約 66,494 件
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/117.html
※時間的には原作のランサー襲撃後凛と話し合った後の場面ぐらいだと思ってくだちい 一息ついたところで、セドナはさらりと爆弾を投下した。 「そうね……ではせろー、おふろにいれてくださらない?」 「――――え゙?」 驚愕とも確認とも、或いは呻き声ともとれる言葉を出したのは、キャスターを除く三人の誰であったろうか。 キャスターの口にした事に、一瞬その場の空気が凍り付き―― 「……な、何を言ってんのよキャスター。霊体化出来るサーヴァントにそもそも入浴なんて必要ないでしょうが、ええ」 誰よりも早く答えを返したのは遠坂凛であった。 少しどもりながら、しかして周囲(主に二人)を圧する気を放ちつつセドナの発言に釘と言うか杭を突き刺す。 しかしセドナは大層気持悪そうに赤黒い血糊の着いた髪に触れると、 「返り血が付いた髪を洗わないなんて、気持悪いと思わなくて? それに一度日本のお風呂ってどんなのか入ってみたいんだもの」 と、可憐な笑みを浮かべ言った。 はぁ、と凛は溜め息を一つ付き、心底呆れたような表情を浮かべる。 「だからね、私が言いたいのは――――何でわざわざ衛宮君を御指名したのかしら」 ぎろり、という擬音がよく似合う視線を士郎に振り向け、びくっ、と少年が一瞬震えた。 まさしくは猫に睨まれ窮する鼠と言ったところか。 「あら、自分のマスターと離れて行動するなんてサーヴァントにあるまじき仕儀。使い魔不覚悟も良いところ。 それに私は見ての通り手が不自由だから、誰かに洗って貰う必要がありますの。 でもね、同じ女だからといって、敵となる魔術師に御髪(おぐし)を預ける気はありませんわ」 そう言いセドナは包帯で巻かれた両の掌を凛に見せながら、士郎へと寄りかかるようにして、顔を見上げた。 ちょうど猫や犬が主人に甘えるそれのように、その顔を少年の胸に擦りつける。 「だからせろー、わたくしのすみずみまでを、あなたのてできれいにしていただきたいの」 ただし少女が顔に浮かべた甘えの笑み、そして猫なで声で口にした言葉はその外見にそぐわぬひどく妖艶なものだった。 その甘い言葉遣いに、士郎の頭は真っ白となる。まこと少年は蛇に睨まれた蛙の様相を呈していた。 「――――な、なにを」 「何言ってんのアンタは!」 顔を真っ赤にしながら、ダン、と凛はちゃぶ台を叩いて士郎の言葉を遮るように咆哮した。 「あら、せろー。なにかいのししがうなっておりますわよ」 「……猪って。それに遠坂は猪突猛進じゃなくて、どっちかと言うと悪知恵を働かせるタイプだと思うぞあべしっ!?」 最後まで言い切らないうちに、凛のガンドが二人に降り注ぐ。キャスターは何時の間にか士郎を盾にして、 それを完璧に防いでみせると、しくしくと泣き真似をしながら叫ぶ。 「まァ、非道いッ! 何て野蛮な魔女! せろー、しっかりなさってせろー!」 「盾にしたのはアンタでしょーが!!」 どうでもいいが早く助けてくれ、と少年は心底思ったのであった。 士郎→セドナ 凛→きみのすきなサーヴァント(さーばんと)をいれてね! 煩悩を抑えきれなかった結果がこれだよ! あとセドナが士郎を呼ぶ時「せ」ろーなのはイヌイット発音だけど、しぇろーかも知れない。 ひらがななのは甘えの表現です。親に海に捨てられたセドナは、士郎の見てないとこで「さむい、さむいよ……せろー」といつも震えてるんです。多分。
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/2606.html
里娘A「この水着なんかどうかな?」 里娘B「そんな茄子みたいな水着誰も着ないと思うよ」 里娘A「だよね~」 小傘「……(きゅん)」 小傘「という事があったのよ……」 文「ほうほうそれでビキニと。素晴らしい!さすが付喪神は解ってらっしゃる!」 小傘「そ、そうかな?似合ってる?可愛い?」 文「ええ、もちろんですとも!ささ、まずは撮影、しかる後にあちらで……」 早苗「……(ふらふら~、ぎゅむ)」 小傘「ひゃっ!?」 早苗「んー……(ちょいちょい、くいっ)」 小傘「えっ!?そ、それ肩紐……っ!」 文「ぬふーっ!これは!風祝によるさでずむ&skmdy攻撃でしょうか!(ぱしゃぱしゃ)」 早苗「うーん……(すりすり、もぞもぞ、するっ)」 小傘「やっ、そのっ、肩、肩見えちゃってるよ!?」 早苗「……(ぴとっ)……温かく、ない……」 小傘「……へ?」 早苗「諏訪子様と違って、温かくない……(すりすり)」 小傘「えっ、あのっ、そのっ、どういうっ!?」 