約 1,476,413 件
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/2222.html
名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/06(水) 23 40 52 ID ??? 実際に海中戦闘でGXを追いつめている>アシュタロン クロスボーンも海賊の意地にかけてやってくれるだろう ブシドーはブシドーだし問題ない 辛いのはシャギア兄さんじゃないか>海中 92 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/06(水) 23 58 15 ID ??? プル「泳げないんだ?」 シャギア「フッ、プルよ。人は陸上で生活すればよい。違うかね?」 プル「泳げないんだ」 シャギア「……フッ」 93 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/07(木) 00 09 40 ID ??? ガロード「泳げないのか」 白いイルカ(泳げないんだよ) ティファ「泳げないとイルカさんが言ったわ」 DOME「それぐらい知ってたよ。シャギアが泳げないなんて」 98 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/07(木) 15 28 28 ID ??? 92 キッド「ほい、こいつがご依頼の葉巻型酸素ボンベ。 一本で20分くらいは呼吸できるはずだぜ」 99 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/07(木) 15 46 49 ID ??? 某猫型ロボットみたいな道具だな…w 100 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/07(木) 16 08 56 ID ??? 98 シャギアが赤い全身タイツか…… 妙に似合うかもw 102 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/07(木) 16 59 11 ID ??? 98 デラーズ「久しぶりだなコ○ラ・・・!」 コウ「・・・?誰に向かって言ってるんです?デラーズさん?」 ロラン「過度な声ネタを振る人とは誰とだって戦いますっ!!月光蝶!!!」 デラーズ「ぐわー!」 ガトー「か、閣下ぁぁ~!」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/35612.html
【検索用 かかやきたいんた 登録タグ 2015年 SouthSoilHome VOCALOID か ニコニコ外公開曲 曲 曲か 鏡音リン 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:SouthSoilHome 作曲:SouthSoilHome 編曲:SouthSoilHome 唄:鏡音リン・鏡音レン 曲紹介 曲名:『輝きたいんだ』(かがやきたいんだ) 歌詞 (動画概要欄より転載) 同じように思えて違う日々を生きている 毎日が新しい出来事に溢れている 「正しい」とか「間違い」とか 変わり続けていくもの 向かい合わせ 背中合わせ 気に留めない 気が付かない ずっと ずっと繰り返している 隣り合わせ 巡り合わせ 偶然さえ 必然なれ きっと きっと答えはその先 一、十、百、千、万…数えてもキリがないな 扉を開けたらほら知らない世界の話? 何が良くて何が悪い 天秤は力持ち… 向かい合わせ 背中合わせ 気に留めない 気が付かない ずっと ずっと繰り返している 隣り合わせ 巡り合わせ 偶然さえ 必然なれ きっと きっと答えはその先 水平線 見渡せたら 絡繰られて 境界線 行ったり来たりしてる 向かい合わせ 背中合わせ 気に留めない 気が付かない ずっと ずっと繰り返している 隣り合わせ 巡り合わせ 偶然さえ 必然なれ きっと きっと答えはその先 くるりくるり まわる時計 すすむ時間 今日も明日も ずっと きっと 輝きたいんだ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1283.html
作者独自の設定や既存の設定が含まれています。 二作目です。 よろしくお願いします。 [ゆっくりの存在価値] 「ちびちゃんたち!きょうもゆっくりしようね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆっくちしゅりゅんだじぇ!」 「おにぇ−ちゃん!まっちぇにぇ!」 「おちびたちはげんきいっぱいなんだぜ!」 町の公園にあるゆっくり一家がいた。 親であるバスケットボールサイズの成体れいむとまりさの番に、 その子供であるテニスボールサイズの子れいむと子まりさが一匹ずつに、それより一回り小さい末っ子と思われる子れいむが一匹だ。 子ゆっくりは皆赤ゆ言葉が抜けていない所を見ると、それほど年は離れていないようだ。 どこにでもいる典型的なゆっくりの家族である。 今このゆっくり一家は朝の運動をしているところだ。 「ゆゆーん!とってもいいてんきだね!」 「きょうもぜっこうのかりびよりなんだぜ!」 「まりしゃもおちょーしゃんみたいにきゃりをしちぇみちゃいんだじぇ!」 「おちびがもうすこしおおきくなったらかりのしかたをおしえてあげるんだぜ!」 「やっちゃー!やきゅしょきゅにゃんだじぇ!」 「れーみゅはおきゃーしゃんにおうちゃをおしえちぇほしいよ!」 「ゆふふ!じゃあおうちにかえったらみんなでおうたのれんしゅうをしようね!」 「ゆわーい!」 束の間のとてもゆっくりしたひと時。 町での生活は野良ゆっくりにとって厳しいものであったが、この一家は奇跡的に一匹も欠けることなく今まで生きてこれた。 夫であるまりさは狩りが上手く、ゴミ捨て場や公園の花壇から十分な食糧を調達してこれたし、 妻のれいむは夫が狩りに行っている間、子供たちが無暗に出歩かないようによく面倒を見ていた。 ゲスのように人間を見下して突っかかるような真似をしなかった事も大きいだろう。 さらに、この公園は寂れていて人間はほとんど寄りつかず、その上他の野良ゆっくりも住み着いていない。 まさに最高のゆっくりプレイスだった。 「むこうにょきみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆっくちかけっきょしゅりゅよ!!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 言うやいなや駆け出す子供達。その様子を微笑みながら見守る親ゆっくり。 この子ゆっくり達は、赤ゆ言葉が抜けていないところを見れば分かる通り最近赤ゆから子ゆっくりになったばかりで、 巣の外に出してもらえたばかりなので、外を走り回るのが楽しくてしょうがないのだ。 「まりしゃがいちびゃんにゃんだじぇ!」 「れいみゅみょみゃけにゃいよ!」 先頭が子まりさですぐ後ろに子れいむが続く。 「ゆっ!ゆっ!みゃっちぇにぇ!おにぇーちゃん!」 その二匹の後ろに一回り小さい末っ子の子れいむ。 姉二匹に置いて行かれると思い涙目になっている。 「ゆ?れーみゅ!」 「しょうだにぇ!まりしゃ!」 先を行く二匹は目配せすると走るペースを落とす。 そして末っ子れいむが二匹を追い抜き一番にゴールした。 姉二匹は妹に花を持たせるためにわざと負けてあげたのだ。 「ゆっ!やっちゃー!れーみゅがいちびゃんぢゃよ!」 「ゆゆーん!おにぇーちゃんまけちゃっちゃよ!」 「れーみゅはきゃけっきょがじょうじゅにゃんだじぇ!」 「ゆっへん!れーみゅはきゃけっきょがいちびゃんはやいんぢゃよ!」 どうやら末っ子れいむは姉たちの演技に気付いていないようだ。 その様子を見ていた親れいむが微笑みながら呼びかける。 「ちびちゃんたち!そろそろおうちにかえろうね!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!おにぇーちゃんちゃち!もういっきゃいきょうしょうしちぇあげちぇみょいいよ!」 「ゆゆっ!こんぢょはみゃけにゃいよ!」 「おきゃーしゃんたちにょときょりょみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆーい、どん!!」 末っ子れいむが一番に親の元へ駆け出した。 今度も姉二匹は妹に勝ちを譲るつもりだ。 この後は皆でおうちに帰り、親まりさは狩りに向かい、 母れいむと子供達はまりさが狩りから帰ってくるまでおうたを歌ったりすーりすーりしたりして過ごすのだ。 とってもゆっくりした幸せな日々。 皆これからもゆっくりした毎日が続くのだと思っていた。 「まちゃれーみゅぎゃいちびゃんぢゃよ!ちゅよしゅぎちぇぎょめんにぇ!」 末っ子れいむが一番に両親の元に駆け寄ろうとする。 次の瞬間。 ブジュリ! 末っ子れいむが踏み潰された。 踏みつぶしたのは若い人間の男だ。 「うわっ!ゆっくり踏んじまったよ…くっそ、新しい靴なのに…」 男が靴を持ち上げると、そこにはさっきまで末っ子れいむだったものが餡子の花を咲かせている。 断末魔の叫びを上げる暇もなく、即死だ。 「ちび…ちゃん?」 「おちび…?」 しばし呆然とするゆっくり一家。しかし、 「ゆああああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああ!!!」 「どぼじでええええええええええ!!!」 「ゆあああん!でいびゅぎゃ!でいびゅぎゃああああ!!!」 状況を理解すると一斉にお決まりのセリフを叫び始めた。 そんな一家をよそに愚痴をこぼす男。 「クソッ、この公園を突っ切れば近道になると思ったんだが…災難だぜ。あーあ…靴が餡子まみれだ。気持ち悪っ。」 この男、この公園の近所に住んでいる会社員で、徒歩で駅に向かい電車で会社に通っているのだが、 今日は運悪く寝坊してしまい慌てて家を飛び出した。 いつものルートを普通に走ってもどうにも間に合いそうになく、少しでも時間を短縮するためにルートを変え、 この公園を突っ切って行こうとした時、飛び出してきた末っ子れいむを踏みつぶしてしまったのだ。 「おっと、こうしちゃいられねぇ。急がないと遅刻だ!」 泣き叫ぶゆっくり一家など気にも留めずまた走りだそうとする男。 「まづんだぜ!!!」 「あ?」 父まりさが泣きながら男を引き留めた。 他の家族は末っ子れいむの傍で泣きじゃくっている。 「どぼじで…どぼじでおちびをごろじだんだぜ!?」 「は?そっちが勝手に飛び出してきたんだろうが。急いでんのに呼び止めんな。バーカ。」 それだけ言うと走り去っていく男。 「ま、まづんだぜ!!!」 男はあっという間に見えなくなってしまった。 残されたのは末っ子れいむの残骸だけ。 悲しみに暮れるゆっくり一家。 「どぼじで…どぼじでぢびぢゃんが…」 「でいびゅにょ…ぎゃわいいいぼうぢょが…」 「ひじょいんだじぇぇ…」 「ゆぐっ…ゆぐっ…」 そんな中、まりさが意を決したように呟いた。 「ふくしゅうするんだぜ…」 「まりさ?」 「まりさはあのにんげんさんにふくしゅうするんだぜ!」 「…れいむもやるよ!あのにんげんさんはせいっさいっれてとうぜんだよ!」 「れーみゅみょあにょじじぃはゆりゅしぇにゃいよ!」 「いもうちょにょかちゃきをとりゅんだじぇ!」 「みんなであのにんげんさんをゆっくりできなくさせてやるんだぜ!」 「「えい!えい!ゆー!」」 その後、親れいむとまりさは子供達の世話をする傍ら、男の行方を必死に探した。 あの男に復讐したい一心で危険も顧みず、昼夜問わず男の行方を探し回った。 そして数日後、ついに運よく男の家を見つけることができた。帰宅して家に入っていく男を親まりさが偶然目撃したのだ。 男の家が、ゆっくり一家の住む公園のすぐ近くにあったことも幸いした。 親まりさはすぐさまおうちに帰ると、この事を家族に報告した。 「あのにんげんさんのおうちをみつけたよ!」 「やったね!まりさ!」 「これでやっとおちびのかたきをうてるんだぜ!」 「しぇいっしゃいっしゅりゅんだじぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 ゆっくり一家は、その日はゆっくり休んで力を貯え、明日の早朝男の家に向かうことにした。 ついに可愛いちびちゃんを殺したあの男に復讐できる。 まずはちびちゃんを殺した事を謝らせるのだ。 素直に謝らないようなら気は乗らないが痛めつけてやる。 こっちは我が子を殺されたのだ。それくらい当然だ。 自分達は今まで人間に悪さをしたことなんてないのだ。 あんな理不尽が許されるはずがない。 その日、ゆっくり一家は気持ちが高ぶり中々寝付けなかった。 そして次の日。 ゆっくり一家は男の家の扉の前にいた。 男の家は庭付きの一軒家だ。 「にんげんさんのおうちについたんだぜ!」 「ここがにんげんさんのおうちなんだね!」 「おっきにゃおうちにゃんだじぇ!」 「にんげんしゃんだけじゅりゅいよ!」 「さっそくにんげんさんをよびだすんだぜ!みんな!いくんだぜ!」 親まりさが合図をすると一斉に扉に体当たりをしながら叫びだすゆっくり一家。 「にんげんさん!ゆっくりしないででてくるんだぜ!!!」 「いるのはわかってるんだよ!!!」 「きゃきゅれちぇみょむだにゃんだじぇ!!!」 「いみょうちょにょきゃちゃきうちぢゃよ!!!」 暫く続けると、扉を開け男が現れた。 「んだよ、朝っぱらからうるせえな。」 丁度開いた扉が勢いづいた親れいむにカウンターのように直撃する。 「ぶぎぇ!」 ゴロゴロと庭先に転がる親れいむ。 「れいむうううう!!!」 「おきゃーしゃーん!」 「ひぢょいんだじぇ!」 「い、いだいよおおおおお!!!」 「何やってんだこいつら?」 痛がるれいむに駆け寄り騒いでいるゆっくり一家に近づいていく男。 「騒いでたのはお前らか?人んちの庭先で喚き散らしやがって。」 「ゆゆっ!?にんげんさん!いきなりなにするんだぜ!」 「ゆぅ…ひどいよにんげんさん…」 「おきゃーしゃんにあやみゃっちぇにぇ!」 「おきょりゅんだじぇ!ぷきゅー!」 「は?お前らがドアに突っ込んできたんだろうが。」 「まりさ、れいむはだいじょうぶだよ!それより…」 「そうだったんだぜ!まりさたちはにんげんさんにふくしゅうにきたんだぜ!」 「復讐?何言ってんだ?」 「しらばっくれてもむだだよ!ちびちゃんをころしたにんげんさんはせいっさいっされなくちゃいけないんだよ!」 「?…あー、お前らこの間踏みつぶしたゆっくりの家族か。」 「やっとおもいだしたんだぜ!おもいだしたならちびちゃんをころしたことをあやまるんだぜ!」 「はやきゅあやみゃっちぇにぇ!」 「あやみゃりゅんだじぇ!」 「は?何で俺が謝んなきゃいけないんだよ?」 「…に、にんげんさん…なにいってるんだぜ?いいかげんにしないとまりさもほんきでおこるんだぜ!」 「言ってる意味分かんない?どうして俺が謝んないといけないんだっつってんの。」 「あ、あたりまえでしょ!にんげんさんはあんなにゆっくりしたちびちゃんをころしたんだよ!」 「潰されたくなけりゃ穴ぐらにでも隠れてりゃいいだろうが。 つーか謝ってほしいのはこっちだっつーの。おニューの靴を餡子まみれにしやがって。」 「ゆっ?ゆゆっ」 まりさとれいむはこの男が何を言っているのか分からなかった。 この男は何も悪さをしていないちびちゃんを殺した。だったら謝るのが当り前じゃないか。 なのにこの態度は何だ?許せない。 この男が反省し謝るようなら怒りも静まったかもしれないがもう容赦はしない。 直接痛い目にあわせてやる! 親まりさがそう思った時だった。 「ゆっくちできにゃいじじいはちにぇ!」 ポコン 子まりさが男の足に体当たりをした。 「れーみゅもいきゅよ!」 ポコンポコン 二匹の子ゆっくりが間抜けな音をたてて男に体当たりを繰り返す。 「どう!いちゃいでしょ!でみょやめちぇあげにゃいよ!」 「いみょうちょはもっちょいちゃきゃっちゃんだじぇ!」 「…」 男は無言で二匹を見つめている。 「すごいよちびちゃんたち!にんげんさんはいたがってるよ!」 「そのちょうしなんだぜ!」 そうだ、最初からこうすればよかったんだ。 可愛いおちびを殺しておいて何にも反省しないような男と話す必要なんてなかったんだ。 おちびとおなじ苦しみを味わわせてやればいいんだ。 「れーみゅ!もうしゅこしにゃんだじぇ!」 「こにょみゃみゃやっちゅけりゅよ!」 「もうひといきだよちびちゃん!」 「にんげんさんはいたくてこえもでないんだぜ!」 「馬鹿共が。」 男は二匹の子ゆっくりを掴み上げた。 両手に子ゆっくりを一匹づつ握り込んでいる状態だ。 「ゆっ!おしょらをちょんでりゅみちゃーい!」 「ゆわーい!とりしゃんみちゃいにゃんだじぇー!」 状況を理解せず喜ぶ子ゆっくり。 男は両手をゆっくりと握っていく。 「ゆぶぶぅ!ちゅ、ちゅぶれりゅうううう!」 「きゅりゅちぃいんだじぇええええ!」 「にんげんさん!やめるんだぜ!」 「やめてね!ちびちゃんがくるしがってるよ!」 「ああ、苦しがってるな。だからなんだよ?」 「ゆゆっ!?」 「お前らさ、自分達と周りの生き物が対等だと思ってるだろ?」 「ど、どういうことなんだぜ?」 「お前等はな、ゆっくりなんだよ。」 「そんなことわかってるよ!いいからはやくちびちゃんを…」 『何も分かってなだろうが!!!!!!!』 「ゆひぃ!」 男は一言恫喝すると子ゆっくりを握る力をより強くしていく。 子ゆっくり達は男の手の中で、涙と小便を垂れ流しながら泣き叫ぶ。 「いいか?お前等はゆっくりだ。」 「やべぢぇぇぇぇぇぇ!!!ぎゅりゅじいよぉ!」 「ばにゃじゅんだじぇぇぇぇ!!!」 「あああ!ちびちゃん!!!」 「お前等はな、この世のどんな生き物より惨めで醜悪な存在なんだよ。」 「いぢゃいよぉぉぉ!ぶびぃ!」 「おちび!あんこさんをはいちゃだめなんだぜ!」 「殺されたって何されたって文句なんて言う権利はないんだよ。」 「ゆぶびぃ!じんじゃう!じんじゃうぅぅぅ!!!」 「にんげんさん!ゆっくりして!ゆっくりしてね!」 「それが何だ?言うに事欠いて復讐する?」 「だじゅげぢぇぇ!おぢょうじゃぁぁぁん!ぶげぇ!」 「おちび!にんげんさん!あやまります!あやまりますからおちびをはなしてください!」 「調子に乗るのも…たいがいにしとけや!!!」 「いやぢゃああああ!ぢにぢゃぐにゃいよぉぉぉぉ!!!」 「ゆっぐぢ!ゆっぐぢじゃじぇぢぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ブジュリ!!! 「ゆんやああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああああああ!!!」 「おぢび!おぢび!どぼじでえええええええええええ!!!」 子ゆっくり二匹は体の穴という穴から餡子を吹き出し絶命した。 男は二匹の残骸を泣き叫ぶ親の前にベチョリと投げ捨てた。 「あああ…ちびちゃん…ちびちゃん…」 「どぼじで…どぼじでごんなごど…」 「お前らさ、復讐って一体何するつもりだったんだ?」 「ゆっ…それは…」 「喧嘩でもする気だったのか?」 「そっ、そうだぜ!にんげんさんもおちびとおなじめに『俺とお前らが喧嘩してもお前らみたいな糞饅頭じゃ何もできずに死ぬだけだろうが?』 「まっ、まりさはとってもつよいん『あ!?だったらやってみろや!』 「ゆひぃ!」 「…かといってお前等は頭も悪いし大声で喚く以外何の取り柄もないよなぁ。」 「れ、れいむはとってもゆっ『ゆっくりできるよってか?訳わかんねえよ。馬鹿なの?殺していい?』 「ゆっ、ゆぐぅ…」 「部を弁えて這いつくばってれば生き延びられたのにちびが一匹死んだくらいで 家族総出でこんな所まで来やがって。挙句この様だ。救いようがないな。」 「どうして…」 「あ?」 「どうしてにんげんさんはこんなにひどいことをできるの…」 「そうだぜ…ひどすぎるんだぜ…!」 「そりゃあ踏み潰しちまったのが犬や猫なら罪悪感も感じるし、わざとそんな事をする奴がいたら許せないと思うぞ? でもお前らゆっくりだろ?ゆっくりを殺して罪悪感を感じる生き物なんているわけないだろ。」 「どうして…?まりさたちだっていっしょうけんめいいきてるんだぜ!」 「一生懸命生きてる?笑わせんなよ糞饅頭が。どんな事でも自分の都合のいいようにしか考えずに、 二言目にはどうしてこんなんことするの~なんて叫ぶしか脳がない饅頭が一生懸命生きてるだ? 馬鹿も休み休み言えや。」 「れいむたちはゆっくりしたいだけなんだよ!それなのにどうしてむぎゅぅ!」 男は足でれいむを踏みつけて押さえつける。 「むぎゅぅぅ!ぐるじいよ!あしをどけてね!」 「やめるんだぜ!れいむがくるしそうなんだぜ!」 「ゆっくりしたい、どうして、やめて、それ以外に言うことはないのかよ?」 「ぶぎゅううう!ぐるじいよう!!」 「こういう結果になるって少しも考えなかったのか? 俺がお前等に謝って、住み家や食い物でも用意してくれるとでも思ったのか?」 「やめるんだぜ!あしをどけるんだぜ!ぷくー!」 「今までそんな風に膨れて何かが思い通りになったことなんてあるのか?ねーだろ?」 「ゆ、ゆぐぅ…」 男はれいむを抑える足にゆっくりと体重をかけていく。 先程の子供達の死に様を思い出し、自分の行く末を想像し、騒ぎ出すれいむ。 「やべで!いだいよ!ゆっぐりでぎないよ!」 「玉砕覚悟で親二匹だけで復讐に来るならまだ話は分かるけどよ、お前らときたらなんだ? 子供まで連れてきてどういうつもりだ?そんなに我が子を皆殺しにて欲しかったのか?」 「そんなわけないんだぜ!へんなことをいわないでほしいんだぜ!」 「いいがらあじをどげでね!はやぐじでね!」 「ゆっくりなんてな、無様に死ぬために存在してるようなもんなんだよ。」 「ぶぎぃ!どぼじでぞんなごどいうのぉ!」 「また、どうして?か。お前等はな、そこにいるだけで殺してくれって言ってるようなもんなんだよ。」 「どうして!?まりさたちはなんにもわるいことしてないんだぜ!」 「どうして、どうして、どうして、少しは自分で考えたらどうだ? そういうどうしようもなく無知で愚かなところが相手を苛立たせるんだよ!」 ミチミチミチ… さらにれいむに体重をかける。 「ぶぎぇぇぇ!!!やべでぇ!ゆっぐり!ゆっぐりざぜでぇぇぇ!!!」 「にんげんざん!やめでぐだざい!でいぶがじんじゃいまず!」 「れいむがしんじゃう?殺すつもりでやってんだから当たり前だろうが。さっきゆっくりは何の取り柄もないって言ったが訂正するわ。 お前ら人をイラつかせることに関しては天才だよ。見るからに愚鈍そうで相手を馬鹿にしたようなその姿、 何か行動する度に大声で宣言する意味不明な行動、どんな生き物より脆弱なくせにプライドだけは一人前、 何事も自分の都合のいいように進むと何の根拠もなく思いこむ。