約 78,953 件
https://w.atwiki.jp/hankenoriginal/pages/12.html
参加者名簿 6/6【Fate/Grand Order】 ○藤丸立香/○オルガマリー・アニムスフィア/○クー・フーリン〔オルタ〕/○マリー・アントワネット/○レジスタンスのライダー/○新宿のアヴェンジャー 6/6【仮面ライダーアマゾンズ】 ○水澤悠/○鷹山仁/○千翼/○前原淳/○御堂英之助/○マモル 5/5【仮面ライダー剣】 ○剣崎一真/○橘朔也/○上城睦月/○キング/○金居 5/5【魔法少女リリカルなのはシリーズ】 ○高町なのは/○闇統べる王/○星光の殲滅者/○雷刃の襲撃者/○ユーノ・スクライア 4/4【ゴブリンスレイヤー】 ○ゴブリンスレイヤー/○女神官/○女魔法使い/○妖精弓手 4/4【鬼滅の刃】 ○竈門炭治郎/○我妻善逸/○妓夫太郎/○累 4/4【星のカービィ】 ○カービィ/○メタナイト/○アドレーヌ/○マルク 3/3【五等分の花嫁】 ○上杉風太郎/○中野一花/○中野四葉 2/2【結城友奈は勇者であるシリーズ】 ○結城友奈/○犬吠埼風 3/4【書き手枠(2票勢から)】 ○/○/○ 15/15【当企画オリジナルキャラ】 ○エルフフェイス/○アルマ/○ニコラ(エラスモテリウム・アンデッド)/○ギノミドス/○長門カイ(模造品typeG)/○ナーダシュディ・フェレンツ二世/○女騎士ヴィクトリカ/○白野(はくの)/○ゼラ/○暴虐怪人ネメシス/○鈴木浩二/○ユリケンジャー/(ここから書き手枠、2票勢から)○/○/○ 57/57 書き手枠用 版権(ここから4名) 【仮面ライダー剣】 ○志村純一/○伊阪 【魔法少女リリカルなのはシリーズ】 ○クロノ・ハラオウン 【ゴブリンスレイヤー】 ○鉱人道士/○女武闘家/○蜥蜴僧侶 【鬼滅の刃】 ○堕姫/○竈門禰豆子 【星のカービィ】 ○デデデ大王/○マホロア 【五等分の花嫁】 ○中野二乃 【結城友奈は勇者であるシリーズ】 ○犬吠埼樹/○東郷美森/○三ノ輪銀/○乃木園子 オリジナル(ここから4名) 【当企画オリジナルキャラ】 ○ゴブロウ/○イーター/○キメラ・シュリンプ/○ザ・ゼロ/○サクジ・トロイア/○にせ橘朔也/○マイン・オリーシュ/○庵陀ヒデケン/○駕城ジン/○七夜先打(ななや まずうち)/○西城麻耶
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/2464.html
■ステゴサウルス 世界樹の迷宮Ⅲのモンスター。巨大な背びれが特徴である草食動物。 あまりにも直球なネーミングセンスが素敵。 あまりの強さで海王ケトスを倒して良い気になってる冒険者に改めて現実を教えてくれる。 HPと攻撃力が高いが、属性耐性と状態異常耐性は低い。シノビの飯綱があれば、ほぼ確実に石化させることができる。 影縫で技を封じてもいい。シノビ様様である。 草食動物のくせに凶悪な口をしており、レアドロップ名も「捕食用の牙」である。世界樹では草食動物の方が危険なのだろうか。 『地球規模で全てが滅び去った後、世界樹を起点に再び生物が生まれ始めた』のが作中の世界なので、最終的に肉食に転向するにしろ元草食動物が多く生き残っているのかも。 首切のレベルが上がる度、呆気ない奴に思えてくる。トリケラトプスも居たら、冒頭で尺稼ぎができそう。 ↑×2,3 危険な花びらのようなモンスター植物を捕食するためかもしれない。 ↑4リアルでも草食動物は結構危険だったりする。 というか世界樹では肉食動物<草食動物なのである。その最たる例がコイツとか鹿とかサウロポセイドンなのである。 ↑さらに草食動物 虫、植物だったりもする。カマキリ、蝶々、花びら、南瓜とか 頭を封じたら、メテオのダメージが大きくなったぞ。 なぜ? ↑頭封じ=TEC低下と同じ、そしてメテオはTEC依存。つまりメテオのダメージが増える。ステゴサウルスに限った話ではない 肉食獣のトップは赤獅子、ワニあたりか 捨て子サウルスって読むと切なくなれる 冒険者「草食系とかマジ勘弁」 ↑×4なるほど、わかりました。 ありがとうございます。 ステゴサウルス、サウロポセイドンと世界樹に草食恐竜はいるのに肉食恐竜は出てこない 駆け寄る襲撃者「…えっ!?」 ディノティラノ 「天空城を守護する我を忘れるとは誠に遺憾である」 飛来する黒影「俺を忘れた奴はダストデビルの刑に処す」 ダストデビルさん恐竜だっけ・・・? 一応プテラノドンっぽい見た目だけど・・・ 冥界の来訪者も忘れんなよ コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/260.html
第四十三話≪陽が昇る≫ 酒場のカウンター席に腰掛けながら、 シェパード種犬獣人の婦警・一色利香は、コップに入れたウーロン茶を口に注ぐ。 決して焼酎のウーロン茶割りなどでは無い。 喉が渇いたのだが基本支給品の水では少し味気無いため、 調理場の冷蔵庫の中に入っていたウーロン茶を飲んでいたのだ。 店主の許可など無いため窃盗に当たるかもしれないと、少し気が引けたが。 利香の隣では眼鏡を掛けたフリーカメラマン・富松憲秀が、見つけた週刊誌を読んでいる。 奥にある和室では、泥酔食道オヤジ・川田喜雄が未だに眠りこけていた。 随分イビキの音量は収まったようだが、起きる気配は無かった。 この酒場内に身を潜めてから、酒場内を探索したが、 武器になりそうな物は調理場にあった万能包丁ぐらいで、 役に立ちそうな物は見当たらなかった。 もっとも、酒場と民家が一体化したような建物にサブマシンガンやライフルといった強力な武器があるのは、 それはそれでおかしいが。 奥でイビキをかいて寝ている食道の主人風の中年男性は、アサルトライフルに長剣という、 非常に強力な武器を支給されていたが、 あくまでそれはあの男性の物。勝手に貰う訳にはいかない。 発見した万能包丁は、ロクな支給品が無かった憲秀が武器として装備した。 「それ、富松さんが撮った写真?」 利香が憲秀が開いている週刊誌のページに掲載された、 野鳥や野川の写真を指差して尋ねた。 写真の端には小さく「撮影:富松憲秀」と書かれている。 「ええ。これで生計を立ててます。家族を養える程度には稼いでますよ」 恥ずかしげに笑みをこぼしながら言う憲秀。 「写真、好きなんですか?」 「そうですね。父がよく写真を撮っていて、小さい頃からずっとそれを見てましたし、 それに、その瞬間の映像がずっと残るっていいな、と思うんですよ。写真って」 「あ~、何となく分かる気します」 実はあまりよく分かっていない利香。 憲秀も薄々その事は察知したのか、あまり話し込む事はしなかった。 「……もうすぐ、お昼ですね」 憲秀がカウンターの上に置いてある、基本支給品の時計を見ながら言う。 昼の12時になれば、この殺し合いの運営側からの放送がある。 ゲーム開始から最初の6時間。恐らく、いや間違い無く、犠牲者は出ているだろう。 そして、侵入すると首輪が作動するという、禁止エリアも発表される。 聞き逃す訳にはいかない大事な放送だと言う事は二人は理解していた。 「たった6時間なのに……すごく長く感じる」 「きっと、気のせいじゃ無いですよ……」 この6時間、自分達は襲撃される事も無く平穏に過ごす事が出来た。 しかし、それは自分達がたまたま、運が良かっただけの話。 襲撃者に襲われ、逃げ惑う羽目になった者、負傷した者、命を奪われた者もいるだろう。 一体何人が落命しているのだろうか。 とにかく、一色利香、富松憲秀、そして奥で眠っている川田喜雄の三人は、 最初の6時間を生き延びる事が出来そうだ。 だが、その次の6時間を生き延びる事が出来る保証は、どこにも無いし、 誰も保証する事など出来ない。 【一日目/昼前/B-3/酒場】 【一色利香】 [状態]:健康 [装備]:金槌 [所持品]:基本支給品一式、除草剤 [思考・行動] 基本:殺し合いからの脱出。殺し合いに乗っていない人々の救助。 1:放送を待つ。 2:富松さんと行動を共にする。 3:あの泥酔状態の中年男性(川田喜雄)が心配。 4:殺し合いに乗っている人に出くわしたら、まず説得。駄目なら戦う。 5:首輪を解除する手段を探す。 [備考] ※泥酔中年男性(川田喜雄)のデイパックの中身を確認しました。 【富松憲秀】 [状態]:健康 [装備]:万能包丁 [所持品]:基本支給品一式、ヨーヨー、セメダイン [思考・行動] 基本:殺し合いはしない。 