文「ふむ……露にした肩と頬を小傘ちゃんに擦り付けて…… はて、あのロリ神様より温かくないとはどういう意味で?」 早苗「この季節って、肌寒いじゃないですか。だから諏訪子様を抱いて寝るんですよ」 文「もちろん性的な意味で!?(ぱしゃぱしゃ)」 小傘「じゃ、じゃあもしかして今もっ!?」 神奈子「なわけあるかい……猫みたいな物さね」 早苗「やっぱり発育が悪いだけでちびっ子じゃないから……(ぷにぷに)」 小傘「……!(発育のいいのが当たってる……自分が発育いいからってそんな……!)」 神奈子「……(素で心の傷を抉るとかどんだけだい)」 文「むっふぅー!素晴らしい写真が撮れました!小傘ちゃんはピンでも行けますが、 今回の構図では早苗さん、あなたが居なければ不完全でした!」 早苗「……えー?私は別に……(もぞもぞすりすり)」 小傘「ひえぇぇぇぇ~」 レティ「待たせたわね」 文「この声は……!」 神奈子「……何処のスノーボーダーよ」 早苗「あれ、雪なんてありませんよ?」 レティ「無ければ作る!それっ!」 小傘「わっ、空に雪のレールが!」 レティ「天狗の動体視力なら問題無いわね。行くわよ!(ばっ)」 神奈子「跳んだ!……あのボードで空中滑降する気ね!」 文「むむっ……いいでしょう、その挑戦受けて立ちます!」 小傘「か……かっこいい!」 早苗「……あなたの傘で同じ事はできないと思いますよ。トロいし」 小傘「がーん」 文「ふむ……ただの色気とは一味違うこの感じ……これなら女性にも受ける!(ぱしゃぱしゃ)」 神奈子「……ねえ早苗、あのボードさ……かなりエッジ立ってない?」 早苗「……そうですね、むしろボードというか……ソード?」 文「なぁにこれくらい、最後にちょっと避ければ(ひょい)」 レティ「(くいっ)」 文「ちょっ、追従した!?」 レティ「フィニッシュ!(ごぉっ)」 直撃の一瞬 射命丸文は、身を挺してカメラを守った。 その表情は輝いて見え、やり遂げた女の顔をしていた…… 翌日、重症を押して刊行された文々。新聞は早苗の半脱ぎの効果により極めて高い評価を得た。 しかし重症のためいつも通りの部数を刷るには至らず、その日の新聞はマニアの間で垂涎の的になっているという…… 小傘「あれっ、わちきがピンで写ってる写真は!?」 文「はっはっはっ、幼女嗜好は外界の流行、即ちまだ幻想入りしていない時代の最先端! 里の人間達が理解するにはまだまだ早すぎるのですよ」 小傘「そんなぁ~(がっくし)」 ファッション レティ 三つ巴 小傘 文 早苗 武装 水着
https://w.atwiki.jp/maimi-airi/pages/76.html
ふと目を覚ますと、カーテンの隙間から見える外はまだ薄暗かった。 腕の中にはすうすうと小さく寝息を漏らす愛理が収まっている。 その寝顔があまりに可愛くて私はつい頬が緩んでしまった。 こんなに無防備な愛理を見れるのは自分だけだと考えると、すごく嬉しいのと優越感を感じる。 愛理も私も衣服は身につけておらず、薄暗い空間の中に愛理の肌の白さが一際浮いて見えた。 ベッドサイドにある目覚まし時計に目をやる。 針は4時過ぎを指している。 そっか、あのまま寝ちゃったんだっけ… 寝起きの頭を回転させてほんの数時間前の出来事を思い出す。 バースデーイブだもん、なんて言って愛理が私の家に泊まりに来て。 付き合っているわけだから、当然夜はそういうことになって…。 日付が変わる瞬間すら行為に夢中になっていたんだと思う。 どこに触れてもどこにキスをしても愛理は逐一可愛い反応を返すものだから、 夢中になりすぎてしまうんだ。 でもそのせいで愛理が16歳を迎える瞬間に気づかなかったなんて、我ながら間抜けでちょっと情けない。 おめでとうって気持ちと愛しさを込めて、少し乱れた前髪から見えるおでこに口づける。 それだけじゃ足りなくて、瞼や頬にも唇を落とす。 まだ寝かせてあげたい、だけど起きてほしい。 心の中で葛藤しながら愛理をじっと見つめていると、不意にもぞもぞと愛理が身じろぎして薄く目を開けた。 「んー…」 眠そうにとろんとしていて、また今にも閉じてしまいそうな目が私をとらえる。 まだ寝てていいよ、と髪を梳くように撫でてあげると、私の胸に擦り寄るようにぎゅっと抱きついてきた。 まるで子犬や子猫みたい。 「もう、誕生日、なった?」 寝ぼけてるのか途切れ途切れで尋ねられる。 寝起きだからか少し声が掠れている。 「うん。誕生日おめでとう」 「ありがと…舞美ちゃんに、ちょっと近づいたね」 「え?」 「2月までは、二歳しか離れてないもん」 だから嬉しいよ、って、そう言って胸元でふにゃふにゃ笑ってる愛理。 