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青空の会 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 北森凛 女 2年 0 0 2 0 18 Versatile 『魂の産出』 70/80 100 揖屋崎 究 男 1年 0 0 7 4 9 Up-speed カルダントレーゲ 95 100 薄野 透流 女 1年 18 0 2 0 0 Military-arts 歩法之参 喪々乃貫通女 88 100 大倉鷹久 男 ゲスト 10 8 7 4 1 - 対魔人究極念波砲 97 100 土乃笑 武 男 2年 20 0 1 0 9 - 魂喰〜ドMの逆襲〜 94 - コードネーム 範馬神多狼 男 ゲスト 0 0 2 0 8 anti ハンマの大号令 93 100 大和 龍牙 男 教師 6 7 7 5 5 - 「ここは俺に任せて先へ行けえっ!!」 95 100 勇者アーサー 無性 1年 1 1 8 3 2 High-speed 暗黒舞踏 96 100 深崎理玖 女 ゲスト 10 0 10 0 10 - C-トランスファー 86 100 シクレA 両性 2年 0 0 6 4 20 - ??? ??? ??? 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 大橋美樹 女 3年 12 1 4 4 9 - ブレイクショット 90 100 秋山澪 女 1年 11 1 4 3 11 - ふわふわ時間 97 100 ぽんでらいおん 男 ゲスト 19 0 7 3 1 - Bloody Ring 95 100 薄野 透霞 女 1年 13 0 2 0 5 Military-arts 秘奥之壱 駆路身通床露天 89 100 白龍 男 ゲスト 10 0 3 0 2 High-speed 一撃必殺 79 100 狭霧ゼンロ 男 2年 10 0 5 5 10 - 楽園の凶器 90 100 ミラクルドラゴン 男 1年 1 1 5 3 20 - サンサーラ 45 100 自立型インスタント魔導書〜だれでもできるかんたんまじゅつ〜 無性 ゲスト 0 0 2 0 18 Versatile だれでもできるかんたんまじゅつ〜にゅーもんへん〜 77/103/85 100 矢月 折 男 2年 10 0 5 4 6 Disregard 凡夫の意地 83 100 シクレB 女 2年 20 0 5 0 5 - ??? ??? ??? 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 峰内 双 女 3年 0 12 14 4 0 - 峰内流剣術・唯神風 90 100 名も無き日本刀 無性 ゲスト 13 0 5 4 8 - エゴ・スワップ 87 100 アトリフラート 男 ゲスト 2 1 4 3 20 - フラット・シンクロ 50 100 結昨日蛙 女 2年 5 1 11 3 10 - Rebirtyday Song 100 100 錫原ミツキ 女 2年 8 0 6 6 10 - 贄の儀式 30 100 くるとん12世 男 ゲスト 10 3 4 3 10 - 巨大クルトン召還 84 100 園城寺サカナ 女 2年 20 0 5 5 0 - キュービック・ルーブ! 61 100 小石 照 男 2年 0 0 5 2 8 Fly 愛殺 96 100 屁 恋太郎 男 3年 3 3 11 3 10 - メタンガスの塊 90 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 山田幻 女 2年 3 0 4 3 20 - 秘技乱れ時空 45 100 イプシロン 男 ゲスト 20 0 10 0 0 - 神の蹂躙 121 100 有江須 無有 男 3年 16 0 4 0 0 Up-speed うろたえるな小僧 93 100 タロウ 男 1年 5 0 5 3 2 High-speed 忍法 静羅月・狂繰 86 100 土御門 輪 男 1年 1 1 6 4 18 - 土兵召喚 90 100 リネット・ビショップ 女 ゲスト 0 0 7 3 5 Fly 弾丸により多くの魔力を帯びさせ、威力、貫通力、有効射程を大幅に強化する魔法 93 100 土御門 埴 女 1年 1 1 10 5 13 - 土兵召喚 100 100 遠坂深耶 男 1年 0 0 12 0 8 Versatile “リバース” 88/42 100 その他 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 空乃 秘露飲 女 ゲスト 0 0 11 0 4 High-speed 「もう・・・ゴールしてもいいよね・・・」 87 100
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/上琴の戦い 上琴VS舞夏 ・上条の部屋にて 美琴「で?話ってなんなのよ土御門。」 舞夏「いやー2人に聞きたいことがあってだなー。」 上条「聞きたいこと?いったいなんだ?」 舞夏「それはだなー、2人が付き合ってるってのは本当なのかー?」ニヤニヤ 上条「なんだそんなことか…それは本当だぞ。なあ美琴?」 美琴「ええ私達は付き合ってるわよ♪」 舞夏「!?(全く恥ずかしがらないとは予想外だなー…)」 美琴「それにしてもいつ私達のことを知ったのよ。」 舞夏「ん?ああ、知ったのはこの前の日曜だぞー、まあこの写真を見てくれー。」ニヤニヤ 上琴「「ん?……ってこれは!!?」」 舞夏「2人のデートの写真だー。手をつないだり料理を食べさせあったり、最後にキスとはラブラブだなー!」ニヤニヤ 上条「…わざわざ撮ってくれてたのか!ありがとな舞夏!」 舞夏「へ?」 美琴「結構いいかんじじゃない!こういう記念の写真がほしかったのよ~!」 舞夏「(……ここまでバカップルだったとは…ここはいったん引くしかないなー)」 美琴「で、これ20枚くらいあるけど全部くれるのよね?」 舞夏「(からかえないなら持っててもしかたないしなー…)ああもちろんだー、じゃ私はこれから用事があるから帰るぞー。」 上条「おう!わざわざ悪かったな!」 舞夏「じゃあなー(何か他にからかう材料がないか探すしかないなー)」バタンッ 上条「いや~舞夏のやついい仕事してるよな~。」 美琴「ほんと土御門に感謝しなきゃ!あ、これ早速写真立てにいれて飾らないとねっ♪」 WINNER:上琴 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/上琴の戦い
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<和姦> 五和、美琴、吹寄、初春、佐天、固法、雲川、姫神、御坂妹、木山、オルソラ、オリアナ <調教、脅迫、強姦系> 禁書、白井、鈴科、小萌、絹旗、結標、麦野、乙姫 <本番なし> 美鈴、神裂、打ち止め <うほっ> 土御門、スティル
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夜は更けてついにハワイ最終日。 某映画監督に捕まったりして一日無駄にした8人は今日はハワイを楽しむことに専念する。 「お買い物したーいってミサカはミサカは提案してみる」 「そうだね。買い物なんて出来なかったし私もしたいな」 「私は当麻といれれば何でもいいけど」 「今日は○○(青ピ)さんがなにか買ってくれると仰ってたので私もお買い物をしたいですわ」 女性陣の意見もありそれぞれのカップルで散策することになった。 ~一方通行組~ 「あれが食べたーいってミサカはミサカはおねだりしたリ。」 「わァったよ。」そう言って財布を取り出すか取り出さないかのうちに 「やっぱりこっちが良い!!ってミサカはミサカは変更したり。」 「…ホント、おめェの人生って寄り道ばっかだなァ……」 振りまわされる。 のを実は意外に楽しんでたりする。 ~土御門組~ 「なんかほしいもんあるかにゃー?」 「えーとねー、うーんとねー」 「にゃー?」 「これもいーなー、あれもいーなー」 「・・・?」 「あ、あれもいいかも。あーでもなー」 「にゃー!これなんかどうだにゃー」 雪の結晶のマークの中にハート型の石がはめ込んであるネックレス 「いいかもー、でもこんな高いものいいの?」 「いいにゃーいいにゃー(どうせ必要悪の教会からだすにゃー)」 「ありがとー」ちゅっ こっちも楽しんでいた ~青ピ組~ 「んー、これもいいですわね。」 「そうでっか、そんなら…」「いや、こちらも捨てがたい……」 「……」「これはこれでイイですし……」 「あーもう!!!