約 24,320 件
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1189.html
暗黒長門は南春香の始末をアーマゲモンに任せ、朝倉と消失長門を殺しにかかる。 暗黒長門は空間に複数の槍を出現させ、消失長門に発射する。 「くたばれ。」 「させないわ。」 だが朝倉が消失長門の前に立ちはだかり、バリアで飛んできた槍を防御する。防御しそびれた槍はアカギが拳銃で撃ち落す。 「この長門さんは守る。貴方も倒す。両方こなさなくちゃいけないのが、私の辛いところね。まぁ覚悟はできてるけど。」 アカギは拳銃を構えながら消失長門の側に立つ。 「朝倉さん。長門さんの護衛は俺に任せろ。アンタは敵の撃破に集中してくれていい。」 「ありがとう赤木君。」 そして朝倉は暗黒長門へ向かっていく 「バックアップ風情が…めちゃめちゃに叩き潰してやるよ!!」 「長門さんはそんなこと言わないわよ。二次創作の世界にすぎないのよ貴方は。消えなさい。」 「…黙れ。私はお前にとっての長門ではない。私は…『彼』のための長門有希だ…!! あの消失長門を殺して…私が本物の長門有希になる。」 暗黒長門の言う『彼』がキョンのことなのか…それとも彼女を認めてくれたアーマゲモンのことなのかは本人にすら分からなかった。 朝倉涼子と暗黒長門の戦いを見ていた消失長門はやるせない気持ちにおそわれていた (私は朝倉さんに守られてばかり。学校に通っていた時だって、この殺し合いの時だって。 昔も今も…私は朝倉さんに迷惑をかけてばかり。自分では何もできないのか。) 涙が溢れてきて嗚咽を漏らし始めた。そんな消失長門の様子を赤木は察したのか 「アンタは気にしなくていい。今は生き残ることを考えろ。」 「…はい。」 【二日目・8時50分/幕張メッセ近く】 【暗黒長門@ニコニコ動画】 [状態]対有機生命体コンタクト用インターフェース [装備]不明 [道具]不明 [思考]基本:優勝してキョンを生き返らせる。機を見て過激派を殲滅する。 1:消失長門と長門を殺し、自分が長門有希になる 2:異端組を殺す。朝倉と長門を優先 3:アーマゲモンにやや好意。南春香は彼に任せる 【朝倉涼子@ハルヒシリーズ】 [状態]多少の疲労、対有機生命体コンタクト用インターフェース [装備]不明 [道具]支給品一式 [思考]基本:カオスロワを潰す 1:消失長門と籍を入れることができて嬉しい 2:消失長門のことを赤木に任せて暗黒長門に対処 【消失長門@涼宮ハルヒの消失】 [状態]多少の疲労、 [装備]不明 [道具]不明 [思考]基本:朝倉についていく。殺し合いには乗らない。 1 朝倉さんの力になれなくて悔しい… 【赤木しげる@アカギ】 [状態]強運、神域、悪漢、多少の疲労 [装備]刀、拳銃 [道具]支給品一式 [思考]基本:ゲーム転覆。 1:同じく対主催の仲間を探し、準備が整ったら主催本拠に突撃 2:暗黒長門の攻撃から消失長門を護衛。アーマゲモンは海馬たちに任せる 3:戦闘後はとりあえず幕張メッセ前で様子を見る予定
https://w.atwiki.jp/a-life/pages/71.html
JUST DREAM ON/JACK BITES (TVA 機甲警察メタルジャック OP) Heartbreaking Romance/いとうかなこ (TVA 破天荒遊戯 OP) Summer vacation/村田あゆみ (TVA ラムネ ED) Remember memories/YURIA (PC18 Really? Really! OP) ムーンライト伝説/DALI (TVA 美少女戦士セーラームーン OP1) Today is another day/ZARD (TVA YAWARA! Special ずっと君のことが…。 OP) メロンブックスとらしんばんからのお知らせ ゲッチュウ! らぶらぶぅ?!/五條真由美 (TVA ふたりはプリキュア ED) DANCE! おジャ魔女/MAHO堂 (TVA おジャ魔女どれみドッカ~ン! OP) 風のレジェンズ/KYOKO (TVA レジェンズ 甦る竜王伝説 OP) SELECT?/長門有希(茅原実里) (CD 涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希 LACM-4270 ) ループ/坂本真綾 (TVA ツバサ・クロニクル ED1) 永遠のアセリア/川村ゆみ (PC18 永遠のアセリア -The Spirit of Eternity Sword- 主題歌)
https://w.atwiki.jp/kuragemaru/pages/22.html
県立北高校 中庭 16 06 あたしが帰ると言いつつ部室を飛び出したのに中庭に来てしまった訳は…特に無いんだけど、 ただなんとなくここがいいと思ったのよ。 もしかしたらあいつが追いかけてくるんじゃないかなんて、そんな普通の女の子みたいな事を 全く考えていなかったというと、多分これは嘘なんだろう。 あたしは弱くなった、あいつのせい。 近づいてくる足音にあたしの心は躍る。でもあいつでなくそこに居たのは有希だった。 「どうしたの有希。あたしに用なんか無いでしょ」 自分でも嫌になる言葉、自分を独りにしてしまう言葉。あたしはこんな事を有希に言いたくないのに。 「彼はあなたを追ってくるつもりだった、だけどわたしがそれを止めた。わたしはあなたに謝るべきと考えたから」 有希はわたしに語りかけてくる。すごく静かに、でも力強く。 「あなたはあの服を皆に見せたいと言った。でも、わたしは他の誰でもない彼に見てもらいたかった。 そしてわたしは気付いていなかったあなたも彼だけに見せたかったという事に」 そんな事ないわよ。と、あたしは強がる。有希の顔が見れない。 有希には隠せない、あたしがあいつの事を好きだということ。なぜなら有希もあいつが好きだからだと思う。 あたし達は同じ。全然違う二人だけど同じ。だからその事がわかる。 「ごめんなさい」 有希はいつもと変わらぬ表情で言う、だけどその気持ちは伝わる気がする。だからあたしはあえて有希に聞く。 「有希はあいつの事が好き?」 「…好きという感情がわたしには理解できない。けれど彼と一緒に居ると暖かなものを感じる、彼に名前を呼 ばれると心臓が早鐘を打つ、独りで部屋に居るとただ彼に会いたくなる。