約 1,476,297 件
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/842.html
747 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 21 16 27 ID J1ewwCuk カイジ「それでお前、今日誕生日だろ?祝われなくていいのか?」 とーか「死んでる人間に誕生日もくそもないですわ」 カイジ「そりゃそうだがよぉ‥‥」 とーか「第一、ここで現世での私の誕生日会のような派手なパーティを開けるはずがありませんわ」 カイジ「‥‥!そんなもん‥‥っ!やってみなければわからないだろうがっ‥‥!」 とーか「な、なんですの?」 カイジ「見ていろ、龍門渕っ‥‥! 現世での盛大なパーティ?そんなもん吹き飛ばしちまうような、でっかいパーティを開いてやる‥‥!」 ダッ とーか「行ってしまわれましたわ…ちょっとひねくれすぎたかしら…」 749 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 22 19 39 ID KOAy7uEI カイジ「……っという訳で安土城を会場として使わせてもらいたい」 男A「ええ、構いませんよ。最古参の彼女を盛大に祝うのにどうぞ御自由にお使いください」 カイジ「ありがとうございます!それとアーチャーに衛宮、お前達に料理を任せていいか」 アチャ「承知した。腕を振って豪華な料理を作ろう」 士郎「まだここにきて日が浅いけど、こんな俺でも役立てる事があればなんだってするさ」 カイジ「ありがとう!さて、次は…」 カイジ「……っという訳で協力してくれないか?」 かじゅ「いきなりだな。本来ならそのための練習をしてからライブに挑みたいところだが」 唯「でも、透華さんの誕生日パーティーライブっていい案だよね」 プリシラ「なら、私達のできることで盛大に盛り上げなくちゃね!」 あずにゃん「律先輩とムギ先輩には私から伝えておきますから、早く準備しましょう」 ビリビリ「ぶっつけ本番だけど、みんなで透華さんの誕生日を祝いましょう!」 一同「おぉーーーーっ!」 カイジ「みんな、ありがとう!よろしくたのむな!」 急に作ったからキャラの台詞がちょっと変かもしれんが 750 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 22 58 18 ID KOAy7uEI カイジ「……っという訳でZAN-SHUの皆にも演奏してもらいたい」 利根川「ふん、なんで俺がこいつの頼みを聞かねばならんのだ」 兵藤「まあしかし、久々の依頼じゃ…ここは一つ盛大に盛り上げてあげようではないか…」 船井「しかし、ここのところ全く練習してへんのに、いきなり本番はキツイでぇ」 利根川「それはお前のようなクズだけの話だ。我々はちゃんと個々で練習しているぞ」 船井「な、なんやて!聞いとらんで、んなことー!」 小十郎「んなことしるか!気合いでなんとかしろ」 幸村「とにかく、龍門渕殿の誕生日を歌って祝うでござる」 最近忘れていたでござる。言葉も迷いまくりでござる。それとZAN-SHUも用語に登録せねばな… 751 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 23 22 ID dscFL7Cs 部長「頑張っているようね、伊藤開司!」 カイジ「・・‥なにやってんだ、竹井」 部長「いえ、今の私は悪の女幹部、薔薇のタトゥー(シール)の女!」 パシャ カイジ「用がないならこの写真、福路やら海原やら刹那やらに売りつけるぞ」 部長「それは結構面白いかも…いやいや!伊藤開司! 貴方は盛大なパーティを開こうとしているけれど、そこには致命的な欠陥があるわ!」 カイジ「相変わらず耳早いな、あんた」 部長「そう、現世での龍門渕家のパーティは三桁は人が集まったわ! 死者スレかき集めて、どれだけの人間を集められるかしら?!」 カイジ「‥‥っ?!ど、どうあがいても48人‥‥ッ!圧倒的差‥‥!どうしようもなく埋められないっ‥‥!」 部長「さぁ、伊藤開司!この絶望的な状況、どう対処する!」 カイジ「クソッ‥‥!ど、どうしたら‥‥っ!!」 752 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 33 22 ID dscFL7Cs リボンズ「お悩みのようだね、カイジくん」 カイジ「てめぇ、主催者!」 リボンズ「そういえば水泳大会での賞品を渡すのを忘れていたのだが… どうだろう、カイジくん。ここは私に一肌脱がせてもらえないだろうか」 カイジ「嫌だね!どうせ、お前らのやること‥‥!何か裏がある‥‥!」 リボンズ「イヤだなぁ…勝利者を称える気持ちくらいは持ち合わせているさ。 それにサンプルも取れて、今の僕はそれなりに機嫌がいいんだ」 カイジ「‥‥話は聞いてやろう」 リボンズ「忘れたのかい?僕には無数のマンパワーがあることを」 ゾロゾロゾロゾロ 黒服γ「よろしいのですか、リボンズ様。このようなパーティに参加してしまっても」 リボンズ「構わないさ。普段の慰労を兼ねての計らいだ。存分に愉しむがいい」 ミサカ妹Z「羽目を外してE&E!とミサカははしゃいで見せます」 カイジ「‥‥これでよかったんだろうか」 753 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 33 30 ID iNyQH9BU 唯「えーとまず黒服さん達でしょ、本多さんのスペアボディも全部起動させて、それからセイバーさんや神原さんもなんか分身してたからそれも呼んできて、あと1stと2ndの人達も……」 御坂「やめさない」 754 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 45 58 ID qv9yx.CQ 士郎「そもそも1stと2ndの連中も呼んだら俺が3人もいることになるんだけど」 ライダー「長生きの自慢でもしたら?」 士郎「なんでさ」 755 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 48 01 ID KOAy7uEI リボンス「なら、この間の大会で使った方法を使おう」 カイジ「……なにをするつもりだ」 リボンス「君達は疑問に思わなかったかい?なぜあんなに会場に観衆がいたか」 カイジ「?あれは帝愛の人間やスポンサーとかだろ」 リボンズ「いや、それだけじゃないんだ」 カイジ「なに!」 リボンズ「実はね、あそこにいた大半の人は数々のバトルロワイアルの死者スレ住人のアバターだったんだよ」 カイジ「はぁ?なんだよそれ」 リボンズ「実は、余所からも客寄せしたかったんだけど、さすがに本物がこられると大人の都合上不味いからね だから、観戦したいしたい人はアバターを通して会場を見れるようにしたさ。 しかも、あたかも真近で見ているような感覚になるシステムを用いてね。 ただし、キャラが特定できないようにNGワードなどいくつかの制限は掛けていたけどね」 756 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 49 48 ID dscFL7Cs 安藤「(パチッ)はい、ありがとうございます~楽しんでいってくださいねー。はい、次の人~」 カイジ「あまりに多くなっちまったから整理券渡して安藤にモギリやらせてるが‥‥ 一体、どんくらい居るんだァ?これ」 レイ「ざっと2000人は居るな」 カイジ「おぉ?!‥‥あぶねぇあぶねぇ。あまりに空気だから気がつかなかったぜ‥‥」 レイ「アリーナだけでは足りないな。一階席と二階席も開放…資材スペースもあけるか」 リリーナ「セイバーさんはどうします?」 小萌「向こう三日分の食料をプールにぶちまけておきましたから、今日中は引きつけられると思いますぅ」 男A「ヴァンくんも引き離しておいたほうがいいでしょうねぇ。 彼の食べ方は周囲の人間にとって不快以外のなにものでもないと聞きます」 カイジ「みんな‥‥どうして‥‥」 リリーナ「収拾付きそうにないのでお手伝いさせていただきます」 小萌「どうしても仕切りたがっちゃうんですぅ。性分ですねぇ」 カイジ「ありがとうっ‥‥!ありがとうっ‥‥!」 757 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/10(金) 23 58 28 ID dscFL7Cs とーか「なんですの?急に呼び出したりして」 カイジ「いや、お前がラジオの台本作りで徹夜してるのは分かっているんだが‥‥ 少しは息抜きもしたほうがいいと思ってな」 とーか「全く‥‥貴方はいつもいきあたりばったりで…」 バタンッ! カイジ「今日の主賓の登場だ!」 パチパチパチパチパチ 「おめでとー」「お誕生日おめでとうございます」「おめでとうにござる!」「HappyBathday!」 とーか「これは…」 カイジ「どうだ。時間がなかったもんだから急ごしらえだが‥‥」 唯「ワン、ツー、ワンツー三四!」 ♪はっぴーばーすでぃつーゆー♪ とーか「こ、こんな…こんなパーティ…」 カイジ「‥‥やっぱ物足りなかったか?」 とーか「全く、伊藤開司!貴方はどうしようもなく、素晴らしい男ですわ!」 ttp //brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up463736.gif
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2122.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356346664/ ジングルベール、ジングルベール…… 京太郎「はぁ……世間じゃクリスマスだってのに俺は何してんだろ」 京太郎「咲はお姉さんに会いに東京、和は家の都合、優希は連絡がつかなくて、 部長は忙しくなるとか言って行方をくらまし、染谷先輩は雀荘の手伝い……」 京太郎「一方俺は親孝行しようと温泉旅行をプレゼントしたはいいが、 もう金がないからカピと一緒に家でおとなしく留守番……1人で遊べるくらいにはもうちょっとバイトするべきだったか」 京太郎「はぁ……最近独り言とため息増えたなあ……虚しい」トボトボ 京太郎「うわっ、また雪降ってきやがった! 早く帰らねぇとヤバい!」タッタッタッ --須賀家-- 京太郎「ただいまー」 京太郎母「あっ、おかえり京太郎。 それじゃあ私は出るから後はお願いね」 京太郎「了解、まあ親父とデート楽しんできなよ」 京太郎母「ありがとう。 あっ、そうそう、お客さんが来てるわよ?」 京太郎「客?」 京太郎母「えぇ、リビングでくつろいでもらってるわ。 ふふっ、京太郎も隅に置けないんだから」 京太郎「は?」 京太郎母「それじゃあ行ってきます……頑張ってね」 京太郎「あ、うん、いってらっしゃい……おい、なんだ、今の生温かい目は」 京太郎「客ねぇ、いったい誰が……」ガチャッ 優希「外は雪が降ってるなー……ううっ、見てるだけで寒そうだじぇ」 カピ「キュー」 優希「おぉ、カピ! 私を暖めてくれるなんてお前はいいやつだじぇ!」ギュッ カピ「キュー、キュー!」スリスリ 優希「あはは、くすぐったいじぇ、カピ!」 京太郎「」 優希「ふう~……こたつとカピであったか~いだじぇ……おっ、おかえり京太郎。 みかんを取ってくれー」 京太郎「自分でとれよ……つーかさ」ムキムキ 優希「ん?」アーン 京太郎「なにしに来たんだ、お前」ヒョイ 優希「京太郎が1人寂しそうだったから遊びに来てやったのだ! お前のお母さんが快く通してくれたじぇ!」モグモグ……アーン 京太郎「あの嫌に生温かった視線はそのせいか……お前、予定とかないの?」ヒョイ 優希「ない! 親も帰ってこないから家じゃ1人だしな!」モグモグ 京太郎「なんだよ、1人で寂しいのはお前の方なんじゃねぇか」パクッ 優希「うっさい! 京太郎も同じじゃないかー!」 京太郎「……それもそうだな」モグモグ 優希「およ? いつもなら突っかかってくるのに今日はやけに素直だな?」 京太郎「いくらカピがいるからっつっても、なんとなく寂しいのは 事実だから否定しようがねーし。 全く俺も早く彼女でも作りてーよ……」 優希「わかるわかる、私も早く予定が1人タコス屋巡り以外で埋まるような日々を過ごしたいじぇ」 京太郎「へぇ、タコス娘のお前がそんな事言うとは思わなかったな」 優希「私だってこれでも乙女なんだぞ! 早く【1人でタコス屋巡り】から【恋人とタコス屋巡り】にランクアップさせたいんだじぇ!」 京太郎「前言撤回、やっぱりお前はタコス娘だわ」 優希「なぬっ!?」 優希「そういえばなんで京太郎はそんなところに立ったままなんだ?」 京太郎「どっかの誰かがいたせいで固まってたんだよ……」 優希「私が落ち着かないから早くこたつに入れ! 特別に許可しよう!」 京太郎「ここは俺の家だからお前に許可される筋合いはないっつーの!」ゴソゴソ 京太郎「ふう……生き返るぜ。 やっぱり冬はこたつだよなー」 優希「全くだじぇ……」 京太郎「ほら、カピ。 お前もこっちこいこい」 カピ「キュー……」ゴロゴロ 京太郎「お前はかわいいなあ」 カピ「キュー♪」 優希「……」ジー 京太郎「よしよし」 優希「京太郎!」 京太郎「ん、どうした……って、おわっ」 優希「んふふー」 京太郎「いや、お前なんで人の膝の上に座ってんの? 空いてんだからそのまま向かい側でもいいじゃないか」 優希「なんとなく?」 京太郎「意味分からん」 優希「いいじゃないか! この美少女たる優希ちゃんとここまでくっつけるなんて名誉な事なんだぞ!」 京太郎「美少女ねぇ……」ジー 優希「な、なんだかいやらしい視線を感じるじぇ……これはまさか純潔の危機か!?」 京太郎「はっ、誰がお前をそんな目で見るか。 胸をせめて部長レベルにしてから出直してくるんだな」 優希「もう照れちゃ嫌だじぇ、あ・な・た! 優しくしてくれるなら私だって考えなくもないぞー?」 京太郎「照れてねーから」 優希「むっか~! さっきから失礼な奴だ! 私はまだチャンスがあるんだからな!」 京太郎「そりゃお姉さん見る限り諦めるしかない咲に比べりゃましだろうけどよ……」 --東京・宮永家-- 咲「くしゅん!」 照「咲、風邪でもひいたの? 暖房強くしようか?」 咲「ううん大丈夫……たぶん京ちゃん辺りがまた私の胸の事とかをバカにしてるんだよ」ペターン 照「……」チラッ↓ 咲「ううっ、気にしてるのに京ちゃんめ……帰ったら麻雀でトバしてやるんだから……」 照「……」ペターン 咲「お姉ちゃん、どうしたの? 下なんか見て固まっちゃって……」 照「咲……その京ちゃんとやらと麻雀する時には私も行く」 咲「う、うん、別にいいけど」 照「…………」ゴッタオス 京太郎「!!?!?」ゾクゾクッ!! 優希「ど、どうしたんだ京太郎! すごい震えてるじぇ!?」 京太郎「な、なんか悪寒が……」 優希「だ、大丈夫なのか?」 京太郎「大丈夫、大丈夫だ……そ、そんな事より続きだけどお前もチャンスは期待できないだろ。 この前副会長がお前に変な視線送ってたし」 優希「嫌な事を思い出させるな、このバカ犬!」 京太郎「誰が犬だ!」 優希「ふん、もう怒った! 私のおっぱいがのどちゃん以上になっても、京太郎にだけは触らせてやらないじょ!」 