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395 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 1e61-hoCt)[sage] 投稿日:2017/09/23(土) 16 45 08.14 ID sbRwx66N0 [1/2] 報告 システムはソードワールド2.0 GMが人族に似たオリジナル種族(人族、蛮族とも敵対的)を出してきた その種族は、傍目にはその種族と見抜くことができず、GMはPCの一人だけに、その種族を見破れる能力を与えた するとそのPLが暴走、気に入らないNPCキャラをことごとくその敵対種族扱いし始めた 「そいつ絶対違うだろ!」 と他のPLが言うも、 「俺のキャラしか判断できないのに、お前らにそういう風な口出しする権利はねえ!お前のキャラも敵対種族認定してやろうか!」 と言うようになった 結局GMは、そいつにNPCを敵対種族認定される毎に 「よくぞ見抜いた!死ね!」 と襲いかかってこさせるようになった 396 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 1e61-hoCt)[sage] 投稿日:2017/09/23(土) 16 54 59.56 ID sbRwx66N0 [2/2] そいつの言葉で印象に残ったのが 「お前らは、ただ黙って俺が認定した奴らを殺していけばいいんだよ!」 397 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW ff8e-gqYR)[sage] 投稿日:2017/09/23(土) 16 55 51.72 ID a4gvsy1q0 [2/3] 395 おつ 死んだら正体露見とかならよかったのにな 398 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 1378-39ZJ)[sage] 投稿日:2017/09/23(土) 17 10 12.61 ID AELotD9D0 GMの頭の回転がクロちゃん展開でちょっとクスっときた スレ451
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ゆっくりいじめ系1914 楽園~まりさの場合(外伝)より続く ※俺設定注意 presented by [498] 「な に を し て い る の っ ! ?」 突然の怒鳴り声に驚いて目を覚ます11匹の姉妹達。目を開けると、藁と羽毛の寝床から憤怒の形相でこちらを睨み付けるれいむの姿が見えた。 少々騒いだところで目を覚ますれいむではない、だがこのときれいむは悪い夢を見ていた、最愛のまりさがレイパーありすに犯される夢、あのときと同じシチュエーションの夢を見ていたのだ。悪夢にうなされ目を覚ましてみると、そこに居る筈の子れいむが見当たらない。 寝ぼけて布団から出て行ったのだろうか?あの子は体が弱い、柔らかい布団の中で寝かせてあげないと体に障る。辺りを見回して我が子の姿を探すれいむ、それは意外な場所で見つかった。姉妹全員が固まって眠るその中心、長女と三女の子ありすに挟まれ、子れいむは安らかな寝息を立てていた。 端から見れば仲睦まじい姉妹の触れ合いだが、れいむに限りそうは見えなかった。ふと、子ありすが子れいむ側に寝返りを打つ、丁度『すーりすーり』をしているような体勢だ。 瞬間、れいむに電流走る。 直前まで見ていた夢も影響し、れいむにはそれが、子ありすが子れいむを犯し殺そうとしているように見えた、子ありすが『あのありす』と重なって見えてしまったのだ。焼付いたイメージはもう離れない、我が子が危ない、れいむはゆっくりらしからぬ大声を上げた。 姉妹達は焦っていた、いつもは起きる事のない時間にれいむが目覚めてしまったからだ、しかも姉妹達の真ん中には子れいむが居る。 10匹の姉妹達は子れいむとの接触をれいむから禁じられていた、子れいむと自分達とで受ける『おべんきょう』の内容が違うから、というのがその理由だったが、実際はれいむによる忌み子と我が子の隔離が目的だった。 無断で一緒にお昼寝していたとなればお仕置きは必至。怯える姉妹達の中、最初に口を開いたのは子れいむだった。 「ゆ…おとーしゃん、おこらにゃいでね!けほっ、けほっ……れいむがしらにゃいうちにおねーちゃんのとこでねてたの!」 「お…おちびちゃん……?」 「きっちょねぼけてころがっていったんだよ!けほっ…でもれいみゅあんよがいたくなっちゃったから、おとーしゃんのとこにもどれなき ゃったの!だきゃらおねーちゃんたちにおねがいちていっちょにおねむちてたの!」 「………………」 咳き込みながら必至に姉達を弁護する子れいむに、姉妹達は心配しながらも安堵の表情を浮かべる。止むを得ない理由があるなられいむも怒らないだろう……ちょっと残念だが、揃ってお昼寝は暫く控えなければ……。だがれいむから返ってきた言葉は姉妹達の予想を斜め上行くものだった。 「そう…それじゃあしかたないね!」 「ゆぅ…ゆぅ……、そうだよ、おねーちゃんたちはわるくないよ!だかりゃ……」 「あのくそがきどもに、そういえっておどされたんだよね?わかったよ…… いまたすけてあげるからねえええええぇぇぇっ!!!」 「ゆ、ゆううぅぅっ!!?」×11 硬い筈の、動かすだけで痛い筈の底部無理やり伸縮させ、尺取虫のような挙動で姉妹達へ猛然と向かっていくれいむ、水分の無くなってひび割れているいる箇所からは、少量だが餡子が漏れていた。 れいむに見竦められ、動く事の出来ない姉妹達。しかしあと少しで届く、というところで、ドアを開いて『あの男』が乱入してきた。 バンッ! 「ゆ!?」 今度は全員で驚いて見せるゆっくり一家、振り向くとそこに箱に入ったまりさを抱える鬼畏惨の姿があった。 「ゆ、ゆっくりじゃましないでね!おにいさん!れいむはいまからおちびちゃんをたすけるんだ……か…ら?」 「お…おかあしゃあああああんっ!!」×11 「ゆ、ゆ〜?れいむもおちびちゃんたちもどうしたの?」 まりさを見つけて焦るれいむ。不味い、非常に不味い……別にこの糞餓鬼共にどう思われようと知った事ではないが、まりさに『おべんきょう』や体罰の事を知られてしまうのはよろしくない……最悪のタイミングだ、どうしたものか……れいむが姉妹とまりさを見比べてあたふたとしている。そんな心の動きを察したのか、鬼畏惨がれいむに近づいて耳打ちをする。 「れいむ、安心して良いよ、まりさは今来たばかりだ、ここで起こった事は知らないし、僕から言う事も無い。」 そう言うと鬼畏惨は突然部屋の端から透明な板を引っ張り出してきて、何やら組み立て始めた。 姉妹達はと言うと、透明な箱に閉じ込められているまりさに向かって一斉に泣きつき始めた。事態がよく呑み込めないまりさと、姉妹達が告げ口するのではないかと気が気でないれいむ。暫くやいのやいのと騒いでいた一家だったが、いきなり鬼畏惨がれいむを掴んで放り投げた。 「ゆゆ!?おそらをとんでるみtゆべしっ!」 投げられた先は、先程から鬼畏惨が作っていた透明な板で出来た囲いの中だった。囲いの大きさは2m四方、高さは人間の腰ぐらいまである、跳ねる事の出来ないれいむでは脱出可能な高さではない。 次に鬼畏惨は、まりさに泣きつく姉妹達を子れいむを除き、まりさを入れたのより若干大きいサイズの透明な箱の中に詰めていく。 「ゆぎゅっ、しぇまいよぅ…」 「ゆっ、まりしゃ、ありしゅのうえではねにゃいでね!」 「ありしゅおさにゃいでええ!まりさのぽんぽんいちゃーよぉっ!」 「ゆえーん!くりゅしいよー!!」 「おかーしゃんたちけてえええ!」 「ゆうう!おにーさん、おちびちゃんたちをだしてあげてね!くるしんでるよ!」 「心配しなくても直ぐに出してあげるさ。」 鬼畏惨は箱詰めの姉妹達を抱えると、囲いの中のれいむの目の前に置いた。箱が隔てているとはいえ、目と鼻の先にれいむが居る状況にガタガタと震える姉妹達。まりさの手前、なんとか取り繕おうとして姉妹達に作り笑いを浮かべてみせるれいむだったが、その引き攣った笑い顔は姉妹達に更に恐怖を与えた。 「れいむ、子供達はひとまず置いといて、ちょっとコレを見てくれないか?」 「ゆ?」 あらかじめ用意して置いたビデオデッキとモニタをれいむに見える位置に配置する鬼畏惨。 「これはまりさの『おつとめ』様子を記録したものだ。」 「ゆ、『おつとめ』…の?」 ポケットからテープを取り出し、ビデオデッキにセット、再生。画面に映し出されたのは、笑顔で食事をするまりさとありすだった。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪』と見るからに美味しそうなご馳走を仲良く頬張る二匹。え…?あのありすは……なんでまりさと……?どうして…?そんなれいむの想いをよそに映像は流れ続ける。 まりさの頬に付いたハチミツを舐め取るありす。 それに頬を赤らめて俯くまりさ。 ソファの上ですーりすーりする二匹。 そのまま寄り添って寝てしまう二匹。 起きたら笑顔で挨拶、そして語らう二匹。 『ねえまりさ、あのれいむのこと、すき?』 『そんなわけないよ!』 『そう…じゃあありすのことは?』 『ゆうん♪だいすきにきまってるよお♪せかいでいちばんあいしてるよ♪』 そんな会話を最後に映像は途切れた。最後の方は音声の繋ぎ合わせなのだが、れいむにそんな事分かる訳もなく、歯を食いしばり、涙を流しながら震えていた。 まりさは口をパクパクさせて青ざめていた。何か言おうとするが、焦りと緊張で上手く言葉にできずオロオロするばかり。姉妹達はまりさとれいむの異様な雰囲気になにかゆっくり出来ないものを感じ、押し黙っていた。 そんな中、沈黙を破ったのはれいむだった。 「どおおおしてえええええ!?どおしてれいぱーありすとまりさがなかよくしてるのおおおおお!?」 「ゆっ!?れ、れいむ、それは……」 「うらぎったね!れいむのきもちをうらぎったね!?れいむはまりさがまいにち『おつとめ』がんばってるってしんじてたから、れいむもがんばっておちびちゃんのおせわしてたのにっ!!なのにっ!!まりさは!まいにち!あんな!ゆっくりしたおへやで!おいしそうなごちそうたべながら!れいぱーありすとうわきしてたんだ!!!うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「ち、ちがうよ!!れいむ、まりさはうわきなんて……」 「じゃあさっきのはなんなのおおおおお!!?」 二匹の様子を見て少々不満そうな鬼畏惨。 上々な出来だが、れいむの姉妹達へのヘイトがいまいち足りない、どうしたものか……。ふと、足元に変な感触を感じ見下ろしてみると、鬼畏惨に擦り寄ってくる子れいむの姿があった。 「ゆぅ…ゆぅ……おにーしゃん、おねーちゃんたちをこっちにもどしてね。あそこにいたらゆっくりできにゃいよ。」 姉妹達を心配して、れいむから遠ざけるよう鬼畏惨にお願いする子れいむ。 そうだ、コレがあったじゃないか。鬼畏惨は子れいむを掴みあげると、他のゆっくりから見えないように、子れいむの後頭部から中枢餡子を狙って注射器で微量のカプサイシンを注入する。 「ぴぎょ!よよよよよよよよよよよよよ!!」 少量とはいえ、中枢餡子を辛味に蝕まれた所為で変な声を上げ始める子れいむ。鬼畏惨はそんな子れいむを囲いの中、れいむの真後ろに置いた。 「よし。 おーいれいむ、ちょっとこっちみてくれないか?」 「ゆ!?おにーさんはだまっててね!いまれいむはまりさと……」 「れいむの『おちびちゃん』が大変な事になってるんだ。」 「ゆ、おちびちゃん!?」 れいむが振り向くと、そこには顔を真っ青にして白目を剥き、小刻みに震えながら餡子を吐く我が子の姿があった。 「お……お、おちびちゃん!?どうしたの!?」 「お、お、お、おと…しゃん……なん…か……びり…びり…すりゅよ………ごふっ。」 「しっかりしてね!おとーさんがぺーろぺーろしてあげるからねっ!!!」 「ぴ……ぎゅ………」 「あああああんこさんでてきちゃだめえええええ!!もどってね!あんこさんゆっくりおちびちゃんのおくちにもどってねええええ!?」 我が子の吐いた餡子をどうにかして口から戻そうとするれいむだったが、子れいむの吐く餡子によってそれを阻まれる。ゆっくり、ゆっくりと体内の餡子を失っていき、気が付けば子れいむは床に顔だけ張り付いたような姿になっていた。平べったい顔から浮き出た二つの眼球がれいむの方を向く、れいむにはそれが『おとーしゃん、たちけてね…』と訴えているように見えた。一分後、子れいむは残った中枢餡子を吐き出し、苦悶の表情のまま絶命した。 れいむは物言わぬ皮となった我が子を見つめ、顔の穴という穴から体液を流し続けていた。なんでれいむのおちびちゃんがこんな目に遭わなきゃならないの……っ!? そんな悲しみに暮れるれいむに囁く鬼一匹。 「やあれいむ、なんで君の子供が死んだのか分かるかい?」 「ゆ゛あ゛…あ゛、あ゛……わがらないぃ、わがらないよお゛お゛お゛……どぼぢでえ?どぼぢででいぶのおぢびぢゃんがああああ………せっがくうばれだのにいぃ……はじめてのあがちゃんだったのにいぃ………。」 「ふむ、れいむの子は体が弱かったよね?だから元気になるよう、れいむはれいむに他の姉妹より多くごはんをあげてたよね。」 「ゆ゛!れ、れいむ…そんなことしてたの!?」 「だ、だって!!おちびちゃんはからだがよわかったんだよ!?ごはんはほかのこよりいっぱいあげなきゃだめでしょおおお!?」 「そのごはんを食べてなかった、としたら?」 「……ゆ?」 れいむは鬼畏惨を見て首をかしげる。そんな筈は無い、最初の方こそ残してはいたが、寝て起きるとおちびちゃんにあげたごはんは全部無くなっていたのだ、食べてないなんて筈が…。 困惑するれいむに、鬼畏惨は姉妹達を指差しながら言った。 「君が子供にあげたごはん、君が寝てる間にあの姉妹が食べてたみたいなんだよね、殆ど全部。」 「ゆ、ゆゆうぅぅ〜!?」×10 確かに姉妹達は子れいむの餌を食べた。しかしそれは子れいむが言い出した事であり、更に言うならその餌は元々姉妹達が食べる筈のものだったのだ。仮にそうでなかったとしても、れいむは子れいむが食べ切れなかった分は捨てていたので、その捨てる筈だった物を姉妹達は口にしていたのだ。どっちにしても、姉妹達が子れいむの餌を食べた事は咎められような事ではないし、まして子れいむの死因になどなりはしないのだ。 だがれいむはそう思わなかった。 子れいむは体が弱い、だから大量のごはんが必要、それを姉妹達が食べた、だから子れいむは姉妹達の所為で死んだ。 れいむの頭の中ではそんな論理展開がなされていた。 子れいむの死を自分達の所為にされて固まっている姉妹達をれいむが睨み付ける。その顔は、先程姉妹達に向かって行ったときものとは比べ物にならない程、憎悪で歪んでいた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!お゛ま゛え゛だぢはごろずっ!!い゛っびぎの゛ごら゛ずごろ゛じでや゛る゛!!!」 「いやああああ!」 「きょわいよおおお!」 「おきゃあしゃあああん!」 「ぴいいい!?ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってねえええ!?」 「たちけてえええ!」 「ゆーっ!ゆーっ!れいむやめてね!!まりさのおちびちゃんたちだよっ!おねがいだからやめてねえっ!!?」 「うるざいっ!!れ゛いぷまのこどもも゛!うらぎりぼの゛のばりざも!みんなゆっぐぢでぎなぐじでや゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「どぼぢでそんなごどいうのおおおおおおお!?」 姉妹達を踏み殺そう、喰い殺そうと透明な箱に体を打ちつけ続けるれいむ。姉妹達は相変わらず泣き叫んでいるが、まりさは透明な箱で姉妹達が守られている事に気づくと、今度は鬼畏惨に姉妹達を助けるよう懇願しだした。 「おにいさん!まりさのおちびちゃんたちをたすけてあげてね!」 「…………」 「あのままじゃれいむにゆっくりできなくされちゃうよ!おねがいだからたすけてね!」 「………そうだな、今は大丈夫でも、あのままじゃ箱が壊れたとき子供達が危ないね。」 嘘だ。あの加工所製の透明な箱は、例え鬼畏惨が力の限り蹴ったとしても壊れはしない、まして底部が不自由なゆっくりの体当たりなど効く筈もない。だがそこはゆっくり補正、鬼畏惨の言葉も加わった事で、まりさの目には鬼気迫るれいむの攻撃で今にも箱が壊れそうになってるように見えた。 「ゆうううっ…!おねがいしますっ!どうかこどもたちをたすけてくださいいいいいっ!!」 「…………」 「とってもいいこたちなんですっ!すごくやさしくて!あたまもよくて!おうたもじょうずで!ゆっくりしたこたちなんですううう!!!おねがいしますっ!なんでもしますっ!あのこたちをたすけてあげてえええええ!!!」 「っん素晴らしいっ!!その言葉を待っていた!!」 「ひゅぐっ!?」 「まりさ、今君は『何でもする』と言ったね?」 「ゆ、い、いったよ!おちびちゃんたちをたすけるためならなんでもするよ!ほんとだよっ!!」 「わかった、実は子供達を助けるにあたって、ひとつ選択をしもらいたいんだ。 ああ、『えらぶ』って事だよ」 「『えらぶ』んだね?ゆっくりりかいしたよ!で、まりさはなにをえらべばいいの!?ゆっくりしないでおしえてね!!」 「簡単さ、『れいむを殺して子供達を助ける』か『子供達を見殺しにしてれいむを生かす』か……さあ、ゆっくりえらんでいってね!」 「……ゆ?………ゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!?」 一拍置いて言葉の意味を理解するまりさ。鬼畏惨は更に追い討ちをかけるように言葉を続ける。 「ああ、そのままにしておいても子供達も何匹か生き残るだろうけど、それじゃツマンナイからさ、まりさがどっちも選ばなかったら頃合を見て全員潰すから。」 「いやああああ!!!おねがいだからたすけてあげでえええ!!!」 「うん、だからどっちを?」 「そんなのえらべないいいいいい!!!」 「じゃあみんな潰すけど、いいんだね?」 「ぞれはだめええええ!!!たすけてあげでええええ!!!」 「堂々巡りだな……じゃ、選びやすいようにしてあげるよ。」 そう言うと鬼畏惨は囲いの中に入って行き、姉妹達が入っている箱を、蓋を開けてれいむの前でひっくり返した。 顔から地面に落ちたり、他の姉妹が上に乗っかったりして、大半が動けないでいる。そんな姉妹の中で、頭から落ちて逆さまになったまま動けない子ありすにれいむが近づいていく。 「だめえええ!!おちびちゃんにげてえええ!!」 「ゆっきゅ?」 「ゆっくりしんでねえええぇぇぇっ!!!」 