わたしは好きという感情を言葉の 上では理解している様に思う、思うけれどもわたしの胸の中にあるものがはたしてあなたの言う『好き』なの かわたしには判断できない。わたしはそれをとても苦しく感じている」 あたしは今の有希の言葉を聞いてすごく安心した。やっぱりこの子もあたしと同じ。あたしは有希をそっと抱 きしめささやいた。 「有希。誰かを好きになるってのはね、暖かくてドキドキしていつでも会いたくなる、そしてちょっとだけ苦しい ものよ。有希はあいつの事が好き、それで間違いないわ。そしてあたしも同じ、あいつの事が好き」 有希はじっとあたしの顔を見ている。ほんとかわいいわねこの子、あたしが男なら惚れちゃいそうよ。 「わたしは彼が好き。あなたも彼が好き…」 あたしが言った事を噛みしめる様に有希がつぶやく。あたしは有希の手を取りぶんぶんと振る。 「あたし決めたわ、あたしとあんたはあいつの事が好き、これは変えられない事。それならあたしはこの恋を 成就させてみせるわ、有希には負けない。有希、あんたはどう?」 有希はあたしの視線を受けたまま、考えている様に見えた。そして数分の沈黙の後にはっきりと言った。 「…負けない」 「よっし。じゃあ、あいつがどっちを選んでも恨みっこ無しよ。でも、こっちから言うのはなんか癪に障るのよね。 あいつから好きですって言わせるくらいじゃないとね。うん明日からさっそくアプローチ開始よ。あたしと有希 であいつをメロメロにしてやるの」 あいつが居るであろう文芸部室を見上げ、あたしは高らかに宣言する。誰か居たとしても別に聞かれてもいいわよね。 「だめ」 有希が否定する。けど聞かれてもいいという部分を否定しているわけでは無さそうね。 「明日では遅い。これから彼に服を着た姿を見せてあげて。彼はわたしが呼ぶ」 えっ? 服ってあの服の事よね。有希は僅かに頷いた。 「わたしはもう見せた。だから次はあなたの番」 あたしはちょっと考えると、自分でもびっくりするほどの笑顔で有希に返事をする。 「じゃあ今から有希も着替えてきなさい。二人並んでる所を見せてやるのよ」 あたしは有希の手を取り、駆け出していた。 涼宮ハルヒ自宅 20 30 やだ、あたしったらまた顔が赤い。あいつの事を思い出したら湯沸し機みたいにすぐに赤くなるわ。 あいつったらとことん鈍いくせに、不意打ちであたしの心を撃ち抜くのよ。 わかってるのかそうでないのか、ホントに頭にくる。頭にきすぎてまた顔が真っ赤だわ。 今日は実習でクッキーを焼いたの。授業の方はどうでもいいわ。それよりあいつの為に余分に材料を用意したのよ。 ぜーんぶあいつの好きな物ばっかり、集めるのも結構苦労したのよね。授業で使う分より素材が多くなっちゃったけど、 それはまあいいわ。きっとあいつも喜んでくれるに違いないわ。と、作ってる時は思ったのよねぇ。 結果は惨敗よ。まさかここまで酷い物ができるとは、これもある意味才能かしら? そんな才能要らないけど。 あいつは最初、随分ひどい顔でクッキーを食べた。そりゃそうよねあれだけ不味いものなんだから当たり前よね。 でも、あたしは材料の説明とかしてるうちにどんどんテンションが下がってきちゃって、おいしく食べてもらおうと思ったの にこんな変なの食べさせちゃって、あたしはそれがすごく悲しくて… だから、あたしはあいつにクッキーを捨てちゃってって、つい言っちゃったの。そしたらあいつ、すごい勢いでクッキー 食べ始めちゃって食べてくれるのは嬉しかったけど、なんだかあいつ怒ってるみたいだったのよね。 食べながらあいつなんて言ったと思う? ここにきて鈍さ爆発よホント。でも、その後ね、あいつったらあたしの手を引っ張って あいつん家まで連れてったのよ、家に着いたらもう一回クッキーを焼けって。びっくりしたけど、もうやる気になっちゃったわよ。 ところで『番場 蛮』って知ってる? そう、知らないわよね。あいつたまにわけわかんない事言うわよね。 で、しばらくしたら妹ちゃんが帰ってきたのよ。あの子ほんとかわいいわよね。 妹ちゃんもクッキー食べたそうにしてたんだけど、あいつに一番最初に食べて欲しいのって内緒で言ったら、なんだか微 妙な笑顔で部屋に戻って行ったわ。 うん、なんだかんだでその後はクッキーもうまく焼けて、あいつもおいしいって言ってくれたけど。これなら団の皆も喜ぶ なとか言っちゃって、もー全然伝わってないじゃないのって、胸の中がすごくモヤモヤしたわ。 最後に家を出るときにあいつにクッキーを1個差し出したのよ、強力な念を込めてね。ん、どうやってって? そ、そのク ッキーにキスしてみたのよ、だって他に思いつかなかったのよ。それに後ろ向いてたからあいつには見えてないわよ。 まあ、それで普通に食べてくれたけど、やっぱりなんだかあたしの気持ちは伝わってないと思うのよ。 で、これはちょっと勇み足だったと思うんだけど、あたしったら気持ちが伝わるまで容赦しないわよとか言っちゃったのね。 ここまで言ったらバレバレだわってかなり慌てたんだけど、知ってか知らずかあいつったら凄いいい笑顔なのよ。 これってやっぱりバレちゃったと思う? え、知らないって冷たいわね、もう。 あ、いけない、もうお風呂入らないと。今度有希もアプローチするんでしょ。結果教えてね、それじゃおやすみ。 「おやすみ」 県立北高校 文芸部室 15 25 先日の探索時、涼宮ハルヒが彼とペアになる。この確率は通常の確率論で語れば、数回に1回起こりうる事。 だけど、そこに涼宮ハルヒという要素が加わる事で、論ずる事も馬鹿らしくなる結果になる。 彼女は彼に好意を抱いている、そして彼女には情報を改変する能力がある。なのに彼女はそれをしない。 だが、今回彼女は余程願ったのだろう。その結果涼宮ハルヒは彼とペアを組み、プリンというキーワードを 随所にちりばめ彼の手を引き雑踏の中に消えた。 夕刻も近くなり、彼と涼宮ハルヒが集合場所にやってくる。どうやら目的であるプリンの入手には失敗したようだ。 だけど涼宮ハルヒの表情は明るい。観測者の視点で言わせてもらえば『わかりやすい』表情だ。 対して彼はどうか。普段と変わらない様にも見える。だがそこには何がしかの不安が含まれる憂いた表情が見られる。 準観測対象たる彼の表情は数え切れないほど見てきたと自負できる。しかし今の彼はそのどれにも当てはまらない 表情をしていた。 本を開いたまま、しばし先日の記録を思い返していた。この部屋には今わたしのみが居る。 繰り返される記録、彼の笑顔。涼宮ハルヒに向けられた笑顔。