京太郎「おいおい、夢を見るだけなら自由だけどな……あんまり無茶な夢は恥ずかしいだけだぞ?」 優希「うるさいうるさいうるさーい!!」 京太郎「おーい優希?」 優希「ふんだ、京太郎なんか知らないじぇ」ツーン 京太郎「拗ねちまったよ……どうしたもんかね」 優希「京太郎のバカ、私だって好きでこんなちんちくりんに産まれたわけじゃ……」ブツブツ 京太郎「あー……そういやさ」 優希「?」 京太郎「この前行った旅行の写真出来てるけど見るか?」 優希「おぉ! 出来たのか、もちろん見るじぇ!」 京太郎「そうか。 えーっと……どこに置いたかなっと」ゴソゴソ 京太郎(機嫌、少しは良くなったか?) 優希「でも最初はビックリしたじぇ。 まさか京太郎から旅行に誘われるなんて」 京太郎「せっかく福引きで当たった旅行券だしなー。 親父達は都合つかないから 俺に行けって言うし、咲達は予定が合わなかったからお前しか行ける相手いなかったし……あったあった、ほら」 優希「どれどれ……うむ、よく撮れてるじぇ!」 京太郎「現像してビックリしたんだからな? 知らない間に人の寝顔なんて撮りやがって」 優希「あんな間抜けな顔撮らない方が失礼だからな!」 京太郎「まあ、俺もお前が転んで雪まみれの写真撮ったからおあいこか」 優希「おい待て! 今の聞き捨てならない発言はどういう意味だ!」 京太郎「そのままの意味に決まってんだろ? ほれ、他にもお前のだらしない寝顔もしっかりと……」 優希「ななな……何を撮ってるんだ、このバカー!」 京太郎「咲達が見たら爆笑間違いなしだよなー。 あぁ、ちなみにお前が撮った 俺の寝顔とかは処分済みだから。 俺のカメラで撮ったらこうなることくらいわかるだろうに、麻雀みたいに詰めが甘いよなー」 優希「ぐぬぬぬ……だったら私も切り札を使うじょ!」スクッ 京太郎「おい、急に立つなよ……切り札?」 優希「んっふっふ……じゃーん! 京太郎のあられもない姿を収めた写真だじぇ!」 京太郎「…………は!?」ガタッ! 優希「あの時カメラを持ってきたのはお前だからな、そのカメラで恥ずかしい写真を 撮っても弱みを握れないのは想定済みだ! だから本命は携帯のカメラで撮ってたんだじぇ!」 京太郎「てめ、ちょっ、それ渡せこら!」 優希「やなこった! 渡してほしければ捕まえてみろ!」ダッ! 京太郎「このやろ!」ダッ! 優希「あはははは! 遅いじぇ、京太郎! お前は麻雀でも現実でも速さが足りないじぇ!」ガチャッ! 京太郎「言いやがったな! 雑用で鍛えた脚力なめんなよ! ていうか人の部屋勝手に入るな!」 優希「ここが京太郎の部屋か! ベッドの下辺りにお前の秘密がありそうだじぇ!」 京太郎「させるか、こんちくしょう!」ガシッ! 優希「きゃっ、そんな乱暴にしちゃ嫌だじぇ、ダ・ー・リ・ン!」 京太郎「誰がダーリンだ! いいから渡せっつーの!」グイッ 優希「わわわ!? 急に引っ張たら危な……うわっ!」ドサッ! 京太郎「やっと捕まえたぞ! さぁ、さっさと写真を渡しやがれ!」 優希「ううっ、さすがに乱暴、過ぎ……」 京太郎「はあ……はあ……」 優希「……」 優希(なんだじぇ、この状況?) 京太郎「はあ……はあ……」 優希(私は今京太郎のベッドに倒れてて、目の前には、私に覆い被さって息を荒くしてる京太郎がいて) 京太郎「ったく……手こずらせやがって」 優希(顔とかすごく、近くて、ちょっと距離を詰めればきっと……) 京太郎「……ん? おい、優希どうかしたのか?」 優希「……え?」 京太郎「いや、だってお前顔赤いぞ?」 優希「……!」 優希(本当だ……私、今顔がスッゴく熱いじぇ……) 優希「ぁ、う……///」 京太郎「……優希? さすがに何か言ってくれないと反応に困るんだが……」 京太郎(なんでこいつこんなに顔赤くしてモジモジしてんだよ……あれ? よく考えたら、これってまるで俺が優希を押し倒してるみたいじゃねぇか? いや、でも前に同じような事あった時はこんな……) 優希「あ、えっと京太郎……///」 優希(声が、出ない……前みたいに軽口が言えないじょ……私、どうしたら) 京太郎「えっ」 京太郎(優希の奴、震えてる? 暖房効いてて寒くはないはすだろ? じゃあ、なんで……まさか、嘘だろ?) 優希「京太郎……?」 優希(なんか言ってほしいじぇ……でないと私……私は) 京太郎「優希……」 京太郎(考えたらこいつ、それなりに整った顔してるんだよな。 体型とか目つむればけっこうかわいい……) 京太郎(いや、待て待て俺! 何を血迷った事考えてんだよ、だってあの優希だぞ! 色気より食い気なこいつにそんな、どぎまぎするとかそんな、オカルト……) 優希「ん……///」スッ 優希(もう、どうにでもなれ。 だって私は、私は京太郎が……ここに、来たのだって本当は……) 京太郎「!」 京太郎(おい、どうして目をつむるんだよ? どうして震えてる手で俺の手首掴むんだよ? そんな風にされたらいくら、俺でも……) 優希「~~~~///」プルプル 優希(心臓がバクバク言って死んじゃいそうだじぇ……でも、それでも私は覚悟を決めたじぇ……!) 京太郎「……」クイッ 京太郎(いいのか? いいんだよな? 優希にこんな事して、本当にいいんだよな?) 優希「!」 優希(京太郎……あ、あはは……やった、私の気持ちが届いたんだ! 嬉しい、嬉しい、嬉しい!!) 京太郎「……」スー…… 京太郎(もう止められねぇよ、だってこいつが、こんなかわいい子がキス受け入れてくれるんだぞ? 止まれるわけ……) 優希「好きだじぇ、京太郎……」 京太郎「っ!?」 京太郎(好き? 優希が俺を好き? ああ、そりゃキスを受け入れてくれるんだからそうだよな) 京太郎(……じゃあ俺は? 俺は優希が好きなのか? 優希が好きだからキスしようとしてんのか?) 京太郎(……違、う) 京太郎(俺は、優希が受け入れてくれるから、キスしようとしてる…… 俺がしたいからじゃなくて、悪い言い方したら据え膳くらいの気持ちで……) 京太郎(そんな、軽い気持ちでキスする気か? こんなに緊張で震えて、 俺に応えようとしてる優希に対してそんな軽いキスをするのか?) 京太郎(---出来るわけ、ねぇよ) 京太郎「……」バッ!! 優希「え……」 京太郎「……悪い。 ちょっと、トイレ行ってくる」 優希「京太郎!?」 パタン…… 優希「……」 優希「………」 優希「…………京太郎の、バカ」グスッ 50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/24 20 57 22 ID Y1aXGxFP0 京太郎「……」バシャバシャ 京太郎(……俺はたぶん、あのままいってたら取り返しのつかない事をやらかしてた) 京太郎(似たようなシチュエーションがなかったわけじゃない。 だけどそういう時は決まってどっちかが軽口叩いて空気を変えてた) 京太郎「ああ、くそ……早くとれろよ、この顔の熱……」ジャー… 京太郎(だから俺は、あんな優希を知らなかった。 いつも馬鹿やって、 タコスをねだってきて、変な風に俺をからかう優希しか知らなかった) 京太郎(優希があんなにかわいい女の子だって事を、知らなかった) 京太郎「違うか……知ろうともしてなかったんだ俺は……」 京太郎「……好き、か」キュッキュッ 京太郎(俺だって優希の事は嫌いじゃない。 だけどあいつが言ってくれた好きって言葉をそのまま返すのは無理だ) 京太郎(ようやく意識した俺に、そんな事言えるわけがない……頭の中グチャグチャだっつーのに) 京太郎(とにかく俺はあいつを女として意識した。 それにあいつに好きと言われもした…… くそ、戻って顔合わせたらなんて言えばいいんだ?) 京太郎「俺は、優希の事を……」 ガチャッ、バタンッ…… 京太郎「ん? 今、ドアが…………まさか!」ドタドタッ!! 京太郎「優希!」 京太郎「いない……じゃあやっぱりさっきのは」 京太郎(おい、もしかしなくても、これ最悪の状況じゃねぇかよ) 京太郎(あれか、このまま気まずくなって、疎遠になって、二度とまともに話す事も出来なくなるってか?) 京太郎「冗談、じゃねぇよ! 二度と話せない、馬鹿やれない? 二度と……あいつの笑顔を見れない?」 京太郎「そんなの、いやだ。 いやだいやだ、いやだ!!」 カピ「キュー」スリスリ 京太郎「! カピ……悪いけど今は遊んでやれな……あれ、何くわえてるんだお前」 カピ「キュー」スッ 京太郎「メモ?」 『京太郎へ。 悪いけど親が心配するから今日はもう帰るじぇ。 さっきの事は忘れてほしい。 きっと私もどうかしてたんだ。 だから……』 京太郎「お前親は今日帰らないって言ってたじゃねぇか……」 京太郎「何が軽い気持ちじゃ出来ないだ、ただ怖かっただけの癖しやがって」 京太郎「ここまであいつを傷つけて、俺はとんでもない大馬鹿野郎だ!」 カピ「キュー!」ガブッ! 京太郎「つうっ!? カ、カピ?」 カピ「キュー! キュー!」グイッグイッ 京太郎「あ……はは、そうだよな。 こんなとこでくだらない事喚いてる暇があったら、優希を捜さなきゃいけないよな」 カピ「キュー」 京太郎「ありがとなカピ! ちょっと出かけてくるから留守番頼む! 帰ってきたらご褒美にいっぱいエサあげるからな!」 カピ「キュー!」 京太郎「っと、その前に……」ガチャッ! 京太郎「……ったく、こんなにわかりやすいヒントがあったのに本当に大馬鹿野郎だな、俺」 ガチャッ、バタンッ! 京太郎「優希……俺は……」タッタッタッ --公園-- 優希「ううっ、寒いじぇ……私何してるんだろ」 優希(帰ってきた京太郎に何を言われるかわからなくて、それが怖くて逃げちゃった……情けない話だじぇ) 優希「書いてた手紙も上手く書けなくて結局捨てちゃったし……京太郎も呆れてるんだろうな。 今年は最悪のクリスマスだじぇ……」 優希(怖くなるくらいなら最初からあんな事しなければ良かったのに……) 優希(京太郎は私を意識なんかしてない、京太郎からすれば私は小さな子供くらいの認識なんだ) 優希「わかってた、はずなのにな……」ポロポロ 優希「気まずくてもう友達にも戻れないかもしれないじぇ……私の、バカ」 京太郎「はぁ……はぁ……全くだ」 優希「えっ」 京太郎「まあ残念ながら、もっと馬鹿な俺がいるから一番にはなれないけどな」 優希「京、太郎?」 京太郎「よっ、隣いいか?」 優希「う、うん……じゃなくて! どうしてここにいるんだじぇ!?」 京太郎「どうしてってそりゃ……まあ、なんつーかその……優希」 優希「なんだじぇ」 京太郎「俺さ、上手く言えないけど……」 優希「……」 京太郎「だから……ええと俺はお前をだな……」 優希「……」 京太郎「~~~~……ああああ!! もう無理、言葉だけで伝えられるか!」グイッ! 優希「わわっ!?」 チュッ 京太郎「……」 優希「……京太郎」 京太郎「……」 優希「歯が痛いじぇ……」 京太郎「すまん」 優希「お、お前という奴はなんでそうしまらないんだじぇ!!」 京太郎「だから謝ってんじゃねぇか! キスなんかした事ないんだから許してくれって!」 優希「私だって初めてだったんだぞ!? それがいきなりだわ、痛いわじゃあんまりにも程があるじょ!」 京太郎「漫画みたいにはいかねぇって事だよなー……」 優希「だ、だいたいなんでいきなりキスなんかした!?」 京太郎「しょうがねぇだろ! 我慢出来なかったんだよ!」 京太郎「お前の事、好き、だから」 優希「……は?」 京太郎「さっきははっきりしなくて悪かった。 なんせお前をそういう対象に見てたの気付いたのがあの時からだからさ……」 優希「」 京太郎「いや、本当にごめん。 俺が臆病だったせいでお前にいらない傷を負わせちまった……」 優希「」 京太郎「……優希?」 優希「……これは夢なのか?」 京太郎「頬つねって確かめるか?」 優希「いい……歯の痛みで十分だじぇ……」 京太郎「そうか……」 優希「~~~~///」ブルブル 京太郎「あの、優希……」 優希「こんの、大馬鹿者ー!!」 ゲシッ!! 京太郎「ぐえっ!?」 優希「この馬鹿、馬鹿、馬鹿!!」ゲシッ、ゲシッ 京太郎「痛い痛い! 頼むから足はやめろ、本当に痛いから!」 優希「うるさい馬鹿犬! 私があの時どんなに悲しかったか、辛かったか……」ポロポロ 京太郎「っ」 優希「京太郎に、嫌われちゃったのか、とか……ふられちゃったとか……色々、頭に浮かんで……う、ううっ……」 京太郎「……本当にごめんな」ギュッ 優希「う、うわああああああんっ!!」ギュウッ 京太郎「やっとわかったから、自分の気持ちが……もうあんな思いさせないからな優希……」ナデナデ 優希「ぐすっ……ひっく……」 京太郎「落ち着いたか?」 優希「ん……」 京太郎「そりゃ良かった。 腹減っただろ? とりあえずこれでも食ってくれ」 優希「タコス……?」 京太郎「おう、俺お手製のスペシャルタコスだ」 優希「京太郎の手作り……い、いただきます」 京太郎「ああ」 優希「……美味しいじぇ」 京太郎「そりゃお前の好みにしっかり合わせたからな」 優希「むぐ、本当に美味しいじぇ……でも、いつの間にこんなの作ってたんだ?」 京太郎「あー……実はな? 俺がお前の事好きだって気付いたきっかけがそれなんだよ」 優希「このタコスが?」 京太郎「それ、今日の朝から色々試行錯誤して作ってたんだよ。 お前が来た時に俺がいなかったのも新しい材料買うためだった」 優希「うん……」 京太郎「あんな事があって、お前が出て行ってから、作ってあったタコスを見てさ……気付いた」 京太郎「タコス食ってる時、お前が見せる本当に幸せそうな表情…… さっき見たそんな顔を俺の手で浮かべさせたい。 いや、優希をそんな笑顔にさせるのは俺じゃなきゃ嫌なんだってな」 優希「京太郎……」 京太郎「だいたい考えればわかるのにな? だって俺、今日お前が来るかもわからないのに朝からタコス作ってたんだぜ?」 京太郎「お前が好きでもなきゃ、そんなの出来るわけないって……本当、わかるだろうにさ」 優希「本当……ダメダメだな、京太郎は」 京太郎「言い返せねぇな、全く」 優希「そんな鈍い京太郎に付き合えるのは、きっと私だけだじぇ」 京太郎「優希?」 優希「お前が鈍いのなんか今更わかりきってるからな! 私はそんな事じゃ怖じ気づかないじぇ!」 京太郎「そりゃ、頼もしいこって……」 優希「いいか、よく聞け京太郎! 鈍いお前でもすぐわかるくらい私にメロメロにしてやるから、覚悟しておけ!」 チュッ 京太郎「はっ!? お、おい優希、お前今!」 優希「仕返し、だじぇ!」 優希「えへへ、ほら行くぞ京太郎! あんなんじゃまだまだ満足出来ないからな! 泣かせたお詫びにお前の家でこのままタコスパーティーと洒落込むじぇ!」 京太郎「……そうだな。 カピにもお礼しなきゃいけないしな……戻るとするか」ギュッ 優希「あっ、手……///」 京太郎「別にいいだろ。 だって俺達はもう、な?」 優希「……うん、そうだな!」ニコッ 京太郎「……ああ、やっぱりいいな、お前の笑顔」ボソッ 優希「今何か言ったか?」 京太郎「なんでもねーよ。 さっさと行きましょうかお姫様」 京太郎(今のこの気持ちが俺へのクリスマスプレゼントなのかもな……だとしたら自覚させてくろたサンタクロースに本当に感謝だ) 優希「うむ、くるしゅうない!」 優希(さっきのは撤回するじぇ、今年は……最高のクリスマスだじぇ!) 優希「京太郎!」 京太郎「なんだ?」 優希「えへへ、大好きだからな!」 カン!