こんなに人をイラつかせる生き物が他にいるか?」 ブビィ! 圧力に耐え切れず、れいむのあにゃるから餡子が噴き出した。 踏みつけられ、強制的に口を閉じている状態だったので、行き場を失った餡子が肛門から噴き出したのだ。 餡子を失う恐怖を感じたれいむは、滝のように涙と小便を垂れ流し泣き叫ぶ。 「あんござん!でないで!ゆっぐりじでねぇぇぇ!ぶぎぃぃぃぃ!!!」 「口を閉じてる癖に泣き叫びやがる。不思議生物もここに極まったな。」 「でいぶ!でいぶぅ!にんげんざん!あやばりばず!あやばりばずがら!でいぶをごろざないでぐだざい!」 「あやまる?何を謝るんだ?」 「ゆぐ…そ、それは…」 「ばりざぁ!いだい!いだいよぉ!」 「でいぶぅ!」 「お前ら、いよいよとなれば謝りさえすればどうにでもなるって思ってるだろ?」 「ゆぐぅ…」 「自分たちならうまく反省したふりをしてやり過ごせると思ってんだろ?なめんじゃねえぞボケが。 お前らの謝罪なんて助かりたい一心で発する鳴き声だろうが。」 ブリュン! 今度は内側から押し出される餡子でれいむの片眼が飛び出した。 「ぎびいいいい!おべべ!でいぶのぎれいなおべべがああああ!!!」 「でうぶううう!やべで!ぼうやべでぐだざいいいいい!!!」 今まで泣き叫んでいただけだったが、いよいよ限界が近付いてきたれいむは必死で男に命乞いを始める。 「にんげんざん!でいぶがわるがっだでず!だがらごろざないでぐだざい!」 「だから何が悪かったんだって言ってんだよ?何度も同じこと言わせんじゃねーよ糞が。」 「にんげんざんにぶぐじゅうじようどじだでいぶがわるがっだんでずうううう!!!」 「ぞ、ぞうでず!ばりざもあやばりばず!にんげんざんはばりざだぢよりづよいでず! もうぶぐじゅうなんでじまぜん!だがらでいぶをだずげでぐだざい!!!」 「もうにんげんざんにはぢがづぎばぜん!でいぶだぢはごうえんでゆっぐりぐらじまず!だがらゆるじでぐだざい!!!」 「ふーん、ちっとはましな事言えるじゃないか。」 「じゃ、じゃあはやぐだずげ『ますますムカついてきたわ』 「どぼじでええええええ!!!???」 「さっきも言っただろ?お前等の謝罪は助かりたい一心で出る鳴き声だってよ。 しかもなんだ?公園でゆっくり暮らしますだ?この期に及んでまだ自分はゆっくりできると思ってんのか?」 「ぢゃんどあやばるりゆうもいっだんだぜ!だがらもうゆっぐりじだいんだぜ!なのにどうじでえ!」 「お前らな、根本的に狂ってるんだよ。謝る理由を言ったから許されるのか?そうじゃねえだろ? お前らの謝罪には誠実さが欠片も感じられないんだよ。 反省も後悔もなくただ助かりたいというだけの謝罪。そのために子の仇の俺にさえ媚びまくる。 そんな無様を晒す位なら最初から突っかかってくんじゃねーよ。」 「ぢゃんどばんぜいじでまず!だがら!だがら!」 「いーや反省なんて全くしてないね。」 「どぼじで!どぼじでしんじてくれないんだぜええええ!!」 「どうしてかって?」 「ゆっくりってのはそういうものだからだよ!!!」 男ははそう言うと一気に踏む力を強める。 「いやだあああ!!!ばりざああああ!!!だずげでえええ!!!」 「でいぶ!でいぶううう!!!」 「じにだぐない!じにだぐないよおおおお!!!」 「ゆあああああ!!!でいぶ!あんござんをはいぢゃだめなんだぜええええ!!!」 「ぶびぃぃぃ!!!でいぶなんにもわるいごどじでないのにいいいいい!!! どぼじで!どぼじでええええええ!!!」 「でいぶ!ゆっぐりじで!ゆっぐりじでえええええ!!!」 「ぶぎいいいいいいいい!!!!!!!」 れいむは豚のような悲鳴を上げると、あにゃる、まむまむ、目、口、穴という穴から一気に餡子を噴き出した。 そして二三度痙攣すると二度と動くことはなかった。 「ほらな、やっぱり反省なんてしてないじゃないか。 しかし、なんにもわるいことしてないのに、ね。死ぬ間際まで言ってくれるな。 まあお前ら存在自体が害悪ってだけで直接悪さをしたわけじゃないんだよな。見た感じゲスって訳でもなさそうだし。」 そう言うと男はクックと笑った。 「にんげんさん…」 「ん?」 「まりさをころしてほしいんだぜ…!」 「は?」 「まりさがにんげんさんにふくしゅうしようなんていったからおちびもれいむもしんじゃったんだぜ! さいしょのおちびがしんじゃったのはかなしかったけど、ふくしゅうなんてしなければみんなしなずにすんだんだぜ… まりさはせきにんをとりたいんだぜ…だからまりさをころしてほしいんだぜ…!」 「ふーん…」 「おねがいなんだぜ…」 「やだよ、ばーか。」 「どぼじで…!」 「なんで俺が糞饅頭の言うことなんて聞かないといけないんだよ? 死にたいなら勝手に死ねよ、馬鹿が。それになぁ。」 まりさの被っている帽子を素早く奪い取る男。 「まりさの!まりさのすてきなおぼうし!かえすんだぜ!」 「なんだなんだ?死にたいんだろ?すぐ死ぬんだろ?だったら帽子なんかなくたって関係ないじゃないか。」 「おぼうしがないとゆっくりできないんだぜえええ!!!」 「ゆっくりできないならさっさと川にでも飛びこんで死ねばいいだろ。何も感じずにすむぞ?」 「でも…おぼうしがないとゆっくりできない…」 「責任を取るんだろ?じゃもうゆっくりなんてひつようないだろうが。早く死ねよ。」 「でも…まりさは…まりさは…ゆっくりしたいんだぜぇ!」 「ほらな、結局お前は自分がゆっくりすることしか考えてねえんだよ。 お前はこのまま後ろめたい気持ちを抱えて一人で生きていくより今死んだ方がいくらかゆっくりできると思ったから殺してほしいって言ったんだろ? 責任を取るために死にたい?この期に及んで自分の都合のいい事ばかり言いやがって。 とどのつまりお前は自分がゆっくりできる選択肢を選んだだけなんだよ。 その証拠に帽子を奪った途端これだ。ゆっくりすることに執着してる証拠じゃねーか。」 「ゆぐぅ…」 「英雄気取りで死ぬ気だったんだろ?まりさはせきにんをとるためにりっぱにしぬよ!なんつってさ。 馬鹿が。自分のケツを自分で拭くのは当たり前だろうが。」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆっ…」 「何泣いてんだよ。気持ち悪い。」 「にんげんざんに…にんげんざんになにがわがるんだぜえ!!!」 まりさが突進してきた。 「分かるさ。」 次の瞬間まりさの顔面に男のつま先がめり込んだ。 まともにカウンターをくらいに蹴とばされ吹き飛ぶまりさ。 相当強く蹴られたのか、歯は殆ど全て折れ、片目は飛び出している。 蹴られた瞬間噛み切ってしまったのか、舌は半ばで千切れていた。 「びゅぎいいい!!!びばびんばべええええ!!!ぼべべがあああ!!!ばがあああ!!」 「分かるさ。ゲスでも善良でも同じだ。ゆっくりってのは結局自分がゆっくりすることしか考えていないんだよ。」 男はそう言うと辺りに散らばる子ゆっくりと親れいむの残骸を拾い、まりさの帽子に詰めていく。 「ぶ?ばびざのぼぼうびにばびぶぶんんばべぇ!」 「出したゴミは持ち帰ってもらわないとな。」 「ばべぶんばべ!びゅっぶびべびばびんばべぇ!!!」 「何言ってんのか分かんねーよ。気持ち悪い。どーせ、ゆっくりできないー、とかだろ。 ここで、家族の死体を弄ぶな、とでも言えば見直すんだがな。まあゆっくりがそんな事言うわけないけどな。」 ゆっくりの死骸はゆっくりにしか分からない死臭を放ち、ゆっくりはその匂いを嫌う。 男は帽子に残骸をパンパンに詰め終わると、つばの部分を無理やり引っ張って硬く縛り、中身が漏れないようにした。 まりさ種の帽子は伸縮性と耐水性に優れているので、これで中身が漏れる事はない。 帽子はゆっくりの死骸が詰まった歪な水風船のようになってしまった。 「ぼぼぶび!ばびばぼぼぼぶびいいいい!!!」 「これでよし。ほらよ、返してやるからなっと!」 「ぼごお!ぶが!ぶごお!」 男はまりさを抑え込み顎を掴み、顎が外れんばかりに口を大きく開かせると、 パンパンの死体袋と化した帽子を無理やり突っ込んだ。 「ぶがごお!ぶぐうう!ぶごおお!ぐぶうう!」 「よかったな。これでずっと家族一緒だぞ。」 パンパンに膨らんだ死体袋は限界まで開いた口にぎゅうぎゅうに収まっている。 舌は千切れてしまっているので押し出すことはできないし、 歯も全て折れているので噛み千切って吐き出すこともできない。 最も、舌と歯があったところで、ゆっくりごときの舌の力では、口内にぴったりと収まった死体袋を押し返す力はないだろうし、 お飾りに異常な執着を見せるゆっくりが、自分の帽子を噛み千切ることはできなかっただろうが。 「よし、ゴミ処理も済んだしもうどこへでも行っていいぞ。つーかさっさと出てけ。」 「ぶぐ!んぐう!ぐぶう!」 「ん?ああ、動けないのか。」 死体袋の重みと限界まで口を開いた不自然な体勢のせいで、もはや動くことすらできないようだ。 目一杯開いた充血した目から大粒の涙を流し、うめき声を上げることしかできない。 「しょうがねえな。お前この間の公園に住んでたんだよな?運んでってやるよ。」 「ぶぶう!ぐぐ!ぐう!」 「あーもういいから喋んな。よっこいしょっと。」 「んぐうううううう!!!」 男は先日の公園までまりさを運び、隅の草むらにまりさを置いた。 「んぐうう!んぐ!ぶぐううう!」 「じゃあな。達者で暮せよ。そんじゃ。」 「んぐううううう!ぐうううう!!!」 「ったく。休日だってのに朝から重労働しちまったよ。さっさと帰って二度寝しよ。」 男は何事もなかったようにひとりごちながらだるそうに帰って行った。 この男、ゆっくりに対して特別な感情や、虐待をする趣味があるという訳ではない。 ゆっくりに対して、この男のような扱いが普通なのだ。 最初に公園で親まりさに呼び止められた時点で皆殺しにしなかったのだから、むしろ慈悲深い部類に入るだろう。 ゆっくりはどこまでも醜悪で愚かな存在というのが人々の共通認識であり、個体差はあれど、実際その通りである。 ゆっくりは死ぬことが当たり前。ゆっくりが死んで悲しんだり哀れんだりすることなどあり得ない。 人間に迷惑をかけて死ぬか、誰にも見つからずのたれ死ぬか、それだけだ。 今日も至る所でゆっくりが無残な死を遂げている。 だが、人々がゆっくりを哀れんだりすることはない。 ゆっくりとはそういうものなのだから。 数日後、公園の隅に腐った饅頭が転がっていた。 おわり 前作では沢山のコメントをして頂き、本当にありがとうございます。すごく嬉しかったです。 調子に乗ってまたSSを書いてしまいました。 1,作家さんの素晴らしい作品を見る ↓ 2,えもいわれぬ快感を感じる ↓ 3,しばらくするとより一層ゆっくりに対する憎しみが募る ↓ 4,発散するため1に戻る という無限ループにハマり、また気が触れそうになっていたので放出できてよかったです。 新型インフルエンザにかかり、家から出られなかったのでゆっくり書くことができました。 たみふるさんはとってもゆっくりできるね!もっと!もっとちょうだいねええええええ!!! 前作で「名前を名乗った方がいい」とのコメントを頂いたので 今後は一作目にちなんで「煙草あき」と名乗らせて頂きます。 今後もよろしくお願いします。 今までに書いたSS ふたば系ゆっくりいじめ 585 煙草とゆっくり 挿絵:M1 挿絵:車田あき
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2524.html
しょうりしゃなのじぇ 52KB 制裁 自滅 虐待人間 だじぇ! バレーボールサイズのれいむとまりさの両親。 子ゆっくりになりかけの、ごく標準の鶏卵と同じぐらいのサイズの赤まりさと赤れいむ が一匹ずつ。 計四匹のゆっくり一家が透明の箱に閉じ込められている。 箱は、とある民家の部屋の机上に置いてある。 「……」 そこへ一人の男が現れた。 「ゆひっ!」 と、ゆっくりたちは一斉に恐怖にまみれた声をもらしたが、親まりさとれいむが意を決 して呼びかけた。 「にんげんさん、ごべんなさい、もう二度と来ません。おうぢにかえらぜでぐださい」 必死に、体を前屈させて、いわば土下座のような姿勢で、許しを乞い続ける。 「だから、お前らが勝ったら逃がしてやる。あまあまもやるよ」 男は、そう言うと箱の蓋を開け、生ゴミを放り込み、ちらりと一家を一瞥すると、その まま何も言わずに出て行ってしまった。 一家は、先日、お引越しをした。 子供が二匹産まれてそれが成長し、それまでのおうちが手狭になったためだ。広くてゆ っくりできるおうちを探そうと森から出てきてすぐに見つけたのが人間の家だ。 周囲を巡って調べると、入り口があった。そこから入り込んで、 「ここをまりさたちのおうちにするよ!」 「れいむたちのおうちだよ!」 と、おうち宣言した。返事が無いことで、このおうちが自分たちのものになったことを 確信した一家は、早速ゆっくりし始めた。 「あ? ゆっくりか……」 そこへ、男が帰ってきた。男は、ゴミを捨てに行っていたのである。 「そういえば、ドアちゃんと閉めなかったかな」 忌々しげに呟いた。それは自分の迂闊さを恥じてのことだったが、それはそれとしてゆ っくりどもである。幸い、まだそれほどに部屋が荒らされていないのにほっとした男は、 さっさと出て行けと一家に言った。 「なにいってるの! ここはまりさたちのおうちだよ!」 「そうだよ! おうちをとろうとするのはゲスだよ!」 「ゆぴぃぃぃ、げしゅはこわいのじぇぇぇ」 「ゆわあああん」 「だいじょーぶだよ! おとうさんとおかあさんがついちぇるのじぇ! それにまりしゃ だっちぇ!」 と、怖がる妹たちに言ったのは、一家の長女である子まりさだった。野球のボールぐら いの大きさである。この子は同時に生まれた姉妹を全て失っており、二匹の妹たちにこと のほか愛情を持っていた。 「はいはい、だろーね」 男は、部屋から出て行った。それを見て、おうちを諦めたのであろうと思った一家は中 断されたゆっくりを再開するが、男はすぐに戻ってきた。その手に透明の箱を持って。 ひょいひょいと手近にいた子供たちを箱に入れる。 「れいむのおちびちゃんになにするのぉぉぉぉ!」 「おうちをあきらめないなら、まりさがせいっさいするよ!」 男は、はいはい、と馬鹿にしたように頷くと、いきなり前に出て、ぷくぅと膨らんでい た親まりさを蹴り飛ばした。 「い、いだぁぁぁい!」 「な、なにずるのぉ! まりさがいたがってるよ!」 「制裁するとか言っといて蹴られたらそれかよ。相変わらず暢気な生き物だよな」 男はそう言うと、今度は親れいむを蹴飛ばした。 「ゆぎっ! ど、どぼじでごんなごとするのぉぉぉ!」 どうしてさっさと箱に入れずに蹴飛ばしたかといえば、それはこの一家に自分たちと人 間との力の差を教えるためだ。そのために、男は一発で済まさず、致命傷を与えぬように 注意しながら両親を何度も蹴り付けた。 「ゆ……ゆ゛、せいっ、さいするよぉ」 「ゆっぐりでぎないにんげんは……じねえ」 もうこれ以上やったらオレンジジュース等での治療が必要だというぐらいに痛めつけた が、親まりさも親れいむも、敵意に満ちた目でにらみつけるのを止めなかった。 「ほう、けっこう根性あるじゃねえか。……いや、物分りが壮絶に悪いだけか」 男がにやりと笑う。 透明の箱を所持していることから察しがつこうが、この男、ゆっくり虐待を趣味にする 者であるが、最近は仕事が忙しいのと、虐待自体に飽き気味だったこともあって御無沙汰 であった。 しかし、こうして住居に侵入し、痛めつけても屈しないゆっくりを前に、持ち前の虐待 心が燃え上がっていた。 「ここからだしぇぇぇ! おとうしゃんとおかあしゃんをいじめるゲスはまりしゃがせい っさいしゅるのじぇぇぇ!」 箱の中から子まりさの叫び声が聞こえてきた。 「ようし、出してやる。制裁してもらおうじゃねえか」 男は、子まりさを摘み上げて床に置いた。 子まりさは選ばれてしまったのだ。 「ゆゆっ! まりしゃの体当たりをくらうんだじぇ!」 勇敢に男の足へ向かって飛ぶ子まりさは、一家に人間との力の差を思い知らせるための 「教材」として選ばれてしまったのだ。 ぽいん、と子まりさがぶつかった反動で後ろに飛んだ。 「ゆっ、もういっぱつなのじぇ!」 すぐさま体勢を立て直して体当たりを食らわせる。 「ゆふん!」 五回ほど立て続けに体当たりをした後に、子まりさは勝ち誇った顔で上を見た。そこに は激痛に歪んだゲス人間の顔があるはずであった。 「ほい」 しかし、子まりさの視界にあったのはにやけた男の顔であり、次の瞬間に視界を覆った のは男の足の裏であった。 「ゆぎゅ! ちゅぶれるぅ!」 思い切り踏まれて子まりさは潰れかかる。 「おし」 男は足の裏の感触で、子まりさが潰れる寸前に足を上げた。 「ゆ゛……ぎゅ……」 子まりさは少し餡子を吐いていた。目からこぼれる涙にうっすらと色がついている。血 涙ならぬ餡涙だ。 「おちびぢゃあああん!」 「やべでえ、ゆっぐりでぎないぃぃぃ!」 「おねえじゃんが、ちんじゃうよぉぉぉ!」 「ぎょわいよおおお、もうおうぢがえろうよぉぉぉ!」 ゆっくり一家は泣き叫ぶ。 「おうち? ここがお前らのおうちじゃなかったのか?」 男は言いつつ、赤ゆっくりの入った透明の箱に、両親も入れた。これで、子まりさ以外 は全て箱の中だ。 「さてと、時間がねえな」 男は時計を見つつ言った。仕事に行く時間が近付いている。 透明の箱を机の上に置き、その前に子まりさを置く。 机の引き出しを開けると、そこから剣山を取り出した。そこは、虐待に使う道具を入れ てある場所だった。 「これがいいな、動きも止められるし」 子まりさの底部を、剣山に押し付ける。 「ゆぎっ!」 子まりさが突如広範囲に生じた痛みに声を上げる。 「よっ!」 男が、ぐっ、と子まりさを掴んだ右手と、剣山を持った左手を胸の前で合わせて力を込 めた。 「ゆ゛っびぃぃぃ!」 底部にずぶりと剣山の針が刺さった。 「よし」 家族からよく見える位置にそれを置いて男は満足そうに頷いた。 子まりさのあんよに刺さった針は一本一本はそんなに太くないために、傷は小さく、さ らに刺さりっぱなしなので餡もほとんど流出しない。 これならば、激痛に苛まれながらも、夜までほうっておいても死にはしない。 「いぢゃいんだじぇぇぇぇ!」 子まりさは痛みに泣き叫ぶ、男はそれを尻目に着替えを済ませ朝食をとった。まだ今日 は食事をしていないらしく、それを見たゆっくり一家は涎を垂らしていた。 「まりさたちにも、ごはんちょうだいね!」 「そうだよ、一人だけむーしゃむーしゃしてずるいよ!」 「まりしゃもむーちゃむーちゃちたいのじぇ!」 「れいみゅだっちぇ!」 「あと、おちびちゃんをたすけてあげてね! 痛がってるよ!」 なんの効果も無い要求を大声で叫ぶ。力の差と、人間に逆らってはいけないことをまっ たく理解していないことを男に教えるだけの無駄な行為だ。 「おい、おねえさんとやら」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ゆ?」 家を出る直前、男は子まりさに声をかけた。 「最初に言っておくけど、おれはお前を絶対に助けない。それどころか、仕事……まあ、 お前らにもわかりやすくいうとごはんを得るための狩りに行って帰ってきたら、いじめる だけいじめて殺してやろうと思っている」 「ゆ゛っっっ!」 「やめでね! そんなひどいごとじないでね!」 「そうだよ! おちびぢゃんがわいいでしょお! どぼじでそういうことするのぉ!」 「夜になるまでおれは仕事だ。ほれ、窓から外が見えるだろ。表が暗くなったらおれは帰 ってくる。そうしたら、お前は死ぬまで苦しい思いをして死ぬ。もうお前はゆっくりでき ない」 「ゆ゛びゃあああああ! やじゃああああ、まりじゃ、もっどゆっぐりしぢゃいのじぇえ えええ!」 ゆっくりにとっては、もう二度とゆっくりできない、という言葉は単純に殺すと言われ るよりも精神的にはダメージが大きい。 「たでゅけでえええ! おとうじゃん、おかあじゃん、たじゅげでええええ!」 「それだ!」 男が突然、子まりさを指差して大きな声を出した。 「おれは暗くなるまで仕事に行っていない。その間に、おとうさんとおかあさんに助けて もらえ」 「ゆ゛ゆ゛っ?」 「あいつらが、今お前を助けられないのは、そんなことしたらおれに蹴られるからだ。で も、おれがいなかったら、大丈夫だろ? な?」 と、男は両親に話を振った。 「ゆ、ゆゆゆっ! そ、そうだよ、ひどいことする人間さんがいないなら、大丈夫だよ!」 「ゆん! そうだね!」 「ゆっ、だいじょーぶらね!」 「おねえしゃん、だいじょーぶなんらね!」 男は、にやりと蔑みの笑みを漏らした。そこで、変に賢くて透明の箱に閉じ込められて いるのだから子まりさの救出は不可能だとか理解している連中ならばこの手は上手く行か なかったが、期待通りの馬鹿一家である。 「それじゃ、おれは行ってくるからな。おれが帰ってくるまでに助けてもらわないと、痛 くて苦しくてゆっくりできない思いをして死ぬことになるからな。でも、お前はおとうさ んとおかあさんに好かれてるし、大丈夫だよな! それじゃ、ゆっくり足掻いてね!」 「ゆ……いったね?」 「ゆゆっ……いったよ!」 男がドアを閉めてしばらく、ゆっくりたちは固唾を飲んでそのドアを見つめていたが、 男が戻って来ずに、本当に出かけてしまったようだと理解すると、ほっとしてゆっくりし た表情をした。 「ゆひぃ、はやぐ、だじゅげ、で……」 しかし、あんよの痛みで子まりさだけはゆっくりするというわけにはいかない。早速こ の痛みから救ってもらおうと両親に声をかける。 「ゆゆっ! それじゃゆっくりしないでおちびちゃんを助けるよ!」 「ゆん! まっててね、おちびちゃん!」 頼もしい両親の言葉に、子まりさは痛みに涙を流しながらも、安心した顔をした。 「ゆっ! ゆゆゆ!?」 「ゆっ! か、かべさんがあるよ! ゆっくりできないよ!」 「ゆゆゆ! ゆっ! いちゃいよぉ! まりしゃのたいあたりでもびくともしにゃいよ!」 「ゆん! ゆん! れ、れいみゅもらよ……」 「ゆーん、ゆーん、ゆーん……ゆぎぎぎぎ!」 「かべさんゆっくりこわれてね、邪魔しないでね!」 「ゆべっ! だ、だめだよ……かべさんどいてくれないよ……」 「まりさに、まかせてね! ゆべっ!」 そこで、ようやくこの透明の壁が自分たちではどうにもできぬと理解したゆっくりたち。 それでも一家の大黒柱の親まりさが何度も何度も体当たりをするが壁は微動だにしない。 このゆっくりを捕獲するために作られた透明の箱の強度は、ふらん種でも壊せないよう に設計されていて、いくらまりさ種の中で優れている個体でもとても歯が立つものではな い。