胸の奥が痛む。 涼宮ハルヒの席に目を向けると、何かのカップが目に入る。付着した構成情報をスキャン。カテゴリ洋菓子・プリン と推定される。かなり上質の物と判断、おいしそう。製造者シールから製造者の情報を記録、後日買いに行くこと を優先順位の第8位に指定。 …彼が近づいてくる。あと12秒18でドアの前に到着する。ノックの音、4秒きっかりでドアが開く。 彼はわたしに挨拶をし、カバンをテーブル上に置く。わたしは最大級の挨拶をし、しばし彼を見つめる。 彼の視線がわたしに向く瞬間、わたしは本に目を落とす。見ていた事に彼は気付いていない。 彼はシュークリームを食べないかと問いかけてきた。彼を見つめ肯定の意思を示す、わたしは嬉しいと感じる。 そして理由さえあれば彼を見つめていられる事。他の何よりそれが嬉しいと感じる。 彼から渡されたシュークリームをじっと見つめる。彼が不思議そうに見て食べないのかと問いかけてきた。うかつ、 彼にもらったという事がこれ程までにわたしの胸の中を満たすとは…しばらくわたしの中の全ての処理が停止して いたと見られる。 シュークリームを味わう。とてもあまい。おいしい。 その後、少し彼を困らせてみた。以前のわたしなら考えられない行動。 彼が涼宮ハルヒの行方を問いかけてくる。問いかけられた時にはすでに前後数十分の位置情報を検索し終えていた。 さらに通常時には遮断している音声情報の取得もする。涼宮ハルヒの呟きから彼を探している事が推測される。 それを聞いた彼が軽く首を傾げながら、涼宮ハルヒの席を見る。彼の心拍数が上昇、発汗を確認。 精神状態がマイナス方向へ微弱ながらシフトしている。彼の感情の状態はマイナス方向の2種のうち、怒ではなく 哀と断定できる。 わたしは彼にかける言葉が思いつかず、わたしが来たときにはカップは空だったとしか言えなかった。 わたしに出来る事は、力なく歩き出し部室を後にする彼の背中を見送る事だった。 涼宮ハルヒが戻ってきたのは15分後。その表情には焦りが浮かんでいる。 わたしがどうしたのかと尋ねると、彼の買ってきたプリンを食べてしまった事を告げる。 古泉一樹が用意したものと勘違いしたらしい、彼女らしいと言えば彼女らしい。 だけど、わたしは彼女に告げなければならない、あれは彼があなたの為に買ってきた物だと。あなたは彼の為に 行動しなければならないという事を。 数日後。彼女は無事にやるべき事を成し遂げた。 わたしは電車に乗り隣町へと移動している。わたしも彼女と同じ事をしたい。 いずれ訪れる最後の審判。その結果がどうなるのかわたしには既にわかっている。 それでも、今だけはあの洋菓子のように甘い気持ちを彼に向けたいと思う。彼がわたしにくれた感情というものを。 わたしは目的の店に到着し列に並ぶ。店員の差し出すメニューのジャンボシュークリームを指差しこう告げた。 「これを、20個」 県立北高校 文芸部室 15 10 「有希。この間はホントありがとね。」 「いい」 涼宮ハルヒは鼻の下と上唇の間にペンを置き、年頃の女性としてはいささかはしたない様で言葉を続ける。 それを受ける長門有希も、涼宮ハルヒの方は向かず自ら持つ本に目を落としたままだ。 「まさかあいつがあんな事する為にプリンを用意してくれるなんて思わなかったから…」 「そう」 窓からさわやかな風が入ってくる。窓際の枯れた笹の葉がさわさわと音を立てていた。 「でも有希もあいつにシュークリーム山ほど食べさせたんだって? あいつなんだかニヤニヤして言ってたわよ」 「先日のクッキーの分も、わたしは彼に何かしたい」 「そうよね。プリンとシュークリームが間に入っちゃったけど、まだ有希のターンだもんね。で、何するの?」 「彼にお弁当を作る」 涼宮ハルヒは少し片眉をあげ、鼻の下からペンを取る。 「お弁当かあ、いいわね。あたしもやりたい…けど、おんなじのじゃダメね」 「そう」 マウスをクリックする音が部屋に響く。遠くでは運動部の掛け声らしき物が聞こえてくる。 「でも、なんか食べ物ばっかりじゃない。最初は違ったけど」 「そう」 涼宮ハルヒはふと窓の外を見た。しばらくの間何かを考えるようにして、ゆっくりと口を開ける。 「有希はさあ、気付いてる? あいついっつも有希のこと見てるのよ」 本から顔を上げ、長門有希は涼宮ハルヒの方へその顔を向けた。 「それはあなたの勘違い。彼が見ているのはわたしでなくあなた」 長門有希は再び本に目を落とす。その言葉に顔を赤くした涼宮ハルヒは反論した。 「そ、そんなわけないわ。だってあたしがあいつの方見ると、いっつも有希ばっかり見てるもの」 「彼はあなたを見ている。あなたに悟られないよう、視線を逸らす為わたしの方を向く」 「ほんとにそうなの? 信じられないわ。だってあいつの有希を見る目ったら、あたしなんかには向けた事も無いような すっごく優しい目してるのよ。あれ見るたびに有希には勝てそうも無いって結構へこむんだから」 長門有希の手はリズミカルにページを手繰る。その音は規則正しく、まるでメトロノームの様に音を刻む。 「彼の特別はあなた。わたしは望んでも彼の特別にはなれない」 「そんな事言わないでよ。あいつが口に出して言ってくれなきゃ、どっちがどっちかなんてわかんないんだから」 長門有希は手を止め、本を閉じる。顔を涼宮ハルヒに向けじっと見つめる。 「おそらく彼は近い内になんらかのアクションを起こす。彼は鈍いと周囲にも思われているがそんなことは無い。 現在わたし達が行っている数々のアプローチ、これらを受けて彼は間違いなく動く」 「だといいけどね。でも…ホントにそうなったらちょっと怖いかな」 「わたし達は現状を打破すべく一歩踏み出した。彼は必ずそれに答えてくれる、わたしはそう信じてる」 涼宮ハルヒは自ら淹れたお茶を飲み干し答える。 「有希には敵わないわねぇ。あいつの事を語らせたら右に出るものはいないって感じよね。でも、まあいいわ何時まで も怖がってばかりで何もしないんじゃ何も変わらないものね」 「そう」 長門有希は立ち上がり本棚へ歩き出す。読んでいた本を納め、替わりに取り出したのは料理のガイドブック。 「あなたにお願いがある。料理の事を教えて欲しい」 涼宮ハルヒはニンマリと笑みを浮かべて、腰に手を当てたポーズをとる。 「まっかせなさい。あいつが泣いて喜ぶお弁当のおかずを伝授してあげるわ。今日の活動が終わったらさっそく有希の 家でメニューを考えましょう。派手すぎるのは引かれちゃうから、シンプルだけど効き目ばっちりの物にするわよっ」 長門有希はガイドブックを胸に抱え、涼宮ハルヒに静かに言った。 「ありがとう」 少女達の密談は終わり、いつものメンバーが揃う。そしていつもの日常が始まる。 長門さんと涼宮さん +0.5 おしまい コメント ハルヒシリーズはキョンの一人称で話が進みます。キョンが見た事や聞いた事のない場面に関して 読者は想像したり推測するしか出来ません。当初その形に則りSSを書き始めましたが、自分がそれを するのはちょっと違うかなと思い、見えない部分を埋めるためサイドストーリーという形でこれを書きました。 ハルヒが一方的に長門に電話したり、カメラアイ的視点で地の文を進行させたりといろいろ書き方を変えて みたりもしましたが、あまり効果的とは言えなかったと後々考え込んだりもしました。