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/473.html
『ケーキ』 連作を書かないといけないと言う常識にとらわれてはいけません。 さなえさんにそう言われた気がしたので書きました。 まだぬるいですがよろしくお願いします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大雨の中を急いで駆けて行く、 急な雨だったので傘は持っていなかった。 「うへ~ついてない・・・・天気予報見ておけば良かったよ・・・」 ぼやいても雨は止む事は無い、雨を凌げる場所を探して走る。 ようやく公園にある便所で一息つく事が出来た。 「やみそうにないなぁ・・・どうしよう・・・・んん?」 パッチャパッチャパッチャ・・バチャーン 雨の中を黒い物が跳ねてくる。 その黒い物は、便所前にある水溜りに入って、 そのまま動かなくなってしまった。 何か声が聞こえたので近寄ってみる。 黒い物はゆっくりであった。 小麦粉で出来た体でこの大雨の中を跳ねて来たのだ、 すっかり水を吸ってしまい、 ここで身体が崩れてしまったようだ。 『お・・・い・・・・にん・・・・おち・・・』 何か言っている。 ここには僕しかいない、多分僕に言ってるのだろう。 「なんだ?」 雨に濡れないギリギリの場所から、グズグズになっているゆっくりを見た。 すでに下半身は溶けてしまっているようだ、右目も取れかかっている。 「うわぁ~汚いなぁ~こいつって確かまりさだったかな?」 別に助ける気は無かったが、雨宿りの暇つぶしのつもりで声をかけてみた。 「僕に何か用か?」 まりさは動けない体で、目線だけを向けて懇願してきた。 『おねがいです・・・・まりさはもぉゆっくりできません・・・せめて・・・・せめておちびちゃんだけでも・・・ がいゆっくりにさせてあげてください・・・』 そう言えば、まりさの帽子の中で何かが動いているのが見える。 だがゆっくりなんて物を僕は飼う気なんて無かった。 この会話もただの暇つぶしである。 嫌だと言うのは簡単だったが、まだ雨は止みそうも無い。 暇つぶしついでに、僕は鞄の中からクリアファイルを取り出し、 まりさを水溜りから掬いあげてやった。 屋根の下に置いてやると、溶ける恐怖から助かった事を喜ぶまりさ。 『ゆゅ~おにいさんありがとう・・・おちびちゃんたすかったよ。』 帽子の中から小さいまりさが出てきた。 『たすきゃったんだじぇ!まりちゃはこんにゃときょろでちんでいい、ゆっきゅりじゃないんだじぇ!』 親に反して言葉の悪い子ゆっくりであった。 「君は何でこんな雨の中を出てるんだい?死にたいのかい?」 親まりさに尋ねてみる。 すると涙ながら親まりさは語った。 もともと自分達は飼いゆっくりだったのだと言う。 しかし子供を作ってしまった事で飼い主の逆鱗に触れてしまい、 この公園に捨てられてしまったらしい。 よくある話である。 ショップ生まれで、野良経験の無かった親まりさは、 植木の間に、雨対策もないまま巣を作ったのだと言う。 この雨で番のれいむと他の子供は、溶けてしまったらしい。 『おねがいです、まりさたちをかいゆっくりに「やだよ」・・ゆ?』 「何で僕が君らを飼わないといけない訳?なんのメリットもないじゃん・・・」 『まりさは・・・おにいさんをゆっくりさせれます』 「別に僕は、君等にゆっくりさせてもらう必要なんてないよ。」 『ゆぅ・・でもおちびちゃんはとってもゆっくりできるんです。』 「ゆっくりなんて興味ないね。」 僕は即答で拒否した。 こんな潰れ饅頭を引き取るくらいなら、野良でもっと綺麗な奴もいるであろう。 ペットショップに行けば躾済みの奴だっている。 飼ってやる事情なんてどこにも存在しなかった。 それでも親まりさは引き下がらない、 『ゆゅ・・・じゃあせめて、おちびちゃんだけでもおねがいしますぅぅぅ』 「駄目だって言ってるだろ?理解できないの?所詮饅頭だもんね。」 『ちゅっきり~』 子まりさの声が後ろからする。 僕は親まりさとの会話に気を取られていて、子まりさを見ていなかった。 嫌な予感がして振り向いた。 さっき下敷きを出すのに床に置いた鞄の中で、子まりさがしーしーを垂れ流していた。 「・・・・・・・・・・・・。」 僕は言葉を失ってしまった。 この鞄の中には、今日買ってきた1日限定20組の特上スイーツが入っていたのである。 頑張って3時間も並んで購入してきたのに・・・・・ 「・・・・・・・いいよ飼ってあげるよ。」 僕は無表情のままでさっきの言葉を取り消した。 『ゆゅ!ほんとうですか、ありがとうございます。まりさたちはゆっくりしたゆっくりです。 おにいさんをゆっくりさせてあげられます。』 「ゆっくりさせてあげられます」この言葉が更に怒りに拍車をかけた。 たかが饅頭ごときに、上から物を言われる覚えなぞ無い。 『じじぃ!はやくまりちゃをゆっくちちゃちぇるんだじぇ~あみゃあみゃもよこちゅんだじぇ』 自分等の置かれている状況をまったく理解出来ていなかった。 僕は2匹を乱暴に掴み、コンビニの空き袋に突っ込む。 『きちゃないてでまりちゃにちゃわりゅにゃ!』 「うるさい!」 バッサ 『ゆ”ぎぃ!いちゃいんだじぇ!』 『ゆげぇぇ!』 何か声がしたが構う気は無い、このまま雨の中を家へと走って帰った。 家に着くなり、濡れた体を拭きもせずに物置から水槽を取り出す。 その中に2匹を放り込み蓋をした。 バサバサバサ ドチャ 『ぐえ!』 『いちゃんだじぇぇぇ!』 入れる時に、乱暴に上から袋をひっくり返したので、 親まりさの下半身は完全に潰れて、口から上だけになってしまった。 別に問題は無い、今のところ生きてはいるのだから。 そのまま放置し着替える事にした。 風呂に入って戻ってくると、水槽が騒がしかった。 『だちゅんだじぇーどりぇいははやきゅ、まりちゃをゆっきゅりちゃちぇろー』 何を勘違いしているのか、僕を奴隷扱いしている子まりさ。 こいつは親に保護されていただけあって、少し濡れた程度である。 親を乾かすのに邪魔だったので、鍋の中に入れて蓋をした。 『おしょりゃを~「ここにでも入ってろ」 きゅぴぃぃ!』 「さてどうやって乾かすかなぁ・・・・・お!」 風呂上りに、僕の髪を乾かすのに使ったドライヤーを持ってくる。 水槽の蓋に隙間を作り、そこにドライヤーを突っ込みスイッチを入れる。 ブォォォォォォォォーーーーーーーーーーー 景気よく熱風が吹き出される。 『ゆ?なにかあたたかいよ?』 気絶していた親まりさが目を覚ます。 『どぼじでうごけないのぉ~まりさのびきゃくなあんよさんが・・・・・』 今頃になって、自分の下半身が潰れている事に気が付いたようだ。 しかし・・・・こんな状態になってもまだ死なないとは、 凄まじく出鱈目な生物である。 『ゆゆゆゅ~♪あたたかいよ~』 ドライヤーは、どんどんまりさを乾かしていく、 最初は気持ち良かったらしく、鼻歌まじりに過ごしてした。 だが上から一方的に集中して熱風をあて続けると、 その箇所が乾きを超えて焼けてきだす。 『あづいぃぃ!!おにいざんあづいですぅぅう!あづぃい”ぃい”ぃい!』 「熱い?あたりまえだろ!そのように乾かしてるんだから!」 『ゆ”ゅ?どぼじでぇごんなごとを・・あづぃぃぃ!』 自分が何故こんな目に会わされているのか、理解出来ていないまりさに答えてやる。 「お前等は、僕が楽しみにしていたケーキを台無しにしやがったんだ! 大の男が、ケーキ買うのに並ぶ恥ずかしさがお前等に分かるか?」 『ぞんなごどでひどいごとを・・あづいぃぃぃ!やべでくださぃぃぃぃ!』 「そんな事だと?」 頭にきたので、髪やお帽子がチリチリになるまでしっかり乾かしてやった。 パッサパッサに乾いて、所々に焦げ目がついている。 『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”』 親まりさは呻き声しかあげなくなっていた。 次は子まりさの番である。 鍋の蓋を開けると、まだ喚きながら暴れていた。 『くちょじじぃなにぢてちゃんだじぇ!はやきゅあみゃあみゃもっちぇくるんだじぇ!』 僕は鍋の中に油を入れてやる。 『にゃにこりぇ?にゃんだきゃゆっくちできにゃいんだじぇ・・ゆゅ?』 ツルン 油で滑って上手く動けなくなる。 そのまま弱火で火にかけた、油をひいたのは鍋にこびり付くを防ぐ為である。 『ゆゅ?にゃんだきゃあっちゃかいんだじぇ・・・ゆっくりできるんだじぇ~』 呑気な様子も直ぐに一転する。 『あ・・あ・・あじゅいぃぃぃ!きゅぴぃぃぃいぃい!』 鍋の中で子まりさは必死にもがいていた、油に滑って跳ねる事は出来ない。 僕は殺さないように火加減に注意しながら、満遍なく狐色に仕上げていく。 『ゆぴぃぴぃぴぃぴぃぴぃ』 取り出した時にはピイピイ鳴くだけの物になっていた。 それを水槽に放り込む。 『ゆ”!おちびちゃんんん!ゆっくりして~ぺ~ろぺ~ろ・・・・ どぼじでうごげないのぉぉぉぉ!』 気がついた親まりさは、子まりさを舐めてやろうと舌を懸命に伸ばすが届かない、 当然だ、そのように置いたのだから。 この日は、子まりさにオレンジジュースを少しかけてやり蓋をして放置した。 夕食を食べている時に何か喚いていたが、相手にはしなかった。 「ど~ら生きてるか?」 翌朝、水槽を覗くと親まりさはまだ寝ている。 だが子まりさは、すっかり治ったらしくまた暴れて喚いていた。 『きょのくちょどれぇい!まりちゃのぷくーをちゃれたきゅなきゃったら、 はやきゅあみゃあみゃもっちぇくるんだじぇ!』 昨日された事をもう忘れてしまったらしい、 流石は餡子脳! とりあえず子まりさを虫かごに入れる。そして炊飯器の上へ置いてスイッチを入れる。 『きゅぴいぃぃぃぃ!あちゅいぃぃぃ!』 「お~炊けてる炊けてる。」 朝食用のご飯が炊けてくるのを、子まりさの悲鳴で確認しながら身支度を整える。 全身火傷を負って痙攣を起こしている子まりさに、またオレンジジュースをかけて水槽に放り込む。 水槽前には、昨日台無しにされたケーキを見えるように置いた。 『あまあまさん・・・おながすいたよぉ~あんよさんどおしてうごかないのぉ・・・』 半身しかないお前の何処に、お腹があると言うのであろう。 朝食を食べている間、また何か親まりさが喚いていたが相手にしない、 社会人に、朝からゴミを相手にする時間なぞ無い。 そのまま放置して会社へ出かけた。 帰宅すると子まりさがケーキ目前で、水槽にへばりついていた。 涎で全身汚れていた。 『あみゃあみゃしゃんたべちゃいんだじぇ・・・』 『おにいざん、まりざにごはんさんをくださいぃぃ』 親まりさは下半身が潰れたままだったので、舌を伸ばすくらいしか出来ない。 水槽前に置いたケーキを狙ってか、ゴキブリが這い出してきた。 咄嗟にティッシュで掴む。 ポイ カサカサカサカサカサ 『ゆぎぃ!なにごれぇぇぇ!ごっじごないでぇぇぇぇ!!』 素早くゴキブリを捕まえると水槽に放りこんでやった。 悲鳴が聞こえたが相手にしない、 邪魔くさかったので、この日はそのまま放置した。 『やべでぇ・・・・ゆぎぃ・・・・』 起きてみると親まりさの呻きが聞こえた。 水槽をみると、ゴキブリに半分溶けて潰れた右目を齧られていた。 まぁ問題ない。 しかし雑食で草や虫も食べるくせに、子まりさはゴキブリを狩ろうとはしなかった。 てっきり朝には子まりさに、食べられているものだと思っていた。 それが逆にゆっくりが食べられるとは・・・・ 飼いゆっくりは人の食物でなれ過ぎて、草や虫を好まなっているようである。 「そろそろ何かやらないといけないな・・・あぁそうだ!ゴミでいいや。」 急ぐので、水槽に生ゴミを放り込んでそのまま出社した。 帰宅すると生ゴミもゴキブリも無くなっていた。 親まりさの口に足がついていたので、顔を這ってきた所をなんとか食べたようだ。 餓えれば贅沢を言っている暇もないのであろう。 生ゴミの方は子まりさが食べたらしく、パンパンに膨れていた。 『おしょらを~・・・まりちゃにきちゃないてでちゃわるん・・・・ぐぎぎぎぎぎ!』 子まりさのあにゃるに瞬間接着剤で蓋をしてやる。 水槽前に置いたケーキが、変な臭いを放ち出していた。 それを親まりさにぶつけてやった。 「ほら、君等の好きなあまあまだ!感謝してね!」 ブチャ 『ゆぶぶぶぶ!ひどいよ・・ゆゅ?あまいよ?あまあまさんだね。 ありがとうおにいさん。ゆっくりむ~しゃむ~しゃするよ。ゆゆゆぅしあわせ~』 これまでの仕打ちをケーキで忘れてしまったようである。 『ゆゅ?まりちゃも、あみゃあみゃしゃんたべたいんだじぇ』 当然ながら子まりさもかぶりついてくる。 『うみぇ!こりぇうみゅ!めっちゃうみぇえ!』 必死に食べる子まりさ。 親まりさは体に付着したケーキを、必死に舐めとっている。 『ぺ~ろぺ~ろ・・・ぎぃ!いだだだだい!』 親まりさは突如、猛烈な痛みに襲われる。 子まりさが親まりさごとケーキを齧っているのだ。 『いだぃぃぃぃ!やべでぇぇおちびちゃん!まりざをたべないでぇぇぇ!』 悲鳴を上げて子まりさに止めるようにと叫ぶ、 『なにいっちぇるの?まりちゃのしゅ~ぱ~むちゃむちゃたいむをじゃみゃすりゅにゃ! まりちゃをゆっくちさせにゃいくじゅなおやはちぬんだじぇ!』 子まりさは、一考に聞き入れる様子は無かった。 『やべでぇぇ・・・ぐぎぃぃ・・・ぎ・・・・ぎ・・・・』 親まりさは、生きたまま子まりさに身体を食べられていった。 その様子を見ていると食欲が無くなったので、この日はそのまま就寝した。 『ぴ・・・ぴ・・・いちゃい・・・たちゅけるんだじぇ・・・ぴ・・ぴ・・・』 朝起きると子まりさは、来た時の3倍にまで膨れていた。 昨日あにゃるを塞いだ状態で、ケーキを親ごとたらふく食べたようである。 うんうんをしようにも穴は塞がれている。 出す事の出来ない苦しみを、昨夜からずっと味わっていたようだ。 『お・・ちびちゃん・・・ぺ・・ろ・・ぺ~ろしてあげるよ・・・』 昨日、自分の子供に食べられたと言うのに、まだ子まりさの心配をする。 舐めてやろうにも身体を動かす事は出来ない、 ただ舌を伸ばしているだけだった。 このまま放置して出社する。 帰宅すると水槽内に黒い団子が出来ていた。 子まりさの屍骸のようだ。 口から餡子を出せば助かったかもしれないのに、そのまま苦しんで死んだようだ。 もう少し楽しませて欲しかった・・・・・・ こんな事なら今朝潰しておけば良かった。 『どおしておちびちゃんをたすけてくれないかったのぉ!まりさはなんどもたすけてってよんだのに・・・』 親まりさは、僕が仕事している間ずっと助けを呼んでいたらしい、 子まりさが死ぬまでずっと叫ぶとは、ご苦労な事である。 「知らないよ、なんで僕が君等を助けないといけないの? 馬鹿じゃない?っていうか馬鹿だもんな。」 『まりさは、ばかじゃ・・ぐもん”ん”ん”ん”・・』 そう言い放つと、黒い団子となった子まりさを親まりさの口に突っ込んで、 そのままガムテープで蓋をしてやった。 『ん”ん”ん”ん”ん”』 何か呻いているが、相手にせず夕食を取り明日に備える。 明日は有給をとってある。 朝起きて水槽を覗き込むと親まりさは、呑気に寝ていた。 バリ 口を塞いでいたガムテープを乱暴に剥がす。 子まりさは食べてしまったようだ。 『ゆぎぃ!おにいさんいたいよ!まりさはゆっくりできないよ!』 昨日の事もすっかり忘れてしまった様子である。 「おい、子まりさはどうした?」 忘れているなら思い出させやろうと尋ねてみる。 『ゆゅ?そういえばおちびちゃんがいないよ・・・・・』 「そうか・・・・で昨日のあまあまは美味しかったかい?」 『ゆゅ~ゆっくりできたよ。』 「そうかゆっくり出来たか、おいまりさ!口元にゴミがついてるよ。」 『それはゆっくりできないよ・・ん~~~~ん?』 親まりさは口元についたゴミを舌で舐め取る。 そして気が付いた。 『ど・・・どうして・・・おちびちゃんのおぼうしがまりさについてるの? ゆ・・・・ゆゅ・・・・』 疑問に感じた所に駄目押しの一声 「まりさの子供は美味しくてゆっくりできたんだよね? 親をゆっくりさせられるなんて親孝行な子供だよね。」 