年齢差なんて、気にしなくていいのに。 でもそんな愛理が健気で、すごく愛しい。 「好きだよ、愛理」 「わたしも…」 寝ぼけて力が入らない腕で精一杯抱きついてくる愛理を腕の中にぎゅっと閉じ込めて、 私は幸せと愛しさをかみ締める。 「まだ時間あるから寝ていいよ。愛理今日学校じゃん」 「ん…」 再び眠りにつこうとする愛理を促し、寝やすいように少しだけ腕の力を緩めた。 すると胸元からぼそぼそと寝言のような声が聞こえ、思わず「なあに?」と聞き返した。 「舞美ちゃんのお嫁さん、なりたいな…」 本当に本当に小さな声で、でも確かにそう聞こえた。 そういえばこの間舞ちゃんや千聖に、16歳って結婚出来る年齢じゃんとかからかわれてたっけ。 どうしよう、嬉しい。 もちろん本当に結婚が出来るわけじゃないのはわかってる。 それはきっと愛理も同じこと。 だけど、その言葉だけでどうしようもなく嬉しくて舞い上がってしまう私は、 もうどうしようもないくらい愛理に溺れているのかもしれない。 「ずっと、そばにいるよ」 私をドキドキさせるだけさせてまた眠りの世界に入ってしまった愛理の髪を撫でながら囁く。 朝になったら改めて「おめでとう」って言って、キスをして、誕生日プレゼントを渡そう。 この日の為に悩みに悩んで、だけどどうしてもあげたいと思った、お揃いの指輪。 もしも、左手の薬指にはめて、って言ったら愛理はどんな顔するかな。 喜んでくれたら、いいな。
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/846.html
まどまど「マド……」スーピー ほむら「なんで私の家の前にこんなのがいるのよ」 まどまど「マド~」ゴロゴロゴロ ほむら「邪魔よ。ドアが開けられないわ」ムンズ まどまど「マドン?」トロ~リ ほむら「無防備すぎる……あなた、本当に野良でしょうね?」ジト まどまど「――マドッ♪」パタパタ ほむら「……」トスン ガチャリ まどまど「ティヒッ♪」トコトコッ ほむら「ちょっと、勝手に入らないで」 まどまど「マドッ♪」ガジガジ ほむら「……まどまど、髪を齧らないで」カタカタ まどまど「ウェヒヒ♪」スリスリ ほむら「机に乗らないで。手に擦り寄らないで」カタカタ まどまど「マドン♪ マドーン」ヨジヨジ ほむら「腕に登らないで。今作業中なの……あっ」ズルッ ガシャン! ブチン! ブゥン…… まどまど「マドッ!?」ビックリ ほむら「――」 まどまど「マ……マド……」オロオロ ほむら「作業中に邪魔されたら危ないってどうしてそれに気づかないの!? あなたに何かあったらどうなるの!?」 まどまど「ウェヒッ!?」 ほむら「今後この部屋には立ち入り禁止。今日の夕飯は無しよ」 まどまど「マドォッ!?」マドーーーン!! ほむら(ごめんね、こんな部屋に入れちゃいけなかったよね。明日はご飯いっぱいにするからね――) まどまど「マドマド」スリスリ ほむら「歩いてる時に足に纏い付かないで。蹴っちゃうわよ」 まどまど「マドッ♪」ゴロン ほむら「私が歩く方向に寝転がるのはやめなさい」 まどまど「マド~」ゴロゴロ ほむら「そんな簡単にお腹を見せるんじゃないの。踏んづけたらどうするつもりなのよ」ナデナデ まどまど「ティヒヒ♪」ゴロゴロ ほむら「分かってるの? 私があなたを踏んだら大怪我じゃすまないのよ? それなのにどうしてそんなに無防備なの」モムモム まどまど「マドマド♪」ガジガジ ほむら「手を齧らないで。聞いてる? あなたの事を心配して言ってるのよ? 本当に分かってるの、まどまど」ナデリナデリ まどまど「ウェイヒヒ♪」 ほむら「……はぁ」 ほむら「いい加減慣れなさい。これはあなたの為なのよ」ガッシリ まどまど「マドォ……」ウルウル ほむら「はいシャワー開始」ザーッ まどまど「マドー!」ブルブルッ ほむら「シャンプー、泡立ちにくいわね、変えたほうがいいのかしらこれ」ゴシュゴシュ まどまど「マド……」メツブリ ほむら「もう一度シャワーして、……はい出て」 まどまど「ウェヒーーッ!」ブルルュ! ほむら「はい次」ゴシゴシブオーッ まどまど「マドン! マドン!」グググ…… ほむら「我慢しなさい。こうした方が早く乾くの」グググ…… まどまど「マドマドーッ」 ほむら「こんなところかしら。もういいわよ」パッ まどまど「マドッ!」ダッシュッ! ほむら(お風呂が好きなまどまどだったら、一緒に入ったり出来るのになあ) まどまど「ニヒヒ……」パタパタ ほむら(寝ながら尻尾ぱたぱたしてる……)ハシッ まどまど「マド~……?」フリフリ ほむら(尻尾を掴まれようが起きないのね)パッ まどまど「マドン――」ピコピコ ほむら(……)ウズウズ ほむら「……」ハムッ まどまど「マドッ!?」ビクッ! ほむら「……」アムアム まどまど「マドッ!? マドッ!」ゾクゾク! ほむら「……」ネローン まどまど「マドーーーッ!?!?」ビクンッ!ビクンッ! まどまど「マドマド……」ビクビクコソコソ ほむら「御免なさい、もう耳を甘噛みしたりしないから……」 →その2