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/291.html
主催陣 【涼宮ハルヒの憂鬱】 【長門有希】 12 001 オープニング ◆4etfPW5xU6 060 第一回放送 ◆S828SR0enc 118 さらば愛しき中トトロ!! の巻 ◆YsjGn8smIk 121 第二回放送 ◆h6KpN01cDg 143 心と口と行いと生きざまもて(前編)(後編) ◆S828SR0enc 169 本当の敵勝者と敗者 ◆5xPP7aGpCE 171 勝利か? 土下座か?(前編)(中編) ◆O4LqeZ6.Qs 175 長門有希は草壁タツオを前に沈黙する ◆h6KpN01cDg 179 憎らしさと切なさと心細さと ◆321goTfE72 181 第三回放送 ◆5xPP7aGpCE 197 罪と罰冬の訪れ、そして春の目覚め ◆5xPP7aGpCE 210 寸善尺魔~善と悪の狭間、あるいは慮外にて~ ◆2XEqsKa.CM 【となりのトトロ】 【草壁タツオ】 10 001 オープニング ◆4etfPW5xU6 060 第一回放送 ◆S828SR0enc 121 第二回放送 ◆h6KpN01cDg 148 誰がために ◆mk2mfhdVi2 169 勝者と敗者 ◆5xPP7aGpCE 171 勝利か? 土下座か?(前編) ◆O4LqeZ6.Qs 175 長門有希は草壁タツオを前に沈黙する ◆h6KpN01cDg 179 憎らしさと切なさと心細さと ◆321goTfE72 181 第三回放送 ◆5xPP7aGpCE 210 寸善尺魔~善と悪の狭間、あるいは慮外にて~ ◆2XEqsKa.CM 【中トトロ】 11 079 根深き種の溝を越えて (前編)(後編) ◆2XEqsKa.CM 084 やさしさとともに ◆EFl5CDAPlM 116 採掘場のヒロイン ◆Fe3NifTDyM 118 さらば愛しき中トトロ!! の巻 ◆YsjGn8smIk 155 Girl who does lessonIt s a show time ◆5xPP7aGpCE 161 嵐が渦巻くリングにSee you again,hero! ◆NIKUcB1AGw 163 Nord Stream Pipeline -on stream-Nord Stream Pipeline -Disaster- ◆5xPP7aGpCE 179 憎らしさと切なさと心細さと ◆321goTfE72 181 第三回放送 ◆5xPP7aGpCE 185 なるか脱出!? 神社の罠(前編)(後編) ◆YsjGn8smIk 201 カッコつけた言葉じゃない強さを見せてくれ ◆NIKUcB1AGw 【新世紀エヴァンゲリオン】 【渚カヲル】2 000 オープニング ◆4etfPW5xU6 210 寸善尺魔~善と悪の狭間、あるいは慮外にて~ ◆2XEqsKa.CM
https://w.atwiki.jp/haruhi_sinnrosidou/pages/40.html
涼宮ハルヒの進路指導(長門有希の進路) 設定原案 谷川流 原作 フォルクス・ワーゲン キャラクター原案 いとうのいぢ キャスト キョン 杉田智和 涼宮ハルヒ 平野綾 長門有希 芽原実里 朝比奈みくる 後藤邑子 古泉一樹 小野大輔 谷口 白石稔 ドクター 大塚明夫 ハルヒの母 松岡由貴 司会者 井上和彦 キョン妹 あおきさやか 看護婦A 白石由里 看護婦B 桑谷夏子 ギャル男 森川智之 大学教授 緒方賢一 園長先生 大前茜 教師 柳沢栄治 主題歌 「冒険でしょでしょ?」 挿入歌 THE虎舞竜「ロード第一章」 エンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」 協賛 2ちゃんねらー一同 長門の婿の会 大森電器店 ヤマツチモデルショップ 超監督 涼宮ハルヒ 企画監修 SOS団 この作品はフィクションであり実在する涼宮ハルヒシリーズとは 一切関係はありません どっか似てたとしてもそれはたまたま偶然です。 「ねえ、キョン。何でこんな事言わなきゃならないのよ。あたりまえじゃないの」 フォルクスワーゲンさんありがとう住人一同お礼申し上げます。 なおこの後カレーパーティーが当劇場にて予定されておりますので皆様ふるって ご参加ください。本日はご来館いただきまことにありがとうございました。 支配人 キョン「………みんな、行くのか」
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/334.html
商品インデックス(な・は行) な 長門有希 制服ver. 長門有希 悪い魔法使いver. 中野梓 制服ver. 謎の剣士 マルス に ニャル子 は 博麗霊夢 八九寺真宵 初音ミク 初音ミク Append ver. 初音ミク ver.2 初音ミク 応援ver. 初音ミク ライブステージver. 羽川翼 バファローベル バファローベル ビジターver. ハルク ひ 柊かがみ 夏服ver. 柊かがみ 冬服ver. 柊つかさ 夏服ver. 柊つかさ 冬服ver. ピット 日暮かごめ 平沢憂 制服ver. 平沢唯 制服ver. ビリー・ヘリントン ビリー・ヘリントン クリスマス&ニューイヤーver. ビリー・ヘリントン バースディver. ビリー・ヘリントン ハロウィンver. ヒロ ふ ファンタズムーン フェイト・テスタロッサ The MOVIE 1st ver. フェイト・テスタロッサ 制服ver. フェイト・テスタロッサ ソニックフォームver. フェイト・テスタロッサ ブレイズフォームver. フェイト・テスタロッサ ライトニングフォームver. フェイト・T・ハラオウン バリアジャケットver. 双葉杏 ブラックゴールドソー ブラックゴールドソー TV ANIMATION ver. ブラックピット ブラック・ロータス ブラック★ロックシューター ブラック★ロックシューター TV ANIMATION ver. プリンセス・オブ・ザ・クリスタル へ ヘンリエッタ ほ 星村眞姫那 本多・二代
