約 1,476,403 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3138.html
『まりさのおぼうし』 6KB いじめ 観察 小ネタ いたづら 飾り 野良ゆ 子ゆ 現代 リハビリ まりさのおぼうし リハビリ作品です 虐待、制裁はありません。ぬるいじめです。 それでもよろしければどうぞ。 楽しんでいただければ幸いです。 ある日ふとまりさを苛めたくなった。 とはいえ俺はまりさを飼っている訳ではない。 大体あんな糞饅頭を可愛がる奴の気が知れん。 そもそも… いや止めよう、長くなりそうだ。 ともかく俺はゆっくりが嫌いだ。 しかし潰してしまうと後始末がめんどくさい。 だから普段は徹底的に無視することにしている。 ただ今回は奴らがお飾りに執着する習性を使った悪戯を思い付き、我慢できなくなってしまった。 で公園に来てみたわけだが… おっ、いたいた。 大小の黒帽子饅頭が寄り添って木の陰で眠っている。 しかしだらしない顔して眠ってやがる、おぉきもいきもい。 さて仕掛けるのは子のほうにするか。 帽子の先と木の枝を、少し弛ませて細い釣り糸で結んで準備完了。 あとは奴らを起こして隠れてみてるだけ。 さて取り出したるはこの紙袋、これを膨らませてっと… 「ぱっん!」 「「ゆんやーー?」」 「なっなんなのぜ?」 「おとーしゃん、にゃに?にゃんなのじぇ?」 よし起きたな、辺りをきょろきょろ見渡してるが、俺には気付いていないみたいだな、よし順調。 「ゆーん、なんだったのぜ?さっきのおとは?」 「ゆっきゅりできにゃいんだじぇ」 「そうだね、おちびちゃん。おうちでゆっくりしようね。」 「かえっちぇおとーしゃんとしゅーりしゅーりするのじぇ。」 「うん、いーっぱいすーりすりしようね。さあおうちまできょうそうだよ。」 親まりさは早速跳ねて帰り始めた。 一瞬出遅れた子まりさは、きょとんとした顔が見る間に泣きそうな顔になり、遅れて跳ね始めた。 「ゆあーん、じゅるいのじぇー、まっちぇー。」 「ゆふふ、おちびちゃん、このよはせいぞっんきょうそうなのぜ。」 「まっちぇー、おとーしゃんゆっくりまっちぇー、ゆぇーん。」 目から大粒の砂糖水を溢れさせ、遅れまいと子まりさが跳ねていくが、 今の子まりさには行動限界域が存在する(俺のせいだけど)、その限界域を超えた時は… ぽろり「ゆやーん」 お帽子が糸に引っ張られて、ころころと元の位置に戻ってきた。 「まりしゃのしゅてきなゃおぼうちがー」 子まりさは慌てて立ち止まり、先ほどよりもさらに顔を涙でぐちゃぐちゃにして帽子へと駆け寄り、 帽子のつばを銜えて器用にかぶり直した。 「まりしゃのだいじなだいじなおぼうちしゃんゆっくりおかえり。」 別に帽子が戻ってきた訳では無く、自分で取りに戻っただけなのだが、子まりさにとってそれはどうでも良いようで、 さっきまでのぐちゃぐちゃの泣き顔が嘘の様にニコニコとしている。 しかしさすがゆっくり、さっきまで泣きながら親を追かけていたの忘れてるみたいだな。 子まりさはしばらくニコニコとしていたが、不意に不安そうな顔できょろきょろとしだした。 「ゆーん、おとーしゃんどこいったのじぇ」 しかし辺りには父親はもういない、父親の姿が無いことで更に不安が増したのかまた泣きそうになるが、 「ゆん、まりしゃかえるとちゅうだったんだじぇ。」 ようやく思い出したようだ、ほんとにこいつ等二つの事を同時に処理出来ないんだな。 「しゅんそっくのまりしゃがゆっくりしないでかえるんだじぇ。」 そういって子まりさはまた跳ね始めたが、まだ糸は付いたままな訳で… ぽろり「ゆやーん」 また同じことの繰り返すだけだ。 ぽろり「ゆやーん」 ぽろり「ゆやーん」 もはやテンプレと化した一人芝居をしばらく繰り返してついに子まりさが切れた。 「どうしておぼうししゃんはまりしゃにいじわりゅするのー。まりしゃおこってるんだじぇー、ぷきゅー。」 じたばたとしながら帽子に文句を言った後、自分の帽子に向かってぷくーまでして見せた。 いかに子まりさが怒っているのか見て取れるというものである。 「まりしゃがおこったらきょわいでしょ。わかっちゃらいじわるはやめるんだじぇ。」 子まりさは帽子を再びかぶり、おうちへと跳ね始めた。 …… …… …… ぽろり「ゆやーん」 テンプレが変化しただけだった。 またしばらく同じ事を繰り返したのち、子まりさの様子が変わった。 「ぐぎぎぎぎぎ。」 今度はすごく怖い顔をして帽子を睨み続けていた。…とは言ってもそこはゆっくり、何処か抜けた顔ではあるが。 不意に子まりさが呟いた。 「おぼうししゃんはげすだったんだじぇ?」 どうやら帽子に対する問いかけだった様だが、当然帽子は無視。 「なんとかいったらゃどうなのじぇぇぇーー。」 もちろん帽子が喋れる訳も無く、これまた無視。 「うがー、まりしゃしゃまをむしするとょわいいどきょうなゃのじぇー。まりしゃはかんぜっんにおこったのじぇー。 もうおぼうししゃんだってゆるしゃないよ、げすはせいさっいしゅるのじぇー!」 本格的に子まりさはぶち切れたらしい。 自分の帽子にストンピングを始めた。 「しにぇ、しにぇ、ゆっくりできなゃいげすはしにぇー。」 「ゆっふーぅ、ゆっふーぅ。」 ようやく子まりさは落ち着いたのか、ぺっちゃんこになった帽子の前で荒い息を吐いていた。 「おちびちゃーん、いるのぜー?」 「ゆっおとーしゃん。」 ようやく親まりさが子供がいないのに気付き探しに戻ってきた。はっきり言って遅過ぎである。 「ゆん?ゆっくりできないおちびちゃんがいるよ。」 「ゆ?…どぼじでじょんなごどいうのじぇーー。まりしゃはまりしゃなんだじぇー、おとーしゃーん。」 「ゆーん、まりさはおちびちゃんのおとうさんじゃないんだぜ。 まりさのおちびちゃんはぴんとしたおぼうしの、それはそれはきゅーとなおちびちゃんなんだぜ。 おちびちゃんみたいなゆっくりできないおぼうしのおちびちゃんじゃないんだぜ。」 「ゆっゆゆっ」 子まりさはぺっちゃんこに潰れた自分の帽子と父親の顔を交互に見て、自分のした事の重大さに気付いたのか顔を青ざめさせた。 「ちっちがうんだじぇ、きょれは、まりしゃは…」 「ゆふん、まりさはつきあってるひまはないんだぜ。はやくおちびちゃんをさがさないといけないんだぜ。 わかったらおちびちゃんもさっさとどっかいくんだぜ。」 我が子だと気付かずに、明らかに蔑みの目で見ていたまりさはそれだけいうとさっさと跳ねていってしまった。 「ゆー、まりしゃは…、ちがうんだじぇ…、ゆめなんだじぇ…」 置いて行かれた子まりさは潰れた自分の帽子を見つめ呟いていた。 さて潮時かね?俺は隠れていた茂みから立ち上がり取り出した鋏で糸の回収を始めた。 子まりさはいきなり現れた人間に目を白黒させていたが、やがてある明確な意志を含んだ顔でこちらを見上げてきた。 「にんげn「あれ、ゆっくり出来ないお帽子のまりさがいるよ。」…ゆっゆぅー。」 しかしその意志は叩き折る。 「ゆっくり出来ないまりさはさっさとどっかにいってね。見苦しいよ。」 俺はそれだけ言うと背をむけて歩き出した。 「ゆっゆっゆぅ、ゆあーーーーーーーーーーーん。」 俺は背後から聞こえてくる子まりさの泣き声を聞きながら、動画を撮ってゆーチューブにアップすりゃよかったと少し後悔していた。 2ヶ月ぶりの投稿です。 最後まで書けない病に罹っていました。 とりあえず短い作品でいいから書き上げようとがんばりました。 餡娘ちゃんの2周年に間に合わせたかったけど… これを書き上げるのに3週間もかかっちゃった しかしよくよく考えてみると自分のSSは短いのばっかりだね 最後に、餡娘ちゃん2周年おめでとうございます これからもよろしくお願いします。 挿絵:○○あき
https://w.atwiki.jp/satou/pages/1486.html
しねよだいだい
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/622.html
ある群れで、あるゆっくりの姉妹が死んだ。 姉はれいむ種だった。 妹はまりさ種だった。 れいむは何者かに犯されたうえで大樹の梢に吊るされていた。 まりさは姉の真下であおむけになって事切れていた。 まるでお互いの変わり果てた姿を見て驚愕しているかのように、 あるいは醜い亡き骸を永遠に観察せよと強要されているかのように、 両者は死にながらにして凝然と見つめあっていた。 怪死であった。 抜けるような蒼天の下、山はむせかえりそうな初夏の匂いに満たされていた。 荒々しい緑の萌えるこの山には、一筋の川をもっている。 川幅はせまかったが流れは滝のようで、悠久の時の流れが左右に切りたつ岩壁を削り、 いまでは濁流は谷底を駆け抜けるようになっていた。 絶壁のふちには、固唾をのんでことの成りゆきを見守る二匹のゆっくりがいた。 れいむとまりさ。 姉妹は、固唾をのんで成りゆきを見守っていた。 眼下で吼える濁流の黒い水面には目もくれず、彼方にかかる吊り橋を注視している。 吊り橋の中ほどには人間が立っていて、いまにも飛びおりそうだ。 「……ごきゅりっ」 橋のまわりには人垣ができている。 衆人環視のなか、吊り橋のうえの人間はおもむろに膝を曲げて、濁流へと身を投げた。 「ゆゆぅぅぅぅぅぅ~~~~~~っ!」 姉妹は抱き合って悲鳴をあげた。 一方、投身をみまもっていた人々は湧きあがった。 人間が奈落へと落下する。 川に飲まれて死ぬだろう。 「ゆゆぅぅぅ!?」 ところが、人間はまるで魔法のように水面の直前で落下を止めた。 そして、上空へと引き戻されていく。 中空で止まり、また落下。 上昇、下降。 「ゆぅ~~~~……ゆぅ~~~~~……」 姉妹の眼は、人間の動きにあわせて上下しつづけた。 やがて人間の上下運動は止まり、吊り橋のうえに戻された。 観衆から万雷の拍手が送られる。 ゆっくりの姉妹は唖然とした。 「……ゆ、ゆゆぅっ。れーみゅっ、あれって なんなんだじぇ?」 「わかんないよ! でも おもしろちょー!」 姉妹の目撃した奇行は、人間の世では、バンジージャンプと呼ばれている。 「まりしゃ!」 「ゆん?」 「れーみゅも やりちゃい! ぶーりゃぶーりゃ しちゃい! なんとかしちぇね!」 「ゆゆー! まりしゃも! まりしゃも やりちゃいんだじぇ! ……どーやっちぇ?」 まりさは冷静至極に問い返した。 「ゆゆ~。……にんげんしゃんに きーちぇこよう!」 「みゅっ! れーみゅ! にんげんしゃんは ゆっきゅり できにゃいんだじぇ」 「ふーんだ。まりしゃは おびえてれば いーよ! れーみゅは いきゅ!」 そう言い放ち、れいむは妹を置き去りにして人間のもとへと走っていった。 「ゆ! まっちぇ! れーみゅ まっちぇ! まりしゃ おいていっちゃ だみぇ なんだじぇ~。ゆんやーっ」 まりさは慌てて姉の背中に追いすがった。 結論から言えば、れいむの突撃は成功裏に終わった。 人間たちはすこぶる気さくに接してくれて、まりさの心配は杞憂だった。 「ぶーりゃぶーりゃ させてね! ゆっきゅり してないで はやくちてね! どれい!」 「まりしゃを ぶーりゃぶーりゃ させりゅんだじぇ、どれいっ!」 という接し方だったにもかかわらず、人間は慇懃に対応した。 ゆっくりがバンジージャンプを楽しめるようにと、釣り針をくくりつけたゴム紐を授けてくれた。 ぶーりゃぶーりゃの正式名称がバンジージャンプであることも教えてくれた。 姉妹は勇んで森に戻った。 姉妹の暮らす森、ゆっくりプレイスには、あつらえたようなバンジージャンプ台があった。 小高い丘の一角が天災かなにかで崩れ去っていて、崖のすぐそばに樹木がそびえている。 梢の何本かは丘のうえと接しているので、そこから樹木に乗り移ることができた。 荒々しい樹肌の梢を橋に見立てて、まりさとれいむはその上をすすむ。 やがて枝の中ほどに来た。 「ここで いーねっ」 「いーんだじぇ」 「ゆっきゅり じゅんび するねっ」 「ゆっきゅり じゅんび すりゅんだじぇ」 まりさが帽子の中からゴム紐を取りだす。 「じゃ、れーみゅが さきね!」 「ゆゆー。らじゃらじゃっ、なんだじぇ~」 まず、ゴム紐の片端に結ってあった釣り針を、れいむのお飾りにしっかりとくくりつけた。 「わーくわーく! わーくわーく!」 まりさはゴム紐をくくる場所を探した。 別の梢がふたりの眼前に伸びていた。 まりさは器用にも、この枝にゴムを結いつけた。 「はやくちてね! はやくちてね!」 れいむは泰然とたたずむばかりで、まったく作業を手伝おうとはしなかった。 準備は完了した。 姉妹は目をつむり、葉の屋根から垣間見える青空にむけて、朗々と宣した。 いや、宣しようとした。 「すーぴゃー! びゃん……」 言葉がとぎれて、宣言が中段される。 「ゆゆ……まりしゃ、なんだっきぇ? びゃん、びゃん……」 バンジージャンプ、と言おうとしている。 こんな長ったらしい単語は、ふたりの餡子脳の手に余る。 「ゆゆ~。わしゅれたんだじぇ……びゃん、びゃんっ……ぶーりゃぶーりゃ なんだじぇっ」 「しょれ! いもーちょは あたま いいねっ」 気を取りなおして姉妹が声をあわせた。 「すーぴゃー! ぶーりゃぶーりゃ! ちゃいむ!」 妥協した。 ともかく、あとは跳ぶだけだった。 れいむが地面を見下ろした。はるか下方には、柔らかな風にそよぐ緑豊かな草むらが見える。 「いっきゅよ~っ」 「いきゅんだじぇっ」 「いっきゅ~っ」 「いきゅんだじぇ」 「いっきゅよ~」 「いきゅんだじぇ……」 意気込みだけは勇ましい。だが、なかなか跳ぼうとはしなかった。 「いっきゅよ~……」 よく見ればあんよが震えている。 「……ね、ねえ、まりしゃ」 地面を見下ろしたまま、れいむが言った。 「なんなんだじぇ?」 「お、おしゃないでねっ」 震える声で厳命した。まりさはつとめて明るくふるまった。 「おしゃないんだじぇっ」 「おしゃないでねっ。ぜったい おしゃないでねっ」 「おしゃないんだじぇっ」 純真な笑顔で首肯する。 風が流れて、木々が騒いだ。 れいむはようやく決心がついたのか、すうっと息を吸いこんで、 「……お、おしゃないでねっ」 「はやく すりゅんだじぇっ」 しびれを切らした。まりさは反射的に背中を押してしまった。 「ゆぴぴっ」 れいむが落下した。 するするとゴム紐がその軌道を追った。 釣り針のつける位置が、すこし後頭部に寄っていたらしい。 れいむは顔面を真下に向けて、うつ伏せの姿勢をとった。 「おしょらとんでいりゅ~~……」 地面が急速に接近する。 「……ゆんっ♪」 地面に激突しようかという刹那、れいむの自由落下が止まった。 ひきのばされたゴムが収縮し、地面が遠のいてゆく。 「ゆゆぅぅぅぅぅぅっ」 れいむは歓喜の声を発した。 落下。上昇。 地面が近づいてくると思ったら、また遠のく。 浮遊する快感と、落下する愉悦とが、交互にやってきてとどまることを知らない。 「ゆんっ♪ ……………おしょら~…………………ゆんっ♪ ………おしょら~………ゆんっ♪ ……おしょら~……ゆんっ♪ ……ゅっ」 落下が止まったときに「ゆんっ」と楽しそうに発声し、 落下が始まったときに「おしょらとんでいりゅ~」と嬉しそうに言っていた。 その後ろ姿を、妹のまりさは羨ましそうに見つめていた。 やがて、上下運動が停止した。 同時に、れいむが全く動かなくなってしまった。 まりさからは姉の顔が死角となっていて、表情がうかがえない。 「れーみゅ?」 心配そうに声を投げかける。 すると、 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!」 吊るされたれいむは、痙攣した。 「ゆぴっ!」 梢のうえでまりさが軽く悲鳴をあげた。 じぶんが何かしてしまったのではないかと恐怖したのだ。 「ゆんやぁぁぁぁっ! ゆんやぁぁぁぁっ!」 泣きじゃくり、暴れはじめた。 ゴム紐が揺れている。 「れーみゅっ! どーちたんだじぇ!」 「しゅっきりじだいぃぃぃぃ! じゅっぎりじだいぃぃぃぃ! じゅっぎゅりぃぃぃぃっ! じゅっぎゅり ざぜろぉぉぉぉっ!」 すっきり。 とは、ゆっくりの言葉で交尾をさす。 「ゆ……ゆゆ? しゅっきり?」 ゆっくりは振動を与えられると性的興奮を覚えてしまう。 それは子供であっても同じだったらしい。 落とされては引き戻される、という運動を加えられた結果、れいむは悶々とした性欲に見舞われたのだった。 「ゆ~~~」 まりさは懊悩した。 原因は分からなかったが、ともかく姉妹は性欲の解消を訴えている。 れいむは暴れまくって、小柄なまむまむから水滴をほとばしらせているが、 暴走する性欲のはけ口としてはまったくの役者不足だった。 なんとかして、解放させてあげたかった。 「ゆゆゆゆ……」 まりさは瞑想するように目を閉じて、梢の上で震えはじめた。 額に汗がしっとりとにじみでて、頬を染めた。 やがて腹からむにむにと突起が出現する。 ゆっくりの生殖器官である。 その先端から液体が沁みだしてきた。 そして、 「しゅっきりー!」 生殖器官の先っぽから、透明な精液が射出された。 水滴は青空に舞い、れいむの黒髪に着地した。 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛っっっ!?」 精液が黒髪のあいだを流れ、皮膚に漂着し、しみこんだ。 黒髪を割って、れいむの頭から茎が伸びる。 しかし栄養不足のためだろう、ゆっくりの実は成らなかった。 「……れーみゅ?」 一転して死んだように制止してしまった姉妹を、まりさは再び心配そうに見つめた。 れいむはひとつ震えると、 「ゆぶぇぇ……」 餡子を嘔吐した。 命のかけらがこぼれ落ちてゆくさまが、 高みから姉を見下ろしていたまりさの目にもはっきりと見えた。 「ゆゆー! れーみゅ! あんこしゃん はいちゃ だみぇなんだじぇ!」 「ゆべぇ……」 まりさの叱咤もむなしく、草むらに黒い斑点ができる。 「れーみゅ! あんこしゃん もどしゅんだじぇ!」 嘔吐は続く。 「れーみゅ! あんこしゃん はくんじゃ ないんだじぇ! しゃっしゃと もどしゅんだじぇっ。 ……どーちて もどしゃにゃいの! ばかにゃの? ちぬの?」 「ゆぇ……」 「はくんじゃないって いっちぇりゅんだじぇっ。まりしゃの ゆーこちょ ききぇっ。 どーちて はくんだじぇっ。もどしゅんだじぇっ。しゃっしゃと しりょ、げしゅっ!」 「ゅ……」 「……ま……ま……まりしゃのこちょ むしすりゅなーっ。ゆんやーっ」 「……」 叱責はようやく通じた。 嘔吐が止まる。それどころか、動きそのものが止まった。 「れーみゅ! しょーがないんだじぇ! まりしゃが たしゅけて やりゅんだじぇ! おかーしゃんを よんで くりゅんだじぇ! ゆっきゅり まっちぇちぇにぇ!」 「……」 返事はなかった。仕方ない奴だと思いつつ、まりさは梢から崖の上に渡る。 「ゆんっ、ゆんっ」 さらに高台からも下りて、樹木の麓に躍り出た。 そこでまりさは驚喜した。 「ゆゆぅぅぅぅっっっ!!??」 大木の足もとに餡子のかたまりを発見した。 「あみゃあみゃしゃんだ~~~っっっ! がんばっちぇりゅ まりしゃに ごほーび にゃんだじぇ~~~」 まりさの頭上では、吊るされたれいむが風に吹かれて揺れていた。 目を開けたまま気絶している。 「ちゃいみゅ!」 すーぱーむーしゃむーしゃたいむと言おうとしたらしい。 が、嬉しさのあまり省略していた。 「むーちゃっ、むーちゃっ……」 れいむの揺れる影は、草の上にも映っている。 だが、まりさの意識は餡子に注がれていた。 れいむは気を失いながらも、 静かにしかし凝然と、幸せそうに吐瀉物を堪能する姉妹の頭を見つめている。 「むーちゃっ、むーちゃっ……ちあわちぇぇぇぇぇ!」 「……」 空は青い。 梢に宿る小鳥たちが啼いている。 緑の躍る草原は涼風になびいている。 爽やかな光景だった。 ただひとつ、樹木から一個の生命が吊るされているという一事を除けば。 「むーちゃっ、むーちゃっ……おいちぃぃぃぃぃぃっ」 「……」 まりさが幸せを噛みしめる。 「むーちゃっ、むーちゃっ……げふっ」 すべての餡子をたいらげてしまった。 れいむはまだ覚醒しない。 「まりしゃ たべしゅぎちゃったよっ」 幸福に震える声で、明朗に宣言した。 「なんだか ねむくなってきちゃよっ」 食べすぎたためである。 「まりしゃは すーやすーや すりゅよ!」 その言葉に嘘はなかった。 「おやちゅみ~~……」 目を閉じて、ころりと草むらにあおむけになり、寝入った。 寝転がるまえに目を閉じてしまったから、ついに宙ぶらりんのれいむには気づかなかった。 「……ゆぴぃぃ……すぴぃぃぃ……」 初夏の涼やかな大気に包まれた野山の一角。 まりさは木漏れ日を布団にして安らかに眠っている。 口もあにゃるも涎を垂らす。肛門は呼吸と同調して開閉をくりかえす。 興奮により伸びきったぺにぺには、いまや体内にひっこんでまむまむと変化していた。 一陣の風が吹きぬけた。 「……むにゃぁ……」 まりさは一瞬だけ顔をしかめたが、起きなかった。 「……ゅ……ゅゅ……?」 冷気が、れいむの意識を昏睡から引きずりあげた。 「……ゅ……ばり、じゃ、……ば、りじゃっ」 壊れた笛の音のような声が、死に臨みつつあるれいむの口からぼそりと漏れ垂れた。 「……ゅぴぃぃ……ゆぴぃぃぃ……」 まりさは大口を開けて寝こけている。幸せそうだ。 「だず、……げ、で、……ね゛ぇ」 餡子を吐き散らしてしまい、れいむの容姿は幽鬼のようにやつれ果てていた。 むりやりに妊娠させられた一事も、れいむの生命力を削ぎおとすのに役立っている。 「ばり、じゃ……」 「……ずぴぃぃ……ゆびぃぃぃ……ゅっ……」 まりさが顔をしかめて、わずかにふるえた。 あ、起きる。 そう思ったからこそ、れいむの黒瞳に希望が燻った。 しかしまもなく希望は儚くなった。 「……ゅっ、ゅっ……」 まりさのあにゃるから、ちょろちょろと透明な液体が漏れた。 おねしょをしただけだった。 「ゆぅ……」 安らかな寝顔が復活する。 残酷なまでに満ち足りた姿に、ひどく気分を害した。 れいむの頬っぺたが風船のようにふくらんだ。 「……ゆぶぇぇぇ」 餡子が落ちる。 いままでに吐き出されたそれを凌駕する量だった。 無防備に開けられた大口めがけて落下した。 べちゃり。 命のかたまりが、まりさの口に墜落した。 「……ゆん?」 衝撃がまりさを覚醒させた。 しかしまだ夢に半身をつっこんだ状態だった。 餡子は低きに流れ、喉に没入する。 恐るべき甘みが、まりさの舌を鞭打った。 「ゅ……ゆ……ゆゆぅぅぅぅっっ!?」 まりさは、叫んだ。 驚きのあまりに、目をあけた。 「……ゆ?」 奇妙なものが映りこんできた。 黒々と翼を広げる葉傘の一角に。 いびつな、痩せさらばえ、蒼ざめたゆっくりが宿っていた。 まりさを凝然と見下ろすその目は、憎悪に黒く燃えている。 その口からは漆黒の雫がぽたりぽたりと垂れている。 「……ゅっ、ゆっ」 れいむが。 無数の光の穴がうがたれた黒い海に。 幽霊のように。 ゆらゆらと。 幽玄と。 ゆれている。 「……ゆぴぃぃぃぃっ! で、で、でいびゅぅぅぅぅっ!」 金切り声が初夏を切りさく。 「ゆぶっ、ぼっ、ぶごっ」 間欠泉のように口から餡子を吐き出した。 口からだけではない。 穴という穴から、衝撃のあまりに体内物質が飛び出した。 餡子を腹に貯めこんでいたとはいえ、失った量はあきらかに致死量をこえていた。 「もっど……ゆっぎゅり……じだが……だっ……」 こうして、姉妹は見つめあったまま死に絶えた。 (おわり)
