約 475,227 件
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/93.html
たった少し希望と不器用な優しさと◆UcWYlNNFZY ぎゅっと。 ぎゅっと目を閉じる。 力強く。 ぎゅっと。 ぎゅっと手を握る。 力強く。 汗が全身から吹き出てくるのを感じる。 落ち着け。 落ち着け。 古手梨花。 ここで物音を立ててはいけない。 見つかってはいけない。 向かってくる者が安心であるとは言えないのだから。 今私は何も武器を持っていない。 だから会うことは極めて危険。 だから、ここで会ってはいけない。 生きなければならない。 私はここで死ぬわけにはいかない。 圭一達と脱出しなければならないから。 皆と会わないまま死ぬなんて嫌だ。 絶対に嫌だから。 だから 落ち着け。 落ち着け。 落ち着きなさい。 なのにこんなにも心臓がバクバクと音を奏でている。 かすかにしている息がとても荒い。 駄目だ。 こんなのじゃ気付かれてしまう。 カツカツと足音が聞こえてきて、また段々その音が大きくなっていく。 それに連動するかのように心臓の鼓動も激しくなっていく。 私の心臓の音が足音の主に聞こえるんではないかとさえ錯覚してしまう。 大丈夫。 大丈夫。 そんな事はありえない。 今の所完璧に隠れてる筈。 大丈夫よ。 大丈夫。 未だ、希望は潰えていない。 圭一もレナも魅音も沙都子も詩音もきっと大丈夫。 皆が居ればきっときっと。 運命だって覆す事できる。 だから私もここで死ねない。 希望を信じろ。 古手梨花。 不意に圭一達の声が頭の中に響いていく。 わいわいとやかましい声。 部活の時のような楽しい声。 皆を気にかけるような優しい声。 思いやりが溢れているやすらかな声。 声、声、声。 沢山の声。 それが何故だか私を落ち着かせていく。 あれだけ激しくなっていた胸の音が静かになっていく。 うん、もう大丈夫。 大丈夫。 ありがとう、皆。 足音も、もう聞こえない。 きっと気付かず立ち去っていたのだろう。 良かった。 本当に良かった。 ふぅと息をつく。 一先ずの危機が去った事に安心して。 とりあえずここから逃げよう。 まだ周りに居るかもしれない。 そう想って目を開ける。 だけど 「……ひっ!?」 そこには黒衣の男がわたしを見下ろしている。 サングラスをかけていて瞳が見えない。 故に何を考えてるか分からない。 可笑しい。 足音は聞こえなかったのに!? 何故なの!? 私。 ここで終わるの? そんなの。 そんなの絶対に嫌だ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 何や……? ワイは辺りを見回す。 さっきから気配がする。 せやけど姿は見えへん。 隠れてるのかせえへんけど…… 甘い。 あれで隠れ通すつもりなんか? そんなら甘すぎる。 バレバレや。 見つけてくださいーと言っとるもんや。 馬鹿なら騙せるかもせんけど……ワイ相手では無理や。 異能の暗殺集団「ミカエルの眼」、ニコラス・D・ウルフウッド相手には無謀や。 ワイは気配がする方に向かって歩き出す。 足音を立てずに。 程なくしてワイは隠れている主を見つけだした。 何や四角い鉄の箱の陰にひっそりと。 あっちは眼を瞑って阿呆な事に未だにワイに気付いておらへん。 そう ガキがそこにおった。 ちみっこい姿をし震えとる。 殺し合いが怖いんやろか。 さて、ワイはどないしようかね。 ぶっちゃけめんどーや。 錯乱しとるなら更に落ち着かせんといかんし。 何より、もし一緒に行動しようにもえらい足手纏いにしかならん。 今のワイには武器もないしな。 関わらんほーがいいだろ。 あっちが接触したいならとっくに顔出しとる筈やしな。 殺気も出しては居ないし。 ほな、決めた。 ワイは踵を返した。 悪いが知らん。 トンガリとさっさと合流せんとな。 そう思い歩きだそうとした瞬間 あの坊主が血塗れて息絶えてる姿がフラッシュバックした。 そしてあの嬢ちゃんが死体になってる姿までも想い浮かんでしまった。 ……っ! あかん。 あかんぞ。 メンドーや。 武器もない。 そんなワイに穣ちゃんを守れる訳があらへん。 無理にきまっとる。 せやのに。 おい、坊主。 仇はとったるとはいったがこんな時まで出てくるなや。 ワイは余計なもんは背負いたくないんや。 せやけど…… ……ちっ。 あーもう。 恨むで、坊主。 それに、嬢ちゃん。 隠れんならちゃんと隠れろや。 見ちまったさかい、関わってしまったやないか。 接点もってしまったら……仕方ないやないか。 ああ、クソ、イライラする。 そしてトンガリ! 本来そういうのはオドレの役目やないか。 何やってるんや。 面倒事ばっか押し付けおって。 あーなんやと? 任す? ふざんけな、アホ。 ニヤニヤ笑ってんな。 後でぶん殴るからな。 ……ったく。 えらい迷惑や。 そして嬢ちゃんの前に着く。 未だに気付いておらへん。 着たはいいがどないしよ…… そう思った矢先嬢ちゃんが眼を開ける。 眼を大きく開け震えている。 どうやらワイに驚いてらしい。 そりゃそうか。 まぁええ。 「おい、嬢ちゃん……そんなとこでなにしとるんや?」 「……何もしてないわ」 それでも嬢ちゃんは虚勢を張って応える。 まぁええか。 色々考えてたどめんどい。 もう、これでいい。 「何もしてないなら……ついとこい。ワイはニコラスや」 「……は?」 そう応えて嬢ちゃんに背を向け歩き出す。 もーめんどい。 ワイの役目やないけ。 トンガリ、お前がやれや。 ……ったく。 甘くなったな。 トンガリ ……恨むで、ホンマ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 何だかよく分からない。 ニコラスと名乗った男は殺し合いに乗ってないらしい。 無愛想についとこいと。 ついてくか迷ったけど…… 独りよりは良かった。 危害を与えないみたいだし。 殺せるならあの時殺してるはず。 安易な信頼をするわけじゃない。 でも……独りであるよりは良かった。 そんな訳で私は彼を追っかけている。 しかし会話も殆ど無くのしのしと歩く彼の背を私は追っかけるだけ。 あった会話は武器はあるか?という問いのみ。 私はあるのは、服、鍵、そして楽器のみだった。 無いと応えるとそうかしか言わなかった。 本当、無愛想。 その男の背は何処か怖くて無愛想。 なんかついてくのを止めたくなるぐらい。 どうなるのかしら……私。 弱気になっちゃ駄目よ、私。 まだ、死ねないのだから。 皆に会うまで、絶対。 私は、死ねない。 「……ぶっ……な、何?」 そう考え事をしていたら立ち止まってたニコラスの背にぶつかる。 何で彼は立ち止まってるのだろう? そう思った矢先 「……うまいで? これ」 そう言われなんかの果物を渡された。 彼はまた何も言わず歩き始める。 な、何なのよ、もう。 私は渡された果物を食べる。 あ……美味しい。 そう思ったら何故かとても安心できた。 前を歩く彼の背が何処か優しく見えた。 そうか。 これが彼なりの優しさかもしれないんだとそう思う事ができて。 途端に嬉しくなって。 私の足取りは軽くなってきた。 皆。 私は大丈夫。 だから、皆も頑張って。 絶対に。 絶対に。 会いましょう。 【F-2/遊園地入り口前/一日目/早朝】 【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康 (少々の不安はあるが前向きに) [装備]: [道具]:支給品一式、王の財宝(の鍵剣)、インデックスの修道服@とある魔術の禁書目録、ミッドバレイのサクソフォン(内蔵銃残弾100%)@トライガン・マキシマム [思考・状況] 1:ニコラスと行動 2:その後に遊園地か駅にいると思われる人に対してもどうするか 3:必ず生き残る。 4:圭一達を見つける。 5:安全な場所に行きたい。 6:ネズミ? ※王の財宝の使い方(発動のさせ方)を分かっていません。(説明書もありません) ※ウルフウッドをやや信頼。 ※電車に誰か(橘あすか)が乗っているのに気づきました真紅に気づいたかどうかは不明です。 ※サクソフォンの内蔵銃に気付いていません。 【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン・マキシマム】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品(地図と名簿は二つずつ) デザートイーグル50AE(使用不能) SPAS12(使用不能) スタンドDISC『スター・プラチナ』@ジョジョの奇妙な冒険 チーゴの実×3@ポケットモンスターSPECIAL [思考・状況] 1:襲われたら返り討ち、必要以上に危険な事に首は突っ込まない。 2:古手梨花を守る 3:ヴァッシュとの合流、リヴィオとの接触 4:ジュンを殺害した者を突き止め、状況次第で殺す。 5:武器を手に入れる、出来ればパ二ッシャー 6:なんや今の悲鳴は? 7:この木の実結構ウマイ 【備考】 ※リヴィオは自分が知っているリヴィオだと思っています。 ※まだループには気づいていません ※参戦時期は未定です 【支給品解説】 ミッドバレイのサクソフォン@トライガン・マキシマム ガンホーガンズの一人、ミッドバレイ・ホーンスリークの武器である楽器。 中には内蔵の銃が仕込まれている。 時系列順で読む Back Beyond Next 使いっぱしりのなく頃に 投下順で読む Back Beyond Next 使いっぱしりのなく頃に ネズミの国 古手梨花 時を止める幼女/チート野郎ってレベルじゃねーぞ! ネズミの国 ニコラス・D・ウルフウッド 時を止める幼女/チート野郎ってレベルじゃねーぞ!
https://w.atwiki.jp/junaisitai/pages/37.html
りっちゃん成人済み設定で ピポーン 俺(こんな時間に誰だ?) 俺「はーい」 律「◯◯兄ぃ~愛しのりっちゃんだよ~ん」 ガチャ 俺「こんな時間に何してんだよお前。しかも・・・酔ってるな?」 律「ライブの打ち上げでねぇ。たくさん飲んじゃったw」 俺「弱いくせになにやってんだよ。とりあえず入れ」 律「おっじゃましま~す。むふふ」 俺「とりあえず水持ってくるから、大人しく座ってろ。な?」 俺「持ってきたぞ。これ飲んだら送ってくから」 律「やだ」 俺「はぁ?」 律「ちゅーしてくれなかったらやだ」 俺「ちょ・・・なっなにいってんだ!?」 律「◯◯兄ぃがちゅーしてくれなかったら帰んないもん」 俺「いっいや・・・お前は妹みたいな存在だし、ちゅーって」 律「やだやだ!ちゅーしてくれなかったら帰んないもん!」 俺「まずは水飲んで落ち着け。な?」 律「私は落ち着いてますよ~だ」 俺「ちょ・・・膝の上に乗ってくんな!」 律「だめぇ?」 俺「だからだな・・・お前は妹みたいな・・・って、律?」 律「すーすー」 俺「寝ちまいやがった・・・」 俺「妹みたいな存在だからこそ、これ以上進めないんじゃないか・・・とりあえず送ってくか」 翌朝 律「う~頭痛い・・・あれ?どうやって帰ってきたんだろ・・・?」 律母「やっと起きたの?昨日◯◯君に迷惑かけたそうじゃない」 律「アニキに?全然覚えてない・・・」 律母「夜中に送って貰ったんだから、ちゃんとお礼言っとくのよ」 律「うん・・・なんか気まずいきがするけど、落ち着いたらいくかな」
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1778.html
576 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/12(木) 18 48 17 ID ??? マユ「お兄ちゃん学校いこっ♪」 ステラ「シン、がっこういく」 シン「分かった! 一緒に行くからちょっと待ってて!」 マユ「はやくー!」 ステラ「はやくはやくー」 シン「だから待ってくれって!」 ガロード「……シン兄って、うまくやってるよなぁ」 ジュドー「だよなぁ」 カミーユ「……ま、まあ、良いんじゃないかな?」 ウッソ「カミーユ兄さん、顔が青いですよ?」 