さらに、初期の頃には中で何度も跳ねる度に少しずつ箱が移動して高いところに置い ておいた場合に落下してしまうという事例があったため、底の部分の重量を増してゆっく り程度の力では動かないようになっている。 「はやぐだじゅげでえええ! いぢゃいのじぇえええ!」 子まりさは、すぐにも助けてもらえると思っていたので、いつまでも家族が近付いても こないのに不安を覚えて泣き叫んだ。 「ご、ごべんね、おちびちゃん……かべさんがあって、そっちにいけないよ……」 「ゆぅぅぅ、まっててね! まりさが、このかべさんを!」 「ただいまー」 夜遅くになって男は帰ってきた。 「あれえ? まだ助けてないの?」 わざとらしく、透明の箱の中で疲労困憊している連中と、剣山の上でゆぐゆぐ泣いてい る子まりさに声をかける。 「おれが帰ってくるまでに助けないと、そいつ殺しちゃうよ、っておれ言ったよね? ね え、なんで助けなかったの?」 「ゆひぃ、ゆひぃ、だ、だって……」 「かべさんが邪魔して、おちびちゃんを助けにいげないよぉぉぉ!」 「ふぅーん、壁ねえ」 男は、持っていたビニール袋からペットボトルのオレンジジュースを取り出した。 「んぐんぐ、ふーっ、疲れてる時はこれだよな」 半分ぐらい飲んでから、子まりさに少しかけてやる。 「ゆ……ゆわわわわ、ゆっく、ち」 「おい、ちびまりさ。お前、助けてもらえなかったのか?」 「ゆ、ゆ、ゆ、か、かべさんのせいで、たじゅげでもらえな」 「ああ、そうなの。まあ、あんな壁を壊せない程度の愛情だったってことだな。お前…… 実はあいつらに嫌われてんじゃねえの?」 「そんなことないよ! へんなこといわないでね!」 「このかべをどかしてね! そうしたらすぐにおちびちゃんを助けられるよ!」 「んー、じゃ、もう一度チャンスをやろう」 男は、一度表に出ると、小さめの30センチ四方ぐらいの板と釘と金槌を持ってきた。 日中子まりさをどういじめてやろうかと考えていて、そういうものが物置にあったことを 思い出していたのだ。 板の上に、子まりさが刺さった剣山を乗せて、おもむろに帽子を取り上げた。 「ゆぴゃあああん! まりしゃのおぼうちかえすんだじぇえええ!」 「ほい」 子まりさの前に帽子が置かれる。 「ゆ゛っ……まり、じゃの、おぼ、うち……」 子まりさは舌を精一杯伸ばす。その舌先が帽子に触れたのを見て、男は帽子を子まりさ から遠ざかるようにずらした。 「ゆ゛うぅ!」 逃すまいと懸命に子まりさは舌を伸ばす。もう、限界まで伸びたであろうというところ で、男は帽子からは手を離し、その手に一本の釘を握った。 それを迷うことなく、子まりさの舌の先端に刺す。 「ゆ゛っ!」 舌の刺さった釘を板に突き立てて、もう片方の手で持っていた金槌で打ち込む。あっと いう間に、子まりさは舌をいっぱいに伸ばした状態で打ち付けられてしまった。 さらに、男は剣山を動かした。 「のーびのーび、さすがに限界かな」 ただでさえ伸びていた子まりさの舌は、これ以上無理に伸ばせば裂けてしまうという状 態になってしまった。 「いはぃぃぃぃ」 もう、まともに痛いと言うこともできなくなっている。 「さーてと、そんじゃ飯だ飯」 男はビニール袋から弁当を取り出す。ゆっくりたちに見せ付けるようにそれを食べる。 自分たちにも食べ物をよこせという要求はもちろん無視だ。 「んー、そんならこのちびには特別に少しやろうかな」 食事を終えた男は、子まりさの頭をぽむぽむと指でつつきながら言った。 「まりさだぢにもちょうだいね!」 「もうずっとむーしゃむーしゃじでないよ!」 「おねえしゃんばっかちずりゅい! まりしゃも!」 「れいみゅにもちょうだいね!」 男は醤油さしを手に取った。 伸びた子まりさの舌にそれを数滴垂らす。 「ゆ゛ぴ……ゆ゛っ!」 ゆっくりとっては毒にも等しい辛味に、子まりさは目をいっぱいに見開いて涙を流した。 吐き出そうにも舌を伸ばされた状態で舌も体も固定されているので不可能だ。少しでも痛 みを紛らわすために暴れようとしても、やはり体が剣山で固定されているので無理だ。 「ぎゃひゃい、ぎゃひゃぃぃぃぃぃ!」 どうやら辛い辛いと言っているらしい。 とめどなく涙が溢れ出す。釘が刺さった部分よりさらに先の、ほんの5ミリ程度の舌先 がうにうにと蠢いていた。そこぐらいしか動かせる場所がないのだ。 それを見て恐怖と悲しみに震える両親と妹は、二度と自分たちにもよこせとは言わなか った。 翌朝、男は子まりさの衰弱ぶりを見てオレンジジュースをかけた。 「じゃ、またおれは夜まで狩りに行って来るから、それまでにそいつ助けておくように… …今度こそ、本当に殺しちゃうよ」 「か、かべさんが邪魔でだずげられないよぉぉぉぉ!」 「このかべさんどかじでね! いじわるじないでね!」 「ゆぴゃあああん、おにゃかすいちゃよぉぉぉ」 「ちんじゃうよぉ、ゆぅ……ゆぅ……」 両親の訴えはどうでもよかったが、妹二匹のそれに男は足を止めてじっと二匹を観察し た。 「そろそろ限界か。餓死されちゃつまらん」 男は、冷蔵庫を物色していつ入れたのかも忘れてしまったような野菜を幾つか見つけ出 した。どうせ食わないで捨てるようなものだ。これ幸いとそれを少量、箱に入れていく。 「それじゃあな」 男が出て行くと、ゆっくりたちはまたじっとドアを見つめていた。 そして、男が戻ってこないようだと確信すると、一心不乱に野菜を食べ始めた。人間が 食べたら腹を壊しかねないがゆっくりにとってはご馳走だ。 「「むーしゃむーしゃ、し、しあわせー!」」 「「むーちゃむーちゃ、ち、ちあわちぇー!」」 久しぶりに食後の歓喜の声を上げてゆっくりする。 「ゆ゛ぴ……だ、ふげで……」 「ゆ゛っ!」 だが、そのしあわせーな気分も長くは続かない。子まりさがずっと苦しみ続けて助けて もらうのを待っているのだ。 「ゆゆっ! かべさん、どいてね!」 「まりさにまかせてね!」 「おとうしゃん、がんばりぇ!」 「おかあしゃん、がんばりぇ!」 はいはい餡子脳とでも言うべきか、昨日駄目だったのをすっかり忘れてしまったという わけでもないが、時間が経ったら、根拠もなく、今度こそはと思っているらしい両親たち は何度も何度も壁に体当たりした。 「ゆひぃ……ゆひぃ……」 「だ、だべだよ、やっぱりかべさんがどいでぐれないぃぃぃ」 で、昼頃にはようやく無理なのを再確認した。 「ただいまー」 そして、遂に男が帰ってきた。 「ゆ゛、れいぶ!」 「ま、まりざ!」 「ん?」 自分の顔を見た途端に親まりさとれいむが顔を見合わせるのを奇異に思った男が首を傾 げている間に、二匹はぐにっと体を前屈させて言った。 「ごべんなざい、まりざだちじゃおちびぢゃんをだずげられまぜん! にんげんざん、だ ずげでぐだざい!」 「ごべんなざい、れいぶたちをおうちにかえじでくだざい!」 「お、おねえじゃんをたじゅげでえ!」 「おうちにがえちちぇ!」 どうやら、ようやく自分たちの状況が「詰み」であることを悟り、男に許しを乞うこと にしたらしい。 「ああ、遅かったな。最初にそうしてくれてりゃな」 男は、ゆっくりたちが人間との力の差を理解したのに満足しつつも、そう言って笑った。 許すはずがない。 逃がすはずがない。 「お前らのおかげで、お前らを虐待する楽しさを思い出しちまったからなあ」 男の、自分たちをゴミ同然に思っている冷たい視線に射抜かれて、ゆっくりたちは身を 寄せ合って震え泣くばかりであった。 「やべひぇぇぇ!」 子まりさの舌の先端がうにうにしてるのを見た男は、ペンチを取り出して舌を打ち付け ている釘を抜いた。 「ゆ゛ひぃ、ゆ゛ひぃ」 助かったのか? 感じた瞬間、舌に激痛。男は釘を板からは抜いたものの、子まりさの 舌からは抜かずにそれを引っ張った。 「ゆ゛びぃぃぃぃ!」 男は姿勢を低くして、子まりさを横から水平に見て何かをはかっているようであった。 右手に釘を持ってそれを上下に調整しており、左手にはいつのまにか長い竹串があった。 「よし、ここだ」 男は、呟くと竹串の先端を、子まりさの舌の先端に刺し入れた。 「ゆ゛っっっ!?」 ずぶりと竹串が舌に侵入、やがてスムーズに入らなくなると、男は竹串を挟んだ人差し 指と親指をこすり合わせるようにして串を回転させて、さらにねじ込んだ。 そして、とうとう竹串は子まりさの舌を貫き、そのまま本体も抜けて、子まりさの背中 から突き出た。 舌を一杯に伸ばした状態でそこを竹串に貫通されてしまい、もはや先端をうにうにさせ ることすらできない。 「おい、痛いか。それなら舌を噛め」 「ゆひ?」 「舌噛んで死ねば楽になれるぞ」 「……ゆぅ、ゆぅ? ゆるひで……ゆるひで……」 しかし、人間ですら相当の覚悟を必要とする自決方法に、子ゆっくりが踏み切れるはず もない。 それに、これは男の罠でもあった。人間でも、舌を噛んだからといってそう簡単に死ぬ わけではない。ましてや無駄に生命力のあるゆっくりであるから、舌を噛んだ程度では中 枢餡に影響があるほどに餡は流出しないのですぐに死ぬことはない。 男は、子まりさが苦しみ、それを見て両親と妹が悲しむのをしばらく眺めていたが、や がて時計を見ると、 「はぁ……明日も仕事だ。ゆっくりできない」 と言って、部屋から出て行ってしまった。 「よし、もう一度だけチャンスをやろう。俺が帰るまでにこいつを助けたら逃がしてやる よ」 翌朝、男は仕事に行く前にまた言った。だが、もうこの透明の箱を突破して子まりさを 助けることなど不可能だと理解しきっている両親は、必死に謝り、許してくれるように懇 願した。 「まあ、がんばれー」 だが、男の返事はひたすら軽い。それらの態度からも、いよいよ男が自分たちの命など ゴミだと思っていることを突きつけられてゆっくりたちは絶望する。 「たっだいまー」 その日、夜遅くに男は上機嫌で帰ってきた。 「にんげんざん! もうゆるじでぐだざい!」 「おねがいじまず! おねがいじまず!」 「俺と勝負して勝ったら許してやるよ」 「「ゆ゛?」」 箱の中のゆっくりたちは、男の提案に警戒する。勝負と言っても、またハナっから自分 たちに勝ち目のないものではないかと疑ったのだ。 ちなみに子まりさはもう涙も枯れたのか、虚ろな目で竹串が貫通してぴんと伸びた自分 の舌を見ているだけで全く動かない。 「実は、お前らを全面的に駆除することになった」 「ゆ?」 「く、くじょ?」 「くじょってにゃあに?」 「にゃ、にゃんだかゆっくちできにゃいかんじらよ……」 「まあ、つまりはゆっくり……お前らの仲間をどんどんとっ捕まえて殺すんだ。人間とお 前らの戦争と言ってもいい」 男は、説明した。 ゆっくり害の拡大は既に社会問題になっていたが、このたび、とうとう国が大々的な駆 除を決定。ペットの飼いゆっくりや加工所などの商品となる産業ゆっくりや、野良でも愛 護団体の息がかかっているような半野良と言うべき存在を除く人間の管理下にない野良や 野生のゆっくりが対象になっていた。 「一週間で、ほぼ完了します」 と、このゆっくり殲滅作戦の担当者は事も無げに言ったそうだ。 「な、なにぞれえええええ!」 「ゆっぐりできないぃぃぃぃ!」 「ま、まりしゃたちも、くじょすりゅの?」 「ゆんやああああ、やじゃああああ、れいみゅ、ゆっくちちたいよぉぉぉ!」 「まあ、それでお前らが勝ったら、逃がしてやるよ。もう絶対に手は出さないし、それど ころか土産にあまあまをやるよ」 男の言う勝負とはそれであった。実のところ、仕事が忙しくて一週間ほど時間がとれそ うにない。その間、いちいち手を加えずとも放置することが虐待になるような方法をあれ これ考えていたのだが、そういえば大々的な駆除がもうすぐ始まると思い出し、それを利 用することにした。 もちろん、この「戦争」にゆっくりの勝ち目はないと男は確信している。 だが、囚われの一家は、その勝負を受けざるを得なかった。というか、受ける受けない を決められる立場にすらなかった。 しばらく、男は全く手を出さなくなった。 本当に仕事が追い込みで忙しくなり、家には寝に帰ってくるだけなのだ。だが、それで も寝る前に、ゆっくり駆除の様子を撮影した動画などを探してきて、それを一家に見せ付 けるぐらいのことはした。 「ゆ゛わあああああああ!」 「な゛、なにごれ……これ……ぜんぶ……う、うそだぁぁぁ! ゆっぐりでぎないよぉぉ ぉぉ!」 「ゆぴっ、……ゆ、ゆげえええ!」 「きょわいよぉ、きょわいよぉ、もうやじゃぁ……」 凄まじい数の同族が次々に右から左へと機械的に処理されていく映像、死体が山と積ま れた映像を見せられ、一家は恐怖した。 勝負に勝てば逃がしてもらえるどころかあまあまが貰える。 そう考えて、僅かの希望を抱いてゆっくりしないこともなかったのだが、それを見せら れて芥子粒ほどの希望すら打ち砕かれた。 あまり大きな数を認識できぬゆっくりたちにとって、積み上がったゆっくりたちはとに かくとてつもなくたくさん、だとしか思えず、もう自分たち以外の仲間は皆殺しにされて しまったのではないかと戦慄した。。 男が嬉々として、これなんかはまだごく一部で、もっとたくさんのゆっくりが同じ目に あっているのだと言うと赤ゆっくりの妹たちはともかく、成体の両親ゆっくりまでだらし なく失禁した。 そして、子まりさ――。 「ああ、お前にも見せてやるよ、ほれ」 映像を流しているノートパソコンが子まりさの位置からは見えにくいと気付いた男は、 子まりさを摘み上げて、移動させてやった。 「ゆ゛?」 最初、子まりさは何が何だか状況が飲み込めなかったようだった。延々と続く激痛に精 神が磨耗し、もはや家族や男の言葉などろくに聞こえていなかったようだ。 「ゆ゛ぅっ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」 だが、とにかくそれが大量の仲間の死体なのだと気付くと、目を見開き枯れていた涙を 再び溢れさせた。 「……」 子まりさは、しばらくすると泣き止み、妙に落ち着いた表情になった。 「ゆ゛っっっ!」 口を大きく開けて、それを閉じる。 かちん、と上下の歯が打ち合わされる音。 とうとう、心底絶望しきった子まりさは、舌を噛んで死ぬ道を選んだのだ。 「い、いひゃああああ! ゆ゛びぃぁぁぁ!」 だが、そう簡単に死ねぬのは既に述べた通りである。さらには竹串が貫通しているため に、舌自体を噛み切っても切断面はくっついたままであった。 ここで、ゆっくりの中身が餡子であることが災いする。人間の血と比べて粘性な餡子は、 その状態ではあまり流れ出ないために、子まりさの苦しみは長引くことになった。 「お、おぢびぢゃん!」 「ど、どうじだの?」 「おねえじゃん、ゆっぐちちでえ!」 「もうやじゃ、もうやじゃ、もうやじゃああああ!」 突然痛がりだした子まりさに、家族は戸惑う。 それを見て、男は腹を抱えて笑っていた。 「あー、明日も仕事だ」 ひぃひぃと笑っていた男は、目尻の涙を指先で拭うと、晴れ晴れとした顔で部屋を出て 行った。 翌日の夜、男が帰ってくると、子まりさは死んでいた。 一家はゆんゆんと泣くばかり。 その悲しみに打ちひしがれる一家に、男はまた新たな映像を見せる。 人間とゆっくりの戦争の映像。 ただただひたすら殺されていくゆっくりたちの断末魔、死体の山。 翌日の一家の餌は、子まりさの死体だった。 男が竹串を掴んで無造作に箱に投げ入れて、 「今日はそれ食っとけ」 と言って、遅刻遅刻と呟きながら慌しく出て行ってしまった。 「おぢびぢゃああああん! ぺーろぺーろしてあげるがらね!」 「ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ! 目をあげでえ! ぺーろぺーろ!」 「おねえじゃん、しんじゃやじゃよぉ、まりしゃもぺーりょぺーりょすりゅよ!」 「やじゃよぉ……れいみゅ、もうやじゃ……やじゃぁ……」 既に死んでいるのを認めたくない両親と妹まりさは、必死に子まりさを舐めて治療しよ うとする。妹れいむは、既に精神が崩壊しかかっているようだ。 その日の夜は、特に男は疲れた表情で帰ってきた。シャワーを浴びると、ゆっくり一家 には構わずに寝ようとする。 それを呼び止めて、食べ物を要求するゆっくりたちだが、男は子まりさの死体がそのま まになっているのを見ると、 「それ食っとけって言ったろ。それ食わないうちは他の食い物はやんねえよ」 と言って、さっさと部屋を出て行ってしまった。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇぇぇ!」 翌朝、そんな幸せいっぱいの声に、両親と妹まりさは目を覚ました。 「「「ゆ?」」」 声は、妹れいむのものだ。すっかり弱っていた妹れいむのゆっくりした声に、一瞬とて もゆっくりしているね、と歓喜の声をあげそうになった両親は、妹れいむが何をしている のかを見て絶句する。 今、この箱の中にはむーしゃむーしゃできるものなど、一つしかないのだ。 「な、なにじでるのぉぉぉぉ!」 「やべでえええ! おぢびぢゃん、やべでえええ!」 「れ、れいみゅぅぅぅ! おねえじゃんをむーちゃむーちゃしちゃだめらよぉぉぉ!」 「むーちゃむーちゃ、むーちゃむーちゃ」 家族の制止など聞く耳持たずに、妹れいむは一心不乱に姉の死体を食い漁る。 「ちあわちぇぇぇぇ!」 何日かぶりのしあわせーな声をあげる。 やがて、妹まりさの喉がごくりと鳴った。 両親の喉が同じ音を立てるのにも時間はかからなかった。 そして、死んだ子まりさの分まで生きてゆっくりしよう、そのためにも……と理屈をつ けて、子の、姉の亡骸を喰らうのに、時間はかからなかった。 男はその後ろくに一家に構わなかった。帰ってくると、シャワーを浴びてベッドに直行 である。 そしてある日、苦虫を噛み潰したという表現がぴったりの表情で、男は帰ってきた。手 にはビニール袋を持っている。 既に懇願も哀願も無意味であることを悟った一家は、何も言わない。 「おい……」 男は、そんな一家に声をかける。びくりと震えた一家に、嫌で嫌でたまらないという顔 で搾り出すように言った。 「……お前らの勝ちだ」 はじめ、何を言われているのかわからなかった一家に、男は苛立った様子で説明した。 人間は、ゆっくりの大々的な駆除の終了を宣言した。 目的を達成したからではない。 いくら殺しても湧いてくるゆっくり、当初の予定期間を過ぎてもなお絶滅とは程遠いそ の繁殖力に、それを殺し続けることに要するコストを計算した結果の撤退であった。 つまり、ゆっくりは勝ったのだ。 「ゆ゛わああああああああ!」 「か、かっだ。まりさだぢが勝ったんだよ!」 「ゆわあああい、ゆっくりかっちゃよ!」 「ゆ? ゆ? おうち、おうちに、かえれりゅの?」 喜ぶ一家をさらに苦々しげに眺めていた男は、ええい、と一声叫ぶと、箱の蓋を開けて 一家を出してやった。 さらに、ビニール袋に入っていた大量の菓子を投げつけるようにくれてやった。 「ゆっ! それじゃおうちにかえろうね!」 「おうちであまあまをむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆわぁーい、ゆっくちできりゅよ!」 「ゆっゆっ! ゆっくちぃ!」 意気揚々と戦利品を持って家を出て行く一家を、舌打ちして見送った男は、冷蔵庫から ビールを取り出して飲み始めた。 今日は仕事が一段落してその後始末のためだけの出勤なので仕事は午前中で終わり、明 日から三日ほど有給休暇をとっているので、本当ならじっくりとゆっくり一家を虐待する 予定であった。 しかし、そのめでたいはずの日に飛び込んできたのが人間の敗北のニュースだ。 奴らにくれてやるお菓子を買って帰宅した。 まったく最高から最悪の気分へと、この落差は辛すぎた。 祝い酒が自棄酒になってしまい、男は沈んだ表情で酒盃を重ねる。 ゆっくりのことを侮りきっていた男は、人間が本気になってもゆっくりを駆除しきれな かったことにショックを受けていた。種として、男が思っていたよりもゆっくりは弱くは なかった。 なんだか、自分があの一家に本当に負けた気がした。錯覚といえば錯覚なのだが、そう 思ってしまった以上、約束通りに甘い菓子を持たせて帰すべきだと思ったのだ。 だが、しばらくすると段々と後悔してきた。人間に勝ったと大はしゃぎしていた連中の ゆっくりした顔を思い出す度にむかむかしてくる。 「よし、明日は……」 この憂さ晴らしには、ゆっくり狩りしかない。 「ゆっゆっゆ~っ、ゆっくりのひ~」 「すっきりのひ~」 「ゆっくちのひ~」 「すっきちのひ~」 おうちに帰還したゆっくり一家は、早速お菓子をむーしゃむーしゃしておうたを歌って いた。 「まりしゃたちはにんげんさんにかったんだじぇ!」 妹まりさは、だじぇ言葉で誇らしげに言った。 「ゆん、そうだね、まりさたちは勝ったんだよ」 「ゆゆぅ、ゆっくりできるね」 「ゆっくち! ゆっくち!」 で、喉元過ぎればなんとやら、一家はすっかり人間に勝利したことでこれで未来のゆっ くりが約束されたと思い込んでいた。 これは、あの男が意識せずに施した一家への虐待であるとも言えた。 男が、人間とゆっくりの戦争だの、お前らの勝ちだのと言うから、ゆっくりたちはそん な勘違いをしてしまった。 決して、人間はゆっくりに降参したわけではないのに、いや、むしろ全力を挙げて駆除 しきれなかったからこそ、やはり放っておいたら奴らは増える一方だという確信を抱かせ ているというのに、自分たちは人間に勝ったのだというつもりのゆっくりたちがどんな運 命を辿るかは明らかなことであった。 「まりしゃたちは、にんげんさんにかったんだじぇ!」 「ゆぅ……しんじられないよ、にんげんさんは強いよ」 翌日、妹まりさは、早速出会ったれいむに、自慢していた。しかし、ここ数日、仲間を 次々に殺されたれいむには、とても信じられる話ではない。 「ほんとうなんだじぇ! にんげんさんがはっきりいったんだじぇ! まりしゃたちの勝 ちだ、っちぇ!」 妹まりさがどんなに言っても、やはりれいむは信じなかった。 「おっ、ゆっくりがいるぜ」 そこへ、十二、三歳ぐらいの少年が三人通りかかって言った。 「ゆひぃぃぃぃぃ! に、にんげんざんだぁぁぁぁ!」 れいむは、それと気付くと悲鳴を上げて必死にぽよんぽよんと逃げ出した。しーしーを 垂れ流しながら逃げるれいむを指差して少年たちが笑う。 「どーする? 追っかける?」 「いや、いーや、もう飽きた」 「そうだな」 少年たちは、既に相当な数のゆっくりをいたぶり殺していた。あの駆除作戦後、人間た ちのゆっくりへの見方がやや変わった。それまでは殺すまではしなかった者でも、息の根 を止めるようになった。放っておいてはゆっくりが増えすぎてしまうという危機感が多く の人間たちに生じたためだ。 少年たちはそれに乗ってゆっくりを殺し始め、いつしかあの手この手でゆっくりを痛め つけて殺すのにハマってしまった。それでもさすがにやりすぎて、最近では飽きが来てい た。 「ん? あれ?」 一人が、言うと、他の二人はその視線の先を追って、そこにぷくぅと膨らんでいる小さ なまりさを発見した。 