https://w.atwiki.jp/kk0201kk0714/pages/2410.html
アーティスト:いきものがかり レベル:4 作詞・作曲:水野良樹 想定歌唱範囲:1番サビ (笑ってたいんだ ぼくはずっと〜) 地声最高音:hiC (踏み出すよ 一歩)※計2箇所 2011年に発売されたいきものがかりの20枚目のシングル『笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC』の表題曲。日産自動車「新・日産セレナ」CMソング。『第53回日本レコード大賞』で「YELL」「ありがとう」に引き続き、3年連続で優秀作品賞を受賞した。 最高音はhiCとそこまで高くなく2箇所だけなので、高音で苦労することは無いと思われるが、低音から高音への跳躍が10箇所程あり、若干高低差のある曲となっている。 他にも「ぼくは ずっと」はmid2Cだが「きみと ずっと」はmid2C#と、半音違っている部分や「どこにだっていけるよ〜」からリズムが変わるところにも注意が必要。 歌唱時間は50秒ほどで、曲調はアップテンポで上記のように外しやすい箇所が随所にあり、集中力の求められる曲となっている。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/609.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343405924/ 京太郎「まーた負けちまったー!」 咲「でも京ちゃん前よりずっと強くなってるよ」ニコニコ 和「そうですよ(便乗)」 タコス「タコス食べて元気出すんだじぇ!」 まこ「だいぶ強くなってんよ~(激励)」 京「みんなの優しさが暖かいぜ…」 帰り道 京「昨年咲たちが優勝したおかげで女子部員はかなり増えたけど、男子部員はいまだ俺一人……ううう、不甲斐ないぜ……」 京「けっこう頑張って練習してるはずだけど、皆に追いつくにはまだ全然足りない!今年の大会も近いってのに……ん?」 ???「どうしたの、思いつめた顔しちゃって」 京「あなたは……?」 GO「俺はGO、ま、ただの通りすがりさ。君が何か悩んでいそうだから気になってね」 京(何だ?初めて会う人なのに、何でも相談したくなる感じだ……)「実は……」 GO「『麻雀で強くなりたい』なるほどね……俺がその願い、叶えてやるよ」 京「えっ!?そんな事本当に出来るんすか?」 GO「大丈夫だって安心しろよ!へーきへーき!このDVDをパパパッと観て、オワリッ!」 京「マジっすか!?ありがとうございます!……あれ、居ない!?」 京「GO……そうか、神様だったのか……」 自宅 京太郎「どれどれ……本当に効果はあるのか……?」ピッ 『ウチサア、オクジョウ、アンダケド…』 『オマタセ!アイスティーシカナカッタケドイイカナ?』 『センパイ!ナニシテンスカ!ヤメテクダサイヨホントニ!』 『イイヨ!コイヨ!ムネニカケテムネニ!』 京太郎「何だこのビデオは……たまげたなあ……ファッ!?」 京太郎「喋り方が変になってる、はっきりわかんだね。でもこんなので本当に強くなれるんですかね?」 次の日 京「ツモろうと思えば(王者の貫禄)」 咲「きょ、また京ちゃんが一番……」 タコス「な、何かの間違いだじぇ!」 和「……」 京「いいゾ~これ(大満足)」 帰り道 京「あの後ずっと一位だったゾ、Foo↑キモチイ~……お?」 和「あの、ちょっとお話いいですか?」 京(あ^~おっぱいがたまらんのじゃあ~) 「いいよ!こいよ!(歓喜)」 和「ホモなんだろ?」 京「ファッ!?」 京「ぼ、僕は違います(必死)」 和「私もそうなの」 京「」 和「須賀くんも同士とはたまげたなあ……個人戦応援し、しますよ~」ニヤニヤ 京「やめてくれよ……(絶望)」 京「和に完全に勘違いされちゃったんだよなぁ……」ションボリ 咲「京ちゃん、こんなに強いんだし今年は全国行けるよ!悔しいけど全然勝てないもん……」 京「お、そうだな。あっそうだ、おい和!お前さっきパソコンで去年の男子個人戦全国大会の記事チラチラ見てただろ」 和「ほら、見ろよ見ろよ」 咲「『最強の三人組現る……今年の高校生麻雀大会男子個人の部の優勝者は高校二年生の田所』」 咲「『二位は三年生の三浦、三位は一年生の木村……何と三人とも同じ下北沢高校麻雀部の生徒である』……ど、どういうこと!?」 和「この人たち、去年初参加にして無敗で優勝したんです……信じ難いですね」 タコス「し、しかも予選は清澄と同じ地区だじぇ!?」 まこ「おっ、大丈夫か大丈夫か」 京「大丈夫だって、へーきへーき」 咲「うん、京ちゃんならきっと大丈夫だよ!私たちももちろん応援するから!」 京「咲……ああ~涙が出る~」 和「咲さん、私たちも大会が……」イラッ タコス「今年は男子と女子の日程がずれてるから大丈夫だじぇ!」 和「そうか、あったまきた」 男子個人戦当日 咲「京ちゃんすごい……まだ一度も負けてないよ」 タコス「でも次は全国三位の木村って奴だじぇ!」 和(じゃけん帰る準備始めましょうね~) ~~~~~~~~~~~ 京太郎「やったぜ。」 KMR「やめてくれよ……(絶望)」ブッチッパ…ポン! ホモガキA「くさそう」 ホモガキB「で、出ますよ~」 KMR、脱糞して再起不能 和「また勝ちか、壊れるなあ……」 京「いやそんな……(照れ)」 タコス「次は二位の三浦だじぇ!この勢いで勝つんだじぇ!!」 まこ「ここで負ける訳にはいかないってそれ一番言われてるから」 京「ばっちぇ勝ってきますよ」 ~~~~~~~~~~~ 京「ホラホラホラホラ」 MUR「アチャモ……」 ひで「早く帰って宿題しなきゃ」 まりな「では諸君、サラダバー!」 MUR池沼のため再起不能 和「これもうわかんねえな」 タコス「いよいよ決勝だじぇ……!」 まこ「ずいぶん強いみたいだけど、何かスポーツとかやってるの?」 京「全国の切符が目の前に来てんよ~」 咲「……」 廊下 咲「……ねえ京ちゃん、京ちゃんって……その、ホ、ホモなの?」 京「ファッ!?だから違うって言ってんじゃん(半ギレ)」 咲「京ちゃんが強くなって悔しいけど嬉しい、嬉しかったけど……喋り方も変になって、なんか遠くなっちゃうみたいで」 咲「和ちゃんって前から時々京ちゃんと同じような喋り方してるし……」 咲「前部長を誘拐して行方不明になった風越の福路さんも最後に会った時そんな喋り方してたし……」 京「僕はちg」 咲「ご、ごめんね、大事な試合の前にこんな変な話……忘れて!」 咲「応援してるからね!」タタタタッ… 京(俺は喋り方がホモなだけでノンケなんだよなぁ……) 野獣「おっすお願いしまーす!」 京「あんまり強くなさそうだね、しょうがないね」 ホモガキC「あくしろよ」 ホモガキD「じゃけん始めましょうね~」 ……… …… … 京「ロンだよ(ゲス顔)」 野獣「ファッ!?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 和「クッソ情けない振り込み、恥ずかしくないの?(嘲笑)」 タコス「あの田所ってやつ、あんまり強くないじぇ……」 ~~~~~~~~~~~ MUR「野獣の奴そろそろ本気出すゾ」 KMR「清澄のあいつ、かなり強いですからね」 遠野「はぇ~すっごい……でも先輩は『イくと強くなる』能力持ってますからね!」 野獣「ハァ、ハァ……」 京「弱いなーとづまりすとこ」 ホモガキC「やべえよ…やべえよ…」 ホモガキD「許して下さい!何でもしますから!」 野獣「イきますよ~イクイク…ヌッ!」ズン! 咲「今の気は…!?」 ~~~~~~~~~~~ 衣「……今、どこかで……」 ~~~~~~~~~~~ 照「……!」 ~~~~~~~~~~~ TDN「ワン、ワン」 TNOK「きたねえケツだなあ」ペチン TDN「オフッ」 野獣(ぬわああああんこいつ一回の強化じゃ倒せないくらい強いもおおおおん) 京「そんなんじゃ甘いよ(嘲笑)」 野獣「……」 ホモガキC「また清澄のツモか…壊れるなぁ…」 野獣「……」 『先輩!』 先輩!! ~回想~ 先輩!病院から帰ってから急に強くなりましたね! すっげー強かったゾ 実は、俺、イくと麻雀が強くなる力を手に入れたんよ~ ……だから俺の実力じゃないんだ 先輩!何いってんすか!すごいですよ! そうだよ(便乗) 何で謙遜する必要があるんですか( 尊敬) みんな…… 待てよ、それじゃあ二回イけばもっと強くなるんじゃ…… ハハハ、勿論やってみたけど、倒れて運ばれちゃったよ 先輩!何やってんすか!!もう二度としないで下さいよ本当に! 俺たちとの約束だゾ ~回想終了~ 野獣「みんな、見とけよ見とけよ~!ダブル!」シコシコ ~~~~~~~~~~~ MUR「あいつ、体が持たないゾ!」 遠野「先輩!何やってんすか!やめて下さいよ本当に!」 ~~~~~~~~~~~ 野獣「いきますよ~ヌッ!」 京「ファッ!?」 ホモガキC「いきなり役満とかもうどうしようもないんだよなぁ」 京「振り込んじゃった、ヤバイヤバイ」 野獣「まだだ……!トリプル!耐えてくれ俺の身体……イクイク…ンアッー!!」 京太郎「イキ過ぎィ!」 ホモガキD「あーあ、もうめちゃくちゃだよ……」 京「ここまでなんですかね……?」 京「よく考えたら、一朝一夕で身に付けた淫夢語録の力でやっとここまでこれたんだし」 京「本物のホモに敵うはずがないんだよなぁ……」 ~~~~~~~~~~~ 咲「京ちゃん、苦しそうな顔してる……」 まこ「無理もないのう……相手の力が強大過ぎる」 優希「京太郎……」 和「……」 ~~~~~~~~~~~ 京「たまげたなあ……田所さん。淫夢用語に頼りっきりの俺じゃ勝てないってはっきりわかんだね」 野獣「……」 京「もうやめよう、パパッと降参してオワリッ……」 野獣「……あのさぁ……」 京「ん?」 野獣「あのさぁ……イワナ、書かなかった?自分の限界を自分で決めるのはやめロッテ!」 京「!」 ホモガキCD(言ってないんだよなぁ……) 野獣「そんな喋り方一つで麻雀が上手くなる訳ないだろ!いい加減にしろ!」 京「えっそれは……」 野獣「去年一回戦で負けて悔しくて特訓してきたんだろ!自分も強くなりたいって、仲間と全国に行きたいって誓ったんダルルォ!?」 京太郎「!!」 咲『でも京ちゃん前よりずっと強くなってるよ』 京太郎「そうだ……俺は、ちゃんと強くなってたんだ……だけど自分は弱いと思い込んで、自分の限界を勝手に作っていた……!」 京太郎「野獣先輩!俺は自分の力で……あんたと戦いたい!」 野獣「いいよ!こいよ!お前のその自信に溢れた眼差しが好きだったんだよ!(迫真)」 ~~~~~~~~~~~ 和「よう言うた!それでこそ漢や!!」 ……… …… … 京「ロン、国士無双」 野獣「強過ぎィ!」ガクッ 京「お、おい、しっかりしろ!!」 ……… …… … 野獣「ぬわああん疲れたもおおおん」 遠野「先輩!無茶しないで下さいよ本当に!」ウルウル MUR「そうだよ(涙目)」 KMR「どうして倒れるまで頑張る必要があるんですか(嗚咽)」 野獣「悲しむなって、悲しむな……」 野獣「あそうだ、須賀さ、全国チラチラ見てるから頑張れよ」 京「俺の活躍、見とけよ見とけよ!!」 野獣「何だお前の淫夢語ガバガバじゃねえかよ」シュウウウ MUR「野獣の体が光になってくゾ……」 「だから言ったろ?へーきへーきって」 京「この声……野獣先輩、貴方は神様だった……!?」 ありがとう、GO 京「あそうだ咲さ、試合が始まる前にさ、お前俺がホモじゃないかっとか言ったろ」 咲「あっ!あれは、わ、忘れて!」 京「俺はノ」ガチャッ 和「私も仲間に入れてくれよ~(キチスマ)」 まこ「おっ!開いてんじゃーん!」 久「ライダー助けて!!」 福路「UEN君!監禁室に戻ろう!」 もも「この辺にぃ、美味いラーメン屋、来てるらしいっすよ」 かじゅ「おっそうか行きてえなあ」 照「やっちゃいますか?」 すばら「やっちゃいましょうよ!」 穏乃「ヴォー…」 和「ホモなんだろ?(ゲス顔)」 京「僕は違います(ノンケ)」 おわり
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1528.html
ゆっくりの存在価値 24KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 自業自得 差別・格差 家族崩壊 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 現代 うんしー ほんの少しうんしー有り 作者独自の設定や既存の設定が含まれています。 二作目です。 よろしくお願いします。 [ゆっくりの存在価値] 「ちびちゃんたち!きょうもゆっくりしようね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆっくちしゅりゅんだじぇ!」 「おにぇ−ちゃん!まっちぇにぇ!」 「おちびたちはげんきいっぱいなんだぜ!」 町の公園にあるゆっくり一家がいた。 親であるバスケットボールサイズの成体れいむとまりさの番に、 その子供であるテニスボールサイズの子れいむと子まりさが一匹ずつに、それより一回り小さい末っ子と思われる子れいむが一匹だ。 子ゆっくりは皆赤ゆ言葉が抜けていない所を見ると、それほど年は離れていないようだ。 どこにでもいる典型的なゆっくりの家族である。 今このゆっくり一家は朝の運動をしているところだ。 「ゆゆーん!とってもいいてんきだね!」 「きょうもぜっこうのかりびよりなんだぜ!」 「まりしゃもおちょーしゃんみたいにきゃりをしちぇみちゃいんだじぇ!」 「おちびがもうすこしおおきくなったらかりのしかたをおしえてあげるんだぜ!」 「やっちゃー!やきゅしょきゅにゃんだじぇ!」 「れーみゅはおきゃーしゃんにおうちゃをおしえちぇほしいよ!」 「ゆふふ!じゃあおうちにかえったらみんなでおうたのれんしゅうをしようね!」 「ゆわーい!」 束の間のとてもゆっくりしたひと時。 町での生活は野良ゆっくりにとって厳しいものであったが、この一家は奇跡的に一匹も欠けることなく今まで生きてこれた。 夫であるまりさは狩りが上手く、ゴミ捨て場や公園の花壇から十分な食糧を調達してこれたし、 妻のれいむは夫が狩りに行っている間、子供たちが無暗に出歩かないようによく面倒を見ていた。 ゲスのように人間を見下して突っかかるような真似をしなかった事も大きいだろう。 さらに、この公園は寂れていて人間はほとんど寄りつかず、その上他の野良ゆっくりも住み着いていない。 まさに最高のゆっくりプレイスだった。 「むこうにょきみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆっくちかけっきょしゅりゅよ!!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 言うやいなや駆け出す子供達。その様子を微笑みながら見守る親ゆっくり。 この子ゆっくり達は、赤ゆ言葉が抜けていないところを見れば分かる通り最近赤ゆから子ゆっくりになったばかりで、 巣の外に出してもらえたばかりなので、外を走り回るのが楽しくてしょうがないのだ。 「まりしゃがいちびゃんにゃんだじぇ!」 「れいみゅみょみゃけにゃいよ!」 先頭が子まりさですぐ後ろに子れいむが続く。 「ゆっ!ゆっ!みゃっちぇにぇ!おにぇーちゃん!」 その二匹の後ろに一回り小さい末っ子の子れいむ。 姉二匹に置いて行かれると思い涙目になっている。 「ゆ?れーみゅ!」 「しょうだにぇ!まりしゃ!」 先を行く二匹は目配せすると走るペースを落とす。 そして末っ子れいむが二匹を追い抜き一番にゴールした。 姉二匹は妹に花を持たせるためにわざと負けてあげたのだ。 「ゆっ!やっちゃー!れーみゅがいちびゃんぢゃよ!」 「ゆゆーん!おにぇーちゃんまけちゃっちゃよ!」 「れーみゅはきゃけっきょがじょうじゅにゃんだじぇ!」 「ゆっへん!れーみゅはきゃけっきょがいちびゃんはやいんぢゃよ!」 どうやら末っ子れいむは姉たちの演技に気付いていないようだ。 その様子を見ていた親れいむが微笑みながら呼びかける。 「ちびちゃんたち!そろそろおうちにかえろうね!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!おにぇーちゃんちゃち!もういっきゃいきょうしょうしちぇあげちぇみょいいよ!」 「ゆゆっ!こんぢょはみゃけにゃいよ!」 「おきゃーしゃんたちにょときょりょみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆーい、どん!!」 末っ子れいむが一番に親の元へ駆け出した。 今度も姉二匹は妹に勝ちを譲るつもりだ。 この後は皆でおうちに帰り、親まりさは狩りに向かい、 母れいむと子供達はまりさが狩りから帰ってくるまでおうたを歌ったりすーりすーりしたりして過ごすのだ。 とってもゆっくりした幸せな日々。 皆これからもゆっくりした毎日が続くのだと思っていた。 「まちゃれーみゅぎゃいちびゃんぢゃよ!ちゅよしゅぎちぇぎょめんにぇ!」 末っ子れいむが一番に両親の元に駆け寄ろうとする。 次の瞬間。 ブジュリ! 末っ子れいむが踏み潰された。 踏みつぶしたのは若い人間の男だ。 「うわっ!ゆっくり踏んじまったよ…くっそ、新しい靴なのに…」 男が靴を持ち上げると、そこにはさっきまで末っ子れいむだったものが餡子の花を咲かせている。 断末魔の叫びを上げる暇もなく、即死だ。 「ちび…ちゃん?」 「おちび…?」 しばし呆然とするゆっくり一家。しかし、 「ゆああああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああ!!!」 「どぼじでええええええええええ!!!」 「ゆあああん!でいびゅぎゃ!でいびゅぎゃああああ!!!」 状況を理解すると一斉にお決まりのセリフを叫び始めた。 そんな一家をよそに愚痴をこぼす男。 「クソッ、この公園を突っ切れば近道になると思ったんだが…災難だぜ。あーあ…靴が餡子まみれだ。気持ち悪っ。」 この男、この公園の近所に住んでいる会社員で、徒歩で駅に向かい電車で会社に通っているのだが、 今日は運悪く寝坊してしまい慌てて家を飛び出した。 いつものルートを普通に走ってもどうにも間に合いそうになく、少しでも時間を短縮するためにルートを変え、 この公園を突っ切って行こうとした時、飛び出してきた末っ子れいむを踏みつぶしてしまったのだ。 「おっと、こうしちゃいられねぇ。急がないと遅刻だ!」 泣き叫ぶゆっくり一家など気にも留めずまた走りだそうとする男。 「まづんだぜ!!!」 「あ?」 父まりさが泣きながら男を引き留めた。 他の家族は末っ子れいむの傍で泣きじゃくっている。 「どぼじで…どぼじでおちびをごろじだんだぜ!?」 「は?そっちが勝手に飛び出してきたんだろうが。急いでんのに呼び止めんな。バーカ。」 それだけ言うと走り去っていく男。 「ま、まづんだぜ!!!」 男はあっという間に見えなくなってしまった。 残されたのは末っ子れいむの残骸だけ。 悲しみに暮れるゆっくり一家。 「どぼじで…どぼじでぢびぢゃんが…」 「でいびゅにょ…ぎゃわいいいぼうぢょが…」 「ひじょいんだじぇぇ…」 「ゆぐっ…ゆぐっ…」 そんな中、まりさが意を決したように呟いた。 「ふくしゅうするんだぜ…」 「まりさ?」 「まりさはあのにんげんさんにふくしゅうするんだぜ!」 「…れいむもやるよ!あのにんげんさんはせいっさいっれてとうぜんだよ!」 「れーみゅみょあにょじじぃはゆりゅしぇにゃいよ!」 「いもうちょにょかちゃきをとりゅんだじぇ!」 「みんなであのにんげんさんをゆっくりできなくさせてやるんだぜ!」 「「えい!えい!ゆー!」」 その後、親れいむとまりさは子供達の世話をする傍ら、男の行方を必死に探した。 あの男に復讐したい一心で危険も顧みず、昼夜問わず男の行方を探し回った。 そして数日後、ついに運よく男の家を見つけることができた。帰宅して家に入っていく男を親まりさが偶然目撃したのだ。 男の家が、ゆっくり一家の住む公園のすぐ近くにあったことも幸いした。 親まりさはすぐさまおうちに帰ると、この事を家族に報告した。 「あのにんげんさんのおうちをみつけたよ!」 「やったね!まりさ!」 「これでやっとおちびのかたきをうてるんだぜ!」 「しぇいっしゃいっしゅりゅんだじぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 ゆっくり一家は、その日はゆっくり休んで力を貯え、明日の早朝男の家に向かうことにした。 ついに可愛いちびちゃんを殺したあの男に復讐できる。 まずはちびちゃんを殺した事を謝らせるのだ。 素直に謝らないようなら気は乗らないが痛めつけてやる。 こっちは我が子を殺されたのだ。それくらい当然だ。 自分達は今まで人間に悪さをしたことなんてないのだ。 あんな理不尽が許されるはずがない。 その日、ゆっくり一家は気持ちが高ぶり中々寝付けなかった。 そして次の日。 ゆっくり一家は男の家の扉の前にいた。 男の家は庭付きの一軒家だ。 「にんげんさんのおうちについたんだぜ!」 「ここがにんげんさんのおうちなんだね!」 「おっきにゃおうちにゃんだじぇ!」 「にんげんしゃんだけじゅりゅいよ!」 「さっそくにんげんさんをよびだすんだぜ!みんな!いくんだぜ!」 親まりさが合図をすると一斉に扉に体当たりをしながら叫びだすゆっくり一家。 「にんげんさん!ゆっくりしないででてくるんだぜ!!!」 「いるのはわかってるんだよ!!!」 