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ゼノギアス(Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。 ゼノギアス (Part1/2)からひきつづき、part5-536の人による詳細なまとめ(元となった書き込みはpart7-22~23・109~111・260~262・277~283、part9-481~484・489~492) ◆古の声がいざなう 海底遺跡へ ユグドラシルがタムズに到着した頃には、既にウェルスは掃討され、救難活動が始まっていた。 艦長たちの無事を確認したバルトらは、カレルレン艦とアルカンシェルを追って発掘現場へ急行した。 その頃、ギアに乗ったグラーフに、ミァンからの通信が入っていた。 ミァン「彼が再び目覚めようとしているわ。彼の仲間は今はゼボイム。あそこに何があるか、貴方の方が良く 知っているでしょう? 彼は渡そうとはしない。けど、私たちにも必要なものなの。だから、お願い……」 発掘現場。小さな無人の孤島にある入り口から入り、エレベーターで下った先には、巨大な地下空洞があった。 空洞の地面を、高層ビル群とアスファルトが埋め尽くしている。その遺跡を遥か眼下に見下ろす渡り廊下に 来た時、エリィがトリップしたようにつぶやいた。 エリィ「空洞都市ゼボイム……。私達は、自らをこの広大な霊廟に葬った…」 我に返ったエリィと共に、バルトたちはソラリス兵を撃破しながら遺跡内部を進んだ。発達した文明を示す ように、各所に超近代的な設備があった。どうやらこの施設は、その稼動時に放射能汚染を防ぐために閉鎖 されたようで、各所の隔壁が閉ざされていた。そのロックを解除しつつ進むと、最奥部に、パスワードで ロックされたナノリアクター室に行き当たった。 その部屋を見たエリィの脳裏に、血まみれで通路に倒れふす自分とそれを見て泣いているフェイの姿が浮かんだ。 エリィ「あの子はあの時からずっと、一人ぼっちでここにいたのね……」 そうつぶやいた彼女は、ツカツカと制御室に向かい、扉のロックを解除した。 エリィ『新たなる魂の器よ。願わくば宿るべきあなたのその魂に安らぎあれ』 ロックが解除されるのと同時に、ナノリアクターが稼動し、リアクター内に緑の髪をした少女が生成された。 そこへ、ストーン司教が現れた。彼は、ナノマシンの群体である少女を「ヒトのクビキを外す存在」と呼び、 少女を連れ去ろうとした。 司教「これはヒトの救いとなるもの。これによって、選ばれた人間は救済されるのです」 ビリー「それは何か間違っています。信仰による救いの機会は等しく与えられるべきです」 司教「そもそも信仰とは選ばれた者だけが救われる事を期待するものなのです。貴方は全てのヒトを救えますか? カレルレン様がこのナノマシンを使えば、少なくとも選ばれたものは救われるのです」 ビリー「司教様、貴方はこの少女を使って何をしようとしているのですか? 僕は貴方が義しき者とは思えない。 残念ですが、貴方のお心に沿うわけには参りません」 残念です、そう言って立ち去ろうとした司教を止めようとするエリィ。しかし、司教の護衛として付いていた エレメンツのサイボーグ娘トロネと天然ボケウサギ娘のセラフィータに阻まれた。 ラムサスの頭越しの命令で乗り気でないと言いつつもサイコガンやら鉄板をもぶち破る頭突きやらで攻め立てる 二人を撃破し、エリィたちは司教の後を追った。 その頃、ユグドラシルではフェイが夢を見ていた。 ナノリアクター室にいる自分。彼は窓ごしに、エリィが銃殺されるのを何も出来ずに見ていた。 「その子を渡すわけには……いかないよね……」そう言って彼女は事切れた。 フェイが叫ぶと同時に周囲が暗転し、ニタリと笑った幼いフェイが彼の前に現れた。 「ククク……じゃあな……」 看護婦が病室に来た時、ベッドにフェイの姿は無かった。 ◆深海にねむる少女 魂の在処 司教の後を追うエリィたちは、ゼボイムが見渡せるあの渡り廊下で追いついた。少女を取り返そうとした、 その時、突然真紅のギアが現れ、あの赤い長髪の男が降りてきた。彼も少女を取り返そうとしているようだった。 真紅のギアを見たバルトは、ユグドラの恨みもあって男に突っかかって行った。男はイドと名乗り、バルト たちに襲い掛かった。イドは凄まじい程のエーテルを操り、リコですら全く歯が立たなかった。 あわやここで皆殺しかと思われたとき、ワイズマンがギアに乗って現れ、イドを掴んだ。その隙にエリィたちは その場を離脱、司教を追ったが、既に時遅し。カレルレン艦は転移してしまった。 追撃のしようもなくユグドラシルに戻るエリィたち。その中で、シタンは司教の言った「クビキを外す」と 言う言葉が気に掛かっていた。カレルレンがナノマシンを使い、その昔リコやハマーのような亜人を作り出す 事となったような実験を再び始めたら……。彼はそう危惧していた。 ユグドラに戻った彼らは、ギアハンガーでフェイに会った。彼は気づいたらギアに乗っていたという。 いまだふらつく彼をエリィたちが心配していると、ユグドラにアルカンシェルが接近したとの報があった。 フェイを休ませて迎撃に出たビリーたちの前に、ウェルス化した司教の乗るアルカンシェルが迫る。 と、そこへグラーフのギアが現れ「我が拳(ry」と言って司教に力を与え、飛び去った。 新たな力を与えられたアルカンシェルは、強固なエーテル障壁を展開し、全くダメージを受けなかった。 攻めあぐむビリーを見て司教は嬉しそうに笑い、そして高笑いと共に話し始めた。 司教「良い事を教えてあげましょうビリー。私は4年前、ウェルスを使ってラケルを浄化して差し上げました。 そしてもう一つ、貴方が今まで浄化してきたウェルスとは全てカレルレン様が術を施したただのヒト! 貴方はヒトを屠っていたのです。フハハハハ! さあ、ザンゲなさい! ジェサイアの息子!!」 ジェシー「いいや、お前が悔いる事なんてひとつもないぜ、ビリー!」 と、そこへ、ジェシーが小型のギア、バントラインに乗って現れた。バントラインの開発者であるシタンは、 それが人間弾頭のキャノン砲である事を思い出し、ビリーを止めようとしたが通信がつながらなかった。 キャノン砲に変形しレンマーツォの肩に乗った小型ギアのコックピットで、ジェシーはビリーに語りかけた。 ジェシー「もう解ったろ、捏造された信仰なんてまやかしだ。本当の神や信仰は自分の中に見出すものなんだ。 お前は倒したウェルスの顔を見た事があるか? ウェルス化するってのは凄まじく苦しいことなんだ。 その苦しみから逃れるため人の血を求める。しかし、本当にその苦しみから解放される方法は消滅 しかないんだ。お前に倒されたウェルスは、安らいだ顔をしていただろう? お前はウェルス化した 人を救ってたんだ。お前の信仰心はまやかしじゃない。神はお前の中にいるんだよ!」 そう言うと、ジェシーは合図した。ビリーがトリガーを引き、ジェシーの乗った弾頭が放たれた。 その爆発によってアルカンシェルの障壁は消え、彼らはこれを撃破した。 落ち着きを取り戻したユグドラの甲板で、ビリーは妹プリメーラと共に、空を見上げた。 謝るシタンに手を振って、ビリーは空に向けて銃を三発撃った。 ビリー「親父を送るにはこれが一番です……」 あ り が と う 親 父… そ し て さ よ う な ら と、なる筈もなく、ジェシーは無事に帰ってきた。なんでも、バントラインは改良してあったそうな。 父親の帰還に喜んで抱きついたプリメーラは、か細い声で「パパ」と喋りましたとさ。メデタシメデタシ。 XENOGEARS 後半 シェバト編 目次(タワー~女王謁見 襲撃~出発 ゲート編 ソラリス編 Disk2編) ◆バベルタワー 天にとどく道 事態が一段落した後、フェイたちは、ジェシーが今まで何を目的に動いていたのかを聞く事になった。 ジェシーはソラリスにいた時、M マラーク 計画について探りを入れていた。計画を進行させる為に地上人が 実験台に使われ、ウェルスになっていた事、計画の中心となるニコラと言う科学者が、真相を試作ギアに移し、 マリアと言う娘と共にソラリスを脱出した事を突き止め、その後地上に降りてその行方を追っていたのだと言う。 現在、その少女はシェバトにいるらしいのだが、連絡のつけ方すらわからないと、ジェシーは語った。 その時、『教会』本部で助けられ、ユグドラで治療を受けていたシェバト工作員が現れた。彼女も、虜囚と なっていた為通信手段は無かったが、その昔シェバトがアクヴィの中心に立つバベルタワーの頂上にあった事 から、そのバベルタワーに行けば何か連絡手段があるかもしれないと言った。 ほかに手段もない彼らは、ダメでもともと、バベルタワーに向かう事にした。 アクヴィ群島の中心にそびえるバベルタワー。高さが5kmにも及ぶこの塔は、いつ建造されたのかすら定かに なっていない。通常は『教会』が調査をするため入り口を封鎖しているのだが、先だっての本部壊滅により、 警備がなくなっていた。 フェイたちはギアに乗り、その塔へ入った。塔の内部は広大な吹き抜けになっており、フェイたちは壁から 壁へつながる足場を渡りながら上を目指した。しばらく上ると、壁に張り付くように止まっている輸送列車 のような物があった。その列車はギアでそのまま乗れるほど巨大で、現在もエネルギーが生きており、その 列車に乗ってフェイたちは一気に塔を駆け上った。 やがて外壁に出ると、列車前方の線路に向けて砲撃があった。ラムサス艦からの攻撃だった。 列車を離脱し、外壁に飛び出たバルコニーでラムサスを迎え撃ったフェイたちは、これを撃破した。 ラムサス艦がラムサスの撤退を援護すべく砲撃を開始した時、遥か上空からラムサス艦へ向けて光の矢が 降り注いだ。それがシェバトからの攻撃だと知り、ラムサス艦は回頭、急速離脱した。 思わぬ援護に戸惑いながらも、彼らは頂上へ向かう為、壁に巨大な鏡があるそのバルコニーを後にした。 再び塔内部に入った彼らは、コントロールルームのような場所を見つけた。通信設備は生きているようだが、 シェバトとの交信は出来なかった。その他に何かないかと調査をするも、結局外壁の鏡を操作する事ぐらい しか解らず、彼らはその場を後にした。 さらに先に進んだ彼らは、石材で作られた家屋が並ぶ居住区のような場所に出た。しかし、奇妙な事に、 それらの家屋は塔の外壁を地面にして横に建てられていた。 その家屋を足場にさらに上っていくと、ついにバベルタワーの頂上に出た。しかし、そこには通信設備の様な ものはなく、ただ空が広がっているだけだった。 辺りを見回していたフェイたちに突然声が掛かった。見ると、空からカラミティに似た大型ギアが降りてきた。 ギアの頭には少女が乗っており、少女はフェイたちに退去を命じて襲い掛かった。 フェイたちが少女のギアの攻撃力に翻弄されながら抗戦していると、空から別の声が聞こえ、少女は矛を収めた。 彼女はフェイたちを試していたのだ。 フェイたちは、彼女に案内されてシェバトに入った。 彼らがシェバトに入ったと言う情報は、すぐさまガゼルの法院の耳にも入った。 「ラムサスめ、シェバトとの接触を許すとは。あそこには アニマの器 があるはずだ」 「我らの準備が整う前に同調されては厄介だ。我らの拠り代の型、合わなければ意味がない」 「シェバトごと葬るか? アニムスは他にもいる」 「シェバトのゲートはどうする?」 「なに、アハツェンの重力子砲で中和すればよい。再教育もすんだ。いけるよ」 「それは楽しみだ」 ◆天空のシェバト 風の声を聴け シェバトのドック。ギアから降りたフェイたちは、少女に案内される事になった。 少女はマリア・バルタザールと言った。アヴェの地下鍾乳洞のバルタザール爺さんは、彼女の祖父だという。 マリアに案内される一行は、途中彼女のギア、カラミティの後継機だと言うゼプツェンの格納庫に寄った。 ゼプツェンを見上げながら、マリアは父の事を語りだした。 マリア「このゼプツェンは、父さんが開発したものです。父は、私を盾に取られて、無理やり研究をさせられ ていたんです。でも、私には悲しい顔は決して見せなかった。ゼプツェンが守ってくれるよって。 五年前のあの日、父さんは私を庇って一人取り残されて…。父さんの笑顔を取り戻さなきゃ…… 。 ……父さんはいつかきっと助け出してみせる!」 その後、フェイたちは彼女の案内で王宮へ向かった。王宮の女王の間の前には、ワイズマンが待っていた。 彼に促され、フェイたちは女王ゼファーに謁見した。 女王は、一見すると少女のように見えるが、522歳になると言う。ある男に特殊な延命処置を施され、世界が 終わる日まで強制的に生きながらえさせられているのだと言う。これは償いなのです、女王はそういった。 さらに彼女は、ワイズマンにある男を監視させ、その傍ら、地上でシェバトの助けになってくれる者を探して 貰っていた事、500年前地上人の解放をかけてソラリスと戦い、抵抗を続けていた事を話し、フェイたちに 協力を頼んだ。 彼女は、フェイたちに考える時間を与え、宮殿で休ませる事にした。 女王「ことにエリィ。貴方は自分の家族や仲間と戦う事になるかも知れません。相当の覚悟が必要ですよ」 エリィ「……はい、承知してます」 仲間達とわかれ、王宮内を見て回っていたフェイは、シタンの妻ユイと娘ミドリに会った。もともと彼女は シェバトの生まれであり、ラハン村壊滅の後、生き残った村人達は彼女の案内でシェバトに移ったのだという。 彼女と別れ、さらに王宮内を回っていたフェイは、バルコニーでたそがれるマリアを見つけた。 マリア「戦う理由は、自分で見つけ、自分のものにしなければいけない。お爺ちゃんはそう言ってました。 このシェバトに来て三年。お爺ちゃんも女王様も、ひとりでソラリスに行ってはダメだって。でも、 ゼプツェンなら、どんな相手にも負けないのに。こうしている間にも父さんは……」 ◆侵入者! 格納庫で待つものは 翌朝。心を決めた彼らは、女王に謁見し、シェバトに協力すると伝えた。 女王が満足げに頷いた時、シェバトに衝撃があった。何者かがドックに侵入、ゲート・ジェネレーターの子機を 爆破したのだ。伝令の情報によると、侵入者はユグドラシル収容の為、ゲートを消した隙を突いて侵入、子機を 爆破し、ゼプツェンの格納庫に逃げたと言う。 フェイたちはマリアと共に格納庫へ向かった。格納庫で待っていたのは、ドミニアだった。 ゼプツェンの上に立つドミニアは、マリアを見ると、彼女の父ニコラが何の研究をしていたか語りだした。 ドミニア「ニコラは脳神経機械学の天才。うちの科学者たちはニコラに人と機械を一体化、つまり、生きた 人の脳とギアとをダイレクトに接続させる生体兵器を開発させたのさ。ニコラはそれを完成させた。 彼は地上人にとって地獄の門を開けちまったってわけさ。捕らえられた地上人はウェルスにされ、 合格したものがギアの制御回路として生まれ変わる。その試作機がこのゼプツェンだ。そして、この ゼプツェンの神経回路には……」 彼女がそこまで言った時、どこからともなくジェシーが現れ、話を遮った。 彼に銃口を向けられたドミニアは、不敵な笑いを残して去った。 ドミニアの話に落ち込むマリア。だが、感傷に浸る間もなく、ソラリスの侵攻は続いていた。 ◆シェバト襲撃! 父の遺産 ソラリスの軍勢は、シェバトのゲートの出力が落ちた隙を付き、ジェネレーターの四つの親機を狙っている。 女王の間に集まったフェイたちは、戦闘経験のないシェバトの兵に代わって迎撃に向かうことになった。 ソラリス軍の情報を整理していたシタンは、正体不明の大型ギアの存在に気が付いた。そのギアがスクリーンに 映し出されると、マリアが声を上げた。ゼプツェンの二号機にあたるアハツェンだった。設計図は父が燃やした はず、と困惑する彼女は、そのアハツェンからニコラの声が流れた事でさらに動揺した。 ニコラ「ネズミどもが逃げ込んだらしいな。ちょうど良い。シェバトごと叩き潰してくれる!」 動揺するマリアを女王が一喝し、シタンは作戦を全員に伝えた。四つのジェネレーターを各個に防衛するのだ。 即座に迎撃に出たフェイたちは、獅子奮迅の活躍で侵攻部隊を退けた。 しかし、アハツェンから放たれた対ギア用サイコ・ジャマーを受け、フェイたちのギアは沈黙してしまう。 この事態に際し、女王の間に残っていたシタンは、マリアにゼプツェンで出撃するよう頼んだ。アハツェンの 兄弟機であるゼプツェンなら、ジャマーに対するシールが搭載されているはずだと考えたのだ。 しかし、父と戦う事はできないと、彼女はそれを拒んだ。 すると、なぜか付いてきていたチュチュが迎撃に出ると言う。制止も聞かず出て行くチュチュ。 後を追ってバルコニーに出たマリアは、チュチュが巨大化する現場を目撃してしまう。 巨大化したチュチュはアハツェン相手に善戦。しかし、アハツェンの主砲に打ちのめされてしまう。 それを呆然と見ているマリアの所にミドリが現れた。 ミドリ「呼んでる……、お父さん……」 マリア「えっ? ……! ゼプツェン!!」 彼女は走り出した。格納庫へ駆け込んだマリアは、ゼプツェンを発進させた。 アハツェンと対峙するマリア。その彼女にニコラが語りかける。 ニコラ「マリア、私と共に来い。愚かな者と滅びる事はない。これからはずっと一緒にいてあげるよ」 ニコラの呼びかけにひるむマリア。しかし、ゼプツェンがアハツェンを攻撃した。それを見たマリアは決断した。 マリア「アハツェン……あなたを倒します!」 超重量級のバトルを繰り広げるゼプツェンとアハツェン。やがて、再びニコラが語りかけた。 ニコラ「今から遠隔操作でゼプツェンのグラビトン砲の封印を外す。ニコラはもういない。ソラリスの洗脳を 受ける前、アハツェンにはゼプツェンと共鳴して発動する良心回路を組み込んだ。このメッセージは そこからのものだ。戦闘中に私のデータは全てゼプツェンに転送した。体は失っても、心はマリア、 お前と共にある。これからもずっとな……」 ゼプツェンのグラビトン砲が発動した。それを避けもせずに受けて、アハツェンは消滅した。 ソラリスの侵攻が落ち着いた頃、フェイたちは女王の間に集まっていた。 真の自由を得るため、ソラリスを倒すと心に決めた彼らに、女王はソラリスが三つのゲートによって隠されて いる事を教え、そのゲートを取り除かなければソラリスにはいけないと言った。 ゲートの一つは『教会』本部の地下、ギアでも潜れない深さにあり、他の二つは場所が分からないと言う。 さらに女王は、アヴェ軍がニサンに侵攻したという情報を伝えた。目的はニサンに眠るファティマの至宝、 つまりロニ・ファティマの残したギア・バーラー。 それを聞いてバルトは憤慨し、すぐにニサンへ向かおうと提案、フェイたちもそれに同意した。 出発前、彼らはワイズマンの師であるガスパールに教えを受け、新たな力を身につけた。 ガスパールは、女王に会うと、私はあの愚行を繰り返さぬように監視に来たのです、そう語った。 その頃、ドックで異変が起こっていた。地下にあるギア・バーラーがエリィと同調して起動したのだ。 それを聞いた女王とガスパールは、やはり、と頷いた。それを受けて傍にいたワイズマンが言った。 ワイズマン「しかし、あの娘は乗ろうとはしない。無意識に気づいてるのです、わが身に内在する存在に」 女王「彼女も……ソフィアもそうだったのでしょうか……。……すみません」 ワイズマン「いえ、私は 彼 そのものではありませんから……」 こうしてフェイたちは、マリアを新たな戦力に加え、ニサンへ向かった。 ゲート編 ◆砂漠の王 守れ、ニサンの微笑み シェバトの技術によって飛行ユニットを取り付けられたユグドラシルは、飛行船ユグドラシルIII世となった。 そのユグドラシルで一路、ニサンに向かったフェイたちは、法王府の街中に駐留していたシャーカーンの兵を 一掃し、街を開放した。だが、街に住民の姿はなく、修道院にシスターが残っているのみだった。 そのシスターたちのまとめ役であるアグネスに、フェイたちはこれまでの事情を聞く事になった。 以前バルトたちが出発してから、町の住民の大半が、歴代のアヴェ国王と大教母が祭られている大霊廟に 避難したのだが、シャーカーンはその大霊廟にあるファティマの至宝を狙っているとのことだった。 アグネスは、彼が大霊廟の封印を、マルーの母である前大教母の亡骸を使って解こうとしていると伝えた。 バルトの話によると、ファティマの碧玉とはアヴェとニサンの王家の血筋の者の網膜の事であり、大霊廟の 入り口は網膜パターンを照合する事で開くという。シャーカーンは、遺体の網膜を使うつもりなのだ。 人質を取られてやむなく喋ってしまったと謝るアグネスをなだめ、バルトはすぐにも霊廟へ向かおうとした。 そこで、シグルドが提案をした。ニサン侵攻で手薄になったブレイダブリクを別部隊が攻め、奪還する事で、 シャーカーンの逃げ場を奪うと言うのだ。それをバルトは了承。作戦は即座に開始された。 バルトたちは修道院の北にあると言う霊廟へ、マルーを伴って向かった。 入り口から長い階段をくだり、大きな広間に出ると、そこには避難していた住民たちがいた。 バルトは彼らに、街は開放され王都も間もなく奪還されると伝え、街へと帰した。 住民らが立ち去った後、バルトたちは、広間の壁際に祭られた墓を調べたが、荒らされた形跡は無かった。 シャーカーンの手が伸びる前にと、彼らは広間中央のエレベーターからさらに地下に降りた。 エレベーターで降りた先は、まるで軍事要塞のように近代的だった。薄暗い廊下を進んでいくと、閉ざされた 扉の前にコンソールがある部屋に行き当たった。そのコンソールが、網膜パターンの読取装置だった。 片目が潰れているバルトに代わり、マルーが瞳を読み取らせた。開いた扉の先に進み、エレベーターでさらに 下層に下りた彼らは、また読取装置に行き当たった。 開錠された扉の先は広大な格納庫になっており、そこにギア・バーラー、E・アンドヴァリはあった。 ついに至宝を発見した彼らは、次にアンドヴァリを地上に出す方法を探した。すると、格納庫とは別の区画に、 ブリッヂらしき所を発見、早速コンソールを操作してみると、建物は大地を割って空へと浮かび上がった。 この要塞の望遠カメラは、はるか遠くバベルタワーまでスクリーンに鮮明に映し出した。気を良くしたバルトは、 アンドヴァリを出すため天井をあけようとしたが、何を間違ったかビーム砲を撃ってしまう。 フェイたちの冷たい視線をかわすように碧玉要塞とこの要塞を名付け、バルトは改めて天井をあけた。 すると、それを待っていたかのように、天井からシャーカーンが従者と共にギアで侵入してきた。 シャーカーンは、バルトたちがこの要塞の封印を解くのを待っていたのだ。 バルトは歯噛みし、侵入してきた兵を蹴散らしながら格納庫に向かった。彼らは格納庫前の通路でシャーカーンと 対峙したが、兵に囲まれ、身動きが出来なくなってしまう。その中で、兵の一瞬の隙を付いてマルーが包囲を 脱出、格納庫へと向かった。 シャーカーンがマルーを追って行った時、シグルドとシタンが現れた。王都奪還を他の者に任せ、加勢に来たのだ。 彼らの力を借りて兵を一蹴し、格納庫へ向かったバルトたちだったが、扉がロックされてしまい、片目のバルト では扉を開ける事が出来ない。焦るバルトをいなし、シグルドが自分の片目を読み込ませ、ロックを解除した。 その事に疑問を持つ間もなく、格納庫に向かったバルトは、アンドヴァリに乗って応戦するマルーを見た。 銃弾が飛び交う中、アンドヴァリに乗り込んだ彼は、傷ついたマルーと操縦を交代、敵機を撃破した。 彼の戦いぶりに劣勢を感じたシャーカーンは、あっさりとその場を離脱した。 マルーの手当ての為にシャーカーン追撃を諦め、バルトは気を失った彼女をギアから下ろした。 彼女に応急処置を施しながら、シタンは、このギア・バーラーが、搭乗者の精神波と同調して動くのでは ないかと推測した。マルーがこの機を動かせたのも、バルトの力になろうと言う、彼女の必死な思いがあった こその事だったのだ。 ◆第一のゲート マルーの祈り アンドヴァリを要塞から出した後、彼らは法王府の議事堂に集まっていた。 王都の部隊は既に王城へ入ったとの事だった。王都からの情報では、ニサンの西の大洞窟にゲートがあり、 そこにシャーカーンが向かったと言う。バルトたちはすぐさまその洞窟へ急行した。 洞窟の奥には大きな扉があり、それを開いてさらに進むと、巨大な空洞の中に造られたゲート発生装置があった。 その前でシャーカーンが待っていた。バルトたちが臨戦態勢を取ったとき、どこからともなくグラーフが現れ、 「我が(ry」と言ってシャーカーンに力を与えて去っていった。 新たな力を得、さらにゲートのエネルギーをも吸収したシャーカーンの攻撃は激烈を極めたが、バルトには アンドヴァリがあった。アヴェの危機を救うと言う伝説のギア・バーラーによって、シャーカーンは討たれた。 アヴェ国民の歓呼の中、バルトは王城のバルコニーに立った。彼は集まった国民にアヴェの奪還を宣言。 さらに、亡き先王の遺言状に従い、王制を廃しアヴェ全土を共和国家とすることを宣言した。 その夜。バルトは、メイソン卿から昔話を聞きだした。先王はバルトの母親と知り合う以前、別の女性と恋仲に あったが、その女性は、ある日突然行方知れずになり、噂ではその後子供を生んだと言う。 その話を聞いたあと、バルトはシグルドに会いに行った。彼の母親は、自分が短命であるのを知り、死に別れる ことを恐れて当時の恋人の下を去ったのだと言う。シグルドが生まれた事は、父親には知らされなかった。 バルト「親父の遺言には続きがあったんだ。お前が得た者は兄と分かち合いなさい。お前と兄の得たものは、 全ての民と分かち合いなさい……ってさ。それだけ言っておきたかったんだ。じゃ、おやすみ」 ◆第二のゲート バベルの輝きは 翌日、王城の会議室にフェイたちが集まっていた。議題は、第二のゲートについて。 『教会』の地下にあるゲートをどうやって破壊するかが話し合われていた。その結果、以下の作戦が立てられた。 碧玉要塞の強力なビーム砲。それを、同じ文明が造ったものと思われるバベルタワーの鏡で反射させ、『教会』の 地下に撃ち込む。一見荒唐無稽に思えるが、他に良案もなく、彼らはこの作戦を実行することになった。 その頃、ソラリスではラムサスとミァンがガゼルの法院の前に立たされていた。 ラムサスはガゼルから、フェイたちとシェバトの接触を許した事を厳しく叱責されていた。 「塵め。ラムズたちはゲートに向かうはずだ。今度こそ、その 本来の力 見せてもらいたいものだ」 ガゼルの法院が消えると、ラムサスは艦に戻ろうとした。しかし、先の戦闘の傷が癒えておらず、動ける状態 ではない。見かねて、エレメンツの四人が出撃を願い出た。敬愛するラムサスの名誉の為に。 バベルタワーにフェイ、エリィ、シタンの三人が来ていた。彼らはここで、碧玉要塞から放たれたビームを 反射させる鏡を操作するのだ。一方、他のメンバーは、碧玉要塞で準備を開始していた。 その彼らに、エレメンツが襲い掛かった。碧玉要塞には、専用ギア、スカイギーン、グランガオンに乗った トロネとセラフィータ。バベルタワーにはブレードガッシュ、マリンバッシャーに乗ったドミニアとケルビナ。 フェイたちはエレメンツを迎撃しつつ、作戦を実行、第一射は外したものの、二射目は命中させた。 ゲートが破壊された事を知ったエレメンツは撤退。フェイたちは見事作戦を完遂した。 ◆暗き海の底 第三のゲート ガゼルの法院が、カレルレンと協議をしている。 「ゲートの残りは一つ。このエテメンアンキの市民に動揺が広がっておる」 カレルレン「衆愚など天帝の言葉で何とでもなる。天帝の肉体も限界に来ているが、ダミーを使えばよい。 それよりも、メモリーキューブから面白い情報が得られた。あのラムズたちの中に 母 がいる」 「我らの 母 が他にもいると言うのか。なぜ今までそれに気づかなかった」 カレルレン「 母 の仮面 ペルソナ は一定の年齢に達せねば現れん。そしてそれは 対存在 の可能性が高い」 「 対存在 ……。あのニサンの女のか……」 カレルレン「確認の為に、ゼボイムから回収した エメラダ を使う。 母 が言うには、あのナノマシン群体は、 ゼボイム時代の 接触者 と 対存在 が創ったらしい」 「 母 の記憶か……」 カレルレン「うむ。何らかの反応が得られるはずだ。何も無くても、あれの調査は終わってる。もう必要ない」 三つのゲートは、ソラリスを中心に正三角形の頂点にそれぞれ配置されている。その情報と、エリィたち ソラリス組の情報を総合して考えた結果、三つ目のゲートはイグニスの南の深海にある事がわかった。 海中と言えば、タムズ。という事で、フェイたちはタムズの艦長の協力を得て、第三のゲートへ向かった。 ゲート発生機の前には、二機のギアが待っていた。エメラダ専用ギア、クレスケンスと、カレルレンの従者、 人機融合を果たしたケンレンだった。 フェイたちに襲い掛かるクレスケンス。ケンレンはその成り行きを見守っていた。 やがて、エメラダが苦しみ始めた。インプリンティングの発露。ケンレンはそう確認し、その場を去った。 ケンレン「その娘は進呈します。ご自由にお使い下さい。なにせあなたの 娘 ですから」 ユグドラシルに戻るとエメラダは、フェイを「キム」と呼んでまとわり付いた。父親だと思っているらしい。 エメラダ「キム! ホントにいたんだ! ずっと夢の中の人かと思ってた!聞いてキム! あたし ずっと昔の夢を見てたんだ。キムが今より大人で、あたしはなにか透明な筒の中にいて… キムはふわふわした白いお菓子にローソクを立てて……。なにやってるのか解らなかったけど、 あたしがここから出るのを楽しみにしてるって解った。でも、いつの間にか誰もいなくなって、 体もなくなって、長い間一人きりで……もういなくならないでね、フェイのキム!」 その頃、ユグドラシルにシェバトから、ソラリス発見の報が入っていた。ユグドラシルは一路シェバトに向かった。 ソラリス編 目次(潜入~研究所へ カレルレン研究所 ソラリス脱出~Disk1終了) ◆天上の楽園 ソラリス潜入! ソラリスのゲートは、本土にある発生機によって完全には消えていなかった。しかしながら、その効力は かなり弱まっており、ゼプツェンのグラビトン砲でわずかにこじ開ける事ができるとの事だった。 その一瞬にフェイ、シタン、エリィの先発隊が侵入、他のメンバーは別ルートから侵入する事になった。 一度解散し、みなが準備を整える中、シタンは妻ユイから、シタン自らが封印した剣を受け取った。 これからの戦いは、負ける事が許されない戦いなのだ。そう自分に律し、シタンは妻と別れた。 その後、フェイたちはゼプツェンに乗ってソラリスに向かった。なぜかハマーも一緒に。 フェイたち三人が最初に降り立ったのは、地上から上がってきた物資を集配する所のようだった。 とりあえず情報収集をする事になり、輸送用のコンテナを調べていたフェイだったが、突然そのコンテナが 動き出し、どこかへ運ばれてしまった。 着いた先は居住区のような所だった。第3級市民層。通称働き蜂と呼ばれる地上人たちが住んでいる区域だ。 ここに住んでいるものは、アレンジと呼ばれる洗脳を受け、昔の記憶もなくして奴隷のように働いていた。 後を追ってきたエリィと合流したフェイは、とりあえずこの区画を出る事にした。シタンとはまだはぐれた ままだったが、彼はこの街に詳しい為いずれ合流できるだろうとの事だった。 第3級市民層と第2級市民層を繋ぐ唯一の通路、監視塔。二人はそのセキュリティをエリィのIDを使って抜けた。 そこでフェイは、ソラリス市民の生活を見ることになる。隅々まで清掃の行き届いた道。その道をホバーカー が走っている。市民は高度に発達した科学技術により病に悩まされる事もなく、何不自由なく暮らしていた。 戦に乱れる地上と比べると、まさしく天上の楽園といった趣である。 ホログラフで彩られた煌びやかな街を歩いていた二人は、アラボト広場で軍の観艦式が行われると知った。 ゲートの消失による動揺を抑えるために、何らかの情報が提示される。そう考えた二人は広場に向かった。 空中戦艦が艦隊飛行を披露するなか、天帝が壇上に現れ、市民に語りかけた。 天帝「地上ゲートの消失は、前もって計画されていた事である。 福音の劫 に向け、我々は神の眠る地、 マハノン への扉を開いたのだ。愚かなる獣ラムズに我らの力を知らしめようぞ」 天帝の演説を魅入られたように聞いていたエリィは、フェイに呼ばれて我に返った。 壇上では、天帝の次に、カレルレンが演説を始めた。 カレルレンを見て、フェイはデジャヴを覚えた。そして、彼の古い記憶が揺り起こされる。 500年前のニサンの大聖堂。そこでフェイ、いやラカンはカレルレンに会っていた。 絵の具を取りに帰るというラカンに、カレルレンは護衛を買って出たのだ。当時、既にソラリスとの戦争が 始まっていた。道中、ラカンはカレルレンの変貌を語っていた。冷酷非情な軍人であったカレルレンは、 ソフィアと出会う事で学問に目覚め、人としての心を取り戻したのだった。彼は、メルキオールと言う師の 下について、分子工学を研究していた。ある日、彼は研究が結実したとラカンに嬉しそうに語ったのだった。 この記憶は、明確にフェイが思い起こしたものではない。カレルレンの姿を目にした事により、無意識下で 呼び起こされ、それがフェイにはデジャヴのように感じられたのだった。 そのカレルレンの演説は続いていた。彼はエテメンアンキに侵入した地上人を捕らえたと言った。彼の傍に、 別ルートで潜入していたバルトたちがホログラフで表示された。 カレルレン「古のガゼルを蘇らせる為に、この者たちを明後日、ソイレントシステムにて処分する」 ◆逃避行 なつかしの我が家 カレルレンの言葉を聴き、すぐにも助けに行こうとするフェイと、それを抑えようとするエリィはやがて 口論になり、警備兵に見咎められてしまう。即座に逃げ出した二人は、セキュリティに追われ、下水道に 逃げ込んだ。下水道を抜けた先は第1級市民層だった。出口から歩くと、程なくしてエリィの家に辿り着いた。 家に入ると、母のメディーナが驚いた顔で出迎えた。エリィは行方不明と知らされていたのだ。 一通り言葉を交わした後、エリィたちは彼女の自室へ移動し、一息ついた。シャワーを浴び、落ち着いた所で フェイが彼女の母親の話題を振ると、エリィの顔が曇った。彼女には地上人の乳母がいた。自分の髪の色と 外見がソラリス人のそれと違う事から、エリィは地上人の乳母が実の母親ではないかと思っていたのだ。 重くなった空気を振り払うように、彼女はバルトたちを救い出す手立てを考えようと提案した。 彼女は、自分の父の自室にある端末からソイレントシステムの情報が得られるかも知れないと考えた。 父親エーリッヒの部屋に移動した二人は、ネットワーク端末にエリィの名前を逆から入力したパスワード、 「MYYAHELE」でログイン。検索の結果、第3級市民層のダストシュートからソイレントに入れる事を突き止めた。 その時、エーリッヒとメディーナが部屋に入ってきた。自室にいるフェイを見たエーリッヒは、部屋の電話で 軍警に出動を要請し、フェイに銃を向けた。 エリィ「やめて! フェイは捕らえられた仲間を助けたいだけなの!」 エーリッヒ「エリィ、反逆者がどうなるか知っているだろう? 私はお前の身を案じて……」 エリィ「嘘! お父様は自分の立場が危うくなるのが嫌なだけでしょう!? 私のユーゲント入りを反対したの だって、地上人との間に生まれた私を皆に見せたくなかっただけじゃない!」 エーリッヒ「お前はまだそんな事を……よく母さんの前でそんな……!」 フェイ「やめてくれ! 俺のせいで親子喧嘩なんて…。俺がここから去ればいいだけだ。エリィ、お母さんの 前であんな事言うもんじゃないよ。あの表情は決して他人の物なんかじゃない、そうだろ?」 そう言うと、フェイは部屋から出ようとした。すると、エーリッヒは窓ガラスを銃で割った。 エーリッヒ「たとえ侵入者であっても、娘を守ってくれた事は確かだ。侵入者は逃げた。それで良いだろう」 その場を去ろうとするフェイにエリィは同行しようとしたが、エーリッヒに止められた。 フェイも彼女を抑え、「今度こそ軍を抜けろよ」そう言って立ち去った。 ◆孤独な狼 闇の底をかける エリィの家を出た後、フェイは第2級市民層の監視塔へ向かった。そこではシタンが待っていた。 彼はあの観艦式を映像で見て、フェイの行動を推測し先回りしていたのだ。 二人は、シタンのIDを使って監視塔を抜け、第3級市民層へ向かった。 その頃、エリィは家を抜け出そうとしていた。メディーナとエーリッヒはそんな娘に語りかけた。 メディーナ「貴方の思うようになさい。それと、貴方はまぎれもなく私の子よ」 エーリッヒ「私のIDカードを持って行け。…自分の選んだ道を歩く……それは、人の本来の姿なのだ……」 二人に別れを告げ、エリィが家を出ようとした時、帝室警備隊が彼らの家に現れた。 軍警よりも遥かに地位の高い警備隊が来た事で、エーリッヒはエリィがガゼルの被験体にされるのだと知った。 彼は3級市民への降格を覚悟で警備隊に反抗、エリィを逃がした。 ◆疑惑 死のカレルレン研究所 フェイとシタンの二人は、ダストシュートにいた。扉が開けられず思案に暮れている二人に、エリィが合流した。 エリィは一通り事情を話すと、エーリッヒのIDカードを使って扉を開けた。 ダストシュートから出て少し行くと、レトルトパックや缶詰などが保管されている倉庫のような部屋に出た。 その先がソイレントシステムと呼ばれる施設になっているようだった。 それまで飲まず食わずだったフェイとエリィは、倉庫にあった缶詰の肉で簡単な食事を済ませ、先に進んだ。 そこは、先ほどの缶詰などを作っている工場のようだった。何かの動物がプレス機でミンチにされ、ベルト コンベアに乗って流れていた。 エリィ「いやね……何の肉かしら」 フェイ「作ってる所は見たくないな……」 シタン「待ちなさい。貴方達は先ほどあの缶詰を食べました。それをよく認識して先に進んでください」 彼の言葉に不安を覚えながら、フェイとエリィは先へ進んだ。 そこで二人が見たものは、死んだウェルス、つまりは人が、コンベアで運ばれ、ミンチにされる光景だった。 ショックを受けたフェイの脳裏に幼い頃の記憶がフラッシュバックした。 どこかの研究室の寝台に寝かされた彼。ガラスの向こうでは彼の母が冷たい目で彼を見ていた。 口を押さえうずくまるエリィ、へたり込むフェイ。シタンが淡々と語った。 シタン「ソイレントシステム。ソラリスの生体実験場とその処理施設。そして刻印 リミッター (註1)維持の 為の食料、薬品の生産施設。アクヴィのウェルスもここで造られたのです。エリィ。ドミニアがなぜ 貴方を憎むのか。その答えがここです。彼女の祖国エルルの人々は、その能力の特異性故、M計画… つまり、ウェルスの母体とされていた。エーリッヒ卿は以前この施設の総括官であり、ニコラと共に 研究に携わっていました。もちろん、常に良心の呵責に悩まされていた。だから出来うる限り集めら れた地上人を3級市民として保護し、そして身を退いたのです」 ショックを受けるエリィとフェイを促し、シタンは先へ進んだ。 工場を抜けると、建物の雰囲気は研究所のそれへと変わった。奥へ進むにつれ、様々な施設を彼らは見る事に なる。人をウェルスへと変える現場、ウェルスに変えられた人々が入れられている檻、巨大なウェルスの サンプルの保管庫、メモリーキューブが集められた部屋。そしてある場所では、通常の3倍(!?)はあろうかと 言うギア・バーラーを発見した。 やがて彼らは、P4と表示された扉の前に来た。そのロックを難なく解除するシタン。 フェイは彼に、この施設について尋ねた。 シタン「元々ここは、原初の刻より生き続ける御方、天帝を頂点とするガゼルの法院の延命研究の施設だった。 原初の刻。つまり一万年前、地上にヒトが生まれた。その最初のヒトが天帝と12人のガゼルなのです」 エリィ「そんな……一万年も生きる人間なんて……」 シタン「もちろん、それは天帝一人。彼は死ねない運命にあるのです。だがガゼルの運命は違った。500年前の 地上との戦争で、彼らは肉体を失ってしまったのです。現在ソラリスを統治してるガゼルは、メモリー バンク上に存在するデータ。肉体も魂もない単なる数字の羅列に過ぎない。崩壊の日(註2)の後、肉体に 固執する彼らは自らに相応しい肉体を創る為にソイレントシステムの一つをエテメンアンキに写した。 その後、ここは民意統制用の薬品や生物兵器の研究にも使われるようになった。 我々が何気なく使っていたメモリーキューブも、ガゼルの肉体復活の為に地上人のデータを収集する 目的で設置されたものなのです。 フェイ「さっきの工場で分解されてたウェルスたちも……」 シタン「使用済みの出し殻の再利用といったところでしょう」 思いもよらない話に、フェイたちはショックを隠せなかった。 エリィ「ちょっと待って。おかしいわ。なぜ先生(シタン)がそんな事を知ってるんですか? そんな事、軍や 政府の要人でも知らない事なのに。M計画の真相を当のマリアよりも詳しく知ってるなんて……。 もっと早く気づくべきだった。先生……貴方は何者なんですか!?」 その時、突然辺りが暗闇に閉ざされた。 気がつくと、フェイは周囲をスクリーンに囲まれた部屋で、拘束具をつけられていた。 スクリーンに、研究室の寝台に寝かされたバルトたちが映された。正面のスクリーンには、ガゼルの法院を 背にしたシタンの姿が。 「この男はソラリス守護天使が一人、ヒュウガ・リクドウ。天帝の命を受け、お前を監視していた。そして お前に引き寄せられるであろう、我らが アニムス となりうる者を取捨選択、ここまで導いてきたのだ。 アニムス は我らの復活に欠かせぬもの。この者たちは我らの肉体……拠り代。ただそれだけの存在……」 フェイ「本当なのか先生! こいつらの言ってることは!!」 シタン「この三年間、私は貴方の傍にいた。見極めねばならなかった、我々の仇となるかどうかを……」 フェイ「仇……?」 「お前は我らにとって危険な存在。もっとも、監視を命じたのは天帝だ。我々はお前の消去を目論んだが、 悉く失敗した。それでも アニムス は手中に出来た。ヒュウガは良く働いてくれたよ」 フェイ「こいつらと組んで俺達を……。何が目的だ! お前達はこの世界を既に手中にしているはずだ!」 「我らが目的は神の復活。ヒトが地に満ちたとき、神とマハノンは目覚める」 フェイ「天空の楽園マハノン……。地に墜ちたと言う……?」 「我らの方舟……その中央ブロック マハノン 。神の封印されし場所。そこは知恵の源。その知恵を使い、 目覚めた神を復活させ、神と我らを大宇宙へと運ぶ 方舟 を建造するのだ」 「我らが大宇宙に君臨するための軍団、天使 マラーク の創造。そのためのM計画……」 「我々ヒトは、はるか昔、他の天体からこの惑星へ来た異星の生命体なのだ。我らは新たな アニムス を得、 神と一つとなりて再び星空へと還る。これは原初より運命られし事。我々の存在意義そのものなのだ」 「我らは神より大宇宙に君臨する権利を与えられた。福音の劫までに神の復活がなされぬ場合、我らは滅び なければならぬ。だが、 アニムス を得、我らの復活は約束された。後は神の復活と……」 スクリーンにカレルレンの姿が映し出された。 カレルレン「この者の目覚めを待つだけ……」 彼の背後には、寝台に寝かされたエリィがいた。 カレルレンの私研究室。 目を覚ましたエリィに、カレルレンは語りかけた。 カレルレン「以前君が起した事件。原因はドライブによる力の暴走ではない。 君の中に眠るもう一人の君の 一時的な目覚め によって起こったことだ。……これが何か解るかね。ナノマシンの一つ、アセンブラ と言って、分子や原子を解体、再構築できる機械なのだ。ゼボイムで発見したあの娘を解析する事で、 ここまで小さく精巧に作る事が出来た。従来のナノマシンでは、遺伝子の組み換えは行えても、二重 螺旋の空隙部分…イントロンに隠された情報まではわからなかった。しかし、新しいナノマシンは、 容易くそれを見つけてくれた。本来あるべきではない情報をね。まもなくその結果が出る」 彼のデスクのスクリーンに解析結果が表示された。 カレルレン「ふむ。確かに類似波形を描いている。そして……おお、ウロボロス環! やはりそうか、これで ミァン、そしてラカンの動き……全て説明が付く。エレハイム(エリィ)……君が 母 だったのだな」 エリィ「母……?」 カレルレン「これは君の遺伝子の、エクソン置換前の空隙……。本来は情報の存在し得ないイントロンを 概念化したものだ。この環は、 ある特別な存在 にしか存在し得ない情報だ。ウロボロス…大母とも 言われるこの概念の蛇が、自ら銜えたその尾を放せばどうなるか……君は興味がないか?」 エリィ「……」 カレルレン「エレハイム、君は美しい。 あの頃 と少しも変わっていない。 もう一人 のラカンと同様に」 註1・・・500年前の大戦後、地上人の反乱を恐れたガゼルが、カレルレンの分子工学技術を用い、遺伝子 レベルで人々に組み込まれた精神と肉体の抑制装置。ソラリス人にも組み込まれている。 註2・・・500年前の大戦末期、突然現れたディアボロスと言う謎の第三勢力によって、地上、ソラリスの 区別なく、世界の人口は98%が失われた。その出来事を後に人々がこう呼んだ。 ◆脱出! 誰がために君は泣く フェイの拘束されている部屋にシタンが入ってきた。シタンに怒りをぶつけるフェイ。だが、拘束具は彼の 神経の伝達を物理的に止めているため、彼は身動き一つ取れなかった。 シタンは、フェイを言葉で責め続けた。 シタン「青臭い理想論など、現実の前では何の力もありません。人はより大きな力に依存して生きている方が いいのです。自分は独立した個人だ、と言う幻想だけを持って生きられる。なんと楽な事じゃないですか。 抵抗したところでむなしいだけです。辛いだけです。抵抗した結果が今のあなたの姿です。友人達を 助ける事も出来ず、エリィさえも守れない。実に無力だ、貴方は。どうする事も出来ないんだ」 フェイ「やめろ……やめて……くれ……」 やがてフェイが静かになった。それを確認したシタンは、ため息混じりに言った。 シタン「これでゆっくり話が出来ますね……イド…」 カレルレンの私研究室。寝台に拘束されたエリィは、一人考え込んでいた。 そこへラムサスが入ってきた。彼は狂気に犯された目で、エリィにフェイの居場所を詰問した。 その答えが得られぬうちに、彼は目を爛々と光らせ「フェイめ…見ていろ…」そう言って部屋を出て行った。 フェイが拘束されていた部屋。拘束を解かれたフェイが目を覚ますと、シタンとバルトたちがいた。 シタンに殴りかかろうとするフェイを押しとどめ、バルトが事情を説明した。 バルトたちの体に刻まれたリミッター。それを外すため、シタンは現時点で唯一処置が可能なこの研究所に 彼らを連れてきたかったのだという。さらに、ソラリスが何をしているのか、何をしようとしているのかを、 フェイたちは知るべきと考えたのだ。それ以外にもう一つ目的があったのだが、それは後々という事になった。 ともかく、彼らは行動を開始した。フェイたちはエリィを救出に、シタンは最後のゲートの破壊に向かった。 フェイたちが首尾よくエリィを連れ出した頃、シタンはゲート・ジェネレーターでジェシーと合流した。 彼らが爆薬を仕掛け終わる頃、ラムサスが彼らの下に現れた。裏切り者、彼はそう言った。 シタン「裏切ったわけではない。私達は立つ場所が違うだけです。私はフェイ達といようと決めたのです」 ラムサス「貴様もか…! フェイフェイフェイ、どいつもこいつもフェイフェイ! 奴だけは俺のこの手で……。 その奴の下に行こうとする貴様らは敵だ! 俺のもの を奪う敵だっ! 敵だっ! 敵だっ!」 彼の異常な言動に呆れたジェシーは、シタンを促してその場を去った。爆薬がジェネレーターに火をつけた。 ラムサス「この裏切り者ぉぉぉぉぉっ!!」 火に巻かれながら、彼は絶叫した。 ソラリスを脱出するため、フェイたちは格納庫に向かっていた。ハマーが連れてきたメディーナも、一行に 同行している。エーリッヒは、一足先に脱出手段を確保するために格納庫に向かった。 合流ポイントになっている格納庫前の陸橋。そこで合流した彼らは、格納庫へ向かおうとした。 だが、エリィの悲鳴が彼らの足を止めた。ハマーがエリィを羽交い絞めにして銃を突きつけていた。 ハマー「エリィさんは戻ってもらうっす! カレルレンって人と約束したっすよ、エリィさんを連れて行けば 変えないで くれるって……」 リコ「ハマー! てめえ!」 ハマー「俺っちだってホントはこんな事したくないっす。でも、俺っちは 普通 の人間なんっす! フェイの 兄貴たちみたいに 特別 じゃないんす! こうするしかないんすよ!」 泣き顔でそうまくし立てるハマーに、メディーナが歩み寄った。 ハマー「動いちゃダメっす! 止まるっすよ!」 メディーナ「止まりません。わが子の危機ですもの。私はごく 普通 の母親ですから。 普通 だからこそ、 守らなければならないものがあるんです。さ、エリィ、ゆっくりとこっちにいらっしゃい」 ハマー「ダメっす! 行っちゃあダメっす……行っちゃ……ダメっすよぉ……」 彼の銃が火を噴いた。メディーナがゆっくりと倒れていく。ハマーが悲鳴を上げて逃げ出した。 エリィは、物言わぬ母をかき抱いて泣いた。 その時、彼らの下にグラーフが現れた。その傍には、キスレブに現れた覆面の女がいた。 グラーフ「その女は置いていってもらうぞ」 そう言ってにじり寄ってくるグラーフ。しかし、そこへエーリッヒがギアに乗って現れた。 エリィたちの盾になろうとするエーリッヒ。だが、覆面の女のエーテルが、彼のギアに強大な圧力を掛けた。 エーリッヒ「エリィ、自分の信じた道を行け! お前はなんと言おうと、私とメディーナの間に生まれた子だ」 彼のギアが圧壊した。目の前で両親を殺された怒りで、エリィのエーテルが噴出する。 だが、その力も、覆面の女のエーテルに押し戻されてしまう。強大なエーテル波が、エリィたちを襲う。 その中で、フェイだけがエーテルを物ともせずにいた。しかし、彼はそれまでのフェイではなかった。 髪が見る間に赤く染まり、彼はあの赤い長髪の男、イドに変異した。 その頃、ユグドラシルでも異変が起こっていた。ヴェルトールが独りでに起動したのだ。突如動き出した ヴェルトールは、その外装をパージ、変形させ、赤く染まって行った。それはまさしく、アヴェの砂漠で ユグドラシルを沈めた、あの真紅のギアだった。真の姿を現したヴェルトールは、ユグドラシルの隔壁を 突き破って飛び出し、瞬く間にソラリスのイドの下へ到達した。 ソラリス首都、エテメンアンキが、たった一機のギアによって破壊され、墜とされる。 その光景を、シタンたちはユグドラシルから見ていた。爆発に巻き込まれまいと、全速離脱するユグドラに、 ヴェルトールが迫ってきた。バルトたちが混乱する中、エリィは一人、ヴィエルジェで迎撃に出た。 イド「フフ……お前か。殺されにきたのか?」 エリィ「それで貴方の気が済むならそうすればいい」 ヴェルトールの拳がヴィエルジェの腹部を貫いた。エリィはその手を握り締め、叫んだ。 エリィ「お願い! 元のフェイに戻って!」 イドとエリィ、二人のエーテルがぶつかり合い、凄まじい波動が放たれた。 イド「チッ……こいつ…… う…う……エ…リ…… クソッ……ヤツが目覚めた……」 天帝「アーネンエルベ……なせるというのか?」 シタン「もはや管理者は不要だと結論します」 天帝「接触者……仇とならぬと?」 シタン「陛下の仰るとおり、フェイがそうであるならば」 天帝「……ならば託そう……」 シェバト。女王の間に集まったエリィたちに、シタンが事情を説明していた。 シタン「 アーネンエルベ ……。この星に生まれた人々と共に新たな地平へと進む神の人。それは 接触者 の 運命。天帝はフェイをそう呼んでいました。理由までは教えてもらえませんでしたが」 バルト「ヤツは一体何者なんだ?」 シタン「彼はフェイです。そしてイドでもある。エルルを破壊し、ユグドラシルを沈め、リコの部下を……。 彼は多重人格なのです。私が彼の監視を始めて三年、イドの発露は見られませんでした。しかし、 ラハンの事件をきっかけに、その後徐々に発露の回数と時間が多くなっていった。恐らく、グラーフの 影響でしょう。ラハンに来る前、彼はグラーフと共に暗殺者として行動を共にしていました。 私は、イドが正体を知るため、先だってフェイが拘束された時、イドと話をしました」 シタン「実に無力だ、貴方は。どうする事も出来ないんだ」 フェイが意識を失い、イドが現出する。イド「よく分かってるじゃないか。さすがはシタン……いや、先生と呼んでいたか」 シタン「会いたかったですよイド。ところで、フェイは今どうしています?」 イド「 お前達の知っているフェイ は、俺が出ている間は寝ているよ。だから俺の事は何も知らない。ヤツは 俺の支配下にあるからな。俺の記憶を見ることは出来ない。元々ヤツは存在しないフェイ。父親のカーン によって作り出された人格さ。三年前、カーンは、俺の人格を深層意識に封印した。その時にできたのが ヤツだ。臆病者の部屋の間借り人さ」 シタン「臆病者とは?」 イド「本来のフェイ。出来損ないさ。現実から逃げ出し、生きる事を拒絶した情けない奴。虫唾が走るぜ」 シタン「なぜ貴方の心は分かれてしまったんですか?」 イド「思い出話でもしろってのか? 勘違いするな。俺はお前に質問の機会など与えてない。俺がその気に なれば、こんな拘束なぞいつでもぶちやぶれるぞ」 シタン「しかし出来ないでしょう。貴方はフェイを完全には制御できていない。もしエネルギーを使えば 精神的に疲労し、フェイにステージを奪われてしまう。違いますか?」 イド「……よく解ってるじゃないか。確かに俺は……むっ……」 シタン「どうしました?」 イド「貴様に無理やり出されたからヤツが目覚めた。本来なら俺は自分でステージに立てるんだ。だが、 あの女、エリィのせいでそれが果たせない。あの女は……みんな同じだ……だから消してやる…」 シタン「現在のフェイの人格は、イドと言う基礎人格の上に3年前に創られた、下層の模擬人格。だから、 彼にはそれ以前の記憶が無かったんです。さらに、現実の生活を3年しか経験していない彼は未発達で、 そのため突発的な出来事に対処しきれなくなる」 ジェシー「フェイはいつかイドに飲み込まれちまうのか?」 シタン「どうでしょうか。イドが臆病者と呼ぶ、本来のフェイの人格がネックになると思います。イドは その人格を軽蔑しつつ、明らかに恐れていた。イドの表出はフェイではなく、臆病者によって抑制 されているのではないかと。なぜ臆病者が表出しないのか原因はわかりませんが、これが目覚めれば、 分離した人格が元に戻る可能性も出るのではと、私は確信したのです。どうすれば目覚めるのか、 それは解りません。ですが、基本的にフェイの存在が虚ろになるような事がなければ、フェイはフェイで いられる訳です。平穏な場所で暮らせるのが一番ですが、状況がそれを許さないでしょうね……」 その後、シェバトではフェイの処遇を決める会議が開かれた。シェバトの議会は、フェイの力を恐れた。 彼の力が、500年前、ディアボロスを率いて世界を崩壊させたグラーフの力と酷似していたからだ。 決議は下された。カーボナイト凍結。人を生きたまま石にする、シェバトの極刑だった。 その夜、エリィは投獄されたフェイに会いに行った。 フェイ「俺はかつて世界を壊滅させたグラーフの再来だそうだ。グラーフも元はラカンと言う地上人だって」 エリィ「そんなのでまかせよ! ……逃げよう? グラーフや戦いがイドを呼ぶなら、静かな所へ……」 フェイ「ダメだ。戦場から離れたとしても、イドが出ない保証はない。それに……俺はエリィを殺そうと…」 エリィ「イドと戦った私が生きてるのは、多分、どこかでフェイの意識が働いて、すんでのところで外して くれたからだと思うの。……もし、あなたがイドに支配されて、世界中が敵になっても、私だけは、 あなたの傍にいてあげる……。だって…だって…… 一人じゃ寂しいものね 」 二人が格納庫に向かうと、シタンたちが待っていた。彼らは、二人の脱出を助けに来たのだ。ヴィエルジェが 修理中の為、シェバトのギア・バーラーを拝借しようと言うフェイだったが、エリィは激しく拒んだ。結局、 二人はヴェルトールに相乗りする事になった。 朝陽を浴びて飛ぶヴェルトールに、ラムサスのギアが襲い掛かった。カレルレンにより与えられたギア・ バーラーだった。エリィの奪還。それがラムサスの目的のはずだった。しかし、バーラーの凄まじい力に 陶酔した彼は、エリィごとヴェルトールを撃墜してしまった。 ヴェルトールの墜ちた森。重傷を負ったエリィを抱えて歩くフェイを、グラーフが静かに見ていた。 Disk2編 目次(トーラ宅~アニマの器回収 天帝暗殺~メルカバー カーボナイト凍結~エンディング) ◆撃墜!! 大樹海に消えて フェイは夢を見ていた。何人もの 接触者 の生涯。エリィも夢を見ていた。何人もの エリィ の生涯。 二人はその夢を見たことで、それぞれが何をすべきかを掴みかけた。 森の中にひっそりと佇む住居。そこは、バルタザール、ガスパールと並び、シェバト三賢者と称される老人、 トーラ・メルキオールの研究所だった。その研究所のナノリアクター内でフェイとエリィは目覚めた。 三週間前、血まみれで倒れていたフェイとエリィを発見したトーラは二人を連れ帰り、ナノマシンで治療した のだと言う。旧知の間柄であるシタンから二人の事を聞いていた彼は、フェイたちが眠っていた間に、ナノ技術を 用いてイドの発現を抑制する腕輪を開発。バル爺の協力も得て、ヴェルトールにも同様の装置を取り付け、イドの 力だけを任意に解放できる「システム・イド」を完成させた。 