底部が上を向いてる子ありすをれいむが噛み千切る、丁度、口の真ん中から下半分を失うような形だ。上顎だけピクピクと動かし、目はキョロキョロと周りを見回している、暫くして自分の体が半分無くなった事に気づき、痛みと恐怖で涙を滲ませる子ありす。れいむは半分になった子ありすを咥えると、囲いの隅に放り投げた。 「とどめなんかさしてあげないよ!!れいぱーありすはそこでずうううぅぅぅっと!くるしみながらしんでねっ!!!」 「ゆああああん!ありしゅううううう!!」 「まりじゃのいもうとがあああああ!!!」 「おかあしゃあああん!たちけてねええええ!」 「まりしゃはしにたくにゃいよ!ゆっくちにげりゅよ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でいぶや゛べでね゛え゛え゛え゛!!!ばりざの゛ごどもごろざな゛いでえ゛え゛え゛え゛!!!」 そして始まる小さな逃走劇。底部が不自由なれいむの移動速度では、全力で逃げる子ゆっくりを捕まえる事はまず出来ない。だがそれも広い空間での事だ、2m四方の囲いの中では大回りに移動する事が出来ない。姉妹達は迫り来る恐怖から全員で固まって逃げていた、こうなると、壁を背にしたとき壁側の子ゆっくりは初動が遅れる事になる、そして遅れた者の中から次の死者が出るのだ。 二匹目の犠牲者も子ありすだった。れいむはここでもありすを重点的に狙っていた。 この子ありすはれいむに押さえつけられ、身動きを封じられた。 「やめちぇえええ!!ありしゅのあんよだべにゃいでえええええ!!!」 まず押さえつけずに済むよう、底部を食いちぎる。 「いぢゃあ゛あ゛よ゛お゛お゛お゛!!!ありじゅのおべ、おべ、おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 次に舌で両目を抉り、眼球がカスタードに繋がった状態で咀嚼する。 「んぐぉ!?ん…!ん…!んばばばば!!!」 最後に口内を口の部分ごと食いちぎる。 目を抉られ、口を縦長に食いちぎられた所為で、子ありすはまるで絵画『叫び』のような見た目になっていた。 三匹目は子まりさ。子ありすを捕まえようとしたのだが、先頭集団に居る子ありすを捕まえるのは困難だった為、近くでのそのそと動いていた姉妹の中で末っ子の子まりさに標的を変えたのだ。 「まりさににてるからってちょうしにのらないでねっ!!おまえもれいぱーのこだよっ!しんでもれいむにわびつづけてねっ!!!」 「あよ、あんよ゛!あんよはやめぢぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 子ありすと同じように動きを封じるれいむ。 「までぃじゃのおぼうぢがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?がえぢでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 子まりさの帽子を目の前で引き裂いていき、『おまえにはもうひつようないよ』と冷たく言い放つ。 「おぶぉっ!やべちぇええええ!!まりじゃのきれいなかみもってがないでえ゛え゛え゛え゛!!!」 今度は上から圧し掛かり、髪の毛を頭皮ごと引き千切る。 「ゆおおおお!?まりじゃのおはだが!!おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 引き千切った頭皮から、まるでリンゴの皮を剥くように螺旋を描いて子まりさの皮を剥ぐ。瞼を失った眼球がぽろりと落ちて、れいむに踏み潰された。 最初の子ありすとは逆に、口の部分だけ残し餡塊となった子まりさ。わずかな大気の動きだけでも激痛なのだろう、しきりに痛みを訴えている。 四匹目の犠牲者が出たところで鬼畏惨が泣き喚くまりさに声をかけた。 「どうする?まりさ。」 「ゆああぁぁ……おちびちゃぁん…れいぶぅ……どぼぢてええぇぇ……?」 「やれやれ、まだ決められないのかい?最初にも言ったけど、決められないなら全員潰すよ?」 「ゆぃぃっ!?それはだめえええええ!!!」 「……まあ僕としては、子供達を残す方をお勧めするけどね。考えてもみなよ、仮にれいむを生かしたとして、まりさにどんな得があるっていうんだい? ま り さ の 子 を 殺 す よ う な ゆ っ く り な ん だ よ ?」 「……っ!?」 実際のところ、最初にれいむの手に掛かった子ありす以外はまだ生きていた。と言っても回復は絶望的で、中枢餡子のおかげで辛うじて意識が保っていられるという状態であり、とても『生きている』とは言い難い状態だった。 おちびちゃん……まりさのかわいいおちびちゃん………望んだすっきりじゃなかったけど、それでも大切に育ててきたまりさの子供達………。一緒にゆっくり出来る時間は少なかった、だからこれからすーりすーりもぺーろぺーろも沢山してあげるつもりだった………。けどもう4人も殺されちゃった…………。どうして?まりさはただみんなでゆっくr「おー、五匹目。喰っとる、喰っとる。」 「ゆ゛!?あ……あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「まりさが早く選ばないからだぞ〜?……ゆっくりした結果がこれだよ!ってやつだね。」 まりさが囲いの方を見ると、子まりさがれいむに丸ごと噛み潰されている最中だった。れいむの口の中で必至に助けを乞う子まりさ、れいむは姉妹達に見せ付けるように、ゆっくりと歯で圧力を加えていく。みちみちと皮の裂ける音が聞こえ、圧迫された餡子が子まりさの目から口からまむまむから少しずつ溢れてくる、そして張力の限界を迎えた顔が、音を立てて口から一文字に裂け、押し出される形で子まりさの中身が外へひり出された。 もうゆっくりしている暇など無い!まりさの心は決まった。 「……おにいざんっ!ばりさはおちびぢゃんだちをえらぶよっっ!!!」 「決まったか。確認するけど、子供達を助けるんだよね?」 「そうだよ゛っ!!まりざはまりざがうんだおぢびちゃんたちをまもる゛よっ!!」 「わかった、それじゃあ子供達を助けるとしよう。」 鬼畏惨が囲いへ向かうと、れいむが6匹目を捕まえようとしているところだった。鬼畏惨はれいむを掴み上げ、殺戮ショーを強制中止させる。 「じゃまするなああああああ!!!ころさせろおおおおおおおお!!!」 「おお狂気狂気、お楽しみのところ悪いんだけど終了な、しゅーりょー。」 「ゆっ…ぐ……?」 「ゆぅ、たすかっちゃの?」 「ゆ!もうだいじょーぶだよ!」 「ゆっきゅいできるよ!」 「ゆえぇぇ……でもいもうちょがあぁ…おねーちゃんがああぁぁ……」 姉妹達の死に涙を流す子供達、殺戮が終わっても残るのは地獄だった。子供達の事はひとまず捨て置き、掴んだれいむをまりさの入った箱に叩きつける鬼畏惨。 「ゆべっ!」 「ゆひいぃっ!れいむう!?」 透明な箱の外側に張り付いたれいむに小さく悲鳴を漏らすまりさ、憎悪に歪んだその顔は、『楽園』に来た頃のれいむとは完全に別のものへと変わっていた。 鬼畏惨はれいむを箱から引っぺがすと、箱のまりさと向き合うように押さえつける。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はなせえええ!!あいつらぜんぶゆっくりできなくしてやるううううう!!!」 「ああ、あ……れい……む……」 「さあまりさ、良く見ておくんだよ? 君が『選んだ事』を、ね」 to be continued...⇒
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ゆっくりいじめ系1914 楽園~まりさの場合(外伝)?より続く ※俺設定注意 presented by [498] 「な に を し て い る の っ ! ?」 突然の怒鳴り声に驚いて目を覚ます11匹の姉妹達。目を開けると、藁と羽毛の寝床から憤怒の形相でこちらを睨み付けるれいむの姿が見えた。 少々騒いだところで目を覚ますれいむではない、だがこのときれいむは悪い夢を見ていた、最愛のまりさがレイパーありすに犯される夢、あのときと同じシチュエーションの夢を見ていたのだ。悪夢にうなされ目を覚ましてみると、そこに居る筈の子れいむが見当たらない。 寝ぼけて布団から出て行ったのだろうか?あの子は体が弱い、柔らかい布団の中で寝かせてあげないと体に障る。辺りを見回して我が子の姿を探すれいむ、それは意外な場所で見つかった。姉妹全員が固まって眠るその中心、長女と三女の子ありすに挟まれ、子れいむは安らかな寝息を立てていた。 端から見れば仲睦まじい姉妹の触れ合いだが、れいむに限りそうは見えなかった。ふと、子ありすが子れいむ側に寝返りを打つ、丁度『すーりすーり』をしているような体勢だ。 瞬間、れいむに電流走る。 直前まで見ていた夢も影響し、れいむにはそれが、子ありすが子れいむを犯し殺そうとしているように見えた、子ありすが『あのありす』と重なって見えてしまったのだ。焼付いたイメージはもう離れない、我が子が危ない、れいむはゆっくりらしからぬ大声を上げた。 姉妹達は焦っていた、いつもは起きる事のない時間にれいむが目覚めてしまったからだ、しかも姉妹達の真ん中には子れいむが居る。 10匹の姉妹達は子れいむとの接触をれいむから禁じられていた、子れいむと自分達とで受ける『おべんきょう』の内容が違うから、というのがその理由だったが、実際はれいむによる忌み子と我が子の隔離が目的だった。 無断で一緒にお昼寝していたとなればお仕置きは必至。怯える姉妹達の中、最初に口を開いたのは子れいむだった。 「ゆ…おとーしゃん、おこらにゃいでね!けほっ、けほっ……れいむがしらにゃいうちにおねーちゃんのとこでねてたの!」 「お…おちびちゃん……?」 「きっちょねぼけてころがっていったんだよ!けほっ…でもれいみゅあんよがいたくなっちゃったから、おとーしゃんのとこにもどれなき ゃったの!だきゃらおねーちゃんたちにおねがいちていっちょにおねむちてたの!」 「………………」 咳き込みながら必至に姉達を弁護する子れいむに、姉妹達は心配しながらも安堵の表情を浮かべる。止むを得ない理由があるなられいむも怒らないだろう……ちょっと残念だが、揃ってお昼寝は暫く控えなければ……。だがれいむから返ってきた言葉は姉妹達の予想を斜め上行くものだった。 「そう…それじゃあしかたないね!」 「ゆぅ…ゆぅ……、そうだよ、おねーちゃんたちはわるくないよ!だかりゃ……」 「あのくそがきどもに、そういえっておどされたんだよね?わかったよ…… いまたすけてあげるからねえええええぇぇぇっ!!!」 「ゆ、ゆううぅぅっ!!?」×11 硬い筈の、動かすだけで痛い筈の底部無理やり伸縮させ、尺取虫のような挙動で姉妹達へ猛然と向かっていくれいむ、水分の無くなってひび割れているいる箇所からは、少量だが餡子が漏れていた。 れいむに見竦められ、動く事の出来ない姉妹達。しかしあと少しで届く、というところで、ドアを開いて『あの男』が乱入してきた。 バンッ! 「ゆ!?」 今度は全員で驚いて見せるゆっくり一家、振り向くとそこに箱に入ったまりさを抱える鬼畏惨の姿があった。 「ゆ、ゆっくりじゃましないでね!おにいさん!れいむはいまからおちびちゃんをたすけるんだ……か…ら?」 「お…おかあしゃあああああんっ!!」×11 「ゆ、ゆ〜?れいむもおちびちゃんたちもどうしたの?」 まりさを見つけて焦るれいむ。不味い、非常に不味い……別にこの糞餓鬼共にどう思われようと知った事ではないが、まりさに『おべんきょう』や体罰の事を知られてしまうのはよろしくない……最悪のタイミングだ、どうしたものか……れいむが姉妹とまりさを見比べてあたふたとしている。そんな心の動きを察したのか、鬼畏惨がれいむに近づいて耳打ちをする。 「れいむ、安心して良いよ、まりさは今来たばかりだ、ここで起こった事は知らないし、僕から言う事も無い。」 そう言うと鬼畏惨は突然部屋の端から透明な板を引っ張り出してきて、何やら組み立て始めた。 姉妹達はと言うと、透明な箱に閉じ込められているまりさに向かって一斉に泣きつき始めた。事態がよく呑み込めないまりさと、姉妹達が告げ口するのではないかと気が気でないれいむ。暫くやいのやいのと騒いでいた一家だったが、いきなり鬼畏惨がれいむを掴んで放り投げた。 「ゆゆ!?おそらをとんでるみtゆべしっ!」 投げられた先は、先程から鬼畏惨が作っていた透明な板で出来た囲いの中だった。囲いの大きさは2m四方、高さは人間の腰ぐらいまである、跳ねる事の出来ないれいむでは脱出可能な高さではない。 次に鬼畏惨は、まりさに泣きつく姉妹達を子れいむを除き、まりさを入れたのより若干大きいサイズの透明な箱の中に詰めていく。 「ゆぎゅっ、しぇまいよぅ…」 「ゆっ、まりしゃ、ありしゅのうえではねにゃいでね!」 「ありしゅおさにゃいでええ!まりさのぽんぽんいちゃーよぉっ!」 「ゆえーん!くりゅしいよー!!」 「おかーしゃんたちけてえええ!」 「ゆうう!おにーさん、おちびちゃんたちをだしてあげてね!くるしんでるよ!」 「心配しなくても直ぐに出してあげるさ。」 鬼畏惨は箱詰めの姉妹達を抱えると、囲いの中のれいむの目の前に置いた。箱が隔てているとはいえ、目と鼻の先にれいむが居る状況にガタガタと震える姉妹達。まりさの手前、なんとか取り繕おうとして姉妹達に作り笑いを浮かべてみせるれいむだったが、その引き攣った笑い顔は姉妹達に更に恐怖を与えた。 「れいむ、子供達はひとまず置いといて、ちょっとコレを見てくれないか?」 「ゆ?」 あらかじめ用意して置いたビデオデッキとモニタをれいむに見える位置に配置する鬼畏惨。 「これはまりさの『おつとめ』様子を記録したものだ。」 「ゆ、『おつとめ』…の?」 ポケットからテープを取り出し、ビデオデッキにセット、再生。画面に映し出されたのは、笑顔で食事をするまりさとありすだった。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪』と見るからに美味しそうなご馳走を仲良く頬張る二匹。え…?あのありすは……なんでまりさと……?どうして…?そんなれいむの想いをよそに映像は流れ続ける。 まりさの頬に付いたハチミツを舐め取るありす。 それに頬を赤らめて俯くまりさ。 ソファの上ですーりすーりする二匹。 そのまま寄り添って寝てしまう二匹。 起きたら笑顔で挨拶、そして語らう二匹。 『ねえまりさ、あのれいむのこと、すき?』 『そんなわけないよ!』 『そう…じゃあありすのことは?』 『ゆうん♪だいすきにきまってるよお♪せかいでいちばんあいしてるよ♪』 そんな会話を最後に映像は途切れた。最後の方は音声の繋ぎ合わせなのだが、れいむにそんな事分かる訳もなく、歯を食いしばり、涙を流しながら震えていた。 まりさは口をパクパクさせて青ざめていた。何か言おうとするが、焦りと緊張で上手く言葉にできずオロオロするばかり。姉妹達はまりさとれいむの異様な雰囲気になにかゆっくり出来ないものを感じ、押し黙っていた。 そんな中、沈黙を破ったのはれいむだった。 「どおおおしてえええええ!?どおしてれいぱーありすとまりさがなかよくしてるのおおおおお!?」 「ゆっ!?れ、れいむ、それは……」 「うらぎったね!れいむのきもちをうらぎったね!?れいむはまりさがまいにち『おつとめ』がんばってるってしんじてたから、れいむもがんばっておちびちゃんのおせわしてたのにっ!!なのにっ!!まりさは!まいにち!あんな!ゆっくりしたおへやで!おいしそうなごちそうたべながら!れいぱーありすとうわきしてたんだ!!!うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「ち、ちがうよ!!れいむ、まりさはうわきなんて……」 「じゃあさっきのはなんなのおおおおお!!?」 二匹の様子を見て少々不満そうな鬼畏惨。 上々な出来だが、れいむの姉妹達へのヘイトがいまいち足りない、どうしたものか……。ふと、足元に変な感触を感じ見下ろしてみると、鬼畏惨に擦り寄ってくる子れいむの姿があった。 「ゆぅ…ゆぅ……おにーしゃん、おねーちゃんたちをこっちにもどしてね。あそこにいたらゆっくりできにゃいよ。」 姉妹達を心配して、れいむから遠ざけるよう鬼畏惨にお願いする子れいむ。 そうだ、コレがあったじゃないか。鬼畏惨は子れいむを掴みあげると、他のゆっくりから見えないように、子れいむの後頭部から中枢餡子を狙って注射器で微量のカプサイシンを注入する。 「ぴぎょ!よよよよよよよよよよよよよ!!」 少量とはいえ、中枢餡子を辛味に蝕まれた所為で変な声を上げ始める子れいむ。鬼畏惨はそんな子れいむを囲いの中、れいむの真後ろに置いた。 「よし。 おーいれいむ、ちょっとこっちみてくれないか?」 「ゆ!?おにーさんはだまっててね!いまれいむはまりさと……」 「れいむの『おちびちゃん』が大変な事になってるんだ。」 「ゆ、おちびちゃん!?」 れいむが振り向くと、そこには顔を真っ青にして白目を剥き、小刻みに震えながら餡子を吐く我が子の姿があった。 「お……お、おちびちゃん!?どうしたの!?」 「お、お、お、おと…しゃん……なん…か……びり…びり…すりゅよ………ごふっ。」 「しっかりしてね!おとーさんがぺーろぺーろしてあげるからねっ!!!」 「ぴ……ぎゅ………」 「あああああんこさんでてきちゃだめえええええ!!もどってね!あんこさんゆっくりおちびちゃんのおくちにもどってねええええ!?」 我が子の吐いた餡子をどうにかして口から戻そうとするれいむだったが、子れいむの吐く餡子によってそれを阻まれる。ゆっくり、ゆっくりと体内の餡子を失っていき、気が付けば子れいむは床に顔だけ張り付いたような姿になっていた。平べったい顔から浮き出た二つの眼球がれいむの方を向く、れいむにはそれが『おとーしゃん、たちけてね…』と訴えているように見えた。一分後、子れいむは残った中枢餡子を吐き出し、苦悶の表情のまま絶命した。 れいむは物言わぬ皮となった我が子を見つめ、顔の穴という穴から体液を流し続けていた。なんでれいむのおちびちゃんがこんな目に遭わなきゃならないの……っ!? そんな悲しみに暮れるれいむに囁く鬼一匹。 「やあれいむ、なんで君の子供が死んだのか分かるかい?」 「ゆ゛あ゛…あ゛、あ゛……わがらないぃ、わがらないよお゛お゛お゛……どぼぢでえ?どぼぢででいぶのおぢびぢゃんがああああ………せっがくうばれだのにいぃ……はじめてのあがちゃんだったのにいぃ………。」 「ふむ、れいむの子は体が弱かったよね?だから元気になるよう、れいむはれいむに他の姉妹より多くごはんをあげてたよね。」 「ゆ゛!れ、れいむ…そんなことしてたの!?」 「だ、だって!!おちびちゃんはからだがよわかったんだよ!?ごはんはほかのこよりいっぱいあげなきゃだめでしょおおお!?」 