1:放送を待つ。 2:一色さんと行動を共にする。 3:あの泥酔状態の中年男性(川田喜雄)が心配。 4:殺し合いに乗っている人に遭遇したら正当防衛の範囲での攻撃はやむを得ない。 [備考] ※泥酔中年男性(川田喜雄)のデイパックの中身を確認しました。 【川田喜雄】 [状態]:泥酔、爆睡中 [装備]:無し [所持品]:基本支給品一式、ツヴァイハンダー、ハーネルStG44(30/30)、ハーネルStG44の予備マガジン(30×10) [思考・行動] 基本:??? 1:爆睡中 [備考] ※泥酔しながら寝ているため揺さぶっても声を掛けても起きません。後どれくらいで起きるのかは不明です。 ※一色利香、富松憲秀の二人を認知していません。 ◆ 「あー、身体中が痛ぇ……特に首が痛ぇ。大丈夫か、陵華」 「何とか、ね……痛たたたた……骨が痛い……」 所変わってB-4の路上。フラフラと歩く二人の人影があった。 「まさかタイヤがパンクするなんてよー、ツイてねぇなぁホント。 手榴弾持った奴に襲われるしよー」 「愚痴言ってもしょうがないでしょ……でも、シートベルトしといて良かったわね。 してなかったら、もしかしたら死んでいたかも」 「だな……シートベルトの必要性を改めて認識したわ、俺」 つい一時間程前だろうか、B-8の豪邸で襲撃者の手榴弾による爆襲に遭った四宮勝憲、金ヶ崎陵華の二人は、 豪邸にあった高級車・S110型クラウンにて豪邸を脱出し、襲撃者の魔手から逃れた。 逃れたまでは良かったが、何の因果かB-4路上でクラウンの右前輪のタイヤがバースト。 制御不能に陥り進行方向左側の森林地帯の木に衝突、クラウンは大破してしまった。 その時、二人はシートベルトのおかげでどうにか一命を取り留めた。 陵華の言う通り、もしシートベルト未着用だったならば、衝撃でインパネ或いはフロントガラスに叩き付けられ、 最悪の場合即死、良くても大怪我は免れなかっただろう。 この事故は二人にシートベルトの必要性及び重要性を再認識させる事となった。 事故後二人は何とか大破したクラウンから這い出したが、数歩歩いた所で仲良く気絶。 約一時間程経過し、ようやく意識を取り戻したのだった。 時計を見れば、後40分程で昼の12時、第一回目の放送がある時刻になる。 死亡者の人数、氏名や入ると首輪が爆発すると言う禁止エリアの発表が行われるという大切な情報源なので、 その前に意識が戻ったのは良かったと二人は思った。 しかし、木に車のフロント部分が大破する程の勢いで衝突すれば流石に無傷では済まされない。 勝憲、陵華の二人共、身体中に軽度の打撲を負っていた。 動く分には問題無いが、かなり辛かった。 「とにかくよ……この先に酒場あるみてぇだからさ、そこ行って休もうぜ。 放送も聞かなきゃなんねぇし」 「そうね……」 二人はエリアB-3に存在する酒場に向かう事にした。 「……」 「……追って、来てはいない、みたい」 勝憲と陵華は後ろを振り返り、遠くを見つめる。 よく見れば、豪邸の方角から煙が上がっているのが見える。 恐らくあの爆撃のせいで火災が発生したのだろう。 あの襲撃者が追ってくるのでは無いかと心配したが、どうやらその気配は無いようだ。 「そう言えば、四宮さんが見た女の人って、どんな感じだった?」 陵華が勝憲に尋ねたのは、恐らく自分達を襲撃したと思われる、勝憲が目撃したという女性の事。 「ああ。緑色の長い髪でよ、綺麗なねーちゃんだったぜ。白いシャツと青っぽいスカート履いてたな。 何か、野球帽みてーの被ってたぜ」 「野球帽? ふーん……気をつけなきゃね」 「もう二度と会いたくねぇよ。手榴弾持ってる奴となんか戦いたくねぇっつの」 勝憲がうんざりといった感じで言う。 確かに、あんな威力の兵器を持つ敵とは出来る事なら二度と交戦したくは無いだろう。 「あー、歩きキツイなー」 「頑張ろ。四宮さん」 勝憲と陵華は、痛む身体に鞭を入れながら、エリアB-3の酒場を目指し歩みを進める。 【一日目/昼前/B-4道路】 【四宮勝憲】 [状態]:全身打撲(軽度)、B-4酒場へ移動中 [装備]:FN FAL(20/20) [所持品]:基本支給品一式、FN FALの予備マガジン(20×10) [思考・行動] 基本:殺し合いに乗る気は無いが、襲い掛かってくる奴は殺す。 1:B-4酒場へ向かう。 2:陵華と行動する。 3:麗雅と美琴の捜索。 4:あの緑髪の女(新藤真紀)には二度と会いたくない。 [備考] ※支給されたFN FALはセミオート限定モデルです。 ※緑髪の女(新藤真紀)の特徴を大まかに把握しました。 【金ヶ崎陵華】 [状態]:足に軽い擦り傷、全身打撲(軽度)、精神的疲労(中)、B-4酒場へ移動中 [装備]:コルトM1908”ベストポケット”(6/6) [所持品]:基本支給品一式、コルトM1908の予備マガジン(6×10)、カッターナイフ、ニンテンドーDS、 ニンテンドーDS用ゲームソフト(4)、調達した食糧及び飲料、牛刀包丁 [思考・行動] 基本:殺し合いからの脱出。 1:B-4酒場へ向かう。 2:四宮さんと一緒に行動する。 [備考] ※緑髪の女(新藤真紀)の特徴を大まかに把握しました。 ◆ また所変わって、C-7の砂浜沿いの道路。 レッドカラーのLA4型ルーチェにもたれながら海を見つめているのは、 野球帽を被り、艶やかな緑色の髪を潮風になびかせる女性・新藤真紀。 一時間程前、四宮勝憲、金ヶ崎陵華のいる豪邸を手榴弾で爆襲した張本人である。 「……改めて見ると、海って綺麗ね……ここ最近、海なんて行ってなかったし」 浜辺に打ち寄せる波、太陽に照らされ輝く海原、果てしない水平線。 ここが殺し合いの舞台だと言う事を忘れそうな、美しい光景である。 「それにしても、車が手に入るなんて……ツイてるわね」 真紀がもたれかかっているルーチェは、元々は今遠方で黒煙を上げながら炎に包まれている 豪邸のガレージに駐車されていた物だった。 豪邸にて標的はガレージに駐車されていた車を使って逃走したのだが、 そのガレージの中を真紀が覗いてみると、そこにはもう一台の車――このLA4型ルーチェが駐車されていた。 ロックされていたが、ガレージ内の壁にキーが掛けられていたので、難なくロックを解除。 こうして移動能力を飛躍的に高められる車の入手に成功したのである。 ルーチェの入手後、取り逃がした標的を追撃する事も考えたが、 そこまで拘る事も無いと思い、標的が逃げて行った方向・西方面とは違う、北方面に車を走らせる事にした。 途中、綺麗な砂浜と海が見えたので、車を道路に停め海を眺めていたのだ。 ふと、真紀はデイパックから時計を取り出し、時刻を確認する。 後40分程で昼の12時になる。運営からの放送がある時刻だ。 「もう、ゲーム開始から6時間経つのね……」 この殺人ゲームが始まって6時間。一体今、何人が死に、何人が生き残っているのだろうか。 「……アイツの名前、呼ばれたら拍子抜けね。 べ、別に心配な訳じゃないんだからね!」 知人である狼警官・須牙襲禅の事を思い出す。 特に心配な訳では無いが、やはり安否は気になる所であった。 「ハァ……とにかく、放送はちゃんと聞いておかなきゃね……」 【一日目/午前/C-7浜辺沿いの幹線道路】 【新藤真紀】 [状態]:身体中に掠り傷及び軽度の打撲(応急処置済) [装備]:二六年式拳銃(6/6)、長谷川俊治の野球帽 [所持品]:基本支給品一式、9㎜×22R弾(32)、 サーベル、ラドムVIS-wz1934(5/8)、 ラドムの予備マガジン(8×9)、マークⅡ手榴弾(3) 、長谷川俊治の水と食糧(食糧1/5消費) [思考・行動] 基本:優勝を目指す。積極的に他参加者と戦う。 1:放送を待つ。 2:知人(須牙襲禅)とは出来れば会いたくない。 3:標的を逃がすようなヘマはしたくない。 ※B-3酒場内和室に川田喜雄が寝かされ、 脇に川田喜雄のデイパック(基本支給品一式、ツヴァイハンダー、ハーネルStG44(30/30)、ハーネルStG44の予備マガジン(30×10)入り)が置かれています。 ※B-4に大破した車が放置されています。 ※B-8豪邸は全焼しました。 Back 042幕間‐殺人狂‐ 時系列順で読む Next 044桂川八重の異変 Back 042幕間‐殺人狂‐ 投下順で読む Next 044桂川八重の異変 Back 024酔っ払い保護作戦 一色利香 Next 055惨劇の引き金はとても軽く Back 024酔っ払い保護作戦 富松憲秀 Next 055惨劇の引き金はとても軽く Back 024酔っ払い保護作戦 川田喜雄 Next 055惨劇の引き金はとても軽く Back 037高級車でGO! 四宮勝憲 Next 055惨劇の引き金はとても軽く Back 037高級車でGO! 金ヶ崎陵華 Next 055惨劇の引き金はとても軽く Back 037高級車でGO! 新藤真紀 Next 058騎士を演じた男