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/522.html
前:ある日の比呂美・豪雪編5 顔と顔を接近させると、眞一郎は自分の陰部をしゃぶっていた唇に、躊躇うことなくキスをする。 「!!」 想定外に見舞われた眞一郎の攻撃に、比呂美の心臓は肋骨の内側で跳ね回った。 自分が出した体液に口をつけることが、どれほど不快な行為であるかは容易に想像できる。 なのに…… 眞一郎はそれをしてくれた…… (……眞一郎くん……) 胸の奥が燃える、熱く燃え上がる。 ……ここがどこだろうと関係ない。 自分は今、この愛しい男と繋がりたい…… そんな牝として当然の欲求が比呂美を突き動かした。 「眞一郎くんっ!」 顔を離した眞一郎を再び押し倒そうと、比呂美は体重の全てを預け、寄りかかろうとした。 だが、正対した眞一郎の表情が、見る見るうちに面白おかしく歪んでいくのを目にし、気持ちが萎んでしまう。 「……あの……」 「う…… うええぇぇぇ……」 比呂美の口内から精液の味を受け取った眞一郎は、舌を目一杯に出して、嘔吐寸前という顔をしてみせた。 不味い、気持ち悪い、と自分の子種に罵詈雑言を浴びせてから、 呆気に取られている比呂美に向かって、「すまんっ!」と叫び土下座をする。 「……ちょ…ちょっと、何の真似??」 「こんな酷い味だったなんて知らなかったんだ。もうこんな滅茶苦茶はしない」 だから勘弁してくれ、と続けて、眞一郎は額を布団に擦りつける。 その滑稽な様子を見下ろしながら、比呂美は自分の性欲が収束していくのを感じていた。 同時に、頬を涙が濡らしていたことにも気づき、眞一郎の突拍子もない行動の意味も理解する。 (また気を遣わせちゃった…かな) 悲しくて泣いたのではない。 苦しくて泣いたのでもない。 眞一郎はそれを分かった上で、こんなピエロみたいなことをしてくれている。 油断するとすぐに、物事を大げさに捉えてしまう湯浅比呂美の心を薄めてくれる。 (ありがとね、眞一郎くん) ずっと一緒なんだから気楽に行こうぜ、と告げてくる眞一郎の後頭部に向かって、比呂美は内心でそう呟いた。 そして実際には、「じゃあ、私のも…もう舐めなくていい」とふて腐れたように言ってみる。 「えぇっ! ……いや、それは……」 跳ね起きた眞一郎は、ダメだ、それは困ると抗議の言葉を並べ始めた。 「私は《しちゃダメ》なのに、眞一郎くんは《したい》んだぁ」 悪戯っ子の余裕を取り戻した比呂美は、唇の端を吊り上げながら、また眞一郎を苛め出した。 不公平だなぁ、ずるいなぁ、と心にも無いことを言い立て、眞一郎にどうして《したい》のかを白状させようとする。 「お前、意外と根性悪かったんだな」 「嫌ならいいけど?」 もう舐めさせてあげないだけだから、とキッパリ言い切って、比呂美は満面の笑みを見せる。 敵わないと悟った眞一郎は、刹那の躊躇いを見せてから、恥ずかしそうに口を開いた。 「……舐めてる時の……お前の悶えてる姿を見るのが…好き……なんだよっ!……」 男の意地なのか、最後の方だけは語気を強めて、眞一郎は告白をする。 好きな女が気持ち良くなってるのを見て、満足したらおかしいか! その控えめな叫びを室内に響かせると、眞一郎は真っ赤に脹れた顔を俯けた。 「ううん……おかしくない。 ……嬉しいよ」 伏せられた視線を追いかけるように、比呂美の顔が回り込む。 「……比呂美…」 目の前に接近してきた表情は、真剣なものだった。 ふざけた気持ちなど微塵も無い、相手の心を想いやる顔。 「私もね…… 同じ」 そう柔らかに呟くと、比呂美は身体を眞一郎の胸元へと滑り込ませた。 次:ある日の比呂美・豪雪編7
https://w.atwiki.jp/compels/pages/165.html
