約 1,476,412 件
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/5447.html
銅印大熱│漢│技部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi3/maki-5307.htm
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/360.html
京「じゃあ俺は買出し行ってきます。」 久「東京に来てすぐで悪いけど、お願いねー。」 咲「あ、待ってよ京ちゃん。私も行くー。」 まこ「あの二人、最近は前にもまして仲良いのう。」 和(そのとおりです。このままでは宮永さんは須賀君に・・・。)ブツブツ 優希「のどちゃん、どうしたんだじぇ?」 和「あ、いえ。なんでもありません。私も少し外に出てきますね。」 ・ ・ ・ 和「はあ・・・いったいどうすれば・・・。」 和「そういえば須賀君は宮永さんのお姉さんのことを知っているんでしょうか?」 和「幼馴染のようですし、もしかしたらお姉さんとも面識があるのかも・・・って、あそこにいるのは!?」 照「清澄・・・咲がいるということは、京ちゃんも一緒なのかな・・・はぁ。」 和「あ、あの!」 照「ん?」 照(あ、この子たしか清澄の・・・原村和って言ったけ。) 和「宮永照さん、ですよね?」 照「・・・そうだけど。」 和「私、清澄高校の原村和といいます。あの、あなたは宮永咲さんのお姉さんですよね?」 照「私に妹はいない。」 和「で、でも!宮永さんはあなたのことをお姉ちゃんって・・・!」 照「くどい。私に妹はいないと言ったはず。」 和「どうして宮永さんにそんなに冷たくするんですか?宮永さん、とてもつらそうでしたよ!」 照(!あれは・・・。) 京・咲「キャッキャウフフ」 和「教えてください、いったい何があったんですか!」 照「・・・ったから。」ボソッ 和「え?」 照「咲が!私から京ちゃんをとったからいけないんだーーーっ!!」 和「・・・・・・・・・え?」 和「・・・というわけで、あなたと私は利害関係が一致しています。」 照「はぁ。」 和「お互いの目的のために協力しましょう!」 照「ほんとに京ちゃんと仲良くできるの・・・?」 和「もちろんです!そのかわり宮永さんは私がもらっていきますよ。」 照「まぁ・・・いいけど。あんまり咲に変なことしちゃ駄目だからね。」 和「わかっていますよ、ふふ・・・。それでは同盟成立ですね。」 照「京ちゃん・・・えへへ。」 ・ ・ ・ 京「それで嫁だなの奴がなー。」 咲「うふふ、変なのー。」 和「宮永さん、試合のことでお話があるのですが、少しよろしいですか?」 咲「あ、うん。今いくよ。」 京「いってらっしゃいー・・・一人になっちまったな。」 照「きょ、京ちゃん!」 京「え、照さん!?」 照「うん。久しぶりだね・・・?」 照(うわあ・・・京ちゃんすごくかっこよくなってる////)ドキドキ 京「ほんとに久しぶりっすねー。元気でしたか?」 照「うん。京ちゃんも元気そうだね。その・・・ちょっと付き合ってくれないかな?」 京「もちろんすよ。あ、だったら咲も一緒にどうですか?もう少ししたら帰ってくると思うし。」 照「!・・・咲はいいの。行こう、京ちゃん!!」 京「え、ちょっと照さ・・・」 ・ ・ ・ 和(照さんは今頃うまくやっているでしょうか・・・。) 咲「原村さん、どうかした?」 和「い、いえ!なんでもありませんよ!」 咲「お話はこれでおしまい?」 和「あ、はい。そうです。」 咲「そっか。じゃあ私・・」 和「こ、このままどこかへ出かけませんか!?」 咲「え?でも・・・。」 和「少し外の空気を吸ったほうがいいですよ。須賀君には私がメールでもしておきますから!」 咲「え、あ、うん・・・じゃあそうしようかな。」 照「それで毎日記者とかに追っかけ回されて大変でさー・・・」 京「ははは。けど照さんはやっぱりすごいなー。」 照「そ、そんなことないよ。」 京「全国大会連覇なんて簡単にできることじゃないですよ。まあ俺、少し前まで照さんが麻雀やってるって知らなかったんだけど・・・。」 照「それはいつごろ知ったの?」 京「高校に入る少し前ですよ。雑誌で見て・・・それで俺も麻雀はじめたんです。」 照「そう、なんだ。」 京「照さんはずっと俺の憧れだったから。少しは近づけるんじゃないかなー、と思ったんですよ。」 照「なんか照れちゃうな。」 京「まあ俺は全然駄目みたいですけどね。毎日部の雑用ばっかやってますよ・・・。」 照「まだ始めたばかりなんでしょ?頑張らなきゃ。」 照(憧れか・・・。やっぱり京ちゃんて私のこと女としては見てないのかな・・・。) 京「はは、ありがとうございます。」 照「そういえば・・・どうして敬語なの?」 京「え?んー・・・年上だから?」 照「だって昔は普通に話してたじゃない。照さんなんて堅い呼び方じゃなかったし。」 京「いや、その、昔とはもう違うし・・・。」 照「そっか。京ちゃんにとって私はもう過去の女なんだね・・・。」グス 京「えぇ!?いや、そんなことないですよ!」 照「ほらまた!」うるうる 京「ご、ごめんなさい!じゃなかった、ごめん。」 照「じゃあこれからは昔みたいに接してくれる?」 京「ああ、わかったよ。」 照「じゃあ昔みたい『照ねえちゃーん』って呼んで?」 京「う・・・それはその、さすがに恥ずかしいと言うか。」 照「・・・。」じーー 京「うう・・・わかったよ、照姉ちゃん。」 照「それでいいの。へへ////」 ・ ・ ・ 咲「東京ってすごいね。なんだか歩いてるだけでも楽しいよ。」 和「ふふ、そうですね。」 和(最初はどうなることかと思いましたが、宮永さんが楽しそうで何よりです。) 咲「ねえ原村さん。原村さんて・・・好きな人っている?」 和(こ、これはまさか!!い、いや、ここは落ち着いて慎重にいきましょう。) 和「は、はい。いますよ・・・。」 咲「!そうなんだ・・・。」 咲(もしかしたらと思ってたけど原村さん、京ちゃんのことが・・・?京ちゃんの方も原村さんに気があるみたいだし・・・。) 咲「それってだれなの?」 和「そ、それは・・・!」 和(あなたです!なんて・・・いきなり言えるわけないじゃないですかーーーーっ。) 和「み、宮永さんはどうなんですか!?」 咲「私は・・・京ちゃん。」 和「・・・へ?」 咲「私、京ちゃんのことが好き。大好き。」 和「はは・・・そうなんですか。」 咲「ひょっとして原村さんも?」 和「い、いえ!私は・・・違いますよ。」 咲「そうなんだ!ちょっと安心しちゃった。」 和(く・・・この程度ではあきらめませんよ。お義姉さんの助けもあります。きっと宮永さんを私に振り向かせて見せる!!) ・ ・ ・ 淡「宮永先輩いませんねー。」 菫「ああ・・・あいつ携帯も持ってないしな。迷惑なやつだ。」 淡「ほんとですよー・・・あ、いました!」 菫「ん?あれはまさか・・・男と一緒に歩いているのか?あの照が?」 淡「へー、なんだか面白そうですね。宮永せんぱーい!!」」 照「え!?あれはまさか・・・。」 京「あれ?あの人達照姉ちゃんのこと呼んでるみたいだけど。」 照「あんなの知らない。行こう!」 京「え?ええ!?」 淡「逃げる気みたいですね?」 菫「逃がすか!追うぞ淡!!」 淡「はい!・・・なんか気合い入ってますね先輩。」 ・ ・ ・ 照(最悪だ・・・よりにもよってあいつらに見つかるなんて!) 京「ど、どこまで行くんだよ!?」 照「逃げきるまで!」 京「逃げるって・・・やっぱりあの人達のこと知ってるんじゃ」 照「知らないーーーっ!!」 照(って私、いつの間にかこんなに強く京ちゃんの手握って・・・うわ////) 照「はぁ・・・ここまで・・・はぁ・・・くれば・・・」 京「大丈夫?けどさすがに・・・ちょっと疲れたかな。」 照「ぜんぜん・・・だい・・・じょうぶ・・・」 菫「つらそうだな。」 照「うわぁ!?」 淡「弘世・・・せんぱい・・・待って・・・」 菫「相変わらず麻雀以外はどこか抜けてるな、おまえは。」 照(く・・・相変わらず無駄にハイスペックな奴・・・ていうかなんで息切れてないの!?) 京「えーっと・・・。」 菫「おっと、申し遅れたな。私は白糸台高校麻雀部三年の弘世菫だ。」 淡「同じく一年の・・・ぜぇ・・・大星淡・・・です・・・。」 京「白糸台の方でしたか。俺は清澄高校の一年で須賀京太郎って言います。」 菫「清澄・・・ふふ、なるほど。」 照(う、また余計なことに気付いたな・・・。) 京(二人とも綺麗な人だなー・・・って、いかんいかん。) 淡「それで、その、宮永先輩とはどういった関係で?」 京「幼馴染というか、昔仲良くさせてもらってたんですよ。」ニコッ 淡「なるほど、そうなんですかー・・・。」ぼー 菫「ん、どうした?淡。」 淡「へ?あ、いえ、なんでもないですごめんなさい////」 菫(ほう、思った以上に面白いことに・・・。) 菫「ところで照。さっきからおとなしいじゃないか。」 照「・・・別に。」 菫「まあいい。しかしこっちは試合について話があるから探していたというのに、逃げるとはどういう了見だ?」 照「わかってるくせに・・・。」ボソッ 京「あ、すみません。俺が照姉ちゃんを連れ回しちゃったせいですね。」 菫・淡「「!!?」」 照「あ・・・。」 菫「ほほう、二人は随分仲がいいようだな?」 照「ちょ、ちょっと!」 京「はは、そうですね。仲はいいですよー。」 照「え////」 淡「ひょっとして二人は、その、お付き合とかしてるんですか!?」 京「ええ!?い、いや。その、そういうわけじゃないけど////」 淡「そうなんですか。よかった・・・。」 照「よかった?」 淡「うぁ、その、深い意味はないです!!」 菫「ところで照、さっきも言ったようにお前には帰ってきてもらわなければ困るわけだが。」 照「う・・・そんな」ウルウル 菫(強がるのも忘れるほど嫌なのか!?ていうかこいつにこんな女らしい一面があったのか・・・。) 京「それじゃあ仕方ないんじゃないかな。それに大会の期間中ならまた会えるって。」 照「ん・・・京ちゃんがそういうなら、わかった。」 京「そうだ、よかったら携帯のアドレスとか教えてよ。」 照「・・・私、携帯もってない。」 京「はは、やっぱり姉妹だなー。咲とおんなじだ。」 照「む・・・。」 淡「わ、私と連絡先交換しませんか!?ここで会ったのも何かの縁ということで!!」 照「!?」 京「あ、はい。いいですよ。」 照「!!」 菫「では私も。」 照「うぅ・・・。」 菫「なんだ、妬いてるのか?」 照「そんなんじゃない!!」 京「はは・・・じゃあ俺の泊ってる宿教えておくからさ、よかったら遊びに来てよ。れそと電話なら家とかからかけれるだろうし、電話番号も教えとくよ。」 照「うん、わかった////」 京「じゃあこれ。暇なときでいいからさ。」 照「ありがとう。へへ////」 淡「あ、交換終わったみたいですね。」 菫「じゃあ二人ともそろそろ行こうか。」 淡「そうですねー////」ニヤニヤ 照「仕方ない・・・。」 菫「ではまた会おう、京太郎君。」 照(名前で呼ぶなぁー!なれなれしいよ!!) 淡「メールくださいね、京太郎君!」 照(こ、こいつらぁー!!) ・ ・ ・ 咲「あれ・・・京ちゃんと、お姉ちゃん・・・?」 和(照さんが何故ここに!?こっちの方面には来ないという約束だったじゃないですかー!) 咲「そ、それに知らない女の人も・・・なんか楽しそうに話してたよ・・・。」 和「宮永さん、本当にお姉さんだったんですか?少し遠いですし、見間違いという可能性も・・・。」 咲「そんなわけない!私がお姉ちゃんを見間違えるわけないもん!!」 和「宮永さん・・・。」 和(うう、宮永さんを傷つけてしまったでしょうか・・・?) 咲「お姉ちゃん・・・どうして京ちゃんと・・・。」 和(照さんと須賀君の仲を見せ付けるにしても、まだ早いです・・・。これでは宮永さんに・・・。) 和「宮永さん、その、元気をだしてください。私がついてます!」 咲「・・・ありがとう原村さん。ごめんね、大きな声だしちゃって。」 和「はい////」 咲「・・・・・・京ちゃん・・・。」 咲「あ、お帰り京ちゃん・・。」 京「おお、ただいま咲。」 優希「ご主人に黙って出歩くとはいい度胸だな、犬!罰としてタコスを買ってこい!」 京「罰って言えるのか?いつも買ってきてやってるだろ・・・。」 池田「私の分も買って来るし、京太郎!」 衣「京太郎ー、衣もほしい!」 京「仕方ない、ちょっと行って来るから皆待っててくれ。」 咲(京ちゃん、人がいいからここの人たちにも人気だなぁ・・・。) 京「咲、どうかしたのか?」 咲「ふぇ!?あ、いや、なんでもないよ!」 京「なんか心配だなー。お前もたまにはタコスでも食うか?」 咲「・・・うん、じゃあお願いしちゃおうかな。」 咲(さっきのこと私に見られてたのは気付いてないみたい・・・かな。) 咲(けど、私のこと心配してくれるんだね。うれしいよ・・・京ちゃん。) 京「ああ、任せてくれ。」 優希「おらおらとっとと行くんだじぇ、この犬ー!」 衣「おなかすいたー。」 京「はいはい、じゃあ行ってくるよ。」 咲「行ってらっしゃい・・・はぁ。」 ・ ・ ・ 照「・・・。」むすっ 菫「あー、その、なんだ。私が悪かったから。」 照「・・・。」 菫「む・・・。」 菫「悪かったな、お前と京ちゃんのデートを邪魔してしまって。」 照「べ、別にそんなんじゃない!!////」 誠子「・・・淡、一体何があったんだ?」 淡「その、なんていうか・・・すごく説明しづらい・・・といいますか。」 誠子「何だよ!?すごく気になるから!なぁ尭深!!」 尭深「ずずー・・・。」コクン 誠子「そうだろそうだろ。で、とりあえず京ちゃんてのは何者だ。」 淡「そうですねぇ・・・宮永先輩の思い人、でしょうか?」 誠子「なん・・・だと・・・?」 尭深「ずずずーー・・・。(驚いているようだ)」 菫「しかしなかなかかっこよかったな、彼は。」 照「・・・そう。」 菫「お前は彼にそういう気があるわけじゃないんだな?」 照「・・・あたりまえでしょ。」 菫「そうか・・・じゃあ私がもらってしまおうかな。」 照・淡「「!?」」 菫「なかなか私の好みの子だったしな。連絡先も教えてもらったことだし、後で電話でもかけてみよう。」 照「そ、そんなの駄目・・・!」 淡「ひ、弘世先輩。そういうのどうかと思いますがっ!?」 菫「なんだ淡、お前も狙ってるのか?」 淡「えぇ!?いや、私はその・・・。」 照「!!?」 菫「その・・・なんだ?はっきり言った方がいいんじゃないか。本当に私がもらってしまうぞ?」 淡「そ、そんな・・・私は別に!」 菫「そうかそうか。じゃあ私は京太郎君とデートの約束でもしてこよう。そして私の気持ちを・・・。」 淡「わあ、駄目です!京太郎君は私がもらいますーーっ!!」 照「なっ・・・!!」 菫「ふふ、素直でよろしい。」 淡「あう・・・////」 菫「そして照、お前は別に京太郎君のことが好きというわけじゃないんだろ?」 照「う・・・。」 菫「だったら私が彼とどうなろうとお前には関係のないことだよな。」 照「そ、そんなことは・・・。」 菫「好きではないけど彼が他の女と付き合うのも嫌だと?わがままなやつだな、お前は。」 照「そんな・・・私は・・・。」グスッ 菫(ははは・・・面白くなってきたぞ!) 誠子「なんというか・・・あの人も女の子なんだな、一応。」 尭深「ずずー・・・。」コクン 誠子「しかし、その京太郎ってのは本当になんなんだろうな。只者じゃないぞ、きっと。」 尭深「ずずー・・・。」コクン 誠子「私も恋を・・・いや、ないな。あんたはどうよ?」 尭深「ずぞー・・・。」ナイナイ 誠子「あんたはお茶が恋人だもんねぇ・・・。」 尭深「ずずずー・・・。」コクンコクン 誠子「・・・私にもちょっとちょうだい。」 京「咲のやつ、何か悩みでもあんのかな?やっぱり照さんのことかな・・・。」 京「・・・やっぱり今日照さんに会ったことを話した方がいいかもなしれないな。」 京「しかし照姉ちゃん・・・か。やっぱり少し恥ずかしい・・・。」ブツブツ 神代「あの、すみません。」 京「あ、はい!」 京(って、こんな所に巫女さん!?) 神代「少し道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか?」 京「ええ。けど俺もよそから来たのであまり力にはなれないかもしれませんけど。」 神代「このホテルに行きたいのですが・・・。」地図を差し出す 京「ああ、ここならわかりますよ。この道を・・・(略)」 神代「ありがとうございます。一人で観光していたのですが、道に迷ってしまって・・・。」 京「いえ、どういたしまして。じゃあ気をつけて帰ってくださいね。」 神代「はい。お世話になりました。」ニコッ 京「・・・なんで巫女服なんだろう。聞けばよかったかもな」 京「さて、早くタコスを買って戻らないとアレに折檻食らってしまう。」 京「咲のやつ、何か悩みでもあんのかな?やっぱり照さんのことかな・・・。」 