https://w.atwiki.jp/wfas/pages/25.html
_全体的に前作の方がストレスなく遊べるかなといった印象です。(WFASをゲーム内日数で計約34000日プレイ、その後warbandをプレイした筆者の感想) 前作の方がmodの種類が豊富なため、いろいろいじくりたい、長く遊びたい方は前作もお勧めします。 [軍事面] ※兵士の徴兵・育成システムが大きく変更されました。(詳しくはメニュー欄の「一般兵士」を参照されたし) ※投げ斧、投槍、投げナイフ(コンパニオンの一人、ファーティマのみ所持)弩等が廃止され、代わりに銃(高威力、序盤ではくらうと即死級)、グレネード(使い捨て、NPCは持っていない)が追加されました。全体的に種類は少なくなりました。 ※プレーヤーの選んだ紋章が盾や一部の鎧に描かれるといったことがなくなりました。(そもそも盾を装備する兵士があまりいません) ※野戦では荷車で簡易の野営陣地を作ることができるようになりました。(敵AIももちろんこれを使います。こちらの兵数が多かったり、数回の戦闘で兵士の数が減ると野営陣地にこもってしまいます。) ※平坦な地形が多くなりました。時々森や川があります。また霧(視界が非常に悪い)や雨の日もあります。 ※攻城戦の際、梯子をかけるか、爆薬による城壁の爆破(爆破まで時間がかかるが兵士の突入がスムーズ)が選べるようになりました。 また一度にかかる梯子の数も増加し、戦闘がスムーズになりました。(城壁の敵を飛び道具でチマチマ削る必要生が低くなりました。) ※前列の歩兵がしゃがみ、槍衾を作れるようになったため、騎兵の突撃を食い止め易くなりました。(ただしクリミア・ハン国のみは、パイク兵がいないためできません) ※3列横隊、4列横隊・・・とできるようになりました。 [街・城の運営] ※「独立国家」としてプレイすることができなくなりました。厳密に言えば、実質独立国家だけれどもwarbandでできた内政等を一部行うことができなくなりました。初めに奪った街・城の領主が属する国の名前+(反徒)が国名になります。 →初めに奪った街・城の元領主がスウェーデン所属なら「スウェーデン王国(反徒)」があなたの国名です。 ※諸侯の離反がなくなりました。国家が消滅しない限り、他国に鞍替えすることはありません。(初期配置では各国20名ずつの諸侯がいます)そのため諸侯が離反する→行き場のなくなった諸侯がその世界から出ていくということが減りました。 ※今作では街・城を持ってもアイテムをしまうチェスト等はありません。(Kievなど一部の宮殿内にあるチェストはアイテムをしまう事ができます。これはその城や街を所有していなくても入ることが許されれば何時でも利用できます) ※街や城はどれも似たようなものばかりになりました。(warbandのそれらと比べると、個性がなくなりました) ※街や城、村への投資要素が増えました。 ※街や城の市長に話しかけることで、隊商を組織することができるようになりました。 ※街や村に入らず、ワンクリックで市長や村長に話しかけられるようになりました。 ※warbandでは諸経費、収入等経費関係は一括して計算されましたが、本作では給与、経費等いちいちクリックしなければならなくなりました。 そのため所有する領土が増えれば増えるほど、クッリクしなければならない回数が増えました。(これがかなりストレスになったりします) ※武器職人や防具職人にお金を払うことで、特注の武器や防具を手に入れらえるようになりました。(特注の近接武器は糞性能です。武器屋でもっと良いものを探しましょう) [その他] ※コサック、ポーランド、ロシア各国に専用の長編クエストが追加されました。(バグ多し) ※闘技場、祝宴、結婚制度が廃止されました。 ※序盤の金稼ぎが難しくなりました。早く自分だけの兵隊を持ちたい、領土を持ちたいという方は数値をいじると良いかと思います。 →①キャラクタのエクスポート(マイドキュメントのmount bladeフォルダ内にcharactersが作成されます)②charactersフォルダ内の数値をいじって上書き保存(この際バックアップをとっておきましょう)③ゲームを開始し、キャラクタをインポートします。これで最初から金持ちプレイ等ができます。 ※森林賊、ツンドラ林賊、海賊、山賊、馬賊、砂賊、賞金稼ぎが廃止されました。本作では追い剥ぎ、盗賊、脱走兵、反徒、秘密機関の射手、タタールの襲撃者が登場します。(名称は日本語版のものを記載) 追い剥ぎ・・・アップグレードすることで盗賊になります。歩兵のみ。 盗賊・・・追い剥ぎからアップグレードしたことで、銃を扱えるようになりました。歩兵のみ。 反徒・・・10名程度の集団でうろついていることが多いです。銃を所持しています。歩兵のみ。 秘密機関の射手・・・ロシア領内でよく盗賊か何かを追跡・捕縛しています。プレーヤーに対しては無害です。 脱走兵・・・諸侯の軍団から脱走した集団です。時々100名近くの脱走兵が周辺を荒らし回ったりしています。 タタールの襲撃者・・・基本的にクリミア半島付近をうろついています。装甲は紙ですが、全て騎兵で、ランスチャージをしかけてきます。序盤に遭遇したときは逃げるかアィィしましょう。
https://w.atwiki.jp/holyland4/pages/474.html
相利共生 パルプには神足先輩が闇討ちをするような人だとは思えません。 だけど、大納言先輩を襲った謎の襲撃者は、顔こそ見えなかったものの背格好や声は神足先輩そのものでした。 やはり犯人は神足先輩? でも、そんなはずは……。 パルプの脳ミソは茹でミソになりそうです。 ルミノマンシー(光占い)も、相変わらず意味不明。 宙に光るシンボルの暗示は『メイド』『オカマ』『探偵』……。 「あっ、迷ド探偵さんのことだ!(オカマ……?)」 そんなわけで<忘却の影>と戦う前に、たまきさんと話をしてみました。 「なるほどですぅ~。何かコソコソ調べてると思ったら、パルプちゃんも犯人探ししてたですかぁ~」 「はい。でも、もう誰が犯人かさっぱりわからなくて困ってるんです」 「う~ん、たまきはその頃の記憶がないけど、神足さんの背格好そっくりに変装するのは無理だから犯人じゃないですぅ~」 「疑ってごめんなさい」 「お互い様ですぅ~。実はまだパルプちゃんがマタンキじゃないかと少し疑ってますぅ~」 「オカマじゃないですよぉ」 「口ではどうとでも言えるですぅ~。誠意を見せてもらえなきゃ信用できないですぅ~」 なんと狡猾な探偵術でしょう! この『誠意』とは『性器』の意味に他なりません! 未成年に性器を見せろと言えば淫行罪で即お縄ですが、この表現なら向こうが一方的に見せてきたと言い逃れが可能です! 「えっでもそれは……」 「怪しいですぅ~。女の子同士なら拒否する理由はないですぅ~」 「そっそれじゃあ……」 システムメッセージ[たまきはパルプを信用しました] 「たまきの推理では、襲撃犯はコピー能力者ですぅ~。宇多津泡沫や天奈瑞が怪しいですぅ~」 「でも、その二人はアリバイが確認できたんです。宇多津さんは自宅で寝てたし、天奈会長は生徒会の仕事中でした」 「だったらコピー能力を隠し持ってる人がいるですぅ~」 「つまり必殺技を使ってない人が犯人……?」 「いくつも能力を持った人もたまにいるから、そうとは言い切れないですぅ~」 「じゃあどうやって調べたらいいんでしょう?」 「たまきにもわからないですぅ~。でも、マタンキ探しを手伝ってくれたら、もっと推理してもいいですぅ~」 「わかりました。ばっちり捜索します!」 このような経緯で、パルプは怪盗マタンキを追うことになったのです。
https://w.atwiki.jp/ragadoon/pages/1337.html