「きゃきゅれちぇみょむだにゃんだじぇ!!!」 「いみょうちょにょきゃちゃきうちぢゃよ!!!」 暫く続けると、扉を開け男が現れた。 「んだよ、朝っぱらからうるせえな。」 丁度開いた扉が勢いづいた親れいむにカウンターのように直撃する。 「ぶぎぇ!」 ゴロゴロと庭先に転がる親れいむ。 「れいむうううう!!!」 「おきゃーしゃーん!」 「ひぢょいんだじぇ!」 「い、いだいよおおおおお!!!」 「何やってんだこいつら?」 痛がるれいむに駆け寄り騒いでいるゆっくり一家に近づいていく男。 「騒いでたのはお前らか?人んちの庭先で喚き散らしやがって。」 「ゆゆっ!?にんげんさん!いきなりなにするんだぜ!」 「ゆぅ…ひどいよにんげんさん…」 「おきゃーしゃんにあやみゃっちぇにぇ!」 「おきょりゅんだじぇ!ぷきゅー!」 「は?お前らがドアに突っ込んできたんだろうが。」 「まりさ、れいむはだいじょうぶだよ!それより…」 「そうだったんだぜ!まりさたちはにんげんさんにふくしゅうにきたんだぜ!」 「復讐?何言ってんだ?」 「しらばっくれてもむだだよ!ちびちゃんをころしたにんげんさんはせいっさいっされなくちゃいけないんだよ!」 「?…あー、お前らこの間踏みつぶしたゆっくりの家族か。」 「やっとおもいだしたんだぜ!おもいだしたならちびちゃんをころしたことをあやまるんだぜ!」 「はやきゅあやみゃっちぇにぇ!」 「あやみゃりゅんだじぇ!」 「は?何で俺が謝んなきゃいけないんだよ?」 「…に、にんげんさん…なにいってるんだぜ?いいかげんにしないとまりさもほんきでおこるんだぜ!」 「言ってる意味分かんない?どうして俺が謝んないといけないんだっつってんの。」 「あ、あたりまえでしょ!にんげんさんはあんなにゆっくりしたちびちゃんをころしたんだよ!」 「潰されたくなけりゃ穴ぐらにでも隠れてりゃいいだろうが。 つーか謝ってほしいのはこっちだっつーの。おニューの靴を餡子まみれにしやがって。」 「ゆっ?ゆゆっ」 まりさとれいむはこの男が何を言っているのか分からなかった。 この男は何も悪さをしていないちびちゃんを殺した。だったら謝るのが当り前じゃないか。 なのにこの態度は何だ?許せない。 この男が反省し謝るようなら怒りも静まったかもしれないがもう容赦はしない。 直接痛い目にあわせてやる! 親まりさがそう思った時だった。 「ゆっくちできにゃいじじいはちにぇ!」 ポコン 子まりさが男の足に体当たりをした。 「れーみゅもいきゅよ!」 ポコンポコン 二匹の子ゆっくりが間抜けな音をたてて男に体当たりを繰り返す。 「どう!いちゃいでしょ!でみょやめちぇあげにゃいよ!」 「いみょうちょはもっちょいちゃきゃっちゃんだじぇ!」 「…」 男は無言で二匹を見つめている。 「すごいよちびちゃんたち!にんげんさんはいたがってるよ!」 「そのちょうしなんだぜ!」 そうだ、最初からこうすればよかったんだ。 可愛いおちびを殺しておいて何にも反省しないような男と話す必要なんてなかったんだ。 おちびとおなじ苦しみを味わわせてやればいいんだ。 「れーみゅ!もうしゅこしにゃんだじぇ!」 「こにょみゃみゃやっちゅけりゅよ!」 「もうひといきだよちびちゃん!」 「にんげんさんはいたくてこえもでないんだぜ!」 「馬鹿共が。」 男は二匹の子ゆっくりを掴み上げた。 両手に子ゆっくりを一匹づつ握り込んでいる状態だ。 「ゆっ!おしょらをちょんでりゅみちゃーい!」 「ゆわーい!とりしゃんみちゃいにゃんだじぇー!」 状況を理解せず喜ぶ子ゆっくり。 男は両手をゆっくりと握っていく。 「ゆぶぶぅ!ちゅ、ちゅぶれりゅうううう!」 「きゅりゅちぃいんだじぇええええ!」 「にんげんさん!やめるんだぜ!」 「やめてね!ちびちゃんがくるしがってるよ!」 「ああ、苦しがってるな。だからなんだよ?」 「ゆゆっ!?」 「お前らさ、自分達と周りの生き物が対等だと思ってるだろ?」 「ど、どういうことなんだぜ?」 「お前等はな、ゆっくりなんだよ。」 「そんなことわかってるよ!いいからはやくちびちゃんを…」 『何も分かってなだろうが!!!!!!!』 「ゆひぃ!」 男は一言恫喝すると子ゆっくりを握る力をより強くしていく。 子ゆっくり達は男の手の中で、涙と小便を垂れ流しながら泣き叫ぶ。 「いいか?お前等はゆっくりだ。」 「やべぢぇぇぇぇぇぇ!!!ぎゅりゅじいよぉ!」 「ばにゃじゅんだじぇぇぇぇ!!!」 「あああ!ちびちゃん!!!」 「お前等はな、この世のどんな生き物より惨めで醜悪な存在なんだよ。」 「いぢゃいよぉぉぉ!ぶびぃ!」 「おちび!あんこさんをはいちゃだめなんだぜ!」 「殺されたって何されたって文句なんて言う権利はないんだよ。」 「ゆぶびぃ!じんじゃう!じんじゃうぅぅぅ!!!」 「にんげんさん!ゆっくりして!ゆっくりしてね!」 「それが何だ?言うに事欠いて復讐する?」 「だじゅげぢぇぇ!おぢょうじゃぁぁぁん!ぶげぇ!」 「おちび!にんげんさん!あやまります!あやまりますからおちびをはなしてください!」 「調子に乗るのも…たいがいにしとけや!!!」 「いやぢゃああああ!ぢにぢゃぐにゃいよぉぉぉぉ!!!」 「ゆっぐぢ!ゆっぐぢじゃじぇぢぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ブジュリ!!! 「ゆんやああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああああああ!!!」 「おぢび!おぢび!どぼじでえええええええええええ!!!」 子ゆっくり二匹は体の穴という穴から餡子を吹き出し絶命した。 男は二匹の残骸を泣き叫ぶ親の前にベチョリと投げ捨てた。 「あああ…ちびちゃん…ちびちゃん…」 「どぼじで…どぼじでごんなごど…」 「お前らさ、復讐って一体何するつもりだったんだ?」 「ゆっ…それは…」 「喧嘩でもする気だったのか?」 「そっ、そうだぜ!にんげんさんもおちびとおなじめに『俺とお前らが喧嘩してもお前らみたいな糞饅頭じゃ何もできずに死ぬだけだろうが?』 「まっ、まりさはとってもつよいん『あ!?だったらやってみろや!』 「ゆひぃ!」 「…かといってお前等は頭も悪いし大声で喚く以外何の取り柄もないよなぁ。」 「れ、れいむはとってもゆっ『ゆっくりできるよってか?訳わかんねえよ。馬鹿なの?殺していい?』 「ゆっ、ゆぐぅ…」 「部を弁えて這いつくばってれば生き延びられたのにちびが一匹死んだくらいで 家族総出でこんな所まで来やがって。挙句この様だ。救いようがないな。」 「どうして…」 「あ?」 「どうしてにんげんさんはこんなにひどいことをできるの…」 「そうだぜ…ひどすぎるんだぜ…!」 「そりゃあ踏み潰しちまったのが犬や猫なら罪悪感も感じるし、わざとそんな事をする奴がいたら許せないと思うぞ? でもお前らゆっくりだろ?ゆっくりを殺して罪悪感を感じる生き物なんているわけないだろ。」 「どうして…?まりさたちだっていっしょうけんめいいきてるんだぜ!」 「一生懸命生きてる?笑わせんなよ糞饅頭が。どんな事でも自分の都合のいいようにしか考えずに、 二言目にはどうしてこんなんことするの~なんて叫ぶしか脳がない饅頭が一生懸命生きてるだ? 馬鹿も休み休み言えや。」 「れいむたちはゆっくりしたいだけなんだよ!それなのにどうしてむぎゅぅ!」 男は足でれいむを踏みつけて押さえつける。 「むぎゅぅぅ!ぐるじいよ!あしをどけてね!」 「やめるんだぜ!れいむがくるしそうなんだぜ!」 「ゆっくりしたい、どうして、やめて、それ以外に言うことはないのかよ?」 「ぶぎゅううう!ぐるじいよう!!」 「こういう結果になるって少しも考えなかったのか? 俺がお前等に謝って、住み家や食い物でも用意してくれるとでも思ったのか?」 「やめるんだぜ!あしをどけるんだぜ!ぷくー!」 「今までそんな風に膨れて何かが思い通りになったことなんてあるのか?ねーだろ?」 「ゆ、ゆぐぅ…」 男はれいむを抑える足にゆっくりと体重をかけていく。 先程の子供達の死に様を思い出し、自分の行く末を想像し、騒ぎ出すれいむ。 「やべで!いだいよ!ゆっぐりでぎないよ!」 「玉砕覚悟で親二匹だけで復讐に来るならまだ話は分かるけどよ、お前らときたらなんだ? 子供まで連れてきてどういうつもりだ?そんなに我が子を皆殺しにて欲しかったのか?」 「そんなわけないんだぜ!へんなことをいわないでほしいんだぜ!」 「いいがらあじをどげでね!はやぐじでね!」 「ゆっくりなんてな、無様に死ぬために存在してるようなもんなんだよ。」 「ぶぎぃ!どぼじでぞんなごどいうのぉ!」 「また、どうして?か。お前等はな、そこにいるだけで殺してくれって言ってるようなもんなんだよ。」 「どうして!?まりさたちはなんにもわるいことしてないんだぜ!」 「どうして、どうして、どうして、少しは自分で考えたらどうだ? そういうどうしようもなく無知で愚かなところが相手を苛立たせるんだよ!」 ミチミチミチ… さらにれいむに体重をかける。 「ぶぎぇぇぇ!!!やべでぇ!ゆっぐり!ゆっぐりざぜでぇぇぇ!!!」 「にんげんざん!やめでぐだざい!でいぶがじんじゃいまず!」 「れいむがしんじゃう?殺すつもりでやってんだから当たり前だろうが。さっきゆっくりは何の取り柄もないって言ったが訂正するわ。 お前ら人をイラつかせることに関しては天才だよ。見るからに愚鈍そうで相手を馬鹿にしたようなその姿、 何か行動する度に大声で宣言する意味不明な行動、どんな生き物より脆弱なくせにプライドだけは一人前、 何事も自分の都合のいいように進むと何の根拠もなく思いこむ。こんなに人をイラつかせる生き物が他にいるか?」 ブビィ! 圧力に耐え切れず、れいむのあにゃるから餡子が噴き出した。 踏みつけられ、強制的に口を閉じている状態だったので、行き場を失った餡子が肛門から噴き出したのだ。 餡子を失う恐怖を感じたれいむは、滝のように涙と小便を垂れ流し泣き叫ぶ。 「あんござん!でないで!ゆっぐりじでねぇぇぇ!ぶぎぃぃぃぃ!!!」 「口を閉じてる癖に泣き叫びやがる。不思議生物もここに極まったな。」 「でいぶ!でいぶぅ!にんげんざん!あやばりばず!あやばりばずがら!でいぶをごろざないでぐだざい!」 「あやまる?何を謝るんだ?」 「ゆぐ…そ、それは…」 「ばりざぁ!いだい!いだいよぉ!」 「でいぶぅ!」 「お前ら、いよいよとなれば謝りさえすればどうにでもなるって思ってるだろ?」 「ゆぐぅ…」 「自分たちならうまく反省したふりをしてやり過ごせると思ってんだろ?なめんじゃねえぞボケが。 お前らの謝罪なんて助かりたい一心で発する鳴き声だろうが。」 ブリュン! 今度は内側から押し出される餡子でれいむの片眼が飛び出した。 「ぎびいいいい!おべべ!でいぶのぎれいなおべべがああああ!!!」 「でうぶううう!やべで!ぼうやべでぐだざいいいいい!!!」 今まで泣き叫んでいただけだったが、いよいよ限界が近付いてきたれいむは必死で男に命乞いを始める。 「にんげんざん!でいぶがわるがっだでず!だがらごろざないでぐだざい!」 「だから何が悪かったんだって言ってんだよ?何度も同じこと言わせんじゃねーよ糞が。」 「にんげんざんにぶぐじゅうじようどじだでいぶがわるがっだんでずうううう!!!」 「ぞ、ぞうでず!ばりざもあやばりばず!にんげんざんはばりざだぢよりづよいでず! もうぶぐじゅうなんでじまぜん!だがらでいぶをだずげでぐだざい!!!」 「もうにんげんざんにはぢがづぎばぜん!でいぶだぢはごうえんでゆっぐりぐらじまず!だがらゆるじでぐだざい!!!」 「ふーん、ちっとはましな事言えるじゃないか。」 「じゃ、じゃあはやぐだずげ『ますますムカついてきたわ』 「どぼじでええええええ!!!???」 「さっきも言っただろ?お前等の謝罪は助かりたい一心で出る鳴き声だってよ。 しかもなんだ?公園でゆっくり暮らしますだ?この期に及んでまだ自分はゆっくりできると思ってんのか?」 「ぢゃんどあやばるりゆうもいっだんだぜ!だがらもうゆっぐりじだいんだぜ!なのにどうじでえ!」 「お前らな、根本的に狂ってるんだよ。謝る理由を言ったから許されるのか?そうじゃねえだろ? お前らの謝罪には誠実さが欠片も感じられないんだよ。 反省も後悔もなくただ助かりたいというだけの謝罪。そのために子の仇の俺にさえ媚びまくる。 そんな無様を晒す位なら最初から突っかかってくんじゃねーよ。」 「ぢゃんどばんぜいじでまず!だがら!だがら!」 「いーや反省なんて全くしてないね。」 「どぼじで!どぼじでしんじてくれないんだぜええええ!!」 「どうしてかって?」 「ゆっくりってのはそういうものだからだよ!!!」 男ははそう言うと一気に踏む力を強める。 「いやだあああ!!!ばりざああああ!!!だずげでえええ!!!」 「でいぶ!でいぶううう!!!」 「じにだぐない!じにだぐないよおおおお!!!」 「ゆあああああ!!!でいぶ!あんござんをはいぢゃだめなんだぜええええ!!!」 「ぶびぃぃぃ!!!でいぶなんにもわるいごどじでないのにいいいいい!!! どぼじで!どぼじでええええええ!!!」 「でいぶ!ゆっぐりじで!ゆっぐりじでえええええ!!!」 「ぶぎいいいいいいいい!!!!!!!」 れいむは豚のような悲鳴を上げると、あにゃる、まむまむ、目、口、穴という穴から一気に餡子を噴き出した。 そして二三度痙攣すると二度と動くことはなかった。 「ほらな、やっぱり反省なんてしてないじゃないか。 しかし、なんにもわるいことしてないのに、ね。死ぬ間際まで言ってくれるな。 まあお前ら存在自体が害悪ってだけで直接悪さをしたわけじゃないんだよな。見た感じゲスって訳でもなさそうだし。」 そう言うと男はクックと笑った。 「にんげんさん…」 「ん?」 「まりさをころしてほしいんだぜ…!」 「は?」 「まりさがにんげんさんにふくしゅうしようなんていったからおちびもれいむもしんじゃったんだぜ! さいしょのおちびがしんじゃったのはかなしかったけど、ふくしゅうなんてしなければみんなしなずにすんだんだぜ… まりさはせきにんをとりたいんだぜ…だからまりさをころしてほしいんだぜ…!」 「ふーん…」 「おねがいなんだぜ…」 「やだよ、ばーか。」 「どぼじで…!」 「なんで俺が糞饅頭の言うことなんて聞かないといけないんだよ? 死にたいなら勝手に死ねよ、馬鹿が。それになぁ。」 まりさの被っている帽子を素早く奪い取る男。 「まりさの!まりさのすてきなおぼうし!かえすんだぜ!」 「なんだなんだ?死にたいんだろ?すぐ死ぬんだろ?だったら帽子なんかなくたって関係ないじゃないか。」 「おぼうしがないとゆっくりできないんだぜえええ!!!」 「ゆっくりできないならさっさと川にでも飛びこんで死ねばいいだろ。何も感じずにすむぞ?」 「でも…おぼうしがないとゆっくりできない…」 「責任を取るんだろ?じゃもうゆっくりなんてひつようないだろうが。早く死ねよ。」 「でも…まりさは…まりさは…ゆっくりしたいんだぜぇ!」 「ほらな、結局お前は自分がゆっくりすることしか考えてねえんだよ。 お前はこのまま後ろめたい気持ちを抱えて一人で生きていくより今死んだ方がいくらかゆっくりできると思ったから殺してほしいって言ったんだろ? 責任を取るために死にたい?この期に及んで自分の都合のいい事ばかり言いやがって。 とどのつまりお前は自分がゆっくりできる選択肢を選んだだけなんだよ。 その証拠に帽子を奪った途端これだ。ゆっくりすることに執着してる証拠じゃねーか。」 「ゆぐぅ…」 「英雄気取りで死ぬ気だったんだろ?まりさはせきにんをとるためにりっぱにしぬよ!なんつってさ。 馬鹿が。自分のケツを自分で拭くのは当たり前だろうが。」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆっ…」 「何泣いてんだよ。気持ち悪い。」 「にんげんざんに…にんげんざんになにがわがるんだぜえ!!!」 まりさが突進してきた。 「分かるさ。」 次の瞬間まりさの顔面に男のつま先がめり込んだ。 まともにカウンターをくらいに蹴とばされ吹き飛ぶまりさ。 相当強く蹴られたのか、歯は殆ど全て折れ、片目は飛び出している。 蹴られた瞬間噛み切ってしまったのか、舌は半ばで千切れていた。 「びゅぎいいい!!!びばびんばべええええ!!!ぼべべがあああ!!!ばがあああ!!」 「分かるさ。ゲスでも善良でも同じだ。ゆっくりってのは結局自分がゆっくりすることしか考えていないんだよ。」 男はそう言うと辺りに散らばる子ゆっくりと親れいむの残骸を拾い、まりさの帽子に詰めていく。 「ぶ?ばびざのぼぼうびにばびぶぶんんばべぇ!」 「出したゴミは持ち帰ってもらわないとな。」 「ばべぶんばべ!びゅっぶびべびばびんばべぇ!!!」 「何言ってんのか分かんねーよ。気持ち悪い。どーせ、ゆっくりできないー、とかだろ。 ここで、家族の死体を弄ぶな、とでも言えば見直すんだがな。まあゆっくりがそんな事言うわけないけどな。」 ゆっくりの死骸はゆっくりにしか分からない死臭を放ち、ゆっくりはその匂いを嫌う。 男は帽子に残骸をパンパンに詰め終わると、つばの部分を無理やり引っ張って硬く縛り、中身が漏れないようにした。 まりさ種の帽子は伸縮性と耐水性に優れているので、これで中身が漏れる事はない。 帽子はゆっくりの死骸が詰まった歪な水風船のようになってしまった。 「ぼぼぶび!ばびばぼぼぼぶびいいいい!!!」 「これでよし。ほらよ、返してやるからなっと!」 「ぼごお!ぶが!ぶごお!」 男はまりさを抑え込み顎を掴み、顎が外れんばかりに口を大きく開かせると、 パンパンの死体袋と化した帽子を無理やり突っ込んだ。 「ぶがごお!ぶぐうう!ぶごおお!ぐぶうう!」 「よかったな。これでずっと家族一緒だぞ。」 パンパンに膨らんだ死体袋は限界まで開いた口にぎゅうぎゅうに収まっている。 舌は千切れてしまっているので押し出すことはできないし、 歯も全て折れているので噛み千切って吐き出すこともできない。 最も、舌と歯があったところで、ゆっくりごときの舌の力では、口内にぴったりと収まった死体袋を押し返す力はないだろうし、 お飾りに異常な執着を見せるゆっくりが、自分の帽子を噛み千切ることはできなかっただろうが。 「よし、ゴミ処理も済んだしもうどこへでも行っていいぞ。つーかさっさと出てけ。」 「ぶぐ!んぐう!ぐぶう!」 「ん?ああ、動けないのか。」 死体袋の重みと限界まで口を開いた不自然な体勢のせいで、もはや動くことすらできないようだ。 目一杯開いた充血した目から大粒の涙を流し、うめき声を上げることしかできない。 「しょうがねえな。お前この間の公園に住んでたんだよな?運んでってやるよ。」 「ぶぶう!ぐぐ!ぐう!」 「あーもういいから喋んな。よっこいしょっと。」 「んぐうううううう!!!」 男は先日の公園までまりさを運び、隅の草むらにまりさを置いた。 「んぐうう!んぐ!ぶぐううう!」 「じゃあな。達者で暮せよ。そんじゃ。」 「んぐううううう!ぐうううう!!!」 「ったく。休日だってのに朝から重労働しちまったよ。さっさと帰って二度寝しよ。」 男は何事もなかったようにひとりごちながらだるそうに帰って行った。 この男、ゆっくりに対して特別な感情や、虐待をする趣味があるという訳ではない。 ゆっくりに対して、この男のような扱いが普通なのだ。 最初に公園で親まりさに呼び止められた時点で皆殺しにしなかったのだから、むしろ慈悲深い部類に入るだろう。 ゆっくりはどこまでも醜悪で愚かな存在というのが人々の共通認識であり、個体差はあれど、実際その通りである。 ゆっくりは死ぬことが当たり前。ゆっくりが死んで悲しんだり哀れんだりすることなどあり得ない。 人間に迷惑をかけて死ぬか、誰にも見つからずのたれ死ぬか、それだけだ。 今日も至る所でゆっくりが無残な死を遂げている。 だが、人々がゆっくりを哀れんだりすることはない。 ゆっくりとはそういうものなのだから。 数日後、公園の隅に腐った饅頭が転がっていた。 おわり 前作では沢山のコメントをして頂き、本当にありがとうございます。すごく嬉しかったです。 調子に乗ってまたSSを書いてしまいました。 1,作家さんの素晴らしい作品を見る ↓ 2,えもいわれぬ快感を感じる ↓ 3,しばらくするとより一層ゆっくりに対する憎しみが募る ↓ 4,発散するため1に戻る という無限ループにハマり、また気が触れそうになっていたので放出できてよかったです。 新型インフルエンザにかかり、家から出られなかったのでゆっくり書くことができました。 たみふるさんはとってもゆっくりできるね!もっと!もっとちょうだいねええええええ!!! 前作で「名前を名乗った方がいい」とのコメントを頂いたので 今後は一作目にちなんで「煙草あき」と名乗らせて頂きます。 今後もよろしくお願いします。 今までに書いたSS ふたば系ゆっくりいじめ 585 煙草とゆっくり 挿絵 by車田あき 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最高の復讐劇だった(無意味だけど)wwwww -- 2018-02-24 16 29 44 「どぼじでぞんなごどゆうの゛ぉぉぉ!?」←それがわかっていたら社会に溶け込めたのにね♪ それが分からないから、君らゆっくりはゴミ以下の価そ存在なんだよww -- 2018-01-11 12 41 09 やっぱりゆっくりは糞だな -- 2016-01-17 20 47 50 イイね -- 2016-01-08 00 11 53 全くゆっくりはただの糞饅頭だな ただそこら辺ころがってる「モノ」が 「なんにもわるいことじでないのにいぃぃ」 きもい。ウザい。 そもそも糞饅頭に 「権利を主張する」権利すらない なんっにも貢献してないから。 せめての仕事と言ったら ペット、奴隷、その他人々のストレスの解消として 虐待されることじゃない? ともかく現実の世界はいいなあ、 こう言う自分の血統、いや餡統 を使いこなせないくず、いや世界の底辺は 消えるべきだ -- 2015-01-01 20 32 37 てかまりさ終始何もしてねえじゃねえか。 餡子吐くなとかその調子だぜとか命令してばっかじゃん。 何で攻撃をガキにやらせてんだよ。 -- 2013-12-17 14 14 41 >自分の命を捨てても助けるというのはアニメとドラマにしかないそんな人間この世にいない 俺もお前も自己中で自分大事のカスだけど、いざと言う時に「英雄的行動を取れる普通の人」は 確かにこの世に居る、取り敢えず首括ってチェルノブイリの被害を抑えたロシア人技師3人に謝ってこいカス -- 2013-03-07 09 17 49 外国じゃ、ゴキは愛用される国があるとか。だからゴキブリと全く同価値。 -- 2013-01-22 16 45 11 ここは「ゆっくりざまぁ」とか「やっぱごみだな」と言いたい所だけど 人間もみんな自己中心的だし命が危険にさらされれば自分さえ助かればいいって考える (自分の命を捨てても助けるというのはアニメとドラマにしかないそんな人間この世にいない) -- 2012-07-25 14 19 18 野良犬も鹿も普通に人間の都合(狂犬病とか食害)で排除されてるじゃん。 野良猫も、フン害とかで通報されたら普通に保健所くるよな? -- 2012-06-04 02 44 09 現実と妄想の区別がついてないガキは帰れって書いてあんの読めねぇのかよ 作中のお兄さんも犬や猫だと罪悪感感じるつってんだろ -- 2012-01-04 00 52 29 いくらおうちの立地条件が良かったとは言え こんなゆっくりに厳しい世界でコイツ等よく今まで生き長らえてきたな -- 2011-11-04 05 12 21 ほんとどうしようもない糞袋だな… つーかお兄さん、公共の場に生ゴミを捨てるのはよくないぜ? -- 2011-10-16 02 33 38 コメント欄が香ばしくて僕満足! -- 2011-09-29 19 05 51 二言目にはどうしてこんなんことするの~ ↑ワロタ -- 2011-09-17 15 25 03 ↓↓↓言いたいことはわかるが言いすぎだ、 人間の支配する場所で生活してるんだから人の不興を買えば排除されるのは当然だって? だったらほとんどの生き物(犬や猫や鹿)が排除されるはずだ 潰されるほうが悪いだって? 勘違いするなよお前、人間基準で物事を考えているようじゃ 現実でも平気で動物虐待とかしてるんだろうな? -- 2011-09-11 10 57 20 とてもゆっくりできました! 題名の通りに人間にとってゆっくりの存在価値なんてこんなものって事ですね 善良な家族で一見スジが通っている事を言っているようですが関係ありません だってゆっくりですからw -- 2011-07-08 06 04 15 しかし煙草あきは良い仕事しやがるぜ 作品数が少ないし、今は書いてないのが本当悔やまれる すっきり度で言うなら最強クラスのSS作家だと思ってる -- 2011-02-17 06 39 48 一番下の餡子脳コメに萎えた。 人間の支配する場所で生活してるんだから人の不興を買えば排除されるのは当然。 人間とゆっくりの図式だから勘違いしているのかもしれんがこれ以外の野性動物でも潰されるほうが悪いその上復讐とか -- 2011-01-10 17 40 21 すっきりしながら読み進めつつもこれは餡子脳コメが湧くぞと期待していたら 案の定で、作品外に至るまで面白かった -- 2010-11-20 13 50 50