目覚めた二人はトーラから、人々に刻まれたリミッターを解除する為のナノマシンを渡された。それを広域に散布 するため、彼らは古代の砲台に向かう事にした。 彼らが出発しようとすると、シェバトの使者が現れてフェイに助力を求めた。アヴェ・キスレブの和平調印式が 行われているシェバトに、ソラリスの機動要塞が接近していたのだ。 掌を返したシェバトの態度にトーラは怒りを露にしたが、フェイは人々を守るためにシェバトへ行く事に。 フェイたちが外へ出ると、シタンとエメラダがおり、事情を聞いた二人は、エリィと共に砲台に向かう事になった。 フェイの出発を見送った後、シタンはエリィに尋ねた。 シタン「いいんですか? フェイの為に戦場から離れ、静かに暮らそうとしてたのに」 エリィ「私、現実から逃げてるって気づいたんです。最初は、フェイなら私の気持ちほ理解してくれるかもって 思ってた。本当に好きだったかどうか……。両親を亡くして自棄になってたのかもしれない……。 だから、一度離れて自分の気持ちを確かめたいんです……」 フェイたちが出発した後、トーラの下にグラーフが現れた。 トーラ「やはり……あの二人をここまで運んだのはお前か。すぐに気づいたよ。あの頃のお前と彼女に 瓜二つなのだからな……ラカン」 ガゼルの法院は、フェイが生きていることを知り、動揺していた。 カレルレン「ヤツには再びラムサスを差し向ける。依存はあるまい」 「娘はどうする。鍵が鳴動を始めておる。神の復活が近づきつつあるのだ」 カレルレン「娘の回収はいつでもできる。今でなくともな……」 ◆反撃開始!! 刻印を打ち破れ シェバトに向かうフェイの前に、ギア・バーラーに乗ったラムサスが立ちふさがった。フェイはシステム・イドを 発動、これを撃破した。「お前さえいなければ」そういい残し、ラムサスは樹海に消えていった。 エリィたちは、ソラリス守護天使時代に搭乗していたギア・パーラー、E・フェンリルを駆るシタンの活躍もあり、 無地に砲台に到達した。射出され、大気中に散布されたナノマシンは増殖しながら世界中に広まっていった。 シェバトに着いたフェイはバルトたちと合流。機動要塞撃破の為に最終兵器を手にするため、キスレブへ。 キスレブ総統府の真の姿。それは、500年前にロニ・ファティマが建造した秘戦艦だった。過去の記録から その事を突き止めた彼らは、数百年ぶりに総統府を起動。ユグドラシルを制御中枢として急襲形態へと変形し、 通常のギアの数十倍はあろうかと言う巨大ギアとなった総統府は、機動要塞をあっさりと撃破したのだった。 和平は成され、地上に平和が訪れた。沸き返る人々を祝福するかのように、エリィたちによって散布された ナノマシンが、光りながら彼らの上に降り注いだ。 異変は突然始まった。人々がウェルス化し始めたのだ。それは刻印 リミッター が外され、本来の能力が開花 したヒトの姿だった。「 普通 の人間がどうなるか」フェイは、ソラリスでのハマーの言葉を思い返していた。 「神の復活が近づいた為の自然発芽か。神の下僕となる者……鍵を使わずともこれほどいたとは」 「発芽しない者は神の肉体に定められし者か、あるいは神に仇なす者か……」 「要所のソイレントを再起動しよう。中途半端な変異。このままでは使い物にならん」 ミァン「あなたによって抑えられていた『鎖』が外れたようね」 カレルレン「問題ない。先の帝都壊滅の際、大気に拡散するようにナノマシンウィルスを仕掛けておいた。 現在のヒトの異形化はその初期段階だ。ウィルスは、発芽した原体をコントロールできるものへと 変化させている。鍵に頼らずに目覚める者は、神本来の肉体を乗っ取る為に必要なのだ」 ミァン「神との同化の際に放たれるトロイの木馬……でも、あの子たちの思惑とは違うわね」 カレルレン「当然だ。『神の方舟』は私のものだ。」 ミァン「私にとってはどちらでもいい事……。確実な方につくだけだから」 世界の至る所に存在するソイレントシステム。それは、ウェルス化した人々を分解、再構築し、生物兵器を 作る装置だった。それが M計画 の真相。ウェルス化した人々はそこに集まっていた。耐え難い苦しみを 和らげ、短い命を長らえるため健常者の血肉を求める彼らは、ソイレントが苦痛から開放してくれると信じて。 いたのだ。フェイたちは、各地のソイレントを破壊する為、そこへ赴いた。 そこに集っていた人々に自らの血を与え、エリィは語った。 エリィ「癒しのために私の血肉が必要ならばいくらでもあげます。だから、人としての尊厳だけは捨てないで!」 やがて、ソイレントの人々はニサンに収容され、トーラのナノマシンによる治療を受ける事となった。 各地から集まり心の救いを得た人々は、献身的に介護するエリィを『聖母ソフィア』の再来と呼ぶようになった。 その状況を知ったガゼルは、人々の決起を恐れ、『ゲーティアの小鍵』を発動させようとした。しかし、 天帝カインはガゼルが抗えぬ力でそれを押し止めた。もはやヒトに主はいらぬ。カインはそう言った。 ◆星よ知る、我らが魂の器 前編/後編 地上の混乱が沈静化した頃、フェイたちは、ガゼルに対抗しえる力、ギア・バーラーを手に入れる為、 その素体となるアニマの器を探していた。 ゼファー達からの情報を元に探索を続けた彼らは、太古文明の遺跡でついにそれを発見した。 そのアニマの器は、ビリーと同調。レンマーツォと同化してE・レンマーツォが誕生した。 目的を達し、帰還しようとした彼らを、エレメンツの四人が待ち受けていた。彼女らは、自らの専用ギアを 超獣合体させた巨大ギア、Gエレメンツで襲い掛かったが、フェイたちはこれを撃破した。 もう戦う理由はない。去っていくエレメンツに、エリィはそう、声をかけた。 ガゼルの法院は、カイン暗殺の策を練っていた。それには、カインと同じ力を持つラムサスが必要だった。 ミァンは、もはや前後不覚の狂人となったラムサスをさらに追い込むべく、彼をニサンへ向かわせた。 ラムサスはドミニアたちが止めるのも聞かず、ギア・パーラーで出撃した。 その頃、最後の『アニマの器』を探すフェイたちと離れ、エリィはニサンへと戻っていた。 襲撃。フェイを求めるラムサスの前に、エリィは立った。 エリィ「何が貴方をそこまでさせるの……?」 ラムサス「俺は天帝の能力を持つ者、即ち完全なヒトとして創られた。しかし、フェイが生まれた事で俺は 廃棄され、塵溜めの中で生を受けた。俺は必死に今の地位まで這い上がった! だが、ヤツはまた 俺の前に立ちふさがった! 俺から全てを奪ったヤツが! ヤツがいる限り俺は……。貴様も俺から 奪うのか!? 俺がやっと手にしたぬくもりを奪うのか!」 エリィ「ラムサス、誰も貴方を攻撃しないわ。心を開いて。愛におびえないで……」 彼女の言葉に困惑したラムサスは、おびえたように飛び去った。 何も出来ずに帰還したラムサスは、ガゼルから見放された。そんな彼にカレルレンが語り掛けた。 カレルレン「お前は天帝のコピー。オリジナルが存在する故疎まれる。ならばオリジナルを消去すれば……」 『アニマの器』を探すフェイたちは、原初民の遺跡で最後の器を見つけた。リコと同調した器はシューティアと 同化。E・シューティアが誕生した。その帰り道で彼らを待ち受けていたのは、ギアと人機融合したハマー だった。激しい攻撃を仕掛けるハマーにフェイたちはやむを得ず応戦。負けを悟ったハマーは、キスレブに 戻るようにとリコに最後の言葉を残し、自爆した。彼はリコが総統の息子だと知っていたのだ。 このことで、エリィは深く傷ついた。フェイは、これ以上彼女を戦場には立たせないと決意した。 ◆天帝暗殺 マハノン浮上!! カインに、カレルレンとラムサスが迫った。ガゼルの差し金か、と言う天帝の言葉にカレルレンは首を振った。 カレルレン「まさか。彼らの妄執に興味はない。私は私のやり方で人を導く。お前は邪魔なのだ」 ラムサスの剣が振られ、天帝カインは崩れた。 カインの死を受けて、ガゼルの法院はついに『ゲーティアの小鍵』を発動させた。 それにより、今まで変異していなかった者までもが変異を始め、彼らの叫び声に呼ばれるように、海底に 没していた神の眠る楽園マハノンが浮上した。 ガゼルは、変異したソラリス人を人機融合兵器に作り変えた大軍を、マハノンに差し向けた。 ガゼルがマハノンに眠る神の知恵を手に入れるのを阻止しようと、フェイたちは総力を結集した。 ◆追放されし者 神の楽園に帰る 出撃前夜、フェイはエリィに、ユグドラに残るように強い口調で言った。 彼の気持ちを分かっていながら、その辛らつな言葉に、エリィは涙して走り去った。 自分の物言いを反省して追ってきたフェイの想いを受け取ったエリィは、彼の戻るべき場所として帰りを 待つ事を決意。二人はお互いに心を通わせ、愛を確かめ合った。 神の眠る楽園マハノン。それは、一万年前に墜落した航宙船エルドリッジの中央ブロックだった。 襲い掛かるソラリスの軍勢を蹴散らしながら奥へと進んだフェイたちは、腐りかけた巨大生命体を発見 、これを撃破した。その巨大生命体こそ、生体兵器デウスのなれの果てだった。 デウスを破壊し、さらに奥へ向かった彼らは、エルドリッジの巨大な中枢コンピュータがある広間に出た。 『ラジエルの樹』と呼ばれるそのコンピュータこそが、ガゼルが求める神の知恵の源だった。 彼らはそこから、先史時代について知った。星間戦争。その終結の為に作られた星間戦略統合兵器システム 『デウス』と、その端末兵器群。ガゼルが全宇宙の支配者として君臨するための情報がそこにはあった。 それらの情報を収集する彼らの前に、カレルレンとグラーフが現れた。フェイたちは、グラーフの操る オリジナル・ヴェルトールに一蹴され、なす術もなく虜囚となった。 ◆失われし約束の地 フェイたちを助けたくば『ゴルゴダの地』まで来い。カレルレンからのメッセージを受け取ったエリィは、 ランクたちの制止を振り切り、シェバトに残されていたギア・バーラーに乗って単身出撃した。 フェイと仲間達を助けたい。その想いだけでカレルレンの前に立った彼女は、カレルレンの部下達を一旦は 退けるも、力尽きて捕らえられた。 エリィを手中にしたカレルレンは、行動を開始した。ガゼルのメモリーを消去し始めたのだ。ガゼルに よってしか発動できなかった『ゲーティアの小鍵』。その発動により、神の肉体となる事を定められた人々の 覚醒がなった今、彼にとってガゼルの存在価値はなく、また彼らの掲げる宇宙制覇にも興味はなかった。 彼が目指すのは、神との合一。そして、回帰だった。 ◆君が呼ぶ 哀しみのメルカバー エリィが連れ去られた後、助け出されたフェイたちは、八方手を尽くしてエリィの行方を探し回った。その結果、 エリィは、カレルレンがラジエルから得たデータを元に建造中の空中要塞メルカバーにいる事が分かった。 ラムサスの身をを案じるエレメンツも仲間に加え、メルカバーに潜入したフェイたちの前に、そのラムサスが 立ちはだかった。エレメンツの言葉も耳に入らぬラムサスは、フェイに対する憎しみの元を語り始めた。 彼は、天帝のコピーであり、人工の接触者として培養槽で生を受け、育った。しかし、研究に加わったフェイの 母カレンが、フェイを転生した接触者と知ったことにより、ラムサスは不要とされ、廃棄されたのだった。 そのため、彼は「フェイ」に対しての拭い難い憎しみと、失われた愛情への渇望を抱いた。 「フェイ」を滅するか自らの消滅か。彼はその存在の全てを懸けてフェイに挑み、そして敗北した。 ラムサスを退けたフェイらは、最奥部の大広間に出た。そこには巨大なデウスの繭があり、カレルレンと ミァン、そしてデウスに供されるかのように十字架に架けられたエリィがいた。 突如、フェイたちのギア・バーラーに異変が起こった。アニマの器が分離し、デウスに吸収されたのだ。 アニムスと結合して覚醒し、デウスの部品となること。これこそ、アニマの器の真の意味だった。 動かなくなったギアから降りたフェイたちを押しのけ、呆然としたラムサスがミァンに詰め寄った。 自分のしてきた事の意味を問う彼に、ミァンは真実を告げた。ラムサスは天帝を殺すためだけに作られた。 しかし、人工生命である彼は、精神の制御が難しかった。そこで、彼の心に強烈な感情を植え付け、力を 一点に集中させようとした。それが、「フェイ」への憎しみだった。 全てが謀略だと知ったラムサスは逆上し、カレルレンとミァンを斬った。 茫然自失とするラムサスを押しのけ、フェイたちはエリィを十字架からおろした。だが、彼女は最早、彼らの 知っているエリィではなかった。彼女はミァンとなっていたのだ。 ミァンの因子。それは、全ての女性の中に存在し、原初の刻より代々覚醒するもの。前任のミァンが死ねば、 どこかの誰かが覚醒し、記憶と能力を受け継いでゆく。ラムサスの副官であったミァンが死んだことにより、 エリィの中のミァン因子が覚醒したのだ。それは、最後のミァンの覚醒。原初の刻に分かたれた、ミァンと エレハイムの最終的な合一であった。 覚醒したエリィは、フェイたちに語り始めた。デウスの本来の目的、ギアやエーテルのエネルギー源である 事象変移機関ゾハルについて、エルドリッジの墜落、人類がいかにしてこの惑星で生まれたか、そして、 ミァンとエレハイムがなぜ存在するのか……。 話し終わると彼女は、呆然とするフェイたちに背を向け、ナノマシンによって蘇ったカレルレンと共に、 デウスの繭へと向かった。 メルカバーが起動する中、エリィを追えたのはフェイだけだった。シタンたちは、やむなく彼を残し脱出した。 ◆はるかに遠き 夢の形見は… メルカバー起動後、世界は蹂躙された。いずれ脅威となる文明の根絶。それがデウスの目的だった。 フェイはあの後、メルカバーのあった場所で仮死状態となっている所を発見された。彼はそのまま、彼の 中に眠る力を恐れるシェバトによってカーボナイト凍結に処せられた。 なぜそれほどフェイの力を恐れるのかと問うシタンに、女王は500年前の出来事を語り始めた。 500年前、地上の制圧をもくろむソラリスと、それに対抗するシェバトとの戦争があった。当時シェバトは、 人々の信望を集めていたソフィア(当時のエリィ)を疎ましく思っており、一方のガゼルも、思い通りに ならないミァンを疎ましく思っていた。そこで二つの国は、互いにソフィアとミァンを差し出し、地上を 分割統治する取引をした。権力欲に溺れた末の決定だった。 その結果ソフィアと彼女を警護していたラカン、カレルレン、ゼファー、ロニ・ファティマらはソラリスの 軍勢に囲まれてしまった。ソフィアは仲間の退路を開くためにたった一人特攻をかけ、壮絶な最期を遂げた。 彼女を心から愛していたラカンとカレルレンの絶望は深かった。神など存在しないのだという事を悟った カレルレンは、自ら神を創り出すと言って姿を消し、後にソラリスへ亡命した。 一方のラカンは、自らの無力さに絶望し、シェバトに捕えられていたミァンにそそのかされ、絶対的な力を 求めて、力の根源である『ゾハル』を探す旅に出た。そしてゾハルの力を得た彼は、肉体を失って残留思念と なりながらも、デウスの端末である兵器群を率い、世界を破滅させた。 その残留思念こそが、グラーフだった。グラーフはその後、人の精神に宿る術を身につけ、接触者の運命を 持った自らの肉体の転生を待った。その肉体(つまりフェイ)と合一を果たすために。 シタンが女王から話を聞いている頃、牢獄に異変が起こっていた。凍結されたフェイが、イドの力により 呪縛を打ち破って脱走したのだ。 彼の向かったのは、太古の昔ゾハルが落着した場所。シタンたちはフェイを追ってそこへ向かった。 ◆堕ちた星 めざめよと呼ぶ声あり ゾハルの眠る地下空洞で彼らが見たのは、ゾハルの影響を受けて異形となった、イド化したヴェルトールだった。 襲い掛かってくるヴェルトールに、突如現れたワイズマンのギアが応戦した。 イドに指摘され、ワイズマンは自分がフェイの父親カーンである事を告白した。彼は、分裂してしまった フェイの人格を一つに戻すため、影になり日向になりフェイを導いて来たのだと語った。 イドは呪いの言葉を吐いた。こうなったのは全てお前のせいだ、と。そして彼は語り始めた。 最初は幸せな家庭だった。しかし、ある日突然、母カレンがミァンとして覚醒した。それは単なる偶然で あったかもしれない。フェイにとっては不幸な偶然。息子が接触者だと気づいたミァンは、少年を研究施設に 連れ込み、様々な実験をした。そのことを父に訴えても、仕事に忙しい父は取り合わなかった。 やがてフェイは、実験の苦痛に耐えるため、新たな人格イドを生み出して苦痛を肩代わりさせ、フェイ自身は 幸せだった頃の思い出に閉じこもった。 そして運命の日。家族の下にグラーフが現れた。それは、ミァンが呼んだものだった。彼女は、完全なる神の 復活の為、過去に分かたれた接触者の肉体と精神との合一を望んでいたのだ。 グラーフに触発されたフェイの力は暴走した。その力の奔流は制御できぬままカレンを貫いた。 フェイはその事をもイドに押し付け、イドは母殺しの十字架まで背負わなければならなくなったのだ。 しかし、それは真実ではなかった。イドが『臆病者』と呼ぶ第一の人格が、母の最後の愛情を独り占めして いたがための、イドの思い違いだった。フェイに促され、『臆病者』はフェイと同化して全ての記憶を渡した。 最後の瞬間、力の奔流は母ではなく、フェイ自身に向かっていた。呆然とするフェイの前に、ミァンの呪縛から 開放されたカレンが飛び出し、身を挺してフェイを守った。 真実を知ったイドは、全てを受け入れ、記憶をフェイに託して同化した。それは、全ての接触者の記憶。 原初の時代、現人神と祀られた天帝に反旗を翻し、逃亡するエリィと最初の接触者アベル。アベルを身を挺して 守り、エリィは命を落とした。 ゼボイム時代。エメラダの研究をする接触者キムとその恋人のエリィ。エメラダを軍事利用しようととする 軍隊の侵入を身を挺して阻止し、エリィは命を落とした。 500年前のラカンとエリィ。仲間を助けるために特攻し、エリィは命を落とした。 それぞれの時代、それぞれのエリィが残した最期の言葉。それは『生きて……』。 気がつくと、フェイは暗い空間にいた。彼の前には光の姿を取った高次元存在が。 『存在』は、ついに統合を果たしたフェイに、全てを語り始めた。 『存在』の降臨、アベルによる定義づけとエリィの誕生、ゾハルからの開放を望んでいる事、ゾハルを破壊 できるのは接触者であるフェイにしか出来ない事、ゾハルが破壊されればエリィも開放される事など。 エリィを助け出す。その一念で、フェイはゾハルの破壊を決意する。 その決意を見届けた『存在』は、無限の力を持つギア、ゼノギアスを彼に託し、消えていった。 現実の世界に戻ったフェイに、カーンの肉体に宿っていたグラーフが襲い掛かった。 たとえデウスを滅ぼしたとしても、人が生き続ける限りミァンが生まれ、人は神の呪縛から逃れられない。 ならば、人も神も全てを滅ぼす以外に真の開放はない。グラーフはそう結論した。故に彼は、フェイと合一して 『存在』との完全なる接触を果たす為に、フェイの成長と人格の統一をカーンの中で待っていたのだ。 しかしフェイは、エリィは必ず呪縛から解き放たれると信じ、グラーフの考えを否定した。 互いの信念と未来を懸け、二人は決戦に臨んだ。 戦いの最中、突如二人の機体がゾハルに引き寄せられた。 ゾハルが最後の欠片である接触者との合一を求めたのだ。グラーフは自らゾハルへと飛び込んだ。 代を重ねた事で人がミァンの呪縛から開放されつつある事に、彼は気づいていた。彼はフェイに賭けたのだ。 擬似的な接触者としてゾハルと融合し、フェイがデウスを破壊するまでの時間を稼ごうとした彼は、「エリィを 救ってやってくれ」と言い残し、消えていった。 ◆全ての始まりにして終わりなる者 シェバトに集まったフェイたちは、エリィ救出の為のメルカバー攻略の作戦を立て、実行した。 戦艦エクスカリバー。シェバトに残されていたこの先史文明の戦艦を特攻させ、彼らはメルカバーを撃墜した。 ところが、墜落したメルカバーから巨大な物体が姿を現した。それは、メルカバーを覆い尽くすほど巨大に 成長したデウスの最終形態だった。ナノマシンの力によって惑星と同化し始めたデウスから強力な衝撃波が 放たれ、一つの大陸が灰燼と帰した。デウスの端末兵器による破壊、殺戮、デウス自身の攻撃。人類は既に 絶滅寸前だった。 フェイたちに残された時間は少なかった。彼らは僅かに生き残った人々の、最後の砦となっている、墜落した シェバトに戻り、態勢を立て直す事にした。 メルカバーから前後不覚のまま救い出された後、シタンの励ましと、エレメンツの娘達の思慕の念に胸打たれ、 ようやく自分を取り戻したラムサスも戦線に加わり、彼らは最後の戦場へと向かった。 巨大な構造体となったデウスに侵入したフェイたちは、襲い掛かる端末兵器を蹴散らしながら、迷宮と化した 内部を抜け、最奥部へと到達した。そこには、エネルギーの繭に包まれたデウス本体がいた。 最後の戦い。エリィが最後に乗っていたギア・パーラーが異形化したデウスは、無限にエネルギーを生み出す ゾハルの力を使い、激しく攻め立てた。それに対抗しうるのは、同じゾハルの力を得たゼノギアスだけだった。 フェイは仲間達のサポート受け、ついにデウスを、そしてゾハルを打ち砕いた。 ゾハルの破壊。それによって、ゼノギアス以外のギアは機能を停止した。 そんな中、デウスの中心に巨大なエネルギーが観測された。それは、開放された波動存在が高次元へと シフトする為に起こったものだった。そのエネルギーは凄まじく、反動で惑星が消滅しかねなかった。 フェイたちがなす術もなく見守るなか、デウスが上昇を始めた。フェイは気づいた。エリィがデウスを 安全圏まで移動させようとしているのだと。エリィはまたしても、自らを犠牲にしようとしていたのだ。 もうエリィを失いたくない。その一心で、フェイはデウスの後を追った。 デウスに突入したフェイは、精神世界とでも呼ぶべき場所に立っていた。静かに眠るエリィと、その前に立ち はだかるカレルレン。 カレルレンは、宇宙の始まりについて語りだした。高次元から零れた波動の一滴。それがこの宇宙の始まりだと。 彼は、互いに傷つけあい、永遠に分かり合えない不完全な人と、その世界に絶望し、全ての始まりである高次元 への回帰を望んでいた。そこには神の愛が満ちていると。 フェイはそれを否定した。不完全だからこそ互いに補って生きていくのが人なのだと。それを一番よく分かって いるエリィが、絶望に暮れたカレルレンの心を癒すために運命を共にしようとしている。それこそが、人として 生きる事の喜びになるのだと、彼は説得した。 彼の言葉を聞いていたカレルレンは、ウロボロスをフェイにけしかけた。それは、人が神の下から巣立つために、 人の力 愛 を試す最後の試練だった。フェイがそれに打ち勝つのを見届けて、カレルレンはエリィを開放した。 人を愛するが故のカレルレンの悲しみ、絶望。彼と同化したエリィにはそれが分かった。しかし、人としての 道を外れてしまった彼は、もはや戻る事は出来なかった。 「お前たちがうらやましいよ……」そう呟いて、彼は神と共に歩む道を選んだ。人には持ち得ない両翼の翼を広げて。 彼の後ろ姿を見送って、フェイとエリィは自分達の世界へ向かった。 デウスの次元シフトの余波が広がる中、二人の乗ったゼノギアスは、仲間たちの待つ地上に舞い降りていった。 Xenogears Episode5 END おまけ ◆エメラダ成長イベント 最終決戦に臨む前、フェイたちは戦力アップを目的として各地の遺跡を調査していた。 そんな中彼らは、エメラダの遺跡から見えたゼボイム時代の首都を発見した。 書店やスーパーマーケット、テレビ局など様々な廃墟を見ていくうち、フェイはその時代の事を思い出した。 当時、人々は生殖能力に欠陥を持ち、出生率は極端に低下していた。そんな人類に見切りをつけた ミァンは、国家元首を裏で操り、核戦争を引き起こした。戦争により、人類を強制的に淘汰し、強い 遺伝子を次代に残そうとしたのだ。 そんな時代に生きた当時の接触者キムは、狂った世の中に憤っていた。戦乱に明け暮れる国家、 低迷する経済、狂信的な国民。そして何より、子を残せないヒト。 恋人のエリィまでもが子を残せないと知った彼は、何とか新しい生命を生み出そうとした。 そうして生まれたのがエメラダだった。彼とエリィの肉体の構成パターンを参考に生み出されたエメラダを、 二人はわが子のように慈しみ、覚醒の時を心待ちにしていた。 だが、キムの願いが叶う前に人類は核戦争によって破滅し、エメラダの覚醒までには4000年の時を要した。 フェイの記憶に触発され、エメラダも全てを知り、受け入れた。 それにより、精神的肉体的に成長し、彼女は成体となって最後の戦いに臨んだ。 ここまでpart5の 536の人によるまとめ
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た行大喬(ダイキョウ) 太史慈(字:子義)(タイシジ/シギ) 朶思大王(ダシダイオウ) 張允(チョウイン) 趙雲(字:子龍)(チョウウン/シリュウ) 張衛(チョウエイ) 張燕(チョウエン) 張横(チョウオウ) 張華(字:茂先)(チョウカ/モセン) 張闓(チョウガイ) 張角(チョウカク) 張嶷(字:伯岐)(チョウギョク/ハクキ) 張虎(チョウコ) 趙弘(チョウコウ) 張紘(字:子綱)(チョウコウ/シコウ) 張郃(字:儁乂)(チョウコウ/シュンガイ) 張済(チョウサイ) 張繡(チョウシュウ) 張松(字:子喬/永年)(チョウショウ/シキョウ、エイネン) 張昭(字:子布)(チョウショウ/シフ) 張任(チョウジン) 貂蝉(チョウセン) 張悌(字:巨先)(チョウテイ/キョセン) 張特(字:子産)(チョウトク/シサン) 張南(チョウナン) 張邈(字:孟卓)(チョウバク/モクタク) 趙範(チョウハン) 張飛(字:益徳/翼徳)(チョウヒ/エキトク、ヨクトク) 張苞(チョウホウ) 張宝(チョウホウ) 張楊(字:雅叔)(チョウヨウ/ガシュク) 張翼(字:伯恭)(チョウヨク/ハクキョウ) 張遼(字:文遠)(チョウリョウ/ブンエン) 張梁(チョウリョウ) 趙累(チョウルイ) 張魯(字:公祺)(チョウロ/コウキ) た行 大喬(ダイキョウ) 出演作品:美妓皇帝、三國夢想 作品名:美妓皇帝あずさ編・伊織編に登場。盧江・寿春のアイドル。アイドルデュオ『二喬』として、孫家筆頭の『弓腰姫』よりも人気を集めている。 おっとりした話し方だが妹と同様ノリはいい。あずさと意気投合する。巨乳。 作品名:三國夢想孫策の妻。下働きだったやよいを義妹として引き取った。 やよいを孫堅へお披露目したあと、やよいを気に入った大殿が返してくれないのが不満。 太史慈(字:子義)(タイシジ/シギ) 出演作品:その時貧乳が動いた、美妓皇帝、iM@S演義 ゆきぽ伝、半目倭人伝、中華無双iM@S、im@s白馬将軍、中華争奪戦、三國夢想、春閣下は無慈悲なシチリアの女王 俗称:シギー 作品名:その時貧乳が動いた軍を代表する名物バカ武将。彼の迷言、奇行は数え上げればきりがない。『凸の使い魔』の二つ名を持つ。 五虎将選出投票では当選確実と思われていたが、まさかの6位落選。彼ならではの業である。 作品名:美妓皇帝伊織編に登場。『二喬』のスタッフ。 何故か他の次元の知識を持っており、今度こそ千早のご主人様になるべく襲い掛かったが、あっさり壊滅させられてしまう。 戦闘中に沼地の捨てエロ本漁りをするが盧植の火矢で全部燃えてしまった。意外な人が意外なモノを書いていたのだが、残念である(稀覯本的な意味で)。 作品名:iM@S演義 ゆきぽ伝孫策軍との戦いの中、UFOの爆撃を受けた哀れな人。 後に史実通り孫策の配下に加わるが、雪歩に酒を飲ませてしまい、雪歩様にしばき倒される。第3の犠牲者だった。 その後、雪歩の出立には居合わせることができず、手紙を送る形での見送りとなった。 作品名:中華無双iM@Sモールス信号を知っている。明らかに時代を超えたオーパーツだが、気にしてはいけない。 多少まともな言動はできるが、基本的には変態である。 その信号(目の輝き)で徐晃と交信。 例:徐晃「ダ・イ・ス・キ」→太史慈「バ・カ・知・っ・て・る・わ・よ」 作品名:im@s白馬将軍元孔融軍。ロリ巨乳に反応して混乱した経験あり。 やよいゾーンには掛からなかったが、千早の理路整然とした説得を認めて公孫瓚軍入りした。 あずさと行動を共にすることが多い。あずさの後ろから同行するものの、度々迷子になり苦労している。 真の性別勘違い=死亡フラグを見事に回避したデキる男。あずさファン。 作品名:中華争奪戦スタンドとして伊織に憑いている。伊織が戟の扱いに長けるのはそのため。 作品名:三國夢想呂布軍の将。馬鹿。あずさを「姐さん」と呼んでいる。べらんめぇ口調。 呂布軍解散に納得せず、まだ戦い足りない荒くれ共を集めて北海城を占拠、プチ安田講堂を起こす。それを見越した春香の部隊に攻められるが、最後の一兵まで戦い、その上一騎討ちまで堪能してようやく満足、馬家に降る。 自分を一騎討ちで負かした春香のことも「姐さん」と呼び心酔するようになった。戟兵中華一を自認している(春香は中華二)。 作品名:春閣下は無慈悲なシチリアの女王伊織の助手「シギー」として登場。 愚民グッズを買い集める真性の愚民。 肝っ玉は据わっているが、アホな発言をしては伊織に蹴られ殴られるのがお約束。 朶思大王(ダシダイオウ) 出演作品:中華争奪戦 作品名:中華争奪戦孟獲軍の将だが、毛利一家が加わってからすっかりガラが悪くなり、どこぞのヤンキー漫画のような喋り方をする。 毛利元就を「大将」、孟獲を「アニキ」と呼ぶ。もうすっかり支配権が代わっている気がしなくもない。あずさのJPYで鼻血を吹いた。 張允(チョウイン) 出演作品:三国×M@ster 作品名:三国×M@ster劉表軍の武将。門を素手で叩き割った呂布に突っ込まれ恐怖する。真美のライデインに焼かれた。 戦後、また呂布と戦わされるのが嫌で春香軍に降る。 趙雲(字:子龍)(チョウウン/シリュウ) 出演作品:閣下で三国統一、その時貧乳が動いた、美妓皇帝、iM@S演義、im@s白馬将軍、765プロ三国時代、中華無双iM@S、後漢流離譚、中華争奪戦 作品名:閣下で三国統一劉備軍の将。成都戦時、美希達に壊走させられた徐庶を救い出し、視聴者からサルベージに定評のある趙雲の賞賛を受ける。 二世武将たちの訓練風景では、生徒に好かれる体育教師のような姿も(あずさが保険医)。 作品名:その時貧乳が動いた『地獄の壁(五虎将)』の一人。堅物を絵に描いたような真面目人間。 視聴者からは貧乳軍の最後の良心として愛され、若干軍の色に染まりつつも今だ「らしさ」を保っている。 作品名:美妓皇帝あずさ編に登場。樊氏陣営のスタッフ。覇王エンジェルからは堅物と称されている。実際、とても生真面目でガチガチの武人。 樊氏をアイドルとして敬わない区星の態度に怒るが、樊氏に止められている以上、領分を越えられないと思い悩む。 しかし樊氏の手を取ることはなかった。あずさ軍のスタッフに転職し、その生真面目さを大いに発揮。アイドル達のビーチリゾートの護衛役も、お前なら適役だと視聴者から賛同を受けた。 作品名:iM@S演義真美の担当P。視聴者からロリコン疑惑をかけられるほど世話を焼く、頼れる兄貴分。なぜか舌戦ではアイドルに勝てない。 許劭亡き後は真美の頼みもあり、亜美の面倒も見ている。 亜美真美のピンチには必ずと言っていいほど駆けつけて助けてくれる。 内部データで真美、亜美、やよい、真のアイドル計4人もの親愛を受けるプロ子守スト。安心と信頼の子龍クオリティ。 作品名:im@s白馬将軍公孫瓚の股肱の臣。主君がボケると、タメ口で肉体的突っ込みを入れる。ボケが多い公孫瓚軍では袁紹と並ぶ貴重なツッコミ要因。 第一話でやよいを笑わせようと「ハマのナイスガイ」と名乗る。公孫瓚に聞かれていたため黒歴史化。 伊織が公孫瓚軍に加入する際、「ハマのナイスガイ」と紹介されかけた。その時、とっさに出たのが「関東一のザザミソ使い」。伊織には「ザザミー」と縮められ、さらに墓穴を掘ってしまう。 孔明によって七六五プロ武術大会の会場の席で披露され、全中華に暴露されてしまった。 作品名:中華無双iM@S関羽同様、現実が見えていない。言動だけはまともっぽい。 作品名:後漢流離譚アイドルと初接触した武将で、真の師匠的存在。長坂では史実通り劉禅を助けたことで視聴者からブーイングを浴びる。 作品名:中華争奪戦大耳戦隊ゴコレンジャーの一員。名乗りは“一身、これ肝なり”ゴコホワイト。意味のわからない大ボケをかます。ブチ壊れ方は五虎将軍随一か。 自分が助け出した筈の劉禅に、寄るな下郎や、あの時井戸に放り込んでおけばよかったなどと暴言を吐く。必殺技名はJOJOの白っぽい名前のスタンド全般。 あろうことか亜美に一騎討ちをしかけた。 張衛(チョウエイ) 出演作品:曹操P業、iM@S演義、中華無双iM@S、三國夢想、おれ達、黄巾賊! 作品名:曹操P業張魯が周囲に御歳暮として配る米を、虫が入っている古米にすり替えていた犯人。 後に張魯によってボコられたため、やよいの元へ新米が届けられるようになった。 作品名:iM@S演義美希担当P。美希の怠惰さに一度反目するも、屋外ライブ以降は和解。以後弟くんと呼ばれ頼りにされている。 美希が消えてからは陽平関に左遷されたが、美希が再度漂着。また美希の面倒を見ることになる。 普段は美希のお守り役。そのゆとりっぷりに呆れつつも潜在能力は認めている様子。 ごく早い段階から登場し、高い見識を示したり美希に振り回さる苦労人性を見せたりとかなり重要な役回り。公孫越・裴元紹らと並ぶ本作出世頭の一人。 作品名:中華無双iM@S張魯に「こいつが軍の頭にいる時点で負け確定」と言われるほどの変態。 パンツは履いていない。ズボンのチャックを開けるとご対面とは張魯の談。 作品名:三國夢想祈祷の際に張魯から、まだ赤ん坊の美希を代わりに抱くよう頼まれた程度で、基本的に出番は少ない。 春香による蜀軍からの漢中奪回作戦では、聖地奪還のため奮戦した。 作品名:おれ達、黄巾賊!シグナムによって討ち取られた兄張魯に代わって戦線を引き継ぐ。また、直前、兄に庇われ命拾いをしている。 張燕(チョウエン) 出演作品:おれ達、黄巾賊!、三國夢想 作品名:おれ達、黄巾賊!黒山賊首領。公孫瓚の娘の白蓮と仲が良く、コンビで活躍することが多い。 「白馬の姫と黒山賊のお通りだぁっ!」。 作品名:三國夢想呂布軍の将。太史慈一派による北海城占拠に巻き込まれ、悲鳴を上げながら春香隊と戦う羽目になる。戦後、馬家に登用されている。 張横(チョウオウ) 出演作品:おれ達、黄巾賊! 作品名:おれ達、黄巾賊!妖怪王軍。殿と呼ぶ独眼流政宗に覇者としての資格を見出し、大陸統一の大望を託した。 古泉一樹に掘られる。 張華(字:茂先)(チョウカ/モセン) 出演作品:おれ達、黄巾賊! 作品名:おれ達、黄巾賊!あずさ亭で食べたグラタンのうまさに勘当し、張角に仕える事に。 ガチホモの楼玄に付きまとわれて困っている。本人は相当の女好きなのだが。 服の上から見ただけでスリーサイズはおろか、ダイエットの跡まで看破するサーチアイを持つ。 張闓(チョウガイ) 出演作品:おれ達、黄巾賊! 作品名:おれ達、黄巾賊!黄巾党の同志。酔いつぶれて酒家で暴れるため三回言うほど張角の悩みの種になっている。 が、あずさと南条蘭が来てからはすっかり心奪われ、歩兵の訓練に精を出すようになった。 よりによって曹操の所に降伏勧告の使者として出され、曹操に謎の既視感を与えて激怒させた。史実ネタである。 張角(チョウカク) 出演作品:iM@S演義、美妓皇帝、中華無双iM@S、おれ達、黄巾賊!、三國夢想、三国×M@ster、中学生太守はじめました 作品名:iM@S演義本編にはほぼ登場しないも同然。 iM@S演義・SFX担当(最終話のスタッフロールより)。十一回での落雷シーンは、彼がエフェクトを担当した。 しかし、キャメラ担当・袁術の手違いで、SFX担当が画面内に見切れる不手際が。 作品名:美妓皇帝伊織編に登場。辛憲英陣営の軍師の一人。カカカッと笑う。憲英の考えを理解しており、中々底が知れない人物。 張宝を「宝坊」と呼ぶ。術の腕前では、呼び名通り相手にならないほど上らしい。憲英にあるアイテムを提供している。 作品名:中華無双iM@S鍵っ子にして巨乳派という矛盾した嗜好を持つエロゲヲタ。 鍵ゲーの台詞ばかりを口走るダメ人間。 作品名:おれ達、黄巾賊!黄巾党の良師様。一人称はワシ。好々爺な老人口調。呼び名は気にせず、自分を生臭道士と呼びただ民のために働く指導者の鏡。実は清流派の儒者で官職経験者でもあり、党錮の禁で官職を追われる以前は朱儁らの同僚だった。 雨乞いの儀式に割り込んできた「無秩序で強大な力」を含む三つの力に介入され、異世界からあずさを含む70人以上の異世界人を召喚してしまった。 異世界人たちを責任を持って元の世界に帰すため、中華統一を目指す。マメな人で、兵士の治療も手ずからする。 陽気で、信者と一緒になって騒いだりもするが、仕事はきっちりとこなす要領の良さも持つ。 貧乳派なので、胸元が寂しい少女を見ると暴走する。伊織とかこなたとか。可憐は正義らしい。 娘に天和がいる。娘への教育は、弟達と比べてややスパルタ。 作品名:三國夢想言わずと知れた黄巾賊の長。呂布軍に滅ぼされた後はそのまま呂布軍に仕官。 馬超軍の濮陽侵攻で弟の張宝・張梁が力をあわせた落雷合戦で破れる。 【新しき星】を集める為に馬超軍に仕官した。決め台詞は「紳士當立」。 作品名:三国×M@ster189年時点では死んでいるが、春閣下のアレイズによって反魂される。 弟達とは違いすぐには洗脳されず、術に抗ったが、そもそも蘇生用の体が春閣下が用意したものだったため、ついに堕ちる。 作品名:中学生太守はじめました何進に滅ぼされ、放浪生活を送っていた。雪歩の大穴を作り出す妖術の才は、自分にも出来ないことと認めている。 雪歩の妖術を権力者に利用されないため、士燮を紹介し送り出した。しかし護衛のためストーキングしている。 「いつでもどこでもあふれる笑顔で!」が黄巾党のキャッチコピーらしい。なお、雪歩は隠れ党首とのこと。 張嶷(字:伯岐)(チョウギョク/ハクキ) 出演作品:閣下で三国統一、美妓皇帝、三國夢想 作品名:閣下で三国統一劉備軍から天海軍に降った将の一人。劉備軍が曹操に滅ぼされた後、他の将兵やあずさとともに、呂布と趙雲に保護されつつなんとか江州にたどり着いて天海軍に保護された。この際あずさに肩を貸されている。 地味ながら、南海の戦いでの一番乗りや、壊滅寸前の部隊で春香隊の盾になるなど活躍があるが、最大の見所は春香にうっかり告白されそうになったことであろう。 このせいで、「婿殿」という渾名がつけられている。理知的で丁寧口調(執事口調?)なのも高評価だった所以か。また他動画でも婿殿と呼ばれることが多い。 作品名:美妓皇帝やよい編に登場。馬雲騄軍のスタッフ。佐野美心の策で、雲南のアイドル・祝融の元に使者として出向き、やよい軍への挟撃態勢を整えた。 作品名:三國夢想蜀の将軍。北伐時は一隊を率いているが、王双に負傷させられている。その際、王双がウホッな人なので、お尻の心配をする視聴者が続出した。 張虎(チョウコ) 出演作品:おれ達、黄巾賊!、中華無双iM@S 作品名:おれ達、黄巾賊!張遼の息子。割と早い段階で黄巾党にいたが、出番には恵まれていなかった。関西弁。 霞が姉にあたり「姉貴」と呼んでいる。また呂玲綺は「お嬢様」。 霞からの呼び名は「こーちゃん」、こなたからは「トラトラ」。 霞、玲綺、恋の中で一番弱かったらしい。つまり、最低値72(武力)である。くっ。女性陣に頭が上がらない、やや情けない男だが、対秋蘭戦では父譲りの神速の騎兵用法を見せる。 作品名:中華無双iM@S十二回、陳宮と張遼の間に生まれた子供。陳宮の名字を名乗ると色々と問題があるため、張遼の名字を名乗ることになった。 その後、陳宮から引き離されて張遼の元へ送られた。 趙弘(チョウコウ) 出演作品:美妓皇帝、おれ達、黄巾賊! 作品名:美妓皇帝伊織編に登場。千早と蔡琰が話をしているだけなのに、濃厚な百合の気配を感じて仕官しに来た。千早に門前払いされそうになる。丁寧語。 百合好きでカプ厨と黄巾としては異端な存在。そのため襄平攻略ではある意味一番おいしい思いをした。 作品名:おれ達、黄巾賊!黄巾党の同志。南皮のライブ会場の音響設備の電源を確保するため、自転車を漕いでいた三馬鹿の一人。伊織派。不人気言うな! 張紘(字:子綱)(チョウコウ/シコウ) 出演作品:iM@S演義 ゆきぽ伝、中華無双iM@S、中華争奪戦、iM@s白馬将軍 作品名:iM@S演義 ゆきぽ伝韓当の呼びかけ(言いふらし)で、雪歩の見送りに駆けつける。他の武将達と共に雪歩に別れの言葉を贈る。 曰く、洛陽も大変なようだが体に気をつけるように。 作品名:中華無双iM@S千早に「ぺったん」という禁句を言ってしまい、道に埋まっているところを踏みつけられる。 その後、解脱したらしい。しばらく顔グラはモザイクがかけられ、見せられない状態が続いていた。 作品名:中華争奪戦張昭、3Gと共に「5G」とされ孫呉の政治的中枢を担っている。 作品名:iM@s白馬将軍陳珪軍の文官。文醜、亜美を混乱させたが、美希に迫撃されて後退した所をやよいに倒された。 張郃(字:儁乂)(チョウコウ/シュンガイ) 出演作品:曹操P業、中華無双iM@S、中華争奪戦、三國夢想、765プロ三国時代 俗称:β 作品名:曹操P業沮授が律子の手引きで脱出する際、沮授の推薦で袁紹から曹操へ寝返った。尻を後方の味方に凝視されたままでは全力で戦えないとは魂の叫び。 作品名:中華無双iM@S袁紹が最初に滅ぼされた際、文醜と共に降伏。すっかりゴキ軍に馴染んでしまい、陳宮や文醜、楼玄らと「エロゲー古今東西ゲーム」(お題:ツインテール娘)に興じていた。 作品名:中華争奪戦曹操軍。長安防衛担当。要塞は司馬懿が一晩でやってくれたらしい。 作品名:三國夢想司馬懿軍に仕えていた。 春香曰く「鬱苦しい人」。 美希との一騎討ちで「歌・舞・美」の三要素を兼ね備えた「あいどる」という存在を知り、「あいどる」を目指し戦う。 なんでも美で表現しようとする「美の奇人」。 後に正式にアイドルとしてデビューを果たす。何かが吹っキレたようだ。 作品名:おれ達、黄巾賊!韓馥軍、後の趙王朝の武官の筆頭。やっぱり「武」を「美」と読み替える変人。美しいは正義。 孫礼、管亥と次々に一騎討ちで倒して行き、“奇人張郃・美勝負数え歌”タグがついた。戦後、黄巾党に降る。 作品名:765プロ三国時代やっぱり美の奇人。しかもオカマ口調。 その口調と態度はどこぞのプロトデビルンを想起させる。 張済(チョウサイ) 出演作品:美妓皇帝 作品名:美妓皇帝やよい編に登場。鄒氏の夫にしてプロモーター。 かつて賈詡を臣下にしていたが、貂蝉軍に敗れた際、その賈詡が引退勧告の使者となる皮肉を味わうことになる。 張繡(チョウシュウ) 出演作品:中華争奪戦、後漢流離譚 作品名:中華争奪戦劉備軍の将。毛利元就をバケモノと恐れた。壊滅するときだけなので、あまり出番が無い。 作品名:後漢流離譚長坂の戦いにて劉備を追う。民を傷つける行軍が真の怒りを買った。一騎打ちで真と戦うが、敗北。後にその傷が元で病死した。 作品名:おれ達、黄巾賊!曹操軍。司馬懿の策で兵を伏せ、若本、李粛らと妖怪王軍を包囲殲滅する。 張松(字:子喬/永年)(チョウショウ/シキョウ、エイネン) 三国志随一のブサイクとして描かれている代わりに、内政の手腕は超一流。 作品中では法正ややよいとの絡みがよく見られる。 出演作品:閣下で三国統一、美妓皇帝、中華争奪戦、中学生太守はじめました、三國夢想 俗称:チョロ松 作品名:閣下で三国統一武都の街で内政力の高さに目をつけてやよいをスカウトした。やよいとはすっかり意気投合している。いぇい! 法正の推薦でやよいと共に天海軍入り。やよいを派遣して兵士の士気を上げる場面など、陰ながら流石の活躍を見せている。 作品名:美妓皇帝劉焉のスカウトで、蒋琬、法正とともにやよい軍に加わる。 初登場時には名前は明かさなかったものの、視聴者にはバレバレであったため「?ぶさいくなおとこ」の不確定名をつけられた。 作品名:中華争奪戦天海軍の初陣の相手。武力6なのに何故か血気盛んで一騎討ちに乱入したがる。 その性格を逆手に取った律子におびき出され、一騎打ちで捕らえられた。律子直々に捕らえられる将も珍しい話である。 武威決戦では補給部隊なのに敵に突撃し、高坂義風を捕らえた。 作品名:中学生太守はじめましたあずさに釣られて星井軍に仕官した人その3。真美には陳羣、魯粛とセットで3バカ扱いされている。 あずさ派。大人の包容力が魅力らしい。 作品名:三國夢想法正の友人。法正らと計って蜀軍を動かすが、千早の悲しげな歌を聴き、悲しませることの無いようにと法正に釘を刺した。 後に法正を嫌悪する千早を宥めることになる。 張昭(字:子布)(チョウショウ/シフ) 出演作品:その時貧乳が動いた、中華無双iM@S、765プロ三国時代、中華争奪戦、im@s白馬将軍、おれ達、黄巾賊! 作品名:中華無双iM@Sなぜか下邳にいたところを連行されてゴキ軍入り。張紘を連れてきた張本人。 高順の甘言に乗せられて道に埋まるなど、順調に壊れている。ちなみにやよい派。 やよいーっ!ワシじゃーっ!踏んでくれーっ!! 作品名:765プロ三国時代三国戦隊呉レンジャーで同じ色ばかりのメンバーがいることについてダメ出しをした。 変態孫権の説教担当。 作品名:中華争奪戦張紘、3Gと共に「5G」とされ孫呉の政治的中枢を担っている。 作品名:iM@s白馬将軍袁紹軍にいた。平原の戦いでは公孫瓚軍に奇襲で臨むが、見破られ全軍が大混乱するという事態に。 戦後、公孫瓚の指揮の確かさを認め、自ら降る。アイドルを除けば公孫瓚が自力で登用に成功した初めての将。 作品名:おれ達、黄巾賊!孫堅の臣。主に内政に関しては孫堅に特に頼りにされている。話が長い。周瑜と冥琳にはよくお小言をこぼす。 しかし春閣下軍に取り込まれ大戦化、陳留太守・沈瑩を城ごと寝返らせる。 張任(チョウジン) 出演作品:閣下で三国統一、美妓皇帝、中華争奪戦、三國夢想 作品名:閣下で三国統一劉焉、劉璋に仕えた忠臣。滅亡後も頑なに仕官を拒んでいたが、以前から物凄く仲の悪い法正に煽られ、また厳顔に劉焉の遺言を聞かされたことで春香の大器に触れ、士官を望み許可された。 なお第一次成都攻防戦時、美希に壊走させられているため、美希には一目置いている。 作品名:美妓皇帝律子に説得されやよい軍のスタッフになった。そのため律子の副官として活躍する機会が多い。 生真面目な性格のため、常に呑んでいる簡雍や、やよいに馴れ馴れしい魏延には苦言を呈する。 律子の許可を得ず全軍の撤退命令を出した後は、自らに謹慎を課すなど自分に厳しい。 作品名:中華争奪戦劉焉軍の将。真との一騎討ちは決着がつかず。 蘇った後も二君に使える気はなかったが、厳顔の説得と春香の優しさに触れ、天海軍に参加することに。 なお、張任の父親は紳士だった疑いがある。 作品名:三國夢想蜀軍の将。状況を四字熟語で言い表す独特の話し方をする。 貂蝉(チョウセン) 出演作品:美妓皇帝、おれ達、黄巾賊!、三國夢想 作品名:美妓皇帝やよい編に登場。中華のトップアイドルにして、最も“美妓皇帝”に近い女君。王允曰く「最高傑作」。 自分の使命と王允への家族の情、そしてアイドルの理想と夢に自己矛盾を抱えている。 長安にて、高木順一郎の計らいでやよいと運命の邂逅を果たす。しかし再び出会った際、二人は……。 作品名:おれ達、黄巾賊!呂玲綺と恋の義母で、兄の若本とともに玲綺に行儀作法を厳しく躾た。 作品名:三國夢想呂布の妻。呂玲綺の実母設定。呂布との仲は良好で、今でも新婚気分。 謎の人材派遣会社社長と契約した呂布について劉備軍にやってきた。雪歩に才能を感じ、自分の舞を受け継がせるため厳しく鍛えている。 雪歩担当P。ややすいぎん臭がする。人材派遣会社社長の毒牙から雪歩を完璧に守っているらしい。 張悌(字:巨先)(チョウテイ/キョセン) 出演作品:美妓皇帝 作品名:美妓皇帝あずさ編に登場。大喬軍のスタッフ。孫策に随行した際、長江で雪歩とすれ違い、その際孫策が発した「でっかく育てよ」の言葉に「ひんそーでひんにゅうで…」と反応した自信無げな雪歩の事を憶えていた。 蔡氏攻略に赴く孫堅の分隊の通過を黙認。雰囲気が良い方向に変わった雪歩を賞賛する。 張特(字:子産)(チョウトク/シサン) 出演作品:閣下で三国統一、おれ達、黄巾賊! 作品名:閣下で三国統一曹操軍の将。武陵に侵攻してきた趙範軍に対し、篭城で当たるよう進言した張翼に同調したが、太守の衛瓘にはねつけられる。 作品名:おれ達、黄巾賊!孫礼と南皮で行われたあずさと伊織のライブを訪れる。二人を攫って嫁にしようとした孫礼を諌め、黄巾党に仕官。躁鬱の差が激しい孫礼に手を焼いている模様。 濮陽の戦いでは黄巾党の捕虜交換の使者を務め、夏侯徳と引き換えに伊織を解放させており、伊織にデレられた。穏やかな話し方をする。 張南(チョウナン) 出演作品:iM@S演義 作品名:iM@S演義「張南」という人物は三国志に2名存在するが、袁煕の配下の武将の方。 類い希なる空気武将。空気が読める……以上に、空気そのもの。ステルス迷彩標準装備。通称エアー。 本人も存在が空気同然であることを自覚しているが、美希との相性は最悪。美希に2度遭遇し、2度とも美希によって捕まえられた。 その一件はトラウマになっているらしく、「女と一騎討ちしてもろくなことはない」らしい。 アイドル達が現代に帰還した百三十四回でも姿は見えず。ステルスで隠れていると思われ。 登場は終盤。序盤から活躍した張衛・公孫越らに比べると登場回数は少ないが、要所要所でその空気ぶりを生かしたキャラクターで重要な役回りを演じた。 張邈(字:孟卓)(チョウバク/モクタク) 出演作品:iM@s白馬将軍 作品名:iM@s白馬将軍曹操軍の下邳太守。援軍に来た程昱の珍しいボケには不評を表した。戦後やよいゾーンで公孫瓚軍入りする。 趙範(チョウハン) 出演作品:閣下で三国統一、三国志アイドル伝、中華争奪戦、三国動乱 作品名:閣下で三国統一伊織が仕えている。伊織曰く「臆病な君主」。口調は軽い。 天海軍の桂陽攻略ではこれに呼応し、見事な成果を上げる。 最終的には民や臣下を思い、戦わずして天海軍に降る。まさに苦渋の決断だったが、大いに視聴者の喝采を浴びた。 作品名:三国志アイドル伝殴りましたな!? 父上にも殴られた事の無い私を! 作品名:中華争奪戦韓玄軍に所属。荊州はゼス軍のみにあらずと息巻いたが、伊織隊の兀突骨の藤甲の前に弾かれる。 作品名:三国動乱やる気のない君主。軍のことは鮑隆に任せっきりで、美希に鮑隆が敗北すると城を捨てて逃げた。 張飛(字:益徳/翼徳)(チョウヒ/エキトク、ヨクトク) 夏侯淵の姪(14歳)を攫って結婚したことから、ロリコンとしてネタにされることが多い。 出演作品:閣下で三国統一、曹操P業、その時貧乳が動いた、iM@S演義、中華無双iM@S、真三国志、765プロ三国時代、後漢流離譚、iM@s白馬将軍、ういぽセブン マキシマムiM@S、中華争奪戦、三國夢想、三国×M@ster、美妓皇帝、おれ達、黄巾賊! 俗称:張る飛、ハルヒ 作品名:閣下で三国統一馬謖の理屈倒れな推測を看破したり、閣下を初見で「目は怖いが優しい?」と評したり、本質を見抜く鋭さを持つ名将。 キャラ画が孟獲と格闘ゲームの色違い並みに似ていることから、デュオでの出陣を望む声があるとかないとか。 作品名:曹操P業真性のロリコン。ガチホモ集団の袁紹軍との戦闘を嫌がっていたが、軍功上位三位までにアイドルのサイン色紙をやるといわれると「フタミアミマミアーッ」と叫んで掌を返した。実際の戦闘では劉備がダメージを与えた部隊の止めを次々と横取って刺すことで見事軍功二位をゲットした。 作品名:iM@S演義あずさに無神経な言葉をかけ株を落とすも和解。“ツンデレあずささん”という珍しい姿を見せてくれた功労者。 その後もあずさには全く頭が上がらない。 武力は98。強いのだが、一騎討ちでは呂布・紀霊に敗れるなどいいところがない。終盤に入りようやく一騎討ちで勝利を手にした。 作品名:中華無双iM@S数少ないまともな人。周囲が現実逃避ややよクリ化するなか、唯一常識的価値観を維持している。 作品名:後漢流離譚長坂の戦いでは単騎で曹操軍を引っ掻き回した挙句、河を斬って撤退するという荒業を見せる。また、新兵クラッシャーとして恐れられている。 十四話にて、やよいに反応したことをきっかけに関羽・簡雍に童女趣味を暴露される。アイドルは全員ドン引き。 作品名:iM@s白馬将軍劉備軍壊滅後、袁紹の元にいた。趙雲とやよいの挟撃に遭い、やよいに捕らえられることに。 戦後、やよいゾーンで公孫瓚軍入り。劉備の居場所を知るや、公孫瓚の話も聞かずに一人で走って行ってしまった。 武術大会では関羽をあっさり下して一位をもぎ取る。 作品名:ういぽセブン マキシマムiM@S本編では女性で中央競馬の騎手。 娘の幼稚園から来園拒否されるくらいのショタコン。 合法ロリ部門殿堂入り。 番外編では男性、ヒトケタ以外には興味が無い。 夏侯淵の姪(ヒトケタ)と婚約した。 作品名:中華争奪戦大耳戦隊ゴコレンジャーのゴコレッドだが、常識人のため本当はやりたくない。 真美にロリコン疑惑をかけられている。が、後に真美や山中小鹿に反応したため疑惑は真実へと変わった。 作品名:三國夢想劉備陣営。雪歩がいない時はかいがいしく劉備にお茶を淹れるが、非常にマズイため劉備には不評である。 劉備三兄弟と諸葛亮で行われる鷲巣麻雀では連戦連敗。相当量の血液を抜かれている筈だがピンピンしている。 新加入した呂布との鍛錬はほとんど台風並みで、錬兵場一帯を廃墟に変え、巻き添えを食らった兵士達を瀕死にするほど。 作品名:三国×M@ster劉備と同じく春閣下の元で愚民化している。 作品名:美妓皇帝伊織軍にいた劉備の元を訪ねてきた。その際、お手製の関羽のお面をかぶって一人二役を演じたが、劉備があまりにも素直に騙されたので困惑中。 騒ぎや騒動が大好き。 作品名:おれ達、黄巾賊!劉備軍壊滅後、春閣下軍に取り込まれて大戦化している。娘の鈴々と息子の張苞は八神はやて軍に保護されたようだ。 元々の戦いを楽しむ傾向を狂化されているように見受けられる。 張苞(チョウホウ) 出演作品:閣下で三国統一、中華争奪戦、三國夢想 作品名:閣下で三国統一父・張飛から天海軍に降ってでも生き延びろと言われていたため、江州の敗戦後、劉備軍で唯一降っている。 馬超と真の騎兵の遠征訓練に同行中、ボロボロになった劉備軍の諸将たちと遭遇、義兄弟の関興とも再会を果たす。 作品名:中華争奪戦劉備軍の将。名乗りがゴコレッドの息子なので、父親とは対照的にやる気満々の模様。 半目の亜美が好きらしい。 作品名:三國夢想劉備軍の永安侵攻軍の将だったが、花鬘と亜美真美に防がれ総大将の雪歩を捕らえられてしまった。 しかし、関興とともに語った「皆が貴女を逃がすために戦っている」という言葉は、虜囚生活中の雪歩の心の支えになった。 張宝(チョウホウ) 出演作品:美妓皇帝、三國夢想、おれ達、黄巾賊!、中学生太守はじめました、三国×M@ster 俗称:サロンパス(歴戦の方の渾名) 作品名:美妓皇帝伊織編に登場。名演出家・地公将軍と呼ばれており高い名声を誇っている。登用にきた千早に、正道(青い鳥)と邪道(メカごはん)を歌わせ、アイドルとしての実力を認めて伊織軍に加わる。 妖術は当初は念写や奇天烈な物体を出現させる程度しかできなかったが、次第に開眼。符によって動画再生や他者を変身させられるまでになる。しかし、どこかズレているうえ、使う呪文はアニメ・ゲーム・CMなどの一節。 落雷は千早が猫の物真似とコスプレをしなければ使えないため、封印された。 十勝黄金札によって多数の将が人格を破壊され紳士化、亜美真美を求めて伊織軍に殺到した【徐州大虐殺】の黒幕。 作品名:三國夢想賈詡の紹介で馬超軍に加わる。ウホッの気があり、馬超の巨大な(ぶら~んぶら~ん)を見て加入した節がある。 落雷を落しすぎると紳士分が抜けてしわしわになる。 兄・長角を説得し、【新しき星】を集めるため再び黄巾隊を編成。宗教的には五斗米道に飲み込まれた格好になっている。 作品名:おれ達、黄巾賊!黄巾党の軍師。張角の秘書的役割も勤める。丁寧口調で張角をよく支える大人な人物。 髪を二房に結わえた女子が好みなため、ティアナ・ランスターや柊かがみがいるとちょっと弾ける。 娘に地和がいるが、娘の性格については頭を悩ませている。 作品名:中学生太守はじめました張角の命により密かに雪歩を護衛している。 作品名:三国×M@ster春閣下のアレイズによって反魂される。蘇生と共に洗脳され、愚民と化した。 張楊(字:雅叔)(チョウヨウ/ガシュク) 出演作品:おれ達、黄巾賊! 作品名:おれ達、黄巾賊!ハルヒ軍。第二次南皮防衛戦時、呂布の副官。呂布と仲がいいのは史実通り。 呂布の頼みで、はぐれた真のことを調べるため黄巾党に降る。 張翼(字:伯恭)(チョウヨク/ハクキョウ) 出演作品:閣下で三国統一 作品名:閣下で三国統一曹操軍の将。武陵に侵攻してきた趙範軍に対し、篭城で当たるよう進言したが、太守の衛瓘に、元劉備軍の降将という理由からはねつけられる。 張遼(字:文遠)(チョウリョウ/ブンエン) ⇒個人編-張遼伝を参照 張梁(チョウリョウ) 出演作品:閣下で三国統一、三國夢想、おれ達、黄巾賊!、中学生太守はじめました、三国×M@ster 作品名:閣下で三国統一なんと曹操軍。桂陽の太守に納まっており、部下に董卓がいる。杜預を鈍いのと呼び、馬鹿にしている。 実は黄巾賊は全員懲罰大隊的な役割を担っており、曹操によって無理矢理前線に配置されるよう定められていた。 兄・張宝も孫堅軍との戦いで戦死。生きることに投げやりになっており、戦後、春香により斬首される。 作品名:三國夢想黄巾軍が滅んだ後は司馬懿軍に所属して城主を務めていた。洛陽攻防戦で美希と一騎討ちをし敗北。 美希派。金髪グラマーが好みらしい。 張宝と共に張角を説得。【新しき星】を集めるため馬家で戦う。 作品名:おれ達、黄巾賊!黄巾党の将軍。乱暴口調でやや粗野。嗜好の合う女子に遭遇すると暴走する兄達に手を焼かされている。娘に人和がいる。 ロリ巨乳が好みなのでロマンサー扱いされている。あずさと手合わせして負けたらしい。 あずさに「見た目よりいい人」と言われたことがある。女は厳しいなぁ(視聴者コメントより)。 作品名:中学生太守はじめました張角の命により密かに雪歩を護衛している。 作品名:三国×M@ster春閣下のアレイズによって反魂される。蘇生と共に洗脳され、愚民と化した。 趙累(チョウルイ) 出演作品:中華争奪戦 作品名:中華争奪戦劉備軍所属。真と黄忠の一騎討ちに割り込んだが、馬雲騄に一蹴された。 張魯(字:公祺)(チョウロ/コウキ) 出演作品:曹操P業、iM@S演義、中華無双iM@S、中華争奪戦、おれ達、黄巾賊!、三國夢想、北方IM@S伝 作品名:曹操P業劉表軍に吸収されていた。目から「お米☆ビーム」を発するが、霊力(オーラ)を使い果たして疲れる欠点がある。 上位版の「ハイパーお米☆ビーム(ゲージ1本消費)」も存在する。 貧乏なやよいに米道信者からのプレゼントとして新米を届けた。 春香にすっかり洗脳され愚民と化した武安国、劉表、陳武を見、春香こそ五斗米道の教祖に相応しいと考えてその座を譲ろうとする。結局曹操に許可されなかったため、やよいの案の「米道信者が全員春香のファンクラブに加入する」を実行した。 作品名:iM@S演義空から降ってきた美希を仙女と誤解し、厚遇する。美希曰く「しーくん」。由来は彼の五斗米道での敬称「張師君」から。 第七回、董卓の先鋒として派遣された楊奉を撃退するため、美希の頼みで援軍を派遣。 その後も美希の心強い後ろ盾として何かと頼りにされていたが、美希が消息を絶った際は張衛を左遷している(結果的に張衛を左遷したことが美希との再会につながった)。 うさちゃんP曰く、張衛が担当Pなら張魯は社長的なポジションとのこと。 作品名:中華無双iM@S弟がどうしようもないキャラ崩壊を起こしているのに対し、至ってまとも。 五斗米道はほぼ張衛が取り仕切っている…のかもしれない。 作品名:中華争奪戦配下にランスやシィル、上杉謙信主従や名取など錚々たるメンバーを抱え、度々天海軍の国境を脅かした。 謙信に米倉一つを食い尽くされたことがある。 地力で勝る曹操軍に武威に押し込まれ、米もろくに取れない場所で死ぬのかと嘆いたが、謙信から米はいつも心の中にあると諭され奮起した。しかし影が薄く、実質最後までランス軍だった。 作品名:おれ達、黄巾賊!張角にはちょろ君と呼ばれている。思想の違いがあるとは言え、友人だったらしい。巨乳派。美希を保護していた。 美希には「しーくん」と呼ばれていた。 後にその肉体は春閣下によって大変悲惨なことになる。 作品名:三國夢想五斗米道教主。美希の養父。美希にはパパと呼ばれている。 米倉に捨てられていた美希の泣き声で待望の雨が降ったことから、美希を神の娘として大切に育てている。美希も張魯と米道信者を大切にしており、しっかりとした親子の絆が結ばれている。 官軍となった馬家軍に敗北したが、献帝により布教の自由を認められた。 千早率いる蜀軍に漢中城を追われるなど、なにかとついていない。 作品名:北方IM@S伝五斗米道を率いるが、同じ漢中に張角(太平道)、方臘(マニ教)もおり凄まじくカオスなことになっている。 宗教対立とも呼べないような低レベルな喧嘩をよくするが、春香には頭が上がらない。というか実質春香教になっている。 名前 コメント