「あれ? あいつ逃げないのか?」 「怖くて体動かないんじゃない?」 「ちっちぇな、まだ生まれたばっかりかな」 「でも、怖がってるわりにはぷくぅってやってるぜ。あれ、ゆっくりの威嚇だろ?」 「……あれ、見てるとイライラしてくんだよな」 「よし、潰しとこうぜ」 一人が妹まりさに近付いていく。あれこれやる気にはなれないので踏み潰して一発で殺 す気だ。 「まりしゃはにんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ!」 「んん?」 「なに言ってんだこの馬鹿」 「お前なんかが人間に勝てるわけないだろ」 こんな小さなまりさよりもずっと大きいゆっくりを何匹もなぶり殺した少年たちには、 ただの妄言としか思えない。 「勝ったんだじぇ! にんげんさんがじぶんで言ったんだじぇ! まりしゃたちの勝ちだ っちぇ!」 しかし、なにしろ人間自身がはっきりと敗北を認めたのだ。妹まりさの中ではその「事 実」は揺るぎようが無い。 「よーし、じゃ、おれと勝負だ」 一人がしゃがんで右手を妹まりさに伸ばす。 「ゆっ! ぜったいにまりしゃ勝つのじぇ! まりしゃが勝ったらあまあま、ゆび!」 まりさが言い切る前に、少年は指でまりさを弾いた。 「ゆ゛ひぃぃぃぃ、い、いぢゃいのじぇぇぇぇ!」 額が凹んだまりさは声を限りに泣き叫ぶ。 「そんなんでどうやって人間に勝つんだよ」 「なにをどうやって勘違いしたんだろうな」 「あー、あれじゃね? ゆっくり殺せない人っているらしいじゃん。それが絡まれてさ、 あーはいはい、おれの負け、お前らの勝ちだよ、って感じで」 「おー、ありそうだな、それ」 少年たちは、まりさのことはほったらかして、なんでこの脆弱極まりない生き物が人間 様より自分は強いのだと勘違いしたのかと考察し始めた。 「ゆひぃ、ゆひぃ……ゆっ、ゆっ、ゆわあーん!」 まりさは痛みと悔しさに泣いていた。 今の少年の攻撃は、凄まじい威力であり、一発でとても勝てないと思い知らされるに十 分であった。おかしい、まりしゃはにんげんさんに勝ったのに、強いのに、なぜ? 「にゃんなんだ、じぇ……どぼちて……」 「なんでもなにも当たり前だろーが」 「人間に勝てるだなんて、ばっかじゃねえの」 「よし、そんじゃ潰すぞ」 少年が足を上げる。その靴の底を見ながら、まりさは死の恐怖を身近に感じてびくりと 震えた。 「お、おとうしゃぁーん、おがあしゃぁーん! たぢゅげちぇぇぇ!」 迫り来る死になす術も無い赤ちゃんのまりさにできることは、両親の助けを求めること だけであった。 「ん? 親か」 足を上げていた少年がそれを下ろす。 「まあ、こんなちっちゃいのが一匹で遠出しないだろうから、すぐ近くに家族がいるんだ ろうな」 「おい、お前のおとうさんとおかあさんは強いのか?」 「ゆ゛っ……つ、つよいよ! に、にんげんさんにだって勝ったんだよ!」 「へえー、じゃ呼べよ」 「ゆゆ?」 「その強いおとうさんとおかあさん呼べよ、そいつらとも勝負してやる」 「ゆ゛……ゆっへっへ、ふ、ふたりはとても強いんだじぇ」 助かる。 まりさの中で急速に希望が膨れ上がる。 確かに、自分はこの人間たちに勝てなかった。でも、おとうさんとおかあさんならば勝 てる。考えてみれば、この前の人間さんに勝った時は家族が一緒にいた。さすがに小さな まりさだけでは人間には勝てないようだが、二人ならば……。 「おどうじゃあああん! おがあじゃあああん! だーぢゅーげーぢええええ!」 大きな声で叫ぶまりさ。しばらくそうやって叫んでいると、繁みの中から声が聞こえて きた。 「ゆっ! おちびちゃんの声だよ!」 「ゆん! ……こっちだよ!」 ガサガサと繁みが音を立てて、丸いのが二つ姿を見せる。言うまでもないが、両親のま りさとれいむだ。 「おちびちゃん、一人でおうちから離れちゃ駄目だよ」 「そうだよ、ゆっくりできな……ゆっ、に、にんげんさん」 「ゆぴゃあああん、このにんげんさんたちがいじめるのじぇぇぇ! やっちゅけてほしい のじぇぇぇ!」 「ゆゆゆゆっ! れいむのおちびちゃんをいじめないでね!」 「そんなわるい人間さんは、まりさたちがせいっさいするよ!」 「よし、じゃ勝負だ」 少年が一人前に出る。他の二人は動かない。 「れいむたちは、人間さんに勝ったことがあるんだよ! 強いんだよ! ぷくぅぅぅ!」 「そうだよ! あやまるならいまのうちだよ! ぷくぅぅぅ!」 「うわー、こえー」 完全棒読みで少年が言い、他の二人は笑う。 「こわいんならあやまってね! 今のうちだよ!」 「そうだよ! それに、勝負に負けたらあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「ひいいー、こわいよー、人間に勝ったゆっくりはやっぱり迫力が違うよー」 「ぷぷ、そうだな、他の連中とは一味違うよな」 「くくく、おい、最初から全力で行けよ、でないとやられちゃうぞ」 ぷくぅぅぅと膨れた親まりさと親れいむは、少年が自分たちを恐れながらも退くつもり が無いと見て取ると、顔を見合わせて頷いた。 「今あやまればゆるしてあげようと思ってたのに……馬鹿な人間さんだよ」 「ゆん、かわいそうだけど、馬鹿は死ななきゃなおらないよ」 「おとうしゃんもおかあしゃんもかっこいいのじぇ! ふたりとケンカするにゃんてばか にゃの? しにちゃいの? まりしゃたちはにんげんさんに勝ったのじぇ、しょうりしゃ なのじぇ! ケンカじゃなくちぇぎゃくちゃいになっちゃうのじぇ! いたいいたいにさ れちぇひれ伏すがいいんだじぇ!」 「ゆっ、いくよ、まりさ!」 「ゆっ、わかったよ、れいむ!」 ぽよん、と親れいむと親まりさが跳ねた。このまま跳ねて行って必殺の体当たりを喰ら わせる気だ。あの身の程知らずな馬鹿人間はふっ飛ばされて餡子を吐くに違いない。 「ゆっひゃあ! ぎゃくちゃいなのじぇぇぇぇ!」 まりさは、両親の勝利を全く疑っていなかった。 「うわー、こえーよー」 少年は言うと、踏み込んで足を振り、親れいむの顔のど真ん中に爪先をめり込ませた。 「ひゃあー、やられるまえにやってやるー」 間髪入れずに、親まりさを真上から踏みつける。 「ゆ゛ぎゃああああ!」 「づ、づぶれるぅぅぅぅ!」 転がった親れいむは激痛に転がり回り、プレスされた親まりさは悲鳴を上げる。たった の一発でこれである。 「おらおらおらおら!」 足を上げて、何度も何度も親まりさを踏みつける。 「ゆぶっ!」 親まりさは、とうとう口から餡子を吐いた。 「それそれそれそれ!」 今度は親れいむの方を踏みつける。 「お、どう、しゃん……おがあ……」 呆然とそれを見ているまりさ。 「いい勝負だな」 「ああ、今のところはこっちが押してるけど、油断してたら逆転されるぞ」 「おお、あのまりさとれいむ、強そうだからな!」 観戦していた二人の少年が、まりさに聞こえよがしに言った。それを聞いて、まりさは 今一度戦う両親の勇姿を見る。 「ゆべ! いぢゃ! や、やべぢぇ! ふまないで! だ、だずげで……」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ど、どぼじて、どぼじて……れいむだち、人間さんより……強いんだよ、 ホントだよ……どぼじてぇぇぇ……」 踏まれ続けてみっともない醜態をさらしている親まりさとれいむ。 だが、まりさの目にはそれは虎視眈々と逆襲の機会を狙っているように見えた。 「ゆふふふ、おとうしゃんもおかあしゃんもまだよゆうだじぇ!」 「うん、そうだねー」 「ゆっくりゆっくり」 少年二人も同意――まりさの中では――したので、いよいよまりさの勝利への自信は揺 るがないものになった。 少年が、二人に「飽きた」と言い、二人が「よし、やっちゃえ」と言い、その次の瞬間 に、親まりさが踏み抜かれる時までは……。 「お、どうしゃ、ん?」 「死んだ?」 「まだ生きてるみたい。棒かなんか無い? 靴汚れちゃうよ」 「んー、ああ、石があるぜ、よいしょ、っと」 少年が屈んで持ち上げたのは、大きな石だった。 「よし、おれがやるわ」 その少年は石を持ったまま、体の真ん中に穴があいた親まりさのところまでやってくる と、手を振って、他の二人を下がらせた。 「それっ」 石を上に放り上げて、バックステップで下がる。 「ゆぎゃっ!」 石は、親まりさに命中した。餡子が飛び散るが、後ろに飛んだために顔や服につくこと はなかった。 「もっど、ゆっぐ……り……じだ……った……」 「おし、中枢餡を潰したぞ!」 親まりさが絶命したのを見て、狙い通りに当たったことを確認した少年は小さくガッツ ポーズをとる。 「う、うしょだ……おとうしゃんが……負けるわけ、にゃいの、じぇ……」 「こっちのれいむはどーする?」 「あ、あれやろうぜ、ほら、この枝」 少年の一人が、木の枝を指差す。 その木の幹は太く、従って枝もそこそこの太さだ。 「おー、それならできるな」 「よし」 と、少年が息も絶え絶えの親れいむを持ち上げる。 「にげ……で……おちび、ぢゃん……にげ……で……」 さすがに自分たちが人間よりも強いなどという壮絶な勘違いを修正せざるを得なくなっ た親れいむは、必死に言った。 「ま、まりしゃたちは、にんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ! ばかでよ わいにんげんさんは、まりしゃたちにひれ伏すんだじぇ! あまあまもよこしゅんだじぇ! 」 しかし、まりさは、親まりさが踏み抜かれた瞬間に芽生えた、やっぱり人間さんは自分 たちよりも強いのでは、という疑問を押さえ込んだ。 そこは、ゆっくりの防衛本能が働いていた。とにかく、ゆっくりすることだ。自分たち は強い、勝利者だと思うことでゆっくりできる、というより、もはやそう思い込むことで しかゆっくりできないのならば、ゆっくりは簡単に思い込むことができる。 「ゆ゛ぎぃぃぃぃ! や、やべぢぇぇぇぇぇ!」 親れいむは、木の枝に刺された。その際に中枢餡を貫かれて、死んだ。 「おし」 「あのちっちゃいのはどうしようか」 「そうだなあ……」 少年が、まりさを摘み上げる。 「まりしゃたちは、つよいんだじぇ、にんげんさんに勝ったんだじぇ、しょうりしゃなん だじぇ、ばかでよわいにんげんさんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇ、あまあまもってく るんだじぇ、まりしゃたちは、つよいんだじぇ!」 少年は、まーだ言ってるよ、といった感じの苦笑を漏らして、まりさを強く握った。 人差し指と親指で作った輪の部分に、まりさの右目が来るようにして少しずつ下の方、 つまり小指の方から締め付けていく。 「ちゅ、ちゅぶれりゅんだじぇぇぇ! やめるんだじぇ! まりしゃは、しょうりしゃな んだじぇ!」 そんな声も、圧迫が口にまで及ぶと出せなくなった。 「ゆ゛ーっ、んーっ、んんんんーっ!」 ぷちゅ、とまりさの右目が飛び出した。 「ゆ゛ぴゃああああん、ま、まりじゃのおめめぎゃあああ!」 「こんな弱っちいのわざわざ殺すことないよ、死ぬ寸前まで痛めつけてほっとこうぜ」 「放置プレイってやつ?」 「ゆぎぎぎぎ、まりじゃは、ちゅよいんだじぇ! しょうりしゃなのじぇ!」 ぺち、と指で眼球を失ってただの穴になった右の眼窩を叩かれて、まりさは激痛に呻い て歯を食いしばってそれに耐えた。 「そら!」 いつのまにか少年はまりさと同じぐらいのサイズの石を手に持っていた。それで思い切 り叩かれたのだからたまらない。まりさの前歯は一辺に折れ、或いは砕けた。 「ま、まりじゃのはぎゃああああ! い、いひゃいのじぇぇぇぇ!」 「あと命に別状なさそうなのは……」 「片目は残しておいてやるとして……」 「ああ、髪の毛」 ぶちぶちと、髪の毛が引き抜かれる。 「お、おぼうちかえずのじぇぇぇぇ! ゆっぐちできにゃいのじぇぇぇぇ!」 「ん? あー、そうか、こいつら帽子とか取られるの嫌がるんだ」 抜かれた髪の毛よりも、髪の毛を抜くために取り上げた帽子にまりさが異常な執着を見 せるのを見て、少年の一人が帽子を持った少年に、それを貸せと言った。 「お、なんか思いついた?」 「ああ……こいつを」 帽子を受け取った少年は、数歩歩いてしゃがむ。そこには親まりさの死体があった。 一度、そっとまりさの帽子を地面に置くと、親まりさの帽子を取り上げた。それを右手 に被せるようにする。そうすると、そこそこの大きさがある親まりさの帽子は、十分手袋 の代用品になった。 左手に拾った棒を持ち、それで親まりさの崩れた死体の一部を押さえて、手袋代わりの 帽子をはめた右手で、親まりさの死体を集めて、固めていった。 「おーし、復活」 むろん、皮は破れ餡子も流出し、生きていた頃のように元通りとは行かなかったが、そ れでも親まりさはだいぶ復元されて生前に近い姿になった。 いったいなにをするつもりなのかわからない二人の少年は、黙ってそれを見守っていた。 「おい、そいつによーく見せとけ」 「ん、おう」 言われて、まりさを持っていた少年がその手を前に出す。 「ゆぴぃぃぃ、おどうじゃん……ゆ! おぼうち!」 凄まじい苦悶の表情で死んでいる親まりさの死体に恐怖しているまりさの目の前に、先 ほど奪われたお帽子が現れた。 「ほーれ、見とけよー」 帽子をひらひらと振った少年は、それを親まりさの死体の頭頂部に置いた。踏み抜かれ たところをくっつけたところなので、そこの皮は破れて窪んでいる。 「ゆ゛っ、な、なにずるんだじぇぇぇ!」 親まりさの帽子をはめた右手で、それを押し込んだのを見て、まりさは絶叫する。 ずぶ、ずぶ、とまりさの大事なお帽子が、おとうさんまりさの死体の中に入っていく。 右手が抜かれた時、そこにお帽子は無かった。おとうさんまりさの死体の中に置いてき たのだろう。 開いた頭頂の穴を塞ぐと、少年はにっと笑ってまりさに言った。 「ほれ、帽子欲しかったら、親の死体を掘ってみな」 「うわあー」 「マジ外道じゃん」 と、他の二人もその意図がわかってゲラゲラと笑い出す。 地面に下ろされたまりさは、ゆわゆわと震える。 「お、おぼうち、まりしゃの、おぼうち……」 ずーりずーりと這いずっていくのをもどかしく思った少年がまりさのまだ残っていた髪 の毛を掴んで持ち上げて、親まりさの死体の前まで連れていく。 「お、おぼうち……お、おどうじゃん、ご、ごめんなのじぇ、でも、おぼうちがにゃいと、 まりしゃ、ゆっぐちできにゃいのじぇ」 親の死体を損壊するのにさすがに気後れがするのか、まりさは少し躊躇いつつ、大事な お帽子を取り返すために親まりさの死体に噛み付いた。 「ゆ゛? ……ゆぴゃあああん、は、はが無いのじぇぇぇ!」 そこで、前歯が全て喪失している自分には、噛み付くことで死体を削るようなことはで きないのだと気付いて泣き喚く。 「おお、おれの前歯折りがここで活きた!」 まりさの前歯を折った少年が嬉しそうに叫ぶ。 「ゆ……ゆぅ、ぺーりょぺーりょ、ぺーりょぺーりょ!」 しょうがなく、まりさは親まりさの死体の傷口に舌を入れて舌で餡子をすくいだそうと するが、遅々としてはかどらない。 「ゆひぃ、ゆひぃ、べろさんつかれたのじぇ……ゆひぃ、な、なんじぇなのじぇ、まりし ゃはちゅよいのじぇ、にんげんさんに勝ったのじぇ、それがにゃんでこんな目にあうのじ ぇぇぇ……」 「うーし、そろそろ行こうぜー」 「おう、そんじゃゆっくちがんばっちぇにぇ!」 「あはははは!」 少年たちは、去っていった。 まりさは舌を休めると、また必死に餡子を舐め取り始める。少年が放り投げた親まりさ の帽子が間近に落ちたのにも気付かなかった。 「ま、まりじゃああああ! ゆぴゃああああん!」 繁みから、姉妹のれいむが飛び出してきた。 れいむは、両親に繁みの中で待っていろと言われてそうしていたところ、凄まじくゆっ くりしていない悲鳴が聞こえたので、急いでやってきた。 そして、そこで繰り広げられる凄惨な両親の死と、姉妹に振るわれる暴力を、賢明にも、 繁みの中に隠れて震えながら見ていた。 そして、人間たちが去ったのを見て出てきたのだ。 「れ、れいみゅぅぅぅ、まりしゃの、まりしゃのおぼうじぎゃあああ!」 「ゆ、ゆぅぅ、れ、れいみゅもてつぢゃうよ……」 れいむは、まりさと違って歯がある。それを使って削り取るように親まりさの死体を掘 り進むことが可能だ。 「ゆっ、ゆっ、ごべんなじゃい、おどうじゃん、ごべんなじゃい」 「ゆっ、ゆっ、ぺーりょぺーりょ……にゃ、にゃんで、にゃんでちじょうさいきょーのま りしゃがきょんな目にあうのじぇぇぇぇ……」 人間さんより強いから地上最強へ、ひどい目に合えば合うほど自分内ランキングがなぜ か上がるまりさであった。 「おーおー、いい感じに刺さっとるなあ」 その時、声が聞こえてきた。 「ゆっ!?」 「ゆゆゆ、に、にんげんさん!」 一人の男が、何時の間にかやってきて、木の枝に刺さっている親れいむの死体を眺めて いる。 「ついさっき死んだみたいだな」 指先でつんつん突付いている男に向かって、まりさは叫ぶ。 「やめるんだじぇぇぇ! おかあしゃんにきちゃない手でさわりゅにゃぁ!」 「んん? こいつの子供か」 と、まりさを見下ろしたその顔。 「ゆゆ!」 「ゆっ!」 あの人間だ。 とてもやさしくゆっくりしていた姉のまりさを殺して、その後、勝負に敗れて負けを認 めたあの人間だ。 「ゆふぅ……」 まりさは、拍子抜けした。この人間なら、もう自分たちよりも弱いことはわかっている し、人間自身もそれを認めている。 「だれかと思っちゃら、この間のにんげんなのじぇ、おかあしゃんにさわるんじゃないの じぇ、せいっしゃいするのじぇ!」 「あ? なんだその口の利き方は」 「そっちこそなんなのじぇぇぇ! まりしゃたちに負けたくせに、えらそーにするんじゃ ないのじぇ!」 「負けた? ……あー」 と、男は、まりさとその後ろに隠れるようにしているれいむ、そして枝に刺さった親れ いむと、地面の親まりさを見て頷いた。 「お前ら、こないだの奴らか」 「そうなんだじぇ! おまえに勝ったまりしゃしゃまなのじぇ!」 「……口悪くなったな、お前」 言いつつ、明らかに死んでいる親まりさと親れいむを見てニヤニヤと笑う。 男はあれから、やっぱりあいつら逃がしたりしないでぶっ殺してやりゃあよかったと一 晩後悔に後悔を重ね、翌日、その憂さ晴らしにゆっくり虐待をするために外に出た。 人間様が「全滅させてやろうとしたけど無理でした」と音を上げるだけあって、あれだ けの大規模駆除があった後だというのに、野良ゆっくりはけっこう簡単に見つけることが できた。 何匹かをその場で虐待して殺して、今は、その帰りなのだ。 久しぶりにやってみると、やはりゆっくり虐待は面白く、以前の飽きたと言っていた自 分に工夫が足りないこともわかった。まだまだやりようによっては色々と楽しめることが わかった。そうなると、ゆっくり駆除作戦が成功して、虐待のために食用ゆっくりや捕食 種の生餌用のゆっくりを購入するようなことにならないでよかったと思った。 「くくく、そうか、一日もたなかったか」 自分で手をくだせなかったのに一抹の悔しさはあるものの、人間に勝ったと浮かれてい た親まりさとれいむが、おそらくはそれによって人間を恐れなくなり、そのために殺され たのだと思うと、いささか溜飲が下がった。 死体の状態を見ても、あっさり殺されたのではなく、執拗に打撃を加えられたようだし、 まったくもって気分がいいというものだ。 さらに気分がいいのは、自分で手をくだせる獲物が二匹も残っているということだ。 「で、お前らよく助かったな。こいつら人間にやられたんだろ?」 「ゆ……しょれは……」 まりさはなにがあったかを話す。人間さん――男よりも小さかったというから子供であ ろう――がやってきておとうさんとおかあさんを殺してしまったこと、さらにまりさをい じめて、お帽子を奪っておとうさんの中に埋め込んでからどこかに行ってしまったことな ど。 「へえー、そんな手があったか」 親の死体に大事なお飾りを埋め込んで、子供に親の死体を損壊させることを強いるとは、 なかなか将来有望な子供たちだ。 「はやく、まりしゃのおぼうちを出すんだじぇ!」 「は? ……え? 俺が?」 何を言ってるのかよくわからずに男は尋ねる。 「あたりまえなのじぇ! まりしゃに負けたにんげんは、まりしゃの言うこときくんだじ ぇ! しょんなこともわからにゃいのじぇ!? まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 男は頷いた。こいつの中では自分は敗者であり、勝利者であるまりさに従わないといけ ないらしい。 「うーん、でもさあ、お前ら、俺より小さい人間にやられちゃったんだろー」 思い切り、蔑むように言ってやる。 「ゆっ! なにいっちぇるのじぇ! まりしゃはお前には勝ったのじぇ!」 「いやいやいや、あん時は親がいたじゃん」 「まりしゃのほうがつよいのじぇ! まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「よし、じゃもう一度勝負!」 「ゆ?」 「だから、もう一度勝負だよ。まりしゃはつよいんだろ?」 「ゆっ! そうなんだじぇ! なんかいやってもまりしゃの勝ちなのじぇ!」 「……ホント、手軽に幸せになれる生き物だよな、お前ら。絶対なりたくないけど」 「うるさいのじぇぇぇ! まりしゃのたいあたりをくらうのじぇぇぇ! ぎゃくちゃいし てやるのじぇぇぇ!」 「そいや」 ぱん、と上から掌で叩いてやると、まりさはその一撃で餡子を吐いて泣き出した。 「弱えなあ、お前」 「しょ、しょんなはずないの、じぇ……まりしゃは、つよいの、じぇ……しょうりしゃ、 なのじぇ、さいきょー、なのじぇ……」 「ま、まりしゃぁ、ゆっくちちてえ」 まりさがやられたのを見たれいむが、ぽよぽよと跳ねて近付こうとする。おそらくはぺ ーろぺーろしてあげようとしているのだろう。 ぱん、と男の掌が今度はれいむを叩いた。 「ゆびっ! ……い、いぢゃぁぁぁい! ゆひぃぃぃぃ」 「ゆ゛っ! れ、れいみゅにひどいことすりゅにゃああああ! せいっしゃいするのじぇ ぇぇ!」 「うん、やれば」 男は、まりさの方を見もしないで、れいむを摘んで持ち上げた。 「よし、まりさとおそろいにしてやろうな」 にやりと笑うと、先ほど少年がまりさにしたように、右目の部分だけをさらして他の部 分を握って指で締め付ける。 「ゆ、ぎゅ……お、おめめぎゃ……やめちぇ……むぐ」 「や、やべるのじぇぇぇ!」 ぷちゅ、とれいむの右目もまた、まりさのそれと同じく、体から離れて宙に浮き上がっ た。 「れ、れいびゅのおべべぎゃああああ! まりじゃ、たぢゅげぢぇ!」 「やべるんだじぇ! せいっしゃいするのじぇ!」 「うん、だから、やりたきゃやれば? おれはれいむをお前とおそろいにしてるからさ」 「ゆひ!」 男の言った「おそろい」という言葉に、れいむは反応した。 「や、やべちぇ! れいみゅのはをとらにゃいでぇぇぇ!」 