京「・・・やっぱり今日照さんに会ったことを話した方がいいかもなしれないな。」 京「しかし照姉ちゃん・・・か。やっぱり少し恥ずかしい・・・。」ブツブツ 神代「あの、すみません。」 京「あ、はい!」 京(って、こんな所に巫女さん!?) 神代「少し道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか?」 京「ええ。けど俺もよそから来たのであまり力にはなれないかもしれませんけど。」 神代「このホテルに行きたいのですが・・・。」地図を差し出す 京「ああ、ここならわかりますよ。この道を・・・(略)」 神代「ありがとうございます。一人で観光していたのですが、道に迷ってしまって・・・。」 京「いえ、どういたしまして。じゃあ気をつけて帰ってくださいね。」 神代「はい。お世話になりました。」ニコッ 京「・・・なんで巫女服なんだろう。聞けばよかったかもな」 京「さて、早くタコスを買って戻らないとアレに折檻食らってしまう。」 ・ ・ ・ 京「ハギヨシさんに教えてもらった店は・・・あそこか。結構近かったな。」 京「・・・あれは?」 初美「姫様、いったいどこに行ってしまったんですかー・・・。」トボトボ 京(あの子は巫女さん・・・なのか!?なんかちょっと違うけど!) 京(けど、さっきの人の関係者だよな、たぶん。) 京「あの、君ー!」 初美「え、私・・・ですかー?」 初美(お、男の人に声をかけられてしまいましたー。)ドキドキ 京「ああ。ひょっとして巫女服を来ている人を探してる、とか?」 初美「そ、そのとおりですよー。ひょっとして姫様に会われましたかー?」 京「君のいう姫様かどうかわからないけど、さっき○○ホテルへの道を巫女服着た人に教えたとこだよ。」 初美「あ、それきっとそうです。うちの姫様がご迷惑をおかけいたしましたー。」 京「いやいや。今頃着いてるだろうから、君も帰ったほうがいいと思うよ。」 初美「はい、それでは失礼します。本当にありがとうございましたー。」 京「はい、どういたしまして・・・結局何者だったんだろう。」 京「・・・タコス買って帰るか。」 ・ ・ ・ 京「ただいまー。」 優希「遅ーい!いったいどこで油売ってたんだじぇ!」 京「あー、悪い悪い。ちょっと色々あってな。」 咲「なんだかずいぶんたくさん買ってきたね・・・。」 京「どうせ優希が食いまくるだろうと思ってな。」 優希「ほほう、わかってるじゃないか小僧!さあ早くそれをよこすじぇ!」 京「ほらよ。一人占めするんじゃないぞ。」 優希「ひゃっほうー!タコスうまうま。」 池田「わたしももらうし!」 優希「むぅ、イケダめ!それは私のだじょー!」 池田「早いもん勝ちだし!」 咲「あはは、ほどほどにね。」 京「ほら、お前も食べたらどうだ。」 咲「あ、ありがとう京ちゃん。」 京「お前さ、ひょとして・・・」 和「あ、おいしそうですね!私ももらっていいですか?」 京「え?ああ、たくさんあるから好きに食べてくれ。」 和「宮永さん、むこうで一緒に食べませんか?」 咲「あ、うん。わかったよ。」 京「あー・・・行っちまった。ま、後でいいか。」 衣「う・・・。」グスグス 京「ん、どうしたんだ?」 衣「からい・・・。」 京「なるほど・・・じゃあ無理して食べることないんじゃ。」 衣「いやだ。衣もみんなと一緒に食べるんだ。」 京「んーと、じゃあこれと交換しよう。確かこれは辛いのが入ってない。」 衣「・・・本当か?」 京「ああ。そっちは俺がもらうよ。」 衣「ん・・・。おいしい!」 京「そっか。よかったよかった。」 衣「京太郎、ありがとー!」だきっ 京「わ、こらこら抱きつくなって。」 まこ「なんかすっかりなついたみたいじゃの。」 透華「こんなこと初めてですわ・・・あの方には感謝しなくてはなりませんわね。」 久「あら、いいもの食べてるじゃない。私もちょっともらうわよー。」 優希「あー!それは私のだじぇー!!」 久「前からちょっと食べてみたかったのよね。優希があんまりおいしそうに食べるから。」 まこ「あんたもかい・・・。にぎやかになってきたのー。」 美穂子「仲がいいのは良いことですよ、ふふ。」 まこ「明日は抽選会がるんじゃから、ほどほどにしとくんじゃぞー。」 ・ ・ ・ 和「おいしいですね、宮永さん!」 咲「うん、そうだね。」 和「優希が夢中になるのも頷けるかもしれません!」 咲「うん・・・。」 和「・・・宮永さん?」 咲「ふぁ!?な、なぁに?」 和「何か悩みごとがあるんですか?私でよければ悩みごとにのります!」 咲「うん・・・ありがとう。けど駄目なの。」 和「どうしてですか?私は宮永さんの力になりたいんです!」 咲「原村さん・・・ありがとう。でもね、自分でもよくわかってないんだよ。私はどうしてこんなにモヤモヤした気分になってるのか・・・。」 和「宮永さん・・・。では、気持ちの整理がついてその時に私にできるようなことがあったら何でも言ってください!」 咲「うん。本当にありがとう。」 和(このままではまずいです・・・宮永さんは全然私を見てくれていません。一体どうすれば・・・。) ・ ・ ・ 神代「あらハッちゃん、お帰りなさい。」 初美「姫様、探しましたよー。」 神代「ごめんなさいね。けどたまには一人でお出かけしてみたくて。」 初美「ならせめて誰かに伝えておいてくださいー。本当に心配したんですよー、姫様が一人で外出なんて・・・。」 神代「そんなに心配しなくても大丈夫なのに・・・まあ少し迷ってしまったけど、親切な人に道を教えてもらったのよ。」 初美「ああ、知ってます。その人に会いましたからー。親切な人でよかったですよー。」 神代「ハッちゃん、あんまり男の人と話したことないのに大丈夫だったの?」 初美「それくらい大丈夫ですよー!私だって男の人くらい・・・。」ゴニョゴニョ 神代「あの人、なかなか素敵な方でしたね、親切で物腰も柔らかくて綺麗な顔立ちしてましたし。」 初美「な、何を言ってるんですかー!////」 神代「あら、どうしてハッちゃんが顔を赤くするの?」 初美「なんでもありません!慣れてないので少し緊張しちゃっただけですよー。」 神代「ふうん、それで一目ぼれしちゃったわけね。」 初美「そ、そんなことはないですよー!!////」 神代「ふふ、そうよね。もう会うこともないでしょうしねー。」 初美「あぅ・・・。」 神代「ハッちゃんかわいい♪」ナデナデ 初美「ひ・め・さ・まーー!!」 神代「ハッちゃん、迷惑になるわよー。静かにしなきゃ。」 初美「そんなの関係ないですよー!!」 咲「・・・・・・・・・。」 優希「お、咲ちゃんおめざめだじょ。」 咲「朝・・・東京?」 優希「おうよ。」 久「抽選会は9時からよ。」 まこ「急いで支度しんさい。」 咲「あ・・・はい!そうでした。」 ・ ・ ・ 久「おはよう、須賀君。」 京「あ、おはようございます。遅かったですね。」 久「寝坊した人がいてねー。」 咲「あう・・・。」 京「咲・・・。」 咲「ち、ちがうの!夜なんだか寝付けなくて!」 京「どうだか。またヨダレたらして爆睡してたんだろう。」 咲「え、あ、うぅ・・・////」 まこ「おー、よくわかったのう?」 京「まぁ、付き合い長いでるからねぇ。こいつ結構朝弱いんですよ。」 咲「つ、付き合・・・へへ////」 和「むう・・・。」 ・ ・ ・ 和「やっと着きましたね。」 優希「おろ?咲ちゃんはどこだ?」 京「え・・・まさか・・・。」 和「また迷子ですか・・・。」 京「俺、探してくきます!」 まこ「すまんのう、たのむわ。」 ・ ・ ・ 咲「ココどこ・・・。」ううぅ 京「咲ーーっ!!」 咲「き、京ちゃん!!」ぱあっ 京「お前・・・どうしてこんなところに。」 咲「うぅ・・・ごめんなさい・・・。」グスッ 京「泣くなよ。ほら、みんなの所に戻ろう。」スッ 咲「うん!」ギュッ 咲(京ちゃんの手握っちゃった・・・えへへ////) 京「まったく・・・お前は俺がいないと駄目だなーほんとに。」 咲「そ、そんなことないよー。」 京「どうだか。お前はいつも抜けてるから・・・なんか危なっかしくてほっとけないんだよ。」 咲「・・・いつもありがとうね、京ちゃん。」 京「お礼を言うくらいならもっとちゃんとしてくれ。」 咲「んー、かんがえておくよ。」 咲(京ちゃんとずっと一緒にいられるなら私は・・・。) ・ ・ ・ まこ「おお、おかえりぃ。」 咲「ごめんなさい、勝手にいなくなちゃって・・・。」 優希「いいってことよ!それより京太郎に襲われなかったか?」 京「襲ってねーよ!」 咲「それで、抽選はどうだったんですか?」 まこ「いいとは言えんの。同じブロックに姫松と永水女子がおる。」 久「不甲斐なくて悪いわね。」 和「そんなことないですよ。優勝を目指すんですから、どの道ぶつかる相手です。」 優希「そうだじぇ!」 ・ ・ ・ 初美「組み合わせ決まったみたいですねー。」 霞「私たちはシードなんですから、わざわざ会場まで見にこなくてもよかったのでは?」 神代「まあまあ。試合前に対戦相手の顔くらい見ておいてもいいでしょう?」 初美「きっと姫様は外にでたかっただけですよー。」 神代「そうねえ、ずっとホテルの中では気がめいってしまうもの。せっかく東京に来ているのだから。」 神代(まあ実は目的は他にあるのだけど・・・。) 初美「けど姫松はなかなか厄介ですねー。清澄ってのは初耳ですがー。」 霞「噂をすれば・・・。あれですよ、清澄高校。」 神代「あら?早速見つけた・・・。」 ・ ・ ・ 和「この後はどうするんですか?」 久「そうねー・・・。」 神代「あの、すみません。」 久「ん?」 京「あ!」 神代「先日はお世話になりました。」ニコッ 京「いえ、そんな・・・えーと・・・」 神代「申しお遅れました。私、永水女子高校2年の神代小蒔と申します。」 久「!!」 まこ「京太郎・・・いつの間にナンパなんかしとったんじゃ。」 京「いや、そんなんじゃないですから!道に迷ってるところを助けただけですよ!」 神代「ほーら、ハッちゃんもこっちに来なさい。」 初美「え?あ、あなたは・・・。」 京「あれ、ひょっとして君も永水女子?」 京(高校生だったのか。じゃあ同い年かな。) 初美「は、はい。永水女子3年の薄墨初美ですよー。」 京「え、と、年上!?3年!!?」 初美「・・・私のこと年下と思ってたんですねー?」 京「そ、そんなことないって!いや、ないです!」 初美「・・・ずっとタメ口だったですよー。」 京「えーと・・・ごめんなさい。」 初美「どうせ私は中学生ですよー・・・。」 京「あ、えーと、俺は清澄高校1年の須賀京太郎っていいます!」 神代「京太郎さん、ですか。素敵なお名前ですね。」 京「い、いやあそんな。」 咲「む・・・」ギュッ 京「いてっ、どうして腕をつねる!?」 咲「ふーんだ。なんでもないよ。」 神代(なるほど・・・そういうことね。) 神代「ハッちゃん、京太郎さんと・・・」 淡「京太郎くーん!!」 咲「!?」 京「ええと、大星さん?」 淡「うん。奇遇だね京太郎君!」 菫「探しまわっていたくせによく言う・・・。」 京「あ、弘世さん。こんにちは。」 まこ「京太郎、お前・・・。」 京「い、いやほんとにそんなんじゃないですから!!」 神代「もてるんですね、京太郎さん。」 菫「む、お前は永水女子の・・・。」 神代「ご無沙汰しております。昨年はお世話になりました。」 初美「今年はたっぷりと借りをお返ししますですよー。」 菫「照に言え、そんなことは。」 淡「その宮永先輩が行方不明なんですけどね・・・あの人は目を離すとすぐにいなくなるんだから。」 咲「お姉ちゃんがここに来てるんですか!?」 淡「え・・・お姉ちゃん?」 菫「なるほど・・・君が宮永咲か。」 ・ ・ ・ 照「ココどこ・・・。」ううぅ 『あ、宮永照さん、なにか一言!』 照「うっ・・・別にありません!」ダッ 『あ、待ってくださいー!』 照「・・・ふぅ。あ、あれは・・・。」 照「菫、淡。」 菫「お、照じゃないか。今ちょうど探していたんだ。」 照(よかった・・・って、え!?何この状況!) 和(て、照さん・・・間が悪すぎですよ!) 咲「お姉ちゃん・・・!」 照「・・・・・・。」 京「・・・なんで、なんで咲に冷たくするんだよ。昔はあんなに仲よかったじゃないか!昔は、ほんとに・・・。」 照「京ちゃん・・・。」 優希「き、京ちゃんって!二人は知り合いなのか?」 久「咲の幼馴染なんだから、そのお姉さんと知り合いでも不思議はないはねぇ。」 まこ「冷静に言っとる場合か?」 菫「おい、そんな態度だと大好きな京ちゃんに嫌われてしまうぞ?」 照「なっ・・・お前は何を!////」 咲「ふぇ!?ま、まさかお姉ちゃん・・・。」 久「なるほど。妹に好きな男の子を取られちゃったから怒ってたのかしら?」 京「・・・・・・え?」 照「そ、そんなわけなぷぺ」 淡「噛んでます。落ち着いてください?」 神代「あらあら。あの宮永照さんにそんな乙女チックな面がったんですねえ?」 照「う、う、う・・・////」 菫「まあ京太郎君は私がもらってしまうがな。」ぎゅっ 京「えぇ!?ちょ、ちょっと弘世さん!」 菫「冷たいな。菫と呼んでくれ、京太郎。」 淡「あ、抜け駆けはずるいですよ先輩!」ぎゅっ 京「大星さんまで!」 淡「わ、私のことも淡って呼んで!京太郎君////」 神代「あら、ハッちゃんはいいの?」 初美「へ!?わ、私には関係ないですよー!」 菫「なんだお前も京太郎を狙っていたのか、ちびっ子。」 初美「ち、ちびっ子って言うなですよーー!」 菫「京太郎は私みたいな大人の女性が好みだものな?あんなちびっ子に興味はないだろう。」 京「へ!?あ、いやあ・・・どうでしょうね。あはは////」 初美「身長が高ければいいってもんじゃないですよー!それに貧乳は希少価値なんですよー!!」 初美「京太郎君は小さな女の子は嫌いですかー・・・?」ぎゅっ まこ「もてもてじゃのう、この色男。」 久「何なのかしら?この状況・・・。」 和「須賀君、やりますね。できればそのまま・・・」ブツブツ 照「こ、こいつらはまた・・・!」キッ 咲「き、きょうちゃ・・・」わなわな 優希「発情してんじゃないじょこの駄犬がーーっ!!!」げしっ 咲・照「「!!」」 京「いてぇ!」 初美「あぅ。」 菫「おっと」 淡「あ、ちょっと邪魔しないでってば!」 京「な、なにするんだよ優希。」 優「それはこっちのセリフだじょ!この発情犬め!」 京「い、いやそんなんじゃ・・・」 菫「そうだ。彼とはまだ健全な付き合いだぞ。」 優希「彼・・・つきあ・・・まだ!?」 淡「自分と京太郎君が恋人みたいな言い方はしないでくださいっ!」 菫「いずれそうなる。なあ?京太郎・・・」ツツ・・ 京「えぇ!?いや、それはまだわからないというかですね!////」 初美「だ、駄目です!京太郎君は小さい子のほうが好きなんですからー!」 優希「だ、だったら私でもいいはずだじょ!!」ぎゅっ 京「なっ・・・お前までなにを!」 優希「う、うるさーい!犬は飼い主の言うことを聞くもんだじょ!」 淡「犬ってなによー!京太郎君はそんなワガママな子は嫌いだよきっと!」 優希「なにをー!?だいたい私の方が付き合いが長いんだじぇーっ!」 初美「そんなの関係ないですよー!」 菫「そうだ、一緒の時間はこれから作っていけばいい。重要なのはどれだけ彼をどれだけ想っているかだ。」 優希「想いだって負けてないじぇ!毎日寝ても覚めても京太郎のことばっかり考えてるんだじょ私は!」 淡「私だって!」 優希「どうせまで出会って数日だじょ!?そんなんじゃ毎日って言わないじぇー!」 淡「うぅ・・・こ、このー!」ぎゅうう 優希「痛っ、やるのかこいつーっ!」ぎゅうう 菫「馬鹿はほっておこうか京太郎。私たちは・・・」 初美「させないですよー!」 菫「むう・・・お前にこういうのはまだ早いぞちびっ子。」 初美「ちびっ子って言うなですよーーっ!私だって恋ぐらいしたいのですよー!!」 菫「あと20年待て!」 初美「婚期逃してるですよー!?」 和「照さん何してるんですか?須賀君がとられてしまいますよ!」ボソボソ 照「え、いや、でも・・・////」 和「恥ずかしがってる場合じゃないです!」 菫「そうだな・・・じゃあ先に既成事実を作ってしまおうか。」ぐいっ 照「!!」 和(照さん!!) 照「ま、まったーーー!!」 菫「む・・・どうした照。」 照「き・・・きょう・・・」ボソッ 菫「どうした聞こえないぞ?」 照「京ちゃんのは私のだーーっ!!誰もとるんじゃなーーーーいっ!!!」 一同『・・・・・・。』ポカーン 京「え・・・うぁ・・・////」 菫「そ、そんなの今さら・・・」 和「みなさん、私達は麻雀の大会で集まったんです!だったらここは麻雀で決着をつけてはいかがでしょう!?」 照「そ、そうだ!お前たち・・・文句を言うのは私に勝ってからにしてもらおうか。」ゴオッ 初美「う・・・。」 淡「確かに・・・そうなれば京太郎君と会えたのも麻雀のおかげって言えるけど・・・。」 菫「まぁ、一応筋は通っているが・・・。」 優希「か、勝てっこないじぇー・・・。」ウルウル 和(ふぅ・・・なんとかなりそうです。よかったですね照さ・・・) 咲「・・・わかったよ。」 一同『・・・・・・え?』 和「宮永さん・・・?」 咲「お姉ちゃん。」キッ 照「な、何?」ビクッ 咲「私がお姉ちゃんに勝ったら・・・京ちゃんをもらっていいんだよね?」 京「さ、咲・・・お前何を言って」 咲「京ちゃんは黙ってて。」 京「は、はい!」 照「まあ・・・そうなる、かな。」 優希(え、咲ちゃん?どうしちゃったんだじぇ?)ビクビク 咲「私わかったの、みんなのおかげで。私は・・・京ちゃんが好き。大好き。」 咲「他の女の子のことは見てほしくない。私だけを見ててほしい・・・。」 咲「私、お姉ちゃんのことは好きだよ。仲直りしたいと思ってる。」 照「咲・・・。」 咲「だけど、お姉ちゃんが私から京ちゃんをとろうとしてるなら・・・私は・・・。」ゴゴゴゴゴ 菫(う・・・さすが姉妹というべきか。) 初美(こ、これ・・・殺気ですかー!?) 淡(なんなのこの子ー!恐いよっ!) 京「あ、あのー・・・その、俺の意思は」 咲「京ちゃんは私のこと嫌いなの?」 京「そんなわけない!」 照「・・・じゃあ私のことは?」 京「嫌いなわけないよ。」 咲「じゃあ決まりだね。」 照「私と咲・・・勝った方が京ちゃんと・・・。」 咲「負けないよ、お姉ちゃん。」ゴゴゴゴゴ 照「私だって。」ゴゴゴゴゴ 菫「ふむ、すっかり蚊帳の外だな。」 初美「ウチが清澄に勝ったらどうなるんですかー?」 淡「どうせ白糸台には勝てないんだから無駄だってば。」 優希「わ、私はまだあきらめないじぇ!」 和(あああ・・・照さんが勝ったらどのみち宮永さんとは一緒にいられませんーー。)グスグス 京(仲直りしてほしかったのに・・・余計険悪に!?) 神代「あら、面白くなってきましたね。」 久「さすがにこれは私にもお手上げねぇ・・・ご愁傷様。」 まこ「あー、二人とも。涙拭けよ?」 京・和「「どうしてこうなった!!」」