クロエ・フォン・アインツベルンは濃厚なキスをした。 男相手に。 ダミアン・デズモンド(6歳)の唇を塞ぎながら、自らの肢体を押し付けている。 アゴをホールドしながら、舌でダミアンの口内を蹂躙するクロエ。太ももを滑らかに擦り合わせ、膨らみはじめた双丘でダミアンを圧迫する。 突然の口づけに驚くダミアンだが、少女のほのかな香りと体温に心が揺らぎ、すぐに腰が抜けた。 頬を撫でる銀髪の感触も思考を奪った。 無力になった少年はただ唇を貪られるしかない。獰猛なハイエナに食われる獲物のように。 今のダミアンにとってクロエは野獣そのもの。 まさに弱肉強食。バトルロワイヤルのルールに則り、強いものが弱いものを喰らう光景があった。 話を遡る。 バトルロワイアルが始まって数分後だった。クロエとダミアンが運命の遭逢を果たしたのは。 まるで赤い糸で導かれたように巡り会った二人。 殺し合いに反対する少年少女。 しかし、ダミアンは知らなかった。 そう。クロエはキス魔であると。 人間ではないクロエは肉体維持のため、他人から魔力供給しなければならない。 いつもはイリヤまたは美遊がターゲットだが、その彼女達はここにいない。 故にクロエはダミアンを押し倒し、魔力供給をすることにした。 無差別に魔力供給を行ったクロエだ。 イリヤの友人はもちろん、喪女からも容赦なく唇を奪っている。 そんなクロエが、魔力供給の為ならば男とだってキスをするのは自明の理。 ダミアンにとってファーストキスだが、クロエからすれば知ったことではない。 離せ。 やめろ。 非力な少年の抵抗など無意味。 英霊の力を持つ少女から逃れる術を持たない。 ただ、されるがままでも、ダミアンはある少女の顔を思い浮かべていた。 アイツには……アーニャ・フォージャーにだけは、こんな自分を見てどう思うのか。 目尻に涙を浮かべ、突然のキスに胸が激しく鼓動しながら、一人の少女に想いを寄せていた。 せめて、今だけはアイツに見られたくないと。 「ふぅ……ひとまず、魔力補給はできたけど、やっぱイリヤや美遊じゃないと効率が悪いか」 粘った唾液の糸を垂らしながら思案するクロエ。 ひとまず、魔力供給は済ませたがあくまで応急処置にすぎない。 人間のダミアンから得られる魔力量は茶碗一杯分程度。 異能を持つ他参加者との戦闘に突入すれば僅か数分で消耗する。 「というわけで、それまではよろしくね~! ダミアン!」 「う、うぅ…………なにが『よろしくね~!』だ! ふざけんな!」 「……そういえば、あの二人はいるの? イリヤと美遊がいたら……すぐに探したいな……」 涙目で怒鳴るダミアンを軽く流すクロエ。 キス魔の魔力供給のエサにされた少年の明日はどっちか。 【クロエ・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:殺し合いには乗らない。 1:ひとまず、ダミアンを守りながら定期的に魔力供給する。 2:いるならイリヤと美遊も探したい。 [備考] ※参戦時期は不明です。 【ダミアン・デズモンド@SPY×FAMILY】 [状態]:健康、ファーストキスを奪われたショック [装備]:不明 [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:殺し合いに乗らない。 1:キスを奪われた…… [備考] ※参戦時期は不明です。 ※クロエにファーストキスを奪われました。
https://w.atwiki.jp/yomedousi/pages/680.html
スレ10-607 607 :名無しさん@HOME:2008/01/19(土) 15 18 58 0 うちの旦那は一卵性双子の弟。 「父親は同じ遺伝子なんだから、子どもの優劣は母親の遺伝子だよねえww」が口癖。うざい。 608 :名無しさん@HOME:2008/01/19(土) 15 31 27 0 子どもの優劣は母親の遺伝子だよねえ まあ昔からの遺伝学上でのテーマだから 正しいことは正しいんだろうが・・・ 環境側面が同一条件ならばと言い返したら 609 :608:2008/01/19(土) 18 01 46 0 私も一卵性双子の子どもの相似性とか興味津々ではある。 一昨年同学年になる子をお互い一ヵ月違いで出産したんだが、あっちは生後一ヵ月で6キロ超え でその後も順調に成長曲線の上のほうをいっているが、うちは同じ時期に4キロくらいで成長曲 線も下のほう。 私も赤ん坊のときは体重より背が先に伸びるタイプで、写真を見ても子どもと一緒で細身だった からこれも遺伝といえばそうなんだが、あっちはそういうのが楽しくてしょうがないらしい。 もう、いちいち報告してきて、「うちの子寝返りしたよ!そっちは?え、まだなの~!父親の…ry」と。 でも、身長はもともとこっちのほうが高かったし(義兄嫁はチビで私はデカ)、体重は一歳すぎたら こっちが重くなってきて、以前は明確にあっちのほうが発達早かったのが違いがなくなってきた。 