約 1,476,315 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1627.html
953 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 45 01 ID 62UqeV0Y 五飛は、考えた。 俺たちの世界から来たものが全滅したこと。 死んでから見失っていた自分の存在。 そんなことを考えながらも五飛は一本の青竜刀を作り上げた。 死者スレに降ってきたクズ鉄などを溶かし鍛えれば容易なことであった。 五飛は生前から青竜刀を愛用していた。 ガンダムのコックピットにも持ち込むほどであった。 そして一言つぶやいた。 「俺は・・俺はもう一度正義となり悪を倒す」 五飛は今まであったことすべてを忘れようとした。 「ネタならネタそれでもいい、しかし今から俺は今までの張五飛ではない。」 「周りがどう言おうと関係ない、俺が正義だ!」 「俺はもう一度この死者スレで正義となる!」 「今日からこの刀がナタクだ!」 強い意志ととも再び正義への道を少年は歩き出した。 さながらその姿は別の世界の彼そのものだった。 954 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 46 12 ID 62UqeV0Y 五飛はまずデュオと戦おうと考えた。 普通のものなら不意打ち、奇襲そんな事をするだろう。 しかし彼は自らのポリシーに背くことのないようにこう話しかけた。 五飛「貴様は正しいのか?」 彼が幾度となく発してきた言葉だ。 デュオ「なんだいきなり?他人行儀に話しかけてくることないだろ?」 デュオが掛けようとした手を弾きこう言った。 五飛「俺はもう死者スレの張五飛でも貴様の知っている五飛でもない。」 五飛「俺はナタクと共にもう一つの未来を始める!」 五飛「俺より目立ったもの、相手を殺した者すべてが俺にとっての悪だ!」 五飛「俺と戦え、デュオ。それが俺の正義を試すことになる。」 デュオ「またお前は単独行動かよ・・・そんじゃ俺が止めてやるよ!!」 五飛「それでいい。かかってこい!!」 正義と死神の二つの拳が交差した。 <五飛の正義暴走開始> 955 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 03 32 ID 62UqeV0Y 戦いながら五飛はこう思った。 (戦って負けたなら俺はそこまでの男であって、そこまでの正義でしかない。 証明されない正義など偽善にすぎん。俺はここですべての強者を倒す。 負けた時点で俺は敗者であり弱者だ。) 過去の仲間の記憶や死という事実、それから導き出した最後の正義であった。 彼の強者基準は目立った=強い=強者であった。 そのためにも自分より目立ったと言い放ったデュオを倒すことは 自分を過去から断ち切ること、 そして新たな正義への挑戦には欠かせなかったのである。 ~~~~~~~~~~~~戦闘中~~~~~~~~~~~~~~~ 956 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 25 18 ID 62UqeV0Y 戦いは五飛予想よりも長引いた。 古代戦士の末裔である五飛にとって負けるはずはないと考えていた。 しかし相手は死神と呼ばれた少年、デュオ・マックスウェル 身構えてはいたが予想以上に彼は激しく攻めてきた。 五飛「うぉぉぉ!!」 デュオ「くっそ!しつこいんだよ~!」 そして戦いに終止符が打たれた。 決め手は案の定デュオが死ぬ直前にはなった片腕を壁についての足払いだった。 それを放ったのはデュオではなく五飛あった。 こちらの拳を打つときに毎回ガードするデュオの動きを読んで放ったものだった。 青竜刀と首元に当てて言った。 五飛「おれの勝ちだ、デュオ。まだ続けるか?」 デュオ「降参だ。ここで止めてやろうと思ったのによ。」 五飛「それは残念だったな。あとひとつ守ってほしいことがある。」 デュオ「なんだ?」 五飛「俺の行動を誰にも言うな。他の物に聞かれては後々厄介になるのでな。」 デュオ「りょーかいだぜ。」 五飛「ではな。」 五飛は次の悪を探しに歩いて行った。 デュオ「あいつも変わんないな~ っま、俺にはもう関係ないしいいか。」 五飛は、己の正義のため次の悪を探し始めた。
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/887.html
953 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 45 01 ID 62UqeV0Y 五飛は、考えた。 俺たちの世界から来たものが全滅したこと。 死んでから見失っていた自分の存在。 そんなことを考えながらも五飛は一本の青竜刀を作り上げた。 死者スレに降ってきたクズ鉄などを溶かし鍛えれば容易なことであった。 五飛は生前から青竜刀を愛用していた。 ガンダムのコックピットにも持ち込むほどであった。 そして一言つぶやいた。 「俺は・・俺はもう一度正義となり悪を倒す」 五飛は今まであったことすべてを忘れようとした。 「ネタならネタそれでもいい、しかし今から俺は今までの張五飛ではない。」 「周りがどう言おうと関係ない、俺が正義だ!」 「俺はもう一度この死者スレで正義となる!」 「今日からこの刀がナタクだ!」 強い意志ととも再び正義への道を少年は歩き出した。 さながらその姿は別の世界の彼そのものだった。 954 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 03 46 12 ID 62UqeV0Y 五飛はまずデュオと戦おうと考えた。 普通のものなら不意打ち、奇襲そんな事をするだろう。 しかし彼は自らのポリシーに背くことのないようにこう話しかけた。 五飛「貴様は正しいのか?」 彼が幾度となく発してきた言葉だ。 デュオ「なんだいきなり?他人行儀に話しかけてくることないだろ?」 デュオが掛けようとした手を弾きこう言った。 五飛「俺はもう死者スレの張五飛でも貴様の知っている五飛でもない。」 五飛「俺はナタクと共にもう一つの未来を始める!」 五飛「俺より目立ったもの、相手を殺した者すべてが俺にとっての悪だ!」 五飛「俺と戦え、デュオ。それが俺の正義を試すことになる。」 デュオ「またお前は単独行動かよ・・・そんじゃ俺が止めてやるよ!!」 五飛「それでいい。かかってこい!!」 正義と死神の二つの拳が交差した。 <五飛の正義暴走開始> 955 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 03 32 ID 62UqeV0Y 戦いながら五飛はこう思った。 (戦って負けたなら俺はそこまでの男であって、そこまでの正義でしかない。 証明されない正義など偽善にすぎん。俺はここですべての強者を倒す。 負けた時点で俺は敗者であり弱者だ。) 過去の仲間の記憶や死という事実、それから導き出した最後の正義であった。 彼の強者基準は目立った=強い=強者であった。 そのためにも自分より目立ったと言い放ったデュオを倒すことは 自分を過去から断ち切ること、 そして新たな正義への挑戦には欠かせなかったのである。 ~~~~~~~~~~~~戦闘中~~~~~~~~~~~~~~~ 956 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/09(土) 04 25 18 ID 62UqeV0Y 戦いは五飛予想よりも長引いた。 古代戦士の末裔である五飛にとって負けるはずはないと考えていた。 しかし相手は死神と呼ばれた少年、デュオ・マックスウェル 身構えてはいたが予想以上に彼は激しく攻めてきた。 五飛「うぉぉぉ!!」 デュオ「くっそ!しつこいんだよ~!」 そして戦いに終止符が打たれた。 決め手は案の定デュオが死ぬ直前にはなった片腕を壁についての足払いだった。 それを放ったのはデュオではなく五飛あった。 こちらの拳を打つときに毎回ガードするデュオの動きを読んで放ったものだった。 青竜刀と首元に当てて言った。 五飛「おれの勝ちだ、デュオ。まだ続けるか?」 デュオ「降参だ。ここで止めてやろうと思ったのによ。」 五飛「それは残念だったな。あとひとつ守ってほしいことがある。」 デュオ「なんだ?」 五飛「俺の行動を誰にも言うな。他の物に聞かれては後々厄介になるのでな。」 デュオ「りょーかいだぜ。」 五飛「ではな。」 五飛は次の悪を探しに歩いて行った。 デュオ「あいつも変わんないな~ っま、俺にはもう関係ないしいいか。」 五飛は、己の正義のため次の悪を探し始めた。
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/1120.html
886 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/24(土) 20 06 28 ID 572x6W6M 【二人が決闘している間に士郎も会場に移させました】 ~会場~ 藤乃「士郎さん、それなんですか?」 士郎「これは蔘鷄湯(サムゲタン)っていう韓国料理なんだ」 藤乃「へぇ、鶏肉を丸々使ったスープなんですね」 士郎「ああ、あと中にはもち米や高麗人参が詰められているんだ」 藤乃「…それで、なぜクリスマスにサムゲタンですか?」 士郎「…俺もわからない」 【……書き手の家の晩飯に出てきたから出してみただけです】 887 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/24(土) 21 02 21 ID VvhqxB3U アーチャー「何処かの誰かさんが石窯オーブンを酷使させたせいで故障してな。 丸鳥のローストチキンが作れなかったから流用したまでだ」 C.C.「私のせいだとでも言いたげだな」 888 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/24(土) 21 45 07 ID iN2FL622 ふじのん「そういえば…もうすぐクリスマスライブですね」 士郎「ああ、もうそんな時間か。でもまだパーティーの支度は終わって…」 アーチャー「行ってこい。後は私一人で片付けられる」 士郎「大丈夫なのか?」 アーチャー「私の腕を見くびるなよ。お前は若いのだから年長者の好意は素直に受け取っておけ」 士郎「すまない、助かる。…そうだ、浅上」 ふじのん「なんですか?」 士郎「その、このままじゃビンゴ大会でもらったペア券が無駄になるから…」 ふじのん「衛宮さん、それはいけませんよ」 士郎「えっ…」 ふじのん「貴男とその券の片方を使う相手…貴男の隣にいるべき人物は私ではありませんよ」 士郎「…」 ふじのん「だからそのご厚意だけ、受け取っておきます」 士郎「…そうだな。わかった」 ユフィ「藤乃さーん!」 ふじのん「どうしましたか?」 アーニャ「ライブ、一緒に観よう」 ユフィ「マリアンヌ様とライダーさんが席を取ってるんですよ。ご一緒にどうですか?」 ふじのん「はい、ではご一緒させていただきます。では衛宮さん、ライブ終わりのパーティーで」(退場) 士郎「…俺の隣にいるべき人、か…」 C.C.「いい青春ではないか」 アーチャー「発言がババ臭いぞ」 889 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/24(土) 23 01 10 ID wmBzK3dE ひたぎ「もうすぐライブが始まるわね」 C.C.「そうだな」 ひたぎ「あの二人、決着ついたのかしら?」 C.C.「分からんな…勝った方がやって来るのか…それとも…」 ひたぎ「て言うか、衛宮君にペアチケットなんて渡したら、こんなことになるの分かりそうなものだけどね…」 C.C.「それが狙いだったりしてな…案外みんなあの二人の喧嘩を面白がってるんじゃないか…」 ひたぎ「それより、終わった後に食堂に戻るのが怖いんだけど…」 C.C.「果たしてどんなことになっているのやら…」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1423.html
深夜 須賀家 京太郎「すぴー…すぴー…」 ぽんこつ「京ちゃん…」 おさげ「すがくん…」 のどっち「えとぺぇん…」 わかめ「わかめー…」 たこす「じぇ…」 ーーーーー 夢の中 京太郎「あれ…?ここどこだ?俺は確か部屋で寝てたはずだけど…」キョロキョロ 咲?「…」 京太郎「あれ?おい咲!どうしてここにいるんだ?ていうかここどこだ?」 咲?「京ちゃん、私は咲じゃないよ。そうではあるんだけど正確には違うんだ」 京太郎「へ?一体なに言ってんだ?」 優希?「そうだじぇ京太郎。その子は咲ちゃんではないんだじぇ」 京太郎「タコス?」 和?「そして私も和ではありませんよ」 京太郎「和もここにいるのか?マジで一体ここどこなんだよ…」 まこ?「ここはおんしの夢の中じゃ」 京太郎「染谷先輩…」 久?「そして私達はその夢に割り込んでいるというわけ」 京太郎「部長までか…清澄全員集合かよ…」 和?「さっきの続きを話しましょうか。私達が私達ではないというのは、私達がぷちさきと呼ばれるものだからです」 優希?「正確に言うならぷちさきの心だな。だから夢の中じゃ喋れるし成長してるんだじぇ」 まこ?「京太郎。