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4710.html
『せーがvs楽しいゆっくり一家』 23KB 虐待 日常模様 希少種 自然界 バーサスあき 23作目です ※希少種優遇 とあるせーががいた。 せーが種のご多分に漏れず彼女も各地で悪事を働きながらあちこちを放浪していた。 せーがは今日も相棒のよしかと共にあてどのない旅を続けている。 春のうららかな日に照された森の獣道を歩くせーがとよしか。 その前にいかめしい表情をしたまりさが現れた。 「そこのゆっくり!まつんだぜ!」 「あら?何でしょう?せーがはせーがですわ。怪しいものではありませんわ」 「せーが!?ふ、ふざけるんじゃないんだぜ!せーがはみつけしだいころすんだぜ!!」 「ち!そう来ますか!」 数分後ズタズタにされたまりさが息を引き取ろうとしていた。 「……つ、つよすぎるんだぜ……」 「せーがはさいきょーだぞー」 「うふふ♪あなたから喧嘩を売ってきたんですよ♪」 「ど、ドス……こいつを……ころ……ゆ゛!」 「ハイハイ。さようなら♪」 ガタガタうるさいまりさをせーがは中枢餡を羽衣で貫いて黙らせた。 「……やれやれ内部から崩壊させる手は今回は使えそうにありませんね。 全く同じせーがながら腹が立ちますね!目撃者はちゃんと消しておきなさい!ぷんぷん! しかもドスまでまだ生きてるみたいじゃありませんか!迷惑な!」 「大丈夫ですわ」 いきなり藪からもう一人のせーがが現れた。横にはもう一人のよしかもいる。 「あ、あら?」 「ドスは死にましたわ。せーががたった今殺してきましたわ♪」 「ころしたぞー♪」 「……ふん。つまらないですわね」 「……つまらないぞー」 すっかり白けてしまったせーが達は方向を変えて再び歩き出した。 この話の主人公のせーが達は自分達を唯一無二の存在だと思っている。 それゆえ自分と同じ顔をした同族と出会うことを好まない。 別に嫌っているわけではない。 ただ、なんとなく居心地が悪くなってしまう。 人間で言うなら自分のドッペルゲンガーに出会うようなものだからだ。 さて同じ頃、少し離れた同じ空の下でとあるゆっくり一家が木のうろを利用したおうちで楽しく朝食を囲んでいた。 家族構成はバスケットボール大の父まりさと母れいむ、そしてミカン大のまりちゃとれいみゅというありふれたメンバーだ。 テンションだだ下がりのせーが達とは裏腹に4匹は奇跡的に成功した冬ごもりに気を良くしテンションが上がっていた。 母れいむが奥の貯蔵庫からいもむしさんやきのこさんといったとってもゆっくりできるごはんさんをもみあげで運び 葉っぱのおさらに盛り付けていく。 「ゆんしょ♪ゆんしょ♪」 「ゆわわぁぁ!しゅっごくおいちちょうだよぉぉ!」 これからの至福のゆっくりを想像し早くもよだれを垂らすれいみゅ。 「おちび!おかあさんのもりつけがおわるまでゆっくりまつんだぜ!」 それを厳しい父まりさがたしなめ父の威厳を示す。 「ゆっくりまってね!ゆんしょ♪ゆんしょ♪」 「は、はやくたべたいんだじぇ!」 れいみゅよりは忍耐力があったまりちゃもよだれをだらだらと垂らしてもう待ちきれない様子だ。 「……ゆふー。もりつけがおわったよ! じゃあいくよ! すーぱーむーしゃむーしゃたいむはっじまるよ~♪」 もりつけが終わり満面の笑みを浮かべた母れいむが独特のあいさつをする。 と同時に4匹の饅頭は一斉に森の幸に頭を突っ込み生命への冒涜を開始した。 「むーしゃ!むーしゃ!」 「うっめ!めっちゃうっめ!ぱねぇ!まじぱねぇ!」 「しあわしぇぇぇ!!」 「がーつ!がーつ!」 「うまいんだじぇ!とまらないんだじぇ!」 「はふっ!はふっ!」 喋りながら食べるのでごはんさんのかけらがあちこちに散乱し汚ならしいことこの上ない。 「……ゆぴゅー♪まんぷくっなんだじぇ!」 一足早く食べ終わりナスビ型に膨れたまりちゃがおさげで砂糖細工の歯をシーハーしている。 「……ゆむむ!?なんだかうんうんがちたくなってきたんだじぇ!」 「おちび!まりさもうんうんがしたくなってきたのぜ!おそとのといれさんにいっしょにいくのぜ!」 「ゆっくりりかいしたんだじぇ!」 父まりさとまりちゃはおうちのすぐそばの少し地面を掘り起こしてあるといれさんにつれうんうんにやってきた。 教育熱心な父まりさはいつもどおりうんうんたいそうの音頭をとる。 「ではまずまりさがうんうんたいそうのおてほんをみせるんだぜ! うんうんたいそうをするとうんうんのきれがいいしなによりすっごくゆっくりできるんだぜ! ……りかいしたのかぜ?」 「ゆっくりりかいしたんだじぇ!」 すでに数えきれないほど繰り返されている遣り取りであるからかまりちゃの返答には淀みがない。 「ではやるのぜ!うーんうん♪うーんうん♪」 父まりさがぶりんぶりんと汚いおしりを振り回し始めた。 続いてまりちゃも負けじとぷりんぷりんと汚いおしりを振り回し始めた。 「ぶーりぶーりしあわせ~♪」 「ぷーりぷーりちあわしぇ~♪」 2匹のあにゃるから古い餡子が勢いよく飛び出した。 父まりさはといれさんのそばにおいてある丸い石であにゃるをふーきふーきし始めた。 「さいごにあにゃるをふーきふーきするんだぜ!おちびのあにゃるはまりさがふーきふーきしてあげるんだぜ!」 「ゆわーい♪」 父まりさはこれまたといれさんのそばに置いてある葉っぱをおさげで掴むとまりちゃのあにゃるをふーきふーきし始めた。 「ふーきふーき♪」 「ゆゆん♪くちゅぐったいんだじぇ♪」 「ふーきふーき♪」 「ゆゆーん♪」 「すっかりきれいになったんだぜ!」 「ゆわーい♪」 父まりさとまりちゃはおうちに戻った。 「れいむ!まりさはかりにいってくるのぜ!おちびをよろしくなんだぜ!」 「ゆ!わかったよ!まりさ!きをつけてね!」 「ではゆっくりいってくるのぜ!」 父まりさはきっと眉を吊り上げたどや顔。 「ゆわわぁ~♪」 (おとーしゃんはほんちょーにかっこいいんだじぇ!) 父まりさはそのままかり(笑)に出かけていった。 父まりさのたくましい姿を見てまりちゃは冒険心(笑)がつのってきた。 「おかあしゃん!!」 「ん?なに?」 「まりちゃはぼうっけんっがしたいんだじぇ!!」 「……しょうがないね。じゃあもりのゆっくりひろばにおでかけしようね!」 「……ゆわーい♪おでかけだぁ~♪ゆっきゅり~♪」 「じゃあさっそくいくんだじぇ!!」 一方せーが達もたまたま全く同じ場所に向かっていた。 せーが達は少し先に広場があり何やらゆっくりの騒がしい声が聞こえるのに気付いた。 「……あら?」 「お?」 「し~。まずはせーがが行きますわ」 森の広場にせーが的に手頃な雑魚ゆっくりが3匹いた。 せーがはのどかな春の陽光が降り注ぐ森の広場にあんよを踏み入れた。よしかは怪しまれるので外に待機させている。 さて、その3匹とは無論母れいむ、れいみゅ、まりちゃのトリオでありぴーちくぱーちくと殺意を覚える程耳障りな声で浮かれ騒いでいた……。 「こーりょこーりょちあわちぇ~♪」 れいみゅがこーろこーろして遊んでいた。 顔には満面の笑み。 「こーりょこーりょ!こーりょこーりょ! ゆっへっへ!まりちゃのこーりょこーりょにはだれもおいちゅけないんだじぇ!」 まりちゃもこーろこーろして遊んでいた。顔にはふてぶてしい笑み。 れいみゅは運動したのでうんうんがしたくなってきた。 「ゆみゅ!?にゃんだかうんうんがちたくなってきちゃよ!」 そこに母れいむが優しく声をかける。 「おちびちゃん!うんうんたいそうをしてゆっくりうんうんしようね! おかあさんがおてほんをみせるからいっしょにやってね!」 「ゆっきゅりりかいしちゃよ!」 「うーんうーん♪うーんうーん♪」 母れいむがおしりをぶりんぶりんと左右に振り回す。 負けじとれいみゅももるんもるんとおしりを振り回す。 「うーんうーん♪うーんうーん♪」 「ゆみゅ!?でるよ!きゃわいいれいみゅがゆっきゅりうんうんしゅるよ! ぷーりぷーり♪ぷーりぷーり♪……ゆひゅぅーちゅっきり~♪」 「じゃあ、あにゃるをふーきふーきしてあげるね!」 そう言うと母れいむはもみあげさんに持った葉っぱでれいみゅのおしりをふーきふーきする。 「ふーきふーき♪」 「ゆひゅん♪くしゅぐっちゃいよ~♪」 これを見ているせーがは苦々しい表情。 (うんうんは黙ってやれ……。) なおこの話の主人公のせーがは「うんうんたいそう」をするゆっくりは全て死ぬべきだと思っている。 が、とりあえず取り入るつもりで来たのでしかたなく営業スマイルで声をかける。 「ゆっくりしていってね♪」 「ゆ?ゆっくりしていってね!」 「せーがはせーがですわ。今後ともよろしくお願いいたします」 「ゆ?れいむはれいむだよ!よろしくね!」 「……それにしてもかわいいおちびちゃんですね~♪」 「ゆふふ♪それほどでもあるよ♪」 「でもおちびちゃんの世話は大変でしょう?」 「ゆゆ?……そうだね!たしかにたいへんだけどれいむにかかればらくっしょう!だよ! れいむはこそだてのぷろだからね!」 「……そーですか(棒)」 せーががちらっとおちびちゃんの方を見るとなんとまりちゃが広場から出て森の中に突撃しようとしている。 どうやら冒険心(笑)を抑えきれなかったようだ。 「あら!まりちゃが森の中に向かってますよ!」 「ゆゆゆ!?お、おちびちゃん!あぶないからひろばからでないでね!おちびちゃん!!」 母れいむは慌てて森の方に向かう。 一方れいみゅはよだれを垂らして惰眠を貪っている。 「ゆぴゅ~♪……ゆみゅ♪もうたべりゃれないよ~♪」 顔には満面の笑み。 まりちゃは母れいむのみあげさんにおさげを掴まれてずるずると広場まで連行されてきた。 「ゆぴいぃぃぃぃぃぃ!! まりちゃはぼうっけんっしたいんだじぇぇぇぇぇ!!」 まりちゃは全身をもるんもるんと蠕動させながらびーびー泣きわめいている。 「おちびちゃん!いいかげんにしてね!あんまりばかなこというとおしりぺんぺんだよ!」 「あのーれいむさん」 「ゆ?」 「せーががまりちゃ君をぼうっけんっさせてあげましょうか?」 「ゆゆ?どういうこと?」 「この年頃のまりちゃはどうしてもぼうっけんっしてみたいもんなんですよ。 それを無理に押さえつけるとゆっくりできなくなって悪い子に育っちゃいますよ?」 「で、でもきけんだよ!」 「だからこのせーがが付き添うんじゃありませんか。大丈夫。まりちゃ君はせーがが責任を持って預かります」 せーがはぽんと羽衣で胸(?)を叩く。 「……ゆ!わかったよ!せーがはゆっくりしてるからだいじょうぶだね!じゃあおまかせするよ!」 「お任せされましたわ♪」 (……ふー。処置なしですね。) 「さ、まりちゃ君!お姉ちゃんと面白い所に行こ♪」 「……ゆゆ!?」 (す、すっごくきれいなんだじぇ!) 「わ、わかったんだじぇ!」 しばらく後、まりちゃはせーがにゆんしーにされていた。 「……あ、あらら!?せーがは何をやってるんですの!?これでは取り入れませんわ!?」 「せーがー。しょうどーにみをまかせすぎだぞー」 「ダジェ!ダジェ!」 (じぇ、じぇんじぇんうごけにゃいぃぃぃぃぃぃ!! ど、どうにゃってるんだじぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?) なお、ゆんしーにはきっちり意識があるが死んでいるので当然自由に動くことは不可能だ。 さて、どうしてこうなったかと言うとまず、せーがに少し優しくされて調子に乗ったまりちゃがせーがとすっきりしたい等とほざいた。 そこで切れてしまったせーがが我に帰ると右の羽衣がまりちゃの中枢餡を貫通し左の羽衣がお札を貼りつけていたというわけだ。 なお、この話の主人公のせーがもせーが種のご多分に漏れず小さいゆっくりに性的なイタズラをするのは嫌いではない。 が、もちろん相手は選ぶ。 「ま、まぁいいですわ! このゆんしーでれいむとれいみゅを倒すという極めて困難(?)なミッションにレッツチャレンジ!」 「せーがー。ころんでもただじゃおきないなー」 せーが達は森の広場に戻った。 辺りはもう夕暮れ。母れいむとれいみゅは相変わらず森の広場で遊んでいた。 「れいむさーん♪ゆっくりしていってね♪」 「ゆ?ゆっくりしていってね!……せ、せーが!」 「あら?何ですの?」 「お、おちびちゃんは?そ、それととなりのゆっくりできないゆっくりはいったい?」 「なんだとー?」 よしかはゆんしーなので当然死臭がする。 「……行け!まりちゃ!」 せーがの後ろに隠れていたまりちゃゆんしーが勢いよく飛び出し母れいむの左おめめに噛みついた。 (まりちゃはいみゃかじぇになっちぇりゅんだじぇ~♪) 「ゆでででででで!!?」 そしてそのままブチッと抉り取った。 「ゆ!?ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! でいぶのきらきらかがやくほうせきのようなおめめがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 (ゆゆゆ!?お、おかあしゃん!?) ここで又しても惰眠を貪りゆぴぃゆぴぃと呑気に寝ていたれいみゅがぱちりと目を醒ました。 「……ゆみゅみゅ?」 その顔面にまりちゃゆんしーが渾身の体当たりを叩き込んだ。 なお、ゆんしーは脳のリミッターを外され常に火事場の馬鹿力状態である。 「ゆびゃぶぅぅぅっ!!?」 そのままビリヤードの玉のように勢いよくれいみゅはこーろこーろしていき森の中に消えてしまった。 「あら?れいみゅちゃんも冒険心(笑)を抑えきれなかったようですね♪」 「せ、せーが!!どういうことなの!?」 「れいみゅちゃんを探しに行かないんですか?」 「ゆはっ!お、おちびちゃーーーん!!」 そう言われついせーがにあにゃるを向けてしまった母れいむ。 その隙にせーがはまりちゃゆんしーに小石をくわえわせた。 そして母れいむのあにゃるにまりちゃゆんしーの渾身のストーンソードが炸裂した。 「ゆぎゃ!?ゆひょっ!!ゆびょびょおぉぉぉ……!」 母れいむは残った右おめめをぱちっと開くと咆哮しながらそのまま惰性で森の中に突っ込んでいった。 その隙にせーがはまりちゃゆんしーに2枚目のお札を張り付け、「チャージアップ」をいつでも起動できるようにする。 「チャージアップ」とはゆんしーの体を限界を超えて酷使するこのせーがのスペシャルな切り札で ゆっくりとは思えない程の力を引き出せるがゆんしーへの負担も大きく1分で体が爆発してしまう。 怒り狂った母れいむが鋭い葉っぱに切り裂かれ傷だらけのれいみゅをくわえて森から飛び出してきた。 母れいむはれいみゅを地面に置くと吼えた。 「どぼじでごんなごどずるのおぉぉぉっ……!」 これを無視したせーがはまりちゃゆんしーをチャージアップさせた。 (か、かりゃだがあちゅぃ!?や、やけちぬぅ!!?きょ、きょわいんだじぇぇぇぇぇぇ!!) 「まりちゃ!やんしゃおぐい!」 そして必殺技コマンドを音声入力する。 まりちゃゆんしーはドッギャァンと限界まで力を溜めたチョロQのようにかっ飛んでいき母れいむのまむまむにガブリンチョと噛みついた。 「ゆだだだだだだ!!?」 そしてそのまま胎内に食べ進んで行くのだった……。 「ゆでででででで!!ゆだいゆだいゆだいぃぃ!!やべろくそちびいぃぃぃ!!」 (い、いきができにゃいぃぃぃぃぃぃ!!にゃんにもみえにゃいんだじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!) 「お、おかあしゃぁぁぁぁぁん!!」 母れいむの全くゆっくりしていない姿にのんきなれいみゅも絶叫する。 母れいむは胎内を食い破られる痛みを紛らわす為、もみあげさんをピコピコしながらやけくそころころを開始した。 「ごーろ!ごーろ!ゆだだだだだだ!!ゆでぇ!?ゆでぇ!!ゆだい!!ゆでででででで!!ごーろごーろ!いっで!めっちゃいっで!!」 案の定、れいみゅが轢かれた。 「ゆべちゅ!?……ゆぶぶぶぶぶぶ……もっちょ……ゆきゅりぢだかだ」 「お、おぢびぢゃあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」 「れいむさん。あなたが殺したんですよ♪」 「ぜ、ぜーがぎょおぉぉぉ!!!ゆぎゃあぁぁぁぁ!!ゆぎょぎゃあぁぁぁぁ!!」 ますます激しく体内でまりちゃゆんしーが暴れだしたようだ。 「ゆっぎゃあぁぁぁぁ!!!ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」 「あなたたちはただゆぎゃあゆぎゃあ言ってりゃいいんですよ♪」 「ゆぎゃご!?……ゆっ!ゆっ!ゆっ!……ぼっど……ゆっぐりじだがっだ……」 断末魔を上げる母れいむ。同時に残った右おめめを食い破ってまりちゃゆんしーが飛び出した。 しゅたっと地面に降り立つまりちゃゆんしー。 顔には不気味な笑顔。 「ユックチ♪」 が、まりちゃゆんしーの表面がぼこぼこと沸騰したかのように泡立ち始めた。 「ユギョゴ!?」 (ぜんしんがいぢゃいんだじぇぇぇぇぇぇ!!!ゆっぎゅりでぎないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!) 続いてぽんとポップコーンのような音と共にまりちゃゆんしーは爆発した。 「ビャバ!!」 ここまでボーケンできればまりちゃも本望だろう。 「……さて少し疲れましたね。遅めのランチタイムと洒落こみましょう♪」 「いただきますだぞー♪」 そう言うとせーが達はまだ温かい母れいむとれいみゅの死体を食べ始めた。 せーがはれいむ種など喋る家畜としか考えていないので躊躇はない。 しばらく後食事が終わった。 「……ふぅ。ごちそうさまでした」 「せーがー。きょうはこれからどーするんだー?」 「そうですね。とりあえず宿を探しましょう」 しばらくせーがが辺りを歩くと木のうろを利用したゆっくりの巣があった。 辺りはもう暗い。 中からは父まりさのうろたえた声が聞こえる。 「ゆゆゆ!?ゆゆゆ!? ど、どういうことなんだぜ!?おちびちゃんもれいむもいないんだぜ!!」 父まりさはただいまなんだぜ!と言っても返答が無かったので胸騒ぎを感じけっかい(笑)を蹴散らして慌てておうちの中に入った。 そのため父まりさの様子は外から丸見えになっている。 父まりさはせまいおうちの中を家具を蹴散らしながら焦りまくった表情で駆けずりまわっている。 「どこにいるんだぜ!!どこにいるんだぜ!!れいむぅぅっっ!!おちびぃぃぃぃっっ!!」 そのうち混乱してきたのか独楽のようにくるくると回転を始めた。 「くーるくーる!!くーるくーる!!」 「……一体何をやっているんでんしょうね?」 「ばかだぞー」 「さて、お邪魔しますか」 せーが達はおうちの中に乱入した。 「ここをせーがのゆっくりぷれいすにしますわ!!」 「よしかもゆっくりぷれいすにするぞー!!」 せーが達は宿を取るときはまずおうち宣言を行い住民が慌てている間に攻撃するという戦法を好んで用いた。 「ゆゆゆ!?……ふ、ふざけるんじゃないんだぜ!!このおうちはまりさがいっしょうけんめいべらあぁぁぁぁぁぁ!!?」 (ふむ。中々良い面構えです。……生きたまま奴隷にするのも面白そうですわ) ごちゃごちゃうるさい父まりさにせーがの羽衣ビンタが炸裂した。 「今すぐ出ていけば命だけは助けてあげますわ♪」 「うそかもしれないぞー♪」 「ゆぎぎ……!お、おまえらまさか……まりさのおちびちゃんとれいむを!」 「殺したかもしれませんわね~♪」 「どうでもいいぞ~♪」 「ゆっがあぁぁぁぁぁぁ!!」 せーがに体当たりを仕掛ける父まりさ。 が、せーがは羽衣を硬質化させダウジングロッドのように左右一本ずつ突き出しそれぞれが父まりさのおめめの前にあった。 父まりさが慌ててブレーキをかけるがせーががダッシュで前進した為、結局父まりさのおめめは羽衣にぷすっと穴を開けられてしまった。 「ゆっぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ばりざのいかなるゆっくりもがんりぎでしたがわぜるおうのめがあぁぁぁぁ!! なんにぼびえないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 「うふふ♪あなたもカワイソーなかたですね♪せめてすっきりさせてあげましょう」 そう言うとせーがはまりさを羽衣で包み込んで拘束した。 そして、せーがは羽衣でまりさをぶるぶると振動させ始めた。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!? な、なんだかきもちよくなってきたんだぜ!」 羽衣のすべすべした触感も相まってたちまち気持ちよくなってしまう父まりさ。 「せーがー?なにやってんだー?」 「ふふふ。地獄を味わうにはまずは極楽を味あわなければいけません」 「すっすっき!? ゆゆ!?な、なんですっきりできないんだぜ!?」 なんとせーがの羽衣がまりさのぽーくびっつを根元から縛り上げ精子餡が出ていけないようにしている。 ここでせーがはおうちの中に棒切れが落ちていることに気付いた。 これは父まりさがえくすかりばー(笑)と呼んでいる自慢の武器だ。 「よしか。そこにある棒切れをまりさのあにゃるに」 「わかったぞー。おりゃ!」 「ゆごぉぉッッ!?」 「次にどうするかはわかりますね?」 「もちろんだぞ~♪」 返答しながらよしかは口にくわえた小枝でまりさの体内のうんうんを器用にこね回していく。 「ゆだだ!?ゆだだだだ!!や、やべろぉぉぉぉ!! いだい!いだいぃぃ!! あにゃるがごわれるう!!うんうんたいそうがでぎなぐなるうぅぅぅ……!」 (あぁ?) 「よしか。ちょっとタイム」 「おお?」 「ゆででででで!!……ゆひぃ……ゆひぃ……」 「まりささんはうんうんたいそうをするんですか?」 「ゆゆゆ?はぁ?」 「答えないならあにゃるに尖った石を刺しますよ♪今よしかが口にくわえていますわ♪」 「ゆわわ!す、するんだぜ!それがなんなんだぜ!」 せーがは父まりさをあにゃる調教し生きながらにして奴隷にするつもりだった。 が、この返答ですっかりその気がなくなり父まりさが生きたまま明日の朝日を拝める可能性は無くなった。 「……はぁ。やれやれ。よしか。生きたままむーしゃむーしゃしてさし上げなさい」 「うおー!たべるぞー!がぶりんちょ!」 よしかはまりさの土手っ腹に噛みつくとべりりと饅頭皮とそれに付着した餡子をむしりとった。 「ゆっぎゃあぁぁぁぁッッ!?ゆ、ゆでぇぇぇぇ!!! なにがおごっでるんだあぁぁぁぁッッ!?せ、せーが!!は、はなぜえぇぇ!!」 まりさのぺにぺには当然すっかり萎えてしまった。 「ふふふ。大丈夫ですわ。すぐに気持ちよくしてあげますわ♪」 再びテレビ通販で売っている怪しげなマシンのようにまりさに巻き付いたせーがの羽衣がぶるぶると振動を開始した。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!? き、きもちいいんだぜ!!?」 萎えたぺにぺにが再び膨らむ。 「ゆほほっ♪す、すっき!?」 が、当然ぽーくびっつを羽衣で縛られすっきりはできない。 「ゆ、ゆがあぁぁぁぁッッ!!せ、せーが!!すっきりざぜろおぉぉぉぉ!!」 「絶対にイヤですわ♪ さ、よしか」 「うおー!むしゃしゃー!むしゃー!」 よしかが前後左右からまりさに噛みついた。 「ゆ゛びっ!?ゆぎょほぉぉ!!ゆだい!ゆだいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!ゆででぇ!ゆだい!ゆだいぃぃ!!」 「ふふふ。もう楽になりたい?ちなみに次はぺにぺにをちょんぎる予定ですわ♪」 「ゆひひっ!や、やべてくださいぃぃぃぃッッ!!!」 「うーん?どうしようかなー?」 「せ、せーがさまにちゅうせいをちかいばずうぅ!! いっしょうこきつかってくだざいぃぃぃぃぃぃ!!」 「あら?うれしい♪いいわよ♪こきつかってあげる♪」 「ゆ?ゆ、ゆわーい♪ゆはは!ゆははは!」 (ち、ちくしょう!すきをみてぶっころしてやるんだぜ!!) 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!? ゆっふーん♪せ、せーがさまぁ~♪ こ、ここまでいったんだからぺにぺにはかんべんしてもらえますよね~♪」 「ダメですわ♪」 「ゆゆゆゆ!?はぁ? す、すっき……」 「えいっ♪」 「ッッ!?」 無情にもまりさのぺにぺにはせーがの羽衣で根元から切断されてしまった……。 「~~~~~ッッ!!~~~~~~~ッッ!!ゆっぎゃあぁぁぁぁぁぁぁッッ!! ばりざのびっぐまぐなむさんがあぁぁぁぁッッ!! あ、あんこさんがとまらないぃぃぃぃッッ!!!」 すっきりの直前でぺにぺにをぶった切られた為、傷痕からは脈動するように餡子がぴゅっぴゅっと漏れだしている。 「いやぁぁぁぁぁぁッッ!!じにたぐない!!じにたぐないぃぃぃぃぃぃッッ!! どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!? しんじゃったらこきつかえないでしょおぉぉぉ!!?」 「何言ってますの?あなたには死してなお動くゆんしーになってもらいますわ。 そして、たっぷりせーがにこきつかわれるのです♪」 「……ふ、ふざけるなぁぁぁぁッッ!!ふざゆ゛!?」 せーがの羽衣がまりさのおめめあとから内部に入り中枢餡を突き刺した。 途端に電池の切れたオモチャのように沈黙するまりさ。 すかさず御札を貼るせーが。 「さー黄泉返れー♪」 たちまちまりさの死体はもぞもぞと動きだし壊れたレコードのように喋りだした。 「……ダゼ!ダゼ!ユックリシテイクノゼ!ダゼ!ダゼ!ダゼ!ユベラ!?」 「うるさいぞー!」 「……ダゼ……ダゼ……ダゼ……」 「さてよしか。もう寝ましょうか」 「せーがー!」 いきなりよしかがせーがに軽い体当たりをしてきた。 「きゃ!?」 当たり前だがせーがに攻撃したわけではない。 「せーがー♪せーがー♪」 よしかはとてもゆんしーとは思えない天使のような笑みを浮かべせーがに頬擦りしている。 それを見たせーがはとてもじゃせんとは思えない聖母のような笑みを浮かべよしかの頭を羽衣でなでなでしてあげる。 「もう……甘えん坊さんなんだから♪ほら、早く寝なさいな」 せーが達は疲れていた為すぐに寝息を立て始めた。 一方、まりさゆんしーはおうちの出入口で不眠不休で見張り番兼外気を防ぐドアの役をやらされていた。 前述の通りゆんしーには生前の意識が残っている。 「ダゼ……ダゼ……ダゼ……ユググ……ダゼ……」 (さむいぃぃぃぃッッ!!ぺにぺにのあっだどことあにゃるがいだいぃぃッッ!!) そして朝が来た。 「……ふー。おはようですわ」 「おはよーだぞー」 元々ダメージが多かった為か一晩たってすっかりまりさゆんしーは動きが鈍くなった。 「ダゼ…………ダゼ…………ダゼ……」 (もうしにたいんだぜ!) 「さて、これはもう使えませんね」 「おわこんだぞー」 せーが達は当分はこのおうちに住むことにした。 そこで下見の為、まりさゆんしーを引きずりながらおうちの周囲をあちこち散歩した。 そしてせーが達は大きな池を発見した。 「お!この池はいいですね。じゃ、まりささん。この池を富栄養化させてくださいね」 「せーがー?なんのことだー?」 「ふふふ♪お魚さんのエサが増えるということですわ♪」 「ダゼ!?」 (はぁぁぁッッ!?) 「なるほどー。せーがはやさしいなー」 「うふふ♪お魚さんもせーが達も宇宙船地球号のかけがえのない乗組員ですわ♪」 「なるほどー。すごくうさんくさいぞー」 「こら♪生意気言わないの♪」 せーがは羽衣でよしかにちょいちょいと軽い突っ込みを入れる。 「えへへ♪ごめんだぞー♪」 まりさゆんしーは残った意識で抵抗するがのちのちと池の方にせーがの念力で移動させられていく。 「ダ、ダゼ!ダゼ!ユブクブクブクブク……」 (やっぱりちにたくないぃぃぃぃぃぃッッ!!) そこに大量のお魚さんがやってきてまりさゆんしーを啄み始めた。 「ユガボガボガボガボガボ……!!」 (いだいぃぃぃ!!いだいぃぃぃぃ!!ばりさのあんこさんをたべるなぁぁぁぁッッ!!) その光景をゆっくりした表情でせーがとよしかはただ無言で見つめている……。 「…………♪」 「…………♪」 (ばりさがわるがっだです!!だがらもうたべないでくだざい!! あんこさんこれいじょうたべちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!! ゆぎょぎょ!?……ぼっど……ゆっぐり……ぢだがった……!) せーが達の下がったテンションはもうすっかり回復していた。 完 バーサスあき いつも閲覧、ポイント、感想ありがとうございます。 過去作は以下をどうぞ。 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/4390.html
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1912.html
変わった態度 10KB 虐待-普通 同族殺し 野良ゆ 自然界 人間なし ジャンルの変態が自滅になってしまう… 注:例のごとく知能指数が高いゆっくりが出ます。 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 709 五体のおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 713 最後に聞く言葉 ふたば系ゆっくりいじめ 722 育て親への説教 nue052 にんげんをたおして ふたば系ゆっくりいじめ 787 ふたりなら ふたば系ゆっくりいじめ 800 TAKE IT EASY! ふたば系ゆっくりいじめ 852 よくしゃべるものたち nue069 大異変前 作者:ハンダゴテあき 「どうして このていどしか たべものさん よういできないの! まりさは ほんとうに くずで のろまだね! こんなつがいをもって れいむは はずかしいよ! れいむは しゅっさん あとだし おちびちゃんたちは せいちょうきなんだよ! わかっているの? こんなに すくなかったら ゆっくりできるわけないでしょ! すこしは ないあたまでも かんがえてね!」 「ゆぷぷ こんなりょうじゃ おとーしゃん こんばんも たべものさんぬき だじぇ! ゆっくちりかいしてにぇ! まりしゃが ゆっくりできちゃら うれちいんでしょ? そうにゃんでしょ?」 「きゃわいい きゃわいい れいむは やしゃしいから うんうんを たべりゅ けんりを あたえるよ! ありがちゃくおもっちぇね!」 朝から夕方までの狩りから帰ってきたまりさに、家族の投げかけた言葉はそのような内容だった。 食べ物の入った三角帽子をれいむに取られ、その中で食べかすを散らかしながら食事をするまりさの家族。 まりさが近づいただけで怒声をあげるれいむ。優しさや敬いをまるで見せない子供たち。 洞穴の隅にうんうんが溜まっていた。 これを捨てるのが、何時の間にか狩りから帰ってきてからのまりさのすることになっていた。 うんうんは葉の上に一つも載せられていなかった。 わざわざまりさにうんうんを咥えさせるためとしか思えなかった。 まりさは身体の横を使ってうんうんを転がし葉の上に載せた。後は引き摺って外へ運び捨てるだけだった。 ドン 背後からの突然の衝撃に、まりさはバランスを崩して、うんうんに顔を埋めてしまった。 臭いこそ消えているものの、まりさにとって、うんうんはうんうんだった。不快でしかない。 まりさは後ろを振り返った。家族たちは笑っていた。 まりさは顔にうんうんをつけたまま、無言で潰れたうんうんを外へ運び、捨てた。 近くにあった葉で顔についたうんうんを取り除いた。 洞穴に戻ると、新たなうんうんが出来ていた。まりさの帽子にそれらはあった。 排出されたばかりのうんうんはとてつもなく臭かった。 まりさは臭いが移りきってしまう前にと、急いで帽子を咥え、外に出た。 その光景が無様だったのか、再び笑い声が聞こえた。 うんうんを捨て、こびりついたうんうんを拭き取り、まりさは帽子を被った。 ゆっくりできない臭いがする。 まりさはそう感じた。 「くさいから ちかよらないでね! おちびちゃんたちに そんな ゆっくりできない においが うつったら いやだからね!」 