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生徒名簿 因果:堕(工事必須) ※はページ未作成 名前 学年 ✞黒羽アダム✞ 3年 通天閣マドカ 3年 天道ミノル 3年 花山院トウカ 2年 八社イトハ 2年 久世トウシロウ 1年 黒瀬ルナ-ルナシス・ムーン=サリバン- 1年 黒野ミツギ 1年 土御門コトハ 1年 [[]] 年
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その後もいろいろ談笑していると当麻が腕の時計を見て 「あぁ…もうこんな時間か……お前らこれからどうすんだ?」 「とりあえず街に行くつもりぜよ…」 「カミやんはどうするんや?」 「俺はまだ少し仕事がある…どうだ、お前ら…うちに来るか?」 「えっ?」 「上条君の?」 「あぁ…今日何人か人を呼んでんだ」 当麻の提案に4人は少し考えて 「せやな~どうせ特に予定も考えてへんし」 「別に私はいいよ」 「私も構わない」 「決まりぜよ」 3人の意見を聞き当麻は 「そうか…もうすぐ浜面の奴が来ると思うんだけど…」 もう一度時計を確認していると 「お~い!上条!!」 当麻を呼ぶ声がした。声をした方を見ると一人の男が走って近づいてきた。 「あー!パパだぁ!!」 「噂をすればなんとやらだな…」 近づく男に滝壺の膝の上からおりて、とうまは近づいて行った 「おかえり~」 「よぉーとうま、ちゃんとママを守ってたか?」 「ごめいれいどうりに!!おまもりしましたぁ!!」 「そうか!よくやった軍曹!!」 そう言って、浜面はとうまを抱きかかえて当麻達に近づいてきた 「わりーな上条遅くなって…」 「一時間近く遅れてんぞ」 「わりーわりー…えっと…」 当麻の周りに居る知らない4人を見て、浜面は少し戸惑った。 「あぁこいつらか?昔のクラスメイトだ」 「あぁ上条の…どうも浜面仕上です」 4人もそれぞれどうも、といった感じにお辞儀をした。 挨拶をした浜面は滝壺に近づいた。 「滝壺、どうだった?」 「大丈夫…」 滝壺が答えると浜面の後ろから当麻が伝えてきた。 「母子共に健康だそうだ」 「そうか」 「浜面来ていきなりで悪いが、こいつらも俺んちに連れて行ってやってくれ」 当麻はクラスメイト4人を見ながら尋ねた。 「別にいいけど…お前の車、使っていいのか?」 「あぁ…わりーけどもう一人…いやっ二人連れてきたい人がいんだ…だから車は俺が使う…タクシーで行ってくれ」 「分かった…じゃあ、とりあえずタクシーを…」 「病院の入口にならタクシー乗り場があるぞ」 「おーっと、その前に俺ちょっとトイレ行きたいぜよ」 当麻が案内しようとしたところに土御門がそう言ったので、当麻は土御門の考えを悟って 「あぁ…病院の使え、案内する」 「すまんぜよ、カミやん…みんなちょっと待っててくれにゃー」 そう言って病院に入る当麻に土御門はついて行った。病院の中に入ってロビーを歩いていると土御門が 「浜面の奴を一人で行かせるなんて…何を考えてるぜよ?」 裏でよく見せる真剣な顔をして尋ねた。 「いちいち心配する必要ねーよ」 「アレイスターの奴は、ある程度あきらめたみたいだが…統括理事会の中には、 浜面の首をアレイスターの手土産にしようとしてる奴らもいんだぞ…せめてお前がついていてやるべきだろ?」 「大丈夫だ…超一流のボディーガードをつけたからな…」 「ボディーガード?誰ぜよ?」 「お前もよく知る奴さ…」 「…?ねーちんの事か?」 「いいや…神裂は手が離せなくてな…」 「なら誰ぜよ?」 「後で分かる」 当麻は意味深なセリフでうやむやにしたが、土御門はまだ納得できていなかった。 「でも、もし奴らが何かしてきたら、どうするつもりぜよ?」 「…統括理事会の中で俺に喧嘩を売るような根性のある奴はいねーよ…まぁもし売ってくるしたら親船さんくらいだろ」 「…確かに、でもあの人の場合はお前が極悪人だったらの話だ…だけど今のじゃ答えになってないぜよ、 もし奴らが何かしかけてきたらどうするつもりぜよ?」 「決まってんだろ………戦争だ…」 当麻の不気味な笑みを浮かべて出したセリフに土御門はゾッとしたが、 「冗談だよ…たまには息抜きしろよ」 土御門の肩を笑顔でポンポンっと叩いて、当麻はロビーにあるエレベーターの方へと歩いて行った。 「まったく…その気になれば世界と戦える戦力を持ってる男が言うと冗談に聞こえないぜい」 タクシーに乗った一同は、第三学区のとある施設に到着していた。高層マンションのようなビルを見た吹寄達は、少し驚いて口を開けた。 「ここって…」 「個室サロンやないか…」 彼らのような普通の高校生だった者にはあまり馴染みのない場所であるが、その存在ぐらいは彼らは知っていた 「あぁ…上条の奴は此処と年間契約結んで、帰ってきたら大抵ここで寝泊まりしてんだよ」 一通り説明した浜面は個室サロンに入るとカウンターに行き、おそらく当麻から預かったのであろうカードらしき物を見せた。 店員はすぐに部屋を確認して部屋の番号を教えてくれた。 近くにあったエレベーターに乗ると浜面は最上階のボタンを押して、扉を閉めた。しばらくして 最上階の廊下らしき所に出ると、そこには4つのドアがあるだけで奥には非常階段の扉があるだけだった。 「なんや…あんなでかいビルやのに部屋はこれだけかいな」 と青髪が不満を漏らすと、浜面がそれに答えた。 「数は少ないけど、その分部屋はめちゃくちゃ広いぞ」 浜面はエレベーターを降りてすぐにあるドアの前に立つとカードキーを差し込んむと ビィィーっという電子音と共にドアが開いた。ドアを開けると奥から 「あー誰か来た!きっと上条だって、みさかはみさかは予想してみる」 と可愛らしい声が聞こえてきた。部屋の奥からドタドタと走る音が近づいてきて一人の中学生か小学生くらいの少女がやってきた。 部屋の奥から来た少女はドアを開けた者達を見ると 「あー!!浜面達だ!ってみさかはみさかは予想外の出来事に驚いてみる!」 「よう!ラストオーダー!」 「元気そうだね…」 「わー!みさかのおねえちゃんだぁ!!」 どうやら浜面一家は知り合いらしいが、吹寄達(土御門を除く)はその少女をまったく知らなかった。しかし、それはお互いさまで少女は 「後ろ人たちは誰?ってみさかはみさかは尋ねてみる!」 「あぁ上条の昔のクラスメイトだそうだ」 「そうか~上条のお友達か~ってみさかはみさかは納得してみたり!」 少女が納得していると奥から 「ラストオーダー、どうしたんですか?浜面達は超帰ってきたんですか?」 また奥から少女の声と共に今度も中学生か、いって高校生ぐらいの少女が出てきた。 「よぉ絹旗!」 「久しぶり」 「きぬはたおねえちゃん!」 今度もまた知らない少女なので4人は特に反応出来なかった 「超久しぶりですね…浜面に滝壺さん、それにとうまも…ほら、超遠慮せずに入ってください」 絹旗と呼ばれた少女は中へと招いたのでみんな部屋へと入り、奥の広間に歩いて行く途中に浜面が 「つーか…お前んちじゃねーだろ」 「細かいこと気にするなんて、相変わらず超浜面なんですね」 「なんだその浜面の全否定は!?」 「うるさいです…だいたい契約しといてまったく利用しない上条のために私がわざわざ超仕方なく使ってやってるんです」 「はいはい…ご立派ご立派」 浜面のかえしに不機嫌そうな顔をしたが、そこに吹寄が 「あのーあなたも上条の知り合いですか?」 「えっ?う~ん私の場合は、浜面やラストオーダーみたいに直接的な繋がりが超あるわけじゃないですけど…まぁ知り合いですよ」 「みさかは上条とはお友達だけど、私よりあの人の方が仲がいいかもって、みさかはみさかは推測してみる!」 「はぁー」 よく分からなかったが、知り合いであることは確からしい。知らない人物ばかりであったがそこに 「あ~!みなさんも来たんですか~?」 よく知る子供(大人)の声が聞こえてきた。そこには大きくて見ただけで値段が高いであろうことが分かるソファーに座る先生の姿があった。 「小萌先生!!」 「なんや!先生も来とったんか!」 「はい~さっき上条ちゃんから電話がありましたから~まったくぅ入るのに苦労しましたぁ~」 そりゃそうだろう、と4人はというよりは全員そう思った。そこから先に声をだしたのは姫神だった。 「先生はここを知ってたんですか?」 「えぇここは昔上条ちゃんがお医者さんになる前に一緒に飲み明かしたとこですからぁ!!」 「なんやてぇぇ!!なんて羨ましい!!もぉ!なんでカミやんの周りにはこんなにもレベルの高いロリちゃんがぎょーさんおるんや~!?」 青髪が妙なテンションになっていて、普通なら無視するが無視しない者が2人いた。 