『・・・・・・・・ゆゅ!ごべんねぇ・・・おちびちゃん・・・ごべんねぇ・・・・』 思い出したようである。 『じねぇ!おちびちゃんをゆっくりさせたげすはじねぇ!』 「死ねって食べたのは君じゃないか?」 『それはじじぃがまりざのおくちに・・・・・』 「でも食べたのは君だろう?さっきゆっくり出来たって言ってたじゃないか。」 『ゆぎぎぎぃ・・でもじじいはじねぇ!じねぇ!』 下半身は潰れているので、ただ喚く事しか出来ない。 その様子をみながら親まりさをどうするか思案する。 とりあえず五月蝿いのでガムテープで塞いだ。 持ち上げてみると底が平らに変形して、餡子がむき出しになっていた。 「うわぁ・・・・気持ち悪い・・・・もういいや。」 倉庫からテニスのラケットを取り出し、親まりさを袋に詰めて公園へ向かった。 『ゆゅ?まりさをおうちにかえしてくれるんだね。』 この饅頭は、何を勘違いしているのだろう。 仮にこの状態で逃がしてやっても、動けない饅頭が生きていける訳が無いであろうに・・・・ 勘違いしている親まりさを、公園の池まで持ってくる。 そしてラケットの上に親まりさを乗せると、水面スレスレになるように置いた。 『ゆゅ?おにいさんつめたいよ?まりさをゆっくりさせて・・・・ぎぃ!』 バシャバシャバシャ 親まりさの下から水しぶきが立ち上がる。 池の鯉が親まりさを食べようとしているのだ、 『やべでぇ!いやだぁぁまりさはまだしにだくなぁぁぁい!あんこさんをたべないでぇぇぇ!!!』 ラケットの網越しなので、一気に食べられる事は無いが、 鯉が網を突付く度に、餡子は池に落ちていった。 そして食べられた分だけ親まりさは下がっていく、 『ごべんなざいぃあやばりまずからたづげてくださいぃぃぃ!』 まりさは訳も分からず謝る。 ゆっくりの謝罪は鳴き声と同じだ、自分が何をしたのか理解する能力は無い。 「君は僕に何かしたかい?」 『まりざなにもわるいごどじてないぃぃぃぃ!』 この間も確実に餡子は、食べられて下がっていく。 「だろうね。」 『じゃあぁまりざをだづげろぉぉぉ!!』 「何で?助けないといけないの?馬鹿なの?死ぬの?って言うか死ね!」 『いいがらぁぁば・・・ぎ・・が・・・ぐぃ・・ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”・・』 中枢餡を食べられてしまったようだ。 早かったが、最初から半身しか無かったのでしかたないだろう。 残りは、公園設置のゆっくり専用処理箱に放り込んだ。 「さ~て限定スイーツを今度こそ食べるぞ!」 僕は公園を後にして、また3時間は並ぶであろうケーキを買いに行くのであった。 終わり 「申し訳ございません・・・限定スイーツは前のかたで完売となりました・・・」 「どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕の書くゆ虐はどうしてもぬるくなってしまいます。 もっとヒャッハーな物が出来れば良いのですが・・・・・ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3 ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4 ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5 ふたば系ゆっくりいじめ 1215 まりさとリボン ふたば系ゆっくりいじめ 1219 まりさと春 ふたば系ゆっくりいじめ 1228 ゆっくり種6
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2299.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359735674/ 咲「もう2月になるんだね、この前新年を迎えたと思ったのになんだか時間が早く感じるよ」 和「ここ最近はずっと寒かったので少しは楽になるといいんですけど」 優希「モグモグ……」 咲「あっ、そうだ。 2月といえばもうすぐなんだ」 和「なんの話ですか?」 咲「ちょっとね……ねぇねぇ優希ちゃん、もうすぐだけどプレゼントどうするの?」 優希「へっ? なんの話だ咲ちゃん」 咲「えっ……和ちゃんはともかく、もしかして優希ちゃんも知らないの?」 優希「だからなにを……」 咲「もうすぐ……2月2日は京ちゃんの誕生日なんだよ?」 優希「……え?」 --教室-- 優希「京太郎!!」 京太郎「どわあっ!? な、なんだよ優希、驚かすなって」 優希「そんな事どうでもいい! なんで教えなかったんだ!?」 京太郎「何を……あっ」 優希「京太郎の誕生日がもうすぐだなんて私聞いてないじょ! 今からじゃ満足にプレゼントだって……」 京太郎「あー……別にいいって、そんな今さら誕生日で大喜びするほど子供じゃないんだし……」 優希「っ……そういう問題じゃない!」 京太郎「じゃあなんだって言うんだよ?」 優希「咲ちゃんが京太郎の誕生日を知ってて、私が知らないっていうのが気に入らないんだじぇ!」 京太郎「……は?」 優希「だ、だって私は、京太郎の、その、ううー……か、彼女なんだからな!!」 京太郎「バカ、声が大きい! つうか恥ずかしがるくらいなら言うなよ!」 優希「うるさいうるさい! それもこれも隠し事をした京太郎がいけないんだ!」 京太郎「んな大げさな……誕生日教えてなかったくらいで……」 優希「私からしたらくらいで済まされない大問題なんだじょ!」 京太郎「とりあえず落ち着けって! 教室でこんな事してたら色々厄介な事に……」 ザワザワザワザワ…… モブ男1「須賀の奴、片岡とつき合ってたの? だったら前に咲ちゃんと一緒にいた時からかったのまずかったか……?」 モブ男2「そういえば須賀、片岡のために金持ちの家の執事に弟子入りしたらしいな……愛だねぇ」 モブ男3「リア充か……死ねばいいのに」 モブ女1「雑用ばっかりって噂で聞いてたのに麻雀部辞めなかったのは彼女がいたからなんだー…… 須賀君ってば片岡さん大好きなんだね」 モブ女2「片岡さんもよく絡んでたらしいよー、須賀君のためにメイド服着てご奉仕したとか……」 モブ女3「片岡さんなら問題ない、許す」 京太郎「うあ……」 優希「あ……」 京太郎「とりあえずこれ以上ここで話すのはまずい。 外行くぞ」 優希「……」コクコク --屋上-- 京太郎「雲がきれいだなー……当分教室戻れないしずっと見てたいぜー」 優希「ご、ごめん……」 京太郎「いや、いいんだけどな。 どうせいつかはバレた気もするし」 優希「そうか……って、それより誕生日だ、誕生日!」 京太郎「ああ、誤魔化されなかったか。 成長したな優希」 優希「話をコロコロ変えるな! さあ、吐け! なんで私に誕生日を教えなかった!?」 京太郎「……はあ、わかったわかった。 理由を言えば納得するんだな?」 優希「そうそう、最初からそうして素直にしてればいいんだじぇ」 京太郎「……ほら、お前この前タコスもあんまり買えなくなってきたーとか言ってたじゃん?」 優希「そういえばそんな話もしたな」 京太郎「だからなんつーか、誕生日プレゼントとかで金使わせるのも悪いかなーって」 優希「えっ……」 京太郎「お前、そういうの気にしないように見えて意外と気にするタイプだしさ…… バレないまま誕生日過ぎてれば問題ないと思ったんだよ」 優希「そ、そんなの……」 京太郎「前にも言ったけど俺、お前がタコス食ってる時とかの笑顔好きだし…… それが見られなくなるくらいなら自分の方は我慢する。 その日だってデートするんだから一緒にいられないわけじゃないだろ?」 優希「それは、そうだけど……」 京太郎「まっ、バレちまったならしょうがない。 誕生日のデートはたくさん楽しませてくれればそれでいいよ、 優希には普段麻雀で世話になってるしな。 あっ、どうしてもって言うなら一度色々成長した優希とデートしてみたいかも」 優希「無茶言うな……」 京太郎「だよなー、つまりはそんな無茶な事くらいしか浮かばないくらい、俺は満足してるってことだ」 キーンコーン、カーンコーン…… 京太郎「さーて、じゃあ俺は教室戻るわ。 優希も遅刻になる前に教室戻っとけよー」 ガチャッ、バタンッ…… 優希「私は、そんな気遣いいらないのに……」 --廊下-- 京太郎「……」 「京ちゃん、あんまり女の子を泣かせるのはよくないんじゃないかなあ?」 京太郎「人聞きの悪い事言うなよ、咲」 咲「そうかな? 私は優希ちゃんが泣いてるように見えたよ?」 京太郎「別に、誕生日くらいでそんな……」 咲「京ちゃんにとってはそうかもしれないけど、優希ちゃんにとってもそうだとは限らないよ」 京太郎「む……」 咲「だいたい京ちゃん、私にはプレゼントよろしくなーとか言ってたくせに優希ちゃんには甘いんだから」 京太郎「しょうがないだろ……そりゃ友達と彼女じゃ、どうしたって差は出ちまうもんだ」 咲「……」ポカーン 京太郎「な、なんだよ」 咲「いや、京ちゃん変わったなあって」 京太郎「……そんな事ないだろ」 咲「ううん、変わった。 前は和ちゃんばっかりで優希ちゃんの事全然見てあげてなかった京ちゃんが、 自然に優希ちゃんを優先してるんだもん」 京太郎「……俺、そんなにあいつ邪険にしてたか?」 咲「うん」 京太郎「即答かよ……さすがにへこむぞ」 咲「でも私はいいことだと思うよ。 京ちゃん、なんだか優しくなったもん」 京太郎「買いかぶりすぎじゃね?」 咲「そんな事ないよー。 あっ、でも勝手に自分で結論だしちゃうのはやっぱりダメだよ、 優希ちゃんには優希ちゃんの考えがあるんだから」 京太郎「んー……わかったわかった、善処するようにする」 咲「なんか怪しいけど……まあいいや。 じゃあ今回は特別に悩めるカップルに咲さんが仲むつまじくなれるヒントをあげよう!」 京太郎「……恋人なんかできたことないくせに」 咲「黙って聞く!」 京太郎「はいはい……」 --片岡家-- 優希「……」 優希(京太郎の誕生日まで後3日……今さらなにを準備したらいいんだ?) 優希(軍資金はほとんど残ってない……おこづかいの前借りもこの前しちゃったじょ……) 優希(手作りのプレゼントは時間がないから出来ないし、本当にどうすればいいんだじぇ……) 優希「はあ……成長した私とデートしたいって言われても、そんなのどうしようもないし……」 ブー……ブー…… 優希「メール? 誰からだろ……咲ちゃん?」 優希「なになに……!?」 優希「そ、そうなのか……確かにこれならいけるかもしれないじぇ!」 優希「ふふん、待ってろよ京太郎ー、今年の誕生日は私が一生忘れられない日にしてやるじぇ!」 咲「これでよし、と。 後はお互いの頑張り次第だよ京ちゃん、優希ちゃん」 咲「さて、私は小説の続きでも書こうっと」 --2月2日-- 京太郎「……」 京太郎(あれから3日、優希から連絡一切なかったな。 はあ、こっちから接触しようにも あいつ学校休んでるし、電話やメールも返ってこない……完全に怒らせちまったのかなあ……) 京太郎「デートには来るって今朝メールあったからドタキャンとかはなさそうだけど…… こりゃ今日はいつも以上にエスコートしてやらなきゃな」 「おーい京太郎ー!」 京太郎「おっ、来た来た……!?」 京太郎「えっ、あれ……はあ?」 優希「えへへ、お待たせだじぇ!」 京太郎「えっと……優希、だよな?」 優希「もちろん! なんだ、彼女の顔を忘れたのかー?」 京太郎「いや、だってお前……」 京太郎「髪と身長が3日じゃありえないくらい伸びてんじゃねぇか!?」 優希「おっぱいも大きくなったじょ、触ってみる?」 京太郎「確かに大きく……って、何を言ってんだこら!」 京太郎(いったいどうなってんだこれ、身長は咲とそんなに変わらないし、 髪は腰まで伸びてやがる……おまけに胸が竹井先輩に届くか届かないかレベルにまで大きく……) 優希「うーん、なんか反応が悪いじぇ……京太郎はこんな私、嫌い?」 京太郎「いや、嫌いとかじゃなくてだな……というか本当にどうしたんだよそれ」 優希「ふふん、実は……全国団体戦で戦った永水の人達に協力してもらって、身体を未来の私にしてもらったのだ!」 京太郎「あそこなんでもありだな、おい!?」 優希「京太郎の誕生日プレゼントは、未来の成長した私とのデートだじぇ! 嬉しいか?」 京太郎「……」 京太郎(誕生日プレゼントって……やっぱりこいつ気にしてたのか。 つーかあれは成長してもデートするような関係でいたいなってくらいの意味で、別にわざわざ鹿児島まで行ってそんな事しなくてもいいっつうのに……) 優希「……」ニコニコ 京太郎(だけどなっちまったなら今さら元に戻してこいって言うのもなあ…… それに、普段もかわいいけど今はさらに綺麗になってるし……) 京太郎「……ああ、嬉しいな」 京太郎(だったら今日1日くらい、楽しむのも悪くないだろ) 優希「よかったじぇ! それじゃあデートに行こう京太郎!」ギュッ 京太郎「お、おう……」ドキッ 京太郎(身長伸びてるからいつもより顔が近い!? それにこの腕に当たる柔らかい感触…… ま、まさか優希にこんな感触を感じる日が来るとは……) 優希「どうしたんだ京太郎?」 京太郎「な、なんでもない。 とりあえず映画にでも行くかー」 京太郎(だから顔が近いんだよ!) --映画館-- 京太郎(魔法少女マジカルはやりん……宿敵アラフォーすこやんとの 戦いを描いた話題作、だったっけか。 なんでアラフォーすこやんより年上のはずの マジカルはやりんが、アラサーを名乗っているのかで物議を醸してるとかなんとか……) イイカゲンニミトメヨウヨ……アナタハレッキトシタアラフォーナンダヨ、マジカルハヤリン! チ、チガウ! ワタシハアラフォーナンカジャナイ! 優希「おおう……この後どうなるんだじぇ」 京太郎「……」 京太郎(それにしても身体は変わっても中身はやっぱり優希だな…… 最初は緊張したけどいつも通りなこいつを見てたら段々緊張してるのがアホらしくなってきた) 優希「ん? 私の顔に何かついてるか京太郎?」 京太郎「あっ、いや別に……」 コレデトドメダヨアラフォースコヤン……スターライト、ブレイカー!! ワタシダッテアラフォージャナイノニィィィィィ……!! 優希「やった! マジカルはやりんの大勝利だじぇ!」ギュッ 京太郎「……!」ドキッ 京太郎(アホらしくはあるんだが……やっぱり調子狂うんだよなあ) ---- 京太郎「もうお昼だな……いつもみたいにタコス屋にでも行くか?」 優希「えっと、それなんだけど……き、今日は私がタコスを作ってきたじぇ!」 京太郎「マジか!? そういえばお前タコス作り上手かったよな……」 優希「ふふん、前に食べたのよりもグレードアップした自信作だじぇ。 存分に味わうがいいぞ」 京太郎「そこまで言うなら期待させてもらうか……でも」 優希「ん?」 京太郎「ずっと疑問だったんだけどさ、お前自分であんなに美味いタコス作れんのになんで俺にタコス頼むんだ?」 46 寝てしまっていた……少ししてから再開します 2013/02/02 05 05 39 ID 0HPtOB4k0 優希「……」 京太郎「俺のなんて師匠やお前に比べたらまだまだ……って、なんだよその目」 優希「……別に。 やっぱり京太郎は女心がわかってないって呆れてるだけだじょ」 京太郎「ど、どういう意味だよそれ!」 優希「ふん、それくらい自分で考えろ! ほら、さっさと行くじぇ!」 京太郎「あっ、ちょっと待てよ!」 優希「……好きな人が作ってくれたタコスの方が美味しいからに決まってるだろ、京太郎のバカ」 ---- 京太郎「美味い……」 優希「そ、そうか!」 京太郎「いったいどう作ったらこんなに美味くなるんだよ……なんか隠し味でも入ってんのか……?」モグモグ 優希「おっ、さすが京太郎! 私が入れた隠し味に気付いたな?」 京太郎「マジで入ってんのか!? 後学のために教えてくれよ、家で再現してみたいし」 優希「このタコスの隠し味、それはー……京太郎への優希ちゃんの愛情、だじぇ!」