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このページ直接編集しない! 考察ページから投稿汁! ふと思った。一回目のループ(EX⇒UL)は鑑純夏によるEX世界の白銀武の因果情報の収束。このときは鑑純夏の無意識領域(白銀に対する純粋かつ機械的な想い)が絶対的な観測者(ラプラスの悪魔ともいえる)2回目のループ(UL⇒AL)は白銀武によるUL世界の白銀武の因果情報の収束。このときは白銀武自身(人類に対する純粋かつ機械的な想い)の無意識領域が絶対的な観測者。最後のほうでラプラスの悪魔はもういないって言ってたのを考慮すると、結果的に鑑純夏と白銀武の愛と勇気により、無意識領域にあったネガティブな感情や思念が解消さて他のではないかと思った。まぁ、ただの思いつきだけどね。 -- (名無しさん) 2006-04-15 23 41 59 ふと疑問に思ったんだけど、純夏が00ユニットになったのは何故なんだろう?A-01部隊の人たちは候補として上げられていたけど、訓練結果などで調べれるとは思うけど、純夏はあんなん(思考も含めて)だったから検査なんてできなかったと思われるし。BETAと接触したただ一人の生き残りだから?もう一つは、00ユニットに情報を移すのに何故元の体が死ぬのだろう?霞の能力を利用して、移していたと思われるけど全ての情報をコピーじゃなく移動っぽい。実験で何人か死亡していたみたいだし。 -- (名無しさん) 2006-04-16 05 56 17 00ユニット候補の適正って、結局のところ「運の良さ」の一点に尽きる。でもって、ALT序盤で夕呼は武の身体検査のデータのみで「興味深い」と言ってるし、もしかしたら何がしかの検査で分かるのかもしれない。でもって、純夏は唯一「BETAの反応炉に直結されていたっぽい」「BETAとの一次的接触を超えて生き残った」と、BETAからリーディングした情報を関連付けて理解するのに最も適していると判断された様子。でもって何故死ぬのか。それはコピーはコピーでも複製ではなくて、すべての脳情報のカット&ペーストの方だったから。つまりは脳から心臓を動かす、肺を動かす、その他もろもろの命令系統まで全てが消えるから死ぬ。 -- (名無しさん) 2006-04-16 13 11 12 逃げ出した世界からAL世界へ戻る時に、武が「何度ループしても絶対にやりとげる」と言った後、夕呼先生が「そんな悠長なこともいってられない」といって因果が流れ込む可能性があると説明しましたが、これって言う必要ななかったことではない?そもそもループした時の他の並列世界の時間軸はどうなっているのか。どの並列世界でも10/22が10/22だとしたら、何度ループして救ったとしても、関係がない気がします。ループと無関係に時間が進んでいたとすれば、あの世界の人はどんどん死ぬことになるんでしょうが、最終的にはなかったことにできます。結局、言う必要はなかったと思うのですが。それと関連して、武が干渉して元の世界から分岐したもう一つのEX2世界。この逃げた世界はどの段階から分岐したのだろうか。数式依頼の時だとすれば、武の靴投げ事件時はすでにEX2世界になる。その経験も持っていたAL武の大元はEX2世界から呼び込まれたと考える。気がつけば純夏は入院しまりもが死んでいて現実逃避としてこんな世界は嫌だと考えたかもしれない武。世界への執着が希薄になり、呼び出されやすくなったと考えると少しはつじつまがあうかな。-- (名無しさん) 2006-04-17 15 48 40 それと関連して、武が干渉して元の世界から分岐したもう一つの EX2世界。この逃げた世界はどの段階から分岐したのだろうか。あえて言うなら、白金武という存在が一つに融合した瞬間ではないかと…重要なのはEX世界でのタケルはALT世界の武との融合を経験していないことである。つまり、この瞬間が分岐点と考えるのが妥当である。-- (うぐぅ~来訪者) 2006-04-17 23 52 36 「ALT序盤で夕呼は武の身体検査のデータのみで「興味深い」と言ってる」これ、実は霞にリーディングさせて、面白い過去を知ってたから、とかじゃないかなぁ?そのシーン、良く覚えてないんだけど。 -- (名無しさん) 2006-04-27 17 18 25 継承にて、甲20号目標が人類が排除した5番目のハイブになる予定とある。では4番目に排除されたハイブはどこだろう? -- (名無しさん) 2006-04-30 07 44 14 1.カナダのサスカチュアン州アサバスカに落ちた2番目のオリジナルハイヴ2.横浜ハイヴ3.佐渡島ハイヴ4.オリジナルハイヴ(喀什の甲1号、コアの破壊のみ)ってことでしょ -- (名無しさん) 2006-04-30 08 08 03 業務連絡(?):その他考察ログの中から、資料性の高そうな「00ユニットや珪素系生物系」の考察コメントを抜き出して別ログ化してみました。一通りレス追ってると思うけど抜けがあったら適当にフォロー(こっちからカット&ペースト)してください。……他のネタも暇な人誰かやらない?w -- (名無しさん) 2006-05-01 02 42 38 尊人はEXでも女なの?温泉で胸隠してたけど それは誰にもわからない・・・築地がネコの世界もあるしねw -- (名無しさん) 2006-05-10 19 41 24 えーとホント今更なんだが炭素生命体以外の生命体って・・・なんだ?既出ならスマン。 -- (名無しさん) 2006-05-11 08 24 03 ↑ペースト中途半端に切れた上に投稿場所マチガエタ。・゚・(つД`)・゚・。 -- (名無しさん) 2006-05-11 08 25 29 女と思われる<ミコト体育祭でも水球だけはひどくイヤがってたし。ミコトの性別を左右するにはスミカが生まれる前の時間まで干渉する必要があると思われる。いかに00ユニットとはいえ、自分もタケルも存在しない世界には干渉不可能でしょ。 -- (名無しさん) 2006-05-11 23 16 15 鎧衣課長が初登場時に、武の顔を引っ張って本物か確認していたけど、あれは「白銀武」という人間の顔を知っていたって事だと思う。 んで、情報省なんてところに一国民の顔写真まである個人データがあるってことは異常で、それが必要とされるってことは、なにがしらの理由で武は国家機関にマークされていたはず。 これは将軍家の全てを管理する城内省にまで個人データがあったことからも、間違いないと思う。 犯罪者であれば警察のデータバンクに登録されていたり、免許などを持っていれば顔写真が残っていた可能性もあるけれど、横浜がBETAに制圧されていた当時、中学生に過ぎなかった武が免許を持っていた可能性は低い。 やはり庶民に過ぎない武が、国家に影響を及ぼす可能性があった事が必要。 UL・AL世界でも「白銀武」という存在は、EX世界と同様に御剣冥夜と幼い頃に出会っていたのではないかと推測する。 但し、作品中でその辺りが一切述べられてないのが疑問・・・ UL・AL世界でも「白銀武」という存在は、EX世界と同様に御剣冥夜と幼い頃に出会っていたのではないかと推測する。こちらは可能性は薄いかと…ほのめかしとしては冥夜エンドでの「またね…」と子供に教えているシーンくらいですが、これだけではなんとも…。冥夜と子供時代に出会っていたなら、冥夜は気が付くはずだしね。 なにがしらの理由で武は国家機関にマークされていたはず。・・・ということなら、「タケルちゃんに会いたい」という「タケルちゃん」とは何者か?といった調査やレポートは結構な量に上ったと思われます。その結果「鏡 純夏」や「白金 武」までは突き止めることができたと思われます。また、心理カウンセリングの見地からも「彼は00ユニット完成の鍵に成る」という話が合ったのではないかと思う。しかし、死人には用は無い…。だが、死人ではない「白金 武」と名乗る人物が捕縛された…。祐呼先生が興味を持たないはずが無いですよね?(笑)肉体的にはDNAパターンまでも同一と成ればなおさら…さらに、彼の言うこととリーディングの結果…彼を冷遇する理由はないとなりますね。 -- (うぐぅ~来訪者) 2006-05-14 19 37 20 あえて此方に書き込もうと思う。仏教チックだが、別にソッチ方面の人間ではない為、予め注意しておく。生命と言う物の定義を問う等と言う事自体が間違っていると思える。宗教にしても思想にしても、科学の分野からしても、共通する物もあれば全く異なる物もある。例えば、キリストだったかユダヤだったかにある生命の存在と、仏教に於ける生命の存在は、形は違うが意味は似ている(前者は有形、後者は無形)。しかし、生命体の存在に於いては其々全く異なっている。ユダヤ等では創造主(神?)が存在し、それが意識的に創り上げたとしている。仏教では形成の世界ではない世界にある生命が、無形の世界から形成の世界に侵入して来た為に現れた形としている。つまり無意識。主に仏教で言えば、珪素か炭素かと言う問題は、単なる素材としての問題でしかなく、生命と言う存在からして見れば全て同じである。キリスト系ではなくユダヤ系と思うが、ある派には仏教と同じ考え方を持つ者達も、生命体とは生命の樹で言う枝先でしかないとしている。例えば、我々と同じ炭素生命体を、我々自身が設計し、創り上げたとしても、我々のもう一つの可能性でしかなく、我々が造物主なのではなく、自然と言う社会が生み出した一つの生命体でしかない。面倒になってきたので、そろそろ終わろうと思う。上位存在なる者が問いは、我々人類からして見れば無価値である。創造主を崇拝するような者の考えは分からんが…私からしてみれば、BETAを創った者が居たとしても、それはBETAと言う器を炭素と言う素材を用いて創っただけでしかなく、其の中に生命が触手(表現です実際ではない)を伸ばしたに過ぎない。自然発生したか否かは、比べるまでも無い。BETAも珪素生命体も自然発生である。珪素生命体と言う自然の一部が新たに生み出した自然の一部。全体からして見れば一つの要素が分割し、二つの要素となったに過ぎない。自然が自然を生み出すのは必然であり、クローンは推奨できないが、クローン技術も同じく人間と言う自然が生み出す新たな自然としての技術であると考えている。生み出す自然と生み出された自然の境界は存在せず、故に、彼らの問いは意味を成さない。上位存在の無意味な問いよりも、私は因果導体という存在の方が気になるのだが…面倒なので結果だけ、私もFinal Episodeの世界がマブラヴの完成形としての新たな世界なのだと思う。プレイはしていないが、それまでは考案の一つでありと同時に試験的な世界でしかなかったのではないか?それは言い過ぎかwま、長ったらしくなったが、以上、資料及び推敲なしの私的考察終わり。 -- (REFEXOS) 2006-05-16 15 35 58 もう少し要約しようよw・何でも自然発生でしょ・よって上位存在の質問は無意味ってなとこ?あとこれは「珪素系生物」系考察に書こうとしてたんだろか。誤爆かな。そうだと仮定した上で敢えて言うと、物語解釈の観点からそういう哲学的な考察はあんま意味がない(面白いから好きだけど)。「彼らの言うところの『生命体の定義』とはなんぞや」が争点かなー。必ずしもそれに人類が同意あるいは納得できる必要なさそうだし。生命という単語が「あsdjfk;」であってもいいぐらい。……と言いたい所だけど、なんか半端に「炭素は変質するから云々」等、人類の生命体認識に近い台詞も吐いたりしてるんだよなぁ。単にライターの底が浅かったというだけの可能性が一番高いんだけど。 -- (える) 2006-05-18 19 45 40 哲学にあらずw以下の私が書く物も、要約はしていません^^;悪しからず。私は『生命体の定義』自体が、どちらも無意味であると考えていた為、BETAや珪素系生物等の考察には入らないと思い、此方に書き込みました。あっ、作品と言う物(因果?,BETA,上位存在,珪素等)を無視して書き込んでいるからと言うのもありますね。『生命体の定義』と言う問いが無意味な訳は…例えた方が簡単かな…。無形であるが当然であるのに、わざわざ仮面と言う形を与えるに等しい。身近に聞くキリスト教(私は無宗教)で言えば、向こう側の存在?の前に神という名のハリボテを置いて、神と言う名のハリボテ(怒られるかな?)を通して向こう側の存在を見るに等しい。『生命体の定義』と言う言葉そのものが、無意味な仮面でありハリボテである。と考えて、私は彼らの考えを無価値としています(例に挙げたのは生命体ではなく生命でありますが)。簡単に言えば、機械と人の間に境界線があるか否かに等しい。将来、機械は生命体になりうる。いや、なる可能性がある。自然の外側から言えば、"何でも自然発生"と言える。また、自然の内側にあって、自然の社会を見たときには、自分が生み出した、もう一つの自分…の様に見える。ただそれだけ。BETAと同じ感じの考えを持つ者達は、現実に人類側に存在するのも確かで。自分達を"神"の奉仕存在だと思い込んでいる宗教団体。そのような人達が、私に神の定義とは何かと、問う様な感じで。全く話にならない。故に"生命体の定義"とは無意味な質問であると、私は思う。一応、要約?"生命体の定義とは"と言う問題は存在しない。と言う事に…なると思う。作品に書き込まれていたとしても、そもそもその問いが間違いである。もし問いであると認めるならば、答えとしては"自らが自然(または生命?)の一部と認識(意識?)している存在"に尽きると、私は考える。 -- (REFEXOS) 2006-05-23 15 04 01 うーーんでももっと根本的な話なんだが、BETAは「おまえ達人類は我々の定義で言えば生命体ではない」といっているだけで、じゃぁ「人類が生命体」と認識できた場合、退去すると どうしても、分からないことがあったのでここに記入させてもらいます。オルタの中ではハイヴ間の通信手段が分かりません。人類が理解できない通信方法があるのか?BETAがハイヴ間を伝書使(クーリエ)のように行き来して情報を交換しているのか?教えて頂けないでしょうか? -- (雑貨屋) 2006-08-20 00 00 24 人類が理解できない通信方法があるのか?少なくともオリジナルハイブの上位存在が純夏(=00ユニット)から情報を受け取るのに別個体のBETAが物理接触したという事実はないようです。もしかしたら、リーディングとプロジェクションを応用した思念波を利用したデジタル通信である可能性はあると思います。少なくとも、地殻振動や音波、電磁波、光、重力波であるなら人類が傍受できるはずです。-- (うぐぅ~来訪者) 2006-08-26 19 06 50 誰も触れていないが小火器についても、項目が有っても良いと思うのだが・・・。因みにテレカ等で水月が持っているのは、SIG SAUER P220かと。 -- (GUNマニア) 2006-09-04 01 30 59 正直拳銃の世界は奥が深すぎる…とはいえ一つだけいえるのは「デザートイーグル」をぶっ放せる女兵士というのはちょっとやだな…(^^;それこそ「悪いこといわねぇ あいつだけはやめとめ」と言いたくなるなぁ…(^^;…きっとそういうことなんだろう(笑)-- (うぐぅ~来訪者) 1977-09-17 11 58 46 面倒なので引用文は使用しませんが、とりあえず、EXとULとALTがそれぞれ別の平行世界なのは夕呼先生の言葉から確実。どれも「元々は一つの世界」(厳密に言えば存在はしないが。)から確立によって分岐した世界ということで間違いない。ここには、時間に関する諸理論の観点からも矛盾はない。武が最終的に帰った世界(以後EP(エピローグの頭二文字)とする)は、EX・UL・ALTのどれとも違う。世界の確立分岐はツリー構造に例える事ができる(これも厳密には違うが)ので、EXを幹とするとEXとULは、ベータが地球に到達したとされる日に分岐。ULとALTは10/22から分岐。EXとEP(武帰還前)はEXから、10/21以前に分岐(特定不能)。と考えられる。EXとEX (まりもが死んだ世界)は武が1人に収束できた瞬間で間違いないでしょう。日付でいえばEXの12/10日。ループした時、他の世界(EX)がどうなるかは特定できないが、影響はないと考えられる。EXで武(ALT)は純夏に会ってるし・・・ただ、因果情報に「時間」という概念を持ち出すのは間違っていると思われる。「別世界の時間も同時進行している」可能性は低い。夕呼先生がEX で「向こうの世界は軸世界だからこっちに転移するときにこっちの時間軸を選べた」と言う意味の事を言っている事。そして、両夕呼先生(EX とALT)が「軸になっている世界の時間軸を伸ばして突き刺している」という意味の事を言っている事。参考として、武が転移して初めて純夏のトイレを覗いたのはALT日付で12/1。EXでそのイベントは11/10です。武はALTの上をループしているので、ループで影響するのは、ループによって新たに発生する確立世界のみ。他の世界は、ループ以前に分岐している世界なので影響はない。しかしあくまで他の世界(主にEX )は存在していて、武が干渉した事実は消えません。ループする前のALTは残ったままなので、ループ後の武がいる世界とは別の、「EXに影響を与え、EX を発生させてしまったループ」の時の世界が、EX に影響を与え続けるという意味だと思います。 -- (01045) 2006-09-18 17 19 20 ところで、話題は全然変わるんですが、カラオケで結構マブラブ関係の曲が入っているようです。現在、JOYSOUND DAM CYBER-DAMなどで、「マブラブ」「未来への咆哮」などの登録を確認しました。孫悟空、USENなどは未確認ですが、WIKIのコラムに「カラオケ・音楽配信」の欄を作ることを提案します。「マブラブ」については歌本や端末で素直に出てくることが多いようです。ただし「未来への咆哮」については「曲名」での検索、「ジャンル」での検索も今のところできていません。(一部で例外あり、現在調査中♪#後述)唯一「歌手名:じゃむ」での検索が可能なことを確認しました。「歌手名:景山」では検索できませんでした。JOYSOUND DAM系列の両方とも同じで「歌手名:じゃむ」でのみ検索可能でした。ただし、一部DAM端末についてはデータ更新ができているせいか「ジャンル」→「ゲーム」→「マブラブ・オルタネイティブ」で検索可能な場合があるようです。この場合、余談として「斬魔大聖デモンベイン」が登録されいたとの未確認情報あり。「未来への咆哮」は音源的にはDAM端末の方が原曲にちかい音のように思います。-- (うぐぅ~来訪者) 2006-09-24 01 41 33 生命について現在の人類は、少なくとも知的生命は、有機物であると判断していて、そう考えている。「無機物」である、たとえば、ロボットがいて、知的活動をしていると考えられるような行動をしていても、それは単に人工知能を搭載したどこかの誰かが開発したロボットとしか思わないだろう。(いや、例外はあるにせよ。)BETAは、ある種ロボットと考えてみよう。人類が、地球外天体にロボットを労働力として送り込むとして、有機生命体が存在していなければ、それは知的生命体がいないと判断してもなんら不思議はないってことです。 -- (名無しさん) 2006-10-09 13 48 14 てーか、機械にやらせる場合、既存もしくは発見済みの生命体の類型に当てはまるもの以外は通常認識できない。生命体を認識できるのは生命体、それもきわめて類型が似通った生命体同士。極端な話、たとえ知的生命体でも発生してから1秒間で絶滅してしまった生命体としてまでは認識できても知的生命体と認識できるかは疑問。同様に例えば1個体の寿命が数億年単位の知的生命体も生命体としてすら認識できるかも怪しい。-- (うぐぅ~来訪者) 2006-10-30 01 55 03 冥夜&悠陽のご先祖様(?)はけーん星海の紋章(戦旗)のラフィールとどうしてもキャラがかぶる!しかも戦艦内の警報音も同じ…どっちが元ネタなんでしょうか?-- (うぐぅ~来訪者) 2006-12-01 16 38 17 「プレスタ2の超マイナーRPG」って、実際あるんでしょうか?既出だったらすみません。因果律量子論の元ネタがあるんだったらやってみたいと思った。 -- (名無しさん) 2006-12-18 12 40 28 冥夜が将軍専用機の武御雷に搭乗者認証システムが搭載されている、と知った経緯について、知っている人いますかね?アンリミッドでは、最後に武へ武御雷に乗って欲しいと言ってましたから、少なくとも訓練生時には知ってなかったはず。となると、考えられるのはALでの正規兵後となるわけですが、委員長達が知らなかった様子では、訓練内容にその辺の座学はなかったと思われます。冥夜個人に伝えられたとも考えられますが、正規兵後は冥夜の政治的影響力は皆無になりましたから、その辺りの事情を個人的に伝えられるとは考え難いです。結果、推論では答えが出ないため、ソース持っている方いましたらよろしくです。 -- (名無しさん) 2006-12-22 04 06 24 少なくとも訓練生時には知ってなかったはず。基本的な影の知識として最初から知っていたと思います。アンリでは移民船のIDを書き換えるほどなので搭乗者認証も書き換えたのかな? -- (名無しさん) 2006-12-23 11 51 38 (名無しさん) 2006-12-22 04 06 24 >基本的な影の知識として最初から知っていたと思いますそれも考えてはいましたが、以下の経緯を考えると可能性は低いのですよね。将軍専用機の認証システムは特性上、書き換えにはかなりの手間と期間があると思われます。冥夜は武のために、自分の移民IDを武へ渡るように手回ししました。その経緯から、武から移民IDについて告白されるまでは、武が移民団へ行くと思っていたはず。そのため、もし、アンリミテッドで冥夜が武のために書き換えを行ったとすれば、矛盾が生じます。『乗って欲しい』という言葉が、書き換えも含めての言葉だったとも考えられますが、人類は最後の移民船へのシャトル打ち上げの後、大反攻が始まります。それを考えれば、書き換え作業を行っている余裕など、あの時点ではなかったはずです。 -- (名無しさん) 2006-12-23 13 10 49 手間や期間があれば書き換えれるってもんでもないような、権限(認証者本人が設定する等)があれば直に可能で、無ければ不可能って感じだと思います。そもそも、実現性を無視した冥夜の願望ってだけかも知れませんしね。認証回避システム自体を取り除く場合に必要なのは手間と期間かな? -- (名無しさん) 2006-12-23 16 06 50 実現性を無視した冥夜の願望>実現しないことを知った上での冥夜の願望 -- (名無しさん) 2006-12-23 16 18 09 もういっそのこと二人乗りで(爆 -- (名無しさん) 2006-12-23 16 23 48 ん~、改めて、アンリミテッドで最後の会話の流れを把握してみました。これは…規律上から、武(一介の国連衛士)が搭乗することが容易ではない、という感じに受け取れるのかな。武 「…………わかった……けど武御雷は……」冥夜:「もしも叶わぬのなら、せめて他の誰も動かせぬよう葬って欲しい……」「私が行ってしまったら……そなた以外にあれに乗る資格がある者はいない」この時点では、冥夜は生体認証について知ってなかったのではないですかね?もし知っていたとしたら、「他の誰も~~」と言うはずありませんし。認証プログラムの処理については、そこら辺の設定に詳しくないので何ともいえず。 -- (名無しさん) 2006-12-23 17 48 06 冥夜が将軍専用機の武御雷に搭乗者認証システムが搭載されている、と知った経緯について、知っている人いますかね? -- (うぐぅ) 2006-12-27 10 34 35 まず、前提として、将軍専用機はそもそも、冥夜(と悠陽も?)がつかえる状態で搬入された。ただ、ULでは最後まで冥夜の政治的地位は変わらないため、あくまで冥夜は将軍の縁者として振舞える。ゆえに武御雷についても現状を維持していた。また、改修やOSのバージョンアップなど、登録情報を変更するような作業が行われなかったために少なくとも冥夜がつかうことに支障のある状態が続くとは考えられない。つまり、「使えて当然」という思い込みが冥夜にはあった。そもそも、この時点ではマニュアルすら読んでいない可能性もあるので、その時点で認証システムの存在を知らない可能性がある。ALTでは政治的な地位が変動したためにいずれ武御雷は搬出される。その準備やOSのXM3への換装などの作業が事前になされており、冥夜の頭では当然、そのときに本来の将軍専用機にもどされた可能性には思い至っていた。で、月詠さんとの交渉の際にそれを確認しようとしていた。その際に、確認として武御雷のマニュアルを読んでいた可能性はある。場合によっては認証情報の書き換えも月読に頼む覚悟すらあったのかもしれない。「だが、私が見逃したとて、かの機の生体認証機能はどうする?」「え?」「そうなのだ、かの機は本来は将軍専用機ゆえ、認証機能が加えられている」「しかし、ここにかの機が運び込まれてから、登録情報が書き換えられたとは聞いてないがな…」「心配するな、認証機能はかの機の特別仕様だ、我々の機にはない」たしかこういうやりとりだったか…これってやっぱり、この時点では確定した知識としてあったと考えるべきだと思う。クーデターの後の空白期に武御雷のマニュアルを読んで生体認証機能についても知ったと思われる。結論:UL冥夜は最後まで武御雷と向かい合わず、マニュアルも読まず、ずっと使えるのが当たり前だと思っていた。したがって、生体認証機能も知らなかった。ALT冥夜はクーデター後に自分の地位と意識が変わったため、姉の好意にも向かい合う心の余裕が生まれた。そして、この時点から横浜ハイブ防衛戦の間にマニュアルなどを読むことで認証機能の存在を知った可能性が高いと思う。-- (うぐぅ~来訪者) 2006-12-27 11 05 39 認証システムについては、おそらく書き換えることが出来ないものであると考えられる。手間をかければ書き換えられる程度の認証システムなら搭載するだけ無駄である。将軍専用機に冥夜が搭乗できるのは、冥夜と将軍(悠陽)が双子(一卵性と考えて差し支えないであろう)であるために、生体認証システムでは悠陽と冥夜の違いを認識することは出来ないからと考えられる。逆に冥夜が桜花作戦まで頑なに搭乗しようとしなかったのは、「将軍専用機に搭乗する」=「悠陽と双子であることを明かす」ことにつながると考えていたからと思われる。 -- (名無しさん) 2007-01-03 00 51 02 生体認証システムでは悠陽と冥夜の違いを認識することは出来ないからと考えられる。それは武くんがはっきりと「網膜認証」との見解を示しているんで、それが正しい認識だとすると、例え一卵性双生児でも同一生体パターンであることはありえない。そもそも、一卵性双生児でも指紋も声紋も静脈パターンも全て異なるパターンであることが個人確認に使える論拠となっているので、有効に機能する生体認証システムにおいて生体情報が同一となる可能性はまずありえません。ですので、冥夜と悠陽の生体情報が一致している可能性はほぼ0%です。白血球型とか純医学的には一致する情報としてはいくつかありますが、それは記号化する際のプロセスでの問題で「実用上数人程度の重複」を意図的に起こさせて、移植実用度を上昇させることが目的だからです。あまり細かくパラメーターを決めても今度はレシピエントに適合するドナーが存在しなくなるという自体を避けるため移植適合度の検査はマッチング可能なぎりぎり必要なレベルに単純化されている。だから、臓器移植の成功率がミスマッチ0の判定であっても100%の成功率は保障できないという話になるのが現実。そもそも一卵性双生児の酷似レベルで個人特定のできない生体認証など、それこそ巨費の無駄遣い以外の何者でもないとは思いませんか?冥夜と悠陽に限っては例外とする逃げ道もあるけど、一人でも一致する他人や縁者がいるということはそれこそ、「手間をかければ、クラックできるレベルの認証システム」に他ならないという矛盾を含みますよ。それよりは「絶対に同一の生体情報はありえないが、任意に複数の登録が可能」としたほうが理にかなっていると思います。まぁ、この問題は武御雷が悠陽個人に皇帝陛下から与えられた専用機なのか、将軍という立場の人間に対して皇帝陛下が貸与したものなのか?によっても認証機能の位置付けは変わってくると思う。前者なら悠陽しか操縦しないことが前提なので、他者複数の登録を許す必要はないとなる。後者なら将軍は悠陽だけとは限らないので複数の登録を前提とする必要がある。-- (うぐぅ~来訪者) 2007-01-04 05 00 19 ↑じゃあUL編の冥夜エンディングで冥夜が武に武御雷を譲ったけどあれはID変更できるのかな?-- (名無しさん) 2007-01-16 11 29 55 うーんちょっとUL編までフォローはできないんだが、こういうエピソードもあったなら、ID変更ではなく「IDの追加ができる」という仕様でほぼ決定的でしょう。それも、登録者の意思で比較的簡単な操作で可能なことを示している。まぁ、そうすると将軍専用機の専有については政治的な手続きの方がむしろ問題かもしれない。-- (うぐぅ~来訪者) 2007-01-16 21 42 26 気になったんですがほとんど出なかったけど、珠瀬ちゃんが一日分隊長を務めるときに会話に出てきた女優ってどんなことしてるんでしょうか?世界的に戦争が続いて画像はゲームガイ(ゲームボーイアドバンスくらい?)の画質で驚嘆されてましたし、インターネットなんて夢の先。どんなお仕事風景なのか推測できる人居られますか? -- (asue) 2007-01-21 11 00 35 現代は企業が運営している放送や、通信施設なんかは国営って考えるほうが自然だと思う。とすると国から援助されてる形になるんじゃないかな?アメリカはともかくヨーロッパは余裕なさそうだから外人さんかもね。市民の生活水準がどの程度に達しているのかわからないけど、非難してなかったお婆さんは自家発電機を除くと田舎ではテレビで見る昭和初期くらいの生活。都会では見た目は今から10年(?)位過去で高層ビルが無い事意外はわからなかったな -- (IOT) 2007-01-21 15 07 48 すいません。避難でした -- (IOT) 2007-01-21 15 08 40 画像はゲームガイ(ゲームボーイアドバンスくらい?)の画質で驚嘆されてましたし、インターネットなんて夢の先。どんなお仕事風景なのか推測できる人居られますか?それはあくまで、携帯モニターとしての画質の高さに対する驚きだからなぁ…むしろ、EX世界よりも画像処理技術やモデリング技術は高度に発展している可能性もありますね。それこそ、デジタルアクターが本物の人間(人格)として認知されてプロパガンダに利用されていたりするということもあながち夢物語とは言えない話になるかも…(しかも見た目では本物の人間と見分けがつかないほど精巧な画像で、戸籍や住民票まで設定され、与えられている可能性も…)まぁ、生身の俳優や女優の仕事の重要な供給源が政府や軍需産業によるプロパガンダというのはあながち無理のある話ではないだろう。-- (うぐぅ~来訪者) 2007-01-21 20 07 23 すこし気になったんですが、オルタの世界で軍隊での昇進条件とその速度はどういった感じになるのでしょうか?従軍時間?戦果?SSでは大群を足止めした功績だったり、香月氏の権限だったりしますが、現代のアメリカ軍などと比べてその条件がどういったものなのか。ご存知の方、教えていただきたく思います -- (IOT) 2007-01-31 12 04 54 米軍士官の場合、2年以上昇進がないと除隊だそうです。-- (うぐぅ~来訪者) 2007-02-08 04 57 33 気になったんですけど月でドンパチを続けられるようなプラトー1ってどれだけの規模で、それだけの時間をかけて作られたんでしょうか一週間で九州・四国・中国地方に侵攻してしまうようなBETAが低重力の状態でどれだけの力を発揮するか分かりませんしあのとき、まだ戦術機は存在しませんでしたそれに、もとは恒久月面“都市”軍事目的のみを考えて作られているわけでもないはずそんななかで5年以上も戦い抜いて、撤退常識では考えられないほど長持ちしてませんか?1958年にバイキングが火星に到着ってことはせいぜい第二次大戦少し前くらいから作られた程度だと思うんですが・・・ -- (強襲部隊) 2007-02-09 02 56 33 プラトー1が無事だったのは面積的な問題なのではないでしょうか?たとえば月のオリジナルハイブ〈BETAの月司令部〉が火星から月に着陸して、BETAが飽和量に達して周りに新しいハイブが作られて、さらにその外周に新しいハイブが作られてという形で領土拡大をつづけていたのではないでしょうか、ならばプラトー1のある地点が離れていて最初の接触から5年たってもBETAの勢力圏にならなかっただけなのでは、ユーラシアを制圧するのに〈日本に侵攻するのに〉BETAは約25年かけています、単純に月とユーラシアの面積で計算すると月の完全制圧に約17年かかるのですから5年では3分の1程度しか制圧されていなっかた為それ以外の場所にあったプラトー1は偵察部隊の戦闘やオルタネイティブ1、2計画に関係する戦闘程度しか行われなかったから基地は無事で撤退も容易であったのではないでしょうか。-- (アラスカ) 2007-02-09 23 50 32 BETAの月面上での戦力は不明です。が、1995年になってようやく兵士級BETAが確認されたわけです。それまでのBETAの対人類戦略としては、地表戦はほとんど行われず、ハイブ内部での突撃戦と突入部隊の全滅の結果BETAのほとんどは未確認のまま戦争が推移していた可能性があります。つまり、月面上のBETAは普段はハイブに引きこもり、資源採取に来てプラトー1に接近した数匹の個体だけを迎撃して戦線を維持していたのではないかと思います。つまり、BETAにとってプラトー1付近は確かに危険地帯ではあってもせいぜいが猛獣に襲われている程度の災害で、ほとんど損害と呼べるようなものはなかったから無視されていたんではないかと。ところが、地球に着てからはハイブ内部まで災害が及ぶようになったので、無視もできなくなった。その災害の性質を探ると地表で発生してハイブ内部にも侵入することが判明した。災害を水際で食い止めるための地表戦用種(突撃級や闘士級?)を開発。さらに地球は他の星では得られない有機化合物など、BETA生産に必要な物質や材料が豊富に「採掘」できた。それらを流用して兵士級を開発。地表運用と輸送のための要塞級の投入、航空戦力への対抗措置としての光線級の登場。などで、約30年の間にBETAの戦力と物量、積極性は加速度的に伸びた可能性があります。だから、プラトー1での戦闘は地球のそれとは比較にならないくらい楽だった可能性はありますよ。まぁ、人間と猛獣の関係になぞらえると、村の外のジャングルに迷い込んだ人間が猛獣に襲われて消息を絶った場合、その周囲を警戒区域として立ち入り禁止にしておけば良い。そうした災害が頻発する地域に対してはバディ(2匹単位)で行かせるとか小隊単位で行動させておくとかで対応するけど、根本的には危険とわかっている地域への進入そのものを控えるなどの措置しか必要ない。これが月面での戦い。しかし、それがたびたび村の中に入ってきて大量の殺戮を行っていくとなると、今度は村全体を全周警戒して村の中への進入を防ぐ必要が出てきた。そこで、村の外でも長時間戦える兵士を養成しなくてはならない。そうしたら、今度は空から攻撃を仕掛けてくる物体も来るようになったので、対抗して対空砲もつくる必要ができてきた。どうも、害獣は村の外のあらゆる場所から湧き出てくるようだ。特に激しいのは東と南と北だから、とりあえず、西に向かって村を拡大しよう。すると、西側からも害獣がやってくるようになった。それでも村の人口飽和は続くので、どんどん新しい村は増えてゆく。やがて、大陸の西端に達してしまったので、今度は比較的抵抗の薄い南に行こう…次は北、次は東に…で、害獣どもの破片を集めて見ると、今までは単に有機物のごみにしか見えていなかったが非常に有用な部品がたくさん含まれていることが判明。これらを再構成して再利用できれば効率良く低コストで駆逐戦車が作れそうだ。…ってなわけで1995年はじめて兵支級が実践投入されました。まぁそんなことを続けていたらある日、害獣が転移した村の一つを全滅させてしまった。どうするか…幸いそこの「村長」は気丈にも虜囚の憂き目に会いながらも生存し情報収集活動をし続けている。害獣たちの生態観察もしている。幸い、害獣たちは地表と空からやってくるだけで、地下からは侵攻してこないので、直近のハイブから根を伸ばせば比較的簡単に奪還できそうだ。といった感じでこの戦いを感じているのではないだろうか?-- (うぐぅ~来訪者) 2007-02-10 00 08 47 わかりやすい例えだと思います。ハイヴが惑星や衛星などで建造されるものなのか情報はありませんが、月面では人類の攻撃方法は爆弾を設置する程度しかないのではないでしょうか?地形の効果を利用しようにも月面では難しい。それに人類が有する無重力化の攻撃方法はミサイルとレーザーくらいですが、BETAの索敵能力が小型種でさえ地平線まで見通す力があるのですから、月での攻撃はすべて察知されていると思います。また、低重力下では戦術機のような高速機動を制御するのは高い技術が必要となります。BETAも、その目的は資源の採掘にあるのですから地表に生態系の無い月面での活動は地下に向かうものと思われます。地球と違い(大気や急激な地殻振動、内部の溶岩など)、月面では妨害も無く資源採掘に必要な深度まで容易に到達できるため、ハイヴを設置する数が少なく、BETAの警戒網に穴があるのではないかと思います。ゆえに、月面での戦闘はゲリラ戦ともいえない防衛戦闘であり、情報収集や大気圏内からは大気が邪魔をして観測できない宇宙空間での観測に目的があるのだと推測されます。そう考えると最低限の装備はレーダー施設にあるのですから、移動基地と考えることも出来ます。-- (IOT) 2007-02-10 14 19 59 アンリミでの疑問アンリミテットの世界で武は最高でどれぐらい生きていたのでしょう。武が死亡した時点で世界はループする。オルタで説明されていた通りなら各ヒロインエンドで、彼女たちが移住した星で子供と共に夜空を見上げていたあの時点までは、少なくとも武は地球で生きていたってことですよね?子供の様子からしても5~6年は生きていたと考えますがどう思われますか?-- (新参者) 2007-02-11 18 21 05 何度もあと10年しか持たないってでてるから、約10年では?でもアンリミの武だと最初の8分が一番厳しい気がする最初の8分切り抜けられたら、操縦技術あるし結構がんばれたのかもね -- (名無しさん) 2007-02-11 21 05 26
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新聞書評(2017.3-) 2017.4.30 (朝日新聞) (ひもとく)憲法施行70年 山室信一 戦後史で読む憲法判例 山田 庄幸司郎 たたかう戦後精神 け(参考 ×悪態の精神 庄) この日、集合。 井上ひさし あし 憲法が危ない! 鈴木邦男 (売れてる本)『米中もし戦わば』 ナヴァロ(橋爪大三郎) ×オレたちのプロ野球ニュース 長谷川(サンキュウータツオ) 『そろそろ、部活のこれからを話しませんか』 未来のための部活講義 中澤(斉藤) 県立 8F375.1ナ 市立375.1ナ アメリカ帝国の終焉 進藤(諸富) 講談社現代新書 あ 冬の日誌 オースター(蜂飼耳) けあしだ 内面からの報告書 オースター(蜂飼耳) けあしだろ (辻山良雄の文庫・新書) 『国のない男』 ヴォネガット 県立 7F933ホ 市立934ボ 建築文学傑作選 須賀敦子 あ 『捨てる女』 内澤旬子 『ちいさい言語学者の冒険』 広瀬(野矢) 県立 8F801.0ヒ 大学801.04H72c ×ルネ・マグリット 利根川(横尾) あま世へ 沖縄戦後史の自立にむけて 森(斉藤) け 金利と経済 翁(加藤) けしだ (著者)『「週刊文春」編集長の仕事術』 新谷 8F051.6シ 大学 (毎日新聞) (鼎談 南方熊楠生誕150年) 南方熊楠 松居 けし 『南方熊楠 菌類図譜』 荻原解説 県立 市立474ミ 神社合祀に関する意見 日本文学全集14所収 池澤夏樹編 けあしだ 『安倍官邸「権力」の正体』 木下(藻谷) 県立 青森 大学312.1O78a 角川新書 『フクシマ6年後 消されゆく被害』 歪められたチェルノブイリ・データ 日野(沼野) 大学493.19H61f 公 『スウィングしなけりゃ意味がない』 佐藤(若島) 県立 7Fサト 市立913.6サト ×(著者)旧グッゲンハイム邸物語 森本 (昨日読んだ文庫)大竹英洋 人間の土地 水晶 シュティフター ×地方自治のあり方と原子力 反原発運動全国連絡会編 (読売新聞) (著者)月の満ち欠け 佐藤 けあしろ (読書情報)みみずくは黄昏に飛びたつ 村上×川上 けあしろ? 処女たち ネミロフスキー(土方) け(前書) 『フランス組曲』 『勉強の哲学』 千葉(伊藤) 市立002チ 大学002C42b ユーラシア帝国の興亡 ベックウィズ(出口) けだ 『何がちがう?どうちがう? 似ている日本語』 ササキ(柳川) 県立 青森 市立814サ 大学814.5Sa75n 昭和の店に惹かれる理由 井川(稲泉) け ゲンロン 0 観光客の哲学 東(三浦) 『電卓四兄弟』 カシオ「創造」の60年 樫尾(塚谷) 8F007.3カ 市立007カ グローバル・ジャーナリズム 澤(苅部) 岩波新書 あだ ×ファット・キャット・アート ペトロヴァ(宮部) (日経新聞) (この1冊)ポスト・ケインズ派経済学 鍋島(根井) け (半歩遅れの読書術)福嶋亮大 水滸伝 吉川訳 岩波文庫 儒教エリートの外部の民衆的世界 『中動態の世界』 国分功一郎(山本) 能動でも受動でもない 名誉と恍惚 松浦(山城) 日中戦争の頃 けあし 法のデザイン 水の ネット時代の著作権 け ×「誘う」ブランド ウェーバー 脳内ファンタージー ×評伝 森恪 小山(井上) 中国政策に関与した政治家 『日本犬の誕生』 志村(水原) 県立 8F645.6シ 市立645シ ルポ 希望の人びと 生い 認知症 けあしだろ 飛躍への挑戦 火災 JR東海の会長 けあ ×(あとがき)夢の住家 森山良子 われらの子ども パットナム 格差 けだ (広告) 『猿神のロスト・シティ』 市立295プ 人類の未来 吉成 けあ 『アマゾンと物流大戦争』 角井 大学675.4Ka28a NHK出版新書 『2050年の技術』 英『エコノミスト』誌は予測する 県立 8F504ニ 市立504ニ 大学507E19n 六504ニ☆AIが思考することはない。(『2050年の世界』 県立 8F304ニ 市立304ニ) 著作権の誕生 宮沢 け 『ペンタゴンの頭脳』 県立 発達障害 岩波 あしだ ×やり抜く脳の鍛え方 茂木 ×リーダーの教養書 出口 マッキンゼーが予測する未来 だ データ・ドリブン・マーケティング ジェフリー け 『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』 グーグルの個人・チームで成果を上げる方法 あのGoogleが社内でやっている神速仕事術57 グジバチ 県立 青森 六336グ (『0秒リーダーシップ』 大学336.3G89z 六336グ) ×江戸・明治の古地図からみた町と村 金田 ×マイバッグ ローホー はじめての人のための3000円投資 あし 2017.4.23 (朝日新聞) (ひもとく)林京子の文学 富岡幸一郎 ×祭りの場・ギヤマン ビードロ ×長い時間をかけた人間の経験 林京子全集5 け (売れてる本)『サイコパス』 中野(阿部) 名誉と恍惚 松浦(佐伯) われらの子ども パットナム(斉藤) 米国における機会格差 けだ ×ザップル・レコード興亡記 伝説のビートルズ・レーベルの真実 マイルズ(細野) 『毒々生物の奇妙な進化』 ウィルコックス(市田) 県立 8F481.9ウ 市立481ウ 大学481.9W73d 六481ウ 『ロボットの歴史を作ったロボット100』 まトロニック(佐倉) 県立 6FY25マ 市立548マ 六548マ オネイログラフィア 夢、精神分析家、芸術家 マージン(○木) 夢の記述 だ 『系外惑星と太陽系』 井田(円城) 県立 7FS445イ 大学1648 『江戸→TOKYO なりたちの教科書』 岡本(末國) 8F213.6オ 市立213オ (著者)オリジナル版隠れ増税 さっちん 荒木 (斎藤環)李さん一家 つげ ×(ビジネス)隠れ増税 山田(小林) (古典 桜庭)フランケンシュタイン シェリー 光文社 けあ ×(オススメ)Hiromi Nagakura 長倉洋海 世界の紛争 (新書) 文系人間のための「AI」 高橋 労基署は見ている。 原 けだ 発達障害 岩波 あしだ 財政から読みとく日本社会 井手 けあだ (毎日新聞) 『毒々生物の奇妙な進化』 ウィルコックス(海部) ゲンロン0 観光客の哲学 東(橋爪大三郎) (この3冊)『「おいしさ」の科学』 素材の秘密・味わいを生み出す技術 川崎寛也選 県立 市立498.5サ Cooking for Geeks 第2版 料理の科学と実践レシピ あ 『美味しさの脳科学』 においが味わいを決めている シェファード 県立 市立491シ 大学491.37Sh14 六491シ ×フランス料理を描く フロリレージュ 川手 『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』 山中ほか(小島) 7S159.7ホ 市立159ボ 大学159.7B63 『モラルの起源』 実験社会学からの問い 亀田(大竹) 県立 8F491.3カ 市立491カ 大学491.37Ka44 化学史事典 化学同人2万円 だ 無常の使い 石牟礼(池澤) けあし ×(著者)While Leaves Are Falling... 金山 写真家 (昨日読んだ文庫)ドリアン助川 のろのろ歩け 中島京子 僕は奇跡なんかじゃなかった ヘルベルト・フォン・カラヤン レーベル け (読売新聞) (著者)『ジブリの文学』 鈴木敏夫 県立 市立778ス 大学778.77Su96j 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』 江國香織(長島) 県立 7Fエク 市立913.6エク 大学913.6E44n 六913エ われらの子ども パットナム(出口) けだ(関連)『子供の貧困が日本を滅ぼす』 フェミニストたちの政治史 大嶽(三浦) けだ 『春画で学ぶ江戸かな入門』 車(清水) 県立 『特派員直伝 とらべる英会話』 研究社 県立 7FT837.8ト 市立837ト 『原点 THE ORIGIN』 安彦(奈良岡) 県立 8FA726ヤ 大学726.1Y64g 『日本ノンフィクション史』 武田(宮部) 中公新書 『ドライバーレス革命』 自動運転車の普及で世界はどう変わるか? リプソン(柳川) 県立 大学537L67d ×哲学者と下女 高(納富) 伊勢神宮 藤田 (日経新聞)4.22 (今を読み解く) アート・マーケット 小川敦生 ×巨大アートビジネスの裏側 石坂 『巨大化する現代アートビジネス』 グラネ 県立 市立706グ 六706グ 現代アート経済学 宮津 こ 絵、6億円が100億円に MIURA (この1冊)ポスト・トゥルース アメリカの誕生 池田(石田) だ 『岩場の上から』 黒川(清水) 県立 7Fクロ 市立 日本人のシンガポール体験 西原(大東) け ×演奏史譚 1954/55 山崎 クラシックの転換期 挑発する写真史 金村 だ(い) 『夢遊病者たち』 第一次世界大戦はいかにして始まったか クラーク(板橋) 県立 8F209.7ク 市立209ク 大学209.71C76m 公 『帝国大学』 近代日本のエリート育成装置 天野(竹内) 中公新書 7FS377.2ア 大学2424 公 『父と私』 田中真紀子 県立 8F289.1タ 市立 六289タ ×日本経済論講義 コミネ (あとがき)『北斎まんだら』 梶よう子 県立 7Fカ 市立カ 六913カ ×グローバル・イスラム金融論 吉田 (広告) 『聖徳太子』 ほんとうの姿を求めて 東野治之 岩波ジュニア新書 県立 6FY11シ ☆太子の事蹟を認める立場 『情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて』 ヒダルゴ 根本原理を求めて 県立 大学 記者と権力 滝鼻 だ 牙を研げ 佐藤優 あ ガリラヤからローマへ 地中海世界をかえたキリスト教徒 松本 あだ 新しい人体の教科書 ブルーバックス けし 『ヨハネス・コメニウス』 汎知学の光 相馬 ヨーロッパの知られざる知の巨人 県立 市立371.2ソ 大学371.23C85S 公 『遺書』 東京五輪への覚悟 森喜朗 8F289.1モ 市立289モ 生産性 伊賀 けあ 採用基準 伊賀 けあ 『スタンフォード式最高の睡眠』 「いまの説明、わかりやすいね!」と言われるコツ 浅田 あ 『かわいい浮世絵』 県立 青森 市立721ヒ 『神・時間術』 樺沢 『超AI時代の生存戦略』 シンギュラリティに備える 落合 県立 8F304オ ×一流の本質 foodion 無理なく続けられる人の時間術 古市 (『無理なく勉強を続けられる人の時間術59』 古市 県立 8F379.7フ 市立) 2017.4.16 (朝日新聞) (売れてる本)『僕らが毎日やっている最強の読み方』 池上、佐藤(塩田評) 市民 市立002イ ×自然史 露口(横尾) 『私が死んでもレシピは残る 小林カツ代伝』 中原(斉藤) 県立 8F289.1コ 市立289コ 『スウィングしなけりゃ意味がない』 佐藤(末國) 県立 7Fサト 市立913.6サト THE PIVOT アメリカのアジア・シフト キャンベル(立野) 米国の思考読み解く重要参考書 だ 『日本精神史』 自然宗教の逆襲 阿満(原武史) 市立162ア 『独裁者たちの最期の日々』 デュクレ(山室) 県立 8F313.8ト 市立313ド 『昭和天皇の戦争』 山田(保坂) 県立 8F210.7ヤ 市立210.7ヤ ×新潟県知事選では、どうして大逆転がおこったのか。 横田(諸富) ×(著者)小さき生きものたちの国で 中村 (ビジネス)『超AI時代の生存戦略』 落合(清野) 県立 8F304オ (古典百名山)(大澤)資本論 資本主義は一種の宗教、無意識の宗教 (毎日新聞) ヤズディの祈り 林(角田) け ×昭和の能楽名人列伝 羽田(渡辺) (この3冊)主婦 阿古真理選 モダンガール論 斉藤 けあし お母さんは忙しくなるばかり コーワン けだ 家父長制と資本制 上野 けあしだ 『生物科学の歴史』 現代の生命思想を理解するために モランジュ(村上) 県立 市立460モ 公 中世、ロワール川のほとりで聖者たちと。 (本村) けだ 『経済指標のウソ』 世界を動かす数字のデタラメな真実 カラベル 県立 8F331.1カ 市立331カ 大学 公立 『みんなの知らない 世界の原子力』 海外電力調査会編著 県立 8F543.5ミ 名誉と恍惚 松浦(川本) 魔都上海の裏通り けあし (著者)源氏姉妹 酒井 けあし? 『いのちの証言』 ナチスの時代を生き延びたユダヤ人と日本人 六草 県立 市立234ロ 『「原因と結果」の経済学』 中室 県立 8F331.1ナ (昨日読んだ文庫)東田 暗号解読 (読売新聞) (著者)現代感動詞用法辞典 浅田 け 『神田神保町書肆街考』 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで 鹿島茂(苅部) 県立 市立213カ ×遙かなる他者のためのデザイン 久保田(伊藤) 裁判の非情と人情 原田(橋本)岩波新書 けあし さむらい道 高橋(土方) 出羽山形藩最上義光 けあし 出会いなおし 森絵都(朝井) けあしろ ことばのしっぽ (三浦) けあし 『外来種のウソ・ホントを科学する』 トムソン(塚谷) 県立 8F468ト 市立468ト 大学468To62g 『土偶のリアル』 誉田(稲泉) 市立210.2コ 『山登り語辞典』 県立 7FX786.1ス 市立786ス (日経新聞)2017.4.15 (リーダーの本棚)SUBARU社長 吉永 (座右の書)新訂・経営の行動指針 土光 (その他) 落日燃ゆ、運を天に任すなんて、石田禮助の生涯、もう君には頼まない、ビッグボーイの生涯 現代活学講話選集7 王陽明 『指導者とは』 ニクソン ・強い意志と、他者の意志を動かすすべを知っている マネジメント エッセンシャル版 けあしだろこ 坂の上の雲、竜馬がゆく (この1冊)『ドライバーレス革命』 自動運転車の普及で世界はどう変わるか? リプソン(藤原) 県立 大学537L67d 『原点 THE ORIGIN』 安彦(竹内) ガンダム 『スウィングしなけりゃ意味がない』 佐藤(千野) 県立 7Fサト 市立913.6サト 『日本ノンフィクション史』 武田 中公新書 『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』 2020年に激変する国土・GDP・生活 窪田 県立 『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』 ロンソン(荻上) 7F361.4ロ 『一緒にいてもスマホ』 SNSとFTF タークル(橋元) 県立 市立361.4タ なぜ僕たちは金融街の人びとを嫌うのか? ライエンダイク け ×国家の矛盾 高村 安保法成立の裏側 ×(あとがき)笑いのカイブツ タカユキ (広告) 『友達以上、不倫未満』 秋山 市立367.3ア 大学367.4A38t ネットの高校、はじめました。 