「ロリって…私は超20代なんですけど…」 「みさかだって!もう高校生なんだよってみさかはみさかは訴えてみる!!」 「「「「えっ!?」」」」 今日上条当麻の事実を知った時以上の驚きが、まだ存在した。 「うそ…」 「小萌先生以外にも…こんなにたくさん」 吹寄と姫神は口に手を当てて唖然としている。 「そうか…ワイは分かったでぇー!きっとカミやんにはロリを引き寄せる磁石があるんや~!! なんとしてもそれを手に入れてやるぅぅぅ!!!」 青髪が意味不明なことを言い始めたので、こういう時のための吹寄である。 「うせろっ!地の果てまで!!!」 ゴシュッ!っと音を出して青髪に悲鳴を上げる暇もあたえずに見事に青髪の意識を飛ばした。 「あ~もう吹寄ちゃん!ここは上条ちゃんの家なんだから暴れちゃだめですよ~」 「すいません、つい我を忘れて…そういえば先生は上条が医者になったのを知ってたんですよね?」 「えぇそうですよー上条ちゃんがある日当然、脳科学の事について尋ねてきたんですよー」 吹寄と姫神は、それぞれ広いリビングに置いてあるソファーに適当に座りながら、もう一度訪ねた。 「脳科学ですか?」 「医学関係じゃなくて?」 「そうなんですよ、私もどうしてかは知らないけど最初は脳科学について聞いてきたんです…でもだんだん私じゃ説明できなくなってきて、 そこで私が上条ちゃんにあるお医者さんを紹介したんです」 小萌先生は思い出を楽しそうに思い出を語っていった。 「それでその人から脳科学だけでなく医学についても学んでいくうちにお医者様へとなっていったので~す」 「あいつが…信じられん」 「だから言ったでしょ?上条ちゃんはやれば出来る子なんですっ!!」 「じゃあさっき上条君が言ってたお師匠さんて」 「あー多分私が紹介した人ですよ~」
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日が傾きつつある第七学区の喫茶店に上条と神裂は向かい合って座っていた。 「で、話っていうのは?」 「ええ、それを今からお話しようと思ったのですが……」 神裂は辺りの席や喫茶店の外を自席から見渡す。誰かに聞かれちゃマズい事なのか、 と上条は適当に考えたが、店員以外誰もかった事に逆にがっくりしているように見えた。 「誰か待ってんの?」 「……ええ、実は土御門も一緒に来るはずだったのですが「用があるから遅れるにゃー」とか、 ふざけた言葉を残してどっかに行ってしまったのですよ。そろそろ来てもおかしく無い時間なのですが……」 余談だが、さきほど上条が神裂の胸にダイブした件については「急いでいるので謝らなくて結構です」と、 許しているのか怒っているのか解らない返答を頂いた。 だが、逆に言うとそれほど重大な話という事で、十中八九それに上条も巻き込まれるという事を意味している。 (……不幸だ) 上条が久々にお決まりの言葉を吐いた時、カランコロンという音と共に、 金髪アロハシャツな噂のあいつが喫茶店に入ってきた。 「遅れてすまんにゃー、ねーちん。おっと、かみやんはすでに着席済か」 「遅いですよ土御門。あなたが居ないと話が始められないんです」 「おし。じゃぁ、三人揃った所で、お話をさせて貰うとするかにゃー」 「にゃーにゃー言うのはやめなさい。耳障りです」 上条はそれからしばらく話を聞いた。相変わらず訳の分からない専門用語が満載の 暗号トークだったが、上条は辛うじて、次の事を理解した。 一つは上条に同行を願いたい仕事があるということ。 一つはあまり危険な事は無い仕事だと思うのであまり心配しなくて良いということ。 一つはその仕事は『とある超能力者』に接触する目的があるということ。 一つは、これはあまり聞きたくなかった事だが、仕事はイギリスで行うということ。 一つは『最大司教(アークビショップ)』とよばれるイギリス清教のトップからの 直々の指令(つまりはイギリス清教側の仕事)だということ。 そして、最後の一つは、 その『とある超能力者』は『原石』の人間だということ。 「……以上だ。どうだかみやん、理解できたか?」 「まぁ、大体。それで、原石ってなんだっけ?宝石か?」 土御門が、うわこいつありえねーという顔をして、となりの完全魔術側の神裂にさえ 呆れた目で見られた上条は少し俯いて、「……分からないので、説明お願いします」と 小さな声でお願いした。 「『原石』っていうのは、学園都市の『外』で自然に生まれた能力者のことだ。つまりは かみやんみたいな『生まれつき』や、『外』で成長していくうちに勝手に『力』が発現した能力者の ことを『原石』と言うんだ。どうだかみやん、理解できたか?」 「……う~ん、つまりは、俺はその『原石』の能力者に会いにイギリスまで行かなきゃならんと。そういう訳か」 「つまりは、そういう訳だな。物分かりが良くて(?)助かったにゃー」 「一つ聞きたいんだが、なんで能力者に会いに行くのに魔術サイドが動くんだ? 普通は科学サイドがする仕事だろそれ」 「いえ、実はそうゆう訳にもいかないんですよ」 神裂の言葉に「?」が二,三個浮かんだ上条に対し、神裂はさらに言葉を続ける。 「その『能力者』はイギリスに居る、というのも理由の一つですが……」 神裂は一度息を止めてから、 「主点の『とある能力者』には、超能力と同時に魔術を使うことができる、という興味深い噂があるのですよ」 在り得ないことを口にした。 「超能力と魔術を同時に……?」 上条は突拍子のない話に目を丸くした。 超能力者に魔術は使えない。使ったとしても三沢塾の時の様に体中に傷を負って、 下手をすれば死んでしまうかもしれない。上条にとっても常識になりつつある事を 神裂は一文でぶっ壊した。 「ええ。どこから流れた噂かは分かりませんが、調べる必要があると清教のトップが判断しました。 まぁ、実質我々イギリス清教と学園都市の共同作業……ということでしょう」 調査する対象が『超能力者』という事で,どうやら学園都市も手伝うらしいが、 上条には一つだけ、決定的に引っ掛かることがある。 「……で、なんで俺がついていくの?」 「……それについては私も『最大司教』に問い合わせました。あなたを連れて行くよう 指令したのも彼女ですから。そしたら電話に出ない上にFAXで、 『女には人には言えない秘密が一つはありけるのよ。おほほほ』 ……という思わず抜刀したくなるような迷惑FAXを送ってきてそれから全く連絡が着きません。 ……えっと、それほど危険な仕事では無いと思うので付いてきてくれますか?」 そんな憤慨エピソードを聞かされた後に「ごめんなさい行きません」とか絶対言えない お人良し上条であったが、またしても問題が浮かんでくる。 「インデックスはどうするんだ?一緒に連れて行く…って訳にもいかないし」 「あぁ、彼女に関しては多分……多分ですが、大丈夫です」 「え、ちょ、こもえ!?」 「はいはーい、ちょっとお邪魔させてもらいますよー」 割と散らかっている部屋に月詠小萌がどしどし上がってきた。 「え、あの、まだ食べかすが……」 インデックスが自分で食い荒らした食料を頬を赤らめながら、光速で掃除していく。 「で、なんで、こもえがいきなりとうまの家に押し入ってきたの?とうまならまだ帰ってないけど」 「う~ん、よく分かんないですけど「かみやんは一週間ほど家に帰らないと思うから小萌せんせーが インデックスのとこにいってあげたほうが良いんじゃないですか?」とか、久々に真面目な顔した土御門ちゃんに言われましてねー。とりあえず来てみました。一応寮監の許可は取ってますから大丈夫です」 当然、完璧幼児体型の月詠小萌が寮の許可など取れるはずが無いため、無断で寮の部屋に入ってきた上条担任であったが。 「!? ということは、またとうまは私を置いて危険な事件に首突っ込んでいるんだね!? 今回という今回は絶対に絶対にして許さないんだから!!」 鋭い歯を丸出しにして野獣のように吠えるインデックスに対して月詠は落ち着いた表情で、 「帰らないといってもお友達の家で一週間缶詰勉強会らしいですよ?」 え、とインデックスの歯が若干丸みを帯びる。冬休みも近いし、まあ在り得ないことでは無いのだが、少女の顔はなんと言うか交際相手にフラれた時に見せるような絶望感溢れる脱力系の表情に変わっている。 どっちにしたって自分に言わずにどっかに行ってしまうことには変わりは無い。 「………いいもん。どうせとうまにとって私なんか…………」 アックア戦あたりに見せた極スネモードに突入した哀れな少女に、月詠小萌は持ってきた 紙袋から悦の表情で最終兵器を繰り出す。 「ちなみに今ここには、デパ地下特製もう食わずにはいられない最強無敵の百戦錬磨、 グルメリポーター独占のロールケーキがあるのですが……まぁその様子ですと、 『あなたは』残念ながら食べらないようですね。