったじゃないですかぁ〜。」 古「ス、スマンアル。まさか、仕事一筋で堅物の葉加瀬が恋患いとは思わなかたアル。 それにしても大夫に恋するとは。それも、この街一番の大夫になんて・・・」 葉加瀬「はぁぁぁ・・。それなんですよ・・・新町の柿崎屋に行けば会えますか?って聴いたら、 なに言ってるんだい、ああいうお方は大名とかお偉方しか相手しないよ!って・・・。 はあぁぁぁ、一度で良いからお会いしたいなぁ〜。」 古「・・・。」 30-532 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 01 20 ID ??? 朝倉「さて、病の訳を知った姉さんは親方さんに相談しに」 古「ちょっとアンタ、病の訳が解ったアル。」 超「何ネ?」 古「恋患いだたアル。」 超「コ・イ・ワ・ズ・ラ・イ?・・・プッ! あの堅物の葉加瀬が恋患いだなんテ、アッハッハ!で、相手ハ?」 古「新町柿崎屋の夏美太夫。」 超「・・・新町柿崎屋の夏美太夫?はて、葉加瀬は柿崎屋に行ったことは無いはず・・・?」 古「日本橋で錦絵を見て一目惚れしたそうアル。」 超「二次元に恋とは・・・いや実物が居るから二・五次元くらいかナ? ま、放っておけばじきに治るヨ。」 古「いやぁ、ああいう堅物は思い詰めたら危ないアル。 今もかなり悪いアル、この分では三日後には・・・死 ん で し ま う か も し れ な い ア ル」 超「お、脅かすなヨ・・・。しょうがないネ・・・・ハカセ、ちょっとくるネ。」 葉加瀬「親方、何ですか?」 超「ええ何だい、お前さんは夏美太夫に恋患いだっテ? で、大名とかお偉方しか相手にしてもらえないだっテ? それは、表向きなだけだヨ。金さえあれば会ってもらえるヨ・・・多分・・・。」 葉加瀬「た、多分って・・・」 超「ゴホン。だから、一年間みっちり働いて金を貯めて会いに行ケ。 何だったらワタシが連れて行くヨ。ワタシが会わせてあげヨ。」 葉加瀬「え?本当ですか?」 超「本当本当。」 葉加瀬「よ、よ〜し!もう寝てられません!」 朝倉「その日から真っ黒になりながら働きまして、一年間がアッという間に過ぎ」 30-533 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage インスパイヤスマソ] 投稿日:2006/05/01(月) 21 02 12 ID ??? 葉加瀬「親方。」 超「何ヨ?」 葉加瀬「親方に預けていた給金はいくら溜まりましたか?」 超「ちょうど今、勘定し終わった所ヨ。えっと、十五両と二分。もうちょっと貯めて二十両に増やすヨロシ それを元手にお前の店を持ちなさイ。」 葉加瀬「店を持つとかどうとかなんて今はどうでもいいんですよ。それより今晩、間に合いますか?」 超「どこか行くのカ?」 葉加瀬「どこって、新町にですよ。」 超「ほう・・・何しに?」 葉加瀬「何しにって、一年前に金を貯めたら新町の柿崎屋の夏美太夫に会わせてやるって・・・」 超「え?あ、あぁ・・・・そんなこと言ったような気がするなァ。・・・あれは嘘ネ。」 葉加瀬「え・・・う、嘘?」 超「そうヨ、あの時ああでも言わないと一生寝たきりになると思てネ・・・て、おイ。」 葉加瀬「う、うぅ・・・一年間働いてお金を貯めたら・・・夏美太夫に会えると思って働いたのに・・・ 嘘だなんてあんまりですよぉ〜。うぅぅ・・・」 超「あ、あの・・・泣く事ナ・・・・解タ!会わせル!会わせるヨ!」 葉加瀬「本当ですかぁ?」 超「本当、本当。今度こそ本当ネ。 ただシ、一見さんが簡単に会わせてはもらえないかラ、遊び人の町医者の藪井竹庵先生を連れて行きなさイ。 おい、古。藪井竹庵先生を呼んできてくレ。」 葉加瀬「やぶい・・・ちくあん?誰ですか?」 朝倉「しばらくしますと」 ??「お〜い、誰がヤブ医者の薮井竹庵やて!?」 古「ヤブ医者は(ry(´・ω・`)」 超「ナハハ、冗談ヨ。」 亜子「まあええわ。・・・こいつを新町の柿崎屋に連れてって、夏美太夫に会わせればええんやな?」 超「そうヨ。では、よろしくお願いします。」 葉加瀬「先生、よろしくお願いします。」 30-534 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 03 00 ID ??? 亜子「しゃあないなぁ。まあ、人の金で遊べるからええか。・・・しっかし、ずい分と汚い格好やなぁ・・・。 いくら奉公でもこれは酷い、着物を買って、床屋行って、風呂屋に行ってからにしよな。」 葉加瀬「へぇ。」 朝倉「さて、着物買って床屋行ったりしてるうちに」 葉加瀬「藪井先生・・・。」 亜子「和泉や。」 葉加瀬「和泉先生・・・身支度したら・・・」 亜子「その先を言うな・・・。」 葉加瀬「銭が尽きたじゃないですか!」 亜子「・・・。超はん、どないしよ・・・。」 葉加瀬「・・・どうせこうなると思ってたヨ。・・・ほれ、これを持ってケ。」 朝倉「親方がぶっきらぼうに引き出しから包みを出しますと、それは」 葉加瀬「臨時給金?」 超「お前はこの一年よく働いた、だからそれをくれてやル。」 葉加瀬「親方・・・あ、ありがとうございます!」 超「解た、解た。早く行かないと間に合わないヨ。」 葉加瀬「行ってきます!・・・親方、ご無理申しました。姉さん、お世話になりました。 私、行ってまいります。」 超「お前、戦に行くわけじゃないんだかラ・・・。」 葉加瀬「先生、お待たせいたしました。」 亜子「ほな、行こか。・・・・・・葉加瀬さん、気を悪くする事を言うが、饅頭屋の奉公じゃ会ってもらえんかも知れんから、 今晩だけは京の酒屋の若旦那と言う事でよろしいかな?」 葉加瀬「はい。」 亜子「はい、じゃあかん。今から何を聞かれてもあいよと答えるようにな。」 葉加瀬「は・・・あいよ。」 朝倉「そうこうしている内に、新町柿崎屋」 30-535 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 03 39 ID ??? 亜子「女将さ〜ん!」 美砂「あら、どなたかと思えば藪・・・和泉先生。」 亜子「・・・今日はな、ウチが昔世話になった京の酒屋の若旦那を連れて来たんや。 それで、町一番の人気者、夏美太夫に会いたいっと言ってなぁ。夏美太夫は空いてるかな?」 美砂「お客さん運がいいですねぇ、ちょうど空いてます。 こちらへどうぞ。」 朝倉「奥へ通されまして、まだかなぁ、早くお会いしたいなぁとそわそわしていますと」 夏美「失礼しますぅ。」 葉加瀬「あ、ど、どくぁwせdrftgyふじこlp;@」 亜子「(お、おちつきぃな・・・)」 夏美「お客さん、お仕事は何をなさってるんですかぁ?」 葉加瀬「あ、あいよ!」 夏美「?」 亜子「(アホッ、そこは普通に答えるんや!)」 葉加瀬「あ、あの、京の酒屋の若旦那です。」 夏美「まぁ〜、それはご立派。」 朝倉「さて、夏美太夫が葉加瀬のどこを気に入ったかは知りませんがこのあと、一晩ゆっくり過ごしました。 一晩ゆっくりと、ゆぅっくりと過ごしました。 どう過ごしたかはここで言っていいのかな?・・・・・世間話ですが何か? さあ、夜が明けまして夏美太夫と朝食をすませ」 30-536 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 04 36 ID ??? 夏美「葉加瀬さん、今度はいつ来てくれますか?」 葉加瀬「一年経ったら、また寄らせていただきます。」 夏美「一年とは長いのでは・・・?」 葉加瀬「一年働かないとこれないんです。」 夏美「京の酒屋の若旦那なのでは・・・?」 葉加瀬「実は、それは嘘なんです。私は馬喰町の饅頭屋の奉公なんです。 一年前にあなたの錦絵を見て一目惚れして。 それで、一年間働いてお金を貯めて、饅頭屋の奉公じゃ会ってもらえないからと和泉先生に 京の酒屋の若旦那と言う事にしとけと・・・。 騙してごめんなさい。どうしても、どうしても夏美さんに会いたくて・・・・。 また一年、一生懸命働いてお金を貯めて会いに来ますから。その時は昨日のように会ってください。」 夏美「・・・・・。紙ほど薄い情の世、あなた様ほど情がある人は居りません。 もしお上さんがいなければ、私。あなた様と一つ屋根の下で暮らさせていただきたく思います。」 葉加瀬「え?え?えぇぇぇ?」 夏美「月が替わったら、私を女房にしてくださいますか?」 葉加瀬「くださいます、くださいます。女房にさせていただくぁwせdrftgyふじこいlp;@!」 夏美「クスクス。」 朝倉「意外や意外の展開に驚きながらも結婚の約束をして店に帰り」 葉加瀬「ただ、只今、帰りましたぁ〜。か、帰りましたぁ〜」 超「わぁわぁかぁかぁうるさいナ、カラスでも居るのカ?・・・・おヨ?ハカセカ。 この様子だと会ってもらえなかったのカ?・・・・何?会ってもらえタ。それはよかたネ。」 葉加瀬「それで、月が替わったら嫁入りしてくれると」 超「ハカセ、何か拾て食べたカ?」 葉加瀬「いいえ。」 超「何か悪いもの食べたか変な夢見ただけヨ、ふざけた事を言ってないで きびきび働くヨロシ。」 30-537 名前:まほ落語 真打 幾夜餅[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 05 19 ID ??? 葉加瀬「はい、働きます!・・・来月、来月、来月・・・」 朝倉「よっぽど嬉しかったと見えまして、来月来月とぶつぶつ言ってたせいか」 超「お〜い、ハカセ〜、ハカセ〜。・・・おい、ハカセは居ないのカ?」 古「親方、ハカセに用ですか?お〜い、らいげつ〜!」 葉加瀬「は〜い。」 超「・・・あいつ、来月と言ってるうちに名前が来月になたカ?」 朝倉「さて、月が替わりまして饅頭屋の前に籠が着き、降りてきたのが夏美太夫。 煌びやかな嫁入り衣装、まるで絵から出てきたようです。」 夏美「小僧さん、中に葉加瀬さんが居るなら新町から夏美が来たと伝えてもらえませんか?」 古「え、あ、はっ、はい!・・・・親方!おやかたぁ〜!」 超「なにネ・・・って!おい!ハカセ!ハカセ〜!」 朝倉「本当に夏美太夫が嫁入りに来て葉加瀬以外の皆がビックリ仰天! 大急ぎで式の準備をいたしまして、和泉先生の仲人で夫婦の契りを交わします。 その後、二人は両国に店を構え商いを始めました。その商いとは、 元は饅頭屋の奉公なので饅頭屋だと親方に悪いと思い、それなら餅屋を開けばいいだろうと 女房の源氏名を取り夏美餅というのを売り出しました。 あの夏美太夫が餡をつけた餅というのが大評判になり、夏美餅として栄えます。 これが、名物・夏美餅の一席でございます。」 30-539 30-539 名前:真名ちゃんもっこり日記47[sage] 投稿日:2006/05/01(月) 21 34 11 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記47 現在私は依頼の都合で朝鮮半島にいる。 明日までに帰ってゴールデンウィークに旅行に出かけるアキラたちと同行するためだ。 飛行機を使えば余裕なのだが身元がばれるとまずいので、適当な貿易船に乗り込みこっそり帰ることにした。 日本に帰ったら刹那か楓あたりの船の料金をチョロまか(ry 待てよ、某国は中国の隣だからで古にでも(ry あの貿易船がいいだろう。カニを積んでいるようだ。 ウゴゴゴゴゴゴゴ ウォォォォォン ザバザバザバ しかし古いエンジンに古い船だ、ちゃんと日本に帰れるのか? こんな船は保険には絶対に入れないだろう。 とか思ってると眠ってしまったzzz…… 扉の隙間から漏れる光で目が覚めた。 多分コンテナの中で寝ていたからだろう。背中が痛い。 …ん?さっきから周りが騒がしいな。何かがあったのだろうか。 ここはどこの港だろうか。山の近くにあるにある小さな港である。 「アイゴー!保険料が高すぎるし入港できないニダ!引き返すニダ!」 何ぃ!?入港できないだと? このままでは愛すべきアキラに会えないではないか。このまま入港できないのは困る。ちょっと話をつけるとしよう。 「どうも、私は桜咲刹那(偽名)だが、なんで入港できないんだ?」 「不法入国の難民がいたぞ!取り押さえろ!」 「うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;」 ―というわけで今私は拘置所の中だ。 しかも武器を持っているという理由で身包み剥がされ、裸にボロキレを体に纏った状態だ… うわああああああああああああああああああああああああんアキラーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(TоT)。 前ページ次ページSSまとめ
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544 邪教の館2 暴走原理は三人分 2006/11/27(月) 23 25 06 ID ??? 邪教の館2 暴走原理は三人分 1/5 超 「昨日の今日だけド、早速改良してみたネ」 ハルナ 「や、やぁ、ちゃおりん。どこがどう変わったのかな?」 超 「ハルナサ・・・どうしたネ!!その傷。誰に犯られたネ!?」 ハルナ 「あはは・・・また千雨ちゃんを拉致ろうとしたらザジさんにね。ザジさん合体しなくても強いわ」 超 「そ、そうだたカ・・・えーと、改良点だだネ。三人で合体できるのと、那波さんを混ぜて合体できなくしたネ」 ハルナ 「んふふ・・それは結構。で、今日は誰を?」 超 「まずは二人でまぐわるネ。一人目はもうカプセルに入ってるネ。二人目はもうじき来るはずネ」 そう言われたハルナは一つめのカプセルをのぞき込みました するとおそらくは気絶させられたであろう少女が一人、入っています。どうやら何処かの教会のシスターらしいようです ハルナ 「ねぇ、この謎のシスターって・・・」 超 「ああ、ワタシに悪戯を仕掛けようとしていたところを捕獲したネ。全く馬鹿な・・・おっと、ゲストの到着ネ」 さよ 「あの~、超さんはここですか?」 突然、地下研究室の扉は開き、その向こうから陽炎のような少女が姿を現したのでした 超 「おおっ!!待てたネ、さよサン。こっちネ」 さよ 「それでご用はなんですか?」 超 「さよサン・・・この人と合体してみないカネ?」 さよ 「が、合体?」 ハルナ 「そう、この謎のシスターとまぐわるのよん」 そう言われたさよさんはカプセルをのぞき込みました。確かに少女が一人、縛られて眠っています さよ 「でも・・・なんで私なんですか?」 超 「ぬふふ・・・幽霊と人間の合体。みてみたいだけネ」 ハルナ 「もしかしたら・・・実体化するかも?朝倉と手を握れるかもよ?」 その一言がさよを決心させたのでした 545 邪教の館2 暴走原理は三人分 2006/11/27(月) 23 25 42 ID ??? 2/5 ハルナ 「むふっ!!ごた~いめ~ん・・・」 さよさんがカプセルに入ったのを確認すると、ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れたのでした 二つのカプセルの光はやがて一つに融合して、別のカプセルへと収束されていきました そしてその光りが収まると同時に・・・カプセルは開いたのです 超 「???」 ハルナ 「なにも・・・無い?」 誰も出てこないので、開いたカプセルをのぞき込む二人。