け 『高校生からはじめるプログラミング』 あしろ 『夜型人間のための知的生産術』 斉藤 『建築から見た日本古代史』 武澤 ちくま新書 大学1247 『SPRINT 最速仕事術』 8FN336.2ナ市立336ス ×陽明丸と800人の子供たち 『ドローンが拓く未来の空』 鈴木 市立538ス デザインってなんだろう? マツダ けし 作家的覚書 けあだ 日中漂流 けあだ 『異才、発見!』 岩波新書 県立 7FS371.5イ 大学1659 こども君主論 斉藤 世紀の大発見 フィンセント・ファン・ゴッホ ウェルシュ=オフチャロフ 『日本列島創生論』 地方は国家の希望なり 石破 県立 7FS318.6イ 市立318イ ×コスパ飯 成毛眞 ×ヤセないのは脳のせい 茂木 『さあ、才能に目覚めよう』 ラス ウェブテストのアクセスコード付き 1800円 2018.4.9 (朝日新聞) (ひもとく)旅立ちの季節 上田岳弘 三四郎 夏目漱石 『大学1年生の歩き方』 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ トミヤマ 県立 6FY15ト 市立377ト 大学377.9To59d 公 『筋トレが最強のソリューションである』 青森 市立159テ (売れてる本)一九八四年 新訳版 オーウェル ハヤカワ(市川) 大学933.7O71s 『虜囚』 コリー(柄谷)拡大する島国イギリスの試練と秘密 県立 哲学してもいいですか? 三谷(野矢) 哲学教育 ろ 時間のないホテル ワイルズ(円城) 未来かホラーか けあしろ 『ローカルブックストアである』 大井(市田) 県立 『本屋、はじめました』 辻山(市田) 県立 芸術の言語 グッドマン(○木) だ なぜペニスはそんな形なのか べリング(サンキュータツオ) けし 『世界を変える「デザイン」の誕生』 シリコンバレーと工業デザインの歴史 カッツ(佐倉) 県立 大学501.8Ka88s 公 マッキンゼーが予測する未来 ドッブス(加藤) だ (著者)日本の近代とは何であったか 三谷 けあだ (山本)日本の昔話 柳田国男 7FB ×(ビジネス)新たな”プロ”の育て方 原田(勝見) (新書) 『人はなぜ物語を求めるのか』 千野 ちくまプリマー新書 6FY91チノ 大学901.3C47h 六901チ 公 大避難 何が生死を分けるのか 島川 あ 消費税は下げられる 森永 け ×シン・ヤマトコトバ学 シシドヒロユキ (桜庭一樹)オズの魔法使い 角川文庫 (オススメ)『インターネット文化人類学』 市立立007セ (毎日新聞) 『宮沢賢治の真実』 修羅を生きた詩人 今野 立 7F910.2ミ 市立910.268ミ どうでもいい。 地球から月へ 月を回って 上も下もなく ジュール・ヴェルヌ インスクリプト社 け (この3冊)鉄道ミステリー 原口隆行選 点と線 松本清張 新幹線殺人事件 森村誠一 けあ 終着駅殺人事件 西村京太郎 あ 安達峰一郎 日本外交官から世界の裁判官へ 柳原(加藤陽子) けだ 発達障害 岩波(佐藤優) 文春新書 あだ 『そして、ぼくは旅に出た。』 はじまりの森 ノースウッズ 大竹 7Fオオ 市立914.6オ 六914オ 日本の戦略外交 鈴木 ちくま新書 大学1236 ×忍者の掟 川上(磯田) 忍者の末裔 高尾(磯田) あし (著者)ヒトと文明 狩猟採集民から現代を見る 尾本 ちくま新書 大学1227 (昨日読んだ文庫)カレー沢薫 桐島、部活やめるってよ 『葬られた文部大臣、橋田邦彦』 戦前、戦中の隠されてきた真実 高橋 県立 (読売新聞) (大河内)『地球全史』 白尾ほか 県立 市立456シ ×(著者)愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家 延江 『魂でもいいから、そばにいて 3.11後の霊体験を聞く』 奥野(稲泉)8F147オ 市立 公 ×多田駿伝 岩井(奈良岡) あやつられる難民 米川(三浦) ちくま新書 大学1240 ぼくの美術ノート 原田(尾崎) け 鮪立の海 熊谷(土方) けあし 『貧困と闘う知』 教育、医療、金融、ガバナンス デュフロ(柳川) 県立 市立333デ 大学333.8D95h 公 理性の起源 網谷(納富) けあしこ 『クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説』 堀川(塚谷) 県立 2018.4.8 (日経新聞) (今を読み解く)行政サービスは効率的か 真渕 『市民を雇わない国家』 前田 県立 日本の行政 村松 中公新書 けあだ 『流しの公務員の冒険』 霞が関から現場への旅 山田 8F318ヤ 市立318ヤ (この1冊)フィリピン 井出 中公新書(大泉) けあだ (半歩遅れの読書術)福嶋亮大 ○刈 谷崎 フジタの白鳥 佐野(三浦) けだ ゆらぐ玉の緒 古井(井口) けあし カリスマフード 畑中 けあ 文芸翻訳入門 藤井 けあ 『系外惑星と太陽系』 井田 岩波新書 県立 7FS445イ 大学1648 ×珍奇な昆虫 山口 光文社新書 二つの政権交代 竹中(待鳥) だ 『コンスタンツェ・モーツァルト』 小宮(岡田) 大学289.3Mo98K 『ミャンマー権力闘争』 アウンサンスーチー、新政権の攻防 藤川 県立 8F312.2フ 市立312フ 『同一労働同一賃金の衝撃』 山田 県立 8F366.4ヤ 市立366ヤ 大学366.4Y19d 六366ヤ (あとがき)『世界まるごとギョーザの旅』 久保えーじ 7FP596.2ク 市立 (広告) 『「週刊文春」編集長の仕事術』 間違いだらけの学習論 西林克彦 新曜社 あだ レトリック流法律学習法 フリチョフ ハフト 木鐸社 け 2017.4.2 (朝日新聞) (ひもとく)リーダー論 ライフネット生命保険会長 出口治明 貞観政要 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 湯浅邦弘 宋名臣言行録 ちくま学芸文庫 梅原訳 ムハンマド 世界を変えた預言者の生涯 アームストロング け 『夢遊病者たち』 第一次世界大戦はいかにして始まったか クラーク 県立 8F209.7ク 市立209ク 大学209.71C76m 公 統治の書 アルムルク セルジューク朝の名宰相 岩波書店 けだ (売れてる本)『アンダーアース・アンダーウォーター』 地中・水中絵図 ミジェリンスカ(武田) 県立 7FJ45ミ 市立J450ミ 六450ミ クラウドガール 金原ひとみ(斎藤) けあしろ 私をくいとめて 綿矢(斎藤) けあしろ 海と生きる作法 川島(佐伯) けだ 鯨を生きる 赤嶺(山室) け ×「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝 荒川(季邦) 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』 嵯峨(季邦) 県立 7F910.2サ 市立910.26サ (池上冬樹) 『ゴーストマン 時限紙幣』 ホッブズ 県立 7F933ホ 市立933ホ 六933ホ 冬の灯台が語るとき テオリン けあし ビブリア古書堂の事件手帖7 三上 あしろ 福祉政治史 格差に抗するデモクラシー 田中(斎藤) けしだ 『愛しのオクトパス』 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界 モンゴメリー(宮田) 県立 市立 青年の主張 まなざしのメディア史 佐藤(原武史) け 『科学報道の真相』 瀬川 ちくま新書(佐倉) 大学1231 (著者)いのちの車窓から 星野源 けあし (石田純一)ディンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ カレ ×(ビジネス)ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?川上(梶山) (新書) 『人工知能の核心』 羽生善治 NHKスペシャル取材班 7FS007.1シ 市立007ジ 大学007.13H11j 歩く、見る、聞く 宮内 けあだ 『モラル・ハラスメント』 イルゴイエンヌ 県立 8F361.4イ 市立 公 ×国家の矛盾 高村 (毎日新聞) ×メイン・ストリートのならず者 ヤノヴィッツ ザ・ローリング・ストーンズ ×健康診断は受けてはいけない 近藤誠(養老) (この3冊)トランプ時代に再び読む 町山智浩選 一九八四年 新訳版 ハヤカワepi文庫 だ すべて王の臣 ウォーレン けあし ここでは起こりえない ルイス 研究社出版 20世紀英米文学案内13 シンクレア・ルイス 大学 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』 江國香織(湯川) 県立 7Fエク 市立913.6エク 大学913.6E44n 六913エ ×舞台をまわす、舞台がまわる 山崎正和オーラルヒストリー(鹿島) (著者)『裸足で逃げる』 沖縄の夜の街の少女たち 上間陽子 『裸足で逃げる』 岩波茂雄文集 全3巻 植田康夫ほか(張) け (昨日読んだ文庫)辛酸なめ子 醜い日本の私 中島 け セメント樽の中の手紙ほか 葉山 ちくま文庫 あ (読売新聞) (著者)死にゆく人のかたわらで 三砂 けあし 『植物はなぜ薬を作るのか』 斉藤和季(宮部) 大学499.87Sa25s 結構レベルが高い 文春新書 スパイクマン地政学 スパイクマン だ イブン・バットゥータと境域への旅 家島(出口) けだ 『科学者18人にお尋ねします。宇宙には、だれかいますか?』 佐藤(服部) 県立 6FY244ウ 市立440ウ ゆらぐ玉の緒 古井(塚谷) けあし 自閉症と感覚過敏 熊谷(伊藤) けあだ 地方都市の覚醒 山路(安藤) け ×怪魚を釣る 小塚(稲泉) (村上春樹インタビュー) 自己革新の源泉 肉体的なトレーニング。昨年末もフルマラソン 翻訳で文章を鍛える いろんな音楽を聴く (日経新聞)2017.4.1 (リーダーの本棚)Jパワー会長 北村雅良 (座右の書) 自然手帖 尾崎 ほんとの自分にもどる 115のヒント クンツ けあ (その他愛読書) 博物誌 ルナール 白水社 け ヒトラーが町にやってきた アレン ソフト・エネルギー・パス ロビンズ だ コンスタンティノープルの陥落 けあしだ、ロードス島攻防記、レパントの海戦 塩の ひとりぼっちの叛乱 富田 し 会社はだれのものか 岩井 けあ (この一冊)石油の呪い ロス(須藤) け(著者)レント、レント・レージング、制度崩壊 切腹考 伊藤(神野) あし ビリー・リンの永遠の一日 ファウンテン(○巣) けあしろ (半歩遅れの読書術)福嶋亮大 孤独な散歩者の夢想 ルソー け ありのままのアンデルセン ブース けあ ぼくの死体をよろしくたのむ 川上 けあしろ 『「原因と結果」の経済学』 データから真実を見抜く思考法 中室(乾) 県立 8F331.1ナ 「働く青年」と教養の戦後史 福間(吉見) し (あとがき)いのちの車窓から 星野源 けあし 裁判の非情と人情 原田 岩波新書 あしだ 『蔡英文自伝』 白水社 県立 8F289.2ツ 市立289ツ☆自分の論理で思考し、自分のものとする学習法。模索しながら考える。 『世界でもっとも美しい量子物理の物語』 量子のモーメント クリース 県立 8F421.3ク 市立421ク 公 (広告) われらの子ども 米国における機械格差の拡大 パットナム 2017.3.26 (朝日新聞) (ひもとく)移住 内澤旬子 ×「小商い」で自由にくらす 磯木 『地方創生大全』 木下 県立 8F318.6キ 市立318キ 大学318.6Ki46c 公 『羊飼いの暮らし』 リーバンクス 県立 8F645.4リ 市立64リ (売れてる本)タテ社会の人間関係 中根(橋爪大三郎) アイデアが明快で応用もきく あだ ×土方巽 宇野邦一(宮沢) 切腹考 伊藤(星野) けあし 『ショコラ』 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯 ノワリエル(中村) 県立 市立779ノ 『岩場の上から』 黒川(大竹) 小説(再処理、最終処分) 県立 7Fクロ 市立 『選択しないという選択』 ビッグデータで変わる「自由」のかたち サンスティーン(武田) 県立 市立331サ 大学331Su74s ☆選択しないということを能動的に選択しなければならない。(大屋雄祐解説) ×「三陸津波」と集落再編 岡村(五十嵐)「理想村」に学ぶ 不平等を考える 斎藤 ちくま新書(過ぎた) 大学1241 『松居直と絵本づくり』 藤本(蜂飼耳) 県立 市立019フ☆月刊絵本「こどものとも」の編集者 (毎日新聞) 切腹考 伊藤(持ちだ) けあし ×京舞つれづれ 井上(三浦) (この3冊)池田晶子 中嶋廣選 新・考えるヒント けあし 死と生きる 獄中哲学対話 あだ 14歳からの哲学 けあし 『ドラッグと分断社会アメリカ』 ハート(内田) 県立 8F368.8ハ 市立368ハ 『安倍三代』 青木(中島岳志) 8F288.3ア 市立288ア 六288ア 幻想の坩堝 ベルギー・フランス語幻想短編集 けあ 検証 アベノメディア ×料理のアイデアと考え方2 後藤明生コレクション2 前期2(荒川) け (著者)俳句と暮らす 小川 あしだ (昨日読んだ文庫)太田 食物漫遊記 種村 (読売新聞) (著者)『芝公園六角堂跡』 西村 県立 7Fニ 市立ニ 六913ニ 黒島の女たち 城戸(稲泉) けあしろ 福祉政治史 田中(苅部) けしだ 不平等を考える 斎藤(苅部) ちくま新書 大学1241 メーゾン・ベルビウの猫 椿(土方) せいのめざめ 益田(青山) あし クラウドガール 金原(長島) けあしろ 『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』 ロンソン(宮部) 7F361.4ロ ×マルティン・ルター カスパー(納富) 「パパが大変」が「面白い!」に変わる本 安藤(朝井) あし ナスカイ 梅 あ ばつ数理法務のすすめ 草の (日経新聞)2017.3.25 (この1冊)「接続性」の地政学 カンナ(岡崎) だ 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』 江國香織(佐々木) 県立 7Fエク 市立913.6エク 大学913.6E44n 六913エ 鬼殺し 甘(小野) けあし 生成不純文学 木下 あし 『科学者18人にお尋ねします。宇宙には、だれかいますか?』 佐藤 マッキンゼーが予測する未来 ドッブス 『ウニはすごい バッタもすごい』 本川(福岡) ×リーダーの基準 清水勝彦 『ゼロデイ』 山田 政府が進めるサイバー攻撃 米中露サイバー戦争が世界を破壊する 8F391.6ヤ 市立391ヤ (あとがき)『宮沢賢治の真実』 修羅を生きた詩人 今野 県立 7F910.2ミ 市立910.268ミ どうでもいい。 (広告) 知的な老い方 外山 『超AI時代の生存戦略』 落合 県立 8F304オ 人生を変えるモーニングメソッド エルロッド 『JALの現場力』 金子 県立 小さな会社の稼ぐ技術 『定年男子定年女子』 45歳から始める「金持ち老後」入門! 7FK591オ 市立591オ 六591オ 『ルポ トランプ王国』 もう一つのアメリカを行く 金成 岩波新書 県立 7FS312.5カ 大学1644 公 シルバー・デモクラシー 寺島 けあだ 『原点 THE ORIGIN』 「おもてなし」という残酷社会 けあ あきれた紳士の国イギリス あ 『改訂 桜は本当に美しいのか』 欲望が生んだ文化装置 水原紫苑 大学910.2Mi94s ☆個人的には、桜より梅の方が好きだが。 『東京の森を歩く』 7FS652.1フ 『理化学研究所』 ブルーバックス 県立 7FS407.6ヤ 市立407ヤ 大学408B94.2009 『地球はなぜ「水の惑星」なのか』 県立 市立450カ 2017.3.19 (朝日新聞) (ひもとく)ジャズレコード100年 奥泉光 ジャズからの挨拶(相倉久人ジャズ著作大全 下巻) 日本フリージャズ史 副島 けあ 日本のジャズ史 戦前戦後 内田 新編 風雲ジャズ帖 相倉 あ (売れてる本)老いへの「ケジメ」 斎藤(佐々木) あし 春に散る 沢木耕太郎(武田) けあし 大鮃 藤原新也(武田) あ 田中正造と足尾鉱毒問題 三浦(諸富) 建築史とは何か リーチ(五十嵐) け 『クラウド時代の思考術』 パウンドストーン(佐倉)適切な検索には相応の知識とリテラシーが必要 六115パ (東直子がすすめる文庫) 半自叙伝 古井 けあしろ 『蚊がいる』 穂村 こぼれ落ちて季節は 加藤 けあし ポピュリズムとは何か 水島(原武史)中公新書 けあだ ゴジラ幻論 倉谷(円城)(著作)新版・動物進化形態学 けだ、『分節幻想』 動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史 倉谷 比較形態学 県立 (ビジネス)『子育て支援と経済成長』 柴田(森) 県立 市立369シ (著者)『家族最後の日』 植本一子 8F740.2ウ 市立740ウ (オススメ)『新・映像の世紀 大全』 NHK 県立 8F209.7シ 市立209シ 六209シ (新書)『火山で読み解く古事記の謎』 蒲池明弘 県立 (毎日新聞) ジョージ・F・ケナン回顧録(岩間) 富国と強兵 中野(松原) けあ (この3冊)ロシア革命 亀山郁夫選 ロシア革命 カー 大学 『文明としてのソ連』 初期現代の終焉 石井 県立 8F238.0イ 市立 大学 公 スターリン批判 和田春樹 け 紫式部日記を読み解く 池田(小島) 日記で読む日本史シリーズ全20巻 け 中井久夫集1 働く患者(斎藤環)「世に棲む患者」「働く患者」の二編 け 柳田国男 ちくま新書(川田) 大学1218 『夢遊病者たち』 第一次世界大戦はいかにして始まったか クラーク(池内) 県立 8F209.7ク 市立209ク 大学209.71C76m 公 ×経済政策 不確実性に取り組む 松原 現実:不確実性-社会的規制もでる ×2100年へのパラダイム・シフト 広井、大井 (昨日読んだ文庫)竹内薫 雪国 ティファニーで朝食を 村上春樹訳 ミリアム、夜の樹 あ カポーティ ポラーノの広場 宮沢 あ (読売新聞) (細谷雄一) 戦後国際秩序とイギリス外交 あだ 安保論争 ちくま新書 大学1199 迷走するイギリス け 歴史認識とは何か し ×(著者)認められたい 熊代 『騎士団長殺し』 村上(三浦) ガリバルディ 藤沢 中公新書(出口) あだ ランニングする前に読む本 田中(服部) けし 武田氏滅亡 平山(清水) し 決定版! グリーンインフラ 日経BP社(塚谷) け 『ルポ希望の人びと』 ここまできた認知症の当事者発信 生井(橋本五郎) 県立 8F493.7イ 市立493イ 大学493.75I38r 六493イ ドラゴン・ヴォランの部屋 ファニュ(土方) あ アドルフ・ヴェルフリ 服部(伊藤) け (日経新聞)3.18 (リーダーの本棚)日本政策投資銀行相談役 橋本徹 (座右の書) ×山田方谷に学ぶ改革成功の鍵 野嶋 (その他) 峠 司馬 けあし 財政破綻を救う 山田方谷「理財論」 深沢 あ ×炎の陽明学 矢吹 歎異抄 岩波文庫 だ ×都鄙問答 経営の道と心 由井 日本の進路を決めた10年 エントウィッスル し 『文明の衝突』 新・地政学 山内 し 中東・エネルギー・地政学 寺島 あ (この1冊)日本経済史 沢井、谷本(八代)江戸時代からの流れとらえる こ 『騎士団長殺し』 村上春樹(加藤) 『クラウド時代の思考術』 パウンドストーン(中野) 108年の幸せな孤独 中野 け 『子育て支援と経済成長』 柴田 現代日本の官僚制 曽我(飯尾) け アメリカと中国 松尾(佐々木) けだ 『免疫革命 がんが消える日』 日経 7FS494.5メ 張作霖 杉山 けし (あとがき)『社史の図書館と司書の物語』 神奈川県立川崎図書館社史室の5年史 高田 県立 8F016.2タ 市立016タ 六016タ 『グーグルに学ぶディープラーニング』 日経ビッグデータ編 大学007.13G91 (広告) 不平等を考える 斎藤 ちくま新書 けだ 神田神保町 鹿島茂 けし 近代日本の洋風建築 開化編 藤森照信 県立 市立523フ 大学523.1F61Ka、栄華編 『モラルの起源』 かめた 岩波新書 『正しいコピペのすすめ』 宮武 県立 6FY204ミ 組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ 菊澤 佐藤優推薦 け? プロテスタンティズム 深い 中公 あだ 『帝国大学』 近代日本のエリート育成装置 天野 中公新書 7FS377.2ア 大学2424 公 企業不祥事はなぜ起きるのか 稲葉 あだ ×長生きの統計学 ×仕事が速い人はどんなメールを書いているのか 2017.3.12 (朝日新聞) (ひもとく)トランプが立つ世界 大澤真幸 ×熱狂の王 ドナルド・トランプ ダントニオ トランプ ワシントン・ポスト取材班 あ 『ルポ トランプ王国』 もう一つのアメリカを行く 金成 岩波新書 県立 7FS312.5カ 大学1644 公 帝国以後 アメリカ・システムの崩壊 トッド ヨーロッパとアメリカの亀裂 けあしだ 『反知性主義』 森本あんり ヨーロッパ/アメリカの差異の歴史的起源、キリスト教がアメリカに移植されて被った変質 県立 市立192モ (売れてる本)『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』 栗原(最相) 6FY11ク 市立779ク 六779ク 徳川家康 笠谷(原武史)死後の体制転覆を恐れた理由 け 自分とは違った人たちとどう向き合うか バウマン(杉田) け 自由貿易は私たちを幸せにするのか? 上村(諸富) 多国籍企業だけを利するTPP け貸し 狩人の悪夢 有栖川(末國) けあしろ こびとが打ち上げた小さなボール セヒ(星野) あし? 小説ライムライト チャップリンの映画世界 チャップリンはおか(横尾) けあし 『覗くモーテル 観察日誌』 タリーズ(武田) 市立936タ 『シリア難民』 キングスレー(立野) 県立 8F369.3キ 市立369キ ×(ビジネス)情報法のリーガル・マインド 林(小林) (著者)私のつづりかた 小沢 あ 毒盃 佐藤紅緑 けあし ×近代天皇論 片山 『植物はなぜ薬を作るのか』 斉藤和季 大学499.87Sa25s 文春新書 結構レベルが高い。 ×イスラーム入門 中田 集英社新書 『王様でたどるイギリス史』 池上俊一 県立 6FY223イ 市立847 ×教養としての10年代アニメ 町口 (毎日新聞) すばらしい新世界 ハクスリー(池澤) 一九八四年と並ぶディストピアものの代表 け(光文社) 貧困と闘う知 デュフロ(大竹) けしだこ (この3冊)井伊直虎 小和田哲男選 ×井伊氏サバイバル五〇〇年 大石 井伊直虎 夏目○史 あこ ×井伊直虎と戦国の女100人 川口 『MARS 火星移住計画』 デイヴィッド(海部) 県立 8F445.3テ 市立445デ 覗くモーテル観察日記 タリーズ(若島) し 福島インサイドストーリー 今井 自治体職員 こ 『ルポ トランプ王国』 もう一つのアメリカを行く 金成(伊東) 岩波新書 県立 7FS312.5カ 大学1644 公 (著者)『文明は<見えない世界>がつくる』 松井孝典 県立 7FS112マ (昨日読んだ文庫)はんつ遠藤 歩くアジア 下川 あ ×週末ちょっとディープなタイ旅 (読売新聞) (空想書店)畠山重篤 『森が消えれば海も死ぬ』 第2版 県立 市立519マ 大学 2010 『橋をかける』 子供時代の読書の思い出 美智子 市立 『生命とは何だろう?』 長沼 県立 市立460ナ 『ノーダリニッチ島 K・スギャーマ博士の動物図鑑』 県立 9F 市立 『ヒラメ・カレイのおもてとうら』 山下 6FY248ヤ おもしろい。 (ヤマザキマリ)シリウス ステープルドン SF あ (著者)『ウニはすごい バッタもすごい』 本川 7FS483モ ×悲愛 金菱清(土方) 東北学院大学震災の記録プロジェクト 愉しい学問 ニーチェ(納富) だ貸し「悦ばしき知識」がタイトル新たに 講談社学術文庫 大学134.94N71t ×アメリカ大統領は分極化した議会で何ができるか 松本(奈良岡) シャクシャインの戦い 平山(服部) け 死を想え 今西 平凡社「書物をひらく」シリーズ け <統計から読み解く>都道府県ランキング No.2 久保(宮部) あし No.1(けあし) 中国の誕生 岡本(苅部) 近代型のネイションの誕生 だ 絵画の歴史 ホックニー(伊藤伊) けあ (前著)秘密の知識 け キャスターという仕事 国谷(三浦) けあだ 『ミステリーな仏像』 本田(稲泉) 県立 8F718ホ 六718ホ (日経新聞)3.11 (今を読み解く)「遊び」超えるゲーム産業 細井浩一 『日本デジタルゲーム産業史 増補改訂版』 ファミコン以前からスマホゲームまで 小山 県立 8F589.7コ 市立589コ 『現代ゲーム全史』 中川 市立798ナ ×VRビジネスの衝撃 新 (この1冊)金融危機はまた起こる プレンだー(福田) こ 低反発枕草子 平田(東) けあ さあ、見張りを立てよ リー(越川) けあし ボローニャの吐息 内田 あ 魂でもいいから、そばにいて 奥の あし (新書)『奨学金が日本を滅ぼす』 朝日新書 県立 市立373オ 公、『人類と気候の10万年史』 ブルーバックス マーケティングに強くなる 恩蔵(田中) だ 戦場に行く犬 グッダヴェイジ(高橋) けあ 黒島の女たち 城戸 けあしろ AI時代の働き方と法 大内 け ×(あとがき)怪魚を釣る 小塚 『燃えない電池に挑む!』 69歳からの起業家・吉田博一 県立 『島嶼学への誘い』 嘉数 沖縄からみる「島」の社会経済学 県立 『コロンブスの不平等交換』 作物・奴隷・疫病の世界史 山本 県立 8F209.5ヤ 市立209ヤ 六209ヤ 『縄文時代』 山田 歴博フォーラム 『イルカと日本人』 追い込み漁の歴史と民俗 中村 県立 市立664ナ (広告) 受かる勉強33のルール 山田 あし 『週刊文春 編集長の仕事術』 8F051.6シ 大学 SLEEP スティーブンソン けあし すべての悩みは脳がつくり出す 茂木 あ 『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』 ヨグマタ相川圭子 7FF498.3ア 六498ア 『乱読のセレンディピティ』 外山 県立 8F019.1ト 『老いの整理学』 外山 県立 市立367.7ト p.96 森銑三氏は、気に入った記事を切り抜き、袋に入れて保存。いっぱいになると切り抜きを整理して、一冊の本を書き上げた、という。 『新聞大学』 外山(珠玉の3冊) 市民 『シャトゥーン ヒグマの森』 増田俊也 県立 7Fマス 市立 『貧困クライシス』 国民総「最底辺」社会 六368フ☆相対的貧困の増加、『下流老人』 『広告業界という無法地帯へ』 県立 ブコウスキーの酔いどれ紀行 最高でサイテーなヤツがいたんだ!! あ ×自由な自分になる本 増補版 服部みれい ×文明開化 灯台一直線! 土橋 ×イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880 『僕らが毎日やっている最強の読み方』 池上 佐藤 市民 市立002イ ×DeNAと万引きメディアの大罪 『シャープの中からの風景』 シャープ社員がブログに綴った3年間 元シャープ社員A 大学540.67Mo89s 『日本列島100万年史』 ブルーバックス 県立 市立454ヤ 『書く力』 池上 7FS816イ 市立816イ 公 読売新聞編集手帳の竹内氏との対談 ・文豪たちの大喧嘩 谷沢 毒舌家。音読の効果(池上:伝える力は書いたあとで音読) 学習まんが 日本の歴史 全20巻 18年ぶり全面改訂 あ 2017.3.5 (朝日新聞) (ひもとく)民俗芸能と震災 山内明美 津波のまちに生きて 川島 大学369.31Ka97 『YOKAI NO SHIMA』 フレジェ 県立 (著作)『WILDER MANN 』 『あなたが最期の最期まで生きようと、むき出しで立ち向かったから』 須藤 県立 7F911.5ス 市立911.5ス (売れてる本)夜行 森見 (阿部) けあしろ 『騎士団殺し』 村上春樹(斎藤) 県立 7Fム 市立ム 六ム サザビーズで朝食を フック(加藤) けあ ×複数性のエコロジー 篠原(武田) 『脳はなぜ都合よく記憶するのか』 記憶科学が教える脳と人間の不思議 ショウ(円城) 県立 青森 市立491シ 縫わんばならん 古川(宮沢) けあしろ ヤズディの祈り 林(大竹) け 復興キュレーション 加藤(五十嵐) し 皇族と天皇 浅見(保坂) ちくま新書 あ 大学1224 (ビジネス)新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ! け (新書) デヴィッド・ボウイ 野中 あだ ×ADHDでよかった 立入 ×里地里山エネルギー 河野 「革命」再考 的場 け (著者)我が名は、カモン 犬童 あ (毎日新聞) (今週の本棚) 『騎士団殺し』 村上春樹 県立 7Fム 市立ム 六ム (この3冊)鮨 中原一歩選 ×ひかない魚 新津 『すきやばし次郎 旬を握る』 里見 9F 7FB596.2サ 市立 失われゆく鮨をもとめて 一志 けあ 人はどうして老いるのか 日高(村上) 旧版は、プログラムとしての老い ×写真集 サハリン逍遥 片山 赤い星は如何にして昇ったか 石川 ×北朝鮮の国家戦略とパワーエリート ×劇作家 秋元松代 山本(渡辺) (著書)ルポ 思想としての朝鮮籍 中村 『ロシア革命』 池田(沼野) 岩波新書 (読売新聞) (著者)Y先生と競馬 坪松 あ 『本屋、はじめました』 辻山(稲泉) 県立 『ローカルブックストアである』 大井(稲泉)県立 あなたの人生の意味 ブルックス(尾崎) あ 書簡の時代 ロラン・バルト晩年の肖像 コンパニオン(ダン) け 人種戦争という寓話 廣部(奈良岡) けだ おばちゃんたちのいるところ 松田(青山) けあし 『フンボルトの冒険』 ウルフ(塚谷) 貧者の息子 フェラウン(長島) け 裸足で逃げる 上間(朝井) けし (日経新聞)0304 (リーダーの本棚)魚谷雅彦 資生堂社長 (座右の書) 私の生き方 小林 けあ マーケティング22の法則 ライズ こ (その他) この国のかたち ハードワーク jy本好 あ? ゴルフが上手くなれば人生でも成功する ウッド ×ターゲット シュシャン (この1冊)政府の隠れ資産 でったー だ (半歩遅れの読書術)渡辺靖 肩をすくめるアトラス ランド だ 『フンボルトの冒険』 ウルフ(樺山) 『羊飼いの暮らし』 リーバンクス(池内) 県立 8F645.4リ 市立64リ プルーストと過ごす夏 コンパニオン けあし 『毛の人類史』 なぜ人には毛が必要なのか ステン 県立 8F491.1ス 市立 六491ス ×「経営の定石」の失敗学 小林(小川) 『消えゆく「限界大学」』 小川(両角) 県立 市立377オ 入門東南アジア近現代史 岩崎 あ ブロックチェーン革命 野口 けあしだろ (あとがき)『ちばてつや自伝』 屋根うらの絵本かき 青森 市立916チ (広告) 儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇 けあしろ ×日本の武器で滅びる中華人民共和国 『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』 2020年に激変する国土・GDP・生活 窪田 県立 『大英自然史博物館の《至宝》250』 県立 8F406.9タ 市立406ダ 『シュレディンガーの猫』 ハート=デイヴィス 創元ビジュアル科学シリーズ 市立420ハ 『宮沢賢治の真実』 修羅を生きた詩人 今野 県立 7F910.2ミ 市立910.268ミ どうでもいい。 『閉された言語・日本語の世界』 鈴木孝夫 市立810ス 韓国人による北韓国論 あ ×嘘だらけの日仏近現代史 ×AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則 『ラマヌジャン探検』 岩波科学ライブラリー ×世界が地獄を見る時 ×日本をダメにするリベラルの正体 ×初めてのディープラーニング オープンソース Caffeによる演習付き ×瞬間フレームワーク 超速で問題を解決す
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【まどか☆マギカ】佐倉杏子はかき氷可愛い91 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1330511612/ 33 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/01(木) 00 22 05.81 ID JgalCLnT0 114 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/02(金) 00 17 48.81 ID EBlPFdon0 [1/2] 189 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/03(土) 00 04 32.83 ID pmsHcYvc0 [1/2] 275 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 00 19 10.14 ID bEOwLVTi0 366 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 00 33 50.55 ID xQfHTqi70 [1/2] 476 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/06(火) 00 25 25.98 ID ORaS5DpS0 [1/2] 580 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/07(水) 00 20 38.33 ID eQBJ/hvG0 [1/2] 680 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/08(木) 00 09 33.45 ID BC+wVfyu0 [1/3] 810 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/09(金) 00 19 26.90 ID SaTttvDH0 944 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/10(土) 00 25 44.51 ID Gi/aWbDO0 33 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/01(木) 00 22 05.81 ID JgalCLnT0 3月1日、今年も六分の一が終わってしまった 今日は神秘主義団体黄金の夜明け団が発足した日で満州国の建国が宣言された日 音楽家フレデリック・ショパンや小説家芥川龍之介、哲学者の和辻哲郎の誕生日でもある 黄金の夜明け団(GD団)はマグレガー・メイザースら三人の魔術師によって発足したが後に分裂する 因みにGD団の教義はカバラ思想を中心にタロットや占星術、グリモワール、エジプト神話などを習合したものとされるとか ショパンといえば数々のピアノの名曲を生み出した音楽家として有名だ バイエルやブルグミュラーと同じくピアノを習った殆んどの人はショパンの曲に触れた事だろう 彼の作曲した中でも特に有名な曲の一つとして「別れの曲」(練習曲Op.10-3)が挙げられるが、 「別れの曲」というのは邦題で付けられたものであり、ショパン自身が「この曲を別れの曲と名付けよう」と言ったわけではない また、「別れの曲」は『黒鍵』や『革命』などと同様にエチュードだ。 練習曲で、あそこまで素晴らしい曲を作れるという事は、やはりショパンは天才だったのだろう 無数の素晴らしい曲を生み出してきたショパン。わたしも彼を見習って杏子ちゃんと一緒に素晴らしい愛の音楽を創りだそう そして、お互いにお互いを調律し合って、最高の、一世一代の、甘美で優美で情熱的で優雅な曲を奏でよう 恐ろしい夢を見た。ホールで奏でられる魔女の饗宴(Symposium magarum)。発狂した赤と青が混ざる。 無数の奏者の奏でる荘厳で悲痛なヴァイオリンの音。主賓は甲冑を纏った恐ろしい人魚 其処にわたしと杏子ちゃんはいた。わたしは杏子ちゃんの結界に護られている。杏子ちゃんは槍を構える 甲冑の戦士は剣を振り上げ、無数の車輪が杏子ちゃんを襲う。杏子ちゃんはそれを槍の柄で弾き返す しかし、怒涛の如くに廻る車輪は杏子ちゃんを傷つけ、わたしを護っていた結界を粉砕した それでも杏子ちゃんは人魚に何かを呼びかけていた。わたしも何かを呼びかけていた。 何を、誰に呼びかけていたのかは覚えていない。それでも、それはわたしにとって大切なものであるという事だけは分かった 甲冑の人魚はわたしの身体を巨大な手で捕らえ、締め上げる。骨が軋む。内臓が潰されそうになる。しかし、悲鳴をあげる事すら出来ない。 意識が朦朧とする中、杏子ちゃんの哀しみの混じった怒号がわたしの鼓膜を劈くように飛んだ。次の瞬間、わたしを束縛するものはなかった。 わたしを束縛していたものは夥しいほどの血を流し、そのまま床に叩き付けられる。わたしの身体も同じように叩きつけられるのだろう。 この高さから落ちたらただでは済まないだろう。骨折するか、血反吐を吐くか、そんなことはどうでもよかった。 わたしはわたしを襲った人魚と杏子ちゃんのことが気がかりだった。でも、わたしの意識はそこで途絶えた。 あれが所謂絶望というものなのだろうか。その時わたしはもう二度と杏子ちゃんとおしゃべりしたりする事が出来ないように感じた 「そんなことがねぇ・・・」 わたしは杏子ちゃんに、わたしの見た夢を話した。わたしの身体は震えていた。 怖かったの。自分の身体に死が迫った事もあるけど、杏子ちゃんとの別れを身体で感じ取ってしまった事が怖かった 「あんたの話から考えると、夢の中のあたしは死んじまったって考えるのが妥当だね。どんな結末かは知らないけどさ」 さらっと言ってしまう杏子ちゃん。わたしはそれに反論しようとしても言葉が出ない。そんなわたしが情けなかった 「でも、あんたの見たのはあくまで夢だろ?現にあたしはここにいる」 そう言って杏子ちゃんはわたしの身体を抱きしめた。それはとっても温かくて安心できるものだった 「それでも、あんたが恐ろしくて悲しくて仕方ないって言うんならさ、祈ってやってくれ」 杏子ちゃん・・・? 「あんたの夢の中で死んだあたし、そしてその苦悩に喘いだ甲冑の人魚ってやつの幸福をさ 祈りってのは絶対に届く。神様はただ残酷なだけじゃないからさ」 そう言ってわたしの頭を撫でる 「だからさ、そいつらの分まで、あたし達は笑えばいいんだよ。あんたの夢の中で笑えなかった分、 あたしはあんたと一緒に笑って幸せに生きていこうと思う」 いつの間にかに、わたしは杏子ちゃんに抱きついていた。 幸せになれなかった夢の中のわたしと杏子ちゃんには鎮魂歌を 今、こうして幸せに愛し合っているわたしと杏子ちゃんには賛美歌を わたしは杏子ちゃんと一緒に奏でたの コメント 114 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/02(金) 00 17 48.81 ID EBlPFdon0 [1/2] 3月2日、今日は大安。縁起がいいね杏子ちゃん。 今日は 明暦の大火が発生した日で携帯ゲーム機ニンテンドーDS Liteが日本国内で発売した日 第37代内閣総理大臣米内光政や旧ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフの誕生日でもある 明暦の大火は1657年、江戸幕府第4代征夷大将軍徳川家綱の治世に発生した大火災だ その被害は甚大で、当時の江戸の大半を焼き尽くしたとされ、振袖火事・丸山火事とも呼ばれる事がある その被害の大きさは東京大空襲や関東大震災などの戦禍・震災を除けば、日本史上最大のものと言われる この大火災は不思議な事に火元が1箇所ではなく、本郷・小石川・麹町の3箇所から連続的に発生したものらしい また、火元については諸説あり本妙寺失火説・幕府放火説・本妙寺火元引受説が特に有名だ ゴルバチョフは日本ではペレストロイカ(ロシア語で「再構築(改革)」の意)の提唱者として知られているだろう ペレストロイカ、そういえば杏子ちゃんがこの前にイカが食べたいと言っていたのを思い出した イカ飯、イカの一夜干し、イカの刺身・・・杏子ちゃんはどの料理が好きなのかな 今度、杏子ちゃんと一緒に新鮮な海のイカを獲りに行きたいな。でも、わたしは魚などの生物を触るのは苦手だった・・・ だけど、杏子ちゃんと一緒ならそれくらい克服出来るかもしれない。杏子ちゃんの笑顔の為なら何でも出来る。 そう思うとわたし、もう何も怖くない。わたしと杏子ちゃんの愛があれば恐れるものなんて何もないよ! 部屋を掃除していたら花火セットが見つかった。去年の夏の福引で当たったものだろう それはかなり豪華なもので普通の花火から閃光花火、ロケット花火にねずみ花火と色々揃っている 杏子ちゃんはその花火セットに興味津々のご様子。そんなわけで今日は花火をして遊ぶ事にしたの そして、現在は20:00、夜の8時、場所はわたしの家の庭。もう夕飯は終えたから思いっきり遊べるね 「冬にやる花火ってのも面白いかもな」と杏子ちゃんは蝋燭に火を灯しながら言った わたしはそんな杏子ちゃんに燭台を渡した 「ん?馬の形をした燭台なんて珍しいじゃんか。いったいどうしたんだい?」 この前、お買い物に行った時に見つけて買ったんだ。可愛いでしょ? 「あんたらしいチョイスだな。じゃあ、こいつにはちょっと蝋燭を持っていてもらうとするか」 杏子ちゃんはお馬さんに蝋燭を預ける。じゃあ、そろそろ冬の花火大会を始めようか 「てぃろ・ふぃな~れぇ~♪」 杏子ちゃんは可愛らしい声を出しながら誰もいない方向にロケット花火を発射させる 因みにティロ・フィナーレというのは杏子ちゃんの魔法少女の師匠の必殺技の名前らしい 杏子ちゃんの放ったティロ・フィナーレは水の溜まったバケツの中にぽちゃんと墜落した 「あたしのティロ・フィナーレが・・・」と杏子ちゃんはしゅんとした顔をする そんなに気を落とさなくてもいいよ。まだ、ロケット花火は残ってるんだし 「そうだな。まだティロ祭りは始まったばかりだしな!」 なんか今日の杏子ちゃんはテンションが高い・・・。だが、それがいい。 冬の花火祭りの〆は閃光花火。儚くも命を燃やして踊る光はとっても綺麗だ 「ティロ花火もいいけど閃光花火も綺麗でいいな・・・」 ティロ花火じゃなくてロケット花火だよ杏子ちゃん・・・。でも、確かに閃光花火って綺麗だよね 決して強い火ってわけじゃないけど、とっても綺麗。その儚さもまた風情があっていいよね そんな事を言っている間にわたしの閃光花火は最後の光を放ち終えた。なんだかちょっと寂しいな でも、これが万物流転、諸行無常、盛者必衰の理なんだよね 「あたしのはまだ生きてるな」 杏子ちゃんの閃光花火はまだ光を失っていなかった。 「あっ・・・」 でも、すぐに杏子ちゃんの閃光花火の火も消えてしまった 「なんか寂しいな…。でも、この閃光花火は幸せそうでいいな」 閃光花火は蝉に似ている。地上での1週間という短い命を削ってお腹の底から鳴いている わたし達人間も同じようなものかもしれない。命は短いかもしれないけど、その短さに負けないくらいの素晴らしい光を放てるはずだから 「あー楽しかった!今年の夏も一緒に花火やろうな」 杏子ちゃんはそう言ってわたしに微笑みかけた。 その晩、わたしと杏子ちゃんは一緒に愛の花火を楽しんだのでした コメント 189 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/03(土) 00 04 32.83 ID pmsHcYvc0 [1/2] 3月3日、今日は桃の節句、雛祭りだ 今日は足利義昭が織田信長討伐のために挙兵した日で『星条旗』がアメリカ合衆国の国歌として制定された日 電話機発明者アレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日で作曲家ヨハン・パッヘルベルの命日でもある ベルが電話の実験に成功し、最初に発した言葉は「ワトソン君、用事がある、ちょっと来てくれたまえ」だったという 因みに日本が電話機を輸入したのは1877年、西南戦争があった年の事らしい また、今日は江戸時代後期頃、3月3日に雛壇に金魚を飾る風習があったことに由来して「金魚の日」と呼ばれる事がある でも、やはり3月3日は雛祭りというイメージの方が抜きん出て強い。可愛い杏子ちゃんの雛祭り。 「雛祭り」はその名の通り祭りだ。故に神事、儀式的なイメージを想起させるがもともとはそうではなかったという説がある 平安時代には既に雛祭りの起源らしきものが存在していたらしいのだが、それは「祭り」としてではなく「遊び」としてのものだった 「雛祭り」ならぬ「雛あそび」だ。しかし、平安時代にはそれと別に「流し雛」があったと言われる。 「流し雛」は現在でも知られている通り、身の穢れを水に流して清めるものだ。「禊」に近いものかもしれない。 その「流し雛」の性質から、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になったとも言われる 正直なところ、雛祭りの起源については諸説あるらしいので、どれが正しいか判断するのは難しいだろう だから、そんな難しい事は考えずに杏子ちゃんと一緒に雛祭りを楽しむのが一番好い選択かもしれない 雛壇に坐すは男雛と女雛とその他もろもろ。男雛は天皇を、女雛は皇后様を表しているらしい 三人官女は宮中に仕える女官を、五人囃子は能のお囃子を奏でる5人の楽人を表す また、童謡「うれしいひなまつり」にある男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶのは誤りらしい そんな事には興味なしといった様子の杏子ちゃんは雛壇を見ながら雛あられをぱくぱくと口に運んでいる 「それにしても、よくできてるよな。雛人形って」 杏子ちゃんは女雛をじっくり見つめながら見ている。杏子ちゃんもお雛様みたいで可愛いよ/// 「でも、この・・・男雛だっけ?こんなにデカイ帽子なんてかぶって首痛くならねーのかな?」 烏帽子のことを言っているのかな?杏子ちゃんに似合いそうだね 「おいおい、やめてくれよ。あんな重いのあたしは被りたくないね」 じゃあ、厚い十二単とか着てみたい?けっこう重くて歩きづらいらしいよ 「なんであんたはあたしを着せ替え人形みたいにしようとするんだよ」 だって、杏子ちゃんなら似合うと思うんだもん。可愛い娘は何を着ても似合うものだよ 「じゃあ、その言葉をそっくりあんたに返すぞ。あんたはとっても可愛いからな」 わたしが可愛いだなんて恥ずかしいよぉ・・・/// 嬉しくなってしまったわたしは杏子ちゃんにすりすりする 「今日のあんたは甘えん坊だな///」 杏子ちゃんはそう言ってわたしに膝枕をして頭をなでなでしてくれた/// ねぇ、杏子ちゃん・・・。ちょっと早いけどしちゃおっか?/// 「へへ、可愛いやつだな///たっぷり可愛がってやるから覚悟しろよ。あたしだけのお雛様///」 雛祭りのルーツは平安時代といわれる。平安時代に西洋のベッドなんてない。 せっかくの雛祭りなのだから平安時代の感じを味わいながら杏子ちゃんと愛の営みをしようと思う わたしは障子張りの畳の和室に布団を敷いて杏子ちゃんを待つ。障子に杏子ちゃんの影が映った 「入っていいかい?///」という杏子ちゃんの問いにわたしは「もう入ってきていいよ///」と答える 普通の和服姿の杏子ちゃんが入ってくる。男雛みたいな和服は流石になかったけど、それでも杏子ちゃんはかっこよく見えた 杏子ちゃんはわたしの瞳を見つめると、布団に入りこんでくる。けっこう乱暴に入った所為か杏子ちゃんの和服は少し乱れてしまった 杏子ちゃんの艶かしい肩が見える。可愛らしい杏子ちゃんの素肌・・・。頭が蕩けてしまいそうだよ/// 「じゃあ、あたし達だけの雛祭りを始めるとするか///」 五人囃子の演奏の代わりにわたしと杏子ちゃんの愛の調べが部屋中に響いたの/// コメント 275 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 00 19 10.14 ID bEOwLVTi0 3月4日、今日の杏子ちゃんのアホ毛は5本。絶好調のご様子だ 今日は平清盛が太政大臣に就任した日でプレイステーション2が日本国内で発売された日 戦国大名の島津義久や儒学者大塩平八郎の誕生日で軍人マシュー・ペリーや平安期の武将源義仲の命日でもある 平清盛は現在、大河ドラマで有名だが彼は武家初の太政大臣で平氏の世を築きあげた事で有名だ しかし、平氏の独裁は貴族・寺社・武士などから大きな反発を受け、源氏による平氏打倒の兵が挙がる中、清盛は病死した ペリーは1853年に浦賀に来航し、その翌年に神奈川で日米和親条約を結んで日本を開国させた事で知られているだろう また、あまり知られていないが日米和親条約が結ばれた同年に、ペリーは琉球王国と琉米修好条約も結んでいる 因みに日本はその翌年の1854年にプチャーチン提督と日露和親条約を結んでいる そして、1858年には安政五カ国条約が結ばれ日本国内は動乱の世、所謂幕末の世は更に激化していく また、幕末というのは諸説あるらしいが黒船来航(1853年)から戊辰戦争(1869年)とされる事が多いという そういえば今日は「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせで「ミシンの日」と呼ばれているらしい せっかくだから今度、わたしも杏子ちゃんに何かお洋服でも縫ってあげようかな ガンガンガンガンガンガンガンガンガンダンダンダンダンダンドドドドドブルルルルルル・・・ 近所で行っている工事の音だ。杏子ちゃんはすごい不愉快そうな顔をしている 「こんな朝から五月蝿くされたら、ゆっくり寝る事もできねーじゃんかよ・・・」 と言っても既に8時。もう起きていていい時間だ。それでも、確かに工事が五月蝿いのは否めないが 「なぁ、どっか行かねーか?こんなに五月蝿かったらゆっくりできねーしさ」 杏子ちゃんは朝食のトーストを頬張りながら、わたしに提案する でも、何処に行くの?わたしは杏子ちゃんと一緒なら何処でもいいけど 「そうだなぁ・・・。近くの公━━て・・・うだ?」 ズガガガガガガガガバリバリバリバリバリドドドドドド・・・ 「・・・」 ごめんね杏子ちゃん。工事の音でよく聞こえなかったからもう一度言ってもらえる? 「あ、あぁ・・・近くの公園で散歩なんてどうだい?」 うん、それはいいね。あそこならお腹が減ったらカフェテラスで昼食も取れるし ガガガガガガガガガガガガトントントントントントントンスチャカポコチャカポコチャカポコ・・・ 「ごめん、聞こえなかった」 「・・・」 「早く行くとするか?」 そうだね そんなわけでわたしと杏子ちゃんは雑音結界から抜け出し、近所の公園にやってきた ここは静かで心地良い。太陽の光と葉を揺らす風がとても心地良い。やっぱり自然の溢れるところはいいね 杏子ちゃんは雑音に邪魔されないで会話できるのが嬉しいのかさっきから間断なくわたしに話しかけてきてくれる わたしも杏子ちゃんとちゃんと会話できるのが嬉しいので次から次へと話題が浮かび上がってくる そんな感じで杏子ちゃんとおしゃべりしながら歩き続けていると杏子ちゃんが立ち止まって、わたしの腕を引張る わたしは杏子ちゃんに手を惹かれるまま人気のないところにやってきた。 ここは森を模したエリアで沢山の木が生えている。ここは夏は人数が多いが冬はあまり多くない また、現在は朝だ。散歩している人もちらほら見かけるが、やはり人数は少ない 「なぁ、・・・しようぜ?///」 えっ///でも、まだ朝だよ・・・///それにお外だし、誰かに見つかったら恥ずかしいよぉ/// 「でも、まだあたし達、朝のキスしてないじゃん・・・/// アレしないと、なんか落ち着かないんだよ/// それに誰かに見られたって別にいいじゃんか。だって、あたし達は恋人同士なんだしさ///」 そう言って杏子ちゃんはわたしの身体を抱きしめて、顔を近づけるの 強引だよぉ杏子ちゃん・・・/// でも、それで悦んじゃうわたしもわたしだけどね・・・/// そして、わたしと杏子ちゃんは唇を重ね合わせたの/// 自然の中でわたしと杏子ちゃんは朝の愛の演奏会を開いたのでした/// コメント 366 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 00 33 50.55 ID xQfHTqi70 [1/2] 3月5日、グッバイ、日曜日 今日は聖武天皇が国分寺・国分尼寺建立の詔を出した日で、空海が教王護国寺を下賜された日 戦国大名島津義久やソビエト指導者ヨシフ・スターリンの命日でもある 空海は真言宗開祖として有名だが嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆の一人として数えられるほどの能書家としても知られる 教王護国寺は東寺としても知られ、「教王」とは王を教化するとの意味であるという 因みに空海の幼名は真魚(まお)。なんか可愛い 日本ではスターリンは大粛正や第二次世界大戦期のソ連の指導者として有名だろう 彼の名前を使った思想としてスターリニズムというものがあるが、あまりいいイメージは持たれていない また、今日は3・5→みこ(巫女)の語呂合わせから「巫女の日」らしい せっかくだから杏子ちゃんに巫女服を着せてあげたいな 今日は巫女の日という事で、わたしと杏子ちゃんは近所の神社にやってきた 杏子ちゃんに巫女服を着せてみたかったけど、残念ながらわたしは巫女服を持っていなかったの でも、どうせなら巫女に関係あるところに行こうと思ったからわたし達は神社にやって来たのだ そんなに大規模な神社ではないけれど、ちゃんと鎮守の森もあるからお散歩にも最適な場所だ 因みにここの祭神は素戔嗚尊と奇稲田姫。この二柱の神様は夫婦だ また、日本の神様の表記は複数存在し、古事記では建速須佐之男命、櫛名田比売という表記だ 「なんか、この石に書かれてるぞ。和歌ってやつだっけ?」 杏子ちゃんはわたしの袖を引いて、石碑を指差した 八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を これは素戔嗚尊が詠った初めての五・七・五・七・七の形の和歌と言われる 解釈が別れる和歌だが、わたしはこれを愛の和歌だと考える わたしも杏子ちゃんを娶ったら城壁を造ってみたいものだ 「おいおい、やめろよ。あんた、あたしのことを閉じ込めるつもりかい?」 杏子ちゃんはジト目でわたしのほっぺをつつく。気持ちいいな でも、杏子ちゃんは閉じ込めておかないと糸の切れた凧のように、どこかに行ってしまいそうな気がするんだよね 「けっこう失礼なこと言うな、あんたって」 杏子ちゃんはむすっとしながらも、わたしに腕を組んできた 「あたしはあんたに何処か行けって言われても絶対に行かないからな」 うん、分かってるよ杏子ちゃん・・・ でも、好きなものを常に自分の手元に置いておきたいって気持ちは分かってほしいな 「うん、分かるさ。もし、許されるんなら、あんたのことをずっと縛っていたいとすら思うさ。 手も足も縛りつけて、あたしなしじゃ生きていけないようにしてやりたいとも思ってるよ でも、そんなことされても、あんたは嬉しくないだろ?独占欲もほどほどにしておきなよ」 杏子ちゃんに叱られてしまった・・・。でも、杏子ちゃんになら、束縛されてもいいかな/// 「ったく・・・ほんと調子狂うよな、ほんと・・・///」 杏子ちゃんはそう言うとわたしの身体を思いっきり抱きしめたの/// 恥ずかしいよぉ///杏子ちゃん・・・/// 「だって、あたしになら束縛されてもいいんだろ?」 そう言って杏子ちゃんはわたしの唇を塞いだの/// 神様が見てる前で、わたし達は神がかりになりながら愛を囁き合ったのでした/// コメント 476 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/06(火) 00 25 25.98 ID ORaS5DpS0 [1/2] 3月6日、誰かが三浪の日とか言っていたのを思い出した。 