約 24,297 件
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/3410.html
涼宮ハルヒちゃんの麻雀 PSP専用ソフト「涼宮ハルヒちゃんの麻雀」OP らくらく全手動空間 歌:涼宮ハルヒちゃん(平野綾)長門有希(茅原実里)朝比奈みくる(後藤邑子) 涼宮ハルヒちゃんの麻雀「らくらく全手動空間」(Amazon) 発売元・販売元 発売元:株式会社ランティス 販売元:バンダイビジュアル株式会社 発売日 2011.03.30 価格 1143円(税抜き) 内容 らくらく全手動空間 歌:涼宮ハルヒちゃん(平野綾)/長門有希(茅原実里)/朝比奈みくる(後藤邑子) 遊びの学びの静けさの 歌:長門有希(茅原実里) らくらく全手動空間(off vocal) 遊びの学びの静けさの(off vocal) 備考
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3897.html
※バッドエンド注意 ────パーソナルネーム長門有希より、指揮下にある全インターフェースに告ぐ。総員ジェノサイドモード。涼宮ハルヒの生存を脅かす敵を殲滅せよ。 「機関」本部ビル。 そこに忽然と現れた長門有希は、ただ静かにそう命じた。 「機関」の方針が涼宮ハルヒの抹殺に転換したことを把握した情報統合思念体は、「機関」構成員及び関係者の抹殺を決定したのだった。 「派手にやっちゃっていいのかしら?」 長門有希の隣に立って、軽い口調でそう言ったのは、あの朝倉涼子であった。 「好きにすればよい。この任務が終われば、あなたは再び情報連結を解除されることになっている。日頃の憂さを晴らす少ない機会を存分に生かせばよい」 「なんだか道具扱いされてるみたいで気に入らないわね」 「情報統合思念体のインターフェースに対する認識はその程度のもの。だから、我々も自分の判断で動けばよい。命令を受諾するのも拒否するのもあなたの自由」 「長門さんも随分とはっきりいうわね。まあ、いいわ。せっかくの機会だもの、暴れさせてもらうわよ」 朝倉涼子はビル内を駆けた。 右手に握った剣で、目に付く人間たちを容赦なく惨殺していく。 他のインターフェースも同様の任務にあたっていたが、その中でも朝倉涼子の殺戮は群を抜いていた。 何十人目かの犠牲者になるであろう人間を視認。 それは古泉一樹と呼ばれる個体であった。まあ、彼女にとっては、そんな情報はどうでもいいことであったが。 「待って」 割って入った長門有希によって、朝倉涼子の行動は止められた。 「なに? この人間に情けをかけようっていうの?」 「違う。古泉一樹は私の友人。だから、私自らの手で葬るのが、せめてもの礼儀であろう」 古泉一樹の顔が引きつった。 「ふーん。まあ、いいわ。私は他の人間を始末してくるから」 朝倉涼子は、古泉一樹の横を目にも止まらぬ速さで駆け抜けていった。 「長門さん。お願いです。やめていただけませんか? 『機関』の上層部は僕が何とか説得しますから」 「あなたは既にその説得に失敗した。状況はもはや話し合いの段階にはない。あなたの選択肢は二つだけ。我々の側につくか、我々に敵対するかである」 「SOS団も『機関』も、僕にとっては等しく大切なものなんです。僕は両方とも救いたい。情報統合思念体なら『機関』の情報を操作して方針を変えさせるぐらい簡単なことでしょうに」 「そうなれば、情報統合思念体は常に『機関』の動向を把握して情報操作を行ない続けなければならない。それは非効率」 「長門さん。『彼』だって、こんなやり方は決して許しはしませんよ!」 古泉一樹にとって、その言葉は切り札のつもりだった。 しかし、今の長門有希にとっては、逆効果でしかなかった。 「パーソナルネーム古泉一樹を敵性と判定」 長門有希の右手に、剣が現れた。 「長門さん!?」 古泉一樹の顔が恐怖で染まった。 「あなたは、私がそのことを考慮しなかったとでも思っているのか? 私にとって、『彼』の私への好悪の感情よりも、涼宮ハルヒの保全の方が優先する。私は『彼』にとって最も大切な存在である涼宮ハルヒを保全するために必要なすべての措置をとる。そう決めた」 次の瞬間。 古泉一樹の目の前に、長門有希の顔があった。 そして、彼の胸には剣が貫通していた。 戦闘……いや、一方的なジェノサイドは、ますます苛烈さを増していた。 天井のコンクリートが崩れ、瓦礫がガラガラと降り注いでくる。 長門有希は、ふと背後に時間平面破砕振動を感知した。 古泉一樹に突き刺した剣を手放し、とっさに振り向いて、右手を前方に突き出す。 右手がバズーガ砲のようなものの銃口を受け止めた。右腕をそのままに、体を横にずらす。 次の瞬間、エネルギーの奔流が長門有希の右腕を消し飛ばした。 長門有希は、その刹那の間に相手の身体に拘束をかける。 「あなたがたは必ず奇襲で来るものと予測していた」 「予測されちゃってましたか。さすがですね、長門さん」 諦め気味の微笑を浮かべて答えたのは、朝比奈みくる(大)であった。 長門有希は、右腕を再生するために、呪文を唱える。 「私の部下たちはどうなりました?」 長門有希が指揮下のインターフェースから報告を受けるのに、少し時間がかかった。 「涼宮ハルヒを抹殺しようとした者たちは、すべて完全に排除された。『機関』の援護に回った者たちも時間の問題」 「やっぱり駄目でしたか」 天井から崩れ落ちる瓦礫は、二人だけを避けるように落下している。 「あなたの任務からすれば、あなたこそが涼宮ハルヒの抹殺におもむくべきではなかったか?」 「そうですね……おっしゃられるとおりです」 「ならば、なぜ?」 「長門さんなら、私を確実に殺してくれる────そんなふうに思ったのかもしれません」 「そう……」 長門有希は、再生した腕でバズーガ砲のようなものを朝比奈みくるから取り上げた。 構造はすぐに理解できた。