The Wheel Runs to Deadline 日時 2020/8/15(土)(終了) 場所:Discord レギュレーション 追加経験点 15 今回はBTFセッションとなる。BTFパスを使用。使用する居住区は「アキルノ・シェルター」となる。 それ以外は 《BBQ》メインページ を参照 トレーラー 拠点の建設が終了し、敵を監視する準備は整った。 あとは人員を集め、施設を稼働させるだけだ。 だが、油断してはならない。いまだ人類は、破滅へと走る火の車なのだから。 それを後押しするかのように、新たな敵は舞い降りる。 『英雄武装RPG コード レイヤード』 《BBQ》第3話 「The Wheel Runs to Deadline」 ──その力で、火の粉を払え。 ハンドアウト 本シナリオは全員が以下の共通ハンドアウトを使用する。 稲沢 疾、イフちゃん、坂東 昏男、メランジェ、ルーン コネクション:ベクターの群れ 関係:任意 感情:任意 分野:ベクター 危険なエンフォーサー ヘロストラトスへの対策として建設された監視拠点、アキルノ見張り台。何らかの理由でここを訪れたキミたちは、ベクターの襲撃に巻き込まれることになる。 +エンフォーサー ヘロストラトス エンフォーサー ヘロストラトス 1話にて、大規模なシェルターやヘイヴンを狙って襲撃していた放火魔。 火を放ち、燃え上がるのを確認したらすぐに次の標的を目指して移動するという行動パターンを持つ。 このため撤収がやたら早く、襲撃を受けてからの対処が困難なことから、レギオンは対ヘロストラトス監視拠点としてアキルノ・シェルターを建設した。 報告 エンフォーサー ヘロストラトスを監視するための拠点であるアキルノ・シェルター稼働のための人員を募集した結果、稲沢 疾、レガリア イフちゃん、神風 空寂(イフちゃんの宿主)、坂東 昏男、メランジェの3人と1丁と1頭が到着。建設の準備中に救助されていたルーンも加わり、この拠点についての説明を受けていたところでワイバーンの襲撃を受ける。 調査の結果、エンフォーサー ルイスにより送り込まれた刺客であることが判明したため、一行は討伐のために西方の山中にあるルイスの研究所へと向かった。 しかし、これは陽動であり、一行がルイスと交戦している間に新たな敵がアキルノ・シェルターへと移動中であったため、撤退したルイスの追撃を断念して帰還。襲撃者である自走式車輪型ベクター カシャドラムと交戦し、撃破したのであった。 なお、アキルノ・シェルターでの防衛線の構築およびレイヤードの帰還が迅速であったことにより、被害は皆無であった。 ルイスは「ヘロストラトスの協力者」を自称し、アキルノ・シェルターの役割も把握した上で襲撃させていた。ただし、それ以上の情報はなく、本人の意図などは不明なままである。
https://w.atwiki.jp/subeko_love/pages/19.html
/ . . . . . . . . . . . . . . . /. . i . |Wwハ. . . .ヽ. . ヽ /. . /. . . . . . . . . / . . . /. . /i . | !. . ! . . . . . . ',. /. . /. . /. . . . . /. . . . /.// !. ,' i . .! . . . . . . . ! i. . / . /. . /. . / . ,.斗 // i/ --、 i. / . . . . . . ! i |./!. . ! . . !. . /イ // / `メ、 |.. !. . . . ! | | |. . i . . i. . | |斗≠ / ≠=、 | . !. . . . ! | | |. . i、. i . |./ト i} ト 心、! /. . . . ! | ヽ |. . iヽ ヽト v' }| r' リ |/ . . . /!. | |イヽ..\ト. V少 vニソ 厶 イ . .!. | / | . . . . . . ハ 、 /ノ . . . . . !. | / |. . . . . ! .!ヘ、 r ァ / .|. . . . . . .!. | / | . . . . . !. |. . .>、 ィ´ . . |. . . . . . .!. | / |r―‐-、! . . . . . i` 、. '´|. .!. . . . .!. . . . . . .!. | / | |!_, ィリ !\. . . |. . . . . . . !. |. / /| |i / ! ヽ! . . . . . . . !. i. / /_|/ ̄ヽ|| | | | . . . . . . . !ハ / ./ | |ヘ !ー-、 , -‐/ / . . . . . . / \ / ∧ | | ∧ \ ./ / . . . . . . / ∧ 澤永 泰介の恋人で、インディーズバンドD-VAのキーボーディスト。 作詞と作曲を手がけている。以前はヴォーカルだった。 D-VAヴォーカルの西園寺 世界に懐かれている。 世界の才能に惚れこんでヴォーカルの座を譲った(他のメンバーも納得済み)が、世界が「言葉の場所を奪ってしまった」と思い込んでいることに悩んでいる。 泰介の頼みで、やる夫に自宅まで送られるようになる。 北郷 一刀の奇襲に巻き込まれ重傷を負うも、治療が間に合い一命を取り留めた。 自身が作詞した曲が人間界に悪魔を呼び出す古代統一言語そのものだと発覚し、それを狙う正体不明の襲撃者から逃れる為、一時的にLに匿われることになった。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2386.html
「……何してんだよアンタ」 突然、掛けられた声にワルドは視線をその方向へと向けた。 そこにいたのは平民と思しき黒髪の少年。 見慣れぬ風体に、手には剣を手にしている。 敵意というよりも憤怒を感じさせる強い眼差し。 それを真っ向から見つめ返す僕に、少年はさらに語気を強める。 「もう、そいつには戦う力なんて無かったんだぞ!」 刃を捨て杖を失った襲撃者の遺骸を指差して平賀才人は叫んだ。 武器を全て失ったのなら、もう戦う必要もない相手だった。 なのに目の前の男……ワルドは何の躊躇いも無く襲撃者を始末した。 自分の身を守る為に殺すのならば仕方ない。 だが、ワルドは無抵抗の相手を手に掛けたのだ。 それも一切の躊躇も、一片の容赦もなく、 まるでケーキにナイフでも入れるような容易さで。 ―――才人には許せなかった。 ワルドの非道を許せば自分の中で何かが終わる。 そんな気がして必死に相手を睨み続けた。 その視線を受け止めながらワルドは呆れたように言葉を返した。 「何を馬鹿な事を。刺客などという物は腕の一本でも残っていればそれだけで脅威となる」 「だからって殺さなくてもいいだろ! それじゃあ、そいつ等と同じじゃねえか!」 「では聞くが、こいつが生徒を捕まえて盾にしたらどうするつもりだ。 子供の首をへし折るぐらいなら杖がなくても十分可能だ。敵を見逃すばかりか人質までくれてやる気か」 「そんなこと俺がさせるかよ!」 二人の話は平行線を辿ったまま決して交わらない。 才人を無視してワルドは襲撃者の遺体へと手を掛ける。 まるで子供の戯言に付き合う暇はないと言わんばかりの態度。 怒りを滲ませる才人の前でフードが外された男の素顔が晒された。 才人へと向けられる事切れて虚ろに開いた眼。 直視した瞬間、胸焼けにも似た感覚が込み上げる。 だが、才人はそれを堪えて必死に自分を持ち直す。 平然としているワルドに情けない姿を見せたくなかったのか、 それともルイズを心配する気持ちが勝ったのかは分からないが。 「……この顔に見覚えは?」 「知らねえよ。アンタこそ憶えはないのかよ?」 「知っていれば聞きはしない」 ワルドの問いかけに悪態をつきながらも答える才人。 それに顔を顰めながらワルドは男の懐へと手を伸ばす。 身元を知る手がかりとなるものがあるかもしれない。 そう考えて手袋を血で染めながら手探りを続ける。 ふと指先に感じた硬い感触にワルドはそれを抜き出した。 出てきたのは火打石と油の入った水筒……恐らくは自決用だ。 捕縛される前に己の身体を焼き、証拠の一片も残さずに処分する為か。 もし才人の言うとおりに生かしておけば男の顔さえ知れる事はなかった。 しかし、それを言った所で全くの無意味だろう。 