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/114.html
※初心に帰り、コンポストもの。 ※ぺにまむすっきりあり。 ※独自設定、独自アイテムあり。 ※こういうこと、仕事中に考えちゃダメなんでしょうか? 「初心者お兄さんのコンポスト」 必殺引篭り人 「…結構いい値段なんだなぁ。」 お兄さんは加工所直営のゆっくりしつけショップ「ゆっぴぃ!」に来ていた。棚に並ぶ様々なグッズを 物珍しそうに見ている。 お兄さんは初心者だ。スーパーの朝セールから帰ってみると窓ガラスが割られ、テンプレどおりに ゆっくりがいた。とりあえず全部つかまえてダンボールに閉じ込め、ネットで対策を調べていた ところ、ゆ虐を知り一気にハマってしまったのだ。 普通のお兄さんから初心者虐待お兄さんへとステップアップしてしまった記念と、取っ捕まえた ゆっくりを初めてのゆ虐に使おうと考え、近くにあるこのショップへ来たのだ。 「ゆっぴぃ!」は表向き、しつけグッズショップだ。だが加工所直営というところからわかるように、 中身はゆっくり虐待用グッズを取り扱っている。店名もゆ虐時に上げる悲鳴から取られている。 お兄さんはまずは形から、ということで透明箱を数個としつけ用 CD、そしてコンポストキットを 買って家路についた。 「ふむふむ、こう組み立てるのか…。」 横でダンボールの中からゆーだのしねぇだのと喚き声が聞こえるが、お兄さんはコンポストキット の組み立てで忙しくまったく反応しない。 「えーと、中に入れるゆっくりには、加工所産のコンポスト用ゆっくり(各種そろってます)を オススメします、かぁ…。まあこの捕まえたゆっくりでいいよね別に。 野良を使う時は…っと、まずあんよを焼くのか。…這いずる程度に焼くのがコツ、ね…。」 お兄さんはダンボールの上にのせていた電話帳を取り、ふたを開く。 「さっさとれいむたちをここからだしてねぇ!!」 「おかあしゃんのいうこちょをきけ、このくじゅ!」 「まりさはおこるとこわいんだよ!ぶーるぶーるふるえてこわがるといいよ!」 元気なゲス家族だった。標準的な番であるれいむとまりさ。そして子まりさが1匹。 お兄さんは手始めに親れいむから焼くことにした。 「…面倒だから直火でいいか。火傷しないように気をつけてっと…。」 「さっさとはなせこのくず!れいむのまりさはこわいんだよ!」 「まりさって、あのダンボールから出られないまりさ?どうやって助けるんだよ。」 「まりさのぷくーっ!はこわいこわいだよ!ゆっくりしないでりかいしてね!」 「はいはい怖い怖い。ゆっくりダンボールの中でぷくーっでもなんでもしてねっと。」 「まりさぁぁぁ!さっさとたすけろ!こののろまぁぁ!…あじゅいいぃぃぃ!?」 まずは弱火であぶる。 「や゛め゛ろ゛ぉぉぉ!れ゛い゛む゛の゛がわ゛い゛い゛あ゛ん゛よ゛を゛や゛ぐな゛ぁぁぁ!! あじゅいよぉぉぉ!!」 「結構動くんだなこいつら。」 グニングニンと身悶えするれいむをお兄さんは両手でしっかりホールドしている。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」 「あ、焼きすぎた。」 れいむのあんよは真っ黒焦げになっていた。 「なになに…、あんよを焼きすぎると動けなくなり、生ごみまでたどり着けません、か。だから 這う程度なのね…。ちょっと失敗したなぁ。」 しかしお兄さんはメゲない。なにせ初心者であることは自分でもよくわかっているからだ。 失敗は成功の母。練習なくして進歩なし。 「ゆ、ゆげぇぇ…。」 あんよの痛みと熱さでぐったりしているれいむをコンポストに放り込むと、お兄さんは子まりさを 取り出す。 「てをはなしゅんだじぇ、このくしょどりぇい!まりしゃはちゅよいんだじぇ!ぷきゅーっ!だっちぇ おちょうしゃんとおなじきゅりゃいだじぇ!」 「へえ、そうか。じゃあやってみな。」 「ゆっふっふ!きょわきゅてちーちーもりゃしちぇもちらにゃいんだじぇ!ぷきゅーっ! …あじゅいんだじぇぇぇぇぇ!!!」 もちろんぷくーっ!なんてお兄さんは見ていない。子まりさを片手でホールドしながら炎にかざす。 「ほらほら、がんばってぷくーっ!してみせてくれよ。俺が怖がってやめるかもしれないぞ?」 「ゆぎぃぃぃ!あじゅいんだじぇえええ!!ぷ、ぷきゅ…、ゆっぎゃぁぁぁぁ!! やべぢぇぇぇぇ!!もうゆるぢでぇぇぇ!?!?」 熱すぎてぷくーっ!すらもできずに身悶えする子まりさ。 「…そろそろかな。あれ?」 子まりさがぐったりとして舌を出しながら気絶するまで焼くと、お兄さんは確認のため裏返した。 あんよは真っ黒焦げだ。 「また失敗か。まあこれも練習練習。」 子まりさをコンポストに放り込む。 「…ゆ゛っ。お、おちび…ちゃん…。ゆっ…ぐりぃぃ…。」 意識を取り戻したれいむが子まりさに話しかける。が、当然ながら子まりさは気絶したままだ。 それを横目に見つつ、お兄さんは最後に親まりさを取り出す。 「このくそじじい!さっさとまりさたちのおうちからでていってねぇぇぇ!!」 「いや、ここ俺の家だし。」 「ふざけないでねぇぇぇぇ!まりさが『ここはまりさのゆっくりプレイスだよ!』っていったんだよ! だからここはまりさのおうちだよ!!」 「…ああ、『お家宣言』だっけ?じゃあ、『ここはお兄さんのお家だよ!』 はい、これで ここは僕の家だ。」 「ふ、ふざけないでねぇぇぇ!!まりさたちがいるでしょぉぉぉ!だからここはずっとまりさの おうちだよぉぉぉ!!」 「え、誰かいたらダメなの?じゃあ。」 お兄さんはまりさをダンボールに戻し、コンポストにもフタをする。そして、 「ここはお兄さんのお家だよ!!」 ダンボール内のまりさに聞こえるように宣言した。 「はい、これでいいよね?」 「ぶ、ぶざげないでねぇぇぇ!!…あづいよぉぉぉ!?」 取り出したまりさに経過報告をすると、まりさの反応を無視して炎にかざした。お家宣言の仕返し などちょっとした余興に過ぎない。もともとお兄さんはお家宣言など認めていないのだから。 「こんどは気をつけないとね…。」 「あづいよぉぉぉ!!だずげでれいむぅぅぅ!!!ばでぃざのがもじがざんのような あんよがぁぁぁ!!ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!??」 「お、ちょうどよく焼けたかも。」 親まりさのあんよは濃いキツネ色に焼けていた。這いずる程度しかできず、なおかつもう治らない 程度に重症だ。 親まりさをコンポストに放り込むと、お兄さんは中に生ごみを入れる。 「今日から君たちのエサはこれだよ。ゆっくり食べていってね!」 「ふ、ふざけないでねぇぇ…。」 「れいむは…、かわいそう…なんだよ…。」 「ゆげぇぇ…。いちゃい…んだ…じぇぇぇ。」 まりさ一家はぐったりとしていた。 「うーむ…、コンポストって結構難しいんだな。」 お兄さんは困っていた。生ごみが減っていないのだ。 親れいむと子まりさはもう動けないので、親まりさが生ごみを運んで食べさせるだろう、と思っていた のだが現実はちがった。 「…ゆぅぅ…、まりさぁぁぁ…。はやく…ごはんさん…もってきてぇぇ…。」 「おとうしゃぁーん…。まりしゃ…もう…おにゃかぺきょぺきょだよぉぉ…。 はやく…もってきちぇ…。」 「だまってね…。あんな…きたない…もの…、たべるなんて…ゆるさない…よ…。…ゆっ…。」 親まりさが変にプライドが高いのだ。生ごみを食べることを拒否してしまう。 無理やり口に入れても親まりさは吐き出すし、親れいむと子まりさは舌が肥えているのか 「どくはいってる!」とまで言って吐き出すのだ。生ごみで汚れた口を閉じさせるのも面倒である。 初めは腹が空けば食べるだろうと思っていたお兄さんも、餓死レベルまでくると流石に困りはじめた。 「…やっぱり加工所産のコンポスト用ゆっくりのほうが簡単なんだな。しかしこれ、どうしたもんか。」 お兄さんは虐待掲示板を眺めながら考える。 「食って消化してくれればそれでいいだけなんだけどな…。食べる…、消化…、…餡子変換?」 お兄さんの頭にひらめくものがあった。 「ゆっぎゃぁぁぁぁ!!でいぶのうづぐじいがみがぁぁぁ!?」 「やめぢぇぇぇぇ!!まりぢゃいぢゃいのいやぢゃぁぁぁぁ!!」 「じねぇぇぇ!!じじいはじんでねぇぇぇぇ!!…ゆぎぃぃぃ!」 「はいはい、ゆっくりしていってねっと。」 お兄さんは顔色ひとつ変えずゆっくり一家に処置を施す。帽子やリボンを取り除かれたゆっくり一家は。 頭を切り開かれていた。 「最初からこうすれば良かったんだよね。ようは消化してくれればいいんだからさ。」 お兄さんはニコニコしながら果物ナイフで親まりさの頭を切り開く。一部分だけ残し、ちょうどふた のように開閉できる形だ。 「いだいよぉぉぉ!!でいぶのおひさまさんのようにかがやくあたまがぁぁぁ!!」 「なんぢぇだずげでぐれないんだじぇぇぇぇ!おとうじゃんなんがぢんぢゃえぇぇぇ!!」 「うるさいよぉぉぉ!まりさだっていたいんだからねぇぇぇぇ!!」 開頭されたというのに元気な一家だった。 「じゃあいまからご飯をあげるからね。いっぱい食べなよ。」 親れいむの髪を持って持ち上げる。 「ゆっきぃぃぃ!?!?」 内臓である餡子がさらされ、痛みに悲鳴をあげる親れいむ。 お兄さんは割り箸で生ごみを持ち上げると、親れいむの頭に割り箸ごとつっこんだ。 「ゆっげっぇぇぇぇ!!!!がごっぎぎぎぎ!ぐがわばばば!?!?」 「で、でいぶぅぅぅぅ!?」 「おかあしゃぁぁぁん!やめるんだじぇぐぞじじぃぃぃ!!」 「ほら、念願のご飯だよーっと。…あれ?」 よく混ざるよう割り箸で餡子をかき混ぜたせいか、はたまた生ごみが腐っていたのか。 「ゆぼぇぇぇぇぇ!!」 親れいむは勢い良く餡子を吐き出していた。 「あんごじゃんはいちゃらだめなんだじぇぇぇぇ!!」 「でいぶうううう!ゆっぐり!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 「餡子が出過ぎると死ぬんだっけ?やばいやばい。」 お兄さんは急いで吐き出した餡子を拾うと、未だ開きっぱなしの頭に入れる。 「ゆげろげろぉぉぉ…。」 親れいむが吐き出すたびに、ゲロ餡子を頭の中へ。 3回ほど餡子を戻してやるとやっと吐き気がおさまったらしい。親れいむはそれ以降、ぐったりして 何も喋らなくなった。 「吐かれると面倒だなぁ。あとでグッズカタログ見て対策考えないと。じゃあ残りの二匹にもご飯を あげるからね。今度は失敗しないようにするからさ。」 二匹は笑顔のお兄さんを大量に涙の溢れる目で見上げていた。 一家の楽しい食事のあと、お兄さんはショップでもらってきたグッズカタログを眺めていた。 「…お、これはピッタリ。っていうかなんでもそろってるんだな、このショップ。」 お兄さんが見ていたのは『ゆっくりのお口をしっかり閉じます! お口チャック』。その名の通り、 ゆっくりの口に貼り付けるタイプのファスナーだ。用途として来客時に静かにさせる、とか ご飯をゆっくり食べるように躾のため、とか書かれているもののどう見ても虐待鬼威惨用のグッズ であった。 お兄さんはさっそくこれを3つ買ってくると、未だぐったりしている一家の頭を開いてラムネを 突っ込む。 「これで眠るんだよね。麻酔薬がラムネとか、安上がりでいいなぁ。」 血中、というか餡中に直接麻酔された一家はあっという間に眠ってしまう。その間にファスナー を取り付けるのだ。 ファスナーの後ろ側はゆっくりの表面と非常によく馴染む素材でできており、裏側を濡らして ゆっくりの唇に貼り付けるだけで装着完了だ。 「うん、簡単。これで食事中はお口を閉じてもらって餡子のリバースを防ぐ、と。 しかし親はまだしも子まりさは生ごみが腐ってるとショック死するかもしれないなぁ。どうすべー。」 親ならある程度の腐敗は我慢できても、子まりさには無理だろう。今日のところは比較的新鮮な 野菜くずを与えたが、いちいち選んでやるなんて面倒だ。お兄さんは考える。 「……よし。ここはコアラを見習った方法でいくか。」 「ゆっぎぃぃぃ…。でいぶをいじめるじじぃはじねぇぇぇ…。」 「どれいは…すぐにまりさたちをここからだしてね…。それでどれいはゆっくりしないでしんでね…。」 「まりじゃ…ぎぼじわるいんだじぇぇぇぇ…。だじゅげろぐじょおやどもぉぉぉ…。」 怨嗟の声が漏れてくるコンポストを開け、親まりさと親れいむの準備を開始。 「自動で食べてくれないので面倒かなと思ったけど、ま、慣れてくればこの作業もどうということは ないか…。」 お兄さんは両親の口の取り付けたチャックを閉じる。 「ゆむぐぅぅぅ!?」 「や、やめむぐぃぃぃっ!?」 そして頭を開くと生ごみを乱暴に中へ突っ込む。 「「~~~~~!?!?!?」」 口にチャックがしてあるので、当然ながらうめくだけで吐き出すことはない。 「しっかり消化してね~。」 お兄さんはなおも割り箸で両親の餡子をかき回す。 「「むぅ~~~~!?!?!?!?」」 ぐったりする両親の横で子まりさが呻く。 「ぐじょどりぇい…まじじゃに…あまあま…よこすんだじぇぇぇ…。」 「はいはいゆっくりゆっくり。後でちゃんとあまあまあげるからね。」 お兄さんはタッパーを3つと定規6本をもってきた。タッパーの上に定規を2本ずつのせると、その 定規に親ゆっくりと子まりさを乗っけてセッティング。 お兄さんは少量の水と生ごみを親ゆっくりの頭に追加するとコンポストを閉じた。 「おー、出てる出てる。」 30分後、コンポストを開けると親れいむと親まりさの下のタッパーにはこんもりとしたものが あった。 「じゃあ子まりさにあまあまをあげるよ。」 「…ゆっ、あまあま…?…はやく、よこすんだ…じぇぇ…。」 「はいはいどうぞ~。」 「ゆぴっ!?……ゆっぐげぇぇぇぇ!?」 お兄さんは素早く子まりさの口にチャックをした。子まりさの中に入れられたもの、それはタッパー の中に入っていた親ゆっくりのうんうんだ。水分もしーしーとして出ているため、それも子まりさ の頭の中に入れられている。 「むっぐぅぅぅ~~~!?!?ゆっむぅぅぅ~~~!!!」 「これからは腐ったものはぜんぶ親ゆっくりが消化して餡子にしてくれるからね~。これで子まりさ はあまあま食べ放題だよ。うれしいね。 コアラもね、消化しにくいユーカリの葉を親が食べて、消化したものを赤ちゃんコアラが食べる んだってさ。優しい親でよかったね。」 吐き気が収まったところでチャックを開くと、子まりさはぐったりしながらも文句を言った。 「ぐ、ぐじゃいんだじぇぇぇぇ…。がらだのにゃかがぐじゃいぃぃぃ!! ぐじょどりぇい…、ごろじゅんだじぇぇぇ…!」 「どっちかというと君の方が死にそうに見えるけどね。」 お兄さんはニコニコしながら子まりさにタッパーを見せる。 「ごっじもっでぐるんじゃないんだじぇぇぇぇ!!」 「あ、まだ元気だ。良かったー。」 うんうんとはいえ人間が食べる高栄養のゴミによって出されたもの、子まりさはすくすくと成長して いった。成長と反比例して口数はどんどん減っていったが。 1ヶ月後、子まりさは十分成体と呼べるほどに成長していた。消化済みの餡子を体に直接取り込んだ ためであろう、急速な成長だった。 しかしここで困った事態になった。 「…うーん、ここまで成長すると子まりさもうんうんをたくさん出すんだねぇ…。」 成長がある程度止まったことで、親ゆっくりのうんうんを取り込ませるとその分だけうんうんをする ようになってしまった。これでは生ごみを廃棄餡に変換しているだけになってしまう。 「成体ゆっくりだけだとコンポストって成り立たないんだね。…どうしようか。」 悩みながらお兄さんは再びグッズカタログを眺める。 「…これは使えるかも。しかもちょっとした虐待にもなって一石二鳥だな。」 お兄さんはさっそくそれを買いに行った。 コンポストの中では一家が仲良くグロッキーになっていた。お兄さんはその中の1匹に声を掛ける。 「おはよう、うんうんまりさ!」 「ふざけるんじゃないんだぜぇぇぇぇ!まりさはうんうんまりさじゃないんだぜぇぇぇ!」 「だってうんうんで大きくなったんだもん。うんうんまりさでしょ?馬鹿なの?死ぬの?」 これからやる虐待に耐えられるか心配だったお兄さんも、元気なうんうんまりさのお返事に大満足だ。 「ところでうんうんまりさ。」 「だからうんうんじゃないんだぜぇぇぇ!!」 「赤ゆっくり、欲しくない?」 「…ゆっ!?」 かなり劇的な反応だった。今まで親ゆっくりとともにコンポスト内での一切ゆっくりできない生活を 強いられてきた子まりさだ。大きなゆっくり成分である赤ゆっくり誕生に惹かれないわけがなかった。 顔を赤らめ、モジモジしている。 「…欲しいんだね?」 「…まりさは、…まりさはかわいいあかゆっくりがいっぱい欲しいんだぜ!」 「よしっ!その願い、叶えてあげよう!」 「ほんとうなのぜ!?」 お兄さんから今までどれだけの虐待を受けたかも忘れ、無邪気に喜ぶ子まりさ。この顔をグチャグチャ にできるとおもうと、お兄さんは今から胸が踊った。 「…おちびぃぃぃ…。さっさと…じじいを…せいさいしてねぇぇ…。」 「おちび…ちゃんは…ゆっくり…してないで…れいむにぃぃ…あまあま…もって…きてねぇぇぇ…。」 「はいはいちょっとご両親は黙っててねー。」 お兄さんは植木鉢の栄養剤に似た形のアンプルを取り出すと、素早く親まりさと親れいむの餡子に ブッ刺した。 「「ゆびぃいいい!?!?」」 「さて、それじゃ初めよっか。」 お兄さんは別のアンプルを取り出した。毒々しい赤をしているそのアンプルを見て、 「そ、それをどうするんだぜ?」 まりさが聞いた。にっこり笑うお兄さん。 「もちろんこうする。」 子まりさの餡子にブッ刺した。 「ゆっぴぃぃぃ!!!い、いちゃいんだじぇぇぇぇ!!」 「えっと、これであとは振動を与えればいいんだよね。ほーら、ぶるぶるぅっと。」 餡子にアンプルを刺されたまま、子まりさはぶるぶると振り回される。 「えっと、こっちもやらないとね。それぶーるぶる。」 親ゆっくりも振り回すお兄さん。 「さて、準備完了っと!じゃあまりさ、元気な赤ゆっくり、いっぱい作ってね!」 「…いだいぃぃ…。…ゆっ?じじいはなにをいってるんだぜ?あいてがいないとおちびは できないんだぜ?じじいはばかなの?しぬの?」 「いやいや、目の前にいるじゃないか、相手。2匹も。」 子まりさの前には振動により軽く発情しかけている親ゆっくりが2匹。 「…ふ、ふざけるんじゃないんだぜぇぇぇ!!このくずどもはまりさのばかおやでしょぉぉ!? あいてになんかできるわけないんだぜぇぇぇぇ!?」 「おやおやうんうんまりさクン?そう言いながらも臨戦態勢じゃあないですか?」 ニヤニヤしながらお兄さんは言う。そう、子まりさのぺにぺにはとってもギンギンだったのだ。 「…なんでだぜぇぇぇぇ!?!?」 「いやいや、親を見てそんなになるなんて、まりさはとっても HENTAI さんだねぇ!」 「これはちがうんだぜぇぇぇ!」 「何が違うの?ほらほら、親のココを見ておっ立てちゃってるんでしょ?」 親れいむを持ち上げ、口の下あたりを子まりさに見せる。そこにはゆるんだまむまむがしっかりと その存在を主張していた。 「くそおやのげろみたいなきたないまむまむなんてみせるんじゃないんだぜえええ!」 「どうじでぞんなごどいうのぉぉぉ!?おかあさんのまむまむはせかいいちきれいなはなぞの でしょぉぉぉ!?」 そんな口喧嘩をお兄さんはにこやかに眺めながら言った。 「で、まりさはなんでそんなに『暴れっぱなし』になっちゃってるの?」 口で何を言おうとも、子まりさのぺにぺにはギンギンだった。むしろ前よりももっと大きくなっている。 