「そのごはんを食べてなかった、としたら?」 「……ゆ?」 れいむは鬼畏惨を見て首をかしげる。そんな筈は無い、最初の方こそ残してはいたが、寝て起きるとおちびちゃんにあげたごはんは全部無くなっていたのだ、食べてないなんて筈が…。 困惑するれいむに、鬼畏惨は姉妹達を指差しながら言った。 「君が子供にあげたごはん、君が寝てる間にあの姉妹が食べてたみたいなんだよね、殆ど全部。」 「ゆ、ゆゆうぅぅ〜!?」×10 確かに姉妹達は子れいむの餌を食べた。しかしそれは子れいむが言い出した事であり、更に言うならその餌は元々姉妹達が食べる筈のものだったのだ。仮にそうでなかったとしても、れいむは子れいむが食べ切れなかった分は捨てていたので、その捨てる筈だった物を姉妹達は口にしていたのだ。どっちにしても、姉妹達が子れいむの餌を食べた事は咎められような事ではないし、まして子れいむの死因になどなりはしないのだ。 だがれいむはそう思わなかった。 子れいむは体が弱い、だから大量のごはんが必要、それを姉妹達が食べた、だから子れいむは姉妹達の所為で死んだ。 れいむの頭の中ではそんな論理展開がなされていた。 子れいむの死を自分達の所為にされて固まっている姉妹達をれいむが睨み付ける。その顔は、先程姉妹達に向かって行ったときものとは比べ物にならない程、憎悪で歪んでいた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!お゛ま゛え゛だぢはごろずっ!!い゛っびぎの゛ごら゛ずごろ゛じでや゛る゛!!!」 「いやああああ!」 「きょわいよおおお!」 「おきゃあしゃあああん!」 「ぴいいい!?ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってね!ゆっくちちていってねえええ!?」 「たちけてえええ!」 「ゆーっ!ゆーっ!れいむやめてね!!まりさのおちびちゃんたちだよっ!おねがいだからやめてねえっ!!?」 「うるざいっ!!れ゛いぷまのこどもも゛!うらぎりぼの゛のばりざも!みんなゆっぐぢでぎなぐじでや゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「どぼぢでそんなごどいうのおおおおおおお!?」 姉妹達を踏み殺そう、喰い殺そうと透明な箱に体を打ちつけ続けるれいむ。姉妹達は相変わらず泣き叫んでいるが、まりさは透明な箱で姉妹達が守られている事に気づくと、今度は鬼畏惨に姉妹達を助けるよう懇願しだした。 「おにいさん!まりさのおちびちゃんたちをたすけてあげてね!」 「…………」 「あのままじゃれいむにゆっくりできなくされちゃうよ!おねがいだからたすけてね!」 「………そうだな、今は大丈夫でも、あのままじゃ箱が壊れたとき子供達が危ないね。」 嘘だ。あの加工所製の透明な箱は、例え鬼畏惨が力の限り蹴ったとしても壊れはしない、まして底部が不自由なゆっくりの体当たりなど効く筈もない。だがそこはゆっくり補正、鬼畏惨の言葉も加わった事で、まりさの目には鬼気迫るれいむの攻撃で今にも箱が壊れそうになってるように見えた。 「ゆうううっ…!おねがいしますっ!どうかこどもたちをたすけてくださいいいいいっ!!」 「…………」 「とってもいいこたちなんですっ!すごくやさしくて!あたまもよくて!おうたもじょうずで!ゆっくりしたこたちなんですううう!!!おねがいしますっ!なんでもしますっ!あのこたちをたすけてあげてえええええ!!!」 「っん素晴らしいっ!!その言葉を待っていた!!」 「ひゅぐっ!?」 「まりさ、今君は『何でもする』と言ったね?」 「ゆ、い、いったよ!おちびちゃんたちをたすけるためならなんでもするよ!ほんとだよっ!!」 「わかった、実は子供達を助けるにあたって、ひとつ選択をしもらいたいんだ。 ああ、『えらぶ』って事だよ」 「『えらぶ』んだね?ゆっくりりかいしたよ!で、まりさはなにをえらべばいいの!?ゆっくりしないでおしえてね!!」 「簡単さ、『れいむを殺して子供達を助ける』か『子供達を見殺しにしてれいむを生かす』か……さあ、ゆっくりえらんでいってね!」 「……ゆ?………ゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!?」 一拍置いて言葉の意味を理解するまりさ。鬼畏惨は更に追い討ちをかけるように言葉を続ける。 「ああ、そのままにしておいても子供達も何匹か生き残るだろうけど、それじゃツマンナイからさ、まりさがどっちも選ばなかったら頃合を見て全員潰すから。」 「いやああああ!!!おねがいだからたすけてあげでえええ!!!」 「うん、だからどっちを?」 「そんなのえらべないいいいいい!!!」 「じゃあみんな潰すけど、いいんだね?」 「ぞれはだめええええ!!!たすけてあげでええええ!!!」 「堂々巡りだな……じゃ、選びやすいようにしてあげるよ。」 そう言うと鬼畏惨は囲いの中に入って行き、姉妹達が入っている箱を、蓋を開けてれいむの前でひっくり返した。 顔から地面に落ちたり、他の姉妹が上に乗っかったりして、大半が動けないでいる。そんな姉妹の中で、頭から落ちて逆さまになったまま動けない子ありすにれいむが近づいていく。 「だめえええ!!おちびちゃんにげてえええ!!」 「ゆっきゅ?」 「ゆっくりしんでねえええぇぇぇっ!!!」 底部が上を向いてる子ありすをれいむが噛み千切る、丁度、口の真ん中から下半分を失うような形だ。上顎だけピクピクと動かし、目はキョロキョロと周りを見回している、暫くして自分の体が半分無くなった事に気づき、痛みと恐怖で涙を滲ませる子ありす。れいむは半分になった子ありすを咥えると、囲いの隅に放り投げた。 「とどめなんかさしてあげないよ!!れいぱーありすはそこでずうううぅぅぅっと!くるしみながらしんでねっ!!!」 「ゆああああん!ありしゅううううう!!」 「まりじゃのいもうとがあああああ!!!」 「おかあしゃあああん!たちけてねええええ!」 「まりしゃはしにたくにゃいよ!ゆっくちにげりゅよ!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でいぶや゛べでね゛え゛え゛え゛!!!ばりざの゛ごどもごろざな゛いでえ゛え゛え゛え゛!!!」 そして始まる小さな逃走劇。底部が不自由なれいむの移動速度では、全力で逃げる子ゆっくりを捕まえる事はまず出来ない。だがそれも広い空間での事だ、2m四方の囲いの中では大回りに移動する事が出来ない。姉妹達は迫り来る恐怖から全員で固まって逃げていた、こうなると、壁を背にしたとき壁側の子ゆっくりは初動が遅れる事になる、そして遅れた者の中から次の死者が出るのだ。 二匹目の犠牲者も子ありすだった。れいむはここでもありすを重点的に狙っていた。 この子ありすはれいむに押さえつけられ、身動きを封じられた。 「やめちぇえええ!!ありしゅのあんよだべにゃいでえええええ!!!」 まず押さえつけずに済むよう、底部を食いちぎる。 「いぢゃあ゛あ゛よ゛お゛お゛お゛!!!ありじゅのおべ、おべ、おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 次に舌で両目を抉り、眼球がカスタードに繋がった状態で咀嚼する。 「んぐぉ!?ん…!ん…!んばばばば!!!」 最後に口内を口の部分ごと食いちぎる。 目を抉られ、口を縦長に食いちぎられた所為で、子ありすはまるで絵画『叫び』のような見た目になっていた。 三匹目は子まりさ。子ありすを捕まえようとしたのだが、先頭集団に居る子ありすを捕まえるのは困難だった為、近くでのそのそと動いていた姉妹の中で末っ子の子まりさに標的を変えたのだ。 「まりさににてるからってちょうしにのらないでねっ!!おまえもれいぱーのこだよっ!しんでもれいむにわびつづけてねっ!!!」 「あよ、あんよ゛!あんよはやめぢぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 子ありすと同じように動きを封じるれいむ。 「までぃじゃのおぼうぢがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?がえぢでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 子まりさの帽子を目の前で引き裂いていき、『おまえにはもうひつようないよ』と冷たく言い放つ。 「おぶぉっ!やべちぇええええ!!まりじゃのきれいなかみもってがないでえ゛え゛え゛え゛!!!」 今度は上から圧し掛かり、髪の毛を頭皮ごと引き千切る。 「ゆおおおお!?まりじゃのおはだが!!おべべがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 引き千切った頭皮から、まるでリンゴの皮を剥くように螺旋を描いて子まりさの皮を剥ぐ。瞼を失った眼球がぽろりと落ちて、れいむに踏み潰された。 最初の子ありすとは逆に、口の部分だけ残し餡塊となった子まりさ。わずかな大気の動きだけでも激痛なのだろう、しきりに痛みを訴えている。 四匹目の犠牲者が出たところで鬼畏惨が泣き喚くまりさに声をかけた。 「どうする?まりさ。」 「ゆああぁぁ……おちびちゃぁん…れいぶぅ……どぼぢてええぇぇ……?」 「やれやれ、まだ決められないのかい?最初にも言ったけど、決められないなら全員潰すよ?」 「ゆぃぃっ!?それはだめえええええ!!!」 「……まあ僕としては、子供達を残す方をお勧めするけどね。考えてもみなよ、仮にれいむを生かしたとして、まりさにどんな得があるっていうんだい? ま り さ の 子 を 殺 す よ う な ゆ っ く り な ん だ よ ?」 「……っ!?」 実際のところ、最初にれいむの手に掛かった子ありす以外はまだ生きていた。と言っても回復は絶望的で、中枢餡子のおかげで辛うじて意識が保っていられるという状態であり、とても『生きている』とは言い難い状態だった。 おちびちゃん……まりさのかわいいおちびちゃん………望んだすっきりじゃなかったけど、それでも大切に育ててきたまりさの子供達………。一緒にゆっくり出来る時間は少なかった、だからこれからすーりすーりもぺーろぺーろも沢山してあげるつもりだった………。けどもう4人も殺されちゃった…………。どうして?まりさはただみんなでゆっくr「おー、五匹目。喰っとる、喰っとる。」 「ゆ゛!?あ……あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「まりさが早く選ばないからだぞ〜?……ゆっくりした結果がこれだよ!ってやつだね。」 まりさが囲いの方を見ると、子まりさがれいむに丸ごと噛み潰されている最中だった。れいむの口の中で必至に助けを乞う子まりさ、れいむは姉妹達に見せ付けるように、ゆっくりと歯で圧力を加えていく。みちみちと皮の裂ける音が聞こえ、圧迫された餡子が子まりさの目から口からまむまむから少しずつ溢れてくる、そして張力の限界を迎えた顔が、音を立てて口から一文字に裂け、押し出される形で子まりさの中身が外へひり出された。 もうゆっくりしている暇など無い!まりさの心は決まった。 「……おにいざんっ!ばりさはおちびぢゃんだちをえらぶよっっ!!!」 「決まったか。確認するけど、子供達を助けるんだよね?」 「そうだよ゛っ!!まりざはまりざがうんだおぢびちゃんたちをまもる゛よっ!!」 「わかった、それじゃあ子供達を助けるとしよう。」 鬼畏惨が囲いへ向かうと、れいむが6匹目を捕まえようとしているところだった。鬼畏惨はれいむを掴み上げ、殺戮ショーを強制中止させる。 「じゃまするなああああああ!!!ころさせろおおおおおおおお!!!」 「おお狂気狂気、お楽しみのところ悪いんだけど終了な、しゅーりょー。」 「ゆっ…ぐ……?」 「ゆぅ、たすかっちゃの?」 「ゆ!もうだいじょーぶだよ!」 「ゆっきゅいできるよ!」 「ゆえぇぇ……でもいもうちょがあぁ…おねーちゃんがああぁぁ……」 姉妹達の死に涙を流す子供達、殺戮が終わっても残るのは地獄だった。子供達の事はひとまず捨て置き、掴んだれいむをまりさの入った箱に叩きつける鬼畏惨。 「ゆべっ!」 「ゆひいぃっ!れいむう!?」 透明な箱の外側に張り付いたれいむに小さく悲鳴を漏らすまりさ、憎悪に歪んだその顔は、『楽園』に来た頃のれいむとは完全に別のものへと変わっていた。 鬼畏惨はれいむを箱から引っぺがすと、箱のまりさと向き合うように押さえつける。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はなせえええ!!あいつらぜんぶゆっくりできなくしてやるううううう!!!」 「ああ、あ……れい……む……」 「さあまりさ、良く見ておくんだよ? 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★★★★★お知らせ ちびちゃと平和軍ウィキへようこそ! どうも、ウィキ管理人のERISUです 此処ちびちゃと平和軍はちびちゃとで活動していまーす そもそもちびちゃと平和軍とは ちびちゃと平和軍とはちびちゃとで平和を願うちびちゃと住民の方です 平和軍に入りたい方 一樹さんに聞いてくださいね えぇーっと まあ、僕はちびちゃと平和軍のウィキの管理人だけなので 平和軍についてはまだそんなに知りません☆ ってことで宜しくお願いします 見てきた人はコメントどうぞ☆ はぁいーw 平和軍一樹です。 -- itsuki (2011-03-19 16 56 42) ちゃーっす。リーダーでーす。蒼兎でーす。入りたかったら話しかけてくださいねー。 -- 平和軍 蒼兎 (2011-03-19 18 05 17) おおー蒼兎~☆ -- itsuki (2011-03-19 18 06 15) 平和軍のリーダーは蒼兎で―――――――――っす!!! -- itsuki (2011-03-19 18 20 19) 入りました -- 小川君 (2011-03-19 18 21 14) 小川君ようこそ平和軍へ ←誰やねん -- itsuki (2011-03-19 18 21 44) よろしく -- 小川君 (2011-03-19 18 22 50) 平和一番 -- 小川君 (2011-03-19 18 23 16) 小川君。一樹ですよー 平和一番!!!! -- itsuki (2011-03-19 18 24 47) 平和軍だけど、そこまで平和じゃねえなw喧嘩師ばっかだしw -- 蒼兎 (2011-03-19 18 25 55) 実際今もとめてねーなーッw -- itsuki (2011-03-19 18 27 04) もとめてない??? -- 小川君 (2011-03-19 18 27 37) どういう意味? -- 小川君 (2011-03-19 18 27 50) も、止めてないなーってことwスマソ! -- itsuki (2011-03-19 18 29 20) そういう意味か!わかったw -- 小川君 (2011-03-19 18 29 45) 小川君、移動しない?ごめんこんなとこで -- itsuki (2011-03-19 18 30 46) いいよw -- 小川君 (2011-03-19 18 31 30) はっぱへGO-w -- itsuki (2011-03-19 18 32 08) エラーしまくってるな、ってかお前らだけでしゃべりすぎだろ -- 蒼兎 (2011-03-19 18 33 31) スマソ 蒼兎冗談きつい! -- itsuki (2011-03-19 18 34 41) ホント冗談きついw -- 小川君 (2011-03-19 18 35 50) ERISU~載せてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー -- 小川君 (2011-03-19 18 48 26) 一樹>了解!蒼兎ねー -- ERISU☆ (2011-03-20 08 56 24) 小川>ん、いいけどスクリーンショット撮らないとw -- エリスううぅぅぅ@三沢 (2011-03-20 08 57 08) 今木ー2にいるよ~ -- 小川君 (2011-03-20 11 48 08) 今日は -- 小川君 (2011-03-20 11 52 55) 夜にどこかにいると思う -- 小川君 (2011-03-20 11 53 11) 今もいるけどw -- 小川君 (2011-03-20 11 53 54) イエ―イ小川君! -- itsuki (2011-03-20 12 04 12) OK!できれば今撮りに行きマース -- ERISU@三沢 (2011-03-20 12 10 42) でけwww -- itsuki (2011-03-20 12 31 35) ERISU,おれ今いるからとってよ、俺もとってよw -- 蒼兎 (2011-03-20 19 22 45) 平和軍の出没地(集合場所)は、葉っぱで決定!! -- 蒼兎 (2011-03-20 19 55 10) OK -- itsuki (2011-03-20 20 11 21) きました -- 小川君 (2011-03-20 20 15 47) イエ―――――――――――――――――――――――イ -- itsuki (2011-03-20 20 16 10) 平和軍とか喧嘩を好まないんでしょwwエロス喧嘩師なのにこんなのやっちゃっていいのかよ。まぁ、こんな軍すぐつぶれるけどな。 -- るんと (2011-03-20 21 24 58) るんと>いや、俺はこのウィキの管理人だけあって平和軍の活動はちょっと・・・うん^^; -- ERISU (2011-03-21 12 59 08) 明日の7時無理だよwwwww m(__)m -- itsuki (2011-03-21 20 52 23) {平和隊ってなんだ?どうせ、こんな軍なんてそこ等の喧嘩師に潰される程度の勢力なんじゃないのか?所詮其の程度っつーことだよ粕。あのな、御前らみたいに平凡な喧嘩師より劣化してる奴らが軍結成して、どうなるんだよ?教えてやるけど、御前らが結成して蔓延っても勢力的には徒爾ね。精々必死こいて跋扈してれば?www -- マヤ (2011-03-23 06 52 00) 一樹のリア友だけど平和軍、入りたいなぁ・・・ -- ♪亜美♪ (2011-03-23 18 31 08) いきなり、すんませんw -- ♪亜美♪ (2011-03-23 18 31 44) 平和軍は確かに勢力がない!だからつぶれる!っていうか活動してない! -- ERISU (2011-05-02 17 12 07) 今頃 軍 なんて・・・・w -- 蛇丹生性格 (2012-08-07 11 09 05) いもいもいもいも -- baka (2012-10-04 16 37 38) 蒼兎にもう一度あいたいです -- 一樹 (2015-03-27 02 05 33) 名前 コメント