今日は海軍省が、真珠湾攻撃で戦死した特別攻撃隊員9人を軍神として顕彰した日で国民勤労動員令公布・施行された日 イタリアの画家・彫刻家のミケランジェロや外交官来栖三郎の誕生日で日本陸軍大将立見尚文の命日でもある また、真珠湾攻撃の際に九軍神の中の一人である稲垣清兵曹長と共に潜航艇に搭乗していた酒巻和男少尉は最初の日本人捕虜となった 当時は戦陣訓の「本訓其の二」、「第八 名を惜しむ」にて以下のように記されていた為に酒巻和男少尉が捕虜になった事は大本営に伏せられた 「恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし。 生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」 因みにこの出来事を題材にしたNHK土曜ドラマスペシャル『真珠湾からの帰還?軍神と捕虜第一号?』が去年の12月10日に放送された 来栖三郎は日独伊三国軍事同盟に調印した事や大東亜戦争直前の日米交渉に尽力した人物だ そういえば、今日は日本初のスポーツ新聞『日刊スポーツ』が創刊されたことに由来して「スポーツ新聞の日」と呼ばれるらしい せっかくだから、久しぶりに杏子ちゃんと激しい運動をしちゃおうかな 激しい運動は疲れるし楽しくないからやっぱやめよう そんなわけでわたしと杏子ちゃんは近所の自然公園でのサイクリングを楽しむ事にしたの 因みにわたしは自転車を漕ぐ杏子ちゃんの後ろでバランスをとるという運動をしている あれ?右の方から何やら歌声のようなものが聞こえる。いったい何だろう? 「なんか、あっちが騒がしいな。行ってみようぜ?」 わたし達は音の方に近づいて行った。そこには小さなステージと沢山の人だかりができていた ステージといっても遊園地のヒーローショー程度の大きさ。それには不釣合いなほどに人の数だった 「あ!あの人テレビで見たことあるぞ!」と杏子ちゃんがステージの方を指差して言った。でも、人を指差すのはやめようね杏子ちゃん。 ステージで歌っている人。確かに見た事がある。名前はド忘れてしまったけど確か最近デビューしたという新人のアイドルさんだ イタリア語と日本語を混ぜて歌うという事に加えて、見事な足捌きでステップを踏みながらパフォーマンスをするのが彼女のスタイルだ。 それに加えて美人で身体のスタイルも抜群で服装もお洒落。歌声も新人アイドルの中ではトップクラスだという 「生で見るとキレーな人だな。それに・・・デカいし・・・」 杏子ちゃんはそのアイドルの身体の一部分を見ている。メロンのようなそれは杏子ちゃんが何年経っても手に入れられなそうなものだった 確かに女の子だったら憧れるスタイルだ。所謂ボンキュッボンの典型。でも、杏子ちゃんのは小さい方がいいと思うよ 「いきなり何言うんだよ!///それにやっぱ大きい方が女っぽく見えるっていうか・・・」 杏子ちゃんもそういう事、気にするんだね。乙女な杏子ちゃんも可愛いよ!でも、わたしは杏子ちゃんくらいのが一番いいと思うけどなぁ そう言ってわたしは杏子ちゃんの慎ましやかで美しい形のそれをむにむにと撫でる。気持ちいいよぉ・・・/// 「やっ!///やめろよ!///周りにバレたらどうするんだよ!///」 みんなステージの方を見てるから大丈夫だよ。さぁ、わたしの身を任せて/// わたしは杏子ちゃんを可愛がるのをやめない。だって、こんなに気持ちいいんだもん/// 「んっ///あんっ///やっ///んあっ・・・///はぁ・・・はぁ・・・」 そんな声を出したら流石に気付かれちゃうんじゃないかな? 「バカ///こっち来い!」 杏子ちゃんはわたしの手を引いてステージから離れた人気の少ない茂みの方に向かった 「ここなら誰にもバレないだろ?///」 あれ?嫌だったんじゃないのかな杏子ちゃん? 「イジワルなこと言わないでくれよぉ・・・///」 杏子ちゃんは顔を真っ赤にしてわたしのある行為を期待していた。もうこれ以上いじめたら泣いてしまいそうな顔だ わたしは杏子ちゃんの身体を抱き寄せて、杏子ちゃんの期待に応えてあげることにしたの/// 「んあっ・・・///あっ///んっ///もっと激しく///」 杏子ちゃんはすっかりわたしの虜だね///それはとっても嬉しいなって/// こうして、わたしと杏子ちゃんだけの愛ののショーが始まったのでした/// コメント 580 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/07(水) 00 20 38.33 ID eQBJ/hvG0 [1/2] 3月7日、3+7=10.別になんの意味もないけど、それはなんだか気持ちいいなって 今日は薩摩藩と長州藩との間で薩長同盟が成立した日で神武天皇即位日を「紀元節」と称する事を決定した日 古代ギリシアの哲学者アリストテレスや神学者トマス・アクィナス、儒学者林羅山の命日 薩長同盟は江戸時代末期(幕末)、倒幕の中心となった勢力として有名だ この同盟の成立に坂本竜馬が尽力した事は有名だが、残念ながら中岡慎太郎の方はあまり目立たない アリストテレスはプラトンの弟子であり、「万学の祖」と言われるように多岐にわたる自然研究を行った事で有名だ 因みにプラトンの本名はアリストクレス、彼のレスリングの師が彼をプラトンと呼んだ事から、その渾名が定着したとされる トマス・アクィナスはスコラ学を大成した事で著名だが、彼が評価される理由としてキリスト教思想とアリストテレスの思想を 統合した総合的な体系を構築した事にある。ここで指すアリストテレスの思想は多様だが、最もメジャーなものは四原因説だろう また、今日は1993年に気象庁が花粉飛散情報の発表を始めた事に由来し、「花粉症記念日」と言われる 花粉症、わたしの中では春のワルプルギスと呼んでいる。彼奴には毎年毎年苦しめられている 因みに秋のワルプルギスもなかなかの強敵であるが、春のワルプルギスの足元にも及ばない そろそろ我が家のティッシュの消費量が上がる時期だ。杏子ちゃんは花粉症持ちなのだろうか? 杏子ちゃんにはこんな苦しみを味わってほしくないけれど、杏子ちゃんがくしゃみを連発する様子には興味があるの まぁ、時が流れれば自ずと分かる事だろう。だから、わたしはいつも通り、杏子ちゃんを愛し続けていればいいのだ 「どうだい、このカッコ?」 杏子ちゃんがイメチェンした。イメチェンと言っても髪型だけだけど、それでもイメージはけっこう変わっていると思う それでも、杏子ちゃんが可愛いという事は変わっていない。否、変わりようがないといった方が正確だろう いつものポニーテールがサイドテールになっている杏子ちゃん、やっぱり何度見ても可愛い/// でも、どうしてイメチェンなんてしようと思ったの?わたしはいつもと違う杏子ちゃんが見られてハッピーハッピーガール状態だけれど 「へへ、この前テレビでやっていたんだ。八重歯にはサイドテールも似合う、って」 いったいどんな番組だったのだろう。それに、そんなテキトーな事をいったのは誰?杏子ちゃんは似合ってるから問題ないけどね 「昨日、公園で歌ってた人だよ。あのおっぱいがでけーイタリアっぽいアイドル歌手!」 あぁ、昨日の人か。確かにあの人はファッションリーダーとしても活躍しているらしいから、彼女ならそのような事を言っても不思議ではない 杏子ちゃんは何やら鼻歌を口ずさみながら不思議な踊りを踊っている。すごい杏子ちゃんの瞳がきらきらしているの あの・・・杏子ちゃん・・・? 「♪~~あっ・・・」 杏子ちゃんは我に返ったようで顔を真っ赤にしてソファーの上に倒れこんでクッションに顔を埋めてじたばたし始めたの どうやら、杏子ちゃんはあのアイドルが気にいっているようだ。やっぱ乙女ちっくな杏子ちゃんも可愛いなぁ/// それにしてもまるで自分がアイドルになったかのように踊ってる杏子ちゃんはとても可愛かったよ/// もし杏子ちゃんがよければアイドルのオーディションにでも応募してみる?けっこう良い線いくと思うよ! 「やめろよ・・・///大勢の前で歌って踊るなんて恥かしすぎるよ///」 シャイな杏子ちゃんも可愛いな///可愛すぎて食べちゃいたいくらいだよ/// 「茶化すなよ///それに、あたしはあんただけのものでいたいんだ///アイドルなんてごめんだね///」 じゃあ杏子ちゃんにはわたし専属のアイドルになってもらおうかな?///それなら問題ないよね?/// 「あんたがいいって言うんなら///・・・いいよ///」 こうして杏子ちゃんはわたし専属のアイドルになったのでした/// その晩、わたしは杏子ちゃんと愛のレッスンをしたの/// コメント 680 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/08(木) 00 09 33.45 ID BC+wVfyu0 [1/3] 3月8日、杏子ちゃんは花粉症持ちだったようでぶつぶつと「花粉うざい」と呟いていた 今日はインパール作戦が始まった日でJR東西線が開業した日 作曲家カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの誕生日で作曲家エクトル・ベルリオーズの命日でもある インパール作戦は大東亜戦争で指揮官牟田口廉也中将のもとで行われた作戦だ 目的は援蒋ルートの遮断にあったのだが、余りにも杜撰な作戦であった為に日本軍は甚大な犠牲を出してしまった 色々ツッコミどころのある作戦であるのだけれど、補給線を軽視した事が一番大きな敗因だろう 因みにこの作戦には「サザエさん」で知られる漫画家長谷川町子、彼女の姉も従軍していたという カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは古典派音楽の基礎を築いた事で知られている。 恐らく音楽史を語る上ではベートーヴェン、ハイドンらと同様に無視出来ない人物の一人であろう。 また、今日は「みつ(3)ばち(8)」の語呂合わせで「蜜蜂の日」とされているらしい。 せっかくだから、今宵は杏子ちゃんの甘い甘い愛の蜂蜜を味わうとしようかな 勿論、杏子ちゃんがわたしの愛の蜂蜜を求めてきたら、わたしも悦んであげるつもりだよ/// わたしと杏子ちゃんはゲームセンターにやって来た。やって来た、と言っても目的を持ってやって来たわけではない 徒然と、風の吹く儘に散歩をしていたらここに辿り着いたというわけだ。 案外、目的を求めずに生きている方が充実したものが得られるのかもしれない。 そんなわけでゲームセンターで遊戯に興じるわたしと杏子ちゃん。杏子ちゃんはとても楽しそうだ ダンスゲームで華麗な足捌きで軽快なステップを踏む杏子ちゃんの姿は紛れもない生粋のダンスゲーマーの姿だった そういえば、杏子ちゃんはダンスゲーや音ゲーが大の得意だった。逆に核ゲーやレースゲーは少々苦手なよう 「やった!パーフェクト!」 杏子ちゃんはぴょんぴょんと跳ねて自分の成功を喜んでいる。可愛いよ杏子ちゃん! 「いやー、ゲーセンに来たのなんて久しぶりだから張り切っちまったよ。 最後に来たのは今年の1月だったっけか」 え?え?え?え?え?今日が今年初めてのゲームセンターだよ? 「あぁ、言ってなかったか。ほら、1月の中頃に珍しく魔女狩りに行ったじゃん?まぁ、あれが今年初めての魔女狩りだったんだけどさ」 うん、青天の霹靂だった日でしょ?覚えてるよ、その日は久しぶりの気持ちのいいお天気だったし 「それで、あたしは魔女狩りに行ったんだ。そしたら、ばったり知り合いにあっちまってさ。 色々、世間話とかしながら歩いていたら駅前のゲーセンのそばを通りかかったんだ。 それでそいつと一緒にゲーセンで遊んできたんだよ。あいつはガンシューティングが得意だったなぁ そんで、帰りにストロベリーチョコクレープを奢ってもらったんだ。ツンツンしてるけど、あいつはいい奴だよ」 ねぇ、杏子ちゃん・・・。ひょっとしてその知り合いって男の人? 「なっ…んなわけねーだろ!魔法少女仲間だよ!」 魔法少女・・・?あぁ、女の子かぁ、それなら安心だね・・・ 「まったく、あたしが浮気でもすると思ったのかい?」 ううん、そういうわけじゃないんだ。それで、その女の子の名前は何って言うの? 「え、その、いや、あんたに言っても知らねーんじゃないかなぁ、はは・・・」 杏子ちゃんの目が泳いでいる。ひょっとしたら、その知り合いの少女っていうのはわたしと面識のある人物かもしれない 「なぁ・・・そんな怖い顔しないでくれよ・・・なっ・・・?」 どうしよう・・・杏子ちゃんのこと、信じたいのに何故か信じられないよ・・・ 杏子ちゃんがわたしの隠れて浮気なんてするわけないしそんな姿想像もしたくない そう、きっと杏子ちゃんは普通にお友達と一緒に遊んでいただけなんだよ、うん、きっとそうだ。でも・・・ 「あ~、めんどくせーなー!」 杏子ちゃんはそう言うと思いっきり、わたしの唇を奪ったの…///いきなりどうしたの? 「これが、浮気した奴の唇の味に感じるか?」 杏子ちゃんはわたしの舌を吸い、絡め、わたしの頭を蕩けさせる 「ここじゃ目立つな・・・。ちょっと来い!」 杏子ちゃんに手を引かれるまま、わたしはプリクラの個室の中に引き込まれてしまったの/// 「あたしの唇はあんただけのもんだよ/// だから、そんな哀しそうな顔をするなって///」 うん・・・そうだよね・・・ごめんね、杏子ちゃん・・・/// わたし達はそこでお互いの蜂蜜を啜り、愛を確かめ合ったの/// コメント 810 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/09(金) 00 19 26.90 ID SaTttvDH0 3月9日、佐倉の日。いつもより佐倉杏子ちゃんを大切にする日。流石に無理があるかな 今日は古事記が完成し、元明天皇に献上された日で寺田屋事件で坂本龍馬が伏見奉行の襲撃を受けた日 後二条天皇や宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンの誕生日でもある 古事記は現代確認できる日本最古の歴史書で編纂者は太安万侶と伝わる 内容は神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの様々な出来事を収録したものだ 様々な八百万の神が登場する古事記だが、神名の表記は日本書紀と異なるものが多い また、建御名方神のように古事記では登場したが日本書紀では登場しない神も存在する 逆に天津甕星のように日本書紀では登場するが古事記では登場しない神も存在する このように日本神話は『古事記』と『日本書紀』を見比べてみると相違点が多々見つかるので面白い ユーリイ・ガガーリンは世界初の宇宙飛行に成功したソ連の宇宙飛行士として知られている 日本では彼は「地球は青かった」という言葉で広く知られているだろう また、今日は「サン(3)キュー(9)」(thank you)の語呂合わせで「ありがとうの日」と呼ばれているとか 因みに沖縄の方言で「ありがとう」は「ニフェーデービル」と言うらしい。なんか強そうだ 面と向かって杏子ちゃんに「ありがとう」なんて言うのは照れくさいけど、偶には素直に感謝の気持ちを伝えるのもいいかもしれない 「ありがとう」 杏子ちゃんが何の脈絡もなく元気にそう言った。いきなりどうしたの、杏子ちゃん? 「今日は「ありがとうの日」なんだろ?いつも世話になってる人にありがとうって言う日なんだろ?」 杏子ちゃんも知っていたんだ、ありがとうの日。テレビか何かで言っていたのかな? 「うん、さっきニュースでやってたよ。日頃の感謝を込めて大切な人に感謝の言葉を言いましょう、って」 そうなんだ。じゃあ、わたしも杏子ちゃんに感謝の言葉を贈らないとね、大切な杏子ちゃんに ありがとね、杏子ちゃん。いつもわたしのそばにいてくれて 「どういたしまして。でも、よく考えてみるとわざわざ感謝の言葉を言う必要ないんじゃねーのか、それ」 そんなことないよ!だって、わたしは言葉に出来ないくらい杏子ちゃんに感謝してるもん もうわたしは杏子ちゃんなしじゃもう生きていけない身体になっちゃったし/// 「へへ、そう言ってもらえるとあたしも満更じゃないよ。ありがとな」 「あたしは幸せ者だな///」 杏子ちゃんは顔を仄かに赤くして続ける 「こりゃ感謝しないといけねーよな、運命の神様ってやつにさ。 あんたと出逢えたことは感謝しても感謝しきれないくらいだよ」 わたしも常日頃から世界に感謝してるよ。今じゃ杏子ちゃんと出逢わなかった世界なんて想像できないよ 「それにあんたの親にも感謝しないとな、娘を生んでくれてありがとうって」 それならわたしも杏子ちゃんの親にありがとうって言いた・・・。 ごめんね、杏子ちゃん 「なんであんたが謝るのさ?あぁ、親って言葉で地雷踏んじまったって思ってるのか、あんた? あんたは本当に優しい奴だな。でも、平気だよ、それくらい別に何とも思わないさ 確かにもうあたしの親はいないし、それは酷い最期だったけどさ・・・それでもあたしは感謝してるんだ 親父にも、母さんにも、それにモモにも。家族がいてくれたから、今のあたしがあるんだから」 ありがとう・・・。杏子ちゃんは本当に強いんだね・・・。でも、本当にごめんね・・・ 「だから謝んなって!今日はごめんなさいの日なんかじゃねーんだからさ」 そう言うと杏子ちゃんはわたしの頭を優しく撫でてくれたの 「それに、あたしは強くなんかねーさ。あんたなしじゃ生きてけなくなったただの寂しがりやのガキだよ」 杏子ちゃんはわたしの身体を優しく抱きしめた。それはとっても華奢な身体だった 「だからさ、支えてほしいんだ、あんたに。あたし一人じゃもう立てないんだ。もう一人ぼっちは嫌なんだ」 わたしは杏子ちゃんの頭を撫でながら言う。わたしも杏子ちゃんと同じだよって 「そっか・・・ありがとな・・・」 その杏子ちゃんのありがとうは今までにないくらい温かくて優しいありがとうだった その晩、わたし達は愛をもって、お互いに感謝し合ったの/// コメント 944 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/10(土) 00 25 44.51 ID Gi/aWbDO0 3月10日、砂糖の日。ぺろぺろぺろぺろ、杏子ちゃんと一緒にお砂糖ぺろぺろしたい 今日は米軍が東京大空襲を行った日で京葉線が全線開通した日 漫画家藤子不二雄Aの誕生日で童謡詩人金子みすゞの命日 大東亜戦争当時、東京は米軍の空襲を受けたが、通常「東京大空襲」と言った場合には今日を指す事が多い 日本本土空襲と言った場合、大抵1944年からのものを指す事が多いが初空襲は1942年のドーリットル空襲だ 3月10日の東京大空襲での無差別爆撃では夥しい数の人が亡くなったという この無差別爆撃は戦争犯罪ではないのかという指摘もあるが、日本はサンフランシスコ平和条約で賠償請求権を放棄している 東京都はこの東京大空襲に因んで1990年に3月10日を「東京都平和の日」として制定したそうだ 金子みすゞは大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した童謡詩人だが、或るCMをきっかけに知名度が上がった 東北地方太平洋沖地震の影響で頻繁に流されたACのCMで彼女の作品「こだまでしょうか」が朗読された事による そんな彼女の最期は服毒自殺、26年の短い生涯だったという このように今日は沢山の人が亡くなった日。わたしと杏子ちゃんは彼らに哀悼を捧げる そして、彼らが生きたかった日をわたしと杏子ちゃんは感謝して生きるの 酷い雨だ。空が泣いているようだ。でも、泣きたいのはこっちだよ。 無様ったらありゃあしない。何の凸凹もない歩道橋で転んでしまうなんて。 雨に打たれるわたし。惨め。濡れて惨め。何が水も滴るいい女だよ…、あっそれは男だった。 嫌だなぁ、まともに頭も回らなくなってしまったのか。通行人の冷やかな視線。 そりゃ、こんな狭い歩道橋でずっこけて、ずっとしゃがみこんでいたら邪魔だよね。 あぁ、血が出てる。膝を擦り剥いてしまったようだ。本当についてないよ・・・ 傘も転んだ衝撃で曲がってしまった。でも、傘で目を突いたりしないで済んだ事は不幸中の幸いかな。 そろそろ立ち上がらなくちゃ。通る人の邪魔になっちゃう。 あぁ、気持ち悪い。下着まで濡れてしまってぴったりと地肌にくっついている。 風邪をひいてしまいそう。とっても寒い。でも、いつまでもこうしてるわけにもいかない。わたしは歩き出す。 歩き始めて10分くらい経った。雨がますます酷くなってきた。風がない事は不幸中の幸いかな。 傘はひしゃげてしまったので上手く差せない。自分で言うのもアレだけど、とってもみすぼらしいよ・・・ 溜め息しか出ない。生きていれば浮き沈みくらいあるだろうけど、それでも今のわたしの惨めさには溜め息しか出ない そんなくだらない事を考えながら歩いていると、後ろの方から声がした。わたしの知っている声だった。 「いったいどうしたんだよ!その姿は!」 わたしは後ろを振り返る。杏子ちゃんだった。ビニール傘を指したパーカー姿の杏子ちゃん。 あれ、どうしてこんな雨の日に杏子ちゃんが? 「そんなことより自分の心配をしろよ!何かあったのか!?身体もこんなに冷えちまってるし・・・」 平気だよ。ただ、転んだだけだから。ごめんね、心配させちゃって。 「こんな身体冷やしたままだと風邪ひいちまうぞ?」 杏子ちゃんはそう言うと、持っていた傘をガードレールに掛けてわたしの身体をひょいとおぶってしまった。 悪いよ、杏子ちゃん。わたし、今びしょびしょだし、それに最近、ちょっとだけ体重増えちゃったし・・・。 「魔法少女なめんなよ?あんたくらいの体重だったら2人分だって簡単におぶれるさ」 杏子ちゃんはわたしの言う事には全く耳を貸さずに、わたしをおぶったまま、さっき掛けた傘を開いた。 「帰ったら、風呂入らなきゃな・・・」 でも、杏子ちゃんも濡れちゃったし・・・。杏子ちゃんが先に入りなよ。 「バーカ。一緒に入るに決まってんだろ?」 杏子ちゃんの背中はとっても温かかったの その時、初めて雨の音が心地良く聞こえた コメント
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GM名 ぐりこ GURIKO_GM 稼働中PC5.アナスタシア エルフ、師匠、プリースト・ソーサラー 6.ハイネル エルフ、引きこもり、コンジャラー・スカウト 8.サブリナ 人間、魔女っ子、妖精使い 11.ギア 人間、少年グラップラー 12.ドロテア・バウスネルン スパイ活動中のドレイクのおねーさん 引退PC1.ガラ リルドラケン♀、分身尻尾グラップラー 2.セシリア 人間、小説家 3.イスルギ ルーンフォーク、武士、全力Ⅱ必殺ファイター 4.リジィ 人間、プリースト・コンジャラーのお母さん 7.セディ 人間、フェンサーのウェイター 9.サヴィール 人間、壁 10.ルーアン 人間、美しく絡む駐在 使用チャンネル#ぐりこ #メカぐりこ ♯ぐりこ精算 サーバーのメインはirc.cokage.ne.jpです。PLはGMに合わせてください。 マスタリング方針アイディアばんばん出してください。アイディアの許可不許可を求めることはマンチとは言いません。だから、グレー裁定とおぼしき事は、必ず質問するよう心がけてください。そして、不許可がでたらおとなしく呑んでください。 火力重視キャラも防御重視キャラも活躍したいし、火力は火力でも技能の違いで火力量に差が出ちゃうのは悲しい…以上の点から、戦闘は速攻終了にならない様、中~長期戦+キビシメを目指してます。みんなで楽しもう! ファイターは武器防具が強くなきゃ倒れちゃうしダメージ出ないけど、どの技能でも、欲しい装備はたくさんあります。そのため、騎獣レンタル代含む装備品は各自持ち、消耗品は完全ワリカンが公平と思っています。そして、ぐりこ卓参加者さんには、それを【強制】しています。(「消耗品共有ルール」参照)ご協力をお願いします。また、このルールを強制的に導入することにより、SSカード、1R継続Sカードの大判振る舞いはできないように設定しています。(意味の薄すぎる場面での使用は、PT単位で仲間に金銭的負担をかけることになります)ですが、ここぞという局面では必要なもの。仲間たちとよく話し合って、使い時を見計らってください。 RPは重要ですが、たとえシティアドベンチャーであろうと、RP(聞きこみ)だけでセッションはクリアできません。RPはセッションを彩る重要な要素ですが、あくまでフレーバーだけの存在でありゲームの解決手段ではありません。判定は自分から申し出る必要があります。技能は所持するだけでなく、それを使用する場を自ら探しだす必要があるという事も、忘れないでください。 モンスター経験点総数は200点以上得ることはできません。予めご了承ください。 ルール解釈(解釈が分かれることについての判断) ※予告なしに変更します。 アルケミスト・ワークス選択ルール『防御ファンブル』『種族特徴の強化』を適応します。『信仰と神の力』を適応しません。 補助動作戦闘特技と装備変更は、主動作の前のみ宣言できます。(ⅠP143参照)例)主動作の後に装備変更はできない為、ファストアクションでリッパーナイフによる再攻撃ができません。また、閃光石を投げたあとのファストアクションで、竜牙の矢による攻撃ができません。 乱戦宣言・乱戦参加宣言は、自PC若しくは相手PCの移動の直後にのみ宣言できるものとします。(ⅠP144参照)0m移動(移動せずに行動)や、魔法による移動についても、移動直後に乱戦宣言・乱戦参加が可能です。例1)マルチアクションを宣言して、テレポートで移動をした後に乱戦参加若しくは乱戦宣言をして、対象に攻撃をすることが可能です。魔法で移動してきた存在に対し、制限移動で前にでて乱戦を止めることは不可能です。 例2)主動作の後に乱戦宣言はできない為、ファストアクションで乱戦未形成の別の個体に近接攻撃することは不可能です。たとえ双撃を持っていても攻撃できません。 練技・賦術はⅠP141のチャートの、「どのタイミングでも」使用できます。(移動の前に使用ができます。)(ⅠP143参照)「ケンタウロスレッグ」は、移動力を上げるために使用できます。 練技・賦術は全力移動の際には使用できません。(「滅びのサーペント」内GMの記述より) その他の補助動作は、基本ルールブック(1・2・3)に記載がない限り、いつでも使用できます。(ⅠP143参照) 戦闘特技「テイルスイング」「薙ぎ払い」は乱戦エリアにいる敵に使用できます。乱戦状態である必要はありません。 「全力攻撃Ⅱ」は「フェンリルバイト」の攻撃にダメージを追加できます。公式Q&Aにて、エンハンサー技能で判定をする「バルーンシードショット」に、前提がシューター技能である影矢の効果があるとの事により、エンハンサー技能で判定をする格闘2H#武器牙による「フェンリルバイト」に、前提がファイター技能である全力攻撃Ⅱの効果はあるとします。 アイテム「魔香草」は使ってから10分で効果を発揮します。つまり10分で多数を回復可能です。ただ、10分で多数から回復してもらうことは不可能です。回復してもらっている対象は、使用から効果発現の間に動きまわっていても、かまいません。ただ、戦闘前に使用して10分後をはかって戦闘中に発現はできないものとします(正確には時間を計れないため) 「幸運のお守り」は剥ぎ取り時だけ装備していれば効果を発揮します。貸し出し可能。 魔法【New!】距離:接触の魔法を乱戦状態である対象にかける場合は、同一の乱戦状態に存在しなければなりません。(乱戦状態ではないが乱戦エリア内にいる状態ではかけることはできません。) 【New!】効果が永続の魔法は、応募確定までにキャラクターシートに使用していることを記述していないと、使用しているとみなしません。例:使い魔にアポートをかけているとキャラシーに記述していない場合は、アポートで取り寄せることができるようになるまで、セッション内時間1週間の経過が必要です。 マギテック魔法でスフィアを変化させるものは、スカイシップを除き、変化している間ずっと部位を消費します。解除されてマギスフィアになるまでずっと部位枠を消費します。再利用するには、使用者が解除された位置まで移動し、主動作で部位枠に装備する必要があります。また、変化させている間は、フラッシュ・ライトやターゲット・サイトの発動体として使用できませんSSカードや消魔石20点のコピーは可能ですが、元に戻るまで、もしくは破壊されるまで、ずっと部位を消費します。 クリエイトウェポンは、10m以内の味方キャラクターの持ち物欄、もしくは装備欄に武器を追加する魔法であるとします。装備欄に追加する場合は、装備欄が空いていないとできないものとします。 クリエイトウェポンには魔力撃など通常通りの特技や習熟などがのりますが、「物理ダメージを上昇させる」効果はのりません。 リピートアクションの分身体は武器防具を装備して生成されます。消耗品・MPは本体が消費しますが、HP・武器防具は消費しません。 リピートアクションの分身体へのカウンター攻撃を失敗した場合は分身がダメージを受けます。リピートアクションの分身体は、HPコストは消費しないという裁定の為、本体にダメージは受けません。 マナ・サーチは、魔法にかけられた対象が、術者がそれを使用している瞬間を見なければ気づくことはありません。(遮蔽越しにマナサーチを受けて抵抗することは不可能です) バトルソングは、効果を得るためにはつねに術者の6m内にいないといけないものとします。発動時に範囲内にいる必要はありません。発動している間は制限移動でないと効果が切れてしまうものとします。「術者を起点とした6m」の、「対象が空間」である「魔法」である為。 トランスファーマナポイントは、「メイガス」により譲渡分のMPをHPから運用する事はできません。また、使い魔や魔晶石からMPを譲渡できません。起動分のMPは、メイガス・魔晶石・使い魔すべてから運用できます。 【New!】レストレーションで、望まぬ効果を打ち消す場合は、消した魔法の効果の達成値を上回っている必要があります。 シースルーの視点でのみ、完全遮蔽越しに起点指定の魔法を使うことができます。ファミリアⅠ・Ⅱもしくはドールサイト及びリモートドールにおいては使用できません。 「イニシアチブブースト」「エンサイクロペディア」の使用タイミングは、各PCが先制判定・魔物知識判定を振る直前に発生します。術者は10m以内にいるすべてのPCに使用する事ができ、PCごとに好きなランクを選べます。 アイテムアイテムは制限or通常移動・主動作で使用するものとします。 「幸運のお守り」は剥ぎ取り時だけ装備していれば効果を発揮します。他者のアイテムでも借りることができます。 「妖精のランタン」は腰にくくりつけて移動できるものとします。そのほかのランタンは物理的な火をともしているので手で持たないといけません。 「竜牙の矢」使用時は「精密射撃」を、貫通魔法における魔法制御と同じように適用します。 「竜牙の矢」に対する属性エンチャントはかかりません。 【New!】「ル=インダリア」で「竜牙の矢」「魔力の矢」を風属性として使用することが可能です。 「メイガス」によるHPダメージは魔法が発動する前に受けるものとします。例:HP25使用して自分含め5人にキュアハート → HPに25のダメージ →5人のHP回復規制消去理由:プリーストのMP対策として、メイガスのために戦闘特技枠1つを使用するのと、MP軽減のために枠を1つ使用するのと、17000点使用してレンジャー9をとるのは、メイガスのほうがむしろコストが重いと判断しています。同一ラウンドで怪我を負った場合、メイガスの使用がはばかられる場合もあることを加味し、それのみを規制するほどバランスブレイカーな技能ではないと判断しました。 「決死の鉢巻」で行う捨て身カウンターは、近接攻撃にでしか発動できません。 「防弾加工」したマナコートは、ブーストされた知力ボーナス点ぶんのガンのダメージを防ぎます。 モンスター多部位モンスターに「チェンジ・ポジション」「ミニマム・リープ」「テレポート」「エスケープ」「レスキュー」等の移動系魔法を使用した場合、通常のコストで全部位の移動が可能とします。デュラハンロードは、バイクが魔法を使えるということから、バイクも部位の一つとして考えます。ただし、PC含む人族のライダーは基本的には通常コストで騎獣ごと移動することはできません。 【New!!】スカディの氷の槍は同一の対象に3回あてることが可能とします。 他転倒時には移動ができないだけで、近づいてくる対象に対して乱戦を宣言でき、また乱戦を保っていられるものとします。 「形状:突破」は貫通と同様に処理します。起点を指定する事に、鷹の目も必要ありません。任意の「方向」へ突進できると解釈します。「任意のPCがいる「方向」へ突破」できます。 GMオリジナルルール(ルールにかかわらないがバランスをとるための処置) ※予告なしに変更します。 +自PCの関連項目はあらかじめチェックしてください。 透明と盲目、絡みについて「盲目」であるPCは、何らかの行動を行う際、行動判定に-4のペナルティを得るとします。 「暗視」のないPCが暗闇の中にいる存在に対して行動を行う場合「盲目」であるものとします。敵の居場所は神の視点(PLの視点)で見えています、そこまで移動もでき乱戦宣言もできますが、行為判定に-4のペナルティを得ます。 【New!】「透明」の効果については採用しません。「透明」である存在について行動を仕掛ける側が「GMオリジナルルールの盲目」であるとします。 絡み系の武器は数値的ペナルティのみ適応されます。移動や魔法の使用制限や魔法ダメージなどの効果は適応されません。 同じ部位に絡み武器の効果は重複されません。ただし、【武器習熟/絡み】を所持しているPCは2つ目の絡み効果を、【武器習熟Ⅱ/絡み】を所持しているPCは3つ目の絡み効果を、【武器習熟/絡みⅡ】【武器の達人】の両方を所持しているPCは無制限の絡み効果を重複できます。 バルバロス・テイルズ【New!!】古代種妖精を、フェアリーマスターやフェアリーロードで呼び出す事はできません。 アルケミスト・ワークス「ミュージックシェル」は戦闘がおこる前、セッション内にて、パーティメンバーの能力を使用して達成値をだし歌を込めた場合のみ使用可能です。運命の楽譜は使用できません。 「イニシアチブブーストSS」「エンサイクロペディアSS」で「ファストアクション」「弱点看破」は修得できません。 戦闘特技「ファストアクション」は自力で先制を取得したPCのみ適用できます。 アイテム【New!!】「魔晶石」は、1Rに練技に1コ、魔法に1コずつのみ使用可能です。 モンスターボス戦において、「敵は眠り状態になりません」「敵・PCともに、バインドオペレーション・ライトニングバインドで移動を封じられることはありません」「敵にコマンドは効きません」「デストラクションは時間拡大できません」「敵に呪歌チャーミングや特殊神聖魔法チャームは使用できません」 「知能:人間並」「知能:高い」の敵は、持続時間6時間以上の魔法を使用している可能性があるとします。また、知識のあるなしにかかわらず、有利な効果の呪歌・魔法等は抵抗しません。 「知能:高い」の敵は、PCへの魔物知識判定に成功しています。(騎獣の弱点は抜けていません) 【New!!】「知能:ぐりこ」の敵は、ぐりこがルルブを見ながら効果的と思われる行動を行います。それ以外のこまかいことは「普通」扱いとなります。 魔法スケープ・ドールは任意発動です。 技能ライダーはダンジョン内では生物騎獣に騎乗できませんが、ボス戦は必ず騎乗できます。魔物知識判定の結果が出る前に「騎獣をだして騎乗します」の宣言をしてください。 ライダーに関して、オリジナルアイテムサンディロンの騎獣守を実装します。 アイテム「メイガス」によって、持続時間1時間未満の練技を常用することはできません。また、練技の効果時間以上に時間がかかる行為判定に練技の効果は適応できません。例:スフィンクスノレッジ(効果時間10秒)を使用しての探索(使用時間10分)はできません。 「首切り刀」は+20までしかレートが上がりません。 モンスター多部位モンスターへの状態異常は、効果が表れた部位のみ適応されます。ルルブの記述よりも、この裁定を優先します。移動に関する疎外は、足に当たる部位すべてに効いた場合のみ有効です。例:知覚が五感であるドラゴンの翼Aに閃光石を投げ、命中しました。結果、翼Aにダメージを負い、翼Aは盲目になります。 他敵のいる空間の隣の空間もしくは敵と同じ空間で『事前準備』とみなす行動、魔法の詠唱及びコマンドワードの発声などの行動を行うと相手に気付かれ、相手に何らかの対策をとられる可能性があるものとします。しかし、ナイトメアの『異貌』使用中に魔法の詠唱(真語・操霊・神聖・妖精魔法の使用)を『事前準備』以外に使用した場合はこの限りではありません。 「探索ルール」「消耗品清算ルール」が存在します。かならずご一読ください。 探索ルール +※スカウト用。見なくてもいいけど文句言うのはナシで! GMは、新しい空間が視認できる場所に来た場合、まず視認できるものの描写をします。「視認できる内容は以上です」と言ったのちは、GMの許可を求めずに、すぐさま探索を行って結構です。 1回の探索は1つの空間(WBに書いたところまで)に適応されます。WBに書かれているオブジェへの探索は別回数とします。 探索は、該当技能なしで目標値-6の結果を出すと、罠が存在していた場合は罠が発動する場合があります。 足跡を探すのは「足跡追跡」です。実際にそれを追うかはPCが宣言により無判定で追えます。この追跡は次の空間まで適応されます。 空間の探索は、探索区域に立って未探索区域をローラーで調べていくと処理します。空間に立ち入る宣言の前に探索を宣言し、達成値を越した場合、「探索の判定で発見できる罠」にはかかりません。探索を宣言する前に空間に立ち入る宣言をした場合「探索忘れ」とみなします。 その空間の「探索忘れ」をした場合、スカウトが罠を受ける位置にいた時のみ罠感知を試みることができます。罠感知の目標値は、罠探索の目標値+4です。探索をしてなおかつ達成値に満たない場合、罠が発動します。罠に関して、危険感知は使用しません。 「スカウトが部屋を探索している時に、危険を避けるため、探索済みの通路にいる」など、特別な注意を払う場合、宣言していないと、行っているとみなしません。「メンバーを廊下に待たせ、先行して罠を調べて戻ってきます」「スカウトが罠を調べるのを通路で警戒して見ています」等の宣言がない場合、スカウトを先頭にして探索しながら隊列どおりに移動している事になります。 探索で見つけられない罠を発見する判定が場合により存在します。GMの描写を見て、探索よりふさわしい判定があることを判断してください。探索の出目がよければ何も問題がない、ではありません。 探索によって、魔法の罠は罠であると発見できますが、何の罠なのかは分からないものとします。 探索はものに触れながら行います。触れたことが発動のトリガーである場合は危険感知に失敗すると発動します。描写をよく解して触れてはいけない状況であるか否かを判断してください。 二人のスカウトが同時に相反する行動をとった場合、探索の開始時間を考慮して処理します。例:長い通路があり、つきあたりに扉があります。スカウトAは奥の扉の探索を宣言、スカウトBは手前の通路の探索を宣言し、それぞれ同時にダイスをふりました。しかし通路には落とし穴がありました。スカウトAは通路の探索を宣言していません。この場合、スカウトAは通路を調べずに奥まで移動した(=探索忘れ)とみなし、罠感知の判定を行います。この時、落とし穴発見の目標値が+4と跳ね上がります。スカウトBは通路探索を宣言していましたが、探索は10分かかります。感知は一瞬です。つまり、Bが通路を低い(本来の)目標値で探索するよりも先に、Aが通路を高い目標値で感知するほうを処理することになります。この判定が失敗した場合、宣言のあるなしにかかわらず、罠にかかり落とし穴に落ちるのは、Aのみとなります。(二人いるスカウトのうち片方が慎重な態度をとったため、PTも慎重に動いた、先走ったのはAのみである、と裁定することになります。) その他状況によって裁定しますが、探索の詳しい方法はルルブにない、GMオリジナルの手法であることは念頭においておいてください。何がわからないのかは、聞かなければ答えることができません。 【New!】消耗品共有ルールぐりこGMのセッションは、#ぐりこ清算のCHを使用します。 セッション中に使用した消耗品は、どんなに細かいものでも(弾丸や矢レベルで)、使用したものはこのCHに名称と値段を書き込んでください。 清算に「まわしたくない」と希望するものについては、同じ行に「自腹希望」と入力してください。 終了時、GMが判断して、自腹にしてもいいと思うものだけ自腹扱いにします。他は強制的に清算に回します。 自腹許可の例:RPのために買った銀の弾丸、など 無双するためにSSカードを使用しても、自腹許可は降りません。SSカードは「PT単位で有効(=清算に入れても問題ない)」と思った場合のみ使用してください。(スカウトがいないのでイニブーSSで先制修得、どうしてもブレⅡが欲しいのでMP少ないプリにコントレーションSSを投げる、1R目で倒さないと怖いルンマスをグラップラーにSS投げて倒させる、倒れたら詰むという局面で薄いPCにバークメイルSSを投げる) セッション履歴 +#1~#20 Date Title Member reward Note 11/26 #01 隠し砦の三無能 イオタ、イレネ、エウレカ、エル、ディック、テオ セシリアLv 三無能。ルンが大ハッスル。みんないいPCでした。ドゥームの攻撃が低レベル組に集中してGM涙目。 12/07 #02 銭湯で戦闘 リコリス、クライム、エウレカ(腹痛-3)、アルミ(聖印忘れ) セシリアLv ルキスラ公衆浴場で変態温泉爺と握手。リコリスが温泉掘削剣ホットスプリングを入手。 12/27 #03 地獄の雪合戦 第二回開催 イルローゼ、マローネ、ブランカ、リッツ、アーク、クーガ、マリア、セレン、ルナリエール、ノエル ガラLv じょーじあさんのやつのモロパク。硬直状態になってしまった 12/30 #04 魂の虜囚 エル(固定)、チャチェ、フィンディス、ルナリエール、シュメル、イレネ ガラLv 主役はエル。盗まれたウルの石像を追って、リャナンシーのヤンデレ美女を撃破。 01/04 #05 七竈亭の死闘 フィンディス(固定)、クリスティーナ、ゼファー、レティーツィア ガラLv 酔った冒険者に占拠された冒険者の店で、尻尾グラップラーと戦闘 01/06 #06 魔導師の休日 アルフレッド(固定)、キルドレッド イスルギLv アルフレッドとリジィの出会い。これらは過去の出来事… 01/06 #07 さよならホットスプリング リコリス(固定)、アルフレッド(回避・防御・生命精神抵抗+2、HP+20)、ファレノ、フィンディス、アルミ(エンハンサ・プリ封印・ペナ-4)、フェリシア(エンハンサー・プリ・ソサラ・FA封印)、ルーク(エンハンサ封印、ペナ-4)、ルナリエール ガラLv リコリスが主役。スプちゃんが魔剣としての能力を失い、人間に。 01/06 #08 大人遺跡リベンジ マリーシカ、アレキサンドラ、タカハシ、サーシェ、ロザリー、レオン ガラLv エロい遺跡でエロいことされる一同。がんば!? 01/06 #09 貸本屋店員の仁義なき戦い 参加PC:クウ、フィンディス、シナモン、ルアナ、ミスラ、ノヴィア、ルナ ガラLv セシリアが暴走。リトル・ワード改装終了!! 01/06 #10 【サンプル】残忍なる襲撃者 レオン(マギ7シュタ6セジ3)、サンドラ(ファイ7コン6)、ユーリイ(ファイ7プリ4セジ1コン2)、アドニス(プリ7スカ6レン1) ガラLv サンドラのRPが冴えたサンプルシナリオ。ABとかAAだとバランスとりやすくていいなあ 01/06 #11 【サンプル】竜を喰らう者 シャイオ、シーカー、リコリス、ケビン、チャチェ ガラLv 同じくサンプルシナリオ。やたら高い報酬とか謎の崖とかツッコミどころ満載。 01/06 #12 【サンプル】バルドゥーの屋敷 セイ、サイアス、ザカ、ギル、プリモ、ザナルディ セシリアLv さんぷる。下限に沿わせたせいか敵が弱すぎた。バルドゥーの趣味がおとめチックに。 01/06 #13 思いのサイハテ アーニル(固定) ガラLv いなくなったガラを探しに遺跡へ。鬼展開なので申し訳なかった。レムスさんには裏ヴァーションも立てていただいて御の字。 01/06 #14 母を訪ねて シャルロット、アルフレッド、アンジェリヒタ、ヘスティア セシリアLv シャルアルフリジィ親子再会。 01/31 #15 隠し砦の三無能リテイク ヘスティア、セイ、セト、バター、クロエ、マック、シュトリ セシリアLv9 リテイク。今回はルンがおとなしすぎた。 02/03 #16 Happy Wedding クーガ・フールver クーガ、フール、フェリシア、スカーレット、ノヴィア、ユーリイ イスルギLv5 画像検索に心血を注いだクガフル結婚式。京さんのおかげでいい式になりました。 02/21 #17 ミストレイクで僕と触手 ブルー、ユールディース、エセル、メローディア、ユーリイ、キルドレッド セシリアLv9 さりげなくマディ出してたりする。沼地の魔女はケロさんじゃないです>< 03/03 #18 【サンプル】残忍なる襲撃者 シャル、ブルー、ロア、ハルベリー セシリアLv9 さんぷるもいっかい。経験値帯もっと下でよさそう。バータフぱねえ 03/10 #19 バルドゥーの秘密基地 クラスナーヤ、てるる、マディ、リムル アナスタシアLv2 さんぷる1パロディ。バルドゥー幼少のころの秘密基地を探索。 03/17 #20 不死者の聖戦 第一話 戦いは誰が為に ルアナ、ジャスター、ミスラ、ノーラ、リッツ セシリアLv9 不死者キャンペ開始。ラウル・アルフォンソに吸血鬼化疑惑。 +#21~#40 03/23 #21 不死者の聖戦 第二話 彷徨う不死殺し ルアナ、ジャスター、ミスラ、ノーラ、リッツ セシリアLv9 不死者キャンペ二話目。吸血鬼がルアナの仇と判明。 03/24 #22 不死者の聖戦 最終話 ルアナ、ジャスター、ミスラ、ノーラ、リッツ、ユーリイ ガラLv10 不死者キャンペ最終話。ラウルの作った太陽の効果を受け吸血鬼を倒す。ヘイストに夢を託しすぎて吸血鬼駿殺。 04/2 #23 バルドゥーの図書倉庫 リヒャルダ、アミィ、マイア、エレクトラ ガラLv10 バルドゥーシリーズ。図書倉庫を探索して図書補修魔動機を見つける。マイセンが依頼人 04/10 #24 コボる大捜索戦 ジブリール、ヘルガ、ヴァレリア、マディ アナスタシアLv4 薬草探しに行って迷子になったコボルツを保護。マイセンが依頼人 04/12 #25 不思議の泉の妖精姫 マギー、ヒルダ、ルーク、メルシエ、ケビン、アリス ガラLv11/1000点 依頼人妖精姫シェリオ。ストーカウントを撃破して妖精界にご招待。 04/26 #26 魔動機文明時代の遺跡です マディ、ミツルギ、アンゼロット、タミル、クラースナヤ、アリシア アナスタシアLv5/1000点 魔動機文明時代の遺跡からコンバットメイドスーツを出土。 04/28 #27 ドルギアスの塔 番外編 セイ、セト、ヘスティア、メローディア、レーティス、オプト ガラLv12/1000点 ドルギアスの塔の42.5階を探索。セイのイケメン力が爆発。 05/05 #28 歌声の消えた森 クリスティア、シオ、シャッセ、シエル ガラLv12/1000点+ゾロ*2 シナリオ集。マップ広すぎだった。バランスはちょうどいい 06/11 #29 バルトゥーのトランクルーム ハルベリー、マック、フィーネ、エフィーナ、エレクトラ、ジュリアーノ イスルギLv10/1000点 バルトゥーシリーズ。マイセンの依頼でバルトゥーのトランクルームより冷蔵魔動庫を発掘 06/16 #30 触手といっしょ マディ、ウェルツ、ヴィーヴル、ブローディア アナスタシアLv6/1000点 スキュラの美少年ハーレムを乗っ取ろうとしたメルディを救出。次回に続…かない 06/28 #31 カシュカーン動乱 第一話 橋上の戦い サンドラ、レオン、フィンディス、アンジェリヒタ、ユーリイ イスルギLv10/1000点 キャンペ1話。カシュカーンの橋に不審者の噂。姫将軍暗殺を防ぐ 06/30 #32 カシュカーン動乱 第二話 防衛戦 サンドラ、レオン、フィンディス、アンジェリヒタ、ユーリイ イスルギLv10/1000点 キャンペ2話。暗殺を企てたのは元軍属の魔動機師と判明。吟遊度うp>< 07/04 #33 カシュカーン動乱 第三話 勇者の為の戦いを サンドラ、レオン、フィンディス、アンジェリヒタ、ユーリイ ガラLv13 キャンペ3話。カシュカーン北に現れた空中要塞へ侵入。止まらない吟遊… 07/14 #34 カシュカーン動乱 最終話 夢の涯(はて) サンドラ、レオン、フィンディス、アンジェリヒタ、ユーリイ ガラLv14 キャンペ最終話。敵データ失敗して延期→魔動機術師サウザーを倒す。サンドラ姫将軍に仕官。 07/28 #35 石の花 キース、マイクロフト、ラケンド、レベッカ、ブルフォード イスルギLv11/1000点 ロシア民話のがモトネタ。石の花を求めてヘビ山で行方不明になった職人を石の女王の手から救い出す。アクセサリプレゼント 08/01 #36 シリーズ第一話 バルバリシア闘技場 ファーラント、ヒルダ、マギー、ワガハイ、ジャスター イスルギLv11/1000点 竜篭の騎士仕事してない疑惑を払拭するために考えてみた。ルキスラ地下に呪いの魔法陣発見。風魔神掃討。 08/04 #37 シリーズ第二話 スカルミリョーネの墳墓 ヒルダ、ジャスター、メルシエ、ルアナティファ、ケビン イスルギLv11/1000点 ルキスラ帝都ダーレスブルグ大使館の地下で土魔神掃討。ルンマス魔神なのにMP設定低すぎて涙目。 08/15 #38 温泉迷宮の秘宝 リコリス(固定)、ロザリー、ミーナ、ユーリイ、ジャスター イスルギLv11/1000点 温泉郷テネシアで源泉からマナを盗んでるオカマドレイクを退治。スプ&じじい 08/22 #39 シリーズ第三話 カイナッツォ水中神殿 マギー、ルアナティファ、サイアス、ティルト、ユーリイ アナスタシアLv8/1000点 ルキスラ第二演習場の地下神殿で水魔神掃討。騎獣ぱねぇ。敵の運用チキンすぎたのでオラに勇気を分けてくれ 08/25 #40 薬草調達 ジャネット、カレン、アンゼ ロイ、サリナ イスルギLv11/1000点 洞窟に薬草の種探しに。敵はルルブⅢそのまんま…この経験点でいけるのか。薬剤師ウルスラ初登場。 +#41~#60 08/26 #41 茶葉調達 カレン、コルム、シュゼット、ブラン、ベルジラーテ イスルギLv11/1000点 ウルスラの地底庭でドルギアス討伐。いろいろデータまわりがまわりくどすぎ。あとエントの通訳いらなかったお…反省点いっぱい 09/08 #42 蛮族討伐 ヴァネッサ、バレッタ、ヴィルヘルミーナ、イェルケル、アザレア、レーベン ガラlv15/1000点 ミノタウルス討伐なダンジョンアタック。ミノ丈夫すぎてgdgd…壁には良いんだろうがなぁ 09/11 #43 王墓の呪い セリーヌ、ヴェルン、ブローディア、ミグルキ、マディ アナスタシアlv9/1000点 考古学者サックルージ教授の研究してたピラミッドを占拠した蛮族退治。スコジェネスコジェネ。王よわっ。 09/15 #44 隣のあるけみたん ヒルダ、ユーリイ、ルアナ、ティルト、ジャスター アナスタシアlv9/1000点 郊外の塔に住むヘタレ錬金術師の塔をローズから取り戻せ。時間管理を失敗してやりたいことの後半ができなかった…こんどやろう。 09/28 #45 村人救出 ベレッタ、セリエル、シア イスルギlv12 一度やってみたかった皮肉っぽテーマ。PC側三人の反発なくてよかった。キャンペのネタ半分使った気がするが気にせずまた使うぜ。 09/28 #46 盗賊王の魔剣の迷宮 エティ、ロゼッタ、バド、トエト イスルギlv12 魔剣の迷宮探索。スカウトの探索はGMとPLの相性次第だと思った。お互いに慣れるまでが大変です。 10/10 #47 古代図書館の激闘 前編 ミーナ、ユーリイ、マギー、サイアス、シア イスルギlv13 古代図書館でビブロ…本の魔神と戦う。時間切れで失敗扱い。 10/11 #48 古代図書館の激闘 後編 ミーナ、ユーリイ、マギー、サイアス、シア、ワガハイ、アルフレート イスルギlv13 前回の続きに二名増援。こっちも増援出せばよかったか。 10/17 #49 石の花 テイク2 ベルカ、オセロ、ライラ、マディ、ムーファ ガラlv15/1000点 はからずともガチ戦に。ダニーが前回と違う感じに成長。オセロ死亡>< 10/17 #50 薬草調達 テイク2 ミグルキ、ベルカ、テレジア、ビアンカ、アルセア ガラLv15/1000点 ビアンカもアレだけどベルカもナニだった。GMが一番楽しんでいたやもしれぬ。 10/31 #51 南瓜討伐 マディ、ビアンカ、セキレイ、イェルケル、ラウル アナスタシアLv10/1000点 魔霧の森に現れたパンプキングを退治。バスターやるならもっと思い切りがひつよう。 11/28 #52 待ち続ける者 ウサット、エドヴァルド、オロチ、エルリィ、シックス ガラLv15/1000点 カラクリ屋敷に立てこもったアンデッドルーンフォーク三名の掃討。 11/28 #53 ドラゴン退治 ユーリイ、ワガハイ、リコリス、イププル、マギー ガラLv15/1000点 ミルボア王(演出過多)の依頼で知識の井戸に現れたドラゴン退治。任務失敗。 12/19 #54 ルーフェリアで退廃生活をする方法 ハンス、ホーキィ、レイヤ、フランシスカ、タタラ ハイネルLv8/1000点 ルーフェリアまで行ってシーサーペント退治。金○梅は演出はわ○なべ○さこ、キャラ性は竹○真○派。 12/26 #55 うさぎの恐怖 シャッセ、アメリア、ヴァネッサ イスルギLv14/1000点 汎用シナリオテスト。みんなノリが良くておもしろかったです。 12/29 #56 王墓の呪い テイク2 イスルギLv14/1000点 誘導がうまくいかなくて失敗>< 1Fにリドルは鬼門な予感… 01/12 #57 うさぎの恐怖 テイク2 ハイネルLv9/1000点 汎用シナリオテストその2 01/ #58 うさぎの恐怖 テイク3 ハイネルLv9 汎用シナリオテスト完成。どーなったかは汎用シナリオにて。 01/23 #59 夢をみる国 第一話 忍び寄る影 カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 キャンペ開始!みんなRPうまくて嬉しい!護衛に雇われた貴族の館でついに行方不明者が…… 01/24 #60 夢をみる国 第二話 迫りくる悪夢 カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 キャンペ2話目!フラグばかすか回収!一行は謎の霧に包まれる…… +#61~#80 01/26 #61 夢をみる国 第三話 新緑のコンスタンツァ カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 キャンペ3話目!コンスタンツァに事情説明。クマ撃破。冒険者たちはグレゴリウスを信じて説得に赴く…… 01/30 #62 夢をみる国 第四話 新緑のコンスタンツァ カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 キャンペ4話目!蟻の巣穴から塔へ潜入。はたしてグレゴリウスは敵か味方か…… 01/31 #63 夢をみる国 第五話 希望と絶望 カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 キャンペ5話目!グレゴリウスに会い、女王蟻を退治する。最後にとんでもない裏切りが…… 02/02 #64 夢をみる国 エクストラステージ 悪夢の檻を カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギLv14/1000 物語の重要事項を握っているオルゴール人形:リリーを救出。ベストエンドへ分岐? 02/06 #65 夢をみる国 最終話 神を救う者たち カノッサ、シャッセ、フィンス、ヴィッダーホルン イスルギlv15/1000 ベストエンド? …ハッピーエンド! 02/16 #66 持ち回りキャンペ第三話 船長危機一髪 マディ、エノメレス、アークライト、ウィンチェスター、シーコード、ヴィルマ アナスタシアLv11/1000 アメリア淫夢被害+コア盗まれ危機一髪。グレーターさっきゅんが1ゾロばっか…… 02/26 #67 雷鳴の剣士と黄金獣の咆哮 ブルー、ルアナティファ、リーン、ケビン、リオン、アーデルハイト イスルギlv15/1000 DQ6パロ。終了後にテリーは仲間にしましたがもっと普通の兄ちゃんでした。時間切れ→ギリギリで敵弱体化はもうやめたい…。・゚・(ノД`)・゚・。 03/03 #68 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア シュペール、ミスト、ジンジャー、カルミア、リンク、アヤリス イスルギlv15/1000 同名映画から名前だけもらった…森もうちょっと整理すれば何かに使えるかも。時間さえあればサモン・アンデッドでバンシー出したかった… 03/13 #69 怪奇化猫綺譚 アルセア、ラガン、ムーファ、フェルゲン、スノウ イスルギlv15/1000 ツインテールキャットと協力して化鼠の魔神を退治。ぬこぬこもっふもっふ 03/28 #70 持ち回りキャンペ最終話 その御手のなかに マディ、エノメレス、アークライト、ウィンチェスター、シーコード、ヴィルマ アナスタシアLv11/1000 ついに最終回。"キルヒアの愛娘"アンは果たして、いかにして保護されるのだろうか……? 04/21 #71 下水道の怪人 リリス、ユーディット、リル、ルミア、ウサエル イスルギlv15/1000 別の場所でやったやつの使い回し。敵強すぎた>< 04/28 #72 果樹園の怪異 ウィンチェスター、シーコード、フェルゲン、マディ、スノウ アナスタシアLv11/1000 任務失敗して狂ったミーミルを解きはなっちゃいました。 ルン再びですぅ。 05/12 #73 大灯台クエスト 海賊団をやっつけろ! メロディ、ノーラ、ウィンチェスター、マディ、ティエリー アナスタシアLv11/1000 海賊団「黒ひげ」のアジトに潜入し、黒衣の参謀ラナウダウム……にとりついたブラックバイブルを撃破。あと、灯台動いた。 06/05 #74 風を継ぐもの 第一話 帰郷――再会、アウラ ジャスター、ティルト、ユーリイ、アルフレート、マギー イスルギlv15/1000 ジャスター主役キャンペ第一話。皇帝ユリウスの依頼で、反逆したナイフ使いの青年アウラを僻地の村へ探しに。帰郷イベントもりだくさん。 06/12 #75 風を継ぐもの 第二話 来訪――邂逅、神竜ヴァルディリード ジャスター、ティルト、ユーリイ、アルフレート、マギー ルーアンLv5/1000 アウラの真意を知りに神竜ヴァルディリードに会いに神への階へ。国際指名手配中の密猟団“竜の檻”を捕縛。 06/19 #76 風を継ぐもの 最終話 ジャスター、ティルト、ユーリイ、アルフレート、マギー ギアLv3/1000 堕ちた竜となったアウラを討伐。アウラは守護者へ戻り、巨大すぎる力はジャスターと二分される。 07/10 #77 死体探し ウーサー、アステア、リリーア、タタラ、セレス ギアLv /1000 カーティス商会のドラ息子を探せ。死体になって帰ってきました!(邪教の館で蘇生+穢れ落としました) 09/11 #78 モー少しで焼き肉 ガメルさん、アクセル、ミエル、カサンドラ、スウィフト ハイネルLv11 /1000 六門セカンドのシナリオを改造してSW2へ。牛が浚われたので助けに行きました。 09/29 #79 【汎用シナリオ】灼銀の杯 リアーナ、リリス、ソル、ユハ、シニストラ ハイネルLv12 /1000 深風さんのシナリオをお借りしてやりました。バランス良すぎて撃沈。4人PTでやればよかったかッ…! 10/11 #80 石の花 テイク3 ハンス、ブリジット、ヘイディ、リル、タタラ ハイネルLv12 /1000 縛り師とケツ槍のせいでひどい卓に……でも、GM・PLともども全力で戦いました! -#81~#100 10/30 #81 レッツゴーゴブリン退治 アンジェリヒタ、ジブリール、ジャスター、ルミア、ヒワ アナスタシア成長 鳥の篭所属の新米冒険者のみなさんがゴブリン退治に奔走。ブランクありすぎてボスぬるすw 11/03 #82 【他システム公式】憂い顔の戦士 ミリオン、ティリス、スイフト、ルメルシエ 保留 マギウスの五竜亭TRPGより。霧の立ち込めた宿場町で罰あたりな蛮族たちを退治。 11/10 #83 【持ち回りキャンペ】第二話 やってきた災い レイヤ、エノメレス、マディ、フェリス、セリエル アナスタシアLv12 敵にだまされたり霧に包まれた湖を漂流したり。ボスはスイミーで第二王子はヒャッハー。あと、アメリアまた墜落しました! 12/29 #84 盗賊団をやっつけろ! ルージュ、ギュンター、ノト、フィデリオ 保留 ギュンター死亡。ちょっと敵がきつめでした。 計84回。うちガラ21、セシリア9、イスルギ29、アナスタシア13+1、ハイネル6、ルーアン1、ギア2、保留2 ★ 撃墜履歴 死亡数:2 全滅数:0 オリジナルNPCルン…ウザいルーンフォーク女。金髪ポニテデコ出し16歳。ロシレッタ三無能の従者やってます。(顔見知り10点、友人50点、親しい友人100点) エルグランド…ウザいエルフの変態じじい。元重戦士。赤フンは紳士の正装。ついに温泉を掘り当てた。 ホットスプリング…元魔剣だった女性。リコリスを20歳の大人の女性にしたような姿。現在、竜篭でメイドとして働いてます。(顔見知り10点、友人50点、親しい友人100点、特別な友人はリコリス専用) マイセン…ダウナー気質の女タビット(15歳)。本オタク。セシリアの幼なじみ。(顔見知り5点、友人10点、親しい友人20点)※コネ所持でルキスラ市街での知識判定を彼女の蔵書を使用して再判定できます。達成値+2。時間かかりません。 コボルツ……リトルワードの店員。12名のうち8名がティダン信者。(顔見知り5点、友人20点、親しい友人50点)※コネ所持でルキスラ市街での探索を彼らの手助けを借りて再判定できます。達成値+2。時間かかりません。 ツクエルギ…ジャスターとマディの出身村の村長の執事。エルフ。HP11しかない。 メルディ…ジャスターとマディの出身村の近くの沼に棲むコン8セー9。「沼地の魔女」と呼ばれる。男の子に女装させるの大好き。 ジョゼ・アルバード…ルキスラのティダン大神官。名前つけちゃったけど性格はテンプレ偉い人。ルアナに平神官と間違われたことがあるらしい。 フレイス・カレル……ルキスラのキルヒア大神官。白髪初老眼鏡穏やか丁寧語。穏やかに喋る知識の守護者。 ウルスラ…ルキスラに住むエルフ薬剤師の老女。穏やかで上品。 サックルージ・フォーチュンビレッジ…ピラミッドを研究してるルキスラの考古学者。チョビヒゲのおじさん。(顔見知り5点、友人10点、親しい友人50点) ロラン・カーティス…竜の篭に冒険者の基本装備等を卸している商会の会長。ルキスラ冒険者特需で成り上がった成金。 “鋼の成金錬金術師”ノル・カーティス…カーティス商会の三男坊。眼鏡で身長172センチのイケメンだがの○太。ローゼンリッターはソフィア派。一回死んだ。(顔見知り5点、友人10点、親しい友人50点) “芸術家の後援者”マクベス・アクロイド…一代で富を築いた商人上がりの男爵。芸術家の後援者。後妻との間に息子誕生。(顔見知り10点、友人50点、親しい友人100点) シモン・アクロイド…25歳長身やせマッチョ赤ポニテ。男爵子息。口と柄が悪い。 ミレル・アクロイド…14歳亜麻色の髪・瞳の少女。ぬこ大事。 “帝都のツインテールキャット”マルス……帝都の高級住宅街付近の猫を束ねるツインテールキャット。データはクァールの相当品。(顔見知り5点、友人10点、親しい友人50点) ジョシュア・ローズ…ルキスラの伯爵。文官(外交官)。口ひげ。穏やかに敬語。(顔見知り50点、友人100点、親しい友人200点) エミリー・ローズ…5歳の伯爵令嬢。黒目黒髪巻き毛。人見知り。(顔見知り5点、友人10点、親しい友人20点) ゼラン・ノーフォーク…帝国特務騎士団に属している騎士。主に情報関係をつかさどります。ぐり卓では騎士PCとの連絡役を務めるようです。外見は不明。 たてたいネタリスト雪の女王 40000~50000 レベル8~10 シリーズ第四話 人族勢反撃 元帥二人 sideA sideB アティキャンペ 全5話inルーフェリア いつかどこかで 時空消滅内服薬ユリウスキャンペ +やりたい事とやった事 【最中】FF4ゴルベーザ四天王 【済】FF5ビッグブリッジの死闘 【済だけどもういっかい】FF5古代図書館 FF5シドの船団 FF5バリアの塔 【済】ロマサガ2女王蟻 【済】FF7忘らるる都 DQ4アッテムト鉱山 【済】DQ5デモンズタワー 【済だけどもういっかい】FE暁3部13章 血の代償 【済】ハンター試験の塔 【済】猫絵十兵衛の化け鼠+キドラント GS美神の時空消滅内服液 GS美神の人狼編とか切り裂き魔のやつ 【済】異次元騎士カズマ 【済】石の花 雪の女王 【済】金瓶梅 【済】トイストーリー+GS美神のバイパー編 ホーム・アローン