強力なガンマ線レーザーを放つ武器。 さきほどの射撃で電源が空になっていたが、情報操作で充電を完了する。 「あなたの異時間同位体は?」 「小さい方の私なら、元の時間平面に帰しました。時間軸の上書きで未来は激変してしまうでしょうから、あの子の存在が維持されるかどうかは分かりませんが」 「もし残れるのであれば、このようなことからは無縁な生活を送ってほしいと思う」 「そうですね」 「あなたにはいろいろと世話になった。ありがとう。そして、」 長門有希は、ガンマ線レーザー砲を朝比奈みくるに向けた。 「さようなら」 不可視の光線が朝比奈みくるの胸に大穴を開け、彼女はゆっくりと倒れていった。 キョンは全力で走っていた。 息はあがっていたし、足もふらふらだったが、それでも彼は走ることをやめなかった。 体力を絞りつくすように現場に到着したとき、彼が目にしたのは、瓦礫の山の上にたたずむ長門有希の姿であった。 彼女は、彼の方を向くと、ただ一言。 「終わった」 「長門……なんてことを……」 長門有希の足元が、半透明になっていた。 彼女の体が、砂が崩れ落ちるように徐々に消えていく。 「長門……おまえ……まさか!?」 「最初からこうしようと決めていた。あなたが私のこの行為を許してくれないことは分かっていたから」 「馬鹿野郎!」 キョンは、彼女の元に駆けていく。 「涼宮ハルヒの生存を脅かす敵はすべて排除した。だから、あなたは、」 あと一歩。 「涼宮ハルヒとお幸せに……」 彼の手は彼女には届かなかった。 長門有希の姿は、もう跡形もない。 伸ばされた手は、彼女を殴ろうとしていたのか、止めようとしていたのか。それすらも、もう分からない。 キョンは、瓦礫の山の上で、ただ呆然とするばかりであった。 「随分と派手にやってくれましたね。後始末をする私の身にもなってもらいたいものですが」 キョンが振り向くと、そこには喜緑江美里が立っていた。 「何しに来たんですか?」 「後始末です。人間たちの記憶から、この事件に関連する事項を消去します。この建物も復元しなければなりませんし」 彼女は、まるで何事もなかったかのように、いつもの薄い微笑を浮かべている。 「俺の記憶もですか?」 「もちろんです。長門さんのことも、古泉一樹、朝比奈みくるのことも、『機関』や情報統合思念体のことも、あなたと涼宮ハルヒの記憶から消去させていただきます」 「いやだ!」 キョンは、彼女に殴りかかろうとしたが、見えない壁のようなもので防がれた。 「長門さんの遺言なんです。あなたと涼宮ハルヒの記憶改竄には完璧を期すようにと。私も友人の遺言を無碍にするほど冷たくはないつもりですから」 「いやだ!」 キョンは見えない壁を叩き続けたが、破ることはできなかった。 「問答無用です。情報操作を開始します」 ・ ・ ・ ・ ・ 「ちょっと、キョン! あんた、まじめに考えてるの!」 文芸部室に、ハルヒの大声が響き渡った。 「んなこと言ったって、ほいほいと書けるもんか」 ミヨキチのネタは去年使っちまったからな。この俺に二年連続で恋愛小説を書かせようなんて、無理な話だぜ。 俺とハルヒしかいない文芸部を存続させるためには、毎年一回は機関紙を発行しなきゃならんというのは、俺も重々承知はしてるつもりだがな。 まあ、それも放課後をこの部室で二人きりで過ごすための口実でしかないんだが、ハルヒはそのことを素直に認めたがらない。 そんないじっぱりなところが可愛かったりもするんだが。 コンコン。 ノックのあとに、ドアが開かれた。 現れたのは、生徒会書記の先輩、喜緑江美里さんだ。 「何の用よ!」 ハルヒは、最初から喧嘩腰。部の存続のために、生徒会を懐柔しようなどという心積もりはまるでないらしい。 「きちんと活動なされているかどうか確認しに来ました。機関紙の方は順調でしょうか?」 「私の分はもう完璧よ。問題はキョンの分ね」 「どうしても恋愛小説を書けっていうんなら、俺とおまえの実体験をそのまま文章にでもしてやるか?」 「ちょっ、ちょっと何言ってんのよ! そんなの恥ずかしいから、やめなさい!」 ハルヒは顔を真っ赤にしながら、俺のネクタイを引っ張った。苦しいっつーの。 「相変わらず、仲がよろしいですね。大変結構なことです」 喜緑さんは、そういい残すと部室をあとにした。 「何なのよ、あの女。むかつくわ! キョン! 完全無欠の恋愛小説を書いて、あの女の鼻をあかせてやんなさい!」 そりゃいったいどういう理屈だ。 あの喜緑さんじゃ、いつもの微笑を浮かべたまま平然と読むだけだと思うぞ。 「とにかく、さっさと書きなさい!」 分かったよ。部長殿の命令は絶対だからな。 俺も、大変な奴を彼女にしてしまったもんだ。 まったく、やれやれだぜ。 ────パーソナルネーム喜緑江美里より、情報統合思念体へ。観測結果を報告します。観測対象の記憶改竄は完全なものと認められます。以上。 終わり。
https://w.atwiki.jp/thinkaboutnagato/pages/17.html
事件についての長門の説明の元の文。 820 名前:長門有希[sage] 投稿日:2007/02/17(土) 13 49 06.97 ID yzWyQrZ50 答えられる範囲で、説明を開始する。わかりにくいかも知れないが、答えられる範囲でしかない。仕方のないこと。 今回の一連の事件のきっかけは、私が、先にメールであげた、こちらの世界の重要人物である鍵となる男。 彼が、私たちと会いたいと願ったため、今回の事件が起こった。 いくつもの偶然のつながりなどから、これらは人為的ではないことは、あなた方も理解できるであろう。あなた方の体験が何よりの証拠。 また、彼を責めることもできない。彼は、こちらの世界の涼宮ハルヒのような存在であるから。 その、存在が・・・ 妹カフェと呼ばれる人物。 この俗称により、彼とは信じたくない気持ちも分かるが、それは先入観に過ぎない。 