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4734.html
6章 すべてを解く鍵 わたしが元の世界に帰還できたからくりは理解した。そしてそれを実施するにはわたしが再び過去に行かなければならない。 しかし、あれから1週間経っても彼が、再び過去に時間遡航するそぶりは見せなかった。このままほっておいたらあと1年ぐらいはやらないような気がする。彼はいつ実行しても問題はないと考えているのかもしれないが、近い未来にそれこそ階段から転落して大けがを負うような事件に巻き込まれる可能性がないわけではなく、再改変を遅らせることはリスクをはらむことである。 「彼に直接促してみては?」 と提案したのは喜緑江美里。 それは、できない。なぜならば世界再改変は彼の意志で行うことだから。わたしが促すのは筋が違う。 「困りましたね。あなたがそんなに強情だったとは思いませんでした。何かいい方法があればいいんですけど」 しかし、そんな心配は杞憂に終わる。 冬合宿から帰ってちょうど一息ついた時、電話が鳴った。 「長門。俺だ。今から12月18日に行こうと思っている。今からそっちに行ってもいいか」 「いい」 「今から1時間後に行く」 雪山での遭難事件が発端になったのか、彼はやっと決断したようだった。 しばらくして、彼と朝比奈みくるがやってきた。彼が朝比奈みくるに事情を説明し終えると休む間もなく時間遡航をすることになった。今から行く時間には、世界改変前のわたし、再改変をしようとする彼と朝比奈みくる(大)、そして朝倉涼子がいる。そこにわたしと彼と朝比奈みくるの3人が加わるのだから、空間的にも時間的にも多くの人が密集することになる。そのすべての人を欺かなければならない。 わたしは朝比奈みくるに世界改変直前の時間を伝え、その時間に移動した。 12月18日未明。その時間に着いたとき、校門の前に『わたし』が立っており、物陰には彼と朝比奈みくる(大)がいる。まだあれから1ヶ月も経っていないが、ずいぶん前のことのように感じられる。 『もし、困った事態に直面したら彼とはじめて出会ったときのことを思い出して欲しい。彼に対して行ったこと、それが鍵になる』 彼と初めて会ったのは今から3年前。 朝比奈みくると2人でわたしのマンションに訪れ、3年後の世界に帰りたいとわたしに懇願した。 そのときわたしは何を行ったか。 絶対に不可能と思えた元の世界に帰還する方法。それは驚くほどシンプルだった。 そう。答えは時間凍結を行い、世界再改変を3日後にずらすこと。 『目の前にいるわたし』が校門の前で右手を上げ宙に向かい呪文を唱え、世界改変が起こるその瞬間 ここにいるすべての人が『世界改変をしようとするわたし』に目が向いているその隙に、わたしは誰にも聞こえないように小さな声で呪文を唱えた。時間凍結の呪文を。 彼らは蝋人形のように動きが止まった。 それを確認した後、わたしは世界改変をしようとする『わたし』の前に立つ。この時、わたしの記憶では、『わたし』は驚いているはずなのだが、実際は逆に驚くほど無表情だった。こうして目の前に自分がいると、違和感がある。 「わたしは未来から来た。あなたに、忠告しなければならないことがある。世界再改変を円滑に進めるために次のことをしなければならない。必ず実行してほしい」 わたしは過去の記憶を辿りながら、わたしが聞いたことをそのまま伝えた。 それを聞いた『わたし』は 「あなたの忠告を受け入れる。必ず実行する」 と言ってくれた。 伝えるべきことは言った。しかし、ここで時間凍結を解除するわけにしない。今、時間凍結を解除すれば、彼が再改変を実施してしまうからだ。今わたしがここにいるのは、このときはなにも起こらず3日後に緊急脱出プログラムを実施する歴史があったからこそだ。『わたし』が世界改変を実施しても、そのまま時間凍結を続ける必要があった。 改変後の『わたし』は何も事情を知らず、闇の中へ消えていく。辺りは静まりかえっていた。わたしはその場に座り空を見上げる。ここには情報統合思念体もいなければ、観察対象もない。それは静かな夜だった。 ◇◇◇◇ 世界改変からちょうど3日後の夜。わたしは時間凍結を継続し続けていた。 しんと静まりかえった北高の前にこの時間の『わたし』がやってきた。彼が脱出プログラムによって消え、悲しみにくれていた『わたし』は悲壮感を漂わせ、校門の前に立ち止まり、右手を挙げ世界改変の呪文を唱えるまねごとをする。 『わたし』が立っている場所、ポーズ、服装、時刻、そのすべてが3日前と全く同じだった。その時を見計らい、時間凍結を解除する。彼らが3日後にワープしていることに気づくことはない。 わたしが元の世界に帰還できた訳。その答えは、再改変の時間を3日間ずらすこと。 世界改変後すぐに再改変があれば、再改変後の世界と、緊急脱出プログラムを起動させる世界の2つに分岐が起こる。しかし、脱出プログラム起動後に世界再改変を行えば、世界の分岐は起こらない。 絶対に不可能と思えた元の世界に帰還できた理由。 それは、そもそも『帰還』をしていないから。 脱出プログラム動作後に、パラレルワールドへの移動や時間遡航をする必要はない。彼と過ごした文芸部の思い出も、世界再改変もすべて同じ時間軸で起こったものだった。 緊急脱出プログラムの期限が3日以内だった理由も今ならはっきりわかる。世界再改変前に脱出プログラムを発動しなければ世界が分岐してしまうから。 3日後に移動したことに気付かない彼は、『3日後のわたし』に語りかける。 「お前のしわざだったんだな。やっぱりアッチのほうがいい。この世界はしっくりこねえな。すまない、長門。俺は今のお前じゃなくて、今までの長門が好きなんだ。元に戻してくれ。お前も元に戻ってくれ」 彼は『わたし』に銃口を向ける。そのとき、朝倉涼子がナイフで刺し、彼が倒れた。 