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「……」 優希「き、京太郎、なんか言ってほしいじょ……」モジモジ 京太郎「……あっ、な、なんだよそれ! 全然参考にならないじゃねぇかよー!」 優希「そんな事ないだろ! 京太郎も私みたいに優希ちゃん大好きって気持ちをこめればいいのだ!」 京太郎「あ、あのなあ……」 京太郎(やっべえ……さっきから心臓ドキドキしてそろそろ痛くなってきたぞ。 少し身長とか髪が伸びただけでこんなに印象変わるのかよ、女の子って……) 優希(京太郎、少しは喜んでくれてるのかな? 見た感じはいつもとあまり変わらないけど…… もっと押した方がいいのか? そういえば前にラジオでこういう時の対処法を小鍛治プロが話してたはずだじぇ……たしか) 優希「き、京太郎!」 京太郎「な、なんだ?」 優希「あ、あーんだじぇ!」 京太郎「」 優希(あ、あれ? 京太郎固まっちゃったじょ……おかしいな、小鍛治プロは男は こういうのをされたらイチコロだって言ってたのに……その後福与アナに笑われてた気もするけど) 京太郎(なんなの、もうさ、なんなんだよこれは! こいつ本当に優希か、 和の昔馴染みとか言ってた阿知賀の人が化けてんじゃねぇのこれ!?) 優希(えっとこれでダメだった時は……) 優希「……」パクッ 京太郎(自分でタコスを食った……諦めてくれたか) 優希「んっ……」 京太郎「」 京太郎(……なんで優希はタコスを半分くわえたまま俺に顔を突き出してるんでしょうか?) 優希「んっ……た、食べないのか京太郎?」 京太郎(頼むから上目づかいとかやめてくれ、本当に色々もたないんだって!) 京太郎「い、いや大丈夫……じ、じゃあもらうわ」 優希「ん……」 京太郎「モグモグ……」 優希「……」 京太郎「モグモグ……」 京太郎(なにしてんだ俺……人通りがないわけじゃない場所で ポッキーゲームみたいにタコス食うとか……恥ずかしくて死ねるぞ!) 優希「美味しい?」 京太郎「ああ……」 京太郎(味なんかわかるかよ、ちくしょう! 俺達って普段はもっとこう軽いっていうか、 気の置けない感じで一緒にいるのに今日は調子狂いっぱなしだっつうの!!) 優希「まだまだタコスはあるからな!」 京太郎(おーい、もしかしてそれは全部今ので食べさせる宣言ですかー? 俺、耐えられるかな、ははは……) ---- 優希「~~♪」 京太郎「……」 京太郎(昼飯は強敵だった……もう後半は無心でタコスを食べてた気がするぜ…… 今の俺なら麻雀で全く振り込まない自信がある) 優希「~~♪」 京太郎(原因の優希ときたら人の気も知らないで鼻歌なんか歌ってるし……いや、楽しんでくれてるならいいんだけどよ) 京太郎「……喫茶店にでも行くか」 優希「賛成だじぇ!」 京太郎(だけどとりあえず一息入れたい……) 京太郎「トイレ行ってくる。 適当に飲み物でも頼んどいてくれ」 優希「はーいだじぇ」 京太郎「ふう……今日は何というかいつも以上に神経使う1日だな」 京太郎「優希はいつもの感覚でじゃれてきてんだろうけどこっちからしたら一種の拷問だぞ、あれは」 京太郎「かといって下手に注意なんかしたら無駄に意識して緊張してますってばらすようなもんだし……どうしたもんか」 京太郎「とりあえずお茶でも飲みながらゆっくり考え……」 京太郎(落ち着くために入った喫茶店、しかし俺が少し目を離した隙に次の一手は決まっていた) 優希「遅いじぇ、京太郎!」 京太郎「」 京太郎(トイレから戻ってきた俺が見たもの、それは……) 京太郎(ストローが2つ刺さり、ジュースがたっぷり入って俺達のテーブルに鎮座していた巨大なグラスだった) 京太郎「……」チュー 優希「……」チュー 京太郎(どうしてこうなった) 京太郎(一息つくどころかガンガンライフが削られてるんですけど、本当にどうしてこうなった!) 京太郎「……」チュー 優希「……♪」チュー 京太郎(ちくしょう、いい顔しやがって……こっちはちょっとしたパニックで大変なんだぞ……こんなところ知り合いにでも見られたら普通にアウト……)チラッ 咲「……」ジー 京太郎「」 咲「……」ジー 京太郎(見られてる、めちゃくちゃ見られてる) 優希「……? どうした京太郎、飲む口が止まってるじぇ」 京太郎「ああ、いや……」 京太郎(どうする? 咲がいるのは優希の背中側の窓だからこのまま黙ってればたぶん気付かない……) 優希「京太郎ー?」 京太郎(だけど考えたら咲は今俺と一緒にいるのが優希だってわかってるのか? ……大丈夫、だよな?) 咲「……」パクパク 京太郎(なんだ? 咲の奴口をパクパクして……何か伝えようとしてんのか? なになに…… 『私の事は気にしないで続けてください』と……) 京太郎「続けられるかあ!!」ガタンッ! 優希「京太郎!? きゃうっ!?」バシャッ 京太郎「あっ、悪い!」 優希「なんなんだ急に立ち上がって……おかげで顔がびしょびしょだじぇ……」フキフキ……ズルッ 京太郎「!?」 京太郎(か、髪の毛が……ズレた) ---- 優希「……」 京太郎「……」 京太郎(だいぶ日が傾いてきたな……それにしてもさっきのはなんだったんだろうな。 優希の髪の毛が確かにズレた気がしたのにいつの間にか元に戻ってるし咲もいなくなってるし) 優希「……」 京太郎(……やっぱりそういう事なんだろうな。 さっきから黙り込んでるのがその証拠、か) 京太郎「優希」 優希「なんだー?」 京太郎「ちょっとそこの公園に行かないか?」 優希「……ん、わかった」 --公園-- 優希「はあ……今日は楽しかったじぇ」 京太郎「それは何よりで」 優希「なんだか京太郎の誕生日なのに私の方が楽しんでたような気もするじょ」 京太郎「……んなこたねぇよ。 俺だって楽しかった」 優希「それなら、よかったじぇ」 京太郎「……だからさ、そろそろその色々付けてるの外したらどうだ?」 優希「……やっぱりバレちゃったかー、きっかけは喫茶店か?」ファサッ 京太郎「まあな。 そこから最初は混乱しててわからなかった違和感を感じ始めたんだよ。 ったく、かつらにシークレットブーツにパッド……気合い入れすぎだろ」 優希「ううむ、さすがに龍門斑特注のものでも最後まではごまかせなかったじぇ……」ヌギヌギ 京太郎「つーかいくら不思議パワーがありそうな鹿児島でも、未来のお前の身体にしたとかそんなオカルトはないだろ? お金ないって言ってたお前に鹿児島までの交通費があるわけないしな」 優希「理由として咄嗟にあれしか浮かばなかったんだからしょうがないじょ」 京太郎「あとな、いくらなんでもパッド詰めすぎ。 あんなに大きな胸がそう簡単に手に入るかっつうの」 優希「京太郎は大きいおっぱい大好きだから見栄張っちゃった……まあとにかく、いつもの片岡優希ちゃん参上!だじぇ」 京太郎「様子見に来てたって事は咲あたりの入れ知恵だろうけどさ……お前そこまで俺の誕生日気にしてたのか?」 優希「むしろ気にしない方がおかしいじぇ」 京太郎「そんなもんか?」 優希「そんなもんだじぇ。 咲ちゃんからかつらとかのモニターを龍門斑が探してるって教えてもらって、 3日かけて不自然じゃないように慣らして……これくらいしかもう誕生日プレゼントなんて出来なかったから頑張ったんだじょ」 京太郎「……」 京太郎(結局俺の軽い一言が今日の騒動を生んだわけだ……まいったなこりゃ) 優希「それでどうだった京太郎? 成長した優希ちゃんとのデートは」 京太郎「んー? さっきも言ったけど楽しかったぜ? でも」ギュッ 優希「!?」 京太郎「確かに今日のお前もよかったけど、俺はちんくちくりんなお前の方が優希らしくて好きだぜ?」 優希「それ、褒めてるのか?」 京太郎「もちろんだ。 今日1日デートしてやっぱりいつものお前と過ごすのが一番だなーって再確認したよ」 優希「そう、か……」 京太郎「だから今度成長した優希とデートするのは、今日みたいな作り物じゃなくて 本当にお前がそうなった時にしようぜ。 それまでくらいなら余裕で待つしな」 優希「……なんだかプロポーズみたいだな」 京太郎「言うな、俺も言ってから気付いたんだから」 優希「えへへ……」 京太郎「ああ、そういえば優希知ってるか?」 優希「んー?」 京太郎「今日はツインテールの日なんだってよ」 優希「なんだそれ?」 京太郎「男が好きな女の子に結ぶもの渡して、気持ちを受け入れてくれるなら女の子はそれで髪を結ぶんだと」 優希「へぇ、そうなのかー」 京太郎「というわけで、ほらよリボン」 優希「えっ」 京太郎「さっき言った俺の気持ちを受け入れてくれるなら、それを結んでくれ」 優希「……」 京太郎「……」 優希「……今さらにもほどがあるじょ」シュルッ 京太郎「何かにつけてかっこつけたいんだよ、男の子はな」 優希「わけがわからないじぇ、全く……」キュッ 京太郎「ははは、似合ってるぜ優希」 優希「んっ……ところで京太郎、このリボン髪を結ぶためのリボンじゃないだろ?」 京太郎「そうだな、それはよくプレゼントの包装に使うリボンだ」 優希「これ、もしかして私自身をプレゼントにしろって意味だったりする?」 京太郎「まあ……うん、お前の想像通りだ」 優希「……」 京太郎「……」 優希「京太郎の、エッチ」 京太郎「ばっ、別にそこまでさせるつもりは……!?」チュッ 優希「しょうがない……そんなエッチな京太郎には誕生日プレゼントとして、私をプレゼントするじぇ!」ギュウウウ…… 京太郎「ちょっ、お前いきなり積極的過ぎ……」 優希「私も今日は無理してたみたい……だから取り返す勢いで甘えてやるじょ!」 京太郎「落ち着け、ここは公園だ、誰に見られるかわからな……のわあああああ!?」 優希「京太郎、だーい好き!」 チュッ! カン!
https://w.atwiki.jp/saki_nodoka/pages/81.html
「原村和はアイドル」 という龍門淵さんの言葉を聞いた後で、図らずもそれも証明するような場面に 鉢合わせてしまい、急に原村さんが遠い存在になってしまったような気がした。 みんな彼女のことが大好きで、近付きたいと思っている。 私もその中の一人に過ぎなくて、いつか見向きもされなくなっちゃうのかな……。 授業を受けていても悲しい想像ばかりが頭に浮かんで、 部活に向う時間になっても何だか足が重い。 原村さんを見れば、それだけ心が弾むに決まってるし、 「宮永さん」 といつもの調子で言われたら、嬉しくてきっと期待したくなっちゃう。 (私が彼女にとって特別な存在なんだ) そんな風に、ありもしないことを………。 だから、余計に辛くなる。 私は優希ちゃんみたいに名前で呼ばれるような親しい間柄じゃなくて、 「宮永さん」というその他大勢の内の一人に過ぎないんだ。 嫌でもそのことを思い知らされるだろうから、 何となく授業が終わりに近付くにつれて心が沈んでいった。 とぼとぼと歩きながらふと仰ぎ見ると、 旧校舎の白壁が午後の日差しに明るく照り返し、 最上階にある麻雀部の部室は、青い空の中で一際良く目立っている。 その雲一つない晴れ渡った情景に心が揺れて、思いがけず (好きだよ、原村さん) という本心がこぼれた。 寂しさで乾いた胸に報われることのない想いがじわじわと染みを作っていくのを感じながら、 私は溜息を吐いた。 その時、 「どうしたんだい坊主、辛気臭い面して!」 そんな言葉と共に胸を揉みしだかれた。 「わっ!? 誰!?」 突如現れた得体の知れない存在を振りほどこうと反射的に体が動いたけれど しっかりと私の体を捕まえて離してくれない。胸の中に恐怖が芽生えたところで 「のどちゃんのわがままおっぱいもいいけど、 咲ちゃんのこの未発達なおっぱいもこれはこれで味わい深いじぇ」 「優希ちゃん!?」 正体がわかって取り合えずほっとした。緊張が解けた拍子に心も体も脱力し、その場にへたりこむ。 「もう、びっくりしたよ」 「咲ちゃんが溜息なんて吐いてるから、私がおっぱい占いで見てみようと思ったんだじぇ」 「そんなの当たるの?」 「うむ……この触り心地は…坊主、今恋をしてるな?」 「えぇ!?」 「相手は誰だじぇ!?」 もし相手を知られちゃったら……… 原村さんに対する想いを知られちゃったら……… 一息ついたと思ったのも束の間、血の気が引いていく。 そんな胸の内をよそに胸をまさぐる手付きは一層激しくなって、 「ゆ、優希ちゃん!」 たまらず声を上げたのに、優希ちゃんは放してくれなかった。 嫌よ嫌よも好きのうちだじぇ」 「駄目だよぉ」 (でも、何だかくすぐったくて力が入らない……どうしよう……知られちゃう) 「さあ、相手は誰だじぇ」 「止めてってばぁ」 (知られたくない……原村さん……) 「観念するんだじぇ、咲ちゃん!」 「………」 (もうやだぁ……どうしてそんなことするの、優希ちゃん) 「咲ちゃん?」 「………うぅぅ……えぇ~ん………」 泣き出してしまった私を見て、優希ちゃんがようやく胸を揉んでいた手を止めた。 そしておろおろとしながら必死に謝る声が聞こえてきた。 涙は止まらなくて、日差しに照らされてるというのにちっとも濡れた頬は乾かなかった。 原村さんに対する想いそのものみたいに、後から後から溢れてはこぼれていった。 風が吹くたびに涙の通り道が冷たくなぞられて、 「やっぱり好きなんだ」 という気持ちが改めて感じられる。 暫くそのまま泣き続けてから、私が 「大丈夫だよ」 と言うと、優希ちゃんも漸く安心したみたいだった。それなのに…… 「宮永さん、どうしたんですか?」 (……その声は……) 「の、のどちゃん!」 「なんで泣いているんですか!?」 「あ、あの……」 「うぐ、それは………」 タイミングが悪すぎるよぉ…………。 私は涙の跡をこすりつつ、声の主の顔を見ることが出来ずに俯いた。 「優希、まさかあなたが!?許しませんよ!!」 「ちが……」 「私はただ咲ちゃんが誰に恋をしてるのか確かめようと思っただけだじぇ」 「宮永さんが恋!? 誰なんですかそれは!?」 (え、えぇ?) 「だからそれを確かめてたんだじぇ」 「誰なんですか、宮永さん!?」 「あ、あの……」 「誰だじぇ!?」 藪から棒に話の矛先がこっちに向くなんて……うろたえる私をよそに 原村さんも優希ちゃんも真剣そのものの顔つきで、絶対に逃がさないという意思が表情に滲み出ている。 前門の虎と後門の狼。 そんな二人の剣幕に草食系の私はすっかり縮こまってしまった。 そう言えば、こんな様子を 悪魔と深い青い海の間に……… なんて言うんだっけ。 最近読んだ「ナルニア国物語」に書かれていた慣用句が唐突に思い出される。 走馬灯ではないけれど、感極まって頭の中が錯綜してるみたい。 原村さんが大好きなのに、優希ちゃんのように名前で呼んで貰うことは出来なくて…… そんな二人に並んで問い詰められると、居た堪れなくなる。 「誰なんですか、宮永さん!?」 「誰なんだじぇ、咲ちゃん!?」 「ちょっと待ってよ……」 (言えないよ………そんなこと……) 「宮永さん!!」 「咲ちゃん!!」 「あ、あの…」 (原村さんのことが好きなのに……酷いよ……) (どうして二人してそんなことを言うの……?) 口に出来ない言葉が次から次へと浮かび、悪魔と深い青い海の間に投げ込まれる。 それは反響する音すら残さずにひっそりと私の心に消えていった。 「宮永さん……?」 「咲ちゃん……?」 「………」 (もうやだぁ……) 「「!?」」 「うぅぅ……うわぁぁん」 部長「それで和は咲を送って帰ったのね?」 優希「そうだじょ…」 部長「事情はわかったわ。あんまりつついちゃ駄目よ。 咲はああ見えてというか、見かけ通りというか、繊細なんだから」 優希「はいだじぇ」 部長「まあ、何はともあれ優希、グッジョブよ!」 優希「ふぇ?どうして?」 マコ「そうじゃのう。あんたにしては珍しくいい仕事じゃ」 優希「染谷先輩までどうしたんだじょ?」 部長「災い転じてなんとやらね」 マコ「福となるかは本人達しだいだがのう」 部長「まあね」 優希「どういうことだか全然わかんないじぇ!」 「宮永さん、ごめんなさい」 学校からの帰り道を歩いている途中、少し後ろから付いて来る原村さんが、 もう何度目になるかわからない謝罪の言葉を口にした。 「気にしないでいいよ。