「は? ……は、って、歯か?」 それは、全く気付いていなかった男に、そのことを教えてやったようなものだった。 「お、ちょっと口開けろ、おら」 男は、空いている方の手でまりさを摘み上げると、指を口の中に突っ込んで無理矢理開 かせて、その前歯が悉く無いのを見た。 「そうか、さっきの子供にやられたんだな」 「まりしゃのおぼうちを、おとうしゃんからだしゅのに、れいみゅのはがにゃいとこまり ゅんだよ! だからやめぢぇ!」 なるほど、確かに前歯が無くては親まりさの死体を掘るのに苦労するだろう。 「そうか、わかった」 男は、石を拾い上げ、わかってくれたのだと希望に満ちた顔をしたれいむの口に、思い 切り叩き付けた。 「ゆびぃぃぃ、ゆ゛ああああ、はぎゃあああ、れいみゅの、はぎゃあああ!」 「よーし、これでおそろいだな」 「ゆっぎい! せいっしゃいするのじぇ! まりしゃをほんちょうに怒らせたのじぇ!」 「うん、だからやりたきゃやれって」 「ゆぐ、ゆぐ、れ、れいみゅ、まってるんだじぇ……れいみゅのことは、まりしゃが、ま もるの、じぇ……」 「はやくしないと死んじゃうぞ、こいつ」 ずーりずーりと這いずるまりさに見せ付けるように、男はれいむを踏みつけて徐々に徐 々に体重をかけていった。 「まりじゃぁ、たぢゅ、げ……ぢぇ……」 「いま、いぐよ……れいみゅは、まりしゃが、まも、るの、じぇ……」 「おう、がんばれー……待ってるからな」 「まりしゃ、は……つよいのじぇ……よわいにんげんはまりしゃに、ひれ伏すのじぇ…… まりしゃは、さいきょー、なのじぇ……」 「ちゅ、ちゅぶれりゅぅぅぅ、じにぢゃぐにゃい、れいみゅ、じにぢゃぐにゃいよぉ…… まりじゃ、はやぐ、はやぐ、だぢゅげぢぇ」 「ゆっ、ゆっ、まりしゃが、きたのじぇ、もう、だいじょーぶ、なのじぇ」 目の前に、まりさの姿を見出して、れいむはとてもゆっくりした笑顔になった。痛い苦 しい、でもまりさが来てくれた。もう大丈夫だ。 「ゆっぐちちで、ゆ゛っ!」 そこで、れいむの笑顔が爆ぜた。 餡子が、まりさの顔に降り注ぎ、れいむを安心させてやるために浮かべた笑顔を染める。 「れ、れい、びゅ?」 理解できない。 でも、れいむがそこにいる。あのおリボンは見間違えるはずがない。 「れ、れいびゅぅぅぅぅ! な、なんでなのじぇぇぇ! まりしゃは、まりしゃはつよい のに、さいきょーなのに!」 「この期に及んでそう思い込んでるのは本気で凄いと思うよ、うん」 「ゲ、ゲ、ゲスにんげんはせいっじゃいするのじぇぇぇぇ!」 「どうやって?」 「ゆ゛っ……ゆひぃぃぃ、どぼじで、どぼじでさいきょーのまりしゃが……ゆ゛ひぃ」 「さぁてと、そろそろ行くかな」 「ま、まづのじぇ! ま、まりじゃの、まりじゃのおぼうちぃぃぃ!」 「いや、お前が親の死体食って掘り起こせよそんなもん」 「まりじゃは、まりじゃはつよいのじぇ! だからいうこときくのじぇ! おばえは、お ばえはまりじゃに負けたんだじぇ!」 「またそれか、もう聞き飽きたから、それ」 「ばかでよわいにんげんは、さいきょーでしょうりしゃのまりじゃにひれ伏すのじぇ! めーれーをきくのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひ、ひ、ひれ伏じでぐ だじゃぃぃぃ、まりじゃの、まりじゃのおぼうぢがえぢでえええ!」 「いや、ひれ伏してくださいって言われてひれ伏す奴はいねえだろ」 と、言いつつ、男は何気なく視界に入った木の枝に刺さった親れいむを見て閃いた。 「よし、ひれ伏しはしないけど、帽子を取り出してやるよ」 「ゆっ!? ほ、ほんちょなのじぇ?」 まりさは、いきなりすんなりと願いを聞いてくれると言った男にきょとんとしながらも、 目を輝かせた。 「ああ……そうか、手を汚さないために、親まりさの帽子を手袋代わりにしたのか」 餡子まみれの大きなまりさの帽子を見つけて、男は頷く。 男はさっきの少年のように、それを右手にはめてから親まりさの死体に手を突き入れ引 っ掻き回して、やがて、小さな帽子を発見して取り出した。 「ゆっ! ま、まりじゃのおぼうぢ! か、かえすのじぇ! まりじゃのめーれーをきい たから、ゆるじでやるのじぇ!」 男は、帽子を持ったまま立ち上がった。 「ゆ? おぼうぢ! おぼうぢかえずのじぇ!」 「よっ、と」 男は、右手を、枝に刺さっている親れいむに突き入れた。そこには、まりさの帽子が握 られている。 「……ゆ? ……ゆゆ? ……ゆわああああ! や、やべるのじぇぇぇぇぇぇ!」 いったい何をするのか悟ってしまったまりさが声を限りに絶叫する。 そう、男は、まりさの帽子を今度は親れいむの死体の中に埋め込んでしまったのだ。 「はい、ここに入ってるから、自分で取ってね。さいきょーなんだから簡単でしょ」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」 地面の親まりさの中ならば、時間をかければなんとかなっただろう。しかし、高いとこ ろにある親れいむの死体には全く触れる術が無い。 「そんじゃな」 「……ま、まづのじぇ! まづのじぇ! まりしゃの、まりしゃのおぼうぢがえずのじぇ ぇぇ!」 男は、まりさの声を無視して去っていった。 「……むーちゃむーちゃ、ごべんなのじぇ……」 数日後、まりさはまだあの場所にいた。 食事は、親まりさの死体を少しずつ食べていた。 そして、一日の大半を、潤んだ目で、親れいむの死体を見上げている。 なんの変化も無い、なんらなすことのない日々。それでも、大事な帽子がそこにある以 上、そこを離れるわけにはいかない。 そして、その日、変化が起きた。 「ゆ!?」 少し、親れいむの死体が動いたのだ。 「ゆゆゆ!?」 時間が経ち、さすがに重みによって死体が裂けていっているのだ。 まりさは、じーっと見ている。 その間に、少しずつ、少しずつ、親れいむの死体が近付いてくる。 「お、おぼうち! おぼうち! まりしゃの、おぼうち!」 まりさは、親れいむの死体を見上げながら叫んだ。 そして、遂に、親れいむの死体がぐらりと大きく動く。 落ちてくる! そう思ったまりさは、大事なお帽子を逃がすまいと真下に移動して受け止めようとする。 「おぼうち! まりしゃのおぼうち! これで、これでまたゆっくちできりゅよ! みん にゃのぶんまでゆっくちすりゅよ! だっちぇ……だっちぇまりしゃはつよいんだじぇ! さいきょーなんだじぇ!」 来る。 もうすぐにでも、お帽子が帰ってくる。 「ばかでよわくてゲスなにんげんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇぇぇぇぇ!」 それがまりさの最期の言葉だった。 落ちてきた親れいむの死体に潰されて、死んだ。 終わり ようわからん話になったがぜよ(二回目) それにしてもだじぇまりしゃはかわいいのじぇ、このゴミが。 名前だけども、あれこれ考えたってしょうがねえから、前作のコメント欄にあった のるまあき、って名乗ろうと思うんだぜ。 つむりあき(仮)改め、のるまあき、なんだぜ。なんかゆっくりできない名前じゃ のう。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最初にお兄さんが帰宅した時は随分あっさりした終わり方だと思ったが 予想外に大作だった -- 2014-01-27 12 04 19 ゆ虐やっぱサイコー!!腹ケリが個人的には一番かなー -- 2013-09-21 09 24 18 大方駆除する人たちが虐待に目覚めちゃってゆっくり1家族に時間かけすぎちゃうようになったんだろ -- 2013-08-02 02 38 36 繁殖率オワタ -- 2012-12-31 20 17 43 ゆっくりが現実にいなくてよかったーうざすぎる -- 2012-12-25 05 53 07 こいつら現実にいたらゆ虐の人が増えそうだな -- 2012-12-07 16 18 34 野良ゆ(希少種以外)滅べ -- 2012-08-16 21 40 09 ↓でもどこからともなくやって来るって説も有るしね -- 2012-07-28 09 54 52 ↓↓ゆっくりの場合雄雌の区別がなく、産まれるまでにかかる時間も短く、食糧は質を我慢すれば何でも食えるしで、結構増えやすいんだよね まあ、それ以上に簡単に死ぬからな、ゆっくり共はwww -- 2012-05-05 00 19 31 やっぱり、猫みたいに飼われているやつは可愛がられて、野良は害獣でしかないから駆除されるべきだな -- 2011-10-20 01 24 33 マジレスするとゆっくりはそれほど繁殖力は高くないです だってそうだろ?ネズミは一度の出産で9匹前後の子供を産むし Gだってネズミ以上の数を産み出すんだぜ?その上生存能力が馬鹿みたいに高い ゆっくりは妊娠出産率は高いけどほとんど2,3匹しか産めない しかも自滅はするわ 同族は殺すわ 駆除されるわで年間死亡率一体どれだけ高いんだよw そんなナマモノが絶滅目的の駆除で何で生き残れるんだよ… …まさか某隙間妖怪の仕業か…? -- 2011-10-12 13 58 14 イイハナシダナー -- 2011-09-04 03 50 41 最後の一文はいらなかった セリフまでで終わらせてたらもっとよかった -- 2011-07-18 04 48 43 どんだけ繁殖力高いんだよ…… -- 2011-07-16 00 53 25 一体どれだけ思い上がればあんな脆弱な体で 自分が地上最強だなんて思い込めるんだろう -- 2011-02-14 16 26 48 ↓主に思考回路の発達度合いとかがですね。わかります。 -- 2011-01-21 01 41 38 まりちゃ可哀想 -- 2010-11-17 18 17 36 やばい ドストライクだこの話 -- 2010-09-23 22 39 38 糞饅頭共は自らの不幸さを身の程知らずなまでの自信で誤魔化してるんだな。一種の現実逃避?そうまでしないと自己防衛できないんだな。 -- 2010-09-06 14 09 09 あー、このSS読んでなんとなく理解できたわ 饅頭どもが人間見下したり奴隷扱いしたり、自分が片親でかわいそう!とか思いこむのは その方がゆっくりできるからなんだな 自分は強くもなくかわいそうでもないと身のほどを認めてしまうとゆっくりできないわけだ さすがゆっくりという名の幻想をどこまでも追求する糞饅頭だわ。俺にはとても真似できんw -- 2010-07-29 23 59 49
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/4014.html
67 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/04/18(日) 15 42 29 ID ??? 曹操「ほう、我々を模した玩具か」 コウ「プラモのこと?まあどっちが先かは異論はあるけど」 刹那「ガンダムがガンダムを触っている…!」 コウ「ほら、これなんか結構いい出来じゃない?」 曹操「む、これは轟の奴等か」 コウ「うん、これがMG。簡単言えば一番出来がいいヤツってことかな」 刹那「ガンダムだ」 コウ「まあ、ウチに本物があるのにって、よく言われるけどね」 曹操「…で、儂を模した玩具はどこにある」 コウ「…え」 曹操「当然、あるであろう」 刹那「ガ、ガンダム……」 曹操「どうした? 持っておらぬのか?」 ガロード「DXのMGは…ないんだ」 曹操「無い訳がなかろう、翔や轟の小童どもがあって、この曹操が」 ガロード「ないんだ」 曹操「ハハハ、こやつめ」 ガロード「……マジだ」 曹操「!?」 この数日後、曹操・我道走率いる連合軍が、東京・静岡に同時進行、制圧する。 これが後の世にいう「磐梯の戦い」である
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2585.html
ゆっくりと風船 9KB 虐待-普通 小ネタ 虐待人間 小ねたです 前略、野良ゆっくり一家を捕まえてきました。 あまあまやるからついて来いなんて言ったら、喜んで私について来ました。 今回犠牲になっていただくゆっくりは親まりさ、親れいむ、子まりさ、子れいむです。 「やったねおちびちゃん!れいむたちはかいゆっくりになれたんだよ!」 「くそにんげんは、まりささまたちにいっしょうつかえるんだぜ!」 「まりちゃはおなかがすいたんだじぇ!はやくあまあまもってるくんだじぇ!」 「ゆぷぷ!くそにんげんは、れーみゅにみとれてるんだね」 飼うなんて一言も言ってないのですが、気分はすっかり飼いゆっくりのつもりでいます。 ゆっくりは如何してこうも、自分に都合の良い事しか考えないのでしょうか? まあ、今回は以前よりやってみたかったゆ虐をすることにします。 まずは透明な箱に入れてある親まりさを取り出します。 親まりさのあにゃるにゴム風船を入れます。 風船の中に割り箸をいれて、風船を破らないように慎重に入れていきます。 「なんなんだぜ?まりささまにきやすくさわるんじゃ…ゆっほぅ?!ゆががが…なにするんだぜぇぇ! あにゃるがいたいのぜ!やめろぉぉぉ!ゆふぅ!ゆほっ!」 気持ち悪い声を上げながら講義する親まりさ。 なんとも不気味な表情で叫んでいる姿を見ていると、今すぐにでも叩き潰したくなってきます。 風船を全部入れたところで割り箸だけを抜き取ります。 そしたら今度は風船に空気を入れていきます。 でも野良ゆっくりのあにゃるに口をつけるのは嫌なので、風船用の空気入れを使用します。 「なにするんだぜ、くそにんげん!あにゃるがむずむずするんだぜ!でもちょっといいきもち… ?!なんだかへんなかんじが…ゆっぎぃ?!なんなんだぜぇぇ?なにかがまりささまのなかに…ゆぐぶぶ!」 親まりさが良い感じで膨らんでいきます。 ゆぎぎと呻きながら涙を流しています、先程までの偉そうな姿は見る影もありません。 「ゆぎぎぎ…やめでぇぇぇ!まりさはぷくーしたくないぃぃぃ!ぎぎぎぃぃぃ!おにゃかががぁぁぁ!」 「ゆゆ?なんなのこれはぁぁぁぁ?!まりさぁぁぁぁ!どぼじでぷくーしてるのぉぉぉぉ?!」 「ゆん?……ゆびゃぁぁぁぁん!こわいんだじぇぇぇぇぇ!おちょーしゃ…ぷくーしにゃいでぇぇぇ!」 「ゆわぁぁぁん!おちょーしゃん、ごめんにゃさいぃぃぃぃ!れーみゅがわるかったでしゅぅぅぅぅ!!」 今頃になって親まりさの異変に気がつき騒ぎ出す家族達。 確かに傍から見ればぷくーしているように見えるのでしょう。 子ゆっくり達はその姿に怯え、訳も分からず謝っています。 親まりさが元の姿の2.5倍ほど膨らんだところで風船を縛ばります。 パンパンに膨らんだ親まりさは苦しそうに呻きながら泣いています。 体中から変な汗をいっぱい流して震えている姿は、愛らしくも気持ち悪いものがあります。 「ゆわぁぁぁぁ!まりさぁぁぁ!ぷくぅぅはもうやめてぇぇぇ!!」 「おちょーしゃ!ごべんなしゃいぃぃぃ!まりちゃ、いいこになりましゅぅぅぅ!!」 「ゆびぇぇぇぇん!おちょーしゃ…ゆっくち、ゆっくちぃぃぃ!」 家族の素晴らしい反応に思わず笑みがこぼれます。 次に親れいむにも風船を入れてみましょう。 親まりさと同じでは面白くないので、親れいむにはまむまむに風船を入れてみることにします。 「まりさぁぁぁ!ゆん?!なんなのくそにんげん!いまおまえにかまって……ゆふん!へんなところをさわらないでね! やめてね!…ゆぎぃ!やめろぉぉぉ!れいむのまむまむがぁぁぁぁ!」 親まりさと同じく気持ち悪い声を上げる親れいむ。 泣きながらも顔を赤くしているあたりが、不快感を増大させます。 まむまむの中に風船を収めたところで、早速空気を入れていきます。 「ゆふん!むりやりすっきりはいただけないけど、ちょっときもちよかったよ…ゆゆ?なんだままむまむが…… ゆっぎぃ!まむまむがいだいよぉぉぉ!!どぼなっでるのぉぉぉ?!ゆぎぎ!ががが!さけるぅぅぅぅ!!」 両目を飛び出さんばかりに開き、歯を食いしばりながら苦しむ親れいむ。 涙と汗と変な汁を撒き散らしながら震えています。 元の体の2倍ほどの大きさに膨らませてから、風船を縛り親まりさのとなりに並べます。 「ゆぎ…ぎ…まむまむが…おなかが…!ぎぎ…ぐ…がが…」 「おかーしゃ!ゆびゃぁぁぁ!!ふたりともおこらないでぇぇぇ!ごめんにゃしゃいぃぃぃ!」 「ゆっぴぃぃぃ!こわいんだじぇぇぇぇぇ!ゆんやぁぁぁぁぁぁ!」 膨れ上がった両親の姿を見て怖がる子ゆっくり達。 確かにこれを真夜中に見たら恐ろしいでしょう。 脱水になっても困るので、ここで一家にオレンジジュースを掛けておきます。 「ゆびゃびゃびゃ?!あまいんだじぇー!ゆっくちー♪」 「ゆぷぷ!…これおいしー!ゆっくりできるよー!」 「ゆが…ぎ…ぎ…あまあま……ゆっくりできないぃぃ…ぎご…ぐぐ…」 「あまあま……まむまむ……ぎぎ…ゆがが…」 オレンジジュースを掛けられ、子ゆっくり達は嬉しそうに体揺らし、先程の事をあっさり忘れてゆっくりしてます。 流石は馬鹿の見本、ゆっくりの真髄でしょう。 しかし親達はその程度では苦痛は紛れないようで、依然苦しそうな表情で呻いています。 今度は子れいむのあにゃるに風船を入れていきます。 使う風船はバルーンアート用の細長いやつです。 「ゆっくりー♪ゆん?くそにんげん、なにする……ゆっぼぅ?!ゆぎぎぃぃぃ!れーみゅのあにゃるさんに、なにじでるのぉぉぉ?!」 風船を挿入された途端、ゆっくりしていた表情が一変して苦悶の表情に変わります。 風船を入れ終わったら空気を入れていきます。 「ゆびぃ!ぎぎ…どぼじで?!…ゆふぅ?ふしゅー?ゆぎぎぃ?!なにかがはいっでぐるぅぅ?!」 少しずつ空気を入れていくと、子れいむの体が伸びるようにして膨らんでいきます。 卵型からなすび型、なすび型からバナナの様に伸び始めていきます。 「ゆぎぃぃぃ?!のーびのーびじだぐないぃぃぃ!ざげるぅぅぅ!いだいよぉぉぉ!!」 体が3倍ほど伸びた辺りで、ミチミチと音を立てて皮が破れ始めました。 柔軟な子ゆっくりとは言え流石にそろそろ限界のようです。 そこで私はオレンジジュースと水で溶いた小麦粉で、破れた皮を治療しつつ空気を入れていきます。 「いががが…ぎぎぎぃぃぃ!ゆんやぁぁぁぁぁ!もうやべでぇぇぇぇぇ!!」 涙と涎と汗を撒き散らせながら伸びていく子れいむ。 6~7倍ほど間で伸びたところで風船を縛ります。 「ゆぎっ!いぎっ!ゆががが…どぼじで?!…ゆっくりできない………」 この子れいむでバルーンアートを作ってみたい気もしますが、失敗して死なれても面白くないので箱に戻します。 箱の中では、奇妙なオブジェと化した家族などお構い無しで、子まりさが箱の底にこぼれてたジュースを必死に舐めています。 「うめっ!これめっちゃ…し、し、し、しあわせー!ゆっくりできるんだじぇー♪」 他の家族がゆっくり出来ない表情で呻いている中で、一匹だけゆっくり出来ているのは不公平ですね。 この子まりさにも風船の恐ろしさを味わってもらおうと思います。 取り出したのは少し小さめの風船です、これを同じ方法であにゃるに入れていきます。 「ゆっくり~♪ゆっく……ゆんぼっ?!あにゃるになにかがぁぁ?!くそにんげん!まりちゃに、なにをしたんだしぇ?!」 突然挿入された異物に驚く子まりさ。 半泣き気味ながらも私を見て睨んでいます。 そんな事はお構い無しで空気を…ではなく、今回は水を入れていきます。 そうです、子まりさに突っ込んだ風船は水風船なのです。 蛇口に水風船入り子まりさを取り付け、蛇口をひねります。 「ゆわーい!おそらをとんで………どうしてまりさはさかさまなんだぜ?!どうなって………?! ゆっぼぅぅぅ?!なにかがあにゃるからはいってくるんだじぇぇぇぇぇ!つめたいんだじぇぇぇ!!くるじいぃぃぃ!!」 あっという間に膨れ上がっていく子まりさ。 蜜柑ほどだった体が夏みかんほど膨らんだところで、水風船の口を縛ります。 「ゆんやぁぁぁ!くるちいんだじぇー!つめたいんだじぇー!ゆっくちできないぃぃぃ!!」 子まりさは他の家族より膨張率が少ないため、比較的余裕があるようです。 ですが、水が体の内側から体温を奪っているので、顔色がどんどん悪くなっていきます。 これがゆっくりの面白いところ、子まりさも箱に戻して風船ゆっくり一家の完成です。 「ゆぎぎ…がが…くぞにんげん……まりざざまを……ゆっくりざぜろ…ぎちぎち…ゆががが…ぐぶぅ…」 「ゆぶぶぶ…げべべ……ごぼ…ゆっくりできななな……どぼじで?…」 「れーみゅ…のーび…のーび…いやだよ……ゆぎぎぎ……げべべ…」 「まりちゃ…おなかがいちゃいんだじぇ…つめたいんだじぇ…ゆっくちできない………」 家族仲良く膨らんで苦しんでいるゆっくり達。 おかげで私もゆっくり出来ました。 この後、親ゆっくり達は近所の空き地で石をぶつけて破裂させました。 まずは親れいむに石をぶつけてやりました。 「ゆがぎぎ…げべべ…『パーン!』 ゆばぼっ!」 「ゆがぎぎ…でいぶぅ?!でいぶがぁぁぁぁぁ!」 石が当たって破裂すると同時に律儀に叫び声をあげてくれました。 親れいむは綺麗に飛び散り、即死した様です。 隣に並べられていた親まりさは苦しみながらも、自分の最愛の末路を見て悲しそうな顔をしていました。 そして泣きながら私を睨んできたので、親れいむにぶつけた石よりも大き目の物をぶつけてあげました。 「くぞにんげんがぁぁぁ!ころじでやるぅぅぅ 『パーン!』 ゆでぶっ?!」 親まりさは体のあちこちが飛び散ったとはいえ、即死には至らなかったようです。 上手い具合に体が半分になったようで、破裂してからも苦しんでいました。 「ゆごぶっ!げべっ、がばっ、ぎぎぎ…いだい…ゆっくりできな……なんで?…ごぼっ!どぼじで…がばっ!」 自分の身に起こった事に頭がついていなかったのか、しきりに疑問符を投げかける親まりさ。 このまま放っておいても助かりはしないでしょう。 とりあえず中身の風船だけ回収して家に帰りました、これで自然に優しいはずです。 子ゆっくり達は数日間オレンジジュースを掛けて生かしておいた後に、空気と水を抜いてあげました。 子れいむは細長い体のまま萎んでしまいました。 子まりさはも萎びた風船のようにぐんにゃりと縮んでしまいました。 二匹ともそれでも生きていたので、某ゆっくり愛護団体の敷地内に放置しておきました。 後は彼らが面倒を見てくれるでしょう。 新種発見と大喜びするかもしれません。 ゆっくりは弄り甲斐のある面白生物だと改めて実感しました。 楽しい一時をありがとう。 完 自分がこの道にはまった切っ掛けは、なみなみさんのゆっくりバルーンの絵でした。 その絵をどこかで見て、たどっていく内にゆ虐にはまってました。 ちょっと形は違いますが、この方法なら悲鳴も聞けて面白いかな?と思って書いてみました。 徒然あき 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆ虐、ゆ愛以外にも言えることだけど私、俺の場合は○○する ってゆうの不愉快です -- 2015-07-10 12 17 00 マナー違反で死刑 へぇ、初めて知ったなぁ -- 2013-08-27 00 28 23 これで死刑か。世の中鬼畜だねぇ。 -- 2013-07-21 04 20 55 ↓このレベルで死刑wwwwww つかwwwwwwwww 指紋で逆探知wwwwww 死んだ親ゆっくりはただの饅頭だから腐って土に還るし風船は回収済みだしwwwwwwwwwwwwwwwwww 指紋どうやってとるんすかー?ww 子ゆっくりからとるとしても饅頭からどうやって指紋とるんすかー?ww ゆぷぷ…wwww バカなの?ww 死ぬの?wwwwww 文盲さんはゆっくりしないで死んでねwwww おおw、哀れ哀れwwwwwwwwwwww -- 2013-05-28 09 58 41 風船を使うか・・・ いい発見ですねww -- 2012-08-10 10 48 49 いじりがいのある奴らだなw -- 2011-11-16 12 53 28 ↓マナー違反で死刑…へぇ? 指紋から逆探知…へぇ? 即行死刑…へぇ? -- 2011-11-03 09 38 08 指紋とられて逆探知で即行死刑だな ちゃんと後始末しろよマナー違反 -- 2011-09-16 16 58 13 ゆっくりバルーンか。良いアイディアだw -- 2011-01-13 11 06 16