そして、もう一人の彼が登場する。彼が倒れなければ、今のわたしがこの時間に来ることはなかった。朝倉涼子の復活はどうしても必要だった。 この後起こったことをあらためて説明する必要もないだろう。 こうして、世界改変の事件は終結し、平穏な毎日が戻ってきた。 マンションの一室に戻ったわたしはごろんと横になり、大の字になった。 あぁ、疲れた。本当に疲れた。わずか3日間。でもそれはとても長い3日間だった。 ふと部屋の隅に積んである本に目が留まる。 わたしはふと思い立ち、部屋の隅に積んであった本を持ち上げた。そこには、『あの3日間』にわたしが書いた小説の原稿があった。わたしは原稿を広げペンを持った。わたしが本当に書きたい物語を書くために。 ◆◆◆◆ 昼休みに扉が開いた。ナツだった。 「入部届けを顧問の先生に持って行くわ。入部届けはある?」 「入部届はない。文芸部は定員割れで廃部が決まっているの。悪いけど入部は受け付けていないわ」 「どうして! 廃部の話があるのは知っているけどまだ諦めるのは」 「うるさい。あなたは本に興味あるの。いつも彼と雑談してばかり。文芸部は本を読むクラブなの。なりふり構わず部員を集めて、お遊びクラブにするつもりはない」 私は叫ぶように言い放った。 「……わかった」 ナツはそう言うと部室を出て行った。 放課後、部室に彼が来た。 私は言う。 「文芸部を廃部にしようと思う。私たちはがんばった。けど結局、部員を増やすことはできなかった。最初から無理だったのよ。こんな陰気なクラブに誰も来るはずないか」 気づけば目に涙があふれていた。これでいいんだ。すべて終わり。 もう文芸部は私の居場所じゃない。そこは教室と同じ孤独を感じる空間だった。私の好きだった文芸部はもうとっくにない。どうせ文芸部は廃部になる運命だ。ちょうどいい機会じゃないか。 こころの中で彼に言う。 さようなら。今まで楽しかったよ。 そう思うとますます涙があふれた。 違う! 今でも文芸部は特別な場所だ。 今でも文芸部は好きな場所だ。 今でも文芸部は存続して欲しいと思っている。 私の中の心の叫びは次第に大きくなった。 私は彼が好きだ。だから彼とナツが仲良くなっていく様子を見たくなかった。私が文芸部で感じたのは孤独ではない。いとおしい人に愛してもらえない寂しさだった。私が廃部にしようと考えたのは定員不足でも、お遊びクラブにしたくないからでもない。ナツに嫉妬したから。このまま彼とナツが仲良くなっていくぐらいなら、今の状況を変えてしまえばいいと思った。文芸部がなくなれば2人が会う機会も減ると思った。でも、その考え方は違う。そんなことをして何が変わるというのだろう。大切なものを失うだけで何も変わらないじゃないか。変わらなければいけないのは私。私が変わらなければ何も変わらないのに。 私は取り返しのつかないことをしてしまった。あんなことを言ってしまったんだ。ナツはもう戻って来ない……これで許してくれる人がいたらそれは相当なお人好しだろう。もう、元には戻れない。いや。私は自分を変えると言ったんじゃないのか?!あれはデマカセだったのか?!ここで怖じ気づけば何も変えられない。ダメでもともと。たとえ1パーセントでも可能性があるならば、私が今やらないといけないことがあるじゃないか。 「ごめん。待ってて」 とだけ彼に言い残し部室を飛び出した。 鞄もなにも持たず校門を出て坂を駆け下りた。 帰宅途中の学生でごったがえす歩道を飛び出し車道を走り、途中の階段を3段飛ばしで降りた。息が荒くなり、足が悲鳴をあげた。必死だった。駅前の交差点に差し掛かったとき、その小さな背中を捉えた。 ナツの姿を捉えた私は出せるだけ大きい声で叫んだ。 「ナツ。ごめん」 ナツだけでなく周りの生徒も振り向いた。だが、そんなことをかまっていられない。 「さっきはごめん」 ナツは何も言わず私を見ている。 「あんなこと言ってしまってごめんなさい。私にとって、文芸部はただ本を読む場所じゃない。私にとってすごく大切な場所。 私は臆病だった……文芸部存続のことも、機関誌のことだってすぐに諦めた。でも、私は自分を変える。今までより、ずっと賑やかで楽しい誰もがうらやむ部にしたい。世界一楽しいクラブにしたい。そのためにはナツが必要なの。自分勝手なことだとはわかってる。もう一度チャンスを与えて欲しい。文芸部に戻ってきてほしい」 ナツは私の目をまっすぐ見て、小さく、でもはっきりとうなずいた。 それは承諾を意味した。 私は嬉しくなり思わず笑みが溢れ出た。 「ただし」 ナツは言った。 「私を楽しませること。私は掛け声だけで実態が伴っていないってのが一番きらいなの。世界で一番楽しいっていう目標を掲げるんだったら、本当に世界一になりなさいよ。もしつまんなかったらすぐ退部届け叩きつけてやるんだから」 「約束する。今までの文芸部がなんだったの?って言いたくなるぐらい楽しいクラブにするわ。そのかわり、今までみたいに好き勝手にはやらせないわよ。覚悟しなさい」 それはナツへの宣戦布告だった。 ◆◆◆◆ 原稿を書き終えて、わたしはほくそえんだ。 この半月でわたしは変わった。『性格』そのものが変わったわけではない。もののとらえ方が変わった。いや、変わっていたことに気がついたと言った方が正確かも知れない。傍観者から当事者に変わった。涼宮ハルヒを観察し、情報統合思念体に報告する役割だったはずのわたしが、情報統合思念体の計画を妨害し、SOS団を護る立場になってしまった。いつか情報統合思念体とSOS団が対立する時がやってくるかもしれない。そのときわたしは…… ふう 茨の道を歩まなければならない自分に対してついたため息なのか、朱に染まって赤くなってしまった自らを自嘲したものなのかはわからないが、そっと息を漏らし、空を見上げた。空には、わたしのため息など関係ないと言わんばかりに、たくさんの星が輝いていた。 エピローグに続く
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/92.html