「…どおじでべにべにがぎんぎんなんだぜぇぇぇ!?!?」 「おがあざんのまむまむをみて、はつっじょうっ!するへんたいおぢびじゃんはざっざと じんでねぇぇぇ!」 すでに家族愛などというものはこのゆっくり達には存在しない。子供を罵倒するなど朝飯前だ。 「うるざいんだぜぇぇ!ぎだないごみだめまむまむもちの『ちゅうこひん』はくちをきくんじゃ ないんだぜえぇぇ!」 もちろん子まりさも負けてはいない。口の悪さは両親からしっかり受け継いでいる。 親まりさはあまりのできごとに呆然と見ているだけとなっている。もしかすると先程ブッ刺した アンプルがちょっと危険な部位をかすめたのかもしれない。 「家族で喧嘩はやめて!お兄さんが仲直りの儀式をさせてあげるから!」 お兄さんはニコニコしながら子まりさをつかみ、親れいむの腰へと押し付けた。 「ゆああああ!?やめるんだぜぇぇぇ!ぎだないばばあにくっつけるんじゃないんだぜぇぇぇ!?」 子まりさは頭をブンブン振って嫌がる。 しかし。 「…いやだったら、これはなんなのぉぉぉ!!!」 地の底から響くような、怒りに満ちた声が発せられた。 「なんでおがあさんにむかってこしさんをふってるのぉぉぉ!!!」 ぱんっ!ぱんっ!と元気な音が響いていた。子まりさは腰をスウィングスウィング(大切なことので 2回記述しました)していたのだ。 「……なんでこしさんがうごいてるんだぜぇぇぇぇ!?!?」 「なにいっでるのぉぉぉ!!じぶんでうごがじでるんでじょぉぉぉ!?」 「あはは!この薬すごいね!完全に頭と下半身、別物になってるよ!」 種明かしをすればお兄さんがブッ刺したアンプルが原因だ。あれは 『勝手なすっきりは許さない!精神去勢薬すっきりだいっきらい!』 と銘打たれた躾グッズなのだ。もちろんそれは建前で、本当のところ虐待鬼威惨用アイテムだ。 この薬はれいぱーありすの体液を特別に調整したもので、使うと下半身だけがれいぱー状態になる。 頭はいつもどおりの思考回路のため、目の前で繰り広げられるれいぽぉのおぞましさから、勝手に すっきりすることを嫌うようになる、というのが説明書に書かれた内容である。 ちなみに親に刺したアンプルは軽い催淫剤と強制植物型妊娠薬だ。 「…なにやってるのぉぉぉ!?まりさのれいむからはなれてねぇぇぇ!!」 さすがに親まりさも声を上げる。 「まりさだってこんなごみだめちゅうこまむまむなんてねがいさげなんだぜぇぇ!!」 「だったらさっさとはなれてね!このへんたいちびまりさぁぁぁ!!」 口では大喧嘩をしているが、子まりさは元気よく腰を打ち付けているし、親れいむも怪しげに腰を くねらせて受け止めている。体の上下で真逆の行動、これもまたツンデレの一種なのかもしれない。 そうこうしているうちに限界が来たようだ。 「さっさとはなれろこのくそばかれい…すっきりー!!」 「そっちこそはなれてね、おやにはつじょう…すっきりー!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?なんでおちびとれいむがすっきりするのぉぉぉぉ!?!?」 親れいむの額からニョキニョキと枝が伸びる。そこには赤ゆっくりが鈴なりにできていた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅぅ!?でぎぢゃっだぁぁぁ!?がわいいおぢびぢゃんいっばいできたよぉぉぉ!? へんたいおちびとれいむのあかちゃんがでぎぢゃっだよぉぉぉ!? がわいいぃぃぃ!どうじよぉぉぉ!?」 自分の子との間に赤ゆっくりができた絶望と赤ゆっくりへの母性、完全に異次元のベクトルの感情を 同時にしゃべる親れいむ。 そしてこちらも同じく二律背反(?)な感情を吐露する子まりさ。 「う゛わ゛ぁぁぁ!?がわいいんだぜぇぇ!!どうじでへどれいむにまりさのあがゆっぐりがでぎぢゃ うんだぜぇぇ!?ずごぐがわいいぃぃぃ!!」 「ざっざどじんでね!おぢびはでいぶがらはなれでざっざどじんで!!」 怒り狂う親まりさ。お兄さんはそんな親まりさに優しい笑顔を見せた。 「そんなに怒らないで!お兄さんが仲直りさせてあげるよ。」 「ばなれでねぇぇぇ!ごのぐぞぢびぃぃぃ!!」 親まりさが罵倒すれば、 「ぞっぢごぞばなれるんだぜぇぇぇ!おばえびだいなぐぞだめまむまむをぐっづげるんじゃないん だぜぇぇぇ!!」 子まりさが呼応して答える。もちろん腰はスパンスパンっ!と元気よくぶつかっているが。 「ざっざどやめないどばでぃざおごるよ!!ばでぃざのぶぐーっ!はごわいよぉぉ!!」 子まりさのぺにぺにをがっしりと受け止め、それを離さないかのようにくわえ込む親まりさのまむまむ。 「げろまむでまぢざのべにべにをよごずばかおやはさっさとしぬんだぜ!ぶぐぅぅぅぅ!!」 「ぞっぢごぞじんでね!ゆっぐぢじないでじんでね!ぶっぐぅぅぅ!!」 「うんうん、美しい親子愛だね。本当は大好きなのに素直になれないんだね。」 お兄さんはニコニコ顔で2匹の共演を眺めている。 「ばでぃざのぶぐーっ!はごわいでじょ!?ずっぎでぃー!!」 「まぢざのぶぐーっ!にごわがっでいいんだずっぎじぃぃぃぃ!!」 ニョキニョキと親まりさの頭から枝が伸びる。そして実ゆっくりが5個ほどみのった。 「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?がばい゛い゛あがぢゃんでぎぢゃっだぁぁぁぁ!?」」 「絶望するか喜ぶかどっちかにしなさい。」 お兄さんは至って冷静だ。みかんやりんごの皮や食べ残しを親れいむと親まりさの頭に突っ込むと、 アンプルを引っこ抜いた。 そしてアンプルから薬液を抜いて子まりさの餡子にたらす。 「じゃ、うんうんまりさも大人になったことだし、赤ゆっくりつくろっか、ご両親に手伝って もらってさ。」 「や゛め゛る゛ん゛だじぇぇぇぇ!!じん゛でも゛い゛や゛な゛ん゛だじぇぇぇぇ!!」 何をされるのか分かったらしく、赤ゆっくり言葉で拒否する子まりさ。 「でもほら、ご両親はもう臨戦態勢ですよ?」 実ゆっくりが落ちないように気をつけながら、両手でぶるぶると親ゆっくりを震わせると、 あっというまにぺにぺにがギンギンだ。 「じゃ、いってみようか。」 にっこり笑うと、お兄さんは親れいむのぺにぺにを子まりさのそれにぶつけた。そのまま押し込んで いく。 「いだいんだじぇぇぇぇ!!!」 「やめでぇぇぇ!!おぢびぢゃんなんがどずっぎりじだぐないぃぃぃ!!」 そんな言葉は当然無視してぐいぐい押し込むお兄さん。すでにすっきりしている子まりさのぺにぺに はあっという間に力をなくし、体の中へと引っ込んでまむまむに姿をかえた。そして親れいむの ぺにぺにがダイレクトイン。 「じゃ、お父さんにもインしてもらおっか。」 そういうと子まりさのあにゃるに親まりさのぺにぺにをパイルダーオン。 「「「…どうなっでるのぉぉぉぉぉ!?!?!?!」」」 「これも一つの『親子どんぶり』、かな? それじゃ、シェイクシェイク!」 3匹を両手で小刻みにゆらすお兄さん。実ゆっくりが落ちないように慎重にやるのは、意外と重労働だ。 「「「やめでぇぇぇぇぇ!?!?ぎもぢよぐなっぢゃうぅぅぅ!!!」」」 声を揃えて抗議する親子。それを聞いてお兄さんは満面の笑みだ。 「おっ! やっと家族の息があってきたみたいだね!」 なおもシェイクを続けるお兄さん。 「だめなんだじぇぇぇぇ!!ぎもぢよぐなっぢゃうぅぅぅ!!!」 「やめでね!おぢびでずっぎりなんでゆっぐぢでぎないよ!!ばぢざぶぐぅー!ずるよ!」 「おぢびぢゃんんん!!ざっざどどいでねぇぇぇ!!おがあざんおごるよぉぉぉぉ!!」 「おおツンデレツンデレ。そんなに喜ばなくてもいいのに。」 お兄さんはニコニコ顔でシェイクを続けている。 「「「だめぇぇぇぇぇ!!!ずっぎりぃぃぃぃーーー!!!」」」 しゅるしゅると子まりさの額から枝が伸びる。同時にぽんぽんがふくよかに膨れる。植物型と胎生型、 両方のにんっしんっ!を同時にしたようだ。 枝に5個の実ゆっくりが出来上がっていく。さらにお腹の中でも育っているらしく、成体とはいえ 耐えきれずに子まりさがしぼんでいく。 「おっとまずいまずい。」 お兄さんは急いで取り置いていたうんうんを子まりさの頭に入れた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛…。なんでぇぇぇ…。どうしてこんなにかわいいあかゆっくりができちゃったの…。 れいむしあわせだよぉぉ。こんなにかわいいこがいっぱいできて、どうしたらいいのぉぉぉ…?」 「まりさのあかちゃん、ゆっくりしていってねぇぇぇ。まりさすっごくふしあわせだよぉぉぉ…。 こんなにかわいいあかゆっくりがいっぱいで、とってもしあわせぇぇぇ…。」 だんだんうつろな表情になっていく親ゆっくり。子まりさはぐったりとして動かない。 「これで赤ゆっくりが生まれるまでは生ごみをいっぱい食べてくれるよね。」 絶望と幸福がないまぜになった異様な空間でひとり、笑顔のお兄さんであった。 「どうしたらいいのぉ…?」 「まりさのあかちゃん、ゆっくりぃぃ…。」 「こんなくそがき…、まりさはいらないんだぜ…。すごくしあわせなんだぜ…。」 「はいはい、ご飯ですよー。」 毎日こんな調子だ。赤ゆっくりが生まれるまでは心も決まらないのだろう。 しかし高栄養の野菜の効果は絶大だ。1週間で赤ゆっくり達は、このコンポストという地獄に 生まれた。 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」 総勢17個の赤ゆっくりが一斉にご挨拶をする。 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 3匹の親ゆっくりもご挨拶を返す。 「すっごくかわいいんだぜぇぇぇ!!さすがまりさのこなんだぜ!!」 「れいむににてかわいいちびちゃんたちだね!こっちのまりさとはくらべものにならないね!」 「これからまりさのいうことをきいて、りっぱなゆっくりになってね!」 やっと訪れた幸せの時間。しかしそこに地獄の主が現れる。 「おー、うまれたか。じゃ、もらってくね。」 ひょいひょいっ、と赤ゆっくりをつまみ出し、透明箱にいれるお兄さん。 「なにするんだぜぇぇぇ!!まりさのあかちゃんをかえすんだぜぇぇぇ!!」 「やめてぇぇぇ!?かわいいあかちゃんをもっていかないでぇぇぇ!!!」 「つれていくならこっちのまりさにしてね!まりさのあかちゃんかえしてぇぇぇ!!」 「はいはいゆっくりしていってねっと。」 お兄さんは笑顔で家族を引き裂いた。ご機嫌だった。 「おきゃあしゃんのちょころへきゃえしぇーーー!」 「このきゅじゅ!しゃっしゃとおきゃあしゃんちょあわしぇるんだじぇ!」 「れいみゅぎゃきゃわいいきゃりゃってきょんなきょとしゅりゅなんちぇ、おおへんちゃいへんちゃい!」 「なんだこれ。だいぶゲスっぽいなぁ。」 透明箱の中の総勢17匹はどいつもこいつもゲスだった。 「はーい、みんなよく聞いてね!お前たちの親はエサを探しに狩りに行ってまーす! お兄さんはその留守の間を頼まれたんだよ!だから、お兄さんのいうことをちゃんときこうね!」 「にゃにいっちぇるの?しゃっしゃとれいみゅをおきゃあしゃんのちょころへちゅれていっちぇね! そりぇとあみゃみゃだしちぇね!たくしゃんぢぇいいよ!」 「まりしゃのこちょば、わかりゅ?ちゃんとあちゃまにあんこしゃん、はいっちぇるの? まっちゃくにんげんはばきゃばきゃりだにぇ!おお、おりょかおりょか!」 「うーむ…、箱を開けるたびにこの罵詈雑言か…。どうしたもんか。 お、そういえば躾用に買ってあったあれを試してみるか。」 お兄さんは CD プレイヤーを用意する。透明箱と CD プレイヤーをつないで買っておいた躾用 CD を再生すると、透明箱の壁面に貼られたシート型のスピーカーが大音量を上げた。 『うー!たべちゃうぞー!』 「「「……、れ、れれれれみりゃぢゃぁぁぁぁ!?!?!」」」 『あまあまはさっさとれみぃにたべられるんだどぉ!』 「いやぢゃぁぁぁ!?まりしゃはおいちくにゃいよぉぉぉ!!」 「れいみゅよりこっちのまりしゃのほうがおいちいよぉぉぉ!ぢゃかられいみゅはみにょがしちぇねぇ!!」 「どぼぢでぞんなごぢょいうにょぉぉぉ!?」 サラウンドで前後左右から襲いかかる音声。 『おお、ごみくずごみくず(ヒュンヒュン)』 「きめぇまりゅぢゃぁぁぁ!!」 「きめぇまりゅぢょこ!?ぢょこにいりゅにょぉぉぉ!?」 『にげまどうゆっくりたち。おおたのしいたのしい。』 「ごっぢごにゃいぢぇぇぇぇ!!」 『ほらあなたのうしろに、いつもきよくただしくきめぇ丸です(ヒュンヒュン)』 「「「ぎにゃぁぁぁぁぁ!!??」」」 躾と言い張るものの、どう考えても虐待用 CD であった。 お兄さんはこのあたりで一旦ポーズを押す。 「はーい、お兄さんの言う事をちゃんと聞かないと、またれみりゃやきめぇ丸がくるよ。 だからちゃんと…。」 「ふざけりゅんじゃにゃいんだじぇぇぇぇ!!こにょくしょどりぇい!しゃっしゃちょまりしゃしゃま にあみゃあみゃみょっちぇくりゅんだじぇぇぇぇ!!」 「ずいぶん切り替え早いなオイ。」 他のゆっくりも音が聞こえなくなった途端、強気になっている。 切り替えが異常に早いだけなのか、それとも恐ろしく記憶力がないのか。 「もうちょっと躾してみるか?」 ポチッとな。再び CD が再生開始。 『うー!しねっ!しねっ!』 「ふふふふふらんぢゃぁぁぁぁぁ!!」 『ふらんはれみぃのいもうとだどぉー!いっしょにあまあまたべるんだどぉ!』 『しねっ!おねえたまからにげるくずまんじゅうはしねっ!』 「ふりゃんどきょ!?どきょにいりゅにょぉぉぉ!?!?!」 透明箱の中は大混乱だ。 「さてと。しばらく躾を続行っと。親の様子を見てくるか。」 お兄さんがコンポストへ向かうと、どうも様子がおかしい。 「ゆわぁぁぁぁ~ん!なんでなんだじぇぇぇぇ!!」 「ばでぃざぁぁぁ!どうじでぇぇぇぇ!?」 親れいむと子まりさが泣いている。よく見ると親まりさが真っ二つになっているではないか。 「うおっ、なんだこれ?」 「じぶんだけしんでにげようなんて、さいていのくずおやなんだじぇぇぇぇ!!!」 「ばでぃざぁぁ!ごのうらぎぼのぉぉ!!じぶんだけにげやがってぇぇぇ!!」 「え、泣いてたのそっち?」 お兄さんが混乱している隙に、2匹はさらにヒートアップする。 「ごれもおまえみだいなくずがまりさをうんだからなんだじぇぇぇぇ!」 「うるざいよ!うんでやっだおんもわずれで!ごのげず!!」 「「このうらみをおまえにかえすよ!さあ、おたべなさい!!」」 パカッ。親れいむと子まりさは同時に、真っ二つに割れた。 「…えー、なにこれ?」 急いでネットで調べると、これは『おたべなさい』という行為であるらしい。通常、恩義を感じた 相手に自分を食べてもらうことで最大限の感謝を伝えるものだそうだ。ほかに越冬失敗などで 子ゆっくりへの食料になるために行われる。 そして極稀にだが、生きる希望を失って自殺するためや、強い憎しみを相手に教える一種の復讐 として使われるらしい。 今回起きたのは後者で、親まりさは可愛い赤ゆっくりを奪われて、今までささえていたプライドが 折れてしまったことによる自殺、子まりさと親れいむは復讐のために行ったようだ。 「うーむ、コンポストも難しいもんだね…。」 パソコンの前でひとりごちるお兄さん。 「…ところで、何か忘れているような…。ああ、赤ゆっくり!」 透明箱に向かうお兄さん、そこには餡子の海があった。 『サークゥル!サークゥル!』 きめぇ丸の声が響いている。赤ゆっくりは餡子を吐いて全滅していた。 後で調べたところ、『急性非ゆっくり症』という病気らしい。 「あちゃー、失敗した。これで家にいるゆっくりはゼロか…。」 お兄さんは顔を上げた。その顔に落ち込みの表情はない。どこかサッパリとしていた。 「ま、いいか。次、うまくやればいいのさ。」 お兄さんは落ち込まない。自分が初心者だとわかっているからだ。 「さて、次のコンポスト候補を探しに行くか!」 ゆ虐に後悔など似合わない。 それを会得した初心者お兄さんは今日、中級者への階段を登ったのだ。 最近時間が取れなくて、ネタを考えるんことは考えるんですが文章に起こすことができません。 さすがに仕事中には書けないですしね。 次回はれいぱーありす無双か、加工所による教育もの(俺設定文書)のどちらか になると思います。 気長に待っていただければ幸いです。 過去作品 anko926 鬼威惨の、目指せ金バッジ! anko755 れいぱー対策 anko711 不良品の証 anko670 エコを目指す加工所 anko658 真実を知るということ anko650 モチモチを生かして anko611 おかされいむ anko565 ゆ身売買 anko478 れいむはよげんしゃ anko334 ゆっくりできない理由 anko301 子まりさの反乱 anko265 どすすぱーくをうつよ! anko260 人間の畑だと説得してみよう anko227 陰口 anko181 効率化の道
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3797.html
『子ゆと老ゆ』 21KB 観察 パロディ 自業自得 差別・格差 子ゆ 2作目 登場するゆっくりは一部を除いてれいむ種とまりさ種だけという設定です 本読んでたら急に書きたくなった 「子ゆと老ゆ」 ここはとある野原。生えている草は短いものの生い茂っており、たくさんの虫達が元気に飛び回る 見渡す限り薄い緑の広がる広大な野原 まあ一言で言えば「とてもゆっくりした場所」でしょう 「ちょうちょしゃんまっちぇね!れいみゅにたべられてね!すぐでいいよっ」 「ゆっゆっゆっ~♪ゆ~ん・・・ゆ~ん・・・ゆっくりゃ!ゆ・・・ゆぅ~ん♪」 「こーりょこーりょするよっ!こーりょこーりょ・・・ゆぁ~!めがまわるだじぇ~」 「まりちゃしゃまがいちばんはやいんだじぇ!まりちゃしゃまのあんよはおんそくをこえるんだじぇ!」 「ゆぷぷ!!そんなものかだじぇ!まりちゃしゃまのあんよはこうそくをこえるんだじぇ!しょうぶなんだじぇ!」 虫を追いかける者、おうたの練習をする者、自由に転がり回る者、かけっこをする者 そこでは数十匹の子ゆっくり達が思い思いに暮らしていました 「ゆっ・・・おなかがすいたよっ」 「ゆゆっ!まりちゃもおなかぺーこぺーこなんだじぇ!!」 「じゃああまあましゃんたべるんだじぇ!」 一匹の子ゆがお腹が空いたと言ったのをかわぎりに他ゆも示し合わせたようにお腹空いた宣言をしていきます そして、たくさんの子ゆ達が一箇所に向かっていきます。子ゆ達が向かう先には小さな小屋がありました 『おお!みんなようやくきたな!もうおひるごはんはできてるぞ!たくさんたべるといい』 その小屋には希少種の「らん」がいました。ここの子ゆ達は生まれてから親に会ったことがありません それでもこのらんが母親として子ゆ達の世話をしているので子ゆ達は寂しい思いをしたことがありません 「むーちゃむーちゃ!しあわしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「うっめ!これめっちゃうっめ!たまんにぇっ!」 「ゆ?かってにれいみゅのあまあまたべないでね!せいさいするよっ!」 「ゆぴぃぃぃぃ!?まりちゃなにもわるいことしてないんだじぇぇぇぇ!」 『こらこら、あまあまはいくらでもあるんだからわけあってたべるんだぞ』 小屋に到着するやいなや、目の前にあるあまあまに一気にむしゃぶりつく子ゆ達 どの子ゆもたべながら叫んだり、体全体でぐねんぐねんと幸せなリアクションをとるので 食べカスが辺りに散らばってしまいますが後でらんが掃除するので問題はありません あまあまが盛られた皿に対して尻をぷりんぷりん振りながらあままあまをむしゃぶっている大量の子ゆ達 あまり見てて気持ちのいい光景とは言いがたいですが本ゆん達はとても幸せなのでしょう 「ゆーっぷ!おなかいっぱいなんだじぇ!」 「れいみゅもおなかぱんぱんだよっ!ゆ?うんうんしゅるよ!」 「ゆゆっうんうんしたくなってきたんだじぇ!」 「さっそくおといれしゃんにいくんだじぇ!ゆふふっ・・・たのしみなんだじぇ!」 お腹がいっぱいになった子ゆっくり達が次にとる行動といえば当然うんうんです 子ゆ達は小屋を出てトイレのある場所へと向かっていきます なんでこんな子ゆっくり達がトイレの概念なんて覚えてるのかって? そう、基本的にゆっくりは「ゆっくりできない事」を嫌がります うんうんだってその場でしてしまえば楽です。いちいちトイレにいくのなんて面倒くさくてゆっくりできないでしょう わざわざトイレに・・・うんうんをする場所にいくのには理由があります 「ゆぅ・・・やっときたね・・・」 「きょうはおそかったんだぜ・・・おなかすいたんだぜ・・・」 「そんなこといっちゃだめだよ・・・またたべれなくなるのはいやだよ」 子ゆ達が向かった先には数匹もの成ゆ・・・いや、老ゆ達がいました どのゆっくりも疲れきった顔をしており体もお飾りも薄汚れててボロボロ、どのゆっくりも「ゆっくり」とは程遠い姿をしていました 子ゆと老ゆ達の間には柵が仕切られており、隙間はあるものの赤ゆが一匹通れる程の隙間しか空いていません 「ゆぷぷっ!あいかわらずゆっくりしてないんだじぇっ!!おお、あわりぇあわりぇ」 「きったないゆっくりだにぇ!れいみゅとはおおちがいだにぇ!」 「しかたにゃいんだじぇれいみゅ!だってまりちゃたちはえらばれたゆっくりにゃんだからだじぇ!」 「ゆゆ?なんなのそのなまいきなめは!そんなたいどだったらうんうんあげないよっ!」 今れいみゅがうんうんをあげないといいました。そう、この老ゆ達は子ゆ達からうんうんをもらっているのです 当然もらうとしたら用途はたった一つ。食べるためです 「ゆっ・・・ごめんなさい。どうかうんうんをめぐんでください・・・おねがいします」 「まりさにもうんうんをめぐんでほしいんだぜ・・・おねがいなんだぜ」 「じゃあそこのまりしゃ!おかざりしゃんをここにおくんだじぇ!」 子まりちゃに命令され、口で咥えてお飾りの帽子を縦にして柵の中に器用にいれる老まりさ 帽子はもはや色が黒というより土やうんうんで薄汚れた茶色になっており、よほど使い古されているのか口で咥えているだけで元の形を保てずフニャフニャになっている そして子まりちゃの前に帽子がおかれると 「うんうんでるよっ!しゅっきりー!!!」ブリブリブリッ 老まりさの帽子にうんうんが盛られていきます。