「謎の男」などという名称ならば、あなた方も受け入れられたはず。理解できる? あなた方は、人類が陥りやすい心理状態に陥っている。それは仕方のないことであるが、冷静に判断をすべき。 そうすれば、彼がそのような存在であったという真実が、見えてくるはず。 続く 828 名前:長門有希[sage] 投稿日:2007/02/17(土) 13 57 45.10 ID yzWyQrZ50 続き 彼と涼宮ハルヒの出会いは、去年の夏。 彼が涼宮ハルヒと出会ってしまい、異常な情報フレアが観測されたと思われる。 それから、徐々に彼は、私たちの存在を信じ、そして、今回の事件が発生した。 涼宮ハルヒの真似をするような人物がたくさん現れたのも、そのため。サダキョンの前に現れた、偽ハルヒなる人物も、何らかの影響を彼に受けたはず。選ばれた存在。 今、観測した限り、こちらの世界には、彼を引き金に、8人の偽ハルヒ的人物が発生した模様。現在調査中。 17日の世界終焉阻止のきっかけは、謎の男(妹カフェであるが、先入観が邪魔となるためこう称することにする)に、偽ハルヒがメールするようにと、私がサダキョンに連絡をし、サダキョンが偽ハルヒに連絡。そして、0時0分に偽ハルヒから謎の男メールが送信された。 しかし、それらは気休めにすぎない。彼と、偽ハルヒは、もう連絡がとれないようなので、彼の閉鎖空間が広がりつつある。 彼に偽ハルヒから連絡をさせる必要がある。それでも完全な解決にはならない。 なお、17日に世界が創造された可能性もある。それも考慮して欲しい。 32 名前:長門有希[sage] 投稿日:2007/02/17(土) 14 01 39.68 ID yzWyQrZ50 以上。 信じられないこともあろうが、我々も調査中のため、分からない。 なお、これらの情報は、操作がなされないよう、努力する。
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/42.html
基本情報表紙 タイトル色 その他 目次 裏表紙のあらすじ 出版社からのあらすじ 内容 あらすじ 挿絵口絵 挿絵 登場人物 刊行順 基本情報 涼宮ハルヒシリーズ第2巻。2003年10月1日初版発行。 表紙 通常カバー…朝比奈みくる 期間限定パノラマカバー…朝比奈みくる、古泉一樹 タイトル色 通常カバー…橙色 期間限定パノラマカバー…橙色 その他 本編…270ページ 形式…長編 目次 プロローグ…P.5 第一章…P.14 第二章…P.48 第三章…P.100 第四章…P.154 第五章…P.210 エピローグ…P.270 あとがき…P.276 裏表紙のあらすじ 宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心後とは 文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画をとらなくてもいいんじゃないか? ハルヒが何かを言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな―― スニーカー大賞<大賞>を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場! 出版社からのあらすじ スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、早くも第2弾登場!! 季節は文化祭のシーズン。ありきたりな"お祭り"では飽き足りない涼宮ハルヒはSOS団の面々を使いまくり、自主映画の制作を開始する。 当然のごとく、ハルヒの暴走はとどまることをしらず……。超話題作の第2弾!! 爆進中!NO.1 第ベストセラー第2弾!! 内容 あらすじ 挿絵 口絵 涼宮ハルヒ、朝比奈みくる 長門有希、朝比奈みくる、鶴屋さん、谷口、国木田 涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹 挿絵 「プロローグ」 挿絵なし 「第一章」 P.25…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる 「第二章」 P.53…涼宮ハルヒ、キョン、朝比奈みくる P.83…涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくる 「第三章」 P.129…朝比奈みくる 「第四章」 P.157…古泉一樹、鶴屋さん P.197…涼宮ハルヒ、キョン 「第五章」 P.227…長門有希、シャミセン P.257…古泉一樹 「エピローグ」 挿絵なし 登場人物 涼宮ハルヒ キョン 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん シャミセン 谷口 国木田 キョンの妹 刊行順 <第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』|第3巻『涼宮ハルヒの退屈』>
https://w.atwiki.jp/tomadoibito/pages/47.html