どういう訳かカプセルの中には誰もいなかったのです 超 「もしかして・・・消滅したのカ!?」 ハルナ 「ヤバいじゃん!!!さよちゃんを消しちゃったって朝倉が知ったら・・・とんでもない秘密をばらされるよ!!!」 超 「まあ、朝倉サンを消してしまえば済むだけのお話だガ・・・ん?」 と、そのときでした。超の頭に何かがぶつかったのです ぶつかった方向をみると、なんと空中にペンが浮かんでいたのです ハルナ 「空飛ぶペンなんて発明したの?ちゃおりん」 超 「出来なくもないガ・・・作った覚えはないネ」 しばらくそのペンはふよふよ浮かんでいましたが、やがてきゅぽんと蓋が取れ、紙の方向に向かっていったのです そしてそのペンは何かを書き始めました ”朝倉さんに手を出したら・・・呪いますよ~” ハルナ 「ていうことはこのペンがさよちゃん!?面白いかも・・・」 超 「いや、もしかすると・・・完全に姿だけが消えたのカモ」 さらにペンは書き綴ります ”そうみたいですね、これじゃあまるで・・・空気!?” ハルナ 「存在感が完全に消えたみたいね」 ”しくしくしく・・・” 部屋の湿度が上がったように感じたのは、きっとさよさんの涙のでしょう 546 邪教の館2 暴走原理は三人分 2006/11/27(月) 23 26 37 ID ??? 3/5 ハルナ 「で、次は誰で実験するの?」 超 「まき絵サンとくーなんかが面白いと思わないカナ?」 ハルナ 「なんだかもう結果が見えるような気がするんだけど・・・」 超 「わからないヨ?馬鹿と馬鹿で天才になるかもヨ?」 古 「超?どこアルカ?呼ばれたから来たネ~」 超 「おお!!!待てたネ、あのカプセルの中に試作品の中華まんがあるので食べてみて欲しいヨ」 古 「わかったアル。この中アルな・・・」 まき絵 「ハ~ルナ。ネギ君どこ?」 ハルナ 「ああ、あっちのカプセルにいるよ。あのカプセルの中なら二人きりよん」 まき絵 「もー、ネギ君ったら・・・おませさんなんだから」 超 「どうやら二人が入ったようネ」 ハルナ 「では・・・パイルダーオン!!!」 ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れます 発光する二人が入ったカプセル。二つのカプセルの光はやがて一つに融合して、別のカプセルへと収束されていきました そしてその光りが収まると同時に・・・カプセルは開いたのです 古絵(くえ) 「あう~」 カプセルから出てきたのはピンクの髪の古菲さんでした。しかしどういう訳かハイハイしているのです ハルナ 「ね、ねえ。なんか様子がおかしくない?」 超 「これはまさカ・・・くー、ワタシがわかるカナ?」 しかし古絵ちゃんは不思議そうに超をみると、軽く首をかしげただけでした 古絵 「うぁ?」 超 「たぶん・・・馬鹿×馬鹿は馬鹿ってことらしいネ。うん、きっとそうネ」 ハルナ 「アンタ、鬼畜だわ・・・」 547 邪教の館2 暴走原理は三人分 2006/11/27(月) 23 27 45 ID ??? 4/5 超 「さテ、気を取り直していよいよ三人合体ネ!!!」 ハルナ 「こ、これほっといて良いの?」 超 「30分で元に戻るネ。心配ないヨ」 ハルナ 「それもそうか・・・で、次誰いっとく?」 超 「ぬふふ・・・それはこのお三方ネ!!!」 超はそう言うと、何もない壁の方向を指さしたのです と、次の瞬間その壁が崩れ、三人の少女が現れました 高音 「超鈴音!!!学園を混乱に導く悪党め!!!この高音・D・グッドマンが成敗してあげます!!!」 愛衣 「わ、悪いことはしちゃいけないんです!!」 ナツメグ 「えーと・・・成敗です!!」 ハルナ 「この人たちって・・・あの脱ぐ人たち?」 高音 「脱ぎません!!!」 超 「まあいいネ。出動、まじっくはんど~」 超が何か妖しいボタンを押すと、壁には穴が空いてそこから手のついた触手が現れました そしてその触手はうねうねと三人を捕らえると、無理矢理にカプセルの中に押し込んだのです 高音 「お、お止めなさい!!!聞いているのですか!!」 愛衣 「ああ・・・また・・・」 ナツメグ 「大人しく教授のそばでサポートしていればよかった」 そして三人がカプセルに入ったのを確認すると、ハルナは悪魔の微笑みでスイッチを入れたのです ハルナ 「まあ、二階級特進ってわけじゃなんだから・・・でも黒い三連星ってたしか・・・」 三つのカプセルは各々に光り輝き、そしてその光は三つのカプセルの中央に集まります そして・・・ 548 邪教の館2 暴走原理は三人分 2006/11/27(月) 23 30 07 ID ??? 5/5 ?? 「不埒なあなたたちに鉄槌を・・・」 なんと中央の光が収まって、中から現れたのは巨大な女神の人形のようなモノでした どことなく高音さんの影人形に似ているようですが・・・何故かその女神は服を着てはいません 超 「な、なんかイケナイモノを呼び出してしまったようネ・・・」 ハルナ 「わ、私のアーティファクトでよく似たの呼び出せるけど・・・」 ?? 「我が名は女神”ヌグー”、我が死命は不埒なあなたたちに鉄槌を・・・」 女神さまの両手はぼんやりと光り始め、そしてその光った掌は超とハルナに向けられました 超 「やるのカナ?”脱ぎ女”サンに倒されるほどワタシは弱くないヨ?」 ハルナ 「わ、私は遠慮したいかな・・・」 ヌグー 「下すことなのです!!!」 女神様の両手から放たれた光は一筋の閃光となり、超とハルナに降り注ぎました しかし超さんは構えるとこう叫んだのです 超 「超武装兵式77型、前面展開型防御光壁!!!」 一方、ハルナさんは何か防ぐモノはないかと手元を探しますが、見つかったのはスケッチブックだけでした ハルナ 「え、えーと・・・スケッチブックガード!」 超 「フフ・・・ワタシの防壁が破れるはずも・・・な、ナント!!!」 ハルナ 「やっぱりスケッチブックじゃ防げないよね・・・」 閃光は超の防壁をいともたやすく破り、そして二人の体に降り注ぎました そして光が二人の服に触れると、超たちの服は威勢よく爆発して四散したのです 超 「わ、ワタシまで”脱ぎ女”に!?」 ハルナ 「ぬぐー!?」 ヌグー 「悔い改める為に脱ぐのです。万民、皆脱ぐのです」 女神様はそう言うと全身を光らせ始め、天井をすり抜けて何処かへ行ってしまいました この後30分、麻帆良の街は脱げビームに包まれたのは言うまでもありません 完 554 五月の超包子繁盛記 2006/11/28(火) 19 44 39 ID ??? 五月の超包子繁盛記 今日の超包子は場所を変えて駅前にいます。 超「駅にこれを置いて欲しいネ」 と超さんは『足元注意』の張り紙を渡しました。駅の人にも許可を取ってその張り紙を張りました。 駅の足元には安全のための丸い突起のようなものが並んでいます。 今回の料理はそれを連想されるものを用意しました。 ちなみに超さんはタコと小麦粉を仕入れてきたので今回はたこやきです。 油をしっかり引いて水で溶かした小麦粉を入れて焼きます。 そしてゆっくりと紅生姜と一口大のタコをしっかりと入れます、決してタコを入れないというアコギなことはしません。 しっかりと作ればあとは仕上げとして、250度の油に総て入れます。 すべて揚げタコにします。これで外はカリカリ、中はふっくらとしたタコの香りが漂うのです。 超包子特性のソースと鰹節に青海苔をふれば完成です。 ハルナ「さっちゃーん。タコヤキ3人分」 五月 はいどうぞ 駅越しにハルナさんを確認します、夕映さんとのどかさんが食べてますね。 のどか「おいしい」 ハルナ「おいしいね、このからしマヨネーズが効いてて」 ひょい パク 夕映「あっハルナ!何するですかー!!」 二人が取り合いをし始めました。喧嘩はいけませんよ。 あ、まき絵さん。同時進行で作ってるたいやきを食い逃げしてはいけませんよ。 まき絵「うぐぅ!?」 557 エヴァ その手に贅沢を 2006/11/29(水) 03 51 58 ID ??? エヴァ その手に贅沢を 1/5 最近の若い者、とは言っても私の周りにいるのはほんのひよっ子共だ だからこんなことを言っても、それは年寄りの愚痴に過ぎないのかもしれない 桜子 「ねぇ~駅前のクレープ屋、最高だよね~」 楓 「拙者は麻帆良一風堂の黒プリンが最高だと思うのでござるが・・・」 五月 ふふっ、これからの時期は野菜ならお葱、果物なら蜜柑、林檎。魚介類なら牡蠣に鰤ですよ 一番嗜好が近いのは五月であろうか?これはさすがだとは思う しかしこいつらには一番大切なことが抜けている そう、本当の贅沢というものの味わい方を エヴァ 「茶々丸、用意はいいか?」 茶々丸 「イエス、マスター」 もんぺに長靴、麦わら帽子に軍手、さらには背中に竹籠。いつもの洋装とはかけ離れたこの姿が贅沢の序章 こんな格好が出来るようになるには長い年月が必要であろうか? まあ、贅沢の条件その一、格好など気にしてはいけない この少しばかり人には見せたくないこの格好をして、私は山の中の獣道を行く 茶々丸 「マスター、一つお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?」 エヴァ 「なんだ茶々丸。私は今、結構大変なんだがな」 茶々丸 「目的地までマスターを乗せて飛行していきましょうか?このままでは体力の消耗が激しいと思われます」 そんなことを言うとは・・・まったく、これだから人形なんだ 558 エヴァ その手に贅沢を 2006/11/29(水) 03 53 37 ID ??? 2/5 エヴァ 「つまり貴様は何故合理的に、且つ楽な方法をとらないのかと聞いているのだな?」 茶々丸 「その通りです、マスター。このままでは明日にはマスターが筋肉痛でのたうつ姿が想像されます」 それはちょっと辛いのだが・・・今コイツには私が求めているものを説明せねばなるまい エヴァ 「・・・私が今求めているもの、それが貴様には理解できるか?」 茶々丸 「旬の食材と思われます」 エヴァ 「少し当たりだがほとんど外れだな。ではさらに問おう、今から採りに行くものはここでしか手に入らないものなのか?」 茶々丸 「いいえ、鮮度を度外視すればすべて金銭で解決できると思われますが」 エヴァ 「その通りだ。故に私が求めているものは食材であって食材ではない」 茶々丸 「それでは何を?」 エヴァ 「贅沢、だな」 常に行動を解析して、もっとも合理的な行動を取っていけるようにする つまりそれは最適化とでもいうのであろう 常に進化する機械人形の茶々丸にとっては、それが己が根底にすり込まれている。いわば本能とでもいうやつであろう だが人は、そして私はそうではない場合がある あえて苦労というような行動を取ってしまうことがあるわけだ それは感情故の行為。苦労から来る反動の喜びを味わうための愚かしい行動 ”だがそれがいい” もしこれが茶々丸に理解できるようになったら・・・それが人間に近づいた証拠だろう 早くそのようなことを理解できるようになってもらいたいものだ エヴァ 「贅沢の条件その二、手間は惜しむな、だ」 茶々丸 「・・・つまり贅沢とは苦労の先にあるのですね」 エヴァ 「そうだ。金をかけるのが贅沢ではない。手間をかけた結果、金がかかってしまうだけのことなのだ」 559 エヴァ その手に贅沢を 2006/11/29(水) 03 55 10 ID ??? 3/5 茶々丸 「マスター、このあたりがホンシメジの生息地です。ただいま正確な生息場所をサーチいたしますので・・・」 茶々丸の無粋な発言に私は少しあきれてしまった エヴァ 「止めろ。さっきも言っただろう?苦労して手間をかけるからその反動が大きいのだと」 茶々丸 「失礼いたしました、マスター。それでは・・・私はこのあたりでお待ちしております」 エヴァ 「・・・そうだな、ここで待っていろ」 こうしてコナラ林の中をゆっくりと探して廻る私 おおっと、こで一つ後学のために教えておこう 古来より”香りマツタケ、味シメジ”言われており、ホンシメジの味はキノコの中でも最高の味を持つと言われている 現在、スーパーなどで流通しているシメジはブナシメジであり、それはホンシメジとは異なる 何せ、ホンシメジは国産の松茸の数倍の価格で取引されているのだから、それも当然であろう これを食ったことのあるのは・・・おそらくは雪広ぐらいのものだろうな さて、木の根元を探しながら林を散策する内にようやくそれに近いものが見つかった 灰褐色のそれは、特に嫌悪感を催すような容姿はしていない まさにキノコ、といった感じだ 私はやおらしゃがみ込むと、それにゆっくりと手を伸ばした そして石突きの部分を掴み、軽く力を入れて上方へと引き上げる 私の掌にはそう、ぼーやの縮こまったアレぐらいの大きさのホンシメジが乗っていた これを七輪であぶって・・・いや、アルミホイルで魚と蒸し焼きなんてのもいいな そしてそれを肴に日本酒で・・・ いかん、涎が出てきてしまうではないか まったくもう、愛いやつだな 560 エヴァ その手に贅沢を 2006/11/29(水) 03 57 03 ID ??? 4/5 しゃく、しゃく、しゃく・・・ 気がつくと枯れ葉を踏みしめて、私の背後に誰かが近づいてきた おそらくは暇になった茶々丸がきたのだろう もしかすると、アイツはアイツなりに気を利かせてホンシメジを探して持ってきたのかもしれない まあそういった心遣いは、拒否するのも野暮と言うものだ つまりは贅沢の条件その三、心遣いを大切に と、いったところか そう考えた私は振り向きざま、茶々丸にこういった エヴァ 「茶々丸、お前はお前で見つけた・・・」 毛玉、そう表現するのが正しいだろう。息の荒い毛玉が私の目の前にいる 茶々丸 「ああっ!!熊さん、その方を食べてはいけません!!」 エヴァ 「ちゃ、茶々丸!!なんだコイツは!?」 茶々丸 「先ほどお友達になった熊さんです。ああっ!!」 不意を突かれたのと、手にホンシメジを持っていたことで私の初動が遅れた しかし野生にはそれで十分であったらしい かぷ・・・ 茶々丸 「い、いけません熊さん!それはマスターの右腕・・・」 エヴァ 「まったく・・・ずいぶんとひどい目に遭わせてくれたものだな」 血まみれで引き裂かれたもんぺが事の悲惨さを物語っていた 茶々丸 「申し訳ありません、マスター」 幸いにも犠牲は右腕だけで済んだ。いくら私が不死の吸血鬼だとは言っても喰われてしまっては再生が難しい エヴァ 「苦労はしても良いが苦痛は困る。そのくらいは理解できるだろう」 茶々丸 「はい・・」 少し沈んでいる茶々丸、このあたりの感情は芽生え始めているようだな 561 エヴァ その手に贅沢を 2006/11/29(水) 03 58 00 ID ??? 5/5 エヴァ 「じゃあ、あの熊を何処かにやってくれ。まだ獲物をみるようにこちらを見ているからな」 茶々丸 「わかりました、マスター」 こうして林の奥、おそらくは森の中へと熊を連れて行く茶々丸。これでようやく静かに探せるものだ やがていくつかのホンシメジが見つかり、丁度私の疲れも良い具合になってきた頃、茶々丸は戻ってきた 茶々丸 「申し訳ありません、マスター。ただいまハカセから通信が入って至急ラボに戻らなければならなくなりました」 エヴァ 「ふむ、それは丁度良い。私も疲れて来たところだ、戻るとするか」 しかしこの後、茶々丸は信じられない、いや、的を外れたことを言い始めたのだ 茶々● 「それでは私は先に戻ります。