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【000~050】 NO. タイトル 作者 登場人物 000 WORLD END ◆rNn3lLuznA アカギ、シャルル・ジ・ブリタニア、キュゥべえ、千歳ゆま、海堂直也、琢磨逸郎 001 そんなの絶対ありえない ◆zYiky9KVqk C.C.、ニャース 002 「Natural」 ◆4EDMfWv86Q N 003 弟/妹・兄を得たもの/兄を失ったもの ◆F3/75Tw8mw ナナリー・ランペルージ、ロロ・ランペルージ 004 凶つ星 ◆cxmCsSlqRM バーサーカー 005 はじめてのバトルロワイアル ~十六歳と十五歳と十歳の場合~ ◆qbc1IKAIXA 園田真理、タケシ、美遊・エーデルフェルト 006 私だけがいればいい ◆Vj6e1anjAc ロロ・ヴィ・ブリタニア、呉キリカ 007 What Mad Universe ◆7WJp/sJ4G6 乾巧、菊池啓太郎 008 草加雅人なら大丈夫♪ ◆cyLXjJEN56 木場勇治、鹿目まどか、草加雅人 009 クライモリ ◆cyLXjJEN56 松田桃太、間桐桜 010 Night of Knights ◆rNn3lLuznA アリス、暁美ほむら 011 猫を被った蛇二人 ◆WiEGmmiZ1g 海堂直也、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト 012 あ、やせいの タイガー がとびだした ◆7KTvmJPRwQ 藤村大河、ミュウツー 013 最強の竜 ◆zYiky9KVqk 北崎、クロエ・フォン・アインツベルン、シロナ 014 終人たちのプロローグ ◆KU8Z8Sj0kI 佐倉杏子、夜神総一郎 015 オンリー/ナンバー ワンを夢見た 少女/男 ◆8nn53GQqtY 千歳ゆま、メロ 016 事故防衛 ◆ZtzLZ6i8bM 長田結花、ヒカリ、遠坂凛 017 Blue Rose ◆qbc1IKAIXA 村上峡児、オーキド博士、木場勇治 018 vs黒い剣士~魔法少女と正義の味方(?) ◆UOJEIq.Rys イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、セイバーオルタ、衛宮士郎 019 「復活祭」 ◆3.8PnK5/G2 夜神月、ゲーチス、美樹さやか 020 白い魔法少女と黒い男と銀の機神 ◆vyNCf89vh2 美国織莉子、サカキ 021 檻の中の猫 ◆LlyH3hWzUo マオ 022 そういうのじゃないのよね ◆Vj6e1anjAc サトシ、弥海紗 023 monster. ~愛故の狂気 ◆UOJEIq.Rys 長田結花、間桐桜、ヒカリ 024 puzzle game ◆4EDMfWv86Q ニア、バゼット・フラガ・マクレミッツ 025 シュレーディンガーの猫? ◆ZtzLZ6i8bM ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、海堂直也 026 その南空ナオミをぶち殺す ◆8nn53GQqtY 南空ナオミ 027 魔王は並び立ち、魔法少女は堕ちる ◆97SsGRff6g ルルーシュ・ランペルージ、ゼロ、巴マミ 028 殺さねばならない相手がいます ◆Vj6e1anjAc 美国織莉子、サカキ 029 偽ニセモノ者ガタリ語 ◆LMthJwSLQ. ユーフェミア・リ・ブリタニア、枢木スザク 030 ばーさーかーとのそうぐう ◆vyNCf89vh2 タケシ、園田真理、美遊・エーデルフェルト、バーサーカー 031 『魔女の口付け』 ◆7KTvmJPRwQ C.C.、ニャース、シロナ、クロエ・フォン・アインツベルン 032 探し物はなんですか? ◆zYiky9KVqk 乾巧、菊池啓太郎、暁美ほむら、アリス 033 命の長さ ◆F3/75Tw8mw L、篠崎咲世子 034 クレイジー・トレイン ◆UOJEIq.Rys 美遊・エーデルフェルト、バーサーカー 035 「No Name」 ◆8nn53GQqtY N 036 The Third ◆rNn3lLuznA ナナリー・ランペルージ 037 名前のない人々 ◆qbc1IKAIXA 草加雅人、鹿目まどか、佐倉杏子、夜神総一郎 038 反抗 ◆zYiky9KVqk 弥海砂 039 風といっしょに ◆3.8PnK5/G2 ミュウツー 040 片手に幼女、唇にチョコレート、心に…… ◆7KTvmJPRwQ 千歳ゆま、メロ 041 躊躇いを、飲み干して ◆8nn53GQqtY ゲーチス、美樹さやか 042 三者三様の準備期間 ◆H.Y.h6sins 夜神月、アリス、暁美ほむら 043 ティーブレイク ◆7KTvmJPRwQ 呉キリカ 044 Fate/kaleid night ハンバーガーころしあむ ◆LuuKRM2PEg 衛宮士郎、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、セイバーオルタ 045 「ナナリー・ランぺルージって奴の仕業なんだ」 ◆8nn53GQqtY 美遊・エーデルフェルト、ロロ・ランペルージ 046 超絶バイクと探偵とドラゴン ◆qbc1IKAIXA L、篠崎咲世子、北崎 047 後悔しない生き方が知りたい ◆Z9iNYeY9a2 C.C.、ニャース、シロナ、クロエ・フォン・アインツベルン、ゲーチス、美樹さやか 048 携帯獣の愛護と適切な管理 ◆3.8PnK5/G2 オーキド博士、村上峡児 049 『不快なる快勝』 ◆7KTvmJPRwQ 美国織莉子、サカキ 050 ロスト・ワールド ◆Z9iNYeY9a2 ゼロ、巴マミ、佐倉杏子、夜神総一郎、乾巧、菊池啓太郎、千歳ゆま、メロ、木場勇治
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Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第七、八話ミニ劇場 ~ヘイドレクの人生相談室~ ヘイドレ「よし次の相談者入れ」 遠坂 「聖杯戦争に勝ち抜きたいのだがどうすればいい?」 ヘイドレ「邪魔する連中を全てぶち殺して手に入れればいい、以上だ。さっさと帰れ。次入れ」 遠坂 「………」 雨生 「意気のいい人間どこかにいない?」 ヘイドレ「町中に腐るほど居るじゃねえか!くだらねえこと聞きに来んじゃねえぞ死ね!次!」 間桐桜 「失礼します。あの……わたし好きな人がいるのですけどどうすれば…」 ヘイドレ「奪えばいい。それかライバルを全て殺して蹴落とせば残ったお前の独り占めだ」 黒桜 「ですよねー?ふ、ふふふ姉さん先輩…待っててくださいね?」 ヘイドレ「あれが俗に言うヤンデレってやつか……怖ぇなぁ。 うちのティルフィングと同レベルの危なさじゃねーか。…じゃ次!」 ローラン「ぶっちゃけオードとえっちなことしたい!」 ヘイドレ「二人きりになった時に押し倒せ。その女にてめえの男らしさを見せてやれb」 ローラン「よっしゃぁぁあ!!行ってくるぜ!おいアンタ……礼を言うb」 ヘイドレ「フン、さっさと失せな童貞小僧b」 衛宮士郎「あー今日と明日の夕飯のメニューとか……やっぱ駄目?」 ヘイドレ「おいガキ。貴様の家の冷蔵庫には新鮮な鱈があるな?あと白菜も。なら今日は鱈鍋だ。 明日の晩はその残り汁に卵と他の具材を加えて卵雑炊にすりゃいい。今の寒い季節にはうってつけだ」 衛宮士郎「サンキュ!よっし今日は鱈鍋明日は雑炊だ!待ってろよセイバー」 遠坂凛 「家にお金が足りないんだけど何とかならない?」 ヘイドレ「金持ちから奪え。他国を侵略してもいいな。力さえあればそれが一番手っ取り早いぜ?おら次!」 遠坂凛 「ルヴィア首洗って待ってないよーーー!」 ヘイドレ「おら次の相談者さっさと入れ!」 トマスタ「もっ────」 ヘイドレ「お前如きじゃ活躍は無理だ、時間の無駄だからさっさと失せろ」 トマスタ「まだ二文字しか喋ってないのに当てられた上に即答された………orz」 ヘイドレ「俺は事実しか言ねえよ。俺の叡智がお前じゃ無理だと言ってる」 トマスタ「そこを何とか……」 ヘイドレ「しょうがねえ糞だ。あまりにも哀れみを誘うから慈悲をくれてやる」 トマスタ「ほ、本当か!!?」 ヘイドレ「ああ!てめぇの様な糞でもこのティルフィングを装備すればたちどころに最狂戦士だ!」 ティル 「クケケケケケ。オトコ♪オトコ♪げっげっげ!」 トマスタ「………剣が喋ってるぞ……」 ティル 「ヘイドレク?まさかあんたアタシを捨てる気じゃない──ヨネ?ヨネェェエエエ!!?」 トマスタ「ヒィィ!!?いきなりキレた!?」 ヘイドレ「これがこれから流行する(予定)というヤンギレ(病ん切れ)というものだ。 こいつとは長ぇ付き合いだがさっきの女に負けず劣らず怖ぇぞ?」 ティル 「でも逃ガサナイわ。貴方はアタシのモノだもの」 ヘイドレ「あーウゼェウゼェ。わったからじゃれ付くなこのキ○ガイめ」 ティル 「ふふ、うふふ。ヘイドレク♪ヘイドレク♪モット殺そコロソ?一杯コロシテ全て手に入れナサイ」 ヘイドレ「言われなくてもそうするぜ。全てのサーヴァントとマスターをぶっ殺して俺が狂戦士達の栄光を証明する」 ティル 「アタシがチカラかしてあげる。ダカラもっと喘いで?苦しんで?ネェヘイドレク?無視しなイデヨォ!!!」 ヘイドレ「おい糞その1。遠慮はいらねえよ持っていけ。そしたらテメェたちまちヒーローだぜ?」 トマスタ「すいません遠慮しますでは!」 ヘイドレ「チッ!根性無しのイン○野郎が!」 ティル 「ヘイドレクゥゥウウ!!アタシ訊いてんの!!!?」 ヘイドレ「じゃかましいわ!タイトルコール言うからちょっと黙れボケ!!うおっほん! ────戦いは三日目へと突入した。 圧倒的な強さを見せつけたバーサーカー。 激しい傷に苦しむファイター。雨生に襲われる人々。 ついに設置されるライダーの宝具。ついに動き出すキャスター。 互いを絡め取ろうとする彼らの知略と知略がぶつかり合う──! FateAS第七話、第八話『偽りの同盟』。 目ん玉かっぽじって部屋を明るくして寒くないようにココアを用意して見やがれよ?」 ティル 「ヘェェイドレクゥウウ!!アタシ訊いてるムシスルナ!!!」 ヘイドレ「ウルセェェエー!!叩き折るぞ糞剣がァァァアア!!!」 ティル 「ヘイドレクアタシに怒った……ふ、ふふ。くけけけけ!! さっきの男がワルイのネ?ソウヨネ?あいつ殺してイインダヨネ?ヘイドレクアタシのモノ…殺す」 ヘイドレ「なぁところで誰かこれトレードしねえか?」 AS一同「断るっ!!!!」 ヘイドレ「チッ!!」