それどころかこっちのほうが……という状態になってきて、そのたびに「え、○君もう二語文喋る の?!まさかあ!ほら○君喋ってみなよ!!ほらほらほらほらほら!!」なんてうちの子に詰め寄 ろうとするんだよね。 体重抜かしたときなんて、「体重何キロ?えっ、嘘つかないでよ!もう一回計りなさいよ!!」だった。 うちが遅いときもストレスだったが、うちが抜かしてもストレス。 これから学校にあがってもなんだかんだと比べられるのかと思うと……orz 610 :607:2008/01/19(土) 18 02 25 0 あ、608じゃなくて607です。ゴメソ 611 :名無しさん@HOME:2008/01/19(土) 21 37 09 0 義兄嫁が今の段階でそんなにうざいなら、これからが怖いな~ 618 :名無しさん@HOME:2008/01/20(日) 02 54 58 0 609 実妹のとこみたいだ。別件メインで離婚済みだがw 妹のとこはウトメも比較しまくり。私の母に「○○(妹の子)は●●(妹夫の双子の弟の子。同い歳)と違ってカワイイ」と。 血縁者の贔屓目抜きにしても事実ではあったけどさ。口に出して言うか?と。 嫁(妹)の母への電話だったからお世辞かも?と思ってたんだが、私の前でも言ったし、どうも本音らしい。 妹夫婦が離婚して、カワイイ孫に滅多に会えなくなって、かわいくない孫に擦り寄ってるようだが、相手にされてないらしいよ。 当然だ。がんがれ、妹の元義弟嫁さん。 623 :名無しさん@HOME:2008/01/20(日) 15 26 34 O 618 全く意味がわからん 624 :名無しさん@HOME:2008/01/20(日) 15 54 58 0 >妹の元義弟嫁 これが一番分からない。 625 :名無しさん@HOME:2008/01/20(日) 15 55 32 0 618の妹さんの元姑は 618の妹の産んだ孫はお気に入りだと、 公言していたけど、 618妹は離婚してしまった。 お気に入りの孫と会えなくなった元姑は、ほかの兄弟嫁の孫に接近してきた。 あんな放言されてたんだ、がんばって距離を保てよ、兄弟嫁! という激励。 Next→10-638
https://w.atwiki.jp/tatsunin/pages/60.html
龍宮の寝床に 生まれたままの姿の楓が横たわっている。 誰も知らない、初めて契りを交わしたときから、 度々重ねられてきた行為 しかし、それは お互いの存在を再確認し、心を身体を労わり―――慈しみ、愛し愛され 2人で無ければ生み出せない安らぎを得る為の大切な行為でもあった。 幾度となく身体を重ねても、やはり互いのそのままの姿は気恥ずかしく 愛しい ギシッ… こちらに背を向け、布団の端に腰掛けた龍宮の気配に 楓は、胸を片手で隠し瞳を閉じた。 微かに軋む音がして、龍宮の手が頬に触れ、口付け コレがいつのまにか、お決まりの合図になっていた。 胸を包み隠していた手首を捕まれて、口付けがだんだんと濃厚になるに連れ 互いの身体に手を回し、肌と肌を密着させ抱き寄せる。 身体を抱いていた手が胸に触れ、やんわりと触れられると身体の奥がジンと熱くなる。 唇の愛撫が下がるに連れ、身体を抱いていた手は首筋に頭にと移動して 小さな胸の蕾を詰まれ、口から漏れる甘い声にたまらない愛しさを感じて 悦んで欲しくて、身体の隅々にまで口付けを施す。 普段の、日常生活からでは決して聞く事の無い楓の 龍宮だけが紡ぎだせる声に、興奮が高まる。 やがて龍宮を受け入れる体制の整った楓の、幼く綺麗な縦筋のそこからは透明の愛液が滴り ヒクヒクとする様子はとても淫らで、普段の概観からはとても想像できないほど ネチ…と触れて、一瞬、楓が身体を強張らせるが、挿入はいたって容易で、2本も3本も 指の根本まで吸い込まれるようにして受け入れられた。 「熱い…」 どちらとも無く漏れた言葉。 楓は龍宮の頭を自分の身体に引き寄せる 互いに一つになったところで、もう少しこうして これ以上一つになりえない状態で、龍宮を感じて居たかった。 行為に及べば、絶頂を迎えるのは目に見えて、とてももったいない気がした。 「…楓」 「何でござるか…?」 「…どうかしたのか?」 「……もう少し良いでござるか?まだ真名の温もりに包まれて居たいでござる」 「…?……あぁ」 それを聞いて安心したのか、楓はさらに龍宮を引き寄せる。 いつか離れることになるかもしれない、ぬくもりを感じて 少しの沈黙が流れ、楓は龍宮から手を離した。 「…楓?」 「真名…きて欲しいでござる」 「…あぁ、さすがに私も我慢できない」 「好きだ楓…お前が―――欲しい」 「…あっ…まなぁ…」 腰を抑えて、楓に包まれていた指を深く、高く突く。 