マスターは手間をかけて来た道を戻っててください」 エヴァ 「は?貴様何を・・・」 茶々● 「それではお先に失礼いたします。マスター」 エヴァ 「おい!!!ちょっと待て!!まてー!!!」 簡単にそう言い残すと、やつは飛び去っていった。こちらを振り返りもせずに・・・ 現在の月は新月、とてもじゃないが飛行するだけの魔力はない そしてなんといっても・・・ おなか空いた エヴァ 「ちゃ、茶々丸ー!!!かむばーく!!!」 しかし茶々丸は戻っては来ない。爆煙だけが私の周りに漂っている だが茶々丸の代わりに戻ってきたやつがいた。あの熊が戦闘態勢で遠くから私を睨んでいのだ 最高の贅沢ライフが、いつの間にか生死をかけたサバイバルになるなんて思わなかった その後、私は楓に救出されるまで、たらふくホンシメジを生のまま食べ続けなければならなかった しばらくは姿すら見るのも嫌になるほどに ホンシメジ?ああ、それはとても美味だったよ!!(怒) 完 566 さよ 小さな知識 2006/11/29(水) 19 38 06 ID ??? さよ 小さな知識 さよ 「冬は冬休みがあるから嫌いなさよです」 五月 うふふ、そんなこと言わないで。これ、いかがですか? さよ 「お気持ちはありがたいですけど、私幽霊ですから食べられないです・・・」 五月 そうですか。突然ですけど今日はちょっと私の知識を披露させていただきますね さよ 「刀子さん・・・いえ、五月さんの知識、お願いします」 五月 私の知識はさっきさよさんにお出ししたこのお椀の中身です さよ 「これですか?中身はたら汁のようですけど・・・」 五月 そうですね。鱈(たら)は魚に雪って書くくらい冬に親しまれる魚なんです さよ 「美味しいですか?」 五月 美味しいですよ。鱈は捨てる部分のないお魚さんで、冬の寒い漁港にあがったばかりの鱈をアラ汁にするともう最高ですね さよ 「採れたてが美味しいんですか?」 五月 そうですね。鮮度の落ちが激しい魚なので、刺身なんかは産地でないと食べられないって言われてるくらいですね さよ 「私も食べたいな・・・」 五月 後この魚は大口で、冬に向けて目一杯食べ溜めしてしまうことから”たらふく食べる”の語原なんですよ さよ 「なるほど・・・」 五月 うふふ、今度いい鱈が入ったら私のくいもん屋で出しますから朝倉さんと来てくださいね さよ 「・・・お酒はありますか?」 五月 朝倉さんを酔わせて何をするつもりですか?・・・もう、さよさんたら意外と積極的ですね さよ 「ち、違い・・・介抱したいだけですってば!!!そんな・・・えっちな・・・いやん!!」 五月 でも酔わせても良いですけど捨てていかないでくださいね。でないと・・・ さよ 「え、でないと?」 五月 超臨時収容所に収監されちゃいますからね さよ 「あわわ(*1))」 完 567 マロン名無しさん 2006/11/29(水) 20 16 09 ID ??? さよカワイス(;´Д`)さっちゃん黒スwww 574 落日哀歌・6 2006/11/29(水) 22 28 01 ID ??? 落日哀歌・6 ハルナの表情は、やり遂げた者のそれであった。戦いは終わったのだ。 印刷所から帰還する頃には既に太陽は沈みかけていた。紙一重の入稿であった。 今はただ眠りたい。愛しのベッドが彼女を待っている。 そう、思っていたのに――― ハルナは動かなかった。 夕映もまた、動かなかった。 ハルナは動かなかった。 夕映もまた、動かなかった。 ハルナは動かなかった。 夕映もまた、動かなかった。 室内を、すきま風が吹き抜けた。その、冷たい風を身に纏い、夕映はがっくりと膝をつく。 限界であった。 扉の向こう。ハルナは落ちてしまったのだろうか。施錠された絶対領域。これでは、入れない――― 何度も、何度も。 夕映は扉を叩き、親友の名を呼んだ。だが、彼女は永遠とも思える眠りの淵を彷徨っていたのだ。 届かぬ思いに、夕映は絶望する。最早、動く事すら叶わぬ。 トイレを前にして、夕映は己が運命(さだめ)を呪った――― 「漏るです……!」 悲しい女の声が、黄昏に消えた――― (おしまい) 575 マロン名無しさん 2006/11/29(水) 22 54 35 ID ??? 574 か、悲しい!w 576 マロン名無しさん 2006/11/29(水) 22 55 16 ID ??? カモ「ふぅん、成程、寒いのが苦手なのか…」 ???「コクコク」 ???「コクコク」 カモ「おれっちにまかせな、とっておきの解決法を教えてやるぜ!」 亜子「あれ? 桜子達浮かない顔して、どないしたん?」 桜子「うにゃ~、実はさ、最近クッキとビッケが私たちの下着を引っ張り出して、 布団代わりにするんだよね~」 円 「ヘンな事覚えちゃったなぁ」 美砂「あたしの勝負下着~!」 亜子「…あったかいんかなぁ?」 577 アキラ 仔猫の望み 2006/11/30(木) 00 05 35 ID ??? アキラ 仔猫の望み 私を好きになってくれる子が出来た。近所に住むようになった黒猫さんだ この子はまだ幼く、よろよろと歩く姿がとても可愛い だがこの子には変な癖がある。どういう訳か木に登りたがるんだ 特に木の上に小鳥とかがいるわけではないんだけど・・・どうしてなんだろう? でもある日突然、その理由がわかった 裕奈 「そうだったのか、じゃあ頑張るにゃ」 ふとある日、その仔猫と裕奈が遊んでるをの見かけたんだ そう言っているのが聞こえたんで私は聞いてみることにした。なんでこの仔猫は木に登りたがるのかって 裕奈 「えーと・・・言っていいのかにゃ?」 アキラ 「危ないことなの?それとも・・・」 裕奈 「そんなことじゃにゃいんだけど・・・いわば目標なのかにゃ?」 アキラ 「目標?」 裕奈 「えっとね、あの子アキラに抱っこされたいから胸ぐらいまで登れるようになりたいんだって。だから木登りの練習してるにゃ」 アキラ 「・・・かわいい」 胸の奥がきゅんってなった また今日もあの子が遊びに来た。小さな鳴き声を上げてそっと私のほうにやってくる アキラ 「・・・おいで」 仔猫は私が膝をついて座ったのを確認すると、仔猫はその上に登ってきた そして太ももの上を通り、お腹に手を当てる。肉球の感触がぷにぷにだ でも仔猫の進軍はそこまでだった。後ろ足で立ち上がろうとした次の瞬間、ころんと後ろに転がったのだ 私は最後まで落ちないようにその仔猫を抱き止めると、地面へと下ろしてあげた 今日もあの仔猫は木登りの練習をしている。でもその光景が見られるのはあと少し もうすぐ抱きしめてあげられるだろう。そのときまで私は見守り続けたい 完 584 レイニーブルー 2006/11/30(木) 00 55 05 ID ??? レイニーブルー どうしてこうなっているのか分からない。 大雨の中であやかは急いで帰るが間に合わずにびしょ濡れになってしまった。 「まったく…天気予報もあてになりませんわ」 服を乾かすために下着姿になるが、生憎下着も濡れてしまっていた。 どうやら下着も取り替えないといけない。 ピンポーン こんな時に誰かが尋ねてきた、下着姿ではまずいのであやかは仕方なく居留守を使うことにした。 ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン あまりにも連続で鳴らしてくるため、仕方なくバスタオルを羽織って出ることにした。 当然だがあやかの機嫌は悪い。 「誰ですの。そんなに鳴らしても…」 そこに現れたのは傘も差さずに同じくびしょ濡れの明日菜がその場に立っていた。 「あ、アスナさん!?」 「あ…あはは、あんたと帰ろうと思って門で待ってたんだけど…」 あやかははっとした、自分は日直の仕事が残っていたせいで明日菜のことをほったらかしにしていた。 しかも明日菜がいつも待ってくれていた門前は避けていた。雨が降って別ルートを使わざるを得なかった。 「と、とりあえず早く上がってくれます」 あやかは明日菜の手を引いて部屋に連れ込んだ。 「服、脱いでいい?」 決していやらしい意味ではない、長い間待っていたのか体が震えていた。 「えぇと、拭くものと温かいもの……あっ、その前にシャワーを浴びてくれます!?」 「ごめん、早くしてくれる」 585 レイニーブルー 2006/11/30(木) 00 55 35 ID ??? 折角待ってくれていた明日菜が自分の気まぐれでこんな目に遭っていた。 すまない思いでいながらも、慌てて対応に追われるあやかは濡れた下着姿のままで右に左に走る。 すぐに体を温めるためにバスダブにも湯を入れながらあやかは明日菜のことを考えていた。 水で透けた制服、密着した体が綺麗に映っていた。 「…いけませんわ、あんな姿を見てしまうと…すっかり臨戦態勢ですわ」 こんなところで興奮するなんてどうかしてると思いながらも違うことを考えていた。 するとそこへゆっくりと現れる明日菜の姿。 あやかがその存在を確認した途端に明日菜はあやかを湯の入ったバスダブに押し倒す。 「ぶっ…な、何をしますの!」 「あんたのせいで…こんなに寒い思いをしたのよ、その分のツケを払ってもらおうと思ってね」 明日菜はあやかにそっとキスをした。 二人とも下着姿だが、いつの間にかその下着もバスダブの中に浮かぶ状態となってしまう。 このまま明日菜ペースかと思われた途端、あやかは明日菜にキスをしてそのまま体を持ち上げる。 そしてシャワーのホースを両腕に撒きつけ動きと封じる。 「ちょっと何するの!」 「バスダブは狭いですし滑りやすいでしょう、その防止策ですわ」 「どうせあんたの趣味なんでしょ!!」 怒鳴る明日菜だが両腕を封じられ、足蹴りだけではあやかは動じない。こうなるとあやかは止められない。 「あっ……ああああああ…はぁ…」 あやかの必用な攻めに思わず甘い声を出してしまう。 「その割には…いつもより腰が動いていますわよ」 「そ、そんなこと言ったってぇ…」 やればやるほどあやかのテクニックは冴え渡る、それに引き換え明日菜はやるたびに変化していくあやかの攻めに対応できず。 「はっ…はぁっ…あぁ……」 明日菜はあっという間に達してしまう。 586 レイニーブルー 2006/11/30(木) 00 56 07 ID ??? 「いつもより反応がいいですわね、そろそろいいですわよね」 あやかが耳打ちをすると明日菜はそっぽを向くようにして呟いた。 「そんなことで焦らさないでよ。私だって…ずっとあんたのこと…」 その内容を伝える前にあやかはお構いなしに明日菜を抱いた。 「ン!…あっ…ああぁぁぁぁ!!」 「力を抜いておかないとまた腰を壊してしまいますわよ」 そんな言葉を投げかけても明日菜は体を重ねることをやめない。 今も雨は止まず、そして服は依然として乾いていない。 乾燥機が鳴る音を聞きながら、二人はベッドルームでベッドを揺らしていた。 「雨、まだ止みませんわね」 「そうね、服もまだ乾かないし」 「服が乾くまでの間なら、私と一緒にいてくれますわよね」 そんな確認をするあやかだが、明日菜はそんなあやかをそっと抱きしめキスをした。 「もう帰るの面倒になっちゃった。明日休みだし、朝までやる?」 「…その前にあなたの腰が確実にイきますわよ」 勝ち誇ったような笑いをするあやかだが、その顔はイヤミという意味ではなく、愛する者のための笑顔。 悪態をついてけん制しあって、いつもこんな毎日。 「うるさい黙れ。どうせ言わなくても寝かさない気でしょ」 この二人は磁石のようにいつでもくっついたままだ。 終 589 『One More Sweet』 傍観者 2006/11/30(木) 02 55 46 ID ??? 『One More Sweet』 傍観者 1/4 「ふむ……」 昼休み。くるくるとシャーペンを器用に回しながら、早乙女ハルナは退屈そうに息をついた。 「なんというか、刺激がないのよね」 彼女の視線は先程から一組のバカップルに注がれている。亜子の頭の上にちょこんとあごを乗せたまま、 裕奈は今日も今日とて下らないちょっかいを掛けている最中であった。 先に視線の主に気付いた亜子が助けを求めてくる。 「パル~、そないじろじろ見とらんで助けてえな!」 「だが断る」 あっさり断ると、ハルナは堂々と二人の前にやって来てかぶりつきで観察する始末である。ますます亜子は 赤くなる一方で、裕奈の方はというと、調子に乗って亜子の耳元で息を吹き掛けた。 「ひゃああっ!?」 「おー、照れてる照れてる」 かなりテンパってる亜子とは対照的に、ハルナは冷静にスケッチブックにペンを走らせた。 すると、裕奈の興味の対象はそちらに移行したようである。亜子にしがみついたまま身を乗り出してきた。 「なになに、あたしたちをモデルにすんの?」 「んー、たまにはガチ百合でもやろうかと……。ちょうど目の前に美味しい表情した人がいるコトだし」 「やーめーれーっ!!」 何やら亜子の苦情が聞こえるが、当然スルーする。 「けどさあ、アンタらじゃ円満夫婦すぎてつまんないんだよね~。たまには浮気とかしてみない?」 傍観者の勝手な言い草に、裕奈も亜子もこれには苦笑するしかない。 「浮気ってもさあ、誰と?」 「例えば、ここに絶世の美女がいるじゃない」 裕奈の問いに、ハルナはにやりと笑って自分を指差す。バカップル二人は即座に、真顔で、周囲を見渡す。 「アンタら鬼か。……まあ冗談はおいといて、焼きもちとか妬いたりしないの?」 この質問には一人が苦笑し、もう一人はやや気恥ずかしそうに顔を伏せてしまった。 590 『One More Sweet』 傍観者 2006/11/30(木) 02 56 18 ID ??? 2/4 「えー、あれはアキラの誕生日前日の事です。たつみーのプレゼント探しに付き合ってたら浮気と誤解され、 その日は一晩中クチ聞いてもらえませんでした」 「ゆ、ゆーな! そないなコトまでバラさんといて~っ!!」 亜子は真っ赤になって抗議し、裕奈の背中をぽこぽこ叩いている。すると裕奈もハルナも実にいい表情で 目線を交わした。何やらよからぬ事を企んだようだ。 「にゃるほどね~♪ 確かに亜子は独占欲強そうだわ」 そう言ってハルナはうんうん頷きながら、わざとらしく裕奈に抱き付いて見せる。 「ねーねー、たまには私にもゆーな貸してくんない?」 普段の亜子なら呆れ返る所だろうが、今回ばかりはそうもいかなかったらしい。 「むーっ、ゆーなは渡さへんもん!!」 と、亜子は頬を膨らませながら裕奈の腕にしがみついたのだ。両手に花状態の裕奈はお気楽そうに笑う。 だがしかし、もう一人の仕掛け人はというと、 「やばっ! こ、これはクオリティ高いって!!」 きゅぴーん! と目を輝かせ、ターゲットを亜子に変更していた。そのままハルナはがばあっ! と 亜子に抱き付く。そして、これでもか、といわんばかりに亜子の頭をなでなでする。 「こりゃゆーなが夢中になるのも分かるな~♪ この子マジ可愛いんですけど!」 「ちょっ、パルやめっ、恥ずいっちゅーに!!」 しきりに嫌がる亜子の様子に、ハルナはすっかり満足しながらちらりと裕奈の顔色を窺った。 すると裕奈は怒るでもなく、呆れた様子もない。ただ一言、 「あはは……、そうきたか……」 と、ぽつりと呟いたのだ。この反応は想定外だったのか、ハルナはきょとんとしてしまう。 その隙を突いて、亜子はようやくハルナの拘束から逃れた。 「ゆーな、どないしたん?」 心配そうに尋ねる恋人に、裕奈は我に返った様子であはは、と頬を掻いた。 