第051話:人無き城内で遭遇する二人と一人 作:◆xSp2cIn2/A 「うわぁ、すごい。あんなに遠くまではっきり見える」 感嘆の声を上げる悠二だが長門の反応は無い。 「でもなんだか見にくいな。クソッ、こんなことだったらシャナと話してないで、 この前教室にあったモデルガンのカタログを皆と見ておくんだった」 焦点が合わなかったり、持ち方が下手だったりで、スコープでいくら遠くが見えてもはっきり見えないのだ。 「貸して」 そう言って手を差し出す長門に、悠二はPSG-1を渡す。 スコープを覗く長門と、それを見守る悠二。二人はしばらく無言だった。 物音一つ無い城内が沈黙に包まれる。が、 「ドアの向こう」 その沈黙は長門のつぶやきによって破られる。 唐突な一言に虚を突かれた悠二だったが、とりあえず落着きを取り戻し、聞く。 「何? ドアがどうしたの? 長門さん?」 「ドアの向こう。誰か居る」 「!?」 長門の言葉(と、いうよりつぶやき)に、悠二は驚愕を顔に浮かべ、ドアを見る。 それとほぼ同時にドアノブが回り、「ぎぃぃぃ」と、ドアが開いていく。 そこにいたのは――― 「ぎゃはははは! すごいな、おねぇさん。いくらか手を抜いてたとはいえ、殺し屋の気配を悟るなんてよぉ」 殺戮奇術の匂宮雑技団、団員NO.18 一人で二人、二人で一人。殺戮奇術の匂宮兄妹、その兄。 『人喰い(マンイーター)』の匂宮出夢だった。 「ッ! 殺し屋!?」 完全に腰を抜かす坂井悠二に対して、長門有希の反応は適切で、それでいて効果的だった。ただし、 相手が普通の人間だったとしたら。 長門は先ほどまで覗いていたスコープの付いた、PSG-1を侵入者に向け、全くためらわず、撃った。 すさまじい轟音が、さほど広いとはいえない室内に響く。 しかし、侵入者 ――出夢は、長門が引き金を引くより先に、銃を構える長門に向かって、 未だ呆然としている悠二の上を飛び越えるように、跳躍した。 出夢はおかしな体勢で撃ったせいで、長門の手からふき飛んだ狙撃銃を空中でキャッチ。 そのまま壁を蹴って仰向けに倒れた長門を跨ぐように着地した。 「長門さんッ!」 轟音で我に返った悠二は、倒れた長門に駆け寄ろうとするが、 「ばかやろう!」 出夢の突然の怒声に、ビクリと体をこわばらせる。 「確認もせずに狙撃銃をぶっ放す奴がどこにいる! あ? ここか? ここにいるんですかぁ!?」 「確認した」 長門の小さな反論に、出夢の額に青筋が浮く。 「なおさらだめじゃねぇか! あぁあーあー! 無理な体勢で撃つから肩が外れてるじゃねぇか」 出夢は長門の肩に手をかけると、乱暴に、しかし適切に、肩の骨をはめた。 「あの……」 完全に硬直していた悠二だったが、出夢が長門の肩をはめたのを見て敵ではないと判断したのか、 まだ怪我が無いか、長門の体を触りまくっている出夢に聞いた。 「あの……あなたは?」 ん? と出夢は悠二を見ると、にぃ とシニカルな笑みを浮かべて、言った。 「ぼく? ぼくは匂宮出夢。よろしくね、ってかぁ? ぎゃははははははは!」 長門が、 「どいて」 と、短く言った。 【チーム・ザ・いとうのいぢ+α(坂井悠二/長門有希/匂宮出夢)】 坂井悠二 [状態]健康。 [装備]狙撃銃PGS-1 [道具]デイバック一式。 [思考]出夢とのコンタクト 長門有希 [状態]健康。 [装備]ライター [道具]デイバック一式。 [思考]SOS団の捜索 匂宮出夢 [状態]健康。 [装備]??? [道具]デイバック一式。 [思考]害をなすものは殺すけど、殺しは疲れたので自分からは殺さない 【残り残り105名】 【G-4/城内/一日目1 35】 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第050話 第051話 第052話 第066話 時系列順 第059話 - 匂宮出夢 第070話 第051話 長門有希 第070話 第051話 坂井悠二 第063話
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/615.html
【時のパズル~迷いこんだ少女~】-Last Piece- -Last Piece- 『時のパズル』 -Last Piece- 涼宮ハルヒの場合 どだだだだだっ……あたしは階段を転げ落ちていった。お尻を何度も打ち付けて、ようやくクッションの上で止まった。 「……いったいわねぇー」 「ど、どうしたの?」 物音に驚いたのだろう妹ちゃんが、クッションの中に埋まっているあたしをみてぽかんと口を開けている。 なにをしているのか、わからないんだろう。 「ねえ、ハルにゃん? なにしてるの?」 ……さて、どう答えたらいいのかしらね。あたしが首を捻っていると、 「ハルヒが最近凝ってる遊びだよ」 キョンが現れた。部屋から降りてきたのだろう。 「遊び?」 「そう、『階段落ちゲーム』って言ってな。階段の一番上から落ちて、どこまで転がれるか試すゲームだよ。危ないから止めろって、いつも言ってるんだけどな」 「そうなの? ハルにゃん?」 「……え、ええ」 キョンの考えた言い訳に、多少顔をひくひくさせ、あたしは答えた。 「危ないから止めた方がいいよ?」 「う、うん。そうするわ」 恥ずかしい……後で覚えてなさいよキョン! キョンがあたしの横に立つ。 「怪我はないみたいだな」 足元のクッションを見て、少し笑いながら言った。 「おかえりハルヒ」 キョンは手を差し伸べ 「ただいまキョン」 あたしはその手を掴んで立ち上がる。 そして、今度こそ『帰ってきた』あたしは、あたしに出来る最高の笑顔をキョンに見せてあげた。 これで、タイムリープ現象は終わった。あたしの時間は元通りになったんだ。 もしかしたら、また、あたしの時間は狂ってしまうかもしれない。 でも、大丈夫…… 今度は、最初から『キョン』がいてくれるから…… あたしはどんな時間だって乗り越えられる――――― -Last Piece- キョンの場合 俺はハルヒに一つ嘘を付いた。鶴屋さんの事だ。あの時の古泉からの電話は実は、ハルヒをごまかしてくれという内容が含まれていた。 幸いネタは古泉が提供してくれた。『二重人格』この事件でハルヒが最初に恐れていた事だ。だから、記憶にも新しかったのだろう。 比較的疑いもせず信じてくれた。 もちろん鶴屋さんにそんな症状はない。あの人は『ハルヒに秘密を守る』、それだけのために犠牲になってしまったんだ……。 警察での証言と言うのも、機関によるハルヒに怪しまれないための『カモフラージュ』らしい。 ハルヒはこれからいくつの試練を迎える事になるのだろうか? 十四人、これがハルヒのせいで死んだ人の数らしい。 身内どころか、学校のやつの『死』さえ、俺は体験した事がない。だから、その恨みは正直、想像がつかない。 でも、もし俺はハルヒを『殺されたら』どうにかなってしまうだろう。 