先生はとても残念です。はい。」 ニヤニヤしながらロールケイク(発音注意)にフォークをブッさそうとする月詠の手に、 空腹少女の手が添えられる。 「……それとこれとは別なんだよ」 次の瞬間には元の欲望丸出しのシスターさんに戻ったインデックスが凄まじい勢いで ロールケーキを口にもりもり頬張っていた。 月詠小萌は心の中で小さくガッツポーズをする。 作戦成功、と。 どっちにしたって、本当は上条がイギリスに行くことなど月詠は知らない訳だが。 「……なるほど。土御門は小萌先生を騙してインデックスの相手をさせているから 大丈夫……と、そう言いたい訳か」 「ま、そうゆうことだ。じゃあ早速、第二三学区に停めてある七〇〇〇キロオーバーの 内臓圧迫飛行機に乗ってイギリスへ……」 「行かねーよ。そんなんで納得できるか」 疲れた顔で席を外そうとする上条に土御門が追加説明を施す。 「まぁ、実際『接触』じゃなくて、『護衛』なんだけどにゃー」 上条の動きが若干鈍る。『護衛』ということはその『超能力者』はだれかに狙われている事を 意味するのではないか? なんというか、上条が黙ってスルーできない事を的確に突いている気がする。 土御門の声が少し低くなる。 「超能力と魔術が同時に使えるってのは相当美味しい話らしくてな。『外』にいる 『研究者気取り』の奴らが、その『能力者』を狙っているらしい。で、『安全のため』に 俺らが先に接触した方がいい……ってのが『上の報告』だ」 その『研究者気取り』を知っている者なら、 それを『スターゲート計画の残党』と呼ぶだろう。 当然、上条には理解できないが、要するに狙われているから助けましょうという事だけは解った。 正義感溢れる上条としてはなんとなく行く気になってきたが、自分が手伝されるのはやっぱり 納得がいかない。特に理由が分からない辺りが。 悩む上条にトドメの一言が突き刺さる。 「かみやんのいない状態での『仕事』は上層部から禁止されてるからにゃー。 もし、かみやんが行きたくないって言っちゃったら、ぶっちゃけ『その能力者』死んじゃうかもよ? 例の『研究者気取り』さんは結構乱暴だから」 やっぱり自分のせいで人が死ぬのは忍びないですよね、と神裂が棒読みで言ったのを 合図に上条の心は折れ、同行を許可してしまった。 不幸だー、という上条の声は一陣の風ともに消えて無くなった。
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「つっちーご愁傷様…。」 「白雪さんはどれくらいの力を持ってますの?」 「んー確かLV3あるかないかぐらいやったと思うけど?」 「うそおっしゃい!!あれほどの吹雪をどうやってLV3が使えますの!?」 ㊟実際レベル4くらいの吹雪が出ていた。吹雪を起こす能力者はそこまで多くないのでおそらくこの時の白雪は 凍結系能力者最高位 になっている。 「うちはそういうふうにしか聞いてないんや!!」 「っていた!!なんか雪がひょうになってますわよ!?」 「しかもどんどんおおきくなってる!!このままいくと氷の剣でも出せるんとちゃう!?」 「まさか…、ありえますわね、それ…。」 「このままいくとうちらも巻き添え食らうで!!」 「そんなバカな、今400メートルぐらい離れてますのよっと!?」 いきなりでかい氷が降ってきた…。 「シャレになりませんな…。」 「ですわね…。」 二人は顔を合わせて…、 「「逃げろおおおおおおおおおおお!!」」 月夜の吹雪から必死で逃げまとう土御門、青ピ、黒子の様子を安全圏から観察している結標と海原。 「全くはた迷惑なカップルね」 「元はといえば貴女が原因じゃないですか。ショタコンは都合の悪いことは全て忘れる人種なんですおぶっ!」 「うるさい黙れ。次はあんたの鼻へし折るわよ。……ってこっちにまで氷が! 海原、何とかしなさいよ!」 「分かってますよ!(本当に自分勝手な人種ですね、ショタコンは)」 月夜の能力の余波が自分達の方まで来たことで喧嘩していた二人はすぐさま協力体制を取る。 本当なら結標に皮肉の一つや二つ言いたかった海原だが、殴られたくないので黙ってトラティスカルパンテクウトリの槍で月夜の氷を分解する。 結標は海原に指摘されたようにこの件に関しては自分に非があることを認めると、めんどくさそうではあるが行動に出た。 「土御門みたいなやつでも私たち『グループ』のリーダーだから死なれるのは困るのよね。まあ上手くいくかは分からないけど」 「何か策でもあるんですか! あるなら早くして下さい! だんだん氷の量が増えてきて捌き切れなくなりそうなんですから!」 「はいはい、分かったわよ」 結標はそう言うと、『座標移動』で土御門を月夜の前に、しかも正確に二人の唇が重なるように転移させた。 土御門にキスされたことで月夜の怒りもようやく収まり、それと同時に吹雪もキレイサッパリ収まるのだった。 遠目から見ても分かるくらい真っ赤にしている土御門と月夜の二人を見ながら海原が結標に尋ねる。 「よくあんな手で止まるなんて思いましたね。あれで更に彼女が暴走するとは思わなかったんですか?」 「思ったわよ。でもあの二人もバカップルなんだから止まる可能性のが高いとは思ってたけど」 「はぁ、そうゆうものですか……はっ、忘れるところでした! 御坂さんと上条当麻の二人の監視を続けなければ! あわよくば上条当麻抹殺の方向で!」 またしても暴走しそうな海原を呆れ顔で見ながら、結標はある人物にメールを送った後で海原に死刑宣告をする。 「ねえ海原。もしも今日のあんたの行動、嘘偽りなくある女にメールで報告したらどうなると思う?」 「ちょ、ちょっと待ってください! もしかしなくても送ってますよね! しかも送った相手は……」 「私だ。全くしょうがないなエツァリお兄ちゃん」 海原の後ろには殺気全開で仁王立ちしているショチトルの姿があった。 同時刻、映画館付近。 「また土御門のやつ、白雪さん怒らせたな。」「…結標が言ってたとけど怒るとすごいのねあの人。」 「私でも超面倒です。寒さは超防げませんから。」「…その格好じゃあな。」 「浜面、超殺してもいいですか超良いですね浜面超殺す!!」「きぬはた、ここで人殺しはまずい。」 「くぅー!!ありがとうよ滝壺!!」感謝する浜面。 だが、 「こんなやつでも殺したら絹旗の経歴に傷がつく。」「うぉい!!暗部組織にいる時点で経歴真っ暗だろ!!」 「さわがしィ野郎だなァ。おッ、収まったぞォ。土御門のかき氷でもできたかァ?」 しかし直後。 吹雪が収まったすぐ近くのビルの屋上で爆発が起こった。 原因はショチトル。 どういう状況かというと……、 「いつまでも女のことでいじいじしてるんじゃない…。」 「ショ…ショチトル…?」 ショチトルは魔術バリバリ使える位までに回復していた。 「ってなんで僕のトラウィスカルパンテクウトリの槍をショチトルが持ってるんですか!?」 簡単なことだ。結標が協力しただけである。 「さて、貴様のその根性たたきなおしてくれるわ!!」 「ええ!!これが最近流行の…不幸だあああああああああああああ!!」 「今の爆発何?」「さあ、なんか怒りがこもっている一撃のような気がする…。」 「(今の…海原かァ?なんかが違う気がすンだけどよォ…。)」「ねえねえ、映画見ないなら遊園地再開しよってミサカはミサカは誘ってみる。」 「分かった分かったァ。」「それじゃあしゅっぱーつ!!ってミサカはミサカは張り切ってみたり!!」 「じゃあ私達も♪」「だな♪」 「私達超どうします?」「はまづら、あのどちらかのカップルを付けてみたい。」「確かに気になるよな~」ニヤリ 浜面たちはとりあえず上琴をつけることにした。 「じゃあ私たちはどうしよっか? やっぱり御坂さん達を追いかける?」 「そうですねー、私としては二手に分かれ……あっ、ちょっと待ってて下さい」 初春と佐天も行動を起こそうとしたその時、初春の携帯が鳴ったことで中断してしまった。 メールの相手は美鈴で、いつの間に自分のアドレスを知ったのかという疑問が湧いたが、今はメールの内容を確認することが先決なので後回しにした。 初春はメールの内容を確認すると、申し訳なさそうに佐天に告げる。 「すみません佐天さん。私、御坂さんのお母さんに呼び出されて明日のパーティーの打ち合わせに行かないといけなくなりました」 「まあそのパーティーの元々の切っ掛けが初春だから仕方ないんじゃない? こっちは大丈夫だからあんたは明日のパーティーの為に頑張りなさい!」 佐天に送り出されて初春が美鈴の所へ向かうと思われたが、初春は何も言わずに取り出したボイスレコーダーを佐天に渡す。 「……初春、これは?」 「ボイスレコーダーですよ、ボイスレコーダー。