「や、パルも食い付くくらい亜子ってばカワイイからね……。こんなカンジでライバルがどんどん増えたら とうしよう、って思っちゃって……」 思わず顔を見合わせる亜子とハルナ。そして、くすくすと笑い出した 591 『One More Sweet』 傍観者 2006/11/30(木) 02 56 50 ID ??? 3/4 「えへへ。ゆーなかてかわええトコあるやろ?」 「うんうん、こりゃおねーさん油断してたわ。ゆーなは嫉妬するよりヘコむタイプなワケだ」 「笑うなあっ!!」 頬を染めながら抗議する裕奈に、二人はにやにやするばかり。 「もう……。いつの間にかあたしがターゲットになってんじゃん」 ばつの悪い表情で裕奈が呟くと、亜子はすっかりご機嫌な様子で再び裕奈の腕を取った。 「心配せんでも、ウチはゆーな一筋やから!」 「亜子……」 ちょっぴり拗ねていた裕奈も、みるみる笑顔に変わっていく。そして、傍観者は一人頷くのであった。 「ああもう、このラブ臭びんびんバカップルめ! こーなったらアンタらの甘々っぷりを描きまくるしか!」 何やらハルナの中で完全に火が付いたようで、彼女のペンは恐るべき速さで疾り出した。 「―――お二人さん、どうせならちゅーの一発くらい見せてくんない?」 「もう、アホなコトゆわんといて」 調子に乗ってリクエストまでしでかすハルナに、亜子はやんわりツッコミを入れる。と、裕奈はこっそりと ハルナの耳元で何やら囁いた。 「―――りょーかい」 ハルナはにこりと笑顔で答える。すると、 「何ゆうたんか知らんけど、ウチもええやろか……?」 亜子もまた、ハルナにごにょごにょと注文する。これにはハルナも大笑いしてしまった。 「あん、そない笑うコトちゃうやん!」 「や、ちょっとね。もうね、アンタらはずっとラブラブでいてね!! おねーさんとの約束よ!!」 二人は何それ? といった顔をする。と、その時昼休み終了のチャイムが鳴った。 「んじゃ、完成したら見せてね~」 「ほなな~」 裕奈も亜子もぱたぱたと自分の席に戻っていく。ハルナもまた、作業を中断して席についた。 592 『One More Sweet』 傍観者 2006/11/30(木) 02 57 22 ID ??? 4/4 「……しっかしまあ、見事に息ぴったりだったね~」 先程の注文を反芻し、ハルナは穏やかな笑顔を浮かべるばかり。何故なら――― 「あたしはどうでもいいけど、亜子はとびっきり可愛く描いてね」 「ウチはともかく、ゆーなはめっちゃ気合い入れて描いてな~」 二人にそう言われてはハルナも笑うしかない。お陰でハルナのラブ臭センサーは完全に振り切れてしまった。 「ここで期待に答えてやんなきゃ、パル様の名がすたるってモンよねっ!!!」 そして、ハルナは午後の授業を完全に放棄したという――― 数日後。完成した作品を一読し、裕奈はただただ苦笑している。そして、亜子はというと……。 「こ、こんなんマトモに見られへん……!!」 今にもぶっ倒れんばかりに、真っ赤になっていた。 「まあ、パルだもんね……。こーなるのは目に見えてたとゆーか……」 「やー、ついつい筆が暴走しちゃって……」 「で、コレどーすんの?」 「漫研で売り捌いちゃマズいかな?」 「シャレにならんコトゆわんといてええええええっっっ!!!」 完全18禁仕様で完成した同人誌を前に、亜子の絶叫が響いた――― (おしまい)
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前ページ次ページSSまとめ 31-364 31-364 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 05 40 14 ID ??? さよ 挨拶 涙には2種類あるといつか聞いたな、と。 昨日の出来事を浮かべつつ、さよはふとそんなことを思う。 悲しい涙ならこの長い長い学園生活で幾度となく流したけれど。 あのとき自然と零れたものはそれらとはまるで違う。 ―――そう、あたたかかったな、って。 「私にまたお友達ができました・・」 呟いて、つい笑みになってしまう。 そんな自分を可笑しく思いながらさよは夜空を見上げた。 午前7時半頃、さよは亜子を待っていた。 亜子は毎朝大体この時間に登校していたのだ。 「亜子さんが来たら挨拶しなきゃ!」 ガッツポーズをしてそう決意する。 ガララッ 教室のドアが開き、次々と生徒達が入ってくる中に ようやくさよは亜子の姿を見つけて駆け寄る。 「亜子さん!おはようございます!」 亜子に向けて挨拶をしてみたが、返事はなかった。 「あ、亜子さん・・?」 31-365 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 05 44 09 ID ??? やはり返事はなく、まき絵と話すのを止める素振りすらない。 「あ、・・・聞こえてない、よね・・」 「私、幽霊なんだから・・」 さよは肩を落として呟く。 もう慣れたはずのことなのに・・・ 溜め息をつきながら、さよは自分の体を改めて呪った。 何となく亜子の顔を見ていたくなくて教室を出る。 窓の外の空模様は、早朝の晴れ空が嘘のように曇り始めていた。 「私と亜子さんは違う・・」 世界樹前で沈む。 分かっていたことだ。 この60余年で嫌でも悟ったはずの現実という壁。 幽霊とそうでない彼らとの隔たりの深さ。 何落ち込んでるんだろう、私。 朝のHRの時間が迫ってきたようだ、とさよは歩き出した。 教室までの道程がこれほど遠く感じたのは始めてだった。 重い足取りで教室に着くと、すでにHR中で。 慌ててさよは席に着く。 が、ネギの話を聞く気になれなくて、俯いて机をボーっと見つめていた。 すると昨日までなかったはずの文字が目に入った。 31-366 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 05 46 19 ID ??? [さよちゃんおはよう! by.亜子] 「亜子さん・・・」 先刻まで自分は何て愚かな勘違いをしていたのだろう。 壁なんてなかった。隔たりなんてなかった。 そこにいたのは臆病で弱い自分だけ。 ごめんなさい亜子さん。 そして、ありがとうございます亜子さん。 それからさよは、すぐに亜子の席に返事を書いた。 [おはようございます!亜子さん! さよより] 書き込みに気付いた亜子はさよに それに応えてさよは亜子に それぞれが持つ最高の笑顔を投げ掛ける。 曇りがかっていたはずの空には太陽が顔を出していた。 それは何でもないようで、でもとても大切なある朝の出来事。 31-371 31-371 名前:はぐれ先生暴走派[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11 12 18 ID ??? はぐれ先生暴走派3・1/33 398から続き1/5 いてもたってもいられない、っちゅーのはこのことやな。今のウチを動かすのは、ゆーなへの想いだけや。ばぁん! と音を立て、ウチはゆーなの部屋に飛び込んだ。「あれっ、今日は早いね?」 ゆーなはもう起きとったみたいや。Tシャツ一枚にショートパンツ、っちゅーラフな恰好で玄関に出てきた。「アキラ? あれっ、誰も居ない……?」 誰も居ない―――。その一言が、ウチの心を貫いた。「ウソ、やろ……?」 ―――その言葉だけは聞きとうなかったのに。「ゆーな……。ウチが、ウチが分からへんの!」 ゆーななら、誰よりもウチの事を愛してくれとったゆーなならウチが見えるかも。 そんな淡い期待が、脆くも崩れ去っていく。 ゆーなはウチの横を通り抜け、開け放たれた玄関のドアを閉めるとリビングに戻ってゆく。ウチの存在に気付く事なく……。 これが、これが空気の辛さなんやね……。美空ちゃんはいつもこんな思いをしてたんやな……。 ウチの頬を涙が伝い、ぽたりと落ちた。涙の粒はじわりと床に広がってゆく。「うっ……、ひぃん……、ゆーな……、ゆーなぁ……!」 絶望。そして孤独――― その重さに耐え切れず、ウチはその場に崩れ落ちた。 存在。ウチの存在って何やったんやろ……。「あはは。ウチはお医者さんなのに、自分の病気も治せへんやんか。藪医者もええとこやな……」 ウチからゆーなを切り離してもうたら、只の問題医師やん。三度の飯よりたゆんが好きなヘンタイさんや。 もうええ。もうどうでもええ。なーんも考えとうないわ……。 31-372 名前:はぐれ先生暴走派[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11 12 53 ID ??? 2/5 ゆっくりと立ち上がり、ふらふらとリビングに侵入する。 「ゆーな……」 ウチは録画した番組のチェックをしとるゆーなの隣に座る。いつもの場所。ウチの特等席やった場所。 番組に夢中になっとるゆーなにかまって欲しくて、ようたゆたゆしとったなあ……。 ちらり、とウチはゆーなの胸に目線を送る。いつ見てもええ乳しとるわ……。なんやこう、触ってくれと ゆーとるみたいや。 たゆ。 あ、無意識に触ってもーた。 「ひゃっ!?」 ゆーながかわええ悲鳴を上げる。びっくりさせてもーたなあ……。けど、どーせウチが見えへんのやったら たゆたゆしても意味ないやん。せやのに。 せやのに、なんで――― なんで……? なんでウチはたゆたゆしとるんやろ―――? たゆんたゆんたゆんたゆん…… 「きゃああっ! さっきから胸が勝手に……!! 何なのよ一体!!」 どれだけゆーなが嫌がっても、ウチの手は止まってくれへん。ウチはもう諦めたハズやのに、ウチのカラダは まだゆーなのおっぱいを忘れられへんのやな……。 せやったらいつもの調子でたゆたゆしたる。お別れのたゆんたゆんや。 たゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆん……。 「やだっ、ちょっ、何この感じ……! ふあっ! だ、だめ…やぁん!」 ウチの心に住みついていた存在。ゆーなという、かけがえのない存在。ゆーながウチにくれた気持ち。 その全てを返すように、ウチは一世一代のたゆんたゆんを敢行した。ウチが空っぽになる為に。 ウチの抱いてたゆーなへの愛情。その想いを込めて、ウチはたゆんたゆんを続けた。 31-373 名前:はぐれ先生暴走派[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11 13 53 ID ??? 3/5 それは、奇跡であった。 人の想い。その能力はどんな魔法をも凌駕する。 例えば、長ネギ。千鶴の想いを込められた長ネギは、鋼鉄の貞操帯をも容易く貫く。 例えば、エロノート。ハルナの想いが詰まったノートは、全てを具現化する能力を持った。 そして今、奇跡の瞬間が訪れる――― 「んっ、はあっ……、こ、こんなに激しいのに、なんだろ……、すごく温かい感触……」 「えっ―――?」 ゆーなの甘い声。けど、なんや違和感が……。 「カ、カラダが熱い……。あたし、どうしちゃったの……! た、たしか前にもこんな感じがあったような……」 「―――!!」 ゆーなの反応に、ウチの心に新たな希望が芽生えた。ゆーな、思い出してきとるやん! 「ゆーなっ! ウチやっ! ウチの声が聞こえんか!!」 ウチは必死に問い掛けながら、ゆーなのTシャツに両手を潜らせた。もっと刺激が必要や。その為には生乳や! たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……! 手早くブラのホックを外し、ゆーなの生乳をすっぽりと包み込んだ。ウチの手は自然と速う動く。 小刻みに、ギターの早弾きのように、ウチは魂のビートを与えた。 「ふああっ! こ、この感触、このビート……! ダメ、こ、これ以上は……、あああっ!!」 「せや! こないな芸当が出来るんはウチだけや! ウチの指使いを思い出してや!!」 たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……!! 「―――い、」 「『い、』?」 ゆーなが呟く。そして、 「いい加減にしろおおおおおおぉぉーーーーーっっっ!!!!!」 すぱこーん!!! ゆーなのスリッパつっこみが、ウチの頭に炸裂した――― 31-374 名前:はぐれ先生暴走派[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11 14 32 ID ??? 4/5 「―――ったく、朝っぱらから発情しないのっ!」 ぺしっ。 呆然としとるウチに、ゆーなはお説教しながらでこぴんをお見舞いした。 「ゆ、ゆーな……? ウチが、ウチの事が分かるん……?」 「―――もしかして寝惚けてる? あんたは和泉亜子! この学園のセクハラ医師で、あたしの恋人でしょ!」 呆れた表情で説明するゆーな。普段とおんなじ目でウチを見るゆーな。ウチの大好きなゆーな……! 「あはっ、あはははっ……!」 思わずウチの口から笑い声が漏れる。そして、 「ゆーなああああっ!!!」 ウチはぽろぽと涙を流しながら、ゆーなの胸に飛び込んだ――― 同時刻。某所――― 「あーらら。勝手に空気解除されちゃったか。ま、もともと無理があったよねー。あの亜子先生が空気ってのはさ」 美……じゃなかった、謎のシスターMはやれやれといった表情で呟いた。 「元々、想定外のアクシデントだったし。ま、いっか」 何の未練もなく、シスターMはウイルスの内容を更新した。まあ、只の告知だが。 Action Virus_Misora【和泉亜子 空気設定を解除】 「しっかしまあ、自力解除とはねえ。愛の力は偉大だわ。『たゆんは世界を救う』、ってヤツかな?」 などと独り言を呟きながら、シスターMは何処かに消えた――― 「―――ちょっ、どーしちゃったのよ一体?」 先程からゆーなはしきりに戸惑っとる。ウチがいきなり大泣きして抱きついたもんやから、どうしていいか 分からへんみたいや。 「えへへ、ウチは今めっちゃ嬉しいんや! もう離さへんよ、ゆーなっ!!」 「あはは……。悪い夢でも見たのかにゃ?」 夢。たしかに夢みたいな出来事やった。けど、これはホンマにあった出来事なんや。 31-375 名前:はぐれ先生暴走派[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11 16 30 ID ??? 5/5 「せやな……。夢ん中で教わったわ。空気の怖さを……」 説明するのも面倒やったから、ウチはてきとーにゆーなに話を合わせた。それより今はやらなアカン事が! 「ゆーな……」 ウチはゆーなの顔に手を掛け、そっと口付けを交わした。ほんで……、 「たゆんたゆんやあああぁぁっ!!!」 「きゃああっ! こ、こらちょっ、また始めないでよっ!!」 「いややっ! 今日は学校サボって一日中たゆたゆするんや〜!!!」 たゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆたゆ……。 「あたしの部活はどーなるのよおおおぉぉぉ……!」 こうしてウチの災難は終わった――― エピローグ 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。 「―――しっかしまあ、亜子も随分とぶっ飛んだ夢をみたねえ〜」 保線室にはいつものように亜子先生と裕奈がまったりくつろいでいました。 