これでどうやっ!?」 その手にはごくありきたりな、十字架のネックレス。 宗教的・魔術的な意味は全く含まれていない。 ここ重要。 ありきたりのとはいってもなかなかしっかりした立派なもの。 「えーっと…嬉しいのですが…その…大丈夫ですの?」 おもにお財布的な意味で。 「ええねんええねん。こういうのにケチつけたらあかんねん。」 「ありがとうですの。では……」 そういうとためらいがちに近づき、 チュッ とうとう… 青ピ硬直「へ?」 「へ?じゃありませんの。昼間私のファーストキスを奪いましたし、一緒に寝ている時点でこういうことですの。」 顔真っ赤にしている二人。 ~上条組~ アクセサリーショップの中にいる。 「これなんかどうだ?美琴に似合うと思うぞ」 「いいんだけど金属はちょっと...」 「じゃあこれは?」 上条が出したのは稲妻の形をしたストラップだ。ハワイと稲妻の関連性はほぼ皆無に近いがとにかくあったのだ。 「いいわねそれ。当麻も買おうよ」 「俺には似合わないんじゃ」 「稲妻よ。電気よ。似合わないわけないじゃない!似合わないんだったら私も似合わないってことになっちゃうじゃない」 「そんなことはありません!!美琴とこれは一緒じゃねえよ!でもまぁ、同じのってのもいいかも」 結局2人はそのストラップを購入した。 その後も色々な物を2つずつ買って持ちきれないほどにおそろいの物が増えた。 買い物終了後 「わー美琴ちゃんいっぱい買ったねー」 「実は全部当麻とおそろいなの」 「すごーい」 土御門が青ピの顔を見て 「あれ?○○(青ピの本名)なんか顔赤くないかにゃー?」 「べ、別にキスとかしてへんぞ////」 「ば、バカですの、自分で暴露して////」 「そんなことがあったにゃー」 打ち止めは打ち止めで 「うぅ、とミサカはミサカは嘆いてみる」 「どうした?」 上条が聞くと 「ほしいもン変更しすぎて何も買ってねェンだよォ」 「そりゃあ残念」 ふと、ここで疑問がひとつ・・・ 「ところで、いつの間に打ち止めが?」 「「「「「そういえば!!」」」」」 「縛られてたはずじゃなかったかにゃー」 「自力で脱出した!ってミサカはミサカは自慢ポコッ」 「夕食の後、オレが解きに行ってやったンだよォ」 「「「「「「さすがロリコン」」」」」」 「ロリコンじゃねェっつってんだろォ!」 そんな会話をしながらホテルへ向かうと・・・ 「土御門と白雪は結構いい感じだな」 「にゃー 至福のひと時を過ごしたにゃー」 白雪は少し頬を紅色に染めて土御門と腕を組みながら 「土御門君…」 となんだかラブラブな雰囲気 「もー当麻。私たちも負けられないんだら!」 と御坂は強く上条の腕に抱きつくが、皆はなぜか目をそらす 「ん?」 と上条は不思議に思うが深追いはしない。 その時 ちょうど同じように荷物の山に埋もれつつ、運んでいる父親2人と、 それを従えて手ぶらでおしゃべりしている母親2人に出くわした。 それを見ながら4カップルの男どもは言う。 「「「「ああいう風にはなりたくねえな(ァ)。」」」」 そういいつつ、実際はもうすでに荷物運びになりつつある。 すると件の母親のほうから声をかけてきた。 「あらー、美琴ちゃん偶然ねー。」 「ホントに偶然?」当然のごとく疑う美琴。 その時、声を出そうとしたかバランスを崩しかける旅掛。 「危ない!お義父さん!」 フラグ発動。この手の親切によって建てられるフラグは老若男女をとわない。 結局 「す、すまないね当麻君。」 美琴の父親とも仲良くなってしまった上条当麻。 ちなみに彼の父親は旅掛に倍する量の荷物のために口も手も出せず、母親はニコニコと眺めているだけであった。 そして残る6人は (*1))) 上条のあの素晴らしい発言のために悪意なくこう思った。 その後、当麻は旅掛の部屋まで荷物を運んだまましばらく話しこんだ後に美琴が待つ部屋に帰ってきて…… 「……当麻、酒飲んだでしょ?」 「ふにゃー。なんかちゅきはえ見たいな話になってこちょわれにゃかったにょでしゅよー。」(なんか付き合えみたいな話になって断れなかったのですよー。) ろれつが回っていない。 そして 「おやすみー。」バタン 美琴との会話もそこそこにベッドへ倒れてそのまま寝てしまった。 美琴の方は(?????) 酒まで酌み交わした父親の対応に納得がいかない。昼間は話もそこそこに当麻に引きずられて去ったため怒っているに違いないと思っていたのだが……。 その時美琴の携帯が鳴った。 「にょわっ!」当麻を起こすとまずいため慌てて電話をとる。 相手は美鈴 「ちょっと母。急に電話しないでよー。」「ゴメンゴメン、でも報告しないとねー。」 「????」「父さん、当麻君の事気に入ったみたいよ。」 「マジで?昼間途中で飛び出したのに?」「ははー。そういうことかー。」 「は?」「ん、何でもない。後それと日本帰ったら何か連絡するかもよー。」 何でもないと言ったのは実は旅掛、美鈴との結婚の際、似たように手を引っ張って話を切り上げた事があるのである。 それと連絡と言うのは気の早い「新居探し」の件である。 「じゃーお休みー。」「ちょっ!」 美琴が何か言う前に電話は切れた。 「まあいっか。私もつかれたし。寝よ。」 最終日もかくて終わる。 翌朝………、
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小ネタ バカは風邪をひきました。 「うーーーーさみぃ。なんでこんな時誰も来ないんでしょうかね・・・」「来ないほうが嬉しんだけど、来たらきたでそれもな」「飯食う気力がないな。もう少し寝てようかね」―――ピンポン!―――「(だれだ?そうだ!このときは居留守を使うことにしよう。上条家直伝居留守!!)」上条は寝たふりをした。―――ピンポンピンポン!―――「(今日は寝るって決めたんだよ。新聞の勧誘でも何でもさ。受付ねーぞ。土御門もシカトしよう)」上条は寝たふりをした。―――ピンポンピンポンピンポン!―――「だぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!(誰だぁ?)」「私よ?さっさと開けろこのバカ!寝てるならさっさと起きなさいよ!」「(寝たふり寝たふり!)」上条は来客に対して寝たふりを決行。「あー!アンタね、そんなことするならここからでもドアぶっ壊して入ってやるからね。10秒数えてあげる。」「10!」「9!」上条はここで思った。自分はもう長くないと。ここで人生が終わると。「8!」「7!」上条はここで腹を決める。来客を招きいれようと。ベッドから立ち、玄関へ向かう。「6!」「5!」上条はふらふらした足取りで玄関へ向かう。「4!」「3!」「2!」上条は玄関のドアを開ける。「いるんだったらさっさと出なさいよ。」「・・・もうだめ・・・だ・・・」上条は力尽きた。その場に倒れ込む。「あれ?アンタ熱あるじゃない?どうしよう・・・こいつを部屋に戻して、っと・・・」隣の土御門に助けてもらって上条をベッドの上に運んだ。美琴は、そのあと土御門兄妹にお礼を言って上条の部屋で看病をする。「アンタさ、なんでこんなに無理するのよ。ひとりで」「いつ倒れるかって心配してたのに。何でよりによって今日なのよ」「あ・・・でも、寝顔可愛い」「眠くなってきちゃった。寝よ・・・。」――――――――――――――――――――――――――――――――――――――「ん?あれ?俺ベッドだ。え?御坂さん?何でここにいるのでしょう?」「あ。起きた?」「起きた?じゃねえよ。何でいるんだよ?」「なんでってアンタがそこで倒れてるから悪いんじゃない・・・グスッ」「そこで泣かれても上条さんは責任が取れないんですが。」「ちょっと、おでこ・・・」美琴は上条の額に自分の額をくっつける。優しく。「熱は、なんとか下がったみたいね。でも、今日は絶対動かないでよ?」「あ・・・さんきゅーな」「ご飯作っといたんだ。おかゆ。食べる?」「悪いな。ここまでやってくれるなんて、美琴さんは神様ですか?」「具合悪いのにそんなにしゃべんなっての。ほら。あーんして」「あーん。ん・・・ん・・・これうめぇな。うん。うめえ」「しょうがないから作ったんだからね。感謝してよね」「ありがとうな。美琴!」「(今、名前で呼んでくれた!)・・・美琴センセーにかかればこんなもの朝飯前だからね」「そろそろ俺の上から下りてくれないか?トイレに行きたいので」「あ!ごめんごめん。ついついアンタが逃げるかもって思ったから」「そんなんで上条さんはあなたの目の前から消えませんよ?」「・・・ありがと。当麻。」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1479.html