おんしは一度も考えんかったかの?ぷちさきは本物に似すぎじゃないかとのう」 京太郎「確かに…それはあったかも…」 久?「まあ私達は本物の心の一部からできた存在だもの。似てて当然よねぇ」クスクス 京太郎「その…一部分ってどこなんです?」 咲?「ふふ、京ちゃんったら、大体わかってるでしょ?」 咲?「私は京ちゃんと一緒にいたい心」 優希?「あたしは京太郎といつまでも遊びたい心」 和?「私は、須賀くんに甘えたい心」 まこ?「わしはおんしをねぎらいたい心」 久?「そして私は…須賀くんを好きな心ね。私が一番恥ずかしいのかしらね」 京太郎「みんなが俺に対してそう思ってくれてるなんて…ちょっと嬉しいな…」ハハハ 咲?「京ちゃんならそういってくれると思ってたよ。じゃあそろそろお別れかな…」 京太郎「へ?今度は何だ?」 和?「…私たちは一部とはいえ本物の心なんです。長く離れているとどんどんおかしくなっていくでしょう」 優希?「だからおかしくなる前に戻るんだじぇ。もっと一緒にいたかったけどな」 京太郎「そうなのか…気にすんなみんな!俺がちゃんと覚えておいてやる!だから…さよならじゃなくてまた今度って言うことにしようぜ!」 全員「…」 京太郎「ど、どうしたんだよみんな?別におかしくないだろ…?」 まこ?「残念じゃが、それはできないんじゃ…」 京太郎「な、なんで!どうしてなんですか!?」 久?「私達は心の一部が現出したっていうイレギュラーな存在なのよ。だからそれが無くなったらもう同じことを起こさないために世界が私達をみんなの記憶から消すの」 京太郎「そんな…それって悲しすぎるぞ…」 咲?「京ちゃん…」 京太郎「ぷちさきと過ごして…またみんなと前より仲良くなって…それが全部無くなるなんて…」ポロポロ 和?「泣かないでください須賀くん…私達は完全に消えるというわけではないんですから」ナデナデ 優希?「そうだじぇ。私達は心なんだからな。本人の中に帰るだけだ」 久?「そーそー。だから次会ったときは表に出てきちゃうかもね?」フフッ まこ?「また悪待ちか…まあそれは悪くないかものう」クククッ 京太郎「みんな…」グスグス 咲?「そうだよ、京ちゃん。完全にお別れじゃないんだ。ほんのちょっと、みんなに会うまでの時間だけなの。だから…」 全員「ばいばい…」 京太郎「ああ…ーー」グシグシ 「またな、みんな!」ニコッ ーーーーー 京太郎「ん…」パチッ 京太郎「あれ…?」ポロポロ 京太郎「なんで泣いてんだ?俺…」ゴシゴシ ーーーーー 麻雀部部室 ダカラーアノユメハナンナノーッテ ミンナモミタンダヨネ? 京太郎「こんちはーっす」ガラガラ 咲「あっ京ちゃん!ちょっと聞いて欲しいことがあるの!」パタパタ ユメノハナシナンダケドワタシタチガチッサクナッタミタイナイキモノガ… カンッ
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/381.html
流れ行く雲を 追いかけて いつの間にか 知らないところにいた 自分の後ろには 引き返す道がなくて わからないまま また突っ走って・・・ 不安になった 恐くなった そのとき 気がついたんだ 用意された道なんて ないんだと 自分の手で 作るしかないのだと そのとき 不安は安心に 恐さは希望へ かわった さあ行こう どこまでも もともと道なんて ないんだよ 恐くなんてない だから行こう どこまででも 自分の信じたところへと
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/6886.html
こまけぇこたいいんだよ【登録タグ こ 曲 自震P 鏡音リン】 作詞:自震P 作曲:自震P 編曲:自震P 唄:鏡音リン コーラス:GUMI 曲紹介 ネットのどこぞでフルボッコにされたっぽいリンさんが顔真っ赤にして叫んでくれました。(作者コメ転載) 疾走感のあるカッコイイロック。リンの調声具合が独特です。 歌詞に合わせたPVは必見です(爆笑的な意味で 歌詞 こまけぇこたいいんだよ つまんねぇことにこだわるなよ こまけぇこたいいんだよ 肩の力ぬけよ こまけぇこたいいんだよ 重箱の隅になにかあるかい? こまけぇこたいいんだよ おまえしつけぇよ こまけぇこたいいんだよ 省略したとこつっこむなよ こまけぇこたいいんだよ マジレスすんなよ こまけぇこたいいんだよ 言葉尻からなにかわかる? こまけぇこたいいんだよ 人の話聴けよ 人のあげあしを取る事ばっかり 上手になって それで誰か一人でもおまえを ほめてくれたの? こまけぇことはいいんだよ 得意げになって他人の話の 腰を折って それで少しでもおまえの人生 うまく回るの? どうせこの世の大概のことは 受け取り方次第 都合のいい様に勝手にとらえて サラリ流せよ こまけぇことはいいんだよ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3179.html
優希「おーっす、京太郎ー!」 京太郎「おうタコス娘。悪いがタコスの持ち合わせはねーぞ」 優希「犬としての自覚が足りないんだじぇ!」 京太郎「人様を犬呼ばわりするやつは……こうだっ」グイッ 優希「ひゃめりょー! ひょっぺひゃのびひゃうひゃろー!」 数絵「……なにしてるのあなたたち」 京太郎「奇遇だな、南浦じゃないか」パッ 優希「うう、ほっぺた痛かったじぇ……」 数絵「この子もしかして清澄の?」 京太郎「そう、俺と同じ麻雀部の片岡優希。結構強いんだぜ」 優希「東場なら負け知らずなんだじぇい!」 京太郎「俺みたいな初心者だとすぐ飛ばされちまってさ」 優希「もっと褒めろ褒めろ」 京太郎「はいはい、凄い凄い」ワシャワシャ 優希「やーめーろー!」 数絵「……」ギュッ 京太郎「あいたっ! 脇腹の皮をつねられるような鋭い痛みがー!?」 優希「犬、うるさいじぇ」 数絵「本当騒がしいのね」 京太郎「うるせ、南浦にはともかくお前にだけは言われたくないっつーの」 優希「あにおー!?」 数絵「もうやめなさいったら」 京太郎「わかってるわかってるよ」 優希「この人に感謝するんだな……で、誰?」 数絵「南浦数絵です、よろしく」ペコッ 優希「南浦……どこかで聞いたことあるじぇ」 京太郎「南浦プロのお孫さんだよ」 優希「おぉー」 京太郎「時々南浦プロに麻雀教えてもらってるんだけど、こいつにも相手してもらってんだ」 優希「むむっ……色々聞きたいことがあるけど、タコスパワーが切れてきたんだじぇ」 数絵「タコスパワー?」 京太郎「ああ、こいつはタコスが大好物なんだ」 優希「ってなわけで行くじょ、犬。そしておごれっ」グイグイ 京太郎「わかったから引っぱんな!」 数絵「……」ギュッ 京太郎「あいたっ! 腕の皮をつねられるような鋭い痛みがー!?」 