よほど食べたのであろうか子ゆとは思えないほどのうんうんの山がたまっていきます そして、うんうんが全て出終わったのを確認した老まりさは中にたまったうんうんを包むように帽子を折って柵の外に持っていきます 「ゆ?なにかってにもっていってりゅの?おれいがまだでしょ?ばかにゃの?しにゅの?」 それを聞いた老まりさはパッと動きを止め焦りながら 「ゆっ!・・・もうしわけないんだぜ!ありがとうございます!!まりささま!」 「ゆぷっ・・・ゆぷぷぷぷ!!ゆひゃひゃひひゃゃひゃひゃ!!うんうんもらってよろこんでるんだじぇ!! ゆっひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁぁぁ!!きったにゃいんだじぇ!ゆひゃひゃひゃ!」 子まりちゃの言う事を聞きながら帽子を持っていってもいいと判断した老まりさはうんうん入り帽子を柵の外に持っていき 自分の目の前に帽子を置いた後、中に入っているうんうんをセッセと食べ始めました 「むーしゃむーしゃ」 「「「ゆひゃひゃひゃひゃ!!うんうんまりしゃ!うんうんまりしゃ!くっしゃ~い!」」」 子まりちゃが老まりさにうんうんを与えている間にも他の子ゆ達も同じようにうんうんを老ゆ達に与えていきます 「うんうんがほしかったられいみゅのしーしーのんでにぇっ!・・・しーしーでるよっ!しゅっきりー!」ジョロジョロ 「まりちゃのうんうんをそのままたべしゃせてあげるんだじぇ!おくちをあけてるんだじぇ!・・・じゃあいくんだじぇ! うんうんすぱぁぁぁぁぁぁぁぁっく!!!うんうんはぱわーだじぇ!!」ブババババッ 「そこでひとりしゅっきりしてにぇ!れいみゅのちしきよくのきょうざいになることをこうえいにおもってにぇぇ!」 さまざまな方法でうんうんをあげる子ゆ達ですが共通して言えることはどの子ゆ達も老ゆ達に「ゆっくりできない事」を 強制させる点でしょう。いくら子ゆのうんうんが普通より多いとはいえ所詮は子ゆっくり 一ゆ一ゆのうんうんの量は成体レベルの大きさのゆっくりの食料としてはそう多くはないので たくさんの子ゆからうんうんを恵んでもらうこととなります。その度にゆっくりできない事を強制する子ゆ達ですが 老ゆ達は文句一つ言わずそれに従っていきます。もう慣れてしまったのでしょうか。そして一通り子ゆ達がうんうんを終えてからしばらくした後 カーンッカーンッカーンッ 「ゆゆっ!?もうきゅうけいじかんおわりだよっ!」 「はやくもどらないとまずいんだぜ!ゆっくりしないでさぎょうにもどるんだぜ!」 「ゆげっ・・・まだたべきれてないんだぜ・・・てつだってほしいんだぜ」 「なにやってるの!てつだうからゆっくりしないでいそいでね!」 鐘が鳴ったと同時に老ゆっくり達がせわしなく動き始めます 子ゆ達がいつもより来るのが遅かったためまだ食べきれていない老ゆ達もいました うんうんを食べきって死んだように寝転がっていた老ゆ達がまだうんうんを食べきっていない老ゆを手伝うように一緒にうんうんを食べていきます うんうんを食べ終えた後は全ての老ゆ達が「作業」に戻ります 「ゆーっしょ・・・ゆー・・・しょ・・・おもいんだぜ・・・」 「ゆーしょ・・・ゆーしょ・・・まえのやつにくらべたららくだよ」 ここでの「作業」とは一概には言えないが大きな物が乗った台車を複数で引っ張ったり、穴を掘ったりする事だったりいろいろあります さらに地面は子ゆ達のいる豊かな野原とは違い、地面は土でそこら辺には小石がゴロゴロとあり非常に荒れた場所です ここで作業をするものですから当然、老ゆたちの体は土で非常に汚れており、あんよもお飾りもボロボロです 人間でさえもキツいと思える作業。それをゆっくりがやるのですからかなり辛いことは間違いないでしょう それでも老ゆ達はお互いを励ましつつ懸命に作業を続けます 「ゆっぷっぷっ!ほんっとうにゆっくりしてないんだじぇ!ゆ~~ひゃっひゃ~~!」 「まりちゃ・・・そんなこといっちゃだめなんだじぇっ! ・・・だってまりちゃたちはえらばれたゆっくりで!!!あいつらはくじゅだからだじぇ!ゆひゃひゃっ!!!」 「かわいそうだかられいみゅのうたごえでいやしてあげりゅよっ! ゆっくりのひーまったりのひーうんうんのひー・・・かわいっくちぇごめんにぇっ!!!」ビシィッ 「ゆーん!れいみゅのおうたはとってもうみゃいよ!!まいけるもうらやむびせいだにぇ!!」 それを見た子ゆ達は思う存分ゆっくりします 自分よりゆっくりしてないゆっくりをバカにしたり、お飾りがついてない、綺麗じゃないゆっくりを差別したり このれいみゅのように可哀想な者を助けるという名目で雑音という名のお歌、不愉快以外の感想が浮かばない決めポーズを見せ付けたりなど 基本的に自分より劣っている他者を蔑むこと、「救う」という名の偽善行為をすることでゆっくりは「ゆっくり」することができます わざわざ面倒くさいトイレに行くのもこれが理由です 「ゆゆ?もうくらくなってきたんだじぇ」 「そういえばおにゃかもすいたよっ!またあまあまたべにもどるよっ!」 「あまあまっ!あまあまっ!すぐにゆっくりもどるよ!」 ゆっくりの行動は基本的にその名の通り「ゆっくり」だ。少しの行動でもかなりの時間を有する トイレに行くだけだったのだがそこでいろいろ遊んでいた為かもう夜が近づいていた 低燃費の子ゆなだけにうんうんをしたらすぐにお腹が空いてしまう 子ゆ達は未だにせわしなく働く老ゆ達の事もすっかり忘れ小屋へ戻っていきました 『おや、やっとかえってきたのか。おそかったじゃないか。まぁもうよるごはんはできて・・・』 「「「「「「「「「「あまあまあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」」」」」」 らんの言う事も無視して一気にあまあまの入った皿になだれこむ子ゆ達 たくさんの子ゆ達があまあまに顔を突っ込み尻だけをぷりんぷりんと振るその様子はさながらB級ホラーを想像させるでしょう 「「「うっめ!まじぱにぇ!まじうっめ!」」」 「「むーしゃむーしゃしあわむっしゃぱにぇ!!」」 「「「「むしゃむしゃしゃぁわしぇぇぇぇぇ!」」」」 『まったく・・・ちょうしがいいんだからな・・・』 食欲が増しているのか昼の時よりも更に混沌とする食事 普通に食事ができる量はあるのではないだろうかというほど周りに散らばる食べカス 「ゆーっぷ!もうたべられないんだじぇ・・・」 「おなかいっぱいだよっ!ゆっくりー」 「ゆゆ・・・おなかいっぱいになったかられいみゅはすーやすーやするよっ」 「まりちゃもすーやすーやするよ ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 『そうか、じゃあみんなねるといい。おやすみなさい』 昼の時よりも食べたせいか体は茄子型に近い体型になった子ゆ達 食欲が満たされ、日も落ちているせいかすぐに寝ようとする子ゆ達。らんの近くで子ゆ達は皆仲良く寄り添って寝始めました 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆっくち・・・」 「ゆぅ・・・まりちゃは・・・さいっきょうのゆっくち・・・ゆぅ・・」 「あしたも・・・あまあまたべてゆっくちするんだじぇ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 そう・・・明日もまた同じ日々が始まる。ゆっくりした一日である 当然の事だが 「さーてと、ちょうどいいだろう。いい感じに育ってきたしな」 『ああ、おにいさん。わたしもそうおもうぞ』 こいつらが 「んじゃ明日頼むわ。にしてもこれでこの作業も最後かぁ・・・なんだか感慨深いな」 『たしかにそうだな・・・はじめてこれをしたのがついさいきんのようにおもえるぞ。なつかしい』 ずっとゆっくりすることなんて 「まぁでもお前だって作業をするよりは自由に暮らしたいだろう?」 『たしかにそうだが、それでもわたしはおにいさんといっしょにいるほうがいいな。すくなくともこいつらといっしょにいるよりは』 「お前本当に腹黒だねぇ・・・毎回よくやるよ本当に」 ありえないのだが 『みんなーおきるんだ!あさだぞ!』 「ゆぅ・・・あとたくさんねかせてにぇ・・・すぐでいいよ・・・」 「うるしゃいんだじぇ・・・げしゅならんはしぇいしゃいするんだじぇ・・・」 「ゆぅ・・・やっちゃよ・・・れいみゅはついにしぇかいのとっぷにたったんだよ・・・れいみゅのびせいがしぇかいをとりこにしたんだよ・・・」 「ゆぅ・・ゆーん・・やめるんだじぇ・・まりちゃがさいきょうっだからって・・でしはとってないんだじぇ・・・」 『あーあ、あまあまがなくなっちゃうけどいいのかなー』 「「「「「「「「「「ゆゆ!?あまあま!!!?」」」」」」」」」」 さっきまで全然らんの言う事を聞かなかった者、まだ夢の中にいたであろう者も あまあまという単語聞いた瞬間に一気に起きだした。現金なものである 一方こちら老ゆ達 カーンッカーンッカーンッ 「「「「「「「ゆわあああああああ!!!」」」」」」」 こちらも子ゆ達と同じように一気に起きだした。ただし状況はまったく違うが 「ゆっゆっ・・・はやくさぎょうをはじめないとっ」 「ぜんいんちゃんとついてきてるよねっ・・・きょうもがんばるよ・・・」 「きょうもきっとゆっくりできないんだぜ・・・でもしにたくはないんだぜ・・・」 「がんばるしかないよ・・・がんばるしか・・・」 起きた老ゆ達は寝起きにも関わらず一目散に一箇所に集まり、そして整列する そのまま少しした後、目の前には一人の人間が現れる 「よし、全員来ているな。じゃあ今日の作業を伝えるぞ・・・」 そうお兄さんである。毎日、朝に一回のみ老ゆ達の前に現れ作業の指示をする 老ゆ達も黙ってお兄さんの話を真剣に聞いている。ここの老ゆ達にとってはもう一度はしたことのある作業なので どの作業かをちゃんと聞く必要があるのだ。5分程度の作業の話を終えたお兄さん 「・・・よし、これで作業の話は以上だ」 それを聞いた時、老ゆ達は首(?)を傾げた。もうかれこれこのシチュエーションは何百回も体験した いつもなら「話は以上だ。解散!」と言う。だが今回は「作業の話は」と言った。 お兄さんと老ゆ達の付き合いは長いのだが作業の話以外は一度もしたことがない為、老ゆ達は疑問に思ったのだ 「・・・お前らに良いことを教えてやる。今日でお前らの作業は最後となる」 「「「「「「「ゆゆっ!!!???」」」」」」」 思わず声をあげてしまった老ゆ達 「ここも不況の煽りをうけてな・・・今日でここは閉鎖されることになったんだ ここで作業してるゆっくりはもう用済みだからな 普通なら用済みとなったゆっくりは希少種を除いて処分されるんだが 特別だぞ。今日の作業が終わったら近くの森にでも離してやるよ。その後生き残れるかはお前ら次第だがな まぁ・・・お前らはよくやったよ。ゆっくりの癖にな」 それを聞いて唖然とする老ゆ達。ゆっくりにありがちな予想外な出来事が起きた時の硬直とはちょっと違う硬直だ 「話は以上だ。解散!」 「「「「「「「ゆゆっ!!」」」」」」」 その言葉を聞いて我に帰ったように一気に作業を始める老ゆ達 だがいつもの生気を失った表情とは違う ある者は未だに驚愕の表情のまま。ある者は笑い方を忘れてしまったのか変なニヤケ顔で作業している ある者はゆっくりとは思えないスピードでセッセと動く。ある者は辛そうに動いているのに顔は笑っているという矛盾 『なぁ、みんな。きょうはえんそくにいこうか!』 「「「「「「「「「「「ゆ?えんそく?」」」」」」」」」」」 『ああ、そうだ。とおくへいってみたいとおもわないか?みんなのみたことのないようなものがいっぱいあるぞ』 「みたことのないあまあましゃん!?いきちゃーい!!」 「あまあま!!あまあま!」 「まりちゃしゃまがあまあまをひとりじめしゅるんだじぇ!!みんなにはあげないんだじぇ!」 「「「どうしてそんなこというにょぉぉぉぉぉ!?」」」 「「「「あまあまっあまあまっ」」」」 『じゃあけっていだな。みんな、このはこのなかにはいってくれ。とあるにんげんさんがみんなをはこんでくれるぞ』 「「「「「「「「「「「「「「」ゆっくりりかいしちゃよ!!」」」」」」」」」」」」」 そして箱の中に入っていく子ゆ達 あまあまなんて一言も言ってないのにあまあまが食べれると信じて疑わない子ゆ達 まあらんにとってはそっちの方が都合が良いのは事実なのだが 「ゆーしょ・・・ゆーしょ・・・ゆ?あれは・・・」 「おにいさんだね・・・なにやってるんだろう・・・」 作業をしていた老ゆ達が箱を持って移動しているお兄さんを見つけた ちなみに箱というのは今では一家に一箱とも言われる名グッズ THE 透明な箱である 中には子ゆ達がたくさん入っており今まで味わったことのないスピード。そして景色を楽しんでいた 「そうだよね・・・きょうでおわるんだったらあのこたちも・・・」 「・・・ほんとうにきょうでおわりなんだよね・・・このさぎょうも・・・ゆぐっ・・・ゆ!?」 最後に涙を流したのはいつだろうか。気がついたらどれだけゆっくりできない事をしても出なくなっていた涙 それがいつのまにかれいむの頬をつたっていた。 「ゆ・・・どぼじでなみだざん゛が・・ゆぐっ・・・だめ・・だよ、ないでだら゛さぎょうでぎな゛・・ゆぐっ・・い゛よ」 「ぞうな゛んだぜ・・ぜっがぐきょう゛でおわりなのにゆぐっ・・ここでさぎょうじな゛がったら・・ゆ゛げっ・・・」 「でぼ・・でい゛ぶだぢはがんばっだがら゛ゆ゛っ・・だがら゛ぎょうというひ゛をむがえだんだよ゛・・」 気がつけば作業をしていた老ゆ達は皆泣いていた この老ゆ達は生まれた時からゆっくりできていなかった。親の温もりは一度も感じたことがない。 あまあまなんて食べたことがない。いつもゆっくりできない事ばかりさせられていた 自分のしたい事は何もできなかった。いつも何かに縛られていた 成ゆの時にこの場所につれてこられた時、この老ゆ達は初めて出会った。 お互い似たような境遇だった老ゆ達はすぐに意気投合した。辛い時は皆で助け合うことを誓った 毎日毎日、とてもゆっくりできない事の繰り返し。お飾りが汚れて自慢のあんよもボロボロになって最初の頃は泣き言ばかり言っていたが 次第に何も言わないようになっていった。少しすると定期的に子ゆ達がくるようになった。前までは支給されていた餌もされなくなってしまった 子ゆ達は一定期間ごとに入れ替わっていたが、どの子ゆ達も似たようなゲスな性格だった。 食べる物がなくなったので仕方なくうんうんをねだるようになった。その際にゆっくりできない事をさせられたが、もう慣れっこだった 「はい。これが今回の分となります」 『ああ、いつもすまないね。でも、今回で最後なんだろう?なんだか寂しくなるな・・・』 「まぁ大丈夫ですよ。私のところは潰れたとはいえ、まだまだ他にもこういうの作ってる所はたくさんありますし」 『いや、そういうことではなくてだな・・・』 「すみません。少し用事があるのでこの辺で」 『あ、ああそうか。なんだかすまないね』 『さて・・・と具合はどうかな?』パカッ 「ゆ?だりぇこにょにんげんは」 「しょんなこちょよりあみゃあみゃちょうだいにぇ!しゅぐでいいよ!!」 「あみゃあみゃぁぁぁぁ!!にゃにやってるの!?さっさとあみゃあみゃよこしちぇね!」 「にゃにぼーっしてるんだじぇ!!せっかくまりちゃしゃまがめいれいっしてやってるんだじぇ!!さっさとあまあまをもってくるんだじぇ!このくじゅ!」 『うーん・・・やっぱりこれだけ見ると普通のゲスと変わんないなぁ』 「にゃにいってるにょ!?れいみゅがげしゅなわけないでしょぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆふふ!おちつくんだじぇれいみゅ!!このくしょにんげんはまりちゃたちにしっとしてるんだじぇ!かわいしょうだからまりちゃのうんうんをくわせてやるんだじぇ!」 「いいからしゃっしゃっとあみゃあみゃよこしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇこのくしょじじぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 『うるさいなぁ・・・まあいいや。んじゃ調理開始だ』 「さて・・・ようやく着いたな。」 「ここが・・・もりさんだね」 「ゆわ~すごいよ。こんなにおおきなたいぼくさんがたくさんあるよ」 「さて、さっきも言ったと思うがこの後生き延びられるかはお前ら次第だ。俺は責任とらんぞ」 「ここもとってもきびしいばしょだっていうのはわかってるよ。それでもれいむたちはがんばっていきるよ!」 「ふーん・・・あっそ。まぁせいぜい頑張れよ。じゃあな」 「それじゃ・・・みんな・・・」 「「「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」」」 老ゆ達は「自由」を手に入れた。生まれた時から失っていた物だ この後、彼らがどうなるかは誰にもわからない。ゆっくりなんて所詮は脆弱な生き物 どれだけ知恵があろうと、どれだけ身体能力があろうと、運が悪ければ死ぬ。それだけだ 子ゆ達は生まれた時からとてもゆっくりしていた。親はいないにしろ親の温もりを感じられる存在がいた 毎日あまあまをたくさん食べていた。いつも好き放題にゆっくりできる事をしていた 自分のしたい事は全てできていた。いつも自由奔放に生きていた 生まれてからすぐに、この子ゆ達は初めて出会った お互い似たような境遇だった子ゆ達はすぐに意気投合した。世の中のあまあまを全て自分達の物にすることを誓った 毎日毎日、とてもゆっくりできる事を繰り返していた。お飾りは毎日丁寧に手入れされ、自慢のあんよも毎日綺麗に手入れしてもらっていた。最初の頃は楽しかったが 次第にゆっくりすることに飽きていた。少しすると定期的に老ゆ達に会うようになった。前まではところ構わずしていたうんうんも今では老ゆ達のところでするようになった 老ゆ達は一定期間ごとにやる事が変わっていたが、どれも老ゆはゆっくりできるような事をしていなかった 食べる物がないらしくうんうんが欲しいと言われるようになった。その際にゆっくりできない事をさせるようにしたが、それを見ていると今まで味わったことのないゆっくりを感じることができた 気がつけば子ゆ達は皆泣いていた 「ゆびゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!!!やめぢぇえ゛ぇ゛え゛ぇ゛ぇ!!」 「ゆぶぶぶぶっっっ!ぶべぇ゛ぇ゛ぇ゛!!ちゅぶれりゅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅぅぅ!!!!」 「ゆ・・・?れいみゅのあんこしゃんでにゃいでにぇ・・・やめちぇにぇ!ゆぎゃああ゛あ゛゛あ゛っっ!!」 「まりちゃのうちゅうのしんぴをつかさどるおぼうちがああああ!!なんてことするんだじぇぇぇぇ!!ゆ゛っぶぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ!!あぢゅぃ゛い゛い゛い!」 「れいみゅのぜんしぇかいをみりょうしゅる・・・」 『・・・まぁこんなものかな。殺しちゃったら勿体ないし』 「ど・・・とぼじで・・・」 『ん?』 「どぼじてごんなごどずる゛のお゛ぉぉぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!??」 『はい、出ましたーお決まりのセリフ。お前ら本当飽きないな~』 「なにいっちぇるのぉぉぉ!?まりちゃたちゆっくりしてただけにゃのにぃぃぃぃぃ!!!」 『もうさ、お前らに何言っても無駄な事はわかってるんだけどさあえて言うならさ ゆっくりしてただけってのが問題なんだよな』 「なにいっちぇるの!?ゆっくりしてただけだよぉぉぉぉぉ!!まりちゃだぢなにもわるい゛ごとじでないぼぉぉぉぉ!!」 『・・・バカだな。ゆっくりなんて本来は絶対にゆっくりできないのに。ゆっくりすればするほど死亡率も比例して上がるのにな』 「まりちゃだぢはえらばれだゆっぐりなんだじぇぇぇぇぇ!!ゆっくりじでどうぜんなんだじぇぇぇぇぇぇ!!ゆぴぃぃぃっ!!??」 『もういいよ。経験上、何言っても無駄なのは知ってる』 『それじゃ・・・皆・・・』 『ゆっくりしていってね!』 「「「「「「「「「「ゆぴいいいいいいいいいいい!!!」」」」」」」」」」 子ゆ達は最初から「ゆっくりさせる為」ではなく「食材」として育てられてきた しかし、ただの食材ではない。いわゆる高級食材だ 何一つ不自由を知らずにあらゆるゆっくりを好きなだけ味わった至高のゆっくりだ その状態から調理時の苦痛による下落によって普通のゆっくりでは味わえない、何とも言えない深みのある甘みになるのだ 毎日毎日ゆっくりできない事ばかりして暮らしていた老ゆ達は最後に自由を手にいれた 毎日毎日思う存分ゆっくりしながら暮らしていた子ゆ達は最上の苦痛を味わいながら死んでいった どちらの方がゆっくりしていただろうか?私にはわからない 「あーあ・・・これからどうしようかな・・・」 『またあたらしいしょくばをさがせばいいんだぞ!』 「お前そういうけどさ・・・こんな不景気に俺なんて雇ってくれるとこあるのかね・・・」 『むずかしいかもしれないけど、それでもせいいっぱいがんばるんだぞ!まいにちじゆうにくらしてるといずれよくないことがおきるぞ! どれだけくるしくてもどりょくをつづけてればいずれむくわれるぞ!!』 「よく言うぜ・・・本当」 おわり 後書き だ、駄目だ・・・虐待描写書こうとすると急にモチベーションが下がる なんか向いてないわ私・・・ 過去作品 anko3671 しゅくふくっ
https://w.atwiki.jp/kuniodb/pages/2024.html
きほん じょうほう しゅーとタイプ いろかえ しゅーと印 だ POW/SPINタイプ ふつう/ふつう くわしく オレンジいろの ぎょうしゅくだま ぎょうしゅくだまと たいさ なし らんく POW数値 SPIN数値 にゅうしゅ ばしょ SSS 115 +32~41 115 +32~41 SS 115 +28~36 115 +28~36 S 115 +24~31 115 +24~31 No.02ふくびき A 115 +20~26 115 +20~26 B 115 +16~21 115 +16~21 S-ばんか4 C 115 +12~16 115 +12~16 ワールドリーグ-5 D 115 +8~11 115 +8~11 ※POW,SPIN数値は暫定値 そのた じょうほう このページを編集 コメント 名前 すべてのコメントをみる タグ:'いろかえ' 'しゅーと' '頭文字た'