見当違いな発言を繰り返す少年に、ワルドは完全に失望していた。 ふと視線を落としたワルドの目が男の首元へと向けられる。 よく見れば、そこから金属製の鎖が僅かに覗いている。 鎖に指を掛けてワルドは男の胸元から“それ”を引き出す。 「…………!」 そして、彼は言葉を失った。 固まったワルドの背後に近付き、才人も“それ”を覗き見る。 十字架……ではないが非常に良く似ている。 聖人らしき人物が両手を広げる姿を抽象化したものだ。 何故これを見たぐらいで蒼褪めるのか才人には分からない。 しかし、敬虔なブリミル信者であるワルドにはこの意味が理解できた。 ブリミル教では自殺は禁忌とされている。 死後、神と始祖に赦される事なく地獄へ落ちると信じられている。 それなのに彼等は自決する用意をしていた。 このような時でさえ肌身離さず聖具を携えるほど篤い信仰心を持ちながらだ。 何が彼等をそこまで突き動かすのか、ワルドは恐れを抱かずにはいられなかった。 彼等にもあるのだ。たとえ地獄の業火に焼かれようとも譲れぬ物が。 ―――そう。今の自分と同様に。 「ここで引き返せ。僕は姫殿下を探さなければならない。 この先に隊の連中を待たせてある。そこまで一人で行くんだ」 「そんなの聞けるかよ! 俺はルイズを探さなきゃなんないんだよ!」 諭すように告げるワルドに才人は反抗する。 ここで足止めを食うわけにはいかない。 一刻でも早く彼女を助け出そうと、ただそれだけしか頭にはなかった。 自分の身の安全や実力など思考の範疇にはない。 今の才人には感情の赴くまま行動する事しか出来ないのだ。 「この、いいかげんにしろ! 貴様一人で何が……」 本来、平民が貴族に楯突くなど考えられない。 ましてや、つい先日召喚されたばかりの才人の態度は無礼極まると言ってもいい。 我慢の限度を超えたワルドが拳を振り上げる。 しかし、その直前で少年の言い放った言葉に気付いた。 その中に、彼の聞き知った名前が混じっている事に。 「……ルイズ。まさかルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢の事か!?」 「あ、ああ。多分な」 未だに彼女の正式な呼び名が憶えられない才人が頬を掻きながら頷く。 その返答にワルドは明らかな狼狽を見せていた。 もしかしたら知り合いだったのかもしれない。 それがこんな戦場じみた場所にいると知れば血の気も引くだろう。 俺だってそうだ。さっさと彼女を連れておさらばしたい。 「何故、彼女が……。避難は、避難はしなかったのか!?」 「するつもりだったさ! だけど姫様を助けるんだって言って飛び出したんだよ!」 「どうして止めなかった!?」 「止めたのに聞きもしなかったんだよ、あいつは!」 2人の怒鳴り合う声が響き渡る。 互いに荒い息遣いで肩を上下させる。 しかし、こうしていても何も始まらない。 その事に気付いた両者が顔を突き合わせる。 「姫様を探しに出たと言ったな? ならば姫様を追えば見つかるかもしれん」 「俺も行くぞ! 止めたって無駄だからな!」 「……好きにしろ。だが手は貸さんぞ、自分の身は自分で守れ」 ふん、と鼻を鳴らして顔を背け合う二人。 誰かが傍にいれば大人気ないと笑っただろうか。 しかし不満を滲ませながらも彼等はルイズの安全を優先した。 それほどまでに二人の中で彼女の存在は大きかったのだ。 トリステイン魔法学院の正門前は人で溢れかえっていた。 我先にと逃げ出そうとした貴族達の前に立ちはだかるのは屈強なる魔法衛士隊。 命令を受けた彼等はすぐさま魔法学院へと到着、周囲に展開した。 “兵は神速を尊ぶ”それを可能な限り実現したのが彼等だ。 軍とは独立した命令系統、少数精鋭、幻獣の機動力、 その全てが緊急事態に対応する為のもの。 しかし、その彼等を以ってしても事態の解決は困難であった。 「まだ偵察に出た者は戻ってこないのか?」 「はっ! もうしばしお待ちください」 苛立つド・ゼッサールに部下は竦みながらも答える。 煙幕のように広がる霧を前に彼等は何も出来ずにいた。 敵味方の区別が付かぬ戦況では下手に踏み込めば乱戦になる。 そうなれば、どれほどの人間が犠牲になるか。 いや、それよりもアンリエッタ姫の命が危険に晒されるだろう。 それ故に一刻も早く駆けつけたい気持ちを抑え、慎重に事を進めざるを得ない。 「貴族連中が封鎖を解けと文句を言っています。このままでは暴動になりかねません」 「構わん! 強行突破を試みる者は即座に捕縛せよ! 私が全責任を取る!」 そして彼等を悩ませる種がもう1つ、 魔法学院より逃げ出そうとする貴族達だ。 敵の素性は全くの不明、捕らえようとした者も焼身自殺した。 全身を隠す外套を取り去ってしまえば襲撃者と観客の区別は付かない。 この中に紛れ込んで脱出を図る可能性は高い。 あるいは招待客や来賓が犯人という事も考えられる。 事態の収拾がつくまで一人として帰すわけにはいかない。 「隊長! 学院の傍で不審な人物を連行しました!」 「なに……襲撃犯の仲間か!? でかした!」 そこに舞い降りた突然の吉報にマンティコア隊が歓喜に沸いた。 彼等の前に連れて来られたのは年若い騎士だった。 特に怯えた様子もなく釈然としない表情で彼等を見渡す。 襟首を掴んで殴り飛ばしたい気持ちを堪えてド・ゼッサールは騎士に問う。 「まずは貴官の所属と姓名を明かしてもらおう」 「ヘンリー・スタッフォード少尉。アルビオン王国空軍サウスゴータ守備隊に所属する竜騎士です」 明らかに格上である相手に敬礼しながらヘンリーは答えた。 平然と名乗った彼にド・ゼッサールの顔が曇る。 身元を隠す為に命を絶った連中の仲間にしては素直すぎる。 嘘かどうかなど調べればすぐに分かる。 なのに自害しようとする素振りさえ見えない。 まさかとは思うが本当に無関係な人間なのだろうか。 戸惑いながらも彼は続ける。 「ではスタッフォード少尉。貴官はここで何をしていたのだ?」 「はっ! 特命を受けて使節団を尾行しておりました」 「……その内容を明かしてもらえるのだろうな?」 脅しを効かせた低音の声にたじろぎながら彼は周囲を窺った。 自分が受けた命令を他国に洩らすのには躊躇いがあった。 だが、この状況で明かさなければ疑惑を深める事になる。 そうすればアルビオン王国にあらぬ疑いが及ぶかもしれない。 今にも杖を抜かんとする衛士達を前にヘンリーは観念したように口を開いた。 「……視察です。使節団に不正な経費流用の疑いがあると特務士官殿に協力を求められました」 「経費流用? そんな下らない任務でトリステインまで来たのか?」 重苦しく話すヘンリーとは対照的にド・ゼッサールはあからさまに落胆した態度を見せた。 重要な手がかりと思われたものが空振りに終わり、彼の口から深い溜息が漏れる。 それも当然か。もし本当に連中の仲間ならそう簡単に見つかる真似はしないだろう。 頭痛がしてきそうな頭を押さえながら彼に最後の質問を投げかける。 「それで、その特務士官というのは?」 「あ……はい。先程まで一緒に」 ヘンリーの返答に、ド・ゼッサールは彼を連れてきた衛士へと視線を向ける。 しかし、衛士は首を横に振って“居なかった”と応えた。 それを疑問に感じたド・ゼッサールは再び彼に問いかける。 「その特務士官の名前は?」 「え?」 初めてヘンリーの言葉が詰まる。 予期できなかった解答ではないだろう。 しかし、彼は言葉を返せずに戸惑うばかりだった。 その態度の豹変にド・ゼッサールは奇妙なものを感じた。 何がとは言えないが彼の直感が言葉では言い表せない何かを捉えた。 まるで畳み掛けるように彼は質問を続ける。 「身体的特徴は? 男か女か? 髪の色は?」 だが、やはりヘンリー・スタッフォードは答えられなかった。 相手の名前なら忘れてしまう事もあるだろう。 それでも性別の違いぐらいは子供だって付けられる。 なのにヘンリーは一言も答えられない。 衛士達が再び彼に疑惑の目を向ける。 嘘をついてこの場を逃れようとしたのではないかと口々に語る中、 ド・ゼッサールの違和感は増していくばかりだった。 この竜騎士が嘘をついているとは思えない。 最初に素性を明かした時にはまるで立て板に水を流すような受け答えだった。 なのに特務士官の事に触れた瞬間、それは一変した。 これが作り話なのだとしたら特務士官の名前や姿ぐらいは設定しておくだろう。 あるいは姿を窺えなかったと言えば、ある程度の追及は逃れられる。 子供だってもっと上手い嘘がつけるはずだ。 だが、彼は答える事さえ出来なかった。 「所属は? 階級は? どうして貴官はその話を信じた?」 「う……うわあああああああぁぁぁ!!」 問い詰めるド・ゼッサール。 返ってきたのは答えではなくヘンリーの悲鳴だった。 彼は両手で頭を抱え込み、その場に蹲ってガタガタと震えていた。 もはや最初に対面した時の印象はない。 嘘がバレて怖くなったのだと衛士たちは皆そう思った。 締め上げて本当の事を吐かせようと衛士2人が彼に近づく。 しかし横に広げたド・ゼッサールの手がそれを遮る。 「スタッフォード少尉」 自分の名前を呼ばれたヘンリーが顔を上げる。 そこにいたド・ゼッサールの顔を見つめながら彼は口を開く。 その、とても小さくか細い声を聞き取れた者は少ない。 彼の言葉を耳にした者に浮かぶのは失笑か憤慨のどちらか。 “まだそんな嘘をつくのか!”と激情に任せた怒号が響く。 しかしド・ゼッサールだけはその言葉が嘘ではないと確信した。 そして、それを噛み締めるように呟いて毒づく。 「“どうして私はここにいるのですか”だと……それは私が一番聞きたいよ」