「おとーしゃん くちゃちゅぎるじぇ! もっと まりしゃたちから はにゃれてね! なんにゃら おしょとでも いいじぇ!」 「たべものも ろくに とれにゃくて きちゃなくて くしゃくて ぐじゅで のろみゃなんて ゆきゃきゃ! ほんとうに つかえにゃい おとーしゃんだね!」 洞穴の一番温かいところにまりさの家族はいた。まりさはそこに近づけてもらえなかった。 出入り口の寒いところで、まりさは身体を休めた。洞穴の奥から「ゆぴーゆぴー」と幸せそうな鼾が響いた。 まりさはそっと結界を外し、洞穴から出た。 振り返り、誰も追ってきていないことを確認する。 まりさは近くにあった小石とを咥え、洞穴の右横の壁に傷をつけた。 縦に走っている白い線はちょうど三十本あった。十本ずつ三列に並べられている。 ――じゅう が みっつ 昔パチュリーに教わった、三以上の数字をまりさは数える。 間違っていないか、まりさは数え直す。 ――じゅう が みっつ ある まちがっていない まりさは近くにあった枝で、土を掘った。 一か月前に掘り、埋めなおした為、掘り返すのは容易かった。 土の中から出てきた白いビニール袋を二つ口に咥え、洞穴の中へ入れる。 出入り口に結界を張り直す。隙間が少なくなるよう、入念に、且つ音をたてずに枝や葉を嵌める。 結界を張り終え、まりさは後ろを振り返った。 洞穴の奥でまりさの家族たちは涎を垂らしながら眠っていた。 まりさはフッと頬笑み、ビニール袋から先の尖った木の枝を口に咥え、れいむの右目に突き刺した。 「……い いだいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 れいむの無様な叫び声に、まりさは笑みを深くした。 まりさはれいむの右目から錐を抜き取った。眼球がれいむから枝の先端へと移る。 まりさはそれを壁に払い投げ、今度はあんよに突き刺した。 「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! やめでやめでよぉぉぉぉぉぉぉ!」 「ゆぅん…… おきゃーしゃん うるしゃいじぇ! もっと しじゅかに するんだじぇ! きゃわいい まりしゃが ねているにょに さわぎゅなんて じょうっしきを うたがうん…だ…じぇ…」 「お、おきゃーしゃん?!」 目覚めた子供たちに、まりさはそれぞれのあんよに枝を突き刺した。 「い、いだいんだじぇぇぇぇぇ! なんで ごんなごど するんだじぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ゆわぁぁぁぁぁぁぁん! いだいよ! いだいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! きゃわいい れいむの あんよが……あんよがうごきゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 予想通りの言葉をあげる家族たちに、まりさは幸せを感じていた。 「まりざぁぁぁぁぁぁ! ごんなごとじで ただで ずむど おもっでいるのぉぉぉぉぉぉぉ!」 「おもっているよ」 鬼のような形相をしたれいむの怒声に、まりさは笑みを浮かべながらそう答えた。 「まりさは あんよを さしたんだよ れいむ もう うごけないんでしょ? たとえ うごけたとしても かりをしたことのない けがもしている れいむが まりさに かてると おもっているの?」 「うるざい うるざいぃぃぃぃぃぃぃ! れいむたちの どれいのぐぜに なまいき いうなぁぁぁぁぁぁ!」 「つごうが わるくなると すぐ はなしを そらすんだね あと まりさは れいむたちの どれい になったつもりは ないよ」 「なにいってるのぉぉぉぉぉ! ぐずで のろまな まりさを れいむは やさしいから どれいに してあげたんでしょぉぉぉぉぉ!」 「せっきゃく いまの いままで つきゃって あげちゃのに こんにゃのって にゃいじぇ! どれいは きゃわいい まりしゃを みて ゆっくり していたくしぇに!」 「どれいは どれいりゃしく れいみゅたちに したぎゃって いれびゃいいんだよ! なんで そんにゃことも わきゃらないの? ばかにゃの? しにゅの?」 「そんなふうに おもっていたんだ まりさは れいむのつがいに なっただけで どれいに なったつもりは ないよ かんちがいも ほどほどに してね」 まりさはれいむの右頬に枝を突き刺した。 「うがぁぁぁぁぁぁ! ごめんなざい ごめんなざい! れいむだちが わるがっだでず! だがら ゆるじでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「ま まりしゃも はんしぇい しちぇるじぇ! だから もう やめるんだじぇ!」 「れいみゅも あやみゃるよ! ごめんなしゃい! ほら あやまっちぇるでしょ! だきゃら はやく ゆるちてね!」 れいむが謝ったのを皮切りに、子供たちが謝っていく。 まりさはそれらを聞きながら、一つのことを伝えた。 「べつに まりさは あやまってほしくて こんなことを しているわけじゃないよ」 「じゃあ なんなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! わげの わがらないごど いわないでねぇぇぇぇぇぇ! れいむと おぢびぢゃんが あやまっでいるんだよぉぉぉぉぉぉぉ! どうじで ゆるじで ぐれないのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 まりさの言葉にれいむは激昂する。 まりさは笑みを浮かべ、それに答えた。 「ゆるすも なにも べつに まりさは おこってないよ だから あやまる ひつようなんて なにも ないんだよ ないあたまで ゆっくり りかいしてね」 「だっだら なんで ごんなごど ずるのぉぉぉぉぉぉぉぉ! おごっでないのに ごんなごど するなんで あだま おがじいでしょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「おこっちぇないのに まりしゃたちを きじゅつける にゃんて どうかしちぇるじぇ! ほんとうに ゆっくり できにゃい どれいだじぇ!」 「どれいは やっぴゃり どれいだね! きゃわいそうな あたまを しちぇるきゃら こんにゃこと しちゃうんだね!」 「そうだよ まりさは あたまが おかしいんだよ」 洞穴がシンと静まり返る。 「おちびちゃんの いうとおり まりさは どうかしてるし かわいそうな あたまを しているよ だって まりさは ゆっくりを ころすことで ゆっくりを かんじる ゆっくりだから」 まりさは話を続ける。 「いままで たくさんの ゆっくりを ころしてきたよ ほぼ まいにち ころしまわったよ れいむ まりさ ありす ぱちゅりー めーりん ちぇん ようむ ゆうか さなえ かなこ すわこ らん みんな ころして あげたよ ぜんぶが ぜんぶ ざんぎゃくな ほうほうで ころしてあげたよ ああ ほしょくしゅも ころしたことが あるよ れみりゃに ふらんも きのえだで めったざしに したことが あるよ すごく たのしかったよ たのしすぎて なんども すっきり しちゃうことが あったよ」 まりさは枝を地面に置き、れいむの顔のすれすれまで身体を近づけた。 「でもね さいきんは そうでも なくなってきたんだよ ゆっくりを ころしても すっきり できなくなって しまったんだよ たぶん なれてきたから だろうね しあわせそうな いっかを ざんさつしても なにも かんじなかったんだよ まりさは かんがえたよ どうしたらいいかって そこで まりさは おもいついたんだよ がまん してみようかなって いままで ほとんど まいにち ゆっくりを ころしてきたけど すこし かんかくを あけてみようかなって がまんして がまんして ためこんだ おもいを はっさんしたら すっきりできるかも しれないって」 まりさはれいむに息を吹きかける。れいむは顔を青褪めながら震える。子供たちもまた、そうだった。 「れいむを えらんだのは そのためだよ れいむは みるから げす だったね げすさが にじみでていて だれも そばに よりつかなかったね でも まりさにとっては つごうが よかったよ げすと くらしたかったから なるべく きつめに がまんを したかったからね れいむに おとなしく したがったのは そのためだよ でも それも きょうで おしまいだよ じゅうが みっつに なってね きょう ためそうと おもうよ れいむたちを さしたとき しあわせを かんじたから ころせば きっと すっきり できるだろうね」 まりさは舌でれいむの顔をベロリと舐める。れいむたちの震えはより一層強くなった。 「はなしは これで おわりだよ いいかんじに おびえてきたね そういう ひょうじょう まりさは すごく すきだよ これから たくさん いたみつけて いたみつけてから ころしてあげるね らくには ころさないよ ふたつの ふくろには かたほうに まりさの あつめた ぎゃくたいどうぐ もうかたほうには ほぞんしょくが はいっているよ ながい ながい じかん くつうを あじわい つづけてね まりさを たくさん たくさん よろこばせてね すっきりを いっぱい させてね そうだね もし まりさに つぐないたいのなら それが つぐないに なるよ ごめんね まりさ ほんとうは つぐなって ほしかったんだね さっきは うそいって ごめんね ゆふふ それじゃあ はじめるよ? ゆっくりしていってね!」 真夜中、洞穴に三匹の嬌声が響き渡る。 まりさはひたすられいむたちに暴力を振るい続けた。 そしてまりさはその最中、すっきりを果たした。 初めてゆっくりを殺したときに味わった、それに似ていた。 ・あとがき 毎日自慰するよりも間隔あけてした方が気持ちいいよって話。 虐待パート書けな過ぎてこうなった。 あと読み辛いとのことなので、改行したり、いろいろ試してみたんですけど、 読みやすくなったでしょうか。 最後まで読んでくださった方ありがとうございます。 挿絵 byM1 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさが、かなこやすわこに勝てるのか? -- 2018-01-23 00 10 52 だいぶ下の方のひと。この殺人糞袋じゃなくて殺ゆ糞袋とか同族殺しの方が他の奴らがゆっくり(大爆笑)できないんじゃないw -- 2016-09-12 18 26 31 このまりさはゲスをつぶしてくれるがらいいやつだな・・・ -- 2016-07-30 09 08 36 これは自業自得 -- 2016-01-17 16 44 37 暴力を振るわれてるのに嬌声が響き渡るって・・・マゾなのかな? -- 2014-06-05 18 13 28 ゲス三匹の虐待パートが欲しかった -- 2013-08-20 19 17 00 見えない悪意...怖いな -- 2013-06-18 14 16 26 永遠亭系のゆっくりを殺さなかったこのまりさはいいまりさ。 -- 2013-01-22 17 42 34 なんか理解できそうで怖い・・ -- 2012-07-29 20 30 14 あと善良でも希少種でも所詮糞袋は糞袋・・・ぜ~んぶ糞なんだから無差別に殺しましょ~よ♪ -- 2012-06-06 11 34 04 みんなさぁ所詮このまr・・・糞りさは能無しのサイコ糞袋なんだよ~それを知らないと~殺さないと~ でも希少種と捕食種を殺しておいて有難うでも・・・圧殺しちゃうよ!!! ・・・この後この殺人糞袋はキチガイ人間によって圧殺死しましたとさ♪ -- 2012-06-06 11 31 19 希少種を殺すとわ・・・ -- 2012-04-29 22 40 12 なぜさなえを殺したし -- 2011-12-09 22 52 39 ああ~なるよね~おれもキレて友達フルボッコしたことあるwwww フルボッコですっきりー! -- 2011-10-09 20 35 23 れいむ まりさ ありす ぱちゅりー めーりん ちぇん ようむ ゆうか さなえ かなこ すわこ らん みんな ころして あげたよ ぜんぶが ぜんぶ ざんぎゃくな ほうほうで ころしてあげたよ めーりんをいじめるなああああああああ! -- 2011-09-15 21 07 52 すっきりしたよー -- 2011-08-07 20 40 33 このまりさ、ゆっくりにしておくのは惜しい!と思ったが、人間だったらすごく困るのに気付いた -- 2011-08-04 17 20 18 座まぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁっぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあlははははあははははっはああ!!!!!!ばっかでえええええええええええ!!!!! -- 2011-04-19 17 31 27 押絵のれいむの腹に風穴をあけてぇ・・・ -- 2011-01-30 00 06 04 希少種も最近増えすぎ感があるしゲスだったらどんどんやっていいよ。 -- 2011-01-06 01 58 14
https://w.atwiki.jp/ryutistvariety/pages/140.html
【うちたいんだ】 初演日 2012.12.30(HOME LIVE #067) オリジナル AKR四十七 feat.吉良上野介 作詞 安部裕之 作曲 奥村愛子 編曲 - 原曲リリース日 2013.01.09 コンセプトは「討ち入りに来てくれるアイドル」、歴史バラエティ番組「戦国鍋TV」内での架空の男性ユニット・AKR四十七(しじゅうなな、名の由来は「忠臣蔵」の赤穂浪士)の楽曲のカバー。曲の疾走感も手伝い、盛り上がり必至となる。 音源は2013年1月9日発売のCD DVDに収録。なお曲の歌詞の中には、新潟県新発田市ゆかりの武士・堀部安兵衛の名前もある。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/564.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340795679/ 清澄高校 下校時刻 優希「ふぃー。」 京太郎「お、どした優希?お疲れだな。」 優希「ん。なんだバカ犬かぁ」 京太郎「バカとはなんだバカとは」 京太郎「コレでも心配してやってんだぞ?もっとこう...何かあるだろ」 優希「うむ。くるしゅうないぞ!」 優希「褒めてつかわすんだじぇ!」 京太郎「大体オレは人間だっつーの。ひどい奴だな」 優希「うむ。そのご主人様に対する心がけは良し」 優希「少し部活で疲れてお腹空いただけだじぇ」 京太郎「なるほどな。まぁわからんでもないが」 京太郎「下校時刻だからなぁ。ここんとこ練習もハードだし」 優希「そうだ!この後どーせ暇なんだろ」 優希「寂しい寂しい京太郎のために私が一緒に帰ってやるんだじぇ!」 京太郎「何で決めつけんだよ!一緒に帰る女子がいるかもしれないだろうが」 京太郎「オレだって健全な男子高校生なんだぞ」 優希「自分で言って虚しくならないのかー?」 京太郎「うるせぇよ!察してくれよ!」 優希「ふっふっふ。こんな美少女と帰れるなんて神に感謝するんだじぇ!」 優希「寂しい京太郎に舞い降りた天使だじょ」 京太郎「へいへい。んじゃ少し準備してくるから天使様は下駄箱で待ってろ」 優希「待たせるとは生意気な!40秒で支度してこい!」 京太郎「天空の城でも探すのかよお前は…。」 京太郎「とりあえずまた後でな」テクテク …… 優希「遅いんだじぇ」 優希「全く犬のくせにご主人様を待たせるとは」 優希「躾がなっとらんじょ!」 優希「まぁ可哀想なやつだし?ご主人様としては犬の面倒見るのは当たり前なんだじぇ」 優希「そう。これは義務!決して下心なんかないんだじょ!」 優希「…ふふっ///」ニマニマ …… 京太郎「んーと。これで忘れもんないな」 京太郎「うわっ!やべぇ結構時間立ったなぁ。」 京太郎「優希が拗ね始める前に早く行かないとだな」 京太郎「しかしこうやってみると犬だよなぁほんと…」 京太郎「自分でも思うあたりオレってダメな奴だわ」 京太郎「まぁ別に嫌な気はしねーんだけどさ」タッタッタッ 下駄箱 京太郎「ふぅ。待たせたな」 優希「おう!待たされたじぇ!」 京太郎「どういう返しだよお前。」 優希「さぁ、か弱いレディーを家まで送るんだじょ」 京太郎「どこにいんだよ、そのか弱いレディーってのわ」キョロキョ 優希「目の前だじぇ!」 京太郎「」 優希「目の前だじぇ!」 京太郎「なんで2回言ったんだよ。聞こえてるっつの」 優希「こんなに可愛い優希ちゃんがこんな時間に一人で帰ったら」 優希「攫われてしまうんだじょ!」 京太郎「はぁ…。