優希「犬、騒がしいじぇ」 京太郎「だから優希、お前にだけは言われたくねーっての!」 優希「あにおー!?」 数絵「……バカ、私を名前で呼んだことなんかないくせに……」 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2298.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357650773/ --1月1日・須賀家-- 京太郎「新年ねー、ついこの前清澄に入学したと思ったのにもうそんな時期なのか」 京太郎「去年は色々あったな。 高校入学して、和目当てで麻雀部入って、 中学からの付き合いだった咲の意外な一面を知って、優希のためにタコス作りの修行して、清澄が団体で全国制覇して……」 ピンポーン 京太郎「おっ、来たか」 京太郎(まっ、本当に色々あったけどやっぱり俺にとって一番のビッグニュースは……)ガチャッ 優希「あけましておめでとうだじぇ、京太郎!」 京太郎「あけましておめでとう、優希」 京太郎(須賀京太郎、16年の人生で初めて彼女が出来ました!ってところだな) 優希「どうだ京太郎、新年という事で着飾ってみたじぇ!」 京太郎「へぇ、振袖か。 お前にしては色気を出したじゃん、よく似合ってるぞ」 優希「お前にしてはってところが引っかかるが、褒められたのは悪い気がしないな!」 京太郎「それにしても、お前が着物の着付けなんて出来たとは意外だったな」 優希「なに言ってるのだ、私にそんなの出来るわけないじぇ」 京太郎「うん、だろうな。 わかってたよ、そんなの」 優希「いくらなんでもひどくないか!?」 京太郎「いや、だって着付けできる優希とかイメージ不可能だろ?」 優希「うっ……だからといって納得されるのも複雑だじぇ」 京太郎「まあ、お前の事をよくわかってるって事で1つ。 それより寒かっただろ、早く家に上がってくれ」 優希「むう……とりあえずお邪魔するじぇ」 京太郎「邪魔するなら帰れ」 優希「やっぱりひどい!?」 カピ「キュー」 優希「カピー、一年ぶりだじぇー!」 京太郎「お前昨日もいただろ」 優希「昨日は去年だから一年ぶりで合ってるじぇ!」 京太郎「んっ? 言われると確かにそうなのか? いや、でも、やっぱりなんかおかしいような……」 優希「まあまあ細かいことは置いとくじぇ、京太郎。 それより私はアレを所望する!」 京太郎「なんだよ、物欲しそうに手なんて出して……おい、お前まさか」 優希「うむ、優希ちゃんはお年玉が欲しいのだ!」 京太郎「同年齢にお年玉要求すんな、アホ」 優希「アホとはなんだ、アホとは! かわいい彼女にそんな事を言うなんて酷いわ、あなた……よよよ」 京太郎「まるで人を暴力亭主みたいに……わかったわかった、じゃあ手出せ」 優希「えっ?」 優希(まさか本当にくれるのか? 冗談だったんだけど、言ってみるもんだじぇ) 京太郎「ほらよ」ポンッ 優希「おぉ……なんなのだ、これは」 京太郎「五円玉九枚だ」 優希「おい、これは中途半端すぎるぞ京太郎!」 京太郎「お前にはそれで十分だからな」 優希「くうう、京太郎のケチめ。 だけどせっかくだからもらっておくじぇ」 京太郎「おーおー、お賽銭にでもしてくれ。 それより昼飯まだだろ? 初詣行く前に食べていけよ」 優希「いいのか?」 京太郎「なにも食わせないほど冷たくはないつもりなんだがな?」 優希「じゃあいただくじぇ!」 京太郎「わかった、ちょっと待っててくれよ」 ---- 優希「モグモグ……」 京太郎「こたつでおせちってのは日本人だからこその贅沢だよなあ」 優希「全くだじぇ。 最近は作るところも減ったし、買う方が多いって聞くけど」 京太郎「あー、確かに。 ちょっと前まで正月っておせちが当たり前みたいな感じだったのにな」 優希「家も結局買わなかったけど悩んでたみたいだじぇ。 えっと、確かグルー……」 京太郎「おいばかやめろ」 ---- 京太郎「さてと腹も膨れたし初詣行くか」 優希「おー、早く行こう京太郎!」 京太郎「おいおい、あんまりはしゃぐと裾がめくれて下着見えるぞー」 優希「えっ」 京太郎「んっ?」 優希「着物着る時は下着を着けないのが常識ってのどちゃんから聞いたじぇ。 だから今も下着は着けてないじょ」 京太郎「」 --神社-- ガヤガヤガヤガヤ…… 京太郎「うわ、すごい人ごみだな」 優希「京太郎、なんでさっきから私にピッタリくっついて離れないんだ?」 京太郎「自分の胸に聞けよ」 優希「わからないから聞いてるんだじぇ」 京太郎「じゃあわからなくていいから、俺から離れるのだけはやめろよ?」 優希「それは任せろ! 離れたら京太郎が迷子になりそうだからな!」 京太郎「端から見たら間違いなく迷子に見えるのはお前だろ。 おっと、そろそろお賽銭の用意しとくか」 優希「お賽銭……えっとさっき京太郎からもらった五円玉を奮発して二枚入れようかな……」 「ワハハ、そういえば知ってるかー?」 優希「む? どこかで聞いたような声が……」 「えっ、何がです?」 「お参りの時のお賽銭は五円玉がいいのは有名だけど、数によって意味が違うんだぞー」 「そうなんすか?」 「ああ、五円玉はその名の通り『ご縁』を意味しているんだが数によって確かに意味は変わる。 例えば二枚なら重ね重ねご縁がありますように、三枚なら十分ご縁がありますように、みたいにな」 「へー、そんな事を知ってるなんて智美ちゃんすごいね!」 「ワハハ、実は私もゆみちんから教わったんだけどなー」 「さすが先輩、物知りっすね!」 「たいしたことじゃないさ。 ああ、そういえば五円玉二枚には縁が遠のくという意味もあるから気をつけた方がいいな」 優希「……」ピクッ 「……もう二枚入れちゃったぞ、ワハハ」 「か、蒲原先輩、私五円玉多めに持ってますから気を落とさずに……」 「そ、そうだよ! 昔から一緒なんだし私は智美ちゃんから簡単に縁は遠のかないから!」 「ワハハ、むっきーもかおりんも優しいなー」 「ふむ、じゃあ私は九枚入れるか」 「九枚にはどういう意味があるっすか?」 「始終ご縁がありますように、だな。 私達の縁は長いこと続いてほしい」 「もちろんっす! 私は先輩から一生離れないっすから!」 「……いや、みんなと、という意味だったんだがな?」 優希「……」 優希「……」 優希(五円玉九枚で始終ご縁がありますように……) 京太郎「えっと、あれ五円玉分けといたはずなんだけどな……」 優希(そういえば京太郎、この五円玉くれる時お賽銭にしろって……) 京太郎「おっ、あったあった。 ひーふーみー……よし、九枚あるな」 優希(つまり京太郎は……) 京太郎「よし、優希行くか」 優希「う、うん……」モジモジ 京太郎「……どうしたのお前」 優希「な、なんでもない!」 