https://w.atwiki.jp/kitakoutarou/pages/214.html
* マミは手始めに、魔女に銃口を向けた。 身体はまだ不完全らしく、魔女は身を激しく波打たせるだけだったが、 ティロ・フィナーレによるショックからは立ち直ったのか、恨めしげにマミを睨め上げている。 口に狙いを向けると、牙を噛み合わせて頑なに閉ざした。 弱点を晒している自覚があるのだろう。体内を狙われないよう防御している。 そこが脆いと自ら認めているも同然。しかも閉ざしている間は攻撃もできないから、 身体が万全に回復するまでの時間稼ぎ。 つまり、回復するまでに致命傷を与えられればマミの勝利だ。 戦うだけのマシンの如く、冷静に、冷徹に、マミは状況を分析する。 感情を排してみれば、驚くほど多くの選択肢が見えてくる。感情が無意識に避けていたものも含めて。 そのうちのひとつ。 導き出した最適解の前段階として、マミはまず手からリボンを伸ばした。 狙いはやはり口。閉じられていても、砲撃のダメージで歯の数本かは欠けるか折れるかしている。 リボンが入る余地は充分にあった。 蛇のように地を這いながら口の中に侵入するリボンを魔女は噛み切ろうと試みるが、噛み切ったところで裂けて隙間から入るだけ。 細くなってもコントロールは切れず、その機能も失われない。 もがく魔女を、床の弾痕から伸びた別のリボンが拘束する。本気で暴れられれば手がつけられなくても、 横になった状態でのたうち回るだけなら、取り押さえるのは容易だ。 どれだけ暴れようと無意味。その様は、傷付き立てなくなった獣に凶暴な軍隊アリが群がっているようでもあった。 そちらに気を取られている隙に、口内のリボンは既に配置を完了していた。 直後、四方八方に広がったリボンの先端にマスケットが出現。魔女の口が歪に膨らむ。 距離が開いていても、リボンがマミの支配下にある限り、そこを介して銃を生み出し操ることは難しくない。 そもそも銃もリボンを変化させて作っているのだから。 「まずは、その食いしん坊な口から先に塞いであげるわ」 その言葉を引き金に、立て続けに銃声が響く。魔女の口のあちこちから弾丸が飛び出す。 これだけなら大したダメージにはならない。だが、弾丸はリボンの尾を引いている。 マミは弾丸が貫いた瞬間、突き出した手のひらをグッと握る。 すると、弾丸はほどけて元のリボンに戻り、それぞれ独自に動き始めた。 ひとつは他の弾が出た穴に入り、また他の穴から出る。ひとつは他のリボンを跨いだり、下をくぐったり。 規則性もなく複雑に蠢くリボンだが、最後には互いに繋がり、結び目を作る。 すべてのリボンが動きを止めた時、そこには口を舌ごと縫い合わされた魔女が転がっていた。 平たく言えば、マミは魔女の口で裁縫をしたのだ。 しかし、リボンは無茶苦茶に絡み合い、出来はあまりに乱雑。マミ本人にも、どこがどう繋がっているのかわからない。 どうせほどく気もないから、でたらめに結んでやった。 しかもマスケットも消えずに中で引っ掛かっている為、簡単に外れる心配はない。 強引に戒めを引き千切るのは、如何に魔女でも手こずるだろう。 魔女はまだ力を隠しているかもしれないと、マミは警戒していた。 根拠こそなかったが、最初が最初である。また体内から何かが出てこないとも限らない。 だから真っ先に封じたかった。 魔女はこじ開けられると思って食い縛ったのだろうが、逆にそれが仇となった。 閉じようとする口をこじ開けるのは困難だが、閉じた口が開かないよう封じる方はまだやりやすい。 では、口を閉じてしまった今、どうやって魔女を倒すのかが問題だが――。 マミは一瞬の逡巡の後、考えていたそれを実行に移した。 ――心を凍てつかせても、なお足が竦む。その惨さに躊躇してしまう。 だけど、それでも私は―― この空間は、天井に床、あらゆる場所に弾痕が残っている。使い魔も含めた激戦の名残。 弾痕からは自在にリボンを伸ばせる。つまり、この空間は今やマミの結界と言い換えても過言ではない。 地を這うリボンに拘束された魔女の尻尾を、天井から降りたリボンが引き寄せ、逆さに吊るす。 代わりに床から伸びたリボンは、魔女の首に巻き付いた。 本来、繋ぎ止める願いから生まれたリボンは、特に引き留める力が強い。 これをマミは主に拘束に、他にも移動など様々な用途に使ってきたが、直接攻撃にも使えるはず。 魔力の加減にもよるが、魔法のリボンは見た目に反して驚くほど耐久力に優れている。 薔薇の魔女相手には細い糸状でも、全身をくるむだけで短時間の拘束には充分な効果を発揮した。 しかし、ホラーにはあっけなく切断されている。 ただの刃物ならいざ知らず、ホラーの身体の一部だ。 魔力か何か特殊な力を帯びた刃の前では、ただのリボンに等しいのかもしれない。 つまり魔戒騎士のソウルメタルの剣でも、場合によっては魔法少女の武器でも。 ――だから考えた。どうすれば、より強く、より有効に、この力を使えるかを。 上下から魔女を縛るリボンは、どちらも薔薇の魔女との戦い同様に極細。気付かれないように伸ばす為だった。 今はまだ数十本の糸が個別に動いているだけ。あのホラーの刃なら、ただの糸をナイフで切るほど容易い。 この魔女の力なら引き千切れるかもしれない。 ならば、と数をさらに増やす。上下すべての穴から伸びる何百何千もの金糸が、魔女を縛るリボンに合流する。 それは壮観な光景だった。無数の金糸が空間を埋め尽くしていた。 大地に根を広げ、空に葉を茂らす樹のよう。天地からの養分で幹を太らせる金色の大樹。 鋼牙とホラーに出会った日、暗闇の中で見た人生で最初の、かつ最後と覚悟した、最高に美しい光。 黄金騎士・牙狼が放つ光にも、どこか似ていた。 ――綺麗……。でも、そんな立派なものじゃない。これを美しいと感じてはいけない。 だって、これは魔女の死刑台なのだから―― 「まだ足りない。単に束ねただけじゃ、まだ……」 マミが力を込めると、すべての糸が回転を始めた。 それぞれ周囲の糸と絡み、撚り合わさっているのだ。 最初は数本の組み合わせだったそれは、撚り合わされた糸同士が、さらに重なって太さを増していく。 次第に糸は紐となり、紐は縄となる。 最終的に、大量のリボンの束は一本の極太のロープと化した。 捻じれて空間を縦に貫く様は、まるで童話で読んだ巨大な豆の木のようだった。 残酷だが、これしかない。他に考えつかなかった。 リボンで可能な切断は、あくまで補助であり、どうしても剣や槍には劣る。 魔女の身体を両断できるとは思えない。 これが今の、ティロ・フィナーレに自信が持てないマミの精一杯の切り札。 流石に何をされるか、魔女も気付いたのだろう。だが、いくら暴れようとビクともしない。 薔薇の魔女とは、足止めの拘束とは訳が違う。"そのものを武器とする"のが目的なのだから。 単純に魔力によって強度を高めるにも限界がある。 それよりも数を増やし、一本に撚り合わせる方が頑丈になる。 これなら、どんな刃物でも易々とは切らせない自信がある。 そして、引き寄せる力もまた単独で動かすよりも強くなる。 では、相反する方向から全力で引いたなら、対象はどうなるか。 マミはおもむろに右手を上げ、 「――なさい……」 一言呟くと、素早く振り下ろした。