上琴の受験 今日は3月某日、上条の高校の入試の日だ。上条当麻は現在高校2年生。普通なら生徒は休みなのだが上条、土御門、青髪ピアスの3人は補習代わりに入試の手伝いに来ている。手伝いといっても簡単なもので校舎の入り口付近で教室の場所を教えるなどをしていた。「お!あの子かわいいで!?」「それよりあっちの黒髪ロングの子のがいいにゃー!」「おまえら真面目にやれよ…」まあこんな金髪や青髪に場所を聞く受験生などほとんどおらず忙しいのは上条だけだ。土御門&青ピがやることといったらかわいい子探しくらいだった。「と~う~ま♪」すると突然背後から上条は誰かに抱きつかれた。急な衝撃に驚きながらも後ろを振り向く。抱きついてきたのは上条の彼女である御坂美琴だった。付き合って1年以上が経ち今ではどこでもいちゃいちゃするバカップルである。だが上条は抱きつかれたことに対し嬉しいというより驚きの表情だ。「み、美琴!?こんなとこでなにしてんだ!?おまえ今日受験じゃなかったのか!?」「そう受験よ。だからここに来たんだけど。」「……言ってる意味がわからないんですが…」「だからこの学校を受験するのよ!!」「……………ぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!?????」上条が驚くのは当然である。美琴は上条を驚かすため別の高校を受けると言っていたからだ。「な、なんで!?なんで常盤台のお嬢様であるお前がこんな平凡極まりない学校を!?」「なんでって……それは…当麻と同じ学校に通いたいからに決まってるじゃない!」もはや上条はいろんな意味でパニック状態である。その一方で上条はかなり嬉しかった。「(美琴と一緒に通えるようになるのか…やばい…にやけが止まらん!)」周りからみれば不審者と間違われるくらい上条の顔はにやけている。だが次の美琴の言葉に上条は動揺した表情に変わる。「でもね…今日の受験不安なの…」「え?いや美琴ならうちの高校くらい余裕だろ?」「今の状態だと確実に落ちるわ。」「そんなわけな―――」そこまで言い上条の言葉は途切れる。美琴は上条にキスをしていた。それはほんの一瞬の出来事だったが美琴は満足そうに満面の笑みでこういった。「これで準備完了!じゃあ行ってくるね、当麻♪」そう言って美琴は校舎に入っていった。その場に呆然とし立ち尽くす上条。だがその顔は幸せそうだ。幸せオーラがにじみでている。そしてその一部始終を見ていた土御門と青ピからは黒いオーラがでている。そのオーラはもはや肉眼で見える。「「カ~ミ~や~ん~!」」「は!?まてお前ら!まだ仕事は残って―――」「「天誅ーーーーーーー!!!!!!!!!」」そう叫びながら上条に飛び掛る2人。まだ受験生が周りにいる場所でいつものとっくみあいが始る。そして数分後、黒いオーラ纏う2人に敗北した上条が横たわっていた。しかしその状態でも上条の幸せオーラが消えることはなかった。ちなみにこの喧嘩?はもちろん先生達にバレ補習&宿題の追加に校庭50周がデルタフォースに言い渡された。
https://w.atwiki.jp/dekinaikommbu/pages/27.html
目次1スレ目 2スレ目 その他 目次 キリ番の纏めページです。基本1000ごとに発生。 とりあえず、登場してほしいキャラや、欲しいアイテム、こんな展開どうですか?(ただし長文禁止) とか書いてれば、「採用するかもしれません」とのこと。 セーフとアウトの境界線(2スレ目158) セーフ→キャパ+程度の隠し味、キャラの出演依頼(立場問わず)、大まかな能力リクエスト、小さなイベント 10000でセーフ→キャパ+2程度の隠し味、キャラの出演依頼(味方に出して欲しいとか)、味方の強化、大きなイベント 大体こんな感じですかね、場合に寄って変わるので、具体的にと言われて少々困りましたが 1スレ目 消化 番号 安価内容 備考 済 1000 キャパシティが増える配合アイテム 「キャパシティ+1」を入手 済 2000 お菓子作りイベント発生 クエストNo1にて消化 済 3000 麦野沈利(とある魔術の禁書目録)登場 土御門×ウェザリーの子供候補で登場 済 4000 騎乗訓練本と閃光収束の技術書が合体 隠し味合体用のアイテム「溶解ミキサー」を入手 済 5000 幻月(東方幻想郷)登場 第六天波旬な月の世界にて登場 済 6000 魔物舎の枠増加 11枠→12枠へ 済 7000 メロンパンナちゃんの「ペルソナ」が更にパワーアップ PS「ペルソナ:ワイルド」を習得 8000 アリス・キャロル(ARIA)登場 9000 傷の男(鋼の錬金術師)登場 済 1000 キャパシティ+2をください 「キャパシティ+2」を入手 2スレ目 消化 番号 安価内容 備考 済 1000 牧場枠の増加 19→20枠に増加 済 2000 キャパシティ+1をください 「キャパシティ+1」を入手 済 3000 「マッハキャリバーⅡ」の紙片をください 悪魔の紙片「マッハキャリバーⅡ」を入手 その他 消化 記念の内容 安価内容 備考 済 wiki編集のお礼 ウェザリー婿登場 クドとのお見合いで、土御門登場
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タイムアタック その名の通りクリアタイムを競うモード。 隠しキャラを含む全14組との連戦になる。 登場する順番・組み合わせは固定なのである なお、途中で敗北すると記録は残らないので注意。 サバイバルと同じく難易度固定。 対戦キャラ組み合わせ アタッカー パートナー 1 ステイル=マグヌス 土御門元春 2 白井黒子 御坂妹 3 オリアナ=トムソン ステイル=マグヌス 4 神裂火織 御坂美琴 5 御坂妹 打ち止め 6 五和 オリアナ=トムソン 7 風斬氷華 インデックス 8 土御門元春 五和 9 サーシャ=クロイツェフ 神裂火織 10 麦野沈利 白井黒子 11 後方のアックア サーシャ=クロイツェフ 12 御坂美琴 麦野沈利 13 一方通行 風斬氷華 14 上条当麻 一方通行 攻略法 一度もクリアできない方へ メイン サーシャ=クロイツェフ パートナー 打ち止め 先制動作は何でもよい。相手との距離を保っておく。相手との距離が狭くなってきたら↑△で間を開ける。 そのあとは△△とRアシストを使うと完全にチキン戦法ながらクリアすることができる。 注意すべき組み合わせ 4 神裂火織 御坂美琴 5 御坂妹 打ち止め 7 風斬氷華 インデックス 10 麦野沈利 白井黒子 12 御坂美琴 麦野沈利 神裂は必ずと言っていいほどODを使ってくる。そして、回避がやたら多いため、回避狩りをする必要がある。 ミサカコンビの注意点は打ち止めのアシストである。どちらのアシストも追跡が多いため掴まれると厄介。 風斬氷華はブロックをよくすることと、こちらを追跡する技がある。あと、コンボ中にインデックスがやってくることが多い。 むぎのんは基本的に黒子のドロップキックを警戒しておけばなんとかなる。 ビリビリは技が多いことと、かなりの移動量に警戒しておく。あと、近くに行くと放電しやがるのでそれを防いでからフルボッコにしてください。
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とある七月の七夕儀式 ――いつも、いつも、五和たんの巻―― ―――イギリスの首都、ロンドン。 そこで活動している多くの人の喧騒と市内を行きかうたくさんの車の排気ガスで満ちているロンドン市内ではあるが、 逆に、人々にとっての憩いの場所、オアシス的な公園も数多く存在する。 いや、都市に暮らしている人間にとっては欠かすことの出来ないものかも知れない。 有名処としては、セント・ジェームス・パーク、ハイド・パーク、リージェント・パーク、バターシー・パーク、などがある。 公園によっては「公園ファンクラブ」なるものが存在し、市民の寄付やボランティアによって公園の清掃、維持管理がなさ れ、オアシスとして成り立っているのである。 そんな公園には早朝にはジョギングをする人、昼間にはベンチでゆったりと過ごしている人、夕暮れにもお散歩をする人 などがいる。 それほど、ロンドンでの生活にとって「公園」は欠かせないものとなっている。 そして、ロンドンを特徴付けているものに、市内を大きく横断しているテムズ川とその上に架かる数多くの橋がある。 川の上流から、バターシー橋、チェルシー橋、ランベス橋、ウォータールー橋、ロンドン橋、そして有名なタワーブリッジがある。 そんな数多くの橋の一つ、ウォータールー橋の上で、一人の男が橋の欄干にもたれて川の水面を見るとはなしに眺めていた。 手に持っているのはイギリスの食べ物として有名な『フィッシュ・アンド・チップス』。 ここにくる途中で買い求めたのであろうそれを口に入れながら広がる夜景を眺めていたが、やがて、手にあったものを 全て食べ終えると、中にあった残りカスを水面にはたき落とし、残った紙袋をクシャクシャと丸めた後、これもまた水面に 投げ落とす。 