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244 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM :2007/11/01(木) 22 49 46 戸惑う俺をよそに、聞き慣れない、不快な音調が飛び込んできた。 音源は、上。甲板だ。 何も考えず、発作的に上へ通じる階段を上り、表に出る。 寂しい木造の部屋を抜けたそこには———空一面に広がる闇と、真珠の如くきらめく緑色の月があった。そして穏やかな波の音と、肌を撫でる優しい潮風。 ……不覚にも一瞬、自分が衛宮士郎であることを忘却の彼方へ見送ってしまう。慌てて自分を取り戻す。 だが一見完璧に見えるこの空間には、しかし、不協和音を成すノイズが織り込まれていた。小さな小さな雑音。さっきから聴こえるこの音の正体は———。 「———莫耶」 一人の少女が漏らした嗚咽だった。 少女は俺の姿に気付き、慌てて涙を拭って、その場を取り繕うようにして笑みを浮かべる。それでも赤く腫れた目元は誤魔化せない。 「……どうした?」 出来る限り優しく、穏やかに尋ねる。 これ以上、少女を傷つけることがあってはならない。悲しみで歪んだ顔なんて、俺は見たくない。 「どうした、って……。別にどうもしないぞ。ただ寝付けないから夜風に当たりにきただけさ」 「そっか。気持ちいいよな、ここの風。丘の上じゃどうしても砂塵やら何やらの不純物が混じっちゃうけど、ここだと純粋な風が吹く。ひんやりしてて気分がいい」 幾分かの呼吸を置き、無言に陥る。 気まずい無言じゃない。お互い何も喋っていなくとも——それでいて心地よい空気。 本来なら俺は見ちゃいけないものを見てしまったのかもしれないけど、それでもそれを全く感じさせない。全てを持っていってくれるこの風には、感謝するほかあるまい。 ふと海面を見れば、魚が一匹跳ねた。 ———覚悟を決める。 俺自身はどうでもよかった。彼女がどこの誰であろうと構わなかった。彼女の出生が明らかになって、それで態度を変えるような奴じゃないって、最低限自分を信じている。 それでも見てしまったのだ。彼女の涙を。 ……さざなみが、沈黙を彩る背景と化す。 いくら俺が鈍感と呼ばれようとも、彼女が普通の人間じゃないってことには薄々感づいている。彼女はいつも何かに追われていた。別段どこがおかしいとはいかないまでも、彼女はずっと憔悴していた。 限界だ。自分を誤魔化すのは、止そう。いつも彼女の背後にあった『何か』をこれ以上見過ごすわけにはいかない。 「なあ、莫耶。教えてくれ、君は一体————誰なんだ……?」 「ん……」 少女は固く口を結び…………一言、ぽつりと言葉を漏らした。 「…………言えない」 「そう、か」 どんな言葉が返ってこようと受け止める覚悟をしていたが、それでもやはり否定の言葉には落胆を禁じ得ない。自然と息がこぼれ、肩の力が抜けてくる。 そんな俺を見かねてか、少女は重い口をゆっくりと開いた。 「———私は」 「莫耶?」 「…… ある人と約束をしている。それが『私の身分を時期がくるまで隠し通す』ということ。その人は、恐らく生涯決して忘れることができぬであろう恩人……。名も知らぬ程度の関係だというのに、彼は……。最後まで私を守ってくれた彼に報いるためにも、この約束を破ることだけは絶対に許されないのだ……!」 悲鳴にも似た声音で最後の言葉を紡ぐ。 それはどのような感情が込められていたのか。 一見、悲しみにも…………怒りにも、困惑にも、恐怖にもとれた。火影によって多くの表情を生み出す能面の如く。 視線を交わすのが躊躇われ、行き場のない目線は宙へと舞った。先には爛々と輝く緑の月。 少女の呟きは拒絶なのか。それともただ意固地になっているだけ? いくら頭の中で自問しても、答えは返ってこない。衛宮士郎の壊れた脳では答えは得られない。 このまま無言を貫けば————。歩む道はいつも通り。少女と楽しく笑いあい、時にはふざけあいながら、満ち足りた日常を過ごすことになるだろう。彼女が言う『時期』とやらが来れば、いつかは俺にも話してくれる時がくるかもしれない。 逆に。 多少強引でも彼女から話を聞けば————。その先にあるものは光か闇か。そこから先は誰も知らない、暗闇に包まれた道を通ることになるだろう。何が起こるか知るすべは無いが……ただ、いつも通りの日常でないことだけは理解できる。 例えどんな辛い困難が待ち受けていようとも、俺は躊躇わない。むしろそれで道が拓かれるのならば、喜んで身を投げ出す所存だ。 だが俺が恐れているのはそういう話ではない。 ————少女を手放してしまうであろう未来について、だ。 俺は……。 Ⅰ:何も聞かない Ⅱ:強引にでも聞く
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Fate/Stay night 衛宮士郎 家系1才能5 願い:『正義の味方になる』 遠坂凛 家系7才能9 願い:『無し』 間桐臓硯 家系7才能8 願い:『不老不死』 間桐桜 家系7才能9 願い:『無し』 間桐慎二 家系7才能1 願い:『間桐を継ぐ魔術師になる』 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 家系7才能9 願い:『無し』(衛宮切継の殺害) 言峰綺礼 家系6才能6 願い:『この世全ての悪の受肉』 葛木宗一郎 家系1才能1 願い:『無し』 Fate/hollow ataraxia バゼット・フラガ・マクレミッツ 家系8才能9 願い:『無し』 カレン・オルテンシア 家系6才能6 願い:『無し』 Fate/Zero 衛宮切継 家系6才能7 願い:『正義の味方になる』 遠坂時臣 家系7才能5 願い:『根源へ至る』 間桐雁夜 家系7才能3(蟲入り状態) 願い:『桜の解放』(遠坂時臣の殺害) 言峰綺礼 家系6才能6 願い:『無し』 ウェイバー・ベルベット 家系5才能5 願い:『馬鹿にした連中を見返す』 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト 家系7才能8 願い:『無し』 雨生龍之介 家系3才能2 願い:『無し』(最高にCoolなアートの作成) Fate/prototype 沙条愛歌 家系5才能0 願い:『セイバーとの愛』 沙条綾香 家系5才能5 願い:『無し』 玲瓏館美沙夜 家系7才能8 願い:『聖杯の入手』 Fate/EXTRA CCC 岸波白野(男女) 家系1才能3 願い:『無し』 ラニ=Ⅷ 家系8才能8 願い:『聖杯の入手』 ダン・ブラックモア 家系6才能5 願い:『聖杯の入手』 臥藤門司 家系3才能6 願い:『神への信仰』 レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ 家系9才能9 願い:『ハーウェイ家主導の世界平和維持』 ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ 家系9才能7 願い:『レオの優勝』 ランルー君 家系3才能6 願い:『この世の全てを愛し、美味しいものに満たされる』
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vs行基 「葡萄の汁には、人を狂わす力があるわ。 いくら薬になるからって、むやみに人に教えちゃダメよ?」 vsアンチキリスト 「悪いけど、来るのはもうちょっと待ってよ。 久しぶりの現世だもの。もっともっと楽しみたいの」 vsパーシヴァル 「正直、あなた苦手なのよね・・・ 今日日の小学生でも、もっと毒を持ってるわよ?」 vsロムルス 「栄えた者は、必ず滅びる。 かつての七つの丘の上の国も、今のあなたも、滅びは必然よ」 vsエルキドゥ 「10秒待つわ。すぐに私の前から消えなさい。 ・・・あの男を思い出しちゃうじゃない。せっかく忘れられたのに」 vs白面金毛九尾の狐 「あなたとは気が合いそうね。 でも残念。国を操る女は一人でいいの」 vsパリス 「あなた、とっても素敵だったわよ。 でもね。神に愛されてるからって浮かれてちゃダメよ? 結果的に、大切なお友達を亡くしちゃうかもしれないわよ?」 vsザッハーク 「太くて堅くて、とても素敵よ、あなたのそれ。 でもね、この身は神の民全ての悪徳を背負う者。 蛇と獣では、悪性存在としての格が違うのよ」 vsヴラド・ツェペシュ 「あなたの血、量はありそうだけど飲みたくはないわね。 だって、苦い味しかしそうにないもの。 酒も、血も、もっと愉しむものよ?」 vsポイヤウンペ 「・・・どうしたの?そんなに怖がって。何かいやな思い出でもあるの? ふふ、たくましそうに見えて、とってもかわいいわね。 さあ、いろいろとお姉さんが教えてあげる」 vsカルキ 「私が言うのも変だけど、あなたの存在そのものが癇に障るの。 その白い体を悪徳に染めて、永遠にこの世から消え失せなさい」 vs源頼光 「あらあら、随分といいお酒を持ってるのね。 私のワインもいいけど、こういうお酒も悪くないわ」 vsランスロット 「自分に正直になるのはいいことよ。 でもそれが、本当にあなたの望んだものなのかしら?」 vsヘイドレク 「残念だったわね。あなたの弱点は女性。 そして私は『売春婦達の母』『大淫婦』の異名を持つ女。 残念だけど、最初から勝ち目はなかったのよ」 vsエリザベート 「あなたは見苦しいの一言に尽きるわ。 華(花)はいつか散るものだからこそ尊く、そして美しいのよ」 vs呂布 「随分と逞しい身体つきね。でもオツムのほうはどうかしら? 力だけじゃ女の子を幸せにすることはできないわよ」 vsアルジュナ 「あなたとっても綺麗で素敵ね。まるで女の子みたい。 聞けば昔本当に女の子で踊り子だったっていうじゃない。 ねえ、今度はどっちの踊りが上手いかで勝負しない?」 vsカスパール 「あなた、面白いのをその身体に宿してるわね。 私の獣よりは劣るけど、同じ悪性存在。 でもね、その力を制御できなければただの宝の持ち腐れよ」 vsスキュラ 「触手プレイ・・・・・・ありかもしれないわね」 vsコンモドゥス 「栄枯盛衰は世の必然というけれど・・・ これじゃロムルスがあの世で泣いているわよ」 vs日本武尊 「ふふっ、可愛いわねあなた。 でも服の上からじゃ本当に男の子かどうかわからないわね。 ・・・ねえ、お姉さんに全部見せてくれないかな?」 vs豊臣秀吉 「私と同じくらい派手好きね。 あんなに立派なお城、ローマにもないわよ。 いいなあ、欲しいなあ・・・」 vsオリオン 「あなたサソリが弱点だったわよね? 七つの大罪において、色欲に割り当てられる動物はサソリなの。 色欲を司る私に戦いを挑んだ時点であなたの負けは決まってたの」 vsローラン 「もっと先の事を考えて行動しなさいな。 私から見てもあなた危なっかしすぎるわよ」 vsエイハブ 「私の獣はモービィディックじゃないからね。 私を無視して真っ先に獣に突貫した時は驚いたわ」 vsプテサン・ウィ 「出会う度に雷を落とすのはやめてくれないかしら? あなたに迷惑はかけてないんだから。 え? 存在自体が猥褻だから? それはしょうがないでしょ」 vsアロンソ・キハーナ 「私はドゥルシネーア姫じゃないって言ってるでしょ? だから黙示録の獣は私の宝具だってば! もうやだこのおじいちゃん・・・・・・」 vs■■■■ 「■■■■怖い■■■■怖い■■■■怖い■■■■怖い(以下ループ)」 vs衛宮士郎 「残念だったわね、可愛いマスターさん。 伊達にあなたと日々まぐわってるわけじゃないのよ。 