577 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/12(木) 19 08 38 ID ??? シン「うまくやってる? いや、別に、その、俺にとってはマユもステラも大切な人だからさ…………って何言わせるんだよ!」 ステラ「シンすき。マユもすき。皆となかよくするのステラだいすき。…………シンのおよめさん?シンのおよめさん、いーよ」 スティング「認めねえ!絶対認めねえ!アイツにステラはやらねえぇぇぇぇ!」 アウル「スティング落ち着けー」 マユ「ステラお姉ちゃんもお兄ちゃんもだいすきだよ。本当の家族みたいだし……お兄ちゃんのお嫁さんになっても良いかなぁ、えへへっ」 マイ「……と、なりました」 シーブック「神懸かってる……」 アムロ「シン、やるな……刹那もこれくらいしてくれたら……」 シロー「アムロ兄さん、落ち着くんだ」
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1951.html
「斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る 斬る斬るKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL KILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILLKILL」 土埃が舞った。 クロムウェルも、そしてその場に居合わせる『レコン・キスタ』のメイジらも驚愕に声も出せずにいた。 土煙はゴーレム。それも『土』のスクウェアが作り出した五十メイルを超える鋼鉄の特上の物であった。 それが一瞬で土煙へと眼前で化けたのである。 煌めく十の刃。 その前で塵芥へと。 「絶っ!! 好っ!! 調ーっ!!」 ワルドの手から叫び声が上がる。 その声は右の手より。 そして左の手よりも声が上がる。 「おでれーた。 俺、マジでおでれーてる! 無敵過ぎるだろ兄弟」 デルフリンガーは心情を隠しもせずに興奮の声をあげる。 「はは、盛り上がっている所を悪いが、来る!それも極上の『火』!」 割って入ったワルドの声に右の手と四方から言葉が返る。 「ちょろいね!」 アヌビス神は『火』『火』『火』『火』のハルケギニアで最も強力で無慈悲な炎のスクウェアスペルを前にへらへらと笑い飛ばす。 燃ゆる業火。その色白色へと達する。それは最上の熱量の証。 側に寄るだけで身を焼くそれへと五人のワルドは、デルフリンガーを前方へと突き出し一気に間合いを詰める。 灼熱の火球の命はほんの数瞬であった。 「げーっぷ」 デルフリンガーがふざけた調子の声でおどけた。 五倍の魔法喰らう伝説の前には、『火』のスクウェアと言えども児戯であった。 ワルドらを囲む『レコンキスタ』が精鋭のメイジらが身を凍らせた。 かの烈風の武勇伝すら、今見た現実の前には可愛らしいとさえ思えた。 「お前ら、ここは戦場だっての!」 妖刀が吠え、自慢の魔法を喰らい尽くされ茫然自失の『火』のメイジの胴と首、胴と腰が泣き別れる。 彼の最後の視界には左右を駆け抜けた二人のワルドが。最後の聴覚には『ガンダールヴ』を名乗る妖刀の狂ったような笑い声が聞こえた。 吹き上がる赤き命の間欠泉。 それを突き抜け二振りの輝きが、『土』のメイジに襲いかかる。 「あ……」 小さく声を残し、彼は胸と首を貫かれ崩れた。 スクウェアスペルが児戯も等しい扱い。 有り得ぬ現実を前にして恐慌が巻き起こった。幾多の戦場を越え、屍を築き、血の海を渡った彼らだが、それによって築かれた常識を越える眼前の悪魔に、心は無垢な幼児へと戻され、泣き叫びながら蜘蛛の子を散らす様に逃げ去ってゆく。 「おやおや、閣下。 ご自慢の精鋭たちは用事を思い出した様子。 如何なされますかな?」 ワルドがわざとらしくおどけて、小首を傾げる。 流石のクロムウェル。皇帝の野心を持つ男は、その欲望を持って心を保っていた。 「この様な虐殺行為、『愛』の彼の意に反するのではないかね」 「駄目なのです閣下。