重力の法則に従い、ゆっくりと落ちていった紙屑はしかし、水面まであと少し、というところで突如として燃え上がった。 火がついた紙屑は一瞬のうちに燃え尽き、灰となったその名残が数片舞い散るのみ。 だがそれも、流れる水に溶けてあっという間に見えなくなる。 「感心しないね、景観を損なうような真似は」 かけられた言葉に男が振り返ると、そこには奇妙な人物が立っていた。 2メートルを越す長身に真っ赤に染めた長髪が特徴的な『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の魔術師、ステイル=マグヌ スは、男の視線に対し咥えていた煙草を右手に持って灰を落とし、口から紫煙を吐きながら言う。 「誰だって住んでいる街が汚されたりしたら、ましてやそれが余所者によってとなればいい気はしないだろう?」 そう言われて、橋の欄干にもたれていた男は身を起こし、頭をガリガリと乱雑にかきながら答える。 「景観を損なうってんなら、お前さんが歩きながら咥えているその煙草はどうなのよ?」 「ふん、注意に対して反省するどころか食って掛かるとは、天草式というのは随分と恥知らずなんだね?」 反論に対して整然と切り返してくるステイルに対し、ふん、と息を吐くのは天草式十字凄教教皇代理の建宮斎字である。 「わざわざそんなことを言うためにゴミを燃やしたのかよ? おまえさんの仕出かす事のほうがよっぽど大事(おおごと)に なるってもんじゃねえのか?」 「別に問題はないさ、人払いはすでに済ませてある」 答えるステイルの言葉どおり、何故か不自然なほど橋の上からは人も車もその姿を消していた。 もっとも、共に世界の裏側、異端を扱う者として二人とも口調ほどには大して気にも留めずに話を進める。 「時間が惜しいからさっさと答えてくれるといいんだがね? こんなところで何をしていた?」 問いかけに対して建宮は答える。 「別にどうという事もないただの散歩が? それがどうしたのかよ」 「ふん、ただの散歩、か。なら訊くけども、その体の周りに張り巡らせてある人避けの術式は何のためにしているんだい?」 更なる問いかけに対して建宮は、はっ、と小さく笑いながら答える。 「おいおい、こんな格好をしている俺が言うのも何なんだがよ。こんな人目を引く格好で街を普通に歩けると思っているの かよ。大体、そんなものお前さんだってしているってもんよな」 そういう建宮の格好は確かに人目を引くだろう。 もともと黒い髪をさらに真っ黒に染め直したあげく尖った髪やぶかぶかのシャツやジーンズはともかく、首もとに掛けた 四つの小型扇風機や一メートル以上ある靴紐などは人目を引くなと言うほうが無理と言うものであろう。 だが、その答えにステイルは苛立ちを深めたように問いかけを続ける。 「気晴らしの散歩、と言うのなら近くのパークにでも行けばいいだろうに。わざわざここにいた理由はなんだい?」 「わざわざそれをお前さんに答えなくちゃならん義務はないわなぁ」 小馬鹿にしきったようにステイルのほうを見ながら答える建宮。 だが、次の瞬間建宮の頭があった位置を灼熱の輝きが通過する。 慌てて頭を下げてそれを避けた建宮は、ステイルから距離をとろうとしながら慌てたように叫ぶ。 「何をしやがるこの若造が! 何の真似だ!」 その激昂に対して、右手に持っていた煙草から炎剣を出したステイルはむしろ穏やかとも言える口調で語る。 「このテムズ川はね、イギリスを代表する川でね。英国人であれば多かれ少なかれ愛着を持っているものさ」 「?」 唐突に変わる話に戸惑う建宮をよそに話を続けていくステイル。 「ロンドン市内を流れているために都市防衛用の結界術式も組み込まれているから、いろんな意味でなくてはならない存 在と言えるね」 「………」 「そんなテムズ川の術式の一部におかしな点が見受けられると報告があってね。どうも水脈を走る魔力の一部がどこかへ 流れていっているらしいんだ。全体から見れば微々たるものだから気付くのが遅れてしまったそうなんだけども、見過ごす わけにはいかない問題だ」 じりじりと張り詰めていく空気の中、核心となる質問をするステイル。 「ここ数日、夕暮れ時に天草式のメンバー数名がテムズ川周辺で歩き回っているのが確認されているのは何故だい?」 それに対し、建宮は答える。 「さてなあ、たまたま川からの夜景を楽しみたくなったのが増えたってところだろうよ。大体なんでそんなことを俺に訊く?」 憮然としたまま答えた建宮に対し、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「住んでいる街が余所者に汚されたりしたらいい気はしないと言っただろう!」 手に持つ炎剣を建宮に向けて振りかぶりながら叫ぶステイル。 「流れていく魔力のパターンから仕掛けているのは東洋の術式らしいとの報告だ! それにキミ達にはあの子に向かって 刃を向けたツケもある! 目的を訊くまでは生かしておく必要があるけども、腕の一本くらいはもらっておこうか!」 「チィッ!」 繰り出される炎剣をかわそうとする建宮だが、後ろに下がった足が何故かもつれてバランスを崩す。 そこに迫る炎に対し思わず腕を出してガードしようとするが、 「紙程度にもならないね!!」 ガードした腕をあっさりと炎剣で断ち割られてしまう。 「ふん、イギリス清教の膝元で牙を剥くからどれほどの覚悟かと思えば大した事はないんだね」 ほくそ笑むステイルだが、次の瞬間、その顔をギクリと強張らせる。 腕を切られた建宮の体が一瞬にして崩れ、細かな紙吹雪となって襲い掛かってきた。 「! しまっ……!?」 その波に飲み込まれてそのままテムズ川へ落ちるステイル。 何とか水面に浮かび上がろうとするが、それよりも早く自分の周りが何かによって覆われてしまう。 「これは……、木材……?」 一瞬のうちに自分を取り囲むようにして出来た筒のようなものによって身動きが取れないまま流されてしまう。 「そいつはアレンジの一つで一人用だがよ、水漏れの心配は無いから安心すると良いのよな」 どこからか聞こえる建宮の声。 「貴様! どういうつも……」 「ああ、それとお前さんではそいつの操縦は出来ないと思うから言っといてやるが、橋げたにぶつかったり流れが急に変 わると舌を噛むからな。 ま、頑張れよな」 気楽そうに言う声。 思わず言い返そうとするが、ガゴン! という音と共に衝撃が走り抜ける。 「……! く、くそっ!!」 何とか出ようとするが、建宮の言うとおり動きに翻弄され、そのまま流されていく。 「お、覚えていろ……!!」 何だか悪役のような捨て台詞と共に消えていく大きな樽を眺めながら建宮は大きく息を吐く。 「やれやれだ、まったく」 そして、周りを見ながら呟く。 「くそっ、二割削られたか……」 「何の二割なんだかにゃー?」 その声にピクリ、と反応した建宮がゆっくりと振り返ると、そこには金髪サングラスの土御門が立っていた。 「……っ!」 先ほどステイルを簡単にあしらった建宮の顔から余裕が引いていく。 「なるほど、陰陽博士だったお前さんがいたから知られたって事かよ」 唸るように言う建宮に対して 「まあなぁ。西洋術式の連中じゃ気付けなかっただろうが、『必要悪の協会(ネセサリウス)』には俺もいるからな。加えて言え ば俺の専門は『黒の式』、水脈を使った術式を隠れ蓑にしようとしたのは上手い手だったが相手が悪かったな」 両者はゆっくりと間合いを計りながら情報を語ることで相手の隙を作る機会を窺っている。 建宮にとっては先ほどのステイルと違い、大きな一手を持つ者は確かに脅威だが、ようはその一手を出させないように すればいいのと違って、手札を多く持っている相手では読み合いが必要になってくる。 一方の土御門にとっても状況に合わせて戦術を切り替えていく天草式の使い手である建宮はうかつには仕掛けにくい相 手といえる。 「さて、どうやらあんた達天草式が関わっている事もはっきりしたようだし、何を企んでいるのかさっさと吐いた方がいいん だぜい」 「ひでえ奴だな、今流れていったのはお前さんの仲間だろうがよ。わざと仕掛けさせたって事か」 「能書きはどうでもいい。こっちの庭で好き勝手させたままにしておくわけにはいかんし、このままではあんた達の元女教 皇まで出張ってきちまう。そうならないうちにとっとと片付けたいから協力するんだぜい」 その言葉に、建宮は大きくニヤリと笑いながら 「そいつは出来ない相談なのよ。こっちだって覚悟もなしに動いたわけじゃ無し、いまさら後には引けんのよな。それに、あ の方は元じゃない、今でも我らの女教皇(プリエステス)なのよ」 「だったらなおさらこんな馬鹿げた事を続けさせるわけにはいかないんだぜい」 建宮の言葉に歯噛みしながらいう土御門。 