これで御坂さん達の馴れ初めとか日常をさり気なく盗ちょ……愛のメモリーとして刻んで下さい」 「いやいやいや! 愛のメモリーの前に盗聴って言おうとしてたよね! ダメだって! ジャッジメントがあだだだだだっ!!!」 普段は悪事とか一切しない(当たり前だけど)初春に盗聴を要求されたので慌てて断ろうとする佐天。 しかしそんなことは許さないとばかりに初春は佐天の肩に手を置いて、握り潰す勢いで締め上げた。 「やだなー佐天さん、盗聴じゃないですよー。愛のメモリーを形として残したいだけですよ? 断ったらスカートめくりする度に顔面に膝入れますから♪」 「そ、そうだよねー。愛のメモリーを残すだけだから盗聴じゃないよねー。ま、任せといて(不幸だーーーーーっ!)」 「良かった。やっぱり持つべきものは頼れる親友ですね。じゃあ私はこれで。あ、後ろの方達は佐天さん達のフォローをお願いします」 初めて見せる初春の一面に、佐天はなす術も無く初春のお願いを聞くことにした。 なお、初春の恋愛方面の幸せ成就における脅威の行動力が学園中に知れ渡るのはまだ先の話である。 去り際にアイテム一行にも協力を要請したが、異を唱えたのは絹旗だった。 「なんで私達がジャッジメントの、しかも超面倒臭そうなことに協力しなくちゃいけないんですか? そんなの超お断りです」 「きぬはた、わたしはやってもいいよ。あの二人、なんだか参考になりそう」 「滝壺が賛成なら俺も賛成だ。絹旗、一人だけ駄々こねるなんてお前は本当にガキだブボッ!!!」 「しょうがないですね、滝壺さんが賛成なら私も超賛成です」 滝壺がやりたいということで絹旗も初春のお願いを聞き入れることにした、何故か浜面をブン殴って。 初春は協力者達に頭を下げた後で今度こそ、美鈴と詩菜の所へと走っていった。 取り残された4名はどうやって上琴から話を聞きだすかを相談し始めた。 「俺らあんまり親しいわけじゃないしなあ…」「はまづら、諦めるの速い。」 「だから超浜面なんです。えーっと超佐天さんでしたよね。レールガンとは超お知り合いなんですか?」 「ええ、まあ…レベル0ですけど。」 「それなら心配いらねえよ。上条だってレベル0だ。」 「えええっ!?御坂さんの彼氏ってレベル0なんですか!?」 「聞いたときは私たちも超驚きましたけどね。んじゃ超とりあえず聞き出すのは佐天さんに超任せて、私らは援護に超回りまわりましょう。」 「援護って何すんだ?」 すると絹旗は学園都市最強を指さす。 「あいつが超妨害しないように超見張るんです。」 「ほっといても大丈夫だろ?まあいいか。んじゃその方向で」 「わっかりましたー♪えーっとこのボタンで録音開始ね…フムフム……」 そのころ4人の5メートルほど先を行く上琴&一打はというと……
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【とある魔術の禁書目録】 上条当麻(1) 002 コネクト 五和 [[]] 一方通行 [[]] 打ち止め [[]] 番外個体 [[]] 土御門元春(1) 008 ≪策≫ ≪策≫(後編)
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小ネタ バカは風邪をひきました。 「うーーーーさみぃ。なんでこんな時誰も来ないんでしょうかね・・・」「来ないほうが嬉しんだけど、来たらきたでそれもな」「飯食う気力がないな。もう少し寝てようかね」―――ピンポン!―――「(だれだ?そうだ!このときは居留守を使うことにしよう。上条家直伝居留守!!)」上条は寝たふりをした。―――ピンポンピンポン!―――「(今日は寝るって決めたんだよ。新聞の勧誘でも何でもさ。受付ねーぞ。土御門もシカトしよう)」上条は寝たふりをした。―――ピンポンピンポンピンポン!―――「だぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!(誰だぁ?)」「私よ?さっさと開けろこのバカ!寝てるならさっさと起きなさいよ!」「(寝たふり寝たふり!)」上条は来客に対して寝たふりを決行。「あー!アンタね、そんなことするならここからでもドアぶっ壊して入ってやるからね。10秒数えてあげる。」「10!」「9!」上条はここで思った。自分はもう長くないと。ここで人生が終わると。「8!」「7!」上条はここで腹を決める。来客を招きいれようと。ベッドから立ち、玄関へ向かう。「6!」「5!」上条はふらふらした足取りで玄関へ向かう。「4!」「3!」「2!」上条は玄関のドアを開ける。「いるんだったらさっさと出なさいよ。」「・・・もうだめ・・・だ・・・」上条は力尽きた。その場に倒れ込む。「あれ?アンタ熱あるじゃない?どうしよう・・・こいつを部屋に戻して、っと・・・」隣の土御門に助けてもらって上条をベッドの上に運んだ。美琴は、そのあと土御門兄妹にお礼を言って上条の部屋で看病をする。「アンタさ、なんでこんなに無理するのよ。ひとりで」「いつ倒れるかって心配してたのに。何でよりによって今日なのよ」「あ・・・でも、寝顔可愛い」「眠くなってきちゃった。寝よ・・・。」――――――――――――――――――――――――――――――――――――――「ん?あれ?俺ベッドだ。え?御坂さん?何でここにいるのでしょう?」「あ。起きた?」「起きた?じゃねえよ。何でいるんだよ?」「なんでってアンタがそこで倒れてるから悪いんじゃない・・・グスッ」「そこで泣かれても上条さんは責任が取れないんですが。」「ちょっと、おでこ・・・」美琴は上条の額に自分の額をくっつける。優しく。「熱は、なんとか下がったみたいね。でも、今日は絶対動かないでよ?」「あ・・・さんきゅーな」「ご飯作っといたんだ。おかゆ。食べる?」「悪いな。ここまでやってくれるなんて、美琴さんは神様ですか?」「具合悪いのにそんなにしゃべんなっての。ほら。あーんして」「あーん。ん・・・ん・・・これうめぇな。うん。うめえ」「しょうがないから作ったんだからね。感謝してよね」「ありがとうな。美琴!」「(今、名前で呼んでくれた!)・・・美琴センセーにかかればこんなもの朝飯前だからね」「そろそろ俺の上から下りてくれないか?トイレに行きたいので」「あ!ごめんごめん。ついついアンタが逃げるかもって思ったから」「そんなんで上条さんはあなたの目の前から消えませんよ?」「・・・ありがと。当麻。」
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上琴の受験 今日は3月某日、上条の高校の入試の日だ。上条当麻は現在高校2年生。普通なら生徒は休みなのだが上条、土御門、青髪ピアスの3人は補習代わりに入試の手伝いに来ている。手伝いといっても簡単なもので校舎の入り口付近で教室の場所を教えるなどをしていた。「お!あの子かわいいで!?」「それよりあっちの黒髪ロングの子のがいいにゃー!」「おまえら真面目にやれよ…」まあこんな金髪や青髪に場所を聞く受験生などほとんどおらず忙しいのは上条だけだ。土御門&青ピがやることといったらかわいい子探しくらいだった。「と~う~ま♪」すると突然背後から上条は誰かに抱きつかれた。急な衝撃に驚きながらも後ろを振り向く。抱きついてきたのは上条の彼女である御坂美琴だった。付き合って1年以上が経ち今ではどこでもいちゃいちゃするバカップルである。だが上条は抱きつかれたことに対し嬉しいというより驚きの表情だ。「み、美琴!?こんなとこでなにしてんだ!?おまえ今日受験じゃなかったのか!?」「そう受験よ。だからここに来たんだけど。」「……言ってる意味がわからないんですが…」「だからこの学校を受験するのよ!!」「……………ぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!?????」上条が驚くのは当然である。美琴は上条を驚かすため別の高校を受けると言っていたからだ。「な、なんで!?なんで常盤台のお嬢様であるお前がこんな平凡極まりない学校を!?」「なんでって……それは…当麻と同じ学校に通いたいからに決まってるじゃない!」もはや上条はいろんな意味でパニック状態である。その一方で上条はかなり嬉しかった。「(美琴と一緒に通えるようになるのか…やばい…にやけが止まらん!)」周りからみれば不審者と間違われるくらい上条の顔はにやけている。だが次の美琴の言葉に上条は動揺した表情に変わる。「でもね…今日の受験不安なの…」「え?いや美琴ならうちの高校くらい余裕だろ?」「今の状態だと確実に落ちるわ。」「そんなわけな―――」そこまで言い上条の言葉は途切れる。美琴は上条にキスをしていた。それはほんの一瞬の出来事だったが美琴は満足そうに満面の笑みでこういった。「これで準備完了!じゃあ行ってくるね、当麻♪」そう言って美琴は校舎に入っていった。その場に呆然とし立ち尽くす上条。だがその顔は幸せそうだ。幸せオーラがにじみでている。そしてその一部始終を見ていた土御門と青ピからは黒いオーラがでている。そのオーラはもはや肉眼で見える。「「カ~ミ~や~ん~!」」「は!?まてお前ら!まだ仕事は残って―――」「「天誅ーーーーーーー!!!!!!!!!」」そう叫びながら上条に飛び掛る2人。まだ受験生が周りにいる場所でいつものとっくみあいが始る。そして数分後、黒いオーラ纏う2人に敗北した上条が横たわっていた。しかしその状態でも上条の幸せオーラが消えることはなかった。ちなみにこの喧嘩?はもちろん先生達にバレ補習&宿題の追加に校庭50周がデルタフォースに言い渡された。