完成したゲームをクリアするとギャラリーの「クリアゲーム」に登録される ゲームのクオリティーがgoodの場合、完成予想パネルを自由に設定することができる モード キャラクター 例 パターン表 ジャンル ゲームの種類を選ぶことができる モード 良い出来(good)か悪い出来(bad)か選べる キャラクター 仲間にするキャラクター、育てるキャラクター等変更できるキャラクターを選ぶ。どうするキャラクターかはゲーム毎に違う。 例 ジャンル: SОS団クエスト 勇者と導かれし従者 モード: good キャラクター: 古泉一樹 パターン表 ジャンル モード 選択キャラクター 登録条件(好感度トップキャラ) コメント SOS団クエスト 勇者と導かれし従者 good/bad 長門有希 長門有希 長門、盗賊として登場 SOS団クエスト 勇者と導かれし従者 good/bad 古泉一樹 涼宮ハルヒ/古泉一樹 古泉、詩人として登場 SOS団クエスト 勇者と導かれし従者 good/bad 朝比奈みくる 朝比奈みくる みくる、魔法使いとして登場 スーパーSOS大戦 地球が情報操作される日 good/bad 涼宮ハルヒ 誰でもいい 朝倉討伐/ハルヒバージョンしかない? ハルヒといっしょ 娘舞踏日記 good/bad 涼宮ハルヒ 涼宮ハルヒ みくるといっしょ 娘歌姫日記 good/bad 朝比奈みくる 朝比奈みくる ユキといっしょ 娘大食い日記 good/bad 長門有希 長門有希 大食い大会へ出場 北高のふしぎ発見! good/bad SOS団4名 誰でもいい 長門goodでSOS団4名分登録された SOS団カードバトル お色直しパニック! good/bad 誰でもいい 誰でもいい 特に無し。妹最強。
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/55.html
No.023 朝倉涼子 制服ver. (Ryouko Asakura School Uniform Ver.) 「うん、それ無理。だってあたしは本当にあなたに死んで欲しいのだもの。」 「わわわ、忘れも…、のぅわ!?」 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 価格 2,500円(税込) 発売日 2008年11月28日 商品全高 約140mm 付属品 表情:微笑顔、目閉じ笑顔 武器:ナイフ 手首:×11(長門用交換右手首×1) 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:谷口頭部パーツ 画像 キャラクター概要 朝倉涼子 キョン、涼宮ハルヒと同じクラスに所属する女子生徒。途中からクラス委員長となる。 気質的にも委員長の風格を漂わせる彼女であったが、正体は長門有希と同じく情報統合思念体の一部であり、いくつかある派閥の一つの急進派に属する。長門有希は主流派。 同じインターフェースであり無口な長門とはまるで反対に、感情表現も豊かで明るく社交的な性格。クラス内での人気も高かった。 情報統合思念体の目的である、涼宮ハルヒから放出される情報の爆発を観測するために独断で「鍵」とされるキョンの刺殺を企てるも、辛くも介入してきた長門との戦闘の末に消滅させられてしまうのだが…。 谷口 キョンや涼宮ハルヒのクラスメイトにしてキョンの悪友。 顔はいいのだが軽い性格とナンパ癖が災いし、女子にはモテないでいる。美人ぞろいのSOS団で朝比奈みくると長門有希と別け隔てなく接するキョンのことを時に羨望したり、時にSOS団の巻き起こすイベントに参加したりもする。 彼曰く、上記朝倉涼子はAA+、長門有希はAマイナー。 中学時代は涼宮ハルヒと同じ学校に所属していて、高校入学時から涼宮ハルヒについてよく知る人物。その記憶が、彼を(一度きり、本人には無自覚に)重要なキーマンへと押し上げた。 商品解説 鶴屋さんと同様に別のキャラクターの頭部がついた商品の二弾目。ただし、再現するには別売りのキョンのボディが必要になる。 作中の戦闘シーンを再現するための長門用交換用右手首に加え、朝倉用にも通常の持ち手の代わりに、作中の再現のためにやや特殊な形状の持ち手が付属する。 良い点 悪い点 注意点・不具合情報 上記の通り、持ち手の形状がやや特殊で、腕部に対してやや斜めに差し込むような形になっている。また穴の大きさ、形状も付属のナイフ以外は入りにくい。 後ろ髪のパーツの形状から胴体のスタンド差込口が水平よりやや上向きになっている。 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 制服ver. 長門有希 悪い魔法使いver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. 朝比奈みくる 大人ver. キョン 制服ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/38.html
基本情報表紙 タイトル色 その他 目次 裏表紙のあらすじ 出版社からのあらすじ 内容 あらすじ「編集長★一直線!」 「ワンダリング・シャドウ」 挿絵口絵 挿絵 登場人物 後に繋がる伏線「編集長★一直線!」(伏線) 「ワンダリング・シャドウ」(伏線) 刊行順 その他 基本情報 涼宮ハルヒシリーズ第8巻。2006年5月1日初版発行。 表紙 通常カバー…長門有希 期間限定パノラマカバー…国木田、朝比奈さん(大) タイトル色 通常カバー…緑 期間限定パノラマカバー…紫 その他 本編…292ページ 形式…中編集 目次 編集長★一直線!…P.5 ワンダリング・シャドウ…P.163 あとがき…P.297 裏表紙のあらすじ 涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。 それというのも生徒会長となるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、 意外な強敵の出現にやおら腕章を付替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たち SOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという公卿の真っ最中なわけだ。 天上天下唯我独占「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾! 出版社からのあらすじ 三学期も押し迫ったこの時期に、俺たちへ生徒会長からの呼び出しが。