「まあ、空気を大切に! っちゅー話やね」 そう答えると亜子先生は美味しそうにお茶をずずず、と飲みます。 あの事件から数日。亜子先生の存在はすっかり元の状態に戻っていました。しかし、 「さよちゃんのこと、どないしよ……」 ぽつり、と亜子先生は呟きます。彼女の存在は空気のまま。さよさんを認識出来るのは二人しかいません。 「さよちゃん、って誰?」 あれほどとり憑かれまくっていた裕奈ですら、この有り様です。空気って恐ろしいですね。 「さよちゃんかー。めっちゃええ子やで。あれでおっぱいおっきかったら最高なんやけど……」 何といいましょうか、やっぱり亜子先生はひんぬーには興味がないみたいです。ああ、こんな人しか たゆれない…ではなくて、頼れないさよさんの運命はどうなってしまうのでしょうか――― (はぐれ先生純情派・おしまい) ・・・あれっ、タイトル変わっちゃってるよ? 31-376 31-376 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 14 57 56 ID ??? 亜子の悩み 亜子「なー、『おむすびころりん』って話あるやん」 まき絵「うん、知ってる」 アキラ「子供の頃に聞いたね」 ゆーな「にゃー」 亜子「弁当のおむすびを落としてしもたおじいさんが追いかけて最後に財宝もろて帰るやつ」 まき絵「たしかそういうストーリだったね」 ゆーな「にゃー」 亜子「せやけど『ころりん』になった時点でおむすびえらい泥まみれにならへん? おじいさんは単なるドケチやったんか、それとも当時もうすでに『3秒ルール』があったんかいな?」 一同「おぉ」 ゆーな「にゃー…」 アキラ「でも転がったんだから3秒じゃ間に合わないんじゃないのかな?」 まき絵「うんうん」 ゆーな「にゃー」 亜子「ウチが思うに、その辺は経験でカバーやで…つまり、1!2!2.1、2.2、2.3、2.4とか… アキラ「ちょっと、その時代に小数点の概念なんてあるの!?」 亜子「せやから日本式に“何割何分何厘”てなるやんか!」 ゆーな「にゃー」 31-377 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 14 58 27 ID ??? [おむすびころりん討議中] アキラ「時代風景を考慮に入れたら、米が… まき絵「それを言ったらネズミが結婚式って… ゆーな「にゃー」 アキラ「そもそもこの昔話って何を言いたいのか… 亜子「だから3秒ルールが… ゆーな「にゃー」 あやか「一体何の話ですの?」 まき絵「あっ、あやか。実はね…」 あやか「えっ、3秒ルール!?落としたものなんて普通食べないでしょう!?」 ピシッ 亜子「ブルジョワめ…」 ゆーな「にゃー」 結局話の収集はつかなかった。 31-379 31-379 名前:さよ 小さな知識[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 17 02 13 ID ??? さよ 小さな知識 さよ 「こんにちは黄昏時のさまよい人、さよです」 新田 「服を着ない変態教師、新田である」 さよ 「変態なんですか?」 新田 「見たまえ・・・」 さよ 「見苦しいですね」 新田 「反応が薄いな、見慣れてるのか?」 さよ 「見慣れているって訳じゃないですけど・・・60年以上幽霊やってますから、変態ぐらいは見たことがあります」 新田 (´・ω・`)ショボーン さよ 「で、今回の小さな知識なんですが・・・あの・・”きん●ま”についてです」 新田 (;´Д`)ハァハァ さよ 「こ、これって別にえっちな言葉じゃないんですよ!!!」 新田 (;´Д`) `ァ `ァ さよ 「飛鳥時代には生の玉(きのたま)とか生玉(きたま)と呼ばれ、これがあれば生きられると言った意味合いがあったそうです」 新田 !?(゜д゜) さよ 「のちには厳し玉(きびしだま)と呼ばれ、切ったり打ったりすると死ぬくらい厳しいと言う意味合いで呼ばれることもありました」 新田 #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; #x0028; ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル さよ 「そして江戸時代ぐらいに”きのたま”や”きびしだま”が訛って”き●たま”になったらしいです」 新田 「そうだったのかね・・」 さよ 「大事にしてあげてくださいね」 新田 「そういえばおまえ(きんた●)はいつも頑張っている割に報いてやることがなかったな・・・風呂にでも入るか?」 さよ 「あの・・」 新田 「そうか、うれしいか。それなら行こうではないか。女風呂に突撃しようではないか!!!」 さよ 「あの・・」 新田 「ヒャッホウウゥゥゥ!!!!!突撃ィィィィ!!!!」 さよ 「行っちゃった・・」 完 31-396 31-396 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 23 34 02 ID ??? ちょっと受けな明日菜を書いてみました。 君だけ居れば他は何もいらない… そんなこと言えるわけないのに、そう思ってしまう。 「明日菜さん!聞いてますの!?」 「…あ」 そうだ、今日は小テストで1点しか取れなかったからいいんちょに教わってたんだ。 「聞いてるよ、早く終わらないかな〜って思ってただけ」 「それはこのテストで6点以上取ってから言うことですわね」 「はいはい、がんばりまーす」 いいんちょはいつも喧嘩ばかりしてるけど、実は私のことを大切にしてくれる。 それは私も同じだったりする。 そう思っているんだけど… 「早くしないと今日は一緒に帰ってあげませんことよ」 「分かってるって、えーと…」 あほくさ…贅沢な悩みだ。 「……6点、ギリギリクリアですわよ」 「うー、やった〜」 大きく伸びをする。 「それでは帰りますわよ」 「…悪かったわね、いつも遅くて」 「明日菜さん、それは減点1ですわよ」 え? 「いつも遅くまでいてくれてありがとう、でしょ」 「…バカ」 少し頬を赤くして一緒に帰路に着く私といいんちょ。 31-397 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/12(金) 23 34 37 ID ??? 「今日はいつもより早く終わりましたわね」 確かに今日は早く終わったわね。 「そうね、だからさいいんちょ。ご褒美頂戴」 そう言って口を突き出す私。 「…///」 そっと私に近づくいいんちょ。そうやって行動で表現してくれるのはうれしいけど… 何か私が一方的に好きと思ってるみたい… 「…やっぱやめ」 そう言って私はいいんちょを遠ざけた。 「どうされましたの?」 … 「なんかさ…私ばかり好きだって表現してさ…それでいいのかなって」 そうやってうつむいてるといいんちょは私をそっと抱きしめた。 「いいん…」 「それはこちらの台詞ですわよ」 「嘘」 「嘘ではありませんわよ。だって、いつも私ばかり欲しがってますわよ」 そう、それは真実。自分のものにしたいっていうのは本当。 「口で言ったことがすべてではありませんわよ」 それは分かってる。自分の我侭だってこともすべて… 「…だったら、いいんちょも言って」 「明日菜さん」 「…私のこと欲しいって言って」 そう言うといいんちょは少し微笑んでくれた。 そっと耳元で欲しいと言った。 少し私の胸に引っかかってたものが軽くなったみたい。 31-402 31-402 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 40 36 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/8 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです さて、ここは麻帆良国内の西の方、ここには帝さんが住んでいます。ちなみに将軍様は東に住んでいます 麻帆良国は国の象徴として帝が、政治の運営は将軍様側が行っています しかしこの帝さん、ちょっと困ったちゃんだっだのです ?? 「木乃香様、月詠です。入りますえ」 大広間、一段高くされたところに帝さんがいるようですが、垂れ幕がかかっていて姿を見ることはできません 木乃香 「月詠はんか・・・お入り・・・今日はどないしたんや?」 月詠 「はい、刹那先輩の居所がわかったんで報告にきましたんですわ」 木乃香 「せっちゃんが見つかったん!!!」 月詠 「はい、東の地、麻帆良城下におられますわ」 木乃香 「もう、せっちゃん。せやけどなんで帰ってけえへんの?」 月詠 「それなんですけど・・・どうやら記憶を失のうてるらしいんですわ」 木乃香 「なんやて!!」 月詠 「記憶を失のうて子供になっとるんです。せやから戻ってこんのです」 木乃香 「せっちゃんが・・・ょぅι ゙ょ!?」 月詠 「木乃香様?」 木乃香 「月詠はん、東の地へ向かうえ」 月詠 「それはあかんのでは?ウチが迎えに行きますさかいに」 木乃香 「なにいうとるん!!ょぅι ゙ょやで!?ハァハァや!!!」 月詠 「もう・・・困りますえ。そないなこといきなり決められても・・・」 木乃香 「東の将軍はんに連絡してや、今からそちらへうかがいますって」 月詠 「はぁ・・・わかりました」 31-403 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 41 56 ID ??? 2/8 風香 「で、なにがあってそんなにいきなりなの?」 あやか 「さあ、ですが、帝が動くとなるとよほどの事であるかと思われます」 夏美 「今、お城の中は慌ただしいよ。何せお迎えしなきゃいけないからね」 風香 「ふーん・・・」 そして数日後、帝さんが来る日のことでした あやか 「逃げたですってぇ!!」 夏美 「そうなの・・途中までいたはずなのに・・・籠から消えちゃったの」 葉加瀬 「大変ですぅ〜」 あやか 「今度は何!!」 葉加瀬 「将軍様が逃げちゃいました。身代わりにって、史伽ちゃんが縛られていました」 あやか 「はぅぅ・・・」 ばたん、とあまりのことにあやかさん、気絶してしまいました 夏美 「あやか姉!!!」 葉加瀬 「あやや・・・どうしましょう?」 夏美 「どうしたらいいの?」 夏美さん、あまりのことに、いまにも泣きそうです 葉加瀬 「仕方ありませんね、こちらで何とかしましょう。帝さんと将軍様が会見したと言うことにして・・・」 夏美 「うんうん・・」 葉加瀬 「後はみんなで探して捕まえましょう。二人とも」 夏美 「葉加瀬・・・お願いね・・」 葉加瀬 「では、帝さん側に連絡しましょう」 31-404 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 43 08 ID ??? 3/8 ところは変わって、麻帆良の町 木乃香 「ここなんやな?」 月詠 「ここにおられます」 帝さんたちが来たのは和泉養生所、せつなちゃんがいるところです 月詠 「どなたかおられまへんか?」 月詠さんは門をくぐり、玄関にはいると大きな声で誰かを呼びました。すると・・ 亜子 「なんやうるさいなぁ・・・」 眠そうな顔で玄関に出てきたのは亜子先生。もう昼前なのですがどうやら寝起きのようです。 月詠 「こちらに刹那はんがおられると聞いてきたんやけど・・」 亜子 「ん?せつな・・・あんたらせつなちゃんの家族か!?」 月詠 「そんなところです。で、刹那はんはどちらに?」 亜子 「まあ、あがってや。奥にいるんや」 月詠 「ほな遠慮無く。ささ、木乃香様・・」 木乃香 「失礼いたしますえ」 二人が通されたのは縁側、そこでせつなちゃんは裕奈さんと遊んでいたようです 亜子 「せっちゃん、お客さんやで!!!」 せつな 「おきゃくさん?」 亜子 「ほら、この人たちや」 せつな 「ふえ?」 しかしせつなちゃん、二人を見ても何の反応も示しません 31-405 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 45 21 ID ??? 4/8 亜子 「知らない人なんか?」 せつな 「わかんない・・」 亜子 「そうか・・・すまんなぁ、せつなちゃん、記憶を失ってるんや。気を悪くせんといてな」 月詠 「わかってます。せやから・・・しょっく療法です!!」 それはいきなりでした。月詠さんはいきなり刀を抜くとせつなちゃんに襲いかかったのです 月詠 「せんぱい〜御指南お願いします〜」 大きく振りかぶり、月詠さんはせつなちゃんに斬りかかりました。しかし、すんでの所で刃は止められます。亜子先生によって・・・ 亜子先生は二人の間に割ってはいると、柄を持つ手の部分を受け止め、月詠さんを睨みました 亜子 「いきなりなにするんや!!!ウチの家族に!!!」 月詠 「家族!?先輩はウチのもんやで?」 亜子 「なんやて!!!ゆるさん・・・乳天御剣流(ちてんみつるぎりゅう)!!乳翔閃(にゅうしょうせん)!!」 月詠 「な!?」 亜子先生は素早くしゃがむと、揉み上げるように手を下から伸ばして、乳をつかもうとします しかし、月詠さんはさっとそれをかわしました 月詠 「その技・・・まさか乳天御剣流なんか?30年前まで帝はんを守護していたあの乳天御剣流なんか?」 亜子 「この流儀をしっとるとは・・・まさかあんたら帝はんの関係者か?」 月詠 「・・・答えられまへんな。それよりあんさん、あんさんこそなぜその失われた流派をしっとるんや?」 亜子 「ウチのお師匠はんにたたきこまれたんや。偏屈なお師匠はんやったけどな」 木乃香 「月詠はん、そこまでや。あんさん・・・連れが失礼いたしましたな」 亜子 「そう思うんなら剣を納めさせてほしいんやけど・・」 木乃香 「月詠はん、そこまでに」 月詠 「もう・・ひさしぶりなんに・・」 31-406 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 46 16 ID ??? 5/8 亜子 「で、アンタは何者なんや?」 木乃香 「帝やけど・・・」 亜子 「そうか・・って帝!!!」 月詠 「そうです。このお方は帝の木乃香様や」 亜子 「そんな馬鹿な!!!帝はんがこないなところにおるわけ無いやん!!!」 木乃香 「せっちゃんにあいたくて逃げてきたんよ」 月詠 「もう・・・困ったもんです」 亜子 「そないなこと・・・あるんか?」 せつな 「みんなでなにしてるのかな?」 裕奈 「ふにゃ?」 亜子 「で、その帝はんがなんの用や?」 木乃香 「せやからせっちゃんに会いに来たんやゆうてるやん」 亜子 「せっちゃん・・帝はんの関係者なんか?」 木乃香 「ウチの婚約者なんや」 亜子 「こ、婚約者!!!」 月詠 「違いますえ。ウチのどれい・・やなくて、帝はんの護衛なんですわ」 亜子 「ご、護衛?退魔師やなかったんか?」 月詠 「表向きは・・・本当は帝の護衛なんですわ。まあ、それくらいの実力があるちゅうことなんですけど」 亜子 「し、しかしな、そないなこといわれても信用でけへんやろ」 月詠 「そうなんですけれども・・・」 そのときでした ?? 「ちあー!!!」 玄関の方から、誰かの声が聞こえてきました 亜子 「せっちゃん、ちょっとみてきてくれへんか?」 