刑吏に執行を合図するかのように。 その行為に必然的な理由はなかった。強いて理由があるとすれば、何か切っ掛けが欲しかったのかもしれない。 決して言うまいと密かに誓ったはずの言葉が、口をついて小さく零れ落ちた。 ミシッ――と、ロープが軋む。いや、軋んだのはロープだけではなかった。 魔女の全身が上下に引き絞られ、ギシギシと音を立てている気がした。 魔女の大きな瞳はカッと見開かれ、身体が激しく左右に振られる。 縫い止められた口から叫びが漏れることはない。 魔女に痛覚はあるのだろうか。恐怖する心はあるだろうか。 本当のところは知る由もない。だが、彼女も人間だった頃は戦いの運命に怯え、痛みに涙していたのかもしれない。 そんなことを考えながらも、マミは一言も発することなく、処刑の行方を静かに見つめていた。 ――そういえば、こんな光景に見覚えがあるような……。 あれは確か……新しい魔法や、その名前を練ろうと図書館で本を読み漁っていた時だったかしら……。 まだ二年も経っていないのに、遥か遠い昔に思える。 物の本で読んだ中世の処刑法。 罪人の四肢――或いは両手を固定した両足――を別方向に牛馬に引かせ、 苦痛を与えながら引き千切り、死に至らしめるという刑罰。 あれは何と言ったか――そう、主に"八つ裂き"と呼ばれる酷刑だった。 ――こんな時に、こんなこと思い出すなんて……。 なんてことはない。これも他の魔法と同じ過程を経て編み出されたのだ。 ――他の誰でもない、私のイメージから生まれた、私の一面。 ある意味、これも私らしい魔法なのかもしれないわね……。今は名前を考える気には、とてもなれないけれど―― などと内心で自嘲する。 こんな残酷な魔法を思いつく自分は変貌したのか。それとも最初から変わっていなかったのか。 マミ自身にも、わからなくなっていた。 暫くの間、場は静寂に支配された。 魔女は声もなく暴れ狂い、マミは静観していた。 聞こえてくるのは、ロープの摩擦音だけ。それとて広い空間ではないも同然。 もう五分は過ぎただろうか。いや、実際はまだ一分かそこらだろう。 この静けさが、マミには居た堪れなかった。 空気が重苦しくて、痛々しくて、ひたすら辛い。死刑の場に立ち会うというのは、こんな気分なのだろうか。 自分の身まで引き裂かれる想いだった――もっとも、 本当に裂かれている魔女とは比ぶべくもないとわかってはいたが。 待つこと数秒。遂に、その時が訪れる。 ギシギシと軋む音に、微かに混じるブツッという音。 マミの背筋にゾッと戦慄が走る。限界を超え肉体が断裂する音だと、すぐに察した。 マミは固唾を呑んで、しかし目を逸らさず見届ける。 八つ裂きと言っても、そう簡単に裂けはしない。 人間でさえ、あらかじめ骨を砕き、肉に"切れ目"を入れておくらしい。 でなければ上手く千切れないのだとか。 魔女の身体は人間より遥かに頑強だが、"切れ目"ならある。 ティロ・フィナーレが貫いた傷は、まだ塞がっていない。 蟻の一穴の例えもあるように、僅かなひび割れであっても、そこから必ず崩れる。 ブツッ……ブツン……と、肉が裂けるにつれ連鎖的に耐久力を失っていく。 心臓は大きく脈打ち、うるさいくらい鼓動が聞こえるのに、その音だけは耳にこびりついて離れない。 怖かった。できるなら耳を塞いで、うずくまってしまいたかった。 だが、逃げたい気持ちを捩じ伏せて、マミは駄目押しに最後の魔力を込める。 ロープが一際強く引かれると――魔女の身体は完全に二つに裂かれた。 ひとたび崩壊が始まってしまえば時間は掛からなかった。 もげた首の中身は、ドロリと濁った黒が覗いている。 果たして肉が詰まっているのか、いないのか。その中身は、やはり虚無のような印象を受けた。 マミは軽く見遣ったが、じっと観察する趣味も時間もない。 残った胴を、すぐに上下からロープが呑み込む。まだ魔女が死んだとは限らないからだ。 必要なら再び拘束し、圧砕するつもりだ。殺すなら徹底的に。ここまでしておいて、躊躇う理由も資格もありはしない。 虚空を見つめたままの首にも注意を払いつつ、身構えること数秒。 首は黒い霞となり、やがて透けていき、最後には消滅した。それと同時に、包んだ胴の手応えも消えた。 「……終わったの?」 独り言に答える者はいない。しかし、床に転がっていたグリーフシードの存在が、マミの言葉を肯定していた。 拾い上げたグリーフシードに視線を落として、マミの動きが止まる。 胸中に渦巻く、この不快な感覚は何だろう。命を拾った安心感も、グリーフシードを得た達成感もない。 ――これは誰に対しての怒り? 自分自身に、キュゥべえに……魔法少女の運命に。 熱と痛みと、言いようのない苛立ち。黒い炎に焼かれているみたいな―― 激しい破壊衝動が湧き上がるが、発散させる術もなく持て余す。 可能なら手当たり次第に八つ当たりしたい気分。しないのは、子供の癇癪だと自覚しているから。 マミは戦闘態勢を解かず、無意識に気を張り巡らせていた。 結果的に、その憤懣が自身を救った。 マミは誰もいないにも関わらず、周囲に敵意を発していた。 感覚は研ぎ澄まされ、背後から奇声を上げて飛び掛かる襲撃者にも反応できた。 まさか本当に敵が現れるとは予想もしていなかったが。 思考とは無関係に、身体は動いていた。 不安定な感情や思考を切り離し、身を守る為に反射で攻撃する。その機能は、今日一日で特に磨かれた。 加えて今は、とびきり機嫌が悪い。 マミは振り向くより早くマスケットを右手に握り、銃口を上にして肩に担ぐ。 空気の流れと音、声、臭い、気配。それらが示す敵の位置は後方、斜め上。 それでも襲撃者が僅かに早くマミに届く――かに思われたが、寸前で急ブレーキが掛かる。 さらに上から伸びたリボンが襲撃者の首に巻き付き、宙吊りにした。 半開きになった襲撃者の口に、マスケットの銃口を突き入れる。 額でも顎でも、とりあえず首から上ならどこでもよかった。 どう考えても、低く唸る声は人間のそれではなかった。殺さないよう配慮する必要もない。 振り返るのを待たずマミは引き金を引き、破壊衝動を解き放った。 銃弾が襲撃者の後頭部を砕いた直後、マミもようやく襲撃者の正体を確かめる。 「――っ……!!」 瞬間、マミは息を呑んだ。驚きのあまり声も出せず硬直する。心臓が止まるかと思った。 何せ目の前で怪物が牙を剥いていたのだから。 醜悪でおどろおどろしい顔。墨を流したような漆黒の肌。背中に広がった奇怪な翼。 鬼や悪魔にも似た、とにかく魔女の使い魔とは異なる異形のモンスター。 強力な弾丸により一撃で後頭部を破壊された怪物は、どす黒くヘドロ状の体液を撒き散らした。 当然だが、マミの頭上で。 その刹那、マミの思考は完全に停止していた。 攻撃ともつかない飛沫に対し、身体は咄嗟に手で顔を守るだけだった。 取り返しのつかない痛恨のミス。 後にして思えば、跳び退くべきだったのだ。得体の知れない怪物の体液なんて、絶対に触れてはいけなかった。 それが何を意味するかを理解していないマミには無理もなかったのだが。 マミは数瞬で思考を立て直し、判断を誤ったと悟るが、まだ大丈夫だろうと油断もしていた。 この時は、まだ。 その些細な選択を心底から後悔して、愚かだったと己を呪うのは、もう少し先のこと。 そして襲撃者の返り血は、マミの帽子と服に、金髪に、肌に降り注ぐ。 量にすれば僅か。ティーカップの底に薄く溜まる程度だが、確実にマミの肉体に付着した。 怪物だけに高温や強酸の体液かと覚悟したが、意外に痛みもなければ熱もない。 よって退かなかった分、すぐさま追撃に移れた。防御に使った左手はそのままに、右手で新たなマスケットを構える。 発砲。 弾丸は難なく怪物の鼻から上を吹き飛ばした。 頭のなくなった怪物の身体は力を失い、だらりとリボンに垂れ下がる。今度はマミも返り血をかわした。 しかし表情は一向に晴れず、立ち尽くしている。 ――これは何なの……? 魔女の使い魔じゃない。でも、前に見た気もする。どこか姿形に共通点がある。 ほんの数日前……暗闇の中で……まさか、これは―― 人を喰い、鋼牙ら魔戒騎士が狩る魔物。 マミを瀕死に追い込み、さやかの心に深い傷を残した忌むべき存在。 魔獣、ホラー。 マミは知らなかったが、それは素体ホラーと呼ばれる、ホラーが陰我と融合する前の共通した姿だった。 ――何故、ホラーがここに? ううん、その前に本当にこれはホラーなの……? マミは不安と迷いの直中にいた。 身体の傷は癒えても、心の傷は簡単には癒えない。 