会長曰く、生徒会はSOS団の存在自体を認めない方針を決めたらしい。 ちょっと待て。そんな挑発にハルヒが黙っている理由はありゃしないぞ――。 内容 中編集。「ワンダリング・シャドウ」後の話が第9巻『分裂』である。 なお、本作のタイトルになっている『憤慨』というのは、「編集長★一直線!」にて、生徒会室に入室した際のハルヒを指す。 あらすじ ※ネタバレ記述があるので、原作未読の場合は注意。 「編集長★一直線!」 + ... 年を越えて3学期を向かえたSOS団一同。SOS団は執筆活動をしていた。事の始まりは数日前にあった。 長門が生徒会から呼び出しを受け、生徒会長から告げられた驚くべき一言「文芸部は本年を持って廃止する」。 部員一人しかいないし活動の実態もほとんど無い。だが、文芸部が無くなればSOS団の部室も無くなってしまうことになる。 そこに、生徒会室に乱入して怒り狂うハルヒに生徒会長が突きつける条件があった。 「指定の期日までに文芸部らしく会誌を執筆しろ、そして指定の部数を全部配布すること」。 SOS団存続をかけての執筆活動が始まった…… 「ワンダリング・シャドウ」 + ... この1年でハルヒも随分クラスに溶け込むようになってきていた。 3月、もうすぐ1年が終わろうとしている時、1年5組のクラスメイト、阪中がSOS団に相談を持ちかけてくる。 なんでも飼っている犬の様子がおかしいとの事。ハルヒはこれを霊の仕業だと思っているようだが…… 挿絵 口絵 涼宮ハルヒ、キョン、長門有希、生徒会長(編集長★一直線!) ⇒ SOS団(編集長★一直線!) ⇒ 涼宮ハルヒ、キョン、朝比奈みくる、長門有希(ワンダリング・シャドウ) ⇒ 長門有希、朝比奈みくる ⇒ 挿絵 「編集長★一直線!」 P.7…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる ⇒ P.21…涼宮ハルヒ ⇒ P.39…長門有希、喜緑江美里 ⇒ P.51…涼宮ハルヒ、生徒会長 ⇒ P.59…生徒会長 ⇒ P.77…童話絵本イラスト(SOS団) ⇒ P.79…童話絵本イラスト(SOS団) ⇒ P.81…童話絵本イラスト(SOS団) ⇒ P.83…童話絵本イラスト(SOS団) ⇒ P.88…長門有希 ⇒ P.103…涼宮ハルヒ、谷口、国木田 ⇒ P.131…喜緑江美里、生徒会長 ⇒ P.155…涼宮ハルヒ、キョン、朝比奈みくる ⇒ 「ワンダリング・シャドウ」 P.167…涼宮ハルヒ、1年5組女子生徒 ⇒ P.179…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる ⇒ P.217…涼宮ハルヒ、キョン、朝比奈みくる、長門有希、阪中 ⇒ P.231…朝比奈みくる ⇒ P.277…長門有希、シャミセン、ルソー、マイク ⇒ 登場人物 涼宮ハルヒ キョン 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 谷口 国木田 キョンの妹 シャミセン 生徒会長 喜緑江美里 阪中 コンピュータ研究部部長 阪中の母 樋口さん 吉村美代子 スポーツマンぽい男性 後に繋がる伏線 「編集長★一直線!」(伏線) 古泉曰く「中学時代に仲良くしていた女子」⇒※第1巻『憂鬱』、第6巻『動揺』にて既に伏線を張られている(国木田曰く「変な女」、中河曰く「奇妙な女」)。第9巻『分裂』で回収 長門の小説の意味 ⇒ 未回収 「ワンダリング・シャドウ」(伏線) 古泉の「『機関』のライバル組織がそろそろ何かをしてくる予感がする」という推測⇒※第7巻『陰謀』にて既に伏線を張られている(対立組織の登場・目的)。第9巻『分裂』にて回収 刊行順 <第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』|第9巻『涼宮ハルヒの分裂』> その他 この巻に収録されている「ワンダリング・シャドウ」のタイトルは、作者の谷川曰く「彷徨う影という仮題を英語に直訳しただけ」であるという。
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/18553.html
■長門有希ちゃんの消失 CGデザイナー ■関連タイトル Blu-ray 長門有希ちゃんの消失 第1巻 限定版
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3103.html
Someday over the rainbow 「長門、頼むからSOS団に戻ってくれ」 「……イヤ。わたしは間違ったことは言っていない。涼宮ハルヒが謝るべき」 「そりゃ分かってるさ。だがなぁ……」 長門はけして首を縦に振らなかった。こんな強情なやつだとは思わなかった。一難去ってまた一難か。 長門はあれからコンピ研に身を寄せていた。まあSOS団とは目と鼻の先、同じ軒を連ねる文化部部室棟の二軒隣の部屋なんだが。前部長氏の推薦で、今は部長の肩書きらしい。 文化祭でコンピ研の展示物がやたら派手になったのは、長門テクノロジーの恩恵かもしれない。学生ソフトウェアコンクールなるイベントにもいくつか応募して賞を獲得したようだ。 部室にはいろんな機材が増えていた。生徒会から支給される予算も増額されたらしい。長門が入部したことで、一年のときハルヒに強奪された機材はモトが取れたようだな。よかったよかった。だがかつての部長氏は卒業してしまって、その恩恵にあずかれていないわけだが。 「ハルヒはやたらプライドが高い人種だからな。そう簡単に謝ってくるとも思えないんだ」 「……わたしは、謝る理由がない」 長門は本から顔を上げようともしない。本気で怒っているようだ。 「そうだ。悪いのはハルヒだ。というか俺も悪い」 俺はまた饒舌になりつつある。 