この身体最早僕の自由ではありません。 鬼の心で動きまする」 ワルドのおどけに対し少々ふざけたふうに振る舞い笑ってみせるが、ワルドは悲しそうに首を横へと振った。 そう、初めのあの時がワルドの独断を通せた最後の時。今やこの身はアヌビス神が支配している。 血を好み肉を骨を断つ感触を好む妖刀。彼はたった今、複数の命を断った事に興奮し次なる贄を求めている。 そう、現実としてその両の手からは奇妙な笑い声が聞こえてくる。 「ひゃっはぁー!いひひひひひひひひ。最高!肉最高!骨最高!」 「落ち着け。兄弟落ち着け。さっきの流れるような首撥ねは素晴らしかった。 えへへ、落ち着け。俺たち絶頂っぽいけどよー。まあ落ち着け」 興奮した二振りの邪悪としか言えない笑いが木霊する。 「つまりはこう言う事なのです」 ワルドのその言葉にクロムウェルはついに心を折り、「ひぃっ」と声を上げ数歩後退り、振り返り尿を漏らしながら走り出す。 刹那、左の腕に焼かれる様な痛み。そして突然左半身が軽くなり、体重のバランスが崩れ地面へと転がる。 クロムウェルは恐る恐る己の左腕を見る。 真っ赤な腕。否、噴出す血潮。 恐怖に痛みは消し飛ぶ。 たった今斬り飛ばされた左腕を、ワルドの脚が容赦なく踏み付けるのが視界の片隅に映る。 声も出ず、這うようにして、迫るワルドから逃れようと必死に必死にもがく。 進む先、目の前に脚が見えた。 「ひっ」と怯えの声を上げて恐る恐る視線を上げる。 それはフードを深く被った女性であった。 「しぇ、シェフィー……ルドか?」 クロムウェルは救いの神とばかりに残された右の腕のみで必死で掻きついた。 シェフィールドと呼ばれた女性はクロムウェルを気にも止めず、唇をニィっと一瞬歪めワルドの方を見た。 「まさか『ガンダールヴ』がインテリジェンスソードだとはね」 何処から、そして何時から様子を窺っていたのか彼女は言葉を続ける。 「それも『ガンダールヴ』の名前がアヌビス?なんて面白い冗談」 その言葉にアヌビス神がハァ?と、がらの悪い声をあげる。 「人様を冗談呼ばわりたーふざけやがって。 オイ、ワルド。誰だアレ?」 「クロムウェルの秘書のシェフィールドだ」 「おーおー。なるほどなるほど。ワルド子爵ご推奨のレコン・キスタ、ベストオブおっぱいだな?」 ワルドは盛大に口から何かを吹いた。偏在の数だけ吹いた。 「と、とと突然何を。 そ、そそそ、そのような事は。ま、待てシェフィールド! 何だその表情は!」 反射的に胸元を庇うように腕を組み、シェフィールドが何かせつない生き物に向けるような視線でワルドを見た。 「サイレンスの魔法で、こっそり風呂覗いて確認したから間違いないらしいぜ。 睡眠中にスリープクラウドかまして起きないようにしておいて、じっくり触ったから間違いないらしいぜ」 「マジか。マジか兄弟。こいつそこまで屑だったのか」 「ああ、良い弾力だったとか―――――」 「ま、ままま、待ちたまえ!」 ワルドは、勝手に五方向サラウンドで、戦場に似つかわしくないとんでも無い事を言い始めた二振りへと割って入る。 「覚えは無い!そんな事は断じて断じて!」 「嘘だね。其の侭寝巻き捲り上げて吸ってみただろ実は。味も見ておくべきだとか思ってただろ?」 「な、ななななななななな! 何か油断なら無い物は感じていたけれど、まさかそんな下種だったなんて」 瀕死ではぁはぁ息を切るクロムウェルを放置して、シェフィールドが纏った雰囲気に似つかわしくない感情を顕わにして声を荒げた。 予想外のセクハラ発言に頭に血が上り、何故アヌビス神がそのような事を言い出したのか疑問にも思えずワルド殺すと殺意を向ける。 「誤解だ!僕はそんな事はしない。そんな事するような人間ならば既にフーケやタバサにもやっている! ではない、それも誤解だ。そんな無粋な事をこの僕がするとでも言うのか!」 混乱気味のワルドが五方向サラウンドで必死に弁解するが泥沼である。 「あんな幼い子にまで……」 フーケは兎も角として、諸事情でタバサの事は詳しく知るシェフィールドは、更に軽蔑するような視線をワルドへと送る。 