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1048.html
197 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 43 16.37 ID +Rl6fyMf0 とある休日... 俺「ただいまー。」 俺は用事を済ませ、家に帰ってきた。 ワンワン 家の中から鳴き声がする。 俺は声のするほうへ行ってみた。 ワンワン アライちゃん「く、くゆなーーーーー!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー 冷蔵庫を背にしているアライちゃんに対して、うちの犬が吠えていた。 犬は、ゴールデンレトリバー。 少しやんちゃな3歳のオスで、名前はゴン。 ワンワン アライちゃん「きゅるるるるる!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー アライちゃんは、泥まみれになっており、怯えながら喉を鳴らしてゴンを警戒していた。 アライちゃん「ア、アライしゃんはなぁ、つ、つよいんりゃぞぉ!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ ゴンが軽く吠えただけで、悲鳴を上げるアライちゃん。 口だけにも程がある。 アライちゃん「ア、アライしゃんはなぁ、い、いりゃいなんだぞぉ!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー アライちゃん「おおきくなったら、お、おかーしゃんみたいに、こりょもをうんれ、てんかをとるゆめがあるんりゃぞぉ!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ まだ舌足らずでビビリのアライちゃん。 俺はこのままでは埒が明かないと思い、ゴンの元へと近づいた。 俺「ゴン、おすわり。」 ゴンは俺のほうを見た後、腰を下ろした。 ハッハッハッ 俺「よしよし。」 アライちゃんはゴンに威嚇することが必死だったようで、俺の存在にようやく気づいたようだった。 アライちゃん「ヒトしゃん!? いつからいたのりゃ!?」 俺「ついさっきだよ。」 そもそも、何故アライちゃんがいるのだろうか? 戸締りはちゃんとしていたはずだ。 俺「お前はどこから侵入したんだ?」 アライちゃん「アライしゃんはしんにゅうなんてしてないのりゃ!!」 アライちゃん「ここはアライしゃんがさきにみつけたばしょなのりゃ!!」 ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ 話にならないな。 俺「ゴン、そいつを見張っててくれ。俺は家の中を見てくる。」 ワンッ 俺はどこから侵入したのか調査するため、家の中を見回った。 結果としては、こうだ。 トイレの窓が開いていてそこから進入し、台所まで来たところでゴンに見つかった、というところだろう。 泥が線のように残っていたため、あっさり解決してしまった。 俺は、トイレの窓を閉めて他にも開いてないところがないか確認してから、台所に戻った。 198 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 45 43.19 ID +Rl6fyMf0 ゴンは言いつけどおり、アライちゃんを監視していた。 一方のアライちゃんはブルブル震えながら、喉を鳴らしてゴンを威嚇していた。 俺「さて、不法侵入ということで死んでもらうしかないな。」 アライちゃん「おかしいのりゃ! アライしゃんはわるくないのりゃ! (≦д≧ )」ブルブル フゥー ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ ゴンが吠えるたびに悲鳴を上げるアライちゃん。 殺処分する前に俺は気になっていたことをアライちゃんに尋ねた。 俺「つか、お前のお母さんや他の姉妹はどこにいるんだ?」 すると、アライちゃんは俯いて肩を震わせていた。 アライちゃん「もともと、おやまれたのしくすごしてたのりゃ。」プルプル アライちゃん「れも、おかーしゃんも、おねーちゃんも、いもーとも、みんな、ひとにつれてかれちゃったのりゃ。」プルプル つまり、捕まったわけだな。 アライちゃん「アライしゃんはなんとかにげて、ここまできたのりゃ。」プルプル 俺「つまり、家族を見捨てて町に来て、この家に不法侵入したわけだな。」 アライちゃん「そんなことないのりゃ!!」フゥー ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ 俺「結局、偉大なお母さんは捕まってるし、そんな家族を見捨てて生き延びてるなんて、お前は大したこと無いな。」 アライちゃん「うるさいのりゃ!! これからアライしゃんはすごくなるのりゃ!! (≦д≧ )」ブルブル フゥー ワンッ アライちゃん「ぴぃ!! (≦д≧ )」ビクッ 業者を呼ぶにしても、時間がかかるだろうし、どうしようかなぁ... 199 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 46 16.24 ID +Rl6fyMf0 俺「君は強くて偉大なんだよね?」 アライちゃん「そ、そうなのりゃ!!」フゥー ふと、俺はあることを思いついた。 俺「じゃあ、この子と勝負して勝ってみてよ。」 俺「そうしたら、見逃してあげるよ。」 俺はアライちゃんに一つの提案をした。 ゴンを汚すわけにはいかないが、まぁ、大丈夫じゃないかな? ゴンはアライちゃんより、一回り以上大きいからなぁ。 アライちゃん「もし、もしなのりゃ!!」プルプル アライちゃん「アライしゃんが、か、かてなかったら、りょ、りょうするつもりなのりゃ!!」プルプル フゥー 俺「強いのに、負けたときの心配?」 アライちゃん「うるさいのりゃ!!」フゥー 俺「うーん、そうだなぁ。負けたら、業者に連絡して処分してもらおうかな。」 アライちゃん「ぴぃ!! しょぶんはやなのりゃ!! (≦д≧ )」プルプル どうやら、以前のことを思い出したようだ。 ものすごく体が震えている。 ま、どっちにしろ処分はされるんだけどね。 俺「でも、アライちゃんは強いんだろ? だったら負ける心配は要らないんじゃないかな?」 俺はアライちゃんを煽る様な言葉をかけていった。 アライちゃん「あ、あたりまえなのりゃ! アライしゃんはつよいのりゃ!」プルプル 体が震えていることからも分かるように、虚勢を張っていた。 俺「よし、じゃあ、勝負始め。」 俺は勝負の合図を出した。 200 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 47 50.50 ID +Rl6fyMf0 アライちゃん「もうはじめるのりゃ!?」プルプル 心の準備が出来ていないのか、アライちゃんはいきなり始まったことに戸惑っていた。 俺「別に構わないだろ?」 アライちゃん「う、うるさいのりゃ!」プルプル 俺「ゴン、まずは相手の様子見だ。よし、って言うまでそのままおすわりしててくれよ?」 ワンッ ゴンは俺のほうを見て吠えた後、アライちゃんのほうへと視線を移した。 俺「強くて偉大なアライちゃんの攻撃を見せてくれよ。」 俺は半笑いになりながらそう言った。 アライちゃんとしてはその態度が気に食わなかったようで、今まで震えてい体がピタリと止まった。 アライちゃん「ばかにするなぁ!!」ヨチヨチ ヨチヨチ歩きでそのままゴンの右足にぶつかった。 アライちゃん「りょうりゃ!」ドヤァ アライちゃんは満足そうに見上げた。 所詮ヨチヨチ歩きのため、亀ほど遅いとは言わないが、生物的に見たら遅い方だ。 そのため、その程度ではダメージらしいものは無い。 アライちゃん「なんで、たおれないのりゃ!?」ビクン アライちゃん「おかーしゃんのたいあたりはすごくつよかったのりゃ!! りゃからまねしたのにぃ!!」 成体のアライさんと比べるほうが間違っている。 あっちは二足歩行のため、それなりの速度がある。 だからこその威力だというのに、それが分かっていないようだ。 アライちゃん「こうなったら、これならこれなのりゃ!!」 アライちゃんが手を振りかざした。 それを見た俺は思わず止めに入ろうとした。 アライさんは、病原菌のデパートと呼ばれるアライグマのフレンズ。 少しの傷口から感染症を引き起こし、死んでしまうケースが何件も確認されている。 ゴンが汚れても大丈夫かも、って思っていたときはそのことを忘れていたが、アライちゃんの爪を見て思い出したのだ。 しかし、爪をよく見てみると、先端が丸くなっていたり、無かったりと傷を負わせれるような状態でないことが確認できた。 アライちゃん「のりゃ! のりゃ! のりゃ!」 アライちゃんの必死の攻撃に、ゴンは動じる様子も無く、ただ見下ろしていた。 ハッハッハッ アライちゃん「~~~!! りょーして、たおれないのりゃ!!」 どうやら、逃げてくるときにいろんなトラブルがあったのだろう。 そのせいで、爪が傷ついてしまい、丸くなったり折れてしまったりしたのだろう。 まぁ、傷は無いにしても、念のため動物病院には連れて行くか。 201 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 49 53.69 ID +Rl6fyMf0 俺はあることを思い、台所の棚からあるものを取り出した。 俺「アライちゃん、ちょっといいかな?」 アライちゃん「なんなのりゃ!! アライしゃんはいそがしいのりゃ!!」 大きなダメージを与えることが出来なくて苛立つアライちゃんに対し、俺は箸を差し出した。 古くなって買い換えようとしていたものだ。 俺「これに攻撃してみてくれない?」 アライちゃん「アライしゃんはこいつをたおすのにいそがしいのりゃ!」 俺「業者を呼んじゃおっかなぁ?」 アライちゃん「わかったのりゃ! ヒトしゃんのゆうとおりにするのりゃ!」 アライちゃんは渋々、箸に向かって手で攻撃をし始めた。 何回か攻撃した後、俺はアライちゃんを制止して箸を確認した。 無傷だった。 両手でひたすら攻撃したにもかかわらず、だ。 試しに、噛んでもらってみた。 どうも噛み付く力が弱く、歯の痕がうっすらとしか付いていなかった。 俺「体当たりは効かない。」 アライちゃん「...」プルプル 俺「爪がボロボロで引っ掻きが出来ない。」 アライちゃん「...」プルプル 俺「歯が未発達で噛み付きも出来ない。」 アライちゃん「...」プルプルポロポロ 俺「攻撃方法が無い状態で、どうやって倒すの?」 俺の言葉に体を震わせていたアライちゃんだったが、 アライちゃん「のあーーーーーん!! こんなはずじゃなかったのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ビエーン とうとう泣き出してしまった。 202 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 50 52.51 ID +Rl6fyMf0 アライちゃんの心を砕いたところで、トドメを刺してあげよう。 俺「ゴン、そいつを抑えて。」 ゴンは俺の言う通りに、前足でアライちゃんを押さえつけた。 アライちゃんは、うつ伏せの形で為す術も無いといったところだ。 アライちゃん「もういやなのりゃーーーーー!! おうちにかえるのりゃーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ビエーン 俺「さてと...」 俺は屈むと、アライちゃんの尻尾を掴んだ。 もちろん手袋は装着済みだ。 アライちゃん「ヒトしゃん!? アライしゃんのかわいいかわいいしっ」 ブチィッ アライちゃん「ぴゃーーーーー!! いたいーーーーー!! 。(≧д≦。 )」ジタバタビエーン ゴンの押さえつけが弱いのか、アライちゃんが大きく暴れていた。 俺「ゴン、もっと強く押さえて。」 ワンッ ゴンは俺の言うとおりに力を入れた。 アライちゃん「ぐぇ!!」 押さえつけている場所が背中のため、結果としてアライちゃんの肺を圧迫する形になり、泣き止んだ。 アライちゃん「の、あ...」ピクピク うまく息が出来なくなっているアライちゃんに、引きちぎった尻尾を見せてみた。 アライちゃん「あ、あ... アライしゃんの、たいせつなしっぽ...」ウルウル 目に涙を浮かべて尻尾を大事そうに見ているアライちゃん。 俺「さて、終わりにしようか。」 俺「ゴン、もっと力を加えて。」 ワンッ 俺の言うとおりに、ゴンはさらに前足に力を入れた。 骨の軋む音が聞こえ始め、そして、アライちゃんの体は一気に潰れてしまった。 アライちゃんは舌をだらしなく出し、死んでしまった。 俺「ゴン、手を離していいよ。」 その後、俺はアライちゃんの死体や泥まみれの廊下などを掃除し、業者に連絡したのだった。 203 :つよくていだいなアライちゃん? [saga]:2018/08/17(金) 20 51 19.15 ID +Rl6fyMf0 ちなみに、動物病院で検査してもらった結果、ゴンは感染症にかかっていなかった。 しかし、先生からはこっぴどく怒られてしまったのは言うまでも無いだろう。 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2018/08/17(金) 21 06 26.44 ID naHfCB+I0 エクセレント。 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 22 44 47.19 ID tRgZvYB90 おっつ乙 無力さを痛感させてからの駆除は良いですね コバエさんのssへ戻る
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/3986.html
2024年7月20日 出題者:耳 タイトル:「いーけないんだいけないんだ」 【問題】 男は人を指さして逮捕された。 なぜ? 【解説】 + ... コンビニ強盗を企んだ男。 手を上着の下に隠して店員に指を向ける。 いかにもナイフか銃を持っている風に見せかけようと。 …のつもりが、上着で隠すのを忘れていた。 店員は一瞬きょとんとし、それから冷静に通報ベルを押した。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1149.html
モチモチを生かして 20KB 虐待 実験・改造 親子喧嘩 野良ゆ 透明な箱 虐待人間 直接虐待に挑戦 ※独自設定垂れ流し。 ※苦手克服のため直接虐待に挑戦。 ※街ゆあき様の「ゆっくり親子とクズ人間」からインスパイアをいただきました。 本当にありがとうございます。 ※相変わらず設定文章がいっぱいです。自分、理系人間ッスから! 「モチモチを生かして」 必殺引篭り人 世に虐待鬼意参は多けれど、尊敬と羨望を集めるのはさまざまな虐待方法を考案してきた先達で あろう。 アマギリ、あんよ焼き、親子姉妹強制すっきりにれいぱーをけしかける等々。先達の発想力の豊かさと ゆ虐への飽くなき挑戦に感動と敬服を覚える鬼意参も多いだろう。 この鬼意参もその一人。自分も先達と同じく後世に長く伝わるゆ虐法を編み出したいと強く願い、 日々野良ゆっくりの虐待にせいをだしていた。 そしてネットで報告されていた、ゆ虐の同志が見かけた事例を見てひらめいた。先達に及ばずとも、 ひとつのスパイスとして使えそうな虐待方法を。 「くそじじい!さっさとまりささまをだすんだぜ!」 「そうだよ!れいむのまりさはつよいんだよ!いたいめをみるまえにいうことをきかないとこわいよ!」 「くしょどりぇい!れいみゅのおとうしゃんのいうこちょをきけぇ!」 「まりしゃのぷきゅー!はきょわいきょわいだよ!しゃっしゃときょきょきゃらだしゅんだじぇ!」 実践の相手はこの一家。庭につながる門をちょっと開けておいておびき寄せた、野良一家だ。 もちろん加工所製の透明箱に入れられているので逃げ出す心配は皆無。箱の堅牢なつくりは 虐待鬼意参達から絶大な支持を受けている。 それにしてもここまで挑発してくれると俄然やる気が出るというもの。虐待鬼意参にとって ゆっくりの罵倒は、カワイイ女の子からの熱烈な声援と同義だ。 ゆっくり達に元気をもらった鬼意参は、早速子まりさを取り出した。 「ゆーん!まりしゃおしょらをとんぢぇるみちゃーい!…ゆゆっ!?ちゅめたいんだじぇ!」 今回のゆ虐はゆっくりの体を触るため、ウェットティッシュできれいに拭いておく。 「ゆー!やっとたちばをりかいしたね、このくずは!さっさとれいむとまりさのおちびちゃんを はなしてね!それとあまあまをもってきてね!」 「じじい!さっさとまりささまたちをここからだすんだぜ!あとあまあまをいっぱいもってくるんだぜ! そうすればゆるしてやらないこともないんだぜ!」 親ゆっくりからの声援が飛んできた。鬼意参のやる気も十分だ。 次に鬼意参が手に取ったのはオリーブオイル。食用の安いもので十分だが、敏感肌の鬼意参の場合は D○C あたりのスキンケア用を使ってもよい。 たっぷり手に取ると、それを子まりさの体に塗りこめていく。 「ゆゆーん?しゅーべしゅーべだよ!」 「ゆーん!おちびちゃん、すごくゆっくりしてるね!」 「まりしゃだけじゅるいよ!ちゅぎはれいみゅだよ!」 「まりささまのおちびはたいせつにしないといけないんだぜ!ようやくそれにきづいたのぜ!? まったくにぶいにんげんなのぜ!」 じっくり時間をかけて子まりさの全身にオリーブオイルを塗っていく。ちなみに横倒しに持っている にも関わらずまりさ種の証である帽子はいまだ頭の上にある。ここのあたりはさすがゆっくりである。 「ゆふぅ~ん!しゅーりしゅーりのしゅーべしゅーべでまりしゃとってもゆっくちー! くしょどりぇいのくしぇに、まりしゃをゆっくちしゃしぇるにゃんてほめてやりゃにゃい こちょもにゃいんだじぇ~。」 なでられる気持ちよさにゆっくりしてきた子まりさ。だんだんと肌が変化してくる。 ゆっくりの表面は一般には饅頭の皮と言われている。しかし単に饅頭皮なだけでは飛び跳ねたり 『のびのび』と呼ばれる体を伸ばす行為などは行えない。そんなことをすれば伸縮性に乏しい 饅頭皮が裂けてしまうからだ。 実際のゆっくりの皮膚は饅頭と大福(モチ)のちょうど中間にあたる。しかも自分の意思で 饅頭皮に近づけたり、大福のようなモチモチ皮にしたりと、ある程度の性質変化を起こせるという 優れものだ。 あんよ部分は硬い饅頭皮を、飛び跳ねるためにお腹まわりは大福皮と使い分けたりもしている。 さすがはゆっくり、不思議性質が満載だ。 この子まりさのように、とてもゆっくりした気分になった場合、皮膚は大福皮に近くなる。 日向ぼっこでゆっくりが平べったくなったり、長く伸びたりするのはこのためだ。 この例にもれず子まりさの皮膚も大福皮となり、とてもモチモチで伸縮性バツグンの状態に 変化していた。 「ゆゆゆ~ん。まりしゃ、ねみゅくなっちゃうじぇ~。」 そしてゆっくりが頂点に達するその瞬間。 鬼意参の両手の指が、子まりさのお腹の少し下、あんよの上あたりをギュっと挟んだ。 「ゆっ…?」 子まりさのお腹と背中の皮がくっつく。子まりさのあんよは頭側と切り離されてしまった。 つまり、子まりさの体内の餡子が分断され、上下に完全に分かれたのだ。 モチモチの大福皮はこんなに強く挟んでも、切れたり傷になったりしない。何度も言うが ゆっくりはこれについては非常に高性能なのだ。虐待鬼意参にとって好都合である。 「…なんじぇ?なんじぇ、まりしゃのあんよしゃん、うごきゃにゃいんだじぇ…?」 「お、おちびちゃん…?どうしたの?」 「まりしゃおねえちゃん、どうしちゃの?ゆっくちしちぇいっちぇね!」 「じじい…、なにを、なにをしてるんだぜ…?」 家族はポカンとして鬼意参を見上げている。本当に餡子のめぐりが悪い家族である。 子まりさのあんよが動かないのは餡子が分断されているからだ。 そして次の瞬間、 「ゆ、ゆぴぃ…。ゆびぃぃぃぃいいいい!?いじゃいぃぃい!いじゃいよぉぉぉ!!」 子まりさが叫ぶ。餡子はゆっくりにとって内臓であり筋肉でもある。それを無理やり体内で 引きちぎられたのだ。痛くないはずが無い。 「ゆぴっ!ゆぴぴっぃぃ!たじゅけ、だじゅげでぇぇぇ!?おどうじゃん!?おがあじゃん!? いぢゃいっ!!まりじゃ、まりじゃのかりゃだがいぢゃいいぃぃぃ!!」 「どうしたのおちびちゃん!ゆっくり!ゆっくりしていってね!ゆっくりぃぃぃ!?」 「じじいぃぃぃ!!まりささまのおちびになにしてるんだぜぇぇぇ!!??」 「ゆわーん!れいみゅごわいよぉぉ!」 「いぢゃいいいい!!まりじゃのあんごじゃんがいじゃいんだじぇぇぇぇ!!…ゆぴっ?」 突然、子まりさが叫ぶのをやめた。 「ど、どうしたのぉぉ!?おちびちゃん!れいむのまりさによくにたかわいいまりさのおちびちゃん! おへんじしてぇぇぇ!!」 「…まりしゃ、もういちゃくないんだじぇ☆」 「…ゆゆ?じじい、なにをしたんだぜ…?」 「ど、どうなってるのぉぉ…?」 親ゆっくりはまったく理解できないらしい。種を明かせば簡単なこと。鬼意参が指を離しただけだ。 鬼意参は再度子まりさの体をなでる。 「ゆゆ~ん!まりしゃゆっくちできりゅよ~☆」 「わかったのぜ!