せつな 「うん。いこう、ねこさん」 裕奈 「にゃ」 31-407 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 53 27 ID ??? 6/8 亜子 「どうやって信用したらええんや?そんなこと」 木乃香 「そうやなあ・・どうしようか?」 月詠 「このお人を消して、先輩を連れ去るちゅうんはどうでしょうか?」 亜子 「んふふ・・・ええ度胸や。この第13代 亜子清十郎 の名を継いだウチを消せるとおもとるんか?」 月詠 「13代・・・名を受け継いだちゅうことは先代は・・・」 亜子 「揉み倒したで・・この手でな。おかげで西にはおられんようになったけどな」 月詠 「ふふ・・しかし、しょせんは過去の流派。今、帝はんをお守りする神鳴流に勝てると思いますか?」 亜子 「乳天御剣流が帝の護衛を外されたのは、先代が当時の帝はんにたゆんしたからや。実力がなかったわけやない」 月詠 「戯れ言を・・」 木乃香 「月詠はんそれ以上は止めとき。第一そないな事をしたらせっちゃんが泣きそうや、な?」 亜子 「わかってくれるならええ、しかし、信用したわけやないで?」 木乃香 「困りましたな・・」 とたとたとた・・・三人が話し合いをしていると、誰かが近づいて来る足音が聞こえてきます。どうやらのお客さんのようです 風香 「ちあー!!!め組のお頭のお薬もらいにきた・・はうぁ!!」 楓 「こんにちはでござ・・・はうぁ!!!」 楓さん、とても珍しく両目を見開いて驚いています。将軍様も驚いています 風香 「な、何でここに帝さんが?」 楓 「いま、お城に向かっているはずでござる」 その言葉を聞いて、今度は帝さんたちが驚きました 木乃香 「将軍はんやないの!!なんでここに?」 月詠 「お庭番の楓はんまで・・ここはどういうところなんや?」 亜子 「将軍はん!?もうわかわからんわ!!!」 こうして事態収拾のために、将軍様の正体を知っていて、亜子先生の信頼のできる人物、め組のお頭が呼ばれたのです 31-408 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 55 37 ID ??? 7/8 千雨 「帰りが遅いと思ったら・・・何でこんな事になってやがるんだ?」 亜子 「お頭・・風さんが将軍様っていうのはホンマなん?」 千雨 「ああ・・お城で謁見したから間違いねぇよ」 亜子 「し、失礼しました!!!将軍様とはつゆしらず・・」 亜子先生。あわてて平伏します 風香 「やめてよ。ボクは遊び人の風さん。ね?」 亜子 「それでいいん?」 風香 「そう呼んでくれなきゃやだ。あと普通に接してね」 楓 「拙者からもお願いするでござる」 亜子 「そういうことなら・・で、風さん、この人はホンマに帝はんなん?」 風香 「うん・・影武者でもない限りは本物だよ」 木乃香 「これで信用してもらえましかやろか?」 亜子 「はあ・・でもどうしたらええんやろ?」 楓 「これから先はせつな殿に決めてもらえばいいのでは?」 亜子 「なるほど・・・」 こうして亜子先生は、せつなちゃんにここにいるか、西に行くか聞きました せつな 「わたしはここにいる。先生もいるし、ねこさんもいるし、アキラねえさんもいるから」 木乃香 「アキラ姉さん!!!抱かれたんか!!!その女に抱かれたんか!!!」 帝さん、いきなり興奮し始めました 亜子 「ちゃう、せつなと裕奈の世話をしてるのがアキラや。ここで看護婦をやっとる。今は使いにでとるけどな」 月詠 「また、競争相手ができてしまったのかとびっくりしたわ」 亜子 「アンタら・・・西でせっちゃんに何をしてたん?」 31-409 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 01 57 30 ID ??? 8/8 木乃香 「決めた。ウチはしばらくここにおることにする」 亜子 「なんやて!!」 月詠 「そんな・・・御所を空にするっちゅうんですか!?」 木乃香 「御所よりせっちゃんや、そういうわけでここに住ませてもらえんやろか?」 亜子 「そうはいってもな・・・帝はんをこんなところに住ませるわけにはいかんし」 風香 「じゃあウチに来ればいいよ」 木乃香 「将軍はんのお城に?」 風香 「こっちに来たらいつも泊まっているでしょ。ウチなら広いしさ」 楓 「あやか殿がなんと言うであろうかな?」 風香 「心配ないって、今頃は必死になって探しているところだと思うし・・・一緒につれて帰ったら喜ぶでしょ?」 楓 「さて・・・」 木乃香 「せやけど・・お城から出られへんようににされてしまうのとちゃうの?」 風香 「大丈夫、だってボクがこうやってでてるんだよ?まあ、目を盗んで逃げてるんだけどね」 木乃香 「なるほど・・・ほなら、お世話になりますえ」 月詠 「そんなに簡単に決めてもええんですか?」 楓 「そうでござる。大問題になるでござるよ?」 風香 「将軍様が決めたの」 木乃香 「帝も合意したんよ。何か問題でも?」 月詠さんと楓さんは心でこう思いました。”問題ありすぎ”と こうして麻帆良の町にまた一人、問題児が生まれたのです。その名は”ふうてんのこのちゃん” せつな 「きょうはおうちにいっぱい人がきて、にぎやかだったね」 裕奈 「にゃん」 完 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 5-489 5-489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 28 51 ID 5jNtgxkU0 「ただいまー」 シーン 「・・・なんだザジ、いないのか?・・・まぁいいや。なら今のうちに・・・」 ごそごそ 「じゃーん!ついに買ってきたぜウェブカメラ! こいつを使ってファンのやつらとチャットしてやるぜー!」 『というわけでみんなおっはろー☆ 今日からはちうのお顔を見ながらお話しよーねー!』 『おおおー!!!ちうちゃんが動いてる!!』 『な、生ちうたん!!』 『うおおちうたん最高!!!』 『うはwwww生ちうたんテラモエスwwww』 (ふっふっふー、なかなか好評なようだな・・・ 画像と違って修正はできないが、解像度粗めにしとけばバレないだろ) ガチャ ぺたぺた・・・ 5-490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 30 37 ID 5jNtgxkU0 『みんなー今日は楽しかったよー☆ これからも、ちうのお顔を見にきてね!』 『あたりまえだよ!!毎日来るって!(w』 『ちうたんの顔が見られるなら毎日くrあqwせdrftgyふじこ』 『え、ちょ、ま、何?どっきり?』 『ちょwwwwwテラエロスwwwww』 (ん?なんだ?) 『み、みんな?どうしたのー?』 『ちちち、ちうちゃん!うしろうしろー!』 (へ?うしろ?) ごそごそ(パンツはいてるザジのうしろ姿 「ざ・・・・・ザジィィィィィ!!!!!」 「・・・? チサメ、おかえり」 「おおおおおおおお帰りじゃねえだろぉぉぉ!! なな、ななな何やってんだ、っつかどこにいたんだ!」 「シャワーあびてた」 「シャ・・・!! と、とにかく早く服を着ろ!!」 「うん・・・パソコンはいいの?」 「へ?・・・あ!そうだった!」 5-491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 31 58 ID 5jNtgxkU0 『mっみんあごめーん!ちょっとトラブっちゃってー』 (うわーすげぇログ・・・) 『ちうちゃん今の女の子誰!?』 『は・・・はだか・・・はだか・・・かゆ うま』 『貧乳だったね』 『うん。貧乳だね』 『ちょwwwおまえらwwww』 『く・・・俺はちうたん一筋・・・ちうたん一筋・・・ちうたん・・・あの子紹介して』 『えーっとあのその、あの子は私のルームメイトでー』 (あああ私はなにやってんだぁぁぁ) 『肌黒かったね。外国人?』 『ルームメイト! なんだかとてもいい響き!!』 『俺もちうたんのルームメイトになりTEEEEE』 『今度あの子といっしょにカメラ映って!w』 (そんなことできるわけねぇだろ!) 『ピースピース!ノリいいなぁ』 『そのペイントなーに?ピエロみたい』 (・・・ん?) 「・・・つかピースすんなザジ!」 「しゅん・・・」 「ああもう!やめやめ!」 『みんな今日はごめんね!もう落ちるー!』 ポチッ ブゥン・・・(PCオフ 5-492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/29(金) 04 33 44 ID 5jNtgxkU0 「はぁ、はぁ、はぁ・・・」 「だいじょうぶ?」 「・・・だ・・・あ・・・あんまし大丈夫じゃないなぁ・・・」 「・・・ゴメンね?」 「う・・・い、いや、ザジは悪くないんだけどね・・・確認しなかった私が悪いんだし・・・」 「・・・楽しかったね(ニコッ)」 (うわぁ・・・そんな顔されたら・・・テラモエス) 「そ、そうか・・・ま、まぁ、私も楽しかった、よ・・・うん」 「またやろうね」 「それは勘弁してくれ・・・_| ̄|○」 というわけで爆発的なアクセス数をはじき出したチャットのウェブカメラは その日のうちに撤去されることになったとさ。 「えー」 「えー、じゃない!」 5-532 5-532 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 14 40 ID gpXoGiI50 ミーンミンミンミンつくつくぼーし 太陽降り注ぐ夏真っ盛り、ちぅとザジは自室で ゴロゴロ、いまにも溶けそうになっていた ちぅ「あ?あっちぃ?」 ザジ「コク」 ちぅ「クーラーほしー」 ザジ「コクコク」 そうなのだ、夏休み5日目の今日。 麻帆良市は最高気温記録更新するほどの熱気で包まれている 気温は・・・・ ちぅ「ザジー玄関の温度計みてみてくれ?」 テテテテ ザジ「・・・・・!」 ちぅ「う・・・なんど?」 ザジ「・・・・・37」 ちぅ「聞かなければよかった・・・・」 ザジ「・・・・見なければ良かった」 ちぅ「・・・・・」 ザジ「・・・・・」 5-533 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 16 14 ID gpXoGiI50 ミーンミンミン 暑い、暑すぎる なにもやる気がでない、もちろん二人は自然と無口になる 聞こえるのは五月蝿いセミの鳴き声くらい。 朝10時の次点でこの有様 昼すぎにはどうなるのだろう・・・・ 千雨は考えるだけで頭の中が真っ白になった。 どうにかこの事態を打破できないものか・・・ ちぅ「そうだっ!」 ザジ「?」 悶々と考えるうちに名案が浮かんだらしい ちぅ「ザジ!水風呂だ!」 ザジ「!!!!」 そう、千雨の名案はとても単純なこと 水風呂にはいって涼もうということだった。 ちぅ「よし水張るぞー」 さっきまでの倦怠感はどこへやら 「そうと決まれば早速」ということだ。 ちぅ「よし!ザジーおいでー」 ザジ「?♪」 ジャバジャバ ちぅ「わっつめたっ」 ザジ「クスクス」 ちぅ「やったなー、ゴソゴソジャーン!」 ザジ「!!!!」 ちぅ「ふっふっふ、くらえ水鉄砲!」ビュー ザジ「!?!?!?!」 ちぅ「あはははは」 ザジ「クスクス」 5-534 名前:17歳ニート ◆NEET.TEVOQ [] 投稿日:2005/07/29(金) 22 17 51 ID gpXoGiI50 ?30分後? ちぅ「ふー、楽しかった」 ザジ「コクコク」 濡れた頭を千雨に拭いてもらいながら ザジはテレビをつける ピッ お昼やすみはウキウキウォッチング♪ ちぅ「もう12時か」 ザジ「おなかすいた」 ちぅ「昼飯はそうめんにするか」 ザジ「?♪」 台所の棚に入ってるそうめんを茹でる グツグツ そして水で洗う ジャー ちぅ「ザジめんつゆと箸用意して」 ザジ「ガッテンガッテン!」 ちぅ(そういえば昨日ためしてガッテンみてたな・・・) ちぅザジ『いただきまーす』 チュルチュル ズルズル ちぅ「やっぱこういう日はさ、体の中から冷やさないと」 ザジ「コク」 ちぅザジ『ごちそうさまでした』 昼からもっと暑くなるだろう、でもそんな夏が好き ちぅと過ごす夏は毎日が特別なのだ。 ザジはそんなことを思いながら 千雨と一緒に床に寝転んだ。 5-547 5-547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 00 15 38 ID dpGrI6jf0 ジーワジーワジーワ・・・ オーシツクツク・・・ ちう「暑っちぃ・・・自然が多いって売りの麻帆良もこういうときはウザイ・・・」 ザジ「 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 」 ちう「えーい!クーラーの修理はまだかっ!」 ザジ「 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ━【来週だって。】」 ちう「だー・・・しょうがないな。ザジ、打ち水でもして気を紛らわすぞ!」 ザジ「 (((((⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 」 ちう「怖いからそのまま這ってくるな!!」 シャワワワワワ・・・ ちう「おーお、見ろよザジ。虹だ虹。」 ザジ「(≧▽≦)」 ちう「気休めかと思ったけど結構いいなこれも。」 ザジ「三ヽ( ≧▽≦)ノ」 ちう「あっ、こらっ、濡れるってば。」 ザジ「ヽ(≧▽≦ )ノ三ヽ( ≧▽≦)ノ」 ちう「あーあ、はしゃいじゃってまあ。可愛いもん・・・だぁっ!!」 ザジ「?」 ちう「あわわ・・・ザジ、胸!胸!お前ノーブラだぞ!透けてる透けてる!」 ダバダバダバ・・・(←ちう’s鼻血 ザジ「Σ(≧ω≦ )」 結局体温があがりまくってしまったちうでした。まる。 5-566 5-566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 16 51 ID uRuKNaIB0 今日は新月 エヴァはたっているのも辛そうにふらふらと歩いていた。 「マスター、風邪ですか?」 「夏風邪か、ちょっと寒気がする・・・・。」 「マスター、今お茶をいれます。」 エヴァはゆっくりとキッチンを横切り・・・ 「あ、いたいっ」 棚の角に小指をぶつけた。 「マスター、神楽坂さんに会いたいのですか?」 お茶を持った茶々丸が聞く。 「な、なんだ急に?」 「今、会いたいと・・・」 「違うっ!会いたいではなくて、あ、痛いと認識しろっ!」 「ケケケ、デモアイタイノハホントナンダロ?」 「来ていただきましょうか?マスター」 「いいっ!馬鹿なこといってると・・・・」 エヴァはふらふらと倒れた。 「マスタ―、大丈夫ですか?」 「だめだ。。。茶々丸、ベットへ連れて行ってくれ・・・」 「はい、マスター」 「ケケケ、シンソノクセニ、ナサケネエナ」 5-567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 18 14 ID uRuKNaIB0 「マスター、私は今日工学部で定期検査があるので、遅くなってしまいますが、看病を呼んだほうがいいでしょうか?」 