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ミナモトノミチチカ(源通親) 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿。 シンサンジュウロッカセン(新三十六歌仙)の一。 別名: コガノミチチカ (久我通親) ツチミカドノミチチカ (土御門通親)
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立ち上げってショーツに手をかける御門にリトの小さな声がかかる 「その先生……オレもういろいろ限界なんだけど…」 見るとさすがに二回連続の射精はきつかったのかリトのそれは萎れたままだ そんなリトの様子に御門の目がキュッと細められる 「何を言ってるのかわからないわよ結城くん?」 その声は今まで聞いてきたどの声より静かで落ち着いていたがリトの心臓を刺し貫くものだった 「ねえもう一度言ってみてくれる?」 その長い脚がリトのモノに伸ばされる 「えっだから…その…」 「早くしゃべりなさい。私をあんまり待たせないで」 御門は腰に手を当てたまま足の指を袋から裏筋に這わしていく 「うっ…あぁ」 「ほら早くッ!どうしたの?ちゃんとわかるように話なさい」 爪でカリの周りを擦る様に滑らせていく 「さすがにちょ、ちょっと…きゅ、休憩した……」 「だから何をいってるのかわからないって言ってるでしょう?」 その声はどこまでも落ち着いていて、それでいて静かにリトの亀頭を指で挟んで抓っていく 「あっ!う…わあッ」 「フフフ、どうしたのそんなみっともない声を出して?」 ぎゅうぎゅうとだんだん指に力を入れていく御門にリトは歯を食いしばって耐える そんなリトの態度とは裏腹にリトの肉棒は除々に大きさを取り戻していく 「あら?ウフフ、結城くんあなたこんなことされても感じてしまうのね」 御門の言葉にリトは赤面するが体の素直な反応は止められない 「これは困ったわねェ。まさか結城くんがこんな変態だったなんて……どうしよう…」 顔に手を当てて悩む御門だったがその目は楽しさで満ちていた 新しいオモチャを手に入れた様に、獲物の意外な行動を観察するかの様に 「ねえ結城くんはどうして欲しい?言ってみなさい」 爪を再び裏筋に這わせるとそのまま上に滑らし、カリに爪を当てる様に何度も何度も擦り付ける 「ほら?どうしたの?なにか言ってみせて変態の結城くん」 リトはなにも言えずカリに来る痛みと刺激に体をくねらせる 「フフ、もうこんなに硬くしちゃって。こんなことされてうれしいだなんて人結城くんが初めてよ」 獲物を弄るかのような、見下すような視線がリトを見つめる ぐりぐりと踏みつける足の下で元の大きさに戻ったそれに御門は薄く笑うと するするとショーツを脱ぎそれをリトの顔めがけて放り投げる 「ウフフ、変態の結城くんはそういうのも大好きでしょ?」 口に手を当てて侮蔑の眼差しを送る御門にリトは体を震わせ何も言えない 「フフフ、心配しないで結城くん私あなたの様な変態はとっても好きよ」 そう言うと御門はリトの腰の上に跨る 「先生……?」 「心配しないで私に任せなさい。結城くんの全てを」 御門の手が自らの秘所を広げリトのモノにゆっくりと沈めていく すでに十分なほど濡れている秘所は肉棒をぬちゃぬちゃといわせながら咥え込む 「ん…はァ…ああァ」 御門の口から今までとは違う喘ぎが溢れ、顔は恍惚と悦びに満ち溢れている 「ほらわかる結城くん?私とあなたが繋がってるのよ」 体を後ろに仰け反らせる御門は、すぐにでも腰を動かしたい衝動を抑えてリトに結合部を見せる 入れただけで軽くイッたのか体は小刻みに震え口からは涎を垂らしている 「すげー……先生とオレ繋がって…」 「フフ、そうよ結城くんの童貞もらっちゃったわね」 御門は楽しそうに笑う。その顔を仕草を見ているだけでこの人のためになんでもしたい そう思わせる何かにリトは取り憑かれてしまう ぐちゅぐちゅと音を立てながら御門は腰を動かしていく。ただしその動きはひどく緩慢だ 「はぁ、んッ…ああ…」 御門が喘ぐ度、胸を震わせる度リトは自分のモノが熱く脈打つのを感じる もっと欲しい、もっと腰を動かしたい、もっと体を自由に――― 「うっ…ああ…」 「あれどうしたのかな?気持ちよくない?」 その言葉にリトは全力で横に首を振る 「そんなこと!ただ……」 「ただなにかな?フフフ……」 御門は腰の動きを速めてリトに刺激を送る。緩急のある快感の波にリトはもだえる 「どうしたの結城くん?先生ちゃんと言わないとわからないじゃない。ほら?」 リトの上で上下に打ち付ける御門は、快楽とリトの反応で目を輝かせる 「ほらちゃんと言いなさい。どうしたいの?ねえ?結城くん?」 たぷたぷと揺れる胸にむしゃぶりつきたい、御門の体を下から突き上げたい 膣を体を犯して犯して自分だけの御門にしたい 荒い息を吐き目が虚ろになっていくリトの胸板にすーっと指を這わせる 「ねえ?私を自由に抱きたい?」 皮の手錠で繋がれた手首にギュッと力が入る 「私の体もっと欲しい?」 目はもうその豊満な体から離せない 「私を自分だけの女のしたい?」 リトは御門に合わせて腰を動かそうと力をいれる、と御門はその腰を掴んで動けなくする 「ダメよ結城くんウフフ、あなたは私の物でしょう?」 「オレは先生の……?」 御門はリトの顔に身を摺り寄せるとその顔に頬を寄せる 「そうよ言ったじゃない。私の言うことは聞かないとダメって!」 手首に繋がれた手錠がガシャガシャ音を立てる 「これ辛そうね。ねえ取ってほしい?」 リトは首を振って即答する 「どうしよ~かな~……だってこれ取ったら結城くん逃げてしまうでしょう?」 「そ、そんなことッ!」 「ホントかなァ私を襲って逃げたりしない?」 「絶対にそんなこと!」 「私の言うことはちゃんと聞く?もし……破ったら……」 御門の声が目がゆっくりと暗く冷たく細められる 「……殺すわよ」 その言葉はリトの全身を一瞬で凍えさせるものだった 真正面から見た御門の目は獲物を見つめる捕食者のもの リトの脳裏に自分の置かれた状況が刻み込まれる。それは絶対的な関係主と従者、飼う者と飼われる者 それでもそんな関係でも―――リトの中で何かが大きくはじける それは膣の中でさらに大きくなっていく、とその反応に御門はうれしそうに笑う ぺロリと舌なめずりした口をリトの耳に寄せる 「これを今から解いてあげるわ。そのかわり私の言うことはなんでも聞くようにわかった結城くん?」 「はい……」 御門の手が手錠に伸ばされゆっくりと外していく 「これを外したら私の体好きにしてもいいわよ」 右手を外されたリトの顔が輝く 「私の体ムチャクチャにして、何度も何度も結城くんの好きな様に私を掻き回して イカせて……私を犯しなさい」 耳元で何度も囁かれる言葉をリトは頭に刷り込んでいく 左手の手錠がガチャンと床に落ちる 「はい後はあなたの好きな様にね、結城くん」 手錠から解放されたリトはその細い腰に手を回すとそのままベッドに御門を押し倒す 御門の手首をしっかりと握り締めると形勢の逆転したリトは勢いにまかせて腰を打ち付ける それは久しぶりに檻から出された獣の様に、エサにありつく犬の様に 「あッ!んあァ…いい…もっともっと突いてェ」 自分の下で悶える御門を見ていると体がどんどん昂ってくる 前後左右に震える胸にリトは口を這わすと、待っていたと言わんばかりにしゃぶりつく 乳首を乳輪に舌を絡めては吸い付き、その味を堪能する 「あッどう?私の胸…んっああ、おいしいィ?」 リトは夢中でしゃぶりつく。そのやわらかさに気持ちよさに一瞬で虜になる 「先生の胸すげーおいしい……」 「ウフフ、結城くんのものよ」 リトは先端を軽く噛むと歯の間でこりこりと擦っていく 「あッ、痛っ…あっん、んんッ」 痛みと気持ちよさで体を震わす御門がリトは楽しくてしかたがない その腰に腕を回すとさらにぐいっと自分に引き寄せる。