じじいはまりさのおちびのちからにひれふしたんだぜ!」 「そうだね!おちびちゃんがすごくゆっくりしたまりさなのをみとめざるをえなくなったんだね! くそじじいはやっぱりしんだほうがいいね!」 「ゆ~ん!れいみゅのおねえしゃんがかっちゃよ~!くしょどりぇいはちゃっちゃとちんでにぇ!」 いいたい放題だが鬼意参にとってはアンコール声援のようなもの。再び子まりさのお腹を両手で つかむと。 ぶちり。 「…ゆ゛っ。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?!?」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?なにじでるのぉぉぉ!?」 「ざっざどでをばなずんだぜぇぇぇ!?」 「ゆぎっ。ゆぎっ。…ぴぃぃぃぃいいいいい!!!」 絶叫がほとばしった。その声を聞いて子れいむはおそろしーしーを大放出中だ。 「ゆんやぁぁぁ!?ぎょわいぃぃいい!なんぢぇ!?おねぇぢゃんががっだばずなのにぃぃ!?!?」 鬼意参が指を離す。 「ゆぎっ…!?」 そしてなでなで。 「ゆ~ん…、まりしゃ、ゆっくちでき…。」 もういちどぶちり。 「にゃいんだじぇぇぇぇ!!!ぎぎぎぎぎぎぃぃぃいいい!」 「やめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじめないでぇぇぇえええ!」 「ごろず!ごのぐぞじじいぜっだいにごろずんだぜえええええ!」 「おねえぢゃぁぁぁん!おべんじじでぇえええ!?ゆっぐぢっ!ゆっぐぢぃぃぃっ!」 鬼意参の指ひとつですばらしい音楽が奏でられる。美しいその旋律にうっとりする鬼意参。 そう、このゆ虐法の最大の利点は『ゆっくりが死なないこと』。外皮はモチモチだから傷がつかない。 内臓にあたる餡子も手を離してよく揉んでやれば元通り。 何度やっても死なないゆ虐法。それがこの方法の最大の利点なのだ。 もうひとつの利点は苦しみの落差が大きいこと。ゆっくりの皮膚をモチモチにするためマッサージを 行うと、ゆっくりはとてもゆっくりできる。つまり嬉しさの頂点からがゆ虐スタートなのだ。 その落差は普通のゆ虐を超える。嬉しさが大きいほど苦しみも増す。 死なず、苦しみは可能な限り深く。ゆ虐はひとつの完成形を見た。 「おぢびぢゃん!ずぐにじじいがらにげでね!にげでね!」 「まりざのおぢびならでぎるんだぜぇぇ!ざっざどぞごがらにげるんだぜえええ!?」 「ゆ゛っ、ゆっぐぢわがっぢゃんだじぇ!…ばなぢぇじじい!」 「ゆ゛わ゛ーん゛!ゆ゛わ゛ーん゛!お゛ね゛え゛ぢゃーん゛! 涙まじりの両親からの声援で子まりさが必死に体をくねらせる。しかし指を輪にして支えている 鬼意参の手からは逃れられない。お尻をプリンプリンさせるのが関の山だ。 妹れいむはおそろしーしーを出し切り、今度はうんうんをもらしている。 「ゆっくりしていってね…。」 鬼意参の一言でぴたりとゆっくり一家の泣き声がとまる。 「…!ゆっくり!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくんだぜええ!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!」 「ゆっくちするんだじぇ!」 希望を見た。鬼意参が助けてくれる。そんなクモの糸よりもか細い望みが一家を支えていた。 しかし。 「ゆっくり、…苦しんでいってね?」 「「「「………、ゆ゛っ、ゆ゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!」」」」 心を打つ一家の絶叫が響く。心が洗われる、そんな清清しさが鬼意参を包んだ。 鬼意参は次のゆ虐にとりかかる。こちらはゆ虐というよりは実験に近いのだが。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅ!もうぶっぢんはいやなんだじぇぇぇぇ!!」 ビッタンビッタンと手の中で暴れる子まりさを、まるで愛おしいもののように見つめる鬼意参。 だが次に行うのは、子まりさにとってはまさしく地獄を見る、そんなゆ虐なのだ。 「もうやめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじべないでぇぇええ!!」 「ごろず!ぜっだいにごろずんだぜえええ!」 両親の暖かい声援が子まりさに注がれた。父まりさは透明箱にバンバンと体をぶつけて必死の応援だ。 子まりさへの虐待、必ずや成功させなくては。鬼意参はその決意を指に込めた。 「おねえぢゃぁぁぁあああんん!おねえぢゃあああんん!」 妹れいむはうんうんの華を咲かせて親に負けじと応援してくれている。良かったね、子まりさ。 君は愛されているよ…。鬼意参の心がまるで仏のように静寂さに満たされた。 指の感覚を研ぎ澄ます。一心に成功をイメージし、そして一気に。 ぶちり。子まりさのあごから左右斜め上に、両手でぎゅっと押す。ちょうど V 字の形だ。 「ゆ゛っ…。」 「どうじだんだぜぇぇえ!おぢびっ!おぢびぃぃぃっ!」 「ゆっぐりぃぃぃ!ゆっぐりじでいっでねぇぇ!ゆっぐりじでいっでねっでおべんじを がえじでねぇぇぇぇええ!」 「じんじゃいやぁぁぁ!?おねえぢゃああああ!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…。」 ゆっくりは体の3分の1の餡子を失うと死に至る。つまり中枢餡から3分の1の餡子が切り離される 時が、ゆっくりの最後。 鬼意参の指によって頭部の中枢餡と分離されたあんよ側餡子、それがちょうど3分の1を超えていた。 「…もっぢょ…。」 「だめぇぇぇ!」 子まりさはゆん生最後のご挨拶を始めた。 「…ゆっぐぢ…」 「おぐぢをどじるんだぜぇぇぇ!」 「…じだ…。」 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ!?おねえぢゃんっ!?おねえぢゃぁぁん!」 「…がっぢゃ…。」 神速で指を離す。そしてよーくもみもみ。 「…ゆぴっ……??」 もみもみもみ…。 「ゆぅ~ん。まりしゃゆっくちできりゅんだじぇっ☆」 そう、これがこのゆ虐法の2つめの楽しみ方、『りんしたいけん』だ。 大量出餡と同じ状態を作り出し、ゆん生最後のご挨拶をさせた直後に餡子を戻してやる。 こうすることで、何度でもご挨拶をさせることができるのだ。 「…おぢびぢゃん?おぢびぢゃぁぁぁん!?!?」 「よがっだ…、よがっだんだぜぇぇ!ばでぃざのおぢびはづよいゆっぐぢなんだぜぇぇ! じじいなんかにまけないんだぜ!」 「ゆわーん!おねえちゃん、ぢななぐでよがっだよぉぉ!!」 聞くに堪えない雑音だ。顔をしかめる鬼意参。 「まりしゃ、しゅごーいゆっくちぷれいしゅにいたんだじぇ!おはなしゃん、いっぴゃい! いもむちしゃんいっぴゃいのぷれいしゅだったんだじぇ!」 ゆんごく(天国)を覗いて来たらしい。鬼意参にとっては煮え湯のごときご報告だ。 「さすがまりさのおちびなのぜ!くそじじいにかんっぜんっしょうりっ!なんだぜ!」 「ゆゆーん!さすがはまりさとれいむのおちびちゃんだよぉー!あとでまけたじじいから あまあまいっぱいもらおうねっ!」 「あみゃあみゃ!あみゃあみゃいっぴゃいだにぇ!しゃしゅがれいみゅのおねえちゃんだよ!」 「ゆ~ん!しょりぇほどでもありゅんだ…、ゆびっ。」 雑音は消さなくては。鬼意参の指に修羅が宿る。再び子まりさの顔が V 字に押さえつけられた。 「ゆびっ…、ゆびっ…、ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ。」 「「「!?!?!?!?」」」 家族3匹の顔がゆがむ。…美しい。なんて美しい顔だ。鬼意参は満たされた気分になった。 「…もっぢょ…。」 「やだよぉぉぉぉ!おねえぢゃぁぁん!ごばいざづじないでぇぇぇ!!」 再び聞こえ始めた清らかなるご挨拶に、妹れいむは感激だ。 「…ゆっぐぢ…。」 「まけるんじゃないんだぜぇぇぇ!までぃざのおぢびはぐぞじじいにぜっだいがづんだぜぇぇぇ!」 父まりさもご挨拶のすばらしさに感嘆をもらしている。 「…じぢゃ…。」 「やめでぇぇぇ!!もうおぢびじゃんをいじべないでぇぇぇ!いやぁぁぁ!!」 母れいむに至っては喜びすぎで言葉にならないようだ。 「…がっぢゃ。」 スッと指を離し、高速のもみもみ。 「…、ゆっ…。」 もみもみもみもみ…。 「おぢびぢゃんっ!?」 「ざずがばでぃざのおぢびなんだぜぇぇ!まだじじいにがっだんだぜぇぇ!」 「…ゆっ、ゆびゃぁぁぁぁあああ!?!?ごわいよぉぉぉ!!」 先ほどとはまったく違う反応だ。 「ごわいよぉぉぉ!えいぎごわいぃぃぃ!ごまぢごわいぃぃぃ!!」 「ぢょうじだのぉぉ!?おねえぢゃんはぐぞどりぇいにがっだんだよねぇぇ!?ゆっぐぢっ! ゆっぐぢじでぇぇぇ!!!」 「ごわいぃぃ!ごわいんだじぇええええ!!!」 どうやら先ほどとは打って変わって、ゆ獄に行ってしまったようだ。子まりさが報告する情景描写 は、あまりの臨場感に鬼意参もぐぐっと引き込まれてしまうほどだ。 研究お兄さんなら先ほどとこの報告から研究心を刺激されるところだろうが鬼意参はそのような 趣味はない。単純に、こちらとあちらを行ったり来たりしてほしいだけなのだ。 ぎゅっと押さえつけては最後のご挨拶をし、家族から暖かい声援を受ける子まりさ。 指を離せば家族からは雑音がほとばしり、子まりさからは雑音か美しき世界の報告の2択。 そんな繰り返しをもう10回ほど行っただろうか。 「…ゆぴっ。…ゆぎっ。…ねぎっ。ねねねねねねねね!!」 子まりさが壊れてしまった。こちらの世界よりあちらの方がよかったのだろうか。親切心であちらを 見せてあげていたものの、やりすぎると逝きっぱなしになってしまうようだ。 「ゆぅ~ん!まりしゃはれいみゅなのじぇっ!ありしゅはときゃいはなおよめしゃんに なるのじぇっ!ちぇんはまりしゃなのじぇっ!まりしゃは、れいみゅで、ちぇんな、ときゃいは ありしゅなのなのなののののの、じぇじぇじぇじぇじぇ!」 …ああ!なんという恍惚!子まりさから発せられる神々しいまでの波動に、雷に打たれたかのように 硬直してしまう鬼意参。 「じっがりずるんだぜぇぇぇ!いまだずげるがらずごじまづんだぜぇぇ!!」 「ばやぐっ!でいぶのおぢびぢゃんがだいべんなごとになっでるんだよぉぉぉ!?なんでばでぃざは だずげにいがないのぉぉぉ!!」 「おねえぢゃあああん!おねえぢゃんをだじゅげでよぉぉぉ! にゃにじでるのぐじゅおやどもぉぉぉ!」 家族も子まりさの神気に触れ、美麗なる言葉をその口からつむぎだしている。 これだ…、この調べをこそ聞きたかったのだ。鬼意参の心が満たされていく。 「…ありがとう。」 「なにがんじゃじでるんだぜぇぇぇ!?」 「こんなに満たされた気持ちになったのは、本当に久しぶりだよ。」 「ごのぐぞじじぃぃいい!でいぶのおぢびぢゃんをいじめるばがはじねぇぇ!」 「お礼に、この子は返すね。本当ならもっと聞いていたいんだけど…。」 そっと、子まりさを透明箱に戻す。 「ゆげっ、ゆげっ、ゆげげげげげねぎっげげげげげげ!!」 その楽しそうな声に妹れいむもご機嫌だ。 「ゆっぎゃぁぁぁ!?おねえぢゃんがっ、おねえぢゃんがぁぁぁ!ゆっぐぢじでっでねぇぇえ! ゆっぐぢ!ゆっぐぢじでよぉぉぉ!ゆっぎぃぃぃ!?」 「まりじゃまりじゃまりまりじゃまりままままままままっ!?れいぶっでいぶっでいみゅっ!?」 「おがあざんがずーりずーりじであげるがらねっ!ゆっぐじじでいっでねっ!…おべんじがえじで ねぇぇぇ!?」 「ばでぃざがべーろべーろじでやるんだぜぇぇぇ!おぢびっ!じっがりずるんだぜぇぇ!!」 子ゆっくりは10回程度の『りんしたいけん』で美しき楽器へと変身を遂げた。大人のゆっくり ではどうだろう? 早速鬼意参は父まりさをつかみあげた。 「ゆ゛っ!?や、やめるんだぜぇぇぇ!?」 「ばでぃざ!?ばでぃざぁぁぁ!」 「ゆぇーん!おとうしゃーん!」 「ねぴっ、ねぎっ、ねりっ!?ねぎっ!?」 母れいむへの『りんしたいけん』も試してみたいのだが、成体と幼体とでどの程度の差があるかを 見極めたいため父まりさを選ぶ鬼意参。 「やるならそっちのおちびにやるんだぜぇぇぇ!!」 「なにいっでるのばでぃざぁぁ!?」 「ゆええええん!れいみゅぶっちんしゃんいやぁぁぁ!」 「ぶっちん!ぶっちんんん!ぶんぶんぶんぶぶぶぶっ!ねぎっ!」 さっそくまりさ種の18番が出た。定番のセリフながら聞き飽きない味わいである。 「ばでぃざをぶっぢんじでもだのじぐないんだぜぇぇぇ!やるならでいぶにずるんだぜぇぇ!」 「ばでぃざぁぁぁ!ごのうらぎりぼのぉぉぉ!ばでぃざはでいぶをまもるんでじょぉぉぉ! ごのうぞづぎぃぃぃぃ!」 「うるざいんだぜぇぇぇ!!ばでぃざざまがにげるあいだ、じじいのおとりになるのがおばえだぢの やぐめだろぅぅぅ!」 「おどうじゃん!?なんぢぇじょんなごどゆうのぉぉぉ!?」 「じねぇぇぇ!ばでぃざはざっざどじねぇぇぇ!」 家族の温かな交流は鬼意参の心を強く打つ。 「…ゆっくり、していってね…?」 「「「ゆっぐじじでいっでねっ!!」」」 きれいにそろったご挨拶だ。約1匹、ゆげっとか言って返さないゆっくりも居るが。 「…ゆっくり、彼方を見に行って来てね?」 「…ゆ゛っ、ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ?!?!ばでぃざはぶっぢんなんでいやなんだぜぇぇぇ!!」 鬼意参の言葉に勇気付けられたのか、父まりさは恥ずかしがりながらも了承してくれた。 少なくとも、鬼意参にはそう思えた。 先ほどは全身にオイルを塗ってしまったためホールドが難しかった。父まりさは成体ゆえ、より ホールドが大変になるのは目に見えている。『ぶっちん』に必要なお腹周りだけにオリーブオイル を塗ることにする。 「や、やべるんだ…、ゆゆ~ん☆すっごくきもちいいんだぜぇぇ☆」 鬼意参のテクに、あっという間にもっちもちのお肌になってゆっくりし始める父まりさ。 「おちびちゃんたち!すぐにおかあさんのおくちにはいってね!そうすればじじいはてだし できないよ!」 「わかっちゃよおかあしゃん!れいみゅゆっくちおかあしゃんのおくちしゃんにはいりゅよ!」 「ねぎぃぃっ!ゆっぐらぁぁぁ!?ぐぢぃっ!」 かたや透明箱の中では、鬼意参の注意が父まりさに向けられていると知り、急いで母れいむが 対策を実行していた。 「ゆふぅ~ん♪まりささまをゆっくりさせるとは、ほめてやらないでもないんだぜぇ~☆ もっとゆっく…。」 「ていっ。」 まずは手始めにお腹の真ん中だけを『ぶっちん』。鬼意参のこぶしが父まりさのお腹と背中を くっ付けた。 「ゆっぎぃぃぃ?!?!ゆぎぃいいいいい!!」 父まりさが声を上げる。鬼意参にとってはオーヴァーチュアにあたる声だ。 「おちびちゃん、ゆっくりはやくはいってね!」 「ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちはやきゅはいりゅよ!」 「ねぎっくち!ねぎっく!ばやばややんやああああ!」 一方の透明箱では、無駄な努力が続いていた。言うことを聞かない(聞けない)子まりさにしびれを きらし、母れいむはもみ上げで口の中にいれようとしていた。 鬼意参がこぶしを引き抜く。 「…っゆはー、っゆはー…!ご、ごのぐぞじじぃぃぃいいい…!」 さっとこぶしを見せると、父まりさの顔色が変わる。 「さて、本番いくよ?…ゆっくりたのしんでね…。」 「…も、もういやなんだぜぇぇぇ!!…ゆふ~ん、ゆっくり~☆」 お腹まわりを揉みしだかれ、あっというまにゆっくりの頂点に上り詰める父まりさ。 鬼意参はその瞬間を見逃さない。両こぶしをお腹に当てると、さっと左右に引く。餡子が父まりさの 上下に分かれたところで両腕で押さえつけ『ぶっちん』を完了させた。 「………。あんよがぁぁぁ!?ばでぃざのあんよがなぐなっだ…、ゆっぴぃぃぃぃ!?」 そのすさまじい叫び声が届いたらしい。母れいむの口の中では妹れいむが過剰反応を起こしていた。 「…ゆんやぁぁぁ…。ぎょわいよぉぉぉ…。」 くぐもった声と同時に「しゅっきりー」の声が母れいむの中から聞こえる。 どうやら再度おそろしーしー&うんうんの両コンボをキメてしまったらしい。 母れいむは目を白黒させつつもそれに耐えている。白黒どころか砂糖水の涙が滝のように流れ出し、 肌には玉のような汗が浮かんでいた。 「ゆぎぃぃっぃ!いだいんだぜぇぇぇ!あんよがぁぁ!おながのあんごがいだいんだぜぇぇ!!」 腕を持ち上げもみもみもみ…。 「ゆっ…ゆゆゆ~ん☆ゆっぐりぃぃ~♪」 またもや両腕で『ぶっちん』。 「りりりりりりぎぎぎぎぎぎ!!!!」 腕を離してもみもみもみ…。 「ぎっ!?ゆぅっぐりでぇぎるぅんだぁぜ~♪」 今度は V 字にもみもみを行う鬼意参。さあ、何回で天空の調べを聞かせてくれるのか?鬼意参の 期待が高まる。 「ゆっふぅぅ~ん…、ねぴっ!?」 「さあ、聞かせておくれ、最後の言葉を…。」 「もっど…。」 「ば、ばでぃざ!?!?」 「ゆっぐりぃ…。」 「…おどうじゃ~ん…」(母れいむの体内から) 「じだ…。」 「…ねぎぃぃんっ!おどっおどっおっどぉぉん!…」(同じく母れいむの中から) 「がっ…。」 すばやく腕を離して蘇生処置を開始。鬼意参の両腕に神が宿る。もみもみもみもみ…。 「…ゆ゛っ…ゆ…、ゆっぱっぽ~♪」 鬼意参の顔が曇る。失敗だ。 「ぱぴぷぺぽ!ぱぴぷぺぽー!…ゆっぱっぴっぽっぺ~♪」 まさか1回で駄楽器となってしまうとは。落ち込む鬼意参。 子まりさとセッションしていたときは『ゆ虐はひとつの完成形を見た』などと自画自賛していたが、 思い上がりだった。たしかに子ゆっくりには適するゆ虐法だが、成体ゆっくりには合わない。 大きすぎて餡子を分離するのに腕まで必要だし、中身がパンパンに詰まっているゆっくりの場合、 どうしても皮がやぶけそうになる。子ゆっくりほどの伸展性が期待できないのだ。 それに『りんしたいけん』への適応力も低すぎる。 先達の生み出した秘法の数々は成体、子、赤のいずれにも適合し、なおかつゆ虐コンボのどの段階 へも組み込める汎用性がある。自分の考えた『ぶっちん』はそれには遠く及ばない。 はぁ…。鬼意参は肩を落とす。自分は、まだまだだな。しかしそう落ち込むと同時に、再度 自分の心を奮い立たせた。 「まだだ…。僕は必ず先達と並ぶ。…並んで見せるよ。」 決意を胸に、いまだ口の中に子ゆっくりを詰め込んでいる母れいむを見る鬼意参。 「…そのために、まだまだ付き合ってもらうよ…?」 ビクッ、と母れいむがおびえる。 いまだ意味不明な言葉を叫び続ける父まりさを部屋に残し、虐待鬼意参は母れいむの入った透明箱 をもってこの部屋を出て行った。 あるぇええ?鬼意参は淡々と虐待をするだけの予定なのに。なぜだかおかしな描写がいっぱいだよ? それに短編のはずなのにこの長さはいったい? 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ 必殺引篭り人の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 殺してしまわないゆ虐……だと!?スゴーイデスネ!! -- 2016-08-28 00 13 11 おかあさんいっしよかんさーと -- 2014-08-05 23 01 59 素晴らしい マッサージが本当に気持ちよさそうで -- 2014-01-13 22 48 30 新しいなぁ これはありだなあ -- 2012-06-22 07 20 19 見た目が地味かな -- 2010-12-23 13 06 21 ほう、殺してしまわない虐待…素晴らしいな。 新しい境地を見た感。 -- 2010-10-15 21 57 03 駄楽器ww -- 2010-09-16 19 01 49
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1485.html