さて、疲れたし今日も新鮮な魔力の補給をお願いね」 vs遠坂凛 「…お金が欲しいのなら最初から素直に言いなさい。 人を見るなりいきなり襲ってきて、ビックリしたわ」 vs間桐桜 「自分を卑下してもなにも変わらないわ。 その身体がどんなに穢れていようが、桜ちゃんは桜ちゃんなのよ。 だから…まず今の自分自身を変えていく事から、始めましょう」 パーシヴァルvsハーロットで、パーシヴァル勝利の場合 「あの、寒くありませんか?あ、毛布とか持ってきてあげますね」 ギャラハッドvsハーロットで、ギャラハッド勝利の場合 「大丈夫ですか?もし痛い所があったら手当てするので言ってくださいね。 あと家まで送る間は、この私のマントを羽織っててください。 いくら貴女が美しくても、裸では風邪を引いてしまいますからね」 ファフニールvsハーロットで、ファフニール勝利の場合 「見たか? これが最強の幻想種、竜の真の力だ。 お前の黙示録の獣も中々の力だったが、今一歩及ばなかったな」 ケルトハルvsハーロットで、ケルトハル勝利の場合 「貴女に一言言わせていただきます。 仮にも婦女子であるなら少しはつつしみを持ってください 今のその姿、全裸など以ての外(もってのほか)です!」 ギルガメッシュvsハーロットでギルガメッシュ勝利の場合 「フン…とっとこの場から立ち去るがいい。 お前はあの女神を彷彿とさせる、目障りだ」 チンギスvsハーロットでチンギス勝利の場合 「娼婦のわりには中々楽しませてもらったぞ。 女よ。お前はやはり、この征服王の伴侶に相応しい」 ソロモンvsハーロットでソロモン勝利の場合 「さあ、私が勝った以上、黙示録の獣を頂くぞ。 フフ…赤き竜より同等の力と権威を与えられたこの獣の力があれば、 奴を、ヤハウェを、確実に倒せる、いや倒してみせる!」 茨城童子vsハーロットでvs茨城童子勝利の場合 「あたしおサケがだいすきなの。だからそのワインちょーだい」 自来也vsハーロットで、自来也勝利の場合 「よおっしゃぁ!さぁてハーロットちゃ~ん? 約束通り一晩ワシとつきあってもらうかのう。 いざ桃源郷へ!グフフフフフフフフフフフwwwwwwwwww」 キルロイvsハーロットで、キルロイ勝利の場合 「勝ったのですから、黙示録の獣の神を汚す名前の部分を、 『KILROY WAS HERE! (キルロイ参上)』に変更してもらいます」 冬将軍vsハーロットで、冬将軍勝利の場合 「いかがだったかしら?私の吹雪のお味は そんな姿のあなたには辛いものだったでしょ?」 坂本龍馬vsハーロットで、坂本龍馬勝利の場合 「いや~綺麗な見た目に惑わされて酷い目に遭ったぜよ。 ところでお嬢さん、ウチの会社の秘書にならんか?」 ニムロドvsハーロットでニムロド勝利の場合 「フッフッ……いくら黙示録の獣を使役する女であっても、 リヴァイアサンの力を使役する俺の前では敵では無かったな」 衛宮士郎vsハーロットで衛宮士郎勝利の場合 「か、勝った……。勝ったんだから今度こそ服を着てくれよ」 遠坂凛vsハーロットで遠坂凛勝利の場合 「よっしゃーーー!これで、これで生活苦からもおさらばよ。 じゃあ約束通り宝石買ってもらうわよ。ウフフフフフフフ」
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流血へのシナリオ ◆2kGkudiwr6 あれから大して時間も経たないうちに、金色のサーヴァントと女は出て行った。 けれど、僕がロッカーから出られたのは……少なくともそれから数分は後のことだった気がする。 「……っはぁ、はぁ、はぁ!」 ロッカーから転がり出た後は、それこそ解放されたような気分だった。 まるで僕を祝福するかのように、さっきまで詰まっていた気管は簡単に酸素を通していく。 恥も外聞も無く地面に伏せったまま、深呼吸。堂々と隠れることはしないし……その必要も無い。 ……けれど、そんな気分は三十秒もしないうちに霧散した。 「あ、あいつら……あんなこと言ってたってことはまだここにいる気か……?」 少し冷静になれば十分に思い当たる事実。それに気付いて、再び息が詰まり始めた。 いや、落ち着け。ここは一階。窓から外に逃げるくらいは簡単に出来るはずだ――! そう思って見た外には……まだ十分に「暗い」と形容できる夜闇が残っていて、 外に出ようなんて気持ちはそれこそ風船並みの脆さで消え去った。 どうする?またロッカーに隠れるか……? いやだ、教会が僕にくれた武器くらい欲しい。吸血鬼だって倒せる武器なんだ。 そうだ、あれは僕に与えられたものなんだ。 だったらその武器は僕が持っていなきゃいけないんだ……! そうして気がつけば……よく分からない未練と恐怖がない交ぜになったまま、僕は学校の中を当てもなく歩いていた。 幸いサーヴァントの方は鎧をガチャガチャ言わせて歩いているから、耳を澄ませば歩いてくることくらい分かる、はずだ。 そう自分に言い聞かせて廊下を忍び足で歩く――いったい自分はどうする気なのか、分からないまま。 理科室では主催者が馬鹿みたいに精巧に作った人体模型に悲鳴を上げる羽目になったし (暗闇の中であんな無駄に凝ったモノを見れば、誰だって怯えるに決まっている)、 トイレはグズの主催者がちゃんと水道を締めていないせいで無駄に警戒してしまったけれど (水道から垂れる音に驚いて転んだのは僕のせいじゃない、主催者のせいだ)、 ともかく言えることは金属音もせず気配も感じ取れず、ただ無為な時間を僕は過ごす羽目になっていただけ。 あのサーヴァントが職員室を出て行ってからかれこれ一時間は経っただろうか。 もう何度目になるか分からない階段の上り下りを済ませて、ふと僕は思った。 ――もう学校から出て行ったのかもしれない。 「は、はは、そうだよな……せっかく盗んだ武器を渡したくないってことか……」 無駄に歩いたことに思わず溜め息を吐いて(決して安心したからじゃない、絶対だ)、 僕がそう呟いた瞬間……まるでそれを聞いていたかのように音がした。 金属音ではなく、声が……20mほど離れた図書室の中から。 「――螺旋王とやらは中々余興好きのようだな。 稚児向けの本のようにすることで隠しているが、その実非常に重要なことばかり書かれてある。これを見よ」 サーヴァントの声がはっきりと廊下に響いた瞬間、僕は慌てて階段の段差の影に隠れていた。 図書室の中から話しているには声の通りが良い。 少しだけ顔を出して見てみれば、あいつらはご丁寧にも扉を開けっぱなしにしている。 ……僕に何か恨みでもあるのかよ! 「なになに、『おヒゲのガンダム』? こんなのただの漫画に決まって――」 「我の推測が正しければ、ここにある本は全て実際に存在する数多の異世界の存在とその歴史を綴った物だ」 「……いや、いくらなんでも皆で小惑星を押し返すとか格闘技をするロボットとかありえないって」 「ふむ、ならこれはどうだ? 『マイヒメ』というが」 「……ヒメ?」 そうしてすぐにぱさりと本が投げられる音を、しばらく後に息を呑む音を聞いた。 くそ、僕にも見えるようにしろよ、卑怯だぞ……! 「まさか、これってどう見ても……」 「エレメントを始めとして、貴様の言っていたモノに全て一致する。 各個人の詳細な名や能力、姿は隠されているようだが」 「……そうみたい。 名簿に載ってるあたし達は、特に分かんないようにぼかされて書かれてる」 「何より問題となるのは、この殺し合いの場にはこのような建築物が大量に存在する事だ。 もし同じように他の施設でも情報を得られるというのならば……否。 施設に限らず様々な手段で多種多様な情報を与えようとしているのならば、 螺旋王という男……余興好きと言うよりは寧ろ――」 サーヴァントの声は、まるで思案に沈むかのように切れていた。 どうやら聞こえなかったのではなく、喋らなかったのが正解らしい。 ……いったい何を言おうとしていたんだ? 僕でさえこう思ったんだ、女の方が興味を覚えないわけがない。 「寧ろ、何?」 「この事象においてこれ以上の発言は許さぬ」 「な、なんでよ!?」 「そのうち分かる。今すべきことはできるだけ多くの書物を探し、その真偽を検分することであろう」 「……マジ? 全部?」 「全てではない、我が関係がありそうな書物はどれかあたりを付けてやる。 読む事になるのはせいぜい一割から三割程度だな」 「……十分多いっての」 ムッとしたように女の方が黙る。どうやら女は発言を許さない、という言葉について意味を分かっていないようだ。 けれど、僕にとっては致命的なことにしか思えなかった。 (まさか、僕が見ていることを分かっているのか……!?) 体が凍りつく。 何か武器があれば、あの女を狙うという形でなんとかなったかもしれない。 だけどその武器さえない。そして感づかれた以上隙も無い。 恐怖に染まった心を、それでもなんとかして逃げなくちゃいけないという理性で溶かす。 一秒に一ミリ、いやそれ以下。恐怖に震えた体ではそれ以上動かせなかった。 いったい何分経っただろうか。突如、女が挙げた声が廊下まで響いた。 「うわ、この絵本面白いかも。 油断した金色の王様は光り輝くアーサー王の聖剣によって負けました、だってさ。 油断で負けるなんてよっぽどお間抜けな奴よね、こいつ。バカ?」 「……おい、蜘蛛女」 (い、今だ!) 相手が喋ることで、足音が薄れることを願って。 僕は全速力でその場から走り出していた。忍び足から駆け足へと、静かに加速しながら靴箱へ。 幸いと言うべきか、外は少しずつ明るくなり始めていた。これならある程度周囲を見渡せる。 今の僕にとって、太陽光ほどありがたいものは無かった。 ――少なくともずっとサーヴァントがいたままの学校よりはずっとマシだ! 外の光と中の恐怖に押し出されて、一気に全速力で駆け出す。 靴箱を通って校門へ。そして外へ。僕が息を切らせながら立ち止まった頃には、学校の姿は小さく見えていた。 後は人が集まりそうだけど目立たなさそうな所に行って衛宮を待てばいい――! そう、思った瞬間。 「予想はしていたが、まさか本当に本人とはな…… いや先例がある以上、死人が動き出すことに今更何の疑問もない、か」 「!?」 僅かに残っていた夜闇から、黒い神父が姿を現した。 「だ、誰だよお前! 死人ってどういう意味だ……!」 「私は言峰綺礼。知っているだろう、聖杯戦争の管理者だ。 そして二つ目の問いについてだが……単純な話だ。お前は一度死んだ可能性がある」 「は……?」 思わず、呆けたような声を僕は出していた。 僕が死んでいる。何を馬鹿なことを。目の前にいるものが見えないのか? そうして僕の頭は、一つの答えを出した。 こいつはバカなんだ。そうだ、バカなんだから見下してもいいはずなんだ。 「は、ははは……なに、お前、頭でもイカレてるわけ? 僕は今ここにこうして生きているじゃないか!」 だから笑う。笑いながら嘲る。僕が一番下、底辺の人間だなんてあるはずがない……! けれど。その神父は怒ることもせず。 物理的にも精神的にも、僕を心底見下した視線を冷徹に返してきた。 本物の威圧が込められたその視線に……僕の笑いが、凍る。 「聖杯戦争のマスターとは思えん発言だな。 英霊、吸血鬼、降霊術、人形。死したものを呼び出す方法など世界には数多存在する。 