「……」 「つまりな、人間には男女間に友情が成立するかという、古来からの疑問があるわけでだな。俺と長門みたいな付き合いだと、まわりがそれを誤解しやすい。だから俺はあえて誰にも言わなかった。それが返って災いした。俺にも何かやましいところがあったのは確かだ。長門、すまなかった」 ここらでハッキリさせておいたほうがいいと、俺の中のなにかが主張する。 「はっきり言うぞ長門。俺はお前が好きだ。だが俺にもハルヒを暴走させないようにするという責任がある。お前や古泉や朝比奈さんが、任務でハルヒと付き合ってるようにな。だから、ハルヒの前でこれ見よがしに誰かと付き合うのは避けてたんだ」 「……あなたは、わたしのエラー因子」長門は俺を見上げて言った。 「どういう意味だ?」 「……過去にあなたがわたしの前に現れてから、ずっとエラーの蓄積が続いてきた。それが一度わたしを暴走させた」 ふだんの長門はほとんど表情の変移を見せないのだが、今にも泣き出しそうなこいつを見るのははじめてだった。 「……あなたは優しい。それがわたしにエラーを発生させる。消去しようとすると、それがまたエラーになる」 前にも似たようなことがあった気がする。あのときは俺はなにも気が付いていなかった。長門はただ、長年ハルヒの監視を続けて疲れたのだろうと思っていた。 でも、そうじゃない。ヒューマノイドインターフェイスとして人間の群れのなかに紛れ込み、人のように生きて、人のような感情が長門を翻弄したのだろう。それは情報としてのエラーなんかじゃない。 「そのエラーってのはたぶん、お前自身の感情なんだよ」 「……」 長門のこの無言は、話の糸口だ。 「論理やら計算だけでは測れない、それに定義もない。それがエラーとなって現れた。そうじゃないか」 「……そうかもしれない」 「それはたぶん、お前が言うところの“言語では概念を理解できない”ってやつなんだよ。人間にもそれがあるんだ」 「……」 「そのエラーとやらを、お前の一部として受け入れるわけにはいかないか?」 「……」 「俺のために」 長門の黒い瞳がじっと俺を見つめた。 まわりの雰囲気で、俺を見つめる目が二つだけじゃないことに気が付いた。っておい!コンピ研の連中がまじまじとこのメロドラマを眺めているじゃないか。感極まって泣いてるやつもいるし。 そのとき、勢いよくドアが開いてハルヒが飛び込んできた。 「有希、こんなところにいたのね」 せっかくなだめてるところなのに、話が急にややこしくなりそうな予感がした。 「ハルヒ、ちょっと待ってくれ」 「なにを待つのよ。有希、やっぱりあんたはSOS団になくてはならない存在だわ」 「……」この無言は俺と長門の唖然だ。 「あたしが悪かったわ。帰ってきてちょうだい」 「……」 この無言は俺と長門とコンピ研の連中の唖然だ。 長門は二秒間くらいじっとハルヒを見つめ、三度瞬きしてからうなずいた。 「……分かった。わたしも、意思伝達に正確を期すよう努力する」 「じゃ、決まりね。今日うちで焼肉するから来ない?」 「……分かった」 長門が俺の目を見ないでうなずいた。いい傾向だ。せっかくだから俺は辞退することにした。長門にも、女同士の結束が必要だろう。 「悪いんだが俺は、」 「あんたは誘っていないわよ」 「しかし、面白いことになりましたね」 「何が面白いんだ」 それになんで俺は古泉と二人きりでラーメンなんか食ってるんだ。 「お姉さん、ライス追加お願いします」 「あなたと長門さんがです。このところ停滞状態にあったSOS団の新たなる展開じゃないですか」 「断じて言うが、俺たちにはお前の考えるようなことはなにもない」 「もうそんなたわ言は、僕には通じませんよ。涼宮さんに影響を与えるどころか、長門さんにまで変化を与えるなんて、さすがはあなたです」 「俺はいたってノーマルな人間のはずだろ」 「もはやそうも言ってられないでしょう。覚えていますか、長門さんがアメフト部の方から熱烈な愛の告白を受けた日のことを」 「ああ。中河だろう」 忘れもしない。思えば不幸な野郎だった。 「あのときの長門さんの微妙な変化に気がつきましたか」 「まさか“気になる”なんて言葉を、長門が口にするとは思わなかったが」 「人から好かれるという感覚に興味があったのだと、僕は睨んでいます。それまで長門さんには気になる存在がいた、もちろんあなたですが」 「冷やかすなよ」 「そこで熱烈なるラブレターを受け取った。つまり、好きでいるより好かれる立場になった、ということですね」 「俺には宇宙人製アンドロイドの恋愛感情はよく分からん」 「誰かから好かれるというシチュエーションを研究する、格好の材料だったんですよ」 「そんなもん研究してどうする」 「これは単なる推測ですが、あなたの反応を見るという意図もあったのではないかと」 「俺の反応?」 「その、アメフト部の方と付き合ってみたらあなたがどう反応するか」 「長門がかまかけるようなマネをするとは思えんが」 「さあ、どうでしょうね。長門さんはアンドロイドとはいえ、女性ですから。恋は駆け引きです」 俺はしばらく黙り込んだ。サンドピープル、じゃなくてダッフルコートを着たジャワ族のような、長門の寂しそうな背中が思い浮かんだ。 「古泉、お前はときどき核心を突きすぎる」 「僕はいつでも核心に迫っているつもりですが」 とんだヤブ蛇じゃねえか。ああ、ちくしょう、喜緑さんを呼び出せばよかった。 「そろそろ、おいとましなければなりません」古泉が時計を気にした。 「今後新たな展開があったら、ぜひ僕に教えてください」 なにかあるとしても、お前に真っ先に教えるなんてことはないだろうよ。 「ああ、それから、今日はあなたのおごりです。幸せな人からは幸せのおこぼれをもらわないと」 そう言って古泉は俺に伝票を押し付けた。なんて野郎だ。 翌日の放課後、部室のドアを開けると、部屋になにか足りないものを感じた。 