だが、 「覚悟もなしに動いていないと言ったろうが! 我らを止めたければそのつもりでかかってくるのよな!」 建宮の宣言と共にその場の空気が再び緊張に高まっていく。 「……!」 「……!」 そして、一瞬の静寂の後に、二人は戦闘へと突入した。 ―――ステイル、そして土御門と建宮がぶつかってからしばらく後、ロンドンを代表する橋の一つであるタワーブリッジの 上に、一人の少女がいた。 二重まぶたが特徴的な天草式十字凄教の一員である五和は、そこから見える上流の景色を眺めながら思い詰めた様 な表情をしていた。 「本当に、これで良かったのかな………」 呟いて出た言葉。 辺りには他の天草式メンバーはおらず、返事を期待してのものではなかったのだが、 「そのような迷いがありながらこのようなだいそれた行動に及んだのですかあなた方は」 掛かる声にビクリ、と反応する。 慌てて振り返れば、天草式十字凄教の元女教皇にして世界に二十人もいないとされる聖人の一人、神裂火織が静かに 立っていた。 「プ、女教皇(プリエステス)………」 洩れ出た言葉に対して、しかし、返ってくる言葉はあまりにも冷たいものであった。 「わたしはもはや天草式を抜けた身です。そのような称号で呼ぶのはやめなさい」 向けられた眼差しは冷徹、構えた七天七刀の柄には右手がそえられている。 完全に、五和に対して“敵”として対峙していた。 天草式に留まっていた当時はこの上なく頼れる存在としてあったものが、今、こちらを敵と見なしている。 そのことに認識がいき、身動きできずにいる五和に対して神裂は淡々と続ける。 「現在ロンドン市内で動いていた天草式メンバーの殆どはすでにこちらが押さえました。術式の組み立てが特殊な為にそ れ自体を破壊するわけにはいきませんでしたが、起動する場所さえ分かれば問題はありませんでした。あなたが最後で す、五和。おとなしく投降しなさい」 冷たく響き渡る声。 「ど、どうして……」 後ずさりながら言う五和に、 「どうして、とはまた、意外なことを。今のわたしはイギリス清教『必要悪の協会(ネセサリウス)』にある身です。イギリス清教に とって不利益なことが行われるようであればそれを未然に防ぐために動くのは自然なことではありませんか?」 後ろへ下がって行く五和を追いながら歩いていく神裂。 その目はひたりと五和に据えられたままだ。 「それとも、ここが術式の起動場所だと分かったことでしょうか? 離れたとはいえわたしが扱うのも天草式のものです。土 御門から連絡を受けて調べれば何をしようとしているのかおおよそのことは分かります」 その言葉に、後ずさっていた五和の足が止まる。 「流れる川を縦糸に、架かる橋を横糸に見立て、それを渡る術者によって織り上げられていく機織(はたおり)。細かいとこ ろまでは分かりませんでしたが、何をやろうとしているのか大まかに見えればそれで十分です。あなた方は七夕の術式を 行おうとしているのですね」 突きつけられた答えに、固まっていた五和が大きく体を震わせる。 「何を思ってここイギリスで七夕を行おうとしたのかは知りえませんが、通告します。今すぐにこの術式を止めなさい。さも なくばこのわたしが実力を持って排除します」 科学世界における核にも等しい存在である聖人の神裂から、事実上の死刑宣告とも取れる宣言を突きつけられ、五和 は殆ど半泣きになっている。 「今ならばまだ何とか間に合うでしょう。これ以上この地で勝手を通せば天草式にもはや居場所はありません。五和、それ をやめなさい」 「わ、わたしは……」 身動きできないまま震える五和が何かを言おうとしたとき、突然別の声が割って入った。 「おっと、そうはいかんってもんなのよ」 声がしたほうを向けば、何と土御門と戦っていたはずの建宮がそこに現れていた。 衣服はわりとぼろぼろだが素早い動きで五和と神裂の間に入る。 「すまん神裂、抜けられた!」 それに続いて現れる土御門。ただし、こちらは建宮よりも若干疲労とダメージの色合いが大きいように見受けられる。 「何をしていたのですか土御門!」 以外にも声を荒げる神裂を見ながら、後ろにいる五和に向かって振り返らずに建宮は言う。 「五和。お前さんはどうしたいんだ?」 「!? 建宮斎字! まだ諦めないのですか! やめさせなさい!」 叫ぶ神裂に対して一歩も引かず、建宮は続ける。 「いいや。こればっかりはいくら相手が女教皇(プリエステス)様であろうと譲れんのよな。五和、お前が決めろ。舞台に上がる のか上がらないのかを」 「建宮!!」 膨れ上がる緊張感。 お互いに動きを牽制し合う一触即発の様相の中、場を動かす一言が告げられる。 「…………わ、わたし、やります!」 「!」 「くっ、五和!」 「よく言った、それでこそなのよ!」 慌てて飛び出そうとする神裂と土御門。 だが、それよりも早く建宮の手が動き、 そして、術式が発動する。 術式が発動した直後、橋の下を流れるテムズ川に移る夜景が大きく輝きだす。 そして、街並みから照らされる光よりも眩く輝いた次の瞬間、辺りの風景は一変する。 「ここは、……一体?」 「何!? これは……馬鹿な!」 飛び出したものの、激変した状況に足が止まる神裂と土御門。 橋の欄干から広がるのはもはやロンドンの街並みなどではなかった。 「これは……、学園都市?」 あっけにとられて呟く神裂。 そして、その場にいた幾人かには何となく見覚えのある学生寮があった。 時差の関係か、起き抜けで眠たそうな顔をした一人の少年がドアを開け、表に顔を出す。 どうやら、何かで目が覚めてしまい、外の様子が気になって見に出た、といったところか。 だが、ドアを開けたまま、固まってしまっている。 「うわっ、なんだこりゃ?!」 こちらにある橋の欄干に手を伸ばし、触れようとするが、その手はあっけなくすり抜けてしまう。 「あれ? なんか景色が二重に写ってる……って、まさかまたどっかで何かが起きやがったのか?! くそっ、こんな夜中 に何してくれるんだよ!」 途端に表情が一変し、辺りを見渡し始める少年。 本人は至って真面目なのだが、そこに、なんとも言えない声が掛けられる。 「……おーい、カミやーん」 「その声は土御門か? どこにいるんだ……って、あれ?」 対峙している四人を見て、きょとんとした様子で尋ねてくる。 「なにやってるんだ、お前ら? いや、そんなことより丁度いい、何だかまた大変なことが起こってるみたいなんだ、お前ら 何か知ってないか?」 またしてもいつもの調子で事件に飛び込もうとしてくる上条に対し、土御門はあきれた様な口調で話す。 「そんなことよりカミやん。下、下」 「そんなことってお前な! ……って、え、きゃーーーー!!」 指で指されている所に目を向けて慌ててドアの陰に身を隠す上条。 どうやら上条さんは寝るときは下半身にはあまり多く履かないようです。というか、ぶっちゃけ一枚しかTシャツの他には 体に身につけていません。 「…………(真っ赤)」 「ま、まあ、今の季節、そちらの気候では涼を取るのは大変でしょうし……」 「やれやれ、こうなると百年の恋も覚めるってもんよなぁ……」 先ほどまでの緊張感がさっぱり取れてしまった一同は、ドアの陰から顔だけ出している上条を見ながらあきれたように首 を振ったりしている。 「う、うるせえ、寝起きなんだからしょうがねえだろ! っていうかお前らこんな夜も明けないうちから何してやがるんだよ!」 顔を赤くしながら吠える上条。しかし、ドアに隠れた状態では迫力なんかちっともありませんが。 「こらこら、カミやん。夜中に大声出して騒いだら駄目なんだぜい」 土御門がからかう様に掛けた言葉に、うっ、と詰まる上条。 それを横目に見ながら建宮は五和に尋ねる。 「どうやら二割ばかり糸がほつれた影響が出ちまったのよな。どうするよ、予定通りにはいかないようなのよ?」 それに対し、五和は緊張した面持ちながら、いえ! と答えると、上条の姿が映る橋の欄干に向かって近づいていく。 「あ、あのっ……!」 掛けられた声に顔を向けた上条は、見知った顔を見つけて怪訝な顔を向ける。 「あれ? 神裂に、天草式の、建宮? お前らまで何して……?」 近づいてくる五和の姿を見て言葉が途切れる。 そんな五和は緊張で顔が強張ったまま、ギクシャクとした動きで近づいていく。 「あ、あの、その、…………」 緊張で後が続かない五和。 それが伝わったのか上条まで緊張して身構えている。 それを眺める建宮らまでがいつの間にかじりじりと見守る中、意を決したように五和が叫ぶ。 「あ、あのっ! わたし、い、五和と言います! はじめまして、カミジョウさん!」 「あ、はい、こちらこそはじめまして」 ガチガチで声が裏返っている五和と慌ててそれに応じる上条。 「…………」 「…………」 だが、緊張で後が続かないようである。 