数多の人物が突如こうしてここに集められること自体魔法の域、いや魔法かもしれん技だ。 お前が死者蘇生という魔法の実験体になった可能性も多いにある。 神秘に触れられたことを魔術師として感謝すべきだろう」 言葉を返そうとしても、できなかった。できたのはただ、魚のように口を開閉することだけ。 頭の片隅が、この神父に汚染されたかように僕へ囁いていた。 ――もし……あの黒い巨人に出会った一瞬で。 自分は意識を保つことさえなく、攻撃を目に捉えることさえできずに即死していたのだとしたら? 「そ……それが本当だって証拠は!」 「ふむ、そうだな。参考ついでにだが…… お前が死んだ後、第五次聖杯戦争がどうなったかくらいは言える」 それでも何とか言葉を捻り出した僕とは対照的に、神父はあっさりと言葉を続けていく。 その様子は、まるで声を出すために使う空気が違っているようにさえ思えた。 ……だから、その続きを止めることなんてできるはずもなかった。 「衛宮士郎と遠坂凛は、アーチャーを犠牲にしながらもバーサーカーを破った」 バーサーカー。あの化け物さえ、衛宮と遠坂は倒せたって言うのか。 絶望感とかそういったものより先に、怒りやよく分からない感情が渦巻いていく。 そんな状態で、ふと冷静になって思いつけたのは奇跡だったのかもしれない。 ……待てよ。作り話の可能性だってあるじゃないか。 僕はあの後聖杯戦争がどうなったか知らない。だから、適当に嘘を言われても確かめようが無いんだ。 だけどそれに気付いている間にも、神父は更に衛宮の快進撃を喋っていく。 僕にとって、屈辱的な内容を。 「アサシンとキャスターは組んでいたが、これもまたセイバーの前に敗退」 「ふざけんなよ……! 何が言いたいんだよ、お前……!」 耐え切れずに、声を張り上げた僕に。 神父はまるで、哀れんだような笑みを向けていた。 「単純なことだ。 少なくとも私が知る限り衛宮士郎はセイバーと共に第五次聖杯戦争を勝ち抜き、勝者となった。 それが『お前が消えた後での』世界の結末だ……脱落者よ」 ■ 私は決して嘘は言っていない。ただ、一部の事実を教えなかっただけである。 故に、結果は上々。間桐の長男は私に全く疑いを向けず、衛宮士郎との絶対的差という事実に打ちひしがれるのみ。 ――だが、もう一押しだ。 「言っておくと、私が見た限りでは間桐桜は遠坂凛と仲良くやっていたぞ。 つまり……お前がいようといまいと、世界には何の支障もないということだ」 これは嘘である。いや、正確には嘘の可能性がある。 私にとって知っている事実は、ギルガメッシュから聞いた「藍色の髪の少女を遠坂凛が助けた」という事実のみ。確かめたわけではない。 ……これが事実となっている可能性は極めて高いだろうが。 「ふ、ふざけてんのかよ……そんな作り話信じるもんか……」 そうして、彼は俯いて言葉を漏らした。俯いてくれたことは非常に有り難い。 あまりの容易さに愉悦に歪んでいる表情を見られずに済んだのだから。 これにて紙より薄い矜持はいとも容易く崩壊した。付け込むのは――容易。 「……しかしお前は幸運だ。 ここでこうして、この私に出会えたのだから」 私の言葉に、再び彼が顔を上げる。 その瞬間には、既に私は神父としての表情を取り繕っている。 「こうして殺し合いに巻き込まれたとはいえ、私が聖杯戦争の管理者をやっていたことには変わりない。 殺し合いをしろと言われても、正直私としてはあまり気が進まんのでね。 今までと同じように、あくまで観察者として動くと決めている」 これは嘘ではない。 ただ、なにを観察するか述べていないだけだ。 「さて、問おうか間桐慎二。 お前はこの殺し合いを勝ち抜く気概はあるか?」 「……は?」 「ある意味で、この殺し合いと聖杯戦争は共通している。 参加者を殺す罪はこの殺し合いを作った者にこそある、故に人を殺すことは正当化されるのだよ。 殺し合いに乗っている人間だから殺す。せっかくの殺し合いができる場所だから殺す。 ここではこの二つの殺害理由は等価だ……そう、矜持から衛宮士郎を殺すことも。 そして、優勝すればお前の望みは叶い、お前は勝ち残ったという栄誉を世界から受けるだろう」 「だ、だけどセイバーを持っている衛宮に勝てるわけないじゃないか!」 「……む? ああ、なるほど……く、くく」 最初こそ思わず疑問を浮かべたが、意味を理解してみれば単純極まりなかった。 どうやら彼は、衛宮士郎がセイバーと共にこの殺し合いに来ていると勘違いしているようだ。 なんという……愚者。なぜランサーの名が名簿にわざわざ書いてあるのか、考えることさえできないとは。 それとも未だ名簿を見ていないのか。どちらにせよ、無知蒙昧極まりない。 もっとも――それはそれで面白い。 「な、何笑ってるんだ!」 「単純なことを忘れているようだな。マスターを殺せばサーヴァントは存命できない。 即ち……間接的にだがサーヴァントを殺す方法はある。 ……否。それどころか、お前が新しくサーヴァントを従えることも可能だ」 「……僕が、サーヴァントを、従えられる?」 愚かな少年の目が偽りの希望に眩む。 準備は完了。後はそこに、力を投げ込むのみだ。 「持っていくがいい。魔術師と言えど人間から派生した者達だ……見習いなら尚更、な。 運がよければ、太刀打ちできるかもしれん」 最後の支給品である、短機関銃を足元に投げる。 銃弾を喰らった程度では死なない魔術師も多数いる、などという反論もあるだろう。 だが私は嘘を吐いていない。ただ今まで通り、一部の事実を述べていないだけだ。 最初こそ愚者は躊躇っていたが、おずおずと手を伸ばし始めた。 それを確認すると共に彼に背を向け……金属音を聞くよりも先に素早く槍を取り出し、薙ぐ。 ヒッと声が漏れ、藍色の髪が数本舞った。 「な、何を……!」 「いやなに……一瞬私に照準を定めようとしたのを感じ取ったのだが、見間違いだったようだ」 「…………っ!」 「聖杯戦争とはまた違うが、間桐慎二……お前がこの殺し合いに参加するのを受理しよう」 そう呟くと共に、私は今度こそ背を向けて奴の目の前から歩き去っていく。 追撃はない。奴は足音を隠すこともせず、何処かへと向けて走っていた。 あの様子なら当分私を狙うことは無いだろう。厳然足る実力差を思い知ったのだから。 再会すれば不意を突いて殺そうとしてくるかもしれないが、それはそれで十二分に面白いことである。 奴が頼れるのは、私が与えた近代兵器のみなのだ。 「銃などという文明の産物だけに頼ったところで、魔術『師』にはなれん。 魔術『使い』を目指す衛宮士郎には近づいてもな……」 銃のみに頼り人を殺せば殺すほど魔術師の在り様から遠ざかる……まさに皮肉。 本人がそれに気付いた時何を考えるのか。絶望に打ちひしがれるのか、あるいは私に復讐でもするのか。 もっともその場合……この槍が編む魔術によって更に絶望する事になろう。 「相当遠回りとはいえ、真実に辿り着く道標を示したことには変わりない。 やはりあの様子だと死後もしくは死の直前から呼び出されたのだろうが……やはり碌な死に様ではなかったようだな。 ある意味では、ここでどんな死に方をするか興味は尽きん」 日が昇る。 響き始めた声は主催者たちによるものだろう。 しかし私はそれを聞く前に、敢えて静かに呟いた。 ――同じ観察者として、彼らの放送に前置きするかの如く。 【H-2 学校・図書室 一日目 早朝】 【結城奈緒@舞-HiME】 [状態]:健康、眼帯を外したい [装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日- [道具]:支給品一式、パニッシャー@トライガン、ランダム不明支給品x1 [思考] 基本思考:面倒なのであまり戦いたくない。ヤバくなったら真面目にやる。 1:学校見学をさっさと終わらす。 2:とりあえず金ぴかと一緒に行動する 3:攻撃してくる人間を殺すのに躊躇いは無い 4:藤乃にはあまり会いたくない ※本の中の「金色の王様」=ギルガメッシュだとまだ気付いていません。 【ギルガメッシュ@Fate/stay night】 [状態]:健康 [装備]:巳六@舞-HiME、黄金の鎧@Fate/stay night [道具]:支給品一式、ランダム不明支給品x1 [思考] 基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】【王の財宝】の入手。 1:異世界の情報を集めておく。 2:宝具、それに順ずる道具を集める 3:目障りな雑種は叩き切る 4:エレメントに興味 ※学校の図書館には様々な異世界の歴史を記した本があります。 (ただしどれだけ関係ない話があるか、どこまで詳細かは不明。 少なくとも参加者の名前や能力については述べられていない。 また1stガンダム~ガンダム00まで全黒歴史を紹介するなど、関係ない情報も相当数紛れている) ※主催者による監視を警戒しています。 【G-2/一日目/早朝】 【言峰綺礼@Fate/stay night】 [状態]:健康、左手にトリモチがへばりついてます [装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS [道具]:荷物一式 [思考] 基本:観察者としての姿勢を崩さない。苦しみを観察し、検分し、愉悦とする。 1:殺し合いに干渉しつつ、ギルガメッシュを探す。 2:シータに会えばパズーの伝言を伝える。 ※制限に気付いています。 ※ストラーダはデイパックの中です。 ※衛宮士郎にアゾット剣で胸を貫かれ、泥の中に落ちた後からの参戦。 【G-3 一日目 早朝】 【間桐慎二@Fate/stay night】 [状態]:疲労(中) [装備]:H K MP7(40/40)+予備弾40発@現実 [道具]:デイバッグ、支給品一式(食料:缶詰)、テッカマンエビルのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード [思考]基本:この殺し合いで優勝する。ただし危険な目に遭うのは絶対に避ける。 1:ともかく言峰と金色のサーヴァントから逃げる。 2:衛宮を最大限利用した後、セイバーを奪い取る。 3:いつか言峰に復讐する。でも正面からは戦わない。 4:いつか不意を付いてあの女(奈緒)を殺しサーヴァントを奪取する。ただし今は逃げる。 [備考]: ※参戦時期はアニメ12話直後、バーサーカーと遭遇した瞬間。 ※名簿も地図も確認していません。 ※士郎と一緒にセイバーがいると思っています。 ※クリスタルをただの観賞用の水晶だと思っています。 ※十字架が武器であることに気付きました、ですが手遅れです。 ※ギルガメッシュの横にいた女(奈緒)をギルガメッシュのマスターだと思っています。 ※自分が死んで蘇ったという考えについては保留、というより考える余裕がありません。 【H K MP7@現実】 重量は1.6kgと大型拳銃程度しかないにも関わらず、高い命中精度を誇る優秀な短機関銃。 発射形式はセミオートとフルオートから選ぶことが出来る。 グリップが折りたためるなど、携帯性も高い。装弾数は40発。 時系列順で読む Back ひとつ屋根の下 Next Cats on sizuma drive 投下順で読む Back ひとつ屋根の下 Next Cats on sizuma drive 051 王の視察 結城奈緒 099 ブックドラフト 051 王の視察 ギルガメッシュ 099 ブックドラフト 072 一日目・森林/オルター・エゴ 言峰綺礼 099 ブックドラフト 051 王の視察 間桐慎二 112 悪意の花