さやかに比べれば目立たないが、ホラーはマミの心にも傷を刻んでいた。 が、それを差し引いても恐れるには充分な状況。 ――おかしい。あまりに呆気なさすぎる……。だって冴島さんは言っていた。 ホラーは殺せない。魔戒騎士でないと封印もできないと。 じゃあ、このホラーも……―― 周囲の景色が歪み始めた。そう言えば、まだ魔女の撃破から三十秒と経っていない。 そろそろ主を失った結界が消滅する頃だ。 しかしマミは消滅を待たず、ホラーに背中を向けて走り出した。 ――早く……早く逃げないと! ホラーは消滅する気配を見せなかった。つまり、あのホラーはまだ生きている。 いずれ復活して襲ってくる。 そもそも殺せない敵を相手に、どうやって戦えばいいのか。勝てるはずがない。 だから逃げる。少しでも距離を稼いでおく。 ホラーを原形を留めなくなるまで潰せば時間は稼げるかもしれないが、 何が起こるかわからないし、人目を引けば却って危険だ。 ――でもいいの? ホラーを放って私ひとり逃げ出しても……。 一瞬だけ踏み留まったが、振り切って再び走り出す。 怖気づいているのは素直に認めるが、手の打ちようがないのも事実。 鋼牙と連絡の取りようがない以上、身を守ることを最優先にする。そう、胸の中で言い訳しながら。 やがて完全に結界は崩壊。元の世界に戻っても、マミは足を止めなかった。 いつの間にか太陽は沈み、空は薄紫に染まっていた。病院の裏側は近寄る者もなく、付近に人の気配はない。 普段なら好都合なのだが、何故だか心細くて堪らない。成長と共に忘れていた暗闇への恐怖が蘇る。 無性に人恋しくなって、通りに駆け出した。 そこに待っていたのは、闇を照らす街灯や電飾の光。 店先から漏れるCMや流行りの曲、行き交う車の音。何より多くの人の姿と声。 都市の中心部に比べれば地味だったが、やっと人間の世界に戻ってこれたと実感するには充分過ぎた。 マミは暫く喜びを噛み締めていたが、やがて妙なことに気付いた。 街行く人々のうち、少なくない人数の視線が自分に集中していたのだ。 通路の真ん中で、膝を押さえて息を切らせているからか。もう夜だというのに制服姿だからか。 「あっ……」 そこで、はたと思い出した。 自分が、ホラーの返り血を浴びていたことに。 「やだっ、きたな――」 マミは慌てて手の甲で頬を拭い、言葉と血の気を失った。 左手のひらにべったりと、覆いきれずに頬にも少し。 ホラーの返り血が飛んだ、はずだったのに。 血が、跡形もなく消えていた。黒い染みなんて残っていなかった。手のひらにも、甲にも、どこにも。 ――……ホラーと遭遇した日、ショッピングエリアに戻った美樹さんは泣きじゃくっていた。 光の中に、人の世界に戻ってこれた安心から涙を溢れさせていた。 あぁ、今ならよくわかる……。 そんなのは気休め。 もっと言えば嘘、偽り。 美樹さんは……彼女だけじゃない、誰もが気付いていないだけ。信じたいだけ。 本当は何も変わらないのに。 平和な場所なんてどこにもない。ここも、魔女の結界も、危険と安全は割合の問題でしかない。 人工の光は闇のすべてを覆い隠せない。魔物はどこにでも潜んでいる。ほら、そこにも……―― 周囲を警戒するマミの視界に、建物の隙間の暗がりで動く"何か"が映った。 それはネズミだったかもしれないし、風に吹かれたゴミだったかもしれない。 だが直後、マミの緊張は限界を超え、恐怖に駆られて走り出す。 人目もはばからず雑踏を掻き分け、足をもつれさせながらも全力疾走で。 その間、絶えず視線を感じていた。人間の奇異の視線だけとは思えない。 たとえば物陰で。光でも塗り潰せない、夜と共に広がっていく闇のそこかしこで何者かが蠢いている。 そのすべてが自分を狙っている。眼を光らせ、爪牙を研ぎながら。 これは本当に錯覚なのだろうか? 強迫観念に囚われたマミは自宅に帰り着くまで足を止めるどころか、振り向くことすらできなかった。 * マミは、いくつかの誤解をしていた。 彼女はこう思っていた。 ほんの数日前に比べ、孤独になった自分は見る影もなく弱くなったと。 確かに最初は精神のバランスを崩したものの、逆に孤独は彼女を強くしていた。 結果的にではあるが、孤独になって初めて自らの本心と願いに向き合うことができた。 そして死に直面したマミは虚飾を取り払い、自己を解放した。 背負いきれない重荷に潰される前に荷物を放り投げたに等しいが、 だからこそ死をはね退け、苦痛の生を選ぶことができた。 その強さは何も背負わない、命の他に失うものがない故の強さ。 だが、マミは犠牲を糧に成長したのではない。 本心を受け入れたことは成長と呼べるかもしれないが、 それが可能だったのは彼女が本当は失っていないから。 何もかも失ったと思い込んでいるだけだから真実にも耐えられた。 もしも自分の責任で、誰かの命が失われていたなら。 まどかやさやかを戻れない道に引きずり込んでいたなら。 きっと、その重みに耐え切れなかっただろう。 絶望して魔女と化したか、その前に自らの手でソウルジェムを砕いていた。 マミは気付いていなかった。 まどかとさやかは未だ彼女を先輩と慕い、佐倉杏子は同じ見滝原の街のどこかで彼女を心に留めている。 キュゥべえと夕木命に関しては、想い続ける自由までは、奪われても失ってもいない。 望んだ形ではなかったが、彼女の意思で幻滅という別れを選んだ。 そして本人は誇りを見失ったとしても、まだ誇りに見放されてはいない。 暗黒騎士のように道を外れない限り、いつでも胸に抱く資格は残っている。 とどのつまり、両親を亡くし魔法少女になった日から今日まで、マミはまだ本当の意味では何ひとつ失っていない。 捨てたもの以外は、大切なすべてに取り戻せる可能性が残っている。 しかしそれと引き換えるように、マミは最も大事なものを、これから百日を掛けて失っていく。 それこそが彼女に突きつけられた真の喪失。可能性の対価。 皮肉にも人生で最も生を渇望したその日――待ち受ける確実な死に向けて、マミの時間はカウントダウンを始めた。 BACK 牙狼―GARO―魔法少女篇 46
https://w.atwiki.jp/orily/pages/1072.html
アルコイリス 歪曲の羽根持つ襲撃者 作者:貴重なタンパク源 等級 ラージ級(ヴァナルガンド分派特型) 特性 次元移動による透過、曲がる弾道、マギリフレクター 主な生物の特徴 クジャク 基本情報 特型ヒュージ『ヴァナルガンド』の分派とされるクジャク型ヒュージ。 「オリジンバレット」24話から登場。ガーデン周辺を彷徨きまわっては厄介な能力を用いて逃亡する不可解な行動を繰り返し、時には反撃を行いリリィ達を翻弄した。 コードネームはスペイン語で「虹」を意味する。 能力 「次元歪曲による空間移動」を主な能力とする。その場に居るはずに見えて実体は別の空間に逃げ込んでおり、翼の目玉模様を起点に空間を歪ませる事であらゆる攻撃を透過させてしまう。 次元移動にはタイムラグが存在するものの、搭載されたマギリフレクターを展開することでその弱点を補っている。 この歪曲能力は万能ではなく、空間歪曲点を通じて自らが行う攻撃も歪曲し狙いが定まらないデメリットにもなっている。現実的ではないがこの空間の隙間を正確に攻撃できれば攻撃は吸い込まれるように命中する。 + 再登場時 「オリジンバレット」33話での再登場 後にこのヒュージの偵察行動はギガント級ヒュージヨルムンガンド襲来の下見として派遣されたと推測された。 ヨルムンガンド配下としても再生個体が登場。ダークフルードと共に庭常朱鷺女をはじめとしたリリィと交戦する。 上記個体より非常に攻撃的な気質を持ち、空間歪曲による圧倒的な防御能力と無差別砲火によってリリィ達を苦しめた。 駆け付けたLGラグランジュ?の救援により空間歪曲器官を破壊され、最終的に他のヒュージ共々討伐された。 作品紹介・関連リンク 25話https //www.pixiv.net/novel/show.php?id=19206881 26話https //www.pixiv.net/novel/show.php?id=19504791 27話https //www.pixiv.net/novel/show.php?id=19611955 28話https //www.pixiv.net/novel/show.php?id=19787418 LGオリジンバレット 交戦したレギオン。