その結果、気持ちの矛先が復讐に向かうのかは分からないけれど―――――。 とにかく、あいつは誰かに恨みを買う存在なんだ。しかし、それはあいつが望んだわけじゃない。 だったら、俺たちぐらいは『ハルヒの味方』でいてあげよう。 俺たちSOS団は結局誰も裏切らなかった。今回の事件では強い絆を確認できた。 俺たちは大丈夫だ。 それよりも……。 「俺はいつまでこの嘘を付き続けなくちゃいけないんだろうかねぇ?」 -Last Piece- 長門有希の場合 「力が戻った」 自宅に向かう道を歩いていた長門有希が呟く。 この一週間出来なかった情報統合思念体との交信が復活した。 タイムリープ現象が終わったのだろう。 彼はやってくれた。いや、『二人』はやってくれた。日常を取り戻してくれたのだ。 これで心配する事はもうない。後は、わたしの家から彼の鞄を取ってきて、また、彼の家に行く事だけだ。 力が戻った今なら、彼の怪我も一瞬で治してあげられるし、彼女……鶴屋さんも助けてあげる事もできる。 「……でも」 長門有希は、少し歩くペースを落とした。長門有希は考える。 彼は今頃、涼宮ハルヒといちゃついている筈だ。ちょっと、むかつく。 エラー 『エラー発生』、でも構わない。これは嫉妬が起こした、ちょっとしたお茶目な悪戯なのだから。 だから、彼にはもう少しだけお灸をそえてやらないといけない。 「いい気味」 気付かないうちに微笑を浮かべていた。理由はわからない、だけどそれでいいのだろう。 普通の人間になる。それも悪くない。長門有希は、また少しだけ成長した。 それは、もうクリスマスを数日後に控えた寒い冬の夜のことだった。 【時のパズル~迷い込んだ少女~】 FIN
https://w.atwiki.jp/yaruorowa/pages/15.html
死亡者一覧 第一回放送まで +... 名前 殺害者 死亡話 死因 麻呂 見せしめ オープニング 首輪爆破 伊藤誠 キョン 第7話 射殺 翠星石 水銀燈 第8話 破壊 朝比奈みくる 長門有希 第9話 斬殺 竜宮レナ デューク東郷 第10話 射殺 いく夫 でっていう 第11話 不明 ブームくん でっていう 第11話 捕食 西園寺世界 ルイズ(ry 第12話 爆殺 三千院ナギ ルイズ(ry 第12話 射殺 ドクロちゃん やらない夫 第15話 射殺 朝倉涼子 でっていう 第17話 刺殺 以上10名 第二回放送まで +... 名前 殺害者 死亡話 死因 蒼星石 水銀燈 第21話 破壊 高良みゆき でっていう 第22話 刺殺 できる夫 --- 第23話 反動 ダディ・クール オプーナ 第23話 斬殺 クマー オプーナ 第23話 圧殺 水銀燈 やる夫 第25話 爆殺 やる実 でっていう 第26話 捕食 ルイズ(ry やらない夫 第27話 射殺 以上8名 第三回放送まで +... 名前 殺害者 死亡話 死因 鶴屋さん --- 第33話 自爆 長門有希 古泉一樹 第34話 射殺 古泉一樹 でっていう 第34話 捕食 オプーナ でっていう 第43話 不明 道下正樹 でっていう 第44話 刺殺 でっていう デューク東郷 第44話 エネルギー暴走 阿部高和 でっていう 第44話 出血死 キョン 桂言葉 第45話 斬殺 前原圭一 桂言葉 第45話 射殺 以上9名 ゲーム終了まで +... 名前 殺害者 死亡話 死因 柊かがみ 泉こなた 第46話 射殺 柊つかさ 桂言葉 第46話 射殺 泉こなた 桂言葉 第46話 射殺 桂言葉 --- 第46話 首輪爆破 親父 デューク東郷 最終話 射殺 やらない夫 ??? 最終話 首輪爆破 羽入 デューク東郷 最終話 射殺 以上7名 おまけ 遺言 第一放送まで +... 名前 最後の言葉 麻呂 ふざけてないではやく麻呂たちを空港に・・・ 伊藤誠 グヘヘへwwwwwグヘヘへwwwww 翠星石 グモッ・・・ 朝比奈みくる 人殺しなんてだめですよぉ・・・ 竜宮レナ 貴様!真剣勝負に水を いく夫 ※セリフなし ブームくん きさま ゆるせん 西園寺世界 のうしょっ 三千院ナギ あ・・・ ドクロちゃん あれぇ?これって僕がおトイレでいつも見る鏡って奴? 朝倉涼子 我は・・・消失・・・長門・・・を・・・望・・・ 第二放送まで +... 蒼星石 お、おちつ 高良みゆき 食前にいいお酢がありますよ できる夫 ふ・・・この銃の反動は、私には強すぎましたか・・・ ダディ・クール 見捨てられるものかよ!道下君!二人を頼みます! クマー は・・・や・・・く・・・ 水銀燈 な、舐めた口を利くんじゃないわよぉ! やる実 ※セリフなし ルイズ(ry く、くるな!た、弾がない・・・ 第三放送まで +... 鶴屋さん ニョローッ! 長門有希 涼宮ハルヒ・・・きょ・・・ 古泉一樹 shふぁえふぁlw・ふぁjふぁhvんをえvjsgvjせが(ry オプーナ いいだろう・・・ 道下正樹 い・・・ でっていう おおおおおおお・・・・・っていう・・・ 阿部高和 笑っててくれ・・・オレと、正樹の分まで、皆を笑わしてやってくれ・・・ キョン うわああああああ!!!! 前原圭一 も、もちろんですよぐもっ ゲーム終了まで +... 柊かがみ こ゛・・・な゛・・・た゛~ 柊つかさ 生き、なきゃ 泉こなた ごめん・・・ごめん・・・ごめん・・・かがみ・・・ 桂言葉 ま・・・こ・・・と・・・く・・・ 親父 次は何人死ぬかのうwwwww何人死ぬかのうwwwww やらない夫 お前が 羽入 いきなさい・・・真相は、すぐわかりますから 殺害数ランキング(ネタバレ注意) +... 順位 加害者 殺害人数 被害者 スタンス 1位 でっていう 9人 いく夫、ブームくん、朝倉、みゆき、やる実、古泉、オプーナ、道下、阿部さん 無差別 2位 桂言葉 4人 キョン、圭一、つかさ、こなた 奉仕(誠) 3位 デューク東郷 3人 レナ、でっていう、羽入 脱出→対主催 4位T 水銀燈 2人 翠星石、蒼星石 奉仕?(やる夫) 4位T ルイズ(ry 2人 世界、ナギ 無差別 4位T やらない夫 2人 ドクロちゃん、ルイズ(ry 対主催→??? 4位T オプーナ 2人 ダディ、クマー 無差別 8位T キョン 1人 誠 無差別 8位T 長門有希 1人 みくる 奉仕(ハルヒ) 8位T やる夫 1人 水銀燈 対主催 8位T 古泉一樹 1人 長門 奉仕(ハルヒ)→??? 8位T 泉こなた 1人 柊かがみ 対主催