京太郎(……まさか五円玉九枚の理由がバレたのか? いやいや、俺に教えてくれた咲も優希には黙ってるって言ってたし、それはないはず) 優希(私とずっと一緒にいたいなんて、京太郎もかわいいところがあるじぇ……) 京太郎「と、とりあえず邪魔になるからさっさとお参りするかー」 優希「そ、そうだな!」 チャリンチャリン、パンッパンッ 京太郎・優希「…………」 京太郎「……よし、戻るか」 優希「うん」 京太郎「なにを願ったんだ?」 優希「タコスを去年以上にいっぱい食べられますように、だじぇ!」 京太郎「お前のタコスへの情熱は本当にぶれないな」 優希「むっ、そう言う京太郎はなにを願ったんだ?」 京太郎「優希の胸が大きくなりますように」 優希「なぬっ!?」 京太郎「あっ、悪い。 そういえば願い事って人に言ったら叶わないんだったっけ」 優希「じょ!?」 京太郎「すまん、優希……俺が口を滑らせたばかりにお前は一生幼児体型……いてっ!?」 優希「…………」ポカッ、ポカッ、ポカッ 京太郎「あの優希さん、無言で殴るのは怖いから、ちょっと、地味に痛い、本当に痛いからやめ」 優希「…………」ポカポカポカポカッ 京太郎「あっ、馬鹿、あんまり暴れるな! はだけて色々見える、見えちゃうから! 人の話を聞け、おーい!」 ---- 優希「京太郎のバカバカバカ! もう大っ嫌いだじぇ!」 京太郎「悪かったって……タコスやるから機嫌直してくれよ」 優希「そういうタコスさえ与えておけば簡単に扱えると思ってるところが、ますます腹立たしいんだじょ!」 京太郎(タコスでも動かないとか相当怒ってんなこれ……さすがにやりすぎたか) 京太郎「本当に悪かった! 俺に出来ることなら何でもするから許してくれ、頼む!」 優希「……本当に何でもするか?」 京太郎「ああ」 優希「……じゃあ、私とずっと一緒にいろ」 京太郎「えっ?」 優希「あっ……だ、だから、お正月の三日間は私のために時間を使えと言ってるのだ!」 京太郎「いや、俺はいいけど……本当にそんなんでいいのか?」 優希「いいから言ってるんだじぇ」 京太郎「……わかった、元々そのつもりだったしな」 優希「よし! なら許す!」 京太郎「ありがとうございます、お姫様。 じゃあそろそろ家に戻るか」 優希「帰る前におみくしでも引いてくじぇ」 京太郎「そうだな」 優希(思わずずっと一緒に~なんて言っちゃった。 これで願い事叶わなくなったりしてないかな……) 京太郎(別に正月限定にしなくてもいいと思うんだがな……まあ、本当の願い事は叶ったっぽいけど) 優希(照れくさいから願い事タコスについてにしちゃったけど、 きっと京太郎は私のそんな気持ちわかってないんだじぇ……よりによって願い事があれだったし) 京太郎(しかし俺もちょっと子供過ぎたな、優希の願い事が俺についてじゃなくて意地悪するとか小学生かっつーの) 優希(でも、もし京太郎の願い事が私と同じだったら言って叶わなくなっちゃってたかもしれないし、これでいいのか?) 京太郎(あー、でも言ってたら叶わないらしいし、優希の願い事が俺と同じじゃなくて助かったのか?) 京太郎・優希(隣の人とずっと一緒にいたいなんて願い事、自分しかしてないってのはちょっと寂しいけど) 1日目終了 --2日目-- 京太郎「優希、餅焼けたぞ」 優希「ご苦労だじぇ」 京太郎「お前本気で餅をタコスに入れて食うの?」 優希「何事もチャレンジだからな!」 京太郎「まあ、お前がそれでいいならいいけど。 俺は磯部焼きにでもするか」 優希「むぐぐ……」 京太郎「ぷっ、お前噛み切れなくて伸びまくってるぞ」 優希「ええーい、笑うな、笑うな!」 京太郎「いやあ、なかなか微笑ましい光景だぞ? 小さな子供が悪戦苦闘してるみたいで」 優希「むきー!」 京太郎「くくっ……むぐっ?」 京太郎「あれ、上手く切れな……うわ、醤油たれた!? ティッシュティッシュ!」 優希「あっはっはっは! 人の事を散々笑った罰だじぇ!」 京太郎「うるせーやい! お前こそソースこぼしそうじゃないかよ!」 優希「じぇ!? き、京太郎、ティッシュを早くよこすんだじょ!」 京太郎「だああ! 今行くからちょっと落ち着け、おいこらカーペットにこぼれるからおとなしくしてろー!」 ---- 京太郎「な、なんとかセーフ……」 優希「一時はどうなることかと思ったじぇ……」 京太郎「この前新調したばかりのカーペットに染みなんてつけたら、洒落にならなかったな……」 優希「怒られるのを考えただけで寒気がするじょ」 京太郎「気をつけないとな……さっさと食って片しちまおうぜ」 優希「そうだな」ガンッ! 京太郎「あ、馬鹿! 言ったそばからこたつ揺らすな!」 優希「へ?」バシャッ 京太郎「」 優希「」 ---- 京太郎「すっげー怒られた……しかも俺だけ」 優希「身代わりご苦労!なーんて……」 京太郎「……」ジトー 優希「うっ……そ、そういえば咲ちゃんから聞いたんだけど」 京太郎「露骨に話題変えやがって……なんだよ?」 優希「今日ってひめ始めらしいじぇ」 京太郎「ぶうっ!?」 優希「わわっ!? 京太郎、汚いじぇ!」 京太郎「お前がいきなり変な事言うからだろうが!」 京太郎(つーか咲の奴、優希になんてこと教えてんだよ!) 優希「そんなに変な事か? 確かに変わってるとは思うけど」 京太郎「変というかあまり声を大にして言うことではないから。 とにかくこの話は終わ……」 優希「うーん、でも私は興味あるじょ」 京太郎「」 京太郎(なにこれ、俺誘われてんの? いや、そりゃいずれは そういう事もするとは思ってたけど、こういうのはもうちょっと雰囲気とか大事にするものじゃないのか?) 優希「龍門淵あたりに頼めばなんとか出来るかもしれないし」 京太郎「はい!?」 京太郎(なに言い出してんだよこいつ! 龍門淵ってまさかハギヨシさんとか……気持ちぐらいしか勝てる要素がないぞ、おい!) 優希「どうせなら京太郎も一緒にやろうじぇ!」 京太郎「ほわぁ!?」 京太郎(いやいやいや、そんな腐った女の子達が喜ぶような展開いらないから! つーか本当に何を言ってるの優希の奴!?) 優希「よし、そうと決まれば早速連絡するじぇ!」 京太郎「そんなのダメに決まってんだろう!」 優希「えっ」 京太郎「姫始めに興味があるのは百歩譲ってまだいい。 だけど龍門淵に頼むってなに、仮にも彼氏の前で浮気宣言か!?」 優希「えっ、えっ?」 京太郎「さらにその次の俺も一緒にとかもうわかんねー、全然わかんねー! 浮気推奨してんの? それともあれか、俺にお前と一緒にハギヨシさん辺りに抱かれろと? どんなプレイだよそれ! 姫始めなら俺が付き合ってやるからそんな事言うなよ! つーか男同士だと殿始めになっちまうだろうがぁぁぁっ!!」 優希「」 京太郎「はあはあ……」 優希「京太郎……何を言ってるんだ?」 