そうなんスか」テクテク 優希「京太郎には犬としてご主人様を送り届ける義務があるんだじぇ!」 優希「ってあれ?京太郎ー?」キョロキョロ 京太郎「おーい。バカやってないでさっさと帰るぞー」スタスタ 優希「おい!置いてくな京太郎ー!」タッタッタッ 帰り道 京太郎「しかし練習も大変だなぁ」 京太郎「しかも咲筆頭にみんなレベル高いし」 京太郎「オレなんかレベル違いすぎて蚊帳の外だぜ。ただでさえ肩身が狭いってのに」 優希「んー。まぁ京太郎が弱いのはともかくとして」 優希「確かにハードなのは認めるんだじぇ…」 優希「私のタコパワーも切れかける寸前だじょー」 京太郎「おい、失礼だろ!と言いたいトコだが反論できないよなぁ」 優希「まぁお前には私のタコスを作るという立派な使命があるからな」 優希「誇りに思うがいいじょ」 優希「正直学食のタコスより京太郎のが美味しいんだじぇ」 京太郎「とある執事様に教え込まれてるからなぁ」 優希「さらにこれからタコス作りのレベルを上げるんだじぇ!」 京太郎「オレは調理部じゃねぇっての…」 優希「でも京太郎がいてくれるから頑張れる人もいるんだじぇ」 優希(例えば…私とか…) 京太郎「そーだな。それでこんなオレでも役に立ててるからな」 京太郎「誰かに必要とされる。そんな素晴らしいことはないさ」 優希「京太郎……」 京太郎「あー。何かタコスとか聞いてたら腹へってきたな」 優希「コンビニでも寄って行く?」 京太郎「ん。そうだな、そうするか」 ウィーン <イラッシャイマセー 京太郎「さて、アイスアイスっと…」 優希「タコスは?」 京太郎「そんなもんコンビニに有るわけ無いだろ…」 優希「ぶー。いつになったら日本は時代に追いつくんだじぇ」 優希「うぅ…私の体はタコスをこんなに求めているのに…」 京太郎「ジャンキーかよ。変な目で見られるからやめときなさい」 優希「さっすが京太郎!結婚してくれ!」 京太郎「はいはい。明日にでも市役所行きましょうねー」 京太郎「いいからさっさと選べよー」 優希「んーむ。新発売が2種類…」 「三尋木プロ考案 全てがわかんねーフレーバー」 「藤田プロ考案 カツ丼フレーバー」 優希「よっし!。このカツ丼フレ」ガシッ 京太郎「隣のしろくまアイスにしときなさい。いいこだから。」 ウィーン <アリガトウゴザイマシター 優希「うわ、暑いじょ…」 京太郎「言うな言うな、夏だからな。ほい、アイス」 優希「おぁ。ありがとうだじぇ!」 京太郎「何だちゃんとお礼言えるんだなお前」 優希「失礼な!淑女に向かってなんてことを!」 京太郎「よしよし。いいこいいこー」ワッシャワッシャ 優希「ふぁっ」/// 京太郎「ん?どした?顔赤けーぞ」 優希「な、何でもないじぇ!」/// 京太郎「そか?まぁなら気にしないけど」 京太郎「大方、腹でも出して寝て風邪でも引いたんだろー?」 優希「生意気な犬だじぇ!そこになおれ成敗してくれる!」 京太郎「怒るってことは図星なんだろー?」ニヤニヤ 優希「うるさいうるさい!」 優希「………ばか。」 京太郎「ん?」 優希「全く鈍感な犬を飼うと苦労するじぇ…」ヤレヤレ 京太郎「あれ?もしかしてバカにされてる?」 優希「それよりも!アイスが溶けちゃうじょ?」 京太郎「お、そうだったそうだった。俺のガツンとみかんが…」ガサガサ 優希、京太郎「うめぇ!」 優希「やっぱ夏はこれだじぇー」 京太郎「確かに。コレは夏じゃないと味わえないよなぁ」 京太郎「しっかし夏だよなぁもう」 優希「だじぇ。日差しもきついんだじょ」 優希「お肌のお手入れが大変なんだじぇ…」 京太郎「あー確かに女子はそれがあるもんなぁ」 京太郎「まぁ麻雀部は日焼けの心配は無いだろ」 優希「でも暑いのには変わりないじぇ」 京太郎「まぁ、2,3ヶ月の辛抱だ頑張って耐えるしかないさ」 京太郎「夏なぁ…」 京太郎「優希は夏といえば何だ?」 優希「夏…んー」 優希「そりゃ、やっぱり海だじぇ!」 京太郎「ほぅ。スイカ割りとか砂のお山か?」 優希「はぁー。全く京太郎はそれだから京太郎なんだじょ」 優希「私の水着姿でビーチの男どもを悩殺してやるに決まってるんだじぇ!」 京太郎「いやいや、どう考えても反応するのは大きなお友だちだろ…」 優希「なら、京太郎は?」 京太郎「オレか?んー」 京太郎「そうだなぁ。祭りとか海とかもあるけど、ホラーとか夏ぽくないか?」 優希「うっ。ホ、ホラー…?」 京太郎「やっぱ夏になると見たくなるよなホラーもの」 京太郎「こうクーラーみたいに外部からじゃなくて内面から冷やす!みたいな」 京太郎「まぁ、お前みたいなおこちゃまには無理だろうけどなー」 優希「なっ!馬鹿にするんじゃないじぇ!」 京太郎「お、平気なのか?意外だな」 優希「あ、当たり前だじぇ!タコスかけてもいいじょ!」 京太郎「ほぉ…強気だな」 優希「おばけ何て全然怖くないじぇ!」 京太郎「!」 京太郎「そうだ、優希は今週末暇か?」 優希「日曜?たぶん何もないんだじぇ」 京太郎「そうかそうか。ならウチ来るか?」 優希「へっ?」/// 京太郎「すげぇ怖いと評判の映画を友達から借りててさ。そこまでお前が平気って言うなら」 京太郎「一緒に見ないか?」 優希「あ、あーそういうことか焦ったじぇ」 京太郎「?」 優希「な、何でもないじょ!」/// 京太郎「んで、どうする?来るのか?」 優希(ホラーかぁ…気が進まないじぇ、でも!) 優希「仕方ない。寂しい京太郎のためにこの優希ちゃんが相手してやるじぇ!」 京太郎「んじゃ、約束な。お、良い感じに優希の家の前じゃん」 優希「お、もうついたか。エスコートご苦労であったな」 京太郎「はははっ。有り難き幸せに御座います」 優希「京太郎には似合わないじょ…」 京太郎「なんでだよ!せっかくノってやったのに!」 優希「ワハハ。修行が足りんないんだじぇ!」 京太郎「全く失礼な奴だわ。よし、それじゃーな」テクテク 優希「あっ…」 優希「き、京太郎!」 京太郎「んー?なんだ?」 優希「あ、あの…えっと」 優希「送ってくれて…その…ありがとうだじょ」/// 京太郎「ん。そうやって素直にしときゃ可愛いのにな」 優希「!」 優希「な、何言ってるんだじぇ!」/// 京太郎「わはは。あ、約束忘れんなよ!じゃーなー」テクテク 優希「そっちこそ覚悟しとくんだじぇー!」 優希「…」 優希「えへへ…」/// その夜 片岡宅 優希「んー」ゴロゴロ 優希「んー」ゴロゴロ 優希「えへへ…」/// 優希(家かぁ…思えば初めてだじょ) 優希(ホラー苦手だけど、チャンスだししかたないじぇ) 優希(それにしても京太郎色々言いながらも家まで送ってくれたし) 優希(やっぱり優しいんだじぇ…)/// 優希(普段は幼馴染の咲ちゃんやおっぱいののどちゃんに遅れを取ってる分) 優希(ここは負けられないじょ!) 優希(服何着ていこうかなぁー) <ウンメイガーマワリダスー♪ 優希「お、メールだじょ」 「京太郎1件」 優希「京太郎だっ」バッ 京太郎:遅くに悪い。 :日曜昼からでいいか? 優希「なるほど、予定確認か」 優希「ふむふむ、それでいいんだじょっと送信!」 京太郎宅 <コイノリンシャンカイホー♪ 京太郎「お、返信早いなアイツ」 京太郎「なになにー。おし、大丈夫だな」 京太郎「わかった。腹出して寝るなよ?おやすみっと送信」 京太郎「さてと、俺も寝るかな-」 片岡宅 <ジブンノチョッカンヲシンジテー♪ 優希「お、京太郎だ」 優希「な、腹なんか出してないじぇ!あの犬め憶えておけよぉ…」 優希「全く…」 優希(もう、寝るのかな…少しメールしたいなぁ) 優希「いや、迷惑かもしれないしここは気配りできる女アピールを…」 優希「おやすみだじぇ!っと」 優希「ふふふ///おやすみ京太郎ー」 京太郎宅 <コイノリンシャンカイホー♪ 京太郎「zzz」 当日 <ピンポーン 優希「頼もう!」ガララッ 京太郎「お前は道場でも破るのかよ…」 優希「おっす京太郎!おはようだじぇ」 京太郎「おう、おはよう優希」 優希「ふふん」キリッ 京太郎「なんだよそのドヤ顔」 優希「私服の私を見られて幸せだろう?」 京太郎「あぁ、そういやそーだな」 京太郎(ショーパンにワンピか一見子供じみた服装ながら) 京太郎(上に羽織ったボレロ…) 京太郎(中々可愛いじゃん) 優希「何か言うことはないのかー?」 京太郎「ん。よく似合ってるよ。ワンピもボレロも可愛いぞ」 優希「!」 優希「わ、わかればいいんだじぇ」/// 京太郎「なんだそりゃ。まぁいいや」 京太郎「あ、優希。悪いんだけどさ」 京太郎「飲み物とか準備してくるから先に部屋行っててくれるか?」 京太郎「階段上がって突き当りだから」 優希「了解したじぇ!丁重にもてなせよー?」 京太郎「はははっ了解。んじゃ後でな」 優希「えっと、突き当り…」トテトテ 優希「ここか!」バーン 優希「おぉ、男の部屋だじぇ…物が少ないじょー」 優希「殺風景だじぇ…これが京太郎の部屋…」 優希(うーっ。落ち着かないじょ) 優希「あ、ベッド…」ギシッ 優希(ここで京太郎が寝てるのか…) 優希「…」 優希「……」チョコン 優希(ちょっとだけ…少し横になるだけ…)モゾモゾ 優希(京太郎の匂いがするじょ…) 優希「まくらまくら…」モゾモゾ 優希「はふぅ」 優希「えへへ」///ゴロゴロ 京太郎「よし、こんなもんか。さっさと行かないと優希が拗ねるな」 京太郎「…」テクテク 京太郎「悪い待たせたー」ガチャッ 優希「!」ババッ 優希「は、入るならノックくらいするんだじぇ!」/// 京太郎「いやここオレの部屋だろ…」 京太郎「ん?お前また顔赤くね?」 優希「べ、別に赤くなんかないじぇ!」 京太郎「そか?熱とかないよなーどれどれ」ピトッ 優希「えぅ…」/// 京太郎「良かった熱はないみたいだな」 優希「…だからそう言ってるんだじぇ」 京太郎「はいはい。んじゃ映画見ますかねー」 優希「ところで怖いDVDってなんなんだじぇ?」 優希「リ◯グとか◯怨とかか?」 京太郎「いや、出してる会社はすごいマイナーなんだけどな」 京太郎「割りとそのスジでは有名なやつらしい」 優希「ゆ、有名な…?」ゴクリ 京太郎「なんでもアラフォーアラフォーと誂われたアラサーの生霊に」 京太郎「様々な女性が復讐される内容だそうだ」 優希「なんかそれはホラーとは違うベクトルの怖さの気がするじぇ…」 京太郎「それがまたマイナーな会社ながら演出が凝ってて怖いと評判なんだとさ」 京太郎「ふふふ…怖いのか?」 優希「こ、怖くなんかないじぇ!笑いながら見てやるわ!」 京太郎「どこまで耐えられるかなー」 京太郎「よし、再生っと」pi … これは本当にあった話 月の明るい夜、そいつはやってくる 復讐のために… … 京太郎「おぉ。中々雰囲気あるじゃん!」 優希「う、うん…」 <ナ、ナニガオキテイルノッ! <ワカンネー、スベテガワカンネー <レジェンドノコノワタシガコンナトコロデ… 京太郎「やっぱ美女がやられるってのは王道だよなぁ」 優希「…」ブルブル 京太郎「だ、大丈夫か優希?」 優希「へ、平気だじょ…」ソッ 京太郎(思いっきり人の服の裾掴んでるじゃねぇか…) <ナ、ナンナンダシ!カナチャンハナニモシテナイシ! <ワハハーニゲロー <ウムッ 京太郎「おー次々やられてるな」 京太郎「そろそろ犯人来そうだなこれは…」 優希「うぅ…」 <イ、イキドマリ・・・ニゲラレナイ! <アラサァァァァダヨォォォォ <ウ、ウワアアアアア! 優希「いやぁっ!」ギュッ 京太郎「おわっ!」 京太郎「急に抱きついてどうしたんだよ優希!」 京太郎「ってお前…」 優希「グスッ・・ヒックッ…」ギューッ 京太郎「あらら…」 京太郎「…はぁ。」 京太郎「なんだよ。やっぱ怖いんじゃねーか」ナデナデ 優希「こ、こわく…ヒック……ないもん…グシュ」 京太郎「ぼろぼろじゃねぇかよ」 優希「こ、これは汗だもん…グスッ・・」 京太郎「全く…よしよし」ナデナデ 優希「グスッ…」 京太郎「やれやれ」ナデナデ 優希「グシュ…」/// … 京太郎「落ち着いたか?」 優希「ばっちりだじぇ!大復活!」 京太郎「回復早いなほんと…」 京太郎「さて、どうするよ」 京太郎「ゲームでもするか?DVDはもう見れないし…」 優希「見れるじぇ!」 京太郎「さっきダメだったじゃねぇーか!」 優希「うぐっ。さ、さっきのはびっくりしただけだじぇ」 京太郎「そうか?とてもそうは見えないしキツいんなら無理しないほうが」 優希「!」 優希「そうだじぇ!」トテトテ 京太郎「お、どうした。何か思いついたか?」 優希「これで万事解決だじょ!」チョコン 京太郎「おい」 優希「ん、どうしたんだじぇ?」 京太郎「いや、何で人の膝の上に座ってるんだ?」 優希「これで怖くないからだじぇ!」 京太郎「いや、優希これは…」 優希「京太郎はっ」 優希「京太郎は…嫌…?」 京太郎「い、いや別にっ」 優希「ならOKなんだじぇ!さぁ早く再生するんだじょ!」 京太郎「いや…まぁいいか。再生っと」pi <キャアアアアアアアア <コンナオカルトアリエマセン! 優希「おおっー」 京太郎「何かお前さっきと反応違わないか?」 京太郎(しかし、こいつちっこいな…) 京太郎(膝にすっぽりはまるというかなんというか) 優希「ぜ、全然違わないじょ!」/// 京太郎「ほんとかよ…」 京太郎(可愛いというか…いい匂いがするというか…少し意識するというか…) 京太郎(いや、ここで反応してしまえば優希の信頼を裏切る形になってしまう) 京太郎(耐えろオレ…) <アラフォオオオオデスヨネェェェ? <アラサァァァァダヨォォォォ! 優希(まさか膝上に座れるとは…ラッキーだじぇ!) 優希(しかし慰めてくれたり拒否しない当たり京太郎だな。優しいんだじょ) 優希(ちょっとドキドキするけど) 優希(なんかあったかくて落ち着くじぇ…) 優希(…えへへっ///) <マージャンテタノシイヨネ! fin 優希「はぁー。」 優希「まさかのハッピーエンドだったじょ」 京太郎「そうだな。まさかのだな。」 京太郎(耐えた…よく耐えたぞ京太郎…!) 京太郎「ってかそろそろ膝から降りてくれないか?足痺れてきたわ」 優希「わわっごめん…」バッ 優希「重かった…?」 京太郎「別に。お前ちっこいし。」 京太郎「女に重いとか言うほど無粋じゃねーよ」 京太郎「それに別に嫌なわけじゃないからな」 優希「そ、そっか」/// 京太郎「おう。しかしもう外も暗くなるな」 京太郎「そろそろ帰るか?」 優希「もう5時か。ん、そろそろ帰るじぇ!」 京太郎「だな。夜道は危ないし。途中まで送るわ」 優希「犬にしては気が利くじぇ!」 京太郎「うだうだ言ってないでさっさといくぞー」 優希宅近く 優希「よし!それじゃ京太郎お邪魔したんだじぇ」 京太郎「おう。まさか優希の泣き顔が見れるとは思わなかったわ」 京太郎「良い物を見たな今日は」 優希「う、うるさいんだじぇ!」 京太郎「んー?怖くてしがみついてきたのはどこのどいつだ?」 優希「それは…」/// 京太郎「ま、さっきも言ったが別に悪い気はしなかったしな」 優希「ほんとに…?」 京太郎「また遊びに来いよ。」 優希「えっ。また行ってもいいの?」 京太郎「男に二言はねーさ」 京太郎「次は何か違うジャンルの映画用意しとくぜ」 京太郎「何がいい?アクションとかか?」 優希「いや、ホラーでいいじぇ!」 京太郎「ん?お前今日だってオレの膝上じゃないと見れなかったんじゃ…」 優希「だ、だから!」 優希「そうだから…ホラーがいいんだじぇ…」/// 京太郎「…優希」 優希「うぅ…」/// 京太郎「よっし!わかった。次は気絶するくらい怖いやつ準備しといてやるよ」 京太郎「オレも楽しかったしな」 優希「!」 優希「おう、望むところだじぇ!」 京太郎「あと、なんだ膝上座るなら次はクッションとか敷いてくれ頼むから」 優希「何でだじょ?」 京太郎「いやもうほんと頼むからさ」 … 優希「ん。もう家も近いしここらへんで大丈夫だじょ」 京太郎「お、そうか?んじゃまた学校でな」 優希「今日は色々ありがとうだじぇ!またな京太郎!」 京太郎「おう、またな優希。腹出して寝るなよー」 優希「う、うるさいっ!」 京太郎「はははっ。じゃーなー」 優希「おう!」 優希(「俺も楽しかったしな」…かぁ。) 優希(…えへへっ)/// その夜 優希「んー」ゴロゴロ 優希「今日は楽しかったじぇ」/// 優希(膝上とか思い出しただけでも顔がニヤけが止まんないじょ)/// 優希「!」ハッ 優希「そうだ!京太郎にお礼も兼ねてメールしておくじょ」 優希「えっと、今日は楽しかったじぇ。次も楽しみにしてるじょっと送信!」 <ウンメイガーマワリダスー♪ 優希「お、京太郎だじぇ何々…」 京太郎:いや、オレも楽しかったぞ :次も良いのホラー借りとくよ 優希「そうかそうかー可愛い奴だじょ」/// 京太郎:それとさお化け怖がってるトコとか新鮮だった :あれだな、優希ってなんというか… 優希「ん?なんなんだじぇ…?」 京太郎:意外に可愛いとこあるのな 優希「い、犬のくせに!」/// おわり
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/7626.html