ワルドが五人揃って涙目で必死に弁解している。アヌビス神も茶々を入れるのに夢中だ。 シェフィールドは、馬鹿馬鹿しい上に腹立たしいがチャンスであると判断した。どうあれこの場は当初の予定通り、瀕死のクロムウェルを救い脱出しなければならない。 彼女は用意していた物を懐から取り出し素早く準備し、煙幕を焚いた。 「落ち着け兄弟。落ち着けワルド。馬鹿をするタイミングじゃねえぞ」 「確かにあれは良い物だが断じて吸っては……はっ!?」 「だってよー、あの胸を見るなりワルドの頭の中に邪まな感情が見えたしよー。 それに覗いたりはした事あるんだよな実際……はっ!?」 デルフリンガーの言葉にワルドは、アヌビス神は、はっと我に帰る。 そして偏在を含め自分たちへ煙の中から飛来した何かを軽く斬り飛ばす。 「ちっ、煙幕か! おっぱい子爵が余計な言い訳をするからだ」 煙の向こうを人影が走るのが見えた。 「逃がさな……ん?」 アヌビス神は素早くワルドの身体を駆り、その逃げる影へと飛び掛ろうとするも影が幾つも存在する事に気付く。 しかも其々に気配が存在する。 「おいワルド、デル公、何だありゃ?何で十も二十も沸いて出るんだ? あれも偏在か?」 「僕はあんな数の偏在など聞いたことも無い。不可能だとしか言えん」 『風』のスペシャリストであるワルドが真っ先に否定した。 幾ら五の身体を持ってしても手におえる数ではない。 「かまやしねえ。片っ端からばらしちまやいいじゃねーか」 デルフリンガーのその言葉に動こうとした、その時に偏在が一斉に姿を消した。 「は?」 「ど、どうしたんだ?」 アヌビス神とデルフリンガーが、『え?』と声を上げる。 「先程斬り飛ばした何かが不味かったのか、ダメージを受けて掻き消えたようだね」 ワルドが視線だけで己の身体を大丈夫かな?と伺う。 「もう一回出せばいいだけだろ。さっさと出せ」 取りあえずとばかりに、最も近い影を斬り付けつつワルドを促す。 「無理だ。僕にはもうエア・ハンマー一発分残っているかと言った所だ」 アヌビス神の言葉にワルドは苦笑気味に答えた。 無理も無い、出陣前に若干の休息は有った物の、それ以前に魔法を酷使し過ぎていたのである。 「つまりは何だ」 「取り逃がしたって事だあね」 「余計な事を言い出すからだ……」 煙が晴れた後には、見た事も無い人形が転がっているだけであった。 魔法か何かで身代わりとして動く人形を囮とし、クロムウェルとシェフィールドが煙幕に紛れて逃げたのは直ぐに理解できた。 それをワルドの身体で蹴飛ばしながらアヌビス神たちはやれやれとぼやいた。 ニューカッスル方面の空を覆いつくすような大艦隊が、轟音を響かせ砲撃を繰り返すのが見える。 「不味くね?」 「途轍もなく不味いな」 アヌビス神とデルフリンガーは遠い眼差しで空の有様を見上げた。 旗艦『レキシントン』を中心とし、レコン・キスタ艦隊がこれでもかとばかりにどっかんどっかんと大砲を撃ち続けている。 「デル公よお、あれってやっぱばれたら袋叩きだよな?」 「間違い無いね。一瞬で火達磨爆発炎上だあね」 「慌てるな。クロムウェル本人はまともに指令も出せぬ程には追い込んだ。 今の内にクロムウェルの下の指令系統を押さえ撤退命令を流せばどうとでもなる」 ワルドのその言葉に、アヌビス神がほほーとわざとらしく息を吐く様にして言葉を返す。 「で、その指令系統とやらは何処だ。司令官か何かがいる所があるんだろ?おれたちの今の足で如何にかなる場所なんだろうな?」 「その通りだあね。直ぐに駆けつけられる場所じゃないとはっきり言ってやばいね」 デルフリンガーが鍔をかちゃかちゃ鳴らしながら、そうだそうだと言葉を続ける。 グリフォンの場所までの距離。そして敵の情報統制が取れる前にグリフォンの速力で到達できる距離かどうか。それ次第では非常に面倒な展開も考えなければならない。 場合によっては、魔法も殆ど打ち止めで偏在も無いワルドの身体を使って敵陣制圧も行わなければならないのである。 「コホン。