京太郎「俺が聞きてぇよ……お前姫始めの意味わかってんのか?」 優希「もちろん! 初めて馬に乗る日の事だじぇ!」 京太郎「はい?」 優希「咲ちゃんが昔読んだ小説にあったらしいじょ。 1月2日は飛馬(ひめ)始め、初めて馬に乗る日だって」 京太郎「」 優希「他にも初めてご飯を食べるとか、初めて火を使うとかあるらしいけど……私は馬に乗るってところに興味がわいたのだ!」 京太郎「」 優希「龍門淵はお金持ちだからな、きっと馬だっているはずだじぇ!」 京太郎「そうか……そうだろうな……龍門淵なら馬の一頭や百頭いるだろうな……あはは」 優希「まあ京太郎が馬に乗るのが怖いというならしょうがない、今年は諦めるじょ」 京太郎「気を使ってくれてありがとうございます……」 優希「気にするな! 愛しあう者の気持ちを考えるのは当然の事だ!」 京太郎「……」 優希「京太郎?」 京太郎「ちょっと電話してくるわ」 優希「あ、うん、いってらっしゃいだじぇ」 パタンッ 優希「うー……何も反応がないとちょっと恥ずかしいじぇ」 優希「そういえば……殿始めってなんなんだ?」 京太郎「……ふふふ、諸悪の根元に鉄槌は下さないとなあ、咲ぃ……」 咲『私、関係ないよね!? 勝手に勘違いした京ちゃんが悪……』 京太郎「問答無用……今から竹井先輩含めた麻雀部全員にお前の中学時代の恥ずかしい秘密をメールしてやる……!」 咲『ちょっと、京ちゃんやめてー!!』 2日目終了 --3日目-- 京太郎「うーん……ここは捨てるならこの牌か?」カチカチ 優希「なんだか微妙な気もするじぇ、オーラスで親なんだから慎重にいったほうがいいじょ」 京太郎「だよなあ……じゃあこれで」カチッ 優希「通った!」 京太郎「よし、このままいけば満貫、ツモでも二位からトップになれる!」 優希「いけ、京太郎!」 京太郎「おうよ!」ツモ 優希「あっ」 京太郎「うげぇ!? や、役満ツモ……親被りで一気にハコかよー!」 優希「京太郎は相変わらず運もダメダメだな!」 京太郎「自覚してるから言わないでくれよ……とほほ」 優希「でも、最近京太郎が振り込んでるとこあんまり見てない気がするんだじょ」 京太郎「……えっ、そうか?」 優希「うん、確実に腕は上がってると思うじぇ」 京太郎「あんまし実感わかないな……でも優希がそう言うなら素直に信じるよ。 麻雀に関してはお前の方が経験もあるし」 優希「まっ、私が教えてるんだから成長して当然なんだけどな!」 京太郎「ははは、そりゃ心強いこって……よし、もう半荘やるとしますか!」 優希「今度こそ狙うはトップだじぇ!」 京太郎「もちろんだ!」 ---- 京太郎「……」カチッ 優希「……」 京太郎「ここは……」 優希「そこはだな……」 京太郎「これか?」カチッ 優希「そうだじぇ」 京太郎「よし、通った……これで待ちが広がったぞ」 優希「まだ河に京太郎の待ち牌は一枚しか出てない……十分可能性はあるじぇ!」 京太郎「……」カチッ 優希「……」ドキドキ 京太郎「……!」カチッ 優希「……! 京太郎!」 京太郎「わかってる、ロン!」 優希「ドラも乗って三倍満……ラスから一気に大逆転だじぇ!」 京太郎「いよっしゃあ!」 優希「よくやったな、京太郎! 教え子が成長して私も鼻が高いじょ!」 京太郎「おぉ、ありがとうな優希! お前のおかげで俺も強くなってるみたいだ!」ギュッ 優希「うえっ!?///」 京太郎「すっげー嬉しいぜ……本当にありがとうな」ナデナデ 優希「あっ、うっ……」 京太郎「もう優希先生様々だなー」ナデナデ 優希「う、うむ……ぞ、存分に感謝するがいいぞ!」 京太郎「へへ、もちろんだ。 なあ優希、お礼もしたいしなんか欲しいものとかないか?」 優希「欲しいもの……」 京太郎「そうだ、何でもいいぜ? 今の俺は気分がいいし、それこそタコス一年分とかでも受け入れるかもしれないぞ?」 優希「……物じゃなくてもいいのか?」 京太郎「んっ? ああ、いいぜ」 優希「じゃあ……」ギュッ 京太郎「優希?」 優希「もう少しだけこうやってギュッとしていてほしい……」 京太郎「……それでいいのか?」 優希「……出来れば頭も撫でてほしいじぇ」 京太郎「……まったく、一昨日の時といい本当に俺も得するようなお願いしかしないな、優希は」ナデナデ 優希「別にいいじゃないか……なんでもって言ったのは京太郎なんだから」 京太郎「そうなんだけどな、いつも俺まで得してていいのかなーとは考えちまうんだよ」 優希「……」 京太郎「あはは、これこそわがままなのはわかってんだけどな」 優希「なら、京太郎の要望に応えてもう1つリクエストするじぇ」 京太郎「へっ?」 優希「--今日、京太郎の家に泊めてほしい」 3日目終了 --1月7日・清澄高校-- 京太郎「……でな、こいつときたら俺が親からOKもらってからベッタリくっついて離れないんだよ。 もうしょうがないよな本当に……」 優希「えへへ///」 和「あの、須賀君」 京太郎「んっ、どうした?」 和「確かに、最近ゆーきとどうですかと聞いたのは私なのですが……」 咲「中学からの友達がバカップルになってた時ってどこに相談すればいいんだっけ? お姉ちゃんでいいのかな?」 和「ああ、咲さんが現実逃避を……」 京太郎「おいおい、ちょっと待て! 人をバカップル呼ばわりするのはいくらなんでも失礼だろ! なあ優希?」 優希「んん……なんか言ったか京太郎?」 和「だいたいゆーきはどうして須賀君の膝に座ってるんですか!?」 優希「充電だじぇ」 咲「充電……つまり京ちゃんと優希ちゃんが繋が……」 和「咲さん、それ以上はいけません!」 京太郎「優希がインターハイで戦った宮守高校の人に教えてもらったんだってよ」 優希「京太郎とタコスで充電してから麻雀するといつも以上に調子がいいのだ!」 咲「次に和ちゃんは『そんなオカルトありえません』って言う」 和「そんなオカルトありえませ……はっ!?」 京太郎「それより話を続けてもいいか?」 和「まだ続けるんですか!?」 優希「のどちゃんから聞いてきたからしょうがないじょ」 咲「うん、しょうがないよね」 和「咲さんまで!」 京太郎「えーっと、どこまで話したっけかな」 優希「泊まりを許可してもらってからだじぇ」 京太郎「ああ、そうだったな。 それでだな優希の奴が……」 咲「あははは、ほら和ちゃん、一緒に京ちゃんの惚気を楽しもうよ!」 和「……咲さんは楽しいんですか?」 咲「……」プイッ 和「ちょっと咲さん、目をそらさないで答えてください! 咲さんってば!」 優希「あ……京太郎が私の中に満たされて……」 和「ゆーきもそれ以上はダメですからね!」 京太郎「でだ、そこで俺が優希に……」 和「須賀君は人の話を聞いて……ああ、もう誰でもいいから助けてください!」 カン!