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◆UcWYhusQhw氏 No. タイトル 登場人物 時刻 016 私と貴方は似ている。 棗恭介、トルティニタ・フィーネ 1日目 深夜 024 偽りの空の下で狂人は変人に魅入られ、そして始まるたった2人だけの演奏会。 クリス・ヴェルティン、来ヶ谷唯湖 1日目 黎明 034 True Love Story/堕落のススメ ファルシータ・フォーセット、伊藤誠、古河渚、菊地真 1日目 黎明 049 胸には強さを、気高き強さを、頬には涙を、一滴の涙を。 ティトゥス、宮沢謙吾、蒼井渚砂 1日目 黎明 054 花がくれたおやすみ 如月双七 1日目 黎明 064 ときめきシンパシー 棗恭介、トルティニタ・フィーネ、蘭堂りの、源千華留 1日目 早朝 070 リセエンヌ(前編)(後編) クリス・ヴェルティン、来ヶ谷唯湖、ドクター・ウェスト、藤林杏 1日目 早朝 077 last moment 伊達スバル、玖我なつき、若杉葛、鉄乙女、杉浦碧 1日目 朝 092 doll(前編)(後編) クリス・ヴェルティン、来ヶ谷唯湖、藤乃静留、藤林杏 1日目 午前 094 記憶の水底 ファルシータ・フォーセット、言峰綺礼、神崎黎人 1日目 午前 106 これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ 直枝理樹、真アサシン、鉄乙女、橘平蔵、大十字九郎、山辺美希 1日目 午前 107 光の先には? 神宮司奏 1日目 午前 115 もう一人の『自分』 藤乃静留、千羽烏月、ドクター・ウェスト 1日目 昼 118 I am me 玖我なつき 1日目 昼 123 ただ深い森の物語/そして終わる物語 吾妻玲二(ツヴァイ)、桂言葉、棗鈴、アル・アジフ、羽藤桂 1日目 昼 131 それでも君を想い出すから 鉄乙女 1日目 昼 142 生きて、生きて、どんな時でも 如月双七 1日目 昼 148 sola (前編)(後編) クリス・ヴェルティン、来ヶ谷唯湖、杉浦碧、橘平蔵、藤乃静留、椰子なごみ 1日目 日中 153 ハジマリとオワリへのプレリュード アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ、神宮司奏、井ノ原真人、ファルシータ・フォーセット 1日目 日中 163 hope クリス・ヴェルティン、羽藤桂、アル・アジフ、菊地真 1日目 夕方 167 know 藤乃静留、来ヶ谷唯湖 1日目 夕方 174 Little Busters! (前編)(中編)(後編) 直枝理樹、ユメイ、蘭堂りの、大十字九郎、源千華留、橘平蔵、杉浦碧、支倉曜子、ドライ、鉄乙女 1日目 夕方 179 運命はこの手の中廻り出すから 玖我なつき、アル・アジフ、羽藤桂、クリス・ヴェルティン、菊地真 1日目 夕方 181 一人の隠密として、一人の姉として アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ 1日目 夕方 182 第三回放送-巡り続ける運命の鎖- 炎凪、神崎黎人、言峰綺礼 第三回定時放送 184 想いの果て大天使の息吹 如月双七、深優・グリーア、山辺美希、衛宮士郎、椰子なごみ 1日目 夜 186 kind 玖我なつき、クリス・ヴェルティン、大十字九郎 1日目 夜中 192 love 来ヶ谷唯湖 1日目 真夜中 196 I m always close to you/棗恭介 棗恭介、吾妻玲二 1日目 夜中 199 幕間~吹き始める波乱の風~ 言峰綺礼、炎凪 第三回放送~第四回放送の間 200 mirage lullaby 高槻やよい、ファルシータ・フォーセット、井ノ原真人、神宮司奏 1日目 真夜中 205 CROSS††POINT 吾妻玲二、深優・グリーア 1日目 真夜中 207 Is it justice? No, it is a cherry blossom 衛宮士郎 1日目 真夜中 209 第四回放送―Reason To be ― 炎凪、神崎黎人 第四回定時放送 216 tear~追憶夜想曲~(後編) クリス・ヴェルティン、玖我なつき、大十字九郎 2日目 深夜 220 It is mysterious./少女よ、大志を抱け 吾妻玲二、深優・グリーア 2日目 黎明 223 阿修羅姫かけがえのない想いを乗り越えてかけがえのない想い……すぐそばに クリス・ヴェルティン、玖我なつき、大十字九郎、藤乃静留 2日目 早朝 229 哀しみと真実と反逆の狼煙、そして受け継がれる遺志 杉浦碧、羽藤桂、アル・アジフ、深優・グリーア、吾妻玲二 2日目 早朝 233 requiem 来ヶ谷唯湖 2日目 朝 238 この青空に約束を―(後編) 杉浦碧、深優・グリーア、吾妻玲二(ツヴァイ)、来ヶ谷唯湖 2日目 昼 244 Song for friends 来ヶ谷唯湖、神崎黎人 2日目 昼 245 第六回放送――はじまり。 ナイア 2日目 昼 登場させたキャラ 10回 来ヶ谷唯湖 9回 クリス・ヴェルティン 6回 玖我なつき、吾妻玲二(ツヴァイ) 5回 大十字九郎、藤乃静留、杉浦碧、深優・グリーア 4回 羽藤桂、アル・アジフ、ファルシータ・フォーセット、鉄乙女、神崎黎人 3回 橘平蔵、菊地真、如月双七、棗恭介、神宮司奏、炎凪、言峰綺礼 2回 ドクター・ウェスト、藤林杏、トルティニタ・フィーネ、源千華留、蘭堂りの、直枝理樹、 アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ、椰子なごみ、山辺美希、井ノ原真人、衛宮士郎 1回 若杉葛、ティトゥス、古河渚、伊藤誠、蒼井渚砂、桂言葉、伊達スバル、宮沢謙吾、千羽烏月、 真アサシン、棗鈴、ユメイ、支倉曜子、ドライ、高槻やよい、九条むつき、ナイア 作品の感想 うむ…良い話だ。 互いの似た部分を見出し、共に進む…素晴らしい。 これでマーダーでさえなければ…orz -- ナナシ (2008-03-23 02 26 49) 前回からの猛者は健在。扇動マーダーを組ませるという新ジャンルのアイディアに脱帽 -- とある書き手 (2008-03-23 12 07 29) ファル様怖い、誠はポルナレフ -- 名無しさん (2008-03-30 18 18 11) 前回の交流チャットでファルを猛烈にプッシュしていた人。シンフォ参戦はこの人の影響が大 -- 名無しさん (2008-04-12 00 27 58) 最速の一人。WA氏と違い同じキャラを深く書き、濃厚な心理描写が得意。シンフォ、リトバスの描き方はすごいの一言 -- 名無し (2008-04-23 01 03 12) キャラの心情描写がよく表せていると思います。個人的にはクリスと唯湖が良かったです。 -- 名無しです (2008-05-10 22 59 22) リセエンヌを始めとして、確かにいい話を書いてるんだけど、最新話のご都合臭が拭えないのが少々残念 -- 名無しさん (2008-05-16 20 10 22) 独特の文体による一人称表現が得意な書き手氏。 細かな心情の表現が綺麗。 -- ナナシ2 (2008-06-07 23 47 17) 面白い話を書いてくれるが独特の文体は好き嫌い分かれるかも -- 名無しさん (2008-06-15 19 14 50) 細やかな心理描写、高い台詞力を中心に話を組み立てる書き手。物語全体の流れの調整や執筆速度にも優れており、GR2を積極的に牽引している。最近ドS展開に目覚めた -- 歩く名無し (2008-07-30 12 32 30) 30作突破おめでとうございます。 そして、ありがとうございます。 -- 名無し (2008-09-05 17 23 48) 飛び抜けた執筆速度と全体のバランス調整、フラグ管理でGR2を牽引する大黒柱。基本的には全体の流れを調整する話や、クライマックスのお膳立て、心理描写を中心とした話等、起承転結でいう結以外の話が多いが、一方で『Little Busters!』のように自身でも最高のクライマックスを書き切れるだけの力がある。1stの頃からの優れた台詞センスも健在 -- nanasi (2008-09-09 20 18 38) 名前 コメント
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908 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/15(日) 03 03 31 「凛さん、命を狙われることについて心当たりは?」 セイバーが構えを解く。 彼の構えが持つ『危うい緩さ』は緩和され、ただの緩さに変化していくのだろう。 「さぁ? 魔術師は切った張ったなんて日常茶飯事、とまでは行かなくとも、常に覚悟しているべき事よ」 「そんな……」 「なのは、悲しいかもしれないけど、これがこの世界の魔術師なの」 冷静に言う。 ああ、彼女は満ち足りて生きてきたんだと理解する。 出来れば彼女を悲しませたくないというのは心の贅肉だろう、だがその考えは打ち消せない、それが遠坂凛という人間である。 「凛さん、貴方妹が居ると仰いましたね? その方も魔術を?」 「ええ」 「ならばそちらに行きましょう、彼等は貴方を『候補の一』と言っていました、彼女が狙われる危険もある」 「……確かにそうね、行きましょう」 逡巡は極短い。 「準備の類はいらないのですか?」 「ええ、大丈夫、かなりの荷物は既に向こうにあるもの……フェイト、なのはも大丈夫ね?」 二人が頷く。 「では行きましょう」 歩きながら気付く。 セイバーはともかく、彼女たち二人を名前で呼んでいることに。 「……ま、仕方ないわね」 見た目も完璧子供だし、クラスも被っているし。 道中、衛宮邸の話を少しだけする。 「ふえ〜、凄いんですね、その、士郎さんって」 なのはが目を丸くしている。 父と同じ名前だと言うこともあるらしいが。 「うん、その人、強いね」 フェイトが目を瞑り、嬉しそうに微笑む。 セイバーは何も言わず、衛宮士郎のことを考えているようだった。 909 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/15(日) 03 04 29 衛宮邸まで、なんの問題もなく到着した。 「おう、お帰り」 居間では家主が待っていた。 「疲れただろ? 夜食が用意してある、食うか?」 包みを開ける。 多少冷めてはいるが、冷めることを前提にした少しだけ濃い味付けがされていることが見て取れた。 その表情や夜食から、彼女が召還の儀式をしようとしていた事も想像がついていたようだ。 