根元まで入っていく肉棒に御門の脚がふるふると震える 「あッかぁ…奥、奥までキてるッ」 リトは口の端を歪めると快楽にまかせて腰を動かしていく ぱん、ぱん、ぐちゅぐちゅと肉と体液が絡み合いベッドに染みを広げる 「ああッ、いいすごくッ…奥までキてる、結城くんのが奥までッ」 「先生オレのどう?気持ちいい?」 御門はリトの首に腕を回すと自分に引き寄せる 「もっとしてェ、もっと突いて…私をもっと犯してお願いよ」 御門の熱い抱擁がリトの下腹部をざわつかせる リトは御門を四つん這いにさせると後ろから犯していく 犬の様な格好でも御門は涎を垂らしてリトのそれを迎える。腰を振る度に御門の肉付きのいいお尻がリトの手に食い込む 「はあん…後ろから好きぃ、後ろから犯されるのすごくいいのぉ」 「先生のマンコすげーエロイ…エロすぎ」 「結城くんのが欲しいってもっとしてって言ってるわァ」 肉と肉がぶつかる感触が二人の性を掻き立てる リトは膣奥までねじ込むように肉棒を出し入れさせる。コツコツと入り口にあたる感触に御門の体がゾワリと逆立つ 「気持ち、いいッ…おチンチンいい…結城くんのが、私おかしくなりそう」 突かれながら体をベッドに沈める御門の背中にリトは舌を這わせる 「先生ダメだよ。勝手に一人で気持ちよくなったら…」 背骨に沿って滑っていく舌の動きに御門は体を仰け反らせる 「はんッ、あっあァ…だって気持ちよ…すぎて…」 リトは御門の背中に体をもたれながら、その下で揺れる胸に手を伸ばす 「あんッ…ダメぇ、激し…すぎる…あッあんんッ!!」 御門の言葉を無視するかのようにリトは乱暴に胸を揉んでいく リトの手に収まりきらない胸は前後の動きとリトの手で大きく形を変えていく 「あっあァ…ダメ、イッちゃう!イッちゃう」 「先生胸弱いんだな」 リトは揉みながら指で弾くように硬くなっている乳首を弄っていく 「あッらめェ…それ良すぎてッ、ああァ…イッちゃうぅ」 「ほらオレのチンポでイッちゃえよ先生ッ!」 リトは腰の動きを速めるとそれに合わせて胸も大きく揺れだす 「んんんッ、はああァ…も、うイクッ…あッイッちゃ…あああアあァぁッ!!」 リトが胸から手を離すと御門は崩れるようにベッドに身を沈めていく 「はぁッ…はぁ、んッはあ…」 荒い息を吐き続ける御門にリトは腰を持ち上げると位置を変えさせ、自分に騎乗させる 「先生まだ終わってないよ。さっきみたいにまた動いてくれよ」 イッたばかりで痙攣を繰り返す下腹部にリトは腰を小刻みに突き上げ御門に動く様に要求する 「はあッ、んっんん…はあァ、んッん…」 ゆっくりとしか動けない御門にリトは突き上げを強くする 「ほら先生もっと動いてくれよ。先生が言ったんだぜ私を好きにしてもいいって」 リトからの申し出に御門は胸板に手をおき腰を深く沈めていく 「んッふぁ…ああ、これイイ…んんッ」 リトは御門の腰を手で固定すると勢いよく突き上げる それはただ欲望に身を任せるだけの動き。御門の体に酔いしれた者の動き 「はあッ…イイあっあァ、くゥ…ああァァ」 御門の額から汗が流れリトの胸に何度も落ちていく 「結城くん、私の体いいでしょう?……んっあァ、もっと欲しい?」 「うん…オレ先生がもっと欲しい」 「じゃあさっき言ったこと守れるかしら?私との約束…」 「いいよ…こんな気持ちいいことできるんなら…オレ先生の物にでも」 その言葉に御門は初めて声を上げて笑い出す 「いいわよ結城くんじゃあ……今日からあなたは私のもの」 胸板に置いた御門の手が爪を立てて胸を滑っていく 「痛っ!!」 皮がめくれ血がにじむ胸に御門は舌を這わせる 「これは契約の…証かな」 ぞくりとさせる御門の声。だけど今は気持ちよさがリトを掻き立てる 「先生…先生…」 「ウフフ、あなたはこれから死ぬまで私の物、私だけのために生きるのわかった?」 御門の下でリトは懸命に首を振り続ける 「いい子ね結城くん……それじゃあイカせてあげる」 御門は腰を持ち上げるとリトの動きに合わせて自ら打ち付けていく 「あぁ…うああ」 さっきまでとは全然違う膣の締め付けがリトを襲い早くも射精感がこみ上げてくる ぐちゅぐちゅと音を立てる結合部からは白濁した蜜がこぼれだしリトの竿を白く染めていく 「ああ…先生俺もうッ…」 「イキたい?イキたいの結城くん?それじゃあちゃんとお願いしないと」 「イカせて…先生のでオレのをイカせてくださいッ!!」 御門は半月に笑みを作ると腰の動きを加速させリトに射精を促す 「もう…ダ、出るっ」 「いいわよ、私の膣内で結城くんのを全部出しなさい」 膣肉がざわめき肉棒をギュッと締め付けるとリトは膣内に自分の欲望を全て吐き出した 疲れてベッドの中で寝ているリトに裸に白衣の格好で歩みよると、御門はその額にキスをする 「フフフ、これであなたは私の物……そして次は……」 御門は頭の中にある人物を思い描くとくすくすと笑った 次の日学校でリトはララのいつものおかしな発明に追い掛け回されていた その様子を保健室の影から見ていた御門は、疲れてくたくたになっているリトに手招きする 「悪いララオレちょっと用事!」 「え~リト~!?」 ララの抗議の声を後ろで聞き流し御門の下に走り寄るリトの顔はうれしそうだ まるで見えない首輪に繋がれているペットの様にご主人様の足に駆け寄っていく 「結城くん今日も楽しそうね?」 「そんなことないですよだってオレ先生が一番……」 御門は目を細めてリトの頭を撫でてやる。それにリトはすごくうれしそうだ 「私もあなたが一番よ結城くん」 頭に置いた手を首に回すと御門はリトを抱き寄せる 「ちょッ、先生ここじゃあいくらなんでも……」 「フフ、そうねじゃあ今日の夜も家にいらっしゃい」 御門の言葉にリトの顔が輝く。そんなリトの耳に顔を寄せると御門はそっと囁く 「だけど今日は少しあなたにお願いがあるのよ結城くん」 「お願いですか……?」 「そう!お客さんを連れてきて欲しいのよ。あなたにしかできないとっても大事なコトよ」 御門は遠くにいるそのお客さんをじっと見つめる 「いい……ですけど、それって誰なんですか?」 「それはね……」 遠くにいる客、ピンクの髪をした結城リトの大切な人、自分に手を振ってくる天真爛漫な少女に向けて御門は笑顔で手を振り返す ――――全てはこの時のため これから始まる宴に御門の目は妖しく輝いていた
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「ははっ…これは流石に驚いたよ、 レベル5決定だな…」 「「「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」」」」」」」」 全員文句無しッ!!今夜は宴が決定付けられた。 「…えー、本当ですか…?」 「にゃーに言ってんだにゃー!!レベル5だぜい?八人目だぜい?すっごいにゃー!!」 「そうだよ白雪さん!!私なんか自分がレベル5になった時と同じ気持ちだよ!?」 「そうですわよ!!お姉様と同等の能力を持っているんですよ!?」 「…実感無いよー…面白かったけど」 「にゃー月夜が放心状態だにゃー。」 「当麻に知らせよっと」 そう言って美琴は当麻に連絡した。 『美琴、いきなり何でせうか?』 「白雪さんのレベルが判明したから連絡したの」 『そうなのか。結果はどうだったんでせうか?』 「8人目のレベル5になったんだよ」 『まじですか! スゲー!』 「あ、あとこれみんなに教えといてね」 『分かった……と言いたいけど今はムリです』 「どうして?」 『美琴は分かっていると思うけど、今アクセラと一緒にクラスのみんなを制裁している所なんで』 「そうだったね。じゃあアクセラだけにも言っといて」 『分かった。じゃあな美琴』 そう言って美琴は電話を切った。 「さてと、ってあれ?」 美琴は電話が終わって周りを見ると土御門と黒子も電話していた。 少し経つと、土御門と黒子は電話をするのを止めた。 「みんな、誰に電話してたの?」 「オレは浜面に電話してたにゃー」 「わたくしは○○様に電話していましたの」 どうやら2人とも白雪がレベル5になったことを知らせていたのだ。 そのころ、電話を切った後の上条は… 「アクセラ、白雪がレベル5になったらしいぞ」 「まじかよォ!!あの雪女がかァ、で何位なンだァ?」 「そこまで分からない。多分4位から5位の間じゃねーか」 「その辺りだよなァ。だって瞬時に凍らせるンだろォ?下手するとオメーの彼女より強いかもしれねェぞォ!!」 「そうかもしれないな。そんなことよりアクセラ、こんなアホなことは止めて白雪の為に宴を開かないか?」 「賛成だなァ。