「あれ、ハルヒお前だけか」 「古泉君はバイト、有希は用事があるとかで先に帰ったわ」 古泉はともかく、長門がいないなんて珍しいな。あいつ、本屋にでも行ったのかな。 ハルヒは昼間中、ずっとなにかをいいたげな様子だった。部室で目と目が合った途端、好奇心いっぱいの顔で話を切り出した。 「ねえねえ。それで、有希とはどんな具合なのよ」 「どんなって、昨日今日の話だろ。まだ分かんねえよ」 「なんだ、つまんないの」 確かに好きだとは言ったが、そんな次の瞬間からいきなり恋人らしくなるわけじゃないだろ。頭に旗でも立つのか。俺たち、今ラブラブなんです~、みたいな。 「旗ねぇ。いいかもね」 ハルヒは腕章を旗に見立てて頭の上で振った。 「お前楽しそうだな」 「当然じゃない。団員のシアワセは団長自ら祝福するものよ」 「シアワセってお前……」 俺はどっちかというとシワヨセを感じてるんだが。 「なんなら、あたしがデートコース考えてあげてもいいわよ」 「それくらい自分でなんとかする」 「ふーん。あんた、女の子がどんなデートしたいか、分かってんの?」 「ううっ」 俺は唸った。ハルヒは、あんたのことは見透かしているわよというような刺さる視線で俺を見た。 俺が女の子とどこかに行ったりしたってのは、佐々木と塾の行き帰りを歩いたとか、ミヨキチと映画に行ったくらいしかない。あと、祝川公園で朝比奈さんと歩いたくらいか。あれはデートというよりトンデモ告白だったが。 「あんたまさか、映画見て食事して終わり、なんて考えてんじゃないでしょうね」 かなりギクリだ。 「長門は図書館に行きたがってたから、あそこでいいんじゃないかと」 「ロマンがないわねぇ。まあ有希がそれでいいならいいけど。手抜きしないで、ちゃんと考えてあげなさいよ。男なんだからね」 「分かってるさ」 だがどこに行けば喜ぶんだ。水族館にでも行けばいいのか。女心はよく分からん。 「分かってないわね。どこ、じゃなくて誰とどんな時間を過ごすか、なのよ」 「お前にしては分かりやすい説明だな」 「あったりまえじゃない。あたしが何人の男をふったと思ってんの」 今のそれ、すごいセリフだが。言い寄ってくる男どもをバッタバッタと一刀両断するハルヒを想像した。ハルヒもそう思ったらしく、ちょっと赤面していた。 「ま、まあ、あたしのことなんかどうでもいいわ。あんたはどう思ってんの」 「俺の考えでは、いまの日常の延長でいいんじゃないかと思うんだ」 「どういうことよ」 「だから、知り合ってから長い二人が、ある日突然デートするってのはいろいろと神経使うだろ。俺も長門も、互いのことはよく知ってるし、ここでいきなりそういうムードになろうとするのは、たぶん疲れる」 「なるほどね。幼馴染みが付き合うようなものかもね」 「長門にはセンセーショナルなデートをするより、日ごろからそばにいてやるほうが大事だと思うんだ。長門が望むのはたぶん、そんな大げさな恋愛じゃない気がする」 「あんた、割と分かってんのね」 まあな。長門のことになれば多少は分かってるつもりだ。 「なにかあったらあたしに相談しなさい。少なくとも女の気持ちはあたしのほうが分かるんだから」 ハルヒが言うとなぜだか妙に笑いがこみ上げてくるんだが、俺はそれを抑えて真顔で応えた。 「おう。そんときは頼むぜ」 俺と長門の件でハルヒが少しでもがっかりした様子を見せるかと、期待がなかったわけじゃない。髪をばっさり切ってみたり、朝比奈さんに嫉妬したり、無理やりポニーテールにしてみたり、どう見ても俺に当てつけているような態度をたびたび見せられた。今のハルヒはそんな表情を微塵すらも見せなかった。むしろ喜んでいるようにさえ見える。まあ、こいつが喜んでるならそれでいいか。俺の脳裏に、一瞬だけジョンスミスの名前がよぎった。 下校時間にはまだ早いが、誰もいないし何もすることがないので帰ることにした。外を見ると、雨が降っていた。窓ガラスに雨粒が当たって流れている。 「あれ、雨か。俺傘持ってないぜ」 「一本あれば……、いやなんでもない。あんたは濡れて帰りなさい」 なんだよ、今日は前みたいに入れてくれないのか。ハルヒはニヤリと笑ってさっさと帰った。何考えてんだあいつ。しょうがない、走って帰るか。コンビニで三百円の傘でも買おう。 昇降口で上履きを下駄箱にしまっていると、戸口のところに人影が立っているのに気が付いた。 「あれ、長門か。先に帰ったんじゃなかったのか」 「……」 長門は黙って傘を差し出した。 「もしかして、一度帰ってから持ってきてくれたのか」 「……そう」 「そ、そうか。すまんな。ありがとよ」 今まで、長門が面と向かってこういうことをすることはなかったのだが、こいつなりに考えてくれているのだろう。ハルヒがひとりで帰ったのはそういうわけか。 「ハルヒに会ったか」 「……さっき、会った」 「なにか言ってたか」 「……それは、内緒」 なんだなんだ、女同士の秘密か。あいつのことだから、長門になにか吹き込んでるのだろう。まあそのうち分かるだろうが。 俺は傘を受け取って外に出た。低気圧がこの一帯を覆っているせいか、やや肌寒い。長門も傘を開いて後ろからついてきてたのだが、俺はせっかくなので一本を二人でさすことにした。自分の傘を閉じ長門の肩を寄せた。 「た、たまにはこういうのもいいんじゃないか」 俺は長門の目を見て言えず、そっぽを向いて言った。きっと顔は赤くなっていたことだろう。 「……」 正直、俺はだいぶ無理をしていた。ハルヒとならなんでもないのに、相手が長門だと妙に意識して、たぶん心拍数が上がっていたと思う。それか、急性の軽い心臓発作か。 校門を出るとやたら人目が気になった。別に誰かがこっちを見ているわけでもなく、男子と女子が並んで歩くのはうちの学校ではよくある風景で、珍しいもんじゃない。さして珍しいことをしているわけでもないのに、いざ当事者になってみると襲ってくるこの緊張感はいったいなんなのだ。 長門も少し戸惑っているようだ。