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残酷な夜にれいむの叫びは鬼意山に届かない 21KB 虐待 理不尽 群れ 飼いゆ 現代 虐待人間 小ネタ少々 *SS処女作だった前回に続いて、2作目です *『ふたば系ゆっくりいじめ 542 れいむのゆっくりを鬼意山にささぐ』の続きものです *一応、前作を読まなくても大丈夫ですが、登場人物・登場ゆん物の把握のために読んでくれると助かります *基本的に、イラッ → ヒャッハー → ゆんやぁ です 作・もっちもちあき ある田舎の山奥に、ゆっくりの群れがあった。 長は、ぱちゅりー。全体で赤ゆを含めると100匹を超える群れだ。 この山周辺のゆっくりは、ほとんどがこの群れの一員であった。 この群れは、とてもゆっくりしていると言っていい。 冬も終わり、越冬に成功したゆっくり達が、そろそろ元気に動き回る頃だ。 彼女らは紆余曲折の末、このゆっくりプレイスを手に入れた。 彼女らの群れの絶対の掟、それは”人間と決して接触しないこと”だ。 愛であきは、飼いゆっくりである金バッチまりさとありすの番を連れて、自分の田舎に来ていた。 金バッチ番は子供を亡くし、冬の間あまり元気がなかったので、元気が出るようにと休みに連れて来ていた。 冬はゆっくりには寒すぎるので、暖かくなってきたこの日に連れて来たという訳だ。 ちなみに、子供が欲しいと必死にせがむので、また1匹生むことを許可した。 今は前回の反省もあり、金バッチ取得をさせる為、ゆっくりスクールに行っていていない。 「俺の田舎は、いいところだぞ。ゆっくりしていこうな」 「「ゆっくりしていってね、めであきおにいさん!」」 山あいの小さな温泉街が、愛であきの田舎である。 「愛であきー、虐ねえさんが来てるわよ~」 愛であきの母親が、愛であきを呼ぶ。 虐ねえさんとは、愛であきの幼なじみで婚約者だ。只今、絶賛遠距離恋愛中(笑) 「愛であき、久しぶりじゃない」 「ああ、悪いな。なかなか来れなくてさ」 虐ねえさんは、ちらりと足元の2匹のゆっくりに目をやる。 (キモ…) その視線に気づいたのか、愛であきが 「こいつらは俺の飼いゆっくりのまりさとありすだ」 「「ゆっくりしていってね、おねえさん!」」 しかし、返事は無い。 (へんじをかえさないなんて、ゆっくりできないくそばばあなんだぜ) 金まりさは心で思う。しかし、顔には出さない。 「ねえ、大丈夫なの?ゆっくりなんて害饅頭持ち込んで…」 (いまこいつ、すげえしつれいなことをほざいたのぜ) と思っても、決して口には出さない金まりさ。 「なあ、ゆっくりの事を害饅頭って言うのいい加減やめてくれないか?」 愛であきが悲しそうに言う。 「実際そうじゃない。ていうか、それは大丈夫なの?」 「金バッチだから平気だよ。飼いゆっくりとして厳しい訓練を受けているんだ。虐ねえの思っているような事は無いよ」 はー、と虐ねえさんがため息をつく。 「こいつらが元気がないから、環境を変えて元気づけようと思って…」 「ちょっと、愛であき!まさか、貴方はその害饅頭の為に来たの?!もう、信じらんない!」 「い、いや、あの全部が全部そうって訳じゃ…」 「だいたい都会はおかしいのよ!そんな害饅頭を飼うなんてどうかしてるわ!」 「この町は観光地だからね…」 「愛であきも、愛であきよ!この町がそいつら害饅頭のせいで大ピンチになったの知ってるでしょ!」 こうなると虐ねえは長い。 愛であきは、なんとか虐ねえをなだめつつ話を逸らして、この場を離れる。 ただ、虐ねえの言う通り、実際に街中をこいつら連れて歩いていたら、白い目で見られることは必至だ。 だから、ちょっと山奥へピクニックに行く予定だ。 「ねえ、まりさたちはおねえさんにきらわれちゃったの?」 (あんな、くそばばあは、かおもみたくないのぜ) 「ありすも、さみしいわ」 (めであきおにいさんいがいは、いなかものでゆっくりできないのよぉー) 2匹が、悲しそうに愛であきに語りかける(実際はただ不貞腐れているだけだが) 「あいつはいいやつなんだ。ただ、昔ちょっとな。それより、あしたはピクニックだ。あまあまサンドイッチさんもあるぞ」 「「あまあまさんどいっちさん!!」」 なぜ、この町ではゆっくりが害饅頭なのか? この町は温泉と、近くの山の紅葉などで観光地として賑わっていた。 山には野生のゆっくりがいて、人間に「あまあまちょうだいね」などと言い近づいてくるようになった。 中には、実際にあまあまをあげる人も多く、味をしめたゆっくりがゲス化したり、 温泉街に下りてきて、野良として観光客を不快にさせる事件が相次いだ。 かってに旅館や土産物屋にあがりこんだりしたが、観光客の手前、目の前で潰すわけにもいかず大問題となった。 ゆっくりの後始末で無駄な経費がかかるうえに、観光客も激減し、温泉街は未曾有の危機に見舞われた。 そこで、温泉街側は町の人間総出で、ゆっくりの駆除にあたった。 そのかいあってか、ゆっくりは山の奥へと移動し、温泉街には近づかなくなった。 しばらくは、山で観光客が被害に遭わないようにパトロールもしたため、 人間のいる場所からは、ゆっくりの姿は無くなった。 愛であきは上京し、一番悲惨な時期には温泉街にもういなかったので、ゆっくりに対する認識が町の人とは違ったのだ。 ゆっくり達は、人間に見つかり次第にゲスかどうかの判断も無く、事務的にどんどん駆除されていったので、 人間を心底恐れるようになり、山の奥へ奥へと行き、群れを作って暮らすようになった。 そして、長のぱちゅりーは、人間の町の方へ近づくことを禁じた。 人間に近づくと、ゆっくりできなくなる。それは、この山のゆっくりなら誰もが知っていた。 「ゆっ、ゆっ、おちびちゃんたち、ゆっくりまってるんだよー」 群れのちぇんは狩りに出ていた。妻と子供のために、木の実や虫を捕っていたのだ。 「ゆゆ?なんなのかなー?」 ちぇんは、自分以外の声が聞こえてきた気がして、立ち止まる。 「ここは俺が昔、良く遊んだ場所で、人は滅多にこないんだ。思いっきり、遊んでいいんだぞ」 「ゆっくり、たくさんあそぶよ!」 「たのしみだわ」 野生ちぇんは、人間の姿に怯える。 (なんでここに、にんげんさん!?) しかし、野生ちぇんは人間以上に信じられないものを目にする。 (にんげんさんと、ゆっくりがいっしょにいるんだよー…。わからないよー…) 人間とゆっくりが仲良く遊ぶ姿。それは衝撃的だった。 野生ちぇんだけではなく、この群れのゆっくりは、人間に見つかったら必ず駆除されると思っていたからだ。 ぴょんぴょんと跳ねて、蝶を追いかける金まりさ。 ちぇんは、草むらに隠れながら近づくと、 「ゆっくりしていってね」 と小声で声をかける。 「ゆっくりしていってね!」 反射的にでかい声で挨拶を返す、金まりさ。 「わわ、こえがおおきいよー!」 慌てる野生ちぇん。案の定、その声に気付いた人間がこちらにやってくる。 (にんげんさんがきちゃうんだよー…) 逃げようとするも、見つかってしまう。 「お、野生のゆっくりか。ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね!」 金まりさも、愛であきに続いて、再び挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!」 習性から反射的に返事をしてしまい、逃げそびれる。 しかし、ゆっくりしていってねと挨拶されたことや、ゆっくりもいることで警戒が薄れる。 (どういうことなのかなー??) どうせ逃げられないので。疑問を聞いてみることにした。 「なんで、にんげんさんとまりさは、いっしょにいるの?」 「まりさは、めであきおにいさんのかいゆっくりだからだよ。しかも、きんばっちさんなんだよ」 (おどろいたか、げすめ。きたならしい、やせいのゆっくりが、はなしかけるんじゃないのぜ) 笑顔でご挨拶して、心で軽蔑する金まりさ。 「きんばっちさん??かいゆっくりって、にんげんさんとくらしてるのかなー?」 しかし、ちぇんは飼いゆっくりの概念が無いので、金バッチの意味を知らない。 「そうだよ!まりさはめであきおにいさんと、ゆっくりくらしているんだよ!きんばっちさんは、ゆうしゅうなゆっくりのあかしなんだよ!」 (きんばっちさんもしらないなんて、むちにもほどがあるのぜ。おお、みじめみじめ) 罵倒したい気持ちをぐっと堪えて、丁寧に説明する金まりさ。 「にんげんさんとまりさは、いっしょにくらしてるんだねー。わかるよー」 愛であきは、黙って2匹の交流を見ていた。 おそらく、温泉街の人間に駆除されたゆっくりが、人間が来ない、この辺りで暮らすようになったのだろう。 そっとしておこう。餌をやったりしたら、逆に良くない。 きっと、彼らは安住のゆっくりプレイスを見つけたのだろう。 しばらくして、ちぇんが去っていくと金まりさと金ありすと、あまあまサンドイッチさんを食べ始めた。 「「む~しゃむ~しゃ…し、しあわせぇ~~~~!」」 愛であきは、ここへ来て良かったと思った。 その後、実家に寄り、婚約者と過ごした。 ただ、ちぇんのことは温泉街では誰にも話さなかった。 そう、”温泉街では”…。 ちぇんは、長のぱちゅりーに今日あったことを報告していた。 「むきゅ!しんじられないわ!」 「ほんとなんだよー、わかってねー」 群れのゆっくり達もざわつく。 皆、一様に飼いゆっくりと、ゆっくりと暮らす人間さんに興味津々だ。 「とにかく、にんげんさんにちかづくのはだめよ。ただ、かいゆっくりをつれたにんげんさんなら、おーけーとします」 群れの絶対の掟が少し変更される。 破滅へと向かって…。 鬼意山は、最近退屈だった。 飼いゆっくりの銅れいむの子れいむ達も成体ゆっくりサイズになりつつあった。 今は分かりづらいので、手製の1から3のバッチを付けて、子ゆっくりを識別している。 あの一件以来、虐待鬼意山として目覚めつつあったが、 気軽に潰せる野良も少なく、他人のゆ虐動画を見るくらいしか楽しみがなかった。 (買ってまで、やるのも違う気がするしなあ…。俺の寿命がストレスでマッハだっつうの) 飼っているれいむ達にしても、愛着がある訳では無いが、行儀も良く、今すぐ潰す理由も無いし、 ここまで育てている(金をかけている)以上、何かに使えるときにとっておこうと思っていた。 (にしても面白いこと無いかなあ…、ん?) 「よお、愛であき」 愛であきが出社してきた。 「どうだった、田舎は?」 「行ってよかった。楽しかったよ」 こいつは、自分のゆっくりの為に、旅行に行って来たらしい。あんな、金ゲスの為に。 「婚約者とお楽しみだったんだろ」 「はは、やめてくれよ」 対して興味の無い、旅行の土産話を聞かされるが、 「野生のちぇんを見たんだ」 という話で、聞き流そうかと思ったが、ふと考える。 (野生?群れでもあるのか…) 面白そうじゃんか。久しぶりに楽しめそうだ、くくく。 「いいなあ。俺もれいむ達と行ってこようかな?」 「いい所だし、きっとお前のれいむも喜んでくれるよ」 俺は、しごとが終わって帰宅すると、れいむに言った。 「おい、れいむ。週末はピクニックに行くぞ」 「ぴくにっくさん!おにいさん、ありがとう!おちびちゃんたちもたのしみだね!」 「おにいさん!おりがとう!」 「れいむ、ぴくにっくさんはじめてだよ!」 「おかーさんや、おねーちゃんたちとゆっくりぴくにっくさん!」 すっかり、赤ちゃん言葉の抜けきった子ゆ達も喜ぶ。もう、傍目には”おちびちゃん”では無い。 (れいむのだいすきなおにいさん!) (れいむのあいするおにいさん!) (やっぱり、れいむたちのことをこころから、あいしてくれているんだね!) れいむは幸せだ。 愛するおちびちゃんたちも、すくすくと成長し、成ゆになった。 愛するおにいさんは照れ屋さんだから、すーりすーりしてくれないけれども…。 俺は銅れいむ一家とピクニックへ来ていた。 もちろん、こいつらを喜ばし愛でる為などでは無い。 (久しぶりの、ハイパーヒャッハータイムを楽しむぞ) 愛であきの実家の町は、ゆっくり被害で大のゆっくり嫌いである。 そこから、逃げてきたゆっくりのいる場所なら、人も来ないだろう。 誰の目も気にすることなく、色々なゆ虐を楽しめる。 俺は、野生のゆっくりを探そうと思っていると、 「「ゆっくりしていってね!」」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 知らぬゆっくりの声と、それに挨拶を返す、れいむ達の声がした。 よく見ると、まりさ種とちぇん種だ。 「ふたりは、ふーふさん?」 次女れいむが聞く。 「ちがうのぜ、ちぇんとまりさのきょうだいなのぜ」 「わかるよー。れいむたちは、かいゆっくりなんだねー。まえにもみたよー」 どうやらこいつが愛であきの見たという、ちぇんらしい。 野生の2匹はこちらに興味津々らしく、ぺらぺら話しかけてくる。 次女れいむも、普段別のゆっくりと話すことが無いので、お話に夢中だ。 三女れいむは、銅れいむの陰に隠れ、知らないゆっくりに怯え気味で、 長女は一定の距離を保つようにしており、 銅れいむは、これ以上かかわっていいのか、俺の判断が気になるようで、こっちをチラチラ見ている。 話を横で聞いていると、人間と関わらないように100匹くらいの群れで暮らしているようだ。 (100匹か、潰し応えがありそうだぜ) 群れに行く方法を考えていると、だんだんと雲行きが怪しくなってきた。 「まりさたちは、あめさんがふりそうだからそろそろもどるのぜ」 「もういっちゃうの?」 次女れいむが名残惜しそうに言う。 「もう、もどらないと。あめさんにふられたらゆっくりできないんだよー。わかってねー」 そこで、俺は声をかける。 「せっかくだから、群れを見せてくれないか?」 「「ゆ?」」 野生の2匹は驚いてこちらを向く。 「ちょっとだけだからさ!俺はあまあまも持ってるぞ」 ちぇんが目を輝かせる。 「ゆっくりできるにんげんさんだし、ちょっとなら、いいんだよー」 とりあえず全員で、まずは車へ移動すると、 「さて…。れいむ、お前らは車で待ってろ」 「ゆっくりりかいしたよ、おにいさん」 銅れいむが、ぴょんと跳ねて車に乗る。続いて、三女れいむ、長女れいむも車に乗る。しかし、 「おにいさん、れいむもつれていってね!」 次女れいむが、連れて行けといいだした。 「はあ?」 「おちびちゃん、なにいってるの?」 「もう、れいむはおちびちゃんじゃないよ。それに…」 と言って、野生まりさの方を見る。 「れいむ、むれをみたいよ。それに、まりさともうすこしいっしょにいたいよ」 次女れいむは、まりさに興味があるようだ。 「まりさも、れいむみたいなびゆっくりと、もうすこしいっしょにいられればうれしいのぜ」 野生まりさも、まんざらではないらしい。 「はやくもどらないと、あめさんがこわいんだよー」 ちぇんが出発を促す。 「仕方ないな。れいむ、ここで大人しく待ってるんだぞ」 「う、うん。おにいさん、おちびちゃん、ゆっくりまってるよ」 銅れいむと長女・三女れいむを車に残し、群れに向かった。 「ここがむれなんだよー」 (びっくりするほどユートピア!!) 俺は、心の中で舌舐めずりをする。 集会所と称した洞窟に、長のぱちゅりーと、ゆっくりした人間さん(笑)を一目見ようと、群れのゆっくりがほとんどつめかけていた。 「むきゅ、そのこがにんげんさんのかいゆっくりね」 次女れいむを見て、長のぱちゅりーが言う。 「れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」と群れのゆっくりどもが答える。洞窟に反響して、やかましい。 しばらく、俺は群れのゆっくりどもに質問攻めに遭う。ウザい…。適当に返事をする。 「ゆ!みんなきいてね!おにいさんもだよ!」 突然、次女れいむが大声を出す。 「れいむはまりさとけっこんするよ!!」 は?突然何言い出してんだこいつ?? 「ゆゆ~ん、てれるのぜ」 キモいから照れんな。 「おにいさん、おかあさんがおにいさんをすきなように、れいむはまりさがすきだよ」 「それは、俺の飼いゆっくりをやめて、そいつと暮らすということか?」 まさか、このまりさも飼えなんて言わないだろうな…。 「さびしいけれど、ゆっくりじりつするよ」 「れいむはまりさが、ぜったいしあわせにするのぜ」 飼えと言わないのはいいんだが、それにしても…、あああ…、キモいキモい…。 「れいむはおかあさんに、おわかれをいいにいくよ」 「まりさも、あいさつにいくのぜ」 かってに盛り上がる2匹。 「むきゅ、れいむもこれから、むれのいちいんね」 「めでたいんだよー」 群れの連中も、かってに盛り上がる。 俺のストレスゲージがマックスだ。 2匹は「ゆんゆん♪」と、親れいむへ挨拶に出かけた。 それを冷めた目で見送ると、 「さて…、群れの諸君。約束(俺の中で)の時間だ」 「やくそくのあまあまだね。わかるよー」 俺は持っていたビニール袋から、プラスチック容器を取り出す。 そして、服を脱ぎ、下着、靴まで脱ぎ、全裸になると、それを容器を出して空になったビニールに入れる。 (これでよし) 服を汚さない為だ。 「それが、あまあま?」 と、ゆっくりどもが容器を見つめる。 「これか?これは、俺の大好きなローションさんだよ!」 洞窟の入口付近にローションをぶちまける。これで、こいつらは逃げられない。 「俺は、ローションプレイが大好きなんだよ。まあ、今日は違うプレイだがな、くくく…」 全裸の俺は身体にも余ったローションを塗りたくる。 気持ちを切り替える一種の儀式さ。 さあ、ゆ虐の時間だ!!!!! 「イッツ、ヒャッハータイム!!!」 俺は長のぱちゅりーを一気に蹴り飛ばす。 「むきゅゅう”う”!!!えれれえれえれ…」 悲鳴を上げる間もなく、キックで破裂して、壁で爆散する。 そこに集まっている群れのゆっくりたち(50匹は軽く超える)が、 何が起こったのか分からないのか、ポカーンとしている。 「俺は、森の賢者ならぬ、森の妖精。歪みねえな」 ケツ毛をなびかせながら、俺は呟く。 「ゆ?おにいさんは、ゆっくりできるおにいさんだよね?」 と、硬直した顔で1匹話しかけてくる。 「ゆっくりできましぇーん!」 話しかけてきた奴を、足の親指を目玉に突き刺すように蹴り飛ばす。 「ゆぎゃあああああ!!!!!」 目ん玉が潰れ、のたうちまわる。すかさず踏みつぶす。 グシャ!! 群れ中、大パニックに。ようやく事態を把握したか、餡子脳どもが。 「どぼじで、どうくつさんからでれないのお”お”ー」 ツルツルとローションが滑り、逃げようにも、ゆっくりどもは逃げられない。 「こっちへこないでね!ぷくーするよ!」 涙目で一匹のまりさが俺を威嚇(笑)する。 後ろの、にんっしんしたれいむを庇っているらしい。 ふと、次女れいむと糞まりさを思い出す。 