じゃあクソガキ達にも連絡しておくかァ」 上条とアクセラは制裁を止め、白雪の宴をすることになった。 またアクセラは、打ち止め達に連絡するのだった。 プル 「もしもし?てミサカはミサカは電話に出てみる」 「はェーなオイ。ンで、元気にしてるかァ?」 「もちろんだよ。遊んでもらってたしってミサカはミサカは報告してみる」 「そーか。ところで、あの白雪っているだろォ?そいつが無事Level5に昇格したんだとよォ」 「おお!てミサカはミサカは素で驚いてみる」 「ンで、そのお祝いをやるそうなのだが・・・」 「いくいくー!てミサカはミサカは大声出してみる!」 「バカッ耳が痛ェだろォーがァ!」 「それじゃ、後で行くねーってミサカはミサカは電話を切ろうとしてみたり」 「場所とかは分かンのかァ?」 「忘れたの?あなたと私は電波(赤い糸)でつながってるんだよ?場所くらい分かるよ」 「それじゃァあとでなァ」 プチ 切り終わったと同時に土御門からメールが・・・ 『みなしゃん!マイハニー月夜の順位がだいたい決まったにゃー 先生方の予想では6位だって言ってるにゃー でも実際、垣根と麦野の分が繰り上がって 実質的な4位だそうだにゃー』 「だとよォ」 「考えてみればすげぇな 俺らの周りだけで・・・ level5・・・3人 level4・・・滝壺も含めて2人 level2~level3一万人を動かせるガキ・・・1人 幻想殺し・・・オレ level5を倒したlevel0・・・1人 大陰陽師・・・1人 守備範囲の広いただの男・・・1人 もいるんだぜ?」 「そうだなァ。このメンバーなら小せェ国ひとつ壊せるぞォ?」 「だな」 冗談半分の世間話?をしながら歩いていると前から・・・ 「ハァ、ハァ、こ、ここまで来れば……ゲッ、上条に一方通行!」 そこに現れたのは当麻と一方通行から逃げていた情報屋こと紫木友で実は彼、当麻をシメる会の最後の生き残りなのだ。 (ま、まずい! ここで下手な動きをしたら確実に死ぬ! どうする? どうやってこの危機的状況を……) 「な、なあ情報屋。別に俺達もう怒ってねえからさ、そんなに警戒しなくても大丈夫だぞ」 「(俺は別に怒ってもいねェンだけどなァ)オラ、もう行けよ。俺はともかく上条の気が変わらねェうちによォ」 当麻と一方通行の二人に見逃してもらえることになった情報屋は自分の幸運っぷりを神に感謝した。 しかし当麻達の後ろから歩いてくる二人を見るや否や、謝罪の言葉を並べまくりながら猛ダッシュで逃げて行ってしまう。 「……アクセラ、お前何かしたのか?」 「いや、何もしてねェぞ」 「当麻お兄ちゃーん、一方通行さーん。こんにちはー♪」 (*1) 情報屋が逃げた理由、それは前日に彼の心に恐怖を刻み付けた初春と神裂の姿を確認したからだ。 当麻と一方通行はその事情を当然知らないが、最近の初春を知っているので何となく納得してしまった。 「こうして会うのはクリスマス以来ですね。お久しぶりです二人とも。それにしても今日は災難でしたね」 「災難って……もしかして二人とも、俺のピンチを知ってたのか?」 「はい。滝壺さんから連絡をもらって力になって欲しいと。今頃は最愛さんも頑張ってると思います。こっちも火織お姉ちゃんがお仕置きしてくれました」 「安心して下さい上条当麻。七閃は使いましたが、加減はしておいたので斬ってはいません。飾利にもきつく言われましたから」 当麻は神裂の七閃の脅威を身を以って味わってるだけに、彼女の言葉にやや不安を感じているがそれ以上に二人のお互いの呼び名が気になっていた。 それは一方通行も同じなのだが、初春がすっかり苦手になった彼にはそれを指摘する勇気など無かった。 「ああ、そういやあ白雪のやつがさシステムスキャンの結果、8人目のレベル5になったんだ」 「本当ですか? それって凄いことじゃないですか!」 「土御門の恋人ですね。なるほど、それは心強いです。これで土御門も少しは大人しくなってくれるでしょう」 「それでさ、今日の夕方から白雪レベル5記念パーティーを開こうって思うんだけど二人もどうだ? 最愛や涙子、それに他の天草式メンバーも一緒に」 月夜のレベル5到達に初春は純粋に喜び、神裂は土御門の抑止力がさらに強くなったことを喜んだ。 当麻はこの二人もパーティーに誘ったのだが、返って来たのは意外な返答だった。 「ごめんなさい。今日、こっちも大事な約束があってその時間に行けそうにないんです。私と火織お姉ちゃん、それに天草式学園都市支部の皆さんは」 「約束があるんならしょうがないな。じゃあさ、そっちの用件が終わってからでも来てくれよ。白雪も喜ぶからさ」 「分かりました。こちらの用件はすぐに片付くでしょうから必ず伺います。魔術の存在を探り当てた者との会談ですが、話が分かる方のようですから揉め事も無く終わるでしょう」 「なァ、そいつってもしかして木山って女じゃねェだろうな?」 初春達の約束の相手を学校でのシステムスキャンで接触してきた時のことを思い返し、予想を立てた一方通行。 それにわずかに驚いて見せた初春の反応は一方通行の予想が正しいことを示していた。 「さすが一方通行さん、その通りです。木山先生、凄いんですよ。自分の力だけで魔術の存在を嗅ぎつけたんですから。今日は木山先生とこれからのことを話し合うんです」 「おいアクセラ。木山先生ってあの脱ぎ癖のある木山先生か? あの人ってそんなに凄いのか?」 「観察眼に関しちゃかなりのモンだ。雪女の能力の強さの振り幅の原因も土御門だって見抜いてたしな。俺達の事情にも何となくだが察しがついてたみてェだぞ」 当麻と一方通行、それに神裂は知らないが木山は過去に『幻想御手』を使って一万人を昏睡状態に陥らせ、アンチスキルと美琴相手に戦闘を仕掛けた過去の持ち主。 魔術のことも学園都市の暗部のことも手段を選ばないモットーのもと、木山が独自のルートで探り当てた賜物に他ならないのだ。 時計を見た初春は名残惜しそうに当麻と一方通行に別れの挨拶をする。 「ではお二人とも、私達はこれからジャッジメントのお仕事がありますからこれで。涙子さんと最愛さんが第一七七支部で待ってますから」 「いや、飾利は分かるんだが神裂もか?」 「私は飾利のお姉ちゃんとしてこの子の仕事ぶりを見学しようと思っているだけです。ついでにジャッジメントの仕事も体験するつもりですが」 (オイオイこの女がジャッジメントになっちまったらとンでもねェことになるぞ……) 一方通行の予想通り、神裂という最強のジャッジメントが誕生するのは先の話だが実はある男がアンチスキルの研修を受けることだけは決定済みだ。 最後に初春は月夜の為のパーティーについて気になったことを当麻ではなく、一方通行に尋ねる。 「そういえば一方通行さん、パーティーのことってアホ毛ちゃんにも教えましたか?」 「ああ、まあな。でもそれがどうかしたってのか?」 「じゃあ食事に関しての準備は万端にした方がいいですよ。だってアホ毛ちゃん、今日はインデックスさん、それにステイルさんと行動してますから」 初春に言われた一方通行は打ち止めの安全を考え、目の前の少女の提案を受け入れステイルとインデックスのいる教会に打ち止めを預けていたことを思い出す。 それを横で聞いていた当麻も顔を青くして、パーティーの食糧危機を予感せざるを得なかった。 「……滝壺さんとステイルさんがいるから大丈夫だと思いますよ? じゃあ私達はこれで。行きましょうか火織お姉ちゃん」 「ええ飾利。迷子にならないように手を繋ぎましょう♪」 別れ際に爆弾発言を投下した初春は神裂と手を繋ぐのを恥ずかしがりながらもギュッと手を握ると、本当の姉妹のような雰囲気を出したまま去って行った。 残された当麻はインデックスのことを考え、憂鬱になったがそれを一方通行がフォローした。 「大丈夫だろ、多分。初春のやつも言ってただろうが。あの暴食シスターを抑えられる滝壺と赤髪も来るンなら、大ピンチにはならねェだろ」 「た、確かにステイルはまだ日が浅いけど、滝壺のインデックスマイスターの力は信頼出来る……けど、対策は立てようぜ」 「ああ、そうだな……。念には念を入れねェとなァ。土御門辺りに連絡入れるとすっか」 実は滝壺、正月の上琴新居での一件以来、インデックスマイスターの名誉ある(?)称号を仲間達から与えられていた(本人は知らない)。 しかしインデックスの食に対する脅威を考え、当麻と一方通行は念の為に土御門に相談することにした。 話は少し遡り、一方通行との電話のやり取りを終えた打ち止めは一緒に行動していたインデックスとステイルにパーティーのことを伝えていた。 「へえ、土御門の彼女がレベル5になったのかい。」 「それってそんなにすごいことなの?」 「そこで疑問形になるあなたにミサカはミサカは驚愕してみたり!!