欲しくて欲しくて仕方なかった刺激を与えられ、身体がビクンとした。 「楓、私も気持ちよくしてくれないか?」 今のままでも十分気持ち良いいが…の、この言葉にカァッ…っと楓の頬が染まった。 「よく、そんな恥ずかしいことが言えるでござるな」 「事実なんだ仕方ないだろう?」 そういい、龍宮は何度目かのキスの雨を楓に降らす やがて聞こえ始める水音に、興奮と羞恥を煽らる。 回を重ねるごとに、ますます愛称が好くなる互いの ソレは嘗て、自分たちが一つの存在であったのではないかと思わせるほどに 意識も―――身体も、融けて交じり合ってしまう。 無我夢中で、楓は龍宮の身体を抱きしめ、龍宮の動きが止まると 互いに低く唸り―――同時に2人は達した。 行為が終った後のこの幸せな余韻も、回を重ねるごとに好くなる。 肩に手を回すと答えるように、胸に擦り寄ってくる。 いとおしくて、愛しくて―――そっと抱きしめ、頬に口付け 幸せな余韻の中、二人は眠りにつく 二人は永遠にこの幸せが続くよう願い 目覚めれば、昨日より更に深く結びついた二人の 眩いばかりに新しい朝が始まる END
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/8272.html
ヤスOL2 前のお話→ヤスOL 127 :ヤスOL:2011/12/27(火) 18 42 19.00 ID IME99st/ こんばんわ。 いつぞやお世話になりました、ヤスOLです。 年内に無事決着がつきましたので、報告に伺いました。 こちらで大丈夫ですか? 128 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 18 44 06.60 ID KSQjDuMD 桶 129 :ヤスOL ◆xOSCtrf4.A:2011/12/27(火) 18 44 28.19 ID IME99st/ トリつけ忘れた上に、あげてしまいました…。 すみません…。 138 :ヤスOL ◆xOSCtrf4.A:2011/12/27(火) 19 09 32.94 ID IME99st/ 翌日、上司と共に警察まで出向き軽い事情聴取を受けました。 その後先方の旦那さんと母親(実母か義母かは謎ですが)から 「嫁がひったくりをして、貴方に怪我を負わせた上に、年末の忙しい時期に 仕事に支障をきたす事になってしまい申し訳ありませんでした。」 「どのような事でも仰って下さい。出来る限りのお詫びをします。」 等と丁重な謝罪を受けました。 なのでiPad代と先方が出したお詫びのお菓子と慰謝料(?)を頂いて 終わりにしました。 そんなに行く場所でもないし、一々気にしても仕方無いので。 怪我も大した事無かったですし。(左腕にアザと、顔に擦り傷、足の捻挫程度) 139 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 19 13 40.95 ID X7pv4CaR でも、階段から突き落とすって殺人未遂だよ。 140 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 19 15 07.19 ID z3difoSX 慰謝料は結構もらえたの? 被害届を出した方が良かったのに 143 :ヤスOL ◆xOSCtrf4.A:2011/12/27(火) 19 17 03.55 ID IME99st/ 会社では私が線路に突き落とされた事になってたのが、悲しかったですが 今ではすっかりと噂も鳴りを潜めて楽になりました。 本来訪問する会社の方もかなり心配して下さって、お見舞いを頂いてしまいました…。 病院代は気にしなくていいと言われたので、気にしない事にしました。 これで来年いい年になればいいと思います。 一つ気になったのが、母親が口走った 「娘をもう一度躾直して、更生するまで外に出しません。」と言う言葉。 何か怖かったです…。 以上、ご報告でした。 145 :ヤスOL ◆xOSCtrf4.A:2011/12/27(火) 19 21 34.52 ID IME99st/ 被害届も検討したのですが、その辺りがかなり封建的な地域なので もし、取引先に関係者がいたらまずいかも知れないので止めました。 殺人未遂なのは、承知しているんですが…。 被害届を出さないと言った時の二人のホッとした顔が印象的でした。 都市部ではあり得ない村八分があるんだろうな、と。 