いい感じで、ムカついてきたよー。 「やめてね!れいむはにんっしんしてるんだよ!ゆっくりできないじじいはちかづかないでね!」 震えながら、俺を罵倒するれいむ。もみあげをピコピコさせてやがる。 あーー、これ”くる”わ。 「ゆっきゅりうまれりゅよ!」 「ゆ、かわいいれいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね!」 れいむの腹から、クソかわいくねえ饅頭が顔を出す。 「ゆっきゅり!ゆっきゅりうまれりゅ…」 「うまれねえよ!」 半分顔を出した赤ゆの顔を掴むと、手首までまむまむに突っ込み、握りつぶした。 そのまま、腕でれいむの身体を貫通する。 「ゆあああああああああああ!!!!!!」 まりさが番と生まれたばかりの我が子のなれの果てを見て絶叫する。 「れいぶぅぅ!!!じじいはゆっくりせずにじねぇ!」 飛びかかってくる、まりさ。 それを、なんなくキャッチすると膝を顔面につきたてる。 ベキボキと歯が砕け、顔面が陥没する。 そのまま勢いよく、壁に叩きつける。べシャッとグチャグチャに潰れる。 近くにいた、ありすに 「このれいぱーめ!せいっさいしてやんよ!」 震え、涙を流しながら、ありすがいやいやとかぶりを振る。 「ゆぅ…、やめて、やめてね…。ありすは、れいぱーじゃないのよぅ…」 「れいぱーは、くぱぁの刑だ!!」 俺は、ありすの口の両端を掴むと、 「くぱぁ!!!」 と叫び、思い切り引き裂いた。 声にならない叫び声をあげると、カスタードをまきちらし弾け飛ぶ。 俺は、近くのゆっくりを捕まえては、蹴り、潰し、あまぎる。 逃げまどう、ゆっくりども。しかし、入口のローションでツルツルになり、逃げられなくなる。 「お前らの逃げ場、ねえから!」 「おちびちゃん、ほんとにいいんだね」 「れいむは、まりさといっしょに、ゆっくりいきていくよ」 次女れいむは母である銅れいむの所で、最後のお別れをしていた。 「おねえちゃん、しあわせになってね」 三女が涙目で、次女に別れを告げる。 「ゆっくりできるばしょをみつけた、れいむがうらやましいよ」 長女も祝福する。 「おちびちゃんは、おかあさんのほこりだよ」 銅れいむが言うと 「もう、おちびちゃんじゃないよ」 「おかあさんにとっては、いつまでもおちびちゃんだよ」 「れいむはぜったい、しあわせになるね」 2匹は最後のすーりすーりをする。 「そろそろ、もどるのぜ」 番となる、まりさが声をかける。 姿が見えなくなるまで、銅れいむは我が子を見送っていた。 (おちびちゃんも、あいするひとをみつけたんだね。おにいさんをあいするれいむのように) ぽつぽつと雨が降ってきた。 「ゆ、ふってきちゃったのぜ」 「どうしよう、まりさ」 「あまやどるのぜ」 2匹は岩場の陰で雨やどることにした。 (どうしてこんなことになったのかなー) (ゆっくりをつれたにんげんさんは、ゆっくりしてるんじゃなかったのかなー) (わからないよー) ちぇんは雨の中、疾走する。そして、鬼意山の車にたどり着く。 「どうしたの?あめさんがふってるよ」 銅れいむはドアをあける。 「ふざけるなぁー!!!」 ちぇんは、三女れいむにのしかかる。 「いやぁぁぁー!!!おかーさん、たすけてね!!たすけてね!!」 「ゆっくりしないで、やめてあげてね!」 銅れいむは驚き、ちぇんに懇願する。 「おまえらのせいで…、おまえらのせいで、ゆるさないんだよー!」 ちぇんは、いきり勃ったぺにぺにを三女れいむにつきたてる。 ぬぷぬぷぬぷ 「あぁぁ…、れいむのばーじんさんが…」 三女れいむが、さめざめと泣く。 「すっきりーーー!!!」 「すっきりしたくないーーー!!!」 2匹はそれぞれ反対の事を叫ぶと、ちぇんはぺにぺにを抜き、ドアを開け、飛び出した。 外はまだ雨が降っているが、目の前の俺の車から、ちぇんが出てきた。 「よお、ちぇん」 俺が声をかけると、 「おにいさんのいうとおり、バッチさん無しれいむをれいぷしたよ。だから、おちびちゃんをかえしてね」 俺は、ちぇんの番を潰し、ガキをゆん質に捕っていたのだ。 「ごくろーさん。ああ、お前のガキを返すよ」 無残に潰れた物言わぬ生ゴミを、ちぇんの前に投げ捨てる。 「ゆんやぁぁぁぁぁ!!!おちびちゃーん!!!」 ちぇんが絶望に染まる。 「じゃあな」 わめいていたちぇんを、踏みつぶした。 俺は、車のトランクから身体を洗うものを取り出し、きれいにしてから服を着る。 ドアを開けると、ゆんゆん泣く三女れいむと、すーりすーりして慰める銅れいむと長女れいむがいた。 俺に気付くと、銅れいむが近寄ってくる。 「ゆうう、おちびちゃんがちぇんにきょうせいすっきりーさせられちゃったよ…」 「あいつらはゲスの群れだったんだよ」 「ゆ!?だとするとおちびちゃんがあぶないよ!」 「もう潰されちゃったんだ」 俺は面倒なので、適当に嘘を答える。 「「「ゆぎゃあぁぁぁ!!!そんなあ”ぁ”−」」」 れいむたちが泣きわめく。 (どうして??おちびちゃんはしあわせになるっていってのに…。まりさも、げすだったの?) 俺は車を出し、ゆんゆん泣き続けるれいむたちとその場を離れた。 雨がやみ、群れへ戻った次女れいむと番のまりさ。 集会場は大惨事だった。数多のゆっくりが、無残に潰されていた。 「どぼぢでぇぇぇ!!!」 まりさは仲間たちのなれの果てを見て、絶叫する。 次女れいむは、まりさに 「ゆ!ここはあぶないよ。にげよう、まりさ」 「なんでなんだぜ…」 そのとき、今まで忘れていた子ゆの時のことを、次女れいむは思いだす。 嬉々として、自分の姉妹を虐める、鬼意山の姿を。 「もう、むれもおわりなのぜ…」 「まりさといっしょなら、れいむはどこへでもいくよ!」 2匹はそのまま山を温泉街とは別の方向へと逃げて行った。 俺は今夜の宿をとってある温泉街へとやってきた。 宿へ行く前に温泉街の自治会へ行く。 自分の飼いゆっくりが、山の奥の群れに襲われたことを報告した。 茎が頭に生えたれいむを見せると、町の人はびっくりして、山にいるゆっくりに憎しみを向けた。 温泉街の客の持ち物を傷つける。それは、温泉街にとっての敵対行為。 ゆっくりが元々、大嫌いな町である。 その後、大規模な掃討作戦が行われ、山のゆっくりは全滅することになる。 銅れいむは、おにいさんがせっかく連れてきてきてくれたピクニックさんで、起きた惨劇について考えていた。 (じりつしようとした、おちびちゃんはげすにつぶされたよ…) (かわいいすえっこのおちびちゃんも、ちぇんにむりやりばーじんさんをうばわれたよ…) (おにいさん、さみしいよ…。きょうだけは、すーりすーりしてほしいよ…) おちびちゃんたちは、泣きつかれた三女と、慰めよりそっていた長女が一緒にすーやすーやしていた。 地酒さんを飲みながら、ご飯さんを食べるおにいさんの膝に乗る。 「おにいさん、おねがいだよ…。きょうだけは、れいむあまえたいよ。わがままをゆるしてね…」 おにいさんは何も言わず、れいむを膝の上に乗せてくれた。 (ありがとう。やさしいゆっくりした、れいむのあいするおにいさん。だいすきだよ) 俺は、あくびをしながら、膝に乗る銅れいむを見る。 俺は今日、たくさん楽しんだので機嫌がいい。 1匹無駄にしたが、あの茎の実ゆどもは、どうしてやろうか、くくく…。 三女れいむの茎を見ながら、笑いをこぼした。 第2作目終わり 続きものになる予定です これからも、よろしくお願いします 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスな群れっていうのは強ち間違いではないよね。 (全ゆんではないが)前科があるゆっくりが集まった群れなんだし。 ただ鬼意山はHENTAIさんでもあったwww -- 2018-02-10 19 57 41 一番下の人と同じこの鬼意惨とはうまい酒が飲めそうだ -- 2016-08-30 13 28 58 サイコー -- 2014-06-16 23 38 50 ↓人間舐めてるっての追加で -- 2011-05-11 11 36 06 やっぱり金の二匹が気になるな…… 飼い主居ないと態度悪いのには金とか どうもすっきりしない -- 2011-05-11 11 33 53 善良虐待や理不尽虐待は大好きだがこれはつまらん 続きものにする為にゲス金まりさや銅れいむなどをレギュラーキャラにして 優遇してるんだろうけど レギュラーキャラゆっくりと他のゆっくりの扱いの差があからさま過ぎて 他のゆっくりを潰される為だけに登場した雑キャラとしか見れず いまいちQNQN出来ない もちろん潰される為だけに登場させてるんだろうけど 優遇されるレギュラーキャラのせいで雑キャラぶりが際立ってしまってるよ 潰されるゆっくりにももう少しキャラ付けするか、 優遇キャラをなくせばそんな事感じないんだけどね -- 2011-02-17 20 41 25 善良なゆっくりには理不尽な最後がよく似合うね♪鬼意惨GJ! -- 2011-01-10 04 14 02 また元凶は愛でお兄さんだったのが笑えるww -- 2010-10-17 16 13 53 おにいさん頭弱くて良いなw -- 2010-09-20 07 56 01 れいむがあたかも自分はお兄さんと愛し合ってるみたいに思い上がってるのがうざいな。 -- 2010-09-14 18 12 29 すっきりー!! -- 2010-08-30 16 19 57 屑饅頭はもっと苦しんで死ぬべき 鬼意山は優しすぎるぜ -- 2010-08-29 16 24 10 「うまれねえよ!」で笑ったw -- 2010-08-28 00 54 28 善良なゆっくり達を悪いお兄さんが蹂躙するのはとても良いことだよ -- 2010-08-16 16 20 28 このお兄さんが最悪すぎてゆっくりできる -- 2010-08-15 18 11 16 この鬼意山好きだわww 続きみたい -- 2010-07-26 15 46 04 くくく… -- 2010-07-18 14 09 56 飼いゆが飼い主に恋してるみたいなのはキモい -- 2010-07-18 14 08 12 ゆっくりが善良だと、相対的に人間のゲス性が際立つのでなんかイヤ。 -- 2010-07-07 07 29 37 フッフッフッ -- 2010-06-29 18 49 57
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落語「ぱちぇ烏」 8KB ギャグ パロディ 妊娠 ぺにまむ 三作目です。 ・三作目です。 ・元ネタは落語「明烏」です。 ・元ネタを知らなくてもおそらくお召し上がりになれます。 ・異物が混入している恐れがありますが、気のせいです。 えー、世の中、男子と生まれてご婦人の嫌いな方はない、ご婦人の方もそうですな、 男子がいなきゃあこれほどつまらん事はないとあたしぁ思うんですが、 最近は、この……そうでもないようですな。 性の多様化だ、ジェンダーフリーだ、草食系男子だなんて言われてて、こう、わけのわかんないことになってきてんで、 「紳士と生まれて二次元の嫌いな方はない!」「ホモが嫌いな女子なんていません!」 ……なんてことになってくる。 これに比べるってえと、ゆっくりなんていう饅頭なんざは気楽なもんだ、 なにせ、オスもメスもねえんだから。もう、相手さえ良けりゃあ、こう、いろんなことになって際限なくおちびを作っちまう。 まあ、中にそうでもないような饅頭もいたもんで…… ブリーダーって仕事が儲かると聞いたお兄さん、早速知り合いから赤ぱちゅりーを一匹貰って育ててみた。 お兄さんの腕が良かったのか、たまたま運が良かったのか、これがとんでもなく優秀な奴で。 食事やうんうんのマナーは当たり前、言われたことは一度で覚えるし、よそのゆっくりと喧嘩するって事もない。 頭の方も、足し算引き算すぅらすら、読めぬチラシはあんまりないってぇくらいに賢く育った。 ただ、一ッばかり欠点があって、 「なあ、ぱちゅりー、」 「むきゅ、おはようおにいさん! しんぶんさんをもってきたよ! このちらしさんによると、きょうはぎゅうにゅうさんがおかいどくよ!」 「……ああ、そうだね、ありがとう」 「むっきゅ~ん! ぱちぇはねぇ、おにいさんのおやくにたって、ゆっくりさせるのがしあわせなのよ!」 「……そうかそうか。ぱちぇはいい子だね。ところで」 「むっきゅきゅ~ん、ぱちぇはおにいさんといっしょでしあわせ~!」 「お前、おちびちゃんとか、欲しくないのかい?」 「…………むきゅ」 「お前ももう立派なゆっくりだ。好きな相手とおちびちゃんを作って、一人前に育てるってのは幸せだと思うぞ? そろそろ了見しちゃくれねぇかな?」 「……おにいさんがぱちぇのこと、そんなにおもってくれてたなんて…… でも、ぱちぇ、おにいさんとだったら」 「俺とじゃねえよ! 俺はそんなHENTAI趣味はねぇってんだ!」 もうね、すっかり懐いちまって、お兄さんのことが大好き。ラブラブ。超あいしてる。 普通に飼ってるだけなら幸せな関係で済むんだが、生憎お兄さんはブリーダーをやろうって思ってるから困った。 ぱちゅりー本体を売ろうと思っても、一から育てたんだ、多少の愛着はお兄さんにもあるし、本体がショックで死んじまうかもわからねぇ。 ならば子供を作って売ろうって思っても、お兄さんさえいてくれれば他に何もいらない、ほかのゆっくりのことなんざ目にも入らないって位なもんで、まあ、うまくいかない。 このまんまじゃ間違いなく行き遅れになっちまう。 「おにいざんはぱぢぇのごどぎらいなのぉぉぉぉおぉぉ!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり。でな、今日は一緒にお出かけしようと思うんだ。うん、図書館に面白い絵本があるそうだから、読みに行こうじゃないか」 「えほん!? えほんさんはゆっくりできるわね!」 ……絵本と聞いて泣いた烏がもう笑った。 一計を案じてぱちゅりーを連れ出し、向かった先は図書館じゃなくって先輩のブリーダーん所。 説得してもつがいを作ってくれないなら、多少強引でも適当なゆっくりをあてがって種だけ貰おうって寸法だ。 種ゆっくりになる側としちゃあ、すっきりー! だけしておちびの面倒は見なくていいってぇ破格の話、 我も我もと希望者が殺到し、実技テストで五、六ッ匹黒ずんだところで、 誘い受けからゲス攻めまで手練手管は自由自在、すっきりさせたゆっくりの数は三から先は数えられねぇ、 れいぱーありすだって逆ににんっしんさせた武勇伝まである『やりぺにのまりさ』ってえのが選ばれた。 一方こっちは図書館と称して、離れの三畳間をあてがわれたぱちゅりー、 『ゆっくりしじゅうはって』と書いてある絵本ををめくるってえと、ぎっしり描かれてんのはあられもない姿で重なり合う変態饅頭の絵。 とっさにお下げでおめめを覆いつつも、チラチラ隙間っからのぞき見てる。 興味があったのかなかったのか、扉ぁ開けて後ろに迫ってきてるまりさにゃぁ、まるで気付いちゃぁいない。 「む、むきゅ~ん!! こ、これはえほんさんじゃないわ! ぱちぇにはしげきがつよすぎるわ……」 「ゆぷぷ、えほんとえろほん、たったいちじのちがいなのぜ…… ほら、もっとよくみるのぜ? とってもゆっくりしてるのぜ?」 「む、きゅ、……こんな ……だめよ、いやらしい…… でも、……!!! むきゅうぅぅん!!!」 恥ずかしさと好奇心に身もだえするしてる所に、スッとまりさが近寄って頬っぺたをれろんとひとねぶり。 これにはぱちゅりーも飛び上がって、 「むきゅん!!! ねぶったわね! おにいさんにもなめられたことないのにぃぃ!!」 「ねぶってなにがわるいのぜ? さあ、こっちにきて、ゆっくりやろう、ゆっくり、な?」 「いやよ! ぱちぇはおにいさんとだけゆっくりするのよ!」 「……ぱちぇはかなしいゆっくりなのぜ」 自慢のてくにっくが通用しないと見たまりさは今度は搦め手で攻めてきた。 「ゆっくりは、ゆっくりとゆっくりするのがしあわせーなんだぜ? それに、おちびちゃんはとってもかわいいのぜ? おにいさんも、かわいいおちびちゃんをみたら、きっとゆっくりできるのぜ?」 「むきゅ……でも、ぱちぇはおにいさんと…」 「そのおにいさんからまりさはたのまれたんだぜ、 まりささまのぺにぺにで、おちびちゃんをつくってくれって! おちびちゃんをつくれないようなぱちぇはきらいだっていってたんだぜ!」 「!!!」 「おにいさんはぱちぇのおちびがほしいのぜ? おにいさんのやくにたたないゆっくりはきらわれちゃうのぜ?」 「おにいざんはぞんなこといわないぃぃ!!」 「やくたたずのぱちゅりーはすてられるのぜー! きらわれるのぜー! おちびをつくれないぱちゅりーはおまんじゅうにしてたべられるのぜー!!」 あることないこと織り交ぜた話を聞いてるうちに、ぱちゅりーの頭にクリームがのぼる。 お兄さんと二人っきりが大好きな箱入り饅頭だ、挑発にゃあ滅法弱い。 カーっとなって体当たりしたところを海千山千のまりさに楽々かわされ、圧し掛かるようにしてすーりすーりの体勢に持ち込まれた。 「いやぁぁぁ!! すっきりしたくないぃぃいぃぃ!! ぱちぇもうおうちかえる!!」 「ぱちぇのおはだ、むっちりもちもちなんだぜ、ほーらすーりすーり」 「「すっきりー!!」」 ってんで、すっかりやられちまった。事を成した後ひょいっと頭を見るってえと、 甘納豆と見まがうばかりの小さい赤ゆが一匹、シナシナんなって茎にぶらさがってる。 そこは経験豊富なまりさ、ああ、こりゃ失敗だな、ってんでぺにぺにをいきり勃てながら、 「……ちょっとすーりすーりがあさかったのぜ。ゆへへ、やっぱりにんっしんはちゃんとおなかでしないとだめなのぜ」 「む、むきゅ!? ぱちぇのあかちゃんになにするの?」 「なにって、おにいさんががほしいのはけんっこうなあかちゃんなのぜ? こんなちびゆはひっこぬくにかぎるのぜ!」 「むきゅむきゅ!? やめて! もってかないでぇぇ!!」 まりさがぱちゅりーの頭に生えたチビゆをブチブチッと引きちぎったァ、 と、その時、 おや? ぱちゅりーのようすが…… 「むきむき? なんだかからだがあついわ…… ちからが……あふれてくる……!?」 おめでとう! ぱちゅりーはまっちょりーにしんかした! むきゅむきゅの ちび「ゅ」を抜いて むきむきに いやぁ、ゆっくりというのは浅ましいというか訳がわからねえ物で、アッーという間に森の賢者から森の妖精に早変わり。 もう頭でっかちのぱちゅりーじゃねぇ、全頭これ筋肉、文字通りの脳筋になっちまったもんだから思考がもう雄んなってる。 両のお下げをダブルバイセップス・フロントにきめて迫るまっちょりー、 「むっきりしていってね!」と口元からこぼれる白い歯に 一瞬魅せられたまりさを素早くとらえてすーりすーり、 「ゆわぁぁぁああぁぁ! むきむきはいやなのぜぇえぇぇ!! びーぼたんきゃんせるなんだぜぇぇぇ!!!」 「むきん、むきゅむきゅとむきむき、たったいちじのちがいなのよ!」 「ごつごつしててゆっくりでぎないぃぃぃいぃぃ!!」 「そう、しかたないわね、やっぱりにんっしんはちゃんとおなかでしないとだめかしら」 ってんでパンプアップしてモスト・マスキュラーになったぺにぺにを力一杯まむまむに突き立てたァ! 「ひぎぃ!!!!! でかい!! きれてるきれてる!! まむまむきれてる!!! もうやだ!! まりさおうちかえる!!」 「むきむき! なにいってるのぉ? まりさ、 おちびちゃんをつくれないようなゆっくりは、おまんじゅうにしてたべられるわよ?」 ……この後ォ、たくましくなって帰ってきたまっちょりーにお兄さんが新しい性癖を開拓されたりされなかったりする、『ぱちぇ烏』というお噺。 お後がよろしいようで。 ―――――――――― 後書きのような何か えー、まずは一杯のお運び、誠にありがとうございます。 前作、前々作ともども読んでいただいた皆様に深く感謝いたしております。 そしてごめんなさい。 スレでまっちょりー見て、急に書きたくなったんです。やっつけにしても我ながらひでぇ。 ではまた次の噺でお会いしましょう。 今までの口演 ふたば系ゆっくりいじめ 951 落語「ゆ虐指南」 ふたば系ゆっくりいじめ 971 落語「善行れいむ」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る SSでまっちょりー久々に見たww そして、これまたBボタンキャンセルとか懐かしいwww -- 2018-02-27 23 29 27 「たったいちじのちがい」すげえww -- 2011-09-10 16 31 51 なんだこの下げww -- 2010-11-20 15 39 18 落語ネタの傑作。トンチの効いた展開に大笑い。 -- 2010-08-24 01 45 14 まちょりーはきもい。ふつうの胴付きでいい。話は面白い。 -- 2010-07-19 05 55 55