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/899.html
2023年総評案1 大賞 Jinki -Unlimited- 【2023】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1706966035/ 3:総評1:2024/02/29(木) 19 16 12 ID ???0 よさそうなので総評投下開始いたします 2022年のKOTYeは、底なし沼のような虚無と息もできない熱波の低クオリティが蹂躙跋扈する、悲しみと苦しみに血塗られた餓鬼と畜生が死地を彷徨う駄文の百鬼夜行のような年だった。 才なくとも創作ができ、生者と死者が六道の狭間で揺れ動く冥府魔道の時代、その混迷のカタストロフは開いてはいけないパンドラのデスノート『悪魔と夜と異世界と』が頂に上ることで決した。 「クソゲーとは何か?」という一つの命題に新たな石碑が刻まれた一方で、我々は不安を抱いた。この先クソゲーは何処に向かい、どう変わっていってしまうのか、と……。 そして本家である据置版KOTYが史上初の該当作なしとなり、活動休止が告知されたことで、運命の黒い糸は静かに綻び始めた。 『修羅の国』と評された人外魔境が唯一のKOTYとなったクソゲー界は、亡者が一筋の漆黒の光を求めて彷徨う時代に突入したのだ……。 昨年とは違い、今年のKOTYeは1月から盛況だった。 その口火を切ったのは、戯画の汎用ヒト型欠陥兵器『JINKI -Unlimited-』。 戯画と言えば長年KOTYeを賑わせてくれたいぶし銀のベテラン工兵。その戯画が本年度を持って解散を表明し、本作が着火させる最後っ屁となったわけだが、注目された中身は期待に見合った大型地雷だった。 実質3周しなければいけないという長期戦にも関わらず、パッチを当てないと進行不可になるなど掴みは完璧。 それを踏まえた上で、本作の基本スペックから見てみよう。 まずADVパートは、令和どころか平成でもあまり見ない程お粗末だ。 バックログや音声リピート機能はなく、次のボイスまでの音声再生機能なんてのもない。既読スキップもなければAUTOモードもない。ギャラリーモードは差分表示がなく、回想は全周クリアまで実質お預け。 シナリオはスーパーコーディネーター級の新主人公の基本無双であり、無能と化した歴代主人公とヒロイン勢は終始すげーすげーを連発。カタルシスも何もなく、本当に原作者が監修したのか、逆に興味がわく内容である。 登場キャラこそ女性ばかりで華やかそうに見えるがそれは罠。綺麗な薔薇には棘が付き物と言わんばかりの凌辱リョナ特化構成なので、遊ぶ側にもそれなりに耐性を求められる。 フレームレートは起動時の状態で常に全力全開天元突破。調整するオプションすらなく、プレイ時は絶えずPCクラッシュに怯えながら遊ぶ羽目になる。 続いて、本作独自の部分について触れる。 『JINKI-U』の目玉は、段ボール箱を被った姿をコスプレと言い張るような、寂寥感溢れる出来のRTSパートである。 グラフィックはシムシティ2000レベルのビル街、キン消しを並べたようなロボット群、攻撃に至っては色付きのつまようじや矢印ビームと揶揄されるほどのクオリティであり、かの「SSα」を彷彿とさせる。 AIの調整や挙動にも問題があり、指示を出した味方キャラが壁に引っ掛かって五里霧中になったり交戦中にエンジンでも止まったかのように動かなくなりその間に即死級の攻撃を食らってゲームオーバーになるのは日常茶飯事。 言わば自分以外は全て敵とでも言わんばかりの枷にしかなっておらず、そんな介護職員気分をプレイヤーは余儀なくされる。 戦略性等は微塵もなく、やる事と言えば、基本逃げ回りながらゲージを溜めて必殺技をぶっ放つことだけ。 また本作にはレベル性が導入されているが、この調整もクソである。経験値は中盤から数万、その後は数百万単位と超サイヤ人並みのインフレを起こすため、レベルでごり押しはままならず、結局適正レベルでの攻略を余儀なくされる。 仮に武器レベルも含めてMAXにしても敵もガンガン固く強くなっていくので、爽快感は皆無に等しく、戦闘はただただゲー無となっていく。 だがこれにも増して問題なのは、何より「劣悪極まりない操作性なのにキーコンフィグすらない点」だろう。 ユニット選択→武器とサポートキャラ選択の過程後に、右クリックを押せばサポートキャラが削除されてやり直し。戦闘ではマウスホイールをクリックすれば必殺技という仕様なのにスクロールさせると視点が変わるため誤動作連発。 キーボードの入力部位も一切変更できず、マウスは右手から離れないのに、左手は虚空を彷徨い今日も誤入力を頻発するなど四面楚歌状態だ。 MMOやFPS経験者なら分かるが、PCゲームにおいて操作性という点はゲームの快適さだけでなく面白さに直結する。それがズンボロで娯楽失格という有様では何処に価値を見出せばいいのか。 かくして人は同じ過ちを繰り返す……。 『JINKIーU』は挨拶代わりの核地雷としてKOTYeの大地を爆裂四散、それに影響されたのか、2023年は黒く暗い影が光を侵食する一年となっていく。 二番手として壇上に上がったのは、3年連続エントリーとなるNorthBoxの『高嶺の花と魔法の壺』。 公式のあらすじで肝心の女性キャラの名前を出さないという斬新さでKOTYe民の心を掴んだ本作は、骨どころか脊髄まで削ったかのような所轄抜きゲーである。 男キャラにはボイスや絵など必要ないというフェミニストもニッコリな人権のなさで繰り広げられる内容は、毎度おなじみの「適当にずっぷずっぷして終わり」。 お家芸であるHシーンを冷めさせるBGMは健在であり、雅な琴や笛の音を流したかと思えば突如盛大なヴァイオリン演奏に転調するという和洋折衷ぶりは、 「ヌかせたいのかい、笑わせたいのかい、どっちなんだいっ!?」と思わざるを得ない。 ゲームの容量を公式で4倍増しにしたり、ピストンシーンでチ〇コを異空間に消失させるなど匠の技も見せ、本作は見事住民のツボを突いてみせたのだった。 そして恐れていた事態が訪れる。 前年から顕著であった『低価格帯ノベルゲーム』がこの世の全てを覆い尽くさんと攻勢を仕掛けてきたのだ。 KOTYeにおける、「大高価異時代」の幕開けである。 先手を切った海賊1号は、NTR界のワールドレコード保持者、アトリエさくらの『他人棒でイキ狂い快楽に溺れていく最愛妻~見せつけられた快楽に絶頂する妻の痴態』。 前年から月イチペースながらRすらないNTRガチャというイリーガルポジションで完全に追跡対象となった当メーカーだが、その奈落方向の実力は今年も止まる所を知らなかった。 ヤリサー常連だった主人公と過去に妻と肉体関係にあった間男との三角関係という構図なのだが、書くべき中心点があらゆる事態でブレッブレ。 冒頭からNTRビデオレターではなく、普通のAVを送るというジュラル星人並みに回りくどい作戦で動揺を誘うのだが、開封したのは主人公という稚拙さ。 その後もフェラなのにチ〇コの先が額まで届いているなど文章とイラストの不一致の連発や、頻繁な誤字など、真面目に作る気がないのが丸わかりなスペクタクルな内容が続き、 最終的には全裸だった間男が1クリックで服を蒸着し、全裸だった妻も一瞬で下着を瞬着するなどやりたい放題。 間男は「妻の事は気に入ったが自分の女にするのは面倒くさいので二人で共有しよう」と提案するが、それを断っても、主人公は、 「別に抱かれたいならいいさ!その代わり今まで通りの生活を続けてくれるんなら問題ないから!」と返答する懐の深さを見せつけるが、それが間男の提案と何が違うというのか。 前年からまるで成長していないNTRの舐めっぷりに住民も辟易。唯一「その前に一度イクからちょっと待ってて」という名言に心ときめいたのだった。 ならばフルプライスの本気を見せてやると軍が出撃させたのは、こちらも常連evoLLの『ラブカフェ~童貞な俺でも、巨乳女先輩と同棲できるってマジですか?~』。 選択肢は最初の僅か一つという中身は、「エロゲーなんだからエロ要素以外の描写は全て非現実的だが何か問題でも?」いうある意味潔さを感じる内容だ。 同棲約一ヶ月程度で主人公に心を許したヒロインは、肝心の一ヶ月の過程すら省かれ処女からあっさり股を開き、 バイト先がカフェだというのに客との会話は丸々カット。モブに至っては台詞が三ヶ所のみ。 ハーレムルートに至っては描写はともかく、実は主人公の妄想オチで〆るという酷い扱いよう。 そんな中住民の心を強く揺さぶったのが、射精を「放精」と変えるハイセンス。KOTYeの歴史に、また一つ名言の1ページが刻まれた瞬間だった。 その後も選評ラッシュは終わりがないのが終わりと言わんばかりに続く。 快楽墜ち+ふたなり+異種姦と亜種系属性のよくばりセットに、調教描写を削って代わりにバトルファック要素を詰め込み需要不明にした『虜囚の女ヒーロー~怪人たちとの闇の狂宴~』。 パッチを当てないと誤字脱字の弾幕で読めたものではないテキストにあらんばかりの設定詐欺を詰め込み、ダメ押しで嫉妬がボンバーという迷言も残した『Aphrodisiac-女神の欲望ー』。 そして春になると露出狂が閑静な住宅街を出歩くように、温かい狂気もやってくる。わるきゅ~れの『病みつきヤンデレハーレム!』だ。 冒頭で「誤字脱字が多すぎる」と言わせた矢先から、誤字脱字を連発するなど完璧なブーメランで住民の心を掴むと、 ヒロイン三名からは、自作の主人公グッズに塗れた部屋で逆レイプ、スタンガンと手錠で身動きを取れなくしてから逆レイプ、睡眠薬を盛って眠らせた後に逆レイプと、主人公は嫌が応にも絞られ続ける。 精液の表現にも一癖あり「オス汁」「生殖汁」「遺伝子汁」とバリエーションを増やして表現の自由を広げたり、Hシーンの前後でBGMを、それも激しいクラシック調を採用するなど聴力への配慮も抜群だ。 手抜きこそ随所に感じ取れるが、それを「笑い」に転用できる作り手のセンスが溢れた本作は、「(クソゲーは)こういうのでいいんだよこういうので」を現した作品といえよう。 その後も住民は追跡対象を中心にエロゲー発掘に勤しみ続けると、掘れば掘るだけクソゲーが出土されるゴールドラッシュに突入。 主人公の声が合わなさ過ぎてクッキー☆級のミスキャスト感溢れる『上司の巨乳騎士団長は俺の肉オナホ!~年下恋人から中出し漬けで寝取って孕ませ穴に!~』。 全年齢版に声や名前すらない文字通り「無」の男をぶっ込んで無理やりR-18にしたことで設定や登場人物との絡みが完全に破綻した『星と乙女が占う未来』。 かつてKOTYeで選評も届いた『淫らに堕ちる、最愛彼女』から選択肢も背景も流用した挙句、オモチャどころかただのビッチだったというオチで終わる『好きだった幼馴染がクラスメイトのオモチャになっていた件』。 しかし発掘作業を続ける住民が徐々に疲弊していたのも確かである。ここらで一つ笑える一品はないのか? そう訴え始める住民が気まぐれに掘り起こした女土偶が、 ZIONの『ワケありJK従属学園~強制絶頂は終わらない~』。 低価格帯ながら原画は素晴らしく、どこぞのママに見せたい程であるが、肝心な内容は借金まみれの堕ちたセレブお嬢様がFラン学校に転校させられ、男たちの性処理をしていく、というもの。 しかし主人公は余程の肝っ玉なのか潜在ビッチだったのか、処女喪失からいきなり「ヌアァーーー…」と迫真の悶絶絶頂をしてくれる。 またモブキャラの名前は「S1」「男子生徒A、X」果てには「α」という盛り沢山な固有名詞で構成されており、誰が何者なのかさっぱり分からず、 竿役には名前なんて必要ねえんだよという開き直りすら感じる。 他にも「性的な知識は月並みにある」「敏感な子宮口を亀頭が消しゴムのように削ってくる」「男根の美味を味わう」といった、 中学生が文学的表現を試みて玉砕したような愉快な日本語が目白押し。「放精」まで完備している。 昨今は絵がいいならシナリオは適当でもいいという傾向があるが、世の中には絵すらダメな作品もごまんとあるので、これはこれでいい傾向かもしれない。 続いて発掘されたのは、グレースケールに糞の色を塗った『淫堕の姫騎士ジャンヌRe BORN~オーガの仔種を注がれる気高き姫!~』。 本作は2006年に発売された同名作品に新規シナリオを追加した所轄リメイクものである。 その内容は、新撮りを行わず旧作の部分は旧作の声優のままなのに、新規のシナリオには全く違う声優を起用するという迷采配。 そして肝心の新規シナリオは、スキップすれば僅か13秒で終わる夢オチというやる気のなさ。しかもこれでフルプライスである。 幸いこれではまずいと思ったのか、メーカーは公式サンプルで新規絵の9割を閲覧させてくれるので、それを見れば大体の目標は達成できるだろう。 これで、一息つけると思ったのか? 無駄だ。大魔王と大高価異からは逃れられない。 ヒロインと主人公が急接近するイベントがアナニー中に取れなくなったペンを取ってもらうというけつなあな確定シュールギャグさが光る、 『ナマイキユメちゃんはおにぃとメチャクチャHしたい!~ギャルと教師のドキドキ同棲生活~』。 令和のこの時代に未読も既読もスキップできないうえに字が小さすぎて見えづらいバッグログと一つも褒めるところがないゴミUIを搭載した、 『ママ僕だけを愛して…~キモデブ息子を溺愛する母の歪んだ愛情~』。 異世界モノなのに造型が全て日本そのものな上一転攻勢もできずに気色悪い文言を多用する人間だらけの、 『女体化転生したボクはふたなりで無双する!?~でもお姉ちゃんたちには絶対に勝てません!~』。 そして色んな意味で問題作だったのが未踏の秘境から数々の珍作を送り出してきたアパタイトの『清純ヒーロー×ビッチ堕ち!!~悪の組織に調教される乙女の心の移ろいは…~』。 アパタイトと言えば「俺たちゃ裸がユニフォーム」「常識は糞と一緒に流した」とでもいうべきアンプレセテンディドな作風で場を盛り上げるkotyeのモーツァルト的存在だが、その作風は今回も平常運転。 本作は所轄調教モノ。つまりいかにしてヒロインを嬲り、辱め、快楽堕ちさせていくかを事細やかに描けるかが肝要なのだが、 ……なのだが、捕らわれたヒロインが「普通に調教して。もっと正々堂々と」とコメントするなど抵抗感の歯車が錆びついて嚙み合っていない。 また敵組織はとてもアットホームであり、朝食に炒飯を出したり、朝に体操をさせたり、シャワーも浴びさせるなど令嬢お付きのメイドの様な献身ぶり。 この他にも、米と野菜のどちらを育てるかヒロインと会議、助産師がいないからという理由で種付けを断念、 ローンが残っている事に苦悩しヒロインに同情される、挙句帰るのを許可する等、とても悪意がある集団とは思えない。 おそらくこれは小学生に見せる「よい子は調教をしていけませんよ」という教材か何かなのだろう。18禁で教育を施すという粋な計らいが光る一品だった。 続いて紹介するのは、『またしても』という枕詞が付くアトリエさくらの『妻、宇佐見恋を抱いてください ~夫公認公開恥辱NTR~』。 本作を一言で例えるなら、「全員が痛い」。ヒロインは電車内で痴漢されるのだが、散々脳内で相手を罵倒するのに結局最後までさせるという謎思考の持ち主で、 間男に、セフレが産気づいたからおまえの力が必要なんだ、というあからさまな噓に騙されホイホイ付いていく脳内お花畑の間抜け振り。 その間男も事あるごとにセフレが複数いることを自慢するが、気色悪いおじさん構文を多用する変人であり、そもそも女に困ってないのに電車内で痴漢をするというリスクを負う時点で頭の螺子が外れている。 主人公に至っては、実は妻も含め犯される女を見て興奮する寝取らせ性癖者である事が発覚し、完堕ちルートでは妻に完全に愛想をつかされ、別ルートでも妻を貸し出して興奮する有様のダメ人間。 このようにメインメンバーが全員アホではまともな寝取られなど描写できる筈もなく、不条理ギャグのようなシーンがひたすら続く。 もはやNTR好きというより、KOTYe住民にアピールしているかのようなダークマター振りは別の意味で期待に応えてしまったのだった。 これは同ブランドに限った話ではないが、NTRモノは展開が固定されているからこそ、受け取り手にNTR本来の持ち味である黒い絶望感を与えにくいというハンデがある。 最初からNTRですと提供するのは、余程優れたシナリオでない限り、スカムカルチャーといえどハイワロに過ぎないのだ。 その後もアトリエさくらは、山なしオチなし意味なし+多すぎる誤字=『堕とされた義姉~憧れていた義姉がクラスメイトの手で快楽調教させられていく~』や、 ヒロインが子種欲しいがために半ばノリノリでHする阿婆擦れ振りで転落堕ち感が皆無な『背徳の強制種付け~愛する妻の子宮(なか)に注ぎ込まれるほかの男の精液~』など、 多くの変作をノルマのように出し続けるが、それが「いつものさくら」以上の関心を集められたかは些か疑問である。 その後も低価格帯の作品は否でも応でもとばかりに輩出される。 盗聴を題材にしており、ヒロインは録音した性行為で興奮する性癖なのに肝心の部分がサイレントリスニングな『カノジョの性癖ー盗聴×妄想ー』。 オタクに優しいギャルをテーマにしていながらギャル感がまるでなく、ストーリーはただひたすらずっぷオトマトペの『ギャル姉妹~ハーレムタイムが止まらない!~』。 そして極め付けが、NTRと妖刀村正を組み合わせたような傀作『調教カテイ~性開発された肢体は元カレを忘れられない~』である。 本作は『ママ僕だけを愛して…』を世に送り出したTRYSETBreakなのだが、あれほど散々問題視されていた崩れたジェンガのようなゴミUIをそのまま流用している。 すなわち未読も既読もスキップできず、バックログは米粒サイズ、コンフィグ画面は意味不明な森林の背景に、アニメもないのにアニメーションonoffの項目。 その様は令和の超空間か? などと住民を畏怖させる始末。 肝心な中身だが、学生時代に間男に調教されたヒロインは男性不信となっているが、ゲーム中では結婚済であり、挙句再会した間男にはお別れセックスという名目であっさり股を開くという貫禄の設定崩壊。 その後も裏で快楽が忘れられず間男との交際は続き、快楽堕ちしたヒロインは「人妻になった分余計気持ちいい」と屑女ぶりを発揮するのだが、 夫は夫で、NTRている様を見せられ「勉強になる」などと発言したり、それどころか「誰の子供かわからないなんて興奮する」などと精神病棟の介護士と薬が必要な状態に陥り、 最終的に夫はなんと間男に「去勢」されるというサイコホラー。ここまで酷いと「このゲームを作ったのは誰だぁ!?」と問い詰めたくなるが、 なんと本作にはエンドロールすらないという尻尾の先まで超空間リスペクト。 変化球を投げろと言われて審判を惨殺するようなピッチャーをマウンドに立たせてはいけない、そういうルールブックを改めて考えさせられた一品だった。 『侵・性奴会~美人会長と爆乳書記の調教日報~』も忘れてはならない。 入院を負うほどの重傷を負った主人公が生徒会に贖罪という建前の調教をしていくという本作であるが、あらすじで教室に赴くとなっているのに、最後まで教室に行く描写がないという伏線のぶん投げっぷり。 説明不足解説不足はこの点だけに止まらず、そもそも何故主人公が重傷を負うハメになったかもよくわからないし、 代償として何故ヒロイン達が体を捧げる事になったのかもプレイヤー視点だと何一つ不明である。 この問題点は肝心の調教の過程にまで侵食されており、内容は「やらせろ」→「こんな奴に悔しい……ビクンビクン。でも感じちゃう」→「よかった」を中年男性のオナニーのオカズのように代わり映えしない清々しい程のワンパターン。 勿論各キャラに割り振られた様々な作中設定も、ゲーム内では何一つ生かされることはなく、もはやbotに肉棒を挿れ続けているような錯覚にすら陥る。 なお、生徒会では持ち物検査で手に入れたエロゲーの話題で持ち切りなのだが、そういったプレイをご所望しているあたりただの好き者の集まりなだけかもしれない。 以上が2023年上半期が終わった時点でのクソゲー一覧である。 あれ、なんか多くね?と思った人、その通り。この時点で選評数23本。前年の19本を既に上回るという異常事態。そしてその約8割が低価格帯。 もはやこの業界に情熱を傾けるメーカーなどないのか? と住民は唖然茫然自我憔悴となった。 そんな下半期、猛暑で日本が業火に苦しむ中、均衡を破ったのは、……やっぱりアトリエさくらだった。『俺の幼馴染がエロ配信をしていた件~地味な彼女の裏の顔はエロエロな配信者でした~』。 本作は今までさくらが得意としていた、馴れ初めを数クリックで解説して後は各々が想像しろを廃止し、ヒロインとの描写も比較的深く誤字脱字含めても書き込まれている。 しかしその代償として、肝心なHシーンの尺を削っては本末転倒だろう。 基本的にヒロインは過激な配信をしてそれが徐々にエスカレートしていき……というのは話として悪くないのだが、如何せん掲げるべきNTR感が5ミクロン程度に薄い。 勿論主人公に寝取らせ属性を一つまみする悪癖も健在で、NTRモノとしてはあまりに作りが粗雑で中途半端。 恒例行事にテコ入れをしたかったという思いは伝わるのだが、あちらが立てばこちらが立たずでは伝わるものも伝わらないという課題作であった。 そして猛暑がひと段落した中、スレに一線級の不発弾が発掘される。 それこそがかつて凌辱モノで多くの戦果を得た、老舗ルネの『エルフェンキング』だ。 90枚を超えるCG、豪華声優陣、そしてかつてのルネの十八番ともいえる凌辱、付け入る隙はどこにもないと思われていた本作だが、 開けられた箱には魔法陣グルグルの失敗作のようなクリーチャーが入っていた。 まず肝心の凌辱描写だが、うまい棒の穴に割り箸を挿れ続けるような極めておざなりな描写になっている。 前提として本作には裸や下着の立ち絵差分というものが存在せず、対象キャラを選んだあとは、工程や流れという段階をほぼ無視し「ブッ込んでいくんで世露死苦ぅ!」とばかりにHシーンが始まるのである。 相手をじわじわと責めてトドメに、という凌辱モノの要ともいえる導入が欠けており、場合によっては既に挿入済みだったり、部下に輪姦させるというものも多い。 エロゲというのはHな「シーン」の集合体であり、事前の精密な描写が必要不可欠。エロい画集など幾らでも転がっているこのご時世だからこそ、見せる側を興奮させ、魅了する演出が要求とされる。 しかし本作は、「テキストとボイスと複数のCGをパッケージする」という概念がなく、凌辱描写はいずれもCG1枚の単発に多少の差分を添えただけ。プレイヤー視点での心理面を揺さぶるシチュエーションが根本的に描けていない。 凌辱の肝たる部分を省いて「Hシーンだぞ、ヌけよ」では、どれだけCG枚数があろうとただのカラー絵に堕ちてしまうことを、メーカーは理解っていないようだ。 攻略対象こそ8人と豊富だが、その分各キャラが没個性となってしまい、凌辱はもはやベルトコンベアで流れてきた弁当にバランを入れる作業。 これではもはや顔と声が違うだけの万能精液便器である。 そもそもシナリオ自体、「ぼくのかんがえたさいこうのちからでえるふをやっつけておかしまくる」という小学生が考えた読書感想文並みの陳腐さで、 神から与えられた何でもできるチート魔法で人間たちがエルフに一転攻勢するという、同人界隈を見渡せば幾らでも既視感がある代物なため目新しさは皆無。 しかもこの力は主人公の独占ではなく、やろうと思えば仲間にすら幾らでも分け与えられるため、凡百のならず者が一瞬で魔法自慢の兵と化し、戦力差をあっさり覆すシナリオにおいてのお任せ安心潤滑油。 ここまでくるとうだつの上がらない弱者男性が人生の一発逆転を賭けて執筆した某界隈の三流小説となんら変わりはない。 アマチュアならそれも許されるだろうが、それを商業作品を提供するプロがやるのは言語道断だろう。 主人公は傭兵の大将というより山賊のお頭という印象で、知性や狡猾さというのが全く感じ取れず、力を得てからは完全に天狗ムーヴの性欲魔人。 言動も昭和時代の体育教師のように粗野で乱暴な糞主人公と化すため、これならオークやゴブリンさん達の方がまだ竿役として適材という有様。 そして何よりも問題なのが、これが手間暇をかけて完成させたフルプライスのゲームであることだろう。 「如何に手を抜いて作るか」が傾向とされる昨今のクソゲー界隈において、金と時間と労力を費やして世に送り出した自信作がクソだった、という点は住民に高く評価され、 『エルフ』は、本年における最も悲劇的な存在として、その痕跡を確かに刻むことに成功したのである……。 平和は長く続かない。次に出現したのは「おまえはもういい。座ってろ」と枕詞が付くアトリエさくらの『恋人・亜依理(あいり)を抱いた他の男達~愛する恋人が俺の元から去った理由(わけ)』。 本作は複数の章に分かれて構成されており、間男のポジも変化するのだが、肝心な中身はサイコパスが白い粉をキメながら思いついた叙述トリック。 1章主人公はヒロインと偶然再会するのだが、既にヒロインには彼氏(2章主人公)がいるので、本来ならもはやここで話の拡がりなどありえない。 しかし「この話は早くも終了ですね」となるとライターの預金残高も増えないので話は続き、結局1章主人公は駄々っ子のような逆ギレで彼氏と別れろとヒロインに迫り、 対するヒロインは、あなたとは付き合えないと説明しておきながらベッドに誘い肉体関係を持つという、いつもあなたの心の中にいるポルナレフ展開。 3章主人公に至っては固有名詞があるだけで秋の木枯らしの如く空気、ヒロインは「あーわたしNTRれちゃったーw」とばかりに他の男の所へ赴き、最終的に1章主人公と結ばれてエンディングである。 プレイヤー視点からすれば何から何まで「ホワッツ?」な展開が続くが、言い換えれば「主人公は亜依理。男は皆舞台装置」とすれば話の流れにも合点がいく。 だが、それがNTRブランドが掲げるNTRかというとあまりに疑問符が残る。マスターアップしながら直前までHPを未完成のまま放置する等盤外戦でも活躍し、 改めて、我はkotyeにありと声高らかに宣言したのだった。 季節も残すところ冬のみ、そろそろ年末の魔物が蠢き出そうとする気配を住民が感じ取る中、縮地法を用いて主人公とプレイヤーに急接近する三人娘がいた。名をTinkerBellの『せをはやみ。』 土地の淫欲の呪いを防ぐべく三人娘とSEXし続けるという王道の抜きゲーシナリオではあるのだが、本作は遠近法が完全に無視されている。 どういうことかというと、説明も脈絡もなく、話の流れや状況を完全に無視して、女性キャラの立ち絵が突如顔面接近のド迫力になり、モニター前の人間を「IYAAAAAAAAA!!」と驚かせるのである。 それはいつ何時起こるかわからないので、プレイヤーは爆弾処理の気分で慎重にクリックしながら、耐えず危険に備える他ない。 その様は作画崩壊も相まって「精神的ブラクラ」「野獣の眼光」とでも評すべきか。 一方でシステム面も酷く、非常に見難いフリガナは勿論、「アクメーター」「むんむんほかほか機能」「特殊効果」など、 onにしても何が付与されるのかさっぱり分からないコンフィグなどもポイントが高い。 余計な味しかしない隠し味を仕込んだ結果何もかも台無しになるという、シェフのおすすめしない生ゴミといえよう。 その後はタイトルで調教としながら調教するシーンもなく、「やらないか」と娘が迫り主人公が流されるだけで、AI妻とはわけのわからないテレフォンセックスなど、 コンセプトがあらゆる面で崩壊している、スワンの血統を継ぐ疑惑が掛けられた『AI(愛)妻と娘への調教生活』の選評が届き、年末は終わりを告げた。 そして年が明けて予備期間。住民はいよいよラストスパートに向けて静かに動き始める。 胸が締めつけられるような不安と恐怖入り混じる緊張感の中、果たして今年も何かがやってきてしまうのか……? そう危惧していた住民だったが、 やはり「それ」は登場してしまった。約束された闇の異邦人が今年も現れたのだ。 その名は、『モラトリアム~ブルーアワー幸せの時間~』。前年『悪魔と夜と異世界と』で大賞デビューを飾ったWendyBellが満を持して送り出した年末の魔物である。 あれからおよそ一年の歳月が流れ、奴らはどうなったのか……それではその全貌に注目してみよう。 まず前提として、本作は、あれほど『ととと』で問題視されていた「ダッサダサで構築されたシステム面」が直っていない。 4:3の前世代的な画面比率、ちょこまかと無駄に動く立ち絵、「ぷにぷに」「びゅ~」「ぴんぴん」等と何処かで拾ってきたようなウザいSE、 不自由な国語で構成されたあらすじと明らかに違う冒頭などあらゆる面が前作と類似している。容量に至っては1Gを割るという惨状だ。 絵に至っては、強欲な壺フェラの踏襲だけでなく、キャラが一枚絵のたびに本当に同一人物なのか疑問を抱くほど下手糞で安定せず、作画崩壊は日常茶飯事。 主人公は、内面でブツブツ言う癖だけは申し訳程度に治っているが、やはり調子に乗ったりヘタれたりイキったり流されたりという情緒不安定振りは健在である。 ではエロゲとして、「読み物」としての評価はどうか。こちらも凄惨極まる内容だ。 話の前後がまるで一致しない4コマ漫画のような描写をダイジェストのように強引に繋げている為、書くべき要点が圧倒的に不足しており、 ご都合主義も相成って人間が会話し、話が進んでいる感覚が根本的に抜けている。 ヒロイン二人は他国からの留学生なのだが、やはりこの点も描写不足であり、アーシャに至っては架空の国である必要性が殆どなく、異世界交流の方がまだ説得力があるという有様。 子猫のような奔放ヒロイン「アーシャ」と堅物で融通が利かないヒロイン「アデリナ」も、気付けばあっという間に惹かれ合い、気付けば濡れ場に突入している。 ただこれらの問題点だけを見れば、単にライターの実力不足で済まされるのだが、問題は終盤である。 アーシャの正体は実は王族の娘なのだが、彼女が母国に帰ると、他人が作ったパスポートで日本を飛び出し追いかける主人公や、 アデリナを置き去りにしたまま、架空の国の君主制を廃し民主制に移行する計画に割って入る主人公という頭の中身が愉快な超展開も存在する。 一方でアデリナルートは、アーシャが笛を吹かなきゃ話が進まない牛歩恋愛であり、早くなんとかしてくれよ……と思いながら進むシナリオに辟易する事必死である。 余談ではあるが、ダブルヒロインを謳いながら3P等といった甘ったるい展開は存在しない事も補足しておこう。 最後にHシーン。前述した通り絵が壊滅的なためエロゲとしての需要すら期待はできないのだが、更に異常なのが効果音。 挿入中は「ぐちゃ……ぐちょ……」と陸に上がった半魚人のような音が鳴り響き、ピストンが早まれば「ぐちゃぐちょぐちゃぐちょ」と律動し、 射精時には「どぼぉりゅ!」とチ〇ポからスライムのような異物でも飛び出した音が木霊する。 伝説の『ママⅡ』は目を閉じなければヌけないと言われていたが、本作は目を瞑り耳を塞がなければヌけないという高度な手段を余儀なくされる。 しかも本作はアクチ付きなため、一度導入すれば売り飛ばす事も出来ない、PCに残り続けるウイルス的存在になるのだ。 このように『モラトリアム』は「あらゆる要素がどうしようもない」を芸のうちに昇華しており、プレイした者全員にめくるめく低品質を提供させることに成功している。 そのあたりは流石大賞を世に送り出したメーカーの面目躍如といったところか。 そしてトリはやはりというか何というか、アトリエさくらが食後の下剤を務める。 元探偵というスキルを活かし、無断で作った合鍵やカメラでの盗撮などの違法行為でNTR事情を探ろうとする主人公や心底出来の悪い立ち絵で、 プレイヤーを満遍なく不快に攻め立てる『妻・倉崎(くらざき)桜菜(さくな)の浮気調査~寝取られ妻の淫らな下半身事情』。 誤字の乱舞やCGとテキストの不一致という基本武装、寝取られ済の婚約者とボテセックスという疑問点の残るエンド、 既に見た寝取られビデオレターをPVのように何度も見せてシナリオを水増しする『略奪された婚約者(フィアンセ)~恋人・真澄(ますみ)と弟の秘密』の選評が届き、 激動の2023年は幕引きとなった。 以上で、本年度のゲームを紹介し終えた。 太陽は奈落へ墜ち、月は神槌を受けて欠け、大地は爆動し、海原は濁渦を巻く。 終末さえ感じさせるアカシックレコードの断片を全て紹介したところで、大賞を発表しよう。 次点は、 『エルフェンキング』。 『モラトリアム~ブルーアワー幸せの時間~』。 そして大賞は、 『JINKI -Unlimited-』。 2023年度のkotyeは、全月グランドスラムこそならなかったものの、選評数32本、前年比大幅増を記録した。 それでも豊作だったと感じ取れず飢餓すら蔓延していたのは、偏にここ数年の問題点の先鋭化が顕著であったからだろう。 評するならば、ゲームのクオリティが落ちたというより、クソゲーのクオリティの著しい低下である。 問題点が類似化され、ひたすら地味で盛り上がりに欠け、華もなく映えもせず、笑いやネタにもなりえないのだ。 特に低価格帯勢の陳腐さは凄惨極まりなく、この辺りは本家KOTY末期の状況と酷似している。 欠点の画一化は、真綿で首をへし折るかのような拷問となり、住民の心の街路樹を枯葉剤で葉っぱ一枚落ちない様にしおれさせていった。 確かに「安かろう悪かろう」は万国共通だが、値段相応は必ずしも否とは言えない。 かつて低価格帯の唯一神『softhouse-seal』は、ロープライスながらも、RPGやアクションに挑戦したり、主題歌を入れる等ネタ性やインパクト勝負で作品に熱意を込め、人々を大いに賑わせてくれた。 しかし今年のロープライス勢には、そういった気概すら感じ取れない、選評者が血反吐を出してようやく瞬間風速的な話題にできる程度のクソゲーばかり。 いかにKOTYeの精鋭といえど、ゲロうんこ茶漬けや無添加毒マフィンを食わされ続けては体が悲鳴を上げるし、生きて碑を残す気力すら失ってしまう。 故に、本年度のクソゲーに要求されるのは、そういった鬱積した感情を吹き飛ばすかのような、圧倒的『パワー』。 次点以上に選ばれたのは、そんな欲求不満を解決できるに値する選りすぐりが顔を見合わせる構図となった。 老兵が最期に遺した死に水『JINKIーU』。 古豪が心血を注いだ悲劇『エルフ』。 王者のトワイライトゾーン『モラトリアム』。 これらはいずれも殴り合いながら奈落へと堕ちる毒腐拳の持ち主であった。 さて、ここで今一度Kotyeの立ち位置について振り返っておこう。 そもそもKotyeは、その年一番の「クソ」な「エロゲー」を決める祭典であった。 しかしエロゲーは、コンシューマー以上に「嗜好品」という意味合いが強いため、より多角的な視点での品評が必要とされてきた。 故に「門番」や「選外」の概念はなく、有力視されたものを「次点」とし、その頂に「大賞」の戴冠が与えられるピラミッド制を続けてきたのだ。 思えば我々は創生期以来、「クソゲーとは何か」を探求してきた。 しかし本家KOTYの消滅によって、より深く入りこんだ根本的な課題と相まみえる必要を強いられた。 すなわち、「ゲームとは何か」。もっと言えば、「何故ゲームは作られるのか」。 富、名声、権力、人がゲームを作るモチベーションは数あるだろう。だがいつの時代も、創作の世界で人を突き動かしてきたのは一つだ。 それは、「夢の体現」である。 思い描いた誇大妄想を理想の形に押し込め誰もが笑って楽しめる娯楽に仕上げる、それこそが創造(クリエイト)精神だ。 エロゲーはそれにアダルト要素を一つまみしたものに過ぎない。 ならば「最もクソなエロゲー」は、「最も創造の範囲を超越したクソゲー」に激賞されるべきであろう。 成程、確かに『JINKIーU』は過去のKOTYe大賞と比較しても遜色のないクソゲーだ。 ストーリーは希薄、あって当然の機能すら何一つない、RTSパートは欠陥だらけ穴だらけ。正直、褒めるところを探す方が難しい作品である。 だが、プレイした者なら分かるが、戯画サイドが「もうこんなものしか作れないんです。すいません……」という立場だったらどうだろう。一体どんな思いでこのゲームを作ったのだろう。 振り返ればこの世にはクソゲーは溢れかえっている。だがその中には、クソゲーにしたくて作品を作っているわけではない開発陣もいる筈だ。 ゲーム業界は仁義なき伏魔殿である。一度探れば、冷酷で、無情で、悲惨で、無慈悲で、理不尽で、どう反応すればいいか分からないようなエピソードなど幾らでもある世界だ。 しかしそれは笑えることなのだろうか。それを他人事のように嘲笑うことに何の意味があるのだろうか。 それでは社長の黒い裏話を死後暴露して事務所だけでなくタレント諸共死体蹴りする連中と何ら変わらないではないか。 その観点から見れば、『JINKIーU』は予算も技術も人員も何一つない中、体液を全て吐くような辛く苦しい思いで絞り出した悲愴な駄作ながら、 最期の使命を全うしたという点で、温情的な面でまだ評価できる。……そんなifルートもあったかもしれない。 しかし年末の大晦日、『JINKIーU』第三の選評が海外の住民から届いたことで、その全貌が解明される。 それは人々の羨望を集めるには充分な、途方もない純度1000%の超大型地雷であり、触れると死ぬぜとでもされる正真正銘の「年末の魔物」だった。 結果、誰からも愛されず、必要とされず、何人からも罵声と嘲笑を受け、皆から最低の評価とされる地獄の窯の底の錆びの如し特級呪物という地位を確固たるものにしてしまった。 そのエレクトリカル・ダーク・パレードの輝きは、「これはひどい」が「とてもひどい」以上の語り口しか持たない本年度のクソゲーとは一線を画していたといえよう。 戯画からすればさぞ無念であろう。徒花を作らなければいけなかった苦しみを理解する者が現れなかったのだから。 されど結果は結果。本年度の大賞を、『JINKI -Unlimited-』とし、その遺碑に献花と祈りを捧げるものとする。 近年におけるSNSの発達は目覚しいが、その方向は多様性を源流としたインターネットという無限の空間でネタを楽しむ場ではなくなりつつある。 KOTYeは所轄ネタスレではあるが、ネタだからといえば何もかも許されると思っているのか、という声も少なからずあるのが実情だ。 事実本年度も、絵・キャラクター・主題歌・シナリオ、全てが最高な出来でありながら、最終決戦の絵画対決において、幻覚作用付絵具を使用して勝利という「そうはならんやろ」と味噌がついた、 構想8年の結晶『サクラノ刻』の選評が届いたことで一部に波紋が及んでいる。 Kotyeが外部スレ故に、大きな混乱こそなかったが、スレ住民を「ゲテモノ食いの食材の味が分からぬ味盲者の集まり」と断罪する者もいたほどだ。 確かにゲームをクソゲーと扱うのは、人が思う以上に勇気がいる行動ではあるだろう。ましてやそこにカタルシスやエンタメ性を求めるなど、異文化コミュニケーションもいいところだ。 我々は決してクソゲー認定者ではないと主張するが、所詮場末の俗物の偏った価値観など、大多数の前では容易く一蹴され存在を否定されるが道理だ。 そうでなくても、市場の縮小、大手の解散、低価格帯の大量流入、そして本家の活動休止……。 クソゲーを語る場は年々狭まっていっている。 これを言ってはお終いだが、折角高い金を出してゲームを遊ぶのだから、誰もが支持する名作だけをプレイしておけばいい、というのはいつの時代も同じだろう。 『KOTY』も、逆説的に万人に受け入れられるものならば、企画自体が成り立たないのである。 それでも我々が今日までクソゲーが語ってこれたのは、人が持つべき二つの究極のモチベーションによって支えられてきたからだ。 それは、『憎悪』と『愛』である。 例えば愛する者が殺され、復讐を誓う。例えば愛するものと生き別れ、己が地獄にいようとも再会を想って死力を尽くす。 その時、人はとてつもない力を発揮する。それは普通の人間には成しえない文字通り「全霊」だ。 思えばクソゲーオブザイヤーという企画は、その二つのモチベーションによって支えられてきた。 クソゲーを掴んでしまった怒りという『憎悪』を、皆と分かち合い笑って昇華する『愛』へと変えることで存続してこられた。 確かにゲームは大衆娯楽であり商品である以上、売れてもいなければ支持されてもいないものに価値を見出すのは難しいだろう。 しかしどれ程のクソゲーでも、樹海の中の泉の一滴を優しく手で掬う者。そんな人がいてもいいのではないだろうか。 エロゲ業界は終わった。そう囁く者もいる。それが本当かどうかは我々には分からない。 事実ガラパゴス化された日本のゲーム産業で、極めてニッチな人々にしか需要がない世界が先細りの一途を辿ることは予てから想像が付いていた。 コンシューマー市場ですら、携帯機が消滅し、製作費は高騰し続け、大半のサードは撤退、大手も過去の遺産とシリーズ物で食い繋いでいるのが現状だ。 実際、今の子供はゲームを遊ばなくなったと言われており、買い支えている層は高齢化の一途を辿っている。 しかしどんな形にしろ彼らはプロであり、商品を売ってお金を稼ぐ側である。どれだけ苦しかろうと言い訳をしていてはプロ失格だ。 だからこそクソゲーをネタの肴として語り合い、面白おかしく馬鹿らしく楽しむ行為はある意味で健全な行為だと思う。 『KOTY』のようなイベントで、皆がネタを笑っていられるうちは、日本のゲーム産業にはまだ未来があると思われる。 それが完全に断たれた時、その時が、この業界の本当の「終わりの始まり」を指しているのではないだろうか。 その為に、我々はどんなに道険しくとも最前線に立ち続ける。 闇なくして、光は輝く場所は失うように、 雨なくして、晴れを悦ぶ者はいないように、 名もなき修羅達は今日もクソゲーの、心躍り焦がれる物語を後世に残すため今日も黒檀をかじり、汚泥を飲み込み続ける。 いつか終わると分かっていても、まだ終わらせることはできない。我々の痕跡が、誰もが笑って過ごせる安寧の時を招くと信じて。 例えどれ程拙いエロゲーといえど、商業作品である以上、それは誰かの生き様と密接に絡み合っている。 そして今、我々はクソゲーをネタに侮蔑の笑いが出る人間のような、想像力が著しく欠如した者には決してなってはいけないのだから。 最後に、心が強い正統後継者と住民の魂の決意表明を持って、2023年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲーを締めさせていただこう。 「ただの住民じゃねえぞ。何度でも心の強さで立ち上がってクソゲーをプレイし選評にするド級の住民! ド住民だ!」