帰ってくるかどうかは分からなかっただろうが。 「……ん、頂くわ、みんなも食べる?」 「……そうですね、頂きましょう」 「それじゃあ、私達も食べよっか」 「うん、そうだね」 さすがにこの光景は想像の外だったようだ。 呆然としている。 「えーっと、この人達は?」 「ん? なんだと思う?」 手を合わせながら言った。 「……いや、全然……一人ならば想像もついたんだが……遠坂の知り合いと娘さん二人?」 「あはは、違いますよ、私達凛さんのサーヴァントなんです」 あ、頭を抱えた。 夜食を食べ終わる。 「あ、お皿なら私が洗います」 「いや、いいよ、この位なら俺やるから」 士郎がなのはの頭を撫でる。 「士郎、それは私達がやるから、三人の布団の準備、お願いできる?」 「あ、そうか……いや、しかしなぁ……」 「何か問題があるの?」 「ああ、布団はキャスターと美綴の寝てる部屋の押し入れにまとめて入ってるんだよ、毛布は各部屋に入ってるけど。 結構前に寝たから起こすのは悪いしなぁ……」 時刻は朝に近くなりつつある、この時間に起こされたら普通は不機嫌になるだろう。 「ああ、私は結構です、今夜は見張りをさせて頂きます」 「……それなら話は簡単か」 ちょっとした話、それだけで布団の問題は解決した。 「いいの? セイバー」 「ええ、こちらに向かおうと言ったのは私ですし」 「……セイバー?」 「はい、私はセイバーです」 瞬間、士郎の表情が僅かに変化する。 「……そうですか、それじゃあ、こっちに」 セイバーに家の間取りを説明する。 「……士郎君、私に何か言いたいことがあるのではないですか?」 説明が終わると、セイバーはそう言った。 「ええ、少しだけ……」 士郎の顔は暗い。 彼にとってセイバーの名前は『己の罪』そのものだ。 まだ彼の頭の中から、『この手で彼女を殺した』瞬間のことが離れない。 誰かを救うために誰かの未来を奪う。 それは彼が否定し、それでも尚通った道だ。 「そうですか……」 衛宮士郎という人物の心を抉ってしまったこと、それをすまなく思った。 「ええ、すいません、貴方が悪いわけではないのは分かって居るんです……しかし……」 「では『先生』と、呼んでいただけますか?」 「先生、ですか?」 「ええ、これでも医者だったものですから、セイバーよりもなじみ深いですし」 少しだけ明るい表情に戻る。 彼にとって先生とは藤村大河という人物のイメージだ。 それはただひたすらに明るい、楽しいものである。 「そうですか、では先生、俺の部屋から毛布を持ってきますので、待っててください」 士郎が笑い、立ち去る。 そしてセイバーは考える。 彼の心は強いのではない。 ただ内に全てを貯めてしまう物なのだろうと。 「一生の間に、折れることが無ければ良いんですがね」 ——そうして再び朝は来る。 虎:朝の目覚ましは藤ねえの絶叫だった 桜:朝の目覚ましは桜の大声だった
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Q.言峰、バゼット、葛木、“メルブラ”の都古や軋間紅摩の中で、魔術、武器を使わない純粋な肉弾戦で戦ったらトップ3は誰になりますか? A.軋間は存在自体が神秘の類になってしまうので除外。 本人にその気がなくても薬物検査にひっかかる選手みたいなもんです。 このメンツなら純粋に強いのはバゼット。 一戦だけ&闇討ち上等、という限定なら葛木。 言峰が十年若ければバゼットさんよりトータルで強い。 あれはそれぞれ強力なバックアップがあったからこその戦いね 切嗣は、固有時制御の魔術とセイバーの宝具 固有時制御は体内時間を倍速にしていく魔術だけど代償として肉体に負担がかかる それをセイバーの宝具で治療するばかりか即死級の損傷さえ死ぬ前に完治する 簡単に言うとハイスピードで動くスッゴクタフな人間 対して外道神父は鍛えに鍛えた中国拳法と璃正神父から譲り受けた令呪があった 令呪は消費型のスペシャルエンチャントだから一画使うだけで爆発的な筋力強化が出来る 要はセイバーの魔力放出と同じね 最後の決戦はお互いの持てる技量と蓄積、そして奥の手を使い切った人間を超えた戦いだったのよ それじゃ、この時の二人ならサーヴァントにも勝てるのですか? そうね、やり方次第で勝ち目はあるかも 気配遮断を見破られたアサシンや、接近戦に持ち込まれたキャスターなら勝算は大きいわ でも、白兵戦がメインのサーヴァントが相手だと、もう一条件プラスしないと難しいんじゃないかしら 「もう一条件、相性とか奇襲とかですね。特に慢心はfate名物なのです!」 教会の代行者の資格を持ち、霊媒治療を得意とする。 代行者としては一流だが、それでも埋葬機関の第七位にはとうてい太万打ちできないとか。 が、霊体に対しての攻撃力は特出しており、(歪ではあるが)彼の信仰がどれほど揺るぎないものかを現している。 破壊を好むように思われるが、鯖礼は士郎と同じく“作る"側の魔術師である。 霊体、精神の瀬を直す手腕は司祭レベル。 言峰綺礼についての、戦術面における分析―――情報源は、二度に渡り彼と交戦した久宇舞弥。 長距離における黒鍵投擲。一投は予備動作含みコンマ三秒以下。連投はコンマ七秒未満に四投確認に四本を確認。 未視認標的に対しても支障なく攻撃。半霊体の刀身は鉄骨を貫く威力。命中率、幻術下になければ100%。 近接戦における八極拳。詳細は達人の域。ナイフで武装した舞弥を一撃で重傷に。寸勁の破壊力は二打で大木を叩き折る。極めて危険。 全身を覆う僧衣に防弾加工、プラス呪的防護処理。9mmパラベラムでは貫通、及び衝撃による制圧効果ともに無し。 「ぐっ……!」 アーチャーの様子がおかしい。 見ればあいつの足元にも、黒い影が絡まり始めていた。 「―――無様だなアーチャー。 正純の英霊では、アレの呪界層には逆らえん。今の貴様は、この森に満ちる怨霊と大差がない」 ……冷淡な声は、紛れもなくセイバーのものだ。 彼女は事も無げに黒い影を踏み砕き、そのまま「ぐっ……!」 容易く、アーチャーを背後の森まで弾き飛ばした。 「な――――」 あの影に足首を掴まれていたとは言え、双剣で防ぎに入ったアーチャーを、防御の上から苦もなく斬り飛ばす、なんて。 アーチャーは、終わっていた。 まだ息はあるし、出血も少ない。 体を貫かれようが、それが急所でないのならいくらでも再生は可能の筈だ。 ……それでも、アーチャーはもう戦えないと判ってしまった。 ……アレはサーヴァントを殺すもの。 いかに強力な英霊であろうと、その身がサーヴァントとして召喚された以上、あの“黒い影”には敵わない。 それを、理由もなく漠然と理解した。 「今の光か。おまえならば判ろう。アレは極大の呪いだ。 言峰が聖杯から直接呼び出したのだろうな。聖杯の中にはこの世の全てを呪う、などというモノがあるのだそうだ。 先ほどから見えているあの汚濁はな、聖杯から漏れている残りカスにすぎん。 その本体を出されたのだ。おまえのマスターとて、もはやこの世にはおるまい」 言峰はどれくらい強いのか 奈須:それは虚淵玄に聞いてくれ(笑)。 武内:でも本編の言峰は、聖杯の泥をかぶって肉体は『Zero』の時代より衰えたんじゃ? 奈須:あそこで死んだ人間が10年後も生きていただけですごいけどね。彼の腕には令呪が何個も あるんですが、実は『stay night』本編で臓硯を倒す時に消費される令呪をガンガン効果的に 表示しようというアイデアもあったんです。たとえ生身の人間だったとしても、令呪を10個近く 使えば英霊にダメージが与えられますから。でも結局はやる機会がなかった。ええ、思った以上に 真アサシンが頼りなかったので(汗)。 武内:ゲームをプレーした人にはそういう快感もあっただろうけど、言峰が強かったのか 真アサシンが弱かったのかは微妙かな。 奈須:真アサシンってどんな時でも油断しない慎重なサーヴァントなんですよ。遠くから獲物を 投げて敵を仕留めるような。で、最後のチェックメイトで妄想心音を使うんだけど 「こいつ心臓ないッス」ってヘタれた(笑)。 武内:「あれ、心臓出てこないよ?」ワキワキワキ。 奈須:その隙を突かれて、臓硯を狙われたというお馬鹿さんですから……。あれは詰めを誤った 真アサシンが悪い。 武内:さすがに想定外だとは思うけどね。生きている人間に心臓がないなんて。 奈須:ちなみに桜ルートにおける言峰は、セイバーが敵に回ったら怖いというのとは逆に 「今まで嫌だった奴が味方に回ったら頼もしいぞ」というコンセプト。イリヤを抱いて走るシーンに その全てが集約されています。『stay night』で士郎が迷える少年であるのに対し、言峰は 『Zero』においてすでに迷える時期を抜けて一個人として完成している人間なので、ハンパない 強さなんです。アインツベルン城に潜入する時も「ロッククライミングぐらい嗜んでいないのか?」 って言ってましたけど、普通嗜んでないから。お前はどんだけ厳しい少年時代をすごしたんだよ、 と(笑)。 武内:強さといえば、シエルと言峰はどっちが強いの? 奈須:シエルのほうが圧倒的に強いです。不死身だしあの血筋ですから。『Zero』の頃の言峰が 強かったのは、彼が有していた異常なほどの令呪数と切嗣に対する妄執が原因であり、人生で 一番輝いていた瞬間だったんですよ。あの頃の言峰ならシエルにも勝てる。 冗談じみた上昇は、砲台の弾丸そのものだった。 力を溜めに溜め、限界まで引き絞った筋肉を解放し、十メートルの距離をゼロにする超人芸。 境内の奥。 柳洞寺の本堂の裏には、大きな池があった。 人の手は入れられず、神聖な趣きをした、龍神でも棲んでいそうな池だ。 澄んだ青色の水質は清らかで、濁りのない綺麗な池だった。 だが、それは昨日までの話。 池は、もはや見る影もない。 目前に広がるのは赤い燐光。 黒く濁ったタールの海。 ――――そして―――― 中空に穿たれた『孔』と、捧げられた少女の姿。 「――――言、峰…………!」 冷静を演じてきた思考が、一瞬にして通常値(レート)を振り切る。 駆けてきた足を止め敵を凝視する。 「よく来たな衛宮士郎。最後まで残った、ただ一人のマスターよ」 皮肉げに口元を歪め、ヤツは両手を広げて俺を出迎える。 ……ここが、決着の場所。 今回の聖杯戦争における、召喚の祭壇だった。 「―――イリヤを降ろせ。おまえをぶちのめすのはその後だ」 目前の言峰を睨む。 ……ヤツまでの距離は十メートルほど。 「この泥は私の手による物ではない。 これは聖杯より溢れる力、本来は万能である筈の“無色の力”だ。 それを黒く染めるなど人の力では出来ぬ。 この聖杯はな、初めからこうなのだ。開けてしまえば最後、際限なく溢れ出し災厄を巻き起こす」 全力で地面を蹴った。 ヤツまでは十メートル弱、このまま一直線に間合いをつめて、そのまま―――― 「――――――――」 真横に跳んだ。 それはアイツを殺してやる、という理性より、 死にたくないという本能が勝った結果だった。「っ――――!」 横っ滑りで地面に転がる。 それもすぐに止めて、すぐさま顔を上げた。 「っ、今、の――――!」 さっきまで自分が走っていたルートを見据える。 地面を焼く音。 じゅうじゅうと湯気を立てているのは、池から伸びてきた黒い泥だった。 ……まるで黒い絨毯だ。 泥は鞭のようにしなり、言峰に迫った俺を迎撃し、そのままだらしなく大地に跡を残している。 「言い忘れていたが、既におまえは私の射程に入っている。加えてコレは生き物に敏感でな。 ―――動き回るのは勝手だが、不用意に動くと死ぬぞ」 「――――っ!」 容赦なく伸びてくる黒い泥を跳んで躱す。 不用意に動くもクソもない、あの野郎、殺る気満々なんじゃないか……! 「く―――このエセ神父……!」 池に気を配りつつ態勢を立て直す。 ……言峰までの距離は依然変わらない。 この十メートルが、あいつにとって近寄らせたくないラインって事だ。 ……だが、あの泥の触手は際限なく伸びる。 その気になれば何処まで引いても追ってくるだろうし、その数だって、一本だけという事もあるまい―――― 「ほう、やる気か。それは喜ばしい。 このまま立ち去るのなら殺しようがなかったが、おまえ本人が争うのであらば問題はない。 なにしろこれでも神に仕える身だ。助けを求める者を殺める訳にもいかなくてな」 「―――よく言う。人を背中から襲ったヤツがな、そんな言葉を吐くんじゃない」 言われて、ランサーの一件を思い出したのか。 言峰は感心したように笑いやがった。 「そうだったな。おまえには、アレで愛想がつきていた。 これ以上先延ばしにする必要はない」 「……正直に言うとな、衛宮士郎。私はおまえに期待していたのだ。凛がおまえを教会に導いた夜、運命すら感じた。おまえがあの切嗣(おとこ)の息子と判り、内面まで似通っていると知った時の喜びなど判るまい。 十年前に叶わなかった望み。衛宮切嗣という男に、こうしてもう一度引導を渡せるとは思わなかった」 ……触手がうねる。 池から鎌首をあげて揺らめくそれは、黒い蛇そのものだ。 「――――――――」 ……唇を噛む。 思った通り、最悪の状態になった。 蛇の数は際限なく増えていく。 これでは言峰に近づくどころか、どのくらい生き延びられるかさえ定かじゃない―――― 「勝機がないのは当然だ。 おまえの生きた年数と、私の生きた年数では大きく開きがある。何かで掛け算でもしないかぎり、埋められる数(さ)値ではあるまい」 神父の両手が上がる。 ヤツは、それこそ楽団を率いる指揮者のように天を睨み。 「―――命をかけろ。 或いは、この身に届くかもしれん―――!」 一斉に、黒い蛇たちを解放した。 「ぐっ――――!」 足首に粘り着いた粘液を払う。 じゅう、と音をたてて焼ける服と、むき出しになった肌。 「っ――――ぐ、う――――!」 振り下ろされる触手から飛び退く。 粘液が張り付いた右の足首は感覚がなく、カカトから先がくっついているかさえ判らなかったが、ともかく目前の空き地へ飛び込んだ。 「た――――は、はぁ、は、あ――――!」 転がりながら自分の体を確認する。 足首。よし、足首はついてる。単に感覚がなくなっただけだ。くっついているのなら、なんとか走る事もできるだろう。 「あ――――はあ、はあ、あ――――!」 幾重にも重なって落ちてくる泥を、転がっていた別方向へ飛び退いて躱す。 すぐ真横でべちゃり、という音。 地面を焼く匂いで目眩を起こす頭をしぼって、立ち上がって、それから―――― 「っ――――!!!!!!」 背中に灼熱が走る。 「は、こ、こ、の――――!」 振り払って、何もない場所へ飛び退いた。 それで追撃は止んだのか。 あれだけ周囲で蠢いていた黒い泥は、とりあえず視界にはなく―――― 「は――――あ…………あ」 ……唇を噛む。 あれだけ走り回って、結局、 ここに追い返されちまったのか。 「は――――はあ、はあ、は――――」 呼吸を整えて、せめて気勢だけは負けないようにヤツを見据える。 ……言峰はあの場所から一歩も動かず、逃げ回る俺の姿を観察していた。 「はあ……はあ、はあ、はあ、はあ――――」 ……どれだけ深呼吸をしても、心臓は落ち着いてくれなかった。 もう限界だ、休ませろ、おまえが休ませないなら俺が出ていくとばかりに、喉から這い上がってきそうな勢い。 「く――――は、はあ、は、あ――――」 どうしようも、ない。 言峰に近づく事も出来なければ、あの黒い泥を黙らせる事も出来ない。 ……頼みの綱の“投影”も、出し惜しみなんてしていない。 ここから先に進めないんなら、セイバーの剣をもう一度複製すればいい。 アレならあんな黒い泥なんて切り裂いて、まっすぐに言峰まで突き進んでいけるだろう。 「ん? なんだ、それで終わりか。諦めたのならそうと言え」 そう、ヤツの声がした瞬間「は――――あ、は、っ――――!?」 止まる事など許さない、と無数の泥が振り下ろされた。 「くっ――――!」 アゴをあげて、ギリギリで泥を躱す。 ……泥自体は、そう、大したものじゃない。 セイバーの竹刀に比べたら遅いし、バカ正直に狙った場所にしかやってこないんで、躱すのは簡単だ。 だがそれも一本だけの話。 何十という泥、躱した瞬間に背中に落ちてくるものまでは対処しきれない。 結果として動き回るしかなく、その間にも少しずつ体は泥で汚れていく。 「は、っ、こぉのぉ――――!」 休む暇がない。 こんな状態じゃ投影なんて出来ない。 一から武器をイメージする“投影”は、最短でも一分近い精神集中が必要だ。 そんな隙を見せれば、俺はとっくに骨になっている。 「はっ――――はっ、はっ、はっ、あ――――!」 体の節々、避けられずに泥を浴びた箇所は、感覚が失われていた。 痛みもないのが唯一の救いだが、これが全身に渡った時、俺は自分が生きているか死んでいるかさえ判らなくなるだろう。 そうなったら終わりだし、なにより――――その頃にはアレに溶かされ、骨さえ残っていない筈だ。 「はっ――――はっ、はっ、はっ、あ――――!」 今は走るしかない。 ヤツに近づくチャンスが来るとしたら、それはこの泥に対して、何らかの対策を―――― 「て――――つ、あ――――!?」 「――――――――!」 し、信じられない……! ここ、この状況で転ぶかフツー!? 「――――――――」 無様に倒れ込んだ俺を、言峰はゴミのように見下げる。 その指が倒れた俺へと差し向けられ、無数の蛇が鎌首をもたげた。 「っ………………!」 起きあがる。 起きあがろうとして、また転んだ。 「――――え?」 転ぶ。 転ぶ。 蛇たちが迫ってくる。 でも転ぶ。 なんで? なんで? なんで? 首筋に黒い泥が。 なんで? なんだ、よく見れば。 右足が、信じられないぐらい真っ黒だった―――― bad 「――――あ」 降りしきる黒い泥。 それは豪雨のように、片足を失った肉体を濡らし、溶かし、絶望に渇いたオレを潤した――― good 「それも時間の問題だ。おまえは聖杯を知らぬ。アレの相手は我(オレ)でも手こずるのだぞ? おまえならいざ知らず、あのような小僧が一分と持つものか」 「―――そこまでか。 少しは愉しめると期待したが、所詮は切嗣の息子。つくづく益にならぬ連中だ」 「な――――」 ……顔を上げる。 ……意識はまだ有る。 手首や首筋に鎖めいた泥がまとわりついているが、体はまだ感覚が残っている。 「っ……なんで、とどめを刺さない」 「無論、すぐに終わらせるとも。だがそれでは芸がなかろう。おまえは切嗣の贋作だからな。ヤツに受けた十年前の負債は、おまえの死で返してもらう」 「――――――――」 ……泥のついた肌が熱い。 じくり、と毛穴から少しずつ硫酸を流されているようだ。 それに歯を食いしばって耐えて、右足の状態を確認した。 ……結果は黒。 感覚もなければ動きもしない。体を黒く染めた泥を体外に出すか、魔力を流し込んで、凝固した血液をぶちまけるしかない。 ……どちらにせよ、動かした途端右足の筋肉は全て断線するだろう。 「そうかよ。そりゃ構わないが―――おまえ、なんだってそこまで切嗣を目の仇にするんだ。切嗣に聖杯を壊された事がよっぽど悔しかったのか」 「なに、近親憎悪というヤツだ。私と切嗣は似ていたからな。ヤツの行為は全てが癇に触ったよ。ちょうど、おまえが私に嫌悪を抱くのと変わらない」 「な―――ふざけるな……! 切嗣とおまえが似ているなんて、間違っても口にするな……!」 体を腕だけで起こして言峰を睨む。 ヤツは何が愉しいのか、あの厭な笑みを浮かべていた。 「なるほど、おまえにとってはそうだろう。 なにしろヤツは私を見逃すほどの善人だったからな。 あの大火災を引き起こした私を倒しただけで、命までは獲らなかった。 それが間違いだった事を、おまえは知っている筈だ。 切嗣さえ私を殺しておけば、あの孤児たちは穏やかな日常を送れたのだろうからな」 「――――テ、」 「反論できまい。だが私にとっても、それは不快な事実だった。私がではない。 あれほど冷酷な魔術師だった男が、敵を助けたという事実こそが不快だった」 ……またその話。 セイバーも言っていた。切嗣は魔術師として一流で、目的の為にはどんな手段もとる男だったと。 けど、それは―――― 「だが、ヤツの過ちはそんな事ではない。 ヤツが犯した過ちはな、聖杯を壊しただけでこの戦いが終わったと思いこんだ事だ。 故に、ヤツはおまえには何も伝えず、聖杯戦争は終わったのだと楽観し、この呪いに侵されたまま人生を終えた」 「道化と言えば道化だな。ヤツは自身を呪った私を見逃し、その果てに数年足らずで命を落とした。 自分は事を成したと。聖杯戦争を終わらせたのだと、勘違いの達成感を得たままでな」 「――――――――テ」 待て。 じゃあ何か。 切嗣が死んだのはコイツのせいで。 最期の夜、安心したと浮かべたあの穏やかな顔は。 「そうだ、最後に訊いておこう。 切嗣の最期はどうだったのだ衛宮士郎? 息子であるおまえに後を託し、なにやら満足して逝った訳か? ふ、なんという道化ぶりだ。 何一つとして成せず、息子であるおまえに責任を押しつけ、さぞ滑稽に消えたのだろうな……!」 「――――テメエ――――!」 地を蹴った。 動かない片足に魔力をブチこんで、強引に活動させた。 「ギ――――!」 ブチブチと断線していく筋肉を無視して、四つ足で、犬のように地を駆ける――――! 「―――そうだ。 その程度の気概がなくては話にならん」 言峰は、背後の滝に手をかざした。 「――――――――」 何を考えているのか。 アレは、目に見えるほど濃密な『呪い』だ。 人間を壊す事だけに特化した魔力の束と言っていい。 そこには手を加える余地はなく、形を変える事もできない。 あの泥に触れた人間は全身を『呪い』という魔力に汚染され、消化されるように溶けていく。 その過程。 死に至る中での苦痛と恐怖は魔力として残留し、次の『呪い』となって生きている人間を求め続ける。 つまり、触れれば死ぬ。 体内に浸食したあの泥を掻き出さない限り、触れた者は死に至る。 ……そんな毒の源たるあの滝に手を触れて、なお神父は笑みを絶やさない。 「褒美だ。切嗣と同じ末路を辿れ」 手にした黒い闇。 それが今までの物とは種別が違う、と直感し――― 世界に、激しい閃光が襲いかかった。 それが境内から届いたセイバーの宝具の光だと理解した時―――― 「―――“こ(ア)の世、全ての悪(ンリマユ)”―――」 神父の言葉が、世界を一瞬にして黒に染め変えた。 ―――光で眩んでいた視界が闇に埋れた。 もし彼女の意識があったのなら、それが黒い極光だと見て取れただろう。 