背の高さが違うので、二人でくっついて歩くには揺れのタイミングを合わせないといけない。 「もっとこっちに寄ってくれ。お前の肩が濡れてる」 「……分かった」 傍から見れば、ほのぼのというかロマンチックというか、見ていて和む風景なのだろうけれど。俺たちはそれどころではなかった。雨に濡れないように、相手を押し出さない程度に、足を踏まないように、傘の内側に入り込むのに苦労していた。二人で入れるくらいのでかい傘を買おうかと本気で考えた。ゴルフ傘みたいなやつ。 坂を下っていくと雨がぽつぽつと降り止み、空が少し明るくなってきた。一度空を見上げたが、俺は傘の柄を握る長門の手を、その上から握ってそのまま歩きつづけた。長門の手は温かかった。 町の様子が一望できる階段に差し掛かり、目の前に下界が広がった。二人とも足を止めた。東の空に大きく虹がかかっていた。 「あれ、虹が出てるぞ。でかいな」 「……」 主虹の外側に、色の並びが逆になった副虹が広がっている。こんなに大きな二本の虹を見たのは、子供の頃以来だ。そのまましばらく、そこで虹を眺めていた。ずっと、長門の手を握ったままで。 俺は駅前で別れることにした。 「じゃあ、ここで。また降るかもしれんから傘借りて帰るわ」 「……分かった」 「またな」 「また」 長門は自分のマンションへ向かって数歩足を動かしたが、ピタリと止まった。振り向いてひとこと言った。 「……明日、会いたい」 そういや、明日は土曜日だった。長門から誘うなんて珍しい。 「ああ。じゃあここで待ち合わせよう」 そのようなわけで、明日は長門との初デートとなった。だいたい週末にはどこかしらで会っているので、初と改めて名状するほどのことでもないんだが。とりあえずは、携帯を買わせようと思う。 A new romanceへ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5735.html
人類標準時21XX年7月7日、地球衛星軌道、「機関」時空工作部第二軌道基地。 「失礼いたします」 入室してきた朝比奈みくるに対して、長門有希は黙ってうなずいただけだった。 朝比奈みくるは、テーブルの上の鉢に植えられた植物に視線を向ける。 「今年も立派な笹ですね」 「最上級の天然物を取り寄せた」 「連邦政府指定の絶滅危惧種を勝手に取ってくるのはどうかと思いますが」 「一本ぐらい取ったところで、生態系に影響はない。誤差の範囲内。細かいことは気にする必要はない」 「なんかその理屈は涼宮さんみたいですよ」 「私の成長過程において、涼宮ハルヒの影響が大きいことは認める。彼女と出会ったとき、私は三、四歳だった。三つ子の魂百までということわざもある」 「はぁ」 長門有希は、短冊を二枚取り出した。これも、日本地方政府が人間国宝に指定している職人に作らせた和紙だったりするのだが。 7月7日に笹に短冊ときたら、やるべきことは決まっている。 二人は、黙々と短冊に願い事を書き始めた。その手に握る筆も、実は世界遺産級である。 墨痕豊かに書き終えた短冊を笹につるす。 「計画の立案は順調か?」 長門有希がそう問う。 「はい。近日中には、最高評議会に上程できるかと思います。介入時点はまた七夕です。あのお二人はよっぽど七夕に縁があるみたいですね」 「二人が最初に出会ったのも、交際を決めたのも、初めて結ばれたのも、暦の上では7月7日。おそらく、涼宮ハルヒがそう望んだからであろうと推測できる」 「あのう、なんで、その……結ばれた日を知ってるんですか?」 「私の任務は観測」 「機関」時空工作部最高評議会評議員というのは世を忍ぶ仮の姿。 長門有希の正体は、地球圏で最高権限を有する情報統合思念体製インターフェースである。 朝比奈みくるも、そのことを忘れていたわけではないが。 「あのう、覗きはいけないと思います……」 朝比奈みくるは、顔を赤らめながらそうつぶやいた。 しかし、長門有希は、朝比奈みくるの羞恥心などお構いなしに続けた。 「遺伝子と遺伝子が接合して新たな遺伝情報を構築する。情報統合思念体はそれに関心を示していた。そこに情報の自律的進化の可能性があるかもしれないから。それゆえ、私は、二人の生殖行為から妊娠出産までの過程を精密に観測するように命じられた」 朝比奈みくるは、顔を真っ赤にしながら黙りこむしかなかった。 長門有希は、ここで話題を時空工作計画に戻した。 「先日、周防九曜から連絡が入った。あちらでも、同一時点に対する介入が予定されている。場合によっては、共同介入もありうる」 「あちらの工作員は藤原くんですか?」 「そう」 「あまり協力的な態度は期待できないですね」 「彼は斜に構えて粋がっているだけ。口付けのひとつでもすれば、素直になる」 「誰がそれをするんですか?」 「この組織においては、あなた以外に適任者はいない」 「あのう、それは冗談ですよね?」 長門有希のジョークは分かりにくいのが欠点だ。それは、昔から『彼』が指摘していたことでもある。 だが、今回は、半分はジョークではなかったらしい。長門有希は、こう続けた。 「あなたもそろそろ真剣に考慮した方がいい年齢。かなわなかった初恋の思い出をいつまでも引きずっていては、私のように手遅れになる」 「……」 朝比奈みくるは沈黙した。そして、その沈黙こそが彼女の意思を示していた。 「あなたの意思がそうならば、私がこれ以上いうべきことは何もない」 話を再び工作計画に戻す。 「上程前に計画案を検討したい。送信して」 「はい」 朝比奈みくるは、情報通信デバイスを通じて、計画案を送信した。 そして、過去をいじくりまわす計画について、二人は真剣な討議を始めた。 その真剣さの理由はもちろん自分たちの世界を守るためというのもあるのだが、二人にはさらにもう一つの理由があった。 笹の葉につるされた願いがより端的にその理由を示している。 二枚の短冊には、全く同じ言葉が記されていた。 ──思い出の保全。 二人の願いはただそれだけだった。