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家族を作るということは、ゆっくりにとって最上の生存目的である。 人間と同じく、身体的精神的な快楽を求めて生きるのがゆっくりだが、 その中でも、つがいを見つけて子供を作り、家族で団欒する幸福は、 大多数のゆっくりにとっては、ゆん生において何よりもゆっくりできる至高の幸せだ。 愛しい夫と、妻と、愛の結晶である子供を成し、 互いに愛を確信しながら、身を寄せ合って共に生きる。 少なくとも、あまあまも玩具も知らない野生のゆっくりにとっては、 それ以上のゆっくりは想像できないのが通常だ。 飼いゆっくりを訓練する際も、 「家族を作る」という目的意識を「人間をゆっくりさせる」にすり替える過程において、 大多数の時間と労力が費やされる。 実際のところは、こうしたゆん生観の大転換が成功するほうが稀であり、 ほとんどのゆっくりが、ゆっくりとしての本能を捻じ曲げることに失敗して他の用途に回される。 ゆっくりショップに並んでいるような、多種の生物である人間の幸福を望み奉仕するゆっくりのほうが異常な洗脳饅頭なのだ。 それでさえ、多くは飼われているうちに種族の本能がぶり返して自分の子供を作ろうとし、 その結果人間に「ゲス」と呼ばれ、処分されることになる。 それほどにゆっくりにとって、自分で作る家庭とはかけがえのないものなのだ。 今、両親にとってその家庭は地獄そのものだった。 自らの手で、せせら笑いながらゆん生をズタズタにしたわが子が、 家族から離れて佇み、いつも氷のような視線で自分たちを見つめていた。 帽子と左目のない、全身傷だらけの子まりさは、 いつも意思とは無関係にうんうんとしーしーを垂れ流し、そこらに打ち棄てていた。 「おちびちゃん……きれいきれいしようね……」 垂れ流される便を、両親はかいがいしく処理した。 丹念にぺーろぺーろして床の便をかき集めて庭に捨て、子まりさの体表にこびりつく汚れを舌で落とした。 かつて赤ゆっくりだったころにもそうしてあげていたものだが、 「お前らが原因なんだから当然だ」というように、無表情でされるがままになっている子まりさの介護は、 とてもかつてのように心楽しいものではなかった。 両親のどちらかが近づくたびに、子まりさはナイフのような言葉で心をえぐってきた。 「やっちょころしちぇくれりゅの?」 「きょんどはみぎのおめめもとりゅの?」 「ぷーすぷーすしゃんはもうあきちゃの?」 その度に、両親は何度も何度も詫びるのだったが、子まりさは聞きもしなかった。 ただ死を望むばかりだった。 食事は日に二度、お兄さんが持ってきてくれた。 持ってくるのは二度だが、ゆっくりは通常、日に四、五回ほど食事をする。 充分な量の食事を、両親がきちんと配分して分配した。 もちろんのこと、子まりさにも平等どころか、むしろ多めに分配した。 持っていくたびに、生きる気力のない子まりさに両親は頭を下げて何度も食事するよう懇願し、 もはや家族を責め立てることにしか生き甲斐を見出していないらしい子まりさは、そうしてようやく口をつけるのだった。 楽しかるべき家族の食事はもはや団欒のときではなく、 こちらを睨みながら隅で佇んでいる子まりさに気兼ねしながら耐える苦痛のときでしかなかった。 自分達でずたずたにした我が子の前で、呑気に「しあわせーっ」などと叫ぶことなどできるはずもない。 食事時に「しあわせ」と発声できないことは、ゆっくりにとって想像以上のストレスである。 憎悪の篭った視線に射られながら口に運ぶ食事に味はなかった。 必死に詫び、乞い、なだめ、すかし、 両親は子まりさを家族の輪に入れようとしたが、 「またぷーすぷーすしゃんすりゅの?」 「まりちゃをこんにゃにしちゃゆっくちたちと、にゃにをしゅればいいにょ?」と言われては、 それ以上強いることもできなかった。 確かに、ゆん生がめちゃくちゃになるほどの暴行を受けた相手に囲まれ、さあ仲良くしろなどとは言えない 子供たちも、最初の頃こそ子まりさに詫びて泣いていたが、 子供は正直なもので、はっきりと口にこそ出さないものの、 時間がたつごとに便にまみれて臭気を放つようになった子まりさを疎んじる素振りが見えはじめた。 今では親以外、子まりさを食卓に誘う気配は見えない。 それどころか、言葉の端々に不穏なものが見え隠れしはじめた。 「じびゅんでこにゃいっていっちぇるんだから、あんにゃのほっといちぇいいのに……」 「おきゃーしゃん、まりちゃのごひゃんしゃん、おおしゅぎにゃい? どうしぇじぇんぶたべにゃいよ」 「おわっちゃこちょはしょうがにゃいよ!もういいきゃら、れいみゅたちだけじぇゆっくちちようよ!!」 そんな些細な失言にも、両親は強くたしなめ、叱りつけた。 善悪の道理の感覚がまだまだ薄く、贖罪の覚悟がない子供たちは、 両親のそんな叱責を窮屈に感じ、常時ふてくされ気味の態度で、 両親と子まりさから離れて子供たちだけで遊ぶようになっていった。 ベランダの隅から憎悪の視線を向けてくるうんうんまみれの子まりさ。 食事の時以外は両親から離れ、逆側の隅で身を寄せ合ってぼそぼそ喋っている子供たち。 子まりさに対して詫び、他の子供たちを叱りつける以外の会話はほとんどなくなった両親。 あんなに仲睦まじかった家族が、どうしてこんな事になってしまったのか。 夜毎に両親は身を寄せ合い、涙した。 誰を恨むこともできない、全面的に自分たちのせいであり、 あの子まりさがいる限り、家族のゆん生には贖罪しか残されていなかった。 当然、そこに一片のゆっくりもあろうはずはない。 あの時、お飾りのないゆっくりをあれほどに苛めなければ。 せめて目を潰さなければ、ぺにぺにを潰さなければ、まだ子まりさは許してくれたのかもしれない。 いや、きっと許してくれた、あんなにゆっくりできるいい子だったから。 親のまりさとれいむは歯噛みし、涙にくれて後悔しながら、 今は遠い彼方のものになってしまったゆっくりを偲ぶばかりだった。 しかし、それでも救いはあった。 少しずつバラバラになっていく家族の中で、 末っ子の子れいむだけが、根気強く家族を繋ごうとしていた。 姉妹たちに煽られて仕方なしに流されていた末れいむだったが、 この状況に耐えられなかったようで、必死に改善の努力をしはじめた。 両親と一緒になって、子まりさの排便の面倒を見ようとした。 ゆっくりできないうんうんの臭いは末れいむにとって涙が出るほど辛いものだったが、 誠意を見せたい一心で、懸命に口の中にうんうんを詰め込んで運搬した。 両親は止めたが、子れいむは毅然として言った。 「おねーしゃんはもっちょもっちょゆっくちできにゃいよ!! れいみゅのしぇいだきゃら、れいみゅがゆっくちできにゃくてもいいんだよっ!!」 子まりさは何も言わなかったが、 末れいむが自分の世話に参加するようになってからは、両親を責め立てる口数が心なしか減っていった。 姉妹たちと遊びながら、末れいむはこまめに子まりさの方にも顔を出した。 今日はこんなことを話した、こんな面白いことがあった。 返事をしない子まりさに向かって、末れいむは懸命に楽しい話をした。 他の姉妹も、強いて赤れいむを止めようとはしなかった。 通常、こうした目立った単独行動に出る仲間がいれば、 何も行動しない自分たちの後ろめたさを糊塗するために、 「いい子ぶっている」という理屈で攻撃性を剥き出し、苛めの標的にするケースが多いのは人間もゆっくりも同じだ。 しかし、元々性根が家族思いのこの姉妹にはそのようなことはなく、 引け目を感じながらも、子まりさの元に跳ねていく末れいむを黙って見送るにとどまった。 「あのにぇ、あのにぇ、きょうはにぇ、れいみゅおねーしゃんがね……」 「………れいみゅはゆっくちちてていいにぇ」 「ゆっ!?ゆゆっ、ゆっくちちてりゅよ!!まりちゃおにぇーちゃんも…」 「まりちゃのおめめとぺにぺにをつぶちて、みんにゃとゆっくちちちぇ、たのちいよにぇ」 「ゆぐっ…………」 ごく稀に子まりさが口を開いたかと思えば、辛辣な皮肉だった。 その度に末れいむは涙を浮かべて黙り込み、すごすごと引き下がるのだが、 それでも次の日には、また子まりさの元へ跳ねていく。 「おにぇーしゃん、しゅーりしゅーりちていい……?」 「……………」 「……しゅーり、しゅーり………ゆっくち、ゆっくちぃ……」 懸命になって子まりさを元気づけようとする子れいむを、両親は涙を浮かべて見守っていた。 あんなにゆっくりしている子がいれば、子まりさの心の氷もいつか溶けるのではないか。 この家族も、いつか、いつかきっと昔のようにゆっくりできる。 子まりさの心を氷で閉ざしたのはいったい誰なのか、 それは努めて考えないようにし、両親はかすかな希望にすがった。 「しゅーり、しゅーり……ゆぅ、おにぇーしゃんのおはだしゃん、ゆっくちしちぇるにぇ………」 「ゆっくちしちぇにゃいよっ!!」 子まりさが叫んだ。 「こんにゃにきじゅだりゃけでっ!!うんうんまみりぇのおはだしゃんが、ゆっくちしちぇるわけにゃいでしょっ!!」 帽子を捨てて以来初めて、子まりさが感情を剥き出しにしていた。 鬱屈した感情を正面からぶつけられ、末れいむは涙をこぼし、悲しげに目を伏せ、それでも答えた。 「ゆっくち………しちぇるもん……… まりちゃおにぇーちゃんの、おはだしゃん………きじゅだりゃけでも、うんうんでも……ゆっくち、しちぇるもん」 「うしょつくにゃ!!うしょちゅき!! だっちゃられいみゅもぷすぷすしゃれてみちぇよ!!ぺにぺにしゃんつぶちちぇよ!!おかじゃりしゅててよ!!」 「ゆ、ゆ………?しょんにゃ………」 「できにゃいよにぇ!!しょんにゃゆっくちできにゃいこちょ、じぇったいできにゃいよにぇ!! しょんにゃゆっくちできにゃいきゃらだになっちゃら、もうだりぇもいっちょにゆっくちちてくれにゃいもんにぇ!! まりしゃのこちょもゆっくちできにゃいっておもっちぇるくちぇに、ちらぢらちいよっ!!」 「………おにぇー、しゃん………」 末れいむはうなだれ、しばらく黙っていたが、 やがてゆっくりを向きを変えて家に向かっていった。 「もうきょにゃいでにぇっ!!」 子まりさは捨て台詞を吐いたが、その目には何日ぶりかの涙が浮かんでいた。 「おぢびぢゃん!!なにじでるのおおぉぉ!!?」 「やべでっ!!やべでね!!ゆっぐりがんがえなおじでね!!ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛だべえええええ!!!」 ボール箱で作られた我が家のほうから悲鳴が聞こえてきた。 何事かと子まりさが顔をあげると、あの末れいむが家族の制止を振りほどいてこちらへ向かってきているところだった。 その口には、あのぷすぷすさんが咥えられていた。 急速に冷めていく感情を視線に込め、妹の歩みをじっと待つ。 ぴょんぴょんと跳ねながら目の前にたどり着いてきた妹の顔とぷすぷすさんを交互に見て問う。 「しょれが、れいみゅのこちゃえ?」 「ゆっ!しょうだよっ!!」 「………わかっちゃよ。もう、どうでみょいいよ。はやきゅしちぇにぇ」 「ゆっ?ゆーっ、れいみゅ、できにゃいよ」 「……いましゃらにゃにいっちぇるの?」 「れいみゅ、じびゅんをぷーすぷーすできにゃいよ。おにぇーしゃん、おにぇがいにぇ!」 「ゆ?」 子れいむはそう言い、ぷすぷすさんを差し出してきた。 この妹は何を言っているのだ? 自分をぷすぷすして殺すのではなかったのか? それどころか自分に向かって、己を傷つけてくれと頼んでいる。 「れいみゅ、おにぇーちゃんといっちょがいいきゃら。 おにぇーちゃんといっちょにゆっきゅりしちゃいきゃら、ぷすぷすしちぇにぇ。 いっぴゃいぷすぷすしちぇ、おめめちょぺにぺにをちゅぶしちぇね」 「…………!!」 キラキラと目を輝かせ、笑顔で末れいむはぷすぷすさんをもう一度自分のほうに押しやってきた。 こいつはわかってない。 ぷすぷすさんがどれほど痛いのか、赤ちゃんを生めなくなることがどれほどの絶望かわかってない。 だから気軽にこんなことが言えるのだ。 思い知らせてやる。子まりさはぷすぷすさんを取り上げた。 しかし、できなかった。 ぶるぶる震えるぷすぷすさんの先を末れいむに向けながら、どうしてもあんよを踏み出すことができなかった。 「……おにぇーちゃん?どうしちゃにょ?」 「……………………」 「………なんぢぇ、ないちぇるの?」 「おぢびぢゃああああああん!!!」 両親が、姉妹たちが、駆け寄ってきていた。 「やべでっ!!おぢびぢゃんはいいがら!! ばりざおぢびぢゃんっ!!でいぶを、でいぶをぷすぷすしでねえええ!!」 「ごべんねっ!!ごべんねっ!!いままできづかなくてごべんねっ!! おどうざんが、いうべきだったのに!!おとうさんが!!ごうじでづぐなうべぎだっだのに!! ゆ゛ぐっ、おぢびぢゃっ!!おどうざんをずぎにじでいいよ!!ごべんねええええ!!」 「おねえじゃーっ!!でいびゅをぷずぷずしちぇえええ!!」 「ばりじゃも!!ばりじゃもおおお!!!」 家族全員が、子まりさに向かって腹を突き出す。 そして口々に、自分を傷つけてくれ、お前と同じようにしてくれと願った。 それを聞くうち、子まりさの口からぽとりとぷすぷすさんが落ちた。 「………お、とーしゃ………おきゃー………しゃ………」 「ハイハイハイ、ご立派!!お見事!!!」 お兄さんの声がした。 「いやあ、すばらしい家族愛でした。スバラシイッ! 償いのために、自らの体を差し出す自己犠牲の精神。ウツクしい。マネできない。 君たちのうるわしすぎる愛情に、お兄さん、涙がとまらないよ」 目元をハンカチで押さえながら、お兄さんは震える声で褒め称えてくれた。 お兄さんの前に並ぶ家族は、互いに視線を交わしながら「ゆふふ」と笑いあう。 子まりさも、まだ表情は硬かったが、一応は両親の傍に並んでいる。その傍らで末れいむがすーりすーりしていた。 「お帽子をなくして、傷だらけになってゆっくりできなくなった子まりさに対して、 決していじめたりせず、分け隔てのない愛を注ごうとする君たちの心根はホンモノだ。 認めざるをえないようだね………今の君たちは、弱い者苛めなどしない、本当にゆっくりしたゆっくりだ!」 「「「ゆゆーっ!!」」」 お兄さんに認められ、一同は満面の笑顔でもみあげやお下げを上げてガッツポーズをした。 「約束どおり、君たちを苛めることはもうしない。 こんな美しい家族を苛めるなんてできるはずがないじゃないか。 明日、森に返してあげよう。沢山のあまあまもお土産に持たせてあげよう。 今日はもう遅いから、あと一晩だけそこでゆっくりしていってくれ」 「ゆっくりりかいしたよっ!!」 「おにいさん、ありがとう!!」 「お礼なんて。むしろお礼を言うのは僕のほうさ。 こんなに心温まる家族愛を見せてもらってとってもゆっくりできたんだからね!」 「ゆーっ!それほどでもあるよっ!」 「おちびちゃん、それをいうなら「ないよっ」でしょ!ゆふふ」 試練を乗り越え、家族たちはこのうえなくゆっくりしていた。 これで家に帰れる。しかも沢山のあまあまを携えて。 子まりさはこんな体になってしまったが、そのおかげで、家族たちのつながりはより強固なものになったのだ。 子まりさを囲んで、これから沢山ゆっくりしよう。愛を交わそう。 両親のれいむとまりさは、万感の思いを込めて頬を交わした。 その夜は、久しぶりに子まりさを家に迎えて、みんなで語り合ってからゆっくりと眠った。 子まりさはまだ口数が少ないが、たっぷり時間はある。ゆっくりと仲直りしよう。 両親は寝る前に、子まりさと、そして末れいむを特別いっぱいぺーろぺーろしてあげた。 皆が寝静まった頃、親まりさはただ一匹、空のお月様を見上げていた。 お月様はまんまるさんだった。それは、今の自分たち家族を象徴しているようだった。 「ゆっくりしていってね………」 親まりさは穏やかな笑みを浮かべて、お月様に挨拶をした。 「「「ゆっくちおきちゃよっ!!」」」 「ゆふふ、おちびちゃんたちはおねぼうさんだね!」 ボール箱の家の中で、目を覚ましたおちびちゃんたちをぺーろぺーろしてあげる。 くすぐったそうに笑うおちびちゃんたちの表情に陰はない。 子まりさは強張ってはいるが、抵抗はしない。 この家で暮らすのも今日で最後だ。 終わってみれば、雨風はしのげるしご飯はお兄さんが持ってきてくれるしでなかなか快適な家だったが、 やっぱり、自分達で狩りをしてこそのゆっくりできる家族だ。 森へ戻れば、沢山の仲間達がまた迎えてくれるだろう。心配をかけちゃってごめんね、ぱちゅりー。 家族は箱を出て並び、お兄さんが出てくるのを待った。 出立が待ち遠しい。 帽子の内側を払ったりしながら、どれだけあまあまを運べるかの胸算用をする親まりさを見て、 親れいむが「ゆふっ」と笑った。 そうこうするうちに引き戸が開いた。 全員がそちらに向き直り、お兄さんに朝の挨拶をする。 「「「「「ゆっくりしていって「じゃおーん!」 「「「「「「ゆゆっ?」」」」」 