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/6767.html
297 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/06(火) 16 55 34.33 ID ??? ファラ「斬首の何が悪いんだろうね?」 キオ「さあ」 ファラ「そろそろザンネックに乗せてやるからね。練習、頑張るんだよ」 キオ「はい!」 ウッソ「やめてください。ほんとに。ていうか何の練習ですか」 ファラ「そりゃ当然…」 ウッソ「やっぱり言わなくていいです」 298 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/06(火) 17 08 48.93 ID ??? ザンネックって名前に反して超長距離狙撃用の機体だけどなw 300 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/06(火) 17 13 24.16 ID ??? 各種斬撃武器てんこ盛りのハリネズミ状態になっているんだろう 307 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/06(火) 19 13 12.08 ID ??? 300 AGEFXのバーストモードも、全身がビームサーベルそのものなのだ! って感じだけどな キオ「Cファンネルと併せてより効率的に首を刈れるよ! やったね兄ちゃん!」 アムロ「キオはマジメな子だと思ってたのに、どうしてこうなった…」
https://w.atwiki.jp/kyo3nen/pages/173.html
優希「先輩、タコスをお願いするじぇ!」 京太郎「はいよ」 優希「先輩、タコスプリーズ!」 京太郎「あー、はいはい」 優希「先輩、ターコースー!」ヒシッ 京太郎「ええい、うっとおしいわ!」 京太郎「お前は今日何回目だ!?」 優希「うえーん、先輩がいじめるー」 京太郎「素敵な棒読みをありがとうなっ」 咲「今日は優希ちゃん、タコスいっぱい食べてるね」 和「どう見ても先輩に迷惑をかけすぎです……!」 久「うーん、やる気を出してくれるのはいいんだけどねぇ」 まこ「個人戦のことを引きずっとるんじゃろうな」 久「それ、最も引きずりたいのは私だと思うんだけど」 まこ「あんたはしっかり立ち直ったじゃろが」 京太郎「とりあえずそろそろ控えろ。晩飯入らなくなるし太るぞ?」 優希「でも、もっと食べて力をつけないとやってられないんだじぇ……」 京太郎「お前な……」 和「ゆーき、先輩の好意にこれ以上甘えるのは良くないと思います」 優希「うう……」ジワッ 京太郎「わかったわかった……原村、心配してくれてありがとな」 和「そ、そんな……」 京太郎「久ちゃん、俺とこいつ、早退させてもらうわ」ヒョイ 優希「なっ、おーろーせー!」 久「あー、途中でおまわりさんに捕まらないようにね」 京太郎「もちろん」 咲「……何する気なのかな?」 和「先輩だから心配はいらないとは思いますけど……」 咲「そうかなぁ?」 京太郎「それで、お前はどうしたんだ」 優希「……まずはタコスを」 京太郎「あー、わかったわかった。俺の方で勝手に推測します」 京太郎(さて、なにでこんがらがってるんだか) 京太郎(まぁ、有力なのはつい最近のことだよな) 京太郎(これで家庭の事情とか言われたらお手上げだけど) 京太郎「……個人戦」 優希「じぇっ」ピクッ 京太郎「……咲、原村」 優希「じぇじぇっ」ギクッ 京太郎「うんまぁ、大体わかった」 優希「名探偵か!?」 京太郎「だとしたら世の中は名探偵だらけだな」 京太郎「要するに、同じ一年のあいつらは個人で全国進出した……それが気になってるんだろ?」 優希「うぅ~」ジワッ 京太郎「お前な……打ち上げの時は元気そうにしてたろ」 優希「後になって考えたら、自分の不甲斐なさが目についちゃって……」 京太郎「まぁ、そういうのはよくあるけどよ」 京太郎(こいつの場合、何も考えずにやってた方がうまくいくんだとは思うけど……) 優希「……」シュン 京太郎(このままじゃそれも無理そうだな) 京太郎「よし、気分転換にタコスでも食うか?」 優希「……先輩の奢り? それとも手作り?」 京太郎「残念、作るのはお前だ。好きこそものの上手なれってな」 京太郎「というわけで色々呼んでみました」 ハギヨシ「今日はよろしくお願いします」 美穂子「いえいえ、こちらこそ」 ゆみ「なぜ私が……」 睦月「私は完全にアウェイなんですけど……」 優希「今日はどういう集まりだじぇ?」 京太郎「お前の特訓のために集まったんだよ」 ゆみ「いや、私たちはいきなり連れてこられたんだが」 京太郎「暇そうに歩いてたからさ」 睦月「今日は一応部長の引継ぎをする予定で……」 優希「鶴賀の新部長さんか?」 睦月「うむ……あ、団体戦ではどうも」 優希「おお、そういえば!」 美穂子「それを言ったら私もね」 優希「あのメンバーが揃うとは……数奇な運命だじぇ」 美穂子「そうね、仲良くしましょう?」 睦月「いや、龍門渕の人がいないから」 京太郎「部長の引き継ぎって……お前、部長だったっけ?」 ゆみ「いや、違う」 京太郎「……一体どういうことだってばよ」 ハギヨシ「京太郎くん、材料などは大丈夫ですか?」 京太郎「ああ、これから買いに行きます」 ゆみ「……こちらは?」 京太郎「ああ、俺の師匠。色々すごい人なんだ」 ゆみ「師匠? 