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/369.html
「個体数変動報告票 No.327 ××年××月××日 発 = 行動研究部第三チーム 宛 = 管理部/研究各部/経営部/広報部 問 = 御二井 三介(内線 ○○―△△△△) 以下要旨: 1.個体数変動 死亡2(群れ番号:25) 2.死亡個体詳細 (1)識別番号:M32 種類 :まりさ種 成長段階:赤 死亡場所:中央広場 死亡時刻:×月×日2時ごろ 死因 :極度の緊張による体内餡子の嘔吐。 緊張の原因については不明。調査中。 (2)識別番号:P17 種類 :ぱちゅりー種 成長段階:成 死亡場所:中央広場 死亡時刻:×月×日14時20分 死因 :制裁。 制裁原因:M32番の殺害。 M28(M32の親)による証言あり。 3.その他 (1)P17によるM32の殺害については確認得られず。 P17はM32と親密な関係にあり殺害動機に乏しい。 M32の死因については映像解析中。現時点では詳細不明。 死因判明次第、追って報告の予定。 (2)当該群れは干渉レベル4。 4.参考① 干渉レベル4:原則として、自然状態を保ちながらも、 資材の提供、一カ月に一回程度の人間との会話など、 群れの本質を乱さない程度の接触を継続する。 なお、観察のために大型動物は排除済み。 人間との不干渉状態にある農村周辺の群れを想定。 5.参考② 先般報告(R10、A20、P14の怪死)との因果関係は不明。調査中。 以上」 草という草が、春の匂いをかもしている。 その群れが集落をはっている林もまた、春の陽気に浴していた。その森林は、あらあら、 濃度が低かった。そのため地面はふんだんに光を摂取でき、ゆっくりに豊かな食べものを与 えることができた。 ところで、じゅうぶんな注意深さは樹木のこずえで無機質な目を光らせる監視カメラを発 見するだろう。あるいは、樹幹にしこまれた隠しマイクを見つけるかもしれない。はたまた、 鹿やイノシシといった大型動物の不在に、本能的な不気味さを感じることもあるだろう。 人間ならば、おちつかないこと、このうえない。 しかしながら、概して楽観的で低知能なゆっくりにそれだけの洞察を望むべくはない。ま た、それらを発見したとしても意味がわかるはずもない。ゆえにこの群れのゆっくりたちは、 その空間が造られたゆっくりプレイスだということは露知らず、しかしその無知がために、 へたな警戒をすることもなく、ゆっくりが愛してやまない「ゆっくり」を享受することがで きるのだった。 もっとも、日々の労働にせきたてられることはこの群れにおいても変わらない。 だが、すくなくとも、理不尽との戦いに明け暮れている都市住みのゆっくりが蓄積してき た幸福の総量と、この静かな群れで生涯を閉じるゆっくりたちがつみかさねてきたそれとを、 天秤に載せれば、前者の器がはるかな高みに持ちあげられてしまうであろうことは、疑いよ うもないことだった。 青空をうがつ太陽はすでに南中をすぎて西の空へとかたむきつつあり、円形広場の外縁に 植わっている木々は、東へとゆらめく影を投げかけていた。 そこは、群れの中央に位置している広場だった。その形は樹木によって正確な円形にふち どられている。ゆっくりでなければ、たやすく人為を感じとるだろう。 広場の一角では赤ゆのまりさと成体のぱちゅりーが仲むつまじく会話していた。 赤ゆの小ぶりの黒帽子には「32」と刻印されたバッジが留められている。 一方のぱちゅりーの平坦な帽子にも金属片が見えるが、その数字は「17」と読めた。 まりさは、ぱちゅりーから話を聞くのが大好きだった。 知恵者の話題は多岐に及んだ。 あるときは血沸き肉踊る冒険譚であり、またあるときは血も凍るような恐怖物語である。 その種類は豊かであるが、共通しているのは、まりさにとってすこぶる魅力的だということ だった。 このときも、まりさはぱちゅりーの語りに胸をふくらませ、、片言隻句も聞きもらすまい と耳をそばだてていた。ところが、その耳が聞き慣れない単語を拾ったので、まりさの瞳は 困惑の色をうかべるのだった。 「ゆーふぉーしゃん?」 まりさは赤ゆ特有の吃音で、おうむ返しに言った。 「そう。ゆーふぉーさんよ」 「それって なんなんだじぇ? おいしーんだじぇ?」 つぶらな瞳できいてくるから、ぱちゅりーは吹きださざるをえない。 「ちがうわ。ゆーふぉーっていうのは、うちゅーじんさんのすぃーよ」 すぃー。 とは、運搬機の総称を意味するゆっくりの語彙だ。 蒸気機関車も手押しの一輪車も、ひとしく「すぃー」と呼称される。ゆっくりの認識力で はそれが限界だった。もっともそれで不都合が生じることもない。 「うちゅーじんしゃん? おいしーんだじぇ?」 赤ゆの価値基準は、おおむね美味いものかそれ以外でしかない。そのあたりは、いまだに ツガイを得ていないぱちゅりーも心得ている。 「たべられないわ。えっとね……そらをすんでいる、にんげんさんよ」 「にんげんしゃんは おそりゃ とばないんだじぇ!」 まりさは抗議した。 この群れは、わずかではあるが人間との接触があった。むしろ、人間と会話したことがな いというゆっくりは絶無といえた。まりさの餡子脳に刻まれた人間とは、歩く動物であり、 空は飛ばない。 「にんげんのようなかたちを しているってだけよ。にんげんじゃない。うちゅーじんさん はおそらにすんでいるの。おそらにすんでいて そらとぶすぃーで そらをあるくのよ。 ゆーふぉーさんは、そらをとぶ すぃーなのよ」 説明は、依然として漠としていた。 少なくとも、まりさに明瞭なイメージを与えるほどの説明力はもちえていない。 「そらとぶ すぃー……。おおきいんだじぇ?」 「とってもおおきいのよ」 「はやいんだじぇ?」 「ええ。ゆっくりよりも ずっとね」 「しゅごいんだじぇ!」 まりさは感嘆の雄叫びを発した。ゆっくりたちの「くーるなあんよ」を凌駕する足が存在 するということは、まりさの常識を根底からくつがえし、興味をそそった。 「どんなかたち してりゅんだじぇ?」 「うーん。ひらべったい……そうね、おちびちゃんの『たからもの』みたいなかたちね」 ぱちゅりーの言うところの「たからもの」とは、まりさの所有物のビーズのことをさして いる。丸みを帯びており、透き通っていて、平べったい。糸を通すための穴も空いている。 「わかったんだじぇ!」 卑近なものを例に出すことで、漠然としていた「ゆーふぉー」の想像図に確かな輪郭線が 引かれ、まりさの「ゆーふぉー」は血液を獲得した。 「うちゅーじんさんに あいたいんだじぇ! ゆーふぉー みたいんだじぇ!」 「あいたい?」 「あいたいんだじぇ!」 「そう……」 愛くるしい懇願を見ているうちに、ぱちゅりーの胸中で嗜虐趣味が頭をもたげてきた。 ぱちゅりーは声をひそませて言った。 「うちゅーじんさんは ゆっくりをたべるのよ? それでも あいたい?」 「ゆ!」 まりさの笑顔が一瞬で凍りつく。 「ゆーふぉーさんで ちかづいてきて……」 「に、にげりゃれないんだじぇ……」 「ゆーふぉーさんのなかにつれこんで……」 「ゆぅ……ゆぅ……」 「……ゆっくりを。……ゆっくりたべるのよ」 「こわいんだじぇ……。ゆーふぉーしゃん、ゆっきゅりできないんだじぇ!」 まりさは、いまにも泣きだしそうなほどに顔をゆがめると、唐突にうつ伏せの姿勢をとり、 上半身を地面にうちつけはじめた。 「ゆんやー! ゆんやー!」 これは、ゆんやーと呼ばれている行動だ。この動作は感情のたかぶったときによく見られ る。悲しいとき、嬉しいとき、怒ったときにも、まま見られる。果ては、抵抗の意志の表明 などにも使われることがある。ゆっくりにより使い分けがなされることもあり、ゆっくりを 象徴するおおざっぱな行動といえよう。 「あんしんしなさい。ゆーふぉーさんなんて めったにみかけないんだからね」 「ゆんやー……? そーなんだじぇ?」 まりさは「ゆんやー」を止めて、顔を上げた。ぱちゅりーは破顔している。 「ええ。だから、『あんっしんっ』しなさいね」 どれだけ凶悪な存在であっても遭遇しないのなら恐れるに足りない。それくらい、赤ゆの 頭脳でも「りかい」できる。しかも尊敬する知恵がゆーふぉーの無害を保証してくれている のだから、何をかいわんやだ。もはやまりさに恐れるものは何もない。まりさは跳ねあがっ て立ち上がり、意気揚々と宣言する。 「まりしゃは『あんっしんっ』したんだじぇ!」 ころころと変わる表情と動作に、ぱちゅりーも苦笑するしかない。 「おちびちゃん」 「ゆ?」 「たとえば、どくきのこさんとか、かわさんとか、とげさんとか……」 流れる水はゆっくりにとって暴君にひとしい。有毒茸を食べたがために天に召された同胞 は数知れない。あんよに棘が刺さって動けなくなったゆっくりを、まりさは知っている。 すべて、ゆっくりにとっては命にかかわる危険物だ。 「みんなゆっきゅりできないんだじぇ!」 「しかも、いっぱいいるわ。ゆーふぉーとはちがってね」 「あぶないんだじぇ……」 まりさは赤ゆなりに神妙な顔つきをする。 「おちびちゃんは、そっちにきをつけるべきよ」 「まりしゃ『りょうっかいっ』なんだじぇ!」 真昼が戻ってきたような晴れ晴れとした笑顔だった。ぱちゅりーもほほえんでいる。その 笑みの根源は、人間から聞きかじった知識を赤ゆへの教訓へと転じてみせたおのれの話術に 対する静かな満足であった。 「それじゃ おちびちゃん。わたしは かりに もどるわね」 「いってらっしゃい、なんだじぇ!」 陽気な送り言葉を受けたときにはすでに、ぱちゅりーの頭脳は明日の話題を練りはじめて いた。もっとも、その話題が開陳される機会は、二重の意味において、永遠に巡ってこなか ったのだが。 小さなとんがり帽子は、中央広場を後にして林の暗がりに溶けこんでいった。 ここでコロニーを俯瞰してみると、円形の中央広場から東西南北に伸びる四本の野道が発 している。この流れが目抜き通りの役目を果たしている。群れの構成員の住みかは、支流の 根もとに密集するかたちで、おおむね同心円状に広がっていた。 まりさは、西に蛇行する野道に入っていた。 目的地は特にない。色々なものを見てまわり経験を増すのが赤ゆの仕事だ。さまざまな体 験の蓄積が生存確率を上げるのは、ゆっくりといえども変わらない。さて、少しばかり野道 を行くと、まりさはありすを見つけた。野道に面して立ちつくしている大樹のふもとで、な にやら作業にいそしんでいた。紅いカチューシャには「20」の文字が刻まれている。 まりさはありすの目のまえに踊り出て、腹の底から声をだして呼びかけた。 「ありしゅなんだじぇ!」 「ん……? あら、おちびちゃん。どーしたの?」 口にくわえていた木の枝を離して、ありすは小さな訪問者に向きなおる。 「ありしゅ なにやってりゅんだじぇ?」 「こーでぃねーと、よ」 そこは、ありすの露天工房だった。 足もとに置かれているハート型の大仰な葉っぱには、工具とおもわしき大小さまざまな木 の枝が陳列されている。もちろん、工具だけではなく材料もふんだんにとりそろえられてい た。肉質のある葉っぱや、くすんだわら、雑草などだ。これらの材料にしかるべき細工をく わえれば、草木は新たなる命を吹きこまれ、ベッドとなり、テーブルとなる。完成した家具 や雑貨は群れに納められ、ゆっくりの生活に資するところとなる。 それがありすが自らに課した使命であり、義務である。 ということを、なるべく噛みくだいて説明してやった。 まりさは目を輝かせて、 「ときゃいは~!」 と、ほめたたえた。 「もちろんよ。ありすはとかいはなのよ」 ありすは素っ気なく答えた。彼女には芸術家たる自負があった。赤ゆの褒貶など、歯牙に もかけない。 「どーしてなんだじぇ? どーして ありしゅは ときゃいはなんだじぇ?」 自称芸術家の職人は返答につまった。深遠な問答を仕掛けられた哲学者のような、深刻な 目つきをした。少しばかり考えこんでから、ありすは答えをつむぎだした。 「そういうものなの。ありすはとかいはで、みんなを とかいはにする ぎむがあるの」 と、分かるような分からないような回答をよこした。 まりさにとっては、回答の内容そのものよりも、大人と会話が成立したこと自体がうれし かった。 「ときゃいはなんだじぇ~……」 「……」 まりさは恍惚とした表情をうかべた。それほど心うちふるわせる答えだったとは思ってい なかったから、ありすはいささか面食らってしまった。そして面食らわせたまりさは、職人 よりも工房に興味がうつりはじめていた。呆然とするありすをよそに、あちこち跳びはねて は葉っぱを持ちあげたり小枝の山を見上げてほうけたりと、せわしない。 「ほら。あぶないわよ」 「ゆ?」 まりさのあんよが地面から離れた。ありすが赤ゆの金髪をすっとくわえて、持ちあげてい た。そのまま工具が陳列されている葉っぱのうえに移動させ、 「くぎさん」 と、器用にも赤ゆをくわえこんだまま注意をうながした。なるほど、まりさの真下には鋭 く研がれた一本の釘が異形のかがやきを発している。 「ゆゆ! くぎしゃんは ゆっきゅりできにゃいんだじぇー! おりょせー!」 まりさを口からぶらさげたまま大樹の根もとから移動して、野道のまんなかに降ろしてや った。 「ほら……。ここはあぶないわ。あっちであそんできなさい」 ありすは野道の奥へと目くばせした。 それは面倒だから追っ払ってしまいたいがゆえの適当なあしらいにしかすぎなかった。決 して良心から出たものではなかった。が、まりさの幼い餡子脳は他者の悪意に鈍感だ。聡明 で洗練されたありすが仕向けてくれたのだから、あちらには何か良いものがあるにちがいな い。と、なんの疑問もなく思いこんだ。 「まりしゃ りょうかいなんだじぇ!」 無邪気な笑顔で宣言し、ありすに背を向けて、森の奥へと跳びはねていった。 黒帽子から解放されると、ありすは工具を口に持ち作業を再開した。 道行くまりさが次に遭遇したゆっくりは、成体のぱちゅりー種だった。 いつも仲良くしているぱちゅりーとは別ものだ。その証拠に、桃色帽子に留まるバッジに は「17」ではなく、「14」と印字されている。数字の意味を汲むどころか数字の見分け さえつかないゆっくりにとっては、無意味である。じっさい、かれらは気にも留めない。 まりさは道の外れに座っていたぱちゅりーの足もとに跳びはねてゆき、 「ぱちゅりーなんだじぇ!」 と、声をかけた。 「ええ。ぱちゅりーよ。みればわかるでしょ?」 森の知恵者は冷淡な態度で応えた。まりさには一瞥もくれない。 そのかわり、目のまえに積まれたキノコの山を、まるで親の仇であるかのように睨みつけ ている。 「なにしちぇりゅんだじぇ?」 「たべられるものと そうでないものを しわけしているの。みればわかるでしょ?」 14番の目のまえと左右の合計三か所には、雑多なキノコが山積みされていた。 ぱちゅりーから見て左手に集まっているキノコは、おおむね素朴な色をしていて、たっぷ りと肉がついており、見ているだけで食欲がそそられる。が、右手に積まれた茸の群れは、 赤地に紫の斑点がついた傘をつけていたり、黒い粘り気のある汁を滴らせていたり、かりに 無害であると分かっていても経口摂取をためらわれるような代物ばかりだった。 14番ぱちゅりーの任務は、仕分けだった。狩猟者が採取してきたキノコを食せるか、そ うでないか峻別する。 「ぱちゅりーは しゅごいんだじぇ!」 まりさは心の底から褒めたたえたが、ぱちゅりーは眉ひとつうごかさなかった。 「こんなこと……。みんなできるわよ」 抑揚のない、しかしどこか棘のある口ぶりには、明らかに毒あるものキノコであってもキ ノコと見ればこれを蒐集してしまう、狩猟担当者の度しがたい無能に対する積年の恨みがに じみでていた。 ところが、赤ゆのまりさはいささかも動じることなく、知恵者の慧眼におもいつくかぎり の称賛をならべたてるのだった。 「しゅごいんだじぇ、しゅごいんだじぇ、とってもとっても、しゅごいんだじぇっ」 赤ゆの語彙力としてはこのあたりが限界である。 14番ぱちゅりーは無表情を崩さない。 「おちびちゃん。すごいって いくらさけんだって だれも すごくならないわよ」 「しゅごいんだじぇっ!」 まったく聞いていなかった。ぱちゅりーは嘆息した。 「……おちびちゃん。おしごとのじゃまよ。ほら、あっちにでもいって、あそんできなさい」 そう言って、西へとつづく野道の先を、そのあごでしめした。これまた先ほどのありすと おなじく、ていよくあしらっているに過ぎない。が、まりさもまた先ほどのありすのときと おなじく、かってに善意と取り違えた。 「まりしゃ りょうっかいっなんだじぇ!」 誇らしげな表情で知恵者の提言を受け入れて、西へ西へと跳びはねてゆく。 樹木の影が、薄くなりはじめている。もうじき夕闇が訪れるだろう。 林を抜けると、そこには川のせせらぎがあった。 それは沢あるいは用水路とでも言うべき、幅のせまい水の流れでしかなかった。 しかし、河川はゆっくりにとっては牢獄の壁にもひとしい障害だ。ゆっくりはあまりにも 水に弱い。なにしろ小雨でさえも長く打たれれば致命傷となる。そのため、川幅や水かさの 高さは問題にさえなりえない。川は自動的にゆっくりの行動範囲の限界となる。 だが、まりさは案じなかった。なぜなら、その川には橋が架かっているからだ。流れの一 角にベニヤ板がかぶさっている。さらに四隅に据えられた石が、橋を地面に縫いつけていた。 「まりしゃは はしをわたるんだじぇ~。ゆゆ?」 橋のうえに成体のれいむがいた。 飾りには「10」とうがたれたバッジが光っている。 まりさはれいむの足もとに駆け寄った。 「れいみゅなんだじぇ!」 「……」 成体は答えなかった。一心に水面を見下ろしていて、微動だにしない。 「れいみゅなんだじぇ!」 「……」 またしても無反応を貫かれてしまい、まりさは眉をひそませる。 石化したゆっくりを振り向かせるべく、赤ゆのまりさは知恵を使った。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」 れいむは瞬発した。 「ゆっぐりじでいっでねえ!!!」 雷鳴のような大音声がほとばしった。ただ声がでかいだけではない。鬼神のような形相が まりさの視界の大部分を占めたのだった。 「ゅゆ!」 赤ゆは思わず飛び退いた。驚きのあまりしーしーも少し噴射した。怒鳴り声に抗議しよう としたが、れいむの方は早かった。 「……おちびちゃん。おどろかさないでね! いきなり こえかけないでね! きやすく こえかけないでね! あっち いっててね! れいむは とっても いそがしーんだよ! げすにかまってる ひまなんかないんだよ! だからはやくきえてね! むしろしんでね! かきゅーてき すみやかに しんでね! ん? どーしたの? さっさとしね!」 速射砲のように叫び散らすと、またも川面へと意識と視線とを向けた。 まりさは、ふくれた。これほどにくそみそ扱いされたことは、いまだかつてなかった。 「れいみゅなんだじぇ……」 おずおずと口に出すと、 「うるせェンだよ!」 ゆっくりらしかざる暴言が戻ってきた。 さすがのまりさも怒りを表明した。 「れいみゅ! いーかげんに しゅりゅんだじぇ! こっちむくんだじぇー! まりしゃを ……まりしゃを……むちしゅりゅなー!」 その叫びは涙に濡れていた。痛々しいまでの哀願である。 が、れいむもさるもの。 「れいむは さかなさんを みてるんだよ! とってもとっても いそがしいんだよ! それがわからない むのーなげすは あっちいってね!」 まるで意に介さず、見もせず、攻撃的態度で応戦した。この手の大人げのなさは、れいむ 種においては普遍的ではないが稀有でもない。ところが、そのような冷酷な態度をぶつけら れて、まりさの意気は消沈するどころかあらぬ方向にたかぶった。 「さかなしゃん! まりしゃ さかなしゃん みたいんだじぇ!」 どうやら、魚類への興味のために怒りを忘れてしまったらしい。れいむと並んで川を見下 ろす。なるほど、魚がいる。うようよいる。平和そうに泳いでいる。それだけだ。ほかには ない。なにもない。 「はー……。さかなしゃんなんだじぇ……。いっぱいいりゅんだじぇー……」 静かな時が流れる。平和な時間が過ぎてゆく。 だが、それも長くは続かなかった。静寂を打ち破ったのは、むろん、れいむではない。 「……あきたんだじぇ!」 と、まりさは笑って宣言した。 「だったらあっちいっててね! おちびちゃん うざいよ!」 「うざいまりしゃは あっちいくんだじぇー」 身をひるがえし、まりさは橋を渡って西へと向かった。 「さっさと、どっかいってね! くず! しね! はやくしね! きょうにでもしね!」 背中に罵声が浴びせかけられたが、その軽やかな足取りを見るに、まりさの餡子脳にどれ だけ響いたかはうたがわしい。 川を渡ってしばらく西進すると、木々のまだらに植わるばかりの広漠とした空間に出た。 天地ともども、果てしない広がりを呈している。 まりさはそこで黄昏をむかえた。 西方に仰ぎ見る夕空は、血で染め抜いたような朱色で覆われていて一点の曇りもない。 斜陽にひたされる草むらの上には、黄金色のもやが浮かんでいる。風にゆられる輝く草は さながら光が躍っているかのようだった。 天然がおりなす奇跡の演出に、まりさは純真な感動を覚え、圧倒されていた。 「しゅごいんだじぇ……」 まりさは惚けたように夕焼けを眺めている。 そのとき、草原を一陣の風が吹きぬけた。生温かい風がまりさのほおをなぶった。 「ゆ……」 まりさは目をつむった。春風は眠くなるほど心地よかった。 「……?」 うっとりとした表情で目をあけるまりさ。 そして、穏やかな快感は、冷たい困惑によって上書きされた。 上空に、まりさの前方斜め上に、なにかが浮かんでいた。 逢魔がときに遭遇したその異物は、丸みを帯び、冴えざえとした光でその身を武装し、明 滅を繰りかえしつつ意志あるように空にあそぶ。 赤ゆは、怪物を表現する手段をもっていた。 「ゆーふぉーしゃん!」 まりさは感激の叫びをあげた。しかしそのたかぶりは、すぐに沈んでいった。 「ゆーふぉー……」 ゆーふぉーとは、なにか。 それは「うちゅーじん」のすぃーだ。 では「うちゅーじん」とは何者か。 それは空に棲息している人間であり、ゆっくりを捕らえてゆっくりを……。 