だって学園都市に今のところ8人生存確実なのは6人しかいないんだよ!!ってミサカはミサカはあの人の事を思い出してみたり。」 「生存確実って…ネセサリウスなみに不穏な言葉が出たな。」 「そういえばみことは3番目だよね?」 「そうそう、ただし生存確実な人だけで行くと2番目だよってミサカはミサカは教えてみたり。」 「ところでパーティーと言っていたけどどこでするんだい?この子の食慾は半端じゃないよ。」 「ステイル忘れたの?この街には『喰わせ殺し』があるんだよ。」 「おおっ!!それは良いアイディアかもってミサカはミサカはあの人に電話してみたり!!!」 プルル 『なンだ打ち止め?』 「ふふふっあなたに勝ったってミサカはミサカは電話を取る早さを自負してみたり。」 『切るぞ。』 「ちょっと待って!!インデックスが来るからパーティーを『喰わせ殺し』でやったらどう?ってミサカはミサカはあわてて用件を伝えたりする!!!」 『おっ、それいいなあ。ンじゃ他のやつと相談するわ。決まったらまた電話する。』 「それじゃーねーってミサ」 ブチッ 「最後のあいさつも聞かずに切りやがったってミサカはミサカは膨れてみたり。」 打ち止めとの会話を一方的に終えた一方通行は、当麻に打ち止めの考えを伝える。 しかし当麻は浮かない顔である一つの可能性を示唆する。 「なあアクセラ、『喰わせ殺し』があったのは神奈川でしかも学園都市にオープンするって店長が宣言したのって正月だぞ。いくら何でも間に合わないだろ……」 「……そういやァそうだよな。たかだか一週間程度でオープンなんて出来るわけねェか」 当麻の考えに納得した一方通行は、かねてより考えていた土御門への相談をする為に電話をかける。 『おおアクセラ。実は禁書目録対策のすっげー耳寄りニュースをゲットしたぜよ♪』 「それってまさか『喰わせ殺し』が学園都市にオープンしたとかって話じゃねェよな?」 『ありゃりゃ、知ってたのか。その通りぜよ。しかも今日オープンで場所は第七学区のオレ達の寮からそんなに離れてないというオマケ付きですたい!』 「……普通なら第四学区に店を出すだろ、学園都市の常識からいってよォ」 土御門がゲットした情報は実は木山が昨日街をウロウロした時に、むやみに豪快な男(店長)から貰ったチラシを彼に見せたから。 これには土御門も驚くしかなかったが、インデックスの存在を危惧していただけにこの展開はまさに天の助けとも呼ぶべきものだった。 そのことはその場にいた美琴、黒子、月夜にも伝え、さらには他のパーティー参加者にもその旨を伝え終えていた所なのだ。 『てなわけでアクセラは打ち止め達に『喰わせ殺し』の場所を伝えてくれ。パーティー開始までは自由時間で夕方の5時になったら禁書目録たちの教会に集合も忘れずにな』 「ああ、了解だ」 そう言って、アクセラは電話を切ると当麻に土御門からの情報を伝える。 それを聞いた当麻は一旦寮に戻ることを一方通行に伝え、その場を後にした。 「今は……げっ、もう午後1時か。昼飯まだだったな、仕方ねェがクソガキ達と合流してメシにすっか」 一方通行は打ち止め達と合流し、昼ご飯を食べるついでにパーティーのことを伝えようと考え、打ち止めと落ち合う為に連絡を入れる。 その頃、美琴と黒子も時間が余ったので一度寮に戻ることにする(黒子はこの後でジャッジメントの仕事有り)。 しかし彼女達は知らない、天草式学園都市支部の対馬と浦上が出迎えようなどとは。 初春と神裂が一七七支部に行く途中に白井に会った。 「あら?初春と神裂さんじゃありませんの?」 「あっ、白井さん!!」 「こんにちは」 「そうそう、聞きましたか!?白雪さんがレベル5になったって話!!」 「ええ、知っていますわよ。なんせ、直接この目で見たんですのよ?」 「さ、さすが白井さん!!で、どんな事を白雪さんはしていたんですか!?」 「さすがレベル5と言ったところでしょうか?雪の竜巻なんて作っておりましたわ、しかも3つも!!あれはとても幻想てきでしたわ…」 「見たいです!!すごく見たいです!!」 「まあパーティーをやるようですし、その時に色々見せて貰えるんじゃありませんの?」 「わー!!それは感激です!!」 いつの間にか上下関係が元に戻っていた。 第一七七支部のジャッジメント、固法美偉は頭を悩ませていた。 理由は目の前でお喋りしてる佐天と絹旗にある。 「本来なら私はジャッジメントに超しょっぴかれる側なのにここにいることが不思議です。これも超飾利効果というやつでしょうか」 「そういえば最愛って学校にも行ってないんだよね? 普段は何してるの?」 「フッフッフッ、知ってますか涙子。女は秘密を持てば持つほど超いい女なんですよ。いくら義理とはいえ姉妹にもそれは超秘密です!」 佐天は「おー♪」とはしゃぎ、絹旗も得意気にしているが問題はそこではない。 彼女達二人は固法のムサシノ牛乳を遠慮を知らずにガンガン飲んでいるのだ。 「佐天さんとそこのあなた! 勝手に私の牛乳を飲まないで! 飲むとしてももうちょっと遠慮しなさい!」 「涙子、この人は超何者です? 眼鏡に委員長属性に巨乳、いかにも超あざといこの人は?」 「最愛、否定はしないけど本人の前で言うのはダメだよ。こちらが飾利や白井さんの先輩ジャッジメントの固法美偉さん。固法先輩、この子は親友兼義理の姉妹の絹旗最愛です」 「そうでしたか。飾利の先輩ということは私の超先輩でもありますね。はじめまして固法先輩、飾利と涙子の超親友にして義理の姉妹の絹旗最愛です。職業は超秘密です」 丁寧に挨拶された固法だが、二人の所々の遠慮ない発言に切れそうになりながらも何とか怒りを抑えて冷静に対処した。 「はじめまして絹旗さん。……ところで、あなたはもう少し礼儀を覚えた方がいいわよ。そんなんじゃ将来困るでしょ?」 「それは超心配無用です。私なら超大丈夫ですから、色々と。それよりもその超けしからん巨乳の秘密はこの牛乳ですか?」 「け、けしからんって……! す、好きで大きくなったんじゃないわよ! 佐天さんからもこの子にもう少し言葉を選ぶように注意しなさいよ!」 「まあまあ固法先輩。最愛は基本こんな感じですから。そんなに怒ってると身が持ちませんよ」 佐天がまったく当てにならないことに肩を落とした固法は、早く黒子と初春が来ることを心から祈った。 その祈りが通じたのか初春と黒子、そして神裂が第一七七支部に到着した。 「あら、佐天さんに絹旗さんじゃありませんの」 「こんにちは白井さん」 「久しぶりですね超変態ジャッジメントの白井さん」 「だ、誰に向かって言ってますの? このチンチクリンが……っ」 出会って早々、火花を散らせる黒子と絹旗に胃が開きそうな思いを抱く固法。 初春と佐天が止める気が無いので仕方ないとばかりに神裂が止めに入る。 「二人とも喧嘩は止めなさい。ここでは人の迷惑になりますし、何より飾利が怒ってしまいます」 「う、初春が……そ、それでは仕方ありませんわね。命拾いしましたね、怪力チンチクリン」 「神裂さんがそう言うなら超従うしかありません。飾利に迷惑は超かけたく無いですし」 「あの、喧嘩を止めてくれてありがとうございま……初春さんのお母さんですか?」 黒子と絹旗の喧嘩を止めてくれた神裂に固法はお礼を言うが、その後の不用意な発言に神裂がショックを受けて拗ねてしまう。 「ちょっと固法先輩! 神裂さんに何てこと言うんですか! 確かに教師してますけどれっきとした18歳なんですよ!」 「そうなんですの! わたくしもてっきり20代前半くらいとばかり……」 「まったく超ひどい人ですね。いくら老けて見えるっていっても飾利のお母さんというのは超あんまりです」 フォローに回る3人だが、その発言でさらに拗ねてしまう神裂を初春が宥めていた。 「飾利、みんなが私のことを、私のことを……」 「大丈夫ですよ火織お姉ちゃん。火織お姉ちゃんは立派な18歳ですし、ちゃんと可愛い所もありますから」 「分かってくれるのは飾利だけです!!」 「よーしよーし」 「(初春さんの方がお姉さんに見えるのは私だけかしら…?)」 「「(そんな事(超)ありません…)」」 二人は素直に同意した。 そしてその近くの食堂では… 「おーい、建宮!!今日は帰っていいぞ!!」 「分かりました!!お先に失礼しますのよね!!」 パパッと着替えて巡回。怪しい術式や魔術師のチェックの為だ。そして… (うわっ!!思いっきりいたのよね!!あれは黒曜石のナイフ…?神の右席候補ではなさそうだが一応天草式、他の魔術師に連絡!!あとは人払いなのよね!!) そしてこんな声が聞こえた。 「上条当麻…殺す…!!御坂さんは自分が守る…!!」 「(うわー思いっきりイッちまってるのよね。あっ対馬?怪しい魔術師を見つけたのよね!!天草式、また他の魔術師に連絡なのよね!!)」