146 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 19 26 05.23 ID z3difoSX そんな地域だから、ひったくった時に確実に口を封じるために階段から 落としたんだろうね 事故で済ますことが出来るために… 150 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 20 56 31.43 ID L/lqu70F 143 >更生するまで軟禁 ここは安心する所 自分の生活圏内に人を階段から突き落とす子持ちの母親がいるんだよ そんなのを外に出していいと思ってる? 今 回 は 怪我だけで済んだんだよ 151 :名無しの心子知らず:2011/12/27(火) 21 15 25.60 ID RUQM0huP 突き落とすくらいだから下手に被害届出しても逆恨みされそうで怖いな 次のお話→オカン新作服女史(161)
https://w.atwiki.jp/true_tears/pages/523.html
前:ある日の比呂美・豪雪編6 「私も……眞一郎くんが気持ち良くなってるのを見るの……好き……」 だから、またしたい。 させて欲しい。 比呂美は険と赤味のとれた眞一郎の顔に向かって、真摯にそう訴えた。 「…………」 眞一郎は言葉を返すことなく、頬を緩ませて胸の中にいる比呂美を優しく抱き締める。 (眞一郎くん……大好き……) 想像通りの答えを眞一郎が返してくれたことに気を良くした比呂美は、 お気に入りの隙間を見つけた子猫のように、身をくねらせて薄い胸板に甘える。 眞一郎は次々と形を変える比呂美の肢体を柔軟に受けとめ、そこから発散される薫りを貪った。 …………このまま《して》しまおうか………… 同時にそんなことを思ってみるが、そうはしない。 降雪がくれた貴重な時間は、そのためのモノではないことが、二人にはよく分かっていた。 ………… 性欲と興奮が治まりをみせた眞一郎と比呂美は、衣服を整えてから掛け布団に包まった。 無音の部屋にお互いの呼吸だけを感じ、それを幸せと実感する。 もうすぐ、この幸福は終わるのだろうと比呂美が考えたとき、眞一郎が唐突に口を開いた。 「雪の音がするな」 「……え?」 壁の向こう側を透かしているかのような眞一郎の視線を、比呂美は追ってみた。 《創作》という行為には縁の無い比呂美ではあるが、今は不思議と眞一郎の感覚が分かる気がした。 (音が聴こえる。 大地を白く覆う雪の音が。 どこまでも…… どこまでも…… 白で覆い尽くしていく、雪の音が……) 眞一郎が口走りそうなフレーズが胸中に浮かび、思わずククッと苦笑する。 こんな事もあるのだな、と考えながら、「どうした?」と訊いてくる眞一郎に向かって、 比呂美は『らしい』セリフを言ってみた。 「明日は帰る前に雪掻きしなきゃね」 「…………」 手伝わされると直感したのだろう。 眞一郎はまた壁の外へと視線を戻し、比呂美の発言を無視する。 子供みたいな抵抗を可愛いなと感じながら、比呂美は「逃がさないからね」という意志を込めて、 背中を包んでくれる眞一郎の胸を押し返し、体重を預けた。 「雪掻き、す・る・か・ら!」 比呂美のはつらつとした物言いが不可避の重労働を予感させたのか、眞一郎は身体をぶるりと震わせ顔をしかめた。 メルヘンの世界を散策していた意識は、どうやら厳しい現実へと引き戻されてしまったらしい。 明朝、自分を苦しめる事になる白い壁の量を想像して嘆息すると、 今度は隙間から入り込んできた冷気に反応して、眞一郎はまた身震いを始める。 寒がりなんだから、と悪意を込めずに囁き、比呂美は寄りかかった体勢のまま軽く笑う。 「お前は寒くないのかよ」 そう口を尖らせ、不平を垂れる眞一郎に向かって、「私は全然、平気よ」と比呂美は胸を張って見せた。 「ハイハイ、比呂美さんは鍛えてますからね~」 女は皮下脂肪も厚いしなと、ヤケクソ気味の眞一郎の口から、珍しく嫌味が飛び出す。 「ふんだ。理由はそれだけじゃありません」 「???」 比呂美は軽く鼻を鳴らしてから、眞一郎に気づかれないように、腹部より少し上へと指先をあてがった。 (……あなたが私の中にいるから……だから寒くないの) 恥ずかしい……絶対に声にすることは出来ない想いを自覚し、くすっと喜びの声が漏れてしまう。 「?? なんだよ?」 「ふふ。 教えてあげない」 言えるわけないでしょ、と内心で呟きながら、比呂美は首を折り曲げて、後ろ髪を眞一郎の鼻先に擦り付ける。 そして、幸せを噛み締めるように口角を緩ませながら、 あと少しは許されるであろう『雪のくれた時間』を楽しもうと、静かに瞼を閉じた。 [めでたし]