後ろにいる建宮、さらには神裂までもが手を握って見守る中、ようやく五和が続く言葉を述べる。 「あのっ、そのっ、お、お素麺、お素麺送りましたから食べて下さいっ!」 「え、あ、はあ、ありがとうございます」 「し、失礼しますっ!」 それだけ言うと、バッと大きく一礼して身を翻し走り去る五和。 ポカンとして見送る上条。 それを見ながらやれやれといった感じで引き上げていく神裂たち一行。 「あー、まあ、あんなもんか。五和にしては精一杯ってところなのよなあ」 「まったく、あれだけ大騒ぎしておいてとどのつまりは話をしたかっただけとは。あなた方は話を大きくしすぎなんですよ。大 体建宮、あなたと言う人は……」 「なーねーちん、もう俺帰っていいかにゃー? 今からならまだ今日中には学園都市に帰れるしにゃー。こうなったら俺も 舞夏と七夕を祝わないとやってられないんだぜい」 ぞろぞろと歩いていく一行に向かって上条からは、「え、何、何だったんだよ一体? おい、説明してけよ土御門!」と声 がするが、土御門は一言、 「今のカミやんにはそんなことよりもっと重大なことが差し迫ってるんじゃないかにゃー?」 と切って捨てる。 は? と首を傾げる上条の背後からは、大声で叩き起こされ不機嫌極まりない純白のシスターが素麺という言葉を聞い てさらに上乗せされた攻撃力の歯を光らせながら近づいてきていた。 術式の効果が切れ、薄れゆく学園都市の景色の中にある少年のわりとハンパ無い悲鳴が聞こえたかどうか、定かでは ない。 走り去った筈の五和が橋の出口辺りで他の天草式メンバーに取り囲まれ、 「よくやりました五和!」 「ナイスです!」 「女教皇(プリエステス)様相手に良くぞ一歩も引きませんでした!」 「しかし、結局名前を名乗って素麺を送ったことを言っただけとは……」 「女ならもっとガツンと行くべきだったのでは? 思い切って告白してみるとか」 「馬鹿者! そんな暴挙、女教皇(プリエステス)様の眼前で出来るわけが無かろう!」 「そうです。ここはまず外堀を埋めていくことが大事なのですよ」 などと口々に言われている様子を眺めながら、 「しかし、これほど大騒ぎにする必要は無かったでしょうに」 と、まだ言い足りない様子の神裂とそれをへいへい、と聞き流している建宮。 だが、 「まったく、細かい術式まで調べる時間が無かったわたしにも責任はありますが、七夕の術式を発動させるというからてっ きり棚機津女(たなばたつめ)になぞらえるのかと思ってしまったでは無いですか」 という言葉に思わずぎょっとして神裂を見やってしまう。 ※日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説は『古事記』に記されており、村の災厄を除いてもらうため、水辺で神の衣を織 り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つ棚機津女という巫女の伝説である。(現代電子演算相互互助辞典:Wikiより引用) 「な、何ですか一体。これ、あなた達まで何なんですか一体!」 そんな神裂を横目で見ながらひそひそと話す天草式一同。 「な、なんと、さすがは女教皇(プリエステス)様、我々の発想の数段上を行かれるとは」 「ど、どうしますか。ただでさえ勝ち目が少ないというのにあんな手を考えられていたらどうしようもありませんよ?」 「やはり最後は己の身体を捧げないといけないのでしょうか」 「くっ、こ、こうなったら五和、あなたも身体を張って当たって砕けるのです!」 「いや、砕けちゃ駄目でしょうよ!」 ひそめているつもりでもわりと結構聞こえてくる声を聞いてわなわなと体を震わせていた神裂は 「いい加減にしなさい!」 と顔を赤らめながら追いかけていく。 きゃわー、とクモの子を散らすように逃げていく天草式とそれを追う神裂の姿を見ながら 「平和なのよなあ」 と呟く建宮。 「出来ればこれからはいらん誤解を持たせないようにして欲しいもんだがにゃー」 と返しながらも何かを忘れているような気がするが、まあいいにゃー、と丸投げする下土御門。 ちなみに、北海河口まで流されたステイルが通りかかった漁船に引き上げられて九死に一生を得たのはそれから一日 後の事であり、オルソラ救出戦の折にインデックスが戦闘に巻き込まれかけたことと会わせて建宮個人にさらなる恨みを 募らせるようになったそうである。 さらにさらに、学園都市の上条の部屋にカササギ印の配達業者の手によって五和からの素麺が届いたのはやはり次の 日のことであったが、例によってその殆どは純白のシスターによって消費されたという。
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寮監が当麻達を連れて戻ってきたことで、青ピがどうゆうわけか安堵した表情を浮かべた。 気になった当麻達は青ピに寮監に聞こえないように何があったのか尋ねる。 「あー、やっとカミやん達が来てくれたー。ボク一人はさすがにしんどいわ……」 「しんどいって青ピ、お前寮監さんと楽しそうに話してたじゃねーか」 「楽しそう、な。時々はそうゆう所はあったけどな、実際は愚痴やで黒子はんに対する」 (分かるわ、寮監が愚痴りたくなる気持ち。黒子って懲りずに規則破ってるもんね。顔には出してないけど、内心やっぱりしんどいんだ……) 青ピは当麻達が来るまでずっと寮監の黒子に対する愚痴を聞かされていたのだ、しかも時々質問してくるという形で。 確かに寮監の言う通りのこともあって納得出来た所もあるのだが、共感できない場合は精神的にかなり堪えるのだ。 ちなみに美琴は気絶していたが、寮監のヘッドロックがいつもより軽かったので青ピの所に行く間に意識を取り戻していた。 「愚痴の前はお前と寮監さん、一体何を話してたんだにゃー?」 「ああ、黒子はんがボクに迷惑かけてないかって気にしてたで。そんでもってボクと黒子はんの仲も認めてくれたな。ホンマ、ええ人やで」 「「ずるいっ! 自分ばっかり楽に認めてもらって!」」 「どうした? 早く席に座らないか。店員が困ってるだろう」 上琴が叫ぶのは当然のことで彼らの場合、当麻に常盤台の生徒をけしかけ、当麻が寮監に殴られて熱い言葉をぶつけてようやくだったのだから。 寮監が指摘する通り、店の店員が困ってることにようやく気付いた当麻達は席に座り、青ピ以外の当麻一行は店員にそれぞれ注文することに。 「では改めて聞こうか。貴様達から見てこの白井の彼氏はどうだ?」 「どうって言われても……。寮監、考えてもみて下さい。『あの』黒子の恋人ですよ。器の大きい人に決まってます!」 (*1))) 美琴の発言に寮監は納得したように『ふむ……』と呟くと同時に、当麻達は美琴をちょっとだけ酷いと思った。 しかし美琴の発言に閃いたのは、彼女の唯一無二の恋人、美琴の旦那様確定の当麻だった。 「そうですよ寮監さん! 白井と付き合ってるという時点で立派な奴なんですよ! それにこいつ程、白井を大事にする奴を俺は知りません! 白井思いの素晴らしい男です!」 「そう……なのか? 確かに白井と恋人になった時点で人格者ではあるんだろうが……。土御門、貴様はどうなんだ?」 「えっ! そうですにゃー……。青ピの奴は普段は頼りないですけど、白井ちゃんの為なら勇気を出せる男ですたい。それに白井を幸せに出来る『男』はコイツ以外居ないぜよ」 「……そうか、なるほどな。つまり白井の恋人は世界で一番、白井のことを想っている。そして白井をただ一人幸せに出来る男、こうゆうことだな?」 当麻達(青ピを除く)が揃って首を縦に振るのを見た寮監は、満足した表情を浮かべていた。 これでようやく乗り切ったと思った当麻達だったが、それは甘い幻想に過ぎなかった。 「では普段の、つまり白井が絡まない場合はどうなんだ? 白井を受け入れるほどの男だ、さぞ立派なんだろう?」 普段のと言われて当麻、土白は日常の学校生活や一緒に遊ぶ時のことを、美琴はどうゆうわけかクリスマスの蝶人コスプレを思い出した。 4人が共通して思ったこと、それは、 (*2))) 友達甲斐の無いものだった。 「なあなあカミやん、どないしたん? さあ普段のボクも華麗に寮監さんに説明してや♪」 (出来りゃ苦労しねーんだよ!!!!!) 能天気な青ピを殴りたくなった当麻だったが、それでも彼は友達なので何とか上手い表現を見つけようと美琴、土白と再び相談することに。 「さぁー今回はやばいだろ、前の議題よりやばい」 「『個性的な人』……ダメ、その後『どんな個性なんだ?』とか返すに決まってる」 「うーん、『あらゆる女の子をうけいれる』……いや、これなんか違う」 ここで旗男、Fallere825背中刺す刃を発揮する。 「じゃあ『普段の彼はとても明るく、表裏なく、いつもみんなを引っ張って最前線に走ります』なんてのはどうにゃー? こんな感じに話していけば話も軽くかわせるぜい?」 