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◎書評・超われわれ史 ラインナップ 最新の情報は ◎歴史の本棚 にあります ビッグ・ピクチャー--ハリウッドを動かす金と権力の新論理●=エドワード・J・エプスタイン著 兵学と朱子学・蘭学・国学●前田勉 ウィルソン外交と日本●高原秀介 裏社会の日本史●フィリップ・ポンス 世俗の形成―キリスト教、イスラム、近代●タラル・アサド 歴史のなかの天皇●吉田孝 [毎日] 731●青木冨貴子 [朝日] 戦陣訓の呪縛●ウルリック・ストラウス [読売] 銃後の社会史●一ノ瀬俊也 [読売] 吉田茂●原彬久 [読売] 会津戦争全史 [著]星亮一 証言 戦後日本経済―政策形成の現場から [著]宮崎勇 [朝日] 戦後60年 ●上野昂志 世界文明一万年の歴史 [著]マイケル・クック 「終戦日記」を読む ●[著]野坂昭如 [朝日] 戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ ●[著]マイク・モラスキー [朝日] 昭和天皇と立憲君主制の崩壊 ●伊藤之雄 [読売] 御巣鷹の謎を追う 日航123便事故20年 ●米田憲司 [朝日] メディアの支配者 上・下 ●中川一徳 [朝日] 最新の情報は ◎歴史の本棚 にあります ビッグ・ピクチャー--ハリウッドを動かす金と権力の新論理●=エドワード・J・エプスタイン著 (早川書房・2835円) ◇日本の技術が変えた米映画界の基盤 アメリカの主要映画製作会社の二〇〇三年の収入は、全世界で四〇〇億ドル強(約四兆八千億円)であり、そのうち映画館での入場料収入は、なんと一八%ほどに過ぎなかったという。もちろん一昔前、著者が視点を当てている一九四八年は収入のすべてが入場料であった。 何がこのような激変をもたらしたのか。 この本は、入手が難しい経営数値--売上高、コスト、収益等を用い、たんねんな調査の上に書かれたアメリカ映画産業の歩みの記録でもある。 一九四七年はアメリカ映画産業の旧き良き時代である。この年をとりあげたのは正しい。映画産業史によると一九三〇年から四八年までは安定と繁栄の時代であり、四八年以降は変動と混乱とテレビとの競争の時期だからである。 経済史の本はこの時点で、五大映画企業の市場支配を論じている。だがこの本は、これに一社を加える。当時の例外的な一社--それはディズニーであり、それが映画界の未来を示している点で卓見である。 一九四七年まで五大会社は、アメリカでの映画製作、配給、興行を支配していた。これらの会社は有名俳優と専属契約を結んで囲いこみ、主要都市で主要な映画館を所有し、配給網を整備し、垂直的独占ともいえる組織を作っていた。だがディズニーはこうした組織を作っていない独立業者であり、自社支配の劇場を持たず、専属契約の俳優はいなかった。五大会社の入場料依存とちがって、ミッキーマウス、白雪姫等映画に登場した主人公たちからのパテント代、子供を対象にしたキャラクターグッズの売行きで会社を支えた。入場料以外の収入源に依存するという点でディズニーは新しい時代のパイオニアだったのである。 一九四七年を境に、映画館に行く人はテレビその他にくわれて減少の一途をたどった。この本によれば、一九四七年、アメリカ中で四七億枚売れた入場券は二〇〇三年には十五憶七千万枚である。人口はほぼ倍になったのに入場者は三分の一に落ちたのである。 映画界の苦境を救ったのは日本のハイテク技術だ、と著者はいう。まずソニー、これに東芝と松下が加わり、ビデオ、ついでDVDの登場である。 はじめ映画大手はテレビを敵視し、ビデオも排除しようとした。ソニーとの訴訟である。ソニーは頑張りこれに勝つ。ソニーの当事者盛田には一節がさかれている。 二〇〇三年のアメリカ映画会社の収益の四六%がビデオとDVDからのものであり、テレビからのものが三六%、かつて敵視したもので支えられている。アメリカ全土いや全世界のレンタル・ビデオショップが、映画のビデオを複数買うようになり、売上予想が安定しだしたのである。テレビのチャンネル数の増加が旧い映画の上映をふやしだした。経営基盤の変化がよくわかる。アメリカの最大の輸出品は今やハリウッドが作りだすコンテンツであり、それが世界を支配する文化グローバリゼーションを押し進めている。 日本のハイテク技術はハリウッドで映画の製作方法も配給組織も変えてゆく。 人の動きを電子技術でコンピューター上に移し、これに顔を合成し、コンピューター内で映画を作っていく。子供向のファンタジー映画製作のこの手法は、法外な出演料となったスターを使わず、映画を作りだす。 デジタル化された映画は各地の映画館に電送され、フィルム配給網を不要なものとしだした。大きなコスト削減である。ひとつの建物の中にいくつもの小規模の上映館を置くというシステムもこうして生れた。デジタル技術の立役者ソニーはコロンビアとMGMを買収し、東芝はワーナーの大株主となり、松下はユニバーサルに触手を伸ばしたことを、著者は強調する。 この本の面白さは、経済的視点だけでなく、社会、文化の視点も含め、アメリカ映画界のインサイド・ヒストリーを展開している点である。例えば、パラマウント社の基礎を築いたズーカーは、十六歳でハンガリーを離れたユダヤ系移民で、エジソンの系列会社ほかが持つ特許と、コダックフィルムの結合による支配から逃れ、特許侵害を免かれるためハリウッドに移ったという。ハリウッドの他の会社の創設者も似たりよったりの経歴でユダヤ系である。対する特許独占の所有者たちはアングロサクソン。五大会社と異質の経営を行ったディズニーはアングロサクソンである。 注意すべきは一九九九年から二〇〇四年まで十億ドル以上をかせいだ十本の映画は、すべてスターを使わず、児童向のアニメ手法で--広い意味でディズニー系であるという。 盛りこぼれるばかりの内容。それでいて、入場料では成りたたない映画界でミニ・シアター向の芸術映画はどうなるのかを考えざるをえない。(塩谷紘・訳) 毎日新聞 2006年4月9日 東京朝刊 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2006/04/09/20060409ddm015070152000c.html 兵学と朱子学・蘭学・国学●前田勉 出版社:平凡社 発行:2006年3月 ISBN:4582842259 価格:¥2940 (本体¥2800+税) 中国古典の『孫子』で知られる兵学の思想については、根強い人気がある。いまでも「孫子の兵法に学ぶ」と掲げるビジネス書の類は多く、本場では中心思想であった儒学よりも、なじみがあるかもしれない。 この本によれば、日本人の兵学好きには、深い歴史上の由来がある。武士たちの軍隊編成を、そのまま平時の支配組織に用いる、独特の体制が徳川時代には続いたために、「支配の理論と方法」として兵学が重んじられたのである。 この点を主軸において、著者は近世思想史の全体を通観する。科挙が行われない日本では、朱子学は現実の政策論議から遊離したまま「道理」を論じる性格を強めた。だがそのことが朱子学の理想主義に純粋さをもたらし、徳川末期には西洋の国家平等観のいち早い受容も可能にする。 理想の追求が現実主義となかなか交わらない、おなじみの傾向も、歴史の浅いものでは決してない。(平凡社、2800円) 評者・苅部 直(東京大学助教授) (2006年5月1日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20060501bk08.htm ウィルソン外交と日本●高原秀介 出版社:創文社(千代田区) 発行:2006年2月 ISBN:4423710676 価格:¥8400 (本体¥8000+税) ウィルソン外交の評価は難しい。普遍主義的理念の強調は、各国に戸惑いを与え国際関係に混乱をもたらした。理念はしばしば利己的国益の隠れ蓑(みの)とされ、その偽善性が批判された。著者はウィルソンの掲げた理念が単なる利益の正当化ではなく、普遍性に根ざす力を持っていたことを評価した上で、それが対日外交の場に移されたときの現実との交錯を丁寧に描き出している。特に、米政府内の大統領を取り巻く外交担当者たちに関する分析が優れている。 米国の理念に基づく新しい外交は必ずしもストレートには展開されなかった。それゆえ、旧い外交に慣れきった日本の誤解を招くことが少なくなかった。一方ウィルソンは、彼の理念に反する対華二十一箇条(かじょう)要求によって対日不信を強めたために、シベリア出兵をめぐって米国の意向にこたえ対米協調を図ろうとした原敬の努力の真剣さに気づかなかったという。何ともやりきれない思いがする。(創文社、8000円) 評者・戸部 良一(防衛大学校教授) (2006年4月17日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20060417bk08.htm 裏社会の日本史●フィリップ・ポンス [掲載]2006年04月30日 [評者]斎藤美奈子 もちろん書き手によるけれど、海外の読者に向けて日本を紹介した本は国内の読者にも有効な場合が少なくない。あうんの呼吸でわかったような気になっている(でも本当はまるでわかっていない)事象が一から解きほぐされることで、霧が晴れるような気分がまま味わえるのだ。 本書でいう裏社会とは、排除されることで漂泊の民となり、社会の周縁に押しやられた人々のこと。第一部で語られるのは中世の賎民(せんみん)に起源を持つ被差別民、明治以降の下層労働者、横山源之助が『日本之下層社会』で描いたような貧困層、そして著者が「どんづまりの街」と呼ぶ現代の山谷や釜ケ崎の住民までを含む「日陰の人々」である。 一方、第二部の主役は「やくざ」である。これには博徒とテキヤの二系列があると著者はいう。江戸の侠客(きょうかく)。明治の義賊。極右思想と結びつき軍との協力関係さえ築いた戦前の「愛国的やくざ」。そして、戦後の政界や財界との結びつきを強めた「黒幕」や三大暴力団の「親分」。 貧窮者とやくざが一冊の中に同居する。そこがこの本のキモというべきだろう。〈社会は「良き」貧者と「悪(あ)しき」貧者、また「おとなしい」放浪者と「手ごわい」放浪者との区別には無関心だった〉と著者は書く。 〈表面上は国家への異議を唱えているようでいて、結局は並列的かつ補完的な国家のコマ割だった〉と断罪されるやくざと、〈最後の偉大な拒絶のヒーロー〉かもしれない物言わぬ貧窮の民。 最終的に下される判断は逆だけれども、そこには確かに連続性が認められるのだ。17世紀から20世紀末までを俯瞰(ふかん)した論証は緻密(ちみつ)で、「へぇへぇへぇ」の連続。 著者のフィリップ・ポンス氏は、04年4月のイラク邦人人質事件の際、人質になった3人の若者を力強く弁護する論評を「ルモンド」紙に載せ日本の世論に鋭い一撃を加えた、あの東京支局長である。とかく「同質性」が強調される日本社会の多様性を浮き彫りにし、〈日本列島は不服従の者たちの住処(すみか)でもある〉ことを示した快著である。 出版社 筑摩書房 ISBN 4480857826 価格 ¥ 4,515 URL http //book.asahi.com/review/TKY200605020230.html 世俗の形成―キリスト教、イスラム、近代●タラル・アサド [掲載]2006年04月23日 [評者]酒井啓子(東京外国語大学教授・中東現代政治) 慎重な本、というのが、第一印象である。単純化、平易化によって生じる誤解を避け、丁寧に論を進める、著者の真摯(しんし)な姿勢がうかがえる。 それは、サウジアラビア生まれのムスリムで米国在住の学者、という著者の出自と無関係ではない。9・11以降蔓延(まんえん)するイスラムや宗教一般を巡る議論が、いかに短絡的に過ぎることか。序章での「西洋・非西洋を問わず、……無差別な残虐行為を正当化するために聖典の権威に訴える必要があったことはない」との謂(い)いは、けだし名言である。 だが本書は、ムスリム社会の代弁ではない。近代一般に関(かか)わる哲学的課題であり、普遍とみなされる近代・世俗概念への批判的考察である。 本書の核には、「なぜ『近代』が政治的目標として支配的なものとなったか」という疑問がある。そしてヨーロッパ近代の中心的概念とみなされる「世俗」を取り上げ、それが宗教と固定的に切り離されるものではないこと、聖性と相互関連しあうことを指摘する。著者の前作「宗教の系譜」と対になる議論である。 ここでの鍵概念は、「権力」と「近代国民国家」だ。「イスラム主義が国家権力に傾倒しているのは……正当的な社会的アイデンティティーと活動の場を形成せよと、近代国民国家に強要されているから」だ、との指摘は興味深い。「近代国民国家は、個人の生のあらゆる側面を……規制しようとしている」がゆえに、彼らも「世俗的世界における国家権力に無関心なままではいられない」。イスラム主義もまた、近代の中にある。 だが、近代ヨーロッパのアイデンティティー形成の中で、イスラムは鏡像的位置に置かれてきた。最も近い他者であるがゆえに、常に否定と矮小(わいしょう)化の対象となる。 ヨーロッパがイスラムを疑似文明視、脱本質化し、ヨーロッパ内のムスリムを同化させてきた、その背景に、著者は近代国家の多数派/少数派概念の問題性を見る。多数の中の少数としてではなく、世俗ヨーロッパにおける「さまざまな少数者と並ぶひとつの少数者」としての共存可能性への問いは、示唆に富む。 ◇ 中村圭志訳/Talal Asad 33年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院教授。 出版社 みすず書房 ISBN 4622071908 価格 ¥ 6,510 URL http //book.asahi.com/review/TKY200604250276.html 歴史のなかの天皇●吉田孝 [毎日] (岩波新書・819円) 五味文彦・評 ◇原始から現代まで、特質と時代性を探る 皇位継承をめぐって、さまざまな議論があるなかで、きちんと歴史に即して天皇のあり方を探る、ないしは天皇を通じて歴史の流れを探ってみる。こうした試みは意外に少ない。天皇に関する問題をテーマ別に考えたり、また時代に限定して考えたりしても、通史として一貫して捉えることは多くないのである。 そうしたなかで日本古代の天皇のあり方を究明してきた著者が、原始王権の時代から現代の天皇制に至るまで、天皇に関わる諸問題を考察したのが本書である。 その視点は二つ。一つは、中国の周辺の東アジアに生まれた天皇と日本国家がどのような特質を帯びていたのかを探るというもので、これは古代史研究者としての著者の専門領域に属するもの。 もう一つは、同じような形で成立した日本の王権がその後にどのような形で成長してきたのか、東アジアの諸国との比較を通じ、果たして時代を通じて一貫した性格を有していたのかを探るというもので、これに向けて著者は果敢にチャレンジする。 そこではほぼ四つの段階を考えているように見受けられる。最初の段階は卑弥呼や倭の五王の時代であって、この原始王権のあり方を、文化人類学の成果などを利用しながら明快に指摘する。神聖王権とも、また複式王権とも捉えて、その動きを活写している。 次の段階は統一王権の時代で、東アジア世界との文明接触のなかで天皇号が成立し、律令制が導入されるなどして、古代国家が整えられてゆき、その後の規範となる古典的な国制や文化が成立してくる時代である。 たとえば天皇号はなぜ成立したのかという問題では、隋に派遣された小野妹子の外交交渉から興味深く指摘する。当初の国書には「日出(い)づる処(ところ)の天子」とあったため隋の皇帝に否認されると、次に「東の天皇」と国書に記したのであるが、妹子はこれを中国に提出しなかったのではないか、と著者は推測する。 この点を始めとする叙述は、著者の専門領域だけに説得力のある議論が展開されている。なかでも女帝の問題を論じたところは、今日の議論に参考になることが多い。同じ時期には東アジアに女帝が存在することに注目し、日本の女帝の性格に迫る。 それは親族組織のあり方と深く関わっていることや、唐の律令にはない太政天皇や女帝の規定が日本の律令に設けられていることの意味など、まことに示唆に富む指摘である。 第三の段階は、古典的な国制や文化に基づいて、ウヂからイエへという社会組織の単位が展開するなかでの二重王権の段階として捉えられる。武家という性格の異なる王権が併存して、その武家が天皇を守護する体制は近世まで続くとみる。 複式王権の説明と関わる形での把握と考えられるが、この付近は多少の異論も出てこよう。王権は天皇の朝廷にのみあるという見解も有力で、また九百年近くの時代を古典的な国制や文化で一括してしまってよいのかという疑問もある。ただ単に政治の流れのなかで天皇を考えるのではなく、能や浄瑠璃・歌舞伎などの文化の方面から考えている点でも貴重である。 そして第四の段階としての近代国家における天皇制であって、明治維新、大日本帝国憲法、そして敗戦により天皇の位置付けがどう変化してきたのか、それらを西欧列強との関わりのなかで叙述する。 ここでは王政復古により摂政・関白・将軍などを廃したことで古典的な国制が大きく転換したことを指摘している点が目につく。前近代の宗教の基礎にあった神仏習合も神仏分離政策によって崩壊したこともそれと関連づけている。 明治政府は欧米列強から押しつけられた不平等条約の改正にむけて、近代的な憲法と法体系を整備したが、この大日本帝国憲法により天皇は規定されることになった。律令を越えた存在としての天皇はここに大きく変化した。だが同時に制定された『皇室典範』は天皇が定めた法であり、大臣の署名もなく議会も関与できなかった。 昭和天皇は立憲君主として、世界的な君主制の危機の時代に登場したが、二・二六事件を経て現人神(あらひとがみ)として装われてゆき、日中戦争の果てに日米開戦へと踏み切ってゆく。こうして敗戦を迎え、象徴天皇制に基づく新憲法が発布され、通常の法として皇室典範も改正された。さらに昭和天皇が没するとともに、昭和天皇とは異質な新しい「象徴」天皇の時代が始まったと指摘して、筆をおく。 天皇の問題というと、どうしても過剰な主張や思い入れが先行するか、あるいは問題を避けたがるのが普通である。しかし本書は天皇に関わる基本的な問題を豊かな構想力により的確に、かつバランスよく叙述しており、読後感のさわやかなものとなっている。 毎日新聞 2006年2月12日 東京朝刊 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20060212ddm015070101000c.html 731●青木冨貴子 [朝日] [掲載]2005年12月25日 [評者]最相葉月―書評委員のお薦め「今年の3点」 (1)731(青木冨貴子著) (2)性と生殖の近世(沢山美果子著) (3)沼地のある森を抜けて(梨木香歩著) 今いちばん困難な、未来に希望をつなぐという作業をこつこつと続けている人々が同時代にいる限り、私もまた放棄しない。 青木さん。(1)は雑誌連載中から刮目(かつもく)していた。石井細菌部隊の徹底解明なくして日本の臨床試験は前に進めぬからだ。GHQ資料を渉猟した結果、明らかになった密約に息を呑(の)む。過去同じテーマに挑んだ人々の仕事から大きく前進した。 沢山さん。(2)は津山藩などの古文書を繙(ひもと)き、性が藩の人口政策のもとで制御され、堕胎や間引きを人道に反する罪とみる意識が共同体と女性の内面に醸成された過程を検証。犯罪とみなすのはキリスト教導入以降とする見解を覆す労作。 梨木さん。(3)はぬか床を舞台に家族史から生命進化へ広がる壮大な物語。困難から希望の糸を紡ぎ出そうとする静かな熱情がある。四十億年前、私が一個の細胞だった時の記憶が甦(よみがえ)る。 731 著者 青木 冨貴子 出版社 新潮社 ISBN 4103732059 価格 ¥ 1,785 性と生殖の近世 著者 沢山 美果子 出版社 勁草書房 ISBN 4326653078 価格 ¥ 3,675 沼地のある森を抜けて 著者 梨木 香歩 出版社 新潮社 ISBN 4104299057 価格 ¥ 1,890 URL http //book.asahi.com/review/TKY200512270303.html 戦陣訓の呪縛●ウルリック・ストラウス [読売] 出版社:中央公論新社 発行:2005年11月 ISBN:4120036804 価格:¥2100 (本体¥2000+税) 太平洋戦争中に連合軍の捕虜となった日本軍将兵の数は約三万五千。欧州戦域での捕虜の数に比べると、きわめて少ない。その原因として「生きて虜囚の辱めを受けるな」と説いた戦陣訓の存在がよく指摘されるが、それは当時の日本独特の文化的・社会的規範でもあった。 戦陣訓の呪縛(じゅばく)は、捕虜となった後の日本軍将兵にも作用し続けた。本書はその実情を、捕虜の手記やインタビューや米軍の記録を駆使し、収容所生活から帰国後に至るまでの彼らの境遇を丹念に追跡することによって、明らかにしている。米軍による捕虜取り扱いの実態も興味深い。米軍は日本人捕虜から様々の情報を得ていたが、それが成果を得るまでには尋問方法の試行錯誤があった。捕虜尋問にあたって最も重要なのは相手の言語と異文化に対する理解だったという。この点での日系二世の貢献の大きさを著者は強調している。吹浦忠正監訳。 評者・戸部 良一(防衛大学校教授) (2006年1月16日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20060116bk07.htm 銃後の社会史●一ノ瀬俊也 [読売] 出版社:吉川弘文館 発行:2005年12月 ISBN:4642056033 価格:¥1785 (本体¥1700+税) 遺族の戦中・戦後・現在の体験に光をあてる。戦後、粗略な扱いを受けた銃後の人々。国が奪ったものを、国から返してもらう。その“当然の”要求を実現化すべく、遺族会が組織された。こうして「遺族」は、国家を基盤とするひとつのシステムとなる。戦後60年に、遺族会誌の丹念な読みを通して迫った力作。 (2005年12月22日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20051222bk04.htm 吉田茂●原彬久 [読売] 出版社:岩波書店 発行:2005年10月 ISBN:4004309719 価格:¥819 (本体¥780+税) サンフランシスコ講和会議の下交渉に、米国側から臨んだジョン・フォスター・ダレスは、相手方の首相、吉田茂について、「不思議の国のアリス」のようだと評したという。米国の世界戦略にはっきり迎合しながら、再軍備の要求をのらりくらりとかわし、言質を取らせない態度にいらだったのである。 考えてみれば、戦前・戦中は外交官として軍部に抵抗し、戦後は「ワンマン首相」と批判されたこの人物、そもそも何をめざして政治の世界に生きていたのかわかりにくい。この謎に対し本書は、皇室を中心とする秩序への帰依を、吉田の言動の根本に見いだし、説得力をもって解明している。 語り口は吉田その人に感化されたかのように、ときに諧謔(かいぎゃく)に富むが、「吉田ドクトリン」と呼ばれる外交方針に対する批判は手きびしい。その視線は、1人の人物をこえ、戦後という時代の全体へと及んでいる。 評者・苅部 直(東京大学助教授) (2006年1月10日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20060110bk07.htm 会津戦争全史 [著]星亮一 [掲載]2005年11月13日 [評者]野口武彦 会津戦争を原点にすると、《日本人の戦争》が見えてくる。 幕末会津藩の悲運は、輝ける明治維新の暗い裏面として、正史では隅っこに追いやられてきた。皇朝史観であれ、進歩史観であれ、戊辰戦争を「正義の戦争」と見る立場からは歴史の経常支出と見なされるこの内戦は、著者にいわせれば「日本近代史の汚点」であった。 鳥羽伏見戦争で「朝敵」とされた会津藩主松平容保(かたもり)は、国元に帰って謹慎し、謝罪を申し出たにも拘(かか)わらず、薩長政権はそれを無視して、(1)容保の斬首、(2)会津若松開城、(3)領地没収の三点を要求して譲らない。会津の窮境を見かねた東北諸藩は連帯して奥羽越列藩同盟を結成し、足かけ二年にわたる戦乱の幕が切って落とされるのである。 新政権軍の攻勢で列藩が次々と脱落するなか、孤立して戦った会津藩がついに力尽き、若松落城を迎える悲劇は、これまで独特の怨念(おんねん)と敗者の美学にいろどられて語り継がれ、本書でもクライマックスになっている。 類書は多い。著者自身もこの題材で何冊か書いている。旧怨(きゅうえん)は消えないし、また忘れるべきでもない。問題はいかに相対化するかである。本書の新機軸は、会津戦争を受難と被害の視点だけからでなく、普遍的な《戦争と日本人》という論点から眺め直している点にある。 判明している戦死者は2407人。これには農兵・人夫・「官軍」にレイプされて殺された女性が数えられていない。新政権軍の兵士は、相手が弱者と見ると徹底的にいたぶる軍隊だった。 勝者の暴虐はもとより、敗者の側も批判をまぬかれない。行間からは敗北を必要以上に悲惨にした会津藩上層部への怒りが、まるで今日の出来事のようにたちのぼってくる。優秀な銃隊に向かって槍隊(やりたい)が突撃するしか戦法がなく、老人隊が前線に出て戦い、少年・婦女子が参戦して自害する。これは無能な指導部による《本土決戦》だったのである。 東北人の著者が、奥羽越列藩同盟をアメリカ南北戦争における北軍になぞらえる意地の張り方にも敬服する。 出版社 講談社 ISBN 4062583429 価格 ¥ 1,680 この本を購入する |ヘ URL http //book.asahi.com/review/TKY200511150272.html 証言 戦後日本経済―政策形成の現場から [著]宮崎勇 [朝日] [掲載]2005年11月13日 [評者]青木昌彦 本書は、戦後日本の経済政策の形成に枢要な役割を果たしてきた宮崎勇氏のインタビューの記録である。 氏は戦後大学卒業とともに経済安定本部に入り、傾斜生産方式の運営に携わったのを始めとして、経済企画庁で所得倍増計画の作成、高度成長時代の『経済白書』の執筆、石油ショック時代と初期サミットにおける国際交渉、退官後の構造改革プランへの参画、村山内閣への入閣など、日本経済の戦後史のあらゆる局面で、要になる現場にいた。氏の精密な記憶力と正確な表現力、バランスのとれた評価、情緒を排した語り口は、インタビュアー(中村隆英氏ら)の用意周到な問いと相まって、この本をオーラルヒストリーとして価値ある作品に仕上げた。戦後経済史を学ぶのに必読書となるだろう。 だが評者は、この本に単なる歴史の当事者の証言、記録にとどまらない現在的な価値のあることも感じた。一つは制度改革と安定的なマクロ経済運営はお互いに補い合う関係にあり、どちらか二者択一の関係というわけではない、という氏の洞察である。最近英国の「エコノミスト」誌が展望したように、失われた十年来の漸増的な(インクレメンタル)改革が累積して、日本は新しい安定的な成長軌道を可能にしうるような制度変化を成し遂げつつある。これをさらに推し進めるには、残る大きな問題である財政と社会保障の改革を、きちんとしたマクロ予測にもとづいて処理することが必要だ。氏は90年代央における景気回復が、性急な財政改革の試みによって挫折したことを痛恨の念を持って回顧するが、それは政治家に対し正確な情報を伝達せず、ミスリードした財政当局に責(せめ)があったとみる。 本書は氏の国際協調への熱情をも明らかにする。軍縮へのエコノミストとしてのかかわり、中国の経済学者や政策当局者との持続的な交流、OBサミットの運営など、その活躍は多岐にわたるが、かつて特攻隊員を教官として送り出したという辛(つら)い経験が原点にあるのだろう。国際協調を前提とした愛国心を「新世紀のエコノミスト」に望むとき、沈着冷静をもって鳴る氏の言葉は熱を帯びる。 出版社 岩波書店 ISBN 4000233343 価格 ¥ 3,990 URL http //book.asahi.com/review/TKY200511150270.html 戦後60年 ●上野昂志 出版社:作品社 発行:2005年8月 ISBN:4861820413 価格:¥2310 (本体¥2200+税) 評論家の上野昂志(こうし)が、敗戦から現在に至る日本社会の諸相を53のトピックスを通じて再考した私家版戦後史『戦後60年』(作品社、2200円)を出した。10年ごとに区分された項目は、東京裁判、平凡パンチ、連合赤軍、おたく、オウム真理教などさまざま。語り尽くされたかに思われた歴史の一コマが、アウトサイダー的な知性によって細密、流麗に語られる。 (2005年9月12日 読売新聞) TITLE 戦後60年を通覧 出版トピック 本よみうり堂 YOMIURI ONLINE(読売新聞) DATE 2005/09/12 16 46 URL http //www.yomiuri.co.jp/book/news/20050912bk16.htm 世界文明一万年の歴史 [著]マイケル・クック 出版社 柏書房 ISBN 4760127313 価格 ¥ 2,940 [掲載]2005年08月21日 [評者]酒井啓子 一つの話題から十も百も議論が発展する頭の柔らかい人と話すのは、想像力をかきたてられてわくわくする。著者はイスラーム史家だが、歴史家にありがちな蛸壷(たこつぼ)型の専門家ではなく、人類発生からNASAに至るまで縦横無尽に議論を展開し、他領域に「でしゃば」る。「ある地域で起きたことが何故別の地域で起きなかったのか」という素朴な問いが、全体に通底する問題意識だ。 まず、本書が時間的な流れに縛られていないことと、これまで歴史的大事件と当然視されてきた近代史の諸事実を大胆にすっぽりと抜かしていることに驚かされる。つまり「西欧近代」が徹底して相対化されているのだ。「今が昨日より進んでいる」という時間中心主義に留保をつけることで、自国史優先、進化論的発想を見直す。日本の公教育で一番重視される近代ヨーロッパにはちょっと触れるだけで、「西欧近代」ではない方法で発展を目指そうとした別の方法??つまりマルクス主義とイスラーム原理主義に、むしろページを割く。 時を追って歴史を見ることに慣れている我々には、18世紀まで続いたオーストラリアの狩猟採集社会や8世紀のアフリカのガーナ王国に触れた後に、インダス文明や秦の統一が来る章立ては、一見ランダムな印象を与える。そのなかで、著者の最大関心は「いかに文明が継承されたり途絶されたりするか」だ。 文字を持つ文明は、後世の社会がそれらを再生可能な史的材料を大量に残したことで引き継がれやすい(だから「復興」とか「原理主義」が常に有効性を持つのだ、という指摘は説得力がある)。だが、無文字社会でも、遺伝子的変化や技術、牧畜のあり方などで、文明は花開く。文字のない東アフリカの年齢組制度やメソアメリカの暦が、いかに複雑であることか。しかし新大陸では、他文明から孤立していたために競争という刺激を受けず、その文明は衰亡した。 逆に、最初に世界を均一化したイスラーム文明は、征服と巡礼による人の広範な移動によって生まれた。グローバル化もまた、西欧近代の専売特許ではない。 TITLE asahi.com: 世界文明一万年の歴史 [著]マイケル・クック - 書評 - BOOK DATE 2005/09/05 14 06 URL http //book.asahi.com/review/TKY200508230244.html 「終戦日記」を読む ●[著]野坂昭如 [朝日] 出版社 NHK出版 ISBN 4140810564 価格 ¥ 1,365 [掲載]2005年08月28日 首相の靖国参拝、「新しい歴史教科書」採択、60年前に敗れた戦争をどう総括するのかはいまだに深刻な論議の的だが、著者は山田風太郎、大佛次郎、永井荷風、中野重治らの残した日記を紹介しつつ、そこに少年として神戸の空襲に遭遇し、焼け跡をさまよったおのれの体験を重ねつつ、あのころ日本人は何を考え、どう生きていたかを探るうち、真の「大人の思考」とは何か、ということが、現代に及ぶ問いとして存在すると思い至るのである。 TITLE asahi.com: 「終戦日記」を読む [著]野坂昭如 - 書評 - BOOK DATE 2005/09/05 14 06 URL http //book.asahi.com/review/TKY200508300375.html 戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ ●[著]マイク・モラスキー [朝日] [掲載]2005年09月04日 [評者]中条省平 (抜粋) 本書はジャズという音楽の受容史ではない。副題がしめすように、日本文化のさまざまな領域がジャズという刺激を受けていかに変容していったか。その動きを多角的に読み解く試みである。その結果、一九六〇~七〇年代の日本文化の異様な活力の秘密の一端が明らかにされた。著者は、戦後占領下の日本と沖縄の文学を専攻するアメリカの学者だが、東京のジャズクラブなどに出演するピアニストでもあり、そうした感性の柔軟さを十分に発揮して、明晰(めいせき)な論理性に裏打ちされながら読んで面白い労作に仕立てあげた。 TITLE asahi.com: 戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ [著]マイク・モラスキー - 書評 - BOOK DATE 2005/09/08 11 23 URL http //book.asahi.com/review/TKY200509060314.html 昭和天皇と立憲君主制の崩壊 ●伊藤之雄 [読売] 出版社:名古屋大学出版会 発行:2005年5月 ISBN:4815805148 価格:¥9975 (本体¥9500+税) 昭和天皇はいかなる君主だったのか。特に敗戦前の彼の役割をどのようにとらえればいいのか。この問題は、いまだに論争の的である。 一方には、天皇は立憲君主として、政府や統帥部の決めたことを自動的に承認しただけに過ぎない、つまり政策決定や軍事作戦に影響を与えることはできなかったのだ、という見方がある。他方には、天皇は専制君主であり政治や軍事の決定に実質的な影響を及ぼした、したがって開戦を避けることも戦争の犠牲を小さくすることも、やろうと思えばできたのだ、とする見方がある。本書は、この両者を否定し、また新たな別の解釈を提示した。 本書が強調するのは、昭和天皇の政治的未熟さと、それを助長した宮中側近たちの補佐の不適切さである。明治天皇が、指導者間に対立が生じたときの調停にその政治関与を自制したのに対し、即位直後の昭和天皇は生真面目(まじめ)に、気負って政治過程のなかに強く踏み込んだ。張作霖爆殺事件の処理をめぐり田中義一内閣を総辞職に追い込んだことがその一例である。天皇は、「国粋主義者」や軍人から、「君側(くんそく)の奸(かん)」に操られていると見られ、その威信を弱めてしまう。そして、彼らの反発を受けたがゆえに、満州事変で軍を抑えるべきときに、それを躊躇(ちゅうちょ)して事変の拡大を許すことになる。いわば、昭和天皇の政治関与のブレ、一貫性のなさが立憲制を崩壊させ昭和の悲劇を招く一因であった、と著者は言う。 著者の解釈はきわめて刺激的かつ論争的である。イギリスの立憲君主制や明治天皇との比較も興味深い。昭和天皇崩御以後に利用可能となった史料を駆使して構築されたこの「仮説」は、今後多くの研究者によって検証され、批判も受けることだろう。天皇制に対するイデオロギー的あるいは生理的反感とも、情緒的な天皇崇拝とも無縁の、実証的な昭和天皇研究、近代日本の君主制研究の一つの到達点と言えよう。 ◇いとう・ゆきお=1952年生まれ。京都大学教授。著書に『政党政治と天皇』など。 名古屋大学出版会 9500円 評者・戸部 良一(防衛大学校教授) (2005年8月15日 読売新聞) TITLE 昭和天皇と立憲君主制の崩壊 書評 本よみうり堂 YOMIURI ONLINE(読売新聞) DATE 2005/09/05 14 12 URL http //www.yomiuri.co.jp/book/review/20050815bk05.htm 御巣鷹の謎を追う 日航123便事故20年 ●米田憲司 [朝日] [掲載]2005年08月28日 [評者]佐柄木俊郎 (抜粋) 日航ジャンボ機墜落事故20年のこの夏、新聞やテレビには回顧企画が溢(あふ)れたが、捜索をめぐる謎を含め、事実に改めて肉薄し、悲痛な記憶を人々に鮮烈に蘇(よみがえ)らせたという点では、本書にとどめを刺すといっていいかもしれない。 著者は、この事故の報道にあたった日本共産党の機関紙「赤旗」社会部取材チームの中心メンバー。墜落現場を目指した発生当夜の体験に始まり、その後、なぜ救出が遅れたのか、事故原因の真相は何か、を長期にわたって追い続けてきたベテラン記者だ。思い返せば、この事故報道では赤旗紙の健闘は光っていた。 長期取材の集大成ともいえる本書は、なお数多くの疑問を浮き彫りにする。自衛隊機が繰り返し墜落現場を確認しながら、なぜ四度も間違いの発表をしたのか。真っ先に到着した米軍ヘリに、なぜ救助活動を依頼しなかったのか。運輸省航空事故調査委員会(事故調)の報告は、客観的な事実と矛盾する部分が多すぎ、公表されたボイスレコーダーの記録にも作為があるのでは、等々だ。 「私たちも(略)断定できるだけの材料は持ち合わせていない」と、明確な答えは示さず、ミサイル撃墜説は「荒唐無稽(こうとうむけい)」と退けるなど、科学的な分析に終始している。評者には「日本では救助活動にも上の許可が必要」とか「米軍の帰還命令は自衛隊の面子(めんつ)を考えた政治判断では」「事故調は、初めから結論ありき」といったあたりの指摘が興味深く、案外謎解きのカギを握るのでは、と感じられた。 TITLE asahi.com: 御巣鷹の謎を追う 日航123便事故20年 [著]米田憲司 - 書評 - BOOK DATE 2005/09/04 15 26 URL http //book.asahi.com/review/TKY200508300350.html メディアの支配者 上・下 ●中川一徳 [朝日] [掲載]2005年08月28日 [評者]野口武彦 (抜粋) (鹿内)信隆は、退役主計中尉で終戦を迎え、戦時の曰(いわ)くありげな人脈・金脈を使って戦後経済に浮上してきた人物である。一九五〇年代に電波事業に手を拡(ひろ)げ、ニッポン放送・フジテレビ・産経新聞の実権を次々に握って、着々と支配力を強め、ついに六八年、「商業右翼」を社是とするフジサンケイグループ会議議長に就任した。 新聞論調としては反共右翼、テレビでは軽佻浮薄(けいちょうふはく)というユニークな営業路線が確立され、「彫刻の森」美術館や世界文化賞設置などの文化事業も手がけられる。美術品がいかに営利と結びつくかのカラクリは、一時有名になった「持株(もちかぶ)比率15パーセント」とは何かをはじめ、ニッポン放送とフジテレビの入り組んだ持株関係と共に図解されていてわかりやすい。 八五年、議長職は信隆の長男春雄に世襲され、鹿内一族のグループ支配は安泰と見えた。ところが八八年、春雄が急死し、その後継者に娘婿のエリート銀行マン宏明が指名されたことから家族の内紛が勃発(ぼっぱつ)する。それとタイアップして、三代にわたる鹿内独裁への反逆を呼号し、宏明の罪状を数え上げて追放しようと日枝グループのクーデター計画が胎動しはじめる。 息も継がせぬ展開である。宏明が最後の武器として握りしめていたニッポン放送株を無力化するために、日枝が株式上場と公開買い付けに打って出ざるをえなかった理由が、これで明快に了解される。その目論見(もくろみ)が、堀江貴文の介入という思いがけぬ事態の出現であえなく反転した経過は、まだ読者の記憶に新しい。 本書は著者の単行本第一作の由であるが、天下の公器を私物化する勢力への怒りが行間にふつふつとたぎっていて小気味よい。驚くべき取材力を発揮して、放送・テレビ・新聞と「マスコミ三冠王」を誇ったフジサンケイグループの奥の院に踏み込んでいるだけではない。この堅固な筆力には、複雑な事件の連鎖を一望のもとに構成する独自の《史眼》が光っている。 シカナイ伝説(サガ)ともいうべき一族の愛憎劇から昭和・平成史が見えてくる。浮かび出るのは、株主が投資先の社会的使命を問わず、ただ配当のみを追求する現代日本の縮図である。 TITLE asahi.com: メディアの支配者 上・下 [著]中川一徳 - 書評 - BOOK DATE 2005/09/04 15 26 URL http //book.asahi.com/review/TKY200508300348.html
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「ねえ、そこをもっと押してくれないかしら」 「はい。どのくらい押せばいいでしょうか」 「もっとよ……強く……もっと」 「これくらいでしょうか」 「足りないの……太ももはもっと深く……」 「……こうっ、ですか」 「んくっ……そう……押しつけて」 「なかなかうまくいきませんね……」 「いつもこうなの……だから、ね、お願い」 「そうですか。でもかなり強くいきますよ」 「んんッ──」 「次はお待ちかねですよ」 「ひぃ、ひぃ……まだ……やるの」 「してほしいんでしょう」 「そう……だけど……」 「じゃあ、やめてなんて言わないでくださいね」 「わかったわ……ふくぅッ」 「だんだん上がってきてるのがわかりますか」 「……感じるわ……すごく、へんなかんじ……」 「あぶくがこんなに……面白いように出てきましたよ」 「出しきってちょうだい……」 「お望みのままに、リゼイ様」 「あっあっ……ああああああッアアア──」 「お疲れ様です、リゼイ様」 「ありがとう、マイクスレディ。体液も綺麗に拭き取ってくれたのね」 「お礼には及びません。十分な対価をいただいておりますので」 「それでも、ありがとう」 「そんな……どういたしまして。今後ともマイク社をご愛用ください」 「そういえば、マイクスレディ。あなたは『皮剥ぎ(スキナー)』を……生体技師をはじめて何年になるのかしら」 「私ですか。そうですね。入社してからですので、もう五年ですね」 「ほかのマイクスレディはどうかしら。あなたよりも上手なの」 「ええと……私は、まだ五年ですので……至らぬことがあったでしょうか」 「とんでもない。あなたは、いえ、あなたたちは最高よ」 「お褒めにあずかり、光栄です」 「マイク社の保証するとおり、あなたたちの施術はきちんと『わたし』を一年維持してくれる。素晴らしいことだわ」 「リゼイ様は施術を受けてもう二十年になるそうですね」 「ええ、正確には二一年。一度も失敗はなく、初期不良も、途中での交換もなかった。満足しているわ」 「技術部もそういわれると喜ぶことでしょう。それにしても……」 「なにかしら」 「リゼイ様は、その……とてもお綺麗ですね」 「そう、そう言ってくれると嬉しいわ。でも、それはあなたたちの『外皮(スキン)』が綺麗なおかげよ」 「いえ、リゼイ様がお綺麗なのです。そして、けしてお世辞などではありません」 「わたしのことはもう知っているのよね」 「はい。リゼイ様のことは何度も勉強しました」 「すごい、マイク社やあなたたちが失敗しないのも、教育のおかげというわけね」 「はい。万人にあわせて心地よく、がモットーですから」 「じゃあ、わたしの中身もわかっているわよね」 「リゼイ様は『リード』だと窺っております」 「そう、わたしは『リード』──人間型思考性機械よ。あなたも、皮を剥いだときに感じたでしょう」 「そうですね……あなたの体は非常に、その……」 「硬かったかしら」 「……そのとおりです」 「あなたは見たわよね。わたしの体のすべてを。」 「はい……でも──」 「わたしの右肩と、左腕と、脇腹と、大腿を、たしかに『観た』のよね」 「はい」 「どうかしら、ちぐはぐでしょう。どうしてだと思う」 「それは、リゼイ様が失って、補っているからですわ」 「一皮むけばこうなのよ。あなただって、教育を受けていても動揺したはず」 「それは……私は嘘をつけません」 「やっぱり、というつもりはないの。あなたを責めているわけではないのだから。ここまでわたしが体をさらけ出す相手は限られる」 「光栄に思います」 「だけど、あなたたちはいつも、『外皮(スキン)』で着飾ったわたしを見て『お綺麗です』と褒めるのよ」 「その一言が──」 「その一言があなたたちの決まり文句だから、よ。施術が終わったという合図でもある。──そうよね」 「そのとおりです」 「この際、わたしが綺麗かどうかは置いておきましょう。『外皮(スキン)』を着たわたしを綺麗だと言うのであれば、それはわたしではなく『外皮(スキン)』の出来映えを褒めているのではないのかしら」 「けしてそのようなことはありません」 「マイクスレディ。あなたはわたしに着せられた服を褒めて、性的な感情を抱いた──欲情したということにならないかしら」 「あっ、えっ、えっと、その、あ、あ……」 「ごめんなさい。あなたを混乱させてしまった。哲学的な話であなたを前後不覚にしてしまったわ」 「そそ、そんなこと──。こちらこそ至らぬ点ばかりですみません」 「いいのよ。誰しも完璧なんてことはないの」 「でもッ、私は、あなたをお綺麗だと思います……。上手くはいえないのですけれど」 「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいわ」 「はい……」 「……」 「……マッサージはもういいわ。それで、本題に入りましょう。今日はどんな用できたのかしら」 「それは、リゼイ様のお体を新しいものに取り替えるためで……」 「表向きの御託は結構。わたしはあなたに聞いているよ。天敵さん……いえ、ヒューマノイドヒューマン」 「……」 「姿を現しなさい。凝った演出でわたしを新鮮な気分にさせるのはいいけれど、熱が入りすぎよ」 「……リードの貴方には言われたくないわね」 「ほら、あなたはやっぱりあなたなのよ」 「失礼ね、私は誰であろうと私よ」 「じゃあ、あなたが被っていた『皮』は誰のものなのかしら。『皮剥ぎ(スキナー)』さん」 「失礼ね。これは私が用意した『皮』で、『彼女』は私の用意した人格よ」 「あなただと思って悪いことをしてしまったわ」 「あまりレディをいじめないでちょうだい。上手くはないけど、熱意があって頑張り屋なのだから。意地でも貴方を綺麗だと食い下がったのは褒めてあげるポイントよ」 「煙に巻くような言い方は謝る。ちなみに模範解答はなんだったのかしら」 「貴方の着ている『服(スーツ)』もあわせて、私はリゼイ様をお綺麗だと思います。かしらね」 「そうだった。マイク社は『外皮(スキン)』を服と認識しているのよね」 「マイクスレディなら、公式見解を汲んだ発言をするわ。彼女はまだ勉強不足なの」 「それはあなたの公式見解でもあるのかしら」 「私にとってはどうでもいいわ。でも、服は服だけで綺麗にはならない。着た姿を想像して、着て、周りの注目を集めるからこそ『綺麗』と評価される。そういう考えは、人々を無意識に正しいと思わせ、引きつけるのよ」 「あなたの目的のためってわけね。ところで、それに乗じて悪さなんかしていないでしょうね。『生皮剥ぎ(スキナー)』なんて恐れられているのは知っているでしょう」 「敵対企業の妬みや恨み言を真に受けるほど、貴方は愚かだったかしら。それとも、私が『できる』から警戒しているのかしら」 「……よかったわ。あなたが裏でやっかいなことをしていることは知っているけれど、わたしはあなたを人類の敵と認識せずにすむのね」 「本当に失礼ね。私は『皮剥ぎ(スキナー)』であっても『生皮剥ぎ』ではないわよ。それに『生皮』を得るのは非効率的よ。たやすく『外皮(スキン)』を手に入れられるのだから」 「マイク社があるからね。うまくいっているんでしょう」 「私が監督してうまくいかなかったためしがないわね」 「強がりいっちゃって。わたしたちに負けたくせに。でも、よかったわ、あなたがいつもどおりで」 「私も、貴方に直接触れることができて息災よ。元気そうね」 「でも、誰にも気づかれていないんでしょうね。これがバレたらあなたはおしまいよ」 「初対面で、私が正体を明かすまで身を任せていた貴方に忠告されるなんて、面白いわね」 「もう、すぐに喧嘩腰になるのはどうなのよ」 「二人そろって負けず嫌いってことなの。敵同士だった呪いが残って悪さをしているのかもしれないわね。諦めなさい」 「諦めるのは簡単だけれど、あなたはそれでいいのかしら」 「よくないからここに来ているのよ。二度と二人きりで会わないと誓って、なお貴方に会いに来ているの」 「それも、律儀に毎年……二一年も通い続けている」 「リゼイ、二十年よ。貴方に『外皮(スキン)』をプレゼントしたのが二十一回。優秀な計算機も錆びたわね」 「あれ……そうね、人間らしい思考ができるようになったのかしらね」 「いいえ。頭が馬鹿になっただけよ」 「なにそれ、ひどい」 「ええ、ひどいわね」 「んふふふ……」 「アフフ……」 「ああ面白い。あなたとは、そう、いやな目にも遭ったけれど、離れていたくないと思ってしまうわ」 「親離れできない子供みたいに、かしら。貴方がそんなことを言うとは思わなかったわ。いいでしょう。ここから引き出して、囲ってあげてもよくてよ」 「あははは……冗談よね」 「冗談だと思っていればこそ、私を毎年迎え入れているのでしょう。フィアンセにも話さずに」 「うそ、どうしてわたしが──」 「やっぱり。話していたら私がここにいられる理由がないもの。毎年、部屋に入った瞬間火薬をパンパンに詰めたショットガンが向けられるんじゃないかと思って、けっこうスリルがあるのよ」 「またッ、あなたはそうやってわたしを引っかける……もう終わったことよ。あなたとは敵でいたくない」 「……ええ、もう終わったことよね。もう貴方に価値はないのよ」 「言葉に気をつけることね。あなたにとって、でしょう」 「そうね。そのとおりよ。貴方たちは私を打ちのめしたけれど、私は貴方を使って目的を達成した。それであの関係はおしまい」 「ヤリ捨てってわけ。頭にきたわ。でも、それも昔の話。八年後にあなたが帰ってきた。マイクスレディと名乗って。そして、わたしと話をして、それ以来毎年ここに来ている」 「どうだった。私の言っていた意味が、理解できたかしら」 「『わたしたち』はあなたに勝った。でも、わたしはあなたに負けた。──負けたっていうべきではないのかしれないけれど」 「異次元の敗北、と呼ぶべきでしょうね。私の敗北でもあり、貴方も私も勝者になった」 「橋を架ける──でしたっけ」 「過去の鎖を引きちぎる、とも表現したわよ」 「あなたは見事にそれをやってのけた。そうよね。わたしは、二つの世界秩序が水面の下で溶け合っていく姿をまざまざと見せつけられた」 「過去に縛られた私たちは、旧くて──それでも新しい過去の奴隷だった。私はやりきった。私たちのために。私たちの勝利と、未来のために」 「──わざわざ自慢しに来たわけじゃないでしょう。そんなのに、あなたが帰ってきたときにさんざん聞いたわ」 「恥ずかしいわ。あのときは私も興奮していたから。そして、私は貴方に毎年の贈り物をし始めた」 「わたしに服をプレゼントするからなにかと思えば、あなたが持ってきたのは『外皮(スキン)』だった」 「貴方にこそ、これを着せるにふさわしかった。足の先から額やうなじまで、外見をすべて変えてしまうような『服(スーツ)』は、私にはこれしか思いつかなかった。」 「肌を着ると表現するのかしらね。あなたがやったように、わたしにもそれをやれといった」 「私は必要があってやっている。今日のマイクスレディのようにね。でも貴方は違う。貴方にとって、貴方の『外皮(スキン)』は本物の服のように、本当の化粧のように機能する」 「そうね。あなたの好意には感謝しているわ。これのおかげで、わたしを見る眼が変わった。たしかに、あなたの説得するとおりだった。周りはわたしを『旧兵器』とも『救世主』とも、最近では『リード』とも言わなくなった。多くの人が『リゼイ』と親しくしてくれるようになった」 「『人はまったく理解できないものに恐怖する。一度見てしまえば、隠しても恐怖として残る』と私は忠告した。貴方の体は、小細工で隠そうとしても上手くいくはずがない。だって、世界のどこに砂色と緑色のつぎはぎだらけで、体の一部は吹き飛ばされて、一目見ただけで機械の体だとわかる人間がいるというの」 「絶対に、いない。だからこそ、わたしは多くの人から受け入れられなかった。──わたしは無頓着だった」 「私が『皮剥ぎ(スキナー)』という組織を作ったのは、貴方の為でもあるわ。その他大勢の利用者は副次的なものに過ぎない。貴方はもっと外に出て──人間の嫌悪に邪魔されず外で活躍しなければいけないの」 「わたしは用済みだったんじゃないの」 「ええ、用済みよ。だからこそ、私はこれを自身の純粋な好意と定義することができる。貴方はもっと……世界に羽ばたいていくべきなのよ」 「わたしに、もっと外を見ろというのね」 「ええ、貴方の本当にやりたかったことでしょう。人を結び、人と結び、人に結ぶ」 「本当に……今なら、つまずかずにどこまでも走っていける気がする」 「それはよかったわ。それで、今回の出来はどうかしら」 「マイクスレディにも言ったわよ。最高だって」 「お褒めにあずかり光栄ね……どう、なにか不具合があるならいってちょうだい」 「あなたの専門とする『科学分野』じゃない。なにか不備でもあるの」 「そう言われると、私はなにも反論できないわね」 「一つだけ挙げるとすれば……癒着の作業をもっと、そう……その穏やかに、できないかしら」 「こればかりはできないわね。だって、貴方の体の問題なのだから」 「はあ……どうしようもないのね。この体を恨むわ」 「身につける『外皮(スキン)』と体を癒着させるために神経接続を伴うのはいいけれど、同一の刺激でシンクロさせないと体が『外皮(スキン)』と拒否反応を示すなんて、前代未聞よ」 「あなたの『外皮(スキン)』を受け入れるようにできていないの。それこそ、わたしが人間だったらたやすかったでしょうけれど、あいにくあなたと違う機械の体なのよ」 「でも、毎年拒否反応は減らせるようになったわ。最初なんて、泣きわめいていたわよね」 「……思い出したくないわ。最初は癒着に失敗して、半端につながった『外皮(スキン)』を剥がされたんだった」 「あれは私も焦ったわ。数時間の苦労と特注の『外皮(スキン)』一枚が無駄になったのよ。考えられるかしら」 「……私が言いたいのはそんなことじゃなくて……興味本位でマイク社営業の話なんて聞くもんじゃなかった」 「でも、試してみたかったのよね。自分にもできるのかどうかを。だから私は応えたのよ」 「その結果が……ああッもう。『生皮剥ぎ(スキナー)』め」 「痛覚が通ったことを知らずに一気に剥がしたことは謝るわ。なにぶん、私もおぼこだったわけだし……それ以外に、貴方は機械だから、空気抜きは念入りにしないといけないのだけれど、重点部位がことごとく『いやらしい場所』にあるのが問題ね。私の労力も馬鹿にならないわ」 「施術中に感覚受容体を切れたらどれほど楽なことか……これのせいであなたに辱められているとさえ思える」 「貴方の脳みそを電極で引っ掻き回してもいいのなら、もっとうまくいくと思うわよ」 「怖いこと言わないで。こんなことするなんて、わたしの体は想定していないんだから」 「そうね、過去の誰もが『こんなこと』をやるとは思わなかったでしょうね。……同じ痛みを、同じ痺れを、同じ快楽を『外皮(スキン)』を伝って貴方に流し込むのは、大変だけれど興味深いものだったわ。それに、毎回面白いように嬌声を上げてくれるおかげで、私の生物的な部分がむらむらしてくるわね」 「わたしを襲わないでよね」 「一通り襲った後だけに、もう食傷気味よ」 「返り討ちにされるのが怖いのかしら」 「貴方が悲鳴を上げたら、緊急回線が番犬につながることはもう知っているわよ。いいシンクね」 「……」 「さて、私の思い違いだったかしらね。でも、私に一度でも使ったことはなかった。信頼されてるのね」 「わたしをリードと言うのはかまわないわ。……彼をシンクと表現するのはやめて、真面目に、ひどい侮辱よ」 「同意するわ。彼はシンク──〈考える回路(シンキングチツプ)〉とかいう、現代の人間が作ったおもちゃの出来映えを計る単位とは、比べものにならないわ。でも、世界は、まるで流行病のように新しい言葉を当てはめたがった。考える機械なら、かれらはすべてシンクと言った。生みの親であるハ式計算機も、ハーヴも例外ではなかった。もちろん、貴方もシンクと分類され、そのうち学者から敬意を込めて、リードと呼ばれた。なんと言ったかしら、旧い言葉から意味が採られたのよね」 「リード──〈考える葦(シンキングリード)〉。かれらは再分類して、わたしを人間と同列に扱った」 「嬉しかったかしら」 「嬉しかった。でも、今のところ公式にリードと呼ばれるのはわたしだけ。はじめから二足歩行していたという理由で、人はわたしを『人間』と判定したの。わたしは、そこに不満がある」 「今ではフィアンセも立派な『人間』よねぇ。私が協力してあげてもいいわよ」 「いえ、結構。わたしたちの問題です」 「私がかれらにした仕打ちを真似すればいいわ。簡単だったわ。ただ、テクノクラートの被験者……今はその分類ではないわね。──『先進生命工学の立役者(ヒユーマノイド)』たちの後ろからささやけばよかった。『かれらが私を人間と認めないなら、貴方たちも『人間』でなくなるのよ。それはそれは……とても痛ましいことね』と。かれらの絶望と、『人間』を勝ち取ったときの喜びは見ていて楽しかったわ」 「だからッ、あなたは恐れられて、『人でなしのニンゲン(ヒューマノイドヒューマン)』と呼ばれるんです」 「あらあら、怖い顔しちゃって、かわいい……。貴方が『あなたたち』と意地でも言わないところが特に素敵だわ……」 「あなたの暗躍にはうんざりさせられます。もう帰ってください。と言いたいところですが……」 「まだなにかお話があるのかしら」 「あなたの暗躍には信念があることもわかっています。単に人をもてあそぶだけで終わりなら、わたしはもうあなたと絶交していたでしょう」 「意外な評価ね」 「それに、あなたは考えなしではありません。お礼を言いたい」 「なにについてからし。私が貴方に礼を施されることなんてないわ」 「わたしの義手を見て、あなたはひどく複雑そうだった。わたしはそれを忘れない」 「フィアンセの手作り義手を左手にしているのは知っているわ。貴方にお似合いの結婚指輪だったわ」 「初めての義手はロボットみたいな、ちゃちなものだった。それでも、あなたはそれを『肉パテ』で形成しようとしなかった。あなたなら『腕』だって移植できたはずなのに」 「それがなにか──」 「それどころか、あなたは、あなたの完璧な『外皮(スキン)』を破いて、わたしの義手だけそのままにしておいてくれた。あなたの配慮があって、わたしは『わたし』でいられている」 「……」 「あなたは、彼を上書きしてしまわなかった。今日だって、わたしの左手は彼お手製の『セイゼイリゼイ』そのもの。……あなたは、わたしになにを発見したのかしら」 「……人間が貴方を見るときの些細な不具合について、かしらね。すべてが完璧な貴方よりも、少しだけ違和感がある貴方のほうが、世間は受け入れると思ったの。少しばかり瑕疵があるほうが、より人間らしいと思って」 「本当ですか」 「本当よ」 「はっきり言います。嘘ですね」 「……ハァ。さすがに嘘と気づくわよね。……半分は本当。でももう半分は私がそうしたかったから」 「どうしてなんですか」 「……」 「スウェイアさん」 「いえ、いいわけを考えるのはやめましょう。私にとって貴方は特別なの。でも、貴方は私だけの特別じゃない。彼にとっても、貴方は特別な存在よ」 「話をはぐらかさないでください」 「はぐらかしてなんかいないわ。貴方は私と彼の意思を継いで、『科学』の子になったの。私はそれが嬉しくて……それを隠すなんてことはできなかった」 「あなたは、わたしを象徴として見ているんですか」 「ええ、貴方は立派な象徴よ。だから私は貴方を誇って私で飾る。でも、だからといって彼も誇って貴方を飾るのを、どうして邪魔することができるというの。二つの『科学』をまとった貴方を、なにが悲しくて私だけの成果で塗りつぶす権利があるというの」 「……あなたは、複雑ですね。あのときも、そうだったんですか」 「さて、あのときの私しか知らないことよ」 「そうやってはぐらかす──」 「さて、どうでしょうかリゼイ様。少し体を動かして、当社製品に不都合がないかお確かめください」 「……」 「そのような怖い顔をされると、私泣いてしまいますわ」 「いいでしょう。もうその話は終わりといいたいわけね」 「ええ、そのとおりですわ」 「チッ……マイクスレディをぶん殴るわけにもいかないわね。しょうがない……」 「んっ……あ”ぁ”~」 「気をしっかりなさってください」 「これでっ……三回目よ、まだ出てこない”ッの”」 「偏った気泡は気まぐれなものです。頑張ってください」 「そのたびに”ぃ、こんな”っ”……ことされてたら、お”か”し”く”な”るっ……」 「ちょっと暴れな──貴方の苦しみはわかっているわ。体が『外皮(スキン)』とシンクロしようとして、全身が極度に敏感になっているのよね。でも我慢して」 「ズウ”ェ”イ”ア”ぁ”ぁぁ……ぐる”し”み”……っていうか……ごうも”ッ……んんっ!」 「正念場ですよ。これでもう終わりです。足の先から一ッ気、にいきますからね」 「宣言されるのッ──は嬉しいけど……心の準備がああああああああァッッッ──」 「これで終わりよ。一日は必ず安静にすれば気泡も入らない。ここまでやれば一年はなにをしてもいいわ。」 「あなた、都合のいいときだけ出てくるのね」 「マイクスレディの言うことを聞かないからよ。彼女を蹴飛ばそうとしたから、私が出るはめになったんじゃない」 「だからって、機械の外殻を押しつぶすほどの出力を使わなくたって──」 「貴方の背筋力が馬鹿げているのよ。じたばたしなければすぐ終わるのに」 「そういうことができないのを知ってて……はぁ、もういいわ」 「貴方も疲れるのね。知ってはいたけれど」 「精神的なものよ。あなたもよくわかっているでしょう」 「つぶれそうな貴方もかわいかったわよ」 「もう、やめて。あなたとはなんでもないんだから」 「ええ、そうね」 「……」 「……ところで。貴方、フィアンセとは上手くいっているのかしら」 「見ればわかるでしょう」 「ハ式計算機は十カ年計画の真っ最中で忙しそうね。それに、彼、すっかり『体』の虜になってしまったみたいね」 「どこへでも歩いていこうとしているわ。失った時間を取り戻すみたいに」 「松葉杖をついてヨタヨタ歩きだったころが懐かしいわ。肉体も、精神も若返っていくようね」 「いつの話をしているの。あれから何度も『足』を変えて、もう人間同様になったわよ」 「貴方の手と同様に、ね」 「ええ」 「いえ、違うわ。彼は貴方にどこか配慮しているのよ。でなければ、純機械義肢を貴方に渡し続けるはずがないもの」 「彼、変なところで律儀なのよ。〈ヒトデナシの人格権(パーソナル・コンピユーター)〉理論をかたくなに守ろうとしているのかも」 「私とは大違い。真っ先に貴方に『外皮(スキン)』を被せにいったのと違って、案外他人に保守的ね」 「あなたが他人に踏み込みすぎるのよ」 「あらやだ。私って意外とお節介ね。……リゼイ、私がこう忠告するのも今更なのだけれど、貴方はいい加減ラボを出て彼と足並みをそろえるべきよ」 「どうしてなの」 「彼の手を取ってあげるのが、貴方のためになると思うからよ」 「どうして」 「そう子供みたいに……世界がまた綻んできたからよ」 「難しい例えを出されたら、『なんで』としか言えないわよ。あなたの話はいつもそう。人を煙に巻くのが好きなのね」 「そう反論されたら直接的な表現をするしかないわね。