│和│人部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi3/maki-7490.htm 山田野理夫
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/128.html
801 名前:不機嫌なタコス[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 09 37 52 ID 8Xw0bNR7O 「わぁ、すごく美味しそうなケーキですね。どうしたんですか、これ?」 「いや、かーちゃんのお土産。何か知り合いが店出したみたいで……たくさんあるから皆で食ってよ」 「ありがとう、京ちゃん。すごく嬉しい」 「うんうん、須賀くんもたまには気が利くじゃない。女の子の気持ちを考えるなんて」 「はは…喜んでもらえて何よりっす。やっぱり皆甘いの好きなんですね」 「ほうじゃ。甘いもんは別腹じゃ。苦手なオナゴはそうはおらんじゃろ」 「……」 和気あいあいとケーキを食べる部員たちの中、一人物静かにうつ向くタコス。 「…ごちそうさまだじょ」 「ん?どうした?まだ残ってるぞ?いらないのか?」 「京太郎にやるじぇ…」 「なんだよ、タコス。タコスじゃないからいじけてんのか?相変わらずお前は…」 「う、うるさいじぇ!バカ犬!」 「いってぇ!?」 タコスは京太郎のスネを蹴飛ばして部室から出ていった。 「須賀くん…」 「京ちゃん…」 「え?今の俺が悪いの??」 「前言撤回。やっぱり須賀くんは須賀くんだわ」 「相変わらずツメが甘いのぅ」 「えー?」 部員たちの冷たい視線に訳がわからずタコスを追う羽目になる京太郎…… 802 名前:不機嫌なタコス[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 09 43 52 ID 8Xw0bNR7O 「ったく…何で俺が…あ、いた。おい、タコス娘!」 「きょ、京太郎…な、何しに来たんだじぇ?」 「何って…お前がいきなり出ていくからだろ」 「…」 「悪かったな、何か怒らせちまったみたいで…」 「別に怒ってないじょ」 「嘘つけ。思いっきり怒ってんじゃねーか」 「怒ってないじょ。…京太郎が理由もわからず謝るのが腹立たしいだけだじぇ」 「それが怒ってるって言うん…」 「うるさい。口答えするな、バカ犬!」 「おい、待てよ。だから悪かったって」 「あっち行け!!犬はのどちゃんたちに尻尾振ってればいいんだじぇ!!!」 謝れば謝る程、怒るタコスに途方に暮れる京太郎。 「だからさっきから謝ってんだろ?そこまでお前が甘いもんが嫌いだとは…」 「………ょ」 「タコス?」 「わ、悪かったって言ったんだじぇ!甘いものが苦手で悪かったって―」 「別に悪いなんて言ってないだろ」 「じょ?…」 「俺だって甘いもんは苦手だしな」 「き、京太郎は男だからいいんだじぇ……私は…ダメなんだじぇ」 「なんで?」 「…普通…女の子は…甘いもので喜ばないといけないんだじょ…」 タコスは気まずそうに目を逸らした。 803 名前:不機嫌なタコス[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 09 47 22 ID 8Xw0bNR7O 「何だよ、お前まさかワカメ先輩の言った事気にしてんの?」 「だから謝っ」 「いいじゃねーか。優希らしくて」 「…えっ…」 突然、タコスの動きが止まる。 「ど、どうした?」 「京太郎…今…名前で呼んだじょ。…優希って」 「?いつも呼んでるだろ?」 「呼ばないじょっ。いつもはタコスとかお前とかばっかりだじぇ!」 「あ、あれ?そうだっけか?」 「そうだじぇ!だからもう一回ちゃんと言え!京太郎!」 「うわっ!?な、何なんだよ、お前は。急に元気になって…」 「お前じゃない!優希だじぇ!!」 よくわからないうちに機嫌を直し、いつもみたいに瞳を輝かせて笑うタコス。 全く、忙しい奴だな。俺たちさっきまでケンカしてなかったか? 京太郎は思わず苦笑してしまう。 ま、それがこいつの…ウザいけどスゲー所か。 「んじゃ、まぁタコスでも帰りに食ってくか?……優希」 「うんっ!」 へへっと照れて明るく笑う優希の頭を京太郎が「くしゃっ」と撫でた。 おしまい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/225.html
856 名無しさん@秘密の花園 [sage] 2009/10/22(木) 00 25 28 ID 5gUP6eHX Be 私、片岡優希は1人街を歩いていた。 新しいタコス屋さんの開拓のためだじぇ! 部長と染谷先輩はデートで、のどちゃんも咲ちゃんとデート。 ちなみに京太郎は合宿の片づけを部長に頼まれてやってるらしい。 はぁ~、のどちゃんはすっかり咲ちゃんにべったりだじぇ…。 中学の時は私だったのに。 でも、のどちゃんが幸せなら、それでいいんじぇ。 まだ吹っ切れないけど、いつか吹っ切れる時がくる。 きっと私にも何か新しい出会いがあるはず…! とりあえずいつものタコス屋さんに行きタコスを購入。 私には、私にはタコスがあるじぇ。 やっぱりタコスはおいしい。 口に頬張りながらふらふらと歩くと見たことのあるお子様がいた。 「あれ?あれは龍門渕のお子様…?」 黄色の髪にウサギの耳みたいなカチューシャ。 間違いないじぇ! でも、なんでこんなところに1人でいるんだ? 近づいてみると、あっちも私に気付いたみたいだ。 「何見てるんだ?衣に何か用なのか?」 明らかに警戒した顔でこっちを見てる。 まさかとは思うけど…。 私のこと覚えていない…!? 「清澄の片岡優希だじぇ!お前は龍門渕の…」 あれ?いつもお子様お子様って言ってたから名前が思い出せないじぇ。 「清澄…?はらむらののかのところか!はらむらも一緒なのか!?」 「むぅ。今日は私1人だじぇ。」 「そうなのか。」 あからさまにがっかりするなよ。 「おまえはなんでここにいるんだ?」 「おまえじゃない!天江衣だ!」 両手を腰に当て、胸を張って答えるこの人はどう見たって子供にしか見えなかった。 だからつい、いつものように言葉が口から出てしまった。 「ぷぷ。お子様だじぇ。」 「衣は子供じゃない!!」 顔を赤くしてむきになって、余計お子様に見えるじぇ。 「ぷくふ。なんか可愛いじぇ。」 「なっ!?」 身長的にも、顔的にもこれは… 「いい子、いい子。」 撫でたくなる頭だじぇ。 「ふぇ…。撫でるな~!」 おうおう、照れてる照れてる。 可愛い生き物だじぇ。 「お、お前はなんでハラムラと一緒じゃないんだ?」 ズキッ。 なんか今胸が痛んだ。 「それは…」 「それは?」 「咲ちゃんとデートだじぇ。」 「清澄の嶺上使いと?」 「そうだじぇ。」 考えるともやもやしてくる。 泣きたくなる。 まだ吹っ切るのは遠そうだ。 「じゃあ衣がお前の相手をしてやろう!」 はい? 「どういう意味?」 「だから、衣がお前とデートしてあげると言っているんだ!」 両手を腰にあてたお子様ポーズで満足げに何を言ってるんだ?このお子様は。 でも、1人は寂しいからな…。 「私がお前とデートしてやるんだじぇ!私のことは優希と呼ぶがいい!」 このお子様のポーズを真似て私も言ってやったんだじぇ。 ********** そんなわけで私はこのお子様とデートすることになった。 ほとんど初対面でデートってどうなんだ? まぁでも、これはデートというより子守だじぇ。 「ゆーき?」 「ん?」 「何を食べてるんだ?」 「タコス!」 「タコスとはなんだ?」 「タコスを知らないのか!?人生半分以上損してるじぇ!」 このお子様はタコスが何たるかも知らないというんだじぇ! あり得ないじぇ! 「それは、美味いのか?」 「あったりまえよ!」 このお子様にタコスが何たるか教えてやらねばならないな。 しかし、もう今の一口で終わってしまったじぇ。 どうしよう? ぐるりと周りを見渡すとタコスの屋台があった。 ラッキー! 「衣!」 「ん?」 「今日はデートだからな!私がお前にタコスをごちそうしてやろう!感謝するんだな!」 そう言って私はタコス屋さんへ駆け出した。 衣はちょっとムッとした表情を作ったけど、渋々私についてきた。 タコスの誘惑に勝てるわけもないんだじぇ! 「いらっしゃいませ。」 「タコス2つくれ!」 屋台に着くなり、そう注文した私はテンションが高かった。 このタコス屋さんは初めて来たからだ。 当初のタコス屋さんの開拓もしてるなんて、天才だじぇ! 「はぁはぁ…。デートなんだから衣のこと置いていくな!」 やっと追い付いた衣は息を切らしながら言ってきた。 運動不足なんじゃないか? それともまだお子様だからか…。 ぷぷぷ。 「おい!ゆーき!今笑ったろ!笑うなー!」 やっぱり可愛いじぇ。 「お待たせしました。」 そんなことをやってるうちにタコスが出来上がったらしい。 お金を払って、タコスを受け取った時だった。 「あっ!お前は!」 衣が店員を指さして叫んだのだった。 だから、私もタコスから視線をあげて店員を見た。 「風越の大将!」 「天江衣?」 店員さんは風越の大将の人だった。 ******** 「なんでこんなところでタコスを売ってるんだじぇ?」 私のことをこの人も知らなかったみたいで、お互いに自己紹介をしてから質問した。 衣はタコスをまじまじと見ている。 「見ての通りさ。バイトだよ。合宿明けってことで今日の部活がオフだから。」 池田さんは元気なく言った。 「なんでバイトしてるんだじぇ?」 衣はタコスに鼻を近づけ、匂いをかいでいる。 「もうすぐ妹たちの誕生日なんだ。だから姉として何かプレゼントを買ってあげたくて。」 そうなんだ。 妹たちのために…か。 偉い人だじぇ。 「お願いだ!他の人には言わないでくれ!変な心配かけたくないんだ。」 わかったじぇ…って言おうとした瞬間だった。 「うむ!!これは美味なり!!」 衣がタコスを頬張りながら叫んだ。 「ゆーき!風越の大将!こんな美味いものをありがとう!」 衣の笑顔を見て私は思い付いたんだじぇ。 「池田さん!!タコスパーティーをするんだじぇ!」 「タコスパーティー?」 「む?それは何なんだ?」 ****** 池田さんの妹さんたちの誕生日パーティーとしてタコスパーティーをする! という素敵なアイデアが浮かんだ私はこの2人に宣言した。 「なるほど…。」 「妹さんたちもきっと気に入ってくれるじょ。」 「だけど、あたしは1からタコスを作るのは無理だし。」 池田さんが俯いた。 なにを言ってるんだじぇ! 言いだしっぺで、タコスを知り尽くした私が参加するに決まってるじゃないか! 「い、いや、気持ちは嬉しいけどさ…。」 「たこすぱーてぃー?それは衣も参加していいのか?」 「当たり前だじぇ!池田さん!ここで会ったのも何かの縁だじぇ!」 衣はぽかんとしながら口の周りを汚してる。 ハンカチあったかな? やっぱりお子様だじょ。 とハンカチを出して衣の口を拭いてやってから池田さんの方に振り向くと 「うん!そうだな!」 池田さんは生き生きとした表情で言ったんだ。 「これも何かの縁だ!天江衣!清澄の…えぇと。」 もう忘れてる。 しっかり私の名前を覚えときな! 「片岡優希だじぇ!優希って呼んでいいじょ?」 「衣も衣でいいぞ。」 「あたしのことは華菜でいいし!」 タコスのパワー恐るべし! こうやってタコスによりできる友情もあるんだじぇ! 「優希!衣!絶対タコスパーティー成功させるんだし!!」 「あったりまえだじぇ!」 「うむ!」 ******* 「なぁゆーき。」 華菜ちゃんと連絡先を交換して、華菜ちゃんのバイトの迷惑にならないように別れてから、衣が私に言ったんだ。 「ん?どーした?」 衣はいつもの屈託のない笑顔で私に聞いたんだ。 「誕生日パーティーって何をするんだ?」 このお子様は誕生日パーティーをしたことがないのか? 「衣は誕生日パーティーをしたことがないのか?」 「とーかたちに祝ってもらったことはあるぞ。ただ…。」 「ただ…?」 「祝う方をやったことがないんだ。」 ちょっと寂しそうな横顔だった。 「簡単だじぇ!心の奥から生まれてきてくれてありがとーってするんだじぇ!」 「それは…。」 「?」 「それは衣が祝ってもらった時もそうだったのかな?」 寂しそうな横顔に涙が追加された。 「…あったりまえだじぇ!衣!今度、私も衣の誕生日を祝ってやるじぇ!」 「ゆーき…。」 よしよしって頭を撫でてみた。 最初の時と違って衣は素直に従った。 「よしよし…。」 「ゆーき!」 「なんだ?」 「衣もゆーきの誕生日を祝ってやろう!いっぱいいっぱいおめでとーをしてやろう!」 衣は顔をあげてに―って笑った。 それを見て私もに―って笑った。 衣の手を繋ぎながら歩く。 これから忙しくなるじぇ! 華菜ちゃんの妹さんたちに極上のタコスを作ってやるんだじぇ! 華菜ちゃんのために、華菜ちゃんの妹さんたちのために、そして衣のために最高のパーティーにしてやるんだじぇ! 「衣。」 「ん?」 「折り紙で飾りを作ろう!わっかのやつ。」 「それは衣にも作れるか?」 「簡単だじぇ!今度教えてやるじょ。」 「うむ。」 こうやって衣といれば吹っ切れられる気がした。 少なくともタコスパーティーに奔走する間はのどちゃんのこと考えなくてすみそうだ。 「ゆーき!」 「なに?」 「ゆーきとのデートは楽しいぞ!」 「私も衣とのデートは楽しいじぇ!」 うん、今はこうして衣の手を引いて歩いてるのが楽しいんだ。幸せなんだ。 「衣。ありがとな!」 衣にありがとうを言いたくなった。 何の脈絡もない言葉に衣の頭に?が浮かんでる。 ふふふ、それもまた可愛いかったじぇ。 おしまい
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2255.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1382268880/ 優希「えっ」 咲「へっ?」 和「はい?」 まこ「ほぉ……」 久「ぷふっ!」 優希「……えっと、京太郎?」 京太郎「だからなんだよ優希」 優希「今変な事言わなかったか?」 京太郎「変って何が」 優希「いや、だから……私があなたって言ったらその」 京太郎「ああ、ハニーって言ったな」 優希「そ、それだじぇ、それ!な、なんでいきなりそんな事……」 京太郎「なんでって……」グッ 優希(か、顔近っ……!?) 京太郎「考えたんだよ。お前が俺をそこまで旦那扱いするなら俺もちゃんと応えてやらないといけないんじゃないかなってさ……」 優希「あ、あうあう……!」 咲「あわわわ、京ちゃんが壊れた……」 和「極端な気もしますが……ゆーき、よかったですね」 まこ「まさか京太郎がのぉ……」 久「くっ、ふふっ……!」プルプル 京太郎「優希、いやハニー……」 優希「わ、わわわわ……ダ、ダメー!」ドンッ! 京太郎「おわっ!?」ドサッ 優希「あっ、ご、ごめ……うううう……!」 京太郎「優希……」 優希「うわあああああああ!!」ダッ! 和「あっ、ゆーき!どこに行くんですか!?」 優希「今日はもう帰るじぇー!」 バタンッ! 京太郎「……行っちまったか。すいません、お騒がせしました」 まこ「いや、仲がいいんはええ事ではあるんじゃが、あれはちぃと一足飛びすぎやせんか……?」 久「ぷっ、くくっ……!」バンバン! 和「あの、部長はなんで笑いをこらえながらロッカーを叩いてるんですか……?」 咲「きょ、京ちゃんそれにしても大胆だったね……私ビックリしちゃったよ」 京太郎「いやー、つい悪ノリしちまった。まあ、だけどこれであいつも少しはおとなしくなるだろ。 いつもいつも人をからかってくる罰にはまだまだ足りないけどな!」 咲「えっ?」 和「ま、まさか須賀君……」 まこ「今んは全部……」 久「ふうっ、くくっ、ひっ……!」 京太郎「それにしてもさすが部長ですね!相談して正解でしたよ、本当に」 まこ「あんたの仕業かぁ!!」 久「だって、まさか本当に言うとは、ぷっ、思わないじゃない……あははははは!もうダメ、我慢できない……!」 京太郎「えっ、部長、まさか俺を騙したんですか!?」 咲「いや、普通に気付こうよ京ちゃん……」 和「たぶん、逆効果ですよあれ……」 京太郎「……ど、どうしよう」 咲「知らないよ」 和「責任はとってあげてくださいね」 まこ「まあ、諦めんさい」 久「ダメ、笑いすぎて、息できなっ……!」ブルブル まこ「あんたはいつまで笑っとるんじゃ!」 ――翌日 京太郎「どうしよう……」 京太郎(ああ言えば優希がおとなしくなるって言うからその通りにしたのに……) 京太郎「もしあれを優希が本気にしてて嘘だってバレたら……多めにタコス作らされるだけですむのか……?」 京太郎「うああ!マジでどうすりゃいいんだー!」 優希「あっ……」 京太郎(なっ、優希!?いつもならかち合わないのに何で今日に限って!) 優希「お、おはようだじぇ!」 京太郎「お、おう……」 優希「きょ、今日もいい天気だな!」 