想像がつかないな」 ハギヨシ「師匠とは少々大げさですね。私は執事の基本中の基本を教えただけですよ」 ゆみ「執事……もしかして本職の方ですか?」 ハギヨシ「萩原と申します」 ゆみ「加治木です。……それで、この集まりは?」 京太郎「お、そうだな。説明がまだだった」 ゆみ「普通説明が先じゃないのか?」 ゆみ「……事情は大体分かった。帰ってもいいか?」 京太郎「まぁまぁ、そう言うなって。うちの一年坊助けると思ってさ」 ゆみ「ふぅ、部長の引継ぎをする予定だったが……」 睦月「この長いのは?」 優希「これか? 猫蛇のセアミーだじぇ!」 美穂子「あら、かわいいわ」 ゆみ「完全にそんな雰囲気じゃなくなってしまったな」 京太郎「だろ? てなわけで行こうぜ」 ゆみ「仕方ない。別に急ぎでもないからよしとするか」 京太郎「決まりだな! ハギヨシさん、車まわしてもらえます?」 ハギヨシ「お安い御用です」 京太郎「えー、というわけで本日のメンバーを紹介します」 優希「レクリエーションみたいでワクワクするじぇ!」 京太郎「はいはい、今はおとなしくな」 京太郎「こちらが先生役の二人」 ハギヨシ「僭越ながら、本日は指導役を務めさせていただきます」ペコッ 美穂子「えっと、よろしくお願いします」ペコッ 京太郎「それから、味見役の二人がこちら」 ゆみ「請け負ったからには全力を尽くすつもりだ」 睦月「た、食べるだけなら……」 京太郎「そんで、アシスタント役で会場提供者の俺、須賀京太郎と、本日の主役はこちらに」 優希「先輩!」 京太郎「何か質問か?」 優希「味見役にコンバート希望だじぇ!」 京太郎「はい却下ー。他に質問ある奴は?」 優希「私の話が終わってないじょ!?」 京太郎「主役がコンバートしてどうすんだ。はい、説明責任も果たしました」 優希「むむむ……そもそも気晴らしにタコス作りってなんなんだじぇ?」 京太郎「いつもと違うことしてみればいいんじゃないかとな。それに、上達したらいつでも自分で美味しいタコスを用意できるんだぞ?」 優希「おお、それは一理あるじぇ」 京太郎「てなわけで、みんな準備はいいか?」 ハギヨシ「私はいつでも」 美穂子「はい」 ゆみ「味見の準備と言われてもよくわからないが」 睦月「き、緊張してきたぁ」 優希「ちょっとトイレ!」タタッ 京太郎「主役が足並み乱してきたかー」 睦月「辛っ!」 優希「あらら? この燃えるような赤はやりすぎちゃった感じか?」 ハギヨシ「ではサルサを少し減らして、代わりにケチャップを足しましょう」 優希「うん、それでいってみるじぇ!」 ゆみ「……なんか水っぽいな」 優希「野菜豊富なタコスもありだとおもったのに……」 美穂子「トマトが多かったのね。少し減らして玉ねぎも使ってみる?」 優希「シャキシャキで美味しそうだじぇ!」 京太郎「うんうん、順調だな」 ゆみ「目的は達せられそうか?」 京太郎「まぁな。いい感じにのめり込んでるよ」 ゆみ「まったく、君は良い先輩だな……ところで、ご両親は帰らないのか?」 京太郎「この土日は二人で旅行だよ。カピまで連れてっちゃってさ」 ゆみ「カピ?」 睦月「こ、これは……!」ワナワナ ゆみ「なにかあったのか?」 睦月「こ、これ! すっごいレアカードですよ!」 ゆみ「……プロ麻雀カードか?」 睦月「瑞原プロの水着姿に着物と扇子が違うバージョンの三尋木プロ……そしてぐぎぎっとウィンクしてる小鍛冶プロまで!」 京太郎「ああ、それな。なんかうちの親が勝手に飾っちゃってさ」 睦月「どれだけお金をかければこれほどのものを!?」 京太郎「なんか悪いんだけど……どれも貰い物なんだ」 京太郎(しかも本人たちからの) 睦月「も、貰い物……」ワナワナ 京太郎「……欲しいならやろうか? ダブってるし」 睦月「是非!」 優希「できたじぇ、究極のタコス!」 睦月「うむ……おいしい」 ゆみ「名前に負けている感はあるが、たしかにおいしい」 優希「おいしいをいただいたじぇ!」 ハギヨシ「たいへんよくできました、ですね」 美穂子「ふふ、頑張ったわね」ナデナデ 優希「先輩、どーぞ」 京太郎「どれ……」 優希「……」ドキドキ 京太郎「うん、おいしいな」 優希「やった!」 美穂子「それじゃあ、また今度」 ゆみ「せめて今度からは事前に連絡してくれ」 睦月「カード、ありがとうございましたっ」 ハギヨシ「それでは、私が責任をもってみなさんを送ります」 優希「バイバーイ、だじぇ」 京太郎「ま、ハギヨシさんがいるんだったらなんら心配いらないな」 優希「そうなのかー?」 京太郎「そうなんだ」 京太郎「それで、気分転換になったか?」 優希「気分転換? なんのことだじぇ?」 京太郎「うんまぁ、効果はあったみたいだな」 京太郎「本当に一人で帰れるのか?」 優希「心配は無用だじぇ」 京太郎「よし、なら夜はお腹を出さず暖かくして寝るように」 優希「いきなりアットホームな心配になったじぇ」 京太郎「とりあえず気をつけること」 優希「ん、りょーかい」 京太郎「しかし、これでお前も一人前のタコス職人か」シミジミ 優希「我ながら恐ろしい上達ぶりだじぇ」ウンウン 京太郎「まぁ、これで俺が作ってやる機会も減るかもな」 優希「……」 優希「それは、いやだじぇ」 優希「他にどんなにすごくておいしいタコスがあっても、先輩のが一番いいから……」 京太郎「そうか? まだまだ俺の方が腕は上だからな」 優希「むぅ、そういうことじゃないんだじぇ!」 京太郎「照れるな照れるな」ワシャワシャ 優希「はーなーせー!」