「――――――――」 闇は一瞬だった。 だがそれは闇などではなく、小さな、砂の粒ほどの呪文の群れだ。 闇は彼女の体をくまなく浚(さら)っていき、その不快感で、彼女の意識は覚醒した。 今の極光。 境内の奥から一瞬だけ世界を覆った、あの黒い闇。 ……考えたくはないが。あの闇は、士郎を襲った物だったのかと。 「今の光か。おまえならば判ろう。アレは極大の呪いだ。 言峰が聖杯から直接呼び出したのだろうな。聖杯の中にはこの世の全てを呪う、などというモノがあるのだそうだ。 先ほどから見えているあの汚濁はな、聖杯から漏れている残りカスにすぎん。 その本体を出されたのだ。おまえのマスターとて、もはやこの世にはおるまい」 「もはや手遅れだ。大人しくしていろよセイバー。 おまえが何をしようが、じき聖杯は溢れ出す。十年前の再来だ。ただし、此度(こたび)の儀は我(オレ)ではなくおまえに与えられたものだがな」 アレが極大の呪いである事はセイバーにも判る。 確かに魔力の束としては破格であり、あれだけの貯蔵があればどのような魔術でも使える。……おそらくキャスターであれば、それこそ不可能はなくなるだろう。 だが、それは諸刃の剣だ。 アレは人を呪うだけのもの。 あんなものを浴びれば、いかに英霊とて自分が自分でなくなってしまう。 「侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。 この世全ての悪? は、我(オレ)を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。 よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。 ―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている」 「――――――――」 その答えに、セイバーは微かに息を飲んだ。 ……彼女は、この英霊とは絶対に相容れない。 傍若無人な考え、天地には我のみという強大な自我、他者を省みぬ無慈悲な選定。 それは彼女の信じた王の道とは別の物、交わる事さえない信念だ。 それでも、この男は王だった。 セイバーとて断言できる。 いかなサーヴァントと言えど、あの極大の呪いを浴びて自我を保てる者は、この男以外にはおるまいと。 闇に飲まれた瞬間。 脳裏に、地獄が印刷された。 始まりの刑罰は五種、生命刑、身体刑、自由刑、名誉刑、財産刑、様々な罪と泥と闇と悪意が回り周り続ける刑罰を与えよ『断首、追放、去勢による人権排除』『肉体を呵責し嗜虐する事の溜飲降下』『名誉栄誉を没収する群 体総意による抹殺』『資産財産を凍結する我欲と裁決による嘲笑』死刑懲役禁固拘留罰金科料、私怨による罪、私欲による罪、無意識を被る罪、自意識を謳う罪、内乱、勧誘、詐称、窃盗、強盗、誘拐、自傷、強姦、放火、爆破、侵害、過失致死、集団暴力、業務致死、過信による 事故、誤診による事故、隠蔽。益を得る為に犯す。己を得る為に犯す。愛を得る為に犯す。徳を得る為に犯す 自分の為にす。窃盗罪横領罪詐欺罪隠蔽罪殺人罪器物犯罪犯罪犯罪私怨による攻撃攻撃攻撃攻撃汚い汚い汚い汚いおまえは汚い償え償え償え償え償えあらゆる暴力あらゆる罪状あらゆる被害者から償え償え『この世は、人でない人に支配されている』 罪を正す為の良心を知れ 罪を正す為の刑罰を知れ。人の良性は此処にあり、余りにも多く有り触れるが故にその総量に気付かない。罪を隠す為の暴力を知れ。罪を隠す為の権力を知れ。人の悪性は此処にあり、余りにも少なく有り辛いが故に、その存在が浮き彫りになる。百の良性と一の悪性。バランスをとる為に悪性は強く輝き有象無象の良性と拮抗する為強大で凶悪な『悪』として君臨する。始まりの刑罰は五 にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす自分の為にす勧誘、詐称、窃盗、強盗、誘拐、自傷、強姦、放火、侵害、汚い汚い汚い汚いおまえは汚い償え償え償え償え償えあらゆる暴力あらゆる罪状あらゆる被害者から償え償え『死んで』償え!!!!!! 「――――、ア」 脳が、破裂する。 全身に食らいついた泥は剥がれず、容赦なく体温を奪っていく。 五感すべてから注ぎ込まれるモノで潰されていく。 正視できない闇。 認められない醜さ。 逃げ出してしまいたい罪。 この世全てにある、人の罪業と呼べるもの。 だから死ぬ。 この闇に捕らわれた者は、苦痛と嫌悪によって自分自身を食い潰す。 ――――だが。 言峰は言ったのだ。 この呪いは、切嗣を殺したものだと。 その事実が、あらゆる闇を吹き飛ばした。 ―――全身に熱が戻る。 満身創痍だった体に、立ち上がる為の血が巡る。 だってそうだろう。 こんなものを。 衛宮切嗣はこんなものを、何年間も背負わされてたっていうのか。 あんな償いの声に圧され続けて、自分の思いを果たせずに死んだというのか。 正義の味方になりたかったと。 誰かの為になりたかったとバカみたいに走り回って、結局そんな許しなど誰からも得られず、それでも自分に出来る事を、諦めていた理想を追い求めた。 その果てに、つまらない子供(ガキ)が答えたなんでもない言葉に安心して、最期に、良かったなんて頷いたんだ。 「あ――――あ、あ――――」 なら立たないと。 俺がなるって言って、切嗣を安心させた。 衛宮士郎が、本当に衛宮切嗣(せいぎのみかた)の息子なら、なにがあっても、悪い奴には負けられない。 ―――遠坂は言っていた。 死んでも勝てと。 ――――セイバーは言った。 コイツは俺が倒すべき敵だと。 ―――言峰さえ言いやがった。 戦うのなら命をかけろと。 その通りだ。命を賭けないで何を賭ける。 もとより俺には、それ以外に上乗せする物がないんだから――――! 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 黒い塊、濃密な泥の中から、ただ必死に飛び退いた。 「っ――――!?」 ヤツの戸惑いが聞こえる。 喉が焼けている。 呼吸をする度に気管が裂け、ガラスの破片でも飲んでいるかのよう。 「ひぎ――――ぎ、あぶ、あ――――」 そんなもの、知らない。 悔しくて涙が滲む。 呪いに発狂する前に、この怒りで狂いそうだ。 「――――馬鹿な。アレを振り払ったというのか、おまえが――――!?」 「言峰綺礼――――!」 全身に喝を入れて、ただ走った。 片手は背中に。 最後まで隠し持った短剣を握りしめる。 「―――呆れたな、アレから逃れたかと思えばその短絡思考、もはや万策尽きたというところか――――」 「うるさい、初めから万策なんて持ってねえ……!」 走る。 言峰は背後の黒い滝に手を伸ばし、ずる、と音をたてて黒い塊を摘出する。 「ではサーヴァントの後を追うがいい。先の光はセイバーが敗れた物だ。おまえには、もはや誰の助けもない」 「――――――――」 一切の迷いが消えた。 もしこの後、俺が言峰に届いたとしたら、ヤツの最大の間違いは今の台詞に違いない。 だって、左手には令呪がある。 ほとんど死に体で、自分が生きているかさえ判らない俺が感じられる、ただ一つの証がそれだ。 令呪がある限り、セイバーはちゃんといる。 あいつがいるなら―――今頃はギルガメッシュなんてやっつけて、こっちに向かっている筈だ。 その時に手をあげて迎えてやらないと、セイバーが怒ると思う。 ―――だから、ここでおまえを倒す。 あいつと取り決めた、最後の約束を守るために。 闇が迫る。 言峰の腕から、極大の呪いが放たれる。 ……体が、指先から、溶けていく。 「――――――――!」 目を逸らさない。 これが俺の役割なら――――まだ、出来る事が残っている――――! 闇は吹き抜ける風となって衛宮士郎を包み込んだ。 避ける事は出来ず、空間そのものを塗り潰していく呪いには『防ぐ』という概念は通用しない。 飲み込まれた者は、塗り潰された空間同様、この闇に食われ同化していくのみ。 「っ、あ――――!」 体が、指先から、溶けていく。 前へと進む足は宙を泳ぎ、伸ばした腕は黒い泥に飲まれ、とうに視えなくなっていた。 外側からまるごと消されていくのか。 体が縮んでいくような感覚に襲われながら、それでも、衛宮士郎は死を受け入れようとはしなかった。 「は――――――あ、ぐ――――!」 目を逸らさず、全力で拒み続ける。 体を覆う闇にも、体を溶かそうとする痛みにも、心を融かそうとする呪いにも。 「つ――――っ、――――――――」 それも叶わぬ試みだった。 人の身でこの汚濁に抗う術はない。 体はまだ動いている。 何かを掴もうと突き出された腕も上がったまま。 だが、既に心が壊れていた。 思考は闇に塗り潰され、じき、その肉体も闇に消えるだろう。 その、刹那。 “――――貴方が、私の” その声が、なぜ思い出されたのか。 「――――――――」 暗闇に光りが灯る。 それが“あの光”なのだと眼球が捉えた時、全てが逆転した。 「――――――――」 撃鉄が落ちる。 思考は円還状に速度を増し、火花を散らし軋みをあげて、そのカタチを、悪魔めいた速度で作り上げていく。 「――――投影(トレース)、開始(オン)」 投影開始の呪文を口にする。 瞬間。 それは、あらゆる工程を省いて完成していた。 ……そう、一から作る必要などなかったのだ。 何故ならこのカタチだけは胸に刻み込んだもの、完全に記憶し、一身となった、衛宮士郎の半身故。 “――――貴方が、私の鞘だったのですね―――” 懸命に伸ばした指先が、まだ動く。 精神集中も呪文詠唱もすっ飛ばして作り上げたそのカタチを握りしめる。 世界は一転し、闇は黄金の光に駆逐され、そして―――衛宮士郎の手には、完全に複製された、彼女の鞘が握られていた。 その鞘を手にした瞬間、闇は全て払われた。 衛宮士郎を取り囲んでいた闇も、彼の体内を汚染していた闇も、その全てが霧散した。 「な――――に?」 だが驚くに値しない。 聖剣の鞘は持ち主を守る物。 彼女が追い求めた理想郷の具現が、こんな薄汚い泥に遅れを取る筈がない――――! 駆ける。 闇から解放された分、そのスピードは流星すら思わせた。 「投影魔術――――貴様、何者――――!」 己の力を過信していた者と、過信する余裕などなかった者。 その差はわずか一瞬、だが命運を分ける一刹那。「言峰綺礼――――!」 地面に倒れかけながら、両腕で地を弾いて、衛宮士郎は疾走した。 片手には短剣。 地を這う姿勢のまま黒い神父へと走り、「っ――――!」 立ち止まる事なく、報いの剣を胸に突き立てた。 「っ――――」 ゆらり、と神父が振り向く。 その前に。 片足で地面に杭を打ち、走り抜いた勢いのまま衛宮士郎は身を翻す。 旋風が薙いだ。 己が胸を刺した敵へと振り向いた神父。 それとまったく同時に、衝撃が二度、言峰綺礼を貫いた。 独楽のように反転させた体と、右手に籠めたありったけの魔力。 それを、神父の胸の短剣めがけて殴りつけ―――― 「“lt”――――!」 解放の意味を持つ言葉と共に、アゾット剣へと流し込んだ。
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