※独自設定垂れ流し。 ※苦手克服のため直接虐待に挑戦。 ※街ゆあき様の「ゆっくり親子とクズ人間」からインスパイアをいただきました。 本当にありがとうございます。 ※相変わらず設定文章がいっぱいです。自分、理系人間ッスから! 「モチモチを生かして」 必殺引篭り人 世に虐待鬼意参は多けれど、尊敬と羨望を集めるのはさまざまな虐待方法を考案してきた先達で あろう。 アマギリ、あんよ焼き、親子姉妹強制すっきりにれいぱーをけしかける等々。先達の発想力の豊かさと ゆ虐への飽くなき挑戦に感動と敬服を覚える鬼意参も多いだろう。 この鬼意参もその一人。自分も先達と同じく後世に長く伝わるゆ虐法を編み出したいと強く願い、 日々野良ゆっくりの虐待にせいをだしていた。 そしてネットで報告されていた、ゆ虐の同志が見かけた事例を見てひらめいた。先達に及ばずとも、 ひとつのスパイスとして使えそうな虐待方法を。 「くそじじい!さっさとまりささまをだすんだぜ!」 「そうだよ!れいむのまりさはつよいんだよ!いたいめをみるまえにいうことをきかないとこわいよ!」 「くしょどりぇい!れいみゅのおとうしゃんのいうこちょをきけぇ!」 「まりしゃのぷきゅー!はきょわいきょわいだよ!しゃっしゃときょきょきゃらだしゅんだじぇ!」 実践の相手はこの一家。庭につながる門をちょっと開けておいておびき寄せた、野良一家だ。 もちろん加工所製の透明箱に入れられているので逃げ出す心配は皆無。箱の堅牢なつくりは 虐待鬼意参達から絶大な支持を受けている。 それにしてもここまで挑発してくれると俄然やる気が出るというもの。虐待鬼意参にとって ゆっくりの罵倒は、カワイイ女の子からの熱烈な声援と同義だ。 ゆっくり達に元気をもらった鬼意参は、早速子まりさを取り出した。 「ゆーん!まりしゃおしょらをとんぢぇるみちゃーい!…ゆゆっ!?ちゅめたいんだじぇ!」 今回のゆ虐はゆっくりの体を触るため、ウェットティッシュできれいに拭いておく。 「ゆー!やっとたちばをりかいしたね、このくずは!さっさとれいむとまりさのおちびちゃんを はなしてね!それとあまあまをもってきてね!」 「じじい!さっさとまりささまたちをここからだすんだぜ!あとあまあまをいっぱいもってくるんだぜ! そうすればゆるしてやらないこともないんだぜ!」 親ゆっくりからの声援が飛んできた。鬼意参のやる気も十分だ。 次に鬼意参が手に取ったのはオリーブオイル。食用の安いもので十分だが、敏感肌の鬼意参の場合は D○C あたりのスキンケア用を使ってもよい。 たっぷり手に取ると、それを子まりさの体に塗りこめていく。 「ゆゆーん?しゅーべしゅーべだよ!」 「ゆーん!おちびちゃん、すごくゆっくりしてるね!」 「まりしゃだけじゅるいよ!ちゅぎはれいみゅだよ!」 「まりささまのおちびはたいせつにしないといけないんだぜ!ようやくそれにきづいたのぜ!? まったくにぶいにんげんなのぜ!」 じっくり時間をかけて子まりさの全身にオリーブオイルを塗っていく。ちなみに横倒しに持っている にも関わらずまりさ種の証である帽子はいまだ頭の上にある。ここのあたりはさすがゆっくりである。 「ゆふぅ~ん!しゅーりしゅーりのしゅーべしゅーべでまりしゃとってもゆっくちー! くしょどりぇいのくしぇに、まりしゃをゆっくちしゃしぇるにゃんてほめてやりゃにゃい こちょもにゃいんだじぇ~。」 なでられる気持ちよさにゆっくりしてきた子まりさ。だんだんと肌が変化してくる。 ゆっくりの表面は一般には饅頭の皮と言われている。しかし単に饅頭皮なだけでは飛び跳ねたり 『のびのび』と呼ばれる体を伸ばす行為などは行えない。そんなことをすれば伸縮性に乏しい 饅頭皮が裂けてしまうからだ。 実際のゆっくりの皮膚は饅頭と大福(モチ)のちょうど中間にあたる。しかも自分の意思で 饅頭皮に近づけたり、大福のようなモチモチ皮にしたりと、ある程度の性質変化を起こせるという 優れものだ。 あんよ部分は硬い饅頭皮を、飛び跳ねるためにお腹まわりは大福皮と使い分けたりもしている。 さすがはゆっくり、不思議性質が満載だ。 この子まりさのように、とてもゆっくりした気分になった場合、皮膚は大福皮に近くなる。 日向ぼっこでゆっくりが平べったくなったり、長く伸びたりするのはこのためだ。 この例にもれず子まりさの皮膚も大福皮となり、とてもモチモチで伸縮性バツグンの状態に 変化していた。 「ゆゆゆ~ん。まりしゃ、ねみゅくなっちゃうじぇ~。」 そしてゆっくりが頂点に達するその瞬間。 鬼意参の両手の指が、子まりさのお腹の少し下、あんよの上あたりをギュっと挟んだ。 「ゆっ…?」 子まりさのお腹と背中の皮がくっつく。子まりさのあんよは頭側と切り離されてしまった。 つまり、子まりさの体内の餡子が分断され、上下に完全に分かれたのだ。 モチモチの大福皮はこんなに強く挟んでも、切れたり傷になったりしない。何度も言うが ゆっくりはこれについては非常に高性能なのだ。虐待鬼意参にとって好都合である。 「…なんじぇ?なんじぇ、まりしゃのあんよしゃん、うごきゃにゃいんだじぇ…?」 「お、おちびちゃん…?どうしたの?」 「まりしゃおねえちゃん、どうしちゃの?ゆっくちしちぇいっちぇね!」 「じじい…、なにを、なにをしてるんだぜ…?」 家族はポカンとして鬼意参を見上げている。本当に餡子のめぐりが悪い家族である。 子まりさのあんよが動かないのは餡子が分断されているからだ。 そして次の瞬間、 「ゆ、ゆぴぃ…。ゆびぃぃぃぃいいいい!?いじゃいぃぃい!いじゃいよぉぉぉ!!」 子まりさが叫ぶ。餡子はゆっくりにとって内臓であり筋肉でもある。それを無理やり体内で 引きちぎられたのだ。痛くないはずが無い。 「ゆぴっ!ゆぴぴっぃぃ!たじゅけ、だじゅげでぇぇぇ!?おどうじゃん!?おがあじゃん!? いぢゃいっ!!まりじゃ、まりじゃのかりゃだがいぢゃいいぃぃぃ!!」 「どうしたのおちびちゃん!ゆっくり!ゆっくりしていってね!ゆっくりぃぃぃ!?」 「じじいぃぃぃ!!まりささまのおちびになにしてるんだぜぇぇぇ!!??」 「ゆわーん!れいみゅごわいよぉぉ!」 「いぢゃいいいい!!まりじゃのあんごじゃんがいじゃいんだじぇぇぇぇ!!…ゆぴっ?」 突然、子まりさが叫ぶのをやめた。 「ど、どうしたのぉぉ!?おちびちゃん!れいむのまりさによくにたかわいいまりさのおちびちゃん! おへんじしてぇぇぇ!!」 「…まりしゃ、もういちゃくないんだじぇ☆」 「…ゆゆ?じじい、なにをしたんだぜ…?」 「ど、どうなってるのぉぉ…?」 親ゆっくりはまったく理解できないらしい。種を明かせば簡単なこと。鬼意参が指を離しただけだ。 鬼意参は再度子まりさの体をなでる。 「ゆゆ~ん!まりしゃゆっくちできりゅよ~☆」 「わかったのぜ!じじいはまりさのおちびのちからにひれふしたんだぜ!」 「そうだね!おちびちゃんがすごくゆっくりしたまりさなのをみとめざるをえなくなったんだね! くそじじいはやっぱりしんだほうがいいね!」 「ゆ~ん!れいみゅのおねえしゃんがかっちゃよ~!くしょどりぇいはちゃっちゃとちんでにぇ!」 いいたい放題だが鬼意参にとってはアンコール声援のようなもの。再び子まりさのお腹を両手で つかむと。 ぶちり。 「…ゆ゛っ。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?!?」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?なにじでるのぉぉぉ!?」 「ざっざどでをばなずんだぜぇぇぇ!?」 「ゆぎっ。ゆぎっ。…ぴぃぃぃぃいいいいい!!!」 絶叫がほとばしった。その声を聞いて子れいむはおそろしーしーを大放出中だ。 「ゆんやぁぁぁ!?ぎょわいぃぃいい!なんぢぇ!?おねぇぢゃんががっだばずなのにぃぃ!?!?」 鬼意参が指を離す。 「ゆぎっ…!?」 そしてなでなで。 「ゆ~ん…、まりしゃ、ゆっくちでき…。」 もういちどぶちり。 「にゃいんだじぇぇぇぇ!!!ぎぎぎぎぎぎぃぃぃいいい!」 「やめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじめないでぇぇぇえええ!」 「ごろず!ごのぐぞじじいぜっだいにごろずんだぜえええええ!」 「おねえぢゃぁぁぁん!おべんじじでぇえええ!?ゆっぐぢっ!ゆっぐぢぃぃぃっ!」 鬼意参の指ひとつですばらしい音楽が奏でられる。美しいその旋律にうっとりする鬼意参。 そう、このゆ虐法の最大の利点は『ゆっくりが死なないこと』。外皮はモチモチだから傷がつかない。 内臓にあたる餡子も手を離してよく揉んでやれば元通り。 何度やっても死なないゆ虐法。それがこの方法の最大の利点なのだ。 もうひとつの利点は苦しみの落差が大きいこと。ゆっくりの皮膚をモチモチにするためマッサージを 行うと、ゆっくりはとてもゆっくりできる。つまり嬉しさの頂点からがゆ虐スタートなのだ。 その落差は普通のゆ虐を超える。嬉しさが大きいほど苦しみも増す。 死なず、苦しみは可能な限り深く。ゆ虐はひとつの完成形を見た。 「おぢびぢゃん!ずぐにじじいがらにげでね!にげでね!」 「まりざのおぢびならでぎるんだぜぇぇ!ざっざどぞごがらにげるんだぜえええ!?」 「ゆ゛っ、ゆっぐぢわがっぢゃんだじぇ!…ばなぢぇじじい!」 「ゆ゛わ゛ーん゛!ゆ゛わ゛ーん゛!お゛ね゛え゛ぢゃーん゛! 涙まじりの両親からの声援で子まりさが必死に体をくねらせる。しかし指を輪にして支えている 鬼意参の手からは逃れられない。お尻をプリンプリンさせるのが関の山だ。 妹れいむはおそろしーしーを出し切り、今度はうんうんをもらしている。 「ゆっくりしていってね…。」 鬼意参の一言でぴたりとゆっくり一家の泣き声がとまる。 「…!ゆっくり!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくんだぜええ!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!」 「ゆっくちするんだじぇ!」 希望を見た。鬼意参が助けてくれる。そんなクモの糸よりもか細い望みが一家を支えていた。 しかし。 「ゆっくり、…苦しんでいってね?」 「「「「………、ゆ゛っ、ゆ゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!」」」」 心を打つ一家の絶叫が響く。心が洗われる、そんな清清しさが鬼意参を包んだ。 鬼意参は次のゆ虐にとりかかる。こちらはゆ虐というよりは実験に近いのだが。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅ!もうぶっぢんはいやなんだじぇぇぇぇ!!」 ビッタンビッタンと手の中で暴れる子まりさを、まるで愛おしいもののように見つめる鬼意参。 だが次に行うのは、子まりさにとってはまさしく地獄を見る、そんなゆ虐なのだ。 「もうやめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじべないでぇぇええ!!」 「ごろず!ぜっだいにごろずんだぜえええ!」 両親の暖かい声援が子まりさに注がれた。父まりさは透明箱にバンバンと体をぶつけて必死の応援だ。 子まりさへの虐待、必ずや成功させなくては。鬼意参はその決意を指に込めた。 「おねえぢゃぁぁぁあああんん!おねえぢゃあああんん!」 妹れいむはうんうんの華を咲かせて親に負けじと応援してくれている。良かったね、子まりさ。 君は愛されているよ…。鬼意参の心がまるで仏のように静寂さに満たされた。 指の感覚を研ぎ澄ます。一心に成功をイメージし、そして一気に。 ぶちり。子まりさのあごから左右斜め上に、両手でぎゅっと押す。ちょうど V 字の形だ。 「ゆ゛っ…。」 「どうじだんだぜぇぇえ!おぢびっ!おぢびぃぃぃっ!」 「ゆっぐりぃぃぃ!ゆっぐりじでいっでねぇぇ!ゆっぐりじでいっでねっでおべんじを がえじでねぇぇぇぇええ!」 「じんじゃいやぁぁぁ!?おねえぢゃああああ!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…。」 ゆっくりは体の3分の1の餡子を失うと死に至る。つまり中枢餡から3分の1の餡子が切り離される 時が、ゆっくりの最後。 鬼意参の指によって頭部の中枢餡と分離されたあんよ側餡子、それがちょうど3分の1を超えていた。 「…もっぢょ…。」 「だめぇぇぇ!」 子まりさはゆん生最後のご挨拶を始めた。 「…ゆっぐぢ…」 「おぐぢをどじるんだぜぇぇぇ!」 「…じだ…。」 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ!?おねえぢゃんっ!?おねえぢゃぁぁん!」 「…がっぢゃ…。」 神速で指を離す。そしてよーくもみもみ。 「…ゆぴっ……??」 もみもみもみ…。 「ゆぅ~ん。まりしゃゆっくちできりゅんだじぇっ☆」 そう、これがこのゆ虐法の2つめの楽しみ方、『りんしたいけん』だ。 大量出餡と同じ状態を作り出し、ゆん生最後のご挨拶をさせた直後に餡子を戻してやる。 こうすることで、何度でもご挨拶をさせることができるのだ。 「…おぢびぢゃん?おぢびぢゃぁぁぁん!?!?」 「よがっだ…、よがっだんだぜぇぇ!ばでぃざのおぢびはづよいゆっぐぢなんだぜぇぇ! じじいなんかにまけないんだぜ!」 「ゆわーん!おねえちゃん、ぢななぐでよがっだよぉぉ!!」 聞くに堪えない雑音だ。顔をしかめる鬼意参。 「まりしゃ、しゅごーいゆっくちぷれいしゅにいたんだじぇ!おはなしゃん、いっぴゃい! いもむちしゃんいっぴゃいのぷれいしゅだったんだじぇ!」 ゆんごく(天国)を覗いて来たらしい。鬼意参にとっては煮え湯のごときご報告だ。 「さすがまりさのおちびなのぜ!くそじじいにかんっぜんっしょうりっ!なんだぜ!」 「ゆゆーん!さすがはまりさとれいむのおちびちゃんだよぉー!あとでまけたじじいから あまあまいっぱいもらおうねっ!」 「あみゃあみゃ!あみゃあみゃいっぴゃいだにぇ!しゃしゅがれいみゅのおねえちゃんだよ!」 「ゆ~ん!しょりぇほどでもありゅんだ…、ゆびっ。」 雑音は消さなくては。鬼意参の指に修羅が宿る。再び子まりさの顔が V 字に押さえつけられた。 「ゆびっ…、ゆびっ…、ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ。」 「「「!?!?!?!?」」」 家族3匹の顔がゆがむ。…美しい。なんて美しい顔だ。鬼意参は満たされた気分になった。 「…もっぢょ…。」 「やだよぉぉぉぉ!おねえぢゃぁぁん!ごばいざづじないでぇぇぇ!!」 再び聞こえ始めた清らかなるご挨拶に、妹れいむは感激だ。 「…ゆっぐぢ…。」 「まけるんじゃないんだぜぇぇぇ!までぃざのおぢびはぐぞじじいにぜっだいがづんだぜぇぇぇ!」 父まりさもご挨拶のすばらしさに感嘆をもらしている。 「…じぢゃ…。」 「やめでぇぇぇ!!もうおぢびじゃんをいじべないでぇぇぇ!いやぁぁぁ!!」 母れいむに至っては喜びすぎで言葉にならないようだ。 「…がっぢゃ。」 スッと指を離し、高速のもみもみ。 「…、ゆっ…。」 もみもみもみもみ…。 「おぢびぢゃんっ!?」 「ざずがばでぃざのおぢびなんだぜぇぇ!まだじじいにがっだんだぜぇぇ!」 「…ゆっ、ゆびゃぁぁぁぁあああ!?!?ごわいよぉぉぉ!!」 先ほどとはまったく違う反応だ。 「ごわいよぉぉぉ!えいぎごわいぃぃぃ!ごまぢごわいぃぃぃ!!」 「ぢょうじだのぉぉ!?おねえぢゃんはぐぞどりぇいにがっだんだよねぇぇ!?ゆっぐぢっ! ゆっぐぢじでぇぇぇ!!!」 「ごわいぃぃ!ごわいんだじぇええええ!!!」 どうやら先ほどとは打って変わって、ゆ獄に行ってしまったようだ。子まりさが報告する情景描写 は、あまりの臨場感に鬼意参もぐぐっと引き込まれてしまうほどだ。 研究お兄さんなら先ほどとこの報告から研究心を刺激されるところだろうが鬼意参はそのような 趣味はない。単純に、こちらとあちらを行ったり来たりしてほしいだけなのだ。 ぎゅっと押さえつけては最後のご挨拶をし、家族から暖かい声援を受ける子まりさ。 指を離せば家族からは雑音がほとばしり、子まりさからは雑音か美しき世界の報告の2択。 そんな繰り返しをもう10回ほど行っただろうか。 「…ゆぴっ。…ゆぎっ。…ねぎっ。ねねねねねねねね!!」 子まりさが壊れてしまった。こちらの世界よりあちらの方がよかったのだろうか。親切心であちらを 見せてあげていたものの、やりすぎると逝きっぱなしになってしまうようだ。 「ゆぅ~ん!まりしゃはれいみゅなのじぇっ!ありしゅはときゃいはなおよめしゃんに なるのじぇっ!ちぇんはまりしゃなのじぇっ!まりしゃは、れいみゅで、ちぇんな、ときゃいは ありしゅなのなのなののののの、じぇじぇじぇじぇじぇ!」 …ああ!なんという恍惚!子まりさから発せられる神々しいまでの波動に、雷に打たれたかのように 硬直してしまう鬼意参。 「じっがりずるんだぜぇぇぇ!いまだずげるがらずごじまづんだぜぇぇ!!」 「ばやぐっ!でいぶのおぢびぢゃんがだいべんなごとになっでるんだよぉぉぉ!?なんでばでぃざは だずげにいがないのぉぉぉ!!」 「おねえぢゃあああん!おねえぢゃんをだじゅげでよぉぉぉ! にゃにじでるのぐじゅおやどもぉぉぉ!」 家族も子まりさの神気に触れ、美麗なる言葉をその口からつむぎだしている。 これだ…、この調べをこそ聞きたかったのだ。鬼意参の心が満たされていく。 「…ありがとう。」 「なにがんじゃじでるんだぜぇぇぇ!?」 「こんなに満たされた気持ちになったのは、本当に久しぶりだよ。」 「ごのぐぞじじぃぃいい!でいぶのおぢびぢゃんをいじめるばがはじねぇぇ!」 「お礼に、この子は返すね。本当ならもっと聞いていたいんだけど…。」 そっと、子まりさを透明箱に戻す。 「ゆげっ、ゆげっ、ゆげげげげげねぎっげげげげげげ!!」 その楽しそうな声に妹れいむもご機嫌だ。 「ゆっぎゃぁぁぁ!?おねえぢゃんがっ、おねえぢゃんがぁぁぁ!ゆっぐぢじでっでねぇぇえ! ゆっぐぢ!ゆっぐぢじでよぉぉぉ!ゆっぎぃぃぃ!?」 「まりじゃまりじゃまりまりじゃまりままままままままっ!?れいぶっでいぶっでいみゅっ!?」 「おがあざんがずーりずーりじであげるがらねっ!ゆっぐじじでいっでねっ!…おべんじがえじで ねぇぇぇ!?」 「ばでぃざがべーろべーろじでやるんだぜぇぇぇ!おぢびっ!じっがりずるんだぜぇぇ!!」 子ゆっくりは10回程度の『りんしたいけん』で美しき楽器へと変身を遂げた。大人のゆっくり ではどうだろう? 早速鬼意参は父まりさをつかみあげた。 「ゆ゛っ!?や、やめるんだぜぇぇぇ!?」 「ばでぃざ!?ばでぃざぁぁぁ!」 「ゆぇーん!おとうしゃーん!」 「ねぴっ、ねぎっ、ねりっ!?ねぎっ!?」 母れいむへの『りんしたいけん』も試してみたいのだが、成体と幼体とでどの程度の差があるかを 見極めたいため父まりさを選ぶ鬼意参。 「やるならそっちのおちびにやるんだぜぇぇぇ!!」 「なにいっでるのばでぃざぁぁ!?」 「ゆええええん!れいみゅぶっちんしゃんいやぁぁぁ!」 「ぶっちん!ぶっちんんん!ぶんぶんぶんぶぶぶぶっ!ねぎっ!」 さっそくまりさ種の18番が出た。定番のセリフながら聞き飽きない味わいである。 「ばでぃざをぶっぢんじでもだのじぐないんだぜぇぇぇ!やるならでいぶにずるんだぜぇぇ!」 「ばでぃざぁぁぁ!ごのうらぎりぼのぉぉぉ!ばでぃざはでいぶをまもるんでじょぉぉぉ! ごのうぞづぎぃぃぃぃ!」 「うるざいんだぜぇぇぇ!!ばでぃざざまがにげるあいだ、じじいのおとりになるのがおばえだぢの やぐめだろぅぅぅ!」 「おどうじゃん!?なんぢぇじょんなごどゆうのぉぉぉ!?」 「じねぇぇぇ!ばでぃざはざっざどじねぇぇぇ!」 家族の温かな交流は鬼意参の心を強く打つ。 「…ゆっくり、していってね…?」 「「「ゆっぐじじでいっでねっ!!」」」 きれいにそろったご挨拶だ。約1匹、ゆげっとか言って返さないゆっくりも居るが。 「…ゆっくり、彼方を見に行って来てね?」 「…ゆ゛っ、ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ?!?!ばでぃざはぶっぢんなんでいやなんだぜぇぇぇ!!」 鬼意参の言葉に勇気付けられたのか、父まりさは恥ずかしがりながらも了承してくれた。 少なくとも、鬼意参にはそう思えた。 先ほどは全身にオイルを塗ってしまったためホールドが難しかった。父まりさは成体ゆえ、より ホールドが大変になるのは目に見えている。『ぶっちん』に必要なお腹周りだけにオリーブオイル を塗ることにする。 「や、やべるんだ…、ゆゆ~ん☆すっごくきもちいいんだぜぇぇ☆」 鬼意参のテクに、あっという間にもっちもちのお肌になってゆっくりし始める父まりさ。 「おちびちゃんたち!すぐにおかあさんのおくちにはいってね!そうすればじじいはてだし できないよ!」 「わかっちゃよおかあしゃん!れいみゅゆっくちおかあしゃんのおくちしゃんにはいりゅよ!」 「ねぎぃぃっ!ゆっぐらぁぁぁ!?ぐぢぃっ!」 かたや透明箱の中では、鬼意参の注意が父まりさに向けられていると知り、急いで母れいむが 対策を実行していた。 「ゆふぅ~ん♪まりささまをゆっくりさせるとは、ほめてやらないでもないんだぜぇ~☆ もっとゆっく…。」 「ていっ。」 まずは手始めにお腹の真ん中だけを『ぶっちん』。鬼意参のこぶしが父まりさのお腹と背中を くっ付けた。 「ゆっぎぃぃぃ?!?!ゆぎぃいいいいい!!」 父まりさが声を上げる。鬼意参にとってはオーヴァーチュアにあたる声だ。 「おちびちゃん、ゆっくりはやくはいってね!」 「ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちはやきゅはいりゅよ!」 「ねぎっくち!ねぎっく!ばやばややんやああああ!」 一方の透明箱では、無駄な努力が続いていた。言うことを聞かない(聞けない)子まりさにしびれを きらし、母れいむはもみ上げで口の中にいれようとしていた。 鬼意参がこぶしを引き抜く。 「…っゆはー、っゆはー…!ご、ごのぐぞじじぃぃぃいいい…!」 さっとこぶしを見せると、父まりさの顔色が変わる。 「さて、本番いくよ?…ゆっくりたのしんでね…。」 「…も、もういやなんだぜぇぇぇ!!…ゆふ~ん、ゆっくり~☆」 お腹まわりを揉みしだかれ、あっというまにゆっくりの頂点に上り詰める父まりさ。 鬼意参はその瞬間を見逃さない。両こぶしをお腹に当てると、さっと左右に引く。餡子が父まりさの 上下に分かれたところで両腕で押さえつけ『ぶっちん』を完了させた。 「………。あんよがぁぁぁ!?ばでぃざのあんよがなぐなっだ…、ゆっぴぃぃぃぃ!?」 そのすさまじい叫び声が届いたらしい。母れいむの口の中では妹れいむが過剰反応を起こしていた。 「…ゆんやぁぁぁ…。ぎょわいよぉぉぉ…。」 くぐもった声と同時に「しゅっきりー」の声が母れいむの中から聞こえる。 どうやら再度おそろしーしー&うんうんの両コンボをキメてしまったらしい。 母れいむは目を白黒させつつもそれに耐えている。白黒どころか砂糖水の涙が滝のように流れ出し、 肌には玉のような汗が浮かんでいた。 「ゆぎぃぃっぃ!いだいんだぜぇぇぇ!あんよがぁぁ!おながのあんごがいだいんだぜぇぇ!!」 腕を持ち上げもみもみもみ…。 「ゆっ…ゆゆゆ~ん☆ゆっぐりぃぃ~♪」 またもや両腕で『ぶっちん』。 「りりりりりりぎぎぎぎぎぎ!!!!」 腕を離してもみもみもみ…。 「ぎっ!?ゆぅっぐりでぇぎるぅんだぁぜ~♪」 今度は V 字にもみもみを行う鬼意参。さあ、何回で天空の調べを聞かせてくれるのか?鬼意参の 期待が高まる。 「ゆっふぅぅ~ん…、ねぴっ!?」 「さあ、聞かせておくれ、最後の言葉を…。」 「もっど…。」 「ば、ばでぃざ!?!?」 「ゆっぐりぃ…。」 「…おどうじゃ~ん…」(母れいむの体内から) 「じだ…。」 「…ねぎぃぃんっ!おどっおどっおっどぉぉん!…」(同じく母れいむの中から) 「がっ…。」 すばやく腕を離して蘇生処置を開始。鬼意参の両腕に神が宿る。もみもみもみもみ…。 「…ゆ゛っ…ゆ…、ゆっぱっぽ~♪」 鬼意参の顔が曇る。失敗だ。 「ぱぴぷぺぽ!ぱぴぷぺぽー!…ゆっぱっぴっぽっぺ~♪」 まさか1回で駄楽器となってしまうとは。落ち込む鬼意参。 子まりさとセッションしていたときは『ゆ虐はひとつの完成形を見た』などと自画自賛していたが、 思い上がりだった。たしかに子ゆっくりには適するゆ虐法だが、成体ゆっくりには合わない。 大きすぎて餡子を分離するのに腕まで必要だし、中身がパンパンに詰まっているゆっくりの場合、 どうしても皮がやぶけそうになる。子ゆっくりほどの伸展性が期待できないのだ。 それに『りんしたいけん』への適応力も低すぎる。 先達の生み出した秘法の数々は成体、子、赤のいずれにも適合し、なおかつゆ虐コンボのどの段階 へも組み込める汎用性がある。自分の考えた『ぶっちん』はそれには遠く及ばない。 はぁ…。鬼意参は肩を落とす。自分は、まだまだだな。しかしそう落ち込むと同時に、再度 自分の心を奮い立たせた。 「まだだ…。僕は必ず先達と並ぶ。…並んで見せるよ。」 決意を胸に、いまだ口の中に子ゆっくりを詰め込んでいる母れいむを見る鬼意参。 「…そのために、まだまだ付き合ってもらうよ…?」 ビクッ、と母れいむがおびえる。 いまだ意味不明な言葉を叫び続ける父まりさを部屋に残し、虐待鬼意参は母れいむの入った透明箱 をもってこの部屋を出て行った。 あるぇええ?鬼意参は淡々と虐待をするだけの予定なのに。なぜだかおかしな描写がいっぱいだよ? それに短編のはずなのにこの長さはいったい? 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