何でもないから」 私もその度に打ち消すのだけれど、俯いたままずっと沈んだ顔をしている。 こんな風に会話もなく、沈うつな雰囲気で歩くのは久し振りで 「そんな打ち方を続けるなら麻雀部を退部して貰えませんか?」 自然と出会ったばかりの頃のことが思い出された。 あの時から何も変わっていないのかな…… 嫌な想像ばかりが頭に浮かんで、辛くなる。 でも、どうしていいのかわからなくて、暫くそのまま歩き続けてから (あれ、ここって) いつの間にか原村さんと全国大会に出場することを誓い合った あの湖の畔に辿り着いて、足が止まった。 西日が湖面に映って綺麗な波紋が出来ているけれど、周りには誰もいなくて、 何だか寂しさが心に染み込んでくるみたいに感じられる。 (原村さんと一緒にいるのに、どうしてこんな気分になるんだろう) 振り返ると彼女は相変わらず俯いたままでいるのが目に入って 「大丈夫だから、いつもみたいに笑ってよ、原村さん」 思わずそんな風に言ってしまった。 原村さんがはっとして顔を上げたので、急に胸の鼓動が大きくなる。 緊張しつつ返事を待っていると、 「ごめんなさい」 という前置きの後で 「気になって仕方がなくて……」 小さな声が返って来た。 湖面を小さく波立たせながら渡ってきた風が 私と原村さんの髪をたなびかせ、 次の瞬間にはもう遠くに去っていた。 「何が気になるの?」 尋ねた私をちらりと見つめるや、原村さんは真っ赤になって視線をそらした。 「その、宮永さんが誰に恋をしてるのか………」 「ふぇ? あ、あれは……」 「嘘ではないんですよね」 「え、えと……」 「だって泣いてたじゃないですか…」 「それはそうだけど………」 と口にしてから、当の原村さんが泣きそうな顔をしているのが目に入った。 「は、原村さん、泣かないで」 慌てて近寄った私から顔を背けて 「だって、宮永さんが言ってくれないから……悲しくて…」 と震えた声を返す小さな背中に胸が落ち着かなくなる。 「どうしてなの?」 「どうしても気になるんです」 「それを言えば悲しまずにすむの?」 小さく頷くのが見えて、急に胸が苦しくなった。 (私が言えば原村さんは泣かないって言ったけど、でもきっとびっくりするよね) (まだ名前で呼び合ってもいないのに、そんなこと……) (それに、もし拒まれたらどうしよう………) 考え出すと止まらなくて、胸の鼓動ばかりが早くなっていく。 膝の力が抜けてへたりこみそうになったところで、 「言ってくれないんですか?」 原村さんのすがるような声が聞こえてきて、私は反射的にその体を後ろから抱き締めた。 「わ、私……原村さんが……好きなんだ…」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6290.html
IF 原作に行った京太郎3 京太郎「……」ボー 和「須賀君、どうかしたんですか?」 咲「昨日からああなんだよ」 優希「犬から元気をとったら何も残らないんだじぇ…」 まこ「たまには京太郎にも麻雀を打たしてみるのもいいかもしれんの」 久「それもそうね。須賀君、たまには打たないかしら?」 京太郎「えっ?あっ、いいですよ部長」 咲「わ、私も打とうかな」 和「私も打ちます!」 ーーーーー 南四局 咲(今日は京ちゃんに…)チラ…京太郎をみる 京太郎「………っ」ゴゴゴゴゴ… 久「なっ!」 咲(き、京ちゃん?)ガクブル 和「…?」 京太郎「…ついこの間までこれが普通だったんだけどな。立直」 咲「えっ?」 コトん…ザシュ… 咲(真っ白な槍!?) 京太郎「ロン、四暗刻単騎」 京太郎「…±0の打ち方…本当に全部違うんだな」 久「ち、ちょっと須賀君!」 京太郎「すいません、竹井さん。俺、気分が悪いんで帰ります」 スタスタ… 久「た、竹井さんって!待ちなさい!」 京太郎「……嫌ですよ、俺。この部活辞めますんで」 一同「えっ?」 京太郎「それじゃあ…」 スタスタ… 咲「悲しいんだね京ちゃん…」ポロポロ
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4652.html
『こたつむりvs気まぐれ鬼威惨』 26KB 虐待 野良ゆ 都会 虐待人間 バーサスあき 21作目です ※こたつむり虐待です。 ※鬼威惨の頭のネジが緩み気味です。 とある冬の日の深夜、俺は今日もなんとか仕事を終え自宅にたどりつこうとしていた。 そんな疲れきった俺に神様が御褒美をくれたのかなんとミカン大のこたつむり(こたつ型のお飾りを背負ったゆっくりまりさ)が 自動販売機の下の隙間で緩んだ笑顔で涎を滴しながらゆぴーゆぴーと惰眠を貪っているではないか! その横に多分バスケットボール大の父まりさが自販機に押しつぶされおせんべいのような姿になって眉間に皺を寄せながら寝ている。 「……ふーむ、こいつは生かしといてやろう」 母れいむは既に何らかの理由で死んでいるようだ。 よし、こたつむりを家でたっぷり料理してやろう。 ……いやいやいやちょっと待て、その前に「事情聴取」だ。 いきなりだが俺はポリシーを持った虐待鬼威惨だ。 そのポリシーとは第一に虐待するのは野良ゆっくりに限ること、第二に虐待する前に必ず「事情聴取」を行い、 虐待したいと思ったゆっくりのみを虐待することだ。 野良ゆっくりどもの様々なバックグラウンドは俺の虐待に深みをもたらしてくれる。 というわけで俺は早速「事情聴取」を開始した。 父まりさの方を引きずり出し叩き起こし迷惑料兼インタビュー料として飴玉を1個進呈してあげた。 するとうれしーしーを噴射して以下のようなストーリーを語ってくれた。なお一部に俺の脳内補完が混じっている。 こたつむり君が今日も寒空の下、公園で「就職活動」を行っていた。 「まりちゃはこたつむりなんだじぇ!!きしょうしゅしゃんなんだじぇ!! こりぇはもうかいゆっきゅりにしゅるしかないんだじぇ!!」 が、周囲にいる人間はまるで耳を貸さずまるでこたつむりがそこにいないかのように振る舞っている。 「お、おちびちゃん!ばかなことはやめるんだぜ!いのちがいくつあってもたりないんだぜ!!」 近くにいる父まりさが必死に息子の愚行を止めようとする。 ちなみに母れいむは既に永眠している。 ここで物好きなチャラい格好をした若い男がこたつむり君に話し掛けた。 「あのさ。こたつむり君さ。無駄なことは止めたら?つーか誰も君なんて飼わないっしょ♪」 「ゆゆ!?な、なにをいってるんだじぇ!!こたつむりはきしょうしゅなんだじぇ!! ぜったいかいゆっくりになれるんだじぇ!!おまえはあたゃまがおかしいからまりちゃにょみりょくがりかいできないんだじぇ!!」 「……ふーん。あっそ。ま、頑張れば?無駄だと思うけど」 男はやれやれと言った感じで肩をすくめた。 「ゆぴいぃぃぃぃぃぃ!!!ふざけりゅるにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ぷくうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 「お、おちびちゃん!!やめてね!!ぷくうはやめてね!!ころされちゃうからすぐやめてね!!」 男ははっ!と一声嘲笑すると去っていった。幸い虐待鬼威惨ではなかったようだ。 ここでイライラが頂点に達したこたつむり君は父まりさの方をさっと振り替えると言葉のシャワーを浴びせた。 「ゆぎゅぎゅ!さっきからなにをごちゃごちゃいってるんだゃぁぁぁぁ!!? まりちゃがえいこうへかけぇあぎゃりょうとしちぇるのにくだりゃないこといっちぇじゃましゅるにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!! だいたいつうじょうしゅのおまえがそばにいりゅからだめにゃんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ゆっきゅりできないくちょおやはしゃっしゃとかえりぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ゆぎぎっ……!こ、このくそちび!!もうかってにするんだぜ!!しんでもまりさはしらんのぜ!!」 ここでこたつむり君の罵詈雑言に耐え兼ねた父まりさは自販機の下のおうちに帰っていった。 「まりちゃはこたつむりなんだじぇ!!れあなんだじぇ!!かうしかないんだじぇ!!かわないなんちぇありえにゃいんだじぇ!!」 その後こたつむりは2時間も「就職活動」を続けた。 が、多くの人類はまだこたつむりへの対処を決めあぐねていた為、こたつむり君は死なずに済んだ。 だが、こたつむり君は自分が薄氷の上にいることをまだ知らなかった。 自分が危険な鬼威惨にたまたま出会わずにすんだだけだということをまだ知らなかった。 失意の内にこたつむり君は自販機下のおうちの前までたどりついた。 ぴゅーぴゅーと身を切るような寒風が今も吹きすさんでおり自販機の下にも容赦なく吹き込んでくる。 「ゆううう!さ、さむいんだぜ!!」 父まりさは何を思ったのかしゅぽーんと窮屈な自販機の下から飛び出してきた。 寒さに耐えかねた父まりさはぷらいどをかなぐり捨て、息子のこたつむりに擦り寄ろうとしていた……。 「お、おちびちゃん!すーりすーりするんだぜ!」 だが微妙に高スペックで体も暖まっているこたつむり君はすいすい父まりさをかわしていく。 「このこたつはまりちゃのなんだじぇ!!おちびちゃんのものをかっちぇにつかわにゃいでね!!はずかちくないの!?」 「お、おのれ、このくそち」 「ゆぷぷぷ♪おとうしゃんはがたがたふるえたりちてほんっちょうにゆっくりしちぇないんだじぇ!! じぶんでじぶんのみぇんどうもみれないくじゅはさっさとちんでね!!いましゅぐでいいよ!!」 息子とのおいかけっこに疲れはてた父まりさはもう寝ることにした。父まりさのねぐらは自動販売機の下。 非常に窮屈で苦痛だが、最近の激しい寒波は段ボールハウスでは到底防ぎきれるものではなく、この場所だけが唯一父まりさが冷凍饅頭にならずに一夜を過ごせる場所なのだ。 (ゆぎぎ、おぼうしがねじれるううぅぅ……からだがひしゃげるううぅぅ ちくしょうぅ……!まりさはおせんべいじゃないんだぜ……!ゆっくりなんだぜっ……! でもいまそとにでたらこおりついてしんでしまうんだぜ……。) 一方こたつむり君は身長の低さ故に潰されることもなく悠々と父まりさから可能な限り離れた自動販売機の下に潜り込んだ。 寒さはこたつで防げるがさすがに野ざらしは危険だからだ。 (あんなしょぼいくしょおやといっしょだとまりちゃはかいゆっくりになれないんだじぇ!!) こたつむり君はバラ色の未来を妄想する。 (まりちゃはきしょうしゅなんだじぇ!!いつかかならずかいゆっくりになれるんだじぇ!! そのあとはゆっくりあいどるになってまいにちあまあまをむーしゃむーしゃしゅるんだじぇ!!) END? (…………なるほどよく分かった。ぶち殺し確定だね♪) 俺はピンセットでこたつむりのこたつの端を摘まむと目を醒まさないように慎重に引きずり出し空の弁当箱に入れた。 それを見た父まりさが慌てて話し掛けてきた。 「お、おちびちゃんをどうするつもりなんだぜ!?」 「どうってそりゃあ飼ってやるんだよ。俺はレアなゆっくりが好きだからよぉ~。わりぃな、おめぇは飼えねえんだ」 「……そう」 「あれ?なんで切れないの?なんでくそちびだけがあああああ!!ばりさもかいゆっぐりにじろおおお!!とか言わないの?」 「そ、そんなこといったらひゃくぱーせんところされるんだぜ!!」 「はっはっはっ!そりゃそうだ!ところでこたつむり君のことはどう思ってるの?」 「ゆゆ!?な、なんでそんなことを!?」 「僕はゆっくりと会話するのが大好きなんだよ~♪」 「お、おちびちゃんはちょっとなまいきなところもあるけど……やっぱり、しあわせに……なってほしいんだぜ!! こたつむりは……まりさたちのさいごのきぼうなんだぜ!!」 「分かった。こたつむり君は俺が……ふー(ため息)、しあわせにする!!……ていうか寒いなぁ~」 俺はもう少し父まりさ君との対話を楽しみたかったがいい加減寒空の下に居続けるのがつらくなってきたし 虐待欲が沸かない父まりさには用はないので足早に立ち去った。何しろ最近の寒さは異常だ。 俺はこれから行う虐待にウキウキしながら速足で帰宅した。 弁当箱の中でこたつむりが乱舞しているようでくぐもった悲鳴が聞こえてくる。 早く家でくぐもっていないクリアな悲鳴を聞きたいものだ。 さて漸く着いた家で弁当箱をワクワクしながら開くと無論こたつむりは目を醒ましていた。 「ゆ、ゆぴぃぃぃぃぃ!!おもにぜんしんがいちゃぃぃぃぃぃ!!」 「大袈裟だなぁ~こたつむり君は。そんなことじゃこれからの虐待生活やっていけんぞぉ~。ん~?」 「ゆゆゆ!?にゃ、にゃにしょれ?ゆっきゅりできにゃいこちょをいうにゃ!このくちょじじい!!ぷきゅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!」 早速ぷくーで挑発してくれたこたつむり君にデコピンをお見舞いして上げた。 「ぷべっ!?」 さらに何発もお見舞いしてやる。 「ぷびっ!?ぷぼっ!?ぱぺっ!ばぶっ!ばびっ!びぶ!ぶべっ!」 「さて自分の立場は理解できりゅ?」 「……ゆぐぐ、ゆびゃああああああああああ!!いぢゃいぃぃぃぃぃ!!」 無視して俺はこたつむりのこたつの上に乗っている3つのミカンと湯呑みを奪いこたつむりの目の前のまな板に置いた。 「ま、まりちゃのみかんしゃんとゆのみしゃんをかえちぇぇぇぇぇぇぇ!!」 俺はこたつむりを左手で持ち上げるとハンマーを探し始めた。 「お、おしょらをとんでるみちゃーい♪」 「良かったな。ま、すぐに地獄に突き落としてやるけどね♪ ……お!あったあった。こたつむり君。ミカンさんと湯呑みさんはどうでもいいの?」 「ど、どうでみょいいわけありゅかぁぁぁぁぁぁ!!かえちぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「うん。壊すね。おりゃ!」 そう言うと俺はまな板の上に置いたミカンさんと湯呑みさんに勢いよくハンマーを降り下ろした。 カーンと子気味の良い音が響いた。 哀れミカンさんはミカンジュースに湯呑みさんは砂になってしまった。 「ゆ!?……ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! まりちゃのこたつしゃんにいりょどりをしょえりゅしゅてきなあくしぇしゃりーしゃんがぁぁぁぁぁぁ!!」 「良かったねぇ~♪ほんっとぉ~に良かったねぇ~♪」 「にゃ、にゃにぎゃいいんだあぁぁぁぁぁぁ!! ゆっきゅりできにゃいくちょじじいはいましゅぐしねぇぇぇぇぇぇ!!」 そう言うとこたつむり君は俺の掌から勢いよくしゅぽーんと飛び出し俺の顔面に体当たり攻撃を敢行した。 が、当然地球の重力に引かれて落下しまな板に勢いよくぶつかり顔面をしたたかに打った。 どうやら飴細工の前歯が2本折れたようだ。 「ゆ……ぎ……い、いだいぃぃぃぃぃ!!ゆ、ゆびゃあああああぁぁぁ!!!」 また、ぴーぴー鳴き始めたこたつむり。 いらっときた俺は当然こたつむりの右おめめにつまようじを刺してあげた。 「ぷーすぷーす♪」 「ゆぎょ!?ゆびゃびゃあああああぁぁぁ!!? まりちゃのきらきらかがやくしぇかいにしゅくふくしゃれたちゅぶらなおみぇみぇがあああああぁぁぁぁぁぁ!!」 「こたつむりくぅーん♪ たかがおめめ一つ潰れたくらいで何を大騒ぎしてるのかなぁ~♪」 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅ……!ゆ、ゆっきゅりしないでしゃっしゃとにげるよ! ぴょーん!ぴょーん!」 中々思慮深かったこたつむり君は全力で逃走を開始した。 が、今こたつむり君がいるのはまな板のある流し台の上。飛び降りたりするととても痛いだろうけどどうやって逃げるのだろうか? 「ゆぎゅぎゅ……ッッ!」 案の定流し台の端で立ち往生するこたつむり君。 が、こたつむり君はノーロープバンジーを敢行した。 「ぴょ、ぴょ、ぴょ、ぴょーん!!」 