出てきたのはお兄さんではなかった。 人間さんの頭部に合わせて見上げていた視線を、床すれすれに下げる。 「じゃおーん!じゃおーん!」 少しだけ開けられた引き戸の隙間から現れ、 鳴き声を上げながらこちらに跳ねてくる小さなゆっくり。 「ゆゆっ!ぐずのめーりんがいるよっ!!」 ――――――― 「じゃおーん!じゃおーん!」 「ゆーっ!!めーりんはゆっくりしてないね!!ぐず!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「れいみゅのぷーすぷーすによいしれちぇいっちぇね!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「それしかしゃべれないの?ぐず!!のろま!!ゆっくりしね!ゆっくりしね!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「ゆーん!おちょーしゃん、ちゅぐにきょろしちゃもっちゃいにゃいよっ!! まりちゃ、いっぴゃいあちょびちゃいよ!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「ゆゆっ、そうだね!おとうさんうっかりしちゃったよ!! ことばもしゃべれないのろまはたっぷりあそんであげないとね!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「ちゃべれにゃいにゃらおくちにゃんかいらにゃいよにぇ~~? ゆーっ!こうぢゃよ!!ゆーっ!!ゆーっ!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 ゆっくり共が、小さなゆっくりを取り囲んで罵詈雑言を吐き、執拗に痛めつけている。 傷を負ったあの子まりさを除き、八匹全員がリンチを楽しんでいた。 親れいむが子めーりんのもみあげを噛んで持ち上げ、びたんびたんと床に叩きつける。 執拗に口を狙っていた。 「ゆっ!ゆっ!ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」 「ことばもしゃべれないぐずめーりんなんかしかいにはいってこないでねっ!! こどものじょうそうっきょういくっにわるいよ!!」 「「「ぐーじゅ!!ぐーじゅ!!」」」 「じゃおーん!じゃおーん!」 「おめめしゃんぷーす!ぷーす!!ゆっくちくるちんでいっちぇね~♪」 「じゃおーん!じゃおーん!」 子めーりんの両目に爪楊枝が差し込まれ、砂糖水したたる眼球が一気に両方ともえぐり出される。 眼球でサッカーをしながら子ゆっくり共はゆきゃきゃと歓声をあげた。 ふと、親まりさが気づき、爪楊枝を咥えて子まりさのもとへ跳ねていった。 「ゆっ!おちびちゃんもいっしょにあそぼうね!!」 「…………やぢゃ」 「ゆーっ?どうして?とってもたのしいよっ!!」 「………いじみぇて、たのちいの?」 「ゆん!とってもたのしいよ!!おちびちゃんもいっしょにあそぼうよ!!」 「………まりちゃ、やぢゃ。いぢめちゃく、にゃいよ」 「ゆゆぅ?どうしてぇぇ?! おとうさんも、おかあさんも、おちびちゃんといっしょにあそびたいよっ! みんなでいっしょにあそぶからゆっくりできるんだよっ!!」 「そうだよ、おちびちゃん!」「「おにぇーちゃん!」」 親れいむと姉妹たちも、子まりさに駆け寄って必死に誘う。 「ね、いっしょにあそびましょう?おちびちゃんにも、ゆっくりしてほしいの」 「………………たのちくにゃいもん」 「ど、どうして?まえはあんなにたのしく………」 「まりちゃ、やぢゃ!なんかやぢゃ」 「ゆぅぅ………ね、いもうとたちも、おねえちゃんとあそびたがってるよ」 「ゆーっ!おにぇーちゃん、いっちょにゆっくちちようよ!!」 「いぢめ、やぢゃ……わるいこちょだよ……」 「ゆー、れいむ………」 「ゆ、そうだね………かんちがいしちゃったんだね。 ね、おちびちゃん。ゆっくりよくきいてね。 もちろん、よわいものいじめはゆっくりできないことだよ。 おぼうしがなくてゆっくりできないゆっくりだって、いじめちゃいけないよね。 おとうさんもおかあさんも、とってもはんせいしてるんだよ。 でもね、おちびちゃん。むずかしいかもしれないけど、よくきいてゆっくりりかいしてね。 あのね、ぐずのめーりんはれいっがいっ!なんだよ。 のろまで、ことばもしゃべれないめーりんが、だれをゆっくりさせられるの? いきててもめいっわくっしかかけないでしょ?じゃあなんのためにいきてるのかな?かんがえてみようね。 ね、おちびちゃん。あれはいきものじゃないの。おもちゃなの。 めーりんがやくにたつことといったら、みんなのおもちゃになることだけじゃない? だから、めーりんをおもちゃにしてあげることは、とってもゆっくりできることなんだよ!!」 「ゆーっ!!しょうだよっ!!」 「おにぇーちゃん!!いっちょにあちょぼ?」 「ね、おちびちゃん………」 「…………やぢゃ!!やぢゃやぢゃやぢゃああ!!ごわいいいいいぃぃ!!」 「お、おちびちゃん…………」 ついに泣き出した子まりさを囲み、オロオロしだす家族。 僕はそこで出ていくことにした。 「おい、お前ら」 「「「「ゆゆっ?」」」」 一斉にこちらを向き、にぱっと満面の笑顔を浮かべて挨拶してくる。 「「「「ゆっくりおはようっ!!ゆっくりしていってね!!!」」」」 あの時と同じだった。 全く後ろめたさのない、真っ直ぐな瞳。 自分達のする事に一片の疑問ももたず、家族愛に自己陶酔して満ち足りた表情。 吐き気がした。 「いいお目覚めだな」 「ゆーっ!!やっともりにかえれるひだよっ!!きぶんそうかいっ!!だよっ!!」 「あー、その件だけどな、取り消しだ」 「ゆ?……………ゆゆゆゆゆゆゆううぅぅぅぅ!!!?」 不穏な台詞に、ゆっくり共が叫ぶ。 「なんでっ!?なんでなんでなんでええぇぇ!!?やくそくがちがうよおおぉ!?」 「おにーさんっ!やくそくまもってねっ!!うそつきはゆっくりできないよぉ!!!」 「僕は何も約束を破っていない。 言ったはずだ、お前らが弱い者苛めをしないゆっくりになったら、ってな」 「そうだよっ!!まりさたち、もうよわいものいじめなんてしないよっ!!」 「れいむたちをうたがってるのおぉ!?」 「じゃあ、それは何だよ?」 両目をえぐり出され、やはり全身に爪楊枝を突き立てられている子めーりんを指差す。 そんな姿でも、まだ「じゃおーん」と鳴き続けている。 「ゆゆっ?」 きょとん、と子めーりんを見つめる家族。 二回目ともなるとすぐに僕の発言が飲み込めたようで、すぐに難詰してきた。 「ゆゆーっ!!まさか、おにーさんっ!!これもよわいものいじめっていうきなのおぉ!?」 「当たり前だろ………」 「いいがかりだよおぉ!!むちゃくちゃだよおおおぉ!!! こんなのまでいじめちゃいけないのぉ!?なかよくしなきゃいけないのおおぉ!!? だったらっ!!いしさんだっておはなさんだってうんうんとだってなかよくしなきゃいけなくなっちゃうよぉ!! おにーさんっ、きょくたんすぎるでしょおおおぉぉ!!?」 「極端かい?」 「じょうっしきっ!!でかんがえてね!! いじめはよくないけど、こんなのまでだいじにしてたら、ゆっくりいきていけないよっ!!!」 「僕だって生類哀れみの令を発布したいわけじゃない。 同じゆっくりを、苛めるなと言うのが、どうしておかしいんだ?」 「ぐずめーりんなんかゆっくりじゃないでしょおおおぉ!?」 「こんなのゆっくりじゃないよっ!!ごみくずだよ!!! ことばもしゃべれないで、じゃおじゃおいってるだけのごみく――」 僕はそれに被せていた帽子を取り上げ、本来の――末れいむのリボンを取り付けてやった。 「ゆえっ?」 状況を認識するまでに十数秒。このとろさでよく野生で生きているものだ。 いや、死亡率はそうとう高いらしいから妥当か。 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」 「………あ゛………あ゛………あ゛…………あ゛………………!!!」 「おでえぢゃあああああああーーーーーーーーーっ」 あとは前回の再現だった。 末っ子れいむの惨状にながながと悲鳴を上げ、パニックを起こし、嘆き、詫び、 ぺーろぺーろできないだのおにいさんなおしてくださいだのと連呼した。 「どうしてわからないんだ、お前らは」 「ゆぐじでっ!!ゆぐじでぐだざいいいいいい!! ばりざが!!ばりざ!!まだいじべばじだああああ!!いじべでじばいばじだああああああ!!!」 「でいぶをごろじでぐだざいいいい!!おじおぎじでぐだざいいいいいい!!!」 「じゃおーん!じゃおーん!」 両目を失ってぴくぴく痙攣している末れいむを持ち上げ、見せ付ける。 「いいか。お前らがこいつをめーりんだと思ったのは、この帽子があるからだな」 緑色の小さい帽子を、もう一方の手でひらひらさせる。 ペットショップで購入した子めーりんの帽子を、ちょっと拝借してきたものだ。 「そして僕が細工した。こいつの口をテープでふさいだんだ」 末れいむの口に貼り付けたマスキングテープを、慎重に引き剥がす。 どうにか唇を破らずに済んだが、執拗に攻撃された口内は歯茎がずたずたに砕け、 ほとんど全て粉砕されたらしい歯の破片が大量に、きらきらと光りながらこぼれ出した。 「……ゆ゛……ぐ…………ゆ゛げぇ……」 「あ゛………あ゛………あ゛あ゛あ゛あ゛…………あ゛………お゛……ぢび、ぢゃ……」 「じゃおーん!じゃおーん!」 めーりんの帽子をひっくり返し、中に仕込んでおいた超小型のボイスレコーダーを見せる。 「じゃおーんの鳴き声は、このレコーダーに記録してループ再生させたものだ。 それだけで、お前らはこの黒い目黒い髪の、しかも我が子をめーりんだと思い込み、虐待した」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ………ごべ………ごべんだざ………」 「ぐずのめーりんはれいっがいっ!だってな? 喋れないからゆっくりできない、だから苛めてもいい。そう言ってたな。 じゃあ、もう喋れないこのれいむも潰していいわけだ。さ、いっくぞー」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! ぢがいばずっ!!ぢがいばずううううう!!!べーりんもいぎでばずっ!!ゆっぐじでぎばずうううう!!! じゃべれだぐでぼいぎでる、おなじゆっぐじでずううううううううごべんだざああああいいいいいい!!!!」 「でいぶをごろじでぐだざい!!おでがいじばず!!ぜいっざいじでぐだざい!!おでがいじばず!! でいぶはいぎるがぢのないげずでずっ!!おぢびぢゃんは!!おぢびぢゃんはあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「いい加減にしろよ、お前ら」 僕に帽子を投げつけられ、びくんと震える家族。 「弱い者苛めはゆっくりできない。ただし帽子のないやつは「れいっがいっ」。 で、子供を苛めてしまい、反省したと思ったら今度は喋れないやつは「れいっがいっ」。 今回のことでもうめーりんは苛めないのかもしれんが、また理由つけて他の「れいっがいっ」で遊ぶんだろう。 髪の色が変だ、目の色が変だ、喋りが変だ、飾りが変だ、いくらなんでもこいつは、いくらなんでもこいつは。 なんとか理由を見つけて苛めを楽しむわけだ、本っ当に苛め好きだなあ、お前ら。 人間の中には虐待お兄さんってのが少なからずいるが、 お前らゆっくりは全員が虐待趣味抱えてんだなあ。まったく、頭が下がるよ」 「………ゆ゛ぐっ………………う゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅ……………!!!!」 「詰みだよ、お前ら。たっぷり時間をかけて制裁し、惨たらしく殺してやる。全員な………あ、一匹だけは助けてやる」 「ゆ゛っ!!?」 満身創痍の妹を見つめながら震えている傷だらけの子まりさを取り上げてやる。 「こいつだけは助けてやる。こいつはめーりんを見ても苛めなかった。 自分の身にならなきゃわからなかったとはいえ、なかなか立派なものだ。 こいつだけはもはやゲスじゃない。助けてやろう。 あ、そこの末れいむも検討の価値はあるかな?」 「ゆ゛っ………あじがっ……おに、おにいざ……」 「何だよ」 「おねがい、じばず………ほがの、ほかの………おぢびぢゃんも………」 「駄目だ。見てなかったのか?大喜びでぷーすぷーす。弱い者苛め大好きゲスゆっくりだ。制裁すべきだな」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おでがいじばずおでがいじばずおでがいいいいいいい!!! おぢびぢゃんだげは!!ばりざだぢがぜんいんぶんぜいっざいざればず!!おぢびぢゃんだげはああああ!!!」 「いくら子供思いの親アピールされたって、こいつとそいつをここまで痛めつけたのお前らだしなあ」 「あ゛ーーーーーーーーーーっ!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーっ!!!!」 完全に八方塞がり、しかも全面的に自分達で退路を断ったその状況に追い込まれ、 両親はもはや泣きながら絶叫するしかないらしかった。 ――――――― 「…………ゆっくり……おはよう……」 目覚め、家族を見回してから挨拶する。 返事は返ってこない。 ただ、疲れきった視線がひととき自分に集まるだけだ。 今日も目覚めてしまった。 もっと長く眠っていたかった。 眠りのまどろみから浮き上がった今、また現実をその目に映さなければならない。 「ゆぅ…………」 親れいむだけが、呻きで反応を返した。 それきり家族の視線は離れ、別の一点に改めて集中する。 「はふっはふっ!!うっみぇ!!まじうっみぇ!!ぱにぇぇ!!」 「まじやべっ!!うみぇっ!!とみゃんにぇっ!!あみゃあみゃ!!あみゃあみゃ!!」 家族が食い入るように見つめるその先では、二人の子ゆっくりが山盛りのあまあまに顔を埋めている。 ベランダには一日かけても食べきれないような量のあまあまが山積みになっていた。 クッキーやチョコレートやプリンを食べ散らかし、一口ごとにあまりの旨さにうれちーちーを漏らす子まりさと末れいむ。 かたや左目とまむまむを失い、かたや両目を失った状態だったが、 極上のあまあまの快楽に脳髄を痺れさせた今、もはや悲壮感は全くなく、 この世の栄華を極めたがごとき恍惚の表情を浮かべていた。 末れいむの砕けた口と歯はお兄さんが再生していた。 「こいつにはお前らにたっぷり言いたいことがあるだろうからな」、それが理由だった。 少しでもあまあまが減れば、お兄さんがすぐに追加する。 二人は昼夜の区別なく、のべつまくなしにあまあまを咀嚼する。 一方、残りの家族は、狭い水槽に閉じ込められていた。 透明な壁が四方を遮る空間に八人のゆっくりがみっちりと詰め込まれ、ほとんど動く余地はない。 あの日から、食事は一切与えられなかった。 唯一、子まりさと末れいむのうんうんとしーしー以外は。 「ゆぷー☆きゃわいいまりしゃがうんうんしゅるよ!!」 「れいみゅのしゅーぴゃーうんうんちゃいみゅだよっ!!きゃわいしゅぎてごみぇんにぇ!!」 子まりさと末れいむはそう宣言すると、わざわざ家族のいる水槽まで這いずっていき、 水槽に向けて尻を上げた。 透明な壁に向かって、二人のしーしーが叩きつけられ、うんうんがひり出される。 子まりさの方は常時うんうんとしーしーを垂れ流している状態だが、 意識して排出すると、こうして勢いよく噴出すのだった。 「おい、どれい!!ごみくじゅどみょにごひゃんしゃんをめぎゅんであげちぇにぇ!!」 「はい、ごしゅじんさま」 二人の傍に常時侍っているのは、ゆっくりさくやだ。 舌ともみあげでスコップと雑巾を器用にてきぱきと使い、専用の容器にうんうんとしーしーを集めていく。 「やしゃちいれいみゅのほどきょしだよっ!!ありがちゃくおもっちぇにぇ!!」 「なんちょかいえ!!ごみくじゅ!!」 二人の罵声に涙を浮かべながら、それでも家族は答えた。 「「「「あり………がどう、ございば……ず………」」」」 「ゆふんっ!!ゆっくちちてにゃいよ!! しょんにゃきょきょろのこもっちぇにゃいおりぇいで、ほどきょしはあげられにゃいよっ!!」 「どれい!!ごひゃんしゃんはぬきぢゃよ!!しゃげちぇにぇ!!」 「ゆ゛あああああ!!ありがどうございばず!!ありがどうございばず!! ばりざざまとでいぶざまのおがげで、ぎょうもごみぐずだぢはゆっぐじでぎばずっ!!!」 家族の懇願を聞きながら、二人の子ゆっくりはにやにやと笑みを浮かべる。 「しょんにゃにうんうんにゃんてたべちゃいにょ?ゆぷぷぅ~~☆」 「うんうんずきのごみくじゅにゃんてゆっくちできにゃいにぇ~~☆」 「ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛ぅ……………!!」 ひとしきり罵倒され、嘲笑され、それをじっと黙って耐えてからようやく食事が与えられる。 さくやが水槽の上部からうんうんとしーしーを一緒くたにして流し込み、 極度の空腹を抱えた家族がそれにかぶりつく。 「うんうんたべちぇるよ!!ごみくじゅがうんうんたべちぇるよぉ!!ゆぴゃぴゃぴゃぴゃ!!」 「くちゃいくちゃい~~♪こんにゃすがちゃでよくいきちぇられりゅにぇ~~☆」 始めの頃は、子供たちが泣き、怒り、反抗したが、 少しでもこの二人に逆らおうものなら、お兄さんの制裁が行われた。 『お前らに怒る権利があるのか、え? 弱い者を苛めて喜ぶゲスのゴミクズに、なんの権利があると思うんだ? こいつが子供を作れないのは誰のせいだ?こいつの目が見えないのは誰のせいだ? お前らがこいつらに向かって、いったいなにを要求する権利があんだよ。言ってみろ』 『ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ごべんだざい!!ごべんだざい!!ごべんだざい!!ごべんだざい!!』 『お前らが自分で言った通り、本当のゴミクズに生きる価値はない。 そんなゴミクズはせめて他のゆっくりのオモチャになったほうが幸せなんだろ? 幸せって言えよ、コラ』 『ゆぶぎゃばああああ!!じ、じあばっ!!じあばぜぇ!! ごんだごびぐずでだのじんでぐれでっ、あじがどっ、ごじゃばじゅうう!!がんじゃじばじゅうううううやべぢぇえええ!!!』 家族の体には、多くの傷が刻み込まれている。 ぷすぷすさんで刺された傷、あつあつさんで焼かれた傷、ぺちぺちさんで皮が破れるまで叩かれた傷。 体表がでこぼこになるほどに傷だらけになった家族は、 今日もお兄さんの制裁に怯えている。 ベランダには数々のゆっくりできる玩具が転がっており、 奴隷としてお兄さんがあてがったゆっくりさくやが、子まりさと末れいむの世話をなにからなにまでしてくれる。 ふかふかしたクッションに横になりながら、二人はさくやの子守唄を聞いて寝息を立て始めた。 うんうんを咀嚼しながら、家族は枯れる気配のない涙をまた一筋流した。 〔続〕