ははは問題無い、場所なら良く知っている所さ」 二振りの注目を感じながら、一度咳払いをし落ち着きを取り戻すようにしてワルドは口を開いた。 「『レキシントン』……いや、『ロイヤル・ソヴリン』だ」 その言葉に二振りは黙り込む。 そしてアヌビス神はちょっと待てよ!と思う。 それ、最初に何か取り決めておけば良かったんじゃねえの?とデルフリンガーが考えているのが何だか伝わってくる。 馬鹿馬鹿しさから復帰し思考が回り始め、堰を切ったように溢れ出すのは抗議。 「にゃにぃー!ちょっと待て!!」 「駄目じゃねーか!!本当に駄目じゃねーか!!」 To Be Continued
https://w.atwiki.jp/ja2047_memorial/pages/513.html
ん-、nmちゃんもしつこいんだから 2006/ 7/26 21 22 [No.37203/39215 ] 投稿者 ja2047 アホらしい。 意味が理解できないのは相変わらずか。 意味が理解できない? 何を寝ぼけたことを言っているのだ。 よく言ったな。 以上については、「まあ落ち着け」としか言いようがないので、どうしようもないな。落ち着いて自分の考えを説明出来るようになったら ちゃんと判るように話してごらん。聞いてあげるから。 まず私が指摘していることは、敵国の軍服・軍旗を使用する奇計を用いて逃走することは交戦法規違反であるという解釈が確立していたということではない。 敵軍軍服・軍旗を使用した逃走についての解釈が確定していなかったことは、引用文献である『戦時国際法論』の中にも次のとおり明記されている。 「ハーグの陸戦条規は、軍使旗、国旗其他の軍用標章及敵の制服を擅に使用するを禁ずるも、擅なる使用に非ざれば之を使用し得べく、擅なる使用と然らざる使用との区別の標準に関しては、猶議論の余地を存するのである。」 つまり、戦時国際法上明文で「適法」と認められている「奇計」に当たるかどうかと言うことです。それについて当時まだ議論があったのだということはそれでいいのじゃあないかな? 返信 これは メッセージ 37191 nmwgip さんに対する返信です もどる
https://w.atwiki.jp/gs23/pages/512.html
おどかさないで…… お化け「ヒッヒッヒッ…… ●●「キャッ!! ●●「うぅ…… なんか、 思ってたより怖いかも…… ね、琥一くん? ・ ・ ・ ●●「あれ? 琥一くん、どこ? ・ ・ ・ ●●「ねぇ、ちょっと…… ???「ウォーーーーーッ!! ●●「なに!? やだーっ!! 琥一「悪ぃ、冗談だ。 ●●「イヤッ!! 琥一「おい、落ち着けって…… 悪かった、な? お化け「怨めしぃ…… ●●「イヤーッ!! 琥一「すっこんでろっ! お化け「ス、スイマセン! 琥一「ほら、 もう、お化けいねぇから。 手、貸せ。 琥一をタッチ 琥一「悪かったって…… 背景をタッチ 琥一「ほら、立てよ? ●●「………… 琥一「おい…… 怒んなって? ちょっと盛り上げただけだろ? ●●「だって…… 琥一「メンドクセーな女は…… ●●「ひどい! 琥一「悪かった。 ほら、行くぞ? アイス買ってやるから。 ナイトパレード、観んだろ? ●●(もう……)
https://w.atwiki.jp/f-yusha/pages/57.html
第2話 プレゼントを贈ろう ――マイン島―― [マイン] 勇者さまに贈るプレゼントは 何が良いんでしょう……? [カユラ] 寄ってらっしゃい、 見てらっしゃい [カユラ] クリスマスの贈り物に 闇の商品はいかがかな? [マイン] うーん…… [マイン] 何だか怪しい商品ばかりですね [カユラ] ふふふ、 中には掘り出し物もあるんだよ? [カユラ] 呪いの妖刀や 踊りが上手くなる靴は この前売れちゃったけどね…… [マイン] ゆ、勇者さまに そんな物は贈れません! [マイン] し、失礼します! ――酒場―― [マイン] プレゼントって色々あって 悩みますね…… [リフィ] マインちゃん! メリークリスマスなのだ! [マイン] メリークリスマス! リフィさん! [リフィ] 