まりさは吠えた。 「きょわいんだじぇ! たべりゃれりゅんだじぇ、まりしゃは おいちくないんだじぇ!」 空に向かって咆哮する。しかし、空飛ぶ光は遠吠えを嘲笑うかのように悠然とまりさを見 下ろすばかりだ。まりさはこれを撃退する必要性にかられた。突然、うつ伏せの姿勢をとっ た。体の前面をべったりと地面に押しつける。 「まりしゃは ちゅよいんだじぇ! あやまっちぇも おしょいんだじぇ!」 誇らしげな顔つきで、あろうことか「うちゅーじん」に宣戦布告した。 うつ伏せの体勢をたもったまま、きゅっと目をつむった。 そしてあんよを持ちあげ、地面を叩いた。 その反動を利用して またもあんよを高々とかかげ、また打ちつける。 この動作をくりかえす。 「ゆんやー、ゆんやー」 何度も何度も、全力で叩きつける。 「ゆんやー、ゆんやー」 ぺちぺちと情けない音が夕闇に響く。 「ゆんっや~♪ ゆんっや~♪」 愉しげだ。やっているうちにだんだんと楽しくなってきたらしい。 動作が変化した。 今度はあんよを固定したまま、上半身を打ちつけはじめた。 「ゆんっや~♪ ゆんっや~♪ ゆんっや~、ゆんっや~……」 疲れたのか、やがて伏したまま動かなくなった。 まりさは震えていた。 その理由は、まりさの脳裏には「ゆんやー」に恐れをなして逃げまどうゆーふぉーの姿が 展開されているから。約束された勝利を確かめるべく、 「……チラッ♪」 片目を開け放ち、西の空を見た。 そこに飛行を続ける「ゆーふぉー」を発見し、飛びあがっておどろいた。 「まだいりゅんだじぇー! ゆんやーなのにー!」 全力の「ゆんやー」がまるで効果をなしていない! まりさは抵抗意志を剥奪された。 「にげりゅんだじぇ!」 三十六計逃げるにしかず。西方に背を向けて、全力で駆けはじめた。 「ゆんっ、ゆんっ」 夕暮れの垂れこめる林の道を、無我夢中で駆け抜けた。しばらく逃走したところで、足を 止めた。おそるおそる振り返る。 ゆーふぉーとの距離は、いささかも縮まっていなかった。 悲痛な声が林の静寂をうちこわす。 まりさは恐怖に打ちのめされた。 まりさには、足の速さに絶対的な自信を置いていた。 この小さな黒帽子は、じぶんの足が「しじょうさいそく」で「わんだほー」な「くーるな あんよ」だと信じて疑わない。ところがここにいたり、その自信はゆーふぉーの接近によっ て木っ端みじんに粉砕された。黄金のあんよをもってしても逃げきれない相手が、空に浮か んでいて、餡子をすすろうと舌なめずりをしている。 恐慌状態におちいった。 「ぎょわいー!」 涙としーしーをまき散らして、夕暮れの野道を駆けてゆく。 野道をまりさがまかりとおる。来た道を戻っている。 すぐに川が近づいてきた。 橋の上では、夕日を浴びて黄金色に染まるゆっくりれいむが、黙然と魚の観察をつづけて いた。迫りくる逃亡者の存在にさえまるで気づいていなかったのだから、見上げた集中力と いえた。結論から言えば、この集中力がれいむを殺した。 「ゆんやー」 赤ゆが橋に乗った。そして、れいむの背後を駆け抜けようとした。 「ゆんやっ!」 ところが背中を過ぎ去ろうとしたそのとき、まりさの左側面がれいむの背中に激突した。 「ゆ!」 赤ゆの体当たりだ。衝撃のほどは、たかがしれている。しかし、川面を観察するために 前のめりになっていたうえに、意識も一点に集中ている状態で奇襲を受けたとなれば、話は 別だ。完全に、バランスを崩された。 「ゆ、ゆ、ゆ!」 ぐらりと、れいむの体が前へとかたむく。 「ゆ~~!」 落下を止めるべく歯を食いしばってあんよに全力をこめた。が、しょせんは無駄な努力と いえた。すでに重心が水面の上に移動してしまっている。重力にはあらがえない。水面に映 るじぶんの影が、みるまに大きくなってゆく。 れいむの背後で声がした。 「ゆーふぉしゃん ついてきちゃ だめなんだじぇー!」 その声のもちぬしは、ベニヤ板の中央で――すなわちれいむのすぐ後ろで――足をとめて いた32番まりさである。れいむは赤ゆの非力もかえりみず、悲痛な声で助けをもとめた。 「たすけてね!」 れいむの声は届かなかった。 救援を求めた相手の頭脳は、接近する捕食者からの逃走で占拠されていた。もっとも、声 が届いたとしても無駄だっただろう。赤ゆはあまりにも非力であり、成体れいむを支える力 などありはしない。 「にげりゅんだじぇ!」 その残酷な宣告が一縷の望みを断ちきった。れいむの心の梁をへし折るには、その宣言だ けで充分だった。水鏡にうつりこむれいむの顔に、絶望の色が差す。東へと逃げゆくまりさ の背後で、ぽちゃんと音がして、夕焼けに水しぶきが舞った。ひとつの生命が消えさる瞬間 の光景としてはあまりにも間抜けで、あっけなかった。 そんな最期は許さないとばかりに、ゆっくりれいむの断末魔が茜色の空を切りさいた。 ということも、とくになかった。 れいむは苦しみの声を上げるまでもなく、一瞬にて川に呑まれていた。 しばらくごぼごぼと川面に気泡が湧きあがっていたのだが、それもまもなく止まった。 斜陽の差しこむ林の道を一匹の黒帽子が駆けぬけてゆく。 「にげりゅんだじぇ、にげりゅんだじぇ」 まりさは逃げつつも機を見て敵との距離を計っていた。いくら逃げても無駄だった。捕食 者との距離は広がるどころかあきらかに接近していた。 死にものぐるいの逃避行をつづけるまりさの視界のはしに、ぱちゅりーの姿が入ってきた。 目のまえに山と積まれていたはずのキノコは、残すところ一本となっていた。その一本を 仕分ければ、今日の労働は終了する。ところが、ぱちゅりーは口もとをへの字に曲げていて、 その目元はゆっくりとは思えないほどに鋭かった。見るまでもなく不機嫌だった。 理由は単純だった。 最後の一本は、これまで仕分けてきたありとあらゆるキノコなど及びもつかないくらい、 毒キノコ然としている。かさをいろどる緑色の斑点を皮切りに、じゅくじゅくと染み出す黒 い液体、吐き気がするほどの悪臭、ふてぶてしいほどの毒キノコだった。 「こんなものも みわけがつかないなんて……。ったく、つかえないわね、ちかごろのわか いゆっくりは!」 ぱちゅりーは果敢にもその毒キノコを口にくわえると、右手の山に積むのではなく、前方 に吐き出した。その毒キノコの落下点に、赤ゆのまりさが飛びこんできた。 「ゆんっ!」 まりさは毒キノコをはねとばした。 絶妙の打ちどころといえた。キノコはまるで逆再生をするかのようにぱちゅりーの口へと 戻ってゆく。 「ふごっ……んぐっ」 吐き出したはずのキノコが軌道をなぞって戻ってくるなどと、だれが思うだろうか。しか もキノコは口の中に戻ってきたばかりか喉の奥へと侵入していた。そしてぱちゅりーは反射 的にこれを呑み下してしまった。 「あ……」 吐き出さないと。と、思ったときにはもう遅い。 ぱちゅりーの体内クリームに毒素が染み出すまで、まばたきするほどの時間さえかからな かった。みるみるうちに皮膚は黒ずみ、眼球は落ち込む。髪は滝のように抜けおちてゆく。 口と目とあにゃるとまむまむからは緑に濁ったクリームがこぼれてゆく。かすれゆく視界に、 黒く小さな突起が映り込んでいた。ぱちゅりーは最後の力を振り絞り、助けを乞うた。 「だず……げ……で」 薄れゆく意識が拾い上げたことばは、 「ゆーふぉーしゃん、まだくりゅんだじぇ、いじわりゅなんだじぇ!」 という、悲痛にいろどられた死刑宣告だった。 赤ゆの気配が遠のいてゆく。 「もっど……ゆっぎゅり……」 ぱちゅりーが溶けてゆく。あとに残されたのは、壮絶な死臭と黒ずむ皮膚と濁るクリーム とが渾然一体となった、得体のしれない何かだった。 中央広場の近郊では、ありすが一日の作業を終えようとしていた。 「はあ。こんなものね」 ありすの眼下には、皿のようなものが置かれていた。木の葉と枝を組みあわせてこしらえ たトイレである。これさえあれば、ゆっくりというゆっくりは快適なうんうんたいむを送れ るはずだ。ありすは確かな手ごたえを感じていた。 そこに、涙涎尿まみれのまりさが急速接近してくる。ゆんやーゆんやーと、警報を発しな がら。しかしありすは至高の品をうっとりとした目つきで眺めるばかりで、まりさの接近に はまったく気付かなかった。 「ゆんっ!」 だから、作品をまもれなかった。まりさは逃走経路上に置かれていた作品を蹴りとばし、 蹴っただけではなく破壊してしまった。破壊者はそんなことはまったく気づかず、せっせと 逃げ去ってゆく。 「とかいはな といれが!」 ありすは悲鳴をあげた。 「……おちびちゃん! なんてことを! しんでね!」 ありすは目をぎらつかせて犯人に飛びかかる。ボディプレスでこれを潰そうとしたのだが、 わずかにはずれた。 「ゆゆん?」 まりさが風圧におされて転がった。 「……!」 仕損じたか。つぎは逃がさん。と思っていたありすの激怒が吹きとんだ。ありすは、作品 が破壊されたおりに散乱した工具を、盛大に踏みつけてしまっていた。釘が一本と木の枝が 三本、ふかぶかとあんよに突き刺さっている。 めまいを覚えるほどの激痛が全身をかけぬけた。ありすはのけぞった。その拍子に体内に 入りこんでいた木の枝が、内部で折れてしまった。こうなっては、もはや摘出する術はない。 生涯にわたり荒れる痛みと戦うほかない。ありすは豚のような鳴声をあげてのたうちまわっ た。 転倒から快復したまりさは、空に叫んだ。 「ゆーふぉーしゃん! どっかいけー! このげしゅ! ゆんやー!」 そう吐き捨てると、中央広場へと逃げこんでいった。 背後から聞こえてくる絶叫など、意識のはしにものぼらなかった。 赤ゆのまりさが暮れなずむ円形広場に踊り出た。 刻一刻と、夜がさしせまってきている。そのためか広場にゆっくりの姿はなかった。 広場の中央にまで足をすすめると、つばを飲みくだし、 「しょろーり……しょろーり……」 と、ひとりごちつつ空をあおいだ。 ゆーふぉーがいた。 まりさは即座にうつ伏せになった。 「ゆんっ! やー! ゆんっ! やー! こっちくりゅなー! ゆんっ! やー!」 全身全霊を注入して繰り出される「ゆんやー」もむなしく、ゆーふぉーは非力のゆんやー を嘲笑するように明滅しながら空を飛んでいた。 「おちびちゃん。どうしたんだぜ」 まりさは動きを止めた。威勢よく立ち上がったとき、その表情は百万の味方を獲得したよ うな誇り高い顔つきに変じていた。 呼び声は父のものだった。 ちびのまりさに、恰幅のよい成体まりさが近づいてくる。帽子のつばには、「28」と刻 印された鋼のバッジが、残照をうけて怪しく輝いていた。まりさは父のそばに寄ってゆく。 「おとーしゃん!」 「おちびちゃん、どうして『ゆんやー』してたんだぜ?」 「ゆーふぉーしゃんを やっつけるんだじぇ!」 父まりさは、まごついた。 「ゆーふぉーさんって、なんなんだぜ。ゆっくり はなすんだぜ」 「ゆーふぉーしゃんは ゆーふぉーしゃんなんだじぇ! ゆっきゅり りかいしちぇね!」 冷静は激怒の燃料である。まりさは親の冷たい態度が頭にきていた。 「こたえになってないんだぜ」 「うるさいんだじぇ! いいから やっつけるんだじぇ。はやくしゅるんだじぇ」 親まりさはふかぶかと溜息をついた。 「……その、えっと、ゆーふぉーさん? どこにいるんだぜ?」 まりさは目をむいた。何を言っているのだろうか。おつむは大丈夫だろうか。お前の目は 節穴なのか。すぐそこにいるのに! わなわなと怒りにふるえるまりさの口から、金切り声 が発射された。 「おしょらに うかんでるんだじぇー!」 「おそらに……?」 親まりさは空を見渡した。 「そっちじゃないんだじぇーー!」 子の命令にしたがって、方角をかえた。 何もない。 いつもどおりの、澄みわたる空があるばかりだ。 本格的に夜がおりれば、満天の星空が拝めるだろう。 それはそうと、「ゆーふぉー」らしきものはどこにもいない。というよりも、そもそもゆ ーふぉとは何たるかが分からないのだから、見つけようもない。 「……なにも いないんだぜ」 と、答えるしかなかった。 怒りのあまり、まりさの両眼が前方にせりだしてくる。 「いりゅんだじぇーーー! あしょこに! あしょこに いりゅんだじぇーーー!」 「……みえないんだぜ」 「みえりゅんだじぇーーー! どきょみてりゅんだじぇーーー!」 「……おちびちゃんと おなじところを みてるんだぜ。どこに いるんだぜ?」 「すぐしょこーーー! おしょりゃ とんでりゅんだじぇーーー! おしょらーーー!」 父まりさは、頭の深いところがずきずきと痛みだしていた。それでも分からないものは 分からない。 「……どこにいるんだぜ」 聞き分けのない親の言葉に、まりさの激怒と困惑は頂点に達した。 「……ゅ……ゅ……ゆ」 「おちびちゃん?」 まりさはあおむけになった。 そして、ゆっくりの一般的行動として研究者のあいだに膾炙しているうつ伏せ型ではなく、 レアケースとして知られる、あおむけ型の「ゆんやー」をはじめた。 「おとーしゃんが いじわりゅ しゅりゅんだじぇ! ゆんやー! ゆんやー!」 想定外の反応だった。 せいぜい、親を困らせようとわがままを言っているのだろう、くらいにしか思っていな かった。だから、本気の嗚咽を目の当たりにして父まりさはすくなからず困惑した。 かれは大口を開けて舌を伸ばした。 「お……おちびちゃん、おくちにはいるんだぜ! ゆーふぉーさんからにげるんだぜ!」 「ゆんやー、ゆんやー!」 まりさはまったく動こうとしない。原因不明な「ゆんやー」を繰りかえしている。やむ なく、父まりさは舌で子まりさをからめ取り、むりやり口の中に避難させた。 口を閉じると、泣き声がやんだ。 「おとーしゃんの おくちのなかは とっても ゆっきゅりできりゅんだじぇ~」 歌いだしそうなほどの朗らかな声が聞こえてきた。父まりさはようやく胸をなで下ろす。 「ゆーふぉーさんなんか かないっこないんだじぇ!」 さきほどまでのわめきぶりが嘘のようだった。 「ゆゆ~ん、いまごろ ゆーふぉーさんは くやちんでりゅんだじぇ~」 勝利宣言まで飛び出した。親まりさは、意味不明の癇癪が再発しないうちに寝かしつけて しまおうと家路を急いだ。そのみちみち「ゆーふぉー」とは何なのか考えてみたが、見当さ えつかなかった。 しかし、とにもかくにも子供がゆっくりしているようなので、細かいことは考えないこと にした。寝ればなおるだろう、ぐらいの気持ちだった。親まりさにとっては、妄想じみた子 供の恐怖など正直なところどうでもよかった。それよりも、事故によって大けがを折ってし まった職人のありすや、間違って毒キノコを食してしまったらしい仕分け人のぱちゅりー、 あるいは日が暮れつつあるのに一向にもどってこない隣人のれいむ、そしてそれらの悲劇を 招いた真因のほうが、はるかに気がかりだった。 草木の眠る丑三つ。 木の枝をたてかけて結界を張った木の股から、甲高い声がひびきわたった。 「まりしゃは はやおき なんだじぇ!」 宣言はむなしくも夜の虚空に吸い込まれてゆく。まりさは草編みのベッドから飛び降りる と、両親の様子をうかがった。父まりさと母れいむは、ともに熟睡中だった。結界から差し こむ月光が、ほのかにその肌を白く照らしている。 「おとーしゃん! まりしゃと あしょぶんだじぇ!」 「ゆぅ……すぅ……」 やすらかな寝息が返答だった。まりさは親まりさを起こそうと体当たりをかます。 「ゆっ、ゆっ」 なんどぶちかましてみても、まるで意味をなさなかった。睡魔は親まりさを籠絡したまま 離そうとしない。 「しゅーりしゅーり」 頬ずりもしてみた。あきらかな逆効果だった。親まりさは悦に入った笑みをうかべ、その 口もとから一筋の涎が顎をつたっていた。 「むのー……」 まりさは父まりさに軽蔑の目をむけると、標的を母親に変更した。 「おきゃーしゃん、まりしゃと あしょぶんだじぇ!」 精一杯の力をこめて叫んでみるが、起きる気配さえない。赤ゆの大声など、成体ゆっくり の眠りをさまたげるには、役者不足もはなはだしい。 「ゆっ」 まりさは掛声とともにジャンプして、母れいむのもみあげにつかまった。正確な表現を期 すれば、口でもみあげを挟みこんだ。 勢いをつけて、ブランコ運動をはじめた。 「ゆゆ~ん、ゆゆ~ん」 「ゆゅ……」 母れいむは苦悶の吐息をもらした。それでも、まりさは遊戯をやめようとしない。 「ゆんっ!」 母れいむが寝返りをうった。 もみあげをしならせ、そこにぶら下がっている異物を振り落とそうとしたのだ。寝返子ま りさはあっけなく吹き飛ばされた。てんてんと地面を転がり、壁にぶつかることでようやく 止まった。赤ゆには衝撃に耐えうるだけの生命力も防御力もない。が、質量もない。そのた め、転がるだけではろくな打撃にならなかった。痛みなどあろうはずがない。しかし、起き あがったまりさの目は、燃えさかるような黒い怒気をはらんでいた。 「まりしゃと あしょんでくれにゃい げしゅな おやは ちんでね!」 そう吐き捨てると、まりさは結界の隙間から外へと出た。 まりさの金髪は、あざやかな銀の光をからめとる。 「はぁー。……さみゅいんだじぇ~」 ひとつ身をふるわせて、まりさは中央広場へと向かった。 風のそよぐ広場の草むらは、にび色の月光に濡れて一片の舞台と化していた。 円形広場の中央に足を進める。 ふと、夜空を見上げた。 まりさの餡子脳から、心神がうしなわれた。 空には、おびただしい量のきらめきがあった。 赤く青く、強く弱く、大きく小さく、闇に没してはまたひらめく。 数えきれない量の輝きが、暗やみの天蓋に沸騰していた。 「……ゆーふぉー……しゃん……」 ゆーふぉーは、ただ明滅を繰りかえすばかりではない。 虚空に泳ぎ、這いずりまわり、暴れ、狂奔し、ふらついているかと思えば、彼方から彼方 へと一瞬のうちに跳躍する。秋の落葉のごとき混沌に彩色された饗宴が哄笑している。 「ゆ……ゆーふぉーしゃん……ひとちゅ……ふたちゅ……いっぴゃい……ゆひっ!?」 まりさの目が、空の一点にそそがれた。 そこに、あまりにも巨大なゆーふぉーがいた。 その大きさは、ほかのゆーふぉーたちとは比較にもならない。冷えびえとした光をひさぐ 銀球には、幽霊のようにかさがかかっている。天翔けるほかの小物たちはとはちがい、その 母艦だけは天空の一点に鎮座して、王のようにふるまっていた。 自信にみちる不動の構えが、まりさを威圧した。 「……ゆーふぉーしゃんの……どしゅ……」 まりさは慄然とした。 宇宙を遊泳するあれらの「ゆーふぉー」には、どれだけの「うちゅーじん」が棲んでいる のだろうか。かれらはどれだけのゆっくりを欲するのだろうか。どれほど膨大な量の餡子を すすれば、その食欲が満たされるのだろうか。この地上に棲息しているすべてのゆっくりを 供物として差し出したとして、かれらの飢餓は満ち足りるのだろうか。それほどのゆっくり を殺したとして、いかほどの痛痒をおぼえるのだろう。 きっと。 世界のゆっくりを刈り取ったとしても、きっと……。 目じりに涙がたまる。 あにゃるが開く。 ちょろちょろと水を垂れ流しはじめた。 口は水揚げされた魚のように音もなく開閉をくりかえすばかり。 一本また一本と、金色の髪が抜けおちてゆく。 ぺにぺにが勃起して、その先端から透明な汁がしたたる。 これは、死を目前にしたがために子孫を残す本能が膨張したためだった。 「ゅ……ゅ……」 まりさは何もできないでいた。 戦うこと。あらがうこと。逃げること。助けを乞うこと。 それらすべてが、検討の俎上にさえものぼらなかった。 なんの意味があるのか。これだけ膨大な「ゆーふぉー」をまえにして、矛を取ってた ちむかい、死ぬ気になって逃げ道を探し、薄くひきのばすように命を長引かせ、そして 最後にはうちゅーじんの腹におさまることに、なんの意味があるのだろうか。 と、そのような問いかけをおのれに課したかどうかは、神のみぞ知る。 ただひとつ確かなことは、 「ゆぐっ!」 くぐもった悲鳴とともに、その口から餡子を吐き散らしたことだった。 まりさは、あおむけに倒れた。 嘔吐した餡子の量は、あきらかに致死量を越えていた。 死がまりさの命を刈り取るべく黒い両手を伸ばしてくる。 生と死の闘争は、戦場と化したまりさに痙攣を強いた。 「ゆっ……ゅっ……」 何度も何度も、まりさの体が跳ねあがり、そのたびになけなしの餡子が吐き出される。 まりさの視界が、閃光に覆われてゆく。きらめきが大きくなってゆく。 こっちこないでね。 まりさをたべちゃだめなんだじぇ。 声なき祈りは届かない。 ついに視界は真っ白になった。 すべてが眠る真夜中に、侵略者にみとられて、一匹のまりさが静かに息を引き取った。 翌朝、まりさは変死体となって発見された。 その口もとには餡子があふれ、髪はごっそりと抜けおち、ぺにぺには萎れ、刮目し、 顔面は恐怖にゆがんでいた。その異様な死にざまは、発見者を失神させたほどだった。 母れいむは深く哀しみ、父まりさは高く激した。 「ゆーふぉー」 それが、我が子を死にいたらしめた犯人を探る、唯一の手がかりだった。 すぐさま犯人は知れた。ぱちゅりーだ。 17番のぱちゅりーは、色々なところにゆーふぉーを語っていた。 親まりさはぱちゅりーを糾弾した。 裁判を要求した。 有罪判決が降りて処刑が実行された。 「ぱちゅりーが、あのおちびちゃんをころすなんて ありえない」 そんな声も聞こえてきた。 しかし、異論は混乱にかき消された。 魚観察が趣味のれいむは行方不明。キノコ仕分けのぱちゅりーは変死。家具作りのありす は再起不能の重体。群れは混乱を来たしていた。 正常な審判など、期待するだけむだだった。 その群れではこの日をもって、「ゆーふぉー」という言葉は禁忌となった。 「臨時報告書 No.52 ××年××月××日 発 = 生態研究部第三チーム 宛 = 管理部/研究各部/経営部/広報部 問 = 御二井 三介(内線 ○○―△△△△) 以下要旨: 1.個体数変動報告票No.327に付き調査結果報告。 2.調査の結果、以下が判明。 (1)M32の死因は、過度の緊張による餡子の嘔吐過多。 M32は金星と星と満月をUFOと誤認、恐怖のあまり餡子を嘔吐し 死にいたったもの。 (2)UFOの情報源は、音声分析によりP17と判明。 なお、P17は先日、本チームのメンバーよりUFOの 情報を得ていたことを確認済み。 (3)本チームのメンバーが教えたUFOの具体的情報については、 宇宙人の乗り物というごく一般的に流布する言説であるが、 詳細については別紙添付、参照されたし。 3.所感 本観察結果については、ゆっくりの認知行動学上きわめて意義深いものと思料。 4.詳細に付き、後日、本会議にて報告予定。 以上」 (終わり)