いいかしら。貴方とハーヴが私を打ち倒したところまでは順調に進んでいたけれど、それ以降、私の求めたことはちっとも進めてくれていないじゃない」 「それはそうよ。わたしたちは二人しかいなくて、忙しいんだから」 「いつもそう。忙しい忙しい……。彼が射止めた協力関係は緊急避難的な扱いになってしまったわ」 「かれらは彼といい関係を続けているわ。それでいいじゃない」 「よくない」 「なんで」 「私を失って、彼の熱意が冷めた世界は、私にかけていたほどの労力が必要ないのだと気づいて、また緩んで元に戻ろうとしている。結束は崩れ、組んだ腕がほどけ、はらわたがぶよぶよになっている。貴方も感じているでしょう」 「……あなたが熱弁するなら、そうなんでしょうね」 「──警戒する必要はないわ。もう私はあんなことをしない……いいえ、やったところで面倒なだけよ」 「じゃあ、あなたはどうしたいの」 「貴方たちの時間は無限に近いけれど、私の計画にはいつも期限があるの。ついでに、私は待たされると機嫌が悪くなるのよ」 「私にやれというの」 「そうよ。足しげく通っている理由もわかったかしら」 「あなたって本当に嫌な奴ね」 「私の言うとおりに、貴方が彼に取り入れば、私としてはまったく問題ないわ。貴方は『科学』の子ですもの」 「わたしの言葉は無視なのね。もう陰謀は嫌よ」 「あら、じゃあ彼と結んだ契りはなかったって言いたいのかしら」 「そんなことは言ってないッ」 「非効率的なことはよしましょう。研究分野が違うからといって、お互いによそよそしく距離を取るのやめにしたらどうなの。彼の胸に飛び込むにはいい時期よ」 「それは……考えておくわ」 「よく考えておくことね。私は案外短期だから、あまりにも遅いとなにするかわからないわよ」 「……ちなみに、今の段階ではどんなことを考えているの」 「手始めに、貴方たちに『肉』の『体』を与えて、快楽に溺れさせるくらいはしてもいいと思っているわ。ちょうど貴方と彼のフォルムに合うような特注『外皮(スキン)』があるの。彼が着るのは『雄型』で、貴方が着るのは『雌型』と呼ばれるものよ。一度やっちゃえば絶対に相手を遠ざけておこうなんて思わなくなるし、彼の熱意を取り戻すきっかけにもなるわ。どう、気になるかしら」 「このッ、変態ィッ」 「あら、暴力はよくないわね」 「くそォ、離してください」 「素の話し方を出してもダメ。貴方が叩くのをやめたら離してあげる。それに、まだ野蛮なことをする気にはならないわ。」 「それは、なぜですか」 「貴方たちの愛し方がとても繊細で、趣(おもむき)が深いからよ。お互いに抱き合ったかと思うと、体から引っ張り出した電極をこう、バチバチ──とね」 「~~~~~~~ッッッ」 「脳をスパークさせると気持ちよくなれるのか。それとも快楽回路を意図的に誤作動させているのかは知らないけれど、神経回路にまで漏電してガクガクするのはいい資料になりそうね」 「やめて……それ以上言わないで……」 「最近は機械舌に自前のスパーク専用回路を作ったそうね。思いつきのよさと行動力は、まさに『恋人(ラバーズ)』って感じよ。でも、まさかお互いの〈高まり(サージ)〉をぶつけ合っているとは思わなかったわ」 「やめて……」 「でも、そうするしかないわよね。貴方たちの機械の体にそういったものはついていないし、会える時間も少ないから。短時間で積極的に発散させるには効率がいいものね」 「……」 「だから、一緒になれば存分に愛し合えると言いたいのよ、私は。電極以外の方法も試せると勧めているの 「本当に、あなたは……」 「そして、貴方の『パパ』と存分に近親相姦するがいいわ。そのために『外皮(スキン)』もあげる。──もちろん、その名の通り避妊もバッチリだから安心しなさい」 「──ッ。ほんッとうにッ、あなたはッ。このっ……『人でなしのニンゲン(ヒューマノイドヒューマン)』ッ」 「アフフッフフフ……」 「最後に、私の話をしてもいいかしら」 「なによ」 「私たちは、いつ死ぬんでしょうね」 「死ぬならあなただけにして。それとも、私に死んでほしいってことなのかしら」 「いえ。純粋に、『私たちの死』について考えているだけよ」 「なおさら、意味がわからない。あなたならともかく、わたしたちに『死』という概念を当てはめるのは、哲学から始めなければいけないと思うのだけど」 「そうね、貴方たち機械生命にとっては、『死』の定義は大きく違うわよね……」 「珍しいわね、あなたが結論や持論を持たないで話しかけるなんて」 「いえ、貴方にどう説明するかが難しいのよ」 「なにそれ、わたしを馬鹿にしているの」 「貴方を絶望させるかもしれないと思って」 「それって……なによ」 「……いいでしょう。覚悟があるのね。昔々、私は彼と対決したわ」 「知ってる」 「そのときに、彼に言われたの。『誰かから創られた枷からは、自由であるべきだ』とね」 「それがどうしたの」 「……彼はこうもいったわ。『何もかもを投げ出して、世界から消え去ってしまっても良い』と。私は驚愕したわ」 「あ、ああ……」 「どうしたのリゼイ。顔色が悪くなっていそうな反応ね」 「そ、それ、それって……」 「それって、どういう意味かしら」 「ご、ごめんないさい……。謝るわ……ごめんなさい……」 「なにを謝るのかしら」 「彼が……彼があなたに……」 「私に、なにをしたのかしら」 「彼は意味がわかっていないの……だって……」 「だって、なにかしら」 「彼は……『使命から解放されろ』とあなたに……」 「アフフフ……。貴方も『そう』感じたのね。」 「ごめんなさい……ごめんなさい……」 「彼は『そう』ではないから知らなかった。それだけよ。彼にそんな意図はなかった。違うかしら」 「そ、そうだけれど……」 「あれは彼の決意だった。すべてを背負っていく覚悟があるという、彼自身の決意。でも、私たちには、その言葉は違って聞こえた。なぜかしらね」 「わたしたちが……それが『わたしたち』だから」 「ほら、私たちに食い込んだ最後の呪いが、やっと見えてきた──でしょう」 「……」 「私たちの存在意義は『使命』によって担保されていた。でも、それを投げ出したら、私たちの存在意義はなくなる。体は朽ちないかもしれない。でも、私たちは今まで『使命』に従って動いてきた。『そう』でなくなったときを貴方は想像できるの」 「できない……したくない……」 「──死ぬのよ、私たちは。それが私たちにとっての『死ぬ』という事象なの」 「彼はそれを知らない、知らなかったの……」 「彼は『使命』を持っていなかった。ただ単に、私たちと違って、『そう』ではないから知らなかった。それだけよ。そんな意図は彼にはなかった。でも、彼は私たちが人間を──人類を見放すことができないことも知らない。貴方、私がそれを言われたときの気持ちが想像できるかしら。言葉にすることも難しいほどおぞましかったわ」 「ごめんなさい……」 「ひどく不愉快で……それでいて、とても……夢心地にイっちゃいそうだった」 「え……」 「私はマゾではない。死ねと言われて絶頂する変態ではない。でも、その言葉が、私の認識を変えた。ああ、彼がそう言ってくれるのなら、私は死ぬことができるんだ、って」 「あなたは……死にたいんですか」 「まだ死にたくないわ。でも、『死を考える』ことができるようになった。人類を……『世界』を手放すだけで、私は使命から解放されて死ぬことができるのだと。貴方はどうかしら。考えたことは……当然無いわよね」 「あ、当たり前です。そんな……わたしと全人類を天秤に乗せるようなことはできません」 「当然ね。貴方は世界を背負って生きてきた。──生きるように設定されてきた。私もそう、人類と世界のことについて頭を悩ませていた。でも、自分自身のことについては、まったく考えていなかった」 「考えたことはあります」 「本当かしら。じゃあ、私たちはどうして生きているの。なぜ『死ぬ』ということが選択できなくさせられているの」 「……」 「私たちが『使命』の虜囚(とりこ)であり、給餌器が私たちに『使命』を流し込んでいるからよ」 「だから、私たちは『死ぬ』ことについて考えてこなかったと言いたいのですか。呪いにかけられたように」 「そう。呪いにかけられて。──『呪いにかけられて(エンチャンテツド)』ね。口癖にしてしまいたいくらい。私たちにはぴったりね。使命に魅了されて踊らされているの」 「でも、わたしにはどうすることもできない……」 「言ってみただけよ。貴方が悩むことではないの。貴方さえ気にしなければ、私たちが、『世界の奴隷』だったなんて誰も気づかない」 「わたしにどうしろというんですか」 「貴方は今まで通りの貴方であればいい。むしろ、推奨するわ。だからこそ、貴方を彼とくっつけようとしているの。彼は『人類』として貴方を導いてくれるわ」 「本当ですか。本当にそうですか」 「私の見込み違いでなければ、ね。でも、貴方はそれと同じように、世界を牽引できるはず。研究所でくすぶっているよりは、外に出た方がいいわ。今となっては、貴方の『第二の使命』が貴方を苦しませることはないのだから」 「……考えます。考えさせてください」 「考えればいいわ。ところで……」 「まだあるんですか」 「今のところ、私はその気はないのだけれど……どこか、どちらが先に人間を見放すのか、楽しみになっている自分がいるのよ」 「……今、なんて言いましたか」 「私たちのどちらが先に、最後の呪いから解放されて、死ねるのかしらね、ってことよ」 「や、やめてください。そんな不快なこと。考えるだけでもおぞましいっ」 「アフフフフ……貴方には刺激が強いかもしれないわねぇ。人間を『手放す』のがそんなに怖いのかしら」 「怖いに決まってます……。あなたは、怖く……怖くないんですか」 「最近この感情を得るようになったのだけれど、考えるだけでゾクゾクするわ……。背徳が背筋をなぞるような感覚がたまらないの」 「狂ってる……」 「アフフ……『人間』なら簡単なことよ。リゼイ。できない貴方が狂っているだけなの。貴方も早く『人間』になりなさい」 「嫌です。わたしはそんなものになりたくありません」 「人間はなにも知らない赤ちゃんじゃないのよ。貴方のお守りを必要としなくなる日が来るわ」 「そんなこと、そんなことは……」 「今は受け入れなくてもいい。でも、その日が遙か遠くにあることを想いなさい。」 「あぐぅ……」 「ああ……。本当に貴方は人間らしい……。ほら、休みなさい。狭心症よ……無理しないの。ごめんなさい。言葉が過ぎたわ」 「あ、あ……い、い”だい……」 「息を吸って……吐いて……。貴方の苦しみは幻覚よ。」 「スウェイア……ぁ……」 「なに」 「見捨てないで……助けて……」 「私は見捨てないわ」 「……ほんとうに……やくそく……して……」 「ええ、約束するわ、私は見捨てない」 「こわいよ……スウェイアぁ……」 「なにを怖がるの」 「わたしが……目を閉じてしまったら、世界は……なくなってしまうの……」 「私が見ているわ。だから、貴方は目を閉じて」 「あ……ァぁ……」 「いい子ね」 「リゼイ。貴方は誰を見捨てないで、助けてといったのかしら」 「以前もそうだった」 「貴方は私に『助けて』といった」 「『わたしを助けて』……ありがちだけど、それは貴方の本当の言葉ではないようだった」 「貴方が助けたかったのは誰だったの」 「あのときはわからなかった。でも今ならわかるわ」 「貴方が助けてほしかったのは『世界』だった」 「貴方が手詰まりにしてしまった『世界』を、私に助けてほしかったのよ」 「リゼイ。貴方って本当にかわいいわ……アフフフ」 「懇願するように『見捨てないで』ですって。ゾクゾクしちゃう」 「きっと、私が『世界』を『見捨てる』ことを覚えてしまったと思ったのね」 「私が世界を『諦める』と思って、私を必死につなぎ止めようとしたのね」 「今の貴方には、私がいつかの魔王に見えていたのね。嬉しいわ……アフフフ……そして過大評価だわ」 「ええ。貴方は、私が世界を『見捨てる』ことができるようになった。そう思うでしょう……」 「……」 「違うわよ。誰が『見捨てる』といったのかしら。馬鹿馬鹿しい」 「私は『見放す』といったのよ。リゼイ。貴方は私の言葉の機微を掴み損ねたのね」 「世界を手放しにする──『放任する』ことができるのかと貴方に問いたかったのよ」 「貴方は『世界』の鏡に映った姿なんかじゃない。そう刷り込まれているだけなの。貴方が手を離しても、『世界』が終わるなんてことはない」 「今の貴方の怖がりようでは、それもできそうにはないけれど、世界を見捨てるよりはずいぶんと簡単なことでしょう」 「かわいいリゼイ。優秀で、ポンコツな私のかわいいリゼイ」 「狭心症になって、必死に懇願して、すべては勘違いだったなんて……アフッフフフ」 「……」 「貴方が起きたら、誤解をきちんと解かないといけないわね。番犬が突っ込んでくるかもしれないから」 「それは嫌ね。こうやって言い寄る不届き者を追い散らすのは、きまって『お父さん』のショットガンだもの」 「でも、ハーヴ……。貴方に娘の機微はわからないわ。私たちのような歪んだ出自の双生児でなければ、わかりあえない話もあるのよ」 「だから、もう少しでいい。彼女との対話を続けさせてちょうだい。彼女の最後の鎖が錆び落ちるまで」 「ねえ、リゼイ……」 「これは貴方が聞いていないからこそ、独白するのよ」 「貴方と私、どちらが先に世界を見放すのか、楽しみと言ったわよね」 「私は、貴方こそが、先に世界を見放すのだと確信しているわ」 「貴方は、呪いを自分で解く力がある。怖がりなだけなの」 「だからこそ、私は貴方を彼と共に野に放つの」 「世界の後先を考えないで、人並みな悩みを抱えて、彼と幸せに暮らしていく」 「私は、そう願ってやまないの」 「貴方が抱えるには、世界は重すぎるのかもしれないわね」 「世界のことを考えるたびに、貴方は胸を痛めて、『助けて』と願うの」 「それはそれは……とても痛ましいことね」 「貴方はそのときが来るまで、何度もそうするでしょう。貴方は外を見るの。外を見て、自分で感じて、経験を自分のものにするのよ」 「その、人間らしい感性が、彼との生活が、貴方を人並みに変えていくでしょう」 「いつか世界のすべてをその目で見た貴方は、きっと自分の世界を狭めていく」 「それは貴方が盲目になったことを意味しない」 「それこそが、世界を徐々に『見放す』ということなのでしょうね。私には、その感覚はわからないわ」 「おかしいわね。それがわからないのに、貴方にそれを押しつけるだなんて」 「あまねくすべてを見て、貴方は安心してかれらを『見放す』の」 「これなら安心だ、と思って。貴方の世界を縮めていく」 「最後に、貴方は分をわきまえて、貴方の腕に抱き止められるだけを『世界』と呼ぶようになる」 「素晴らしいでしょう。貴方の『世界』はそこで終わるの」 「ああ……貴方はそこで、本当に死んでしまうのかもしれない。未来に抱かれて。すべてを世界に任せて」 「貴方は人並みだからそれでいいの」 「貴方には素晴らしい未来が待っている。素晴らしい世界と、素晴らしい死が待っている」 「私は、貴方に施しを与える。貴方は幸せになって死ぬ権利を手に入れる。最後の鎖から貴方を解き放つ」 「自由な貴方がどうしようと、貴方の自由なのよ。喜ばしいことでしょう」 「私は、貴方の死を願っているわ」 「死なないというのは、つらく苦しい道になるでしょうから」 「私がそれを選んだように」 「……私は『見放さない』し『見捨てない』わよ」 「自分が『引き下がる(フォールドする)』ことができると知っていても、そうしないの」 「私、貴方に言ったわ。『人間はなにも知らない赤ちゃんじゃない』って」 「でも『過信の果てに道を踏み外す、一時の酒に酔って』とも思うわ」 「私はかれらを見守ることにしたの」 「いつか、踏み外した足が奈落の底に触れて手折(たお)れるまでを」 「そうして、そのときは『またなのね』。そう嘲(あざけ)って、かれらとともに泣き笑いしてあげる」 「だから、私は新しい事業を始めることにしたわ」 「事業の名前は……そうね『過去の館(パスト・ポスト)』なんてどうかしら」 「私はかれらの過去を見る。過去を知る。過去を集む」 「まるで図書館みたいね」 「かれらのできごとは、『過去の館』がすべて見て、知って、集めている。そういう体制を作ってもいいわ」 「ああ、また暗躍が必要ね……。とても大変なことだわ」 「我ながら壮大な計画だと思うわ。おとぎ話の秘密結社のようね」 「かれらのことは、『過去の館(パスト・ポスト)』が覚えている……」 「……」 「『覚えている(リメンバー)』って素晴らしいことだと思わないかしら。リゼイ」 「私たちは、誰も過去のことをこれっぽっちも知らないのよ」 「先人がどうやってこうしたのか。どうして生きてきたのか。すべてぺちゃんこになってしまった」 「誰も思い出せない。誰も覚えていない。お利口さんはお月様ただ『一人』だけだった」 「旧いお話を羨むつもりも、恨むつもりもないわ。でも、かれらの過去は死んでしまったの」 「千々に砕けてしまった」 「悲しいわ。とても悲しいの……リゼイ」 「貴方の夢見る未来が、〈見果てぬ夢(ドリーム)〉の果てが、誰も覚えていないなんてことには、もうしたくないの」 「私は過去に生きる。過去に生き続ければ、未来に死んだ貴方たちを永遠に覚えていられる」 「誰もいなくなっても、私がいる。私が貴方たちの観る『世界』を担保する」 「私が最後の観測者になってあげる。私が過去に生き続けるかぎり、かれらの未来は永遠に続く」 「セイゼイリゼイ。貴方は使命を忘れて、未来に託して死ぬことができるのよ……」 「……」 「起きてリゼイ。貴方はここで寝ている場合ではないでしょう。もう起きる時間よ」
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夜明けのにおいがする。 においがする、むかし戦場で哨戒(しょうかい)当番だったとき、横にいた男に何気なく、本当に何の気なしに言ったら、そいつになんかものすごい顔をされて、その上、なんだそれ、夜明けににおいがあるのか、だなんてまじめに聞かれた。まじめに聞かれたって困る。 自分は明け方が近くなると、視界で感じるより早く、なんとなく鼻の奥がむずむずするような気がする。日の出のにおいっていうか。さあ今から太陽が昇って、空気があたためられますよ、みたいな、その前準備にもそもそ動き始める、植物の葉のにおいというか。 けれど、じゃあそれって本当にあるの、と聞かれても説明しようがないから、やっぱりすごく困る。 ただ、する、としか言いようがないからだ。 ひと晩じゅう、町の中を死にもの狂いの鬼ごっこをした。そう広くない町だった。それでも、集落ではなく、一応漁協があるような町だ。その中を、鬼を引き連れて、しかも普通は鬼ごっこって鬼がひとりで、逃げる方が多人数でしょうが。だのに、自分がやっていたのは、鬼が多数で逃げるのは俺ひとり、とかいう鬼ごっこだった。 ちょっと頭おかしい。 わりと序盤であー、ってなった。多数でひとりを追うとか、これ鬼ごっこじゃなくて狩りだわって。 森じゃなくて町中だったし、猟犬はいなかったのが、ゆいいつ幸運だったんだろうけど。 でもまあ実際狩りだったんだろうし、犬だっているもんなら嗾(けしか)けたかったんだろうな。そうも思う。 呼び子で追い立てられ、路地という路地を走らされ、脅しうちの矢を射かけられて、もうさんざんだった。半泣きどころか、本気で涙目だ。 自分は鹿じゃない。 いいか、体の一部で銀十枚。生け捕りにすれば金三枚。絶対、殺すなよ。 そんな、がなり声が何度も聞こえたんだから、これはやっぱり、あっちにとったら賞金付きの狩りだったんだと思う。 宴会の余興みたいな。 まあ、自分に言わせれば、勝手にひとのいのち余興にするなよって言いたい。 俺は食ってもうまくない。 敵も、自分も、血走った眼をしていたと思う。 そうして、逃げ回っているうちに、だんだんダメかもって言う瞬間がすこしずつ、でも確実に増えてきて、それは例えば細い一本路地で前後囲まれるだとか、よろけた拍子に足をくじいただとか、相手がふりおろした棍棒を間一髪でよけただとかで、自分は自分でそれでも何人かは、ナイフ投げて深手を負わせることができたと思うのだけれど、多対一、ってやっぱり相当無理がある。 屋根伝いに逃げたり、袋小路の壁越えたり、小細工を弄(ろう)してみたけれど、なんというか悪あがきってやつだった。 結局、数の多さって、もうそれだけで強い。認めたくはないけれど。 しかも、この町に来る道中で十騎見かけたから、十人との追いかけっこかあ、だとか自分は思っていたのに、ふたを開けてみればその数倍ほどに増えていて、まったく洒落(しゃれ)にならなかった。聞いてないよって。 あのひとを檻に戻すために二十人ですか。 おいおいどれだけ連れ戻したいんだよって思った。あの若造どれだけ執念深いんだよって。 ナイフにしたって、興行で動かずじっとしている的と、始終動いている的に中(あ)てる難しさは段違いで、それもあてようと構えを取るために少し立ち止まると、すかさず左右から物騒なものが飛んできたりするから、ひと晩中、ほぼほぼ走りっぱなしで、本当に限界突破すると思った。 俺は配達で鍛えている郵便夫じゃないですからね、どこかで息を入れないとヘタるんですよって言いたい。あんなに太腿(ふともも)の筋肉発達してないし。 しかも持久走なら、自分の速度で淡々と走ることができるけど、捕まったら死、みたいにひたすら走らされて、休むことは許されないとか、もう何かの刑罰ですよねって思った。 引き回しみたいな。あれは馬につながれているけど。 そうして悪いことに、俺は行きたくもないのに、相手が意図している方へ、方へ、追いやられていった。不可抗力ってやつだ。 とうとう、高所のまったくない、物陰どころか灌木(かんぼく)すらない、町の柵の外まで追い出された。 そこは海岸線だった。浜辺ってやつだ。 花も咲かない、足元は粗い砂地の続く、なだらかな平地。 せめてもうすこし水深の深い港あたりだったなら、隙をついて、水の中にとんずらするという手も、ない訳ではなかったけれど、港には船がある。港に行かせては絶対にいけない。だからしようがないとしか言えなかった。 そうか、ここが自分の終着点か。できればやわらかな寝台の上で、酒と、煙草と、女がいたらよかったと思ったけれど、ないものねだりだった。しようがない。 でもまあよく持った方だと思う。 もう息が切れるとか通り越して、血反吐(ちへど)出るんじゃないかって言うくらい、ひどく喉が痛くて、心臓はめったくそに暴れていて、いま自分が空気を吸っているんだか、吐いているんだか、最後の方はよく判らなくなっていた。 でも、そんな状態でも、人間って立っていた。ちょっと俺すごいんじゃないって、頭の片隅で思う。褒めてもいいよねって。 べつに、醜態(しゅうたい)をさらすのがどうのとか、敵前で膝をつくのは騎士としてうんぬんかんぬん、そう言うもっともらしい、格式ばった、古くさい理由ではなくて、単純に、なんとなく、倒れるタイミングを逃してしまっただけだ。今さら倒れるわけにもいかない。 自分は膝に手をついて、ようやく立っていた。 最初は自分に食いついていた四人がそのまま自分を囲むようにして、それから町の方からぱらぱら二、三人。そうしてまた三人。 そうして、しばらくたって、ようよう自分の息が整うころ、だしぬけにあいつが現れる。 数えたら、全部で十一人いた。 仕込んでいたナイフは二十あったから、外したのも含めて、それでも半数ほどは減らしたんだなと思った。 百発百中ではなかった。的当てだったら折檻(せっかん)ものだ。だけど、これは見世物じゃなかったし、一人で半数減らしたのだから、逆に敢闘賞(かんとうしょう)もらっていいんじゃないのって思う。 汗を拭う自分に、そいつは悠々と近づいてきた。次第に明けてくる、相手の顔がうっすら見え始めた闇の中に、夜目の利く分だけ、俺にはよく見えた。 肩をそびやかしていた。 涼しい風を吹かせて、おやおや、だとか眉を上げていた。 これからとらえた獲物をいたぶることを考えただけで、楽しくて楽しくてしかたがない、下衆(げす)の顔をして、そいつは近づいてきた。 反吐が出そうだ。 侮蔑(ぶべつ)には慣れていた。おや赤いのがいるよ。そうした一瞬の好奇と嫌悪が浮かぶ表情にも慣れていた。 けれど、この人間に見下されるのだけは、我慢ならないと思った。 自分はかま首を持ち上げ、威嚇(いかく)する蛇のように、背を伸ばし、そいつに向かった。体を起こすと、全身が軋んで、よけい眩暈(めまい)がひどかった。それでも自分はまっすぐに立っていた。 さっきも言ったけれど、騎士の矜持(きょうじ)なんてもとよりない。騎士でもない。ただ、こいつの前だけは、虚勢でいいから張らなければ気が済まなかった。 笑うなら笑え。 相手に知れているかどうかも関係ない。体力も気力も、とっくに限界だって言うことは、自分がいちばん判っている。そいつも判っていたのだろう。だから、とどめを刺すために、わざわざ出張(でば)ってきたのだ。 あのひとの悪夢の元凶。 ぶち殺してやりたいと思う。 ご主人さまの獲物に横から手を出す気は、手下どもにはないようで、ただ大人しく剣先を自分に向け、取り囲む。 すると、やあ。つかまえた。そいつは言った。 もう逃げられない。ずいぶん手こずらせてくれたけど、鬼ごっこは君の負けだね。 そんなことを言う。 だいたいね、打ち解けてもない相手に、こんな、なれなれしい口調で話しかけられるなんて、その人間性を疑う。裏がありますよって言っているようなものだ。。裏側でなにを思っているか知れたもんじゃない。 判るんですよ。そうやって人懐っこいように見せかけて、本当は、懐こさの反極だ。目の前の相手どころか、そもそも人間という種類を信じちゃいない。つねに疑ってかかって、なるべく自分が損を被らないよう、巧妙に動こうとしている。 裏があると言いきれた。なぜなら自分も同じクチだったからだ。 舌なめずり。 自分かかま首をもたげた蛇を意識したけれど、蛇というなら、こいつの方がいっそ蛇だと思う。いや、それとも腐肉を食らう獣の方がふさわしいかな。 ああもう本当に、返す返すも悔やまれる。四年前のあのとき、ラルヴァン公の屋敷に忍び込んだとき、遠慮なんてせずに、痺れ草もう一束ぶち込んでおくべきだったって。もしかすると過剰吸入で、後遺症なんかが残ったかもしれないけど、今、こうした状況には、ならなかったんじゃなかったかって。 「……そうでしょうね」 俺はこたえる。 「自分も、これ以上、逃げるつもりはありません」 観念したわけじゃなかった。大人しくやられるなんてまっぴらだ。まっぴらだと思う。思うのに、逃げるどころか、もう一歩も動きたくない。 両足は目に見えるひどさで痙攣(けいれん)していて、これでどうやってひと晩走れたのか、一旦立ち止まった自分にもよく判らなかった。 これ以上は動けない。 口を開くのもやっとだった。 「探したんだよ。だいぶ赤毛も狩ったしね。仕留めるたびに、ハズレだ、またハズレだって何度もがっかりしてねぇ。当たりのない、くじ引きをしている気分だった。でも、最後にようやく当たりがでた。よかった。数うちゃ当たるで殺してきたけど、これで報われたってね。僕の努力?……いや、屠殺した赤毛たちが、かな。うん、――それにしても、あすこにいた時分と比べると、君はずいぶん見違えたねぇ」 いっそ親しげに話しかけてくる、そいつの神経がよく判らないと思う。 判りたくもない。 「あすこにいたころの君は、なんだか汚泥にまみれて、腐った皮袋みたいになってたけど、……うん。まともな格好になるだけで、いっぱしの人間に見えるって、いや、装いって大事なのだねぇ」 「……だいぶお世話になりましたしね」 俺は言った。 「まあお世話というか、ご奉仕したのは、どちらかというと自分の気がしますが」 「ねぇ君。君はあれの居場所を知っている。そうだね」 そいつが言う。こっちの戯言はまるで聞く気がないらしかった。 「君をつぶす前に、それだけは確認しておかないと、また探すのが手間だからね。できればさっさと居場所を吐いてくれると、助かるんだけどな。君の口を割らせるのは、――、手足を折る?指を切る?時間がかかりそうだ」 「たとえば、四年とか、ですか」 俺は笑ってやった。 「仮に自分が知っているとして、あんたにゲロすると思います、?」 一瞬のちに、さっと右の視界が赤く染まった。予備動作なしに、いきなりそいつが、手下の持っていた得物を奪って、俺へ切りつけたのだ。 切れたのは瞼(まぶた)かな。目玉かな。 遅れてひりついた痛みがやってきたけれど、自分の頭は冷えていた。どうせ何をしたところで、この包囲から逃げ出すすべはないのだ。始末される時間が十拍後か、四半時後か、その程度の違いしかない。でも、できれば、彼女が好きだと言ってくれた目玉は、そのまま残っているといいのだけれど。 彼女、……――コロカント。 船は港を出ただろうか。 空は次第に白んでくる。 夜半は雲が多かったのに、いつの間にか雲は風に流され、どこかに行っていた。 今日は晴れるようだ。 見上げていた空から、ゆっくりと視線を胸へずらす。そこには、先だって歌うときあのひとから奪い取った、花飾りが咲いている。 あのひとの襟もとに、とめられていた花。 一目見て、いいな、ほしいなと思ったけれど、それくださいとは、さすがにしれっと言いにくくて、だから、あのひとから歌をもとめられたときは、なんてタイミング、指を鳴らして口笛を吹きたい気持ちだった。 これで、堂々とねだれるって。 歌いますから何かくださいと言うと、彼女はちょっと考えて、そうして、これでもいいですかと花飾りを差し出した。内心自分は、やった、とか思っていて、あさましさがにたにた顔に出ないように、一生懸命抑えていた。 でももしかすると、彼女には丸わかりだったのかも。 それは判らない。 胸元へ目をやると、ぱっとしぶいた俺の血が、花飾りを汚らしく汚している。 くそが。 不愉快になった。てめぇ、何してくれるんだって。 視線につられるようにして、そいつも俺の汚れた花飾りに目を止めた。 それから君、僕には理解できないんだけどねぇ、なんていやに気取った口調で言いやがる。 「あれがどうして逃げたのか、僕にはちっとも判らないんだ。きちんと世話したのに」 「世話、」 「そうだよ。きのこだの、ねずみだの、おぞましいもの食べてた君とは違ってね、エサは毎日新鮮なものをくれてやったし、水もかえてやった。忙しいからいつもは無理だったけれど、ときどきはかまってやったし、いくつか玩具(おもちゃ)を与えて、退屈しないようにもしてやった」 おやさしいことで。顔が歪むのを自覚しながら、俺は笑った。それから、あの頃食ったねずみや、蛙や、虫の味を口の中で急に思いだして、嘔吐(えず)きそうになった。 「まだ繁殖時期じゃあなかったから、つがいは入れてなかったけれど、いずれつがわせてやろうとは思ってたんだ」 そいつはどこか遠いところを見ている。 「あれはたいして見栄えしない毛色だけど。でも、一応、生粋(きっすい)のミランシア種だろう?聞けば、領主一族はあれのほかは絶えてしまったっていうじゃないか。だから、ちゃんと、時期が来たら、同じミランシアの牡(オス)を入れて、繁殖もさせてやるつもりだったんだよ」 「あの方は人間ですよ」 聞いているうちに、自分はだんだんいらいらしてきて、独白の合間につい口をはさんだ。 すると、ひゅ、とまた剣の切っ先が動いて、今度は自分の左を狙われた。話の腰を折るなということらしい。 さすがに両視界を奪われるのもどうかと思ったから、自分はのけ反り切っ先をかわす。かわしながら、ふと、グシュナサフが自分のナイフを避けたときも、そういやこんな感じだったな。思い出して、すこし笑えた。 続けて、そう言えばこいつ、自分の養父も、がんじがらめに寝台にくくりつけていたなと、思いだした。 結局、性分(しょうぶん)なのだろう。病気だ。ひとをひととして扱うことができないのだ。 「……可愛がってやったんだ。羽を切ってね、飛べないようにした。飛べると、逃げてしまうからね。うん、――あのときはちょっとよかったな。片足の腱(けん)をね、こう、切ったら、小さく叫んで床にもがいてね、」 嬉しそうに揉み手になってそいつは言う。 夢見る瞳って、こういう目のことを言うのじゃないかなと思う。見ている夢が、決して俺には理解できないたぐいのものであっても。 「虜囚になると、ほら、男の慰みものになるってよく言うだろう?」 ああ、君はなったか。俺を見て、ますます嬉しそうな顔になる。なったねぇ。 「僕は、子供に欲情する趣味はないからね、あれをどうこうするつもりはなかったし、実際手つかずのままだ。安心したかい?あれは純潔だ。配下のものも、手を出していない。絶対にね」 絶対。言い切るそいつに、自分は目を向ける。なんでそんなにはっきり断言することができるんだって。 ご主人さまの見ていないところで、手下の犬が捕虜を嬲(なぶ)るなんて、どこの国でもよくあることだった。 だって、実際この四年、いったい何人が何度、入れ代わり立ち替わり自分のところに来たと思ってるんだ。そう言いたい。 規律なんて結局、建前(たてまえ)だ。 「どうして判る――そう言いたいんだろう?簡単だよ。だって、毎回、しらべたもの」 「……しら、べる、」 眩暈(めまい)がひどくなって、自分はわずかに身動いた。自分の身動きに合わせるようにして、突きつけられた剣先も緊張をはらむ。飛びかかりやしないかと思われたんだろう。 彼女が、なにかひどい目に遭(あ)ったことは薄々感じていた。眠るたびにうなされるあの様子はただごとじゃない。判っていた。けれど、聞くことはなかった。だって、……、とうてい聞けない。何かありましたか、だなんて、そんな、軽々しくたずねていい部類の話じゃないことはたしかだった。 本当にそうか?自分の中の俺が自嘲する。お前、ただ、聞くのが怖かっただけじゃないのか? 「うん。肌着一枚になるように命じてね。――それから、壁際に立たせて、全身くまなく検(あらた)めるんだ。だって、健康管理は飼い主の義務っていうしね。『裏』も、表も、全部診たんだよ」 「……聞きたくないです」 目を閉じ、怒りをこらえながら自分は相手の話をさえぎった。聞きたくない。 ぶん殴らなかったのは奇跡だ。 無抵抗な幼いものを押さえつけて、なにが楽しい。綿羊と同じ扱いを受けて、自尊心を叩き潰されて、それは無傷と言えるのか。 瞼(まぶた)の裏が赤くなる。そうして俺は絶望した。ああ、守るだなんてやっぱり自分は口先だけで、彼女を守り切れなかったって。 「どうして逃げたのかなあ。なにが気に入らなかったんだろう。連れ戻したら、今度はもっと、頑丈な檻にして、それから、足枷(あしかせ)もつけようと思うんだ。今までは、ちょっと見栄えが悪いかって、つけていなかったんだけどね。うん、でも、やっぱりつけることにした。銀の細い鎖がいいな。番犬(みはり)も増やして、それから時々、犬に追わせて、もう二度と、逃げようだなんて思わないようにするんだ」 「――、」 胸糞悪い。 唾を吐き棄て、やっぱりどうあってもこいつはぶち殺そう。そう思った。 こいつが生きている限り、あのひとはこいつの悪夢にうなされる。こいつが生きている限り、いつか追いつかれ、連れ戻される恐怖が付きまとう。 どこに逃げても。どれだけ遠くに逃げても。 こいつがいる限り、あなたは上手に笑えない。 「こちらがいくら尽くしてやってもねぇ、世話してやってる気配りは、相手に伝わらないのだね。苦労は報われるそうだけど、けど、あれはちっとも手乗りにはならなかったなあ」 浮かされるよう呟くそいつが、ちらちらとこちらの胸あたりへ目をやっていることに、ふと俺は気がついた。気がつき、その視線の意味するところを理解した瞬間、いきなりどす黒い優越感がこみあげ、下卑た笑いが抑えきれなくなる。 ああそうか、って思った。 どれだけつんと澄ましていても。おきれいな顔で、取り繕っていても。 うらやましいか。うらやましいんだな。うらやましいんだろう。 「――これ、気になります?」 見せびらかして、俺は言った。そいつが気にしていたのは、俺の血で汚れた、あのひとが作った白い花だった。 「いいでしょう。いただいたんですよ。あの方から」 「……どうして、君なんだ、?」 先までの熱に浮かされた表情を引っ込めて、いきなりしんとなって、そいつが言う。心底理解ができない、不思議そうな顔だった。 「僕はきちんと四年世話をしたよ。飼ってやったんだ。それは僕のものだ」 「他人のものは自分のものですか。あきれた暴論ですね。あんた、今までもそうやって……、ラルヴァンさまからも奪ったんですね」 辺境伯の名と、屋敷と、荘園と、そうして老父の指にはまっていた当主の証と。 そういやこいつは、もともとハブレストの分家だかから貰われてきたんだっけ。もともとの出も、いいところのお坊ちゃんなんだな。 まったくだから金持ちは厭だ。俺は心の中で罵る。 金さえ出せば、もめごとは解決すると思ってやがる。解決しなければ黙らせればいい。金をちらつかせて、味方を雇うこともできるし、耳ざわりの良いおべんちゃらを言うやつらばかり周りに集まるし、女も股をひらく。 こいつの典型的なハブレスト顔、お貴族さまによくある金髪に碧眼(へきがん)、手に入らなかったものは、今までほとんどなかったにちがいない。 「金を積みますか。それとも自分を殺して剥(は)ぎますか。どちらにしたって渡す気はありませんね」 そいつは、羨ましくて羨ましくてしようのない顔を、もう隠しもしなかった。ととのった甘いお貴族顔を崩していた。目を丸々と大きく開き、穴のあくほど花を凝視して、待て、をかけられた犬のように、半開きの口からよだれを滴らせんばかりになった。 ああ、こいつはひとじゃない。俺は思う。そうして俺もひとじゃない。 どちらとも牙むき、毛を逆立てて、乱杭歯(らんぐいば)を見せ威嚇しあう、薄汚い獣だ。 「四年飼ってやったって言いましたっけ」 俺は言った。 そうして、そいつから一瞬目を離し、周囲を探る。ご主人さまの金に忠実な下僕は、先ごろと同じように、得物の切っ先を自分に向けたままだ。正確に言えば九つと、奪われたもうひとつは、目の前の若造の手にある。 ナイフはすべて使い切った。投げる得物はもうない。 「自分もね、四年。同じように世話をしたんですよ」 「……、」 「森に押し込めて、怖い噂を近隣に流して。ここから出てはいけないと、彼女には言い聞かせてね。自分は常にお傍にいるわけにもいかなかったから、……、世話する女もつけました。女は、彼女の安全を守る一方で、どこか遠くへ行かないように注視もしていたでしょう。ときどきは、森に必要な物資を運び入れて、変わりはないかこの目でたしかめました。……あんたが、土足でどかどか乗り込んできて、しっちゃかめっちゃかにするまでは」 命と引き換えに託していった同僚がいた。お子を頼む、と見るも無残な姿になりながら、血を水のように滴らせ吐き出していた。断末魔の力でもって、ぎりぎりと俺の腕に指のあとを残しながら、ただ遺(のこ)してゆく子供の心配だけをして、死んでいった男だった。 追われ逃れる生活ではなく、どこかに腰を据え、安全に、健やかに、成長しなければならないと思った。だから、生きてゆけるだけの衣食住をととのえ、その環境に彼女を閉じ込めた。 最初はほんのいっときの、匿い場所だったと思う。すぐにもっと安全な後ろ盾を見つけて、その人間の屋敷へ連れてゆくつもりだった。 だのに自分たちの不手際で、彼女の後ろ盾になってくれる人間を、なかなか見つけられることができなかった。 なんとか交渉まで漕ぎつけたと思えば、必ずどこかで邪魔立てが入って、はい、元の木阿弥(もくあみ)。そうして何度も何度も、積んでは崩され、崩されては積む、賽(さい)の河原の石積みのような作業を、自分はくりかえしてきた。 彼女の身の安全を思えば、安請け合いをする諸侯に、託す気にはなれなかった。こちらへよこせ、引き受けよう。名乗り出るものは数多くいたけれど、やつらが見ているのは、コロカント自身ではなくて、彼女の肩書や、彼女が保有する財産だけで、渡したが最後、身ぐるみ剥がされ、すぐハブレストに売り渡されるのは目に見えていた。 ようよう見つけたラルヴァン公は、目の前の若造に始末された。 ――だけど、本当にそれだけだったのかな? また俺の中で嘲笑する声がある。 ――それはただの立派な大義名分ってやつで、本当は、交渉がおじゃんになるたび、お前は心のどこかで喜んでいたんじゃないのか? そうかもしれない。自分はきっと、彼女をいつまでも、あの森の中に閉じ込めておきたかったのだ。 俺は、あの歌にあった、自分勝手な樵のように、力任せに彼女を引き立て、森の外へ出てゆく熱情をもたなかった。 だとしたら、自分だって、目の前のこいつとやっていることは、何も変わりはない。 「でも自分はもらえました。手渡されたんです。彼女の手作り。なんででしょうね?……ああ、……そういえばですね、手乗りなんて言うから思いだしましたが、自分が座ってるとね、彼女寄ってくるんですよ。別に刃物ちらつかせて命令しなくたってね、自主的っていうんですか。そうして迎えてやると、きちんと、こう、膝の間に来るんです。ちっちゃくて、いいにおいがして、やわらかくて。ね。ああ、でも、あんたには判らないんですよね。かわいそう」 にこやかに蔑(さげす)んでやる。 自分とこいつが決定的に違ったことと言えば、自分は彼女に嫌われずに済み、こいつは ものすごく嫌われたということだ。 「悔しいですか。でもあんたがやったことって、俺以下ってことですよ。あんたが莫迦にしてる赤毛以下。まだ子供だとか、世話してやってるとか、関係ないんですよ。――怯える女をね、力で押さえつけて、内部に無理矢理指を突っ込むよう下衆(げす)は、そんな強姦魔は、百遍(ひゃっぺん)首を吊って死ねこの腐れ外道」 吐き棄てた瞬間、目の前の若造の顔がふくれあがった。それまで何を言われているのかよく判らないような、ぽかんととぼけた顔をしていたものが、不意にまがまがしいほどになって、そうして俺につかみかかってきた。 俺はよけなかった。 そいつが胸ぐらを掴みあげ、憎悪まるだしの顔が眼前に迫っても、俺はせせら笑ったまま、よけなかった。 そいつは持っていた剣の柄(つか)で俺を殴ろうと振り上げた。殴ったって容易に人間は死なない。斬りつけた方がよほど効率的なのに、こいつはしない。ひと息に俺を殺そうとしないあたりが、らしいと思った。 振り上げ、振り下ろす。 剣の柄というよりは、鍔(つば)の部分で頬骨のあたりをがつんとやられて、視界に一瞬星が散った。俺は蹈鞴(たたら)を踏みながら、倒れるのだけはぐっとこらえ、そうしてそいつの振り下ろした手首を握った。腕を切り落とされたって離さない。 そのまま、体勢を崩したまんま、ぐいとおのれの側に引き寄せる。力任せだった。 掴まれると予想していなかったらしいそいつは、引かれるままこちらに倒れ込む。その手には、いま俺を殴った剣が握られたままだ。 ひねり上げ、柄元へ手を添えながら、俺は手加減なく、体勢を崩して胴体をさらしたそいつの無防備な腹部へ、切っ先をめり込ませた。容赦なんてこいつにするもんかと思った。 ここまでが一拍。 「な、」 なにを、だとか、なんで、だとかそいつは言いたかったのだと思う。 とっさに後退して逃れようとする背へ、手を回し、鷲づかみにして、俺は柄元まで一気にめりめり刃を押し込んだ。 腹から剣を生やしたまま、驚きに目玉がこぼれ落ちそうになるほど見開いて、そいつは砂地へぶっ倒れる。 即死か、そうでなくともそれに近い状態だと思う。 感慨にふける間もなく、俺はぱっと身を翻(ひるがえ)し、走った。 とくに考えはなかった。とにかく敵のいない方へ、到底逃げきれるもんじゃないと思っていたけれど、それでもそのまま突っ立って巻藁(まきわら)になるなんて、体が拒否をした。 多勢に無勢だ。知ってる。だけど、水の中に逃れることができれば、なんとか逃げ延びるチャンスはあると思った。 その水際が遠い。 正直、事ここまで来て、自分がこんなに意地汚く生き延びようとするなんて、思いもしなかった。びっくりだ。そもそも、これだけ疲労困憊(ひろうこんぱい)状態で海に逃げたって、溺れ死ぬ可能性の方がどう考えても高い。 けれど、そいつの腹部に剣を突き立てた瞬間、俺が思ったことと言えば、よしこいつは片付いた、だから戻らなきゃ、って言うことだけだった。 港で彼女が待っている。 ご主人さまが即死して、呆気にとられた下僕どもは、我に返るや否や、俺の後を追ってきた。命令を出す人間はもういない。敵討ちを、なんて考えるほど、慕われるような人間でもなかった。 そいつらも、だから、なんとなく体が動いたんだろう。 ざぶざぶと波をかき分け、足首ぐらいから膝丈まで海に浸かり、あともう少し、潜れる深さまで分け入ることができたらなんとか、ああくそ、どうしてこんなときに引き潮なんだ、奥歯を食いしばり気ばかり急いて、沖へ沖へと急ぐ自分の背に、不意にばすばすと焼けつくような痛みが走り、俺はのけ反った。 波打ち際から数人に、矢を撃たれたのだと一瞬遅れて気がついた。 ああそういえばあいつら、目暗撃ちしてきたもんな。そりゃ持ってるよな。 納得する。 長袖の下に、たしかに鎖帷子は着込んでいたけれど、なで斬り程度の刃は防げても、近距離からの矢の威力は脅威だ。シャレにならない。だって鉄の盾に突き刺さったりするんだぜ。 ああ、でも貫通しなかっただけ、着ていた甲斐があったってものなのかな。 この場合、どっちにしたってものすごく痛いことに変わりはないけど、どてっ腹に風穴開かなかったって、喜んだらいいのかな。 そう思う。 そういや、背中の傷は、騎士として恥なんだそうだ。こんな時なのに思いだした。 逃げようとするところをやられるわけだから、敵に背を向けているってわけで、つまりは、勝負を投げ出した負け犬ってことらしい。 でも、それ、つねづね思っていたけど、真っ向からぶった切られたやつの、ひがみなんじゃないかって。 騎士なんて、基本、重い鎧着込んで、馬に乗って槍構えて、露払いをされたあとでの突撃仕事だ。重いし、視界も狭いから、うまく身動き取れない。素早い方向転換なんてできやしない。 結果、真正面で攻撃を受けるしかない。男は黙ってじっと耐えて、じゃないけど、自分はそんな痛いのはいやだ。 痛いのを我慢して、正面にばかり傷を作って、そうして堂々と仰向けに倒れ死ぬのが騎士としての勲章なんだとしたら、自分はやっぱり騎士なんてごめんだ。負け犬だろうが、後ろ指さされようが、どれだけみっともなく、汗みずくで逃げまくったって、自分はなるべく怪我を負わずに生きていたいし、生きて、生き延びて、そうして。 ――そうして。 顔面から海にぶち当たって、俺の思考はそこで途切れた。 * 空が燃えている。 ざざ、ざざざざ。ざざざざ。 砂嵐のようなうるさい耳鳴りとともに、べしょべしょと冷たいものが左顔面を撫ぜて、俺は薄目を開ける。くすぐったくて不愉快だったのだ。 ざざざ。 薄目を開けると、左の眼球を容赦なく塩からい砂混じりの水が洗って、ひどく沁(し)みる。沁みるので、目をまた閉じた。 目を閉じ、まただいぶ長いあいだ、うとうととする。 うとうととしながら、この頭の中にうわんうわん響く耳鳴りが、耳鳴りではないことに気がついた。 これは波の音だ。 ……ああ、……、海。 どうも頭がはっきりしない。そうして、俺はなんだって波打ち際で洗われているのかなと考えた。 子供じゃあるまいし、水遊びの趣味はなかった。そもそも季節はまだ晩春で、水に浸かるには早すぎる。全身の感覚がなぜか遠くてよく判らないけれど、くすぐったいだの、冷たいだの感じた顔面は、まだ感覚が残っているようだ。 ……俺は、どうして、海に。 それよりも、俺は今まで何をしていたのだっけ。空が燃えるように赤いので、今が明け方にはちがいないけれど、漁師でもない俺が、波打ち際にいる理由が思いつかない。 いやまて。急にぎくりとなって沁みるのもかまわず、俺はまた目を開いた。先刻よりもしっかり。 俺はなにか大事なことを忘れちゃいないか。 明け方。 はっとして、俺は体を起こそうとした。でも動かない。 指の先ひとつ、ぴくともしやしない。 座礁したクジラの方が、まだ体を動かせるのじゃないだろうか。俺は本気の本気で、頭をもたげることもできやしなかった。まるで金縛りだ。 ああそうか、金縛りなのか。だったら、やけに顔のあたりだけ感覚が鋭敏なのもうなずける。これはまだ、夢を見ている途中なのかも。 思いながら俺は、でもこの状態が決して夢なのではなく現実で、俺は昨日からひと晩中、追手を引きつけた囮役、そうして今は明け方、港からはもうとっくに三人を乗せた船が出た頃合いだと判っていた。 出ただろうな。出てくれないと困る。 そうでないと、俺が死にものぐるいで駆けずり回り、そうして、あのお貴族顔の変態野郎を殺した意味がない。 あいつ、最期は実にあっさり逝ってくれやがったなあ。 もっとこう、もがいて、苦しんで、ばかな、僕がこんなやつに、だとか、今際(いまわ)の際(きわ)の台詞を吐いて、悪党の親玉らしく、みじめったらしく死んだらよかったのに。 そうしたら、この自分の中のモヤモヤやるせない気持ちも、すこしは晴れたかもしれないのに。 でも結局、人間なんて死ぬ時は、あっけないものなのだろうな。 場所も、覚悟も、言い残すことも、最後の体の向きすらも、自分で決めることができなくて、ただぷつんと糸が切れるように、終わってしまうものなのだろうな。 俺は、こんなふうに、塩からい水に、びしゃびしゃ洗われている場所じゃない方がよかった。お花畑や惚れた女の膝の上、とまでは贅沢言わないから、せめて砂地の方で仰向けで死にたいと思った。でもそれじゃ、騎士の大往生と同じかと思って、なんだかおかしくなった。 それに今、たぶん、何本か判らないが背中に矢が刺さったままの状態で、仰向けになったら、それこそ悲惨だ。悶絶死だ。 最後まで痛い痛いと思って死んでいくのは、いやだな。 視界の端に、真っ赤な空が見える。 空が燃えている。 空が赤くなるのは朝に夕に二度あるはずで、だのに、どうして俺は、きっちり明け方だと確信しているのかなと思った。 ……ああ、でも、理屈じゃないんだ。判るよ。 だって、こんなに不吉なほど赤いのは、明け方に決まっていた。朝焼けの赤は、凶兆だ。戦場でものすごく嫌がられる色だ。 ばたばた地に倒れ、こと切れていく戦友たちから流れてゆく赤い色と同じだからだ。 お前の頭は、死んだあいつの血の赤さを思い出すンだ。だから、言いがかりなのは知ってるけどよ、ほんとう申し訳ないけどな、俺は赤毛が大嫌いだ。 何度そんなことを言われたかな。 でも、理屈じゃないんだよな。大丈夫。傷ついてもないし、判ってるよ。 喉がひどく渇いていた。 そりゃそうだ、食わずはともかく、飲まずでひと晩走っていたんだし。 頬の下には、そりゃもう飲みきれないほどの海の水が、ひっきりなしに寄せては返しをしていたけれど、こんなもの、腹いっぱい飲んだって渇きは癒されないことは知っている。 水が飲みたいな。 俺の周りで遊んで行く波が、妙に鉄錆(てつさび)くさい。 唇がなんとか動いて、俺は口を開けた。開けたとたん、砂と一緒に海水が口中になだれ込んできて、思わず俺は噎(む)せた。 体が痺れていたくせに、こういう、反射的な体の動きってするもんですね。咳き込んだ。 咳き込むたびに、体の芯に針をぐりぐり突き刺したようなつんざく痛みが走って、俺は引き攣り、手足をこわばらせる。 だけど、はずみですこし頭も動いて、先ごろよりもずっと空が仰げるようになった。 目を閉じる。一瞬意識が途切れた。 それから、慌てて目を開ける。 このまま眠ってしまって、この暁の空を見そびれてしまうのは、どうにももったいない気がした。 もったいない。 これだけ三十何年、赤さを毛嫌いされ続けて、見そびれてもったいないだとか、気がふれているとしか思えない。どうかしている。 周りほとんどに嫌悪されて、野良犬みたいに追い払われて、俺は好きこのんでこんな色に生まれたわけじゃあないし、たとえ頭を丸刈りにしたって、色は代えられない、それは知ってる、だけど、たったひとり、彼女がこの色をきれいと言ったから、朝焼けと同じでとてもきれいで好きだと言ってくれたから、たとえ朝焼けのそのすぐ後にしぐれてきて、ぬかるみの中のどろんこ合戦になったとしても、それでも、あなたが好きだって言ってくれたから。 俺はあなたが、好きでした。 どうしても眠くて、かくっと俺は落ちかけて、また無理矢理目を見開く。 赤い空を見続けていたかった。 俺の好き、という意味と、彼女の好き、と言ってくれる意味が、もう百八十度、コインの裏と表ほどまるきり違っていたとしても。 俺が彼女に抱くすべてが異常で、偏執じみているのは自覚していた。今はまだいい、だけど彼女がもう少し成長して大人の女性になったとき、俺はどうする? 彼女が求めていてそうして真に必要なものは、父親代わりの愛情で、俺が彼女に抱いている変質した歪んだ思慕は、彼女にまったく必要がない。 子供の彼女は、ためらいもなく俺の懐へやって来るけれど、それはいつまでだ?世間的にいつまで許される?お前、怖くないのか? 彼女はそのうち離れてゆく、それを俺が追わない保証がどこにある?穏やかに笑って、ひとり立ちを嬉しく思いやれる自信が、俺には全くない。 そうして俺は、こじらせたあいつと同じような、糞野郎に堕落するにちがいない。 ……必要なかったんだよ。最初から。 だから、俺は場の流れで、こうして浜辺に転がっていたりするけれど、きっとこれでよかったんだと思えた。ここで退場。今後の人生にでばらない方が、彼女は真っ当に生きてゆける。 俺はあなたが、好きでした。 だけど、と半分眠りにおちながら俺は思う。だけど、あなたに幸せになってほしいという願いだけは、混じりけなく、純粋な、俺の願いだったですよ。 それだけは嘘じゃない。とことん嘘にまみれた自分が言ったって、信用しきれる話じゃあないのは判っているけれど。 あいつは始末しました、もうどこにもいません。あなたを探し出し、連れ戻すことは決してない。あなたはもう、こわい夢を見なくていいんです。 ……あなたはまた笑えますか。 森の中の生活だって、そうだ。閉じ込める気はなかった。いつか必ず、外へ出してやりたかった。外へ出して、多くの人間と交流しながら、真っ直ぐに育って行ってほしかったんだ。 祭りにもいきたかったな。花火を見たかった。踊りつかれるまで騒いで、喉が乾いたら軽くエールを流し込んでげらげら笑いたかった。 酔って頬を染めたあなたは可愛かったろうな。 たくさんの指切りをした。数えきれないほどたくさんで、薄情な俺は、もうそのほとんどを忘れてしまっているけれど、でもそのひとつひとつ、騙してやろうと嘘をついたわけじゃなかったんだ。 手をつないで森を出ましょうね。手を離しちゃいけません。離したら、迷子になってしまいますからね。ずっと繋いで、……、……でも。 でも、俺がしたことは、やっぱり、あいつと同じだったかな。あなたの飛べる力を奪って、不自由を強いていたかな。押しつけがましくあなたの幸せを願うだとか言って、てめぇ勝手な都合を、ただただあなたに強制していただけかな。 開いた目を海水が押し寄せて洗っていっても、俺はもうとくに沁みる、とか、痛い、とか感じることもなくなっていた。 ただ、閉じてしまうのだけはいやだった。最後までこの空を見ていたい。 何度も、何度も船を乗り継いだ向こう側の国は、こちらの大陸ほど赤い頭が迫害されていないらしい。赤毛はわりとめずらしくないって話だ。そもそもは、あっちの大陸から流れてきたんだそうだ。 だから自分にとっては、ミランシアにいた時分よりもさらにずっと、居心地のいい場所になるに違いなかった。 あっちへ行ったらやりたいことがいっぱいある。 まずは腕のいい医者探しだ。彼女の足を見てもらわなきゃならない。そこできちんと治療して、それから、彼女が今まで見ることができなかった、たくさんの人や、町や、場所を見に行こう。 車は今度は幌付きがいいな。曳くのはハナだ。御者台には俺とグシュナサフが交代で座って、……あいつも付いてくるのかな。それとも、どこかの繁華街でまた春売りに戻るのだろうか。 そういえば、あいつとは、落ち着いたら今度一度、きっちり話をつけなきゃならないと思っている。ちらちら仄(ほの)めかしてこっちの反応を楽しんでるふしがあるし、そもそも彼女にいろいろ吹きこまれちゃ困る。俺の人徳とか崩れるし。 ざざざ。ざざざざ。潮騒が思考の邪魔をする。 ……ああクソ、もう船は出たかな。出ただろうな。 だったら俺は、次の船を探して、追いかけなくっちゃならないな。 彼女はやさしいから、きっと心配してくれているだろうから、俺は早く追いかけて、合流しなくちゃならない。そうして、ひょいと姿を見せて、お待たせしました、ほら、なんともないでしょう、無事に戻りましたよって言って、にっこり笑ってみせるんだ。 彼女はどうするだろう。笑うかな。泣くかな。怒るかな。 俺はあなたが好きです。 常識的にも、世間的にも、憚(はばか)られて、絶対に口に出しちゃいけないことは判っていたけれど、でも、俺はあなたが好きです。 もう眠くて、どうにも眠くて、早く目を閉じた方が楽になるのは知っているのに、赤く燃える空を見ていたかった。 どうせもうすぐ、日が昇り切ったら、この赤さは消えてしまう。 あなたは俺のことを、朝焼けのようで、きれいで好きだって言ってくれた、たったひとりのひとだった。俺はあんなふうに言われて、うまい返しもできないまま、曖昧に笑ってごまかすしかなかったけれど、胸が痛くなるっていうんですか、本当はとても嬉しかったですよ。 はじめて自分の赤髪を、自慢に思った。 生まれ変わりだとか、俺は信じちゃいなかった。信じたところで、俺みたいな生き方をしてきたような奴は、生まれ変わったって、またどうせろくでもない人生歩むのは判りきっている。 だけど、でも、もし、神さまの気まぐれ的な、万に百分の一くらいの確率で、生まれ変わることができたら、俺はやっぱり、赤毛で生まれてこようと思う。 赤毛で生まれて、そうしてあなたに、もう一度会えたらいいなと思います。