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まえがき 唯ちゃああああああああああああああああんん誕生日おめでとおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 唯(ムギちゃんと最初に会った頃のことなんてもうあんまりよく憶えてないよ) 唯(でも特徴的な御嬢様言葉をしゃべってたような気がするね) 唯(歓迎いたしますわ~とか、まるっきり御嬢様口調だよね) 唯(あっ、ムギちゃんは確かに御嬢様なんだけどさ) 唯(今になってみるとムギちゃんらしくないなーと思うんだ) 唯(私だって最初からムギちゃんについてよく知ってたわけじゃないよ) 唯(最初はお菓子をもってきてくれる、心に余裕のある女の子、そんな印象だったかな) 唯(でもね、それが変わったんだ。あの日にね……) 唯(軽音部に入りたての頃。りっちゃんがカラオケに行こうって誘ってくれた時) 唯「琴吹さんも行く?」 紬「今回はご遠慮しておこうと思いますの」 唯「用事でもあるの?」 紬「そういうわけではないのですが……」 唯「じゃあ行こうよ~」 紬「ですがやっぱり今回はご遠慮しておきます」 唯「う~ん。無理強いはよくないかな。次こそは一緒に行こうね」 紬「はい。そうですね」 ―――― 律「やっぱりムギはこなかったか」 唯「やっぱり?」 律「うん。なんだかさ。みんなで集まって遊ぶことに苦手意識を持ってるみたいなんだ」 唯「琴吹さんが……」 澪「そうか? 私は単に肌に合わないだけだと思うけど」 律「いやいや、あれはそういうんじゃないと思う」 唯「う~ん……。でも琴吹さんとも一緒に遊びたいよね」 律「あぁ、なんとかできないかな」 唯「そうだね~」 唯(このときは偉そうに言ってたけど) 唯(実は私もみんなで遊ぶことに慣れてなかったんだ) 唯(和ちゃんや憂とは一緒にいるだけですごくリラックスできたけど) 唯(こうやってみんなで遊んでるときは、場を盛り上げなきゃいけないとか) 唯(そういうことを考えちゃって、そんなに楽しくなかったんだ) 唯(本当はそんなこと考えなくてよかったんだけどね) 唯(りっちゃんたちとはしゃいでるだけでとっても楽しいんだから) 唯(でもね。あの頃はまだ、私もムギちゃんもそんなこと知らなかったんだ) 唯(軽音部のみんなでボーリングに行こうって話をした時) 紬「ボーリング、ですか?」 唯「うん。琴吹さんも行くでしょ」 紬「ボーリングってなんですか?」 唯「えっ、そこから?」 紬「ごめんなさい。私なんにも知らなくて」 唯「ボーリングっていうのはね、ピンにボールを当てて得点を競うゲームなんだよ~」 紬「ピンってなんですか?」 唯「的のことだよ。こうやってえいっ! って投げるんだ~」 紬「とっても楽しそうですね~」キラキラ 唯「うん。だから琴吹さんも行くでしょ?」 紬「それは、えーっと……」 唯「行こうよ!」 紬「でもやっぱり私は……」 唯「琴吹さん、この前も断ったよね。なんで?」 紬「ごめんなさい」 唯「ごめんなさいじゃわかんないよ。理由を教えて」 紬「えっと……」 唯(あのとき、ムギちゃんはとっても困ってた顔をしてたよ) 唯(もうしわけなさそうで、どうしたらいいんだろ、って顔) 唯(結局ムギちゃんはなんにもしゃべってくれなかった) 唯(だから私は、私のことを話したんだ) 唯「ねぇ、琴吹さん」 紬「はい……」 唯「私も、みんなで遊ぶの得意じゃないんだ」 紬「平沢さんが?」 唯「うん」 紬「とてもそのようには見えませんが……」 唯「そうだよね。見えないようにしてるから」 紬「……どうして苦手なんですか?」 唯「みんなを盛り上げるために何が必要かとか、そういうのを考えちゃうんだ」 紬「私も……」 唯「うん。でもさ、それを差し引いてもみんなで何かやるのは楽しいと思うんだ」 紬「……?」 唯「私が入部する時、みんなで演奏してくれたよね。あのとき琴吹さんもとっても楽しそうだったでしょ」 紬「……はい」 唯「きっとね、あれと同じ楽しさが待ってるるんだと思う」 紬「……」 唯「だから琴吹さ」 紬「私……」 唯「うん」 紬「音楽だけはできるんです。だから演奏は楽しくできるんだと思います」 唯「うん」 紬「だけれども、口調は堅苦しいですし、面白い話もできないですし……」 唯「そんなのはどうでもいいんだよ、と言いたいけど……」 紬「……?」 唯「私もちょっとだけ不安なんだ。自分からすすんで何かをやることって苦手だから」 紬「……」 唯「だからね、ムギちゃんも一緒にがんばろうよ。私も頑張るから」 紬「いまムギちゃんって」 唯「うん! りっちゃんはそう呼んでるでしょ」 紬「……」 唯「ね、今度の日曜日、一緒にいこっ、ムギちゃん!」 唯(そのあとムギちゃんは何をしゃべっても黙ったままになっちゃいました) 唯(私はその後も、何度も何度も来てくれるように頼んだんだ) 唯(それでもムギちゃんは「うん」とは言ってくれなかった) 唯(日曜日。待ち合わせ場所に着いた時) 唯「遅れてごめーん」 澪「気にしなくていいよ」 律「あぁ、2分ぐらい遅刻したってなんてことないさ」 唯「えーっと……琴吹さんは?」 律「さっき断りのメールが来てた」 唯「そっかぁ」 澪「まぁ、仕方ないさ。行こうよ」 唯(この頃になると私もりっちゃんとのつきあいかたがわかってきて) 唯(ストライクが出るとハイタッチしてりっちゃんと盛り上がった) 唯(でも、ちょっとだけ思ってたんだよ) 唯(ムギちゃんがいれば2対2でチーム戦ができるのにな、とか) 唯(結局私の言葉は無力だったのか、とか) 唯(だから心のそこから楽しいとは思えてなかったかも……) 唯(あんまり憶えてないけどね) 唯(でね、ボーリングが終わった後、りっちゃん澪ちゃんと別れたんだ) 唯(それから憂にメールしようとして気づいたんだ) 唯(自分がケータイを持ってないことに) 唯(ボーリング場に忘れたんだと気づいて、急いで戻ったんだ) 唯(そうしたらね。なんとボーリング場の前にムギちゃんがいたんだ) 唯「ムギちゃん」 紬「あっ」 唯「来てくれたんだ」 紬「はい……」 唯「うんうん。きてくれて嬉しいよ。でもりっちゃんと澪ちゃんはもう帰っちゃったんだ」 紬「ごめんなさい……」 唯「二人でボーリングやる?」 紬「でも平沢さんは遊び終わってしまったんですよね?」 唯「うん。でももう一回やってもいいよ」 紬「悪いです」 唯「私はムギちゃんと遊びたいの!」 紬「それなら……カラオケに行きませんか」 唯「うん!」 唯(あのときはムギちゃんが来てくれたことに感激したねー) 唯(本当に嬉しかったんだよ) 唯(私の言葉でムギちゃんが来てくれたから) 唯(カラオケ屋さんを探して、二人で歌ったんだ) 唯(ムギちゃんはとっても上手に古い歌を歌ってくれた) 唯(私はただただ聞き惚れてたんだ) 唯(私が歌う番になると、ムギちゃんは手拍子をしてくれたんだよ) 唯(それがなんだかとっても嬉しくて) 唯(ムギちゃんが私のために頑張ってくれてることがとっても嬉しくって) 唯(ちょっとだけ泣きたい気持ちになったんだ) 唯(一緒に歌ったりもしたよ) 唯(二人で一緒にページをめくって『これ知ってる?』『ごめんなさい。その曲は知らないの』『じゃあこれは?』とか) 唯(『じゃあこれ歌おうよ』『でも私、その曲は音程が低すぎて』『そんなのいいからさっ、ほら!』とか) 唯(途中からはムギちゃんも遠慮が少なくなって、『一緒にこの曲歌いませんか?』と言ってくれたんだ) 唯(そして残り時間が5分になったとき) 紬「あのっ……」 唯「どうしたの?」 紬「……」 唯「ん?」 紬「ゆい」 唯「ムギちゃん?」 紬「ご、ごめんなさいっ」 唯(最初何を言われたかわからなかったけど) 唯(焦ってるムギちゃんを見てわかったんだ。私の名前を呼んでくれたんだって) 唯(だから私は自分の持ってたマイクをムギちゃんの口元に差し出したんだ) 唯(ムギちゃんは最初困った顔をしてたけど、諦めたような言ってくれたよ) 唯(『ゆいちゃん』って) 唯(それからムギちゃんは泣きだしたんだ) 唯(どうして泣いたんだろうね? その理由は今でも分からないよ) 唯(でもね。なぜだか私も泣いちゃったんだ) 唯(二人で泣いてたら、途中で店員さんがきちゃって) 唯(『一時間延長です』って私が言って……それから) 唯「……見られちゃったね」 紬「そうですね」 唯「うう~恥ずかしいよ~」 紬「そうですか?」 唯「ムギちゃんは恥ずかしくないの?」 紬「私は恥ずかしいより、嬉しかったです」 唯「そっかぁ」 紬「唯ちゃん、今日はありがとございます」 唯「ねぇムギちゃん」 紬「なんでしょうか?」 唯「口調も変えてみない?」 紬「口調、ですか?」 唯「うん。私達友達なんだからもっとフランクでいいと思うんだ」 紬「そう……ですね。唯ちゃん。これからよろしく」 唯「うん。よろしく」 唯(二年生の夏休み。実は私、ムギちゃんの家に行ったんだよ) 唯(そこで菫ちゃんに会ったんだ) 唯(菫ちゃんはムギちゃんの妹同然に育ってきた子なんだよ) 唯(私たちは三人で一杯おしゃべりしたけど) 唯(そこで色々知ってしまったんだ) 唯(ムギちゃんは昔から菫ちゃんに対してだけは遠慮がなかったんだって) 唯(私達に接するのと同じようにしてたって) 唯(それを知って、なんだか騙された気がしたんだ) 唯(ムギちゃんにとっても大切な子がいて……) 唯(私が変えたと思ったムギちゃんが、実は昔からちゃんといて……) 唯(おかしいよね……別に誰も騙してなんていないのに) 唯(私は悔しいとか、寂しいとか思っちゃったんだ) 唯(私の誕生日の時のこと) 紬「唯ちゃん、これ私から」 唯「ありがと~ムギちゃん。なにかな」 紬「あけてみて」 唯「これ……ストラップ?」 紬「うん。とってもかわいかったから」 唯「……ありがとうムギちゃん」 唯(私の17の誕生日。私の家にみんなを招いてパーティーをやったんだ) 唯(ムギちゃんがくれたのはストラップ。たぶん500円ぐらいの) 唯(昔の私だったら素直に喜んでたかもしれないけど、この時は喜べなかった) 唯(だって、ちょっと前にやったあずにゃんの誕生日のときは、手作りケーキを沢山作ってプレゼントしてたから) 唯(自分がムギちゃんの一番じゃないと思い知らされた気がしたんだ) 唯(そんな私に気づいてくれたのは和ちゃんだった) 和「唯」 唯「和ちゃん」 和「不景気そうな顔しちゃだめよ。みんな唯のために集まってくれたんだから」 唯「そう見えるかな?」 和「ええ、どうしたの?」 唯「……」 和「言いたくないんだ」 唯「うん……」 和「唯も高校に入った頃に比べるとずいぶん変わったわね」 唯「私が?」 和「ええ、とても変わったわ」 唯「うーん。りっちゃんと一緒にいたからかな~」 和「それだけかしら?」 唯(和ちゃんはそれ以上何も言わずに、優しく笑ってくれたんだ) 唯(きっと和ちゃんには私のことなんて全部お見通しなんだろうね) 唯(私は考えたよ) 唯(和ちゃんは何を言いたかったんだろうって) 唯(私は何をやればいいんだろうって) 唯(そして分かったんだ) 唯(私はムギちゃんの一番になりたいんだって) 唯(ムギちゃんの一番傍にいるのは、私でありたいんだって) 唯(だからムギちゃんに抜け出してもらって、二人でお話をしたんだ) 唯「なんだか私、とってもいらいらしてるんだ」 紬「……唯ちゃん?」 唯「最近ムギちゃん私に優しくないよね」 紬「えっと……」 唯(『私のこと好きじゃないの?』なんて、突然わけのわからないことを言っちゃったと思う) 唯(でもムギちゃんはもっとわけのわからないことを言い始めたんだ) 紬「だって、私は手が暖かいし」 紬「梓ちゃんみたいにかわいくないし」 紬「澪ちゃんみたいに美人でもないし」 紬「りっちゃんみたいに面白くもないし」 唯(なんでそんなことを言い出したのか、全然わからなかった) 唯(だって、そんなのは「私のことを好きじゃない理由」には全然ならないでしょ?) 唯(だから私は必死に考えたんだよ) 唯(そんなによくない頭だけど、いっぱいいっぱい考えたんだ。ムギちゃんの言葉の意味) 唯(そしたら一つの答えにたどり着いた) 唯(ちょっと都合の良すぎる答えだけど) 唯(他には考えられなかったから) 唯(ムギちゃんはちょっとだけ遠慮がちな女の子だ) 唯(昔と比べれば変わったけど、それでも全然だめだめだ) 唯(お揃いのストラップなのに、それを教えてくれないなんて本当にだめだめだ) 唯(気持ちがばれるのを隠すために、私を優遇してくれないのもだめだめだ) 唯(そんなだめだめなムギちゃんは、もう一度壊す必要がある) 唯(だから私は言ったよ) 唯(ムギちゃんを壊すために) 唯(今度こそムギちゃんを完膚なきまで壊すために) 唯(ありったけの思いを込めて) 唯(この言葉を伝えたよ) 唯「――――」 唯(私の誕生日。ムギちゃんはもう一度壊された) 唯(生まれ変わったムギちゃんは、私のために笑ってくれた) 唯(私は手を差し伸べた) 唯(遠慮がちに握り返す手は、暖かだった) おしまいっ! 戻る
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無題(r014) N女学生寮 コンコン 唯「ん~こんなじかんにだぁれぇ~」ファ 澪『わ、私だけど……今、いいかな……?』 唯「みおちゃん?どうぞーあいてるよぉ」 澪「お、おじゃまします」ガチャ 唯「こんな時間にどうしたのぉ?」 澪「……」 唯「みおちゃん?」 澪「……ゆい!」ダキッ 唯「ふぉぉ!?み、みおちゃん!?」 澪「ゆぃ……ゆいぃ……」グス 唯「!!みおちゃん、泣いてるの?」 澪「うぅ……ゆぃ……」 唯「……みおちゃん、わたしにはどうしてみおちゃんが泣いてるのかはわからないけど」ギュ 唯「こうしてることでみおちゃんの気が晴れるなら、いくらでも泣いていいからね」ナデナデ 澪「ゆいぃ……」ギュー * 唯「落ち着いた?」ナデナデ 澪「うん、だいぶ」 唯「そっか、よかった」ナデナデ 澪「あの、ゆい?」 唯「どうしたの?」ナデナデ 澪「もう放してくれても大丈夫だけど……」 唯「だぁめ、みおちゃんは良い子さんだからね、いま放しちゃったまた溜め込んじゃうでしょー」ナデナデ 澪「そんなこと……あるかも……」 唯「それにね、みおちゃんはもっと甘えてもいいんだよ?」 澪「え?」 唯「いつもみんなを引っ張ろうと頑張ってるもんね。たまにはめいっぱい誰かに甘えてもいいんだよ?」 澪「そう、かな」 唯「そうだよ、きっと他のメンバーも同じことを言ってくれると思うなぁ」 澪「……そっか」ギュ 唯「うん、そうだよ」ナデナデ 澪「それじゃあ、さ。今からゆいに……あ、甘えても、いいかな」/// 唯「もちろんだよ!なんでもいってごらんなさい!」 澪「今日は朝まで一緒にいてくれないか?」/// 唯「もちろん!それじゃあ一緒に寝よう!ほら、おいでよみおちゃん」ポフポフ 澪「し、しつれいします……」ゴソゴソ 唯「みおちゃんと一緒の布団で寝るのは初めてだねぇ」 澪「そうだな、あんまり同じ布団に入る機会なんてないからな」 唯「そだねー特にみおちゃんはいつも断るしー」 澪「う、だってみんなが一緒じゃ恥ずかしいし……」 唯「一緒じゃなければいいの?」パァ 澪「へ?や、それは、その……」/// 唯「」ワクワク 澪「うぅ……えい!」ギュ 唯「ほわぁ!?」 澪「た……たまに、なら……」/// 唯「ふふ、やっぱりみおちゃんはかわいいなぁ」ギュー 澪「なっ!?」/// 唯「それじゃあ、みおちゃんが寂しくないように毎日一緒に寝てあげよう!」フンス 澪「ま、毎日は困る!」 唯「えーどうしてー?」 澪「こんなのが毎日続いてさ、その、はまっちゃったら一人で寝れなくなるじゃないか」/// 唯「みおちゃん」キューン 澪「は、はずかしぃ」///プシュー 唯「ねぇみおちゃん」 澪「?」 唯「さっきわたしさ、みおちゃんは甘えていいって言ったよね?」 澪「うん、それがどうかしたの?」 唯「もしね、甘えるならわたしだけに甘えて来てくれたら嬉しいなぁって」 澪「え、どうして?」 唯「だって、その、いまのみおちゃんはとってもかわいいんだもん。わたし以外の人には見せたくないなぁって」テヘヘ 澪「ゆい……まったく、ゆいはそんなことかんがえてたのか」クス 唯「そんなことじゃないよー、大事なことだもん」 澪「心配しなくてもさ、こんな情けない姿、見せられるのはゆいだけだよ」ギュ 唯「みおちゃん……」 澪「なんだ、ゆい?」/// 唯「……顔、まっかだよ?」 澪「し、しょうがないだろ!すっごく、恥ずかしかったんだからな」ギュ 唯「ふふ、ありがとね、みおちゃん」ギュ 澪「ん、ゆいの、ためだからな」ファ… 唯「あれ、みおちゃん眠い?」 澪「ちょっと、な。ねぇゆい、私が起きるまでぎゅってしておいてくれる?」 唯「もちろんだよ」ギュ 澪「ふふ、よかった。わたし、ゆいにぎゅってされてるとすごく落ち着くなぁ」スリスリ 唯「わたしも、みおちゃんとぎゅってしてるととってもしあわせだよ」ナデナデ 澪「そっか、うれしいなぁ」 唯「ふふ、それじゃあ明日も学校だし、もう寝ようか」 澪「うん、おやすみぃ、ゆぃ」スースー 唯「おやすみ、みおちゃん」 END +あとがき 甘えるみおちゃんとかっこ唯テーマにして書いたつもりです。 でもあんまりそんなかんじがしなくて、最後のあたりは私のいつもの唯澪が出てきてしまいました。 かっこ唯の要素もあんまりないっぽいし……すこし反省。 ちなみに澪ちゃんがどうして泣いてたのかはご想像にお任せします(おい 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 初出:7- 838 自分の大きなミスから溝が生まれ、散り散り -- (名無しさん) 2012-11-15 16 49 04 となってしまったが、唯だけはそばにいてくれたみたいな夢を見たから -- (名無しさん) 2012-11-15 16 50 27 名前 コメント すべてのコメントを見る 戻る TOP
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なに話せばいいんだろ 作詞/69スレ124 なに話せばいいんだろ 男の子回路ワクワクしても 君は乙女回路オンリー なに話せばいいんだろ ウサギ? 美味いしかわいいね 君は涙目睨んでる なに話せばいいんだろ 美味しいお店? オシャレな服? かわいい雑貨? なに話せばいいんだろ そんなのしらないし なに話せばいいんだろ 口を開けば開くほど どうやら君を怒らせる なに話せばいいんだろ 困ったなぁ 困ったなぁ 困ったなぁ ビー玉あげても許してくれない?