ハァハァと苦しそうに呼吸をするエヴァをベットに寝かせた茶々丸はエヴァに聞いた。 「だ、大丈夫・・・・。」 「マスター、大変です。体温40度を感知しました。やはり、ネギ先生に看病を頼んでみます。」 「そうか・・・」 「では、マスター」 そういうと、玄関を出て行った。 「カグラザカアスナニシロ・・・」 その声を聞きながら コンコン 「あの、すみません。神楽坂さんはいらっしゃいますか?」 ガチャ 「あ、茶々丸さん。・・・あっ今日、エヴァちゃんは?」 「マスターは今ご病気なので、神楽坂さんに看病をお願いしようかと思いまして。」 「えっ、そうなの?わかったすぐ行くっ。」 言うや否や、寮の廊下を走っていった。 「(前方50m、時速40kmで走る神楽坂さんを感知)」 「エヴァちゃん!!待っててねっ!!!」 「(これでマスターも大丈夫でしょう。私は工学部へ行くとしましょう。)」 5-568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/30(土) 02 19 53 ID uRuKNaIB0 ?3分後? ゴンゴンゴン 「エヴァちゃん、エヴァちゃん、いる???」 「あっ、あの声はっ」 エヴァは重い体を出来る限り早く動かそうとした 「(ケケケ・・・)」 ドタドタドタ 「(茶々丸の奴・・・・)」 「エヴァちゃんっ!!」 ベットに起き上がったエヴァはすぐさままた横にされた。 「や、やめろぉっ」 「そんなこと言わないで。・・・な、なによこの熱っ?」 「だ、だからって・・・布団に入ってくるなぁっ」 「私が隣にいれば熱はすぐ下がるから。・・・・エヴァちゃん、顔真っ赤・・・」 「(お前が隣なんかにいるから・・・)」 「(チュッ)」 「これでもう大丈夫、元気になるおまじないっ」 「あっ・・・」 エヴァは顔から煙を出して、明日菜に抱かれていた。 「ケッ、ヨカッタナ・・・・」 5-602 5-602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 14 39 59 ID BMgElnn70 ザジ「・・・」 ちう「・・・」 ちう「ぶはっ!!かー、まけた。」 第一回、ザジVSちう キス息止め勝負、ザジの勝利。 賞品は、今晩のイニシアティブ。 5-629 5-629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[久々に書くと駄目だなorz] 投稿日:2005/07/30(土) 20 58 52 ID 2Ry4AIhWO 夜も遅いというのにマスターの部屋に明かりがついています 消し忘れたまま眠ってしまったのでしょうか? 気になった私は部屋を訪ねてみました そこには読み終えたのであろう本を置いたばかりのマスターの姿が 「ふぅ‥‥」 「本を読んでいたのですか?」 「ああ‥‥、中々面白い話だったよ」 振り向いて応えるマスター、その顔には複雑な表情を含んでいます 「茶々丸‥‥、お前はもしもの世界を信じるか?」 「‥‥と言われますと?」 「もしも人間であったらとか、パラレルワールドというやつだな」 マスターは急にどうしたんでしょうか、読んでいた本の内容のこと‥‥? 「考えたことはない‥‥いえ、最近は‥‥あります」 「そうか‥‥、変なことを聞いてすまなかったな」 マスターらしくない曖昧な返答 何かを考えているような‥‥ 「マスターはパラレルワールドに興味が?」 「ん‥‥、いや忘れてくれ。私らしくもないことを考えていただけだ」 恐らくマスターは‥‥ そこまで考えて思考を停止しました、私に恋や愛などがわかるはずもありません マスターの気持ちなど理解のしようが無いことです 「そうですか、それでは‥‥」 「ああ、また明日な」 夜は更けていくのに 私の回路は奇妙な反応を示して 止まりそうに無かった 5-631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 21 19 34 ID 2Ry4AIhWO パラレルワールド、平行世界、別時空 私は今、幸せです しかし何を持って幸せと言っているのでしょう マスターの従者であることも あの教室で過ごせることも とても幸せなことですが もしも人間だったら 普通の会話をして 普通の生活をして 普通の恋をしていたならば 私はもっと幸せだったかもしれません 可能性は0ではありません‥‥ 「オイ、何ヲ暗イ顔シテンダ」 声をかけられふと視線を落とすと 姉さんがちょこんと地面に座り込んでいました 「ケケケ‥‥マア、ナンダ姉貴トシテ人生相談ニノッテヤルヨ」 「モシモノ世界ネ‥‥、オ前バカダロ?」 はっきりと言われました、切られたかのようにバッサリです 「あの‥‥、そこまで」 「オ前モ、御主人モバカダヨ。大切ナコトヲ忘レテルンダカラナ」 大切なこと?なんでしょうか、私にはわかりません 「ケケケ‥‥ワカラネェッテ顔シテンナ」 笑うだけで姉さんは教えてくれそうにありません 「‥‥教えてください」 「モウ降参ナノカ?仕方ナイ教エテヤルヨ、オ前達ニ足リナイノハナ――――」 5-636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 21 44 51 ID 2Ry4AIhWO 「――――意思ノ強サダ、ソシテ今ノ大切サヲ忘レテル」 意思の強さ?今の大切さ? 「今ガ大切ダト思エネー奴ガ違ウ世界ニ行ッタ所デ、幸セニナレルワケネーダロ」 「しかし‥‥」 「今ガ不満ナラ変エチマエバイイダロ、ソレガ出来ナイオ前達ハ弱インダヨ」 否定の言葉すら許さずにたたみかける姉さん、表情の薄い姉さんにしては楽しそうに笑っている 「弱い‥‥ですか」 「アアソウダヨ、邪魔ナモノガ有ルナラ壊シテシマエ。トリアエズ全部ヤッチマッテカラ考エレバイインダ」 「そんな簡単なことでは無いと思いますが」 「違ウナ、勝手ニ難シクシテルンダ。悩ム暇ガアッタラ動イテミロヨ、間違ッタッテイイジャネーカ」 「‥‥私にはわかりません、心の無い私には」 「‥‥ハア、マダソンナコト言ッテヤガンノカ」 ‥‥周りの空気が冷めていくのを感じます、姉さんが冷気を発しているようです 「オズノ魔法使イカテメェハ!」 私は‥‥ 「テメェハ御主人ニナンノ感情モ無イッテイウノカ!?猫ハ!?アノガキハ!?」 私は‥ 「‥‥違ウダロ、人間ニナリタイダナンテ思ウ心ガ有ルジャネーカ。他人ヲ思イ遣レル心ガアルジャネーカ」 私は 「オ前ハマダ心ガ無いナンテ言エルカ?」 「私は動物がマスターが姉さんが好きです、‥‥心はここに有ります」 「ソレデイイ」 姉さんの笑顔を初めて見れた気がした 5-640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/30(土) 22 01 45 ID 2Ry4AIhWO 「そろそろマスターを起こす時間ですね」 「アー‥‥、モウソンナ時間カ。俺ハモウ少シ飲ンデルカラ行ッテコイヨ」 朝になるまで姉さんと話しをしていました、こんなに話したのは久しぶりです ‥‥途中からお酒が入っていましたが 「失礼しますマスター」 暑い日は寝相が悪いです、可愛いパジャマを着るのは結構ですが暑いのならもう少し薄い物を‥‥ マスターを起こし朝食を作り、いつも通りの朝が始まる 「あの、マスター」 「なんだ?」 「マスターは今のマスターが一番です、私が保証します」 「急にどうしたんだ?」 「いえ、それが伝えたかっただけです」 頬を微かに染めて、納得いかないといった表情で首を傾げるマスター 「置いて行きますよ?」 「あっ、ちょっと待て!」 マスターに仕えることが出来て 姉さんがいて あの教室に通えるこの出来る私は きっと一番幸せな私だ 非論理的な言葉に回路はエラーを告げるけれど 今ならはっきりと言える これからもずっと幸せにしていける、と 5-681 5-681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 06 10 28 ID +M3yEhXf0 ちう「ザジー、ほらアイス」 ザジ「…」 ちう「暑い時に食べるアイスはうまいなぁ」 ザジ「(こくこく)…っ!」 ちう「?どうしたザジ」 ザジ「…(ふるふる)」 ちう「…ザジ、あーんしてみろあーん」 ザジ「…」 ちう「う?ん…なんか虫歯っぽいな」 ザジ「…」 ちう「早いうちに歯医者に行かないとな」 ザジ「!?(ふるふるふる)」 ちう「ダメだ。ほっといたらすっごーく痛くなるぞ」 ザジ「……」 ちう「…あーうつるといけないしなぁ?キスも禁止ね」 ザジ「!!?(ふるふるふるふる)」 ちう「それじゃ予約しとくよ……あ、もしもし」 ザジ「…(´・ω・`)」 5-682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 06 11 31 ID +M3yEhXf0 「ザジさーん、ザジレニーデイさーん」 ちう「ほら、いってこい」 ザジ「…」 ちう「…一人でいってこい」 ザジ「……」 「はぁーい、ではあっちで待っててください」 「はい、お疲れ様でしたー」 ザジ「………」 ちう「おう、お帰り。よく我慢したな」 ザジ「……グス」 ちう「泣くんじゃないよ。痛いのいやならこれから虫歯にならないように気をつけな」 ザジ「(…こく)」 「ザジさーん」 ちう「おっと会計だ、ほら行くぞ」 「…はいお釣りです。で、次回はいつにご予約なさいますか?」 ザジ「……」 ちう「(いやとか言ってんじゃないの)早くすませたいんで一番早い日でお願いできますかね」 ちう「あー終わった終わった。しかし外は暑いなぁ、アイスでも買って食べるかな。と?ぜん、ザジはなし!」 ザジ「!?・゚・(ノД`)・゚・」 ちう「冗談だよ。でもしばらくおかし禁止!食後は必ず歯磨き!わかったな?」 ザジ「(´・ω・`)…(こく)」 5-683 5-683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/07/31(日) 06 40 32 ID h1CbPb0E0 医「痛かったら言ってくださいね ザ「・・・・・・(コクリ) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) チュイイイイイイイイイイイイイイン ザ「・・・・・・(痛いです) 医「はい、終わりましたよ 5-684 5-684 名前:メガネ大使☆Kokz9Yhv0 [] 投稿日:2005/07/31(日) 07 33 37 ID Ef9ulcnx0 ちう「…蒸すなぁ……」 ザジ「…(コクコク)」 ちう「…どうにかならんのか…」 ザジ「…あ」 ちう「ん?どうした?」 ザジ「…朝刊のチラシに入ってた…」 ちう「チラシ?…『まほら学園都市内にオープン!!』?」 ザジ「…プール」 ちう「あぁ、なるほどね…ここから近いし、行ってみるか」 ザジ「(≧∀≦)」 5-685 名前:メガネ大使☆Kokz9Yhv0 [] 投稿日:2005/07/31(日) 07 39 08 ID Ef9ulcnx0 ちう「…人が多いな…(やっぱ来るんじゃなかったかな…)」 ザジ「…ちさめー」 ちう「ん?…あ」 ザジ「…遅くなって、ゴメン」 ちう「いや、いいさ。待ったわけじゃないし。 (…訂正。今日はここに来るべきだったな、うん。)」 ザジ「…?ちさめ、顔が赤い…」 ちう「えぇ!?そんなことはないさ、アハハハ… (ザジに見とれてたなんて…恥ずかしくて言えない…) と、とりあえず、泳ぐか!」 ザジ「…うん!」 そのあとちうは、ちうとザジの2人で水着を着用した画像をUPして、莫大なカウント数を得ることになるが、それはまた別の話。 5-706 5-706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/07/31(日) 16 21 15 ID Uc7ifxu+O ちう「暑い…暑すぎる…」 ザジ「……」 ちう「つーかなんでこんなときに停電すんだよ。インドアな私には死刑宣告受けたも同じだよ…」 ザジ「……(スクッ」 ちう「ザジ、どこか行くのか?」 ザジ「……(コクコク」 ちう「そっか。外日差し強いから気を付けろよ。…ここよりはマシかもしれないけど」 ザジ「……(ビシッ」 数分後 「うあ?、サイトの更新もできねーし最悪だ?」 ガチャ ザジ「……」 ちう「お、ザジおかえり。あれ?なんか買ってきたのか?」 ザジ「……」 ちう「おー!このクソ暑い中アイス買ってきてくれたのか?GJザジ!…ってあれ?なんか溶けてる…」 ザジ「……(シュン」 ちう「ドライアイスは入れてもらわなかったのか?」 ザジ「………!……(ショボーン」 ちう「店員が入れるの忘れてて、指摘しようと思ったけど通じなかった?そっかザジ無口だもんな…」 ザジ「………(ショボボーン」 ちう「後がつかえてたし、仕方ないから諦めて走って帰ってきたのか…そういやすごい汗だな…」 ザジ「ちう…ゴメンネ…(クスン」 ちう「……(ナデナデ ザジ「……あ」 ちう「ザジ、今からプールでも行こっか?」 ザジ「……!(コクコクコク」 ちう「たまには休日を外過ごすのも悪くな…わ!引っ張るなよザジ、まだ水着も用意してないのに!」 「……♪(ニコニコ」 前ページ次ページSSまとめ