京太郎「そ、そうだな」 京太郎(曇ってるけどそれ言ったら絶対ろくな事にならないよな……) 優希「い、一緒に学校行くじぇ」モジモジ 京太郎「あ、ああ」 京太郎(確かにいつもよりはおとなしいけどよ……俺が望んでたのはこんな空気じゃないんだって!) 優希「な、なあ京太郎?」 京太郎「な、なんだよ」 優希「昨日は、その……ごめんだじょ」 京太郎「昨日……?」 優希「恥ずかしかったからって突き飛ばしたりして……」 京太郎「あ、あーあー、その事か」 優希「だ、だから……今日はちゃんと家を出る前に覚悟してきたじぇ!」 京太郎「覚悟って……」 優希「んっ」 京太郎「」 京太郎(あのー、優希さん?なんであなたは目を閉じて顔を上向きにしてるんでしょうか?) 優希「……」プルプル 京太郎「えっと、あの優希……」 優希「ま、まだなのか京太郎ぅ……こうしてるのすごい恥ずかしいんだじぇ……」 京太郎(そんな事言われても、さすがに冗談でキスしちゃうのは……) 優希「ううー……昨日はそっちからしようとしたくせに……」 京太郎「そ、それはだな……!」 京太郎(やばい、何がやばいかはよくわからんけどとにかくやばい!このままだと間違いなく流される!) 優希「京太郎ぅ……」ウルウル 京太郎(優希の事は嫌いじゃないけど、それはあくまで友達としてであって そういう目で見たことはないし、いや、確かに今の優希はけっこう可愛……ってだからそういう事考えたら流されるっつうの!) 優希「こ、このヘタレ……もういい、私からやってやる!」グイッ! 京太郎「えっ、ちょっと待て優……!」 咲「京ちゃん、優希ちゃんおはよー!」 京太郎「おわっ!」 優希「あっ……!」 咲「あれ、もしかしてお邪魔だったかな……?」 京太郎(そんな事ない、そんな事はないぞ咲!グッジョブだ、マジ助かった!) 優希「……」 京太郎「あー、優希。俺が言えた義理じゃないけどこう人の目もあるわけだし、もう少し落ち着こうぜ、な?」 優希「……わかったじぇ」 京太郎「ほっ……」 京太郎(なんとか危機は脱したか) 優希「先、行ってるじぇ」パタパタ 京太郎「おぉ、また後でなー」 咲「京ちゃん……」 京太郎「うっ、そんな目で見るなよ」 咲「女の子の心を弄んだ京ちゃんにそんな情けは無用だよ」 京太郎「俺だってまさかこんな事になるなんて思わなかったんだよ……」 咲「早く全部言えばいいのに。今ならまだ優希ちゃんの傷は浅くてすむんだよ?」 京太郎「それはそうかもしれないけどさ……」 咲「だいたいなんであんな事したの?」 京太郎「……俺はただ優希が変にからかってこなくなればそれでよかったんだよ。まさかあいつがあんな……」 咲「でもあの反応でわかったでしょ。あれは優希ちゃんなりのアピールだったんだって」 京太郎「だから困ってるんだろ……」 咲「言っておくけど私は話は聞いても助けないからね。全部京ちゃんがまいた種なんだから自分でなんとかしなよ」 京太郎「わかってるよ……」 ――清澄高校・下駄箱 京太郎「んっ……?」 京太郎(なんだこれ、袋が……) 京太郎「タコス……」 咲「どうしたの京ちゃん」 京太郎「下駄箱にタコスの入った袋があった……」カサッ 咲「あっ、何か落ちたよ」 京太郎「メモか……何々」 〔朝渡せなかったから私が心をこめて作ったタコスはここに入れておく! お昼休みになったら屋上に集合だからな!絶対に来るんだぞ! 優希より〕 京太郎「……」 咲「愛されてるね」 京太郎「あいつ……」 咲「ちゃんと行ってあげなよ?私は和ちゃんとお昼にするから」 京太郎「……」 ――お昼休み・屋上 京太郎「はあ……よし」 ギィィ 優希「こっちだじぇー!」 京太郎「んな大きな声出さなくても聞こえてるっつうの……」 京太郎(でも朝に比べたら落ち着いてるみたいだな) 優希「ふふん、ちゃんと私からのプレゼントは受け取ったみたいだな京太郎!」 京太郎「そりゃさすがに気付くって。ああ、そうだ……ほら」 優希「タコス?」 京太郎「一応俺も作ってきたからさ」 京太郎(まあ、お詫びって意味が大きいんだけど……) 優希「あ、ありがとうな!」 京太郎「お互い様だろ。それより早く食べようぜ」 優希「そうだな!」 京太郎「……」モグモグ 優希「……」チラッ 京太郎「……」モグモグ 京太郎(うーん、やっぱりタコスに関してはまだまだ優希には遠く及ばないな。どうすりゃこんなに美味く作れるんだか……んっ?) 優希「……」ジー 京太郎「どうした優希?」 優希「えっ、あっ!?な、なんでもない!」 京太郎「なんでもないって事はないだろ。そんなに見てきてるんだから何か言いたい事があるんだろ?」 優希「うっ……それじゃあ、ちょっと聞くけど……美味しいか?」 京太郎「はっ?」 優希「だから!私が作ってきたそのタコス、美味しいかって聞いてるんだじょ!」 京太郎「いや、まあ……美味いけど」 優希「ほ、本当か!?」 京太郎「こんな事で嘘ついたってしょうがないだろうが」 優希「そ、そっか……なら、いいんだじぇ」 京太郎「正直俺が作ったのより全然美味いと思うしな。俺もまだまだ修行が足りないって事か」 優希「えっ」 京太郎「んっ?」 優希「それは、言いすぎだと思うじょ。私は京太郎の作ったこのタコスの方が美味しいと思うし……」 京太郎「いや、それはないだろ。優希の作ったタコスの方が美味しいって」 優希「いいや、タコスに関しては私の意見の方が正しい!京太郎の作ったタコスの方が美味しい!」 京太郎「おいおい、謙遜も過ぎたら嫌みだぞ?」 優希「それはこっちのセリフだじぇ!」 京太郎「だったら今俺が食ってるお前が作ったタコス食ってみろよ!それならわかるだろ!」 優希「おぉ、望むところだ!ほら口を開け京太郎!」 京太郎「んぐっ……」 優希「もがっ……」 京太郎「……」モグモグ 優希「……」モグモグ 京太郎「……」モグモグ 優希「……」モグモグ 京太郎(……あれ、なんだこの状況。なんで俺達お互いに持ってたタコス相手に食べさせてるんだ?) 優希(あ、あああああ!はか、図らずも食べさせっこをしてしまったじぇ……!) 京太郎(つうか、これって……) 優希(しかもしかも、かかかん、かん、間接キスまで、しちゃってる……) 京太郎(あっ、優希の奴顔がどんどん赤くなって……) 優希(ど、どうしようどうしようどうしよう!今さら食べるのはやめられないし、 なんだかずっとこうしていたい気もするし……ああ!もう調子狂いすぎておかしくなりそうだじぇ……) 京太郎(おいおい、そんな目するなよ。まるで俺がいじめてるみたいじゃないか…… だけど不思議だな、なんかもう少しでいいからこうしてたい気分だ……) 京太郎「……」モグモグ 優希「……」モグモグ 京太郎「……」 優希「……」 京太郎(結局全部食っちまったよ……どうしようこれ) 優希(うあああ、京太郎の顔、まともに見られないじぇ……) 京太郎「……優希」 優希「じょ!?な、ななななんでしょうか!?」 京太郎「なんだその似合わない敬語は……いや、そのどうだった?」 優希「ど、どうだったって……は、恥ずかしかったじぇ」 京太郎「そうじゃなくて!元々どっちのタコスが美味いか決めるために食べさせあいしてたんだろ……」 優希「……あっ」 優希(わ、忘れてたじぇ……な、なんて言ったらいいんだ……あれ?) 京太郎「やっぱり忘れてたか……まあ、ぶっちゃけ俺もそれどころじゃなかったしな……」 優希(京太郎の口元にソース……)スッ 京太郎「しょうがない、今日のところはひとまず引き分けって事で手を――」 優希「ん……」ペロッ 京太郎「……」 優希「あ」 京太郎「優希、おま……」 優希「あ、あああああ……!」 京太郎「おい優希どこに……」 優希「うわあああああああああ!!」 バァン!パタパタパタパタ…… 京太郎「……」 京太郎(また逃げやがった……いや、あいつがしなきゃむしろ逃げてたの俺か?) 京太郎「ああ、くそっ……反則だろ、あれは……」 咲「きょ、京ちゃん、何かあったの!?今優希ちゃんがすごいスピードで走っていったんだけど……」 京太郎「咲……俺、俺……」 咲「京ちゃん?」 京太郎「――このままじゃ、優希に落とされるかもしれない……」 咲「……心配して損したよ」 優希「うあああああああああ!!」 優希(やっちゃった、やっちゃったやっちゃった!京太郎から 何もしてこない限りああいう事はこっちからしてやらないって朝決めたのに!) 和「ゆ、ゆーき!?こら、廊下は走ったら……」 優希「……」キキィィ!! 和「ゆーき……?」 優希「のどちゃーん!」ガバッ 和「ど、どうかしたんですか?」 優希「嬉しいのに、こんな日が来るの夢だったのに!京太郎と両想いになったら違う意味で苦しくなっちゃったじぇ……!」 和「それは、また……」 優希「いつもみたいに振る舞おうって思ってるのに、 どうしても抑えが効かないんだ……ぐすっ、私どうしたらいいの、のどちゃん……」 和「そうですね、どうしたものでしょうか……」ナデナデ 優希「ひっく、ひっく……」 ――部室 まこ「は?」 久「だーかーらー、あの2人近々くっつくって言ったのよ」 まこ「あんなぁ……いくら自分が言うた事の責任取りたくないっちゅうてもそれはないじゃろうが」 久「あら、むしろ私の方が不思議だわ」 まこ「何がじゃ」 久「まこはどうしてあの2人が結ばれないって思うのかが」 まこ「そんなん、優希に対するいつもの京太郎の態度を見てれば……」 久「逆よ逆」 まこ「逆ぅ?」 久「須賀君みたいなタイプはね、ガンガン来られるとつい退いちゃって、 弱さを見せた子はとことん甘やかす傾向にあるのよ。前にあの子が妄想してるの聞いた事あるけど、 おとなしすぎて男子としてはどうなのって思ったくらいだもの」 まこ「……そんで?」 久「一方の優希は自分のペースを崩されるとすごく弱いのに意地っ張りなものだから それを見せようとしない。まるで東場みたいに自分のペースが続くとやりすぎなくらいガンガンいけるのに、 一度崩れるとまず同じように出来なくなるしね」 まこ「ふむ……」 久「須賀君はガンガン来る優希しか知らないし、優希は弱さを見せたくないから それでしか須賀君へアピールが出来ない……このやり方じゃ高校卒業まで頑張っても付き合えるかどうか…… だからまずそこを壊させてもらったわ」 まこ「なるほどのう……」 久「でもまさかここまでスムーズに進むとは思わなかったわ。もしかしたら須賀君も案外憎からず思ってたのかも」 まこ「なぁ、なんでそこまでしたんじゃ?」 久「へっ?」 まこ「確かにあいつらは大事な後輩じゃが……あんたがそこまでする必要が本当にあったんか?」 久「……ねぇ、まこ」 まこ「んっ?」 久「不思議に思わなかった?なんでインターミドルチャンプの和がこんな麻雀部のないところに来たのか」 まこ「そういえばそうじゃな……」 久「優希が行くから」 まこ「は?」 久「親友である優希が清澄に行くから、一緒に来たんですって。 つまり和をこの麻雀部に導いたのは優希だと言っても過言じゃないわ」 まこ「……まさか、あんたぁ」 久「そして咲を麻雀部に連れてきたのは須賀君……これは、私なりの恩返しなの。 最後の最後、私に最高の夢を見せてくれたあの子達へのね」 まこ「そう、か……部長」 久「なにかしら?」 まこ「あんたは本当に……食えん女じゃ」 久「ふふっ、今さらじゃない?そんなのまこはよく知ってるでしょう」 ――放課後 京太郎「はあ……」 京太郎(調子狂いっぱなしだなあ……いつもみたいに騒がしくしてるなら俺もいつもみたいに返せるのに) 咲「京ちゃん?部活行かないの?」 京太郎「んっ、ああ……今行く」 京太郎(おとなしいあいつってあんなに小さくて、ちょっと乱暴にしたら壊れちまいそうで……それに……) 咲「あっ、京ちゃん前!」 京太郎「えっ……うわっ!?」 優希「きゃうっ!?」 京太郎「あっ、優希……」 優希「京太郎……」 和「ゆーき、大丈夫ですか!?」 優希「あっ、うん、だ、大丈夫だじぇ……あいたっ!?」 咲「優希ちゃん、大丈夫!?」 優希「あはは、ちょっと痛いかも……」 京太郎「わ、悪い!ほら、保健室行こうぜ!」 優希「えっ……」 京太郎「なにしてんだ、早く背中に乗れって!」 優希「う、うん……」 京太郎「ちゃんと掴まったか?よし、行くぞ!」 優希「きゃっ……!」 京太郎「あっ、痛かったか?」 優希「ちょ、ちょっとビックリしただけだじぇ……」 京太郎「無理はしなくていいからな?痛かったらすぐに言えよ」スタスタ 優希「わ、わかったじぇ……」 咲「……置いてかれちゃったね」 和「ですね……部長達には、2人は早退だと言っておきましょうか」 咲「そうだね」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎(うーん、まさか部室から追い返されるとは思わなかった……みんな揃ってニヤニヤしてるし……) 優希(京太郎の背中大きいな……なんか安心するじぇ……)スリスリ 京太郎「……」 京太郎(ところでなんで優希は人の背中に頬擦りしてんだろう……正直くすぐったいんだが) 優希「京太郎……」スリスリ 京太郎(……でも嫌ではないんだよなあ。はあ、本当に俺数日どころか今日中に落ちちまいそうだ……) 優希(京太郎、なんか考え込んでるけど今何考えてるんだ?私の事だったりしたら嬉しいんだけど……まさかな) 京太郎「着いたぜ優希、降りられるか?」 優希「よっと……ちょっと腕貸してほしいじぇ」 京太郎「これでいいか?」 優希「問題ない、じぇ……っとと」 京太郎「あんまり無茶はするなよ?今日はおとなしく安静にしておけ」 優希「わかってるじぇ」 京太郎「じゃあ俺帰るわ。また明日……ああ、朝迎えに来るから準備はちゃんとしとけよ」 優希「行きもおんぶで行くのか?」 京太郎「そのつもりだけど……問題あるか?」 優希「んーん、ちょっとした確認だじぇ」 京太郎「そうか、じゃあ今度こそまた明日な」 優希「おー、気をつけてなー」 京太郎「はいはい……」 優希「……あっ!やっぱり待て京太郎!」 京太郎「ん?」 優希「忘れ物だじぇ」 京太郎「忘れ物?何か忘れたっけか?」 優希「とっても大切なものをな」 京太郎「なんだ?荷物はちゃんと――」 . 優希「――好きだじぇ、京太郎!」 . 京太郎「……」 優希「あははは、そういえばこれ言ってなかったし言われてなかったなと思ってな…… 京太郎はヘタレだから私からこうして言ってやったじぇ!」 京太郎(ああ……) 優希「ほ、本当ならこういうのは京太郎から言わないといけないんだじぇ!」 京太郎(俺、間違ってたわ) 優希「い、いつまで黙ってるんだ……こういう時はそっちも返すのが筋ってものだと思うじょ!」 京太郎(俺は……) 優希「……きょ、京太郎?なんで無視するんだ?もしかして私の事、好きじゃなかったのか?昨日のも全部冗談とか――」 京太郎「優希」グイッ 優希「んっ……!?」 京太郎(――俺はとっくに落ちてたみたいだ。この普段は騒がしいくせに、 同時にどうしようもないくらい弱々しくて可愛いタコス娘に) ――翌日・部室 咲「……」 和「……」 まこ「……」 久「……」 優希「ねぇねぇ、あなたー」 京太郎「なんだよ優希」 優希「むっ、一昨日みたいにハニーって返してくれないのか?」 京太郎「勘弁してくれ。やっぱりあんなの俺らしくなさすぎる」 優希「私はあんな京太郎も嫌いじゃなかったけどなー……本心からだったらもっとよかったけど」 京太郎「だからそれは悪かったって!今はその、本気なんだからいいだろ別に」 優希「んー……まあ、許してやろう!今こうして甘やかしてくれるしな!」 京太郎「それはそれは、ありがとうございます……」 優希「うむ、苦しゅうない!」 久「……ねぇ」 まこ「なんじゃ」 久「あの騒ぎがあったのいつだったかしら」 和「一昨日です」 久「そうよね、そのはずよね」 咲「はい……」 久「1日で様変わりし過ぎだと思うのは私の気のせいかしら?」 まこ「……それはおそらくあのバカップル以外みんな思っとる事じゃろうな」 咲「京ちゃん、すごくデレデレしてますね」 和「ゆーきもです……」 優希「あっ、そうだ京太郎」 京太郎「どうした?」 優希「昨日どっちのタコスが美味しいか決めようとしたよな?」 京太郎「そういえばそうだったな」 優希「私、あれの答えがわかったんだじぇ!」 京太郎「へぇ、そりゃ気になるな。どんな答えだったんだ?」 優希「それはな……私にとって一番美味しいのは京太郎のタコスで、 京太郎にとって一番美味しいのは私のタコスだったんだじぇ!」 京太郎「ほう、その心は?」 優希「大好きな人の手料理が一番だって事だじぇ!」 京太郎「なるほど、そういう事だったのか!さすが優希!」ナデナデ、ワシャワシャ 優希「うー、くすぐったいじぇー」 京太郎「んな事言っても嬉しいくせに」 優希「バレたか」 京太郎「バレバレだ」 優希「あははは!」 京太郎「はははは!」 まこ「……なあ」 久「……」 咲「……」 和「……」 まこ「いつになったら、部活始められるんじゃろうなあ……」 久「……なんか、ごめんなさい」 咲「私もすいません……」 和「……はあ」 優希「京太郎!」 京太郎「なんだー?」 優希「だーい好きだじぇ!」 京太郎「……俺も大好きだ優希」 優希「えへへ、これからもよろしくな!あ・な・た♪」 ――カン!