この言葉に全員に電撃が走った(決して美琴が流したわけではない)。 明るいのはもちろん、確かに青ピは表裏がない。なにせ自分の変態の極めた道をためらいなく教えることができる。 さらにはみんなを引っ張って最前線を走るというのもウソではない。上条狩の時もそうだったが最近は『公認二股男』の狩に出ていたりする。 「すごい、青髪ピアスがいい人に聞こえる……」 「つまり都合の悪いところを除いたってわけね」 「さすが元春!!惚れ直しちゃう!!」 「ウェルカムウェルカム、ドンドン惚れ直しちゃってにゃー!!」 そんなことをしている時に、寮監もしびれを切らしてきた。 「……おい、さすがに遅すぎるぞ」 「おっと、さすがにやばいにゃー、これで行くぜい」 「「「ラジャー」」」 「えー、○○こと青髪ピアス君はとても明るく、裏表無く、いつもみんなを引っ張って最前線を走る。いわば好青年ってやつですたい!」 「そうなんですよ! 青ピはリーダシップに優れた、まさに指導者の資質を持った将来有望な大器なんです!」 「か、カミやん、つっちー……。みんなボクのことそないに思ってくれてたやなんて……。ありがとう、友達の優しさにありがとう言わせてや!」 土御門と当麻の青ピをいいように捉えた言い方に感動した青ピ。 そんな感動ムードだが、美琴は土御門の考えたフレーズに妙な引っかかりを感じて考え込んでいた。 「どうかしたの? 美琴ちゃん。元春と上条君の合わせ技で青髪君の印象もバッチリなんじゃないの?」 「……なんか土御門さんの言った○○さんのこと、どっかで聞いたことがあるような気がして。身近にそんな人物が居たような……」 美琴の危惧していたことが現実のものとなったのは、寮監が溜め息を一つ吐いた後での言葉だった。 「そうか、つまり白井の恋人は白井と同じタイプの人間ということか。成程な、二人が惹かれあうのも当然の成り行きだったわけだ」 寮監の言葉に当麻、土白、青ピは目が点になり、美琴は納得したような表情を浮かべていた。 土御門は自身が考えた渾身の言葉の捉え方が納得出来ずにいたが、寮監の説明は意外と納得出来てしまうものだった。 「土御門、貴様が言った言葉だがな、白井のことを慕う人間が使う言葉とそっくりなんだ。そいつらなりにオブラートに包んでな」 「えっと、それってどうゆうことかにゃー?」 「御坂、貴様なら分かるはずだ。先程の土御門の言った言葉を白井にそのまま当て嵌めてみろ」 美琴はすでに寮監の言っていたことが納得出来ていたので、理解していない当麻達に説明を始める。 「まず明るいというのは問題無いの。問題はここからでね、裏表が無いっていうのは自分の欲望に正直で私への百合的な好意を隠そうともしてないってこと」 「……そういやぁ白井ってそんな設定だったな」 「そもそも青ピと付き合うまではそんなキャラだったにゃー……」 美琴は思い出していた、中学生にあるまじき下着で襲い掛かったり、変な薬品を飲ませようとしたり、『空間移動』で下着を抜き取ったり、パンツを被ったりなどなど。 思い出してもロクでもないものばかりだったので気持ちを切り替えて次のフレーズの説明に入る。 「みんなを引っ張ってというのはちょっと違うけど最前線に出てるってのも黒子に当て嵌まるの。当麻なら分かるでしょ?」 「あー、ドロップキック喰らったり、普通に攻撃してきたりしてたもんなー。そういやあ美琴の露払いを自称してたし」 「つーことはあれですか? 俺の考えたベストアイディアは無駄だったっつーことぜよ? あの変態バカップルのせいで……あっ」 「気にするな。それにまるっきり無駄だったわけでもない。白井を上手く扱えるのは白井と同じ人種だからな。その点では私は白井の恋人を評価している」 その評価はどうなのかと思った当麻達だったが、これ以上下手なことは言えないので黙ることにした。 寮監がすっきりした表情で青ピに頭を下げるのを見た当麻達はこの光景に驚きを隠せない。 「改めて貴様に言おう。これからも白井のこと、宜しく頼むぞ」 「任せて下さい寮監さん! 黒子はんのことはボクがちゃんと死ぬまで面倒見ますよって♪ なんたってボクぁ(以下略)」 寮監に褒められて調子に乗った青ピはついつい彼の包容力の広さを披露してしまうことに。 それを聞いていた上琴と土白は思った、台無しにしやがって、と。 それから寮監はカルチャーショックのせいか、頭を抑えながら全員分の勘定を支払うとフラフラしながら寮へと戻って行った。 「まあ、なんだ。……頑張れよ。それと白井はまだ罰掃除の最中だから貴様達と合流できるのはしばらく後になる。我慢してくれ」 別れ際に寮監が言った言葉を思い出し、当麻達は今後の予定を考え始める。 「俺達は新居の引越しがあるけどみんなはどうするんだ?」 「こっちもデートとか考えてなかったし、カミやん達の引越しを手伝うぜよ。月夜もそれでいいか?」 「当然♪ それに上条君たちの新居、実際に見てみたいし」 「せやったらボクも手伝うで。さっきの礼もせなアカンしな」 結局ここにいるメンバー全員、上琴新居二号の引越しをすることに。 「よし、そうと決まったらまずは腹ごしらえだ。美琴、お前の素敵なおススメの店、紹介してくれ」 「任せて! みんなが美味しいって唸るような店を紹介するんだから♪ さあ、付いてきて!」 「「「「おーっ!!」」」」 こうして上琴、土白、青ピは引越しの前の少し遅めの昼食を摂る為に美琴を先頭にレストランへと向かう。 その後ろ、気付かれない距離で一打、浜滝、五和が尾行しているとはこれっぽっちも思わずに。 一方、すでに上琴新居二号の引越しを手伝っている絹旗、建宮、レッサーは誰が昼食の弁当や飲み物を買いに行くのかで揉めていた。 「ここは建官が超買に行ってくださいよ。」 「そうですよ。私たちは絹旗とまだ話したいことがあるんですから。」 「なんで俺が買いに行かないといけないのね。ここは平等に決めるのよね。」 絹旗とレッサーは二人で話がしたかったので建宮に行かせようとした。 ちなみに、絹旗とレッサーは仲良くなったので呼び捨てで呼ぶことになっていた。 「そんなこと言ってないで本当に超早く買いに行ってください。」 「私もおなかが減ってきたので早く行って来てください。」 「分かったのよね。」 建宮は諦めて昼飯の弁当を買いに行くことにした。 「さてと、邪魔者は超消えたのでいつ戦いますか?」 「そうですね。いつにしましょうか?」 絹旗とレッサーが話したかったこと、それはいつ戦うか考えていたのだ。 「本当なら今日やりたいんですけど、多分今日は超ムリな気がしますからね。」 「じゃあ、時間があったら今日戦いましょ。」 「超そうしますか。」 ということで絹旗とレッサーは今日時間が余ったら戦うことになった。 そのころ、上琴、土白、青ピを尾行している一打、浜滝、五和はというと… 「……いったいあのメガネは何だったんだァ?」 「ミサカに言われても困る。てミサカはミサカはあの人が誰か考えてみる……」 「青髪ピアスはいたのにしらいがいない。それに近くに空間移動系のAIM拡散力場すら発見されなかった。」 「浮気はしないと多分思うんだけどよ……それより先にあの人誰?」 あの人とは行く先行く先上条の近くに誰も気づかず電柱の後ろに隠れている五和のことである。 「アイツは過激なストーカーだァ。もちろん上条の旗男スキルだぜェ?」 「す、すごいな上条。あれはヤンデレか?そいいやあの人って教会にいた人の一人ってことは魔術師か?」 「そうそう、まさに『過激の魔術師』が似合うかも。ってミサカはミサカは身震いしてみる……」 「みさかの敵は多い……」 そんな事聞こえない五和は木に上りながらも思う。 (上条さん!!いつか必ず振り向かせますからね!!) 心は乙女、行動は犯罪、まさにヤンデレである。 その頃、黒子はというと対馬と浦上と一緒に軽めの昼食を摂った後で罰のトイレ掃除を再開させていた。 「うう……寮監様もご無体ですわ。先程逃げたからといって監視まで付けるだなんて。そんなに黒子のことが信用できないでしょうか?」 黒子の言っている通り、寮監は黒子の前科の多さを考えて素直に罰を受けるとは思っていない、ゆえに信用もしていないから監視を付けたのだ。 そこでふと思い出したのは同じく罰掃除をしている心理掌握のことだった。 「ところでお二方。私に二人付くよりも心理掌握サマの監視も付けたほうがよろしいのでは?」 「その心配は無いみたいよ。心理掌握さんは文句を言いつつもちゃんとやってるみたい」 対馬の言う通り、心理掌握は愚痴をこぼしつつも真面目に罰掃除をやっていた。 彼女にそうさせたのは気まぐれか、それとも昨日の一件が大きく尾を引いているのか、それは本人にしか分からないことだが。 「ちっ、あの方が逃げてくれればこちらも大っぴらに動けましたのあ痛っ! な、何をなさいますの浦上さん!」 