今からラヴィにクリスマスの プレゼントを買いに行くのだ! [リフィ] マインちゃんも一緒にどうだ? [マイン] 私はまだプレゼントを どうしようか悩んでいまして [リフィ] 悩んだらニンジンなのだ! [リフィ] ラヴィの大好物だし、 ニンジンを贈れば みんな喜ぶのだ! [マイン] ニンジンを贈っても 勇者さまは困っちゃいますよね [リフィ] プレゼントは貰って嬉しいものなら なんでもいいのだ! [リフィ] ……うわわ、ラヴィ、落ち着け! [リフィ] 分かった、 ニンジンを買いに行くから 落ち着くのだ! [マイン] プレゼントは貰って 嬉しいもの、ですか [マイン] 勇者さまは何を貰ったら 嬉しいのでしょう……? 第3話へ続く
https://w.atwiki.jp/hentaisaikyo/pages/167.html
【作品名】妄想戦士ヤマモト 【ジャンル】漫画 【名前】めがねっ娘教団 【スペック】日本全国に53の支部を持つ教団。ご本尊は遮光器土偶(女神)。聖地はめがねの碑がある上野不忍池 【活動内容】 ・コンタクトレンズ工場を爆破 ・布教の為に眼鏡作って配布(気持ち悪いと捨てられる) ・めがねは一つ一つ魂込めて手作りで制作 ・猫耳少女用の眼鏡を開発(失敗に終わる。というか猫耳少女がいない) ・遮光器土偶を祭るめがねっ娘祭りを行う ・めがねっ娘(二次三次を問わない)の画像を収集しHDに記録 ・背中にめがねっ娘の名前を記した法衣着用 【簡易テンプレ】 めがね その他 参戦vol.1 347 めがねっ娘教団考察 眼鏡フェチ だから落ち着けバカwwまあ靴下に比べればまだ一般的ではあるかな。俺も好きだし。 ただテロはよくないよテロは。暴力で訴えるのは変態としては下等。よってTNOKの下。 谷岡>めがねっ娘教団>佐久間栄太郎
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/219.html
―――その前にいち早くセシルが前へ飛び出す。 一般の目にはなんとも無謀に映る行為だが、 仮にもバロン王国の屈強な兵士達をまとめあげたほどの力量。 数々の死線をくぐりぬけたその体は、怯む心を押さえつけ、初めの一歩に至らせる。 そして刹那の硬直の間ですら、彼には思考し、判断する為の貴重な猶予。 ―――まだだ――間に合う――慎重に――― ボムが正に限界を示す表情を表した時には、セシルの足はその懐まで距離を詰めていた。 (落ち着け………刺激を出来るだけ与えないように………) 膨れあがる赤球の下腹部辺りに剣を当て、剣の中間に左手を添えた。 そして一気に足を踏み込み――― 「はああああああ!」 遥か上空へ、力任せに押し上げた! 剣にかかる重圧が軽くなったと感じたその直後、 空が白く輝いた。次いでその衝撃が爆音と共に、地上に風圧として伝わる。 空は赤みを帯び、黒みを帯び、やがて元の青を取り戻した。
https://w.atwiki.jp/sunday77/pages/95.html
くわあぁぁっっっけえぇぇぇぇ!!!!(落ち着けww(そして先コメスマソww -- (`・ω・) (2009-09-20 16 40 50) クラテン 天狗シェルモン 腰に携えたウチワはそよ風でも大木を丸坊主にすることが出来る。ホラキチの殻はカラテンたちを誘ったり、命令をするときに使う。足に履いている下駄は枯れてしまった木から手作りしたものと考えられる。しかし、強度があまりによく、なぜ、こんなに頑丈かは不明。鋭い眼光は30キロ先まで見ることが出来る。 -- プリム君 (2009-09-20 16 47 44) カラテンの進化ですか!ホラキチは踏んだり蹴ったりですな(えww そうそうプリム君さん!小説リレーの方、次はプリム君さんですのでよろしくお願いします! -- (^ω^) (2009-09-21 06 47 40) 更新が通行止m(ry 頼みますぜ!!プリム君s!!ww -- (`・ω・) (2009-09-21 10 35 16) 名前 コメント