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前ページ次ページSSまとめ 『朝倉/Crisis (Heretics Killers) 』 早朝五時に起きた私は、準備に取りかかるために麻帆良学園へと赴いた。 誰にも見つからないよう、体育館の倉庫に籠もり、鞄の中から封筒を取り出す。封を開けると、身代わりの札と思しき紙の束を 発見し、そのうち十数枚に自分の名前を書くと、やはり自分と全く同じ姿形の身代わりが現れた。 「すごい……鏡みたい……」 「命令をどうぞ」 淡々とした口調で、無表情な身代わりはそう尋ねてきた。 「その前に、いくつか聞いておきたい事があるんだけど……」 「はい、なんなりと」 朝倉はポケットからメモ帳を取り出し、修学旅行で刹那が使っていた身代わりから得られた情報のページを、改めて読み返した。 「自分以外の名前を書いても、大丈夫なんだよね?」 「ええ、イメージがしっかりしてれば。あ、あと、字はできるだけ丁寧にお願いしますね。へンなのが出てきてしまいますから」 あらかじめ考えていた質問の項目、他人の名前は、のところに丸をつけ、その隣に「字は丁寧に」という一文も書き加えておく。 ここまでは問題なし。 「じゃあさ、こういうのはどう?」 それからしばらく質問を続け、作戦に支障がない事が判ると、今度は徹底的に命令を叩き込んだ。学校の地図を見せ、誰がど こに配置されるか、どこでどういったアクションを起こすか、新しく出現する身代わり達に、どういう命令を伝えさせるか、事細か に説明する。ノート数ページ分に及ぶ作戦内容に、心なしか身代わり達は顔を緩め、楽しそうにしていた。 「おにごっこですね、いわゆる」 「そうだね。それから、物真似は徹底的にね。一番ばれちゃいけないとこだから」 「分かってますよ。名前を書いた時点で、その人の大体の性格は再現できますから」 心は高ぶり、不安は影を潜め、声を上げずにはいられなかった。 「よしっ、よぉし! 回収班、スイッチ班、陽動班、各自配置場所へ急行! みんな、絶っ対、成功させるよ!!」 狭い倉庫の中で威勢のいい声が反響して、各々が自分の付くべき配置へ向かった。 * 龍宮は誰かが自分に向かって質問する声を聞いたのだが、授業中ずっと寝ていてぼやけた頭は、相手の言葉を正確に捉える ことができなかった。 「なんだって?」 「だから、昨日の授業中、しずな先生に何か渡してただろう」 「ああ、それが、どうかしたか?」 刹那はあからさまに苛立ちを露わにしていた。特に知りたいわけではなく、ただ何となく聞いてみただけなのだが、わざわざもう 一度聞き返さなければいけないとなると、余程知りたい事情があるように見えてしまう。かといってここで引き下がるのも、収ま りが悪い。 「別に。ただちょっと聞いてみようと思っただけだ。仕事の関係かと思ってな」 「ああ、昨日のあれか」 「だからさっきからそう言ってるだろう」 「何を苛ついてるんだ。うちのお得意先が祭事で大変だから、身代わり札を寄越してくれってだけの話だよ。人手が足りないか らってな」 「それをどうしてしずな先生が受け取りに来たんだ」 「待ち合わせの時間に相手が来なかったんだよ。授業をさぼるのも何だと思って、しょうがないから授業に出ていたんだ。遅れ て来た相手がしずな先生に頼んだんだろ。待ち合わせの時間に行く人もいないとなると、人手不足も深刻だな」 龍宮はそう言って笑ったが、期待していたよりは本当に大した話ではなく、刹那はそれなりに落胆した。 「授業をさぼるのも、って結局あの授業でも寝てたじゃないか」 「やる前の心構えと結果は、必ずしも一致するわけじゃない」 教室の雰囲気が豹変したのは、龍宮がそんな事を言った直後だった。 * 私が悪いんだ。きっと、私がずっと着いてくる事が煩わしかったんだろう。ずっと私が一人でいれば、朝倉は大切な友達を失う ことはなかった。もう朝倉に頼るのはやめよう。 泥水に濡れた椅子に腰掛けながら机に伏せ、夕映は自分の行動を呪った。隣の千雨がなにやらそわそわと落ち着きのない 様子を見せていたが、どうせ自分には人の気持ちなんて理解できない。考えたって無駄だ、と半ば自暴自棄になりながら、四 時間目の授業を聞き流していた。 いつにも増して無表情だと思っていた朝倉がこちらの席にやってきたのは、昼休みに入ってからだった。木乃香達が私で遊ぶ 前だったから、私はまた何か期待してしまい、期待しちゃ駄目だ、とすぐに頭の中をうち消した。 「ほら、立って。拭いてあげるから」 私は一瞬何のことだか理解できず、もう一度聞き返してみたが、やはり同じ言葉が返ってくるだけだった。 「椅子、拭いてあげるから立って。汚れてるでしょ?」 朝倉は手に雑巾を持っていて、さては拭いた後それを私の顔に押しつけるつもりだな。とうとう向こう側についたのか。これで また私を一人にするつもりか。と疑ってしまったが、特にそういった事は起こらなかった。 「あれぇ、かずみん、なにしてるのん?」 確実に何かが動く。私はとっさにそう感じて、身を引き締めた。果たしてそれは良いことなのか、悪いことなのかは分からない。 ただ、その直後の朝倉の行動を見て自分の目を疑い、これはもうちょっとやそっとでは済まないな、と悟った。 「夕映の事はもう、どうでもいいんじゃないんですか?」 のどかが本を覗きながらそんな事を口にしが、もうその言葉には何も感じない。 「うん、どうでもいいよ」 朝倉の放つただならぬ気配に刹那が立ち上がり、クラスに緊張の糸が張り詰めた。また何かが始まる。また知らない振りをし なければならない。そんな空気が充満する。 朝倉は夕映を立たせ、泥に塗れたその椅子を雑巾で拭き取った。 「どうでもいいってことはさ、つまり、もう夕映っちを気にする必要はなくなったってわけ」 突然、朝倉はボールを投げるモーションに入った。その有り得ない光景は一瞬の出来事で、誰もが理解するのに相応の時間 を必要とした。誰もそれをやっはいけない。誰も近付いてはいけない。それなのに、朝倉はついにそのタブーに触れてしまった。 木乃香は頭に乗った雑巾を手で振り払い、朝倉を見つめる。 おぞましいその瞳は、見つめられた者全てを凍り付かせる。そんな力が本当に宿っているような、暗くて深い、悪魔のような瞳 だった。のどかでさえ体の震えを隠しきれていないのに、私ならきっと失神してしまう。それなのに、朝倉は何故か平然として いた。 「さあ、好きなだけ夕映っちをいじめ抜いちゃってよ。私はヒマ潰しに、もう一回ぐらいぶつけに来るからさ」 最初に口を開いたのは刹那だった。 「貴様、今……何をした」 「普段、木乃香がやってること。……のほんの一部を、そのまんま返してあげたの」 龍宮が頭を抱え、あーあ、と一人呟いた。これはもうどうしようもない。手加減のしようもない。 「知っとるよ。かずみん、ずっと何か考えとったもんなぁ。今日がその実行日なんやね」 朝倉は軽く微笑んだかと思うや、猛スピードで教室を出て行った。決して逃がすまいとして、刹那がそれを追いかける。 「みんな、何してるん?」 クラス中の会話が、一時停止を押したような静寂に包まれた。皆が皆恐怖に支配され、昼食の手を止めると、誰からともなく 教室を出て行く。拒否は許されず、こんな時の常識ほど、役に立たないものはない。 * 本気で走っている筈なのに、一向に朝倉に追いつく気配がない。 おかしい。足が速すぎる。確かに朝倉は、文化部にしては足は速い方だが、私が見失ってしまいそうな程だっただろうか。羽 を出せばもっと速度は出るが、学園内でそれをやるわけにもいかない。 昼のチャイムが鳴った学園は、購買へ向かうために生徒が走り回っていて、一歩踏み出すごとに次の生徒が進路の邪魔に 入ると、あやうく罵声を飛ばしてしまいそうになる。朝倉はそんな人の波をかいくぐりながらも、私に追いつかれない程の速度 を出しているのである。 しかし、どんなに足が速かろうが、お嬢様を汚した者を放っておく事はできない。お嬢様は綺麗でいなければいけないのだ。 後で私が拭いて、綺麗にしてあげるんだ。 刹那は怒りに震えながら走るスピードを上げ、気が付くと一階のホールまで出ていて、前方にいる朝倉を射程圏内に捉えて いた。 夕凪を使うまでもない。何より、この拳をぶつけてやらないと私の気が収まらない。左手を伸ばし、朝倉の制服の襟をひっ掴 んでこちらを振り向かせ、拳を振り上げる。 振り下ろした右手に鈍い感触があった。しかし同時に、奇妙な音を聞いた。モーターの回転音のような機械じみた音が、左手 奥の生徒用のロッカーから聞こえてきたのである。刹那は音のした方を見たが、誰もいない。 目の前の朝倉が笑ったかと思うと、どこからか 「今日は購買のパンがセールだよー」 といった声が聞こえてきて、同時に大 量の生徒が廊下を駆け抜け、刹那は再びもみくちゃにされる。どういうわけかその声は、朝倉のものとよく似ていた。 「しまった……」 気付いた時には、朝倉は生徒の波に飲まれてどこかへ消えていた。 * 教室を出た龍宮は、刹那とは反対方向に回り、別ルートから購買の方を目指した。 この時間は購買の生徒が一階をうろついている。人に紛れるなら絶好の場所だが、賢い奴なら裏を突いてどこかに隠れるかも しれない。もっとも、一般人が刹那の足に勝てるとは思えないが。 しかし、さっきの朝倉には妙な自信があった。あれはやはり、今まで暖めていた何かを実行する事への自信なのだろうか。 だとしたら、何か罠を張っているかもしれない。 購買へと向かう生徒達の波を逆流し、何人かとぶつかりながらも階段の方へと辿り着くことができた。そのまま階下へ降りよう としたのだが、目の端に留まった赤い髪に足を止める。 いつの間にあんな所へ……。 朝倉は階段を昇って、上の階へと行こうとしていた。予想していたよりも随分と行動が早い事に一瞬戸惑ったが、このまま上の 階へと進めば、いずれ屋上へ辿り着く。言うまでもなく、そこは行き止まりだ。 「馬鹿め……」 慌てる必要はない。ゆっくりと階段を昇り、内心でほくそ笑みながら龍宮は屋上への扉を開けると、屋上の真ん中で見知らぬ生 徒と話し込んでいる朝倉の後ろ姿へと向かって足を進め、背後から声を掛けた。 「残念だったな、朝倉」 「へ……?」 龍宮は、朝倉の恐れおののく歪んだ顔を期待したのだが、振り向いたのは朝倉と似たような髪型をした、全くの別人だった。 「あ、いや……すまない。人違いだ」 龍宮は気恥ずかしさから、急いで屋上を後にした。背後から微かに嘲笑が聞こえてきて、尚更腹の中がむず痒くなる。 何故私が恥をかかなければならないんだ。くそっ、あいつがいけないんだ。あいつが全ての元凶だ。絶対に捕まえて、きついお 仕置きを加えてやろう。そう思わないとやってられない。 人違いの相手を改めて振り返って確かめる、などということは、羞恥心に刺された龍宮にはできる筈もなく、だから後ろの二人 があっという間に消え去ったのを確認する余裕など、龍宮にはなかった。 朝倉はどこへ行ったんだ。やはり一階か? そうだ、この短時間で刹那を撒いてこんな所まで来られるわけがないじゃないか。 何をやってるんだ私は。冷静になれ、落ち着け私。 屋上からの下り階段を降り、一階の方へと向かう。もうとっくに刹那が捕まえているかもしれない。とりあえず刹那に確認をとっ てみよう。そう思った矢先だった。三階の廊下が妙に騒がしくて、何気なくそちらの方を見た。野次馬達が集まって何かを取り 囲み、口々に疑問や質問をせき立てている、といった雰囲気だ。 落ち着け、落ち着け、私。私は冷静だ。こんな状況で幻覚を見る筈はない。じゃああれは、集団が取り囲んでいるあれは、一 体何なんだ。 昼食そっちのけで騒ぎ立てている女生徒達を掻き分け、中にいる者を確かめる。幻覚ではない。 「どうしてこんな所に……ビートたけしが……」 間違いない。テレビはあまり見ない方だが、これ程の有名人を知らないわけではない。本物と寸分違わぬその人物は、こちら を向いて無表情に、独特の動きとイントネーションで言った。 「ばかやろうこのやろう」 * 「刹那さん、何やってるんですか!?」 「宮崎さん? 何って、朝倉さんを追っているんですよ……」 朝倉を見失って戸惑っている刹那の背中に怒鳴り声が飛んできたのは、生徒の波が収まり、ホール付近の視界が開けてから だった。たった今見失っただけに、あまり威勢のいい事は言えなかったが、刹那はとりあえず事実を伝える。 「もうとっくに第二校舎の方に行ってますよ! 早く追ってください!」 「第二校舎に!?」 窓の外に目をやると、確かに遠方の校舎に朝倉らしき後ろ姿が見えた。さっきのいざこざに紛れて外に出たにしても、行動が 速すぎる。刹那は慌ててホールから外に出ると、第二校舎へ向けて全力で走り出した。 校舎内は購買で昼食を買い終えた生徒がちらほらと歩いており、今だ走りやすい状況とは言い難かった。刹那は周囲をきょろ きょろと見回しながら走っていたため、頻繁に他の女生徒とぶつかっては頭を下げ、迷惑そうな眼差しを買っていた。 しかし、これだけ探し回っているのに、何故か朝倉は一向に見つからない。 刹那ははたと足を止め、疑問の糸口を探した。 朝倉の足が速いのは、多少度を超しているが分からないでもない。しかし、宮崎のどかは、あの女生徒達の波を越えて私の所 までやってきたのだろうか。あの短時間で、私と朝倉が全力で走ったあの距離を? 私の足が遅くなったのか。いや、そうじゃない。ならばこう考えた方がまだ納得がいく。私の周りの人間の足が、何故か速くなっ ているのだ。 おかしい。何かがおかしい。闘いの勘がそう告げている。私は今、闘わされているのだ。何者かの見えない意志によって。 ここには朝倉はいない。刹那はそう感じて、第一校舎の方へと引き返した。 「刹那」 第一校舎で最初に出会ったのは龍宮だった。 「どこに行ってたんだ。朝倉は見つかったのか?」 「いや、第二校舎でそれらしき人を見かけたんだが、見間違いだったみたいだ」 龍宮はそれから刹那にも分かるようにはっきりと舌打ちをしたかと思うと、思い切りこちらを見下したような口調になった。 「おいおい、まさか一般人相手に遅れをとったんじゃないだろうな。お嬢様に入れ込み過ぎて腑抜けたのか?」 「龍宮……?」 一瞬驚かされたが、すぐに分かった。こいつは龍宮ではない。恐らく、さっきの宮崎のどかとの会話でも、私は当人を目の前に していたのだ。 「いや、朝倉和美」 相手は一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに例の自信たっぷりな表情に戻り、刹那の声に答えた。 「よく分かったね」 「変装するなら手足の肌の色にも気をつけた方がいい」 朝倉は覆面を取り、直ぐさま方向転換して再び逃走を図った。二度も同じ相手を逃がす事は、神鳴流にとって恥ずべき事だ。 今度はそう距離は離れていない。追いつけないわけがない。その筈だった。 女子トイレのある曲がり角だった。スピードを緩めまいとして全速力で曲がったために、角から出てくる女生徒に気付かなかっ たのだ。体に衝撃が走ったかと思うと、相手は倒れ様に小さく悲鳴を上げ、尻餅をついていた。 「すっ、すいません! 大丈夫ですか!?」 「痛ぁ〜い! ちょっとぉ、気を付けてよね! 廊下は走っちゃいけないんだよ?」 そんな校則があったとは、と思わず驚いてしまう程、その古びた定型句を聞いて新鮮な気持ちになった。が、今はそんな事を考 えている場合ではない。あまり謝罪に時間を割いていると、また逃げられてしまう。 「すいません! 3Aの桜咲刹那です。後ほど謝罪しますので、今は見逃してください!」 「あ、ちょっとぉ!」 後ろから投げかけられる罵声を背中に浴びながら、朝倉の逃げた方を追い掛ける。不思議な事に、数メートル前方にいる朝倉 は、さっきよりも足が遅くなっているように感じた。皆から追い掛けられて疲弊しているのだろうか、とも思ったが、それにしては 龍宮の変装時には息切れ一つ起こしていなかった。 朝倉はまた人混みの中に紛れようという魂胆なのか、妙にざわついた廊下を、こちらを誘い込むようにして走っている。 刹那はまた人とぶつからないよう注意を払い、朝倉の背中を見失わないよう、集中力を研ぎ澄ませる。 廊下の端まで来た辺りで、急激に人混みの数が増した。固まった女生徒達がなにやら騒いでいて、とても突き抜けられるような 密度ではない。 ところが、朝倉はそんな人混みをもろともせず、遠慮なく隙間から入って行き、逃げ延びようとしていた。 迷っている暇はない。追い掛けなければ。そう思ったのは一瞬の出来事で、刹那が人混みに突入しようとした瞬間、状況はすぐ に一変した。 集団の中から一人、異彩を放つ人間が出てきたのである。 「どけよこのやろう」 * 前ページ次ページSSまとめ
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1993 ■映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(制作協力 めがてんスタジオ、京都アニメーション、座円洞と共同) 1994 ■映画 クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(制作協力 めがてんスタジオ、シマスタジオ、京都アニメーションと共同) ■関連タイトル 廉価版DVD 映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王