「駄目ですよ白井さん。そんなこと言ってて寮監さんに聞かれたらそれこそ大変ですから。さ、早く終らせちゃいましょう」 (浦上、気のせいか白井さんを叩くの迷って無かったような……。でも白井さんが逃げない保証も無いし念の為にアレを使っておこう) 黒子が真面目に罰掃除を再開させたの見た対馬は念を押して寮監から預かっていたAIMジャマーを使用することに。 AIMジャマーに苦しみながらも黒子は早く罰掃除(自分の担当分)を終らせ、愛しの青ピの所へ向かうことを固く心に誓うのだった。 こちらは当麻の高校にある武道場、そこに教会での集まりから戻ってきた木山がやって来た。 中を覘くとそこには汗だくで息も絶え絶えの真昼、半蔵、郭が横たわっており、三人を忙しそうに労る赤音の姿があった。 「どうしたんだ君達? それに真夜が居ないようだが……」 「あ、木山先生おかえりなさい。真夜君なら食堂の厨房でみんなのご飯作ってますよ。この三人のことは直接本人たちに聞いて下さい」 赤音に言われた通り、木山は半蔵、郭、真昼の息が整うのを待ってから事情を聞くことに。 「木山先生、真夜のやつ化けモンですよ。俺、郭、井ノ原姉の三人相手にぶっつづけで二時間半組み手して疲れないんですから……」 「いや、真夜のスタミナはあんなもんだぞ。まだ恋人になる前は俺が動けなくなるまで……二時間ほどだけど技の実験台になってて、それでも少し息を乱す程度だからな」 「でも真昼氏、ただ技の実験台になってる時とさっきの組み手では疲労度は違うはずです。三人相手で呼吸がやや乱れる程度というのは常人の域を超えてますよ……」 三人から話を聞いた木山は真夜の成長ぶりにただただ感心するばかりだった。 少し前なら三人相手で二時間半も組み手をしていたら同じようにへたばっていたはずなのだが、料理を作る余裕まで出来るとは予想を超えていたのだ。 「でも俺と郭、あいつにはまだまだ負けませんけどね。……いつ追い抜かれるのか不安ですけど」 「大丈夫ですよ半蔵様! 私はそろそろきついですけど半蔵様はまともな一撃を喰らってないんですから!」 (……俺の場合は能力使ってなくてもう互角なんだよな。落ち込んでいいのか、喜んでいいのか迷うよな、ホント) 「あ、真夜君? うん、分かった。じゃあみんなに伝えておくね。木山先生もいるけど量は足りる? 大丈夫なんだね。じゃあすぐ行くから♪」 そこへ真夜から赤音に昼食が出来たという連絡が入り、みんなで食堂へ向かうことに。 初めて真夜の料理を食べた半郭、木山が彼の料理を絶賛するのは少し未来のお話である。 一方、上琴、土白、青ピは美琴おススメの店に到着し、すでに注文を終えていた。 青ピ以外がイチャイチャしながら待っていると、そこに二人の人物が声をかけてきた。 「御坂様、こんにちは。御坂様もこちらで昼食ですか?」 「こんにちは泡浮さん、湾内さん。今日は婚后さんは一緒じゃ……どしたの?」 声をかけてきたの泡浮と湾内だが、美琴への挨拶をそこそこに彼女達の視線は別方向へと向いていた。 「(あのテーブルにいるのは……確か御坂様のお友達でしたような……?)」 「(あちらの席には望遠鏡らしきものをもって御坂様を……、いえ、いぜん御坂様がおっしゃっていた彼氏様のストーカーでは!?)」 そう、あとをつけていた一方通行たちと五和を見つけたのだ。 「おーい、大丈夫?」 「はっ!!いえ!!御坂様が気を使うほどのことでは……あるような?」 「(泡浮さん!!ちゃんとおっしゃらないと御坂様のストーカー被害にあってることを言わなければ!!)」 「(いえ……そうなのですが……)」 ストーカー達の目が言っている。ばらしたらオマエをコロス。と…… 「二人ともどうしたの?具合でも悪いの?」 御坂様が心配してくださっている。………本当にどうしよう? 泡浮と湾内の視線が何かを訴えかけていることに気付いたのはこの面子の中で、誰よりも鋭い土御門だった。 さり気なく彼女達の視線の先を見るが、一打、浜滝、五和がすぐさま身を隠したのでそこには誰も居なかった。 (あの子達が見てたのはあっちの方……おそらくは誰か後を尾けてきたか。俺達を狙う能力者や魔術師がいるって情報は無いはずだが……) 「どうかしたのか土御門? さっきから真面目な顔して」 「カミやんは何を言ってるのかにゃー? 俺はいつでもスマイルぜよ♪ それよりも誰か紙とペンを貸してくれるかにゃー?」 土御門に言われて、紙とペンを貸したのは湾内で土御門は彼女にお礼を言うと早速何かを書き始める。 そして紙に書かれた内容を見た上琴、月夜、青ピ、泡浮、湾内は決して表情に出ないように目で了解を取る。 ちなみに紙に書かれた内容はこのような文章だった。 〔今から美琴ちゃんの後輩達は俺がする質問に『嘘』で答えてくれ。その間、カミやん達はだんまりを決め込んで欲しい〕 〔おそらく誰かが俺達を尾けている。当たりを付けたら場所を紙に書くから月夜とカミやんと美琴ちゃんは適当な理由で席を立つ振りをしてそこに向かってくれ〕 ネセサリウスきってのトリックスター、土御門のショーが幕を開ける。 「ところでさっき二人はあっちの方を見てた気がするけど、誰かいたのかにゃー?」 「い、いえ、誰も……」 「そっかー。俺はてっきり誰か二人の知り合い、もしくは俺達の知り合いでも居たのかと思ったけどどうやら誤解だったかにゃー?」 「え、ええ……。私達の知り合いの方も、御坂様やあなた様の知り合いの方もい、居ません……」 泡浮と湾内との会話中も土御門は彼女達の視線で自分達を尾けている人間達がどの席にいるのかを予測する。 店に入った時から、店内のレイアウトを叩き込み、いざという時の為のことを考慮する、土御門にとっては日常茶飯事だ。 (尾けている連中は居る。しかもそいつらは俺達の知ってる人物。席は俺達の近くと少し遠い所だな) 「そっかー、俺の気のせいだったかー。いやいや考えすぎるってのも困ったもんぜよ」 そう言いながらも土御門はスラスラと紙に当たりを付けた席の位置を分かりやすいように書いた。 それを見た上琴は近くのテーブル、月夜は遠くの席へと適当な理由をつけて席を立って移動を開始した。 ストーキング中の一打、浜滝組は泡浮と湾内が自分達のことを言わなかったことに安堵していた。 「よーしよし、あいつら俺たちのことバラさなかったみてェだな」 「睨みつけて脅しをかけるあなたの強引さにミサカはミサカは呆れてみる」 「はまづら、別にかみじょう達なら合流しても怒らないと思うけどどうして隠れるようなマネしてるの?」 「……それもそうだよな。でも後には引けねぇ! 最後まで隠れ通してやる! それが男ってもんだ!」 「よく言ったァ浜面! 男ならやったことは最後までやり通してナンボだからなァ!」 一方通行と浜面の子供っぽい一面に呆れると同時に可愛いと思ってしまった打ち止めと滝壺、自分達も重症だと思っていた。 自分達が見つかっていないことに安堵してるのは五和も同じである。 「唇の動きを読んでみても私の場所を言ってる様子はありませんね。さあ、この調子で当麻さんをレッツウォッチング♪」 「残念ながら上条君ウォッチングは終了ですよ、五和さん♪」 「なっ…………!!」 当麻の観察にうつつを抜かしていた五和、月夜の接近に気付かず反撃することも出来ずに氷漬けに。 メイドの氷漬けが完成されたことに驚く一方通行は驚くが、それ以上の驚きは彼の頭に手が置かれたこと、聞き覚えのある声がしたことでもたらされた。 「よぉアクセラ。水くさいじゃないか、声をかけないでストーキングだなんてさ」 「そうよアクセラ。私達の仲なんだから気軽に声かけて欲しいわよ。それを打ち止め、浜面さん、滝壺さんをそそのかしてストーキングするなんてさ。ちょろっと顔、貸しなさい♪」 (ちょ、俺一人だけ悪者かよ! 確かに俺は悪だけどよォ、これはあんまりだろうがァ!! 不幸だァーーーーーーーーーーーッ!) 上琴はストーキングを一方通行の独断と判断すると、一打と浜滝を連れて自分達の席へと戻るのだった。 ちなみに月夜は氷漬けにした五和を放置して、すでに土御門の隣に座っていたりする。 だが忘れていないだろうか。五和が月夜のレベル5祝い祝賀会のとき月夜が当麻と五和を凍らせた、後五和が氷を割ったことを。 「ダーラッシャー!!」 「そ、そうだった!あの人私の氷で凍らせても自力で割れるんだった!」 月夜は五和を凍らせても意味がないことに気づいた。 「さ~て、今度こそ当麻さんをレッツウォッチング♪」 だが、今度こそ五和の幻想は打ち砕かされた。 「何度も何度もうざい!!」 「ぎゃふん。」 美琴は五和に電撃の槍を放ち、五和を気絶させたからだ。 「これで邪魔者は消えたわね。」 「で、こいつどうしますか?」 「とりあえず近くのベンチに座らせておきましょ。」 上琴は五和を近くのベンチに置き、みんながいるところに戻った。