パーンと言う小気味良い音がした。こたつむり君は涙目になってぷるぷる震えている。 「ゆぎゅぎゅ……ッッ!!に、にげるんだじぇ!! ず、ずーりずーり……」 何とこたつむり君は足の痛みを堪えずーりずーりを開始した。 その微妙な高性能っぷりにいらっときた俺はゆ虐にしか使用していない愛用の釣竿をひゅんひゅん振り回すと ぴゃっと針を飛ばし見事こたつに引っ掛ける事に成功した。 「狭い台所の中でこのコントロール……やっぱ天才だな俺は♪」 痛い事をほざきながら俺はリールを回転させる。 俺はこたつだけが引き寄せられ残った金髪饅頭がぴーぴー鳴いている絵を当然期待していた。 が、なんと目を餡走らせたこたつむり君がこたつの端に必死で噛み付いているではないか。 「おいおい。俺が釣り上げたいのはこたつだけだぜぇ~」 さらにこたつむり君は眉をきゅっと吊り上げこちらを睨みこたつに噛み付いたまま生意気にもこの俺に無言の抗議をしてくる。 「しょうがないなぁ~♪こうなったら俺の釣竿裁きを見せてやんよ♪ こたつむり君の歯茎はいつまで持つかな?」 今、リールはほぼ限界まで巻き上がっている。 要するに棒の先にこたつと執拗に噛み付き続けているこたつむり君がいるという図だ。 俺はコンロに火を入れるとこたつむり君をその上空に持っていった。 すぐに音を上げられると楽しくないので炎とはかなりの距離が空いている。 「こたつむりくぅーん♪ あちゅいだろぉ~♪ こたつなんていらないんじゃないかなぁ~♪」 だがこたつむり君は一切返答せず全身から湯気と砂糖水の汗を垂らしながら頑張っている。 「ふぅ~む。やはりこたつむり種は通常のまりさとは別格の力を持っているようだな……」 こたつむりの予想外の頑張りに感心してしまう俺。 が、当然面白くないので俺は虐待箱から筆を取り出しこたつむり君の全身をこちょこちょしてやる。 「こたつむりくぅーん♪ わらおうよぉ~♪ ゆっくりしようよぉ~♪」 「ゆみゅみゅ!?ゆびゅびゅ!ゆびゅびゅ……ゆびゅぶ……ッッ!!」 この攻撃に数秒で決壊したこたつむり君は爆笑しながら勢いよく紅蓮の炎に突っ込んでいった。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!!あっぢいぃぃぃぃぃッッ!!!」 だがこれほどの逸材を即死させるつもりなど毛頭ない俺は即座にコンロの火を止めていた。 その為、こたつむり君のあんよの機能はずーりずーりしかできない程度に低下したものの完全には失われなかった。 ここで時計を見た俺は慌てた。やばい。これ以上は明日の仕事に差し障る。 幸い明日仕事に行けば次の日は休みだ。 今日はこれで終わりにして明日たっぷりと料理してやろう。 そう思った俺はこたつむり君に見せ掛けの希望を与えてやることにした。 「いっやぁ~♪こたつむりくぅーん♪君結構根性あるね~♪」 そう言ってコンロの中でゆひぃゆひぃ喘いでいるこたつむり君にこたつを帰してあげる。 「ま、まりちゃのこたつしゃ~ん!!」 そう言うとゆっくりらしからぬ速度でこたつむり君はこたつに潜り込んだ。 こたつむり君とこたつに勢いよくハンマーを降り下ろしたくなったがそこはぐっと我慢し冷蔵庫からオレンジジュース入りの霧吹きを取り出し吹き掛けてやる。 「お兄ちゃんと戦ってまだ生きてるなんてこたつむり君はえらいなぁ~♪こいつはご褒美だぞぉ~♪」 「ゆぴゅううぅぅぅぅ!!いきかえりゅうぅぅ!!」 またしても俺はハンマーを使いたくなったがぐっと我慢する。 「お、おにいしゃん!! まりちゃをおうちにかえしてちゃね!!お、おしょらを……ゆべ!?」 こたつむり君の要望を完全無視した俺はこたつむり君を勢いよく透明な箱ミニにぽーいししっかりと蓋を閉めた。 今日は仕事で疲れたし、もう寝るか。 その日俺は珍しく熟睡した。翌朝透明な箱ミニにぞんざいにゆっくりフードそれなり味を流し込むと俺は出社した。 その後きっつい仕事があったがその様子は当然割愛する。 深夜ようやく帰ってきた自宅にて、俺は体調を整え満を持してこたつむり入りの透明な箱ミニの前に立っていた。 「ようやく再会できたね♪ さぁ、始めようか♪」 まずはこたつむり君を取り出し流し台に置く。 「お、おしょらをとんでりゅみちゃーい♪ …………ゆぴいぃぃぃぃぃ!!おうちにかえちぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「うるさいなぁ~♪ ちゅんっ!」 まず挨拶がわりにデコピン。 「ぷぺっ!?」 「帰すわけねぇだろ、ぼけがぁ~♪」 「ふ、ふじゃけるにゃあぁぁぁ!!ぷきゅうぅぅぅぅ!」 高性能なこたつむり君だがぷくぅに意味があると思っている所が所詮ゆっくりだ。 「ちゅん!」 またデコピン 「ぷぺらっ!?」 ところでこたつむり君は一晩の内に何とかつまようじを右おめめから引き抜き、こたつの上のアクセサリーもすっかり回復している。 なんと右おめめに空いた穴も塞がりつつあるようだ。さすがこたつむり。中々高性能だ。 が、昨日のことを無かったことにされたようでいらっときた俺は当然気が付くと透明な箱ミニの中に転がっていたつまようじをこたつむり君の右おめめに刺していた。 「つまようじ復活!」 「ゆびび!?ゆびゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!まりちゃのきらきらしすぎてまぶしすぎるわんだふりゅなおめめぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」 続けてこたつの上のアクセサリーを全て収穫してまな板の上に置いた。 「ま、ましゃか!?や、やめりょおおぉぉぉぉッッ!!」 「あれ?どうしてミカンと湯飲みを破壊しようとしてることがわかったの?」 「や、やめりょおおぉぉ!!」 「あのさ?それがお兄さんに物を頼む態度?そんな命令口調だとついついこのトンカチを使いたくなっちゃうなあ~♪」 「や、やめてくだちゃいいいぃぃぃぃ!!!」 「そえ!!」 俺は奇妙な掛け声を上げると勢い良くトンカチを降り下ろした。 トンカチを上げる。当然、ミカンはミカンジュースに湯飲みは砂になっていた。 「ゆびゃあああぁぁぁぁ!!まりちゃのしゅてきないんてりあしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」 「……で、あるか?」 対する俺は何故か偉そうな態度。 「ふ、ふざけりゅにゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ぷくべらぁぁぁぁ!!?」 こたつむり君のぷくーは俺のデコピンに強制終了させられた。 「それでは無礼の罰としてこたつを没収する。よいな?」 「ゆ?…………な、なにしょりぇぇぇぇぇぇ!!?」 俺はこたつむり君が意味不明な展開にとまどっている隙をついて素早くミニこたつをはぎとった。 「ま、まりちゃのこたつしゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!まりちゃのさいっこうのぱーとなーしゃんぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」 俺はミニこたつを透明な箱ミニに素早く収納した。 次に俺は会話で楽しむことにした。 「さて、こたつむり君。どうしてこんな目に遭ってるかわかるかな?」 「しりゅかあああぁぁぁ!!こたつしゃんをかえちええぇぇぇぇぇぇ!!」 「おいおい。君はお馬鹿さんなのかい?そんな態度でこたつが返ってくるとでも?」 「……ゆぎゅぎゅぎゅ!!」 「さてお話の続きだ。君がこんな目に遭ってるのはね……君がとんでもないインチキ野郎だからなんだよ」 「……はあぁぁぁぁ!?な、なにしょぷべらあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 またデコピン。 「黙って話を聞きたまえ。さもないと永久にこたつが返ってこなくなるよ?」 「……ゆぎゅぎゅぎゅ!!」 「もう一度言うが君はとんでもないインチキ野郎だよ。 君の仲間は寒くて寒くてガタガタ震えているのに君だけはこたつの中でぬくぬくゆっくりしている。 通らないだろう?いくらなんでもそんなインチキは!」 「む、む、むちゃくちゃにゃこちょをいうにゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「やれやれ。では君に君の仲間が味わっていた苦しみを体験させてあげよう」 そう言うとおれは流しの中にこたつむり君を移動させた。 「お、おそらをとんでるみたーい♪ゆびゅ!?」 そして冬場の寒さでキンキンに冷えた水道水を一杯コップに汲むと勢い良くこたつむり君にぶっかけた。 「ぶべべべ!?ッッ!?しゃ、しゃ、しゃ、しゃみゅいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!」 「ん?まだ続きがあるよ?」 続いて俺はドライヤーでこたつむり君に清々しい冷風をプレゼントしてあげた。 「ゆばばば!?しゃ、しゃむ、しゃむ、しゃむしゅぎりゅぅぅぅぅぅぅ……ッッ!!」 こたつむり君はぷるぷる震え飴細工の歯をカスタネットのようにカタカタと打ち鳴らしている。 「どうかな?これが君の同族の味わっていた寒さだ! 君は自分だけこたつというふざけた特権を持ったインチキ野郎だ!」 「しょ、しょ、しょ、しょんにゃのち、ち、ちるきゃああああ!!ち、ちるきゃあああ!!」 「ところでこたつむり君はこたつを他の可哀想なまりさ君に使わせてあげたことってある?」 「あ、ありゅかああああ!!」 「何で?」 「ま、まりちゃのこたつはまりちゃのもにょだああああああぁぁぁぁ!!」 「仲間がどうなろうと知ったことじゃないんだね!?」 「しょ、しょうだあぁぁぁぁぁぁ!!」 「ははは!そうなんだ! 実は僕もこたつむり君の幸せなんて知ったことじゃないんだ!! だから当然こたつを壊してもいいよね!?」 「にゃ、にゃにいいいぃぃ!?やべ」 ここで俺は透明な箱ミニからこたつを取りだしまな板の上に置いた。 そして、盛大にこたつにハンマーを叩き付けた。 哀れこたつは4本の脚が全て折れまな板の上にへしゃげてしまった。 「あ…………ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのとっけんがあぁぁぁぁ!! ざこまりさとまりちゃさまをくべつしゅるおうかんがあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ふゆさんをはなでわりゃえるうるとらすーぱーあーまーしゃんぎゃあああぁぁぁぁ!!! ぺ、ぺーろぺーろな、なおっちぇね!!まりちゃのこううんのかたまりべらあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 そろそろ黙れと思った俺はデコピンを放った。 「うるせぇよ。治るわけねぇだろ」 続けてこたつの残骸に2発目のハンマーを叩き込んだ。 ドゴォ!! すると天板がパカッと真っ二つに割れてくれた。 「ゆぎゃ!……ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!や、や、やべろおおおおおおぉぉぉおおぉぉぉ!!!」 「止めねえよ。おらっ!おらっ!おらっ!おらっ!」 続けて4発叩き込むと哀れなこたつはただの木片及びごちゃごちゃしたガラクタと化した。 「これでもうこたつには入れない♪」 俺はニッコリとこたつむり君にスマイルを進呈した。 「~~~~~~~~ッッ!!ゆ……が…………ゆぎゃあああぁぁぁぁ!!! ゆっぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ゆぎょぎゃぁああぁぁぁぁ!!! ゆぎゃべらあああぁぁぁぁ!?」 またデコピン。 「うるせぇよ。 こたつぐらいで大騒ぎしちゃってまぁ~♪」 「にゃ、にゃにがこたちゅくりゃいだあああぁぁぁぁ!!!ちねええええええぇぇぇ!!!」 切れたこたつむり君はしゅぽーんと飛び出し俺に体当たりしてきた。 だが俺が素早く流し台からバックステップしたので目測を誤ったこたつむり君は流し台の端から勢いよく空中に飛び出し ちょっぴり空中を泳いだ後、勢いよく床に吸い込まれていった。 「ゆぴょ!?ゆわわわ!!」 しかも顔面からダイブだ。 「ゆばご!!?」 それを見た俺は思わずサムズアップした。 「グッド!」 「ゆひぃ……ゆひぃ……い、いちゃいいぃぃぃぃぃぃ!!」 「こたつが無くなった君はもうただの雑魚に過ぎない。理解できりゅ?」 俺は侮蔑の笑みを浮かべながらこたつむり君、いやまりちゃにいい放った。 「ゆぎぎ、ふ、ふざけりゅなぁぁぁぁぁぁぁ!!」 まりちゃが体当たりのモーションを起こす前に俺はもうスリッパでまりちゃ君を甘踏みしていた。 「ゆびゅ!?ちゅ、ちゅぶれりゅうぅぅぅ……ッッ!!」 「なんで雑魚まりちゃのくせにそんなに態度がでかいのかな?ん?」 「ゆぶぶぶぶぶ……もっちょ」 「おっと」 「おしょら……ゆみゅ!?ごーきゅごーきゅしあわちぇ~!?」 慌てず騒がず俺はまりちゃ君をボールに入れオレンジジュースを注ぐ。 「ええっと。君にこたつの有り難みを教育してることだったね。じゃあ再開しよっか」 そう言うと俺は製氷器から大量の氷をガラガラとボールに入れた。 「ゆびょ!!しゃ、しゃ、しゃみゅいいぃぃぃぃ!!」 続けて冷風ドライヤー。 「しゃみゅいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!しゃみゅみゅみゅみゅ!?ゆかかかかっ!!ゆかかかっ!?」 たちまちカスタネットにように歯を打ち鳴らし始めるまりちゃ。 「寒い寒いうるせえんだよ。だったら熱くしてやんよ」 そう言うと俺はフライパンに油を敷いて温め始めた。 少し時間があるのでまりちゃと対話を行う。 「おいこらくそまりちゃ。 俺は実はゆっくりの神なんだ。 てめぇがお父さんまりさを苛める糞ゆっくりだからぶっ殺しにきてやったんだよ。 わかったか?こら?」 こんなガラの悪い神様がいてたまるかと思いながら俺はまりちゃ君に話し掛ける。 するとなんとまりちゃ君は信じたようだ。 「しょ、しょれは……ほんちょにゃの?」 「ああ。だが、てめぇは全く反省してねぇな。だから今からぶっ殺す。理解できりゅ?」 「ご、ごめんなちゃいいぃぃぃぃ!!まりちゃがちょうしこいてまちた!!もうかんべんしてくだちゃいいぃぃぃぃ!!」 「さて、そろそろフライパンが暖まったな。 ねえまりちゃ君?寒いのはイヤかな?」 「い、いやでしゅぅぅぅ!!」 「お父さんに謝る?」 「あ、あやみゃります!! ごみぇんなさいぃぃ!!」 「でも、今まりちゃ君がこんな目に遭ってるのお父さんが僕に頼んだからだよ?」 「…………ッッ!?」 「何で固まってるの?神様は嘘をつかないよ♪」 「ふ、ふ、ふ、ふじゃけるにゃあのくしょおやああぁぁぁぁ!! ど、ど、ど、どこみゃでまりちゃしゃまのあんよをひっぱっちゃらきがしゅみゅんだぁぁぁぁ!!」 「成る程ね。よく解ったよ。ところで寒いのはイヤなんだよね?」 「あ、あたりみゃえだろおおおおおおぉぉぉ!!」 「相変わらず態度でかいなーあはは、わかったわかった、暖めてあげるよ♪」 そう言うと俺はまりちゃをフライパンに乗せ足焼きを開始した。 「おしょらを…………ゆ?……あっぢいぃぃぃぃ!!」 氷効果はすぐに終わりまりちゃ君は勢いよく垂直ジャンプした。 「あったかいだろ~♪」 「あぢぢぢぢぃぃぃぃ!!!あづいぃぃぃぃぃぃ!!!」 まりちゃ君はお下げを扇風機のように回転させ、必死で熱さを紛らわせようとする。 が、すぐに俺は黄色い扇風機を根元からハサミで切断した。 「チョッキーン♪」 「ゆっぎゃあぁぁぁぁ!!!まりちゃのごーるでんへりこぷたーぎゃぁぁぁぁ!!」 まりちゃは小さいので火が通るのが早い。 俺はまだまだまりちゃ君で遊ぶつもりなので慈悲深くもまりちゃ君をボールの上に救出してあげた。 「おしょらをとんでるみちゃーい♪……あ、あんよがいだぃぃぃぃぃぃ!!! ゆゆ!?う、うごけにゃぃぃぃぃぃぃ!!?」 「まり、いやこたつむり君。僕こたつを治せるんだけど、どうする?」 そう言うと俺はこたつの残骸を指差した。 「ゆゆ!?な、なおしちぇね!!まりちゃがすたーになるたみぇにじぇったいひちゅよーなこたつをなおしちぇね!!」 「でも、こたつむり君はゲスだよね♪なんで直さなきゃいけないのか僕わかんないなー?」 「ゆぎゅぎゅ……ま、まりちゃがわるかったでちゅ!!ゆるちてくだちゃい!!」 「本当に反省してるの?」 「は、はんせいちてましゅ!」 「ふーん。じゃあちょっと準備するから待っててね♪」 そう言うと俺は立ち去ったふりをして壁の影からまりちゃの観察を開始した。 「……ゆっへっへ!ちょろいみょんなんだじぇ!! かみしゃまのくせにばかすぎるんだじぇ!!ゆぷぷ♪」 ここで俺が勢いよく登場。 「バアアアアッッ!!!」 「ゆびょびょ!!?」 「全部聞かせてもらったよ♪」 「ゆ、ゆわわ、こ、こりぇは……」 「こりぇは?」 「え、えっと」 「えっと?」 「お、おにいしゃんのききまちがい」 「オラァ!!」 切れてしまった俺はハンマーを勢いよく叩きつけ、まりちゃの体の右3分の1が餡子ペーストになってしまった。 「ゆ?……ゆっぎゃぁぁぁぁああぁぁぁぁああ!!!」 続けて俺は慎重にまりちゃを持ち上げ右側を下にしてフライパンに乗せ傷口を溶接した。 じゅ~♪ 「あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!! あぢゅい!!あぢゅい!!じ、じぬぅぅ!!……ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「おっと」 俺はまりちゃをボールに戻すとオレンジジュースを注いだ。 続けてこたつの残骸も入れた。そろそろフィニッシュだな。 「……ゆは!?ゆひひぃぃ!!ま、まりちゃのかんぜんはいぼぐでぢゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!! まいりばぢだあぁぁぁぁ!!いのちだけはかんびぇんちでくだちゃいぃぃぃぃぃぃ!!」 「……ふー。世迷い言は聞きあきたよ。お前はその壊れたこたつと運命を共にしろ」 「ゆゆ!?こ、こたつしゃぁぁぁぁん!!こ、こたつしゃんしゃえなおりぇば!!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!!」 ここで俺はたっぷりとアルコール度数が異常に高い酒をボールに注ぎ込んだ。 「どぼどぼどぼ♪」 「ちゅ!?ちゅべたぃぃぃぃぃぃ!!ゆか!ゆかかかかかか!!」 すると再びまりちゃはカスタネットのように歯を打ち鳴らし始めた。 「あばよ、まりちゃ。 ……ドッカーン♪」 俺は髪をさっとかきあげるとマッチを擦り、ポイとボールに投げ込んだ。 すると激しい火柱がボールから噴出した。 「……さーてどうなったかな~♪」 ボールの中を覗いた。すると、こんがり焼けたまりちゃの体の至るところからぷすぷすと煙が上がっていた。 「……ゆが……ぎ……もっちょ……ゆっぎゅり……ぢたかった……ッッ!!」 「…………すがすがしい。なんてすがすがしい気分なんだ……」 俺はその日、ぐっすり眠ることができた。 翌日俺はせっかくの休日なので映画を見に行くことにした。 道中で例の自販機の近くを歩いていると例の父まりさが話しかけてきた。 「お、お兄さん!」 「ん?何かな?……おお、父まりさ君か」 「お、おちびちゃんは元気でやってるんだぜ!?」 「ああ、たぶんね」 「た、たぶん!?」 「ああ、こたつむり君がどうしても欲しいって人が知り合いにいてね。名残惜しかったけど譲ってあげたんだよ♪ キレイでやさしいお姉さんだからきっとこたつむり君も今すごくゆっくりできてるんじゃないかな♪」 「……ふー。それをきいてほっとしたんたぜ!てっきりおにいさんはぎゃくたい」 「あ?何だとこら? こっちが善意でこたつむり君を助けてあげたっていうのにてめぇは俺を虐待鬼威惨呼ばわりすんのか? 勝負すんのか?こら?」 「そ、そろーりそろーりおそらをとんでるみたーい♪ ゆひょひょおぉぉぉ!!?」 「何でビビってるの?僕はゲス以外は虐待しないよ? ……よっと!」 そう言うと俺はまりさを優しく下ろしてあげた。 「……そ、そろーりそろーり」 「父まりさ君、達者でな♪」 俺はわざわざ父まりさに優しい嘘をついてあげるなんて、俺はなんて善良な鬼威惨なんだなどと痛いにもほどがあることを考えながらその場を後にした。 俺はこたつむりが希少種がどーたらこーたら言っていたことが気になっていた。 俺は希少種と通常種について考える……。 (こたつむり君は大きな思い違いをしていたな……。 ただ「レアなだけ」では優遇されない。 希少種が人間に人気である理由は「レアだから」だけではなく「性根が腐っていないから」だからな。 おっと例外がいた。せーがだ。 が、せーがには「悪の美学」や「品性」によるピカレスク的魅力があるので問題ない。 が、ドゲスやゲスこたつむりにはそういうものはないからぶち殺されるというわけだ。 …………さて、頭もスッキリしたことだし映画にでも行くか) 完 バーサスあき いつも閲覧、ポイント、感想ありがとうございます。 過去作は以下をどうぞ。 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/4390.html
https://w.atwiki.jp/mustnotsearch/pages/2746.html
登録タグ Flash どうしてこうなった コメントログ有りの記事 ジョーク・ネタ ビックリ 危険度1 殿堂入り 音量注意 検索すると「子供、だって美味いんだもん」という動画がヒットする。 動画内容はまずクーらしきキャラクターが子供を食べているのだが、「こう逝っちゃうよ」と言った後そのキャラクターが変な顔で叫ぶ。画像自体は怖くはない。 ※クー(Qoo)というのはコカ・コーラ社から発売されている同名のジュース(果汁入り清涼飲料水)のマスコットキャラクター。2000年代に「♪子供だってうまいんだもん 飲んだらこう言っちゃうよ クーッ!」という歌付きのCMで人気になった。最近は見かけないがQooの公式サイトでは健在。なお、キャラクターをデザインしたのは「でこぼこフレンズ」や「ルミネのルミ姉」でも知られる丸山もも子とのことだが、でこぼこフレンズもルミ姉もやはり最近は見かけない。 分類:ジョーク・ネタ ビックリ 殿堂入り 危険度:1 コメント こどむぉだって旨いんだもん飲んだら高一っちゃうよーああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ -- (kq4) 2024-03-31 21 22 34 aaaaaaaaaaaaaaa -- (洗藤) 2024-04-08 17 40 19 叫ぶ音がウォーリーを探さないでの声に似ている -- (ミジンコ) 2024-04-15 17 01 11 不味かったのかな -- (彁) 2024-05-12 10 21 05 普通版が見たい方は Qoo CM 1999 って調べると音源だと思われる(叫び声じゃない方)やつが見れます -- (やったね!) 2024-05-22 17 19 28 全くびっくしない -- (子供だって美味いんだもん) 2024-07-13 11 58 20 ↑4 似ているというよりは、同じだと思います。 -- (chickenspin.com) 2024-07-17 08 03 40 個人的には不味かったんだと思う -- (いちご) 2024-07-27 12 06 11 Qooは食うのか…子供を -- (匿名でおなしゃす) 2024-08-20 11 05 13 4ぬかと思った・゚・(●´Д`●)・゚ -- (名無しさん) 2024-08-27 21 11 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1569.html
760 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 00 29 13 ID jimCG7n6 リボンズ「いやぁ大成功だねぇ、カイジくん」 カイジ「あんたのおかげだ。ありがとう」 リボンズ「いやいや、例には及ばないよ。…ところでカイジくん」 カイジ「あ?」 リボンズ「エキストラ1924人分のギャラ、えーっと端数は切り下げてあげるから… 2000万ペリカ、耳を揃えて払ってもらおうか」 カイジ「か、金取るのかよ?!」 リボンズ「無料とは一言も言ってないよ?」 カイジ「だって賞品って‥‥」 リボンズ「あぁ、あれ。やだなぁカイジくん、聞いてたのかい?独り言だよ」 カイジ「お、おまえ‥‥」 リボンズ「払えない?!あー、払えないんだ。それじゃぁ仕方ないよねぇ…。 連れていけ」 妹「ハイ、とミサカは伊藤開司を連行します」 カイジ「は、離せぇっ‥‥!クソーっ!龍門渕ーっ!」 リボンズ「金は命より重い、だねぇ」 とーか「あら?伊藤開司は…何処行きましたの?」 【カイジ、拉致完了】 762 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 00 46 30 ID 9vypKkUg アーチャー「抑止力……守護者(わたし)か?」 763 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 00 48 31 ID fGRYLX2s 黒桐「大変です!カイジさんが主催達に拉致られました!」 リリーナ「なんですって!」 幸村「それはまことでござるか!」 美琴「そういえばアイツ、主催と何か話しこんでいたわね」 小十郎「まさかカイジの奴、協力の見返りに何かを強要されたのか!!」 とーか「……あのバカ!…そこまでしなくても、ここにいる皆で祝ってくれれば、私はそれだけでいいのに…」 セイバー「…それで、助けに向かますか?」 とーか「当然ですわ!死者スレ風紀委員、活動開始ですわ!!」 764 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 00 49 03 ID qGUYjeEw かまやん「ええいまたしても抑止力か……!」 765 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 01 01 01 ID fGRYLX2s とーか「黒桐さんは奴らのアジトを早急に発見してください! トレーズさんは実働部隊の指揮を任せます!」 こくとー「りょ、了解しました!」 トレーズ「承知した。エレガントに指揮を取ろう」 部長「あら、私も参加してもいいかしら?」 とーか「竹井さん!ええ、構いませんわ。ですが何故?」 部長「ちょっとね。ずっと奴らを逃がし続けていたから、ここいらできちんと粛清しようかと」 筆頭「おう、なら俺もそのpartyに参加するぜ」 とーか「伊達政宗さんも!ありがとうございます」 ゴースト「何やら騒いでいますね。…私達はどうしますか?」 オーナー「私達は待機、今回は彼らに任せればいいわ」 767 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 09 53 32 ID Wskxbp7w アーチャー「む、小僧はどうした?」 上条「ああ、衛宮なら……」 ――シロウ、私にも!! 私にもして下さい!! ――待て、落ち着けって!! あれは黒子からしてきた訳で、俺の意思じゃ…… ――言い訳無用!! こうなったら、キスの先に行くしか……!! ――ちょっ、服を破くな!! た、助けてーーー!!! アーチャー「……なるほど、理解した」 上条「どうする?」 アーチャー「放っておけ。 むしろ現場でセイバーに暴走されないだけマシというものだ」 上条「そりゃそうだけどさ……」 ビリビリ「あ、こんな所にいた! 何やってるのよ二人とも、早くカイジさんを助けに行くわよ!」 上条「……よし、行くかアーチャー!」 アーチャー「分かった。 先に行っていろ、私もすぐに向かう」 768 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/11(土) 12 43 51 ID jimCG7n6 カイジ「い、一体何をしやがるつもりだっ‥‥リボンズ‥‥!」 リボンズ「いや、丁度実験体が欲しくてね。…iPS細胞というのは知ってるかい?」 和「iPS細胞とは人のあらゆる組織、細胞から創り出すことの出来る多機能胚のことで、 これを使えば女性から精子、男性から卵子を創出することも可能な夢の新技術です」 リボンズ「僕の時代は君たちの時代より三百年進んでいる世界でね。 要するに君たちの時代で実験段階にある技術はすべて普及してるんだ。 そして…インデックス」 ペンデックス「はい…。私の知識を使用すれば、古今東西あらゆる魔術を行使することが出来ます」 カイジ「‥‥何を言いたいっ‥‥!」 リボンズ「察しが悪いね。やはり人類は新時代に相応しくない凡愚さだ。 つまり人の血液から皮膚を作り出すことが出来る、ということさ。 そしてその皮膚を使って"護符"を作り出すことも容易。 そういえば、君に近しい人間がつい最近、血液を抜かれたねぇ」 カイジ「‥‥まさかっ!」 リボンズ「科学と魔術が交差したとき、なにが起こるかな?」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1666.html
37 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/16(土) 23 18 45 ID 0v4MWpIk ビリビリ「っで、私もあんた達どれがどれだかわからないから、一応自己紹介しなさい」 妹達「「「了解しました、お姉さま」」」 R妹「私はR(リボンズ)ミサカです」 妹E「私はミサカEです」 妹F「私はミサカFです」 妹達「「「以後、お見知り置きを、っとミサカは自己紹介を終えます」」」 部長「…見事、御坂さんと海原君の予想が的中しちゃったわね」 美穂子「本当、瓜…四つですね。御坂さん、ちょっと彼女たちの横に並んでくれませんか?」 ビリビリ「人の事を瓜に例えないでください!…こうですか?」 池田「うわっ、マジで四つ子にしか見えないし!」 上条「おーい、ビリビリいるかー、って、4人も!!」 マリアンヌ「あら、ちょうどいいところに来たわね」 C.C.「ここでボウヤに問題だ。本物の御坂美琴はどれだと思う?」 上条「へっ?」 38 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/16(土) 23 26 58 ID g/DqsAUo ヴァン「右から二番目だろ」 幸村「いやいや、一番左ではないかと思いまするが」 C.C.「黙れ」 39 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 00 17 21 ID lHFwsBhE コクトー「あれ? 確かミサカEさんはイノベイド妹では無い筈……」 イリヤ「こんな事もあろうかと、イノベイド妹を一人ミサカEとすり替えておいたのよ」 コクトー「成る程、意図的に此処に送り込んだんですね。 でもどうして?」 イリヤ「いいじゃない、どうせ生きてるか死んでるか分からないんだし。 それに、そっちの「お姉様」を焚き付けるにはうってつけじゃないかしら?」 コクトー「悪趣味ですね……」 41 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 00 26 15 ID csGuYAV. イリヤ「ちなみに資料の改竄はヴェーダが2秒でやってくれたわ」 コクトー「何故2秒…?」 イリヤ「00世界でいう一瞬って言う意味よ。いわゆるスラングね」 コクトー(また適当な事を…)